このページでは荒木万寿夫衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。荒木万寿夫衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○荒木國土計画委員長 先般國土計画委員会の打合せ会をいたしました際に、所属委員より二、三意見がございまして、その意見を総合いたしまして、先ほど來この委員会の打合せ会に委員長を通じ、または事務総長にお願いを申し上げまして、およそのことを申し出てあつたのでありますが、今日まで一再ならずその問題につきまして御審議を願つたように拜承いたしております。厚く感謝する次第でありまするが、かつまた、その概要につきましては、傳え聞いてはおりまするものの、この際お許しを得まして、蛇足ではございますが、繰返し申述べさせていただいて、問題の点を、はつきりさせていただきたい、かように存ずる次第であります。 問題は常任……
○荒木委員長 これより會議を開きます。一言簡單に御挨拶をいたします。不肖このたび國土計畫委員長にお選びいただきまして、衷心より感激いたしておる次第であります。もとより微力短才、加うるに國會内の典例等にも疎いものでございまして、はたしてこの重責に堪え得るや否や心許なく思つておる次第でございますが、委員の皆様方の絶大なる御支援、御協力によりまして、さいわい大過なきを期したいと念じておる次第でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
【次の発言】 ただいまより理事の互選を行います。
【次の発言】 生方君の意見に御異議はありませんか。
○荒木委員長 それではこれより委員會を開會いたします。お諮りいたします。さきに議院運營委員會の決定によりまして、本委員會に理事一名の追加を認められております。これを決定するにいかがいたしますか。
【次の発言】 松井豊吉君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なして認めます。
的場金右衞門君
を理事にお願いいたします。
【次の発言】 次にお諮りいたします。御承知のように、近年全國的に毎年洪水の被害は甚大なるものがございまして、その洪水被害の原因を調べてみますると、上流地帶におきまする土砂の崩壊によつてその慘害を、さらに一層はなはだしくしていると存ぜられるのでありまして、こ……
○荒木委員長 それではこれより委員會を開きます。 御承知の通り先ごろ東北地方竝びに北陸地方に水害がございまして、その惨状、被害も相當なものと聞き及んでおります。つきましては當委員會におきましても、國土計畫竝びに災害復舊の立場から、現地に委員を派遣いたしてはいかがとの議がございまして、これを實施するにつきましては衆議院規則第九十四條により、水害復舊對策に關する國勢調査の件として、その目的、方法、期間その他所要事項につき、書面をもつて議長の調査承認を求むる必要があります。またその承認がありましたならば、規則第五十五條委員派遣を行う議長の承認を得る順序と相なります。この承認要求書を提出することに御……
○荒木委員長 それではこれより委員會を開きます。 本日は内務省解體に伴いまして、行政機構の問題、なかんずく建設院ないし建設省の設置に關する政府側の御意向を承りたいと存ずる次第であります。ところで正式の議案の審査でもありませず、また政府側の率直なる御意見を聽き、かつ隔意なき質疑應答を願いたいと存じますので、委員會は散會をして懇談の形式をもつて議事を進めたいと思いますから、御了承を願いたいと存じます。 これにて散會いたします。 午前十時四十八分散會
○荒木委員長 それではこれより會議を開きます。
前囘の委員會におきまして内務省解體に伴う行政機構に關し、西尾、木村兩國務大臣より政府の所見を承つたのでありますが、本日は引續き各關係政府委員より説明を聽取したいと存じます。本日も前囘同様速記を省略し、懇談の形式をもつて忌憚のない意見を交換したいと存じますので、御了承を願います。それでは懇談に入ります。
【次の発言】 以上をもちまして本日の委員會の懇談會を終りたいと存じます。
次の委員會の日時は公報をもつて御通知申し上げます。本日はこれをもつて散會いたします。
午後零時二十三分散會
○荒木委員長 それではこれより委員會を開會いたします。
まず先般東北地方の水害に對しまして、本委員會より現地視察にお出かけいただきました報告をお願い申し上げます。第一班、第二班の順序でそれぞれ班長から御報告をお願い申し上げます。
【次の発言】 続いて第二班の御報告をお願いいたします。
【次の発言】 続いて政府側の説明を求めます。政府委員岩澤内務次官。
【次の発言】 以上第一班の松浦班長、第二班の内海班長の現地御視察の報告及び政府側の岩澤國土局長からの御説明に関しまして、御質疑等がございましたならば御發言を願います。
【次の発言】 ほかに御發言がございませんか。宮村又八君。
○荒木委員長 これより會議を開きます。 去る九日、内務省解體に伴いまする、内務省及び内務省の機構に關する勅令等を廢止する法律案、地方自治委員會、公安廰及び建設院設置法案及び内務省官制廢止に伴う法令の整備に關する法律案の三法律案が内閣より提出いたされました。これらの法案は十二日決算委員會に付託されたのでありますが、かねて本委員會でも關心をもつた重要案件でありまして、決算委員長より、衆議院規則第六十條に基き、決算委員會、治安及び地方制度委員會竝びに國土計畫委員會の連合審査會を開きたい旨の申込を受けました。よつて右申込に對してこれを承認いたしたいと存じますが、御異議はございませんか。
○荒木委員長 これより會議を開きます。
本日は公報に掲載いたしました請願十一件を御審議するのでありますが、これにつきましてお諮りいたします。まず、紹介議員よりの説明を承りました上、これに對する政府の意見を伺う程度といたしまして、その議決は、審議の慎重を期しまする意味合において留保いたしまして、他日一括して決定することといたしたいと存じますが、御異議ありませんでしようか。
【次の発言】 それではさよう取計らいます。
なおもう一つお諮りいたします。紹介議員の御説明を承るわけでありますが、從前でありますると、紹介議員以外の方が代行されたようにも承つてありますが、審議の愼重を期しまする建前から、紹……
○荒木委員長 これより開會いたします。
青森、岩手兩縣水害地調査視察のために、本委員中より委員派遣方につきまして、かねてお打合せをいたしてあつたのでありますが、人選も決定しまして、二十二日より八日間の日程で派遣いたしたいと存じます。つきましては衆議院規則第五十五條によりまして議長の承認を得なければなりませんので、その手續きをとることにいたしまするから御了承をお願い申し上げます。
【次の発言】 續いて本日は請願二十四件を日程といたしまして審議いたします。本來ならば日程順にいたすべきでございますが、紹介議員の關係もありまして、便宜上日程第四福江港修築促進に關する請願、西村久之君紹介、文書表番號第……
○荒木委員長 これより会會いたします。
本日は日程に載せました請願について審査いたす豫定であります。紹介議員の出席の順序に從つてまず日程第二、岡の内、別府間道路開鑿の請願、黒岩重治君の紹介、請願文章表番號一五九號、紹介議員の説明を求めます。黒岩重治君。
【次の発言】 これに對する政府の意見を求めます。
【次の発言】 本件につきまして御質疑、御意見等はございませんか。
【次の発言】 次は日程第一一、黒瀬川及び中川改修工事施行の請願、大原博夫君外一名紹介、文書表番號第二一一號、日程第一二、賀茂川改修工事施行の請願、大原博夫君外一名紹介、文書表番號第二一二號、日程第一三、同、大原博夫君外一名紹介、……
○荒木委員長 それでは會議を開きます。
今次の關東地方の水害に關しまして政府側の説明をお願いいたします。
【次の発言】 速記を止めて……。
【次の発言】 速記を始めて。
【次の発言】 農林當局より御説明を願います。
【次の発言】 以上の御説明に對して、御質問があつたら御發言願います。
【次の発言】 速記をとめて……。
【次の発言】 速記を始めて……。田中角榮君
【次の発言】 先ほど來國土局長から關東の水害を中心の御説明をいただいたわけでありまするが、聞くところによりますると、東北方面におきましても、再度相當の水害を受けたというように聞いておりますが、今囘の第二次の東北方面におきまする水害の状……
○荒木委員長 これより國土計畫委員會を開會いたします。 戰後國土の荒廢は遂に先般のごとき數次にわたる慘澹たる水害を招來せしめたのでありまして、今にしてじつくり腰をすえて、眞劍にこれが總合的かつ恆久的對策を講ぜざる限り、かかる慘状がわが國民の上に年々歳々繰返されますることは火を見るよりも明らかでありまして、文化國化、平和國家の再建の上に重大なる支障を來すものと考える次第であります。よつてわが國土計畫委員會は、治山治水對策小委員會を設置して、當問題の根本的解決をはかることとしたらいかがかと存ずる次第であります。以上の趣旨により小委員會設置の件につきまして各委員にお諮りいたします。小委員會設置のこ……
○荒木委員長 これより會議を開きます。すでに本委員會は數囘にわたりまして請願を審査いたしておりますが、御承知の通り請願の付託件數が以外に多數にのぼつておりまする關係上、その審査の公平を期する趣旨のもとに各請願の採決を留保いたしまして、後日取りまとめて採決することに當初の委員會におきまして申合せをいたしております。御承知と存じまするが念のために重ねて御了承願いたいと存じます。それでは逐次日程に入ります。
【次の発言】 日程第一、呉市周邊における砂防工事費増額の請願、前田榮之助君紹介、文書表番號第二四八號、紹介議員の説明を求めます。前田榮之助君。
○荒木委員長 これより會議を開きます。
日程第一本渡港修築促進の請願へ園田直君外一名紹介、文書表番號第三七九號を議題にいたします。紹介議員の説明を求めます。園田直君。
【次の発言】 本件に對する政府側の意見を求めます。
【次の発言】 御質疑等はございませんか。
お諮りいたします。後藤政府委員の都合によりまして、港灣關係を一括して御審査願いたいという申出であります。日程の順位を繰上げまして、港灣關係だけ順次審査するに御異議ございませんか。
【次の発言】 それではさよう取計らいます。
【次の発言】 次は日程第六、清水港修築の請願、文書表第三八九號、神田博君外十一名紹介、紹介議員の説明を求めます……
○荒木委員長 これより會議を開きます。 前會の委員會におきまして上程紹介を留保せられてありました崎山村に防波堤築設促進の請願、西村久之君紹介、文書表番號三九二號は、十月三日の公報に付託に關する訂正がいたされましたので、本委員會の審査より除くことになりましたから御了承願います。 去る九月三十日、審査を延期いたしておきました岡ノ内、別府間道路開鑿の請願、長野長廣君紹介、文書表番號三三一號は、八月二十六日上程審査いたしました岡ノ内、別府間道路開鑿の請願、黒岩重治君紹介、文書表番號一五九號と同一趣旨のものであり、すでにその説明及び意見を聽取しておりますから紹介を省略することといたします。御異議あり……
○荒木委員長 これより會議を開きます。
お諮りいたします。本日は日程第一の請願、文書表番號五〇七號より順次審査いたすはずでございますが、紹介議員の竹山祐太郎君から、他の委員會の都合もありまするので、日程二五を一括審査していただきたいという申出があります。なお前會に延期してありました高橋川砂防工事施行の請願ほか六件も、特に本日日程に追加するようにとの申出があります。以上申し上げた通り、日程を繰上げ、また前會延期しました案件を日程に追加することに御異議はありませんか。
【次の発言】 それでは日程第一、馬込川河口改修竝びに同河口の砂防工事施行の請願、文書表大五〇七號、竹山祐太郎君紹介、追加日程第一……
○荒木委員長 これより開會いたします。
【次の発言】 ただいまの松浦君の緊急動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めました。日程は追加いたします。細野三千雄君。
【次の発言】 ただいま細野小委員長の中間報告に關しまして御質疑等ございませんか。
それでは日程に入ります。本日は日程第一から審査を開始するはずでございますが、日程第一、第二に關します紹介議員の出席がございません。この際前囘の委員會におきまして延期いたしておりました要件につきまして、周東英雄君より日程追加の要求があります。お諮りいたします。これを許すに御異議ありませんか。
○荒木委員長 これより開會いたします。
日程第一から日程第十六までは、紹介議員の出席がありませんから、次に讓ります。
日程第十七、鯖石川、別山川及び鵜川砂防工事施行の請願、田中角榮君紹介、文書表第七一七號、紹介議員の説明を求めます。田中角榮君。
【次の発言】 本件に對する政府側の意見を求めます。
【次の発言】 御質疑等ございませんか。
【次の発言】 次は日程第一八、大淀川上流改修區域調査竝びに工事促進の請願、文表表第七二一號、紹介議員川越博君ほか三名、紹介議員の説明を求めます。川越博君。
【次の発言】 本件に對する政府側の意見を求めます。
○荒木委員長 これより開會いたします。
日程第一、周布川及び三隈川災害復舊工事促進の請願、生越三郎君ほか三名紹介、文書表第七六九號、紹介議員の説明を求めます。生越三郎君。
【次の発言】 本件に對する政府側の意見を求めます。内務省河川課長三島利美君。
【次の発言】 御質疑はありませんか
【次の発言】 次は日程第四、犀川砂防工事施行の請願、降旗徳弥君紹介、文書表番號第七八四號、紹介議員の説明を求めます。降旗徳弥君
【次の発言】 本件に對する政府側の説明を求めます。
【次の発言】 御質疑等ございませんか。
【次の発言】 欲は日程第五都井岬を霧島國立公園に編入の請願、川越博君外二名紹介、文書表第七八……
○荒木委員長 これより會議を開きます。
日程の順序に從いまして、紹介議員御出席の順序によつて議題といたします。
日程第四、岩手縣の水害對策に關する請願、小澤佐重喜君紹介、文書表番號第三〇三號、紹介議員の説明を求めます。小澤佐重喜君。
【次の発言】 本件に對する政府側の説明を求めます。
【次の発言】 菊池重作君紹介にかかる文書表第四七三號及び同四七九號の霞ヶ浦北浦沿岸治水工事促進の請願につきましては、これに對する政府側の答弁が前會留保されております。この際農林當局の意見の御發言を求めます。
【次の発言】 生方大吉君に御相談申し上げますが、日程第二〇及び二一の茨木一久君、それから日程第二五の河……
○荒木委員長 これより會議を開きます。
お諮りいたします。坪川信三君より各派交渉會の時間が切迫いたしておりまするので、劈頭に審査をしてほしいという要望がございます。これを許すに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めまして、三國港浚渫に關する請願坪川信三君紹介、文書表番號第八〇號、淺水川改修工事促進の請願、坪川信三君紹介、文書表番號第八七四號、以上二件を一括議題といたします。紹介議員の説明を求めます。坪川信三君。
【次の発言】 これに對する政府側の意見を求めます。説明員運輸技官堺田眞夫君。
【次の発言】 御質疑等ございませんか。
○荒木委員長 これより會議を開きます。 お諮りいたします。先般本委員會におきましても討議されました請願のうちで霞ヶ浦干拓中止の請願がございますが、この請願は營時審査のときにおきましても、各委員より熱心な御質疑等あつたのでありますが、要しまするに政府直營の干拓工事を現地より中止してくれという請願となつて現われましたことは、いわば前代未聞でありまして、この干拓工事と治水關係との關連を現地につきまして十二分に調査をしなければこれが審査は困難であるというお申出は、數名の議員からもその當時お話があつたのでありまするが、爾來檢討を續けておりましたところ、どういたしましてもこれはやはり現地調査をすることに……
○荒木委員長 これより開會いたします。
日程第一、下津港を開港場に指定の請願、山口喜久一郎君外二名紹介、文書表番號第四二四號。紹介議員の説明を求めます。山口喜久一郎君。
【次の発言】 本件に對する政府側の意見を求めます。橋本説明員。
【次の発言】 御質疑等ございませんか。――政府委員が來るまでしばらくお待ち願います。――ただいま運輸省の政府委員が見えたのでありますが、前日より十分なる連絡をいたしておるにかかわらず、運輸當局の主席が非常に遲れまして、委員各位に御迷惑をかけて恐縮に存じます。本委員會として運輸當局に今後こういうことのないように警告を發する次第であります。但し田中政務次官がわざわざ……
○荒木委員長 これより開會いたします。本日は本國土計畫委員會に付託されまして、すてに十六囘にわたり紹介議員の説明竝びに政府當局の意見を聽取いたしまして、愼重審議いたしました請願三百四件を議題として、決定の取運びといたしたいと存じます。かねて理事會におきまして、各請願の取計い方法につき御協議いただきました手順により、便宜上日程を分類いたしておりますので、逐次お諮りをすることにいたします。これより日程第一、五行川竝びに野元川改修工事施行の請願、山口好一君紹介、文書表番號第三號ないし日程第二九二、大里郡北部地域の利根川堤防修築促進の請願、關根九藏君外一名紹介、文書表番號第一〇六九號まで以上二百二十九……
○荒木委員長 開會いたします。
皆様にお諮りいたします。木村公平君より理事辭任の申出がまいつておりますが、これを許可いたすことに御異議はありませんか。
【次の発言】 異議なしと認め、木村君の辭任を許可いたします。つきましては、理事の補缺選擧を行わねばなりませんが、これは前例によりまして、委員長指名ということに御異議ありませんか。
【次の発言】 それでは松浦東介君を理事に指名いたします。
本日は、去る二十五日本委員會に付託されました都會地轉入抑制緊急措置令を改正する法律案、内閣提出、第一一八號について審査を進めたいと存じます。まず政府の説明を聽取いたします。長野内務政務次官。
○荒木委員長 これより會議を開きます。
前會は都會地轉入抑制緊急措置令を改正する法律案につきまして政府委員より提案理由の説明を聽取いたしたのでありますが、本日は引續き本案を議題として質疑に入ります。質疑は通告順によりこれを許します。
【次の発言】 質疑は通告順によりこれを許します。今村忠助君。
【次の発言】 ちよつと今村君、御發言中恐縮でありますが、農林省及び勞働省の政府委員は出席しておるものと思つておりましたら、まだ見えてはおりません。三十分以内に出席するという連絡でありましたので、委員長が出席しておると誤信でございましたので、しばらくお待ちを願つたらいかがかと思いますが……。
○荒木委員長 これより會議を開きます。
【次の発言】 ただいま松浦東介君より緊急動議が提出いたされました。すなわち横須賀港を開港に指定する等の法律案をこの際追加し、これを議題として審議しようとする動議であります。松浦君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、横須賀港を開港に指定する等の法律案を議題といたします。政府の趣旨辯明を求めます。
【次の発言】 御質疑はありませんか。
【次の発言】 御質疑なしと認めます。
本案はきわめて簡單であります。お諮りいたします。討論を省略いたしましてただちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
○荒木委員長 開會いたします。
これより政府から提出せられました横須賀港を開港に指定する等の法律案を議題といたします。
本法律案は昨日質疑を終了いたしたのであります。ただちに討論に入ります。討論は通告順によりこれを許します。日本社會黨藤田榮君。
【次の発言】 民主黨村瀬宣親君。
【次の発言】 日本自由黨今村忠助君。
【次の発言】 國民協同黨野本品吉君。
【次の発言】 第一議員倶楽部只野直三郎君。
【次の発言】 これにて討論は終局いたしました。採決いたします。本案に賛成の諸君の御起立を願います。
(起立総員〕
【次の発言】 総員起立、よつて本案は原案通り可決確定いたしました。
○荒木委員長 開會いたします。
本日は昨二日本委員會に付託いたされました建設院設置法案について審議いたします。これより同法案を議題とし政府當局より提案理由の説明を伺います。法制局長官佐藤達夫君。
【次の発言】 以上をもつて政府當局の提案理由をお伺いしたわけでありますが、本法案の國會提出は會期切迫の折柄、遺憾ながら非常に押し詰まつて提案いたされまして、いろいろと御事情はあると思いますけれども、まことに遺憾であります。つきましてはその間における内部事情につきまして、もう少し具體的に法制局長官より、御説明を煩わしたいと思います。法制局長官よりの要望によりまして、速記を中止いたします。
○荒木委員長 これより會議を開きます。
私より諸般の御報告を申し上げます。速記中止。
【次の発言】 速記開始。これより質疑に入ります。
【次の発言】 ほかにこの際御質疑はございませんか。
本日はこの程度に止めまして、次會は明日午前十時より開會いたします。本日はこれをもつて散會いたします。
午後三時五十五分散會
○荒木委員長 これより會議を開きます。
都合によりまして、請願の審査をまず始めます。日程に從い、紹介議員の御出席の順序に從いまして議題といたします。
日程第一一、白川改修工事施行に請願、松浦東介君紹介、文書表番號第一〇八七號。紹介議員の説明を求めます。松浦東介君。
【次の発言】 この際お諮りいたします。會期切迫の折柄、各請願の紹介は五分以内に時間を制限いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めまして、さよう取計らいます。
本件に對する政府側の意見を求めます。
【次の発言】 この際なおお諮りいたします。請願の審査につきましては、第一回の請願審査のときに皆様……
○荒木委員長 これより會議を開きます。まず治山治水對策小委員長の中間報告の申出があります。これを許します。
【次の発言】 本日は本委員會に付託されました法律案二件、請願六十四件を順次午前中に審議いたす豫定でありますが、松本淳造君より、外の委員會の委員長として御出席の御都合もある趣をもちまして、この際請願を議題とされんことの要望があります。これを許すに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。日程は變更されました。
【次の発言】 日程第一二、高津川治水工事施行の請願、松本淳造君紹介、文書表番号一一六八號、紹介議員の説明を求めます。松本淳造君。
○荒木政府委員 昭和二十一年度歳入歳出総決算及び同特別会計歳入歳出決算並びに特殊財産資金特別会計歳入歳出決算を会計檢査院の檢査報告とともに國会に提出いたしましたので、その大要を御説明申上げます。 総決算に計上いたしました歳入の決算額は、経常郡三百二十三億四千五百十七万余円、臨時部八百六十五億五千三百八十九万余円、合計千百八十八億九千九百七万全円でありまして、これ、に対して歳出の決算額は、経常部百十二億二千五百六十七万余円、臨時部千三十九億八千百三十四万余円、合計千百五十二億七百二万余円でありますから、歳入歳出差引三十六億九千二百四万余円の剰余を生ずる計算であります。しかるにこの剰余金額中には……
○荒木政府委員 ただいま議題となりました造幣局官制の一部を改正する法律案の提出理由を説明いたします。 戰時中金地金の配給業務は、日本銀行がこれを担当し、同行が金資金特別会計から讓り受けた金地金は慣行上これを日本金属株式会社へ一括讓渡し、同会社においてこれを小分け加工し実需者へ配給していたのであるが、終戰後、戰時中の統制機関は逐次閉鎖せられるところとなり、同社も閉鎖機関の指定を受け、昨年三月末その業務を停止されるに至つたのであります。そこで政府は、関係方面との交渉の結果、貴金属は、造幣局をして、これを直賣させることと決定し、諸般の準備を進めることとなつたもので、しかして準備の完了するまでは暫定……
○荒木政府委員 ただいま議題となりました國定公務員共済組合法案に関する提案理由を御説明申上げます。 まず初めに申し上げねばなりませんのは、現行の政府職員共済組合令は、昭和二十三年法律第七十二号によりまして暫定的に法律たる効力を認められておりますが、近くその期限が満了いたしますので、新たに共済組合の組織とかその活動とかを律します統一的な法律を制定する必要が生じまして、ここに從來の根拠法規を統一して國家公務員共済組合法を制定することといたした次第であります。 まず國家公務員共済組合法の内容についてでありますが、大別いたしますと大体四点ぐらいになるかと考えられます。その第一点は、組合の人格及び運……
○荒木委員長 これより会議を開きます。 この際簡單に一言御挨拶申し上げます。第一回國会におきましては、各委員の絶大なる御協力をいただきまして、滞りなく委員会の運営を果したのでございまするが、この第二國会におきまして皆様の相樂らざる御支援をいただきまして、本委員会の使命を果したいと存ずる次第でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 お諮りいたします。休会中におきまして便宜守田委員及び私と西畑專門調査員とが現地にまいりまして、関門國道トンネルの工事状況を実地調査いたしたのでございます。つきましてはその状況を守田委員より本委員会に御報告申上げたいと存じますが、御異議ありませんでしようか。
○荒木委員長 これより会議を開きます。 さきに理事会におきまして打合せがありました、東北地方水害地に委員派遣の件につきお諮りいたします。御承知の通り昨年の東北地方の水害につきましては、その復旧事業もその緒に着いておるかと存じますけれども、その関係河川、すなわち北上川、米代川、雄物川、最上川等の諸河川につき実状調査をいたしまして、治山治水計画を樹立し、併せて今年の融雪期における災害防除の見地より復旧事業の促進をはかるために、現地に委員を派遣してはいかがかと存ずるのであります。 つきましては衆議院規則第五十五條によりまして、議長に対し委員派遣の承認を得なければなりません。この承語要求書を提出す……
○荒木委員長 これより会議を開きます。
本日は災害復旧並びに河川改修等に関する二十三年度予算について、当局より説明を聽取する予定であります。まず建設院当局よりの説明を求めます。
【次の発言】 御質疑等ございましたら、御発言を願います。質問の通告がございます。野本品吉君。
【次の発言】 ただいまは建設院と農林当局だけでありますが、おつつけ大藏、安本当局もみえる予定になつております。
【次の発言】 皆さんに申し上げます。大藏省の河野政府委員が見えております。なお安本の政府委員は電話不通のために督促が徹底しないでおりますが、いまに見えることと存じます。
○荒木委員長 これより会議を開きます。
本日は東北地方水書復旧状況の視察に関する報告の件を議題といたします。御承知のごとく、昨年秋の東北地方の水害はまことに惨澹たるものがありまして、その復旧状況については、官民ともに関心を有するところであります。殊に本年融雪期に際しまして、その復旧進捗のいかんは、影響きわめて重大なりと考えられましたので、去る二月二十七日より五日間当委員会から内海、野原、高田、高倉の四君が親しく現地を視察してお帰りになつた次第であります。この際その御報告を願いたいと存じます。野原正勝君。
【次の発言】 ただいまの野原君の御報告に対しまして、政府側の率重なる意見を求めます。目黒……
○荒木政府委員 お答えいたします。先日新聞ですでに御承知のことと存じますし、議院運営委員会等におきまする所管大臣の御答弁等も御承知と思いますが、政府側といたしましては、五月の十五日ころまでには、ぜひ予算を國会に提出いたしまして、御審議をお願いしたいという予定のもとに、万般の準備をいたしておるような次第でございます。ただ残りの十五日くらいで、本予算の審査は困難であるというふうな御意向もございますが、できることならば今申し上げましたような十五日ころの提出を、ぜひ確保することに努めまして、國会の方の御審査にまちまして、六月から本予算の施行ができまするようにいたしたい。かように考えておるような次第でご……
○荒木政府委員 ことしの二月末現在の発行高を申し上げますると、臨事通貨法によります五十銭券が十一億四千七百十三万二千円、大正六年及び同九年の分が一千七十六万三千円ということに相なつておりまして、その内訳を申し上げますと、五十銭券が五百十九万八千円、二十銭券が百八万二千円、十銭券が四百四十八万三千円、合計いたしまして十一億五千七百八十九万五千円、こういうふうになつておるのでありますが、このうちの約二割くらいが災害等によりまして滅失したのではなかろうかと推定しております。そういう推定に從いますると、結局約九億円見当だと思われるわけであります。
○荒木政府委員 お答えいたします。耕作者の生産原價は非常に安いにかかわらず、それがタバコとなつて現われて、それを買う場合には非常に高い。從つてその点に不満があるやのお話のようでございますが、これはどうも実際問題といたしまして、いたし方のないと申しますか、さような御不満がありましてもやむを得ないのじやないかというふうに考える次第でございます。
【次の発言】 お答えいたします。ちよつと聞き違えて恐縮でございますが、仰せのごとく強制的に買わされるということがあれば、これは断じて差止むべきものと心得ております。
【次の発言】 お答え申し上げます。特別に制度としまして資金を融通するということはないようで……
○荒木政府委員 ただいま上程いたされました、食糧管理特別會計法の一部を改正する法律案提出の理由を御説明申し上げます。改正の内容は次の三點であります。 第一點は、食糧管理特別會計におきまして、本年度の食糧賣買計畫に基き、これが所要資金を推算いたしますると、供出の最盛期と考えられまする昭和二十四年一月ごろにおきましては、おおよそ六百億圓と豫想せられまして、供出數量の増加、供出期間の短縮及び賣拂代金の囘收までの期間に要する資金等の需要増加を約八十億圓、それに若干の餘裕を見込みますると七百億圓の資金を必要といたしますので、從來四百億圓でありました食糧證券及び一時借入金の限度額を、七百億圓まで引き上げ……
○荒木政府委員 ただいま議題となりました昭和二十三年の所得税の豫定申告書の提出及び納期の特例に關する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を説明いたします。 政府は、さきに國會の審議を經まして、本年に限り、所得税の豫定申告書の提出及び納期に關し特例を設け、所得税法の改正案が國會で可決された後、改正規定に從つて所得税の四月豫定申告書を提出し、第一期の納税をするようにいたしたのであります。目下政府は、最近における賃銀、物價等經濟諸情勢の推移等に照らしまして、租税負擔を輕減するため、所得税の基礎控除、扶養控除、勤勞控除、税率等につき具體案を檢討中であり、近く成案を得てこれが改正案を國會……
○荒木政府委員 お答え申し上げます。御指摘の通り今回の法律改正は、食糧証券発行並びに償還の関係をにらみ合わせまして、差引き予定高がおそらくは來年早々にもつとも多くなるであろう。それがおよそ今回の増額を必要としまする金額に、プラス何がしかの余裕をみるという程度の見当におきまして今回の改正をお願いいたしたのでありまして、御指摘のような物價の改訂があつたならば、どのくらいの資金が要るであろう。それに基いてはたしてどういう考慮をすべきかということは、本改正法案には盛りこまれていないのでございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。お話のように食糧管理上の便宜と申しますか、農家側からみましても便宜第一……
○荒木政府委員 ただいま上程に相なりました会計法の一部を改正する法律案提出の理由を御説明申し上げます。 今回改正しようといたします点は二点でありまして、その第一点は、都道府縣の吏員の取扱う國の会計事務の範囲に関するものであります。すなわち都道府縣の吏員は、現在会計法第四十八條の規定によりまして、國の歳入歳出及び契約等に関する事務を取扱つているのでありまするが、会計事務取扱の実情からいたしまして、その範囲を拡張して、歳出外現金、物品等に関する事務をも併せ行うこととするのが適当と存ぜられますので、これに関する改正をいたそうとするのであります。なお、この改正に伴い、地方自治法に基いて將來設けられる……
○荒木政府委員 ただいま議題となりました内閣総理大臣等の俸給等に関する法律案につきまして、私より提案理由を御説明申し上げたいと存じます。 内閣総理大臣、國務大臣その他日本國憲法第七條の規定による認証官の担当する職務の内容と責任とは、特に重大なものがありますので、從いましてその給與は、その職責に眞に相應したものでなければならないことは申すまでもありません。もつともただ單に職務に相應じた給與という原則からだけでは、一般の公務員と選ぶところはないわけでありますが、これらの者は原則として管理者、監督者としての地位にあり、一般勤労者と同一に律することが必しも適当でない面がありますると同時に、これらの者……
○荒木政府委員 ただいま議題となりました所得税法の一部を改正する等の法律案外一法律案につきまして、提案の理由を説明いたします。 政府は、最近における賃銀、物價等経済諸情勢の推移に即態して、國民の租税負担を調査、合理化するとともに、財政需要に対應して、租税收入を確保する等のため、税制の全般にわたり改正を加えることといたしたのであります。すなわち今次の税制改正にあたりましては、租税の中枢たる所得税につきまして、賃銀、物價等の変動に伴う所得状況の推移、課税の実情に照らし、財政事情の許す限り負担を軽減するため、基礎控除、扶養控除及び勤労控除を相当程度引き上げるとともに税率を大幅に引き下げることといた……
○荒木政務次官 お答え申し上げます。御趣旨一應御尤ものようにも存ずる次第でございますが、現在は御承知のように、敗戰後の日本の財政は非常に逼迫いたしておりまして、租税体系を中心にこれにつつかい棒をする意味におきまして、專賣益金に多分に依存しなければならない現状でございます。こういう現状は、私聞いておりますところでは、諸外國におきましても同樣の状態だと傳え聞いております。そういう状況下におきまして、タバコの密造、密賣、横流し、その他やみ行為が横行いたしますことによりまして、國家財政が非常に期待をもちまする專賣益金に、予測せざる大穴をあけるという原因にもなつております。從前は比較的軽い罰金刑その他で……
○荒木政府委員 最近の傾向は、タバコの値段が財政の需要に引ずられて、專賣業としてのタバコの價格がいかにあるべきかという、本來の考え方から逸脱していはしないかというお尋ねのようでありますが、タバコは嗜好品であるという前提に立ちまして考える場合に、專賣品の價格が、利益を考えない純手数料的なものであらねばならないとも考えないのであります。言いかえますれば、適当の專賣益金というものは、專賣法実施以來、沿革的に見ましても何がしかの益金は、國家財政に対して寄與させられてまいつておると承知いたしておるのであります。ただ御指摘のごとく、最近の財政の逼迫の状況からいたしまして、本來ならばこの程度であろうと一應考……
○荒木政府委員 まず第一に請願との関連についてお尋ねがあつたようでありますが、財務局の新設につきましては、北陸方面の金沢に財務局を新設したいという趣旨の御請願があつたのでありまして、すべてこの請願は採択に相なつております。その請願を尊重いたしまして、原案にありますように金沢に財務局を新設するということにいたしております。なお税務署につきましては、兵庫縣の三木町に税務署を新設してほしいという請願があつたのでありまして、これまた本委員会で御採択に相なつておりますが、原案にもある通り、兵庫縣の三木町に税務署を新設することにいたしておるわけであります。なお請願に出ておりまして、その原案に採用いたしてお……
○荒木政府委員 森林組合を本法の一種の金融機関として取扱われたらどうかというその氣持においては、大藏当局においても了承いたしておるのでありますが、農林当局との今までの愼重な協議の結果、森林組合の現在の全國的な実情は、まだ時期尚早と申しますか、金融機関としての体を全國的にはなしていないというふうな見地から話合いまして、原案の通りにしておるのでありまして、願くば森林組合がもう少し強化されると申しますか、実力を培養されまして、適当の時期に同樣の考慮を拂うということが適説であろうと考えておる次第であります。
【次の発言】 大体趣旨におきまして了解いたします意味は先ほど申し上げたのでございますが、農業会……
○荒木政府委員 印紙をもつてする歳入金納付に関する法律案提出の理由を御説明申し上げます。 過般、取引高税法案を提出いたしましたが、同法案によりますと、取引高税の納税義務者は、その取引高税を取引高税印紙をもつて納付しなければならないこととなり、またその取引高税印紙については、別にこれを定めることとなつておるのであります。しこうして、印紙をもつて國の歳入金を納付することに関しましては、大正九年の勅令第百九十号で「印紙ヲ以テスル歳入金納付ニ関スル件」という勅令がありまして、これには、國に納むべき手数料、罰金、科料、過料、刑事追徴金、訴訟費用等は、印紙をもつてこれを納めることができると規定し、また他……
○荒木政府委員 お答え申し上げます。徴税関係においていわば涜職とおぼしきことが行われておるように思うが一体どう思うか。それに関連いたしまして饗應であるかないか。それが收賄、贈賄になるか、ならないかということについても、目安をはつきりさせろという御趣旨のお尋ねかと存じますが、いずれもこれは司直の手において決定せらるべき問題だと存じます。いやしくも税務関係職員が饗應を受けるとか、あるいは收賄等のことをなしますことは断じて許すべきでないのでありすまして、もしさようなことがありますならば当然に公務員としての責任を負うべきものと存じます。ただ実際の問題といたしましては、同じ土地に納税者と雜居して生活をい……
○荒木政府委員 ただいま宮幡委員の御指摘になりました二つの点につきまして、私からお答えを申し上げます。 第一点は会計士管理委員会の委員は公正なる人を選んでほしいという御希望であると存じます。会計士管理委員会というものが、この法律によつてもちまする重大なる責任に鑑みまして、その委員の人選がある一方に偏することなく、きわめて公正なる選任を要することはお説の通りであると存じます。 第二点は特別公認会計士試驗についてでございますが、特別公認会計士試驗の方法その他につきましては、御審議いただきましたこの新しい法律によつて生れますところの会計士管理委員会が当るわけでございますが、当局としましては、会計……
○荒木政府委員 ただいま議題となりました五つの法律案につきまして、順次提案の理由を御説明申し上げます。 まず簡易生命保險事業における戰爭における戰爭危險による死亡に基く保險金の支拂による損失の補填に関する法律案の提案の理由を御説明申し上げます。 政府において管掌いたしております簡易生命保險事業につきましては、御承知のごとく、郵便年金事業と併せて、簡易生命保險及び郵便年金特別会計という一つの特別会計を設け、これを保險勘定及び年金勘定に区分して、経理しているのでありますが、保險勘定におきましては、今次の戰爭による死亡事故に対する保險金の支拂が、これらの被保險者のために積み立てた積立金を超過いた……
○荒木政府委員 ただいま本委員会の議題に相なりました当せん金附証票法案につきまして、提案の理由を御説明いたします。 いわゆる宝くじの発賣に関する根拠規定は、臨時資金調整法中に設けられてあつたのでありますが、本年四月同法の廃止に伴いまして、三月二十六日以後は新たな発行命令を出すことができなくなり、三月二十五日以前に命令の発せられているもののみが、同法廃止後も発賣せられているにすぎないのであります。今日インフレーションの高進を抑制するため、貯蓄の増強、租税の完納その他あらゆる手段を講じて購買力の吸收をはかる必要があるのでありますが、現下の國民の射倖的な心理をつかんだ購買力吸收手段もまた十分に認め……
○荒木政府委員 ただいま上程いたされました外國貿易特別円資金特別会計法案提出の理由を御説明申し上げます。 政府におきましては、ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する勅令に基いて、今回解散團体の財産の管理及び処分等に関する政令を制定することとなりましたが、この政令の概要を申し上げますと、昭和二十一年のポツダム勅令第百一号、すなわち政党、協会その他の團体の結成の禁止等に関する勅令により解散した團体に属する財産は、特に定めるものを除き、これを國に帰属せしめることとし、この財産に属する現金及び現金以外の財産の管理、処分等による收入金等をもちまして、外國貿易特別円資金という一つの資金を設置し、この……
○荒木政府委員 私が承知しております限りの概畧のことをお答え申し上げたいと思います。二百七十億円に上るところの地方起債がはたして引受けられるかということが第一点のお尋ねであつたと思いますが、結論から先に申し上げますれば、なかなか容易でないと存じております。ただ実際の取扱いといたしましては、大藏省預金部は御承知のように、從前いわば國債の引受所みたいなところでありましたのを、極力地方債の消化にできる限りの努力をするという方針のもとに、預金部の資金を運用していきたい、かように考えておる次第であります。從前といえども地方財政委員会事務当局の方と折衝いたしまして、地方起債の額を定めまして、運用いたしてお……
○荒木政府委員 ただいまの各地方長官の方々の御意見は十分に拜聽いたしました。それぞれ具体的な問題についてこの委員会での御質問がございますれば、お答えを申し上げたいと思いますが、私は今の地方長官各位のお話は謹んで拜聽いたしておればよろしい、かように考えて拜聽しておつたわけであります。当面のお話に関連しますお答えといたしましては、政府としては地方財政委員会等とも十分お打合せいたしまして、政府案としてお出ししておるのでありますから、案そのものについての御審議にはお答えせねばならぬと思つておりますが、ただいまの御説明は謹んで拜聽いたしたということで御了承いただきたいと思います。
○荒木萬壽夫君 本請願の要旨は、福岡縣三瀦郡江上村は農村であるが、瓦、傘、藺莫蓙等の製造業も相当発達し、通信及び取引等も活発であるが、郵便局の設置がないので、地方民は大なる不便を感じている。ついては本村に郵便局を設置されたいとの紹介説明があつた。
○荒木政府委員 ちようど大臣が司令部の方に参つておりまするので、私から御説明を申し上げたいと思います。 今回提出いたしました昭和二十三年度一般会計暫定予算補正(第二号)及び昭和二十三年度特別会計暫定予算補正(特第一号)につきまして御説明いたします。 昭和二十三年度の年間を通ずる予算につきましては、政府は目下鋭意その編成を進めておる次第でありますが、現下の事態に対処すべき諸般の対策、特に予算編成の基礎となるべき物價の問題等に関しまして、未だ最終的具体案の確定をみないのでありまして、從つてこれらの問題を織りこみまして、年度全般にわたる予算の編成を完了いたしますのには、なほ若干の時日を必要といた……
○荒木政府委員 昭和二十三年度一般会計予算案及び昭和二十三年度特別会計予算案につきましては、大藏大臣より本会議におきまして、その大要を御説明申し上げましたが、予算委員会の御審議にあたりまして、さらに予算案の内容について御説明いたします。 昭和二十三年度一般会計予算の歳入歳出はおのおの三千九百九十三億八千万円でありまして、これを前年度予算額二千百四十二億五千六百万余円に比較いたしますと、千八百五十一億二千三百九十余万円の増加と相なつております。 まず歳入予算の内訳について申し上げますれば、租税及び印紙收入二千六百三十二億四千七百万円、專賣廳益金九百四十三億千七百六十万余円、印刷廳益金及びアル……
○荒木委員 私は民主党を代表いたしまして、ただいま議題となつております專賣公社法案に対しまして、賛成の意見を申し述べたいと存じます。そもそも公社形態が最近法制として取入れられるに至りました事情は、いわば唐突の間に起つたことでありまして、わが國としましても公社の制度そのものに習熱していない、同時にまた政府当局としましても、必ずしも公社の制度に対しての自信が十分におありであろうとも考えられない筋があるのであります。さような意味において、公社そのものの檢討は、本質的にわが國みずからの制度として取入れる見地からいたしまして、今後の檢討にまつべき点が多々あろうかと存ずるのであります。しかしながら專賣公社……
○荒木萬壽夫君 福岡縣浮羽郡姫治村分田地区及び吉の本地区は、福岡縣農地部において集團開墾されることを計画されているのでありますが、本両地区は縣下にても優秀なる人工植林地帶であり、これを開墾するときは必ず治山治水に甚大なる障害を與え、またこの地区は山腹にあつて寒風強く、土質が惡い上に交通が不便で、農耕に適しないこと明瞭であり、ひいては森林業の発展に惡影響を及ぼすこととなるのであります。ついては本両地区の開墾計画を中止し、あまり適当でない農耕のため優良なる森林地帶を犠牲にすることのないようとりはからはれたいのであります。
○荒木委員 私は民主党を代表いたしまして、ただいまの議題に対しまして賛成の意を表するものであります。ただいまお話もありました通り、本件の今までの処理につきましては、政府側におきましても措置適切でない部面があるようにも考えるのでありますけれども、一日も早くこの清算を遂げます意味において、かつまた今回の交付公債の限度額が、かつて本國会におきまして承認を與えておりまするところの補償契約の限度内に限られておる意味におきまして、一應適切であろうと存じますので、あえてその点は問わないことにいたしたいと思うのであります。ただ補償契約期限を漫然と経過したように見受けられますことは、まことに遺憾でありまして、今……
○荒木委員 私は遅れて参りまして、他の委員の御質問のあつた点と幾分重複する点があるかと思いますが、簡單にひとつお尋ね申し上げたいと思います。まず財政法の一部を改正する法律案でございますが、その改正の第一点として目的別予算、すなわち甲一号を廃止するということに相なつておりますが、目的別予算及び組織別予算一号、二号を合せまして、國会の予算の審議が完璧を期せられて、今日に至つておると思うのでありますが、目的別予算すなわち甲一号をなぜこの際廃止せねばならないかということが、提案理由だけでは十分納得が行きませんので、もつと具体的に御説明を願いたいと思いますことが一つ。 さらに第二の改正点になつておりま……
○荒木委員 まず私は風早委員が質問されておりましたことで、大体見当はつきましたけれども、念のために一、二お伺いしたいと思います。すなわち第四條の第六項、第七項の問題でございますが、私もやはり、何と申しますか、現在日本は独立國ではございませんので、非常に特殊な考慮を必要とするとは存じますけれども、日本の占領されております今の統治状況は、連合國の軍政下にあつて、しかも憲法が施行せられて國内政治、行政の面は日本人の責任において憲法に從つて運営する。いわば間接統治の軍政の形がとられておりまして、すべて憲法を通じて、憲法に基く法律制度によつて運営される、こういう形で終戰以來一貫しておると思うのであります……
○荒木委員 本案につきましては、今まで同僚委員から相当詳しく御質問がありまして、およそわかつたのでありますけれども、ある程度の重複をお許しいただきまして、簡單にお尋ね申し上げたいと思います。 まず第一に、この法律の施行につきましての責任官廳いかんということであります。と申しますのは、第二條によれば、「大藏大臣が、法令の定めるところに從い、管理する。」とありまして、一應明確なようではありますけれども、数日前から問題になつておりまする第四條の第六項、七項との関連において、さらにまた第十四條に日本銀行の事務取扱いの規定がございますることとの関連におきまして、一体責任者はだれかという意味において、は……
○荒木委員 本法案は、從來の貿易資金特別会計法を廃止いたしまして、今までの法案の不備を補つて、貿易会計の経理の全貌を明らかにしようとする新立法であると考えられまして、貿易中心のわが國経済に処する意味におきまして、適切なる立法であると考えるのであります。以上の意味におきまして、民主党は本案に対しまして、賛成の意を表するものであります。
○荒木委員 私は民主党を代表いたしまして、ただいま議題となつておりまする國立病院特別会計法の修正案及び修正部分を除く原案に対しまして、賛成の意を表するものであります。もとより一般会計でありましようとも、特別会計でありましようとも、要はその運用にあることはもちろんでございまして、その意味合いにおきましてはどつちでもよいようなものでありますが、ただ特別会計になりますと、とかく独立採算制的の考慮が先に立ちまして、運営上本來の國立病院の実体及び目的に沿わないような運営に陷る危險なしといたしません。さような意味におきまして、原案は附則において、一般会計から特別会計に対する繰入れを、例外的に当分の間やるが……
○荒木委員 政府は今回税法の全面的改正をやられませんで、近く見える予定になつておると承つておりまするシヨウプ・ミツシヨンが見えてから、十分檢討を加えたい、こういう建前のように承つております。ところで私から申し上げるまでもなく、今まで同僚委員から一再ならず御指摘になつたようでありますけれども、今年度の所得税だけでも三千百億円に上る大増税でございまして、ことにこれを前年度に比べました場合に、源泉分と申告分との比較から申しましても、現実に勤労所得者の負担が非常に重くなり、おそらくは源泉分の七割見当の増税に対しまして、勤労階層はおそらく倍になるのじやないかとおぼしきくらいの、重負担だと思うのであります……
○荒木委員 私は民主党野党派を代表いたしまして、残念ながら本法案に賛成するものでございます。 先ほど川島君からも仰せになりましたように、全般的に見まして昭和二十四年度の七千億に上る予算との関連において考えました場合、民主自由党みずからも言つておられますが、なかんずく所得税の公平を期する意味において、軽減措置を講ずべかりしにかかわらず、いろいろと理由はあつたろうと思いますけれども、予算の趣旨と背馳するがごとき内容において税法が提案されましたことを、衷心より遺憾に思うのであります。それは主税局長からも御説明がありました通り、三千七百円ベースにおいて定まつておりますところの現行所得税法の各種の控除……
○荒木委員 遅れて参りまして、重複してお伺いして恐縮でありますが、先ほど石原委員からの御質問に対するお答えで、大体私の疑問は解決されたような氣もいたします。つい今しがた大藏大臣は、この政策委員会は行政官廳でないという御言明でありましたので、私もわかつたような氣はいたしますが、大藏大臣が本來持つておられた権限を、この政策委員会に委任されたということと、この政策委員会なかりせば日本銀行が從來行つたであろう仕事の内容、その両者についての政策委員会の決定、処理した結果と日銀総裁の責任、また同時に大藏大臣が委任せられました範囲においての結果、ないしは決定等に関しまする政府との責任関係上、どうもぴんと参り……
○荒木委員 ちよつと今の御質問に関連して、小山委員の御質問その他でもつて、政策委員会の性格についてだんだんとはつきりして來つつありますが、今も愛知局長がお話になりましたように、関係方面との折衝その他に、初めの政府の考え方とあるいは関係方面の考え方との折衝上のあやを率直に伺つた方が、むしろいわば暗中模索的な質問を繰返すよりも、早道のような氣がいたしますが、速記をとめてでも率直な御説明を願えれば仕合せだと思います。
○荒木委員 私は民主党を代表いたしまして、ただいま議題となつておりまする法案に関します宮幡委員の修正案及び修正意見、及び修正部分を除く原案に賛成の意を表するものであります。
【次の発言】 私は民主党を代表いたしまして、ただいま議題となつておりまする両法案に対して賛成の意見を述べるものであります。
先ほども御指摘がありました通り、現下の産業資金難は深刻なものがございます。きわめてわずかで乏しいながらも、興業債券の発行限度の特例に関する法律によりまして、資金を提供されますことを認めまして、本法案には賛成するものでありますが、同時に政府といたしましては、ともすれば千七百五十億の例を見返り資金にすべ……
○荒木委員 私は民主党を代表いたしまして、ただいま議題となつておりまする國家公務員共済組合法の一部を改正する法律案の修正案、並びに修正部分を除く原案に対しまして、さしあたりの措置として適切なものと考え、賛成の意を表するものであります。
【次の発言】 私は民主党を代表しまして、本法案に賛成の意を表するものであります。先ほど來いろいろ御説がございますが、現在日本の置かれておりまする國際的地位及び日本の國力の現状からいたしまして、もとより一方的な形はとりますけれども、これまたやむを得ざることであり、さしあたり外國の資力の援助を受けるということも、これまた日本が今後一本立ちするために必要な前提條件であ……
○荒木委員 私は民主党を代表いたしまして、ただいま議題となつておりまする未復員者給與法の一部を改正する法律案につきましては、この法案そのものとしては異存は持ちません。賛意を表する次第であります。
○荒木委員 私は民主党を代表いたしまして、ただいま議題になつております三法案に対する宮幡委員より提案の修正案、及び修正部分を除く原案に対して、專賣公社発足に伴います当面の余儀ない改正案といたしまして、賛意を表するものであります。但し三法案に関しまして田中委員からも御指摘に相なりましたように、非常に厖大な修正を必要とするがごとき状態において提案されたことに対しては、今後の政府側の反省を求めたいと思います。さらにまた各專賣製品の品質の向上、ないしは生産量の適正化についても、さらにまた新しい制度の切りかえに伴う各般の混乱に対しましても、政府は十分なる注意と努力を拂われまして、善処されんことを要望いた……
○荒木委員 私は民主党を代表いたしまして、ただいま議題となつておりまする協同組合による金融事業に関する法律案に関し、小山委員より述べられました修正案並びに修正部分を除く原案に賛意を表するものであります。
○荒木委員 ただいまの在外公館借入金返還の法案につきまして一、二お伺いしたいのですが、前数回欠席いたしまして、あるいは塚田委員から御質問のありましたことと重複するかもしれませんが、その点はお許しをいただきたいと思います。
まず第一に、法案の第四條の「百分の百三十に相当する金額とする。」とございますが、この三割増しにするということは、どういう趣旨のものか御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、三割増しというのは、計数的に申しますか、何らかの具体的な根拠に基いての結果の妥当性から生れた三割増しにあらずして、今のお話によりますと、大体の気持を現わした見当であるというふうに……
○荒木委員 お答えをいたします。数字的にはいろいろ見方がございましようけれども、提案者からさつき申し上げました通り、一応千三百億の散布超過という数字が言い得るかと思います。しかしその中には百億の当然次の臨時国会におきまして一般会計より繰入れる予定になつております食管会計分がございます。それを差引けば政府案よりは百億円の増というかつこうになりますが、その百億といえども財政の許す限りにおきましては一般会計で負担すべき性質のものである。従つて臨時国会におきましては、補正をする措置をとるべきものと心得ます。のみならず先ほども説明申し上げましたように、いろいろの預貯金吸収政策をあわせ行いますことによつて……
○荒木国務大臣 お許しを得まして、この際、一言あいさつを申し上げさせていただきます。 今回、科学技術庁長官をお受けいたしたわけでございますが、科学技術のきわめて重要な課題であることは、事新しく申し上げるまでもなく、周知のことでございます。その役所を担当する立場に立ちまして、あらためて自分自身の微力を嘆かわしく存ずるような気持で一ぱいでございます。しかし、幸いにして、皆さん方を初めその道の専門の方々のお教えをいただきつつ、国家的に、また、民族的にも重大なこの課題と取っ組んで微力の限りを尽くしまする限り、どうにかやっていけるのじゃないかとひそかに期待をいたしておるような次第でございます。もちろん……
○荒木国務大臣 この機会を拝借いたしまして、科学技術振興方策と原子力開発利用長期基本計画につきまして概略申し述べさしていただきます。 近年における科学技術の発達は、申すまでもなく、まことに目ざましいものがあります。技術革新の名のもとに科学技術は産業構造を大きくゆり動かすとともに、国際政治の動向を左右する動因にもなり、さらには国民の福祉の向上にもきわめて重要な役割を果たしているところであり、まさに現代は科学技術の時代とも称し得る情勢であります。 一方、一昨三十三年暮れの西欧諸国通貨の交換性回復を契機として、貿易・為替の自由化の動きは世界経済の一大潮流となり、わが国経済にもその門戸の開放を迫り……
○荒木国務大臣 先ほどの岡委員の御質問に対しまして、石川委員からお答えになりまして、格別申し上げることはございませんけれども、ただ個人的なお気持として、おっしゃった中に行き違いがあるかもしれません。イギリスとの契約で、プルトニウムを引き渡すわけだが、あくまでもそれは平和目的に使うということになっているんだけれども、向こう様でどういうふうに使うかまではちょっと押えかねるという意味合いのお話があったようですけれども、これは少なくとも、建前として、日英協定を結んで、その正式の協定の文言の中に、平和的利用以外には使わないということがある以上は、向こう様がそれ以外の目的に使おうということは、日本側として……
○荒木国務大臣 お許しを得まして、一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。 今回はからずも文部大臣の重責をになうことになりました。文教の問題は、わが国の将来の繁栄をになうべき国民の育成という点からも、国家百年の大計ともいうべき重要な事項であることに深く思いをいたしまして、微力者でございますけれども、誠心誠意をもって事に当たり、文教の府に課せられた諸問題の解決に努力して参りたいと存じます。何とぞ格段の御協力、御指導を賜わりまするように、切にお願いを申し上げます。 文教施策の重点といたしましては、義務教育の充実改善、科学技術教育の拡充強化、文教施設の整備、青少年及び婦人教育の充実、スポーツの振……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。お話の名城大学の問題が、単にその学園内の問題となっておるばかりではく、むしろ社会問題的な様相までも呈しておる、このままに放置すべきではない、何とか円満な解決の道を見出すべきである、こういうことからいたしまして、前大臣当時に、国会の御意向等もむろんくみ、さらにまた三人の調停委員までも御依頼になって、現地について十分の御調査の上、それぞれ辞職勧告等の措置をおとりになった、そういうことでこの問題の解決に乗り出しておられました。その線はもちろん私も踏襲して参るべきもの、さように心得ております。さらにいまだに解決に至りませんので、これに対して今後文部省としてどういう具……
○荒木国務大臣 一言ごあいさつを申し上げます。 このたび引き続いて文部大臣の重責をになうこととなりました。もとより浅学非才の身ではございますが、委員各位の格段の御協力、御指導を賜わりまして、誠心誠意事に当たり、わが国文教の振興のために微力を尽くしたい所存でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。 申すまでもなく、文教のことは、わが国の将来の繁栄をになうべき青少年の育成であり、国家の将来にかかわる重大な問題であります。私はわが民族と国土と文化を愛し、国際的にも尊敬と信頼を受けるに足る自主的な青少年の育成をはかるということを念願いたしまして、当面する文教上の諸問題の解決に当たる所存でござ……
○荒木国務大臣 今回政府から提案いたしました公立の中学校の校舎の新築等に要する経費についての国の負担に関する臨時措置法案について、提案の理由を御説明いたします。 現在、公立の中学校の校舎の建築に関する国の負担につきましては、昭和三十三年に制定された義務教育諸学校施設費国庫負担法の定めがあり、中学校の不正常授業を解消するための校舎の新増築に要する経費について、その二分の一を国庫で負担することとなっております。その趣旨は、中学校において不正常授業が生じてからこれを解消するために校舎を建築する場合、これに要する経費を国庫負担の対象とするということでありまして、将来発生を予想される不正常授業を防止す……
○荒木国務大臣 ちょっと具体的にお答え申し上げなければならないと思いますので、政府委員の方からお答えいたすことをお許しいただきたい。
【次の発言】 率直に申し上げまして、政府の努力不足である、文部省の努力不足であると言えると思います。そういう意味では恐縮ではありますが、せめて御了解いただきたいことは、当然のことではございますけれども、今度の補正予算及び三十六年度の予算と一緒にいたしまして、少なくとも中学については三十七年学年初頭には一応青空教室なんということはないように、すし詰め状態も極力緩和する状態に前向きに考えたということをせめてお考えいただいて、ごかんべんいただきたいと思います。繰り返し……
○荒木国務大臣 ただいま特例法案につきまして付帯決議がなされたわけでございますが、お話の通り高等学校の生徒急増対策につきましても、義務教育とそうでないとの違いはありましても、生徒の立場から申し上げれば、等しく学校施設の整備がこの急増に間に合うようになさるべきことが非常に重大でありますことは、政府としても十分考えまして、これが対策については目下鋭意検討中でございます。御決議の趣旨を尊重いたしまして、適切な措置を講じたいと存じます。(拍手)
【次の発言】 国立、公立ないしは私立大学相互間の均衡をとると申しますか、そのことが学生の立場から見まして望ましいことであるという角度からのお説はわかるような気……
○荒木国務大臣 昭和三十六年度文部省所管の予算案につきまして、その概要を御説明いたします。 昭和三十六年度文部省所管の予算額は、二千四百十六億一千九百九万五千円でありまして、一般会計総予算の一二%強を占めております。 これを補正後の前年度予算に比較いたしますと、二百七十五億一千八百六十八万二千円の増額であり、その増額分の内訳としては、義務教育費国庫負担金百六億円、国立学校運営費百二十億円、国立文教施設整備費二十八億円等がおもなものであります。 以下、明年度予算案において特に重点として取り上げた施策について申し上げます。 まず第一は、初等中等教育の改善充実でありますが、この点につきまして……
○荒木国務大臣 ただいま御指摘のように、全国教育委員長教育長会議の席上でおっしゃったような意味で発言したことがございます。その後も一再ならずあったかと記憶しておりますが、このことにつきましては、国会におきましても、昨年の臨時国会ないしは通常国会に入りましても、一両度御質問に対してお答えしたことがございますが、教育基本法は独立して十年、制定されましてもう十数年経過しておるわけでございますが、その成立の過程と申しますか、成立しました当時の日本の置かれた立場、あるいは教育に関する国民的なものの考え方、そういうことを振り返って考えてみますると、ほんとうに日本国民の良識を自主的に代表するような立場と雰囲……
○荒木国務大臣 私の理解しますところでは、教師の倫理綱領及びその解説書と思われる「新しく教師になった人々に」というのを通読してみまして、この前私がお答え申し上げたような結論にならざるを得ないと思っておるのであります。
【次の発言】 私が一点見のがし得ない、国民的立場で関心事たらざるを得ないと申し上げましたのは、この歴史的課題を解決するための有能なにない手として青少年を育成せねばならないという趣旨のことが表明されている点。なぜかと申しますと、先日も申し上げましたように、一つの任意団体あるいは結社がいかなる綱領を作られましょうとも、むろん自由であることは理解いたしておりますが、ただ事中立であるべき……
○荒木国務大臣 このたび政府から提出いたしました国立学校設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案は、昭和三十六年度における国立大学の学部の新設、国立短期大学の新設及び廃止並びに国立大学付置の研究施設の新設について規定するとともに、国立短期大学に付属して国立学校を設置することができることとする旨を規定したものであります。 まず、国立大学の学部の新設につきましては、大阪大学に基礎工学部を設置することとしたものであります。この基礎工学部は、最近の科学技術の進展に即応して、工学に関する基礎科学を重視した教育及び研究を行なうことを目標とし……
○荒木国務大臣 このたび政府から提出いたしました国立工業教員養成所の設置等に関する臨時措置法案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法案は、同等学校の工業教員のすみやかな養成をはかるため、臨時に、国立工業教員養成所を設置することとし、もって同等学校における工業教育の拡充に伴う工業教員の需要の増加に対処しようとするものであります。現在、高等学校の工業教員の養成は、国立、公立及び私立の大学の工学部等において行なわれておりますが、産業界の需要と競合するため、これらの大学を中業して工業教員になる者は、年年減少しております。そこで、中学校または高等学校で工業以外の教科を……
○荒木国務大臣 このたび政府から提出いたしました教育職員免許法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 教育職員免許法は、教育職員の免許に関する基準を定め、教育職員の資質の保持と向上をはかるために制定されたものでありまして、施行以来すでに十余年を経過いたしております。その間、同法の施行後の実情にかんがみ、制度の内容に改善を加え、またはその簡素化をはかる等、教育現場の実態に即応させるとともに、同法の趣旨の実現を期するため、すでに五回にわたり改正をいたして参りました。 このたびの改正案は、中学校等の教育課程の改訂に伴う教科の改正に対応して、これら……
○荒木国務大臣 官僚機構とおっしゃることが明確にわかりませんけれども、すべて行政は法律ないしは政令、省令等を秩序を立て、それに基づいての関係の審議会等、これまた審議会の規則があり、また審議会それ自体としてのみずから定めたおきてがあり、慣行があるというやり方で動いておると思います。その一連の事柄が科学技術の急テンポの伸展に応ずるようになっていないかどうか、ずいぶん早く定められたものであるならば、必ずしも今の科学技術振興ないしは科学技術教育の充実という角度から、そのテンポに応じ得ないというふうなことが、あるいはあろうかとも思いますが、そういう意味で将来に向かって世界的な傾向だといわれる急激なテンポ……
○荒木国務大臣 御案内の通り、教職員が教育に関しまして研修をする、あるいは研究をするために協力をすることは、文部省としての当然の責務であろうかと思いますが、そういうことで従来も研究会ないしは研修会等を年々やってきておりますけれども、一カ所に集合して相当数が同時に集会をし、研究をするという場所がないので、戦後多年悩んできておったようでございます。ことに三十六年度以降教育課程も新たになりますので、研究なり、研修なりという機会がますます多くなってくることも必然でございます。従来もその場所を得るのには非常に苦心しておりまして、あるときは小学校のあいた部屋を貸してもらうとか、あるいはその他のビルの集会場……
○荒木国務大臣 お尋ねの点でございますが、科学技術庁からは御承知のように長官名で勧告を一ぺんだけ受けております。二度勧告が出されたようなお話でございますが、勧告書というのは一回限りでございますので、御了承いただきたいと思います。すでにこの委員会でも御検討をいただきましたように、科学技術庁からの文部省に対する勧告は、三十六年度の予算そのものでなしに、将来に向かって大学卒業程度の科学技術者が不足するという推計になっておることは遺憾であるから、その穴埋めを十分考えたらどうか、なかんずく私学にもっと依存するような気持で対処したらどうかということが主眼点であろうと思うのでありまして、これは勧告を待つまで……
○荒木国務大臣 大体の考え方につきましては、今政府委員からお答え申し上げましたが、すでに話が出ましたように、法律上教員になることを業務づけることは、今の憲法解釈とからみまして困難だと思って、そういうことはやっておらないわけでありまして、ですから制度の上に立って確信あるかとおっしゃれば、確信ありとは申し上げかねる道理でございます。しかしながら、一般に民間からの中級技術者、技能者と申しますか、所得倍増問題にからんだだけを推定いたしましても四十四万人足りないという、足りないその需要先は一般民間であります。この学校を卒業した人がスカウトされる行く先も一般民間が大部分だと思われるわけでありますが、その民……
○荒木国務大臣 このたび政府から提出いたしました市町村立学校職員給与負担法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 さきに一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律の施行により、科学技術に関する専門的知識を必要とし、かつ採用による欠員の補充が困難と認められる職に新たに採用される職員に対し、初任給調整手当が支給されることとなり、また地方公共団体に採用される職員についても同様に初任給調整手当が支給されることとなったことは御承知の通りであります。 この法律案は、右の改正に伴い、指定都市を除く市町村立の高等学校の定時制課程の授業を担任する教員に支……
○荒木国務大臣 今までお答えを申し上げておりました通りでございますのみならず、連合審査会におきましてもお尋ねに対してお答えしたと記憶いたしておりますが、なにほど御指摘の通り四年制の大学の教授陣に比べますと数は劣っておりますが、御案内の通り、四年制の大学ではそれ自体研究をいたすわけでもございますし、あわせて学生の教授をするという二つの使命を持っておることも、申し上げるまでもなく御案内の通りでございます。ことに短期大学に比べてみましても、これは四年制の大学に付置されるわけでございますから、短期大学に比べましてもその設置場所が同じ場所に付置される意味においては、四年制大学からの教授陣の応援等もきわめ……
○荒木国務大臣 このたび政府から提出いたしました学校教育法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案は、工業に関する中堅技術者を養成し、もって産業の発展に寄与するために、学校教育法の一部を改正して新たに高等専門学校の制度を創設することとしたものであります。 現在、わが国における産業経済の著しい発展に伴いまして、科学技術者の需要は著しく増大し、特に工業に関する中堅技術者の不足が痛感される情勢になったのであります。 このような情勢に則応し、政府においても各方面の意見を勘案して検討を重ねました結果、このたび、新たに高等専門学校の制度を設け……
○荒木国務大臣 校長、教頭は、御承知の通り管理職として、管理職手当も国の予算を通じまして出されておるわけでございます。従って管理職にある人が組合員であるということは、労働組合の本質的な理解からいきますれば、組合員でない方が当然である、こう思うのであります。しかし現実問題として、組合に入る入らぬは自由であると一応言えると思います。ILO八十七号条約の批准がありまするならば、それと同時に国内法を整備いたしまして、本筋をはっきりさせたい、かように思っております。
【次の発言】 ただいま申し上げました通りでございまして、私の理解によれば、管理職たる者が組合員である組合はむしろ御用組合の疑いなきを保しが……
○荒木国務大臣 山中さんの御指摘の、マイナスの面はあろうかと思います。あろうかとは思いますが、当面の問題といたしまして、一般に科学技術者、特に工業系統の者の公務員面における入手が実際問題として困難である、これが公務員として就職してくれませんと、国策全体に支障を来たすという別の面からの要請がございまして、御承知の通りすべてそういう措置がとられておるわけでありますが、学校の先生の場合も、特に工業教員の入手が非常に困難である実情は御承知の通りでございまして、これまた先生が来てくれなければ生徒の急増の面はもちろんですけれども、所得倍増の見地からも、あるいは一般的に今後科学技術教育を振興するということか……
○荒木国務大臣 私も河原委員長のお説に同感でございます。
【次の発言】 私がお答え申すべきでございますが、相当具体的なことを申し上げないとお答えにならないと思いますので、政府委員からお答えすることをお許しいただきます。
【次の発言】 今御指摘の点はおっしゃるような文部省の権限を強化しよう、広めようなどという意図は毛頭ございません。あくまでも通信制の高等学校の設置の要望、だんだんと日に日に熾烈になっていく、その方向を指導、助成していこう、そのための必要性から手続としてこうしなければ所期の目的が達し得ないであろう。むしろ都道府県知事の認可権限が順当に効果的に誤りなく行なわれるための必要条件でござい……
○荒木国務大臣 教職員の免許制度は、申し上げるまでもなく、教職員がその職務執行につきましての基本的な資格を定めるものでございまして、その基本線は守りながら、しかも時代の進運に伴いまして必要とする免許方法ないしは内容はそれに応じてある程度の順応性を持っていくべきもの、かような考え方のもとに当面の必要に応じていこうという考え方で立案いたしておる次第でございます。
【次の発言】 先ほども申し上げました通り、教育内容等もだんだんと時勢の進運に応じて変化して参りまするし、充実して参ります。その求めに応じるためには、従来辿りの免許の種類等ではまかない得ない面もあろうかと存じまして、そういう点を考慮して必要……
○荒木国務大臣 所得倍増計画は、すでに御案内の通り、一応今までの日本の経済の成長力と申しましょうか、そういう実績に立脚して一応の推定をし、十年以内に国民全般の所得を倍にしたいという構想のもとに、政府として民間の経済力に協力すべきこと、でき得ることを組み合わせて推定した政治目標であることは、申し上げるまでもございません。従いまして、それはあくまでも推定に基づく平均数値によって年次計画を想定しておるわけだと思いますが、御指摘のように、設備投資が予想外にふえつつある。そのこと自体が過熱になるかどうかという考慮も別途されつつはありますが、ただいまの御指摘は、日本の経済力の十年後の所得倍増計画に推定しま……
○荒木国務大臣 お説の通り、教育制度体系と申しましょうか、学校制度の基本線が朝令暮改的であってはならないという原則は私も同感でございます。しかし、すでに御指摘がありましたように、六・三・三・四の制度それ自体は一応けっこうなものと思うわけでございますが、しかし、何せよ終戦直後に新しい教育制度として発足しましたことのために、日本固有の諸条件との関係において今後も引き続いてあれでいいかどうかということは、一般に少なくとも研究課題であると指摘されたところと思います。そういう意味合いで、中央教育審議会に一昨年来諮問されまして慎重に審議されつつあることも、御案内の通りでございます。建前としてけっこうである……
○荒木国務大臣 所得倍増計画に即応する技術者の養成の問題は、大学卒業程度の者が十七万人不足するということですでに御案内の通りお答えを申し上げております。また中堅の技能者として工業高校卒業程度の者が四十四万人くらい現状のままでは不足する。従ってそれを補います意味で工業高校を充実していきたいという二本立で科学技術系統の人材養成をしよう、こういうことでございますが、工業高等専門学校によりまして得られます人材は、十七万人不足をするというその人材として引き当てるという考え方であります。用語としまして中堅技術者と共通の用語を使っておるというような御指摘でございますが、従来、工業樹校卒業程度の者は中堅技能者……
○荒木国務大臣 この前の委員会でもお答えを申し上げた趣旨を繰り返せていただくことになろうかと思います。私は、六・三・三・四という制度が戦後アメリカによって示唆を受けて発足した事実は否定いたしませんけれども、今日まで十数年間あの線に沿って忠実に歩いてきた日本の教育界の実情、成果、そういうものを考えあわせまして、六・三・三・四の制度そのものに変更を加えねばならぬとは私自身は一つも考えません。しかしながら、教育を受ける側から見ました場合に、ことに大学にいくかいかないかを中心に考えました場合に、すべての人が四年制大学にいかねばならぬ、いくほかに道がないということは、十全ではないと思います。教育を受ける……
○荒木国務大臣 スポーツ振興が国民精神の健全な作興に基本的な効果をもたらすことは、私の申し上げるまでもないところであり、先ほど提案理由についてもお触れになった意味合いにおいて、十分に理解できるのであります。そういう意味で、従来といえども政府としましては努めてこの振興のために努力してはきておりますが、ただいま御提案のこの法案の趣旨を体しまして、一そうの努力をする必要があると感ずる次第であります。
【次の発言】 具体的に政府委員からお答え申し上げます。
【次の発言】 ただいま提案者から御指摘の通り、三十六年度はわずか三億円足らずでございまして、私どもとしましては遺憾に思っておるわけでございますが、……
○荒木国務大臣 このたび政府から提出いたしました私立学校教職員共済組合法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 まず、私立学校教職員共済組合法の改正でありますが、御承知のように私立学校教職員共済組合は、昭和二十八年に私立学校教職員の福利厚生をはかる目的をもって設けられたものであります。本組合の給付水準は、国立学校教職員のそれと均衡を保つ趣旨で法律制定当初から国家公務員共済組合法の給付に関する規定が準用されて参りました。従って、国家公務員共済組合の給付内容が改正された場合には、それに伴って改正することが必要とされたのでありますが、昭和三十三年に……
○荒木国務大臣 このたび政府から提出しましたオリンピック東京大会の準備等のために必要な特別措置に関する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 オリンピック東京大会の開催については、かねて国会の全面的な御文援をいただき、これが招致については、昭和三十三年四月、衆参両院の決議がありました。また招致確定後におきましては、昨年四月第三十四国会において、大会準備の促進に関し、政府は総合的準備対策を樹立し、その強力な推進を期し、特段の措置を講ずべき旨の決議が衆参両院において全会一致で議決されております。まことに力強いことと存じます。 政府といたしましては、その趣旨に沿って今日まで競技場諸……
○荒木国務大臣 岩手、青森岡県の暴風の被害、さらにフェーン現象による大火災の被害の状況を新聞で見まして、ラジオで聞きまして、びっくりしたわけでございます。新聞の報道写真を見ましても、まるで焼け野原になっておる状況を見まして、かつての戦災直後のような気持がいたしたのでございます。ことに死亡者が出たり、重軽傷者数知れず、行方不明者もあると承りました。今山中さんのお話のように、数回にわたる津波、最近のチリ津波で被害を受けたことも私どもも承知をいたしております。重ね重ねの被害に心痛むわけでございますが、私はこの機会に、この委員会を通じまして、罹災者の方々に心からなるお見舞を申し上げたいと思います。まだ……
○荒木国務大臣 ただいま決議されました三つの決議事項は、文教行政上、今後に向かって十分考慮せねばならない重要の課題であると理解いたします。政府におきましても、従来から努力して参った課題ではございますが、もとよりいまだ十分と申すわけには参りませんので、決議の御趣旨を体しまして、今後大いに努力をいたしたいと思う次第であります。(拍手)
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。なかなかむずかしい御質問で、専門的な用語ではお答えできませんけれども、俗に、端的に一言で申し上げれば、私は、りっぱな日本人として子供たちが育ち上がってくれるというふうな教育をやるんだ、それが教育目的から申しましたお尋ねの点にぴったりはまるかどうかちょっと疑わしいのでございますけれども、そういう申し上げ方が一応成り立つのじゃなかろうか。もとよりこれは今の憲法に淵源し、教育基本法にのっとり、学校教育法に定めるところのものを総合しまして、通俗の言葉で一言で言えば、私はそういうことじゃないかと思いますが、そのことを総理の施政方針演説の中には、お聞きいただきましたよう……
○荒木国務大臣 お答えいたします。去る一月二十日、文部省の記者会見におきまして、いろいろと今後起こるであろう仮設的な質問が続出いたしまして、話がはずみ過ぎたものでございますから、新聞でごらんいただいたようなふうにとれることを申したことは事実でございますが、しかし考えてみれば、率直に申してまことに遺憾千万であり、不用意であったことを考えまして、そこでその翌日の記者会見で、また私の真意と言い過ぎの点を釈明をいたしまして、遺憾の意を表した次第であります。なおまた先日参議院の本会議で御質問がございまして、同様の趣旨をお答え申しておきました。遺憾千万に存じております。
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。お話しの通り当今の世相と申しますか、ことに青少年犯罪の続出等を通じまして見ますると、何か足りないような世相であるように思われます。まさしく御指摘の通り良識の欠除と申しますか、デモクラシーというものに対するなまはんかな理解あるいはことさらこれを曲解し、悪用するがごとき風潮もないではないと思われるのでありますが、いずれにしましても国民全体が、ことに青少年が次の世代をになうべき立場においてもっとしっかりした良識を持ってもらいたいと思うことは、ひとり文教の関係者のみならず、一般世論もこれを期待しておるように思うわけであります。ことにこのことは青少年に関します限りは、……
○荒木国務大臣 お答えいたします。御指摘の通り、特に所得倍増計画を念頭に置いて、その裏づけとしての人材養成、その中でも大学卒業程度の科学技術者を供給するという立場から申し上げますと、現在一応の考え方に立って三十六年度の予算も要求いたしておりますが、十年間に現在の養成施設では推計十七万人ぐらい大学卒業程度の技術者が足りないということに応じますためには相当不足すると思います。おそらく半分程度の要求に応じ得るのじゃないかと思うのであります。ですからむろん満足しておるわけじゃございませんが、極力配置転換あるいは既成人物の応急養成等を各企業体等におきましても積極的にやってもらうこともあわせまして、幾らか……
○荒木国務大臣 お答えいたします。貧乏人の子弟が、貧乏人なるがゆえに、持って生まれた能力がりっぱであるにかかわらず、下積みでなければならぬという法はないと思います。そういう状態がなるべく早く解消するような努力をしていかなければならないと思う次第でございます。その意味で、御指摘になりましたように、育英奨学のことにもいささか重点を置きまして、三十六年度予算案の中にも盛り込んだつもりでございますが、むろん十分でないと思います。今後年々歳々そういう努力を続けていきまして、人材開発の角度のみならず、今御指摘のような意味合いにおいても、なるべくそういう矛盾と申しますか、貧富の格差からくる不幸が子供たちの生……
○荒木国務大臣 提案がおくれまして恐縮しておりますが実は、実質的に申し上げますと、他の各省よりも一番早く関係省との折衝は済んでおったのでございますが、いやしくも国会に、同じ災害を原因としだ特別立法を提案しますのに、一省だけということも、政府対国会との関係におけば適当でないということで、足踏みしておったのであります。ようやくこの前の閣議の日に、大蔵省からも大よその発言があって、閣議の了解を得ておりまして、多分明日の閣議で決定をいたしまして、提案する運びになろうかと思います。大体の趣旨はすでに御案内と思いますが、伊勢湾台風並みのことをやろうというふうな考え方で立案されておると承知いたしております。
○荒木国務大臣 学力調査という名称も学力テストという表現も実質は同じものと承知いたしております。学力調査の方が日本語ですから、その方が通りがよかろうということに出ないのであります。
さらに、文部省内の担当の局は初中局と調査局が担当いたしております。
【次の発言】 学力調査をやることにつきまして、地方教育委員会に文部省として協力方を要請します根拠は、三木さんも今御指摘になりましたように、地方教育行政法に根拠を持つわけであります。すなわち、教育に関しまして必要な調査を求め、報告を求める権限を文部大臣に与えられております。もとより御指摘の通り、日本の教育、特に義務教育のあり方としましては、地方分権……
○荒木国務大臣 義務教育につきましては、国が基本的に全国民に対して義務教育の成果をあげるための責任を負っておると理解しております。同時に地方教育委員会及び学校の先生と一体をなして、現地で相呼応していただいて、国民に責任を果たす、そういう関係になっておろうかと理解をするのでありまして、そういう意味で申し上げれば、国としても必要であり、また現場としても必要である、合わせて一本の目的を達するという趣旨と了解いたしております。
【次の発言】 その点はおっしゃる通りであります。全国一斉の学力調査をすることは、地方でやりたくても物理的な関係でできませんから、国がやらざるを得ない。そういうこともあわせ考えて……
○荒木国務大臣 大体今おっしゃった通りのように記憶いたしております。ただ野原さんにもお答えしましたように、私は他の民族を劣等民族と考えて??他の民族を表現します場合に、劣等民族などという言葉を使った覚えはございませんので、むろん愛媛県の演説会におきましても、そういう言葉は使わなかったつもりでございます。ですから、その点は少なくとも事実と相違しておる。それからなお日朝友好協会の方々には劣等民族という言葉は使わなかった、そういう考えが本来念頭にないんだから。日本人が他の民族よりすぐれた点がたくさんある。そういうことは、その部分に関します限りは日本人に劣っておる民族があるということを意味することなん……
○荒木国務大臣 改正すべきかどうかを、法律に基づく、憲法調査会法によっての調査会で検討中でありますが、その結果を待って私は考えをきめたいと思います。
【次の発言】 昨年ある席で教育基本法は再検討さるべきものであるという趣旨の意思表明をしたことがございます。それは教育基本法制定の経過にかんがみまして、なるほど教育刷新委員会のメンバーの方々が真剣に討議され、原案を作られた経過も承知いたしておりますが、何せ占領下でございまして、自由な意思が表明されないままに原案も作られたであろうと推察されます。そこで平和回復後十年になんなんとする時の経過もあります。その間教育基本法の趣旨に従って教育が行なわれてきた……
○荒木国務大臣 横路さんからきのうそういうお話が引例されまして、初めて私もそのことを耳にしまして、おっしゃる範囲内のことでは、文部当局はときに応じて解釈を異にしているかなと、ちょっと気になったのでございます。そこでけさほどそれを見せてもらって一応検討したわけでございますが、必じしもおっしゃるような、おしかりを受けねばならぬようなことではなさそうでございます。相当具体的になりますので、その点は政府委員からお答えすることをお許しいただきたい。
○荒木国務大臣 罰則の具体的なことはちょっと私も記憶しておりませんけれども、今度の学力調査を受諾する、しないという事柄を――受け取って受諾しない、やらないということは、法令の規定に違反した態度であって、法令上許されないこと、こう理解します。
【次の発言】 いわゆる罰則ということに直接つながらないと思いますが、法令に違反したような措置をした場合には、そういう違反をしてはならないぞという措置要求権が与えられておると記憶しております。
その前に、先ほど来岩手県の問題についての事務当局からの回答等をめぐって、いろいろ御指摘がございましたが、かりにあなたがおっしゃる通りだといたしますならば、学力調査は……
○荒木国務大臣 私も山中さんと同じように、そういう違法行為などが起こらないで、教育の問題はすなおに行なわれることを希望するものでございます。外国でもこういうばかげた例はないとおっしゃいましたけれども、私もそう思いますが、ただ遺憾なことには、外国に例のない日教組というものがございまして、全国大会で一斉学力調査を実力をもって拒否するということを団体意思できめているものですから、その指令が末端に到達いたしまして、新聞に散見するような、起こるはずのないトラブルが起こりそうな気配がございますから、そのことをめぐって好ましからざる事が起こらないように、未然に防止できるものなら防止したいものだという誠意を込……
○荒木国務大臣 幼稚園教育は、御指摘の通り学校教育法にいう学校であることに間違いないし、従ってお説の通り幼稚園教育をもっと重視して、その振興ないしは充実をはかる考え方でいくべき問題であることは同感でございます。ただ実際問題といたしますと、遺憾ながらまだ幼稚園教育に関する制度そのものも整備されてない点がございますし、今御指摘の通り外国で幼稚園教育からしてすでに義務制にもしておることもかねて聞いてはおりますが、なることならばそういうことに持っていくという考え方のもとに検討を要するであろうという意味においても同感でございます。いずれこしましても、もっと幼稚園教育それ自体の制度上の問題あるいは実際上の……
○荒木国務大臣 お答えいたします。御指摘のようなことをしゃべったことはございます。時間をとりますから全貌はむろん申し上げかねますが、私が申しましたのは、われわれ日本人は日本人と生まれたことを、とかく戦争に負けたことを契機といたしまして忘れがちである。ところが日本民族を、日本人が自慢たらしく言うのではないけれども、諸外国の人々がどう評価しておるか、少なくとも正直であり、勤勉であり、近代教育を受けた一億になんなんとする大民族だ、しかもその持っておる文化は、固有の文化に加えて、祖先伝来の努力の結果として、大陸と交通し、あるいは欧米と交通して、それをすなおに取り入れた、従来の固有のものに混然一体をなし……
○荒木国務大臣 当然のこととは存じません。やむを得ないことと存じております。要すれば、お説の通り、国会に何らかの機会に事前にでも御報告申し上げるということが望ましいことであったかとは、今御注意を受けまして思います。ただ、一般論として申し上げれば、条約の御承認をいただいてそれを運営していく、条約の趣旨に沿って政府側として措置する、その過程の問題でございますから、政府側の責任において、全然廃止するわけじゃございませんから、一時都合によりやむを得ず中止するという事柄でございますから、純然たる概念論から申し上げれば、必ずしも直接にはおしかりを受けるほどのことでなかろう、こういうふうに私は感じ取っており……
○荒木国務大臣 行政財産として東京大学が自主的に管理運営する立場にあります、その管理運営の仕方がだらしなかったことは認めざるを得ないと思います。同時に、第一次的には文部省が、大学の自主的管理運営下にありとはいいながら、機会を得て知り得る機会もあったはずであります。このことを知り得ないままに、また、知っても適切な処置をしないままに今日まで推移いたしました文部省も、あまりほめた姿じゃない、こう思っております。
【次の発言】 いやしくも国有財産が、それぞれの行政目的に使用される必要あればこそ、それぞれの責任者に委嘱せられ、管理運営することをまかされておると思います。そういう一般的立場から申しましても……
○荒木国務大臣 今回政府から提出いたしました文部省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案は、国立科学博物館及び国立近代美術館の所掌事務及び組織を整備し、本省に置かれております著作権審議会にかえて新たに著作権制度審議会を設けることとするとともに、文部省の職員の定員を改めようとするものであります。 第一に、国立科学博物館は、従来、自然科学に関する諸資料を公衆の観覧に供する博物館として運営して参りましたが、このたび、自然史関係の研究部門を拡充整備することとし、自然史科学研究センターとしての機能をも営ませようとするものであります。な……
○荒木国務大臣 御指摘の通り、著作権法はずいぶん古いもので、かたかなで文語体で書いてあると記憶しておりますが、そのぐらいなものですから、時代に沿わない点がたくさんある。国際的にも、国際会議を通じてそういうこともあわせ考えられつつ進行しておるわけでございますが、何さま問題が非常にデリケートで、特にまた経済的利害関係、あるいは数年、数十年にわたっての見通しも必要であるという意味合いから、審議会を設置して万遺漏なきを期したいという考えであることは、申し上げるまでもございませんが、それについて、今御指摘のようなメンバーを委員の中に入れる、特に著作権者側の意向も反映するようなメンバーにしたらどうだという……
○荒木国務大臣 全然私の知らないことでございます。
【次の発言】 そういう問題で私は党の役員会に言ったことはございません。またそうでなくても、教育行政のよしあしということだけで、地方財政法その他の法規に基づいて制度上当然行なわるべきことが、今のお言葉を拝借すれば、江戸長崎的に取り扱わるべきものではない。そんなばかなことはあり得ないということは私の常識でもございます。いまだかつてそういうことを言ったことはありません。
【次の発言】 そうでございます。
【次の発言】 そういうことをまともに言う者は一人もいないと思います。かりに言ったとすれば、そういうばかなことは、冗談であるにしても、言うべきじゃな……
○荒木国務大臣 昭和三十七年度の文部省所管の予算案につきまして、その概要を御説明申し上げます。 昭和三十七年度文部省所管の予算額は、二千八百九十五億九千九百六十三万円でありまして、一般会計総予算の約一二%を占めております。 これを補正後の前年度予算に比較いたしますと、三百八十六億五千九百五十五万三千円の増額であり、その増額分の内訳としては、義務教育費国庫負担金百二十九億円、国立学校運営費百十八億円、国立文教施設整備費六十億円等がおもなものであります。 以下、明年度予算案において特に重点として取り上げた施策について申し上げます。 まず第一は、初等中等教育の改善充実でありますが、この点につ……
○荒木国務大臣 この前の委員会でたしか山中さんから同一趣旨のお尋ねがございまして、即席ではございますがお答えしたように記憶いたします。検討しますと申し上げることは、具体的にいえば御指摘の通り、できることならば三十八年度に国立のろうあ学校というがごときものをモデルケースとして作り上げまして、それで検討を加えて、必要数を全国に普及する足がかりにするという構想があってしかるべきだと私どもは想像いたしておりましたが、体系的にお話し申す段階ではございませんので、構想を示唆していただいた意味において、ありがたくお受けをして研究したいと思います。
○荒木国務大臣 この前もお答え申したようにも思いますが、はっきりしませんので、重複したところはお許しをいただきますが、申すまでもなく沖繩には日本の潜在主権があるということは双方で確認し合っている通りでございます。すなわち換言すれば、沖繩にいる人々は日本人であることに間違いない。しかも日本本土と同じような教育レベルを維持したいものだという熾烈な要望があることも御承知の通りでございます。そのいう要望にこたえる意味においても、またそうでなくても同じ日本人である沖繩在留者に対しては、今申し上げたようなところまで日本政府としては、また文部当局としても努力する責任を感ずる次第でございます。従って、目標は今……
○荒木国務大臣 今かえすがえすも間違いを起こしましたことを恐縮に思いますが、昨日も申し上げました通り、それはそれと一応させていただいて、今後に向かって御指摘のように絶対に間違いを起こさないような組織といいますか、機構を考えて、そうして対処することがこの問題に関連しても特に考えねばならない課せられた課題だと心得ております。今度の問題作成にあたりましても、中学校の先生、高等学校の先生、大学の先生等の専門的な立場の方々をたしか二十一名、それから文部省におります視学官等が十七名かでもって慎重に問題作成に当たったことは事実でございますが、遺憾ながら印刷の校正に十全の措置を講ずるところにぬかりがございまし……
○荒木国務大臣 結論から先に申し上げれば、山中さんも御指摘になりましたように別問題だと心得ております。もちろん教科書無償が一挙にできますることならば、値上げの問題もひっくるめて一挙動で解決する。結果的にはそうだって一緒になると思いますけれども、何しろ無償にすることそのことが立法措置を要し、教育の場における基本的な市大問題でもございますから、そのことを当然のこととして前提に置いて処置をすることもいかがかと存ぜられるところでございます。もともとこの値上げの問題というのは、一昨年の暮れごろから発行業者の方では頭痛の種になっておったようであります。それが先ほど政府委員から申し上げましたように二割五分ち……
○荒木国務大臣 入学試験問題について、大学側に立って、あるいは高等学校側に立っていかにあるべきかを確信を持ってちょっとお答え申し上げかねますけれども、常識的に考えましても、後期中等教育の教科に関することは、文部省で定めねばならないという建前になっていると私は承知いたしておりますが、その高等学校が一面においては大学に進学のための予備校的な存在になることは、現実問題としてはやむを得ないことであるわけなんで、従って高等学校で何を教えるかという基準がある以上は、そのことを大学側も念頭に置いて問題を作成すべきであることは、常識的結論として私はうなずける当然の措置かと思います。ところが今お話に出ているゾウ……
○荒木国務大臣 当面率直に申し上げて名城大学の問題以外にはなかろうと思います。その意味でこの法律案そのものが名城大学紛争処理法案ではないわけでございますから、当然のこととしては申し上げかねることはありますが、御質問の御趣旨は、現にそういう対象となるようなケースの学校があるかというお話でございますと、名城大学以外にはなかろうと思っております。
【次の発言】 具体的事項でございまして、私もはっきり念頭にないことでございますので、政府委員からお答え申し上げます。
【次の発言】 御質問の趣旨に対しまして明確に法律的な立場から解明するお答えは困難でございますが、要すれば他日に譲らしていただきますけれども……
○荒木国務大臣 国定になるおそれがあるということを、特に日教組あたりが盛んに言っておるようですけれども、私はそんなことを考えたことはございません。きわめて簡単に考えております。簡単だと申し上げることは、毎度申し上げることですけれども、文部大臣という立場、文部省という立場は、すべて憲法以下の法令に基づいて、教科書であれ何であれ忠実に実行する、こういう立場が最も民主的な立場であろうと思います。その意味で、今小林さん御指摘の学校教育法二十条、すなわち、文部大臣が小中学校、高学学校等における教科に関することをつかさどる、教科に関することを文部大臣が定めるという権限と責任を負わされている。そのことがもっ……
○荒木国務大臣 現行の教科書発行に関する臨時措置法によりましても制裁規定というわけではございませんが、教科書発行の最終的な指定をなします場合、信用度の低いものについては指定しないことができる、あるいはすでに指定したものといえどもその指定を取り消すということができると私は一応思っておりますが、もし私の記憶が正確でございませんければ政府委員からまた修正してもらわねばならないおそれはございますけれども、現行法で私はそういうことは一応できると考えます。従って、いわば現行法上の伝家の宝刀的なものでございますが、それをふんだんに振り回すことは自重すべきであると思いますが、再三再四警告したにかかわらず同じよ……
○荒木国務大臣 ただいまの最後の米田さんの御説には傾聴に値する内容が盛られているように感じます。そのことはむろん文部省の立場でかれこれ予測をしたりすべき筋合いのものではございません。ただ調停委員ができて、その調停の案の内容にもよりましょうし、あるいは一応正常な姿に立ち戻った瞬間において新しい理事者がどう判断するかという分野の問題でございまして、今まで文部大臣という立場で解散権限が与えられながらその解散が実施できなかったところにも具体的な事実上の悩みが御承知のようにあるわけでございまして、そういう立場で今日まできております。文部省としてお説のようになるべきだとも申し上げかねまするし、そうなっては……
○荒木国務大臣 私自身直接、今御指摘のような問題について関与し、あるいは指示をしたことはございません。さようなことは行なわれないはずだという考え方のもとに、格別なことはいたしておりません。また教育委員会とかあるいは教育に関係する公務員が、教科書会社の過当競争の渦に巻き込まれて、御指摘のようなことがもしありとすれば、むしろ好ましからざることでございます。今御指摘のように、局長名義での通達で第一段階の警告を発したわけでございますが、今後に向かってさようなことの絶滅を期したいという考えでおります。具体的にどういうふうな措置をするかは、今後検討いたしたいと思います。
○荒木国務大臣 賠償にしろ、特別円にしろ、タイ側が債権者として日本から給付を受ける、受けたものを何に使うか、タイの自由であって、それに条件をつけて、ひもつきでかれこれ言うことを強力にやればやるほど、内政干渉的なものであってやるべきでない、その点は私はそう思います。しかし、アジア文部大臣会議を通じまして、私なりに感じましたことは、おしなべていえば、ちょうど日本の明治初年の姿であると感じ取りました。その点では日本は優越しておると優越感も感じました。優越感を感じたということは、いばるという意味じゃなしに、教育界の日本の先達たちの近代教育を実施し、普及する意欲、努力、先見の明が今日まで積み重なったおか……
○荒木国務大臣 このたび政府から提出いたしました公立学校施設災害復旧費国庫負担法の一部を改正する法律案についてその提案理由及びその内容の概要を御説明申し上げます。 現在、公立学校の災害復旧につきましては、公立学校施設災復旧費国庫負担法により、国がその復旧に要する経費の一部を負担し、災害復旧の促進をはかっております。 現行の規定におきましては、国の負担の対象となる災害復旧に要する経費は、原則として原形に復旧するものとして算定することとなっていますが、例外として、原形に復旧することが不可能な場合または原形に復旧することが著しく困難または不適当な場合に限って当該施設を改良して復旧することを認めて……
○荒木国務大臣 今山中さんのお話は私もその通りに思います。だれが担当しましょうとも、学力調査の結果に基づいて、いわば日本でただ一つの悉皆調査に基づく合理的な根拠が得られたわけでございますから、教育条件の改善のためにこれを活用するという心がまえで臨むべきことは当然のことと心得ます。教育条件の改善ということを調査目的から除きましたのは、できれば毎年そういうこともやりたいものと思いますけれども、実際問題としますと、大へんな手数がかかりますと同時に、また考えようによれば三年なり五年なりに一ぺんくらい昨年と同様のことをやり、その中間は今度やりますような単純化されたものでやるというその組み合わせも妥当なや……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。
国立大学の学生一人当たりの経費は、十七万七百四十三円、私立大学におきましては六万七千九百五十九円、これは最近の実数がちょっと入手いたしかねまして、三十四年度の決算に基づいて申し上げた数字でございます。
【次の発言】 大学の助手には、十分ではございませんが、一応の手当は出ておるようであります、なお、おしなべて助手の数が足らない。従って、また、大学における研究もその意味から十分でない、あるいはレントゲンその他の近代的な機械の操作等の技術職員も数が足りない等のこともあるようであります。従って、今後の増員対策というものを十分に考えねばなりませんが、当面研究費等が……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 御指摘の通り、三十八年度から四十年度までの三年間が大体ピークでございまして、お話のごとく、百二十万人見当が急激に増加をいたすわけでございます。それに対しまして、三十八年度から四十一年度までの四カ年の計画をもって、急増対策に善処いたしたいという考え方で今日まで参っておりますことも、仰せの通りでございます。 そこで、三十八年度のピーク第一年に対処するために、予算措置としては、三十七年度十数億しか措置してないじゃないか、そのほかに起債のワクはございましても、そのことで事足りるかどうかという点が、御質問の要点かと心得ます。御案内のごとく、話は違いますが、中学の……
○荒木国務大臣 教育の刷新強化と総理大臣が施政方針演説で述べましたことは、むろん予算の裏づけのこともございましょうが、まだ今後に期待される一つの教育の方向を期待する意味も含んでおろうかと思います。今後につきましては、山中さん御承知のように、戦後新たに教育制度がしかれましたが、小中学校ないしは高等学校については、おりに触れて改善刷新等の措置が行なわれ来たっておると思います。ただ、大学制度につきましては、御承知の通り今中教審に諮問が行なわれて、三年越しの検討中でございます。その答申を待たなければ基本線が示唆されるものがないという意味において、具体的に申し上げかねるのですけれども、大学制度そのものの……
○荒木国務大臣 今教育長協議会等からの申し出を中心に指摘されましたことは、私はまだ具体的に直接聞いておりませんが、一両日中に教育長会議、教育委員長会議に私も出向きまして、直接お話も聞き、御相談もする機会がありますので、もっと直接的な要望も聞いてみたいと思いますが、しかし、今指摘されました事柄それ自体、まさしく要望の線に沿って国としては対処する必要がある事柄だと思います。文部省だけで現行諸制度のもとになし得る部分の努力不足もあるいはあろうかと思いますが、多くは各省にまたがる関係からして、十分に注意が行き届かなかった点もあろうかと思います。さらには、現在の法律制度等を改善しなければできないという部……
○荒木国務大臣 端的に申し上げれば三木さんの言われる、人間としての、日本人としての道しるべをつくって与えたいというのが道徳教科書の意味であります。汚職とか選挙違反とか、おとながやること、それが子供に影響するであろう、それは否定しません。それと同時に、今おっしゃるように産業資本家に奉仕するような人間をつくる道徳なんというものは、私はむろん、文部省の役人だれ一人も考えておりません。おそらく日本人がそんなこと考えていないのじゃないかと思うのです。が、それと同時に、共産主義に奉仕しそうな人間を作るということもこれはやってはいけないということで、形式的に申せば憲法の趣旨に従い、憲法に基づく法治国日本らし……
○荒木国務大臣 今お話しの通り、当初わずかながらも補助金を出すことによって教育目的を果たしたいという考えで二カ年連続予算要求をいたしましたが、御案内の通り、現在の制度論としては高等学校の設置義務者は国にあらずして都道府県なりという建前論からいたしまして、この壁は突破できませんでした。そういう内容をもって内閣としては高校急増対策に立ち向かうということに相なりましたことは御案内のごとくであります。そこでやはり財源の裏づけ方式としましては、交付税プラス起債というやり方で今後に対処していくという考え方には変わりないのであります。さらに進学率につきましても、先ほど来政府委員が申し上げましたように、個々の……
○荒木国務大臣 お話しの通り、私も、結果につきまして見てみますと、教育本来のあり方から逸脱しておる現象を見て、何が何でも遺憾千万に思うのであります。その原因はいろいろ複雑でもあるようでございまして、一言に言い尽くし得ないと思いますが、ことに義務教育の場においては、校長以下の教職員が、学校そのものでのまともな教育が行なわれるようにベストを尽くすべきことは当然でございます。教育委員会あるいは教育長等におきましても、そのことのために学校当局と協力し、また次第によっては、その職務権限に基づいて正常な教育がまともに行なわれるようなあらゆる配慮、努力をすることも当然のこと、平素からそういう気持で隔意なく話……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。共産党は破防法の適用容疑団体となっております。そのことは望ましくないことと思います。それと同じ意味において望ましくないと思います。望ましくないと思うことと、そういう学長が選ばれたときに任命手続をしてはいけないということとは別であります。 先ほど来の総理のお答えで大体尽きておると思いますけれども、むろん大学内における研究の自由、コミュニズムを研究しようと何しようとそれは自由であると思います。ただ、それが街頭に出て現実行動となって現われることが、憲法の要請する法治国日本において、法律を無視する現実行動が現われるようなことと直接結びつくことは、これは学問の自由と……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。高校急増問題につきましては、国をあげて関心を持っていただいておる当面の課題であることを承知いたしております。今のお尋ねは、この正月、閣議でもってきめました線を変えるかどうかということ、補正予算を出すかどうかという二点かと拝察いたします。正月にきめました線はくずさないで参りたいと思います。補正予算は、でき得るならば提案したい、こういう気持でせっかく自治省、大蔵省とも相談中でございます。
【次の発言】 進学率の推定は、いわば予算のような性質を持っておると思います。予定しました進学率と現実とある程度の誤差があるのは本来やむを得ない問題かと心得ます。従って、ことさら……
○荒木国務大臣 高等学校の生徒急増の問題は国民的な関心事になっておりまして、文部省としましても、一昨年来懸命の努力をいたしてきておるつもりでございますが、御案内のごとく三十七年度の予算――国の予算及び地方財政計画を通じまして、三十八年度から始まる高校生徒急増に対処する対策に対する財政措置をいたしておるわけでございますが、年度の進行につれまして、都道府県における高校施設の建設の実情に顧みまして、当初の財政措置との間に数字的な開きができてきておるということは周知のことに相なっておるわけであります。それにつきましては、かつての委員会でも御答弁申し上げたと思いますが、知事会側と文部省、自治省、三者、そ……
○荒木国務大臣 ただいま田原さんからおっしゃっていただきましたことは、私もことごとく同感でございます。文部大臣の断にあるとおっしゃいますが、すでにして財団法人日本武道館の認可官庁として断を下しております。さらに、これに対しまして、一千万円の打ち切りの補助費ではございまますけれども、これは大蔵大臣の断に基づきまして、また超党派の御支援もいただきましたおかげで、一千万円はすでに予算化されております。これを活用して、御指摘のような内容を盛った武道館ができますことは、世界オリンピックの競技を日本でやります場合に、できることならば間に合って、りっぱな固有の武道館において正式のゲームが行なわれ、もろもろの……
○荒木国務大臣 昭和三十五年度文部省所管一般会計歳入歳出決算の大要を御説明申し上げます。 まず、昭和三十五年度予算の執行にあたりましては、予算の効率的な使用と経理事務の厳正な処理に努力したのでありますが、会計検査院から不当事項一件の御指摘を受けましたことは、まことに遺憾に存ずるところでありまして、経理事務の厳正な執行につきまして、今後、さらに努力をいたす所存であります。 次に、決算の内容を御説明申し上げます。 文部省主管の歳入につきましては、歳入予算額百三億四十一万円に対しまして収納済み歳入額百二十億五百六十四万円余であり、差引十七億五百二十三万円余の増加となっております。 その増加額……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 管理職は、文部省の見解としましては学校長及び教頭ということを考えております。このことは、すでに校長につきましては法律制度の上にきわめて明瞭なことでもあります。教頭につきましては、管理職手当を出してよろしいという予算上の考慮も払われておることは御承知のとおりでございます。そこで、そのことを念頭に置きまして政令で基準を定めるということにいたしまして、そして公平委員会等でもってその基準に従って規則で具体的に制度をつけてもらう、こういう予定にいたしておるわけであります。 政令で定めますゆえんのものは、小中学校ないしは後期中等教育に関します限りは、いわゆる教育の……
○荒木国務大臣 現行法律制度のもとにおきましては、いわゆる団体交渉をする立場にはない、文部大臣との関係においてはさよう理解しております。
【次の発言】 たとえば東京大学の教職員組合があったとしまして、それが正規の届け出をしたものでありますれば、交渉権はあろうと思います。
【次の発言】 制度上の団体交渉というものはできないものと思います。それは日教組それ自体が法律、制度上は任意団体であって、正規の職員組合じゃない、こう理解されますから。
【次の発言】 今度の八十七号条約を批准いたしまして、それに伴って法律、制度が改正された後に、おっしゃるようなことになれば、むろんそういうことでございましょうけれ……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。
現在の日教組の構成、組合の構成メンバーは国家公務員たる教職員がきわめてわずかであるという内容を前提として申し上げます場合に、これは地方公務員の職員団体の連合体であるということであろうと思います。したがって、日教組という名において国家公務員に関する勤務条件の改善等について文部大臣が相手をするという団体ではないと思います。
【次の発言】 八十七号条約は結社の自由、団結権の自由、それを保障するのが主眼点だと思うわけですが、その意味で国内法で言うならば、憲法におきましても結社の自由が包括的に基本的人権として認められておることに相照応するぐらいの課題かと思います。……
○荒木国務大臣 今回政府から提出いたしました文部省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案は、本省に置かれる国立青年の家の増設に伴い、その設置規定を整備し、本省の管理局の所掌事務に関する規定を整備するとともに、文部省の職員の定員を改めようとするものであります。 まず、国立青年の家に関する改正について申し上げます。 文部省では、昭和三十四年以来、健全な青年の育成をはかる団体訓練の施設として、静岡県富士山麓に国立中央青年の家を設置しましたが、多数の青少年に利用されて、その成果を上げてきたところであり、今回、さらに九州阿蘇山麓に国立……
○荒木国務大臣 今おっしゃったことに、私もことごとく、同感でございます。
【次の発言】 今お示しの事例は私存じておりません。
【次の発言】 先刻お答え申し上げましたように、おっしゃる事実そのものを存じませんので、その事実について意見を申し上げるということはお許しをいただきたいと思いますが、一般的に考えまして、おっしゃるようなことがかりに行なわれたとして、いいと思うか悪いと思うかというお尋ねでございますが、悪いと思います。
【次の発言】 さっきも申し上げました通りでございますが、おっしゃることを疑うとか疑わないとか、そういうことを離れまして、この事実そのものを存じませんので、そのことについて申し……
○荒木国務大臣 昭和三十八年度文部省所管の予算案につきまして、その概要を御説明いたします。 昭和三十八年度文部省所管の予算額は、三千五百七億二千七百八十二万三千円でありまして、一般会計総予算の一二・三%を占めております。これを前年度当初予算に比較いたしますと、六百十二億六百七万五千円の増額でありまして、その増額分の内訳としては、義務教育費国庫負担金二百六十一億円、国立学校運営費百四十五億円、国立文教施設整備費五十五億円、義務教育諸学校ミルク給食助成費四十億円、義務教育教科書費二十億円等がおもなものであります。 以下、明年度予算案において特に重点として取り上げた施策について御説明申し上げます……
○荒木国務大臣 ただいま上程になりました私立学校振興会法の一部を改正する法律案について、提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 私立学校振興会は、私立学校の施設及び経営に関し、必要な資金の貸付、私立学校教育の助成その他私立学校教育に対する援助に必要な業務を行なう特殊法人であり、私学振興に多大の寄与をいたしておりますことは御承知の通りであります。 この振興会は、従来、主として国の一般会計からの出資金をもって事業を行なって参りましたが、振興会の資金に対する私立学校側の需要は、最近著しく増大しており、高等学校生徒急増対策、科学技術者養成計画を達成するための国の財源措置という観点から見ても、……
○荒木国務大臣 今回政府から提出いたしました日本学校給食会法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 学校給食は、昭和二十一年に開始されて以来、その普及に目ざましいものがあり、児童生徒の体位の向上はもとより、その教育上にも数々の成果を上げ、身心ともに健全な国民の育成に寄与しているのであります。 学校給食のこの意義にかんがみ、政府としてはかねてその普及奨励に努めてきたのでありますが、三十八年度においてはさらに一歩を進め、すべての義務教育諸学校においてミルク給食のすみやかな実施をはかりたいと考え、低廉価額でミルク給食が実施できるよう必要な予算上の措……
○荒木国務大臣 お尋ねまでもなく、当然のことと存じております。
【次の発言】 会議のときの正規の発言以外に、私の考え方を、就任直後であったと記憶しますが、述べたことはあります。その後一両回同じことを言ったこともありますが、国会におけるお尋ねに対しましても、山中さん冒頭に言われましたような趣旨でお答えしたことも数回ございます。
【次の発言】 いかなる席上でございましょうとも、国会におきましても立法論の立場でいかなる考えを持っておるかということを申し上げることそれ自体は、私は悪いことじゃないと思います。教育長協議会で所見を申し述べましたからといって、私の発言が即法律の改正じゃないわけですから、問題……
○荒木国務大臣 六一・八%という進学率は、何度も申し上げたことですけれども、当初昨年の一月二十六日の閣議決定の際に考えました基礎は、当時一番手近に正確に結果の知り得る年次は三十五年の実績でございます。三十五年では六〇%の進学率でございました。そこで六〇%の進学率を確保できるならば、すなわち国及び地方公共団体で財源措置をして、責任を持って整備するという計画内容を進学率六〇%に合わせるならば、九六%ぐらいの入学率を確保できるという全国的なめどを立てまして、それに応じて起債なりあるいは交付税の対策ないしは敷地買収の起債計画等をはじきまして、仕事量を考え、それに応じて国及び公共団体のそれぞれ担当すべき……
○荒木国務大臣 大体政府委員から答弁しました趣旨と同様でございますが、学校給食の建前としましては、現行法の建前で参りまして、給食会を通じてその手はずの遺憾なきを期するという方法の点に重点があると考えられますので、学校給食会法の一部改正ということで間に合うという言い方も適切かどうかわかりませんが、その方が妥当である、こう考えまして御提案申したわけであります。
【次の発言】 御要望として、御意見としては私もわかります。行く行くはそういうことにたどりつくべきものと、むろん思いますけれども、小林さんも御承知の通り、給食そのものが、食糧難の時期に、占領されておる期間中に発足をいたしまして、今日、学校給食……
○荒木国務大臣 中教審の答申の線に沿って実施できまするもののうち、緊急と思いますことを拾い上げておるのであります。むろん総合的には答申を全面的に検討を加えまして、あらためて処置すべきことがあるということは当然でございますが、急ぐものは、部分的にでも実行できるものは実行したいという考え方と、特に科学技術教育の充実につきましては、従来の計画の線に沿って充実していく。そのことはまた趣旨から申しまして、中教審の答申の線にも沿っておると申し上げられないことはない。さような考え方で今度は提案いたしておるような次第であります。
【次の発言】 中教審の委員のメンバーには、いろいろな方面からの方がおられることは……
○荒木国務大臣 今の御質問の御趣旨は私もわかるような気がします。と同時に御質問の趣旨にぴったり合うような将来の鳥瞰図的なものがあるかとなれば、率直にいって具体性を持ったものはないと申し上げても過言ではなかろうと思います。むろんこれは考えなければならぬと思いますけれども、現実が御案内のごとく既設の大学でみずからの発意で学部の新設、学科の新設、増設等あるいは研究設備の充実等につきまして申し出て、その申し出に応じて文部省でそれを受けとめて予算措置を講ずるものは予算折衝をするというふうな形で従来やっておるわけであります。これは一面大学の自治だ何だという概念的なもちろん従来の慣習にもよることとは思います……
○荒木国務大臣 先ほど政府委員からお答え申し上げた以上のことは、実際問題としては申し上げにくいかと思います。もちろん今後に対しましても、大学教育それ自体を混乱せしめないような要請を、産業界にもやりたいと思います。また大学自体としましても、自分の責任において、そういう時期を逸脱した就職試験等によって、採用決定が行なわれたことに対して、何らかの制約を加えるような考え方もあってしかるべきではないかというふうにも思います。しかしそういうこと自体がなかなか大学のあり方あるいは職業選択の自由にもかかわり、あるいは会社方面、経済界からいたしましても、なるべくいい人材を自分の会社に採用したいということ、そのこ……
○荒木国務大臣 なかなかむずかしい御質問で、十分にお答えできないおそれを感じますが、私は、私立学校というものが国公立以外に存在するゆえんのものは、その自主性、独自性というものに特に特徴を求めて存在するものと理解するのであります。沿革的に申し上げましても、そのことが実証できるものと思います。そのことは基本的に尊重されるべき重要課題である、それを大前提にして、私学振興が考えられなければならないものだと思うのであります。国の立場で私学を振興することは、主として財政、経済面で考えられるわけでございますが、そのあり方は、すでに御案内のごとく、経常的な運営費を国が私学に注ぎ込むということを当然視することは……
○荒木国務大臣 小中学校での生徒が漸減していきます大勢において将来のことを申し上げれば、昨年来申し上げておりますように、一応の目標は学級編制は四十五名、それを三十九年度以降五カ年間くらいで実現するという目安のもとに関係省とも相談しつつありますが、そういう純教育的な立場に立って四十五名編制ということを実現したいという前提から申せば、三十八年度ようやくすし詰め解消の五カ年計画の最終年度を迎えて、五十名という基準に到達をいたしまして、その三十八年度に関する限りの具体的な各県ごとのいろいろな実情はございましょうが、戦後の小中学校におけるベビー・ブーム対策がようやく五十名までたどりついた、そのことは現場……
○荒木国務大臣 あまり詳しく申し上げる能力はございませんが、まだ前進途上にございますので、御指摘のように十全とは言い得ないと私も考えます。今後の努力に待たしていただきます。
【次の発言】 御指摘の通り地方財政法の第二十七条の三の趣旨に反する事態だと思います。ただちょっと弁解さしていただきますれば、従来そういう事実がありましたものを、順を追うてなくしたいという努力の途中でもあるわけでございます。従って残っておるものがあるわけですけれども、そういう経過を申し上げて免れようとはむろん思いませんが、その残ったものをなくべく早く地方財政法の趣旨にきっちり乗せるような努力をし続けてもおりますし、今後一そう……
○荒木国務大臣 おっしゃるような意味では特別に通牒を出す必要はないと思います。特別に教職員に対して選挙違反等が起こらないように注意を喚起するという喚起します根源は、御質問にもありましたように、お答えもしましたように、一般的な指導監督の立場にある文部省、さらに教育委員会というものが、現場の教職員に対して注意を喚起するという意味における通達でございますから、管理監督の立場にある者は言わずもがな、当然のことである。したがって、文部省の役人連中にも特別に省内で通達的なことをやりませんし、教育委員会に通達が行けば、教育委員会たるものは当然、念を押すまでもなく、監督される側に対して注意を喚起するほどですか……
○荒木国務大臣 教育的見地に立ってこれに対すべきことが当然であって、その他の立場というものは考えられないと私は理解します。
【次の発言】 そのとおりでございます。
【次の発言】 私の個人的な心境いかんに基づくのでなくて、憲法の趣旨にしたがって、教育的な見地が定められておる、その教育的見地に立って、いま御指摘のような課題には対処する、それが純粋に、当然のことだと思うからであります。
【次の発言】 この御審議中の法律案に基づいて無償措置を講ずる課題の沖繩に関する問題でございますが、むろん御指摘のように沖繩の住民も日本人であるというたてまえに立って企画をいたしたのであります。ただ現実の問題としまして……
○荒木国務大臣 憲法が義務教育はこれを無償とすると定めておりますことを受けまして、その趣旨をふえんする立場から、この前の通常国会で義務教育諸学校の教科用図書を無償とする教科書無償法律を決定していただきました。それは法律でもって憲法の趣旨をふえんし、義務教育諸学校の教科書に及ぼすという趣旨であったのであります。これを実施するにつきましては、法律事項として無横措置を適切に行なうための諸般の事項がございますので、そのことを今度御審議願っていよいよ実行に移したい、そのための法律案を提案したつもりでおります。
【次の発言】 純粋の無償措置、そのことに関します部分と、これを円滑に実施するために必然的に関連……
○荒木国務大臣 これは私の承知しますところでは、アメリカで行なわれておる組織を日本にも移し植えましてスタートしたものと承知いたしております。当時マッカーサー司令部からも実質上の指導をされてスタートをしたということであると思いますが、その趣旨はPとTが一緒になって、社会教育的な立場からお互いが切磋琢磨しつつ教養を高めていくというためにもくろまれた考え方であると承知いたすのであります。そのこと自体が学校教育そのものでなしに、社会教育の一環としてPとTとの協力態勢の中から社会教育的効果が生まれ出ることを期待しておる、そういう性格のものだと承知いたしております。
○荒木国務大臣 前回の委員会におきまして湯山議員の御指摘の点につきましては、教科書調査官に遺憾な点がありましたので、厳重に注意をいたしました。なお「教育委員会月報」の編集及び記述の内容については御指摘の点もあり、今後十分注意いたしたいと存じます。
【次の発言】 ただいま発言いたしまた事柄の中には、学カテストそののについての準備教育その他の弊害対する措置そのものを含んで申し上げたつもりはございませんけれども、この前もちょっとお答えしたと思いますが、学力テストを実施しますのは何も準備教育までもしてテストの結果だけを形の上であげることが目的じゃないのでありまして、あくまでもテストの結果がよければいい……
○荒木国務大臣 これは現実問題としては非常に悩みの多い課題だと存じますが、私も個人的にはアマチュア・スポーツを愛する一人でございまして、長谷川さんのおっしゃる御趣旨はことごとく同感でございます。ただ文部省という立場で、これを行政課題として法律的に考えました場合、ただぼう然として時代の推移を静観するほかに手がないという実情かと思うわけであります。まさしく御指摘のとおり、野球にしろ、水泳にしろ、あるいは陸上競技等にいたしましても、アマチュア・スポーツのための純粋のものが正しく堅持をされていくということは、アマチュア・スポーツマンのことごとく例外なしの念願だろうと思います。そういう意味で、できること……
○荒木国務大臣 政府委員からもお答えはするかとは思いますが、一種のたてまえの問題であろうかと思いますので、私の考えを申し上げたいと思います。 私立の義務教育諸学校において、仰せのとおりこの法律のたてまえとして規定しております県の段階で数極数にしぼった場合、これまた御指摘のように概念論としましては二極数ということもあり得ることはむろんと思います。したがっていままでに比べれば採択する範囲、対象が狭くなるということは私学の立場も教育委員会の立場もたてまえとしては同じことだと思うのであります。それ以前に私学といえども学校教育法に基づいて文部大臣が検定した教科書以外は使ってならないことは同断でございま……
○荒木国務大臣 御質問の趣旨がばく然としてよくわかりませんが、帝国憲法と新しい憲法との違いというものは、一言にして申し上げかねますけれども、新憲法の趣旨にのっとって制定したと前文にも書いてある教育基本法、憲法及び教育基本法の趣旨にのっとってすべての法令ができておると思いますが、教育行政はその根本趣旨にのっとって行なわれるべきで、一歩たりといえども脱線することを許さない、そういうものだと思っております。
【次の発言】 そういうふうにお尋ねになっても、なかなかつかみどころがないように理解されますが、一言にして言えば、主権が天皇にあった旧帝国憲法と違って、根本的には主権は国民にある。教育はすべて国民……
○荒木国務大臣 いまの御質問の点は、政府側からかれこれ申し上げるべき範囲外のことだと存じます。国権の最高機関としての御審議の結論にまたざるを得ないもの、かように思います。ただし希望を申せば、出しました以上は原案をそのままお認めいただくことが私どもとしては望ましいことではございます。
【次の発言】 いま政府委員から申し上げたとおりに私も考えます。
【次の発言】 完成年次を明確に書いていないというところだけをとらえてみました場合、山中さん御指摘のような疑問があり、保障がないというふうなことは一応言えると思います。ただこの問題の経過については万々御案内のとおり、過去において二回ほど同じような試みがな……
○荒木国務大臣 今回、政府から提出いたしました公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律及び市町村立学校職員給与負担法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 現行の標準法は、昭和三十三年に制定され、同法のもとで、翌三十四年からの五カ年計画により、公立義務教育諸学校のいわゆるすし詰め学級の解消を進めてまいりましたが、昭和三十八年度においてこの五カ年計画は完了し、すし詰学級は、一応の解消を見たのであります。今後は、その成果を基盤とし、教育効果のより一そうの向上を目ざして、義務教育の充実を進める必要があります。このためには、昭和三十……
○荒木国務大臣 そのとおりでございます。この前の委員会でもお答え申し上げましたように、この認証官制度を御提案申すにつきましては、事の起こりは教員の給与そのものの一般的な程度がこれでいいかどうかということから端を発しました問題でありまして、大学の管理、運営などという課題とは全然別個のものでもありますと同時に、文部省内で論議しますその経過から申し上げましても、この前のお答えどおりでございまして、全然関係なしと申し上げ得ると思います。
【次の発言】 そのとおりでございまして、私がここで確約申し上げるから初めて関係がなくなるんでなしに、この認証官制度それ自体は、全然別個の法体系のもとに御審議願う過程に……
○荒木国務大臣 結論から先に申し上げますれば、いま御指摘のとおりでございます。これは私が個人的に固執するとかということにかかわらず、およそ憲法の解釈、適用上からして当然の結論である、そういう見地に立って申し上げておるような次第でございます。
【次の発言】 憲法第十五条の規定を受けまして、あらゆる公務員について、端的に申し上げれば、主権者たる国民が公務員を選定しこれを罷免する機会というものが、明文上すべてにわたって規定されておる、法律段階においてそれが明らかになっておるものと解するのであります。大学の教職員につきましても同様でございまして、教育公務員特例法ないしは学校教育法を通じて見ます場合、大……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 ただいま御指摘になりましたような趣旨のことを言いました。今でもそう思っております。それは御承知の通り、憲法すらも、今、国会の審議を経ました法律に基づく憲法調査会で、改正すべきかいなかを含めて、盛んに数年来検討されております。教育基本法も、制定当時は、教育勅語がなくなってからっぽのままでいいかどうか懸念されるという心配をなすった識者、刷新委員会の方々が、お堀ばたの存在を念頭に置きながら、当時として許される、いわば最小限度のアプルーバルのもらえる範囲内のものは何だろうという考慮のもとに、原案がつくられて、むろん国会の審議を経まして制定された法律であります。で……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 ただいま一々御指摘になりました人々の選考方法は、それぞれの互選でございます。ただし、文化勲章は違います。そこで選ばれた方がそれぞれ学術的にも芸術的にも第一流であり、かつまた人間性においてもりっぱな方であるべきものとむろん心得ます。そういう方々が互選され、もしくは栄誉を受けられておると存じております。 なお文化勲章、文化功労者の選考につきましては、選考委員をあらかじめ選びまして、その選考委員の方々の相談がまとまったものを、いわば通り抜け勘定で表彰の手続をする、そういうやり方でやっておるのであります。 それから給与はちょっと具体的に覚えませんので、要すれ……
○荒木国務大臣 大体その通りでございます。
【次の発言】 正確な数字を記憶しておりませんけれども、大体一校分二億円見当と御理解いただければ大同小異の数字かと思います。
【次の発言】 その通りでございます。
【次の発言】 御承知の通り、国立高専は五年制度の学校でございまして、その初年度分、一学年分に必要な施設費でございまして、十分まかなえると考えております。
【次の発言】 敷地買収費はゼロでございます。
【次の発言】 今お話しの通り国有地を使い、あるいは国有地がございません場合は、公有地と国有地の等価交換を行なう、その他は有志の浄財によって寄付を受けるということに期待しておりますので、土地買収費……
○荒木国務大臣 正確な数字を記憶いたしておりませんが、年々農業にい残る青少年が非常に減っておるということだけは認識いたしております。
【次の発言】 中学卒と高校卒業生を合わせまして十万弱であります。
【次の発言】 それは、御指摘の通り、老人と婦人だけになっていく傾向をたどらざるを得ない。その結果は、日本農業の将来としましては、労働力不足のために困難に立ち至るであろうと想像をいたします。そこで、お尋ねじゃございませんが、そういう傾向を一体どう把握して若い労働人口を確保するかは、本来は農業政策の面から考えらるべきことと思いますけれども、農業基本法の趣旨に立脚いたしまして、今後の日本の農業の動向は、……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。大体、私が申し上げねばならないことも外務大臣の先刻来の話で尽きておるようにも思いますが、いささか蛇足を添えて申し上げたいと思います。 海外移住あるいは海外に雄飛するという事柄それ自体が青少年に与える一つの夢の課題であることは間違いないと思います。ただ、一旗組的な、日本国内で食い詰めた者が何か海外に行けばいいことがあるだろうというばく然たる気持でとかく従来は行った傾向がなかったかと、しろうと考えながらそういうふうな懸念も一面において持つわけであります。今後海外に出かけて青年の夢を実現せんとするならば、それは単に功利的な立場のみでなくて、自分自身の持っておる知……
○荒木国務大臣 お答えいたします。
七億円に見合うものであります。
【次の発言】 今のお話はちょっと違います。本土では一年生に給与するというその裏づけとしては七億円でございますが、沖繩では、すでに御案内の通り、一年から六年まで一緒にやりたいという希望を持っておりまして、従って、本土は一年生だけでございますけれども、沖繩の方は一年から六年まで一ぺんにやるという内容に見合うことになります。国内の予算として見ました場合にどうなるかというさっきのお尋ねのことだとすれば、七億円に見合うものだ、こう申し上げることに間違いはないのですけれども、中身は、本土と沖繩とは結果的には違っておるということであります……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。いまお話しのような家庭・学校・社会の諸教育を通じまして、ことさら機構を新たに設けるなどという構想はございません。一言にして申せば、文部省の仕事全部が人つくりの使命を帯びておると心得ておるのであります。したがいまして、さっきも話が出ましたように、子供が母の胎内にあるときから人つくりというものは始まるべきだという説があるわけでありますが、生まれてから学齢児童に達しますまでのからだのことは厚生省に所管してもらって、肉体的な人つくりに万全の措置を講じてもらう。文部省としましては、家庭教育の一環として母親学級あるいは母親に対する特別の子供の育成上の注意をさらに喚起して……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。
事実でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。
日教組は毎年教研集会を開いております。全国大会で教研集会を開くことをきめまして、それに基づいて開催をいたしておるようであります。その日教組の教研集会は、日教組みずからが言っておりますように、文部省の定めた教育課程を骨抜きにするために教育課程の自主編成をやるのだ、そのことのための教研集会だとみずから申しております。その前提に立って、そういう意味の教研集会が適当ではない、こういう意味のことを私は申したつもりでおります。
【次の発言】 新教育課程は、野原さんも御承知のように、小学校が一昨年、中学が昨年、……
○荒木委員 第五分科会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本分科会の審査の対象は、昭和四十一年度予算中、建設省、運輸省及び郵政省所管の分でありまして、去る二月二十四日から昨三月二日まで日曜を除く六日間にわたり、連日慎重、かつ熱心に審査いたしました。 各省から説明を聴取した後質疑を行ないましたが、これらの詳細につきましては、会議録に譲ることといたしまして、ここでは、その大要について、簡単に御報告申し上げたいと存じます。 まず、建設省所管について申し上げます。 有料道路の問題について、名神高速道路は当初の見込みに反し、きわめて利用度が低く、特にトラックの利用度が低いこ……
○荒木委員 私はお許しを得まして約三十分ばかり質問をさしていただきたいと思います。 お尋ね申し上げる事柄はILO条約の発効並びにそれに関連します国内法の実施段階に入りましたので、そのことに関して総務長官、人事院総裁、自治大臣、文部大臣等にお尋ねを申し上げたいと思います。 まる一年前の国会におきまして、御案内のとおり、政府与党の申し合わせによりまして国会の審議が順調に運びまして、条約の承認案件とともに関係国内法が実質的には原案どおり衆参両院を完全に通過いたしましたことを御同慶に存ずるものであります。しかしながら、この与野党の協定に基づきまして、いわゆるたな上げ条項が同時に設置せられました公務……
○荒木国務大臣 私は、先般の内閣改造に伴いまして国家公安委員会委員長を命ぜられ、その責務の重大さを痛感いたしておるのであります。 委員各位には平素から警察行政につきまして多大の御尽力をいただいており感謝にたえないところでございますが、今後とも格別の御指導と御協力を賜わりますようお願い申し上げる次第であります。 この機会に、警察行政をめぐる当面の諸問題につきまして所信の一端を申し述べたいと存じます。 私は、警察行政の目的は、国民が安んじてその生活にいそしめるようにすることにあり、治安の確保なくしては、民主政治の発展も国民生活の向上もあり得ないと存じておるのであります。 このような観点から……
○荒木国務大臣 御指摘のとおり、警察官の職務が、やむを得ない場合のことではありますけれども、命も落とすこともあり重軽傷を負うこともある。それをあえて乗り越えまして、法秩序の維持のために努力しておる警察官諸君の真摯な努力に対しまして、御理解あるお立場からの御質問、まことにありがたいことに存じます。 現状及び今後についての具体的施策につきまして一応の考え方はございまするし、努力もいたしておりますが、その具体的詳しい事情は、うろ覚えにはレクチュアを受けて存じてはおりますけれども、不正確でございますから、それは後ほど、要すれば政府委員からお答えをさせていただきます。さしあたり、お尋ねに応じまして、私……
○荒木国務大臣 行政管理庁長官を拝命しました荒木萬壽夫でございます。微力者でございます。一生懸命がんばりまして、国民の御期待にこたえねばならぬと存じております。何とぞ委員長はじめ皆さま方の御鞭撻、御叱正のもとに一生懸命つとめさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
○荒木国務大臣 お尋ねのように、東大の現状が不法と見られる状態であり、こうした状態で長く放置されていることは許されない問題だと存じます。先日の参議院の予算委員会におきまして、松下委員の御質問に対して私が刑法第百三十条の関係を御説明しましたのは、現在までの状況から判断すれば、大学当局は学生の占拠を必ずしも刑法第百三十条が申しますように、ゆえなき侵入であるとは考えていないように理解されるという意味のことを申し上げたものでございまして、正常な常識から見れば、不法と見られる状態であるといわざるを得ないと考えます。しかし、だからといって、いま直ちに警察が学内に出動してこれを排除することが、根本的な解決に……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 大体総理大臣、文部大臣が言われておるとおりだと思います。少なくとも教育の課題としてはいままでおっしゃったとおりだと心得ます。例を東大に引いてのお話でございますが、現状が教育的に見てどういう事態だということは、私から申し上げる課題ではないと思います。ただ、新聞の投書とかあるいは一個人として見ました場合、お説のように、厳粛な大学の自治が侵されておるんではなかろうか。ことに憲法が保障するところの、国民はすべて能力に応じて教育を受ける権利を有する、その憲法上の人権として保障しておる能力に応じて入った学生が、さっきも文部大臣が申しましたように、勉強したい、研究した……
○荒木国務大臣 私も人事院総裁のまねをするわけじゃございませんが、合理的な根拠に立ったお答えはできない。いわばわからないと申し上げたほうが正直なお答えだと思います。私も役人で長くおったものですから、昔を思い起こしてみますれば、先ほどもちょっと話が出ましたように、主管大臣からやめろと言われたから、肩をたたかれたからやめるなんということよりも、いわば同期の者が次官になったら、むしろ次官がやりやすいように、自分としても局長にもしてもらっているんだから、一応役人としては行き着くところまで行った。同期の者が引き続いて二人も三人も次官になれっこない。また、制度上もそういうことはあり得ないということで、みず……
○荒木国務大臣 昭和四十一年度の警察庁関係の歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 第一に警察庁の項であります。 当初予算額は百八十五億三百三十万九千円であり、予算補正追加額が二億六千七百二十六万五千円、予算補正修正減少額が二億九千九百九十二万九千円ありますので、歳出予算額は百八十四億七千六十四万五千円となったのであります。これに、前年度より繰り越した額が十九万七千円、予備費使用額が四億九千百二万一千円ありますので、歳出予算現額は百八十九億六千百八十六万三千円となっております。 この歳出予算現額に対しまして、支出済み歳出額は百八十九億五千四百三十九万七千八百十一円でありまし……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。出してはおりません。
【次の発言】 お答え申し上げます。
いまおっしゃるような意味においては何ら出てはおりません。
【次の発言】 お答え申し上げます。
そのものずばりで申し上げねばなりませんけれども、いま御指摘のとおり予算要求の積算基礎としての三百円というものは、この前の予算委員会でも出た数字でございますが、それはあくまでも積算基礎でございまして、それに基づいて予算案がきまりました中の金額の支出につきましては、ケース・バイ・ケースでその事態に応じて支出をする、交付をする、そういうたてまえのものでございます。
○荒木国務大臣 私は、国家公安委員会委員長として、警察行政における交通施策につきまして、所懐の一端を申し述べ、各位の御理解と御協力を賜わりたいと存ずるものであります。 御承知のように、近年、わが国におきましては、自動車保有台数と運転免許取得者数の著しい増加等に伴いまして、交通事情が逐年、複雑かつ悪化の傾向を示し、昭和四十三年における交通事故による被害者は、死傷者数八十四万二千三百二十七人、このうち死者一万四千二百五十六人、負傷者八十二万八千七十一人を数え、いずれもわが国史上最高を記録するに至り、また、大都市における交通渋滞は激化の傾向にあり、昭和四十四年における交通情勢は、さらにきびしくなる……
○荒木国務大臣 ただいま超党派で、満場一致で御決議いただきました本法案についての附帯決議、一々ごもっともであると拝承いたします。政府としましては、御趣旨を体しまして万遺憾なきを期する努力を具体的に進めていきたいと存じます。(拍手)
○荒木国務大臣 お答え申します。 ただいま御指摘の事件につきましてはお話のとおりでございまして、私も御指摘と同じような気持ちを抱くものの一人でございます。何とおわびしていいかわからないくらいの気持ちでございます。閣議でも申しましたし記者会見でも申しましたことが新聞に取り上げられておりますが、あのとおりの心境でございます。 お話しのとおり、元来人間としてこんなばかなことをすべきではないだろうという、警察官であるという立場以前の課題としてもむろん問題だろうと思いますが、いやしくも警察官を志望し採用され、しかも警察学校を一年間の課程を経て、警察官としての国民に対する奉仕観念は一応身につけておるは……
○荒木国務大臣 御指摘のように、自動車の量がふえましたし、さらに過密過疎の問題がカレントトピックになっておる現実がそこに急激にあらわれてまいりました。さようなことを考えましても、従来の道路交通法そのままで完全に受けとめ得るかどうか、またその中における警察当局の責任が果たせるかどうかということ含めまして検討すべき課題がそこにあるというふうな気持ちはいたします。ただ、具体的に、どういう角度からどういうふうにということまでは申し上げかねますけれども、要すれば交通局長からお答えを補足していただきます。
【次の発言】 結論から先に申し上げれば、検討する用意があり、検討しつつあります。
御指摘のとおり、……
○荒木国務大臣 お答えを申し上げます。 総定員法の運用との関連におきまして、特許庁の仕事の特殊性と申しますか、一種の現業的な要素が多分にあると理解をいたしますけれども、そういう意味で、一般に少数精鋭主義で、行政サービスを低下しないでやっていこうという考えではございますけれども、従来とても特許庁につきましては、定員の問題については、ほかの省庁の部局等とは全然違った考え方に立って、毎年相当数を増員しておることは御承知のとおりでございます。今回の総定員法の運用上も、むろんいままでと同じ考え方に立ちまして、よく特許庁、通産省とも御相談しながら、善処していきたいと思っております。 それから、次長制を……
○荒木国務大臣 委員各位には、平素から治安行政の問題につきまして御尽力をいただいているところでありますが、この機会に所管行政の当面する問題につきまして、所懐の一端を申し述べ、各位の御理解と格別の御協力を賜わりたいと存じます。 各位御承知のように、現在、国民がひとしく憂慮しておりますのは、過激派集団による相次ぐ暴力行為であり、警察としましても、日夜、その対策に腐心いたしておるところであります。 これら過激派集団は、先般の東大紛争をめぐる安田講堂の占拠や神田地区での行動に見られるとおり、過激な破壊行動を繰り返し、ために大学を物心両面から荒廃させたにとどまらず、地域住民にも著しい被害をもたらし、……
○荒木国務大臣 御指摘の問題、私も新聞を通じ、テレビを通じて聞きまして驚いたわけですが、理屈抜きに申しわけないことをしでかしたと存じております。大体、ピストルなんかには安全装置はないのかと聞いて見ましたところ、あの型のピストルには安全装置はないそうです。ただ、いきなり引き金を引きましても、一貫目ぐらいの重さを感ずるような引き金の引き方でないと引き金の効果を発揮しないということにたよっておるピストルらしゅうございまして、そういうピストルのせいにする意思は毛頭ございませんけれども、再びこんなことが起きませんためには、ピストルそのものにも今後の問題としては考えなければならぬ課題があるんじゃなかろうか……
○荒木国務大臣 五千人の増員を予定しておるわけでございますが、その一つは、機動隊の増強二千五百人、うち警視庁二千人、神奈川、埼玉、千葉の三県に合計五百人、二つ目は、警備事件捜査要員の増強のために一千人、三つ目には、外勤警察体制の整備のために一千五百人、以上合計五千人でございます。
なお、もっと小分けをしました配分計画は政府委員から申し上げさせていただきます。
【次の発言】 いま申し上げた数字だけを別個に取り上げての御批判、数字的な御批判はあるいはあり得るかと思いますが、増員しました意味は、何も一九七〇年、昭和四十五年ということを浮き彫りにして、それを対象に考えたわけではございません。警察の国……
○荒木国務大臣 大体そういうふうなことも申しました。
【次の発言】 民社党の岡澤委員の御質問にお答えしたわけでございます。御質問の趣旨は、過ぐる日さるテレビ放送に井上法学部長が出席されまして発言をされた中に、警察は大学側から見て敵であるということを明言された。それについて法制局長官の発言を求められ、続いて私にも発言を求められましたので申し上げたわけであります。
あらためて申し上げるまでもなく、警察官は十六万数千人おりますが、そのすべての者はもちろんのこと、警察全体といたしましても、法に基づいて命ぜられました警察責任を忠実に法の範囲内において行使し続けてきておると信じております。しかるにもかか……
○荒木国務大臣 社会党員に対する傷害事件の実態について御報告を申し上げます。 四月二十三日午後零時六分ころ青思会員八十三名が、米軍偵察機の撃墜事件に際し、社会党幹部の談話が「一方的でけしからん」として抗議するため、千代田区永田町の社会党本部を訪れ、参与北上清五郎ら五名が代表となって玄関内へ入り、他は玄関外で待機いたしておりました。五名を代表して大日本桜花隊長神長保男が、館林国際部長に面会して名刺を差し出し、抗議に来た旨を告げたところ、館林部長は、そうですがと答えたのみで相手にしなかったのであります。 このため、北上清五郎が、礼を尽くしているのに名刺も出さないとは何事かと詰問したところ、初め……
○荒木国務大臣 仰せのように、天下の公党の玄関先でけんかが行なわれて、血ぬられたかどうかという現実は私もしかと承知しておるわけじゃございませんが、少なくともなぐり合いが行なわれたということはまことに遺憾千万なことだと私も存じます。
【次の発言】 暴力は、いかなる理由がありましょうとも、どこでありましょうとも、民主主義の敵であると私は理解をいたします。したがって、襲撃とおっしゃいますが、私の警察関係から得ました実態調査によりますれば、襲撃という現象ではなかったと理解いたしております。抗議文を手渡しに行って、入れる、入れない、二階に上がる、上がらないということからエキサイトしたと見られる口論が高じ……
○荒木国務大臣 いま御指摘のように、前回当委員会に出席しましての御質問に対しまして、おっしゃるようなことを申し上げました。それは青思会でございますか、青思会なるものが抗議をしに行くということは、民社、公明、社会三党であったと思いますが、あらかじめわかっておりまして、それぞれの党にも予告をしながら抗議しに行ったと承知いたしております。民社、公明両党に先に行って、あとで社会党のほうに抗議に行った。そういうことでございまして、詳しい前後の事情は、要すれば政府委員から補足説明をいたしてもらいますが、当時そう申し上げました私の問題意識を率直に申し上げれば、そういうことであらかじめ抗議に行くことがわかって……
○荒木国務大臣 まあ、副総監は総監を助ける調整機能と申しますか、整理機能を分担させるということで、いわば警視庁でいえば警視総監と各部長の間にある職であって、法律で規定しておりますのは、警視総監とか本部長、ないしは警察庁長官というものを法律上の職としてさめておると理解いたしております。したがって、各本部長と同じような意味合いにおいて、附録の末尾に、警視庁には副総監を置くという趣旨で、そのことまで警視庁とも十分意見を交換しながら、政令の定める基準という意味で、附録に警視副総監を設置するということを表現いたした次第でございます。
【次の発言】 一見御指摘のような気持ちもせぬではございませんが、制度論……
○荒木国務大臣 ただいま議題となりました行政機関の職員の定員に関する法律案の得案理由及び概要を御説明申し上げます。 行政の簡素化、能率化を推進し、必要最少限度の人員で行政を遂行するためには、行政需要の消長に伴う定員の配置転換を各省庁内はもとより、各省庁間を通じて強力に行なう必要がありますが、このほうには各省庁別に定員を法定している現行の法制を改め、弾力的、合理的な定員管理制度を実現することがぜひとも必要でありますので、この法律案を提出した次第であります。 法律案の概要について御説明申し上げますと、まず、公務員数の抑制をはかるため、内閣の機関並びにに総理及び各省を通ずる定員の総数の最高限度を……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 伊能さん御指摘のように、この問題はずいぶん以前からの懸案でございまして、ようやくいわゆる総定員法案を三度目に御審議願う機会に恵まれたような次第でございます。 もともと御案内のとおり、先年国会において御決定をいただきました臨時行政調査会設置法のときにさかのぼって申し上げる必要があろうかと思いますが、蛇足ながら申し上げさしていただきます。 すなわち行政改革を断行して変転する諸条件に対応する行政需要にマッチした行政サービスを提供すべきであるという見地に立ちまして、その行政改革の案を練っていただくために客観的な立場で臨時行政調査会というものを設けようというの……
○荒木国務大臣 そのとおりに考えます。
【次の発言】 お尋ねの点は私から申し上げさせていただきますが、この法律案を御決定いただきましたあとに出るであろう政令、その定員の総数は、予算で御審議いただいておる予算定員そのものでございます。
【次の発言】 先ほど抽象的に申し上げましたか、定員の実数を申し上げますと五十万四千百四十六人ということになります。
【次の発言】 そうではございませんで、御審議中の法案が五十万六千何がしという数字が出ておりますのは総ワクでございまして、それ以上に国会の御審議を経ないでかってにふやすことは許さないぞという歯どめでございます、法律案に書いてあります実数は。ところで、先……
○荒木国務大臣 ただいま議題となりました許可、認可等の整理に関する法律案について、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。 政府は、行政の簡素化及び合理化を促進するために許可、認可等の整理をはかってまいりましたが、さらにその推進をはかるため、さきに政府において決定いたしました行政改革三カ年計画に基づき、計画的に許認可及び報告等の整理を行なうこととし、この法律案を提出することとした次第であります。 法律案の内容について御説明申し上げますと、第一に、許可、認可等による規制を継続する必要性が認められないものにつきましてはこれは廃止し、第二に、規制の方法または手続の簡素化をはかることが適当と認め……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 行政改革一般につきましては、前数代の長官以来非常な努力をしてもらいましたし、与党並びに本委員会におきましても、法案の御審議を通じまして御推進いただいて、ありがたく感謝申し上げておる次等でございます。しかし、私が行政管理庁長官になりまして以後は、なかなか遅々として進まないというかっこうになっておりますことを恐縮に存じておるのであります。ただ、許認可の整理統合等につきましては、当初から予定されておりました許認可の整理統合等の実績は、比率的に申し上げれば、予定よりちょっとオーバーするくらいのところまで御推進をいただいておると存じております。ただ問題は、許認可そ……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 何回か同様の趣旨の御質問に対しまして数回考え方を申し上げているところであります。毎度申し上げておりますように、大学といえども社会の一部分であることは間違いない。法秩序を乱る者があれば断じて例外扱いすべきじゃない。そういう意味におきまして、暴力をはじめとする不法行為が不幸にして大学という最高学府といわれるところに起こっておるわけでありますが、それに対しては、いま申し上げました前提に立って、現行法で十二分に秩序の維持、取り締まりというものはできると存じております。しかし、実際は数十校ないしはちょっとした紛争自体を計算に入れれば百校以上の大学が紛争事態にあると……
○荒木国務大臣 少年法の改正課題につきましては、全然私知識がありませんし、御指摘のような話題があることも、承知いたしておりません。 そこで、暴力を伴います大学紛争が新聞をにぎわしておる状態は、私もあなたと同様、国民の一人として憂慮いたしております。それが高校にまで最近及んでまいりまして、たとえば今度の卒業式をめぐりましても、異常な状態あるいは不法状態を伴いました混乱した高校が全国で五十六校に及んでおると聞かされておるくらいに、だんだんと年々エスカレートしつつあるような状態を、御同様憂慮するものであります。これに対しまして、警察当局といたしましても、一応の対策とあらたまって申し上げるほどのこと……
○荒木国務大臣 ちょっと具体的数字を明確にお答えいたしかねますので、政府委員からお答えいたします。
【次の発言】 犯罪捜査の具体的な作戦行動逐一を存じませんので、新聞記事を御指摘相なりましての、何か初動捜査に手落ちがなかったかどうか、しろうと判断で、私もそんなふうに感じて新聞は読んだわけでありますが、ある程度御指摘のようなところに手抜かりと申しますか、注意力の綿密な到達度に遺憾な点があったんじゃなかろうかと想像いたしております。なお、担当の政府委員じゃございませんが、警備局長から補足的に申し上げさせていただきます。
【次の発言】 経験の浅い私が一人前のことは言えないことを承知の上でちょっと申す……
○荒木国務大臣 学内におきまする公安条例の解釈適用についての文部次官通達、これは現に生きておると理解をいたしております。公安条例の運用における公共の場所の解釈など当然のことを述べているのでございまして、現在においても効力を持っていることはいま申し上げましたが、ただその第三の項目、すなわち当該学校長の取り締まり措置とか要請があった場合の警察の協力などの用語におきまして、誤解を招きやすい点があるというのが欠陥として指摘し得ると思います。したがいまして、次官通達が出された当時とは情勢の異なる現状におきましては、しかるべき機会に文部当局から各大学当局に対して、次官通達はあくまでも大学当局の管理権が適正……
○荒木国務大臣 犯罪捜査と報道機関の報道の自由との相関関係いかんという難問題でございますが、憲法的に、あるいは刑事訴訟法等を念頭に置いてお答えする能力は、私はございません。常識論を出ませんことをお許しをいただきたい。新聞、ラジオ、テレビ、報道機関は、片っ端から何でも知りたいということを含めて表現の自由があるものと思います。警察が犯罪を捜査するについて国民一般の御協力をいただくということは、非常な便宜であることも申し上げるまでもないことであり、また、その国民の一部としての報道機関に協力を求めることも、捜査機関として私は当然お願いしてしかるべき態度じゃなかろうかということを一般論としては思うのであ……
○荒木国務大臣 私は、福岡県の本部長を公務員としての適格性がないとは考えておりません。むしろ公務員としての責任を大まじめに果たしておる一人である、こう思っております。
【次の発言】 この話、ことばが上品であるか上品でないかという批判の余地はあるかと思います。私もつい大ばかものと言いましたが、賢くない人であるとはいまでも思っております。用語があまりに直説法でありすぎて、国会で予算の審議にも関係があるから取り消したらどうだというおすすめもありまして、なるほど、それもそうだと思って、大ばかものと申し上げましたのは用語が適切でないから取り消しますということを朗読いたしたことは、承知しております。その意……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 元来、大学という良識の府に暴力が横行するということは、あるべからざる課題だと心得ておりますが、遺憾ながら良識の府が暴力まかり通るような姿になっておるのでありまして、その意味において、治安当局としても不本意ながら関心を寄せざるを得ない、こういう状況かと思います。御指摘のとおり、最近における大学紛争が、政治的なイデオロギーに基づくものであって、いわゆる学問の自由を確保する意味における大学の自治ということとは、まるで無縁の集団暴力がその実体であると見ております。過激派学生集団につきましては、革命路線に従って暴走を続けております。民青系学生集団も、いわゆる新聞紙……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 五千人の警察官増員に関連する予算を要求しておることは御指摘のとおりであります。そのうち機動隊は二千五百人、千五百人は外勤警察官、他の一千人が警備、捜査員、全国的な対象としてそういたしておるのであります。 申すまでもございませんが、別に警察国家をつくるなどという考えがあろうはずもございません。警察はあくまでも消極的な行政で、無法まかり通る不法事案、そういうものは許さないという憲法ないしは警察法の趣旨に基づきまして、不法事案があるならば出動しなければならない。また、不法事案がだんだん多くなる可能性が考えられますならば、全国民のためにそれに応じた措置をする責……
○荒木国務大臣 定員に関する政令は、予算を御審議決定していただきました直後、なるべくすみやかに政令で定めることにいたしております。
【次の発言】 お答え申し上げます。
採用、教養、人事、配置など人事管理の面から見まして、改正定員条例の施行は四月初旬であることが最も望ましく、かっこのためには、三月の定例都道府県議会において定員条例及び予算に関し所要の措置が講ぜられることが望まれるのでございまして、改正政令の内容となるべきものとして内定したところをあらかじめ連絡するのが通例でございます。もちろん通称内簡と称せられるものは、それ自体には拘束力はございませんけれども、改正政令の公布施行によりまして初……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 私も新聞を見まして、麻生さん同様がく然としたわけでございます。直ちにその実態を究明すべく命令をいたしております。私のほうの守備範囲として申し上げますれば、原因の究明及び避難誘導体制に手落ちなかったかどうかということを通じまして御報告を申し上げる責任を感じます。しばらく時間をかしていただきまして、後ほど申し上げることをお許しをいただきます。
○荒木国務大臣 補足させていただきます。 先ほど来総理大臣が仰せになりましたこと、そのとおりだと私も存じます。ただ、いささか懸念されることがございますから補足させていただきます。 あの確認書は、大学当局としましては、評議会の議に付して最終的な大学側の意思を決定する。さらに学生側はそれぞれの学部集会等をいたしまして、二十数項目に分析されますところについて賛否を明らかにしながら問題意識を確定する、こういう順序のようであります。そうして近く評議会と学生代表との間に、あるいは大衆団交の場において大学当局と学生側との合意をする、そういうことであの確認書が大学としては定着する、そういうコースをたどって……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。
確かに、御指摘のような点は、国民の側から見ましてすこぶる不便であると存じます。できれば、その窓口をせめて合同庁舎的にでも集めまして、便宜をはかる課題がそこにあると思います。行政管理庁としましても、関係省庁と連絡をしながら問題点として取り上げつつはございますけれども、現実問題としてはなかなかスピーディーにまいりません。今後も検討いたします。
【次の発言】 率直に申し上げれば、なわ張り根性であると思います。自分の仕事は自分の窓口でやりたい、これはまあ人情として一応わかりますけれども、国民本位に考えれば、さようなことは許されないという課題として取り組みたいと思……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。
いま御指摘の点は臨調答申に明記してあることは承知いたしております。四十四年度の予算につきましては、定員、機構については片っ端から押えることをいたしました。これは設置の必要なしと認めたからであります。設置の必要がないと認めましたから、四十四年度予算に関する限りは押えました。
しかし一面、いま御指摘のような面があることも承知いたしております。具体案が出ましたときに検討さしていただきます。
【次の発言】 先ほど来の林さんの御質問に対しまして、総理大臣からもお答えがございました。これらに関連して、私の名前も一再ならず御引用になりましての御質問でもございますから……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 具体的に申し上げないとお答えになりませんので、政府委員からお答えすることをお許しください。
○荒木国務大臣 相当数動員されておりますが、具体的に数字的に政府委員から申し上げさしていただきます。
【次の発言】 お答え申し上げます。
昭和四十四年度におきまする反則金の見込み額は約百十七億円でございます。これは昭和四十年度から四十二年度までの罰金収入の実績と、昨年四月から八月までにおける反則行為等の取り締まり状況並びに反則金及び罰金の収入実績等から推計したものでございます。
【次の発言】 御質問にそのものずばりでお答えします前に、おおよその考え方をお答え申し上げたいと思います。
交通規制は本来必要最小限度になされるべきである、こういう考え方に立っております。しかし、交通混雑地帯におきま……
○荒木国務大臣 唐橋さんにお答え申し上げます。 お話のとおり、日本大学経済学部における経理をめぐる不正容疑事案につきましては、警視庁においてかねてより捜査中でございましたが、このほど昨年春以来所在不明の同学部の会計担当者に、横領犯罪の容疑が濃厚となってまいりましたので、同人の逮捕につとめるとともに、関係者の取り調べ、証拠の収集等、所要の捜査を進めているところでございます。 なお、さらにお答え申す必要がございますれば、具体的になってまいりまするので、政府委員からお答えを申し上げたいと思います。
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 先ほど来、総括的な立場から、行政改革の必要性を国民的立場でお述べになりました御意向、ことごとく私も同感であり、総理からお答え申しましたことで基本的には尽きておると思います。まあ、ぱっとした案がなかなか思うように進捗しない、実現困難であるということは御指摘のとおりであります。努力不足をおわびせねばならぬ気持ちもむろんございますけれども、それほど容易でない課題でもある。いわゆるパーキンソンの法則というのは、ひとり日本だけでなく、外国でも行政機構の改革、行政改革というのが困難視されておる。まあそれに依存してほっておくつもりは毛頭ございませんけれども、まず何とし……
○荒木国務大臣 私は、このたび国家公安委員会委員長に再任され一あらためて責任の重大さを痛感いたしているのでありますが、この機会に交通警察の諸施策について所信の一端を申し述べ、各位の御理解と御協力を賜わりたいと存じます。 御承知のように、交通事故は逐年大幅に増加し、他方、交通混雑も深刻化の度を加えつつあり、交通事情の悪化はまことに憂慮にたえないものがあります。 このような情勢に対し、警察といたしましては、当面最大の課題としてこれが解決に取り組む決意であります。 今後一そう関係省庁との連絡を密にし、歩行者、自転車事故における死者数を減少させ、車両事故の増勢を抑制することを当面の目標として諸般……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。警察がいやしくも不公平な扱いをしたという疑いを受けることは、それ自身警察としても不名誉であり、迷惑しごくのことであります。あくまでも執務態度としましては厳正公平を旨として、いやしくも違反事件があれば、事前といえども検挙するにやぶさかでない、疑わしいものは厳重に警告をするというふうな態度で臨んでおる次第でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。国家公務員について、少なくとも公務員について御注意の点はごもっともだと思います。十分注意をいたします。
なお行管長官としましては少し間接的でございます。ある公務員もしくは公務員経歴者がある行為をなしたから、その……
○荒木国務大臣 公害対策は刻下の急務であります。しかも、公害の起こる原因が各省庁にまたがっておって複雑多岐であることもお説のとおりであります。政府としては、これに真剣に取っ組んでまいる所存でありますが、すでに公害基本法が制定されましたときに、公害対策会議なるものを置きまして、内閣総理大臣を長として、厚生大臣を庶務の主管大臣として発足をいたしておりますが、縦割り行政の中で横割りの行政とでもいうべき公害対策は、取り扱いに非常に苦心を要するところであります。したがって、いま申し上げすしたように公害対策会議を設けて、総理大臣のイニシアチブをもってぐいぐい推進してまいるというかまえのもとに対処しておると……
○荒木国務大臣 昨年、電子計算機の政府部内における利用の高度化をはかるという題目で閣議決定をいたしまして、調整機能を発揮する意味においてこの問題に取り組んでおりますが、それに関連して七省庁の関係者の会議を開いたりして、検討を加えておる段階でございます。
なお詳しくは政府委員から申し上げます。
【次の発言】 お答え申します。
大体そのとおりでございます。
【次の発言】 特別の考えは持っておりません。
○荒木国務大臣 私は、このたび、国家公安委員会委員長に再任され、あらためてその責務の重大さを痛感いたしているのであります。 委員各位には、平素から警察行政につきまして格段の御尽力をいただき、感謝にたえないところでありますが、この機会に警察当面の問題につきまして所懐の一端を申し述べ、各位の御理解と御協力をお願いしたいと存じます。 まず、道路交通の問題についてでありますが、交通事故による死傷者数は逐年大幅に増加しつつあり、他方、交通混雑も深刻化の度を加えつつありますなど交通事情の悪化はまことに憂慮すべきものがあります。 警察といたしましては、関係省庁と緊密な連絡のもとに、当面最大の課題として……
○荒木国務大臣 ただいま議題となりました道路交通法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明いたします。 この法律案は、最近における道路交通の実情にかんがみ、交通事故の防止をはかり、その他交通の安全と円滑をはかるため、酒気帯び運転に関する規制及び罰則を強化し、悪質な運転者の運転免許の取り消し後の欠格期間を延長することができることとし、並びに少年に対し交通反則通告制度を適用するとともに、都市交通規制のための規定を整備し、交通巡視員の制度を新設すること等をその内容としております。 以下、各項目ごとに御説明いたします。 第一は、悪質事犯の排除の徹底をはかるための規定……
○荒木国務大臣 ただいま議題となりました航空機内で行なわれた犯罪その他ある種の行為に関する条約第十三条の規定の実施に関する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明いたします。 この法律案は、航空機内で行なわれた犯罪その他ある種の行為に関する条約を実施するために必要なものであります。すなわち、同条約は、機長が航空機の登録国の刑法上重大な犯罪であると認める行為を当該航空機内で行なったと信ずるに足りる相当な理由のある者を当該航空機が着陸する領域の属する締約国の権限ある当局に引き渡すことができることとしておりますが、これに対応して締約国に、その重罪容疑者を受け取り、及び当該重罪容疑者の……
○荒木国務大臣 そのことは、思いつきと言っては悪うございますけれども、道路五カ年計画が先行して、それには安全施設が抜けているということで発言をしたわけです。道路は安全に通行できることが終着駅でありまして、それについては画竜点睛を欠くじゃないかというので、そういうことになったわけですけれども、道路と同時に計画することができればけっこうですが、一年おくれでありましょうとも、道路ができた後に安全施設が追尾していくということでも、時期的におくれをとることはなかろう、結果論でございますが、そういうことで了承を受けた次第であります。できれば同時に計画すれば、これにこしたことはないですけれども、結果的に見て……
○荒木国務大臣 率直に申して、事前に情報をキャッチして未然に防止し得なかったことは、アウトであると思います。政治的には大いに責任を感じますが、ハッピーエンドに終わったということによって、死一等を減ぜられたものと心得ます。さりとてお話のごとく、無事におさまったからこれでいいんだ、やれやれということで済ますべきではなくて、今後同じような事件は断じて起こさないという腹がまえのもとに、万全の措置を講ずる。責任を感じておる次第であります。
【次の発言】 先刻もお答え申し上げましたように、どんな理由がありましょうとも、事前に情報をキャッチして、これを押さえることができなかった。それが残念しごくという意味合……
○荒木国務大臣 大学の警察アレルギーは確かにあったのであります。あったことが間違いであることも言うまでもありません。それとこれとは少し問題が違うかもしれぬと私は感じます。十八億円問題について銀行側が警察との連絡、警察に申告することがおくれた、また申告のしかたが不十分であったということの結果、警察の初動捜査が現実におくれたという傾向を帯びたことは否定できません。これは銀行が銀行自体の世間的な信用を念頭に置くのあまり、銀行内部でよく調べた上で警察に申告したほうがいいだろうと思ったやに見受けられるのであります。そういうことのためにおくれたのでありまして、警察を不信呼ばわりするということではないと思い……
○荒木国務大臣 ただいま議題となりました行政管理庁設置法の一部を改正する法律案の提案理由及び概要を御説明申し上げます。 政府は、アジア諸国の要請に応じて同地域諸国における統計の改善発達をはかるため、かねてより国際連合及び関係諸国と協力してアジア統計研修所を日本国に設置するための準備を進めてまいりましたが、昭和四十四年九月に至り、アジア統計研修所の設立及び運営のための援助に関する日本国政府と国際連合開発計画との間の協定の署名を行ない、近く同研修所の設立が実現する運びとなりました。つきましては、同研修所において行なわれる研修の実施に関する協力事務を行政管理庁の所掌事務とする必要がありますので、こ……
○荒木国務大臣 不意に伺いまして、御質問の内容が十分聞き取れなかった点もありますが、行政の改革と申しますのは、一言にしていえば、簡素合理化ということに尽きるかと思います。その意味におきましては、総定員法を活用しまして定員の増加を極力抑制し、また、機構等につきましても、その線に沿って、あくまでも行政サービスを低下させないで、しかも行政を合理化していくという線に立って極力簡素合理化の線を貫いていくということに尽きるかと存じます。
【次の発言】 せんだって行政監理委員会の委員の方々が委員長を抜きにして意見を発表されました。これは民間有識者としての立場に立っての認識を披露されたことだと思います。さりと……
○荒木国務大臣 途中から承りまして十分にお答えできるかどうかわかりませんが、要するに事務量がふえた、それを敏速に処理する、それについて量の変化に伴う適応性が十分でないという面もあろうかと思います。制度の根本を洗わねばならぬ問題も含んでおると思いますが、要は敏速に簡素に民主化する方向へ手だてをとっていくべき問題かと心得ます。
【次の発言】 政府は昭和四十二年に特殊法人百八についてその実態を調査して、調査の結果に基づいて九法人について整理を行なうことを決定し、そのうち五法人についてはすでにその整理を完了しました。四法人については逐次措置することとしております。昭和四十五年度においても特殊法人の新設……
○荒木国務大臣 過去二年間、開催実績のない審議会等は十四ございますが、このうち十は不服審査や調停等を処理するもので、当事者の申し立てを待って開催されるものでありまして、この期間中申し立てのなかったものであります。その他の四審議会は、いずれも法令によって必要的付議事項の定められているものでありますが、それぞれ次のような事情で開催されなかったのであります。地方産業開発審議会、台風常襲地帯対策審議会、特殊地域農業振興対策審議会、公共用地審議会等がそれでありますが、要すれば政府委員から詳しい説明をいたします。
【次の発言】 閣議決定をいたしまして整理統合の方向へ推進するようにやっております以上、やらね……
○荒木国務大臣 極力予定の計画どおりにやりたいと思っております。実際問題としましては、ある程度でこぼこが出てくる可能性なしとしませんけれども、希望としましては、予定どおりにやりたい、こう思っております。
【次の発言】 許認可その他並べておりますが、特に重点ということはございません。全部が重点である、かように考えております。
【次の発言】 閣僚協議会をつくってもだめじゃないかというお話でございますけれども、各省庁それぞれ所管の事項として観光に関することをやっておる。それを予算の上でも調整する調整機能は行政管理庁もございますけれども、閣僚協議会をつくりまして、そこで一元的に関連のことを出し合って調……
○荒木国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、その御趣旨に沿って万遺憾なきを期したいと存じます。
○荒木国務大臣 行政監理委員会の民間の委員が独自の意見を発表されたことを、指摘されておることと思いますが、正式には行政監理委員会の意見ではありませんけれども、すなわち、行政管理庁長官たる監理委員会の委員長を抜きにした意見である意味において、正式のものではありませんけれども、民間の識者が委員を構成しておられるわけで、その六人の委員が意見を述べられたことは、一つの問題提起として、それに取り組んで慎重に考慮し、尊重していくべきものと心得ております。
【次の発言】 その構成された施行内容は、私も経過は知りませんけれども、おそらくはそうであろうと思います。
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 どんなふうに考えているかというお尋ねでございますが、事柄としては、きわめて低俗な、不届きしごくなことだと存じております。関係の警察本部からも一応の報告はあっておりますけれども、むろん、だれが何のためにやったかということはわかりません。わかりませんけれども、不届きなことであることには間違いございませんので、警護いたしますと同時に、犯罪の容疑もございますから、捜査中でございます。
○荒木国務大臣 お答えいたします。 いわゆる地方事務官制度といわれるものの話かと思うのであります。このことにつきましては、一昨年閣議でも問題として取り上げまして、その具体的な実施をはかるべく推進検討中でございます。結論が早く出ませんので、何もしてないのじゃないかという意味の御非難がございますけれども、現象的にはそうですが、苦心惨たんしながら推進していることだけは御報告ができると思います。 問題は、労働省、運輸省、厚生省に関係する課題でございますけれども、労働省、運輸省の関係におきましては、相当具体的に詰めが進んでおります。厚生省関係は、国民健康保険をはじめとする諸制度の抜本的改革ということ……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。
先日もここで同様の趣旨の御質問に対してお答え申し上げたのですが、ほかにも似たような、この間も申し上げましたように、低俗な不届きしごくな脅迫電話等が来ている情報はキャッチいたしております。同時に、身辺の警護及び犯罪の容疑もありますから、関心を持って捜査いたしております。
言論の自由との関係におきましても、お説のような気持ちは個人としていたしますが、私の立場からは、言論の自由との関連においての発言は差し控えたいと思います。
【次の発言】 御指摘のような事件があったとすれば、そのことは御説のとおり、遺憾千万と存じます。
○荒木国務大臣 警察はそこに違法行為があればみずからの責任において犯罪を予防し、もしくは検挙するということを当然にやっております。しかし、現実問題は情報のキャッチがなかなか容易でないといううらみはあるかもしれません。被害者からの届け等によって捜査を開始するということが多いようでありますが、いずれにしましても、現行制度のもとの法規に従って、警察責任は懸命の努力をしながら果たしつつあると存じます。
なお、もっと具体的なお答えが必要であれば、政府委員から御答弁申し上げます。
【次の発言】 いま御指摘の点についてお答え申し上げます。
警察としましても、出資等取締法違反のような行政法令違反につきまし……
○荒木国務大臣 行管長官の立場、国家公安委員長の立場、双方の立場から見て、いわゆる道州制をどう思うかというお尋ねかと思うのですけれども、個人的な感触を申し上げても意味をなさないと存じますから、慎重にかまえまして、感想を申し上げることは略したいと思います。 ただ、現実問題としましては、たとえば犯罪の捜査、公安委員長の立場で申し上げれば、犯罪の捜査が広域的になる。高速道路ができれば、きょう東京で犯罪を犯した者が、その日のうちに大阪や九州まで移動しないとも限らない。交通事故といたしましても、都道府県の境域でもって守備範囲を定めておる。そのことが不便なしとはしないと思います。ただ、現実には、たとえば……
○荒木国務大臣 大体いまの山中総務長官のお答えで一応尽きているように思うのですけれども、警察の立場からの課題をもう少し具体的に申し上げます。 いま話が出ましたように、歩行者、自転車運転者の死亡事故を大幅に減少させるということにも焦点を合わせていきたい。同時に、車対車、車単独の事故が現在増加の傾向にありますことを特に抑制するという見地に立って臨みたい。そういうことで、当面できる限り、多くの警察官を動員して、また、交通巡視員制度を新設いたしまして、街頭における交通監視体制を強化していきたい。交通安全施設等整備事業の第二次三カ年計画を実施して、補助事業四十六億円、府県単独事業二百三十一億円、合計二……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 御提案の趣旨に基づいての総合的な一元的な機関をつくることも一つの考えかと思います。ですけれども、また反面、なかなか現実問題としては形は整いましても、実施面においてはたして期待どおりにいくかどうかというふうなことが、今日まで右せんか左せんかと考えられながら、今日の状態を維持しておることだと存じます。いま私、いきなり御質問に応じまして明快な具体性を持った考えを申し上げかねますけれども、縦割り行政を基本にいたしましてその横の連絡を総理大臣のリーダーシップ、見識に基づいて調整していく。そして縦割り行政の欠陥を補うという構想のほうが現実的ではなかろうか、かように存……
○荒木国務大臣 確かにお説のとおり、交通公害対策の問題にしても、交通規制整理の問題にいたしましても、総合的に判断するような機構がないことがうらみとされるところかと思います。しかしながら、どうも道路管理機関ないしは国家公安委員会、地方公安委員会等々、それに関連する権限を持ったそれぞれの機関がありましても、それをピックアップして一つの総合的な固定した機関をつくるということは、なかなか容易ではないのみならず、はたして実効をあげるかどうか疑問もございます。そこで、要するにそれぞれの機関が緊密な連絡をとって万遺憾なきを期するということに重点を置いて、運用の面で御指摘の課題に対処するほかにはなかろうかと思……
○荒木国務大臣 大体はお説のとおり、公害の発生源対策が万全の処置を講じられるならば、警察がおせっかいをやく必要はないと思います。ところが、実際問題としましては、たとえば自動車のエンジンの改良にしても、燃料の改善にしても遅々として進まない。公害を発生することのないように改善されることを望みますけれども、事実上は科学技術の発展過程において急速にその成果を期待し得ないということから、交通公害原因も発生しているかと思います。そこで、理想状態を現出すべくそれぞれの官庁においては努力されるでありましょうけれども、その発展過程において余儀なく排出する公害原因、これを押えて、人々の生命、環境の保全に有害である……
○荒木国務大臣 理屈抜きに申し上げまして、都道府県知事が常時測定しておる根拠に基づいて要請された場合には、要請に応じた措置をとることがほとんど大部分であろうかと思います。
【次の発言】 そのとおりだと思います。
【次の発言】 現行法第七条で実施しておるということでございますが、幾ぶん無理があろうかと存じます。次の通常国会に提案します道交法の改正案について考慮をしたいと思います。
【次の発言】 公害を重視して考えねばならぬということは、一般論としては当然のことだと思います。ところが、相当広い地域にわたって交通規制等をやります場合に、経済的な社会的な条件にいかなる影響を与えるか、その影響次第により……
○荒木国務大臣 ただいま御決議になりました附帯決議につきましては、この御趣旨を十分に尊重いたしまして努力してまいりたいと考えます。
○荒木国務大臣 右と左との取り締まりを差別しておるということはございません。結果的に見ますると、いま警備局長がお話し申し上げたように、楯の会というものが、まあ、精神的な軍隊だ。三島君自身も言っておったらしいのですけれども、現に実際行動に訴えての暴力ざた等の前歴は一つもございませんので、つい警戒を怠ったと申しますか、結果的にはそういうことであったと言わざるを得ないのですけれども、一般的に左右両団体の取り締まりに差別を設けておったということはございません。
【次の発言】 当然連絡をすべき課題ではないと思います。
【次の発言】 それは緊密をたっとぶ意味において、何らかの連絡があってもよろしいという課……
○荒木国務大臣 お答えいたします。 国内の治安維持につきましては、警察があくまでも第一義的な責任を有するものであることは申すまでもございません。現に警察はその責任を十分果たしております。将来、万一警察力のみで対処することができない事態が発生し、自衛隊の治安出動が行なわれるような場合には、警察は自衛隊と緊密な協力連携のもとに治安維持に当たることとなるわけであります。 ところで、治安出動が問題となりますのは、警察力をもっては治安維持ができないような重大な事態の場合でありますが、それがどのような様相の事態であるかをただいま想定することははなはだ困難であります。ただお尋ねでありますので、しいて考え……
○荒木国務大臣 委員会の開催にあたりまして、一言ごあいさつを申し上げるとともに、所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力を賜わりたいと存じます。 御承知のように、最近の交通情勢は、交通事故の増加と交通渋滞の激化の傾向に加えて、交通公害もいまや社会問題となっているところでありまして、中でも交通事故は、政府はじめ関係各機関の努力にもかかわらず、昨年におきましても多くのとうとい人命が失われ、あるいは傷つくというまことに憂慮すべき事態を見るに至ったのであります。 しかも、今後なお自動車の利用普及は、さらに拡大の一途をたどるものと考えられ、他方交通安全のモラルはいまだ十分に確立されたものとは言……
○荒木国務大臣 なるほど、モータリゼーションの時代に、交通専門の警察官を特別に配置したらどうかというお説は、ごもっともであると思います。検討してみたいと思います。
一般の警察官あるいは警察の考えとしてのお尋ねでございますが、申すまでもなく、とにかくベトナム戦争以上の災害をもたらす交通事故、これを何とかして絶滅したいという考えに立って、心がまえも、施設設備も、十全のかまえをもって臨むべきだと思います。
【次の発言】 御指摘の点は、私も矛盾というか、統一性のないことにあき足らぬで、疑問を投げかけたこともあります。ところが、実際問題としては、警察庁所管の法律、運輸省所管の法律、それぞれ受け持ちが違……
○荒木国務大臣 ただいま超党派で御決議いただきました附帯決議につきましては、きわめて緊要な措置であると信じておりますので、万全の措置を講じまして、遺憾なきを期したいと存じております。
○荒木国務大臣 ただいま御決議いただきました交通安全対策に関する件につきましては、きわめて緊要な措置であると信じておりますので、万全の措置を講じまして、遺憾なきを期したいと存じております。
○荒木国務大臣 委員会の開催にあたり、国家公安委員会委員長として所信の一端を申し述べたいと存じます。 委員各位には、平素から警察行政につきまして特段の御尽力をいただき、深く感謝いたしているところでありますが、今後とも一そうの御理解と御協力をお願いしたいと存じます。 御承知のように、最近の治安情勢は表面的には一応平穏に推移いたしておりますが、かねて治安上最も問題となっておりますところの極左暴力集団につきましては、最近におけるその動向等から見まして、状況によっては再び過激な暴力行動に出るおそれも多分にあり、今後とも厳重な警戒と万全の備えが必要と存ずるのであります。 今日、警察が直面しておりま……
○荒木国務大臣 お答えいたします。
事件発生後、直ちに発生地である栃木県警察をはじめ、隣接する一都六県において緊急配備を発令し、犯人の捕捉並びに被害銃砲等の発見に当たったのであります。
引き続き、発生地の真岡警察署に特別捜査本部を設けるとともに、警視庁及び関係県の協力のもとに被害銃砲等の発見並びに共犯者の捜査につとめているところであります。
なお、事件発生後、緊急配備中、警視庁赤羽警察署管内において、自動車窃盗並びに公務執行妨害の疑いで二名の男を逮捕しましたが、本件との結びつきにつき鋭意捜査中でございます。
【次の発言】 お答えいたします。
何と申しましても、暴力は民主主義の敵でござい……
○荒木国務大臣 ただいま議題となりました銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明いたします。 この法律案は、銃砲、模造拳銃及び模造刀剣類の有する社会的危険性にかんがみ、これらを使用する犯罪や事故を防止するためその所持に関する規制を強化するとともに、産業用銃砲等の使用の実態にかんがみ、その所持に関する規制を合理化すること等をその内容としております。 以下、その概要を御説明いたします。 その一は、ライフル銃の有する社会的危険性にかんがみ、ライフル銃の所持の許可基準を厳格化し、公安委員会は、ライフル銃による獣類の捕獲を職業とする者、事業に対す……
○荒木国務大臣 傾聴すべき御意見と思いますが、確たる意見をお答えするにはちょっと自信がございませんので、警察庁長官からお答えします。
【次の発言】 お説のとおりであると思います。そこで、狩猟、害獣駆除のためにやむを得ないもの、競技のためにやむを得ないもの以外は、原則として持たせないという趣旨で一貫することが適切であろうかと存じます。
【次の発言】 お説のとおり、警察官といえども人の子ですから、ついあやまちを起こしたからといってむげに批判することもいかがかと思いますけれども、昔から宮仕えはつらいものと申しますが、人間的な通常の感情その他に災いされて、普通ならばまあまあということでも、厳粛に自分の……
○荒木国務大臣 大体、道交法は昭和三十五年に制定されまして以来たびたび改正をしてきておりますが、これは都市化の現象が急激に進んだり、経済、社会の情勢が変動するに従いましてそれに適応するための改正をしたのでありまして、従来たびたびの改正で、いま申し上げたような事情に即応するための改正をしたのでありますけれども、さらに今回、まあ抜けたところと申しますか、予想し得ざるいろいろな事情について、またさっきお触れになりましたような法の盲点とでも申すべきところを明確に定めたということによって、相当の効果をあげ得るも一のと存じます。
【次の発言】 当初の計画は、警察独自の立場で、自動車新税などの財源に期待して……
○荒木国務大臣 お話しのとおり、一見てんでんばらばらであるようであったし、事実もそうであったかと思いますが、最近、総理府総務長官が主宰いたしまして交通安全対策本部を設けて、それ以来幾らか組織的に足を踏み出したというふうに受けとめております。それぞれの所管が違いますから、形式的にはてんでんばらばら的になりがちでありますけれども、共通意識を持って何とか総合的に対策を立てようという機運は熟しておると思います。
【次の発言】 先ほどもちょっとお答えしましたが、対策本部というのは、総理大臣の会長をしておる対策会議の執行機関的なものでございまして、これはいままでにない機構だと思います。できて間もないもので……
○荒木国務大臣 お答えいたします。
懸案として残っておりますから、なるべくすみやかに検討を加えて、間に合うものならば、通常国会に間に合わしたいという気持ちでございます。
【次の発言】 お答えいたします。
大体そうでございます。
【次の発言】 おっしゃることはよくわかります。ただ、いままでの道路五カ年計画というのは、道路だけが突っ走っておる。今日の道路の感覚は、安全施設を伴わなければ道路じゃないと言えると思います。そういう意味で、閣議でも発言したのでありまして、御指摘のとおり、道路五カ年計画と相照応すべき筋合いのものである。ですけれども、従来年度ごとのちゃちな予算で処理しておったものを、一挙……
○荒木国務大臣 ちょっと明確に記憶にございませんので恐縮でございますが、先ほど交通局長がお答え申したように、一般的に二十五歳以上に引き上げるということは検討の価値がある問題とは思いますが、当面個人的な性格等を考慮して、それを対象に取り締まっていくということでよろしかろうかと思います。
【次の発言】 およそ警察が厳正公平に中立性を持たなければならぬ、それから民主的な運営がなされねばならぬという要請だけに限って考えれば、公安委員会の制度それ自身が民間の有識者を選抜して国家公安委員に任命しておりますから、一応まかなえることかと思います。ただし、実際の問題としますれば、お説のような必要性を感ずることが……
○荒木国務大臣 ただいま議題となりました行政管理庁設置法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。 政府は、かねてから、行政の簡素化、能率化をはかるため、各般の努力を続けているのでありますが、さらに一そう行政機構の簡素合理化を強力に推進するため、昨年末、地方支分部局の整理再編成に関する措置方針を決定し、昭和四十六年度から逐次実施していくこととしたのであります。このような地方支分部局の整理再編成の一環として、行政管理庁の地方行政監察局等の三機関について、必要な措置を講ずるため、今回、この法律案を提出した次第であります。 次に、法律案の内容について、御説明……
○荒木国務大臣 ただいま議題となりました許可、認可等の整理に関する法律案について、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。 政府は、行政の簡素化及び合理化を促進するために許可、認可等の整理をはかってまいりましたが、さらにその推進をはかるため、さきに政府において決定いたしました行政改革三カ年計画に基づき、計画的に許可、認可等の整理を行なうこととし、この法律案を提出することとした次第であります。 法律案の内容について御説明申し上げますと、第一に、許可、認可等による規制を継続する必要性が認められないものにつきましてはこれを廃止し、第二に、規制の方法または手続を簡素化することが適当と認められるも……
○荒木国務大臣 許認可の整理という、行政の簡素化を目ざした法律でございますから、一括整理法案として取りまとめたわけでございます。お説のとおり、許認可の整理案の一つ一つに政策問題がからんでおるかとは思いますけれども、国会提案の便宜上の前例にならって一括整理法案として提出しておる次第でございます。
【次の発言】 できるだけのことは御答弁申し上げるつもりでございますが、根本の実態に触れる問題についてはいささか心もとない気持ちがいたします。
【次の発言】 大体政府委員の答弁をもっともだと聞いておりまして、それ以上責任ある御答弁はいたしかねます。
○荒木国務大臣 御質問の御趣旨ごもっともであると思います。行政管理庁としましては運輸行政につきまして、今後監察を通じまして御要望の線等も念頭に置いて、いかなる勧告が出ますかは監察の結果でないとわかりませんけれども、念頭に置きまして善処をいたしたいと思います。
【次の発言】 許認可の整理ということは、国民本位の立場に立って行政の簡素合理化をするということであることは仰せのとおりでございます。政府としましても、引き続いてさらに検討を加えて、行政監察等をも通じまして許認可を整理すべくんば整理するという方向でいきたいと思います。
なお、御指摘の実体法との関連につきましては、十分検討を加えまして御提案……
○荒木国務大臣 お答え申します。 環境庁は公害関係の行政の総合調整を主眼といたしまして、公害行政に関連する公害規制の問題を一元的に網羅しまして、強力な環境庁に育て上げたいと存じます。
○荒木国務大臣 お答えを申し上げます。 大体自動車教習所については道交法上二カ条の規定があるだけ、御指摘のとおりであります。また、中小企業としての特別の扱いをしてないことも事実であります。そこで何とか独立立法でも考えたらばということは警察庁内でかつて検討したことはあるようでございますが、教習所の免許法とでもいうべきものを考えるといたしまして、企業の免許となれば助長行政の立場であって、警察の立場からはちょっとなじみにくいという結論になりまして、見合わせましたわけでございます。したがって、指定自動車教習所につきましては、その運転車養成に占める重要性にかんがみて、昨年の法改正によりまして、指定自動……
○荒木国務大臣 私の担当のことだけをお答え申し上げます。
行政組織法を改正しまして、現行では各省庁の部局の設置を、設置法の改正、法律事項になっておることを、政令に委譲したいという考えで検討を進めております。それは……(田中(武)委員「よろしい、よろしい。理由はよろしい」と呼ぶ)
【次の発言】 お答えいたします。
商品取引業務の改善適正化をはかる観点から、従来の登録を行なっていた商品取引業者に新たに許可を与えるに際して、問題のある業者、すなわち二十九社については、種々の条件を付して許可されたばかりでありますので、今後における取引業者の業務の実施状況の推移を見た上で、必要があれば行政監察の実施……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。
私の守備範囲は国家行政組織と定員のことでございまして、国鉄そのものには直接及びません。したがってノーコメントでございます。
【次の発言】 お答えいたします。
両総裁が真剣に考えて結論を出したことだから、やむを得なかったことかと思います。
【次の発言】 お答えいたします。
大体は官房長官からお答えいたしましたことと同じ意見でございますが、申すまでもなく、海外経済協力は、その性格上貿易産業政策、外交政策、財政政策等、多面的な配慮を要する分野のものでありますが、現在は、御指摘のとおり、関係省庁が集まりまして相談をする、その中心は経済企画庁長官でありまして、……
○荒木国務大臣 お答えいたします。 お尋ねの事故は、昭和四十四年四月一日午後四時四十分ごろ、東京都墨田区内の荒川放水路新四ツ木橋での架橋工事現場で、リングビーム工法により橋脚工事中、突然リングビームが楕円形になり、リングがはずれ飛散したため、現場で作業中の八名が水没、死亡したというもので、警視庁におきましては、約一年六カ月にわたって捜査し、事故原因を究明した結果、業務上の過失致死事件と判断されたので、工事関係者二十五名を被疑者として、昭和四十五年十二月一日、東京地方検察庁に書類送検してあります。 第二のお尋ねの事故は、昭和四十四年十一月二十五日午後七時三十ごろ、大阪市大正区内の尻無川防潮水……
○荒木国務大臣 お答えいたします。
御指摘のとおりの事件が起こりましたことはまことに遺憾でありますが、目下捜査中でございます。政府委員からお答え申し上げます。
【次の発言】 お答え申します。
いろいろと過激派学生を中心として国民に御心配をかけておるわけでありますが、まことに遺憾であります。警備隊も昨年からおととしにかけての最高時のゲバ騒ぎの態勢をくずさずに、未然に防止するということを念頭に置きまして営々として訓練にいそしんでおるところであります。一言にしていえば万全の備えを細心の注意をもってはかりまして、万遺憾なきを期したいと思っておる次第であります。
○荒木国務大臣 交通局長からお答えいたします。
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。
今度のような事件が起きたことを遺憾に思います。また同時に警察官が現場近くに居合わせませんでしたために間に合わなかったことは、まことに遺憾であります。
【次の発言】 お答え申します。
ガードマン会社は自由企業でありまして、法律、制度に基づいてどうするということはできませんけれども、事の性質上、なるべく教養を高めるように行政指導はいたしております。
それから成田の問題について、ガードマン会社のガードマンを雇い入れてはいけないということまでを言うことはいかがかと思います。
【次の発言】 落ちておって相すみません。警察でいま捜査中でございます。捜査の結果は、……
○荒木国務大臣 現在のところ立件は困難であるかと思います。ただし推移を見守ります。
【次の発言】 原因と結果について法廷で十分に立証困難であるか、立証できるかということを中心に検討を要するからであります。
○荒木委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、衆議院規則第百一条第四項の規定によりまして、委員長が選任されるまで、その職務を行ないます。
これより委員長の互選を行ないます。
【次の発言】 おはかりいたします。
ただいまの加藤六月君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、今澄男君が委員長に御当選になりました。(拍手)
それでは、委員長今澄勇君に本席を譲ります。
○荒木委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、衆議院規則第百一条第四項の規定によりまして、委員長が選任されるまで、その職務を行ないます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
これより委員長の互選を行ないます。
【次の発言】 おはかりいたします。
ただいまの大竹太郎君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、今澄勇君が委員長に御当選になりました。(拍手)
それでは、委員長今澄勇君に本席を譲ります。
○荒木委員 先ほど木村内務大臣及び國土局長から御説明があつたのでありますが、私は建設院に關しまして、簡單に總括的なお尋ねをしたいと存じます。御承知のように、かつまた今御説明がありました通り、國土局と戰災復興院とを、かりに一緒にいたしまして、應急的に暫定措置として建設院とするのだというお話でありますけれども、この兩を合わせました豫算を御所要になると思います。またこれに關與されまする官吏の員數から未しましても、相當の員數に上ろうかと思うわけでありますが、少くともさような規模におきまして、内容は土木を中心とし建築にわたり、各般の事柄、いわば實務を擔當される役所であります。そういう實務を擔當されるお役……
○荒木政府委員 ただいま議題となりました。貿易資金特別会計の一部を改正する法律案提出の理由を御説明申し上げます。 今回改正しようというします点は、まず第一は、貿易資金の不足を補足するための借入金または融通証券の発行限度額の引上げであります。現行の法定限度額は、百億円と相なつているのでありますが、その限度額の余裕額は、現在二十四億円にすぎない状況であります。しかして、この年度中において輸出物資の買入等に要する資金の支出額は、約六百十四億余万円と相なるのに対しまして、輸入物資の賣拂代金等資金の受入額は、約五百四十二億余万円と相なる状況でありますので、前述の余裕額を計算に入れましても、この年度中現……
○荒木政府委員 ただいまから昭和二十三年度一般会計歳入予算及び大蔵省所管歳出予算並びに特別会計歳入歳出予算につきまして、御説明申し上げます。 まず説明の順序といたしまして、昭和二十三年度一般会計歳入予算について御説明申し上げます。 昭和二十三年度一般会計歳入予算額は、三千九百九十三億八千万円でありまして、これを前年度予算額二千百四十二億五千六百万四千円に比較しますと、千八百五十一億二千三百九十九万六千円の増加と相なつております。 以下各部について簡単に説明いたしますと、まず租税及び印紙収入は、総額二千六百三十二億四千七百万円でありまして、これを前年度予算額千三百五十四億二千二百八万千円に……
○荒木委員 実は本日初めて出席いたしまして提案者並びに政府御当局にお尋ね申し上げたいと思うわけでありますが、今までの審議の状況等を存じませんので、あるいは重複にわたる点があろうかと思いますが、あらかじめお許しを得ておきたいと思います。
はなはだうかつなことで恐縮ですけれども、提案理由を読むいとまがございませんので、提案者より御趣旨の要点だけをかいつまんで簡單に御説明いただければ仕合せでございます。
【次の発言】 重複したことを御説明いただいて恐縮千万に存じます。概略御趣旨は拜聴いたしたわけでありますが、今まで政府側といたしましても電源開発を促進しなければならないという見地から、安本ないしは公益……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 昨年の秋に科学技術会議の総理大臣に対する答申がなされたことを御承知と思いますが、これは向こう十カ年間に日本の科学技術をどういうところまで持っていくか、そのことはとりもなおさず当面の政治課題たる所得倍増の目標につきましてもあわせ考えられつつ、関係の事務当局のスタッフ全部が、緊密な連絡、協力をしながら作業に従事をいたしまして、その作業の上に立って科学技術会議が取りまとめられて答申がなされたわけでございます。それは答申そのものも閣議で採択いたしまして、制度の上からもその答申を政府は尊重せねばならないとなっておることも御案内のごとくでございます。その答申を尊重し……
○荒木国務大臣 昭和三十六年度文部省所管予算案の大要について御説明申し上げます。 昭和三十六年度文部省所管の予算額は、二千四百十六億千九百九万五千円でありまして、これを前年度予算額二千百四十一億四十一万三千円に比較いたしますと、二百七十五億千八百六十八万二千円の増加となっております。また、この文部省所管予算額の一般会計総予算額に占める比率は十二%強となっております。 次に、昭和三十六年度予算案のうち重要な事項について申し述べたいと存じます。 第一は初等中等教育の改善、充実に必要な経費であります。 義務教育水準の維持向上をはかるため、前年度に引き続き、公立義務教育諸学校の教職員定数の増加……
○荒木国務大臣 御案内の通り今お示しの経費について精算のときに二分の一を国が負担し、設置者がその残りを負担するということでやってきておることは万々御承知でございますが、今日ただいま再検討をするという意向は実は持っておりませんのでございますが、さしあたりとしてはどうやらこれでいいんじゃないかという考え方でございます。もっともPTAが年額二百億円くらい負担しているので、何とかこれを解消すべきだという意向はたくさんあるのでございまして、そういうことと関連してのお話かとも拝察いたしますが、将来の問題としては検討をしていくべき課題とは思いますが、さしむきとしましては現行のやり方でごかんべん願いたいと思っ……
○荒木国務大臣 教育の実態について取り立てて申し上げる見識は不幸にして持ち合わせないのでございますが、お話の中にもありましたように、日本の教育が憲法の精神ないしは教育基本法を中心としまして一連の政治の制度に従って中正な教育が行なわれるような行政をするのが私の役目だと心得ております。
【次の発言】 もちろんその通りに考えております。
【次の発言】 学生が旧套を墨守する気持が比較的少なくて、急進的と申しますか、革新的な気持を持つ傾向にあるということは、私どもも、人間としてありがちな傾向であろうと思います。それがアナーキスティックな現われ方だという御指摘も、私もある程度肯定できるような気がいたすので……
○荒木国務大臣 先ほど来の質疑応答で、お示しの文部省所管の行政財産がどうして文部省所管となり、現状に至っておるかということは一応明らかになったと思います。御承知の通り、文化財保護行政は、文部省の外局として文化財保護委員会がこれを管掌する。文化財保護行政の実態については、文部大臣が積極的に指揮監督権等はございません。ただ文化財保護委員の人選をして国会の御承認を受けるということと、それから文化財保護委員会で文化財保護行政上、こういう予算が必要だという概算要求書を作られて、それを文部省所管概算要求に一括して大蔵省に届け出る。そうして文部省の官房が文化財保護委員会の事務局長と一緒にその予算の成立に協力……
○荒木国務大臣 数の上から言って、お説のようなことが問題点としてはあると思います。
【次の発言】 私は、まじめに考えて、わかりませんから、その通りに申し上げたのであります。保険数理は、数学者である矢嶋参議院議員すらもがわからないとおっしゃる。保険数理を解き明かし得るものは、私はりょうりょうたるものだと思いますから、そういう意味ではよくわかりませんと、こういう気持を率直に申し上げたのが、今御指摘のような事柄であります。従来の恩給制度よりもより民主的であり、あるいは公務員の立場から見まして、合理的な、しかも給付としましても潤沢なものが与えられるというのは、制度として私はいいことだと思いましたから、……
○荒木国務大臣 お尋ねにありましたように、一斉学力調査は教育をあずかっております文部大臣という立場において、国民に対する当然の責任を果たさねばならない必要から、教育政策上の見地から教育内容にタッチして調査し、報告を求め、もってその目的を達しようとしたわけでございます。それについて、文部大臣の権限外であるという説があることは私も承知しておりますが、その考え方は間違っておると思います。なるほど現場教師が教育をつかさどるという法律規定もございますが、それはあくまでも法律の範囲内においてつかさどるということであることは明瞭であります。法律は文部大臣にこの学力調査に関連をいたしまして、いかなる権限を与え……
○荒木国務大臣 昭和三十七年度文部省所管予算案の大要について御説明申し上げます。 昭和三十七年度文部省所管の予算額は、二千八百九十五億九千九百六十三万円でありまして、これを前年度予算額二千五百九億四千七万七千円に比較いたしますと、三百八十六億五千九百五十五万三千円の増加となっております。また、この文部省所管予算の一般会計総予算に占める比率は約一二%となっております。 次に、昭和三十七年度予算案のうち重要な事項について申し述べたいと存じます。 第一は初等中等教育の改善充実に必要な経費であります。 義務教育水準の維持向上をはかるため、前年度に届き続き公立義務教育諸学校の教職員定数の増加及び……
○荒木国務大臣 育英奨学の重要なことは御説の通りでございまして、従来から文部省も一生懸命努力はいたしておりますものの、なかなか要望に沿いかねておる実情でありますことは、遺憾に思っております。三十七年度予算の要求にあたりましても、当初相当の考えを持って当たったのでございますが、なかなか大蔵省を説得するに至りませんでして、残念に思っております。ただ、どれだけの要望があって、それに対して成立しておる予算が何用満たす状態にあるかということは、的確に申し上げかねますけれども、理想的な考え方からしますれば、まだまだずいぶん努力の足りないことを思わざるを得ません。後ほど、御質問の点に対しては推定的なことでも……
○荒木国務大臣 どうもむずかしい問題でございまして、そのものずばりでお尋ねに答えることを今念頭に持ち合わせませんけれども、理屈からいえば、今滝井さん御自身も新聞記事を引用して言わましたように、大学側の言い分そのものにはかれこれ言う余地はないと思います。ただ教育政策的に、度が過ぎれば、一種の指導、助言的なことを文部省としてもすべきじゃないか、する時期がきているのじゃないかという仰せも、感じの上では、私も同感の気持がございます。さりとて、しからば具体的にどんなふうに私学側に働きかけるかということにつきましては、もうちょっと実際の把握と根本的な問題も考え合わせましてから、他の機会にお答えすることをお……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。脱脂ミルクを使いまして、小中学校全員の給食の実施をするという形は、当初概算要求にはございませんでしたが、与党の政務調査会の方面からの御要望もあり、それに啓蒙されまして追加概算要求をいたしまして、その結果、大蔵省との予算折衝が最後に至りまして妥結を見まして、要求を正式に予算案の中に繰り込んで、御審議願うといういきさつでございます。
【次の発言】 お尋ねの数字の点は、政府委員からお答え申し上げます。
先ほど冒頭におっしゃいましたことは、お答えを必要としないかとは思いますが、もちろんお説のように学校給食というものが、そもそもは戦後の食糧不足から、占領軍のおります……
○荒木国務大臣 昭和三十八年度文部省所管予算案の大要について御説明申し上げます。 昭和三十八年度文部省所管の予算額は、三千五百七億二千七百八十二万三千円でありまして、これを前年度当初予算額二千八百九十五億二千百七十四万八千円に比較いたしますと、六百十二億六百七万五千円の増加となっております。また、この文部省所管予算の一般会計総予算に占める比率は一二・三%となっております。 次に、昭和三十八年度予算案のうち重要な事項について申し述べたいと存じます。 第一は、初等中等教育の改善充実に必要な経費であります。 義務教育水準の維持向上をはかるため、前年度に引き続き、公立義務教育諸学校の教職員定数……
○荒木国務大臣 具体的に特に申し上げるほどの対策を打ち立てまして今年度に対処しているわけではございません。一面怠慢のそしりを免れない面もあろうかとは思いますが、急増に際会いたしまして、四十三万人くらいを私学に期待するということで、これは私学の関係者とも相談の結果だと承知いたしておりますが、そういうことで公立と私学と協力して急増時期に対しようということでやっておりまして、特に今御指摘の点についての今日巷間伝えられるようなひどいことになるであろうことも、必ずしも十分な予測がつかないままに今年度を迎えておるというのが実情でございまして、実態を十分に把握はいたしておりませんけれども、新聞紙等に報ぜられ……
○荒木国務大臣 一般抽象論としましては、おっしゃるように僻地、離島等におきましても、教育効果が上がりますように極力努力せねばならない責任をわれわれは負わされておる、こう心得ます。ただ具体的な実行となりますと、いろいろな今までの沿革もございましょうし、国あるいは地方公共団体の財政力ということとも直接からみつきますために、ずばりときちんとした姿になし得ないということもあり得ようかと思いますけれども、一般論としては、今申し上げるように極力努力して一日も早く教育効果が上がる諸条件を整備しなければならない、こう思っております。お尋ねに対しましてもっと具体的にお答えする必要があろうと思いますが、必要あらば……
○荒木主査 これより予算委員会第五分科会を開会いたします。 この際一言ごあいさつを申し上げます。私が本分科会の主査の職務を行なうことになりました。何ぶんふなれでございますので、分科員各位の御協力によりまして、円満なる分科会の運営をはかってまいりたいと存じますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。 本分科会は、昭和四十一年度一般会計予算中運輸省、郵政省及び建設省所管、昭和四十一年度特別会計予算中運輸省、郵政省及び建設省所管、並びに昭和四十一年度政府関係機関予算中日本国有鉄道関係及び日本電信電話公社関係につきまして、審査を行なうことになっております。審査の順序は、原則としてお手元に配付いた……
○荒木主査 これより予算委員会第五分科会を開会いたします。
昭和四十一年度一般会計予算及び昭和四十一年度特別会計予算中運輸省所管並びに昭和四十一年度政府関係機関予算中日本国有鉄道関係を議題といたします。
まず、昭和四十一年度一般会計予算及び同特別会計予算中運輸省所管並びに同政府関係機関予算中日本国有鉄道関係について、説明を求めます。中村運輸大臣。
【次の発言】 それではお手元に配付してあります昭和四十一年度運輸省関係予算、同日本国有鉄道関係予算の説明は、便宜これを会議録に掲載することといたしますので、御了承を願います。
【次の発言】 以上をもちまして説明は終わりました。
○荒木主査 これより予算委員会第五分科会を開会いたします。
昭和四十一年度一般会計予算及び昭和四十一年度特別会計予算中、建設省所管を議題といたします。
質疑の通告がありますので、これを許します。川俣清音君。
【次の発言】 川俣君に申し上げます。
申し合わせの時間を経過しております。他に質疑の通告が多数ありますので、御協力をお願いいたします。
【次の発言】 栗原俊夫君。
【次の発言】 兒玉末男君。
【次の発言】 上林山榮吉君。
【次の発言】 高田富之君。
【次の発言】 泊谷裕夫君。
【次の発言】 村山喜一君。
【次の発言】 本会議散会後再開し、建設省所管に対する質疑を続行することとし、暫時……
○荒木主査 これより予算委員会第五分科会を開会いたします。
昭和四十一年度一般会計予算及び昭和四十一年度特別会計予算中運輸省所管並びに昭和四十一年度政府関係機関予算中日本国有鉄道関係を議題といたします。
質疑の通告がありますので、これを許します。内海清君。
【次の発言】 内海君に申し上げます。申し合せの時間をすでに経過しております。他に質疑通告が多数ありますので、お急ぎを願います。
【次の発言】 なるべく簡単に願います。
【次の発言】 簡単に願います。
【次の発言】 野原覺君。
【次の発言】 次に矢尾喜三郎君。
【次の発言】 只松祐治君。
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 いま読み上げられましたような東京新聞の記事は、私も読みました。そういうふうなことを、記者会見で雑談的に話したことはございます。実 を申せば、逃げるわけじゃございませんけれども、オフレコということばを知らなかったものですから、雑談のすべてが取材されたんじゃないかとも思いますけれども、それは私の不用意のいたすところ。さらに雑談でありましょうとも、あらたまって大原さんから指摘されますれば、あんまり上品なことばだけで文章になっていないようであります。文章どおりのことを言ったわけでもございませんけれども、大体そういうふうなことを申しました。 むろん御指摘のよう……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。 昨日、当分科会における岡澤委員の質問に対する私の答弁において、九州大学井上法学部長につき
○荒木国務大臣 お答え申します。 赤軍派が国外逃亡の企てがあるという以外に、どういう意図を持っておったかということは判明いたしません。 赤軍派の資金源につきましては、なかなかつかみにくうございますが、その財政実態については彼らも極秘にしているため、全貌は明らかでございませんが、主たる財源としては、赤軍派の構成員や支持者からの個人カンパ、機関紙の売り上げ金、政治集会などの入場料等があげられます。活動家の中には、カンパの割り当てを消化するため、アルバイトをしたり、親の金を持ち出す者もあるようであります。今後とも、資金源の解明に努力いたす所存であります。
○荒木国務大臣 いかに法律をつくりましても、順法精神がなければどうにもなるものでないことは、御指摘のとおりであります。ことに死亡事故を起こしましたケースについて分析してみますると、その多くは結局交通教育の不徹底に基因すると承知しております。そういう意味におきまして、お説のとおり、教育を徹底し、順法精神に徹するということが必要かと思います。
【次の発言】 三つの御提案はごもっともな節があるように思います。検討させていただきます。
【次の発言】 検討すべき課題だと思います。
【次の発言】 ただいま長官がお答えしたとおりに取り運びたいと思います。
○荒木国務大臣 お答えします。 一般的に預かり金事件については、預け主にとっては銀行預金を上回る有利な利回りの利殖でありますために、経営が順調である間は被害の申告がないために、捜査の端緒も得がたく、実害が発生するおそれが出てから発覚するというのが実情であります。 どっちが先かといえば、これは大蔵省、警察両方同時にということが望ましいと思うのですが、概念的には無法のあるところ警察は怠慢を許しませんけれども、実際上事前に捕捉が困難でありますために、とかく手おくれになる傾向があります。今後大蔵省とも十分連絡をとって、災害が起きない前に発見できるように注意したいと思います。 なお、具体的には政府……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。
いまの御指摘の点は、まことに遺憾であると思います。それぞれの地域の新聞を洗ってみればわかることではありますけれども、御指摘のとおり、まだ確定をしていない選挙違反につきまして発表しましたことは、心なきわざであって、まことに恐縮いたしております。
【次の発言】 お示しの事件は存じません。したがって、いかなる筋でそういうふうになったかということについても存じませんので、わがほうの責任であるのかどうか、その点もさだかでございません。ですけれども、結果的に見まして、選挙違反に関連してなくなったということは、これは遺憾しごくでありまして、その間どういう理由があったか……
○荒木国務大臣 お答え申し上げます。
いわゆる歩行者天国は、歩行者の安全の徹底を期するため、一定の道路における自動車の通行を禁止するものでありますが、これを実施するにあたっては、当該道路の交通における役割り、周辺道路における交通の実態、迂回路の有無、他の交通に対する影響、交通処理の可能性等を総合的に勘案して行なう必要があります。したがって、この種の規制は、交通全般を一元的に管理し、交通規制について長年の経験と実績を有している公安委員会が行なうのが適当と考えております。
【次の発言】 「必要があると認めるときは」と規定をいたしておりますが、交通公害が発生した場合に、交通規制によってその防止をは……
○荒木国務大臣 交通公害がおおむね、加害者と申しますか原因を形づくった者は不特定多数人であるという形をとるのが一般かと思います。その意味におきまして、民事的な損害賠償等の課題が所在不明になるおそれは多分にあると思います。さりとて警察の立場からだけそういう状況についての対策を講ずる道はないかと思います。要は一般に人に迷惑をかけないという意識を徹底普及することに始まって、民事訴訟的な問題は法務省の所管事項として検討さるべきものかと思います。
【次の発言】 全くお説のとおりでございます。本来ならば、法律の御審議中に予定されておる政令の骨子でもお示しするのが当然の準備体制でなければならぬと思います。で……
○荒木国務大臣 このたび内閣に臨時総合交通問題閣僚協議会が設置されまして、関係各省庁間で長期的な見通しのもとに、総合交通体系の充実にあたっての諸問題を検討することになっております。この際長期にわたる交通機関別、地域別の人と物に関する交通需要の長期見通しを行ない、総合的に便利性、効率性、安全性等が確保されるような観点からの、新しい交通機関の開発も含め、各機関別の分担の考え方と各機関別の整備の方向を明らかにする必要があると存じます。要するに、運転者も歩行者もみんなが命を大事にするという認識が明確であるならば、交通事故はかなり防げると存じます。教育関係においても、文部省では義務教育の場において学習指……
○荒木国務大臣 大体少数精鋭主義で行政需要に応じていくというたてまえでおるわけでありますが、概略の事情を申し上げます。 公正取引委員会の機能の強化につきましては、その職務の重要性にかんがみまして、これまでも特に配慮してきたところであります。いまから十年前、すなわち昭和三十五年度の公正取引委員会の定員は二百三十八人でありましたが、昭和四十五年度においては三百五十一人であります。この間百人以上の増員を行なっている次第であります。また機構面においては、この十年間に、おもなものとして、昭和三十九年度に取引部の設置、昭和四十二年度において仙台及び高松の両地方事務所の設置、昭和四十三年度に事務局官房に企……
○荒木国務大臣 指定教習所は、初心者を収容しまして一貫した運転教育をするところであって、系統的に順序立てて教養を高める場所だと思います。
【次の発言】 具体的数字をちょっと明確に存じませんので、政府委員からお答えします。
【次の発言】 数字的にお尋ねになりましたので、何百万人かということをちょっと失念しておりましたが、大体八五%を占めております。
【次の発言】 そのとおりであります。
【次の発言】 全く聞いておりませんと申したのは事実でありますが、その後説明を聞かしてもらいました。ただし、だからといって、私が聞かしてもらったのがつい最近のことでありますことと、事務当局で関係方面の意見等を十分に……
※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。