荒木万寿夫衆議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言についてまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容の一覧が掲載されています。
委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
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※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
※国会会期は各選挙期中で最初にその役職での発言が記録された会期を示しています。
○荒木萬壽夫君 今回の追加補正予算は、平和会議を控えて今後のわが國民経済の動向を察知せしむるものでありまして、その成行きは廣く内外注視の的であつたのであります。殊に多大の期待をもたれた貿易の再開、クレジツトの設定も、未だインフレ抑制の効果をあげるには至らず、一方日銀券の発行高はすでに一千六百億円を超え、年末には二千億円を突破すること必至の勢いでありまして、從つてまた現内閣が堅持せんとする千八百円の賃金水準も、未だ流通秩序の確立と生産増強の裏づけを見ないために、ようやく怪しくなつてきているのであります。かかるとき、いわゆる健全財政の建前が維持できるかできないかは、國をあげての関心を誘う重大問題で……
○荒木萬壽夫君 ただいま議題となりました横須賀港を開港に指定する等の法律案に関し、國土計画委員会における審査の経過並びに結果の概要を御報告いたします。 まず第一に、政府提案の理由及び法案の内容につき御説明申し上げます。今般待望の民間貿易の再開により、わが國の前途には明るい希望が與えられたのでありまして、外國貿易に依存せざるを得ないわが國の現状としまして、これが速やかなる進展をはかることはまことに肝要のことでありますので、この新たなる情勢に即應いたしまして、從來の横浜ほか四十一開港のほかに、横須賀港ほか十三港を新たに開港に指定し、もつて外國貿易の発展に寄與せんとするものであります。開港を新たに……
○荒木萬壽夫君 ただいま議題となりました都会地轉入抑制緊急措置令を改正する法律案に関し、國土計画委員会における審議の経過並びに結果の概要を御報告申し上げます。 まず第一に、政府提案の利用を御紹介申し上げます。都会地における人口の過度の集中による食糧及び住宅の不足、交通その他公共施設の混乱等のため、都市生活者の不安を増大し、各種の弊害が惹起されるおそれがありますので、これらの弊害を防止する目的をもつて、昨年三月一日、ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基き、都会地転轉入抑制緊急措置令が公布施行せられました結果、全國二十五都市を指定して、人口の過度の流入を抑制することと相なつたのであり……
○荒木萬壽夫君 ただいま議題となりました建設院設置法案に関し、國土計画委員会における審査の経過並びに結果の概要を御報告いたします。 まず第一に、政府提案の理由及び法案の内容を御説明申し上げます。政府はさきに、内務省廃止に関する法律案とともに地方自治委員会、公安廳及び建設院設置法案を提出し、委員会において審査中であつたのでありますが、その後予期せざる情勢の変化によつて、これを撤回するのやむなきに至つたのであります。政府においては、その後さらに檢討を加えました結果、あらためて内務省及び内務省の機構に関する勅令等を廃止する法律案を提出し、これに続いて本法律案を提出する運びとなつた次第であります。前……
○荒木萬壽夫君 ただいま一括上程に相なりました三百三十四件の請願に関しまして、國土計画委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本委員会におきましては、去る八月十九日請願に関する審査を開始し、爾來回を重ねること十七回、毎回とも数時間にわたり、すこぶる熱心かつ愼重に審査を続行いたしました。以下、請願の要旨をとりまとめて御説明申し上げます。 内容的に類別いたしますと、治山治水に関するもの二百四十九件、道路に関するもの二十八件、港湾に関するもの三十四件、國立公園に関するもの十一件、その他十二件となつています。 まず、治山治水に関する請願は総数二百八十六件に上り、議会史上類例を見……
○荒木萬壽夫君 ただいま一括上程に相なりました請願に関しまして、國土計画委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 これらの請願は、去る十二月五日以降本委員会に付託されました請願につき本委員会において審査した分でありますが、これを内容的に類別いたしますと、治山治水に関するもの三十七件、道路に関するもの十一件、港湾に関するもの八件、國立公園に関するもの四件、その他四件と相なつておるのでありまして、本委員会において愼重審査の結果、昨日の本会議におきまして御報告申し上げましたその他の請願と同樣の趣旨において、そのいずれもが喫緊の案件であると認めまして、以上六十四件を、議院の会議に付し……
○政府委員(荒木萬壽夫君) 大蔵大臣に代りまして、私から簡單にお答え申し上げます。 御質問の第一点は、國家公務員法に恩給制度を認めるという趣旨のことがあるが、この國家公務員法にいうところの恩給制度は、現在の官吏以外に既存の恩給権者にまで及ぼされるものかどうか、こういうお尋ねであつたと存じます。これは国家公務員法の趣旨から忖度いたしまして、今後新たなる國家公務員法のいいますところの趣旨に則つて、あらためて從來の恩給制度に檢討を加え、しかも各方面の意見を織りこみまして、実情に即した考慮をするという趣旨かと思われるのでありまして、從つて、お尋ねの点につきましては、あらためて檢討される場合に決定さる……
○政府委員(荒木萬壽夫君) ただいまの早川崇君の御質問に対しまして、大藏省に関係のあります部分につきまして私よりお答え申し上げます。 公共事業費の関係におきまして、御承知の通り、まだ予算が成立いたしておりませんので、予算的措置を講じますまでには、なにがしかの日数が必要かと存じますが、しかし、一方災害復旧につきましては、その所要資金は一刻を爭いますので、その間のつなぎ資金の調達につきましては、敏速果敢に処置をいたすべく目下調査中でございます。 なお、お尋ねがございませんでしたが、これらに関連いたしまして当然に起つてまいります問題は、被害者に対します課税の減免猶予等の問題でございますが、これに……
○政府委員(荒木萬壽夫君) ただいまの長野長廣君の御質問に対しまして、大藏省に関しまする部分について、私から代つてお答え申し上げます。 第一点は、授業料が高いじやないかという意味においての御質問であつたと存じます。官立学校の経費は、給與あるいは諸物價の高騰等によりまして、相当にかさんでまいつております。その結果、一般國民に対しまして、それだけ負担をしていただくことは、まことに恐縮でありまするが、ただ義務教育費と異なりまして、大学、高等專門学校の教育といたしましては、やはり何がしかの経費を、教育を受けられる方がもつていただくということも、やむを得ないと存ずるのでありまして、今回の程度、すなわち……
○荒木萬壽夫君 私は民主党を代表いたしまして――健全なる民主党を代表いたしまして、政府に対し質疑を試みんとするものであります。 終戰後わが國を襲いましたインフレの大波に抗しまして、戰時中にも増した生活の脅威を受けながら、大多数の國民は、一途祖國復興のために懸命の努力をいたして参つたのであります。もとよりその間一部インフレ利得者の目に余る放埒もあつたことは否定できないのでありますが、また民主主義の名に浮かれ、あるいは極左分子の煽動にあやつられ、わが國の現実を無視するような、過大の要求を掲げて闘爭を事としたものもなかつたとはいえないのであります。しかしこれらのものはきわめてその一部分でありまして……
○荒木萬壽夫君 ただいま議長から御報告に相なりました通り、本院議員若松虎雄君は、去る九月二十四日、郷里長崎市において急逝されました。まことに痛恨のきわみであります。私は、ここに諸君のお許しを得まして、議員一同を代表いたし、つつしんで哀悼の辞を述べたいと思います。 若松君は、長崎県島原市の御出身でありまして、東京帝国大学を御卒業の後、久原鉱業及び久原商事のロンドン支店に在勤されること多年、退社とともに商務官として引続き同地に駐在して、昭和九年外務本省に帰任されるまで前後二十年に近い歳月を英国において過されたのであります。その後さらに総領事としてシドニー及びカルカッタに在勤されまして、もつぱら対……
○荒木萬壽夫君 私は、ドツジ氏の再度の来訪以来今日まで、病を押して折衝に努力せられた大蔵大臣に敬意を表しつつ、民主党野党派を代表いたしまして、以下政府に対し若干の質疑をなさんとするものであります。 まず第一に、日本経済の認識について、重複するようではありまするが、私の質問の前提條件として、あえて総理の御答弁をお願い申し上げたいと思います。現在展開されておりまする日本経済安定方策の骨組みは、申すまでもなく四つの柱を中心として構成されているのであります。すなわちその一つは財政を極力金融や経済より分離いたしまして、嚴格に收支の均衡をはかり、その結果他の面においてどういう事態が起るかは第二義的に考え……
○荒木萬壽夫君 私は、国民民主党を代表いたしまして、大蔵大臣の財政演説に対する質問をなさんとするものでございます。 御承知の通り、日本経済は、平和條約を契機として、今や終戦以来最も重大なる段階に到達したと考える次第でございます。賠償の問題、再軍備の問題、日本経済協力の問題、さらに最近の動力、食糧の問題に至るまで、いずれも一歩これを誤らんか、日本経済に決定的な影響を與えるものでありまして、民族の全知全能を傾けてこれが解決に当らねばならぬ問題ばかりでございます。條約批准国会は、これらの難問題を背負つて西欧民主主義防衛圏の中に突入すべきことを、八千万国民にかわつて、政府に対し最終的に承認を與えんと……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 お説の通り、青少年の非行の続出の姿は、まことに悲しいことに存じます。また、そのことが教育のよしあしと相当の因果関係を持つことも、お説の通りだと存ずるのであります。従いまして、日本の教育につきましても、いろいろと施策すべきものがあろうかと思います。 第一に、終戦後、GHQが、日本の政府に対しまして、修身教育を直ちにやめろと厳命を下したことを、皆様御承知であります。自来、日本の、特に義務教育の過程におきましては、道徳教育はいわば全然放任されて最近に参っておると申しても過言ではございません。言いかえれば、子供たちは、何がいいことか何が悪いことかと……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 農業基本法第十九条の規定に関連いたしまして、農業の近代化、合理化を通じて質的な転換があるであろうが、その転換に即応して、教育の面でどういうふうな対策を考えておるかというお尋ねであったかと思います。御案内の通り、新しい教育課程が三十六年度から発足をいたしまして、主として科学技術教育の振興という立場から、小、中学校、高等学校に対しまして新しい課程が予定されております。そういうことで基礎的な常識を涵養しますと同時に、特に農業高校におきましては、園芸、畜産、農産加工、農芸化学、農業土木等、農村の農業の近代化に応ずるような角度から教育課程を充実し、改定……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 青少年犯罪が、戦後、ことに、最近非常に多くなっていることは、私もまことに遺憾に存ずるところであります。その原因はいろいろございましょうが、御質問の趣旨からいきますと、社会教育ないしは学校教育の場においてのあり方が相当の原因であろう、どう考え、いかなる対策を持つか、という御質問と承りました。 私は、青少年犯罪の原因として、特に教育の場について考えてみますと、第一に、青少年が自分の行動を規律する正しい判断力と責任感を身につけていないといううらみがありはしないかと思います。第二に、戦後の学校教育に欠陥があったことも否定できないと存じます。(発言す……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 田中さん御指摘の通り、教育の根本目標が人間形成にあり、しかも、それは国土と民族と文化を愛し、しかも、高い人格と良識を持って、外国からも尊敬をかち得るに値する日本国民にあることは申すまでもございません。ただ、これまた御指摘の通り、残念なことには、現状は必ずしも十全とは申し上げにくいのであります。特に、御指摘になりましたように、最近青少年犯罪が非常に増加した、社会的には道義頽廃しておるという実情があるということを嘆かれましたが、私も、国民の一人としてそのことを感じます。このことが教育に原因があることも論を待たないところと思うのでございますが、これ……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 まず第一点は、総理にお尋ねになりまして、総理から答えられていない点でございますが、科学技術者の養成は必要であること、お説の通りであります。三十六年度に、御承知の通り一万六千人増員計画に基づきまして、三千二百二十人の増員を予算上認めていただきました。さらにこの増員の要請がございますので、三十七年度といたしましては、国立、公立、私立合わせまして合計三千三百六十人、高等専門学校国立、公立、私立合わせまして二千二百九十人、総計五千六百五十人を養成する予算措置を講じましたので、御心配かけないで済むかと思っております。このほか、私学に対する養成につきまし……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。今回の流感が、今厚生大臣からお話がございましたように、関東を中心に非常に蔓延の兆にありますことは、児童、生徒を預かる立場におきましても、まことに心配にたえないところであります。 きのう現在で、東京都で、全校休校したのが七十八校、学級閉鎖いたしましたのが七百六十一校、神奈川県で、学級閉鎖校百十八校、全校休校が五校、千葉県、学級閉鎖校十二校、埼玉県、同じく九校、群馬県、同じく八校、栃木県、同じく二校という状況でございますが、この程度で食いとめられることを念願いたしますが、さてこの対策はどうだという仰せでございます。実は昭和三十二年に同じように流感が……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) このたび政府から提出いたしました義務教育諸学校の教科用図書の無償に関する法律案の提案理由及びその内容の概要について御説明申し上げます。 この法律案は、第一条で、義務教育諸学校において使用される教科用図書を無償とする方針を確立し、その措置に関して必要な事項は別途立法措置を講ずることとしているのであります。 教育の目標は、わが国土と民族と文化に対する愛情をつちかい、高い人格と識見を身につけて、国際的にも信頼と敬愛を受けるような国民を育成することにあると思います。世の親に共通する願いも、意識するといなとにかかわらず、このような教育を通じて、わが子が健全に成長し、祖国の……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 今度の制度によりまして、減額退職年金の制度は一般的に既得権を侵害するのじゃないかというお尋ねでありましたが、そういうことはないと存じます。特に、その点を、女子の教職員について既得権侵害だというお説でございますが、すでに恩給権が従来の制度で発生しております部分は従前通りでございますので、一般的にも、特にまた女子教職員について既得権侵害などということはないと存じます。もともと減額退職年金は、今までの恩給にかわるものとして若干停止をやめまして、この制度になったわけでございますが、従来の恩給制度で同じ給付を期待しますためには掛金がはるかに高くなります……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) ただいま決議されました国技の総合会館の建設は、わが国の伝統ある国技の振興のため、まことに意義のあることと思います。政府といたしましても、決議の趣旨を尊重して、十分に検討さしていただきたいと思います。(拍手)
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 総理大臣からきわめて簡明に御答弁申し上げまして、尽きておるようなものでございますが、補足的に申し上げます。 大学の問題は、昭和三十五年五月二日以来、中教審で検討してもらっておりましたのが、結論が出ましたので、できるだけ慎重に、かつすみやかに検討を加えまして、御審議願いたいと存じておるのであります。 高校急増問題につきましては、おととし以来、及ばずながら対策を立てて今日に参っておりますが、今年度の各都道府県の計画実績を見ますると、政府側の考え方とある程度の数字上のそごがありますので、知事会及び文部省、自治省、十分相談いたしまして、約七十億近……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) 日本の農業のために今後農業教育が大事であるが、どんなふうに考えて何をしておるかというお尋ねであったと思います。お答え申し上げます。 第一に、農業高校教育について申し上げます。 農業高校の振興の目標が、近代的な農業経営を担当するにふさわしい者の養成、確保にあることは申すまでもございません。特に農業自営者の養成という角度から、農業の近代化を推進することの必要にして十分な資質を備えなければならないと存ずるのであります。その意味で、数年来、国としては、農業高校教育におきまして、教育の体質改善に努力して参っております。第一に、農業に関する学科なり学校の適正配置をはかるとい……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) このたび、政府から提出いたしました国立大学総長の任免、給与等の特例に関する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 政府といたしましては、国づくりの根幹は人つくりであるとの基本的な考え方に立って、文教の振興のために各種の施策を講じて参っておるのでありますが、なかんずく、人つくりの直接のにない手である教育者の地位の向上は、特に緊要なものであると考えるものであります。このたび、政府がこの法律案を提出いたしましたのも、本質的にはこの点に由来するものであります。 しこうして、国立大学は、国の高等教育機関として、また、高度の研究機関としてきわめて重大な使命をにな……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) このたび政府から提出いたしました義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律案の提案理由及びその概要について御説明申し上げます。 さきに第四十回国会において義務教育諸学校の教科用図書の無償に関する法律が制定され、義務教育諸学校の教科用図書はこれを無償とするとの方針が確立されるとともに、その具体的措置は、文部省に置かれる無償制度調査会に諮って別に法律をもって定めることとされたのであります。 政府は、ここに調査会の答申の趣旨を十分尊重して、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律案を用意いたしたのであります。この法律案は、無償措置の実施に必要な基本的事項……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) 今回、政府から提出いたしました公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律及び市町村立学校職員給与負担法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。 現行の標準法は、昭和三十三年に制定され、同法のもとで、翌三十四年からの五カ年計画により、公立義務教育諸学校のいわゆるすし詰め学級の解消を進めてまいりましたが、昭和三十八年度においてこの五カ年計画は完了し、すし詰め学級は、一応の解消を見たのであります。今後は、その成果を基盤とし、教育効果のより一そうの向上を目ざして、義務教育の充実を進める必要があります。このためには、昭和三十九年度……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答、に申し上げます。文部省の関係では、大学の管理要員十名と承知いたしております。逐次、これは実現をはかりつつありますが、必ず実現いたします。(拍手)
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答えいたします。 高等学校生徒の転入学につきましては、校長が、欠員等を考慮して善処できることになっておりますが、数が少ない場合はそれでよろしゅうございますが、ある程度まとまっておりますときに問題かと思います。さような場合は、都道府県教育委員会に適時適切な指導を行ないまして、善処いたしたいと思っております。(拍手)
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 教科書にいかなる素材を載せるかは、児童、生徒の能力に対し教科の教材をどのように組み合わせるかという教育上の配意によるものでございまして、政治上、思想上の主義、主張に左右されるものではございません。教育上必要な事項は、学習指導要領に基づき、正しく指導できるように、教科書の内容充実につとめているところでございます。(拍手)
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 第一点は、この御審議中の法律案によりまして、大学の国家管理の強化を来たすのではないか、そういうおそれはないかという御質問であったと思います。大学の管理運営を適正化することは、当然なさねばならない課題だと思います。ですけれども、この認証官制度によりまする七大学の学長の任命制度の関係とは全然かかわりのない事柄でございます。これは自明のことだと思うのであります。この制度は、七つの大学の学長を認証官とする手続により教育者の国家的、社会的評価を高めますとともに、その待遇の改善をはかり、そのことを通じて大学の教育職員はもちろん、ひいては教育者全体の地位の……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 総長の任命に関しますお答えは、内閣総理大臣お答えと同じでございます。 なお、総理の御答弁申し上げましたことに関連しましてちょっと申し添えさせていただきますならば、この大学総長の認証官扱いというものの、その当該学長以外の学長以下教授、助教授等あるいは一般教職員に対する待遇の問題についての関連は、三木さんからもお話しになりましたが、人事院から申し上げるべき事柄ではございますが、私どもとしましては、人事院の持っておる権限について申し上げる自由を持ちませんので、期待するとお答えを申し上げております。期待しますがゆえに、すでに文部大臣名及び文部次官名……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) 受田さんにお答え申し上げます。 私がお答え申すべきことにつきまして、すでに総理大臣及び坂田文部大臣からお答えがございすして、私が申し上げることはなくなりました。ただ、お説のとおり、暴力は民主主義の敵だとも申されます。学外であろうと、学内であろうと、学生につきましても、暴力が基本的に否定さるべきことは当然と存じます。ただ、大学は、本来暴力をはじめ、無法状態が起こり得る場所ではないはずだ、そういうことを基本に、先刻来お話が出ましたように、警察当局としましても、大学自治を尊重し、要請がなければむやみに入るべき場所ではない、こういうことで運用してまいっておるのであります。……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) 楯さんにお答え申し上げます。もっとも、総理大臣、大蔵大臣、運輸大臣から御答弁もありまして、無用かとも思いますけれども、重複を避けまして蛇足を添えさしていただきます。 第一は、政府は三年間で五%の公務員の定員削減を実施しようとしているが、一方では自衛隊をふやしているじゃないか、矛盾しているんじゃないかという意味のお尋ねであったと存じます。仰せのとおり、政府は、行政の簡素能率化をはかり、国民負担の軽減に資する見地から、国家公務員の定員の計画的削減を行なっているのでありますが、自衛官は一般の公務員と性格を異にしており、その定数の決定は防衛の特殊性に基づくものでありますの……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) 吉田さんにお答え申し上げます。 御指摘のとおり中央、地方を通じまして行政改革を行なう、国民のためにあるいは地方住民のためにという立場で行政改革を行なうことの重要性は、政府としても十分に考えておるところであります。御案内の臨時行政調査会の答申を尊重しつつ、国民のための行政の実現を期して、その簡素、能率化につとめてきておる次第でございます。 行政管理庁としても、各省庁に対する機構、定員の審査及び行政監察の実施を通じまして、さきに実施いたしました一省庁一局削減、審議会の整理、再編成等の機構の統廃合、特殊法人の整理、許認可等の整理等、全庁の機能をあげて一体的にその推進に……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) 山本さんにお答え申し上げます。 第一点は、地方財政計画に関連をしまして、公共団体の人員削減、そういう関連からいたしまして、国の行政の縦割りは一体どうだ、国の立場の行政改革をやらねばならぬじゃないかというふうな立場からのお尋ねであったと存じます。縦割り行政の弊害につきましては、しばしば指摘されてきておるところでございますが、これにつきましては、総合調整機能の強化をはかり、その弱点を補うべきものと考えております。また、人員削減に、対応して事務の簡素化をはかるべきであるとのお説には全く同感であります。目下種々検討いたしておるところであります。たとえば、御指摘の許認可事項……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) 折小野さんにお答え申し上げます。 公害現象は、大気汚染、水質汚濁、騒音防止等、御指摘のとおりきわめて多元的でありますと同時に、したがって、これに対処する公害行政も、多角的でなければ実態に即応しがたいと存じます。さりとて、単に公害に関係があるという点だけで、異質な行政を一カ所に集めましても、他面、本来の行政の能率を阻害する結果となることがおそれられるのであります。しかしながら、関係行政機関が多岐にわたるために、公害行政が不統一で、実効があがらないようなことがあってはならないこと、これまた御指摘のとおりであると存じます。 そこで、政府としましては、個々の対策の実施は……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 私も、有本警部補の殉職につきまして、優秀な警察官をゆえなく失いましたことを衷心遺憾に存ずるものであります。これに関しまして、全国的に各界からお寄せいただきました御同情に対し、治安当局を代表いたしまして、厚く御礼を申し上げる次第であります。(拍手) すでに総理大臣及び文部大臣からお答えを申し上げておりますので、簡単に私の関係します範囲内においてお答えを申し上げたいと思います。簡単にお答えすればいいようなものの、事の原因を申し上げることも必要かと存じますので、お許しをいただきたいと思います。 岡山大学においては、昨年九月十七日より過激派学生に……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) 石田さんのお許しを得まして、警察庁長官にかわり、公安委員長である私からお答えをさしていただきます。 やみ米の問題、またその取り締まりについては、すでに法務大臣からお答え申し上げたことで尽きておると存じます。幾らか具体的に補足さしていただきます。 食管法違反の検挙状況を簡単にまず申し上げます。 戦後昭和二十四年の約百万件にのぼります検挙数に対しまして、昭和三十三年は、はるかに少なくなりまして、七千八百件でございます。さらに昭和四十三年には、さらにはるかに下がりまして、百四十七件と相なっております。このことは、純然たる法律論から申し上げますれば、取り締まりが不十分……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 私に対するお尋ねは、ゲバルトの起こった原因は何かというお尋ねでございますが、これを社会思想史的に、あるいは戦後の二十数年の政治的あるいは経済的諸条件の変遷の中に生まれた理由などという立場からは、お答え申し上げることは私にはできません。おっしゃることは、通称ゲバルト、学生にあるまじきゲバ棒を持って人をなぐり回すというあの不届き者がどうして起こったかというお尋ねかと存じます。(拍手)過激派学生集団、いわゆるゲバルトの暴力的破壊活動が生まれてきたおもな原因を端的に申し上げれば、革命のためには手段を選ばないというような過激派学生集団の指導理念と実践行……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) 楢崎さんにお答え申し上げます。 私に対するお尋ねは、警察も催涙ガスを使っておるようだが、それはいま問題になっております神経性の毒ガスその他、また、ウ・タント事務総長の勧告等との関連においてどんなものであり、どういうふうに考えておるかというようなお尋ねであったかと思います。御指摘のように、警察は、現に催涙ガスを持ち、かつ、使用いたしておりますことは御案内のごとくであります。ところで、警察が使っております催涙ガスは、万々御承知のとおり、クロルアセトフェノンといわれるものであり、また、CNとも呼ばれておることは御承知のごとくであります。これは、一時的に催涙させて、涙を流……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) 川崎さんにお答え申し上げます。 お尋ねは四項目であったかと思います。 まず第一は、警察の理念について、戦前の警察と戦後の警察とどういうふうに違うのだというお尋ねでございました。 現在の警察制度は、戦前における警察の反省の上に立って制定されたものでありまして、警察法第一条に規定されているように、民主的理念を基調とするものであります。その根本的精神は、人間の尊厳と自由の理想を保障するという、民主的理念を基調とするものであります。個人の権利と自由を保護し、公共の安全と秩序を維持する警察の職責の遂行は、国民のために、また、国民にかわって行なわれるものでありまして、その……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) 吉田さんにお答え申し上げます。 一つには、行政改革三年計画、これをしっかりやれという御激励を兼ねてのお尋ねでございました。お尋ねの行政改革三年計画のうち、二つに分けておりますが、その第一は実施事項であります。 まず、許認可報告の整理を年次計画に従って逐次進めつつあります。そのうち法律事項に関しましては、今国会において許認可等の一括整理法案として御審議をお願いすべく準備をいたしておる次第であります。 次に、機構の簡素合理化につきましては、審議会等十五の整理統合について関係法案を提出しております。また、地方支分部局の整理につきましても、すでに本年度に一部分実施した……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) 松浦さんにお答えします。 第一点は、第六次道路五カ年計画にあわせて第二次交通安全施設計画を手直しする考えはないかというお尋ねであります。 御指摘の第二次交通安全施設計画とは、昭和四十四年度から昭和四十六年度に至るまでの三カ年にわたる交通安全施設の緊急整備計画をさすものと考えますが、警察といたしましては、その後の交通事情の著しい悪化と今後の見通しを勘案した場合、三カ年計画のみでは十分ではないと考えまして、昭和五十年度を目標年度とする長期の交通安全対策を策定し、交通事故の防止に成果をあげるべく努力しているところであります。 第二の点は、道路計画は進んでいるが、交通……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 警察は、赤軍派の不法行為を未然に防止するため、従来から活動家の行動を把握することにつとめるとともに、必要な情報の入手につとめておったところであります。その結果、昨年十一月の総理訪米阻止闘争の際、総理官邸襲撃を企図して、大菩薩峠で爆発物を投げるなどの訓練をした一味五十三人を現行犯逮捕するなど、本件発生までに四十四件、延べ二百八十人を検挙し、四月五日現在、五十四人を勾留中であります。本年三月に入ってからも、赤軍派最高指導者である塩見孝也議長ら四人の幹部を検挙しております。 赤軍派は、相次ぐ検挙によって、最近では幹部らを地下にもぐらせて、非公然活……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。 警察としましては、五時三十分ごろに現場職員からの一一〇番に基づきましてのガス漏れを認知したのでありますが、その後、直ちに現場方面への交通を一部規制するとともに、パトカー二台及び警察官十八名が、爆発前に現場に到着し、付近に婿集している住民及び通行人に大声で危険を知らせながら、身をもって群衆の規制及び交通の遮断等に当たり、被害の未然防止につとめたのでありますが、その後、間もなく、延長百五十メートルにわたり大爆発が起こったのであります。当時の措置としては、警察はできるだけのことをしたと思います。 事故発生後の措置については、応援にかけつけた警察官……
○国務大臣(荒木萬壽夫君) お答え申し上げます。
私に対する御質問の要旨は、国家公務員の削減には賛成であるが、定められた定員の中で、公害対策に従事する人員を増加し、機構を拡充することを希望する旨の御質問であったかと思います。
政府は、総定員法の趣旨に沿って、その適切な運用をはかるとともに、行政改革を着実に推進しつつあるところでありますが、公害対策等、真に必要とされる新規行政需要に対しては、既存機構の再編成及び既存定員の配置の合理化等によって、支障のないように対処する所存でございます。(拍手)
【次の発言】 行政改革等についてお答え申し上げますが、総理のお答えで要を尽くしておるようなものでご……
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