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石井光次郎 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

石井光次郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

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26期委員会発言(政府)TOP10
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26期各種会議発言(政府)TOP5
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このページでは石井光次郎衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。石井光次郎衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 運輸委員会 第4号(1952/12/01、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 私このたび運輸大臣に新任いたしました石井光次郎であります。大分おなじみの方が多いのでありますが、また新たに御就任の委員の方もおられるので、何分よろしくお願いいたします。  政府といたしましては、独立の裏づけとなる自立経済の達成こそ、現下の日本に課せられました最大の急務であるという考えをもちまして、去る二十一日の閣議で重要施策要綱を決したのでありましたが、経済基盤の拡充発展の基礎的条件になりまする海陸空の運輸に関する行政を担任いたしております運輸省の責務も重大でありますが、同時にこの諸施策を強く進めて行かなければならないと思つておるのであります。この間の重要施策要綱の中にも、外航……

第15回国会 運輸委員会 第6号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまのお尋ねまことにごもつともであります。港湾の整備拡充問題につきまして、ただいまお話のあつたようなこと等について、私も省に入つて詳細説明を聞いておりますし、何とかして港湾の整備拡充をやらなければ、せつかく一方において外航船腹の拡充をはかりましても、それのかんじんな港の設備等が不完全な状態にあり、あるいはまた荒廃の状態にあり、あるいは接収の状態が違う形で続いておるところもあるというふうな状態でありますので、これは目立たないような仕事でありますけれども、最も大事な仕事の一つであるということを深く私も了承しておりますので、何とかして御趣旨に沿うような動きをいたしたいと思つており……

第15回国会 運輸委員会 第7号(1952/12/06、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 私がお答えいたします。ごもつともでありまして、私どもは石炭ストが始まつて以来、だんだんと石炭の貯蔵が減つて参りました。これが今説明申し上げましたように、十一月のうちに輸送配車を一部減らさなければならぬという状態になつて来て、非常に心配いたしております。ストが済んでも、一週間ないし十日間は出まわるまでに時間がかかるのであるから、あらゆる手当をしなければならないことはもちろん考えております。大体十一月中には話がつくという見込みを私どもは伝えられておりましたので、北海道だけで済めばけつこう、もしいけなくても、現在の一割減程度でそのうち回復できると思つておりましたけれども、同時に石炭の……

第15回国会 運輸委員会 第8号(1952/12/08、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまから国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。  日本国有鉄道の昭和二十七年度予算の損益勘定は二千九十九億円余りの収支で組まれていたのでありますが、この予算編成の基礎であります物価の動向は、一般的には横ばいの状況といえますけれども、物件費の大宗である石炭及び電力が値上りを示したほか、仲裁裁定に基く従事員給与ベース改訂の必要及び戦時中、戦後の資金、資材事情のために、現在緊急取替を必要といたします施設、車両についての復元等を考慮しますと、収支の均衡が破れ、このまま推移すれば健全なる国鉄の運営を維持することが困難であると考えられるに至つたのであります。……

第15回国会 運輸委員会 第9号(1952/12/09、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 きのうの説明に申し上げましたように、国鉄の方としては三割ぐらい値上げをさせて喜もらいたい、そうすればいろいろな仕事の上にも非常に敏速にやつて行けるものもたくさんあるというようなことの希望がありましたけれども、いろいろな情勢を考えまして一割にとどめたのであります。一割にとどめたということは、今度の国鉄のベース・アップの金額にも少し足りない程度ではないかと思うくらいでありますので、来年は運賃収入もいろいろなことでふえる、数も旅客その他荷物の運送の収益の増額になるとも考えまして、それで来年はつじつまが合うという見込みでやつておるのでございます。来年になりまして何か特別な問題でも起らな……

第15回国会 運輸委員会 第11号(1952/12/11、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 現内閣の物価政策について、私から申し上げますれば、できるだけインフレ的様相を呈しないような方向に持つて行きたい。横ばい、あるいはできれば物価が下ることを期待して、そういう政策をとつて行きたいという心持であります。従つて、先日ここで申し上げましたように、国鉄の運賃値上げ問題につきましても、国鉄そのものの経営から申しますと、相当大幅に値上げを希望しておつたのでありますが、一割値上げという程度におちついたのも、そこに由来しておるわけでございます。
【次の発言】 基本的な物資の値段をなるべく低くし、さらにまたそれをいろいろな経営の合理化の線に沿うて原価を下げて行くということが大事なこと……

第15回国会 運輸委員会 第12号(1952/12/12、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 国鉄裁定がおおむね妥当な裁定であると私思うということは、たびたび申しておるのであります。またその実現方について私も努力をいたしたのでございましたが、財政の関係上、また結果的に見ますれば、公務員その他の振合い等のために、それが完全実施できない状態になつておることは、まことに遺憾でございます。ただ今度の予算に盛られましたものも、今まで予算の面に上つておるものもあります。また一般の経理の面においてできるだけのことが、団体交渉によつて妥結の道ができればたいへんけつこうと私は念願しておる次第でございます。
【次の発言】 国鉄従業員が、ただいまお話のような職場に働いておるのはその通りと思い……

第15回国会 運輸委員会 第14号(1952/12/16、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま提案になりました外航船舶建造融資利子補給法案につきまして、提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。  まず提案の理由について御説明申し上げます。日本経済の自立達成のためには、国際収支の均衡を保つことが基礎的要件でありまして、一方において貿易の伸張をはかるとともに、他方貿易外収入の大宗である海運の拡充を一段と推進することが必要であります。そのためには、日本外航船腹を拡充整備いたしますことは、喫緊の要事といわなければなりません。  戦後のわが国海運の実情は、戦災によりましてその保有船腹の大半を喪失し、しかも海運再建の主軸となるべき戦時補償が一切打切られました結果、わが国……

第15回国会 運輸委員会 第17号(1953/02/13、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまから海事代理法の一部を改正する法律案の概要及び提案理由について御説明申し上げます。  この法律案は、次の三点について現行海事代理士法を改正しようとするものでございます。  第一点は 海事代理士法によりますと、対価を得ないでする代願行為は、同法の適用を受けないこととなつておりますが、現実の問題といたしましては対価を得ているか、いないかということは不分明な場合がありますし、対価を得ない旨を出張して法の適用を免れようとする者も生じ、これらの者を放置するときは、私法上の権利関係及び船舶の安全航行、管船行政等にも悪影響を及ぼすこととなりますので、この際対価を得るといなとにかかわら……

第15回国会 運輸委員会 第19号(1953/02/23、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま上程されました木船再保険法案について説明申し上げます。  木船は、いわゆる機帆船、はしけ、引舟等を合せまして総計約二万八千隻、約百十万総トンを擁し、機帆船について見ましても、その輸送量は内航汽船の二倍以上であつて、国内輸送上きわめて重要な地位を占めているのでありますが、木船海運業は概して零細企業でありまして、その大部分がいわゆる一ぱい船主で、みずから家族とともに乗り組んでおりまして、木船は木船船主にとつてその全財産と言つても過言でなく、また唯一の生活手段でもあるのであります。従つて木船の滅失は、一方において国内輸送の円滑な運営を阻害するとともに、他方において木船船主を生……

第15回国会 運輸委員会 第20号(1953/02/24、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お手元に(新)日本航空株式会社法案要綱というものを差上げておきましたので、ごらん願いたいと思いますが、かねて日本の航空問題に皆さん方の一方ならぬ御配慮をいただいております。今度の予算で、国際航空のためにできるものに十億円の出資をするという案が出ております。予算案が通過をいたしますれば、この十億円の出資をする会社をさつそくきめなくてはならぬわでありますが、先ほど来国際線につきまして出願が三つほどありました。この三つともに太平洋の南側を通ります。すなわちハワイ径由サンフランシスコに行く線であります。これがそろつて三社ともその線を出願いたしております。北まわりの線、それから欧州線につ……

第15回国会 運輸委員会 第21号(1953/03/03、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 日本航空株式会社法案の提案理由について御説明申し上げます。  わが国の民間航空は戦前すでに相当の水準に達していたのでありますが、敗戦の結果、戦後六年余はまつたく壊滅の状態にあり、一昨年十月に至つてようやく外国航空機のチャーターをもつて国内航空を開始するの道が開け、その後平和条約の発効によつて航空活動に関するすべての制限が撤廃されて今日に至りましたが、この数年間が世界民間航空界最大の躍進期であつたがため、遺憾ながらこの間の立遅れを回復することは容易ならぬことであります。特に国際航空の面では、すでに十一に上る各国航空会社が、自国政府の手厚い保護を背景にわが国に乗り入れて、定期航空業……

第15回国会 運輸委員会 第22号(1953/03/04、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまから日本国有鉄道法の一部を改正する法律案の提案理由について御説明申し上げます。  日本国有鉄道が公共企業体として発足いたしまして以来、おおむね四年をけみしたのであります。この間その設立の趣旨を生かし、能率的な運営をはかつて公共の福祉を増進し得るよう、種々その制度に検討を加えて参つたのでありますが、今回特に急を要する会計の章を主といたしまして、その企業性を伸張するため、日本国有鉄道法に所要の改正を加えますため、この法律案を提出いたすことになつた次第であります。  日本国有鉄道は同法第一条に明示いたします通り、その能率的な運営により、公共の福祉を増進することを目的とするもの……

第15回国会 運輸委員会 第25号(1953/03/12、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま提案されました航空機抵当法案について、提案の理由を御説明いたします。  わが国の民間航空は、昨年四月日本の独立に伴い、ようやくその自主性を回復したのでありますが、何分七年有余の空登時代を経ているだけに、世界の航空界に比して著しく立ち遅れている現状であります。この立ち遅れた民間航空を急速に再建し、その健全な発達をはかるために、直接及び間接の育成措置を講ずる必要がありますが、特に高価な航空機の購入資金の確保を容易にすることは、今日きわめて緊要な問題であります。しかしながら、現行の金融取引におきましては、航空機を担保に供するためには、譲渡担保の形式によるほかはないのであります……

第15回国会 運輸委員会 第27号(1953/03/14、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 外航船舶建造融資利子補給法の一部を改正する法律案に全員の御賛同を得まして、提案者といたしましてありがたく存じます。ただいま熊本委員から御発言のありました政府が国会の同意を得まして、基本産業である海運の発展のためにこれだけのことを次々にやつておる。それを心に銘じて、海運業者はほんとうに国策の線に沿うての動きをしつかりやるべしということ、まことにその通りであります。政府の資金が出ますると、もらうまではいろいろ言いますが、もらつてからは当然のようなことに考え、借りた金も払えないとか、払わぬでもいいではないかというような心持にえてしてなりやすく、そういう前例が幾多あるように私ども承知い……

第15回国会 予算委員会 第8号(1952/12/05、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 運輸省に関するお答えを申し上げます。仲裁案が今国会に提出されておりまして、その方でいろいろ相談をしておるのであります。政府といたしましては政府の意向を予算に盛つて、十一月から基本賃金は裁定通りに実施する、そのほか二項、三項、四項にわたりまするいろいろな年末手当等の問題はなるべく速急にこれを負担行為によつてきめるようにということでありますので、特に申し添えておきます。
【次の発言】 石炭の欠乏によりまして、すでに北海道では十一月の二十一日から運行を減らしました。また第二次の手配といたしまして、十一月二十八日から全国的に旅客で約八%、貨物で一〇%ほどの輸送力を減じたわけであります。……

第15回国会 予算委員会 第12号(1952/12/10、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 裁定を私どももらいましてそれをどう扱つたかということは御承知の通りであります。基本給は私どもは適当なる御裁定だとそのままのんでおるのでありますが、実施期が遺憾ながら公務員、そのほかのいろいろな関係がありましで、国家の財政上、つり合い上どうしても十一月からしでいただきたいということに今申しておるわけであります。その他の第二項、第三項、第四項にありまする団交にまかせるという問題、その中の、特に御発言になりました年末賞与につきましては、今度〇・五のものを加えられました。これは今度の補正で出ておるのでありますが、それと在来のものと合せて、そうして国鉄の経理上でき得る限りにおいて、団交に……

第15回国会 予算委員会 第17号(1953/02/06、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えします。国鉄の工事費勘定五百五十億円、これでいろいろな仕事もやりながら、老朽施設、車両の取替、復元等ができるかというお尋ねでありますが、今までに国鉄が老朽施設やら車両の取替等を含めまして、ぜひやりたいと思つております金額は、約千八百億にも上るのでありまして、そういうことをいたしますと、輸送の要請に応じまして、主要幹線の増強やら、通勤輸送対策にも意を用いることができるのでありますけれども、予算の関係上やむを得ず五百五十億ということで了承いたしておるのであります。ただこの工事関係の中で、輸送の安全確保という点だけは、鉄道の方の一審大事な最後の線でありますので、この点だけはこの……

第15回国会 予算委員会 第23号(1953/02/16、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまのお尋ねは、私どもも全然同感でございます。何とかして港湾の整備を早めたい。外国との交通関係、また地方経済の開発の関係での地方港湾、あるいは海難事故防止のための避難港というような問題等、どれもこれもやりたいものがたくさんありまして、われわれの希望するところには、予算をどうにも組むことができなかつたのは、はなはだ遺憾であります。本年は八十億の予算を組みました。これは二十七年度に比べますと約一割の増加でありますが、もつともつと金はほしいのであります。今のお話の中の外国貿易の関係とか、国内の輸送関係について、接岸によつて輸送をよくするということが、最も大きく経済的には好影響を及……

第15回国会 労働委員会 第5号(1952/12/05、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 休会中に出しましたときの情勢はそうですが、事由を付して出せということでありましたから、こういうふうに、このままやればこの通りこうなるのだという説明をいたしました。しかし、その後政府においては、いろいろ数字的の問題も研究いたしました結果、基本給においてはこれを認めて行く、仲裁裁定の通りにする、ただ実施期が財源の関係、それから一般公務員との振合いの問題もありまして、十一月からにしていただきたいということ、それから第二項から四項までの問題は、これは団交にまつということになつておりますので、基本給の上る基準に従いましての、おおよその見当の予算が組まれて出されておるわけでございます。これ……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 運輸委員会 第1号(1953/05/27、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 私運輸大臣の石井光次郎でございます。前から引続きまして運輸大臣の職に留任することになつたのであります。何分よろしくお願い申し上げます。前の議会からおなじみの方もございますが、初めてこの委員会においで願つた方もたくさんあるようであります。何かと御厚誼をお願い申す次第であります。  今日日本がどんな立場にあるかということは、いまさら私が申し上げることもないのでありますが、自立経済の達成ということが、経済面から見まして日本の一番大きな問題だと思うのでございます。海陸空の運輸行政を総合管理いたしております運輸省といたしましては、その一環としての経済基盤の拡充発展に資するために、いろいろ……

第16回国会 運輸委員会 第2号(1953/06/23、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま上程されました木船再保険法案について御説明申し上げます。  木船は、いわゆる機帆船、はしけ、引船等を合せて総計約二万八千隻、約百十万総トンを擁しておりまして、機帆船について見ても、その輸送量は内航汽船の一倍半以上であつて、国内輸送上きわめて重要な地位を占めているのでありますが、木船海運業は概して零細企業でありまして、その大部分がいわゆる一ぱい船主で、みずから家族とともに乗り組んでおり、木船は木船船主にとつてその全財産といつても過言でないのであります。また唯一の生活手段でもあるのであります。従つて木船の滅失は、一方において国内輸送の円滑な運営を阻害するとともに、他方におい……

第16回国会 運輸委員会 第3号(1953/06/24、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 日本航空株式会社法案の提案理由について御説明申し上げます。  世界の航空界に比べまして著しく立ち遅れているわが国といたしましては、すみやかに国際航空事業を開始することがきわめて緊要であることは申し上げるまでもないことだと存じます。  しかしながら自主的な国際航空事業によりまして、かつ公正な競争によつて国際航空界に進出するためには、相当多額の資金を要するのでありまして、たとえば優秀な航空機は一機をもつて七、八億円もいたすのでありますが、これは民間の資本力のみをもつてはなかなか困難なものだと思います。これがためイギリス、フランス、オランダその他主要各国は国際航空運送事業に対し、国家……

第16回国会 運輸委員会 第4号(1953/06/25、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 これから先の貿易の状態がどういうふうになるのか、それに関連して日本の海運はどう向うかという問題は、これは日本の国策の上に一番経済上大事な問題でありまして、先ごろの閣議におきまして大蔵大臣、通産大臣等とも話し合つて、いわゆる経済閣僚の間で貿易のあり方と、それに対する海運の方向というものについて話合いをすることにいたしております。まだずつと予算委員会等が引続いておりますので、委員会のために時間がなくて、どうも十分じつくりと打合せる機会を得ておりません。しかし私の考えだけを申しますと、今の貿易の状況から見まして、船運賃の様子を見ますと、戦争という突発事件のあつたときには、ひどく上つて……

第16回国会 運輸委員会 第5号(1953/06/26、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 先ごろ私は技術研究所に行つて、いろいろな設備、それから今後やる仕事のことについても、ただいまお話のような点をいろいろ聞いて参りました。と申しますのは、私この間行つたのは、自分の所管のところであるから見に行つたというのは当然でありますが、今お話のあつたように、日本の同じ役所で、航空の研究があちらこちらにばらばらにわかれて、なけなしの予算をまた細分して使つて行くようでは、なかなかほんとうの研究というものはできにくいことである。できれば同じところで研究をする方が、いろいろな意味においていいのではないかということを、私は自分だけの考えとして持つております。そういうふうな例にぶつかつたこ……

第16回国会 運輸委員会 第6号(1953/06/27、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま提案されました水先法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明いたします。  この法律案によつて改正しようとする要点は、次の二つの点であります。一、水先を強制される船舶の範囲を改めること。二、一部の水先区について、その区域を改めること。右の改正について以下順を追つて申し上げます。  第一は、水先を強制される船舶の範囲に関する改正であります。強制水先制度は昭和二十五年三月一日以降、横浜、神戸、関門、横須賀及び佐世保の五港において実施されておりますが、現在外国船舶についてはすべてが、日本船舶については外航船舶はすべて、内航船舶は総トン数五百トン以上のものが強制水……

第16回国会 運輸委員会 第10号(1953/07/07、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま議題となりました外航船舶建造融資利子補給法の一部を改正する法律案の提案理由及びその概要について御説明申し上げます。  外航船腹を拡充整備いたしますことは、わが国の自立経済達成のため喫緊の要務でありますが、この目的を達成いたしますことは、現下の海上運賃市況並びに海運会社の経理状況より見ますると、従前のごとき政府の助長策では不十分でありますので、今後の新造船につきましては、財政資金の融資援助を七割程度にまで強化いたしますとともに、市中融資について利子補給制度を実施することといたしたのであります。しかるにその後も引続き運賃市況は好転の兆が見えず、他面過去の船舶建造資金の融資も……

第16回国会 運輸委員会 第11号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま岡部君から、こういう不祥事か二度と起らないように、設備その他万全を期せというお話がありましたが、これは私この間現地を拝見いたしまして、特に深く感ずるわけでございます。ああいうものができない前は、できないままでいろいろな方法を講じておりましたが、できましたために、非常に大きな利益を得て、輸送関係が今日まで非常に助かつておりましたものが、一ぺんとまりますと、ことにその打撃が前に倍して大きいのであります。今説明申し上げましたように、前の設備はみなとつてある。船を出そうとしても、両岸の荷役がどうにもうまく行かない。実は私は行く前までは、だんだん山陽線の方がうまく通ずるようになれ……

第16回国会 運輸委員会 第17号(1953/07/16、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 飛行場返還の問題は私といたしましては全然今、原君のおつしやつた心持に同感で、ございまして、何とかして日本側が多くの飛行場を完全に管理できるようにならなければ、航空の発達も困難だということを私も痛切に考えておるのであります。日本航空が今やつておりますところにおきましても、非常に不官金な状態であることは御承知の通りでございますが、一羽田を見ましても、私どもはそこへよく乗りに参りまして、時間があるときにいろいろ説明を聞き、またあの辺を見てみますと、まことにきゆうくつな状態でございまして、そのためにこれにかわるべき場所を民間航空としては持つべきではないかというような意見もあり、こういう……

第16回国会 運輸委員会 第18号(1953/07/17、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 日航の経営状態は、今までは毎月の経営は大体赤であつたのが、多分三月ごろに黒になつたのではないかと思いますが、まだほんとうの決算ができていないので、どういうふうな状態になつておるかということはわかりません。ただその月だけの集計を見ると、四月は確かに黒字になつております。三月も黒字になつたということを言つておつたと思いますが、まだほんとうの決算ができていないので、なお詳しいことは聞いてから申し上げたいと思います。大体のことは、ようやくかつこうがつき始めて、国内の幹線だけやつておればペイするような状態になつて来たということを、会社の責任者が言うておるわけであります。きのう申し上げたよ……

第16回国会 運輸委員会 第19号(1953/07/18、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 国内航空にいたしましても、国際航空にいたしましても、安全第一に運航すべきことは当然のことであります。そういうことで行けるような十分なる注意を、組織の上にも設備の上にも払わなければならぬと思います。きのうから申し上げておりました日本航空会社の、今度提案しておりますものの性格は、あなたにも申し上げたし、それからまたそれの補足的な意味におきまして、熊本さんのお尋ねにも申し上げたのでありますが、私が考えておりますことは、もう少し平たく申しますと、会社が最も適当だと思う人を首脳部にすえて、その人のもとで一元的なりつばな運行ができるような組織をしたい、こう思います。それからまた役所でやると……

第16回国会 運輸委員会 第21号(1953/07/21、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまから港湾整備促進法案の提案理由について御説明し上げます。港湾は大まかに見て、船舶に対する施設と船積貨物に対する施設の二つに区分することができます。船舶に対する施設としては、防波堤、泊地、岸壁、物揚場等がありますが、これらは公共事業費により逐年整備されて来ております。これに対して貨物に対する施設である上屋、荷役機械等は、公共事業費の対象とならず、その整備が放置されておるのであります。上屋、荷役機械等は戦後一時公共事業費の対象とされたことがあり、そのときは整備が進んだのでありますが、その後収益性があるというゆえをもつて公共事業費が打切られてからは、何らの施設が講ぜられずに今……

第16回国会 運輸委員会 第23号(1953/07/23、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 御説の通りでありまして、占領治下の行き過ぎた法律でありますとか、今日において情勢のかわつたものをだんだん改めるのが、大体私どもの方針であります。
【次の発言】 さつき私が申し上げましたのは、この日本国有鉄道法の一部を改正する法律案そのものよりは、全体の概論として私は申し上げたわけでありまして、日本国有鉄道が、戦後にこういうふうな形になつたということは、今日から考えて少し考え方をかえるべきじやないか、こういうお尋ねだと思いますが、私どもは今の国有鉄道法に不満な点がいろいろありますので、まずこの一部改正案を出したわけであります。今の国有鉄道そのものを、根本的に元のように政府経営の国……

第16回国会 運輸委員会 第24号(1953/07/24、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 国鉄の経営面についていろいろお話が出ておりますことは承知いたしておりますが、私は本来の考え方が、さつき熊本君もおつしやつたように、独立企業体としてやつて行けるには、この独立採算制を十分でなくとも、少しずつでもその線に近づいて行くようにしたいということを念願しておるものでありますから、私だけの気持としては、あまり差出がましいことをしないで、自由に力を振わしたいという、のが全体の心持でありまして、今までもそういう心持でずつと参つております。しかし今度の改正の精神もその心持は含んでおるのでありますが、私どもといたしましてもこの間から話し合つておることは、今までも国鉄幹部と運輸省との間……

第16回国会 運輸委員会 第25号(1953/07/25、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 この鋼材の価格引下げという問題が、造船の問題については一番重要な問題であることはよくわかります。この特殊規格鋼材の値下げに的確にこの金利負担軽減分をリンクせしめるためには、たとえば金利負担軽減相当額をプールいたしまして、これを鋼材使用量に応じて按分して行くなど、適当な調整方法について、製鉄業者と造船業者と相互に話合いをさせまして、自主的にやらせたい。私どももこれを助長して行くつもりでありますが、その方法によりまして、まず鋼材値下げと今度の金利負担軽減とがうまくリンクして行くだろうと思います。
【次の発言】 鋼材の価格引下げで、造船の値段が相当下るということは当然考えられるのであ……

第16回国会 運輸委員会 第32号(1953/08/03、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 その会館の話が進みましたのは、昨年の九月、十月ごろであつたと承知いたしております。私はその後に運輸大臣となつたのでありますが、この問題について特にあらためて相談を受けたことはないのでございます。
【次の発言】 それは御説の通りであると思います。問題は先ごろから国鉄当局からの説明を伝え聞くところによりますと、これは今までの行き方によりますと、東鉄局長と申しますか、そこらで裁量していい、――仕事としてはその範囲であるけれども、特に東京の中心の駅に関連する問題であるから、国鉄の方で取上げて、これを研究し、それをどういうふうにやつたがいいかということを相談したということを聞いております……

第16回国会 運輸委員会 第34号(1953/08/06、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 通運が日通だけでありましたものが、その後独占禁止の関係もありまして、なるべく複数制にということで運輸省といたしましては、運輸審議会の議にかけまして、まずこれならば適当だという業者を選んで許可して来ておるわけでありますが、今のお話のように入金成績等もまことにおもしろくない。日通などよりも悪い国鉄に対する入金状態であるということを考えますと、単純な競争関係ばかりではないかもわかりませんが、競争品のために金を集めることがなかなか困難であるということで、国鉄への入金が遅れる状態になつておるということを聞くのでありますが、これは今お話のように、何年かやつて世の中が悪くなつて来て困る、それ……

第16回国会 運輸委員会 第35号(1953/08/07、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまの小委員長の御報告を拝聴いたしまして、いろいろ皆さん方に御心配をかけてまことに恐縮でございますが、政府に対しまして御要望になりました国有鉄道に対する監督権の強化、並びに国鉄財産の運営等に対しまする法制をすみやかに整備すること、並びに国鉄及び鉄道会館等について必要かつ適切な措置を講じろというお言葉に対しましては、全然私も同感でございまして、その通りにとりはからいたいと思うております。特に法律は、今度の議会には間に合わぬのでございましようが、ただちに研究にかかりまして、なお皆さん方のいろいろな御注意も受けまして、できるだけ政府と国鉄が一体になりまして、今の形のままでの一番い……

第16回国会 決算委員会 第18号(1953/07/23、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 運輸大臣が国鉄を監督いたしておりますのは、規定の通りでございます。ところがこの運輸大臣の監督はどういうふうな程度までやられておるか、この問題だけに限つて申しますと、国有鉄道に移管されましたる土地、建物等の運営その他につきましては、国鉄総裁にまかせきりの形になつておるのでございます。私どもはそれにつきまして、特別に報告を受け、あるいはこれに対して私どもの方がどういう方法をとつてさしずをするとかいうようなこと等はないのでございまして、ただいまではそれが実情でございます。この問題につきましても、私はこの間衆議院の運輸委員会におきまして、この問題に関連しての質問がちよつと出ましたときに……

第16回国会 決算委員会 第23号(1953/07/31、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 この問題はこの前もちよつと触れましたが、私は私自身としては、運輸大臣石井光次郎はそういうものにあずかつておりません。
【次の発言】 前大臣は多分相談を受けたのじやないかと思いますが、その辺……。
【次の発言】 これは私の事務引継ぎには聞いておりませんでございました。それで話としては私も漫然と承知しておりましたわけでございますが、今度こういう問題が起るまでいろいろな詳しいことは承知いたしておりませんでした。
【次の発言】 この間からいろいろ問題になりまして後、いろいろ報告を聞いてこれに関心をもちろん向けております。
【次の発言】 どういう形の契約かという法律上の問題はいろいろある……

第16回国会 文部委員会 第5号(1953/06/30、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 国鉄法によりますと、運輸省は国鉄を監督するということが明らかに書いてあります。監督をする責任を持つております。しかし御承知のように予算その他の数字に関する問題になりますと、大蔵省が第一の監督者になつております。そうしてまた一方から申しますと、これは数年前に公共企業体にしたときの精神からいたしますと、なるべく国鉄は国鉄の立場においてその仕事を運行して行つて、運輸省の監督はできるだけ少くして行く方がうまく運営できるのではないか、こういう心持でその規定がこしらえてあると思います。同時に重役陣のような形で今おつしやつたような監督委員会があるわけであります。そういうことで、まだまだ今の状……

第16回国会 予算委員会 第13号(1953/07/02、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えします。海運の重要性はいまさら論ずるまでもないのでありますが、特にこのごろの貿易状況から見まして、日本の各方面の貿易に関連するもの、つまり貿易そのもの、また貿易外の収入に資するものに力を入れなければならぬということは当然であります。その中の最も大きな部面は海運とこれに関連いたします造船のプラント輸出というような問題等が主になるのでありますが、この海運を今国際情勢から見ますと、非常に運賃が悪い状態であります。日本の今日の造船船価をもつていたしますと、ただいまの運賃では経営が成り立たないという情勢でありますが、されば成り立たないからといつて船をつくり、また海運を盛んにして行く……

第17回国会 運輸委員会 第1号(1953/10/31、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 おそくなりましてまことに申訳ございません。ただいまの問題につきましてお答え申し上げます。  監督権の強化並びに国鉄財産の管理運用等に関しまする法制の整備という問題が一つあつたのでありますが、この問題につきまして種々検討をし、研究を続けておりまして、一応の草案を得ておるのでありますが、この問題に関連いたしまして、行政管理庁において監察がこの間行われました。近くまたその結論を出すことになつておりますので、それらとあわせまして、来るべき国会には法案として提出いたすように準備を進めて行くつもりであります。また法案の整備以前におきましても、現行法上におきましてできまする監督を強化いたしま……

第17回国会 運輸委員会 第2号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 決算委員会がどういう結論を出されますか、今お話の通りまだきまつてないようであります。出て来た上で私どもが当然従うべきものだと思われるものには従つて、それを実行すべきものでありまするし、今かりにお出しになりましたような問題を、はたして私どもがその通りやるといつてお約束できるものか、法律上のむずかしいいろいろな問題があるのではないか。運輸省がそういうことをしていいかどうかということに相当疑問もあるのではないかと思います。そういう問題につきましては、法律上の問題等をとくと研究いたしまして、そういうことはさしつかえない、私どもがやるべきだということでありますならば、もちろん私どもそれに……

第17回国会 運輸委員会 第3号(1953/11/04、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 決算委員会の方で数日前に決議がありました。大体におきましては、本委員会において先ごろわれわれに対して要望された線と同じと思います。私といたしましては、この前もここで申し上げたと思いまするが、国鉄がよりよい運営ができまするように、現在の形においてりつぱな運営に進みますためには、非常に協力的な立場において監督も強化しなければならないと思つております。それでこの前の委員会で読み上げましたように、まず第一番の手初めといたしまして、各問題について報告を求め、これによりましていろいろ注意すべきものは注意し、改めてもらうところは改めるというような順序に進めて行きたいと思つております。行政措置……

第17回国会 運輸委員会 第4号(1953/11/07、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 決算委員会の決議をいただきまして、私どもはこれに対しまして、私の答えといたしましては、発言を求めまして、この問題につきましては、一々研究をいたしまして、善処いたしたいということを申しました。これは大体先ごろこちらの中間の結論として、私どもに示されましたものと、精神においては一致しておるのでございまして、個々の表現が多少違つておるところも、内容的にこちらの方が触れられなかつた問題等もあるようでありますが、鉄道会館問題を中心といたしまして国鉄の運営について十分これから改むべきものは改むべし、それを大いにやれという趣旨は、両方の一致した主眼点でございますので、その線に沿いまして私ども……

第17回国会 決算委員会 第2号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えいたします。国鉄法の規定によりまして、ただいまのお話の通り、原則的には日本銀行に扱わしめ、その他市中にやるときは大蔵大臣等と協議をしなければならぬことになつておることはお説の通りであります。実際の問題といたしまして、私が承知いたしておりますのは、書類は国鉄から大蔵省に出ておるということでございますが、この新しい法律になりまして、運輸省と大蔵省とまだ国鉄からの書類について相談を実際にやつてない状態でございます。これは書類だけは出してあるそうでありますから、至急にやるべきものだと思つております。その通りにとりはからいたいと思います。

第18回国会 運輸委員会 第1号(1953/12/02、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 この問題は昨年の仲裁裁定が下つたとき、それを議会に私どもが提案したときも同じようなことが論議されました。私はそのときにどうもこういう提案の仕方はふしぎな形に思うのだがというようなことを申し上げたように思うのでありますが、国鉄の中の予算また資金の方で、何がしか出せるというような場合は、その何がしかでも出してということも言えますけれども、その何がしかというものが非常にわずかな金額であれば、これはもつと何とかしてやりたいと思うておるのに、予算上これだけしかないからといつて出すのもどうかと私は思うのであります。それから予算をどういうふうな形で議会に出すかという問題もありますので、これと……

第18回国会 運輸委員会 第2号(1953/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 仲裁裁定をどう見ておるかという問題はしばしば申し上げましたことで、昨日もあなたの御質問にお答えいたしましたから重複になると思いますが、私どもはあなたの言われる通りに、仲裁裁定が出たものがそのまま完全実施されれば、もちろん問題はないはずでありますが、財政上資金上いろいろな点から考えまして、どうしても出せないという場合には、それと違う予算を立ててもかまわないということもこの公労法のきめるところでございます。この意味におきまして本年の特殊ないろいろな事情等によりまして完全実施かできない、しかしきめられましたところの金額だけはそのままとつて、そして来年の一月からということにきめたわけで……

第18回国会 運輸委員会 第3号(1953/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 この問題は昨年から繰返し繰返し話が出る問題でありますが、十六条の二項の規定は、何も予算をつけて出すということをきめてはないと私どもは了解しておるのであります。しかも事由も付することを要求されてない。事由を付してということでありまして、これは予算上資金上今度の場合のようにして提出をいたす、その間に予算のどれだけのものがこれにやれるかという問題を研究いたしまして、これを追いかけて実際上は出して行く。そしてあわせて審議していただいているというのが、今までの行き方でございます。というのは、これは協約締結後十日以内、議会がないときは議会が始まつて五日以内とするということになつておりますの……

第18回国会 運輸委員会 第4号(1953/12/05、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 公共企業体と独立採算制という問題をあわせていろいろ考えますと、私は今度のような水害の場合の扱い方といたしましても、一応自分のところでやれるものならば自分のところでやつてみるのが筋だと思います。日本のような細長い国では毎年どこかに災害が起るので、ことしのようなはげしいのはまれでありますが、そういう場合のために予備費も設けてあるのであります。今度の場合には、さつき総裁からお話しいたしましたように、いろいろな形の措入金、また事業の繰延べ、その借入金の流用等によりまして復旧をはかつたのでございます。公共事業がみんな政府の仕事でどんどんやられておると言いますが、これは別にかわりの収入の方……

第18回国会 予算委員会 第2号(1953/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えします。国鉄が今収入と支出とを比べまして非常に苦しい状態であるというのはどこから来るかと申しますと、こういう公共企業体の性質からいたしまして、通貨の値上げをできるだけ押えて来たということが、一つのはつきりした大きな問題だと思います。物価指数の上り方等を見ましても、またほかのいろいろな物資では、世界の先進国と比べまして、大概日本の方が高いというようなくらいの状態になつておりますが、運賃だけは日本が世界で先進国に比べて一番安いと思います。昨年も二割五分くらいな通貨の仕上げを国鉄は求めておりました。ベース・アップにその中から出すのであるし、また改良工事もいたしたいというようなこ……

第19回国会 運輸委員会 第4号(1954/02/02、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 第十九国会の再開にあたりまして、運輸委員各位に、最近の運輸事情につきまして御説明申し上げる機会を与えられましたことを感謝いたします。委員の中には、新たに選任された方もございますが、何とぞよろしく御願い申し上げます。  今国会に提出されました予算の詳細につきましては、事務次官より説明いたさせますが、緊縮予算のわく内において、国際収支の改善、産業の復興、民生の安定をはかるべく運輸行政を推准して参るには、幾多の困難があることを覚悟せねばなりません。今後とも一層の御指導、ご鞭撻を望む次第でございます。  法律案につきましては、運輸省としてさしあたり九件を予定しておりますが、成案を得次第……

第19回国会 運輸委員会 第6号(1954/02/05、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 私鉄の収入に対して税をかけておる問題、これを収益税にすべきものでないかということが前から問題になつております。私どもその意をもちまして、折衝をしておつたわけでごぎざいます。とこが地方税の調査会の方では、私鉄はやはり収入に対しと課すべきだという結論が出まして、それが実は本日閣議の方にもまわつて参つたわけであります。それできようもこの問題について、本来とすれば私鉄も、バスなども収益税にしてもらいたいのだ、われわれ運輸省としては、こういう意向だということを申し述べて、なおきようの問題とはならずに、塚田大臣とわれわれの力と、もう少し折衝をすることになつております。

第19回国会 運輸委員会 第7号(1954/02/06、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 運輸省といたしましては、陸海空ともに一体となつて、日本の交通網というものがりつぱに運営されることが望しく、またそういうことを絶しず今頭に置いておかなければならぬと考えております。それでどの点につきましても同様な注意と熱意とをもつてこの仕事に当つておりますが、船の問題で融資関係――外航船関係でありますが、融資の面とか、あるいは昨年から始まりました利子補給とかいうものが、来年度は平年化するものでありますから、利子の補給も多くなり、それから融資は、本年よりは来年は全般の比布が下つたのでございますが、きのうもいろいろ申し上げましたように海運の、特にこれは世界の競争という面、それによつて……

第19回国会 運輸委員会 第8号(1954/02/09、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまから国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。  日本国有鉄道は、さきの仲裁裁定に基く従事員の給与ベース改訂による経費増、輸送量増加に伴う経費増及び減価償却費等の増額をはかりたい等の必要から、旅客運賃等を約一五%値上げしてほしいとの運賃改訂の申請をして来たのであります。  しかし運輸省といたしましては、現在の経済情勢を勘案いたしまして、国民生活に及ぼす影響を最小限度にとどめたい意向から、三等旅客運賃、料金はすえ置くこととし、一、二等旅客運賃、料金についてのみ現在含まれている通行税額を外わくにする程度の値上げはやむを得ないものと考えまして、運輸審議……

第19回国会 運輸委員会 第9号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○石井説明員 ただいまのお尋ねは連絡社線の分でございますか、通運事業者の分でございましようか。
【次の発言】 ちよつと材料を持ち合せておりませんので、たいへん恐縮に存じますが、正確な額は追つて調べて御報告いたしますが、大体その程度の額、であると承知しております。
【次の発言】 連絡社線の料金が遅れておりますのは、私鉄などは、大都会の電鉄は別として、地方の蒸気を使用しておるような私鉄ば、相当経営がむずかしいという状態で、経営困難のために順次滞納が生じて来たということはお説の通りだと思うのでございますが、これに対しまして私どもの方は、できるだけこれを督促いたしますが、同時にその会社の経常状態とにら……

第19回国会 運輸委員会 第10号(1954/02/11、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 国鉄の経営形態をどういうふうにするか、今のままでいいかという問題は、この前の議会のときからも皆さん方とここでお話合いした問題でございます。せつかくの今のような体制ができたのでありまするから、私どもはこれを何とかしてりつぱにもり立てることができないかということが、第一番に頭に出て来る問題でございますが、これがなかなか思うように、これで一応いいのだという形になつてない証拠は、ほとんど毎度々々法規を改めなくちやならないというような問題が出ておる。このくらい法律をかえているものはあまりほかに例がないかもわからぬというくらいに、毎議会これの改正が行われておるということは、どうもまだ物足り……

第19回国会 運輸委員会 第12号(1954/02/16、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 気象業務全体につきまして私の考えは、昨年の災害でわれわれが気象方面から報告を聞く範囲においては、判断もできないようなひどい状態が各地に起りました。この場合私は気象台長にも、これをあらかじめ知るような方法は、科学的にもないものか、また実際的には、今の程度ではどうやるのかというようなこと等も、いろいろ聞いたことがあつたのでありますが、まだ十分にはわからないが、相当な設備をすれば、もう少しいろいろな情勢がわかるはずだというようなことが、大体の結論でございました。それで災害問題につきまして、国会の方でも、気象観測に力を入れるべきだという声が出ました。私ども全然同感でありまして、その問題……

第19回国会 運輸委員会 第13号(1954/02/18、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 金額は海運局長から申し上げますが、こういうふうな方法をとられましたのは、政府の予算の断からいたしまして利子が非常にたくさんになつたのは、二十九年度は全年度支払うことになりますので、二十八年度の予算よりは非常に多く市中銀行の利子補給がふえるのでございます。開銀といたしましては、六分五厘にしておく。一般に外航船は六分五厘にするが、実際上の能力は三分五厘であるから、それをまず払わしめる。そうして時を待つ。平たく言いますと出世払いということになりますが、それではいつ払えるかという問題は、来年とか再来年とかいうはつきりしたことは申し上げかねます。また船は十年目にブームが来るというようなこ……

第19回国会 運輸委員会 第18号(1954/03/01、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 国有鉄道の運賃値上げは、鉄道当局といたしましては、各等とも上げたい、それによつていろいろの施設の改善その他の仕事をやつて行きたいというのが初めの念願でありましたが、本年はできる限りのものを値上げさせない、低物価政策の線に沿うためにしんぼうできる限りのものをしんぼうしてもらうということで、この程度にとどめたのであります。従つて公共性のゆたかでありまする地方鉄道におきましても、値上げということは原則的には私どもは反対でございます。個個の場合が出て参りまして、その個々の場合に応じて、あるいは一部的な値上げを認める場合等があるかもわかりませんけれども、それは原則的の問題ではないと思つて……

第19回国会 運輸委員会 第20号(1954/03/03、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま提案されました港域法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明いたします。  この法律案は、港湾事情の変化に伴い、港の区域が実情に沿わなくなつたものを改める等の必要が生じておりますので、港域法の別表の一部を改正しようとするものであります。  次に改正を必要とするおもな事情を述べますと、第一に、水路の浚渫、港湾工事の進展等に伴い、港湾事情が変化し、港域が著しく実情に沿わなくなつたため、これを変更する必要のある港が生じたことであります。  第二に、互いに隣接する港の境界が、これらの港を管理する地方公共団体の地先水面の境界線と一致していないため、特に不都合を生じて……

第19回国会 運輸委員会 第23号(1954/03/17、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま上程されました航空法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明いたします。  航空法は戦後七年有余の空白期間を経て、一昨年七月に制定公布された法律でありますが、その後一年有半の間における同法運用の実績に徴し、航空機の耐空証明、航空従事者、飛行場、外国人国際航空運送事業等に関する規定につき、それぞれ実体に適合するよう所要の改正をする必要が生じたのであります。なかんずく外国人国際航空運送事業につきましては、各国との航空協定の内容が明らかとなつた今日、相互主義の原則に従い、これに対し適当かつ十分な規制を加える必要が痛感されるに至つたのであります。以上がこの法律……

第19回国会 運輸委員会 第26号(1954/03/23、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 港湾法の一部を改正する法律案につきまして提案理由及びその概要を御説明申し上げます。  港湾法が制定されて以来二回にわたつて部分的な改正を加えたのでありますが、制定の当時においては予想されなかつた法律運用上の不備、欠陥がその施行に伴て表面に現われて来ましたので、港湾法の規定の不備を補うため所要の改正を施すことが必要となつたのであります。  改正の第一の点は、港務局の業務についてであります。港務局は関係地方公共団体によつて組織される港湾の共同管理形態でありますが、業務の実施に関する規定が不備なために、港務局の業務の遂行に円滑を欠く結果を招いているのであります。従つて港務局の業務の遂……

第19回国会 運輸委員会 第28号(1954/03/27、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま提案になりました船舶職員法等の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  現行船舶職員法は第十回国会において画期的な大改正を加えられましたが、その際できる限り円滑に、法の完全実施をはかるため、経過規定を設け、船舶職員の資格についての緩和措置等を講じた次第であります。その後水産業界の発展に伴う新情勢に適応するため、遠洋かつおまぐろ漁業の用に供する船舶についての船舶職員法の臨時特例に関する法律が今般国会を通過制定され、遠洋かつおまぐろ漁業の用に供する船舶における船舶職員の充足難は、一応解決されることとなつたのでありますが、なお遠洋かつお・まぐろ漁業以外につきまし……

第19回国会 運輸委員会 第32号(1954/04/20、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま提案になりました日本国との平和条約の効力発生及び日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定の実施に伴う通路運送法等の特例に関する法律等の一部を改正する法律案の提案理由及び概要について御説明申し上げます。  ただいま国会に提案されております日本国における国際連合の軍隊の地位に関する協定は、日本国内にある国際連合の軍隊に関し、日米安全保障条約により日本国に駐留する米合衆国の軍隊に関して与えられている待遇と同程度の待遇を与えることを原則としておりますので、この原則に基き、法律案におきましては、国際連合の軍隊に関する道路運送法、道路運送車両法、水先法及び航空……

第19回国会 運輸委員会 第37号(1954/05/14、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 この問題につきまして、特に農林大臣、外務大臣と話合いをしたことはないのでございますが、ふだんの問題といたしまして、今お話のありましたように、海上保安庁が自分の責任において出漁船その他の船につきまして、それの安全を期し、保護の任に当つておるということがわれわれの日常の仕事でございます。問題が起り得る事態であることは事実でございます。そういうことにつきましては、出漁の範囲その他につきましては農林省においてこれを十分拿捕等の問題の起らないように警戒をいたしておるわけでございまして、この問題が起らなくても、絶えずこういうことにつきましてわれわれの方と外務省なり農林省と緊密な連絡をとらな……

第19回国会 運輸委員会 第42号(1954/10/01、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 このたびの洞爺丸の事件は、またそのほか数隻の連絡船が沈没した問題は、まことに残念千万のことでございます。政府といたしましても遺憾この上なく、遭難者の方々に深甚の敬意と弔意を表しておる次第でございます。私は政府から派遣せられまして、二十七日に東京を出まして、二十八日の朝函館の現地に参りまして、弔問、慰問、現地の視察、事情の聴取というようなことをやりまして、二十九日にこちらに帰つて参りました。死亡者の方々、またその御遺族、負傷者の人たちを見まするにつけましても、こういう災害が再び起らないように、政府といたしましても、国鉄当局と力を合せまして、万全の策を講じなければならないということ……

第19回国会 運輸委員会 第43号(1954/10/19、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 まことにお説の通りでございまして、金銭をもつてかえがたき問題でございますが、どういたしましてもいろいろな災害との関係もございますので、先ほどのような決定を発表したわけであります。しかし今後の遺族の方々の生活問題についても、できるだけの考慮を払い、お手伝いをすべきものだという話が私ども間にも出ております。これが現状であり、また当の仕事をやつております国鉄においてできるだけのことをしようということで、寄り寄り話をしているようでございます。そうやつて遺族の方々に少しでもお手助けができればたいへんけつこうだと思つて、それを推進し、また援助しているわけでございます。詳しくは総裁から申し上……

第19回国会 運輸委員会 第45号(1954/10/21、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 先日からの皆さん方のお話を承つて、またただいま臼井君のお話を通しまして、ああいう事件が起きたことは、三十何年間の無事な経験で今度も無事であつたろう、何らここに改むべきものもないというような状態ではないと私は思うのでございます。いろいろな点につきましてお話のありました点は、さつき長崎総裁がお答えいたしましたように、いろいろなところのものをこれから一層研究いたしまして、原因を探求してそれを直して行かなくてはならぬということは当然のことだと思つております。いろいろ御注意の点、また私どもの方でもいろいろ調べておる点につきまして、今後の青函連絡につきましての船の問題、運航の問題、あるいは……

第19回国会 運輸委員会 第47号(1954/10/25、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 船体の構造をこの際あらためて調査研究いたしまして、この次の船をつくる場合にどうするか、また今やつておりまする船をどう改造するかというような問題は、一番国民に、またあそこを通る人たちに安心感を与え、私どもも安心できる問題でございますので、先ほど申し上げましたように、運輸省内におきまして、この事件の調査委員会と別に、各方面のオーソリテイを集めまして、船体構造について、特に青函連絡船でございますが、それの研究をしてもらうということで、大体人選も終りまして、そこに今まで私どもの集めました情報を全部提供いたしまして、また現在のものを調べていただきまして、そうしてそこで次の問題について私ど……

第19回国会 決算委員会 第6号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 昨年度の予算を議せられました議会において初めて戦後船舶に対する利子補給の問題が現われたのでございます。それから二十八年度の予算を議せられるときにあたりまして、さらにこの利子補給の度が強化されたのでございます。この問題と、それから開発銀行の融資は、昨年度におきまして二百二十億の財政資金をもちまして、これで計画造船の政府の資金による計画を立て、その不足の分は市中銀行よりそれぞれ造船割当を受けた人が融資を受けたようなことになつておるのであります。来年度の予算には百八十五億円が政府融資として計上されておるのでございます。これが大体のところでございますが、いろいろ世上うわさに上つておりま……

第19回国会 決算委員会 第11号(1954/02/24、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 これは先ほど予算委員会でもどなたかからのお尋ねを受けたのでありまして、そのときもお答え申し上げたのでありますが、日はいつであつたか承知いたしませんが、そういう顔ぶれの人たちと一緒になつたことがあるように記憶いたしております。この間もそのことで話をいたしておつたのでありますが、保利農林大臣の名前が出ておるという話から、君、覚えておるかと私が聞きましたら、君と一緒だつたかなということで、君と一緒だつた、君は何かおそくやつて来て、それから君とちよつと話をしてすぐ帰つたということを覚えておる、そう言えばそういうこともあつたようだなということを話し合つたのであります。確かに行つた覚えがあ……

第19回国会 水産委員会 第38号(1954/10/07、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お尋ねでございますが、私どもは、そういう今のような金融関係の資金問題その他につきましては、この出題だけでなく全般的に実際の問題から考えますと、非常に金額が少くて、これでは思うように各方面の施設とか災害の復旧等にも、なかなか及ばぬものがあるということをいつも痛切に感じます。結局するところ、だんだんそういうものをせんじ詰めて行きますと、最後には、ないそでは振られぬという非常に情ない話のところにおちついてしまうのでありまして、私どもこんなことでいいかと言われますと、決していいと思つてないことは松田委員と同感でございます。何とかいたしまして、金庫その他の部面においての資金の充実というこ……

第19回国会 補助金等の臨時特例等に関する法律案特別委員会 第11号(1954/03/24、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えいたします。二十八年度分の開発銀行に対します利子補給は、もう御承知と思いますが、同行の外航船融資の昨年の八月十五日から九月三十日までの利子に対して、一分五厘を補給しようとするものでございますが、開銀の立場といたしまして、一分五厘の利子補給があるものという前提でそれを予算に入れまして、開発銀行の資金融資のわく内に入つておるのでございまして、これを今やめるということは、開発銀行としては、非常に迷惑な立場になると思うのでございます。先ほど三億円ほどだとおつしやいましたが、当初の案では三億円でありましたが、補正で一億円に減額されておりまして、利子の額は一億円余でございます。そうい……

第19回国会 法務委員会 第3号(1954/02/02、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 私の方の監督下にあります船会社に、ただいま法務大臣から申し上げましたような幾つかの事件が起つておるのでございますが、事件の内容は捜査中でございまして、全然私どもにはわかりません。私の方の関係といたしまして直接関係ありますのは、運輸省の官房長が、ただいまもお話のありましたように、今検察当局の取調べを受けておるのでございます。どういう内容でどういう状態かということも私どもは一向存じておりませんが、ただいま法務大臣の言われたような線の取調べだと思つております。この法務関係において今検察当局で調べられております壷井君の問題は、もう少し事件がはつきりいたしましたときに、しかるべく私どもは……

第19回国会 予算委員会 第3号(1954/02/03、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 国鉄は昨年鉄道会館問題で非常に世の批評の的になつたのでありますが、御承知のように会計検査院、行政管理庁の調べによりましても、少しく手ぬるいところはあつたが、大体において法律的には誤りはなかつたというように私ども承知いたしております。長崎総裁の話も出ましたが、総裁はその任におつて、そうして責任を持つてもつとりつば経営をして行くということに努力するが当然だと私は思つておるのでございます。それで、鉄道会館においても人事の刷新が行われました。そしてどうやつて進んで行くかということを次の重役陣において考慮中であると思います。また鉄道の内部におきましても、清新の気を入れる意味におきまして、……

第19回国会 予算委員会 第6号(1954/02/06、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 さつき監査の問題についてお言葉がありましたから、お答えをいたします。  監査制度は利子補給というものが法律化し具体化した後に設けられた制度でございます。それまではいろいろなこまかい問題について、会社の経理に立ち入つて報告をとり、実地監査等をすることができない建前だつたとわれわれは了承しております。利子補給法が出ましたので、それによつて私どもは監査をしつかりやりたい、こう思うのであります。御承知のように非常に人数は少うございます。定員の問題やいろいろありまして、その中でいろいろやりくりいたしまして現在は十五名ほどで報告をとり、それを調べておるわけでございます。だんだんやつておるう……

第19回国会 予算委員会 第9号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 移民を南米に送るための特別な船の整備を思い立ちましたのは、昨年でございます。昨年の五月にとりあえず貨物船二隻を改造いたしまして、それぞれ五百名を収容できる移民輸送用の貨客船をつくつたのでございます。次いで昨年の九月、二十八年度の外航船建造資金のわく内から移民船を一隻つくつております。これは定員が一千名でございますが、現在新造中でありまして、本年の五月には就航できるつもりでございます。御承知のように年二回半近く動くことができますので、これらによりまして、二十九年度は約四千五百名ぐらいの輸送能力を持つことになるのであります。ところが一方今度二十九年度の予算で移民の渡航費の貸付予算額……

第19回国会 予算委員会 第11号(1954/02/15、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えします。開銀では今度自分の利子を六分五厘まで外航船に対して下げるわけであります。ところが実際の海運界の状況を見ますと、本年度の予算できめられました通り三分五厘の線は守つてやらなければ競争に耐え得ない状態であるということは、一向かわりないのであります。逆に悪くなりつつあるのでございますから、その間の金を何とかしなければならないということなのであります。政府としては補助は出せないということでありますので、六分五厘と三分五厘の差の三分は開銀が利子の支払いを延期して待つ、実質上においては三分五厘だけ毎年支払う、そして経営状態がよくなつてくれば、平たい言葉で言えば、利子の延払いであ……

第19回国会 予算委員会 第12号(1954/02/16、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 東北線及び常盤線の電化問題については、ただいまお話のありましたように、非常に熱烈な希望が東北地方にあるのでございまして、ぜひこれは私どももやりたい問題でございますが、二十九年度の予算では東海道線並びに山手貨物線の電化の仕事をずつと進めて行くのがまず第一の問題になつておりますので、本格的に着手することはちよつと来年度はむずかしいのでございます。しかしできるだけ早い機会に仕事にかかりたいということを私どもも熱望いたしておりまして、来年度の終りごろからは何らかの形でこの両線に手をつけるような形に持つて行けるのではないかと思つて、せつかく今研究いたしております。御承知のように常盤線では……

第19回国会 予算委員会 第14号(1954/02/18、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 詳細にわたりますので、海運局長から御答弁いたさせます。
【次の発言】 政府の原案が最後に決定したものと違つておつたのは御承知の通りでございます。私どもが政府の原案を出しました後に三党の話合いが始まりまして、いろいろ、予算の問題について討議され、その一項目としてこの利子補給問題が取上げられ、利子補給の点について、もう少し利子補給を増さなければ世界の競争に耐え得ないということが三党の話合いによつて決定し、私どもの方にこの結果の活があつたのでございます。私どもといたしましては、昨年の補正予算のときに、市中銀行に対しまして利子補給の一部をやるということで始めたのでございまして、それでは……

第19回国会 予算委員会 第16号(1954/02/20、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 支那海方面の情勢は、お話の通りの状態でございまして、まことに遺憾なことでございます。私の方といたしましては、常時三隻の船を配置いたしまして、また水産庁の監視船とも連絡をとり、絶えず情勢を知りつつこれを漁船の方に連絡をいたしまして、拿捕されないように、また怪船の襲撃を受けないようにいたしておるのでございますけれども、本年に入りまして拿捕されたものがすでに四隻ございます。それから中共におります船は一ぱいも帰つて来ないのでありますが、人は、お話のように、随時帰つて来ております。帰つた者がどういうふうな思想動向にあるかということは、どの程度か私の方では詳しく調べることはできませんが、帰……

第19回国会 予算委員会 第17号(1954/02/22、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 私は、大野君が今いろいろ申されましたとほとんど同じような御答弁を申し上げるようなことになるのでありますが、私が有田君から百万円をもらつたということは絶対にありません。どういうところからそういう声が出たのか、私としてはふしぎに思うのでございます。有田君とは親しい、同じ党に属しておりまするから折衝は多くあります。ほかの同僚諸君と同じことでございます。それがこの問題に関連して有田君から百万円もらつたと言われるが、私自身がもらつてないのでありますから、このくらい私としてははつきりしておることはないと思う。そういたしますると、どこか何か間違つた話を基礎とされまして、いろいろなことを言われ……

第19回国会 予算委員会 第18号(1954/02/23、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えいたします。昨日は中曽根君の質問に対しまして私ははつきりと申し上げましたから、私の心境はおわかりだと思います。どういうところからそういうものが出て、そうしてどういう根拠でやられておるのか、中曽根君はあれほどはつきり言われましたが、中曽根君がその政治的責任をとられるものだと私は思つております。これに対しまして議会がどういうふうにこれを取扱つて行くか、議会の良識にまず私は信頼しておるわけであります。  それからもう一つは壷井官房長の問題が出ましたが、これは何度もお尋ねを受けまして、私の部下からそういうものを出しましたことは、私としてはなはだ遺憾に思つております。私といたしまし……

第19回国会 予算委員会 第19号(1954/02/26、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 いわゆる造船疑獄というものが進展しておるのはあなたのお話の通りでございます。私といたしましては、すみやかにこれらの内容がはつきりして、そうしてどういう状態であつて、どう進むべきかという状態がはつきりすることを待つておるわけでございます。それによりまして、私どもはどうするかという問題はその次の問題でございます。私どもは造船の必要ということを力説し、また今度の予算にも計画造船のために予算を掲げておるわけでございますが、この本体の仕事にどうあつたかということでありますれば、私自身が責任をとるべき問題だと思うのでありますが、本体の仕事でなくして、これに関連して何か怪しいものがあるという……

第19回国会 予算委員会 第22号(1954/03/03、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えいたします。お説の通りに私も思つておる一人でございますが、海運がこれから先ももつともつと伸びて行つてくれなければ、日本経済の自立の点から見ても、外貨獲得の面から見ても、ほつておける問題ではないということを、私どもも痛切に感ずるものでございます。それでこの行き方を、今までやつて参りました海運強化政策を続ける問題といたしまして、今度の予算に盛つておるように、本年は政府の融資は百八十億、従いまして、私どもの初めの予定は三十万トンの外航船をつくりたいと思つておりましたが、約二十万トンがつくれる計算になるわけでございます。しかし、市中銀行が政府資金の七割に対して三割というのを本年度……

第19回国会 予算委員会 第24号(1954/03/17、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えします。スクラップにしますE型船一隻大体千四百万円ぐらいという見当をつけております。
【次の発言】 私あまり古いお話で全然承知いたしておりません。海運局から詳しく申し上げます。
【次の発言】 お答えいたします。第十次の造船に対して、私、どもどういうふうにして資金を充足することができるかという問題で、先ごろからほとんど毎日のようにいろいろな関係の人たちに集まつていただいて聞いておりますが、御承知の通り市中銀行は非常に渋つております。昨年の幕ごろに市中銀行の人たちから書面をもつてであつたと思いますが、私どもに申出のあつたのは、第一番には担保力を市中銀行の方に多くつけてもらいた……

第19回国会 予算委員会 第25号(1954/03/18、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えいたします。参議院で木村さんからそういうふうなお話のあつたことを私もよく承知いたしております。数日前において木村さんに参議院でその問題を取上げてお話したことがあります。あれほど注意があつて、私どももこういうことで問題を起してならないという心持のもとに、これならば考え得る一番いい方法だろうと思うて私どもは計画造船をいろいろやつて来たのであるが、こういうふうな問題が起つたのははなはだ遺憾なことであるというふうなことを申し上げたのでございます。ただいまのお話の、二十五、六年ごろのいわゆる海運界の好況時代におきましてはそういうふうなたくさんの利益が上り、それを自己資本の方にまわす……

第19回国会 予算委員会 第26号(1954/03/19、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 それはABCDと名前を出してないのは、これは営業の機密で出してはぐあいが悪いということで、そういうことにいたしたのであります。
【次の発言】 どの程度まで私どもが守らなくちやならぬ機密であるか、私はつきりいたしませんが、まずそういうふうに了解いたしておつたわけでございます。なお相談いたしまして、この程度いいということになりましたらあらためて出すということにいたしたいと思います。
【次の発言】 海運局長からお答えいたさせます。

第19回国会 予算委員会 第28号(1954/04/13、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えします。この問題につきまして河野君からどつかの委員会で私の気持を聞かれた。私は私の名誉のために、議会の権威のために、必ずこの懲罰動議が成立して、そうしているくそこ調べをしてもらつて私の身の潔白はもちろんのこと、そういう発言をした人の処分をしてもらいたいということを念願いたしておりました。しかし今大野君が申しましたように、自由党では党の機関にかけて、その決議として動議取下げということになつたのであります。私自分一個の考えとしてはこれに喜んでおりません。しかし自由党の党員といたしまして党の決議に従つたというわけでございます。申すまでもなくこの動議の撤回というものは何かといえば……

第19回国会 労働委員会 第17号(1954/04/09、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 主として私のところに陳情に見えたりあるいは書類を送られたりしておりますのは、たとえば大阪、神戸、函館、そういうところの地方団体の役員の方並びに地方議会の人、商工会議所関係の方、または直接そういうところに働いておられます労務者関係の人、造船業というような直接の関係者でありますが、十次造船をなるべく早く、なるべく多くしてくれ、そうして自分たちのところにも必ず割当が来るように、またできればなるべく多くその地方に来て、その地方を潤すようにしてもらいたいということであります。これには一造船所の直接の従業員だけの問題ではなく、関連産業に従事する者が非常にたくさんな数である。たとえば神戸市の……

第20回国会 運輸委員会 第2号(1954/12/06、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 バスの通行を許可する場合におきまして、その許可を受けたバス業者が道路の使用権を持つという解釈になるか、そこを私自身よく存じませんが、使用権というようなものよりも、許可を受ければバスを連行させるという利益を得るというくらいのものじやないか、こういうふうに思つておるわけでございます。それでバス事業の許可をする場合におきましては、今お話のありましたように、許可さえすれば、あとは合理的にそれがよければ許可する、実際上に道路が使えようが、使えまいがかまわないというようなことでやつてはならぬと私どもは思うております。バスの通行を許可するということは、バスを通行させる、実際上に通行できなけれ……


27期(1955/02/27〜)

第26回国会 国土総合開発特別委員会 第6号(1957/03/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 私は、このたび、はからずも、川村北海道開発庁長官が病気のため引きこもっておりまするので、その間、同庁長官の事務代理を命ぜられました。北海道の事情につきましては、私は北海道へ何度も行ったことはございまするが、さてと申しますると、十分な知識もないものでございます。委員各位の練達なる方々の御協力と御指導によりまして、政府が従来から国の最も重要な施策の一つとして強力に推進して参りました北海道の開発に、私も努力を傾けていきたいと思っております。何とぞよろしくお願い申し上げます。  なお、当委員会に目下御審議を願っておりまする北海道開発公庫法の一部を改正する法律案、並びにききに継続審議にな……

第26回国会 国土総合開発特別委員会 第9号(1957/04/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 昨日総理からお答えいたしましたように、私もこの第二次五カ年計画はすみやかに閣議の決定という線に持っていきたいと考えております。御承知のように、第一次五カ年計画は閣議次定になっていないのでございます。はなはだ残念なことでありましたが、そういうようなことで、第一次は終ったのであります。第二次五カ年計画は、過去の五カ年の間にもいろいろ問題がありまして、予定通りいかなかったものもありますが、この五カ年の経過を参考にして、反省いたしまして、こしらえ上げ、今後どうあるべきかということをお示ししたのが、この第二次五カ年計画でありまして、これは予算が伴い得れば、必ずやその通りの成果を上げ得るも……

第26回国会 国土総合開発特別委員会 第10号(1957/04/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 私の方の開発第二次の計画は、きのうも申し上げました通り、今渡辺さんの言われた通りの心持で、経済企画庁の経済五カ年計画というものが改訂され、それに合せてちゃんと数字がそろった方がいいと私は思っております。そういたしますと、いつごろまでかかるだろうかということを長官に聞きますと、まず九月と思ってくれぬかということでありますので、それまでにどうしても早く私の方が出した方がいいかどうかという問題になりますと、三十二年度の予算はもう大体その第二次五カ年計画の大綱を含んでこしらえたのでありますし、一、ニヵ月を争ってやる必要もないじゃないか、全体と合せた方がよく、また、できたものがすぐひっく……

第26回国会 国土総合開発特別委員会 第11号(1957/04/05、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 大体同種の公庫では総裁ということになっております。だんだん資本も大きくなり、運営いたします資金もふえますと、それだけの店を広げたにふさわしい名前として、今までも大きいところでは総裁の名前がついておるのでありますから、これもそれと同格に扱うのだという心持をもって、総裁にした方がいいじゃないかと思います。それがいばって、商売の上に、あるいは貸し出しの上に、悪い影響を及ぼすとかいうような問題は、その総裁の人柄によりますので、理事長であっても、いばるのは理事長を看板にしていばるのでございます。どうか一つその辺で御了承願います。

第26回国会 国土総合開発特別委員会 第22号(1957/10/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ちょっとごあいさつ申し上げます。  先ごろの内閣改造で、私、北海道開発庁の長官を命ぜられました。その前に一度、しばらくの間、前国会で北海道開発庁長官の代理をいたしたことがありましたけれども、御縁をもちまして、今度は正式に北海道開発庁長官になりました。  私は、この仕事がどんなに大事なものであるかということは、十分自分で感じとっておるつもりでございましてできるだけの力をいたして、北海道の開発のために、私の任にある間、一生懸命やっていきたいと思います。かつまた、よく北海道に参りましても、北海道開発庁の長官は年じゅうよくかわるのだから、お前は少ししりを落ちつけてやれということを至ると……

第27回国会 国土総合開発特別委員会 第3号(1957/11/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 北海道の第二次五カ年計画は、三十二年から始まる五カ年間ということで、案をこしらえておるわけでございます。これは国の五カ年計画と調子を合せてきめたいということを、この前の国会で、私が代理で北海道を預かっておるときだと思いますが、宇田長官と一緒に、九月ころには国の方もできるのだから、国の五カ年計画に合せてということを申し上げたことを覚えております。いろいろな事情でだんだん延びて、非常に心急いでおりますが、なかなか思うにまかせぬ状態であります。いずれにいたしましても、年を越したくない、少くとも今月中にはおよその案が出て、来月の初めに岸総理大臣が旅行から帰ってくることになると思いますが……

第27回国会 内閣委員会 第9号(1957/11/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 岸総理が病気のために出席できませんので副総理であります私が岸総理にかわって、岸君の心持を受けてお伝えいたしたいと思います。
【次の発言】 先般示しました政府の見解は、共同声明と行政協定第二十四条との関係について回答したものでありまして、岸・アイクの共同声明によってもたらされまする効果について回答したものではないのであります。先般の共同声明で、行政協定第二十四条の場合に限らず、広く合衆国軍隊の日本における配備及び使用について協議の道が開かれることになったわけであるから、右の政府の見解と岸総理の前言との間には何の食い違いもないのであります。

第28回国会 決算委員会 第6号(1958/02/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 私が出席がはなはだおくれまして、皆さんに御迷惑をかけて恐縮でございました。午前中こちらへ出るつもりで待機いたしておりましたが、なかなかお呼び出しがないので、私ぜひ午前中に会わなくちゃならぬ人が一人ありましたものですから、自分だけで考えて、時間があるからよかろうと思って、用足しに参りました。帰って参りましたら休憩になっておるようなわけで、そのためにはなはだ皆さん方に御迷惑をかけて恐縮でございます。今後もっと連絡をつけておくようにいたしたいと思います。
【次の発言】 私は予算委員会で、予算委員会の方はきょうは用事はないので、決算委員会の方にあるそうだから、その方においで下さってけっ……

第28回国会 国土総合開発特別委員会 第3号(1958/02/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 今回提出いたしました北海道地下資源開発株式会社法案につきまして、その提案理由及び法律案の要旨について御説明申し上げます。  わが国が安定経済のもとで高い経済成長率を持続的に達成するためには、国内資源を最高度に開発、利用して、生産の拡充と自給度の向上をはからなければならないのは言うまでもございません。とりわけ北海道は、石炭、水銀、砂鉄、マンガン、クローム、石綿、重晶石、黒鉛等、各種の鉱物資源に富んでおりますので、これが開発を促進することは、産業の振興にきわめて重要な役割を果すものでございます。北海道の地下資源の開発を促進するためには、その調査が先行いたさねばならないのでありますが……

第28回国会 国土総合開発特別委員会 第4号(1958/02/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 第一次五カ年計画が昭和三十一年度で終りましたので、三十二年度から第二次五カ年計画を発足させるつもりでありまして、三十一年の夏に開発審議会で案をこしらえていただいたのでございます。ところが、この経過だけ申し上げますと、その計画は自立経済五カ年計画というものに合わせて運ぶつもりで、その方とにらみ合せて最後の決定をしようと思っておったのでありましたが、経済界の大きな変動がありましたので、国の長期経済計画は準備がおくれまして、だんだんと延びて、昨年三十二年の暮れに企画になって、ようやくそれが決定いたしましたために、これにのっとりまして、いろいろ北海道の独自の立場から、また検討を加えまし……

第28回国会 国土総合開発特別委員会 第5号(1958/03/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま渡邊君のお話の、北海道開発庁設置法の改正案、この内容は、当時、提案のときには熱意を持ってこれを提出したのは当然だと思うのでございますが、その後の情勢もいろいろ変り、また私が昨年しばらく北海道開発庁の長官代理をしておりましたときも、この問題は国会に一時ちょっと話の種になったことがあるのでございますけれども、私あまりこれには興味を持たない、これは非常に大きな立場から北海道の開発という点から見て、それほどプラスにはならない、もっと違う角度から考えるべきではないか、これは私の私見だということを申し上げたと覚えておるのでありますが、そのままの状態で今日になっておるのは御承知の通り……

第28回国会 国土総合開発特別委員会 第8号(1958/03/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 お話のようにこの地下資源開発会社は、年々論議されながら実現をしなかったのでございましたが、今度開発審議会の熱誠な御討議によって原案ができ、これによりまして私ども実現の折衝に当ったのでございますけれども、第一番目に、お話のようにこれは国がやるべきものであって、民間の資本を入れてやらすというのはおかしいんじゃないかという問題が論議された問題だったと思います。本来ならば、政府がどしどしこういうことをやっていくか、あるいは政府だけの力で公社的なものでも設けてやっていくかというようなことが、望ましいことであったかと思うのでございますが、この問題からだけ見ますと、わずかな金じゃないかという……

第28回国会 国土総合開発特別委員会 第9号(1958/04/01、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 さっきお話のあった洞爺丸事件は私が運輸大臣のときの事件でありますから、非常に責任も感じておるし、その仕事がどんどんできることを非常に期待し、またこれを一生懸命に熱望し、推しておる一員なんです。しかし、これは熱望だけじゃどうしてもでき上らない問題で、これはものの順序というものがだんだん出てくるわけなんでしょうが、これは鉄道の審議会にもその時分から盛んに持ち出して、いろいろ研究しております。各党各派の人が一生懸命になって、また党外の人もいろいろ加わって研究して、これはやらなくちゃならぬということだけは、みんな頭の中に出てきておるのです。さてこれが実際問題となると、非常にむずかしい調……

第28回国会 内閣委員会 第10号(1958/03/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 各省庁の行政機構につきましては、政府といたしましてできるだけ簡素、能率的であることに努力して、その膨張を抑制する方針を堅持しておるのでございますが、同時に行政機構はそのときどきの政治、経済、社会の事情のもとにおける諸般の施策や行政の実情に適合するように合理化せられていくべきものであることもまた論ずるまでもないことだと思います。今回の各省庁の設置法の改正は、一見いたしますると、非常に多量に出ておるために、非常な膨張をするように見えるのでございますが、その中には定員の改正を設置法で規定しておるものもありまして、そのための提案のものもありまするし、部長あるいは特別の職を次長あるいは部……

第28回国会 内閣委員会 第29号(1958/04/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 この問題は長年の問題でありまして、私が行政管理庁の仕事を引き受ける前から、たびたびこの国会においてもこの問題が論議されておったわけでございます。そのたびに何とかしたいというようなことを政府側はお答えしておったようでありますが、今度この問題を取り上げまして、何とかこれは解決しなければならない。そもそもこういうものができたことが非常におかしいわけでございますが、そのせんさくは一応よして、現実に六万の人が定員外にあって、今お話のように予算は一応とられておるというおかしな形を直すという問題について話し合ったのでありますが、これはどうしても根本的には公務員制度を改正して、そうしてはっきり……

第28回国会 農林水産委員会 第16号(1958/03/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 このたび、御承知のように赤城農林大臣がソビエトに漁業交渉のため全権として昨日出発いたしましたので、不肖私が留守の仕事をお預かり申すことになりました。私、農林行政についてははなはだ知識も乏しく、経験もないのでございます。皆さん方の御支援によって留守番を十分勤めたいと思っております。  昨日別れるとき赤城君に向いまして、君が日本の方を向いて心配しながら交渉するようでは困る、うしろの方は皆さん方の御支援を得てちゃんと留守をやっていくから、前の方を向いて一生懸命やってこいと言うてお別れをしたわけであります。  はなはだ至らぬ者でありまするが、どうぞ皆さん方の御支援によりまして、この議会……

第28回国会 農林水産委員会 第17号(1958/03/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 農山漁村の人たちに対しまして国民年金的な問題を考えるべきじゃないかというお話だと思います。これは農山漁村の人たちをどうやって老後も安心できてやっていけるかということに心持ちをいたさなくちゃならぬことは当然でございますが、私どもは農山漁村だけでなく、国民全体をそういう立場において考えるべきではないかということで、国民年金制度というものの構想を持っておる。これをどういうふうにしてやったらいいかということの創設準備を進める必要がありますので、社会保障制度審議会というものに今諮問をいたしておるところでございます。この答申を待ちまして国民全体の年金制度というものを一日も早く確立いたしたい……

第28回国会 農林水産委員会 第26号(1958/04/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 今回の雪害、凍霜害が予想以上に激しいものであることは、御報告のたびにだんだんひどくなる状態でございます。農家に対して御同情にたえないのでありますが、今鋭意その報告を集めることに努力いたしておりまして、報告がそろいまして検討いたしまして、一日も早く営農の資金等が出るように、これは言うまでもないことでありますが、私どもの仕事としてぜひやらなければならない、そしてもしこれについての予算の措置をとらなければならないものがありますれば、当然の問題といたしまして、予算措置を講ずるように努力をいたします。
【次の発言】 農林省の持っております金で手当が不足の場合においては、予備金の支出を求め……

第28回国会 予算委員会 第4号(1958/02/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま総理大臣がうお答えしたような次第でございますが、行管で取り扱いました定員外の職員の定員化の問題について少し補足して申し上げます。  これは数年来国会で何とかこの問題を解決せよということを言われ、また内閣の方でもこれを解決したいということを表明いたして参りました。私が行管の仕事を引き受けてこの問題に取り組みまして、いろいろ研究しまして、私の考えは、実は、これは一挙に解決すべきものでないか、そのためには公務員制度調査会の答申が出ているのでありますから、これに沿っての公務員制度各般にわたっての改正を行い、それによって六万人に上っておりまする定員外の人たちの処遇をしていく、ある……

第28回国会 予算委員会 第8号(1958/02/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えします。第二次五カ年計画が策定され、この間政府で決定になったのでありますが、今のお話では、北海道開発審議会において論議していただきましたものを根本的にひっくり返したようなお話に聞えましたが、北海道開発審議会で審議されたものを根本といたしまして、その趣旨を十分に生かしてこしらえ上げたものだ、そうして閣議の決定を得たのだと思います。ただ資金の面等におきまして、それから国家の持ち出す金の面におきまして、はっきりしたものを出しておりません。ただ資金は大よそこのくらい巨視的に見れば要るということにしておりますのは、これは五カ年のうちにいろんな変遷もありましょうが、その間に一番北海道……

第28回国会 予算委員会 第11号(1958/02/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 この問題は一律には判断できない問題と思うのでありますが、私は国会議員がそういう国と直接契約をするような会社の責任者になっている場合、これは原則としてその人その人の責任で考えて、それが適当であるやいなやということは、最も良識の発達している国会議員でありますから、その人の考え方できめるべきものだというふうに了承しておりますし、また政府の側から申しますと、国家に関します仕事の請負等を頼む場合には、御承知のように原則は競争入札であります。その場合においてその資格等がはっきりいたしておりまして、皆の大っぴらに見ている中でやることでございますから、これらについて私は今までいろいろな問題につ……

第28回国会 予算委員会 第13号(1958/02/27、27期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 結論から申し上げますと、行政管理庁は存続すべきものだと思っております。行政管理庁の仕事は、御承知のように、行政の組織その他一般のことをやります局、統計の問題を扱う局、それから監察をする局、この三つの局に分れております。一番問題にされますのは、最後に申し上げました監察の面だと思うのでありますが、これは過去七年間にわたりまして、この役所ができて仕事をやってきたのでありますが、それには相当の成績を上げ、これから先も上げ得るものだと思うております。
【次の発言】 行政監察を始めまして約七年間、その間に取り上げまして監察いたしました数が、項目別にいたしまして百二十一件でございまして、これ……

第28回国会 予算委員会 第14号(1958/02/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えいたします。閣において話し合いましたことは、部落の改善をする、そうして同和政策に移行していくようなことで、その政策を実行に移すためには、強力になるべく早くそういう問題の解決の方途を講ずべきだというような申し合せをいたしました。私どもの内閣としての考えは、ただいま大蔵大臣も申しましたが、特殊な地帯が日本にあるというのは非常に残念なことでありますが、現実にそういうところの不自由な困っておられる方々がある、こういう方々の問題をできるだけ早く総合的に話し合って解決する道はなかろうかというようなことも話し合っているわけであります。

第28回国会 予算委員会 第18号(1958/03/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 予算の補正の必要はないかというお話については、今大蔵大臣が申し上げた通りでございますが、私どもが調整資金を二十億増した、この補正でいって、ほんとうに糸価の維持ができるのかという問題であると思いますが、今までの経過をずっと見まして、私どもは、この二十億をさらに追加いたしまして四十億にすれば、これで大体系価を維持することができると思います。もしこれができないような場合におきましては、またさらに今後適当な手段をとりたいと思っております。そして糸価はぜひ維持していくという方針であります。


28期(1958/05/22〜)

第35回国会 商工委員会 第1号(1960/07/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 石井光次郎でございます。このたび、はからずも通商産業大臣を拝命いたしました。皆さん方と一緒に通産行政についていろいろお話し合いをいたし、りっぱな通産行政を立てていくということに懸命の努力をいたしたいと思っております。世の中がだんだん変わりまして、私が第一回吉田内閣の商工大臣をした時分とは、通産関係の仕事の範囲も深さもいろいろ変わってきておることを、おぼろげながらは承知しておりますけれども、自分で今度入りますと、一年生の心持で勉強しなければならぬことばかりだと思います。一生懸命通常国会までには勉強いたしておきますが、今度は関係いたしまする問題につきましては、皆さん方にいろいろと御……

第35回国会 商工委員会 第2号(1960/07/21、28期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま附帯決議を拝聴いたしまして、政府といたしましてはこの御趣旨に沿いまして、ぜひ来年の九月までの間に、御期待に沿うような扱いにいたしたいと思っております。

第35回国会 商工委員会 第4号(1960/09/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 次の臨時国会というわけにいくまいと思いますが、通常国会に出すつもりで、今検討いたしております。
【次の発言】 ただいまのお答えをいたします。  ちょうど今月の末が任期になっておりますので、任期になった人はどうするかということをその機会に考えるのが当然でございまして、今のようなお話のあるなしにかかわらず、私といたしましては、このままでよいのかあるいはこの際かえるかということを考えなくてはならぬと思うのでございます。諸般の事情を十分考慮をいたしまして、これは私が任命権者のようですから、しかるべくやっていきたいと思っております。

第35回国会 大蔵委員会 第5号(1960/09/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 先ごろモスクワの日本見本市に行きました機会に、関係の人たちといろいろ御相談をいたしまして、最後にミコヤン第一副首相とお目にかかって、両国の貿易関係の問題を話合ったのであります。見本市が非常に成功するように見えた最初のころでございましたが、これは百万人の人がこれを見て、初めて日本の経済がどんなものであるかということをよく認識する機会を得たと思ったのであります。出ておるものも非常にりっぱなものであるし、われわれはこういうものを通して日本の工業力というものを新たに認識する。ことしの三月から開かれております長期貿易協定、これによってまず年間およそ七千万ドル程度の往復出入りが予想されてお……

第36回国会 予算委員会 第1号(1960/10/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 今、日本の目内において、石油の使用里は約千五百万トンでございますが、だんだんこれがふえていきまして、今申しましたように、何年か近いときに、三千万トンぐらいになる。そういうときに、アラビア石油という問題、それからソビエトからの輸入の問題等々、いろいろな問題がここに起こってくると思うのであります。アラビア石油の問題は、今度はまだわずかでございまして、ためしにこうだああだというような話をいたしておる程度でございまして、最後的なものにはまだ至っていない状態でございます。これからいろいろな問題が複雑になってくると思いますので、十分間違いないような判断をして、そうしてこれに処していくように……


30期(1963/11/21〜)

第49回国会 法務委員会 第1号(1965/08/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま御紹介にあずかった石井光次郎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  今度、はからずも法務大臣の重大な職責をになうことになりました。御承知のように、法務省の仕事につきましては、従来全く私は無経験でございますので、法務委員会の皆様方の格段の御協力をお願いいたしたいところであります。  なお、この機会に、就任にあたりましての私の心持ちを、ごあいさつがわりに少しく申し上げたいと思うのでございます。  まず第一に、国家の法秩序を維持して平和な国民生活を確保することは、あらゆる国政の根本であることは申すまでも一ないことでございますので、法を尊重する精神をさらに徹底させるた……

第49回国会 法務委員会 第2号(1965/08/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 今度の参議院選挙の違反事犯につきましては、厳正なる態度をもってこれに向かうように検察当局に特に指令をいたしまして、いまその方針に従って検討を行なって、まだ終了いたさないのでございますが、その中で、お尋ねの小林章、岡村文四郎、この両人に関連いたしましての選挙違反事項というのは非常に広範にわたっておりまして、まだ完全に調べ上がっている状態ではありませんが、たくさん全国であがりました中でも一番目立った存在だと思うのでございます。その内容につきましては、まだはっきりしない点も多々あると思いまするが、いままでわかっておりまして、申し上げ得る点につきましては詳しく刑事局長から申し上げさせる……

第49回国会 法務委員会 第3号(1965/08/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 人権擁護の仕事がどんなに重大であるかということは、私同感でございます。仕事の量がだんだんふえておることは、この人権擁護の仕事が国民全般にわかって、そうしてその申し出があった数がふえておるということが、一つの大きな原因だと思うのでございます。それに対応するいき方は、いかにもいま御説のとおりでございます。この間からいろいろな話を聞いておりまして、まことに寒々とした思いをいたしておるわけでございます。これは何とかしなくちゃならない。たくさん問題を法務省は持っておるわけでございますが、その最も大きな問題の一つだと思うております。心してやっていきたいと思うております。

第49回国会 予算委員会 第4号(1965/08/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまおっしゃったような事件が発生して、非常に遺憾なことでございました。海上保安庁の要請によりまして、アリゾナ号の日本における、これの業務を担当しております店を通しまして、任意出頭を求めていろいろな事情を聞きたいということを申し出ました。これに対しまして、アリゾナ号がこれに応じまして日本の港に入りまして、参考人としていろいろ日本側で聞きたいことを、できるだけ証拠の収集あるいは前後の事情の聞き取りについて協力をしてくれたのは事実でございます。そうして、そのまま出ていきました。そのときどう言うたか知りませんが、事実上あなたのおっしゃるようにして、管轄権は日本にないということで行っ……

第49回国会 予算委員会 第5号(1965/08/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答え申し上げます。  事、詳細にわたってお答えしたほうがいいと思いますから、当該局長にお答えさせます。

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第2号(1965/10/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 日本国に居住する大韓民国国民の法的地位及び待遇に関する日本国と大韓民国との間の協定の実施に伴う出入国管理特別法案について、その提案の理由を説明いたします。  日韓両国の友好関係を増進するためには、長年にわたりわが国に居住している大韓民国国民にわが社会秩序のもとで安定した生活を営むことができるようにする必要があります。このような観点から、日韓協定の一つといたしまして、日本国に居住する大韓民国国民の法的地位及び待遇に関する日本国と大韓民国との間の協定が締結されたのであります。  この法律案は、右の協定を誠実に履行するために必要となる永住許可、退去強制等について出入国管理令の特別規定……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第4号(1965/10/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えいたします。  在日朝鮮人の三十九年度の現在数は、終戦前から居住していた者及びその子を含めまして五十九万九千人余りでございます。なおそのころ現在で、戦後入国した者が約二万人あるわけでございます。これは永住の請求の資格のない人でございます。(「委員長、声が小さくてよく聞こえない」と呼び、その他発言する者あり)また法的地位ができるようになりましたならばどういうことになるかという問題に対しましては、この問題ができましたらどのぐらい在日朝鮮人がだんだんふえていくか、あるいは減っていくかという問題等につきましては、まだ検討をやってみなければわからないのでございますけれども、相当生活……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第5号(1965/10/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 これは北のほうの朝鮮と貿易関係に関連しての話でございます。この貿易関係はだんだんとこのごろ変わってまいりまして、だいぶ北朝鮮と日本との間の貿易が行なわれておるわけでございます。それには人の往復が伴いたいのでございまするが、なかなか思うにまかせぬというのが業者の不満でございます。それに関連しての賛同でございます。いままでは北朝鮮から日本に入ることは、一切どの方面でも許されてないのでございます。そうしてスポーツ関係において特別な場合だけ許すというので、昨年のオリンピックの場合に特例をもって許されたという以外はないのでございまするが、情勢の変化によって、だんだん許されてもいいものもあ……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第7号(1965/10/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 昭和四十年の一月末の現在でございますが、朝鮮と記載しておる者が三十四が九千四百七名、韓国と記載しておる者が二十三万七十二名でございます。
【次の発言】 このごろずっと朝鮮の国籍欄から見ますると、朝鮮の名前のところから韓国というふうに変わった数がだんだんとふえておるのでございます。ということは、朝鮮の数がだんだん減りまして、韓国の数が自然にふえておるという状態でございます。これからだんだんふえていくことは確かだろうと思いまするが、どのくらいになりまするか、これはやってみないとちょっと見当つきませんでございます。相当ふえるだろうと思っております。

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第10号(1965/11/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 二十七年の平和条約発効のころに失ったと思っております。
【次の発言】 平和条約発効の日が三十七年の四月二十八日でございますから、その日から日本の国籍を失ったわけでございます。
【次の発言】 日本から見ますれば日本の国籍だけでございます。
【次の発言】 政府委員でお答えいたさせます。
【次の発言】 ただいま私が答えましたように、当時から日本国籍であったわけでございます。それから、いまから振り返ってみますると、客観的に見ますると三つのものがあったように見えるということでようございます。
【次の発言】 それは分かれておりません。いま詳しく政府委員から説明します。

第51回国会 外務委員会 第7号(1966/03/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 よくお話はわかりました。この問題は、この願いが出ましたときからずっと研究を続けてまいっております。中共から日本へ、日本から中共へという人の往復が、いまお話しのように、文化、経済等に及んでたくさんな人が行ったり来たりしている。経済、文化において特に非常な発展をし、また時々交流をしておるという状態でございます。スポーツ面においてもそうでございます。というようなことでございますので、今度の問題にかかる前におきましても、昨年の夏ごろ政治家の見える場合においても、私はできるだけ寛大な入国処置をとるような方針でやりましたけれども、今度の場合においても偏見ない態度で臨む、そういう気持ちを持っ……

第51回国会 建設委員会 第1号(1965/12/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えいたします。  私は、まず、この法案ができることをたいへん喜んでおる一員でございまして、かつこの法案がこの規定のとおりにりっぱに行なわれると申しますか、遂行されて、そして古都が保存されることが一番大事なことだと思うておるわけでございます。私は、罰則が適用されるというようなことがあってはならないと実は思うておる一員でございます。第八条の第一項に、指定された特別地区内においてこれこれの仕事をする場合には、知事の許可をあらかじめ受けなくちゃならぬということが書いてございます。これを厳重にやっていけば、私は、私のほうの問題が、十万円が五万円であろうと一万円であろうと、罰則はなくて……

第51回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号(1966/04/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまお尋ねの問題でございますが、この問題は、何度も前から国会においてお尋ねを受けた問題でございます。そのたびに私はお答えしておったのでございますが、この告発が行なわれまして以来、新潟の検事当局におきましては、鋭意この問題の証拠を集め、各方面の調査に従事いたしまして、いままで時を費やしまして、あまり長くかかるというので、何かその間においていろいろあるのではないかとさえ言われたのでございますが、それほどたくさんの人がこれに関係をいたし、その間にいろいろ発言もさまざまにあったりするようなこともあったようでございまして、取り調べに時間を要し、またそれに補充的な取り調べの必要も起こっ……

第51回国会 法務委員会 第2号(1965/12/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案及び検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案について、その趣旨を便宜一括して説明いたします。  政府は、人事院勧告の趣旨にかんがみまして、一般の政府職員の給与を改善する必要を認め、今国会に一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案及び特別職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を提出いたしましたことは、御承知のとおりであります。そこで、裁判官及び検察官につきましても、一般の政府職員の例に準じて、その給与を改善する措置を講ずるため、この両法律案を提出した次第でございます。  改正の要点は、裁判官の報酬等に関……

第51回国会 法務委員会 第3号(1965/12/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまお話しになりました来年度予算の問題に関連して、法務省の予算がいかに少ないかという問題、これは私もかねてからそういう感があるのでございますが、中に入ってみますと、もっと予算をつけてもらってもいいのではないかと思うものがたくさんあるわけでございまして、今度の予算の要求にいたしましても、非常につつましやかな要求と申しますか、非常に遠慮深い要求のように思うのでございます。大蔵省のほうと申しますか、政府の方針が、今度は収入が非常に詰まっておるという状態で、支出をできるだけ控えるというような心持ちもありますので、それの心持ちを含んだ点もあることでございますが、しかし、やらなければな……

第51回国会 法務委員会 第6号(1966/02/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 本日は、今年初めての法務委員会でありますので、法務行政につきまして、私の心持ちを少しく申し上げてみたいと思うのでございます。  私は法務大臣に就任いたしまして以来、約半年を経過いたしましたのでございます。その間、ようやく法務行政の大綱につきまして、認識と理解とを深めることができたと存じております。今後はその上に立って、法務行政の全般にわたり、一そう職責の完遂に努力を続ける覚悟でありまするが、以下、当面する二、三の点につきまして申し述べたいと思います。  まず第一は、公務に従事いたしまする者の綱紀の粛正についてでございます。この点は、私が就任にあたりまして、当委員会で申し述べたと……

第51回国会 法務委員会 第9号(1966/02/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 裁判所法及び裁判所職員定員法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を説明いたします。  まず、裁判所法の一部を改正しようとする点でありまするが、これは、新たに地方裁判所に、特殊の事件につきまして、裁判官の命を受けて事件の審理及び裁判に関して必要な調査をつかさどる裁判所調査官を置こうとするものでございます。  御承知のとおり、現行裁判所法上、裁判所調査官は、最高裁判所及び高等裁判所にのみ置かれ、地方裁判所には置かれておりません。ところで、地方裁判所におきましては、近年、工業所有権に関する事件及び租税に関する事件は、その受理件数も相当数にのぼっております上に、その審理期間も他……

第51回国会 法務委員会 第11号(1966/03/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 本件の被疑者たちの学生であるという身分を特に考慮いたしまして、それは十分頭に入れておるわけでございます。拘留中の者はもちろんでございますが、在宅扱いの者などもあわせまして、全員の扱いにつきまして十分な調査の上に注意をいたし、慎重にやりまして、適切な処置をするように今後気をつけてまいりたいと思います。

第51回国会 法務委員会 第15号(1966/03/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 途中から伺いましたが、どうも役所風を吹かすということが問題のようでございます。裁判所のほうといたしましても、法務省の関係でも、どうもえてしてそういうことを言われやすい性質の役所でございますから、特に注意しなければならぬのでございますが、本省からいたしまして実にいかつい建物でございます。あの中に入ってくると、二度と来るところじゃない、ちょっとこわいような気がいたしますと、私の選挙区の者が来てそう私に申しておりましたが、たぶんそうだろうと思います。私どもはそれほどまでには思わないけれども、一般の人は近づきにくいところだという感じを持つわけでございますが、一そう中で働く者は気を配らな……

第51回国会 法務委員会 第17号(1966/03/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまお話しのように、最高裁の判事と検事総長は、その職責のぐあいにおきまして、その大きさと申しますか、大体同じようなものだということで扱ってきておったと思うのであります。そのとおりに私ども思うておるわけでございます。このたびこの最高裁の判事の退職金の問題が大きく躍進したと申しますか、多額のものを出していただきたいという法案を提出いたしましたのは、最高裁の判事の任用等につきまして、また最高裁の判事というものの地位をりっぱに確保していくというような立場から考えまして、どうしてもこういうふうにせざるを得ぬじゃないかということを私ども考えまして、これに賛成したわけでございます。  そ……

第51回国会 法務委員会 第18号(1966/03/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、御趣旨を尊重いたしまして、できるだけ早い機会に何らかの適切な施策を講じまするように、鋭意検討を行なう所存でございます。ありがとうございました。

第51回国会 法務委員会 第20号(1966/03/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 商法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を説明いたします。  この法律案は、現下の経済情勢にかんがみまして、株式会社の運営の安定をはかり、株式の譲渡の手続を合理化し、さらに株式会社の資金調達の方法を容易に、かつ適正にする等のため早急に改正を要する事項について、府法の一部を改正しようとするものでございます。  次に、この法律案の要点について申し上げます。  第一に、株式の譲渡につき取締役会の承認を要する旨を定款で定めることができることとし、株式会社の運営の安定をはかるとともに、株式の譲渡を取締役会が承認しない場合には、他にその株式を買い受けるべき者を指定しなければならな……

第51回国会 法務委員会 第21号(1966/03/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 借地法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明いたします。  最近における土地及び建物の利用の実情を見ますと、借地借家に関する紛争が相当多数にのぼっております。これは、一面においては、宅地及び住宅などの社会的経済的事情によるものでありますが、他面においては、土地及び建物の利用に関する現行の法律制度上、当事者間の利益を調整し、紛争の発生を予防する面において、なお十分でない点があることにもよるものと考えられます。したがいまして、借地借家に関する紛争を未然に防止してその安定をはかるとともに、土地及び建物の合理的利用を促進するためには、社会的経済的条件の改善に待つだけで……

第51回国会 法務委員会 第23号(1966/04/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま横山さんのお尋ねの点、私どもも一日も早く、いままでに出してしまいたかったのでございますが、まだ打ち合わせが政府部内で終わらないものでございまして、気はせいているわけでございますが、仰せのように期日もだんだん迫りますから、ぜひ出す以上は期間内に上げていただくようにしなければならない、できるだけ急いで早く出すものなら出すようにまとめよということを、実は先週末もそんな話をしたところでございます。急いで仕事をいたします。
【次の発言】 まだいつということは、はっきりしたことは申し上げられませんが、一日でも早くというつもりで実はせき立てているわけでございます。間に合わないようなと……

第51回国会 法務委員会 第24号(1966/04/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 刑法の一部を改正する法律案について、その趣旨を説明いたします。  今次の刑法の一部を改正する法律案は、最近における交通事犯の実情等にかんがみ、刑法第四十五条後段の併合罪となる罪の範囲を禁錮以上の刑に処する確定裁判があった罪とその裁判確定前に犯された罪とに限ることとするとともに、同法第二百十一条の罪の法定刑に五年以下の懲役刑を加え、かつ、その禁錮刑の長期を現行法の三年から五年に引き上げようとするものであります。  まず、刑法第四十五条後段の改正についてでありますが、近時道路交通法違反事件は急激な増加を示しております。たとえば、昭和三十九年に全国第一審裁判所において有罪の告知を受け……

第51回国会 法務委員会 第26号(1966/04/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま横山さんからお話がありましたとおりのことを私はお答え申し上げました。そしてそのとおりに行なわれたと信じておるわけでございます。ただいまのお尋ねの、どういうふうにしてそういう決定をしたかという問題につきましては、この事件が選挙運動報酬の授受で行なわれたものと断定することは、この金の授受を決定するには証拠が不十分であり、そして公訴を提起してこれを維持するに足るだけの証拠がないとの結論に達したのでございます。そういたしまして、嫌疑不十分という理由で不起訴処分にしたのでございます。これが今度の事件の始末でございます。これがどういうわけでそういうふうにしたかということのお話は、で……

第51回国会 法務委員会 第28号(1966/04/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 さっきから話し合いを、承っておるのでありますが、裁判所の決定を待つには四十四日もかかる、その間にどうでもこうでも金が要る場合どうするのだ、話し合いができればいいじゃないかというのが政府側の答弁でございます。まあ私は聞きながら、自分のほうが出しておるのに言うのはおかしいようですが、こういう問題で、どうにもこうにも金が要るというような状態になってきたら、私は当時者間において売買価格の話し合いができないことはないだろう、こういうふうに思うのです。あなたは、できないからどうするのだ、それを考えておかないのは不親切じゃないかと言われますが、そういう道があって、それがどうしてもきかないとい……

第51回国会 法務委員会 第29号(1966/04/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 私から特にわざわざ申すこともないくらいなはっきりした問題だと思うのですが、労働問題に関してのいろいろな行動につきましては、私どもは非常に公平な立場でものを扱うべきものだと思っております。労使双方に対しまして、公平な立場で見ていく、したがいまして、一方に偏するような扱いをすることは絶対にない、また、あってはならない、これが当然のあり方でございます。そういうことに従いまして、間違いのないようにわれわれは絶えず努力しているわけなんでございます。  いまのような問題等につきましても、私、その話を初めてここで聞きますが、坂本君のおっしゃるのと警察の砥うにいままできておる報告とでは、内容的……

第51回国会 法務委員会 第33号(1966/05/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 いままで坂本君と新谷君とお話し合いされましたように、この問題がこういう形をとりまして成案として出てくるまでにはいろいろないきさつがあったわけでございますが、いまおっしゃるように、この賃借権の問題を物権として扱うようになるかどうかという問題であります。これはただいま、それではそういうふうにするのだということをここでお約束するわけにもいかないのじゃないかと思うのです。こういう問題も、一つの命題として取り上げて研究もしたわけでございますが、しかし、今日の場合としてはまず差しあたってこの程度にということで出したわけでございます。かといって、これがやらぬとも申し上げられないし、やるとも申……

第51回国会 法務委員会 第34号(1966/05/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 この法案を提出いたしました趣旨は、借地借家人の権益を守り、また同時に無謀な借地借家人等がありますれば、貸し地、貸し家人を守るというたてまえでございます。こういうものが出まして、これに便乗いたしまして不当な行動をとるというようなものを守る趣旨でないことは当然のことでございます。いま横山さんのおっしゃったような点は、十分私ども法によって守っていけるものだと思っております。またそういうふうな行動に出たものがありましたならば、必ずこれは法によって守っていきたいと思っておるわけでございます。
【次の発言】 これは提案の趣旨を説明申し上げたとおりでございまして、近来借地、借家に関連いたしま……

第51回国会 法務委員会 第36号(1966/05/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま横山君のお話は、たいへんけっこうだと思います。どうかどんな問題でも――法務省に関する問題につきましては、当委員会が中心になって審議をしていただくということが私どもの願いでございます。私どもの考え方と皆さん方の考え方とを話し合う場はここが中心であるべきはずであります。どうかどんな問題でも話し合っていただきたい、かように思っております。
【次の発言】 共産圏から日本に入ってくる問題であります。これは共産圏のうちでも国交をはっきりときめておるという国とそうでない国とございます。国交をはっきりといたしております国では、そのほかの国交を明らかにいたしておる国と大体同様な取り扱いを……

第51回国会 法務委員会 第38号(1966/05/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 今度の法律改正案は、ただいま横山君からもお話のあった趣旨に沿うて立案されたものであるわけでございます。これをずっとごらんくださっても、私よりも皆さんのほうが百もよく御承知なわけでございますが、何でもかでも皆さんの満足な状態にこれがいっているとは、私どもも完全無欠なものとは必ずしも思いませんけれども、たとえば公務員になったからといって、これが給料をもらう制度になっていない。手数料制度がやはりしりにぶら下がっておるというようなことは、踏ん切りがつかないじゃないか。それが踏ん切りがつかないようであれば、あとのことをやったってたいしたことはないのだというような批判をすれば批判もできると……

第51回国会 法務委員会 第39号(1966/05/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 いまのお話は、初めて私は横山君から聞くわけで、いまここにもあるわけであります。そういうことをそのとおり言ったかどうか知りません。それに近いようなことが何かあったかもわかりませんし、なかったかもわかりませんが、これはどうもそのままを前提として論ずるわけにはいきません。  いずれにいたしましても、さっき十周年の記念の式典をやった問題からお話しになりましたから申し上げたいのでありますが、売春防止法をやりまして十年間、その十年間の実施のあとを、ちょうど十年という機会に振り返ってみますると、どうもあなたがおっしゃったように、この一部分の初島新地の問題だけでなく、全面的に見まして、非常な効……

第51回国会 法務委員会 第42号(1966/06/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 そのお話は承りまして、私どもが直接関与する問題というよりは、外務大臣のほうに伝えるべき問題だと思って、外務大臣のほうに伝えておきました。外務大臣からは、昨日参議院において亀田君の質問に対しまして答弁をいたしましたような処置をとったようでございます。私は、昨日その答弁を聞いて、その処置を承知した程度でございます。
【次の発言】 どの程度の話がどうされておるか、私は承知いたさないので、横山君から聞いた程度でございます。きのう答弁のあった程度でご、ざいます。  あまり国内の問題に外国の大使が関与されることは好ましくないことは、当然のことだと思います。外務大臣が注意をしたのは当然だと思……

第51回国会 法務委員会 第44号(1966/06/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま御指摘のような問題が私どもも心配してきた問題でございまして、そういうことを除いていかなければならないというのが、この執行官法の立案にあたって特に論議され、また考究された問題でございます。まだ十分でないという点もあるかと思うのでございますが、これらの問題につきましては、大蔵省その他と私ども十分検討いたしまして、問題の点を少しでも前進させまして、緩和し、そして問題を起こさぬように努力いたすつもりでございます。
【次の発言】 政府といたしましては、附帯決議の御趣旨を十分尊重いたしまして、この制度運営の衝に当たります裁判所当局の意見を聞きまして、格段の努力をいたすつもりでありま……

第51回国会 法務委員会 第47号(1966/06/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 いまのお話だと、私のテレビ放送をお聞きになっていないようですけれども、まことに遺憾でございます。聞いておられますと、なかなかあなたは微に入り細にうがっていろんな点をおっしゃるから間違いないと思うのですが、ちょっと少し違っているように思います。  第一段の、私はけしからぬというようなことは言うた覚えはない。この法案がどうなっておるかということのお話で、二月に提案をしたが、それがようやく審議の段階に入った状態であるというようなことはまことに遺憾でありますということを申したのであります。それだけのことでございます。それでけしからぬとも何とも申しておりません。遺憾である。せっかく出した……

第51回国会 予算委員会 第2号(1965/12/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいま、あなたのお話で初めてそういうことを聞きました。何も聞いておりません。

第51回国会 予算委員会 第6号(1966/02/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 日中友好関係で中共に招かれてたくさん参りましたが、その状態は、報告によりますと、たいへんな歓迎と申しますか、国をあげてというくらいな歓迎を受けたようでございます。それがどういうふうな影響を及ぼしますか、ただいまその状況をまだつまびらかにしていないのでございますが、これは両国の国交にいい影響を及ぼすか、あるいは悪い影響を及ぼすかということにつきまして、私どもは十分な研究をいたしたいと思って注意をいたしております。

第51回国会 予算委員会 第9号(1966/02/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 新潟県知事の選挙違反問題について、告発されておる問題について、私から威力を加えたというようなことはないということを、国会において前に答弁したことがございますが、その後も何らの行動をとったことはございません。

第51回国会 予算委員会 第10号(1966/02/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 少年法の改正問題に関連いたしまして、このごろ新聞でちょっとにぎやかに取り扱われ、きのうきょうの論説等にも載っておるようでございます。少しく誤解があるようでございますから、この機会に、ちょうどいい質問をしていただきましてありがとうございます。  これは、私どもは、少年法をいまのままでは満足していないのでございます。これは、私どもも、最高裁のほうでも、一般でも、みんな同じことだと思うのでございます。いまの非行少年をりっぱなほうに導いていくのには、いまのままでいいかというと、どうもいまのままではいかぬではないか。いまの現行制度ではいかぬではないかと思うのでありますが、しかし、それをど……

第51回国会 予算委員会 第11号(1966/02/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えいたします。  さっき最高裁のほうからお話がございました。私の考えは、きのう川崎君の質問にお答えしたとおりでございまして、別に最高裁といま法務省とが意見の対立を来たしておるという情勢でないということだけは、これはもうはっきりした事実なんでございますが、まだそこの段階まで至ってないのでございます。いま両方とも勉強しておる。というのは、少年の非行問題が非常に大事な問題に取り上げられておりまして、わが内閣を中心といたしましても、いろいろな問題と関連し取り扱っておりますので、わが法務省といたしましては、どうやってこれに処するかという問題を考えますると、予防的な問題といたしますると……

第51回国会 予算委員会 第13号(1966/02/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまお尋ねの件は、森脇君の逮捕から――逮捕は昨年の五月でございますが、十二月に保釈というようなことまでに、相当長い期間がたっておるということであります。これは、事件が非常に複雑に発展いたしたのでございまして“そのために時間がいろいろかかったのだと思うのでございます。この内容につきましては、詳しい経過はただいま刑事局長から詳細申し上げます。
【次の発言】 刑事局長から詳しく申し上げます。
【次の発言】 お尋ねの前段の問題は、後ほど刑事局長から申し上げることにいたしまして、三億円の保釈金の問題でございます。これは裁判所の決定でございまして、これにつきまして私どもぱとやかく言うこ……

第51回国会 予算委員会 第18号(1966/02/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまのようなものは、役所のほうからとしては別に指示はいたしておりません。その現場で、役場ですか、何か取り扱いの者が便宜上そういうふうなことが何かの役に立つと思うてやったんでしょうか。私どもは承知いたしていないのでございます。
【次の発言】 入管局長から答弁いたさせます。
【次の発言】 この間の協定の趣旨を徹底させることは必要でありまするけれども、それから進んで強要にまぎらわしいような行動をとることは厳に戒むべきことであると思いますから、そういう意味において注意をいたします。
【次の発言】 そのことは一向承知いたしておりません。

第51回国会 予算委員会 第19号(1966/02/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 同和問題は、先日八木君からお話のありましたときにも述べられましたように、先年、岸内閣のとき御質問がありまして、私、答弁に立ちまして詳しくお話を申し上げたことを覚えておるわけでございます。同和問題がどんなに大事であるかということは、いまさら申すまでもないことでございます。また、これに政府だけでなく、国民全体が力を合わせてこの解決に当たらなければならないということ、それには特に経済問題、貧乏の追放というような点からスタートをしていかなくちゃいけないということをあなたとお話し合ったことを思い起こしたのであります。いまも全体的には私はそういうふうなことを考えておりますが、それはほかの方……

第52回国会 外務委員会 第3号(1966/08/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 北の朝鮮のほうから、日本に商売上の問題で技術者がやってこようという問題でいま問題が起こっておるわけでございますが、昨年の夏ごろに、私は、国会において質問がありました場合に、政治問題に関係なくて、たとえば商売の上の問題でその商売に関連してこういうふうな技術者が来るというようなもの、あるいは学問の上の問題、それからスポーツに関連する問題というような場合には、特にこれが政治に関係ないということが明らかであった場合には、そしてこれをケース・バイ・ケースでよく研究をいたしまして、そうして許す方針をとっていきたい、それが政府の考え方だというてお答えをしたと思います。しかし、実際上においては……

第52回国会 法務委員会 第1号(1966/07/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 この問題につきまして、私のところにもただいまお話しの方々がおいでになりました。私のところには最後においでになったのでございますが、それは、法務省からいままでいろいろお手伝いをしておること等についてのお礼をかねての訪問であったようでございます。そういうふうなことからこの問題に入りまして、いま話がありましたように移送問題、こういうものがなくなるように本国のほうで力を入れていただきたいというようなことを中心にして懇談がございました。私はこれに対しまして、こまかくいろいろここで承っても私がどう申し上げることもできないが、よく総理その他にも御陳情になり、また関係の向き向きでは事情もよく知……

第52回国会 法務委員会 第3号(1966/07/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 小林君の問題につきましては、ただいまお話しのような手順によって、いま検察審査会から意見が出ておるわけであります。これを東京の地検で取り上げまして、これから慎重にこれを研究しまして、その結果審査会の言うとおりであり、またそうやってこれは公訴に付すべきものであるという結論に到達しますれば、当然そうすべき問題であると思います。党派のいかんとかなんとかを考えるべき問題ではないと当然私も思っております。またこれは検察審査会から出されたという事実をちゃんと頭に入れまして、この問題は慎重の上にも慎重に取り扱うべきものだと考えております。そのとおり扱わせていただきます。

第52回国会 法務委員会 第7号(1966/10/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 沖繩の法務省関係の仕事に関与する事件、同じ日本人であるから、法務省はもっと力を入れたらというようなことでありますが、それは私どももできればもっと力を入れてあぐべきではないかという考えをとっております。しかし、これは非常にデリケートな問題でございまして、第一は、地元の諸君がそういう心持ちになってくれることが第一でございます。そういたしますれば、私どものほうはできるだけこれに協力して進んでいくというような心持ちで今日までもやってきておるわけでございます。御承知のように、私どもが協力し得る場面といえば、いま私どもが一番感ずる問題は、米国政府の出しております布告とか布令というようなもの……

第52回国会 法務委員会 第8号(1966/11/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 私は九月から十月にかけて、わりあいに近く続いて三度九州に参っております。そのうちの二回は国民体育大会で大分に参ったのであります。九月のときは皇太子殿下のお供をして、十月のときは天皇、皇后両陛下のお供をして、そのあと先に久留米に寄ったわけなんであります。そのほかは一回あります。四国に私が出張いたしました。それが金曜日でありましたので、土曜、日曜、わりあい公務のひまなときでございます。土曜、日曜、月曜にかけまして、かねていろいろ話をすることを頼まれておったところもあるし、あるいはまた私がことしの夏法務大臣に留任いたしたので、そのお祝いをしたいなどといわれておったことなどもありますし……

第52回国会 法務委員会 第9号(1966/11/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 名古屋の経済貿易展において、いまお話しのような事件が起こったこと、はなはだ遺憾に思っております。つい数日前でございましたか、北九州市において行ないました中国の経済貿易展が非常にうまくいったというので市長をはじめ関係の方々十数人が、私のところへ、同県人という関係であいさつに見えまして、非常にうまくいきましてありがとうございましたということで、私も非常に喜びました。どうかこれが展覧会だけで終わらず、これを土台として広く経済の協力関係が進むように、福岡側に考慮をしたらといって激励したのでございました。名古屋においてこういう問題が起き、まことに遺憾に思っております。私どもの関係するほう……

第52回国会 予算委員会 第3号(1966/10/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 指揮権の発動は、そういう制度があるのでございますから、非常な場合において指揮権の発動をするということもあり得ると思うのであります。しかし、政治の問題で、特に今日の場合に当てはめて考えますると、私は非常にこれは慎重に考えておるわけでございますが、この際、どういう問題が起こりましても、私は検察当局の厳正なる態度に全面的な信頼をしておるということをいつも申すのでありまするが、指揮権を発動して、こうしろとも言わない、こうするなとも言わないという方針をいままでもとってまいりました。いろいろな場合に、こうしたらどうですか、このくらいなことをあなたが指揮権発動して言うてもいいじゃないですかと……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 議院運営委員会 第1号(1967/02/16、31期、自由民主党)【議会役職】

○石井議長 この際、一言ごあいさつを申し上げたいと思います。  私は、このたび皆さん方の御推挙によりまして、はからずも本院の議長の要職につくことに相なりました。まことに光栄の至りでございます。  今回の総選挙によりまして新たにされました国会に臨みまして、国会運営の最高責任者として私に課せられました責任に思いをいたしまするときに、その重大さを痛感するものでありまするが、一たん議長の職につきましたからには、国会の正常かつ円滑な運営をはかるための最善の努力を払ってまいりたいと考えておる次第でございます。議事の運営につきましては、全くふなれでございまするから、この重大な職責達成のためには、ひとえに練達……

第55回国会 議院運営委員会 第4号(1967/03/16、31期、自由民主党)【議会役職】

○石井議長 慣例がいろいろありますが、また御意見もさまざまあるようでございます。この際話がまとまればよろしゅうございますが、まとまらない場合には、いままである慣例はもちろんそのまま尊重する心持ちで、また御意見もあわせて尊重しながら最後の決定をしなければなるまい、こういうふうに思っております。

第55回国会 議院運営委員会 第24号(1967/06/15、31期、自由民主党)【議会役職】

○石井議長 国会法にきめてある、また議院規則にきめてある問題が守られないようなことがあってはならぬわけでございますから、まずそれに従ってやっていただくし、またそういうつもりで私どもそれに準じて運営をしていくということは当然のことだと思っております。  また、委員会で話し合いがつかないような問題は、委員会において十分討議を尽くしていただいて、そして皆さん方の方向が出たものによってやっていくというようなことで、皆さん方と一緒に国会の運営を運んでいく、私どもかってな動きはやらないようにしていきたい、そういう心がまえでやっていきたいと思います。

第55回国会 議院運営委員会 第28号(1967/06/27、31期、自由民主党)【議会役職】

○石井議長 ちょうどいい機会でございますから一言ごあいさつを申し上げたいと思います。  国会の権威を高め、姿勢を正していくという心持ちで、皆さん方といろいろお話し合いをし、今日までの国会の運営は、幸いにいたしまして私就任以来一歩一歩前進をしておるように思うて、非常にうれしく思うのであります。この点につきましては、諸君の御協力に対しまして厚くお礼を申します。  今度の会期の問題につきましても、この基本的な考えからしまして、長い会期を初めからきめられておるのでありますから、その間において一生懸命やって、会期中に議案は片づけてしまうということで、政府与党も勉強してもらう、野党の諸君もひとつ協力しても……

第55回国会 議院運営委員会 第39号(1967/07/21、31期、自由民主党)【議会役職】

○石井議長 久保田事務総長から、昨日私の手元に、一身上の都合によって辞職いたしたい旨の辞職願いが提出されたわけであります。私といたしましては、極力慰留いたしたのでございまするが、その辞意がかたいようでありますので、この取り扱いについて皆さん方で御協議をお願いいたしたいと思います。よろしくお願いいたします。

第56回国会 議院運営委員会 第4号(1967/12/01、31期、自由民主党)【議会役職】

○石井議長 去る十一月の二十五日、議長は、園田副議長から辞表を提出されましたので、これを受理したわけでございますが、かねてから副議長の地位というものは非常に大事なものでございまするし、今度の内閣改造について副議長の名前がちらちら出ておったのでございますが、副議長の職にあったままで組閣本部に呼ばれて行かれるということは好ましくないことだと私は考えておりましたし、また、そういう注意をしようと思っておりましたが、園田君から、もしそういうふうな場合になったならば、私はまず辞表を出して、そうして副議長でない形になってから組閣本部なり何なりに出かけていきたいというような話があっておりました。二十五日の十二……

第58回国会 議院運営委員会 第11号(1968/03/22、31期、自由民主党)【議会役職】

○石井議長 この懲罰権の発動は、憲法で認めておりますように、議長が職権でやる場合と議員が動議で出す場合とがあります。今度は委員会において起こった問題でございまして、この問題につきましては、私の職権によってこれを処理するということをいたす考えはありません。ちょうどそこへ議員から動議が出ておりますので、その動議をもとにいたしまして議運のほうで処理をいたしていただきたい、こういうふうに考えております。
【次の発言】 妙に法にこだわるようでありますが、議長として扱う場合におきましては、根本的には、国会の運営が円満にいくことを期することが一番の願いであることは当然のことでございます。問題として提起された……

第58回国会 議院運営委員会 第21号(1968/04/18、31期、自由民主党)【議会役職】

○石井議長 議案の付託についてのお尋ねでございますが、議案が発議または提出されました場合には、議長がこれを適当の委員会に付託いたしまして、その審査を経まして会議に付することは、仰せのとおり、国会法に規定されておるところでございます。これが付託の原則でございまして、発議または提出されました議案はすみやかに付託して、一日も早く委員会の審議が進められることが、国会法のたてまえからいっても、望ましいことであることはもちろんであると思います。  ただ、多年の慣例と申しますか、本会議において趣旨の説明の要求がありまする重要な議案につきましては、趣旨説明が行なわれますまで付託を待ってくれというようなことにな……

第59回国会 議院運営委員会 第4号(1968/08/10、31期、自由民主党)【議会役職】

○石井議長 人事院勧告が内閣及び国会に対してなされておるのはお説のとおりでありまして、昨年その問題を取り上げて皆さん方とも御相談申し上げたのでありますが、閉会中に出された場合はどうするかというようなことでありますが、いずれにしろ、厳密に申しますれば、法律上国会の議決が必要であるわけであります。いまお話しのように閉会中に出てまいるというようなことでありますと、私といたしましては、昨年と同様に内閣委員会を開いてもらって、そこであらわれた各党の意向を内閣に伝え、そうして国会の意思を表したらどうか、こういうふうに思うておるのであります。いかがなものでありましょうか。

第60回国会 議院運営委員会 第1号(1968/12/10、31期、自由民主党)【議会役職】

○石井議長 いまの懲罰委員長の件でございますが、御趣旨は私も賛成でございます。しかし、今度はもう大体そういうふうな方向にきめられておりますから、いずれいろいろなこともあると思いますが、そういう趣旨を今後は十分党のほうにも申し入れまして、自由民主党のほうでも、そういうことには十分な注意をして、皆さん方から非難を受けることのないような方向にしてもらうようにいたしたいと思いますので、今回はひとつよろしく……。

第61回国会 議院運営委員会 第3号(1969/01/29、31期、自由民主党)【議会役職】

○石井議長 先ほどお尋ねの件ですが、委員会の発言順位というものは、いまこれを変更することは考えておりません。しかし、運営に当たられる委員の諸君で、変えたほうがいいのだというふうなこと等が運営上話し合いができれば、できる限り各党の話し合いで一致して妥協点を見出して運営の一番いい方法を考え出していただく、そうしてきめていただく、私どものほうとしてはそういうふうに考えております。

第61回国会 議院運営委員会 第50号(1969/07/16、31期、自由民主党)

○石井議員 今日まで長い間、皆さん方の御援助のもとに、議長の職をやってまいりました。このたび、今後の国会運営が円満に運ばれるためには、私やめたほうがいいという考えになりまして、やめることにお願いしたわけでございます。きょうお聞き届けいただきまして、まことにありがとうございました。  私、この二年半の在職中にも、国会正常化をどうやってやるかという問題について、国会法の改正その他につきましていろいろ話し合いをいたしておりましたけれども、なかなか思うように運ばなかったことはまことに心残りでございますが、どうか皆さん方、今度の国会の様子をごらんになりましても、一そうそういう問題のためにお力添えを願い、……


各種会議発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1953/02/25、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 それでは私から昭和二十八年度運輸省所管予算の大綱について御説明申し上げます。時間の関係もありますので、詳細なる点は、お手元に配付いたしました昭和二十八年度運輸省所管予算の説明、並びにすでに配付済みの予算参照書をごらん願いたく、私からはごく簡単に申し上げます、  まず歳入予算でありますが、昭和二十八年度歳入予算総額は七億八千七百三十七万五千円でありまして、これを前年度予算額二十二億二千一百五十二万六千円に比較いたしますと、十四億三千四百十五万一千円を減少することになりますが、そのおもなるものは、港湾工事費の分担金として地方公共団体よりの納付金一億三千二百四十四万五千円、商船管理委……

第15回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1953/02/26、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 お答えいたします。運輸省、建設省、通産省の間に事務的の折衝を終りまして、今法制局の議にかかつております。今度の議会に提出し得るやいなやは、ちよつとその境目にあるような状態でございます。
【次の発言】 政府委員からお答えいたします。
【次の発言】 京葉工業地帯の重要さは、今吉川君のお話と同様に私どもも思うております。この審議の道程においていかにそれが重く扱われたかという点、これは実際に当りました政府委員から御説明申し上げます。
【次の発言】 国鉄の財政の扱い方等についての御注文を、前に運輸委員会で熊本君から承り、公共企業体の建前からして、今の行き方をもう少し直すべきものであるとい……

第15回国会 労働委員会人事委員会運輸委員会連合審査会 第2号(1952/11/14、25期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 今お尋ねの点でありますが、どういうふうにすればこの仲裁を実現できるか、なるべくその線に沿うてやつてみたいということで、いろいろ話し合つたのでありますが、結論といたしましては、ただいま官房長官から話のありましたように、公務員との比較、それとあわせて財源の問題もあり、そういうふうな意味におきまして歩調を合せざるを得ないことになつたのであります。はなはだ仲裁に対して残念でありますが、そういうようなことになつております。
【次の発言】 お答えします。第一の指数の問題でありますが、それはお説の通りに思つております。その通り私も信じております。運輸の仕事、特に国鉄の仕事が国の産業の非常な発……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1953/07/11、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 それでは私から昭和二十八年度運輸省所管予算の大綱について御説明申し上げます。時間の関係もありますので、詳細なる点はお手元に配付いたしました昭和二十八年度運輸省所管予算の説明並びにすでに配件済みの予算参照書をごらん願いたく、私からはごく簡単に申し上げます。  まず一般会計から申し上げます。昭和二十八年度一般会計歳入予算総額は七億八千七百三十七万五千円でありまして、これを前年度予算額二十二億二千一百五十二万六千円に比較いたしますと、十四億三千四百十五万一千円を減少することになりますが、そのおもなるものは、港湾工事費の分担金として地方公共団体よりの納付金一億三千二百四十四万五千円、商……

第16回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1953/07/13、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 私まだそれの現物を拝見しておりませんが、私の方の監督局の方に来ておると思います。いずれにいたしましても、福知山線だけに限らず、地方線の強化ということを各方面から要望されております。それにはディーゼル車の配置ということが各方面から切に要望されておる一番大きな問題であります。ただいま国鉄当局から申し上げましたような次第でありますが、できますればさらに将来は皆さん方のお力によつて、予算をもつとたくさんとつてそうしてディーゼル・カーが地方にたくさんまわるようにぜひしていただきたい、こういうふうに思つております。本年度の予算が通りましたならば三百三、三十台、われわれの希望よりはずつと減つ……

第17回国会 労働委員会人事委員会大蔵委員会農林委員会通商産業委員会運輸委員会郵政委員会電気通信委員会連合審査会 第1号(1953/11/06、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 ただいまから昭和二十八年十月十三日に、公共企業体等仲裁委員会が、日本国有鉄道職員の昭和二十八年四月以降における賃金改訂に関する紛争について行いました仲裁裁定第十四号を国会に上程いたし御審議願う次第につきまして御説明申し上げます。  本年三月十八日に、日本国有鉄道職員代表は、四月以降の賃金改訂の要求書を、日本国有鉄道当局に対し提出いたしまして、両当事者間におきまして、数次の団体交渉が行われましたが、当局側がこれを拒否いたしましたので、職員側は五月十五日団体交渉を打切る旨当局側に通告し、同日公共企業体等中央調停委員会に対し調停申請をいたしました。同委員会は七月十五日調停案を提示いた……

第19回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1954/02/25、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 運輸省所管昭和二十九年度予算案の概要を御説明申し上げます。まず一般会計から申し上げます。昭和二十九年度一般会計歳入予算総額は、十一億六千四百四万二千円でありまして、これを前年度予算額十三億六百三十八万五千円に比較いたしますと、一億四千二百三十四万三千円の減少となります。前年度に比べまして、減少及び増加しておりますもののうちおもなものを申し上げますと次の通りであります。  まづ定点観測業務費の駐留軍負担金二億五千五百十一万円及び船舶動静調査費の駐留軍負担金六千十七万三千円がそれぞれ減額となつておりますが、これは、前年度まで日米行政協定に基いて実施していたこれらの業務が昨年中に打切……

第19回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1954/02/26、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 中国の気象がわれわれの方にわかりますと、非常に大きな利益になることは御承知の通りでございます。私も気象図の上に支那大陸がブランクになつておることは非常に残念なことだと思うのでございます。ソ連の方でもどんどん出しておりますのに、中国が出ないのは、さつき多少の気象通報を傍受することができる程度だという気象台長の話でありましたが、おそらく私は――これは想像でございますが、中国ではまだ建国の途上にあるといいますか、気象問題まで十分手が伸びてないというのが実情ではないかと思うのであります。それで何とかして気象通報がそこから発せられ、それをわれわれの方も聞いて、また日本の側のをあちらも聞い……

第19回国会 予算委員会第四分科会 第3号(1954/02/27、26期、自由党)【政府役職】

○石井国務大臣 今の日本航空会社が設立されるようになりましたのは昨年の十月でありますが、その前に民間航空の時代、前の日本航空会社として国際航空に出るために、その三機分の契約をしたことを承知いたしております。その金額が大体あなたのおつしやるようなことを私ども聞きまして、新品でさように安いのに古いものをそう高く買つたのはどういうわけかということを設立のときに私聞きました。これは新品を買いますと、詳しいことはあとで航空局長から申し上げますが、期限が先の方でなくてはなかなか入手できないということ、そういたしますと、今始めなければ会社をこしらえて一年か二年の期間だけは、国際航空に出られないというわけであ……


30期(1963/11/21〜)

第51回国会 法務委員会大蔵委員会連合審査会 第1号(1966/04/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 これは経済界各方面の要望がございまして、こういうことをいたしますれば、経済活動が豊かになるというのが主眼でございます。同時に、こういう改正をいたすにつきましては、株主の利益も十分考慮しながら、経営者だけでなく、零細株主もあることを念頭に置いて、これらのものを守るということを考えていかなければならぬというつもりで考えた法律でございます。
【次の発言】 御説は全然賛成でございます。私が申しました心持ちも、そういうところにあるわけでございます。この商法を改正するに至った動機はどこにあるかということを申したのでございまして、そうしてこれを改正するにあたりましては、日本の国の現状を考えま……

第51回国会 法務委員会地方行政委員会連合審査会 第1号(1966/04/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 こういう形といって、内容による問題でございまして、問題によりましてそれこそケース・バイ・ケースによって、いいとか悪いとかいうものはきまる問題だと私は思っております。
【次の発言】 内容は申し上げられないということを津田刑事局長が申し上げておるとおりでございます。しかし諸般の事情を総合いたしまして、こういう結論が出た。こういう結論が出るためには、長い間の月日がかかったじゃないかとあなた方がやかましくおっしゃるほどむずかしい問題だったと私は思うのであります。だから、二十万円が出たんだが、これがあるときに出たんだから、これは選挙違反だということにきめてかかっておることそのものが間違い……

第51回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1966/02/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 昭和四十一年度法務省所管予算の内容につきまして、大要を御説明申し上げます。  昭和四十一年度の予定経費要求額は五百九十四億八千五百六十万二千円であります。このほかに官庁営繕費として建設省所管予算中に三億一千七百万円が計上されております。前年度当初予算額五百四十三億三千六百三十四万三千円と比較いたしますと、法務省所管分は五十一億四千九百二十五万九千円の増額となっておるのであります。なお、前年度の補正後予算額五百五十七億六千六百五十二万一千円と比較いたしますと、三十七億一千九百八万一千円の増額となっておる次第でございます。  増減の詳細は別途の資料によって御承知をお願いいたしたいの……

第51回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1966/02/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○石井国務大臣 新潟知事の問題についてのお尋ねでございますが、この問題につきましては、この予算委員会においても数回お尋ねを受けたことでございまして、そのたびにお答え申しておったのでございますが、検事局関係が手ぬるいじゃないかといういまお尋ねでございますが、私は必ずしもそうとは思ってないのでございます。私は選挙前にはみんなに訓令を発しまして、選挙問題につきまして厳正な態度で臨むべしということを検察官に訓示をいたしまして、そのとおりにやってくれていると確信をいたしておるのであります。しかし、厳正にやるということは、何も急いで何でもかでも迅速に片づけてしまえということを言うているわけではありませんで……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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