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田中稔男 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

田中稔男[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP1000(衆)
770位
委員会発言(非役職)歴代TOP1000
549位

25期委員会発言(非役職)TOP100
85位
26期委員会発言TOP100
74位
26期委員会発言(非役職)TOP100
56位
27期委員会発言TOP100
83位
27期委員会発言(非役職)TOP100
65位
28期委員会発言(非役職)TOP100
89位

このページでは田中稔男衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。田中稔男衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/21
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第1回国会 労働委員会 第1号(1947/06/30、23期、日本社会党)

○田中(稔)委員 理事の數を七名とし、委員長において御指名あらんことを望みます。

第1回国会 労働委員会 第20号(1947/10/14、23期、日本社会党)

○田中(稔)委員 この法案の幾つかの條文におきまして細かいことを政令に讓つているのでありますが、それはもちろん結構でありますけれども、二つの點につきまして政令で規定することなく、法律としてこの法案の中に明記した方がよくはないかと考える點があります。そういう點につきましてお尋ねいたしたいと思います。  それは第三十九條の第三項であります。「前二項に定めるものの外、失業保險委員會に關し必要な事項は、政令でこれを定める。」こうなつております。先ほど荒畑委員の質問に對しまして、政府委員から失業保險委員會は非常に重要である、從來ありましたような形式的な委員會というようには考えない、その答申には十分重きを……

第2回国会 予算委員会 第38号(1948/06/23、23期、日本社会党)

○田中(稔)委員 総理大臣にお尋ねいたします。外資導入の見透りでありますが、エロア資金とかその他いろいろと今日アメリカの議会で問題になつておりますが、今日までの正確な情報をお聽きしたい。それから民間の資本の導入の問題でありますが、日本軽金属あるいは松尾鉱業なんかにおいて、その先鞭をつけておるという話を聞いておつたのでありますが、その話はその後あまり進展していないというようなうわさも聞いております。その民間資本の導入につきましては、いろいろな障害があると思うのでありますが、どういうふうな点が障害になるか、こういう二つの問題についてお尋ねします。

第3回国会 内閣委員会 第2号(1948/11/15、23期、日本社会党)

○田中(稔)委員 冨田委員の御意見に賛成でありますが、私は政府委員の方で審査状況についてごく簡單な御説明に終つたのでありますが、この点をもう少し詳しく御説明願うことが、形式的な改正のようでありますけれども、この改正案を審議します上においてやはり必要だろうと思います。もう少し今日までの審査の状況について詳細な御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 処理件數について財閥別の數字はもちろんわかつておると思いますので、この次にプリントにでもして出していただきたいと思います。それから処理件數六百五十五、六條、七條関係は、役員數三千六百二十五というのに含まれておるわけですね。

第3回国会 内閣委員会 第3号(1948/11/17、23期、日本社会党)

○田中(稔)委員 この法案はきわめて簡單な、單純な性質を持つておりますし、別に異議はないと思いまするので、質問等は省略して、これで採決していただいていいのじやないかと思います。
【次の発言】 加藤委員の御質問の中にもありましたが、從來の審査及び再審査の業績を見ておりますと、少し甘いのではないかという感じがあるのであります。しかしながら処理の事情につきましては、もうこれ以上具体的にいろいろお聞きすることもどうかと思いますから、今度審査委員会及び再審査委員会がなくなつて、そのかわりに総理廳の官房に一課ができ、そして從來の両審査委員会の仕事を継続するにあたのましては、その機構の簡素化はけつこうであり……

第3回国会 内閣委員会 第5号(1948/11/25、23期、日本社会党)

○田中(稔)委員 日本が文化國家として健全に発達するために、科学技術の面において行政を強化することはしごく賛成であります。民間團体として日本学術会議が設置されまして、その会議の業績を一般行政の上に反映させるためにも、また政府の各省で扱いますところの科学技術関係の仕事を連絡調整するためにも、こういう協議会が必要であるという趣旨はよくわかるのであります。ただ望ましいことはこの協議会が從來よくありましたように官僚主義に陷つてはいけない、そういうふうな観点から私は役員のことについてちよつとお尋ねしたいと思うのでありますが、本協議会の会長は第四條によりまして「内閣総理大臣をもつて充てる。」とこうなつてお……

第3回国会 内閣委員会 第8号(1948/11/29、23期、日本社会党)

○田中(稔)委員 國鉄の從業員と郵政並びに電氣通信省関係の從業員とは、現業方面ではあまり違わないと思うのですが、國家公務員法の適用関係ではそれが別になつております。逓信大臣としましては、両省の現業関係の職員は、公務員法の適用を除外するというようなことをお考えになりませんでしようか。これは國家公務員法と関係があるのです。逓信大臣としてのお考えを承りたい。
【次の発言】 私の質問は一應これで打切ります。

第3回国会 内閣委員会 第9号(1948/11/30、23期、日本社会党)

○田中(稔)委員 社会党を代表したしまして両省設置法案に反対の意を表します。社会党といたしましては、実は詳細な、きわめて具体的な修正案を研究中であつたのでありますが、何せ審議の時間が限られました関係上、責任ある修正案を提案することができないのを、はなはだ遺憾に思つております。それで反対の理由を若干述べてみたいと思います。  両法案の内容について檢討いたしますに、案自体としては合理的であり、よく研究されたものと考えるのであります。しかしながら案自体がどんなによくとも、これが日本の國情、特に官吏の生活と財政の現状とに適合していないうらみがあります。さらにまた職員の身分や給與の問題を全然無視している……

第4回国会 内閣委員会 第1号(1948/12/08、23期、日本社会党)

○田中(稔)委員 補欠理事の選任に関しましては、その手続を省略して、委員長において御指名あらんことを望みます。
【次の発言】 この際一言私の希望を述べておきたいと思います。私も本法案を承認するものでありますが、ただ第三國会で問題になつた際に、わが党の山中委員が述べた趣旨をもう一度簡單に繰返しておく必要を認めるものであります。  私どもは日本が民主的な文化國家として再建されることにつきましては、もちろん双手をあげて賛成いたしますし、そのために日本の学術が大いに発展をし、また業績が行政の上に反映することに努めなければならぬということをわれわれは考えております。その場合にこの科学技術行政協議会の占め……

第4回国会 内閣委員会 第3号(1948/12/12、23期、日本社会党)

○田中(稔)委員 岩本國務大臣に質問いたします。この間本会議において、民自党の辻君の質問に対して、行政整理の問題で御答弁がありましたが、その際に大臣は、以下述べることはまだ閣議決定は見ていないが、閣議決定を見るように努力をする、そういうつもりで聞いてくれというので、つまりこれは私見として、相当つつこんだ御答弁があつたのであります。午前及び午後にかけて本委員会で御答弁になりましたことは、大体の筋としては本会議の答弁と同じだと思いますが、これはその後において閣議の決定を見ての答弁でありましようか、それとも依然としてまだ正式の閣議決定はなされないが、私見として今後の努力を含んでの御答弁でありますか。


25期(1952/10/01〜)

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第4号(1952/12/26、25期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 日本国民は、いかなる政党に所属しようと、またどういう思想を抱こうと、これは自由であるということは、現行日本国憲法が保障しておるところであります。ところが、今度中国から引揚げて来る人々の中には、信念として共産主義思想を持つている人も相当あるだろうと私は推測するのです。と申しますのは、御承知の通りに、現在中華人民共和国政権は共産政権ではないと思いますけれども、少くとも共産党を中核とした連合政権であるということは間違いない。しかも、北京政府ができましてから三年有余の行政の実績は、われわれがいろいろな出版物で読んだり、あるいはここにいる同僚帆足君や高良参議院議員の方々からいろいろお聞……

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第5号(1953/02/05、25期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私どもがここにいただいたものに、「中共地域引揚者受入援護等の大要」とありまして、中共地域と書いてあるのですが、援護庁としましては、こういう名称は一つのきまつたものとして使われているのですか。私がお尋ねいたしたいのは、これはすなおに、中国引揚者とかいうふうにした方が穏当じやないかということです。何か中共地域というふうに政治的色彩が出たようなあれでは、大体引揚げて来る人も幾らか迷惑じやないか。中共地域と言うと、何か共産党の影響でもみな受けているように考えられるので、本人も迷惑するのじやないかと考えます。私は、そういうのじやなく、やはり中国という地名があるのですから、こういうふうに……

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第6号(1953/02/10、25期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 昨年十二月二十六日の本委員会の会議におきまして、私は援護庁長官に対しまして、今度の中国からの帰国者について思想調査や情報収集ということをやり、本人に不愉快な印象を与えたり、あるいはまた日本国憲法がすべての国民に保障しております思想及び良心の自由を侵害するようなことのないように、切に要望申し上げたのであります。その際に長官は、引揚援護庁といたしましてはそういうことは全然考えておりませんという御答弁をしておられるのであります。また一月十七日の帰国推進国民大会の代表に対しまして、たしか外務省の奥村次官だつたと思いますが、責任を持つて思想調査や情報収集はやらないと言明された。私は、こ……

第15回国会 外務委員会 第7号(1952/12/08、25期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員  「いかなる原因によるものであるかを問わず、」となつておりますが、滅失とか損傷とかいう事故が起る原因といたしまして、自然的原因と社会的原因とあります。そのいろいろな事例が質疑応答に大分出ております。私ここでまとめて少し御説明願いたいと思いますが、こういう自然的な原因による事故、社会的原因による事故、社会的原因によるものにはこれは政治的原因による事故を含むのでありますが、この協定に関係された方々には、どういうふうにその原因をお考えになつているか、それをまとめてここで御説明を伺えればけつこうだと思います。
【次の発言】 いろいろ自然的な原因による事故が考えられますが、それは私はあ……

第15回国会 外務委員会 第8号(1952/12/10、25期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 木村保安庁長官の先ほどのお話のうちに、この船舶の警備活動について触れられました際に、漁船の拿捕等のこともあるというお言葉がありました。そうしますと、こう船舶の警備行動の範図において、日本の漁船が出漁いたします場合に、必要な場合には護衛をしたり、あるいは拿捕が行われるような危険があつた場合には、その際抵抗をしてあるいは実力発動、発砲するとかなんとかいうような場合も起ることがあると思いますが、その点ちよつとお伺いしたい。

第15回国会 外務委員会 第10号(1952/12/17、25期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私ども社会党左派として、政府原案に対しまして修正案を出します。修正案を私から朗読いたします。   在外公館の名称及び位置を定める法律等の一部を改正する法律案に対する修正案  存外公館の名称及び位置を定める法律等の一部を改正する法律案の一部 を次のように修正する。  そういうわけで修正案を出すのでおりますが、その趣旨を弁明いたしたいと思います。中華民国と申しますのは、端的に申し上げますと、現在台湾にわずかに残存しておりますところの蒋介石政権のことをさすものだと思うのでございますが、われわれは隣邦中国というものを考えました場合には、こういう残存政権を相手として国交の回復をはかると……

第15回国会 外務委員会 第12号(1952/12/22、25期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私は日本社会党を代表して、本協定に対し反対討論を行わんとするものであります。  本協定において、船舶という名称のもとにアメリカより貸与されるフリゲート艦及び上陸支援艇は、明らかに軍艦であります。たといそのトン数は比較的小さく、その装備は貧弱であり、その艦齢は古いと申しましても、本来アメリカにおきまして軍艦として建造され、軍艦として使用されたものであります。政府はこれらの艦艇をしいて軍艦にあらず、船舶なりと申しておりますが、一旦これを借り受けた上は、保安庁法第六十八條の規定にいう武器として警備隊の保有に帰することは、当然予想されるところであります。通常船舶は武器とは考えられない……

第15回国会 外務委員会 第13号(1952/12/24、25期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私は鹿地事件については外務大臣に質問したかつたのでありますが、ただ一点だけ法務大臣にお尋ねいたします。これは新聞に載つておりましたが、鹿地君がいわゆるゾルゲ事件に関係をしておつたというようなことがありました。これは新聞の記事でありますから、信用するに足りないかもしれませんが、この点につきましてお答え願いたいと思います。
【次の発言】 外務大臣に御質問したかつたのでありますが、外務大臣がお見えになりませんから、政務次官にかわつて御返答願いたいと思います。いわゆる中共地区からの邦人引揚げの朗報が伝わりますと、これは非常に国民的な関心を集めているのであります。政府もただちにこの問題……

第15回国会 外務委員会 第14号(1953/02/04、25期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 これは委員長に対する質問でありますが、昨年の暮れに外務委員長と若干の同僚議員の方が、東南アジア諸国をずつとおまわりになつたのであります。私はそのことは非常にけつこうなことだと思います。ことにまた、それが単に個人の資格で、個人の費用であまわりになつたのならこういうところで取上げるまでもないことでありますが、ただ私がちよつと聞き及びましたところによると、何か大蔵省方面からも幾らか補助が出たというようなお話もあつたようだし、それから新聞を読みますと、委員長がマニラでフイリピンとの賠償問題なんかについて発言されておるようであります。この場合に、何か使節団というようなことになつておりま……

第15回国会 外務委員会 第16号(1953/02/11、25期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 外務大臣にお尋ねいたします。一月の十七日、日本赤十字社の講堂で行われました帰国推進国民大会のとき、たしか奥村外務次官にお目にかかつたときのことだと思いますが、今後中国から引揚げる者については、思想調査や情報収集はやらない、こういうふうに言明されたのであります、岡崎外務大臣も同様のお考えをお持ちになつているかどうか、お尋ねいたします。
【次の発言】 昨日の海外同胞引揚に関する調査特別委員会で明らかになつたことであります。またけさほどの各新聞の朝刊にも詳しく書いてあります。昨年十月中国から引揚げて参りました大阪の京昭という青年が申したことでありますけれども、麹町の宝亭ビルにあるア……

第15回国会 外務委員会 第17号(1953/02/14、25期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 その前に大臣にお尋ねしたいのですが、去る一月二十一日に、朝鮮の巨済島の俘虜収容所を脱出した――たしか中国人民義勇軍の捕虜だと思いますが、これが対馬に上陸して、対馬にあります日本側の官憲がこれを米軍に引渡したという事件、これは一九〇七年へーグで調印されました陸戦の場合における中立国及び中立人の権利義務に関する条約第十三条によりますと、逃走したる俘虜が中立国に入りたるときは、該中立国はこれを自由にまかすべしという条文があるのでありますが、私はこれに抵触するのじやないかと考えるのであります。このことに関連して大臣の御意見を伺いたいと思いますが、こういう質問をしますと、それは日本が国……

第15回国会 外務委員会 第20号(1953/02/25、25期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私は社会党左派を代表して本協定に条件付で賛成の意を表明するものであります。  この協定は、本来商業的、技術的性格を持つた協定でありますから、必要だと思うのであります。ただこれが平和条約第十三条に基くものである点でありますが、平和条約にはわれわれ非常に大きな不満を持つており、締結当時反対したことは御承知の通りであります。この協定の末文に交換公文がありますが、この中に、琉球の政治的地位について触れられておる。沖繩に対する残存主権について日本国の請求権を主張しておる。このことについてはけつこうだと思いますが、大体その平和条約第三条において、政府が琉球について将来アメリカの単独信託統……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第7号(1953/07/10、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 有田委員の御報告を私は全部お聞きすることができませんでしたが、私のお聞きしたところでも、大体事情がわかりました。新聞等の報道もありまして、私どもも舞鶴における事態を憂慮しておるものであります。佐藤委員のお話もありまして、きよう舞鶴の方から帰国者の代表が東京に来ております。なお、第三次の帰国船乗船代表も来ておりますが、これが国会に陳情に参りましたならば、まず本委員会に呼んで、詳しく彼らの言い分を聞いてやることが私は必要だろうと思う。なお、彼らの要求十二箇条というものがあるそうですが、私はこれは詳細に存じておりませんけれども、今佐藤委員のおつしやるような問題につきましては簡単に実……

第16回国会 外務委員会 第2号(1953/05/28、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私は在日華橋の帰国問題につきまして、アジア局長にお尋ねしたいと思いますが、局長はまだ見えておられないので、これは局長が見えてからお尋ねいたしますが、その前にちよつと政務次官にお尋ね虚し上げます。  私どもは日米安全保障条約につきましては、これは日本の安全を保障するのではなく、むしろ片務的に日本がアメリカの安全を保障する国際的とりきめだと考えておるのであります。ただいまの並木委員の質問に対しまして政務次官がMSAの援助は結局アメリカの安全を保障するために行われるものであるということを肯定された。これは私は重大な発言だと思います。この援助は相互安全保障法というアメリカ国内法で行わ……

第16回国会 外務委員会 第3号(1953/05/29、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 昨日倭島アジア局長に対しまして、在日華僑の中国帰還問題につきしましてお尋ねいたしました。どうもあまり御親切な答弁でなかつたのでありますが、こまかいことはよしにしまして、ごく要点だけを岡崎外務大臣にお尋ねいたしたいと思います。  この帰還問題の難点は、台湾政府の態度にあるように了解しておりますが、一体帰国船の往航を利用して在日華僑を向うに送りますについて、航行の安全の保障を台湾の政府に求める必要というものがあるのでありましようか。向うが航行の安全を保障しないと言つたつて、こつちはそんなことにかまわず断行してよさそうに私は思いますが、これについての御意見を承りたいと思います。

第16回国会 外務委員会 第4号(1953/06/17、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 政府委員の方はまだ御出席はありますか。
【次の発言】 そのあと追加で……。
【次の発言】 倭島局長は来ませんか。
【次の発言】 まず議事進行について私ちよつと申し上げたいと思います。池田委員からのお話はもつともだと思います。今後こういう状態で審議が続けられるということでありましたならば、外務委員会の権威を落すものであると思います。ひとつ特に委員長に御努力をお願いいたしまして、毎回の委員会には、よんどころない事情がない限りは、外務大臣も出ていただき、政府当局各委員もできるだけ出ていただいて、与党の委員諸君にも勉強を願いたいと思います。そういう条件が満たされないならば、実は外務委……

第16回国会 外務委員会 第5号(1953/06/20、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 朝鮮の休戦ができるかできないかということは、わが国にとつて重大な関係がありまして、私どもはその休戦の実現が近いというので非常に喜んでおつたのであります。ところが最近御承知のごとく北鮮軍のいわゆる反共補虜が、李承晩大統領の命令に基き、また現地の国連軍の暗黙の了解か、あるいは黙認のもとに、突如として釈放された、こういうことになりましたので、休戦協定の成立に暗影を投じている事情でありますが、この問題は人事ではないのでありまして、われわれ日本人といたしましても非常に重大な関心を寄せているところであります。岡崎外務大臣は、アリソン大使から情報を受けて、それに基いて、吉田首相にも御報告に……

第16回国会 外務委員会 第7号(1953/06/26、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私の質問は主として外務大臣に対する質問でありますから、午後外務大臣の御出席を待つていたします。
【次の発言】 それでは外務大臣が来てから質問します。留保いたします。
【次の発言】 朝鮮の問題は、一衣帯水の関場係にある日本にとつて、きわめて重要な問題なのでありますが、以下少しく朝鮮問題について外務大臣にお尋ねしたいのであります。  朝鮮休戦は、この実現がまさに目睫の間に迫つておりますが、李承晩大統領によりまして、北鮮軍のいわゆる反共捕虜釈放という事態が起りまして、まだ協定に達するに至つておらないのでございまして、私ども非常にこれを遺憾に思うものであります。政府はいろいろな情報を……

第16回国会 外務委員会 第8号(1953/06/27、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 昨日の私の質問に対して、岡崎外務大臣は、朝鮮の休戦は、いろいろ障害はあつても結局実現するであろう、これは勘でそう考えておる、こういう御答弁がありました。私もそれは満足であります。そういうことになりますと、やがて休戦協定に対する調印が行われるわけでありますが、その調印が行われましてから九十日以内に、関係国の高級政治会議が開かれる段取りになるのであります。この高級政治会議において取上げられる議題の範囲は、一体どういうものになるとお考えになりますか。最近ダレス国務長官は、政治会議においては直接朝鮮問題だけに限らずに、極東におけるさらに広汎な政治問題、たとえば新中国の承認及びその中国……

第16回国会 外務委員会 第15号(1953/07/17、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 ちよつと議事進行について。去る十五日にMSA援助に関する第一回の外交交渉が行われたのでありますが、それに引続いて交渉が行われるということを聞いております。この交渉は非常に重要な交渉でありまして、外務大臣に御出席願いまして、第一回の交渉の模様を、ひとつ正式に本委員会に御報告願いたいと思います。なお今後必要に応じまして、外務大臣の中間報告をお聞きいたしまして、外務委員会としては、国民の輿論をこの外交交渉に織り込むことができるようにいたしたいと思います。その点につきまして、委員長がよろしくごあつせんくださいますようにお願い申し上げます。

第16回国会 外務委員会 第16号(1953/07/18、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 この条約について日本の周辺の諸国で参加していない国がないか、これをひとつお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 中共、つまり中華人民共和国と北鮮の朝鮮民主人民共和国ですか、この二つの国が加盟していないということになりますと、日本の気象の観測の上において非常に重大な欠陥が生ずると思うのでありますが、気象台長が見えておりますならば、その点について御所見を承りたいと思います。
【次の発言】 私はこの条約を承認することには異議はないのでありますか、日本がこの条約を承認しました上において、中国なり北鮮もこの条約に加盟するように努力しなければならないと思いますが、そういう御意思があるかど……

第16回国会 外務委員会 第17号(1953/07/21、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 ぜひひとつこれは政府にお願いしたいのでありまして、むしろ政府の方から積極的にこういう関係資料を委員に配付して、そうして十分研究させるという誠意があつてしかるべきだと思う。委員の要求をまつてとりそろえる、しかもそれは時間がかるから審議の方を急いでくれというのは、どうも政府としては妥当な態度ではないと思うのですが、私の方からも政府にお願いいたしておきます。もう一つ今の提出を要求された資料のうちに加えて、数日前批准されましたアメリカと西ドイツの間の通商航海条約の条文を用意していただきたい。
【次の発言】 時間の制約がありますから、簡単に重要な点だけお尋ねいたします。  四月二日、選……

第16回国会 外務委員会 第18号(1953/07/22、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 沈船引揚に関する中間賠償協定に関してお聞きいたします。今フィリピンでは大統領選挙を前にしております。ナシヨナリスタのマグサイサイ候補とリベラリスタのキリノ候補との一騎討だといわれておる。これはどつちが勝つかわからぬ非常な接戦だそうでありますが、この選挙においてどちらの候補者が、どちらの政党が勝つかによりまして、アメリカに対するフィリピンの政治的な態度、それから日本との関係というものに重要な影響を私は及ぼすのじやないかと思う。そういう際に賠償に関してフィリピンといろいろ交渉するということは、私は実はどうかと思うのでありまして、政府はフイリピンとの間の賠償に関する最終とりきめにつ……

第16回国会 外務委員会 第19号(1953/07/25、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 関連して一言簡単に申し上げておきます。在華同胞三万人の引揚げが実現しましたのは、実はこれは外務省のお力ではなくして、むしろその糸口をつけましたのは、今の帆足計君なり高良参議院議員という諸君であります。それからまた新聞の報道によりますと、今度大山郁夫氏がソ連モスクワでモロトフ外相と在ソ戦犯の引揚げ問題で何か相談をしたということで、いよいよ万国赤十字社の手を借りまして、この在ソ戦犯の引揚げができることになりそうなのでありますが、こういうことは日本の国の外交が足りない点を国民外交といいますか、民間外交といいますか、それが補つたものである。だから国全体としましては、これは非常に大きな……

第16回国会 外務委員会 第20号(1953/07/27、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 関連して。今特調の説明員のお話によりますと、板付の補償の問題について、農林省とも相談をした上にというお話でありますが、私の聞いているところでは、農林省の方には問題はないのであつて、特調の本部とそれから現地との聞の交渉がまだ済んでいないというように聞いております。このことについて齊藤参考人にお尋ねしますが、どうでしようか。
【次の発言】 そうすると、耕作権の関係につきましては、福岡県の農地部、それから農林省、こういうところでは、あなたの今おつしやることを認めて、これを支持しておる、こう解釈してよろしゆうございますね。
【次の発言】 では大石さんにお尋ねしますが、今の齊藤参考人の……

第16回国会 外務委員会 第21号(1953/07/28、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 議事進行。本案についての連合審査の問題でありますが、通産委員長、大蔵委員長あたりから外務委員長に対して連合審査をやりたいという申出があつておるやに聞いております。この案件はその連合審査に十分値する案件であり、またこの協定案ができるまでに、政府部内におきましても、つまり大蔵、通産、外務の間にいろいろ意見の対立があつたということは、周知の事実でありますから、この案件を慎重に審議するためには、どうしても私は連合審査の機会をつくつていただきたいと思いますが、委員長がこれを拒否される理由はどこにあるのか、お尋ねしたい。
【次の発言】 先ほど安井さんから通商航海条約とMSAとの関連性を指……

第16回国会 外務委員会 第23号(1953/07/30、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 ちよつと大臣にお尋ねいたしますがブカレストで開かれる予定になつておる世界平和青年会議とかいうものに、日本からも大分参加したい希望者があるようでありますが、実は私も合化労連の組合の委員長である太田君から宇部窒素の若い青年労働者が行きたいと言うから、旅券のことをひとつ交付されるように頼んでくれということでありましたので――忙しいまま今日まで御相談に参らぬでおつたのでありますが、どうも聞くところによりますと、これは全般的に出さないというようなことにきまつたということでありますが、はたしてそういうふうにきまつたかどうか、またそういうことになりましたなら、それは一体どういう理由か、つま……

第16回国会 外務委員会 第24号(1953/07/31、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 昨日外務大臣にお尋ねした件でありますが、八月の二日から十六日までブカレストで開かれます第四回世界青年学生平和友好祭に、日本の学生や青年労働者の諸君多数の者がぜひ参加したいということで、旅券の交付を申請しておるのであります。外務大臣は私の質問に対して、その交付の件については目下研究中であるということでありました。それで私は、ぜひひとつ出していただくようにお願いしたのでありますが、その後どうなつておりますか。大臣がおられませんから、政務次官からお答え願いたいと思います。
【次の発言】 今法務省と相談をしてというお話がありましたが、これは旅券法の第十三条の第一項第五号に、外務大臣が……

第16回国会 外務委員会 第25号(1953/08/01、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 大分おそくなりましたが、欧米局長にお尋ねいたします。ブカレストの世界青年学生平和友好祭に出席するために、旅券の交付を請求している青年学生諸君が相当ありますが、これに対しましては、外務政務次官からのお話によりますと、外務大臣は目下研究中であると言われておる。しかしながら、情勢はどうも悲観的でありまして、大体出さぬ方針だというふうに私ども聞いておりますが、その後の経過をお伺いいたしたい。
【次の発言】 それであなたは、今学生の代表に会つた際の印象で判断しておるようでありますが、私はそういうことでは困ると思うのであります。旅券法の条文の規定によつて発給しないということならわかるので……

第16回国会 外務委員会 第26号(1953/08/04、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 今質問のありましたいろいろな件は、結局日米労務基本契約の協定ができてから、そういうことを防止することができると思うのでありますが、この基本契約についての交渉はその後どういうふうに進んでおりますか。向うから出ております第四次案というものに対して、日本側として何か修正案でもできて、すでに妥結するに至つておりましようか、そういう点について伺いたい。
【次の発言】 きようはもう時間もありませんし、あすまた外務委員会が開かれますから、できるならあすの外務委員会に、その日本側の対案の細目をひとつ御説明願いたいと思うのでありますが、その上で私はさらにこまかい質問をしたいと思いますが、それは……

第16回国会 外務委員会 第27号(1953/08/05、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 本年の五月二十五日の夜の八時ごろに香椎線の海ノ中道駅で起つた事件でありますが、西戸崎機関区の乗務員である黒永四雄というのと池上巌というこの二人の乗務員が、米軍の兵士から何らの理由なくして暴行を受けた。すなわち停車中の機関車に上つて参りまして、そして投炭用のシヤベルで顔面や両手を強くなぐり、相当の負傷を生じた。このことにつきましては、実は犯人がまだはつきり確認されておりませんが、付近に米軍の基地があることですし、多分その基地のアメリカの兵士であろうというふうに推量されているのです。なおこういう事件を引起すような何か怨恨というようなものは、この二人の乗務員については少しも想像され……

第16回国会 外務委員会 第28号(1953/08/07、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 政務次官にちよつとお尋ねします。再々質問した事項でありますが、例のブカレストの青年学生の平和祭に出席するために、多数の若い諸君がしびれを切らして待つておる。これと関連しまして、一体パスポートを出すか出さぬかということをお尋ねしましたところ、まだはつきり出すともおつしやらなければ、まだはつきり出さないとも明言はされていない。しかし二日から始まつておりますから、この機会に出すなら出す、出さぬなら出さぬとはつきり御答弁を願いたい。二、三日前私的な会談でこれは申し上げたことでありますが、欧米局長とも相談して何とかきめようというお話がありましたから、もうその御答弁をいただいていいときだ……

第16回国会 外務委員会 第29号(1953/09/04、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 六月二十四日及び二十六日の日米両国間の交換文書を見ますと、日本側では経済安定が先決条件であるとしている。ところが向う側の回答ではもつと軽く、経済的安定は考慮さるべき必要の条件であるというようなことで、この言葉のニュアンスと申しますか、この違いがずつと尾を引いて、交渉が回を重ねるごとに、その食い違いが大きくなつておるように思います。このことは外務大臣も認められて、きよう冒頭の御報告の中にも、MSA援助というものは、これは狭い意味の軍事援助に限られるものであつて、しいて経済的な効果をいえば、援助兵器の一部が日本の国内で発注されるとか、あるいはまた東南アジア諸国に対するMSA援助に……

第16回国会 外務委員会 第30号(1953/09/17、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 ちよつと関連質問を、外務大臣に一点お尋ねいたしますが、現在の憲法は、よく世間では、アメリカによつて与えられた憲法だという。私どもはそうとばかり思いませんが、この憲法の第九条に、平和に関する規定があるのでありますが、MSAの援助はこの条文に抵触するのだ。つまりアメリカは、日本に平和憲法を与えながら、今度その平和憲法をほごにするような行動を、MSA援助において行つているということは、これはアメリカ自体にもそういう議論がある。そして日本の国民もそう考えている。また政府は、憲法違反はやらぬとおつしやるけれども、現在の保安隊にしましても、さらにまたMSAの援助を受けて保安隊を増強すると……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第6号(1953/07/08、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 一日の給食費を三十四円を四十円にしたと聞いておりますが、一体現在の事情で四十円程度でまかなえるものでしようか。これについての御所見を伺いたい。  それから、災害救助法に基いて地方の方で支出しました場合に、国庫の補助が非常に少い。府県にしましても、市町村にしましても、財政上きわめて窮乏の折柄、地方の負担率をもつとずつと軽くして、国庫の負担をもつと多くするというようなことについてお考えはないかどうか伺いたい。
【次の発言】 緒方国労大臣にお尋ねいたしますが、現地には西日本水害対策本部ができており、中央には総理府に水害総合対策本部ができております。今のお話によりますと、現地にできて……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第11号(1953/07/16、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 大蔵大臣に労働金庫について一点お尋ねいたします。  要望的な質問でございますが、福岡県、佐賀県、山口県、その他関係諸県において、労働者が金を集めてやつておるのですが、今度の水害にあたりまして、家を破壊され、あるいは家をなくし、家財に損害を受けて、非常に生活に困つておる人が多いのでありますので、そういう労働者の諸君が金庫に対して金を融通してくれと申し込んで来るのが非常に多いのであります。農民に対しましてもいろいろやつておりますし、中小企業者に対しましてもいろいろお考えになつておりますので、この際労働金庫に関係しております労働者のためにも、生活再建のために資金の面において政府の御……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第22号(1953/07/31、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 委員長に質問いたしますが、この県工事、市町村工事のことですが、これを削除するためには、特別災害平衡交付金の措置において完全な補償が得られるということを条件としております。今の御報告によりますと、建設大臣においては、そういうことを保証したように承りましたが、予算措置についてはやはり大蔵大臣が主管大臣でありますから、大蔵大臣の言質をとつて、それが速記録か何かに残つていなければちよつと安心ができないのではないかと思いますが、小委員長の御所見を伺いたい。
【次の発言】 時間の関係もありますから、大蔵大臣がすぐここに来てもらうことができるならば、委員長は大蔵大臣を呼んでもらいたい。

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第26号(1953/08/10、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 副総理にお伺いします。立法措置も大事でありますが、予算措置がなお大事であるということは、すべての委員から発言がありました。そこで、政令によつてわれわれの方で立法いたしました特別措置法の適用の範囲、つまり地域が確定する。さらに、被害額の査定が当局によつて最終的に行われました上において、大体国庫負担額がどれくらいになるかということははつきりするのであります。それだけのものはどうしても予算に計上していただかなければならないのでありますが、先ほどから副総理のお話を承つておりますと、できるだけ御趣旨に沿いたいというようなお言葉でありますが、私は、そういうなまぬるいことではちよつと困るの……

第18回国会 外務委員会 第1号(1953/12/03、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 神近委員の賛同に関連いたしまして、池田さんにちよつとお伺いしたいと思います。池田さんは中共貿易にはあまり多くを期待していないというお話がありました。私は先般中国通商視察団の一員として中国に参つて、貿易協定締結その他に関係して帰つて来たのですか、私ども社会党左派の立場としては、池田さんとはその点において見解を異にしております。なるほど戦前におきましては、満州その他に甘木の利権もあり、事業もあつた、また数十万の日本人が中国に住んでおつたというような事情があつて、今日それは一変しております。しかし戦前における日本の対華貿易といえども、何もそう数十万の在華同胞だけを相手にした消費財の……

第19回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第2号(1954/02/05、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 同僚の委員からぜひひとつ李徳全女史をお招きするようにという熱烈な希望の開陳がありまして、私は党派を異にしますがまつたく同感であります。この間ある新聞の寄稿欄だつたと思いますが、東海の忘恩国というような題で、この問題についてある人が感想を書いておりました。政府が当然なすべき仕事をやれないで日赤にまかせた。そしてこれが、万国赤十字の協力によつて、まだ平和条約も結ばれていない中国から数万の人が無事に帰つて来られましたが、これは国際礼譲としてどうしてもお呼びすべきだと思うのです。その効果があるとかないとかということをいろいろ打算的に考えるというふうなけちな考えは私はなくしてもらいたい……

第19回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第6号(1954/03/16、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 恩給局長にちよつとお尋ねいたします。これは具体的な事例についてお尋ねいたしますが、戦時中内地の軍の工廠、研究所というようなところに勤務しておつて、激務、過労のために肺結核になつて死んだというような場合、これは今の弔慰金などもらえるのでございましようか。
【次の発言】 それで、これは恩給局長にお尋ねする筋合いでないかもしれませんが、続いてお尋ねします。私の尋ねた具体的な事例について言えれば、それが肺結核でなくなつた場合も、それが公務において激務であり過労であつたという因果関係が立証されるならば、援護庁の方から弔慰金をいただける、こういうわけでございますね。

第19回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第17号(1954/10/30、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 青柳委員から詳細なる御報告がありまして、中国に関しましてはほとんど補足申し上げる必要がないと思います。また青柳委員と私とは政党の立場は異にしておりますけれども、本問題のごときは、これは政党政派を超越した人道上の問題でありますから、もちろん私どもそういう気持でこのことに当つて参りましたし、従つて、観察いたしました結果につきましても、ほとんどこれは意見の相違はないと思います。しかし、せつかくの委員長の御指名でありますから、ソ連のことを若干申し上げまして、それから中国のことについてもほんの一、二点補足いたしたいと思います。  ことしの夏、各党の議員諸君と一諸にソ連に参りまして、ヴイ……

第19回国会 地方行政委員会 第10号(1954/02/12、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 昨年十二月十八日に開かれた久留米市議会の本会議において、久留米の市議会議員の寺崎耕君というのが、公友会所属議員二十五名の多数をたのむ横暴によつて、除名されたのであります。同僚委員諸君に事情をわかつてもらうために、少し前後の経緯を私が申し上げますと、昨年の十月二十七日に市議会委員会条例の一部を改正する条例が議決されまして、それに基いて委員の広汎な改選が行われ、寺崎君は競馬競輪委員会から警防及び総務委員会へ転属させられたのであります。     しかるに寺崎君はこの委員改選そのものに疑義を抱きまして、かかる違法の措置によつて成立した常任委員会には出席できない旨の通知書を、議長あてに……

第19回国会 内閣委員会 第8号(1954/03/03、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 延期します。
【次の発言】 同僚松前議員の非常な御努力で科学技術庁設置法案が出ております。趣旨ははなはだけつこうでありますが、この法案に対して、学術開議の茅会長から、学術開議の大多数の意見を代表していろいろ御批判がありました。そのお説も私もつともだと思うのであります。すでに学術会議というのがあつてそれから行政と連絡するために科学技術行政協議会というものがあります。もしこの一つの機関が活用されておりますならば、私はあえてここに科学技術庁というようなものを新たに設ける必要もないのじやないかと思うのであります。またこの既存の二つの機関が法的に欠陥を持つておるというようなことであれば……

第19回国会 内閣委員会 第13号(1954/03/22、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 大久保君の質問に関連して。非常勤職員の数が法務省関係において四万二千幾らあるということですが、この具体的な内容はどうなんですか。人事調停委員とか、民事調停委員とかありますね。具体的にああいうものを指しているんじやないですか。

第19回国会 内閣委員会 第14号(1954/03/23、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 ちよつとお尋ねしますが、在外公館の要員に外国人も相当おると思いますが、その外国人の総数と、それから種別高級な人もあろうし、雑役や何かの人もおるでしようが、そういう種別がわかつておりましたらお知らせ願いたい。
【次の発言】 私のお尋ねしたいのは外国人の要員もいるでしよう、それの種別をお伺いしたいのです。
【次の発言】 何か顧問的な外国人あるいは通訳というものはいないのですか。
【次の発言】 私の聞きたいのは定員とは関係なくとも、外国人の要員としていろいろな人を使つておる、それの総数、これはあるいは物品費か何かで支弁しておるにしても、そういうものの総数とその種別をお聞きしたい。

第19回国会 内閣委員会 第15号(1954/03/24、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 建設省については、局部別の詳細な資料を提出していただきたい、その提出をまつて審議したいと思います。

第19回国会 内閣委員会 第17号(1954/03/30、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 厚生省にはいろいろな問題がありまして、それをこまかくやると、非常に長時間にわたりますから、私はここで国立病院と国立の結核療養所に関してお尋ねいたします。国立病院なり国立の結核療養所における定員整理の職種別の数字はどうなつておりますか。
【次の発言】 整理の人員の職種別ははつきりしていないということでございますが、私の聞いたところでは、医師、看護婦については二〇%、実数において四百名であるということを聞いておりますが、それは間違いですか。
【次の発言】 それは欠員が非常に多い関係じやないかと思うのでありますが、現在国立病院なり結核療養所におる医師、看護婦の欠員というのは何名です……

第19回国会 内閣委員会 第21号(1954/04/07、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 関連質問。この国防会議というものは非常に重要なものと考えますが、それに関する法律がこの防衛庁設置法案と同時に国会に提出あつてしかるべきだと思いますが、なぜ同時に提案しなかつたか。それからまた提案の遅れている事情を少し詳しく御説明願いたいと思います。

第19回国会 内閣委員会 第22号(1954/04/09、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 関連して。今インドシナ戦争の話が出ましたが、インドシナ戦争は非常に深刻な段階に入つておる。しかもこのインドシナの極東における戦略的な重要性というものは、地図を開けばすぐわかる。日本とアメリカとの戦争が起りました際にも、日本軍の仏印進駐というものがアメリカに大きな衡撃を与えたということは、当時の歴史からわかるところであります。インドシナ戦争の本質はただいま松前委員から申されましたように、私はこれは革命的な民族運動の軍事的な様相を帯びたものだと思うのであります。ところがアメリカとしましては、遠いインドシナに対しまして、どういう事情か、非常な深い関心を持つておる。そうしてフランスは……

第19回国会 内閣委員会 第24号(1954/04/12、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 ちよつと関連して。防衛出動ということでありますが、これは具体的にはどういう形態をとるものでありますか。たとえば陸上自衛隊の場合、海上自衛隊の場合、航空自衛隊の場合、その三つの場合、防衛出動というものはどういう具体的な行動となつて現われるか。増原次長に詳細に御説明願いたい。
【次の発言】 先ほど次長は、日本は海によつて外国と隔てられておるから、防衛出動をしても、それが相手国を挑発するというような心配は起らぬというような御説明があつたようでありますが、それは陸上自衛隊の場合は確かにそういうことが言えると思いますけれども、たとえば航空自衛隊が防衛出動をするという場合、おそらく戦闘機……

第19回国会 内閣委員会 第28号(1954/04/27、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 総理が見えませんので、副総理に内閣の責任者としてお尋ねいたしたいと思うのであります。  私の質問はむしろ法案を離れて一種の政治論にわたるのでありますが、政治論に関しまして、いろいろ質問いたします場合は、おおむねきわめて簡単な御答弁に終る場合が多いのでありまして、見解の相違であるとかあるいは御高見は承つておきますという御答弁があるのでありますが、私は、副総理は日本の外交、特にアジアにおける日本の外交につきましては、吉田内閣の閣僚中識見を持つたお方だと思うのでありますから、どうか私の質問に対しましてできるだけ詳細に誠意を持つてお答えいただきたいということを冒頭お願いしておきます。……

第19回国会 内閣委員会 第29号(1954/04/28、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 関連いたしまして一点……。この二法案を見ますと、自衛隊といい、防衛庁とか防衛招集といい、国防会議といい、三つの言葉が使われております。自衛、防衛、国防、この三つの言葉の内容を聞きたいと思います。先ほど須磨委員、栗山委員からもお話がありましたように、自衛隊は明らかに軍隊であります。長官もこれをきようお認めになつたのであります。でありますならば、自衛隊というような名称でなく、むしろもつと積極的に、たとえば防衛庁と合せまして防衛隊とするか、あるいは進んで国防会議ということもありますから国防隊、そういうように名称を変更なさつてはどうかと思いますが、これについての御意見を伺いたい。  ……

第19回国会 内閣委員会 第31号(1954/05/06、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私は日本社会党を代表して、防衛庁設置法案及び自衛隊法案に関し、反対の討論を行わんとするものであります。  自衛隊の創設は、戦後における日本再軍備の歴史における画期的なできごとであります。警察予備隊、その改編された保安隊及び警備隊はすでに軍隊の実体を備えておりましたが、その任務とするところが国内治安の維持にあり、いまだこれをもつて明白に軍隊なりと言うことはできなかつたのであります。  しかるに自衛隊は、両法案に明示するがごとく、外敵に対抗することを主たる任務とするものであり、かくのごとき任務を持つ実力部隊をもつて軍隊となすことは、国際通念に属するところでありますから、自衛隊はす……

第19回国会 内閣委員会 第36号(1954/05/20、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 提案者に御質問申し上げますが、こういう修正を施すことによりまして予算の上で経費はどれだけになりますか。
【次の発言】 今の金額の点について念のために政府の方の御所見を伺いたい。
【次の発言】 もう一つ、援護法の方で公務死と認定したものについては恩給法で公務死とみなすことについてその査定の労を省略するという、このことであります。これについて政府の方のご意見を承りたいと思います。
【次の発言】 私は日本社会党を代表いたしまして、政府提案につきましては賛成、修正案に対しましては反対の意思を表明いたします。  政府の提案は技術的な性格を持つておるものでありまして、大して論議する必要は……

第19回国会 内閣委員会 第37号(1954/05/21、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 法務省の政府委員にお尋ねしますが、昨日私の質問しましたことに関連するのですが、きようの読売新聞を見ますと、在日朝鮮統一民主戦線中央議長の李浩然君が北鮮におもむくために神戸で乗船しようとしたのでありますが、これが神戸入国管理事務所で不法出国として拒否された事件、しかもこの李君は出発にあたつて入国管理局の鈴木局長から出入国管理証というような書きものをもらつて、ちやんと話をつけて出発することになつておつたのでありますが、どういう事情か、こういうことになつて非常に騒いでおる。現地の神戸でも騒いでおりますが、東京では外務省あたりへ大勢押しかけて今騒いでおるようであります。私としましては……

第19回国会 内閣委員会 第47号(1954/10/27、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 ただいま飛鳥田委員の質問にありましたが、日本において自衛隊を増強する理由として、沿海州、樺太、千島方面にソ連の兵力が配備されておる。あえてこれを仮装敵国と考えるのではないけれども、そういう兵力配備がある以上これと対応して日本の防衛力を増強する必要がある、そういう長官の御答弁があつたのであります。これはきわめて重大なことでありまして、一体兵力配備の状況はどうであるか、その程度はどういうものであるかということを、ひとつお聞かせ願いたいと思います。あるいは知らないとおつしやるかもしれませんが、そういう事実を根拠に自衛隊の増強を力説されるとしますならば、その根拠になる事実はやはり国民……

第20回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第2号(1954/12/06、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 もう時間もございませんから、簡単に木村さんと小野さんにお尋ねしたいと思います。それぞれ二点。第一点は、皆さんが中国で働いておられました職場の中国の同僚の者、あるいは一般に中国の国民が日本なり日本人に対して一体どういうふうな感じを持つておるか、対日感情について御所見を伺いたい。もう一つは、皆さんみな旅大地区にいらつしやつて、その後地地区に移動を命じられて、今度お帰りになつたのですが、旅大地区はこの間までソ連の海軍基地でありまして、非常に重要な基地でありますが、その旅人地区の事情について、帰国後日本の政府機関あるいはまたアメリカの機関によつて何かいろいろ聞かれたことはないか。この……

第20回国会 内閣委員会 第2号(1954/12/03、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私も関連しましてごく簡単に。竹島の帰属問題自体がまだはつきりしないというお話が川上委員からありました。今わが党は一応これは常識的に日本の領土だと思つておるのでありますが、この竹島に何か韓国の砲台ができておるという話です。これに対して辻さんは何とか勇ましく実力でおつぱらつてしまえという御意見であります。わが党はそういうことは考えない。その一点におきましては木村防衛庁長官のきわめて慎重な態度はけつこうだと思います。ただいま長官は外交交渉によつてこれを片づけたいというお説でありますが、一体その外交交渉をやるについて外務省を通じてどういうふうな努力をされたか。防衛庁長官としては所管外……

第21回国会 内閣委員会 第3号(1955/01/21、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 今この三百三十二名の整理は、利用し得べき欠員の数及び希望退職者数をもって充てるという御説明でありましたが、それでもなお百名足りないわけでありますが、欠員の具体的な数、それから希望退職者の今日までの申し出の数、それを一つはっきりお聞きしたいと思います。
【次の発言】 組合の諸君あたりに聞きますと、本人が退職を希望しても、その希望を受け付けられない。そうして希望しない者に対して幾らか強制的な勧告が行われておるということであります。そのことについては何でも調達庁の方でリストができておって、好ましくないような人についてはそういうふうな処置をとられておるということを聞いておるのでありま……

第21回国会 内閣委員会 第4号(1955/01/24、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 関連して。委員長の発言を妙に誤解して解釈すると今のようなことになりますが、委員長はそう言ったのではないのでありまして、民主党の総裁である内閣総理大臣鳩山一郎氏、こういうふうに考えて、その出席を要求したわけです。そうすなおに解釈すれば、若干言葉の足りない点はあったにしても、これをあえてここで荒立てて問題にする必要はないと思いますので、このまま一つ進行していただきたい。
【次の発言】 官房長官の御説明を聞きまして、二十二日以降のことはわかります。あのおからだで、非常に誠意をもって、長時間総理大臣の席にあって、あるいはみずから演壇に足を運んで御答弁せられておる、その態度は、私どもほ……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 外務委員会 第3号(1955/04/06、27期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私はなるべく同僚委員の質問と重複しないように心がけてやっていきたいと思いますが、実は先ほどからずっと私聞いておりましたが、首相の御答弁が少し低声でありますために、お話になったことが私の耳に入らぬものも相当あるのであります。その点も一つお含みおきを願いたいと思います。  重光外相がある機会に、日本外交の第一義は対米協調にある、こういうことを言われたのであります。ところで首相にお伺いいたしますが、鳩山内閣の外交方針と、それから吉田前内閣の外交方針とは、どの点において異なっておるでありましょうか。その対米協調と言われる重光外相の言葉は、私どもはこれは結局向米一辺倒の対米外交と同義だ……

第22回国会 商工委員会 第41号(1955/07/13、27期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 簡単でありますが、伺います。  政府のこの改正法律案の提案理由説明によりますと、中国が政治的理由により貿易の独占態勢をとっているということでありますが、今日中国との自由な貿易が行われないというのは、単に相手国が貿易の独占態勢をとっているということだけでなく、そのほかにいろいろな事由があると思うのです。そういう事由について政府はどういうふうにお考えになっているか、大臣にお尋ねいたしたい。
【次の発言】 日本と中国との貿易が自由に行われない事情については、中国側が貿易について独占態勢をとっているということのほかにもいろいろ事情があると思うのですが、それについて一つお考えをお伺いし……

第22回国会 予算委員会 第3号(1955/03/26、27期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私は社会党左派を代表して、特に外交及び防衛の問題につきまして質問をいたしたいと思います。  イデオロギーとしての共産主義には反対であるが、共産主義をもって立国の原理とする中ソ両国とも国交を開くことが、戦争を防止し、かつ日本の平和と安全を守るために必要であるという鳩山首相の外交上の御所見に関しましては、オールド・リベラリストとしての良識として、いささか敬意を表したいと考えるものであります。この良識は、今日国民の常識を反映しているのであります。そのために民主党は、今度の総選挙におきまして予想外の勝利をおさめたのであります。私は中ソ両国との国交回復及び貿易拡大というようなスローガン……

第22回国会 予算委員会 第9号(1955/05/10、27期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私は、鳩山内閣の平和外交、自主外交というものの達成を心から希望するものであります。自由党の橋本委員などは、この平和外交や自主外交、これはナンセンスであるというように言って非常にけなしたのでありますが、私は、今日日本が置かれている具体的な国際関係におきまして、日本の内閣総理大臣があえて平和外交、自主外交という言葉を言われることは、十分意味があると思う。ただ問題は、この平和外交なり自主外交という言葉が、単に羊頭狗肉ということに終ってはいけないということであります。ところがこの平和外交というものは、まず今日われわれが持っております平和憲法を堅持するということから始まると思うのであり……

第23回国会 社会労働委員会 第6号(1955/12/13、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 たった一問簡単に財政課長にお尋ねいたします。私の選挙区に大牟田市という町がありますが、これは今日呉市と並んで非常に失業状態の深刻な町であります。労働都市大牟田でなく、失業都市大牟田という言葉があるくらいであります。これは御承知のごとく炭鉱及び関連重要工業が事業不振であり、さらにまた合理化近代化が進められておる結果でもあります。先ほどまで大牟田の市長も心配してここに傍聴に来ておりましたが、私どもが提案しております緊急失業対策法の一部修正法律案が幸いに成立いたしますならば、問題は立ちどころに解決するのでありますが、それがうまくいかなかった場合のことを考えてお尋ねしたい。大牟田市の……

第23回国会 予算委員会 第5号(1955/12/10、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 外務大臣にお尋ねいたしますが、この数年来中国を訪問してその偉大なる建設の状況を視察した日本人の数は・今日までにすでに一千名をこえ、そのうちで国会議員だけでも百四十人に及んでおるのであります。他方、中国人にして日本に来た人の数は、最近参りました中国科学院院長前国務院副総理郭沫若氏一行をもって百名をこえることになります。しかし、こういう東西の人的交流は中日両国間だけの現象ではないのでありまして、過般来米ソ両国の間においてもこういう人的交流が行われております。特に上院議員の中でも有力なキーフォーヴァー氏あたりもソ連を訪問したようでありますが、個人の場合と同じく、国と国との間におきま……

第24回国会 外務委員会 第2号(1956/02/03、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 外務大臣にちょっとお尋ねいたしますが、昨年末だと思いますが、アリソン大使から申し入れがあって、日本の国民が盛んに中国やソ連に行って文化交流とか経済交流をやっておる、そしてそれがいろいろな民間協定なり、あるいはコミュニケとなって発表される。一体日本政府は何をしておるかというような抗議が行われたということでありました。私はこの前の国会の予算委員会で、その点について外務大臣に質問をいたしましたが、どうも最近政府の態度が急に変って、中国あたりから人が来る場合に、これに対する入国査証の問題が、たとえば今度の全国教研大会の場合でもそうですが、非常に厳重になってきた、こういう一般的な傾向が……

第24回国会 外務委員会 第11号(1956/02/23、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 まず防衛庁長官に一つお尋ねします。何でも栃木県出身者で兵馬の権を握ったのは足利尊氏とあなたと二人だということを聞いております。自衛隊がおもちゃの兵隊ならばあなたが兵馬の権をとられても私ども大して問題にしないが、しかしこれはおもちゃの軍隊ではない、二十万近い実質的な軍隊であります。しかも国民の税金を二千億近くもつぎ込んでおる、こういう軍隊を統率されていくあなたの立場は非常に重大だ。昨日の穗積君に対する御答弁なんかを見ましても、どうも防衛庁の一事務官程度の低調なお話で、国際情勢たんかにつきましても、少しも見識というものをお伺いすることができなかったのです。私はそのことを非常に遺憾……

第24回国会 外務委員会 第24号(1956/03/29、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 総理にお伺いいたします。日ソの国交の回復はもちろん実現しなければならない事柄でありますが、日本人の国民感情としては、日本と中国との国交回復をさらに強く要望しておるのであります。経団連の新会長となられました石坂泰三氏のごときも、日ソ国交回復についてはやや消極的な考えを持っておられるにもかかわらず、日本と中国との国交の回復の必要を、非常に強く唱えておられるのであります。そこで、政府としては、日ソの国交回復とともに、日本と中国との国交の回復について、どういうお考えを持っておられますか、総理の御所見をお伺いしたいと思います。

第24回国会 外務委員会 第25号(1956/03/30、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 それでは私からオランダの関係について簡単に質問いたします。  最近イギリスで「アリスのような街」と題した映画が非常に好評を博しております。この映画のストーリーというのは、今度の戦争に際して日本軍がマレーで婦女子を捕虜として無理やりに行進させ、途中多くの者が死んでいくありさまを描いたものであります。イギリス国民の日本に対する感情というものは、最近は幾らかよくなりましたが、戦後非常に悪かった。先年吉田首相や皇太子などがイギリスを訪問した場合にも、非常に露骨な反感が示されたことは御承知の通りであります。それでこれはイギリスのことでありますけれども、イギリスに限らず、フランスにしても……

第24回国会 外務委員会 第26号(1956/03/31、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 外務大臣に若干の御質問をいたしたいと思います。実は昨日鳩山総理にお尋ねいたしました際に御答弁がありました。それはこういうことでございます。私の賛同は、速記録でありますが、鳩山総理でなくともよろしいから、重光外相と会いたい、あるいは大使級の人に会いたい、総領下級の人と話をしたいという場合に、これを断わる理由はないわけでしょうと私は聞いたのであります。そうしますと総理は「そうです。重光君に向うの外務大臣が会いたいというような場合に、今日のような事情ならば、これを拒否する理由は少しもないと思います。」こういうふうに御答弁になっております。これは速記録ですから正確ですが、そこで総理の……

第24回国会 外務委員会 第27号(1956/04/04、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 時間が時間ですから、関連してちょっと一点だけ。ソ連の経済援助は非常に評判がよい。そしてアメリカの援助については非常に警戒的な気味があるということ。これは経済企画庁のデータにもありますが、よくひもつき援助ということを言いますね。アメリカの援助はひもつきだからいかぬ。このひもつきということを外務大臣はどういうふうに解釈なさっておりますか。
【次の発言】 そうではありません。よくアメリカの援助はひもつき援助ということを言われます。そのひもつき援助ということはどういう意味かということです。
【次の発言】 これは大事なことです。アメリカの援助は海外においてひもつき援助だということを非難……

第24回国会 外務委員会 第29号(1956/04/07、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 きょうの日本経済を見ますと、最近アメリカの方から話がありました余剰農産物買付の交渉を政府が断わることに内定しているということですが、これは御存じのごとくアメリカから余剰農産物を日本に入れて、その代金の円を積み立てておいて、その円資金をアメリカが利用して東南アジアに対するいろいろな援助物資を日本で調進する、こういう三角関係経済でありますが、このことについての経緯をお伺いしたい。
【次の発言】 重光外相がお話しになりましたように、政府は東南アジア開発の援助計画をいろいろ研究しておる、また研究でなくても、今までも吉田前首相が、アメリカから十億ドルかの金を東南アジアに出させて、今度は……

第24回国会 外務委員会 第33号(1956/04/17、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私は穗積委員の議事進行に関する御意見に賛成であります。と申しますのは、実はわが党の党内事情としまして、金融公社の案件についてまだ賛否の態度がきまっていないのであります。そしてきょう外務委員だけでなく、大蔵委員等の関係の諸君と十分打ち合せ、その上で採決に臨みたいと思いますから、どうぞ一つお互い政党間の仁義を御尊重願いまして、きょうは質疑だけにして、あす採決ということにしていただきたいと思います。
【次の発言】 一、二点お尋ねしたい。第三条の第九項には「政治活動の禁止」ということが書いてあります。ちょっと参考のためにお聞きしたいと思いますが、国際復興開発銀行に関する協定ですが、定……

第24回国会 外務委員会 第40号(1956/05/08、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 大臣にごく簡単に御質問を申し上げます。  アメリカで余ってもてあましておるような農産物を、いかにも恩恵がましい態度で売りつけられる、こういうことは私はどうもおもしろくないと思いますが、それはそれとしまして、日本としては今後アジアアフリカ諸国の貿易を盛んにしなければならない。ところがこれらの地域には農産物が非常に豊富にある。たとえばビルマにしましてもたくさんの米を生産する。この間ブルガーニン、フルシチョフが行きまして、その次ミコヤンも行きまして、ビルマの米を大量に買い付けるという話をしたことは御承知の通りであります。また中国の方でもビルマの米を大量に買い付けておる。日本としまし……

第24回国会 外務委員会 第41号(1956/05/09、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 関連して。海外渡航の自由は、御承知の通り憲法によって保障された基本的人権の一つでありますが、これを旅券法によって制限している。このことも非常に重大なことです。それをその旅券法の条文の解釈に相当するそういう執務準則を作られたということがさらに重大な問題ですが、そういう基本的人権を制約するような重大事項を、秘密のまま国民に公表しないなんということは大へんなことだと思いますが、そういう執務上のいろいろな要領や何かを、国民に秘密にしておいていいといったふうに大臣はお考えになりますか。
【次の発言】 旅券法の第十三条に渡航の自由を制限する規定があるのですが、これは何も共産圏を対象にした……

第24回国会 外務委員会 第44号(1956/05/16、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 二、三大臣にお尋ねしたいと思います。大臣の憂国の至情というようなものは、私どもも共感するところでありまして、私どももそういう気持です。ただ不幸にして意見が非常に違う。  そこで私は、今度の漁業問題と関連して日ソの国交回復の問題、これが最初鳩山吉相あるいはその側近の御意見では、領土問題はあと回しにしてとにかく国交の回復をはかろう、それから領土問題につきましては、歯舞、色丹で大体妥結をして、自余の領土につきましてはこれを将来に保留する、大体こういうふうな御意見であったと思うのであります。ところが自民党の内部のいろいろな意見があり、外務大臣はその自民党の中の強硬派といいますか、そう……

第24回国会 外務委員会 第46号(1956/05/19、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 防衛生産ということか平気で言われておるのですが、実は私基本的な疑問を持つのであります。と申しますのは、憲法第九条では、戦争を放棄し、軍備を禁止した規定が明記されておりますが、軍備と申しましても、これは兵員だけの問題じゃない、青年の血潮だけの問題じゃない。どうしてもやはり兵器、装備というような物質的な条件が伴わなければ、軍備というものは成立しないことは明らかであります。そうなりますと、憲法第九条の建前から申しますと、これはどうしても防衛生産も禁止されてお参る、こういうふうに解釈しなければならぬ。これは新憲法の制定当時の議会における審議においても、そういう解釈が当然の解釈であった……

第24回国会 外務委員会 第48号(1956/05/23、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 高碕長官に一言お尋ねしたいと思いますが、松本委員から最近のフィリピンの政治的な動向についてお話がありました。フィリピンがアメリカの植民地主義に対して、非常に批判的な傾向を強めておる。私どももそう聞いておる。最近読みましたものでも、下院議長のラウレル・ジュニアがある機会においてアメリカに対して非常に強い批判的な言辞を弄している。今度高碕さんは調印のためにマニラに行かれました。わずか数日間の滞在でありましたし、新聞のゴシップ欄によると、何でも宴会とシャワーで数日間を暮されたというようなことで、あるいはフィリピンの政界、財界の要人なんかと意見を交換されるような機会はなかったかと思い……

第24回国会 外務委員会 第49号(1956/05/24、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 アジア局長に一問だけお尋ねしたいと思います。北鮮に帰りたいという朝鮮人の帰国問題というのは、長い間の懸案であります。これを根本的に解決することは容易ではないと思いますが、とりあえず日赤の前に四、五十人の人がテントか何か張ってそこにすわり込んでいる状態にある。そういう人はほんとうに早く帰らなければ住むに家がないというような実情にあるようです。このことにつきましては、外務省、厚生省両当局の間に、とにかくこれだけは帰そうというような合意が成り立っておったと聞いている。しかもそのために必要な経費、の方も、厚生省の方で生活保護関係の費用か何かを流用でもして、一つ考えようという具体的な話……

第24回国会 外務委員会 第50号(1956/05/25、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 鳩山総理にお尋ねいたしたいと思いますが、まず総理がソ連との国交を回復しよう、こういうふうなお考えをお持ちになって、そのために努力されたことにつきましては、わが党かねて敬意を表しておることは御承知の通りであります。わが党がこの総理のお考えなり、御努力を支持するゆえんのものは、このことが従来対米従属を基本方針としました日本の外交に一大転期を作るものである、こういう意味においてこれを支持してきたわけであります。現在日本の外交の前途には二つの道があるのであります。一つは従来の対米従属の方針を堅持して進む、この道であります。この道を進んで参りますと、結局はSEATOに加盟する、あるいは……

第24回国会 外務委員会 第52号(1956/05/28、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 重光外相に若干お尋ねいたします。このフィリピンとの賠償協定につきましては、他の委員から内容的に詳細にしてしかも非常に掘り下げた質問がすでに行われました。私はむしろこの協定が他の国との賠慣に及ぼす影響というようなことを中心にいたしまして、若干お尋ねいたしたい。まずインドネシアとの関係でありますが、インドネシアにおきましては、最近第二次アリ・サストロアミジョヨ内閣が成立いたしました。この政権は国民党、マシュミ党、ナフダトゥル・ウラマ、この三大政党の連立内閣でありまして、これは相当長期にわたって安定性を持った政権である、こういうふうに考えられておるのであります。そこでいよいよインド……

第24回国会 外務委員会 第54号(1956/05/31、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私は日本社会党を代表して、本決議案に賛成の意を表するのであります。  沖縄が日本の固有の領土であることは歴史的に明瞭であります。さらにまたここに住む八十万の住民がわが同胞であることも明瞭な事実であります。しかるに戦後沖縄はアメリカによりまして占領され、立法、行政、司法の三権が事実上アメリカによって行われておるのであります。しかもただアメリカがこれを占領しただけでなく、極東における最大の軍事基地としてこれを築き上げております。先年、当時の内閣委員長であるわが党の稻村順三君が、国会を代表して沖縄に視察に参りました。その視察の報告の中に、沖縄の中に基地があるのではなく、基地の中に沖……

第24回国会 外務委員会 第57号(1956/06/03、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私も穗積委員にならって、有能な外務省の高官連中に一つお願いかたがたお尋ねしたいのであります。中国の方で、戦犯を帰すというような周恩来総理の談話が発表されたのでありますが、これは必ず実現するものと考えております。何でも、第一回に三百何十名帰ってくる。そうしますと興安丸を向うに送るわけでありますが、行きはから船であります。慰問品を積んでいくのもけっこうでありますが、かねて問題になっております遺骨の送還の問題をやはり考えなければならぬと思います。御承知のように、戦時中日本に連れてこられて虐待を受けて死んだ中国人の遺骨が無数にあるのでありますが、現在まで五回にわたってこれが中国に送り……

第24回国会 外務委員会 第59号(1956/07/12、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 時間もあまりありませんので、きわめて簡単にお聞きをしてみたいと思います。沖繩が平和条約の第一条で規定されておりますように、アメリカを唯一の施政権者とする信託統治制度のもとに置く、こういうアメリカ側の提案には同意を与えておるわけであります。朝鮮戦争が起ったあとにできたこの平和条約でこういう取りきめをしましても、実際問題として沖繩が国連の安全保障理事会において信託統治制度のもとに置かれるということは、ソ連の反対を予想します場合には、これはおそらく実現は不可能であろうと思う。これはあの当時からすでにわかっていたことだと思います。当時平和条約に調印した全権を呼んでその意見を聞けば非常……

第24回国会 外務委員会 第60号(1956/07/23、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私もあしたやります。
【次の発言】 政府が日ソ交渉に関して、しきりに国論への統一を云々しておるのでありますが、国論の統一のためには、与野党が会しまして十分論議を尽すことが必要である。そのためにこそ、わが党その他野党は臨時国会の開会を要求したのでありますが、今の御答弁によりますと、政府はその意がない。ところが日ソの交渉は、私はそう長くはかからない、そうして政府はいわゆる規定方針に基いて交渉に臨みましても、おそらく領土問題を中心にして、すぐこれはデッド・ロックに乗り上げると思う。その場合に、重光全権としましては重大な請訓を本国政府に要請するという段取りになろうと私は思うのでありま……

第24回国会 外務委員会 第61号(1956/07/28、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 高碕外相代理にお伺いしたいと思います。外相代理というよりも私どもは新外相を迎えた気持でおるのであります。そのまま一つやっていただきたいのでありますが、そういうわけでございますから、新大臣就任の抱負を一つきょうこの席で披露していただきたいと思います。  そこで、最近の報道によりますと、国連の中のアジア・アフリカ・グループが、日本の国連加盟を支持する旨の決議か決定かしたそうであります。これが事実であるかどうか。そうしてこのことにつきまして外相代理の御所見を聞きたいと思います。
【次の発言】 そうすると今度、AAグループが日本の国連加盟を支持したことは、高碕さんのバンドン会議におけ……

第24回国会 外務委員会 第63号(1956/08/30、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 重光外相がモスクワに参りまして、急に態度を変えた。重光豹変ということがいわれております。しかしながら私は決してそうではないと思います。 重光外相は外務委員会その他管公開の席上でもたびたび言われたのでありますが、日本の外務大臣として領土問題で初めからソ連の主張をそのままのむとは言えない。外務大臣としてもちろん正当な要求は堂々としなければならないが、相手あってのことであるから、どうしてもソ連が聞かない場合には、それは考えなければならぬ、こういうお話があったのであります。その重光外相のお気持をそんたくすれば、私はああいうふうな態度に変られることは、一つの必然性を持っておると思う。そ……

第26回国会 外務委員会 第4号(1957/02/20、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 岸外務大臣に対して質問いたしたいと思いますが、先般の委員会で、国会でも済んだら東南アジア方面を訪問したい、こういうふうな御意向の表明がありました。その訪問の御予定なり、あるいは特に目的についてお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 訪問先の国々の大体のあらましを……。
【次の発言】 私はこれは非常なけっこうな企てだと思うのです。ダレスもそうでありますが、周恩来でも、最近盛んに外国に行って首脳者と会談をしております。今日は飛行機の時代ですから、昔と違って、一つ外務大臣でも総理大臣でも必要に応じてどんどん出かけていただきたいと思う。その岸外相のよき意図は私どもは大いに支持するので……

第26回国会 外務委員会 第7号(1957/02/27、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 先日の委員会でインドネシアの賠償問題に関して外務大臣に御質問いたしましたが、それは要点だけに限られておりました。きょうはもっと詳細に具体的に問題点を取り上げて、主務局長であるアジア局長に一つお尋ねいたしたいと思います。政務次官もおられますが、御新任早々でもあり、従来の関係から局長に御答弁をわずらわした方がよかろうと存じます。  まず第一にお尋ねしたいのは、この間参議院の外務委員会において、わが党の加藤シヅエ君がインドネシア賠償問題について外務大臣に質問をいたしました。その際の大臣の答弁が何でもインドネシア側で問題になった。そしてアリ・サストロアミジョヨ首相が倭島公使を呼んで、……

第26回国会 外務委員会 第12号(1957/03/16、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私に与えられた時間は十分ほどでありますので、二、三点簡単に御質問を申し上げたいと思います。  首相は国会が済んだらアメリカに行かれるということであります。アメリカに行かれることは決して私ども反対いたしません。わが党の鈴木委員長もいずれまあそのうち機会がありましたら、アメリカを訪問するそうであります。ただ首相は東南アジア諸国も訪問したいということを言っておられますので、アメリカを先にするか、アジア諸国を先にするかという順序の問題が非常に重要だと私は思います。特に首相の今までの政治的な経歴にかんがみて重要だと私は思う。アメリカにおいでになる前に、アジア各国の真の姿をよく見、またそ……

第26回国会 外務委員会 第24号(1957/05/15、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 四月十九日の外務委員会において、公安調査庁長官藤井政府委員の答弁が問題になったのであります。これはすでに御承知のように、アメリカ大使官が、日本の共産党やあるいは日中友好協会その他の団体の経理の内容につきましてある発表をした。そのジャパン・タイムスに載った新聞記事について、菊池委員から質問がありまして、その際に行われた長官の答弁で、藤井長官は、日中友好協会、日ソ親善協会、及び日本平和委員会、こういう団体は共産主義団体であるかのごとく述べられて、そしてその経理の内容を調査する正当な権限があるように述べられたのであります。これが新聞に発表されました結果、それらの団体にとっても非常に……

第26回国会 外務委員会 第26号(1957/07/31、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私も簡潔に質問いたしますから、答弁も一つ簡潔にお願いいたします。  まず第一に、きょうは外務委員会が開かれましたが、この日米会談の内容は非常に重要でもありますし、それから九州では未曾有の大水害も起っておりますから、社会党がかねて要求しております臨時国会を早急に開く必要があると思いますが、政府にその意思があるかどうか、簡単に御答弁願いたいと思います。
【次の発言】 岸総則はたびたび太平洋の東西にかけ橋をかけるのだということを言われたのであります。幸い鳩山内閣の時代にソ連の方にもとにかく岸が一つできた。そういうわけで太平洋の、両岸に橋をかけるという、これが両岸外交であるならば、こ……

第26回国会 外務委員会 第27号(1957/09/06、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 関連しまして一言お伺いいたします。外務大臣は、中国から参ります通商関係の機関は民間的な性格のものとしたい、具体的にはそれはたとえば中国進出口公司というああいうふうな団体の人を認めるというようなお考えでしょうか。
【次の発言】 中国進出口公司というのは中国の国営貿易の機関、国家機関ですが、これは公務員であるわけですが、そういうことは御承知だと思います。そうすると指紋問題なんかでも公務員もしくは公務員に準ずるものとして免除するというお考えがあるかどうか。
【次の発言】 そうするとそういう場合政府は、参ります中国の代表者全部について指紋は免除する、こういうふうなお考えでありましょう……

第26回国会 外務委員会 第28号(1957/10/15、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 米英及び国連を訪問された御報告がありました。その御報告の中になかったことでありますが、これは目下北京において交渉中の日中貿易協定のこととも関連いたしますから、ややエピソードに類することですけれども、ちょっとお尋ねしておきたい。藤山外相は、日本が中国貿易をやることは何かネセサリー・イーブルだというようなことをおっしゃった。それが事実であるなら、これは非常に重大だと思います。しかしながらあれは外務大臣がみずから言ったのではなく、アメリカの新聞記者が日本にとって中国貿易は必要悪ですか、こういうふうな問いを発したときに、そうだとは言わないけれども、聞き流した、それが誤解された、こうい……

第26回国会 地方行政委員会 第6号(1957/03/06、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 申すまでもなく一国の民主政治というものは、地方自治が健全に発達するということにかかっておるのでありますが、往々にして地方自治体が少数のボスによって聾断されておる事例が伝えられておるのであります。ボスの町ボスの市というものはずいぶんあります。ここに私が御質問申し上げたいのもその一つの事例でありますが、実は福岡県の山門郡瀬高町下庄矢部川二丁目及び大竹両部落にまたがる用水路の問題であります。この用水路は本来は灌漑のための水路でありましたが、その後農耕地が漸次市街地になりまして、その用途は今はなくなって、むしろ下水の排水路及び防火用水路として重要な役割を持っておるわけであります。こう……

第26回国会 地方行政委員会 第29号(1957/05/15、27期、日本社会党)【政府役職】

○田中国務大臣 給与改訂のやり方でございますが、大体において二つに分けて考えております。  一つは再建指定団体の場合と、それ以外の場合という考え方でございます。赤字であるとないとにかかわらず指定を受けておらない団体につきましては、国家公務員の態様が細目に至るまで決定されるのが近いと思いますから、その方針の決定を待ちまして、全面的にこれに右へならえをせしめるという方向に向って通牒の用意をいたしまして――まだすっかりできているわけではございませんが、全国に通牒を出す考えでございます。その内容は国家公務員の給与改訂の線に全面的に従う方針でございます。  それから赤字再建指定の団体につきましては、文字……

第26回国会 地方行政委員会 第30号(1957/05/16、27期、日本社会党)【政府役職】

○田中国務大臣 さきに御答弁申し上げてありますが、重要な点でありますので、ここにあらためてお答えを申し上げます。  昭和三十二年度におきましても、昨三十一年度同様の行政措置を講じまして、御意向に沿う考えであります。
【次の発言】 三十三年度以降の措置でございますが、これは御熱意のある御質問の御趣旨を十分に尊重いたしまして、検討の上、いやしくもこの問題は不都合を生ずることのないように責任をもって善処いたします。
【次の発言】 この問題は、御趣旨はまことにごもっともな点がございますが、行政措置をいたして参ります上には、これを三十三年度以降においても永久にこの行政措置をこのままの形で続けることがよい……

第26回国会 予算委員会 第21号(1957/04/22、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 今日、不平等条約改廃の要求は国民の世論であり、かつ識者の声であります。岸総理の訪米は、この国民的要求にこたえるものでなければならないと考えます。しかし私は、遺憾ながらこの意味において総理の使命が成功するものと期待することはできないのであります。  総理は、一昨日本委員会における与党の船田委員の質問に答えて、日本の真の独立を速成することの必要を説かれました。今日の日本がなおいまだ完全に独立していない理由は、日本に十万のアメリカ軍が駐留を続け、六百に及ぶ軍事基地が存在しておるからであります。それはつまり日米安全保障条約があるからであります。総理はたびたびこの日米安全保障条約の将来……

第28回国会 外務委員会 第7号(1958/02/27、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 ただいま手元にいわゆるブルガーニン書簡に対する政府の回答の文書が配付されたのであります。これを一読いたしますと、一口に言えば味もそっけもない、何らの理想も情熱もない外交文書にすぎないという感じがいたすのであります。そこで私はこの回答文書の内容につきまして外務大臣に若干の点につきましてお尋ねをいたしたいと思います。その場合ブルガーニン書簡をも引用いたしましてお尋ねいたしたいと思います。  まずこの回答文書の前文でありますが、これを見ますというと、東西両陣営の緊張が非常に強化されているということだけ書いてあります。なるほど東西両陣営の緊張はありますけれども、一方また緊張緩和の努力……

第28回国会 外務委員会 第10号(1958/03/07、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 議事進行について。第二十六通常国会における各種委員会における所管大臣の出席の状況を調べてもらったのでありますが、外務委員会は二十八回開かれました。農林水産は五十八回、社会労働は五十七回、大蔵は五十二回、だから委員会開会の回数が外務委員会は一番少いのであります。だからこれはわれわれ同僚の方でもっと開催して熱心に討議したいと思いますが、大臣の出席状況は、外務委員会二十八回のうち十五回であります。出席率は五三・六%であります。必ずしも悪いとは思いませんが、もっと悪い委員会、たとえば経済企画庁関係では、大臣の出席率はわずか八・九%でありまして、いかに河野長官が怠慢であるかということを……

第28回国会 外務委員会 第11号(1958/03/11、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 前回の本委員会において、同僚戸叶里子君から、およそ問題点と考えられる諸点につきましては、漏れのない質問が行われたようでありますが、私は重複を避けまして、若干の点について藤山外務大臣に質問申し上げたいと思います。  まず第一に、政府としてはこの平和条約と賠償協定を、本国会においてすみやかに通過させたい、こういう御意向のようであります。一方インドネシアの国会におきましても、すでに委員会を通過しまして、近く本会議に上程されることになっております。何でも十五日ごろには本会議において可決される見込みだそうであります。政府は一体衆参両院を通じて、これが国会を通過する予定について大よそどう……

第28回国会 外務委員会 第12号(1958/03/12、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 岸総理大臣及び藤山外務大臣から、現在不安定を伝えられておるインドネシアの政情につきまして、政府としてはあくまでもスカルノを中心とする現在のインドネシアの中央政権を支持する、賠償問題の解決もむしろこのスカルノ政権を強化するために役立つことを希望しておる、こういうふうな言明がたびたびあったようであります。私は、これは非常にいいことであって、そういう態度を一つ今後も堅持してもらいたいと思います。またオランダあるいはアメリカ方面から、反乱軍に対しまして何かこれを支援するような動きがあるという情報もありますけれども、これはそう大して発展しないと思う。そういうことで、スカルノ政権が今後強……

第28回国会 外務委員会 第13号(1958/03/14、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 外務大臣に対しましては大体質疑は済んだのでありますが、二、三残っておる点をお尋ねいたしたい。賠償協定の実施に関する細目に関する交換公文、このうちに、「日本国政府は、使節団に対し、賠償契約を締結する適性を有する日本国の国民及び法人を推薦することができる。」こういうことがあります。この日本国政府の推薦が公正に行われれば、これは問題はないわけでありますけれども、やはり人間のやることでありますから、公正を欠く、へんぱな取扱いをするというようなことになりますと、これはきわめて重大な問題であります。また「使節団は、そのように推薦を受けた者とのみ賠償契約を締結するよう拘束されることはない。……

第28回国会 外務委員会 第20号(1958/04/09、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 先月の十二日に、中国人の劉連仁という人の問題につきまして岸総理に質問をいたしましたが、すでに御承知のように劉君は、終戦直前にその使役されておりました明治鉱業所の昭和炭鉱を脱出して、北海道の山の中に今日まで十三年間生活してきたのでありますが、この劉君につきましては、総理から、私に対する御答弁の中で非常に誠意ある御答弁をいただきましたので、私は非常に満足の意を表したのであります。その中で総理はこういうふうに言っておられます。「劉君の問題につきましては、今言ったような手順になっておりますが、これに対しまして十分に一つ慰労もいたし、これらの日本における御苦労に対しまして、私は十分に報……


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 外務委員会 第3号(1958/06/25、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私は特に外務大臣の渡米問題について御質問を申し上げたいと思いますが、その前に今の帆足委員の質問に関連いたしましてもう一度私からもお尋ねしたい。  沢田廉三全権が発言されましたのは、何でも六月十一日の朝鮮懇話会主催の日韓会談政府代表をかこむ会という席上であると思います。今の帆足君の発言をもう少し具体的に申しますと、これは当日出た人のメモによる要旨でありまして必ずしも一言一句正確だとは言えませんが、大体間違いないらしい。それによりますと、日韓の不和が続けば好まざる第三の勢力がここにくさびを打ち込んでくることをおそれる、三十八度線はだんだん南下し、ついには釜山に近づくという形勢を心……

第29回国会 外務委員会 第4号(1958/06/27、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 沢田全権のステーション・ホテルにおける演説の内容について、今六四委員から追及的な質問がありました。大体これで済んでおると思いますが、若干要点についてさらに深めた御質問を申し上げてみたいと思います。  あなたはだいぶお年だと思います。つまりあなたが教養を受けられた時代というのは、やはり明治のよき時代であったわけで、大日本帝国はなやかなりし時代であったのであります。人間はやはり環境の産物でありますから、あなたの今日のいろいろなものの考え方というものは、やはり一つの時代性を持っておる。あなたの発言の中に、これは形容的な言葉でありますけれども、日清、日露の両戦争は、いずれも日本を脅か……

第29回国会 外務委員会 第5号(1958/07/03、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 今の松本委員からの質問に関連いたしまして、私も二、三補足的にお尋ねいたしたい。外務大臣、このごろはなかなか答弁が上手になられたというか、ずるくなられて、あいまいもことして捕捉しにくいような答弁で困るのです。だから繰り返しの質問になりますが、はっきり一つ御答弁願いたい。  まず、大村収容所におる北鮮に返りたいという朝鮮人、この諸君を北鮮に帰すという問題は、日韓会談その他政治問題と切り離して、これだけを個別的に人道上の問題として処理する、こういうふうなお考えをお持ちでありませんか、一つお尋ねいたします。
【次の発言】 日韓会談の予備協定で双方が合意に達したのは、南鮮の方に帰るのを……

第29回国会 外務委員会 第10号(1958/07/30、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 七月十二日の五大使会議で行われた中東情勢に関する判断は、まことに当を得たものであります。この正しい情勢判断がアラブ共和国を初め広くアラブ諸国民の共鳴を得たことを、私は政府とともに心から喜ぶものであります。外務省から発表された刷りものによりますと、「アラブ・ナショナリズムというものの勢いは阻止することはできず、地域内各国の政治体制いかんにかかわらずますます一般化してくるであろうと意見が一致した。」こういうふうに書かれておりますが、岸総理はアラブ民族主義に対するこういう見方に同意されるかどうかお尋ねいたします。簡単に一つ。

第29回国会 外務委員会 第11号(1958/08/30、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私は昨日発表されました佐多忠隆君の中国訪問報告書の内容に関連いたしまして、二、三お尋ねいたしたいと思います。  先ほど帆足委員がお尋ねいたしましたことに対する御答弁の中で、アメリカの中国政策は、二つの中国というのではなく、あくまで台湾政府を唯一の正統政府と考える、こういう立場だという御答弁がありました。私も現在アメリカの中国政策に関するオーソライズされた見解はまさにその通りだと思うのであります。しかしながら他面、台湾は台湾として置くが、しかし中国大陸を事実上支配して今やアジアにおける押しも押されもせぬ大国となった中華人民共和国を何か承認しなければならぬだろう、こういう意見があ……

第29回国会 外務委員会 第12号(1958/09/01、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 今回藤山外務大臣が国連通常総会に出席されるために、またアメリカ政府と広範な諸問題について会談されるために、渡米されることになりましたので、社会党を代表して一言申し上げたいと思います。  申すまでもなく、藤山外務大臣は国を代表し、国民を代表して行かれるのであります。断じて自由民主党を代表して行かれるのではありません。従って私はここに国民的要望を代弁して、一言壮行の辞にかえたいと思う次第であります。  しかしながら、私は岩本委員の言われる超党派外交の立場に立って申し上げるものではないのであります。わが社会党の、いずれの陣営にも属しない、自主中立の平和外交政策と、自由民主党のアメリ……

第30回国会 外務委員会 第5号(1958/10/17、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 まず総理にお尋ねいたしたいと思います。ブラウン記者とのインタビューの内容は、総理が全面的にこれを否定されたのであります。まあどっちが正しか、はっきりさせる証拠がないようでありますから、結局これは水かけ論に終るのでありますが、しかし一般の国民の印象では、岸総理がやはり不用意に、あるいはむしろ故意にやったのではないか、非常に危険な放言をされた、こういうふうに受け取っておるのであります。ジャーナリズムの一応良識を代表する朝日新聞も本日の社説において、「岸首相に直言する」という、こういう社説を書いております。さらにまた「天声人語」に至ってはずいぶんひどいことを書いて、一番最後に、「と……

第30回国会 外務委員会 第7号(1958/10/22、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 十月十日新橋ステージにおきまして右翼主催によって援蒋反共台湾激励大会というのが催されたのでありますが、その会場において、中華人民共和国の国旗に火をつけて、極端な侮辱の意思を表示した者があるのであります。このことにつきまして、日中友好協会は、さっそく十月十三日警視庁に参りまして、事件の真相について説明を求めたのであります。総監もおられず、また部長、課長もおられなかったので、公安第二課の豊田第三係長と会って話を聞いたのであります。その際の豊田係長の態度は、大体においていい態度であった。この事件はきわめて悪質なものだということを率直に認められた上に、こういうことを言われたのでありま……

第31回国会 外務委員会 第2号(1958/12/22、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 それではきょうはやめてこの次にしましょう。

第31回国会 外務委員会 第6号(1959/02/18、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 私もいずれあらためて総理と御一緒のときに本格的な質問をいたしたいと思いますが、二十分ほどの時間、中間的な質問をしたいと思います。  外務大臣は外交演説で中国問題に触れております。その場合に、日中関係の今日の不幸な事態が起った責任を一方的に中国側に転嫁して、外務大臣自身としては何らの反省のお言葉がないのです。私はこの点を非常に遺憾といたします。誤解だ、誤解だとおっしゃいますけれども、岸内閣のこれまでの言動において、確かに中国を敵視する態度が具体的に現われている。その事例を一々申し上げる必要はないが、ただ今日安保条約改定の交渉が行われておりますけれども、安保条約の改定は、結果にお……

第31回国会 外務委員会 第8号(1959/02/28、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 わが社会党は、中国政策におきまして岸総理並びに岸内閣と根本的に所見を異にしておるのであります。これは私ども非常に不幸だと考えております。血は水よりも濃しという言葉があります。だからあなたにも私にも同じ民族の血が流れておるのでありますから、ひとしおこのことを不幸と感じるわけであります。わが社会党は中国政策についてあなたの内閣に勧告をしたい、さらにまた平和を愛する国民の名において要求をしたいと考えるものであります。そういう意味において以下若干中国問題を中心にいたしまして質問を申し上げたいと思います。  まず第一に今日の中国の情勢について、中国をめぐる内外の情勢について総理は一体ど……

第33回国会 外務委員会 第6号(1959/11/12、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 関連してちょっと総理にお尋ねいたしますが、外務省はフランス政府に対してトラン・ヴァン・フー氏の国籍問題で照会をして、そうして回答があったわけです。それを一応信頼して御答弁になったわけです。それはそれで一応私はよいと思うのだが、しかし、今、穗積委員の質問にもありましたように、きょうの産経の朝刊を読みますと、トラン・ヴァン・フー氏自身が、自分は二重国籍は持たなかったのだという重要な証言をしておるわけです。だとすれば再調査ということもあるわけです。再照会ということもあるわけですから、国民の血税を支払う重大な賠償問題でありますから、一応の調査は――一応照会をしてフランス政府の回答があ……

第33回国会 外務委員会 第12号(1959/11/20、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 松本委員の質問に関連いたしまして、簡単に議事進行に関する動議を提出いたしたいと思います。  国会における内閣総理大臣の発言というものはきわめて重大であります。ところが、先ほどから私どもが盛んに南ベトナム賠償についての根拠ある数字の提出を要求しておるのでありますが、アジア局長の説明によりますと、初めはそれがないかのごとく、戸叶里子君のただいまの質問に対しましてはあるかのように答弁されておる。植村特使が参ります際に持っていった何か数字があるようであります。さらにまたベトナム側との交渉の際にも、日本側で一応ラウンド・ナンバーは出したといいますが、そのラウンド・ナンバーの算定の根拠に……

第33回国会 外務委員会 第15号(1959/11/25、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 新聞に私が何か爆弾質問をするというような報道もありますが、爆弾質問になるかどうか別といたしまして、相当の時間を要する質問であります。ところが申し合わせによって非常に短く私の持ち時間が制限されているのであります。そこで問題の要点をしぼりまして、特別円等処理の問題を中心として、それと賠償との関係について政府当局にお伺いいたしたいと思うのであります。  まず第一に政府にお伺いいたしますが、ベトナムに対する賠償は、時期としてはいつからこれは計算されておるものであるか、そのことについてお伺いいたします。
【次の発言】 日本が仏印にいわゆる平和進駐をいたしました。その後終戦時までに進駐に……

第34回国会 運輸委員会 第11号(1960/03/30、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員  まず大臣にお尋ねしたいと思いますが、大臣楢橋渡君は、少年のころ炭鉱に働き、その後苦学して弁護士試験に及第し、今日大臣の地位につかれて、その立身出世美談はだれも知っているところであります。若いころ炭鉱で働かれた体験からして、炭鉱の労働者の苦しい事情はよくわかると思う。たまたま大臣と私は同じ選挙区であります。私どもの選挙区の大牟田で三井三池の炭鉱の深刻な争議が行なわれている。その場合に労働法において認められている労働者の団体行動権、特にピケの権利、こういうことは大臣は十分理解をされ、これを尊重するというお気持があろうと思いますが、どうですか。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第27号(1960/05/03、28期、日本社会党)

○田中(稔)委員 本日は憲法記念日であります。日本国憲法の前文によりますと、「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自働するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」こう書いてあります。さらに、第九条には「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」こう厳粛に書得かれておるのであります。しか……


各種会議発言一覧

26期(1953/04/19〜)

第19回国会 外務委員会内閣委員会農林委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1954/03/17、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 外務大臣にお尋ねいたします。MSA協定が調印されました日にアリソン大使があいさつをして、その中に、この協定は、合衆国がその部隊を日本から引揚げることのできる時期に、一歩近づけるものであるというふうなことを言つておるのでありますが、それは単に一片の外交辞令と解釈すべきものであるか、あるいは、ほんとうにアリソン大使の真意と解すべきものであるか外務大臣の御所見を伺いたい。
【次の発言】 それでは、その時期についてでありますが、外務大臣はその時期を一体どうお考えになつているか。もう少し詳しく申しますと、アリソン大使の希望は、日本側においてどういう条件が成熟した場合に実現するものである……

第19回国会 内閣委員会公聴会 第1号(1954/04/13、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 私は田畑教授の烈々たる学者的気慨に大いに敬意を表するものであります。MSA協、定が、田畑教授の御見解によりますと、国民大多数の反対にもかかわらず国会を通過しておる。それから防衛関係法二法案につきましても、私は田畑教授と同じく、国民大多数が反対しておると思う。しかしながらこれも、私は不幸にして国会は通るかもしれないと思う。これは国会の多数が国民の多数をそのまま反映していないという結果だと思う。この点につきまして教授にお伺いしたいのでありますが、実際国会議員の選挙などにおきましても買収が行われる。金の力ということは、結局これは資本家の力であり、特に今日においては軍需資本家のカであ……

第19回国会 内閣委員会公聴会 第2号(1954/04/14、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 遠藤さんが今軍隊を持つておる国は、その軍隊を近代的に改良することはなかなか容易でないとおつしやつたのですが、最近アメリカでは、ニュールック戦略とか、ニュールック防衛体制という言葉が行われております。私はその方面の専門家ではありませんけれども、何でも従来の三軍均衡方式でなく、空軍を中心にいたしまして、陸海両軍に補助的な役割を持たせる。そうしてまた原子力兵器を主たるものとして利用する。しかもその原子兵器を超音速の爆撃機に搭載いたしまして、敵国の中心部に向つて攻撃を加える。さらにまた現在アメリカがヨーロッパ、アジア各地に出して、おりますところの軍隊はむしろこれを撤収して、国内に戦略……

第19回国会 内閣委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1954/03/27、26期、日本社会党(左))

○田中(稔)委員 関連して、行政管理庁の岡部部長にお尋ねいたしますが農林省だけでなく各省を通じて常動もしくは非常勤の労務職員というものが、相当数働いておるという事実でありますが、この問題について行政管理庁として、ひとつお答えを願いたいのであります。実はこの問題は食糧庁や統計調査部の方の事情を調べておりまして、非常に問題としなければならぬと考えるに至つたのでありますが、今まで何回か行政整理が行われ、その行われたあとに常勤もしくは非常勤の労務者で補充するというようなことが、ずつと行われて来たわけでございます。具体的に申しますと、食糧庁は二十四年に六千六百三十五人というものを整理いたしまして、それを……


27期(1955/02/27〜)

第24回国会 外務委員会内閣委員会法務委員会連合審査会 第2号(1956/07/13、27期、日本社会党)

○田中(稔)委員 当面日本の外交は、沖繩問題でアメリカとの関連がある、それからソ連との国交回復の問題がある、二つの大きな外交問題に当面しておるわけであります。外務大臣は聞くところによりますと、今度日ソ国交回復の交渉の首席全席としておいでになるそうであります。この二つの外交問題は大きな関連がありますので、日ソの国交回復交渉のことにつきましてお尋ねしてみたいと思います。  まず重光外務大臣が日ソ国交回復交渉の全権としておいでになるに当りまして国論を統一するということが必要であることは政府が常に言っておることであります。私どもも大体鳩山首相のお考えには賛成でありまして、わが党の委員長もたびたび首相を……

第28回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1958/02/14、27期、日本社会党)

○田中(稔)分科員 藤山外務大臣にお尋ねします。岡田委員の質問に答えて、岸首相と同様に、日ソの平和条約締結の申し入れがあれば、これに応ずる、こういう御答弁がありました。まことにけっこうだと思います。これは日ソ共同宣言が発表されました際に、すでに今後も平和条約締結の交渉を継続するということが、日ソ双方において約束されておることでありますから、これは当然のことだと考えるのであります。ところが平和条約の問題になりますと、領土問題で双方の主張が従来非常にかけ離れておりまして、この妥結は容易でないことはもう十分にわかっておることであります。  そこで私がこの際外務大臣にお尋ねいたしたいと思いますのは、外……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/21
データ入手日:2024/10/20

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