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小高熹郎 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

小高熹郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席(幹部)歴代TOP1000
986位

24期委員会出席(幹部)TOP100
92位
26期委員会出席(幹部)TOP100
98位

このページでは小高熹郎衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。小高熹郎衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第5回国会 水産委員会 第2号(1949/03/26、24期、民主自由党)

○小高委員 先ほど水産廳長官から、一百億ぐらいの希望をしておるがという御意見でありましたが、ただいま安本関係の話を聞きますと、まことに寂寥というより、お話にならない。かようなことで、日本の重要産業たる水産がよろしいであろうか、國家の政治的な見方、斯業に対する興隆発展を期するという施策が一体あるのか、こういうことに対して私は非常に不満をもつておるものであります。そこで、さらにつつ込んでお伺いしたいのは、安本並びに水産廳双方が、この悩めるところのわが國の水産業を振興し、あわせて外貨獲得に導かんとしておるこの過程において、明日の数字的解決に対していかなる用意と腹案をお持ちであるか。熱烈なる努力のもと……

第5回国会 水産委員会 第3号(1949/03/30、24期、民主自由党)

○小高委員 私は農林大臣に國の根本政策を伺いたいのであります。それから金融問題が生じて來ると思うのであります。物を持たない日本を、どうして物を生み出す日本に切りかえて行くか。これはけだし國をあげての大問題であり、同時に政治に志すものが、一様に視線をその方向に向けておると思うのであります。この意味においてわが國の産業中、農業あるいは工業またその中にいろいろ部類わけがございましよう。しかしこれらの重要産業中、日本の水産の位置というものをどの程度に政府がお考えになつておられるか。まず第一に國の施策の見方として、水産業の重要性を私ども十分考えて唱て來ておるのでありますが、この地位をどの程度に見ておられ……

第5回国会 水産委員会 第4号(1949/04/02、24期、民主自由党)

○小高委員 総体論といたしまして、水産行政の整備について伺いたいのであります。それから関連しまして、金融関係が生じて來ますので、一應総体的に水産行政の整備について質問いたします。  わが國の國内資源を開発して、経済復興をする諸問題を考えますると、結局わずかな石炭と農作物、あるいは水力資源等のほかは、この島國をめぐる海洋資源が唯一の復興資源でございます。この資源を極力開発することによつて、乏しい國土の上に入れる人口八千万への動物蛋白の補給路を見出し、さらに進んでは近き先の貿易再開にも備え、水産物の輸出振興をはかり、文化国家として眞にふさわしい活動も期せられるのであります。ことに國民の資性が漁業に……

第5回国会 水産委員会 第5号(1949/04/06、24期、民主自由党)

○小高委員 先ほどの松田委員、冨永委員、玉置委員、この三委員の答弁の中に、私もどう上手に聞いても割りきれないものを多々感ずるのでおります。しかも質問者ははつきりとした回答を求めているにもかかわらず、はつきりしたお答えがない。  もう一つは関係筋とそれぞれ折衝しておるというお言葉がありました。これは少しく言葉が過ぎるようでありまするが、あなた方の熱意が足りないのではないか。かくのごとく生産者が困つて、そうしてこう苦んでおるが、しかもやめるわけに行かないと言つて訴えているではないか。これに対して、何ら熱意あるお答えがない。國家再建、経済再建というのは、とにも次の道である。これはわれわれ生産者も政治……

第5回国会 水産委員会 第6号(1949/04/09、24期、民主自由党)

○小高委員 繁殖保護をはかりながら漁獲をして行く。これはただいま水産を語る場合の根本的な問題であろうと思うのであります。ただいま先輩からいろいろ御意見もございましたが、私は一例を貝にとつてみます場合に、昭和十五年において東京湾の千葉縣寄りの貝類がどのくらいあつたかと言いますと、はまぐりが六百万貫、あさりが八百万貫と記憶しておるのであります。それが最近においては一割五分ないし二割になつてしまつた。八割ないし八割五分はどこへ行つてしまつたか。これは経戰以來繁殖保護をはからなかつたために稚貝のまきつけをしなかつた、また稚貝を養うだけの資金もなく、稚貝をせつかくまいても、これを盗みとられてしまう。漁業……

第5回国会 水産委員会 第12号(1949/05/12、24期、民主自由党)

○小高委員 この漁業法案は、おそらく今回の國会におけるところの最大法案の一つであると私は考えておるのであります。内容において百四十五條に達し、そしてこれが画期的なる使命を考えますと、この法案によつてまたわが國が眞に漁業を民主的に建設して行こうということを考えまするとき、そこに幾多の疑義が生ぜざるを得ないのであります。先ほど夏堀委員からお尋ねになりましたその点に多々関連するのでありまするが、先ほどの藤田次長の答弁あるいは飯山長官の答弁においては、とうてい私ども了承いたすことができない箇所が多いので、重ねて別な観点から、あるいは意味は同じかもしれませんが、御質問いたしたいと思うのであります。  第……

第5回国会 水産委員会 第16号(1949/05/20、24期、民主自由党)

○小高委員 愛知銀行局長はたいへんお忙しいようですから、きわめて簡單にお尋ねいたしたいと思うのであります。先般私は農林大臣に、わが國の水産業の重要度、ウエートの問題を問いただしましたところ、農林大臣は、明快に重要産業中のまた重要なものであるということを答弁しておるのであります。しかるにもかかわらず、先般來同僚諸君からるる質問がありましたが、その大藏大臣の答えと、また末端あるいは中央において全般的に重要度を持つておるところの水産に対する金融の面がとかく遺憾な点が多いために、かくのごとく議論がかわされておるのではなかろうか、こういうことを考えますと、どうしてもこれは解決していただかなければならない……

第5回国会 水産委員会 第24号(1949/09/08、24期、民主自由党)

○小高委員 本法は過ぐる第五回國会のおいて最大の法案に属する、けだし百四十五條からなる大法案であると同時に、またこれが漁業の憲法であるから、しつかり委員は審議してもらいたいというような意図が政府にある以上、私どもはこの百四十五條に対して詳細なる檢討を試みつつあるのでありますが、その間において幾多疑義を生じている。この疑義が解決しない限り、私どもも責任上はなはだ困ることでございまして、かような感覚からすべてを見ますと、この目的が眞の増産であしり、あるいは民主化でありとするならば、ただその言葉にとらわれたいろいろの條項にあらずして、金融の確立とか危險保障とかいうような條項が入らなければならぬはずで……

第5回国会 水産委員会 第25号(1949/09/09、24期、民主自由党)

○小高委員 漁業法案業第三十七條の項目について、当局の意見をただしたいと思つております。常識が法律を生み、また常識と社会通念の備わらないところの法律というものは、殷鑑遠からず葬むり去られるという一つの信念をもつて私どもは臨んでいるのであります。その建前からいたしますと、三十七條において「免許を受けた日から一年間、又は引き続き二年間休業したときは、都道府縣知事は、その漁業権を取り消すことができる。」と明記してございます。おそらく旧法においてもかような字句があるのではなかろうかと思われるのであります。そこで先ほども川村委員から一つの意見として強力に発言されたのでありまするが、今までの議論中何が問題……

第5回国会 水産委員会 第26号(1949/09/10、24期、民主自由党)

○小高委員 ただいまの七十四條に関する問題でありますが、私は今砂間君から意見のありました、われわれの民選知事の紬権限を認めないというような、そういう知事を否定するような議論ではありません。この知事のある程度権威を認めるということはけつこうでありますが、それに関連いたしまして、私はこの立法の趣旨において、はたして新憲法下において民主主義を唱えておるところのこの漁業法の精神に準拠して、かようなものがあることが正しいかしからずかというこの根本問題に対して、多分な疑義を抱いておるのであります。この点についてあらゆる法令から考えまして遺憾なきかどうか。ことに漁夫なんというものは漁があると夜寝ずに、どんど……

第5回国会 水産委員会 第30号(1949/09/29、24期、民主自由党)

○小高委員 政治は断じてゆがんでおつてはならない。正しき常識の上に立脚した政治でなければならないと思つているのであります。私は先般狩野川及び靜浦の事情をつぶさに実地踏査いたしました結果、私の頭に映じましたのは、実に地方の見方が、先ほど鈴木委員からも述べられましたが、視野の狭い観点に立つて事を処せんとするこの事実であります。米の値段をきめる場合には、生産者が適当な價格を要求することはもちろんでありますが、同時にまた消費者自体のことも考えて米の相場を決定するということが、ただいまの制度である以上、漁業者の唱えられるところの主張は、当然一つの計数を基調にしたもので、これは海を相手としたものであります……

第6回国会 水産委員会 第6号(1949/11/12、24期、民主自由党)

○小高委員 時間もないようでありますから、きわめて簡單に御質問申し上げます。水産金融が極度に惠まれない地位に置かれるということは、すでに相当の議論があつたと了承しているのでありますが、私はそれを計数的に一つの基礎を握りたい、かように考えまして、全国の水産業者及び漁民が負担しているところの税金は、一体昨年度においてどのくらいであつたのだ、一昨年度はいかような数字であつたかということを、この数箇月間調査しているのでありますが、なかなかその調査がまだ手元にまとまりません。農業の面において畜産もあり林業もあり、あるいは生糸等の産業もあり、いろいろございますように、商業あるいは工業、これらの業種別的に見……

第6回国会 水産委員会 第8号(1949/11/15、24期、民主自由党)

○小高委員 ただいまのかんてんの輸出の問題でございますが、私が仄聞したところによりますと、おもなる輸出先アメリカにおいては、最近、かんてん代用の、骨から取る優秀なものが発見された、というよりつくられるようになつて、その数量が相当額あるので、わが国の粉末かんてん及び一般かんてんの製品の程度、あるいは価格の程度から推して、あまり歓迎した輸入状況ではないというようなことを聞いているのであります。さすれば輸出が引合うというのは、採算がとれるという漁民及び製造加工業者の採算がなければならないと思うのでありますが、これにつきまして政府は十分の調査をしての御回答であるか。ただ気安め的の、銀行で金融するから見……

第6回国会 水産委員会 第12号(1949/11/19、24期、民主自由党)

○小高委員 先般本委員会において、愛知銀行局長が御出席の際に、漁業者に対する金融がはなはだ措置が乏しくて問題にならぬ、これについで強力な結果を望むのであるが、それには一応われわれ全国の漁民が負担しておるところの税金が、農業及び工業その他の業種別の比較から考えまして、どの程度の位置におるか、まず全国的に業種別の数字を、各業種の数字を示してもらいたい、税金額を示してもらいたいと言つたところ、それに対して、近々調査資料を提出いたしますというような回答で、あつたのでありまするが、その回答によつて、漁業者に対する金融が、税の負担はこれだけあるにもかかわらず、かくのごとく惠まれておらない。また金融のみでは……

第6回国会 水産委員会 第18号(1949/12/02、24期、民主自由党)

○小高委員 資材の小委員会は十一月二十二日、通産省の綿業課長、水産庁の資材課長の出席を求めまして、大体において災害用資材のうち、綿糸布については補給金を出すのが当然であるという議論、及びただいま綿業課長からいろいろ答弁がありまして、奧村委員との間に議論になつております、二・四半期以前のチケツトの現物化できないものをどうするか、この二つの意見が非常に強く出たのでありますが、それに対して小委員長としては、通産省の綿業課長に計数を明らかにして、近々中に回答してくれということを要求しおつたのが、延びのびになりまして、遂に今日に至つたのであります。さような経過でございますので、今後他の資材においては、小……

第6回国会 内閣委員会 第5号(1949/11/22、24期、民主自由党)

○小高熹郎君 請願の目的は水産省設置に関することでございます。日本旋網漁業協会並びに千葉の漁業協同組合長会議から請願が出ましたので、紹介議員として趣旨を説明いたします。  水産行政の総合一元化は、私どもの多年にわたる主張でございましたが、たまたま先年水産庁の設置と相なりましたのでございます。これは外局として認められたのでありますが、現在の水産庁は内容的には一内局と何らかわるところがございません。加えて漁船金融、資材の面、あるいは漁業労働等の面は、全部他省の所管に属しております関係上、はなはだ不便きわまるものがあるのでございます。先般連合国の好意によりまして、漁区の拡張が認められ、これを契機とし……

第7回国会 水産委員会 第3号(1949/12/20、24期、民主自由党)

○小高委員 水産行政を語る場合、水産教育というものが大きく取上げられなければならないのでございますが、先ほど委員長の指名せられました小委員会及び委員会のうちに、水産教育という面が織り込まれておらないということを非常に遺憾に思うのでございます。昭和二十五年へのわれわれの期待は何ぞやと言うならば、それは講和條約をすみやかに締結してもらいたい。そして民主的文化国家としての日本の存在を国際的に認めてもらいたい。この考え方は、けだし全国民をあげての希望であろうと思うのでございます。さような際に先般農地法が施行せられ、また労働法が制定されまして今次成立いたしました漁業法、この三つのきわめて民主化を標榜した……

第7回国会 水産委員会 第5号(1949/12/22、24期、民主自由党)

○小高委員 漁港法という漁業関係に特殊の銘打つたものをつくろうとする動機がなへんに存するかということを考えますとき、そこに先ほど来論議されておりまする港湾法、大づかみに見ました商港と漁港を一括したものの力よりも、もつと専門的なへ強力な施策が望ましいというのが、本法案を論議せんとするわれらの目的であるのでございます。こういうことから考えますと、岡には道路法というものがあり、ちよつと破損いたしましても捨てておかないにもかかわらず、この漁港には何ら強力な手が打たれておらないというところから、何とか岡の道路あるいはそれ以上にも重要であるところの漁港の悩みを、一刻も早く解決して、正しい増産の姿に持つて行……

第7回国会 水産委員会 第7号(1950/01/26、24期、民主自由党)

○小高委員 海国日本が資源の枯渇を防ぎ、あるいはまた国際的に失墜せるところの漁業上の信用をとりもどして、講和條約に備えんとする、日本の経済体制を整えんとすることは、この水産資源枯渇防止法という法案を政府が提出したことによつて、わが国の品位が保たれるのではなかろうかということを思いまするとき、大いなる欣快を覚えずにはおられないのであります。しかしながら先ほど田口あるいは林の両委員からも意見のありましたように、たしかに積極面が欠けておるということは、私も遺憾の意を表する一人でございます。これは先ほどの水産庁長官との質疑応答によりまして、一応話は伺つておりまするが、法案の体裁から行きましても、またこ……

第7回国会 水産委員会 第16号(1950/02/28、24期、民主自由党)

○小高委員 ちよつと伺いたいことがあります。これは千葉県の九十九里海岸に起つている事象でございますが、米軍の実彈射撃によつて漁業者が非常な影響を受けまして、今や打続く不漁のために疲弊困憊をしているその上に、ちようど片貝を中心とする数里の間、実彈射撃が間断なく昨年来行われておりますために、たまたま銚子附近へ漁が出ましても、その漁は当然九十九里、勝浦方面へ続くべきであるにもかかわらず、それが中断されている。音響のために魚類が離散して行くものかどうかはわかりませんが、そういう影響が一つと、いま一つはこのためにその地区に限つて出漁できない。午前とか午後とか時間を切られて、なるべく漁業に支障のないように……

第7回国会 水産委員会 第21号(1950/03/16、24期、自由党)

○小高委員 水産金融の面につきまして、はなはだしくこの面が虐待されておるような気がいたしまする関係上、昨年の十一月と思いましたが、私は大蔵省当局に向いまして、全国の各業種別の納税基準を示してもらいたい。そり納税を農業の面において、畜産においてどのくらい、あるいはまた蚕糸業、林業の面においてどのくらいというように、おのおのの業種別で、総括したるところの税金、もちろんそれを要求するのは、水産に関する納税をどのくらい全国的に水産業者がしておるか。その納税の率を見たいからでございます。確かに私はその率を詳細に検討するいとまがないのでありまするが、私の見通しにおいては、納税負担に対するところの義務は果す……

第7回国会 水産委員会 第26号(1950/04/01、24期、自由党)

○小高委員 水産庁にお伺いいたしますが、従来陸の道路及びその他の運輸施設から見ますと、海の漁港は非常に置き去られておる。置き去られておるものをとりもどすという感覚において、この漁港法案なるものがここに現われたということは、非常に私ども桔快に思うのでございまするが、そこでさつきの中西委員からのお話とは全然別に、かつての軍関係が使つておりました殺人港を、平和的な文化国家をつくる意味において活人港人を生かす港という意味において、水産基地に切りかえたい希望を持つておる所が、全国に多々あることでございます。その一つの例は、千葉県の館山港のごとく、水産基地としてこれを大いにたくましく建設せんとして、知事を……

第7回国会 水産委員会 第28号(1950/04/07、24期、自由党)

○小高委員 ただいま福田委員並びに鈴木委員から沈下物に対するところの魚田を開発する措置について、真劍なる議論がかわされているのでありますが、最も近い例として、すみやかにこれを解決しなければならないというところから、東京湾の例を引いてみますると、昨年度における東京湾の漁区のいわしは、百十五万貫漁獲があつたと推定されております。前年度においては八十九万貫の漁獲ありしやに了承しているのでございます。さらにその前年度においては五百数十万貫の漁獲をあげている。その五百数十万貫の三年前の漁獲のあがつた年は、比較的沈下物のない方面において――東京湾といいましても、神奈川県守りもあれば千葉県寄りもあるのですが……

第7回国会 水産委員会 第34号(1950/04/20、24期、自由党)

○小高委員 請願第一八四号、魚族資源の維持培養に関する請願。本請願の要旨は、わが国の漁業不振と漁場の荒廃は、戰時戰後を通じての盲目的食糧増産により、その危機を招来したが、その復興再建の基本的要件として、漁民生活の確保をはかるとともに、海産資源の国費による徹底的調査、発表、及び魚族資源の維持培養について、法的措置を講ぜられたいというのであります。  次に、請願第一八五、漁業用資材に価格差補給金存続の請願。本請願の要旨は、水産物の価格を現在のまますえ置き、公定価格が維持されることを前提として、燃油、漁網、網糸等輸入資金の価格差補給金を廃止した場合、百パーセント輸入資材に依存している現在の漁業は成立……

第7回国会 水産委員会 第35号(1950/04/22、24期、自由党)

○小高委員 関連して、本日の日本経済新聞によりますと、総司令部ヨー班長談としてこういうことが出ております。「漁業改革促進を要望、総司令部ヨー班長談。総司令部天然資源局漁業課経済班長H・W・ヨー氏は二十一日の記者会見で漁業改革の促進を要望して次の通り語つた。漁村民主化を目的とする新しい漁業法の実行に関する政府の措置は著しく遅れている。水産庁は漁業法の施行後、ただちにその内容を実行に移す予定表を準備したのであるが、政府はこの予定表に従つて行動していない。三月十四日に発表されることになつていた海区の境界はまだきまつていないし、漁民に漁業法の内容を徹底させることも十分でない。漁業改革の遂行を公約した飯……

第7回国会 水産委員会 第36号(1950/04/24、24期、自由党)

○小高委員 いろいろ双方の議論があるようでございますが、本問題は、先ほど平井委員からも御意見がありましたように、このまま時間をとるというのはどうかと思いますので、両院協議会において、双方の意見を十分に闘わした上で決をとつていただきたい。これにつきまして委員長のおとりはからいを願いたいと思います。

第7回国会 水産委員会 第37号(1950/04/25、24期、自由党)

○小高委員 本法案はらつこ、おつとせいの繁殖保護の実効を期するためという、この趣旨は一応了解できるのでございますが、ただいま問題となつておるところの遠洋漁業といわず、また沿岸漁業といわず、魚類の繁殖保護という問題が非常にやかましく論議されておる実情にかんがみまして、この法案が沿岸の魚類の繁殖保護に及ぼす影響が、はたして支障なきかいなかということについて、私非常に憂うるものでございますが、この点に対して、政府の答弁を願いたいのであります。
【次の発言】 ただいまの水産庁次長の答弁で、大体趣旨は了承いたしましたが、ただ一点、おつとせいが有用魚類をはなはだしく食用とするために漁場を荒すのではないかと……

第7回国会 水産委員会 第39号(1950/04/27、24期、自由党)

○小高委員 生鮮魚介類の統制撤廃後における市場関係の事柄でございますが、最近非常に生産者は迷惑をしております。ことに最近のにしん漁の状態あるいはさば漁の状況が、これを如実に物語つておるのでございます。今までの荷受け機関そのままのようなことをやられておつたのでは、生産者はとうてい立ち行かない。一貫目百円から売り始めて、七十円、六十円という相場が出ますと、その六十円で全部二千貫とか、三千貫とかを一口の荷物として引取られてしまうというようなことがあつて、はなはだ困る。かつ市中に販売されておりまする小売価格を見ますと、生産者が考えると、ほんとうにばかばかしいほどの高価で売られておる。こういうことでは、……

第7回国会 水産委員会 第42号(1950/05/02、24期、自由党)

○小高委員 電波を利用して生産の増強を期するということは、けだし今日の日本に與えられた産業開発面の大なる現われでなければならないと思います。電波に関するいろいろの法令が制定されたことは、まことにけつこうでありまするが、一例をとりますると、魚群探知機というようなものを購入するということになりますと、ただいま漁村が非常に疲弊いたしておりまして、これらの電気を利用したところの探知機等の器具によらずんば、漁獲ができないというにもかかわらず、それを買う金すらできない。かような苦しみがただいま全国漁民の声となつて現われておると、私は了承しておるのであります。そういうことを考えますると、この合理的、科学的の……

第7回国会 水産委員会 第44号(1950/07/01、24期、自由党)

○小高委員 ただいま水産関係者のあげての議論といたしまして、一面において魚類の繁殖保護をはかりながら、またこれを合理的に採捕して行く。そういう意味において以西底びき網の整理問題も、当然の結果として資源を保護するという意味において現われて来る問題であろうと思うのであります。しかるにここにそういう事実がありながら、今までの魚田が荒されておる。戦争中のいろいろの事故によるところの沈没船、飛行機及び落下物による沈下物、及びその他の暴風あるいは船舶事故による沈下物、それらの沈下物があまりにも全国沿岸に散在しておるという事実、本委員会におきましては、第七国会の末期において、全委員が一致協力して、この荒廃漁……

第8回国会 水産委員会 第3号(1950/07/17、24期、自由党)

○小高委員 水産金融が著しく不円滑である、不自由であるということから、いろいろ議論がかわされておるのでありますが、私は一般金融が楽になれば、水産金融も緩和するだろうと思う。ところで一般金融が楽にならない。特殊機関としての農林中金等の元請も貧弱である。それじやどうすればいいのだということから、水産に対するところの特殊な金融方途を講じて行かなければいけないという議論に相なつておると思うのであります。一般金融にちよつと触れてみたいと思うのでありますが、今一般金融は各銀行において、きよう入金して、あした引下げられる当座預金等の金をもつてしては、とうてい安心して長期の貸付はできない、こういうことを言うて……

第8回国会 水産委員会 第4号(1950/07/19、24期、自由党)【議会役職】

○小高委員長代理 それでは継続して会議を開きます。  次に水産金融に関する件を議題といたします。本件は、ただいまの水産界におきまして非常に重大かつ緊急を要する問題でありまして、本委員会といたしましては、第七国会以来継続して審査をし、また小委員会等も設けまして、愼重に検討いたしているのでありますが、本日は、たまたま金融界より、日本銀行の大橋義策氏、勧業銀行より筑紫次郎氏、興業銀行より一川正氏、農林中央金庫より小野三郎氏等の六氏が、参考人として御出席くださいましたので、水産金融の実態につきまして、各位より忌憚なき御意見を承りまして、今後われわれがこの問題を審査するにあたりまして、多大なるところの参……

第8回国会 水産委員会 第5号(1950/07/21、24期、自由党)

○小高委員 今海上保安庁からいろいろ答弁がありましたように、予算が確保できたとしたら、ただちにとりかかつてもらわなければいかぬのでありますが、その前に、八月十五日から解禁になります東京湾のいわしであります。本年は四百十万貫の漁獲予定見込みをもつて、ただいまとりかかつておるのでありますが、海底に飛行機の残骸及び電線のようなものを張つたりした根が残つておるということから、網がとられ、あるいはせつかく一ぱい入りました網が沈下物のために破れてしまう、ことに揚繰網等においてその例が顯著なのでありますが、そのためにせつかく魚を見ながら、また秋の味覚の王座でもあり、あるいは秋の、魚か最も渇しておるときの帝都……

第8回国会 水産委員会 第7号(1950/07/24、24期、自由党)

○小高委員 水産貿易に関連しておると言えば言えるのございますが、資材の輸入についてお尋ねをいたしたいのでございます。  私が昨年秋以来調査しました範囲において、カリフオルニアの綿花の耕作及びインド方面の綿花事情等、いろいろ綿花の生産方面を研究いたしますと、ここ二、三年豊作が続いて、すでに世界の綿花というものは、一応潤沢に相なつたやうに了承をいたしておるのであります。しこうして、この綿花の輸入に伴いまして、わが国に入つて参りますと、これが統制に伴つて、綿糸及び漁網の面が関連的に統制されて、今までおつたのでございまするが、かくのごとき世界の原綿情勢が緩和いたした今日において、今までこの綿糸及び綿漁……

第8回国会 水産委員会 第10号(1950/07/29、24期、自由党)

○小高委員 千葉県豊浜漁港は勝浦漁港の東海岸に隣しておりまして、従来豊浜には簡單なる船ひき場を設けてあるのみで、他に何ら港らしき施設はなく、漁獲高は非常にこの地方は多いのでございまするが、非常な不便をかこつておるのでございます。風浪が一たび起りますと、防波堤がないために、その都度漁船も人家も激浪の襲撃に脅かされるのを例といたしておるのでございます。平時におきましても、船の引揚げ、引下げあるいはまた漁獲物の陸揚げにも、常に海中に入りまして、腰まで水に浸つて作業する状態でございまして、ことに冬期は寒風にさらされ、非常に困難をしておるのでございます。こういう意味におきまして、本漁港の困窮状態を御推察……

第8回国会 水産委員会 第11号(1950/07/31、24期、自由党)

○小高委員 二つの点について御質問申し上げたいと思うものであります。最初は委員長に対する御質問でございますが、先般本国会が開かれましてから間もなく、大蔵省の舟山銀行局長の出席を求めました際、私から水産金融の一部といたしまして、これをどう具体的に解決するかという方法論に立入りまして、百億ないし二百億の水産債券を発行せしめて、もしそれが有力銀行が発行した場合消化し切れない際には、毎日一億ずつふえるところの郵便局の預金、すなわち預金部資金を消化し切れない分だけを振り向けて、水産債券の確立を期し、もつてはつきりした筋において水産金融の道を開くというような方法を講じたらどうかと思うが、これに対する意見を……

第8回国会 水産委員会 第14号(1950/08/29、24期、自由党)

○小高委員 時間が大分経過しておりますので、きわめて簡單に海上保安庁及び水産庁に向つて質問いたしたいと思うのでございます。  私は去る八月十七日から二十六日まで十日間にわたりまして、広島県を振り出しに青森県まで、漁業経営の実態調査及び戰災漁場の復旧及び荒廃漁場の復旧を志す国政調査をいたして参つたのであります。その問いろいろ各地を遍歴しておりまするうちに、漁業金融に関する問題をどうしてくれるか、あるいは過重なるところの税金問題をどう解決してくれるか、また油の前貸し中止によるところの困窮をどう解決してくれるか、漁業協同組合の強化を、どうはかり、どう指導してくれるのか、漁業資材の値上りに関連して魚価……

第8回国会 水産委員会 第15号(1950/10/06、24期、自由党)

○小高委員 補正予算のうち漁業制限に関して、九十九里浜を中心といたします演習による漁業制限、これらによる補償料といたしまして、一億二千四百万円、これがほぼ決定に近いというような話が、先ほど水産庁長官からあつたように了承しておるのでございますが、本件に関しましては、七月中の閣議におきまして、当初六億一千百万円が決定された。その後全国十五箇所において六億一千百万円を決定しておるのであるが、二箇所減ることに相なつたので、十三箇所に対して四億八千万円の補償をするやに了承しておつたのでございます。ところがごく最近に至りますと、意外にも一億二千四百万円という数字を聞かされたのでございますが、これは水産庁の……

第8回国会 水産委員会 第16号(1950/10/21、24期、自由党)

○小高委員 北海道の巻網の入漁問題について意見があるのでありますが、これは二十三日にあらためて質問いたしたいと思うのでございまするが、ただ一点、先ほど漁港問題につきまして川村委員から紀州の勝浦港に対する御意見があつたように思いまするが、私は去る三月十日から十六日間、三重県、和歌山県の南海大震災による漁港被害の調査の調査班長として、三重、和歌山の漁港を一通り調査研究いたして参つたのでございます。  勝浦あるいは串本は、全国的に利用されておる天然の良港であるにもかかわらず、あまり大自然に惠まれ、人工を加えなかつたがゆえに、いまだ勝浦港においては、道路へたくさんの魚を水揚げしておるという非衛生ぶりで……

第9回国会 水産委員会 第1号(1950/11/24、24期、自由党)

○小高委員 私の担当いたしました国政調査の概要について御報告いたします。まず御報告に先だちまして、本調査のため調査地における各県の御当局はもちろん、県議会、地元市町村首脳部の方々や県漁連の幹部、地元漁民多数の御援助と御便宜とを賜わりましたことにより、本国政調査の目的が予期以上の成果を攻めることができましたことは、これひとえに地元各位の御熱心な御協力によるものにほかならないのでありまして、特にこの報告の劈頭に、地元各位に対し、深甚なる感謝の意を表する次第であります。  本班において派遣を命じられました委員は、小松委員と私の二人でありますが、特に冨永委員長の御参加もありまして、それに地元の委員とし……

第9回国会 水産委員会 第2号(1950/11/25、24期、自由党)

○小高委員 水産教育に対して政府への質問をいたしたいのでありますが、文部当局からは、どなたがおいでになつておるか、これをまず伺いたいと思います。
【次の発言】 今や全国民のひとしく待望する講和條約も着々実施の方向に進みつつありますとき、ひとしお痛切に感ぜられますことは、まず何よりも失墜せるわが国の国際的信用を回復せしむべき方途を講じなければならないということであります。国際的信用を高めるためには国民の品位を保つことが肝要であり、国民の品位を養うためには、どうしでも教育に重点を置かなければならないわけであります。もとよりあらゆる方面において一般教育の必要なことは論をまたないところでありますが、私……

第9回国会 水産委員会 第7号(1950/12/05、24期、自由党)

○小高委員 関連して質問いたします。わが国の産業を語る場合に、当然の結果として考えられるものは動力源であらねばならぬと思われます。その動力源とは何があるか、第一が電力であり、第二が石炭であり、それと並行するものにこの石油類があると思うのであります。こういうことを考えまする際に、今回石油類の値上げに関しまして、先般自由党の政務調査会及び閣議の問題となつておるということを聞いておるのでございまするが、わが国重要産業の大なる現われとしての水産業の動力源としての重油及び石油類の値上げを、このまま政府は見のがすことができるかということについて、どの程度の論議をされたかということについて、私動力源という一……

第10回国会 水産委員会 第3号(1951/01/29、24期、自由党)

○小高委員 水産資源枯渇防止ということは喫緊の大問題であるのでございますが、これに対しまして、水産資源枯渇防止法案が前年施行されたのでございますが、その後沿岸漁業にもこの種の法律を適用して、たくましく資源の保護をはかり、合理的に採抽して行くというような計画がなくてはならないと考えておるのでございます。現に講和條約を控えておる今日において、太平洋の魚族をどう合理的に増殖しながら採捕するかということが問題になつておる際に、東京湾の繁殖保護をはかり、少い稚魚の濫穫防止をはかりながら、これを採捕することさえ解決しないということは、まことに遺憾千万でございまして、かような状態は全国的に現われていると了承……

第10回国会 水産委員会 第13号(1951/02/22、24期、自由党)

○小高委員 岡崎官房長官にお尋ねしたいのであります。物を持たざる日本を、どうして物を生み出す日本につくりかえて行くか、経済建設をして行くかということに関しまして、海をたたいて水産日本の実をあげようということは、けだし国是でなければなりません。かような意味におきまして、今回吉田首相とダレス使との間に書簡のとりかわしとなり、講和條約後におけるわが国の視野広き水産界が展開されんとすることを思いまするとき、まことに海に住む一員として欣快にたえないのでありまするが、これにつけても思い当ることは、わが国の水産行政の完璧を期しておられなければ――これは今後講和條約の際、あるいはその後における水産業界の態度を……

第10回国会 水産委員会 第15号(1951/02/27、24期、自由党)

○小高委員 田作さんにお尋ねいたします。あなた方が非常な苦労をなさつておられることにつきましては、私ども何とかこれの解決をしなければならないと、ただいま腹をきめてかかつているのでございますが、先ほどあなたの説明で、拿捕された状況はよくわかりましたが、帰されたときの模様がわからなかつたのでありますが、監禁されておつて、これから帰つてよろしいぞというような際に、どういうような訓練を受けて、またどういうようなかつこうで、どういうような船で送り返されたか、その実情を聞かしていただきたい。
【次の発言】 内地へは向うの船で送られたのですね。
【次の発言】 その送つて来た船はどこにどうしておりますか。

第10回国会 水産委員会 第18号(1951/03/06、24期、自由党)

○小高委員 ただいま政府が、国内の食糧の自給自足体制を樹立して、そうして国民食糧の安定をはからなければいけないという線に向つて強度に動いておるということは、おそらく国有鉄道関係者においても御了承のことと思われるのであります。そういうことから思いをいたしますと、現在の水産食料が政策上はなはだ冷遇されておる。ことに最近の採算上の困難、資材の値上りに対する魚価安、これらの点は、先ほども川村委員がるる述べられた通りでございますが、これにつきまして私どもは、一昨年の十二月、国鉄貨物運賃八割の値上げをせんとする際に、代議士会において、ここにおられます田淵委員とともに二日間これを議論し、政務調査会において、……

第10回国会 水産委員会 第21号(1951/03/17、24期、自由党)

○小高委員 私は大体二点についてお尋ねいたしたいのであります。その一点は水産研究所の報告を求める件と、いま一つは漁業権証券に関する問題であります。  最初に水産研究所の報告を求める件でありまするが、これは先般講和条約近しと言われるわが国水産界において、やがて太平洋を中心とする漁業協定とか、あるいはまた漁業協約というものが締結されるのでなかろうか、その前提として、われわれみずからの海域の、すなわちわが国の沿岸漁業の魚族の習性及び繁殖状況、あるいはまたこれに対する採捕の状況、これらを合理的に答えを出して行かなければならない。科学的な立証すべき基礎資料において、国が十分な経費を捻出して、昨年来設置さ……

第10回国会 水産委員会 第22号(1951/03/20、24期、自由党)

○小高委員 いささか専門的になるのでありますが、私もこのさんまの魚体が非常に小さくなつて、このまま手を尽さないならば、さんま資源は枯渇をしやしないかと非常に苦慮しておる一人でございます。先ほど来松田委員との間にいろいろ御議論がございましたが、いやしくもさんまの資源を語る場合に、一体どこでさんまが卵を産むのか、これを突きとめないでこの問題の解決はできないのでございます。一昨年、その前年はさんまが非常に不漁でございまして、房総半島一帯に二、三百隻のさんま舟が待つておつたのでありますが、遂に来なかつた。その来なかつた一つの議論として、どこでさんまが卵を産むのかという際に、房総半島沖で流し網を張るなら……

第10回国会 水産委員会 第27号(1951/03/31、24期、自由党)

○小高委員 本案に対しましては別に問題もありませんので、質疑及び討論を省略し、ただちに採決せられんことを望みます。

第10回国会 水産委員会 第29号(1951/05/10、24期、自由党)

○小高委員 水産庁当局に、米軍用船による漁具被害に対する損害補償に関して質問いたしたいと思うのでございます。この問題は去る昭和二十六年二月十五日の出来事でございますが、千葉県の安房郡と君津郡の境に保田の鋸山がございますが、その鋸山の浜、すなわち明鐘崎から三浦半島の方に向いまして、沖各い七百メートルに敷設されております定置網でありますが、これが経営者は、千葉県安房郡千歳村白子、佐久間竹松氏であります。この定置網が折柄操業間近に控えている際に、その朝約三千トン近いと思われるところの米軍用船のために、その日はちようどしけでありましたために、おそらくいかりが引けたのかもしれませんが、それをこわされたと……

第10回国会 水産委員会 第32号(1951/05/17、24期、自由党)

○小高委員 私はさんま漁業なるものが北海道に偏してはならない、これは全国の漁民がとるべきものである。かように考えておるのであります。ことに北海道から和歌山県、四国周辺にかけましては、長い間の慣行がさように相なつておるのであります。しかるにもかかわらず、去る三月の国会においても議論が生じ、また水産庁主催の全国の業者打合せ会議においても、相当議論が大沸騰した事実があるのでありますが、これはどう考えましても、本日示された案によりますると、北海道にウェートがかかり過ぎておる。かようなことであつては、正しき政治ではないと私は断言するものであります。一応先ほど松田君からも御意見がありまして、北海道の零細漁……

第10回国会 水産委員会 第34号(1951/05/22、24期、自由党)

○小高委員 漁業法が最初に国会に提示されたのは二十三年と記憶しております。おそらく二十二年の暮れにこれが着想されたと思うのでございまするが、爾来わが国の経済界は、除々にインフレ事情に入りまして、当時二千数百億であつたであろうところの財政経済は、今日一般会計にしてもすでに七千億近いものが計上されておるのであります。かようなことから考えますると、現今におけるところの、第四次修正を経て国会を通過して施行されんとするこの漁業法に基くところの、ただいま問題となつておりまする漁業権証券の額、すなわち百七十億は、十倍出しても――千七百億出しても安過ぎるではないか、かわいそうではないかとい議論が、われわれ間に……

第10回国会 水産委員会 第35号(1951/05/24、24期、自由党)

○小高委員 私は大蔵大臣にお尋ねいたしたいのであります。それは最近の貨幣価値と百七十億の漁業権証券の問題でございます。御承知の通り、漁業法を着想いたしましたのは、昭和二十二年末と記憶しておるのでありますが、昭和二十三年の国会においてこの法案の説明をし、爾来三、四年を経た今日において、国の財政は、大臣の御承知の通り極度に飛躍して参つたのでございます。その当時は百七十億を現金で漁民に渡すことによつて、インフレを助長するおそれが多分にあつた。しかし今日の財政経済下においては、一昨年漁業資材の補給金五十五億を払つてなおかつ微動だもしなかつた状況から見ましても、現金でこれを漁民に渡しても、わが国の財政経……

第10回国会 水産委員会 第36号(1951/05/26、24期、自由党)

○小高委員 一八、漁業経営費増大及び漁価低落防止対策に関する請願であります。これは青森県旋網漁業協同組会長秋山君ほか五名の請願であります。本請願の要旨は、最近における漁業経営費の増大と魚価の低落に対する防止策として、左の点を留意され、すみやかに対策を講ぜられたいというのである。(一)漁業用資材、燃油の価格引下げのための方法を講ずること、(二)資材保持のための研究施設並びに漁法改善の施設を設けること、(三)魚価維持のために保蔵設備の強化をはかること、(四)市場の強化と水揚げ代金の即時決済を可能にさせるような金融措置を講ずること、(五)給水等を含む輸送費の低減をはかるごと。  次の一九につきまして……

第10回国会 水産委員会 第39号(1951/06/02、24期、自由党)

○小高委員 ただいま石原委員より、本問題について農林中金の湯河理事長に対する希望意見があつたのでございまして、その点私も同感でございますが、この漁業改革に要する画期的な百七十何億、これが現金化されないということは、現在のわが日本において、政治も、政治家もないのか、こう言われても一言もないのであります。なぜかならば、先般農林大臣あるいは大蔵大臣、または河野銀行局長が臨席せられました際に、私から釈迦に説法のきらいはございますけれども、昭和二十二年以来のわが国の財政経済の変化、飛躍というものを説明いたしまして、ただいまの百七十億を倍額出しても決してよけい過ぎない、安過ぎる、全国の漁業権を百七十億で買……

第10回国会 水産委員会 第40号(1951/06/05、24期、自由党)

○小高委員 先般の委員会におきまして、漁業制度改革による漁業権証券の現金化は、政府もわれわれ国会議員も連帯責任において、この歴史的な漁業改革を遂行すべく、協力一致してかからなければならないということを申しておつたのでございます。しかし先ほど来現金化問題につきましては、川村委員からるる質疑応答がありましたので、私は重複を避ける意味において、これ以上ここで論議することを省略いたしたいと思うのであります。ただ一点、この漁業制度改革に伴う、金融措置の一環として論議さるべき問題といたしまして、農林省の官房長にお尋ねをいたしたいのでございます。  今回の漁業制度改革にあたりまして、あらゆる観点から、わが国……

第10回国会 水産委員会 第41号(1951/08/06、24期、自由党)

○小高委員 国政調査九州班を代表いたしまして、調査の大要を御報告いたします。  本班の参加委員といたしましては、水野、小高の二人でございまして、地元委員として、長崎県においては田淵委員が参加せられたのでありまして、随行者としては中山調査員と、水産庁安倍技官を同行せしめ、日程の関係で福岡、長崎、熊本、鹿児島、宮崎、大分の六県を七月三日より十四日までの十二日間に現地調査を実施して参つたのであります。何にいたせ調査希望箇所の多いのに反し、調査日数の少いために、時間的にはなはだ制限せられ、地元漁民の要望通りの調査とその百パーセントの声を聞かせていただくことができなかつたこと及び熊本県より以後は強風、特……

第11回国会 水産委員会 第2号(1951/08/18、24期、自由党)

○小高委員 このさんま問題につきまして、北海道の議員の方々から、この解決に対してきわめて誠意ある提案をなされたということについては、私ども非常に欣快に思つているのでありまするが、この際水産庁当局に一言申しておきたい点は、このさんま問題が全国的にいかなる刺激を与えたか、いかに大きな関心を持たれたかということにかんがみまして、今後も資源保護ということを少くとも考えながら法をきめ、あるいは方針を決定したということになりますと、ただいま北海道に現われている事例のごとく、解禁以前にすでに目の前に魚が来ている、これをとらせないかという問題は各地に起ると思うのであります。期限は必ず実行すべきものであるととも……

第12回国会 水産委員会 第1号(1951/10/12、24期、自由党)

○小高委員 ただいま物価庁及び安本の燃料課長から、石油の価格改訂問題について御説明がこぎいましたが、私どもは本問題について、すこぶる解せない二点を見出さざるを得ないのであります。その一点は、最近の石油類の様子を見ますると、製造会社はもちろん、販売店において相当競争して、場合によつては公定価格を割つてまでもサービスしておるという実情があるのであります。およそ物を上げるには需給経済の原則から参りまして、拂底であるとか、やりきれないから価格を改訂するというなら一応受取れるのでありますが、物が豊富で、現在の市販が公定価を割つておるにもかかわらず、引上げなければならないという理由が一体どこにあるかという……

第12回国会 水産委員会 第2号(1951/10/16、24期、自由党)

○小高委員 ただいま水産庁長官から漁業法の一部を改正する法律案につきまして説明がございましたが、この間私どもが心配しているのは、かような基礎ができましても、取締りが徹底できるかという問題でありまするが、この点につきまして、先ほどの説明によりますと、具体的な方法がまだ説明されておらないのであります。その点についてお尋ねをいたしたいのであります。
【次の発言】 法律はつくりましても取締りが徹底しておらないと、空文に帰するおそれがあるのでありまして、現に全国各地においてこの空文が盛んに横行しておつて、官庁の権威いずこにありやということを感ぜざるを得ない状態でございます。こういうことから考えまして、今……

第12回国会 水産委員会 第4号(1951/10/20、24期、自由党)

○小高委員 漁船保険の説明をする前に、緊急の問題でありますので、大蔵省当局にお尋ねいたしたいと思うのであります。  それは昨年すでに公布になつておる継続の問題でございますが、九十九里を中心として全国十何箇所かに実弾射撃の被害をこうむつた漁民に対して補償することに相なつておるのでございまするが、この件につきましては、昭和二十四年度までは片がついておるのでありまするが、二十五年度分はいまだ数字が決定しておりません。このことについては、漁民が、最近の不漁及び操業が射撃等のために不十分であるということから非常な困窮を続けておるのでありまして、一日も早くこの補償金を出してもらいたいという強い要望がござい……

第12回国会 水産委員会 第7号(1951/10/30、24期、自由党)

○小高委員 漁業取締りに関連する問題について伺います。先般の委員会において、かつお漁に旋網を禁止したらどうかという意見があつたそうでありますが、これに対して、私は強く反対の意思を表示するものであります。その理由とするところは、太平洋へ参りますと、一本づりにおいては、かつおがたくさん泳いでおつても、一向にえさにつかない場合がある。その際に旋網でとることは当然でありまして、ほんとうにかつお漁の合理化をはかろうとするならば、こういう環境においては、つりと旋網を併用した船を持てば、たいへん好都合であろうということが考えられるのでありまして、一昨年来私は、かような一本ずりと旋網とを併用した船は、どういう……

第12回国会 水産委員会 第10号(1951/11/08、24期、自由党)

○小高委員 漁業災害は、演習によるもの及びこれに類する諸種の損害のために非常に漁民が嘆いておるのでございまして、この根本的な問題についてはもとより漁民もよく了承しておるところでありまするが、相なるべくは障害を少くして結果を現わしてもらいたいということについては、かねがね漁民大衆が陳情もしくは請願しておるのであります。しかしいろいろ軍の施策の見地から、これをただちにとりやめることができないということを聞きました際に、ちようど農民が演習のために田畑を踏み荒される、あるいは田園を蹂躙されるということに対して適切なる救済措置が講ぜられると同様に、漁民にとつては海はすなわち魚田でございまして、昔から魚田……

第12回国会 水産委員会 第12号(1951/11/13、24期、自由党)

○小高委員 重油の値上げにつきまして、事務的なあり方についてお尋ねいたしたいと思うのであります。物価庁が考えておられるところのB重油の輸入価格は、一トン当り何ドル何十セントになつておるか。私どもの考えておることと、ちよつと差があるようでありますので、その基礎数字にわたつてお尋ねしたいと思うのであります。まず第一点にそれをお尋ねしたい。
【次の発言】 ただいま森部長さんから輸入B重油の価格のお答えがありましたが、私がここ一箇月ばかり調査して来ております資料と、ちよつと食い違いがあるようです。でありますから、これはそのうち私の方からこうなるのではないかという数字的なことを申してみたいと思いますが、……

第12回国会 水産委員会 第13号(1951/11/15、24期、自由党)

○小高委員 漁港法の一部を改正する法律案のうちで、第二十條の二に「漁港施設で他の工作物と効用を兼ねるものの漁港修築事業の費用の負担については、漁港修築事業の施行者と当該工作物の管理者とが、協議して定めるものとする。」こうあるのでありますが、この内容についてもう少しく詳しく説明を願いたいのであります。
【次の発言】 ただいまの説明は大体了承いたしましたが、その法案を審議するにあたりまして、私ども解しかねる点が一点あるのであります。それは本法案に基きますと、北海道の漁港修築に関しては全額国庫負担でやることが非常に強く強調されておるのでありますが、私思いまするに、およそ漁港なるものは全国共通的に利用……

第12回国会 水産委員会 第16号(1951/11/21、24期、自由党)

○小高委員 水産金融の問題について、水産庁当局にお尋ねをいたしたいのであります。 ただいま私どもが水産金融でいかに悩んでおるかということは、すでに論をまたないのでありますが、なかんずく昨年は、漁業の演習による災害補償といたしまして一億二千四百万円の金額が国庫から支出されたのであります。その当時も議論になりました九十九里を中心とする災害補償の額でございますが、災害補償を出してもらつた、涙金的のものをもらつたと言つて、漁業者はそれで満足しておるのではございません。これを契機として、一つの転業対策をして行かなければならないのじやなかろうかというところから、当然の結果として金融の必要性に迫られ、そこで……

第12回国会 水産委員会 第19号(1951/11/27、24期、自由党)【議会役職】

○小高委員長代理 ただいま大蔵省主計官佐竹浩君が出席されました。
【次の発言】 次に浅海増殖に関する件を議題とし、質疑を許します。永田委員。
【次の発言】 本日はこの程度にとどめ、次会は明日午前十時より開会いたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後零時十九分散会

第13回国会 水産委員会 第2号(1951/12/13、24期、自由党)

○小高委員 私は漁港予算についてお尋ねをしたいのであります。昨年度と本年度と比較し、あるいは二十七年度をおもんぱかります際に、当然物価の値上りその他の環境から、漁港予算はある程度増額されなければならない、かように信じておるのでございまして、それについて水産庁当局は、その予算を獲得すべくそれぞれ資料を提出されておることとは思うのでありますが、その成り行きがどの程度になつておるか、水産庁の要求額の目的が達せられるかどうか、まずその径路についてお尋ねいたしたいのでございます。
【次の発言】 公共事業費の国の総額が決定しないから、これに対してはいまだ明快なる答弁をする限りではないという点は了承いたしま……

第13回国会 水産委員会 第8号(1952/02/09、24期、自由党)

○小高委員 漁業権証券の交付と相まちまして、これが資金化の問題は一日も早くしてもらいたいということは、全国漁民からの要望であるのでございますが、これが出そうはなかなか出ない。それから資金化されそうであつてなかなか実現しないというので、最近に至りましては一部定置網漁業者が、もし二月中にこれが資金化さないと漁期に間に合わないという強い要望があるのでございます。これらの証券の資金化につきまして、水産庁長官と政府との間にどのような接衝が続けられておつて、またこの証券の資金化が遅れる場合に、早急を要するものはつなぎ資金としてどの程度の話がついて出せるようになつておるか。あわせてこのつなぎ資金の問題もお伺……

第13回国会 水産委員会 第9号(1952/02/13、24期、自由党)

○小高委員 私は水産庁長官に利子補給の問題についてお尋ねをしたいと思うのであります。塩見水産庁長官は、かつて農林省の大臣官房長をなさつておられて、その傘下に農林金融課を納めておりましたので、農林水産関係の政府資金については十分に御承知のことと思いましてお尋ねをいたすのでありますが、この法案を見ますと、元の利子が幾らで、それで四分の利子補給をして、漁民が負担しなければいけない利子が差引幾らになるかということが明記されておらないのであります。私は先ほども小委員会においてこの点非常な疑義を持つたのでございますが、先般畜産関係の法案が出ようとしているのに際して、二十四億の資金が裏付として出るやに聞いて……

第13回国会 水産委員会 第15号(1952/03/01、24期、自由党)【議会役職】

○小高委員長代理 この際永田節君より発言を求められでおります。永田節君。
【次の発言】 日本水産株式会社社長鈴木九平君。
【次の発言】 日魯漁業株式会社社長小林小一郎君。
【次の発言】 大洋漁業株式会社山崎喜之助君。
【次の発言】 永田委員にちよつと申し上げます。本日は参考人としての御出席でありますので、その点しかるべく御考慮願いたいと思います。
【次の発言】 ちよつと永田君に申し上げます。先ほどの御発言中、当委員会において要望事項として政府へ提出いたしましたうち、一社という言葉がございましたが、日本水産とか特定の会社をさした字句がございませんので、御参考に申し上げておきます。

第13回国会 水産委員会 第16号(1952/03/03、24期、自由党)

○小高委員 塩見水産庁長官にお尋ねしたいのでありますが、ルース台風による漁業災害復旧の資金融通に関する特別措置法も本委員会を通過して、ここに一段と力強きものを覚えることはまことに欣快でございますが、これに関連いたしまして、漁業災害があまりにも多いのでございます。たとえば定置漁業とか、のり漁業あるいはかきその他の貝類等が、高潮とかあるいは暴風であるとかのために集団的の被害を受けるというようなものに対して、何らかの措置を講じたいということをかねがね私は考えておつたのでございますが、この種のものに対して、保険制度をお考えになつておることがあるかどうかということについてでございます。先般漁船に対する損……

第13回国会 水産委員会 第17号(1952/03/05、24期、自由党)

○小高委員 昨日の本会議において、ルース台風による復旧資金の特別措置法案が成立いたしたのでございますが、この法案を検討いたしまするに、臨時措置として十五億の政府資金を融資として貸し出すということに相なつておるのでありますが、この十五億の貸出金の利子の問題についてお尋ねいたしたいのです。四分の利子補給ということに相なつておりますが、これはやはり農林中金が扱うのではなかろうかと思いまして、湯河理事長さんにお尋ねいたしたいのであります。畜産振興を目指して畜産資金が約二十四億融資されることを聞いております。その場合は元の利子が一割何分何厘であつて、利子補給が五分であつて、差引き幾ら最終使用者が支払うと……

第13回国会 水産委員会 第20号(1952/03/15、24期、自由党)

○小高委員 ちよつと平塚さんに簡単にお伺いします。私ちよつとおそくなりまして、途中からお話を承つたのでありますが、アメリカのまぐろの関税が上りましたことの動機について、われわれは、通商条約が完全に締結できて、しかる後まぐろの輸出という問題になれば、輸出の直前におのおの正当な政治的折衝ありまして、取引の成立がきまつて参りますので、そういうことになればアメリカ側を刺激しなかつたかとも思われるのでありますが、急遽四五%の税率を課するに至りましたところの直接の動機は何でありますか、あなたの御存じの範囲内において御説明願いたいと思う点が一つ。それからアメリカの輿論を刺激いたしました、この輿論の中にも生産……

第13回国会 水産委員会 第23号(1952/03/27、24期、自由党)

○小高委員 水産庁当局にお尋ねしたいのでありますが、先般来割当の問題で大分議論をかもしておりました北洋のさけ、ますの漁業に対する隻数の問題でありますが、これはどういうような割当になつたか、どういう方針であるか、一応お尋ねしたいと思います。

第13回国会 水産委員会 第28号(1952/04/04、24期、自由党)

○小高委員 日本開発銀行理事の梅野さんにお伺いいたしたいのでございます。開発銀行の資金源が、政府資金と復興金融金庫の回収金をもつてこれに充てられておるということはわれわれも了承しておるのでありまするが、昭和二十六年度の資金源が大よそ二百八十億であるということを承つておつたのであります。しかしその二百八十億は昭和二十六年度においては少しく使い切れない、残りが十年度に繰越されるということを聞いておるのでありまするが、昭和二十六年度の計画において使用しきれない分が二十七年度へ持ち越されたその数字が、すでに四月でございまするから大体わかつておるのではなかろうかと思いますが、その額がどのくらいであるか。……

第13回国会 水産委員会 第29号(1952/04/12、24期、自由党)

○小高委員 大蔵省銀行局福田総務課長にお尋ねいたしたいのでございますが、私どもはわが国の経済復興という意味におきまして、総合施策による祖国日本の経済復興をいかにすべきか、この総合施策をどういうように基本的に考えて行かなければならないかということを考えまするとき、当然の結果として水産業の振興というものが大きく考えられるのでございますが、この水産業に対する金融及び金融に付随いたしますところの施策が、農業と比較いたしましてはなはだしく見劣りがする、極端に申しますれば、問題にならぬほど差別待遇をされているということにつきましては、先年来同志とともにこの点の解決に努力すべくやつて来たのでございますが、た……

第13回国会 水産委員会 第30号(1952/04/19、24期、自由党)

○小高委員 ただいま同僚議員の皆さんから、十勝沖の災害復旧に関する緊急資金の調達をどうするか、あるいはまたルース台風によるところの復旧資金が遅々としてはかどらないが、一体これはどうしてくれるのだというような、実に適切なる意見があつたのでございまして、私もまことに同感であります。この点すみやかなる解決を願わない限り、われわれもあとには引けないというような気がいたしております。病人というものは、息のあるうちに注射してこそ蘇生するのでざいまして、参つてしまつてから注射してもらつてもありがたくないと同様に、緊急を要するところの資金の調達がもしできないとするならば、それは死んでしまつてから注射を受けるの……

第13回国会 水産委員会 第31号(1952/04/22、24期、自由党)

○小高委員 関連して要望を申し上げておきたいのであります。ただいま石原委員から補正予算の問題が出たのでございますが、この際委員長と水産庁長官に特に要望をして、石原委員の補正予算の問題とからんで、ひとつ御考慮を願いたいのであります。その問題は先般漁港法の一部改正に上りまして、北海道の漁港修築に対しましては、全額国庫負担という箇所が非常に大きく盛り込まれたのであります。その蒔われわれは、委員会において相当これに対して議論もあつたのでございまするが、議員提出であり、まする関係上、同一の利用度であるならば、時をあらためて本土も見ようではないかという了解事項が成立したために、一時黙認してこれを通過せしめ……

第13回国会 水産委員会 第32号(1952/04/25、24期、自由党)【議会役職】

○小高委員長代理 これより水産委員会を開きます。  本日は川村委員長に御都合がありますので、委員長の御指名により私がその職務を行います。  ちよつと速記をとめて……。   (速記中止〕
【次の発言】 速記を始めてください。
【次の発言】 ただいま松田委員からの御意見でございますが、これは各委員にただすまでもなく、松田委員から同僚を激励鞭撻したいというように了承しております。水産委員会の重要性は今さら申すまでもないのでありまして、松田委員のお言葉によりますと、欠席が多かつたり、あるいは遅刻が多かつたりすることがまことに遺憾であつてその点さえ除去することができれば、水産委員会は決して不必要ではない……

第13回国会 水産委員会 第33号(1952/05/10、24期、自由党)

○小高委員 演習による災害補償の問題についてお尋ねいたしたいと思つております。  さきの三国の漁業協定の成立といい、目下問題となつております朝鮮との漁業問題も着々進展することを期待しておるのでありますが、かかる環境のうちに、最もわれわれが悩んでいる問題は何であるかというと、演習による災害補償の問題でございます。さきに日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う土地等の使用等に関する特別措置法案によりまして、定置漁業権と区画漁業権は土地收用法と同様の性質によつて補償されることに相なつておるのでございまして、さらにまたその他の事項等につきましては、日本国とアメリカ合衆……

第13回国会 水産委員会 第35号(1952/05/15、24期、自由党)【議会役職】

○小高委員長代理 川村委員。
【次の発言】 永田委員。
【次の発言】 祖国日本が完全独立をいたしましてから、これらの演習による漁業上の災害補償について、どういうような方途を講ずべきかということについて、われわれもかねがね苦慮いたしておつたのでありますが、今回政府提出による日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約に基き駐留する合衆国軍隊に水面を使用させるための漁船の操業制限等に関する法律案、この成案を得まして、私どもも大いに意を強うしておるのでございますが、差向きこの法律案の対象となる数が全国のどのくらいになつておるか、まず第一に数、それから第二に、区画の問題でございまするが、その区画をどうい……

第13回国会 水産委員会 第37号(1952/05/20、24期、自由党)

○小高委員 外務政務次官にちよつとお尋ねいたします。わが国の水産貿易を語る場合に、当然将来起つて来る問題であろうと思うのでありますが、為替レートの点につきまして、外務省当局の御意見を承りたいと思います。ただいま問題となつておりまする輸出カン詰等の経済上の問題でございますが先般イギリスがポンドの切下げをして貿易関係の円滑化を期した、こういうようなことを考え合せますとき、祖国日本の、今後の国際経済に伍しての為替レートの問題は、このまますえ置きでいいであろうかということは、一応識者間において論議されておることでございますが、これは大蔵大臣の管轄でもあろうと思いますが、また同時に外務省のきわめて強い管……

第13回国会 水産委員会 第41号(1952/06/07、24期、自由党)

○小高委員 ただいま同僚委員と土屋外務省欧米局長との間に質疑応答がかわされましたが、私どもは、本問題はきわめて重大な問題でございまして、今ただちにこの時間をもつて結論を出すことは困難でありますので、本問題はこの程度できようはとどめて、さらに数日間余裕を置きまして、もう一度当委員会において慎重に審議いたしたいと思います。さように御進行願いたいと思います。
【次の発言】 特に委員長にお願いいたしておきたいことは、この次の本問題を審議いたしまする機会には、必ず外務大臣の出席を得られますようおとりはからい願います。

第13回国会 水産委員会 第42号(1952/06/10、24期、自由党)

○小高委員 ただいま問題となつておる水産業協同組合法の一部を改正する件でございますが、私はあらゆる角度から検討いたしますとき、すみやかに当委員会においてこの法案の賛成決議をして、その促進をはかるべきであると思うのであります。その理由とするところは、かつての押えつけられた経済から、まつたくの国際経済に自由な立場においてわが国が活躍を許されている今日、古い時代感覚から新しい感覚に切りかえて行こうとするこの気分が、ほうはいとして全国に起つているのであります。その意味におきまして、過去の中水というものを、一応行きがかりとしてこれを論議せざるを得ないのでございますが、この過去の中水のあり方が、必ずしも今……

第13回国会 水産委員会 第43号(1952/06/12、24期、自由党)

○小高委員 私は先般の当委員会において、八十九條を撤廃することについてはすみやかに撤廃すべしという意見を開陳したのでございまして、この趣旨においては依然としてかわりはないのでございますが、その後において内容を全般的に検討いたしてみますと、この法律が押しつけられてでき上つたものであるということから考えますとき、これに対してただ單に八十九條ばかりでなく、全面的に検討を要するのではなかろうか、かように思うのでございますが、この点木下参議院水産委員長はいかがにお考えになつているか、お伺いいたしたいのでございます。
【次の発言】 今木下参議院水産委員長の御答弁によりますと、とりあえず八十九條のみを撤廃す……

第13回国会 水産委員会 第46号(1952/06/20、24期、自由党)

○小高委員 ただいま議題となつております漁業災害補償の問題について、水産庁当局にお尋ねいたしたいのであります。それは先般当委員会において私から発言いたしました件に基きまして、伊東漁政部長は千葉県九十九里浜に出張なされましたが、現在漁民が訴えております演習の問題、それは演習を継続して補償してくれというのではなくて、でき得れば演習地の場所がえをしてもらいたい、こういう強硬な意見をお伝えいたしましたところ、現地へ行つてつぶさに実情調査の上でしかるべく決定を見たいという御答弁でございましたが、その後現地出張なされた結果、いかような調査と、いかような外務省及び関係筋と話合いが進められておるか、その点をお……

第13回国会 水産委員会 第48号(1952/06/27、24期、自由党)

○小高委員 この際水産庁長官にお尋ねしたいのでございますが、今回のダイナ台風による水産関係の被害が意外にも甚大でございまして、これに対して緊急なるところの救済措置を講じなければならないと思うのでございます。本委員会におきましては、さきにルース台風の被害による特別措置を講じ、また十勝沖の大震災の災害に対する特別措置も講じたのでございますが、今回だタイナ台風に対しても同様なる措置をすみやかに講じたいと思うのでございます。これにつきまして水産庁当局に入りました被害状況は、ただいまのところどの程度に相なつておるか、お尋ねいたしたいのでございます。

第13回国会 水産委員会 第50号(1952/07/26、24期、自由党)【議会役職】

○小高委員長代理 これより水産委員会を開きます。  本日は委員長に御都合がありまして、私が委員長の職務を行います。  これより漁業損害補償に関する件について調査を進めます。日本とアメリカ合衆国との行政協定に基き、駐留軍の演習による水面提供につきましては、わが国漁業に多大の影響を有するものであります。そこで本日は、この提供区域等について外務当局より御説明を願いたいと思います。  先般日本とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定第二條により、在日合衆国軍に提供する施設及び区域、この件が論議されたのでございまするが、外務省当局よりこの区域がどの程度に定められておるか、まずお伺いしたい……

第13回国会 水産委員会 第51号(1952/07/29、24期、自由党)

○小高委員 この問題は議論の余地はないのであります。われわれはさきに水産省設置を強く要望して参りました。たまたま先般も、水産庁が少しく基礎がゆれ出しはしないかというとき、われわれは満場一致これに対して水産庁を厳然と存置すべし、でき得るならば省に昇格すべしという意見を堅持して来たのであります。そういう観点から見ましても、われわれ大多数の意見は――松田君の意見も、おそらく真剣なものとは私ども了承しておらないのでございまして、全部の意見が議論の要なし、この委員会を存置せずして、水産行政を強化せずして、水産日本の経済力の実をあげ、国富を大いに増強することはできないということから考えて、もはや議論の余地……

第13回国会 水産委員会 第52号(1952/07/30、24期、自由党)

○小高委員 本間政務次官に一つお尋ねいたしたいのでございますが、水産貿易もさることながら、わが国が貿易による経済復興の一つの基礎論といたしまして、何か特効薬的な妙案はないというようなお言葉が先ほどありましたが、英国が行き詰まつた際に、一昨年ポンドの切下げを断行したということから思いをいたしまして、現在のわが国の貿易経済を見まするときに、世界各国が金本位制の円という価値を問い質して来ないかという問題が一つ。いま一つは三百六十円の為替レ―トがこのまま持続して行つていいであろうかという問題でございますが、これらに対しまして私どもは大いに研究するとともに、また国家の前途に対して常に苦慮しているものでご……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 水産委員会 第3号(1953/06/20、26期、自由党(分))

○小高委員 この問題は、大体現在と過去と将来という三つの問題が輻輳して論議されておるのでありますが、東京湾の防潜網の問題にいたしましても、昨年末までは支払われておるが、その後において三月まで未払いである、何ゆえにこれを遅延させるのだという声をしばしば漁民から聞くのでありますが、こういう点について何ゆえに遅れておるのであるか。それから損失補償法がここに提案されまして、この内容については次会に審議するということでありますので、その点は避けたいと思うのでありまするが、日本とアメリカとの行政協定に基く土地使用に関する法律とか、あるいは水面利用に関する法律とか、それに当てはまらないもの全部を含めて損失補……

第16回国会 水産委員会 第4号(1953/06/23、26期、自由党(分))

○小高委員 関連して……。去る二十日の当委員会におきまして特別調達庁の長官に向いまして、本日のこの委員会においてこの法案が通過した際に、補償すべき金額をお尋ねし、同時にその内容をいかに盛り込んでおるか、何箇所、何件、どこへ交付するつもりであるかということを答えてもらいたいということをあらかじめ予告いたしておつたのでございますが、中村委員の質問に対しての答弁は六億だか、七億だか、そういう点がはつきりしておらない。私が注文しておつたことに対して長官からあなた方に連絡があつたかどうか知らないのでありますが、この点非常に遺憾に思うのでございます。これらの点につきましては、早急に答えを出していただきたい……

第16回国会 水産委員会 第5号(1953/06/26、26期、自由党(分))

○小高委員 大臣の時間もないようですから、きわめて簡潔に質問いたしますが、漁業信用基金協会の正創立が次第に進んで参りました。これに関して、信用基金協会の保証に関する件でございますが、この制度による手形の期日が一箇年であつて、これではとうてい設備資金、あるいは設備資金の中に含まれておるのでございますが、漁船建造等はやつて行けない。そこで大蔵省当局と農林大臣が交渉されまして、これを長期の、少くとも三箇年くらいの手形の期日に引延ばす御意思がございませんかどうか、この点をまず第一にお伺いいたしたいのであります。
【次の発言】 ただいま農林大臣は、研究してと言われるのでありますが、これがこの基金協会の制……

第16回国会 水産委員会 第6号(1953/06/27、26期、自由党(分))

○小高委員 ただいま白濱君の質問中にもいろいろ意見が出ておりましたが、私は七十トン程度までを沿岸漁業の転換策として許可しないでも、もつとふところを拡げて、大型漁船までもこれを許可してもいいじやないかと思う。なぜそういうことを言うかというと、資源保護に支障ありとすればそれはやむを得ないのでありますが、ようやくにしてわが国の水産業というものが国際的に伸びる方向に向つて参りましたので、私に言わしめるならば、この際はむしろかつお、まぐろ漁業については、許可はけつこうであるが、トン数の制限などはいらぬじやないか。そこでその制限は、金融関係とか、あるいは漁撈技術者とか、諸種の都合上、ある程度これは調節さる……

第16回国会 水産委員会 第8号(1953/07/02、26期、自由党(分))

○小高委員 ただいまの鈴木委員の発言中に、重複する点が多少ございますので、それはこの際省略いたしまするが、この法律によつて東京湾の防潜網及び海底聴音機の施設に対する補償は、やがて実現されることと思つておるのでありますが、ただここで一点お伺いいたしたいことは、九十九里の漁場がわが国の四大漁場の一として非常に大きな存在であるということは、特別調達庁としても御承知のことであると思います。しかるにこの漁民が補償を受ける際には、山をかけない、正確な基礎数字を正直に出さなくちやいかぬというので、非常に千葉県当局もこの意をくみまして、細密なる資料を提出いたしておるのでございます。しかるところ、ごく最近伝え聞……

第16回国会 水産委員会 第9号(1953/07/04、26期、自由党(分))

○小高委員 事態が急でございますので、あえて緊急質問をいたさんとするものであります。私は数項目にわたつて、日本の公海漁の発展と主権確保に関する緊急質問に対して想を整えておるのでありますが、きようは時間の都合上、ことに外務大臣及び外務当局が出ておりませんので、水産庁に向つてこれを質問するのにどうかと思いますが、ただ一点急を要する問題、竹島問題のみお尋ねいたしたいと思いまして、あとは外務大臣出席の際にいたそうと思つております。 昨日の朝日新聞によりますると、韓国竹島に艦艇派遣という題目で、釜山二日発ロイターとして、韓国外務部スポークスマンが二日語つたところによれば、韓国政府は竹島に海軍艦艇を派遣す……

第16回国会 水産委員会 第10号(1953/07/07、26期、自由党(分))

○小高委員 ただいま議題となつております特別損失補償法につきまして、特別調達庁と水産庁長官にその態度を伺いたいのであります。  まず最初に調達庁の長官がお見えにならぬようでありますから、不動産部長からお答えを願いたいのでありますが、去る土曜日、当委員会におきまして愛知大蔵政務次官か出席されました際、たまたま特別損失補償法か通過した際に、水産関係の補償額はどの程度に支給されるものであるかということを私から質問いたしましたところ、大体四億数千万円と見積つておりますという愛知政務次官からの答弁があつたのであります。私は先般この席におきましてこの額の見積りはどの程度になつておるかということを不動産部長……

第16回国会 水産委員会 第12号(1953/07/16、26期、自由党(分))

○小高委員 私は、日本の公海漁業の発展と主権の確保に関しまして、大体四点にわたつて緊急質問をいたそうと思つております。最初三点を一括述べまして、あとの一点は竹島に関する問題であります。私は、今、日本全国の漁業者が、押し寄せる怒濤と闘いながら、公海上に操業しつつある真剣な姿を念頭に浮べながら、日本の公海漁業の発展と主権の確保に関する緊急質問をいたさんとするものであります。  去る六月十二日、日本、アメリカ、カナダ三国漁業条約批准書の交換も終り、ここにようやく平和への転換、公海漁業への躍進を期待し得る段階に当面いたしたのであります。われわれは、まさにこの千載一遇の機会においていよいよ腹をきめ、腰を……

第16回国会 水産委員会 第13号(1953/07/20、26期、自由党(分))

○小高委員 私はただいま上程されております日本国に駐留するアメリカ合衆国軍隊の行為による特別損失補償に関する法律に対する修正案がただいま中村庸一郎君から提出されましたが、その修正案に対しまして賛成の意見を開陳せんとするものでございます。私ども自由党鳩山派は、この法案につきまして慎重審議を重ねて参つたのでございまするが、ただいまの修正案の点が解決いたしまするならば、この法律をすみやかに制定いたしまして、悩んでおるところの漁民のために、一日も早くこれが解決に当らなければならないと考えておるものでございます。しかしながら今までの政府の各省間の連絡等のことを考えまするとき、一言意見を申し上げなければな……

第16回国会 水産委員会 第19号(1953/07/28、26期、自由党(分))

○小高委員 下田外務省条約局長にお尋ねいたします。去る昭和二十七年九月二十七日、国連軍によつて制定されまして、このため日本の漁業者が非常に大きな制約と不便を感じつつありまする防衛水域の問題でございますが、これは朝鮮の休戦に伴いまして、必然的に解消されるものであると、かように私どもは考えておるのであります。この点につきましては、数日前に外務政務次官が御出席になりました当委員会の席上において、私から、休戦成立とともに当然解消されていいと思うが、その点はどうかということをお尋ねしましたのでありますが、一つの仮定を基礎としてここで判断を下して申し上げるわけにはいかないというので、私も一応その答弁は了承……

第16回国会 水産委員会 第20号(1953/07/29、26期、自由党(分))

○小高委員 アジア局長にお尋ねいたします。先ほどの第三海洋丸の問題については、私も大いに疑点を持つておるのでございますが、それは赤路委員も次の機会に譲るということでございますから、重複を避けたいと思いますが、この際ちよつとお尋ねをしておきたいことは、ただいま中共に拿捕抑留されておるわが国の漁船が累計百十四隻に及んでおり、抑留人員が三百七十一名、さらに漁船、漁具の損害が四十億といわれておるのであります。この抑留されておる漁業従業員を、一般中共引揚者と同様の方法をもつて、すみやかに帰還せしめる方法をお考えになつておられるかどうかという点が一点と、いま一つは、この拿捕船の防止について、いかなる交渉を……

第16回国会 水産委員会 第21号(1953/07/30、26期、自由党(分))

○小高委員 二、三日前の当委員会において委員長に要望いたしておきましたが、竹島問題が意外に進展しつつあるやに聞き及んでおりまして、現地から非常に憂慮にたえないという報告がひんぴんと来るのでございますが、これについて岡崎外務大臣及び木村保安庁長官を当委員会に呼んで、これは国家の重大問題でありますので、外務省のある首脳部等も、このままにしておくならば韓国にすらかくのごとき目にあつて、一体将来日本はどうするのだという心配の声をも漏らしているのでございますがゆえに、これは真剣に取上げて、皆さんとともこの委員会においてある程度の国の方針を明らかにさせたい、かように思うのでございますが、この点につきまして……

第16回国会 水産委員会 第23号(1953/08/04、26期、自由党(分))

○小高委員 岡崎外務大臣にお尋ねしたいのであります。去る六月十二日日本、アメリカ、カナダ三国の漁業条約の批准書の交換を終り、ここにようやく平和への転換、公海漁業への躍進を期待し得る段階に当面いたしたのであります。われわれはこのまさに千載一遇の機会におきまして、いよいよ腹をきめ、腰をすえ、独立国家としての権威ある万全の国策を樹立しなければならないと考えておるものであります。ところで政府におきましては、韓国との経済復興協力あるいは公海漁業の確保に対処する具体案等については、すでに慎重な研究を行つておると思うのでありますが、顧みてわが国の公海漁業の主権の確保という点につきましては、過去における政府の……

第16回国会 水産委員会 第25号(1953/08/10、26期、自由党(分))

○小高委員 外務政務次官に、先般外務大臣と私との竹島問題に関する質疑応答中、折から参議院への時間が来たというので結末がついておりません、その継続的のことをお尋ねいたしたいのであります。  今や竹島問題は単に漁業権の問題でなくて、竹島というものを中心として、韓国とわが国との間の領土の主権争いというようなかつこうに私どもには見られて、非常に憂慮しておるのでありますが、その点に対して政府はどういうようにお考えなすつておるか、主権争いまで行つておらないかどうかという点です。韓国側は韓国の領土だと主張しておる、日本においては、日本の領土で、明治三十八年二月以来島根県の籍に入つているものであるから、これは……

第19回国会 水産委員会 第2号(1953/12/11、26期、自由党)

○小高委員 先ほど来の政府委員との質疑応答中、私は非常に解せないものを感じたのでございます。元来政治が事務を指導する場合もございまするし、また事務が政治に優先するときもなくてはならないのであります。ところが先ほどの夏堀委員並びに赤路委員との質疑応答中、これに対して一つの政治的見識もないし、また事務的識見も有しておらない。その非常な貧困さを嘆かざるを得ないのでございます。政治的に見て陸上用重油が石炭と切りかえられて、どんどん必要量がふえて来た。それによつて当然総体わくが逼迫するのでございますから、これを捨てておけば、何箇月後にはこういう現象が起るということはわかりきつておることである。そういう政……

第19回国会 水産委員会 第4号(1953/12/14、26期、自由党)

○小高委員 時間もないようでありますから簡単にお尋ねいたします。  李ラインというものをかつてに引いて、これでよろしいかどうか。それじやお前の方で引くならおれの方でも引くぞというようなことが国際法上許されるかどうか。大陸だなのように、地質学上元陸地であつたものが陥没したその地点を問題とするなら、これは別問題でありまするが、そうでなくて、こちらの政府では認めないことを、一方的にここは立入り禁止だというようなことをやつていいか悪いかということを、国際法上どうさばくかという基本問題についてお尋ねいたしたいのであります。本日の毎日新聞に、インドネシアの最高責任者のスダルソノ外務省アジア局長の談話として……

第19回国会 水産委員会 第8号(1954/02/04、26期、自由党)

○小高委員 この問題は、ただいま松田君や各委員から相当強硬な意見が出たと思いますが、私は国民感情ということも多分にこの問題に含まれておると思いますが、いま一つはこれの輸入による差額の問題でございます。一枚二円くらいの差があるとして、昨年の輸入数量が二億五千万枚、こういうことになりますと、そこに五億という利潤が生じて来るのでございます。従いまして、輸入業者がそれを扱おうとして猛烈に起動しておるということも聞いておりますが、その輸入する際に全国ののりの生産者団体がありまするから、その生産者団体に輸入の許可を与えるようにしたらどうか。そして輸入許可を与えますと、一億五千万枚輸入いたしまして、一枚二円……

第19回国会 水産委員会 第10号(1954/02/09、26期、自由党)

○小高委員 このひとでの被害は今や千葉県の大問題でありますが、同時に千葉県ばかりでなく、東京都及び神奈川県、いわゆる東京湾一帯にわたる大きな問題となつて参つたのであります。先ほど友納副知事から説明がありましたが、浦安の被害が最もはなはだしいと言われておりますが、その隣の船橋はどうなのか、また津田沼はどうなんだ、検見川はどうなんだ、こういう事情を私は三日ほどぐるぐるまわつて、検見川の漁業協同組合へ参りましたとき、大きな山が三つ全部ひとでの山であつたのでございます。こういう事態が数箇月前からの悩みでございまして、土地の漁業協同組合及び漁民はあらゆる努力を尽し、精根を傾けて来たのでありますが、もはや……

第19回国会 水産委員会 第14号(1954/03/02、26期、自由党)

○小高委員 通産省の政務次官にお尋ねいたします。昨年末当委員会において燃油問題は大問題になつたのであります。そこで大蔵省側の意見を聞きますと、当然何らかの割当をふやさなければいかぬというので、先ほどもその点については論議があつたと思いますが、その後におきまして大蔵大臣と私はエレヴエーターの中で会いまして、つかまえまして、ちようど北海道の開発庁政務次官の玉置信一君が聞き証人みたいなことになつたのですが、どうしてドルをふやさないのか、困るじやないか、通産省とどういう打合せをしてどうなつておるか。いや、それはふやすことになつています、なつておるからつかまえなくても大丈夫だということでしたが、いや、わ……

第19回国会 水産委員会 第19号(1954/03/24、26期、自由党)

○小高委員 外務政務次官にお尋ねいたしますが、国際ユネスコとこの水爆問題の関係でございます。先ほど来議論は尽きておりますが、明快なる答えが出ませんために同様なことが繰返されておるのでありますが、国際友好関係あるいは平和精神に根拠を持ちます国際ユネスコに提訴するとか、あるいはこの会議に持ち出すことは、国連へというよりももつと手近く、国際ユネスコにはわが日本は加盟しておるのでございますから、当然こういう措置がもつと早く講ぜられておらなければならないと思うのでございますが、それに対する御見解を承りたいのであります。
【次の発言】  せんだつて寺岡参事官がむいでになりましたとき、外務省にお帰りになつた……

第19回国会 水産委員会 第20号(1954/03/26、26期、自由党)

○小高委員 私どもはこの水爆問題につきまして、できてしまつたこと自体をどう解決して行くかということが一点と、いま一つは明日の問題をどうするかというこの両方を同時に考えておるのであります。横山日本鰹鮪漁業協同組合連合会長は、きようは時間の都合上早くお帰りになるそうで、おいでになるうちにお尋ねをいたしたいのでございますが、第五福龍丸の救済方について具体的な措置をすみやかに講じてやらなければいけない、私どもはかように思うのでございます。巻聞伝えられるところによりますと、三千数百万円であの船を国が買おうじやないかというような意見もあるやに聞いておるのでありますが、そういう具体的の相談をお聞きになつたか……

第19回国会 水産委員会 第22号(1954/04/03、26期、自由党)

○小高委員 東京湾の防潜網及び特別損失補償法による損失補償がいまだ出ておらない。この問題については、漁民が非常に困窮しておる際に、なぜ早くしてくれないのだという怨嗟の声となつて、今各地区からその声を聞くのでございます。ただいま聞きますると、大蔵省の谷川主計官が来られるそうでありますが、いまだお見えにならぬようですが、谷川主計官と特別調達庁の方々と一緒に議論を進めて行きたいと思いますので、谷川主計官が来るまで、その間水産庁長官に原爆及び朝鮮、中共の漁業横掛補償の問題につきましてお尋ねをいたしたいのでございます。  昨日私神奈川県三崎に参りまして、原爆による被害対策委員会へ顔を出したのでありますが……

第19回国会 水産委員会 第29号(1954/05/20、26期、自由党)

○小高委員 転換の考え方の問題についてちよつとお尋ねいたしたいのですが、実はまき綱の転換の件でございます。先般も私から永野さんに申入れがしてございましたが、佐世保の防潜網、九州の演習及び軍施設に伴う漁民の転換が、まき網の場合にいろいろ意見として出ております。また久里浜の演習によつて揚操縦が立たないから転換したいという中型からの声も二、三聞いております。東京湾及び九十九里の防潜網あるいは実弾射撃品等によつて、もう中型のまき網のみをやつておられぬから、ひとつ転換しようじやないかという希望者もあるのであります。しかるに先般まき綱転換の基礎的な考え方をお伺いいたしましたところ、日本海及び瀬戸内海等の、……

第19回国会 水産委員会 第35号(1954/08/10、26期、自由党)

○小高委員 本問題にかなり議論が盛り上つておるのでございますが、私は過去、現在、将来――先ほど松田委員から将来の解決ができておらないのではないかという御意見もございましたが、まつたくその通りであります。しからば将来はおろか、過去はどうだというと、過去もまだその補償がついておらぬ。現在はどうだ、現在は融資でこれを解決しなければいかぬ。その融資が、まるきり進んでおらぬとは言わないのでありますが、今まで延び延びになつて、すでに事件勃発以来五箇月にも相なつておるという点で、まことに遺憾の意を表さないわけには行かないのであります。この問題をだんだん押し詰めて行きますと、アメリカの補償がかなり影響している……

第19回国会 水産委員会 第36号(1954/08/23、26期、自由党)

○小高委員 公海漁業に関する件で、ただいまの対ソ連との問題ではございませんが、去る十日の委員会において論議されました、ビキニのアメリカからの原爆補償の問題でございます。八十万ドル等が巷間伝えられておるので、そんな少額で事足りるのかと、かなり強い論議が当委員会においてかわされたのでありますが、数日前の新聞を見ますと、アメリカ政府当局においては、巷間百万ドル程度の日本に対するビキニの原爆補償がうわさされておるが、当方ではまだ決定しておらないという記事があつたのでありますが、その後政府におかれましてはどの程度の交渉をされたか、そして先方がどういうような動きを示しておるか、そのことについて、水産庁長官……

第19回国会 水産委員会 第37号(1954/10/05、26期、自由党)

○小高委員 関連して。先ほど水産庁長官から、今回の台風の被害状況の報告がありましたが、北海道の災害があまりにも多いので、その他の災害につきましては、いまだ調査が行届いておらないのか、報告はないように了承いたしているのでありますが、たとえば三陸沖における十五号台風によるさんま船の被害が、数十隻に及んで相当大きな問題となつております。千葉県千倉町の永徳丸ほか数十隻に対する被害の報告は、水産庁にあつたかどうか、この点を第一にまず伺いたいと思います。
【次の発言】 それでは水産庁においては、至急調査を願いたいとともに、明後日の委員会に海上保安庁の救護部長に出席していただきまして、これらの状況を詳細に報……

第19回国会 水産委員会 第38号(1954/10/07、26期、自由党)

○小高委員 農林中金の副理事長にお尋ねいたします。ただいま松田委員、椎熊委員からも実は一昨日の会議に引続いて融資問題が論議されておりまして、私もまた今回の救済融資に関して非常に心配しておるものの一人であります。何ゆえに心配するかといいますと、救済という言葉が、実際は窓口の取扱いになると救済として扱われない。先般のビキニの臨時措置の一億三千五一百万の融資及び李承晩ラインの、本年一月つくりました法律に基く七千万円の仕込み資金の被害の融資等を参考に考えてみますると、今回のこの指置が、法律の裏づけがあつても、なおかつ窓口の取扱いが信用を期そうとすることはこれはしかたがございませんが、担保力がないとか、……

第19回国会 水産委員会 第40号(1954/10/14、26期、自由党)

○小高委員 ただいま水産庁長官から、一通りの明年度予算に対する説明を受けましたが、前年度の予算を踏襲する面がすこぶる多くて、これに対する特殊性というものを私どもは期待しておつたのでありまするが、二、三特殊性は出ておりまするが、総体的にもう少し特殊性を生かしたいというような寂蓼を感ぜずにはおられないのであります。その一、二点を質問いたしたいのでございますが、たとえば最近漁業革命という言葉が用いられておりまするが、その現われとして、漁探機の使用、それから合成繊維の漁網への切りかえ、合成繊維の延なわ等の問題、これらに対しまして、漁探機に対する育成措置がこの予算面において現われておらぬ。また合成繊維に……

第21回国会 人事委員会 第5号(1954/12/20、26期、日本民主党)【政府役職】

○小高政府委員 ただいまの御質問でありますが先ほど三好大臣からも御説明がございましたような趣旨で、その財源の腹がきまつておるのかということでございますが、もちろんある程度の見通しはございます。詳細につきましては間違うといけませんから、事務当局から説明させます。さよう御了承を願います。
【次の発言】 それはすべて同一に考えております。なおただいま御質問のありました義務教育費国庫負担の分からどのくらい出すのかという点については、ある程度の数字をただいま折衝中であります。と同時にそれがきまりますと、それに見合う自治庁からの支出をさすべくやつております。もう少したちますと安藤文部大臣が参りますから詳細……

第21回国会 人事委員会 第8号(1955/01/21、26期、日本民主党)【政府役職】

○小高政府委員 ただいまの御質問にお答えいたすのでありますが、私も実は各地の状況を調査したのでございますが、大体東北六県等においては、秋田の状況を聞きますとお説の通りで、まだ遅滞しておるというのでありますが、この点につきましては私どもは当初からやはり繰り上げ支給ということを考えておりまして、いまだにそういう姿でおるのでありますが、諸般の実情等を考慮いたしますと、それぞれ何とか努力してやらなければ、これは跡始末がつかぬではないかというような気もいたすのであります。私どもはそういう気持を持っておりましても、ただいまの段階におきましてはあくまでも繰り上げ支給ということが一つの建前になっておりますが、……

第21回国会 文部委員会 第1号(1954/12/15、26期、日本民主党)【政府役職】

○小高政府委員 昨日発令されました政務次官の小高熹郎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)


各種会議発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第13回国会 外務委員会水産委員会連合審査会 第2号(1952/06/11、24期、自由党)

○小高委員 先ほど来質疑応答が重ねられておりますが、私は時間の都合もありますので、きわめて簡潔に要点だけをお尋ね申し上げたいと思うのであります。  どうも伺つておりますと、外務省官僚の方々の文字の遊戯が本文にありはしないかというような疑念が持たれてならないのであります。さけ、ますの件に関してアトカ島から一線を引いた、すなわち百七十五度線を引いた。この線は、三国の漁業條約の際には実はぐずぐずになつておりまして、決定線は出ていなかつたのであります。ところが附属書類の議定書で――この線については国際委員会できめることになつておつたにもかかわらず、議定書には五箇年間自発的に抑止するということがうたつて……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 水産委員会農林委員会連合審査会 第1号(1953/06/25、26期、自由党(分))

○小高委員 関連して。今議題となつておりまするこの法案は、日本とアメリカとの行政協定に基く水面利用に関する法律並びに土地使用等に関する法律に抵触しておる点が非常に多いではないかと思うのでありまするが、これらの限界点の御答弁を願いたいことが一点と、いま一つは間接被害の解釈の問題でありますが、たとえば東京湾の防潜網の内側、東京よりの方は直接被害と見て、これに対する補償はこの法律で出すが、間接被害として防潜網の外側、南側、すなわち房州よりの方でございますが、これらは当然魚が絶えず動いておるのでございますから、間接的な意味において相当の被害があるのでございます。これらの被害もこの法律によつてはつきりと……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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