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岡崎勝男 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

岡崎勝男[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

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26期各種会議発言(政府)TOP5
4位

このページでは岡崎勝男衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。岡崎勝男衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第5回国会 外務委員会 第1号(1949/03/19、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 それではこれより外務委員会を開会いたします。  私今度委員長を指名されまして、一向ふなれでございまして、皆樣の御援助によらなければやつて行かれないわけであります。ところが外務委員会は直接関係がないことではあるけれども、いろいろ仕事があると思いますので、ぜひひとつ十分の御協力を願いたいと存じます。ちよつとごあいさつ申し上げます。  それではただいまより理事の互選を行います。
【次の発言】 若松君の御意見に御異議はございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めまして、私から理事を指名いたします。       安部 俊吾君    栗山長次郎君       仲内 憲治君    若松 虎……

第5回国会 外務委員会 第2号(1949/03/23、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより外務委員会を開会いたします。  本委員会は第一回國会より先般の第四回國会まで、引続き國際経済に関する総合調査と講和会議に関連する諸問題の二項目につきまして、國政に関する調査の承認を得まして、いろいろの角度から本問題を研究して來たのであります。それで今國会におきましても、これらの問題につきまして、さらに深く調査研究を進める必要があると存ずるのであります。それで衆議院規則九十四條によりまして、國政調査承認要求書を衆議院議長に提出いたしたいと存じます。そこでちよつと調査承認要求書の案を朗続してみます。    國政調査承認要求書  一、調査する事項   1 國際経済に関する綜……

第5回国会 外務委員会 第3号(1949/03/30、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより外務委員会を開きます。  まず賠償問題につきまして、政府側の説明を聽取することにいたします。
【次の発言】 何か御質問はありませんか。
【次の発言】 ちよつと速記をやめて下さい。
【次の発言】 速記を始めて下さい。
【次の発言】 一應御質問も出そろつたようですが、おはかりいたします。ただいま政府委員からも、外務委員の方々におもなる賠償予定工場の視察をしてみられたらけつこうだということがありましたが、もし御異議がなければ、時間の許す方々に視察をしていただこうかと思いますが、いかがでございますか。
【次の発言】 そういたしますれば、いずれ割当とか御希望の地域とか、時間の有……

第5回国会 外務委員会 第4号(1949/04/02、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 これより会議を開きます。  日程に入ります前に、若松委員より戰犯者処刑に関する嘆願につきまして、特に当局に質問を行いたいとのことでありますから、これを許可いたします。
【次の発言】 今の点は、しからば政府側とよく協力いたしまして、至急眞相を確かめ、その他適切なる処置がとれるものならとるように、委員長の方でとりはからうことにいたします。
【次の発言】 続いて本日は、去る三月三十日に本委員会に付討になりました四つの約定、すなわち郵便振替に関する約定に加入することについて承認を求めるの件、郵便為替に関する約定に加入することについて承認を求めるの件、代金引換郵便物に関する約定に加入するこ……

第5回国会 外務委員会 第5号(1949/04/06、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 これより会議を開きます。  一昨四日議院運営委員会におきまして、本委員会に理事を一名増加することに決定いたしましたから、ただいまより理事一名の互選を行います。
【次の発言】 ただいまの仲内君の御意見に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。しからば山本利壽君を理事に指名いたします。
【次の発言】 次に政府委員がすでに出席しておりますので、賠償とわが國産業水準に関して、当局よりの説明を聽取することにいたします。
【次の発言】 今別に予定はありませんが、御希望があれば、さようとりはからえるかとも考えております。

第5回国会 外務委員会 第6号(1949/04/13、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 これより会議を開きます。  日程第一、第二は都合によりあとまわしとして、第三のB二六墜落事件について川崎君の質問を願います。
【次の発言】 この問題については、ほかに御発言はありませんか。  それでは次の問題に移りまして、並木委員より外資導入について。
【次の発言】 ほかに御質問はありませんか。――御質問がなければ次に政府委員よりの発言の要求がありますので、これを許します。在外資産に関する問題、倭島管理局長。
【次の発言】 最後にさらに政府委員より発言の要求がありますから、これを許します。外務省機構改革に関し大野総務局長。

第5回国会 外務委員会 第7号(1949/04/20、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 これより会議を開きます。  外務大臣に対する質問の前に、政府委員より北大西洋同盟についての意見を開くことにいたします。  なお外務大臣は出席の時間がきわめて極限されておりますので、外務大臣が見えましたら、北大西洋同盟の説明は一時中止して、ただちに質問にかかることにいたします。なお大臣に対する質問は、通告順で順次やつていただきたいと思います。御了承願います。
【次の発言】 外務大臣が見えましたので、外務大臣に対する御質問をお願いします。なお外務大臣は急の突発事件のため、十一時ごろに出かけなければならないようなお話でありますので、質問はできる限り簡單にお願いすることにいたします。佐々……

第5回国会 外務委員会 第8号(1949/04/27、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 これより会議を開きます。  この際おはかりいたします。内閣委員会に外務省設置法、賠償廳臨時設置法の一部を改正する法律案、この二案が付託になつておりますが、当委員会としては内閣委員会連合審査会を開きたいと思いますが、御異議はございませんか。
【次の発言】 それではさように決しました。ついては連合審査会は明二十八日午前十時より開くことといたします。
【次の発言】 次に請願について審査いたします。ソ連領よりの復員促進に関する請願、文書表第二〇五号を議題といたします。紹介議員の説明を求めます。
【次の発言】 ただいまの請願に対しまして、参考のため政府側より詳細なる説明を求めます。

第5回国会 外務委員会 第9号(1949/05/11、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 これより会議を開きます。  まず閉会中の審査に関する件についてお諮りいたします。本委員会におきましては、今会期の初めに國政に関する調査の承認を得まして、國際経済に関する総合的調査並びに講和会議に関連する諸問題の二項目につきまして、種々調査研究もいたして参りましたが、会期終了も目前に迫りましたので、閉会中もなお継続して審査いたしたいと存じます。ことに賠償問題につきましては、当委員会でも特に関心を寄せており、講和会議に関連する諸問題の調査の一環として、ぜひとも賠償指定工場を視察いたしまして、われわれの認識を一層深めたいと存じます。つきましてはかねがね御相談いたしておきました通り、閉会……

第5回国会 外務委員会 第10号(1949/05/14、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 これより会議を開きます。  去る十二日内閣提出の在外公館等借入金整理準備審査会法案が本委員会に付託に相なりましたので、これより本案を議題といたしまして審査に入ります。まず政府より提案理由の説明を聽取いたします。
【次の発言】 これより質疑を許します。
【次の発言】 ほかに御質問はありませんか。
【次の発言】 それでは大体質疑も出盡したようでありますから、これにて質疑を打切つて、なお討論を省略して採決を行いたいと思いますが、不幸にしてこの法案は急に提出されまして、印刷が間に合つておりません。それで後ほど採決の前に約十分ほど休憩いたしまして、各党で御協議を願つた上、採決を行いたいと思……

第5回国会 外務委員会 第11号(1949/05/21、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 これより会議を開きます。  この際お諮りいたします。去る十三日議院運営委員会におきまして、本委員会に理事を二名増加することに決しましたので、これより理事の互選を行いたいと思いますが、委員長より指名することに御異議はありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。それでは    菊池 義郎君  木村 俊夫君 を理事に指名いたします。(拍手)  次に栗山長次郎君より理事辞任の申出がありますが、これを許可するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり)
【次の発言】 御異議がなければ、これより栗山君の補欠として、理事の互選を行わなければなりませんが、これも委員長より……

第6回国会 外務委員会 第1号(1949/10/29、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 これより外務委員会を開会いたします。  前の国会に引続きまして委員会を開くのでありますが、今回は多少委員の顔触れも違つたようでありますので、新しい方にもよろしく御協力を願いたいと思います。  本日はこれより理事の互選を行います。
【次の発言】 菊池君の御意見に御異議はございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めましで、私から理事の指名をいたします。    菊池 義郎君 近藤 鶴代君    佐々木盛雄君 竹尾  弌君    仲内 憲治君 戸叶 里子君    並木 芳雄君 野坂 參三君    犬養  健君 松本 瀧藏君以上十名を理事に指名いたします。

第6回国会 外務委員会 第2号(1949/11/09、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  議会に引続きまして中立問題に関する件、講和問題に関する件を一括議題といたします。
【次の発言】 これは私が話したのを毎日新聞が外務委員長という肩書きをつけて発表したのであります。しかしながらあの中に書いてあることは、私は今も、また今後も確信をもつてそういうふうに進めたいと思います。
【次の発言】 栗山君の発言に対してお答えいたします。私は栗山君の御意見にまつたく同意見であります。前から最近の機会に理事会を開きまして、運営の方法をとくと御相談いたしたいと考えておりますので、ただいまの御発言もありましたから、できるだけ早い機会に理事会を開催いたしたいと……

第6回国会 外務委員会 第3号(1949/11/17、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  本日の議題は国際情勢等に関する件となつておりますが、昨日予定されていた本会議が本日にまわされましたために、総理の出席を得ることができなくなつてしまつたのであります。従いましてもし政府委員でさしつかえない方には質問をしていただきますが、総理の出席を必要とされる方には、この次の機会まで延期をお願いしたいと思つております。総理の出席につきましてはさつそく時間を打合せまして、さらに御通知することにいたすはずであります。
【次の発言】 野坂君のお話はわかりましたが、おそらく政府側でも保証をするということは困難じやないかと思います。昨日はわれわれの方が便々とし……

第6回国会 外務委員会 第4号(1949/11/19、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  国際情勢等に関する件を議題といたします。
【次の発言】 本日は総理の出席がなくても会議を開けというお話でありまして開きました。
【次の発言】 参議院の本会議であります。――菊池義郎君から質問の通告があります。これを許します。菊池君。
【次の発言】 それでは時間も大分経過いたしましたので、本日はこの程度で散会いたします。     午後零時二十八分散会

第6回国会 外務委員会 第5号(1949/11/21、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  賠償問題等に関する件を議題といたします。仲内委員より発言を求められておりますので、これを許します。仲内委員。
【次の発言】 仲内委員、よろしゆうございますか。
【次の発言】 次に竹尾委員より発言を求められております。
【次の発言】 ただいまの仲内、竹尾両委員の報告に対して質疑はございませんか。
【次の発言】 それではお諮りいたしますが、当外務委員会におきましては、第一回国会以来、先ほど仲内委員の御説明のように、国際経済に関する総合的調査と講和会議に関連した諸問題について、いろいろの角度から研究を進めて来たのであります。第五国会閉会中も審査を継続しま……

第6回国会 外務委員会 第6号(1949/11/29、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  請願の審査をいたします。まず日程第一、元小笠原住民の帰島促進に関する請願、菊池義郎君外一名紹介、第九二〇号を議題といたします。紹介者の説明を求めます。
【次の発言】 本件に対して政府の所見を求めます。
【次の発言】 ほかに御質疑はありませんか。
【次の発言】 多少関係があると思いますので、簡單ならよろしゆうございます。
【次の発言】 ただいまの菊池委員の御発言については、政府としてもなかなか重大問題で、即座に返事ができるかどうかわかりませんので、御発言は御発言として、一応政府の考慮を促すという程度でいかがでございましようか。

第7回国会 外務委員会 第1号(1949/12/21、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 これより会議を開きます。  お諮りいたしますが、本日理事野坂參三君が理事を辞任され、また理事犬養健君が委員を辞任されましたので、理事が二名欠員になつております。これは先例によりまして委員長において指名いたすことに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、金光義邦君及び聽濤克巳君を理事に指名いたします。
【次の発言】 なおお諮りいたしますが、本委員会は第一回国会以来、国際経済に関する総合調査及び講和会議に関連する諸問題につきまして、国政調査の承認を得て、いろいろの角度からこれらの問題について研究し、報告書を提出して参つたのであります。ところが最近の海外からの諸報道は、対……

第7回国会 外務委員会 第2号(1950/02/01、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  お諮りいたしますが、去る十二月二十一月に理事金光義邦君が委員を辞任されましたので、理事が一名欠員になつております。これは先例によりまして委員長において指名いたすことに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、犬養健君を理事に指名いたします。
【次の発言】 さらにこの際お諮りいたしたいことがあります。外務省設置法の一部を改正する法律案、内閣提出第十一号が、ただいま内閣委員会に予備審査として付託されておりますが、本法案は当委員会と密接な関係がありますので、第五国会と同様、内閣委員会と連合審査会を行いたいと存じます。それゆえその件につきまして……

第7回国会 外務委員会 第3号(1950/02/08、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  お諮りいたしますが、去る二月一日理事戸叶里子君が委員を辞任せられましたので、理事が一名欠員になつております。それゆえ理事の補欠選挙を在わねばなりませんが、これは委員長において指名するに御異議ありませんか。
【次の発言】 異議なしと認め、福田昌子君を理事に指名いたします。
【次の発言】 なお本日午後一時より外務省設置法の一部を改正する法律案につきまして、この前申し上げました通り、内閣委員会と連合審査会を開くことになつておりますので、さよう御了承願いまして、委員の方の御出席をお願いいたします。

第7回国会 外務委員会 第4号(1950/02/15、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  まず国際情勢に関する質疑に入ります。並木芳雄君。
【次の発言】 もうじき委員が多数お集まりになると思いますから、少しあとで御説明しようかと思います。
【次の発言】 仲内憲治君、御質問ありますか。よろしゆうございますか。それでは聽濤君。
【次の発言】 菊池義郎君。
【次の発言】 もうそれで……。竹尾君。
【次の発言】 総理大臣が出て来るかどうかは別問題といたしまして、この問題はただいまのところ、今政府委員のお話のように、十分研究のいとまがないものでありますから、しばらく研究の時間を與えなければ、かりに何か言い得るにしても時間的に困難だろうと思いますか……

第7回国会 外務委員会 第5号(1950/02/22、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  国際情勢等に関する件を議題といたします。質疑は通告順にこれを許します。佐々木盛雄君。
【次の発言】 佐々木君、遺憾ながら時間が参りましたから、次にまわします。竹尾弌君。
【次の発言】 並木芳雄君。
【次の発言】 仲内憲治君。
【次の発言】 福田昌子君。
【次の発言】 菊池義郎君。
【次の発言】 聽濤克巳君。
【次の発言】 もう時間がございませんが……。
【次の発言】 中山さん質疑でしたけれども、総理の時間がちよつと延びましたから……。山本さんも質疑でしたけれども……。
【次の発言】 それでは本日はこれで散会いたします。次会は公報をもつて御通知いたし……

第7回国会 外務委員会 第6号(1950/03/01、24期、自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 よろしゆうございすか。それでは本法律案に関する質疑はこの程度といたしておきます。但し本法律案はただいまのところ予備審査でありますので、念のためその点を申し上げておきます。
【次の発言】 続いて海外移住組合法の廃止に関する法律案を議題といたします。まず政府側より提案理由の説明を求めます。
【次の発言】 質疑があればこれを許します。
【次の発言】 それでは本日の質疑はこの程度といたしまして、この法律案も現在のところでは予備審査でありますから、さよう御承知願います。
【次の発言】 次いで国際情勢等に関する件を議題といたします。

第7回国会 外務委員会 第7号(1950/03/08、24期、自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  まず請願の審査をいたします。  日程第一、在外資産補償準備機関設置の請願、佐藤榮作君外五名紹介、文書表第三三三号より日程第三二、在外資産の補償に関する請願、瀬戸山三男君紹介、文書表第一二三八号までは、ともに在外資産の補償に関する請願でありますので、これを一括して議題といたします。紹介議員の説明を求めます。便宜上專門員より朗読いたさせます。    請願書   昭和二十四年十一月二十一日    請願人      山口県山口市東惣太夫三百六十の二     社団法人山口県更生会長 岡崎 茂樹    紹介者      衆議院議員 佐藤 榮作         ……

第7回国会 外務委員会 第8号(1950/03/11、24期、自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  国が有償で譲渡した物件が略奪品として没収された場合の措置に関する法律案(内閣提出、第六一号)を議題といたします。質疑は通告順にこれを許します。並木芳雄君。
【次の発言】 仲内君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 しからば仲内君の動議の通りにいたしまして、散会後理事会を開くことにいたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後零時三十六分散会

第7回国会 外務委員会 第9号(1950/03/14、24期、自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  前会に引続き、国が有償で譲渡した物件が略奪品として没収された場合の措置に関する法律案(内閣提出第六一号)を議題といたします。質疑を許します。山本利壽君。
【次の発言】 浦口鉄男君。
【次の発言】 次に聽濤委員
【次の発言】 福田昌子君
【次の発言】 小林進君。
【次の発言】 竹尾弌君。
【次の発言】 これにて質疑を終了することといたします。  暫時休憩いたしまして、正十二時より再開いたします。     午前十一時三十四分休憩
【次の発言】 ただいまより会議を再開いたします。  国が有償で譲渡した物件が略奪品として没収された場合の措置に関する法律案を……

第7回国会 外務委員会 第10号(1950/03/17、24期、自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  まず千八百九十年七月五日ブラツセルで署名された関税表刊行のための国際連合の設立に関する条約、関税表刊行のため国際事務局を設立する条約の実施規則及び署名調書を修正する議定書を承認することについて承認を求めるの件(条約第一号)を諸題といたします。  本件について政府当局より提案理由の説明を求めます。川村政務次官。
【次の発言】 委員の出席につきましては、何か交通機関の故障でもあるのじやないかと思われるのですが、ただいま連絡しておりますから、間もなく出席されるだろうと思います。  なおただいまお話の大蔵大臣云々の件でありますが、これは関税率とか、関税の内……

第7回国会 外務委員会 第11号(1950/03/22、24期、自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 それでは私から一応いきさつを申し上げておきます。去る三月十八日の公報を見ますと、今申しました法律を延長する提案が本会議に出るような日程になつておりました。私は外務委員会としてもまた委員長自身としても、その点について何ら聞いたことがないのであります。しかも少し前でありますが、外務委員会における質問に対し、政府委員は本件の準備は予定通り進捗しておるというようなことで、暗に期間を延長する必要もないというような答弁をしておられるのであります。それで非常にふしぎに思いまして、ただちにその事情を調べましたところが今仲内委員の言われましたように、本委員会とは全然関係なく、特別委員会において提案……

第7回国会 外務委員会 第12号(1950/03/24、24期、自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  まず国際情勢等に関する件を議題といたします。質疑の通告がありますのでこれを許します。並木芳雄君。
【次の発言】 次に千八百九十年七月五日ブラツセルで署名された関税表刊行のための国際連合の設立に関する條約、関税表刊行のための国際事務局を設立する條約の実施規則及び署名調書を修正する議定書を承認することについて承認を求めるの件を議題といたします。質疑を許します。聽濤克巳君。
【次の発言】 ちよつとお断りします。大蔵大臣は今予算委員会の方から出席を求められておりますので、ごく簡単にひとつお願いいたします。

第7回国会 外務委員会 第13号(1950/04/03、24期、自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  まず請願の審査をいたします。日程第一、講和問題に関する請願、門司亮君紹介、文書表番号第七一号より日程第六、全面講和促進に関する請願、聽濤克巳君ほか一名紹介、文書表番号第一五六三号までを一括議題といたします。  日程第一、第二は同趣旨でありますから、一括して紹介議員にかわり、專門員より朗読いたさせます。     請願人    東京都目黒区上目黒七丁目一、    一八一番地  入江 慶次       紹介議員 門司 亮     請願趣旨   近来新聞紙その他におきまして、日本の講和会議が近いこと、単独講和の可能性があること、及び講和後におきまして軍事協……

第7回国会 外務委員会 第14号(1950/04/05、24期、自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  お諮りいたしますが、去る三月二十四日理事仲内憲治君が委員を辞任され、また四月一日には理事福田昌子君が委員を辞任されましたので、理事が二名欠員になつております。それゆえ理事の補欠選挙を行わねばなりませんが、これは先例によりまして、委員長において指名するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、仲内憲治君及び福田昌子君をそれぞれ理事に指名いたします。
【次の発言】 それでは日本政府在外事務所設置法案(内閣提出第一五一号)を議題といたします。
【次の発言】 並木君にお答えいたします。ただいまの初めの御提案につきましては、よく事情を検討いたし……

第7回国会 外務委員会 第15号(1950/04/10、24期、自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  国際情勢等に関する件を議題といたします。質疑は通告順によりこれを許します。並木芳雄君。
【次の発言】 浦口君、何か関連質問ございますか。
【次の発言】 本日はこれにて散会いたします。  次会は公報をもつてお知らせいたします。     午後零時五分散会

第7回国会 外務委員会 第16号(1950/04/19、24期、自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  国際情勢等に関する件を議題といたします。質疑は通告順によつてこれを許します。並木芳雄君。
【次の発言】 それではまだ各党の方がそろつておられませんから、今の並木君の発言はしばらくあとまわしにして、質疑を続けます。仲内憲治君。
【次の発言】 佐々木盛雄君。
【次の発言】 聽濤克巳君。
【次の発言】 その事情は昨日各理事を通じて各委員に御通報したと了解しております。
【次の発言】 いろいろ時間の都合がつかぬということであります。
【次の発言】 山本利壽君。
【次の発言】 竹尾弌君。
【次の発言】 この問題につきまして研究いたしましたが、委員会は、所管に……

第7回国会 外務委員会 第17号(1950/04/26、24期、自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  お諮りいたしますが、去る四月十二日理事福田昌子君が委員を辞任せられ、四月二十二日には理事並木芳雄君が、四月二十四日には理事菊池義郎君が、また四月二十五日には理事佐々木盛雄君がそれぞれ委員を辞任されましたために、理事が四名欠員になつております。それゆえに理事の補欠選任を行わねばなりませんが、これは委員長において指名するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なければさよう決定いたしまして、    福田 昌子君  並木 芳雄君    菊池 義郎君  佐々木盛雄君をそれぞれ理事に指名いたします。

第7回国会 外務委員会 第18号(1950/05/01、24期、自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 ただいまより会議を開きます。  国際情勢等に関する件を議題といたします。質疑を許します。並木芳夫君。
【次の発言】 お答えいたします。ただいま井上秘書官がここに参りまして、吉田兼任外相は当委員会に出席するつもりで早く出発して東京に来たそうでありますが、たまたま参議院の方から緊急質問が二つあるので、ただちに出席を求められまして、その方に参つております。質疑が終るのは結局十一時四十五分ごろであろうということでありますが、そうなりますと誰の時間の約束がありまして、遺憾ながら当委員会には出席できかねる、しかし出席するつもりで出て来たことは間違いない、こういうことを井上秘書官からただいま報……

第7回国会 議院運営委員会 第57号(1950/07/11、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎説明員 それでは今予定しておりますものを、件名と簡單な内容だけ一応御説明しまして、あとで御質問があれば詳しく申し上げます。  一番大きな法案として政府側で取扱つておりますのは、地方税法案であります。これは御承知のような経過で、今度また提出することになつておりますが、簡單に内容を申し上げれば、附加価値税の一年延期、事業税を従来通り踏襲するが、その税率は二割程度の減率をする。それから固定資産税は、倍率はそのままであるけれども、税率を一七五から一七〇に引下げて、さらにやつてみた上で、相当減率ができるようならば、これを一六五にでも、一六〇にでも下げる。しかし足りない場合には上げることもあり得る。……

第8回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第4号(1950/07/28、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいま佐々木委員からのお話、まことにごもつともであります。先般もお話のように、吉田総理大臣は未帰還者の家族の方々にお会いになりまして、長くお話を申し上げたのであります。今日ももしおられるならばお目にかかつたろうと思いますが、あいにく健康をちよつと損じまして、本日は国会にも出られないでおる状況でありますので、私からかわつて申し上げる次第であります。政府といたしましては、この問題に対する解決には、あらゆる手を尽しておることはしばしばここでも、あるいはその他の機会に申し上げた通りでありまして、司令部の当局者にいろいろ懇請いたしますほかにも、あるいは赤十字を通じたり、あるいはローマ法……

第8回国会 議院運営委員会 第12号(1950/11/13、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎官房長官 臨時国会の問題につきましては、政府でもいろいろ考えて、ただいま準備を進めております。ずつと前から臨時国会の召集の要求がありました、こともよく存じておりますが、いろいろその間に朝鮮事変その他の関係で、法案の準備等もなかなか思うように行かなかつた点もあります。また各般の見通しが十分につかないような関係もありまして、召集が延びましたことははなはだ残念でありましたが、今日に及んだわけであります。そこでただいま補正予算の問題につきまして、関係方面とも愼重に検討しておりますので、はつきりした決定は明日の閣議においてなされまして、そうしてただちに召集の準備を進めることに予定しております。従い……

第8回国会 議院運営委員会 第13号(1950/11/20、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎官房長官 そのつもりで今努力しております。
【次の発言】 できるだけ御審議願いたいと思つております。
【次の発言】 これはいろいろありましようが、とにかく非常に遅れておることは事実なんです。そこで何とかしてできるだけ早く提出して、できるだけ早く審議を進めていただきたい。こういう希望です。
【次の発言】 そういう場合にはそのときの情勢で、何とか適当な措置を考えるよりしかたがないと思います。
【次の発言】 それは非常に遅れておるからであります。(笑声)
【次の発言】 そういうことはありません。この前の国会には実はいろいろな問題がありまして、法案の審議ができかねておつたのです。

第8回国会 人事委員会 第2号(1950/07/31、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 公務員の給與を何とかして改善をいたしたいと考えておりますことは、政府のみならず、私の所属しております自由党においても事実でありまして、そのために先般も公務員の給與ベースの改訂ということを政策のうちに盛り込みまして、しかもこれを党から政府に移されまして、政府においてもその趣旨でできるだけの努力をするということに決定しております。ただ御承知のような現下の財政状況でありますから、これをいつやるか、またこれと同時に国民全般の希望である減税をどういうふうに取上げるかということが二つありまして、この点では政府においてはもちろんのこと自由党においても熱心にただいま研究中であります。来年度にお……

第8回国会 地方行政委員会 第13号(1950/07/28、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいま新聞ラジオ等にいろいろ出ておるとおつしやいましたが、政府側としましては、新聞やラジオに今まで発表したことは、マツカーサー元帥の書簡以外には何もございません。従いましてそういうものがありますれば、これは観測の記事だろうと思いまするから、その点は御了承願います。  そこで今申し上げ得る限りのことを申しますと、この警察予備隊と申しますか、これは仮の名前でありまするが、マツカーサー元帥の書簡によりまして指令されましたものの数は、御承知のように七万五千であります。これは現在の国家地方警察または地方自治体警察この方面の警察事務とは一応関係のないものであります。但しこれらの警察が事態……

第8回国会 地方行政委員会 第14号(1950/07/29、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 この警察と申しますものは、概念が非常にはつきりいたしておりません。たとえばアメリカの例をとつて見ましても、普通の警察官のほかに連邦の警察官、つまりFBIと称するものがあります。そのほかに各州にナシヨナル・ガードというものがある。これも一種の警察官、むしろ言いますならば、今日本で考えておりますポリシー・リザーブというようなものであると思います。そのほかに軍隊がありまして、この軍隊もある場合には治安維持に当るものであります。これらを彼此総合いたしますと、どのくらいが適当であるか。あるいは一般の標準はどのくらいかということは、その国々によりましてなかなかわかりませんが、これをごく平た……

第8回国会 内閣委員会 第3号(1950/07/28、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 この警察予備隊と申しますか、これは仮の名前でありますが、この問題につきましては、マツカーサー元帥の書簡に基きまして、指令として処理しております。ただいまこの組織等につきましては、司令部側と共同作業で準備を進めておりますが、司令部側との間の話合いは、先方にも外国通信社がたくさん参り、いろいろ聞くけれども、何にも結論が出ていないうちに何かしやべるということは、かえつて誤解を招くから向う側は一切しやべつておらない、日本側においても一切これについては、結論が出るまでは、新聞等の発表もしくは公式の発言等は差控えた方がいいと思うということで、われわれの方もそれはその通りだと思いまして、ただ……

第8回国会 文部委員会 第2号(1950/07/24、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいま議題となりました法律案の提案理由を御説明いたします。  すでに設置されておりますところのすべての都道府県と一部の市町村の教育委員会の委員の定例選挙並びに本年新たに設置せられる市の教育委員会の最初の選挙は、公職選挙法並びに公職選挙法の施行及びこれに伴う関係法令の整理等に関する法律によつて、本年十月五日に行われることになつておりまして、教育委員の定例選挙は、半数改選の関係もありまして、二年目ごとにその年の十月五日に行われることに相なるわけであります。  しかるに本年は、十月一日現在で全国一齊に国勢調査が行われることになつておりまして、この教育委員の選挙と国勢調査の期日とが接……

第8回国会 文部委員会 第5号(1950/07/29、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 途中から参りまして、はつきり御質問の趣旨がわかりませんが、この問題につきましては、提案理由で御説明いたしました通りで、いろいろの点を彼此勘考いたしまして、国勢調査を行うのにじやまにならないように、また国勢調査と一緒になつて選挙運動にならないようにということが、主眼になりまして、ほかの点では不便もあるでありましようが、しかし延ばした方が、結局のところ多少ともよい、こういう結論になりましたので、延ばしたわけであります。政治的な考慮というようなものは、何もないのであります。
【次の発言】 この点も一応考慮いたしましたが、その結論は、やはり延ばした方がよろしいということになつたわけであ……

第8回国会 法務委員会 第4号(1950/07/21、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 吉田総理大臣も委員会に出席することはむろん考えておりまして、できるだけ各委員会に出ようと努めておるのであります。現在も他の委員会に出席しておるのでありまして、従つて両方の委員会に一度に出るということは、物理的にこれは不可能でありますので、できるだけ各方面とも了解を得て、この委員会に出なければあの委員会に出るというふうにして、できるだけ方々に出る予定にしておりますけれども、衆議院、参議院を通じまして非常に多数の委員会がありますので、これに全部出るということは実際からだが一つではできないのであります。その点はどうぞ御了承願いたいと思うのであります。

第9回国会 議院運営委員会 第2号(1950/11/24、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎官房長官 私からお答え申し上げます。マツカーサー元帥から総理にあてた手紙は、従来の例は渉外局で発表するものでありまして渉外局の発表のときは、同時に打合せましてこちらでそれを発表したことがしばしばあります。今回はいかなる理由かわかりませんが、渉外局で発表しておりません。そのために政府側でもまだ発表できない状況でございます。  第二の点につきましては、国会開会中にポ政令を出すことの可否でありますが、その点は向う側からかかる指令が出たのでありますから、私の方では何とも申されないのであります。
【次の発言】 私はポ政令でもいいというようなことは一切言つたことはありません。ポ政令で出さなければなら……

第9回国会 議院運営委員会 第3号(1950/11/25、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎官房長官 その点、私は総理のそばにおいて参議院の説明も聞いていたのですが、私の了解したところでは、総理は、この電気事業再編成を実施するためにあらゆる措置をとるようにと言われたと思います。あらゆる措置というのは、これは内容を申し上げてはいけないことになつておりますから……。速記はやめていただきたいと思います。
【次の発言】 それを簡單に総理はあらゆると言われた。しかしこれでもいい、あれでもいいということは書いてない。総理はそういう意味で言われたのでないかと思います。
【次の発言】 その通りです。
【次の発言】 エニー・キヤビネツト・オーダースですから、ポ勅を一つ出してもいい、二つ出してもい……

第9回国会 人事委員会 第1号(1950/11/25、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 今急いでやつておりますので、明後日には遅くとも提出できる見込みでおります。
【次の発言】 ただいま法律案がまだ出ておりませんので、はつきり申し上げることははばかるのでありますが、今おつしやつたような程度であります。半箇月分程度ということになると考えております。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 二十六年度の予算はまだ発表になつておりませんから、これも申し上げるのをはばかるのでありますが、同様の考慮を拂うつもりでおります。
【次の発言】 まだ制度化されるとかいうところまでは申し上げかねますが、日本の現状においては年越した余分の金がいるというのが、今のところは常態で……

第9回国会 人事委員会 第4号(1950/11/29、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 提案理由を説明いたす前に一言お断りを申し上げます。  去る先週の終りに本委員会におきまして、私より、月曜日には法案が提出できる見込みであると申し上げたのですが、一日以上遅れまして、本朝提出の運びに至りました。そのため委員会はいろいろ予定のおありのところを御迷惑をかけまして、この点お詫び申し上げます。  ただいま議題となりました一般職の職員の給與に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由並びにその要旨を御説明申し上げます。  政府職員の給與につきましては、その生計費及び民間の賃金その他の事情に顧み、これを適正に改訂し、その生活の安定確保をはかる必要のありますこと……

第9回国会 人事委員会 第8号(1950/12/04、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいま議題となりました国家公務員に対する年末手当の支給に関する法律案の提案理由並びにその要旨を御説明申し上げます。  わが国におきましては、従来の生活慣習からいたしまして、年末には何かと生活費がかさむというのが実情でありまして、国家公務員に対しましても、これに基いて、古くより年末には賞与を支給するのが例となつておりましたことは、御承知の通りであります。しかるに終戰後におきまして、諸般の事情から従来の賞与制度は廃止されたのでありますが、年末における生活事情の特殊性は解消したわけでなく、従つて現実には賞与にかわる特別手当その他の特別な方法によりまして、年末に何らかの給与の増額措置……

第9回国会 人事委員会 第9号(1950/12/05、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 大蔵大臣がはつきり申されましたから、私はつけ加えることはありませんが、政府の部内においては、管轄はおのおのきまつておりまして、他の管轄を侵すようなことはやらないのであります。そういうかうな疑いを持たれるとするならば、はなはだ残念でありまして、ここにおります浅井総裁も、あるいは大蔵大臣も、われわれも、なみ政府の一員であります。お互いに法律によつてその管轄を持つております。その点何ら疑いはないのであります。

第9回国会 予算委員会 第5号(1950/11/30、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいま八月十九日、九月七日に出ました「朝鮮の動乱とわれらの立場」というパンフレツトを両方調べてみましたが、勝間田君のお話のようなばかげたことというような言葉は一つも書いてありません。一方には「尋常の手段ではとうてい話合いが成立せず。」とあり、一方には「なかなか話合などできない。」と書いてあります。ばかげたことということは書いてありません。

第9回国会 予算委員会 第8号(1950/12/03、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 いろいろ昨日新聞関係の方から質問がありましたが、私は大蔵大臣の話を十分に聞いておりませんでしたから、何らはつきりした返事はしておりません。従つて私はその新聞を見ませんけれども、何か多少誤解があるのじやないかと思います。

第10回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第10号(1951/05/28、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいまだんだんの、お話がありましたが、第一に、われわれはポツダム宣言を受諾いたしましたが、ポツダム宣言の中に、日本の在外資産は云々ということが書いてあることは御承知の通りであります。また同じくポツダム宣言の中には、カイロ協定の条項は遵守せらるべしということが書いてありまして、台湾とか朝鮮とかいう領土は日本から離れるということをわれわれは承認いたしておるのであります。従いまして、ポツダム宣言の、ごくこまかい内容につきましては、あるいは解釈の差があるかもしれませんけれども、これは無条件降伏いたした関係上、少くとも形式的には講和条約は連合国が定めて、われわれにこれを受諾するという建……

第10回国会 外務委員会 第2号(1951/01/31、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 こういう問題は非常にデリケートな点がありまして、緩和をするために何か話合いをするといえば、必ず反対が起る。それから何もしないのだといえば、国民の方から反発が起るというようなわけで、なかなか取扱いがむずかしいので、この際ははつきりした言明を差控えたいと思います。ただ新聞に出ましたのは原則論でありまして、何も実際の問題と関係があるわけではないのであります。それからこの問題は講和條約とも直接には関係はないと思つております。
【次の発言】 どうもなかなか御答弁できない点が多いだろうと思います。よく前にもそういうことがしばしば新聞に出まして、新聞に出ると、そういうことは実現しなかつたとい……

第10回国会 議院運営委員会 第38号(1951/05/04、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 法案につきましては、今そこに書いたものを差上げてございますが、すでに国会に提出済みで、まだ審議が終らないものが二十六件あります。これは当然御審議を願う性質の法案であります。それから今後提出しようと考えまして、閣議の決定を経たものが三十二件あります。それからまだ閣議には出ておらぬけれども、次官会議は通つておるものが九件、それからそのほかに、今考慮中でありますが、ぜひ出したいというのが十七件、これを合計いたしますと、すでに提出済みのを入れて、今のところ八十四件ということになつております。そこで、この第一に書いてありますのは、今申し上げたすでに提出されたものであります。第二は、閣議決……

第10回国会 議院運営委員会 第48号(1951/05/23、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 政府はただいまのところ、補正予算をこの国会に提出する考えはありません。補正予算なくして、この警察法は動くであろうと思つておりますし、またこまかい点は別ですが、将来やつてみないと、どのくらい金がいるかわからぬという点もありますにで、要するに徐々にやろうとする点でございますから、ただいまのところ、補正予算を必要としないし、また出す意思はないのであります。
【次の発言】 その点は委員会の方で、よく法務総裁等から説明があると思いますので、その方にひとつお願いたします。

第10回国会 議院運営委員会 第59号(1951/08/09、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎説明員 国会召集については、かねて政府に対し要求もありましたし、講和條約調印の問題が九月四日ということに一応決定して通知が参りました関係もあり、この際全権を派遣する必要が出て来ましたので、いろいろ考慮の末、国会議員のうちで全権となつて出かけられる方があると予想せられますので、国会を召集することに決定いたした次第であります。そこでその目的としては、講和会議に派遣すべき全権の承認を求めるの件を審議せられたい、こういうことであります。なお、この国会においては、多分講和條約草案の最終的決定が国会開会のときまでにはできると思つておりますが、かりに最終決定がないにいたしましても、かなり確定的な案が出……

第10回国会 議院運営委員会 第60号(1951/08/14、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎説明員 政府としては、できるだけ早くとしかただいまのところ申し上げられないのであります。もう少しこまかく申し上げますと、総理並びに大蔵大臣が補正予算等については一番関係もあり、責任もあることでございますので、総理及び大蔵大臣の帰朝を待ちまして、そうしてできるだけすみやかに補正予算を作成いたしたいと考えております。まずそれが用意でき次第国会を開きたいと考えております。
【次の発言】 これは私の口からは申し上げ得ないのであります。また何月ごろということは、閣僚等と相談しなければ言えませんが、ちよつと速記をとめて……。
【次の発言】 いろいろな問題があると思います。たとえば今おつしやるのは、給……

第10回国会 人事委員会 第2号(1950/12/11、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいま議題となりました一般職の職員の給與に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由並びにその要旨を御説明申し上げます。  政府職員の給與につきましては、その生計費及び民間の賃金その他の事情に顧み、これを適正に改訂し、その生活の安定確保をはかる必要のありますことは申すまでもないことでありまして、政府といたしましては、かねてより財政及び経済の事情の見通しを得次第、すみやかに給與の改訂を実行すべきことを公約して参つたのであります。しかるに政府職員の給與改訂は、財政及び経済に及ぼす影響きわめて大きいので、今日までこれを実行することを得なかつた次第であります。しかると……

第10回国会 人事委員会 第5号(1951/03/31、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいま議題となりました国家公務員災害補償法案の提案理由を御説明申し上げます。  国家公務員の公務災害に対する補償制度につきましては、従来公務員の身分、職種等によりまして、それぞれ異なる法令によつて行われたのでありますが、御承知のように、労働基準法施行のときから労働基準法等の施行に伴う政府職員に係る給与の応急措置に関する法律によりまして、これらの法令による給与を労働基準法に規定された災害補償の基準にまで増額して実施して参つたのであります。しかしながらこの応急措置に関する法律は暫定的のものでありまして、実施上不備の点も多く、当然恒久的な法律の制定が必要とされておつたのであります。……

第10回国会 人事委員会 第9号(1951/05/21、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 全面的に受入れようと思つております。
【次の発言】 地域給の改訂はこの前のときからの懸案でありまして、五段階にわけるということを前提として、この前一時的に三段階の二割五分以下の区分をしたのであります。これが出ることを予想しておつたわけであります。従つて給与べースの問題とは別個に、これはもう当然出るものとして予想しておりましたから、今度出ましたのでこれを全面的にのむ、こういうことでありまして、給与べースの問題はまた別の問題として資料等を集めてはおります。また人事院もむろん研究していると思いますが、それをやるとかやらぬとかいう問題ではなくて、これは別個に、今までの引続きで、これでこ……

第10回国会 人事委員会 第13号(1951/05/31、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 今成田委員のおつしやつた通りの御答弁を私はいたしたのでありまして、人事院の勧告を法案の形に作成いたしまして、勧告そのままを骨子として、ブランクのところは六月一日という期日を入れまして、成規の手続によりまして関係方面にそれを提出したわけであります。ところがいろいろの考慮があつたのであろうと思いますが、今もつて話合いが終了しておりません。理由は多々あろうと思いまするが、これは関係方面の方の理由でありまするから、ここで申し上げるのは差控えますが、まあ一例をとつてみますれば、国鉄専売等々の給与のやり方が一般公務員と違つておつて、融通がつかない、ポ政令がなければうまく行かないのではないか……

第10回国会 水産委員会 第13号(1951/02/22、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいまのお話まことにごもつともであります。書簡の意味も、ただいま石原委員がおつしやつた通り、講和後には、公海に自由に出かけて行つて漁獲をやつてる、こういう前提のもとであります。そのかわり各国で共同に魚族の保護といいますか、そういう点はやつておるのだから、日本もそれには加わる。お互いに保護して、漁護高がなるべくふえるようにしつつ、自由にどこにも出かけて魚をとつて来ることができる、こういう前提のもとにやつたのでありまして、決して消極的の方面だけというわけではないのであります。むしろ積極的に行くために一定の基準を守つて行く、こういう意味と私は解釈します。

第10回国会 通商産業委員会 第10号(1951/02/23、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 委員の選考決定は、総理の考えにあるのでありますから、私は総理の考えを推測して申し上げるだけでありますが、電気事業に関する今度の委員会は、その下にかなり大きな事務局がついております。そうして電気に関するあらゆる知識を持つた人がそこに網羅されております。いわば各省大臣のようなもので、委員というものはむしろ広い視野を持ち、法律関係に明るい方も必要であろうし、財界の事情に詳しい人も必要であろう。いろいろの面で広い視野とすぐれた人格を持つた方であれば、電気に関する技術的な事務局に諮問されればよいのであつて、こういう意味でたとえば例を引いてはおかしいですが、各省の大臣必ずしもその省の專門家……

第10回国会 内閣委員会 第7号(1951/03/22、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいま上程になりました外国為替管理委員会設置法の一部を改正する法律案について御説明いたします。  外国為替管理委員会は昭和二十四年二月二日総司令部覚書第一九六八号に基く同年三月十六日政令第五十三号によつて設立されましたが、その後同年十二月一日法律第二百二十九号、外国為替管理委員会設置法が制定され、同法に基いて外国為替及び外国貿易取引の手続に関する事務を掌理し、また外国為替特別会計を運営して参つたのであります。この設置法制定以来一年四箇月を経過いたしましたが、この間同委員会設置の目的を達成する上において、次のような必要が設められるに至つたのであります。  第一に、現在外国為替及……

第10回国会 内閣委員会 第22号(1951/06/13、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎説明員 行政機構につきましては、吉田総理もしばしば言つておられますように、最近の仕組みが非常に複雑になつておりまして、なかなかわからない、また手続もあの省に行き、この省に行くということで煩瑣をきわめておりますので、でき得る限りこれを簡素化したいというのが一つの考え方であります。  なお行政機構全般を通じて、これを合理的に改めるということも考えておりまして、いろいろ行政管理庁を中心にして研究は続けて来ております。しかしながらまだ申し上げる程度の成案を得たのではないのでありまして、いわばいまだに研中究だというところであります。しかしながら行政機構は、中央、地方を通じて直さなければならぬと政府……

第10回国会 法務委員会 第34号(1951/05/29、24期、会派情報なし)【政府役職】

○岡崎政府委員 これは最高司令官の声明にある通りでありまして、従来発せられたデイレクテイヴ等はそのまま継続することという前提のもとに、過去の経験及び実際の状況に照して、実情に合うかどうかという点を政令についてレビューするということになつております。そこでレビユーした結果、検討した結果、政令等を改廃する必要があるかどうかということの決定については、あの声明にありまする通り、エスタブリツシド・プロシーデュアと書いてありますが、司令部の方で従来の手続に基いてやるのであつて、日本政府としては、ただ検討をするだけであるということになつております。

第10回国会 予算委員会 第13号(1951/02/12、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ダレスさんのお話につきましては、横田君のおつしやつたように、ダレスさんに聞くよりしかたがないと思います。私がこれを註釈する立場にないのであります。  それから自由なる云々の点につきましては、これはいろいろな方法があると思いますが、国会議員の選挙、地方選挙、これなどはその著しい一つの方法であろうと考えております。
【次の発言】 政府は今ようやく確立せんとする民主主義の態勢を擁護するのに十分な力を加えようと思つております。それで民主主義の態勢を破壊されるようなことがあつてはならないので、防禦措置は講じますが、それ以上のことはないのであります。

第11回国会 議院運営委員会 第2号(1951/08/18、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 日米安全保障条約は、総理がしばしば言います通りまだできておりません。できておりませんから、できてみないとわかりません。できればなるべく多数の全権が調印されることを期待しおります。
【次の発言】 講和全権委員と申しますものは、講和に関する文書について調印することのできる権限を持つておるのであります。しかしながらまだできないものに調印するわけには行かないのでありますから、できない場合には調印いたしません。またいろいろの関係で、できてみたところが、これは調印したくないという全権があれば、調印しなくともよろしいわけであります。

第11回国会 議院運営委員会 第3号(1951/10/08、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎説明員 政府は、今回サンフランシスコ会議で調印しました條約が二つあります。これをできるだけ早く国会に付議して、その承認を求めたいというのが主要の目的でありますが、同時に補正予算を提出する必要もありますので、あわせてこの問題を国会に提出したい、こう考えておるわけであります。さらに、條約が国会の承認を得まして批准を終りますると、ほかの国の批准との関係もありまするが、おそらくはこの次の通常国会の会期が終る前に講和條約成立ということになるのではないかという予想を持つておりますので、それに間に合うように法案等の整備をいたす必要もある、こう考えておりまして、これらの問題も本臨時国会に付議したい、こう……

第12回国会 外務委員会 第10号(1951/11/27、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 今の手当の問題につきましては、これは厚生省が主管であります。そして金を出すのが特別調達庁の方の金から出しておるので、私は直接の関係者でないのです。ただ政府全般として見まして、今のやり方ではどうも十分でないと思うので、至急に内閣で関係省の人々を集めて、つまり厚生省、特別調達庁、それから予算の関係がありとする場合がなきにしもあらずと思いますので、大蔵省等の人に集まつてもらつて、どの程度のものを出すかということを至急に相談することになつております。結論はまだ出て来ておりませんが、間もなく出るだろうと思います。それに基いて見舞を出す、こういうことになると思います。

第12回国会 議院運営委員会 第24号(1951/12/07、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎説明員 お手元に「本年末迄に可及的速に成立を要する法律案件名」というものを差上げてございますが、まず初めの三つをごらん願います。  最初の財閥同族支配力排除法を廃止する法律案は、すでに財閥同族支配力廃除を全部実施してしまいまして、持株整理委員会等も用事が済んで解散しております。従つてこれを廃止する必要があります。そうして来年の一月一日から定員を全部落してしまう、こういうために提出する法律案であります。  次の新聞出版用紙の割当に関する法律を廃止する法律案も同じことであります。  第三番目の宮内庁法の一部を改正する法律案は、皇太后陛下が薨去されまして、皇太后職というものは必要がなくなりまし……

第12回国会 人事委員会 第2号(1951/11/10、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいま議題となりました、一般職の職員の給與に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由並びにその要旨を御説明いたします。  政府職員の現行給與は、御承知の通り本年一月から実施されたものでありますが、政府におきましては、その後における経済事情の推移、ことに生計費の増高によりまする職員の困難な生活事情にかんがみまして、すみやかにこれらの給與を改訂し、その生活の安定をはかることを、当面最も急を要する課題の一として取上げた次第であります。このため、政府としましては、先般来適正なる給與水準の研究と、これが所要財源の捻出に鋭意努力を続けて参つたのでありますが、この間御承知……

第12回国会 人事委員会 第6号(1951/11/15、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 政府は元来人事院の勧告をできる限り尊重する建前をとつておりまするから、ただいまは財政上困難でありますけれども、でき得るならば勧告通りにもいたしたいと、今でも考えておるくらいであります。この点は今御希望として述べられたような線でもつて進みたいと考えております。
【次の発言】 ただいまの地域給につきましては、すでに各方面からいろいろ陳情等もあるのであります。そこで人事院の方では、これらの実情も研究の上、さらに勧告を出されるつもりでおられるようでありますので、政府としては、そういう勧告が出ましたときは、――むろんこれは内容を検討し、かつ財源を検討しなければならぬわけでありまするが、そ……

第12回国会 内閣委員会 第4号(1951/10/23、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいまから、日本国憲法第八條の規定による議決案提案の理由を御説明いたします。  皇室経済法第二條並びにそれを受けました同法施行法第三條及び第五條によりますと、皇室に属する同一の方が一年内になされる賜与の総額は、天皇陛下及び内廷にある皇族におきましては、それらの方々を通じまして百二十万円、その他の皇族におきましては十五万円に達した後は、その後の期間においてなされるものは、すべて国会の議決を要することになつております。たまたま本年は、貞明皇后の崩御によりまして天皇陛下及び秩父、高松、三笠の各宮殿下が貞明皇后から相続せられる御遺金を救癩事業の資に充てるために、御四方から賜与されます……

第12回国会 内閣委員会 第13号(1951/11/15、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいま議題となりました、公職に関する就職禁止、退職等に関する勅令の規定による覚書該当者の指定の解除に関する法律案の提案理由を御説明申します。  政府は、覚書該当者の指定の解除については、従来極力努力をいたして参りまして、現在までに数次にわたりその指定の解除が行われており、特に本年に入りましては、去る六月の昭和二十二年勅令第一号の改正により指定が公正を欠くと認められたものについては、内閣総理大臣はその指定を取消し得ることとなり、爾来政府は能う限りの努力を傾注いたしこれが実施に努め、十月三十一日をもつて十九万三千余名の覚書該当者中十七万七千余名に対して指定の取消しを行つたのでござ……

第12回国会 内閣委員会 第16号(1951/11/21、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 そのときの説明は、いろいろ捜査上の関係もあつて、全部申し上げるわけにはいかぬということであつたのであります。これは検察もしくは警察当局の捜査上の関係でありまして、法務総裁の方がもうさしつかえないということになれば申し上げましようけれども、しかし今までも法務総裁から言える範囲においてはいろいろ御説明があつたと思います。それで御承知願いたいと思います。
【次の発言】 もう問題は済んだとおつしやいますが、そうでなくして、あのときに逮捕すべきであつた人でまだつかまらない人があるのであります。そういう関係で、捜査当局でまだ全部言うことをはばかつているではないかと思います。今まで申し上げた……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第6号(1951/10/22、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 公職追放については、大まかに申しますと二種類あるわけであります。一つは、終戰までの期間において、戦争に国民をかり立てたような人々を追放しておる。及び終戦後におきまして民主主義もしくは憲法のもとにおける政府を転覆しようというような考えを持つている人々を追放する、こういう二種類になつておると思います。そこで、これは考えようでありますが、初めの方の種類のものは、戦争が終りまして相当期問たつた場合にはあるいは必要がなくなるかもしれぬと思つております。というのは、要するに、一つは責任の問題でありますが、これも人々の行為によりまして責任の軽重もあるわけであります。現に責任の軽いと思われる人……

第12回国会 法務委員会 第2号(1951/10/11、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 今来たばかりで、ちよつとよくわからないのですが、もう一度おつしやつて下さい。
【次の発言】 わかりました。追放措置につきましては、私は二種類あると思います。一つは今まで普通にいわれている追放の措置で、これはポツダム政令に基いたものであります。もう一つは、一番初め昨年マツカーサー元帥の指令に基いて、またその指令でやつた以外に、その指令の継続として行われた措置があります。第一番目のものは、過去の軍国主義その他のポツ政に書いてあるような人たちを追放する措置であり、第二の場合は、これは新らしくマッカーサー元帥の指令に基いてやつた措置であります。今回の場合も過去のつまり戦争前もしくは戦争……

第12回国会 予算委員会 第12号(1951/11/02、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 政府もいろいろその点では考えておりますが、これは一律には行かないものだとわれわれは見ております。というのは、そこに働く人人の年齢だとか経験だとか、いろいろのものがあります。これは專売とか国鉄とかいうものは別にしまして、たとえばある裁判所のごときは平均給與が非常に高い。それは大体四十歳以上の人ばかり働いておる。しかもちやんとした学歴を持つた人ばかりだからというようなこともありますし、專売の方だと、まだ非常に年の若い者でもつてやつて行かれる、そうすると平均給與というものは非常に低くなるというようなことで、こまかいことはここに主計局長もおられまするから説明させますが、その給與の相手方……

第12回国会 予算委員会 第13号(1951/11/05、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 吉田総理はたしか戦略的信託統治という言葉は使わなかつたので、戦略上の必要から信託統治こう言つたのだと思います。なおその条文にあります通り、アメリカ側が提案する案はまだわれわれも承知しておりません。おそらくできていないのだろうと思います。そこでわれわれの方では、「いかなる提案にも」と書いてありまして、これが戦略的信託統治になるのか、普通の信託統治になるのか、これは今後きまる問題だと思います。
【次の発言】 それはただいま申し上げた通りでありまして、きまつておりません。実質的には同じだと今成田君が言われましたけれども、戦略的信託統治と普通の信託統治では実質的にも違いますし、手続も違……

第13回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第15号(1952/05/27、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この問題については、政府としてはずつと前からいろいろ研究をいたしておりまして、何とか早く目鼻をつけたいという考えで来ておつたのでありますが、御承知のような事情で、今日まではかばかしい解決の方法もないわけであります。しかし決して望みを捨てておるわけではないし、また現にソ連地区、中共地区に未帰還者が生存しておることも一部は確認されておりますし、また確認されていない分についても、確かにその地方に連れて行かれたことは、ほとんど間違いないと思うのでありますが、その後の模様がわからないという実情であります。今までも、国連の特別委員会はもちろんのこと、国内の輿論が各国に反映もいたしております……

第13回国会 外務委員会 第1号(1951/12/15、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ただいまの佐々木君の御意見は傾聴いたしました。しかしこれは主管省である外務省がまず第一義的に研究し、そして政府に報告して、政府の決定を見るわけだと考えます。外務省の方ではただいまいろいろのことを研究中と了解しております。政府としてにその研究の結果を待つて態度をきめるということになろうかと思います。
【次の発言】 政府として方針をきめるのは、やはり主管省である外務大臣から報告を受けて、その上でなければ順序としてはきまらない。初めから外務大臣はそこのけにして、政府の方針はこうだからこれで行け、こういうことではただいまの政府はやつておりません。関係閣僚からの慎重なる研究の結果を検討し……

第13回国会 外務委員会 第3号(1952/02/06、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいままでのところは、毎回会議を開いたあとで簡単なコミュニケを出しております。その通りでありまして、それ以上には何もないのであります。大体の感じから言いますれば、話合いは順調に進んでおりまして、原則的な問題について、意見の相違というようなことはあまりないと考えております。しかしながらいろいろこまかい規定があるわけでありまして、その條文をどういうふうにするかということについては、お互いにいろいろ意見を交換しております。これについては、ほかの国との間にも同様の趣旨の協定がすでにあるのもあり、またこれからできようとしておるのもありますので、これらも参考にして、今話合いを進めておりま……

第13回国会 外務委員会 第6号(1952/02/27、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 他の十箇国ですか、アメリカを除くと九箇国になりますが、それぞれ準備を進めておるようであります。但し多くは――これは想像でありますが、アメリカの批准がいよいよきまるときに具体的に手続を進めるのじやないかと思います。従つて一般には、今言われたように、三月中はというふうにも言われてありますが、われわれの国会等の発言においては、三月もしくは四月というふうに言つておるわけであります。
【次の発言】 治外法権というのは、私の知る範囲では、これが治外法権だというふうに、はつきりした定義はないように思います。今言われたようにはつきりしないで、あるいは領事裁判権のことを言つたり、あるいは居留地の……

第13回国会 外務委員会 第7号(1952/03/05、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私は途中で来まして最後の方だけしか伺つていないのですが、今林君のおつしやつたことは、ソビエトのモスクワ経済会議の主催者なり、あるいは中国の各有力団体等が日永人を歓迎する、優待する、何も心配いらないんだ、こういうことをこちらの世話人の方へよこしている、だから大丈夫じやないか、こういうお話のように聞きました、はなはだけつこうなお話と思いますが、ポツダム宣言を見ますと、日本の軍隊の所属員は全部本国に返して平和産業、平和の仕事に従事させる、こう書いてありまして、そうしてこれを世界に宜明されたのであります。しかるにわれわれの見るところでは、まだ帰つていない人が非常にたくさんおるのでありま……

第13回国会 外務委員会 第8号(1952/03/12、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 それは賢明なる林君の御質問とも考えないのです。というのは、この協定の親になりまする安全保障条約の第四条には、「日本区域」という字が出ておりまして、その当時盛んに日本区域とは何ぞやという質問があつたのであります。それで安全保障条約の「日本区域」という字をこの際はとつたのであります。
【次の発言】 これは念のための規定でありますが、「敵対行為又は敵対行為の急迫した脅威」こう書いてあるので、たとえばこれは非常に悪い例かもしれませんが、例をとつてみますと、日本の沿海は三海里の範囲内は日本の領域です。しかも日本の四海里か五海里向うの方に、非常に武装した軍隊を満載した船が日本の方へ向いて来……

第13回国会 外務委員会 第9号(1952/03/14、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは場合によつてはこういうこともできるという規定でありまして、原則としては、日本の法律に従い、日本の慣習に従つて調達その他のことをやるのであります。ただいま林君の言われたように、特に高度の技術を要するとか、あるいは特に必要な他の理由で特殊の場合には、こういうこともできるのだということをここで書いておるのであります。
【次の発言】 これはここで條文について議論をしても、意見の一致を見ないかもしれませんが、これは一、二、三、四と書いてあるのであつて、どれもこれも同じインポータンスを持つた項目なのであります。一に書いてあるからこれが原則で、二から以下は細則であるとか、特殊な例である……

第13回国会 外務委員会 第11号(1952/03/20、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 林柔いろいろ述べられましたが、国際民主主義何とか、北鮮民主主義何とか、民主主義というと非常に混同しますが、それは共産主義のことなのかどうか、それを言われると、もつとはつきりすると思います。そういうことを、いくら名前だけ民主主義連盟とか言われても、非常に卑怯なやり方だと思います。もう少し正体を明らかにされた方が、お互いにいいだろうと思います。そこで御質問の点ですが、われわれはまだそういうことについては何ら承知しておりません。従つて調べたこともなければ、所在を確かめたこともございません。
【次の発言】 私はそのようないいかげんな質問に対して答えるのがいやなのです。何とかいう人が戰犯……

第13回国会 外務委員会 第13号(1952/03/27、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 日韓会談はまだ話中でありますので、その内容をお話することは差控えたいと思いますが、原則的に申し上げますれば、何と申しますか、戦争の結果、割譲地というような、たとえば昔でいえば樺太の南部をソ連が日本へ割譲した、こういうような場合には、そこにいる国民に国籍の選択権を與えるというのが、普通の例だと思います。ところが、かつて独立した国が、何らかの理由で独立を失い、またそれが独立を回復した、こういうような場合には、そのかつて独立国であつた国の国民もしくはそれの子孫は、当然その国の国籍を持つべきものだというのが普通の原則だと思います。従つてわかりやすく言えば、日本におる韓国の人々、もしくは……

第13回国会 外務委員会 第15号(1952/03/29、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 政府としましては、今まで長い間平穏に国内に暮しておりまして、日本人として待遇されておつた人々が、今回国籍を変更することになるわけでありますから、長い間の日本と朝鮮の間の緊密な関係にもかんがみまして、不必要な混乱とか不必要な損害を與えることは、極力避けようというつもりでおります。従つて今佐々木君のお話のように、国籍問題等は原則は国際慣行できまつておるものでありますから、これを曲げるわけには行きませんけれども、実際の取扱いにおいては、できるだけ不必要の摩擦を避け、そうして長い間日本に対して功績のあつた朝鮮人の過去の状況も考慮に入れまして、できるだけ便宜をはかる、こういうつもりでおる……

第13回国会 外務委員会 第18号(1952/04/11、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お話のような情報は私どもも見ておりまして、最近の情勢については特に注意をして研究をいたしておりますが、むろんうまく行けばけつこうだということは申し上げるまでもないことであります。もう少し事態をはつきり、つまり具体的の問題でどういうふうに動くか、朝鮮の問題はどうなるか、ドイツの問題はどうなるか、こういう点が具体的に事実として現われて来ないと、はつきりしたことは、ただ抽象的な声明等だけでは、なかなか判断ができないのじやないかと思つております。どうなるかという見通しについては、まだ私自身はここで申し上げるようなところまで材料がはつきりしておりません。引続いて注意いたして行きたいと、こ……

第13回国会 外務委員会 第19号(1952/04/16、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 そういう新聞報道も間々聞いておりますが、どうなりますか、政府としてはまだどうなるということは言えない。言うだけの材料もないのであります。ただサンフランシスコの平和條約と同様のもので平和條約を結びたいという話であるならば、これは当然応ずべきことであると考えております。はたしてどうなりますか、今のところまだ予断を許さないと考えております。
【次の発言】 それはどんなものですか、今のところサンフランシスコに参加しなかつた国々からもいろいろ申出があつて話合いを進めておりますが、これらはいずれも相手国からの申出に応じてこちらはやつておるのであります。ソ連の場合はサンフランシスコに参加され……

第13回国会 外務委員会 第20号(1952/04/23、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 第五條の(a)というのは、非常に抽象的な規定でありますから、かりにこの趣旨でやるにしましても、実際に国連の軍隊が日本におるということにしたいという希望が向うにありますれば、かなり詳細に規定をしなければならないと思います。もつともそれが非常に簡單なもので、向うの希望が、ただ今朝鮮におりますギリシヤの兵隊とか、あるいはデンマークの病院船の人だとかいうふうに、ここに人が帰つて来て、アメリカの施設の中でもつて療養するとか、休息するとかいう程度でありますれば、これは大げさな協定はいらないと思います。しかし国連軍として、国連軍の一部として、日本に軍としていたいという希望になりますれば、軍に……

第13回国会 外務委員会 第21号(1952/04/26、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今のような点については、まず追浜のことをはなはだいじめているようでおかしいのですが、たとえば追浜の問題を出しますときは、追浜だけのことを考えれば、なるほどそれは少しでもとられれば経済に影響するということになりますが、たとえば追浜というようなところも、日本全体の見地から見て、ある点から撤退してそこへ出かけるのでありますからそこにバランスがあるわけであります。われわれとしてはそういう点は十分考えなければならぬと思います。しかし軍の要求というのは、栗山君のお話のように、先方の要求の仕方は、ただ軍の要求だからというふうには出て来ておりませんので、要するにこれこれの人間をこのくらいある本……

第13回国会 外務委員会 第23号(1952/05/07、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私、先般外務大臣に任命せられました。今後ともよろしくお願いしたいと思います。
【次の発言】 これは、今個人の名前をあげてお話でございましたが、私はある個人の方のことに関係なく、一般的に申しますと、大使の任命等につきましては、相手国がこれを歓迎するのが普通でありますが、ごくまれな場合には拒否することもできるのは、御承知の通りであります。従つて相手国がかりに、今度の場合にだれに対しては賛成であつたということなら言えそうに考えられても、そうやつて行きますと、ある場合には相手国が拒否したということも報告する必要が出て来ますが、そういう場合には、アグレマンと申しますものは、元来双方の国の……

第13回国会 外務委員会 第24号(1952/05/14、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私は、この機会に、日本と大韓民国政府との間に従来交渉を行つて参りましたその経過の概要を御報告したいと思います。  われわれは、韓国とは従来から非常に密接な関係がありましたので、独立後の両国の間の関係をできるだけ早く調整したいという考えから、いろいろ準備を進めておつたのでありますが、ちようど韓国政府側からも同様の要請がありましたので、昨年の十月から話合いを開始いたしました。主として国内に在留する朝鮮人約六十万の国籍とその待遇の問題、それから日韓の間に懸案になつておつた船の問題等について、まず協議を進めたのであります。国籍と、処遇の問題と申しますか、これにつきましては、大韓民国側は……

第13回国会 外務委員会 第25号(1952/05/21、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今おつしやるようなことは、一々お話の通りでありまして、われわれもいろいろ努力いたしております。通商航海条約につきましても、いろいろただいま研究いたしておりまして、これも一つはつきりした型ができますと、他は案外早く進むのじやないかとも考えております。ただこれは一時的のものでありませんので、いろいろ利害得失、長い間のことを考えてきめなければならないと思いますので、もう独立前から話をいたしておりましても、まだなかなか双方の意見が一致しないような点があるのであります。これは日本の長い先を考えますと、早くつくるだけがいいとも限りませんので、時をかなり費しておるような次第であります。また大……

第13回国会 外務委員会 第26号(1952/05/23、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは誤解といいますか、アメリカ側で日本が一体どうするのであろうかということについて、いろいろ違つた意見を持つておつたようであります。しかし日本政府の対中国問題はずつと前から方針がきまつておるのであります。そこでそのきまつておる方針、日本の考えはこうだということを書面にして渡したのであります。ダレスさんの希望は、これなら非常にいいからひとつ公表することに同意してもらいたいということであつたので、それに同意しただけの話でありまして、すでにきまつておつたことを書きものにした、こういうだけであります。これは吉田個人というわけではありません。現内閣の首班たる吉田茂氏がアメリカの国務省の……

第13回国会 外務委員会 第27号(1952/05/28、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 政治的の効果とは、つくつた方でこういう効果があるどか、ああいう効果があるとかいうのはおかしな話であつて、実は御批判にまつよりしかたがないと思います。ただわれわれの考えておりますことは、言葉は変でありますが、善隣友好といいますか、でき得る限り可能な範囲で、どこの国とも友好関係を結びたい、こう思つて、できるところからどしどしやつて行く。これによつて、結局においては世界の全部の国とまつたくの友好関係に入りたいと思つておりまして、その意味で中華民国政府とも條約を結んだわけであります。この方針はまだほかにもどんどん進め得る範囲では進めて行くわけでございます。それから逆に言いますと、この條……

第13回国会 外務委員会 第28号(1952/05/30、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 まず山本君が今私の言つたことを概略して言われた中に、一つ訂正しておきたい点があります。それは、この前の委員会でありましたか、質問があつて、私は、そんな仮定の問題は今から議論してもしかたがないと、繰返し申したのでありますが、しいて言われたから申したのは、中共政府は、今のままではわれわれとおつき合いは困難である。じやいつからおつき合いができるのかというと、いろいろの問題が解決し、態度がわれわれに対して友好的である場合であることは、これは自然の話であります。従つて無理に質問されたから、そんな場合には、今の友好的な考えでいろいろの懸案が解決された場合というのは、要するに今の国民政府と同……

第13回国会 外務委員会 第29号(1952/06/04、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいまの北澤君の御説は、まことにその通りでありまして、日米安全保障條約の結果、日本とアメリカは、普通の同盟関係ではありませんので、実質的にはお話のようなところに来ておると考えるのであります。従来日英同盟時代におきましても、日本はあらゆる面について、英国とは特に緊密な連絡のもとに外交方針等を定めて来たのであります。ただいまの状況は、やはり今北澤君のおつしやつた通りの筋で行くべきだと考えております。ただそう申しましたからといつて、たとえば自由国家群のうちの有力なイギリスであるとか濠州であるとか、その他いろいろの国は放棄して、アメリカとだけ一緒にやつて行くという趣旨ではむろんないの……

第13回国会 外務委員会 第30号(1952/06/06、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 フィリピンの方は、御承知のように本年の一月から二月にかけまして話合いをいたしました。しかし結論が出て参りません。それでさらに今度は東京で話合いをするということになつておりますが、まだその日取り等が決定しておらないので、未解決であります。濠州からはいまだ何も意思表示はないのであります。インドシナの中でヴェトナムとカンボジアからは、昨年の桑港会議の際に、賠償を要求する意思があるということを言つておりましたけれども、その後まだ何も具体的な申入れはありません。インドにつきましては、昨年の八月に、ネール首相が議会におきまして、インドは対日賠償の要求をする意思がないということを言明しておら……

第13回国会 外務委員会 第31号(1952/06/11、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま議題となりましたインドとの平和條約につきまして、提案理由を御説明いたします。  インドは、種々の理由により、サンフランシスコ平和條約の当事国とならなかつたのでありますが、本年四月二十八日、インド政府は日印戦争状態終結の告示を発出し、また同日付の両国間の交換公文により、爾後両国間に外交領事関係が開かれることとなつた次第であります。しかしながら、戦争に伴う諸問題を解決し、かつ将来久しきにわたる両国の平和と友好の関係の基礎を確立するための、條約を締結することが必要と考えられたのであります。かかる平和條約の締結については、すでに昨年十二月以来交渉を進めていたのでありますが、よう……

第13回国会 外務委員会 第33号(1952/06/13、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これはサンフランシスコ條約の第九條をそのままとつたのであります。従つてこの問題についてはサンフランシスコ平和條約の御審議を願つた際にすべて申し上げてあるのでありますが、念のため申し上げますれば、たとえば普通の場合は御説の通りでありますが、魚がだんだんとり盡されて年々減つて来るというような事態もあるわけです。そういう場合には満限とよく申しますが、もう一ぱいとつておる、これ以上とれば減るという場合、そういう場合には満限に至る程度にしかとらない。それ以上とつてだんだん減らしてしまいになくしてしまうということはすべきでない。あるいはそういう場合に魚族を繁殖させる措置を講ずる、たとえば卵……

第13回国会 外務委員会 第34号(1952/06/14、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 どうも私にはその間の事情はよくわかりませんが、われわれが條約上から考えておりますのは、よその国にこのサンフランシスコ平和條約と同じような利益以上のものを與えないのが原則であり、與えた場合には、他の国にもこれを及ぼすということだけを考えておりまして、日本の方により以上の利益を與えるような條約を結ぶことについては、日本は條約上とめられてもおらないし「また事実上もそれはさしつかえないものである、こう考えております。
【次の発言】 ビルマの方も平和條約を締結するつもりで準備をしておられるように考えておりますが、まだこれにはある程度時日がかかるのじやないかと思うのであります。インドネシア……

第13回国会 外務委員会 第35号(1952/06/16、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アレキサンダー国防相等と会見をしましたことについては、前にちよつと触れましたが、具体的に別に何も話合いはいたしておりません。  それから朝鮮の問題については、これは私もしばしば言つているのですが、国連軍の目的は朝鮮の平和維持にある。日本の安全保障のために出動しているのではないことはもちろんでありますけれども、結果においてこれが非常に日本の安全に関連が深いことは申すまでもないのでありまして、この点は私もしばしば言つているのであります。たとえば国連軍が一時劣勢を伝えられて釜山の近くまで押し寄せられたときに、国内のことに山口県とか福岡県とか、あれに近接しているところの人心の動揺が非常……

第13回国会 外務委員会 第39号(1952/07/30、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 最近国連軍との協定がいろいろ新聞に出、当委員会でも質疑等が行われておりますので、現在までの状況を簡単に御報告いだしておきたいと思います。  御承知のように四月二十八日以後は、日本におりましたアメリカ軍以外の軍隊、これは普通にコモンウエルス・フオーセス、こういつておりますが、イギリス、カナダ、濠州、ニユージーランド等の軍隊は、朝鮮における国連軍の一部として活動していることになりまして、従いまして昨年九月吉田・アチソン交換公文によりまして、日本はこの国連の活動に協力する軍隊の国内における支持を認めることになつて、その交換公文を基礎としておるわけであります。またその他国連の行動に参加……

第13回国会 議院運営委員会 第3号(1951/12/13、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 御承知の通り公益事業委員会は、まず九分割の問題に専念したわけであります。公益事業委員会令によりましてこの実施を行いまして、非常に困難な仕事でありましたが、着々実績をあげて来て、現在の通りになつたわけであります。次には電力料金値上げの問題、あるいはガス料金の値上げというような問題を研究いたしまして、これにはむろん賛否両論いろいろありまして歯内にもいろいろ意見がありましたが、とにかく妥当な線で解決したと信じております。これは伊藤委員の責任だけではありませんで、公益事業委員全般の責任でありますから、特にこのうちで伊藤委員がどうしたこうしたということは申しませんが、伊藤委員は、過去の経……

第13回国会 議院運営委員会 第12号(1952/02/05、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは本日ようやく全権任命の手続をとつたばかりでありまして、まだ全権出発の期日もきまつておりません。相手方もあることでありますから、いつ條約が妥結するかということは、ただいま申し上げる時期に至つておりません。しかしながら概括的に言えば、全権が向うに行つて話をすれば、そう長くかからないで、條約についての意見が合致するであろうと期待はいたしております。従つてその後において、でき得る限り早い機会に国会に提出する、こういうつもりでおります。
【次の発言】 事前にという意味がはつきりわかりませんが、われわれの方では、国会の承認を得て條約は効力を発生するものであるから、国会の承認は、批准を……

第13回国会 水産委員会 第43号(1952/06/12、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 米国におきましては、ただいま審議中でありますが、灰関するところによりますれば、おそらく今月中には承認がせられるものということであります。カナダの方はまだはつきりいたしておらない点がありますが、ただいま状況を調査中であります。
【次の発言】 私は早過ぎるとかおそ過ぎるということはないと考えておるのであります。他国の足並を見て批准するかしないかを決定するのではなくして、この條約に対する国会独自の意見をまとめられるものと考えております。また国会にかけられた上は、政府としては、むろんその国会の会期中に承認を得ることを強く希望しておるのは当然であります。各国の例を見ましても、たとえば対日……

第13回国会 大蔵委員会 第71号(1952/05/20、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 まぐろの関税は昨年下院を通過しまして上院にまわされて来たのであります。今月の上旬に上院の財政委員会を通りまして、本会議にかけられることになつております。但しまだ本会議にいつ上程されるかということはきまつておりません。アメリカの国会も大分会期が迫つておりまするから、どうなりまするかまだはつきりわかりません。その際に国務省のアチソン長官が、まぐろの関税等についてはこれは日本の外貨獲得の大きな一つの財源であるから、こういうものに税金をかけることは国務省としては反対であるという、かなり強い発言をいたしております。強い発言をいたしておりますが、立法府と行政府は日本の場合よりももつとはつき……

第13回国会 通商産業委員会 第49号(1952/06/06、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 元来中共地域に対する貿易の制限は国際連合の勧告によつて行われたものでありますが、その目的とするところは、朝鮮の事変を早く終らせるために中共側に戦力となるべきものをできるだけ与えないという方針であります。われわれとしては朝鮮と最も近い地域にあるのであつて、朝鮮の事態の変化はただちに国内の事態にも変化を及ぼすような状況にあるのでありますから、朝鮮の事態の一刻も早く収まることを希望するのは当然であります。その趣旨からいえば、でき得る限り中共側に戦力となる要素を与えないようにすることが適当なのであります。すでにこれは国連できめているのであります。従つてわれわれの立場からいえば、この中共……

第13回国会 内閣委員会 第1号(1951/12/12、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 それでは財閥同族支配力排除法を廃止する法律案の提案理由を御説明いたします。  御承知の通り財閥同族支配力排除法は、財閥の人的連鎖を断ち切つて、財閥を人の面から徹底的に解体させる目的で昭和二十三年一月七日をもつて公布施行された法律であります。この法律に基く財閥関係役員に該当しないことの承認の申請、その他これに関連した諸申請に対する承認は、この法律によりまして、内閣総理大臣の権限事項とされて、その審査事務は内閣総理大臣の所管のもとに、昭和二十三年十二月十五日までは、財閥関係役員審査委員会及び同再審査委員会において行い、昭和二十三年十二月十六日からは、内閣総理大臣官房のうちに財閥役員……

第13回国会 内閣委員会 第2号(1951/12/13、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 この法律は、一つはむろん戦争に直接間接関係があつたと思われた点からでありますが、もう一つは、経済の民主化という点をねらつてつくられたものと思います。そこでこの法律によりまして、すでにすべての過去の財閥は解体され、財産の処分も終り、人的の連鎖も断たれておりますので、すでにこの目的は十分達したと認められるのであります。そこで今ちよつと今後におけるというようなことを言われましたが、今後の問題は、戦争を計画するとかなんとかいうようなことは、もうあり得ないとわれわれ確信しております。ただ経済民主化というような点からいつて、考慮を要する点もあると考えておりますが、これにつきましては、私的独……

第13回国会 法務委員会 第16号(1952/02/20、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 全般的に言いましてただいまの国際慣習といいますか、最近におきましては国の防衛につきましても、経済の発展につきましても、多数の国家が集まつてお互いに助け合わなければできないという観念にかわつて来ましたので、どこの国も自分の国の主権を一歩も譲らないんだとがんばつている状態からかわつて来まして、お互いに主権を譲り合つて、これによつて防衛も経済も発展させて行こう、こういう傾向になつております。北大西洋条約などはそのいい例でありますが、アメリカといえども自分の主権を一部放棄し、イギリスも放棄しておる。こういうことでお互いに信頼し合い、かつ友好的にその間の問題を処理して行くという考えに来て……

第13回国会 予算委員会 第4号(1952/01/30、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今いろいろ言われたようでありますが、その多くは今後予算の審議の過程において明らかにできると思います。ただ一、二の点について申しますと、第一に、ただいま占領下ではありまするが、行政とりきめに関する限りはまつたく平等の立場でもつて話すことになつており、現にその通りやつております。なお行政協定は安全保障條約第三條に基くものでありまするから、米軍の安全保障條約に基く駐留に関しては、直接関連のある事項だけを協定いたすものであります。それから防衛分担金と申しますか、いろいろお話がありました点については、新聞は元来紙面の関係もあり、正確あるいは詳細に記事にしない場合が多くあるのであります。私……

第13回国会 予算委員会 第5号(1952/01/31、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 新聞にそういうことは出ておつたようでありますが、私の承知するところでは、そういう関連はないと考えます。
【次の発言】 ただいま総理の申されました批准状況でありまするが、大体総理のおつしやつた通りであります。南米諸国、フランス、オランダ、あるいは東亜の諸国、いずれも順調には進んでおるようでありますが、まだいつというような日取りまでははつきりいたしておりませんような状況であります。
【次の発言】 各国の代表部は、総司令官のもとに派遣されておるものでありまして、特にソ連の代表部は、対日理事会の代表として、総司令官のもとに派遣されておるのであります。従いまして、対日理事会がなくなる場合……

第13回国会 予算委員会 第6号(1952/02/01、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 日本の防衛を、とりあえず自分の方に力がありませんので、アメリカに依頼するのでありますから、われわれの方ででき得る限りの費用を分担するのは当然と心得ております。
【次の発言】 今西村君が言われた通り、日本の防衛を日本側が懇請し、アメリカがこれを承知したのでありますから、当然これはアメリカが防衛することになるはずであります。
【次の発言】 でありまするから、そこに書いてあるところに書いてある。
【次の発言】 北大西洋条約等はお互いに軍隊を持つている国の間の協定であります。(「アイスランドは持つていない」と呼ぶ者あり)日本においては遺憾ながら軍隊がないのでありますから、形態がおのずか……

第13回国会 予算委員会 第10号(1952/02/06、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 インド政府は、昨年の九月十日でありましたか、ここの代表を通じまして、サンフランシスコの平和條約が効力を発生すると同時に、日本に対して戰争状態終了の告示をして、独立国家となつた日本とすみやかに平和條約を締結したいという意向を述べられておるのであります。そこでわれわれもインドの好意に大いに感謝しておるわけであります。なおインド政府からは、そのときにつくらるべき講和條約の内容等についても話がありまして、われわれの方からも意見を出しております。が、これはただいま話合いの最中でありますので、これを公表することはインド政府側の立場もありますので、ここでは差控えたいと思いますが、大体において……

第13回国会 予算委員会 第13号(1952/02/09、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 行政協定は元来国内に駐留するアメリカ軍のデイスポジシヨンを定めることになつておりますので、はたしてこういう問題を行政協定の中に入れるかどうかということについていまだ相談中でありまして、入るかどうか、まだ決定はいたしておりません。ただ、今までの話合いでは、普通の健全なる労働組合なり労働者なりが働く場合においては、何ら問題がないのであるけれども、往々にして共産党員が入つて来て秩序を乱したり、煽動したり、いろいろなことをやりますので、これをいかにして排除するかということがただいま問題で、研究中であります。
【次の発言】 治外法権はありません。

第13回国会 予算委員会 第14号(1952/02/13、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 西村君はたいへん私にとつても都合のいい質問をしてくださいまして、喜んでおるのであります。新聞に一部予備隊の海外派遣も可能だというふうに出ておりまして、私もただちにその際閣議で発言をしまして、そういう話合いは全然ないし、また考えられないことであるということを申したのであります。それも一部新聞に出ております。が、そう人目を引くように大きく出ておりませんので、この機会にもう一ぺんはつきり申し上げますが、行政協定に関するラスク氏との話合いの中では、予備隊の海外派遣なんということは、公式にも非公式にもあるいは雑談にも、全然話題に上つたことはありません。もちろん行政協定そのものは、安全保障……

第13回国会 予算委員会 第15号(1952/02/14、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今取寄せておるところであります。きのう会議でおそくなりましたものですから……。しかしきのう申した通り、大筋において何ら違うところはないのであります。
【次の発言】 今正確な資料は持つておりませんけれども、昨日までに話合いのできたのは、その都度新聞に発表しております。たしかきようの新聞にも合同委員会、それから行政協定の改訂の問題、それから行政協定の終了の問題、この三点の話合いが原則的にきまりまして、起草委員会の方へ案文をまわすことにしております。その他会議があるごとに、その都度新聞に出ておりますから、ごらん願つたと思いますが、これはアメリカ側と、日本側と相談しまして、なるべく正確……

第13回国会 予算委員会 第16号(1952/02/15、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 まだ正確にはきまつておりませんが、話合いの内容はそういうことになつております。
【次の発言】 それはやや正確でないと思います。行政協定においては日本の防衛のために駐屯するアメリカ軍の配備を定めるものであります。そこで国連協力という見地から国連軍の行動に対しては、別に日本としてはできるだけの援助をいたすことにしております。そこでいよいよ占領が終つた場合に、日本の防衛をする軍隊が同時に国連軍であるということになりますれば、国連軍に対しても同様に協力をいたすことになります。
【次の発言】 別個の協定等はないものと考えております。

第13回国会 予算委員会 第17号(1952/02/16、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 話合いが円満に進んでおることは事実であります。元来この協定なるものは、両国政府の好意と善意と申しますか、そういうものに基いてつくられなければ、実際に運用ができないような性質のものでありまするから、いたずらに双方で権利を主張したり、義務をのがれたりするような気持でやつておりませんので、大体においては円満に進んでおります。  そこで、今までどういう話合いが行われたかと申すことは、題目について大体まとまつた意見がきまりましたときは、まだ協定文としてはでき上らなくても、これを起草委員会の方へまわしております。その項目はたくさんあります。ごく最近の方からいいますと、たとえば協定の改訂の問……

第13回国会 予算委員会 第19号(1952/02/19、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 それはこの前も申しました通り、行政協定の話合いのうちで、方針のきまつたものにつきましては、起草委員会等にまわしてわりますから、まだ案文等は決定しておりませんが、大体こういうことに話合いがついたということは、その都度新聞に出しております。国会にはまだ発表をいたす段階になつておりません。
【次の発言】 これは、この前の川島君の御質問につきましても、こういう問題と、ああいう問題は話合いがついておる、しかしまだ決定した案文はできておらない、こう申しております。それでその都度この委員会にも申し上げております。なお国会等に御報告いたす場合には正確にきまつてはつきりしたところでないと、こうい……

第13回国会 予算委員会 第20号(1952/02/20、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今、新聞に報ぜられておりますのは、旅券法等の問題だと思います。そこで今は総司令部の保護のもとにおりまして、総司令部としては連合国総司令官がやつておりますから、各国に在外使臣等がありまして、その保護のもとにありまするから、日本の者が外国へ行きましても、当然その保護を受けられるわけであります。日本が講和條約を締結して独立国として平常関係に入つた国に対しましては保護がありますけれども、そうでない国については保護がない。そこで旅券法等において、ある種の支障があるであろう、こういう意見だと考えておりますが、それ以上のことは新聞等に出ていないと思つております。

第13回国会 予算委員会 第22号(1952/02/23、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 航空予備隊というのは初めて伺う言葉ですが、もつとも、たとえば農林省とかあるいは運輸省等でそれぞれのたとえば漁業の必要上その他の必要上、ヘリコプターを借りたいとか、買いたいとかいう話を聞いてはおりますが、別に航空予備隊などというものは私は聞いたことはありませんが、おそらくどこにもないと思います。
【次の発言】 ただいまのところ、そういう考えは持つておりません。
【次の発言】 配備という言葉はいろいろの意味があると思いますが、要するに軍備全体に関して適当な配備をするのでありまして、出動するとかしないとか、そういうはつきりした言葉の意味は、広く解する以外には方法ないと思います。つまり……

第13回国会 予算委員会 第24号(1952/04/02、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 どのくらいになりますか、まだ今話し中でありますから、はつきりしたことはわかりません。大蔵省なり通産省なりで、それぞれ研究をいたしております。
【次の発言】 御承知のように行政協定はまだ効力を発生しておらないのでありまして、特別に協定の中で予備作業班が、施設とか区域とかの解除についてだけは、特例として実施をいたそう、こういうことになつておりますので、正式な話はできないのであります。従つてただいまそれぞれの方面で研究をいたしておる。これも施設、たとえば電気ガス税というようなことになりますと、どの施設をどういうふうに使うかということにも関連して来るので、まだ予備作業班の仕事も半分も行……

第13回国会 予算委員会 第25号(1952/05/15、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 それは新聞等に出た問題を取上げられたのだと思いますが、多少違つておるのであります。第一に合同委員会でそれらの問題を調整することにはかわりはありません。ただその契約者等が、裁判に訴える権利を取上げることはできませんから、不満足なら裁判に訴えてよろしいということになつておるのであります。そこでその裁判はどこの裁判に訴えるか、これはその当時も決して問題を忘れておつたわけではなくて、いろいろ研究いたしたのであります。大体大陸法制では、外国の政府を裁判所に訴えることができるということになつておりますがが、英米法は、外国の政府を裁判所に訴えないということになつておるのであります。先方は、日……

第13回国会 予算委員会 第26号(1952/05/16、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは元来国際連合の加盟国でありましても、そうして国際連合憲章を全部守る当然の義務がありましても、兵隊を出すというような安全保障理事会の決定に従う義務を生ずるのは、連合憲章にある通り、特別の協定ができたときだけであります。いわんや日華条約の問題は国際連合の条項を指針として、これからいろいろな問題についてやつて行こう、こういうだけのことでありますから、そんな先の方のことまであの条項で規定されておるのではない。要するにいろいろの紛争の処理にしましても、平和的に解決するとか、そういう点が主たるものでありまして、あなたの言われるようなこととか、あるいは何と申しますか、地域的安全保障のよ……

第13回国会 予算委員会 第27号(1952/05/19、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 経費の問題はどういうふうになりますか、今後話合いをいたすのでありますが、原則としては、すでに終戰処理費の支出は打切つておりますから、英濠軍が国連軍として今後必要な経費は、当然国連側で支払うべきものとわれわれは考えております。
【次の発言】 各国がとつております輸入制限措置等は、別に私はアウタルキーの思想とかいうことでなく、ただ自国の産業の保護だとか国際収支の必要上、やむを得ずやつておるものと思います。関税を高くしたり、あるいは輸入の制限をしたり、あるいは輸入許可制、いろいろなことがあると思いますが、これは日本としてもそれぞれその場合によりまして、異なつた対策を講じなければならぬ……

第13回国会 予算委員会 第28号(1952/05/22、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 日本としては公海における漁業の自由ということを原則として各国と交渉しております。日米加三国の漁業協定はその適例でありまして、今後とも日米加三国の漁業協定のラインでほかの国とも交渉を進めたい。といいますのは、日本は公海で何でもかんでも魚をとつていいのだという意味では決してないのであります。魚族の保護と申しますか、そうして終局的には魚獲高がむやみに減らないように、長い目から見て利益になるように、お互いに協定して、魚族の保護のために制限をするというようなことは一向異存はないのであります。終局的にはいいのでありますが、しかしながら、一方的に、ここは自分の国だけでとつて、よその国はとらせ……


25期(1952/10/01〜)

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第2号(1952/12/23、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 中共放送のことは、もう御説明するまでもなく、おわかりのことでありますが、まず政府としては、この報道が単に中共当局と新聞社との会話のような形で放送されて来ておりまして、正確な、責任ある当局の日本に対する意思表示とただちにとれない節もありますので、念のため確かめる措置を講じて来ております。それには、たとえばインドの政府に依頼して直接中共政府に確かめる方法のほかに、日本赤十字から国際赤十字を通じて中共側の状況を確かめるとか、あるいは引揚者の団体から直接に電報を打つて先方の意向を確かめるとか、いろいろの措置をとつて来ておりますが、その正確な結果は、まだ御報告できる段階にまで至つておりま……

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第4号(1952/12/26、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 調べまして、追つてさらに申し上げます。
【次の発言】 あれに対して一般的にどういう点を申し上げていいのかわかりませんが、要するに、とにかくおそしといえども引揚げができるということになることは、非常にけつこうだと思つてあらゆる努力をいたすつもりでおります。本会議でも答弁いたしましたように、船とか、その他の引揚げに要する準備は一応整つております。また帰つて来た人の援護というようなことも、これもやつております。要するに順序は、従来ソ連地区あるいは中共地区から引揚げました場合は、あらかじめ交渉というよりも、いつ幾日に船をよこせ、そうすれば、これだけの人間が引揚げられるということで、船を……

第15回国会 外務委員会 第2号(1952/11/25、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私、今般二度目の外務大臣を承ることになりました。はなはだ任の重いことを痛感しておるのであります。そこでいろいろの政策につきましては、各党いろいろ御意見がありましようけれども、国際問題につきましては、超党派といつては語弊がありましようけれども、各党のじき得る限りの御協力をお願いいたしたいと思うのであります。これはひとり日本にとどまらず、各国でも行われておるところであります。そのためには、もちろんその基礎となる国際情勢なり、国際間のいろいろの資料等は、今後とも十分気をつけて御参考に差出しまして、その結果政府の方の足らざるところはもちろん御意見を寄せていただいて、その上で虚心坦懐にい……

第15回国会 外務委員会 第3号(1952/11/29、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 途中で、よくお話の経緯がわかりませんが、今伺つたところですと、私は濠州でどういう話があつたか実は今覚えておりませんが、最近濠州からも大使が見えておりますし、こちらからも大使が行くことになつており、また濠州の陸軍長官もこちらに見えておりまして、いろいろ相互の意思疏通といいますか、理解は深まつております。ただいまの船舶貸与の協定のこの内容程度のことについて、濠州で誤解があるとは私は信じません。それは講和条約締結前とかいうときにはいろいろあつたかもしれませんけれども、今ではそういう心配はないと考えております。
【次の発言】 これは幾度も申しておるのでありまして、治外法権と一般に申され……

第15回国会 外務委員会 第4号(1952/12/01、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカ側は、要するに日本の憲法はよく内容を存じております。憲法に違反するようなことはむろんこの条約中につくる考えはありません。われわれの方もむろんそうであります。従いましてその点は明白に了解されております。
【次の発言】 お説まことにごもつとものように聞きました。そこで今おつしやつたことには、法律論と政治論と二つの点があると思います。これは非常に極端な議論みたいになつて、りくつだけのように見えるかもしれませんが、実は国連に加入しておる国でも、これはいわゆるオリジナル・メンバーになつた国にも、あとから加入した国にもありますが、自分の国は軍備はないのだ、従つて国連の軍事力に関する……

第15回国会 外務委員会 第5号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今結論は伺いましたけれども、前提の御議論について、途中から入りまして十分まだ把握しておりませんから、とりあえずアジア局長からお答えいたさせます。

第15回国会 外務委員会 第6号(1952/12/06、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいまのお話まことにその通りであります。お答えいたしますが、韓国との交渉につきましては、本年の五月に一応中絶したわけでありますが、その後も数回にわたつてこの会談を再開しようと思いまして努力をいたしました。たしか四回やつたと思います。一度は総選挙の最中でありましたが、私は東京にもどりまして、韓国の代表者と話をいたしましたこともあります。しかし相手方の空気がなかなかそういうふうになりませんで、いまだにこういうような無条約の関係になつておりますが、これは私が外交演説で申しましたように、早く平常関係に入る必要はもちろんであるのであります。そのために、さらに具体的な提案をいたそうと思つ……

第15回国会 外務委員会 第7号(1952/12/08、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは非常に単純なことでありまして、特に政治的の含みというようなものは全然ありません。無償で貸すということになつておりますから、無償の方がけつこうだと思つて、無償で借りるだけであります。もつとも先方の都合からいいますれば、日米安全保障条約に基いて、日本の国内の沿岸の警備も、日本がやらなければ、先方の責任である。従つてかりに船を無償で貸しても、沿岸警備の責任だけは日本側で、この範囲では十分とは行かぬにしても、かなりの程度までやれるということになれば、それだけ向うの肩の荷が軽くなるというような考え方もあるかもしれないと思つております。

第15回国会 外務委員会 第11号(1952/12/19、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 途中で来ましたので、しまいの方しか伺えないのですが、今おつしやつた文化面の方は私も非常に力を入れておるのであります。フランスとも話をするし、スペインとも話をするし、イタリアとも話をするし、インドとも話をしております。これは単に文化協定というだけでなくして、文化協定とは別にまた、たとえば工芸品を送るとかあるいは美術品を送るとか留学生の問題とか、いろいろな問題があると思います。現に二、三具体的に今計画を立ててやつておるのもあります。決しておろそかにしておるわけではないのでありますが、これも予算の制限がありますし、そうわれわれの希望するように完全には行つていないことは、これは私も認め……

第15回国会 外務委員会 第14号(1953/02/04、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 賠償につきましては新聞にもしばしば出ておりまして、その中にはいろいろの報道もありますが、正確なものもかなり入つておりまして、御承知の部分がたくさんあると思います。要するに、フイリピンとの間、その他インドネシアとかビルマ、仏印等いろいろありますが、政府としては、できるだけ早く賠償問題を解決するように誠意をもつてこれに臨み、かつ、もしどこかの国と話合いがつけば、他の国との話合いがまだ成立しなくても、ついた方から実行して行くつもりで話をいたしております。いろいろ国情の相違もあり、また国内の政治的な関係もありいたしまして、進んでいるところと進んでいないところがあるのはもちろんであります……

第15回国会 外務委員会 第16号(1953/02/11、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 貿易等につきましては、たとえば貿易協定とか支払協定とかあつて、大きなわくはできておるわけであります。その中ではわれわれとしては、できるだけ商社の自由なる競争を健全に発達さして、できるだけ貿易の伸長をはかりたいと考えております。いわゆる計画経済に行く意向は去りません。
【次の発言】 業者同士がお互いに競争して損をするなどということは、これは自由貿易においても考え得べきことでないのでありまして、こういう弊害はむろん修正いたします。しかしいわゆる計画経済で、何でも型にはめてやろうとする必要はないと考えております。
【次の発言】 もう少しお待ちを願いたいのでありまして、正確なる調査をい……

第15回国会 外務委員会 第17号(1953/02/14、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私の方にも別段特にかわつた情報はありません。しかし消息不明だとあの当時思われたのは何かの誤解であつて、ずつと交渉はいたしておるようであります。  それから十五日ごろに帰るという予定であつたのは、向う側と相談したというよりも、むしろこちら側が一方的に考えた予定でありまして、そのくらいで十分話がつくだろうと思つておつたのでありますが、初めに先方の代表が旅行中であつたか、病気であつたか、とにかくしばらく出て来られなかつたものでありますから、一週間ばかり話が進まずにいたように思われます。それからもう一つは、初めの考えは広東から飛行機で北京に行くだろうと思つて計算しておりましたが、汽車で……

第15回国会 外務委員会 第18号(1953/02/18、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは私どもも残念なのでありますが、いろいろ理由はあるのでしよう。たとえば一億と初め考えておつたけれども、一億で足りなくなつたとか、あるいは世界銀行の融資に対する保証が、日本側の態度があいまいで保証の方がよくわからないとか、あるいはまた日本側に経営権を与える点が、インドとしては困るというようなこともあるといわれておりますし、さらにまた第三国側の競争の結果でもあるというふうにいわれておりまして、インド政府としてもはつきりした理由は正確には述べていないのでありますが、常識的に想像しますと、経営権を日本側に与えるというようなことは、インド政府としては困るということは想像されるのであり……

第15回国会 外務委員会 第19号(1953/02/21、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 去る二月四日に済州島の西方距岸約二十マイルの海域で、本邦の漁船の第一大邦丸及び第二大邦丸が韓国側の漁船らしきもの二隻から銃撃を受けまして、その後拿捕され、しかもその際第一大邦丸の乗組員一名が頭部に盲貫銃創を受けて死亡した事件が発生いたしました。その後第一、第二大邦丸は済州島に抑留されておりましたが、二月の十六日に釈放され、同日米国軍艦の護送のもとに、佐世保に帰港して、二月の十八日在日国連軍防衛艦隊当局から佐世保アメリカ海軍司令官を通じて、船体と乗組員と双方ともわが方に引渡されたのであります。  両船の帰港によつて発生事件の経過がようやく明らかとなりまして、その状況は国連軍海軍と……

第15回国会 外務委員会 第20号(1953/02/25、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 新聞等に出ている声明なり発表なりは、正式な日本政府に対する通告ではないのでありますし、またその中にも必ずしも一致していない点があつて、今お話のような韓国のスポークスマンが言つたという新聞も出ていますが、同時に金公使の談話として、あれは韓国政府の意思ではないのだというような談話も見受けるのでありまして、一概に新聞に出たことをただちにとつてこちらがまたいきり立つて議論をしますと、だんだんだんだん売り言葉に買い言葉といいますか必要以上にむずかしい感情的な問題が起りますので、私は新聞に出ていることはしばらく意見を述べることを差控えまして、韓国政府から正式な回答があるのを待つているのであ……

第15回国会 外務委員会 第21号(1953/02/28、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 元来李承晩ラインというものは、いろいろ言われておりますが、結局漁業を目的としたものであつて、普通の船、たとえば日本の汽船等が、今までそこで何らかの障害を受けたという事実は全然ないのであります。それから防衛水域の方は、国連軍の軍事上の必要から設けたものでありまして、その中には、すでに初めの発表にもあります通り、コントロール・ナヴイゲーシヨンをする、一定の了解のもとに一定の水路へ行くものに対しては、これは無害である。その他のものだけが、必要に応じて退去を命ぜられることあるべし、ということになつております。防衛水域の中で、こういうように一定の目的をもつて行く船につきましては、国連軍側……

第15回国会 外務委員会 第22号(1953/03/04、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 中共政権と台湾の国民政府とが、お互いに中国全般に対する主張をし合つていることは、御承知の通りであります。従つて台湾の国民政府においては、自分の領土である大陸の港のあるものを封鎖したり、あるものを出入を禁止したりすることは、主権の当然の発動であるという見解をとつて、これは封鎖とはいわず、クロージヤ――閉鎖といつておるようであります。これは今二月というようなことを言われましたが、何も二月に始まつたわけでなく、ずつと前から言われているので、それがどの程度強化されるかは今後の問題であり、従つてこれが貿易にどの程度影響があるかは、これまた将来の問題であります。われわれとしては各国が足並を……

第15回国会 外務委員会 第23号(1953/03/11、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカ側のシステムは、そのときは予算の中から出して、それで一応収支が済んでしまうわけでありますが、同時に過去の例を見ますと、新しく予算といいますか、法律案といいますか、法案をつくりまして受入れることができ得ると了解しておりますし、またドイツ、イタリア等に関する例を見ますと、いろいろやり方があつて、予算で出し切りにして、別にそれの返還ということがなくても、返還を受ける道はあるように思われます。但し返還しなければならぬとか、返還はもういらぬものだとか、はつきりどちらかにきまつておらない部分はあるだろうと思います。
【次の発言】 私はうかつにしてそのラジオを聞きませんでしたし、また……

第15回国会 外務委員会 第24号(1953/03/14、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私はつい先般フイリピンとの間に沈船の引揚げに関する協定をつくりましたので、これについて本委員会で報告をいたしたいと考えております。御異議がなければさよう御了承願いたいと思います。
【次の発言】 すでに一部は新聞で発表しておりますが、一昨々日十二日に、日本とフイリピン共和国との間の沈没船舶引揚に関する中間賠償協定、これを調印いたしたのであります。御承知のように政府は、すでにフイリピンのマニラ湾及びセブ湾等の領海中にありまする沈船についての調査をいたして、これを完了いたしたのであります。そこでさらに進んでこの沈船の引揚げについてフイリピンとの間に交渉をいたしておりました。ようやく話……

第15回国会 大蔵委員会 第10号(1952/12/06、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 朝鮮との間の会談につきましては、これは水域の問題のみならず、いろいろの問題がありまして、複雑な形をとつております。そこで水域の問題につきましては、私の方の目的としては、いろいろ向うの立場もありましようから、そう主義上の問題をあまり議論しても益がないであろうと思いますが、とにかく日本の船が漁業ができるようなことにすれば、かりに李ラインがあつてもなくても、あるいは防衛水域というものがあつてもなくても、漁業ができさえすればそれでまずとりあえず満足しようという目的で話合いをいたすわけであります。これにつきましては、私もたとえば司令官、あるいはその他の国連軍関係の人にもしばしば会いました……

第15回国会 通商産業委員会 第9号(1952/12/13、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは多くの部門におきましては、各国の間に厳重なる機密保持の約束がありまして、その内容を申し上げることは差控えなければなりませんけれども、大筋におきましては、われわれはかねてからどこの国が比較的緩和した方針をとり、どこの国が比較的厳重な方針をとるなどということのないように、各国の歩調を一にしなければならぬという主張をいたしております。その結果、各国が行われておりまする会議等がありますので、まずそれに加入して、そしてそこで十分なる討議をいたさなければならぬ。もとより各国歩調を一にするといつても、各国の輸出品、輸入品等はおのずから異なると思いますから、具体的に全部が同じ画一でという……

第15回国会 通商産業委員会 第15号(1952/12/24、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これはただいま経済局長が先方関係者と協議中だと思つております。まだ返事が来ていないのじやないかと思います。
【次の発言】 これは各国に対してそれぞれ話をいたすよりしかたがないと私は思います。国際的の機関というものはないと考えております。ただある国は非常によけいな金を持つて―たとえばアメリカのようにたくさん金を持つて、非常に多くの物資を入手している国は、その国に向つて今度はそれをわけてくれという話はあり得るので、各国ともにそういうことはやつていると思います。しかし国際的な機構というものはなく、各国別に話をする以外にないと思います。

第15回国会 通商産業委員会 第18号(1953/02/12、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 われわれの方から別にこの問題について直接世界のおもなる国々の意見を聞いたというようなことはありませんから、的確ではないかもれませんけれども、われわれの知る範囲では、日本が自由主義国家の間に立つて、この結束を増し、協力を強めるということについては、日本に軍隊がないという関係上、その他の面でこういう方面に力を尽す。その一つは、やはり日本のすぐれたる工場と労働力を動員しての武器等の製造にあるというふうに一般に考えられておるようであつて、アメリカはもちろんでありますが、東亜においてもある国々からは日本にむしろ早く供給を仰ぎたいというつもりで待つておる国もあるようであります。また過去の例……

第15回国会 通商産業委員会 第26号(1953/03/02、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私が交渉しました行政協定では、そういう具体的な話は出なかつたし、協定の中には、そういうものはないはずであります。日本の法律を重んずるとか、日本の慣習を尊重するとか、そういうことから出て来たものと考えますが、詳細は協力局長がおりますからお答えいたさせます。
【次の発言】 行政協定は御承知の通りで、アメリカの駐留軍に関する條件を規定しておるのでありますが、お話の点はアメリカの駐留軍の必要とする物資の調達とともに、いわゆる特需の問題も含んだ御議論じやないかと思いますが、行政協定は、いわゆる特需という朝鮮関係に使ういろいろな品物の発注等に関しては直接何も関係ないのであります。アメリカ軍……

第15回国会 法務委員会 第4号(1952/11/15、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この経過につきましては、もういろいろ新聞等に出おりますので、大体の点は御了解があると思いますが、念のため一応申し上げますと、実はわれわれは、日米間の行政協定を結んだ際に、でき得る限り国連軍との間の協定も同時に結んでおきたいと思いまして、試みてみたのでありますが、われわれの当時の見解におきましては、日米間の協定と国連との間の協定とはおのずから性質が異なる、従つて違う協定になるべきものであるということで、その趣旨で二つの違つた協定を結ぼうと努力したのでありますが、遂に成功せずして、日米間の協定だけができ上つたわけであります。そこでその後においても、引続きすみやかに協定を結ぶべきだと……

第15回国会 法務委員会 第5号(1952/11/24、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 国連軍との協定がまだ妥結に至つていないこの際でありまして、こういう問題が起ることはわれわれとしてもはなはだ困つたものだと考えております。もつとも先方もすでにこの事件に対しては遺憾の意を表しておりまして、損害等の問題についてもできるだけの手を打つと申しております。これにつきましては一昨日先方からは、新聞報道によればこれこれの者が日本の官憲に逮捕されておる。これはすでに国連軍側で留置している者であつて、それが脱走したのであるから、引渡してもらいたいということを要求して参りました。これにつきましては法務省と連絡をいたしまして、警察側と法務省側の意向、検察当局の意向等を勘案いたしまして……

第15回国会 法務委員会 第6号(1952/11/25、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 昨日午後から今朝に至りますまで、引続きいろいろ協議をいたしておりますが、要するに一つには容疑者がやつたことを早く陳述するという方面の努力、つまり調査を早く進めるようにという努力もありますが、ただいま法務大臣の言われましたような法務省のお考えを、よく協議をして、先方にこれを伝え、また先方からの意見を聞いて、それぞれその間の折衝を行つており、昨日も大分おそくまでいろいろ協議をしたわけでありますが、まだ結論までに到達しておりません。というのは、法務省側の御意見もなかなかはつきりしたものでありますので、先方から言えば、国連協定等でまだ根本的な問題は双方の意見がまとまらないでいる間に、既……

第15回国会 法務委員会 第8号(1952/12/08、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 実は私の方は新聞へ最近出るまでは、われわれの関係することでないと思つて何もしなかつたのであります。新聞に出ましたので、これがどの相愛真相であるかわれわれもわかりませんが、何かアメリカに関係のあるらしいような報道もありましたので、司令部の方にこのことについて問合せをいたしましたが、向うで考えて研究しておるのでありましようが、その当時のそういうことに関係した人がいないのかどうか、まだ何も返事が参つておりません。
【次の発言】 抑留したなんという事実がないと私は信じております。従つてそんな連絡があつたことはありません。
【次の発言】 四月二十人日前においては、政令に関する問題は日本の……

第15回国会 法務委員会 第12号(1952/12/13、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 事実の調査の方は主として国警なり検察庁なりにお願いしているのであります。私の方は当委員会で行われた証言であるとか、その他の材料あるいは国警等で収集しました材料を先方に渡しまして、そうしてこの材料についての正否を至急調べるように、またこれに関連してその他の真相究明に役立つような資料を至急提出するように要求いたしております。なお占領中のことはともかくとして、占領後におきまして、かりに不法監禁等の事実が明らかになつた際は、これに対して日本政府としてとるべき措置もいろいろあると思いまするが、これにつきましては、あらかじめ先方にも事の重要性をよく認識するように話しておきました。その結果、……

第15回国会 法務委員会 第24号(1953/02/27、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これはいつも申しておりますように、大体巣鴨におる人に対する措置と、それから海外にいまだ抑留されておる、戦争裁判受刑者の措置と二つの問題にわかれております。巣鴨におりまする受刑者に対しましては、平和条約第十一条の規定に従いまして、適格者に対しては仮釈放なり減刑なり、あるいは進んで赦免なりの措置がとられるように努力をいたしております。たとえばただいまB、C級の人で巣鴨におります人は七百八十六名、そのうちに仮出所の適格性を有する者は四百二十一名になつております。そのうちで中央更生保護審査会の勧告に基き、すでに関係国に申入れ済みのものは三百九十七名であります。従つて仮出所の適格者のうち……

第15回国会 予算委員会 第4号(1952/12/01、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいまのお話の中に国連に対するオブザーヴアの問題でありますが、伺つておりますと、普通にいう準備加盟ということだと考えております。オブザーヴアーというのは国連の重要なる会議の模様等を知ることが必要でありますので、いろいろの国が出しておりまして、現にただいまの第七回総会におきましても、日本のみならず、イタリア、西独、スイス、韓国、オーストリア、フインランド、ヴエトナムなどの八箇国がオヴザーヴアーを出しております。しかしそれとは別に、いわゆるノン・ヴオーテイング、メンバーと申しますか、投票権を持たない準加盟という種類のことが考えられておりますが、これは国連の憲章にもありませんし、ま……

第15回国会 予算委員会 第6号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいまのお話につきましては、まず賠償関係を持つさしあたりの国としては、フイリピン、インドネシア、仏印、ビルマ、こういうふうにわれわれは考えおります。要するに、日本の軍隊が行きまして占領したがために生じた損害がある国を主としておる。従つて今おつしやつたような他の国々につきましては、今のところ別にそういう話がないのであります。そこで賠償の額でありますが、これはいろいろの計算方法がありまして、たとえば当時よく新聞に伝えられましたような八十億ドル前後というようなこともいわれておりますが、これは一つの計算方法でありまして、日本の支払い能力とか、またその他いろいろの事情からいいますと、大……

第15回国会 予算委員会 第7号(1952/12/04、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま私国連の憲章を持つておりませんので、条文を指摘することはできませんが、たしか五十条前後のところだと思いますが、安全保障理事会が武力制裁を決定した場合に、自動的に武力を出す義務がある国は国連との間に特別なる協定を結んだ国だけであります。それ以外の国は自動的には武力の供出をする必要がないのであります。自発的にやるのは、これは別であります。そこでそれでは国連との間に今特別の武力を出すという協定を結んだ国があるかといいますと、今までのところは一箇国もありません。従いまして、ただいまのところは国連加盟国といえども、安全保障理事会の武力制裁の決定がありましても、自動的に軍隊を出す義……

第15回国会 予算委員会 第8号(1952/12/05、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お説はその通りでありまして、私も実は演説の中では、決して楽観をしたつもりで言つておるのじやないのでありまして、平和条約もでき、日本では国内体制は万事平和のようになつておるけれども、目を転ずれば、必ずしもそうじやないということを述べております。ただ、ただいまのところは北大西洋条約とか、その他民主主義国家の軍事力とか、あるいは軍事力を今形成せんとしておるが、それと経済的の力、あるいはその他の方面の力が、共産圏の力よりもまさつておるようであるから、一時戦争は遠のいておる観があるけれども、決してコールド・ウオーは減るものじやない、こう考えておるのであります。私どもは、やはり民主主義国家……

第15回国会 予算委員会 第10号(1952/12/08、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私はこの前外務委員会におりましたが、質問は保安庁長官に対する質問でありまして、保安庁長官及び法制局長官が答えられたと記憶しております。私は返事をいたしておりません。
【次の発言】 私も保安庁長官と御相談の上、これが適当であると考えております。
【次の発言】 けさの発言は、条約局の課長がいたしたそうでありますが、きようの午後の外務委員会で条約局長から、あれは自分がいなかつたために間違いであつたといつて取消しております。

第15回国会 予算委員会 第12号(1952/12/10、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私は今のところそれは知つておりません。ただいまそういうお話でありましたから、あるいは何かあるかと思つて調べさせておりますけれども、まだ来ておりません。念のためちよつと伺いますが、事件が起つたのは八月ということでありますが、報告書の書類はいつの日付になつておりますか。
【次の発言】 それじやおそらく保安庁に出してあるならば、保安庁方面でもちろん知つて調べておると思います。
【次の発言】 先ほどの御質問の八月二十二日に三崎沖で第二幸成丸が発砲を受けたという事件につきまして、おつしやる通り海上保安庁から外務省も報告を受けております。そこでさつそく先方に話しました。なお大体の話がついた……

第15回国会 予算委員会 第13号(1952/12/12、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいまの御質問の点につきまして、国連側ということで出しているところの書きものがありますが、これは内容は従来外務省、われわれの方に国連側から言つて来たことを要約したものであります。別にかわつたことを言つているわけではないのであります。そこでただいまのお話の要点でありますが、いわゆる吉田書簡の中には二つの問題がありまして、一つは裁判管轄権の問題であります。それが第一、第二の二項になつております。それから第三、第四の項は、法を犯した者の身柄の取扱いをどうするか、こういうことになつております。そこで第一の裁判管轄権の問題につきましては、国際法の原則及び慣例に基いて行う、こう言つており……

第15回国会 予算委員会 第17号(1953/02/06、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 それはこの間申した通り、事前に通告があつたのであります。それには理由が付してあると申しております。しかしそれは簡単に申せば新聞に出ておるような、つまり中共側の中立を守つてやるような結果になるから引揚げるという、あとから見れば演説の中にあると同じ理由であります。おそらく総理の言われたのは、それ以外の大きな政治的意味を言われたのであろうと思います。
【次の発言】 ソ連代表部は、法律上からいいますれば、平和条約成立後は無条約の関係にある、ソ連の代表が国内にいる理由はないのであります。しかしながらあの建物は、ソ連国有の従来の大使館であります。また事実上中におりました人々は、平和条約成立……

第15回国会 予算委員会 第18号(1953/02/07、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私はいろいろ考えた末申したことでありまして、今でも考えはかわつておりません。またアメリカとの親善関係も、むろん日本として非常に重要なことでありますが、私が強調しておりますのは、民主主義国家一般との緊密な提携、これを最も強調しておる。その一つとして、日米関係というものが当然出て参ります。そういう意味で申しておるのであります。今のところ別に意見はかわつておりませんが、どこがどうだという御質問があれば、それに対してはお答えいたします。
【次の発言】 ただいまのお話の原則論には私も同感であります。つまり極東の平和ということについて、十分愼重に考えて行くべきである、これはその通りだと思い……

第15回国会 予算委員会 第19号(1953/02/09、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 まずお断りしておきますが、きよう新聞に出ましたのはどういうものでありますか、われわれの考えておるものとは必ずしも一致しておりませんで、違つておるところが非常にたくさんあります。従いましてあのままでこれがどうだということをお考え願わないでいただきたいと思うのであります。なお日米通商航海条約の問題点は二、三ありますが、おもな点は要するに外国から入つて来た投資、その投資の利潤を外国に送金する場合にどうするか、あるいは利潤を送金しない場合に国内でどういうふうにしたらいいかという点で、日本側の経済がまだ脆弱であるために、あまりに多くのそういう日本円によつての操作で、国内の種々の産業がおも……

第15回国会 予算委員会 第20号(1953/02/10、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 そういう話は前にもありました。イタリアの場合にありまして、実現しなかつたのでありますが、イタリアの場合と同様に日本についても非公式には話がありました。しかしながらまだ準加盟といいますか、名前は別でありますが、そういうことは制度としては国連憲章にもありませんし、また先例がないものでありますから、どういう内容になるかはわからないのですが、いずれにしても、正式の国連加盟国よりも、発言権なりあるいは決定権なりにおいて、多少の違いがあるであろうということは想像されるわけであります、そこでイタリアの場合は世界の相当の有力な国である、それが正式のメンバーでなくして、それより劣るということは考……

第15回国会 予算委員会 第21号(1953/02/11、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 関税の問題はたくさんあります。ことに問題になりましたのは、今御指摘のようなまぐろの関税でありますが、これも先般また一時むし返されたことがありますが、結局大したことにならずにそのまま立消えになつたようであります。われわれの方では、政府と政府の間はもちろんでありますが、業界の方は業界の方で先方に当る。またこういう問題については、ワシントンに――これは必要に応じてでありますが、こういうタツクスに関するアメリカ人のコンサルタントも置いて、始終情報を入手し、対策を講じようと思つております。アメリカ政府としては日本の貿易上の立場も考え、できるだけドル収入の多くなるようにと思つて努力してくれ……

第15回国会 予算委員会 第22号(1953/02/12、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 決議というものは拝見いたしておりませんが、アメリカ側でも、原爆を武器として使用しないという案について、ずつと国連を通じて提案したり、協議したりしておるのは御了知の通りであります。ソ連側も対案を出しておるようでありまして、これについては意見が一致せずして、長い間そのままになつております。主義としては、原爆を武器に使わない。普通の平和的な動力にのみ使うということについては、おそらく世界に反対する国はないだろうと思います。ただそれをいかにして完全にやり得るか、つまり一方はまじめにやつても相手方がまじめにやらなかつた日にはたいへんだというので、管理機構等について意見が一致しないだけと考……

第15回国会 予算委員会 第23号(1953/02/16、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは話しようでありますし、やりようでありますから、原則論だけ言つても実は意味がないと思いますが、大いに努力してやつた場合できないことはないと考えております。またほかの国も価格を乱されることについてはもちろん好んでおりませんが、いろいろ研究してやつてみる方法はできると思います。それが別に国交上のさしさわりになるとはとうてい考えられません。むしろよい案ではないかと思います。
【次の発言】 私の聞いておりますところによりますと、これは主義としてはもちろんよいわけでありますが、実行はなかなかまだすぐには行かないように思います。この問題は前から考えられておりますので、今後もできるところ……

第15回国会 予算委員会 第24号(1953/02/17、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 多くの場合は、占領中にございました貿易並びに支払協定を現状に基いて改正しつつ、すみやかに通商協定を結ぶまでの暫定措置をしようという意思ですから、従来と根本的にあまりかわつたものはございません。しかしたとえばイギリスとの間の協定につきましては、今まで御承知のような関係で、ポンド地域で輸入を抑制しておりました関係上、こちらも買う物は少い、向うも入れる物は少いで、だんだん輸入量が減る傾向になつて来ました。ところが最近ポンドの力が非常によくなつて参りまして、その点は改善し得る見込みがありますので、今話をしておりますのは、できるだけ日本側もポンドで物を買つて来る、まずこちらで大いに買う、……

第15回国会 予算委員会 第26号(1953/02/20、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは今のところは日本だけの問題でありませんで、フイリピンでも同様の問題が起きている、ヨーロツパでもいろいろ問題が起きている、どうもこれは一概に一方だけの責任だと言うわけにもなかなか参らないのであります。ただこの子供たちがいろいろ困ることがあるだろうということは想像されますので、その方面は別の問題として考えるよりいたし方ないと思います。しかしアメリカ側でも当局としてはこれは非常に困つたことだと思つておりますし、またそういう混血児の問題がなくても、一般の風紀の問題としていろいろ困つて対策を考えておるようなわけであります。日本側に取締りをしてくれぬかという依頼がしばしばありますが、……

第15回国会 予算委員会 第31号(1953/02/28、25期、会派情報なし)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは私の演説ですからお答えいたします。  私の演説をよくごらんになれば、中立というものは一朝事あるときには国を守るに足らないという議論をいたしておるのであります。何も日本の今の政策が中立であるとか、あるいは過去の政策が中立であつてこれを放棄したとか、そういうことは一切申しておりません。
【次の発言】 貿易量の点につきましては、戦前のパーセンテージと比べれば、日本の方がよその国より少いのは認めざるを得ません。
【次の発言】 外務省としては、もちろん諸外国の考え方、それが大事であります。いずれ貿易をやるのでありますから、諸外国で不当な輸入阻止等の方法を講じないようにしなければなり……

第15回国会 予算委員会 第32号(1953/03/01、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この防衛費というものの性質は、どこまでが防衛費ということになりますか、いろいろ意見があると思います。先方は当初千八百億ばかりですが、これを全体ひつくるめて防衛費と考えておつたようでありまして、むしろそれが減つたのに驚いていたように思われます。行政協定の話合いのときは、要するに日本側として防衛に必要な経費は経済上できるだけ多くを組むけれども、一定の限度がある。それは先方でもよく了解しまして、従つてその中で、一方がふえれば、一方で減らさざるを得ない、これはわかつたのです。しかしその全体が千八百億であるか、あるいはそれよりももつと少い、たとえば安全保障諸費というようなものを除いたもの……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 外務委員会 第3号(1953/05/29、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 休戦につきましてはいろいろ言われておりまして、あるいはできそうだと言い、あるいはできないと言う。いろいろな理由も述べられておりまして、これを一々どうだこうだ言つてもしかたがないと思いますが、私の勘だけで申しますれば、休戦はできそうであるということは、この前の予算委員会でも申したのであります。そこで休戦がかりに成立した場合に、中共貿易はどうなるかというお尋ねでありますが、中共貿易の制限は、われわれとしては国際連合の勧告に基いてやつておるのでありまして、休戦とは直接関係はないのであります。しかし休戦によりまして国際連合が中共を侵略者とみなすというようなことをやめて、制限勧告をしたの……

第16回国会 外務委員会 第5号(1953/06/20、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お話でありますが、MSAにつきましては、たとえば相互安全保障法とか、あるいはアメリカがよその国と締結しました協定等は、材料はみなあるのであります。これは公表されたものでありますから、何も秘密はないし、またこれに対する解釈等も、大体研究は済んでおるわけであります。しかしそれは非常に幅の広いもので、各国の結んでおる協定もみな一様のものではないので、その国々によつて事情を異にしております。そこで日本に適用される場合に、その中のどの点が強調されるか、どの点が重要であるかということは、実際日本側で受けるという意思ができて、交渉する段階になつてみなければわからないわけであります。ところが実……

第16回国会 外務委員会 第6号(1953/06/24、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 たびたび言うようでありますが、MSAの交渉はまだいたしておりませんから、具体的にこうなるということは言えませんが、お話のように、一般的には、今までの援助がMSAに切りかわるであろうという予想は立つわけであります。それにつきましては、ただいま穗積委員のお話では、自衛ということはいけないような御口吻のようにも聞えましたが、われわれは自衛を強化することは一向さしつかえないと考えておりまして、私も演説の中で、これが日本の自衛のためになるならば、かつ経済面に寄与するならば、受けることが望ましいということを申しておるのであります。

第16回国会 外務委員会 第7号(1953/06/26、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 いわゆるMSA、相互安全保障法の問題につきましてはいろいろ国会でも質疑がありましたが、われわれも従来から相互安全保障法や、その他アメリカが各国と結びました協定等につきましてずつと研究をして参つたのでありますが、その結果まず根本的な観念を明らかにする必要があつて、大体はわかつておるような点もありますが、念のために日本がこれを受諾するかどうかを研究する資料としましては、アメリカ政府の公式の見解を求めることが必要であろうと考えるに至りました。そこでいろいろ研究の結果、一昨日アメリカ大使館に対しまして、口上書をもちましてアメリカ政府の公式の見解を明らかにされるように要請いたしました。そ……

第16回国会 外務委員会 第8号(1953/06/27、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今朝経済局長が参りましていろいろ調査の結果を持つて参りましたが、私が見てどうも十分まだお答えになつていないように思いますので、さらに二、三の点を指示して研究させておりますので、この次の機会までお待ちを願いたい。
【次の発言】 まだ実はこの点についてのアメリカ側の、どういう意味でこういうものを書いたかという点は確かめておりませんので、いずれもしこれの援助を受けるときめて交渉に入る場合には、こういう点について十分確かめなければならぬと考えておりますが、一応これを見ての私の感想では、われわれの方は直接現在のことを申しておりまして、国内の治安と防衛というふうに言つたわけであります。アメ……

第16回国会 外務委員会 第9号(1953/07/01、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは法律的といいますか、憲法解釈の純然たる法理論と、実際問題と、二つあると思います。法理論からいいますれば、これはほとんどすべての憲法学者などの意見の一致するところですが、それは条約なり協定なり、要するに国際約束と称するものについては、調印と同時に効力を発生するものと、調印では効力を発生しないで、批准行為をした上で効力の発生するもの、この二つがあるわけですが、事前もしくは事後というのは、要するに憲法にいつておるのは条約の締結の事前もしくは事後というのであつて、調印の事前、事後とはいつておらないのであります。締結というのは、要するにその条約なり協定が、国家を拘束する時期をいつて……

第16回国会 外務委員会 第11号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 小麦協定の御審議中に恐縮でありますが、濠州関係の戦犯問題について緊急御報告をしたいと思いまして、お許しを願つたわけであります。  例のマヌス島の戦犯者については、釈放とか内地送還とかいうことについて、しばしば濠州政府に対して要望して参つたのでありますが、昨日の夕刻、大使館に対して濠州政府から、一定の条件で内地送還を認めることに決定したが、正式の話は在京濠州大使から日本政府にいたすことになつておるという報道が夜到着いたしました。同時に濠州の外務大臣及び陸軍大臣の共同声明が発表されたようでありまして、その趣旨は、濠州政府は日本が講和条約の条項により残余の刑期を忠実に巣鴨で服役させる……

第16回国会 外務委員会 第16号(1953/07/18、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 保安隊、警備隊と思つております。
【次の発言】 これはイエス、ノーではちよつとお答えしにくいのですが、大体言えば、そうじやありません。
【次の発言】 お許しを得て少し長く申し上げますれば、協定はまだ交渉をこれからして固まるのですから、MSAの援助を受けることについて、どういう義務が具体的になるかというのは今後の問題であります。従つて、アメリカ側とその点についてまだ話を十分にやつておりません。今日では、言えないのであります。この間の御質問はアリソン大使の十五日に述べました文句についての、いわば理論闘争をやつたのであります。具体的に今度MSAを受けるについてどういう義務を日本が負う……

第16回国会 外務委員会 第17号(1953/07/21、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この点につきましては、アメリカに現在確かめましたところは、平和条約の規定に違反するようなことはしないということなのであります。しかしそれは解釈の問題で、今条約局長が御説明したように、平和条約の前に日本の所有権ではなくなつておるということであれば、平和条約には法律的には入つて来ないわけであります。これは国際法上の通念からどういうふうになるかという問題と、そしてそういうりくつはあるだろうが、日米関係の現状から見て、日本も必要なのだから、特別に考慮してもらいたいという要請と二つあるだろうと思います。いろいろ今その実情やらまた向う側の動機がどこにあるかということも確かめまして――向うで……

第16回国会 外務委員会 第19号(1953/07/25、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 政治的の理由というのは私よくわかりませんが、切りかえるか切りかえないかは、まだきめていないのだと了解しております。保安庁のことですから、私の責任じやありません。
【次の発言】 アメリカ側は自衛力の漸増ということを念願しておるけれども、その時期、態様等は日本政府がきめるものであつて、アメリカが干渉するものでないということを言つておりますから、直接侵略を当るべき義務というようなことが、協定の中に出て来ると私は想像しません。
【次の発言】 これは私の担当でありませんから、実は申し上げるのは適当でないと思いますが、私の了解するところでは、その点を保安庁でも研究しておると思います。

第16回国会 外務委員会 第20号(1953/07/27、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お話の点はよく了解できるのですが、実はわれわれはやはりそういうような自由企業というか、自由競争といいますか、その方に賛成をいたしているのであります。従つてわれわれの方針なり政策なりにかわつたような条約をつくるということはわれわれの良心が許さない。ただその間において、できるだけお話のような場合もなきにしもあらずでありましようから、考慮は加えるのであります。しかし原則としてはもうできるだけ自由企業で行きたい、こういうつもりでいることは正直に申し上げまして私どもそうなのであります。ただこれは御承知で御説明もいりませんが、手放しでそういうことをするのは日本の経済の実情が許しませんから、……

第16回国会 外務委員会 第21号(1953/07/28、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 そういう方面も、ぜひ心がけたいと思つております。
【次の発言】 その方面になりますと、今別に政府のきまつた政策がありませんから、私個人の意見になりますが、ただいまの日本の情勢から見て、そこまでやることは行き過ぎであろうと思つて、私は反対なのであります。
【次の発言】 なかなか入らないのは事実でありますが、だめだというわけではないようであります。今までの例を見ましても、事情はずいぶん異なるかもしれませんが、イタリアなどもたしか二年ぐらいかかつたと思います。いろいろなやつかいな調査がたくさんあつたりしておるようでありますが、日本の方は、もちろんそれほどおそくならずに結論が出ると考え……

第16回国会 外務委員会 第22号(1953/07/29、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは本日の決議の趣旨もありますから、今までとはまた角度をかえて考える必要があると思います。院議は当然尊重しなけれどならぬ、こう考えております。そこで朝鮮の休戦はでき上りましたけれども、国連の決議はまだ取消されておらないわけであります。だから法律的にいえば、むろん従来の態度を変更すべき理由はないと私は考えておりますが、これは法律的な問題であつて、実際上は気分においてもだんだんかわつて来ると思います。これは政治会議の模様にもよりましようが、とにかく休戦ということは一つの大きな事実でありますから、だんだん考え方もかわつて来得るし、全体の気持も違つて来るだろうと考えております。そこで……

第16回国会 外務委員会 第23号(1953/07/30、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 昨日暑さのためでありますか、頭が少しぼんやりしたと見えまして、はなはだ舌足らずの説明をいたしまして御迷惑をかけたように考えます。そこで重ねて補足して説明をいたしますが、昨日の話はもつぱら前提のところは御了解と思いまして、むしろその実質的のことを申しましたために間違いが起つたように思います。要するに条約というものは憲法の第七十三条にあります通り、政府において締結をいたすものでありますから、修正もまた政府がいたすべきは当然であります。ただ国会においてはもちろんこの承認を求める際において、これを承認されるなり、あるいは否決されるなりの手段は御自由であることは申すまでもありませんが、同……

第16回国会 外務委員会 第25号(1953/08/01、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 実は私、改進党の御意見がどうであるかということについては、正確に把握しておるわけではないのであります。たとえば自衛軍というものは、内容はどういうもので、戦力に至るものであるかないか。それから戦力に至るものであつても、憲法九条にかかわらず持てるという御意見であるかどうか。そういうところは、改進党の中でも、人によりましては多少ずつ御意見が違うような点も見受けられておるのであります。御承知のように、そういう問題について具体的にお話し合いをいたしたことがないから、正確なことは言えないのであります。従つて吉田総理と芦田さんの考えておるところが同じであるかどうかということについては、実は正……

第16回国会 外務委員会 第29号(1953/09/04、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 きようは閣議が思つたより長くかかりまして、遅刻いたしました。そこで、ただいま委員長からのお話がありますので、できるだけ簡単に申し上げます。  MSAの交渉経過につきましては、この前八月六日に本院の本会議で報告をいたしましたが、その後約一箇月足らずの間でありますから、会談は四回開いたにとどまつております。但し、その間におきましてもいろいろ非公式な意見の交換等は行つて来ております。またその間に、アメリカ側の首席の委員が転任のために交代いたしましたので、こんなようなこともあつて、まだ非常に進捗しているというところには行つておりません。しかし、たとえば例をとつて申しますと、将来援助を受……

第16回国会 外務委員会 第30号(1953/09/17、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 MSAの交渉は、この前本月の四日に御報告したわけであります。その後は九日に一度、十六日にもう一度というふうに大体定期的に開いております。いろいろ今おつしやつたように防衛計画ができないからというようなうわさも立つておりますが、私どもの考え方としては、たとえばおかしいかもしれませんが、援助というものが来るその土管をつくらなければ、流れて来ないのであるから、今その土管をつくつているようなわけで、これがなかなか大事なものでありまして、(「土管とは何ぞや」と呼ぶ者あり)つまり憲法には違反しない範囲で流れる土管でなければならぬでしようし、また経済的な問題はどういうふうに考えるとか、いろいろ……

第16回国会 外務委員会 第31号(1953/10/19、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今回の旅行は三国ともに国交がまだ正常に回復しておりませんので、国交回復、それに続いてのいろいろの輸出入の円滑化とか経済的の提携の問題とか、その土台をつくるために国交回復を促進したいと思いまして出かけたわけであります。従いまして、向うに行きましての話合いは、もつぱら条約の関係あるいはこれに伴う当然の賠償の問題ということになるのでありますけれども、その他にもずいぶん各般の話合いはいたしました。  これを国別に申しますと、フィリピンにおきましては、ただいまちようど選挙の最中でありましたので、いずれにいたしましても政府側との話合いは重要でありますが、同時に、野党であるナシヨナリスタ党の……

第16回国会 外務委員会 第32号(1953/10/28、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 MSAの問題につきましては、この前九月の初めに申し上げたのですが、その後も引続き協定文その他については交渉を続けておりまして、大体において意見は近づきつつありますが、いわゆる顧問団の性格とか、顧問団の任務、顧問団に要する費用等については、まだ双方の――こちらは大体意見がありますが、アメリカ側は政府に請訓しておるようで、まだ向うからの確答がありません。それから日本の経済とMSAとの関係について、いかにこれを表現するかということについても、まだ結論を得ておりません。その他多少一、二こまかい点ではありますが、大体においてはその方面の話合いはまとまりつつあるのであります。そこでそのうち……

第16回国会 決算委員会 第19号(1953/07/24、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この点につきましては、実は法律的には、はつきりいたしておりません。しかしながら、まずわれわれの承知しておるところでは、同様の状態はイタリアにもありましたし、ドイツにもあつたのであります。そこでそういう援助の関係については、正確には私は覚えておりませんが、イタリアとかドイツとか――ドイツなど特に六割ばかりを帳消しにして、残りの三割何分というものをたしか三十年間に支払うということにいたしておると思います。当時の状況を見ますと、終戦のときは私は終戦連絡中央事務局の長官をやつておりまして、直接司令部と交渉する立場にありましたけれども、もう実に内部は、はなはだしく混乱しておりまして、アメ……

第16回国会 昭和二十八年度一般会計暫定予算につき同意を求めるの件外六件特別委員会 第4号(1953/05/25、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは当時非常に議論になりまして、田中君も覚えておいでになることと思いますが、われわれとしては、日米安全保障条約の中に、両政府間に行政協定をとりきめるということになつておりますから、そこで国会の承認を得たものと解釈いたしまして、行政協定については承認を得なかつたのでございますが、しかしながら、行政協定に基いての防衛費は、日米安全保障条約に基く条約上の義務であると考えております。またこの費用は前にも計上しておりまして、それの月割にした事務的のものを計上したわけであります。
【次の発言】 条約の内容につきましては他日十分御審議を願う機会があると思います。しかしながら、今も申されたよ……

第16回国会 昭和二十八年度一般会計暫定予算につき同意を求めるの件外六件特別委員会 第5号(1953/05/26、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 主管大臣として申し上げます。本日私もそれを見ましたから、さつそく奥村次官に確かめましたところが、昨日各社の記者と会見をしたことは事実であるが、さようなことは申しておらないという報告であります。そこで奥村次官は、毎日新聞に対して取消しを申し出ておるはずであります。従つて、その記事は正確でないとお考えを願いたい。
【次の発言】 これは、休戦会談がだんだん進行して来まして、一方には、今総理の言われましたような、特需が減るであろうという心配も国内にいろいろありまして、われわれとしても、ただ特需にたよるという経済政策は好ましくないのは当然でありますが、今までのが急激に変化するということは……

第16回国会 水産委員会 第23号(1953/08/04、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 防衛水域の問題につきましては、かねてから非公式にいろいろ意見の交換をいたして参りました。いよいよ休戦ができることになりましたので、こちらから米国大使館を通じまして、国連司令官その他関係方面に申入れを行つております。しかしこの防衛水域なるものは、形はお話のように国際法でどういうカテゴリーに入るんだということは、なかなか言いにくいような部面もありまするけれども、しかし同時に、たとえば戦争状態のあつたときには、こういう事態は別に絶無というわけではないのでありまして、中国におきましても、日本の海軍によつてある程度の海域の制限の行われたこともありますし、また日本国内でも軍港付近におきまし……

第16回国会 水産委員会 第26号(1953/09/14、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 公海の自由ということは、お説のごとく、われわれもこれは強く主張しております。問題を早く解決するがために、この原則を曲げるわけには行かないと考えております。しかしながらもし韓国の言うがごとく、その李承晩ラインというものを引いた本来の目的が、漁族の保護ということであるならば、これは調査しなければわかりませんけれども、実際に継続して漁獲ができない程度に魚が減るということであるならば、これは適当な方法をお互いに講ずるということはさしつかえないと思います。しかしそれにしても海洋の自由、公海の自由ということの原則は、早く解決するがために曲げるというわけには、私は行かないと思う。そこでこの解……

第16回国会 水産委員会 第27号(1953/09/15、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは昨日も申し上げました通り、政府としては李承晩ラインと称するものは認めるわけに参らないのでありまして、その点はあらゆる機会に明らかにいたしております。
【次の発言】 昨年一月以来しばしば公文をもつて、かかるものは承認できないということを申しておりますし、また日韓会談が行われた際におきましても、同様の趣旨を明らかにいたしておるのであります。
【次の発言】 日韓漁業会談というのは、どれをさされるのか知りませんが、七月までやつておりましたのは、日韓会談で漁業問題も含めたいろいろな問題をやつております。これは夏休みの関係もありまして、韓国側の休戦によるいろいろな必要もありましたので……

第16回国会 水産委員会 第28号(1953/10/27、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいまの吉武君のお話は、まことに私もごもつともに伺いました。元来この公海の自由ということは、国際法の原則であるのみならず、初めの欧州のいくさが始まりましたときに、アメリカが提唱していち早く大西洋宣言というのを出しました。その中に公海自由の原則ということがうたつてあるのであります。これは非常に重要な原則でありますので、私といたしましては、この公海自由の原則をいささかなりとも曲げるわけにはいかないと考えております。しかしながらそれとただいま不法に向うに捕われておる人たち、あるいは船の問題は、これは同じ原則で、ただつつぱつているだけでは解決ができませんので、漁業をこれからやる、この……

第16回国会 予算委員会 第2号(1953/05/27、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 昨日の会見は儀礼的なものでありまして、御承知のように信任状奉呈の前には外務大臣のところに会いに来まして、信任状奉呈に対するあつせんを求めるのであります。必ずいずれの大使にしても公式にやつて来るのであります。そのときは今までの慣例上ビジネスの話はしないのが普通であります。昨日もMSAの話はいたしておりません。
【次の発言】 私の見るところでは、まだそういうことはないようでありますが、これは元来必ずしも予算が発足する時までにつくり上げておらないようであります。その後においても話合いがつき次第新しく協定等をつくるようになつておるようでありまして、いずれ何らかの話はあるであろうと思いま……

第16回国会 予算委員会 第3号(1953/05/28、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 日韓会談はただいま現に続けております。そうしてこの方針としては、双方で今までのようにあまり理論にこだわらず、実際的に解決しようという了解のもとに、漁業の問題も話をしておりますし、財産権等の問題についても話を実際的にいたしております。まだ最終的なところまでは来ておりませんけれども、過去二週間余りかなり進展をいたしております。漁業問題ももちろんその中に含まれております。
【次の発言】 在米大使館からMSA等に関する報告は随時来ております。黒田君の言われるのはそのどれに当るかはわかりませんが、しかし現在私の承知するところでは、その報告なるものは、米国の新聞に発表されたものを取集めて報……

第16回国会 予算委員会 第4号(1953/05/29、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お答えを申し上げます。お説の通りに、アジア地区におきまして、われわれは商売をするのが一番便利であると同時に、非常に利益が多いのであります。そこでそういう方面を促進することが今の貿易を振興して行き、同時に国内の経済を発表して行くのに一番役立つと思います。ただお説の通りに、昔と違いまして、まだ戦後の賠償問題が片づいていない国が東南アジア方面にありますので、それが一つの貿易に対するがんをなしております。しかしできるだけ努力をしまして、早く解決せんとしておりますが、何分相手があることでありまして、これが十分なる促進ができておりません。しかし通産省としまして考えますことは、お説のように、……

第16回国会 予算委員会 第7号(1953/06/22、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お話の点は、私もその通りだと考えております。ただ日本は領土が狭いのに人口が多い、何かはけ口を求めてやらなければならぬということは、各国ともに一応言うのでありますが、さてそれでは自分のところに引受けようという国は非常に少いのであります。今度国会にも法案を出しておりまするが、今まで移民関係の事項を処理するところがなかつたのでありますけれども、今度法案が承認されれば外務省内に海外移住局というのを設けまして、これで専門的に研究したい、またそれに付随しまして、民間有識者を集めた何かの形の委員会のようなものをつくりまして、そこで知識を集めてやりたい、元来移民というとブラジルとか、アルゼンチ……

第16回国会 予算委員会 第8号(1953/06/23、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 まだ受ける受けないの交渉をいたしておりませんから、受けた場合にどうなるかということについては、的確なことはもちろん申せないのでありますが、アメリカの法律によりますと、協定を結ぶことが必要であるように思われます。
【次の発言】 これもまた今のところは想像以上に出ないのでありますが、おそらくその協定というものは、条約の一種になるものと考えております。
【次の発言】 政府としては、憲法その他の法規に違反するような行為はいたすつもりはありません。
【次の発言】 条約は尊重しなければならないのは当然でありますけれども、同時に条約を国内的に執行する場合に、必要があればこれを法律なりその他の……

第16回国会 予算委員会 第9号(1953/06/24、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカで、たとえば高関税政策を主張する人々がおることは事実でありますが、絹スカーフの価格の例にごらんになるように、必ずしも政府はこれに同調いたしておらないわけであります。またアメリカの一般的な政策が、貿易の拡大ということになつておることは、たとえばアイゼンハウアー大統領のメッセージの中にも明らかな通りでありまして、もちろん議会との関係で援助費等の多少の削減はありましても、しかも非常に多くの援助費を出しておる国は世界にアメリカ一つしかないのであつて、この努力はわれわれとしても非常に多としなけれけなら広ことたと私は考えております。お話のような点は、結局意見の相違になると思いますけ……

第16回国会 予算委員会 第10号(1953/06/25、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 先日川崎君の質問に関連しまして、櫻内君からの動議がありました。要するに政府はまだ交渉を開始していないというのに、アメリカの国会における証言においては交渉を開始しておるように伝えられておる。その間の事情をはつきりと説明してほしいということでありました。さつそく米国政府の方に連絡をいたしました結果、昨日国務省から訂正の言明があつたわけでありまして、昨日報道が入つておりました。昨日は委員会の議事の都合で、委員長の方で発言を認められませんでしたので、本日はあらためて申し上げます。実はそうなりますと、きのうの夕刊にもうすでに出ておりますから、少しむだなようなことになつているのでありますが……

第16回国会 予算委員会 第11号(1953/06/26、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 例のMSAの問題につきましては、いろいろわれわれの方にも疑問の点もありまするし、根本的な点をはつきりする必要があると思いまして、一昨日アメリカ大使館を通じて、公文をもつて、四つの点につきましても、アメリカ政府の公式の意見を問い合せました。それに対する回答が本日午前八時に接到いたしました。ただいまそのこちらの問合せの書簡と先方の回答の訳文とを印刷中でありまして、もう十五分ぐらいたてばでき上つて、お手元に配られると考えております。そこでとりあえず私からその問題点につきまして御説明を申しまして、あとで資料が参りましてから御研究を願いたいと思います。  日本側からの問合せ事項は四点であ……

第16回国会 予算委員会 第13号(1953/07/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま御指摘の、個別的もしくは集団的の自衛云々という言葉は、平和条約の第五条の(C)に明確に記載してあるその規定と一字一句違わない言葉であります。従つて平和条約でこれが日本の固有の権利であると認められておるものをさらに引用しも、これは何ら憲法に違反すべきものてではないと私は信じております。なおさらに具体的に考えますれば、今おつしやるように、かりに万一集団的の自衛措置に入るのには、憲法違反の疑いがあるということにしても、その前には「自発的」という字がありまして、日本が自発的にこれに入るか入らないかきめるのでありますから、政府の決定に基くものであつて、そこに書いてあるから、それで……

第16回国会 予算委員会 第14号(1953/07/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 各国の例を見ますと、そういうものをつくつておるところもあるようであります。あれは元来有償のものと無償のものとあつて、またその中にも見返り資金勘定のようなものもあるようであります。これは話してみないとわかりませんが、日本の場合はそういう必要はないであろうし、またそういう必要のないことをわれわれは考えております。
【次の発言】 これも実は正確に申すと、交渉してみたあとでないときまりませんが、贈与という形になるものとわれわれは期待しおります。但しあのアメリカの法律にも書いてありますが、将来もしそれらの武器等が、当判の目的を果すに必要がなくなつた場合、いらなくなつた場合、こういうときに……

第16回国会 予算委員会 第15号(1953/07/04、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私もMSAのみならず、アメリカが北大西洋条約その他ヨーロツパのいろいろの施策におきまして、とかく内政干渉めいたことになりがちだという批判のことは、直偽は別としましていろいろの論評も見ておりまして、また最近においてたとえばインドネシアがMSAは受けたくない、TCAなら受けたい、国連の技術援助なら受けたい、こういうような意見を述べておる実情も調べております。われわれとしてはお話のように実情ともに独立国たるようにすることは、まつたく同感であります。この意味では北さんのお話もありますが、お話をまたずとも私どもできるだけ努力するつもりでおります。但し一方におきましては、もう御承知のように……

第16回国会 予算委員会 第16号(1953/07/06、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お答え申し上げます。私の言葉が足りませんで遺憾でございますが、ただいま私の考えておりますのは、特需によりまして日本の国力以上の生活水準になつているとは、私はおぼろげながら考える次第でございます。それを特需は漸減して行くだろう、こういうことを目標に置きまして、特需がなくなつても、国民生活のただいまの水準が切下げられずにやつて行ける、こういうような経済上の観点から五年くらいの先の見通しを考えておりまして、五年以内に軍備をするとか、防衛をどうするとかいうことにはまた触れておりません次第であります。
【次の発言】 私は自衛力というものは非常に幅の広いものでありまして、その中には戦力に至……

第16回国会 予算委員会 第17号(1953/07/07、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 政府は新木大使を通じて交渉したとは申しておりません。私どもはアメリカの大使館を通じて話を推進いたしております。
【次の発言】 事が慎重でありますから、昨日は十分調査してお答えすると申し上げました。
【次の発言】 新木大使の方に通知が出ていることは私も調べて知つている。しかしながら、交渉の結果が現われないので、今度は大使館を通じてこちらで交渉しているのであります。
【次の発言】 ワシントンで要領を得なければこちらでやる以外に方法はない。われわれとしても最善の手は尽しています。
【次の発言】 交渉というものは私がやるに限つておりません。経済担当の局長もおれば課長もおるのであります。……

第16回国会 予算委員会 第18号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま御指摘のは一般的の規定でありまして、一般的にはどこの国でも原則として軍隊を持つております。従いましてこれに基いていろいろの計画も必要な場合があると思います。日本の場合は一種の例外的な特別の場合でありますから、もちろん交渉してみなければ結果はわかりませんけれども、現状においては、私どもはそういう計画を立つべき状況になつていないと考えておりますから、この実情がわかれば、この問題は別に必要がないのじやないか、こうただいまのところは考えております。
【次の発言】 私はバツシンという人とは何べんも会つていますが、これは常に宴会等の席上であつて、用向きのためにはバツシン氏と会つたこ……

第16回国会 予算委員会 第19号(1953/07/09、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お話のように昨日午前中に、濠州大使から私のもとに正式に、濠州における戦争犯罪者を日本に送還することについて申入れがあつたのであります。政府としては喜んでその条件を受諾して、マヌス島からの同胞を迎えようとしておりますが、濠州政府もそのとき声明を出しまして、もうすでにソ連を除いてはすべての国が、抑留者等を日本に帰らせておる。今残るのはソ連だけだ、こういうようなことを言つておりましたが、その通りでありまして、今お話のようにソ連側では、タスの発表等で数を言つておりますが、千四百八十七名とか、あるいは中国人民に対する犯罪のかどで、中共に引渡さるべきものが九百七十一名というようなことを言つ……

第16回国会 予算委員会 第20号(1953/07/10、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私の申したことはおつしやる通り、たとえば関税障壁を無理につくつて、国内の産業を興そうという意味じやありませんで、外国貿易に関する限りは輸入も自由にしますけれども、国内の産業助長策を講じて、できるだけ重要産業について自給度を高めて行く、その結果自然に輸入の必要がなくなつてしまうものは、これはいたし方ないのであります。ただそれに対して関税障壁を設けるとか、その他の方法を講ずることさえしなければ私はいいだろうと思つております。そでただ問題になりますのは、極端な、る奢侈品でありまして、これは今の日小の経済からいえば、むしろ必要の程度は非常に少いものと私は考えております。通産大臣もこれは……

第16回国会 予算委員会 第21号(1953/07/11、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカ側からは非公式にずつと前から、これは占領中からと記憶しておりますが、ガリオア、イロアその他報奨物資とか、払下げ物資とかいろいろありますが、こういうものについて正確にどれが一体債務であるか、どれが債務でないかということを確定したいという希望がありましたが、われわれの方はまだ書類等の整備も十分できておらないので、その交渉をはつきりいたすところまでは行つておりません。今度の問題につきましてはマーケットの声明というものが、御承知の通りありますので、われわれとしては少くとも形からいつても違う。債権であるから、われわれの希望としては、これはこれで別個に考えたい、こういう話合いを続け……

第16回国会 予算委員会 第23号(1953/07/14、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 実は今度の問題は、ほんとうの真相というものはおそらくどこでも把握できていないだろうと思います。大体において今までの情勢から判断して、こうであろう、ああであろうということにすぎないのでありますが、しかし結論的に言えば、これは一種の権力闘争であつたことは間違いないわけであります。その結果において、ベリヤ氏は今まで緩和政策を主張して来たから、あの人がいなくなつて今度はまた強硬政策に出るであろうとか、朝鮮の問題も変化して来るのではないかというような、いろいろな説があるわけでありますが、私どもが研究しました結果は、ソ連が持ち出しました平和攻勢と称する政策は、新しい政権になつてマレンコフ氏……

第16回国会 予算委員会 第24号(1953/07/15、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカ側としては、日本に断りなしに撤退するわけには行かないのでありまして、政府と政府との話合いで、なるべく漸を追つて今のアメリカ軍を少くして行こうという希望がありますことは知つておりますが、政府の間の話合いがつかない間は、できないわけであります。政府としては、ただいまのところ、まだはつきりした見通し等ができておりませんので、いましばらくは、これに対する態度ははつきりできないだろう、こう考えております。

第16回国会 予算委員会 第26号(1953/07/30、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今参議院と衆議院の速記に基いてのお尋ねでありますが、参議院のときは、多分速記に載つていると思いますが、私は、理論的に申せば、ということを断つておるのでありまして、その前にお聞きになつたときには、現在の保安隊の現状について、その任務等を申し上げたのでありますが、佐多君の御質問につきましては、私の考えでは、戦力を保持しない限りは憲法の違反にならない、従つて、理論としては、保養隊が直接侵略に当つても、戦力に至らざるものを保持している限りは、憲法違反ではない、こういうお答えをいたしたのであります。なお衆議院における須磨君の答弁につきましては、これは前提に須磨君の御質問があるのであります……

第17回国会 外務委員会 第1号(1953/10/31、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま議題となりました日本国における国際連合の軍隊に対する刑事裁判権の行使に関する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  政府は、国連軍のわが国における地位を規定する協定を締結するため、昨年七月関係国政府と交渉を開始し、爾来極力折衝を続けて参りましたが、刑事裁判権問題及び若干の財政経済問題等について双方の主張対立のため、今日まで妥結を見るに至らなかつたのであります。  幸いNATO協定が本年八月二十三日に発効し、それに伴つて日米行政協定の刑事裁判権条項がNATO方式に改訂されましたので、右改訂実現後ただちに国連軍協定の刑事裁判権条項の問……

第17回国会 外務委員会 第3号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは難関といいましても、安保理事会でも、これは総会でもおそらくそうなると思いますが、大多数は賛成なのであつて、ソ連の拒否権だけが問題なのであります。従いまして、難関といつたつて、ソ連の拒否権なのであります。ソ連の考え方というものはずつと一貫しておりますが、これをたとえば中共との取引に使うというようなうわさもありますけれども、まだこれはきまつておりません。われわれとしては、やはりこれは国際輿論を動かして行くよりほかしかたがないと思つております。突破するといつても、ソ連の拒否権をどうやつて突破するかという問題になるので、これはしばらく時間がかかるたろうと私は思つております。

第17回国会 外務委員会 第5号(1953/11/04、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私も自分の国は自分で守るのがあたりまえだということは、しばしば言つておるのですが、しかしたとい保安庁法を改正いたしましても、あるいは防衛計画がそのうちできましようが、これが確定いたしましても、日米安全保障条約に基くアメリカの駐留軍は、一時に撤退するものではないと思います。従いまして理論的に申しますと、だんだん減つて日本の方がふえて来るということになりましようが、やはり完全なる国防を日本の  一手で引受けてやれるのだというところには行つておらないから、漸減をして行くのであつて、終局的に全部アメリカの軍隊がなくなつてしまうというときを仮定しますと、そのときの状況がどうなるか、たとえ……

第17回国会 法務委員会 第4号(1953/11/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 国際連合軍の日本に滞在しておりまする根拠は、サンフランシスコ条約と同時に交換されましたいわゆる吉田アチソシ交換公文があります。これは形は交換公文でありまするが、政府としては条約の一種であると認めまして、国会に提出してその承認を求めたのであります。これは平和条約、安保条約とともに国会の多数によつて承認されましたので、これに基いて国連軍に日本滞在の便宜を供与しております。  それから国連軍と称するものはどういう種類のものであるか、これにつきましては、国際連合の総会の勧告に基きまして韓国側に軍隊を派遣しておる、これらの国々に所属する韓国側に派遣された軍隊、これをもつて国連軍と日本側は……

第17回国会 予算委員会 第2号(1953/11/01、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 代表部の問題につきましては、昨年四月の終りに条約が批准できましたときに、韓国の代表部を日本に置くかわりに、日本の代表部も韓国に置くという原則において、こちらも向うも認めまして、韓国の代表部を日本に置くことにいたしたのでございます。従いまして、日本の代表部が当然向うに行くわけでありましたが、当時あそこは戦争の最中でありまして、また避難民が多かつたり、治安が十分でなかつたりするので、しばらく猶予をしてもらいたいという話でありましたので、これはもつともだと考えまして、その後そのままにしておつたのでありますが、今度韓国に捕えられました漁夫等の保護にも必要でありますので、あらためて申し出……

第17回国会 予算委員会 第3号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 交渉はその後も行つております。しかしながら先方にもガリオアその他の問題がありまして、まだ結論には至つておりません。
【次の発言】 外務省は経済局が主となりまして、局長の交渉をする場合もあり、課長の話合いをすることもある。先方は経済担当官が主となつておつて、それも一人ではありません、数人おりますが、いろいろ話合いはいたしております。
【次の発言】 その報告は、ただいま申しました通り、これは、時間的に申しますと、今おつしやる対米債権と称するものと、ガリオアその他の援助資金との関係は錯綜いたしております。先方でもガリオア等の話合いをし、債務であるか、債務でないかもはつきり確定をいたし……

第17回国会 予算委員会 第4号(1953/11/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 条約関係のない南方諸国と早く条約を結んで正式な友好関係に入りたい。それとよく南方の事情を調査したい、そういうことで行つたわけでございます。
【次の発言】 いろいろの点でよくなつた点があると思いますが、それは相手国との関係もありますから、漸次事実になつて現われて来ると思います。そのときに御了承願いたいと思いますが、たとえば沈船引揚げ協定はその後間もなくフイリピンとの間に締結されました。またインドシナとは沈船引揚げ協定をやつている最中であります。それからインドネシアからもただいま使節団が来ていることは御承知の通りであります。漸次具体化して来ると思います。

第18回国会 外務委員会 第3号(1953/12/07、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 まず福田君のお話に対しまして、私もそれは非常にけつこうだと思います。御趣旨に沿いましてできるだけ努力をすることにいたしたいと思います。  片方今のお話ですが、私国民政府の立法院のやつたことについてここで批判をすることを避けたいと思います。現実は今まで政務次官が御説明しておりましたように、今までと同様の速度をもちまして、同様の理解ある基礎のもとに立つて、アメリカ側と奄美大島の返還について話を進めておりまして、おそらく年内には完全にこれが実行できる、こう考えておりますから、この事態で一切のことを御判断願いたいと思います。
【次の発言】 これは方々でいろいろな意見があるだろうと思いま……

第18回国会 予算委員会 第1号(1953/12/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これはまだ今のところそうなつておりませんから、今すぐにはわかりません。また今後なつても、日本がこれを届出をしたり何かする問題ではなくて、日本の持つておるものを外国がどう見るかということになりますから、ただいまのところ、外国がどう考えるかということについては、私にはまだわかりません。しかし常識をもつてすれば、あるいはそういうものは、国内的には保安隊であり、あるいは海上警備隊であつても、外国ではそれを国際法上軍艦と認めるかもしれません。これは将来のことでありますからわかりません。
【次の発言】 ただいまのところ政府の考えでは、日本の国内法に基きまして行いますから、これらはそういうも……

第18回国会 予算委員会 第2号(1953/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 そういうことはまだ話が出ておりませんし、それは外務省で適当に処置いたします。
【次の発言】 日本の国策はいろいろありますが、お話のような点については、防衛力の漸増ということについてはもうはつきりした政策を打出して、これを在外公館にも知らしてあります。御心配のようなことはちつともありません。
【次の発言】 これはいろいろうわさされておりますが、第一相手国が三百億ドルとか、そういう要求をしておるという事実はないのです。それはおそらく戦争被害として計上された額が、たとえば八十億であるとか、あるいは百億であるとかいうものを合算されたものと思うのでありますが、戦争被害の額と賠償額とはおの……

第18回国会 予算委員会 第3号(1953/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 中村君がどういうところからそういう印象を得られたか私は知りませんが、そのようなことは全然ありません。私の旅行は新聞にも大分前に、八月ごろに出ておりました。前から国交回復をしてない東南アジアの国にはぜひとも行つて、意見の交換をして、どうやつたら国交が早く回復できるか、これはぜひ自分で行つて調べてみたいと思つておつたのでありますが、機会ができましたので、短時間ではありましたが行つて来たようなわけであります。
【次の発言】 私も行く前には、その点はいろいろ心勢をいたしましたから、十分先方とも打合せをいたしました。元来フィリピンにおいては、賠償に関する十九人委員会というものがありますが……

第18回国会 予算委員会 第4号(1953/12/05、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私は、言い方が間違つておつたかもしれません。これは速記録を見なければわかりませんが、私の言わんとするところは逆でありまして、国内的には、なるほど軍隊としてなければ軍隊の取扱いはいたしませんし、またフリゲート艦等でも、軍艦という取扱いはしていないかもしれません。しかしながら、たとえばゲリラ部隊であつても、制服を着て一定の指揮者のもとにあるものは、これは国際法規に見ますと、捕虜になつたような場合には、やはり捕虜として取扱われるのでありまして、正規軍と同じような取扱いを受けるのが国際慣習であります。従いまして、国際法的に見れば、保安隊その他が交戦をいたしました場合には、軍隊と同様な取……

第19回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第6号(1954/03/16、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この間の御決議の趣旨は政府に善処を要望されたものと考えております。  そこで、われわれとしても、まだ残つておる同胞の引揚げということについては人一倍関心を持つておるつもりであります。ただ、これは、前にやりましたような集団的の引揚げでなくして、個々の人間の希望に基いて帰還を認めるという趣旨のように聞いておるのであります。そこで、従来から中共側では、政策的に、日本との間にいろいろの交通を盛んにしまして、これによつて何らかの政治的な目的を達するように努力しておるようなことが推測されがちなのでありまして、われわれといたしましては、国内の状況等にも顧みて、できるだけそういうことのないよう……

第19回国会 外務委員会 第1号(1953/12/11、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 日韓問題については、アメリカ政府も両方の国に対して特別の条約関係にも立つておりますから、いろいろ心配をしておられるようでありますので、われわれも、日本側の考え方、日本側の立場というものは十分アメリカに説明をしておるわけであります。アメリカ政府としては、調停とか仲介とかいうようなむずかしいことではなくして、非公式に両方の関係当局と会つて、できるだけ円満に解決するように慫慂しているというのが実際の段階でございます。その結果、オブザーヴアーを出すようになるかならないかはまだはつきりきまつておりません。というのは、会談再開ということもまだ実は今のところきまつておるわけではないのでありま……

第19回国会 外務委員会 第3号(1954/02/01、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 時期のことはまたいろいろ言いますと、違うじやないかといつてしかられるかもしれぬと思うのですが、大体二月半ばごろということで進めております。それから協定の内容につきましては、MSAのいわゆる本協定といいますか、これはもちろんありますが、ほかに五百五十条の小麦、農産物――小麦と限りませんが、農産物の買入れ、それからその中の贈与になる分約五分の一、これをどういうふうに使うか、経済的に役に立つように使おうというその協定もできるだろうと思います。それから投資保証の問題も、これは全然別個でございますけれども、関連してできるかもしれませんが、これは時期は一緒でないかもしれません。大体そんなつ……

第19回国会 外務委員会 第4号(1954/02/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 いわゆるMSA交渉に関するその後の経過の大要を御報告いたします。  まずMSAの本協定に関しましては、概括的に言いますと、各国との協定に見られるようないわばMSA協定の標準規定と申しますか、これを中心といたしまして、これにわが国の実情に沿うような諸点を織り込んだものが協定の本文になるわけであります。  協定本文は、大体において十二箇条ないし十四箇条くらいでまとまるものと考えておりますが、まだ条文の整理を行つておりませんし、どういう項目が第何条になるかということについては決定しておりません。ただ協定文に入るようなおもなる項目を申しますと、第一には援助供与の規定であります。第二は援……

第19回国会 外務委員会 第8号(1954/02/17、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 奄美大島の際、御承知のように、先方で国務長官が同様の趣旨のことを言つております。アメリカ側としては、奄美大島は返すけれども、それじやすぐにほかの島も返せと言われても、今すぐにはできない事情であるという意味で、初めの文書の中にもそういう趣旨を織り込もうという意思だつたのでありますが、そうすると何か日本側から見ると、これはいつまでも返らないのだという印象を与えるおそれもあるので、取除いたわけであります。これはアメリカ側もよくわかつて取除きましたが、同時に、それじやすぐにあとからからほかの島もということには、今の国際情勢ではならないのだからということで、国務長官の方の一方的な声明が出……

第19回国会 外務委員会 第10号(1954/02/24、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 在日米軍にかわつた場合に、大体それは戦力になるであろうということは、保安庁長官も答えられたのですが、その点についてはまだ多少はつきりしない問題が残つていると思います。というのは、一体安全保障条約がなくなつて日本のほんとうの独力でこれを守る状態の場合と、それから安全保障条約はあるけれども国内にはアメリカの軍隊がいなくなるという場合もあり得ると思うのです。要するに、沖繩方面の問題もありますし、安全保障条約には日本及びその周辺というような字も使つてあるところもありまして、国内に米軍がいないということすなわち安全保障条約が廃棄されるのであると言えない場合もあり得るかと思います。そういう……

第19回国会 外務委員会 第15号(1954/03/12、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま議題となりました日米相互防衛援助協定その他の協定に関しましては、昨日本会議におきまして提案理由を委細申し述べたのでありますが、ここにさらに要点を大要御説明いたしたいと思います。  政府は、昨年六月米国議会において成立いたしました相互安全保障法の改正法によりまして、すでに西欧その他多数の国々に供与されて来た防衛援助が、わが国にも供与され得ることになつたことを承知いたしましたが、この米国の援助を受ける方針を決定する前に、戦力の保持を禁ずるわが憲法との関係において、また再建途上にあるわが国経済力との関係において十分米国政府の意向を確かめておくことが適当と考えましたので、これら……

第19回国会 外務委員会 第16号(1954/03/13、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは一部にはむしろ政府のやり方を攻撃するために、初め経済的な援助を非常に強く言つて、あとでそれはたいじやないかというふうに持つて来た傾きがあるのであります。私どもの方は、何べんも前から申している通り、これは元来間接的に経済に寄与するというのであつて、間接には日本の経済に寄与する。経済援助ということを言つておらないのでありまして、経済に寄与するものである、こういうことを何べんも言つている。経済に寄与するというのと、経済援助というのは、言葉からいえば同じようでありますが、経済援助と申しますと、一定の定義があつて、MSAの法律の中にも書いてあるのでありますから、これと一緒にならない……

第19回国会 外務委員会 第17号(1954/03/15、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 おそらく今の法制局側の御答弁は、交戦権に対する御質問だから交戦権に関する解釈を申し上げたのでしようが、それはつまり交戦権がなければ人を撃退したり人を傷つけたりすることは全然できないのだという仮定に立つておりはしないのだと私は思います。つまり日本の独立国としての自衛の権利というものはもちろんある。領土を侵すものがあれば、これをできるだけ平和的に話合いをして、ひつ込ませることは当然でありましょうけれども、向うが言うことを聞いて来なければ、交戦権を使用する、使用しないの有無に関係せずに、国土を防衛するために、自衛の措置を行うことが当然であることは、個人としても、乱暴な者が来ればこれを……

第19回国会 外務委員会 第18号(1954/03/16、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私の申すのは、仮想敵国というある国を目ざしてそれから侵略を受けたときに対抗する程度の武力を今たくわえようとしておるのじやないということを申し上げたのであります。要するに今の保安隊の増強計画等は、そういうようなある国を目ざして、この国なら攻めて来てもわれわれの方で守れるという程度のものは、まだそこの域に達してないということを申し上げたのであります。一般的に見て自由主義諸国から脅威を受けるということはあまり考えておりません。朝鮮等の事態から見まして、共産主義陣営からの攻撃ということが必ずしもないとは考えておりません。しかしそれはどの国からあるかというと、どの国ということを考えるとこ……

第19回国会 外務委員会 第19号(1954/03/18、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 実は昨日おそくまで合同の委員会がありましたものですから、私はアリソン大使に画会する時間がなかつたので、次官にかわりに面接をさせました。次官からの報告によりますと、アリソン大使は、とにかく今度のことについてはどちらに過失があるかというようなことは今後きまる問題であるけれども、いずれにしても漁船が被害をこうむつたことは事実なので、これに対しては深く同情の意を表して、アメリカとしてでき得ることは何でもいたすつもりであるから、たとえば医療の問題その他十分遠慮なく申し出てもらいたい。なお広島にある原爆被害調査団の方からもアメリカ人三人、日本人三人が昨日出発して東京に急行して来るのでこの方……

第19回国会 外務委員会 第20号(1954/03/19、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカ側の負うべき一番大きな義務は、やはり日本に対する物の形による、たとえば兵器であるとか、装備であるとかこういうものを援助いたしまして、日本の防衛力強化に資する、こういう点じやないかと考えております。日本側の負うべき義務につきましては、これに見合つてアメリカ側の不足するような物資を日本側で生産して供給するという点はありますが、これは実質的にはあまり大きなものじやないと思います。精神的な面で特に考えておりますのは、自由世界の防衛にも寄与しようという点でありまして、これが実質的にどの程度になりますか、日本の生産力等に関連がありますから、はつきりはわかりません。将来だんだん具体的……

第19回国会 外務委員会 第21号(1954/03/20、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 それはそうじやありません。自衛隊法等をつくりましたのは、日本の独自の見解からこれが必要であると思つてつくつたのであります。MSAにおける援助は、日本の政府のきめる防衛体制に見合つて、それが大きければ大きいだけ、小さければ小さいだけ、必要な限度においてくれるのでありまして、自衛隊をつくらなければ援助は求められないという性質のものではありません。
【次の発言】 どうもこれは戸叶さんのお言葉でありますが、牽強附会の言のように見えるのであります。第二条に書いてありますのは、「相互援助の原則に従い、」こういうのでありまして、アメリカは日本に対して兵器、装備その他の援助を行う、日本もアメリ……

第19回国会 外務委員会 第24号(1954/03/24、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカにおきましては、政府が議会人の言動をコントロールするなんということは、とうていできないことでありまして、そのためにいろいろ政府と違うような意見を議会人が述べていることもしばしばあるのであります。しかしながら、われわれはアメリカの政府――行政府を相手にいたしておりまして、アメリカの国内の調整等は行政府にまかせておるようなわけであります。行政府におきましての態度は、もうすでに御承知だと思いますが、今回のことにつきましては深甚なる考慮を払つておりまして、できるだけのことをいたそうといたしておるようであります。しかしながら、お話のようにこういう種類の発言がもし事実であるとします……

第19回国会 外務委員会 第25号(1954/03/25、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この問題につきましては、先般喜多君の御質問に対しても私からはつきり申し上げて、喜多君はそれで了承しましたというお話でありました。またこの八条の条文の解釈につきましては、そのときに条約局長から詳しく申し上げて、この解釈には一点の疑念もないと思いますが、さらに念のため調印式のあいさつに申したくらいでありまして、条理の上からいいましても、また政府のたび重なる声明から申しましても、何ら危険のないところと確信しております。この条文なりあるいは公式議事録等はすでに署名を了しまして、国会に提出をいたしておるのでありますので、この程度の政府の明確なる言明を御信用くださいまして、修正なしに新しく……

第19回国会 外務委員会 第28号(1954/03/29、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 池田・ロバートソン声明につきましては、政府はあとで、東京会談を行うということは追認をいたしております。従いまして追認をしておる事実から見ても、池田・ロバートソン会談がそのまま政府を拘束するものではなくして、これは特使でありますから、もちろん総理の代理としていろいろな事情を説明したものではありますけれども、その発表は両当事者、つまり池田・ロバートソン間でこういう意見にまとまつたということであつて、それがすぐ政府を拘束するものではないのでありまして、あとで追認したというのが実情であります。あとのことは、緒方国務大臣から申し上げた通りであります。

第19回国会 外務委員会 第33号(1954/04/10、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま議題となりました万国農事協会に関する条約の失効に関する議定書につきまして提案理由を御説明いたします。  万国農事協会は、一一九〇五年六月七日にローマで作成されました万国農事協会に関する条約によつて設立された国際機関でありまして、農業関係の諸情報の収集、研究、刊行等の任務を行つて参りました。しかるに、戦後一九四五年十月十六日にFAO憲章、すなわち国際連合食糧農業機関憲章が作成され、国際連合の傘下の専門機関たるFAOが万国農事協会の任務を含む広汎な諸任務を遂行することとなりました。よつて、FAOの第一回総会は、万国農事協会を廃止してその任務及び資産をFAOに移転するための議……

第19回国会 外務委員会 第38号(1954/04/21、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 まずこの協定文が外へ出ましたことにつきましては、われわれもこれは非常に思いがけないことであります。これはフイリピン政府が発表したものではありませんで、議会方面から出たようであります。というのは昨日議会において秘密の会合がありまして、そこでこの協定文について政府側から説明をされたようでありますが、それが議会方面から出たものと見られるのでありますけれども、これはお話のように国際間の普通のやり方からいうと、はなはだ違つておる点がありまして、まだどういう意図であるかはつきりわかりませんが、少くともフイリピン政府が出したものでないことは明白のようであります。今後こういう点についてはさらに……

第19回国会 外務委員会 第41号(1954/04/26、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま議題となりました所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とアメリカ合衆国との間の条約の批准について承認を求めるの件並びに遺産、相続及び贈与に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とアメリカ合衆国との間の条約の批准について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  日米両国間の経済上、文化上の関係は、戦後著しく密接となりましたが、昨年の秋、日米友好通商航海条約が発効いたしまして以来、日米両国人の交渉がいよいよしげくなり、両国の領域にわたる財産の所有または移転もますます多くなつて来ているのであります。さらに、わ……

第19回国会 外務委員会 第43号(1954/04/28、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ラウレル全権のエイドメモアールに対して、そのあとで共同コミユニケのようなものが発表されました。これは両全権の共同コミユニケで、この中で村田全権はこの一項、二項についてはすでに前述べた通りであるということを言つておりますが、その前に述べてあるというのは、要するに交渉の基礎になるものである。メモランダムはスターティング。ポイントでなくて、交渉の基礎になるものであるということと、それから不明の点があれば本会議で十分解明する用意がある、こういう二点を言つております。それを共同発表の中にも引用しております。先方ではスターティング・ポイント、こちらは交渉の基礎になるという立場をとつておりま……

第19回国会 外務委員会 第45号(1954/05/06、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ちよつと初めの点が質問がはつきりわからないのですが、債務になるという理由でございますか。
【次の発言】 政府側はもちろん債務と心得ております。(「その法的根拠」と呼ぶ者あり)法的の根拠というものは、国会で承認を受けたときに債務となるのでありますから、それまで債務と心得ておるわけです。それでいかなる額が適当であるかどうかということは、今後交渉してみないとわかりません。それで政府としても妥当だと考えますときは、これは債務と認めてさしつかえないかどうかということを国会に提出してその承認を受けるわけであります。承認を受けた場合にはそれが正式に債務になるわけであります。  それから、ドイ……

第19回国会 外務委員会 第50号(1954/05/15、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま議題となりました、日本国に対する合衆国艦艇の貸与に関する協定の批准について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  政府は、本年三月、米国政府との間に相互防衛援助協定を締結いたしまして、わが国の防衛力の増強のために必要な援助の授受についてとりきめを行つた次第でありますが、この協定の締結交渉と並行して政府は、かねてから昭和一十九年度防備力増強計画に基いて、米国政府に対し駆逐艦以下十七隻の供与を要請いたしておりましたところ、最近米国政府は、まず駆逐艦二隻護衛駆逐艦三隻合計四隻の貸与を決定するに至りました。よつて、これらの艦艇の貸与に関する協定の締結方につ……

第19回国会 外務委員会 第51号(1954/05/17、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは条約局長の方からお答えいたします。
【次の発言】 アメリカ側は、日本の憲法はよく承知しております。憲法の範囲内においてやることは、これは相互寮全保障協定にも書いてある通りであります。憲法に違反するようなことはアメリカ側としても夢想だにいたしておりません。
【次の発言】 アームド・フオーセズというのは武器を持つた部隊であつて、その中には軍隊もありましようし、軍隊でないものもありましよう。ゲリラ部隊でもアームド・フォーセズ、武器を持つておるものはみなアームド・フオーセズです。
【次の発言】 第一、政府が国民をごまかして再電磁の方向に持つて行くなんというのは、とんでもないお考え……

第19回国会 外務委員会 第52号(1954/05/18、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私に関する限りは、まだ昨日と同じような考えを持つておりますが、お話の次第もありますし、まだ会期も若干ありますので、さらに十分検討はいたします。
【次の発言】 これはまだ先方とも相談しておりませんから、はつきりしたことは申し上げられませんが、万一そこに予定されたようなぐあいに行かなくて、時間的なずれがあるという場合には、あるいは特に秘密を要するものを一時取除くというような方法も講じられるのではないかと思います。
【次の発言】 運行に全然必要がないというわけではありますまいが、しかし実際の運行には私はそうさしつかえないのじやないかと思つております。

第19回国会 外務委員会 第53号(1954/05/21、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは衆参両院議運等におきまして、官房長官が主として各方面にわたつていろいろ考慮しておられるようであります。倉房長官の決定にまかしております。
【次の発言】 外務大魚として外交上の問題についてはもちろんお話のようでありますが、主として今のお話の国会その他国民に対して、どういうようなことをして行くかということについては、官房長官の決定にまかしておると思います。
【次の発言】 これはちようど新聞関係の諸君もおられますので、特に申し上げておきますが、どの新聞でありましたか、一億二千万ドルの借款を交渉に行くのだということが数日前に出たわけであります。それがもとになつてアメリカからそれに……

第19回国会 外務委員会 第54号(1954/05/22、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私の記憶では、あの委員長の言つたことはたしかあのとき問い合せておりますから、テキストが来ていたのじやないかと思いますがはつきりしておりません。あとで係の方から御連絡いたします。
【次の発言】 私はテキストは読まなかつたような気もしますが、何か来たというような覚えの記憶があるのでます。
【次の発言】 今のは私の決議案の趣旨の説明の中の文句を引用されたのだと思いますが、そこにはお話のように「米国民の犠牲において」云々と書いてあります。その少しあとのところに「米国政府によつてわが国に供与された借款及び信用は、わが国にとつては債務ではありますが、わが国の経済の復興及び再建にまことに有効……

第19回国会 外務委員会 第58号(1954/09/14、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは今委員長が言われたように、政府の慶祝の意味の使節であります。費用は政府から出ます。予算はすでに可決されております。これは行政、立法の趣旨をもとるもののようにお話でありますが、こういう例はたくさんありまして、たとえば平和条約調印の際にも、改進党の苫米地氏は、日本政府の全権として首席全権の吉田総理のもとに出発されております。私どもは先例もあり、一向おかしくないものと思います。
【次の発言】 これは慶祝の使節であります。しかし慶祝使節をわざわざブラジルに出するいうのは、ブラジルと日本との関係が非常に密接であり、将来もこの方面を開拓する必要炉あるから出かけるわけであります。日取り……

第19回国会 外務委員会 第59号(1954/09/15、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私も駐留軍に働いておる人たちの心配をできるだけ除く必要はあると思うし、またかりに不幸にしてやめなければならぬ場合の跡始末は十分考慮しなければならぬと原則的には考えておりますが、これは私からとやかく言うべきものではなく、労働大臣等にその趣旨で具体案を十分考慮してもらうよりいたし方がない、かように思います。
【次の発言】 具体的の取扱いになりますと、私からこの際思いつきのことを申し上げるよりも、主管大臣に十分研究してもらわないと、的確なことは申し上げられません。
【次の発言】 今のところは単なる研究にとどまつておるのでありますが、将来どうなりますか、私は主管でありませんから、責任を……

第19回国会 決算委員会 第42号(1954/08/16、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ビルマ、タイ、いずれも日本が多量に米を買いつけていることについては、非常に好感を示しております。しばしばそういうことを当局の人々が漏らしております。また同時にそれに対応して日本としては各種の輸出品を出しておりますが、双方の間にはただいまのところは非常に良好な関係が結ばれておりますが、米を輸入しないということなつたらどうなるか。これはどうも仮定の問題で、具体的にやつてみなければわかりませんが、今ほど良好な関係が持続されないであろうということは予測されるわけであります。
【次の発言】 取調べた結果によりますと、先方からも米を二万トン程度売りたいということがありまして、農林省等に外務……

第19回国会 厚生委員会 第21号(1954/03/25、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 福龍丸の書類によりますればその通りであります。
【次の発言】 外務省はそういう点については専門家でありませんから、関係各方面で確認をしたものをそのまま受取つて、確かなものだと認める以外に方法はありません。
【次の発言】 それは今後の話合いによらなければはつきりいたしませんが、日本とアメリカとは安全保障条約締結等特殊の親善関係にありますから、特に片ひじを張つて賠償とか補償とか区別をつける必要もない場合が非常に多いだろうと考えておりますので、まだどつちにするかは決定しておりません。
【次の発言】 それは御意見の相違です。われわれはアメリカとの間に特殊の緊密な関係があり、しかもアメリ……

第19回国会 水産委員会 第4号(1953/12/14、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今吉武君のおつしやつたような事情は十分聞いておりまして、災難にあつた漁民に対しては非常に同情をしておるわけであります。ただ政府部内にもおのずから管轄がありまして漁船に対してどういうことをしてやるかとか、漁夫の生活をどういうように考慮してやるかということは、おのずから管轄の省もありますので、その方に善処を願うよりいたし方がないわけであります。私の方といたしましては、まだ残つております六十名ばかりの漁夫のすみやかなる帰還及び今おつしやつた漁船を早くもどす、こういうことを専心やつておるわけであります。御承知のように漁民の大部分が帰つて参りましたが、これについてはいろいろのいきさつもあ……

第19回国会 水産委員会 第35号(1954/08/10、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 韓国につきましてもいろいろの方で話をしおります。しかしわれわれは、こういう問題について武力を使つて解決するという考えはごうもありませんから、従つて手ぬるいことは手ぬるいと言われてもやむを得ない。しかしこれは交渉によつて相手方の反省を促し、理解を促して円満な解決に持つて行こうというのですから、時間がかかります。現にいろいろ努力をいたしております。  中共やソ連につきましては、これは国交が回復しておりませんのみならず、朝鮮ならば、たとえばここに公使が来ておりますが、しかし中共やソ連とは全然そういう関係もありませんから、これは話合いをしようとすれば、第三国を通ずるとか、あるいはその他……

第19回国会 内閣委員会 第19号(1954/04/05、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 中立の議論につきましては、二つの問題を始終混同されて議論されておるようであります。というのは、平時においてどこの国とも平等に関係を結んで、どこの国をひいきするでもなく、どこの国と敵対するでもなく、貿易等を行つて行こうという考え方と、それから戦時において戦争に巻き込まれないで、局外に中立的な立場をとろうということと、二つを混同してよく議論されておるようであります。そこで平時において中立的な政策で、経済その他の問題を処理して行こうということは、それが国の利益になるかならないかは、その国自体の特殊の事情によつて考えなければなりませんけれども、これは考慮に値する考え方であつて、十分研究……

第19回国会 予算委員会 第1号(1954/02/01、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは今わくをつくつたわけであります。これに基きまして、具体的に各自治領その他と交渉いたすのであります。たとえば濠州については、こちらが非常に輸入超過でありまして、これを是正する交渉をいたしております。パキスタンとは、三月の終りで貿易協定が切れますので、それを機会に交渉をしようと思います。南アフリカ方面で日本品に対する関税を上げるというような話がありますので、これはただいま交渉いたしておりますが、そういうふうに各地々々、それぞれの事情に応じて、このわく内で今度は具体的に日本のものが行くように、また向うから買うものも日本の必要なものを買うように、委細の話をいたしたい。そのためには……

第19回国会 予算委員会 第2号(1954/02/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 実際の政策になりますと、われわれ実際見て考えていると、やはりどうしても過去の経験といいますか、過去に起つたことが現在にも影響しておりますから、たとえば今言われたように、われわれとしては東南アジアとの間をできるだけ親密にして行きたいと思つて、こちらばかりそれをやりましても、相手方はやはり疑惑を持つたり、過去の経験で躊躇したりいたすことが、どうしてもまだ時間の十分たつていないせいかあるわけであります。そのために思うようにいろいろの施策が進んでないことは事実であります。しかし私が実際やろうとしていることは、この間の演説にも言つてあります通り、方角だけははつきりしたつもりでおります。た……

第19回国会 予算委員会 第3号(1954/02/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 相互安全保障法に基くいわゆるMSAの交渉に関するその後の交渉経過を概要御報告いたします。  まずMSAの本協定に関しては、概括的に申しますと、各国との協定に見られるいわば協定の標準規定を中心といたしまして、わが国の実情に沿うような諸点を織り込んだものが協定本文になるわけであります。協定文は大体十二条ないし十四条ぐらいになるはずでありますが、まだ条文の整理を行つておりませんし、またどの項目が第何条になるかということは決定しておりませんが、協定文に入るべきおもなる項目は大体左のようなものになります。  第一は援助供与の規定、第二は援助物資の有効なる使用を規定する、第三、特許及び技術……

第19回国会 予算委員会 第5号(1954/02/05、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この国連憲章の改正の案は、いろいろ出ております。外務省としても、従来から政府としては、国連憲章にのつとつて対外政策等も規整するつもりで来ておりますから、この改正いろいろの案については、もちろん研究もいたしております。ただこの改正の案というものは、多くの場合に安全保障理事会の決定を要するのでありまして、その場合拒否権の問題もありますので、はたしてどうなるかもちろんわかりません。われわれの方としては研究はいたしておりますが、まだどの提案が基礎になるかということも、はつきりいたしておりません。ただいま研究を続けておる次第であります。

第19回国会 予算委員会 第6号(1954/02/06、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 対米債権と申しますのは、例の四千七百万ドルの朝鮮に対する残のことであろうと考えますが、これにつきましては、一般の平和条約に規定しております債権放棄の原則がありますが、これとは違う商業的の性質でありますので、別個に取扱う方針で爾来交渉もいたしております。しかしながら米国側におきましては、債権としては確定しておらないけれども、米国側としてのガリオア、イロア等の請求分もある、こういう主張でありまして、この問題の片づきまするときには、四千七百万ドルの問題も同時に片づく、こういう態度で現在来ております。ただいままだ交渉中であります。

第19回国会 予算委員会 第8号(1954/02/09、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 おつしやることはまことにごもつともでありまして、私どもそのつもりでやるつもりでおります。ただほかの点では、たとえば向うから公使が参りますと、やはりこちらからも大公使を出さなければならないことになりますものですから、そこでつい、こちらで特に欲しているところに必ずしもマッチしない場合もあるのであります。おつしやるデンマークのごときは、先方から専任の公使が参つておるようなわけでありますから、こちらとしても出すのがあたりまえであります。おつしやるようにできるだけ努力したいと思います。

第19回国会 予算委員会 第9号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 移民問題につきましては、今お話のような趣旨で政府としてもいろいろの方面に努力をいたしております。国内における組織の整備あるいは法規等の改正、それから今度できました日本海外協会連合会、これによつて移民の事務を実際上やつてもらう。また相手国との間にもできれば協定をつくるところまで行きまして、一年でなく長い間の計画ができるところまで持つて行きたいと思つております。なお国際機関との関係、これは御承知のように国際連合におきましては現在ILOの労働機関、あそこで移民問題を取扱うことになつておりますので、この方面に働きかけたいと考えております。さらにお話のローマの人口問題の会議につきましては……

第19回国会 予算委員会 第11号(1954/02/15、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 実は私きようちよつと忙しくて朝日に出ている見出しは見ましたが、内容はまだ見てませんので、ちよつとわかりませんが、係官の言うところでは、朝日のは正確でないということであります。われわれの考えているのでは、大体小麦協定の価格で買い得るものと考えております。
【次の発言】 その記事は、先ほど申したように必ずしも正確ではないと私は思つております。ただ誤解の出ているのは、MSA協定の五百五十条の中に最高価格というものがあるので、おそらくそういうものに基いて協定文を新聞社で考えたのではないと思いかます。しかし実際土日本に関する限りは少くともそういうことはないはずでありまして、大体小安協定の……

第19回国会 予算委員会 第14号(1954/02/18、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 一千万ドルというものは、五千万ドル借りるとしての一千万ドルでありますが、これは贈与であります。贈与でありますけれども、われわれとしては、アメリカ側から贈与を受けまして、また将来にもかかることを続けて行きたいと実は考えております。従いまして、一々こまかいことについては相談いたしませんが、どういう種類の産業にこれを使うかというような点についてはできるだけ相談をいたしまして、アメリカの域外買付にも便利のいいようにという筋で、大筋については相談をいたしてきめようと思いまするが、そのきめる最後のきめ方、それから大きな筋の中で一体どこの会社にやるとか、あるいはどういう機械にやるというような……

第19回国会 予算委員会 第17号(1954/02/22、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 けさの新聞の記事は私も読んでみましたが、大分今やつておるものとは違いまして、おそらく今までの報告等を寄せ集めて協定の形につくり上げてみたものじやないかと思います。共産圏と申しますが、私どもは、平和を脅威するような国に対しては、自由諸国は共同してある種の貿易の制限をするのが適当であろうと考えております。その意味で、アメリカはMSA協定の中には、ずつと最近はそういう一条を入れておりますが、われわれとしても別にこれはさしつかえはないものと考えております趣旨は、アメリカと協議をするのじやなくて、これはMSA協定でありますが、アメリカ政府という字は出て参ります。アメリカ政府及びその他の自……

第19回国会 予算委員会 第18号(1954/02/23、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 MSAの交渉はほとんど解決に近くなつておりますが、ただ顧問団の数とか、それに要する費用等について今話合いが続けられておるのであります。将来の見通しでありますが、アメリカの政府は毎年MSAの協定を政治的に改めまして、また予算案も毎年別個に計上しておりますから、形式上からいえば、たとえば今年の予算は今年限りのものでありまして、来年を約束するものではないわけでありますが、ただいまの情勢から申しまして、少くともまだ数年、特にわが国のごとく援助を必要とする状況にある国に対しましては、その必要な程度に応じまして、相当の年数は継続して参るものである、こう考えております。

第19回国会 予算委員会 第21号(1954/03/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 第一の点は大蔵大臣、通産大臣等と協議をいたしまして、何らか特別の会計をつくることになろうかと考えております。  第二の点は、補助金は日本の場合にもアメリカは、適用するのであります。  第三の問題はスタツセン氏の直接説明を聞きませんから、確かなことは申し上げられませんが、われわれの承知しているところでは四千万ドルを含めて一億ドルの域外買付はある、こういうふうに考えております。  それから第四の問題ですが、つまり関連産業に出すか出さないか。これは理論的には関連産業でも出せるのであります。ただ額が約三十六億ということになりますから、そういたしますと実際上それほどの資金がないということ……

第19回国会 予算委員会 第22号(1954/03/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 その通りでありましてMSA協定の中には、自衛力の漸増ということをうたつてあります。但しそれは日本の経済情勢の許す範囲、また日本の政治情勢の許す範囲において行うものでありまして、これは日米安全保障条約締結当時から考えておつたことでありまして、これによつて、何もほかの条件をかまわずに、ただ自衛力増強の義務を負うのは正しくない、但し国内情勢の許す範囲内においては自衛力漸増を行つて行く、それに必要な援助を受ける、こういうようなことになるであろうと思います。
【次の発言】 さように考えております。
【次の発言】 このMSA法に基きます防衛力については――世界中に軍隊を持たない国というのは……

第19回国会 予算委員会 第24号(1954/03/17、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは第一に、アメリカの国際連合との岡の信託統治協定において、危険区域といいますか、安全措置のための区域ですか、こういうとにかく上区域を設けることができることになつております。そうしてそればかりではありません。ほかの問題もありますが、これについては国際間に共通したやり方がありまして、航路告示その他でお互いに連絡をしてやるのでありまして、この点は別段さしつかえないと考えております。二回目にアメリカ側の通報によつて外務省が通知しましたのは、こういうものを出しておるからという先方の指示ではなくして、こういうものが出ておるにもかかわらず、日本漁船一隻であつたと思いますが、この付近に航行……

第19回国会 予算委員会 第25号(1954/03/18、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これはただいま御審議を願つておりますものが承認をされますと、政府としては、この協定に書いてあるような各種の問題について、実際的な交渉をいたす権限を得るわけでありまして、従つて今度はその次の来年の分、再来年の分については、具体的に見通しをすることは実は困際でありまして、申し上げることができないのでありますけれども、今までいろいろ話合いをいたしました結果から見ますと、もし本年程度の援助を来年も受けるといたしますれば、少くも本年程度の経済的の寄与もなされることは、これはもう間遠いないというふうに申してもさしつかえないのじやないかと思います。そこでそれ以上にどの都度日本の経済に寄与され……

第19回国会 予算委員会 第26号(1954/03/19、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 その報道は長い話のごく一部をとつたようでありまして、はつきりしたことはわかりませんが、その後引続いて来ました報道を総合して見ますと、趣旨は、日本漁船がその区域の中か外かは別として、その近所にいたということを知らないでいた、そんな状況では、スパイを行うような潜水艦等が同様の位置にいてもわからないじやないか、この点はどういう警戒の措置がとられるのだというような趣旨のように判断されるのであります。
【次の発言】 この点は厚生省で主として考えておられることだと思いますが、日本の医者が十分なる研究をしてこういうものに対処し得るようになることは当然でありますが、現在ただいま被害を受けておる……

第19回国会 予算委員会 第28号(1954/04/13、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいま話合いを進めつつありますか、これは非公式な話合いで、ここではつきりいつということはお答えできません。しかしアメリカの国会の開会期日もわかつておるのでありますから、できるならばその期限内にもいたしたいと考えております。大体前のフリゲート艦の例もありますから、その例にならつて行きたいと考えております。
【次の発言】 ただいまのお話は、今度の小麦協定の問題とは関係が少し違うように思います。一般にそういう点は、たとえば対日援助資金のような問題がだんだん具体化する場合には、お話のような趣旨でけつこうかと思いますが、今度のは買い上げる品物であり、またその中の一部はグランドされる、贈……

第19回国会 予算委員会 第29号(1954/04/14、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これは元来アメリカの基本法である相互安全保障法によりますと、小麦等の買入れ資金は防衛関係の資金から、米国政府がこれを防衛の役に立つように使うのだということが法律の面に明らかになつております。それから元来MSAつまり防衛関係の援助をする法律の中にこの一部がありまして、当然防衛関係の意味でMSAの中に入つているのであります。また事実上日本といたしましては域外買付等に応ずるためにも、必ずしも今の防衛産業の規模は十分でないのでありまして、今後拡張をしなければ域外買付にも十分応じ得ないわけであります。従いましてこれを防衛に関する工業に使うということに書き改めても、実は実質はおかしくないの……

第19回国会 予算委員会 第33号(1954/06/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ビキニ島のいろいろの被害につきましては今正確な判定をしてアメリカ側と話を一部し、今後数字が出て来るたびにする予定でありますが、これは当然数字に基くものでありまして、総理大臣に行つて交渉してもらう種類の性質のものでは決してない、こう考えております。
【次の発言】 対日援助資金につきましては、われわれも慎重に検討しなければならぬと思つております。しかしドイツのあの支払い協定を結びました当時の状況を調べてみますと、今はドイツの状況はたいへんいいのでありますが、あの協定ができた当時の状況を見てみますと、必ずしもそんなに国内の経済状態はよかつたわけではありません。従つて今のドイツの状況を……

第20回国会 予算委員会 第1号(1954/12/02、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 お話のように、共産圏との交通につきましては、弾力性のある措置をとるべきものと考えております。通商につきましては、かりに多くは期待し得ないにしても、自由諸国との連繋を乱さない範囲においてまた各国と協調いたしまして、その範囲においての通商の拡大はやるべきものと考えております。御承知のように、累次中共向け輸出禁輸の品目の撤廃を行いつつあります。また中共に向つての議員団の渡航であるとか、その他の団体の渡航、あるいは最近の李徳全女史の来日等につきましても、弾力性のある措置をとったつもりでおります。ただ相手方が経済なら経済、文化なら文化という面に限らず、中共共産主義の主義宣伝等が、ややもす……

第20回国会 予算委員会 第2号(1954/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 私の管轄の問題でございますから、お答えをいたします。法律上はお話の通りであります。国際関係の実際上の問題は別でございますが、法律上はお話の通りであります。
【次の発言】 拘束は法律的には何もないのであります。ただ国際信義の上から判断して、適当でないものはそれは日本政府として結ぶべきでないだろうと思いますが、今申したのは法律上の問題であつて、法律上は三年たてばその制限は撤廃される、こういうことであります。
【次の発言】 現在のところは、ソ連側がサンフランシスコ条約に入つて来れば、これを受けるにやぶさかでないことは当然であります。しかしおつしやるのは三年後のことであつて、今のことで……

第20回国会 予算委員会 第3号(1954/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 今のお話の共産陣営のやり方については、非常に大きな変化があることは私ども認めております。これについては幅があるとか厚みがあるということは、ちよつと私ども正確には把握できないのですが、要するにいろいろな点で変化ある、また共産陣営のやつていること自体は、いろいろの点でわれわれも十分注意して見なければならないことはたくさんあります。ただ一番問題としてわれわれが賛成できないのは、目的はそれは民主主義がいいか、共産主義がいいかは別としまして、その目的に到達する手段として民主的な方法によるか、目的さえよければ手段は選ばぬかという点に非常な問題があつて、私どもはその手段を選ばぬという方法につ……


各種会議発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第5回国会 外務委員会逓信委員会連合審査会 第1号(1949/04/02、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎委員長 これより外務委員会逓信委員会の連合審査会を開きます。  連合審査会の委員長は、議案を付託されておる委員会の委員長がこれに当ることになつておる慣例のようでありますから、不肖私が委員長の職務を行います。  ただいまより郵便振替に関する約定に加入することについて承認を求めるの件、郵便為替に関する約定に加入することについて承認を求めるの件、代金引換郵便物に関する約定に加入することについて承認を求めるの件、價格表記の書状及び箱物に関する約定に加入することについて承認を求めるの件、以上四件を一括議題といたします。まず当局より詳細なる説明を聽取いたします。

第5回国会 内閣委員会外務委員会連合審査会 第1号(1949/04/28、24期、民主自由党)【議会役職】

○岡崎外務委員長 この第三條の九に「連合國官憲との連絡及びこれに関連する各行政機関の事務の総合調整」というのがありますが、連絡局の中を見ますと「連合國官憲との文書の往復その他連絡に関すること。」というのがあります。そこで連合國官憲との文書の往復や連絡は各省ともやつていると思うのですが、その中で日本政府の全体に対するもの、あるいは各省にまたがるものは外務省の連絡局でやるという意味であるかどうか、これが一点。もう一つは、その第二に「連合國官憲との連絡に関連する各行政機関の事務の調整に関すること。」というのがあります。從來連絡調整局が内閣にあつた場合には、各省の上にあるというような形から、各行政機関……

第12回国会 外務委員会農林委員会連合審査会 第1号(1951/11/09、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎政府委員 ラジオでどういうふうに言つておるか、私は聞かなかつたのですが、新聞にも一、二出たのを見ましたが、新聞に出たのはみな一致したものではなかつたので、並木君のおつしやる意味がどういう点であるかはつきりしていただいて、つまりラジオで言つたどこが問題なのか、はつきりしていただくと、もつとはつきりお答えできると思います。
【次の発言】 これは原則的には政府声明であります。政府声明をもつとこまかくいえば、麦の統制撤廃は米と離してやることに政府声明でもなつております。そこでできるだけ早くやりたい、でき得れば年度内にも行いたい、こういうのが一つでございます。米の統制撤廃は、おそくとも二十七年の米……

第13回国会 外務委員会水産委員会連合審査会 第2号(1952/06/11、24期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ソビエトとの間には、御承知のようにまだ條約関係がないのであります。しかしこれは一時的のことであり、こういう問題については、日本側の考えているようなことが将来また実現する機会もあるとは考えますが、今のところどうもいかんともいたし方がない、しばらく事態を静観するのが適当であろうと考えております。
【次の発言】 私は水産もむろん重要でありますが、その他にも紡績も重要であり、また鉄鋼も重要であり、いずれも日本には欠くべからざるものであります。従つてあらゆる問題について、できるだけ自分の時間をさいて研究もいたしますし、また方針についてもいろいろ考慮はいたします。しかしながらおのおの各省に……


25期(1952/10/01〜)

第15回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1953/02/26、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 アメリカからはもう独立以前から、広義の対日援助でありますが、これについているく話をしたい、つまり数字等もきめたいという希望はずつとあつたのであります。それは今問題になつておるガリオアのみならず、イロアとか、報奨物資とか、余剰物資とか、あるいは払下げ物資とか、いろいろなものがあるわけであります。これにつきましては、先ほど大蔵大臣からもお話があつたように、それは話をしてみるのはよろしいが、日本側から言いますと、たとえばある額のうちの一部はガリオアなので、これは御承知のように占領地に対する救済資金ですから、日本と限つておらないのであります。そこでそのどの部分が沖縄に行き、どの部分が朝……

第15回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1953/02/26、25期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 資料を十分提出できませんで、まことに申訳ありません。これから説明をいたします。  外務省の予算総額は五十六億八千二百九十八万二千円で、これを大別いたしますと外務本省十九億七千百八十三万三千円、在外公館三十七億千百十四万九千円であります。  第一、外務本省一般行政に必要な経費五億三千四百五十八万一千円は、外務省設置法に定める本省内部部局及び付属機関の一般事務を処理するための職員千二百六十八名の人件費及び物件費等でありまして、前年度に比し六千十八万円の増加は、職員の給与改訂及びそれに伴う経費の増額等であります。  第二、外務行政連絡調整に必要な経費一億五千二百四十二万二千円は、本省……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 外務委員会大蔵委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1953/07/29、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 この問題は予算委員会その他外務委員会においてもしばしば申し上げておりますので、委員の中では重複されてお聞きになる方もありましようが、簡単に今の御質問にお答えします。  この条約は御承知のように、一昨年の暮れから交渉を始めておりまして、その間に私も外交演説で二回にわたりまして、これに触れたことがありますが、その解散の前の外交演説におきましても、日米通商航海条約は近く妥結に至る見込みである、その際は国会の御審議を願うつもりであるということを申しておるのでありまして、またそれに至る間に委員会等の質問におきまして、かなりその内容について説明もいたしておきました。そしてほとんど話合いが妥……

第16回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1953/07/11、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 外務省所管の昭和二十八年度の予算について大要を御説明いたします。  予算総額は五十一億三千五百二十三万三千円で、これを大別いたしますと、外務本省十六億九千五百三万三千円、在外公館三十四億四千二十万円であります。ただいまその内容について御説明いたします。  第一、外務本省一般行政に必要な経費五億二千六百七十万一千円は外務省設置法に定める本省内部局及び附属機関の一般事務を処理するための職員千二百七十四名の人件費及び物件費等でありまして、前年度に比して五千二百三十万円の増加は、職員の給与改訂及び人に伴う経費の増額等であります。  第二、外務行政連絡調整に必要な経費一億二千七百七十五万……

第16回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1953/07/13、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 MSAの直接の目的は、私は集団安全保障ということが第一とは言いにくいと思います。日本の場合には、やはりあのアメリカの回答にもありますように、個別的もしくは集団的な安全保障に入るような固有の自衛権の行使を一層有効にする、こういうことが目的とされておりますから、アメリカ側の考えとしてはその通りだろうと思います。
【次の発言】 お話の点はわれわれもかなり同感ができるのでありますが、われわれとしてはいまでもこんな状態でいるべきでないので、自分の国は自分で守るという態勢をつくるのが当然である、またこれはやらなければならぬことであると考えておりますが、総理がたびたび申しますように、経済上そ……

第19回国会 外務委員会公聴会 第1号(1954/03/22、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 簡単に言いましよう。いろいろな意見はありましようけれども、責任ある者の地位としては、おおかみがおばあさんの着物を着ているようなときに、これをおばあさんだ、おばあさんだと言つて安心しているわけに行かない。中ソ同盟条約についてもいろいろな意見がありましようけれども、私はそれの論理的な議論をしておるのじやない。実際の情勢から見て国政を担当して行かなければならぬ。そのときはおばあさんの着物を着ていても、中身はおおかみでなければならぬということは、はつきり考えなければならぬと思つております。

第19回国会 外務委員会内閣委員会農林委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1954/03/17、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 ただいまのところは、これは三十六億円に相当する額でありまして、実はこれをもつてしても工業方面の資金として十分であるかどうかまだ疑わしい面があると考えております。要するに、域外買付等の発注に応じ得るだけの工業部門の整備が必要なわけでありますが、これだけでもあるいは十分でないかもしれぬと考えている次第でありまして、ただいまのところは工業方面にこれを使用することにいたしております。
【次の発言】 この協定を結ぶにあたりましては、農林関係とも十分協議をいたしました。農林関係の、つまり国内の農業に対する圧迫にならないよう、また価格等の点についても十分な考慮を払つて、輸入できるという説明は……

第19回国会 外務委員会法務委員会連合審査会 第1号(1954/04/17、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 これはまず申し上げておきたいのは、アメリカから援助を受ける兵器全部を、数量でも品目でも何でもかんでも秘密にして、漏らした者に刑罰を科するというのではなくして、普通のものはこれは一向さしつかえないわけであります。特に機密を要するために、アメリカでも刑罰をもつてこの機密を保持しておるような種類のものだけに限りまして、機密保持をやるという趣旨であります。従つて国民にも相当程度これは周知できるはずでありまして、ただその中の一部のごく機密を要する機械とか、その他のものについて発表ができないという程度であります。それから、そういう特に秘密を要するものは、これはパテントみたいなものもあります……

第19回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1954/02/25、26期、自由党)【政府役職】

○岡崎国務大臣 外務省所管の昭和二十九年度の予算について大要を御説明いたします。  予算総額は五十七億七百六十五万九千円でこれを大別いたしますと、外務本省二十億九千六百十二万九千円、在外公館三十六億五千百五十三万円であります。その内容について御説明いたします。  第一、外務本省一般行政に必要な経費五億七千六百三十六万円は、外務省設置法に定める本省内部部局及び付属機関の一部事務を処理するための職員一千二百二十二名の人件費及び物件費等でありまして、前年度に比し四千三百九十二万七千円の増加は職員の給与改訂等の増額であります。  第二、外務行政連絡調整に必要な経費一億二千八百六十七万七千円は、本省と在……


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ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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