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岡崎勝男 衆議院議員
「本会議発言」(全期間)

岡崎勝男[衆]活動記録 : トップ選挙結果 | 本会議発言 | 委員会統計発言一覧議員立法質問主意書

本会議発言歴代TOP500(衆)
107位

本会議発言(政府役職)歴代TOP50(衆)
31位
24期TOP50
49位
25期TOP5
3位
26期TOP5
2位
24期(政府)TOP10
7位
25期(政府)TOP5
2位
26期(政府)TOP5
1位

岡崎勝男衆議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言についてまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容の一覧が掲載されています。
 委員会や各種会議での発言等については委員会統計発言一覧のページを参照してください。
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ページ更新日:2024/11/21
データ入手日:2024/10/20

■発言統計  ■発言時役職  ■発言一覧


本会議発言統計(衆議院)

総合

在籍期
 
発言
順位
文字数
順位
 

発言数
22回
15位
発言文字数
36649文字
49位
TOP50

発言数
13回
5位
発言文字数
24847文字
3位
TOP5

発言数
29回
4位
発言文字数
67280文字
2位
TOP5


衆議院在籍時通算
発言数
64回
83位
発言文字数
128776文字
107位
TOP500

※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。


役職別

在籍期
議会役職
発言回数 発言文字数 順位
政府役職
非役職

議会
0回
0文字
-
政府
15回
26687文字
7位
TOP10
非役職
7回
9962文字
194位

議会
0回
0文字
-
政府
13回
24847文字
2位
TOP5
非役職
0回
0文字
-

議会
0回
0文字
-
政府
29回
67280文字
1位
TOP5
非役職
0回
0文字
-


通算
議会
0回
0文字
-
政府
57回
118814文字
31位
TOP50
非役職
7回
9962文字
1537位

※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。


本会議発言時役職(衆議院)

24期
国務大臣(詳細なし)政府、第13回国会)
内閣官房長官政府、第8回国会)
賠償庁長官政府、第13回国会)

25期
外務大臣政府、第15回国会)

26期
外務大臣政府、第16回国会)

※国会会期は各選挙期中で最初にその役職での発言が記録された会期を示しています。


本会議発言一覧(衆議院)

24期(1949/01/23〜)

第5回国会 衆議院本会議 第13号(1949/04/06、24期、民主自由党)

○岡崎勝男君 ただいま議題となりました阿波丸事件基く日本國の請求権の放棄に関する決議案の趣旨を御説明いたします。  まず決議案を朗読いたします。    阿波丸事件に基く日本國の請求権の放棄に関する決議   わが國は、連合國の同情ある理解により、今や戰爭の荒廃から脱却して平和と自由及び民主主義の高遠な原則の具現とを目指して再建の歩を進めつつある。   米國は、主たる占領國として、占領政策の設定と実施とに当つては、主導的な立場にあり、しかも、同國政府及び同國民がわが國の復興と再建のために與えられた多大の援助に対しては、わが國民は、感謝措く能わないところである。   われわれは、この感謝の念を表現す……

第5回国会 衆議院本会議 第17号(1949/04/14、24期、民主自由党)

○岡崎勝男君 ただいま議題となりました郵便振替に関する約定に加入することについて承認を求めるの件、郵便為替に関する約定に加入することについて承認を求めるの件、代金引換郵便物に関する約定に加入することについて承認を求めるの件、價格表記の書状及び箱物に関する約定に加入することについて承認を求めるの件、以上四件について、外務委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。  本四件は、三月三十日内閣から國会に提出され、ただちに外務委員会に付託されましたので、四月二日及び四月六日の二回にわたり委員会を開き、かつ四月二日外務、遞信両委員会連合審査会を開き、本件について一括審議をいたしたのでありま……

第5回国会 衆議院本会議 第29号(1949/05/14、24期、民主自由党)

○岡崎勝男君 ただいま議題と相なりました在外公館等借入金整理準備審査会法案について、外務委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。  本案は、五月十二日内閣から國会に提出され、ただちに本委員会に付託されましたので、本十四日委員会を開き、政府委員より詳細なる説明を聽取いたしました。  その説明によれば、本法案の対象となつている在外公館等借入金とは、終戰に際して日本より外國へ送金出來なかつたため、東亞各地における在外公館、居留民会等が、外務省の訓令に基き、在外邦人の救済、引揚げ等に要する資金を各地において居留民から借入れたものでありまして、右関係の債権者は約二十八万名、借入金額は邦貨……

第6回国会 衆議院本会議 第22号(1949/12/01、24期、民主自由党)

○岡崎勝男君 私は、民主自由党を代表して、ただいま上程になりましたユネスコ運動に関する決議案に賛成の意を表するものであります。(拍手)  そもそもユネスコの組織は、今次の戰争中、すなわち昭和十七年、連合各国の文部大臣がロンドンに集合して平和確立の方途を協議したるに端を発し、種々なる研究の結果、昭和二十年、ようやく成立を量るに至つたものであります。成立後すでに四年余りを経過いたしまして、その必要はいよいよ各国に認識せられ、その運動は日を追つて盛んになりつつあるのであります。ことに本運動の特徴としては、従来のごとく、文化問題を、ただに芸術、美術等に限定することなく、新聞、雑誌、ラジオ、映画等の報道……

第7回国会 衆議院本会議 第27号(1950/03/16、24期、自由党)

○岡崎勝男君 ただいま、議題と相なりました、国が有償で譲渡した物件が略奪品として没収された場合の措置に関する法律案について、外務委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。  外務委員会は、本案につき、三月一日委員会を開き予備審査を行い、三月十一日及び三月十四日委員会を開き、審議をいたしたのであります。  政府側の説明によりますれば、国がかつて有償で民間へ譲渡した物件が、後日政府によつて略奪品として没収された場合においては、政府は、同一物件を売つた後、無償でこれを取上げたこととなるので、善意の没収された者に対しましては、収納代金に相当する額を拂いもどしすることが妥当であるというので……

第7回国会 衆議院本会議 第31号(1950/03/28、24期、自由党)

○岡崎勝男君 ただいま議題と相なりました條約案及び法案につきまして、外務委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。まず條約案より報告いたします。本委員会、本件につき、三月十七日、二十二日及び二十四日の三回にわたり委員会を開き、審議をいたしたのであります。政府側の説明によりますれば、関税表刊行のための国際連合の設立に関する条約、関税表刊行のための国際事務局を設立する條約の実態及び署名調書は、国際貿易促進のため、各国の関税表を共同の費用で迅速かつ正確に刊行配付することを目的として、明治二十三年ブラツセルで署名され、わが国は、翌明治二十四年これに加入して以来、連合の一員として、この事業……

第7回国会 衆議院本会議 第35号(1950/04/08、24期、自由党)

○岡崎勝男君 ただいま議題と相なりました日本政府在外事務所設置法案につきまして、外務委員飼いにおける審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。  本法案は、四月四日内閣から国会に提出され、本委員会に付託され、翌五日委員会において審議をいたしたのであります。  政府側の説明によりますれば、政府はアメリカ合衆国に日本政府在外事務所を設置することに関する連合国最高司令官の覚書を受領いたしたのであります。この覚書によつて、日米両国間の通商貿易の振興をはかり、かつ米国在留日本人の戸籍事務及び財産問題処理のため、ニユーヨーク、サンフランシスコ、ロスアンゼルス、ホノルル及びシアトルの五箇所に在外事務所を設置……

第8回国会 衆議院本会議 第4号(1950/07/15、24期、自由党)【政府役職:内閣官房長官】

○政府委員(岡崎勝男君) ただいま鈴木議員は、外電によれば私が新聞会見で義勇軍を認めるというようなことを言つたと申されたのでありますが、さようなことはございません。このことは会見に立ち合つた新聞記者諸君が十分説明することと信じます。(拍手)

第8回国会 衆議院本会議 第10号(1950/07/29、24期、自由党)【政府役職:内閣官房長官】

○政府委員(岡崎勝男君) 佐瀬議員にお答えいたします。  ただいまの御質問の第一点は、国家警察予備隊は法律によらず、ポツダム政令に基いて組織することに政府は方針を決定したのであるかどうか、もし決定したら、その理由はいかんということでありまするが、政府としては、これはポツダム政令で組織しようと考えておる次第であります。その理由といたしましては、先般御承知のマツカーサー元帥の書簡が総理大臣のもとに参つたのでありまして、政府は、このマツカーサー元帥の書簡に基いてこの警察を組織せんとするものであります。  なお第二問といたしまして、国家警察予備隊の設立に関し司令部との折衝経過はどうか、こういうことであ……

第10回国会 衆議院本会議 第29号(1951/03/31、24期、自由党)【政府役職:内閣官房長官】

○政府委員(岡崎勝男君) お答えいたします。  ポ政令公布以後の状況はどうかというお話でありますが、公益事業委員会その他は、同政令に基いて的確に仕事を行いつつあります。  なお公益事業委員会の中のある委員に対して、その任命は不適当ではないかというお話でありまするが、政府は、公益事業委員につきましては、いずれも各方面の権威者を網羅しておりまして、ことにお話の委員は、業界における長い経験にかんがみまして最も適当であると考えておつたのであります。そうして、決してこの人が私利私欲で動くような人でないということは私も確信しておつたのであります。  なお公益事業委員会の決定した人事は適当であるかどうかとい……

第10回国会 衆議院本会議 第46号(1951/06/02、24期、自由党)【政府役職:内閣官房長官】

○政府委員(岡崎勝男君) お答えいたします。  政府としては、人事院の勧告をそのまま取入れて法律案を作成し、これを国会に提出する意向であつたのであります。しかしながら、いまだ関係方面との話合いがつきませんので、残念ながら、ただいまのところ提出の運びに至つておらないのであります。今後できるだけすみやかに勧告案を実現するように努力する所存でございます。  また給與べースにつきましては、人事院におきましても研究しておられることと思いまするが、政府としても、その入手し得る種々の材料に基いて研究を進めております。ただ、まだ具体的のことを申し上げる段階に達しておらないのであります。(拍手)

第10回国会 衆議院本会議 第48号(1951/06/05、24期、自由党)【政府役職:内閣官房長官】

○政府委員(岡崎勝男君) 三宅さんにお答えいたします。  臨時国会をいつ開くかという御質問でありますが、これは諸般の情勢を考慮いたしまして、必要があれば開くのであります。  なお経済法規改廃につきまして、その内容を示せというお話でありますが、これは目下研究中でございまして、まだお答えをする段階に至つておりません。しかしながら、われわれは、いやしくも民主主義を後退させる意思はごうもなく、積極的にこれを推進せんとする根本的方針を持つておりますることは、三宅君とまつたく御同感であります。  なお最後に、官房長官といえども、特別職である点においては閣僚と同様であります。なおまた副総理は、内閣の都合によ……

第12回国会 衆議院本会議 第18号(1951/11/22、24期、自由党)【政府役職:内閣官房長官】

○政府委員(岡崎勝男君) 政府は組閣以来綱紀の粛正に努力して参つたのでありますが、今なお十分な成果をあげ得ないのは、まことに残念であります。しかしながら、政府としては、いわゆる臭いものにふたをすることなく、これからも不正に対しては、情実にとらわれずに、どしどし摘発する方針であります。  ただいまの提案者の趣旨弁明の中に各種の要求事項があつたのでありまするが、これはいずれもごもつともの点と考えております。政府としては、今後とも本決議案の趣旨にのつとりまして、公務員の責任を明確にするとともに、綱紀の粛正に一段の努力をいたす覚悟であります。

第13回国会 衆議院本会議 第7号(1952/01/25、24期、自由党)【政府役職:賠償庁長官】

○国務大臣(岡崎勝男君) 永谷君から賠償についていろいろ御意見がありましたが、政府としては、御承知のようにインドネシアとはすでに予備的話合いを了しておりまするし、またフイリピンとは、ただいま話合いを始めんといたしております。いずれも誠意をもつてこれに当るつもりでおります。またわれわれの誠意は、相手国にも十分認識されておると信じております。  なお水谷君のいろいろ経済協力に対する御意見がありましたが、これは御意見として承つておきます。(拍手)

第13回国会 衆議院本会議 第8号(1952/01/26、24期、自由党)【政府役職:賠償庁長官】

○国務大臣(岡崎勝男君) 安全保障條約についての御意見でありますが、現在の状況では、米軍の駐留を求めるのが最善であると信じております。家庭の平和の大切なことは、まつたく御同感であります。しかし、大蔵大臣の累次の説明の通り、今回の予算は、国民生活の安定に十分の配慮をいたしております。  また特定国とのみ條約を結ぶことは戦争介入のおそれありとの御意見でありますが、これもたびたび申し上げました通り、われわれはむしろ、これによつてのみ戦争の危険を防止できるものと信じておるのであります。(拍手)
【次の発言】 モスクワの会議について、たいへん詳しい情報をお持ちのようでありますが、政府はまだそういうことを……

第13回国会 衆議院本会議 第14号(1952/02/23、24期、自由党)【政府役職:賠償庁長官】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えをいたします。  第一は、行政協定における刑事裁判権のことについていろいろお話がありましたが、ただいまの国際慣例は、アメリカとイギリスの間でも、その他の国々におきましても、いずれも駐屯軍がその所属員に対して裁判権を有するような協定になつておりまするから、われわれはこれを国際慣例と考えております。なおお話のアメリカとフイリピンの協定は、なるほど地域外ではフイリピンの裁判権が行われますけれども、そのかわり大きな軍事基地内におきましては、フイリピン人に対してもアメリカの裁判権が及ぶのであります。すなわちこれが典型的な治外法権とでもいわれるものでありまして、最近ではこの……

第13回国会 衆議院本会議 第16号(1952/02/28、24期、自由党)【政府役職:賠償庁長官】

○国務大臣(岡崎勝男君) 行政協定につきましては、かねてからラスク大使、ジョンソ次官補一行と交渉をして参りましたが、今朝、日米両国政府間に完全に意見の一致を見まして、正午、協定の調印、附属文書の交換を了するを得ました。米国側の調印者はラスク大使及びジョンソン次官補でありまして、日本側の調印者は私であります。  この行政協定は、外国軍隊の国内における配備の条件を定めるものでありまするから、当事者間に最も友好的な、相互信頼の関係がなければ実効をあげ得ない性質のものであります。従いまて、今回の交渉は、互いに権利を主張し合うものではなくして、日米両国間の将来を勘案し、互いに現状に即して最も適当と思われ……

第13回国会 衆議院本会議 第17号(1952/02/29、24期、自由党)【政府役職:賠償庁長官】

○国務大臣(岡崎勝男君) 佐々木君にお答えをいたします。  第一は、行政協定が国会の承認を必要としない根拠はどういう点にあるかということのようでありまするが、これはお説の通り、定全保障条約第三条に、アメリカ車の配備を規律する条件は両政府間の行政協定で決定する、こうなつておりますので、われわれは両政府間でこれはこめられることと考えております。なお、外国軍隊がある国に駐屯する例は過去においてもありまするし、現在においてもあるのであります。従いまして、これが配備を規律する条件は、これまた国際法及び国際慣例で認められておるのであります。政府は、かかる国際法及び国際慣例で認められておる範囲内で、かかる協……

第13回国会 衆議院本会議 第22号(1952/03/20、24期、自由党)【政府役職:賠償庁長官】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えいたします。  交渉の経過を国会に報告しろというお話でありますが、ただいま話合い中でありまして、私は、どこの国でも、交渉中に、まだ決定しない問題について、内容を国会に報告したという例はないと思つております。但し、でき得る限りは御説明するのが当然でありまして、国府との交渉の原則的の考えは、吉田総理からダレス氏にあてた手紙について繰返し国会で申しておつたような次第であります。もつとも、原則的にどういう点かというお話もありますから、一部申し上げますと、考え方としては、中国側はできるだけサンフランシスコ條約の條項そのままの條約をつくりたい、こう考えて、いろいろ案をつくつ……

第13回国会 衆議院本会議 第37号(1952/04/28、24期、自由党)【政府役職:賠償庁長官】

○国務大臣(岡崎勝男君) 本日平和條約が発効に至りましだことは、まことに御同慶にたえません。これひとえに国民一致の努力の結果であります。ただいまの決議は、まことに機宜を得たところだと思いまするが、特にその各項、すなわち、国連加入の促進、アジア諸国との善隣友好と世界平和の達成、領土の公正なる解決と経済の自立、自主自衛の気風の振興をはかり、国際社会の有為にして責任ある一員たらんことを期する等の各件につきましては、政府といたしましても、いずれもまつたく同感であり、政府におきましては、右決議の趣旨を尊重し、これらの諸項の達成に今後も鋭意努力を続けて参るべきここを、ここに確言いたします。(拍手)

第13回国会 衆議院本会議 第63号(1952/06/30、24期、自由党)【政府役職:国務大臣(詳細なし)】

○国務大臣(岡崎勝男君) ただいま法務総裁が答弁されました通り、朝鮮人の大部分は温良な人々でありまするが、その一部に暴力や破壞行動をなす者がおるわけであります。かかる者に対しては、法に基いて厳重に処分するのは当然でありまするが、なおかかる者がわが国内に在留する権利のないこともまた当然であります。朝鮮人は、現在、平和條約の成立とともに日本の国籍を失つたのでありまするが、ただ基本條約がまだ日韓間にでぎておりませんので、正式には朝鮮の国籍をとつておりません。しかしながら、事実上、在留の朝鮮人が韓国籍を有すべきは、これまた当然であります。従いまして、政府としては、従来も強制送還の話をして来たのでありま……

第13回国会 衆議院本会議 第70号(1952/07/31、24期、自由党)【政府役職:国務大臣(詳細なし)】

○国務大臣(岡崎勝男君) 歯舞、色丹島等につきましては、当然わが国の主権に属するものと考えております。(拍手)ただ現実の事態が御承知の通りで、主権の完全なる行使を妨げられておりまして、ただちに引渡しを受け得ないのはまことに残念に考えております。政府といたしましては、南西諸島及び南方諸島との関係をできるだけ正常のものとするように従来からも努力して来ているのでありますが、ただいまの決議の趣旨に従いまして、さらに一段の努力を拂います。南西諸島につきましては、今般日本政府連絡機関が現地に設置せられ、現地との連絡に当ることになりましたので、漸次御期待に沿い得るようになるものと信じております。(拍手)


25期(1952/10/01〜)

第15回国会 衆議院本会議 第5号(1952/11/24、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 本日ここに外交方針について所信を明らかにする機会を与えられましたことは、私の最も欣快とするところであります。  四月二十八日平和条約が発効してよりすでに半歳を経過し、その間、共産圏の諸国を除き、世界の大部分の国々との国交を回復いたしました。わが大公使等、在外使臣もほぼ任命を了し、それぞれ任地にあつて活動いたしております。かくして、われわれは、平等かつ独立の一員として国際社会に復帰し、世界の安全と繁栄のため力を尽すべき地位を有するに至つたのであります。政府は今後とも平和条約の誠実なる履行と実施に努めることは、あらためて申すまでもありません。  かくて平和条約も成立いたし……

第15回国会 衆議院本会議 第6号(1952/11/26、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) アジアの孤児だというお話でありますが、われわれは決してそうは考えておりません。決して韓国、国府あるいはフィリピンと特別に関係をとつておるのではなくて、インドとも、インドネシアとも、ビルマとも、いろいろの国と、できるだけの密接な連絡をとるように努力しております。ただ中央につきましては先般の外交演説で申し上げた通り、国連軍が朝鮮で戦つておる限りは、その反対側の戦力を増強すべきものでないと確信いたしまするから、これに対しては必要な措置を列国と協同でとつております。  なお将来の外交政策につきまして、米国一辺倒ではないかというお話でありまするが、私もやはり日本人でありまするか……

第15回国会 衆議院本会議 第7号(1952/11/27、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 国連軍との間の協定につきましては、お話のように、今一番問題となつておりますのは、差別待遇でないようにしてくれという先方の要求であります。この先方の立場等はよくわかるのでありまするけれども、私は、この協定にあたりましては、日本の国民がこぞつて国連に最大の協力をするような態勢を持ち来したいと考えておるのでありまして、国連側の主張をそのまま認めることは、必ずしもかかる協力をもたらす結果にならぬことをおそれておるのであります。しかし、行政協定も、御承知のように、NATOの協定が発効すれば、その際、あるいはそれでなくても、来年の四月二十八日以降においてはさらに協議をすることにな……

第15回国会 衆議院本会議 第9号(1952/11/29、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えいたします。  アリソン国務次官補とか、マーフイー大使とかいうものについて、再軍備や賠償についていろいろ要請があつたかというお話でありますが、そういうことはありません。これはもちろん日本自身の問題、または日本と関係諸国との間の問題でありますので、われわれはさように取扱つております。  また賠償の件につきにまして、当時の交渉の経過は、大分前でありまするが、当時委員会で詳細に説明いたしたのであります。要するに、総額の問題もありますし、平和条約の規定の解釈の問題もありますし、また実施の方法とか、時期とか、あるいはその他の関連する経済協力等の問題がありまして、話合いが十……

第15回国会 衆議院本会議 第17号(1952/12/20、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 政府といたしましては、ただいま採択されました決議の趣旨に沿つて一層の努力をいたします。なお、政府としてできるだけ多くの移民を送出いたしたいことは申すまでもありませんが、それは、わが国人口問題の解決というような一方的目的のためばかりでなく、相手国の産業開発に貢献することによつて、われも利益を受けるというような、こういう趣旨を第一義として、相手国がわが移民を強く歓迎するようにいたしたいのであります。  当面の方針といたしましては、移住地のよき住民となるような、十分精選され、かつ教養を持つた優秀な移民を送り出すこととし、さしあたり呼寄せ移民の増大をはかるとともに、相手国の許……

第15回国会 衆議院本会議 第21号(1952/12/25、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 平和条約第三条に規定する奄美大島、沖縄、小笠原等の地域に関する国民一般、ことに現地住民の熱望は、よく承知しております。また、かねてより、これに関する本院の決議の次第もありますので、政府としましては、鋭意本土とこれら地域との関係の解決に努力をいたしており、現に南西諸島在住同胞の本土への渡航制限の撤廃、研究教員の受入れ、貿易及び送金に関する手続の簡易化はすでに実施中でありまして、また郵便為替の交換も近く実現の予定であります。政府といたしましては、さらに本決議の趣旨に沿いまして一層の努力を払うとともに、究極の目的達成に至るまでの間におきましても、小笠原島住民の復帰、沖繩を初……

第15回国会 衆議院本会議 第22号(1953/01/30、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 先般、本国会の冒頭、外交方針一般について所信を明らかにいたしました。すなわち、わが国の外交政策の基調は、国際連合と協力し、自由民主主義諸国と提携し、もつて世界の平和と繁栄に寄与し、かつ自国の安全をはかるにある旨を申し述べたのであります。  爾来、世界情勢を観察いたしますのに、世界戦争の危険は一応遠のいたかの感がありますが、共産陣営側の態度は依然として改まらず、われわれとしては、その脅威について、さらに明確に認識すべきものと考えるのであります。  すなわち、いわゆる冷たい戦争は世界各地で行われておりますが、アジアの一部では、これが実際上の戦闘行為にさえ発展しております。……

第15回国会 衆議院本会議 第23号(1953/01/31、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) ただいまの御質問は、中立という点についてと考えますが、その際、スエーデン、フィンランド、インド、ビルマ等の例をあげまして、ああいう国は現に中立をいたしておるじやないかというお話でありました。そこで、少し説明をいたしたいと考えるのでありますが、おつしやる通り、スエーデン等は中立政策をとつております。ことに例をスエーデンにとりますれば、第二次世界大戦を通じ、またその後におきましても、強く中立政策をとつております。しかし、当時の事情をよく見ますると、スエーデンは財政の許す限り強力なる軍備をいたしまして、もし中立を侵すものがあれば、国をあげてこれを撃退するという、強い意思と力……

第15回国会 衆議院本会議 第24号(1953/02/02、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えをいたします。  ただいま総理が申された通り、日本の外交は、自由主義国家の間で不信を買つているとはとうてい考えられないのでありまして、たとえば国連加盟資格承認の決議案等も、国連で圧倒的多数で可決されております。もちろん、ごく一部には、国内にも反米思想等のこともありましようけれども、これはほんのごく一部でありまして、これによつて日米関係がどうというようなことは決してないと確信しておりまするし、今も総理の申されたように、むしろ今日ほど日米関係が緊密の時はないとさえ考えております。  それから行政協定でありまするが、刑事裁判権について屈辱的という言葉を用いられましたけ……

第15回国会 衆議院本会議 第25号(1953/02/03、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 日米通商条約については、外国人の事業活動及び財産取得の程度が問題でありますが、これは、アメリカ人が日本におけると同様、日本人がアメリカにおける活動にも関連するものでありますので、目下研究中でありましてまたいろいろ折衝中であります。まだ成案を得ておりません。なお既得権については、占領中に得たものが含まれないのは当然であります。従つて、これは日本に特に不利なというようなものは別にないと考えております。  日韓会談につきましては、先般も申した通り、ただいま空気が非常によくなつて来ておりますから、会談再開について具体案を研究中であります。  ガットの加入につきましては、ただい……

第15回国会 衆議院本会議 第29号(1953/02/21、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) ただいまの暴行事件につきましては、通報は受けております。ただいま厳重に調査中の由でありますので、その調査をまつて適当の措置を講じます。  また、駐留軍兵士の犯罪防止に関しましては、駐留軍当局の最も関心を払つておるところでありまして、日米間に随時協議をいたし、その防止に努力をいたしております。  さらにまた、ただいま官房長官の申されましたように、合衆国軍の構成員等の、施設または区域外における犯罪につきましては、既遂たると未遂たるとを問わず、日本国の官憲が逮捕するのは当然でありまして、これは行政協定第十七条の趣旨によつて励行いたしております。

第15回国会 衆議院本会議 第38号(1953/03/10、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 東南アジアの諸国との関係はますます親善を加えつつありまして、日本がアジアの孤児でないということは事実が示じております。本問題について、外国がわが国に干渉したような事実は全然なく、またそのようなことを許すわけがないのであります。外務省は、いまだかつて要望事項などを新聞に発表したことはありません。  また、外務省の見解を示せと言われますが、政府の見解はすなわち外務省の見解であります。

第15回国会 衆議院本会議 第39号(1953/03/12、25期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えをいたします。稻村君が私の速記をよくお読みになれば、ここで御説明の必要もないのでありまするが、念のため申します。  第一、私は委員の一人から質問があつたからこれに答えたのであつて、自分から述べたのではありません。速記には、私が、理論としてはいろいろの財源が考えられるであろうけれども、現実には対日援助費が再軍備の引きかえになるということはないと思う旨を明白に答えております。稻村君はまた、分科会の席で私の述べたことに言及されておりますが、これも速記をよくお読みになればわかるのでありまして、私は米国と折衝をしたということは述べておりません。米国側から占領中より対日援助……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 衆議院本会議 第6号(1953/05/29、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えをいたします。  今のお話のように、この引揚げにつきましては、事の善悪は別としまして、国民政府は中国の港を封鎖しておる建前をとつております。従いまして、引揚船に対し思わぬ故障の起ることを防ぐために、あらかじめ中国国民政府に対して安全を保障してもらう措置をとつたのでありますが、ぞのときに、いわゆるノー・カーゴ、ノー・パッセンジャーという条件をつけられたのであります。しかしながら、政府としては、国内におりまする中国人をその希望に従つて送り返すことについては、何ら反対はないのでありまして、できるだけその希望に沿いたい意向でありまして、初めからそのつもりで努力をいたして……

第16回国会 衆議院本会議 第7号(1953/06/16、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 最近における国際情勢に関連し、政府の外交方針について所信を明らかにしたいと存じます。  近来国際間の情勢にある種の変化が現われていることは、御承知の通りであります。すなわち、ソ連の新政権成立以来特に活発化した平和攻勢と、これに対応する自由諸国の動向であります。平和攻勢の意図についての自由諸国内の見解は必ずしも一致しておりません。あるいはこれをソ連政権の内部的危機に由来する宥和政策なりとし、あるいはこれを自由主義陣営の断固たる態度と防衛体制の整備に直面せるための戦略的退却なりと断ずるのであります。従つて、共産側の譲歩ぶ事実をもつて示されるまでは信頼し得ずとなす意見もあり……

第16回国会 衆議院本会議 第8号(1953/06/17、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 東南アジアの問題につきましては、ただいま総理のお答えのようでありますが、なお具体的にどういう方法があるかということにつきましては、ただいま民間の有識者、経験者等を集めまして、いろいろ意見を聞いております。この意見に基きまして、さらに具体案を立てるつもりでおります。  なお行政協定の問題につきましては、御承知のように、米国の上院でもつて、外交委員会はすでに満場一致NATOの協定を可決しておりますので、今月中には本会議でもこれが承認される見込みが強いのでありますので、しばらく成行きを待つておるわけでありますが、もしこれが非常に批准が困難であるということになりますれば、さら……

第16回国会 衆議院本会議 第9号(1953/06/18、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 第一は大邦丸の事件でありまするが、韓国との間に、この問題はまだ交渉中でありまして、まだ解決はいたしておりません。  竹島の問題につきましては、これが日本の領土であることは問題ありません。今いろいろの点で注意をいたしております。  貿易振興策につきましては、従来もやつておりましたけれども、十分でなかつたのでありまして、この際決意を新たにして、大いにこの方面に努力をするつもりでおります。  ドイツとの問題につきましては、ドイツも自由貿易を標榜して立つておるのでありまして、ただいま輸出市場の開拓を大いにやつておりますが、この際ドイツと市場協定を結ぶというようなところまでは、……

第16回国会 衆議院本会議 第10号(1953/06/19、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 内灘地方の試射場につきましては、当時地元でも、風紀の問題や米軍将士との摩擦等、その他いろいろ心配する点がありましたので、さしあたり四月までとして、その間に実際に試射を行つてみて、いかなる弊害を生ずるか確めんといたしたのであります。幸いにして、風紀上の問題もなく、また米軍将士との摩擦も生じなかつたので、われわれとしては、ぜひ一箇所の試射場はわが国として必要でありますので、四月以降、新たに誠意を尽して関係各方面と折衝を行つたのであります。完全に了解に達することができなかつたのはまことに残念でありまするが、政府としましては、今後とも、なお地元に対しできるだけ相談をいたしまし……

第16回国会 衆議院本会議 第12号(1953/06/25、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えをいたします。ただいまの事件は、警視庁の報告によりますれば、米軍の所属員が、争議に入つていなかつた五名の特調関係の雇用員とともに門に近づいたところ、争議中の組合員によつて自動車を旬囲されて、自動車のボデイ及び窓ガラス等を打たれ、車から出て来た米軍所属員もまた襲われたということであります。ここで、警備に当つておりました米軍兵が、警告を発した上、空中に向けて一発のたまを撃つたということが報告されております。但し、たとえば銃口を組合員に向けたかどうかという点は不明であります。また、これがスト破りとなるかどうかの点も調査中であります。しかし、いずれにしましても、また理由……

第16回国会 衆議院本会議 第17号(1953/07/04、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 米国相互安全保障法の援助につきまして、ただいまのところまでの経過等を御報告申し上げます。  アメリカが戦時中並びに戦後を通じまして世界の各国に与えた援助は、あるいは武器貸与法により、あるいは経済協力法により、またあるいは相互防衛援助法により、さらに一九五一年には相互安全保障法によつて実施して来たのでありますが、一九五一年以後は、もつぱらこの相互安全保障法、いわゆるMSAによつての援助に統一されていると言えるのであります。このMSAは自由諸国に与えられる援助を規定しておりますが、日本は、昨年四月まで占領下にありましたので、MSAの適用を受けることがなかつたのであります。……

第16回国会 衆議院本会議 第18号(1953/07/07、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) ただいま御決議にありまする諸島の復帰につきましては、政府といたしましてもまつたく御同感でありますが、すでに累次本院の決議の次第もありますので、従来からこれら諾島のわが国復帰に努力して参つたのでちります。歯舞及び色丹の両島がわが国の主権に属することは明らかでありますので、わが国としては、その復帰を国際的に主張し得るものと確信しております。しかし、現状は、御承知の通り依然ソ連邦に占拠されておりますので、これが復帰実現には今後とも特段の努力を必要とする次第であります。  次に、沖繩等の南西諸島及び小笠原等の南方諸島につきましては、わが国が主権を有することは明らかでありまする……

第16回国会 衆議院本会議 第31号(1953/07/29、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 中共地区に対する戦略物資輸出の制限は、国際連合総会の決議の趣旨に協力して行つておるものでありますが、今後の情勢の変化をも勘案し、諸外国と歩調を一にしつつ、ただいま成立いたしました決議の御趣旨に沿うように善処いたしたい考えであります。(拍手)

第16回国会 衆議院本会議 第36号(1953/08/04、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) ただいまの御決議にもありました通り、小笠原諸島より戦時中に強制疎開された旧島島が、本土において生活の根拠を失つて困難な生活を行つていることは、政府としましても同情にたえないところであります。これら旧島民の帰還促進については、政府において、昨年の平和条約交渉当時より、累次にわたつて米国側に要請して来たのであります。しかしながら、米国側としましても種々の事情がありまして、今日までいまだ帰島が実現していないのであります。政府としましては、朝鮮の休戦等の新しい情勢にもかんがみまして、旧島民の熱烈な帰島の気持を体し、かつ、ただいまの御決議の趣旨に従いまして、さらに積極的に努力を……

第16回国会 衆議院本会議 第37号(1953/08/06、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) いわゆるMSAの援助の日本に対する適用につきましては、政府は、念のため確かめようとした点及び疑念とする点について、六月二十四日当方から、六月二十六日アメリカ大使からの書簡交換がありまして、政府としては、この回答を研究しました結果、日本としてMSA援助を受けることについてアメリカ側と交渉することが望ましいとの結論に達したのであります。よつて、三十日、本援助に関する協定交渉を提議いたし、必要の準備を整えた上、去る七月十五日に外務省で第一回会談を開催する運びとなつたのであります。  第一回会談開催にあたり、私と米国大使との陳述したことは、大体さきの交換文書の趣旨にのつとつた……

第16回国会 衆議院本会議 第39号(1953/08/10、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 一昨日ダレス国務長官が来京せられましたので、吉田総理大臣及び私は、晩餐会の前の時間を利用して、同長官と会談をする機会を持つたのであります。その際、一般的な問題につき、相互に種々意見の交換を行いましたが、具体的な事項としては、すでに新聞に発表せられました奄美大島群島の問題だけでありました。  奄美大島群島の日本復帰につきましては、かねてよわり、島民はもちろん、国民一般の要望でありまして、米国側においてもその事情は十分承知しておるところであります。ただ、今日まで種々の事情で容易にその実現を見なかつたのであります。しかるに、対日平和条約交渉以来、再三にわたつてわが国を訪問し……

第17回国会 衆議院本会議 第1号(1953/10/29、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 最近の外交案件につきまして、その経緯を御報告いたします。  まず、私は、過般東南アジア諸国を訪問いたしましたので、これにつき御報告いたします。  私は、九月二十九日より今月十五日まで約二週間、いまだわが国と正式に国交関係の回復を見るに至つておりませんフイリピン、インドネシア及びビルマの三国を訪問いたしました。私の目的は、すみやかに正式の国交回復をはかることを主眼といたし、そのため各国要路の人々と腹蔵なき意見を交換するとともに、あわせて各国の実情を視察するにありました。国交回復については、当然賠償の問題も出て参りましたが、フイリピンにおきましては、政府当局者並びに野党首……

第17回国会 衆議院本会議 第2号(1953/10/30、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 朝鮮近海の漁業の問題につきしては、われわれも非常に心を痛めております。もちろん、政府といたしましては、平和的にこれを解決することに全力を尽すのでありまするが、いつまでも先方が不合理な行為をいたしますれば、これに対し強く反省を促す方法も講じなければならないかと思つて、ただいまいろいろ検討中でございます。(拍手)
【次の発言】 防衛問題につきましていろいろお話がありましたが、直接間接の侵略に対応するために自衛力を漸増するというのは、安保条約以来の政府の方針であります。ただ、それには、国内の政治、経済、社会状況等を十分検討して具体案をつくるわけであります。これにつきまして米……

第17回国会 衆議院本会議 第3号(1953/10/31、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 日韓会談につきまして、決裂の責任は政府にあるではないかというお話でございましたが、これは、しばしば申します通り、韓国側の理不尽な態度によりまして決裂いたしたのでありまして、韓国側に責任があるものと考えております。(拍手)政府は韓国側の責任まで背負い込むわけには参らぬと思つております。ただ日韓間にはいろいろ政治的に解決する問題もありましようけれども、ただいま話合いをいたしておりましたものは、従来からずつと続けておりました例の五項目でありまして、いずれも具体的な問題で、懸案ではありまするが、これは普通の方法で解決でき得るもので、政治的解決を要するものとは考えておらないので……

第17回国会 衆議院本会議 第9号(1953/11/07、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 池田勇人君は、吉田総理大臣の個人的代表として渡米し、米国政府関係者との間に、日米間に共通の関心事たる諸問題につき、非公式に日本の実情をよく説明し、かつ米国の意向を聴取し、隔意なき意見の交換を行つたのでありますが、その要旨は、十月三十日、ワシントンで、双方の会談当事者の共同声明の形で発表されたのであります。この共同声明は、右に述べたような経緯から、池田特使と米国政府関係者の間で交換した意見についての各条項に関し説明を加えておりますが、声明中にも述べてある通り、会談は双方の意向打診を目的としたもので、何らとりきめ等を結んだものではありません。また、総理の個人代表の発表した……

第18回国会 衆議院本会議 第1号(1953/11/30、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 最近の外交案件につきまして、その経過を申し述べます。  過日米国のニクソン副大統領を戦後最初の国賓として迎えましたことは、総理大臣も申された通り、日米両国の親善関係を強化する上にも、また日米両国間の相互理解を促進する上にも多大の効果があつたことを信じます。政府としましては、日米間の深き理解の上に立つて従来ともMSA交渉を進法て参りましたが、MSA援助の具体的内容につきましては、目下政府において防衛計画につき検討が加えられつつありますので、これが具体化をまつ実質的問題の交渉に入る考えであります。もつとも、同法五百五十条に規定する米国農産物の円貨による買入れ及びこれに関連……

第18回国会 衆議院本会議 第2号(1953/12/01、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 賠償の支払いに要する経費は来年度予算中に計上する考えでおります。但し、たとえば留学生とか沈船とかは、関係の各省で事項別に計上する場合もあろうかと考えております。  ガリオア、イロアにつきましては、わが方は債務と心得てはおりますが、額も支払い方法もきまつておりませんので、機を見まして本問題の処理について交渉すべきものと考えております。(拍手)
【次の発言】 MSAの交渉の内容は秘密にしておりません。その都度発表いたしております。但し、防衛の計画は目下検討中で、まだできでおらないことは昨日も申した通りであります。MSAの予算や内容が時によつて変化があるだろうということは、……

第19回国会 衆議院本会議 第3号(1953/12/24、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) ただいま議題となりました奄美群島に関する日米間の協定締結につき承認を求めるの件につきまして御説明いたします。  南西諸島の島々は歴史的にも経済的にもわが日本本土とは切つても切れない密接なる関係があり、現地の住民や出身者の日本復帰を望む声はきわめて熾烈なものがありましたので、政府といたしましても、平和条約の発効以来、種々米国側と折衝を行つて参りました。そして、過渡的には、これら諸島の住民の生活をできるだけ内地住民の生活と同様にするため、行政、経済、文化等の面において各種の施策を行い、これを漸次拡大して参りましたが、これと並行して、根本的解決についても交渉を行つて来たので……

第19回国会 衆議院本会議 第5号(1954/01/27、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 最近の国際情勢と、これに関連して政府の外交方針について申し上げます。  国際間の情勢を見まするに、昨年春から始まつたソ連の平和攻勢が依然として現在までも続いておる点に従来と異なつた特徴が見出されるのであります。これがため、一部には、右は単にスターリンの死に伴つて表面化した内部的の困難の調整や自由主義諸国間の結束の切りくずし等の目的以外に何らか平和を希求する意図もあるやに考えられております。しかしながら、自由圏諸国においてはいち早く軍備縮小の声も起つておるのに反し、共産国家側からは、しばしば平和的な言説が繰返えされているのみで、従来の厖大な軍備拡充の努力を軽減した証左は……

第19回国会 衆議院本会議 第6号(1954/01/28、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えを申し上げます。賠償問題を中心とする対アジア外交の方途いかんというような御質問でありますが、これは昨日かなり申し上げたわけでありますけれども、われわれの方でもずいぶん努力していることはもちろんでありますが、東南アジア諸国には、それぞれ国情によりまして、なかなかむずかしい点もあるようであります。従いまして、こちらだけでやつてもなかなかできない場合があることは御了承願いたいと思うのであります。しかしながら、東南アジアが最もわれわれとして重点を置くべきところであることはおつしやる通りでありますから、賠償問題のみならず、その他いろいろの方法で東南アジアとの外交を進めて行……

第19回国会 衆議院本会議 第7号(1954/01/29、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 教員の政治活動禁止というような問題は、池田・ロバートソン会談の中にはありません。また、そのような問題は、日米間の他のいずれの話合いにも出たことはありません。従いまして、この問題について外務大臣が文部大臣と協議すべき何ものもありません。
【次の発言】 外国から安い農産物を買つて来て、その差額で大砲などつくるんじやないかというお話でありますが、外国から輸入する農産物をできるだけ安くすることは、もちろんわれわれは当然いたしますが、その経理は全部食管特別会計で処理されておるのでありますから、お話のようなことはとうてい考えられないことであります。(拍手)

第19回国会 衆議院本会議 第8号(1954/01/30、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 賠償と対日債務についてお話がありましたが、これはいずれも日本として当然解決を要する問題であつて、いずれを重しとし、いずれを軽しとすべき性質のものではないのであります。  MSAにつきましては、これは日本の防衛力の漸増に伴つて必要な援助を求めるものでありまして、これが戦争の危険をもたらすものとは全然考えておりません。むしろ、わが国を侵略の危険から守らんとする措置であります。  なほ、外敵とは何ぞやというお話でありますが、しいて申しますれば、日本を侵略しようとするものがあれば、それが外敵となるわけでありますが、今どの国だと別に言つているわけではありません。

第19回国会 衆議院本会議 第10号(1954/02/16、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 米軍の射撃は警告する意味でありまして、警告によつて退去を求める意味でやつたのであります。しかしながら、警告射撃といえどもおもしろくないことでありますので、これはできるだけ避けるようにいたしたいと考えております。今後は、たとえば監視船による連絡とか、あるいは無線による連絡とか、その他飛行機を飛ばして連絡するとか、いろいろの方法をとるつもりで今やつております。現に監視船はすでに現地に参つているはずであります。  なお、元来この米軍は、日米安全保障条約に基きまして、日本の安全を守るために国内におるのでありまして、そのためには必要な訓練をし演習をすることは当然のことであります……

第19回国会 衆議院本会議 第18号(1954/03/11、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 去る三月八日、日米両国政府を代表いたしまして私とアリソン米国大使との間に署名を了するに至りました日米相互防衛援助協定、農産物の購入に関する協定、経済的措置に関する協定及び投資の保証に関する協定の批准または締結につき国会の承認を求める件に関し、提案の理由を申し述べます。  昨年六月アメリカ合衆国議会において成立いたしました相互安全保障法改正法によりまして、米国がすでに世界の三十箇国に近い国に対して供与している防衛援助がわが国にも供与され得ることとなつたのであります。当時の政府の考え方を申し述べますと、何分MSAはわが国にとりましてはまつたく新しい計画であるとともに、戦力……

第19回国会 衆議院本会議 第20号(1954/03/13、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えをいたしますが、下川君は国際連合憲章に対する理解を欠いておられるように思うのであります。国際連合憲章によりますれば、国連加盟国といえども自動的に兵力提供の義務を負つておるのではないのでありまして、国連憲章第四十三条を見れば明らかであります通り、国連加盟国といえども、国連と特別の協定を結ぶにあらざれば兵力提供の義務を負わないのであります。現在かかる特別協定を結んでおる国は、一つもないのであります。いわんや、MSA協定のどこを見ましても――これは自衛力を増強するために必要な兵器、装備を援助しようという趣旨でありまして、海外派兵のごときことは全然含まれておりません。 ……

第19回国会 衆議院本会議 第29号(1954/03/29、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) お答えをいたします。  第一に、比島の残留日本人の討伐という報道につきましては、マニラにおりますわが方の公使からも同様の報告を受けておりまして、ただちに真相の調査を命じております。これらの人々が事実おることは間違いないと思いまするが、報道ほどに多数おるかどうか、これは疑問であります。また、残留者は、終戦当時の引揚げ命令の発出の前後におきまして、自己の意思によつて残つた者でありますし、また現在でも残留を希望しておる者が多いようであります。なお、これは必ずしも旧軍人とは限らずして、かつ男ばかりではないとも思われるのであります。残留者につきましては、各在外公館を通じましてそ……

第19回国会 衆議院本会議 第32号(1954/04/01、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) ただいま採択されました御決議は、わが国として真に当然かつ痛切なるものがあると考えます。政府としましては、この決議のすみやかなる実現のため、あらゆる措置を講ずる決意であります。  御承知の通り、本問題は、国連を中心として、すでに数年間にわたり関係国の間に討議されて来た案件であり、もとより簡単に実現さるべきものとは考えられません。政府としましては、長期にわたるとも、忍耐と努力を尽して、あらゆる機会をとらえ、かつあらゆる国と連絡して、これが実現をはかりたき所存であります。(拍手)国会におかれても、政府の今後の措置に対して十分なる支持と鞭撻とを与えられんことを切望いたします。……

第20回国会 衆議院本会議 第2号(1954/12/01、26期、自由党)【政府役職:外務大臣】

○国務大臣(岡崎勝男君) 賠償問題についてのお尋ねでありますが、桑港条約の役務賠償の解釈についてはもちろん問題がありまするけれども、われわれは、東南アジア諸国との友好関係の樹立のために、できるだけこれをゆとりを持つて解釈いたして今回の協定に到達したのであります。また、今度の臨時国会は、その性質及び会期の点から申しまして、平和条約及び賠償協定等を御審議願うのは困難かと考えておりまして、各党の御了解を得て、通常国会の冒頭にこれを提出したいと思つております。  フイリピンとの賠償協定につきまして、大野・ガルシア覚書が成立しなかつたのはまことに遺憾でありまするが、これは、われわれの方の罪ではなくして、……


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ページ更新日:2024/11/21
データ入手日:2024/10/20

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