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深沢義守 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

深沢義守[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP1000(衆)
816位
委員会発言(非役職)歴代TOP1000
573位

24期委員会出席TOP50
44位
24期委員会発言TOP50
22位
24期委員会出席(無役)TOP50
28位
24期委員会発言(非役職)TOP50
15位

このページでは深沢義守衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。深沢義守衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第5回国会 農林委員会 第3号(1949/03/28、24期、日本共産党)

○深澤委員 薪炭の買上げが一時停止されたことは、生産者に対して非常な大きな損失を與えていると思います。さらに生産意欲に対しましても、大きな影響があると思うのでありますが、これは一体いかなる原因によつてこれが行われたか、資金の関係であるか、あるいは需給関係であるか、あるいはまた機構の改革を前提としての処置であるか、こういう問題について政府はどういう方針で買上げの一時停止をやつたのかということをはつきりお伺いしたいと思います。
【次の発言】 このたびの薪炭取扱いの方式の変更によりまして、地方出先機関としての農林省の木材事務所の存廃が問題になつで來ると思うのでありますが、この点について大臣はどういう……

第5回国会 農林委員会 第4号(1949/03/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 食糧公團につきましても、その他の公團にいたしましても、日本の農業と食糧に重要なる関係を持つておることは申し上げるまでもないのであります。しかるにこれらの公團が、生産面あるいは消費者側から相当の非難を受けて來ましたことは、また間違いのない事実であります。そういう関係から考えましてわれわれはこの食糧公團の存廃と、今後の機構改革に対しましては、全國民が非常な関心を持つておるということを考えるのであります。そういうような意味合いにおきまして、ただいま整理統合の問題につきましては、大臣からお伺いいたしたのでありまするが、問題は、その運営と機構の内容が今後非常に問題になるということを考えるので……

第5回国会 農林委員会 第5号(1949/03/30、24期、日本共産党)

○深澤委員 予備審査の期間におきまして質疑應答がありまして、農林大臣の御答弁によりますれば、配給公團に対する存廃問題にふれておつたようでありますが、われわれといたしましては、配給公團が消費者並びに生産者から非常な非難を受け、しかもその運営方法というものは、必ずしも全国民がこれを喜んで受入れていなかつたという事実があるのであります。従つてこの公團問題に対しましては、われわれは根本的に切りかえなければならないという見解を持つておるのでありますが、本案はその存廃問題の根本に触れる問題でないのでありますから、今日われわれはその問題を根本的に論及しようとは思わないのでありますが、希望的な意見といたしまし……

第5回国会 農林委員会 第6号(1949/04/01、24期、日本共産党)

○深澤委員 政府の予定計画よりも今年度は非常に増産されておるというようなことが報告されておりますが、政府が需給計画を立てます場合におきまして、消費者の実際に必要とするものを根拠にして需給計画を立てられておるのかどうか、予定計画よりも非常に増産されておると申しましても、木炭におきましても、まきにおきましても、消費者はなお相当の不足を感じておるのであります。どこに根拠を置いてこの需給計画を立てられておるのか、これをひとつ伺いしたいと思います。  さらに政府は駅頭において買上げをする方針を強行されようとしておるようでありますが、そういたしますと、非常に資金の零細な生産者、あるいは奥地の生産をやつてお……

第5回国会 農林委員会 第8号(1949/04/12、24期、日本共産党)

○深澤委員 日本の経済自立の立場から、日本の食糧の独立の立場から申しまして、食糧の自給自足の問題を解決するということは、大臣も言われたようにわれわれも同感でありますが、その立場に立つて、まず食糧確保の問題が、日本の政治の上に重点的に考えられなければならないという状態にあるにかかわらず、非常に農村関係が虐待されておるというこの事実、これは農林当局がより以上の熱意を持つて、閣内においても、あるいは國際的な立場においても、鬪つてもらわなければならないと考えるのでありますが、そういうようなことから申しまして、今年度の予算獲得にはまことに熱意がなかつたということを、われわれは申し上げることができると思う……

第5回国会 農林委員会 第9号(1949/04/13、24期、日本共産党)

○深澤委員 まず大臣にお伺いしたいことは、経済九原則の九項の、食糧供出計画の能率を向上するという問題の解釈でありますが、われわれはこの食糧供出の能率を向上する根本的な問題は、生産費を償う米價を決定し、生産資材を十分に供給することが根本的な問題であると思う。しかるに政府は農民に対して追加供出を法制化するというような、あくまで強権的な方法しか考えておられない。この経済九原則の九項の、食糧供出計画の能率を向上するという、この解釈をどういうぐあいに考えておられるか。これが第一点であります。  それから第二点は、米價の決定の方法が、食糧管理法第三條、及び施行令第三條によりましては、生産費その他の経済事情……

第5回国会 農林委員会 第10号(1949/04/15、24期、日本共産党)

○深澤委員 今林野局長官からのお話によりますと、山地において非常に経費がかかつておるというような御説明がありましたが、一般の林業労働者に対しまする支拂いは、非常に今日一般から見まして惡いのであります。たとえて申しまするならば、四国方面におきましては、現在山林関係の労働者に支排われておる賃金は、二千九百円ベースで支拂われておる。九州方面においては、三千七百円ベース、その他生國においても、おそらくこういう標準において、非常な低賃金が要求されておるような状態でありまして、これは山林関係の労働組合でも相当大きな問題になつておるのであります。労働基準局は標準を示しまして、農林、水産関係の労働者の賃金を決……

第5回国会 農林委員会 第13号(1949/04/25、24期、日本共産党)

○深澤委員 獸医師法の制定が大体政府の考えておるところは、獸医師の技術の最高水準を確保して行くというようなところに重点が置かれていると、われわれは解釈できるのであるが、今日の日本の実情といたしまして、日本の農業と畜産業との関係を深く考えなければならぬ。未曽有の荒廃の時期当面しておる日本の農業が復興するためには、多角的な農業を考えなければならぬ。そのために畜産業というものを必要とする。その畜産業を擁護し、発達させるために、この畜産に関するところの技術が必要である。ここに重点が置かれなければならないと思う。獸医師の技能の最高水準を確保するということも、理想的には必要であるが、今日日本の農業が非常事……

第5回国会 農林委員会 第18号(1949/05/10、24期、日本共産党)

○深澤委員 この中京の問題でありますが、先ほど坂本委員からも申されましたように、法律としてやる場合におきましては、中京地区の概念が明確でなければいけないと思います。われわれの考えでは、中京と言えぱイコール名古屋と考えております。これはニック・ネームか何か、そういうことに解釈いたしておるのであります。提案者の御説明によりますと、中京地区という廣汎な地域を予定されているようでありますが、一体中京という内容はどういう地域なのか、明確にする必要があると思うのであります。地理学上中京とは一体どういう範囲を含んでおるのか、はつきりお伺いしたいと思います。

第5回国会 農林委員会 第19号(1949/05/11、24期、日本共産党)

○深澤委員 農地調整法の一部を改正する等の法律案の提案理由の説明に、今までの農地改革が非常に好成績で終つたというようなことがいわれておるのでありますが、この点についてまずお伺いしたいと思います。それは農地改革以前におきましては、農民の一戸当りの耕作反別は一町以上であつたのです。しかるに農地改革後の今日におきましては、農民の一戸当りの経営面積は七反余に減つておるという事実であります。これは一体どういうところに原因があるかと申しますれば、概括的に申しますと、この農地改革によつて農地が非常に零細化されたということが言えるのです。その零細化の原因はどこにあるかと申しますれば、農林省も発表しておりますよ……

第5回国会 農林委員会 第20号(1949/05/12、24期、日本共産党)

○深澤委員 土地改良法案についての質問でありますが、この法案は非常に廣汎なる、しかも日本の農業にとつて非常に大きな計画であると思うのでありますが、この土地改良法案の通過によつて、いかなる改良計画を持つておられるか。もしそれが準備されておりましたならば、一應お伺いしたいと思います。
【次の発言】 もちろん人口増加により輸入は減少できない。この点はよくわかるのであります。しかしながらもしこの土地改良事業が起らなかつたならば、人口増加の分だけはそれだけまた輸入を殖やさなければならぬ。これははつきりしております。從つてそういうふうに輸入を増加しますならば、やはりそれだけは補給金というものは殖えて行く、……

第5回国会 農林委員会 第21号(1949/05/13、24期、日本共産党)

○深澤委員 大臣にお伺いしたいのでありますが、競馬の目的が畜産獎励にあるのか、それとも國家の財政政策の立場からこれを行つておるのか、その根本的な問題について、大臣の御見解をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 昭和二十一年以來、この競馬によるところの莫大な收入が國庫に入つておるのでありますが、今大臣が申しましたように、この競馬が畜産獎励の目的にあるとするならば、この國庫收入が、あげて農林省の方面において畜産獎励に使われなければならないという結論になると思うのでありますが、從來國庫に入りましたこの收入が、いかに畜産方面に使われておるか、そういうようなことについて、その実情をお伺いしたいと思いま……

第5回国会 農林委員会 第23号(1949/05/16、24期、日本共産党)

○深澤委員 食糧管理法の一部改正の提案理由の説明を見ますと、今までははなはだしく中央と地方の問に、配給計画と割当の関係において齟齬があつた。こういうような説明がなされておるのでありますが、一体中央と地方にどういう齟齬があつたか、その根拠をひとつお伺いしたいと思います。
【次の発言】 そういう事実があるとするならば、今後それを是正して行くということのためには、従来各縣に割当てた具体的な、数字的資料というものをわれわれは必要とすると思います。従つて、ひとつこの資料の御提出をお願いいたします。  それから第二点といたしましては、輸入食糧が配給量の四分の一に相当するというようなことになつております。そ……

第5回国会 農林委員会 第24号(1949/05/17、24期、日本共産党)

○深澤委員 安本当局が見えられておりますから、この際非常に切迫しておる問題についてお伺いしたいと思います。この点は昨日も井上委員から御質問されまして、ある部分は明らかになつたのでありますが、配給の場合における掛賣り制度の問題であります。現在九州方面におきましては、御承知のように炭鉱の賃金支拂いが遅れているために、またその関連産業におきましても非常な打撃を受けておりますために、九州方面の鉱山労働者、あるいはその他の消費者は、非常に飯米を買うために苦しんでいるのであります。現在飯米が割当てられても、まつたくそれを買い得ないという状況になりまして、これは特に福岡等におきましては全縣的な問題になり、知……

第5回国会 農林委員会 第26号(1949/05/19、24期、日本共産党)

○深澤委員 食糧管理法一部改正に対しまして、日本共産党は反対の意を表明するのであります。  まず食糧管理法の成立は、昭和十七年でありまして、戰時立法であります。つまり戰時統制の基礎の上にこの法律がつくられたのであります。その後数回の改正がありましたけれども、依然として臓時統制の精神がこの法律を貫いておることは、間違いない事実であります。米の強制買上げが決定されており、全國の農民の間から、米價の決定は、民主的に生産者の意見も取入れて決定さるべきであるという要求があるにかかわらず、米價の決定は依然として政府の一方的な決定によつて忍從しなければならないという、この内容を持つておるところの食糧管理法こ……

第5回国会 農林委員会 第27号(1949/05/20、24期、日本共産党)

○深澤委員 日本の農業を科学的な基礎の上に置くという意味におきまして、日本農業の統計的な、確実な調査をするということに対しましては、われわれは満腔の賛意を持つているのであります。特に日本は國際的な地位を獲得する上においても、世界農業生産の上に確実な数字を提出するという基礎をつくる上においても、われわれは何ら異存がないのであります。ただ問題になりますのは、作報事務所がそういう純然たる調査機関といたしまして、一切の行政あるいはその他の政治の具体的な関係に煩わされずに、独自な立場においてこの調査というものが行われるということに対しましては、われわれは非常に敬意を表しておるのであります。また作報の現在……

第5回国会 農林委員会 第29号(1949/05/22、24期、日本共産党)

○深澤委員 私はこう考えるのです。要するに一般の農産物價格にも共通する問題でありますが、結局價格が非常に安いということが根本問題であります。飼料は高い高いというが、ほんとうは農産物價格が非常に安いのだ。それから結局今の一般の農業、特殊農業でも同じですが、その生産に必要ないろいろな物資や資材の價格が非常に高い。ところが農産物價格が安いというところに問題がある。現在飼料が高いことによつて、その飼料によつてつくり出されるところの農産物價格自体が安いというところに、問題がある。これはすでにはつきりしておりますので、輸入される粉乳一トンに対して九万八千何百円である。國内における生産價格は三万九千円である……

第5回国会 農林委員会 第31号(1949/05/24、24期、日本共産党)

○深澤委員 食糧確保臨時措置法にきめられている農業計画というものは、生産と供出の裏づけとしての農家に対する必需物資を政府が心配する、こういうことになつております。ところが今話を聞きますと、まことに寥々たるものであります。特に地下たびのごときは年間数足を必要とするのであります。それがわずかに一足しか配給せられない。これでは生産も確保されない、供出も確保されないということが、理論上言えると思うのであります。從つて從來の食糧確保臨時措置法ですら、農民に対しては非常に苛酷であるということが言えるのであります。ところがその上今度追加供出を法制化するということは、理論上これはまつたく農民に犠牲を強いるもの……

第5回国会 農林委員会 第32号(1949/05/25、24期、日本共産党)

○深澤委員 農林大臣にお伺いしたいのであります。簡單にお願いしたいと思うのでありますが、農民に対して超過供米まで法制化して強制されるというようなことに対しましては、農民自体も非常に心配しておるのでありますが、その農民が供出いたしました米穀を操作する上におきまして、はなはだ遺憾の点を農民自体も感じておるのであります。それは去る十八日の日本経済新聞にも発表されておりますように、大阪の食糧営團の支局長が一千万円に上る不正を働いておるというような事実が暴露されております。さらに最近におきましては、油糧公團本部等にもこの不正事実があるというような問題が発表されております。これは先般の委員会において井上委……

第5回国会 農林委員会 第33号(1949/05/27、24期、日本共産党)

○深澤委員 私の質問したいことに対しまして、ただいま有田政務次官から御回答がごさいましたので、その疑問はほぐされておるようでありまするが、重ねてお伺いいたしたいのは、ただいま次官が申されたように、硫化鉱の生産につきましては世界第二位の立場にある日本が、外國からの輸入にまたなければならぬということは、非常に大きな矛盾であろうと考えるのであります。先日も新聞紙上において発表されましたように、硫化鉱の輸入については四億四千万円かの輸入補給金まで出して、これを海外から輸入する、しかし内地の硫化鉱の生産につきましては、まつたく採算割れをしなければならないというような状態にある。あるいは工場閉鎖も行われつ……

第5回国会 農林委員会 第34号(1949/05/28、24期、日本共産党)

○深澤委員 農民に対する課税の問題につきましては、総理大臣も、農林大臣も、また大藏大臣も、その税が高いということはお認めになつているようであります。ところが農民の立場から考えますると、高いということを承知しながら、本年度の予算も相当増額されて決定されておるのであります。ところがこの高いのを引き下げるためには、シヤウプ博士の來朝を願つて調査してもらわなければできないということは、経済の自立その他自主性の問題から考えまして、農民自体は非常に不可解に考えております。高い税金ならば、なぜ日本政府の責任においてそれをやつてくれないかということであります。シヤウプ博士か來てその結果でなければならぬというの……

第5回国会 農林委員会 第35号(1949/05/30、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいま提案されております酪農業振興臨時措置法に対しまして、日本共産党を代表いたしまして、本案並びに修正案に対しまして、反対の意を表明するものであります。現在日本における農業が、その本來的な零細農の引合わない立場に対しまして、さらに最近における農産物價格の不合理な情勢、また重税等によりまして、日本農村が破壊的な方向に導かれておることは、何人も認むるところであります。こうした情勢の中に、日本の農業がいかにして旧來の封建的な生産形式から脱却いたしまして、近代的な方向にその道を求めるかという場合におきまして、酪農もその大きな二つの課題になるのであります。日本の農村工業というようなものが酪……

第5回国会 農林委員会 第36号(1949/05/31、24期、日本共産党)

○深澤委員 課税の根本は國民所得がその基本になるべきものであると考えるのでありますが、政府は大体二十三年度の國民所得二兆四千億に対しまして、二十四年度は二兆九千億を予定しておるのであります。すなわち五千億の増加を予定しておるのでありますが、現在の政府が行つておるところの経済安定方式によりまして、企業整備等が全國的に行われつつあるのであります。失業者が出、あるいは事業ができないというような傾向が多分にあると思うのであります。また農民の方面といたしましても、その内容はますます下り坂になつておるというような状態にあるのでありまして、おそらく予定されたところの、國民所得二兆九千億が確保されるかどうかと……

第5回国会 農林委員会 第37号(1949/06/17、24期、日本共産党)

○深澤委員 農政局長にお伺いいたしますが、農業計画の問題において現在戦時中に抜根いたしました桑園が、麦の作付、あるいはばれいしよの作付等が行われているのでありますが、終戦後、これらに対しまして蚕糸局の方面におきましては、蚕業五箇年計画に基いてそれらの抜根した所へ桑園の計画を割つけておるという現状であります。しかし一方におきましては、農業計画に依然としてそこへ麦、ばれいしよの作付を計画しているのであります。從つて地方の農民といたしましては非常な迷惑をしているりであります。こういうような実情に対しまして、農業計画の上からどういうぐいに処置される考えを持つておられるか。その点についてお伺いしたいと思……

第5回国会 農林委員会 第38号(1949/06/18、24期、日本共産党)

○深澤委員 食糧確保臨時措置法を五日会におきまして野党側が反対、与党側が継続審議ということで、ともかくもその決定を見ずに継続審議になつたことは、全國農民の反対の声が議会にひしひしと迫つて來たものが、そういう結果を生んだというふうにわれわれは考えるのでありますが、その後において森農林大臣は、この食糧確保臨時措置法の代案を考えているがごとき意見を新聞に発表したのでありますが、われわれから考えまするならば、この全國農民の反対の意見によつてでございましようが、反省するところあつて、この法案をひつこめる意思があるやにあの新聞の記事からは受け取つたのでありますが、政府当局はこの食糧確保臨時措置法の改正に対……

第5回国会 農林委員会 第39号(1949/07/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 午前中の食糧長官の報告によりましても、昨年度の供出状況よりも現在の供出状況はよくないというような報告があつたのであります。もちろん今年度は相当の被害を受けておりますので、もの点は自然的な成行であると考えるのでありますが、これに対して、全図の農民が今非常に心配しておる問題は、また今年も追加供出があるのではないかという問題であります。農林大臣として本年度麦、ばれいしよに対して追加供出をやるお考えがあるかどうか、これをひとつ明確にしていただきたいと思います。
【次の発言】 本年度の補正問題についてでありますが、政府は作報の数字を根拠にいたしまして、割当をし、あるいは補正をするということを……

第5回国会 農林委員会 第40号(1949/07/30、24期、日本共産党)

○深澤委員 薪炭特別会計において三十三億五千万円という厖大な赤字を出したということは、まつたく重大なる政治的な責任であると考えるのです。しかるにもかかわらず、この跡始末がまだ全然できておらない、あるいはまだ現物の把握すらもできていない。こういうような状態において統制を廃止するということは、まつたくその責任回避である。これは重大なる政治的な問題であるというようにわれわれは考えまして、あくまで糾明しなければならぬのでありますが、本日は事務的な説明の方々でありますから、事務的な部分だけお伺いいたします。まず赤字になりました各項目がありますが、この項目について詳しくお聞きしたいと思います。薪炭の現物が……

第5回国会 農林委員会 第41号(1949/08/01、24期、日本共産党)

○深澤委員 こまかい点は事務当局に質問いたしますので、概括的な点だけ簡單に御答弁願いたいと思います。まずこのたびのまきの統制並びに木炭に対する特別会計の廃止という根拠は一体どこにあるのか。生産あるいは消費の需給関係が円滑に行くという確信をもつてこれをやられたのか、それとも單に特別会計の面からこれをやられたのか、その点ひとつどちらであるか、明確にお聞きしたい。
【次の発言】 この特別会計の赤字を内容的に檢討いたしますと、これが生産者の生産のために対する費用、あるいは消費者のためにする費用というものの赤字でなくして、実はその間に介在するところの、中間業者に対するところのいろいろ補償関係がこの赤字内……

第5回国会 農林委員会 第42号(1949/08/02、24期、日本共産党)

○深澤委員 デラ台風の被害とは違うのでありますが、今年の被害については補正がまことに不十分でありまして、各地方とも麦、ばれいしよの供出完了については悩んでおります。それで一部分増産された部分において、むりでも超過供出をやつて、それによつて被害部分の補正をやろうという動きがあるのであります。ところが問題は、超過供出をいたしましても、税金の問題がまだ解決されていないのであります。この問題については、しばしば政府の方でも、まだ見通しがついていないというようなことを言われておりまするが、その後大藏省内において、超過供出分に対する免税あるいは何らかの処置がとられる見通しがあるのかどうか、それによつて本年……

第5回国会 農林委員会 第43号(1949/08/03、24期、日本共産党)

○深澤委員 その前にちよつと米價審議会の構成の問題について、これは農林大臣に責任ある御回答をいただきたいのでありますが、とりあえず坂本政務次官に質問いたします。  新聞によれば米價審議会の構成が発表されております。ところが生産者代表として決定されている中に、日本農民組合の主体性派の代表は認められておるが、日本における最大の農民組合である日本農民組合統一派の代表が全然無視されておるという点、一体どういう意味でこれを無視したか。もう一つは消費者代表として、労働組合関係の総同盟を認めておるにもかかわらず、総同盟より大きな粗織を持つておる産別を無視しておるという点。それから国会代表として各政党、共衛党……

第5回国会 農林委員会 第44号(1949/08/22、24期、日本共産党)

○深澤委員 政府は農林委員会の意見として、七月三十一日までの生産者の製炭部分は、これを政府が責任をもつて買い上げることが当然ではないかという要求を出したのに対して、その買上げにはいろんなりくつがあるが、買上げはできないということを明確にしている。そうなりますと、全國の生産者は今滯賃を持つて非常に苦しんでいる。特に最近における経済界の金詰りの状態に影響されまして、山村はまつたく配給米を受けることすらできないほど現金が枯渇している。そこへもつて來て、今度の統制は生産者の價格というものは保証されていない、たたかれた上に買われるという結果になるのであります。そういたしますと、全國の生産者は徹底的にたた……

第5回国会 農林委員会 第45号(1949/09/07、24期、日本共産党)

○深澤委員 先ほど会計檢査院の井上君に対する回答によりますと、從來の実地檢査をやつた結果が何ら不正はなかつた、こういう御回答でございましたが、長野縣を含めてその他三地区の檢査をやつたそうでありますが、現に政府が農林委員会に対して提出しました資料から見ますと、長野縣における亡失の実況は、現品が未生産であるのに支拂い証票を発行したのがある。さらに現品が未生産であるのに受入調書を発行したというのがある。さらに受入調書を二重に発行したというのがあるのであります。そういうものが現実にあるにかかわらず、その檢査の結果が不正はなかつた。こういう結論を出されているのでありますが、そういうことになりますと、権威……

第5回国会 農林委員会 第46号(1949/09/08、24期、日本共産党)

○深澤委員 災害問題について農政局長にお伺いいたしたいのであります。デラ台風の一般的な被害の問題ももちろんでありますが、特に今年の低温濕潤の氣候によつて、おそらく数十年来まれに見るいもち病が発生しているのであります。ことに高知縣のごときにおいては、非常に大きな問題になつているわけであります。ところがこの被害の評價というものが、農業災害補償法によりまして五割以上を越えてはならないことになつているわけであります。しかし高知縣のごときはまれに見るものでありますので、これに対しまして五割以上の災害補償をするような運営ができませんか、どうか、これが一点。  第二点といたしましては、そういう被害に対してい……

第5回国会 農林委員会 第47号(1949/09/09、24期、日本共産党)

○深澤委員 食糧廳長官にお伺いいたします。われわれは本委員会において、食確法の継続審議をやつておるのでありますが、毎月々々この食確法を継続審議する根拠が、まことに危うくなりつつあるのであります。それは御承知のように、いわゆる供出後の自由販賣に相当すると考えられる米券制度の問題が、強力に與党である民自党から発表された。あるいはまたかんしよの統制撤廃等の問題も、強力に意見があるようであります。こういうような状態の中、さらに國際的には、日本への食糧輸入が増額されるというような傾向、この内外の情勢から申しまして、この追加割当を強制化する、法制化する食確法、つまり農民が賛成し得ないこの食確法を継続審議す……

第5回国会 農林委員会 第50号(1949/10/21、24期、日本共産党)

○深澤委員 食糧の確保をいたす場合におきまして、生産の裏づけとなる肥料問題は、重大な関心を持たれておるのでありますが、最近においてこの肥料を扱う肥料公団の経理関係に、非常に疑惑をはさまなければならぬ問題が出て参りましたので、この点について監督官庁である農林当局がどういう見解を持つているか、これをひとつお伺いしたいのであります。  ます肥料公団の発表しております、二十三年の十月から二十四年の三月までの下半期の決算でありまして、肥料運賃の決算表とありますが、これを見ますと、われわれには納得しかねる数字が出ておるのであります。  それはどういうことかと申しますと、大運送賃の中に、一般的に公表されてい……

第5回国会 農林委員会 第51号(1949/10/22、24期、日本共産党)

○深澤委員 農林省の責任ある立場において新聞に発表いたしました、終戰以來の大豊作、この新聞発表が、受取る方の農民の立場から、どういうぐあいに感じているかということを、私は申し上げたいと思います。御承知のように、数回にわたる台風のために、九州方面といわず四國といわず、全國的に相当被害のために苦しんでおります。そのために、災害復旧の問題も農民の非常な悩みの種であることも間違いありません。もう一つは、本年の氣象関係に基きまして、全國的にいもちの発生、その他の病蟲害の発生が、相当あつたことは間違いありません。われわれが東北をまわつてみた場合におきまして夜を徹して、うんかを焼き殺すための火をたいておつた……

第6回国会 大蔵委員会 第2号(1949/10/28、24期、日本共産党)

○深澤委員 労働大臣にお伺いいたしたいと思いますが、御承知のように、政府の行政整理によつて失業者は相当ふえております。さらに中小企業の状態におきましても、産業の崩壊状態の中に失業者がますますふえて行くことは、間違いない事実であります。これに対する万全な失業対策というものは、憲法によりましても最低生活を保障するという立場において、当然であると考えられるのであります。そうした全般的の問題は別の機会にいたしまして、特に日雇い労務者の問題に限定いたしまして、お伺いしたいのでありますが、最近における日雇い労働者の状態におきましても、非常に就職難というようなことからますますその数がふえ、さらに失業状態が半……

第6回国会 大蔵委員会 第3号(1949/10/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 食糧関係の問題は留保いたしまして、関税関係に限りまして御質問申し上げます。今まで免除されておりますところのこの各種品目に対する関税の税率でございますが、その点まだわれわれは十分承知していないのでありますが、これはいかようになつておりますか。お伺いします。
【次の発言】 非常に種類が多岐にわたつておりますので、一つ一つは非常に複雑であろうと思うのでありますが、この主要食糧に対しても従量税で行つておられると思うのですが、これに対する税率は幾らになつておりますか。
【次の発言】 それからこの法案の改正の中に、茶並びに重炭酸ソーダに関しましては、輸入税をとるということになつておりますが、こ……

第6回国会 大蔵委員会 第4号(1949/10/31、24期、日本共産党)

○深澤委員 農林当局に対して御質問申し上げます。本来外国から輸入される場合におきましては、輸入税をとることは普通なんでありますが、何ゆえこの米麦等、その他に対する輸入税をとらないことになつたのか。その根拠をひとつお伺いしたいのであります。それは国際的ないろいろな交渉関係に基いてそういうことになつているのか。あるいは国内的な事情に基いてそういうことになつているのか。その根拠をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 本法案の提出をして参りました理由の中に、「わが国現下の食糧事情にかんがみ」ということで、現在の日本の具体的な食糧事情に基いて、こういうことをするのだということが意味されているのでありま……

第6回国会 大蔵委員会 第6号(1949/11/09、24期、日本共産党)

○深澤委員 このタバコに関する問題について、第四国会においては專売局が專売公社となり、さらに木臨時国会においてはまた專売公社法の一部が改正される。さらに来るべき通常国会においては民営論が問題になる。まことにねこの目がかわるごとくにかわつて来つつあるわけであります。この問題については、われわれ專売公社というものの本質をはつきりしなければならぬというぐあいに考えるのであります。日本のタバコの專売という問題は、大体徴税を目的としたところから起つているようにわれわれは思うのであります。つまり国家材政の一役を買つて立つておるという意味において、この專売というものか生れたというぐあいに考えるのでありますが……

第6回国会 大蔵委員会 第7号(1949/11/11、24期、日本共産党)

○深澤委員 先般の委員会におきまして一応御質問申し上げたのでありますが、どうも明確ではありませんのでもう少しお尋ねいたします。大体今問題になつているのは民営の問題であります。これは政府が何と言おうと、結局耕作者あるいは專売公社の従業員等の中に、この民営問題をめぐつて大きな問題が全国的にあるということは、否定し得ない事実であると思います。ところが政府はそういうことはまだ研究中であるという程度で逃げております。ところが大蔵大臣が朝日新聞その他で、葉タバコの買上げだけは專売に残すが、あとは民営に移す。あるいは全国工場を五箇所ないし十箇所というぐあいに認めてそこで経営させる。ただ時期の問題については問……

第6回国会 大蔵委員会 第10号(1949/11/16、24期、日本共産党)

○深澤委員 薪炭需給調節特別会計に関する資料でありますが、第一には二十三年度以前に生じた損失の三十四億の内容を明らかにする資料を、まず要求したいと思います。その中には現物不足のものが相当あるのでありますが、特にその現物不足の内容につきましては、不足になりました事項別あるいは件別の明細、これはたしか農林委員会に提出した資料があると思います。これを要求いたしたい。  それからその他補助費とか横持料とかいうものによつて相当の損害が出ているのであります。その事項別、件別の内容を明らかにいたしました資料を第二にお願いいたしたい。  第三には薪炭特別会計の停止後におきまして、政府手持薪炭の値引き減損という……

第6回国会 大蔵委員会 第16号(1949/11/24、24期、日本共産党)

○深澤委員 薪炭問題につきまして、先ほど小澤国務大臣は、この赤字の原因は歴代内閣の責任であつて、これは吉田内閣の責任ではない、もしも吉田内閣が責任を負うべき義務があるならば、負うというような御答弁があつたのでありますが、薪炭特別会計の赤字五十四億七千万円のうち、十四億の現物不足はなるほどこれは歴代内閣の責任かもしれない。しかしながらそれ以外の予定外の経費の支出によるところの損害十五億三千五百万円、その後の処理に関する二十億に及ぶ赤字は、まさにこれ吉田内閣の時代における赤字でございます。予定外経費の支出によるところの十五億三千五百万円は、昨二十三年度の暖冬異変による処置の問題でございます。第一の……

第6回国会 大蔵委員会 第17号(1949/11/25、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいま議題となつております薪炭需給調節特別会計における債務の支拂財源に充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案はしばしば農林委員会等において論議検討されてはおりますが、こういう大きな国の財源が支出されるというこの法律を前提として、まだ十分検討が盛されていないのであります。従つてわれわれは国民の付託を受けてこの法案を審議する上におきましては、農林大臣の責任ある御答弁を求めたいと思いまして、昨日から待つておつたのであります。特に野党大臣の不信任案を出すにあたりまして、これも大きな一つの根拠になつているようであります。従つて本委員会といたしましても、これを愼重審議する必要を痛切……

第6回国会 大蔵委員会 第19号(1949/11/27、24期、日本共産党)

○深澤委員 関連して……。今の問題でありますが、一般会計から繰入れる場合においは別の法律をつくつてやる、こういうことをおつしやるのですが、一体現在の見通しとして、この会計の上において赤字が出る見込みなのか、あるいは黒字になる見込みなのか、その見通しを伺いたい。
【次の発言】 従つて今後の輸出が増大するかしないかということが、非常に問題になつて来るのでありますが、その輸出の前途について、どういう見通しを持つておられるのか。その点を伺いたい。
【次の発言】 今この会計は外貨を相当手持する。従つて外貨の変動によつて、会計に相当影響があるということを申されたのでありますが、そういたしますと今後の貿易の……

第6回国会 大蔵委員会 第20号(1949/11/28、24期、日本共産党)

○深澤委員 きのうの続きでありますが、大体この食糧管理特別会計の一番大きなところは、買入れの方の部門についての問題でありますが、生産者に対する代金の支拂い方法、これが末端においては非常に遅れているわけです。供出いたしましてもその供出代金が農民の手元に入るのは、早くて一箇月あるいは二箇月というぐあいに遅れております。この原因は一体どこにあるかということについて、われわれも常に非常に疑問を持つておるのでありますが、この代金の支拂いが非常に遅延しておる原因はどこにあるのか。その点をひとつ伺いたいと思います。
【次の発言】 この代金の支拂いに苦んでおる末端の事情を農林当局は御承知ないようであります。私……

第6回国会 大蔵委員会 第21号(1949/11/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 農林大臣にお尋ねいたしますが、長い間第五国会以来継続審議いたしておりました食確法が、いよいよ国会を通過する段階に到達しておるのでありますが、それにつきましてお聞きいたしておきたいことは、食確法の一部改正が通過することによつて、追加割当が法制的にできることになりますと、事前割当にその追加割当が行われるということになりますれば、従来超過供出をしておつた分が一般供出として扱われるようになるのかどうか。つまり追加供出された分は一般供出として扱われます関係上、二倍価格が適用されない結果になると思うのであります。その点はどういう観点になりますかお伺いしておきたい。

第6回国会 農林委員会 第15号(1949/12/01、24期、日本共産党)

○深澤委員 こまかいところは小委員会の方でやつてもらいますから、骨子だけを申し上げます。  まず第二国会からも問題になつておつたのでありますが、少なくとも予算と法案は並行審議でなければならないということが、第五国会から認められておるのでありますが、予算の方は本会議を通過いたしまして、衆議院へまわつておるのです。今になりまして法案が出たということは、まことにわれわれとして了解に苦しむのであります。藤田農政局長から、これは不注意によつたものであるというような弁解があつたのでございますが、一体その不注意とはいかなる内容であるか、忘れておつたのか、それともいろいろな手続上の準備ができなかつたのか、どち……

第6回国会 予算委員会 第6号(1949/11/21、24期、日本共産党)

○深澤委員 湯河さんのお話をお聞きまして、われわれ非常に参考になつたのであります。現在日本の経済が安定しているか、安定していないかという議論あるのでありますが、そういう見地から日本の農業の実態を見ますと、ただいま湯河さんがお話になりましたように、農地改革が行われ、農業協同組合がつくられまして、農村の経済的地位を高めるという努力も、十分にその成果を発揮せずに、結局青田売りというようなことさえ行われ、農業手形が非常に利用されているというぐあいに申されまして、さらに多少のインフレによつてたくわえられた資本も、価格のシエーレあるいは税金等によつて、吸收されつつあるという農村の現状をお話になりましたが、……

第6回国会 予算委員会 第10号(1949/11/25、24期、日本共産党)

○深澤委員 まず政府に食糧政策についてお伺いしたいのでありますが、今日食糧問題は、日本の将来の独立の基本的な問題でございます。政府はこの食糧問題の解決に対しまして、国内における自立方針を根本的な方針として考えられているのか、それとも外国依存の方針を根本的な方針として考えられているのか、この点について安本長官と農林大臣の御答弁を願いたい。
【次の発言】 勝間田君が動議を出したのは一体どうしたのです。
【次の発言】 こういう議場では質問しても徹底しないから私は留保いたします。委員長が議場を収拾して、発言した場合に十分徹底するようにしなければ……

第7回国会 決算委員会 第1号(1950/01/31、24期、日本共産党)

○深澤委員 大した問題ではないと思いますが、今意見の食い違いがございましたのでちよつとお伺いしたいのであります。財団法人印刷局朝陽会というものはどういう目的をもつてつくられたものであるか。それからその組織の内容はどういうものであるか。その点をちよつとお聞きしたいと思います。
【次の発言】 福利厚生施設であつて、結局その事業内容はどういうものを目的としておるか。何か事業をやるのですか。つまりその事業はどういうものであり、それからその事業の内容はどういうものをやるものであるかというようなことがお聞きしたいのであります。
【次の発言】 そうするとこの組織は、印刷局に就職しております人をもつて組織して……

第7回国会 決算委員会 第5号(1950/02/21、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいま問題になりましたこの一、二の問題は、大した問題ではないのでありますが、調整公団の方方に直接お伺いするような機会も別にないのでありますから、この際この事件については直接関係がないのでございますが、公団の運営上の問題について二、三の点をお伺いしたいと思います。  公団の運営の問題については、とかくの非難があるのでありますが、価格調整公団の運営もまたこの例外ではないようであります。それで第一点は、昨年十月の六日に公団の有機化学部長金子守也氏及びカーバイト課長の森正之助氏が、突如大阪地検の手で逮捕されたという問題があるのであります。これは金子部長は日新化学から公団への返還金四百三十……

第7回国会 決算委員会 第6号(1950/03/02、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいま議題となつております昭和二十二年度一般会計歳入歳出決算並びに昭和二十二年度特別会計歳入歳出決算に関しまして、日本共産党を代表いたしまして不承認の意を表明するものであります。  二十二年度予算がはなはだしいインフレ予算であるということは明らかでありまして、しかも前後十三回にわたつて追加予算を計上しておるという、まことに複雑怪奇の予算であります。一般会計だけ收支の均衡をとつておるという形でありますが、その赤字はすべて特別会計にしわ寄せをいたしまして、特別会計においては五百二十五億の公債、二百六億の借入れ金を計上しておるというような状態であります。この特別会計の赤字と復金の放漫融……

第7回国会 建設委員会 第25号(1950/04/11、24期、日本共産党)

○深澤委員 今の三人の参考人の方々の御意見を一応お伺いしたと思うのですが、坂野さん並びに古賀さんは住宅收用法設置の必要を強調せられておつたわけでございます。まつたく国民生活の安定は、この住宅の安定が重大な要素であることは申し上げるまでもないわけであります。農地につきましては、戦後の農地改革によつて自作農特別措置法が制定されまして、農地は耕作する者が取得するという制度が確立されたわけでありますが、住宅につきましては、宅地に対する法案は何ら制定されていなかつたのであります。今日宅地を必要とする者がたくさんあるにかかわらず、都市の中央に軍が生えておる土地がたくさんある。この住宅收用法の必要は古賀さん……

第7回国会 建設委員会 第26号(1950/04/12、24期、日本共産党)

○深澤委員 他の委員の方々から相当詳細な御質問があつたようでありますから、重複しない意味において御質問申し上げたいと思います。  まず第十八條の「資金の貸付を受けるべき者を公正に選ばなければならない」という、この問題でありますが、この公正に選ばなけれげならないという内容について、概略的な御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 第一條にありますように国昂大衆を目標として広汎に貸し付けるという趣旨であろうと思うのです。現実において住宅に困難しておる者は、まつたく悲惨な状態にあるのでありまして、この法が国民大衆の広汎なる部分を救済する意味における法案であるといたしますならば、そうした実に窮迫して……

第7回国会 建設委員会 第33号(1950/04/28、24期、日本共産党)

○深澤委員 最初に一般的な問題について御質問申し上げますが、この提案理由の説明の中に、本法案を提出いたしました根拠といたしまして、日本の建築の問題が、今まで量の点に力が注がれておつて、質の点については閑却されがちであつた。だから質的な向上をするために本法が出されたということが言われているのであります。もちろんりつぱな建物を建てることは、国民の文化的水準を上げるということでけつこうなのでありますが、現実の日本の事情といたしましては、量の問題を考えるところに重点が置かれなければならないと思うわけであります。この問題について、質の点を強調するあまり、量の点の詳決に非常なさしつかえが起つて来るのではな……

第7回国会 建設委員会 第34号(1950/04/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいま提案されました建築基準法案に対しまして、日本共産党を代表し反対の意を表明するものであります。本案提出の理由には、わが国の建築が量の増加のみに力を注がれて質の改善が閑却せられがちであつた。この質的な向上をするという目的のもとに、本法案か提出されたのでありますが、現存の日本の建築の状況は、ますます量を増加いたしまして、国民生活の基本であるところの住居を安定せしめるということが当面の急務であると考えるわけであります。従つて政府はこの住宅問題解決のために、より多くの補助政策を用いまして、国民の住居の安定を期すべきであるのにかかわらず、本基準法案が施行されまして、質的な問題がこの建築……

第7回国会 考査特別委員会 第4号(1949/12/20、24期、日本共産党)

○深澤委員 証人にお尋ねいたしますが、大口業者の公団から買入れる公団直接販売価格は幾らであるか、それから販売業者販売価格として小口業者が買入れるマル公は幾らになつておりますか。
【次の発言】 そうすると、小口業者はその販売業者販売価格で買入れた。それだからその差額を醵出した、こういうことになるわけですか。
【次の発言】 ですから販売業者販売価格と公団直接販売価格の差額が七十何円です。その何円を結局積み立てて来た、こういうわけですか。
【次の発言】 われわれと申しますと大口業者ですか。
【次の発言】 そうすると、あなたの立場であられる水産油脂協議会という立場は、またこれは違うのですね。

第7回国会 地方行政委員会 第25号(1950/04/18、24期、日本共産党)

○深澤義守君 ただいまのお許しによりまして、委員外発言を許していただきます。地方税制の改正に基きまして、詳細にわたつての御論議がおありになつたと思いますが、私は森農林大臣に対しまして、この地方税制の施行にあたつて、農民の問題として御質問申し上げたいと思うわけであります。御承知のように農地改革によりまして、非常に広汎なる小作地が自作農となつて現在農民に與えられたわけであります。ところが農民解放指令によりますれば、この自作農になりました農民を、再び小作農に転落するような状態に置くようなことをしてはならないということが、農民解放指令に明確に規定されておるわけであります。ところがこのたびの地方税法の改……

第8回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第7号(1950/10/03、24期、日本共産党)

○深澤委員 すでに昭和二十六年度の予算も、大体政府としてはドツジ公使が参りますについて、それに対して提出する程度のものはまとまつておるのです。従つてこの未復員者並びに留守宅に対する対策についても、具体的にその予算案の中に織り込まれていると思う。これがこの問題に対する政府の熱意があるかないかを決定する最もいい証拠だと考えます。従つて大蔵省からもおいでになつておるようでありますから、昭和二十六年度における未復員者並びに留守宅に対する予算の問題はどうなつているかという点について、具体的な御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 もつと詳しく私はお聞きしたいことがあります。大体未復員者の給與に関して……

第8回国会 経済安定委員会 第6号(1950/07/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 周東さんに数点お伺いいたしたいと思います。朝鮮問題を契機といたしまして、日本の船舶は相当動員されておる。さらに現地の軍から直接業者に対して、いろいろな特需関係の発注がある。ところが業者の方では、この処置に対して占領軍の命令である、あるいは徴用であるというような考えを持つて、これに応じているような傾向もあるようであります。しかしわれわれは、国連軍の警察行動としての対韓作戰工作による需要は、これは占領軍の命令とは違うと考えており、これはやはり、契約として相互了解の上にやるべきものであるというように考えるのが至当ではないかと思うのでありますが、その点について周東さんのお考えを伺いたいと思……

第8回国会 農林委員会 第14号(1950/09/13、24期、日本共産党)

○深澤委員 午前中の通産省の化学部長の答弁では、輸出を許可したものに対しては、文書では明確に承認はされていないが、口頭で承認を受けたというような答弁が行われているのです。そうすると、この問題については、おそらく農林省の肥料課長が、もし口頭で承認を與えたということであるならば、相当事情を知つていると思う。この通商省の化学部長の言う口頭で承認を受け輸出許可をしたというこの問題に対して、何か肥料課長の方でそういう心当りがあるのかどうか、その点をちよつとお伺いしたい。
【次の発言】 そこで政務次官の方にもお伺いしたいのでありますが、午前中お聞きになりましたように、正式の文書では同意は受けていない、だが……

第8回国会 農林委員会 第16号(1950/10/04、24期、日本共産党)

○深澤委員 通産次官はメーカーの原価を割ることを非常に心配されておるようであります。従つて現在における肥料メーカーの原価計算、その問題をわれわれははつきり知りたい。その資料を提出願いたいと思います。
【次の発言】 物価庁からでもいいから、明日までに提出を要求しておきます。

第8回国会 農林委員会 第17号(1950/10/05、24期、日本共産党)

○深澤委員 関連して一言だけ……。私は当面問題になつております通産省が農林省の同意を得ずして輸出した問題について、ちよつとお伺いいたしたいのでありますが、先ほどの局長のお話によりますと、当時の事情から言うと、輸出してもさしつかえないような事情があつたような口吻を漏らされております。そうして安本の輸出問題を容認にされているような口吻があつたわけであります。ところが先般農林委員会で問題にいたしましたときに、通産省の方といたしましては、農林省ははつきり同意はしていないけれども、これは同意が得られる可能性があるということを前提として輸出をしたのだと、こういうふうに言つておるわけであります。そうすると、……

第8回国会 農林委員会 第18号(1950/10/06、24期、日本共産党)

○深澤委員 米価の決定にあたつて、物価庁は依然としてパリテイー方式を堅持しているようでありますが、問題はこの米価決定の基本的な問題としては、日本の一番重大な食糧確保にあると私は考える。従つて、農民がこの米価によつて生産費を償い、生産に励むというこのことが、米価決定の基準でなくちやならぬとわれわれは考える。ところがあなたの考えは、先ほども説明されているように、他の非農家の所得との均衡を保つ意味においてパリテイー方式によつて決定しているのだという御意見を言われているのですが、ここに今日本の食糧供出問題にからんで非常に悩みがある。農家自体も、食糧を供出するということについては決して反対していないので……

第8回国会 農林委員会 第19号(1950/11/16、24期、日本共産党)

○深澤委員 私は、先ほど平野委員が大臣を追究いたしまして、今度の輸出問題つまり法令を無視して輸出いたしました責任者に対する処分の問題については、これはまことに寛大であると思います。うわさに聞くところによりますれば、この問題は單に過失でも何でもない。あるいは故意であり、あるいはいろいろなからくりがあると私は思う。この法令を無視して行い、そうして日本の肥料事情に重大な影響を及ぼした者を、單に転職やあるいは訓戒という程度でもつてとどめておくことは、まことに不当であると思う。あなたはレツド・パージの問題については非常に苛責なくやつておられる。だがこのような法令を無視した公務員を寛大に扱つて行くというこ……

第8回国会 郵政委員会 第2号(1950/07/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 今いただきました資料のうち、第四の特定局長会の廃止についてという欄がありますが、これは郵便業務の円滑な運用をはかる目的をもつて、この特定郵便局長会をなくしたということになつておりますが、このもつと具体的な理由をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 この特定局は一部請負の状態になつております関係上、末端に参りますと非常に封建的な局長と従業員の間に、徒弟制度的なものが残つておるのであります。日本民主化の建前から申しまして、そうした封建的な雇用関係というものは、一掃されなければならないということはもちろんであります。ところが特定局にそういう請負制度があるために、そういうものが依然として……

第9回国会 農林委員会 第2号(1950/11/27、24期、日本共産党)

○深澤委員 統制撤廃といい、また立米価政策といい、農民に対しては何か一つの期待が持たれるように考えられるのであります。しかしながら問題は、日本の農業経済がそれによつてはたして成立するかどうか、農民の生活が楽になるかどうかという問題であります。そこで私は、農林省の統計調査部が発表しておりますところの農家経済の調査を見ますと、二十三年度におきましては、三万円の黒字であります。これは大体全国の農家の一戸当りの状態です。二十四年度におきましては、それが四万円の赤字という状態になつております。まさに農家経済は破綻であります。農業恐慌の深刻な状態に置かれているということが言えるのであります。ところが昭和二……

第9回国会 農林委員会 第4号(1950/12/04、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいま足鹿委員から言われた、米価審議会の五千八百円の答申の問題であります。これに対して、政府ははなはだ無責任な態度をとつておる。予算においてはすでに五千五百・二十九円を算定しておる。また今の御答弁を聞きましても、これにはほとんど自信がない、誠意がない。こうなるすれば、米価審議会というものは、まつたく農民をたぶらかすところの偽装民主主義にすぎない、こういう結論に私はなると思う。主観的な意図はどうであるか知らぬが、結論はそうなつて来る。政府としては、もう少し農民に責任を感じなければならぬと思う。どういうぐあいに考えておるか、その点をひとつ郡政務次官にお聞きいたしたいと思います。

第10回国会 大蔵委員会 第6号(1951/02/02、24期、日本共産党)

○深澤委員 お伺いしますが、この赤字の根本原因です。大体特別会計が独立採算をとつておるのは、赤字を出さないようにというのが根本方針だと思いますが、この赤字の根本の原因は一体どこにあるか。これを明確にお聞きしたいと思います。
【次の発言】 郵政事業に関係する諸君が、非常な労働強化、あるいは非常な努力をされておるという事実は、否定することはできないですが、この事業自体が最初から赤字が出るような根本的な宿命になつておる。電気通信を分離しない前は、プールして一応赤字がカバーされて来たのでありますが、根本原因はあの分離にある。分離の際に、独立採算をとつて赤字を出さないようなことにして行くという確信があつ……

第10回国会 大蔵委員会 第17号(1951/02/19、24期、日本共産党)

○深澤委員 所得税法の改正その他の法案が一括して上程されておりますが、その提案の骨子は資本蓄積と国民生活の安定であるということが、提案の理由に説明されております。しかし今の社会においては、資本蓄積ということと国民生活の安定ということは、どうも両立しない性質のものではないかというぐあいに考えておりますが、その点についての御見解をお伺いしたい。   (小山委員長代理退席、委員長着   席)
【次の発言】 そうすると政府当局は、今度の資本蓄積措置によつて、概括的に言つてどの程度の資本蓄積ができるという見通しを持つておられるか。その具体的な数字をお伺いしたい。

第10回国会 大蔵委員会 第20号(1951/02/22、24期、日本共産党)

○深澤委員 しばらく時間を拝借いたしまして、給與問題に関しての若干の質問をいたしたいと思います。  国家公務員等に対する退職手当の臨時措置に関する法律の一部を改正する法律案の提出理由の中に、恒久的退職給與制度実施準備という問題が、現在政府において行われているそうでありますが、われわれもこの問題につきましては、マイヤース勧告によものを仄聞しています。ところがこの方針によりますと、国家公務員の退職給與という問題が、従前よりも非常に惡い條件になるということを、われわれは聞いておるのであります。こういう問題が公務員の間から相当な不安な気持となつて現れているように、われわれは伺つているのでありますが、こ……

第10回国会 大蔵委員会 第26号(1951/03/02、24期、日本共産党)

○深澤委員 預金部資金の運用の問題について大蔵大臣にお伺いしたいのであります。本年度の預金部資金の運用を見ますと、昨年度見返り資金から出しました電通、国鉄等の資金を今度は預金部貸金で出すようになつております。さらに金融債の引受が去年の倍になつておるというような状態を見ますと、この預金部資金の運用の問題について、地方からも、あるいは一般大衆からも相当の要求が出ておるのであります。ところが実際の運用は大産業にこの預金部資金の大部分が傾斜されまして、そして中小産業や地方への還元ということが非常に少いという問題について、これは相当問題があるのであります。この問題について大蔵大臣はどういうお考えを持つて……

第10回国会 大蔵委員会 第27号(1951/03/03、24期、日本共産党)

○深澤委員 旧軍用財産の拂下げに関して、減額し得る割合の限度を、現行の二割から四割に引上げるということになつておるわけですが、この二割から四割に引上げるという根拠をお示し願いたい。
【次の発言】 終戰以来五箇年になりまして、こういう旧軍用財産等の整理は、十分整理できなければならない段階であると考えるわけですが、しかしこういう法律改正をいたしまして、整理をしなければならないというようなことであるとするならば、まだ未整理の分が相当あるやにわれわれは推察できるのでありますが、一体旧軍用財産の未整理部分はどういうような状態になつておるのか。これは詳しくはなかなかたいへんでありましようが、項目的でもある……

第10回国会 大蔵委員会 第28号(1951/03/05、24期、日本共産党)

○深澤委員 旧軍用財産の問題について少しく質問したいと思います。  今資料をいただいたのでこれを見たのですが、旧軍用財産の未処理の部分がどのくらいあるのかはつきりわかりません。その点をひとつお伺いいたします。
【次の発言】 昨日もちよつとお伺いしたのですが、たとえば旧陸軍の軍用馬放牧場というようなもので、開墾可能地でありながら、まだ処分されていないものがあるやに聞いているのでありますが、そういうものがありますかどうか。
【次の発言】 返還済みのものの中には、そういうものがないわけですか。
【次の発言】 そうすると、あなたの方では農林省に所管がえをして、そのあと農林省で処理したことについては、何……

第10回国会 大蔵委員会 第29号(1951/03/06、24期、日本共産党)

○深澤委員 長官にお伺いしたいのであります。先般の新聞によりますと、四国の高松の裁判所が、脱税を告発いたしました税務署の告発事件に対しまして、やみ価格による算定は間違いである、マル公の算定でなければいけないという判決が下されたということが報ぜられておるのでありますが、この問題は今後所得の計算について、非常に重大なる影響を持つものと思うのであります。農村等におきましては、税務署との折衝の過程において、非常に不当な所得の決定がなされた場合に、それに抗議しますと、いや、お前のところはやみで売つておる部分があるじやないかということで、常に撃退されておるのでありますが、こういうふうな問題が農村には事実上……

第10回国会 大蔵委員会 第30号(1951/03/07、24期、日本共産党)

○深澤委員 不正保有物資等特別措置特別会計法等の廃止ということでありますが、不正保有物資というのは終戰以来非常にたくさんあつて、これは全国的に問題になつたと思うのですが、その概況をまず承りたいと思うのであります。
【次の発言】 どうもわれわれは、不正保有物資等の特別会計を廃止するのだといつてこれだけのものを出されても、実は見当がつかないわけです。従つて今まで処理されました決算の資料等を御提出願わなければ、了解に苦しむわけであります。その資料をお願いしたいことと、もう一つお伺いしたいことは、すでに特別会計法が廃止されるということになりますれば、不正保有の問題はもうなくなつたというぐあいに考えられ……

第10回国会 大蔵委員会 第31号(1951/03/08、24期、日本共産党)

○深澤委員 提出された資料の中に土地建物があるわけですが、警察予備隊がこの土地建物を使用しておるということを、われわれは聞いているのでありますけれども、一体警察予備隊が使用しているのかどうか。また使用しておるとすればどの程度使用しておるのか。その点を明確にお聞きしたい。
【次の発言】 あなたが国有財産を管理されておつて、警察予備隊が現実に使つておることを御承知ないということは、どうもわれわれは不可解千万であります。では今まであなたが承知しておる範囲内ではどことどこを使つておるか。それを明確にしてもらいたい。
【次の発言】 今あなたは末端の権限でやつておるのでよくわからないというのですが、少くと……

第10回国会 大蔵委員会 第33号(1951/03/12、24期、日本共産党)

○深澤委員 共産党を代表いたしまて改正案に賛成するものであります。政府案よりも一歩前進でありますから、一応これに賛成しておきます。  なお国鉄従業員並びに專売公社従業員が、本法律案の適用を受けるということは、公労法第八條第二項にいうところの団体交渉の事項でありまして、この退職手当の基準をきめるときは、これは当然切り離して、自主的に団体交渉によつて解決さるべきものでありまして、これは当然法的にも整備しなければならない問題であると考えております。この法律案によつて国鉄並びに專売公社等の職員に対する退職手当は切り離して、早急に団体交渉として解決すべき措置を講ずべきものであるということを強く要望いたし……

第10回国会 大蔵委員会 第34号(1951/03/14、24期、日本共産党)

○深澤委員 在外公館等借入金の返済の準備に関する法律案について質問をしたいと思いますが、先般本委員会において説明されたところによりますと、在外公館が当時借入れたところの件数は、二十一万件あるということが説明されておるのであります。その審査をした結果が大体確認できないものが七万件くらいある。あとの十三万件くらいが確認できるものらしいという漠然たる説明を承つたのでありますが、この二十一万件に対する審査経過についてひとつ外務省の方から具体的な御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 戰争による在外資産の被害というものは、実に莫大なものがあると思うのでありますが、これはそれに関連しての全部の申請であ……

第10回国会 大蔵委員会 第37号(1951/03/19、24期、日本共産党)

○深澤委員 今の契約の問題ですが、これは文部省も厚生省も同じケースのようです。それで私は文部省の方と厚生省の方にお伺いしたいのですが、今の契約によつて、売買契約の当事者になつているわけですが、今の契約によつて売買契約の当事者になつたその責任の範囲は、どの程度のことを考えておられるか。それをひとつ文部省の方と厚生省の方の両方から、その契約の当事者としての責任は、どの程度のことをやればその責任を果すことになるのか。その点をひとつ明確にお答え願いたい。
【次の発言】 それならば、今の答弁を伺いますと、あなたの方は代金支払いの義務は負わないが、それを円滑にやる行政上の責任は感じているということでありま……

第10回国会 大蔵委員会 第38号(1951/03/20、24期、日本共産党)

○深澤委員 私はただいま提案されております外国為替資金特別会計法案、並びに緊要物資輸入基金特別会計法案に対しまして、日本共産党を代表して反対討論を行わんとするものであります。  まず第一に外国為替資金特別会計法案でありますが、この法案は従来外国為替特別会計として行われたものを廃止いたしまして、今般外国為替資金特別会計にしたのであります。従来は外国為替の売買あるいは運用の一切は、この外国為替特別会計によつて明確にされておつたのであります。ところがこのたびの特別会計によりますと、外国為替の売買あるいは運用等の詳細は全然これを明確にせずに、ただ為替関係の差益だけをこの会計の上に明らかにし、そうして運……

第10回国会 大蔵委員会 第39号(1951/03/22、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいま長々と池田大蔵大臣の信念が明確にされたわけであります。先般の合同委員会で池田大蔵大臣が申されたことは、国会の決議があり閣議の決定もあつたけれども、二十六年度の予算の関係方面との折衝の過程において、この資金運用部をつくることがよろしいという信念を私は持つに至つた。だが私が言うよりも、ドツジ書簡という形において出してもらつた方が、説得するのに非常に都合がよろしいから、出してもらつたのである。こういう経過の説明をされたわけであります。従つて私はもちろん突如としてそういう信念になつたのではないということもわかるのですが、国会の決議もあり、また閣議の決定があつたにもかかわらず、予算折……

第10回国会 大蔵委員会 第40号(1951/03/23、24期、日本共産党)

○深澤委員 先般イギリスの国会において、イギリスの商務大臣が日本に対して最惠国待遇を与えておるという声明をしたことを、われわれ新聞紙上で見ておるのであります。はたしてそうなつておるか、われわれ少し疑問があるのですが、どうですか。
【次の発言】 そうすると、現在日本に最惠国待遇を与えている国は、どことどこでございますか。
【次の発言】 そこで最惠国待遇を与えておるアメリカとの関係でありますが、大体アメリカの日本商品に対する関税の最高率は幾らになつておりますか。
【次の発言】 アメリカが日本の商品にかけるところの最高税率は一〇〇%、今度の改正における日本の関税の最高率は五〇%と承知しているわけです……

第10回国会 大蔵委員会 第41号(1951/03/24、24期、日本共産党)

○深澤委員 共産党を代表して、ただいま提案されました四案に対して、反対の意を表明するものであります。関税法の一部を改正する法律案並びに保險募集の取締に関する法律案に対する反対の理由はこれを省略いたしまして、資産再評価法の一部を改正する法律案並びに再評価積立金の資本組入に関する法律案に対しまして、いささか反対の理由を述べんとするものであります。  第一に、この二つの資産再評価に関する法案が、いわゆる資本蓄積をねらつておるという点であります。特に日本におけるところの重工業の育成拡大を非常に大きなねらいとしておるというところに、大きな問題があると思うのであります。  第二の点は、この資産の再評価並び……

第10回国会 大蔵委員会 第42号(1951/03/26、24期、日本共産党)

○深澤委員 国税徴収法の一部改正に関して質問をいたしたいと思います。このたびの改正は、分納及び徴収猶予の制度を確立し、さらに滯納処分の猶予制度を新設し、あるいは滯納処分の停止の制限を設けたというのが内容でありますが、これは徴税が非常に不円滑であるという一つの現われであると私は考えるのです。政府当局がこの国税徴収法を今度改正いたします具体的な根拠はどこにありますか。それをまずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 それではもつと具体的にお伺いいたしますが、昭和二十四年度の收入未済額が約千三十八億円あるということが、会計検査院によつて指摘されているわけです。この千三十八億円の収納未済額の整理は、今……

第10回国会 大蔵委員会 第43号(1951/03/27、24期、日本共産党)

○深澤委員 日本共産党を代表いたしまして、ただいま議題となりました国税徴収法の一部を改正する法律案、物品税法の一部を改正する法律案に対しまして、反対の意見を表明するものであります。  第一に物品税法の一部を改正する法律につきましては、商品に証紙を貼付するということはまことに煩雑をきわめ、またこれによつて徴税が非常に強化されるという意味においてこれは反対であります。  第二の国税徴収法の一部を改正する法律案でありますが、これは一見分納及び徴収猶予の制度を設け、あるいは滞納処分の猶予制度を設け、滞納処分の停止の制度を設けたという形において、徴税を緩和するがごとき形式はとつておるのであります。しかし……

第10回国会 大蔵委員会 第45号(1951/03/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 私はこの法案の内容に入る前に、先般大蔵省からだと思いますが、資金運用部資金法案審議保留のため支障を生ずべき重要事項、こういう資料が出ております。この第二の項目の中に、たとえば資金運用部の予算が成立しても、この法案が通らないと預金部のままでは非常に運営が困つて来る。たとえば俸給、手当あるいは旅費等の支弁は一切不可能となる。この空白に対して数百万円の事務費の程度を、個人の責任において銀行等からの借入れでつないでおくことをしいるというのは、国会がみずから予算に関する権限を放棄するものであるから、ゆゆしい問題を提起する。こういう文句を使つて、この法案の早期通過を要望しているがごとき意味が含……

第10回国会 大蔵委員会 第46号(1951/03/30、24期、日本共産党)

○深澤委員 開発銀行が復興金融金庫を引継ぐということは、先ほども川野委員からも申しましたように、結局第二復金の性格を帯びる可能性が多分にあるということは、これはひとしく何人も認めるところであります。そこで私は、先ほどから問題になつておりますように、復興金融金庫の状況を明確に国会が知る必要があると思うのでありますが、これがなかなか明確にできない。そこで、私は政府委員からお答えができる範囲内において、お答えを願いたいのでありますが、現在復興金融金庫が未済金として持つておりますところの八百八十六億五千六百万円のうち、期限が参りまして未済になつておる部分は幾らになつているかということ――私はこれを先日……

第10回国会 大蔵委員会 第47号(1951/03/31、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいまの主税局長の御答弁によつて、これは議員提案とはいいながらも、主税局自体もこの法案の通過を希望せられておるということで、この法案の内容には相当深くタツチせられておるやに、われわれは想像することができるのです。  そこで私がお尋ねしたいことは、従来税金の問題については、相当全国的に大きな問題が起きているわけです。特に農村、末端等におきましては、この税務行政というものについて十分理解していないため、この手続あるいは書類提出等については、はなはだ困難を来したわけです。そこでたとえば農民組合の指導者あるいはその地方のの問題についての心得のある者が、この手続をしてやつたというような場合……

第10回国会 大蔵委員会 第51号(1951/05/18、24期、日本共産党)

○深澤委員 租税特別措置法の一部を改正する法律案について、二、三の点を質問申し上げたいのでありますが、提案理由にあるところの第二の土地収用等に伴つて交付される補償金に対する課税の問題があるのでありますが、土地収用によりまして補償金を交付するような事件が、現在どの程度ございますか。その点をひとつお聞きしたいのであります。
【次の発言】 なお、この件数の内容のわたりまして、たとえばこれはどういう種類の事業を行うことによつて、土地収用をしなければならなかつたかどいう、その内容がおわかりでございましたならば、ひとつ承りたい。
【次の発言】 最近各地で飛行場の拡張等の問題で、土地収用の問題が相当起つてお……

第10回国会 大蔵委員会 第53号(1951/05/22、24期、日本共産党)

○深澤委員 この提案理由によりますと、外国貿易及び密貿易の趨勢に対応して、税関支署の増設をやるのだということが提案の理由でありますが、外国貿易については、これは国民の前に明らかにされておるわけであります。しかし密貿易の趨勢という問題については、これはなかなか明確になつていないのであります。そこえわれわれはこの密貿易の趨勢に対応するために、支署を増設するということであるならば、これは密貿易の趨勢がどういう状態になつているかということを、一応ここに承知する必要があると思う。その点についてひとつ御説明願いたいと思います。
【次の発言】 この密輸合計が千七百七十二件となつておりますが、これを密輸出と密……

第10回国会 大蔵委員会 第55号(1951/05/25、24期、日本共産党)

○深澤委員 提案者に御質問申し上げますが、この提案理由に、長期産業資金調達に資するために、この制度を確立するのであるということがありますが、長期産業資金調達の内容についての御説明を願います。
【次の発言】 そういうことではなしに、長期産業資金を調達するためであるという、その長期産業資金の内容です。つまり現在の日本の産業の上において、長期資金を必要とするところの産業の種別はどういう種別であり、そしてどういうところへこの資金を集めて、注入しなければならぬということを考えられたのか。その点を明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 もちろんこの内容によりますれば、委託者のさしずによる投資と……

第10回国会 大蔵委員会 第61号(1951/07/27、24期、日本共産党)

○深澤委員 暑いので簡単に二、三点国税庁長官にお伺いしたいのであります。先般四国地方に参りましたときに、四国の国税局の話によりますぐ本年度は申告所得税の申告額を、一五%程度去年よりも増加するという見込みでやつておるという話を聞いたのであります。業者の方の懇談会におきまして、いろいろな意見を聞きますと、四国の現在の経済では、そういう見方は納得ができないというような意見でありました。これは国税庁の方で大体全国的にも一五%程度の所得増を見込んでおられるかどうか。その点をひとつお伺いしたいのであります。
【次の発言】 長官としてはそういうお答えがあるだろうと私は思つておつたのですが、しかし最近における……

第10回国会 大蔵委員会 第62号(1951/07/28、24期、日本共産党)

○深澤委員 この保全経済会の問題について、末端の金融業者のいろいろな調査があるわけであります。そうしてそれをわれわれに訴えておりますが、勧誘員が勧誘する場合においては、これは大蔵省と十分連絡をして、中央においてこの株式投資の操作をやつておるのであつて、これは間違いがないのだというような、そういう宣仏がもつぱらこの投資者に信用されているのであります。こういう保全経済会が大蔵省と何らかの連絡があるのか。あるいは大蔵省あたりが指導しておるのか。そういう事実が末端においては信じられているので、この際この保全経済会との関係について、明確にひとつ大蔵当局の御言明を願いたい。

第10回国会 大蔵委員会 第63号(1951/08/01、24期、日本共産党)

○深澤委員 先般銀行局長から、最近の金融事情の説明を願つたのでありますが、その中で輸入引取り資金の問題が説明されておつたのであります。この輸入引取り資金は、今日本の産業界といたしましても、非常に重大なる問題と考えるわけであります。そこで私が銀行局長にお伺いしたいのは、この輸入引取り資金に対する手当をするという方針を、根本的に政府がお持ちになつておるのかどうか。その点をまずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 先般通産大臣が大阪に参りましたときに、この輸入滞貨の問題について、一部政府買上げをやるというようなことを言明されているわけであります。ことほどさようにこの問題は、日本の経済界にとつて深刻……

第12回国会 大蔵委員会 第1号(1951/10/22、24期、日本共産党)

○深澤委員 御説明によりますと、政府の基本方針に基いて、経済自立の達成に寄与するものに重点を置くのであるということであります。そしてその経済自立のためには、国内資源の開発と、貿易の伸長という二つの項目をあげられて、これに対して融資すると説明されているのでありますが、今までの業務の実態を見ますと、輸出入関係に対してはほとんど出ていないように思います。これは開発銀行として、政府の経済自立達成の方針である、特に貿易関係を非常に重要な問題として取上げなくてはならぬのでありますが、その方面に対しは、ほとんど申込みもないような状況であるので、従つて貸出しもしていないのでありますそうなると、開発銀行の業務が……

第12回国会 大蔵委員会 第2号(1951/10/24、24期、日本共産党)

○深澤委員 本法案が成立するときにも大分問題になつたのでありますが、大体輸出銀行の果す役割は、一般銀行が融資し得ないものを引受けるということになつて来るのでありますが、これは質的に量的に、その限界ははなはだ困難であるというようなぐあいに考えるわけであります。従つて、法案の場合においては議論が抽象化して来るのが当然でありますが、さていよいよ輸出銀行が具体的にその業務を行う場合においては、この限界や認定がまことに具体的になつて来ると私は思うのであります。その問題について輸出銀行が今までやつて参りました実績に基いて、一般銀行が引受けることのできないものを、どういう基準によつて輸出銀行がやるのだという……

第12回国会 大蔵委員会 第6号(1951/10/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 大橋法務総裁に、ただいまの内藤委員の御質問から非常に明確になりました点を、もう一ぺん明確にしておきたいと思うのであります。ある程度の制限を受けるという結論になつたようであります。そういたしますと、連合国に有利に修正することは、これは可能である。その権限はあるが、不利に修正することは制限されておる。こういうことになると思うのです。これを裏返しに言えば、日本国にとつて有利に修正する権限はない、日本国にとつて不利に修正することはできる、こういう制限ということにもなると思うのですが、その一点はいかがでしようか。
【次の発言】 その問題は大分はつきりして来たようであります。従つて事実上は国会……

第12回国会 大蔵委員会 第7号(1951/10/30、24期、日本共産党)

○深澤委員 ドツジ氏が参りまして声明が発表されまして、政府の発表せられておる見解と幾分食い違いがあるようでありまするが、ドツジ氏の声明が日本政府をどの程度拘束するものであるか。従来はドツジ氏の意見というものは、非常に重く政府を動かしたように聞いておるのでありますが、調印後においては、ドツジ氏の声明がどの程度日本政府の政策を制約するものであるか。この点について大臣の見解を承りたいと思います。
【次の発言】 減税の問題については、大臣は方針通りやつて行くのだというぐあいに先ほど申されたので、この点はいいのでありますが、米の統制撤廃の問題もドツジ氏が指摘しているのであります。また本日開かれる供出割当……

第12回国会 大蔵委員会 第8号(1951/10/31、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいま議題となりました法人税法の一部を改正する法律案に対しまして、日本共産党は反対であります。  このたびの税法の改正は、税率を三五%から四二%に引上げるというのであります。その根拠は法人の收益が著しく増加しておるという見解に基くものでありますが、法人と申しましても非常に階層があるのであります。特に本年度において收益の増加いたしましたものは、朝鮮動乱による特需に恵まれた特殊の軍需的大企業であることは明らかであります。その他の平和産業の法人並びに中小の法人等は、むしろ現在は破産の状態にあるというような状況が真実であります。また日本全国にあるところの農業協同組合等の特殊法人は、その経……

第12回国会 大蔵委員会 第9号(1951/11/02、24期、日本共産党)

○深澤委員 参考にお伺いしたいのですが、今まで周知徹底にどういう方法を政府としてとられたのか。つまりこういうぐあいにしてお返しするのだ、従つて申出を願いたいということの周知徹底に、どういう手段をおとりになつたのか。
【次の発言】 塚田委員によつて詳細に御質問がなされましたので、私は二、三の点についてお伺いしたいのです。本法律案は「在外公館等借入金ということで、「等」が入つていますから、非常に広汎に考えられるのがありますが、公館として機能を失わずに借入れをやつたのはどのくらいあるのか。それから公館を代理してやつた、つまり世話人会というようなものが扱つたのはどの程度あるか。もしおわかりになつておつ……

第12回国会 大蔵委員会 第10号(1951/11/05、24期、日本共産党)

○深澤委員 国民金融公庫の問題について質問をいたします前に、輸出銀行の問題について、銀行当局からはいろいろな御答弁をいただいたのでありますが、政府当局に対して質問する機会を得なかつたので、この際二、三の点について御質問を申し上げたいと思うのであります。それはこの提案理由の説明には、輸出振興の重要性にかんがみて、輸出銀行の出資を追額するのであるという提案理由でありますが、この補正予算の説明書を見ますと、後進国開発計画等を考慮して、補正追額するのであるという説明になつているのでありますが、この後進国開発計画というものと輸出銀行との関連性について、ひとつ銀行局長から御答弁を願いたいと思います。

第12回国会 大蔵委員会 第11号(1951/11/07、24期、日本共産党)

○深澤委員 国民金融公庫について銀行局長にひとつお伺いしたいのでありますが、政府は金融問題については大体重点金融を強調されておるように拝見するのであります。さらに金融の引締めという方向に移つております。そのために中小以下の業務といたしましては、想像以上に金詰まりがひどくなつて来る。特に私は年末金融に際しましては、中小企業以下の金詰まり状態というものは、非常に深刻な状態になるのではないかと考えております。そこで私は国民金融公庫の受持つ役割というものが、非常に重要性を帯びて来ると考えております。ところがどうも国民金融公庫の運営を見ますと、私は政府自体がどうせ始めたんだからまあぼつぼつやつて行つたら……

第12回国会 大蔵委員会 第13号(1951/11/09、24期、日本共産党)

○深澤委員 米国対日援助物資等処理特別会計法の一部を改正する法律案に対しまして御質問申し上げますが、これは軍の払下げ物資の収入を、今度は見返資金特別会計に入れることを規定する法律案のようでありますが、この軍の払下げ物資というのは、具体的にはどういうものでありますか。その点をひとつ明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 ただいまの援助物資と称するものは、大体軍の不要になつた物が中心のように聞いておるのであります。従つてあらかじめ計画された日本援助のもとに入つて来るのでなくて、軍が使おうと思つたが、いわゆる必要がなくなつたということで放出する。それが援助物資という形で国内に放出されてお……

第12回国会 大蔵委員会 第15号(1951/11/13、24期、日本共産党)

○深澤委員 食糧管理特別会計の法案に関係しまして、今内藤委員からも資料の請求がありましたが、それにつけ加えまして最近における中間経費の具体的な資料を御提出願いたいと思います。
【次の発言】 地勢的に非常に災害の多い立場にあるわが国といたしましては、農業に対する災害補償制度というものを完備することが望ましいのでありますが、そこで問題になりますのは、日本の農業が零細経営の上に立ちまして、非常に経済的に薄弱であるというところに、この農業共済保険の運営がはなはだ困難であるということを、われわれは想像するわけであります。昨日からも御議論があつたのでありますが、この農業共済保険というものが、一般保險のごと……

第12回国会 大蔵委員会 第17号(1951/11/15、24期、日本共産党)

○深澤委員 平和條約第三條によつて外国と見なされるこれらの地域との間に出入する船舶及び貨物について、当分の間関税法規を適用しようというわけでありますが、この当分の間ということは、どういう期間をさしているか、伺いたいのであります。
【次の発言】 そうすると当分の間という意味は、国連において信託統治が可決されるときまでというぐあいに規定せられている、こういう意味ですか。
【次の発言】 信託統治の性格から言つて、行政権が信託統治国以外に、つまりその土地を領土として持つておつた国に許されたという例は、いまだかつてないと聞いておりますが、その点を十分研究されて、今度信託統治になつても行政権がわが国に返つ……

第12回国会 大蔵委員会 第20号(1951/11/20、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいまの外貨債の内訳でありますが、その中には地方債、社債等もあるように承つておりますが、その内訳はどういう状態でありますか
【次の発言】 どうも法案の審議が抽象的になつてしまうのですが、社債といえばどういう会社の社債なのか、地方債といえばどういうものかという、その具体的な資料が、この前のときにも具体的な資料を提出願うように話してあつたのですが、どうもそういう漠然としたことでは、つまり平和回復後の処理の問題がまことに抽象的で、われわれには明確にならないわけですが、そういう具体的な資料をひとつ御提出願うか、それとも御説明願えるならば、御説明願いたいと考えております。

第12回国会 大蔵委員会 第23号(1951/11/26、24期、日本共産党)

○深澤委員 財政法、会計法等の財政関係法律の一部を改正する法律案について質問をいたしますが、この提案理由の説明を聞きますると、国の行政事務の簡素化の一環として、この制度の簡素化をはかるためにということになつているのでありますが、行政事務の簡素化ということは、結局人員整理という形で、このたびの行政整理に大きな関係があると思うのであります。この財政法、会計法等の改正による行政事務の簡素化によつて、整理人員はどのくらいになりますか、その点をひとまずお伺いしておきます。
【次の発言】 この行政簡素化では人員整理は含んでいないというこが、御答弁によつて明確になつたわけであります。  第二にお伺いしたい点……

第12回国会 大蔵委員会 第24号(1951/11/27、24期、日本共産党)

○深澤委員 昨日に続きまして、財政法、会計法等の財政関係法律の一部を改正する等の法律案について、なお質問をいたしたいと思います。支出負担行為の計画について、大蔵大臣の承認を求める必要がないというぐあいにしたのでありますが、しかし公共事業費その他大蔵大臣の指定する経費による予算についてのみ、その計画については大蔵大臣の承認を要するということになつております。なぜ公共事業費と大蔵大臣の指定する経費についてのみ、承認を得ることを要するというようにしたのか。その理由をひとつ明らかにしていただきたい。
【次の発言】 なお公共事業費その他大蔵大臣の指定する経費というのは、どういう範囲のものが大蔵大臣が指定……

第13回国会 大蔵委員会 第3号(1952/01/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいま提案になりました法案は、その内容は実に複雑多岐であると考えるのであります。さらに講和発効を條件といたしまして、改廃存続の処置が講ぜられるのでありまして、つまり占領下から講和後における新らしい体制の中に存続するものが、法案として生かされるのであります。しかもこの何十かの処置すべき法令は、すべて政令、勅令において今まで行われて来たものでありまして、国会というものは、何らこれに立法的には関知しなかつたものであります。それを法律として今後の日本の政治の中に生かして行くのでありますから、これは十分審議の必要があると思います。そこで私は、ただいま提出されましたこの法案に関連いたしました……

第13回国会 大蔵委員会 第4号(1952/02/01、24期、日本共産党)

○深澤委員 農林省で匿名供出制度をまたやろうとしておるわけです。昭和二十三年のときにこの制度をやつたのですが、しかしこれは主税局かあるいは国税庁の方と十分連絡がとれなかつた関係か、匿名供出をした者にやはり税金がかかつて来ている。今度の匿名供出制度については、農林省と大蔵省と具体的に打合せができておるか。農民はこの制度でやれば税金はとられないといつてやつたが、二十三年度はとられておる。今度もその点がはつきりしない限りは、また匿名供出制度で供出はしたが、税金をとられるという結果になる。その点は大蔵省と農林省との間にはつきり話がついておるか。それをお聞きしたい。

第13回国会 大蔵委員会 第7号(1952/02/05、24期、日本共産党)

○深澤委員 国民金融公庫の不祥事件に対しましては、総裁も非常に責任を痛感されおるので、われわれもそれを了とするものでありますが、先ほども奥村君から言われたように、この国民金融公庫の運営という問題については、特に既存の金融機関に恵まれない下層の業者、あるいは営業者の金融をつかさどる関係上、非常に複雑多岐であるとは考えますが、しかしわれわれも全国各地でいろいろ巷間公庫の運営ついての意見を聞いているのであります。たまたま、この不祥事件が表面化して参つたのでありますが、しかしその原因というものはやはり一応突きとめて、どういうところにその原因があるかということを、明確にする必要があると思うのであります。……

第13回国会 大蔵委員会 第8号(1952/02/07、24期、日本共産党)

○深澤委員 それでは国民金融公庫についてお伺いしたいのであります。国民金融公庫は、私設の金融機関にあまり恵まれない中小企業、あるいはその他営業者の救済のために、非常に大きな役割を果しているのでありますが、中小企業と申しましても、非常にこの内容は大小たくさんあるのであります。従つて政府の言う中小企業の限度は、資本金五百万円以下が中小企業であるというような規定をしているようでありますが、しかし地方に参りますと、五百万円程度ではむしろもう大企業に属するのである。むしろ二十万、三十万という小さい経営あるいは個人経営が、この金融問題では非常に困つているのであります。そこでこの国民金融公庫の資金運用の面に……

第13回国会 大蔵委員会 第9号(1952/02/09、24期、日本共産党)

○深澤委員 この開拓者資金融通特別会計の審議をするのでありますが、もちろん政府当局に出席を願うと同時に、開拓の現状についての資料を提出するように、ひとつ委員長の方からおとりはからい願いたいと思います。

第13回国会 大蔵委員会 第10号(1952/02/12、24期、日本共産党)

○深澤委員 上程されております法律案に関連して、まず農林省の農地局にお伺いしたいのでありますが、当初開拓計画を日本政府としては立てられたのであります。それは日本が朝鮮、台湾、満州等の食糧の供給源を失つた、従つて日本における食糧の自給対策の関係上、開拓計画をどうしても推進しなくてはいかぬということで、百五十五万町歩の当初の計画を立てられて、日本の食糧問題の解決のために、非常な努力をしようという計画が発表せられたのであります。もちろんわれわれといたしましては、根本的には日本の食糧は日本でまかなう、外国に依存するのであつては、独立の基礎が成り立たないという見地において、開拓に対しては全力を注ぐべき必……

第13回国会 大蔵委員会 第11号(1952/02/13、24期、日本共産党)

○深澤委員 私はこの際委員長にお願いをし、かつ理事諸君と十分に御相談を願つておきたい問題があるのであります。それは税制問題について、ひとつ十分用意した公聽会を持つていただきたいということであります。これは御承知のごとく日本開闢以来の大きな額に上る予算であります。さらに再軍備に関係する厖大な費用が盛られている予算であります。それをまかなうのは国民の税金であります。従つて、この際各界の意見を十分聴取いたしまして、今後大蔵委員会の税制改革に関する審議が、国民とともにやるんだという態勢をとる必要があると私は思いますので、この点をどうかひとつ税制改革の問題については、広く国民の意見を徴するという意味にお……

第13回国会 大蔵委員会 第12号(1952/02/14、24期、日本共産党)

○深澤委員 農林省の農地局長にお伺いしたいのであります。この開拓計画は当初百五十五万町歩ということで計画されました。日本の食糧の増産並びに戰後における失業の救済というこの二つの目的をもちまして、この百五十五万町歩の開拓計画が発表され、それが実施されたのでありますが、この百五十五万町歩のうち、事実上現在開拓されているのはどの程度であるか。その現況をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 大体当初の計画は、内地が七箇年、北海道が十二箇年という期限でありますが、すでに数年を費しているのであります。それにもかかわらず三分の一の四十万町歩ということでありますと、当初の計画はこの期限内では達成できないとい……

第13回国会 大蔵委員会 第17号(1952/02/20、24期、日本共産党)

○深澤委員 関連して一点だけ……。法案を出す場合においては、大体そうした法案が出なければ非常に不都合な事実があると私は思う。そこでこの財政法の改正に伴いまして、今川島くんからもいろいろな議論がありましたが、第十四条の二に「国は、工事、製造その他の事業」ということがあります。工事は大体わたしますがこの製造等の問題について、数年を要して継続して費用を出さなくちやならぬというようなものは、どういうようなものを予想されているのであるか。その点だけをお伺いいたします。
【次の発言】 税法改正について、主税局長に一つお伺いしたいのであります。まず私は国民所得と税收入との関係についてお伺いしたいのであります……

第13回国会 大蔵委員会 第20号(1952/02/25、24期、日本共産党)

○深澤委員 私は本国会の劈頭にあたりまして、この大蔵委員会において、どうも大蔵委員会に対する政府の資料提出が非常に不十分であるということを警告いたしました。その点はわれわれの同僚から西村政務次官が就任されたので、おそらく十分訂正されるであろうことを期待しておつたのであります。しかるに税法に関連いたしまして、私は数日前に資料請求をいたしておるのであります。なおおとといもこの月曜日には必ず出してもらいたいということを事務局を通じて要求いたしてあるのでありますが、まだそれが出ていないのであります。こういうことは、審議の上において、非常に遺憾の意を表したいのであります。この点をひとつ西村政務次官も大蔵……

第13回国会 大蔵委員会 第21号(1952/02/26、24期、日本共産党)

○深澤委員 ちようど大蔵大臣がお見えになつたので大臣にお伺いしたいのでありますが、本日の新聞に行政協定の草案の概要が発表されてございます。この中には税制の問題も関係しているのでありますが、この行政協定に含まれる外人、米国人に対する租税措置というものは、当然税制の改革の問題と関連して来るのでありますが、これは行政協定できめたものは、当然税制の中で改正をやることになると思うのですが、それについてはどういう方針を持つておられますか、その点をひとつ伺いたい。
【次の発言】 昨日主税局長にお伺いしたのでありますが、駐留軍に関する租税関係はこの行政協定できめるが、その他一般の外国人並びに外国商社の関係は、……

第13回国会 大蔵委員会 第22号(1952/02/27、24期、日本共産党)

○深澤委員 まず私は、先般政府に対して資料要求をいたしたのであります。それは租税特別措置法の中にあります外国人、並びに外国商社の租税の軽減措置に対して、資料の要求をいたしたのでありますが、政府が出しました資料は、ただ租税特別措置法の條文の要旨を抜萃したのみでありまして私の要求する具体的な資料にはなつていないのであります。従つてその点を私は具体的にひとつお伺いしたいのであります。  まず第一に外国人が日本において給与所得を得た場合においては、その所得の二分の一、最高三百五十万円を控除する、そうしてその半額に課税するという、これは日本人の課税に対比してはなはだ不公平な、そして外国人に非常に利益な特……

第13回国会 大蔵委員会 第23号(1952/02/28、24期、日本共産党)

○深澤委員 私は川野委員の密造問題に関連いたしまして二、三質問をいたしたいと思います。酒造家を代表する御意見によつて密造を取締れという御意見は、まことに利害関係からいつてごもつともだと思います。また税法の建前からいつても、一応法律がある以上は密造を取締ることももつともだと思います。しかしながら私は密造問題はもはや税制問題ではない。社会問題であると考えます。最近における農村の窮乏状態、農村における失業者の状態は何かしら收入を求めなくちやならぬということによつて、結局密造という問題が出て来るのであります。従つて根本的には農村に対する政策、あるいは農村の失業者をどうするかという問題でありまして、この……

第13回国会 大蔵委員会 第25号(1952/03/01、24期、日本共産党)

○深澤委員 主税局長にお伺いいたしますが、日本の税制が占領下に置かれまして、いわゆるシヤウプ勧告によつて非常な改正をやりました。それでシヤウプ勧告というものが金科玉條のごとく、非常にたつとばれたのでありますが、すでに占領状態も終るという段階になりましたので、もちろん、いい分はいいのでありますが、非常に悪い分はシヤウプ勧告にこだわる必要はないと考えます。そこでまず勤労控除の問題でありますが、勤労控除は従来二五%であつたものが一五%に引下げられた。これはシヤウプ勧告の強い要望によるところに、その根拠があると思うのでありますが、今日勤労者が税金を天引きに源泉徴收されるということは、その生活上に非常な……

第13回国会 大蔵委員会 第29号(1952/03/08、24期、日本共産党)

○深澤委員 今度の国会で遺家族に対する救済の方針を一応決定いたしたのでございますが、その中で一柱五万円の公債を発行して、それを交付するということになつております。しかしながらこの公債をもらつても、現金化しなければ遺家族は非常に困難する。ところが大蔵大臣は確かに予算委員会か何かの説明で、この公債を現金化するためには、国民金融公庫をしてそれに当らせるというような答弁をしたように私は聞いておるわけです。この点を明確にして現金化の方法を――せつかくもらつた債券が現金化できないとすると、これはもうまつたく絵に書いたもちになりますので、一体大蔵当局としては国民金融公庫の資金をして、あの遺家族に交付するとこ……

第13回国会 大蔵委員会 第30号(1952/03/11、24期、日本共産党)

○深澤委員 日本輸出銀行法の一部を改正する法律案に関連いたしまして質問をいたします。本法案は、従来日本輸出銀行であつたものを輸出入銀行にするということで、輸出入の金融をする性格にかわつて来たのであります。それは貿易関係と重大な関係がありますので、まず私は通産政務次官が御出席になつておりますので、通産政務次官にお伺いするのでありますが、最近における日本の貿易関係には幾多の問題があるのであります。しかも困難な問題があるのでありますが、まず私は通産政務次官に、最近における日本の輸出入の状況をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 大体そういう数字の上の問題でなしに、輸出の問題にいたしましても、輸出が……

第13回国会 大蔵委員会 第32号(1952/03/13、24期、日本共産党)

○深澤委員 私は日本輸出銀行法の一部を改正する法律案に対しまして、日本共産党を代表して反対の意見を述べるものであります。本法案は従来いわゆる東南アジア開発を目的として、プラント輸出に対する長期輸出金融をやつて来たのでありますが、このたびはこれを改正して、東南アジアの各地の地下に眠る鉄鉱石、粘結炭、工業塩その他重要原材料の開発資金に対して、輸出の金融をするというぐあいにこれを改正するのでありますが、その改正の提案の理由によりますと、わが国経済の拡大発展を将来にわたつて確保する。そのためには輸出の振興をはかるとともに、重要原材料の外国からの継続的輸入をする必要があるというぐあいに、まことにもつとも……

第13回国会 大蔵委員会 第33号(1952/03/14、24期、日本共産党)

○深澤委員 農林漁業資金融通特別会計法の一部を改正する法律案に関連いたしまして、農林当局にお伺いしたいのでありますが、大体農林漁業の資金を現在どの程度消化されているかということであります。どうも政府は農林漁業に対するこの対策をもつて日本の農業、漁業あるいは林業に対して、相当な政策をやつているのだと言われているが、事実上はなかなかこの農林漁業資金が、一般の下の方では借りることができないという状況にあるのです。そこで全体の資金のわくに対して現在何パーセントこれを消化されているか。ここにも表がございますが、なおひとつ金融課長の方から具体的な御説明を願いたい。

第13回国会 大蔵委員会 第39号(1952/03/26、24期、日本共産党)

○深澤委員 租税特別措置法等の一部改正案について、主税局長にお伺いしたいと思います。このたびの改正案の要綱の第一項にございまする新築家屋に対する措置でありますが、大体この改正の趣旨は、居住の用に供する新築家屋、並びに従業員の居住の用に供する住宅に対して、五割増しの特別償却を認めるということになるのでありますが、この場合居住の用に供する新築家屋という場合は、これはたとえば営利的に行つている住宅会社等の問題が中心になるのか、それとも一般個々の自家住宅というものに対しても適用されるのか、この点がどうも私明確にならないのでありますが、その点をひとつお伺いしたいと思います。

第13回国会 大蔵委員会 第40号(1952/03/27、24期、日本共産党)

○深澤委員 この租税特別措置法によつて、今度減税措置が講ぜられるのでありますが、この減税の額は大体総額どのくらいになりますか。
【次の発言】 これは大体において私はいいと思うのですが、ただ一点外国の技術導入のために、工業所有権の使用料について一般の源泉徴收二〇%を一〇%にするというところに問題があるのであります。これは日本経済の再建のために緊急な事業に使用するということで、優遇措置を講ずるのでありまして、御承知のごとく金属、石炭、あるいは原油、その他化学繊維等に工業技術権を導入いたしまして、それを日本経済のために大いに役立てるということになつております。しかしその性格を見ますと、アメリカの軍拡……

第13回国会 大蔵委員会 第41号(1952/03/28、24期、日本共産党)

○深澤委員 ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基く大蔵省関係諸命令の措置に関する法律案について、まず私は大蔵省の当局に、この法案をお出しになることについての根本的な考えについて、お伺いしたいのであります。それは御承知のように、改正存続するものは六件、そのまま存続するものが十三件、それから廃止するものが二十二件という、尨大な内容を持つているのであります。しかもこれはすべてが省令、勅令あるいは政令でありまして、これは国会が何ら関知することなしに、占領下数年間実施されておつたのであります。そうして今度条約発効を前にいたしまして、占領態勢から独立態勢を整えるということのために、この切りかえ……

第13回国会 大蔵委員会 第42号(1952/03/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 非常に時間が迫つておりますので、この際食糧庁長官に、食糧管理特別会計法の一部を改正する法律案に関連いたしまして、お伺いしたいのであります。本法案には直接関係はございませんが、大蔵委員会としましては、食糧問題をお聞きする機会がなかなかないので、私はこの際ひとつ全体的な日本の食糧需給関係について、お伺いしたいのであります。  食糧問題については、統制撤廃で大分論議がございました。今国会に対しましても、麦の統制撤廃の法案を提出するやに聞いておるのであります。この統制撤廃の見解というものは、食糧の需給状態に対する楽観的な見解であります。それにもかかわらず、最近においてビルマ米の輸入について……

第13回国会 大蔵委員会 第44号(1952/04/01、24期、日本共産党)

○深澤委員 日本国とアメリカ合衆国との間の安保條約第三條に基く行政協定の実施に伴う国有の財産の管理に関する法律案、これに関しまして若干の質問をいたしたいと思います。  この第二條によりますと、安保條約第一條に基いて合衆国の軍隊の用に日本の国有の財産を必要とするときには、無償でその用に供するという規定があるのであります。これはアメリカ合衆国と日本の国との間に、こういうとりきめが行われて実施いたされるのでありますが、その場合において旧国有財産が土地の場合においては、それが終戦直後における農地改革に基いて現実に耕作地になつておる、あるいはまた旧軍用の財産の建物が、現実に日本国民の住宅になつておるとい……

第13回国会 大蔵委員会 第45号(1952/04/02、24期、日本共産党)

○深澤委員 日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う国有の財産の管理に関する法律について、特調の長岡管理部長に質問をいたしたいのであります。この法案によりますと、合衆国の軍隊の用に供する必要があるときは、無償で国有財産の使用を許すことができると相なつておるのでありますが、御承知のように、従来占領軍の使用に供するために、日本の広大な農地等が借上げ使用という形で借り上げられておるのであります。これに対して日本の関係農民は、その補償料等の問題について非常に不満を持つているのであります。このたび講和が成立いたしまして独立国になつたといたしましても、行政協定の制約により……

第13回国会 大蔵委員会 第46号(1952/04/03、24期、日本共産党)

○深澤委員 国有財産特別措置法案に関連いたしまして、前会に引続きまして質問をしたいと思います。  第五條の普通財産の場合において、地方公共団体に讓與することができるという規定があるのであります。私は念のため東京都の係官の意見を聞いたのでありますが、普通財産を無償で讓與を受けるということは、まことにけつこうなことである、ところがなかなかその管理費、維持費あるいは改築費等がかさむので、これはただちに喜ぶべきことであるというぐあいに、受取る性質のものでないという意見もあるのであります。国は相当たくさんの普通財産を持つておりますが、国自体が持つておつても、その管理に非常に経費を要するものもたくさんある……

第13回国会 大蔵委員会 第48号(1952/04/11、24期、日本共産党)

○深澤委員 私は直接本法案に関係はしていないのでありますが、主税局長がおいでになつているので、当面の問題について、いささか質問をしたいと思うのであります。御承知のごとく、日本航空の飛行機が墜落をいたしまして、多大の犠牲者の出ましたことは、日本国民がすべてまことにお気の毒にたえない次第であります。それに対しましては本日の新聞によりますと、日本航空は百万円の弔慰金を出すことになつたように聞いておるのであります。これに対する課税問題でありますが、これはどういうことになりますか。その点についての御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 たとえば日航の会社が弔慰金という形で出す場合においては、死んだ人……

第13回国会 大蔵委員会 第49号(1952/04/14、24期、日本共産党)

○深澤委員 本法案の審議も最後の段階に入つたようでありますから、ひとつ私は全体の問題としてお伺いしたいのであります。安保條約並びに行政協定に基く合衆国軍隊に対する税の特例の問題でありますが、大体において、従来いろいろな国際協定に基くところの外国に対する税の特例という問題は、国際的の慣例がいろいろあるわけであります。その慣例の標準から、このたびのこの特例が、量的にもあるいは質的にも、国際的慣例を飛躍しているというぐあいに私は考えるわけでありますが、この点に関しまして、どの程度従来の国際慣例から優遇する状態が多くなつておるのか。そこを概括的に主税局長にお伺いしたいのであります。

第13回国会 大蔵委員会 第51号(1952/04/16、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいま提案になりました地方公共団体職員の給與改善のための地方公共団体に対する国の貸付金に係る債務の免除等に関する法律案でありますが、これに関しまして、貸付金の償還状況の明細と、それから還付税の明細を、ひとつできるだけ詳しく御提出を願いたいと存じます。それからその次に、国立病院の関係の法案につきましては、現在の国立病院の状況を、ひとつ一覧表にして御提出願いたいと思います。
【次の発言】 閉鎖機関令によつて閉鎖機関が指定されまして、相当整理が行われて来たのでありますが、現在残つている閉鎖機関も相当あると思います。これは民間のものと政府が関係するものと二つあると思うのですが、現在閉鎖機……

第13回国会 大蔵委員会 第61号(1952/05/08、24期、日本共産党)

○深澤委員 本法案で貸付の利率を日歩五十銭にしたということは、法律で月一割五分、年十八割の利率を認めたことになるわけであります。この理論的な根拠と申しますか、これを制定いたしました大蔵省の見解を、まずお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 銀行局長は常識的な立場からも五十銭程度が適当であろう、こう言われるのですが、事業をやる人が金を借りて商売をいたします。そうして利益を一箇月の間に見た場合におきまして、はたして一割五分の金利を払つて、なお自分がその営業を継続し得るような利潤が上るかどうかということは、はなはだ疑問であると思う。たとえて申しますならば政府の関係しておる事業であるタバコの販売を……

第13回国会 大蔵委員会 第63号(1952/05/10、24期、日本共産党)

○深澤委員 最近金詰まりは非常に深刻になつて参つたのであります。それは政府のいわゆる金融政策の集中主義とかいうような方法によりまして、特に中小企業の面におきましては、金詰まりが深刻になつて来ると同時に、国民金融公庫の需要が非常に増大している。そこでさつき総裁がおつしやるように、月二万件もの申込みがある。これに対する応対のために、国民金融公庫の従業員はまつたく労働の過重になつていると私は思うのです。ところがこの国民金融公庫に参りますと、そういう関係がありますので、総裁はお客様と言つておられるが、その扱いは決してお客様じやない。不親切きわまる事例が幾多あるのであります。私は、その問題については、現……

第13回国会 大蔵委員会 第64号(1952/05/12、24期、日本共産党)

○深澤委員 この法案は、私はある一面においてはきわめて明確な法案だと思います。それは自由党内閣の金融政策が、庶民階級に対しては五十銭の日歩を払つて借りなければならないほど窮迫しておる。こういうことでありますが、もう一つ私が明確にしなければならない問題は、銀行局長はこういう法案を出しておきながら、これは公認したのではないと言う。なるほど今のりくつによつて、裁判になつた場合には利息制限法の年一割で、それ以上はとれないからこれは無効になるのだ、だから公認ではない、こうおつしやる。しかしながら法律に書いた以上は、五十銭以下の貸金業をやつた場合においては、これは違反にならない、犯罪にならない、取締りの対……

第13回国会 大蔵委員会 第65号(1952/05/13、24期、日本共産党)

○深澤委員 資料の要求があります。接收貴金属等の数量等の報告に関する法律案につきまして、平和条約の発効と同時にこれら貴金属等を政府に引渡し、その処理は政府にまかせられたのでありますということが提案理由の中にありますので、占領軍が日本政府に引渡しました貴金属はどのような内容のものであるか、そうして接收したのは大体どこから接收したのであるかというような、ある程度のことがおわかりになつていると思う。そういう点をできるだけ具体的に表わしました表を、ひとつ御提出願いたいと思うわけです。
【次の発言】 ただいま議題となりました法案のうち、日本開発銀行法の一部を改正する法律案に関連いたしまして、若干の質問を……

第13回国会 大蔵委員会 第67号(1952/05/15、24期、日本共産党)

○深澤委員 日本開発銀行法の一部を改正する法律案について、まず若干の質問をいたしたいと思います。日本開発銀行の創設以来、これの経済界に占める役割というものはまことに重大であると考えるのであります。この点については、現在経済界の悪条件のためにオーバー・ローンの状態がかなり深刻になつて、これを解決するために開発銀行が市中銀行の長期資金の肩がわりをするという仕事を、相当やつて来たと思うのでありますが、この業務はどの程度おやりになつているのか。今後この仕事は開発銀行の業務のうちにおいて、どの程度のウエートを持たせてやつて行かれるのか。この点を伺つておきたい。

第13回国会 大蔵委員会 第71号(1952/05/20、24期、日本共産党)

○深澤委員 日本開発銀行法の一部を改正する法律案について、まずお伺いしておきたいと思うのであります。これも大体すでに質問はかなり盡されて来ているのでありますが、総合してみますと、日本開発銀行の資本は見返り資金並びに政府出資を含めまして三百億となる。それから復金の出資金を資本に振りかえましてそれが八百五十二億、それから見返り資金の私企業分を承継するということになりますと、厖大な日本で最大な銀行になると思うのであります。こういう大きな銀行を政府がつくり上げまして、その目的とするところは非常に私は大きな目的があると思うのです。單なる日本の経済の再建、産業の復興ということでなしに、いわゆる日米経済協力……

第13回国会 大蔵委員会 第72号(1952/05/21、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいま議題となりました日本開発銀行法の一部を改正する法律案に対しまして、日本共産党を代表いたしまして反町の意見を述べるものであります。このたびの改正によつて日本開発銀行は、その資本金を三百億に増額いたしました。それに加うるに、復金の出資金を政府の出資金といたしまして、八百五十二億二千万円を加えまして、合計千百五十二億二千万円という厖大なる資金量左有するところの銀行になるのであります。さらにこれに加うるに、適当な時期において見返り資金の私企業に対する貸付の債権、及びこれに伴う権利義務を承継することになりまして、日本経済の柱ともいうべき大きな銀行の性格を持つて來るわけであります。しか……

第13回国会 大蔵委員会 第73号(1952/05/22、24期、日本共産党)

○深澤委員 私は接收貴金属等の法案に関連して、少しくお聞きしたいのであります。先般私が要求いたしました資料が出て参つたのでありますが、私が要求いたしました資料とは違つてあまりに簡單であります。提案理由の説明にもございまするように、政府及び日本の公約機関を初め、旧軍需会社等が保有していた金、白金あるいはダイヤモンド等を占領軍自体の手で接收した。従つて日本政府へ引渡す場合には、何をどこから接收したという具体的な資料をつけて来るのが私は当然であるし、また非常に緻密な仕事をやつております占領軍、特にアメリカ合衆国の人々は、そういうことは非常に得意であるとわれわれ信じておるのであります。一体政府にこの引……

第13回国会 大蔵委員会 第75号(1952/05/24、24期、日本共産党)

○深澤委員 長期債用銀行に関する法律案について、二、三の質疑をいたします。  第四條第二項に、大蔵大臣は長期信用銀行を免許する場合において、その免許を申請した者の人的構成及び事業收支の見込み云々とあるのですが、少くとも制度として確立したときに、その人的な構成が大蔵省の免許の対象になるということについて、われわれは非常に了解に苦しむのであります。もちろん事業收支の見込みとか、経済金融の状況その他というようなことは了解できるのでありますが、その人的構成によつて免許するしないという問題が出て来ることについては、どうも了解に苦しむ。この法案に載せてあるこの人的構成を免許の根拠にした理由は、一体どこにあ……

第13回国会 大蔵委員会 第76号(1952/05/26、24期、日本共産党)

○深澤委員 参考人が今申し述べた通り、医療問題は社会保障制度の重要な問題として、当然国家が責任を負うべきであるということは、われわれも同感でありまして、従つて国立病院が独立採算制を採用するときにも、これは政府の負担を軽減する意図を持つておる、こういう問題については国家が積極的に医療の保障をすべきであるという立場において、この独立採算制に反対であるという立場をわれわれはとつて来たのであります。さらに今度はその国立病院の非常に立地條件の悪い部分を地方に押しつけて、そして政府が肩のがれをしよう、こういうことが本法案の本質であるとわれわれは指摘しているわけであります。そこでお伺いしたいのは、現在のよう……

第13回国会 大蔵委員会 第77号(1952/05/27、24期、日本共産党)

○深澤委員 接收貴金属の問題について、前日に引続きましてもう少し質問したいと思います。日本政府が接收される当時に保管しておりました、政府並びに日銀所有の特に金塊でありますが、これは個々に何らかの表示がされている金塊だと思うのであります。従つて政府並びに日銀におきましては、そういう明細な帳簿があり、しかもそれが現物と照し合されて保管されておつたという状態が、普通の状態であると考えるのですが、接收される当時そういう状態にあつたのか、その点をひとつ……。
【次の発言】 そういたしますと、そういう政府並びに日銀の手持ち関係のものは、きわめて明確に帳簿並びに現物も明らかになつているわけであります。そこで……

第13回国会 大蔵委員会 第79号(1952/05/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律案に関連しまして、二、三御質問いたしたいと思います ただいまも説明があつたのでありまするが、国際経済関係の均衡の状態を維持することが大体の目で、これに加入いたしまして出費をするわけでありますが、大大蔵省の見解といたしましては、これに加入することが、何か日本の貿易関係あるいは、外国為替関係等を、非常にぐあいよくするという説明なのでありまするがわれわれは單にこいううものに加入いたしましても、必ずしも日本の貿易関係の状態が非常によくなつたり、あるいは日本の為替関係、日本の経済関係が非常によくなつたりするという、特別の理由を見出……

第13回国会 大蔵委員会 第80号(1952/05/30、24期、日本共産党)

○深澤委員 国際通貨基金の問題についてお伺いしたいのであります。この問題については昨日質疑が打切りになつているのでありますが、実は本日の読売新聞に、国際通貨基金に関連いたしまして、われわれの了解に苦しむ問題が出て来ましたので、これは例外として質問を許していただきたいと思うわけであります。  今までの政府の説明によりますと、国際通貨基金への割当金は二億五千万ドルであることを前提として、法案の作成も行われ、さらに数回の質問応答の上におきましても、二億五千万ドルであるということになつておつたのでありますが、本日の新聞によりますと、これが二億二千五百万ドルに切下げられたというぐあいに報道されておるので……

第13回国会 大蔵委員会 第89号(1952/06/13、24期、日本共産党)

○深澤委員 資金運用部資金法がドツジ書簡の圧力によつて成立いたしたのでありますが、このときに際しましてこの資金運用部資金が、従来の政府資金の運用の方針とは異なりまして、政府の資金をここに全部集中し、今までなかつた金融債に対する運用というような面まで、その運用の面を拡張いたしたのであります。これはまさしく金融関係におけるフアツシヨ的な体制である。そうして独占企業に対して大きな利益を与えるような運用の方法であるというような立場から、これに反対して来たのであります。従つてこの資金運用部資金による大蔵大臣の政府資金の統合管理ということに対しまして、われわれは現在においてもこれはいけない。これは分離運用……

第13回国会 大蔵委員会 第91号(1952/06/16、24期、日本共産党)

○深澤委員 要点だけ伺います。今まで聞きました諸参考人の御意見と政府の答弁との関係において、非常に疑問な点がございますので、二、三この際確かめておきたいと思います。昭和二十年の十月一日にMPが日本銀行を封鎖した、こう言われているのでありますが、そのときに日銀の倉庫にありましたところの金銀等についての政府の資料というものが、ここに出されているのであります、これは二十七年五月十九日に大蔵省の資料として出されているのでありますが、その第二にあります政府分として金が六トン六百三十一キロ、日本銀行分として百一トン五百九キロ、合計百八トン百四十キロ、銀が政府分として千四百七十九トン四百七十キロ、こういうふ……

第13回国会 大蔵委員会 第95号(1952/06/21、24期、日本共産党)

○深澤委員 議事進行について。非常に重要な法案があり、かつまた本日は非常に重要な問題であつたのでありますが、そういう重要な委員会が開かれる際におきまして、委員長としては、昨晩からの衆議院の議決並びに参議院の関係等を十分考慮せられて、この委員会が有効であるという見解にお立ちになつて、委員会を招集せられたと思われるのであります。ところが国会法第十二條によりますと、国会の会期の延長は、両院一致の議決が必要である。それができなかつた場合には、十三條において「両議院一致の議決に至らないときは、衆議院の議決したところによる。」こういう解釈になつておるのであります。ところが参議院においては、この会期の問題に……

第13回国会 大蔵委員会 第102号(1952/07/01、24期、日本共産党)

○深澤委員 食糧管理特別会計法の一部を改正する法律案でありますが、日本の農業を米麦中心の単純農業から、畜産を含むところの多角的な農業経営に発展させるために努力するという趣旨については、われわれは何ら反対する理由がないのであります。但し本法案の改正によつて、はたしてそれが実現されるかどうかということが根本問題であります。その問題はあとにいたしまして、幸い河野主計局長がおいでになつておりますので伺いますが、本法案の改正は当然予算を伴わなければ実現できないわけであります。そこで食糧管理特別会計の二十七年度当初予算におきましては、何らこれが予定されてないのでありますが、当然二十一億何千万円かの予算を必……

第13回国会 大蔵委員会 第107号(1952/07/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 今宮原さんの御質問によつてほぼ明らかになつたのでありますが、私はこの際もう一歩突き進んで、明確にお伺いしたい問題があるのであります。平和条約は、占領軍の九十日経過後における撤退を明確に規定しております。アメリカ軍に限つては駐留軍という形において残ります。その他の国連軍は、もはや条約上の立場からいつて、日本にとどまる権限はない、われわれはこういう解釈が出来るのでありますが、その点に関する根本的な見解をひとつ明らかにしていただきたい。
【次の発言】 古田・アチソン国務長官との交換公文のあることも承知しております。しかしこれは国連の代表ではない。あくまでアメリカの国務長官である。この国務……

第13回国会 内閣委員会 第1号(1951/12/12、24期、日本共産党)

○深澤委員 資料についてちよつとお願いがあるのですが……。財閥同族支配力排除法を廃止する法律案についての資料でありますが、財閥の解体が資本の面からも、人の面からも完全にその目的を達成したと提案理由に言われておりますが、審議に際しまして、その廃止の状況がわかりますような資料を明日の委員会に御提出を願うことを委員長からひとつお願いしていただきたいと思います。

第13回国会 内閣委員会 第2号(1951/12/13、24期、日本共産党)

○深澤委員 財閥同族支配力排除法を廃止する法律案につきまして。若干の質問をいたしたいと、思うのであります。  財閥が戦争の原動力であり、推進力であり、また背後における立案者であつたという意味において、大東亜戦争終戦と同時に、この解体が強力に推し進められたのでありますが、その見地からこの法案が立案、制定、実施されたことは、これは申すまでもないことであります。そこで私は、この法律の趣旨を官房長官にこの際お聞きしたいのでありますが、これはポツダム宣言の第六項にもありますように、戰争を遂行した者並びにその勢力は永久にこれを排除さるべきである、こういう見地から、こういうような勢力に対する解体並びに排除の……


各種会議発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第5回国会 内閣委員会農林委員会連合審査会 第1号(1949/05/07、24期、日本共産党)

○深澤委員 まず農林省の任務の問題についてお伺いしたいのでありますが、農林省の官制が廃止せられまして、本法案に基く新たなる農林省の機構がつくられるということになるのでありまするが、これは從來の官僚機構を脱皮いたしまして、眞に國民の公僕として、農林畜水産業並びに農山漁家のために奉仕するところの農林省になるのであるというぐあいに私は考えております。そういう意味から、第三條に規定しておりますところの農林畜水産業の改良発達あるいは農山漁家の福祉の増進をはかるというこの農林省の任務は、今までのような農民を支配し、農民に命令するという官僚的なものから脱皮いたしまして、眞に農民とともに農民を指導し、教育して……

第5回国会 農林委員会法務委員会連合審査会 第1号(1949/05/14、24期、日本共産党)

○深澤委員 では簡單にこの際二、三の点についてお伺いしたいと思うのであります。日本の農業の細分化を防ぐということにつきましては、われわれも考えなければならない問題であると思うのであります。しかし現在日本の耕作経営の実態を見ますると、すでにこれ以上細分化することのできないような事態に到達いたしておるのであります。当局は外國の例を引用いたしまするが、外國の耕作面積というものは、アメリカのごときにおいては三十一ヘクタール、一番少いイタリアにおきましても四・五ヘクタールというような耕作町歩であります。しかるに日本の現状は〇・八ヘクタール程度の耕作規模でありまして、まつたく比較にならないのであります。從……

第7回国会 経済安定委員会建設委員会連合審査会 第1号(1950/04/30、24期、日本共産党)

○深澤委員 本法案は非常に重大な内容を含み、しかも非常に多面にわたる意義を持つていると思うのです。しかるに会期あと二日に迫つた今日、これを提出して来たというために十分の審議が実はできない。しかもこれを通さなければならないという態度をとつておられるのでありますが、これは国会の審議権についても、まつたく政府当局は無責任であるとわれわれは考えるのであります。まずこれだけの法案を出されるにつきましては、相当の準備がおありになつたと思う。この国土総合開発は、一体どのくらいの期限の計画でおやりになるのか。それからこれに要する費用は大体どの程度を考えておられるのか。そういう具体的な一応の見通しというものがな……

第7回国会 建設委員会大蔵委員会連合審査会 第2号(1950/04/17、24期、日本共産党)

○深澤委員 この法案は相当の国庫補助が予定されているのでありますが、一体どの程程の補助を予定される意思があるのか、その点をひとつ……
【次の発言】 いずれにしても国庫補助が行われて行くことになりますれば、これは国家の予算面において一応計上されなければそれができないわけであります。そういう場合においては、これが一般的な都市に適用される法律であるならば、ともかくも、特別の都市にこれが適用され、そして国庫補助というものが必然的に行われなければならないということになりますれば、熱海なら熱海、伊東なら伊東というものに対して、具体的にどういう施設をするのか、どういう計画をするか、その総額がどの程度のものに……

第7回国会 内閣委員会建設委員会連合審査会 第1号(1950/03/29、24期、日本共産党)

○深澤委員 私の質問は官房長官にお伺いしたいことが大部分で、官房長官でなければ質問しても十分の御答弁は得られないと考えますから、官房長官がおいでになつてから質問いたします。
【次の発言】 北海道開発法が提案されたのでありますが、現在国土総合開発計画が問題になつておりまして、本議会に対しましても、国土開発法が提案されるということを聞いているのでありまして、当然に現在の荒廃せる日本の国土を総合的に開発するところの大計画が立てられると思うのでありますが、その一環として当然北海道開発計画というものが考えられるべきだと思います。しかるにこの国土開発法の方は、まだその全貌が明らかになつていないし、また国土……

第7回国会 内閣委員会建設委員会連合審査会 第2号(1950/04/18、24期、日本共産党)

○深澤委員 経済調査庁法の一部を改正する法律案につきまして、二、三の質問を行いたいと思います。経済調査庁の任務を特別調達庁及び公団の監査を行うことができるというぐあいに拡張したようでありますが、法案におきましてその任務を拡張して、今御答弁になりましたように、政府部内における行政機構の自己反省のために行うのであるということもけつこうでありますが、従来経済調査庁が重大なる監査を行つたようでありますが、それが国民にあるいは一般に対して、十分はつきり発表されていないという事実があるわけであります。それは現在各種の公団の経理につきましては、国民すべてがこの内容について非常な疑惑を持つているわけです。この……

第7回国会 予算委員会公聴会 第1号(1950/02/10、24期、日本共産党)

○深澤委員 近藤さんにお伺いいたしますが、輸入食糧の増大が国内の低米価を規定つけるものであるという御意見でありますが、われわれもその意見に対して同感をしておるものであります。現在昨年よりも本年度というぐあいに、政府の計画しておるところの輸入食糧は非常に増大しているのであります。これに対しまして、今日の世界食糧は非常に過剰の状態になつておる。この過剰の食糧が日本に輸入されることによつて、内地の農業が非常に圧迫を受けておるということは、今申された通りであります。従つて外国の農業恐慌を日本に輸入するような形において、日本の農業が圧迫されているのだ。ここに日本の農業恐慌の根本的な大きな原因があるという……

第7回国会 予算委員会公聴会 第2号(1950/02/11、24期、日本共産党)

○深澤委員 一番最初に大坪さんは均衡予算は非能率的の統制経済から、自由経済への復帰という意味において、これは全面的に賛成である。こういう説明をせられておつたのでありますが、今統制経済から自由経済へというようなことが合言葉のようになつております。そうして国民自体もまたこれに対して一つの幻想を持つておるのでありますが、ところがこういう一般的に経済がへとへとの状態になつておるときに、自由経済ということは実際は考えられないと思うのであります。金融関係から申しまして、そういう自由経済への復帰の確信がおありになつてそういうことを言つておられるのか、その点を伺います。

第7回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1950/02/17、24期、日本共産党)

○深澤委員 本国会の劈頭にあたつて総理大臣の施政演説の中に、農産物の価格支持制度案というものが強調されておつた。政府の與党である民主自由党の大会においても、この問題が取上げられております。新聞紙上におきましても、農林省はその原案を目下作製中であるやに報告されておるのであります。日本の農業が今一大転換期に際会しておる場合において、政府がこの対策を立てておるであろうということをわれわれは考えるのであります。現在の米価よりもなお米価が下落するという予想のもとに、この農産物価格支持制度案というものを考えられておるのかどうか。そうして国際農業と日本農業がどういう関係において、今後調節されて行くのか、その……

第9回国会 通商産業委員会農林委員会連合審査会 第1号(1950/11/28、24期、日本共産党)

○深澤委員 採石法にもあるいは鉱業法にも適用されておりますが、土地所有者が通産局長の決定に対して不服がある場合には、土地調整委員会というものにとつて裁定をすることになつております。この土地調整委員会というものは初耳でありまして、ただいまの鉱山局長の御説明によると現在閣議決定されて近き将来において法案として出すのだ、こういうことでありますが、まだ国会において審議もしない、決定もされておらないその法案を根拠にして、土地調整委員会というものを裁定の機関にするのだろうことがこの法律で決定されておるわけでありますが、これは政府として、土地調整委員会法というものが国会で当然通過するのだ、この通り成立するの……

第10回国会 大蔵委員会農林委員会水産委員会連合審査会 第1号(1951/03/09、24期、日本共産党)

○深澤委員 大体農業、林業、水産業というものは、日本の大きな国家政策の中で虐待されているのです。これはもう過去の歴史が証明しておる。そしてもつぱら工業、特に大産業に国家の資金と金融が全部集中されておる。そのために農業、漁業、林業というものがだんだん荒廃しておる、こういうことは何人も認めるのです。水産委員会の諸君が、水産に対し主張されるのは、やはり水産がそういう形において虐待されて来たこと、そして今壊滅に瀕しておる、そこに私は問題があると思う。そこで今度の農林漁業金融計画が出たのですが、先ほども言つたように、千九百万ないし二千万石の食糧自給自足は、これは日本の大問題であると私は考える。これに対し……

第12回国会 通商産業委員会大蔵委員会連合審査会 第1号(1951/11/14、24期、日本共産党)

○深澤委員 このたびの法案の改正の、貸出しの範囲等を広げまして、構成員にまで貸し付けるという趣旨は、まことにけつこうだとは思うのですが、そこで私一つ疑問に思うのは、大体組合の制度というものは、日本のように、中小企業地帶の多い、しかも信用力の弱い者が、共同して経営の合理化や信用の向上をはかるということでこの組合制度ができたと思うのであります。これに対して商工中金は、組合を育成するために金融をすることを使命として生れたのであります。ところが今度はその所属組合に対して金融をするのを、構成員にするということになりますと、所属組合を一つ飛んで、商工中金に結びつくということになりますと、いわゆる組合活動を……

第12回国会 通商産業委員会大蔵委員会連合審査会 第3号(1951/12/07、24期、日本共産党)

○深澤委員 この法案を受取りましたときに、非常にりつぱな法案の名前であり、しかも提案者がそうそうたる方方が提案者となつておりますので、これはたいへんな法律であるというぐあいにわれわれは感じたのであります。ところが内容を検討してみますと、先ほどから各委員によつて指摘されたように、大体は租税特別措置に該当するものではないかということに相なつて参りまして、どうも間口の割合に奥行きが非常に狭い法案であるというようなことに、われわれは現在承知しておるわけであります。そこで先ほど提案者も御説明になりましたように、これは企業合理化の一手段として行うのだということをわれわれは聞いたのでありますが、どうもこの企……

第13回国会 大蔵委員会公聴会 第1号(1952/02/22、24期、日本共産党)

○深澤委員 ただいまのお説の中に健康保險の一点單価が十一円五十銭であるということが言われておりますが、この十一円五十銭ではたして医者の良心に基く診療ができるかどうかということが、これは重大問題であると思いますが、実際にはどういうことになつておりますか。


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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