このページでは岡野清豪衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。岡野清豪衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○岡野委員長 これより会議を開きます。
この際ごあいさつ申し上げます。政府支拂促進に関する特別委員会が設置せられまして、不肖私が委員長の席を汚すことになりました。御承知の通りはなはだふつつかな者でございます。ことに議事の運営などにつきましては一向不慣れでございまして、皆様の格別の御協力を仰がないと、この重責を果たすことができません。どうか皆様の格別の御支援と御指導をこうむりまして、この重責を果たさしていただきますように、切にお願いたします。私のあいさつを終わります。(拍手)
それではこれから理事の互選を行いたいと存じます。
【次の発言】 ただいまの小峰君の動議に御異議ございせんか。
○岡野委員長 これから開会いたします。
まずお諮り申し上げたいことがございますが、閉会中の審査の件についてであります。本委員会といたしましては、その使命の重大性に鑑みまして、また会期も切迫いたしております現状によりまして、当然閉会中も継続して審査をしなければならねと思いますが、この点はいかがでございましようか。皆さんにお諮り申し上げます。
【次の発言】 御異議がないと認めまして、さよう決定いたしました。閉会中でも継続して審査することにいたしたいと存じます。これは國会法第四十七條第二項の規定により、議院の議決を要することになつておりますので、それらの手続に関しましては、委員長に御一任くださるよ……
○岡野委員長 これより会議を開きます。
まず去る六月十三日の議院運営委員会で理事を二名増加し、これを民自党及び新政治協議会におのおの一名ずつ割当てることに決定いたしました。こ、れから理事の追加選任を行いたいと存じます。これは投票の手続を省略いたしまして、委員長において指名することにいたしたいと任じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めまして、委員長より指名することにいたします。民自党から大上司君、新政治協議会から河口陽一君、右お二方を理事に指名いたします。
【次の発言】 それではこれから政府支払い遅延の現状について大蔵省の理財局長がお見えになつておりますので、御説明を……
○岡野委員長 これから会議を開きます。
本日の議題に入ります前にお諮り申し上げたいと存じます。これから休会中に開くことになりましたのですが、遠方の方々にたびたび、お出ましを願うわけに参りませんので、近所の方で小委員会を開いていただいて、促進調査委員会というものにいたしたいと思いますが、御異議ございませんでしようか。
【次の発言】 御異議がなければそういう小委員会を置くことにしまして、委員の方は委員長に御氏名をおまかせくださればまことにけつこうと存じますが……。
【次の発言】 御異議ないと存じますから申し上げます。
村上勇君、澁谷雄太郎君、
島村一郎君、飛嶋繁君、
高間松吉君、小山長規君……
○岡野委員長 これから会議を開きます。
前会に引続きまして政府の方面からいろいろ事情を聽取いたしたいと存じます。ただいま逓信省、食糧管理局、資源廰の方がお見えになつておりますから、順次御説明を煩わします。まず第一番に石炭管理局の経理課長藤田久一君にお願いいたします。、
【次の発言】 何か御質問ございませんか。
【次の発言】 今川上君からのお説はしごくごもつともでありまして、われわれこの委員会といたしましても事情を聽取するのはただ前提でありまして、支拂いを促進するということがこの委員会の使命であることはお説の通りであります。そこで理事会も二、三日中に開きまして、大体において促進の方向に進むよう……
○岡野委員長 これより会議を開きます。
前会に引続いて政府支拂いの遅延の現状について政府側から説明を聽取することにいたします。本日は建設省及び厚生省の方々から説明を聽取いたします、植田政府委員。
【次の発言】 御質問ございませんか――御質問ないと思いますから、これで打切ります。ありがとうございました。
次に厚生省のお話を伺いたいと思います。高田政府委員にお願いいたします。
【次の発言】 ほかに御質問ございませんか。これで厚生省から御説明をいただくことは打切ります。ありがとうございました。
ちよつとお諮りしたいのですが、大体においてわれわれがめぼしいと思う各省の方面からの御説明は、一巡では……
○岡野委員長 これより会議を開きます。
まずお諮りいたしますが、先般二十三日政府支拂い促進に関する調査の小委員を選任しましたが、それについて小委員をもう一名追加選任したいと思いますが、これは投票手続を省略しまして、委員長で御指名申し上げてなつていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めまして委員長から御指名申します。石野久男君を小委員にご指名いたします。
次にお諮り申し上げますが、ただいままで政府の方面から各説明を聴取いたしましたが、大体一巡したようでございますが、これからは今度は支拂いの遅延を受けましてたいへんめいわくをこうむつておる関係業者からいろ……
○岡野委員長 これより会議を開きます。本委員会といたしましては、政府支拂い促進に関して中央政府のお方々からいろいろ御説明を伺つて一巡済んだのでございますが、今後支拂いの遅延のためにいろいろ苦労をなすつていらつしやる業者のお方の実状をよく伺つたら、なおこの審査として役立つことだろうと思いまして、五月三十一日の会議で業者の方々にお出ましを願つてお話を伺うことになりました。今日お見えくださいました参考人の方々を申し上げますと、機械工業連盟常務理事の幸島礼吉さん。日立製作所の車両部長の三島至さん。収計部長の佐藤一敏さん。収計部の調査課長の總田進さん株式会大塚工場の社長の大塚肇さん。三機工業の会計課長の……
○岡野委員長 これから会議を開きます。 皆様お暑いところを特に御出席くださいましてありがとうございます。もし少し早く開くはずでございましたけれども、各官庁に対していろいろ資料を出していただくように照会を出しておいたのでありますが、それがなかなかか集まりませんで、たいへん遅れました。今日開きましても、集まりましたものはまだ厚生省、総理庁、運輸省、特別調達庁くらいなところでございまして、はなはだ遺憾でございます。またそういうものを出していただきましても、今これを研究しまして議論になるような材料になつておりませんから、またあらためても少し詳しいことを調べなければならぬ、こう考えております。それから……
○岡野委員長 これより会議を開きます。
一昨年理事会を開きまして、政府支拂いの遅延になつておる一般状況を、大藏省の方面から開き、さらに会計檢査院の方からも、支拂い遅延の状況について何かあればと思いまして、檢査官の御出席を願いました。それから特別調達庁の方からも御出席を願い、國税庁の方からも御出席を願つてお話を伺うことになりました。
それでは大藏省の理財局國庫課長代理の平井さんにお願いいたします。
【次の発言】 何か御質問ございませんですか――御質問ないようでありますから、次に会計檢査院の第三局長の綿貫さんに会計檢査院からごらんになつた政府支拂の状況をお話し願いたいと思います。
○岡野委員長 これより会議を開きます。 本日に参考人の方々から政府支拂いの現状について御意見を承ることになつておりますが、それに入るに先だちまして、先ほどの理事会において決定いたしました点について御報告申し上げ、皆さんの御意見を伺いたいと存じます。すなわち本委員会といたしましては、さきに新聞公告あるいは都道府縣知事及び六大都市商工会議所など、それぞれ連絡いたしました結果、お手元に配付いたしましたような方々からの資料をいただいております。これらの未支拂いについて関係官廳より善処方を要望して、至急その処理の経過について当委員会に報告していただくとともに、これら貸料をお寄せくたさつた方々にしかるべ……
○岡野委員長 これより会議を開きます。 この際、昨日開きました國の支拂促進に関する法律案起草の小委員会の経過をちよつと簡單に申し上げます。 昨日委員長私案として出しましたところの法案を小委員会にかけまして、いろいろ御審議を願いましたところが、重要なる修正意見とか、またいろいろ御希望も出ましたので、もう一度改訂したいと思いまして、改訂することにいたしました。つきましては、九月十三日――來週の火曜日でございますが、もう一度起草委員会を開いて審議したいと存じますので御承知を願いたいと思います。 なおちよつとお諮り申し上げますが、紡績業界におきますところの政府支拂いが遅延しているということは、耳……
○岡野委員長 これより会議を開きます。
議題に入ります前にお諮りいたしたいことがございまするが、理事であられた千葉三郎君が去る九月の十六日に委員を御辞任になりました。理事の補欠選挙を行いたいと存じますが、投票手続を省略いたしまして、委員長において氏名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めまして荒木萬壽夫君を理事に折角いたします。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 次に政府支拂促進に関する件を議題といたします。本委員会におきましては、國の支拂遅延を防止するために、法律を起草しようといたしまして、去る八月十九日の委員会におきまして小委員会……
○岡野委員長 ちよつとごあいさつ申し上げます。前国会に引続きまして、ただいま皆様のご推薦によりまして、委員長の席を汚すことになりました。まことに不敵でございまして、この前も十分ご期待に沿うような活動もできませんでございましたけれど、前回に増しまして一層努力しまして、どうかこの委員会が活躍できるように、自分自身で働きもいたしますし、それにつきましては皆様の格別のご支援と御協力をお願いいたしたいと存じます。どうかよろしくお願いいたします。(拍手) 引続き理事の互選を行いたいと存じますが、その方法についてお諮りいたします。いかがいたしたらよろしゆうございましようか。
○岡野委員長 これより会議を開きます。
政府支拂促進に関する件を議題といたします。本件につきましては第五国会中の特別委員会におきまして、皆様の慎重な御調査をいただきましたのでございますが、審査を終了するには至らなかつたのでございます。第六国会における本委員会の運営につきしては、委員長といたしましては、第五国会の委員会の方針を踏襲して行きたいと存じます。皆さんの御意見はいかがでございましようか。
【次の発言】 御異議ないと存じますから、その通り進めて行きたいと存じます。
もう一つ申し上げておきたいことは、第五国会中に法律制定の小委員会を開きまして、法律の成案ができたのでございますが、ただいま……
○岡野委員長 これより会議を開きます。
政府契約の支拂遅延防止等に関する法律案起草の件を議題にいたします。本案は御承知のごとく前国会の委員会において起草に着手いたしましたが、時間的の関係等によりまして、成案を得るに至らなかつたのでございます。前回の委員会における決定に基き、本日より御審議を願うのでございます。本日は前国会における最後の委員会におきましてお配りいたしました案について、御審議をいただきたいと存じます。
まず法制局の方から逐條の御説明を伺うことにいたします。
【次の発言】 それでは本日はこれにて散会いたします。
午前十一時五十六分三散会
○岡野委員長 これより開会いたします。
政府契約の支拂遅延防止等に関する法律案起草の件を議題といたしまして、前会に引続き皆様の御意見を伺い、また御質問に御応答申し上げたいと思います。何か御意見ございませんか。
【次の発言】 ちよつと速記をとめてください。
【次の発言】 速記を始めてください。
○岡野委員長 これより会議を開きます。
政府契約の支払延滞防止等に関する法律規草案の件を議題といたします。
【次の発言】 大上君の御意見にご異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと見とめますそれでは午後一時まで休息いたします。
午後十一時二十七分休息
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午後一時一八分開議
【次の発言】 これより再開いたします。
休息前に引続き政府契約の支払延滞防止等に関する法律案起草の件を議題といたします。
これより本案について討論に入ります。民事党大上司君。
【次の発言】 上林與一郎君。
○岡野委員長 これより会議を開きます。 当委員会は、前国会以来盛夏の閉会中も引続き会議を続行いたし、本国会におきましてもまた設置され、この間委員各位の格別の御精励と御努力によりまして多大の成果を収めましたことは、国家のためにまことに御同慶の至りに存じます。ことに先般本委員会より提出いたしました政府契約の支払遅延防止等に関する法律案は、各方面から多大の関心を寄せられていたのでございますが、万事滞りなく全会一致衆議院を通過いたしましたので、これにより政府より巨額の支払いを受ける大企業はもとより、零細の支払いを受ける国民各層が、将来迅速に政府から支払いを受けられることになりますならば、国家経済上、……
○岡野委員 日本の基礎産業の問題に関連して、中華民国における石炭だとか、鉄鉱石だとか、塩だとか、そういうようないろいろな重要物資について、私は承りたいのでありますが、これはなかなかデリケートな問題が国際的に包含せられておるようでありますので、ただいま説明がなかなかしにくいと思いますけれども、もしそれが御説明できることがありましたならば承ります。ただしいろいろ関連するところがデリケートでありますので、政府当局として言えなければよろしゆうございます。
○岡野国務大臣 私は先般行政管理庁の長官並びに地方自治庁の長官を拝命いたしまして、これにつきましては今後皆様方の格別の御指導と御協力をお願いいたさなければ、私の職責を全うすることができない次第であります。今までとも皆様方の格別の御懇情をこうむつておりましたけれども、国務担当上特に将来格別の御支援を仰ぎたいと存じます。ごあいさつを申し上げながらお願いするのもはなはだおこがましい次第でありますけれども、御承知の通りに前国会におきまして、地方税法案が不幸にして通過できませんでした。その反面この通過を見込みまして、地方の歳入をいたしておりますところのいろいろな税法の執行を停止しておつたのであります。そ……
○岡野国務大臣 ただいま提出いたしました地方税法を制定する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 前国会においても、政府は新地方税法案を提出いたしたのでありますが、提案時期の遅延等の関係から、その審議は新年度にまたがることとなりましたので、旧税法から新税法への移行を円滑にするため、新税法において廃止または税率の改正を予定する税目については、新しい地方税法の成立するまでの間、その徴收を停止しておくことを適当と考え、別途その旨の法律案を提出することといたしたのであります。しかるところ、徴收停止の法律案は成立いたしたのでありますが、その後この法律を存置したまま、言い……
○岡野国務大臣 私今日十時からこの委員会が開かれるにつきまして、私の主管でございますから、十時にお伺いして皆様にお目にかかるつもりでおりましたところが、急にマーカット少将から招集がございまして、実はそのことも申したのでございますけれども、じき済むからという話で、それでは九時半以前に会つていただいて、十時までにこちらに間に合うようにという約束で、あちらへ参つたのでありますけれども、話がつい長くなりまして、ただいま帰りました。今閣議中でありますが、閣議の方はこちらに出るからということで断つて、こちらに参つたのであります。たいへん皆様をお待たせいたしまして、まことに恐縮に存じますが、事情御了察の上、……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。ただいまの御質問につきまして、私の考えといたしましては、この地方税法案は画期的の税制でございますから、いろいろ混乱も起きましようし、また不均衡な、ある県、ある市町村では收入が非常にたくさんあり、ほかの方面では非常に少くて困るというようなことが出て来ぬとも限りません。そういう見通しもある程度ついてはおります。そういう意味におきまして、平衡交付金を適切に活用いたしまして、困つておるような市町村に対してはそれをいわゆる平衡して行きたい、こう考えております。 それから将来といたしましては、やはり市町村の合併とかいうようなことが自然に問題になるだろうと思います。これ……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。何を申しましても、新しい税法を施行いたしますときには、納税者の方においても、またこれを徴収する立場の方面におきましても、いろいろむずかしいことがあるだろうと思いますが、しかしこの画期的の税法を施行するということは、わが国の自治団体を強化して行く上に最も必要なことでございまして、どうしてもこれを実行しなければならぬ。そうすれば結局少しむずかしくても、まずこれを施行して行こう。その準備のために一年延期した、こういうことになつておるわけでありますから、その一年延期している間に、政府といたしましても、いろいろ指導をして行きまして、できるだけそういうような混乱とか紛争……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。ただいまの床次委員の御説は、しごく同感でございます。そういう方向に向つて私も善処いたしたいと存じますから、御了承を願います。
【次の発言】 お答え申し上げます。市町村民税の意義でございますが、これはもととあまりかわりませんが、税制を改革いたしましたにつきまして、資産割を除きましたことは、資産割に匹敵しますところの固定資産税がとられることになつておりますから、重複になるという意味で除いたわけであります。それから法人にはシヤゥプ勧告には除いてあつたけれども、かけることになりました。しかしこれが法人の性格のアメリカにおける考えと、今までの日本における考えとの差でご……
○岡野国務大臣 床次君の御質問に御答弁申し上げます。納税者が今度の新地方税法によつて納税をするについては、必ずしもこの固定資産ばかりでなく、いろいろ困難があるからということは、この委員会においても、るる皆様方から拝聴した次第でありますが、固定資産税の五百二十億というものは、政府といたしましては、初年度といたしましてとれるという可能性を認めて提案した次第でございます。私は前国会には責任者でございませんでしたけれども、しかし当時固定資産税は、あるいはもつと上まわるのではないか、こういうような御議論もあつたような次第でありまして、そのために税率も引下げたというような情勢にございますから、私の方といた……
○岡野国務大臣 ただいまの勝間田さんの御質問でありますが昨日以来重大なる意見が出ているという抽象的の御質問でございますが、内容はどういうことでございましようか。
【次の発言】 その点につきましては、各党の代表者が関係方面に行かれて、そういうようなことを承わられた。私もその席へ列席しておりました。同時にその以前に関係方面からお呼び出しを受けまして、自治庁長官としての意見はどうかというようなことも聞かれておるのです。それに対して私はもし各党がそういうような御意見であつて、関係方面でそれがいれ得るということならば、異存はない。こういう意思を表明しております。
○岡野国務大臣 藤田委員の御質問に御答弁申し上げます。シヤウプ博士がお着きになりますと、即刻私はお目にかかりましたが、その時間が非常に少うございまして、すべてのことを詳細に説明することはできませんでした。まず要約いたしまして、この地方税法案がこの前通らなかつた経過、並びに今回通りましたが、前国会並びに今回の国会におきまして、いかなる議論が闘わされたか、同時に一般の国会の気分としてこういうことがあつた、ああいうことがあつたということをごくかいつまみまして報告しておきました。それにつきまして、シヤウプ博士はいろいろ意見もあるだろう、論議もあるだろう、自分もこれから各地方を行脚して実情を調査したいと……
○岡野国務大臣 御答弁申し上げます。お説のように、地方財政委員会といたしましては、平衡交付金を八十三億要求しております。そのほかに起債として百九十五億要求しておる次第でございます。ところが中央財政のいろいろな都合によりまして、平衡交付金は三十五億しか出ぬということになつております。それと並行しまして、また地方財政委員会から国会に対して意見書が出ておる次第でございます。でございますから、国会でおそらくこの補正予算がきまるごろまでには、適当な御意見が発表されることと思いますが、最惡の場合といたしまして、三十五億で、あとの四十八億のギヤツプをいかにして押えるかということが別題になるわけであります。言……
○岡野国務大臣 ただいま本委員会に付託されました地方公務員法案について、その提案の理由と内容の概要を御説明申し上げます。 明治以来多年の伝統の上に築き上げられて参りました官吏制度は、国家公務員法の制定により、根本的変革を受けることとなつたのでありまして、国家公務員につきましては、今や民主的、科学的な人事行政制度の体制が確立せられ、その内容も薄々整備充実せられつつありますことは御承知の通りであります。地方公務員制度につきましても、すみやかに、国家公務員法と同様に民主的、科学的な人事行政制度の理念と体制を導入し、国、地方を通じて国見全体の奉仕者としての公務員の地位と身分とを確立し、新憲法に基く民……
○岡野国務大臣 私は地方財政の方の担当はしておりますけれども、財政委員会の内部の仕事につきましては、一に財政委員長並びに委員会の方の法律に従つたあんばいを、全部是認することにいたしております。ただいまのは、給與の引上げとかなんとかいうものについて、もしそういうことがありとすれば、これを全部平衡交付金に持つて行くのがいいか悪いかというような御質問のように私承りますが、しかし御承知の通りに地方財政は今まで非常に窮乏、紊乱を極めておりましたのに、この瀞地方税法ができましてそうしてとにかく四百億という厖大な増税をするような法案を通していただきまして、今地方財政はようやく確立しかけて来たのでございます。……
○岡野国務大臣 御質問の要旨を……。
【次の発言】 立花委員の御質問にお答え申し上げます。
御訂正を申し上げますが、私は地方財政委員会の主管大臣ではございません。法的には何ら関係ございません。ただ地方自治庁の長官として地方自治を確立する上において、地方財政というものがよくならなければ、地方自治の確立はできないという意味において、私は地方財政委員会に対していろいろの相談に乗つて、協力をいたしておる次第でございます。これをまず申し上げておきます。
それから平衡交付金を財政委員会から八十三億要求なすつていらつしやいますが、それに対して政府はいろいろ財源の関係等によつて、三十五億しか出すことができ……
○岡野国務大臣 まだ閣議にかけておりませんで、多分きようあたり閣議にかけて出すことになるだろうと思います。
【次の発言】 御説の通りいたします。
【次の発言】 お答えを申し上げます。
国家公務員法におきまして、給与の問題なんかが、実は円満に行つていないということは事実であるように私は考えております。そのために地方公務員におきましては、それが円満に行くように国家公務員法よりは、よほど工員の権限を拡張してやつて行くというふうに書きかえてあるはずでございます。
それからお説のように、今地方財政の点におきまして、給与の点において非常に苦しんでおる現実の姿も御承知の通りでございますが、これにつきまし……
○岡野国務大臣 大矢委員のお説しごとくごもつともであります。政府といたしましては、地方公務員法を公布いたしますにつきましては、いずれ国家公務員法とのつり合いもとらなければならぬと考えまして、考えようということに閣議で一致している次第でございます。
○岡野国務大臣 御説しごくごもつとものように伺います。よく考究いたしまして、考慮いたしたいと思います。
【次の発言】 事務当局から詳しく御説明申し上げます。
【次の発言】 門司委員の御質問にお答え申し上げます。中立性と申しますことは、読んで字のごとく、中立性でございまして、憲法に保障されておりますところの思想とかなんとかいうものを、剥奪するというわけではございません。しかしながら公務員は、国家公務員でも地方公務員でも同じでありまして、みな全体の奉仕者としてやつておるわけでございます。その全体の奉仕者たる立場というものを認めて、そうしてその中立という意義を解釈して行かなければならぬと考えます。で……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。これは特にこの條項において、そういうような規定を置いておりますが、しかしこの趣旨は、地方公務員法全体がそういう意味においてつくられておるのでございまして、書かなくてもいいことなのでございますけれども、政治的行為、すなわち特に人権として尊重されておる政治活動の制限を、公務員に限つてするという意味におきまして、いわゆる一つの制限規定でございますから、制限する場合には特の愼重に中立性を保障すること、すなわち本人の身分を十分に尊重してやるという意味において、注意の意味において書き加えておるわけでございます。この趣旨は、この法案をつくります全体の趣旨でございまして、書……
○岡野国務大臣 もらう方から言いますれば、全額予算で認めてもらいたいことが希望でございますから、文部省のおつしやることにも、やはり一面の真理がございます。またこれを出します方からいたしますと、何とかこれでやつてもらわなければならない、だろうという、目安がつかなければぐあいが惡いということで、その感じの相違だろうと思いますが、これを調整いたしまする私の立場といたしましては、中央財政の方面におきましては、三十五億しか、いろいろの関係上どうしても出ないのだ、こういうことになります。なおまた地方財政委員会の方からいたしますと、八十三億なければいかぬというのに対して三十五億しか出ない、非常にこれは不満で……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。ただいまの細説の通り、財政委員会といたしましては、平衛交付金を配付するにつきましては、非常に厳格なるこまかい規定を設けまして配分しておるわけでございます。しかしただいま御説の通りに、北海道のごとく特別の事情のあるところ、それに対しては、また特別の交付をするという方式になつておりまして、それに対しては、本年度で申しますれば、百五億の予算が平衡交付金にとつてございます。でございますから、ただいま仮決定をいたしておりますのも、また御説のよ。うなこともあり、風水害とかいうようなこともございますから、いずれ来年の一月になりまして本決定をするときに、いろいろ地方の事情……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地方財政委員会から本年度の補正予算といたしまして八十三億の平衡交付金を要求しておることは事実でございます。しかしながら中央財政の都合によつて三十五億しか出ない、こういう結果になつておることを御報告申し上げます。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。勧告の出ていることも承知しております。また勧告の内容もよく検討いたしております。
【次の発言】 お答え申し上げます。予算の方面を担当しておりませんから、私自身としてはその御意見を申し上げるわけには行きません。
【次の発言】 お答え申し上げます。地方財政委員会と政府の間に立ちまして連絡している国務大臣といたしまして、中央財政のことも考えなければなりませんし、地方財政のことも考えなければなりません。
【次の発言】 でございますから意見書に対してどういう感想を持てということでございますか。意見書の通り、地方財政へやつていただきたいという意見を持つております。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。今大蔵大臣が申し上げました通りに、当初は三百億でございましたけれども、それでは起債のわくが足りないということで、大蔵大臣の努力によりまして、あと七十億追加してもらう。大体において大蔵大臣が申しましたように三百七十億になるはずであつたのでございますが、正式にまだなつていない。しかしながら地方財政としましては、すでにいろいろ配分をしたこともございますし、これをぜひ実現したいと思いまして、大蔵大臣と協力しまして、この七十億のわくをとることについて今努力の最中でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。平衡交付金には千五十億の中に一割百五億というものが盛られて……
○岡野国務大臣 ただいま上程されました地方公共団体の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律案につきまして、その提案の理由並びに内容の概略を御説明申し上げます。 全国大多数の地方公共団体におきましては、その議会の議員及び長の任期が明年四月に満了となり、従つて後任者の選挙は、公職選挙法の規定によれば、三月上旬ないし四月下旬の間、各地方公共団体が任意に定める期日に、施行されることになるわけであります。しかるにこの選挙の期日並びに選挙運動の期間は、たまたま地方公共団体の予算編成時期に当つているのでありまして、地方公共団体の議会の議員及び長をして選挙に煩わされることなく、明年度予算案の編成並びに……
○岡野国務大臣 私から政府側の立場でお答え申し上げますが、勧告書は政府として受けとつておりまして、国会へ出すことにいたしております。むろん国会の御審議を仰ぐことになりますが、政府の立場といたしましては、ことに私の考えといたしましては、地方財政委員会から出ました趣旨は、理論として妥当である、こう考えておるわけでございますから、これが実現を希望する次第であります。ただ問題は、中央財政ののいろいろの観点から、はたして中央財政がこの国鉄課税、專売公社課税なんかに対して、これを受け入れることができる実力を持つておるかどうかということにかかるかと思うのであります。と申しますことは、御承知の通りに、二十六年……
○岡野国務大臣 ただいま上程されました地方税法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。御承知のごとく昨年八月、地方税収入の拡充と地方税制の自主的の強化とによつて、地方自治の根基をつちかうとともに、住民負担の合理化と均衡化とを確保することを目途として、画期的な地方税制の改革が断行されたのでありますが、爾来新地方税制は、住民の積極的な理解協力と、地方団体当局の不断の努力精進とによりまして、逐次その本来の目的を達成し、地方自治の伸張、ひいては国政の民主化に寄與しようといたしているのであります。しかしながら、新地方税制は何分にも、未曽有の広汎かつ根本的な改革……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。御説の通りに、昨年度において平衡交付金並びに起債のわくの拡張に対して地方財政委員会から勧告がありました。それに対して、今仰せのごとく平衡交付金が八十八億に対して三十五億しか出るに至らなかつた。これは中央財政のふところぐあいからいたし方ない次第でございます。それでこれをいかにしわ寄せされて行くかということの御質問でございますが、とにかく地方財政としては、昨年税法の改正によりまして、相当の税収の確保もできたわけでございますけれども、地方財政委員会が検討いたしました結果といたしまして、やはり補正予算が中央で出ました以上は、それに対して新規に八十八億なり、起債が百九……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。御説の通りに今度の税法改正案は、はなはだ御不満であろうと思います。それは私も御説の通りな考え方を持つております。と申しますことは、この地方税の改正案を今回出しましたのは、この前に出しましたところの税法のほんの手直しくらいの程度になつたのであります。ただ私自身といたしましては、昨年の夏皆様方の御審議を得まして、あの厖大な地方税法を改正いたしましたのでございますが、しかし厖大であると同時に相当画期的なものでございまするから、研究もよくしなければなりませんし、また実情にも合せなければならぬということで、もし今国会に間に合いますれば、相当な内容についてもいろいろ検討……
○岡野国務大臣 ただいま提出いたしました地方財政平衡交付金法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及び内容の概要を御説明いたします。 すでに御承知の通り、昨年創設されました地方財政平衡交付金制度は、地方団体の自主的な財政運営を確保しつつ、全地方団体に通じて、その必要な財源を保障しようとするものでありまして、新地方税法の制定と相まつて、地方自治の確立を企図する新地方財政制度の根幹をなすものであります。すなわち各地方団体につきまして、財政需要額と財政收入額とをそれぞれ客観的に測定して、その財政需要額が財政收入額を越える地方団体に対し、この地方財政平衡交付金を交付することといたしているので……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。お説の通り地方財政委員会から国鉄その他に対して課税をしたらいいだろう、こういうことの勧告は出ております。理論といたしましては私もその通り承服しております。ただしかし、ただいまの段階におきましては、国鉄、專売公社なるものが国家財政との関係上、一概にこれを税金をかけて、そうしてどうなるかということに対しては、相当大きな影響を及ぼすことでもございますし、いろいろ勘案いたしまして、この際はこれに対する財政委員会の勧告を、そのまま受入れるということを見透りまして、政府内部におきまして、十分国鉄のあり方、また專売公社、放送協会なんかの情勢をよく検討しまして、そしていかに……
○岡野国務大臣 御説しごくごもつともでございまして、先般来この委員会においてもそういう御質問もございましたが、なにさま今回の税法改正といたしましては、昨年の夏できました税法の簡單なる手直しだけということのようにして出しまして、実はこの税法につきましては、御承知の通りに、今行政調査委員会議が政府並びに国会に対して勧告いたしております通り、近い将来において地方自治団体の仕事のあり方が、はつきりときめられなければならぬということになつておるのであります。でございますから、私どもといたしましては、この地方公共団体の実体がはつきりときまりました上で、昨年通りましたところの税法に根本的の改正をして、地方財……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。昨年地方税を改正いたしましたのは、御承知の通りに地方の自治を確立するために、その地方の財政の基礎をしつかりさせてやろう、こういうことから地方税が提出されて、皆様方の御賛成を得て発布されたわけでございますから、もともと地方税法が出ます場合には、四百億というものが増税になることも予定されて出たものでございまして、地方の住民といたしましては、それを甘んじて受けて、自分自身の自治を、自分自身で財政基礎を固めて行く、こういうふうに考えていただきたいと思います。 それから地方税と国税とを合せまして、増加したということは、これは私のこの前聞いたところによりますと、そうは……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。ただいま詳細な数字を持つておりませんからよく調べまして後刻お届けいたしますが、ただ問題といたしましては、地方財政が非常にきゆうくつなときでありますから、競輪は賭博行為であつて、非常に悪いというのは社会的には見られますが、この収入は純財政から行きますと、非常に地方の財政を助けているという事実だけは明らかであります。
【次の発言】 お答え申し上げます。私は先般の井出さんの御質問を取違えておりまして、二十四年度と二十五年度の分のことと思つておりましたのです。まずその点から申し上げますが、二十四年度と二十五年度に関しましては、やはり国税、地方税加えまして、若干減税に……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。まずその前にひとつ釈明しておきたいと思います。私は自治庁の長官として、地方財政委員会と政府の間に立つて連絡をはかるのが私の仕事だ、こう申し上げて、速記録をごらんいただけばわかると思いますが、連絡員である、メツセンジヤー・ボーイであるということは、あなたのお口から出たのでありまして、私はそういうことを申し上げたことはございません。これを一応釈明いたしております。 それから第六国会以來、国会において御審議になり、同時に御決議になりまして、積雪度、寒冷度の強いところには特別の配慮をしたらどうか、こういうようなことがありました。それにつきまして、御承知の通りに第六……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地方自治確立のために、財政の基礎が強固にならなければならぬということは、御高説の通りであります。われわれも御趣旨の通りに、地方財政の強化ということについて日夜苦心いたしておるわけであります。御承知の通りに、昨年地方税法を改正いたしましたが、これは今までの税法と違いまして、まつたく画期的のものでございます。その意味におきまして、地方においても財政のめどについて、まだ十分なる見通しもつかないだろうと考えます。と申しますことは、今後の自治の強化ということにつきましても、御承知の通りに地方行政調査委員会議の報告が出ております。この地方行政調査委員会議の報告が出まして……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地方の財政が非常にきゆうくつであるということは、皆さんも御承知の通りわれわれもよく承知いたしております。それにつきまして、先般知事諸公並びに市町村長各位が、財政の窮乏に対する平衡交付金の増額並びに起債のわくの拡大ということについて、いろいろ陳情されたことも私承つております。ただいつも申し上げることでございますが、地方における財政の窮乏もその通りであります。しかしまた中央から出しますところの平衡交付金も、国家財政の立場から、いろいろな方面で検討しなければなりませんので、ただいまのところ政府といたしましては、百億円の平衡交付金並びに起債の百億というもので、地方財……
○岡野国務大臣 ただいま議題となりました地方税法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申上げます。 御承知の通り現行地方税制は、両次にわたるシヤウプ勧告の趣旨とするところにのつとり、地方財政自主権の強化拡充及び住民負担の合理化を目標として、従前の地方税制を根本的に改革したものでありまして、その施行以来漸次所期の成果を上げて参つたのでありますが、何分にもそれが根本的な改革でありましたことと、最近における社会経済事情の変化とによりまして、これに相当の修正を加える必要があるものと認められるに至つたのであります。 政府におきましては、これらの問題について鋭意研究を……
○岡野国務大臣 あれは参議院で、ある委員の方から来年度の平衡交付金を減すといううわさがあるが、それはほんとうかどうか、また岡野の考えはどうかという御質問でございまして、私は来年度平衡交付金を減す意思は持つておりません。こういうようなお答えをした次第でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。一応その前提としてむろん十分地方行政委員会の委員たる立花さんは御存じだと思いますが、前提を申し上げます。平衡交付金法は、御承知の通りに地方財政の収入額と需要額とを差引きしまして、それで出て来たところの金額を補充するのが、これが平衡交付金法でございますから、減さないとか減すとかいうことは、これは私自身の……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。川島さんのお説の通りに、地方財政は中央財政と同じようにやはり非常にきゆうくつでございまして、ことに地方の行政を特に私は担当いたしております立場から考えますと、身びいきになるかもしれませんが、地方が非常にきゆうくつになつているということは事実でございます。地方財政委員会からも、三百五十億の補正予算を増してもらいたいという意見書が出ておりますこともよく承知しておりますし、その点も私は了承しているのでありますが、しかし御承知の通りに、中央地方を通じまして、非常に財政が逼迫しおります際でございますので、平衡交付金百億増、起債のわく百億増ということで、中央財政の立場か……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。地方財政委員会でそういうようなことを規定しております地方財政委員会規則というものが、ございまして、現段階におきまして最も理想的であると点えられる方法によつて、規則をきめてやつておりますけれども、御承知の通りに一万数百あるところの地方団体は、いろいろ個々別々の特殊な事情もございましようし、そういうこともまだはつきりされていない点もありますので、御承知の通りにあの規則というものは、実は法律できめなければならないものでございますけれども、法律でやりますとわずかな欠陥を発見しましても、一々国会の御承認を願つて法律の改正をしなければならぬということになりますので、実……
○岡野国務大臣 今後駐留軍に対しても、やはり特別調達庁が行つておつたような仕事が出て来ることは事実でございます。しかしながら御承知の通りに、特別調達庁と申しますものは、被占領国が占領国すなわち連合軍の命令によつてこういうことをしろということになつてできた次第でありますから、この性格はすつかりかわつて来るのです。ですから今後行政協定の進行いかんによりまして、この問題は当然大事な仕事として協定の中に入るわけででございますが、まだその協定の途中ございますので、はつきりしたことがきまつておりません。しかし今後特別調達庁のしておつたような仕事を、駐留軍に対して日本がいかにしてするかということにつきまして……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。国連軍との関係については、今政府は何か考えておるのでございますが、これは当面の所管大臣がやつていることでございまして、私一向存じておりません。
【次の発言】 私の想像でございますが、駐留軍としては、御承知の通りにアメリカの軍人が残られ、そうして英軍とか濠州軍とかいうものは、むろん米軍でございませんから、あとへ残らぬことになるはずでございます。それに対して国連軍として今までおつたのがおりたいというような希望があるらしいように聞いておりますが、その点におきまして、これをどう取扱うかの問題は、今いろいろ所管大臣が、それについて折衝をしておるはずと思います。しかしそ……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。農林大臣は農地の接収については非常に心配されておりまして、閣議でも話が出たことがございます。そしてもしも農民が生業を失うようなことがあつたら十分なことをしてやらなければならぬというような話合いがありました。
【次の発言】 具体的の額は閣議には出ませんでした。
【次の発言】 私もはつきりわかりません。
【次の発言】 お答え申し上げます。私も速記録を持つて来ておりますが、あの当時は御承知の通ります前提といたしまして、行政協定が結ばれつつあるのだが、その進行状況から、先のことはまだ何もわからない。こういうことを前提として私は申し上げたのであります。これは通覧くださ……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。児童福祉費が平衡交付金に入つておりますために、十分なる施設もできないし、また十分なることもできない。こういうようなことで、るる実例をあげてお話をされまして、まことに私としては心を打たれるような感じがします。その点につきまして、御承知のように二十四年度限りそういうものをみな平衡交付金に入れまして、スタートしてから、約一年半ばかりここに実行して来たのでございましたが、昨年の春以来、いろいろ、そういうような実情を訴えられまして、いろいろな陳情がございますので、ただいま厚生省並びに財政委員会の方でよくこれを検討しておる場合でもございますが、その検討が成案を得るに至り……
○岡野国務大臣 本国会におきまして私どもが提出をしたいという希望を持つております法案は地方税法、平衡交付金法、地方財政法、地方自治法、公務員法、まだ二、三あるのでございますが、そういう法律につきまして改正案を今研究中でございます。これはまだ関係方面ヘアプローチすることもできておりませんで、ただ部内においていろいろ検討しておる情勢でございまして、来春になりましてから、できるだけ早く提出したい、こう考えておる次第でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。ルース台風に対する災害の窮状につきましては、実は補正予算をつくりまして、早く決定をしようと思つて極力努力したのでありますが、いろいろの事情……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地方財政は一昨年以来私が所管しておりまして、いろいろ問題も起きましたし、また非常に窮迫しておるということも事実でございます。それにつきましては、新しくできましたところの地方税法というようなものに、あるいは遺憾の点があるのじやないかとが、またいろいろの御批評もあります。またそのほか地方の行政の実態につましても、いろいろ整理改革をしなければならぬような点もありますしいろいろなことがかさんでおりまして、これに対して抜本塞源的なりつばな地方制度を確立し、同時に地方財政もこれに合して十分なる財源を與えて、財政があまり窮迫にならないようにやつて行きたいと考えておるのでご……
○岡野国務大臣 大矢さんの御質問にお答え申し上げますが、閣議の内容は発表をよういたしません。自治体警察が存続してしかるべきではないかということは、自治確立の意味から御設ごもつとも、その通りでございます。ただ先般警察法を改正いたしまして、自治体が警察を維持する意思がない、住民投票によつてその住民がこれを国警に移してもらいたい、こういう意思があれば国警の方へまわすというような法律の改正があつたのであります。しかし私個人といたしまして考えますことは、自治体は戦後できましたところの新制度でございますから、維持して行くのがほんとうだろうと思います。ただ問題は、ただいまもいろいろ論議になりましたように、国……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。まだはつきりときまつた案になつておりませんが、大体戦前と申しますか、昔はごく少数の部局によつて地方の公共団体の府県の政治ができておつたのであります。戦後非常にたくさんの部局を設けるようになりましたが、事務の簡素化から申しますれば、国に相応したものができたらよいのではないかと考えるのであります。大体私の考えております腹案といたしましては、総務とか土木とか社会部とか経済部、そういうような四つぐらいのものにしたらどうかという考えをもつて、今いろいろ検討中でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。お説しごくごもつともでございまして、地方は千種万態でございま……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。それは先般この席で申し上げたと思いますが、区長を任命制にするということも、われわれの頭に往来しておる。しかしこれに対してまだ成案を得ておりません。
【次の発言】 まだ成案を得ておりませんから……。
【次の発言】 先ほど申し上げました通りに私の頭にそういうことが往来しておりまして、それを事務当局をして検討させております。
【次の発言】 特別市制につましては、自治法にせつかくできておる条項でございまから、これをわれわれとしては無視するわけには行きません。しかしただいしま五大市を初めその五大市を含んでおる府県が、両方とも相反するいろいろな説明をしてまわつておるよう……
○岡野国務大臣 ただいま上程されました地方税法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概略を御説明いたします。 申し上げるまでもなく、地方税制は、都道府県や市町村が、その付託された事務を遂行する上に必要な財源を調達する最も有力な手段であります。従いまして、地方税制の改正を考えます際に、これによつて地方団体は幾ばくの財源を得ることができるかということが、地方財政計画上きわめて大切な問題であります。今日、国民は租税負担の重いことを訴えております。殊に高率課税を行つております税種につきましては、その引下げを求める声が特に強いのであります。飜つて、個々の地方団体の財政状況をながめ……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。私は地方財政担当でございまして、同時に地方財政委員会と申しますものは、形は総理府の一部は総理でございますけれども、独立の権限を與えておりまして、地方財政に関する限りは、地方財政委員会の意見を尊重するということにしておりますので、私は地方財政委員会が考えていることに対しては、全面的にこれを支持して行きたい、こう考えております。
【次の発言】 お答え申し上げます。まずこれは私の職務を使いわけしなければならぬのでありますが、地方財政委員会としましては、たしか二百二十億くらい地方公共団体がもらわなければいかぬというようなことを考えておるわけであります。中央政府とい……
○岡野国務大臣 町村職員恩給組合法案につきまして、提案の理由及び内容の概略を御説明申し上げます。 一昨年十二月、第九国会において成立し、昨年二月から施行されました地方公務員法におきましては、地方公務員の福祉及び利益の保護を、適切かつ公正にはかることを根本基準の一として掲げておるのでありますが、地方公務員の退職年金及び退職一時金の制度につきましては、同法第四十四條において、職員が相当年限忠実に勤務して退職し、または死亡した場合における退職年金及び退職一時金に関する制度が実施されなければならないと規定いたしておるのであります。思うに、同條の趣旨とするところは、地方公共団体の行政の民主的かつ能率的……
○岡野国務大臣 ただいま本委員会に付託されました地方公営企業法案について、その提案の理由と内容の概略を御説明申し上げます。 近代国家のもとにおきましては、地方公共団体の処理いたします事務は、権力行政及び非権力行政の両分野にわたり、いよいよ複雑多岐を加えて来ているのでありますが、住民に対しよりよいサービスを提供し、それによつて住民の福祉を増進いたしますことが、地方公共団体の固有の存立目的の一であることは、あえて申すまでもないところであります。水道事業、自動車運送事業等の各種公益事業を公営することにより、低廉、適切なサービスを住民に提供いたしますことが、地方公共団体の重要な事務と考えられて来たゆ……
○岡野国務大臣 ただいま提出いたしました地方財政法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及び内容の概要を御説明いたします。 本法案は、現行の地方財政法につきまして、地方行政の責任の帰属を明確にするとともに、その自主的な運営を確保するため、地方公共団体またはその機関が行う事務に要する経費について、国と地方公共団体の負担区分に関する基準を改める等の必要があり改正を加えようとするものであります。 以下本法案の内容の概要について御説明申し上げます。 改正の第一点は、国費、地方費の負担区分に関するものであります。 従来、住民多数に関係する事務については、それに要する経費を国と地方公共団体……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地方財政法だけは私はこれでいいと思つております。地方税法はいつかも申し上げましたように、根本的に検討を加えたいと考えます。地方税法を検討いたしますと、自然平衡交付金法というものに影響を及ぼして来ることが出て来ると思いまするから、平衡交付金法の趣旨というものは、私は尊重しておりますけれども、さて地方税法を根本的に検討する場合には、自然平衡交付金と非常に密接な関連がございますから、これも再検討を要することと私は考えております。
【次の発言】 お答え申し上げます。新しい財源をどうするかというような御質問でございますが、私は地方税法と申しますものは、地方の仕事のあり……
○岡野国務大臣 地方公務員法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及び内容の概略を御説明申し上げます。 地方公務員法は、一昨年十二月第九国会において成立し、昨年二月から施行されているのでありますが、このたび地方行政簡素化の趣旨にのつとり、また同法の実施状況等にかんがみ、これに所要の改正を加えることとし、本法案を提出いたしたのであります。 次に本法案の内容につき、その概略を御説明申し上げます。本法案におきましては、まず地方行政簡素化の趣旨にのつとるものとして、第一に、現在五大市以外の市は、人事委員会を置くことができることになつておりますのを改め、人口十五万未満の市は、人事委員会を置か……
○岡野国務大臣 御説しごくごもつともでございまして、また現在の地方自治の実情をよく御存じの大泉さんでございますから、私の考えておりますことと同感でございまして、ただいま非常に高度の自治制度がしかれておるようになつておりますけれども、住民のこの自治制度に対する理解というものがまだ足りないのじやないかという感じがしております。そこで自治庁におきましては、この新自治法を施行いたしまして以来、自治確立運動という運動を起しまして、あらゆる市町村の理事者並びに政治家、すなわち議員とかなんとかいうようなお人に呼びかけて、自治の確立をする啓蒙運動をしておつたのであります。今のお説のように、住民が理事者並びに議……
○岡野国務大臣 自治権の侵害にならないという確信を持つて、つくつておる次第であります。
【次の発言】 お答え申し上げます。そこに出しておりますところの勧告権のよつて来るところのゆえんはどこにあるかということを、よくその法案をお読みになるならばおわかりになると思うのであります。御承知の通りこれは国と地方とでは、純然たる地方の事務と、また純然たる国家的事務と、またあるいは半分は地方の事務であり、また半分は国家的事務である、こういうように、いろいろの種類の行政が地方自治体において行われるのでありまして、そこで今回挿入いたしましたところの法文におきましては、国が国家の仕事として地方自治体にしてもらいた……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。御説の通り、行政簡素化を主にいたしまして、今回の改正をいたしたのであります。
【次の発言】 簡素化の線に従いまして、規模は縮小いたしましたけれども、権限は十分確保いたしておりまして、精神は同じであります。
【次の発言】 お答え申し上げます。先ほど来今回の改正によつて地方公務員の権限を剥奪するような改正案のようにお受取りでございますが、しかしよく改正案をごらんくだされば、権能といたしましては、人事委員会、公平委員会の権限を剥奪したことはどこにもないのでございまして、ただ御承知の通りに、人事委員会とか公平委員会というものは、まだ日本の国情によく合つておりませんの……
○岡野国務大臣 ただいま上程されました日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う地方税法の臨時特例に関する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概略を御説明いたします。 すでに御承知のごとく、日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定が締結せられましたのに伴い、その実施の円滑を確保いたしますため、合衆国軍隊等に対する地方税法の適用につきまして、若干の特例を設ける必要がありますので、ここに本法律案を提出し、御審議をお願いすることといたしたのであります。以下、法律案の内容につきまして簡單に御説明申し上げます。 まず第一点は、合衆国軍隊等……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。これは御承知の通りに、政府といたしましては、臨機の処置といたしまして、二億ほどつなぎ融資を出しておる、住宅金庫から二億融通して、応急の措置をしておるわけでございますが、われわれの方といたしまも、地方財政委員会並びに自治庁から係官を派遣いたしまして、そうして実情を調査しておりますから、早急にその結果によりまして、善処したいと思いますが、むろんこの対象は平衡交付金並びに特別平衡交付金を考えなければならぬことだと思いまして、調査の結果によりまして、適当な処置をとりたいと思つております。
【次の発言】 むろん起債も考えなければならぬことでございますから、善処をいたし……
○岡野国務大臣 ただいま本委員会に付託になりました地方自治法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び主要な改正事項の概略を御説明申し上げます。 新憲法の精神に基き地方自治の本旨を実現するため、憲法とともに、地方自治が施行になりましてから、本年でちようど五箇年を迎えることとなりました。この間終戰後の悪條件が山積する中におきまして、地方自治確立の途上には幾多の障害が横たわつていたのでありますが、地方自治関係者の不断の努力と協調とによりまして、これらの障害はなお、今後の努力にまつべきものも少くないとはいえ、次第に解決に向つて参つておりますことは、近く国民待望の独立の日を迎えようとして……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。お説の通り、今回の自治法の改正は、神戸第二次勧告案を基礎といたしまして、そうしてあみ出したものでございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。神戸委員長が野村委員にお話になつたということは、私は実は承つておりません。まず最初に申し上げたいことは、神戸委員会の勧告につきましては、特別区について一応書いてございます。しかしながら、提案理由にも申し上げました通り、今回の自治法の改正と申しますものは、神戸委員会並びに政令諮問委員会を参考にいたしますと同時に、地方の行政簡素化ということを主題にしてやつておる次第でございます。でございますから、前提といたしましては、地……
○岡野国務大臣 おしかりをこうむりましたが、実は私口下手でございますし、皆様に御納得の行くように説明するには、政府委員に説明さした方がいいと思いまして、ただいま私から申しつけて説明さしたわけであります。
【次の発言】 お答え申し上げます。特別区として残して行くつもりでございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。特別区として残しましても、その区長を公選制にしないでおいて、これが憲法に違反するかしないか、こういう御質問でございます。特別区といたしておきまして、それに対してその区長を公選にしないということは、これは憲法に何ら違反しておりません。憲法は大綱といたしまして、地方に公共団体を置く、こう……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。責任のがれをするわけではございませんが、消防の所管大臣は法務総裁でございまして、私ではございません。しかし国務大臣といたしまして、ただいまの御趣旨はしごくごもつともでございまして、内閣といたしまして一致協力いたしまして、御希望に沿うように今後対処して行きたいと思います。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。大体その通りに私も心得ております。
【次の発言】 お答え申し上げます。私の立場といたしましては、財政のことは非常に敏感に頭へ来る立場におるものでございますから、財政の豊かでないところ、また非常に困つておられる各地方公共団体に対し、これではどうも警察も持てないという場合には、国警の方にとつてもらうということも思つております。ただ私自身はいつも申し上げましたる通りに、ただいまの地方の町村の規模というものは、いささか小さ過ぎるというような感じを前々から持つております。また仕事の分量とか性質とかいうようなものも、まだ、御承知の通りに事務再配分の勧告は出ましたけれども……
○岡野国務大臣 平衡交付金の改正につきましては、私がいつも申し上げます通り、今度できますところの地方制度調査会で平衡交付金といわず、地方税法並びに他面において地方の行政機構とか、制度の問題を総合的に研究して、そしてやろうと思つております。今回の平衡交付金の改正案は、御承知の通り地方財政委員会の規則で実はやつておつたものを――これは二十五年度、二十六年度に限つて地方財政委員会規則でやり得る、しかしその後はやはり法律でやらなくちやならぬということになつておりますから、法律を出して、そうして法の初め所定した通りの希望に沿うような改正をするにとどめた次第であります。
○岡野国務大臣 一応の御意見として承つておきます。
【次の発言】 そうは思いません。
【次の発言】 事務局より答弁いたさせます。
【次の発言】 片手落ちではないと考えております。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。青森県におきましては御説の通りに米内山議員が議会を侮辱したとか何とかの理由で、除名処分を受けたわけでございます。それに対しまして地方裁判所がその除名処分の執行停止を命じたわけでございます。そこで青森県の県会から自治庁に対してこういうような訴えが出て、これは議会の秩序保持のために議会がきめたところの除名を、裁判所が執行停止するということに対しては、今後議会の運営をして行くのにはなはだ不都合であるから、ひとつこれは総理大臣の異議によつて執行停止だけは一応とめてもらいたい、こういうような申請があつたのであります。そこで自治庁といたしましては、いろいろ研究の結果、県……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。第一点は、お説の通り昨年われわれが法人税割を一〇%として出しましたところが、国会の御意思によりまして、一五%にした、それをまた、この際国税が上つたから、それを一二・五%に下げるのはけしからんじやないかというようなお説でありますが、国会の意思は十分御尊重申し上げまして、国会がその当時一五%で引合う、すなわち地方財政に適当であるという金額は、これを確保しまして、そうして一二・五で、ちやんと、この国税が上らない前の一五%と比べまして、実質上には同じ額がとれるだけに計算してございますから、その意味において、形式上はそうでございましようが、実質上においては国会の御意思……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。東京都というものは非常な沿革がございまして、そしてお説のようにいろいろ変化をして来ておるのでありまして、新自治法といたしましても、何か都そのものの性格が非常にあいまいなものになつておるようであります。しかし私どもは自治の本旨から申しましても、それからまた社会的の実勢から申しましても、昔の東京市というものは、首都建設法ができましたごとくに、一つの市として見るべきものだと思います。その点におきまして、いろいろ私は今後東京都そのものの性格というものにも相当深い検討をしまして、元の郡部と元の市というものの性絡を、もう少しはつきりしたいと考えておりますが、これは後日の……
○岡野国務大臣 自治庁設置法案につきまして、その提案の理由及び主要なる事項の概略を御説明申し上げます。 政府はさきに、講和條約発効後の新情勢に対応するため、戦前戦後を通じ複雑厖大化した行政機構の簡素化を決定し、その一環として地方自治庁、地方財政委員会及び全国選挙管理委員会を統合し、新たに自治庁を設けることといたしたのであります。 政府はこれまで国政民主化の基盤である地方自治の拡充強化と公職選挙の普及徹底については、特に意を用いて来たのであります。現在、これらに関する事務は、地方自治庁、地方財政委員会及び全国選挙管理委員会においてそれぞれ所掌せられているのでありますが、これらの事務は相互に密……
○岡野国務大臣 ただいま上程されました地方制度調査解設置法案につきまして、提案の理由を御説明いたします。 民主政治の健全なる運営発達を期するためには、地方自治の円満なる育成発展が必要不可欠でありますことは申し上げるまでもありません。この見地から政府は国民とともに、終戦以来今日に至るまで地方自法の充実強化のためあらゆる努力を重ねて参つておるのでありまして、今後といえども日本国憲法に渕源する地方自治制度の基本理念と基礎構造においては、特別の変更はあり得ないのであります。しかしながら地方制度につきましては、過去六年有余における運営の実際の経験に徴し、かつ独立後の新事態にかんがみまして、検討を要すべ……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。特別市の問題につきましては、御承知の通りに、特別市をつくりたいということと、それからそれに反対しまして、特別市にならんとする候補の市の存在する府県側がこれに対し反対の運動を起しておることは、すでに御承知のことと存じます。しかし私の考えといたしましては、特別市はいろいろの必要上あつてしかるべきだという意味におきまして、自治法には特別市の制度が設けてございますけれども、しかしながら一面地方財政の立場から見まして、残存郡部というものが、特別市がもし実現しますならば、あと財政的に立つて行けない、そのほかいろいろございますけれども、これが一番重大なることでございまして……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。お説しごくごもつともでございまして、私も市町村の自治というものは、ただいまでもお説の通りの状態と思うのでございまして、地方自治の本来の姿で市町村がやつて行くべきものだと考えております。そこで問題になりますのは、府県の問題でございます。これも御承知の通りに、これがはたしてその結論に到達するかどうかわかりませんけれども、市議長会におきましても、また一昨日でございましたか、市長会におきましても、府県廃止論が出ております。しかし私はこの際府県の廃止ということに対しまして、全面的に賛成とか、反対とかいうわけではありませんけれども、いろいろ府県行政を見ておりますと、目の……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。門司さんは地方自治の問題についてはたいへん御熱心であられるために、ただいまのような御懸念なり、御心配が出るものと思います。私どもといたしましては、今回自治庁設置法を出しましたにつきまして、これが何も内務省の復活とかもしくは元の内務省と同じような、地方を統制して行くような姿においてやるための設置法をつくつたのではない、そういう考えは毛頭持つておりませんし、またそういうようなことを仕組んでおりません。ただいままでありましたところの地方自治庁並びに地方財政委員会、全国選挙管理委員会がやつておりました事務を統一してその責任を明確にする、また簡素化するという建前から、……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。地財委の方で、これに対して賛成をいたしかねておりますことは、地方の自治確立の意味におきまして、しかも財政的見地から、やはり平衡交付金で、こういう平衡交付金の内容を相当に検討しましてやるべきであつて、こういうふうに、今度出ましたような義務教育費国庫負担法、すなわち文部当局が直接地方の自治に介入して行くようなやり方は、これは時代に逆行して行くのではないかというような、すなわち地方の自治確立ということと、地方の財政を確立して自主性を持たせて行くという根本方針にどうも反するように見えるので、反対する次第であります。
○岡野国務大臣 住民登録が実施されますならば、それに流用し得るように予備の金が十億ばかりとつてございます。それによつてやつて行きたいと思います。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。附加価値税は、御承知の通りに、またお説の通りに、長所もあれば短所もございます。そしてあれを実施しますにつきましては、いろいろな理由もございますが、結局あの内容につきまして、一般の理解がまだ十分得られていない。またこれを納める側の財界が、ただいま、混乱とは申しませんけれども、まだ十分安定をしていない、こう考えておりますので、この際根本的に事業税を附加価値税にかえて、そしてあなたのおつしやつたように、赤字の会社でもこれをかける。しかしこれは地方税といたしましては、応益税でありますから、そういうことを言うべき筋合いじやなく、ある一つの地方団体に会社なり工場があれば……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。給與ベースの算定基準はなかなか、ものさしがむずかしいのです。ですから国家公務員の給與ベースが幾らになつているか、いろいろ考え方もありましよう。しかしあの当時地方と中央と比較をいたしましたのは、大体全員で全額の給與を割りますと幾ら幾らになる。そうして国の方が幾らの平均になつている。そうすると地方の方とすると、それと同じようなやり方でやつてみますと、やつぱり四百六十二円とか三百七十五円、五百何十円というような差があるという一応の形式が出たのでございます。しかしこれは御説の通りにまつたくとりとめのない――とりとめのないと言うとおかしいですが、一種のものさしを基準に……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。前段の点につきましては大蔵大臣が御答弁申し上げた通りでございます。 後段の点もやはり大蔵大臣の答弁と同じでございまして、このままでは地方財政は円滑に行かないのじやないかという考えを持ちまして、地方税制全体につき、あわせて平衡交付金制度も相当の改正をしなければならぬと考えております。すでに地方財政委員会では相当な研究をしております。しかしながら御承知の通りに地方自治制度というものが確立しますのには、ばらばらに法律が出まして、まだ事務の再配分あたりも十分できておりませんので、今回御承認を得ましたならば、地方制度調査会というものをつくりまして、そしてこれによく……
○岡野国務大臣 これは地方財政委員会におきまして、来年度の財政需要額を出しますときに、約七千億でございました。それに対応しまして、今度の財政計画といたしましては、租税収入が約二千九百二十四億とれます。それから平衡交付金がとにかく千二百五十億ございます。起債が六百五十億、その他、こういうふうになつておりまして、来年度に関する限りは地方財政はバランスが合つているわけであります。ただ問題といたしましては、御承知の通り地方の事業といたしまして、戦時中並びに戦後、戦時中はいろいろな事業をうつちやらかしておつた。それからまた戦後いろいろな災害が出て参りまして、そういう方面でしなければならぬ仕事がたくさんあ……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。新聞等でいろいろ論議の的になつております知事の公選廃止とか道州制とかいう問題が、いろいろお耳に達しておると存じます。私どもといたしましては、まず結論を先に申し上げますれば、そういうような計画は何ら持つておりません。ただ私が考えておりますことは、独立国になりまして、日本の国力に相応した地方行政の簡素化、同時に能率的にして行きたい、こういうような一つの希望を持つております。同時にすでに御承知の通りに、神戸委員会が事務再配分の勧告を出しておりますが、まだあの事務再配分の勧告は出つぱなしでございまして、それについて何ら整理も実現もできておらない次第であります。そこで……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。私も実は昨夜この報告書を読みまして、そういう点を発見したのでございます。今までどうも予算がえてして削減されまして、そうして実際は保険の問題などというものは、ことに尊重しなければならないものが、十分でなかつたという点があるのでございます。御説まことにごもつともでありまして、私もその通りに考えますから、今後は予算の充実ということに対して十分努めて参りたいと考えます。
【次の発言】 将来そうして行きたいと思います。
【次の発言】 ただいま伺いました点につきましては私もしごく同感でございます。ただ問題は、終戦後いろんな事件が起きまして、それがまた非常に広汎に出て来る……
○岡野国務大臣 私の立場として御答弁申し上げるのにつらいのですが、教育委員会はとにかく相当検討をしなければならぬと考えておつたのです。けれどもいよいよ実施になりましたので、十一月一日から実行することになつておるのでございますが、検討しなければならぬという問題はいろいろあちらこちらに伏在しております。けれどもまあ一応これが実行せられました以上は、やはりこれをできるだけ法律の趣旨に合つたような運営並びにそのいいところを生かして行きたい、こう考えております。しかし何と申しましてもまだ実施日なお浅いところでございますし、実行しました以上は、やはりほんとうに実行した上でどういう点が合わないとか、よくない……
○岡野国務大臣 お答えいたします。実支出額でやつて行くつもりであります。
【次の発言】 お答え申し上げます。相談とか協議ということにつきましては、各般の意見も聞かなければなりません。そこで自治庁の事務当局と文部省の事務当局との相談をしていることはむろんでございますし、自治庁がそういうことをされたということは、結局その方面の意見を聞くために出したのだろうと想像いたしますが、少くともわれわれといたしましては、いろいろ条例をきめましたり、また新しい法律を出しましたりするときに、さしつかえない限りは、ことに利害の関係の深いところの方面については、やはり意見を求めなければなりません。それが確定案でないこ……
○岡野国務大臣 こまかい数字のことでございますから、事務当局から御説明をいたさせます。
【次の発言】 経過措置におきまして今仰せのように三百四十九円高い。しかし国家公務員としては三百四十九円低い定額によつてやるということになりますが、これは決して下げるということはしないようにわれわれは措置しよう、こう考えております。
【次の発言】 この問題は地方財政と非常に関連がございますから、よく御了承願いたいと思います。ただいま平衡交付金で支給しておりますところの教員費、すなわち教育費のうちでも教員の給与、これは今度文部省が採用いたしました定員定額でやつておるわけでございます。そういたしますと、もし逆説的……
○岡野国務大臣 私は十三国会の当時一時文部大臣をしておりましたが、約一箇月の後に解散がありまして、そのまま十分文部行政に対して力を尽すことができませんでおりました。今回また再び文部大臣を拝命いたしました。御承知の通りに今まで終戦後は、皆様と同じように非常に文教に対して理解の深い、また専門家の大臣がずつと続いて来ておつたのでございます。ところが今回終戦後初めて実はほんとうに学問もありませんし、知識もありませんし、まつたく文部行政に対してはしろうとであるところの私が拝命いたしましたので、はなはだ心もとなく考えておりますが、しかし今後駑馬にむちうちまして、一生懸命に文部行政に対しましてお尽しいたした……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。この新発田の分校を新潟の本校の方に統合するということは、これはもともと大学設置審議会で、国立大学統合整備方針というものに基きまして決定をし、同時に新潟大学の方で、それがいいということで評議会にかけ、そうしてこれを決定したわけでございまして、御承知の通りに今の文部大臣は、大学に対して命令をするという権限は持つていないのでございます。でございまして、みな審議会にかけ、大学の自治を許しておる。大学はこうしたい、こういうことになりますれば、これは国家全体の大局から見まして、もし非常に不都合があるということになれば、もう一度考え直してもらうという程度に文部大臣は言い得……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。これはこの前にも私ここで申し上げたと思いますが、参議院並びに衆議院の文部委員会が御調査においでになる。その御調査というのは、むろん私の考えでは、こういうふうにしたい、ああいうふうにしたいという一つの意思、目標を持つて行かれるのじやなくて、現地の実情を十分御調査になつて来て、そしてそれに対して国会はいかなる判断を下すかというために御出張になるだろうと思います。そういたしまして、こちらへお帰りになりまして、参議院、衆議院の文部委員会でよくひとつ御協議なすつて、統合に反対であるとか、移輸に反対であるとか、もしくはこのままやらしたらいいじやないかという、どちらかの結……
○岡野国務大臣 先ほど本委員会で新発田の問題について御決議があつたようでございます。われわれといたしましても、皆様方の御意思をよく尊重いたしまして、十分検討の上善処いたしたいと存じます。ただ、問題は、御承知の通りにすでに半ばそのことが実行に移されておるときでございますから、私といたしましては、やはり統合することはむだがなくなつていい、こう思います。しかしながら、期間その他につきましては、十分われわれの方で検討の上適当にいたしたいと考えておりますから、御了承願います。
【次の発言】 お答え申し上げます。第一点につきまして、三月末まで猶予しろというような御要望のようでございます。むろん先ほど申し上……
○岡野国務大臣 今回政府から提出いたしました義務教育学校職員法案について御説明申し上げます。 戦後わが国の教育制度が、新憲法にうたわれている民主主義の基本理念に立つて、教育の機会均等とその水準の維持向上とをはかるため、諸種の改革を経て来たことはすでに御承知の通りであります。いわゆる六・三・三・四の新学制の実施や教育委員会の設置を初め、教科内容の諸改革等は、いずれも民主主義の基本理念と教育の機会均等、その水準の維持向上とを目的として漸次その成果を収めて参つたのであります。しかしながら、これらの諸施策は、短かい期間に早急に行われましたがゆえに、その是正を必要とする事項もありますことは、また申すま……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。この法案の内容並びに趣旨は、よく徹底しておりませんのでいろいろ誤解もございましようし、陳情なんかも私の方にたくさん来ておりまして、よく存じております。しかし何を申しましても重要法案でありますから、よく世の中の人におわかりをいただきたい。その意味におきましては、国家の最高機関たる国会において御質疑並びに御論議くださいまして、それを通じて国民の皆様に知つていただきたい、こういうことを私は念願しております。
【次の発言】 そういうこともございましたし、答弁書も二月二十七日付で事務次官から出してあります。
【次の発言】 さつそく差上げることにいたします。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。占領政策の行き過ぎを是正するということは、現内閣といたしまして総理から発表せられておるわけでございます。ただ一昨日井出さんの御質問のときに、占領政策の行き過ぎもやはり関連しておるというようなお話がございましたが、その当時申し上げました通り、平衡交付金で地方の自治を完全に自主独立させて行くという意味において、財政権も全部おまかせするということになつておつたのでございますけれども、御承知の通りの日本の国情でございまして、地方の行政、財政がまだ完備しておりません。また財政、税制なんかも直さないと、今の地方財政の状態では赤字々々でほとんど立ち行かなくなつておるような……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。全額国庫負担ということで、全国の皆様が教育費について国庫が全部負担してくれるんだ、もうPTAの寄付もいらないのだ、すべて国が出してくださるのだ、こういうような誤解が起きまして、そしていろいろ反対の運動が起きた、これは私承知しております。ただ問題といたしましては、これは皆様方を通じて全国の皆様によく御理解を願いたいと存じますことは、御承知の通りに昨年できました義務教育費国庫負担法というものがございます。この義務教育費国庫負担法は十分御承知のことでございましようが、教員の給与が平衡交付金であつてはどうもその確保ができないから、やはり国庫で負担してくれるようにとい……
○岡野国務大臣 もう一度それではお聞き申し上げますが、取消すことはどういうことを取消せばいいのですか。
【次の発言】 お答え申し上げます。速記録をごらんくださればよくおわかりのように、教育勅語はあの形態においては、いわゆる君主政治の時代であつて、内容がみな君民の間の関係になつております。その点はいけないと思つております。しかしながらあそこに書いてありますところの「夫婦相和シ朋友相信シ」というようなことは、いつでも、どの世の中でも、世界のどこへ行つても通ずるものだということを私は申し上げた次第でございます。この真理というものはかわらぬと思います。先般も申し上げましたように、人間の精神的の活動力と……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。そういうことを新聞で私拝見してございますけれども、文部省へは辞表は出ておりませんし、何の公式の連絡もございません。ただ大学教授ばかりでもございませんが、大学教授の観点から見ましても、ただいままでの給与というものは昔の大学教授に比べましてもそうでございますし、少い、これでは十分の研究はできないだろうということは私考えております。これは昨年の暮れだつたと思いますが、予算閣議でいろいろ私は給与の問題を申しておりますときに、やはり大学教授のことも出て、これは義務教育教員のことから話が飛びまして、大学教授も十分手当しなければならぬということを申したことがあります。その……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。日本の科学水準は、御承知の通り世界に劣らぬところの科学技術を持つております。ただ問題は、科学技術研究費といたしまして従来も出しておりますけれども、十分とは申せません。しかし十分と申せないということは、結局すべて財政においてどれもみな同じで、今年度は五億六千万円出しておりますけれども、来年度はいま少し科学技術に力を入れまして、十分なりとは申せませんけれども、できるだけ科学技術振興のために予算をとりたいと考えております。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。われわれといたしましては、労働者と申しますか、いろいろございますが、誠意をもつてこれを検討しております。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。市町村の教育委員会は、趣旨といたしましては日本のローカル・カラーを生かして、その土地々々における特殊の事情に応じまして、りつぱな教育をして行くという意味におきましては、私はいい制度だと思います。しかし御説の通りに、これにはなお検討すべき点がございます。その検討すべき点は、われわれは今後調整をやつて行き、同時に相当研究をしなければならぬと思います。しかし廃止する意思はございません。
【次の発言】 お答え申し上げます。まずい点と申しましたが、これは私の空理空論でございまして、たとえて申しますれば、人事の交流が十分に行かぬとか、もしくは任命権は市町村の教育委員会に……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。道義の高揚はどこの国でも、いつの時代でもこれをやつて行きませんと、国家の永遠の将来が非常に危険に瀕する、私はこう考える。総理が施政演説で道義の高揚をあげられましたことにつきましては、文部大臣といたしましてもいろいろ構想を練つて考えておる次第であります。これはまず第一に学校教育、それから社会教育、こういう方面においてやつて行きたいと思います。いろいろ具体策はこまかくできておりますけれども、少くとも今日の義務教育から始めまして大学教育に至るまでの間、――なるほど終戦後制度は完備はいたしておりますけれども、教育の実は十分にあがつておりませんから、これを刷新して行……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。義務教育費全額国庫負担につきまして、何か中央集権化の一連のつながりだ、こういう御見解でございますが、決してそうではございません。義務教育の全額国庫負担ということは、過去数年来の輿論の要求でございます。私は文部大臣としてこれを実現することに努める次第でございます。決してそういうことではないとはつきり申上げます。
【次の発言】 お答え申し上げます。私のはなはだ遺憾に存じますことは、国家公務員にすることが、何か日教組の政治活動を制限するというようなことに、副次的にはなりましようが、第一点といたしまして、国家公務員にするねらいはどこにあるかと申しますれば、ただいま御……
○岡野国務大臣 お答えをいたします。総理大臣から閣議においてそういう御趣旨が発言されまして、閣議で道義の高揚ということを、われわれ内閣といたしまして十分徹底させようじやないかということで、閣議の決定に従つてそれをやつております。
【次の発言】 お答え申し上げます。戦後道義の頽廃ということはお説の通りでありまして、われわれ毎日遺憾なことばかり新聞とかラジオで聞いております。またこれはひとり日本ばかりの情勢ではなくて、やはり世界各国とも道義は戦前よりは頽廃しているように私は承つております。これは戦争という非常な残虐なるところの行動をして、その間に人生観をして少し間違えておつたような感覚になりまして……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。第一点でございますが、御承知の通り、日本の教育制度は終戦後アメリカの勧告もありまして、また新憲法に出ております文化国家というような意味によりまして、こういうような新しい画期的の教育改革を見たわけであります。ただ問題は、あまりに大きく急激でございまして、国情に合わぬ節もたくさんあるのでございます。文部省といたしましては、六・三・三・四の制度につきましては、これは地方公共団体の長とか、地方公共団体が非常な苦心をして、財政のゆたかでないときに、とにかくある程度までほぼ完成した形になつておりますので、この方針は堅持して行きたいと思つております。ただ、先ほども申し上……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。義務教育費を国庫で持とうという案を今整理中でございますが、それによつて教育の民主化を妨げるかどうか、こういう御懸念でありましようが、絶対にそういうことはございません。むろんただいま各市町村、わずかな小さな村までやはり教育委員会は置いておりますが、これがいいとか悪いとか、もしくは運営がうまく行くか行かぬかということに対しては、相当議論があることでございます。これは地方制度の全般的の改革というものを待つて、そうして村の規模を大きくするとか、また教育委員会が地方の実情に合わない点があれば、それを直すという方向に持つて行きますが、今回考えておりますところの義務教育費……
○岡野国務大臣 私からお答えを申し上げます。全額国庫負担の問題でございますが、これは御承知の通り、二十四年に平衡交付金法ができまして以来、全額国庫負担をしてもらいたいというようなことが世間の輿論でございまして、昨年あたり半額にするについても、その輿論から出て来た一つの現われと思います。そこで半額国庫負担を一年延ばすにきまつたと仰せになりますけれども、そうではございませんで、半額国庫負担をどうするかということが予算編成の時期に閣議の議に上りまして、やるかやらぬかということでいろいろ閣議で打合わせた上、以前から全額を負担してもらいたいというような要望がありますならば、これは予算ができるならば全額に……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。閣議の決定事項から申し上げますが、通俗に全額国庫負担という名前で、新聞なんかに出ておりますけれども、あれは半額国庫負担法というものがございますから、その半額ではいけないから全額にしよう、こういうことでその比較対照の意味において全額国庫負担ということをかりに考えた。しかし閣議決定事項の表題としましては、やはり義務教育職員の身分を安定させる法案と、ちやんと括弧に入れて注釈をつけてあるのでございます。これは昨年できましたところの半額国庫負担法の半額の負担を全額にするということでございます。 それからもう一つ、これをどうして全額国庫負担にしなければならないかという……
○岡野国務大臣 屋体の問題とか単価の問題、いろいろ専門的に詳しいことは、事務当局をしてお答えをいたさせます。
【次の発言】 お説の通りでございまして、われわれとしましては、国家財政の許す限りこれを充実して行きたいと思いますが、ただいまのところでは、私どもの考えております通りの予算はとつておりません。
なお、詳しい数字は事務当局からお答え申し上げます。
【次の発言】 お答え申し上げます。学校の施設につきましては、今までの慣例並びに法制上といたしましては、市町村がこれを設備することになつておつたのであります。ところが御承知の通り、戦時中また戦後を通じて非常に荒廃しまして、使用禁止、使用制限の学校……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。全額国庫負担をすれば、また国家公務員になるのはあたりまえであります。しかし御承知の通りに、義務教育というものはどんなものであるかと申しますれば、義務教育は国が最も大なる責任を持つて行わなければならぬということでございますから、国家公務員にして、そうして身分、地位を安定して、安心して大事な仕事に従事してもらいたいというのが私らのねらいであります。同時にそのように身分、地位を安定させるためには、全額国庫負担である方がよい、相ともに相関関係がありまして、そうはつきりと割切るわけではございませんが、両方ともうらはらにあるのでございますから、紙の表と裏というふうに御承……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。人間は自由を愛するものでありまして、地方公務員で、一つの村で勤めておるよりは、全国どこへ行つても勤められる、こういう自由が出て来る。この自由を与えられた国家公務員となることは、私は教職員諸君は非常に喜んでおる、こう考えております。
【次の発言】 お答え申し上げます。差等はございません。
【次の発言】 自由を愛する人が、自分自身が自由になつたということはこれは誇りであります。しかし地方公務員と国家公務員との間に、何らの差等はございません。
【次の発言】 お答え申し上げます。今回義務教育職員を国家公務員にしましたということは、るるこれまで申し上げました通りに、義……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。当時自治庁長官としてそういうことを申し上げたことを私は覚えております。しかしながら議員提出として半額国庫負担という法律がりつぱに通りまして、これが国民の御意思であるということがはつきりいたしました以上は、その後段に述べておりますように、私はこれは不徹底であるから全額にしたい、こういうことを当時十六日の委員会で述べております。その全額にしたいという宿願を、今日文部大臣になつて実現するということにしたわけであります。
【次の発言】 お答え申し上げます。これはたびたび申し上げておる次第でございますが、予算閣議のときに半額国庫負担を一体実行するかせぬか、いかにするか……
○岡野国務大臣 所管大臣といたしましてかわつて御答弁申し上げます。お説のように学校の子供を使いまして、そうしてむしろわれわれから見ますと、内容が非常に不正確であると同時に、あるいはうそのようなことが書いてあるものを各家庭に生徒をして配らしめておる、また署名運動をしているということを聞きますと同時に、それに対する材料も手に入れておりますが、はなはだ苦たしいことだと存じまして、普通ならば局長通達をもつて出すべき筋合のものを、次官通牒をもつてして各教育委員会に注意を促しております。こういうことがございますので、私は今回教員を国家公務員にして、もう少しそういうことの活動をしないで教育に専念していただき……
○岡野国務大臣 今回十一品目禁輸品を解除いたしました。この点につきましては今まで日本の業者が相当に希望をいたしておりましたところの品目でございますから、あるいは中共貿易すなわち輸出貿易が相当進展するのじやないかと考えておりますけれども、これにはいろいろ、まだ品目が解除になつたというだけのことでございまして、取引をいたします相手方もしくは商売人、またはそのルートとか、いろいろな条件が加わつて参りますから、今すぐどのくらいできるかという見通しはつきませんけれども、大体事務当局が推算いたしましたところでは、一千万ドルもしくは一千五百万ドル進展しやせぬか。しかしこれは何も根拠はございませんで、今までの……
○岡野国務大臣 つつしんでごあいさつ申し上げます。先般経済審議庁長官を拝命いたしたにつきましては、何分浅学のものでございまして、この重責を全うし得るかどうかはなはだ忸怩たるものがございます。つきましては皆様方の格別の御支援をこうむつて、この重責を果して行きたい、こう存じますので、特に御指導、御鞭撻を賜わりたいとお願いいたします。 先般本会議におきまして、私から経済政策につきまして一応所見を申し述べておきましたが、その所見につきましてあらためて皆様方によく御了解を願いたいと存じまして、その中の骨子について、私の考えていることを皆様方にお聞取りを願いたいと思います。 まず私の考えを率直に申し上……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。御承知の通りに、経済安定本部というものができましたときのいきさつは、よく存じておりますが、その後、昨年これが審議庁にかわりまして、どうも私といたしましては遠く離れておりまして、わけのわからぬような感じがしたのでございますが、私が長官になりましてから、いろいろ部内の研究の仕方とかなんとかいうものを考えてみましたが、まだ私自身としましては満足の行かないような状態にあるのであります。御承知の通りに、各方面、ことに輿論としましても、日本が非常に経済の危機に臨んでおる、何とかして独立後の日本の経済を自立して行かなければならない、こういうようなことを、みな各種の国民層に……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。読売新聞に出ましたものはまつたくわれわれは関知しないことでありまして、むしろ私どもはびつくりしておるので、そういうことが部内にあるのかと思つていろいろ調べてみましたが、一向そういうことはございませんで、この点に関する限りは新聞報道は私は誤伝と断定いたします。それから装備単位なんかをいろいろ調べたかどうかということでございますが、御承知の通りにわれわれとしましては、やはり物の値段というものはしようつちゆう見ておきませんと、内外の経済情勢を分析しますにつきまして間違つた観測をいたしますので、あらゆるすべてのものの物価というものに非常な関心を持つております。従つて……
○岡野国務大臣 ただいまのところ、特需の年次的の調べはちよつとむずかしいものでできないと思いますが、事務当局から説明していただきましようり。
【次の発言】 先般ちよつと申し上げましたように、あれは急ぎまして、中間報告にいたしておりまして、漠然とと申しますと少し何でございますけれども、こういうところに持つて行きたいという一つの目標をきめまして、むろんそれは年次のことを考えに入れずには出ませんけれども、年次をいかにしたらいいかということについて、これから作業を始める、こういうことになつておりまして、中間で、五年先のことを考えて一応御報告申し上げた、こう御了承願つておきたいと思います。
○岡野国務大臣 私はまだその辺のことはよく詳細承知しておりませんで、ただいま御答弁申し上げかねますが、よく調べさせまして、御答弁することにいたします。――公取委の方で御存じだそうですから公取から御説明申し上げます。
【次の発言】 財界方面でこの緩和をもつとしてくれという希望のあることを私聞いております。それから農民、消費者方面からこれに対して異論のあることも聞いております。しかし私として考えますことは、日本は経済の基盤が非常に弱いということ、それからアメリカあたりのような経済力の非常に強いところと同じような方式で自由競争をさしたならば、共倒れになるのじやないかということ、これは産業界の実情から……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。昨年の綿紡の操短につきましていろいろ調べましたところが、当時滞貨が九万梱であつたというようなお話でございましたけれども、よく調べてみますと二十七年の一月末には三十七万二千梱、それから二月には三十六万六千梱あつたはずであります。そこであの九万梱と申しますのはいわゆる綿紡会社の在庫高でございまして、われわれが見ておりますところの在庫高と申しますのは織布工場にあるとか染色工場にあるとか加工工場にあるとか、卸問屋にたまつておつたとか、いわゆる市場を圧迫するところの実勢力を持つておるところの在庫のことを考えておるわけであります。御承知でもございましようが、日本は朝鮮ブ……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。ただいま局長から申し上げました通りに、ドルの勘定はみな向うで握つてしまつておりまして、朝鮮と日本との間ではオープン・アカウントの勘定でやつておりますもので、バランスだけをいつも見ておるということになります。そして大きいのもございますが小いのもございまして、結局こちらで出したものはこちらへ円で支払いまして、そうして売掛金の勘定になつているわけです。また向うから入りましたものをとりますと、これもやはり買入れ勘定になる。そのバランスをときどき整理する勘定がオープン・アカウントでございます。それでいよいよ独立しましてその勘定を閉鎖する、すなわち為替勘定を閉鎖するとい……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。私その債権の内容の詳しい数字は一度見ましたけれども、はつきりと覚えておりません。結局四千七百万ドルというものがバランスとしてはつきり出て来た。そうしてその内容は、今お説の通りに記憶しておりますが、はつきりした御答弁は政府委員から申し上げます。
【次の発言】 先ほど石井政府委員から申し上げました通り、二十四年四月一日以降に見返資金特別会計というものができました。それまでは向うの命令でどうせいこうせいということでやつておつたのでございまして、その以後は向こうからガリオア、イロアで来たものを見返資金特別会計で集計しろということで来ました。私の記憶では八億四千七百万……
○岡野国務大臣 不正競争防止法の一部を改正する法律につき日本国憲法第五十四条第三項の規定に基く同意を求めるの件について提案の理由を御説明申し上げます。 先般発効いたしましたるわが国と連合国との間の平和条約に付属しておりまする宣言によりますると、わが国は、平和条約の最初の効力発生の後一年以内、すなわち本年四月二十八日までに、いわゆる貨物の原産地の虚偽表示の防止に関するマドリッド協定に加入することになつており、すでにその手続をとつておりますが、この加入に伴い不正競争防止法の一部を緊急に改正する必要がありましたので、去る三月の参議院の緊急集会に提出し、その議決を得て、三月二十六日公布されたのであり……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。お説の通りに、日本の現状は、特需というものが非常な助けになりまして、それでどうやらこうやら収支のバランスもついて行つているわけでありますが、しかし、お説の通りに、特需というものが正常貿易ではなくて、われわれが今後自立経済をやつて行くにつきましては、そういうものを当てにしないでも、りつぱに国が立つて行くという方向に行かなければならないのでございます。しかしこれは、申し上げるまでもないことでございますが、なかなか困難なことでございます。しかし困難だからといつて、うつちやつておくわけには行きません。私どもといたしましては、やはり特需というものを目当にしないで、輸出……
○岡野国務大臣 まずもつてこあいさつ申し上げます。私まことに不敏な者でございますが、今回通商産業大臣を拝命いたしましたにつきましては、皆様方の絶大なる御努力を請いましてこの重責を果して行きたいと存じます。今後何分よろしく御支援をお願い申し上げます。皆様方の中には長らく御懇意に願つて、御協力、御支援をこうむつておつたお方もございます。また初めてのお方もございますが、私が通商産業大臣としていたしますことは、結局委員会の御支持、御指導によつて法律をつくり、またいろいろな通産行政を運営して行かなければならぬので、どうか皆様方の御支持、御指導によつて私の責任を果して行きたいと存じますので、どうぞよろしく……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。御承知の通りに、今日本の経済というものは、一般に非常に危ぶまれておるような感じがあつて株の暴落とか何とかいうこともあります。これは結局特需がどうなつて行くかということがまず焦点として認められておるわけであります。それにもかかわらず、コストが高いというようなことで輸出が進展しない。また世界不況が出て来るのではないかといろいろなことも心配されますが、どつちみち日本が生きて行くためには、やはり輸出貿易を振興して、国民の生活水準を向上して行くというような自立経済を立てて行かなければならない。通産省としても年来非常に研究をいたしておりますが、まだ研究の段階にあります。……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。 国際情勢下における日本の立場と申しまするものは、戦前われわれが先入的に考えておりました日本の国力が非常に強かつたときとは違いまして、ようやく昨年四月二十八日に独立しまして、その後国力の非常に弱い、また経済も非常に脆弱であり、国内もまだよくおちついていない、こういう立場におります国といたしまして外国といろいろ協定をするということについては、外交折衝上非常に困難な点が多いと思います。御承知の通りに外交は国力と国力とのとつ組み合いでございますから、やはり何と申しましても国力というものがしつかりしなければ、外国との折衝にも円満を欠く点が多いと思います。そこで今ま……
○岡野国務大臣 わが国経済の現状及び経済政策の大綱については、本国会の冒頭の経済演説において申し上げましたので、ここでは通商産業省として当面する問題を中心にして、多少具体的に私の見解を申し上げたいと存じます。 通商産業政策の重点は、第一に輸出の振興により、生産水準及び国民生活水準の維持向上をはかり、第二にこれがため産業基盤を強化するとともに、産業の合理化、近代化を徹底し、特に工業技術を振興して、少くともこれを諸外国と同水準に到達させることによつて、生産費の切下げ、品質の向上をはかり、第三に国際収支の均衡達成を目標としまして、輸入の節減と国内自給度の向上をはかるとともに、第四に景気変動のしわ寄……
○岡野国務大臣 武器等製造法案提出の理由を御説明申し上げます。 武器の製造につきましては、終戦直後の昭和二十年十月十日よりポツダム共同省令兵器、航空機等の生産制限に関する件によりまして、全面的に禁止されておりましたところ、このポツダム共同省令の改正により、昨年四月九日から武器の製造は例外的に許可されるようになりました。特に昨年五月から駐留軍の武器の発注額が相当額に上りましたため、いわゆる特需としての武器の製造は、ようやく活発となつて参りました。しかるにさきに述べましたポツダム共同省令は、昨年十月二十四日をもつて失効したため、その後の武器の製造については法的規制がなくなり、公共の安全を維持する……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。先般本会議で私が意見を申し述べましたのは、朝鮮休戦というものがどうも近づいて来た、これは大分前からのお話でございますけれども、捕虜の問題が片づいたということを契機にしまして休戦の協定ができるだろうという見すかしがますます強くなつたわけでございます。しかし私の考えといたしましては、朝鮮休戦の協定ができましても、そのあとに控えているところのいわゆる政治会議というものは、休戦というものにもまして相当困難な政治会議であろうと思いますので、私の見解といたしまして、まず前線における鉄砲の撃合いがやむだけにとどまり、なお満を持して両方とも軍備をおろそかにしないということが……
○岡野国務大臣 中共貿易の問題につきましては、お説の通りでございます。私過去の情勢はただ報告を受けただけでございますが、先般も申し上げましたように、占領せられておる当時、いろいろの制限が非常に深かつたものでございますから、他の独立国とは様相がかわつておりました。そこで昨年の九月に特にココムに入りまして、西欧並にやつて行こう、こういうような考えを起しまして、着々とその歩調を合せるという方向に努力して来た次第でございまして、昨年中にも九十何種目、またことしになりましても四十何種目はずして行つた、こういうことになつておるのでございます。今後できるだけそういうようなココムに入つておる国と同じような取扱……
○岡野国務大臣 地質の調査につきましてよく事情を伺いましたところが、あまり進んでいないように伺つております。と申しますことは、地質図をつくりますのに、一昨年でございましたか、五万分の一の地質図をつくることに着手したわけでございますが、それが全国に対して千二百四十四枚ぐらいいるのだそうでございます。ところがただいままでにできておりますのが三百六十一枚ということになつています。それであと八百八十三枚くらいございますので、これをつくりますのに、十年計画でいたしまして、年に九十枚ずつつくるといたしまして、人の手数を百八十人くらい増さなければいかぬということになつております。そして二十八年度予算では五十……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。 御趣旨しごくごもつともでありまして、一応傾聴すべき御議論と存じますが、私どもといたしましては、契約というものは私契約でございますので、できるだけ自由に契約をしていただきたくということの方が、業者も張合いもございましようし、また競争しまして、相当な値段の安定もするだろうと考えますが、今まで新聞等で見ますと、なるほど出血受注があつたとかなんとかいうようなことがございまして、これはわれわれといたしましても、お説の通り非常に敏感に感じている次第でございます。先ほどの沖縄の問題でございますが、これがはたして出血になつているかどうかということは私よく存じませんけれど……
○岡野国務大臣 これは私今あなたから初めて伺うのでありまして、存じておりませんです。
【次の発言】 樺太炭の輸入につきましては、私聞いておつたのでございますが、これはまだはつきりと契約が成立しまして入つたものとは、私の今の考えでは思つておりません。もしも樺太炭が入りますならば、それとメリツトをかみ合せまして、そうしてそれだけ粘結炭の輸入をほかの方面でやめて、すなわち外貨の節約に資しよう、こういうことで、六六とかの勘定であると覚えておりますが、樺太炭が一トン入りましたら、ほかの方面から入る同性質の石炭を六六減らして外貨を割当てるということになつていますが、政府委員に私聞いてもよろしゆうございます……
○岡野国務大臣 ただいま御研究の結果をよく拝聴いたしました。しごくごもつともな御意見であると考えます。つきましては、私といたしましてはこれを基礎にしまして、できるだけ努力して、善処いたしたいと思います。なお毎日本部で対策委員会も開いておりますから、その方へもひとつお出しを願いますか、取次いでお渡しいたしますか、政府一体となつて考えたいと思います。
【次の発言】 お答え申し上げます。先般この水害が起きましてから、さつそく大蔵大臣といろいろ私も――主管は大蔵大臣でございますが話しました。予備金は実のところ二十八年度の予算が通らないと、これに応ずるだけのものが出て来ないだろうというようなお話もありま……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。先般小委員会の御決議をいただきまして、さつそく私といたしましては、部内の関係部局長にもよく申し伝え、同時に災害対策本部に出しまして、そうしてただいまいろいろやつているのでありますが、ただ非常に広汎なものでございまして、その全貌がはつきりわからないので、まだ実効が上つていませんが、しかしただいま私といたしましては、大蔵大臣その他に金融の方法について十分申し伝えておきましたし、事務当局といたしましては、毎日それに対して、現地の通産局その他と打合せて仕事を進めておる次第でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。大野国務大臣は非常に勇敢にやられまして、向うで……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。私の考えといたしましては、事務当局から伺つておりました点は、これは委託業務の通りの性質のものになつておる、そういう感じを持つております。しかし、その点においてもし不備でございますならば、委託業務をはつきりするいうにしなければならぬと思います。
【次の発言】 今いろいろ国会でお話合いになつておりまして、行政費が減るようになつておりますが、しかし、政府原案としては、むろん減すべき筋合いのものでないのでございまして、まあ、はなはだ苦しい立場でございますけれども、国会の最高検威がお直しになるということであれば、執行機関としてはそうせざるを得ないのではないかと思います……
○岡野国務大臣 ただいま附帯決議が御決定になりましたにつきましては、政府といたしましては、この御趣旨をよく尊重いたしまして、その線に沿うて今後の運営を十分指導して行きたいと存じます。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。この武器製造法案を出しましたゆえんは、どうも昨年の夏ごろから、特需、特に兵器の生産受注が非常に多くなつたので、あちらこちらで非常に無理をしてまで、今までの遊休設備を拡張するとかなんとかいうことでやつているようであります。しかしわれわれといたしましては、このテンポラリーの受注によつて、日本の産業構造というものが乱されても困るし、また長らく続くかどうかの見きわめもつかぬものに対しまして、ちよつと利益があるからといつて飛びついて、そして将来破綻に瀕するというようなことがあつてはならないと考えましてこれを十分規制して行くためにこの法案を提出したわけであります。それか……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。これはまだはつきりした、正式に閣議で決定したというわけではございませんけれども、しかし必ずこの通りやつて行きたいということで、関係閣僚とは了解済みでございます。そこでまず最初に申し上げますが、開銀といたしましては今まで普通に五億中小企業金融公庫に引継ぐべく貸出しとしてあることは、これはすでに御承知の通りでございます。そのほかに今回開銀から五億五千万円出すことにいたしまして、それは山口県の方に五千万円、九州の方に五億という割合に相なつております。それから預託金でございますが、これは十五億を総額出すことにいたしておりますが、そのうち四億は商工中金に貸しますし、一……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。この法案の立案の時期はいつごろだつたかという仰せでございますが、これは昨年の八月ごろから立案しかかつたのでございます。と申しますことは、御承知の通りに、ポツダム共同省令によりまして、兵器航空機等の生産制限に関する件というものがございまして、それによりまして大体兵器というものはつくれないということになつておりました。昨年の四月に、通商産業大臣の許可があれば、例外的にこれを認めてもよいということになつたのでございます。そこでそのころにおきましては、あまり武器の生産につきましては、業界において盛んではなかつたのでございますが、昨年の夏ごろから非常に砲弾とか銃弾とか……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。小松製作所の問題は何か臨時工を解雇したとか、縮小したとかいう話を聞いております。詳しいことは事務当局から申し上げるかと思いますが、そういうふうなことが出で来ませんように、この武器等製造法によりまして、よく会社の内容並びに規模というものを規制して行つた方がいいのではないかと私は考えております。政府委員をして詳しい事情を御答弁いたさせます。
【次の発言】 お答え申し上げます。ただいまのところでは特に人員を増加しなければならぬようなことにはならぬと思います。
【次の発言】 その通りでございます。
【次の発言】 これは今後の武器生産の見通しでございまして、その見通し……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。私は実は商売人上りでございます。そこで通商産業大臣になりまして考えますことは、まず第一番に商売の方面からものを考える。そこで今の日本の経済を立て直す、すなわち自立経済を果して行きます場合に、一番何が大事かというと、やはり貿易に依存しなければならない。その貿易には輸出をうんとふやさなければならない。その意味から申しまして、もし純経済的に申しますならば、輸出貿易を振興しなければならない。輸出貿易を振興し得る可能性があるならば、できるだけの努力をしなければならない。そういう意味におきましてわれわれとしては考える。ただ問題は世界情勢といたしまして、今御説のように、平……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。先ほどから声明というお言葉を伺つておりますが、私は通産省を代表して、そして日本政府の意向ここにありというわけであの声明を出したわけではないので、ただ記者団会見におきまして話したことが大きく伝わつたわけであります。しかし私の真意はあの通りでございますから、声明とかわらぬことにはなりますけれども、何か声明といいますと閣議の了解でも得て、そしてはつきりしてこれを通産大臣が声明したことに用えますが、もしそうでございますならばそうではないということ私申し上げておきます。 それから見本市の問題でございますが、これは業者の方からそういうことを開いております。もしそういう……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。外務省と通産省がわかれておりますので、やることが、実質は一致しておりますけれども、表現のしかたがかわつているものだから、何か一致していないように見えるかもしれませんが、ただいま貿易振興につきましては、外務省と通産省は実に緊密な連絡をとつてこれに従つておるわけでございまして、外務省が通商協定を結ぶとか何とかいう場合には、むろん通産省の役人を一緒に加えまして、またその交渉に行く前にも、常に外務省と通産省とは十分連絡しておる次第でございまして、私はその点におきまして、もし形の上でもそういうように一致していないようなことがございますれば、これは形の上でも十分御納得の……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。十三億というのは、まだわれわれの計画も見通しの過程でありまして、ただいまのところ数字ははつきり固まつておりませんけれども、大体私は、輸出が五箇年後に十五億程度になつて行くように構想を練つておるわけであります。しかしこれはまだ固まりませんから、はつきり申し上げられません。ただいまの情勢から参りますと、世界的に貿易というものは、相当激化するのではないかと思いますが、われわれといたしましては、昨年以来輸出が減つておりますのを、これを五箇年後に十五億までに持つて行くということは、相当日本としては至難な仕事であります。しかしあえてこれを全うして行きたい、こういう方向で……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。私はいつも申し上げておりますように、特需というものは、日本では軍事的なものであつて、これに依存しておるために、今日国力以上の生活水準を維持して来ておるわけであります。そこで私どもといたしましては将来特需がなくなつても、正常貿易で自立経済ができるということを念願としておるわけでありますから、MSAの援助がなくても、日本の正常貿易をやつ青くといういろいろな政策を立てておるわけであります。そういうわけでございますから、MSAがいかなるもりであるかわからない時代に、MSAを当てにするということは考えずに、経済政策を打立てておる次第であります。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。今の世界の大勢は、私こまかい数字をよく覚えておりませんが、一応申し上げますと、朝鮮休戦というものを織り込みまして将来を非常に危惧する念は世界の経済界には風廃しておるわけでございます。そこで生産過剰が今あるかと申しますと、私の感ずるところでは今生産過剰になつておるとは考えておりません。しかし将来を考えまして、あるいは生産過剰というものを危惧する、またそういう傾向が出て来るのではないかということも考えられます。しかし私どもといたしましては、日本はとにかく輸出貿易をやつて行かなければならないのでありますから、世界的に不況が来ましてもその情勢の中に乗り込んで行つて、……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。日本のただいま置かれまするところの経済自立目標は、私は国際競争力を強化するということに没頭しておるのでございます。その意味におきましていろいろな考え方をしてあります。 それからもう一つ、将来の日本の産業構造はどうなつて行くか、こういうお尋ねでございますが、私といたしましては、何さま軽工業品は今のところあまり多きを望むわけには行かない。だんだん維持が困難になつて来るのじやないかというような将来の見通しを持つております。同時にまた東南アジアのいろいろな工業が進んでおりまして、それはやはり日本の重化学工業品を欲しておるような需要がございますので、われわれといたし……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。木材等も手当をいたしまして、大体われわれといたしましては万全を期するように努力して、またその結果が現われつつあります。
【次の発言】 お答え申し上げます。私が考えておりますところの五箇年計画と申しますものには、MSAの援助というものはまつたく除外してございまして。考慮に入れておりません。でございますから、ただいまその点については何も御答弁する材料を持つておりません。しかし私どもといたしましては、今後MSAのいかなる条件によつていかなるものが出て来るかということによつて、経済政策にいかなる影響を与えるか、またいかにして行くかということを研究しなければならぬと考……
○岡野国務大臣 ただいま日本の輸入といたしまして一番大きな部分を占めておりますものはやはり着る物と食べる物でございます。そこでわれわれといたしましては、その着る物と食べる物のために、原料品をたくさん入れて、外貨の五億ドル、ほとんど五〇%くらいを使つておるわけでございます。今後いろいろ世界情勢に応じまして、日本の輸出が相当困難になるだろうという見通しのもとに、一面輸出を振興いたしますと同時に、必要なもので、もしこれが代替物としてかえられるならば輸入を削減するという意味におきまして、外貨の節約をはかろうと思つております。食糧の増産とか合成繊維の増産とかいうものを極力考えて、この方面にも財政資金を投……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。私は今まで特需というものがあるために日本は今日の生活水準が保てて行けた。しかしこれは、日本のほんとうの経済自立のあり方ではない。それでございますから、この特需がなくても、われわれは自立経済はやつて行けるということを念願としまして、ただいまある特需でさえも、できるだけ今後これを勘定に入れないで、自立経済の方針を立てて行きたい、こう心がけております。従つてMSAにつきましては、私は今どういうふうになつて行くか内容もわかりませんし、それからまたどんな関係になりますか、これもわからないのでありますから、まつたく勘定に入れないで、自主独立の経済をやつて行きたい、こうい……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。わが国の経済がどのくらいになつたら自画力漸増ができるかという御質問と存じますが、私はただいまのところでは、国民生活の安定と生活水準の同上と申しますか、それをやるということにあるといたしまして、それがどのくらいになるかということを、私の試案といたしまして五年先にどうなるかということを研究いたしておる次第でございます。その研究の過程におきまして考えますことは、ただいまのところではなかなか軍備とかいうようなことはできないだろう、こういうような結論を持つて臨んでおる次第でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。われわれといたしましては国内意治安を維持するため……
○岡野国務大臣 昨日の御質問の四千七百万ドル余の対米債権の問題について、経過と処理ぶりをお答え申し上げます。 本件は朝鮮向け石炭、化学薬品などの輸出及びのりなどの朝鮮よりの輸入の貿易差額が出たのでありますが、通産省は昭和二十七年四月十八日に これがわが国の受取債権であることを当時の司令部に確認を求めたのであります。これに対し同日付で先方から回答があり、右債権はこれを認め、事案を先方関係部局へ連絡すべきおもむきでありました。次いで翌十九日マーカツト経済科学局長の新聞声明があり、本件債権はガリオア債務を最終的に清算する際に処理されるであろうとの内容でありました。この新聞声明に対してはあらためて債……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。お説の通り、年次計画なら、毎年毎年のことを詳しく積算して出して行かなければならないのでありますが、急ぎましたもので、まず大目標、五箇年後におきます大ざつぱな計画を検討して、今整理中でありまして、年次計画ができましたら、ごらんに入れたいと思います。
【次の発言】 お答え申し上げます。軽工業品は、戦前におきましては、日本としても非常に有力な輸出貿易品でございましたし、ことに東南アジア方面はいい市場であつたのであります。ところが最近に至りまして、東南アジア方面では、みな国内でその生産ができるというような形になりまして、われわれといたしまして、ただいまのところ軽工業……
○岡野国務大臣 お答えをいたします。総合開発の必要なことはお説の通りでございまして、また特定地域につきましても、われわれの方で着々と準備をいたしております。御承知の通りに、開発計画につきましては、現在のところ都府県が計画書を出して、これを審議しまして、いよいよ決定したら実行に移すということになつております。ただいままでに計画書が出ましたのは北上、阿仁田澤、最上、対馬など十地域でございます。このうちで北上だけは審議がまつたく終了いたしまして、本年の二月六日だつたと思うのですが、閣議の決定をいたしまして、いよいよ着工することになりましたが、その他のものはまだ審議中でございます。 それで北上の特定……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。あれは含めておりません。
【次の発言】 お答え申し上げます。ただいまのところは御承的の通りMSAの問題が、完成兵器で入つて来るか、金で来るか、どういうふうに入つて来るかわかりませんから、むろん除外しております。しかしながら大まかなところで、三月中にアメリカの声明した、この二、三年は日本に対する特需は減らないだろう、あれを基礎にいたしまして、結局特需が減らないだろうということを考えまして、その特需が減らない間に、正常貿易にして行くのにはどうしたらよいかという計画で、あれにはそういうものは除外して、純経済的に考えておる次第であります。
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。第一番の確定は事実でございます。それからガリオア・イロアの問題でございますが、これはこちらで債務と認めておりますので、そういたしますと自然交渉というものはそれにひつかかつて来るだろうということが予想できます。それから対米交渉中である、これは事実でございます。それから四点をもう一度……。
【次の発言】 全部整備しております。それから五点をもう一度……。
【次の発言】 この前御答弁申し上げましたように、あれは商業ベースによるところの債権でございます。ガリオア、イロアは、御承知の通り援助資金でございまして、性質が違います。それでございますから、われわれといたしまし……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。産業の合理化ということは、朝鮮休戦ができそうだというために始めたことじやございませんで、もうすでに過去二、三年来産業合理化のために、設備の近代化とか技術の向上とかいう方面に相当思いをいたしまして、いろいろの施策を講じておる次第であります。その点につきましては、むろん考えておるのでございますが、お説の通りに、今日本で、コストは高い、今後国際の貿易場裡で、競争が非常に激化してくる、そういう場合には、われわれといたしましては、ますますこれを下げて行かなければならぬというので、なおあらためてそれ以上の合理化政策を考えておる次第であります。一例をあげますれば、今度独禁……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。昨年池田通商産業大臣がそういうような答弁をしたということは聞いておりましたが、その当時はまだ停電ストなんというものは、社会通念上違法であるか違法でないかということは、決定していなかつたようであります。しかしながら、その後に情勢がかわりまして御承知の通りに、ただいまでは違法ということになつておるように伺つておりますが、しかし、その辺のいきさつは、当時の政府委員がよく知つておりますから、政府委員に御答弁させます。 それから、次に供給規程でございますが、これは民法の五百三十六条だつたと思うのでありますが、その点において考えて行けば、需用者は相当利益があるのであり……
○岡野国務大臣 委員長からの御質問に対してお答え申し上げます。先般来、炭鉱におきまして、いろいろ希望退職の形におきまして人員整理が行われておるのでございます。われわれといたしましては、この方面についていろいろな観点から考えなければならぬこともございます。しかし、ただいまの段階といたしましては、少くとも合理化を促進し、また炭価の引下げをやつて行き、また今まで出ましたところの石炭は、出方が相当よかつたのでございますが、それが出ることがよくなりつつあるときに、実は石炭の需要というものが少し後退して来たというようなことで、業者といたしましても、この際最も能率的に石炭を掘り、同時に価格も整備して行きたい……
○岡野国務大臣 さきの国会におきまして昭和二十九年度予算の編成などに関する意見の御説明をいたすようにお申入れがございましたが、経済審議会の結論も得ましたので、ここに御説明をいたします。昭和二十九年度予算編成につきましては、最近のわが国経済の現状が国際収支の弱調の状況、引続く災害などによる国費の巨額の負担、国際物価に対する国内物価の割高、消費物資中心の価格の高騰などの、物価の不健全要素等、きわめて重大なる時期にあることにかんがみまして、通貨価値の安定と輸出振興とをはかり、経済の安定と自立とを期するため、特に財政の健全性を強く貫くことが期せられねばならないと考えます。すなわち中央地方を通ずる財政に……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。十時から実は御通告を受けておりましたけれども、ちようど来週から国会が開かれますので、閣議でいろいろ打合せなんかございまして、たいへん遅くなりましてまことに申訳ないと存じております。 まず第一に年末金融をどうするか、こういう仰せでございますが、これは十六国会におきまして、参議院、衆議院から御質問ございましたときに、一応私が大綱といたしまして申し上げておきました次第でございますが、これを繰返しますと、御承知の通りに、ことしは政府の散布資金が非常に多くなる、それにつきましては、やはり金融の面からインフレを防いで行く、こういう意味におきまして、いろいろ財政金融の緊……
○岡田説明員 私から現状の概略を申し上げてみたいと存ずるのであります。去る第十六回国会におきまして、中小企業金融公庫法が当委員会において御審議になりました際、当委員会におかれましては、当分の間十一大銀行その他大銀行を公庫の代理店にすることを見合すようにという意味の附帯決議がつけられたのでありまして、私どもといたしましても、その趣旨によりまして、九月の十一日に公庫が発足いたしました直後、公庫が代理店を選定するに際し、日本開発銀行が従来中小企業金融の代理店としてお願いをしておりましたところの各金融機関を指定したのでありまするが、十一大銀行その他大銀行は特に除外をいたしまして、現在に至つておるのでご……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。対米債権は、御承知の通りこの前の国会におきまして論議された通りに、日本の債権として確保しております。同時に通産省といたしましては、この債権に必要なところの証拠書類は完全に、散逸しはいようにこれを保護し、また整理してこれを確保しております。あとは外交交渉として外務省を通じて交渉しつつあろわけであります。
【次の発言】 お答え申し上げます。ただいまの御質問の趣旨は私こう考えます。二十億ドルのものが八億何千万ドルになつているのはどういうわけでそうなつているか、こういうことであります。それはこの前の国会で申し上げました通り、あれは初め入つておりました場合には、実際は……
○岡野国務大臣 かわつてお答えします。ただいまのお説は、東北地方で特別の後進地として開発するようなことを考えておるかどうかという御質問かと思います。ただいまのところ北海道は、御承知の通り、北海道開発法によつてやつております。それから東北地方につきましては、国土総合開発法によりまして、ただいまのところでは北上川、阿仁田沢、それから最上の地区にそれぞれ特定地域を指定しまして、開発計画は決定しておりまして、実施の段階にあります。 それから東北地方全域の振興につきましては、これは東北地方開発計画というものが、すでにその地方庁から総合計画が政府に出ておりまして、ただいま政府では検討中であります。これが……
○岡野国務大臣 最近の通商産業省の施策について御説明申し上げます。 最近におけるわが国経済の動向において、その注目すべき傾向としては、正常貿易において金額的、地域的に著して輸出入のアンバランスがあることと、輸出が増大しないにもかかわらず、鉱工業生産は活況を呈し、国内需要また旺盛で、高物価を維持しているということであります。すなわち輸出貿易は、不振であつた昨年下期より幾分回復いたしましたが、三月以降毎月一億ドル程度で横、ばいを続けております。また輸入は本年当初以来昨年の月平均を上まわり、四月以降は毎月二億ドル前後の額に達し、正常貿易においては九月までで八億四千万ドルの輸入超過を示しておつたので……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。まことに残念なことでございますが、英仏独とかいう方面では、朝鮮動乱後三割くらいしかしりませんが、日本では五割くらいの物価騰貴になつておりますので、そういうこと等のために、実のところ外国への輸出がなかなかできません。ことしわれわれといたしましては相当輸出を望んでおつたのでありますが、その輸出の伸びない原因は、これは申し上げれば長くなりますけれども、結局物価の高いということが一つの原因であります。それからまたスターリング地域におきまして輸入制限をしたこと、また東南アジア方面をわれわれは非常によい市場と考えておりましたけれども、世界的の物価の低落のために、その地方……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。お説のように日本の物価は御承知の通り非常に高い、これは事実でございます。大体におきましてイギリスは一割三分くらい上つております。アメリカは一一%、日本は五〇%くらい上つております。その点におきまして国際収支にもむろん当然これが響くことであります。物価高では輸出ができないのであります。ただいま国際収支のことにお触れになりましたが、これはいろいろな原因もございますが、しかし物価が高くて売れないということも主要な原因であります。しかしそのほか日本の輸出が進展いたしません原因は、やはりいろいろ総合的に欠陥あるわけであります。これはまた御説の通り、われわれといたしまし……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。為替のレートのやみが、五百円とか何とかいうようなことは、ちよいちよい聞きますけれども、しかしそれは非常な脱法行為であつて、違反行為であります。同時にそういうものは非常に少いものと思います。日本の経済はすべて自由経済になつておりますけれども、御承知の通り、米価と外貨だけは統制をしております。従つてこの点は厳格に取扱つておりますので、やみがもしありといたしましても、それは何かの関係で取扱われておるので、やみドルというものは、ごく少数のものと私は考えます。
【次の発言】 お答え申し上げます。昨日、また前国会でも申し上げたように、通産省といたしましては、日本の輸出……
○岡野国務大臣 この点はよく事務当局からも報告を受けております。同時に皆様方のお説を伺いまして、早急に適当な処置をするように、こう申しつけておいたわけでございますが、先般、御趣旨に合うようなことにしたいと思つて、一応勧告は出しておるのでありますが、まだその勧告の効果というものが大して現われないような感じを私は持つております。
第二段といたしまして何か打つ手はないかということで、研究を今進めておる次第でございます。
【次の発言】 はつきりとどういう処置をいつからとるということを今申し上げる段階ではありませんけれども、この点につきましては御説のように相当強力な処置をしなければならないと考えまして……
○岡野国務大臣 御答弁申し上げます。提案理由に申し上げた通りでございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。今までに政府といたしましては六百十八億の平衡交付金を出しております。これほ臨機の措置でございます。そしてこの法案が通りました後にいろいろ清算いたしまして、過分に行つたところからは返してもらい、また足りないところには補正する、そういうような調整の道をとる考えでおります。
【次の発言】 お答え申し上げます。ただいまのお説よく拜聴しましたけれども、ひとつ田中さんあたりからうんと納税思想を強調していただきまして、今後地方の納税者がよく納税して、そして先ほど申し上げましたように、平衡交付金という……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。ただいま井上委員からの御質問は、しごくごもつともな次第でございます。その点におきまして、詳しい数字は事務官の方から申し上げますが、とにかく今度の地方税法案におきましては、農村に対してはできるだけの減税をしたことになつております。ただ問題は、ただいま仰せになりましたように、住民税並びに固定資産税の点において幾分増徴の形になつておりますけれども、税は、御承知の通りに、国税と地方税とが合算して、そして同じ一人のふところから出るわけでありますから、総額において幾分とも軽減をする。ことにほかの事業をしている方面よりは、非課税の点を多くしてございますから、私は、御希望の……
○岡野国務大臣 若林委員の御質問にお答え申し上げます。先般来七億二千七百万円が大分問題になつておるのでございますが、それは文部省の予算としまして出ておつたのでございますが、そんなことも考慮されたのでございましようが、七億二千七百万円は創られて、そうして平衡交付金は三十五億になつた、それで三十五億と七億二千七百万円の関係とおつしやれば、おそらく政務次官も私と同じ答弁をされたことと思いますが、三十五億の中には七億二千七百万円は入つていないことは確かでございます。それじやその七億二千七百万円をどうするかということにつきましては、文部大臣並びに大蔵大臣ともよく協議しまして、早急に何とか考慮しなければな……
○岡野国務大臣 若林委員の御質問にお答え申し上げます。先般来七億二千七百万円が大分問題になつておるのでございますが、それは文部省の予算としまして出ておつたのでございますが、そんなことも考慮されたのでございましようが、七億二千七百万円は削られて、そうして平衡交付金は三十五億になつた、それで三十五億と七億二千七百万円の関係とおつしやれば、おそらく政務次官も私と同じ答弁をされたことと思いますが、三十五億の中には七億二千七百万円は入つていないことは確かでございます。それじやその七億二千七百万円をどうするかということにつきしては、文部大臣並びに大蔵大臣ともよく協議しまして、早急に何とか考慮しなければなら……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。行政調査委員会議の勧告というものは出ておりますが、これは政府はすでに研究しつつありまして、そうして地方行政簡素化本部といたしましては、行政調査委員会議の勧告を基礎にしまして、また私的ではございますが、政令諮問委員会の答申も参考として、そうして地方事務の整理並びに機構の簡素化ということを目標にして、今研究中でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。定員法の改正もむろん中央でやつておりますが、われわれといたしましては、まず地方の事務の整理ということを主眼にしまして、そうして各省別に各省が出しております法令というものを、よく研究しまして、そうしてこの事務は……
○岡野国務大臣 お答え申し上げますが、先刻来よりよりそういうことを心配いたしまして話合いが出ておりますが、まだ結論を得ませんような次第であります。
【次の発言】 お答え申し上げます。直接調達というものはわれわれは予想しておりません。大体これで全部日本政府がタッチしてやるということに考えております。
【次の発言】 オールマイテイという仰せでございますが、これは占領軍として敗戦国が応対したときのことがお互いに頭に残つておるわけでございます。しかし御承知の通りに独立した国家でありまして、その独立した国家に駐留しておる米軍、それに対しては日本の国が相対等の立場においてやることになつておるわけでございま……
○岡野国務大臣 これは私としては議論の盡きておるものでございまして、国会に御提案になるまでには、いろいろ私も反対意見を唱えておりました。むろん、その反対意見をひつ込めたわけじやございません。しかし、議案が国会に提出されたら、われわれ政府といたしまして、どうすることもできません。でございますから、皆様方の御意見によつて、この法案の処置をしていただきい、こう考えております。 それから、いろいろ御議論もございましようけれども、私は根本的には、今の平衡交付金制度が根本的にくつがえされてしまうような危險に瀕するというような法案に対しては、どうも賛成いたしかねる。でございますから、この次に地方制度調査会……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。私も政党に席を置いておりまして、それから今の日本の政治は政党政治でございますから、政党政治は尊重しなければならぬと考えております。
【次の発言】 御答弁申し上げます。私の名儀で地方にそういう通牒を出したことは毛頭ございません。それから次長の名前におきまして、地方公務員法三十六條の解釈を地方に通知したことは、これは出ております。多分この次長の名前で出た解釈のことであつたと私は存じます。ところで、あれは御承知の通りに一昨年の十二月十三日に地方公務員法が発布されまして、翌年の二月十三日にいよいよある特定の例外を除きまして実施されたわけであります。そこで昨年の春、す……
○岡野国務大臣 昭和二十八年度文部省所管の予算の大要につきまして御説明申し上げます。 昭和二十八年度文部省所管の予算額は千三百四十七億二千五百六十四万六千円でありまして、これを前年度予算額三百七十四億二千七百六十五万八千円に比較いたしますれば、九百七十二億九千七百九十八万八千円を増加いたしております。なお文部省予算額を一般会計総予算額に比較いたしますと、その比率は一四%となつておりますが、一応義務教育費国庫負担金を除いて比較いたしますと、四・四%となりまして、前年度の比率四%と比較いたしまして〇・四%の増加となつております。 次に昭和二十八年度予算額のうち、重要な事項について申し述べたいと……
○岡野国務大臣 お答えを申し上げます。私はそこまでまだはつきりときめておりませんが、世界の情勢を見ますと、義務教育の年限はだんだん増して行つているようでございます。先般イギリスに参りまして調べましたところ、イギリスでも義務教育の年限は十何年かにしておりますけれども、それが財政上の措置とかなんとかいうものができないために、二年間くらいは義務教育にせずに――法律上はなつているけれども、取扱い上は十四年が十二年だつたと思いますが、そういうふうにしおります。われわれとしましてもこれから文化国家として立つて行くには、できるだけ国民がそういうふうな知識教育を受けることが必要だと思いますから、どうしても検討……
○岡野国務大臣 お答え申し上げます。基本方針はその通りでございます。
【次の発言】 アダム、イブの時代と違いまして、民族が結合いたしまして国家を形成いたしております。同時に今の国家は法治国であります。それから資本主義と申しましても、これも一つのいわゆる法に拘束されて国民が活動する十義の一つであります。そういたしますと、われわれといたしましては、自由競争することが、いわゆる資本主義の根本に一番いいということは、根本的の精神としてかわつておりません。しかしながら、この法治国であるところの自由主義を守つておる国家が国民全体の公益を考えますときに、もし何かそれが行き過ぎであるというときには、ある程度の……
○岡野国務大臣 ただいま議題となつております経済審議庁の予算案について御説明申し上げます。 まず歳出予算の総額は三億四千三百八十七万五千円であります。これを前年度の予算額に比較いたしますと、前年度は行政機構の改革によりまして、経済審議庁は八月一日より発足いたしましたので八月より三月までの所要経費は予備費一億六千九百七万七千円、当初予算の移しがえ額一億六千円、それに補正予算として御承認を受けました二千三百二十一万九千円とが前年度の予算額であります。 今これを比較いたしますために、予備費の八ケ月分一億一千九百七万七千円を、かりに年間十二ケ月に引き伸ばして見ますと、一億七千七百八十一万円となり、……
○岡野国務大臣 御趣旨しごくごもつともでございますので、われわれといたしましてはよく慎重に、また御趣旨の通りに努力いたしたいと思います。
【次の発言】 渋滞はいたしておりませんけれども、もと輸出入銀行で出すことになつてほぼ話がきまつておつたのでございますが、世界銀行でやりたいということになりまして、世界銀行の方へ話を移しまして、四千一百万ドルだと思つておりますが、それが世界銀行の方で融通ができる、こういうふうになりまして、その方は大体見当がついております。
それからあとの方はまだ具体的な要求は出してございません。その四十二百万ドルが正式にきまりました上で、あとの方面に移りたいと思つております……
○岡野国務大臣 昭和二十八年九月二十九日に、公共企業体等仲裁委員会が、アルコール専売事業職員の昭和二十八年四月以降における賃金改訂に関する紛争について行いました仲裁裁定第十二号を国会に上程いたし御審議願う次第につきまして御説明申し上げます。 本年四月三十日にアルコール専売事業職員代表は、四月以降の賃金改訂の要求書を通商産業省当局に対し提出いたしまして、両当事者におきまして数次の団体交渉が行われましたが、当局側がこれを拒否いたしましたので、職員側は五月十一日交渉を打切る旨を宣言し、同月二十日公共企業体等中央調停委員会に対し調停申請をいたしました。同委員会は、七月十七日調停案を提出いたしましたが……
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