このページでは佐藤栄作衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。佐藤栄作衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○佐藤榮作君 私提案者の一人として、ただいまの佐々木君の疑問としておられる点にお答えをいたしたいと思います。私どもは國会の正規の手続によりまして、提案者の一人としてこの考案を出したわけでありまして、その提案者の責任は、私どもにも実ははつきりわかつているのであります。ことに國会生活において経験のあられる佐々木さんが、提案者以外の御出席を求められることは、どうも私ふに落ちないのであります。
【次の発言】 午前中私も提案者の一人としてこの席におりまして、皆様方の熱心な御審議の模様を拜聽いたしたのでありますが、その後席をはずしておりまして、たいへん申訳ない次第であります。ただいまお話になりました公共の……
○佐藤榮作君 公共の利益という点については、昨日からお答えを申し上げておりますし、田中委員も昨日の私の説明についてはお聞きのことだと思いますが、重ねてその点を申し上げますけれども、劣略さしていただきたいような氣がするのでありますが、特にこの機会に私どもの氣持を申し上げれば、今取上げられた運賃が安くなるとか、安全度が高まるとか、あるいはまた利用回数がふえるとか、これらのことは、もちろんその公共の利益の具体的な一つの方法だと思うのであります。しかし運賃が宏くなるということだけが公共の利益を代表するものではないのだ。すべてのものを勘案いたしまして、ある点は長所として非常に発揮される点もあるでありまし……
○佐藤国務大臣 このたび、電気通信委員会の委員の方々におかれましては、地方における電気通信事業の運営状況を御調査になりまして、いろいろと有益な御意見を承ることができますことは、事業のため感謝にたえないところであります。 私は先般はからずも電気通信大臣に任命せられまして、電気通信事業をあずかることになつたのでありますが、わが国の産業経済の復興のため、電気通信事業の果すべき役割の重要性にかんがみまして、施設の整備拡充と、サービスの改善に鋭意努力いたしまして、国民の要望にこたえて参りたいと考えておる次第であります。しかしながら就任後日も浅く、これがための諸施策につきましては、この秋に臨時国会が開か……
○佐藤国務大臣 私このたび郵政大臣を拝命いたしたのでありますが、本日郵政委員会が開かれ、委員各位の御参集になりましたこの機会に、一言ごあいさつを申し述べまするとともに、郵政省当面の問題につきまして一、二御報告申し上げたいと存じます。 郵政省は組織が厖大で、従事員も二十六万という大世帯でありまして、しかも現業官庁という特殊性からいたしまして、いろいろと複雑困難な面が多く、この巨大な事業組織をスムースに能率的に運営いたし、利用者に対しまして満足の行くサービスを提供し、事業に課せられました使命をよく果しますことは、なかなか容易なことではないと痛感いたしております。しかしながら、この困難な仕事をお引……
○佐藤国務大臣 決算委員会で、御熱心に各省の仕事のしぶり等について御検討をいただいておる御努力に対しまして、かねてから敬意を表している者であります。また本日は、ただいま三宅委員から私がおあずかりしております郵政、電通の両省につきまして、その仕事が国民から預かつておる仕事であり、また国家として、役人として、特に公平で国損を生じないように努力すべきは当然ではないかというような御高見を拜聽いたした次第であります。お考えの通り、全然同様の考え方をもちまして、両省をあずかつているのであります。しかし、あえて弁解を申し上げるわけではありませんが、御指摘になりました事件は、敗戰直後の物資その他の不足の時期で……
○佐藤国務大臣 ただいまから電気通信省所管業務につき御説明申し上げて、御参考に供したいど存じます。 まず補正予算について申し上げます。本年度の電気通信事業特別会計の予算は、収支とも六百二十一億五千百万円余でありましたが、その後物価が著しく騰貴し、従業員の給与もこれに従つて引上げなければならなくなりましたので、ここに総額百六十三億四千万円余の補正予算案を提出いたしました。以下その内容について申し上げます。 損益勘定におきましては、物価の騰貴による物件費の不足三十一億円、従業員の給与改善のため基本給を十月より月額千五百円程度引上げ、年末手当を〇・三箇月分増加するための経費等で合計二十九億円、及……
○佐藤国務大臣 ただいま議題となりました電信電話料金法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。 朝鮮動乱以後の物価騰貴に伴う物件費の増加、給與ベースの改訂による人件費の増加等によりまして、電気通信事業特別会計の收支は、定員の整理、経営の合理化、その他極力経費の節減を行いましても、多額の不足額を生じ、独立採算のためには料金の値上げを避けることができないのであります。これを平年收支について見ますると次の内訳となるのであります。 まず收入におきましては、現行料金による電信收入九十五億円余、電話收入三百七十億円余、工事收入十一億円余、雑收入十三億円余、計四百九十億円余でありまして、これ……
○佐藤国務大臣 お答え申し上げます。私も本来御高税のような感じを持つておるのであります。この事業自身の持ちます使命から申しまして、もつともつと利用度が拡張されなければならない。そして真にそのものが文化の向上に寄与するとか、あるいは経済活動に便するとか、政治活動に便するとかいうように、本来の機能を発揮するようにぜひともいたしたいのであります。今回公共企業体に移行することを考えて参りましたゆえんのものも、もちろん当委員会の強力な御決議もいただいておりますので、その線に沿つて善処するという考え方で、公共企業体への移行もいろいろ計画しておるのであります。その際におきましては事業としてりつぱにその使命を……
○佐藤国務大臣 お答えいたしますが、田島君は私の提案理由の説明で十分御承知のことだと思います。今回の料金の値上げは、物価騰貴並びに人件費の高騰等、この設備機能を運営して参
【次の発言】 どうも私の説明を誤解しておられるようですが、今回の料金の値上げは、重ねて申し上げますが、人件費の不足だけを補うものではありません。物件費の高騰による諸施設、資材の獲得上必要な面もあるわけであります。従つて二つの要素から今回の値上げをしておる、かように御了承をいただきたいと思います。この点いかにも人件費だけのような考え方で御質問なさることを、先ほど来御説明申し上げるのに、どうも誤解があるようでありますので、重ねて……
○佐藤国務大臣 この前お答えいたしました際に、長期欠勤者だけでけつこうだというようなことは申し上げておりません。これはいずれ速記ができ上りましたら、よくお読みくださればおわかりになるだろうと思います。その際に申し上げましたことは、九千八百余名の定員減をいかにしてまかなうかというお話であつたように思うのであります。その一つの問題といたしまして、長期欠勤者も相当おりますし、さらにまた欠員の不補充の状態でおるのもありますし、あるいはまた長い間整理を積極的にやつておりませんので、この前の整理は下級者に離職をしいたというようなかつこうになつておりますので、部内としても新陳代謝等をする、従つて強制的な退職……
○佐藤国務大臣 特にお許しを得まして、この機会に最近起りました電気通信研究所関係職員の犯罪容疑等の概要を御報告を申し上げ、同時にあわせて当局のこれに対する処置並びに今後の方針等をお話いたしたいと思います。 すでに電気通信研究所の職員の犯罪容疑につきましては、新聞等でしばしば報道されておりますので、委員各位におかれましても、その概要は御存じのことだと思いますが、事件といたしましては、二十五年度並びに二十六年度の当初の期間中におきまして、一部予算の使途が不明確であるとか、あるいは不要物品の拂下げにつきまして、その処置が不当であるとかあるいは不正であるとか、あるいはまた他の官庁から委託されました研……
○佐藤国務大臣 電信並びに電話を一緒にいたしましての公共企業体化の案をいろいろ検討中でありますが、まだ成案を得るというところまで参つておりませんので、お尋ねのような点につきましてはお答えするだけのまだ段階になつておらないのでございます。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 その点は橋本行政管理庁長官がお答えいたした通りで、同様のことを考えております。
【次の発言】 御承知のように企業官庁でありますので、今電気通信省におきましても、新たに交換局を設置いたしましたり、あるいは施設の増備を計画したりいたしております。また郵政省の方におきましては、業務量が増加いたして参りますれば、当然人……
○佐藤国務大臣 では私から郵政省当面の問題につきまして、御報告申し上げます。 去る八月に開かれました本委員会におきまして、ごあいさつかたがた一応業務につきまして御報告申し上げておきましたので、本日はその後問題となつて参りました人員整理と行政機構の改革の問題、それから最近案の決定を見ました本年度補正予算と、これに伴います郵便料金引上げの問題、主としてこれらの点につきまして御報告いたしたいと存じます。 まず人員整理と行政機構改革問題でありますが、御承知の通り政府におきましては、政令改正のための諮問委員会の答申に基きまして、先月下旬来、連日のごとく閣僚懇談会を開き、具体案を練つて参つたのでありま……
○佐藤国務大臣 ただいま議題となりました郵便法の一部を改正する法律案及び郵便為替法の一部を改正する法律案、この二法案について提案の理由出を御説明申し上げます。まず郵便法の一部改正でありますが、この法律案は郵便法に規定されていますところの郵便に関する料金の全般にわたつて改正しますとともに、通常郵便物の種類、体系等につきまして、一般の利用の実情に沿うようこれが改正をしようとするものであります。まず、郵便に関する料金の改正案について申し上げます。昭和二十六年度の予算編成にあたりましては、支出額二百七億円に対し、料金等の収入見込額が百七十三億円でありましたため、収入の不足額三十四億円は、一般会計からの……
○佐藤国務大臣 郵政省がおあずかりしておる事業全部を総合して収支のバランスがとれるようにしろという御意見であろうと思うのでありますが、郵便事業あるいは貯金特別会計あるいは保険特別会計と、それぞれ実はわかれておるのであります。これらのように別々の独立会計を設けましたのは、国会の皆様の御審議を経まして、これらの事業の特殊性から、事業がそれぞれ成り立つて行くようにしたらいいじやないかというような御注意等もありまして、それぞれの特別会計ができ上つたわけであります。従いまして保険なり貯金の特別会計の方に余裕があるからといつて郵便事業の特別会計に融通することはいかがかと思います。昨日も参考人からお話があり……
○佐藤国務大臣 ただいま議題となりました郵便振替貯金法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由の御説明を申し上げます。 この法律案は、郵便振替貯金に関する料金の引上げを行い、最近における人件費及び物件費の高騰に伴う経費の不足を補うとともに、払出し金額の制限額を引上げて、利用者の利便をはかろうとするものでありまして、その内容は次の通りであります。 第一は、払込み、振替及び払出しの料金と払出し証書の再交付の料金を改めることであります。その引上げ割合は総体において約二割四分となつておりますが、なおこの機会におきまして料金体系の合理化、簡素化をはかることといたしたのでありまして、部分的には引下……
○佐藤国務大臣 会期の終りになりまして、振替貯金法改正の法案を提出いたしましたことについては、昨日その経過等も詳しく申し上げ、私ども意のあるところを述べさしていただいたのであります。重ねて申し上げますが、今回のこの扱い方は、私どもといたしましてはまことに恐縮に存じておる次第であります。もともとこの法案を用意いたしましたのは、相当以前であります。その間郵政部内当局におきましては、十分の用意をいたしておるわけでありますし、また当委員会の皆様におきましても、平素から多大の御検討を賜わつておりますので、昨日提案いたしましても、即座に数時間も最も骨子に触れた御質問があつたような次第であります、この点は私……
○佐藤国務大臣 夏堀委員の資料はなかなか広汎にわたつておりますが、もう少しわかりやすく、口頭でなしに書類にしていただけないでしようか。そうしないとせつかく資料をつくるにいたしましても、御要求のものにできるだけ沿いたいと思いますから……。
【次の発言】 できるだけ努力いたします。
【次の発言】 お答えいたします。大藤委員会圏にかかつております両法案の改正は、付随的な措置だということをただいま申されました。確かに郵政委員会にかかりました簡易生命保險及び郵便年金の積立金の運用に関する法律案、これと一体といたしまして審議をされ、実体は郵政委員会にかかりました法案にある、かように私どもも考えております。……
○佐藤国務大臣 実はそこに郵政省と書いてあると言われますが、私自身どういうパンフレットが出ておるか知りません。正直に申し上げまして、どういう結論が書いてあるか私存じませんが、先ほど申し上げましたように、簡易保險を復元する理由等は、一昨日ですか詳しく申し上げましたので、あれで御了承いただきたいと思います。
【次の発言】 どうも勉強しておらないというおしかりですが、この結びでけつこうのように私考えます。
【次の発言】 夏堀さんは前大蔵委員長であられますので、この問題の経過を私から重ねて申し上げる要はないと思いますが、この簡易保險積立金の運用権、さらに郵便年金の積立金の運用権の問題は、今回突然現われ……
○佐藤国務大臣 簡易生命保險をつくりました際の基本的な考え方は、今なおかわつてはおらないと思います。ただ御意見のうちに御指摘になりましたように、国の財政状態なり一般経済情勢等も変化を来しておりますので、その情勢の変化により、運用の面におきまして種々なる制約をこうむることは、当然だと思います。これは実施上の問題でありまして、基本的な使命なり精神には何らかわりはない、かように考えております。
【次の発言】 この点はすでにお話申し上げたのでございますが、ただいま参考人の方の意見のごひろうがありました。私も新聞等で十分承知いたしております。そこで議論がありますのは、この事柄をこの委員会で申すことはいか……
○佐藤国務大臣 国家の財政資金の効率運用、それは当然のことであります。同時に運用するという立場は、その金を借りるという方面につきましても十分の考慮をしなければならないものである、かように私どもは考えております。同時にまた地方環元と申しますことは、これは集めましたものをその地方に直接返す、かような意味合いのものではないということを、今までにたびたび申し上ておるのであります。資金は中央、地方を通じて国の財政資金になつて参るのであります。それがまた集まつたところとは別な立場において還元をされておる。これが理論的にはそういうことになるのだろうと思いますが、実際的には相当今までも考慮をされておる、かよう……
○佐藤国務大臣 御承知のように吉田内閣におきましては、行政の一新をはかるという考え方から、行政機構の改革を企図しておることは、本会議における施政演説等にも明らかであります。その行政機構改革の根本は、ただいまのお話にもございましたごとく、行政の簡素化をはかり、冗費を省き、能率の向上を企図するということが大きなねらいであると考えます。しこうしてただいままでいろいろ新聞その他に報道はされておりますが、まだ成案を得るところまで至つておらないのであります。昨日も私ども会合を持ちましたが、もちろん行政機構の改革の問題について、いろいろ自由討議をいたした程度でありまして、まだ原案ができておらない状況でありま……
○佐藤国務大臣 先ほど来お尋ね並びに靱次官からのお答えを聞いていたのでありますが、電通省自身におきましては先ほどお話がありましたように、この種の不詳事件が発生いたしまして以来、非常な努力を続けているのであります。もつと具体的に申せば、私が大臣を拝命いたしました以前に、省内の監察機構において、事件の概要も把握いたしたのであります。そこで私就任するその前後を通じまして、省内からもこれが対策を講じて参り、御指摘のような点につきましても、いろいろくふうをいたして参つているのであります。別に弁解がましいことを申すのではありませんが、一つは今日の状況におきましてもつとくふうをいたしますれば、あの種類の取扱……
○佐藤国務大臣 こういう汚職事件の責任はどこに帰するかというお尋ねでありますが、汚職事件と申しましても、性格がいろいろあると思います。従いまして個人で責任をとりまして、監督者の責任に及ばないものもあるだろうと思います。またものによりましては、監督者としての責任も追究しなければならないということもあろうかと思います。今日問題になつております電通省の汚職事件につきましては、私どもがまことに遺憾に思いますことは、その中の全部と申すわけではありませんが、組織上からかような間違いも起りやすいという意味において、そういう特殊な犯罪が醸成されるすきがあつたのではないか、かようにも考えられる。こういう不安な点……
○佐藤国務大臣 行政の面だけから言われまして、行政が分布するということはこれは望ましいことではない、これははつきり申せると思います。しかし今まで電気通信省は、電気通信省自身が事業を経営している。事業形態自身が行政権を持つことが適当なりやいなやという問題は、実はあるわけであります。従いましてむしろ今までの考え方では、企業体自身が行政権を持たない方がいいんじやないかという考え方で、電気通信省と電波監理庁、あるいは電波監理委員会というように分離されたものだと思います。従いまして現在の機構そのものには、相当の理由があるということは言えると思います。ただ今後の機構改印をいたします場合に、電気通信省が省で……
○佐藤国務大臣 ただいま上程されました日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定の実施に伴う電信電話料金法等の特例に関する法律案につきまして、提案の理由を御説明いたします。 現在連合軍に対する電気通信サービスは、スキャップイン一二九九号によつて提供されておりますが、講和条約発効後におきましては行政協定第七条により提供されることとなり、それに対する料金は、当然電信電話料金法の定めるところによることになるわけであります。しかしながら連合軍に提供している電気通信サービスのうちには、国内で一般的に認められないもの、及び国内のサービスに類似しているが取扱いの条件等が異なるものが多く……
○佐藤国務大臣 今の第三條のあおりを食つたというお話でありますが、もともとこの専用通話料についてはどういうようにするか、いろいろ問題があつたわけでありますので、この前の国内の料金法改正のときからいろいろの議論をいたして参つているわけであります。この料金自身は沿革等がありますので、今までの料金改正の際に、なかなか電通省の考え通りには行きかねたものであります。今回駐留軍の電話料金を設定するという機会に、同時に国内の方でかねてからの私どもの主張の面もあわせて実は処理するわけであります。従つて第三條から当然来るわけではないのでありまするが、結果から見ますると第三條の取扱いを決定する際に、ただいま申し上……
○佐藤国務大臣 電通省の所管事項といたしましては、この法律をただいま予定しておるのでありまして、この法律で行政協定に基く必要な法律は整備される、かように考えております。
【次の発言】 御質問の趣旨がちよつと私つかみがねておるのでありますが、御承知のように電通省といたしましては、国内において具体的な電話を専用さすというような場合に、別に国内においては法律を必要としない、ただそういう場合にいかなる方法で料金を決定するか、その料金法の規定があるわけであります。あるいはまた設備に関しましては、設備負担金の法律があるだけで、それ以外の問題は日常の事務として実は処理しておるわけであります。ただ外国の駐留軍……
○佐藤国務大臣 ただいま議題となりました日本電信電話公社法案の提案理由を説明申し上げます。 わが国の電信電話事業は、創業以来公共事業として終始一貫国営により経営されて参つたのでありますが、昭和九年特別会計制度を採用いたしました後も、事業の国営に伴う諸制約に縛られ、設備の擴張資金につきましても、その時々の国家財政のわくに左右されて、十分かつ安定した資金を得られず、さらに企業経営の基本であります財務、会計、人事管理についても、一般行政官庁と同一の規律を受けているため、活発な企業活動を阻害されて来た点が少くなく、ために戦争によつて極度に荒廃した電信電話の復興は、戦後の産業、経済、文化等国民活動の進……
○佐藤国務大臣 先ほど来私欠席しておりましたので、次官からお話申し上げたと思います。ただいまの御意見私どもしごくごもつともだと思いますが、そもそも抽象的な議論写ることは、いかにも原則を一つ打立てるようでありまして、いろいろ誤解を招きやすいのではないかと思うのであります。と申しますのは、抽象的な原則論で申せば、事業の性格自身がいかようであろうとも、最も能率的な、また利用者の便益を十分果し得るような経営形態であるならば、それでよろしいのじやないかという議論も、これは原則論としては成り立つのではないかと思うのであります、従つて民営でやらなければいかぬとか、あるいは国が直営しなければならないとか、こう……
○佐藤国務大臣 先ほど来国際電信電話会社の基本的構想の問題についての御質疑が行われておるのでありますが、次官からもるる申し上げましたので一応は御了承だと思います。ただいまのお尋ねは基本的な問題であります。これはひとり国際電信電話会社という問題ばかりでなく、昨日も御質疑がありました電信電話会社の場合においても、同様な議論があるわけであります。会社をつくる、あるいは公社をつくりますれば、その経営主体に全責任を負わすという考え方がまず一応考えられる。でありまするが、御指摘になりましたようにこの会社が担当しま目す事業自体は、公益を増進する事業であります。この意味において国家活動と特別な関連があるわけで……
○佐藤国務大臣 大臣は考えが違うのだろうということをおつしやつておられますが、その通りで考え方が実はたいへん違うのでありまして、ただいまお話がありましたが、事業体として、できるだけ事業責任者の創意とくふうを生かすようにする、こういう考え方は当然だと思います。そこで最も自由潤達に、責任者の創意とくふうを生かす方法は、政府が何ら関与しない普通の民間会社であることが私は望ましいと思います。しかしその取扱います事業の性格から見ると、これを一般民間の営利経営にまかすわけに行かないものがあるわけであります。国内の電信電話にいたしましても、また国際間の電信電話にいたしましても、ただいま申し上げますその事業の……
○佐藤国務大臣 昨日の御質疑に答えました中に、現在までの特別会計において利益金を生じました場合に政府に組み入れるやの発言、組み入れると解釈なさるような発言をいたしたと思います。この点はよく取調べましたところ、電気通信事業特別会計法第六章決算、その第三十五條の第一項に「この会計においては、毎会計年度における決算上利益を生じたときは、これを積立金に組み入れ、欠損を生じたときは、積立金を減額して整理するものとする。」かような明確な規定がありますが、たしか松井さんのお尋ねに答えました中に、ただいまのような明確な説明をいたさなかつたように記憶いたしておりますので、誤解のないようにこの際に発言をいたしてお……
○佐藤国務大臣 ただいまのお尋ねにお答えいたしたいと思いますが、引続いておるお尋ねでありますので、あるいは要点が場合によるとはずれるかもわかりませんが、もしはずれておりましたら、重ねてお尋ねをいただきたいと思います。 お尋ねの点は、現在国が直接に経営しておるが、これに独立採算の制度を十分に取入れる、そういう意味で諸法令を改正するならば、あえて公社にしなくても済むのじやないか、こういう御意見のように拝承いたしたのであります。その考え方につきまして、私の所見を申し上げてみたいと思います。この公社案を提案いたしました理由等で、本来のねらいははつきりいたしておると思いますが、別な表現をいたしてみます……
○佐藤国務大臣 先ほど来の御意見を伺つておりまして、説明をいたしております通り、法案制定審議の過程におけるいろいろの問題がありまして、そのままになつている。従つて今日の状況から申せば、あるいは不要だということも言えるわけでございます。しかし一面他の理論から申しますと、なるほどこの公社の責任者は重責を持つものだが、他の事業に一切関與してはいかぬのだ、こう言つてしまうのもまことにきゆうくつ過ぎはしないか。だから法律の建前としてはこの程度のものを残しおいて、本筋、原則としては兼業を認めないが、場合によつたらその道を開いておくことも一つの考え方ではないか、こういような考えも別にあるわけであります。だか……
○佐藤国務大臣 たいへん重大な問題でありますから……。
○佐藤国務大臣 昨日欠席をいたしましたので、たいへん委員の皆様方に御迷惑をおかけいたしたと思います。この点あしからず御了承のほどをお願いいたします。当時政務次官並びに事務次官から御答弁をいたしたことだと思いますが、問題はなぜ会社をつくつたか、こういうお尋ねであつたようでありますので、この点につきましては、私からお答えする方が筋のように思いますので、両次官の答弁がありました際でありますが、特に私の所信もこの機会にごひろういたしたいと思います。 御承知のように電気通信省が所掌をいたしております電気通信業務につきまして、この機構を改正するという事柄につきましては、長い間の問題であつたのでありまして……
○佐藤国務大臣 ただいま議題となりました有線電気通信法案の提案理由を御説明いたします。 御承知の通り現在の電信法は、私設電信電話の監督規定と公衆電気通信の業務規定とをあわせ定めているのでありますが、右の監督規定は、私設右線電気通信設備を設置し得る範囲を著しく制限し、その設置についても許可を要することを原則としておりまして、現在の社会経済生活の実情に沿わない点が多くありますので、その制限を大幅に緩和し、広く電気通信の利便を享受することができるようにするとともに、有線電気通信設備の設置及バ使用に関する規律を明らかに定める払要があるのであります。さらに、右の監督規定と業務規定とは、両者その神格をま……
○佐藤国務大臣 このたび国際電信電話会社法案を出しまして、この法案が成立いたしますれば、国際電信電話会社が設立されることになるのでございますが、その際に政府が出資する設備その他資産が、旧国際電気通信株式会社の所有であつた、この一事から、国際電気通信会社の旧株主の利益のために特段の考慮を拂わなければならない、かような理論的根拠はどうも私には解しかねるのであります。先ほど山下政府委員から当時の経過をるる説明いたしております。御承知のように、なるほど国際電気通信会社が政府に買上げされます場合に、占領下の特別の事情のもとにおいてそれが処置された。従つてその処置方法が、旧株主から見まして意に満たないもの……
○佐藤国務大臣 ただいま議題となりました郵政省設置法の一部を改正する法律案、及び郵政省設置法の一部改正に伴う関係法令の整理に関する法律案の提案理由の説明を申し上げます。 このたび、わが国の自主自立体制に即応しまして、現在の国力にふさわしい簡素かつ能率的で、しかも民主主義の原則にのつとる行政機構を樹立するための機構改革の一環といたしまして、電気通信に関する行政事務を郵政省に統合するため、郵政省設置法の一部を改正する必要があるのであります。 すなわち第一に、電波監理委員会を廃止いたしまして、郵政省の内部部局として電波監理局を、地方支分部局として地方電波監理局を、附属機関として電波監理審議会等を……
○佐藤国務大臣 事業運営の資金のお尋ねかと思いますが、在来からいただいております国家資金、同時に事業の収益金、さらに公社になりました場合にはあわせて民間資金の吸収、この三つでまかなつて行くことだと思います。
【次の発言】 外資の問題については、ただいまのところ問題が具体的に進んでおりません。
【次の発言】 再評価の方法につきましては評価委員会等を設けまして、厳正な調査に基いて決定いたして参るわけでございます。その結果公社の基本資産というものが決定されて参りますので、また経営自体は公社法案が成立いたしますれば、その法案によつて処理して参るわけでございます。従いましてそういう際に過去の借入金をいか……
○佐藤国務大臣 私から郵政省当面の問題といたしまして、去る二十三日国会に提案されました当省所管の昭和二十七年度予算案につきまして概略御説明申し上げ、その他一、二あわせて御報告申し上げたいと存じます。 まず郵政事業特別会計の予算でありますが、この会計の歳入総額は七百五十九億八千七百余万円で、この内訳といたしましては、郵便業務收入、すなわち郵便切手、郵便葉書等の売上げ收入が二百八十二億五百余万円、郵便為替及び振替貯金等の手数料收入が二十三億六千六百余万円、郵便貯金特別会計、簡保特別会計及び電気通信特別会計等の他会計からの受入れ收入が三百二十六億八千七百余万円、物件貸付料、病院收入等の雑收入が十二……
○佐藤国務大臣 簡易生命保險法の一部を改正する法律案の提案の理由について申し上げます。 まず保險金の最高制限額の引上げでありますが、最近の経済事情の推移にかんがみますると、現在の保險金最高制限額五万円をもつてしては、制度本来の機能を発揮するには、とうてい不十分と相なつているのであります。 元来簡易保險の保險金最高制限額は本事業創始以来、薄資勤労者階級の老後における生活安定、あるいは最終医療費、葬祭費及び被保險者の死亡後における遺族の生活保障に必要な額を基準として定められて来たものであります。従いまして今日における医療費、葬祭費、遺族生活費、並びに物価指数等にかんがみましてこれを相当程度に引……
○佐藤国務大臣 ただいま民間保險と簡易保險との関係について、また同時に保險自身がいかにしたら発達するか、こういう点についてお尋ねがありました。御承知のように簡易保險ができました当時は、いわゆる民間保險と別個の分野でやるのだ、勤労階級を主体にしての簡易保險制度を設けたということでありますが、民間の方もその後この簡易保險がねらつておりました領域に、相当のくふうをいたしまして入つて来ている。ただいま御指摘になりましたような無審査保險も、民間自身もやつておる。あるいは月掛保險をやるとか、いろいろ同じようなことになつて参つております。ただいまの状況では、簡易保險がねらいました点だけが、簡易保險の専売だと……
○佐藤国務大臣 ただいまとるような考え方はありません。
【次の発言】 現在全然ありません。御心配なしに、信書の秘密、通話の秘密は十分保たれております。
【次の発言】 予算をつくります際には、あらゆるデータのもとにその予算案をつくりまとて、その実行を期すとことは当然であります。従いまして、お尋ねのように十八億が十三億程度しかできないのだ、そういうことを前提として予算をつくるようなことは絶対ありません。しかし今回の金額は、これはなまやさしい金額だとは考えられないのでありまして、その意味において保險関係の従業員の積極的な活動を特に要望しておるような次第でございます。
○佐藤国務大臣 今年の電気通信省は今御指摘のように百三十五億であります。この表に載つております二十五億は、二十六年度予算の補正予算として追加した分で、もとといたしましては百三十五億余り、合計して百六十億を二十六年度は使つておるわけです。むしろこの補正予算を加えると、二十七年度は電気通信省の関係といたしましては金額が減つておるように記憶いたしております。
【次の発言】 その点たしか電気通信省は見返り資金の方から借りたのではないかと思います。それでこれに載つておる費目が違つておるのではないかと思います。金額といたしましては、ただいま申し上げるように百六十億を昨年は工事関係で使つております。
○佐藤国務大臣 ただいま議題となりました郵便為替法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 来る四月一日から北緯二十九度以南の南西諸島との間に郵便為替の取扱いを開始するよう目下準備中でありますが、この法律案はこの取扱いを開始するために必要な根拠規定を設けようとするものでありまして、その改正の趣旨は、次の通りであります。 北緯二十九度以南の南西諸島は、行政権を分離されておりますので、右諸島との間の郵便為替の取扱いを開始するためには、琉球臨時中央政府ととりきめをしなければならないのでありますが、このとりきめを純然たる外国との間の條約と同様なものとして取扱うことは、南……
○佐藤国務大臣 特に大臣の答弁を要求されましたが、先ほど両局長からるるお話を申し上げましたのでおわかりだと思つて、実は私立たなかつたのでございますが、重ねて答弁を要求されますので申し上げておきたいと思います。 普通為替並びに現金書留、それぞれ利用の目的があるわけでありますので、この二つの制度を存置してもりつぱにやつて行けるというのが、実は郵政省の考え方であります。先ほど例にとられましたような場所におきまして、普通為替が利用されるとも考えられませんし、結局この普通為替自身が現金化にいろいろな手続をとるという不便はありますが、それだけに、金の問題でありますだけに、慎重な扱い方をするという意味合い……
○佐藤国務大臣 事務当局から実情をるる御説明申し上げたと思いますが、場ただいまお尋ねになりましたような諸点は、郵政省の関知するところではないのであります。従いまして、先ほど来事務当局が御説明した点を、私からも繰返して申し上げるだけでございます。
【次の発言】 ただいまのお尋ねの点は、多分に田代委員の御意見のように伺いますが、私どもといたしましては、郵政省に直接関係があるものにつきましては十分検討いたしますが、それに直接関係のない部分は、他の部門にまかしてあるわけであります。
【次の発言】 岡崎・ラスク会談が無効か有効かという御議論は、実は私どもの関與する点ではないように思いますが、ただしいて意……
○佐藤国務大臣 政府は原案の成立を心から希望いたしております。但しただいま御指摘になりました施行期日の問題につきましては、もうすでに三月一日を経過しておる今日でありますので、これはできるだけ早い日に施行に移すように、その点は御審議を賜わりたいと存じます。
【次の発言】 その点については昨日も山本委員から詳細なお尋ねがあり、お答えを申し上げた次第であります。御承知のように簡易保険の限度を幾らにするかということを決定する場合におきまして、物価指数の変動ももちろん一つのその條件だと思いまするし、さらにまたこの制度が持ちます社会保障的な性格等も十分考えて行かなければなりません。同時にまた官業と民業との……
○佐藤国務大臣 このたび簡易生命保險法の一部を改正する法律案を提案いたしまして御審議をいただいておるわけでありますが、今までの御審議の途上におきまして政府の考え方はるる御説明申し上げましたので、特に重ねてその説明をいたすことを省略さしていただきたいと思います。ただいま話がありましたように、自由党におかれましては昨年、御指摘になりましたような総務会等の決議も、私ども政府におります者といたしましては十分承知いたしておるわけてございますか、政府はこれらの党の考え方等をも考慮に入れまして、ぜひともこの限度の引上げは実施したい。金額を幾らにするかという問題は、昨日も申し上げましたように時期的な要素をも考……
○佐藤国務大臣 行政機構の改革は昨秋来の懸案でありまして、政府におきましては行政簡素化の線に沿いまして種々検討を重ねて参つたのでありますが、先月上旬ようやく最終的な結論を得た次第であります。 郵政事業の所管につきましては、一時運輸省と合体して交通省を設置し、その外局として郵政庁を設けて所掌せしめるという案も一部で考えられたこともありましたが、この厖大な機構と人員を擁し業務面の幅も広い郵政事業を、一外局の機構をもつてしてはとうてい満足な運営は困難であり、どうしても専管大臣のもとに置く必要があるというわれわれの意見が認められまして、郵政省は存続し、従来の業務のほか、七月に発足を予定せられている日……
○佐藤国務大臣 ただいま椎熊委員からお話がありました点は、過日も電気通信委員会におきまして、椎熊委員からお尋ねがありまして、当時資料等も提出いたしておる次第であります。ただいま逮捕されておる者の数というお尋ねでありましたが、正確な数を私ただいま記憶いたしておりませんので、その資料等でひとつ御判断願いたいと思います。しこうして令逮捕されました者のうち前施設局長、これは電気通信省の電気通信研究所の所長をいたしておりました時分の事件によりまして、起訴されております。これは吉田五郎と申します。これはもうすでに起訴されておりまして、この事件は前臨時国会中にも御説明申し上げましたので、一応その問題は片がつ……
○佐藤国務大臣 お答えいたします。ただいま下川さんが言われたような点が水利権を変更いたしました理由になつております。しかして第一点の、いろいろ準備が進んでおるということは、これは用語が適切でないかもしれませんが、調査等がよほど進んでおるという意味でございます。水利権を持たない場所について自分で調査するということはけしからぬじやないか、他人の領地へ入るのじやないか、こういうようなお感じはあろうと思いますが、やはり河川の開発にあたりましては、一地点において発電所を設けるについては、その川の全体と申しますか、すぐ建設する地点等について調査いたすことはこれはあり得ることだと思います。かような意味を実は……
○佐藤国務大臣 第四次吉田内閣ができ上るに際しまして、私建設大臣を拝命いたしました。今後皆様から格段の御支援、御協力、御鞭撻を賜わりたいと思います。何とぞよろしくお願いいたします。 次に最近の建設省関係の諸政策につきまして簡単に大綱を御報告いたしてみたいと思います。 まず第一に、治山、治水の総合的、多目的計画の実施についてでございますが、御承知のごとく累年の災害による国土の荒廃はまことにはなはだしいものがありますが、産業、経済の復興と民生の安定を著しく阻害しておりますことはまことに遺憾であります。 かかる状態に対処いたしまして、政府は洪水対策を根幹とする治水及び利水の総合的計画を急速に確……
○佐藤国務大臣 お答えいたします。過般一級国道を決定いたしたわけでございますが、これにつきまして、いろいろ選定等についての御批判がおありのようでございますが、御承知のように道路審議会で十分審議を尽して決定をいたしたものでございます。しこうしてその基準になりますものは、御指摘のような道路法第五条、これを基準にいたしまして選定をいたしたわけであります。もちろんこの現在の道路の状況等から見まして、一級国道が多いことはこれは望ましいことでありますので、できるだけの努力をしなければならないのでございますが、一応考えられますのは、現在の国道中でその幹線的な性格を持つというものがまず取上げられたとお考えを願……
○佐藤国務大臣 お答いたします。水利権の変更並びに設定の問題につきましては、ただいまいろいろお話になりましたような経過でございまして、七月二十五日の閣議におきまして、電力の早期開発という公益上の理由から、東北電力に水利権を与えることにいたしたのであります。根拠法規といたしましては、河川法第二十条によつておるのであります。
【次の発言】 さよな精神で許可を与えたのであります。
【次の発言】 今日の電力事情は、御承知のように国内の大問題であります。先ほど御指摘になつた通りでございます。私どもも早期に電源を開発したい。そうして今日の経済状況につきましても、一層の発展を期し得るようにしたい。申し上げる……
○佐藤国務大臣 お答えを申し上げます。御指摘のように住宅問題はただいままことに緊急に整備を要する問題の一つになつておると思います。従いまして政府におきましても、また国会におかれましても、格別の関心を持たれてこの政策の実行を推進しておるのでございます。御承知のように前国会におきまして、公営住宅の三箇年計画というものの御決議をいただいておるのであります。この計画によりますれば、一年の間に六万戸をつくるという御計画でありまして、三箇年間に十八万戸をつくる。さらにまた公営住宅以外に、住宅公庫におきまして貸付の制度を考えておるわけであります。この方はただいま資金融資を受けたいという申込みが非常に多いので……
○佐藤国務大臣 このたびはからずも大蔵大臣に就任いたしました。今後一そうの御協力、御支援をたまわりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
【次の発言】 ただいま議題となりました国有財産法第十三条第二項の規定に基き、国会の議決を求めるの件につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。
まず第一は、皇居吹上覆馬場を参観人休所に移築する工事でございます。皇居の参観は、毎日午前、午後の各一回行なっておりますが、近時参観者が毎回一千名をこえ、これらの参観者が、降雨、寒天、酷暑等の場合に休憩待機する所がない状態でありますので、このたび皇室用財産である吹上覆馬場の一部を内桜田門内に移築し、参……
○佐藤国務大臣 ただいま議題となりました経済基盤強化のための資金及び特別の法人の基金に関する法律案について、提案の理由を御説明申し上げます。 昭和三十一年度の一般会計の決算上の新規剰余金は、一千一億円の多額に上り、これから国債償還等の法定財源に充当される額を控除いたしました残額は四百三十六億三千万円になっております。他面、本年度におけるわが国経済の運営の基本的な態度として、財政が国内経済に過度の刺激を与えることを避け、輸出の伸長に対してあらゆる努力を傾注することが要請されていることは申すまでもありません。この観点から前国会におきまして成立を見ました本年度予算におきましても、右の剰余金を直ちに……
○佐藤国務大臣 お答えいたします。 ただいまの石野さんの御主張とまた私のかねてから申しております点との相違については、違っておる点を明確にされておられますが、御指摘の通りのような相違があるのでございます。私どもは今日経済基盤強化の法律案を提案いたしまして御審議を願っておりますが、この法律案は、ただいまお話しになりましたように、もともと十三三年度予算編成の際にその一環の法律案として御審議を願っていたもので、その当時この法律案が成立を見ましたならば、おそらくただいまのような御疑問も生じなかったのではないかと思うのであります。問題は、予算審議の際と今日の経済基盤強化法律案審議の間相当の期間の経過が……
○佐藤国務大臣 ぜひとも趣旨を御了承願いたいと思いまして、重ねて御説明申し上げます、ただいま御指摘の東南アジア開発協力機構、その機構そのものは御指摘の通りでありまして、ただいまいろいろ構想のうちにあることだと思います。しかし、これが実現するまでは一体この基金はどうするのかと申しますと、これは、実現するまでは、第三号に書いてありますように、将来それができるであろう、そのために使う基金として日本輸出入銀行に出資するということでございます。この基金として出資するというこの事態は、将来そういう機構が生まれるであろうということを一応考えてはおりますが、この基金そのものは、他の基金並びに資金と合せて、いわ……
○佐藤国務大臣 郵便貯金の面で、計画をやや下回っておる数字が四、五の両月の間に出ております。しかし、何と申しましても、わずか二カ月でございますので、今直ちに対策を変える、こういう時期ではまだないように思います。他の資金等で当面しておるところでは、資金繰りに支障を来たしておる、こういうことはございません。
【次の発言】 どうも、この預金の状況というものが、私どもちょっとわかりかねているのは、いわゆる銀行預金は相当増加いたしております。しかし、ただいま御指摘になりました郵便貯金の面では、四、五は予定したというか、計画の数字を下回っておる。しかし、私どもの考え方から申せば、ただいまこの両月ではさよう……
○佐藤国務大臣 率直にお答えいたします。
三笠が大蔵省の所管だということは伺ったことがございますが、まだ実物を見たことはございません。
【次の発言】 お答えいたします。
ただいま福田委員から外国に関する幾らもの事例について詳細な御報告がございました。私は、その御指摘になりました事案そのものは、福田君のお説にもありますように、歴史を尊重するということ、この一語に尽きると思います。過去をたずねることは、将来に対するとうとい教訓である、あるいはまた民族的な精神作興のかてになっておる、こういう御指摘、これまた私も全面的に共感を覚ゆる次第であります。
特に私お話の中で強く感じました点は、いわゆる主……
○佐藤国務大臣 昨日経済企画庁より経済の見通しについて政府として発表いたしたのでありますが、大蔵大臣としてもその所信は同様でございます。
【次の発言】 お尋ねのように、基本的な見方は経済企画庁の発表した通りであります。来年度予算を編成いたしますに際して、そのような見方を基盤にして予算を組んで参るわけでございます。問題は、歳入がどういう状況になるのか、こういう点を十分確保しないと、実際的な予算の編成はできかねるのであります。言いかえますならば、予算の規模等の見方はもう少し時間をかけなければきまらないという状況でございます。
【次の発言】 公約事項につきましては、毎回お話いたしましたように、政府と……
○佐藤国務大臣 今まで申し上げましたように、昨年の五月以来とられました緊急措置がそれぞれ効果を現わして参りまして、国際収支の状況も黒字に転換しておりますし、またいわゆる社会の摩擦面にいたしましても、一時懸念されたほどではないようでございます。また物価自身の動向も一応落ちついて参ったように考えられるのでございます。この意味において、常識的にいわゆる底入れの状態だ、あるいはなべ底状態にある経済、こういうことが言われておりますが、私どもの見るところもそれと同様なのでございます。
【次の発言】 先ほど来国際収支が黒字に変ったお話が出ましたが、また石村君から御指摘になりましたように、なかなか計画通りの数……
○佐藤国務大臣 米価につきましては、先ほど総理大臣から扱い方のお話がございまして、ただいま政府といたしましても、関係省の間でいろいろ審議はいたしております。しかし最終的には米価審議会で決定を見ることだと思います。まだ結論を得ておらない、この点を御披露申し上げておきます。
【次の発言】 米価審議会の答申を待って、最終的に決定する考え方でございます。もちろん筋の正しい、理論の通った米価でありますならば、私どもも異存はございません。
○佐藤国務大臣 お尋ねになりました点はまことに重大な点でございます。今回動力協定をいたしました場合に、また同時に今後原子燃料を使います場合に、その安全性ということが非常に大きな条件である。この意味においていろいろな疑念を生じておる。あるいは一部に不安がある。こういう状況のもとにおいて原子力の平和利用を推進していく、こういう考え方でございますので、まず原子燃料を購入いたしました場合に、これをどこの所有にするかということがまず第一に問題になると思います。そういう考え方からまず内外の諸情勢という、ただいま言われる安全性が十分確認されるとか、あるいは国民感情がどうであるとか、その他の外国における保有の……
○佐藤国務大臣 これは、法律案提出の際にも説明でちょっと触れましたが、賠償とは全然別個のものでございまして、日本の自発的な経済協力、経済援助、こういう考え方でスタートいたしております。
【次の発言】 この基本法自身が賠償等となっておりまするが、普通の輸出ということとは内容的にはやや違っておる。この経済協力、経済開発の援助、こういう意味のことが、本借款というか本計画遂行の主眼点になっておる。こういう意味で、理論的には在来一般の輸出振興から計画されるものとは区別して考える、こういう気持でございます。
【次の発言】 全然関係なしにこの種の行為を皆様方にお諮りするわけでないことは、御指摘の通りでござい……
○佐藤国務大臣 もちろん私も自由民主党所属の一員であります。党員でございますが、同時に、政府の大蔵大臣といたしまして、税制改革の責任は大蔵大臣がとるべきものだ、かように実は考えております。もちろん党の公約実行を頭から無視してかかるというようなことはいたしませんし、また、当委員会等におきまして国会の決議等もあり、税制改革の際に特に考慮しろとか、あるいはかくかくしろというような御意見もすでに出ておるのでございます。そういう点をも十分取り入れまして、責任はどこまでも大蔵大臣の責任で、税制改革案をそのうちお手元に差し上げて御審議をいただく、かように考えておる次第であります。
○佐藤国務大臣 ただいま予算の全貌というものがまだ構想も固まっておりません。従いまして、この点については申し上げる状況にはございません。
【次の発言】 防衛分担金は御承知のように安保条約に基いて締結されております行政協定二十五条によって、これでちゃんと計算方式ができておるのでございます。従いまして、ただいまの安全保障条約についての扱い方は、先ほど来総理、外務大臣からお話しいたされた通りでございます。そういう際に行政協定のあり方そのものについてもいろいろ研究されるだろう、またすべきだろう、かように考えますので、ただいまのような御返事をいたした次第でございます。
○佐藤国務大臣 政府は今回昭和三十三年度一般会計予算補正(第1号)及び特別会計予算補正(特第1号)を国会に提出いたしました。ここに予算委員会の御審議をお願いするに当りまして、その概要を御説明いたします。 本年における災害は、先般の三十二号台風を迎えるに至りまして、相当の被害規模に達する見込みになりました。政府といたしましては、ずでに予備費の使用、地方交付税交付金の交付時期の繰り上げその他各般の行政措置を講じて参りましたが、今回災害の実情に顧みまして、特に被害の甚大な地域についての農地、公立義務教育学校の復旧事業の補助率その他の特例に関する法律案を用意するとともに、予算の補正を行いまして、対策……
○佐藤国務大臣 お答えいたします。いろいろ基本的な構想というか、考え方についての御質問がございましたが、これについての私の意見は別といたしまして、お尋ねになりました点だけ簡潔にお答えいたしたいと思います。 御承知のように年度当初、予算を組みます際の外貨事情につきましては、今日のような非常な多額の黒字を予想しなかったろうと思います。本会議でもお話をいたしましたように、上期だけで二億五千万ドルという黒字を現出しておりますが、下期の状況におきましても引き続いて黒字の状況である。これが四億ドルにも近くなるという見方をする向きもございますが、少くともこれが三億ドルをこすことは、今日から容易に想像できる……
○佐藤国務大臣 今回提出いたしております補正予算九十一億、これは全部が災害対策費であることは、これはもう御指摘の通りであります。これまで予備費で措置済みのもの並びに措置することが確定されているもの、並びに今後の見込み等を合計いたしますと再三十億になるのであります。それをもう少し小分けにいたして御説明いたしますと、予備費で措置済み並びに確定を含むものといたしまして、風水害等二十九億という金が出ております。今回もまた補正予算の九十一億のうち風水害対策として六十五億、今後の見込みとして、風水害対策に約十億、計百四億という風水害対策費が一応考えられるのであります。緊急治山、砂防の費用といたしまして、今……
○佐藤国務大臣 お答えいたします。ただいまの問題は過日大蔵委員会におきましても問題になり、政務次官から事情をよく説明し、また当人からも事情を釈明いたしまして了承をお願いしたような次第でございます。
【次の発言】 公共事業費の繰り上げ使用につきましては、過日当予算委員会でも実情を詳細に御報告いたしました。ただいままでのところ工事の実施状況その他等を勘案いたしておりますが、私はこの第四・四半期における工事の進捗状況はただいまから予測はまだできない状況でございます。大体今日の経過で見ますと、例年よりも繰り越し工事は非常に減るだろうということを実は考えております。しかしただいま御指摘になりましたように……
○佐藤国務大臣 大へん御迷惑をかけて、その点おわび申し上げます。申すまでもなく、予算編成には、概算も閣議決定をいたしますが、最終的には一月二十三日に編成いたしまして、また提出案件として決定をいたしまして、二十三日の最終閣議決定で予算ができ上ったのでございます。
【次の発言】 概算ももちろん含んでおりますし、また二十三日の最終決定―この二十三日に予算編成をいたします際は、ただいま申されるような原則にのっとって予算を編成いたすわけでございます。私は全くしろうとでございますから、その点はよく事務当局とも相談をいたしまして、その編成には誤りなきを期しておるのであります。
○佐藤国務大臣 いろいろ前置きがございましたが、私はただいま岸内閣の大蔵大臣であります。人事についてのとかくの批判をする立場ではございません。特に総理大臣になりかわってということでございますが、国会において責任ある答弁は、私は所掌以上には出るわけに参りません。その点をはっきりお断わりいたしておきます。ただいま御意見のうちにもございましたが、歴代厚年大臣中坂田厚生大臣は最適人者だとおっしゃっておられるわけであります。その一事で私も全く同感の意を表して、お答えといたします。
【次の発言】 国民年金は三十四年度の予算に老齢、母子、障害等の各年金を無拠出でまず始めることを予算の上に計上いたしました。冒……
○佐藤国務大臣 ただいま議題となりました賠償等特殊債務処理特別会計法の一部を改正する法律案外二法案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 まず、賠償等特殊債務処理特別会計法の一部を改正する法律案について申し上げます。 ラオスは、昭和三十二年三月十一日、わが国に対し、ラオスが戦争によりこうむった損害に対する賠償請求権を放棄する旨を通告してきましたので、政府は、今回、ラオスの好意ある措置を考慮して、日本国とラオスとの間の経済及び技術協力協定を締結し、無償の経済及び技術援助を供与することといたしました。この協定につきましては、すでに前国会において承認を経ているところでありますが、政府にお……
○佐藤国務大臣 前国会におきまして、委員会を通じてお答えをいたしました考え方に、今日も変りはございません。今日皆様の御審議を終えて本案が成立することになりましたら、しかる上で交渉を持つつもりでございます。まだただいままでのところ積極的に具体的な交渉を持っておりません。しこうして、アメリカにおける景気の状況等は、非常に急激な変動はないものだと予測いたしております。特に年が明けまして一月、二月というような月は、アメリカの金融市場も比較的閑散な時期でありまして、こういう際に具体的な交渉に入ることができるといたしますれば、当方にとりましても、有利なもとにおいて話を進め得るのではないか。この点は、池田元……
○佐藤国務大臣 昨年の選挙に際しまして、自民党は七百億減税を公約いたしました。これはもう御指摘の通りでございます。ただ、ただいま八百億と言われました八という数字は申しておらないはずであります。これは明らかに七百億減税を言っておるわけでございます。そこで、それは一部におきましては、七百億減税だというから、初年度から七百億というような感じを持つ向きもあるかと思いますが、しかし、専門家であられます大蔵委員の皆様方は、過去の幾つかの例からごらんになりましても、減税は初年度にはフルに減税のできないことはよく御承知であられると思います。従いまして、公約事項といたしましては、いわゆる平年化された金額であると……
○佐藤国務大臣 三十四年度の経済見通しにつきましては、今まで財政演説その他の機会にたびたび説明いたしておりますので、なるべく重複を避ける意味で簡潔に申し上げてみたいと思います。 御承知のように、三十三年度、ことに昨年は大へん苦しい思いをいたして参ったと思います。昨年の経済のあり方についてはいろいろの批判があります。政府自体は、三十三年度予算編成当時に一応想定したような経済の推移をたどっているんだから、このままでしばらくごしんぼう願いたいということでがんばって参りましたが、一部においては、なかなか長期にわたる停滞状況だから、苦しいから何らかの処置をとれという強い要望もあったのであります。しかし……
○佐藤国務大臣 ただいま御指摘になりますように、昨年末以来欧州各国におきまして通貨の交換性を回復して、これが為替貿易に重大な影響を持つ、その観点からどういうように日本の円について考えるか、あるいは通貨対策はどうかというお尋ねであったと思います。御承知のように、一応交換性を回復したと申しますが、各国の貿易の基本的な考え方には変更なしというのが、ただいまの建前でございます。しかし、貿易あるいは為替貿易のあり方についての基本的考えに変更なしとは申しましても、通貨が交換性を回復した今日でございますから、受け入れる側におきましては当然影響のあることは見のがせないのでございます。そういう意味において、私ど……
○佐藤国務大臣 新憲法下の地方自治制、しかも民主的な地方団体として発足する、この地方自治制度でございますが、実施に当りましていろいろ問題がただいまあると思います。今どうこうするという考え方ではございませんが、鴨田さんのお話も、たぶん、財政的見地に立って、各地方団体の力の相違、あるいは産業の分布状況なり、あるいは地理的関係、たとえば海岸線が長いとかいうような問題だとか、いろいろ考えさせられる面があるということの御指摘だろうと思います。同時にまた、日本の地方自治体といいますのは、いわゆるアメリカ式のステート、州ではないのでございますから、そういう意味においての中央との連係の点においても、私どもは今……
○佐藤国務大臣 証券業界は、ただいま御指摘になりますような重大な意義、また価値のあるものでございます。これがあやまちまするならば、多数の国民に迷惑を及ぼすばかりでなく、経済界に及ぼす影響もまたきわめて甚大でございます。こういう意味におきまして、政府においては証券業界のあり方について絶えず注意をいたし、また基本的な考え方についてもいろいろ構想を研究いたしておるものでございます。しこうして、ただいまあげられました点が証券業界の欠点である唯一のものだとは思いませんが、何といたしましても、大証券と中小証券との関係等を見ました場合に、あまりにも力の強弱がはっきりいたしておりますし、そういう意味から、大証……
○佐藤国務大臣 ただいまの御議論は、私どもこうして伺っておりますと、一応そういう問題の疑点というか、論点のあるところはよくわかるのであります。先ほど何を読んでおるかとしかられましたが、一応は伺っておったのであります。そこで、この法律を制定いたしました当初におきまして、二十六年時分にどういう経過であったか、事務当局の話を聞いてみますと、当時もただいま御指摘になったような点について問題があったのであります。しかし、この法律自身は民法の規定にも反しないという結論を出し、同時にまた、投資信託を始めるとすると、現在やっておる証券会社に許す以外にないという結論であったというのが、当時の経過であります。私事……
○佐藤国務大臣 一番最初の参議院における答弁の数字がいろいろ問題を起しておりますが、その後たびたび七百億減税ということを申し上げておりますから、過去の点は修正されておる、私はかように理解いたしております。いろいろ当時の点についての誤解もあったやに私は考えますし、言葉の不足等もございまして、一たん公表されました各費目の合計などが、あるいは八百億になるとか七百億になるとかいう御議論があり、それらの点についても後の答弁でその点は修正をいたした、かように私ども考えております。当時その点いろいろ追及されまして、私ども過去の点については十分御説明申し上げて御了承願えた、かように考えておるのでございます。
○佐藤国務大臣 過日の委員会で、この法律案について政府はどんなに考えておるかというお尋ねがございました。そのときに私お答えいたしたのですが、政府は提案いたします前に十分慎重に審議をいたしまして結論を出した法律案でございますから、どうか法律案を無修正でできるだけ早くお通しを願いたいと、心からお願いをいたした次第でございます。 そこで、問題になっております酒団法でございますが、いろいろこの数日来御意見があるやに伺っておりますが、当委員会におかれましても、小委員会を設けて内容についていろいろ御審議になった、かように伺っております。今御指摘になりましたように、清酒やビール等との間の問題であるとか、あ……
○佐藤国務大臣 大蔵省でやります起債の認可というのは、事業の認可があって、その所要資金を手持ちでやるか起債でやるかという場合に申請がくるのでございますから、事業の認可を受けた後に、認可があるのに起債をやらないというか、起債の点、資金調達の面で、事業の認可があったにかかわらず、事業の遂行ができないようにすることは、これは政治的な問題としてよほど慎重に考えなければならぬと思いますが、基本的な問題といたしまして、政府あるいは公共団体がやります事業と民間でやる事業との競合をいかにするかという問題が、起債より以上の先決の問題としてあるのであります。私は長い間運輸省におりましたが、いわゆる地方バスの問題、……
○佐藤国務大臣 御議論だけ伺っておりますと、しごくごもっともなようでございますが、今問題は、各地方の自治体の財源というものができるだけ偏在しないようにという考え方を実はいたしておるのであります。その偏在の点から、一応国でとりまして、これを自治庁の財源に回して、そして自治庁の方でこれを配分していく。こういう処置をとらしておるということでございますから、この点は御了承いただきたいと思います。 先ほど来のお話を伺っておりまして、五十円についてもぜひ下げろというお話、これもりっぱな御議論だと思います。ただ映画は非常な大衆性を持って参りまして、封切りはいなかでは見るわけにいかぬというお話もございますが……
○佐藤国務大臣 先ほど来お話しになっていらっしゃる点、生糸の価格をどの程度にねらいを定めて行政指導をしておるか。これは、申すまでもなく、養蚕農家にとりましても、また織物業者にとりましても、生糸を取り扱われる商社にとりましても、まことに重大な問題でございます。また、私どもの立場におきましても、わが国産業の面から見て非常に重要なる産業でございます。そういう意味から、先ほど来農林大臣が申し上げますように、その価格の決定にはよほど慎重を期さなければならない。そこでいろいろな手続があることだと思います。ことに政府だけで独断的にその価格を決定するというものではないように私考えておりますので、各方面の良知を……
○佐藤国務大臣 昭和三十四年度予算編成の基本方針及びその骨子につきましては、先日本会議において御説明いたしたところでありますが、予算委員会において本日から御審議をお願いするに当りまして、あらためてその概要を御説明申し上げたいと存じます。 まず、財政・規模について申し上げます。 三十四年度一般会計予算の総額は、歳入歳出とも一兆四千百九十二億円でありまして、三十三年度予算(補正第一号を含む。)に比べまして九百八十億円の増加となっております。また財政投融資につきましては、総額五千百九十八億円で前年度の当初計画に比べ千二百三億円、改訂計画に比べ八百四十五億円の増加となっております。最近の経済の動向……
○佐藤国務大臣 先ほどの総理並びに企画庁長官にお尋ねになりましたことにも関連をいたすので、予算を編成いたします際の構想と申しますか、どういう考え方であたかということを一応御披露いたしたいと思います。勝間田君は先ほど来三十二年度予算あるいは三十三年度予算、また三十四年度予算というものがどうも景気の変動を無視して)財政投融資の観点だけから予算を作ておるのじゃないか。そのためにどうも景気の波動と財政計画などが一致しておらぬ、こういうことを冒頭に言われたように思います。それに対しまして総理から御説明いたしましたように、三十三年度予算は、三十二年度の予算を受けた後の経済情勢の変動を一応念頭に置いて三十三……
○佐藤国務大臣 ただいま外務大臣がお答えした通りであります。
【次の発言】 先ほど通産大臣からお答えいたしましたように、現実に契約があったもの、これにつきましては、ただいま申すように保険にかかっておるものの範囲でその穴埋めをいたしております。しかし、貿易があるだろう、注文があるだろうという意味の見込み生産なり、見込みでストックをしておるものについても、商売ができないから、それはどうしてくれるんだと言われても、それは、ただいま通産大臣も申しますように、政府といたしましてはいかようの措置もできないのでございます。
【次の発言】 ただいま私お答えいたした通りでございます。問題は、今回の日中貿易がとま……
○佐藤国務大臣 ただいま外務大臣から詳しくお話になりましたから、私からつけ加えることはないようですが、先ほどの総理に対するお尋ねがございました東南アジア諸地域、同時にまた中南米、特にブラジル、こういう後進諸国に対しましてのわが国の貿易伸張なり、あるいは経済協力の推進なり、特に今まで意を用いて参っております東南アジア諸地域に対しては、技術援助の面でも、もうすでに八十件に上っております。比較的にこの方は経済協力の推進ができたように思っております。しかし中南米の方は技術の面がおくれておりまして、現実には投資と申しますか、あるいは資金と申しますか、相当融資残高がかさんでおるのでございます。これは後進諸……
○佐藤国務大臣 今日までたびたび当委員会を通じ、あるいは本会議等を通じて申し上げておりますことは、今回の予算は、私はいわゆる積極的予算だ、かようには考えておりません。今日の予算は、なるほど増額は見ましたが、これこそは膨張する経済にふさわしい、対応しておる予算である、かように確信をいたしておりますので、ただいま言われましたような、いわゆる積極的な予算である、こういうようには私どもは考えておりません。 また一部で過熱論があることは、新聞その他ですでに御承知の通りでございますが、この過熱論が民間にあるということ自身は、過去の苦い経験に対して自戒している証拠だと思います。みずからが十分注意をしてかか……
○佐藤国務大臣 ただいま自治庁長官が申し上げた通り、各税目につきまして、経済成長率とにらみ合せて税を正確に計算いたさせた結果、三百億前後の増収を最終的に認めることになっておるのであります。ただいま言われます農林水産というような面において、成長が思わしくないじゃないかというお話でございますが、私どもは全般として地方税が、農林水産の面だけではございません、各面においての税の積み重ねでございますので、あるいは経済の面におきまして一部分不振産業もあるかとも思いますけれども、総体として考えて参ります場合は、経済の成長率は名目的には六・一%、実質が五・五ということでございますが、その六・一%というものが基……
○佐藤国務大臣 ただいま御指摘になりましたように、昨年五千万ドル日銀が保有しておりますドルを金にかえたわけでございます。これは前回もいろいろお話がございましたが、私どももドルを持つことは、大体金にいつでもかえ得るので、ドルを保有することが一つの問題だと実は申しました。すぐ円自身の問題だと考えるわけじゃなくして、ドルを持つことが同時に円の裏づけにもなるというお話をいたしたと思います。その後の経過といたしましては、御承知のように各国とも金の保有をだんだん進めております。また最近のように通貨の交換性等も回復して参ってきておる。こういう新しい情勢にも順次対応していくことが望ましいのではないかと思います……
○佐藤国務大臣 ただいま御指摘になりますように、源泉所得分については少いが、申告分については非常に増加率が多い。申告分は、御承知のように個人所得なりまた給与所得者にいたしましても、非常な高額所得者でございます。経済の成長といいますが、景気、不景気でよほどその所得には差のあることは、御承知の通りだと思います。今回の経済の成長の伸びに合して、ただいまのような算定をいたしておるのでございます。所得の増加を見積った結果でございます。
【次の発言】 御承知のように景気が悪いときにはどうしても滞納が多いわけでございますが、景気がよくなりますと滞納の率がだんだん下ってくるわけでございます。そこで三十三年の十……
○佐藤国務大臣 事情をつまびらかにいたしませんので、ちょっと事務当局に今調べさせております。しばらくお待ちを願います。
【次の発言】 ただいま事務当局の説明を聞きましても、十分事態が把握されておらないようでございます。私も、御指摘がありましたのでよく取調べた上でお答えをいたしたいと思います。
【次の発言】 目下督促いたしております。
【次の発言】 先ほどお尋ねになりました事柄の全部の資料はできておりませんが、ようやく今ララップ向け鉱山用設備等の輸出についての融資をいつ決定し、これがどうなっているかということだけわかりました。お尋ねのありました機械云々の問題は通産省の方でもただいま調べております……
○佐藤国務大臣 これは自分の資本で実はやっておるのでございまして、まだただいま御指摘になります融資という形のものはございません。
【次の発言】 これはドルにかえるといいますか、送金を申し込んできていることはございます。しかし、それは自分の資金をドルにかえるのでございます。
【次の発言】 さようなことはございません。
【次の発言】 お尋ねの趣旨がちょっとわかりかねるのですが、会社の所得の問題、税に関する問題としてのお尋ねかと思いますが、こういう事柄は税務署において十分調べます。
○佐藤国務大臣 ことし三十億とってあることは、ただいま御指摘の通りでございます。許されることかどうかとおっしゃると、これは許されることは間違いないのでございますが、楯さんは鉄道出身ですから、鉄道の問題については非常に詳しくいらっしゃるので、先ほど来中央線や関西線の話をなされました。しかしこの経過は先ほど運輸大臣からも御説明いたしますように、広軌による新線を建設する必要のあることは、各方面を調査した結果の結論でございます。しかし、ただいまは、先ほどのお話にもありましたように、国鉄の整備五カ年計画の進行中であります。まず第一は、五カ年計画の整備を進めていくということが第一でありまして、この五カ年計……
○佐藤国務大臣 お答えいたします。緊急な場合あるいは特に災害が起きたとか、こういう場合におきまして予備費を支出している例は御承知のようにございます。これは緊急事態に対しまして当然の処置としてさようなことも考うべきだと思いますが、三十四年度の予算は、三十三年度に比べまして相当大幅に増額したつもりでございます。地方の御要望の金額から見ると、なお不足だということであろうかと思いますが、工事の消化状況その他から見まして、一まず適当な予算をつけたのではないか、かように私は考えております。 そこで具体的な問題として西突堤のお話が出ております。ただいま一部をことしの予算で実施することになっております。ある……
○佐藤国務大臣 第一回の査定が非常に三十三年度より下回ったということでございますが、第一回の査定におきましても、三十三年度予算が六十五億の基金を持っていたことを考えていただきますと、第一回の査定においても十分考えていた、しかして最後にでき上りました予算におきましては、各方面の意向を十分伺いまして、十分農林漁業について私どもは重点的に予算を計上した、こういうことが言えるように考えております。
【次の発言】 ただいま申しましたように、第一次査定が非常に下回ったとおっしゃいますが、三十三年度予算は一千八億、その中には六十五億の基金のあることは御承知の通りでございますが、私どもが第一次査定で一応推定い……
○佐藤国務大臣 予算そのものの考え方は、小川委員のおっしゃる通り、政府のものでもないし、一官僚のものでないこともよくわかっております。ただ補助金制度というものについていろいろな議論があることは、ただいまのお話にも出ておると思います。言葉が適当であるかどうかは別といたしまして、やはり政府の予算を使います場合に、補助育成というか、育成強化というか、そういうような意味の金が出ていく、これはまあどういう名前を使うにいたしましても、そういう制度はどうもやむを得ないのじゃないかと思います。 しかしてこの補助金のあり方といいますか、その名前にとらわれないでそういう意味の予算の使い方が過去においてもいろいろ……
○佐藤国務大臣 政府は今回、昭和三十四年度予算補正(第1号)を国会に提出いたしましたが、ここに予算委員会の御審議をお願いするに当りまして、その概要を御説明いたします。 政府は、さきに昭和三十四年度一般会計予算を国会に提出いたしたのでありますが、その後、国際通貨基金及び国際復興開発銀行に対する出資の額が増額されることとなりましたので、別途法律案を提出いたしますとともに、これに関し必要な予算措置を講ずるため、今回予算補正(第1号)を提出することといたしました。 今回の予算補正による歳入歳出の追加は、それぞれ二百五十億余万円であり、これによって、昭和三十四年度一般会計予算の総額は歳入歳出とも一兆……
○佐藤国務大臣 今回の仲裁裁定で決定を見ました金額は、六十一億一千万円というふうに私ども理解いたしております。これは昨日裁定があったばかりでございますので、今日予算資金上これがどういうようにまかなえるかということを、ただいま検討しておる最中であります。
【次の発言】 給与総額の問題といたしまして、流用のできることでございますれば、別に補正予算を出す必要はありません。
【次の発言】 政府の方針は、今までもあらゆる機会に説明をいたしておりますように、仲裁裁定がございますれば十分尊重するという考え方をいたしております。一時完全実施ということを申したこともあるかと思いますが、そういう意味を含めまして尊……
○佐藤国務大臣 内閣改造がございましたが、また留任することになりまして、大へん御迷惑をおかけすると思いますが、何とぞよろしくお願いいたします。 ただいま米価についての基本的な考え方はどうだというお尋ねでございますが、申すまでもなく、米価は、米価審議会において答申し、その答申に基いて政府が決定するということでございます。しかし、今日まで新聞その他に伝えられておりますものがいろいろございますから、それらについて大蔵当局はどういうように考えておるかというお尋ねだと思います。そこで、私も率直に申し上げますが、ただいま政府部内、農林省、大蔵省いろいろ折衝中でもありますし、また党ともいろいろ話し合ってお……
○佐藤国務大臣 いずれ最近視察からお帰りになりました佐藤さんから御批判をいただくことだろうと思いますが、政府におきましては、かねてから東南アジア諸地域、ことに経済の後進国、この経済開発に協力する、こういう基本的な考え方を持っております。いろいろ貿易を伸張さすということも、自国の経済に寄与し、自国民の生活を向上さすということが一つの最終的な目的のようにも考えられますが、ただいまは、各国共存共栄というか、そういう方向でない限り、世界経済を拡大するわけにいかない、こういう意味から、先進国と自負し、またそれだけの力を持ちます日本といたしましては、東南アジアの後進諸地域に対しましては、これらの国々の経済……
○佐藤国務大臣 いろいろ末梢的な言説をとらえて食い違っているというようなお話がございますが、先ほど来総理に対しあるいは企画庁長官に対しお尋ねになりましたように、私どもの経済発展の理想それこそは、安定な基礎に立ちまして、できるだけ高度の経済発展をさす、これが私どもの経済のねらいでございます。安定であるという点から申しまして、これはインフレになったり、あるいは国際収支がアンバランスになったり、そういうことはもちろん避けていかなければならぬ。しかし、安定健全な基礎に立っての経済の成長率は、できるだけ高度のものであってほしいのであります。そういう意味で、国民生活の安定、向上もはかるし、雇用の増大もはか……
○佐藤国務大臣 綱島委員の御意見、私どももしごく同感の点が多いのでございます。ことに予算査定にあたって、有機的あるいは統一的に今の機構そのものから見ましてなかなかできない点もございますが、予算査定にあたりまして、それぞれの事業で単価を二、三にするということはいたさないつもりでございます。あるいはまた復旧改良工事等についても、これを災害復旧と同様の率にして施行しろと言われること、これも私どもにわからないことはございません。しかし、私どもが現実の問題として取り扱いました場合に、先ほどもお話にありましたように、結局最後のところは財政的な限度が一つあるわけであります。そういう意味で、私どもの査定が非常……
○佐藤国務大臣 災害地対策特別委員会におきまして、すでに提案されました法律案を審議されるにあたりまして、被害激甚地の指定、その基本的方針がないために審議に非常に支障を来たしておる、かように実は伺って、私どもも非常に心配いたしております。すでに予算委員会やこの災害地対策特別委員会等におきまして、今まで私どもの考え方の一部を披露いたしましたように、被害激甚地、この指定こそは、今回の災害対策上最も重要な点であると思います。従いまして、国会におられます皆様方も多大の注意をもってこの成り行きを注視しておられると思いますし、ことに、災害地の自治体、あるいはまた住民一般の方々、この扱い方いかんということにた……
○佐藤国務大臣 激甚地地域指定の基準について、御説明をいたしたいと思います。 激甚地地域指定の問題は、今回の災害対策の特例法適用の基幹をなす問題でございますので、私どもも、関係各省あるいはまた与党方面ともいろいろ協議もし、また、実情につきましても、十分調査を遂げて参った次第であります。そのために、大へん御審議に支障を来たしましたことを、私自身遺憾に存じております。それにもかかわりませず、皆様方から十分御協力を賜わりまして、調査、協議に遺憾なきを期するだけの時間をお与えいただきましたことを、厚くお礼を申し上げます。つきましては、内容について御説明いたします。 公共土木施設及び農林水産施設の災……
○佐藤国務大臣 これはぜひ私の方からもお話しをして、御理解を得たいと思っておる点でございます。夏、準備預金制度が発足した。これは、もうすでに在来の行き方だけでなしに、金融側においても十分注意してもらいたいということを多分に含んだものでございます。それで、ある程度の効果が上がるかと実は思っていたけれども、経済が膨張拡大する場合には、なかなかこの種の事柄だけで十分の効果を上げるものでもございません。その後経済の動向を十分見きわめておりますと、一部の物価が飛び上がるということもございますが、物価自身がジリ高である。毎回私ども皆さんからお尋ねを受ければ、こういう景気上昇の際は物価が強含みであることは当……
○佐藤国務大臣 基本的な考え方としては同一の考えをいたしております。ただ、円為替の自由化という問題になりますれば、当然所要の準備が要りますし、また順を追うていくというか、段階的にこれを実施に移すということでなければならぬ。そういうことでございますので、それぞれ過去においてもその処置を一、二とって参りましたが、今後も十分考えていくつもりであります。
【次の発言】 先ほど来佐藤さんの御質問を私も拝聴いたしましたし、また日銀総裁のお答えも拝聴いたしました。何ら私どもつけ加えることもなければ訂正することもない、かように私存じております。
【次の発言】 先ほどの佐藤さんのお尋ねの中に御意見の入っておる部……
○佐藤国務大臣 政府は、今回昭和三十四年度一般会計予算補正(第2号)及び特別会計予算補正、政府関係機関予算補正(第1号)を国会に提出いたしました。ここに予算委員会の御審議をお願いするにあたりましてその概要を御説明いたします。 本年における災害は先般の伊勢湾台風に至りまして二十八年災に次ぐ大規模のものとなりました。政府といたしましては、すでに既計上の予備費の使用五十五億円、地方交付税交付金の交付時期の繰り上げ、応急のつなぎ融資等、各般の行政措置を講じて参ったのでありますが、今回、災害の実情に顧みまして、各般の特例法案を用意するとともに、予算補正を行ないまして災害対策に遺憾なきを期することとした……
○佐藤国務大臣 御承知のようにもうレーダーの基地が今日できておりますのは、東京、大阪、福岡、種子島及び奄美大島、これは名瀬であります。今回補正予算で室戸岬を追加いたしたわけであります。御希望のような点が全部整備ができますれば大へんしあわせと思いますが、財政ともにらみ合わせまして十分検討してみたいと思います。
【次の発言】 今回の被害は、御承知のように全国にわたりまして各地に非常な被害を与えております。そこで全県がいろいろな激甚な被害を受けておる、こういう場所もございますし、あるいは県によりましては、その県内の一部が非常に激甚な被害を受けておる、こういうような県がございます。いずれにいたしまして……
○佐藤国務大臣 事務当局から説明させます。
【次の発言】 昨日もお話いたしましたように、調査その他が相当おくれております。先ほどお尋ねがありましたように、締め切りのできていない部分もある。ことに今回は海岸の部分でございますと、アプローチが非常に悪い、そういう関係でまだ全体の正確な数字をつかむことは実は困難な次第であります。しかしながらそれをつかんだ後に予算を出すということでは民心の安定上も遺憾だ、かように考えますので、私どもは災害の総額の報告を受けたものから大体八割見当の部分が特例法の適用を受けるだろう、こういう一応の想定のもとに今回の予算を実は作っておるわけであります。
そこで問題になりま……
○佐藤国務大臣 事務当局から説明させます。
○佐藤国務大臣 来年度予算編成につきましてただいまいろいろ研究中でございます。そこで最近のお話など聞きまして、与党におきましても基本方針についていろいろ検討しておられる。また政府はもちろん、もうすでに各省からも要求数字をとりまとめておりますので、これの編成についていかに処理するか、十分検討しておる最中でございます。しこうしてただいま御指摘になりました国土保全、あるいは治山治水、災害対策、こういうような費目についての予算計上の気持、考え方でございますが、これは過日来この予算委員会にも、私どもの考え方を率直に御披露いたしておりますが、来年度予算編成のこれは大柱の一つである。これは私どもも、十分考え……
○佐藤国務大臣 大へん激甚地指定の基準を決定することにつきまして時間をとりまして、当委員会の御審議にも支障を来たしましたことをまことに遺憾に思います。幸いにいたしまして、皆様方の御協力を得て、時間を与えていただきましたことを厚くお礼申し上げます。 なお、いずれお手元に基準については配付いたさなければならないと思いますが、ただいまようやく与党の自民党の総務会で決定いたしたばかりでありまして、資料配付がおくれておりますが、その点はあとに譲らしていただきまして、一応この際経過並びに考え方を御説明いたしますから、お聞き取りいただきたいと思います。 公共土木施設及び農林水産施設の災害特例法は、すでに……
○佐藤国務大臣 事務当局から説明いたさせます。
【次の発言】 国際経済が非常に拡大傾向にある、そうしてその拡大傾向にある中で、一つはアメリカ経済の変調、もう一つは一面貿易の自由化が行なわれ、同時にブロック化の危険があるのではないか、この点は、世界経済が発展はしながらも、こういうものを内部に包蔵しておるのではないかというこの御意見につきましては、私も同様の点を指摘するものでございます。今回のIMFや世銀の総会等におきまして、私自身も自由化の方向はけっこうだが、同時にブロック化のおそれはないかということを実は発言し、指摘したものであります。またアメリカ自身の経済が変調だと申しますか、最近の国際収支……
○佐藤国務大臣 お手元に配付いたしました十一月四日現在の数字、これはただいま田中委員お引きになっておるので、私が中身を御説明するまでもないことだと思いますが、この「注」に書いてありますように、直轄事業と伊勢湾だけは除かれております。そこで被害報告額は千百四十三億、これに対して査定見込事業費は八百八億、かようになっております。今回の予算の全体につきまして、いつも申し上げておることでございますが、今回の災害は全国にわたり、しかも今日なお長期湛水をしておるところがある。かような関係で、全部を精査するわけになかなか参りません。その意味である程度の見込みがいずれの部分にも入っておると思います。そういう意……
○佐藤国務大臣 正木委員は、私が存じ上げておる当時から非常に交通には造詣の深い方であられます。私が存じ上げたのは小運送の関係に携わっておられる時分でございます。従いまして交通につきましても御理解が非常に深く、ただいまの鉄道の状況等についても、私どもがつかんでおるところとおそらく認識は同一であろうと思います。私自身も、御承知のように二十四年間鉄道育ちでありますから、そういう意味で、お話になる点もわかるわけであります。 ところでその公共企業体に切りかえたときに、私も関係者の一人でありますが、当時の考え方から申しますと、日本の政治のあり方から申しまして、今のお話のうちにもありますが、こういう公共機……
○佐藤国務大臣 監督者の立場にあります私といたしまして、吉村君の事件が起こりましたことは、まことに遺憾に存じます。当時は、本人につきまして実情等を十分取り調べまして、戒告処分をいたしました。また管理職をはずしまして、在来の仕事から官房勤務のところに転勤さしております。この点ぼ戒告処分に該当し、また在来の仕事をしていくのに不適当だ、かように考えた次第であります。その後、在来の経歴等から見まして、ただいま法制局の方へ勤務いたしておるわけであります。ただいまお話しになりましたような、栄転というような事実はございません。また、事実に対しまして、十分私どももそれ相応の処分をした、かように考えております。……
○佐藤国務大臣 大蔵委員会が開かれたにもかかわりませず、私出席ができませんで、大へん失礼をいたしております。本日も、もう少し時間をとりまして、十分御説明申し上げるのが当然だと思いますが、ただいま予算委員会も開かれておりますので、後刻またその方へ参りますので、この点あらかじめ御了承おき願いたいと思います。 経済の見通しについてまずお話をいたしてみたいと思います。 さきに、財政演説で、わが国経済をめぐる国際情勢について、また国内経済情勢についてもお話をいたしました。ことしのわが国経済は明るい見通しのもとにあるということを私は感じておるものでございます。昨年の十月のころは、物価等にもやや動きがあ……
○佐藤国務大臣 為替・貿易の自由化、これは、御指摘の通り、一昨年欧州の通貨の交換性を付与する、同時にコモン・マーケットが出発する、こういうようなことを契機にいたしまして、自由化の方向に各国とも大きく踏み出しております。その見方は今御議論がございましたが、その意見は、実は私はそういう見方はしない。いわゆる独占資本の市場拡大だ、こういうようには実は思いません。この自由化のねらいは、申すまでもなく、各国の経済を発展向上させていく、そこに各国民族といいますか、国民の生活の向上をもたらす、経済の発展なくして生活の向上なしということ、こういう意味で最も拘束のない状況のもとにおいて経済を自由化闊達な方向に持……
○佐藤国務大臣 ただいま議題となりました国有林野事業特別会計法の一部を改正する法律案及び治水特別会計法案につきまして、その提案の理由と概要を御説明申し上げます。 まず、国有林野事業特別会計法の一部を改正する法律案について申し上げます。 政府におきましては、治山治水事業の促進をはかるため、治山治水にかかる各十カ年計画を樹立いたしまして、事業の緊急かつ計画的な実施に努めることとし、別途今国会に治山治水緊急措置法案を提案して御審議をお願いいたしております。このうち、治山事業について、その経理を一般会計と区分し、もって事業の収支並びにその成果を明らかにすることが適当であると認められますので、ここに……
○佐藤国務大臣 先ほど来質疑を伺っておりましたが、私も法律家でないものですから、どうもお話の点がぴんとこないものもあるのです。法制局からは専門のお答えをしたように思いますが、そこで、実際の問題として、今大蔵省が出しております政令、これが一体どういう役割を果たしているのか。この政令の第五条についてのいろいろの御意見でございましたが、第一条で申しておりますように、この達の使命とするところのものは「この規程は、輸入映画の関税定率法第二一条第一項第三号該当の有無に関する判断を適正ならしめることを目的とする。」この目的のもとに実は設けたものであります。従いまして、成規の手続をとって輸入の許可の申請をした……
○佐藤国務大臣 学校法人に対する寄付金についてどう考えるかということですが、学校経営といいますか、学校法人の経営のむずかしいことはよく私どもも承知しておりますし、また、その使命の重要性等にかんがみまして、具体的な寄付行為がありました場合に、具体的な問題をいかに取り扱うかということで、ただいま審議をいたしております。そういう意味では学校法人に対する寄付金などは、先例等から見まして、多くの場合に特例を認めて免除するという処置をとって参っております。しかし、これを制度化いたしまして、学校法人に対する寄付だからというだけで全部免税する措置をとるという、そこまでいくことは少し行き過ぎじゃないか。税の問題……
○佐藤国務大臣 第二世銀の構想というものはしばしば論議されて参りましたが、基本的な考え方といたしましては、いわゆる低開発国に対して、第一世銀のような融資条件だけでは十分効果を発揮しないのではないか。そのいわゆる低開発国の特殊性というものを考慮した金融が必要だろうというのが、第二世銀の構想の起こりでございます。そういう意味から見まして、融資条件等について、在来のものと違っておる、やや緩和された方法でございます。特に取り上げて申し上げることはそういう点じゃないか。さらにまた、国際間におきましても、いわゆる工業国――第一部の国と言っておりますが、それと第二部の国、こういうようにいわゆる低開発というも……
○佐藤国務大臣 世銀に参加しなかったらどうなるかという検討は今まであまりいたしておりません。しかし、ただいままでのところ第一世銀の理事でもございますし、また、第一世銀の運用から見まして、第一世銀でまかなえない点を補おうという第二世銀でありますので、日本としては、これは第一世銀に参加している建前から、自然的といいますか、当然その方に推移するという考え方で私ども考えておるわけでございまして、今のお尋ねの点については積極的に考究いたしたことはございません。
【次の発言】 どうしても参加しなければならないようになっておるのかどうか。これは絶対のものだとは私は考えません。しかしながら、前会の質疑応答でも……
○佐藤国務大臣 ただいま御指摘になりますように、農林漁業金融公庫、ここあたりの問題といたしましては、資金量の問題と金利の問題と二つあることは御指摘の通りであります。ことに農林漁業の実態等から見まして、その低利であることが望ましいこと、これはもう申すまでもないことです。そこで、今日までも、採算を割るというわけには参りませんが、採算のとれるといいますか、別に収益を上げるわけでもないですが、その資金に必要な費用の限度でとにかく金利を下げていく特別融資方策というものを考えて参っております。その点から見ますと、ただいま御指摘のようにだんだん窮屈になり、利子の引き下げとかあるいはさらに新しいものを考えてい……
○佐藤国務大臣 過日来安保の委員会でもお尋ねがございまして、要点だけはお答えしたつもりでございます。ところで、ただいま御意見にもありましたように、日本の産業とすれば長期にわたって資金が不足している。こういう意味では、国内資金の運用調達にも十分留意するだろうが、そういう意味ではやはり外資の導入ということも積極的じゃない。そういう場合における国内産業の保護あるいは今後国際収支の変更等に対してはどう処理するか、こういうお話でございます。あるいは大蔵、通産、農林各省で幾分か考え方が違うじゃないか、あるいは根本的な違いがあるとは私は思いませんが、ニュアンスと発表の仕方等がだいぶ違っておりますから、そうい……
○佐藤国務大臣 折衝の過程のいろいろな問題は省略させていただきますが、お話しのように、減税をいたします場合に、中央でしたとか地方でしたとかいう場合があると思いますが、実は中央の減税の場合は多く自然増収を目当てに減税財源にいたすわけでございます。地方におきましても、そういう点は同様に考えていただけないか。御承知のように、地方だけで単独に減税を計画される場合も今後は出て参るだろうと思いますが、今までの経過から見ますと、多くは中央の減税が地方の減税をしいているといいますが、大体それに追随してなされる、こういうことがあるわけであります。政府といたしましては、減税財源をどこに求めるかという場合に、冒頭に……
○佐藤国務大臣 ただいま副総理から給与担当大臣としてのお答えがございましたから、私申し上げるまでもないことだと思うのですが、人事院はいわゆる給与について勧告権を持っております。しかし人事院自身は予算編成権を持っておらないし、また実施の衝に当たる機構でない、これはもう御承知の通りであります。ところで政府は予算を作成し、国会で定めてある俸給表に従って給与をきめて参るわけであります。その意味では政府自身は原案作成ということはございますが、最終的には国会御自身できめるべきである、ここは非常にはっきりしておる、かように私は考えております。
【次の発言】 暫定給与、いわゆる地域給、この整理、これは御指摘の……
○佐藤国務大臣 旧地主にはいろいろあると思います。大きな地主もありますし、あるいはいわゆる非居住者と申しますか、その土地にいない、あるいは外地に抑留されていて、帰ってきてみたらわずかな土地がなくなったとか、あるいは他の都会で勤務をしておったばかりに、老後自分の耕地にしたいもの、そういうものが取り上げられたとか、こういうようないろいろな事情があると思います。しかし補償の問題についてはすでに御承知のように、裁判の判決もございますし、政府自身は法律に基づいて適正な補償をいたしたということでございますから、補償問題についての要求のあること自身は、そういう事実は私どもも承知しておりますが、今さらあらため……
○佐藤国務大臣 政府は、かねてから優良な外資、これは歓迎、いたしております。優良な外資ということはどういうことか、これは申すまでもなく、わが国経済に役立つ外資、こういうことであります。その範囲では、これは多々ますます弁ずるということが言えると思います。これは当方の希望であります。相手方にもいわゆる相手方のいろいろの考え方があるでございましょう。その点で、まだ為替が完全に自由化されておりませんので、当分、私どもが今考えておりますように、優良なる外資の磁極的歓迎といいますか、導入、こういう点で努力して参るという考え方でございます。
【次の発言】 ただいま証券引受協会の諸君が参っておりますが、具体的……
○佐藤国務大臣 昭和三十五年度予篇編成の基本方針及びその骨子につきましては、先日本会議において御説明いたしたところでありますが、予算委員会において本日から御審議をお願いするにあたりまして、あらためてその概要を御説明申し上げたいと存じます。 まず、財政規模について申し上げます。 昭和三十五年度一般会計予算の総額は、歳入歳出とも一兆五千六百九十六億円でありまして、昭和三十四年度当初予算に比べ千五百四億円、補正(第2号)後の改定予算に比べ七百十五億円の増加となっております。また、財政投融資につきましては、総額五千九百四十一億円で、前年度の当初計画に比べ七百四十三億円、改訂計画に比べ三百十五億円の……
○佐藤国務大臣 ただいまお尋ねの貿易の自由化、同時にこれと関連しまして為替の自由化、これは大へんな大きな問題でございます。一昨年欧州共同市場が発足いたしまして、まず為替の面において交換性を回復した、こういう事態が起こりました。昨年一年間は、この欧州共同体の経済発展、ことに通貨の交換性を回復する、こういう点についていろいろ準備を続けて参ったわけであります。大体昨年一年の経過によりまして、国内経済においてもまた国際的にも、為替貿易の自由化の方向に強く発展していくという、いわゆる国際的潮流がはっきりして参りました。わが国におきましても、これにおくれをとらないように諸準備を進める。そこで、この一月の初……
○佐藤国務大臣 三十五年度の予算はただいま御指摘のように、三十五年度に生ずる通常歳入をもってまかなう、また財政投融資も三十五年度の財源で財政投融資計画を立てる、こういうことで、三十五年度自身はあまり繰り越しあるいは剰余金等を使わない、そういう予算でございます。そのことは半面から見ますと非常に財源が枯渇するのではないかということですが、一面これは同時に、年度の歳入また財源で財政投融資並びに予算を作ったということでありますので、この意味では比較的中立的な予算だということが言い得る、健全的なものだということが言い得る、かように実は思います。 ところで問題は、三十六年度は一体どうなるのか。その三十六……
○佐藤国務大臣 二十八年とか三十一年とか申しましたのは、船の呼び方が二十八年の警備艦とか、三十一年の警備艦ということで、すでにでき上がっている警備艦のことでございます。ただでき上がった警備艦の主砲をかえるとかあるいはレーダー装置をかえるとかいう問題だけなんです。二十八年、三十一年というのは警備艦の呼称のために、二十八年度警備艦、三十一年度警備艦、かような表現をしているのです。
【次の発言】 この二十八年並びに三十一年に作りました船、この警備艦の主砲をかえるための予算を三十四年に債務負担行為並びに歳出予算の一部として計上した。これは項目のいわゆる器材費でございますから、そのまま他の項目に使うわけ……
○佐藤国務大臣 ただいま災害や食管会計の予算は差し引けということですが、これを差し引いて三十四年度に比して一体幾ら伸びているか。これは八・三%になっております。三十四年度は三十三年度に対して食管と災害を差し引いて対比いたしますと、五・八%の伸びであります。補正に対しては四%の伸びであります。従いまして今年八・三%伸びておるということは、非常に力が入っておるという数字が出ております。大体災害や食管会計への補給を差し引くということ自身についても、私は必ずしも賛成いたしません。過去の例から見ましても、この災害復旧によって土地が原状に回復するばかりではございません。それによりまして同時に耕地が大へん整……
○佐藤国務大臣 防衛庁の関係は、本日印刷ができ上がって、大蔵省が受け取る予定でございます。大体今明日のうちに各省のものが出て参る予定であります。まだ受け取ってはおりません。きょうじゅうに来るだろうと思います。
【次の発言】 ただいま問題になっておりますのは、目のうちさらに細分いたしました節、この節までごらんになるというのはいかがかと実は思います。今そこまでの改正は必要ないのじゃないかと私は考えておりますが、先ほど来防衛庁長官が申しますように、目のうちさらにそれを細分いたしました節、これが三十四年度予算に計上されたもの、さらにまた三十五年度に計上したもの、これを合わせて、前の主砲、いわゆるスロー……
○佐藤国務大臣 アメリカ経済の動きにつきまして、いろいろ心配される向きが全然ないわけではございません。だからこそ、ことしなど思い切って黒字の予算を作った、こういうことが非常にはっきり警戒している証拠だと思います。また最近のアメリカの金利が大体上がる方向に向かっております。おそらくことしの世銀の借款も相当高いところにいくのではないか、相当引き上げられるのではないかというような見通しでありまして、こういうような点は、同時に今の景気を持続していくというアメリカ自身の努力にほかならない、かように私どもは考えております。 ただいま菅野長官から申しますように、インフレにならないならば景気は続いていくであ……
○佐藤国務大臣 昨年の暮れまでに開銀から融資いたしましたのは、三十四年十二月末で千六百億、民間融資は千三百億、民間の千三百億のうち、計画造船にかかりますものが五百八十億であります。
【次の発言】 お答えいたしますが、別に、法律補助でなければならない、かようには実は考えておりません。いわゆる予算補助で適当だ、かように考えておりますので、私どもは立法を必要としない。もちろん予算が計上いたしてございますので、十分御審議をいただくということでございます。これは別に差しつかえないではないかと考えます。
【次の発言】 この問題だけではございませんが、海運利子補給の問題、先ほど来運輸大臣のお答えいたしており……
○佐藤国務大臣 伊勢湾台風また十五号台風、これは御承知のように非常に年も迫りまして災害が起きた。当時も第二次補正を急いで作りましたが、十分の資料があるいは整わないかもわからない。そういう関係もありますので、債務負担行為などで工事の進捗をはかるようにいたしたわけでございます。ところで第二次補正を組んだ後におきまして、いろいろ資料が整ってきた。この資料が整いましたものを、これは当時十分歳入等の見通しがつけばあるいは引き続いて出すことも必要であったかと思いますが、時期的にも少しおくれておりますし、また歳入等についても十分確信が持てない、こういう意味で少し時期をずらしたわけであります。今回第三次補正を……
○佐藤国務大臣 御承知のように、人事院の勧告は昨年の七月十六日に出ております。ところで、夏季手当を〇・一ふやせという勧告でございますが、当時すでに夏季手当は六月十五日に支給済みでございます。人事院勧告はその夏季手当を支給した後に出されたものでありまして、可及的すみやかにこれを実施せよというのが勧告の要旨でございます。政府におきましては、今年所要の予算を計上いたしまして、三十五年度以降において中だるみ是正並びに今年の夏季手当について〇・一増額する予算措置を講じておる次第であります。大体これは従前の例によっておるわけであります。
【次の発言】 先ほど来、農林大臣から詳しく説明されましたが、新しく事……
○佐藤国務大臣 治山治水の十カ年計画でございますが、これは今の規模といたしましては、治水において九千二百億、その前期五カ年で四千億、また治山は千三百億、海岸が千五百億、それで治山の方は、前期五カ年で五百五十億ということになっております。これはいずれ閣議決定をして正式にその十カ年計画を承認するということになると思いますが、まだその段階にまでなっておりません。しかし準備はついております。 また、ただいまお尋ねになりましたように、治山治水の緊急措置法というものは本日閣議決定をいたしておりますから、近く国会に提案するという運びになると思います。その概要等については、主管大臣の方から御説明があることだ……
○佐藤国務大臣 三十五年度予算に三十五年度の裁判所の書記官の給与の増額予算が組んでございます。この給与の増額をいたしますことは、各省と同じような勤務状況のもとにおいて給与を支給する、こういうことでございます。その結果が、特別に超勤手当でなしに、こういう給与をもらうことによってどういうことになりますか、それは裁判所できめることでございます。各省とも同じような立場において給与の改訂をする、こういう考え方でございます。
【次の発言】 いわゆる公務員の給与というものは、一定の基準といいますか、同じような条件下において支給されるものであります。そういう意味におきまして、裁判所の書記官の給与は、在来は特別……
○佐藤国務大臣 ただいまお読みになった通り、「必要に応じ」と書いてありますので、それで差しつかえないわけであります。
【次の発言】 御承知のように、今回ロッキードの生産のための国庫債務負担行為を計上いたしております七百十六億、この金額は三十六年度以降四カ年の間にこの生産をはかるのでございます。ただいま具体的にもまだその生産計画は樹立する段階になっていないと思います。ただいま申し上げますように、二百機というものの生産計画でございますので、ただいまこれを年度割りにすることはまだ準備ができておらないという状況でございます。その意味におきまして、総括して、これを国庫債務負担行為として計上いたしたわけで……
○佐藤国務大臣 今の地方財政で十分だと考えるか不十分だと考えるかということでは、直接のお答えにはならないかわかりませんが、最近の地方財政そのものは、国、地方を通じての財政の健全化、これは順次その効果を示して参りまして、全体といたしましては行政水準等を高めるについて、ただいまよほど改善されてきたと思います。ことに三十四年、三十五年の歳入状況などは、私ども考えますのに、国からの交付税もふえますが、地方税の増収は相当期待できるのではないか、こういう点が在来の努力と相待ちまして、今後とも地方財政は健全化の方向をたどり、なおまた行政水準等の向上も期待できるのじゃないか、かように考えております。
○佐藤国務大臣 貿易・為替の自由化は先ほど来お話がございましたように、たとえば物価を安くするとかあるいは経済を拡大するに役立つ原材料等も自由に入ってくるとか非常な利点もございます。同時にまたこれが在来の保護産業に与える影響あるいはおくれておる産業、企業等に及ぼす影響等が非常に大きいということも十分考えなければならない。すでに貿易・為替の自由化というこの大方針は決定いたしておりますので、この実施にあたりまして国内産業に対して悪影響を及ぼさないように努めたい。その意味において、予算編成に当たりましても、基本的問題としてこれを取り上げたわけでございます。ものの考え方といたしまして、自由化が推進されま……
○佐藤国務大臣 三大臣の金額が違っておるということでありますが、大蔵大臣の答弁いたしたものはそのつど変わっていないつもりでございます。最後に間違いのない数字をはっきり申し上げます。三十五年度予算に計上いたしました防衛庁関係国庫債務負担行為の総額九百十八億六千四百八十五万八千円、このうちでただいまお話しになりましたF1O4戦闘機関係の分は六百九十八億五百八十二万二千円、今まで毎回申し上げました六百九十八億というのは、億以下を省略して表現いたしました。さらに関連器材の整備のために十七億四千七百八十八万四千円、合計いたしまして、戦闘機関係は七百十五億五千三百七十万六千円、こういうことでございます。 ……
○佐藤国務大臣 予算編成に相当の期間経過いたしまして、その間いろいろの憶測が行なわれておりますが、編成のその中間においては、大へんけっこうだとは申し上げません。しかし編成いたしました予算そのものにつきましては、おおむね満足すべき予算のように私は考えております。十分確信を持って予算を編成した、かように考えております。 ところで、ただいま建設的な意見として御提案になりました、重要な項目については大よその大ワクをきめて、そして政府、与党間で、または政府部内においても十分話し合って進められたらどうか、確かにただいま御指摘のような点が必要でございます。ただいまは政府に編成権ありと申しましても、当然与党……
○佐藤国務大臣 ただいま、お話がございました通り、日本の経済発展、これは申すまでもなく周囲が環海であり、至るところに良港がある、これが非常に経済発展の基礎条件として備わっておるものだと思います。ところがこの港湾地帯において、しばしば見られますような地盤沈下というような望ましからざる現象を生じております。大阪あるいは尼崎地区、あるいはまた最近は東京港、あるいはまた新潟、いずれの都市におきましても、工業が発展すると同時に、その地域で地盤沈下が起きて、災害防除の点から見ましても、また将来の発展から見ましても、これは大へんな問題でございます。そこでこれらの原因を探求いたしました結果、全部とは申しません……
○佐藤国務大臣 去る七月通商産業大臣を拝命いたしました。どうか今後よろしく御指導、御協力のほどをお願いいたします。 この機会に所信の一端を表明させていただきます。 わが国経済は、過去三年にわたって大幅な拡張拡大を遂げ、国民生活水準の向上、雇用面の改善産業構造の高度化などに顕著な成果をおさめて参りましたが最近に至りまして、その成長のテンポが政府の想定する以上に急速であるため、国際収支の悪化を招来するに至りました。政府は最近景気の過熱を防止し、国際収支の均衡を回復するため、さきに公定歩合の引き上げを初めとして、所要の施策を講じましたが、最近の情勢にかんがみまして、今般国際収支改善対策を策定いた……
○佐藤国務大臣 参議院の本会議がありまして、大事な当委員会を欠席いたしまして申しわけございません。 ただいま企画庁長官から詳細にお答えいたしました通り、今回の緊急景気調整措置というもの、これは御承知のような幾多の手が打たれております。大へん時期がおくれたのじゃないかというお話が、まずございましたが、前内閣時分、すでに資金部会を通じて設備投資の一割縮減であるとか、あるいは公定歩合の一厘引き上げ、こういう措置がとられております。従いまして、政府自身が、三十二年のときと今回のときと比べて、特に今回手ぬるく、時期を少し過ごしたのではないかという批評は、必ずしも当たらないのじゃないか、私はかように考え……
○佐藤国務大臣 貿易収支の面から見、また今板川さんの御指摘のように、輸入をまかなえるだけの輸出をしろ、これは私どもの基本的な態度であります。従いまして輸出振興についての気魄が弱いという御指摘でございますが、すでに輸出振興についての具体策等はそれぞれ発表し、とっておりまして、その関係の法律なども今回出ておりますから、これで御了承いただきたいと思います。問題は、輸出の振興という事柄も、輸入の抑制にいたしましても、いずれも短期間のうちになかなか効果の上がるものではございません。この点はよく御承知のことと思います。これだけ輸入がふえ、原材料がふえてきている。そうして生産は非常に高度に成長している。しか……
○佐藤国務大臣 先ほど来総務長官からお答えいたしましたように、審議会を開いて慎重審議し、ただいま御指摘のような答申を得ておるわけであります。概要をかいつまんで申すと、弊害のある点をなくして、そしてりっぱなものにしろ、こういうことだろうと思います。私どもも通常国会に臨みます際には、本格的な態度をきめなければならぬ、かように思っておりますので、それまでに答申の趣旨をよく理解し、そして本格的な態度をきめたい、かように考えます。ただいままでのととろでは、今簡単にお答えいたしましたように、弊害がなければ、すでに実施し、そして今日まである程度の業績を上げておるのだから、やめてしまうまでもないだろうというこ……
○佐藤国務大臣 今までどうもじっくり落ちついて質疑に答えないで申訳ございません。きょうは時間もたっぷりあるようでございますから、そういう意味で十分一つ意見を開陳さしていただきたいと思います。 第一段の基本的な問題として、御指摘になりますように貿易輸出、これによって輸入をまかなう、これはもう基本の方策であります。いずれの国におきましても、先進国と言われるようなドイツであろうがイギリスであろうが、同じような考え方です。自国のものだけで自国をまかなう、そういうことのできないことは、もうそれぞれ承知でございますし、特に日本のような場合におきましては、原材料は外国から買わなければいけない、この原材料を……
○佐藤国務大臣 御指摘の点、これはもう行政の面におきましても一番私どもが苦心をしておる点でございます。ただいま表についてお示しでございましたが、今日大阪付近にある輸出専門商社の維持、育成、これまた私どもが力をいたすものでございます。また大商社が中小部門にまでどんどん入っていくとか、こういうことについての抑制、これはやはり自粛といいますか、そういう意味の行政的な指導が望ましい、かように思います。今日皆さんと私どもと立場が違いますが、私どもは、やはり競争の美点というか、長所というか、これは生かしたいと思いますが、これは同時に欠点でもあるわでございまして、行き過ぎると困る。そこで、今日御審議をいただ……
○佐藤国務大臣 政調会長がただいまのような発言をしたというようなことは、ただいま私初めて伺うのでございまして、かねてから中小企業省を作れ、あるいは動力関係の動力省を作れ、あるいはただいま御指摘になります貿易省を作れ、いろいろの議論はございます。私どもに対しましても中小企業が、特に重点を置いての政策であるべきであって、これがどうも一外局では十分の仕事がやれないのではないか、そのためには行政機構を整備する必要がある。同様の理由でエネルギー対策につき、あるいは輸出貿易につき、ただいまのようなお話がございます。全然ないわけではないのでありまして、しかして私自身はどういう気持でいるのかと申しますと、機構……
○佐藤国務大臣 大へん誤解を受けるような事柄でございますが、もちろん通産省といたしましては、ただいま九電力会社の再編成という具体的なことは考えておりません。
【次の発言】 電力白書が示しておりますように、大体一三%程度の電力の需用の伸びでありますなら、今までの計画でまず事足りるかと思います。しかし、最近の需用の伸びは大へん予想を上回っております。そういう結果、電力白書が指摘しておりますように、まずこの暮れですでに相当需給のアンバランスを生じはしないか、そういう心配が出てきております。もちろんただいまの九電力会社というものが、発電並びに配電ということを引き受けてやっておりまして、しかもこれらの内……
○佐藤国務大臣 お話しのように、ただいまずいぶんいなかといいますか、山間僻陬の地で未点灯の地域が今なお残っております。大へん国民生活は向上し、文化も進んだといいながら、そういう地域のあることはまことに恥ずかしい次第だと思います。それかと申しましても、やはり非常に距離が遠隔になって参りますと、公益事業ではあるが、同時に採算制もとらなければならないということになりますので、こういう地域が残っていたのでございます。ところで、御指摘のように、すでにこういうのを普及さすために、国、それから自治体、同時に受益者、三者で費用を負担して、三分方法をとって今日まで、できるだけこういう文化のおくれた地域がないよう……
○佐藤国務大臣 御承知のように各方面で金融の引き締め効果が非常に出てきた。そういう意味で資金不足を各部門とも訴えております。政府としてはすでに御承知のように、ただいまの景気に対する緊急調整措置をとっておりますが、そういう立場から金融引き締めをやらざるを得ないというので、金融機関とも連係して今日まで推移して参ったわけであります。しかしそういう際におきましても、自由化に備えたり、あるいは本来企業自身として弱い、それが大企業の犠牲になるというようなことがあってはならないということで、中小企業の金融には年末におきましても、特にめんどうを見てきたつもりであります。言いかえますならば、他の部門においては、……
○佐藤国務大臣 本日、第一回の石炭対策特別委員会が開催されるにあたりまして、所管大臣といたしまして、一言、考えております点を御披露したいと思います。 申すまでもなく、エネルギーは経済活動全般に欠くことのできない重要な基礎であり、従って、日本経済の成長と国民生活の向上をはかるためには、これに要するエネルギーの確保とその合理的な供給をはかることが必要であります。この場合におきましては、消費者による自由選択を基調としながらも、長期にわたる安定供給の観点、外貨負担の軽減による国際収支面の効果、さらには、雇用の安定という社会的側面などをも十二分に考慮すべきであると思います。各種のエネルギー源について、……
○佐藤国務大臣 今の石炭産業に対する考え方は、いろいろあると思います。しかし基本的には、何と申しましても、エネルギー源の革命のときにきている、大変革がきている、それが基本的な考え方だろうと思います。過去の国内の石炭業は、むしろ今日までは、エネルギー源としては非常に独占的な地位にあったと思います。そういう意味で経営者といわず、また労働者といわず、政府自身も石炭産業にたよるものが非常に大きかったと思います。ここに、石炭産業が当時の状況としては一応産業の基礎を作り、そして経常の衝に当たって参ったと思います。しかし、世界的情勢はどんどん変化してきた。そのエネルギー源の変革に対応する点が非常におくれてお……
○佐藤国務大臣 労働大臣が昨日筑豊へ出かけ、大蔵大臣並びに私がこの日曜日に出発して筑豊へ行きます。緊急にそういう処置をとったのはどういうことかというお尋ねであるわけです。この石炭問題は、少しさかのぼりますが、基本的対策は、ただいまの池田総理が通産大臣、今の通産省におります私が大蔵大臣当時、予算編成に取り組んだ一つの大きな問題でございます。その際にはいわゆるスクラップ・アンド・ビルドの基本方針を立てて、近代化資金貸付その他の事業等も予算でそれぞれ取り上げたのでございます。その基本はここで申し上げるまでもなく、いわれておりますように、五千五百万トンの出炭、千二百円下げ、総量の七割消費確保を三十八年……
○佐藤国務大臣 毎回御説明いたしておりますように、経済ベースに乗る石炭の出炭能力、これを三十八年の五千五百万トン、同時にそれを横ばいを続けていく、こういう基本的な考え方をいたしておるわけであります。ただ炭が出るというだけでなくて、経済ベースに乗る、新しいエネルギーと競合しても消化可能だ、こういう意味の石炭の数量でございます。
【次の発言】 ただいま御指摘になりましたように、需要はなかなか強い。生産は需要に相応しておらない。だから過去の統計を見ましても、三十四年度は五千十九万トンの需要に対して生産は四千七百八十八万トン、三十五年度は五千三百五十四万トンに対して生産は五千二百六十万トン、こういうよ……
○佐藤国務大臣 石炭産業に関しまする一歩前進した法律案の御審議にあたりまして、当委員会の皆様におかれましては格別御熱心な御審議を続けられまして、本日関係二法案が成立を見ましたことを厚く御礼を申し上げます。もちろん石炭産業は、今回の審議の過程を通じましても御指摘がありましたように、当面まことに重大な局面に立っておると思いますし、基本的対策なりあるいは、応急的、緊急的措置等、なお政府において対処すべきものが多々あるのでございます。幸いにいたしまして皆様方の御協力を得て、今後石炭産業対策について遺憾なきを期するようにさらに努力を続けるつもりでございます。 また、ただいま全会一致をもって決議がござい……
○佐藤国務大臣 ただいまのお尋ねに対してお答えいたします前に、昨日筑豊地方に参りました際に、大へんに皆様方にお世話になりましたことを一言お礼を申し上げたいと思います。自民党の藏内さん、また社会党の多賀谷さん、滝井さん、あるいはまた民主社会党の伊藤さん、お忙しいにもかかわりませず、現地においでをいただきまして、私並びに大蔵大臣の不十分な点等いろいろ補なっていただきまして、まことにありがとうございました。厚くお礼を申し上げます。 今回の現地視察は短時間でございました、意に満たないものがもちろんあるのでございます。しかしながら、ただいま一言お礼を申し上げましたように、現地の皆様方のお手配によりまし……
○佐藤国務大臣 ただいま伊藤さんから応急対策はともかくとして、恒久対策はどういうような構想を持っておるか、内閣は、総理を初め各大臣とも、思想の統一ができておるか、こういう点を御指摘になりました。その通りであります。ことに私は、皆様方にかくまで御熱心に御審議をいただいております大問題でありますから、御了承を得、お許しを得なければならないと思いますことは、池田総理が通産大臣時代、私は当時大蔵大臣でご、さいまして、いわゆる石炭産業の合理化、安定化に乗り出したその当時、ある程度の柱はできておりましたが、当時はまだ液体燃料との関係におきまして、今日ほど深刻な事態をかもし出しておらない、同時にまた、財源等……
○佐藤国務大臣 いわゆる首切り、賃下げという言葉の解釈にもいろいろあるんじゃないかと思います。最近八千円下げたとか、五千円下げたとか、こういう事態が起きている。ところが、その山の平均賃金はどうかというと、石炭鉱業全体から見れば平均以上だ、こういうことを考えてみますと、今の賃金体系は、名山でずいぶん変わっておると思うのです。先ほど最低賃金のお話が出ておりましたが、最低賃金ができて新しい賃金体系が生まれる、私はこういう建設的な意味においてしごく賛成であります。山自身に非常な不均衡が賃金体系にあることは、必ずしもこれは安定産業とは言い得ない、ここに一つの議論がある。もう一つは、首切りと簡単に言われま……
○佐藤国務大臣 輸出振興で大事なのは、申すまでもなく金融あるいは税制、こういう点が取り上げられるわけであります。輸出入銀行に対する出資は、この国会に大蔵省から提案いたしております八十億の出資並びに百二十億の融資を計画いたしております。もちろんこれは当面の計画でございます。 なお、お尋ねになりましたプラント輸出等の延べ払いの問題でございますが、これは各国とも輸出競争の際に、それぞれ工夫をいたしております。その内容等はなかなか公表いたしておりませんからわかりにくいのでありますが、それぞれの方法で各国がとっておる内容等も参考にいたしまして、ただいま関係省で特別委員会を設けて、これまでとまっておりま……
○佐藤国務大臣 中小企業者の今次の災害の罹災者につきましてまず第一に取り上げましたのは、立ち上がりを容易にするという意味においての金融措置であります。この金融措置は数次にわたって説明しておりますから、その内容等は重ねて申し上げません。十分の対策をとったつもりでございます。
【次の発言】 御指摘の通りのことが言えると思います。カン語用のカンは、いろいろ技術提携等をそれぞれいたしておりまして、三十二年以来大体一割程度安くなったようでございます。しかし、今後もなお外国会社との技術提携等をいたしまして、カンの値段を安くする、あるいはあきカンの回収、これなども大体二割程度は処理ができておるようでございま……
○佐藤国務大臣 総理は数字を並べて言われたとおっしゃいますが、私は日米繊維会談の結果の概数を申し上げます。
ワクに対しては、今回一二%の増であります。昨年の実績に対しては四〇%の増加になっております。さような実情でございますから、実際の現物を国内でまとめることができますならば、十分繊維業者の要望にこたえられる、こういうふうに考えております。
【次の発言】 三十六年九月末の在庫原油は、輸入におきまして二百五十四万四千キロリットル、国産原油が二万八千キロリットル、合計二百五十七万二千キロリットル。ガソリン、これが五十八万六千キロリットル、石油化学の原料油三万六千キロリットル、ジェット燃料油四万五……
○佐藤国務大臣 ただいまの基本的の問題についてのお尋ねであります。大へん時節柄政府の所信を表明しなければならない問題に触れられたと思います。 申すまでもなく一面で輸出振興をし、一面輸入を抑制していくただいまの処置をとっております。輸入担保率の引き上げにつきましては、三十二年のときにとりました最終的段階の高率の処置、いわゆる高いものは三割五分、あるいは一割、あるいは五分、こういうように非常に高い担保率の引き上げをいたしました。これは、輸入抑制は短期間にその効果を実現さす、こういうことを実はねらったものであります。正常化すれば、この緊急措置を緩和する、こういう考え方であったのであります。しこうし……
○佐藤国務大臣 ただいま水田大蔵大臣が報告された通りだと思いますが、当時私大臣をいたしておった期間中は、特に検査官から特別な報告は受けておりません。従いまして、私はその間の事情は存じません。
【次の発言】 中小企業金融について、今までたびたびお話をいたしまして、よく御理解をいただいておることだと思いますが、重ねてということでございますので、お答えをいたします。
いわゆる三公庫を中心にし、しかも、三公庫の資金だけでは不十分でありますし、中小企業金融の大きな部分は、御指摘の通り、地方銀行あるいは相互銀行その他いわゆる市中金融、そういう点でまかなわれております。そういう点から見まして、やはり零細な……
○佐藤国務大臣 ガリオア関係の通産省算定の援助物資の総額、ガリ才ア物資十七億一千六百万ドル――万ドル以下省略きしていただきまして、十七億一千六百万ドル、軍払い下げ物資七千八百万ドル、合計して十七億九千五百万ドル、それが当方で出しました基礎数字であります。このうちから控除物資がございまして、控除金額は、贈与と考えられるもの、沖繩へ再輸出したもの、あるいは米軍に返還して、米軍が朝鮮等に使ったもの、これを合計いたしますと四千八百九十万ドル、こういうことになります。 そこで純援助物資額、これはただいまの控除いたしましたもので、その結果が十七億四千六百万ドル、こういう数字になります。
○佐藤国務大臣 私も、専門的ではございませんが、最近地盤沈下が非常にやかましくなりまして、いわゆる工業生産を担当するそういう意味の工業用水、こういう立場だけからの規制では不十分だ、もっと積極的に、産業のあり方から見ましても、社会、国民生活に重大な影響を及ぼさないようにすることから当然経済的に考うべきことだし、世論の要求も非常に熾烈だからというので、今まで比較的制限がゆるかったものを今回強化していこう、こういう措置をとりました。その場合におきまして、ただいま岡本さんの言われるように、水脈の許容量、これがまず第一に基準になるわけでございます。だから、指定地域云々、あるいは地盤沈下の防止地域だとか、……
○佐藤国務大臣 産業が発展いたしまして、その場合に公害を、大なり小なり各地各様に実は発生しておる。その公害対策ということが最近特にやかましくなって参りました。これは一つには、技術あるいは科学の進歩というものは、そういう点についての対策を十分講じ得る、こういう見通しが立ったことも一つでございましょうが、同時にまた、経済活動の真の目的は国民生活の向上安定にあるのだ、福祉の増進にあるのだ、それがやはり工業生産にもなるし、経済活動にもなるのだ、そういうことを考えると、当然生ずる公害についての処置をすべきであるということに議論が発展して参っておるのでございます。ただいままでの科学的知識やあるいは技術上の……
○佐藤国務大臣 ここに第四十回国会の休会明けにあたり、今後の通商産業政策の方向と重点について御説明申し上げたいと存じます。 本年度のわが国経済は、年度当初以来、その旺盛な最終需要の伸びにささえられて、引き続き大幅な拡大を示し、年度間の経済成長率は実質で一〇%をこえ、鉱工業生産も一九%の上昇を示すものと見られるに至りました。このような経済の急速な拡大の結果、一方において国民生活水準の向上、雇用の改善と並行して、経済力の拡充、なかんずく貿易の自由化に対応する産業の近代化に顕著な成果をおさめましたが、他方において輸入の大幅な増大を惹起し、海外景気の停滞と米国におけるドル防衛政策の強化などを反映した……
○佐藤国務大臣 実は私きょう予算委員会が始まらないというものですから皆さんが参考人を呼んでいらっしゃるということですから、私も聞きたいと思って参上したのですが、つかまりましてお尋ねをいただいたので……。 私ども同様に、中小企業ばかりではございません。企業全般についての金融の実際と申しますか、実勢、これはどうしても十分把握したい、かように思い、今日まで努力して参りました。御承知のように、景気の調整策に入りまして、いろいろの手を打って参りましたが、なかなかこれというきめ手がない。最後に金融引き締めという処置をとって参りましたので、これが各方面に非常な影響を与えておる、かように実は思い、経済の発展……
○佐藤国務大臣 消費者のめんどうをだれが見るかという問題が一つ、これは申すまでもなく、私ども産業官庁だといわれておりますが、同時に消費者の利益も確保する、そういう立場でそれぞれの行政を指導しておるわけであります。これは非常な誤解があるのじゃないかと思います。たとえば、企業本位即経営者本位あるいは資本擁護、こういう考え方も持たれるし、消費者が労働者の次に考えられておる、こういうひがみもあるようでありますが、申すまでもなく、産業の目的とするところは、最終受益者にその利益を提供するということにあるのだと思います。そういうことに労使とも徹底しないと、十分の目的を達しないだろう、これが一つの問題でありま……
○佐藤国務大臣 ただいま決議を見ましたこの米国の繊維製品に対する賦課金問題、これは御趣旨の通り、国内産業並びに関連者一同に対しまして、重大なる影響を及ぼすものであります。今日まで政府もあらゆる機会をとらえて、政府の強い要望を重ねて参りましたが、今日までまだ結論を得ておりません。この際本委員会で決議がございましたので、御決議の趣旨に沿いまして、政府も最善を尽くして参りたい。かように考えます。
○佐藤国務大臣 ただいま松平さんの御指摘になりますように、本来から申せば、うんと民間資金をここに集めるということが望ましいことだと思います。金利その他の関係がありますから、大体半々くらいならいいところにいくのだろうと思います。しかし、御承知のように、なかなか債券の売れ行きが思わしくなかったり、あるいはまた中小企業等資金の弱い層を相手にしておったりいたしますので、なかなか思うように実は参らないというのが現状でございます。これを農業関係の方のものと比べてみますと、もうすでに農林関係では中央金庫は独立している形で、政府の助成は順次減って参っております。これは御承知のように、米の代金等の扱い等よほど資……
○佐藤国務大臣 御指摘のようにもう少し資金がふえることができれば、これは大へんしあわせだと思いまして、いろいろ努力をいたしましたが、結局この程度になったのでございます。この資金で私ども実は十分だとは考えておりません。機会をとらえてはもちろん増額をいたしたい、かように考えます。過去の予算折衝等から見ますと、時節柄、中小企業については比較的理解してくれたとは思いますけれども、御指摘のようにまだまだ十分ではないように思います。できるだけこの範囲内で運用の効をおさめたい、かように思っております。
【次の発言】 御趣旨はしごくもっともでございます。ことに昨年来中小企業対策をいろいろ進めてみますと、当然地……
○佐藤国務大臣 石油業法案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 石油は、国民経済上必要欠くべからざる基礎物資であり、今後ますますわが国のエネルギー源としての地位を高めていくものと考えられます。このように重要な意義を有する石油につきましては、総合エネルギー政策の見地に立って、安定的にして低廉な供給をはかることが、国民経済上最も強く要請されるところであります。 わが国石油供給の現状を見まするに、石油資源は国内に乏しく、原油の大部分はあげて輸入に依存しなければならないという事情にありますので、石油産業につきましては、国際的な協調関係を維持しつつ、その健全な発展をはかるべきこと……
○佐藤国務大臣 お答えをいたします。何だか、久保田さんの御所論、私には実体が把握しにくいのでございます。ただいま社会主義経済のあり方、また資本主義経済のあり方、二つを比較して、社会主義は相互協調の経済だ資本主義は競争併呑の経済だ、こういうように非常にわかりやすく表現されたと思いますが、過去における状況がいかようにあろうとも、現在の姿は大へん違っておるのじゃないか。私はあえて政治的に申し上げたいとは思いませんが、社会主義諸国の経済は画一的であり過ぎて、民族の好むと好まざるとにかかわらず、力によってそれが押しつけられてはいないか。今言われる相互協調ということが自由な立場において実現しておるかどうか……
○佐藤国務大臣 今回、石油業法案を提案いたしまして、御審議を願うことになったわけでございます。ただいまその基本になります点について、いろいろ御意見を交えてのお尋ねでございます。 この石油業法案を提案いたしますバック・グラウンド、これは私が申し上げるまでもなく、十分御理解いただいておることだと思います。もちろん、ただいまのお話のうちにもありましょうに、将来のエネルギー源としての石油の占める地位、それはまことに大きく、また価値高いものでございます。しかし、同時にこれを総合エネルギーの観点に立っていろいろ考案いたします際に、国内には石炭というものがある、あるいは水力がある、その他総合的観点に立って……
○佐藤国務大臣 本法案が成立いたしました暁におきましては、もちろん政府はその法律によりまして善処するという考えでございます。(拍手)
【次の発言】 ただいま日本の石油産業のあり方について、外油への依存度が非常に強いじゃないかということは、その通りでございます。これはいろいろ国内資源につきましても、長い間開発について努力は続けて参りました。しかし、今日までの技術等をもっていたしますると、国内資源に非常に乏しい、しかしエネルギー源としての石油はどうしてもほしい。こういうところから、今日のような外国資本並びに外国資源に依存している度合いが非常に高い産業でございます。
○佐藤国務大臣 中小企業団体の組織に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。 政府におきましては、わが国経済に占める中小企業の重要性にかんがみ、従来より、各般にわたる中小企業対策を遂行し、その振興に腐心してきたところであります。 しかしながら、昨今の経済情勢の推移を見ますとき、貿易自由化の進展、経済の高度成長等わが国経済の新事態に対応し、大企業との生産性格差を是正するためには、従来の諸施策を一そう充実することはもとより、中小企業の組織制度の整備強化によってその組織化を一段と促進し、その経営の合理化を強力に推進する必要があるのであります。……
○佐藤国務大臣 板川さんの言われますのは、おそらく去る四月五日の閣議決定、その中の項目であるエネルギー審議会の問題だろうと思います。今回のエネルギー審議会は通産省に置く、こういう考え方でございます。また立法措置をとるというところまでは閣議決定は明示してございません。その点は誤解のないように願いたいと思います。また総合エネルギー審議会としては内閣に置くという案ももちろん考えられたのであります。ところが、御承知のように、エネルギーとして通産省に全部関係があるわけでございます。原子力そのものは通産省というわけではないにしても、原子力開発となれば、これは通産省の認可事項というか、許可事項ということにな……
○佐藤国務大臣 御承知のように、今、田中さん御指摘の通り、再検討条項がございます。そういう意味で暫定的ということがございましょう。もちろん法律を作ります以上、当初から――この法案については最初からいろいろ議論がありまして、期限を付せ、こういうような議論があったが、私どもは、期限を付すことは適当ではない、こういうことで再検討条項でその要望にこたえたつもりでございます。ただいろいろ御審議をいただき、また総理のお話にもありますように、貿易自由化に備えて今日これを作って参ります。将来軌道に乗った暁において、情勢の変化といいますか、あるいは運用の面からいろいろ要求されるものがあるだろうと思います。そうい……
○佐藤国務大臣 ただいま田中さんから、通産省は反対だったというお話ですが、実は私の耳に入っていないものですから、公取の佐藤さんに聞いたのですが、通産省は反対したが、何か権限上の問題で少し異論を唱えたということでございます。私自身の耳に入らない程度でございますから、そう御心配になるような筋のものではないと思います。私自身は、参議院の予算委員会で、この種の法案の扱い方について、民社の赤松議員から聞かれました。実は私はこの種の法律案は強く賛成なんです。不当の広告、これはもう取り締まるべきだ、こういうお答えをしたのです。その後、与党内でもこの法律案の原案を得ることになりまして、大体希望の、また期待する……
○佐藤国務大臣 途中から参りましたが、大体その結論の点についてお答えしていきたいと思います。 御承知のように、この地盤沈下に対して、建設省並びに通産省それぞれの法律案を出しておるのでございます。しかしてこれは十分連携をとるつもりでございますから、今両省間においてぶつかるようなものはないように思います。ことに、通産省としては、工業生産を担当する役所であるかのようにみんな見られておりますけれども、経済を発展いたしましても、同時に、それが国民生活に不安を与えるようなことでは、目的を達するわけではございませんので、今回の改正等におきましては、主目的にその点を明確にいたしたつもりでございます。従いまし……
○佐藤国務大臣 ただいま全会一致をもちまして附帯決議がなされました。政府といたしましては、附帯決議の趣旨を尊重いたしまして、地盤沈下防止並びに工業用水道の整備による工業用水の確保に一そう努力する所存でございます。(拍手)
○佐藤国務大臣 審議会の会長といたしまして、各委員の方々の御意見を聞いて、とにかく民主的にただいま申しように増額を決議いたしたわけでございます。ところで、これは、輸出保険そのものができるだけ保険の目的を十分達するように、資金的にも困らないように、また保険料率等についても希望者の要望にこたえるようにするためには、どうしても資本金をふやすことだ、こういうので、金額をふやせ、こういう点に意見が一致いたしたわけでございます。従いまして、通産省といたしましては、予算編成に際してさような点を大蔵省と交渉を持ったのでございますが、今回は目的を達することができなかった。今後機会をとらえてなお一そう努力して参る……
○佐藤国務大臣 わが国の金属鉱業は、貿易の自由化を控えてきわめて困難な局面を迎えることと予想されます。申すまでもなく、金属鉱業はきわめて重要な基礎産業であり、また資源の状況に制約される産業でありますが、今後経済の発展に即応して、金属鉱産物を安定的に、しかも低廉に供給する必要性がますます高まるものと思われます。政府といたしましては、自由化により国内鉱山に打撃を与えることを極力さけるようこれまで所要の対策に力を注いで参りましたが、ただいまの議決の御趣旨を尊重し、わが国金属鉱業が自由化の難局を乗り切り、長期にわたり安定的な発展を遂げられるよう具体的措置をすみやかに検討し、これが実現について万全を期し……
○佐藤国務大臣 本国会におきまして、自由民主党、日本社会党、民主社会党、三党からそれぞれ中小企業基本法の提案を見まして、各党ともまことに熱心に本案の成立を期せられたのでございまするが、会期末で、遺憾ながらこれが議決を見ることができなかったことは、まことに残念でございます。また政府自身といたしましても、すでに準備を進めておりましたが、この国会に提案する運びに至らなかったこと、ことに関係法の整備がおくれたというようなことが主たる原因で基本法の提案を見ることができませんでした。この点私どもまことに残念に思っておる次第でございます。しかし、すでに政府自身といたしましても準備を遂げまして、次の国会にはぜ……
○佐藤国務大臣 ただいま早稻田さんのお尋ね、ことに御意見に関する部分につきましては、大へん私も共鳴するものでございます。私は、最近国際収支が悪化して輸出振興あるいは輸出増強、こういう言葉が使われるようになって参りましたが、どうも日本の産業の実態等から申しますると、いわゆる輸出国是と申しますか、基本の問題として輸出を進めていかなければ日本の産業自体の健全な発展はない、こういうような考え方をいたすものであります。この見地に立って今までの税制、金融その他諸施策等考えてみますると、今までのところはまだ不十分な点が多いんじゃないか。いわゆるどうも国際収支が悪くなったから輸出を伸ばすんだ、そういう便宜とい……
○佐藤国務大臣 ここに第四十回国会の休会明けにあたりまして、所管大臣として石炭対策について一言所見を申し述べたいと思います。 わが国経済の成長と国民生活の向上のためには、経済活動の基礎となるエネルギーを合理的かつ安定的に供給することが肝要であります。エネルギー産業に対する施策は、この見地に立って総合的に実施することが適切であるので、政府においては、学識経験者の意見を徴するなど慎重な検討を行ない、対策の樹立及びその推進をはかりたいと考えております。 次に、国産エネルギーの大宗である石炭鉱業の問題でございますが、エネルギー革命の進行に対応して、石炭鉱業の構造的不況を克服するため、従来から高能率……
○佐藤国務大臣 石炭の価格決定の問題につきましては、審議会等の意見もいろいろ出ております。いわゆる値下げの年次計画については、今の実情に合わすという意味で、事務当局をして再検討させておる、こういう状況でございます。従いまして、例年よりことしは少しおくれるといいますか、三月末くらいになるのではないか、かように考えております。
【次の発言】 過日も予算委員会におきまして、勝間田委員のお尋ねにお答えをしたわけです。いわゆる五千五百万トンの出炭といいますか、その意味の需要、それは一体どういう長期見通しになるか、電力用炭は二千万トン、さらに三百万トンふやして二千三百万トン、あるいは製鉄、ガス等の原料炭は……
○佐藤国務大臣 石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 エネルギー革命の進行に対応し、石炭鉱業は、その経済性を高めるため、極力合理化に努めており、石炭の販売価格を昭和三十八年度までに昭和三十三年度に比較し、千二百円程度引き下げることを目標として、現在スクラップ・アンド・ビルド対策を中心とする石炭の生産構造の再編成を進めているのであります。 これらの合理化施策の推進によりまして、今日までのところ、ほぼ基本路線に沿った合理化効果をあげてきたのであります。しかしながら、最近においてこの合理化計画遂行に対し、資材価格の上昇その他種々の……
○佐藤国務大臣 五千五百万トン、千二百円下げ、これは一応の、私どもの第一段の目標の数字でございます。ただいま五千五百万トンより以上ことしなど出るのじゃないかというようなお見通しもございますが、いわゆる雑炭等を入れてのトン数ということでなしに、今までの大体七割程度確保できる、その炭の質等を見ましての五千五百万トン、ということを考えますと、まだその数字までには上がっていないように実は考えております。従いまして、その五千五百万トンというものを安定供給できるような態勢は、ぜひともとりたいと思うのであります。同時にまた、千二百円下げ――いろいろ予想しない事態が起これば、もちろん千二百円下げというものが不……
○佐藤国務大臣 ただいまお尋ねの点は、石炭産業の根本に触れた御議論でございます。私どもの悩みも、ただいま御指摘になったような点にあるわけであります。石炭産業が最近はいわゆる斜陽産業だといわれておる。その言葉を私とやかく言うわけではございませんが、他のエネルギーと競合し、そうしてその競争の観点に立つと、どうも経済的に立ち行かない非常に劣性な地位にある、そういう立場からこれに対して民間金融をつけるということ、これはコマーシャル・ベースで金融をするという考えに立つ限り、今のような状態に実はなるだろうと思います。問題は、石炭産業がいわれるごとく基幹産業であり、安定産業であり、相当の収益をここで生ずる産……
○佐藤国務大臣 滝井さんはさすがにお医者さんですから、みな病気の例を引っぱられる。しかし私はただいま言われることに、やはり少し――事態について私も憂慮しておる一人でございますが、滝井さんの憂慮しておられるように、はたしてそんなに急速に臨終あるいは墓場というようなところまで進むのか、もう少し産業そのものとすれば時間がかかるのじゃないか、かように実は私は思います。その時間をかけることがいい場合もあるし、またまずい場合もあるし、いろいろな批判はございますが、やはり今の山の撤退作戦というお話が出ましたけれども、それもきめたからあしたからというものでも実はないように思うのです。そこにやはり生きている人の……
○佐藤国務大臣 大都市の問題についてはどう考えておるのかというお尋ねでございますが、最近の経済の発展から見まして、産業が大都市に集中するというその形が望ましいことかどうかということで、実は問題になっておるわけでございます。一方、地方に必要な事業、それすらも大都市に集中する。そういう意味では、地方へ足どめをするような方法あるいはまた積極的に工場を誘致する方法をとって、大都市としてはむしろ、都市の発展もさることですが、集中の結果がすべての面で、たとえば工業用水が足らないとか、あるいは住宅が不足するとか、あるいは交通の面で非常な混雑を来たすとか、あるいは原材料の運搬なりその他が相当割高になるとか、い……
○佐藤国務大臣 御意見、十分伺うことができませんでしたが、この種の罰則規定、これはいろいろ基本的にも御意見があると思います。そういう条項でございますだけに、運用にあたりましてはもちろん慎重を期さなければならない、かように思います。成立いたしました暁におきましては、そういう意味で十分気つけて参るつもりでございます。基本的問題は基本的問題として、お預かりをいたしておくつもりでございます。
【次の発言】 ただいまお答えした、基本的な問題は基本的な問題としてお預かりいたしますということは、そういう意味でございます。よく法制局にも皆様の御意向を伝えまして、またこういうケース等もいろいろ考えてみたいと思い……
○佐藤国務大臣 今事務当局がお答えしたことについて、私の感じを率直に申し上げたいと思います。 一般的に申しますならば、強粘結炭あるいは弱粘結炭、さらにまた強粘結炭と一緒にして使うことによって十分効果を発揮し得る、かように考えられる炭については、これに制限を加えるというのはいかがかと思います。そういう意味において、今後の施策として新しいそういう山の開発に積極的な方向に進むべきだ、この点についてはこれはもう議論のない点だと思います。本日政府が閣議決定をいたしましたのも、実はそういうことでございます。ただ、そのお話のうちにあります、五千五百万トンのワク内なりやワク外なりや、この問題になりますと、こ……
○佐藤国務大臣 昨年の年末融資、特に中小炭鉱向けの特別ワクを設けまして融資をいたしたのでございますが、実は私その実績がどういうことになっておるかよく存じておりません。まことに申しわけございません。
【次の発言】 今すぐ参ります。
【次の発言】 今回閣議決定をいたしましたその中の一つ、積極的な方向として、原料炭の開発ということを取り上げております。これがただいま言われます五千五百万トンのワクの外だとか内だとかいう議論があるようでございますが、その議論は過日も申し上げましたように、問題は合理的経済性のある炭であるならば、これはぜひともほしいのだ、こういうことを実は申し上げておりますので、その合理的……
○佐藤国務大臣 お答えいたします。 基本的な方針は、今御審議をいただいておりますように、関税率でかげんしていくということが基本的な考え方でございます。ところで、そういう処置のとれないものはどうするか。これは順次数量をふやしていくことによって差益がたくさん出てこない処置をとる、そういう指導をするつもりでございます。そういう方法をとりますが、結局特別な差益がないというような方向に持っていくことが望ましいのだと思います。そこで今お話しになりました雑豆については、これは農林物資でございますが、農林省との話がまだ十分ついておりませんので、この段階でどうするということはまだはっきり申し上げかねますが、た……
○佐藤国務大臣 ただいまお尋ねがございましたのでお答えをいたしたいと思いますが、御承知のように今の経済段階は非常に微妙な段階に来ております。むしろ非常に困難な状況ではないかと思います。先ほど来金融機関のお話が出ておりますが、金融機関のあり方というものは、これはもう大蔵省あるいは日本銀行がその関連において考えられてしかるべきものでございますが、私の忌憚のない批判を許していただくなら、金融機関もやはり一つの産業としてお互いに競争しておりますから、その競争の関係が現在のような微妙な経済情勢に対処するのには必ずしも適当でない、こういう意見を率直に私は表明したことがございます。新聞記事に書いてある通り、……
○佐藤国務大臣 通商産業省設置法等の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨及び提案の理由を御説明申し上げます。 通商産業省におきましては、かれてから国際経済情勢の推移に対処し、国内経済の成長に即応した行政機構を整えるべく、検討を進めて参りましたが、このたび成案を得るに至りましたので、ここに本改正法律案を提案する次第であります。 改正の第一の要点は、通商産業省の国際経済協力に関する任務、権限を明確化し、通商局に経済協力部を新設するとともに、同局の振興部を輸出振興部に改めることでございます。 わが国経済の安定的成長をはかる上におきまして輸出の拡大が基本的要件であることは、事あらためて申し……
○佐藤国務大臣 通商産業省設置法等の一部を改正する法律案につきまして、その修正を求めました理由及び修正の概要を御説明申し上げます。 通商産業省におきましては、最近の経済情勢に即応した体制を整えますために、設置法の改正を検討いたしますと同時に、審議会につきましても、これを整理する方向で検討し、さきに通商産業省設置法等の一部改正案を提出いたしました。その後も、審議会の整理につきましては検討を続けておりましたが、このほど、新たに武器生産審議会を廃止しても差しつかえないとの結論に達しましたので、急遽修正を求めた次第でございます。 武器生産審議会は、昭和二十八年武器等製造法が制定されました際に設けら……
○佐藤国務大臣 今の言葉じりをとってどうこう言うわけではございませんが、経済の変動期という場合の変動期は、石山さんの言われたような景気、不景気ということとは別な意味に私は実は使っておるわけでございます。これはどういうことかというと、いわゆる経済活動の機構が変わってきているというのが経済の変動期という意味で、ただいま指摘しているその一番大きな具体的な例がEECの結成、しかも、EECが非常に強化された。しかも、これを中心にして、イギリス自身もそれに加入する、あるいはアメリカもこれは無視ができない、こういう意味から経済の一つの変動期に来ている、あるいはまた技術的な革新、そういう意味からやはり経済の変……
○佐藤国務大臣 ただいまのお尋ね、あるいは御意見にもなるわけでございますが、輸出振興の面におきまして大事な問題は、一つは金融、一つは税制、この二つがただいま仰せになるような方向に進んで参れば、業者の意欲も非常に高まるだろうと思います。 そこで、先ほど輸出金融については総理からも答えられましたが、私ども金利のあり方、資金量のあり方、これに特に力をいたしたつもりでございます。特に輸出入銀行の金利を今日以上に下げるということは、これは先ほど総理が申されたように、九対一にするということは困難であります。しかし私は、輸出入銀行の資金千二百五十億というものを、一年の間にこれを月割りにして使わなくてもいい……
○佐藤国務大臣 金融の引き締めがだんだんその効果が上がって参りまして、まず第一は、大企業におきましても融資の額が漸減といいますか、減る方向に向かってきた、あるいは日銀券の発行高も減っておる。その結果金融の面から卸売物価がまず下落した、あるいはまた鉱工業の生産の伸びにいたしましても、増勢が鈍化するとか、あるいは輸入が抑制され、輸出が伸びるとか、こういうような結果を生じて、ただいま調整の段階でそれぞれ効果を上げておると思います。そういう際に、御指摘になりました中小企業、いわゆる弱者にしわ寄せが来ないように、特に私どもも配慮いたしまして、昨年の年末あるいは第三・四半期におきまして中小企業金融も増額を……
○佐藤国務大臣 肥料二法の問題でございますが、今、最初改正はしない、こういうお話だったが、その後何か改正に踏み切ったかというようなお話でございます。私、しないというようなお話をしたかどうか、そういう記憶はございません。もしあったとしたら、当時まだ勉強不足でございましょう。私、肥料の問題については、通産省として肥料業界の実情から大へん重大な問題だと考えておりますので、就任以来、農林当局、農林大臣ともいろいろお話をして、肥料審議会の席におきましては政府の一致した意見を表明したと思います。そのときは、農林大臣も私も肥料二法についての取り扱い方を申し上げたと思います。その後いろいろ成案を得べく努力いた……
○佐藤国務大臣 大へん便宜をはかっていただいてありがとうございました。 今の輸出四十七億、輸入四十八億という、この数字でございます。今までしばしば言われておりますことは、一国の輸出に向かう普通の金額というか、数量というか、総生産に対して一割前後は可能だろう、こういうことがいわれております。これを基礎にして考えてみますと、四十七億という数字は、総体的に非常に困難な状態の数字ではないということが実は言えると思います。だがこの点は、四十七億というものが非常に目標の高い数字ではないかという総体的なことが言えると思います。問題は、しからば三十六年の輸出の実績等から見て、三十七年に四十七億に進めるという……
○佐藤国務大臣 先ほど来、総理並びに外務大臣からお答えをいたしました。政府は一体になり、また民間の関係業者とも協力いたしまして、ただいまの日本の繊維製品に対する賦課金を課さないように、あらゆる努力を払っておる次第でございます。私は、今までの交渉その他で明るい見通しが立ったとは申しません。しかし、日米間のあらゆる機会をとらえてのこの種の理解、これを与えることは相当効果が上がりつつある、かように期待をいたしております。
○佐藤国務大臣 産業が拡大いたします場合に、ただいま言われるような摩擦が各方面に起こる。ただいままでそういう問題について独禁法あるいは百貨店法とか、こういうような法律で調整をいたして参りました。しかし最近の事態では、そういうものばかりでも不十分だ、特に中小企業の育成強化という意味で、中小企業基本法の必要を、特に主張されておりますが、この中小企業基本法、その構想といいますか、特に重点を置いて規律すべきものだというのが、産業分野の調整の問題にあるかのように伺います。また事実そうだろうと思います。ところが、これは自由経済のもとにおいては非常に困難な問題でございます。ことに国際競争力強化という立場に立……
○佐藤国務大臣 お答えいたします。
私も知らないものですから、今通商局長の意見を聞いたのですが、事務当局も、知らない、かように申しております。
【次の発言】 全然聞いておりません。ことに、ただいま三万キロ程度のものを支払い二十年、こういう延べ払いは私どもやっておりませんので、どうも実際からもちょっと話が違うかな、という感じがしております。
それから、いろいろお話がございましたが、いわゆる経済協力という意味でこちらから出かけたという実例は、ただいままでのところございません。それだけははっきりお答えできるのでございます。
○佐藤国務大臣 ただいま総理から政府の方針をお話しになりました。私ども、その線に沿っていろいろ施策をいたしておるわけでございます。いわゆる総合エネルギー対策、そういう観点に立って、御承知のように石炭についても五千五百万トン、あるいは千二百円下げるというような基本線が実はできておるわけであります。また石炭については、ただいままで合理化審議会があるし、あるいは天然ガスその他等の開発審議会がありますし、また最近予定しておりますものには、石油審議会を設けるとか、あるいはまた電気事業の審議会を設けるとか、こういういろいろの計画がございます。ただいま申すように石炭自身について五千五百万トンをきめましたその……
○佐藤国務大臣 お尋ねの御趣旨がよくわかりませんが、私は、各国とも貿易拡大というか、通商拡大の方向へ努力して参ると思います。そういたしますと、各国にはその限度がございますので、日本の通商拡大の余地、割り込む余地はもちろんあることだ、かように考えております。
【次の発言】 AIDの方はいろいろ交渉いたしております。もちろん、アメリカのバイ・アメリカン、シップ・アメリカン、この政策は、先ほど総理でお答えの通りに、相当続くと考えなければならない。しかし、アメリカ自身といたしましても、これはエ―ドの限度があるわけであります。また、エ―ドを受ける側から見ましても、非常に条件の悪いものをしいてとるというこ……
○佐藤国務大臣 中小企業基本法制定の要は私どもも痛感いたしております。政府におきましてもいろいろと準備を進めておりますが、何分にも実態把握、これは容易なことではございません。そういうことで延び延びになっております。ただいま中小企業基本法をこの国会には何とかして出したい、かように思いつつ政府も準備しているという段階でございます。まだはっきりいつどうするというところまできめかねているわけであります。
【次の発言】 本日も、自由民主党の役員会等で取り扱い方をいろいろ協議しておられたのであります。もうすでに自由民主党におきましては、中小企業基本法案を作っておられまして、政府にも連絡をとられておるのであ……
○佐藤国務大臣 御承知のように車が多くなると混雑いたします。車がどういうわけで多くなったか。もちろん経済が発展し、同時にまた国民生活も改善された、向上した、そういうことを示している、かように思います。
【次の発言】 ただいま事務当局に伺いましたが、ちょうど阪上さんのお尋ねになるような問いにぴったりするような数字を持ち合わせておりません。従いまして、これはお許しを得たいと思いますが、ただ経済成長、所得倍増の際に、幹線運送についての計画、たとえば鉄道の計画であるとか、あるいは港湾計画だとか、こういうものはそれぞれ持っておるわけでございまして、そういう意味の対策は立ち得る。問題は、道路交通のいわゆる……
○佐藤国務大臣 いろいろ議論のあるところだと思います。しかし一月がどうだとか、あるいは二月がどうだとかということで三十七年の基本の考え方を変えるというのはまだ早計だ、かように思っております。
【次の発言】 事務当局から説明させます。
【次の発言】 何がとおっしゃいますが、地域別あるいは品種別に相当詳細な数字を積み上げて、そうして数字をまとめたものでございます。もちろんこの中には当方の希望的なものも入っております。その点は御了承いただきたいと思います。
【次の発言】 まず第一は国内における消費の問題、他の言い方をいたしますならば、国内金融のあり方、これが一つの大きなポイントであります。積極的な問……
○佐藤国務大臣 お手元に差し上げた数字そのものでございます。
【次の発言】 ただいまあります資料では動きようがございません。
【次の発言】 それは当時といいますか、占領当初からの実情をこの前詳しく御説明申し上げたと思いますが、御指摘の通り、当時は策占領下でございますので、いわゆる仕訳が非常に困難でございます。しかし手元に残っております証憑によりまして、いわゆる援助と考えられるもの、あるいは通常物資と考えられるもの、それを仕訳をいたしまして、そしてただいま申し上げるような数字を集計いたしたわけでございます。ただいま手元に持っておる資料ではこれ以上のものはまず出てこない、かように私ども確信を持って……
○佐藤国務大臣 御承知のように、私、引き続いて科学技術庁長官の重責をにない、そのいすを汚すことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。 この機会に、所信の一端を表明いたしたいと思います。 私は、科学技術庁長官の重責をにない、去る十月初め、経済協力開発機構の科学関係閣僚会議に出席し、欧米諸国の科学技術担当首脳者とひざを交えて懇談し、また西欧諸国における科学技術の目ざましい進展ぶりをつぶさに見てまいりました。わが国が、世界の先進諸国に伍して、国民経済の隆昌と国民福祉の向上を実現するためには、科学技術の研究開発の画期的な強化をはかることが現下の急務であることを身をもって感じてまいった次第で……
○佐藤国務大臣 今度オリンピック担当大臣になりました。どうぞよろしくお願いいたします。 ことしはいよいよオリンピック東京大会が開催される年であります。アジアで初めて開催されるオリンピック大会として東京大会は全世界の注目を集めており、この大会の成否は日本の将来の国際的な地位に大きな影響を及ぼすものであります。 オリンピック東京大会はこのような意義を持つ国家的な大事業であるので、政府も、オリンピック関係閣僚懇談会、オリンピック準備対策協議会など設置するとともに、関係各省の事務体制の強化をはかるなどして、大会の成功のために積極的な準備を進めてまいりました。幸い、政府、東京都をはじめ、関係地方公共……
○佐藤国務大臣 御承知のように、オリンピック大会は、オリンピック精神にかんがみまして、政治的には一切区別をしない、こういう考え方でございます。そこで――それだけでいいかと思いますが……。
【次の発言】 端的にお答えいたしますが、とにかく、承認しているとか、あるいは国交がある国、この場合には問題ございません。しかし、国交がなくても、IOCに加入している、こういうようなものについては、先例がありますので、先例どおりやろう、こういう考え方でございます。したがって、オリンピックを構成する選手、役員等につきましては、これはもう無条件で入れるということでございます。しかしながら、その他の者につきましては、……
○佐藤国務大臣 現代は科学革命の時代であり、技術革新の時代であるといわれております。まことに今日ほど一国における科学技術の発達のいかんが、その国の政治、経済、社会、文化の各方面にわたって重大な影響を与え、ひいてはその国の国力の消長を左右する時代はいまだかってなかったと申しても過言ではないのであります。最近における科学技術の発達の速度から見ますると、今日の十年は過去の百年にも匹敵するといわなければなりません。 近年におけるわが国経済の目ざましい成長は、世界各国の驚異の的となっているところでありますが、このことはわが国における科学技術の進歩に負うところがきわめて大であったことは申すまでもありませ……
○佐藤国務大臣 わが国の原子力はおくれてスタートした、そうしてそのおくれを取り返す、こういうことでいろいろ研究の炉をつくってまいったわけでございます。それは必ずしも、いま言われますように、一つの型ばかりでもない。したがって、一部で、これは一体どういうことなんだろう、こういう疑問を持たれるのも当然のことだと思います。ただいままでつくっております炉の型並びに性能あるいは研究目的、それらにつきましては事務当局から説明させます。
【次の発言】 冒頭に申しましたように、わが国の原子力は他国におくれて始まった。ただいま久保さんが言われるように、それならばもうどこかはっきりきめて、その方向へ進めばいいじゃな……
○佐藤国務大臣 ただいま議題となりました日本科学技術情報センター法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由を御説明いたします。 日本科学技術情報センターは、わが国における科学技術情報に関する中枢的機関として昭和三十二年に設立されて以来、科学技術情報の迅速かつ適確な収集及び提供につとめてまいったところでありますが、その業務量は発足当時に比して著しく増加してまいっており、さらに、今後、この傾向はますます強まるものと考えられるのであります。このように増加しつつあります業務を円滑に処理いたしますためには、整備された施設、設備を必要とすることはいうまでもないところであります。しかるに、現在、日本科……
○佐藤国務大臣 先ほど来、福井さんのお尋ねを通じて私もたいへん勉強になったのでございまするが、科学技術の発展発達、それにはどうしても迅速な正しい情報の収集交換、これが最も大事なことだと思います。わが国の科学技術の非常に飛躍的な進歩というものには、ただいまお尋ねになっておる情報センターも大役をいま果たしつつある、かように考えておるのでありまして、その意味でぜひ情報センターを一そう強力なものにしたい、そしてこれが適切にして迅速にたよりになる情報を集める機能を十分に発揮し得るようにいたしたいものだ、また、そうすれば必ずこれの利用も高まってくるだろう、かように考えております。
○佐藤国務大臣 条文をそのまま読めば田中さんのおっしゃるとおりでございます。しかし、実情をよく考えてみますと、ただいまのような状況のもとにおいて閲覧料までとることは少し行き過ぎのように思います。しかし、その手続上に落ちている点があれば、これは重々おわびを申し上げるほかにございません。 先ほど来説明しておりますように、情報センターの現状というものは閲覧料をとるにはやや不適当なようでございます。今回この法律案を提案いたしまして、これがようやく整備されよう、かような際でございますので、どうか過去の悪い点はおしかりおきをいただきまして、私も重々あやまっておきます。どうか本法案を一日も早く通していただ……
○佐藤国務大臣 ただいま全会一致の附帯決議をいただいたのでございますが、この問題は、過般来の質疑応答を通じましても私どもの意のあるところは十分御理解いただいたと思います。 政府といたしましては、ただいま全会一致の決議をいただきましたので、この趣旨を尊重いたしまして、十分努力し、また十分その効果をあげるようにいたしたいものだ、かように考えております。
○佐藤国務大臣 衆参両院の通過を見ました基本法、これは御指摘のように平和利用、そういう意味から民主、自主、公開、こういう原則のもとに、基本法がその精神で貫かれておると思います。これはわが国の原子力に対する態度、それを規定したものだと思います。
ただいまのモスクワの核協定とこれとは実は関係がないように思うのでございまして、私どもの基本法を貫いておる精神こそまことにりっぱなものじゃないか、かように私は自負しておるような次第でございます。
【次の発言】 私は、われわれの主張が正しい、そういう意味からこの基本法を貫いている精神を自負している、こういうことでございます。ただいまの核協定を云々と引き合い……
○佐藤国務大臣 原子力政策につきまして、小委員会においておまとめになりました、ただいま小委員長の御報告を承り、時節柄たいへんごもっともの御意見だと拝承いたしております。したがいまして、お述べになりました御趣旨で直ちに取り上げ得るものはこれを取り上げてまいりたいと思いますし、また事柄の性質によりましては、順を追うて、そうしてこれをさらに掘り下げてみる、研究を続けていかなければならないと思います。 いずれにいたしましても、皆さま方がたいへん熱心に御審議をいただきまして、そうして小委員会の報告を取りまとめられました御労苦に対しまして、心から敬意を表する次第でございます。
○佐藤国務大臣 先ほど私も、佐藤理下のお話を開いておりまして、いろいろ考えさせられておるような次第でございます。
問題は、原子力発電、これをだんだん経済性、またその安全性も確保される、こういう現況において、また、将来のエネルギー源全体の関係等をにらみ合わせて、今後いかにあるべきかというのを考える、そういう場合に、この国産燃料と真剣に取り組む段階にきておるだろう、かように思いますが、いずれ原子力委員会等におきましてもさらに検討を続けてまいりたい、かように考えます。
【次の発言】 先ほど来の御意見は、これは三つとも関連があるように思います。ただいまの米ソの最近の処置、これもその技術的な問題がある……
○佐藤国務大臣 科学技術庁でいままで特に力を入れておりますものに、原子力並びに宇宙開発の仕事があるわけです。ことに御承知のように原子力におきましても平和利用、こういうことを申しております。この宇宙開発におきましても平和利用である、これも間違いない。そういう観点に立ちまして、いろいろいま基礎的な研究を続けさせております。そしてその成果等から見まして、五年先、六年先とその年限を限ることはいかがかと存じますが、近い将来においてわが国独自の宇宙人工衛星、そういうものを打ち上げ得る、そこまで技術を持っていきたい、これが実は念願でございます。大体いままでの研究の結果五年くらい後には日本でやり得る、開発し得……
○佐藤国務大臣 ただいま科学技術政策についての御報告を承りました。一々ごもっともと存じますとともに、御熱心な御審議に対しまして心から敬意を表したいと思います。 今後、御趣旨を体し、直ちに実行できるものについては実行に移し、あるいは慎重な検討を要するものはさらに検討を加えまして、逐次その実現につとめたいと思いますが、各項目について所信を申し上げれば、次のとおりでございます。 第一の長期計画の策定につきましては、何分関係するところが広範かつ多岐にわたるため慎重な検討を要するところでありますが、当庁といたしましては、今後とも各界の十分な協力を得て、充実した総合計画の策定を目ざし、本格的に取り組ん……
○佐藤国務大臣 ただいまお述べになりましたように、わが国の原子力基本法、これは、平和の目的のために、民主、自主、公開、その三原則を立てております。この法律が制定される際に全会一致であったということ、これはひとえに平和の目的のために以上のような公明な原則を立てたものだと思います。一つの原子力を使うにしても、そういう意味でこれは私どもの民族的な悲願でもあるだろう、かように私は思います。ただいま議題になっております部分的核実験禁止の条約、それに直接の関係はございませんが、私どもとしては、こういう事柄の方向へ進むことをそれぞれ喜ばしいことだ、かように見ておりますので、この際にあらためて申し上げるまでも……
○佐藤国務大臣 たいへん私おくれて参りまして、二度も説明をさして、たいへん申しわけございません。ただいまお話しのように、それぞれの省で取ってくれるならばもうそれで事足りる。また北海道は特別な地域だから、これを全部北海道で予算を計上し、北海道で開発庁のうちにそれをつけたらどうだ、こういう御意見はしごくもっともですが、そこまではなかなかできなかった。それでただいまのように農林省、建設省あるいは運輸省、それぞれのところへ予算をまた返しておりますが、しかしこれはいわゆる割合で北海道の持ち分が幾ら幾ら、こういうようなことではなくて、持ち分といいますか、北海道の特殊性から特別に、人口割りにしたのではそうな……
○佐藤国務大臣 科学技術庁の昭和三十六年度決算について御説明申し上げます。 まず歳出予算現額は百二十八億三千万円で、これに対する支出済み歳出額は百十六億一千二百万円となっております。その主要な費途について大略を御説明申し上げますと、第一に、科学技術庁一般行政費、科学技術会議、原子力委員会等各種審議会の運営費及び資源の総合的利用方策の調査のための経費と、科学技術者の海外留学のための渡航費、科学技術試験研究の委託費及び補助金、宇宙科学技術開発のための研究委託費、発明実施化の促進をはかるための補助金、日本科学技術情報センターの業務を拡充強化するための出資金及び補助金並びに科学技術に関する普及啓発事……
○佐藤国務大臣 ただいま議題となりました北海道東北開発公庫法の一部を改正する法律案につきまして、提案理由を御説明申し上げます。 第一は、政府は予算で定める金額の範囲内において、北海道東北開発公庫に追加して出資することができることとし、この場合において同公庫はその出資額により資本金を増加するものとしようとするものであります。 同公庫は、北海道及び東北地方における産業の振興開発を一そう促進するため資金の増大をはかることが必要でありますので、別に御審議をいただいてあります昭和三十九年度予算案におきましては、同公庫に対して産業投資特別会計から十億円を追加出資することといたしております。 第二は、……
○佐藤国務大臣 私は、別にこれで国の政治が乱れるとは思いません。ことに皆さん方のような有能な、万般について注意していらっしゃる方々がいらっしゃいますので、国がかってなことはできないように心得ております。どうか十分御審議を願います。
【次の発言】 いままでの産業の分布の状況から見まして、道央に投資が集中するということは、どうも今日やむを得ない。しかし、御指摘のように、それでは地域的な格差が大きくなるだろう、こういう心配もありますので、それぞれの適地産業というものを考えまして、そしてできるだけ地方にも公庫が融資ができるように、またそういう活動をするように、内面的に十分指導したい、かように考えており……
○佐藤国務大臣 北海道東北開発公庫が、かねてから経営が非常に堅実で、政府に納付金までしておる。公庫の性質上、どうもこれは少し過ぎておるのじゃないか、こういうことを指摘いたしまして、大蔵省もようやく今回は納付金をやめまして、先ほど来お話しになっておるように、滞り貸し準備金をふやすということで解決いたしたのでございますが、もともと私がさような点を指摘いたしましたことは、道民並びに東北地方の方々の非常に強い御要望でございます。本来開発を目的にしているもので、大体利益をあげるという筋のものではないだろう、こういうことが指摘されたのであります。その御要望に沿って、ようやく今回第一歩が片づいた。さらに今後……
○佐藤国務大臣 地震の予知をする、またそういう意味の地震の対策、これは研究の一環としていろいろやっておるのでございますが、ただいままでのところ、地震の予知につきまして、関係の学者にいたしましても、十分責任のある方法はまだ考えられておらないようです。ただいままでいろいろくふうはいたしております。また特調費も科学技術庁としては支出した先例がございますけれども、情けないかな、まだ十分のものではございません。しかし、山内さんが御指摘になりましたように、こういう点については私どもも対策を立てるべきだ、かように思っておる次第でございます。
【次の発言】 皆さん方の御協賛を得まして防災センターができたのが、……
○佐藤国務大臣 御承知のように、北海道はただいま開発計画を進めております。その中には、お話のように、農業部門ももちろんあるわけであります。一方、農林省のほうが土地改良、またその他の事柄によって農村振興をやっておりますが、そういう場合におきまして、両者の間にもちろんそごがないように、北海道の特殊事情を農林省におきましても十分認識していただくように、事務当局のほうで十分折衝するつもりでございます。
【次の発言】 北海道におきましての特質と申しますか、これは土地が広くて、気候も内地とは相当違っておりますが、その上灘自身が特殊な構成をしておる地帯が多い。たとえば火山灰地帯であるとか、あるいは強粘土地帯……
○佐藤国務大臣 いま外務大臣からお答えしたように、外務省と私のほうで協力してやっておりますから。その結果はまだわかりませんし、いつになるかはっきりはいたしません。そのとおりです。
【次の発言】 交渉の経過は、大体において満足する方向に向かいつつあります。ただ、私のほうとアメリカ側との基準が違っておりますので、その表現のしかたが必ずしも同一でありませんので、それらの材料を十分調べておる、ただいまそういう段階でございます。
【次の発言】 ただいままでのところでは、自然放射能に比較して、これと区別のできるような容量あるいは濃度、こういうものは許さないというのがアメリカ側の言い分でございます。したがい……
○佐藤国務大臣 ただいまのお話のように、オリンピック憲章にははっきり書いてありますが、オリンピック憲章そのものはこれは条約というほどのものではございませんから、そういう意味で赤十字の場合とは違う。いずれにいたしましても、立法措置を必要とするかどうかということも一つの研究課題でありまして、その意味で、国会においてもいろいろ研究していただいておるようであります。これは国会におけるオリンピック委員の方々の問題にする以外にはございませんが、私どもまず第一に、何よりも道義的なものがあるのではないだろうか。オリンピックに参加する以上、オリンピック憲章の示す道義的なものを十分民間において理解してもらうという……
○佐藤国務大臣 先ほど来、中小企業対策としての金融あるいは税のお話も出ましたが、私は、私の立場から申しまして、産業は大であろうが中小企業であろうが、あらゆる面において近代的な科学技術を採用することだと思うのです。これを普及し徹底さすことが最も産業の本質を改善するゆえんだ、かように私考えております。したがいまして、ただいま御指摘のような発明、資金が足らなくて発明を実用化ができないとか、こういうものに対しましては、私どもも補助金まで出しております。また地方の発明センターなども、そういう意味において十分これを利用していただきたい、かように考えます。ただいまお話しのものは、商業のほうは別でございますが……
○佐藤国務大臣 どういう点で矛盾を生じておるかちょっと私はわかりかねるのですが、池田路線を踏襲しておる、――私は、ただいま池田路線とは申しませんが、アジアの一員である、あるいは平和国家のその仲間であるから平和国家と仲よくしていくという、自由陣営、平和国家というか自由陣営、そういう立場であること、同時にまた、国連においても、その国連に加入しておる、そういう意味で中心主義をとっている、この方針には私も賛成でございます。これはいわゆる池田路線の踏襲ということとは別に私も賛成です。そして、私がただいま申しているのは、自主平和外交を展開する、かように申しておりますが、この自主平和外交の推進とただいま言わ……
○佐藤国務大臣 勝澤委員から当決算委員会の使命について重大な御発言がございました。また皆さん方が予算編成に際してこれをぜひとも役立たしてくれろということで、決算を非常に急いでおるというお話がございまして、当委員会の皆さん方の御勉強ぶりに私も敬意を表する次第でございます。しばしば私ども各省担当大臣が当委員会に呼び出されて、決算から見た予算執行上のいろいろの点を注意されておる、それもありがたく伺ってまいったのでございます。今日総理になりましてただいまのようなお話を聞くと、たいへん決算委員会がその重責を果たされつつある、かように思いまして、敬意を表する次第でありますし、また決算をできるだけ早く急いで……
○佐藤国務大臣 多賀谷さんも御承知のように、当時石炭問題が、エネルギー対策のその一部としてたいへんな問題になってきた、こういうことで、通産省自身が、総合エネルギー対策樹立の必要を感じた。そうして、その場合に占むる石炭の役割りというもの、これをひとつ考えてみよう、これが第一次の石炭調査団ができたゆえんだと思います。当時もなかなか苦しい状況に置かれていたその石炭でありますが、その後経済の非常に急激な、また高度の経済発展を見たその結果、また計画どおりに進まないで、その間に相当の懸隔を生じた。これを今回の第二回目の調査団はいかに見るかという、こういうことで、今回またこれを派遣して、その調査報告を願った……
○佐藤国務大臣 お答えいたします。 私も大蔵大臣をした経験がございますので、大蔵委員会がどういう働きをしていらっしゃるか、よく承知いたしております。ことに最近の経済状態等につきまして、各方面でいろいろの批判がございますので、それらの問題と真剣に取り組んで、まことに日夜を分かたず活発な御論議、また調査を続けていらっしゃる、このことをよく承知いたしております。 しこうして、長い間当委員会が開かれなかった、このことにつきましてただいまおしかりを受けましてまことに私も恐縮しておりますが、御承知のように私、山中委員長――かつては私のもとで大蔵政務次官をした仲でございます。彼は確かに、私情云々ではござ……
○佐藤国務大臣 寛容とかあるいは調和とか、かように申しておりますが、私どもの政治目標は、どこまでも民主主義、民主政治、これをりっぱに行なうということにあると思います。いままで言われておりますところの寛容と忍耐、あるいは話し合いの政治、それこそは民主政治の基盤だと、こういうことを言われております。私は、どこまでもその民主主義に基づく民主政治、これは観念論でなくて現実のものにしたいのであります。そういう意味から、ただいままで寛容ということを申しておりますし、また、話し合いは幾らでも続けていく、これがまた池田前総理と同じような考え方だ。忍耐をどうして落としたかというようなこまかいお話がございますが、……
○佐藤国務大臣 七月公選の際にいろいろ議論をしたことは御承知のとおりであります。それにつきまして一部賛成のような御意向でもございますが、私、政局を担当して、在来の行き方を見ますると、池田前内閣時代におきましても、すでに昨年末来引き締め基調に変わっております。いわゆる安定成長への道をたどりつつある、こういうように私は見受けるのであります。ただいま、そういう意味で、池田内閣時分にやっていたことをそのまま踏襲して差しつかえない、かように私は結論を出しておりまして、ただいま経済安定への諸方策をいろいろと考えております。ただ、問題は、時間的の問題がございますので、そう走り出していた経済自身が急ブレーキの……
○佐藤国務大臣 お答えいたします。私は昨日自民党の総裁にもなりました。また三週間余にわたってもう総理でもございます。ただいま春日さんからたいへん御理解のあるおことばをいただいておりますが、私が政治と取り組んでまいります場合に、もちろん自民党の総裁、あるいは政党政治のあり方から、与党から選ばれた総理、あるいはまた国会で信任を得た総理、こういう立場、いろいろな立場がございますが、その前に私政治家としてかくありたい、かように思いますことは、ぜひりっぱな日本人としてどこまでも行動していくことが望ましいのではないだろうか、私どもはもちろん政党、その立場において政策も皆さま方に約束しておりますし、またそれ……
○佐藤国務大臣 私の外交の基本方針は、所信表明をよく読んでいただいたらわかると思います。私はそれで特に主張いたしましたのは、自主平和外交を積極的に推進するということを申しております。この自主平和外交とは一体何なのか。どこまでも平和を守り、自由を守るその基盤に立って、そしてナショナル・インタレストを主張していくんだ、これが自主平和外交の本来の姿であります。この点で語解を受ける筋のものは私はないように思う。これは非常にはっきりしている。さらに、どういう点に御疑問があるか、ただいまの基本的なものを申し上げますから、さらに質疑を重ねていきましょう。
○佐藤国務大臣 国連が平和機構としていろいろ努力しておることは、玉置君ももう御承知のことだと思います。そこで私どもは、国連憲章の持つ目的、原則、こういうものを尊重して、そうして平和機構としての強化をはかっていく、またそういう意味でこれに協力していくというのが基本的なたてまえでございます。
【次の発言】 国連担当の参事官から説明させたいと思いますが、ただいま問題になりますのは、常任理事国の間の意見が一致しない、そういうことに基づきまして、いろいろ機能を十分発揮することができないような事態が次々に起こっておると思います。ただいまの玉置さんの御指摘もそういう点に触れるわけで、これが国連の機能を高めて……
○佐藤国務大臣 久保さんのただいまの日米航空協定についての御意見、しかもその経緯等については、すでにお話しになりましたとおりの経緯をたどっておりますが、しかし、その御意見の点については、まあどういう方法をとりますか、私どもも平等の立場において、そしてナショナル・インタレストを守っていく、こういう態度で交渉しておりますので、御声援を願いたいと思います。今日までの交渉の経過等につきましては、運輸大臣から詳しく説明させます。
【次の発言】 ただいまの日米間の問題、これはひとり航空協定だけではありません。非常に不均衡な一例として航空協定を取り上げておられるのだと思いますけれども、その他にも、貿易の面に……
○佐藤国務大臣 事実であります。
【次の発言】 ルメー空軍大将が戦後におきまして、わが国の自衛隊の建設につきまして非常な功労があった、こういうことであります。
【次の発言】 戦時中の問題につきましてはいろいろ議論があると思います。ただいま日米両国は友好関係を続けております。戦争時代の敵国であったアメリカと友好関係を続けております。その方が戦後におきましてわが国の自衛隊の建設につきまして非常に功績があったといえば、過去は過去、もうすでにそのことを忘れて、新しい事態について私どもがその功をねぎらうというか、報いるというか、これは当然のことだと思います。私は、大国の国民というものはいつまでもそういう……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま基本的な問題についてのお尋ねでございますが、私は、内閣をつくりましていつも申しておりますことは、自由を守り、平和に徹する、そして自主的に外交を展開する、こういうお話をしておるわけであります。このことばは、平和を守り、平和に徹するということでありますだけに、誤解はないことだと思いますが、いずれにしても、敵はつくらない、こういう立場で進めていきたい。ただ、それぞれの関係において、いままで条約を結んで、そして国交の正常化をはかり、友好関係を続けていっておる国もあるし、そういう条約なしで、政経分離で接触をしよう、そういう態度をとっておる。そういうところから、私自身のやってお……
○佐藤内閣総理大臣 無理してもというお話ですが、さようなことはございません。ただいま、相互の理解を取りつけて、そうして、無理にならないような、両国国民が納得のいくような、そういうような方向で調印をしたい、せっかく外務大臣、農林大臣努力中でございます。その点は御了承いただきまして、私ども、早期妥結、かようには思っておりますが、そのために何でも譲歩する、こういうような考え方は毛頭ございません。両国国民の将来の親善友好、それを樹立するためにも、この際は十分納得のいくということが大事なことだ、かように思います。また、皆さん方のほうからもそういう点についての御注意等ございます。よくその御高見も拝承しなが……
○佐藤内閣総理大臣 決算委員会の各位が九頭竜川電源開発の入札について御審議をいただき、しかも長い御審議でございます。したがってその間、この事情等はすでに明らかにされたことだと思います。ただいまのお話では、まだどうも釈然としないものがある、こういうようなお話ですが、これはいずれにいたしましても、電源開発自身国の財政のもとにおいて行なう工事であります。こういうものが適法でなければならない、適正でなければならない、これはもう申すまでもないことであります。第一、違法であったり、またこういう工事をめぐって不正が行なわれたり、これは国民に対して相すまないことだ、かように思います。したがいまして、過去におき……
○佐藤内閣総理大臣 選挙については触れなかったわけであります。
【次の発言】 第一次、第二次、最近第三次をやっておりますが、第三次に私出かけまして、いろいろ皆さんの意見を親しく聞いております。また、過去のものは皆さまの御審議によりましてそれぞれ所要の改正を行なってきた、必ずしも答申どおりではない、かように私は承知しております。
【次の発言】 堀委員は第一次、第二次ともにその委員であった、こういうことを言われておりますし、また、この問題がいかにむずかしい問題であるか、ただいま高級公務員の制限の問題と合わしてこの政治資金を規制することがいかに困難かということ、よくおわかりになったろうと思うのです。……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまお尋ねがございましたが、この案件は、非常に長い、数年を経過しております。しかし、私ども与党の考え方、また、野党である社会党の諸君や民主社会党の諸君などの考え方も、早期批准を希望しておられる。そういうような事態であるわけでございますので、私が施政演説で宣明したことも、この全体の意向を体して必ず今回はこれが解決できる、かような自信の上に立って私は前進をいたしておるわけであります。 ことに今回は、ILOの現地調査といういろんな批判すらあるような事態もあった。その後におけるこの案件の取り扱いでありますだけに、一そう、ぜひとも解決したい、私はかような考え方を持っておるのであ……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま河野委員のお尋ねのように、経済が発展し国力ができる、そうすると社会保障制度、これを充実させていく、これは当然の政治のあり方だ、かように思います。そういう意味で今日までも努力してまいっております。わが国の社会保障制度あるいは医療保険制度、それらのおい立ち等を見、またそれぞれの間に総合的な基本的なものの考え方、統一がなされていないのじゃないか、とかく各制度間の不均衡がある、こういう点が指摘されておりまして、今後だんだんそれらの点も充実させていく、こういうことだと思います。ただいま御審議をいただいておる厚生年金法についても、いわゆる一万円皆年金制度、こういうような点で努力……
○佐藤内閣総理大臣 専門家であられる多賀谷さんですが、ただいま石炭についての現状並びに将来を見通すその最も権威あるものは、私は第二次調査団、あの一行が出された答申以外にはないと思います。その他にもいろいろな御意見のあることは私も承知いたしておりますが、ただいま政府がそういう意味で第二次調査団の答申と取り組んでおる、これはすでに御承知のことと思いますが、この調査団の報告では、おそらく五千五百万トン、いま三千万トンだという非常に悲観した言い方をしておられますが、当面はそうではない、五千五百万トンから五千二百万トン程度のところをねらっている、かように私は思います。そうしてスクラップ・アンド・ビルドを……
○佐藤内閣総理大臣 いま、その後の対策はどうかというお尋ねでございましたが、それは事務当局から詳しく説明させます。 今回山野鉱業所におきまして不測の大災害を引き起こしたことは、まことに申しわけない次第であります。私、心から罹災者の方々に対してお悔やみ申し上げると同時に、関係者に対しましても御慰問申し上げたい気持ちで一ぱいでございます。 御承知のように、ただいまお話がありましたが、夕張、伊王島、またそれに引き続いて今回の山野の鉱業所、そのつど私ども絶対にこの種の災害を二度と引き起こさないように最善を尽くす、そういうことを申し上げ、また対策としても私は万全を期しておると思います。思いますが、し……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまお尋ねにありますその点は、私は、御指摘にもありましたように、予算委員会あるいは本会議また参議院等でしばしば申し上げております。御承知のように、ただいまの国民の負担、なかなか重いこの負担を軽減したい、これを端的に表明した。ただいまも初年度に幾らだとか、そんなことはあまり言わぬとおっしゃるのですが、確かにあの表明をいたしました際には、初年度とも二年度とも言わない、二年かかったとか三年かかったとか言わないで、三千億減税、ただいまの減税をしたいということを端的に表明しますためには、やはり数字が要る。そういうことで、そのとき数字を出したわけであります。これが一年にいきなり実現……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまお話しのごとく、内外ともに多事多端なことだと思います。したがいまして、私が政局を担当するにあたっては、どこまでも国民とともに政治をする、この姿勢はくずしたくない。言いかえますならば、国民の協力を得るその姿において私は政治を遂行していきたい、かように考えております。私が、寛容と調和、これを説いておりますのも、このためであります。申すまでもないことでございますが、ただいまは民主主義、民主政治、そのもとにおいて政治を遂行してまいりたいと思います。民主政治には、当然のことでありますが、寛容、これは必要なことであります。同時にまた、私どもは、いたずらに対立抗争に終始するという……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。
安全保障条約地位協定第五条によりまして、米国軍艦、これは日本に寄港することができるということになっております。またこれが安全性につきましては、科学技術庁を中心に学者を動員し、モニタリングその他を実施しておりますが、今日まで私どもはその安全を確信しておりますので、ただいま、けさ入ってきた、そういうような状況になっております。別に私どもは断わるつもりはございません。
【次の発言】 援助を懇請されたというのはどういう意味ですか。別に軍事的な協力を求めるとか、かような話は全然ございませんでした。
【次の発言】 私は、日米安保条約によりまして、日本の安全並びに極……
○佐藤内閣総理大臣 私がいままでもいろいろ申しております人間尊重、あるいは国民とともに歩む政治、または血の通った政治、これは私の政治家としての努力する目標でございます。御承知のように、私自身もなかなか不肖、また十分ものごとがわかるわけでもございません。そういう意味でございますが、かような気持ちで努力する、こういうことを申し上げておるのでございます。私は、いまの政治そのものはもちろんかくあるべきものではないか、民主政治そのものがさようなものではないか、かように考えております。
【次の発言】 昨日の事故は、まことに不祥な事故でございます。人の身である以上、これは全然あやまちがない――あやまちなきを……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま冒頭にるる尋ねたいという点を御披露になりましたが、これにも関係することでございますが、ただいまの高度経済成長、これを進めてまいりました。同時にまた国際的には開放経済に向かってきた。この国際的な環境の変化や、同時にまた高度経済成長がもたらす人手不足と申しますか、こういう点が特に経済の構造変化として言えるのではないか、かように私は思います。ことにこれが非常に短い間に急激に、急速にこういう状態を招来した。そのために、これに対応する経済体制というものが十分熟成しないといいますか、そういう形がありますために、この構造変化がもたらす影響が各面に出てきた、かように私は見ておるので……
○佐藤内閣総理大臣 予算編成の基本方針はたびたび御説明いたしておりますので、政府の考え方はよく御了承をいただいておるのではないか、私はかように考えます。今日の経済情勢に対応いたしまして、いわゆる安定基調にこれをのせるんだ。また、ひずみの解消をするんだ、こういう意味の予算を編成したつもりであります。したがいまして、予算あるいは財政の面においても特別な刺激を与えないようなくふうもこらしております。その他については、これは中澤さんの御専門でいろいろ御研究なすったのですから、その御意見については私はとやかく申しません。ただ政府の所信、基本的方針、これは重ねて申し上げるまでもなく、ただいま申し上げたよう……
○佐藤内閣総理大臣 大原君にお答えいたします。 ただいまお話しのように、中央医療協議会、これは支払い側と受け取り側、同時に公益委員、この三者の構成でこの協議会が形成されておる、これはお説のとおりであります。しかも、この公益委員は国会の承認も経て協議会が形成されておる、かように非常に大事な機関だ、かように考えております。この協議会の答申、これは私ども尊重していかなければならない。ただいま申し上げるように、この構成に各界を代表したというか、それより以上に、対立する立場にあるもので構成しておる、その中をとる公益代表、こういう方もあるわけでありまして、したがって、協議会の構成そのものは、双方、並びに……
○佐藤内閣総理大臣 たびたびお答えいたしておりますように、答申があれば答申の趣旨を尊重する、これは私どものはっきりした態度であります。ことに今回は、この委員会を通じましても、また一般的にもたいへん問題になっておる医療保険の問題でございますから、特にただいま申し上げたような基本方針をはっきりこの席で申し上げておきます。
【次の発言】 滝井さんも専門家だからよく御存じですが、九千万国民の意思を聞くという、これが今日までできておる各種審議会だ、かように思います。だから、その審議会において十分御審議を願って、そうして答申を出していただく、この点は、先ほど来答申があれば政府はもちろん尊重しますとお答えし……
○佐藤内閣総理大臣 この経過、これは、ただいま厚生大臣が説明したとおりであります。また、自治体自身がこの問題について真剣に審議するというその態度は当然のことだ、かように私は考えます。 しかし、政府自身が今日こういう案件に対してどういう考えを持っておるか、これをお尋ねでございますが、ただいまの自治権、それに干渉するような形もいかがかと思います。したがいまして、私は、その自治体自身がきめてくることだ、かように思います。 ことに、一つ御指摘をしておかなければならないと思いますことは、この種の公共料金、これはやはり利用者の負担において処理される筋のものだ、本来はさように思います。ただ、料金が内容的……
○佐藤内閣総理大臣 お答えをいたします。 これは、安保理事会等でも議論をされておると思います。それは、詳細は外務大臣からお聞き取りいただきたいと思いますが、私は昨日も申し上げましたように、これは報復攻撃だ、かような答弁をいたしました。しかし、私と同じような答弁をしているのを見ても、イギリスもやはり同じように見ておるようでございます。ただいま、今度は横須賀基地が攻撃を受けても当然か、こういうような言い方をされましたが、私は、そのときに申し上げておりますように、この拡大をしないように、これは心から願っております。私は、ただいま言われるような事態は起こらないものだ、かように確信をしておりますが、ど……
○佐藤内閣総理大臣 私の政治的な基本のかまえは、施政演説その他においてしばしば説明したところでございます。私は、新生日本、それがすでに二十年たっている、この二十年たった立場においてわれわれが考えるべき事柄が今日あるだろう、それと真剣に取り組んでこそ、初めて日本が過去二十年間営々として努力してきたそれが報いられるものではないか、かように私は考えます。申すまでもなく、完全独立、その独立にふさわしい立場にありたい、かように思っております。今日まで、あるいは内政において外政において、私自身の基本的方針を示しておりますのも、こういう意味合いでございます。もちろん、これは佐藤内閣が何年続くとかいうような問……
○佐藤内閣総理大臣 私は、かねてから平和に徹するということをしばしば申しております。平和に徹した場合に、仮想敵国など考える筋のものではないこと、これはもうもちろんでございます。いずれの国とも仲よくする、それで初めて平和に徹するということばが生きてくる、かように私は確信をいたしております。
第二点、これはただいま小委員会におきまして真相が明らかになるだろう、それまでは私も軽率な発言はしない、かようにお答えしておきます。
【次の発言】 ただいま質問がなかったから私はそれをはずしたのですが、実は、プレス・クラブに参りまして、イの一番にこの質問を受けまして、私も実は非常に意外でした。同時に、それだけ……
○佐藤内閣総理大臣 本会議でお答えいたしましたとおり、軍縮会議のメンバーに日本がなりたいというこの気持ちは、はっきり持っておるわけであります。過日国連を訪問した際も、その意向のあることを明確にいたしたのであります。御承知のように、軍縮会議のメンバーは、十八カ国ということになっております。一九六〇年あるいは一九六一年当時、日本がこの軍縮会議のメンバーになりたいという意思表明をすでにいたしたのでありますが、これは、常任理事国である米ソの間で十分検討され、そうして、そのときは実現しないままで今日に至っておるわけであります。私どもは、軍縮会議のメンバーであること、これは、今日平和に徹する、こういう立場……
○佐藤内閣総理大臣 第一点、調査はいたしました。これは、経緯は十分防衛庁長官も知っておるはずです。 また第二点、あなたの言われたことを確認というよりも、いま言われたような……(「聞こえない」と呼ぶ者あり)声の小さいのは、きょうは少しぐあいが悪いものですから、そのつもりで静かにして聞いてください。ただいま言われるように総力戦的なこと、あるいは新憲法下においてあるべき姿、こういうことは私が申したとおりでございます。したがいまして、今回の三矢事件なるものは、いずれ小委員会が開かれて、関係の方々もその真相を知られるでしょうが、これはどこまでも演習であるという点は、これは申し上げたとおりでございます。……
○佐藤内閣総理大臣 岡田さんが先ほど来御指摘になり、また御意見を述べられました。私は静かにそれを聞いておりましたが、まず岡田さんは三矢計画ということをおっしゃいました。おそらく、ことばは十分知っていらしてそうして三矢計画ということばを特に使われたんだと私は解釈します。しかし、今回のこの研究は、正確に申せば、三十八年度統合防衛図上研究(三矢研究)実施計画、こういうものです。だから、まず第一に、三矢計画ということばは用語として不適当だ。いかにも、計画を持っておる、具体性がある、かように考えることはよろしくない。まず第一にそれを訂正していただきたい。だから、これは研究、先ほど来申すように、どこまでも……
○佐藤内閣総理大臣 いろいろ内閣改造について御心配をいただいておるようでございますが、私のところにもいろいろの意見を述べる方がございます。私はまだ決心をしてはおりません。ただいま各方面の御意見をそのまま伺って、それに対して、イエスもノーも、またその時期などについても何にも申し上げてはおらないはずでございます。ただいま、そういう点については、私自身、いまお話がございましたが、せっかくのお尋ねでございますが、そういうことはお答えをできない、かように御了承いただきたいと思います。
【次の発言】 国会の御審議はただいま衆参両院におきまして、熱心にいただいておるのでございます。ただいま言われますごとく、……
○佐藤内閣総理大臣 国会をかような状況で延期せざるを得なかったことは、私もたいへん遺憾に思っております。しかしながら、ただいま言われますように、国会の審議はどこまでも調和の精神で、話し合いで片づけていく、これが原則であること、これは間違いございません。しかしながら、この時期におきまして私どもがいろいろ考えてみました際に、当時の状況ではまたやむを得なかった、私はかように考えております。
【次の発言】 当時は、御承知のように、議長が本会議に出まして、そうしてあの採決をいたしました。ただいま、議長を信頼してその国会運営に協力するのが当然だと言われる。私ども自由民主党としては、議長が本会議に出られ、そ……
○佐藤内閣総理大臣 これは衆議院本会議におきましても、また参議院の本会議におきましても、私はしばしば私の心境を吐露したつもりであります。あるいはことばが不十分で、表現のしかたがまずくて、皆さん方のお考えになっておることと合わないというようなことがあるのかもわかりませんが、しかし、私自身、この東京において参議院における議席を持たなくなった。さらにまた、都会議員選挙において惨敗したこと、そうして第一党を社会党に譲ったこと、これは東京が首都であるだけにたいへんな問題だ、かように思っております。しかしながら、大衆のその英知によるただいまのような審判、まことに厳粛なものだ、これに対しましては、えりを正し……
○佐藤内閣総理大臣 佐々木君のいまのお尋ねですが、平和に徹する以上、戦争行為に対する非協力の態度を明らかにしろ、たいへんよくわかったようなお話ですが、しかし、私考えますのに、わが国の安全はどういうことで保たれているのか、その基本をやはり考えてみないと、そのときどきの行為をこま切れみたように批判されてもいかないのだ、かように私は思うのです。ただいまベトナム問題が国民関心の中心であることは御説のとおりなんであります。したがって、ベトナム問題が一日も早くこれが平静に帰するように、拡大しないように、私どもこれを心から念願をいたしておりますが、しかし、それかといって、アメリカのやっておることに全面的に非……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまお尋ねの点は、ここに速記録を持ってまいりました。「なぜこの考え方を持っておるのか。中共におきましても、アメリカにおきましても、いずれもが平和を愛好する国であります。したがいまして、アメリカ自身も、この戦争を拡大しないと言っておる。そういう意味においてのあらゆる努力を続けております。」多分この点だろうと思います。そうでしょうね。この言い方は、積極的に平和を愛好する国でありますと、かように言っておりますが、アメリカも中共も戦争を欲しないということを公式にも発表しております。私は、この戦争を欲しないというこういう事柄が、やはり平和を愛好する国、平和を好んでおる、こういうよ……
○佐藤内閣総理大臣 本会議の質問でもお答えをいたしましたように、まことに重要なる国の外交の問題でございますから、十分慎重審議、委曲を尽くす、こういうことを申しました。そして皆さま方の御協力をお願いする、こういうことを本会議ではっきり申し上げたのであります。ただいまその考え方に私自身変わりはございません。 また、ただいま赤城君の京都における発言というものについてお尋ねがございましたが、私と、どういう話をする、そういう事前の打ち合わせはもちろんございませんし、また、どういうような話をしたか、私も存じません。したがいまして、ただいま冒頭に申しましたように、私の基本的な態度、これを御了承いただきまし……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。 ただいまの一括御審議をいただいておりますのは、官房長官から御説明いたしましたごとく、相互に関連があり、日韓間の国交の正常化をはかるために、一括して御審議を願う、これが最もふさわしい、かように考えまして、お願いをいたしておるのであります。したがいまして、私どもは、一括して全部がぜひとも皆さま方の御承認を得る、かようなことを期待しておるのであります。 ことに、ただいま御指摘になりましたように、理論的にこれは分割できる、かように申しましても、このことによりまして日韓の正常化ができなくなる、かような事態は私どもの懸念しておるところであります。したがいまして、……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまの日韓条約の基本的な考え方はどうか、これは昨日もお答えいたしたのでございますが、昨日は混乱中でありまして、お聞き取りができなかったことだと思います。 お話のうちにもありますように、これをは申すまでもなく善隣友好の条約であり、同時に、平和に徹しておるわが国の基本的な態度でもあります。申すまでもないことでありますが、隣の国と戦後二十年間も友好親善関係を結ぶことができなかったということ、これは異常な状態といわなければなりません。おそらくサンフランシスコ条約が締結されたその際に、一緒にこういう問題も解決すべきではないか。お話にありましたように、戦争のあと始末の問題だ、こう……
○佐藤内閣総理大臣 日韓関係については、申すまでもなく、これによりまして日韓間の親善友好関係、善隣友好関係を樹立する、これがおわかりになるだろう、いままであるべき姿のものがきまらないでいた。戦後二十年、隣国との間においても友好関係を樹立することができなかった。しかしながら、この条約の批准を終えれば、初めてただいま申し上げたように隣国と友好関係が樹立される。そうして私考えますのに、アジアにおきましていままで関係を持っておりますのは国府、この国民政府とは条約、サンフランシスコ条約を締結いたしまして友好関係を結んでおる。それ以外にはないのでありまして、日ソ関係は鳩山内閣時分に一応共同宣言はいたしてお……
○佐藤内閣総理大臣 第一歩を踏み出すのが十四年もかかった、戦後二十年かかった、第二歩はまたたいへんかかると、こういうお気持ちが一部にあるのではないかと思います。私はしかし、アジアの日本が一体どういうような事柄になっておるか。きのうもちょっと触れたのでございますが、いまようやく日韓の交渉を妥結しようとしておる。その前までは、ただ国府との間の条約があっただけ、サンフランシスコ条約があっただけだ。フィリピンやその他の東南アジア諸地域は別としても、日本に近い関係の朝鮮半島は、いままで何らの交渉はなかった。また沿海州のソ連に対しては、鳩山内閣時代に一つの交渉を持ったけれども、これもしかし、いわゆる平和条……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。 ただいま、基本的なわが国の外交路線はどこにあるか、同時にまた、わが国の基本的な政治姿勢はどこにあるかというお尋ねでございますが、これは、私がしばしば申し上げますごとく、わが国の外交路線は、申すまでもなく、いずれの国とも仲よくする、そうして平和外交を推進する、これが善隣友好の関係を打ち立てていく、これが私どもの考え方でございます。それには、もちろん、その基礎になりますようにお互いに独立を尊重し、そしてお互いに内政に干渉しないということ、これがその基礎条件であることも、しばしば申し述べたとおりでございます。 こういうような考え方が生まれてきたそのもとは一……
○佐藤内閣総理大臣 先ほどから静かに聞いておりましたが、外務大臣の説明でちっとも差しつかえない、かように思います。
【次の発言】 石橋君のお話、これは詳細に御意見を聞きました。私は、外務大臣もこれまたたいへん珍しく親切にお答えしたと、かように思いますが、私はただいま議論になっておりますものは、平和条約が発効の日、そのときに日本は韓国の独立を承認した、これはもうよく私どもの主張はそれでおわかりだと思う。しかし、実際に韓国に政権ができたときは一体いつかという、いわゆる併合条約が行なえなくなったのは一体いつか、かように申しますと、これは独立した日、だからそれにさかのぼって無効だ、こういうことでござい……
○佐藤内閣総理大臣 漁業自身は、他の経済部門の成長とともに同時に私どもも考えなければならないのでございます。また一面、御承知のように、私どもの生活向上のためにも、あるいは食糧の面等でもこれは確保しなければならない、こういう立場でございますが、御承知のように、いままでの漁業の沿革等を見ますと、沿岸から沿海になり、さらにそれが遠洋、だんだん他に出かけていく、いわゆる略奪漁業と、こういうような表現がされております。しかし、こういう意味の立場ではなかなか漁業資源を確保するということは困難でありますから、それぞれの漁場等の積極的開拓もいたしますが、同時に、魚族保存、こういう意味で、人工ふ化その他もよほど……
○佐藤内閣総理大臣 対等の立場で、また自由意思でこの条約が締結された、かように思っております。
【次の発言】 ただいま石橋君は御意見を交えてお尋ねでございますが、私は、ただいま、善隣友好の関係を樹立したい、これは前向きでものごとを解決したい、こういう気持ちでございます。ただいまの、過去を十分これも検討する、そのことが必要なことだ、これを私も全然必要でないとは申しませんけれども、この過去をせんさくすることも、あまり過ぎますと、これから樹立していこうという将来に、私は、必ずしもあっさりした気持ちになかなかなりにくい、こういう点を十分考えていただきたいと、かように思います。
○佐藤内閣総理大臣 外交学会の入国問題は、実は御承知のように本会議でも質問を受けまして、政府も処置をしたし、国会においても答弁が済んだから、これでもう済んでいた、かように私は思っていましたが、社会党はさにあらず、どうしても入国をかちとる、かように仰せられるのです。いま入国をかちとるというそのことばじりを云々するわけじゃありませんが、ここらにも私はやや所見を異にしておる、こういうものではないだろう。そういう点はやはり外交学会との話し合いじゃなくて、社会党さんとわれわれがもっと話し合いをする必要がある問題じゃないか、かように思います。国内においてかちとったとか、かちとられたとか、こういうようなこと……
○佐藤内閣総理大臣 勝澤君のお尋ねですが、日中間の問題は、これはたいへん古い問題であります。きのうきょう始まった問題ではございません。また、しばしば日本の態度等も本会議あるいは各委員会等において尋ねられておりますので、重ねて申し上げることは要はない、かように私は思っております。私ども政府の考え方、これは国民もよく理解しておる、かように思っております。また、いま言われます松村君の訪中に際しまして、事前に私も松村君と会いまして、そして今回手がけるのはLT貿易、この貿易の期限が切れるので、この話をしに行くのだということでありました。時節柄何かと心配の点もあったのですが、ただいまさように言われますのは……
○佐藤内閣総理大臣 岡本君にお答えいたしますが、ただいまお話にもありましたように、地価を引き下げなければいかぬ、しかし、とても引き下げるというところまではいかぬでしょうが、とめることだけでもひとつやってくれ、こういうことが言われておる。私は、最近の地価の暴騰、それが国民生活に非常な悪影響を与えておる、これは何としても解決しなければならぬということで、昨年来関係閣僚会議を開きまして、総合的な施策でこれを解決の方向へ持っていこうということを決意いたしたのであります。もともと基本的に考えますと、土地の所有権というかそういう財産権も他の財産と同様に保護さるべきものだ、あるいはもっと土地所有者としては自……
○佐藤内閣総理大臣 解散問題について、島上君は、年内必至と、かように言われますが、国民大多数は、島上君が総裁でなかったことを喜んでおるだろう、かように私は思います。内閣総理大臣でなかったことを非常に喜んでおるだろう、かように思います。私は総理といたしまして、ただいまの問題、これは考えておりません。だから、このことを重ねて申し上げます。また、社会党の佐々木君にしても、片一方で、解散に追い込むと言いながら、一方で、外遊を発表しておられます。これは、年内解散必至だ、そういう考え方で発表されたのでしょうか、私はそうじゃないのだと思う。だから、いま言われるように、年内必至だと言われるけれども、さようには……
○佐藤内閣総理大臣 河野君もよく御承知のことであると思いますが、ただいま欧米先進国にだんだん近づきつつある、こういうお話ですが、まさしく社会保障全体といたしまして非常におくれておる、これはようやくスタートしたばかりだ、こういうのがいまの実情だと思います。今回の三法の改正、これをもって十分だとは絶対に思っておりません。ことに、ただいま国民所得に対して社会保障の全体が六・三%、しかもこれが横ばいだ、こういうお話をされましたが、たしか中期経済計画ではこれを四十三年度は七%にもしよう、こういうようなお話であったのではないかと思います。したがいまして現状がそのまま固定される、こういうものではない、今後と……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまお尋ねのように、議長あっせん、これを三党が了承した。したがいまして、三党でその後話し合ったこと、これは当然尊重すべきでございます。
【次の発言】 御承知のように、ILO条約がこの六月十四日に批准の効果が発効いたします。それで、それと同時にと申しますかあるいはその前に国内法を整備しなければならぬということは、しばしば私どもが各党にも申し上げ、また当委員会におきましても、その政府の意向、これは御了承である、かように私は思っております。したがいまして、ただいまのあっせん案に基づいてのその後の申し合わせ、これを尊重していって、ただいま審議会等が開催され、そういう点についての……
○佐藤内閣総理大臣 国会の会期は、新しい憲法のもとではずいぶん大幅に会期があるわけであります。この五カ月の会期で所要の法律案の成立を期すというのがたてまえでありますので、私どもは国会の御審議に協力をする、政府は、そういう立場で、どうか御自由に御審議をいただくように、また同時に、その審議に十分間に合うというか、その間に成立できる、こういうたてまえで法案の提出等も各省を督励いたしまして出しておるのであります。しかし国会の審議の状況等は、なかなか私どもの予想したとおりにもいかない場合がある。これは国会をとやかく申すのではございません。いろんな事情がありまして、なかなか計画通りにすらすらといかない。こ……
○佐藤内閣総理大臣 この人事院勧告の完全実施というか尊重というか、このことにつきまして、私ども非常に悩んだのであります。というのは、特にことしは経済状態が悪いものですから、そこでどういう処置をとるかということで、何としても昨年並みにはしないと、完全実施を要求しておられる公務員に対してこたえることができないんじゃないかというので、ようやく意見を統一しまして、全部を昨年並みということに決定したわけであります。そこで、通勤手当の問題がそれより先に進んで八月、こういうことになる。この一部部分的に支給期日を変えることが適当なりやいなや。これを考えてみて、どうも九月実施、これはやむを得ないにしても、それよ……
○佐藤内閣総理大臣 たいへん山内君から実情を御了承の上で、お尋ねのようであります。ただいままだ三次防衛計画そのものは確定されてはおりません。しかし、もうすでに二次防等が期限が来ておる、こういう意味で、次の防衛計画をやはり持つ、そういう意味で各省の間でいろいろ相談しておる、かようには聞いておりますが、これを持ちますもとの基本的な考え方は、私が申し上げるまでもなく、しばしば伝えておりますように、日本の防衛計画、自衛力の装備充実の計画というものは、国力、国情に応じて私ども考えるということは、絶えず申しておりますので、この三次防を考えるにいたしましても、この基本に立っての各省の話し合い、かように御理解……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。 ただいまお尋ねになりました点については、各党ともたいへん反省をいたしまして、御承知のように、船田前議長、田中前副議長等のあっせんにより、ようやく国会正常化の方向に向かってきたのであります。しかし、もちろんただいまの申し合わせ、それによって全部が解決したというものではございませんし、また、そういう意味で過去のものについてのいろいろ反省もしてみる、これも大事なことであります。しかし、ただいま申すように、国会正常化の方向へ各党が申し合わせをしたのでありますから、せっかくできたこの申し合わせがりっぱに結実するように一そうの努力をしたいと、かように考えます。私は……
○佐藤内閣総理大臣 山花君も御指摘になりましたように、臨時国会の審議がまことに異常な状態であったこと、またそれについて私も率直に、まことに残念だと、かような表現をしばしばいたしてまいりました。しかしてこの問題も、前議長、前副議長のあっせんにより各党各派におきましてりっぱな申し合わせができ、今後われわれはあの苦い経験、その反省の上に立って真の民主政治、真の議会政治を守り抜こうと、かように決意を表明しておるのであります。この点は、私も党の総裁として、ただいま忠実に実行に移すべきその段階だと思います。たいへんむずかしい問題であろうかと思います。しかしながら、事柄が民主政治を守る、議会政治を貫く、こう……
○佐藤内閣総理大臣 沖縄の五人の委員会の諸君が私のところに参りまして、自治権の拡大について私にいろいろの話をしたことは事実であります。しかして、私も自治権拡大については努力する、かようなことは申しましたが、何ぶんにも施政権を私どもは持っておるわけではないのでありますので、この実現については私どもが特にくふうしなければならない、かように思っておりまして、いろいろと内々の交渉をいたしました。そういうことはございます。しかし、ただいま言われるように、協議委員会にかけることが、これが実現するゆえんなりやいなや、いわゆる公式の外交交渉が十分効果をあげるかどうか、こういうことも私どもは考慮に入れまして、そ……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。大原君、別に誤解していらっしゃるとは思わないのでありますが、物価が経済の一現象だ、かように申したからといって、物価を等閑視するという考えではないのですから。もちろんこの物価の問題と真剣に取り組む、そのためにも経済の立て直しが必要だ、そう考えておるのでありますから、その点は誤解のないように願いたいと思います。 ただいまお話のありました人間尊重、さらに歩行者優先、この政治姿勢は、今日もなお私は堅持しておるところであります。ただいま御指摘になりましたように、減税は納税者には幸いするが、納税しない、またそれだけの力のない者にとっては、これは意味がないじゃないか、……
○佐藤内閣総理大臣 今回の全日空機の墜落事故は、一瞬にして百三十三名のとおとい生命を失ったのでありまして、まことに痛ましい限りであります。遭難者に対し、また御遺族に対しまして、衷心より御同情申し上げるとともに、深く弔意を表する次第であります。政府は、昨夜、直ちに総理府の中に運輸大臣を長とする事故応急対策本部を設置いたしまして、今回の遭難事故に対する対策につきまして万全を期する態勢を整えておるのであります。 御承知のように、航空機が大型化されるに伴いまして、事故の発生も、また発生いたしました際の犠牲もまことに大きいものがあるのであります。今回の事故につきましては、もちろんのことでありますが、善……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。御承知のように、消費者物価を四・五にとどめる、これが計画であったということは御指摘になるまでもなくそのとおりであります。この四・五が七・七あるいは七・五、そういうような数字になる。まず第一にこの責任を追及されておるのでありますが、昨年の一年どういうような物価の動きを示したか、これは勝間田君も御承知のように、特に春野菜あるいは生鮮食料品等が非常な値上がりをした、これが非常に大きく響いて当時八・四にものぼった、かようにいわれております。この生鮮食料品、野菜なり魚が非常に上がった、これが確かに影響しておる、かように私は見ております。ただいまは一体どうなのか、こう……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。 政府が予算を編成いたします際に、また同時に、経済の動向等をどちらの方向に、どういう形にしたい、こういう意味からいろいろデータを集め、そうしてそれを指標として予算を組んでおるのであります。お話にありましたように、過去におきましては、この指標どおりの経済情勢ではないが、いつも成長が上回っていた。したがってあまり問題はなかった。狂っていても問題はなかった。しかし、最近のように、その指標を達成することができないで、各方面にいろいろの問題が起こる、その責任はいかん、こういうお尋ねでありますが、御承知のように、私どもがとっております経済、これは自由経済のもとにおき……
○佐藤内閣総理大臣 新潟の知事選挙に関しまして、私が検察当局に対して圧力を加えたようなことは全然ございません。
【次の発言】 新潟知事選挙の問題は、ただいま検察当局におきまして捜査中でございます。私どもも、捜査が早く完了いたしまして、そうしてかような一部で言われておるような不安や疑惑を生じないようにぜひともあってほしい、かようには念願をいたしておりますが、そういう意味からでも、私は別に、早くやるようにと、かような指図もいたしておりません。したがいまして、ただ、ただいまの私の気持ら、私の考えでは、ただいま捜査を進行している、この進行中の捜査に一切何ら影響を与えないように、これを捜査当局のやるがま……
○佐藤内閣総理大臣 今日の不況克服、また、物価の安定、この二つが私どもの内閣に課せられた政治的課題だ、かように考えておりますが、その不況克服、特に中小企業の方々が非常な圧力を受け、また、圧迫を受け、倒産件数が非常に多数出ている、まことに痛ましい限りでありまして、私は経済の不況を一日も早く克服しなければならない、かように考えております。院議をもって決議もされたことでありますし・また、かねてから中小企業の振興のために、中小企業基本法も制定しておることでありますし、各般の問題はそれぞれ整備されておる、かように思います。この上は、総合的な対策に力を入れ、また、その成果が一日も早く上がるように一そう努力……
○佐藤内閣総理大臣 一般的には、沖繩渡航はよほど緩和されたと、私かように考えております。しかし、ただいまの全国勤労者大会を沖繩で開く、そのために四百名の渡航申請だ、こういうお話でございますが、私も、ただいまさような話は初めて実は聞くのであります。御承知のように、潜在主権は持っておりますが、とにかく施政権は向こうにある。いわばその形では外国みたような扱い方でございます。だから、在来から渡航手続きなども要るのでありますから、ただいま申し上げるように、この種の会合が向こうの収容力その他等のにらみから、はたして適当なりやいなや、こういうような判断もするのだ、かように私は思いますので、いわゆる一般の渡航……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま運輸大臣がお答えいたしておりますのは、過去の経験から、これも科学的な、また技術的な検討を十分加えてやったのでございますから、ただいますぐこれをとめるという必要はない、かように申しておりますが、また、楯君は、いずれにしても、いま現実に事故が起きたじゃないか、事故が起きた以上、その原因がはっきりするまでは停止したほうがいいんだ、これまた一理のあることのように考えます。しかし、私は、あまりにもその原因がわからないから、こういって非常に疑わしきは一切採用しないのだ、こういうような言い方のように聞けるのでありまして、むしろ技術的な経験を生かして、そうして特別な原因があるのでは……
○佐藤内閣総理大臣 安井君は経過をよく御存じですから、経過を重ねて申し上げません。 それで、安井君のお話の中に、国民の負担、税というようなものは急激に加重するということはよくないのだ、こういうことは漸を追うて、そうして是正していくということが望ましい、こういうところで暫定措置がとられた、かように私も理解しておりますし、また、ただいまの法制もそうなっておる、かように思います。そこで、その点は、政府も安井君も同じ考え方だと思う。 その暫定措置できめられたものが、いわゆる既得権だ、かようにいま言われましたが、私は、それについてはちょっと問題があるように思う。これは、もしも既得権だということだと、……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま法制局長官がお答上えいたしましたように、あと十件ばかり残っている。私は、今回のこの国会では法律案はよく出そろっておると思います。もちろん、過去の成績等に比べればややいいように思っておりますが、しかし御指摘もございますし、また御審議をいただく上に当然これらの点は必要でございますから、 一そう努力いたしまして御要望に沿うようにいたします。問題は、やはり政府自身が予算の提案権を持っておりますので、御審議を願う場合に、国会においてその裏づけの法律案がないということは、いかにも片手落ちのような気がいたしますから、今後とも注意してまいるつもりでおります。
○佐藤内閣総理大臣 この問題は、もうすでに百年近くなろうとしております。問題が起きて、また平等の待遇を要求され、また、しかあるべきだ、かようにいわれてもうすでに百年になんなんとしておる。いまなおこういう問題について、国会のこの場において論議しなければならない、こういうことはほんとうに恥ずかしい次第のように私は感じております。 との同和の問題は、そういう意味で全国民の関心の的であるが、同時に、こん然一体として相互の理解を深めるということが根本の問題だと思いますので、そういう方向に一そう努力をしていく。ことに、昨年同和対策の調査が完了して、そしてりっぱな答申も出ております。もう今後行くべき方向、……
○佐藤内閣総理大臣 昨日の一般質問に際しまして、楢崎君から防衛庁長官に対する質疑、その詳細は昨晩並びに今朝重ねて報告を受けました。ただいま指摘されたような書面等は私も十分昨晩以来読み上げましたので承知しております。 ただいま最高指揮官としてどういうように考えるかという、私の見解をただされるのでございますが、これは、申すまでもないことでありますが、自衛隊は国民全体の理解と協力を得なければ十分その目的を果たすことができないと思います。そういう意味におきまして、誤解を受ける、ことに、それが政治介入だ、かような誤解を受けることは、これはたいへん慎むべきことだ、かように思います。 ただ、楢崎君のただ……
○佐藤内閣総理大臣 今回のカナダ太平洋航空会社の事故に対しましては、心から哀悼の意を表する次第でありますが、ただいま御指摘になりましたように、とうとい人命を預かっておる航空機事業、また空港の施設でございますので、万全の上にも万全を期するという、これでなければならないと思います。いままで起きました事故等を見ましても、もしも十分の考慮が払われて、そして安全第一ということに徹したならば、他の飛行機は、昨日の濃霧では羽田に着かないで、他の飛行場に全部変わっておる。こういう実情から見ましても、やはりよほど無理をしないような、ゆとりのある行き方がどうしても必要だ、かように思うのであります。こういう点は、先……
○佐藤内閣総理大臣 野原君も御承知のように、私ども一はILO憲章の精神、これは心から支持し、また共感を覚えておるものであります。その立場に立ちまして政府はかねてから努力してきている。そういう意味で、ILOにおきましてももう古くから常任理事国の一つでございますし、このたびさらに、ただいま御指摘になりましたように、青木大使が栄誉ある議長になった。まことに私はしあわせに思います。光栄に思いますが、同時にこのことは、わが国がいままでとってきたその態度につきまして、国際的にも非常な信頼をかち得たその成果だ、かように思って喜びにたえない次第であります。
○佐藤内閣総理大臣 穗積君、多分ただいまのことはもうすでにお答えしたのではないかと思います。ベトナム紛争をたいへん心配していらっしゃいますが、ベトナム紛争とアジア開発銀行の構想とは関連はございませんから、それだけははっきり申し上げておきます。
【次の発言】 御忠告は、私、ありがたく拝聴いたしますが、尋ねるとおっしゃいますから質問だ、かように思いますので、お答えいたします。
実は、あらゆるチャンスをつかまえてベトナムの平和解決に協力しろ、こういうのが大かたの御意見であります。またよし目的を達しなくとも、そのほうがいいじゃないか。そのくらい少々恥をかいてもいいから、かまわない、とにかく努力しろ、……
○佐藤内閣総理大臣 私は、今日までちょうど四回になるとただいまの多賀谷君のお話ですが、中間報告をも含めて四回の答申、そのいずれにも実は関係しておるのであります。石炭産業の苦しんできたその道は、同時に私の政治家として歩んできた道でもある。苦しみをともにしております。そしてただいま第三次の答申を得て、これからの国策樹立、同時にまた財政的措置等々についてくふうしよう、かように考えておりますが、ただいまお話しになりましたように、これがいかにも中小企業者に報いるものがないとか、あるいは労働者、また産炭地域住民等に十分の考慮が払われてない、こういうことがまんべんなく考慮が払われなければ、政策として完全だと……
○佐藤内閣総理大臣 もう大蔵大臣その他からもしばしばお答えしたことだと思います。私も、いま経済は、この前の所信表明で申しましたように、不況を脱却して上昇のきざしが見えている、そういう意味で明るいきざしがある、かように思っております。しかし、ただいまもお話がありましたように、経済は生きものと、かように申しておりますから、油断は禁物でございます。そういう意味で楽観はしておりません。絶えず注意をしております。 ただいま御指摘になりました鉄鋼、これがまだ本格的でない、こういうことです。けれども、一面やはり鉄鋼についてはもう本格的だ、だから生産調整をやるな、こういうような御意見も皆さんの仲間にあるので……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。 私どもは、アジアにおいて紛争が起きておるというその現実に当面いたしまして、一日も早くその紛争が平静に帰すること、これのみを念願してまいりました。最近、ベトナムにおきまして石油貯蔵庫等を爆撃した、これはいままでなかったことでありますが、そういうことが行なわれた、こういう意味でたいへん新たなる拡大ではないか、エスカレーションではないかと、こういうことで非常に心配をいたしております。一日も早く平静に帰するようにと、かように私ども考えておる次第でございますが、このハノイ近郊の爆撃について、その性質をしさいに私ども検討してみますると、在来から米軍で行なっておりま……
○佐藤内閣総理大臣 まず角屋君に、今回のこの審議にあたりまして、新しく、特に先例にはしないのだろうと思いますが、御協力願っておることについてお礼を申し上げておきます。それは、外務大臣その他が参議院のほうに出かけたことであります。 そこで、お尋ねになりましたイシコフ漁業相が先だって参り、その際も安全操業の問題について話し合ったのであります。また、漁業条約が期限が到来する。それの扱い方についての方向、このほうは近く両者において相談をしよう、こういうことでまとまっておるようであります。ただ、安全操業の問題については、イシコフ漁業相としては、自分できめることはできないのだということで、グロムイコ外相……
○佐藤内閣総理大臣 予算委員会の審議に先立ちまして、私の所信を明らかにいたしたいと存じます。 私は、先般、病のためにやむを得ず入院治療するということになりました。しかし、幸いに順調に回復いたしまして、早期に退院することができました。しかし、その間短い期間ではありましたが、政治の空白を生じ、国民の皆さまに御迷惑をおかけしたこと、深くおわびいたします。 私は、政権担当以来、国民の信頼を得ることを政治の要諦であると信じ、国民とともに歩む清潔な政治を政治の基本としてまいりました。しかるに、最近政界の一部に、公党の道義と綱紀の問題について国民の不信と疑惑を招くような事態を生じたことは、まことに遺憾に……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。 私の心境は、しばしば所信表明あるいはその他の機会――これはもう十一月一日以前にも重ねていたしましたので、この点をこの機会にまた申し上げようとは思いません。ただ、私、非常に残念に思いますのは、本来、政治そのものを推進して、そうして国民生活の向上、充実をはかっていく、これが私どもの責任、責務だ、かように思いますが、その以前に、いわゆる政策以前の問題だといわれておる道義の問題や綱紀の問題について非常に議論がやかましくなっておる。この点を一掃しなければならない、かように私思って、ただいま、まず第一段として、国民の信頼を得るような人事の一新をひとつはかっていこう……
○佐藤内閣総理大臣 帆足君にお答えいたします。 沖繩問題につきまして、いろいろ現地を視察され、さらにまた、その得られたところから、ただいまのような御質問と思います。 私が申し上げるまでもなく、沖繩はわが国の領土の一部である、ただいまもお話のありましたように、九十五万の同胞が住んでいる、そういうところでございますが、戦後不幸にして外国の施政権下にある、その形は全く不自然であります。これらの同胞が現状に不満を訴えておる。そればかりではございません。一億の同胞もまた同じ気持ちを持っておる、こういう状態である。これは党派を別にいたしまして私どもがひとしく認めるところでありますし、また、今回この委員……
○佐藤内閣総理大臣 これはもう私が申し上げるまでもなく、原子力基本法がございますから、平和三原則、これを守らなければいけない。また、その立場に立って今回の事業団もつくるわけでありますし、また、基本法にのっとってこれからも運営される、かように私は考えております。原子力委員会等におきましても、それらの点では何ら疑問を存しておらないのであります。 ただいま言われます核燃料の国家管理、これが民有に移っているのではないか。そういう点はございますけれども、しかし御承知のように、原子炉等規制法がございますから、平和利用あるいは安全というようなことについては、その規制法の適用でこれは十分でございます。したが……
○佐藤内閣総理大臣 巷間で二元外交云々という批評があるという、これは紙上にもそういう文字を私も散見しました。しかし、三木君の発言は、私のかねての主張と何ら変わりございません。申すまでもなく、平和に徹する、いずれの国とも仲よくする。もちろん相互に独立を尊重し、そうして内政に不干渉、そういうもとにおいていずれの国とも仲よくするという、これがいわゆる平和共存というような表現をされるのでありまして、私との間に何らの意見の相違はございません。ことに、いまお話しになりました中共あるいは国府との関係等につきまして、長い目で、長期的な観点に立って共存ということを主張しておりますが、現時点においては、いままで言……
○佐藤内閣総理大臣 吉川君は決算委員長の御経験もありますので、あまり詳細な長い説明は要しないと思います。決算委員会はもちろん重要な委員会でございますし、ことに予算の審議とちょうどうらはらをなすと申しますか、事前の予算審議については特に各方面で関心を寄せられますが、この予算執行後のトレース、これもなかなか大事なことであります。これが十分できてはじめて、予算の審議、予算の編成がうまくできるわけでございます。やはりそういうことを考えますと、十分気をつけなければならないと思います。しばしば指摘されるのでありますが、国務大臣の出席が悪いというようなことがありますが、そういうことのないように努力しておりま……
○佐藤内閣総理大臣 これは別に食い逃げはしていないし、また岡本君もその経過をよく御承知だと思います。確かに私この席に参りまして、税の問題とあわせて収用法も通すということでお願いをしたのでございます。 その際に問題になりましたのは、いま御指摘になりますような開発利益、これはやはり何が開発利益かという、またどれだけが開発利益というのか、こういうたいへんな問題があるわけであります。そこで御承知のように、衆議院はでき上がりましたが、参議院にまいりまして、これについての批判がなかなかきびしかった。結局この法律は成立を見なかったという経過がございます。 そこで私ども、今回ぜひこの土地収用法といいますか……
○佐藤内閣総理大臣 本会議でお答えいたしたとおりいまだに考えておりますが、私が申し上げるまでもなく、政治の要諦は人間尊重にあるということを申しております。経済開発も政治活動も全部人間、そこに帰一する、こういうことでなければならないと思います。ただいまいろいろ経済が発展いたしまして思わない公害を生じておる。それが国民の健康をそこなう、したがって、国民の健康を保持する、あるいは国民の健康を守るためこういう必要もございます。また、社会環境そのものが乱れておる、こういうような点から公害対策をひとつ積極的にやろう、そうしてただいま御指摘になりましたように、経済開発もさることながら、国民の生命、健康、また……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま御提言が一つあったようですが、同時に私どもの基本的な考え方についてどう考えるかという御懸念からかとも思います。私も岡田君が苦労をされたように、石炭対策にずいぶん長い間苦労してまいりました、大蔵大臣、通産大臣、さらにまた今度は総理として、過去の答申があるたびに私が関係しているようなことでもございます。したがって石炭産業のあり方、また現在当面しておるきびしい情勢下に置かれておることもよくわかったつもりでございます。そういう立場で石炭産業を見ておりますが、ただいまお話がありますように、エネルギー源としての国産のエネルギー、その意味の石炭、こういう意味で政府は、特に産業が困……
○佐藤内閣総理大臣 それはもう武藤君も御承知のように、税の特別措置でございます。これは名前が示すように、こういう制度がいつまでも恒久化されるという筋のものじゃございません。だから、これは政策的減税だといわれておりますが、その目的を達した、あるいは十分効果を発揮しないとか、そういうようなことを十分考えまして流動的に処置する、さようなものでございます。
【次の発言】 これは税調の答申を十分尊重して実はきめたのであります。こういう問題を、思い切って短期間の間に解決するというのは少し無理がかかる、だから、漸進的にひとつ解決しよう、こういうのでございます。中身はよく御承知だと思いますから重ねては申しませ……
○佐藤内閣総理大臣 私も、総理であり、政治家でございます。したがいまして、ただいまのように六代目の大統領就任式に参列すること自身、もうすでに政治的な行動だと言われてもしかたないような問題でございます。私が出かけますに際しましても、そういうことで、国会開会中でありますし、実は慎重になかなかきめかねておりました。かねてから韓国は訪問したいということをしばしば思っておりましたが、しかし、国会開会中でもありますから、行かないほうがいいんじゃないだろうか、こういうふうにも思ったわけでございます。しかし、内々いろいろ意見をたぐってみますと、社会党の方も、事柄が就任式じゃないかという、そういう意味で、わりに……
○佐藤内閣総理大臣 小峯君と私の考え方と食い違っていたらたいへんなんですが、幸いにしてただいままでの前提のお話では食い違っていないようで、私も、ただいまの需給の関係を見た際には、いま物価論争で一番問題になるのは、供給者側に特別な力が加わる。そういうものを取り除いて、公平な、また公正な需給関係に立つ、これが必要なんではないか、かように思います。 もちろん需給関係は、ただ関係者だけで簡単にきまるわけのものでもない。ここにやはり生産の増強だとか、あるいは消費者行政を特に取り上げたり、いろいろの行政指導の問題があると思います。これは私ども政治家に課せられた役目だ、かように思っております。いずれにいた……
○佐藤内閣総理大臣 いまお話にありましたように、信なくんば立たず、これは政治の基本的な大事な問題だと思います。私は、根本君がただいま述べられたことについて、全面的に同意見でございます。私どもこの上ともみずから反省し、自粛し、自戒し、もって国民の政治に対する信頼を高めようとするものでございます。
【次の発言】 政治道義の確立と同時に、党の近代化、これは私の公約でもございます。そこで、党員各位の協力を得まして、近代化を積極的に進める、それには御指摘になりましたような派閥をなくする、このことがただいまの近代化の中心をなす課題だ、かように思っております。そういう意味で、党自身におきまして、この派閥解消……
○佐藤内閣総理大臣 議会民主政治のあり方から申しまして、公約を忠実に履行する、これはもちろんでございます。
【次の発言】 これは、横路君がお尋ねになるまでもなく、本会議で話したばかりでございます。私、今日、もちろん変わっておりません。ただ、その私のしゃべりましたことについて、要点といたしましては、六%のものが五%以下にとどまった、そういう意味で、やや努力の効果が出てきたように思うけれども、しかし五%自身、まだまだたいへん高いんだ、だから、これをさらに下げていかなければならないんだ、だから経済社会開発計画の最終年度におきましては、これをさらに三%にするというふうに、その目標を明示しております。そ……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。 私は、政治道義を確立することが政治遂行の基盤だと、かように思っております。その意味におきまして、最近の不祥事件、これは国民の信頼を失うものではないかと、こういう点について深く私どもは反省し、自粛し、みずからをひとつ責め、そして国民からそういう非難を受けるようなことのないように、また国民に対する責任を十分果たしていく、こういう心がけで今後とも取り組んでまいるつもりでございます。 ただいまのお話にありましたように、さきの総選挙によりまして出直しの結果をした、しかしながらこれで済んだのではない、それはそのとおりであります。私は、絶えずそういう国民に対する責……
○佐藤内閣総理大臣 私は、総理であると同時に総裁でもございますから、便宜お答えいたします。
矢野君からお尋ねがありましてから、幹事長を招致し、いろいろ検討もし、報告も求めましたが、わが党の国会対策費が他党へ流れておるようなことは絶対にございません。
【次の発言】 日本社会党も、さようなものがわが党から流れたということは御迷惑だと思いますし、私のほうの党も、さようなものを社会党へ流した、それ自身たいへん迷惑でございます。したがいまして、かようなことは、よく調べたのですが、絶対にございません。
また、ただいま、今後の問題につきまして、各党の心がまえについての御意見がございましたが、そのとおり、……
○佐藤内閣総理大臣 公債の発行について、基本的にずいぶん考え方が食い違っておるようであります。しかし私は、いま大蔵大臣並びに日銀総裁が説明をいたしましたとおり、このいき方でいわゆるインフレになるというようなことはない、かように確信をいたしております。したがいまして、在来の方針同様、今後ともこの状態でいくつもりでございます。
【次の発言】 私は、景気論争をよほどいたしましたので、重ねてするつもりはございません。私もいわゆる経済評論家ではございません。しかし、経済を担当しておる政治家として言いますると、公債はりっぱにその目的を達し、成功しておる。これは、何とおっしゃろうと、不況を克服するために、公……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま御指摘になりましたように、私は議会制民主政治を確立して国民の政治に対する信頼を高める、これが今日私どもに課されたと申しますか、あるいは国民の至上命令だと、かように実は感じておるのであります。ただいま北山君が御指摘になったとおりであります。その場合に、この議院内閣制をとってはおりますが、少数の意見についても十分注意を払わなければならぬことはもちろんであります。問題は、やはりわれわれの政治の目標は一体何なのか、このことを考えますと、多数、少数と、かように分かれてはおりますが、国民の福祉向上、そこの一点に共通の場があるわけでありますから、とるべきりっぱな考え方は、少数だろ……
○佐藤内閣総理大臣 これは平和主義に徹した規定だ、かように考えております。
【次の発言】 私も猪俣君と同じ考え方を持っております。したがって、わが国民、これも理解し、ただいま平和憲法は国民の血となり肉となっている、こういうことを申しておりますが、平和に徹している規定だ、かように思っております。
【次の発言】 そのとおりでございます。詳しいことは法制局長官から説明させても差しつかえございません。
【次の発言】 猪俣教授に私が試験を受けておるようですが、御承知のように、日本の場合、第九条は「国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」武力の行使は放棄する。かような規定でございます。だか……
○佐藤内閣総理大臣 先ほど判決があったばかりです。私も他の席でただいまの判決主文だけは聞いたのでございます。しかし、理由等まだ十分伺っておりません。したがいまして、検察当局においては、もちろんこれをとくと検討するだろう、検討した上で善処する、これはもう当然のことであります。
【次の発言】 自衛隊については、砂川事件でかつて最高裁判決がございます。私どもは、そのもとにおいてただいまの制度を確立しておるのであります。ただいませっかく谷口君からの御要望でございますが、これはやめる考えはございません。
【次の発言】 やめないということを、はっきり申し上げておきます。
○佐藤内閣総理大臣 医学問題懇談会でいろいろ取り上げているが、私はことしの状況についてはたいへん心配した一人でございます。とにかく新しいお医者さんが出てこない、しかも、いまの制度を、これはちょっと私は解せないのですが、ストライキ的な形において改正させよう、こういうのはちょっと本筋でないように思います。しかし、医学問題懇談会ではインターン制について現行のものに必ずしも賛成ではないようだ。それではあとどうするかというと、それはまだはっきりきまらないようでありますから、できるだけ早くこれを片づけるようにいたしたいものだと思います。一年に二回、いまの制度は受験さしておるようですから、秋までにはもっと見……
○佐藤内閣総理大臣 風格のある日本社会、これは私は、おわかりになるように二回ばかりお話をいたしました。しかし、また重ねてのお尋ねでございます。風格ある社会とは、私の観念で一つの解釈を与える、こういうものでないこと、これを前もって御了承おき願いたい。 いろいろ経済は進んでまいりました。経済的に進み、また近代文明も発進してまいりましたが、何だかどうも十分でないんじゃないだろうか。どうも合理主義的な、あるいは合目的主義な、あるいは実利主義的な、そういう考え方がわれわれの生活を全部支配しているような気がする。どうもこれは困ったことだ。だからそういう意味で、日本人が考えまして日本人らしい社会、そういう……
○佐藤内閣総理大臣 率直なお尋ねでございまして、意思統一をしたのはどういうわけかと言われますが、これは私が答弁いたしました際に、通産大臣の答弁とだいぶん食い違っているのではないか、あるいはニュアンスが違うのではないか、こういうような話がございました。この点は、通産大臣の答弁をことばどおりとりますと、やや食い違っているようだ、しかしながら、通産大臣に対する質問の要点と申しますか、その要点は、いわゆる武器輸出することによって、国産兵器のコストダウンをはかっているようなことはないか、コストダウンのために武器を輸出するようなことはないか、こういう点が通産大臣に対する質問の要点だった、かように思います。……
○佐藤内閣総理大臣 いま、日本社会党の諸外国とのつき合いについての態度をお話しでございます。私も全然同一の考え方を持っております。すべての国と仲よくしていきたい、これが本来の自由を守り、平和に徹するというその基本的態度でございます。その点は同じだと、かように考えております。
【次の発言】 私は、しばしば個人的な感覚で私の意見も表明しております。いま社会主義国家と言われますが、私は、共産主義、イデオロギー的にもこれを納得できない、そういう立場でございますから、そういう意味で、共産主義国に対する批判は今日もしておると、かように思います。
【次の発言】 私は、あらゆる国と友好でありたいと、かように念……
○佐藤内閣総理大臣 私はあまり状況を知りませんから、あるいは外務当局が知っておるかと思いますが、知っておる限り事務当局から答えさせたいと思います。
【次の発言】 小平君、昨日もるる説明をいたしました。あまり変わった話もないことを、ただいま半分は御非難――大体日本の外交、その真価を疑われるんじゃないか、こういうようなお話でございます。しかし、外交というものは一体どういう姿が一番望ましいのか。非常にはでな外交、まあ、口八丁手八丁、そうして効果のあがらないこと、そういうのはどうも外交としてはいい方法じゃないんじゃないかと思います。私は、このベトナム問題の重大性を小平君に負けない立場で評価いたしており……
○佐藤内閣総理大臣 予算編成当時、御審議を通じまして、いわゆる税収が非常にふえたら一体どうするのか、こういうお話がございましたが、そういう際に政府としてまず第一に考えなければならぬことは、ただいま借金政策をしておりますから、いわゆる健全――公債の発行はしているが、まずその発行公債を減額する方向で取り組む、また、ただいま言われましたことですが、災害その他によりまして必要なる支出はしなければならないけれども、経常費としては、ただいま言うような借金を減らすというその点に重点を置くということを申し上げております。最近の望ましい傾向にあるということ、これは予想を上回る上昇傾向をたどっているということは、……
○佐藤内閣総理大臣 たいへん急いでのお尋ねでございますけれども、したがいまして、私がもし落としている点がございましたら、重ねてお尋ねをいただきたいと思います。一応お答えいたします。 この沖繩の軍基地が果たしておる役割りは、これはまあたいへん高く評価されておる、現時点においてですよ、これから先どうなるか別ですが、この共同声明で申しておるのは、現在のところというものが入っておる。ところでいま御指摘になりましたように、この中共の核兵器の開発、これがどんどん行なわれておる。このことは私どももしばしば、まことに遺憾だ、こういうことで、核開発、爆発実験をするたびに、私ども、その方針については遺憾の意を表……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまの御意見、私、組閣以来、もちろん政界の浄化について特に意を用いてきたつもりでございます。ことに、昨年共和製糖事件が発生し、また一部におきまして批判も受けた、こういう点から内閣改造をいたしたり、非常にこの点では政界の浄化に気をつけてきたつもりでございます。 最近になりまして、LPG事件といわれる大阪タクシー事件等が、ただいま捜査が進行中であります。まことに遺憾なことだ、かように考えますが、ただいま捜査進行中でございますから、その事態そのものについてとやかく説明する自由は私持っておりません。しかしながら、いずれにいたしましても、この種の事件が起きたことについてはまこと……
○佐藤内閣総理大臣 私の昨日申しましたのは、流動性を弱めるようなことはこの際しないと――現実の問題でございます、この際しない、もしことばが足らないとすれば、この際ということをはっきり申し上げておきます。
【次の発言】 いま申し上げたとおりですよ。昨日それはそのとおりのことを言わなかった。しかし昨日の質疑の応答のしぶりから、いま北山君も言われるように、この際買うか買わないかということだ、かように思いますので、私はこの際買わないということを申したんだ、こういうことを申し上げている。未来永却買わないというようなことを言ったわけじゃございません。だからその辺は、いま私が申し上げたこと、間違いはないんで……
○佐藤内閣総理大臣 この点につきましては、過日もこの席から国民に私の心境をお話しいたしました。政治の国民からの信頼を高めること、これが私ども政治家として当然考えなければならないことだ、これを不信を買うようなことがあってはならない。そういう際にまたこの種の不祥事件が起きたということは、まことに私は遺憾に思い、残念に思っております。ただいま結論として言われたごとく、事実は事実として、そうして適正にこれらを追及していく、そうして国民の前に事態を明らかにしていく、これが私どもの責任ではないか、かように思っております。
【次の発言】 何だか私自身が犯人であるかのような言い方ですが、さようではございません……
○佐藤内閣総理大臣 米価審議会は、ただいま言われるように、小さな審議会でないこと、これはもうはっきりしております。小さな審議会ではございません。だから、いまそれはもう農林大臣がその点は取り消している。だから、もうそのことはおっしゃらないように願いたい。 そこで、基本的なものの考え方なんですが、三権分立といいますか、この立法、司法、行政、その三権のこのそれぞれの担当はひとつ守っていこうじゃないか、これが一つの考え方、ことにその中でも価格決定というようなことは、これは行政に関することではないのか、行政のものは行政にまかしたらどうかというのが臨調でこの答申をよこした骨子になっています。かって私は、……
○佐藤内閣総理大臣 三木君の考え方と私の考え方はおおむね同様でございますが、私自身、政府でありますだけに、御指摘になりましたような不安を実は持っておらないので、ただいま平和に徹する日本の態度から見まして、宇宙開発、また平和利用、そうして人類に貢献する、こういう方向で研究するという考え方でございます。したがって、何らの不安を持っておりません。しかし、まだ、ただいまようやくわが国の宇宙開発はその緒についたというばかりであります。たいへんおくれておる。そういうわけで、今日、基本法を制定することができない、その材料もまだございません。ただいま御審議をいただいております宇宙開発委員会、この委員会で特に力……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたしますが、小泉君はわが党の方ですから、まさか誤解はないだろうと思います。私、戦後の日本のあり方がどこかもう一つ、独立というか、そういうものが完成されていない、そこにみんな一つの不満を持っているんじゃないだろうか、かように思います。私は、自民党だけが愛国心あるいは国防を売りものにしておるとは思いません。社会党の方も民社の方も同様だろう、かように思いますが、これはやはりその前提になるものに、独立というか、完全独立というか、そういうものが一つないと、話が十分できないんじゃないかと思うのです。口に独立を申しましても、いままでのような依存体制、そういう意味ではどうもうまくい……
○佐藤内閣総理大臣 森本君にお答えいたします。 決算委員の方々が熱意を持って終始この決算を御審査願った、私はそういう意味でたいへん感謝申し上げるわけであります。ただいまも批難事項としての件数、金額がやや減った、かように言われますが、しかし御承知のように抜き検査でございますし、また全貌についての検査というわけじゃありません。いまのわずかでも減ったということは喜びにはたえませんけれども、これをもって全部の動向をトするのはまだ早いと思います。なかなか事務の不なれ等もございまして、いろいろ意に満たない点がございます。予算審議においてのあの熱意、やはり予算の執行においても同様の熱意が必要だと思います。……
○佐藤内閣総理大臣 最初は御高説を拝聴しておりましたが、しまいになるとやや恐喝じみてきて、約束ができないときょうの採決は無理だというふう言われると、ちょっとそこらがやや話が違うように思います。 とにかく、いま岡本君がいろいろお話しになりましたが、土地で一番問題なのは、土地の取得にも困難ですが、それよりも、何といっても投機的にこれが扱われて、物価の基礎になるものだ、こういう批判を受けておる地価がどんどん一方で上がる一まああまり下がるものはございませんが、そういうところでこれはたいへんな問題です。しかし、そのためにはどうしても利用計画を立てなければだめだ、ここらまでは皆さんから賛成をしていただく……
○佐藤内閣総理大臣 おおむね私も同じような考えです。
【次の発言】 私が政界を浄化したいという、その考え方には今日変わりございません。昨年も、また一昨年以来、私は一貫してこれを考えております。ただ、その行き方として、昨年御審議をいただきましたような政治資金規正法、この行き方もあると思います。またそれが、審議の経過等にかんがみまして、私はやはりこれを変えて、ことし提案しておるような一歩前進、現実に即したものにする、かような行き方もあります。したがいまして、ただいまの御批判は私の行き方についての御批判だと思います。私自身は、ただいま政界浄化について考え方を変えておりません。そうしてこのことは――い……
○佐藤内閣総理大臣 いま私突然入ったので、どういうようなやり取りをしておられるかわかりませんが、ただいまちょっと片言で聞くと、原形復旧、これが原則だと言う。しかし事と性質によりましては十分考慮して同じような災害を繰り返さないようにしなければならぬことは当然のことであります。
【次の発言】 私の気持ちには変わりはございません。今回の地震災害は、一日も早く罹災者の方々がこの不幸から立ち上がられるように、政府といたしましてもあらゆる措置をとりたいと思います。また、なくなられた方々に対しましては心から御冥福を祈るのみであります。問題は、政府自身がこまかな注意をいたしまして、あたたかい対策を立てると同時……
○佐藤内閣総理大臣 お説のとおりでございます。
【次の発言】 御承知のように、わが国の公害立法がたいへんおくれておりますから、できるだけ早く、かような意味でございます。
【次の発言】 準備でき次第、また厚生大臣が――これは予算的措置も必要だろうと思いますので、それらのことを勘案して、できるだけ早く出すように、私は申しております。
【次の発言】 所管大臣がお答えしたことを総理大臣はバックアップする、支援しますし、支持する、かように御了承いただきたいと思います。
【次の発言】 一応、ただいまのように、所管大臣の決意を総理は支持する、したがいまして、所管大臣が早く出すと申しておれば、さようにその額面……
○佐藤内閣総理大臣 中村君にお答えいたします。 大体、基本的な問題ですから、各大臣からお答えしただろうと思います。ただいまお尋ねがありましたように、私どもが協力する場合、経済的協力だと、かように申しましても、その態様はいろいろあると思います。その態様の中には、ただいま御指摘になりましたように、資金的な援助ばかりではなく、技術援助、そういうものにも力を入れろ、これはもうお説のとおりであります。ことに私ども開発途上の国に対しましてのいわゆる資金的援助、これによって経済を立て直す効果はございますが、技術的な援助をいたさないと、基礎がどうしてもはっきりしたことになりません。ことに、日進月歩の状態のも……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。 ただいまお話しのように、今後いろいろ歳出の増が予想されるおりからであります。また、同時に国民の所得、これも経済の発展に従いまして増大すると予想されます。そういうことを考えると、税というものは今後どうあったらいいか、私は、ただ単に税負担を軽くするというだけでなく、また、それかといって重くすることは困りますから、これは実際に国民負担の実情というもの、そのあり方、これはたいへんむずかしい問題だと思います。そこで、税制調査会にまず働いていただいて、長期税制計画というものを立てる。この長期の税制計画の答申が近く出る予定でございます。近く出ましたら、その答申の線を……
○佐藤内閣総理大臣 私も、実は長いこと官僚をやっておりました人間でございます。官僚機構のいいところもわかりますが、悪いところもどうも二、三目につく。そこで、思い切ってこういうものをひとつ変えていこう、こういうことであります、御承知のように、どんどん局、部、公社、公団等はふえてきております。過去において、どうもあまり整理されておらない。しかし、法律そのものにしても、法律を一つ出せば必ず人間をふやす。目的を達した法律ならば定員が減るべきだが、それも減らない。こういうことを考えると、やはり思い切って機構の簡素化をはかり、在来の仕事のしぶりを変えていくということはどうしてもやらなければならない。それこ……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま言われますように、経済発展、経済伸展、これの最終目標、経済活動の最終目標は国民生活の向上にあるのだ、そして、国民生活の向上にあるのだというところから消費ということが考えられる。そして私ども、しばしば企業家あるいは勤労者それぞれの立場が違うと言いながら、生産者も同時に消費者である。これは農村でも農民、食糧生産に携わっておるが、やはり消費者の立場だ。工業生産に携わる者も、同時に消費者の立場だ。かように考えますと、やはり生活の向上、そのことは同時に、消費者としての立場において経済発展の利便を享受するということにあるだろうと思うのです。ところが、いままで議論されてきたものが……
○佐藤内閣総理大臣 最近の交通事故、これはほんとうにいわゆる交通戦争というその表現がされるように、不幸な犠牲者をたくさん出しておりますが、政府は、ただいま御指摘になりましたような人命尊重、そういう立場に立ちましてこれと真剣に取り組むという態度でございます。しかし、この問題は政府だけがどうこうするという問題ではなく、また国民すべての各界各層の御協力を得なければ、これは目的を達するものではございません。 そこで、政府がいままでとってまいりましたものは、すでに御承知のことだと思いますが、国民総ぐるみ運動を展開する、そうして各界各層に呼びかけ、その基本的な政府の考え方の方針、それに協力を得て進めてい……
○佐藤内閣総理大臣 いま中立というお話です。中立の国、これはございます。中立の国は。しかし、非武装中立という、そういう国はない。ここをやはり区別していただく。ただいまおあげになりましたスイス、またその他の諸国にいたしましても、中立ではある。また非同盟という態度をとっております。しかし、武装しないという、そういう国はない。百二十ばかりの国がございます。が、ただいま非武装でその国の安全が保ててる、こういうことはどこの国も考えてない、必ず分相応あるいは分相応以上の武装をしておるというのが現実でございます。したがいまして、非武装中立論ということは、たいへん耳には入りやすいことであります。しかし、なかな……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま仰せになりましたとおり、よく注意してまいるつもりでございます。
【次の発言】 いろいろな問題が起こりまして、ただいまのお尋ねの結論としては、エンタープライズはなぜ入ったかという非常に簡単なことのようでありますが、しかし、前提となります事柄について、まず国民の皆さんの御理解もいただきたいと思います。また、山本君はその点はよく御承知のことだと思いますが、いまのようなお尋ねだと国民に与える影響等もありますから、私はわが国の基本的方針、これを重ねてこの機会に申し上げてみたい。
私どもは、自由を守り、平和に徹する、いずれの国とも仲よくするという、いわゆる平和国家としての日本……
○佐藤内閣総理大臣 私は、核政策に対して、本会議の席上におきましても、私の態度をはっきり明確にいたしました。また昨日も核政策に対するわが内閣の態度をはっきりいたさせました。それは四つの柱でございます。そのうちの一つにこの核兵器に対する三原則がある、かように御了承いただきます。
【次の発言】 柳田君からいろいろただいまの事件についてお話がございました。私は先ほど来、倉石農林大臣がお答えしたことを実は信じておりますが、しかしこの問題につきましては、いまこの席でどうこうという問題ではない、かように私思いますので、ただいまお話のありました点については、なお私が十分調べてみることにいたします。
○佐藤内閣総理大臣 私は、従来から、平和に徹し、現行憲法を守ることを政治の基本とし、施政の全般を通じてこれを忠実に実践してまいりました。この機会に、平和に徹し、現行憲法を守るという内閣の姿勢にいささかも変わりのないことを重ねて明らかにいたしたいと思います。(拍手) 次に、わが国漁船の操業の安全を確保することは、政府の使命であります。日本海における漁船の安全操業確保のため、先般、外務省を通じて米国、ソ連及び韓国に対し、わが国漁船の操業の実態と操業安全のためにとってきた措置を説明し、わが国漁船の安全操業が確保されるよう十分配慮されたい旨の申し入れを行ないました。これに対し相手国からそれぞれ、申し……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。 お答えいたします前に、ただいま加藤君が言われましたごとく、十七日間の国民不在の国会、開会、審議に入ることができなかったことは、まことに私も残念に思っております。こういうことがあってはならない。国民のための政治、国民の代表として私どもは国会に送られておるのでありますから、この点はどういうことがありましても、ぜひとも、遺憾に思っておるということを率直に与野党ともに国民の前に表明すべきだ、かように私は考えます。 ときに、ただいまのお尋ねの点でありますが、この十七日間の国会空白の間にも、それぞれの災害が起こり、また政府といたしましては現実の政治と取り組む立場……
○佐藤内閣総理大臣 B52の沖縄へ飛んできたことについて、また、それをただいまのように常駐体制だと断定を下して横山君はお尋ねでございます。政府自身は、常駐体制だとは思っておりません。しかしながら、住民の嘉手納を中心にしての多数の反対、また一部の不安、こういうものが醸成されておりまするので、ここに施政権はアメリカにありましても、住んでおる諸君はわれわれの同胞でありますし、そういう立場から、日本政府におきましてもこの問題を重視しておりまして、関心を持ちましていろいろ交渉したのでございます。その交渉の内容並びに経過等につきましては、外務大臣からお答えさせます。 ただいまのお話、常駐体制、かように言……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。 ただいま言われますように、ただいま政党政治だ、民主政治のもとにおきまして政党政治が行なわれておる、同時に議会政治ともいわれておる、そしてそういう場合には、ただいま言われるように、多数決原則をこれは認める、こういうお話でございます。私はたいへんそうなくちゃならないと思います。私は同時に総理でありますが、申すまでもなく総裁でもございます。ただいまのところ総裁が総理になるという、これは国会の多数の推選によりまして私が総理になっておるのであります。で、ただいま御指摘になりましたように、総理としての話はわかったが、総裁として党をまとめておらないじゃないか、党のほ……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま楢崎君の言われるように、国際人権宣言、それから申しまして、帰国自身は、これはもう私どもがとやかく言う問題ではございません。もう申すまでもなく帰国は自由だ。その方法を一体どうするか、こういうことで、今回の日赤を中心にしての交渉、これは成功するだろう、成果をあげるだろうと、実は非常に期待したものであります。私はいま、この話がどういうわけでこわれたとか、かようなことをせんさくするつもりはございません。また、今日もなお、日赤が在来から、政治とは別に、人道上の見地から話し合いを続ける、こういう立場に立てば、また相手のほうも協議する、こういうことであれば、私は協議をして、ぜひそ……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま山中君の御議論、私もこの席から拝聴いたしておりました。その前段、ものの考え方といいますか、その発想、構想については私も同一に思っております。申すまでもなく憲法こそ私どもの生活の基盤をなすもので、その中に教育も入っておるし、防衛も入っておるし、何もかもみんな人っておる、憲法をかように評価して初めて憲法の意義があるのだ。基本法だと言っているのはそこだと思います。それに基づいてすべてが考案され、くふうされ、政治が進んでいく、また、そういう観点からは政治の目標も教育の目標もそれは同一でなければならない、私はかような思っております。 いま私どもの考え方が、あるいは右寄りだと……
○佐藤内閣総理大臣 これは党の問題だと思いますけれども、私は、きょうじゅうには出す、かように伺っております。ただいま党におきましても、そういうことで、成案を得べくたいへん努力している最中であります。
【次の発言】 間違いないように思います。
【次の発言】 ちょっと待ってください。――ただいまのは米審に関することだ、また非核のほうはまだもっとおくれているのじゃないか、かように私思いますから、その問題として私お答えした、かように御理解いただきたい。
【次の発言】 森本君の見識に敬意を表します。ただいま言われるように、世界的な大事業であるし、またわが国にとりましてもたいへん大事な使命を持つ橋でござい……
○佐藤内閣総理大臣 たいへん困った問題、率直にお尋ねがありまして、結論を出せということですが、まあ多賀谷君もずいぶん長いこと石炭問題では苦労しておられる。私もいまお話になりましたように、石炭問題とは真剣に取り組んだつもりでありますし、また内閣自身、党自身、この問題とは真剣に取り組んでまいったつもりであります。そうして、それぞれの時期において適切だと考えた対策、その対策を立てて、今度こそはこれで基本的な根本解決ができるだろう、かように言ったものが、もうその翌年からくずれてきている。これが実は現状であります。私は四十二年のあの対策を樹立したとき、今度こそはこれでしばらく過ごせるんじゃないか、だれし……
○佐藤内閣総理大臣 私がちょうどその機会におりませんので、ただいまの防衛庁長官がどういうようなお話をしたのですか、私は確認しておりません。まことに残念で申しわけないことですが、この機会にもう一度防衛庁長官の答弁を求められるようにお願いしておきます。
【次の発言】 そのだんだんふえるという仕組み、そういう仕組み、そんなことは私ども考えておりません。ただ、このバッジの問題がたいへん金がふえたという、そういうことでおしかりではないかと思いますが、当初予定しなかったような、機密事項でアメリカから公開してくれないのではないか、かように思ったものがありますが、しかし、それがアメリカのほうで、機密事項でない……
○佐藤内閣総理大臣 先ほど、最近の実情についてどういうように政府が考えているかということで大蔵大臣から概要を申し上げました。河野君がいま御指摘になりますように、ポンドの国際決済通貨としてのその地位が大変動を来たし、さらに、それに関連いたしましてドル自身の国際決済通貨としてのその地位がたいへん心配になる、しかも、そのドル自身の不安というものが、結局はゴールド、金の問題だ、こういうことにつながっておる、これはもう御指摘のとおりであります。そうしてまた、そういうことが一部の投機者の投機、そういうことで一そうそれをあおっておる、こういうようなところが見受けられるのであります。したがいまして、いまお話し……
○佐藤内閣総理大臣 伏木君にお答えいたします。 私、別に伏木君とここで論争するつもりではございません。私の姿勢が右傾化している、こういうことを指摘されました。そうして倉石あるいは灘尾発言というものが右傾化の一つの証拠だと、かように言われます。祖国を思い、独立を進めることがなぜ右傾化ですか。はっきりそのことを知ってもらいたい。これこそ正しい政治のあり方だ、かように私、確信しております。そういう点を、ただ右傾といって政府をどなりつければそれで事が済むように考えられることは、私まことに残念だ。私はそういう点を正確に把握してもらいたい、まずそのことを申し上げます。 そうして、最近の状態は戦争への危……
○佐藤内閣総理大臣 私が、ドルを強化することがひいては円の強化、そのことにも役立つということを申したのは、北山君御承知のように、いま国際決済基軸通貨、そういうものはドルかポンドだ、こういうことでございます。その国際決済の基軸通貨というものが強化されなければ、国際決済ができない、国際経済というものが成り立たない、こういう観点でございます。ただいまはもちろん一国経済ではない。一国経済の場合だったら、円が独立して、円だけで強化する方法もございましょうけれども、いま国際経済の観点に立つと、やはり基軸通貨というものがはっきりしていないと困る。いろいろ金の問題が起こりましても、あるいはドイツのマルクが基軸……
○佐藤内閣総理大臣 北山君にお答えいたします。 ただいま御指摘のように、もう収穫期を前にしてなお米価がきまらない、これは私まことに残念に思っております。もちろん重大なる問題でありますから、なかなか簡単にもきめかねる、これはもっともだろうと思います。 そこで、ただいま米価決定の基本的考え方はどうか、これはもうすでに御承知のような過去の方針を私踏襲しております。もう北山君もその道のベテランですから、政府の基本的方針はよく御了承だと思います。私、重ねて詳しいことは申し上げません。これをひとついままでの経過どおりお考えいただきたい、かように思います。
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたします。
わが国の基本的外交方針は、善隣友好、平和外交に徹する、この一語に尽きると思います。このことはたびたび申し上げたので、もうすでによく御承知のことだと思います。
ベトナム戦争は一体どういう性格のものか、こういうお尋ねでありますが、これは、御承知のように、ベトナムに一度和平が来た、ジュネーブ会議で、そういう安静というか、鎮定さすその状況のもとにおいてそれが守られなかったというところに原因があった、かように私は思います。
【次の発言】 私はさように考えます。
【次の発言】 私は、さような点については詳しくは知っておりません。
○佐藤内閣総理大臣 そのとおりでございます。
【次の発言】 たいへん申しわけないことですが、ついせんだって予算委員会で答えた当時から、あまり私自身の考えは変わってないのです。したがいまして、ただいまのようにどういうようになるかということについて、もう少し時間をかしていただく、その上で結論を出す。しかし、もちろん、いまお話しになりましたように、沖繩が返ってくれば、当然本土で行なわれておる憲法はそのまま実施されるし、また特別の定めなき限り安保条約、これも適用されるんだと、かように御理解をいただきたい。私、それより以上ただいまの段階では別に変わっておりません。
○佐藤内閣総理大臣 委員長御自身からお尋ねをいただいておる問題でございますので、これまた当委員会の問題でもあろう、かように思います。 公務員の天下り人事というのが批判の対象になっておりますが、私は公務員といえども、その所を得て、そうして国家、社会に奉仕すること、働ける間は働くことがよろしい、実はかように考えております。しかしどうも、ひもつきであるためにとかく誤解を招きやすいような言動がある、こういうことは慎まなければならない、かように思いますが、天下り人事が悪い、こう一口にはなかなか言えないのじゃないのか、かように思います。ただ給与がたいへん高いという、そういう意味から、いま給与について、内……
○佐藤内閣総理大臣 島本君ただいま御指摘になりましたウ・タントさんの国連における勧告というか、各国に対する注意の喚起と申しますか、その記事は私も読みました。ただいま御意見を述べられたように、私も同感を持って、実はこのウ・タントさんの処置についてわれわれも協力すべきだ、かように考えております。 ところで、公害そのものについていろいろの議論がなされておりますが、私はこれは必要悪とでも申すべきものじゃないだろうか、実はさように思っているのです。と申しますのは、いま経済を発展さす、その目的は一体何か。これは申すまでもなく、われわれ人間、その生活に寄与するというか、われわれがしあわせになるために経済発……
○佐藤内閣総理大臣 まず最初に、今日補完して申し上げます。 本会議でも申しましたように、期限を切った健保特例法、さらにまた同じような二年間の延長、これはいかに弁解しようともまことに遺憾なことでございます。これは申し上げるまでもないことだと思います。その点を心から私の気持ちを率直に表明したいと思います。 さらにその問題は、いまも御指摘になりましたように、いろいろな事柄でも、公約違反はけしからぬ、そういう非難は当然であります。ことにこの健保の特例法そのものは、私のかねてからの社会開発あるいは人間尊重、それにつながる国民の生命、健康を確保する観点に立って社会保障を進めていく、同時にまた社会保険制……
○佐藤内閣総理大臣 中国大陸との貿易についての、いろいろな見方がございます。昨年の後半においては、どんどん伸びていった。したがってこれからの、ことしについては明るい見通しというか、増加する方向ではないか。せっかくただいま古井君と田川君とが、さらに民間の岡崎君も出かけて、いわゆる覚書貿易、それをひとつ長期化する、そういう取りきめをしようといって、いま努力しておる最中でございます。私はそういう意味で、ちょっとことばは在来から使っておることばでございますが、いわゆる政経分離の形においてこの貿易は持続し、さらにそれをふやしていく、増加していく、こういう方向でぜひやりたい、かように思って、せっかくいま努……
○佐藤内閣総理大臣 これは大出君もずいぶん勉強していらっしゃるので、むしろ私のほうがしろうとかわからぬが、今回提案して御審議をいただいておるのは、これは確かに政府とすれば画期的な法律で、ひとつ思い切って行政の簡素化をしよう、それには仕事のほうからくる場合もあるんだ、どうもなかなか理屈が多くて仕事の面からなかなか片づかない。この前ショック療法したその経験からも、相当われわれが思い切って定員を減らすんだ、仕事の簡素化をやるんだ、これは両々相まってやらざるを得ないのじゃないか。それが国民も期待するところだろう。 そこで、いま言われた点については私も全く理論的にはお説のとおりだと思う。しかし、これは……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま八木君からいろいろお話がございました。私、もちろんいままで各大臣がお約束したこと、これを忠実に履行するその責任がございます。その点はもういまさらあらためて確認されるまでもないことであり、必ずいたします。はっきり申し上げます。 ただ、私この際に、この事柄について、ずいぶん長くかかった問題だが、しかし各党の話し合いにより方向がきまった。自民、社会、民社、公明各党が、ほんとうに民族の非常に悲しむべき事柄について、これからどうしようかという、そこを腹を打ち割って話をした結果解決をした、このことが私は非常にうれしいのであります。ことにこれが解決したことにつきましては、一人、……
○佐藤内閣総理大臣 この委員会でどういう論議があったか、私十分は知りません。また、いまの記事自身、これも私と外務大臣との話を正確に伝えておるものではありません。私、これは別に、何というか秘密事項でもありませんから、誤解のないようにこの際申し上げておきたいのですが、愛知君が帰ってまいりまして、いろいろ話をしていると、どうも私と愛知君との間にも食い違いがあるようだし、全部内閣としての話を十分まとめる必要がある。それで、見てやや気になるのは事前協議の問題です。どうも質問はそれぞれが、みんな事前協議のフォーミュラというようなものが前もってきめ得るんじゃないのか、こういうところに質問が集中している。ケー……
○佐藤内閣総理大臣 まず第一に、この事前協議の問題について私が申しますように、イエスもノーもある。これは事前協議の性質上当然だ。これに対しまして、社会党――この代表として、イエスもノーもあるというような、そんないいかげんなことを言わないで、ノーと言え、戦争に巻き込まれる危険の絶対ないようにしろ、こういう強い御要望のあることも承知の上で、ただいまの事前協議というものはそういうものです、ということを申し上げております。したがいまして、私は国内に、絶対にノーと言って歯どめの役をしろという強い意見のあることも承知の上で、十分慎重に扱わなければならぬということを申しておるのであります。この考え方について……
○佐藤内閣総理大臣 石田君にお答えいたしますが、私から、農政通というか、農政のベテランの石田君にお話しするのは、あるいは逆かもわからない、しかし、いま事を分けてのお尋ねですから……。 いま私どもが当面する問題、これは最近の産業革命というとことばが大げさ過ぎるかわかりませんが、とにかく時代が非常に移り変わっております。そこで、それに適応する産業があってほしい、基本的にそのときに応じた各産業のあり方を考えるべきであろう、かように私、思います。しかもその見方が、あるいは都市化という方向に重点を置いてみますると、あるいは農業に対する正しい見方を考えそこなうかもわからない。また農業の保護育成という立場……
○佐藤内閣総理大臣 内田君にお答えいたします。 今日のような大学の騒ぎができたこと、政府といたしまして、まことに私自身遺憾に思っております。もちろん教育の場で起きた問題でありますから、当初の原因などは、これはもう教育問題でもあり、社会的な問題でもあった。そういう面が多分にありました。しかしながら、それがだんだん進んでまいりまして、そういう暴動化した今日の状況、ただいま内田君が指摘されるように、これが政治的なイデオロギー的な一つの目的を持った、そういう問題じゃないか、かようにも私ども思うのでありまして、したがいまして、これに対する対策がただ単に教育上の問題だけでは済まなくなっておる。政治的目的……
○佐藤内閣総理大臣 そういうことを話したようです。
【次の発言】 私は、いわゆる国際の平和が力の関係で保たれている、かようには申しました。いわゆる力の均衡によって保たれている、かように私は申したつもりはございません。力の関係、自由主義陣営が――いわゆるわれわれの守る自由主義陣営、そのほうが力においてすぐれておる、これが平和勢力なんだ、そこで戦争が起こらないのだ、こういうことを申したつもりです。
ただいま言われるような恐怖の均衡、これもございます。もちろんそういうものも戦争をやらない。しかし、そのもとはただいま申したように、力の関係、その関係の優劣、それが戦争を起こしておらないのだ、こういうこ……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまのお話、るるお述べになりましたが、要は、日本の安全保障の形態はどういう形が望ましいのか、そういうところにきているようであります。この点では、遺憾ながら楢崎君の所属する社会党と私どもの主張は基本的に違っております。私どもは、憲法九条のもとにおいて自衛隊を持っておる。自衛隊で不十分なところを日米安全保障条約によって補っている。これがわが国の安全保障確保の方法であります、手段であります。しかし、楢崎君のほうは、申すまでもなく非武装中立論、ここに基本的なものの考え方があります。したがって、たとえばいまの椎名君の考えにいたしましても、私どもは、これはただいまアメリカが沖繩に施……
○佐藤内閣総理大臣 山中君のいま、現代の政治の課題、これが沖繩であり、物価であり、大学問題である、お説のとおりだと思っております。私も、この三大重大政治課題を賢明に解決することができたら、国民はたいへんしあわせだと思っております。その意味において、山中君と同じように政治課題を指摘することができます。そして、ことにそのいずれもが単純なものでない、複雑多岐にわたっておる。民族の独立精神からだけで解決のできない問題もあって、たいへん複雑多岐にわたっておる、かように思います。 そこで、御指摘のように、何といっても人間形成、そういうことが抜かってきた、戦後の教育のあり方からそういうことが抜かってきた、……
○佐藤内閣総理大臣 私は、けさテレビをニュースの時間にかけたとたんに、この惨事をテレビを通じて見たのです。ほんとに驚いた。しかも深夜というならともかくも、あの時間、まだ宵の口ですね。それもまだ九時にならない、その前に起きた。その火事でこれだけの多数の犠牲者を出した。私はその点にたいへん驚いた。昼間の火事でももちろんですが、あの宵の口の火事でこれだけの犠牲者が出る。一体こういうことはどうなっておるのか。この前、有馬の温泉の火事、多数の犠牲者を出し、そうしてその意味において各観光地や観光施設について、あの有馬の不幸な事故を、ああいうものを再現しないように、それをひとつ例にとって十分よく見ろ、よく調……
○佐藤内閣総理大臣 最近の経済発展、昭和三十年代とかように申してもいいですが、この年代における経済の急激な発展があった。そうしてその経済発展をささえているもの、それはやはり片一方で都市化という、そういう形であらわれておる。その都市化があらわれるが、同時にまた、その都市化を形成するためのそのもとは一体何か。これは、地方から出ていく、そこでいわゆる過密、過疎、こういう現象が生じてくる。国内の現象でありますが、いまのようないわゆる経済の急激な発展、その結果招来した現象ではないか、かように私は見ております。
【次の発言】 私の説明したのはその原因でございます。
そこで、それじゃいまの出ている過密、過……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま大蔵大臣から社会保障についてのものの考え方を申しましたが、私はそれに答えようというわけじゃありません。最初山内君が、何か内政問題、ことに社会保障というようなじみな問題と取り組む、そういうことで国民の理解を求めるような特に発言がございました。私は、本来、内政にうんと力を入れないことには手が国際的には伸ばせないという基本的な考え方がございます。その意味では山内君と私の考えが同一でありますので、そこでただいま立って、ぜひひとつ内政についての審議を積極的にやっていただきたい、そのうちでもことに国民生活、いわゆる弱者、弱い者、日の当たらない者、そういうものについての意見を率直……
○佐藤内閣総理大臣 私もまことに残念な事故が起きた、かように考えておりまして、被災者の方々に対し、死者並びに負傷された方に対して心からお悔やみとお見舞いを申し上げる次第であります。 そこで、ただいまも報告がありましたように、いろいろの原因があるだろうと思いますので、簡単に調査を終わるわけにいかない。部内におきまして事務次官を長とする調査研究会をさっそく開くことにいたしまして、そうして十分その原因を調査して、しかる上で対策を立てたい、かように考えております。 いずれにいたしましても、市街地の上でかような事故が起こり、そうしてそれが火災また多数の被害者を生じたということ、まことに残念にたえませ……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたしますが、楯君のお話を聞いておりまして、いままでの質問とよほど形が変わっておる。いままでのお尋ねは、多く観念論的な問題でございました。だから憲法上、この条文はどういうように解釈するのか、そういうお話に終始していた。そこで、法制局長官も、やはり法制局ですから、そういう意味で権威をもって観念論的な法律論をやったわけです。けれども、いまお尋ねになるように、政治にはやっぱり法律論も必要だが、実際には一体どうするのか、これが問題だと思います。でありますから、私は最後にあまり観念論ばかりやっていてもいかないから、佐藤内閣の間は、つくりもまた持ちもいたしません、こういうことをは……
○佐藤内閣総理大臣 鈴木君にお答えいたします。 いま、大学でいろいろ学生運動が行なわれておる。この学生運動の起きたそれぞれの学校において、それぞれの特異性はある。しかし、今日、いまの学生運動そのものをどういうように見るか、これが一つの問題だと思います。本来、学園内の問題でありますから、教育問題が主であるべきものだと思う。ところが、いまやっておるのは、どうも教育問題ではなくて、むしろ政治問題が主になっておる。それが治安の問題として、暴力行動として取り締まりの対象になる、こういうような方向へ行っておる。そこで、いま鈴木君が言われるように、もっと原因も十分探求しなきゃなりませんが、さらにもっと広い……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまの外務大臣の発言につきましては、私も同感であります。今後この種の発言につきましては、十分注意いたさせます。
【次の発言】 一般質問に入って私が呼び出されて、何ごとかと思ったのです。さぞ重大なことが起きているだろう。事柄はたいへん重大な事柄であります。
私は、しばしば総括質問におきましてもお答えしたように、沖繩の問題は簡単な問題じゃない。たいへん複雑な重要な問題だ。したがって、これと取り組む総理の姿勢、これは慎重な上にも慎重でなきやならない、かように実は私は審議が進むに従って考えておる次第であります。したがいまして、ただいまも外務大臣にいろいろお尋ねになっておる。外……
○佐藤内閣総理大臣 いま解散含み云々ということがありましたが、別にことばにこだわるわけではございません。これは別に解散と関係があるわけじゃありませんが、いまの大学問題、これはまことに、国民として、私は、いわゆる大学の自治というだけで事柄は済まないように思うんです。いま管理能力がはたしてあるかどうか、かように私ども考えますと、子供を持つ親はもちろんのことです、また受験生そのものも、これはたいへんなことだと思うのですが、それよりももっと国家的な見地に立って、この状態をとにかくほっておくわけにはいかないじゃないか。政府の責任、これはもう最高責任者でございますから、そういう意味でこの問題とひとつ真剣に……
○佐藤内閣総理大臣 いわゆる中国問題、これ肝一番むずかしい問題だと思います。ただいまもお話にありましたように、近くて遠い中国大陸、こういう感じが多分にするのであります。と申しますことは、地理的には非常に近いけれども、お互いにどうも実情の認識を欠いておる、そういう意味ではたいへん遠い国だ、こういうことが言えるのではないだろうかと思います。 私どもはサンフランシスコ条約締結後、いわゆる台湾にいる中華民国、これを中国の正式な代表者だ、こういうことでこれを選んだのでございます。私は当時の選択は間違っていなかったと思います。したがって、その後台湾にいる中華民国が大陸に対して施政権を全然持たない、そうい……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま両大臣からお答えいたしましたように、公共用地の取得にはずいぶん骨が折れるのでございます。しかしながら、その処理が、ただいま言うようなずさんなことであってはならないと思います。事柄が、大事な所有権移転の問題だし、また、関係する訴訟その他等もそのことによって起こるのでございますから、この点は、御注意がありましたように、一そう厳重に私からもそれぞれの所管省に厳達するつもりでございます。 そして、かような事柄が再び行なわれないように、いかに取得が困難であると申しても、ただいま申すような未登記、そうして処理される、こういうようなことではこれは申しわけがないと、かように私思い……
○佐藤内閣総理大臣 閣僚会議はけっこうだと思いますが、いまの状態ですぐ基本法と、これは私ちょっとまだ早く、政府自身もちょっとまだ検討、研究が十分積んでないように思います。
【次の発言】 いま申し上げたとおり、基本法はちょっと早いように思っております。
【次の発言】 事柄が新しいだけに、私で答えられることもありますが、専門的な通産大臣からお答えする、これは別に軽くした意味じゃございませんから、その点は御了承いただきたい。私も関心は持っておりますが、十分説得するだけの知識がまだございませんから、これを正直に告白しておきます。
いまお尋ねのような点も、ただいまちょうど日本国内で養成中じゃないか、か……
○佐藤内閣総理大臣 いまいろいろお話しになりましたが、長期税制の答申、これは一通りとにかく達成された、これはそのまま評価してしかるべきじゃないかと私は思います。もちろんその間にいろいろな、世の中は変わってきておりますからいろいろな批判があるだろうと思います。しかし、とにかく長期税制改正の答申はそのまま実施した。 それからもう一つは、わが国の総人口でただいま中産階級というのはどういうような地位を占めておるか、一体どのくらいのパーセンテージを占めておるか、こう考えると、これは非常に高い中流階級だというようにいえる。いわゆる、いま言われた昔の百万長者という、そういう部類のもの、億万長者がきわめて少……
○佐藤内閣総理大臣 まあ一、二年の間にどうこうなるとは私も考えませんが、一九七〇年代にはもっと双方の誤解が解けるというか、あるいは不信がなくなる、そういうような状態をぜひとも招来したい、かように私は思います。長いこと戦争をした、その関係で講和条約は締結してない、そういう意味から、中国大陸のわが国に対する認識もずいぶん違っておる。新しい時代の認識はよほど変わっているようでございます。まあそれらの点が、誤解あるいは曲解とまで解されるような発言のもとじゃないか、かように思いますので、そういうことがまずなくなることが何よりも必要なことじゃないかと思います。まあ私は、サンフランシスコ条約当時、中国の代表……
○佐藤内閣総理大臣 お答えをいたしますが、私になってから農業に対する認識が基本的に変わったようなことはございません。在来からも同じ考え方でこの問題と取り組んでおります。ただ、問題の指摘できる点は、いままで米が不足していた、そういう時代から、いまは米が過剰だ。いわゆる国民の主食のほうが過剰になっている。そういうところに、非常な農業の果たしてきた、また農村の農業従事者の苦労が実った、こういうことではありますが、とにかく余ったというところに一つの問題が提起をされておる。これは一体どうしたらいいか。たいへんな変わり方だと思います。おそらく日本の長い歴史から、米がただいまのように過剰な状態、しかもそれが……
○佐藤内閣総理大臣 一九七〇年代の大きな課題としては、隣国中国大陸との友好関係をいかにとり進めるかと、こういうことだと思いますが、私は、いま小坂君からあげられた二つの理由、それもあるでしょうが、もう一つ大事なことがあるのじゃないか。一番大事なことは、中国の事情を知らないということだ、かように思います。 これは、小坂君自身がお出かけになってごらんになりましたが、もうすでに日に新たな中国でございますから、その後の変化は非常に変わっておるだろう。そうして大きな中国、人口七億五千万あるいはもう八億にも達しておるんじゃないかとまでいわれておるこの中国、その実態が十分わからない。これを双方が理解し合おう……
○佐藤内閣総理大臣 江田君にお答えいたします。 昨年末の選挙、これは時期といたしましても私はよくなかったと思っております。ただいまも言われるように、二千万の棄権者が出た、これは忙しくもあっただろうが、同時に政治不信でもあるのだ、こういう御指摘でございます。私は、むしろ忙しかったということのほうが主たる理由じゃないだろうか。もちろんこの政治不信というような問題が芽を出しておれば、これこそたいへんだ、かように考えております。私は、現代の情勢は、民主政治というものがだんだん国民の間に根を張ってきた、かように考えておりますから、いわゆる政治不信だという、そういう意味からの棄権というような形での批判よ……
○佐藤内閣総理大臣 御承知のように、ニクソンと私との共同コミュニケが出されております。また、これと同じ趣旨のことを私はこの国会の施政方針演説でもはっきりしたつもりでございます。私、この日米間の問題がとかく軍事的にだけ云々されやすい、このことは非常に誤解を招くのではないか、かように考えますので、特に日米間が政治、経済、あらゆる面において相互に理解と提携がなければならないということを申し上げております。この基本的な思想があの共同コミュニケにも実は出ておるのであります。したがって、アメリカの新聞が何と書こうと、私どもはその点では責任は負えませんから、これは私、共同コミュニケを軽く見たという意味じゃご……
○佐藤内閣総理大臣 私が申し上げるまでもなく、また、たぶん公明党も御賛成だと思いますが、自分の国はみずからの手で守る、みずからの力で守る、これが本来の独立国家のあり方だろうと私は思います。いままでは御指摘のように、日本の国力がなかなかそこまでついていない。あるいは国防という方面に国費を使うという、そういうことをあとにしても、とにかく国民生活あるいは民生に重点を置かなければならない、こういう状態であったと思います。しかしながら、ただいまは経済も発展し、わが国力はよほどふえてきております。したがいまして、特殊な兵器は持たないという国民的約束はありますが、本来の姿である、みずからの国はみずからの力で……
○佐藤内閣総理大臣 いまいろいろの問題が想定されますが、先ほど外務大臣がお答えいたしたように、日本政府としては在来からの態度に変わりはございませんと、かように申しております。これをひとつ御信頼していただいて、われわれが方針を変えるとか、あるいはわれわれのいままでの考え方に修正が加わる、そして適当なときにそれを発表し得る、こういうことならば、それはそれとして御信用していただきたい。この段階では、ただいま外務省自身も別に変わった考え方をまだ持っておりませんと、かように申しておりますから、その事態を十分監視していただくということが望ましいことではないか、かように思います。いろいろの問題が交渉の途中に……
○佐藤内閣総理大臣 政府委員をして説明させます。
【次の発言】 御承知のように、そのときの最高政治責任者の約束でございますから、これは長く両国政府を縛るものだ、かように思います。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 私は、もしもこれが変わるという場合においては、あらためてその変わったことを声明すべきだ、かように思っております。
【次の発言】 ほかにございません。共同声明そのものでございます。
【次の発言】 万一社会党内閣ができれば、そういうものは御否定になるだろうと、かように思います。はっきり申し上げておきます。
【次の発言】 こういう問題を、先ほどお答えいたしましたように、ただ……
○佐藤内閣総理大臣 私は、これは重大な食い違いがあると思っております。先ほど言われるように、交付税は三二%、これはもう先ほど言われるように、私の記憶をもってしても、二九・五%から三二%までにだんだん上がってきた。同時に、たばこやなんかもだんだんふえている。これは交付税の財源ではございませんけれども、だんだんふえて地方には交付しておりますね。そういうことは別として、ところでいまの三二%、これは一般の問題ですから、私はこれは適当なときがあれば、もう一度中央、地方一緒にして財源の再配分、これは適正であるべきであろう、かように思います。 それは、先ほど大蔵大臣は、――減らそうという考え方、必ずしも私……
○佐藤内閣総理大臣 普通なら、ただいま仰せのごとく、予算委員会の審議でございますから、大蔵大臣がいないというわけにもまいりません。したがって、私は適当な、最もその代理をつとめるのにいい方が、元大蔵次官をやっていた経験もございますので、今回急に臨時代理を置くことにいたしまして、そういうことで発令をしたばかりでございます。どうぞよろしくお願いします。
【次の発言】 どうぞよろしくお願いします。
【次の発言】 オーバーな表現をしてまことに相すみません。正確に申せば、せんだっても申したのですが、戦後は一応終わった。一応ということばが要るかと思っております。ただいま御指摘になりますように、北方の領土はま……
○佐藤内閣総理大臣 先ほど防衛庁長官がお答えしたように、この種の事柄については慎重にいたしますと、かように申しておりましたから、それで御了承いただきたいと思います。
○佐藤内閣総理大臣 いま外務大臣から詳細に報告をいたしました。日米間の問題についてただいまなかなかむずかしい段階になっております。私ども、皆さん方からいろいろ御要望なさるそのお気持ちはわからないではございませんが、ただいまの段階においては、どうもそのまま皆さん方の御要望に沿うわけにいかない。ただいま外務大臣がお話ししたような事情でございますので、御了承をいただきたいと思います。
【次の発言】 解散後の国会でございますので、特別会、さように私は理解しております。また、そういうことでこの国会を開いております。
【次の発言】 いまお答えしたとおりなんですが、私ども強い願望を持っていること、これはおわ……
○佐藤内閣総理大臣 もう多くを言う必要はないようで、ただいまも事情を御存じのとおりでございます。政府としてこれが早く、その時期を明確にすることができないこと、私は何とも申しわけなく思っております。ことに積極的に児童手当を創設しようと、かく申したのが私自身でもありますし、そういう意味からこれをただいまもなおその時期が明確に申し上げられないことはいかにも残念であり、遺憾しごくでございます。しかし近く審議会から答申も出ることだ、かように期待しておりまするので、答申を得た上で私どもがさらにこれを具体化する、その努力を続けたい、かように思いますので、御了承をいただきたいと思います。
○佐藤内閣総理大臣 日ソ間の関係は、御承知のように、鳩山さんが出かけられて共同宣言をした。平和条約こそまだ締結されておりませんけれども、しかし、その後の両国間の関係は、漁業交渉あるいは航空協定、その他シベリア開発等々におきましてたいへん親善の度は増しております。また、今回万国博が開かれるについては、いち早く参加している。ソ連からも最高議長が出てこられる、こういうやさきであります。また一方、もうかねてから日ソ間で開いている商業見本市、その見本市がことしはモスクワで開かれることになっておりますので、その特使として、本来なら通産大臣が出かけるのでございますが、ちょうど、あいにく国会開会中でございます……
○佐藤内閣総理大臣 浜田君、最近の紙上やあるいは雑誌その他等について、公害問題と取り組んでいるその形について、いろいろの感想を述べられましたが、私は、本来政治というものは、国民とともに政治をするのだから、いろいろの批判を国民から受ける、そういう意味で、それはやはり謙虚に聞くべきものは聞く、こういう態度でなければりっぱな政治はできるとは思いません。したがって、まず、浜田君にもそれだけの度量を持っていただきたい。とにかく、自分たちの考えと反対するものはすべて気に食わない、こういうことで争ってはならない。やいり、政治を担当するものは、どこまでも謙虚に国民の声を聞く、ときには声なき声すらわれわれが聞く……
○佐藤内閣総理大臣 いまの新聞記事、第一、日本が発意者だ、発案者だと、こういう点でありますが、私どもはさようにはいままでの経過を聞いておりません。これは、やはり友好国の間でただいまのような案がきまった、かように聞いておりますので、どの国ではどうしたとかあるいはどの国は熱心だったとか、こういうことは、私はどうもわかりかねる、かように思います。いわゆる新聞記事の真疑を批判するのではなくて、私の感じを申し上げたとおりであります。 また、中国、いわゆる中共が国府にかわって入るという、そういうものの考え方、これはもう、申すまでもなく重要事項であるだろう、かように思いますので、これをもっていわゆる敵視政……
○佐藤内閣総理大臣 まだ具体的にどうこうするという段階にまで至っておりません。そのことは一応断わっておきますけれども、しかしやはり日中間の関係をいまのままでほうっておくわけにいかない、何とかこれを解決する、そういう意味で、積極的な前向きの姿勢になる、そういう場合のことを考えると、やはり私は私なりに自分の信頼する人、そういう人が出ていく、また政権但当、そういう意味からも、相手方もつかみやすいのじゃないのか、責任所在がはっきりしておると、相手方もそういうとり方をするでしょうから。そう意味で、先ほどのような話でいま呼びかけておる、そういう発言がされておる、かように御理解をいただきたいと思います。いま……
○佐藤内閣総理大臣 森下君のいまのお尋ね、その中には御意見もまじえてお述べになりましたが、私も、決算というものは予算の審議に対応するきわめて重要なものだ、かように思います。ことに予算が政策目的、はたしてそれと合致し、あるいは目的を達しておるかどうか、こういうことを十分検討し、次の予算編成に役立ち、さらにまた執行におきましても遺漏なきを期する、こういうことでなければならない、そういう意味で、決算はまことに重要な問題でございます。 いままでも皆さんから御指摘になりました事柄あるいは会計検査院から指摘された事柄等につきまして、それぞれ所要な措置をとって、それぞれ各省で十分目的に沿うように努力する、……
○佐藤内閣総理大臣 いま浜田君がいわれるように、法律ができただけじゃだめだ。もちろん十分運用のできるそういう予算的措置ができているかどうか、これはもう仰せのとおりであります。しかし、国の支出で全部対策を立てるのか、あるいは地方費、あるいはまた事業者負担とか、それぞれの負担区分があるように実は思っております。したがって、そういうものを見て、はたして対策十分なものができないのか、これを考えるべきだ、かように思います。ただ、予算的措置がないから、その穴埋めに、しかたない、予備費を使え、そう簡単にはいかない、かように思います。しかし、いま御指摘になりますように、ねらいは実施ですから、行政の実施というこ……
○佐藤内閣総理大臣 中村君にお答えいたしますが、香港の特恵関税、この問題は、いまのように、私が向こうへ出かけた際に、向こうから特別に考慮してくださいと、こういうお話がヒースさんからありました。これは事実であります。しかし私が、いま特恵を差し上げるとか上げないとかいう問題でもないので、これは具体的な問題としてこれから十分よく検討していただきたい、かように思っております。 私は、申し上げるまでもなく、いま言われた御意見の中にありましたような、特恵を受けたいという、そういうことは、自分で選択するという気持ちがないと、こちらから特恵を差し上げますと、こう言うものでは実はないようですし、まず希望したと……
○佐藤内閣総理大臣 実は私、最初平林君が何を聞いておるか、よくわからなかった。いまのような、脱法とは言わないが、法の不備をねらって非常な所得を得ておる、そういうものがあるということを、やはりそういうものは取り締まるというか、ないようにするのが公平の原則から申しまして当然だろうと思います。どうも、株式の流通を何か阻害するようなお尋ねかな、どうかなと思って、ちょっと意外に思っておったものですが、いまよくわかりました。また大蔵当局もすでに一案を用意しておるようであります。これは早急に、ただいま言われますように四月一日から、ひとつお約束してもいいのだけれども――これは準備をしっかりよろしくお願いいたし……
○佐藤内閣総理大臣 私の発言が、これは党の参議院選挙対策、その席上での発言がただいま問題になって、たいへん関心を持っていただいて恐縮に存じます。いまお話にありましたように、私ども党の基本方針として自主憲法を持つ、これはもう党ができてから一貫した基本的な方針でございます。自主憲法を持っていく、そういう立場でいろいろ議論はしておりますが、私はかつて、私の在職中にはさような問題にはなりません、こういうことを実は申し上げたのであります。これは申し上げるまでもなく、一党でそういう問題を取り上げましても、これはなかなか容易にできる問題ではないし、憲法の改正というような問題になりますと、もちろん国民とともに……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまも美濃君が御指摘のように、最高裁の判決があった。とにかく三権分立のたてまえから、法の解釈、これはもう最高裁の判決による以外にはございません。われわれ行政府といえどもかってなことはできない。これはもう基本的な態度であります。ただ、いま御指摘になりますように二十年も前の価格、ただいま物価が非常に高騰した、また銭というような単位は考えられない。そういう際に昔の買収価格で払い渡す、こういうことになるとどうも国民感情が納得しない、何かいい方法はないか、こういうことで農林省もいろいろ考えておる。この検討の段階であることだけは一応わかるのです。しかしながら判示があった以上、それに……
○佐藤内閣総理大臣 最高裁判事、これは内閣が責任をもって任命しております。不幸にして畑君と私の考えが違うようですが、私は適任だ、かように思って任命したのでございます。その点は政府は、もちろん任命した以上政府に責任があると、かように論理的にお話しになって差しつかえないことでございます。 また、下田発言なるものについての批判を求められましたが、いまもお話のうちにもありましたように、あれは新聞で報ずるところで、ただいま本人はノーコメントだ、こういうことを言っておられますから、私自身がそれについてコメントするのはどうかと思います。ましてや任命権者ではありますけれども、ただいま最高裁の判事になっておれ……
○佐藤内閣総理大臣 松野君からいままでの経過その他過去の政治を振り返りながら幾つかの問題を提案されましたが、それらはいずれ追って具体的に入るとして、ただいま具体的に提案されておりますのは、沖繩の交渉の経過はどうなっておるか、こういうことであり、またその見通しはどうかというお話でございます。 沖繩の返還問題については、私はこれと取り組みまして、ほんとうにただいま一九七二年中に沖繩は返ってくる、しかもそれが本土並み、核抜きである、そういう大原則のもとに祖国復帰を実現しようとし、また基本的な合意ができておること、これをあらためて考えてみまして、まことに感無量なものがございます。ジョンソン大統領、さ……
○佐藤内閣総理大臣 石橋君から、私の施政方針を聞いての率直な御意見をただいま伺うことができました。私としても、たいへんよく聞いていただいたと、かように思って、お話を謙虚にただいま承っていたつもりであります。 私が現代の世相について感じておること、これはあの施政方針演説で尽きるように思いますが、直ちにそのことは、事象として、現象としては認めることは同感だけれども、その原因の究明については全然見方が違う、まあ全部政治不信、こういう立場からお考えになっておるようでありますが、私は、そこまで政治不信をすぐ結びつけるのには、やや飛躍があり、どうもぴったりこないものもあるのではないか。しかし、まあとにか……
○佐藤内閣総理大臣 なかなかむずかしいお尋ねでございまして、日本の場合は、戦争に関係しておらないのですから、みずからやっておれば、どういうことになるかとかいうことの予想もつきましょうが、どうも外の事柄ですし、ただ、新聞その他で報道を見たり、あるいはその他外交ルートを通じていろいろ事態の進展のぐあいを把握したり、また、そこにある程度の希望的観測をも含めて見るものですから、必ずしもそれが当たっているとは思いませんけれども、私は、いわゆるベトナミゼーションと申しますか、アメリカがだんだん撤兵をして、ベトナム自身がそれにかわると、こういう形になりつつあるということは、とにかくおさまりつつあるのだ、いわ……
○佐藤内閣総理大臣 大久保君にお答えいたしますが、大久保君もこれは十分御承知のことだと思います。私どもも別にいまさらあらためて現在のかもし出している公害の原因、これを指摘するまでもないことだと思っております。申すまでもなく、一口にいえば非常に経済膨張が急激であり、それがまた非常な力をもって発展した、そういうところに基因している、かように思っております。これは一口に申してそのとおりでございます。その場合に、われわれがいままで取り組んでいたその考え方も悪かったんではないか、かようにも思います。 申すまでもなく、わが国は産業がおくれている、やはり産業を発達させなければお互いのしあわせがないんだ、こ……
○佐藤内閣総理大臣 いずれ後ほど建設大臣あるいは経済企画庁長官からもいろいろ私の話を補足するだろう、かように思いますが、ただいまのお尋ね、全く都市開発、そういうものと取り組まなければならない。私が申し上げるまでもなく、いままでの都市そのものは、どちらかというと、貧乏人が自分たちの住まいに建て増し建て増しをやってきたような、そういう意味の小改造は行なわれたわけです。しかし、やはり基本的なものの考え方をしないと、時代の要求する都市開発にならないのではないだろうか、かように私は実は思います。 ただいま、思い切って、インフレの危険をおかしても都市開発を開発途上国だってやっているじゃないか、これはとり……
○佐藤内閣総理大臣 いま御指摘のように、これから先、エネルギーをいかにして確保し、いかにして利用するか、また、いかなるエネルギーをこれから使っていくか、こういうことが問題だと思います。ただいま言われるように、八〇年代にもなれば、いまのような状態ではない、すばらしき変わった状態、エネルギーの試算もしておるわけであります。そういうことを考えながら、国内においてエネルギー源の不足しておる日本は、海外にその資源を求めなければならない、こういうような実情でございますから、最近のOPECの出方あるいはこの問題の取り扱い方、そういうことに対しまして非常に敏感に、これがぴんぴんとわが産業界に働きかけている。私……
○佐藤内閣総理大臣 大原君もいま指摘されましたが、いいほうについては、これは佐藤企画庁長官の説明を納得されておるだろうと思います。また悪いほうについては、私も同感でございます。なぜ日本がそれだけおくれているか。私ども古い歴史だ、かようには申しますが、近代国家としてはわずかな歴史しか持っておりません。私どもの私生活を考えたときに、これで近代的国家と言えるか。いま言われた水洗便所がいい例であります。一体いつになったら国内に水洗便所が普及するか。私どもつい最近までこの水洗便所でない便所を使っていた。しかも、われわれのはき出す屎尿、これが唯一の肥料だ、そういうようなもとで生活をしてきた。ここにたいへん……
○佐藤内閣総理大臣 いま不規則発言で、立候補を予定しておられる方の議論をすることはどうかという議論がございますけれども、しかしせっかくの松本君のお尋ねですから、私の感ずることを申し上げたいと思います。 秦野君個人のことを申し上げると、あるいはいま言うような選挙にかかわり合いがあるかと思います。思いますが、とにかく秦野君が東京改造について非常なビジョンを持っている。そのビジョンはただ単なる夢というにしては、どうも現実に即しておるものでございます。私は一兆五千億、いつまでにそれだけのものが出るか、そういうものの約束はしてございません。また彼も、自分の言っている都市改造、それがわずか一、二年のうち……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまの御意見のうちにもありましたが、民間では春闘相場一万五千円、これを要求する。しかしこれは要求で、結果はどうなるかわからない、こういうお話でございます。(田中(武)委員「応援して取らすよ」と呼ぶ)応援して取らすというお気持ちのようですが、これはそういうことになるかどうか、まあ結果を待ちたい。 それに対しまして、政府の場合は一体どうなるのかと。これは申すまでもなく、政府の場合は、人事院という制度を設けて、そうしてそこで民間給与との均衡をとっていく、こういうたてまえでございます。私ども、いまのたてまえ、政府が主導的な立場でなくて、人事院という、中立的な性格を持つ人事院が……
○佐藤内閣総理大臣 私は、ベトナム問題がインドシナ半島全域にわたって拡大しないことを願うと同時に、このベトナム問題解決、これはすなわちインドシナ半島に平和が招来されることだ、そういう意味で同時に解決を要するものとしてラオスの問題を忘れてはならない。事あるごとに実は注意してまいったのでございます。ベトナムでは戦火、戦いが行なわれておる。ラオスは一方的に内乱状態が続くような形でそのまま推移しているけれども、やはりベトナムの南北の問題を解決した際に、同時にラオスも解決すべきだ、こういうことを、プーマ首相が来たごとにそういう話し合いもしておりますし、またアメリカに出かけた際もその点を強く指摘していたの……
○佐藤内閣総理大臣 お答えをいたしますが、御承知のように日中問題、これはきのうきょう始まった問題ではございません。戦後長く続いている問題でございます。これはもう御承知のとおりだと思います。ところで、なぜこの一両年特にやかましい議論になっているか、これは申すまでもなく中国大陸における中華人民共和国、これが非常に確立された、安定的な形になりつつある、こういうことだろうと思います。いままでもっと早く解決さるべきものがなかなかできなかったのも、そういうところにあるのだろうと思うのです。その点から見ますると、私は両国間の関係でいま一番必要とするのは、相互理解の問題ではないかと思うのです。私どもの態度は非……
○佐藤内閣総理大臣 本会議の質問に対しましてもその態度を明らかにしたつもりでございますし、また、私のやっております内閣改造等もその一端である、かように御理解をいただきたいと思います。 私、ただいま言われますように、漫然と政治をしておるわけではありません。また、国民のために、国運のために、やはり絶えず伸展をはかっていく。そのためには飽きあるいは人心がうむ、かようなことがあってはならないと思います。ただいまの議会政治のもとにおきましては、私どもは民主主義を尊重すると同時に、人心をしてうまざらしめる、そういう方向で人心一新も必要ではないか、かように考え、新たな組閣もしたような次第でございます。また……
○佐藤内閣総理大臣 國場君にお答えいたします。 ただいま質問に入る前に、沖繩住民の一人としてその心情を訴えられました。私は、あのお話を聞いていて、私が施政方針演説でもお答えしたように、戦時中は本土防衛の第一線となり焦土と化した。そして二十数万の方がとうとい犠牲者とかられた。そうして戦後は米軍の施政権下にあって、非常に長い御苦労を重ねられた。私は、ほんとにいま祖国復帰の協定、これに対する御審議をいただくに際しまして、心から皆さん方に長い間御苦労でした、かように申し上げる以外にことばを知らない、かように申しましたが、これが先ほど言われたあいさつ、それに答えるものでございます。私は、何よりも早く祖……
○佐藤内閣総理大臣 先ほど外務大大臣から詳細にお答えをいたしました。もちろん私は、沖繩の方方がずいぶん苦労されたことについては心情的に非常に同情しておるその一人でございます。私は、皆さんに負けないような、心情的には心から御同情申し上げております。しかし、ただいまのような問題になると、これを包括的に直ちに、よし引き受けた、かようには申し上げかねます。したがって、十分調査して、それに適切なる処置をとる、これだけは申し上げておきます。
【次の発言】 条約の問題は条約局長から説明させますが、どういう気持ちで対米折衝をしたか、こう言われたその事柄に、私ぜひ理解していただきたいと思うのです。国民の皆さんに……
○佐藤内閣総理大臣 久保君にお答えいたしますが、もちろん委員会は審議を尽くしていただきたい。また、その間においてそれぞれの立場においての意見の相違はありましても、審議を十分尽くして、ただいま御指摘になりましたように、沖繩祖国復帰、施政権が日本に返るというその中身をなす当委員会にかかっておる諸法案でありますから、十分審議を尽くしていただきたい。幸いにして皆さん方におかれてはたいへん御熱心に御審議をいただいておるようでございますから、どうかこの上ともよろしくお願いいたします。
【次の発言】 目は通しております。
【次の発言】 いまお尋ねになるのは、平和で豊かな沖繩県づくりとこういうお話でしょうか。
○佐藤内閣総理大臣 いまのは法律関係ですから、法制局長官から説明させます。
【次の発言】 いま防衛庁長官がお答えしたとおり、私は別におかしくはないように思います。
【次の発言】 いま西村防衛庁長官がお答えしたように、私は、一年限りでやむものだ、かようには思いません。使用契約そのものは一年ごとに更新はしておるけれども、それはやはり永続的に使用される、しかし、それがあまり継続的に長くなっては困る、こういうことで、ある程度、期間的に三年ぐらいならその間は大体いいだろう、こういうような考え方で、私は別に矛盾はしておらないと思います。ことにこれがアメリカの施政権下でいろいろな事情がある、そういう場合に、……
○佐藤内閣総理大臣 過日のこの席における西村君の記者会見のその場の話、これは私もまことに重大だと思って、昨日西村君自身から私は実情を聴取いたしました。 そうすると、先ほど西村君がこの席で答えたように、まあ何ぶんにも古いことですから十分の記憶はございませんということでありますが、ただいま官房長からもいろいろ報告がありました。私は、皆さん方が御不満であり、いろいろこの問題をめぐって御意見を持たれておる、このことは私も同様でございますので、実は私自身が、先ほど申すように西村君から直接昨日聞いたばかりであります。まあその趣旨から申しまして、とにかく過去のことをいまさら言ってみても、もう済んだことだ、……
○佐藤内閣総理大臣 私は皆さん方がたいへん熱意を持って沖繩にお出かけになり、しかも先島にまで渡られて公聴会を開かれた、そのことを高く評価しております。したがいまして、皆さん方がお出かけになった、さらにまたお帰りになる、こういうことでお出迎えをいたしたわけであります。 ところが、その皆さん方がお帰りになるまでの新聞の論調では、どうも行政協定、そのほうが強行採決をした後であまり効果がない、こういうような話が伝わっております。この……(「行政協定はおかしいじゃないか」と呼ぶ者あり)行政協定はおかしいのですが、返還協定の強行採決の後のこの公聴会、これは時期を失しているんじゃないか、こういうような批判……
○佐藤内閣総理大臣 三原則はそのまま尊重すべきものだ、かように考えております。
【次の発言】 もちろん三原則が、いま本土に返ったその瞬間に、直ちにそのまま実施される、そうして、たいへん見違えるような状態になる、かようなことは、私ども、沖繩の方々もまさかそこまでは予期してはおられないだろうと思います。ただいまの三原則は三原則、その方向でものごとが進む、かように私は考えておりますし、われわれの取り組む姿勢も、過渡的にはいろいろ考えなければならないこまかな点のあること、これは御承知のとおりであります。多くは申しませんが、過渡的にはある程度そこに現実の問題との差のあることも、私は了承しております。
○佐藤内閣総理大臣 田畑君にお答えいたしますが、もちろん、国会におきましては十分審議を尽くしていただく、これが何よりも大事なことだと思います。私は、本委員会におきまして、与野党ともに合同審査あるいは単独委員会等におきましてたいへん審議を尽くされたこと、また尽くされつつあること、これには心から敬意を表しておる次第でございます。 ただいま、このほうと強行採決したことについての反省はあるかというようなお尋ねでございましたが、私は、国会運営については、もちろん、与党の総裁として、また同時に内閣の首班といたしまして、そういう点が十分尽くされることを心から願っておるものでありまして、ただいま申し上げます……
○佐藤内閣総理大臣 私の名前が出ましたから……。
モブツ大統領その他と会見したそのおりに、メモはとっておりません。はっきり申し上げます。
【次の発言】 私の名前が出ましたから、私に関することを申し上げます。
もちろん私も、総理をやっておると何もかも知っておるわけじゃございません。したがって、外務省から、その国との間にはこういう懸案事項がございますとか、ただいまこういう状態にございますとかいう、大体の私自身が勉強する材料をまず出してくれるのです。それをまず……(「それはあたりまえだ」と呼ぶ者あり)それはあたりまえだと言われるいま不規則発言がありましたが、そのとおりあたりまえであります。私は、……
○佐藤内閣総理大臣 いま冒頭に、戸叶代議士の御逝去をいたまれたおことばがございました。皆さん方も先輩の遺志を継いでその審議に全力を傾ける、こういうお気持ち、私もこれを心から了承し、また同時に、沖繩の問題はさほどにわが国にとりまして、また沖繩県民には申すまでもなく、重大な問題でございますから、十分御審議のほどいただきたいと、かように思います。 ところで、昨日は沖繩でゼネストが行なわれた。一部過激派の言動とはいえ、警官が死亡する。その写真までけさは伝えられております。私はたいへん残念なことであったと思います。屋良琉球主席がこれについて談話を出しておられる。私はたいへん残念なできごとだと思います。……
○佐藤内閣総理大臣 昨日民社党の曽祢君の同じ質問に対して、私のプレスクラブにおける表現は、ことばが不足、不十分でありまして、どうも真意を誤解されがちでございますから、これはあらためて、事前協議については、国益に従って自主的に決定をいたします、イエスもありノーもある、こういうことをはっきり申し上げたのでございます。おそらく不破君がいらっしゃらなかったか、かように思いますので、もしいらしたら、どうか速記をお調べの上、ただいまの点をはっきり申し上げましたから、さように御了承いただきます。
【次の発言】 御存じならたいへん話がしいいのです。それはもう昨日も申し上げましたように、昨日の答弁が私の真実でご……
○佐藤内閣総理大臣 返還の際に、これらの諸問題、いろいろ問題ございますが、これらをできるだけ現地の同胞の要望にこたえるようにいたしたい、その方向で最善の努力をすることを、この機会にはっきり申し上げておきます。
【次の発言】 お答えをいたします。
私も、別に逃げの答弁をしたり、あるいはごまかしの答弁を――聡明な皆さん方ですから、私などからとてもごまかされるようなはずじゃございませんで、そのことは、新聞が何と言おうと、私もさようには思いません。また、厳粛なる意味で、国会の審議、これを通じて、ただいま沖繩の施政権を――外国の施政権下で苦しんでおる百万同胞をあたたかく迎えようという返還協定、その御審……
○佐藤内閣総理大臣 外務大臣がただいまお答えいたしましたから、なるべく重ならないように申し上げます。 本来、沖繩は本土と切り離されるべき領土ではございませんし、また、ここに住んでおる県民は、これまたみんな日本人であります。私はそういうような前提を十分わきまえ、これがなぜアメリカの施政権下に置かれているか、そのことに思いをいたさなければならないと思います。これがサンフランシスコ条約第三条だ、あるいはその前に戦争が行なわれた、そうしてこれが本土防衛の第一線になり、全島あげて焦土と化した。当時は百万ではございませんが、全島民あげて戦禍をこうむった、十四万の死者を出した、たいへんな犠牲でございます。……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま言われたものをもし持ち込むことがあれば、私どもに事前協議する、こういうことでございます。その際には私どもはノーを言う、これはもうはっきりしております。
【次の発言】 核に関する事柄、これはもう一切私どもは持ち込まない。先ほど楢崎君が私にお尋ねがあったのは、核弾頭の場合どうですか、さようなものは、事前協議を受ければ、ノーと申します、かように答えたのでございます。さらに中距離弾道弾とか、その他の問題が出てきておりますが、これはいわゆる事前協議の問題、こういうように御理解をいただけばいいと思います。
【次の発言】 私は、核がいままであったその状態は変わる、核抜き、したがい……
○佐藤内閣総理大臣 河村君にお答えいたしますが、ただいま河村君が言われるように、事柄は委員会のことだ、だからこれは委員会のことだと、こう言ってしまえば、政府とすれば一応答弁が立つかもしれぬと思いますけれども、私は、同時に自由民主党の総裁です。したがって、議会制民主主義、その立場に立つ限りにおいて、十分審議が尽くされなければならないこと、これはお説のとおりであります。 ただ、いままでもしばしば経験したことでありますが、とかく、それぞれの党派がそれぞれの党是によって、いわゆる質疑が完全に行なわれない、いわゆる平行線をたどる、こういうような事柄をしばしば見受けるのであります。そのいわゆる平行線をた……
○佐藤内閣総理大臣 今回の不祥事件については、ただいま当委員会において究明されておりますから、原因その他あるいは対策等についていろいろさらに明確になるだろうと思いますが、しかし、私は何よりも私自身が政治の最高責任者である、そういう立場に立って見ますとき、今回の問題が政府の側において自然の究明にしろ、自然を対象にしての究明にしろ、どうもその慎重さを欠いた、かような非難が当たるのではなかろうか。また、それにいたしましても現実に十五名も多数の方を一瞬にしてその生命を失ったということ、そこに政治的責任を感じないわけにはいかないと思います。 私は、さような意味において、この事故発生後において国民の皆さ……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま田澤委員長から御発言のありましたことについて、先ほど本会議の所信表明でも申し上げましたとおり、最近、日米間の繊維交渉が始められ、そうしてそれが調印にこぎつける、こういうところに来たのであります。これは私が申し上げるまでもなく、いままで院議があればこそ、そういうことで折衝を続けてきたと思います。先ほど申したとおり、これはどうもやむを得ない措置であったと受けとめていただきたいのであります。と申しましても、院議の方向に反した結果になったことにつきましては、好ましいものとは思っておりませんけれども、詳細の経過につきましては、通産大臣がその衝に当たっておりますからお答えさせる……
○佐藤内閣総理大臣 公債発行については、もちろん前段に言われるように、やはり節度ある公債発行でなければならぬこと、これはもうお説のとおりでございます。私どもも、そういう点で大原君のお説には全然同感であります。 ところで、四十年と今回の処置、これは違うのは一体どうなんだ、こういうお話だと思いますが、とにかくこれは四十年当時の予算は、初めて公債を実は発行した、かように私は理解しております。それまでは戦後、公債発行がなかったように思っております。したがってこの公債についての感じ方もよほど違っておるのじゃないか、かように思います。当初予算に公債発行が計上されておらないばかりでなく、補正予算で公債を発……
○佐藤内閣総理大臣 いまのわれわれが当面している経済自体をどういうふうにつかまえるか、あるいはどういうふうに把握しているか、こういう基本的な視点に立っての御意見だと思います。私も同じようなことを実は考えております。ただいま言われますように、従来と同じような発想だけでものを考えてはどうもいかないんだ、もっと根本的に発想の転換をして、そうしていま押し寄せている経済界の諸問題について対処すべきそのときが来ているんだ、かように思っております。 まあ今回わずかなことではありますが、年度内において大幅減税を実施した、そのことなどは発想の転換なくしては実はできないことであります。ただ従来の考え方だけでは、……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま事故の概要については運輸大臣からお答えをし、さらにまた、これに対する対策等についてもるる説明をいたしました。 いずれにいたしましても、この際にかかる不祥事故を惹起し、そうして多数の方を失ったこと、何とも残念にたえません。私も心からつつしんでなくなられた方々の御冥福を祈るとともに、同時に、御遺族の方に対しましても心から御弔間申し上げる次第であります。また、三百十三名という多数の負傷者を出したこと、これらの方々が一日も早く御全快なさるように、これまた心からお見舞い申し上げる次第でございます。 問題は今後の処置、もちろん重ねて事故を発生してはならないのですが、同時にま……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま田中君からお尋ねの点、私はこう思います。社会党がとか、あるいはだれがとか、こういう意味ではございません。しかし、最近の傾向そのものから見ますと、新聞その他の世論等も対中一辺倒の記事が非常に多い。こういうような見方が一部でされておる。そういうことを実は率直に私は申し上げたつもりです。これは、よく十分考えてみないと、やはり間違ってくるのではないだろうか、かように私は思います。これはマスコミ云々――不規則発言に一一答えるわけでもございませんけれども、とにかく、私はそういう意味の感じを受けますから、そういう点では、これはいかぬ、やはりわれわれは、どこまでも、自主的な、本来あ……
○佐藤内閣総理大臣 二見君と大蔵大臣とのやりとりについて、いろいろ私も伺っておりました。私は、前回の福田蔵相の際の特例法をなぜ採用しなかったか、その前例を踏まなかったか、これはそれなりに理由があると思います。当時は全然公債発行というものになじみが薄かった、したがってまた、基本的にもさようなことが考えられていなかった、中間において特別な処置をとらざるを得なかった、こういうことでございますから、特例法を設けて国民の特別な考え方を、理解を得るということ、これは当然のことだったろうと思います。しかし、今回とりました処置は、もうすでに公債発行についての政府の態度については、皆さん方からも、ある意味におい……
○佐藤内閣総理大臣 地価対策、これは現在一番むずかしい問題でございます。これはいまさら私がそのむずかしさを説明する要のないほど皆さん方も御承知のとおりであります。問題は、これに対する適切なる対策がありやいなや、こういうことだと思います。過般、この席で社会党の阪上君からも提案がありました。やはり土地を前もって先行取得するような方法はないのか、公共団体や国、それが取得するということによって地価が投機の対象にならない、こういうようなことになれば、ただいまのような弊害はよほど除去できるのじゃないか、これなども一つの案として十分真剣に考うべきことではないだろうかと私は思います。また、需要に対して供給が少……
○佐藤内閣総理大臣 久保君にお答えをいたしますが、この問題はすでに大蔵大臣からお答えをした、こういうことで、私からとやかく申さなくても、もうすでに御承知のことだと思います。ただいまのわが国の経済、これは最近はたいへん経済が拡大した、そういう意味で一面それを自慢もしております。しかし、一面どういうわけで国際基準通貨であるドルがこうたまるのか、こういうことを考えると、いわゆる金利が国際金利と必ずしも均衡がとれてない、経済の平常化と申しますか恒常化、さらに景気の挽回等を考えるときに、いわゆる金利、これはやはり国際的に均衡がとれるということが何よりも必要なことだと思います。ただいま預金金利を下げるとい……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま外交の基本は脱イデオロギー外交、現実的な処理だ、こういう御意見を述べられましたが、私が平素いつも口ぐせのように申しておりますのは、自由を守り平和に徹する、これがわが国の外交の基本である、かように申しております。このことは、もちろん現実に即した外交をやるということでありますし、どこまでも平和に徹するということで、自由を守り平和に徹する、これが私の所信でもあります。
【次の発言】 私は今回のベトナム問題、これで非常に心配したのは、沖繩の祖国復帰、返還、これにどういう影響を持つかという、そういう問題でございました。私がアメリカに出かけてニクソン大統領と話し合って帰りました……
○佐藤内閣総理大臣 海外経済協力についての基本的な考え方、これは申し上げるまでもなく、OECDにおけるDACの申し合わせ、決議、その線を忠実に行なおう、これが日本の態度でございます。またそういう意味からも、いままでやってきたことについていろいろ反省もしながら、いわゆる民間経済援助はDACの大体のねらいであるGNPの一%に近くなっておりますけれども、政府間の援助、そのほうがまことに少ないというのでこの割合を高める、こういう方向にさらに努力をする、これが現状でございます。
【次の発言】 西宮君のただいまの御指摘のように、ただいままでのところ政府べースはわずか〇・二〇%、これをようやくこしているくら……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま最初から伺わなかったので、あるいは最初のほうはどういうお話であったか、私聞き漏らしておりますが、ただいま私に対してのお尋ね、この点は十分理解したと思いますから、その点でお答えをいたしたいと思います。 御承知のように、私ども政治をやるものといたしましては、何と申しましてもいろいろのキャッチフレーズ、あるいは目標、国家建設の目標がございますが、何といっても国民福祉の向上をはかるという、これは一つの大きな私どもの政治目標でございます。このことは国民からも、いままでとってきたことについて理解を得ておる、かように私は確信しておりますが、そういう際に原労働大臣の失言、これは失……
○佐藤内閣総理大臣 田邊君からいろいろ私どもの政治責任、また公約等についてお話があり、どちらかといえば批判されたかのように私受け取ったわけでございます。しかし御承知のように、わが国の社会保障制度、これは発足間もない、歴史はまだ浅い、そのために私はずいぶん基本的な問題で、取り組み方も先進諸国に比べましてたいへん違っておる、かように思います。またこの問題自身は、私が言うまでもなく、受診者あるいは負担側と、また診療側と、そこらにもいろいろ利害も錯綜しております。したがいまして、簡単に抜本策を立てる、かように申しましても、なかなか利害衝突している。ことに最初申しましたように、歴史の浅い、そういう点から……
○佐藤内閣総理大臣 どうも大蔵委員会とあまり関係はないかと思いますが、ただいま御指摘になりましたように、とかく保守ということばがそういうにおいを持つものですから、ただ、いままでのやり方をそのまま守っていく、こういうような感じを持たれるのですが、しかし政治に志す以上、悪いものは勇断をもって処理していく、またいいものは幾ら古いものであろうが墨守していく、こうなくちゃならない、かように私は思います。そこらに保守党のよさ、保守党哲学というものがある。しかし、どうもその保守党哲学なるものが理解されておらない、そういううらみもありますからただいまのような発言が出たのだろうか、かように思いますが、そういう意……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまお話がありましたように、佐藤君はじめ皆さん方、現地に直接行かれて、現地の市当局あるいは市議会等、また市民代表とも懇談されたということ、これはたいへんな努力であったと思います。もともと、自衛隊にいたしましても、駐留する米軍にいたしましても、地域住民の理解と協力、これは最も大事でございます。この理解と協力のもとにおいて初めて、それぞれの目的、自衛隊の目的あるいは駐留軍の目的、これが達せられる、かように私は考えますので、ただいまの問題は、一そう理解を深める、ぜひとも協力を得るようにこの上とも努力して、そうして地域的な問題が解消するように最善の努力を尽くしたい、かように思い……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまの大出君のお話、現地に右翼あるいはばく徒等がいた、そういう意味でたいへん正鵠を得ない多数市民の意見の形成ではないか、こういう御指摘がありました。 この問題ばかりではございません。最近のできごとで、私どもの扱い方いかんによっては、どうも左右の激突、これが考えられるのでございまして、そのいずれにもくみしてはならない。右に対しても左に対してもくみしてはならない。また、われわれの歩む道はどこまでも民主主義、その方向でなければならないように思います。したがって、いままでの、表現の自由あるいは思想の自由、こういうものに立ち入らすつもりはございません。私どものとる道は、どこまで……
○佐藤内閣総理大臣 これは、去るサンクレメンテの会談におきまして、外務大臣とロジャーズ国務長官、同時にまたニクソン大統領と私との間で、核についてたいへんわれわれとすれば心配なのだ、どうかその心配を晴らす、ないようにしてくれ、そういうような努力をしてくれないか、その辺どういう形がいいか十分検討してもらいたい。そういうところから、いわゆる返還時においてさらに核のないということをはっきりさせよう、こういう話ができたのでございます。それが外務大臣がしばしば答えておるような書簡の形式になる。その中身のことは私どもわかりません。しかし、いまのような背景でございますから、これが十分果たしてくれるものだといま……
○佐藤内閣総理大臣 沖繩の問題については、与野党ともたいへん国会を通じまして御審議いただいて、またその審議を通じて、県民の利益になるようなずいぶん御配慮をいただいたと思います。私はそういう意味におきまして、これはただ、私が言い出した、そうして沖繩が返ってきた、こういうだけでなしに、与野党ともに責任は十分感じておる。またそういう意味において、沖繩の方がよりしあわせになれるように、平和であるように、これまた努力をしなければならぬ、かように実は思っております。 そこで、いまの為替レートの問題でございますが、私がかつて大蔵大臣をやっております際に、軍票をドルにかえた、こういう経験があります。今回は私……
○佐藤内閣総理大臣 これは、第四次防、いわゆる防衛計画とは関係がないと、はっきり申し上げておきます。 私が申し上げるまでもなく、国防関係は、これは国力、国情に応じて整備するというわが国の基本的方針でございます。わが国の基本的方針に変わりはただいまももちろんございませんが、そこで第三次と第四次、第三次が切れたこの暁において第四次防、国力も相当増進したから増強されるかと、かようなお考えかと思いますが、今回の防衛予算、これは四次防計画を閣議で策定する前に実は編成せざるを得ない状況になりました。したがって、沖繩関係、新しく返ってまいります沖繩関係の防衛関係費を除いては、新しいものとしてはまずないとい……
○佐藤内閣総理大臣 政府の統一見解を官房長官から朗読させます。
○佐藤内閣総理大臣 別にことばじりをとるわけではございませんが、総理が考え方を押し通した、こういうわけでも実はございません。会議体ですから、みんなの御意見もよく聞いて、そうして決定された。ただ皆さん方その席にいらっしゃいませんから、いまのようなお話が出ておりますが、これは申し上げるまでもなく、できれば三次防が片づいた際、期限が経過した際、四次防はつくるべきだ、これは普通いわれておることであります。また事務当局もそういう意味からずいぶん早くから研究しております。また、問題になりましたいわゆる中曽根案なるものは、四次防というものはずいぶん早く世間にも宣伝されております。したがいまして、その事務当局……
○佐藤内閣総理大臣 昭和四十七年度の防衛関係予算と四次防との関係をめぐって疑義を生じ、そのため委員会の議事を混乱させ、長日時にわたって審議が中断するに至ったことはまことに申しわけなく、深く反省いたしております。 国防問題は、国の将来にとって重要な問題でありますので、それだけに厳重な文民統制のもと、いやしくも国の内外に疑義、疑惑や不安感を生じさせることがあってはなりません。政府は、このたびの議長あっせんの趣旨を体し、予算の修正を行ない、今後とも文民統制の実をあげるため、適切な措置を講じてまいる決意であります。
○佐藤内閣総理大臣 ニクソン大統領が、まだ国交の正常化がはかられておらない、また未承認の国、中華人民共和国をみずから訪問され、そうして米中両国の間で忌憚のない意見を交換された。このことは世界、ことにアジアにおける緊張の緩和に非常に役立つ、かように私は考えております。また、そういう方向で今後の推移を見守らなければならない、かように私は考えております。
【次の発言】 昨年国連に中華人民共和国が議席を持ったということ、さらにまた安全保障理事会の常任理事国の一つになったというこの事実が、もうそのこと自身で非常にいままでの経過と変わってきている。したがって、ただいま御指摘になりました一九六九年の私とニク……
○佐藤内閣総理大臣 先ほど福田外務大臣から、さきの戦争についての真に反省したそのことばを発言されました。また、ただいまは過去の三総理大臣のアピールを引き合いに出されまして、そうして現在の内閣はどういう考え方を持っておるかと、こういうお尋ねであります。私は、民間でアピールすることも、これも一つの方法かと思いますけれども、国家における最高の政治機関、この議場を通じて私どもの真の考え方、受け取り方、これを率直に表明することが何よりも、より以上の効果のあることではないかと思います。先ほど外務大臣がこの席をかりて、そうして受け取っておるその所信をたいへん簡単ではありましたが表明をいたしました。私はそれを……
○佐藤内閣総理大臣 非常に具体的な問題で申せば、世界の平和を維持――いわゆる自由陣営、そのほうのチャンピオンはアメリカだ、こういうこでございます。またわれわれも、わが国の安全、独立、これを確保する、こういう観点に立つ。しかもそれが自由主義陣営の一国である、そういう意味からは、日米間で、ただいま言われるように、国際的平和を確保する、またそれが繁栄への道だ、かように考えますから、そこらで相共通するものがある、かように私は思っております。問題は、いろいろな表現はされますが、いまの日米間の関係においてはただいまの表現でいいかと思いますが、私は、絶えず考えることは、やはり戦争に負けた後の日本の行き方、そ……
○佐藤内閣総理大臣 先ほど来お話がありますように、核部隊と核兵器、これは全然別のものではないかと、私はかように考えます。
【次の発言】 いまその核部隊が必要であるかないか、これはまた別のことですが、日本政府としては核兵器の持ち込みは許さない、こういうはっきりした態度を示しております。
【次の発言】 私はいまのような、観念的には区別される、かように思っておりますが、実際の扱い方は防衛庁長官のほうからお答えさせます。
【次の発言】 ただいま防衛庁長官が答えたとおりでございます。私は、さような部隊はない、かように思っております。
【次の発言】 私は部隊の編制はどういうようになっておるかわかりませんが……
○佐藤内閣総理大臣 いつも国鉄の場合に問題になりますのは所有財産、これが活用できないか、全国的にずいぶん使っていない土地等の財産がある、こういうことが実は問題になっております。したがいまして、鉄道当局といたしましても、これが活用方についてずいぶん気をつけておることだと私は思います。これは私が在官当時から今日まで変わらないことだ、かように思っております。ことに現在のような事態になりますと、あるいは施設そのものはありましても、施設の上にさらにそれを利用するようなこともできるのじゃないのか等々の考え方をあわせて持ってやっていかなければならない、かように思っております。ただ、不用の土地、これを処分すれ……
○佐藤内閣総理大臣 いろいろ御迷惑をおかけして、皆さんからいろいろ私の真意についてもお尋ねがございました。問題を紛糾さしたことについては、政府としてもたいへん残念に思っております。
あの私が矢野君にお答えしたところのもの、これはただいま統一見解を出したばかりでございます。どうかその統一見解で十分御了承願いたいと思います。大体、私の言ったこと、これはこの精神においては変わりはございません。どうかそういう意味で御理解をいただきたいと思います。
【次の発言】 ただいま外務大臣がお答えしたとおり私も考えております。
【次の発言】 外務大臣から詳しく申し上げましたが、私どもの考え方、これはサンフランシ……
○佐藤内閣総理大臣 一口に土地問題といわれますが、ただいま阪上君が御指摘のように、すでに農地改革は行なわれた。林野の問題については、自然保護の観点からいろいろの要望は出ているけれども、これはいますぐ触れる問題でもない。工場用地等についてはこれまたそれぞれの企業が確保している。そうすると、あと残っているのは、ただいま御指摘のように住宅の土地の問題だ、しかもこの住宅の土地の問題がやはり偏在するというか、どこかにかたまる、こういうようなところに非常に問題の解決を要するものがあるんだ、かような御指摘であります。私もやはり、そういう点がこれから考えていかなければならないのではないだろうか。同じような市街……
○佐藤内閣総理大臣 国防会議に付すべき事項、それはもちろんかけなければならないと思います。また、ただいま言われておる点がたいへん、どこまでを国防会議にかけるか、これは議長そのものがきめるべきことだと思いますが、具体的にはまだまだずいぶんきまっていないものがございます。たとえば、三千二百名あるいは三千三百名というようなものは前国会できめてはございますが、さらにそれをどういうような時期にどういうような方法でというようなことは、これはやはり沖繩県民の感情をも十分理解を得るためにわれわれが努力しなければならない、かように思いますので、それらの点についてはもっと詳細にかける必要がある、かように私は思って……
○佐藤内閣総理大臣 沖繩への物資の輸送に関する件及び立川基地への部隊の配置に関する件につきましては、防衛庁長官から申し上げさせます。
【次の発言】 ただいま三君から発言がありましたが、これはいずれも党を代表していた、かように私感じますので、そういう意味で社会党を代表しての辻原君、さらにまた公明党を代表しての鈴切君、さらに民社を代表しての和田君、かような意味で三君に政府の考え方をお答えしたいと思います。
まず第一は、文民統制の問題であります。三君とも同じように、どうも文民統制、これがことばはできておるがその実があがっていないじゃないか、こういうおしかりを含めての政府に対する批判でございます。私……
○佐藤内閣総理大臣 辻原君にお答えをいたします。 ただいまお話しになりましたような経過をたどって本日の最終日と申しますか、予算の審議の総括締めくくり質問、こういう段階になりました。あらためてただいまのことを重ねて申しませんが、ただ私が申し上げたいのは、四十七年度予算の防衛予算と四次防問題と、これがからんでたいへんな審議上問題を残して、そしてこれが空白になり、同時にただいまのような政治問題化した。このことについて私自身がもちろん責任をとるべきだ、かように私は思っております。 責任のとり方は一体どうするのか。いろいろあると思います。私はやめることも一つの方法だと思います。同時に、問題は防衛関係……
○佐藤内閣総理大臣 ただいま塚本君が述べられるように国際事情いろいろ変わりつつあります。激動の時代だ、かように言うべきかと思います。私は、外国がどういうようにあろうともそのことにはあまり触れないで、日本の場合、日本の立場、この立場から考えますのに、とにかく隣国との間の問題、これを調整しなくて独立あるいは安全を口にするわけにいかないとすら実は考えております。ただいまお話のありました中国の問題にいたしましても、中国と隣同士である私どもが政府間の交渉を持ち得ないこと、この意味においてはまことに残念に思っております。もともとことばとしては国民外交ということばがある。こういう場合に国民外交が政府の外交に……
○佐藤内閣総理大臣 国鉄総裁、さらにまた、ただいまは丹羽君からいろいろ責任の所在も明らかにし、国民におわびを申し上げております。私は行政府の最高責任者として、ただいまのような点をまことに遺憾に思っております。立法府からおしかりを受けることのないように、この上ともさらに引き締めていくつもりでございます。
【次の発言】 賛成です。憲政の常道に従ってやろうとおっしゃること、もっともです。私は今回暫定予算を出さざるを得ざるに至ったその経緯はここで重ねて申しません。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【次の発言】 私は、国会というところは審議をするところだと思っております。それは審議は政府だけ……
○佐藤内閣総理大臣 内外の時局はきわめて重大であります。このときにあたり、四十七年度総予算審議中に種々の批判を受ける事態を招いたことにつきましては、まことに遺憾であります。政府の責任者として深く責任を感じております。各党の本件に対する御意向はよく承知しております。国民生活に重大なる影響を持つ予算案の成立に対し、この上とも御協力を切にお願いいたす次第であります。
【次の発言】 いま、当時の模様を外務大臣から詳しく申しまして、私からつけ加えることございませんが、最初の出が出でございますから、三億二千万ドルまでよく下がった、その辺で話をきめる、それは適当だろう、かように私は政治的に判断をいたしました……
○佐藤国務大臣 今経過を詳しく伺いましたので、お尋ねの趣旨と別にはずれはしないだろうと思いますが、いわゆる賃金要員、賃金でまかなう人たちの処理をどうするかというお話だろうと思います。この制度は過日郵政委員会でもお話申し上げましたように、企業官庁におきましては、養成的な定員もある程度必要でありますし、あるいはまた郵政省のごとく、年末等のあの繁忙の際におきましては、臨時職員を相当雇い入れるのであります。そういう意味で賃金要員としての予算を組み込んでおるわけであります。ところがその中に、郵政委員会でも申し上げましたように、相当長期にわたつて常用されている者があるのじやないか、そういう者を早急に定員化……
○佐藤国務大臣 ただいまの御質問ちよつとつかみかねたのでありますが、これだけの機構改革をするにあたつて、事務当局との連繋と申しますか、あるいは事業経営の衝に当る人との連繋が十分できておるかというお尋ねかと思うのでありますが、ただいままでのところ、電信電話公社なりあるいは国際の会社なりの陣容につきましては、まだきめておらない次第でございます。従いましてその経営者と目されるような人がまだいないので、その方との話合いはもちろんできておりません。また郵政省の内部に設置します監理官等につきましても、ただいま人選は白紙の状態でございます。従いまして事前の連絡というものはない次第でございます。
○佐藤国務大臣 料金改訂をいたしますると、相当の数量が減るのではないかということが予想されるのでありますが、概略いたしまして、私どもの減の見込みよりもよほどよい状況であります。予定したほど減らなかつた、かように存じております。いずれ詳細の数は取調べの上御報告申し上げます。
【次の発言】 お年玉はがきといたしましては、三億五千万枚用意いたしたのであります。これを完全に売り盡くして、その他約一億五千万枚、合計して五億近いものを売りさばいておる次第であります。
【次の発言】 来年度は年賀郵便は四円にいたしまして、お年玉一円つけますと五円になります。これが法律でございます。
○佐藤国務大臣 電気通信省の機構改革と申しますか、国が直接やらないで、これを民営なり公社なりにするということにつきましては、過去相当長い期間にわたりまして研究を進めておるのであります。なおこの点につきましては衆参両院の委員会等におきまして、これをぜひ会社に移行するようにという決議もいただいておるのであります。従いまして、そういうような国会の決議等も尊重し、また真に業務能率が上るような改正を加えたいと思いまして、せつかく研究中であります。
【次の発言】 御説のような点も確かに看取されるのであります。具体的に申しますれば、縦割のシステムに非常に能率的だというので、特に慫慂されたと思います。たとえば……
○佐藤国務大臣 ただいまいろいろお尋ねがございました。私も、農業の置かれている地位――今、後進性という表現をされましたが、少くとも近代的でない、非常におくれておる点については、同じ見方をいたしております。しかも、それが、なかなか自力でみずからの道を開拓することが困難な状況に置かれておることも、よくわかっております。私は今回初めて大蔵省を担当いたしますが、党にある場合には、特に御指摘になりましたような点に留意いたしたつもりであります。三十三年度予算が、初めて農林予算において一千八億――一千億台以上の予算を計上することができた。これらの点はただいま御指摘になったような後進性に対しての対策の表われに……
○佐藤国務大臣 きょうは午前中参議院の予算委員会に出席いたしまして、せっかく合同審査をお開きになりましたのに、私出席しませんで、大へん失礼をいたしました。また、こうして出席はいたしましたものの、引き続いて参議院の予算委員会がございますので、きわめて短時間しかこの会議に出席ができない。これを一応冒頭に御了承賜わりたいと思いまして、御披露いたします。 ただいまいろいろ御意見を交えてのお話がございました。私どもも、道路を整備することの国家的要請と申しますか、国民全部が心から希望しておられることは、この点についてはもう異存はないのであります。問題は、道路を建設する場合に、その費用をどういうところから……
○佐藤国務大臣 今回塩業整備法案を出して御審議をいただくに際しまして、冒頭にお話しになりますように、いろいろの問題を含んでおる。なかなか簡単な問題ではございません。この塩専売ができました沿革をごらんになりましてもおわかりになりますように、一番最初は、財政収入というか、歳入財源としての専売をやってきた。しかし、その後になりまして、高橋大蔵大臣時分には、いわゆる歳入源としての専売ではなく、国民生活に重大な影響のある塩を確保するという意味の、いわゆる公益専売制というものをとってきたのであります。従いまして、最初、戦争当時こしらえたというか、昔スタートしたときとは今の性格は非常に違ってきておるのです。……
○佐藤国務大臣 石村君のあげられた数字は、残高としては御指摘の通りの数字でございます。また数字が間違っておると申したような点がもしあったら、その点はすでに訂正をしたわけであります。問題は、融資総ワクが一体幾らになっておるかということではないか、同時にまた、回転といいますか、その度数というものも一つの問題である、こういうように実は思うのであります。年度末の融資残高というものよりも、総ワクとその動きの状況という方がもっと大事なんじゃないか、こういうので、大蔵省なり政府なりのいつも見ております数字は、いわゆる総ワクを基準にして説明しているという状況なものですから、その残高だけをとらえて、昨年の増加率……
○佐藤国務大臣 印刷局の機械は相当老朽化しており、また、最近の日銀券の発行が非常に枚数がふえております。そういう関係で、この要求にこたえるために、機械の整備をしよう、こういうことでございます。
【次の発言】 印刷局長からお答えいたさせます。
【次の発言】 ただいまのお尋ねは、今後の印刷機械の交替によって超勤をどうするかという、具体的な計画があるかというお尋ねでございましたが、印刷局長の答弁は不十分でございますが、おそらくまだそこまでの計画ができていないのだ、かように思います。
ところで、超過勤務という問題は、いろいろ問題がございます。だから超過勤務が定例勤務にならない、いわゆる勤務時間を縮小……
○佐藤国務大臣 ただいま加藤さんから、お話がありましたが、私、今回通産大臣を拝命いたしました。また何かと御厄介になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。 ただいま災害対策についての基本方針いかんというお尋ねでございましたが、これは、もう内閣、党をあげて最善を尽くす、あらゆる具体的な方策をそれぞれの省が持っておることと思います。暑い最中に皆様もお集まりでこの特別協議会を開催して御審議を願っておるのも、そういう意味だと思います。私どもも災害をこうむられた方々に対して心から御同情申し上げますが、一日も早く、すみやかに平常の状態にこれが復帰し、産業の拡大にさらに馬力をかけ得るよう最善の努……
○佐藤国務大臣 最初の問題でございますが、引き取り会社云々の御意見でございます。いろいろ私ども、根本の問題として構想というか、工夫もいたしてみたのでございます。ただ、御承知のように、ただいままでが完全自由というか、非常に野放し的な業界でございます。その業界に急激な変化を与えることは、産業のあり方といたしましても、避けるべきが本来ではないか。ことに自由経済のもとで発達してきたものが、統制的なにおいの強い業法が出て、もうそれだけで業界に与える影響は非常に大きいと思います。そういうことを考えた場合に、どういう処置がよろしいかというのが、今回の立法になったゆえんでございます。私は、本来は自由主義経済の……
○佐藤国務大臣 現地を見まして、非常に住んでおられる方に同情いたし、何らかの処置をとりたい、こういうことで今三案ばかりの案を出しまして、とりあえずは応急の処理ができるかどうか、現実に応急の処理をすること、これは貨すことが業務ではなくても、管理する以上それだけのことをすべきだということで、事業団に伝達いたしたわけでございます。ところで滝井さん御承知のように、家の問題と同時に、土地の問題がございます。また、そこに住んでおる人たちが一様の姿で住んでおるわけでもないのであります。そういうことを考えてみますと、ただこれは社会問題だからということで、理屈抜きに解決しろといわれても、どうも実際はむずかしいよ……
○佐藤国務大臣 お手元へ予算説明書を配付してございますので、これで読むことを省略さしていただきます。御了承願います。
○佐藤国務大臣 貿易・為替の自由化の基本的な問題は、企画庁長官の先ほどお答えした通りでございます。加藤委員の不安というか御心配は、今日までの自由化は、比較的問題の少ない部門だ、あと残っておる部面の自由化は、わが国の産業としても比較的国際競争力の弱いものではないか、そういうものを自由化することが産業に影響を与えるだろう、こういう御心配だろうと思います。私どもの苦心も実はその点にあるわけであります。今日まで七五%自由化した、これらのものは多くの場合に国際競争力の強いものであります。従って順調に参ったと思います。ところで残っておるものをいかに処理するか、先ほど企画庁長官からもお答えいたしましたように……
○佐藤国務大臣 二、三日前にそういうことがございまして、新聞に出ておりますように、日ソ通商協定が大体結論を得たわけでございます。きょうの閣議で報告がございました。それによりますと、今度は今の期間、来年までですが、それを経過すると、その後においては年間三百四十万トン、こういうことで話ができたのでございます。今言われるように、ソ連の原油は、特別な値段というか、非常に安い値段で日本に入っております。ソ連大使館で、大使にそう言って笑ったのですが、どうも日本はソ連の衛星圏でないことが非常に仕合わせのようだ、というのは、ソ連は、ソ連の衛星国に対しては非常に高く売っているけれども、それ以外の地域には非常に安……
○佐藤国務大臣 井堀さん、ただいま中小企業の面、しかもその一部について下請関係の問題についてお触れになりましたが、事実、中小企業対策というものが相当おくれているといいますか、このことは私どもも痛感せざるを得ない。ただいま中小企業基本法を出せというのも、そういうもののおくれを取り戻すという意味の強い要望だと思います。ところが中小企業の実態は、今一つの例でお示しがございましたが、まことに多種多様でございます。従いまして、いわゆる中小企業基本法ができたからといって簡単にできるものじゃないという、 ここに通産省、ことに中小企業庁といたしまして、実は非常に腐心している最中でございます。今、自動車工業を御……
○佐藤国務大臣 通産省といたしましては、こういう問題について別に指導もしておりませんし、業界の自由にまかしておるというのが今の現状でございます。ただ、今小松さんが御指摘になりましたように、英国あるいはドイツ等におきましても、企業合同が盛んに行なわれております。最近私も経団連でEECについての所見を述べたのでございますが、その際、やはり事業経営の立場において、財界自身が対処する道を考えることが必要じゃないか、こういうことを実は申したのです。その中に、一つ外国の例などを示して、こういうことを言うと、企業合同をいかにも勧めるかのようにとられるが、外国がやっておるそのあとばかりついていく、それだけで能……
○佐藤国務大臣 過日来当委員会がこの原研の労使問題についてたいへん建設的な御検討をいただいておること、たいへんありがたく思っております。私は、本米労使関係の問題こそ、それは研究以前の問題だ。したがって、正常なる労使関係を打ち立てない限り、研究はなかなか円滑にいかない。しかも、私自身がただいま科学技術庁長官として責任を持っておりますが、そういう意味から、この労使問題に官庁側がタッチすること、これはよろしくないことだ。労使双方において正常なる検討を加えていただきたい、こういうことで、ただいままですっと見てきたのです。労使の問題は労使双方が取りきめることが一番よろしい。おそらく他の何ものの干渉もいれ……
○佐藤国務大臣 原子力開発の長期計画がございますので、政府の考え方はスローダウンというようなことはございません。その計画に沿って進めてまいりたいと思います。
【次の発言】 ただいま原研の仕事と原子力船開発事業団を一緒にしてのお尋ねでございます。私自身かねてからここでたびたび申し上げておりますのは、原研のあり方の問題、ここで最も力を入れているのは一体何なのか、基礎研究なのか開発研究なのか、その二つでございます。原研の一部におきましては、基礎研究は絶対に必要なんだ、そういう意味において基礎研究にうんと力を入れる、こういう方もございます。同時に、原子力研究所を設けたその趣旨から見て、基礎研究を土台に……
○佐藤国務大臣 ただいま石野さんのたいへん御親切な御勧告があるようでございますが、実は私は、本来申し上げると、これはどうも労使双方の問題には官側は介入しない、また国会においてもあまりこれに介入してもらいたくない。しばらく双方にそれをまかす、また双方においてそれを妥結する、こういうことをやってもらいたい。で、私はあえてこのやり方についての批判をしようといたしておりません。この問題はどこまでも労使双方にまかす。そうして、しかる後に、問題が片づいた後とかそういうときに、そういう批判――どうも態度がおかしいじゃないかという批判もそれはあり得るであろうが、とにかくいま争議最中、ちょうど立ち会っているその……
○佐藤国務大臣 科学技術庁長官としてお答えいたしますが、涼子力潜水艦の場合は、これは軍艦でございますから、いわゆる原子力安全審査、その対象にはならない。しかし、私のほうは原子炉というものに対しましての安全性、あるいは放射能、それらについて、商船等であればこれは私どもタッチする、こういうことでございます。
【次の発言】 これは、関知しようとしても相手がタッチさせてくれない。この点は横路さんもよく御存じだろうと思います。
【次の発言】 先ほど来お答えしておりますように、科学技術庁長官としての範囲で申し上げたのでございます。もちろん外国の軍艦が入ってきます場合に、外務省から私のほうに対しまして一体ど……
○佐藤国務大臣 いろいろお話を聞かされて、私ども将来の利用につきましても十分考えるべきだと思います。ただいまきまっておりますのは、先ほど申されますように、森林公園にする、しかし、その中にはコンクリートの建物等がありますから、これをどういうように使うかということが、オリンピックが済んだ後にいろいろ考えられる。それにはいろいろ御意見が出てくるだろう。文部省における文部大臣のお考えもございますし、少なくともこれをただ一般にというか、利権化するというようなことはしたくない。その気持ちだけはみんな一致しておるようでございます。
【次の発言】 ただいまのお話はたいへんいい催しのように思いますが、まだ具体的……
○佐藤内閣総理大臣 自民党の綱紀粛正の態度は、機会あるごとに説明をしております。いまさら、この点はよくわかっていただいておる、かように思います。もちろん国民の各般から疑惑や不安を持たれることのないようにみずからえりを正して綱紀の粛正につとめる、これが私どもの態度であります。
【次の発言】 ただいまのお尋ねは、自民党の、また私の綱紀粛正についての基礎的な、基本的態度は何かということでございますからお答えしたのであります。
今回の新潟、塚田君の巻き起こしました事件につきましては、これは当時自由に検察当局が公正な調査をする、その捜査にまかしてありまして、私どもは政治的にも何らこれに関与いたしており……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまの基本的な政府の姿勢、これは、すでにもう本会議においての所信表明、さらにまた、各党代表質問に私がお答えし たところで尽きると思います。 問題は、われわれが経済発展をいろいろし、これは結局、手段だ。やはり目的、目標、これは何といいましても、人間尊重、住みいい社会をつくり上げることだ、ここにあるものですから、やはり私が、標語ではございませんが、一言にしていえば、福祉なくして繁栄なしというこのことばどおりに、われわれはこれからやっていかなきゃならぬと思います。 ところで、そういう意味の基本法やその他の関係法令を整備はいたしますけれども、これはようやくスタートしたばかり……
○佐藤内閣総理大臣 お答えいたしますが、ただいま古屋君の御意見どおり、何にもつけ加えるものはないように思います。私は、全国の公害発生の模様を見まして、非常にうまくいっている地域、そういうところでは地域住民と企業者との間のコミニュケーションが十二分にいっております。しかしながら、本来さような事柄が話がつかないのかと思うほど、両者の間が隔絶しておる例がある。こういうことを考えると、企業者そのものが、まず第一に自分たちの社会責任を感ずると同時に、その地域の住民も積極的にやはり企業に協力する。協力を通じて理解をし、そして同時に公害発生を未然に防ぐとか、あるいは発生がやむを得ない場合に、事後の措置につい……
○佐藤内閣総理大臣 いろいろお尋ねになりたいことがあるだろうと思いますが、ただいま三原則、これはこれで達成されるか。もちろんニクソン大統領と私と、最高責任者同士の相談でありますから、約束でありますから、これは必ず実現される。ややくどいほど三原則になっている。核抜きということは、本来なら本土並みということでもうわかっておるはずだと思いますけれども、核抜きを特にメンションしたことは、沖繩の現状等からいたしまして当然の注意事項であります。したがいまして、これが入っているというところに特別な意味のあること、これを御理解いただきたいと思います。 また、核の撤去、これについての確認、これをどうするのか。……
○佐藤内閣総理大臣 いろいろ経済企画庁長官等からも、御説明すでにお聞き取りだと思いますが、なかなか政府が予想したとおり、あるいは予定したとおりには進まないで、消費者物価が上がっておる、これが現状でございます。これをどうしてもやはり、われわれの見通しのようにもっと低いところへとめたいと、ただいま努力中でございますが、ただいまたいへん開きがある、その点で申しわけなく思っておるような次第です。
【次の発言】 消費者物価のわれわれが計画したところのものと実際が非常に違っておる、こういうことを御指摘でございました。これについては、先ほど砂田君にもお答えしたとおりに私思いますが、その原因は一体どこにあるの……
○佐藤内閣総理大臣 もちろん消費者物価の問題で、輸入政策を取り入れることによって解決するものもございます。しかし、輸入政策も簡単にはできない面があります。ことに、ただいま言われますようにわが国の農産物、ことに台所で使われる消費者物資、こういうものは、いわゆる小規模の小農がやっている場合が非常に多い。大農の場合には大体まかないはうまくつきますけれども、小規模の小農がやっている場合、そういうものに対して生産者保護、これに力をいたさなければならないというのがいままでのやり方であったと思います。したがいまして、そういう意味から農業の適正規模というものの育成も積極的にはかってまいりますが、そういうところ……
○佐藤内閣総理大臣 申すまでもなく、国会は国権の最高機関、国民に伝えるとき、この最高機関を通じて政府の考え方を申し述べるということ、これは当然のことであります。私は、その意味におきまして、ただいまも運輸大臣から事故の概要についての報告があり、その中において、政府のとるべき責任等については、十分国民の皆さまにおわびを申し上げたつもりであります。 もちろん私、運輸大臣あるいは防衛庁長官――防衛庁長官をかえたというだけでその責任が果たされた、かようなものではございません。政府の責任といたしましてももちろん重大なる、私の政局担当下においてこの事故が発生したのでございますから、そういう意味合いにおいて……
○佐藤内閣総理大臣 原則としては、ただいまお話しになるようなことを政府も考えております。同感でございます。ただ、相手のあることでございますから、なかなかその原則を貫くということはたいへんむずかしいことである、そこらに相互の歩み寄り等も考えられる、こういうことが実際の問題であります。
【次の発言】 私はその点存じませんので、外務大臣からお答えいたします。
【次の発言】 私の発言が問題になっておりますが、当時、短縮するとはっきりは言わなかったと思っておりますが、これはもちろん、ただいま御審議をいただいておるのでございますから、その御審議の結果を待つというような表現はしただろうと思います。もちろん、……
○佐藤内閣総理大臣 通産大臣や山中総務長官からおそらくお答えしただろうと思います。ただいま政府におきましても、いま御指摘になったような方向で予算編成その他の諸準備にかかるべきだ、かように思います。もちろん多額の金額を要するものでありますが、一ぺんにそれを予算化できなくとも、着実に実行のできるような、そういう方向で予算編成もし、諸準備を進めるべきときに来ている、御指摘のとおりでございます。同感でございます。十分注意するつもりでおります。
【次の発言】 沖繩の祖国復帰、これは何を意味するか、こういうようなお尋ねかと思いますが、これは申し上げるまでもなく施政権の返還、ただいまアメリカが持っている立法……
○佐藤内閣総理大臣 この問題でたいへんな疑念あるいは不信を持たしたことは、私の答弁が不十分であったと、かように思います。いまも久保君が御指摘になるように、最後には、事前協議があってもノーと言う、かようにはっきり申しておりますから、その点では別に、結論としては誤解はないだろうと思います。 しかし、その間に、やりとりとして、いかにも誤解を招くようなことばが出ておる。そういうことが、一々いまあげられたのであります。あらためて明確にして、今度は申し上げます。 私どもは、非核三原則を守る、これを厳守する、こういう立場でございますし、また、過日も国会において決議がなされました。このときは社会党の方は不……
○佐藤内閣総理大臣 長谷川君はわが党ではありますし、また報道関係の出身者でもあります。そういう立場から、経験に基づきながら、新しい民主主義の時代がいかにあるべきか、こういうことを基盤にしてのお尋ねだろうと思います。あるいはそのお尋ねにぴったり答えているかどうかわかりませんが、私の所信を申し上げたいと思います。 いろいろ問題になりました報道の自由、知る権利、いかにも政府の態度を明確にしないために、政府は国民に対して秘密主義あるいは知らさない、よらしむべしというようなまだ古い考え方ではないか、こういう誤解もあるのではないかと思っております。まず第一にその点を明確にしておきます。たびたびの機会に、……
○佐藤内閣総理大臣 ただいまも外務大臣からそういう話を聞いております。万一さようなことがあれば、もちろん私ども責任をとる、これに間違いはございません。はっきり申し上げておきます。
【次の発言】 外国の事柄、御承知のように核兵器を持っている国がただいま五カ国もあるのですから、これはとやかく言うことはない。また、それぞれの必要があっておそらくそういう国は持っておる。しかし、わが国の場合は、政府がかねてから一切さようなものは持ちません、非核三原則を守ります、かように申しております。政府だけでは不十分だ、こういうことで、国会においてこのことは、非核三原則、これは確認されました。私は、今日かような状態、……
○佐藤内閣総理大臣 電気、ガス、水道、この料金を押えるかどうか、こういうことですが、公共料金そのものにつきましては、全面ストップとは申しませんけれども、極力抑制する、私どもはこういう態度をとってまいりました。電気、ガス、水道等につきましても同じような考え方であります。すでにある一部からは、いまのままではやっていけない、その値上げ、ぜひこれを決定してくれ、私どもこういうような話を聞きますけれども、ただいままでのところ、いまの抑制方針、これに間違いはございません。
【次の発言】 青木君のただいまのお尋ね、御意見を交えてのお尋ね、これについては私もさように考えます。
ところで、物価と申しますと物価……
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