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保利茂 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

保利茂[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP500(衆)
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78位

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17位
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4位
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14位
26期各種会議発言(政府)TOP5
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20位
31期委員会発言TOP100
96位
31期委員会発言(政府)TOP25
18位
31期各種会議発言(政府)TOP10
8位

このページでは保利茂衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。保利茂衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第8回国会 労働委員会 第1号(1950/07/19、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 失業保険法の一部を改正する法律案の提案の理由を、御説明申し上げたいと存じます。  失業保険法は、昭和二十二年第一回国会において制定されまして、昨年の五月その一部を改正し、適用範囲の拡張、失業保険金の実質的増加、及び日雇失業保険金制度の創設など、失業保険制度の整備拡充をはかつたのであります。しこうして特に日雇失業保険制度につきましては、昨年十一月より失業保険料の徴收事務を開始いたし、保険給付につきましては、本年一月より実施して参つたのでありますが、その実施の状況を見ますると、現下の日雇労働被保険者の保護に必ずしも十分でない点がございますので、今回これが改善をはかりたいと存ずる次第……

第8回国会 労働委員会 第2号(1950/07/21、24期、自由党)【政府役職】

○保利國務大臣 大体御意見の通りの考えをもつて対処したいと思つております。二十五年度の失業対策事業費の繰上げ支出ということは、実は必ずしも今年一ぱいという膠着した考えを持つておりません。情勢に応じまして、相当彈力を持つた支出方法をいたしたい。従いまして、当然この第四・四半期は申すに及ばず、場合によりましたならば、さらに第三・四半期の幾分かについても、補正予算措置を講じなければならぬ場合も起るであろうということを考えております。大体御所見の通りの考えを持つております。
【次の発言】 日雇い労務者の問題につきましては、私も就任以来最も心配をいたしている点でございまして、働きたくともどうしても仕事が……

第8回国会 労働委員会 第4号(1950/07/26、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 赤松さんの御所見に対しまして、私はまつたく同感に存じております。政府職員の退職資金に一部流用せられたということは、財政操作の上からどうもやむを得ない事情もあつたようでございますから、このことは非常に遺憾には存じておりますけれども、その面からいたしまして、政府職員で退職せられた方々に対する資金の扱い方としては、やむを得なかつたのではないか。ただし先ほどから安定局長も申し上げておりますように、これにつきましては、そういたしますにつきまして十分の善後措置は、政府といたしましてとる方針でおりますから、さよう御了承を願つておきたいと思います。なお今後の日雇い労務者に対する緊急失業対策費の……

第9回国会 地方行政委員会 第5号(1950/11/28、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 本来申しますと、ただいま御指摘のような業種につきましての労働の関係の面におきましては、いわゆる公共企業体労働関係法、ああいつたような立法措置をとることが妥当である、こういう考えを持つておるのでありまして、政府内部の関係におきましては、できるだけ早い機会にその立法措置を講じたいという心構えでおります。
【次の発言】 むろんこれは関係の方面と十分隔意のない御相談をしまして、公労法の建前に準じまして立法をやつて行きたい、こう考えております。
【次の発言】 法律上はどうなりますか、私はこういうふうに了解いたしております。先ほどお示しの業種に携わつておられる従業員の諸君には、この地方公務……

第9回国会 予算委員会 第2号(1950/11/27、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。正確な資料を持ち合せておりませんけれども、人体お話のように毎月勤労統計に現われております、それから生計費と引合せました実質賃金は、昨年の六月あたりに比べまして今年の六月ではお示しの通り約三〇%の向上を示しておる。七月、八月は朝鮮動乱等のために思惑が行われまして、幾らか物価の上昇を来し、実質賃金の上には多少響きをいたしまして低下いたしましたが、九月、十月に至つて大体おちついて参つたようであります。
【次の発言】 お答えいたします。第四・四半期分として補正予算をお願いいたしております十五億円が成立いたしまして、これを実行いたすといたしますならば、大体第四・四半期は……

第9回国会 予算委員会 第7号(1950/12/02、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 詳しい資料を持ち合せておりませんから、また他の機会に詳しい資料をもつて御説明したいと思います。大体の趨勢を申しますと、昨年はほとんど賃金は横ばいの状態であつた。実質賃金の趨勢から申しますと、昨年の十一月ごろからだんだん上昇しまして、今年の七、八月ごろには、およそ前年同月の実質、賃金と比べてみますのに、三〇%くらいの上昇率を示しております。賃金全体の趨向としましては土建関係は持合いと申しますか、幾分低下の傾向を示しておりますが、その他の一般賃金は、賃金趨勢それ自体としましては、やはり微弱ながら上昇の足取りを示して参つた、そういう状態になつておると思つております。

第9回国会 予算委員会 第8号(1950/12/03、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。その点に関しましては、角田委員の御所見の通りに私ども解釈いたしております。
【次の発言】 お答えいたします。いろいろ理論構成の上から御所見の多い点であろうと存じますが、私どもはただいまの角田委員の御所見の通り、本問題は国会の意思決定によつて最終的に決定せられるもの、かように解釈をいたしております。
【次の発言】 これは立法当時に相当御論議がありましたようでございますが、十六條の二項は、いわゆる仲裁裁定の場合を含むという解釈が定説になつている。従つて裁定を含んでおる、かように私どもは承知いたしております。

第10回国会 厚生委員会 第24号(1951/05/18、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま議題となりました各案につきまして、提案の理由を申し上げたいと存じます。  まず、検疫法案につきまして提案の理由を御説明申し上げます。  従来検疫は、海港検疫法及び航空法に基く航空検疫規則によつて実施されていたのでありますが、終戦後は、これらの法令の施行は事実上停止せしめられ、これにかわりまして、総司令部より回章が出され、この回章に基いて総司令部によつて実施されて来たのであります。しかしながら昨年の二月、この検疫業務の実施責任は、わが国に委譲せられ、わが国の検疫官の手によつて行われるようになりましたが、現行の海港検疫法及び航空検疫規則の規定には、最近の諸外国の検疫制度と比……

第10回国会 厚生委員会 第35号(1951/06/02、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま議題となりました医師法、歯科医師法及び薬事法の一部を改正する法律案につきましては、先般その提案の理由を御説明いたしたのでございますが、この議案の先議をせられました参議院において愼重御審議の結果一部の修正を見ましたので、この際あらためて御説明をいたしたいと存じます。終戰後国民医療の問題につきましては、医療の向上のため多くの施策がとられ、相当見るべきものがあつたのでございますが、明治以来懸案とされておりました医薬制度につきましては、いまだその解決を見るに至つていなかつたのでございます。一昨年アメリカ薬剤師協会使節団が来朝いたされ、関係者に対し医薬制度の合理化について勧告が行……

第10回国会 予算委員会 第6号(1951/02/03、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。いろいろ総理府統計でやつております労働力調査、あすこに現われます完全失業者、この数字は昨年の前国会でも大分指摘せられたのでありますが、五十五万というたいへんな記録を出しておつたわけであります。その後四十六万、四十一万と累月逓減いたしまして、一番新しい十一月の調べによりますと、三十六万に落ちて参つております。全体の失業者の把握をいたしますのには、非常に困難を感じますけれども、比較的実態に近いと思われますのは、職業安定所の窓口から見ました数字が私どもとしてはともかくも当面の対策上の一番手近かな資料として用いるわけであります。  その数字は、昨年八月、これはすべての……

第10回国会 予算委員会 第7号(1951/02/05、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします……。
【次の発言】 PD工場に、非常な労働強化が行われていると言われますけれども、朝鮮事変が起きましたその直後において、そういううわさがございましたから、労働省といたしましては、関係方面とも十分の連絡をとりまして、労働法規が守られて行くように、そうして労働者が保護せられて行くように、十分の注意をいたしておりまして、お話のようなことは、私はないと思います。  なお残業関係に、労働時間が非常に延長せられていると言われますけれども残業をいたしますについては、労働法規の示します通りに、労働組合との協定を必要といたすのでございますから、お話のようなことは、一方的に強制せ……

第10回国会 予算委員会 第15号(1951/02/16、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答え申します。御質問の労働パージの問題でございますが、労働追放として指定を受けられている方が二万名以上に達しているわけでございます。この労働追放が、御意見のごとくわが国の民主的労働組合の発達の上に相当大きな寄与をなしたということは申すまでもないことでございますけれども、何さまとつさのうちにこの指定措置がいたされましたために、内部に立ち入つてみますと、事情まことに気の毒な方があるわけでございます。昭和二十三年の省令改正において、さような特殊な事情のある方については、それを免除するという救済規定もできたのでございますけれども、いろいろの事情で今日までの救済規定が十分に生かしておら……

第10回国会 労働委員会 第1号(1951/03/01、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま議題となりました労働者災害補償保險法の一部を改正する法律案の提案理由について、御説明を申し上げます。  労働者災害補償保險法は、労働基準法の裏づけとして、昭和二十二年九月一日から施行され、業務上災害をこうむつた労働者に対して、的確かつ公正な災害補償を行い労働者の補償を受ける権利を擁護すると同時に、他面保險方式により事業主の経済的負担の分散軽減をはかることを目的といたしまして、施行以来三年有半、おおむね所期の効果を収めて参つたのであります。しかしながら産業災害の発生状況は増加の傾向にありまして、これが本法の運営に相当の影響を與えている状況にかんがみまして、この際現行の労側……

第10回国会 労働委員会 第3号(1951/03/07、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 まず労働組合及び労使関係の調整についてでありますが、特に自立経済達成の国民的要請のもとに、政府といたしまして、かねてから中正健全なる労働組合の発達助長及び労使関係の合理的安定、紛争議の早期平和的解決をはかることを、その基本方針として参つたのでありますが、御承知のように終戰直後の混乱期におきましては、破壊的勢力の大きな影響を受けまして、わが国の労働運動にはまことに憂慮すべき傾向が認められたのでありますが、経済的、社会的情勢が混乱から安定へと推移し、またこの種の問題に対する国民の認識の深まるに連れて、労働組合も漸次経済再建に対する責任を自覚され、いわゆる自由にして民主的な方向に進ん……

第12回国会 外務委員会 第5号(1951/11/09、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 完全雇用というのは、用語につきましても、学者間には相当の意見があるようであります。一人の失業者がないという状態をさして完全雇用と言つている場合が、私の承知しているところではございません。ともあれ失業問題の根本的、基本的なねらいは、一人でも失業者を少くするということ、これがねらいでなければならぬわけであります。そこでわが国の実際の事情からいたしまして、どういう方法によつてこの失業問題に対処して行こうとするのか。これは総理大臣あるいは大蔵大臣の演説等においても、しばしば申し述べておりまするように、結局今日の日本の深刻な失業問題というものは、日本の産業状態と、過剰な人口のアンバランス……

第12回国会 内閣委員会 第3号(1951/10/16、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今回の人員整理のよつて生じました理由につきましては、総理大臣の施政演説にも、またその他の機会に橋本行政管理庁長官からも、詳しく申し上げておることと思います。要しまするのに、中央事務をできるだけ整理をして、その整理の上に基いて生じた余剰人員の整理を意図しておるものでありまして、私どもの大よその計算によりますと、整理、すなわち減少いたすべき定員の数は、約十二万名ということになつておりますが、この中には現に欠員中のもの、及び長期欠勤者の相当部分を含んでおりますから、実際上今回の定員法改正に基いて、実整理を要する人員は、おおむね六万ないし六万五千くらいになるのではないか。しかしながら今……

第12回国会 内閣委員会 第8号(1951/11/06、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 井上さんの御懸念の点は、私どももまつたく同様の心配をいたしておる点でございまして、先般も委員長の御質問に対してお答えをいたしました通りでございますが、なお繰返して申し上げますれば、今回の行政改革に伴う必然の結果として、人員の整理を行わざるを得ないという結果になるが、その行政改革を全国民的要請のもとに行うにいたしましても、その結果離職の余儀なきに至る諸君に対して、国として政府としていかような措置をとるか、その基本方針をまずもつて定めた上に行政改革にとりかかるべきであるという基本的態度に基きまして、行政管理庁長官からしばしば申し上げておりますように、まず離職当座における生活不安をな……

第12回国会 内閣委員会 第11号(1951/11/10、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お尋ねの点は先般の本委員会におきましても、昨日の連合審査会におきましても申し述べました通り、労働行政を後退する意思は毛頭ございません。
【次の発言】 先般お答えいたした通りでございます。
【次の発言】 主管大臣からひとつお聞きとりいただきたいと思います。

第12回国会 予算委員会 第14号(1951/11/06、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。基準局長の通達のどの部分についてのことでございますか、通達の趣意は、電力の不足に伴う各事業場の稼働率の低下に対して、できるだけ賃金の收入減を来さないようにする措置として、あるいは休日を振りかえるとか、あるいは就業時間を変更するとかいうような方法によつて、生産の減退と賃金の枚人減を、少しでも少くするように手配をとつてもらいたいという趣意の通達をいたしておると思います。その中でこの電力不足、休電による休業は、使用者の責めに帰すべき事由というふうに解するか解しないか、それによりまして、休業手当とかなんとかいう問題が起りますが、従来とつております解釈では、かようなこと……

第13回国会 議院運営委員会 第6号(1952/01/18、24期、自由党)【政府役職】

○保利説明員 私は今度官房長官という、とんでもない、がらにないことを仰せつかりまして、たいへん恐縮しておりますが、できるだけひとつ努力をいたしたいと思つております。本委員会の委員各位には格別の御指導を仰がなければならぬと思いますから、よろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 二十三日に、総理大臣の施政演説に続きまして大蔵大臣及び安本長官の演説をやらしていただきたい、かように考えております。
【次の発言】 二十三日には提出いたすつもりでおります。
【次の発言】 それらの法案につきましては、まだ提出いたすような運びになつておりません。私の感じから申しますと、相当遅れて来るのではないかと思つ……

第13回国会 議院運営委員会 第10号(1952/01/29、24期、自由党)【政府役職】

○保利政府委員 お答えいたします。ただいまの土井委員の御意見のごとく、人事官の職責からいたしまして、特に選考に当つて注意しなければならない適格性云々の点につきましては、まず第一にその点に最も注意を払いまして、あくまで中正公平、しかも全公務員諸君の人望を集め得るに足る人格者を得なければ、人事行政が全うできないという見地から選考をいたしたのでございます。政府が任命いたしたいといつて同意をお願いしております入江君は、御指摘のように東京大学の出身であります。お話のように山下人事官も東京大学の出身であるので、いかがであろうかということも十分研究いたしたのでございます。山下人事官は工学部の出身であり、入江……

第13回国会 議院運営委員会 第41号(1952/04/28、24期、自由党)【政府役職】

○保利政府委員 前段の未提出法案の提出につきましては、お話のように、私の気持から言いますと、日を限つて、たとえば、成規の今期会期中、あるいは十日までというように、切つていただきたいという気持で、ただ例外はお認めいただかなければならぬこともあろうかと思いますが、できれば、四、五日までにどういうものが、十日までにどういうものがという色わけでなしに、少くともその辺までには全部提出いたしたいということで、今努力を払つております。  お話の労働関係法案の見通しにつきましては、これは労働省内部の議が相当固まつて来ておると思います。会期がこういうふうになつて来ておりますから、この会期の問題とも合せて考えて行……

第13回国会 議院運営委員会 第69号(1952/06/28、24期、会派情報なし)【政府役職】

○保利政府委員 政府といたしましては、ただいま本国会に提案いたしております各案が、すみやかに国会において決定していただくように希望を持ちまして、あらゆる努力を拂つておるのであります。
【次の発言】 これは政府としては、果し得る努力はことごとく盡すつもりでございます。(笑声)
【次の発言】 私の一存をもつてどの法案が必要だ――率直に申し上げまして、どの法案も政府としては大事に考えておるわけでございますから、従いまして今日のところでは、どの法案がより重いとか、これは軽くていいという考えはありません。
【次の発言】 参議院の議事がはかばかしく運んでいないということは現実の事態でございますから、本会議……

第13回国会 地方行政委員会 第3号(1952/01/29、24期、自由党)【政府役職】

○保利政府委員 ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基く全国選挙管理委員会関係諸命令の廃止に関する法律案につきまして、その提案の理由並びに内容の概略を御説明申し上げたいと存じます。今般講和条約の締結に伴いまして、政府は、ポツダム宣言の受諾に件い発する命令に関する件に基いて制定されましたもろもろの命令を整理することとなつたのでありますが、全国選挙管理委員会の関係といたしましては、この種の命令が三つあります。  第一は、昭和二十年勅令第七百三十一号であります。これは、同年勅令第七百三十号をもつて釈放された政治犯人が、選挙権を回復したのに伴いまして、これらの者に選挙権を行使させるため、臨時……

第13回国会 地方行政委員会 第9号(1952/02/21、24期、自由党)【政府役職】

○保利政府委員 ただいま議題となりました国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律の一部を改正する法律案の提案理由並びに内容の概略を御説明申し上げます。  国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律は、国会議員の選挙、最高裁判所裁判官の国民審査及び日本国憲法第九十五條の規定による一の地方公共団体のみに適用される特別法の制定に関する住民投票の適正かつ円滑な執行を確保するため、国において負担することになつておりますこれらの選挙等の執行経費で都道府県及び市町村に交付する経費の基準を定める目的をもつて、昭和二十五年に制定されたものであります。  この法律は、昭和二十五年六月執行の参議院議員通常選挙……

第13回国会 予算委員会 第18号(1952/02/18、24期、自由党)【政府役職】

○保利政府委員 衆議院の選挙法改正特別委員会もございますし、法務総裁の言われます選挙制度調査の委員会でも、その点につきましてはいろいろ検討せられております。御趣意は有田さんの言われる通りでありますので、ただいま法務総裁が申しました通りに、研究をすみやかに進めたいと思います。
【次の発言】 その問題につきましては総理からもしばしば責任ある言明をされております通り、任期一ぱい政局を安定して、この大事な場合の再建に専念をするというお考えは、寸毫もかわつておりませんと私は了解をいたしております。いろいろ説が出ますのは、その場合に二十八年度の予算を一体どういうふうに取扱うかというようなことで、あるいは十……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 外務委員会 第11号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 各国とも戦後の農業生産力が回復いたしまして、増産による国際市況が軟化しつつあることはいなめない事実であると思います。昨年は小麦協定によりまして五十万トンの輸入をいたして参つておりますが、今年は百万トンの輸入をいたすことになつております。食糧全体を確保するには相当多量の外地食糧に依存しなければならない今日の食糧事情の現状からいたしまして、今回百万トンの買付を小麦協定によつていたしたわけでございます。冒頭申しますように、農業生産力の回復による増収、従つて価格の低下傾向はいなめない事実でございますけれども、先般決定をいたしました麦の価格決定の経緯によつても御承知のように、内地麦につき……

第16回国会 経済安定委員会 第16号(1953/07/15、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 私は正直に申しますと、よく事情をきわめておりませんが、事務当局から聞いておりますところによりますれば、この飼料の価格がともすれば上向きたがる。それで需給安定法もできておるのだから、従つて価格の安定をはかる上から行きましても、食管会計の負担においてもこれを安定して行くような措置をとらなければならぬ。個々の会社の運営をどういうふうにやつているか、私は実は正直に申し上げまして承知いたしませんので、至急取調べてみたいと思います。
【次の発言】 中村さん、はなはだ恐縮ですが、説明員から説明させます。
【次の発言】 お話のような事態でもつて、価格のつり上げを共同行為としてはかつておるという……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第10号(1953/07/15、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 二号台風の対策検討の途上におきまして、六月下旬の大水害はお話のようにまつたく空前の激甚な被害を起しております。農林省としましては、大野現地対策本部長のもとに、塩見農業改良局長を主任といたしまして、各局から職員を現地に派しまして、とりあえず、一番大事なことは、被害地域に渡る食糧をいかにして不安なからしめるかということが第一であります。第二は、田の植付時期に際会していたやさき、相当広汎な地帯にわたつて植えつけました稲の流失、苗しろの流失があり、従つてその処置を誤りますれば、植付不能の状態をかもし出すということをおそれまして、まず何をおいても食糧に不安なからしめることと、植付を可能な……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第17号(1953/07/23、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 二号台風による災害に対しましては、当委員会でも申し述べましたように、むろん局地的には程度の差はあろうかと存じますけれども、この春の凍霜害による災害対策に準じて扱うべき災害である、かような考えをもちまして、この災害に対しましては、大体凍霜害においてとりました国会の御意見も加わつた凍霜害対策の線に沿いまして、農林省といたしましては、行政当局として、その線のもとに災害対策を考えて、大蔵省に所定の要求をいたしておるわけでございます。ただ、その後北九州等に非常に深刻な災害が続発いたしましたために、それらの再災害の起きました以外の即方におきましては、北九州の災害があまりに深刻でございますた……

第16回国会 水産委員会 第5号(1953/06/26、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 松田さんのお言葉にまことに恐縮いたしますが、私は今回突然水産行政の責任者として担当いたすようになりました。経験に乏しく、御承知のような至らざる者でありまして、今日のきわめて重大な問題であります水産業の振興に対して、どれだけの寄与をなし得るかをおそれておるものございますが、誠心誠意努力をいたしまして、責任を果したいと存じておる次第でございますから、当委員会の方々はいずれもその経験あるいは抱負におかれてわが国水産業に寄与せられるところの、今日までもまた今後も多大なものがあると存じますので、相ともにわが国水産業のために御協力賜わりまするように、まず冒頭にお願い申し上げる次第でございま……

第16回国会 水産委員会 第15号(1953/07/22、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 私は過去のいきさつはいろいろの問題について詳しくは存じておりませんけれども、ただいまお話の中にございました、あるいは中間漁区等の問題について、農林省の一つの方針のきまつたものがまたひつくり返る、そういうふうな事例が二、三ある。それは水産業の発展を期して行かなければならない水鹿行政の信頼をかちとるゆえんではない。そういうやり方はこれはとるべきことではなかろう。さんまの問題につきましては、一応の経過も伺い、私として多少疑問とするところもございましたが、それらについてよく事務当局の考え方もただして、今年における調整措置は、すでに告示手続をいたしておりますることによつて行うことが妥当で……

第16回国会 大蔵委員会 第25号(1953/07/18、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答え申します。食糧会計の中において、お話のような疑惑を持たれるような点があるのではないかということは、私は就任前に、どうもあの辺が臭いのではないかという話は耳にいたしておつたのであります。今日恵まれざる条件の中で、食糧庁の職員諸君がこの大事な行政に携わつているのに、このような話のあることは、まことに気の毒な、不名誉なことだと思います。しかも会計の形はどうありましようとも、国民の直接負担、あるいは消費者負担にかかつて来る大きな面でございますから、従つて私といたしましては、そういう不名誉な疑惑が持たれないように、細心の注意を実は払つて行くつもりで、いろいろ聞き及んでおります問題等……

第16回国会 農林委員会 第8号(1953/06/24、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま委員長からお話がございましたように、私は今回突然農林大臣として行政の責任を帯びるようになりました。至らざる、かつまた経験を有しない私としまして、まことにその責任の重大なるを痛感いたしております。当委員会の皆様方は、いずれも農政面に対して多大の御関心と御権威を持つておられる方々でありますので、私といたしましても、誠心誠意、全力を尽しまして責任を果して参りたいという気持でおるわけであります。どうかよろしくお願いをいたします。  なお一般農政上の諸問題に対しましては、いずれ開陳いたす機会をいただきたいと存ずるところでございます。今日は就任早々でございまして、一言ごあいさつを申……

第16回国会 農林委員会 第9号(1953/06/25、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 昨日申し上げました通り、できるだけすみやかに決定をしなければならぬ事情に差迫つておることは仰せの通りでございます。しかし率直に申しまして、ただいまの段階で、こういうふうにきめようと思いますというところに至つておりません。しかし荏苒許しませんから、一両日中にはきめたい、こういうことでいたしております。
【次の発言】 十六日の米価審議会の答申を尊重して参らなければならぬことも深く考慮いたしております。同時にまた本年度の収穫時における異常災害等特殊な事情も考慮しなければならない、そういう点を考慮して決定をいたしたいということで、その線で検討を加えておるわけでございます。新聞にどういう……

第16回国会 農林委員会 第11号(1953/06/30、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 本年産麦の価格の問題につきましては、去る二十六日に閣議の決定をいたしまして、実施いたしたいと存じておりますが、この決定に至るまでの経緯について御説明を申し上げたいと存じます。  御承知のように麦類は昨年六月以降統制を廃止いたしまして、自由販売といたしたのでありますが、まだ米の統制を必要といたします現在におきましては、麦類も主要食糧でありますから、一面麦の再生産の確保をはかる意味におきまして、農家の希望に応じて無制限買入れを行いますとともに、他面米価とのバランスのとれた安定した価格水準を実現して、消費者家計の安定をはかることといたしたいのであります。本年度も、管理制度につきまして……

第16回国会 農林委員会 第15号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま議題となりました農業委員会法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げたいと存じます。  農業委員会法が制定せられましてから二年有余、市町村農業委員会及び都道府県農業委員会が発足しましてから二年になんなんとしておりますが、その間農業委員会は、農地等の利用関係の調整、自作農の創設維持、農地等の交換分合、また農業総合計画の樹立及び実施についての建議、諮問答申等、農民の代表機関としての職責の完遂に努めて参つたのであります。しかしながら経済情勢の変遷に即応してその使命を達成いたしますためには、おのづからその所掌事務の重点が変化しなければならず、またその事務……

第16回国会 農林委員会 第19号(1953/07/16、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 東京に近い所に災害が起きたと音には陳情等も手早くでき、また調査視察等も手早くできて、比較的政府の施策の上に浸透しやすいけれども、遠い所はともすればおろそかになりがちであるということは、私どもも遠い所に関係を持つている者として、そういう感じは確かにいたします。しかしその感じがするということは非常に大事だと思いますので、今度の北九州の水虫が非常に激甚をきわめておるという情報を聞きましたので、これは少くとも普通の災害措置ではいかぬのではないか。今折柄非常に農繁期に際会して、東京に陳情に出たくとも出るわけにも行かぬという実情等を考慮しまして、十分現地の事情を的確に捕捉し、かつ非常災害の……

第16回国会 農林委員会 第20号(1953/07/17、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま御審議中の予算が、最終的にどういうふうな衆議院の決定になりますか、特に米価の関係における問題は、私はまだ詳しくお話合いがどういうふうになつているかということを承る機会を持つていないわけでございますが、いずれにいたしましても、完遂奨励金と申しますか、石八百円の奨励金を出すという話合いの御意図は、それは率直に申しまして、生産者に対してできるだけ高い値段で買うんだ、そうしてそのことがまた今日の食糧事情からいつて必要供出量を確保して行くためにとらなければならぬという政治的配慮から出て来ておるものだと思つております。従いまして、予算が最終的に成立いたしますれば、その成立いたしまし……

第16回国会 農林委員会 第22号(1953/07/22、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 各種の急傾斜あるいは湿田その他それに類似の法律があり、土地改良という大きな線につながつて行くべきものについて個々の法律が出ておる、それをどういうふうに考えるか。それはやはり特殊地帯におけるそういう農業生産力を高めて参ります上にそういうところがおろそかになつてはならぬ、おろそかにならぬようにという国民の声と申しますか、これが議員立法として、多くはほとんど議員立法ででき上つておると思うのでありますが、そういうところの必要性を国民の意思として反映せられ、それがそういう法律になつておるというふうに私は理解をしております。
【次の発言】 筋合いから行きますと、お話のように、そういう地帯の……

第16回国会 農林委員会 第25号(1953/07/29、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま上程せられました臨時硫安需給安定法案の提案の理由を御説明いたしたいと存じます。  硫安が化学肥料の大宗として、わが国農業の最も主要な生産資材でありますことは言うまでもないところでありまして、その需給の調整と価格の安定をはかりますことは、農業経営の安定と農業生産力の発展にとつて欠くことのできない事柄であることは、私が申し上げるまでもございません。ここにおいて政府は、御承知のように肥料対策委員会を設けまして、その対策を審議していただいたのでございますが、その答申に基きまして、別途本国会に提案せられまする硫安工業の合理化及び硫安輸出調整臨時措置法案による合理化促進による生産費……

第16回国会 農林委員会 第26号(1953/07/31、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 輸出機構の問題につきましては、ずいぶん朝野の間にも意見がありまして、輸出機構をもつてすれば、どういう性格を持つべきであるかということについて、相当各方面に御意見があつたようでございます。政府の考えとしましては、当面損失を生ずるであろう輸出会社の損失については、御懸念のように、結局においては、何か国がそのめんどう、始末を見るんじやないか、そういうにおいがどうも抜けぬという点、ごもつともなことだと思いますが、一言にして申しますれば、国は損失のしりのめんどうは見ません。ただ輸出会社に経営上の相当弾力ある運営をやらして、硫安輸出から来る損失を、輸出会社の全体の経営の面から少なからしめる……

第16回国会 農林委員会 第27号(1953/08/04、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 具体的には、過去三箇年の平均出荷の実績を見れば、大体見込み数量としては妥当ではなかろうか、そういうふうに考えております。
【次の発言】 大体現状の硫安需要というものが、価格の面で農家が使いたくても使えないという事情にあるかどうか、これは私としてはちよつと申し上げる資料を持ちませんが、今日の硫安消費の状況が必ずしも少いということは言えないのではないか。極端な一部の御意見では、まさにこの化学肥料の使い方が多いために、耕地の老廃を招いているというような意見すらもあるようなことであります。それはもう御承知の通りであります。大体におきまして、過去三年の実績に、今後の食糧増産計画に伴います……

第16回国会 農林委員会 第30号(1953/08/07、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 農業団体の関係につきましては、帰するところは農村の経済をいかに発展せしめて、農村の発達を期して行くかというところに目標がなければならないと存じます。そこで考え方としてはいろいろ出て来ると思うのでございます。理想論としてはいろいろの考え方もあろうかと存じますが、一つの制度を改革するという場合におきましても、既成の事実というものも尊重してかからなければならない。既成の事実が生れるには、やはり生れるだけの社会的、経済的な理由がそこにあつて生れて来ていると思う。今回政府が提出いたしました両法律の改正案は、さような現実の面を見つ、しかも農村の発展をはかつて参りまする上に、農村団体を強化し……

第16回国会 農林委員会 第34号(1953/10/02、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今年の稲作の状態につきましては、植付時期前から、異常天候が予想せられるようないろいろな徴候が現われて、懸念をいたしておりましたが、きわめて不幸な、特に八月中旬以降の天候はきわめて不幸な事態を招いておりますが、災害地の農家の方々が営々たる努力の実が結ばれずにいる惨状に対しては、ほんとうに同情にたえないところであります。のみならず、食糧の関係がやや安定をして参つて来たというところにわが国自立経済達成の希望も大きく持たれておりました節に、かような不幸な年を迎えましたことに対しまして非常に残念に存じております。のみならず、二十五日にはまた大きな台風が襲来しまして、加えての災害に対しまし……

第16回国会 農林委員会 第35号(1953/10/03、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今年の作況からいたしまして、麦の増産はきわめて必要と存じます。そういう上からいたしまして、生産に所要な生産材については事欠かないようにする。穂麦については、事務当局の話を聞きましても、そう心配はないようにお聞いております。なお足らざるところはもとより十分手当をしなければならない。国民運動的の増産運動についてのお考えはごもつともだと思つておりますが、こういう状態になくとも、日本の食糧問題を解決して参ります上におきましては、麦に対する生産者、消費者、両方とも認識を新たにして、食糧問題の解決に向わなければならないし、そういう上からいたしましても、麦の増産には特に力を入れて行かなければ……

第16回国会 農林委員会 第37号(1953/10/17、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 それはそういうふうに今日も考え、また今後も取扱つて行く考えであります。
【次の発言】 この間から吉川さんの御意見もありましたから、そういう方向でできないか、とにかく事務当局で少し研究を急いでやつてもらいたいということでやつている結果が、今の話の通りであります。いろいろの考え方はあるだろうと思いますが、どれもなかなか壁にぶつかりまして、結論が出て来てない状態であります。
【次の発言】 私も先日東北地方数県を歩きまして、供出の事情等も視察をして参つたのでございますが、ただいまお話の、収量の少い際にも、農家としては経済の上から行きましても、収量が少くても保有米の中からでも供出をして経……

第16回国会 農林委員会 第40号(1953/10/22、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 国有林の問題につきましては、ただいま御質問の中にあります御意見のような趣意に沿うてやりたいと思つております。主として冷害凶作地は、ただいまお話のように高冷山間地帯でありまして、これがおしなべて激甚な被害を受けておるわけでございます。従つてまず農家の飯米を確保いたしますことと、現金収入の道をはかるということが、冷害対策の基本的なことだと考えておりますから、従つて地帯々々によつて、一応政府で決定いたしました予算はきわめてきゆうくつでありますけれども、できるだけこれを活用しまして適地適応の対策をして行かなければならぬ。そういう上から、隣接した国有林を活用すれば、相当の現金収入がそこか……

第16回国会 農林委員会 第42号(1953/10/28、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 冷害対策に関する当委員会の御決議の趣意につきましては、政府部内にこれができるだけ尊重実現できますように努力をいたしたつもりでございますけれども、結果は御承知のように、今日の窮迫している財政事情からいたしまして、総わく災害冷害を合せて五百十億、うち三百億が災害対策、七十億がいわゆる冷害対策、農業災害保険のために百三十億計上するというような予算に一応なつておるわけでございます。そこでその五百十億の財源をすら既定経費の節約によらなければ組立てができないという財政事情からいたしまして――しかるところ既定経費の節約と申しましても、御承知のような、前国会におきまして事務費等につきましては相……

第16回国会 予算委員会 第9号(1953/06/24、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。最近特に京浜一帯のやみ米の価格が非常に上つて来ております。原因につきましては、今食糧庁及び関係当局で調べしおりますけれども、まだ的確に捕促することができないのであります。的確に捕促いたしまして、対策を講じたいと考えております。
【次の発言】 その問題は、私は言及しておりません。
【次の発言】 食糧庁長官からお答えをさせてよろしゆうございますか。
【次の発言】 ただいま食糧庁長官から申し上げましたように、内地食糧の需給上さしつかえにない範囲内においてその十七万トンの輸出を許可いたしております。しかしさればとて、これは国民食糧の全体から見まして、やはり国民の主食嗜……

第16回国会 予算委員会 第10号(1953/06/25、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。ここ数代の歴代政府が、主食の統制撤廃を目標として努力ををいたして参つておることは、御承知の通りでございます、この方向をとることは、主食管理のあり方として私どもは正しいと考えております。しかしながら今日の食糧事情からいたしまして、今ただちに統制を撤廃することは困難である。従つて今日米の統制を撤廃する考えは持つておりません。ただ二重価格制の問題につきましては、河野さん方はきわめて熱心に二重価格制を主張せられておるということは、よく承知をいたしております。いずれにいたしても、秋の新米価格を決定するするにあたりまして、この価格をどう決定するか。生産者価格をかりに引上げ……

第16回国会 予算委員会 第13号(1953/07/02、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答え申し上げますが、農林省で計画いたしておりました食糧増産計画五箇年で、米換算千七百万石の増産計画、それに基きました予算要求が、財政の事情で相当削減された。従いまして、その計画は実際的にはいささかずれざるを得ないのでありますが、少くとも五箇年間に千五百六、七十万石の増産は、どうしても実現して行かなければならぬが、荒廃地あるいはつぶれ地等町による減産と、人口増加による需要の増加とをあわせて行きますと、五箇年後に千二、三百万石くらいのやはりマイナスが出て参りますから、それをカバーしてなおかつ自給度を高めて参りますということになると、最小限でも私どもはどうしてもそのくらいは達成しな……

第16回国会 予算委員会 第14号(1953/07/03、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。ただいまお尋ねの北海道食糧事務所帯広支所の検査官数名が、ただいまお話のような職務環境のもとで、非常に農家の便宜をはかつて深夜作業までして検査した。それに対して農家の方々が非常に感謝の気持をもつて、それに感謝の気持を贈つたといこうとであります。確かに食糧庁で調べておりますところでも現金を収受しているといと事実があるのであります。本人たちはそのことを非常に非をさとりまして、辞職願を出して来ております。そこでこの取折につきましては、そういう職務環境のもとに行われたとは申しますものの、まさしく公務員としてあるべきことではございませんので、司法当局の取調べの推移に従いま……

第16回国会 予算委員会 第15号(1953/07/04、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答え申し上げま す。いわゆる台風第二号によります災害は、主として農業災害でございます。この災害地域の方々に対して、最近の激甚なる北九州を中心とする水害のために、その対策がおろそかになつて来ているのではないかという御懸念が非常に強いようでございます。私どもは今回の災害は今回の災害、第二号による災害は第二号による災害としてできるだけすみやかに処置を講じなければならないということで、この考えをもつて、これは大蔵当局においてもまつたく同感でございます。そういうことでできるだけ早く今回の水害と重複するものは、これはまた実際問題としては重複した対策を講じなければならぬと存じますけれども、……

第16回国会 予算委員会 第16号(1953/07/06、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答え申します。食糧増産を要請せられておるのは、自立経済を達成して参ります上からいいましても、今日貿易上の大きな負担になつております食糧の面に費やされておる点を節約して行きます上からいいましても、きわめて大事な問題でございますから、大きい国民的要請となつて食糧増産が叫ばれておるわけであります。従いまして食糧増産のためには、むろん土地改良とか、あるいは営農技術の進歩とか、ばらばらでやるべきではないので、総合的に強力に食糧増産をやつて、しかも増産せられた農産物の価格をある程度安定保障するという施策が同時に伴つて、それが農家経済の安定向上をはかつて行くという施策を行つて行かなければな……

第16回国会 予算委員会 第19号(1953/07/09、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答え申し上げます。北上の総合開発特定地域の土地改良に関連いたします事業といたしましては、昨年度国営、県営を合せまして、灌漑排水事業に投じております予算が四億六百万円でございます。その事業をただいま進行いたしておりますが、今年度はさらに猿ケ石のダム等の建設につきましても、相当の投資が行われることになつております。ただいま審議を願つております予算が決定いたしますれば、ただいま進行いたしております事業を進捗するにさしつかえない予算を計上してあるわけでございます。
【次の発言】 御指摘のような諸問題は、まだ検討を終らないで検討中でございます。農産物価格安定法案につきましては、先日も申……

第16回国会 予算委員会 第20号(1953/07/10、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。去る五日に肥料委員会の答申がまとまりまして、それに基きまして、ただいまあの答申案がまとまりましたいきさつ等にもかんがみまして、慎重に立案をいたしておるところでございますから、立案ができましたならば御審議を煩わしたいと思つております。
【次の発言】 できるだけ答申案の趣意に沿いまして、立案をいたしたいと考えております。
【次の発言】 従いまして、答申案のできましたいきさつ等を十分検討いたしまして、立案をいたして参るつもりであります。
【次の発言】 答申案がまとまつて出ておりますから、まとまりましたにつきましては、まとまつたいきさつ。またいろいろの意見が盛り込まれ……

第17回国会 農林委員会 第4号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 だんだんの芳賀さんの御意見ごもつともだと存じます。また川俣委員の御警告も十分了承いたしております。私といたしましては、決して農林委員会をおろそかにするなどという考えは毛頭持ちません。時間の許します限り、率先勉強いたす考えで終始参つておるわけであります。この六、七月の大水害以来、相次ぎまする水書災害に対しましては、各党の超党派的、構成になりました水害対策委員で、長い間御活動いただき、今回の東北からかなり広汎に関東、北陸、東山各地に及びました冷害地に対する対策につきましては、当農林委員会におきまして、休会中にもかかわらず、あるいは当委員会をしばしば開会せられ、あるいはみずから現地の……

第17回国会 予算委員会 第1号(1953/10/30、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。今回の冷害のあとをできるだけ精密に調査をいたしておりますが、昭和九年の冷害のあとに、相当の品種の改良あるいは耕種改善等が行われて参つております。実際に見ましても、たとえば青森方面の藤坂五号でありますとか八甲田というような、早生種でしかも多収品種がつくられ、山形等におきましても、尾花沢二号でありますとか四号でありますとか、そういうものができて、そういうものを植えられておるところは、むろん相当の被害はございますけれども、これらの品種は今回の冷害に対しても、相当の威力を発揮して来ておるわけであります。特に寒冷地帯に対しましては、一面温床苗しろ等の普及を今日まで努めて……

第17回国会 予算委員会 第2号(1953/11/01、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 食糧計画の中で、外麦につきましては、本年度の当初予算一で計画をいたしておりましたように、来年の四月までに小麦で百五十七万トン、大麦で五十万トンの買付計画を持つておつたのであります。しかし、今日の食糧事情にかんがみまして、外米の輸入拡大をはかりますとともに、麦の消費状況にもかんがみまして、麦につきましても輸入計画を立てておるわけであります。しかしお話のMSAの援助による農産物、これはおそらくお話のように、ほとんど大部分は小麦が占めておると思うわけであります。それにつきましては援助の手段方法でありまして、その内容につきましては、ただいま、外務大臣がしばしば申し上げておりますように、……

第17回国会 予算委員会 第3号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 山地といわず、海岸地帯といわず、海流異変から、そういう事態が生じておりますことは、先日もどなたかの御意見もございました。その通りでございます。特に零細漁民のことを御心配だと存じます。むろんこれは救農土木というわけには参りませんが、たとえば今度計上いたしておりまする予算によりましても、漁港修築等を繰上げるとか、あるいは新たに築港するという計画も立てております。さらにまた労働大臣とも御相談申し上げておりますが、失業対策についても相当の予算が計上されておりますが、何もかも農林省の予算ではむろんできるわけではございませんし、すべての冷害対策予算の中に総合的に適地適応の施策を請じて、そう……

第17回国会 予算委員会 第4号(1953/11/03、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 この間からの御質問でございますが、誤解を持たれてもいかがかと存じますので、むしろ数字を申し上げた方がよかろうと思います。既定経費の百六十六億の節約の中に、農林省所管として三十億近いものが入つております。その中であなたの言われる食糧増産の関係から二十億出ておるわけでありますが、当初出しました予算の中におきまして、それに見合うべき支出として三十六億ほど計上いたしております。決して左のポケツトから右のポケツトへ移したというだけではむろんないわけであります。さらに今回の修正によりまして、六十八億ほどがこの経費になるわけであります。それはそれとして、来年度はどうなるのかということですが、……

第18回国会 予算委員会 第1号(1953/12/02、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。消費者米価を来年の一月から改訂いたしたい方針をもつて予算措置もお願いいたしておることは、先ほど大蔵大臣から申し上げた通りでございます。消費者米価で、私どもとして最も慎重に考慮を払つておりますのは、家計負担にどの程度の影響が及ぶか、そしてまた一口に言われますように、米価を上げればすぐ物価、賃金にはね返つて、それが大きなインフレの要因になつて来るというような点については、特に慎重に考究をいたしたわけでございます。結論的に申しますれば、結局消費家計の中に既往一年の生活水準の上昇と申しますか、家計支出の増加の中に吸収し得る限度においてならば、物価や賃金にはね返つて来る……

第18回国会 予算委員会 第2号(1953/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 私どもが先頭に立つて米が足りない、凶作だと言うようなことは、これはもう絶対に慎まなければならぬ、むしろ私は逆の態度をとつておつたことに批判を受けておつたようなものであります。五千三百四十万石というのは科学的な基礎の上に立つての数字であるか、これはあなた御承知のように、いわゆる農林統計のとり方によつて国家でやつておりまする作報調査によつて全国から集めました数字でございまして、これは政治的に何らの作為を施したものでないということは、また施せないものであるということは、あなたの御承知の通りであります。ただいかにも私ら政府が、ことしの米はこんなに少いのだ、少いように押えたようなお話でご……

第18回国会 予算委員会 第3号(1953/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 根本の考え方としましては、流通町からいたしましても、自由経済の姿に置くことが妥当だと私は思いますけれども、これは現実に需給関係から見まして、今日は米の統制をはずすということは、突際問題としてできないと考えております。
【次の発言】 これは端的に申し上げまして、私どもは麦の統制撤廃はまさに成功しておると思います。そこで麦の統制撤廃をいたしたような環境が米においてもできますならば、その際には撤廃してもよかろうと考えております。
【次の発言】 御承知のように、作況調査は八月十五日現在、九月十五日現在、十月十五日現在の三回にわたつて行われることになつておりますが、本年は十月五日に中間調……

第18回国会 予算委員会 第4号(1953/12/05、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 農林省関係の災害関係につきましては、一部を除きまして大半査定を終つております。その終りました分につきましては、県別配分を定めて令達いたしますように措置をいたしております。未完了部分につきましても査定を急いでおりますから、終了いたし次第そういうふうにいたすつもりでおります。冷害関係の救農土木事業につきましては、先般すでに各県別に内示いたしまして、この事業のすみやかな着手に支障のないように手配をいたしておるわけであります。公共事業以外の一般経費につきましても、先月の二十七日に閣議決定をいただいて、災害対策費予算費十億円と関連のある冷害対策費、蚕桑病虫害防除費補助金等の一部を除きまし……

第19回国会 決算委員会 第2号(1954/02/01、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 この間から問題になつている麻袋の問題であろうと思いますが、だんだん御審議をいただいていることと存じますけれども、私の承知いたしておりますところでは、かなり外米の輸入に手を焼いておるときに、たまたまタイ国で麻袋の入手が、インドとパキスタンとイランの関係でできなくなつて、そこでどうしても外米を輸入するについては、その入れ物を日本から持つて来てもらいたいということが、そもそも麻袋を大量に発注して調達したゆえんで、それから問題が起きているようでございます。そこで今お話の大量に小麦、大麦を買つてその方に転用したいということが問題であろうかと思います。それでは外地食糧の買付については、閣議……

第19回国会 決算委員会 第4号(1954/02/05、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 私はこの点をつまびらかにいたしまして痛感いたしておりますことは、あわせて二十六年度、二十七年度における会計検査院の検査報告において批難事項が農林省の関係において非常に多いということを考えてみます場合に、国が責任をもつて行う仕事について、国自体の監督が十分届かない面が非常に多いのじやないかということを第一に考えておるのであります。従いまして、全般的には政府みずから行うことについては、政府みずからが監督と責任を十分とれる形に持つて行かなければならぬというふうに考えております。本件に関しましては、事務上においては、結果においては明らかに見通しを誤つておつた。しかし事務をとつた人につい……

第19回国会 決算委員会 第27号(1954/04/19、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 両年度にわたりまして、農林省の経費支出に関しまして、数多くの批難事項をいただいておりますことは、まことに重要な農林行政の施策を担当いたす者として責任を痛感しているわけであります。ただ最もよく各方面で御議論になり、また御批難をいただいております災害復旧の補助金につきまして、特に批難事項が集中的に上げられるということにつきましては、私も前々から深く心配をいたしております。実を申しまして、今日の制度のもとで農地、農業用施設に対する災害復旧は、国で災害復旧助成をいたすべき全体を政府自体で直接責任をとらなければならないことになつているわけでございますが、しかし昨年の例をとりましても、災害……

第19回国会 決算委員会 第29号(1954/05/07、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 一つの考え方であろうかと存じますが、事業を市町村で主としていたします場合に、お話のように組合その他の場合におきましては、ただいまの金融公庫によりまして地元負担分の相当部分につきまして融資措置を講じておりますが、町村におきましては、これはお話のように起債の措置によつて、著しく事業年度の財政を圧迫しないように処置を講じておるわけでございますから、一応は現行の措置をもつていたしましても――これは村なり町なりの事情にもよつて来るわけでありますから一概には申し上げられないと思いますが、大体の事業を遂行して参る措置といたしましては、現行におきましても欠けるところはないのじやなかろうかと思い……

第19回国会 決算委員会 第31号(1954/05/19、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 手続上の問題でございますから、農地局長から御説明申し上げます。
【次の発言】 その点は先日吉田委員から御質問がございまして、私間違つたことを申し上げたり何かして非常に御迷惑をかけておりますから、間違いが起りましてもまた御迷惑をかけますから、農地局長から御説明を申し上げます。
【次の発言】 最終的にはむろん農林大臣が責任を持たなければならぬことは当然でございますけれども、行政事務の手続運営につきましては農地局長から御説明申し上げます。
【次の発言】 率直に申し上げますが、どこそこの村のどういう災害について農林大臣がそれでは幾ばくの被害決定をするというそういうふうな取扱い方はいたし……

第19回国会 決算委員会 第35号(1954/05/31、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 黄変米の問題に関しまして、厚生省との関連と申しますか、食品衛生法の運用上、運用の責任を持つおられる厚生省がいろいろ食品衛生の見地から検査を行われる。そうしてこれは黄変菌があるとかないとかいうような指摘を受ける。ごらんいただくように、あるいは前にも申し上げましたように、私どもとしましてはとにかくそういう厚生省食品衛生の見地から、食糧の用に供せられないようなものをいかにして未然に入らないようにするかということには、かなり苦心を払つているわけでございますけれども、しかし結局これを押し詰めて今のようなことを言われれば、まあ船積みのときに食品衛生の検査をやつてくれと言うほかにちよつと言い……

第19回国会 決算委員会 第38号(1954/08/09、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 昨今いわゆる黄変米問題について世上の非常な関心を呼び起し、特に当委員会におかれましては、前国会以来この問題の究明に御審議を費しておられるわけであります。私は昨年就任いたしました当時、すでにいわゆる黄変米の問題が食糧行政上の一つの重要な問題になつている事実にかんがみまして、日本の食糧事情からいたしまして相当多量の外米に依存しなければならないという実際上の要請、その中にあつて一体黄変米が混入して来ることを防ぐ手段はないかということについて、食糧庁当局の特別の注意と研究を願いました結果、あるいは大量に買いつけておりますビルマとの政府協定、タイとの政府協定で、当時学者間と申しますか、専……

第19回国会 決算委員会 第41号(1954/08/12、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 前年来黄変米の払下げを受けた者が不正を働いたということで、すでに刑事事件として取上げられているものもあるわけであります。しかし農林省としましては、その払下げた人が明らかでございます以上は、その先それをどうするかといつて別に見張りをつけて監督するというようなことは、これは正直に申して現実にはやつていないと思います。そこまでやる必要があれば、これは今後の問題として考えなければならぬと思いますけれども、国の機関としてそこまでのことをやり得ますかどうか。問題によつてはむろんやらなければならぬ面もあろうかと思いますけれども、現実にはやつておらぬのであります。

第19回国会 決算委員会 第42号(1954/08/16、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。けじめの心境と申しましても、前委員会から私しばしばこの問題ついて申し上げている通りでございます。すなわち私どもとしては有害、無害論に対して、論議をすることは差控えたいと思います。と申しますのは、私どもは食糧の配給当局者でございます。従いましてそれが有害なりや無害なりやという研究判断は、厚生省においていたされているわけであります。従つて厚生省の研究御判断にまたなければならない。但しその研究判断に対しましては、私どもは絶対の信頼を持つて行なます。ただ何さま議論も出て騒がしていることでございますから、私どもとしましては厚生省の研究判断の結果は結果としまして、さらに私……

第19回国会 水産委員会 第3号(1953/12/12、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 韓国かこの九月七日以来、われわれといたしましてはまことに理不尽な、また国際正義の上から行きましても容認できないああいう不当な処置をとられましたことにつきましては、両国親善の上からいたしましても、実に遺憾に私どもは存じておるわけでございます。この問題に関しまして、当水産委員会にきわめて熱心に御心配をいただいて、いろいろ対策について御審議をいただいておりますことは、私も逐一承知をいたしております。委員会に出席する機会が少かつたことは、事情のいかんにかかわりませずはなはだ遺憾に存ずるところでございます。しかしながら、当委員会の御意向も御審議の経過も十分承知をいたしまして、政府部内にお……

第19回国会 水産委員会 第5号(1953/12/18、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 韓国の不当措置にりまする漁船拿捕につきましては、政府といたしましてもまことに遺憾な次第でございまして、先日の委員会でも申し上げましたように、また御意見もございましたように、同海域はわが国漁業にとりまして、きわめて重要な地域でありますし、わが国漁業者の多年の努力によつて開発せられて来ておりましたことは申し上げるまでもないのであります。しかるに韓国側のとりました不当な処置に対して、この安定操業が脅かされ、はなはだしきは、不当にも拿捕、抑留して、今日なお漁船の返還をがえんじないという状態はまことに遺憾に存じておるわけであります。先日も申し上げましたようにしかしながら日本の将来のために……

第19回国会 水産委員会 第35号(1954/08/10、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 私が御説明申し上げるまでもなく、日本海をめぐる沿岸の状況は、日本の漁業にとりましてきわめて重要な地域であるにかかわらず、たとえば李承晩ラインのごとき、あるいは表現が悪いかもしれませんけれども、公海の不法占拠を行われているというような実情じやないかと思います。実際問題としまして、これは国と国との力の問題にもなつて来るのだろうと思わざるを得ない面もあるように思いますが、それにいたしましても、私どもとしましては、たといそこに解決の小さい糸口でも発見できますならば、その糸口をとらえて改善をはかり、そして日本の漁業の安全操業をはかつて参るというところに努力を惜しんではならぬ、また努力を払……

第19回国会 農林委員会 第6号(1954/02/03、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 農林水産行政の当面の方針の概略を御説明したいと思います。  現在わが国の経済自立のための急務は、輸出の停滞と輸入の増加に伴う国際収支の逆調からのすみやかなる脱却、すなわち財政の緊縮と金融の引締めとによる物価の引下げ、さらにまた国際収支の均衡の回復という一連の経済正常化の施策が強力に推進されねばならぬところであると存ずるのであります。かかる施策のもとにおきましては、率直に申しまして、昨年不幸にして数次の災害に見舞われました農林水産業にとりましては、今年は相当きびしい試練のもとに置かれざるを得ないと思うのであります。しかしながらわが国の農林水産業は御承知のように他の産業部門に比較し……

第19回国会 農林委員会 第8号(1954/02/06、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 大局的な御質問でございまして、私がお答えいたしますことは、受持つております部署からいたしましてもいかがかと存じますけれども、今日日本の物価は世界的に割高になつておる、従つて輸出が伸びない、どうしても輸出第一で行かなければならない国の経済情勢にあつても、輸出が伸びないどころか減つて来る。そのために国際収支がきわめて逆調を呈して進む傾向に入つておる。これを正常の姿に直さなければ日本の経済が成り立たないということは、これは明らかなことであろうと思います。ただ、そこへ持つて行く手段、方法としてはいろいろ御意見があろうと存じますが、現内閣の方針としては、財政を引締め、金融を引締めて、そし……

第19回国会 農林委員会 第9号(1954/02/09、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 昨年の暮れに衆議院で議決せられました食糧増産並びに国民食生活改善に関する決議、すなわち衆議院一致のこれが意思でございましたから、従つて私といたしましては、この決議の趣旨に対して、ぜひとも決議の趣旨を実現いたさなければならないという観点から、予算編成に対しましても、私としては最善の努力を払つたのでございますが、予算は、提出いたしておりまするような結果に相なつておりますことは、これは私の力の至らざるところとして遺憾に存じております。食糧増産が、単に農家の経済を向上、安定せしめて行くのみならず、自立経済を達成するという上から行きまして、その意義のきわめて大きいことは、芳賀さんのお話の……

第19回国会 農林委員会 第10号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お話の点は、速記録にどう出ておりますか。大蔵大臣や通産大臣が申しておりますのは、全体の一般論としての、物価を引下げることによつて実質賃金の向上を期待するということを申していると思います。一体農産物の価格が下落するという要素はどういう場合に起きて来るか。これは貯蔵性に乏しい蔬菜その他のものは、やはり需給の関係によつて市場価格が動いて行くので、物の供給が強くなれば価格は軟化して行くということは、原則的にそうだろうと思います。しかし全体の状態からいいますと、この国民の生活の基礎物資たる農産物というものは、きわめて需給の関係がアンバランスの状態に置かれておりますから、従つて国内的に供給……

第19回国会 農林委員会 第15号(1954/02/26、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま二十八年産米に対する追加払いに関して御決議が行われましたが、御決議の御趣意はごもつともだと存じます。この二十八年産米の価格の決定、これに関連する諸問題に関しまして、今日まで当農林委員会で非常な御配慮をいただいて来ておりますことは、まことに感謝にたえないところであります。御存じのように、昭和二十八年産米の作柄は、当初から異常に不良であると予想されましたため、生産者価格の決定は例年と異なり、非常にむずかしい問題を含むに至つたわけであります。米価審議会に対する政府諮問案は、二十七年産米と同様、基本価格をパリテイ価格七千二百四十五円に四百三十円の特別加算額を加えて、七千七百円と……

第19回国会 農林委員会 第23号(1954/03/24、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 農林委員会は、農林省関係の主要な問題について、各般にわたつて御審議をいただいている、こう考えます。
【次の発言】 昨年の夏どの委員会かで、中村さんの御質問がございまして、私どもとしては業者がどういう考えでいられようとも、必要なだけはぜひ入れて行きたいのだ、こういうふうに申し上げてお答えいたしましたように私は記憶いたしております。その通り行つて来ておつたわけですが、御承知のように外貨事情がかなりの差迫つた状態に入つて来つつある傾向において、一―三月の外貨の処置について、外貨当局で農林省の思うように輸入ができていない、そこに私は原因があると思うのであります。農林省の方で、砂糖はこれ……

第19回国会 農林委員会 第29号(1954/04/09、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 各種の法案の御審議をお願いいたしておりますにかかわりませず、私の出席が非常に少かつたために御審議上の御不便を来しているということでありますが、まことに申訳ないことだと思つております。事情は十分御了察のことでございますから申し上げませんけれども、法案御審議の上において、私も御趣意に沿いまして十分努力をするつもりでおりますから、何とぞ御審議をお進めくださるようにお願い申し上げる次第であります。
【次の発言】 この予定いたしております中央競馬会の性格、従つて実質的には今日の国営競馬とかわりはしないのではないかということも、ごもつともな点があると存じます。大体はしかしこの競馬の沿革から……

第19回国会 農林委員会 第30号(1954/04/14、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 議題となりました国有林野法等の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  御承知のように、国有林野と地元とは、沿革的にきわめて密接な協力関係にございまして、国有林といたしましても、管理経営上地元の協力に期待するところ多大なものがありますとともに、他方地元に対しましては、国有林野所在地元市町村交付金の交付を初め、部分林、共用林野の設定、国有林野の貸付使用、薪炭原木の縁故特売等の地元施設制度の推進を通じ、はたまた国有林野整備臨時措置法による国有林野の売り払い等の措置によりまして、地元市町村財政の確立と産業の振興及び地元住民の生業の維持に努力して参つたわけであります。  ……

第19回国会 農林委員会 第34号(1954/04/22、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 競馬の目的は、戦前におきましては軍用馬の充実向上という至高の目標がありましたから、はつきりわかつておつたわけですけれども、戦後軍用馬の必要がなくなつた状態におきましては、馬の改良増殖という重点は一体どこに置いて行くのか。正直に申しまして、農耕関係にしましても馬よりも牛の方が重宝であるという関係で、馬の飼育頭数というものは相当減つて来ておるのではないかというように考えておりました。ところが実際は、牛の普及は普及として、農耕馬が減つてない。これはやはり日本の農業が農耕馬を必要としておるということを、これは事実をもつて物語つておると思うわけであります。従つて馬の改良増殖の重点は、農耕……

第19回国会 農林委員会 第35号(1954/04/26、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 提案の説明にも申し上げておりますように、どうしても食糧の面から見ますれば非常に困難なことではございますけれども、ともかくこの食糧の自給態勢確立に向つて力を入れて行かなければならない国情に立つておりますが、同時に戦争前と終戦後とにおきますわが国の基本的条件が、非常な変貌を来している。特にそのために食糧問題の上に非常に困難の度合いが、予想以上に加わつておるということは、御承知の通りであるわけでありますから、従つて一面は国民保健の面からいたしましても、蛋白、脂肪の摂取量を増大して参るという点に一つのねらいがなければならない。それはとりもなおさず米食偏重と申しましても、米食第一によつて……

第19回国会 農林委員会 第37号(1954/04/28、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 これは数国会にまたがつて慎重な御審議を経て修正した御意見が出ているわけでございます。従つてこの修正意見の存するところにつきましては、政府として尊重して行かなければならぬことは申すまでもないわけであります。私の聞き及んでおりますところでは、そういう趣意のもとに、議員の兼任と申しますか、をはばまないという趣意でできているということでありますから、学識経験上適当なお方であれば、議員であられようとあられまいと、その選任をすることにやぶさかであつてはならない。そういうふうに私は伺つているわけでございまして、さらにまた修正御意見の真意を十分伺いまして、遺憾なきを期したいと考えている次第であ……

第19回国会 農林委員会 第38号(1954/05/06、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま議題になりました農林省関係法令の整理に関する法律案の提案の理由を御説明申し上げます。  政府におきましては、行政事務の簡素化及び行政事務運営の改善を主眼といたしまして、昨年来臨時行政改革本部におきまして現行法令の整備改廃につき検討を重ねて参つたのでありますが、なお検討を要すべき事項を除きまして一応の成案を得、これに基きまして各省においてこれが具体的措置を行うことといたしたのであります。農林省におきましても、この方針に即応いたしまして、関係法令につき慎重考究を重ね、とりあえず整理を要すると考えますものにつきまして、立法化の準備を進め、ここに本法律案として提出することといた……

第19回国会 農林委員会 第48号(1954/05/21、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今回の北海道の暴風雨雪の被害については、ただいま福田委員から詳細御報告がございました。また政府といたしましても大野国務大臣が北海道に参りまして、親しく現地視察をいたし、一昨夜帰つて、今日の閣議でもつぶさに報告を受けました。農林省といたしましても、主として農業の面と水産関係の面とに災害の焦点をしぼりますと、漁業上の損害と、温冷床苗しろの災害ということになるのではないかと感ぜられますので、農業改良局及び水産庁の專門係官を派遣いたしまして、現地の視察をいたし、調査をいたしておるわけであります。同時にまた作報事務所におきましても、この災害調査に全力をあげておりまして、中間的な報告も参つ……

第19回国会 農林委員会 第51号(1954/05/26、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま提案になりました昭和二十九年四月における凍霜害の被害農家に対する資金の融通に関する特別措置法案の提案の理由を御説明いたします。  本年四月における凍霜害は、その規模において昨年の凍霜害には及ばぬものでありますが、部分的には相当の被害を生じ、また昨年、本年と引続き被害をこうむつた地域も多く、被害農家の経営に及ぼした影響は軽視し得ないものであることは御承知の通りであります。政府はこの事態に対処し、被害農家が今後その農業経営を維持するのに必要とする営農資金が円滑かつ低利で融通せられるための措置を講じ、もつて被害農家の経営の安定をはかる目的をもつてこの法案を提案したのであります……

第19回国会 農林委員会 第61号(1954/07/22、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今年の麦作で特に西日本の方の成熟期に当つての長雨で多分の格外品を出しておるというこの扱い方について、各地元から強い要望が出ており、先般また佐藤委員等お出かけになり、そのしさいは報告を受けております。私どもとしても、昨年はああいうふうな西日本を襲いました異常災害等の関係もありましたから、ああいう措置をとつておりますけれども、今年はもうそういう措置はとる余地はなかろう、あからさまに申してそういう考えでおつたわけですけれども、そうばかりも行かぬじやないかという点もあるようであります。至急対策を決定いたしたいと考えております。

第19回国会 農林委員会 第64号(1954/08/12、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 実際この事情は金子さんのお話の通りだと私も思つております。この問題についての経過はよく御承知だと思いますから繰返して申し上げるまでもございませんが、今年度の予算編成の当時から、この問題に関する大蔵省側の見解と私どもの見解とは根本的に食い違つております。従つてこの前の委員会でも申し上げておりますように、この六、七月の異常天候回復後に予想される冷害地帯のいもちの異常発生等に対してどうするかという具体的の事実をとらえまして、見解は見解として、とにかく国民経済上から行きましても、昨年あれだけの冷害に襲われておる地帯が再び冷害に見舞われんとしておるのを、いかにして減産防止するかということ……

第19回国会 農林委員会 第67号(1954/09/01、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 病虫害に対する農薬補助の問題につきましては、当委員会及び参議院の農林委員会でも非常な御心配を煩わしまして、私としましては、前回の委員会でも申し上げましたように、政府部内の病虫害に対する農薬補助の問題について、必ずしも原則的に意見がまとまつているとは申し得ない状態にあります。すなわち一面すでに御承知のような、財務当局の補助に対する強い反対の意見もあるわけでございます。これはわれわれの努力がまだ十分でないということを私自身としては考えておるわけでございますが、そうは言つても、とにかく当面して、すでに植付を終つた、植付後において天候その他の自然現象による影響は、これは免れ得ないとしま……

第19回国会 農林委員会 第71号(1954/09/22、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 米価決定の諸要素等についての御意見でございますが、一一ごもつともであろうと存じます。私どもといたしましても、今日全面管理をいたしております米価を決定するにあたりましては、まず根本的に考えなければならぬことは、真の経済自立を達成して国家の存立を確保して参りますのは、一にかかかつて食糧増産と食糧の自給度を向上して参るということが達成されなければ、実際問題として経済の自立ということもなかなか困難である。しからばその食糧増産は一体どうして期せられるか。国の財政投融資等による生産手段の改善ということはもとより基本的なことでございますけれども、同時に実際一反歩の収量をより高くしていただくの……

第19回国会 農林委員会 第72号(1954/10/11、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 私はまずもつて、多年わが農政のため国会において御尽瘁をいただきました金子委員が急逝せられましたことに対しまして、つつしんで弔意を表するものでございます。  実は私は明朝から急に北海道の方へ出かけることにいたしております。ちようど御承知のように、今年産米の集荷をいかにするかという実は差迫つた問題に逢着をいたしておるわけであります。先刻までこの数日間の留守中に対する処置等について、複雑な打合せをいたしておりましたために出席を遅らしまして、委員各位に御迷惑をかけたことに対しては恐縮いたしております。しかし事情はそういう事情でございますから御了承いただきたい。  ただいま各調査班からし……

第19回国会 農林委員会 第77号(1954/10/21、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 北海道の冷害並びに春以来相次いで襲いました台風災害、特に十五号台風のこれら一連の災害に関しまして、去る十一日当委員会から派遣せられました調査団長佐藤委員の調査報告を承つて、私としましては、飛行機に乗る前に一応の予備知識をいただいておりましたことをたいへんありがたく思つております。私はその翌日十二日に北海道におもむきまして、その日余市を経て岩内町に至る沿道一帯を拝見いたし、また岩内町の大火復興のその後の状況を視察いたしましたところ、復興はきわめて足取りが悪い。特に住宅関係が非常に切迫しているという実情から、たまたま田中知事も同行をいたしてくれましたので、田中知事と御相談をいたしま……

第19回国会 農林委員会 第82号(1954/11/19、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 大蔵大臣から財政当局の考え方を申し上げられたと思いますが、農林省の考えの満たない点がかなり大きくあります。ただいませつかく補正予算の編成途中でございますから、現在も災害対策本部で会合も開かれて、調整に努めておるわけでありますが、まだきようあすというわけにはちよつと参らぬのじやないかというようにも思つております。ただきよう、むろん閣議で決定したわけでもなんでもありませんけれども、大蔵大臣から本年の財政規模を、やはり現状からいたして一兆円をはみ出さないようにという強い要請があり、でき得ればその範囲内において補正措置を講ずるといたしましても、結局各省合せて災害と申しますか――まあやれ……

第19回国会 予算委員会 第1号(1954/02/01、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。戦争中は六、七万町歩くらいつぶれておりましたのが、終戦後はお話のように大体二万町歩くらいそういうことのためにどうしても農地が減つて行く。これは工場等の敷地あるいはその他等のためにやむを得ないぎりぎりのところがやはりその程度出て参るわけでありますが、私どもは一面において国の大きい費用を使つて耕地の拡大をはかつておる際でありますから、農地法の厳格な励行をいたしまして、少しでもこれがつぶれないように、つぶれを少くするようにして参るつもりでおります。
【次の発言】 お話のように昨年の米の不作がああいうのであつたにもかかわらず、食糧の緊迫度が薄いということは結局麦の供給……

第19回国会 予算委員会 第5号(1954/02/05、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいまお話の、本会議場で高津議員の御質問に対してお答えいたしました麻袋の件に関しましては、本会議でございますから、詳細に申し上げることもできませんでしたが、これは昭和二十六年の八月に百キロ入りの麻袋三百万枚の調達をいたしておるのが一つの問題、その三百万枚を購入いたしましたのは大体外米の輸出地におきまして、麻袋に入れて輸出をしてくれる。ちようどこの件はタイの輸入米に関することでありますが、タイの麻袋調達が、供給地でありますインドから麻袋の供給を受けられないような事情になつておる。原料産地のパキスタンとインドの葛藤があつて、麻袋をタイ国で入手することが困難である。そのために日本の……

第19回国会 予算委員会 第6号(1954/02/06、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。耐乏生活だから食生活の改善をしなければならない、麦食を奨励するという考えは私は毛頭持ちません。ただ日本の食糧問題を解決して行ますためには、どうしても米食のみに依存して行くという長い習慣から脱却して、麦食に大きく依存して、行くような食生活を打立てられなければ食糧問題の解決は困難である、こういう点から食生活の改善を強く総理大臣からも国民に訴えていただいているわけであります。そこでしからば今日外麦の値段が安くなつている、外麦はそれで入つて来ている、それを安く、あるいはそれよりも安く提供をするということにすれば麦食の奨励になる。それはまつたくその通りでございます。従つ……

第19回国会 予算委員会 第7号(1954/02/08、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 減収加算の問題につきましては、ただいま取扱つておりますのは、一応石当り五百円の概算払いになつております。これは米価審議会でもだんだん御審議をいただいておりますように、生産をいたさなければならないわけであります。この精算方式につきましても、審議会で足鹿委員等きわめて御熱心に御審議を願つて、いろいろの案が出ておるわけであります。一案をもつてただいま大蔵省と協議をいたしております。追加払いを多少いたさなければならない案をもつて、ただいま協議をいたしております。  それから食糧管理制度の改変をどうするか、すでに目標を置いて食糧対策協議会も臨んでおるかのごとき――これは誤解かもしれません……

第19回国会 予算委員会 第8号(1954/02/09、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 わが国の食糧問題を解決して参ります上に、脂肪、蛋白の給源を増すということは、これは根本の施策でなければならぬと思います。そこで畜産振興にあわせまして海洋蛋白の増強の必要を私も大いに感じておるわけであります。そこで沿岸から沖合いへ、沖合いから遠洋へというモットーでいたしておりますのは、沿岸漁民を保護して参ります上からいたしましても、長い間封鎖されておりましたわが国の漁場が、まだ一部には摩擦もありますけれども、ともかくも独立以来遠洋が開放せられておりますから、沿岸漁業を圧迫している現状からいたしまして、できるだけ力のある人は沖の方へ、沖から遠洋の方に出て行く。そうして蛋白資源の開発……

第19回国会 予算委員会 第9号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。災害復旧の関係につきましては、稲富さん御承知のように、会計検査院の検査報告によりましても、農林省所管の関係が非常な批難の報告を受けているわけでございます。昨年の例に徴しましても、国で直接責任を打つ件数が約三万件に達しており、そのうち実際に農林省の職員が現場査定をいたしておりますものは約二割、あとの八割というものは紙上査定になつており、このことが災害復旧事業に非常な問題を残している根本原因だと私は思つているわけでございます。それでも当局としましては、予算上のそういうルーズをできるだけ排除いたしまするために、かなりめんどうな取扱いをいたしております。二重にも、三重……

第19回国会 予算委員会 第10号(1954/02/11、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 農林関係の災害の処置につきましては、昨日稲富議員にお答えをいたした通りでございますが、来年度の予算に災害復旧事業の補助金として計上いたしておりますのは、総額農林関係で百六十八億三千円、うち農地関係で百四十八億円、林野関係で八億七千五百万円、水産関係で十一億五千五百万円でございます。これはむろん過年災と二十八年災の両方含んでおるわけでございます。査定が最終的にまだきまつておらないわけでございますから、この率がどうなるかは、いろいろ説明の仕方がございますけれども、大体二十八年災に重点を置いて、予算の執行をはかつて行きたいと考えます。

第19回国会 予算委員会 第11号(1954/02/15、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。昨年の米の実収高は、水稲で五千三百五十八万石、陸稲で百三十三万石、合計五千四百九十二万石。麦類につきましては小麦で一千万石、大麦で一千十万石、裸麦で七百十五万石、合計二千七百二十九万石というのが、大体統計に現われた収穫高になつております。
【次の発言】 ただいままでの米の質入れ成績は千九百二十五万石、米が一万八千九百余石、合計千九百二十七万石ほどになつておるわけでございます。需給計画といたしまして目標といたしておりますのは、二千百万石を何とかして確保いたしたいということで、ただいま努力をいたしておるところでございます。なお予想収穫高に対してどういうふうになつた……

第19回国会 予算委員会 第14号(1954/02/18、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 政府全体の考えとしては、先ほど緒方副総理から申し上げた通りであります。この来年度の緊縮予算におきましては、政府の食糧政策の方向は、森さんも最後におつしやいましたように、この効果を十分現わすのにはやはり相当の年月がかかるだろう。だからひとつ早く方向、政策をはつきりさせて出発をしないと、いつまでたつてもこの食糧問題というものが昏迷の中にあつて、その日暮しになりがちだからという御警告は、私どももまことにその通りに思つております。そこでこの来年度の予算から申しますれば、何と申しましても自給度の向上のために、食料のあらゆる増産の手段に力を注ぐ。それにはまず根本的には、農地として新たに造成……

第19回国会 予算委員会 第16号(1954/02/20、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 農地改革の実施後におきまして、これが逆もどりする傾向は、経済必然の現象として、どうしてもその傾向を免れ得ないわけでありますから、制度上どうしてもこの画期的な農地改革を保持して参る、わが国の農村の基盤を固めて参ります上からは、ただいまお話の農地担保の特別の金融措置を講ずるということは、確かにその目的を達する有力な手段であると存じまして、私どもとしましては、先ほどお話のような案を内部で相談をいたし、さしあたりはただいま大蔵大臣が申し上げたような措置をとつて参りますけれども、御承知のようにかなり複雑な関連を持つことでありますので、さらに研究を進めまして、この制度は農地改革を保持して参……

第19回国会 予算委員会 第21号(1954/03/02、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 来年度の予算の中におきます食糧増産対策事業の最も重点を置いておりますものは、しばしば申し上げますように、土地改良でございます。この土地改良の経費をむしろ重点的に耕土培養、酸性土壌の改良等に用いた方が効果的である、これはお説の通りだと思います。しかし国営にいたしましても、県営にいたしましても、相当大規模な改良事業に着手をいたしておつて――むろん緊縮方針でございますから、新年度におきましては新規に落手することはできないと考えておりますけれども、今日までやはり相当の財政資金を投じて参つて、そうして工事の半ばにありますものはできるだけ効果の早く上りやすいところに土地改良予算を重点的につ……

第19回国会 予算委員会 第24号(1954/03/17、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今回の漁船の遭難はまつたく不慮のできごとになつております。しかし内部的には先ほどからお話のように、この危険区域の周知徹底が日本の漁船に徹底したか、徹底しないかということは別として、今日まで得ております調査によりますれば、拡大せられた危険区域外の事態のように今日までは認めざるを得ないわけでありますから、この危険区域が本来いえば、もつと広いものでなければ安全でなかつたというこれは証明になるのではないかと思うわけであります。沿岸漁業がせり合つておる今日、沖合いから遠洋へという基本方策に従いまして今日の水産政策をとつております際に、かような事態が起きましたことはまことに遺憾に存じておる……

第19回国会 予算委員会 第29号(1954/04/14、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今回のMSAによる輸入農産物は小麦で五十万トン、大麦で十万トンを予定いたしているわけでございますが、主として国内の小麦のことを申し上げますれば、昨年の災害もございまして、食糧事情はかなり窮迫をして来ている。そこで米につきましても麦につきましても、輸入の増大をはからなければならぬ。大体平年度でございますれば、小麦の輸入量は百五、六十万トンで達せられる。しかるに右のような事情で、昨年度百九十七万トン、本年度百九十六万トンを一応需給計画上輸入を要すると推定をいたしているわけであります。小麦五十万トンはこの百九十六万トンの予定いたしておりますわく内において実施をいたすものでございますか……

第20回国会 予算委員会 第2号(1954/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 全般的に申し上げますと、ただいまお話のございました台風等による漁船の損害等を補償いたしますために、漁船損害保険の制度をとつておるわけであります。先般の北海道の十五号台風による特に岩内町の漁船被害の実情は、この券の災害を受け建造中のもの、これは金融公庫から融資等の処置をいたしまして再建をはかつておりますが、その再建途上に、まだ完成しないうちに焼けてしまつたというような、非常にさんたんたる被害であります。漁船になつておりますものにつきましては、一応制度といたしましては、漁船保険に加入していただいておれば、ある程度の保険補償ができるようになつており、再建も容易であろうかと思います。普……

第20回国会 予算委員会 第3号(1954/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 今年の台風五号以来相次いでの数次の台風、並びに北海道、東北の冷害によりまして、農作物に相当の被害――ことに北海道、東北の一部におきましては激甚な冷害で被害を生じております。大体台風被害によりまして、水稲の損害は三百万石前後に達するのではないか。冷害による減収損害は約百五十万石内外に達するであろう。もつとも、昨年のあれだけの凶作で政府が支払いました農業共済の再保険金を調べますと、約二百億近くに達しておるわけでございますが、本年はその約半分程度で済むのではないか。これは全体として申し上げていいかと思います。それが農作物の大体の収穫状況を把握していただける数ではないかと存じております……


27期(1955/02/27〜)

第26回国会 議院運営委員会 第4号(1957/01/31、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは、休憩前に引き続いて会議を開きます。  この際、一言ごあいさつを申し上げます。先ほどの本会議におきまして、私はからずも議院運営委員長に選任され、その重責をになうことになりましたことは、まことに光栄に存ずるところであります。今後職務の遂行に当りましては、誠心誠意相努めたいと存じますが、幸いに練達堪能なる各位がおられますので、ひとえに皆様の特段の御指導と御協力とによりまして、本委員会の円満なる運営をはかって参りたいと存じます。何とぞよろしくお願いいたします。簡単でありますが、一言ごあいさつをいたします。(拍手)  この際、椎熊前委員長より発言を求められております。これを許しま……

第26回国会 議院運営委員会 第5号(1957/02/04、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  去る二日、理事井上良二君が委員を辞任されました。委員の異動に伴う理事の補欠選任は委員長の指名に御一任願っておきましたので、池田禎治君を理事に指名いたします。
【次の発言】 次に、議員請暇の件についてお諮りいたしたいと存じます。お手元の配付案件にありますように、石橋湛山君より、病気のため一月三十一日より二月二十日まで、二十一日間の請暇の申し出があります。本件は、これを許可することといたし、本日の本会議において決定するに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、その通り決定いたします。  なお、請暇の申し出は、一月三十一日より二月二十日までと……

第26回国会 議院運営委員会 第6号(1957/02/05、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  お諮りいたします。理事松岡松平君より、理事辞任の申し出がありますので、これを許可することといたし、その補欠選任は、先例によりまして委員長に御一任を願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なければ、その通り決定いたします。それでは山中貞則君を理事に指名いたします。
【次の発言】 次に、国務大臣の演説に対する質疑に関しましては、昨日の委員会の決定通りに進行いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 それでは、昨日の決定通りといたし、議場の都合によりまして、場内交渉において変更することあるべしということで、御異議ありま……

第26回国会 議院運営委員会 第7号(1957/02/06、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  この際御報告申し上げます。委員の異動に伴う小委員長の選任は、委員長に御一任を願っておきましたので、次の通り指名いたします。図書館小委員長山中貞則君、院内の警察及び秩序に関する小委員長荒舩清十郎君、庶務小委員長園田直君、以上であります。
【次の発言】 国務大臣の演説に対する質疑の継続についてでありますが、本日は野田卯一君、春日一幸君、川上貫一君の順に質疑を続行することとなっております。野田、春日両君の時間はおおむね三十分程度といたし、川上君は十分以内の程度にいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

第26回国会 議院運営委員会 第8号(1957/02/12、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  まず公聴会開会承認要求の件についてでありますが、去る七日、予算委員長より、昭和三十二年度総予算についての公聴会開会承認要求がありました。つきましては、国会法第五十一条第二項により、総予算につきましては公聴会を開かなければならないことになっており、また本公聴会は、来たる十八日及び十九日の両日にわたって開会の予定とのことでありまして、公聴会開会の新聞紙による公示及び公述人の選定等の諸手続を行うのに相応の日数を要しますので、去る七日、議長において、承認をいたされた次第であります。右御了承をお願いいたします。別に御発言もなければ、御了承をいただいたことと認めま……

第26回国会 議院運営委員会 第9号(1957/02/14、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  政府側から内閣官房長官が出席されております。内閣官房長官は参議院の方でも出席を要求せられておりますので、官房長官に何か事新しいことがあれば、その方から一つお願いいたします。
【次の発言】 野原君にちょっと申し上げます。官房長官は参議院の方に先に出席するというのを、こっちに来ていただいた関係もありますから、なるべく一つ簡単に……。
【次の発言】 官房長官はこれでよろしゅうございますか。
【次の発言】 それではどうも……。
【次の発言】 本日の本会議は、支障ない限り定刻に開会いたしたいと思いますから、両党におかれてもそういうふうにお運びを願いたいと思います……

第26回国会 議院運営委員会 第10号(1957/02/16、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  緊急質問が保留になっておる分がありますが、本日の議事に関連して御相談をお願いいたします。
【次の発言】 ただいまの荒船君の御発言で、どうでございますか。
【次の発言】 それでは、一応緊急質問が四件残っておりますが、本日は宇治市に予定される研究用原子炉設置に関する緊急質問をやっていただくことにして、あと三件は、一応これは撤回せられたものとして取り扱って参りたいと存じます。
【次の発言】 それでは、池田君の御提議のように、定刻に開会をして緊急質問を行います。その質問後、休憩に入って、予算委員会の審議の経過を待つという形で御待機を願う、そういうことでよろしゅ……

第26回国会 議院運営委員会 第11号(1957/02/20、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは、ただいまから会議を開きます。  内閣官房長官から発言を求められておりますから、これを許します。
【次の発言】 岸内閣総理大臣臨時代理。
【次の発言】 池田君、信任せられていないと言われるけれども、それは指名せられていないということの間違いですね。
【次の発言】 それでは、ご苦労さんでした。
【次の発言】 この際、図書館運営小委員長より発言を求められております。これを許します。
【次の発言】 ただいまの御報告を了承するに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議がなければ、さよう了承することにいたします。
【次の発言】 明二十一日は、法案もあるようでございますから、定刻……

第26回国会 議院運営委員会 第12号(1957/02/21、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  昨二十日、さきに永年在職議一具として院議表彰をされました自由民主党の大麻唯男君が逝去せられました。まことに哀悼にたえません。つきましては、同君に対する弔詞贈呈の件についてお諮りいたします。案文はお手元に配付してございますが、事務総長より御朗読願います。
【次の発言】 以上の通りでありますが、よろしゅうございますか。
【次の発言】 御異議なければ、そのように決定いたします。  次に、追悼演説の日取り及び追悼演説者の件でございますが、日取りは次回の本会議の劈頭ということでいかがでございましょうか。

第26回国会 議院運営委員会 第13号(1957/02/25、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  御報告申し上げます。各位におかれましてはすでに公報で御承知の通り、去る二十三日、岸内閣総理大臣代理から、同日の午後二時五十分、盆谷議長あてに、内閣が総辞職を決定した旨の通知があり、議長からは、直ちに委員長の私に、同様のことを各理事にお伝えするようお話がありましたので、即刻理事会を開きまして、御報告をいたした次第であります。右、御了承をお願いをいたします。  次に、右の通知によりまして、内閣総理大臣の指名手続をいたさなければなりませんから、本日の本会議において指名をいたすべきであると存じますが、内閣総理大臣の指名手続につきましては、記名投票で指名される者……

第26回国会 議院運営委員会 第14号(1957/02/26、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは、ただいまから会議を開きます。  御報告申し上げます。すでに公報に掲載されておりますので、御承知のことと存じますが、昨日岸内閣総理大臣から、前内閣総理大臣から提出した案件につきましては、そのまま審議を進められるようにとの申し入れがありました。また、所信について発言したいとの通告がありましたから、この際御報告をいたします。  なお、本日は政府側から内閣官房長官、内閣法制局長官の出席を求めておりますが、官房長官は、どうしても所用のため、十二時半ごろまでに出なければならないところがあるようですから、そういうことで一つ御相談をお願いいたします。

第26回国会 議院運営委員会 第15号(1957/02/27、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  国務大臣の演説及び質疑に関する件につきましては、昨日の委員会において、本日定刻一時より総理大臣の所信表明を行うことを決定いたしております。これに対する質疑につきましては、社会党の淺沼稻次郎君から通告がありますので、これを許可することといたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。
【次の発言】 次に、議員請暇の件についてお諮りいたします。お手元に配付の案件にありますように、本名武君から、スカンジナヴィア航空会社北極圏航路開設記念飛行参加及び欧米の政治経済事情等視察のため、二月二十七日から三月二十……

第26回国会 議院運営委員会 第16号(1957/02/28、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 ただいまから会議を開きます。  淺沼稻次郎君外三名より提出されました衆議院解散要求に関する決議案についてでありますが、趣旨弁明は細迫兼光君が行うことになっております。これに対して松田竹千代君より反対討論、井上良二君より賛成討論の通告があります。討論は反対、賛成とも大体十五分程度にいたしたいと思いますが、御了承を願います。
【次の発言】 なお、この採決は記名投票をもって行うことに御異議ありませんか。
【次の発言】 その通り決しました。
【次の発言】 次に、本会議において趣旨説明を聴取する議案についてであります。昨日の委員会におきまして留保になっておりますけれども、諸般の都合もあるよ……

第26回国会 議院運営委員会 第17号(1957/03/05、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 ただいまから会議を開きます。  公聴会開会承認要求の件についてお諮りいたします。大蔵委員会より、内閣提出の法人税法の一部を改正する法律案及び所得税法の一部を改正する法律案につき、来たる十三日公聴会を開きたいとの申し出がありますが、これを承認すべきものと答申するに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、売春対策審議会委員任命につき国会法第三十九条但書の規定により議決を求めるの件についてであります。本件につきましては、さきに本院議員田中伊三次君の後任として竹尾弌君、参議院議員井上清一君の後任として佐野廣君を、それぞれ売春……

第26回国会 議院運営委員会 第18号(1957/03/07、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  まず、売春策審議会委員任命につき国会法第三十九条但書の規定により議決を求めるの件についてであります。前会留保されておりますが、お持ち帰りになりました案件はいかがでございましょうか。
【次の発言】 それでは、本件は本院議員世耕弘一君及び参議院議員佐野廣君の任命につき、本日の本会議において議決することに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めまして、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、海外移住審議会委員任命につき国会法第三十九条但書の規定により議決を求めるの件についてであります。本院議員樋美省吾君の後任として、二階堂進君を任命いたしたい……

第26回国会 議院運営委員会 第19号(1957/03/08、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  昨日の理事会において、内閣提出の裁判所法等の一部を改正する法律案は、本日の本会議において趣旨説明を聴取することになっておりますが、これに対しまして、小林かなえ君及び佐竹晴記君より、それぞれ質疑の通告があります。これを許可することといたし、その時間はおのおの大体十分程度とすることに御異議ございませんか。
【次の発言】 それでは十五分程度として……。
【次の発言】 それでは、十五分程度で、なるべく一つ時間の励行をお願いいたします。  次に、昭和三十一年度一般会計予算補正(第1号)及び昭和三十一年度特別会計予算補正(特第1号)についてでありますが、右の両案は……

第26回国会 議院運営委員会 第21号(1957/03/13、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 会議を開きます。  海外移住審議会委員任命につき国会法第三十九条但書の規定により議決を求めるの件についてであります。これは、前会留保されておりますが、いかがでございましょうか。
【次の発言】 別に御反対もないようでございますから、それではお手元に配付の案件にありますように、本院議員二階堂進君任命につき、本日の本会議において議決いたしたいと存じますが、いかがでございますか。
【次の発言】 御異議なしと認めて、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、本会議で趣旨説明を聴取する議案につきましては、地方交付税法の一部を改正する法律案に対しまして、社会党の川村継義君、一般職の職員の給与……

第26回国会 議院運営委員会 第22号(1957/03/14、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 会議を開きます。
【次の発言】 どうぞ政府側におかれても、その意味で御注意を願いたいと思います。
【次の発言】 委員長は、うしろが見えませんので、(笑声)そういうことがございましたならば、御注意を願います。
【次の発言】 それでは、ただいまの問題は、政府側において再考された後において、適宜の処置をとることに御異議ございませんか。
【次の発言】 さよう決定いたします。
【次の発言】 本日の本会議において、地方交付税法の一部を改正する法律案及び一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案の趣旨説明は、昨日の決定通り、本日これを行うことといたし、社会党の川村継義君及び茜ケ久保重……

第26回国会 議院運営委員会 第23号(1957/03/19、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  国立国会図書館法の規定により行政各部門に置かれる支部図書館及びその職員に関する法律の一部を改正する法律案起草の件にこいて御協議願います。内田常雄君から発言を求められております。これを許します。内田君。
【次の発言】 ただいまの内田君の御提議に対して何か御発言はございませんか。――御発言がなければ、本件につきましては、内田君の御提議の通り、お手元に配付の案を成案といたし、これを委員会提出の法律案といたすことにいたしたいと存じます。
【次の発言】 さよう決定いたしました。
【次の発言】 次に、国立国会図書館組織規程の一部改正の件でありますが、内容は、科学技……

第26回国会 議院運営委員会 第24号(1957/03/20、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 会議を開きます。  故マグサイサイ、フィリピン共和国大統領の葬儀に参列するための特派大使に本院議員芦田均君を任命するについて外務公務員法第八条第三項の規定により議決を求める件についてであります。本件は、フィリピン共和国大統領マグサイサイ氏が過日不慮の遭難によって逝去せられ、その葬儀が来たる二十二日マニラにおいて行われますので、これに参列するための特派大使に本院議員芦田均君を任命いたしたい旨、内閣より申し入れて参ったものでありますが、本日の本会議においてこれを議決するに御異議ございませんか。
【次の発言】 そのように決定いたします。

第26回国会 議院運営委員会 第25号(1957/03/26、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  大坪保雄君から、無警告ストに関する緊急質問が提出されてきておりますが、この緊急質問はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 先ほど理事会では、本日はこの緊急質問は留保いたしたいということに話し合いができておりましたが、そういうことで……も。
【次の発言】 それでは、そういうふうにおきめ願います。  あと本日の議事について事務総長から御説明申し上げます。
【次の発言】 四日一日から施行すべき、施行予定の法案がかなりたまっておりまして、いずれも各委員会で審議が促進せられつつありますから、なお本会議開会中に委員会の審議を議了いたしましたものにつきましては、両……

第26回国会 議院運営委員会 第26号(1957/03/28、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 会議を開きます。  議員請暇の件についてお諮りいたします。お手元に配付の案件にありますように、星島二郎君から、フィリピンのバギオ市において開催されるMRAアジア大会に出席のため三月三十日より四月八日まで十日間の請暇の申し出があります。本件はこれを許可することといたし、本日の本会議において決定することに御異議ございませんか。
【次の発言】 さよう決定いたしました。
【次の発言】 次に、鉄道建設審議会委員の選挙についてでありますが、お手元の案件にありますように、淺沼稻次郎君及び正木清君の再任を本日の本会議において決定いたすことに御異議ございませんか。

第26回国会 議院運営委員会 第27号(1957/03/29、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 ただいまから会議を開きます。  検察官適格審査会委員及び同予備委員の選挙についてでありますが、お手元の案件にありますように、委員池田正之輔君の再任と、細迫兼光君の後任として飛鳥田一雄君、予備委員山本利壽君の再任と、飛鳥田一雄君の後任として吉田賢一君を、それぞれ本日の本会議において決定することに御異議ございませんか。
【次の発言】 さよう決定いたします。
【次の発言】 本日の日程につきまして、事務総長より御説明申し上げます。
【次の発言】 大体本会は二時半で……。さらに大蔵委員会で、揮発油税法案が夕刻までに上るような予想をせられますので、一応ただいまの日程を議了しまして、休憩をして……

第26回国会 議院運営委員会 第28号(1957/03/30、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 会議を開きます。  本日の本会議の議事について事務総長から説明願います。
【次の発言】 本日の本会議は、そういう順序できめていただきます。
【次の発言】 それでは、そういうふうにお願いいたします。場内で話し合いができたら、そういうふうに願います。  討論者がおありのようですけれども、討論時間については、慣例通り十分以内ということに願います。  本会議の開会時刻は、大蔵委員会の委員長の方からの要請もあって、食事、報告作成等に多少時間をいただきたいという要求でございますから、二十分の予鈴で、二時半開会。
【次の発言】 今上りかかっておるそうです。  なお、明日の本会議の開会時刻につき……

第26回国会 議院運営委員会 第29号(1957/03/31、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。
【次の発言】 そういうことに願いましょうか。――それでは四十分予鈴、五十分開会ということにいたします。  お手元の案件にあります内閣提出の健康保険法等の一部を改正する法律案外二案が、参議院において修正され、本日本院に回付されて参りましたが、本日の本会議において右回付案を議題とするに御異議ありませんか。
【次の発言】 郷異議なしと認め、そのように決定いたしました。  この採決につきましては、理事会においては、一応社会党から記名採決を求められておりますが、議場において、両党の場内交渉でなお御相談を願って、採決の方法を決定していただきたい、かように考えますが、……

第26回国会 議院運営委員会 第30号(1957/04/05、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 ただいまから会議を開きます。  議員請暇の件についてでありますが、お手元の案件にありますように、淺沼稻次郎君、勝間田清一君、佐々木良作君、成田知巳君、穗積七郎君、及び山花秀雄君より、日本と中華人民共和国との友好君舌の目的で母国訪問のため、四月十日より四月二十六日まで十七日間の請暇の申し出がありますので、これを許可することといたし、本日の本会議において決定するに御異議ございませんか。
【次の発言】 その通り決定いたします。
【次の発言】 次に、本会議において趣旨説明を聴取する議案についてでありますが、お手元の書類にあります水谷長三郎君外二十三名提出の中小企業組織法案外三案及び内閣提……

第26回国会 議院運営委員会 第31号(1957/04/06、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 ただいまから会議を開きます。  本日の本会議の議事につきまして、事務総長から御説明願います。
【次の発言】 開会は何時にいたしましょうか。
【次の発言】 それでは、一時五分予鈴、十五分開会といたします。  本日はこれにて散会いたします。     午後零時五十五分散会

第26回国会 議院運営委員会 第32号(1957/04/09、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  本日の本会議は、定刻開会ということで御了承願います。本会議における回付案についてでありますが、内閣提出の公衆衛生修学資金貸与法案、結核予防法の一部を改正する法律案、母子福祉資金の貸付等に関する法律の一部を改正する法律案及び地方税法の一部を改正する法律案の各案は、参議院において修正され、昨日本院に回付されて参っております。議事日程にありまする通り、本日の本会議の議題と相なることになっております。各案は、いずれも四月一日より施行することになっておりましたが、その期日の経過に伴いまして、それぞれ施行期日について修正が行われたのであります。さらに地方税法の一部……

第26回国会 議院運営委員会 第33号(1957/04/12、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  本日の本会議は定刻開会をいたしたいと思いますから、どうぞさよう御了承願います。  なお、三木武夫君外五名から、青函隧道実現に関する決議案が提出せられております。この決議案は、本日は上程を保留いたしたいと思いますが、いかがでございましょうか。
【次の発言】 それでは、さよう決定いたしまして、日程について山崎次長より説明を求めます。
【次の発言】 それでは、今の議事日程については、そんなことでよろしゅうございますか。
【次の発言】 それでは、本日はこれにて散会いたします。     午後零時十九分散会

第26回国会 議院運営委員会 第34号(1957/04/16、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 ただいまから会議を開きます。  電波監理審議会委員任命につき同意を求めるの件についてであります。諸井貫一君任期満了につき、その後任として秋山龍君を任命いたし、また丹羽保次郎君を任期満了につき再任いたしたい旨、内閣より申し出て参っておりますが、本件は次会までに各派の態度をおきめ願うことといたしたいと存じます。本日はこれを留保することにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 それでは、一つお持ち帰りの上、次会までにお願い申し上げます。
【次の発言】 次に、緊急上程の議案についてでありますが、お手元の書類にあります内閣提出の、一般職の職員の給与に関する法律の一部を……

第26回国会 議院運営委員会 第35号(1957/04/19、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 ただいまから会議を開きます。  本日は特に御相談する問題もないようでございます。本会議は、できるだけ定刻に開会をさしていただきたいと思います。本日の議事順序について、事務総長より御説明を願います。
【次の発言】 本会議は定刻でよろしゅうございますね。
【次の発言】 それでは、そういうふうにお願いいたしまして、散会いたします。     午前十一時五十五分散会

第26回国会 議院運営委員会 第36号(1957/04/23、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  電波整理審議会委員任命につき同意を求めるの件についてでありますが、先日お諮りいたしましたように、秋山龍君の任命と丹羽保次郎君の再任について同意することといたし、それぞれ本日の本会議において決定するに御異議ございませんか。
【次の発言】 さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、委員派遣承認要求の件についてお諮りいたします。商工委員会より、次の委員派遣承認要求があります。派遣の目的は、内閣提出の中小企業団体法案、水谷長三郎君外二十三名提出の中小企業組織法案、中小企業の産業分野の確保に関する法律案及び商業調整法案の四法案審査のためであります。派遣委員第一……

第26回国会 議院運営委員会 第37号(1957/04/27、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  議員請暇の件についてお諮りいたします。松田竹千代君より、アメリカにおける一般貿易市場調査のため、五月二日より本会期中請暇の申し出がありますので、これを許可することといたし、本日の本会議において決定するに御異議ございませんか。
【次の発言】 そのように決定いたします。
【次の発言】 次に、公聴会開会承認要求の件についてお潜りいたします。内閣委員会より、纐纈彌三君外三十七名提出の、国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律案について、来たる五月八日開会の予定で公聴会を開きたいとの申し出があります。これを承認すべきものと答申するに御異議ありませんか。

第26回国会 議院運営委員会 第38号(1957/05/06、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは開会いたします。  国土開発縦貫自動車道建設審議会委員の選挙についてであります。本件は、前会、自由民主党五名、日本社会党三名として、その候補者の申し出をお願いいたしておきましたが、自由民主党から砂田重政君、三木武夫君、塚田十一郎君、小澤佐重喜君及び倉石忠雄君を、また日本社会党よりは和田博雄君、楯兼次郎君及び中島巖君を申し出て参りました。つきましては、本日の本会議において右の各君を審議会委員に指名するに御異議ありませんか。
【次の発言】 そのように決定いたします。
【次の発言】 次に、漁港審議会委員任命につき同意を求めるの件についてでありますが、本件は、お手元の案件にもあり……

第26回国会 議院運営委員会 第39号(1957/05/07、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  議員請暇の件についてお諮りいたします。安藤覺君及び廣川弘禪君より、タイ国、バンコック市において開催の仏紀二千五百年祭式典に参列のため五月十日から本会期中請暇の申し出がありますので、これを許可することといたし、本日の本会議において決定するに御異議ございませんか。
【次の発言】 そのように決定いたします。  ちょっとこのまま休憩いたします。     午後五時七分休憩
【次の発言】 それでは会議を再開いたします。  事務総長から本日の本会議の日程について御説明願います。
【次の発言】 そうしましたら、本日の本会議は、ただいま商工委員会で審議が続けられておりま……

第26回国会 議院運営委員会 第40号(1957/05/10、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 会議を開きます。  議員請暇の件についてお諮りいたします。篠田弘作君及び伊瀬幸太郎君より、中国人の遺骨送還の目的で中華人民共和国を訪問するため、五月十一日より本会期中、請暇の申し出があります。本件はこれを許可することといたし、本日の本会議において決定するに御異議ございませんか。
【次の発言】 そのように決定いたします。
【次の発言】 次に、更生保護事業審議会委員任命につき国会法第三十九条但書の規定により議決を求めるの件についてでありますが、本院議員高橋禎一君及び参議院議員宮城タマヨ君は来たる六月三十日で任期が満了いたしますので、両君をそのまま再任することについて内閣より議決を求め……

第26回国会 議院運営委員会 第41号(1957/05/14、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 会議を開きます。  本日、淺沼稻次郎君外四名より、松浦労働大臣の不信任決議案が提出されました。本決議案は本日の本会議の劈頭にこれを上程することに御異議ありませんか。
【次の発言】 そのように決定いたします。  つきましては、趣旨弁明は滝井義高君が行うことになっております。また大坪保雄君より反対討論、下平正一君より賛成討論の通告があります。討論の時間はそれぞれ十五分程度とするに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なければ、一つ討論者にできるだけ時間の徹底をするようにお計らいを願います。  なお採決は記名投票によって行うこととするに御異議ありませんか。

第26回国会 議院運営委員会 第42号(1957/05/15、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 会議を開きます。  この際、庶務小委員会の方から、小委員会で御協議決定になった諸案件について発言を求められております。福永健司君。
【次の発言】 ただいま庶務小委員会から御報告のありました諸案件につきましては、報告の当り、承認決定するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議がなければ、そのように決定いたします。
【次の発言】 次に、国立近代美術館評議員会評議員任命につき国会法第三十九条但書の規定により議決を求めるの件についてであります。去る四月二十三日、本院議員竹尾弌君、参議院議員津島壽一君を、内閣より、右評議員に任命するにつき議決を求めて参りましたが、これは昨十四日、内閣よ……

第26回国会 議院運営委員会 第43号(1957/05/16、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 会議を開きます。  国務大臣の演説についてお諮りいたします。岸内閣総理大臣より、アジア諸国及びアメリカ合衆国訪問について、本日の本会議において発言いたしたい旨の通告があります。これを許可するに御異議ありませんか。
【次の発言】 そのように決定いたします。  つきましては、右の演説に対し、日本社会党の勝間田清一君より質疑の通告がありますので、これを許可することといたし、その時間はおおむね三十分とするに御異議ありませんか。
【次の発言】 その通り決定いたします。
【次の発言】 次に、米価審議会委員任命につき国会法第三十九条但書の規定により議決を求めるの件についてお諮りいたします。お手……

第26回国会 議院運営委員会 第44号(1957/05/17、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 会議を開きます。  淺沼稻次郎君外四名より、昨日、岸内閣不信任決議案が提出いたされておりますから、これについてお諮りいたします。右決議案はこれを本日の本会議の劈頭に上程するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、そのように決定いたします。  つきましては、その趣旨弁明は河上丈太郎君が行われることになっております。また倉石忠雄君より反対討論、猪俣浩三君より賛成討論の通告があります。これを許すことといたしまして、その時間はおおむね二十分程度とするに御異議ありませんか。
【次の発言】 そのように決定いたします。

第26回国会 議院運営委員会 第45号(1957/05/18、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  参議院から回付案が回ってくる予想がされますので、その予想せられる回付案につきまして、事務総長より御説明申し上げます。
【次の発言】 この予想せられる回付案が回りましたらば、あらためて御相談の上、本会議の上程方について御相談をいたしたいと思います。
【次の発言】 次に、米価審議会委員任命について内閣より、国会法第三十九条但書の規定により議決を求めるの件についてお諮りいたします。本院議員安藤覺君、同じく松山義雄君、同じく永山忠則君、同じく成田知己君、同じく日野吉夫君、参議院議員白井勇君、同じく森八三一君を任命同意するにつき、本日の本会議で決定するに御異議あ……

第26回国会 議院運営委員会 第46号(1957/05/19、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 会議を開きます。  参議院の回付案の取扱いについてお諮りいたします。一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案、特別職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案、防衛庁職員給与法の一部を改正する法律案及び国家行政組織法の一部を改正する法律案の四案につきましては、参議院において修正され、昨日本院に回付されて参りました。本日の日程に掲げてある通りであります。これについての御協議をお願いいたします。
【次の発言】 その通りいたします。  次に、環境衛生関係営業の運営の適正化に関する法律案が、参議院で修正され、本院に回付されて参っております。この案につきましても、ただいま池……

第26回国会 議院運営委員会 第47号(1957/05/20、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  閉会中の本委員会において審査を付託せられております主要な案件は、国会法改正の問題と、国会議員の退職金に関する法律案の問題が最も大きい議案であると思いますから、この両件につきましては、委員各位の特別なる御研究をわずらわしたいと存じます。  まず国会法の改正につきましては、第二十四国会以来、各会派におきまして御研究願っておるところでありますが、先国会の会期末には、両党の申し合せとして、二大政党下の国会迎営の正常化をはかるため、国会法の改正その他所要の措置を構ずることと相なっておったのであります。主要な事項は、議長の権威を高めるための措懲罰事犯取扱いの措置、……

第26回国会 議院運営委員会 第48号(1957/05/28、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  前会御協議を願いました属中見舞等に対する申し合せ案な事務業局で立案いたしましたから、事務総長から御説明申し上げます。
【次の発言】 よろしゅうございますか。――先ほどの理事会では、この申し合せにいたそうということに話し合いいたしましたわけでございます。
【次の発言】 ちょっと速記をやめて下さい。
【次の発言】 速記を始めて下さい。  それでは、皆さんの御意見を十分考えていただいて、文案を事務総長におまかせすることにいたします。
【次の発言】 なお事務総長から御報告することがございます。
【次の発言】 それでは、そういうことで、議長のとられた措置は了承い……

第26回国会 議院運営委員会 第49号(1957/09/19、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 委員会を開会いたします。  国立国会図書館法第二十六条の規定に基き金銭の寄贈を受けるについて承認を求めるの件についてお諮りいたします。なお本件につきましては、去る十二日、本委員会理事会において図書館運営小委員長より報告を聴取いたし、これを了承いたしたのでありますが、この際、福永図書館小委員より発言を求められております。これを許します。福永委員。
【次の発言】 ただいまの御報告を承認することに御異議ございませんか。
【次の発言】 承認することに決定いたしました。
【次の発言】 次に、予備金支出の件についてでありますが、議員仲川房次郎君は去る六月六日、議員越智茂君は去る九月十日、逝去……

第26回国会 議院運営委員会 第50号(1957/10/28、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 ただいまから会議を開きます。  第二十七回臨時国会は十一月一日に召集されておりますから、臨時国会召集に伴う諸般の準備について御協議を願いたいと存じます。お手元に協議事項並びに資料を配付いたしてありますので、御協議を願います。  まず、議員控室の件についてお諮りいたします。控室は、去る二十三日の理事会におきましても、従前通りということに話し合いがついておりますので、従前通りとすることに御異議ありませんか。
【次の発言】 そのように決定いたします。
【次の発言】 次に、議席の件についてお諮りいたします。議席は、各党の事情で、変更する必要が生じますれば、そのときに御相談することといたし……

第26回国会 議院運営委員会 第51号(1957/10/31、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  本日は、第二十七回臨時国会の準備に関する諸事項のうち、前会保留となっておりました事項について御協議を願います。  まず、会期の件であります。先刻の理事会では、会期は一応十一月一日から十一月十二日までの十二日間とすることに話し合いがつきましたので、その通り決定いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 それでは、臨時国会の会期は、十一月一日から十一月十二日までの十二日間とすることに決定いたしました。
【次の発言】 次に、開会式に関する件であります。開会式の日時は、先刻の理事会において決定いたしました通り、召集日当日の午後二時とし、式次第……

第27回国会 議院運営委員会 第1号(1957/11/01、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  第二十七回臨時国会は本日をもって召集されました。今臨時国会の諸準備につきましては、前国会の閉会中に数度協議をいたしましたが、この際お手元に配付の案件について順次お諮りいたします。  まず、会期の件についてお諮りいたします。本件につきましては、昨日の当委員会におきまして、十一月一日より十一月十二日までの十二日間とすべきものと決定いたしておりますが、先刻常任委員長会議が開かれ、議長より各常任委員長の意見を徴せられました。その会議におきまして、座長の役を勤めました私から、便宜その会議の結果を御報告申し上げます。常任委員長会議におきましても、議院運営委員会の決……

第27回国会 議院運営委員会 第2号(1957/11/02、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  本日の本会議は、二時開会ということでお願いをいたしたいと思います。昨日決定いたしております通り、国務大臣の演説に対する質疑の続きをお願いいたすことにいたしまして、社会党の勝間田清一君及び多賀谷丘稔君が、それぞれ質疑を行うことになっております。社会党の五名の持ち時間が一時間半でございまして、社会党の方でも残余の時間については、できるだけお守りをいただくようにお願いをいたします。  次に、次回の本会議の件でありますが、先般の委員会におきましては、故仲川房次郎君、同じく越智茂君、同じく鈴木直人君に対する追悼演説をいつ行うか保留になっております。つきましては、……

第27回国会 議院運営委員会 第3号(1957/11/05、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  議員請暇の件についてお諮りいたします。大西正道君から、ラオス国仏紀二千五百年記念式典に全日本仏教会を代表して出席のため、十一月五日から本会期中請暇の申し出があります。これを許可することといたし、本日の本会議において決定するに御異議ありませんか。
【次の発言】 そのように決定いたしました。
【次の発言】 次に、本日の議事についてでありますが、まず追悼演説につきましては、先般御決定の通り、故仲川房次郎君に対し伊瀬幸太郎君、故越智茂君に対し安平鹿一君、故鈴木直人君に対しては松井政吉君に、それぞれお願いすることといたし、本日の本会議においてこれを行うことに相な……

第27回国会 議院運営委員会 第4号(1957/11/06、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは、ただいまから会議を開きます。  去る一日受理いたしました内閣より議長あての、国会法第三十四条の二の規定による議員の逮捕通知につき、御協議をお願いいたしたいと思いますが、本件は議員の身上に関することでありますから、前例によりまして、委員会を秘密会にいたしたいと思います。御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さように決定いたしました。従いまして、議員、政府関係者及び委員会の事務を担当する職員以外の方は御退席をお願いいたします。
【次の発言】 それでは、ただいまの秘密会の記録は、衆議院規則第六十三条ただし書きの規定によりまして、その全部を特に秘密……

第27回国会 議院運営委員会 第5号(1957/11/07、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  まず、各種公務員任命につき同意または事後の承認を求めるの件でありますが、お手元に配付の案件にあります各種公務員の任命について、内閣から同志または事後承認を求めて参っております。つきましては、履歴書はお手元に配付いたしてありますから、本件は本日のところ留保いたし、各党においてそれぞれ御検討をお願いすることにいたしたいと思います。
【次の発言】 次に、海外移住審議会委員任命につき国会法第三十九条但書の規定により議決を求めるの件であります。前会は、理事会において保留になっておりましたが、本件は海外移住審議会委員二階堂進君が辞任いたしましたので、その後任として……

第27回国会 議院運営委員会 第6号(1957/11/08、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  前会保留になっておりました各種公務員任命につき同意又は事後の承認を求めるの件でありますが、各党においてなるべく早く御検討を願うこととして、本日のところは留保いたします。
【次の発言】 この際、庶務小委員長から発言を求められておりますので、これを許します。園田小委員長。
【次の発言】 ただいま御報告のありました両法律案起草の件につきましては、お手元に配付の案を委員会の成案となし、これを委員会提出の法律案とするに御異議ありませんか。
【次の発言】 さよう決定いたしました。  本案の提出の手続に関しましては、衆議院規則第四十八条の二によりまして、内閣に対し意……

第27回国会 議院運営委員会 第7号(1957/11/09、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  各種公務員任命につき同意または事後の承認を求めるの件については、保留になっておりましたが、お手元に配付の印刷物にあります通り、日本銀行政策委員会委員原邦造君が任期満了につき、その後任として同君を、鉄道建設審議会委員佐藤博夫君、平山孝君、今里廣記君、関桂三君、島田孝一君及び山崎匡輔君が任期満了につき、その後任として右各君を、同委員湯河元威君及び迫静二君が任期満了につき、その後任として楠見義男君、酒井杏之助君を、それぞれ任命するについて内閣から同意を求めて参っております。  また検査官の東谷伝次郎君が任期満了につき、その後任として芥川治君を、原子力委員会委……

第27回国会 議院運営委員会 第8号(1957/11/11、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 これより会議を開きます。  この際、盆谷議長から発言を求められております。釜谷議長。
【次の発言】 ただいま議長から、会期延長に関する件について御諮問がございましたが、常任委員長会議の経過並びに結果について、御参考のために御報告申し上げます。  先刻常任委員長会議を開きまして、村上自由民主党代表からの申し出について議長から御発言があり、御協議願ったわけでありますが、常任委員長会議といたしましては、全会一致で、十一月十三日から十一月十四日までの二日間、会期を延長すべきものと答申いたした次第であります。  右御報告申し上げます。

第27回国会 議院運営委員会 第9号(1957/11/13、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 それでは会議を開きます。  各委員会の閉会中審査申し出の件でありますが、お手元の印刷物にありますように、各委員会より閉会中審査の申し出をして参っております。本件につきましては、本日の本会議において、閉会中審査の議決をするに御異議ありませんか。
【次の発言】 さよう決定いたします。  なお、商工委員会についてはいまだ参っておりません。また地方行政委員会、建設委員会等から、二、三法律案についての追加申し出がある見込みでありますが、これらの申し出がありました際は、明日お諮りすることにいたしたいと思います。
【次の発言】 次に、委員派遣承認申請に関する件についてお諮りをいたします。文教委……

第27回国会 議院運営委員会 第10号(1957/11/14、27期、自由民主党)【議会役職】

○保利委員長 開会いたします。  緊急上程の請願についてでありますが、本日の議事日程に掲載せられておるもの以外に、逓信委員会において本日十七件の請願の審査を終了し、採択すべきものと決しましたので、これを本日の本会議に、日程に掲載せられておる請願と一括して上程するに御異議ありませんか。
【次の発言】 そのように決定いたしました。
【次の発言】 次に、委員会の閉会中審査申し出の件についてお諮りいたします。本件につきましては、昨日本会議において議決いたしましたが、その後本日お手元に配付の印刷物にあります通り、商工委員会から申し出が参り、また地方行政委員会から追加申し出が参っております。本件は、本日の……

第28回国会 議院運営委員会 第1号(1957/12/20、27期、自由民主党)

○保利委員 今回、当委員長を辞任いたしましたので、この際一言ごあいさつとお礼を申し上げたいと存じます。  去る二十六国会の初頭におきまして、委員長に就任いたしましてから約十一カ月、短かいような長いようなこの期間、私は私なりの信念のもとに、議長、副議長の御指導並びに委員各位の御協力をいただきまして、国会の正しい運営のために誠意を尽して参ったつもりではありますが、その間、何かと行き届かないことが多々あったことと存じます。まことにざんきさにたえないところでありますが、ともあれ大過なくこの職責を果することができましたことは、ひとえに委員各位の御理解と御支援のたまものでございまして、衷心より感謝の意を表……


31期(1967/01/29〜)

第57回国会 建設委員会 第1号(1967/12/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 私は、このたび、不敏をもちまして建設行政の任に当たることになりました。責務の重大なるを痛感いたしております。何とぞ各位の御鞭撻をお願い申し上げる次第であります。  建設行政の使命は、申し上げるまでもなく、社会資本を充実して国民生活の基礎をつちかうとともに、さらに経済発展の基盤を整え、もって豊かな住みよい国土を建設することにあると考えます。  それだけに、広く国民各層の要望に対応した施策、国民のほうからすなおに受け入れていただけるような施策を講じなければならないと信じております。  また、この使命の達成のためには、きわめて多額の費用を要しまするので、事業の公正かつ効率的な施行につ……

第57回国会 建設委員会 第3号(1967/12/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 井上さんのほうから私の過去の経験からした心情を御推察いただいて、まことに恐縮いたしております。  私は、御承知のように、三十八年の選挙で落選をいたしました。ちょうど三年ちまたに立ったわけでございます。もっとも、国会に出まして間もなく、戦後間もなく追放処分を受けまして、十三カ月ほど追放生活をいたしました。こういう政治の渦中から一市民として町に立ちました気持ちから申しますと、特に前回の三年間は、私としましては、ほんとうにみずからを反省する機会を得て、そうして政治というもののありようについても私なりに非常に感ずるところが多うございました。  で、建設行政、今度こういう任に当たることに……

第57回国会 予算委員会 第3号(1967/12/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答え申します。  仰せのように、社会資本の立ちおくれというものは、これはもうみんなが認めているところでありまして、したがって、道路、河川、下水道、住宅、こういったようなものにつきましては、それぞれ五ヵ年計画を立てまして、大急ぎでその充実に取りかかって進行いたしておるわけでございますけれども、この五ヵ年計画をもっていたしましても、これはほんのちょっぴりの問題だろう。とにかく非常にばく大な投資を必要としているんじゃないかと思います。今年度の建設投資は、官民を通じますと七兆五、千億にのぼるというような状態でございますけれども、依然としてその充実の立ちおくれは痛感いたしておるわけでご……

第57回国会 予算委員会 第4号(1967/12/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。  建設行政に携わっておる者でございますから、そういう数字も心得ておらなければならぬと思いますけれども、相当のキロ数は舗装ができるだろう。それ以上のことは、数字的な根拠を求められようとすれば、ひとつ事務当局に調べさせてお答えさせます。
【次の発言】 お答えいたします。  有料道路については、料金に手を入れるような考えは持っておりません。ただ、都市高速は均一料金を取っておるようでございます。したがって、阪神高速のごとく、最近のうちに非常に延びるということになりますと、その延びた料金が幾らかくっついてくる、そのくらいでございまして、料金を値上げするという考えはあり……

第57回国会 予算委員会 第5号(1967/12/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 角屋さん御承知のように、日本は台風という台風常襲を受ける地帯になっておりますから、災害頻度といたしましては、私は世界の中で相当高い分に入っておると思います。一番でありますか、二番でありますか、(角屋委員「いや一番ですよ。」と呼ぶ)とにかく、しかしまた災害……(角屋委員「建設白書で一番といっているんだ」と呼ぶ)それじゃ、あなたのほうから教えていただいたほうが正確だろうと思いますから……。とにかくに災害頻度の非常に高い国であるということは認めなければならぬと思います。
【次の発言】 ただいま治水五カ年計画が進行中でございますけれども、今年の特に御指摘のような中小河川等のもたらしまし……

第58回国会 建設委員会 第2号(1968/03/01、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 早朝から開会、御審議を賜わりまして、まことにありがとうございます。  第五十八回国会における委員会審議をお願いするにあたりまして、建設行政の基本的な考え方について所信を申し述べたいと存じます。  建設行政の使命は、社会資本を充実して国民生活の基礎をつちかうとともに、経済発展の基盤を整え、もって豊かな住みよい国土を建設することにありますが、経済の高度成長に伴い全国的規模で都市化の現象が進展いたし、われわれの生活を急激に変えつつある今日におきましては、特に広域的観点に立って、各地域の特性に応じた計画的かつ均衡のとれた国土開発を推進することの重要性を痛感する次第であります。  以下、……

第58回国会 建設委員会 第3号(1968/03/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 福岡さんの御指摘の数字につきましては、いろいろ議論をするまでもなく、そうなっていると思うわけでございますが、私は社会資本が非常に立ちおくれをしておるということを考えますときに、一体、戦前の状態を考えてみますと、終戦時点におきましても、今日はこれだけの進んだ国になっておりますけれども、極端に申せば日本に舗装道路一本もなかったというほど、社会資本の立ちおくれというものはたいへんなものであった。戦後の荒廃した中に、あの混乱の中から、いわば地ならしが済んで――昭和二十年代は戦後の地ならし時代だったと思うわけであります。三十年代になりまして初めて、この国土建設といいますか、新しい日本の姿……

第58回国会 建設委員会 第4号(1968/03/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 とにかく大事な国民の負担ないし国民の蓄積をもって公共投資を行なっていくわけでございますから、これが正しく、また効率的に使用されるようにということをひたすらこいねがっておるわけでございまして、その後だんだんいろいろの問題等について部内の考え方なりやり方なりを勉強してまいりました。私は、おおむね私の希望するようなふうに部内の業務執行が行なわれておるというように、これは逃げことばではなしに、そう感じておる次第であります。現在のやり方をもってしても必ずしもけしからぬというようなところはまだ見出してはおらぬのであります。
【次の発言】 井上さんの頭に描いておられる事例を私はつまびらかにい……

第58回国会 建設委員会 第5号(1968/03/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 佐野さん御案内のように、日本道路公団は、発足当時には比較的小規模の道路にも手を出しておったようですけれども、国土開発の要請が、縦貫的幹線道路の整備を非常に強く要請されるという事情になってまいりました。そこで、幹線自動車道で採算の見込みの立つ路線について、いわば大規模の道路について道路公団がその機能を発揮するというようになってまいっておりますが、現状は、国道及び高速道路等の整備が進みます一方において、地方道の整備がたいへん立ちおくれておることは、はなはだ遺憾であります。そうかと申しまして、それでは地方道にも十分の手が伸びるということは非常に困難なものでありますので、各地におきまし……

第58回国会 建設委員会 第6号(1968/03/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 建設行政の主たる対象であり、また任務といたすところは、公共投資の遂行にあるわけでありまして、社会資本の立ちおくれということは皆さん御承知のとおりでありますから、いまさら申し上げるところはありません。何とかして現代の要請する社会資本の立ちおくれを取り返したいということが官民を通じての共同の念願だと思うわけであります。どの問題を重点に置くというような――どの事業にいたしましても、むしろ乏しきを心配するというような状態でございますから、どれこれということではございませんけれども、とにかく社会資本の充実は、日本の国を立てていきます上において最も大事な仕事だと考えておるわけでございます。……

第58回国会 建設委員会 第8号(1968/03/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 岡本議員よく御承知のように、前任者からの本会議における提案理由の趣旨説明等で徹底をいたしておると思いますけれども、戦後のわが国の経済発展の過程におきまして、異常な人口、産業の集中現象、いうところの都市化現象が展開されておるわけでございますが、そこで、人口や産業の集中に対応するところの諸施策が立ちおくれておるということは、いなみがたい事実であろうと思います。ために、都市生活、市民生活なり、あるいは産業活動の機能が十分に果たされないというような現状にかんがみまして、都市計画法を全面的に改定をして、特に農林漁業との調和をはかって健康な都市環境をつくり上げていくために、抜本的な改正に取……

第58回国会 建設委員会 第9号(1968/03/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま議題となりました治水治水緊急措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  政府におきましては、現行の治山治水緊急措置法に基づき、昭和四十年度を初年度とする治山事業五カ年計画及び治水事業五カ年計画を策定し、これにより治山治水事業の計画的な実施を推進し、今日まで相当の実績をあげてまいりました。  しかしながら、この間、目ざましい経済の成長、異常な災害の発生等に伴いまして、計画事業の大幅な繰り上げ実施、計画外事業の緊急施行の必要が生じたのであります。また、近年国土の利用開発が著しく進展し、被災のおそれのある人口、資産が急速な膨張を続……

第58回国会 建設委員会 第10号(1968/04/03、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 どうも私は佐野さんのように勉強しておりませんものですから……。法律論云々ということよりも、つまり日本の国土をどういうふうに利用していくか、お互いに国民の生活環境を整備してよりよき国民の生活を持ち得るためには、現状ではこれを保しがたいわけでございますから、どういうふうにこの国土の利用をはかっていくべきであるか、特に人口、産業が近年著しく集中してまいりました地帯における市民生活、国民生活の状態というものが、あるいは交通の上から、あるいは諸般の公害の問題から日々を悩んでいる。この狭い国土を一体どういうふうに効率的に利用してまいるかということは、まあこれは法律論を抜きにして考えなければ……

第58回国会 建設委員会 第11号(1968/04/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 この狭小な国土でこれだけの密度の高い人口を擁して、しかも、この十数年来見ますような著しい経済成長から国民の生活が漸次向上してまいっておることは、お互いに認めるところであります。さらに、とにかく今後世界経済の中に立って日本の発展をはかってまいりますためには、狭小な国土でございますから、あるいは農業地域として、あるいは工業地域として、効率的な国土の利用ということがより強く要請せられてきていると思うわけでございます。そういう見地から、いわゆる国土の均衡ある発展をはかってまいりたい。その一環としての都市計画法でありますことは、御理解をいただけることだと思うわけであります。  さて、その……

第58回国会 建設委員会 第12号(1968/04/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 小川議員から、都市問題と申しますか、国土利用問題に対して、積極的、建設的な御協力をいただきまして、まことに感謝にたえないわけであります。  先日来申し上げておりますように、この狭隘な国土にこの密度の高い人口、しかもこれが世界の中に立って産業経済の上における日本国民のないしは日本国の役割りというものをお互いに高く評価し、それに期待をかけていっているわけであります。したがって、国土が狭隘でありますだけに、この狭隘な国土をいかに効率的に利用してまいるのかということは、非常に大きな問題であり、そういう大きな視野から見まして、かつまた、現実の状態といたしましては、きわめて短期間に経済の高……

第58回国会 建設委員会 第13号(1968/04/10、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 私は一つ頭にありますのは、東京にしましても大阪にしましても、あるいは名古屋にしましても、たとえば東京都中心に動いている地域、南関東のごときは、神奈川県だ、千葉県だ、東京都だ、埼玉県だというようなことでなしに、もはや一体としての地域計画というものが必要ではないのか、そういう意味におきまして、大阪であるとか兵庫であるとか、奈良でありますとかいうところも、一体としての地域計画というものが必要じゃないだろうかということが頭にあるものですから、そういう発言をいたしたと思うわけであります。奈良県にいたしましても――奈良県も広うございますから、奈良県全体をさしてどうこうというわけじゃございま……

第58回国会 建設委員会 第15号(1968/04/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 吉田さんが勉強された世界の人口問題の推移等については、私もそういうふうに相なっているということをよく承知いたしております。そこで、御指摘の、日本の太平洋岸と申しますか、表日本に集中的に人口、産業が集まってきておるというこの現実の事態をどう考えるかということでございますが、結局経済、貿易という上に立っていかなければならぬ日本の国情からしますと、国際経済との結びつき、交流、したがって、現状におきましては、太平洋岸に集中的な現象があらわれておるということは必然のことでもあろうし、またやむを得ないことでもあろうか、現状においてはそう思うわけでございます。しかしながら、どこの国とも仲よく……

第58回国会 建設委員会 第16号(1968/04/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 お話しのとおりの推移になっておりまして、もともと、この国土の均衡ある開発、発展をねらうという意味で、ある地域に集中するというようなこと、ある地域のみが集中発展をするというようなことを避けていかなければならないという考えから、新産業都市とか、あるいは工業整備地域であるとかといったような年来の施策が持たれてまいっており、また全国総合開発計画でもそれをねらってきておるわけですけれども、現実は、なるほど、この新産都市ないしは工業整備地域の計画的な、ないしは公共的な見込みは、おおよそ所期の成果をあげつつあるただいま過程であります。また、これが決定的なあやまちであるというようなふうに断定す……

第58回国会 建設委員会 第17号(1968/04/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 委員各位の連日御熱誠なる御審議に対しまして、心から感謝をいたす次第であります。  ただいま御決議のございました都市計画法案に対する附帯決議につきましては、政府といたしましても、御趣旨を尊重し、その運用に遺憾のないように措置してまいりたいと存じます。(拍手)

第58回国会 建設委員会 第18号(1968/04/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 きわめて重要な国土開発に関する審議会でございますから、したがって国会の御参加もいただいていると思います。それだけにまた、御審議をわずらわす準備も事務当局においてかなり苦労をしているように聞いております。事務当局で多少承知しておるようでございますから、その状態を説明いたさせます。
【次の発言】 渡辺さんの御疑念に対して十分のお答えができるかどうか、私もちょっと心もとなく思うわけでございますが、私は、現行の昭和三十七年に策定されました全国総合開発計画の基本は、この狭小な国土でございますから、狭小な国土ができるだけ均衡ある開発、発展を遂げていくようにという願いがこもっていると思うわけ……

第58回国会 建設委員会 第21号(1968/05/10、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 水問題の重要性につきましては、私も同様の見解を持っておるわけでございます。特に日本の発展趨勢と申しますか、経済の要請等を考えますときに、資源の乏しい国だといわれますけれども、なるほど、地下資源等にはまことに恵まれない国土情勢でございますが、しかし、今後の工業開発、国民生活の向上等を考えますと、われわれはかえがたい天与の資源を持っておるのじゃないか。それはすなわち水だ。水資源というものは、年々歳々、今日までわれわれはむしろ水に恐怖を感ずるというようなことでございますけれども、長い将来を考えて頭に置いていかなければならないのは、この恵まれない資源の国である日本が、天与の水という大資……

第58回国会 建設委員会 第22号(1968/05/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 先ほどからお話を伺っておりまして感じますことは、非常に大事な水でございます。水がなければ何もできないわけでございます。水利権を得て、そこに発電とか農業とか、いろいろやるわけでございます。したがって、水の一定量の確保が安定されなければその事業は成立しない。農業においてもそのとおりだと思う。これだけの田にはこれだけの水が要る、それで水利権ができておるのだ。電気事業においても同じことだと思う。したがって、それだけの施設が伴われておるわけですから、一定の水は――あなたは、河川法の二条による私権の対象になっちゃいかぬということからいうとおかしいじゃないかと言われますけれども、少なくともそ……

第58回国会 建設委員会 第23号(1968/05/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 けさほど、ある新聞で大きく取り上げられておって、実はびっくりしておるようなわけであります。私はこの黒又ダムのことについては今日まで具体的にお話を伺っておりません。お話しのように、所管がどこであろうと、とにかく河川管理の任務を持っておりますから、そして河川管理は、住民の方々に、災害ではなく、しあわせを持ち来たらすという積極的な任務があるわけでございますから、たといどういうことであろうと、住民の方々に不安を起こすようなことに対しては、これはもう気をつけなければならぬことだと思います。必要があれば、建設省が直接当局調査をして必要な措置を講ずるなら講ずるというように、地域住民の方々に不……

第58回国会 建設委員会 第24号(1968/05/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 だんだんお話を伺っておりまして、芝川町を中心に住民の方々が交通公害で非常な難儀を受けられておるということがよく理解できるわけでございます。もちろん、これは貴重な資材の確保ということも大事でございますけれども、やはり住民を公害から守るということはより大事だと私は思うのでございます。それぞれの係でもいろいろ苦心の点はよくわかるのでありますが、しかし、事態の改善は一日もゆるがせにできないという事情になっておるようでございますから、県側ともよく連絡をしまして、すみやかに改善の方策を講じてもらうように督励をいたしたいと思います。

第58回国会 災害対策特別委員会 第3号(1968/03/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 先般のえびの地震につきましては、御同様まことに罹災者に対しましては御同情を申し上げるわけでございます。地震があって、相当の被害が出たのではないかという報を耳にいたしましたので、仮谷政務次官に、厚生省等の係官とともに至急現地へ行っていただいて、現地の視察をしていただきました。  御指摘のように、特殊土壌地帯ではございますし、相当奥地のほうには、まだ今日つかんでおられない被害も出ておるのではないかということが想像できるわけであります。建設省としましては、とにかく災害に対しては迅速に手を打っていくということが大事であるということから、この十一日から査定官に宮崎、鹿児島両県に出てもらう……

第58回国会 災害対策特別委員会 第11号(1968/05/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 国道四号線では道路の破損はお話しのとおりでございますが、大体は盛り土をしたところがいかれておるという――これは小川さん現地をごらんになっておるから、教えていただかなければならぬわけですけれども、どうもそういうことで、この事態を見まして建設省でも内部で相談しまして、ただいまお話しのように、今回の災害復旧にあたりましては、この程度の地震で再びずらっといくようなことでは困る、そういうやり方でなしに、このくらいの耐震力は持ち得るようにくふうをして復旧に当たりたいという方針を固めております。
【次の発言】 御注意をいただきました点につきましては、十分検討をいたして、善処いたすようにいたし……

第58回国会 予算委員会 第1号(1968/02/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 東北、北陸方面を襲っております雪害、積雪状況でございますが、二月一日、二日、三日というようにかなりの大雪が襲っておる。ちょうど三十八年に襲いました豪雪等にほぼ近いところへきておる。それにもかかわりませず、とにかく主要道路の道路交通は確保されておるというのが現況でございます。  詳しく申し上げますと、今日午前九時の状況は、青森県、山形県、新潟県、この三県に建設省としましては警戒態勢をとって、北陸地方建設局、東北地方建設局はそれぞれ雪害対策本部を設けまして、道路交通の確保に全力をあげておるわけでございますが、三十八年に近い豪雪にもかかわらず主要交通が確保されておりますのは、やはりこ……

第58回国会 予算委員会 第5号(1968/02/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたします。  東北、北陸方面の雪害激甚地帯に関しましては、先般御報告申し上げましたとおり、引き続き青森、秋田、山形、新潟、警戒体制をとりまして、また北陸地建、東北地建ともに雪害対策本部を特設しまして、万全を尽くして道路の確保をはかるようにいたしております。そのために予算の配分等も追加をいたしまして、万全を尽くしておるようなことでございます。  二十一日、二十二日のえびの地震につきましては、建設省としましては、一昨日河川局防災課、住宅局、それぞれの係を派しましたけれども、昨日また仮谷政務次官を現地に派遣いたしまして、実情の把握、適切な現地処理をとるようにいたしておるわけで……

第58回国会 予算委員会 第7号(1968/02/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 住宅問題にできるだけ一応のめどを立てたいということで、今年度、御承知のような予算の中におきましても、住宅については、私どもとしましては、何とか政府施策住宅を五十万戸まではお願いしたいということで、だいぶ強調いたしました。結果は、四十九万六千戸、ほぼ五十万戸に近いものを確保することができたわけであります。これによりまして、ちょうど四十三年度が御案内のように中間年度になりますので、この年度の成否というものは、全体計画を達成する上におきまして非常に重要な年度であります。これで五〇%をわずかながらこえるというところになって、私は一〇〇%の達成ということは一段の努力を要することとは思いま……

第58回国会 予算委員会 第10号(1968/03/01、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 住宅の問題につきましては同様の考えを持って――いろいろ意見は、考え方はあるようでございます。まだまだ、たとえば東京都内にしましても、二十三区内にいまお話しのようなことを円滑に実施していくことをすれば相当の収容力があるんじゃないか。そして職場と住居とができるだけ接近するところに考えていくことが通勤対策の上からいっても好ましいことじゃないかというようなことは、強い貴重な御意見として伺っております。そういう点につきましては特に力を入れてまいって、いわゆる都市再開発法といいますか、市街地の利用度を高くしてまいる、そして高層といわないまでも四、五階ぐらいには利用できるような住宅を相当多量……

第58回国会 予算委員会 第11号(1968/03/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 昭和三十四年以来調査を進めてまいっております本州―四国の連絡橋の問題につきましては、土木学会等に御委嘱をいたしまして、技術的な精査を願いまして、昨年に至りまして土木学会の結論も出てまいっております。その結論に基づきまして、御案内の五つのルートにつきまして、それぞれのルート別に、現在の施工法によって安全確実にこれを実施してまいるとするならば、どのくらいの経費と時間がかかるかということを技術的に積み上げられたものができ上がりましたので、先月二十七日の閣議に御報告をいたしました。これは閣議決定というようなものではございませんで、ただそういう中間的な一つの資料が整いましたので、御報告を……

第58回国会 予算委員会 第14号(1968/03/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 非常にむずかしい問題であります地価の騰貴をとらえられまして、国会におきましても共同決議をされておられます。先ほど経済企画庁長官が申し上げましたように、政府といたしましても、四十年の十一月の閣議決定以来、決してゆうちょうなかまえで扱っておるわけではございませんけれども、行政指導だけの面でこれに対処するということは事実困難な面が多うございますので、この上とも国会の御審議をわずらわして、できるだけひとつ国民の御期待に沿うような安定方策を立てていかなければならぬではないか。そこで平たく私の考えを申し上げますれば、たとえば都市計画法をかりに成立させていただくとすれば、これは実施運用上に非……

第58回国会 予算委員会 第15号(1968/03/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 御指摘のように、住宅難が依然として解消されていない、しかも無秩序な市街地開発が行なわれてきておるというようなことを何とか是正していかなければいかぬじゃないか。いま御審議を願っております都市計画法がかりに成立さしていただけるということになりますれば、そこに市街化区域、市街化調整区域という地域指定を行なう。そこで市街化区域の土地利用を一体どうすべきであるか、住宅地域、商業地域あるいは工業地域といったようなこまかい利用計画を上位計画のもとに合わして立てていかなければならない。いずれも、その土一地の利用をいたすにしましても、これはみんな民有地である、個人の所有に属しているものがほとんど……

第59回国会 決算委員会 第7号(1968/10/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 建設省所管の昭和四十一年度歳入歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  歳入につきましては、一般会計の歳入予算額三十一億二千八百余万円に対し、収納済み歳入額は四十九億九千七百余万円となっており、道路整備特別会計は、歳入予算額三千九百七十四億三百余万円に対し、収納済み歳入額は三千九百五十九億七千三百余万円。治水特別会計の治水勘定は、歳入予算額一千百六十四億七千九百余万円に対し、収納済み歳入額は一千百六十三億四千二百余万円、同特別会計の特定多目的ダム建設工事勘定は、歳入予算額百九十六億八千九百余万円に対し、収納済み歳入額は百七十億二千七百余万円、また、都市開発資金融通……

第59回国会 建設委員会 第2号(1968/09/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 現在の都市交通の現況からしまして、路面電車の状態から地下鉄に今後の都市交通の緩和機能を期待するという方向は必至だろう、だれしもそう思うわけであります。おそらく、これについてまた、それじゃどういうふうなということでいろいろ発想が持たれるわけでしょう。都内乗り入れの自動車についての乗り入れ賦課金というようなものに目をつけて、そしてそれを地下鉄建設の財源にしたいという考えを持たれる、これは一つの発想だろうと思うのでございますけれども、しかし、一面において、やはり交通の基幹というのは道路の改善に帰するわけでございますから、したがって、そういう点からいきますと、何をおいてもとにかく道路財……

第59回国会 建設委員会 第3号(1968/11/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 冒頭に島上さんから御注意をいただきましたが、私も長く議会に入ってまいっておりまして、議会を尊重しなければならないということはよく心得ておるつもりでございます。そうでなければ私は国会に出てまいりません。しかしながら、本日委員会が開会せられまして長い時間お待たせいたしましたことにつきましては、これはまことに申しわけない次第でございます。私の用で実は避けておったわけではございませんので、その点は御了承いただきたいと思う次第でございます。国会を通じて国民のために国政を審議するということは、これはもう基調でなければならぬわけでございますから、この上とも十分注意してまいるつもりでおります。……

第59回国会 交通安全対策特別委員会 第3号(1968/08/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 今回の事故ははなはだ遺憾に存ずるわけでございますが、日本の国土がどうしても山岳地帯に道路を敷設しなければならないような事情になっているものでございますから、道路をつくりますについては可能――これは専門領域に属することですけれども、道路の安全をはかっていきますためには、可能な限り手を尽くして安全を保つように努力をいたしておりますけれども、実際問題としては、高い山から土砂がやってくるというようなことは――山があればすぐそう考えるわけですが、それではその山をどうかしてでなければ道ができないかというと、そうもまいらぬわけでございます。したがって、ただいま道路当局でもその方向で検討をいた……

第59回国会 災害対策特別委員会 第3号(1968/09/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 先般の災害、まことにどうも想像を越える状態で惹起いたしております。心配をいたしておりますが、ただいまの防災上における砂防事業というものがいかに重要であるか、だんだんお話しのように各地とも防災事業がある程度進められておる地域につきましては、昨年の七月の集中豪雨等の事跡を見ましても、砂防事業が相当計画的に進められている地域につきましては相当な――もちろん被害を完全に防止するということはできないまでも、被害の程度を非常に軽減しているということは顕著な事実でございますし、したがいましてこの砂防事業につきましては、国会側の格別の御協力もいただいて、建設省といたしましても、また一部農林省、……

第59回国会 予算委員会 第1号(1968/08/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 だんだんお話しのように、今日の国土状況からしまして、基地が持たれたときと今日とはずいぶん変わってきております。したがって、都市計画法を進めてまいります上におきまして、それぞれ地元でも非常に苦労されておる。そこで総理大臣の所信でも申し述べられておりますように、そういう住民の方々にできるだけ不安や危惧を起こさせないように最善の努力をしていこうということで、いま防衛施設庁に一生懸命で心配をしていただいておるわけです。しかしながら、やはり国民の生活と言われますけれども、平和が維持されなければ生活の安定というものはでき得ないわけでございますから、したがってその間はそう一がいに割り切った考……

第60回国会 予算委員会 第1号(1968/12/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 その席の討論会でB52の問題が持ち出されまして、司会者から、政府は一体どうするんだというようなことがございました。先ほど来総理や外務大臣が申されるように、非常に沖繩同胞の身になって考えてみますと、何とかなるものならば何とかしなければならぬ、しかしながら、施政権下にある基地でございますから、撤去してくれとかどうとかというような要求というようなものは、私はそうできないんじゃないか、しかしながら、あすこはB52を常駐基地として使う意思はないということについては、日米問で合意があるようでございますから、じゃB52は何のために使われておるか、たぶんベトナムあたりへ出動するために使われてお……

第61回国会 運輸委員会 第36号(1969/07/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 阿部さんの御趣意は、もうとにかく早くきめてしまえということだと思います。建設省や運輸省のそれぞれの主管で、ただいま検討を進めていただいておるわけでありますが、両省に関連することでもございますし、また、国民経済上非常に大きな影響もあるわけでございますから、やはり内閣の責任といいましょうか、閣僚協議会をつくっていただいて、そうして最終的には閣議で決定をいただくということ、この問題に関しては、そのくらいの丁寧な扱い方をしなければならぬのじゃないか、こういうふうに私は考えております。しかし、御趣意に沿うて御準備も進みましたならば、できるだけそういうふうに運びたいと思っております。

第61回国会 決算委員会 第6号(1969/03/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 御質問の全体の資料はお手元へ出しておりますけれども、それは分類的に整理いたしたものがまだできておりませんので、いまお話しでございますから、できるだけすみやかに分類してお手元に差し上げるようにいたしたいと思います。
【次の発言】 昨年内閣改造が行なわれましたときに、閣議の御了解もいただいて、公団、公庫等の役員については内閣側とも相談していただいて、それぞれの主管大臣において御決定をいただくようにという、そういった趣意の閣議了解になっているわけです。お手元に差し出しております各省所管別の資料でございますが、それもかなりこうかんにわたっておるわけですが、出身別でどういうふうになってい……

第61回国会 建設委員会 第33号(1969/07/23、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 どの程度に準備が進んでまいっておりますか、二月というのが、なかなか二月にいかぬ、私が責任を持っておりましたころも、何とか四十三年中には結論が出せないものかという願いを持っておりました。そのことを当時申しておったように思います。しかし、いまお話しの運輸委員会に出ましてお尋ねの際に、八月にきめるのかというお話だったのでございますから、はてな、八月というと、準備がそろって、そこでどんぴしゃりきまるということでなしに、閣僚協議会でもって、これだけの世紀の――アポロ時代に世紀というのもおかしいかも存じませんけれども、とにかくわが国としては世紀の大事業になるわけでございますから、やはり相当……

第61回国会 社会労働委員会 第4号(1969/03/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 複雑な労使関係をそういう意味で持っているということは、私も承知をいたしておりますが、大体、しかし、この公団、公庫の職務に当たっておられる、もしくはそこに入ろうと思われる方は、おおむね各役所と関連があるわけですし、だから入れば、役所並みというか、公務員並みの、劣らない処遇を受けられるであろうという期待を持ってお入りになって、しかもその事業は、河野さんも言われるように、とにかく政府の出資が伴っておるとか、その他のいろいろなそういった財政上の制約も受けておる。そういう中で、しかしながら従業員の方々の処遇については、とにかく大体期待しておられるように、公務員のベースアップがあれば、それ……

第61回国会 商工委員会 第38号(1969/07/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 たいへんお教えをいただきましたけれども、なるほど私ども生物といいますか、私どもお互いにそうだと思いますが、愉快なときはからだ全体が軽くなる、不愉快なときには重くなる。条件反射というのでございましょう、それはよくわかります。しかし、この特許法の改正は、私は内容は、あなたからもお教えをいただくぐらいのことでございますから、わかりませんけれども、通産大臣も相当自信を持って、何せ、いますべて切りかえるというか改革というか、とにかくものごとの改正に対しては相当勇気の要る時代じゃないかと思うのでございます。そういう一環としてやっぱりお考えになったものだと思いますから、私はお説はお説として十……

第61回国会 商工委員会 第47号(1969/09/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 どうももったいつけられては困るのですけれども、私が承知いたしております限りで、閣議段階と申しますか、閣僚レベルにおきましては、通産大臣が非常に心配されまして、総理大臣とも外務大臣とも全然同じ、同一意見で、今度高橋ミッションを派遣されるについても、通産大臣はかなり慎重な配慮をされて、そしてとにかく実情はよく日本としても理解をしておく必要があるであろうというようなことで派遣されたことだと私は了解いたしております、総理もそう了解されております。にもかかわらず、何かそうじゃないような動きがあるようなお話でございますけれども、私は先ほど、定例のことでございますが、外務次官を呼んで話をして……

第61回国会 大蔵委員会 第42号(1969/06/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 外務大臣が訪来されましたのは、とにかく沖繩県民並びに本土のわれわれ国民の願望を政府を代表して、端的に一九七二年度中に本土と沖繩を差別しない状態において施政権の返還を求める、望むという日本政府の意向をお伝えをいたし、そしてアメリカ側も日本のその願望というものに対してはよく理解をしてくれた。これからそれを足場にして話が始まるわけでございます。したがって、沖繩の施政権返還が実現しようと実現しまいと、日本の防衛というものは日本政府がこれを考え、国民が考えていくべき問題です。何か沖繩の返還とからんで云々というようには、総理の頭もそうではない。日本の防衛は日本国民並びに政府が考えるべき問題……

第61回国会 地方行政委員会 第56号(1969/08/01、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 中部圏の開発計画でございますが、大体今日全国的に見られます過疎、過密の現象を見ましても、一方においては過疎現象を生む反面におきましては、拠点都市と申しますか、そういうところへだんだん集中といいますか過密現象を来たしつつある。そこで中部圏におきましても、そういう各地の拠点都市、現状から判断いたしまして、いままでのような秩序のない町がいた、ずらにでき上がるということでなしに、そういうところをそういうところで開発計画を確立して、しかもそれは地元住民の方々の意思を反映する形で計画を立てて、そして計画的な都市づくり、都市環境を整備してまいりたい。あわせてその都市環境が整備せられることによ……

第61回国会 地方行政委員会 第58号(1969/08/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 十五日に人事院総裁から総理大臣に勧告が手交されました際に、人事院総裁からは、どうかひとつこれは完全実施をやっていただくように御配慮を願いたいと強い要請がございました。総理大臣からも――その日午後、これは総務長官からお話しになったと思いますが、給与担当閣僚会議を開きました。財政当局は非常に苦慮いたしておるようでございます。ただ予備費がどの程度この勧告のためにさかれるが、これは今後の九月、十月の災害の発生状況等がどうなるかということも関連がございましょうし、また総務長官がお答えいたしておりますように、今年の税収の動向がどういうふうになってまいるか、総理大臣からも急がずにひとつ慎重に……

第61回国会 内閣委員会 第9号(1969/03/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 木村前長官がどういうお話をされておりますか、私はつまびらかに承知いたしておりませんけれども、いまお話しのような趣意であるとするならばそれはそういう考え方も十分値聴に値する、またそう考えていくべきであろうと思いますけれども、しかし職員の処遇については人事院制度が持たれ、勧告制度が持たれております。それによってとにかく公務員の処遇というものを、いろいろ別の関連はそうやかましく言わないでも、それはそれなりでやっぱり処置していくべきであろう、私はそう考えます。
【次の発言】 人事院勧告の扱い方につきましては今日までの事例のあと、これはもう賢明な大出さんに何をか申さんやでありますけれども……

第61回国会 内閣委員会 第12号(1969/04/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 どういう意味でございますか、浜田委員の御質問の趣意を私ちょっと捕捉いたしかねますけれども、とにかく立法府でもろもろの法案を策定され、それが国民の各層によく御理解をいただけるようなものでないと法律をつくった趣旨が生きないじゃないかという御意味であろう、こう思います。その点は私も全然同感に思います。
【次の発言】 戦後国会に私どもも出てまいっておりまして、特に占領当時の諸立法を考えてみますと、国民の理解を得ることが非常に困難だというようなものでも、占領軍といいますか、司令部といいますか、そういうところからかなり大胆な変革的な諸制度を国会を通じて行なったわけであります。これは必ずしも……

第61回国会 内閣委員会 第30号(1969/06/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 このニクソン提案が行なわれたときに、私のほうから申し上げわけじゃ――申し上げたということは、結論を申し上げておるわけでが、進んでニクソン提案について日本政府の見解を申し述べたわけじゃなしに、記者団の御質問に答えて、大体そういう趣意のことを私はお答えしたように記憶をいたしております。と申しますのは、とにかく日本政府、佐藤総理の基本的な考え方が、ベトナムの戦争には日本としては協力するわけにはまいらない、しかし、ベトナムに平和が招来するということに対しては、あらゆる積極的な協力姿勢をとるということをるる国会でも申し述べてきておりますが、基本姿勢にあるわけです。したがって、和平パリ会談……

第61回国会 農林水産委員会 第26号(1969/05/07、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、決議の御趣旨を尊重いたしまして、指導運営に誤りなきよう万全を期してまいりたいと存じます。

第61回国会 予算委員会 第3号(1969/02/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 どうも要らぬことかもしれませんけれども、先ほど、私が先日のNHKの自由討論会で申し上げましたことを誤解があるようでございますけれども、だんだんお話で、沖繩返還時においての沖繩の現在の米軍基地の態様がどうなるであろうか、佐藤総理は核基地の自由使用を考えておるんじゃないかということがほぼ明らかなようだということをある党の党首の方がおっしゃいましたので、私が推定いたしますところは、総理の頭には核つき自由使用というようなことはないと私はそんたくをいたしておりますと、こう申し上げておりました。それはとにかく先日来の国会の論議で、総理大臣も同様のことをしきりにお答えになっていらっしゃるとこ……

第61回国会 予算委員会 第4号(1969/02/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 私はスポークスマンとして積極的に発言をいたしておるわけじゃございません。いろいろ問い詰められて、ああだこうだと言われまして、こういう場合はどうか、ああいう場合はどうか。それは総理がおきめになっておられないからわからない。しかし、沖繩が返還されれば、憲法や安保条約ももちろんそのまま適用になるでありましょう。統治権は日本の統治権の中に入るわけでございます。その場合に、それじゃ安保条約がそのまま適用されるとすれば事前協議の事項になるかということでございましたから、私は当然そういうことは考えられることだと思う。しかし、総理はそこにさらにつけ加えられて、特別の措置をしない限りは事前協議は……

第61回国会 予算委員会 第5号(1969/02/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいまの委員長の御発言の御趣旨につきましては、政府といたしましては、これを尊重いたし、すみやかに最善の措置をいたしたいと考えておる次第であります。

第61回国会 予算委員会 第9号(1969/02/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 川崎さんの御趣意は総理にお伝えをいたしておきますが、私はこの間からの本会議、予算委員会の論議を通じまして、総理が心配しておりますのは、沖繩の施政権が日本に返ってきたときに、日本の安全をどう全うしていくかということに非常に苦慮しておられる、それが第一点だと思います。同時にまた、今日の日本の国際的信用というものは日本の平和主義が、総理がよく言われるように、平和に徹するという外交を展開していく、この平和主義がかなり浸透してきたところに日本の国際信用というものの基調があるわけでございます。そういうところを踏まえて、ただ総理としては施政権が返還されるのがどの時点であるか。その時点において……

第61回国会 予算委員会 第10号(1969/02/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 石田委員の御提案については検討さしていただきたいと思いますけれども、それぞれの所管の関係もあり、ただいまお話しのようなこともあろうかと思います。そういう意味から、関係閣僚を中心にしました公害対策会議というものを内閣は持っておりまして、たとえば昨日の環境基準の決定にいたしましても、公害対策会議を経て閣議にもかけました。しかし、窓口はそれぞれあるわけでございますから、その窓口を、通産省なりあるいは建設省なり、経済企画庁なり、厚生省なり、それぞれの窓口は窓口として、それが全体として調整をされるように運営されていけばいいんじゃないかと私は思うのですけれども、しかし、御提案は検討さしてい……

第61回国会 予算委員会 第11号(1969/02/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 総理もしばしばお答えになっておられるように、だんだん沖繩の施政権返還問題が現実味を帯びてきて、そうしてできるだけ早期返還を達成したい。早期返還を達成するためには、現に沖繩にあります米軍の基地というものが日本の安全や極東の安全のために果たしている役割りを評価しないわけにいかない。したがって、それを評価しつつ日本の安全を施政権返還後においてどうはかっていくか、極東の安全をどう確保してまいるかということについて、各方面の方々の意見をよく聞いて、そうしてこの秋の対米交渉、ニクソン会談にあたって腹をきめていく。したがって、それを取りきめるためにあらゆる検討をして御意見も広く伺って、いやし……

第61回国会 予算委員会 第12号(1969/02/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 国政の全般について一番大事なことは、やはりバランスをとっていくことを確保するということが一番大事だと思っております。
【次の発言】 お話は大蔵大臣もよくお聞きになっていらっしゃいますし、また練達な大蔵大臣が、主計局の考えで動かされるような大蔵大臣だと思っておりません。総理大臣とよくお話し合いになって、バランスのとれた施策が行なわれるということを私は確信をいたしております。
【次の発言】 佐藤総理が人間尊重、社会開発を政治理念として国政をやっていきたいと言われましたのも、結論は終局、日本のこういう経済力の伸びに応じて、国民がそれに伴った豊かな生活が持っていかれるような社会をつくり……

第61回国会 予算委員会 第17号(1969/03/03、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 いま御指摘の新聞にそういうものを私も見ましたから聞いてみますと、総理府の広報室でそういうことをやったということはあるようでございます。私はその報告は受けておりません。
【次の発言】 これは私が所管している事項でございませんから、私から答弁はちょっといたしかねます。
【次の発言】 産業等の調整計画の大綱のことをおさしであろうかと思いますが、そのことに関しましては、まだ国防会議の議題として取り上げられていることはないように承知をいたしております。国防会議の事務局においては基礎的な研究をいたしておるように承知をいたしております。


32期(1969/12/27〜)

第63回国会 議院運営委員会 第19号(1970/04/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま沖繩住民の国政参加特別措置法案の提出に伴う御決議にありました二つの点につきましては、政府といたしましても、御決議の趣旨を体して、最善の努力をいたす所存であります。  なお、この機会に、私からも、議院運営委員会の各位が、今日まで党派をこえて本案の提出にこぎつけていただきました御努力に対しまして、心から敬意を表する次第であります。

第63回国会 決算委員会 第13号(1970/04/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいま御決議の御趣旨につきましては、政府といたしましてもかねがね十分配慮をいたしておるところでございますけれども、さらに御決議の御趣旨を尊重いたしまして、万全を尽くしてまいる所存でございます。(拍手)

第63回国会 予算委員会 第10号(1970/03/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 私がお答えできることであるかどうかわかりませんけれども、これは私、ざっくばらんに申し上げまして、せっかく御質問をいただく、十分のお答えができて、そうして国政審議をなめらかにやっていただくという上からいきますというと、質問者側の御意向にはあるいは反するかもしれませんけれども、できるだけ、こういう問題を取り上げる、こういう問題が大事だということをお示しいただくことが、御審議をなめらかにし、かつ国政の進展に役立つんじゃないか。これは安宅さん、私よりもよく御承知だと思うのですけれども、私も一ぺんイギリスの国会を見ましたことがあるのですけれども、イギリスでは、質問の要旨をあらかじめ渡して……

第63回国会 予算委員会 第13号(1970/03/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいまの御質問は、法制局長官からも本委員会かあるいは他の機会かでも詳しく申し述べておりますが、昨年の十一月二十七日の大法廷の判決要旨にも、この調和がいかに大事なことであるかということを強調しておられることは、私も拝見をいたしております。しかし、いま政府部内で、お話しのような特別立法を考えるというようなことは、私はまだ何にも伺っておりませんし、検討されておるということはないと思っております。
【次の発言】 裁判の公正を期するということ、報道の自由、したがってまた、取材の自由が確保されなければならない。そこの接点の調和をどういうふうにはかっていくかということが、あの昨年の大法廷の……

第65回国会 逓信委員会 第15号(1971/04/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 非常に新しい時代の最も先端的なものでございます。ただ、一般的に申しますと、国家試験がいろいろ行なわれておりますけれども、これは大体こういう技能あるいは学術的にこういう仕事に携わる人はこの程度の教養がなくてはならない、素養がなくてはならない、したがって、いまの情報処理の問題について、そういう業務に携わろうとする者は、この程度の知識、技能というものは必要じゃないかということで行なわるべき――行なおうとするならばそれでなければ、何もわざわざ試験までしてやることはないように私は思うのでございます。したがって、国がそういうことに試験制度をとっておりますのは、申さば資格試験、そういう技術、……

第65回国会 内閣委員会 第6号(1971/03/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 私ども憲法制定当時の憲法改正委員会におりまして、国民統合の象徴であられる天皇ということがわかるまで、当時の金森国務大臣非常に詳しいお話をされておりました。どうもなじまない。はたしてこの国の基本法である憲法第一条が、国民の心になじんでくれるかどうかということを、私は非常に心配しておった一員でありますけれども、今日では、憲法論としての元首かどうかこうかというようなことはともかくとして、日本民族の統合の象徴たる御地位という立場というものは、大体国民的にも理解――というよりも納得がいってきておるのではないか。したがって、いま法制局長官の言われますように、諸外国におきましても、日本の特殊……

第65回国会 法務委員会 第16号(1971/04/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 今日の日本の状態からしまして、さまざまなそれぞれの考え方あるいは見方、いわば百家争鳴といいましょうか、そういう中にあって、裁判所の権威というか、裁判の権威というものが国民から絶対の信頼を得られるようにありたいという、いわゆる三権分立のそのたてまえのもとに、裁判所だけ、裁判だけは、まあいろいろ議論も見方もありましょうけれども、これは絶対に信頼しなければならない、そういうことが国民的に考えられ合意されるということが大事であろうかと思うのでございます。一々のことでございますけれども、総理大臣の、内閣のきわめて厳粛な憲法上の権限でございまして、したがって、最高裁判所の判事の選び方につき……

第65回国会 予算委員会 第10号(1971/02/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 本日、小林法務大臣が辞任せられまして、秋田自治大臣が後任に任命せられましたから、このことを皆さま方に御報告を申し上げます。

第65回国会 予算委員会 第11号(1971/02/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 大臣の任免につきましては、これは総理大臣の固有の権限でございますから、総理大臣に広瀬さんの御趣意の点は申し上げますけれども、しかし、にわかのことでございまして、閣内で適当なお方をということで、総理も慎重に選考せられました結果、りっぱな秋田自治大臣に御兼任を願うということにされました。  それは、ただいま御質問のお話を聞いておりますと、まことに専門家でもそう簡単にお答えできるような筋合いのものではないようでございますし、私は一般常識としてお答えになりました点で、この段階は御理解をいただけると思うのであります。  要らぬことでございますけれども、私は閣議に請議をされましたときに、こ……

第65回国会 予算委員会 第12号(1971/02/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 お話を伺っておりまして、私どももそういう認識をだんだん深くしておりますが、海外経済協力の問題については、三つの面から考えていかなければならぬのじゃないか。第一は、国内に内政上の多くの課題をかかえておる中でかなりの経済協力を行なっていくということは、やはり国民の方々に理解をしていただくということが第一じゃないか、そういう点において努力いたさなければならぬということを第一点に考えます。第二は、経済協力をいたします相手方の国民の方々に日本の海外経済援助というものの精神がよく理解されるような努力が必要であろう。第三点は、日本が海外経済協力に努力していくについて、やはり一つの国際競争社会……

第65回国会 予算委員会 第13号(1971/02/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 これは田邊さん方のほうが詳しいので、いかに抜本改正と政府が取り組んできておるか、特に先般来主管大臣からお答えいたしておりますように、抜本改正への努力というものを全然なおざりにいたしているわけじゃございませんで、今度考えられている改正案も抜本改正への一環といいましょうか、第一歩といいましょうか、そういうこととして、私が厚生大臣から承っているところではそういう構想のもとに考えられているということは……(「それは間違いだ」と呼ぶ者あり」)まあ間違いだとおっしゃいますけれども、私はそう思っていない。それはいささか見解が違ってくるところかと思いますけれども、そういう点で十分ひとつ――どう……

第65回国会 予算委員会 第14号(1971/02/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 まだ主管大臣から閣議の要請がございませんから、閣議の決定をいたしておりません。
【次の発言】 国会の再開を前にしまして社会党、公明党、民社党の政審会長と私お目にかかりました節に、三党の政審会長から、予算委員会で実質的な論議を積み上げたいから、政府側もそのために、できるだけ総括の段階に予算関連法案を提案をするように準備を急いでもらいたいという強い申し入れをいただいております。私のほうといたしましても、とにかく予算審議の段階において関連法案が提出されないというようなことは、これはもうはなはだ望ましくないことでございますから、私は昨年来かなり部内の方々に御無理を願って、とにかく予算審……

第65回国会 予算委員会 第15号(1971/02/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 先日来主管大臣から申し上げておりますように、手直しをしなければならないようであれば時間をかけなければなりませんが、手直しを、主管大臣が考えられているところに手直しがなければ、そのまま閣議を請議いたしますということでございまして、閣議の請議がありまして直ちに持ち回り閣議で閣議手続を終わったわけでございます。
【次の発言】 早ければ早いでおしかりを受けるわけでございますけれども、午前の閣議で主管大臣からこの案件についての御説明があり、そして答申を得ましたならば直ちに閣議請議をいたしますから、というお話が出ておりました。そして、そのままの形で閣議請議がございましたので、手続をとり進め……

第65回国会 予算委員会 第16号(1971/02/26、32期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 お尋ねでございますが、御承知のように、佐藤総理大臣も、日本民族としての信念と情熱を傾けてこの沖繩返還に取り組んでおります。それは内閣全体の姿勢でございます。したがって、それぞれ外務大臣、総務長官、その他関係の各大臣、総理大臣のその気持ちを体して、何とか沖繩を、いわれるところの核抜き本土並み、そのままの形でとにかく一日も早く返遺をしなければならぬ。いまいろいろ、あのかばんには何が入っておらぬとか、こういう話もございますけれども、私はそう信じません。どの方も沖繩については各省とも真剣に、沖繩には沖繩の事務所もございますし、それぞれの資料を集めて――いま折衝されておることは非常に困難……


33期(1972/12/10〜)

第72回国会 決算委員会 第3号(1974/02/19、33期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 昭和四十六年度における行政管理庁関係の歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  行政管理庁の歳出予算現額は六十四億百四十五万円余でありまして、支出済歳出額は六十三億六千四百十七万円余不用額は三千七百二十七万円余であります。  支出済歳出額の内訳は、人件費二十八億六千三百五十六万円余、事務費等四億三千三十万円余、統計調査事務地方公共団体委託費三十億七千三十万円余であります。  不用額を生じましたおもな理由は、職員俸給等の人件費を要することが少なかったためであります。  以上をもちまして、行政管理庁関係歳出決算の概要説明を終わります。

第72回国会 内閣委員会 第14号(1974/03/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 私は、昨年十一月以来、行政管理庁長官の職を受け持たしていただいておるわけでございますが、内閣委員会の委員各位に対してごあいさつを申し上げる機会を、今日まで得ていなかったことをはなはだ遺憾に存じておる次第でございます。  旧来、内閣委員諸公から、行政管理庁所掌業務に対しまして御理解ある御審議をいただいておりますことは、まことに感謝にたえないところでございます。私もせいぜい努力をいたすつもりでございますから、何とぞ委員各位も法案の御審議、所掌事務の御審議等につき格段の御協力を賜わりますよう、切にお願いを申し上げまして、ごあいさつといたします。(拍手)

第72回国会 内閣委員会 第33号(1974/05/23、33期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 理屈の上からいえば、もう木原さんのおっしゃることは、よくわかるわけでございます。何さま公害問題が取り上げられましてから、だんだん実態が複雑になってまいりました。しかも大気汚染にしましても、水質汚染にしましても、これは、かなり広域的ななにになってきておる。したがって、それを的確に環境庁がつかまれて、いろいろな公害施策を講じていかれる上において、できるだけ――もちろん大部分の事務は県に委任されているとはいいますが、そこへ届くと思いますけれども、広域的な調査ないしは情報、そういうものを的確に持たれるということは、環境庁として非常に大事だろう。それじゃ、それを独立機関をつくって、一体ど……

第72回国会 予算委員会 第3号(1973/12/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 前長官が、八カ月にわたって、行政監理委員会で、地価対策のための行政機構及び運営のあり方いかんということで、ずいぶん熱心に勉強され、それは十一月に答申になって、ただいま前長官も申しておりますように、熱心にこれを推進していきたいと、私もよく拝見させていただいておりまして、なかなかむずかしいところがあるようでございますけれども、ああいう答申が実現できますならばたいへんけっこうじゃないか、熱意を傾けてまいりたいと思っております。

第72回国会 予算委員会 第5号(1973/12/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 瀬戸内海の環境保全臨時措置法というのを議員各位の御熱意によって制定して、すでに十一月の二日にこの法律は実施に移しております。直ちに沿岸の知事さんあるいは学識経験者、そういう方々四十名で環境保全審議会を発足しなければならぬ。それで準備を急いでおられたようでございますが、幸いに各方面の御協力をいただいて人員もまとまったようでございますし、十二月の二十四日には第一回の総会を開きまして、ただいまお話しのようなマスタープランその他いろいろ問題があるようですが、そういうものについて御意見を十分伺って、立法の趣意に沿うて最善を尽くしていかなければならぬということで、準備を進めておるわけであり……

第72回国会 予算委員会 第8号(1974/01/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 私は行政管理庁の立場からこの件について所見を申し上げます。  予算編成にあたりまして、また石油二法の成立実施にあたりまして、価格調査官の体制はこれでよろしいかどうか。総理の大体思想体系は、この問題が国民的な、何をおいても物価の安定というものは至上の命題である、行政組織をあげてこの物価の安定に対して全力を注ぎ込んでいかなければならぬ。総じて言えば、全官庁あげて価格調査官的な意識と使命感を持ってやっていただくようにしなければ、とうていお話しのような価格調査官の数をふやすとか、そういうふうなことで対応できるものではなかろうというような考えが、総理の思想の根底にある。私も全く同感であり……

第72回国会 予算委員会 第14号(1974/02/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 前国会でも、ただいま総理から御答弁のように、総理に対する御質問もあり、また小坂前企画庁長官に対して御質問もあった。大体は、皆さん国会側から指摘されて、それは非常に疑問がある。総理は、官民の人事交流というものは、非常にテンポの早い時代であるから、必要だということを強調されております。お話しのように、小坂長官は、やはりこれは廃止の方向で検討しなければなるまいという答弁もされておるようでございます。  そこで、大体は時勢がこういうふうで、何か産業と行政が、国民の目から見て、どうも不当に癒着しておるんじゃないか、その弊害が出ておるんじゃないかという声が非常に強うございますから、それをよ……

第72回国会 予算委員会 第19号(1974/02/21、33期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 お話しの件は、皆さん方も御心配になっておるように、国有林野事業がきわめて大事な段階にあるわけでしょう。したがって、国有林野事業の改革については、林野庁はいま熱意を傾けて取り組んでおる中で、その中に働いておられるそういう方々の処遇の問題、その処遇の問題は、定員化する、しないは別個の問題として、十分安心して働いていけるような処遇改善の方途を講ずることが大事だということで、先ほど農林大臣お話しのようなことが講ぜられてきておるわけです。  この件は、行政管理庁は全然関係ないのかと言われれば、常用作業員を、全部じゃないでしょうけれども、いわゆる定員化すべきものであるかどうかという問題がか……

第72回国会 予算委員会 第20号(1974/02/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 知事会議とされて、そういう申し入れを政府に行なわれた、おそらく細谷さんに言われれば、そうだろうと思いますが、私は、直接そのことは受けておりません。
【次の発言】 前長官が、この地方事務官制度の問題について、たいへん熱心に推進をされており、したがって、事務引き継ぎにおきましても、このことは、自分は相当力を入れてやってきた、引き継ぎますということで引き継をしていただいて、私も部内から、その様子を逐一承って承知をいたしておりますが、問題は、第一次的な自治省が、厚生省あるいは労働省、運輸省、各大臣と各省と話を詰めていただいて、そうして推進をしていくようにということで、せっかくいま自治大……

第72回国会 予算委員会 第21号(1974/02/23、33期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 ちょうど三木長官が留守中に、昨年の十二月十八日ですか十九日でございますか、港湾審議会が開かれて、それでそのときは、十二月の国会でも再々私も三こで申し上げましたように、何か六十年代の開発構想は、どうも公害問題やいろいろの問題から勘案して、いまお話しのように鉄鋼等は除外せざるを得ない、一応それは将来の問題として、五十三年目途の開発基本計画を立てて、それにマッチする港湾計画を立てる、そのために港湾審議会を持たれるということであった。  ところが、御指摘を受けましたのは、そうじゃないじゃないか、港湾計画は六十年代の開発基本計画のとおりにのっとってやっているじゃないかという御指摘がござい……

第72回国会 予算委員会 第31号(1974/03/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 先般、楢崎委員からお取り上げになりまして、私の考え方を申し上げたわけでございますけれども、重ねて申し上げたいと思います。  総理が御答弁になっておられますから、その線で行政府としては対処していかなければならぬと思いますけれども、やはり行政運営の要諦は、公正を保ち、中立性を確保してまいるということでなければならぬ、これはもう当然のことです。  そういう上からいきますと、あんまり公正中立だと言っていると、また硬直、保身に徹すると、非難も出てまいりますから、そこで、絶えず民間の知識、経験、そういうものも行政府の内部に導入するということも、また必要である。そこで人事の交流という必要もあ……


34期(1976/12/05〜)

第79回国会 議院運営委員会 第1号(1976/12/24、34期、無所属)【議会役職】

○保利議長 一言ごあいさつを申し上げます。  私、このたび、皆様方の御推挙によりまして、議長の要職につくことになりました。まことに光栄に存ずる次第であります。  今回の総選挙によって新たな民意が反映された国会に臨むに当たりまして、国会運営の責任者として私に課せられた責任の大なることを痛感する次第であります。  一たん議長の職につきましたからは、国会の権威を高めるため、国会の正常かつ円満な運営を図り、よき慣行を打ち立てることに最善の努力を払ってまいりたい所存であります。  この重大なる職責達成のためには、ひとえに練達堪能、経験豊かな皆様方の絶大なる御支援をまたなければなりません。  何とぞ、各位……


各種会議発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第12回国会 外務委員会労働委員会連合審査会 第1号(1951/11/07、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 去る三十一日から賃金協定をめぐりまして、まず大手八社のストライキが始まりました。そうしてまた五日から第二回のストライキがかなり大規模に行われて、今日まで出炭し得べかりし石炭の減産がきよう一ぱいで四十六、七万トンに達するのではないか。一面需給関係は御承知のようにかなり逼迫をいたして参つております。成行きに対しては非常に心配をいたしておりますが、労働法の命ずるところ、また制度上争議調整の機関として、中労委の会長に夜を明かして極力調停あつせんに努めていただいているわけであります。ただいままでのところまだ解決の曙光を見出し得ない。今明日がきわめて重大な微妙な段階ではないかというように心……

第12回国会 内閣委員会地方行政委員会農林委員会人事委員会運輸委員会労働委員会経済安定委員会連合審査会 第1号(1951/11/09、24期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 お答えいたしますが、あなたの方の御調査ではそういうふうにたびたび承つておるわけでございます。もとよりこの労働基準法は一人でも工員を使用して業を営んでいるところには、基準法の適用があるわけであります。それを一々みんなまわらなければならぬというようなことになれば、これは何万人おりましてもきりがないのでございまして、おそらく十分まわることはできないだろうと思います。要はわが国の労働条件が一歩一歩前進して参るようにやつて行くために、監督官制度が今日の状態でいいかどうかということは、私は相当問題があると思う。むしろ数よりは質ではないかという点においては、十分今後研究をしなければならぬと思……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 農林委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1953/07/31、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 御質問の御趣意が私には的確に捕捉できませんが、肥料問題をどういう線で解決をして行こうと私ども考えているかということを申し上げたいと思います。  御承知のように、戦争によつて肥料工場というか、非常な打撃を受けて、ほとんど荒廃状態に陥つている食糧増産の声が非常にやかましい。要請が強い、肥料工場はやられて肥料はない。それにこたえて、終戦後の肥料課題として硫安百万トンの増産、百五十万トンの増産ということを目標として……。(「それはわかつている」と呼ぶ者あり)ところが内需に耐え得る数量をいつの間にか突破して、二百万トンというような大きな生産が上るようになつた。ところが内需をオーバーするよ……

第16回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1953/07/13、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 昭和二十八年度農林関係予算について、その大要を御説明申し上げます。  今回御審議をお願いいたします農林関係予算は、さきに第十五国会に提出いたしました予算案とその内容において大差はありませんが、新らしい立法措置等に伴う新規事項につきまして所要の経費を新たに計上いたしますとともに、庁費及び旅費について節減を行う等、若干の修正を行つたのであります。  さて、今回の農林省所管予算を前年度予算と比較して申し上げますと、総額において前年度千三百五十九億七千九百万円に対し、本年度は千百九十七億八千百万円でありますから、差引百六十一億九千八百万円の減となるのでありますが、このほか農林関係予算と……

第17回国会 労働委員会人事委員会大蔵委員会農林委員会通商産業委員会運輸委員会郵政委員会電気通信委員会連合審査会 第2号(1953/11/07、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 ただいまから、昭和二十八年十月二十七日に、公共企業体等仲裁委員会が、公共企業体等労働関係法の適用を受ける林野庁職員の昭和二十八年一月一日以降の賃金改訂及び増額に関する紛争について行いました仲裁裁定第十八号を国会に上程いたし、御審議願う次第につきまして御説明申し上げます。  本年二月二十三日に、林野庁職員代表は、一月以降の賃金改訂及び増額に関する要求書を、林野庁当局に対し提出いたしまして、両当事者間におきまして、数次の団体交渉が行われましたが、当局側がこれを拒否いたしましたので、職員側は四月六日団体交渉を打切る旨当局側に通告し、同日公共企業体等中央調停委員会に対し調停申請をいたし……

第19回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1954/02/25、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 昭和二十九年度農林関係予算につきまして、その大要を御説明申し上げたいと存じます。  来年度予算案は、総合的な食糧自給度の向上及び農林漁業経営の安定をはかろうとするところに主たる目標を置いて、編成いたしたものでございまして、今後これに基きまして主要食糧の増産、畜産の振興、農産物価格の調整等に関する施策を強力に推進いたして参る所存であります。  以下主要なる経費につきまして簡単に御説明申し上げます。  まず食糧増産対策関係の経費につきましては、これが確保のためできるだけの努力を傾けたつもりであります。このうち農地の拡張及び改良につきましては、特に土地改良に重点を置きまして極力前年度……

第19回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1954/02/26、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 生糸輸出の状況から、何とか輸出に重点を置いた臨時措置を講じなければ、蚕糸業の前途――現在はよろしゆうございますけれども、将来は非常に心配されるじやないか、とにかく臨時措置でよろしいから、何らか輸出増進の方途を見出したいということで、研究を願つておるわけでございますが、あるいは方法といたしましてはとにかくわが国の貿易産業で非常に重要な地位を占めるものでございますからそこで将来とも恒久的に基本的な方策が案出されれはこれに越したことはないわけでございますが、実は事務当局で研究願つておりまして、まだ私のところまで参つておりません。

第19回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1954/02/27、26期、自由党)【政府役職】

○保利国務大臣 来年度の予算の中で農林省関係の部分につきましては、緊縮方針の中におきまして、何と申しましても国民経済的な要請から来ます食糧自給度の向上、そうしてその裏返しにした農家経済の安定向上というところをねらいといたしまして最善の努力を払つたわけでございますが、お話の各種農業助成金でございますかが問題になりましたことは、御承知の通りでございます。私も日本の農業に対する認識は大体足鹿さんと同様に考えておるわけでございまして、農林省の分担いたしております補助金、助成金等が、日本の農業の進歩改良をはかつて参りますための呼び水として非常に大きな役割を果して来ておる。従つて今後といえども、やはり同様……


31期(1967/01/29〜)

第58回国会 建設委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1968/04/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 丹羽先生御心配のように、市街化区域と調整区域を指定分けする、市街化区域のほうは利用度が高くなってまいる、また調整区域のほうは押えようとするわけですから、市街化区域のほうの地価は相当上がるんじゃないかということは、これまでの建設委員会の審議の段階におきましても非常に懸念をせられて指摘されたところであります。この都市計画のねらっておりますのは、まあ十年ぐらいのうちには、現在の傾向をたどりますと、おおよそ市街化するのではなかろうかと想定される地域、したがって、その主たる市街化区域の用途は、第一は宅地である、あるいは商業用地である、あるいは工場用地である、おおよそこういうものがそれぞれ……

第58回国会 予算委員会第五分科会 第1号(1968/03/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 御審議を願うにあたりまして、建設省関係の昭和四十三年度歳入歳出予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、総額について申しますと、建設省所管の一般会計歳入歳出予算といたしましては、歳入は二十九億七千五百余万円、歳出は六千七百三十二億七千五百余万円であります。  歳出におきましては、このほかに、総理府及び労働省所管の予算として計上されておりますが、実質上建設省所管の事業として実施される予定の経費等がありますので、これらを合わせますと、昭和四十三年度の建設省関係予算は、七千七百二十億八千三百余万円となり、前年度の当初予算に比べ四百六十三億一千七百余万円、また、前年度の……

第58回国会 予算委員会第五分科会 第2号(1968/03/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 野間委員の御指摘のように、特に昨年西日本方面を襲いました集中豪雨の被害等は、いろいろな最近の都市現象に見られますように、都市河川の改修がたいへん立ちおくれておる、中小河川、都市河川というものの被害が非常に大きくなってきておることにかんがみまして、建設省としましては、現行治水五カ年計画をもってしてはどうも間尺に合わないところがあるのではないか。そこで、中小河川、都市河川の改修に重点を置いた新しい五カ年計画をスタートする必要があるということで、四十三年度から治水五カ年計画を一ぺん立て直して、中小河川、都市河川の改修に重点を置いた計画を持ってまいりたいということで、ただいま具体的に関……

第61回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1969/02/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 けさの新聞に出ておったのでございましょう。何か、新聞を見まして、閣議へそういう報告があったというようになっておるようですけれども、私の記憶しておるところでは、そういうものを報告されたことはないと思っております。これは総理府の広報室でやっておることだと、総務長官の所官に属することでございます。私も、けさの新聞を見ただけでございます。
【次の発言】 私はそういう調査を命じたこともございませんし、また、報告を聴取したこともございません。
【次の発言】 総理府広報室でやっておるかもしれません。
【次の発言】 総理にかわってといわれますと、総理が申し上げられた以上のことは、私は申し上げる……


33期(1972/12/10〜)

第72回国会 商工委員会物価問題等に関する特別委員会地方行政委員会外務委員会大蔵委員会社会労働委員会農林水産委員会運輸委員会建設委員会科学技術振興対策特別委員会石炭対策特別委員会公害対策並びに環境保全特別委員会連合審査会 第2号(1973/12/16、33期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 これは島本さんよく御案内のように、何か北海道開発庁で苫小牧の東部の工業開発地区の開発大構想をもってしたものですから、それが非常に大きな関心になっておるようでございますが、まあそれはそれとして、とにかく苫小牧の東部工業開発の計画は計画として立てる必要があるということで、五十三年度を目標に工業開発の基本計画を立てておる。それによりますと、六十年構想で打ち出されておるようなものは、それはそれとして、とにかく当面五十三年までの開発はこういう程度でいいじゃないか。そのことで、環境汚染の点から環境庁としてもしさいに検討して、出されておる環境アセスメントを承認した。しかし、今後もさらに引き続……

第72回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1974/03/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○保利国務大臣 統計に関連いたします行政監察につきましては、昭和三十五年、四十一年、四十五年の三回にわたって実施しております。この監察は行政運営の簡素合理化を目的として実施したものでありますが、統計関係につきましては、不要な統計報告の廃止、統合、類似する統計報告等の簡素合理化を中心に行政監察を実施してきております。
【次の発言】 昭和二十八年、二十九年当時、たまたま北海道冷害がございました。北海道農業、いな全国農業について終始一貫御心配をいただいておりました芳賀委員の御活躍のほどを想起いたしております。  ただいまの、農産物の生産費調査に自家労働力をどう評価すべきであるか、生産費調査にあたって……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

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