このページでは西村英一衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。西村英一衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○西村(英)委員 私もごく要点だけ、ただいま提案になりました件につきまして、所信を申し述べてみたいと思います。 観光事業、なかんずく国際観光事業が、日本の将来にとりまして非常に重要なことは、いうまでもないのでございまして、今般の国会にも、国際観光事業の振興促進に関する決議案が可決になつておるのであります。もちろん一部の反対はありましたけれども、可決になつております。また観光事業の一環としての国際観光ホテル法案も、可決になつておるのでありまして、これらはいずれも我が国の観光事業を促進するものとして、私は喜んでおるものであります。しかし一部には、なお時期尚早というような声も聞くわけであります。し……
○西村(英)委員 私は資料をお願いしたいのです。昭和二十三年度までの河川の災害費の残りの全額、それから二十四年度の災害、これは直轄河川と、それから中小河川、その他、こういうような別にわけまして資料をお願いしたいのです。それから西村次官にちよつとお尋ねいたしますが、今のお話に関連した問題ですが、見返り資金の現在まで民間その他の要求額はどれほど出ておるものでしようか。ちよつとお伺いします。
○西村(英)委員 私は一つお伺いしますか、現在の水道行政と言いますか、業務と言いますか、それにかかつておる厚生省の本省及び下部機関があれば下部機関を含んで、特にこの業務に携つておる人数、それから建設省の方もその業務をやるのに幾人かかつておるか、それをお知らせ願いたい。
【次の発言】 後ほどでもよろしうございます。資料を出していただきたい。
○西村(英)委員 二、三御質問をいたします。第一番に建築士の免許でありますが、一級二級にわけておりますと、一級は建設大臣がやる、二級は都道府県知事がやる、こういうことになつておりますが、これを国家試験でやるのでありますから、一級も二級も建設大臣がやるというふうにしてはどうか、こう思うのであります。おのおのその場合に利害得失はあるでありましようが、二級建築士を各府県知事がやるということは、いい点があるかもしれませんが、やはりこの法案の第一條の目的を達成せしむるために相当に嚴格な試験をする、しかも平等な試験を課する、こういうふうにした方がいいんじやないかと思われるのですが、この点について、提案者の……
○西村(英)委員 この法案の最重要点は、他の議員からも申されましたように、貸付けの制限額の七五%と利子、それから償還の期間の問題でありますが、これは他の同僚委員からも質問がありまして、政府の意図するところもわかりましたので省略いたします。しかし次に重要なことは、この法案の中にはつきり出ていない実際の運用の問題であろうと思うのでありますが、その点につきまして二、三お附きしたいと思います。融資をする場合の方法につきましては、この法文の中に現われておる條項はきわめて少くて、第十七條の対象とする人、それから第二十五條で、この金額の三面以上は業者に貸してはいけない、こういう二つのことのみがこの融資の配分……
○西村(英)委員 動議を提出いたします。理事はその数を五人といたしまして、委員長において指名されんことを望みます。
【次の発言】 道路のうちで、今の関門関係のお話をもう少し詳しく承りたい。これはずいぶん以前からの工事でして、相当の工費を使つておるのですが、これからでき上りにどれくらいの金がいるか。また、ただいまのお話を承りますと、向うさんとの話がなかなかつかないようですが、どういう理由によつてそれを拒んでおるか。これは海中の隧道でありますから、放置しても補修費を相当使つておると思うのですが、その補修費は毎年どれくらいいつておるか。これを放置すれば放置するほど、だんだん状況も悪くなるし、毎年々々……
○西村(英)委員 災害復旧費の問題が出たのですが、大体は瀬戸山委員からお話がありましたが、私もその問題についてちよつとお尋ねしたいのであります。 災害復旧費全額国庫負担は、地方財政の窮乏を救うということと、また災害地がひんぴんに見舞あれる所と、そうでないような所との財政のバランスというような点からも、全額国庫負担でするということに、シヤウプ勧告がなくてもそれ相当な理由があつて今日に至つたものであろうと思うのです。それでわずか二十五年度一箇年だけ全額国庫負担をして、その成績もまだ十分わからないときにもうそれをやめて、二十六年度からは従来の例に返るということは、現在の災害復旧対策に対する根本の問……
○西村(英)委員 最近河川の改修がずいぶん行われておるのでありますが、それに対しましていろいろ附帯工事があるわけでありますが、その附帯工事費の分担につきまして、お伺いしたいのでありますが、これは河川法の建前からいたしますと、受益者の負担になつておるのであります。たとえば地方鉄道というものが、河川の改修のために附帯工事があります場合に、地方鉄道等でその負担金を持てない場合が多々あるのであります。こういう場合につきまして、いわゆる工事を起す方の側と、附帯工事をやる方の側と、いろいろ御相談をなさつておるようでございますが、この負担金につきまして、特にお考えを願いたいと思うのであります。道路法の建前か……
○西村(英)委員 安本長官にお尋ねいたします。先日も国土総合開発のことが問題になつたのでありますが、国土総合開発審議会におきましては、目下基礎データーを集める程度だ、こういうような御答弁がありましたのですが、もし国土総合開発審議会におきまして勧告がありましたならば、日本の特定な地域につきまして総合開発の実施を来年度やる意向がございますかどうか、その点についてお聞きしたいのであります。
【次の発言】 現在予算のわくが大体きまつているから多く期待することができぬと申されておりますが、実はわが国の総合開発の問題は、非常に古くから計画的にいろいろなことが言われているのでありまして、国民全般といたしまし……
○西村(英)委員 ただいまより調査報告をいたします。 去る八月二日、衆議院規則第五十五條により議長より承認を受けまして、内藤君並びに私は京都、奈良国際観光都市計画並びに琵琶湖、十津川、熊野川、北山川総合開発計画等の調査のため、八月八日より十七日まで十日間にわたり調査をいたして参りましたので、その概要を御報告申し上げます。なお專門員室より今野調査員、建設省より木村技官、吉兼事務官が同行いたしました。 ただいまより申し上げますところの調査報告は、時間の関係もありますので、現況等につきましては文書に讓ることといたし、調査結果の所見について主として申し上げることといたします。 最初に京都及び奈良国……
○西村(英)委員 簡單に二、三お尋ねしておきます。まず第一に都市局長にお尋ねいたしますが。この種法案が大分次々と出るのみで、みなはなはだ危惧の念を持つて、何だか一般法でもつくつて、立法上うまい方法をとりたいというふうな考えを持つておるのであります。しかし目的とするところはいずれも非常にけつこうな法律でありまするが、ただ今までも質問が出ましたように、その重点は事業の援助がはたしてできるかどうかということにあると思うのであります。それで第一番に聞きたいことは、この種の特別法の先駆をなしました広島長崎の事業に対して、今年度は二億七千万円の援助と申しますか、事業の助成をいたしておるのでありますが、これ……
○西村(英)委員 ちよつとお尋ねいたしますが、行政機構を改革するというねらいが行政の簡素化ということにあるといたしますれば、行政の簡素化ということはどういうことを言うのですか、人を少くするということですか、あるいはセクシヨンを少くするということですが、その辺のねらいをちよつとお向きしたいのです。これは次官個人の御意見でけつこうです、政府はどういう意図があるかわかりませんが……。
【次の発言】 特に建設省だけに限つてということでは言われません。これも行政管理庁の方が見えたときの方がよいかと思いますが、行政組織を変更するということは、行政組織を変更するそれ自身でもつて非常に非能率的になるのです。お……
○西村(英)委員 大体同僚の委員から質問がありましたが、私もただいま提案になつている両法案に対して反対をするものではありませんが、ただ芦屋の国際文化住宅都市建設法、この法案についてお尋ねいたします。今までに質問が出ましたように、住宅都市建設法ということがぴんと来ないのです。工業都市に対して住宅都市ということはありますが、住宅都市ということから與えられる印象というものが、外国人のために特にというようなことになりまして、非常に印象がよくない。しかし提案者の説明から推測できるように、松山おような観光都市とあまり内容においてはかわりがない。ただ外人かいるために交通を便利にしてやつたり、あるいは衛生を重……
○西村(英)委員 本日は見返り資金及び公共事業費のことで大臣がお見えになるはずでありましたので私たちも大いに期待しておつたのでありまするが、お見えになりませんので、これに関連いたしまして河川局長がお見えになつておりまするから、少しばかりお尋ねしてみたいと思うのであります。 第一番にさいぜんお配りになりました河川局関係の調書についてであります。ダムの建設を直轄工事でやつております。また一方一般公共事業といたしまして直轄工事以外に府県補助事業としてダムの工事をやつておるのでありまするが、これはおのおの相当な御計画のもとにやつておると思うのであります。もちろんダムの工事でありまするから、洪水の調節……
○西村(英)委員 災害復旧の予備費の問題ですが、これが本年度は百億、それでなお足りなくて補正予算をやつた。それにもかかわらず来年度は八十億という減額になつておるのです。これは一回小沢さんが説明したと思うのですが、どうも納得が行かないのですが、その八十億になつた根拠――本年度は補正予算までしたのに、来年度はおそらく災害が少かろうという占いをしたのかどうかわかりませんが、その辺が納得行かない。しかも本年度の百億は過去半箇年の災害の実績を見た数字だと思つております。それなのに八十億に減額したというのは、あまりにも財政上の便宜主義ではないかと思われるのですが、その点いかがですか。
○西村(英)委員 先般お配りになりました過年度災害土木費国庫負担額調という調書は、昨年出しましたのとよほど数字が違うのであります。それでこれは直轄河川の災害復旧費が入つておるのですか、入つていないのですか。昨年出していただきました二十二年の災害の総工事費は、百五十九億円くらいの数字になつておるのですが、昨日出していただきました災害復旧費は百三十二億、これは前とよほど違うのですが、その他大分違うのですが、いろいろおきめになつた條件があるだろうと思いますが、今度お配りになつたのは、直轄災害の分を入れているのかいないのか。
【次の発言】 これはよほど前のものと違いますから……。前の調書によると、二十……
○西村(英)委員 まだ法律もよく拝見いたしておりませんから、的確なことは言えるかどうかわかりませんが、ちよつとこれを拝見しただけで負担金の負担という問題でお尋ねしたいと思います。全額国庫から、一部分地方団体にその負担金を持たせるということになるわけですが、その限度、これは災害が非常に起る地区と、災害がいつもない、あるいははなはだしく少い、たとえば、地方費の一割くらいで済むところもあれば、全部やれば地方費の数倍になるところもあるのですが、現在の地方費の何割くらいまでは、この地方費で持たせなければならぬだろうという、ある一定の目安をつくつて三分の二あるいは四分の三という比率をきめたのですか、その辺……
○西村(英)委員 安本長官が見えましたから簡單に一つお伺いいたしたいと思います。これは災害に直接関係があるかどうか知りませんが、認証制度は本年度も一回でということになりますが、そうすると現在建設省関係の予算は、もう年度予算が確定しましたから、ただちに認証によつて建設省の予算になるのであるか、その時期的の関係はどうなりますか。
【次の発言】 最前安本長官がお急ぎになるということで、私は建設大臣にお尋ねして事を済まそうと思つたのですが、地方負担の問題が出ましたので、負担率の問題につきまして安本長官にちよつとお尋ねをいたしたいと思います。地方負担と申しましても、災害を受ける県と受けない県とではよほど……
○西村(英)委員 ただいま同僚議員の質問でおおよそ盡されたと思うのですが、要するにこれは政府当局の認識の問題にかかるわけであります。私どもが今一番建築物に対して心配をいたしておるのは、一方において金融公庫あるいは庶民住宅、その他の日本の家屋、あるいは建築物をふやすことに対して積極的な資金の面がありまして、それを国家として応援いたしておるのである。ところがその反面において、今まで皆さん方から申されたように、建物が不燃化でないために、非常にたくさん失われておるものがある。住宅金融公庫において、たとえば本年度五万戸の住宅ができましても、一方においてある地点に火災が起れば、類焼によりまして同じくらいな……
○西村(英)委員 せつかくの御出席でありますから、私からひとつ伺いたいと思いますが、耐火建築の助成の方法及び融資のことにつきましては、ただいま他の同僚委員から質問がありましたので、大体了解いたしたのでありますが、ただいま立案中の公営住宅法――大臣は御承知であるかどうか知りませんが、三箇年計画というものをいたしまして、その三箇年計画は、地方から原案をとりまして、建設大臣がそれを査定して閣議にかけそれを国会の議決を経る、そうして住宅の三箇年計画をきめる、こうなつておるのであります。従いまして一旦この公営住宅建設三箇年計画というものをきめますと、これは議会の議決を経るというところまで行つておるのであ……
○西村(英)委員 ただいま説明を承りましたが、大体全額国庫負担から、地方財政の税収入を見合せてスライド式にしたということにつきましては、私も同感の意を表したいのであります。しかし、私が前会にも申しましたように、やはり災害が偏在しているという点から見まして、地方財政に及ぼす影響と申しましても、災害がひどいところかひどくないところかということで、圧迫の程度は非常に違うと思います。それでただいまお配りいただきましたこの表を見ましても、標準税額に対する災害復旧事業費の負担の割合というものがございますが、この表を見ましても、たとえば標準税収入が十二億の場合に、二分の一以下の災害でありますれば、三分の二の……
○西村(英)委員 私は前回の委員会で、十五万円未満の小工事につきまして御質問を申し上げたのでありますが、端的に言いますと、十五万円以下の工事は災害復旧費とみなさない、しかしそれは少くとも今回のこの負担法案が地方財政力に適合するようなことを主眼として考えております関係上、十五万円の工事が連続して起りました場合には、非常に負担力のないような町村については過重な負担になるから、これをもう少し――十五万円を十万円の程度に切り下げるのが適当ではないか、こういう御質問を私は申し上げたのであります。しかし、それは資料がなくてはいけないからということで、建設省の方から先般資料を出していただいたようなわけです。……
○西村(英)委員 ただいま議題になりました河川法の一部を改正する法律案につきまして、提案者を代表して、提案の理由を御説明申し上げます。 現行河川法は、明治二十九年に制定を見たものでありまして、きわめて古い法律であります。これを政治、社会、経済の各般にわたり着々とその民主化が進められている今日から見ますれば、時代に即応しないものが多く、その全面的な改正を考慮しなければならない趨勢にありますことは御承知の通りであります。なかんずく同法第三十二条は、河川に関する工事の費用分担を規定している条文でありまして、河川そのものの工事と、河川工事を施行することによつて必要となる種々の附帯工事、たとえば鉄道橋……
○西村(英)委員 佐々木さんからいろいろお尋ねがありましたので、大体は盡きておると思うのですが、佐々木さんの一番初めのお尋ねの「その者の責任において、」これはどういうわけかということに対する提案者の答弁といたしまして、ちよつと不足いたしておるのじやないか。これは、この法律をあとで見ます人が、どうして「その者の責任において、」というような文句をつけ加えただろうかと、非常に疑問を持つと思うのです。記録に残す意味で、もう少しそこのところを詳しくお話願いたい。私の理解しておる範囲では、第二十六條第一項に次の三号を加えるという、つまり四、五、六の事項を加えまするときに、建築士事務所に勤めておる一級建築士……
○西村(英)委員 まず條項別に入る前に、本案は議員提出でありますが、本案の議員提出に対しまして、従来公営住宅を取扱つて来ました住宅局長といたしまして、この法案の全体について、これはもちろん今まで取扱つたことをまとめたわけでございましようが、この法案を実施されましたらどういうふうなことになるか、あなた方が希望されるように、これによつて公営住宅をさらに強力に推し進めることができるであろうか、そういうようなことについて、住宅局長に政府の意見をお聞きします。
【次の発言】 住宅局長の御意見はわかりましたが、提案者並びに政府委員の方にさらにお伺いいたします。この法案で最もかんじんかなめのところは、公営住……
○西村(英)委員 簡単に二点ほど御質問申し上げます。
第一点は提案者にお聞きしたいのでありますけれども、第一条の「国家機関」の定義をはつきりいたしておいてもらいたいと思います。この法律はどういうところに適用されるか、まずこれを承りたいと思います。
【次の発言】 よくわかりました。第二点は、この法律を施行することによりまして、計画はなるほどこの法律に基いて一貫されますが、それによりまして官庁営繕のために計上するところの予算が、建設省の管理局の予算に一括して計上されるかどうかこの法律が施行されましても、予算の計上の仕方は、現在のように建設省の管理局に計上されるものもあるし、あるいはそれぞれの官庁……
○西村(英)委員 本法律案につきましては、質疑を通じまして、討論に似たようなことも行われたのでありまするが、討論を省略してただちに採決をされんことを、動議として提案いたします。
○西村(英)委員 この法律は負担が大分軽くなつてけつこうです。私はこの法律の改正を機会にいたしまして、政府の方、あるいは金融公庫の方がおいでになりましたので、質疑をいたしたいと思います。 それは、現在の利用者は非常にこの改正によつて助かりますけれども、住宅を建てる場合、いわゆる頭金というものが、法に現われておるような少額では決して家が建たないわけであります。住宅金融公庫から貸してくれた金では、実質的には、建築をして自分が住めるまでの半分ぐらいの金にしかならないわけです。その他の半額は自己資金でありますけれども、自己資金の中には、自分の手元に持つておるものよりも、やはり他の銀行、金融機関を通し……
○西村(英)委員 私も今のに関連して……。御説明いろいろありましたが、土地調整委員会との関連で私も疑いを持つておつたのです。どうして意見を聞かなければならぬのか、そういう場合は訴願の裁決をやり直す場合のみです。土地調整委員会は鉱業法に基いたことをやるので、それ以上は出ない。建設大臣がやつたらいいと思うのです。その辺ちよつとわかりませんから……。
【次の発言】 村瀬さんから質問になりました中央の審査会を省略して、それから土地調整委員会をこの中に入れて、鉱業法に関係があつたりすればいいでしようが鉱業法に関係ないのに調整委員会を入れて、その調整委員会が最後の決定機関になりますならばいいが、最後の決定……
○西村(英)委員 私はきわめて簡単な、卑近なことばかりを御質疑申し上げますが、本法律案は、いわゆる私権とその公益性の衝突によつて、その間の調節をする法案である。しかして従来の旧法によりますれば、国家権力が非常に強かつたために、公益性がややもすると私権を非常に侵すというようなことのために、今回の法律案の改正につきましては、特に私権の擁護に重点を置いたということは、提案者も説明いたしているところであります。私もまたこの点につきましては、旧法より、現在の段階と世情といたしましては十分私権を重んじなければならぬということにつきましては、提案者と同様の感を抱いているのであります。しかしこれをまた反面から……
○西村(英)委員 去る七月二日より十日間にわたり、小平久雄君並びに私は、委員派遣の承認を得て、九州地方を調査して参りましたので、ここに簡単に御報告いたします。なお一行には池田峯雄君が同行され、専門員室より今野調査員、建設省より治水課渡邊技官が随行いたしました。報告の詳細に関しましては、文書をもつて御報告することとし、ここにおきましては簡単にその所感のみを申上げることといたしますので、前もつてお断りしておきます。 七月三日早朝下関に到着し、関門国道隧道海底部を通り抜け、九州の地に第一歩を踏み入れ、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島、宮崎、大分の全県下を巡視いたしました。調査のおもなる目的は、第一に……
○西村(英)委員 建設大臣の、村瀬さんの質問に対する御答弁を聞いていますと今までの災害復旧で、いろいろ問題点は本委員会でも言い盡されたと思うのですが、また建設大臣のお答えを聞いていますと、災害復旧に対する新建設大臣の方針というものがわれわれにはわからぬ。従来の復旧を、災害が起つたらそのまま続けて行こうというような、何ら災害復旧に対して新しい抱負、構想を聞かないのであります。この災害復旧は、従来たびたびいろいろな面から論ぜられおるのですが、新設建大臣としては、災害復旧をするのにつきまして、何か新しい構想のもとにやるお考えはないのかどうかという根本の問題をお聞きしてみたい。と申しまするのは、建設省……
○西村(英)委員 私はたつた一点だけ伺つておきたいのです。先ほど上林山委員から海岸堤防の話が出たのですが、海岸堤防については前国会から法律案が出るというようなことでいろいろ問題があつたが成立しなかつた。しかしただいまも河川局長から今度の台風で非常に海岸堤防が荒れたというお話があつたのですが、海岸堤防については管理の点で非常にあやふやなところがあることは御承知の通りです。おそらく今後海岸堤防の復旧はどうなるか、またその所管がどうなつておるかということで査定官も非常に苦しみ、また実際直してもらわなければならぬ所あるいは直さぬでもいい所というものの区別が非常にあいまいになると思う。何とかこれについて……
○西村(英)委員 時間がないようでありますから、こまかいことは後ほどにいたしまして、大臣にお伺いいたしておきたいと思います。多目的のダムをつくる、それから総合開発をぜひやらなければならぬという御趣旨ごもつともであります。そういたしますと、これから電力の開発にいたしましても、相当莫大な開発をしなければならぬ。また一方洪水の調節もしなければならぬといういろいろ多目的があるのでありますがこれらのことをめぐりまして、各事業との利害の調節をどういうふうにするか、これは現在の河川法の建前からもある程度はできましようが、現在の河川法では満足ではない。ことにまた現在の機構から申しましても、水の調節をする制度そ……
○西村(英)委員 私の今質問したいと思つておつたことを、ちようど瀬戸山委員からおつしやつたので、それで大臣のお話を聞きますと、きまりさえすればどうとかいうのですが、それをあなた方の立場できめなければならぬのじやないかと思うのです。胆沢の方のダムは、これも非常に遅れておるということを私知つておりますし、きまりさえすれば、ということをおつしやるのですが、それをきめるのは一体どこできめるのか。建設省がきめ得る立場じやないかと思う。 それからダムをたくさんつくつてやろうというその中の計画を見ますと、これは建設省から出ておる資料に基きましても、全体の予算の大部分、七〇%は電源開発に使われるような金にな……
○西村(英)委員 私は両大臣が見えておりますから、一言お尋ねかたぐ要望しておきます。要するに災害予算が非常に少いということ、もう一つの問題は、災軍票駿の硬いろいろ左右されて確立されていない。それで今まで周東大臣のお話も、現在の段階としてわれわれも舞は在患いますが、ある一定の三、五、二というような方法でやるといたしましても、これはそのたびたびに相談したのでは、やはり財政の面に左右されて、なかなか確立が容易でないと思うのであります。今まで災害が累増しておつたにかかわらずいろいろなことでそのときの財政によつて左右されまして、少額になつたのでありますから、この際画期的にやろうとすれば、この災害予算の確……
○西村(英)委員 安本長官がお見えになつておりますし、また建設行政としても大きい部分を占めておりますところの河川のことに関係いたしますので、この際特に安本長官に対してお尋ねをいたしたいのであります。 それは電源開発の問題でありますが、私が言うまでもなく、電源開発はわが国の自立経済の基盤をつくる上におきまして、最も必要な事項であるとして、かねて経済安定本部におきましても、昭和二十四年には経済復興の一環としての計画をつくりましたし、またその後自立経済の観点からも計画をつくつておつたのでありますが、不幸にして今日まであまりはかばかしい電源開発を見なかつたのであります。しかるところ今年に入りましてか……
○西村(英)委員 大臣にお尋ねいたしたいのですが、特定道路整備事業特別会計につきまして、その第一は関門隧道のことであります。これは他の委員からも質問がございましたが、私は要望を兼ねて重ねて質問いたすものであります。資金運用部資金からこれを完成いたしますために継続費を組んでやつたということは、他の委員はこれに対して多少の異議があるような御質問でありましたが、とかく道路費が非常に少いという点を一方においてカバーし、また昭和十四年から長らく懸案になつておつた関門隧道を早く完成するためにこういう処置をとられたということに対する建設大臣の新構想に対して、私は大臣に非常に感謝するものでございます。しかしこ……
○西村(英)委員 第一に、先般配付せられましたこの法律案参考資料を見ますと、住宅緊急措置令の施行状況の数字が昭和二十五年十二月三十一日のものですが、もつと新しい最近の資料がなければ判断がつかないと思いますが、新しい資料がありましたらお出し願いたいと思います。第二の点は、第六条で、公営住宅に優先入居させることになつておりますが、公営住宅法による公営住宅の三箇年計画をこの際ひとつ御説明願いたい。この二点でございます。
【次の発言】 今の参考資料のうちの余裕住宅の方ですが、これも昭和二十五年の数字ですか。それとも新しい数字があるのですか。余裕住宅にどのくらい今入つておりますか。この新しい二十七年度の……
○西村(英)委員 私は先般の委員会におきまして、参考資料の訂正をお願いしておいたのでありますが、そのときに御訂正になりました数字から申しましてこの緊急措置令によりまして、昭和二十七年の一月までに收容された世帯数は千七百七十六戸で、このうち五百五十一戸は買收等の方法によつて解決が可能である、そうしますと、残りの千三百二十五戸は今後どうなるかということになりますが、住宅局長のお話を聞きますと、この法律によりまして、二十八年の三月三十一日まで、緊急措置令の第二條によつていろいろなものの存続を許す、こういうことになつておるので、千二百二十五戸が一箇年で解決するのだ、もししなければこの二十八年の三月三十……
○西村(英)委員 関連して……。ただいま池田委員の質問について、住宅局長は、私数字の点はちよつと池田君の言つたのはのみ込めなかつたのですが、結論として将来住宅が減つて行くのではないかということに対して、御無理ごもつともだ、減つて行くのでしよう、同感ですというような御説明があつたのは、どうも私納得行かないのです。それはこの数字のどこを見ると減つて行く、減つて行くが、この数字について減つて行くから、どういう施策を今後講ずるのであるからふえて行くとかなんとかいう説明をしなくて、将来減つて行くのじやないかということに対して、減つて行くのです、お説の通りですということに対しては、どういう住宅政策を持つて……
○西村(英)委員 公営住宅の建設につきましては、本日可決いたしました住宅緊急措置令等の廃止に関する法律案におきましても多少触れたのでありますが、今回正式に国会に提出されたこの計画を見ますと、一言に申しますと、どうもわれわれの心配なことは、ペーパー・プランに終るんじやないかという感じがするのであります。と申しますのは、すでに大臣も御承知の通り、過去の公営住宅の建設戸数の実績、また国家財政が公営住宅に支出いたしましたところの財源の限度があるにかかわらず、第一期公営住宅の建設三箇年計画として提出されたものは、これらの実績よりもはるかに上まわつておるのであります。もちろん住宅不足の緩和の点からはまこと……
○西村(英)委員 私がお尋ねしたいと思つておつたことの一つを今内海委員がおつしやつたわけであります。私もこれは政調その他で経過的には知つておりますし、概略においては賛成するものでありますけれども、ただいま内海さんのおつしやつた国土総合開発におきましては、後進地域を開発するということが一つと、災害防除の地域を取上げて特定地域に指定するということができるわけであります。そこでこの法案に盛られてある、たとえば計画をつくるとか、あるいは委員会をつくるとか、そういうようなことも、これは国土総合開発の中にいわれておることなのであります。ですから、国土総合開発の中で特定地域として災害防除の点で指定しても同じ……
○西村(英)委員 昨日の質疑によりまして政府の考えておることも大体わかりましたが、私はさらにもう少しこまかく二、三の質問をいたしたいと思います。第一点は、第三条に、建設大臣が有料道路をつくる場合において、三つの事項があつた場合に有料道路をつくることができるとしてあるのですが、その言い表わし方に、「各号に規定する条件に該当する場合に限り」としてあるのは、この三つの条項の一つずつに該当した場合におのおのつくるというのであるか、この三つを兼ね備えなければつくれないというのであるか、これはひとつお示しを願いたいと。
【次の発言】 さらにもう一点。第三条の「道路法第二十条第二項の規定にかかわらず、」とい……
○西村(英)委員 関連して……。元来土地收用法、つまり他人の土地建物の私権を公共の目的その他で制限しようという場合は、やむを得ないものということが原則なんです。ここでなくてはいかぬ、これでなければいかぬということが原則なんです。私はこの第三條の、今池田さんの指摘したことはもつともだと思う。こういうハイカラな言葉を使うからわからぬので、必要やむを得ぬというような書き方にすればよくわかる。適正かつ合理的などと書くからわれわれが疑問を起し、百万言を費してこの條文について議論しなければならぬ。收用法は絶対にそれが必要だということについて成立つておる。甲の土地を乙にかえられ、乙の土地が丙にかえられるとい……
○西村(英)委員 逐條的にはいろいろ法律の條文が長いのでこまかくなりますから後ほどに讓りたいと思いますが、大体道路法の改正の主眼要点は、戦後自動車交通が最も発達した。それ に応ずるために道路を整備したいということが第一の観点でなければならぬと思うのであります。しかしながらまたそのためにいろいろなものとの支障が起るのでありまするが、私が第一番にお尋ねいたしたいのは、道路は道路法として整備されるけれども、道路を使用するものは自動車であり、また道路と兼用しているものは軌道法によりまするところの鉄道である、そういうふうに思われるのですが、道路法も大正八年ですか、軌道法もほぼ時を同じくして制定されたの……
○西村(英)委員 ちよつと関連して質問いたしますが、そういたしますと、第十九條の公共事業というものの中に、重要産業も何も全部含んで、公共事業とこう言つておるのですか。あるいは公共事業という下に、何か字句が抜けておるのですか。公共事業及び資源の開発、大臣の指定したものということが抜けておるのですか。第二條と第十九條は、資源の開発等についての重要な土木工事というのは、公共事業の中に入つておるのですか。
○西村(英)委員 私は、自由党を代表いたしまして、ただいま上程されておりまする日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定の実施に伴う土地等の使用等に関する特別措置法案に対して賛成の意を表するものであります。行政協定の実施に伴いましてアメリカ軍がわが国に進駐いたしますときに、わが国の安全と平和とを確保いたしまするために、わが国がこれに積極的協力をするのは当然であります。その場合に、土地、家屋等の使用につきまして、政府もたびたび説明がありましたように、国民の自由意思によつて、随意契約をもつて大部分のものは処理するけれども、万やむを得ない事情が起りましたときには現在の収用法並びに……
○西村(英)委員 私は前会の質問におきましては、道路法を改正いたしまするにつきましての、きわめて概括的な大きい問題について提案者に御質問を申し上げたのでありますが、この法案が非常に大部の法案であるし、またいろいろ複雑をきわめておりまするので、多少条文のことをはつきりいたしておきまするために、さらにこの際二、三こまかい点について御質問を申し上げます。 第一番には法の第十四条と第十五条の関連性の問題であります。一級国道及び二級国道の管理は、法の第十四条によりますると都道府県知事の管理になつている。第十五条におきましては、都道府県道は、その管理は都道府県になつておるのであります。すなわち、都道府県……
○西村(英)委員 私は、ただいま上程せられておりまする法案につきまして、自由党を代表して賛成意見を述べるものであります。 安全保障條約第三條に基きまして、行政協定の実施をいたしまする場合に、従来連合国軍の需要に応じましたところの労務者、いわゆる連合軍労務者を、このたびの行政協定の実施に伴いまして駐留軍の労務者といたし、従来これら労務者は国家公務員としての取扱いをいたしておつたのでありますが、これを国家公務員としての取扱いをせずに、この法律によりまして特殊の取扱いをしようということは、真にやむを得ないものであると思うのであります。その意味におきまして、私は本法律案に賛成をいたすものであります。……
○西村(英)委員 本案並びに修正案に関しましては、本件はきわめて簡単な事柄でありまするから、討論を省略いたしまして、ただちに採決せられんことを望みます。
○西村(英)委員 住宅金融公庫法の一部を改正する法律案について、私は池田委員の質問を開きませんでしたからあるいは重複するかもわかりませんが、ごく簡単であります。 師岡さんは今度住宅局長になられました。それで私は第一に確かめてみたいことが一つあるのです。これは住宅政策でありますから建設大臣に確かめるところでありまするけれども、大臣を誘導するのは局長でございますから、局長に確かめておきたい。それは、住宅政策といたしまして、あなたは住宅の増強をはかることにつきまして、住宅金融公庫法によりまして自分である程度の頭金を持つてやるという方法と、もう一つは庶民住宅によつてやるという二つの政策がとられて、住……
○西村(英)委員 公営住宅法改正の第一点の問題は、この公営住宅及びその共同施設を耐火構造とするように努めなければならぬという事項を第五條に入れた点であります。耐火構造にしなければならぬということは、普通の常識としてはたびたび問題になつていることでありまして、あえて私も不賛成ではないのでありますが、特にわざわざ耐火構造にしなければならぬというような言葉を法律を改正して入れなければならぬというのには、提案者には耐火構造にすることについてのある御意見を持つてのことであろうと思いますが、真意はどういう真意であるか、その点を承つておきたいと思います。
○西村委員長代理 山田君、その点はどうも……。
○西村(英)委員 六月二十九日から七月一日に至る低気圧の被害の状況をちよつと聞いたのですが、河川局長のお話で私たちが知り得たものはあまりない、融資のことを考えておるという程度であります。そういうことは聞かなくても考えておるだろうと思う。それで私はその融資の問題、なお本予算の配付の問題についてお尋ねをしておきたいと思います。大体政府当局はこういう気持になりはせぬかと思うのですが、予備金は当該年度の災害として八十億あります。これは当該年度全般の問題でありまして、先にどういう事故が起るとも限らぬ。従つて前に起つた災害についてはどの程度出したらいいかということの見当がつかない。がまぐちの中もまことに貧……
○西村(英)委員 本案並びに修正案につきましては、討論を省略して、ただちに採決に入られんことを望みます。
○西村(英)委員 私の質問したいと思うのも、ただいま中島君からいろいろ質問がありましたことが第一点でございます。確かに住宅建設については、新事態が起つているかと思う。当時十八万戸三箇年ということは、財政上からいつて、非常に苦しいのではないか。従つてそういうことを掲げることは、羊頭狗肉になる。ことにまた本計画は、決定すれば地方庁に通達して、また建設を希望する各町村にもこれを通達する計画になつておるのであります。従いまして、ただ単に政府のペーパー・プランでは済まされないのであるから、そういうことを公表してやることは、羊頭狗肉になるから、もう少し財政と見合つた計画をしなければならぬのではないか。しか……
○西村(英)委員長代理 これより会議を開きます。
本日は委員長が不在でありますから、私がかわつて暫時委員長の職務を行います。
まず請願及び陳情書審査小委員長より、小委員会における請願及び陳情書の審査の経過並びに結果について報告を聴取いたしたいと思います。仲川房次郎君。
【次の発言】 お諮りいたします。ただいまの小委員長の報告の通り決定するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めて、さよう決定いたしました。
なお、ただいま採択すべきものと決定いたしました請願に関する報告書の作成及び提出手続等につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○西村(英)委員 ただいま提案者より御説明があり、また私も提案者の一人になつておるのでありますが、記録に残す関係もありますので、この際この法律に対する問題といたしまして、主要点のみをお伺いしてみたいと思います。 第一の問題は、昭和二十八年度から五箇年間において、この法律を適用するということになつておりますが、この五箇年間に区切つた理由を、お聞きしたいのであります。 第二点といたしましては、一体これに相当した財源が二十八年度以降五箇年間にどのくらいあるかということを、お聞きしたいのであります。 第三点は、いわゆる道路法にきめられたところの道路の修繕及び補修に向けられることとは存じますが、都……
○西村(英)委員 簡単に御質問申し上げます。第一番は道路のことでございますが、二十七年度の安全保障費に、当初は八十億の道路費が組まれておつたように御説明がありましたが、その後どういう経過になつておりますか。二十七年度の安全保障費のうち、道路・費として支出されるものはどのくらいあるか、またどういうところを主としてやつておられるか。また今後おそらく二十八年度の継続工事があると思いますが、その継続工事については、本年度は安全保障費がありませんから、保安庁の庁費でどういうふうに見ておられるか、それを御説明願います。
【次の発言】 二十八年度の保安庁費の中には含まれていないという御答弁ですね。
○西村(英)委員 大臣拭就任間もないのでありますから、質問は次会に保留いたしておきしまして、私ちよつと審議の資料といたしますために、資料を提出してもらいたい。 それは第一に、災害復旧に関する年度別の進捗の状況、それからもう一つ、本年度の予算を災害復旧に使用いたしまして、どの程度に進捗率がなるかということのできるだけこまかい表を出してもらいたいということが一つ。 それからもう一つ、私が先般質問いたしました総合開発につきまして、各箇所別の公共事業はわかつておりますが、年度計画的なもの、それに伴いますところの電気事業及び水利のために使用いたします各種目別の費額、所要額その二つにつきまして、できる……
○西村(英)委員 私は住宅政策につきまして政府にお尋ねいたしたいのでありますが、その問題は、大臣も出席いたしておりませんので、次会に保留いたしまして、本日はただちにこの産業労働者住宅資金融通法案の各条につきまして、政府の方々にお尋ねしたいと思います。 第一番に、第二条のこの法律の対象といたします事業者の範囲のことでございます。もちろん給与住宅建設の資金を、あらゆる事業者に貸与いたしたいという広い対策をとることは、これは最も望ましいことではありますが、さりとて、また資金の面、その他のことから考えますと、この第二条にうたつてあります事業者の範囲が「常時五人以上の従業員を使用する者」ということで、……
○西村(英)委員 私は前回数箇条にわたつて質問をしたのでありますが、そのうち第十三条につきまして労働省の方にお伺いいたしたいのであります。この第十三条は「この法律による貸付金に係る住宅の家賃その他賃貸の条件は、主として入居者の住居費の負担能力を考慮して適正に定めなければならない。」こういうことになつておる。それで私の言うのは、入居者の住居費の負担能力によつて適正に定めなければならぬといつても、これは事業者が半額を出すのだから、必ずしもそうは行かないだろう。ことに住宅金融公庫におきまして、その家賃についてのある程度の制限がある。会社が住宅金融公庫から金を借りてやる場合は制限がある。個人の場合はお……
○西村委員長 これより会議を開きます。
この際、一言ごあいさつ申し上げます。今回私は、篠田前委員長のあとを受けて、はからずも当委員会の委員長の重責を汚すことになりました。浅学非才、また議事の運営につきましても、きわめてふなれでありますが、委員各位の御協力と御支援とによりまして、大過なくこの職を果すことができますよう、念願している次第であります。何とぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 これより本日の日程に入ります。まず建築基準法の一部を改正する法律案(田中角榮君外九名提出、衆法第五一号)を議題とします。まず提出者より提案理由の説明を聴取いたします。田中角榮君。
○西村(英)政府委員 私西村英一でございます。今回はからずも運輸政務次官の重職を汚すことになりました。運輸交通の重要性につきましては、ただいま石井大臣が申された通りでございますが、この円満なる発達をはかるために皆様方の絶大なる御協力をお願いいたしたいのでございます。私非常にふなれでございますので、どうかよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○西村(英)政府委員 ただいまから日本国有鉄道法の一部を改正する法律案の提案理由について御説明申し上げます。 日本国有鉄道が公共企業体として発足いたしまして以来おおむね四年をけみしたのであります。この間その設立の趣旨を生かし、能率的な運営をはかつて公共の福祉を増進し得るよう、種種その制度に検討を加えて参つたのでありますが、今回管理制度と会計に関する部分を主といたしまして、日本国有鉄道法に所要の改正を加えますために、この法律案を提出いたすことになつた次第であります。 最初に日本国有鉄道の管理制度に関する改正についてであります。日本国有鉄道については現在その指導統制に任ずる機関といたしまして監……
○西村(英)政府委員 建設線を先にやるか、あるいは電化等の改良のことを先にやるかということは、一つの問題だと思います。しかしこれは今の問題といたしまして、どちらを先にやるというようなことをきめるわけには行かないのでありますが、少くとも新線建設でございますと、閑散線で鉄道としてはあまり経営的には引合わない線が多い、そういうような意味からいたしましても、国家的な線で、交通網として必要だということで、新線建設をやられておるのだから、われわれの立場から申しますれば一般会計の財政をもつてやりたい、かように考えております。一方また改良的なものになりますれば、これは鉄道自体にも相当な合理化になるわけでありま……
○西村(英)政府委員 循環バスのことにつきましての詳しいお話は、自動車局長がいたした通りでございますが、なるべく早くこの問題について結論を出したらどうだというお話のように承りました。実は私はまだ循環バスのことにつきまして、詳しく省内でお話を承つておらないのでありますが、大体根本的な考え方を申しますと、現在特定の免許をとつたのであるけれども、非常に利用者が多い。利用者の便宜をはかつてはどうかというような、一方的な考え方もこれはもちろんあるのでありまして当然であります。しかしまた現在交通調整法がほとんど死文化されておるとはいえ、やはり消極的には交通秩序の、何と申しますか、おのおのの適正な受持の分野……
○西村説明員 その辺は私つまびらかにいたしておりませんので、説明員からお答えいたします。
【次の発言】 私、ただいま申しましたように、その辺はつまびらかにいたしませんから、説明員からお答えいたします。
【次の発言】 ただいまの非常にこまかい御質問でございますが、そういう点に対しまして今調べればお答えするデータはあるかもしれませんが、きわめて小部分的な問題でございまして、現在運輸省と国有鉄道との関係は、そういうことにまで一々タッチするような制度にはなつておらないのであります。従いまして国有鉄道に関与することはきわめて大きい問題であります。総体的な報告の中には一部分としてそういうことが入つておるか……
○西村(英)政府委員 お尋ねの件は、都市内における各交通機関があるが、その調節がうまく行つていないのじやないか、ことに公営企業が独立採算性になつたために、そのために赤字が出るというようなこともあるので、この調節はどうするのかというようなお尋ねであつたと思いますが、都市内の交通調整につきましては、これは公営にしましても私営にしましても、おのおのやはり経過的な発達があるわけでありまして、はなはだしく不合理に競争が行われており、そのために公営企業が赤字を出すのだというようなものにつきましては、これはまた別な観点から調節しなければならぬと思いますか、各公営にしましても、私営にしましても、その分野に応じ……
○西村(英)政府委員 原さんのおつしやることを私も新聞紙上では見ましたが、まだ私はそういうことを聞いてはおりません。それから〇・二五をどうするかというような問題は、まつたくお説の通り団交の問題でありまして、政府がいろいろなことでやつているのは、希望やその他を述べたものであろうと思われますが、これは団体交渉によつてきめなければならぬことはもちろんでございます。
【次の発言】 まず段階といたしましては、団体交渉によつてやるのがあたりまえで、団体交渉等によつて解決ができない場合は、それがあるいは国会の問題になるということは当然でございます。
○西村(英)政府委員 仲裁裁定は、公労法の定めるところで両者を制約するものではありますが、しかしこれはまた同法で明らかなように、政府を拘束するものでもないことははつきりいたしておるのであります。従いまして、仲裁裁定によつてそれがどうなろうとも、争議権が組合側にあるという解釈は、政府はとつておらないのであります。
【次の発言】 確かに仲裁裁定によつて両者が制約されまするから、この仲裁裁定を尊重することはもちろんでありまするけれども、また一方その裁定が国家の財政上その他の理由によつて、これがどうしても実行ができないというような場合も、また国家財政の消長によつて起り得るものであります。そのために、そ……
○西村政府委員 一般的に気象観測の業務が、非常に社会生活に広い影響があるということが認識されて参りますれば――実は私も多少その方の業務の一端に従事しておつたこともあるのでありますが、日本といたしましては、農業なりあるいは漁業なりあるいはその他の産業なりに、非常にこの観測業務が役立つのじやないかということが認識されてから、実は非常に急激な発達をしたと申しますか、非常に関心を持たれるようになつたのであります。これは少し前まではやはり現在よりももつと遅れておつた。しかしながら今の状況におきましても、何と申しましてもやはり国が貧乏であつたために、施設その他の点につきましてはいまだに各国の水準に及ばない……
○西村(英)政府委員 ただいまの復旧二割五分というお話は、どういう基準で言つておられるのかちよつとわかりませんが、さいぜん申された料金が世界一安いということは確かでございます。そのかわりただいまあなたも申されましたように、お客は非常に込んでいてサービスは非常に悪い。これもまたわれわれの認めるところであります。それで運輸省といたしましても国有鉄道といたしましても、年々このサービス改善のために大蔵省といろいろ折衝をいたしておるのでありますが、急激に改善に至らない状態であります。というのは、戦争による被害が非常にひどかつたからであります。しかし終戦当時のことを考えますと、それでもよほど改善されたので……
○西村(英)政府委員 ただいまの質疑を聞いておりますと、私たちも納得できないところがあるわけです。しかし数字上の問題ですし、あるいは途中でいろいろ契約を変更するとかいうようなことが行われたのではないかと思いますけれども、しかし常識的に考えまして、今まで日歩十銭の延滞料であつたものが、いきなり契約を――相当な理由があつて四銭に変更したいということではなしに、何かうやむやにやられたような印象を私も受けるのです。しかし数字上の非常にこまかい計算になつておるところでありますから、その計数をもう少し整理して御説明申し上げれば、――これは悪いことは確かに悪いとして糾弾を受けることはあたりまえでございます。……
○西村(英)政府委員 大臣から答弁した方がいいと思いますけれども、特に私の心境を聞かれましたので御答弁出しますが、少くともそういうような、今御指摘のような方々が、特定の会社に関係しておりましても、私たちの判定からいたしますれば、特定な扱いはすべきものでないと思うのであります。私も第九次の後期の割当には関係したものでありますが、そういうことは特に注意をいたしたようなわけでございます。従来それらの海運会社あるいは造船所が、特に割当を受けましても、それは一概にそういうことのみではなしに、やはりその会社の規模その他によつて、適切に割当てられたと私は思うのであります。しかし、そういう誤解を招くことは確か……
○西村(英)政府委員 私も海運議員連に加入いたしております。これは確かに会費は会費でもつてとられております。年に二百円でしたかとられておりますが、今お尋ねのようなことにつきましては、私少しも存じません。おそらくそういうことはないと思います。
○西村(英)政府委員 科学技術の振興のことについて御質問でございますが、これは運輸省だけに限つて申しますと、ただいま伊東さんからも御指摘があつたのでございまするが、私どもといたしましては、運輸省所管の科学、技術の振興費につきましても、従来非常に努力して参りましたけれども、大蔵省その他との折衝におきましても、あまりわれわれの満足すべきが予算が今までとれておらないのであります。大体本年度もそうであつたかと思いますが、来年度も、おそらく五千万円程度しか科学技術振興費としてとれておらないのであります。しかしこれは運輸省自体の問題でありまして、その他通産省におきましても、農林省におきましても、各省から科……
○西村(英)政府委員 正木さんの御意見ごもつともでございまして、今いろいろ質疑応答を聞いていましても、ちよつとこれだけではどうも納得できないところもあるわけでございますが、まあそれは別といたしまして、運輸省といたしましては、監督下にある社団法人でございますので――交通公社のみならず、たくさんの社団法人があるわけでございまするが、今まで多少そそういうことに遺憾の点がなかつたと申し上げるわけではありませんが、今後は厳重に監督をいたして行くつもりでございます。
○西村(英)政府委員 さいぜんも漁船及び船舶、飛行機等の安全の問題につきまして、山口長官からも対策をちよつとお答えしましたのは、とりあえずのことでございまして、根本策ではなかろうと思うのであります。しかし今お話にありました、時間をおいて云々という話も、やはり相当研究しなければ、なかなかただちには解決策は出ないのであります。その点につきましてもう少し時日を貸していただきたいと思うのであります。運輸省といたしまして、これはもちろん国際的にきまる事柄が多い問題でございますので、ただちにわれわれのみで最善の方法はとり得ないと思いますが、もつとも将来もこういう実験等が行われるということになりますれば、少……
○西村(英)政府委員 ただいま臼井さんからのお話の、今後の交通は航空機になるのではないかということについては、当然その方に行くと思つております。これは長距離の交通はもちろん、短距離の交通も、あるいはあなたがおつしやるように、空のタクシーというようなものになると思います。これはアメリカ等でもそういうふうな傾向であるから、当然長距離の旅行は飛行機になると思います。それで私たちか現在一番心配しておるのは、正直に申しますと、現在の航空の研究でございまするが、生産部門につきましては通産省が受持つておるし、運用の部分につきましては運輸省が受持つておるということでございまして非常に統一性を欠いておるのが現在……
○西村(英)政府委員 ただいま委員長から質問がありましたように、政府は低物価政策をとつておるのであります。貨物運賃の値上げはことに物価に影響がありますので、私たちもこの際は希望しておらないのであります。ただいまの問題点は総裁の権限内にありますことなので、直接運輸省といたしましてはどうこうということはありませんけれども、なるべく国有鉄道としては、貨物運賃の割引率につきましても、物価の影響のないように処置されることを指導いたしたい、かように考えております。
○西村(英)政府委員 ただいまお尋ねの件でありますが、船員局長からもいろいろ詳しいお話をいたしましたけれども、私の感じをちよつと申し上げておきたいと思います。 こういうような資格試験につきまして、学科試験と実地試験とが多くは並行的にやられるのですが、その場合に一番問題になるのは、学科の方と実地の方をどの程度に見るかということが、これはやはり相当の問題であります。ところが試験の実際に行われておることから考えますと、どうしても学科試験の方に重きを置かれて、それの方に流れやすいというような傾向は、資格試験にはつきものの一つの弊害と申しますか、そういう傾向があることは、私もほかの資格試験において相当……
○西村(英)政府委員 ただいまの山口さんの御意見ごもつともでございます。私たち港湾行政を受持つておる運輸省といたしましては、率直に言つて港湾はひとり防波堤をつくることのみならず、土地の造成をするということは最も必要なことと思うのであります。従いまして、もし国家の財政が許せば、私やはり土地の造成をも全国的に補助の対象にいたしたい、かような考えは率直なところ持つておるわけであります。しかしそれも一時的にすることができませんので、昨年でありましたか、土地の造成のために地方公共団体については多少の融資の道をも開くというようなことも考えたのでありまして、そういう意味から行きまして北海道のみにこういう取扱……
○西村(英)政府委員 今回従来の監理委員の力が、法律の改正によりまして経営委員となりましたので、内閣から国会の承認を求めるように御審議を願うことになつているわけでありますが、実はただいま過去の委員の業績があまり芳ばしくないじやないかというお尋ねであります。しかしそれにはいろいろな理由があるわけでございまして、前のいわゆる監理委員会の性格が非常にはつきりしていなかつた。あの法律制定当時非常に押しつけられたようなことで、うのみにしてやつたために、それらの委員会ないし国鉄総裁との間の権限とか、いろいろな面で非常にはつきりしていなかつた。それでこの前の国有鉄道法の改正法律案のときに、この委員会の性格を……
○西村(英)政府委員 率直に申しまして最近の被害は、特に漁船に多いと思うのであります。さればといつて予報の問題が過去よりもよほど劣つておるかというとそうでもないのでありまして、予報の関係は科学の進歩とともに従来よりはよくなつておると思うのです。しかし領土を失いました関係とかその他によつて、総合的に判断ができないということはあるかもしれませんが、予報の点は劣つておるとは思いません。いつの災害でも漁船の被害が多いのでありますが、これは沿海に漁業する人が非常に多くなつたということであろうと思います。また避難港の問題等もありましたが、いずれにいたしましても通報に対する漁船の受入れ設備を完備するというこ……
○西村(英)政府委員 非常にごもつともな御質問でございまして、ただいま造船疑獄がある中で、外交船舶の利子の補給をやることはどうかということは、私たちも非常にもつともだというような気もいたすのでございます。しかし、また一方から考えますと、不祥事が起つたのはそれといたしまして、現在のわが国の海運界を立て直すために外交船舶の拡充をはかるということも、これも必要でございますし、ことにただいまの御質問の点はすでに予算上にも計上されておるのでございまして、これは既定方針通りやりたい、かように考えておる次第でございます。
【次の発言】 開銀に対しましても、二十八年度分につきましては、これは開銀も政府機関でご……
○西村説明員 十次造船の問題でございますが、非常に私たちも重大に考えておりまして努力いたしておりますが、ちよつと概要をお話いたしますと、六月の五日に海運造船合理化審議会――これは従来もあつたわけでございますが、この前海運界でいろいろな問題もありましたので、今度は多少メンバーもかえまして、新発足をいたしたのが六月の五日でございます。それに第十次造船に対する公募の要綱を、われわれといたしまして決定いたしまして、造船審議会にはかりまして、六月十日に一般の関係者に公募をいたしたわけでございます。その公募の要綱のおもなるものは、財政資金を七割にして市中を三割にするという、従来われわれが考えておつた線でな……
○西村(英)委員 ちよつと提案者にお聞きいたしたい。私も知つた方でやはり職員であつて議員の方がおります。一方で職員だとどうしても忙しい。しかしその職務の間を縫つて議員の職をやつておるわけですが、やはり職員はどうしてもやめなければやれないと言つております。業務に支障のないように議員をやるということは非常にむずかしいことだと思いますが、今議員が相当におりますが、あなたはどういうふうにお考えになつておりますか。一般業務と議員の職務というものは、ほんとうの意味でやるとなかなかむずかしいと思うのです。しかし程度の問題はもちろんあります。あなたが観察したところによると、鉄道職員で議員をやつている方はどうい……
○西村(英)委員 科学行政のあり方というようなことについてちょっと今話が出ました。あまり言うつもりはなかったのですが、ちょうどいい機会ですから、私から申し上げたいと思います。やはり私ら考えますと、科学技術庁は非常に新しい役所です。そこで、役所としての方向というか、こういうものをきめていくことが非常に大事なんです。ことに科学技術庁は許認可事項がありましても、科学技術の振興のためというのですから、ほかのお役所よりも一倍いろいろ親切にやらなければならぬと思う。指導的立場になければならぬと思う。今松前君の所論を聞いても、その点に非常に不満がある。私たちも、東海大学の出された申請に対する安全審査部会の答……
○西村(英)委員 私は、自由民主党を代表いたしまして、本案に対して附帯決議を付したいと思います。 附帯決議を朗読いたします。 塩業整備臨時措置法案に対する附帯決議 わが国の塩業が整備を受けざるを得ない事態に立到ったことに付ては従来政府並に日本専売公社の施策に欠くる所多きものがあったと認める。 依って政府並に日本専売公社は今回の整備に当り既存企業の保全に努力し止むを得ず整理せられる廃業者に対しては細心の注意を払い万遺憾なきを期すると共に、残存業者に対しても金融その他の面に於て一層の協力と援助を行わなければならない。 なお、塩専売事業の健全なる運営のためには今回の塩業整備のみ……
○西村(英)委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、衆議院規則第百一条第四項の規定により、委員長が選任せられますまで委員長の職務を行ないます。
これより委員長の互選を行ないます。
【次の発言】 ただいまの細田義安君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、村瀬宣親君が委員長に御当選になりました。
委員長村瀬宣親君に本席を譲ります。
○西村(英)委員 参考人のお話を承りましたが、いずれも非常に学問上の問題でありまして、私たちなかなかわかりにくいのでありますが、まず松沢先生にお伺いいたしたいと思うのは、先生は、地震の方を専門にやられておる方で、軽々しく断定はいたしかねるような立場にあろうと思いますが、こういうことは、実験上からと理論上からと二つからくるものであろうと思います。そこで、高木式の磁力計でやっておられる宮本さんの御意見は、私拝聴いたしましても、主として長い間の実験上からきておるように思います。それについて理論上の裏づけがどういう工合にできるかということでございましょうが、松沢先生のお話を聞きましても、あの宮本さんの……
○西村(英)委員 建設大臣に二つ、端的にお伺いしますが、私、抜本的にといいましても、なかなかこれはむずかしいので、台風の発生から被害防止ということについてはいろいろあると思うのです。そこで、そういう観点から見まして、抜本的でなくとも、建設省のいろいろなやり方ですね、なかんずく都市計画、これあたりのやり方について相当に考えなければならぬ。これは抜本的でなくて、日常の業務として。たとえば、この間うちちょっと雨が降りましたでしょう。あの雨でも、もうあのお堀ばたの向こうでは自動車も通れないくらい水がたまっている。下はお堀ですよ。上の道路に水一ぱい。これは何も抜本的でなくてもいいのですが、どっかに欠陥が……
○西村(英)委員 藤本さんにお伺いいたしますが、大体藤本さんの御意見は、原子力発電というようなものは実用段階ではない、研究段階であろうということ、もう一つは、政府が長期計画を立てるにあたっては、原子力発電何年に何万キロというような数字にとらわれないで、もう少し研究をしてもらいたいということ、最後に、原子力発電を根本的に考え直す必要がある、こういうような御意見のように承ったのです。いずれも私たち同感の点も多々ありますが、そこで、原子力発電を根本的に考え直す必要があるという、その根本的に考え直すというのは、今回のコールダーホールのような十六万キロもの発電所を認可するにはまだ早過ぎるから、小さなプラ……
○西村(英)委員 動議を提出いたします。理事はその数を八名とし、委員長において指名せられんことを望みます。
○西村(英)委員 関連。今、石野さんからいろいろ大学の先生の給与のことについてお話がございまして、大臣も給与を上げたいということだったのですが、官立大学の先生の給料を上げるということは、与野党を問わず、私もそう思っておる。しかしながら、官立大学が一般の私立大学に比べて違うところは、総体に経費が非常にかかる。なぜかかるか、やはり事務的な手段が非常に多いのじゃないかと思う。おそらく、一般に理工科のある大学の官立と私立と比べても、事務の数、事務的な費用というものは非常に違うと思う。そこで、官立だから事務的に仕事が多くなるということを防いでもらえば、大蔵省も一定のワク内ならば承知をするはずだと思う。文……
○西村(英)委員 ただいま岡委員から提案になりました附帯決議案に対しまして、私は、自民党を代表いたしまして賛成をいたすものでございます。 今回の改正法律案は、理事の定員を一名増すというだけの法律案でございまするが、私は、日本原子力研究所が、ただいまも御説明がありましたように、非常に大きい金を使っており、また、その着手する業務も非常に多面的になっておるということから申しますると、むしろ、理事一名の増員では少ない、もう少し増したいという気持も私たちはあるくらいでございます。しかし、いろいろな都合で、今回は理事一名の増員にとどめたのでございます。この附帯決議案に盛られましたことは、それ自身と直接の……
○西村(英)委員長代理 松前さんに発言を許しますが、実は、奥村政務次官が建設委員会から出席を求められておりますので、もし奥村政務次官に対する質問がありますれば、先にお願いいたしたいのであります。 〔西村(英)委員長代理退席、委員 長着席〕
○西村(英)委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、衆議院規則第百一条第四項の規定により、委員長が選任せられるまで委員長の職務を行ないます。
これより委員長の互選を行ないます。
【次の発言】 ただいまの前田正男君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、村瀬宣親君が委員長に御当選になりました。(拍手)
委員長村瀬宣親君に本席を譲ります。
○西村委員長 これより会議を開きます。
この際一言ごあいさつを申し上げます。今回はからずも私が地方行政委員長に就任することになりました。本委員会の使命にかんがみましてその職責はまことに重大でございますが、幸いにいたしまして練達堪能なる委員諸君の御協力を賜わりまして、本委員会運営に大過なきを期したいと念願しておる次第でございます。何とぞ各位の御指導と御協力を切にお願い申し上げる次第でございます。
簡単ですが、就任のごあいさつといたします。(拍手)
【次の発言】 それでは理事の補欠選任に関する件につきましてお諮りいたします。すなわち、委員異動に伴いまして理事が二名欠員となっております。これより……
○西村委員長 これより会議を開きます。
地方自治及び地方財政に関する件について調査を進めます。
質疑の通告があります。順次これを許します。安井吉典君。
【次の発言】 安井先生の御質問でございますが、なるべく御趣旨に沿うようにこれから取り計らいたいと思います。この委員会におきましても、八月の二十九日に政府の方に連絡はいたしておるのでございますが、何かの都合で出席できなかったことはまことに遺憾でございますが、今後は御趣旨に沿うて運営をいたしたいと思いますから、どうか御了承をお願い申し上げたいのでございます。
【次の発言】 門司君。
【次の発言】 三田村武夫君。
○西村委員長 これより会議を開きます。理事会の申し合わせに従いまして、まず国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。すなわち、本会期中において本委員会の所管に属する事項のうち警察に関する事項につきまして国政調査を行なうこととし、委員長から書面をもって議長の承認を求めたいと存じます。これに御異議はございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よってそのように決しました。
【次の発言】 次に連合審査会開会に関する件についてお諮りいたします。すなわち治安に関する件について法務委員会から連合審査会開会の申し入れがあります。この申し入れを受諾して法務委員会と連合審査会を開会するに御異議……
○西村(英)委員 大分交通の事故は私の県下の事故でありまして、まことに遺憾でありますが、ただいま詳細にわたっては山口、久保両委員からお尋ねがありましたから、私はたった一言民鉄部長さんに申し上げたいことは、大体地方鉄道の監督、こういうことについてもう少し今後は強力にやってもらわなければならぬと思うのです。最近、集中豪雨等によっていろいろ事故が起こっておりまするが、そういうことから考えましても、今回の事故それ自身が天災地変によって起こった不可抗力だというならばそうかもしれませんけれども、もっと高い視野からやはり行政監督をしてもらわなければ、事故のあとを追うことになるのであります。御承知のように、あ……
○西村(英)委員 ただいま御説明を承りましたし、また、諸先生方には釈迦に説法のきらいがありますけれども、一、二私の考えを申し述べておきたいと思います。 今、やはり科学技術基本法を作るにおいては、その科学技術という定義をどうしようかということが非常に問題でありますけれども、私たちがこの際科学技術の基本法を作りたいという根本的な考え方は、いわゆる科学技術の振興によって国の繁栄を来たしたいということでありますから、その辺から割り出すと、おのずから明らかではなかろうかと私は思うのであります。もちろん、茅議員が言いましたように、人文科学あるいは自然科学と並行して進むべきものであります。しかし、そういう……
○西村(英)委員 私は、この際、各位の御賛同を得まして、三派共同提案にかかる決議案を提出いたします。 まず、案文を朗読いたします。 科学技術の普及宣伝等のためのテレビジョン放送局開設に関する件 最近における技術革新と貿易自由化のすう勢に伴い、わが国にとつて、科学技術の普及・宣伝並びに科学技術者の養成と確保は、目下最大の課題である。 このときにあたり、日本科学技術振興財団が、産業再教育及び科学技術教育並びに科学技術知識の普及等のため、テレビジョン放送局開設を申請していることは、誠に時宜を得たものである。 政府においては、わが国の科学技術の効果的な振興を図る見地から、右の免許……
○西村(英)委員 私は、先般の長官の所信表明につきまして若干質問をいたしたいと思いますが、もうすでに齋藤さんからいろいろお尋ねがございました。私のお尋ねしたい範囲もおおむね齋藤さんの質問したところと同じようなことでございます。しこうして、長官もそれに対しまして意志表示をいたされましたが、多少のニュアンスも違いますので、またあらためて一つ、長官にお尋ねしたいと思っております。 その第一点は、これは齋藤さんからお尋ねがありましたが、科学技術振興費の問題であります。長官は先般の御答弁でも、科学技術振興のためには即効薬はないということを申されました。私たちもそれはお気持は十分わかりますが、しかしされ……
○西村(英)委員 関連。私は事務当局にお願いしたいのです。大臣は三十八年度からと申しましたけれども、三十七年度の予算で宇宙開発に関する関係各省の予算はどういうふうになっておるか、調書を一つお出し願いたいのです。それだけお願いいたします。
○西村(英)委員 関連して。大臣の御答弁で気になるととろがありました。現在の状態で、電力の需給状況あるいは電気事業の立場ということから見ますれば、原子力発電と火力発電は、はるかに火力発電の方が有利であることは明らかであります。しかしながら、今までいろいろ議論もありましたような点も考えて、原子力発電を将来にわれわれは期待しておるのであります。従いまして、これをなるべく円滑に、急速に進むる点におきまして、およそ私は三つの点が原子力と火力発電の大きい違いになると思うのです。そこで、この三つの大きい点につきましてこれを強力に進めていかなければ、改善していかなければ、原子力発電はなかなか進まないと思うの……
○西村(英)委員長代理 これより会議を開きます。
本日は、前田委員長にはお差しつかえがありますので、委員長の指名によりまして、私が委員長の職務を行ないます。
去る二月二十三日石川一郎君、兼重寛九郎君及び西村熊雄君が、原子力委員会委員に再任されました。本日は、石川一郎君にはやむを得ざる用件のため欠席いたしておりまするが、兼重、西村両委員が出席いたしておりますので、この際、ごあいさつを申したいとのことでございますので、これを許します。兼重原子力委員。
【次の発言】 西村原子力委員。
【次の発言】 これより科学技術振興対策に関する件について調査を進めます。
この際、参考人出頭要求の件についてお……
○西村(英)委員 この委員会で、先般から原子力発電所のことでいろいろ質疑をやっておるのですが、これまでの質疑を通じまして聞きますと、多少不安になるところがありますので、お聞きしたいと思うのです。という根本的な意味は、せっかく原子力委員の方々がああいうような長期計画をきめていただきまして、そして前期、後期に分けてそれぞれ原子力発電の目標も定めておる。われわれといたしましては、なるべくこの目標を一つ達成したい、そういう意味で原子力発電の促進のためにあらゆるトラブルを除かなければならぬ、こう思って質問するわけでございます。しかし、その原子力発電というものは、きわめて特殊な発電でございますし、また、現……
○西村(英)委員 私は、自由民主党、日本社会党、民主社会党、三党共同提案になりますガン対策に関する決議案を提出いたします。 まず、案文の朗読をいたします。 ガン対策に関する件(案) 最近におけるガンによる死亡率増加のすう勢にかんがみ、政府はガン対策について積極的にその推進を図り、特に左記事項の実現に努むべきである。 一、中央及び地方におけるガンセンターの設置については、その一層の整備、充実を期し、予算その他に万全の措置を講ずること。 二、ガンの発生機転の究明に関する研究に重点を置くとともに、その予防及び治療に関する研究については、前記中央ガンセンターを中心として官民各方面の総合……
○西村国務大臣 災害が起こりまして非常に皆様方お困りである、それを救うのは、厚生省の最も大事な努めの一つでございます。しかし、このたき出し、その他の基準というものは、さいぜんも課長が例をあげて申しましたが、一つの目安であって、その基準のために援護ができないというような運用はしていないので、そのときに応じてやる。たき出しの点につきましても、よく聞きますと、昨年の五十円を今度七十円に上げた。七十円がはなはだけしからぬじゃないか、非常に安過ぎるじゃないか、そういう御意見も確かにあろうかと思われます。しかし、それは機に臨んで考える。要はあまり困らせないようにすることが必要である。ただし、この災害救助法……
○西村国務大臣 私は、今般の内閣改造にあたり厚生大臣に任ぜられましたが、この重責を果たすよう鋭意努力して参りたい所存でありますので、厚生行政に特に御造詣の深い各位の格別の御協力、御支援をお願いする次第であります。 この機会に、厚生省所管行政に関しまして所信の一端を申し述べたいと存じます。 社会保障制度の充実強化は、国民の生活安定と福祉の向上を期する上におきまして不可欠なことは、あらためて申すまでもありませんが、中でも厚生行政は、国民の日常生活に密接した諸問題を担当し、社会保障施策の中枢として今日きわめて重要な役割をになっております。 歴代内閣も、厚生行政の進展につきましては特に意を用い、……
○西村国務大臣 私、はなはだ微力でございまして、しかもこの厚生行政についてはしろうとでございます。しかしながら、今後福祉国家を建設するということがわれわれの目標でありますので、この厚生行政は内閣にとりましても最も重要なことだと思っております。どういう気持で引き受けたかといいますが、私は、微力ではございますが、自分の信念に基づいて全力を傾倒して厚生行政に尽くしたい、かような気持でございます。
【次の発言】 まず厚生行政を預かる私といたしましては、どちらかと言うと貧しい方々を預かるのが一これは貧しい方々のみならず、一般にも関係しますけれども、なかんずく貧しい方々のことについてわれわれは中心に考える……
○西村国務大臣 社会保障制度審議会には総理大臣が諮問いたしたのでございまして、また答申も総理大臣にいたしたのでございます。ただいま八木さんからのお話は、総理がなかなか出てこぬじゃないかという御意見でございます。総理大臣が出てこない事情は私はわかりませんが、少なくとも池田内閣といたしまして社会保障を軽視する理由はございません。さようなわけでございまして、その出席しなかったことそれ自身につきましては、今後もわれわれは機会を見まして――もし総理の要求がございましたら、そういうことにつきましては、池田内閣としても社会保障に十分熱意を持つし、力を尽くさなければならぬことは当然でございまして、ことに今回は……
○西村国務大臣 第四十三回国会における社会労働委員会の御審議に先だち、この機会に、厚生省所管行政に関し、所信の一端を申し述べたいと存じます。 私は、昨年七月厚生大臣に就任して以来、厚生行政の責任者として直接その衝に当たって参りまして、この行政がいかに国民の日常生活に直結した問題を取り扱い、国民の健康と福祉に関係する重要な役割を持つものであるかをあらためて深く認識した次第であります。厚生行政は、今日社会保障施策の中枢として、わが国政治の上でも重要な地歩を占め、池田内閣の重要施策の一とされているのでありますが、この行政を国民の要論にこたえ得るようさらに推進するためには、なお今後の改善に待つべき事……
○西村国務大臣 この前も申し上げ、たびたび申し述べておるのですが、社会保障制度審議会の勧告は、私といたしましては努めて尊重していって参っておるのであります。具体的には、今回の予算にもそれを――もちろん全部じゃありませんが、相当取り入れてやっておると思うのであります。勧告と申しましても内容が非常にたくさんありまして、今私たちの方では、そのものに直ちに賛成のものもあります、また検討を要すべき事項もあります、また直ちに賛成しがたい、将来に向かって研究していかなければならないものもあるわけであります。しかし、その勧告の終局の目的は、日本の社会保障が今後十年間に西欧並みに進むべきじゃないかというその終局……
○西村国務大臣 公害、なかんずく大気汚染の問題は、最近非常にやかましくなりました。どちらかといいますと、今までは、厚生省といたしましてはそういうものに真剣に取り組むようなことがなかったわけでございますが、だんだんやかましくなりましたので、御承知のように、各府県の条例等ではもう防ぐことができないということで、昨年ばい煙の規制法の制定を見たわけであります。そこで今後は、その規制法に基づいた政令等も出まして、法律による強化をいたして参るわけでございます。しかしながら、私は個人的な考え方としては、現在の条例でいろいろ取り締まっておってもなおかっこうなるのは、やはりどうもきめ手がないからでございまして、……
○西村国務大臣 年間、交通事故で相当な死傷者が出ますが、このことにつきましては、私は実は非常に関心を払っておるのであります。払っておりまして、三十八年度の予算のときも、どういうことをやればいいかということで相当に考えをいたしたのでありますけれども、一口に言いますと、あまりうまい方法はないのです。で、東京都は、御承知の通り、今は消防庁が、事故が起こりますと輸送もやって、そうして指定病院に患者を運んでおる、こういうことがありますが、それでも不十分だ。あるお医者さんは、もう少しそれを――主としてそれによって死ぬ方は頭を打って死ぬんだから、何といいますか、脳外科的な医療機関を指定すべきだ、それを指定す……
○西村国務大臣 お話がありました通り、最近の新聞紙上では、厚生省に関する報道がかなりたくさんあるのでございます。それはその新聞の報道のように、厚生省としても懸案事項がたくさんありまして、中には、私が特別に意を用いて事務当局に対して研究を命じておるものもありまするし、また、事務当局の発意によりまして研究をしておるというようなものが、新聞紙上に伝わっておるのではなかろうかと思っておるわけであります。要約して申しますると、御承知のように、今や社会保障というものが、それほど密接に国民の生活の中に食い入ったと申しますか、非常な関心を持って見られるようになった結果であろうと思っておるわけであります。私が言……
○西村国務大臣 お話の点は、臨時報酬調査会というような組織に仲裁裁定に似たような権限を与えて、そうしてそれにさばきをさせるようにしたらうまくいくのではないか、こういうお尋ねのようでありますが、もちろんそういうことも一つの方法であります。しかし、大体この問題は、それ以前の問題がだいぶあるのでありまして、つまりあなたがおっしゃいましたように、非常に長くこういう問題がスムーズに、中央医療協議会という今法律で定められてある協議会がうまくいかない、それ以前の問題があるわけであります。いわゆる理屈を離れた対立といいますか、そういうような問題もあるわけであります。従いまして、どういう制度、組織がいいかという……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました母子福祉資金の貸付等に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。 母子福祉対策の一環として、母子家庭の経済的自立の助成を目的とし昭和二十八年に発足したものでありまして、母子家庭に対し事業開始資金や修学資金を貸し付けるとともに、母子福祉団体に対して事業開始資金を貸し付ける等、母子家庭の福祉の増進に寄与してきたのであります。 しかしながら、貸付資金の内容、貸付額、償還方法等につきましては、なお改善を要する点があると認められますので、本法案を提出した次第であります。 すなわち、今回の改正の第一点は、新たに転宅資金を貸し……
○西村国務大臣 おっしゃいますように態度の問題でございまして、予算の問題は第二でございます。私たち、決して軽んずるわけではありません。ありませんが、やはり予算面上調査費が少ないというおしかりでございますが、私、調査費のことについてはつまびらかにいたしておりませんが、全体といたしましては、同じ気持でやっておるのでございますけれども、なかなか十分にいかないのでございます。これは私が申し上げるまでもなく、政党政派を超越してやらなければならぬ問題であります。しかし、事柄はなかなかむずかしいのであります。私のところの環境整備だけの問題ではありませんので、やはり内閣全体の問題でございますから、十分取り組ん……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました国民健康保険法等の一部を改正する法律案について、その提案理由を御説明申し上げます。 わが国の医療保険制度は、今後その内容を充実するとともに、各制度間において、なお給付内容及び被保険者負担等の面における総合調整を要するところが多い現状であります。ことに、国民健康保険につきましては、その給付内容を改善し、被保険者負担の軽減をはかることが、同制度の対象とする被保険者の実状から考えて、当面の急務とされるところでありますので、早急にその給付率を引き上げ、給付期間の制限を撤廃する等、給付内容改善の措置を講ずるとともに、低所得被保険者の保険料負担の軽減をあわせて行な……
○西村国務大臣 御指摘のことはまことに重要なことでございまして、非常に進学率も高くなっているのでございまして、こういうような方々が金のためにせっかくのりっぱなお子さんを進学させることができないということは、国にとりましても非常に不幸でございます。十分われわれは気をつけなければならぬと思っております。しかして、明年度は国庫につきましても少しばかりふえましたし、また原資の問題につきましてはだいぶふえたのでございます。従って、個々の就学の件数も、やはり今年ぐらいの原資があったら、こういう問題は解消されるのじゃないかと思っておる次第でございます。 なお、今後の問題につきましては、この就学等はもうお母……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 戦傷病者、戦没者遺族等に対しましては、戦傷病者戦没者遺族等援護法、未帰還者留守家族等援護法及び未帰還者に関する特別措置法によりまして各般の援護措置が講ぜられてきたところでありますが、今日なおこれらの援護施策に不均衡、不十分な点もあるやに考えられましたので、種々検討を重ねました結果、今般これらの援護措置の改善をはかることといたしまして、この法律案を提案することといたした次第であります。 次に、この法律案の概要について御説明いたします。 まず第一は、戦……
○西村国務大臣 この前、どなたからかそういう御質問がありました。大体、日本の金利は非常に高いということは定評でありまして、総理も、そういうことは全般としても努力をしよう。いわんや医療機関でございまして、皆保険下の今日でございますから、これは一致させるとかさせないということは別にして、努めて公庫の金利は下げなければならぬと私たちは思っております。それも今回はわずかでございましたが、一歩前進でございます。滝井さんの言うことも十分わかります。大蔵省の答弁は、政府としては食い違っておるわけで、こざいましょうが、そういうことは事務折衝のあれでありまして、これは私たちは私たちの立場でまた折衝することでござ……
○西村国務大臣 今、児童局長から今までの経過を申したのでございまして、別に順位を生業資金、教育資金と分けぬでも、需要に応じてやったらいいのじゃないか、こういうことでありましたが、今まではその調子で来たわけであります。しかし、今後非常に資金量をふやして母子家庭を救済するということになりますれば、やはり就学の道を得させるということが最も重要なことでございますから、需要によってやることはもちろんいいけれども、どちらかに指導するということになりますれば、やはり生業資金で母子家庭の財政をちゃんと立て直すようにするということに重点は置きたいとは思います。しかし、母子家庭の需要がどういうふうな移り変わりをす……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました戦没者等の妻に対する特別給付金支給法案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 過ぐる大戦において、戦闘その他公務により死没された軍人、軍属、準軍属等の戦没者等の遺族の方々に対し、政府といたしましては、恩給法、戦傷病者戦没者遺族等援護法等の施行により、公務扶助料、遺族年金等を支給するなど、これまででき得る限りの措置を講じてきたところであります。 しかしながら、これらの遺族の方々のうちでも、戦没者等の妻であった方々につきましては、一心同体ともいうべき夫を失ったという大きな心の痛手を受けつつ今日に至ったという特別の事情があると考えられます。従い……
○西村国務大臣 所得倍増計画に対する社会保障の長期計画というものにつきましては、所得倍増計画の通りに一応厚生省としてはやった次第でございます。しこうして、それもだんだん社会情勢の変化に伴いますものもありますので、やはり一部修正をしていくというようなものもあるわけでございます。しかし、それかと言いまして、たとえば先般も、屎尿処理等の清掃事業に対しましても五カ年計画をつくりましたが、そういうふうに必要なものにつきましては、この十年長期計画をさらに短年度にまとめて計画をつくるものもあるわけでございます。しかしそれも、予算上何年はどうする、何年は幾ら計上するというような、現在の予算は単年度制度でござい……
○西村国務大臣 医療保険の内容の充実をはかっていくことは、歴代これを考えていたと思うのでございまするがやはり財政上の理由もあったりして今まで思うにまかせず、今御指摘のように特殊な方だけ七割給付にしたのでございます。しかし、昨年審議会の答申を受けましてから、最も給付内容の悪いというこの国民健康保険につきましてわれわれも十分考えまして、まずさしあたり一これは一緒に全部七割でいけばいいんですが、とうてい全部七割でいくということもむすかしいだろう。さしあたり世帯主だけを七割にしたいということで、今回この法律を提案いたした次第でございます。いろいろな財政上の都合その他がありましたが、いずれにいたしまして……
○西村国務大臣 中野委員からいまお話がございましたが、実は啓発指導は必要ですが、その方法をいかにしてやるかということでございます。パンフレットを出したり、あるいはテレビでやって一般に知らせることも必要であるけれども、この地方本部を強化したい。これはどうしても地域住民の協力なくしてはできないのです。地域住民が協力することで大部分は防げるのでありまして、私も神戸の番町の方々にお会いしましたが、そこで私が一番考えていたことは、この地方には、もちろんいろいろな推進本部ができていますが、実効をあげるのには地方推進本部の強化でございます。ところが、いままで私もそう考え考えつつおっただけでございまして、いま……
○西村国務大臣 まあ確信なしに出すということもどうかと思うのですが、少なくとも法律を出しただけではいかないのでありまして、法律を出してそれの実行が十分できる、実施の面で十分な効果をあげることができれば、これは撲滅ができる、私はかように考えるのでございます。したがいましてこの法律の実施の点につきまして十分力を入れたい、かように考えております。
【次の発言】 実は正直なことを申し上げますと、いまの小林さんの御質問のように、この取り締まりにつきまして多少私どもの感触と行政管理庁の感触が違うのでございます。しかしそれは、意見が違うことはいいのでございまして、行政管理庁が私どものほうの行政監査をしたとき……
○西村国務大臣 麻薬禍が国民、国家の発展に非常に重大な関係のありますことは、もう私が申し上げるまでもないことでございまして、政府も従来これを軽視いたしておったわけではございませんが、社会上のいろいろな変化等、つまり麻薬禍それ自身が暴力と結びついたり、あるいはまた他の犯罪と結びついたりするような複雑性を帯びてきたという一つの大きい社会悪に発展しつつあるような傾向がありましたことには注目をいたしておったのでございます。しかしそれとともに、政府が最も鞭撻を受けましたのは、衆参両院議員の諸先生方がこの問題をさらに大きく取り上げてくださいまして、せんだってから両院において決議もなされたのでございまして、……
○西村国務大臣 批准の問題については、全然考えないこともなかったわけでございまするが、ただいま外務省と私のほうは交渉をいたしておるのでございます。したがいまして、先般も外務省から意見を申し述べましたが、私のほうは私のほうとして国内法の整備をすることも、これはひとつ急ぐ問題でございますので、引き続きまして批准の問題も外務省と連絡をいたしまして考えたい、かように思うのでございまして、さように御了承を願いたいと思います。
【次の発言】 御意見に対しまして別に異存はございません。これは国際的な問題でございますので、国際条約に対する批准をするということも大切でございます。しかし、それとともに、また国内法……
○西村国務大臣 今回の法の改正におきしても、従来の例から見まして罰則が非常になまぬるかったということでございまして、罰則の強化によって麻薬禍を絶滅させたいということは、八木さんと同じような考えを持っておりますし、のみならず今回の法の改正におきましても、従来の法に比べて格段な強化になっておることは御案内のとおりでございます。しこうして八木さんのおっしゃる、そのうちでひもつきの婦女子の問題等の御意見がありました。その点につきましてもこれは全然考えなかったわけでございません。大いにこの法律の改正の考慮の中に入れて、こういう法律案を提案いたしたのでございます。しかし、私はこれを今回のことによって十分だ……
○西村国務大臣 麻薬禍の根は非常に深いものでありますので、一つの方法をもってこれをすぱっととめるというようなことは、なかなか困難だと思うのであります。いま御指摘のように、濃厚地帯を押えれば、それが散らばってくる、散らばってくるものをどうするかというようなこともありますので、私はやはりあらゆる方面から攻めていかなければならぬと思います。もちろん国民に対する啓蒙宣伝は必要でありましょうし、それから取り締まりの強化も必要でありましょうし、また社会環境もそういうことが起こらないように整備する、社会環境の改善ということも必要でございましょうし、地域活動の強化というようなものも必要でありましょうし、あらゆ……
○西村国務大臣 今回この法律を提案いたしましたのは提案の理由のときにも御説明申し上げたのでまず大体尽きておりまするが、さらに田邉委員から、その真意はどこにあるのかという御質問でございまするから、率直に申し上げたいと思いまするし、私は申すまでもなく、厚生省といたしましては、いわゆる揺籃から墓場までといわれておる行政をやっておるのでございますから、常日ごろ、わが国人口のこの年齢別構成ということに注意を払っております。そういう意味から見まして、もうこれは十分おわかりでしょうが、最近におきましては老齢人口が著しくふえております。その数字につきましては、後ほど政府委員から年齢別に数字を示してもよろしいと……
○西村国務大臣 これは非常に抽象的になりまして、私見になりますが、老人を老人にふさわしい職業につかせるということも、その経験を生かす、社会に役立てることでございます。しかし老人ホーム等をつくってやる、老人の集会所、クラブをつくってやるというようなことは、その場において老人の孤独感を救うということにもなりますが、やはり老人の言うことを聞く場所をつくる、老人をしてものを言わせる、年をとったらだれでも一緒だろうと思うのですが、やはり聞き手がなければしゃべれぬので、つとめて老人の経験等を言わせる場所、クラブ等があれば、これは老人ばかり集まるのではありませんし、老人が集まればまた若い人もそこに集まるので……
○西村国務大臣 御承知のとおり、この福祉的な業務、なかんずく身体障害者あるいは精神薄弱者というようなものを預かることは、ただ単に金を出して施設を管理するということだけでは、どうしてもうまくいかない面があるのでございます。というのは、人の面でございまして、非常に手がかかるわりあいに収入が少ない、報いられるところが少ないというのが一般の批評でございます。ことに身体障害者にいたしましても精神薄弱者にいたしましても、これから重度のものを預かろうという場合におきましては、特にその感が――施設の面よりは人の面ということに重点を置かざるを得ないのじゃないかと私は考えておる次第でございます。御指摘のように、ま……
○西村国務大臣 ただいま議題となりましたばい煙の排出の規制等に関する法律の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。 ばい煙の排出の規制等に関する法律の施行に関しましては、近く指定地域の指定を行なうことといたしているのであります。 この法律の規制対象外となっている規模の小さい施設から発生するばい煙について、たとえば近隣への生活妨害の問題が生ずるおそれがありますが、指定地域内におきましても、かかる施設について地方公共団体が条例を定めてこれを規制するということが考えられるのであります。このような条例を制定することは、本来この法律の趣旨に反するものとは考えていないのでありますが、この法……
○西村国務大臣 御案内のように、平和条約が発効したのが、昭和二十七年の四月二十八日でございますが、同年、御承知のように国の行事として追悼式が行なわれまして、遺族の方々は当時非常な感激を覚えたのでございます。その後、実はこのような行事を国の責任で行なってほしいという遺族の方々の非常な御要望がありました。しかし当時といたしましては、そういう行事もさることながら、まずやはり遺族の方々には経済的援助をすることが第一であろうと思いまして、恩給、遺族援護等の経済的な処遇の改善に国も一生懸命になりまして、その結果、二十七年に行なった行事はその年だけであったのでございます。しかしだんだん、十八年の今日になりま……
○西村国務大臣 もう滝井さん十分わかっての御質問でございますが、生活保護の第一点の問題ですが、これは生活保護者がなるべく出ないようにすることが、もう第一の……(笑声)いや、それはそういうふうに政府も十分力を尽くしますし、またお互いにそうだろうと思うのです。今の動きを見ますと、これはもう福岡県のごときは全国平均をはるかに上回りまして、ことに特定な町村では千分の百以上というようなところがあるです。全国平均が千分の十一人です。これはまことに私も同情に値すると思うのです。これは生活保護に落ち込むことはもう愚の骨頂なんですから、その辺は、生活保護々々というのではなしに、それに陥らないようにすることが第一……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました厚生省設置法及び国立光明寮設置法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。 この法律案は、厚生省設置法の一部を改正するとともに、国立光明寮設置法の一部を改正するものであります。 まず第一に、厚生省設置法の一部改正について御説明申し上げます。 改正の第一点は、国立療養所に、心身に障害のある者に対して医学的営理のもとに行なわれる機能回復訓練または職能訓練の業務に従事する者の養成所を付置することができることとすることであります。機能回復訓練及び職能訓練はいずれも心身に障害のある者のリハビリテーションにおいて最も重要な役割をになう……
○西村国務大臣 今、厚生年金についていろいろお話がございましたが、大体今までの経過はあなたから申された通りでございます。そこで、第一番に、三十八年にやると言っておきながらどうしておくれたのか、こういうことでありまするが、実はこれは非常に申しわけなく、恐縮でありまするが、社会保険審議会の委員等につきましても、これがだいぶおくれておりましたので、そういう関係もありました。それからまた、厚生年金の改正ということは、いろいろ非常にむずかしい面が起こりますので、一口にいいますと、十分用意ができなかったということでございます。従いまして、今回法律を改正するというようなことには至らなかったのでございます。し……
○西村国務大臣 ただいまのお話でございますが、私、昨年厚生大臣に就任いたしまして以来、本問題のためには私なりに努力をして参ったのでございます。御指摘のように、中央医療協議会が法律の制定以来今日まで満足な発足ができないことは、まことに遺憾に存じ、皆様方に対しても申しわけない次第でございます。しかし、この問題につきましては、医療担当者、支払者側が円満な了解のもとにこの了承をしていただかなければ、やはりどうしても構成ができない次第でございまして、私はただいまも鋭意この問題に取り組みまして、何とか円満なる成立をみたい、かように考えまして、努力いたしておる次第でございます。今までの私のとりました経過等に……
○西村国務大臣 在日朝鮮人の総数は約五十八万人ということで、そのうちで生活保護と同様な保護を受けておる人が、三十七年十月現在で六万人くらいでございました。その経費は、約二十八億円くらいになっております。
○西村国務大臣 仰せのごとく、工場等もだんだんふえますので、大都会ではスモッグの問題が非常に重要になって参りました。昨年十二月にばい煙規制法が施行されまして、そのうちの一部分の政令もすでに出ましたが、引き続きましてあの規制法の中の地域の指定だとか、あるいは基準だとかいうようなものを定めまして、特段にその法律によって取り締まりを強化いたすのでございます。しかし、大体の常識といたしましては、法律を待つまでもなく、工場が熱管理をよくやっていく、現在の状況でもよく行政指導をしまして、なるべく煤煙が出ないようにするということを心がけただけでも相当な成績が上がると思うわけでございまして、それを今度は強化す……
○西村国務大臣 清掃法は、昭和二十九年ですか、ずいぶん前にできた法律で、だいぶいろいろ社会的な事情も変わってきておるようです。今申しましたように、いろいろな問題が起こりますが、とにかく終局には、もうこれは地上設備を、尿屎にいたしましてもごみの施設にいたしましても、しなければならぬというので、政府は明年からこれにいよいよ真剣に取り組んで整備を早くしたい、かようなことでやっておるわけであります。暫定的な処置につきましては、各省と連絡をとりまして、漁民も困らないようにしたいと思います。
○西村国務大臣 お答えいたします。 ただいま御指摘のように、健康保険、厚生年金、船員保険等の保険料の徴収の不足でございまするが、先般も、三十五年度の決算につきまして、会計検査院から約八千八百万円ほどの徴収不足の指摘を受けました。しこうして、これが年々徴収不足を指摘されておるのになかなか改まらないのは、まことに遺憾とするところでございます。私の方といたしましては、こういうような第一線で働く職員の方々を督励することはもちろんでございまするが、昨年七月には、本省におきましても社会保険庁をつくりまして、ただいま届出の手続の簡素化あるいは第一線で働く職員の増員、その他業務の簡素化等につきまして鋭意研究……
○西村国務大臣 中小企業のうちでも五人未満の事業所には、いまの健康保険、厚生年金保険の強制適用がないわけです。しかし、任意加入制度のあれがありますから、現在でも五人未満のところは相当に加入しております。また政府としても、五人未満でも安定していれば、これはなるべく行政指導で加入させるように努めております。
【次の発言】 十分検討する価値があるので検討いたしております。ただ、御案内のように五人未満の企業はほんとうに零細企業でございまして、なかなか企業が安定しないし、また従事員の出入りがはなはだしい、なかなか捕捉しがたいところがあるのでございます。しかし努力して――制度といたしましても強制にするかど……
○西村(英)委員 一言ちょっと伺っておきます。 ただいま宇宙開発本部の御説明がございましたが、何となしに煮え切らぬような、あいまいなような――こう書いてある。「同本部は、宇宙の利用を総合的かつ効率的に推進するため、特に開発する必要があるロケット及び人工衛星であって、関係行政機関が重複して開発することが多額の経費を要するため適当でないものを開発することを任務としております。」ほかのところでやるものはほかのところでやるのでしょうが、自分のところは自分のところでやる。つまり現在の状況に触れて、これを統一して宇宙開発本部一本でいこうという精神が見られない。いま大学でやっておるものはそのままあまりさわ……
○西村(英)委員 一言、長官にお伺いします。きわめて簡単なことですが、非常に重要な事柄であります。 国の繁栄のためには科学技術の振興がいわれておることは御承知のとおりであります。そのためにこの国会でも科学技術の特別委員会もできましたし、また三十二年ですか、科学技術庁もできて、こういうふうにして科学技術の振興に力を入れておるのでありますが、実際予算の面から見ましても、科学技術庁ができました当時と今日とは、科学技術の振興が国の繁栄には必要だ必要だといわれておる割合に、科学技術振興費の国家財政に対する比率であるとか、あるいは国民所得に対する比率というものがだんだんスローダウンしつつあることも、もう……
○西村(英)委員 局長、原子力委員の給料は幾らになっているか。常勤が三人、非常勤が三人ですが、常勤の委員の給料は幾らで、非常勤の方々にはどういうサービスをしておりますか。
【次の発言】 一般の公団の理事等との比較はどういうことですが。公団の理事はそのくらいですか。それよりもっと高いのですか、低いのですか。
【次の発言】 そこで、給与が高くても必ずしも指導力が出るわけではございませんが、現在の原子力委員の方々は、大臣おわかりのように、日本においてはもうどの方面からいってもトップクラス、大臣が原子力委員の方々をこれからさがそうとしてもなかなかさがせないくらいである。原子力委員といえば、ほんとうの日……
○西村(英)委員 ちょっと資料を出していただきたいと思いますが、過去五年間、三十六、三十七、三十八、三十九、四十年、この過去五年間と四十一年の一般会計費、それから科学技術振興費、それと、科学技術庁それ自身の費用、この三つの比率、できれば科学技術振興費について、これは私も調べればわかると思うのですが、そのひまがないから、大きい題目でひとつまとめていただきたい、たとえばそのうちには教育費とかいろいろあるでしょうが、そういう資料を出していただきたいと思います。あまり急ぎませんけれども、早くわかれば明日にでも出していただければけっこうだと思います。お願いいたします。
○西村(英)委員 私は別にたいしたことでなく、いま田中さんが言ったこと、そういう気持ちで言うのですが、いまの和達さんの御説明の中で、スモッグの研究をする、これはことしも公害の研究所を通産省がつくりたいというので盛んにやって、いまできそうになっておる。結局言いたいことは、ばらばらに小さい研究所をつくらぬで、研究所をつくるからにはやはり権威あるりっぱな研究所をつくってもらいたい。そこでおそらく来年も通産省あたりが必ず公害研究所というのをやるでしょう。ところが一方、和達さんのほうの研究所もスモッグをやる。スモッグというのはどういうことをつかまえて言うのか知りませんが、あまりばらばらに小さな研究所をつ……
○西村国務大臣 第五十五回国会における委員会審議をお願いするにあたりまして、建設行政の基本的な考え方について私の所信を申し述べたいと存じます。 政府は、社会開発を政策の基本としているところでありますが、建設行政の使命は、社会資本を充実して産業経済の発展をはかるとともに、国民生活に密接な諸施策を推進してその基礎をつちかい、もって豊かな住みよい国土を建設することにあり、社会開発政策の重要な一翼をになうものであります。 このような使命を達成するためには、今後予想される社会経済の発展に対応した長期的展望のもとに諸施策を推進する必要がありますので、国土建設についての長期構想に基づいて産業と人口の適正……
○西村国務大臣 たいへん総括的な重要な質問でございまするが、大体の考え方といたしましては、いま一番社会的に変化をしつつあることは、人口の非常な大きい移動でございます。しかもこれは人口が農村から都市に移動する、もう一つ言いかえれば、第一次産業から第二次産業、第三次産業に移動しておる。そういうためにますます都市化するというのが世界的傾向でありますが、日本は特にひどいのであります。しかしそのうちで特に、このままにしておいてはやはりいけないと思うのは、人口が近畿圏、中部圏、首都圏のいわゆる東海道ベルト地帯にことさらにたくさん集まっている。こういうようなことであれば、一方が非常に過密の都市になる。そのた……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました道路整備緊急措置法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 政府におきましては、現行の道路整備緊急措置法に基づきまして昭和三十九年度を初年度とする道路整備五ヵ年計画を策定し、これにより道路整備事業を推進し、今日まで相当の成果をあげてまいりましたことは御承知のとおりであります。 しかしながら、交通需要は現行計画策定当時の予想をはるかに上回って増大してきており、その増大する需要に対処し、あわせて国土の総合的な開発と効率的な利用をはかるためには、道路投資の画期的拡大をはかり、道路整備事業をさらに推進することが必要と……
○西村国務大臣 住宅が非常に大事であるから、まず基本法をつくれというお話でございます。考え方といたしましてはごもっともと私は思います。しかし現在の住宅建設計画法がございますので、それをもってあなたのおっしゃったようなことにある程度かえ得る、こういうふうな考えで住宅建設法をつくったものと思われます。ただ基本法というものも大事でございまするけれども、現在の住宅の事情はやはり、何と申しますかただ単に理想を掲げるだけでは用が足らないのでございます。ともかくもわれわれの住宅対策に対する基本的な態度といたしましては、もちろん住宅の不足を補うという量の問題と、しかし量だけではいかぬ、やはり文化的な生活をする……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました土地収用法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明いたします。 近年の地価高騰の実情にかんがみ、政府は総合的な地価対策を逐次実施しつつありますが、その一環として、公共事業のための用地取得制度の改善をはかる必要があります。 すなわち、公共事業における用地費は、事業費のうち大きな割合を占め、しかも年々増加の一途をたどっておりますが、公共事業のために値上がりしたいわゆる開発利益を含む土地価格で用地を買収することは、公共事業の施行が国民全体の負担において行なわれているものだけにきわめて不合理であり、何らかの改善措置が早急に講ぜられる……
○西村国務大臣 私はこの法律案を提案するときにいろいろ住宅局から説明を聞いたのであります。ところがいま申しますように、資金を要した割りには実績が非常に悪いのですね。どうしてこんなに悪いのか。しかもそれになおかつ資金増をしよう、四十二年度は十億増して八十五億にしよう、こういうのですから、非常に疑問でもあったわけであります。しかし少なくともこの制度ができたゆえんは、私はその当時は知りませんけれども、政府は、住宅を建設するのにつきまして、金融公庫が直接貸しもいたしましょうが、また保険をつけて貸すというあらゆる方法をとって進めようとしたのであろうと思います。したがいまして、これはいまたとえばてん補率に……
○西村国務大臣 先般下水道緊急措置の五カ年計画の大ワクをきめまして、しこうしてその内訳の大体なこと、たとえば管渠に幾ら使う、終末処理に幾ら使うというような大ワクをきめまして閣議の了承を得たわけであります。しこうして本法律案が通過いたしますれば、さらに詳細なことを閣議の決定を求めなければならぬと思っております。管渠に幾ら、終末処理に幾ら、予備費に幾らという数字は事務当局から発表させてもよろしいかと思います。
【次の発言】 九千三百億の投資によってどの程度下水道が普及するかということでございますが、おおむね市街地面積とそれから今後下水道でもって処理する面積との対比におきまして、三三%くらい。しかし……
○西村国務大臣 やはりこういう五カ年計画とかいうような計画は、非常にとことんまで詰めてずいぶんやっておるものではございません。しかし、それだからといって、全然ただつかみ金というわけでもないわけであります。やはりある概計をしましてやるのでございます。したがいまして、物価値上がりにつきましては、まあ通常ある程度の値上がりというものはこれでもってカバーするというのが普通の考え方でございます。いま何%ならカバーできるかということでありますけれども、そういうことではなく、通常の値上がりについては、非常に事情が変化したらというようなことでありまして、私は通常のことであれば目的は達成したいということで、ある……
○西村国務大臣 国で直接全部やるということはどうですかね。環境整備ですから、やはり自治体が責任を持ってやるということが本筋じゃないですかね。全般的に見て、国がその普及を進めるということに対して力を入れることはもちろんですけれども、国が全部責任を持って国の仕事としてやるのだというようなことは、必ずしも促進されるゆえんじゃない。やはりこれは地方自治体の長がその都市の地域的な環境としてやることがいいのじゃないか。ただし、場合によって、河川の流域に非常に市町村がかたまってあって、各市町村単独でやるのがあまり適当でないというようなときは国があっせんの労を強くとる。いわゆる流域下水道みたいなものは、各市町……
○西村国務大臣 この前もお話し申し上げたのでございますが、緊急にやったということではないのでございます。もともと、一月ごろ早目に実はいたしたいと思っておったのでございます。四月一日から引き継ぐということは前からわかっておったのでございますが、私ども建設省の予算もついておることだから、私が建設大臣としてなすべきことは十分なしてから引き継ぎたい、これは当然の私の役目でございます。しかし選挙等もありましたから、おくれおくれになったのでございます。そこでようやくあの段階にこぎつけてやったのでございます。そのために、建設大臣がやったのと水資源公団がやったのとどれだけ違うかということでございましょうが、私……
○西村国務大臣 工藤さんも御承知のように、筑後川が総合開発指定河川になりましたのが昭和三十九年でしたか、以来水資源開発促進法に基づきまして基本計画をつくりまして、四十一年二月に基本計画の閣議決定をいたしたのでございます。そのときの閣議決定の水の利用、上水道に使う水、あるいは工業用水、農業用水に使う水というものは、おおむね概定をいたしております。その大ざっぱな計画につきましてやるのでございまするが、今後は水資源開発公団が全部受け持ってやるのでございます。しかしながら調査といたしましては建設省でやる。それらの用水の合計した水をどういうような方法によって生み出すかということにつきましてただいま私のほ……
○西村国務大臣 建設省といたしましては、あくまでもいままでの五ヵ年計画の改定、改定というのをやっております。したがいまして、できるだけ多くの公共投資をしたいのはやまやまであるわけでございます。しかし、一方その特定財源というものがある程度押えられれば、どうしても一般の財源にかからなければならぬわけでございますから、全体的なこの調整のもとに、やはり六兆六千億という数字がきまったんでございまして、道路それ自身からいえば非常に残念でございますけれども、これは国家財政全般からの見通しでそういうふうになったのでございます。このためにこうむります影響は、この五ヵ年間の四十六年にでき上がるべきものが、やはり半……
○西村国務大臣 いままでの道路整備五ヵ年計画は御指摘のように予備費は入っておりませんでした。しかしその他のたとえば河川改修の五ヵ年計画というようなものには入っておったのでございます。何と申しましても、五年の間には予測しないいろいろな問題が道路上で起こるのでございます。そのときにそういう予備費をもって充当するということに――何さま六兆六千億円でございますので、非常な多額の金でございまして、また道路といたしましてもいろいろ変化があるわけでございます。現にこの前の第四次五ヵ年計画におきましても、予測せざるいろいろな問題が起こったのでございまして、そういうものに充当するために、しかもまたこの道路五ヵ年……
○西村国務大臣 阿部さんの心配は、五カ年計画はただ単に目標で実はあまり権威がないのじゃないかということですが、それはたいへんな思い違いです。非常に権威がある。もしこの五カ年計画がないと全然計画は立たぬ。昔は御承知のように継続予算でありまして、たとえば東名なら東名で年度を置いて継続予算を組んでおったのですが、いまは御案内のとおり予算全体の立て方で単年度計画。単年度、ことし限り。したがってこういう五カ年計画という計画がなければ、やりかけた仕事が来年どうなるかわからぬわけです。そういう意味においては五カ年の間にはとにかくこれだけの金の量をもってやるんだからということで、やりかけた継続事業というものは……
○西村国務大臣 補償の問題でございますが、ただいまお話のありましたように金銭のみではやはりいかぬということ、これは非常によくわかるのです。民間事業でありますとそういうような体制をとることはできます。ただし官庁は一定のワク内で仕事をすることでございますから、なかなかそういうことができないのです。しかも、ただいま局長からも説明されましたように特例として金銭補償以外のことはありますけれども、そういうような生活の全般についてとことんまでめんどうを見るということはなかなかやりにくいのであります。しかし、私個人としては非常に賛成であります。したがいまして、その方向といいますか、そういうことについてはケース……
○西村国務大臣 土地利用計画を考える場合に、その考え方として国土全般についての考え方あるいはまた部分的な都市の周辺についての考え方、また都市そのものについての考え方、国土土地利用計画といいましても、その考え方の基本に立っていろいろのことを考えられると思うのであります。 まず第一番に、国土全般についての土地利用計画は一体どうだ。こういうことになりますと、私たちといたしましてはやはりいつも言っておりますように、つまり国土の均衡ある発展をはかりたい。また国土というものは適性がございますから、やはりその適性に応じてはかりたい、こういうことでございます。そのためには国土総合開発法の観点に基づきましてや……
○西村国務大臣 公共用地が無断で使用されておるということは、きょうちょっと事務当局から聞きまして、あなたのおっしゃるところは例の大阪付近の富田林市のことであろうかと思われます。この問題につきましては、そういうこともありましたので、大体は大阪府に建設省としては全部委託しておるのでございます。大阪府といたしましては、すでに国の責任のある土地につきましては用途廃止の手続をしまして、――手続をしますと、結局今度は大蔵省のほんとうの意味の国有地になるわけであります。手続だけをいま済ましたところでございます。そういうようなことがあってはならないので、この事務につきましては急に進めておるわけでございます。な……
○西村国務大臣 一般の経済界におきましては需給の関係でもって価格がきまると思うのであります。たとえばこれは需要が要求が強ければ価格は上がる、価格が上がれば供給をふやす、供給をふやせば結局価格は下がる、そういうような需給の関係によって、そこでもってやはり均衡した価格というのができ上がるわけであります。しかし土地の場合は、必ずしもその原則どおりにいかないのは、やはり土地そのものが生産をすることができないという一つの商品で、売買はされても生産ができないということである。また土地というものは動かすこともできません。またみずからも動きません。また腐るものでもございません。したがいまして、いつまでも保存が……
○西村国務大臣 この改正案で強化されたということ、これは先日勝澤さんからの御質問に答えて、強化というのは、まあ改正案の問題のとらえ方ですが、私は強化ということよりも合理化したのだ、やはりごね得があればそれはたいへんですから。いま阿部さんの所論はところによって違う、これは私も認めます。そういうことはあろうと思います。適正値段の問題、これがやはり、一口に言いますけれどもなかなか容易な問題じゃない。しかしそれは文字であらわせば近傍類地というような文字で言わざるを得ないと思うのです。しかし要は、いまお話がありましたように、収用される人、被収用者、その身にもなって考えてくれというような趣旨でございます。……
○西村国務大臣 技術上の詳しいことは河川局長から申しますが、いま岡本さんが述べられましたように、私もこの事故を非常に重大視しておるものでございます。と申しますのは、従来も地方におきまして、アースダム等の小さなダムをつくって、ずいぶん昔流れて人家が流出した。そのためにいまいかにすすめても、その河川にダムをつくって水をたくわえようじゃないかと言ったって、取り合わないのです。いわんや相当な技術力をもってやった関西電力、また相当な技術力を持っておる地方建設局が監査に行き、また通産省も監査をして、そしてしかもこういう事故が起こったということは、だれの責任にしてもやはりどこかに大きい欠陥があったのだと私は……
○西村国務大臣 前からのお話を承りませんからちょっとわかりませんが、どういう質問になりますか、中部圏としてたとえば北海道開発庁のように各省の予算を持っておらなければ何ぼ一生懸命やったって何にもできないんじゃないかというような御質問のようにも受け取れますし、いまの組織のままでいろいろ考えはあるのです。実際考えはありましても、本部長としてやれることはあまりやれないのですね。勧告はできるわけです。たとえば運輸省で中央線をこうせい、こうせにゃ中部圏として困るのだ、こういう場合には運輸大臣に勧告はできます、中部圏の本部長としては。だけれども、予算は運輸省が持っておるわけですね。計画はできるのです。けれど……
○西村国務大臣 政府といたしましては、ただいまの附帯決議の趣旨を十分尊重いたしまして、善処をいたしたいと思っております。
【次の発言】 私もさように考えております。実は、向こうの幹部の方々も、一応私のところにお断わりに来ました。しかしこれは私から声をかけたものではございませんが、私はこの事故の重大性にかんがみまして、建設省の監督の方法もまた新しく考えるとともに、業者の方々に対して警告を発したい、かように考えておるものでございます。
【次の発言】 私は、やはり河川法制定のときには、もちろんダムのことを考えておりましたでしょうが、それほど意識しておったかどうかというのは、単に河川法といえば、いろい……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました都市計画法案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 近年における人口及び産業の都市集中に伴い、都市及びその周辺の地域における市街地の無秩序な拡散が公害の発生等都市環境の悪化と公共投資の非効率化の弊害を生ずるに至っており、この際、これらの弊害を除去し、都市の健全な発展と秩序ある整備をはかるための対策を確立することが緊要の課題となっております。 現行の都市計画法は、大正八年に制定されて以来半世紀を経てまいりましたが、その内容はもはや昨今の都市の問題に十分に対処することができないものとなっております。 すなわち、都市の秩序ある発展をは……
○西村国務大臣 おおむね九月上旬であると思います。
【次の発言】 有料道路の料金制ですが、ただいま長距離としては例の名神をちょっとやっておるわけです。したがいまして、これがいま言いましたように、五道が相当供用になるというような時期までには、一体いまの料金制度でいいか悪いか再検討しなければならぬ。いま御承知のように、線路別に建設費をもとにして償還期間をきめて、そうして、それでもってちゃんと払っておるわけですが、これをどういうふうにするか、検討をしてみたい。その検討の方法につきましてただいま考えているところでございまするから、いまこれをプール制にするとかあるいは遠距離逓減制にするとかいうようなこと……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました建設省設置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明いたします。 第一に、建設省の地方建設局における直轄事業の事業量の増大に伴う用地関係事務の増加に対処するため、関東、近畿、東北、九州及び中部の各地方建設局にそれぞれ用地部を設け、事業の円滑な実施をはかってまいりましたが、最近中国地方においても直轄事業に伴う用地関係事務が増大していることにかんがみ、中国地方建設局に用地部を設けることといたしております。 第二に、別に高速自動車国道等に関する事務運営について整備をはかることといたしており、この際道路関係の公団の監理官の制度を簡素……
○西村国務大臣 いまどなたもその答弁のできる人、その当時のことを知っている人はいませんから、もし必要がありますれば、後刻調べましてお知らせ申し上げます。
【次の発言】 それはちょっといまの段階で言わせるのは、楢崎さん、無理なんですよ。大体土地収用法は、やはり最後の手でしてね。土地収用法があるから、それでもうみな取り上げてしまうよという印象をやはり持たせるべきではないと思うのです。これはやはりあくまでも話し合いによりまして――それは私も空港の問題は多少は知っておりますけれども、それだからと申しまして、それじゃ土地収用法は成立するのだから、それで何もかもという印象は、あまり持たしたくないのでありま……
○西村国務大臣 私は答える資格がないのですが、せっかくのあれですから……。戦後二十年、一番先公共投資をしたのがやはり河川です。というのは、やはり国土が荒廃しておりましたから、それで家を建てても流されるということで、いままでこの二十年間に投資した河川改修は、大体一兆七千五百億くらいです。しかし、最近はまた河川がほかの意味において災害を受けるようになった。そのほかの意味ということは、やはりどうしても河川の流域に、しかも中小河川の流域に人口が集まる、産業が集まるということと、いろいろ国土が農業構造改善だとかなんとか言って山を切るとか、あるいは山にブドウ畑をつくる、ミカン畑をつくるというようなこと、ち……
○西村国務大臣 来年度の予算におきまして、公営住宅の建設につきまして地方公共団体に対する超過負担の問題で、われわれはなるべくすみやかに解消したいということでございましたが、四十二年度におきましては、工事費の一五%の引き上げ、用地費の一一%の引き上げくらいによりまして、昨年度に比べまして、超過負担は約半分くらいまでに詰めたように思っておる次第でございます。
【次の発言】 住宅五カ年計画をつくる場合の世帯数と住宅の戸数の問題ですが、それをきめる場合に、大体四つの要因から推定して決定いたしたのでございます。その第一の要因は、昭和四十五年におきまして世帯がどれだけふえるかという問題、それから第二の問題……
○西村国務大臣 地価の問題でございまするが、産業、人口が都市に集中いたしましたので、住宅のための宅地その他の諸目的で宅地の需要が非常にふえまして、非常に需要がふえましたために地価の暴騰を来たしておるのは御指摘のとおりでございます。しかし、これを解決する道というものは、一つや二つのきめ手はないわけでございまして、政府は従来からもいろいろな政策をもってこれに対処しておりますが、今後もやはり総合的な政策をもってやはり対処しなければならぬと思っておる次第でございます。 いままでとられ、また今後もとりたいという方法は、とにかくやはり宅地の不足でございまするから、公的機関によって宅地を大規模に取得する、……
○西村国務大臣 建設省の公共事業につきましても、昨年は景気回復のために繰り上げをやりましたが、大体去年は九月末までに予算の七〇%くらいを契約しようということで、大体繰り上げでやったのですが、その結果は、四月、五月におきまして、大体予算の二五%くらいを契約いたしましたが、ことしはこの暫定予算につきまして、二七%くらいな予算がついております。去年の国庫債務負担行為による金を払いましても、昨年と同額及びそれ以上の工事の契約ができる予定でございまして、暫定予算が通過いたしましたら直ちに手続をして、工事のブランクができないように心がけておるところでございます。
○西村国務大臣 五カ年計画を立てまして、それに自信があるかどうかということでございますが、これは自信を持ってやるつもりでございます。そのためには土地の問題とかいろいろ艱難は相当にあると思います。あると思いますが、政府といたしましては、これはもう非常な大きい公約でございますから、予算的な措置を十分講じまして、一世帯一住宅、四十五年に目標に達したいとかたく決意いたしておるものでございます。
【次の発言】 昭和四十一年度、昨年からこの計画は始まったのですが、昨年におきましては、政府の公的資金でやったものが四十万四千戸、来年の計画はこれよりやや一割上回りまして四十五万二千戸、それから、民間自力によるも……
○西村国務大臣 お答えいたします。 大体、踏切道改良促進法で規定してあるのは、立体化するとかあるいは構造改良をするとか、保安設備をつける個所を指定しなさいといっておるので、個所を指定しまして、それを立体化していくのですが、大体立体交差化を四百二十九カ所指定いたしまして、そのうち、いままで百八十カ所完成です。ただいま工事中は九十九カ所、残っておるところは百五十カ所あります。これはごく最近も追加いたしたために百五十カ所になっておるのでございます。構造改良につきましては、八十六カ所ございまして、ただいままで完成いたしましたのは六十一カ所、未着手のところが二十五カ所あります。そういうことになっており……
○西村国務大臣 建設省といたしましては、公営住宅、改良住宅あるいは住宅改良の融資、下水路、それから区画整理、そういうようなことをやっておる次第でございます。八木さん非常にこの問題は御熱心なことは、かねて私は承知をいたしておりますが、この際、せっかくでございますから、来年度のこれらにつきます大体のことを申し上げて御参考に供したいと思います。 大体昭和三十五年から昭和四十一年までにこの同和対策で取り上げました改良住宅の建設は、五千八百八十三戸でありまして、一年に平均しますと八百四十戸ぐらいであったのでございます。それが来年度昭和四十一年度には千三十六戸。公営住宅につきましては、この六カ年計画では……
○西村国務大臣 大体五月の十九日に最終的にまとめたいということを聞いております。予定でございましょうが、そういうことになっておるようでございます。
【次の発言】 ルートの決定のことでございますが、まず建設省といたしましては、土木学会からの報告を受けますれば、その報告をやはり審査をいたしまして、諸材料を整理いたしまして、そうして一ぺん見ないといかない。どういう答中、どういうことになっておるか、もちろん断片的には知っていますけれども、どういうことを最終的に答申してくるか、やはり材料を整理してみなければ、その材料も相当に大きいわけでございます。したがいまして、終局的には、山崎さんが言うように、ルート……
○西村国務大臣 区画整理組合に対していかほどの補助があるかということでございますが、国家か出し得るのは二分の一の地方公共団体――区画整理組合がある一定の条件を備えておりますればそれに対して補助するようになっております。しかも一組合に対するその限度がいままでは少なかったようなんで、その点につきましては、大蔵省とただいま折衝しまして、一組合に対するやつが一億というやつを三億くらいに上げたいということを考えておるわけでございます。政府のものにつきましては公的資金で、住宅公団やその他の公的資金でやっておるわけであります。
【次の発言】 ちょっと記憶が……。いや、ちょっと待ってください。思い出せないので……
○西村国務大臣 飛行場がやはりきまりますれば、道路につきましては、ただいまの七環から京葉を使う道路はいまもやっておるわけでありますが、それだけでは足りないので、鹿島のほうに行く道路のことについても計画を持っております。これは飛行場ができましても、道路ができなければ利用ができませんので、これに合わせて極力やりたいといって、準備を徐々に進めておるわけでございますが、飛行場の用地獲得が早くできることがやはり第一だろう、かように思っておる次第でございます。
【次の発言】 その前に、交通安全につきましてちょっと誤解があるようでございますからお話しいたしますが、さいぜん総務長官が申しました交通安全施設等の……
○西村国務大臣 ただいまお話がありましたように、今回の災害は、やはりどうしても都市災害として特別な特徴があるようでございまして、やはり御指摘のように、問題は中小河川、それからがけくずれというようなことでございます。 実は、中小河川の問題につきましては、もうかねてからやはり事故があるということで力を入れてまいりました。本年も相当中小河川には着手をいたしております。そのうちで、なかんずく特別に促進しなければならぬというのが、いままで災害を受けておった河川、あるいは都市内の河川――私たちのほうでは都市河川と言っておりますが、都市河川、それから内水の非常にひどい河川というようなものに力を入れてやって……
○西村国務大臣 お説のとおりでございます。
【次の発言】 建設省は、本州―四国連絡橋についてAルート、Bルート、Cルート、Dルート、Eルートの五ルートを対象として、昭和三十四年から道路橋としての調査を実施しておりましたが、一方また日本国有鉄道におきましても、これはちょっとその前から、昭和三十年ごろから、本州と四国を何とかして連絡できないかという調査をいたしておったのでございますが、そのートはABCDの、Eを含んでいない四ルートについてでございました。したがいまして、ちょうどやや時を同じくして、道路は道路のほうで、鉄道は鉄道のほうでやはり、何とか中国―四国をつなげば非常に経済的効果があるのではな……
○西村国務大臣 この前申しましたように、あのルートにつきましてただいま計算をしておる最中でございまして、順調に進んでおります。それは、一方におきましては建設省、一方におきましては鉄道建設公団でございます。それで両方でやっています。私のほうの試算はおおむね十一月の下旬ごろには出よう。鉄道関係のほうが少しおくれておるようでございます。いずれにいたしましても、両方の計算が出まして、それをまた合わせるわけでございます。まあその計算及び工期に関する限りは大体十二月の上旬ごろには出るのじゃないか、かように思っております。その他の措置につきましては、ただいまのところ、どういうふうにしてやるべきかということを……
○西村国務大臣 都市計画全般から考えて結局やらなければならぬと思いますが、容積地区というのは、制度はいいのですけれども、私はちょっと落度があるのじゃないかと思うのです。というのは、容積地区というのは、必ずしも土地を残すということにいまの法律ではならぬ。下を一ぱい建てて上のほうは小さくしてもいいのですからね。その精神は、用地を残そうという精神なんです。けれども、現に帝国ホテルの出願は、下は敷地一ぱい使うのですよ。容積がそれであればいいのでありましょう。それを防ぐようにはいまの法律はなっていません。また、容積地区ならどんなみっともない建物をつくっても、まるい建物でも、また三角の建物でも、いかような……
○西村国務大臣 お尋ねの歩道の問題、事故の問題につきましては、非常に重要な問題でございます。しかし、ただいまは道路構造令によって一応の定めがございます。すなわち、現在の道路の構造令におきましては、市街部と地方部、こういう二つに分けて考えておりますが、市街部の一般国道、それから市街部の都道府県道及び市街部の市町村道等の第四種の道路におきましては、原則として歩道を設けるということに構造令でなっております。しかし地方部は違いますので、今後地方部につきましては、二車線以上の道路では歩道をつけたい、しかし、道路の幅が狭いのでありまして、歩道をつける場合でも簡易な構造によって歩道を設けたい、かように考えて……
○西村国務大臣 非常に端的な御質問でございますから端的にお答えしたいのですが、現在、ちょうど五ヵ年計画は今年で三年目、来年は四年目です。しかし、いまの災害の様子を見ますと、やはりどうも様子が少し変わってきたように思うのでございます。したがいまして、それはぜひ再検討をしたい、改定をしたい、かように考えております。
【次の発言】 私も国務大臣でございまするから、当然私も意見を持っておりますけれども、この席で私が臨時国会をこのためにやるとかやらないとか、はっきり申し上げることは差し控えます。
しかし、今回の災害の重大性にかんがみまして、もちろん法律の許す範囲内並びにその逆用の最大限度を行きまして、……
○西村(英)国務大臣 建設省所管の昭和四十四年度歳入歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 歳入につきましては、一般会計の収納済み歳入額は五十六億二千七百十一万円余となっており、道路整備特別会計の収納済み歳入額は五千六百十一億五千七百一万円余、治水特別会計の治水勘定の収納済み歳入額は一千七百四十億四千七百六十万円余、同特別会計の特定多目的ダム建設工事勘定の収納済み歳入額は二百二十三億四千七百十一万円余、また、都市開発資金融通特別会計の収納済み歳入額は九十三億三千二百七十二万円余となっております。 次に、歳出でありますが、一般会計の支出済み歳出額は七千八百四十九億一千三百三十八……
○西村国務大臣 私、このたびの内閣の改造によりまして、はからずも建設大臣を拝命いたした次第でございます。 委員会の委員の皆さま方には、常日ごろ建設行政につきまして多大の御協力を賜わっておる方々でございますし、今後とも何とぞよろしく御支持、御教示のほどをお願い申し上げる次第でございます。 実は、私、五年ほど前にも一度建設省にごやっかいになったのでございまするが、五年たちますると、建設行政も、考えますると、その量におきましてもちょっと二倍くらいになっておるような感じでございます。しかも、また、建設行政のやり方にいたしましても、世の中の変化と申しますか、それに応じまして、質の面におきましても変え……
○西村(英)国務大臣 災害復旧につきましては、原則的に四年でやるが、ただし緊急のものは三年でやるというのがいま原則なのは阿部さんもよく御承知のことであります。しかし、これは早くやらなければならぬ、これは私異存はございません。できるだけ早くやりたいというが、慣例的にいまそうなっております。そこで、早くやるために起債を、総理府の意見として――総理府とまだ私はその件では打ち合わせたことはありませんが、起債でもってどんどんやってしまうということについて建設省どう思うかと言われれば、地方公共団体がぜひともそれはやらなければならぬということで、起債でもって早く復旧するということに私は異存はございません。実……
○西村(英)国務大臣 お答えいたします。 数字上の問題は政府当局からまた説明させますけれども、大体鶴田ダムですが、多目的ダムでございますから、洪水調節、それから電力、農用等のその三者が、あらかじめきめた規約によってやっておるわけでございます。その限りにおいては、今回の調節も誤りはなかったと思います。県民の感情としてはいろいろのことがあったと思いまするけれども、鶴田ダムは、川内川でも非常に流域の狭い一部分しかやっていないので、このダムだけではとても受け切れないわけです。今回もう少し水位を下げたらとかなんとかいうようなことは言っておりますが、このダムだけでは、とても川内川のそういう危険な状態をど……
○西村(英)国務大臣 明治三十三年の収用法は、戦後昭和二十六年に改正になりました。その際に、そういう従来の軍の問題あるいは皇室の問題等が省かれて現在の新しい法令になったわけでございます。そのいきさつは法制局長官から御説明したほうが適当であろうと思います。
【次の発言】 軍用道路の下に相当に輸送施設からパイプラインが通っていることは、私のほうでも図面上では調査をいたしております。これは協定によってやはり許さなければならぬものでございますが、御指摘のように、まだその深度等について詳細に全部当たっておるわけではございません。したがいまして、復帰から後におきましては、危険がないように、危険なところにつ……
○西村国務大臣 まず、復帰とともに道路は返るわけでございますが、軍道として二百三十キロが復帰とともに返ってまいります。その道路の中には二車線も四車線もございます。いまお尋ねの件は、その道路が道路構造令に適合しておるかどうかということでございます。これは詳細な調査はしておりませんが、大体において構造令の三つの大きい問題、幅員の問題あるいは勾配の問題あるいは曲線の問題というようなことについては、大体支障はないようでございます。ただし、そのほか側溝あるいは歩道、こういうようなものが、全然ないわけじゃございませんが、非常に少ないと私は思っております。したがいまして、正直なところ、詳細に調べないと、これ……
○西村国務大臣 私は、昨日もお答えいたしましたように、新井さんの御質問に対してことばが少し足らなかったと思い、誤解を招いた点ははなはだ遺憾に存ずる次第でございます。 私が十二月六日の新井さんの御質問に対して答えたことは、憲法が旧憲法から新憲法に変わった。その新憲法に基づいて新しい土地収用法が制定されたのだということを申し上げたのでございまして、質問の御趣旨とちょっとぴったり合わなかったような点は私も感じておる次第でございます。そういうことのために、またあるいは憲法あるいは法律というようなものが、その時代、時代で解釈が変わるというように誤解を受けたかもしれませんが、決してそういうことではござい……
○西村国務大臣 仰せのとおり、土地収用法は、二十六年に新しい土地収用法が制定されてからたびたび改正はあります。しかし、自衛隊に関するものは、収用法の第三条の適用で、これは適用されるということで改正しなかったと私は思っておるのでございます。
【次の発言】 しかし、自衛隊に対して土地収用法が適用になるかということは、今日この段階で始まったものではありませんので、もうずいぶん前からその解釈をとっておるのでございます。しかも、その適用は、収用法の第三条の三十一号で足りる、こういう解釈じゃなかったかと私は思っておるのでございます。
【次の発言】 経過と申しますか、自衛隊については結局列挙いたしておりませ……
○西村(英)国務大臣 ただいま官房長から今回の事故につきまして報告がございましたが、まずもって、犠牲者をたいへん出しましたこと、並びに犠牲者の家族に対して、はなはだ相すまない思いでございます。つつしんで御弔意を申し上げたいと思っております。 実は本日の閣議でも、政府は今回のこの事故を重要視いたしまして、総理府に事故対策の調査委員会を設けたような次第でございます。もちろん科学技術庁が中心で科学技術庁は科学技術庁として対策本部はつくっておりますが、特に総理府で調査委員会をつくりました。調査委員会のメンバーも、役人を入れないで、学識経験者五人で構成するということでございます。第一回の会合はきょうの……
○西村(英)国務大臣 総理からも自治大臣からもお話がございましたが、結局、公共事業を進めるには土地の問題が一番大事であることは、もう言うまでもないわけでございます。しかし、第一、この土地が騰貴する原因はやはり需要供給の関係です。それからもう一つ、総理もおっしゃいましたが、売り惜しみをするとか、あるいは投機の対象になるということが一番原因でございまするから、その方法を防ぐことが一番大事です。したがいまして、土地の利用、宅地を大量に供給するためには、市街地におきましては、いまも話がありましたいろいろな市街地区域あるいは調整区域を定めておるわけでございます。さらに、それを先行取得するとかいう場合は、……
○西村(英)国務大臣 具体策ということでございますが、地価の高騰は、たびたび申し上げるように、根本的にはやはり需要供給の関係ということ。もう一つは、土地は管理にわりあい金がかかりませんので、投機的な対象あるいは売り惜しみになる、こういうことが基本で、ますます高騰に拍車をかけるということになろうと思います。したがって、地価を安定せしむるのには、やはり需要供給の関係から一つ考えていきたいということ。 それからもう一つ、売り惜しみをしないように、投機的な対象にならないようにという基本的な立場に立って、いろいろな施策をしておるのでございます。都市計画法に基づくいわゆる線引きの問題、さらに建築基準法で……
○西村国務大臣 企画庁長官も申し上げたのですが、その志は、土地を持っておる人がいつまでも地価の騰貴を目当てに保有しておっては困る、早く土地を出させたい、早く出すものにはまけますよ、こういう志でやったわけです。したがって、土地は出たと思います。土地はあれだけの方が取得したのですから……。ただ、残念なことには、この前提条件、その土地がどこに買われたかという調査をあわせてすべきものだったと私は思うのです。その土地の取得をはっきり私のところはつかんでいないわけです。したがいまして、これは土地を非常にたくさん持っておった人は放出したけれども、それが有効に使われておるかあるいは有効でないかということについ……
○西村国務大臣 建設行政の基本的な方針について、私の所信を申し述べたいと存じます。 建設行政の使命は、都市公園、下水道、住宅、河川、道路等の社会資本の整備充実をはかり、国民生活の基礎をつちかうとともに、経済発展の基盤を整え、もって豊かな住みよい国土を建設することにあります。 御承知のとおり、わが国の経済社会は大きな転換期に当たっており、経済成長の実りを活用して国民福祉の向上をはかるべきときであります。このときにあたり、過密、過疎の問題、交通問題、公害、災害など国民の生活環境を脅かす諸問題な解決し、国民の福祉向上の要望にこたえるため、建設行政に課せられた責務は重大なものがあると考えるのであり……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました住宅金融公庫法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 住宅金融公庫は、昭和二十五年設立以来、国民大衆の住宅建設に必要な資金並びに土地の合理的利用及び災害の防止に寄与する建築物の建設に必要な資金を融通する等により、住生活の安定と社会福祉の増進に寄与してまいったのであります。 福祉社会を目ざすわが国におきましては、住宅対策は国民の福祉向上をはかる最も重要な施策の一つでありまして、居住環境の良好な住宅の計画的な建設及び都市環境を整備するため市街地の再開発を促進することは現下の急務であります。 この法律案は、以上の……
○西村国務大臣 私、二度目の建設大臣をつとめてございますが、いま政治家としてどういう態度かと端的に申しますと、建設省というものは、建設大臣はミニスター・オブ・コンストラクト、ただつくるのだ、建設するのだというような建設省の性格が前はあったと思うのです。しかし、私は前も考えていましたが、いまこの段階で建設省のやる任務を考えますと、そういうことではいけない。建設省は、何と申しますか、国土省というような、非常に広い意味の建設行政というものをやらなければならぬ。国土省の考え方でやらなければならぬというような考え方を持っておるわけでございます。また、そういう姿勢でなければ建設省の任務はつとまらない。どう……
○西村国務大臣 御案内のように、政府としても国民福祉をこれからの主要な政策の目標として進むということでございます。住宅につきましては、私たちは第二期の五カ年計画を完成するという一本やりでいつも、言っておるのですけれども、正直なところ、それはそれとして第二期住宅五カ年計画を完成するのはもちろんでございますが、それ以上にやはり住宅政策はもう一つ考慮を払う時期に来ておるような感じがいたします。それは、いまあなたが申されましたように公団の住宅の問題もあります。ないしは公営住宅問題もあるのでございます。私たちは第二期五カ年計画の戸数をまずこなすために――公営の住宅一つ例にとりましても、地方公共団体もなか……
○西村国務大臣 主として欧米の先進国に比べておくれておるわけでございます。ないし国民生活の衣食住のバランスにおいて、衣はもう十分、それから食もまた平均して十分、最も大切な最後の住は、国民生活に必要な衣食住のうちで最もバランスがとれていない、かように考えておるわけでございまして、具体的にその質、量、面積、そういう点は欧米と比較して相当におくれておる、こういうふうな認識でございます。
【次の発言】 ちょっと、いまの御質問の趣旨がかわかりません。
【次の発言】 それは非常にいま不景気でございますから、民間で自力でもっての住宅が非常に落ち込んでおるということを言っておるのでございます。
○西村国務大臣 大都市におきましては個人の持ち家取得はきわめて困難になっておるため、公団、公庫等の公的分譲住宅の拡大をはかるとともに、民間のエネルギーを活用し、計画的に開発された良質な住宅の供給を促進する必要があると考え、この制度を設けた次第であります。したがって、御説のとおり良質低廉な住宅の供給を促進するよう指導するとともに、他の貸し付けを圧迫することのないよう十分配慮してまいりたいのでございます。民間のデベロッパーといいましてもピンからキリまでありますので、この辺は十分私のところで監督をしてまいりたい、かように考えておる次第でございます。
○西村国務大臣 御案内のとおり、観光という思想とレジャーという思想は、思想的にはだいぶ違うと思います。しかし実際問題はやはり接近しておる場合が多いと私は思う。したがって、いま言いましたように、そういう施設は、これは市街化区域じゃないからやはり調節をしなければならぬと思いますが、乱れる場合が非常に多いと思います。十分な指導をしたいと思っておりますが、法律だけの問題でもなかなかこれは言いあらわしにくいと思います。やはり行政指導をおもにやらなければならぬ、私はかように考えております。もちろん県の開発審査会があっていろいろ審議はしておりましょうが、この法律をつくりました建設省としても行政指導の面は十分……
○西村国務大臣 もう御承知のとおり、下水処理をやらなければならぬということで、予算も五カ年間で二兆六千億、予算的にはまあまあというところまでいっていますが、一番これを推進するのはまず技術者の問題です。なかんずく終末処理、これはいままでやったことがない技術でございますので、非常に弱点なんです。私は各地方公共団体に対しまして、やはりその担当の部局をつくってやる、こういうことをすすめておりますが、どうしていいかわからぬという。やはり専門の技術者がいないというのがこの下水道の普及に対してはいま一番弱点でございます。そこで、こういう行政組織でなくて、あるいは下水道協会等でいまは相当技術者の養成、講習あた……
○西村国務大臣 ただいま議題となりました琵琶湖総合開発特別措置法案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 琵琶湖は、京阪神の大都市地域に近接するわが国最大の湖であり、これを適正に開発し、及び保全することは、近畿閥の健全な発展のためきわめて重要であります。特に、近年、大都市地域における急激な水需要の増大に伴い、淀川水系最大の水源である琵琶湖について、その水資源の開発を緊急に実施することが待望されております。そこで、国において琵琶湖総合開発計画を策定し、その実施を推進する等の措置を講ずるため、この法作業を提出することとした次第であります。 次に、この法律案の主要な内容につい……
○西村国務大臣 仰せのように、これは建設省の建設行政のみならず、政府はいろいろな公共事業につきまして五カ年計画というものを策定いたしております。五カ年計画を策定いたしておりますが、それはやはり一応の目標ということになっておるので、財政上その他の理由によって多くの変更がなされることは御案内のとおりでございます。願わくは計画どおり、あるいは計画を上回ってやることを希望いたしますが、どうもそうなっていないのがいままでの実例でございます。この治山治水事業につきましては比較的、この前の第三次五カ年計画は守られたほうでございます。四十六年度、去年まではそれでいったのでございます。したがいまして、四十七年度……
○西村国務大臣 積算委員会に出席したことはありません。
【次の発言】 つまり、ジョイントベンチャー方式は、大体そういうやり方は、たとえば中央で大手の方が事業を受ける、しかし、地方の中小企業の方を救わねばならぬとか、あるいは中小企業の方はその土地の人であるから土地カンがあるからいろいろ利益をするというような、大手と中小企業のジョイントベンチャーというものは土地の事情からいってやるほうがいいのじゃないか。そうしないと中小企業に工事の割り当てがないというようなことになるので、工事が大体は大型化しますから、大きいところと小さいところでジョイントベンチャーをやる、そういうことを私は前から考えておって、大……
○西村国務大臣 本法案の御審議をお願いして以来、本委員会におかれましては熱心な御討議をいただき、ただいま議決されましたことを深く感謝申し上げます。
審議中における委員各位の御高見については、今後その趣旨を生かすようつとめるとともに、決議されました附帯決議につきましても、その趣旨を十分尊重し、今後の運用に万全を期し、各位の御期待に沿うようにする所存であります。
ここに、本法案の審議を終わるに際し、委員長はじめ委員各位の御指導、御協力に対し深く感謝の意を表し、あいさつといたします。(拍手)
【次の発言】 御案内のように、琵琶湖の総合開発というものは非常に長い間の懸案でございましたが、この水源地……
○西村国務大臣 従来の開発にもいろいろな注意すべき点がありましたが、特にこれからの開発につきましては注意しなければならぬことが二つあると私は思うのです。そのうちの一つは公害問題についてでございます。そのうちの二つはいわゆる古墳あるいは古代の埋蔵文化財についてであろうと思います。しかし、いままでどちらかと申しますと、開発者はそういうことは考えぬで、ブルドーザーで全部草木もなぎ倒していくというのが偽らざる例でございまして、そういうふうにやっていったのでございます。ところが今後われわれ人類のためにということで考えなければならぬことは、やはりこの埋蔵文化財の問題であります。埋蔵文化財につきまして、われ……
○西村国務大臣 最近、建設省に関係がありますたいへん重大な事故を起こしまして、まことに相すまない次第でございます。 そのうち、まず大阪市の千日デパートの火災について御報告申し上げたいと存じます。 大阪市の千日デパートの火災によりまして多数の痛ましい犠牲者を出しましたことは、まことに残念しごくでございます。皆さま方もすでに御承知かと存じますが、本建築物は昭和七年大阪歌舞伎座として竣工し、後昭和三十三年に千日デパートに用途の変更をいたしました。プレイタウンを開設したのはその後昭和四十二年でありまして、このビルはたびたび改造をいたしておるのでございます。このような事態に対処するために昭和四十五年……
○西村国務大臣 もう松浦さんに私が言うまでもなしに、大部分の人口は東京、名古屋、大阪、これに集中しておる。したがいまして、それではいかぬ、こういうことで政府がずいぶん前からもいろいろな方策を講じてやっていることはその一つの方法でございます。たとえば、ずいぶん古いことでは新産都市の問題あるいは農村工業導入促進法の問題、あるいはまた今回は通産省から工業の分散法案等、いろいろやってきておるわけでございます。したがいまして、その基本的な理念はあなた方と全く一緒なんです。しかしなかなかそれが現実の問題でそうはいかなかったのですが、東京都だけについていいましても、私は正確な数字をいま持っておりませんが、こ……
○西村国務大臣 私、水質保全のことを最も力を入れたのでございます。その水質の保全、水質というのは第一条の「目的」には書いてありませんが、私は初め立案のときには、「自然環境」ということで含まれておるなと痛切に感じたのです。自然の環境というのはやはり海、山のことを表わしておるのですから、その意味で十分代表されておると私は実は思ったのです。それであえて水質云々というようなことを第一条の「目的」に入れなかった。それから、観光ということについて多少誤解があるように私は思われるのでございますが、観光という意味はいろいろな意味にとられると思います。悪くいえば、たとえばレジャー、遊びということ。実は観光という……
○西村国務大臣 立川基地のあと地の問題でございますが、この基地は終局的にはまだわが国に解放されていないのでございます。この問題につきましては、去年の六月ごろいろいろ関係者が寄って相談しました点は、一時的に防衛庁に使用させる、しかし本格的に返ってきたらあらためてその検討をし直すということになっておるのでございます。建設省といたしましては、この点につきましてはその会議のときに、あと地問題について十分申し入れ――建設省というよりも首都圏整備委員会でございます。首都圏整備委員会としては、非常に重大なところでございますから、しかも非常に広範な土地でございますから、首都圏の人口の過密を防ぐのには重要な土地……
○西村国務大臣 私が申し上げるまでもなしに、やはり秩序ある都市をつくる、また住宅を提供するということについて、建設省としては土地区画整理事業であるとかあるいは新住宅の開発事業というような、それぞれの事業をやってきたのであります。それぞれの事業がそれぞれ効果をあげてきたし、また現在もあげつつあると私は思います。しかし、それらの点につきまして多少施行上のいろいろな欠点もありますので、今回はまた時代の要請にこたえていくこういう一つの方法を提案いたしておるのであります。しかし、あなたがいまおっしゃいましたように、これも小部分的な問題でございまして、だんだん世相も変わってきます、したがって政治の方向もあ……
○西村国務大臣 これは考え方でございまして、初めに首都圏整備法ができた当時、それは全体的なこととしてはやはりそういうような考えもあったと思います。秩序ある都市をつくるんだ、経済、社会、文化の中心であるから、ということですね。それから具体的な問題になった場合の、たとえば工場の制限をしようとか何とかいうようなこと、そのときの考え方の中心は、何と申しましてもやはり人口、産業の不要なものを外に出そうということが中心であったから、環境の整備というところまで気持ちの中には含まれておっても、中心的な問題ではなかったからということで、あえてそのときは法律の中に入れなかったのでございます。しかし今日の事情は、そ……
○西村国務大臣 私、学問上の定義は知りませんけれども、大体いままで、前の厚生省があずかっており、いまの環境庁があずかっておるのは、これは自然を保護しようという立場から、一番初め国立公園という制度ができた。いまではそれが自然公園という名称になりまして、その自然公園の名称の中から、国立公園と国定公園と、それから都道府県の都道府県立公園、こう三種類になっておるのでございます。それは同じ公園という名称は使っていますが、目的とするところは主として自然を保護して制限をする、あまり人工的なことはしない。したがって、国家の金も比較的少ないわけでございます。それとともに、建設省で従来からあずかっておるものはいわ……
○西村国務大臣 交通安全対策の諸施策について御審議をお願いするにあたり、建設大臣として、建設行政の面から交通安全対策についての所信を申し述べたいと存じます。 わが国の産業、経済の急速な発展に伴い、自動車交通の安全と円滑を確保するため、道路整備の必要性はますます高まりつつあります。 政府としては、昭和四十七年度は、第六次道路整備五箇年計画の第三年度として、積極的に道路事業の推進をはかることといたしております。 しかるに、道路上における交通事故による死傷者は、前年に比しわずかに減少はしたものの、昨年一年間で、一万六千二百七十八人の死者と九十四万六千九百五十五人の負傷者の発生を見るという、まこ……
○西村説明員 お答えいたします。
昭和四十五年度末でございますが、累積は自賠特会でいいますと千二百九十三億でございます。なお四十四年度でございますと、千三十八億でございます。
【次の発言】 ただいま先生のおっしゃいましたのは契約ベースと申しましょうか、政府がやっておりますのは保険の再保険をいたしております。六割分の再保険でございますから、私が先ほど申し上げましたのはその六割分の収支じりでございます。ただいま先生がおっしゃいましたのは、六割を含めました十割に相当する分の結果であろうかというふうに私は考えます。
【次の発言】 交通事故の被害者に対しても保険給付は行なわれるというふうに伺っておりま……
○西村国務大臣 市街化区域と市街化調整区域をきめたときに、当時の建設大臣がそういうことを申したということは聞いておりまするが、それは、そのときに、市街化区域、市街化調整区域をきめるときの話でございまして、その後、この市街化区域内における農地と宅地との税のアンバランスがあるということで、政府全体として――これは建設省がきめたものではございませんで、建設省はもちろん介在をいたしまするが、自治省の関係、税制の関係でそういうふうにきめたものでございます。したがいまして、私もいまはそのことは聞いておりまするが、いろいろ議論もございます。また、市街化区域をきめるときは、ある程度の規模をもってきめましたが、……
○西村国務大臣 第二期住宅計画はたいへん落ち込んでおるのじゃないかというのですが、実は昨年はやはり景気の不況もございましたので、民間の住宅は多少落ち込みました。しかし公的の住宅は初めの予定よりもさらに追加をいたしましたので、その差はわずかでございます。今年度におきましては、初めの予定の民間住宅はやはりことしも落ち込むであろうということで、そのかわりに公的資金による住宅を予定よりもさらにふやしておるわけでございまして、両年、四十六年、四十七年を合わせまして、少し計画より落ち込んでおるというようなことになっておりますが、あまり大差はない、かように思っております。ことしは民間が予定どおりいけばたいし……
○西村国務大臣 高崎のことも私はちょっと知っていますが、いままで高崎についてそういう考えをしたことはありませんが、なかんずく東京都につきましては、鉄道用地を何とか使えないか、こういうことはいろいろ考えております。しかしながら現在のところ、公団の住宅、公社の公営住宅をつくるにしても、具体的なところは一つもありません。しかし、たとえば東京都にしましても、汐留の操車場あるいは田端の操車場、これは大操車場でございまして、その空間を使えないかという構想は、あなたの考えておられるように私たちも考えておりますけれども、私としてはまだ運輸大臣にも国鉄総裁にも具体的な正式な話はしておりませんが、調べは十分いたし……
○西村国務大臣 非常にむずかしい問題でございますが、結局、土地はわれわれの生活上絶対に必要なものでございます。したがいまして、土地といってもその利用はいろいろな方面にあるわけでございます。たとえば、広くいえば、市街ならば市街地、農地ならば農地。したがって、国民生活をする上におきましては、これを有効に使わなければならぬ、かように考えておるのでございまして、これは売買はされていますけれども、ほかの商品とは違います。これはもう阪上君も十分御承知のことでございます。したがって、商品としては特例な商品、定価がありません。したがって、もうわれわれとしては、これを公共的にやはり考えなければならぬ。公的に、国……
○西村国務大臣 税法上は農地ということになっておるのですが、事実は農地でない、こういうことに判断するほかしようがありません。
【次の発言】 いまの課税は税法上の目的で課税しておるのでございまして、固定資産税とか相続税とかいろいろ税があるでしょうが、その評価は税法上の目的でやっておるのでありまして、必ずしもその地価そのものの時価ではない。これはなるべく統一することが望ましいのでございまするが、そこまでいかない。そういうためにも、これは先回りになりますけれども、地価公示制度等もやって、いろいろとこれを接近させよう、こう政府はつとめておる次第でございます。
○西村国務大臣 東京都は地震についてはたいへん重要な地位でありますので、この前の都知事選挙につきまして、美濃部さんも秦野候補もそれぞれ自分のビジョンを掲げたことは当時拝見をいたしました。しかし、それを比較研究いたしまして、どっちが正しいというようなことまでは私も判断はつきませんでしたが、少なくとも両候補とも、東京における地震の重大性ということは非常に意識して力をその方面に注いだことだけは私も承知をいたしております。
【次の発言】 実は、東京都知事選挙で両候補者がそれを唱えたということよりも前に、もうすでに東京におきましては地震に対して、ことに江東地区のゼロ地帯に対しては地震の準備をしなければな……
○西村国務大臣 宅地開発、まあ地価の問題は、これはやはり宅地の需給バランスがとれないからでございまして、建設省といたしましては宅地の問題について十分調査をいたしておりますが、いま数字をあげて御説明になりましたけれども、私は数字はちょっと覚えておりませんけれども、やはり土地にあまり金をかけちゃいかぬ、それからつとめて国有、公有の土地を使うということでいままでやっておるわけです。しかし、それはなかなか、国有の土地を使うといいましてもこれも非常に進んでいないところがありまするが、今後は、私がいつも言っておるように、土地がないんではない、活用の面についてもう少し力を尽くさなければならぬ、かように考えて……
○西村国務大臣 いま松浦さん数字をあげましたが、何か入っていないものがありますから私のほうでちょっと申し上げますが、昭和四十七年度の公共投資でございますが、治水予算が四千百五十四億円、それから道路予算が一兆二千三百十二億円、都市計画事業が六千六百三十二億円、住宅予算が八千三百七十三億、それから災害関連が一千三百六十一億円で、私の持っておる表は、公共事業費として三兆二千八百三十二億円でございます。これで、用地はそのうちでもって七千七百四十七億円でございますから、全体に対して二三・六%でございます。しかし、この七千七百四十七億の二三・六%というのは純用地費、土地代とそれからその土地を利用するための……
○西村国務大臣 最近、金融緩和でございまするから、特にそういう土地を買うという現象が顕著になっておることは、私も新聞でも知っておりますし、また事実も知っております。これが、土地を買う場合に、主としてやはり観光施設、レジャーを相手にして買うようでございます。それがほんとうに善良な観光施設のためもありますし、中には、やはりあなたがおっしゃったような投機の対象で買うようなことも全然ないとは言えません。私の郷里でもそういうことがあります。公共事業の場合は、これは価格にいたしましても、ちゃんとある程度の、公共事業でございまするから限度をもって買いますけれども、レジャーとなりますと、その価格の限度がもう調……
○西村説明員 お答えいたします。 自動車事故が起きまして事故の被害者が病院にかかる場合に、健康保険の適用が制度の上で規定されてはいないわけでございます。先生御承知のように、健康保険でなくて自由診療でやってほしいというお医者さん側の要望が多いことも事実でございます。ただ、健康保険の適用を現に受けておられる方もございまして、そうした場合には、健康保険の管掌者のほうから自賠責保険へ、第三者の加害行為によるものでございますから、求償が後ほど参ることになっております。
○西村説明員 御説明させていただきます。
財団法人鉄道弘済会は、ただいま先生がお読み上げになられましたような寄付行為を持っております。第三条にそのような目的が書いてございまして、弘済会は、そのような目的のために、第四条各号に掲げておりますような事業を行なうことになっております。
【次の発言】 鉄道弘済会が社会福祉事業部門を持ちまして、年間二十一億ほどの経費を使ってこれの運営に当たっておりますことは先生も御承知であろうかと存じますが、実はその財源につきまして、弘済会といたしましては非常に苦慮するような事態になっているわけでございます。その一端は先生がたただいま御指摘なさいましたような点であるわ……
○西村国務大臣 去る六月二十六日、国土庁の発足に伴い、国土庁長官を拝命いたしました西村英一でございます。
土地問題、過密過疎問題など、国土行政の当面いたします課題は、きわめて重大なものばかりであります。私は、当委員会で御提案になりました国土利用計画法を立法の趣旨に沿って適確に施行するほか、真の国民福祉の向上を目ざした国土行政の推進に誠心誠意当たってまいりたいと存じます。
練達堪能なる委員各位の御指導、御協力を切にお願いいたしまして、私のあいさつといたします。(拍手)
【次の発言】 まあ国土庁ができまして、いわゆる国土行政をやっていく役割りでございますが、このたび政府があまり機構等をつくるこ……
○西村国務大臣 琶琵湖総合開発特別措置法ができましたときに、開発ということよりも資源の保全が第一じゃないかというので、第一条の目的は、特に野党の方々のあれもありまして、保全という、資源の保護をするということを第一条に修正でうたった点もあるわけでございまして、あくまでも開発はしなければならぬけれども、保全をしつつ開発をするんだということを中心に考えておるような次第でございます。
【次の発言】 琵琶湖の総合開発を大プロジェクトとして国土庁が全部まとめていくかどうかということは政令できめなければならぬことになっておりまして、まだ政令のあれはないわけでございまするが、やはりああいう総合的にやらなければ……
○西村国務大臣 第一点でございますが、国土利用計画法ができましたときに、当時内田経済企画庁長官が答弁したことは、現在の国土庁といたしましても少しも変わってはおりません。つまり市場価格の七割ないし八割を目標にして宅地の規制をするというように、現在も政令の作成作業に取り組んでおる次第でございますから、その趣旨は十分に体して今後の作業をやっていきたいと思っておる次第でございます。第二点の、この法律を施行するにあたっては、地方の公共団体の事業量がふえるから、それに対する対処をしてもらいたいということでございますが、この点につきましても、明年の予算の編成におきましては、補助率の引き上げ等、また本年には入……
○西村国務大臣 今回の災害における被害等について御報告をするに先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。 国土庁発足とともに国土庁長官を拝命いたしまして、国土行政の一環として災害対策の重責に携わることになりました。 国土庁におきましては、従来総理府審議室において取り行なわれていた中央防災会議事務局の運営その他、災害対策全般にわたる連絡調整事務を行なうことになるものであります。 今後、委員長をはじめ委員の皆さま方の格段なる御指導を仰ぎつつ、国民の生命、財産の安全確保を第一義の目的として、台風、豪雨、地震等各般の災害に関する施策に積極的に取り組んでまいる所存でありますので、何とぞよろしくお……
○西村国務大臣 このたびの多摩川の災害につきまして、これは法律できめられたことは全部その法に基づいてやるわけでございますが、しかし、さりとて、なかなか法にひっかからないところがある。したがいまして、地方公共団体等につきましても、その補助を、いろいろ救済の手を差し伸べまするが、政府といたしましても、地方への交付税等の考慮によりまして、ひとつ住民が貧困におちいらないように、困らないように、それだけの措置はいたしたい、さように考えておる次第でございます。
【次の発言】 この多摩川の事故につきまする技術委員会は、建設省だけの技術委員会でございます。私ももちろん関心は持っておりまするが、先般国土庁でつく……
○西村説明員 お答えいたします。 自転車置き場の設置の問題につきまして、四十八年に関係各省で申し合わせができております。その趣旨に従いまして、鉄道監督局長の方から国鉄に対して、この趣旨に沿って十分協力するようにという指導をいたしております。 なお、私鉄につきましても、これは官房長名でございますが、同じく通達を出して陸運局長を通じて強力に指導するようにいたしている次第でございます。 第二のお尋ねの点でございますが、国鉄の駅の関係いたします自転車置き場でございますが、設置数は全国で六百二十ヵ所になっておりまして、先生のお話のございました首都圏の関係は四十三カ所ということに相なっております。そ……
○西村国務大臣 私は、新内閣の発足とともに、去る二十四日行政管理庁長官を拝命いたしました西村英一でございます。委員長初め委員諸先生方の御協力、御支持によりまして任務を果たしたいと存じますので、何とぞよろしくお願いを申し上げまして、ごあいさつといたします。(拍手)
○西村国務大臣 昭和四十九年度における行政管理庁関係の歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 行政管理庁の歳出予算現額は、百十億六千六十二万円余でありまして、支出済歳出額は、百九億一千七百五十八万円余、不用額は、一億四千三百四万円余であります。 支出済歳出額の内訳は、人件費四十九億一千百二十八万円余、事務費等七億六千三十二万円余、統計調査事務地方公共団体委託費五十二億四千五百九十八万円余であります。 不用額を生じました主な理由は、退職者が少なかったので、退職手当を要することが少なかったためであります。 以上をもちまして、行政管理庁関係歳出決算の概要説明を終わります。
○西村国務大臣 ただいま御指摘のありました特殊法人、各種審議会の統廃合につきましては、従来とも努力してまいりましたが、ただいま御決議にもありましたように、この御決議を尊重いたしまして、今後の行政改革の一環として強力に進めるつもりであります。
○西村国務大臣 行政組織及び行政運営の改善に関する諸問題につきまして、御説明申し上げます。 現在、わが国は、厳しい財政事情のもとにおいて、物価の安定と景気の着実な回復に努めつつ、充実した国民生活の実現を図らなければならないというきわめて困難な課題に直面しております。 このような情勢のもとにおきましては、行政は、その簡素、合理化と運営の効率化を図って国民の信頼に十分こたえていくことが必要であります。 このような観点から、行政管理庁の業務運営について申し述べますと、 第一に、昭和五十二年度の行政機構等の要求につきましては、現下の厳しい情勢にかんがみ、行政機構膨張抑制の見地から、部局、特殊法……
○西村国務大臣 大出さんの言うこと、まさに正論でございます。しかし、いまも政府委員から申しましたようにいろいろな事情があって総定員法ができました。今回の場合は、どうも大学設置で大変な人数が要るものだから、それは特別な措置をしなければ――それは総定員法を提出するのも一つの方法でございますが、今後どういうふうに大学のことで人数が入用になるかなかなかつかみにくいところもありまして、特別な例として、総定員法を守って行政の方の定員にしたわけでございます。しかし、これを将来長く続けていくというふうには私も思っていないわけでございまして、ある時期には総定員法の改正ということに取り組まなければならない時期があ……
○西村国務大臣 行政改革を断行すべきだということは本会議でもたびたびお聞きしましたし、またそのときに総理も、これが財政の苦しい折だから積極的に取り組みたいということはたびたび申したのでございます。しかし、まあいままで政府は全然やらなかったというわけでもございませんが、特殊法人の整理にしましても昭和四十二年にいろいろやりました。愛知用水公団等九法人を整理再編成したのでございます。また佐藤内閣の折にも一省庁一局を整理しましたが、現在私たちが取り組んでおる特殊法人の整理の問題は、五十年の十二月に閣議了解をしまして、百十三ある法人からいろいろ審査をしまして十八法人に対して廃止あるは吸収あるいはまた規模……
○西村国務大臣 お答えいたします。 とにかく行政は人がやるのでございますから、まあ公務員、それはやはり非常に粛正しなければならぬと思っております。やはり行政はそれぞれ手続がございますが、私の方でも許認可事項についてはこれからもずいぶん気をつけたい。従来もずいぶんやってまいりました。そこで、許認可事項と申しましてもピンからキリまでありまして、今後の問題点は、どういうふうに許認可事項をうまく調整するか、調べるかということを考えなければならぬと思っております。もう毎日毎日、これは中央官庁のみならず、地方も、それぞれ出先機関も、やはり許認可事項があるわけでありまして、それを監視をする方法についてどう……
○西村国務大臣 行政改革につきましては、社会、経済の情勢も変わっています、かたがたまた、大変厳しい財政状況でございますので、かねて総理からも、これはひとつ積極的に取り組んでやろうじゃないかということで、私もその心構えをいたしております。そのときの記者会見、それは少し書き方がオーバーじゃないかと思いますが、用意をするのには、総理も言っているように、まだ多少の日時をかしてもらいたい、したがって、いまかれこれ言うような構想を皆さん方に示すような段取りになっていない、とこう言ったのです。そこを、あたかも何も考えていないように言われておりますが、考えは十分しておるけれども、いま具体的に発表する時期ではな……
○西村国務大臣 五十年の十二月に閣議了解のもとで十八法人の整理合理化に着手するということになっておりまして、そのうちの電力用炭販売株式会社と八郎潟新農村建設事業団の二法人につきましては、これを廃止するために法律をこの国会に提案したいと思っております。その他の特殊法人につきましては、その了解の内容は期限を決めてひとつ整理合理化をやれということで、目下私の方ではそれに取り組んでおる最中でございます。
【次の発言】 三十九年の九月の臨時行政調査会の改組再編成の問題ですが、そのうちで対象になりましたのは十八でございますが、そのうちの七法人、また対象にならなかった他の二法人、九特殊法人を整理いたしており……
○西村国務大臣 行政管理庁長官としてどうかと言われましたが、突然のことでございますから、よく調べまして……。
○西村国務大臣 今回の予算編成につきましてそういうことを決定いたしましたが、昨年の八月に第四次の定員削減の決定をなされたのでございます。それは昭和五十二年度から五十五年度の四カ年に定員を三・二%、年平均にして〇・八%削減をするということで定員の削減をやったような次第でございます。
【次の発言】 総員は政府委員をして説明させますが、非現業の国家公務員と五現業、これを含んだ定員でございます。
【次の発言】 いままでやりましたのが第一次から第三次でございまして、今回が第四次でございますが、その数は政府委員から説明申し上げます。概略は私も知っていますけれども、数字ですから……。
○西村国務大臣 読み上げですから、政府委員から読み上げさせます。
【次の発言】 いま局長から答弁がありましたように、なるべく国会議員は参加しないように、行政の職員もしないようにと言うのですが、現在はそのようになっておりまするから、今後は機会あるごとにこれを改善したい、かように思っておる次第でございます。
【次の発言】 国会議員の場合は、これはほかの機会がありまして意見をいろいろ述べることはできますから――まあいま国会議員は十六の審議会に出ておるのです。これは法定されておるのでございますけれども、なるべくそれは避けたいと思っております。
行政職員につきましては、これは委員会がいろいろありまして……
○西村国務大臣 各省の行政の中心はやはり局、部、課、これがいま責任を持っておるところと私は思います。しこうして、審議官とか参事官とかいうような制度をつくりますが、それはあくまでも局長、部長あるいは課長というものの補佐的な役目をしておるのじゃないか。行政が複雑になっておりますると、一局でもいろいろな問題が起こりますし、一部でもいろいろ起こりますから、そういうように、責任体制をあくまでも助けるというふうな制度になってきたのではなかろうかと思っております。しかし、いろいろ調べてみますと、官の名がまだいろいろたくさんあるわけです。参事官以外にたくさんありましてやや複雑になっておる傾向がありまするが、そ……
○西村国務大臣 いままでにも政府としては行政改革にはやはり部分的には十分取り組んできたと思います。またことしの予算編成の場合も、各省庁から相当な規模のいわば局、部の増設とかあるいは特殊法人の新設とかいうようなものが出ましたが、極力これは全部抑えてまいったわけでございます。しかしながら、まあ大体ずいぶん社会も変化をいたしておりますし、かたがた、いま申されましたように、財政の硬直下でございますので、この際はひとつ改めて行政の全般について見直しをしようという総理の指示もあるわけでございまして、これから十分行政改革をやりたいと思っています。しかし、一口に行政改革と言っても、なかなかこれは非常に困雑な事……
○西村国務大臣 昭和五十年度における行政管理庁関係の歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 行政管理庁の歳出予算現額は百二十九億九千四百八十三万円でありまして、支出済歳出額は百二十八億八千九百八十五万円余、不用額は一億四百九十七万円余であります。 支出済歳出額の内訳は、人件費五十五億三千五百三十三万円余、事務費等八億九千五百七十一万円余、統計調査事務地方公共団体委託費六十四億五千八百八十万円余であります。 不用額を生じました主な理由は、職員に欠員があったので、職員諸手当を要することが少なかったためであります。 以上をもちまして行政管理庁関係歳出決算の概要説明を終わります。
○西村国務大臣 今回の行政改革に当たりましての一つの大きいポイントは特殊法人であることは間違いはございませんが、その特殊法人につきましては、従来いろいろな御批判がありました。法人それ自身がもう役目が済んだから要らないのじゃないか。もう一つは、法人の役職員に対する批判でございまして、天下りが多いのじゃないか、横滑りが多いのじゃないか。もう一つは、退職手当が非常に多過ぎるのではないかというようなことでございます。実は所管といたしましては、特殊法人をつくるとか、あるいは廃止するとかいうことについては、行政管理庁として関与するわけでございますが、役員の任命、その給与、退職手当、そういうようなものについ……
○西村政府委員 運輸省関係におきまして地方公共団体から無償で借り上げております用地等の実態につきましては、用地関係で三千平米以上、施設につきまして千平米以上のものにつきましてことしの二月末現在の状況を取りまとめております。それによりますと、用地は百二十五件、約二百七十八万平米でございます。そのうち主なものは、地方航空局関係及び港湾建設局関係でございます。それから、施設の方では六件、約四万平米でございまして、これは港湾建設局関係でございます。用地、施設合わせまして百三十一件、無償で貸していただいているという状況でございます。 これにつきまして、五十三年度予算の上でとりました措置を御説明申し上げ……
○西村(英)委員 ただいま港湾のお話を伺つたのでありますが、さいぜんの港湾局長の話で、港湾事業が初め三十五億と閣議決定されたが、向うとの折衝で二十三億になつたと申しました。それはドツジ・ラインの関係もあるでしようが、その事業の内容等について、こちらと向うの方の意見が内容的に非常に合わなかつた点があるようにも聞いておりますか、おもにどういうところが支障になりまして、閣議決定をされました三十五億が二十三億になつたか、御説明していただきたい。 もう一つは、災害復旧の二十億でございますが、災害復旧費全額国庫負担は一般土木事業と同様でございますか。またその最低一件十五万円以下の災害には国庫補助がないと……
○西村(英)委員 私はこの業務にまことに不案内でございますが、一、二御質問申し上げます。
第一に電気通信の業務から郵政業務に五十五億ほどの繰入れをしておつて、そうしてこの郵政業務の方の歳出といたしまして、三十五億ほどの電気事業運営に要する経費があるのでありますが、この差はどういうふうになつておるのかというのが第一点であります。
【次の発言】 ただいまの点は了解いたしました。第二番に、昨年郵政省と電気通信省がわかれたのですが、その分割していろいろ施設その他の面で、非常に経費がいつたと思うのであります。この郵政省の歳出の中にあります局舎その他の施設建設に要する経費、こういうようなものがその一部で……
○西村(英)委員 ただいま提案者から詳細にわたりまして本法律案の提出の理由を承りましたが、その理由のおもなものが、利根川が災害で年々歳々困つておつた。それを防禦するために根本的な国家計画といたしまして、利根川の総合開発をしなければならぬ、こういうのであります。提案者を待つまでもなく、利根川を総合開発し、しかもまたその利根川の総合開発をすることによつて、経済的効果が大きいということは、十分私たち承知いたしておるのですが、この法案を見まして、これはおそらく大多数の議員の方々が感じられるであろうことは、ごく最近制定をいたしました国土総合開発法との関連の問題で、たれしも多少の疑義を持つものでなかろうか……
○西村(英)委員 他の委員諸君からいろいろ御質問がありましよから、私はごく簡単に今まで比較的出なかつたような問題についてお伺いをいたしたいのであります。国土総合開発法は、二十五年でしたか、政府から提案になつたその当時から、すでにあまり法律の内容が漠然としておつて、これで開発ができるだろうかという疑義を持つておつた。同時に出ました北海道開発法は、やや具体的と申しますか、こじんまりとしておつて、予算上からしても、特定の監督官庁もできるという点からしましても、これはともかくとして、全国的に非常に大きな網をかけた国土総合開発法は、実施の面でどうなるだろうかという疑義をひとしくみな持つておつたと思う。と……
○西村(英)委員 ただいままでの委員会の提案者の御説明並びに政府の御説明を聞きまして、私は重複しない程度で簡単にお尋ねしたいと思うのであります。 第一番に、電源の開発を促進しなければならぬということは、これはもうどなたも異論はないところであります。これに対しまして政府の答弁並びに提案者の御説明では、資金、資材等については心配はないのだという御説明でありました。一応これを了承するといたしまして、それでは資金、資材があれば、電源開発がこの法案の所期の目的を達するように円滑に行くであろうかどうであろうか、この点について私は多少の危惧の念を持つものであります。と申しますのは、何さま計画しておるところ……
○西村(英)小委員 ちょっと関連して。 関連質問ですが、奥村さんと反対のことを言うようになると思うのですけれども、ちょっと聞いていただきたいのです。今度塩業審議会で出した答申案の最後に、塩専売制度の再検討ということをいわれておるのです。そこで、あたかも、近い将来に再検討して、塩の専売制度を廃止するのじゃないかというようなことを考えないでもないのですが、塩に対しては価格政策でこれからいろいろ考えていくことは当然のことでございまするが、価格政策のみで塩、なんかんずく食料塩を考えるわけにいかないと思います。そこで、大蔵大臣の答弁で私も公益制度になったということは満足しておりますが、世間で、こういう……
○西村(英)小委員 私のお尋ねしたいことは、奧村君とダブるようなところがあるかもしれませんが、大体今回の整理はやはり公社が生産目標を誤まったのだという非難が世間にあります。私たちも、百パーセントそうでないとしても、かなり長期の見通しを誤まったつのだというふうに感じております。しかし、それは過去のことでありますから、とがめてもいたし方がないといたしまして、先般そのために公社総裁は、塩業審議会に対して、今後の塩業政策の根本方針いかんという諮問をされまして、それに対し本年になりましてから答申案が出たのです。答申案は答申案でありまして、総裁がその答申案のどういうところをどういうふうに取り上げるかという……
○西村(英)小委員 大臣が出席する機会に、また再び質問することにいたしまして、今御説明がありましたことについて、質問といいますか、私の意見も申し述べてみたいと思います。 大体、今までの経験で、台風が起こるたびに一応騒動をいろいろするのです。今度は、特に伊勢湾台風がひどかったものだから、関係各省全部一斉に、たとえば、農林省は農業土木について、建設省は建設土木について、運輸省はまた運輸省の立場でいろいろやると思うのです。そこで、今度科学技術庁で臨時台風科学対策委員会を作った。そのことはいいのですが、その目的ですね、どういうことをねらいにしておるのか。私は、この委員会が、それ自身で科学的な対策を一……
○西村委員長 伊藤卯四郎君。
【次の発言】 この際暫時休憩いたします。午後三時より再開いたすことといたします。午後二時三十四分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。治安に関する件について質疑を続行いたします。渡海元三郎君。
【次の発言】 これにて本連合審査会の議事はすべて終了いたしました。これにて散会いたします。午後七時五分散会
○西村国務大臣 お尋ねの施設職員の問題でございますが、大体私の方は今申されましたらいの病院にいたしましても、あるいは精神薄弱者、あるいは身体障害者というようなものにつきまして一番大事な問題は、その施設職員の問題でございます。従いまして施設職員は明年度の予算につきましても相当に増員をいたしたつもりでございます。その内訳等につきましては、ただいまお尋ねがございましたので、政府委員をして御答弁させたいと思います。
【次の発言】 医師は現在のところそういう施設には非常に不十分でありまして、定員数を埋めるに至らないのであります。それでありますので、私たちは医師の養成ということに力を入れておるわけでござい……
○西村国務大臣 この前も予算委員会で足鹿先生の御質問にちょっとお答えいたしたのでありますが、もう牛乳は完全栄養食でございまして、戦後でもこれをやや国民に普及しましたから国民の体位も非常に向上いたし、このために見るべきものがあったと思うのであります。従いまして、私たちといたしましては従来もこの集団飲用あるいは店頭等における販売につきましても奨励をいたして参ったのでございます。さらに学校給食の問題は、これは文部省でございまするが、私の方といたしましても妊産婦等に対することも考えてみました。しかしこれは予算上の措置を講ずることができなかったのでありまするが、いずれにいたしても、牛乳あるいは乳製品の販……
○西村(英)小委員 朝永先生にお聞きします。 いろいろ御説明を拝聴いたしましたが、研究の姿勢を正しくしようということですが、それはわれわれにもよくわかるのです。姿勢を正しくしなければどんなこともうまくいかないでしょう。 そこで、研究の自由ということを研究者が言うのは当然のことですが、反問したいのです。現在の研究者の方々は研究の自由が制度的に阻害されておるか、あるいはいろいろな面で阻害されておるか。非常に研究の自由ということを強調されるのは当然でございますが、いまの研究者は制度上あるいはどういう面で研究の自由が阻害されておるか。それをちょっとお聞きしたいと思います。
○西村(英)小委員 きょうは聞くだけにしておきたいと思ったのですが……。 理事長からお話を聞きまして、原子力開発の目標ですね、それがしっかりしていなかった、これからの開発の目標をきめて、高速増殖炉その他もやりたいということです。政府の開発の目標がしっかりしていないからぐらぐらするのだというように聞こえましたが、開発の目標ということになると、政府とはどこをさすのですか。原子力委員会ですか。原子力委員会が長期計画、いろいろなことを立てておるが、それはそれとして認めるが、というようなお話もありましたが、もう少し原子力委員会がしっかりした開発目標を示していただきたいというふうにもとれるし、どういう気……
○西村(英)小委員 簡単なことですが、一、二お伺いします。
理事長でいいと思いますが、今度のJPDRの使用です。出力一万二千キロ、それは運転しますと、電力は何に使うわけですか。
それから、どういうふうに今後運転していくつもりですか。二六時中、昼夜運転するのか、あるいはそれを断続的に運転するのか、使用方法です。
【次の発言】 いまお聞きしますと、運営委員会みたようなものができて、それによって今後の運用の計画をするが、まだ確定はしておらない、今後確定する。
しかし、その電力は所内に使う、余れば売電する。こういうことになるかと思いますが、売電する場合には、研究所はやはり自家発電事業者になるので……
○西村国務大臣 建設省関係の昭和四十二年度歳入歳出予算につきまして、その概要を御説明いたします。 まず、総額について申しますと、建設省所管の一般会計歳入歳出予算といたしましては、歳入は三十五億二千百余万円、歳出は六千二百二十二億二千余万円であります。歳出におきましては、このほかに、総理府及び労働省の所管予算として計上されておりますが、実質上建設省所管の事業として実施される予定の経費等がありますので、これらを合わせますと、昭和四十二年度の建設省関係予算は七千二百五十七億六千五百余万円となり、前年度の当初予算に比べ九百三十六億百余万円、また、前年度の補正後の予算に比べ八百五十七億九千四百余万円の……
○西村国務大臣 国土開発幹線自動車道ですが、四十一年から今後二十カ年ぐらいの間にやりたいという非常に大ざっぱな目標でございます。それを前期と後期に分けて考えておりますが、前期十カ年、そしていま申しましたように、まず第一に青森から鹿児島までの背骨をつくっていきたい。そうしてから枝葉をつくるということになるわけでございます。そのうちで、現在基本計画ができており、さらに整備計画ができておるものと、それから基本計画もできておらなければ整備計画もできておらないというものもあるわけであります。いまのところ、全線についてかちっとした年度計画というものはできておりませんが、今度の新五カ年計画では大かたこれくら……
○西村国務大臣 福地川ダムの用地につきましては、内地とだいぶん違っておりまして、つまり貯水池になる部分、これは全部借地でございますが、のみならず、集水の面積も全部借地でやっております。したがいまして、これをいよいよ引き継ぐことになりましたならば、内地は、貯水、つまり埋没の面積だけはいつも買収しておるのでございまするから、そういう違いがあるのでございまして、少なくとも埋没の面積だけはこれは買収しなければならぬと思っております。面積等もそれぞれ明瞭にわかっております。その集水面積の大部分は国有地でございます。あとは村有地、私有地、こういうふうになっております。
○西村国務大臣 土地収用法第三条第三十一号によりまして、やはり国の事業であれば土地収用法の対象になります。自衛隊の使うところの施設は国の重要な事業でございますから、土地収用法の対象になると思います。
【次の発言】 ちょっと質問の……。もう一回お願いします。
【次の発言】 旧収用法につきましては、旧憲法下でありましたので、軍備の施設その他いろいろなものが入っておったわけでございますが、二十六年の改正のときに、そういうことを省いて新憲法のもとで新しい収用法をつくったのでございます。そのいきさつ等については、私からいろいろ申し上げるよりやはり法制局長官がよくその経過を知っておると思います。私も書いた……
○西村国務大臣 私へのいまの御質問でございますが、この前の説明で不足したりあるいは表現がちょっと悪かったために誤解を受けておるように思われますので、私は、憲法が旧憲法から新憲法に変わったのであるから、それに基づいて新しい土地収用法ができたんだという趣旨で言ったわけでございます。それがちょっと表現が悪かったように思われます。したがいまして、新憲法のもとにおきまして自衛隊は認められておるのでございまするから、したがって自衛隊の施設はこの土地収用法の対象になる、こういうつもりであったわけでございます。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 そういうことを言ったわけではございません。私は、……
○西村国務大臣 淀川の開発を早く進めなければならぬ。なかんずく淀川の水の水質保全を早くはからなければならぬ。そこでとりあえず十カ年計画にしたのでございまして、水が十年計画でおさまるものではございません。なかんずくこの淀川水系を中心にして、やはりこれ、琵琶湖のみならずいろいろな水のことについて考えなければならぬ。淀川水系の基本計画はまだ経済企画庁でできておりません。ただいま、経済企画庁の方もおいでになっておるでしょうが、作成をやっておる最中でございまして、まあ十カ年たたなくても、その前から十年後に対する対策はそのおりにまた対処したい、かように考えております。
○西村国務大臣 この法律は、地価の安定ということについて直接的にはどれだけ効果があるか疑わしいのでございます。しかし、宅地が少ないからということで、なるべく大規模にやろう、それに少し手先を変えてやろうということでございます。したがって、これはこの法律としてぜひともお願いいたしたい。 いま申されました、どうも土地が投機の対象になりやすいからあちらこちら買われておるじゃないか。実は建設省、土地に対して責任を持っておる省といたしましては、もう前から大蔵省とたいへんやり合っておるのでございます。したがって、原則的には土地は投機の対象にすべからずという強い態度でいきたいと思っております。しかし、いまい……
○西村国務大臣 土地問題については、北側さんよく知っておるように、問題はやはり地価問題に結びつく問題だと思うのです。これに対する構想は、いまいろいろな点から皆さん意見がありまして、出ていますが、大かた出そろっているのです。その中の最大公約数は、国有地と公有地をふやしなさい、国民全般の皆さんに利用されるようにしなさいということでございます。今回の法律も、批評すれば多々なまぬるいところがあるのですけれども、公有地をふやす一つの方法としてこれを考え出したわけなんです。もちろん、いま、公有地と国有地は、日本全国三十七万平方キロメートルから言えば、三分の一が国有地、公有地でございますけれども、その大部分……
○西村国務大臣 建設省関係の昭和四十七年度歳入歳出予算について、その概要を御説明いたします。 まず、建設省所管の一般会計歳入歳出予算は、歳入に六十九億六千三百余万円を歳出に一兆三千四百九億七千二百余万円をそれぞれ予定いたしております。 このほか、歳出について、総理府の所管予算として計上されているもので、建設省に移しかえを予定される経費がありますので、これを合わせると、昭和四十七年度の建設省関係歳出予算は、一兆五千二百八十七億四千七百余万円となり、前年度(補正後)の予算に比べ一千六百八十九億八千百余万円の増加となっております。 なお、このほか、国庫負債務担行為として、公営住宅建設事業費補助……
○西村国務大臣 いまのようなスピードで首都圏内に人口が集中し、産業が集中すると三十一億トン、もっと足らないだろうということですから、やはり原則的には地方分散ということでしょう。それから生活用水が多く要るのは、個人の家庭用水というものはもうコンスタントなんです。東京都でもコンスタントでございますが、あとビル用水が非常に問題だというのです。そこで私は、首都圏から工場を分散するようにというあの首都圏の工場、学校等の制限措置でございますか、あれに事務所を入れたいわけですが、事務所を制限内に入れることはたいへんトラブルがあるわけです。私は事務所を相当に制限していいと思うのですけれども、非常にトラブルがあ……
○西村国務大臣 この地方負担が非常に過重であるというのは、私もそう思っております。何さ生補助の対象物件、これも問題ですが、一〇〇%対象としてやってくれというけれども、そうもいかない。これは下水道の場合ややいいのですが、補助率が非常に少ないのです。流域で二分の一、一般公共は、この場合でも十分の四でしょう。四〇%。もう水というものは濁らぬうちに早く手配しなければいかぬ。これもやかましく大蔵省と折衝してようやく補助金の段階になったのでございます。とにかく急速に下水の処理もやらなければいかぬ。私は率直に申し上げまして補助率は少ない、地方負担が非常に重過ぎる。これは、元来はやはり下水道というものは地方公……
○西村国務大臣 福田内閣ができましてから、福田総理からも私に、どうしても行政改革をやらなければならぬねと、こういうことを言われました。恐らく詳しい話はしておりませんでしたが、大分経済社会も変わっておるし、かたがた財政の硬直化もありますし、やはり民間は相当に難儀をしておるから、この際政府としても範を示さなければならないということであろうと私も思った次第で賛成をいたしました。 どういう行政が好ましいかということですが、一口に申しますと、やはり簡素なということでございます。しかし、簡素なとはいいましてもなかなか行政が複雑しております。昔とは大分違いますので、調整をとりつつ、なるべく簡素に、なるべく……
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