国会議員白書トップ衆議院議員帆足計>委員会発言一覧(全期間)

帆足計 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

帆足計[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP1000(衆)
873位
委員会発言歴代TOP500(衆)
117位
委員会出席(無役)歴代TOP500
496位
委員会発言(議会)歴代TOP1000
545位
委員会発言(非役職)歴代TOP100
87位
各種会議発言歴代TOP50
22位
各種会議出席(無役)歴代TOP250
229位
各種会議発言(非役職)歴代TOP50
20位

25期委員会発言TOP50
13位
25期委員会発言(非役職)TOP10
8位
26期委員会発言TOP50
39位
26期委員会発言(非役職)TOP50
30位
26期各種会議発言(非役職)TOP25
21位
27期委員会発言TOP100
91位
27期委員会出席(無役)TOP100
77位
27期委員会発言(非役職)TOP100
68位
27期各種会議発言TOP25
22位
27期各種会議発言(非役職)TOP25
23位
28期委員会発言TOP50
30位
28期委員会発言(非役職)TOP50
25位
29期委員会発言TOP100
77位
29期委員会発言(非役職)TOP100
65位
30期委員会発言TOP50
43位
30期委員会発言(非役職)TOP50
36位
30期各種会議発言TOP10
6位
30期各種会議発言(非役職)TOP10
6位
31期委員会発言TOP100
67位
31期委員会発言(議会)TOP10
10位
31期委員会発言(非役職)TOP100
64位
31期各種会議発言TOP5
3位
31期各種会議発言(非役職)TOP5
3位

このページでは帆足計衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。帆足計衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第3号(1952/12/25、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 ちよつと関連して。ソ連からの引揚げの場合と中国からの引揚げの場合とは非常に事情が違うと思うのであります。私は、北京に二箇月おりまして、相当たくさんの日本人の方にお目にかかつたのですが、ソ連の場合は、大体において捕虜として、生業についているというよりも、むしろいろいろな工事に軍隊式に動員されていたわけでございます。ところが中国の場合は、比較的自由を与えられて、生業についているような形の方が多いわけです。従いまして、向うでは特に技術者の方などは優遇されておつて、向うで生活すれば生活できる。しかし何年も祖国を離れておつて、望郷の念やみがたしという実情であるが、それには三種類くらいあると思……

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第4号(1952/12/26、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 私は、外務大臣のお答えには深く同意をし、感謝いたします。一言だけちよつとお尋ねしたいのですが、今度の引揚げは、ロシヤの場合と違つて、向うで大体生業についている人が相当多い。その人々が帰りまして、向うへ再移民、または嫁を連れて帰りたいとか、子供を連れて来て日本の学校へ入れたいとかいうような人があると思いますが、そういうものを政府はお許しになるかどうか。まだ考慮中でありましたら、次の機会に承り得ればけつこうであります。
【次の発言】 外務大臣にも慎重に研究していただかねばなりませんから、それは次の機会でけつこうでありますが、今の旅券法の問題についての外務大臣の御発言は、ちよつと軽率だと……

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第5号(1953/02/05、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 関係各省の責任者の方がお見えになりませんし、長官の御意見を伺つただけでは多少不十分な状況でございますし、もう正午でございまするから、関係官庁の方々をお呼びして、午後一時からでもやつていただいた方が能率的でなかろうかと存じますが、次の発言者の御都合もおありでしようから、次の発言者の御意見もお伺いの上、ひとつおとりはからい願いたいと思います。

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第6号(1953/02/10、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 引揚げ問題の各種の受入れ態勢の準備につきまして、政府が鋭意御努力をされておりますことにつきましては、国民の一員として深く感謝するものでございますが、さらに現在の段階で不十分な点につきまして、二、三お尋ねいたして、深甚な御考慮を煩わしたいと存じます。  第一は、向うにおります人たちは、今般はソ連からの捕虜引揚げの問題と多少事情が違つておりまして、半ば生業に従事しておる方々も相当おりますし、移民と申しますような性格の部分もあるのでございます。政府におきましては、かの地に各種の事情または正当な職業を持たれておりましてとどまる人に対しては、こちらから妻や嫁の同伴を認めるというお考えのように……

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第7号(1953/02/18、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 ただいま引揚使節団が中国に参りまして交渉も円滑に進捗いたしておりますことは、まことに御同慶の至りでございます。右に関しまして、国内の受入れ態勢につきましても、政府、民間協力いたしまして、非常な努力をいたしておることにつきましてもまた、はなはだ慶祝の至りでございますが、今後の対策につきまして、急ぐ問題から逐次決定して参らねばならぬ段階になつたことと存じます。そこで、委員長のお許しを得まして、緊急な、一、二の問題だけをまずお尋ねいたしまして、政府当局の善処を要望いたしたいと存じます。  第一には、一番重要な問題は、一時帰国につきまして政府当局はどのようにお考えであるかという私どもの質問……

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第8号(1953/03/02、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 これは、先般外務当局に要求したのですけれども、例の一時帰国を依然としてお認めにならないというような風評を承つたのですが、はたしてそうでありましようか。そこで、一体外務省当局は、中国に将来一人も日本人がいなくなることを希望しておられるのかどうか。移民促進の決議案というのが前国会で満場一致で通過したことは、よもや外務省当局は忘れておらないと思います。そうすると、中国におつて、そして適切な職業を得てまじめに働いておる人たちは、一種の移民の役割も務めておると私どもは考えておりますが、そういうような解釈にはなつていないのでありましようかどうか。ちよつとお答え願いたいと思います。

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第9号(1953/03/04、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 ちよつと関連して……。ただいまの柳田委員からの御質問、私はまことにごもつともなことと思うのであります。これは、引揚げか帰国かというような言葉の上の論争は実につまらぬことであります。中国で火の車と書くと汽車の意味で、汽車と書くと自動車の意味であります。そういうわけでありますから、言葉の上のことというものはつまらぬこと、三百代言のやることであります。いやしくも政府としてはそういうあげ足とりはおやめになつた方がよい。何千人の方々が長い間異境の空におりまして、朝二時間ずつ学習をやつて、非常に議論をして、大脳皮質の訓練をするというような習慣をつけておられますから、お帰りになつた方々は政治的に……

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第11号(1953/03/12、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 日本社会党の立場から御質問いたしますが、時間も移りましたので、ごく簡単に申し上げます。第一には、私どもは、この引揚げの問題を超党派的な国民的な課題といたしまして考えておりますので、従いまして、今般の三団体の御苦労に対しましては深甚の敬意を表し、あわせて、特に団長のお仕事を引受けられた島津さん並びに日本赤十字社の皆様に対しましては、さらにひとしお感謝いたしておるものでございます。そこで、従来、隣邦中国でありながら、ほとんどわが国の政界も、また官界も財界も、中国の実情を知らない。そして過去においてすら、表面的にしか知らずに一、遂に誤つた戦争に巻き込まれ、戦後においては一層知らないで参り……

第15回国会 外務委員会 第3号(1952/11/29、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 先ほど山花委員からも申し上げたのですが、私も武蔵野市の住民の一人で、この委員会におられます並木君も、それから栗山委員長もこれらの事情はよく存じておるのですが、問題はやはりあそこの土地柄が、文教的な住宅地であるということにあるわけです。従いまして住民の反対は非常に強固でありまして、決して今日の事態では納得いたしておりません。私はやはり先ほど外務大臣が言われましたように、反対を押し切つておやりになれば、住宅街というものはその感情があとを引くということになりますから、双方にとつて好ましからぬことであると思います。従いましてこの際政府当局におきましては、もう少し他の替地の問題も御研究になつ……

第15回国会 外務委員会 第4号(1952/12/01、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 ただいま外務大臣の御答弁で、国連協力の手段として、慎重な考慮を払つておるというお言葉がありましたが、私はそれよりもやはり強盗、殺人等に対して、国民の権利自由を守るという観点を第一として、これは考えられなければならぬ問題ではないかと思うのであります。従いまして、両国の関係から儀礼的に裁判権を認めるとしましても、基本的には日本側に裁判権があるというこの基本的態度だけは、明らかにしておくことが事理当然のことではないかと思うのです。従いまして、二つの裁判の間に、犯罪の認定や刑の裁量について、著しい意見の相違がありました場合は、明らかに日本の裁判をもつて最終裁判とすることができるようにお考え……

第15回国会 外務委員会 第5号(1952/12/03、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 ちよつと一言お尋ねいたしますが、中国から在留民が引揚げ可能であるという、昨日新華社の電報が参つておるようであります。私は過日北京に参りまして、実は多くの在留日本人に会いまして、そうしてその正確な報道を皆様のお耳に伝えたいと存じておりましたが、そういう機会がありませんで、新聞に伝えられておりますのは――、御承知のように新聞というのは、うそが五〇%、ほんとうが五〇%というのが相場でございますので、正確な報道が一般に伝えられておりませんことを、非常に遺憾としておる次第でございます。ところが向うにおります者が、三万人見当で、今般引揚げが可能であるという朗報に接しましたので、大いに喜んでおる……

第15回国会 外務委員会 第6号(1952/12/06、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 前委員会におきまして、中国、ソ連の事情に触れました際に、「新聞というのは、うそが五〇%、ほんとうが五〇というのが相場でございます」という発言をいたしましたが、この言葉は私の意を尽しておらず、不適当な言葉でございますので、次のごとく御訂正を願いたいと存じます。と申しますのは、「鉄のカーテンのかなたの情報に関しましては、新聞というものはうそが五〇%、ほんとうが五〇%というのが今日の実情のようでございます。」こういうふうに――一般的に新聞または特に正確な情報に努められております新聞記者諸君の御努力に対しましては、私は敬意を表しますが、ただ今日の交通不可能な実情のもとにおきましては、鉄のカ……

第15回国会 外務委員会 第7号(1952/12/08、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 木村長官がおられないので次長からでもけつこうですが、前回の委員会におきまして秘密会にいたしましたが、そのとき私はなぜ秘密会にしたかということを伺いました。それについての私の判断はまだ控えておきますが、先般承りましたような、ああいう武器を秘密になさるというのは、アメリカからの指示だということでありましたが、ああいう数字を伺いまして、その数字を私どもが評論家として発表いたすというようなことは、これはどの程度禁止せられておるものですか、そのお考えを承りたいと思います。
【次の発言】 今日一国の裁判権の所在ですらが論議の中心になつておるときでありますから、言論に関係がありますものは非常にこ……

第15回国会 外務委員会 第9号(1952/12/11、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 ちよつと関連して。私航空機のことを十分心得ておりませんので、予備知識として伺いたい。今軍用機または旅客機それぞれの製造は禁止されておるのですが、旅客機の方は能力がないだけの話ですか。
【次の発言】 軍用機の方もつくろうと思えば許されておるわけですか、それからそれは無制限ですか。
【次の発言】 外務次官が御出席でありますので、中国から引揚げの経過につきましてお尋ねいたしたいと思います。先般お尋ねいたしましてからさらに時日が経過いたしましたし、これは超党派的な切なる要望でございますので、第一には私どもの希望といたしまして、この問題は超党派的な国民的な要望として、政府当局が先方と折衝する……

第15回国会 外務委員会 第10号(1952/12/17、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 ただいまの次官のお答えでは、どうも本質的な問題に触れておりませんので、これはやはり外務大臣がお見えになつたときでないと無理ではないでしようか。

第15回国会 外務委員会 第11号(1952/12/19、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 ちよつとただいまの問題につきまして、委員長報告の中で、台湾問題について修正案が出て、それで台湾に置くことに反対であつたという意見はお入れくださるわけですか。
【次の発言】 外務大臣に二点お尋ねしたいのでありますが、第一点は国連協力という言葉を政府当局は始終お使いになります。今日は国際連盟時代と違つて――、あのころはまた戦車、機関銃の時代でありますから、国と国との連合というものの力は非常に弱かつたのですが、今の世界は飛行機の発達によりまして、明治の御一新のころの四国よりも小さく、佐渡ヶ島ぐらいの大きさになりました。従いまして人類が相互に理性と有愛とをもつて語り合い、手を携えなければ、……

第15回国会 外務委員会 第14号(1953/02/04、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 私も福田委員と同じ考えでありまして、各省と折衝してみますと、外務省の役人が一番学識教養が低いと思うのです。英語のできる人間はどうも少し頭が悪いということは定評がございます。もちろん例外もございますけれども、一般の通説ということも大いに参考になるところではないかと思います。と申しますのは、国内の事情を全然知らない。それから、外国の事情を知つている方々が、どういうものか案外保守反動的で、普通の論理学または自由主義の伝統、自由、平等、博愛というような思想については、まつたく無学文盲である。旅券法の問題などは、それの典型的なものだと思うのでありますが、実に驚くに足りると思つておるのでありま……

第15回国会 外務委員会 第16号(1953/02/11、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 旅券法の問題につきまして外務省当局から多少の御意見を伺いましたが、その都度外交と申しますか、旅券法についてもその都度解釈が異なりまして、まことに善良な市民としては難渋を感じておる次第でございます。私が最初モスクワ経済会議に参りましたときの旅券拒否の理由、またその中間の理由、そして最近の理由、ことごとくこじつけを言としておりまして、解釈がかわつて参つておるような実情でございます。従いまして、憲法を擁護され、法律の公正な運用について、最大の責任と関心を持たれる現法制局長官並びに法務省の御意見を、二、三のきわめて常識的な、基本的なことだけについて伺いたいのであります。  第一は、旅券の発……

第15回国会 外務委員会 第19号(1953/02/21、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 先ほど並木委員からお尋ねの沖繩の問題につきましては、前国会闘争におきましてたびたび論議になつたことでございますけれども、私ども今国会になりまして、外務委員会ではまだ十分な討議はいたしておりません。先ほど並木委員から御質問のあつた点につきましても、いろいろの問題があるのでございますが、従いまして重ねて一、二の点だけをお伺いいたし、いずれ他日本格的に検討いたさねばならぬ問題であると思つております。  アメリカとの各種の条約につきましては、ちようど英米の協定のように、自由社会擁護の立場から、ある程度まで協力し合わねばならぬという条件のあることはよくわかるのでありますが、それにもかかわらず……

第15回国会 外務委員会 第22号(1953/03/04、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 外務大臣に御質問したいのですが――。
【次の発言】 中華人民共和国に対しまして、目下アメリカが封鎖の計画を立てているということが新聞に出ておりましたが、英国その他の反対によりまして、アメリカ政府自身はまあ目下考慮中ということで、ほとんど撤回したように聞いております。二月十八日に台湾政府の方でこの沿岸封鎖にひとしいことをする。その理由は自分らとしてはこれは内戦と認めるからということを申しておりますが、事実問題といたしまして、台湾政権に対しては承認している国もあるし、承認していない国もある。中華人民共和国に対しても承認している国もあるし、承認していない国もある現状でございますので、単な……

第15回国会 外務委員会 第23号(1953/03/11、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 簡単にと申されましたが、言うべきことはある程度申し上げなければなりません。今日議題になつておりますこの国際条約は、国連並びに国際労働機関として、人類進歩の成果であり、また社会進化の安全弁でもありますから、やはり先ほど戸叶委員が指摘されましたように、これを厳粛に守るという決意と意思と能力を持つて、政府が今後の施策をお考えくださらなければならぬことは当然だと思いますが、そうすると、当然先ほど島上委員が指摘された進駐軍との労務協定と、ついては、再検討を要する問題が起つて来るのでございます。そこで先ほどのお答えでちよつと理解いたしがたい点をお尋ねいたします。軍隊並びに警察に適用する範囲は、……

第15回国会 外務委員会 第24号(1953/03/14、25期、日本社会党(左))

○帆足委員 時間もございませんので、許された時間はわずかでございますから、緒論の緒論だけを本日は申し上げます。特にこの問題は島国日本といたしましては、日本は貿易によつて生きねばならぬ国でございますし、世界を理解し、世界から理解されなければ生きて行けない国でございますから、海外渡航の自由という問題は、国民の基本的人権に関し、また国のあり方に関し、祖国日本の生存権に関する問題でもございますから、同僚各位とともに慎重な審議をいたしたいと存ずるのでございます。従いまして委員長にもお願いしたいことでございますが、この論議を慎重にしていただきまするために、第一には、諸外国の旅券法の規定をいただきたいのでご……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第10号(1953/08/04、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 先ほど来各地の俘虜対策、戦犯対策について御意見がありましたが、私は、犬養法務大臣のお話を聞いて、保守政党でありますけれども、非常に情味兼ね備わる御答弁で、これを外務大臣の御答弁と比較いたしますと、まつたく雲泥の相違がありまして、さすがに不信任案を出される方はかくのごときかと思つて、感慨無量でありまして、その下にお働きになる政務次官の御心中のほど、ひとしおとお察し申し上げます。何事にも忍耐と寛容が必要でありますゆえに、大いに各委員の御意見を御参照くださいまして、この問題の解決に御努力願いたいと思うのでございます。  そもそも理解しやすい相手または語りやすい相手と外交するのならば、これ……

第16回国会 外務委員会 第3号(1953/05/29、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 私は外務大臣が見えてからにいたします。
【次の発言】 私は中日貿易の再開その他二、三のことについてお尋ねしたいのですが、これはきわめて重要な問題でございますから、外務大臣がお見えになつてからでなければ、大事な問題についての最後的御返答はむずかしいと存じます。ただ大臣が大分遅れるということでありますので、事務的な問題だけを先に、便宜上担当の方にお尋ねしておきまして、基本的な問題は大臣にお尋ねしたいと思います。  そこで朝鮮戦争は早晩終結するということが国際的に予想され、期待されておりますが、そうなりますると、中国との貿易にもよほどよい影響が与えられるようになろうと思います。政府側の啓……

第16回国会 外務委員会 第4号(1953/06/17、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 先日外務大臣並びに黄田局長さんに資料をお願いいたしましたが、もうあれから二週間たちましたのでできましたでしようか。それをまずお伺いしたい
【次の発言】 届いておりません。それではさつそくいただくことにいたしまして、さらにお尋ねいたしたいのですが、第一には中国との貿易につきまして、国際情勢がかわつて参りましたので、打開の道がついて参り始めましたことは御同慶の至りで、岡野通産大臣が新聞記者談等において述べられております趣旨に対しては、財界一般、労働界並びに国民各層においても、大いに期待いたしているような次第でございます。そこでお尋ねしたいのですが、すでに西ヨーロツパ諸国は、四月の初めに……

第16回国会 外務委員会 第6号(1953/06/24、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 中国との貿易の問題につきまして、引続き要望をいたし御質問をいたしたいのですが、外務大臣の御出席がありませんので、外務大臣への質疑は次会に確保していただきますことを委員長にお許しを得まして、黄田経済局長にお尋ねしたいと思います。  第一には、先日バトル法とココムの輸出制限の品目リストをいただきたいとお願いいたしておきましたが、まだいただいていないのでございますが、おとりはからいくたさいますようにお願いしたいのですが、黄田さんいかがですか。
【次の発言】 それからバトル法で発表なさらない方のリストとココムのリスト、これはどういう現状ですか。発表なさらないというのは、やむを得ない場合はも……

第16回国会 外務委員会 第8号(1953/06/27、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 ただいま穗積君の議論を伺つておりますと、国会議員の無知とかなんとかいう言葉が出まして、まことに恐縮ですが、私は、保安隊の現状が兵力でないという御議論に対しては、多少こういう極端な憤懣の思いが述べられることも大いに了察できる問題であるようにも思います。しかし、ただいまお尋ねいたしたいのは、昨今の貿易の問題でございますが、貿易の国日本の貿易が戦前の水準の三〇%を欠けるというような憂慮すべき事態におきまして、とにかく海国日本としては、世界の各国に対して貿易を振興することが急務中の急務でございます。一昨日外務省当局からいただきました統計表を見ましても、西ヨーロツパ諸国はすべて今年になりまし……

第16回国会 外務委員会 第16号(1953/07/18、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 先ほどの岡田委員からの御質問は、きわめて重要な問題だと思うのでありますが、昨今台風のために非常に苦労しております。日本は神風の国といいますけれども、実は台風と洪水の国という意味でございましよう。神風というものは技術の幼稚な時代に一つの国防力になつた時代もあつたようですけれども、今では洪水を起すばかりで、国土の治水治山、ダム式電源開発を内にし、外には正常貿易の拡大ということでなければ、国連の隆盛は望めないという重要なときに、気象関係、測候関係の予算が一億三千万円も削減になつたというようなことを聞いておりますが、われわれ了解に苦しむところであります。従つて気象に対する諸施設を充実するこ……

第16回国会 外務委員会 第17号(1953/07/21、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 去る土曜日に旅券法の問題につきまして、緊急な件がございましたので、外務大臣にお伺いいたしましたところ、旅券法の問題の運営は、政府の鎖国のとばりを侵して鉄のカーテンのかなたに旅行した人間は、政府としてはたいへんすかぬから、再び海外に渡航させたくないと思つているけれども、それを禁止する法規がないならば、法律に従つてこれを認める以外にしかたがないと思うが、法律のこまかなことは自分はよく存ぜぬから、こまかなことはその担当の係の部課長に聞いてもらいたいということでありましたので、本日欧米局長並びに渡航課長の出席を求めておきましたが、渡航課長がお見えのようですからお尋ねいたします。  昨年高良……

第16回国会 外務委員会 第18号(1953/07/22、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 議事進行についてちよつと発言したいのですが……。
【次の発言】 渡航課長がお見えのようですから、旅券問題についてお尋ねします。過日は時間がありませんでしたので、渡航課長はたいへんかつてなことを言われまましたけれども、がまんして聞いておりましたが、官僚としまして一番大事なことはお客様に親切なことと、それから法律を守るということであります。厳に旅券法に違反しないように気をつけていただきたいのでございますが、昨日渡航課長が言われますのには、政府の主義に反して鉄のカーテンのかなたを実地見学して参つた有能の士に対しては、二度と国外に出る場合の一般旅券を提供しないということを言われました。これ……

第16回国会 外務委員会 第19号(1953/07/25、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 議事進行について。もう一月前のことでございますが、一ぺん当局に資料を要求してありますが、一向参りません。かつて委員長からも催促を願つたのですが、さらに参りませんが、先般の御答弁ではパリのココムについてはでき得る限り状況を説明するということと、それからさらにそれについての資料を提供する、なおその資料が提供できないときは、欧米諸国が中国等に輸出しておる品目で、日本のみが禁止されている品目は実際にはわかることであるから、その品目の一覧表を提供するというお約束でありました。また政府当局は日本を西ヨーロツパ並に取扱つてくれということは、外務省の切なる願であるから交渉しているということでありま……

第16回国会 外務委員会 第20号(1953/07/27、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 議事進行について。今日はただいままで各委員非常に努められまして、大分生理的疲労の限界にも参つておりますので、お諮りしたいのですが、通商航海条約の問題につきましては、他の委員の方の御賛成があれば、明日続けることにしまして、旅券の問題は飛行機が待つておりますから、きようこれを終りにするくらいに政府から明確な答弁を願いたいと思います。  なお委員長にお願いしたいのですが、私個人に関して申し上げますれば、MSAに対しても、通商条約に対しても、まだ一回も御質問する機会が恵まれていないのでございます。従いまして事務当局におきましては、もう少し各委員の発言をよく記録にとどめられて公平な機会を与え……

第16回国会 外務委員会 第21号(1953/07/28、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 ただいまの文部省当局の御答弁を伺いまして、外務省当局では、文部省当局が事務怠慢のために非常に難渋しておる。事務渋滞を攻撃するならば、外務省でなくして、渡航課長でなくして、文部省を攻撃しろというたいへんはげしい御発言であります。ところがただいま文部省の御意見を聞くと、まつたく違うような状況でございまして、私どもそういう政府間の事務の連絡の不十分をまことに嘆くものでございます。今日通商条約の審議が追つておりまして、全員一致して審議の公正、合理的な進歩をはかりたいというときでございますから、私はこれ以上お尋ねいたしません。でき得ますならば、文部省当局から明日でもただちに渡航課長に御連絡く……

第16回国会 外務委員会 第22号(1953/07/29、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 通商航海条約に、自由諸国に協力いたしますための輸出禁止のような処置がとり得るという条項がありますが、現存鉄のカーテンのかなたに対して輸出を自制しておりますのは、どういう法的根拠に基いてやつておるか。また制約を受けて、たとえば中国向けの貿易が制限されているが、この法的根拠はどういうことになつておりますか。
【次の発言】 そのようなことでございますならば、これは一般的、抽象的、自主的、道義的協力と見ることができると思いますが、それがおざおざ西ヨーロツパにはいいことでも、日本だけに禁止せられておる。たとえばきようは満場一致で中日貿易促進決議案が通つたのですが、自由党の諸君も満場一致賛成い……

第16回国会 外務委員会 第23号(1953/07/30、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 ただいまの質疑応答を承つておりますと、まことに心配な点がありますので、実は先般の外務委員会でも申し上げましたが、この問題について私は上海で中国当局の意見を聞いております。多少参考な点もありました。彼を知りおのれを知れば百戦危うからずと申しますので、実情の認識というものが大事でございます。また今日世界の風潮から見まして、武力を云々いたしますよりも、まず話合いで解決する相互了解ということが、特に隣邦同士では私は大事であろうと思います。従いまして、簡単に申し上げますが、あの最初の事の起りは、占領軍の支配下にありまして、占領軍が多少は戦略に使つている面もあるかのごとく聞いております。また気……

第16回国会 外務委員会 第24号(1953/07/31、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 旅券法の問題は、委員長から簡単にと仰せられましたから、御趣旨には沿いますけれども、外務委員会としては権威に関する問題であります。海外渡航の問題というものは、外務委員が世界の情勢を知るために、また国民をして知らしめるため、また知る権利のため、これは、はとにすら、つばめにすら許されておる権利が、人間に許されないはずはないのである。マルコポーロの昔から、旅券というものはないでありまして……(「はとに旅券を出すのか」と呼び、その他発言する者あり)私は、今あなたに質問しているのではない。ユーモアを解さないというのでは困る。そこで伺いますが、ただいま田中君から言われた、日本は法治国であるから、……

第16回国会 外務委員会 第25号(1953/08/01、26期、日本社会党(左))

○帆足委員  ちよつと関連して。私は、改進党が再軍備の立場に立ちながらも、なお喜多委員が、郷土愛にかられて、内灘問題の合理的解決のために堂々議論をされておる態度には、深く敬意を表するものであります。従つて、この問題につきましてのただいまの質問に対して正確な答弁をされ、さらに内灘問題の今後の解決策についての政府の遠いおもんばかりと、終局的解決についての努力の目標を次会に示していただきたい。と申しますのは、地元の人たちの反対を押し切つてつくつた軍事基地などというものは、三文の値打もないのであります。結局そのために両方の感情が悪化し、米兵との対立を招来し激化するようなことになるのを優慮いたしますから……

第16回国会 外務委員会 第28号(1953/08/07、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 第一はMSA協定に関連しまして、中国貿易の関係ですが、先日中国との貿易促進決議案が満場一致通過いたしまして、政府もその趣旨を体してせつかく御努力中という御答弁に、外相、次官ともたびたび接しまして、まことに欣幸の至りでございます。また先ほどの戸叶里子さんに対する御答弁に、MSA協定の中に、中国との貿易に関する制約を明文に入れることはないというお答を伺いまして、これまた御同慶の至りでございますが、かの決議案の趣旨の中には、現在中国との貿易ができません主たる原因は、向うへ輸出いたします商品を極度に制限されているということが最大の理由でございますのと、貿易用務による渡航が極度に制限されてい……

第16回国会 外務委員会 第29号(1953/09/04、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 他の同僚議員の時間の都合もありますから、ごく簡単に御質問いたします。  先ほど同僚穗積委員のまじめな質問に対しまして保安庁長官からお答えがありましたが、そのときに、日本の青年について大いに御激励のお言葉がありました。おおむね子は父よりさとしでありまして、青年たちは保守政党の指導者諸君より多少聰明であろうと考えておりますから、別な意味において将来のことはさほど心配ないと存じておりますので、まことに御同慶の至りに存じます。  MSAの問題は国家の安全保障に関係する至大な問題でございますが、今日は御承知のごとく水爆の時代、原爆の時代でございまして、もし国の安全保障ということをまじめに論じ……

第16回国会 外務委員会 第30号(1953/09/17、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 外務大臣にお尋ねいたしたいのでございますが、国会の決議というものはきわめて厳粛なものでありまして、これは国民の最高の意思を表明するものであることは申すまでもありません。しかしながら今日国際情勢はきわめて複雑困難でございまして、諸懸案の解決は、平和のために忍耐を必要とし、時を必要とし、漸進的にと申しますか、中庸の道を得て解決して参らねばならぬということは、国民ひとしく痛感するところでございます。特に平和と貿易の問題等につきましては、ある意味におきましては党派、階級の利害以上の国民的利害の問題でございますので、この一面については相互に理解し合い、和衷協力して当らねばならぬという点も、わ……

第18回国会 通商産業委員会 第2号(1953/12/03、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 時間がありませんので、また残りは明日にでもしていただきまして、急ぎのことだけを申し上げます。今まで外務委員会におりまして、こちらに初めて参りましたので、皆様にちよつとごあいさつ申し上げます。よろしくお願い申し上げます。  私は長らく二十数年も経済界におりましたので、そういう点では勤労者の党におりますが、経済界の実情には多少通じておるつもりでございまして、岡野大臣とも旧知の間柄でございます。岡野さんは金融界出身の方でございますが、しかし銀行屋さんの中では一番輸出貿易並びに産業の事情に通じておられる方のお一人であつて、かたがた大阪出身の方でもありますから、われわれの申すことも特に理解し……

第18回国会 通商産業委員会 第3号(1953/12/04、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 ただいま電力事情の状況を承りましたが、実は一昨日御質問いたしました中国への硫安の輸出のことと電力の割当が連関がございますので、せつかく公益事業局長の中島さんもお見えになつておりますからお耳に入れまして、来年春の電力需給につきまして格別の御配慮を願いたいと存じます。  輸出の状況は、ますます国際的に過剰生産の傾向がありまして、特に今後通産御当局の御考慮を煩わし、特に審議庁あたりで思料をいただきたいと存じますことは、アメリカでは鉄鍋年産額が一億二千万トンにも達しているといわれておりまして、それが軍需のみに使われておるかと申しますと、案外軍需の分は少くて、自動車工場の拡張とか、東部海岸に……

第19回国会 外務委員会 第1号(1953/12/11、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 昨今の日本の貿易がたいへん不振でありますことは、これは国際的にも一般に不景気の前兆が強くなつておるような状況でありまして、国際連合の統計を見ますと、日本の貿易は戦前の三〇%、しかるに世界の水準は一三六というようなことで、輸出非常体制をしいてよいくらい、国際収支の問題は緊迫を告げておるのでございます。ただいまの外交は、やはり経済外交といつてよいくらい経済が重要でございますから、輸出振興に対して一段の御努力を願いたいのでありますが、幸いにして貿易の条件であります国際情勢は、多少平和への曙光が強くなつて参りまして、特に原爆から水爆に移り、最近は航空機は音響速度の二倍を越えまして、香港から……

第19回国会 外務委員会 第11号(1954/02/27、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 最初に参考人の方にお尋ねいたしますが、実は私どもちようどこの問題の起つております第四区の選出議員でございます関係もありまして、同僚の社会党菊川代議士、並びに自由党の花村代議士とともに、一市民として超党派的にこの問題に対して痛切に心配もいたし政府の善処を切望いたしている次第でございます。  そこでこの重要な問題につきまして、まず政府当局の方でこのような措置を御準備なさいますについては、渋谷の区会並びに地方の教育関係の各機関あるいは明治神宮の当局等に事前に連絡し、また協議し、了解を得ましたものかどうか、その点につきまして参考人の方のそれぞれの御担当の方から御意見を伺いまして、それにつき……

第19回国会 通商産業委員会 第1号(1953/12/14、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 先ほど齋藤、長谷川両委員から日本の鉱業政策、技術政策について非常にいい質問がございまして、私ども党派は違いますけれども、こういうまじめな質問に対しましては大いに啓発され、また政府当局もぜひともいれていただくようにお願いする次第であります。同じく貿易の問題につきましても私どもは同じ気持でおりまして、貿易とか国交調整とか国の平和とかいうような問題につきましてはこういう波風はげしい世の中でございますから、なるべく超党派的に国民全般の立場から考え、御協力いたしたいという気持を持つておる次第でございます。もちろんわが党は勤労階級の党でございますから、特にまた勤労階級の立場から強調するところも……

第19回国会 通商産業委員会 第2号(1953/12/15、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 関連して……。需給の問題がただいま出ておりましたが、硫安の需給状況が相当逼迫した状況にあるということは、ちようど春肥の前でございますし、当局が心配されておることは、ある程度の妥当性があると思います。しかし同時に、この問題につきましては、与党の各議員の方々ともしばしば私意見の交換をする機会を持ちまして、わが議員連盟三百名の議員は、ほとんどこの問題について満場一致理解をしておる問題でございまして、中国の五億の農民を擁する市場に対して、最初の窓が開けようというときに、五万四千トンならずとも、せめて三万トンでも二万トンでもいいとまで同僚議員が言われておるのでありますから、私はこれは方法はあ……

第19回国会 通商産業委員会 第3号(1953/12/16、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 先般の委員会で硫安の輸出につきまして種々御説明いたしまして、政府当局の御協力方をお願いいたしましたのですが、前回申し上げましたように、この問題は与党、野党という区別なく、輸出振興の一環として申し上げておるのでございまして、本来ならば与党の自由党の方に御発言していただく方が適切かと存じますが、たまたまこの仕事についての議員連盟の幹事役の一員をいたしておりますので、発言させていただきますことをまず御了解願いたいのでございます。  昨日も御説明いたしましたが、何分にも国際収支の緊迫は異常の状況でございますし、輸出の振興ということは第一義の要件でございますので、せつかく来年の三月末日までに……

第19回国会 通商産業委員会 第7号(1954/02/05、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 一般的質問をいたしたいのですが、ちよつと今加藤君から重要な問題について御質問がありましたので、連関しまして、一言だけお尋ねしておきたいと思います。今度の織物消費税の問題に、なぜ原糸をおやめになつたのか、その理由と、それからもう一つは税の目的が、奢侈品を押える目的か、または税収入をとることが主たる目的であるか、この二つについてちよつと伺つておきたいと思います。
【次の発言】 御説明を伺いまして、最初からの経過を考えますと、やはりこの税の取扱いというものについて首尾一貫していないところが大いにありまして、そしてそのさまよえる亡霊が遂に洋服屋さんにとりついたということで、非常に明朗性を欠……

第19回国会 通商産業委員会 第16号(1954/02/26、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 これに関連をいたしまして資料のお願いをしたいのですが、きのうの朝日新聞に、中国とヨーロツパの貿易の数字の概略が出ておりましたが、あれを見ますと、非常に日本が立ち遅れているような実情でございますので、至急西欧講国及びアメリカと中国との貿易の昨年の実績、及び日本と中国との貿易の品目別昨年の実績をお願いいたします。

第19回国会 通商産業委員会 第23号(1954/03/19、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 時間が移つておりますので、皆様御迷惑でしようからごく簡単にいたします。実は緊急質問を提案いたしましたのは、鉱業権の、韓国人に対する特別規定が、四月二十七日に期限が切れるものでございますから、ただいまのうちに政府に御注意申上げて、ひとつ深甚なる御研究、並びにこの問題は多少政治的考慮も要する問題でありますから、通産同僚各委員慎重な御考慮を参考にして、ぜひともきめていただきたいと存じます。  御承知のように朝鮮人諸君の状況は、朝鮮人の祖国たる朝鮮が長い間戦乱にあい、二つにわかれて統一が行われておらないために、きわめて不幸な同情すべき状況にあることは、御承知の通りであります。従つて今日一般……

第19回国会 通商産業委員会 第24号(1954/03/23、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 関連して。ただいま映画輸入の問題が出ましたが、これは文教の方と連関のあることで、通産委員会で映画のことを詳しく申し上げるのもいかがかと思いますが、一応重要な問題として通産大臣のお耳に入れておきたい。最近日本映画の輸出ということもだんだん問題になつて参りましたので、この点について格段の御努力を願いたい。  それからもう一つは、映画倫理的な観点から、たとえば「原爆の子」などは新日本憲法に照して第一位を獲得すべきヒユーマニズムの映画だと思います。「ひろしま」の方は多少はげし過ぎる、きびし過ぎるという点もありますが、それにしろこれも優秀な映画である。「原爆の子」などに至つては、はげしいどこ……

第19回国会 通商産業委員会 第42号(1954/04/30、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 関連して……。きようでこの審議は最後だということですから、一言だけお尋ねします。先般中国に硫安の輸出が五千トンできまして、政府当局も国際収支の改善の見地から、この問題に対して善処されて、この点にまことに多とするものでありますが、硫安の輸出会社ができました場合に、私しろうと考えで多少疑問にいたしております点は、先般中国向けの輸出に対しまして、今の国際情勢からいつて、西ヨーロツパ諸国が穏当としておることについて、われわれは何の遠慮もないというふうに、外務大臣からも通産大臣からも伺つておるのでありますが、中国向けの輸出に対しまして、一部の勢力なり、硫安輸出委員会等におきまして、多少これに……

第19回国会 通商産業委員会 第44号(1954/05/07、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 関連して。台湾への輸出の見返り物資のことにつきまして、今砂糖のことについて大臣から御言明がありましたが、輸入によつて穴埋めをしておりますけれども、輸入物資そのものが非常に貴重なわけでなくて、金銭上のつじつまが合つておるというようなな状況なんです。先ほど永井委員から御要望がありましたように、合理化はやはり日本経済全体が脆弱な状況になつておりますので、これは全体としての筋道の通つた合理化を考えなければこの危機は私は突破できないと思う。しかるにかかわらず、硫安の問題が取上げられておるのに、昨年の暮れのことでも、たとえば硫安を中国にもう少し輸出すれば粘結炭と工業塩が相当買えたのです。そうす……

第19回国会 通商産業委員会 第46号(1954/05/12、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 関連して。ただいま加藤議員からまことに論理整然たる質問がありまして、局長のお答えを承つておりますと、私はこの問題について最終的決定を政府が下すのには時期尚早であるという感を――これはだれしもそういう感を受けたと思いますが、受けました。先ほど日本の国民は木材に対して長い間の郷愁を感じておるというお話もありましたが、日本は、水の国、湿度の高い国、そうしてまた戦災を受けた国として、私は住宅様式については大いにこれから創意くふうをこらさねばならぬ、なかんずく石、セメント等でつくりました製品を広汎に建築に活用するという方向に進むことについては、異常なる努力、決意が必要であると思います。その点……

第19回国会 通商産業委員会 第52号(1954/05/21、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 参考人の方にお尋ねいたしますが、日本は水の国であり、治水治山を非常に必要とする国であるという点と、それから湿度の高い国でありますから、今後もセメントとかスレート業を大いに振興して、木材にかわるにもつと多くの石とセメントを使い、それから道路などは東京郊外などを歩いてもたんぼの中のような状況でございますから、石とセメントをもつと有効に使う国にしなければ国土の荒廃を防ぐことはできませんから、何とかしてこの石の問題、砂の問題、砂利の問題等をもつと有効に能率化せねばならぬ。そしてそれを国土計画なり河川治水の計画と結びつけて国富を大事にして能率的、そして安い値段で消費大衆に渡るようにせねばなら……

第19回国会 通商産業委員会 第53号(1954/05/22、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 ただいま永井委員からいろいろな点につきまして指摘され疑問の点を提出されましたが、私はこの法案が、将来実施されるに至りました場合に、これらの点はやはり十分に考慮して運営していただかねばならぬと思います。日本の特殊の山及び水の関係からして、治水それから資源の愛護、能率化、業界の安定等の見地から何らかの意味において私は砂利の採取を合理化し、総合的見地から能率化することが必要であると思いますが、ただいま同僚永井委員が各種の観点から指摘されました点につきましては、ひとつ慎重な考慮を願いたいと思います。  私どもとしましては国民経済の能率化及び公共の福祉という観点を第一に考えまして、第二にはそ……

第19回国会 通商産業委員会 第56号(1954/05/26、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 先般来の委員会で一通り伺いましたが、最後に一つお尋ねしたいと思います。政府の許可の基準と運用方針につきまして、小さな手掘りの諸君が、既得権をそのために淘汰されて認められなくなるのではないかということを心配しておるのですが、それについての政府当局のお考えはどういうことでしようか。中小企業は日本のような国柄では当然尊重されねばならない。しかし中小企業といえども、ただ能率が悪いままで惰眠をむさぼつているわけには参りませんから、その打開策としては極力協同組合等を活用いたしまして、みずから自立の精神を養い、進歩、合理化の道を進むだけの気魄と責任感を望むことはもちろんのことでありますが、同時に……

第19回国会 通商産業委員会 第60号(1954/06/02、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 大臣は会食に行かれるそうですし、時間の都合もありますから、二、三分だけお許しを願いたいと思います。私はきようも定刻通りに最初参つておりましたが、開会が遅れましたので、質問が遅れました。午後私は政府が旅券法違反をいたしましたことについて百万円慰藉料をくださる公判がありますので、そちらへ参りますから、御了解を得ておきまして、午後引続いて質問をいたしますが、一つここに申し上げておきたいことは、映画の振興のことについてであります。とにかく日本の映画技術が非常に振興いたしまして、外国でいろいろ一等賞をもろうとか、また輸出が始まつておりますが、その中の一つとして、たとえばソ連または中国にも映画……

第19回国会 通商産業委員会 第62号(1954/08/12、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 日本経済の現状は戦争後の復興期が一段落しまして、当然のことでありますけれども、今非常な不景気が進行しつつあるわけであります。ことしの暮れから来年にかけては、私はゆゆしい事態になるのではないかと思います。しかしかくなることは当然のことであつて、今日あわてて対策を講ずるということ自体がはなはだ時期遅れで、最初から敗戦日本の人口や国土の狭小さで貿易の重要性などを勘案してむだな投資を省き、ぜいたく品の輸入などは控えて、労使の筋道を立て、企業が能率化するように全国民が真剣になつて努力せねばならなかつたのに、自由という言葉が、何もかもえてかつてにすることが自由経済であり、放埓にふるまうことが自……

第19回国会 通商産業委員会 第63号(1954/08/13、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 昨日愛知通産大臣に中国との貿易の増進につきましてるる要望いたしましたが、愛知通産大臣からはその趣旨に従つて政府は全力を尽すようになつておるから、従来行き届かぬ点があつたとするならば至急改めるように努力するという明快な御答弁がございました。従いましてその趣旨に基きまして現在問題となつております中国からの米の輸入並びに硫安の輸出につきまして要望したいと思います。  まず第一に時間がございませんので、また軽工業局長のお時間の都合がありまして、同僚委員から時間を繰合わしていただきまして質問の次官をいただいた次第でありますから、なるべく簡単に、要を得て御答弁を願いたいのでございます。  まず……

第19回国会 通商産業委員会 第65号(1954/09/09、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 ただいま小委員長からるる御説明のありました要旨に対しては、われわれも全面的に同感でございます。以上の諸点について行政当局の迅速にして適切なる措置を要望する次第ですが、ここに関連しまして一、二お尋ねし、要望しておきたいことがございます。それは今日一六〇の生産を、わずか戦前の三五の輸出で支えているような非常事態であるにかかわらず、まだまだ通産省当局の貿易に対する認識と努力が十分であると言えないと思うのです。この問題は明日も通産大臣に申し上げますが、為替の危機、貿易の危機がいかに深刻であるかということを深くお考えくださつて、各省の政策の末端に至るまで、また政府の施策の末端に至るまでこのこ……

第19回国会 通商産業委員会 第66号(1954/09/10、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 農林省の米穀担当の方にお願いしたいのですが、御承知のように通産委員会で数次これが問題になりました中国からの米の輸入のことでございますが、農林省当局の適切なおはからいで、すでに三万石からの米が芝浦の港に着きまして東京都内に配給されまして、新聞等の伝えるところによりますと非常な好評を博しておりますことはまことに御同慶の至りでございます。先般の通産委員会の速記録をもう一度ひもといて見ましたところが、今次輸入いたします三万トン内外の中国からの米の輸入に対しましては、通産省当局並びに農林省当局打合せの上、見返りの硫安を輸出する。これは十箇月の余裕期間があるわけでありますが、その期間内に輸出す……

第20回国会 通商産業委員会 第4号(1954/12/06、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 時間も大分移りましたので、ごく簡単に申し上げます。また参考人の皆様から実際に即したお話を伺いまして、非常に感謝いたしております。わが党は、勤労者の立場に立ちまして、科学技術、合理性を尊重いたしまして、産業の復興に邁進したいと考えております穏健中正な政府でございますから、各界各層の御意見を伺いまして、虚心坦懐に、私心なく、また現在考えておりますことの中でも、それが妥当でないと気がつきました点があれば逐次改めて、そして国民経済に寄与するようにして参りたいという心構えでございます。大体におきまして私どもは、日本の特殊な国情からいたしまして、多少の保護関税、収益課税は必要であるとも存じてお……

第21回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第1号(1954/12/14、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 この際動議を提出いたしますが、委員長の互選は、投票を用いずに、中村高一君を委員長に推薦いたしたいと思いますが、いかがでしよう。
【次の発言】 動議を提出いたします。理事は、その数を七人といたしまして、委員長において御指名あらんことを希望します。

第21回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第2号(1954/12/15、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 時間がございませんし、他に同僚議員からも簡単な御質問がありますので、私も簡単にきようは御質問いたしまして、意を尽さないところが多々ございますが、その点はお許しを願います。  原水爆の時代に平和共存を望むことは、今は日本だけでなく世界の輿論でありまして、平和をどうして達成するかということが良識ある政治家の任務になつておることは御承知の通りでありますが、政府が、新内閣ができますると、ただちに二つの世界の平和共存または外交の調整またはそれの裏づけとしての貿易の拡大等の政策を発表せられましたことにつきましては、私ども大いに敬意を表しておる次第でございます。しからば、今後この実施についてどの……

第21回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第3号(1954/12/16、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 石橋、高碕両大臣が御就任になりまして、識見高き同学の先輩を迎えまして、ともに語り、御意見を伺い、また勤労者政党の立場から御批判をいたす機会も与えられましたことを、私は光栄に存じておる次第であります。  この委員会は、主として東西貿易の打開を目ざして、それが動機でつくられた委員会でございますので、いろいろ申し上げたいことがありますが、時間の制約もありますので、主としてその問題につきまして重要な点を本日は申し上げ、こまかな具体的な問題につきましては後日詳しく申し上げ、要望もいたしたいと存じます。  第一に、東西貿易の現状につきまして、鳩山内閣は、世界における最近の平和の傾向とにらみ合し……

第21回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第4号(1955/01/24、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 きょうは外務大臣、通産大臣に質問をいたしまして、中国、ソ連貿易の大綱についての政府の確たる意見を承わって、いずれ国会は解散になりますから、その間のブランクを責任を持って埋めてもらいたいと思ったのですが、両大臣は参議院本会議に出席のため遺憾ながらただいまの時間に間に合いませんので、外務省、通産省、経審各官庁の行政担当責任者の各位に私どもの要望を申し上げて、そして今日のところの政策の進行状況を承わっておきたいと思う次第です。  新内閣は、解散を控えておりますので、いろいろな政策を発表しておりますけれども、大へんけっこうなことずくめであって、一体その中でどれをどういう手順で実行されるのか……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 社会労働委員会 第14号(1955/05/26、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 時間も移りました上に、同僚議員からそれぞれ情理兼ね備わる要望、質問がございましたので、私は簡単に要望を申し上げたいと思うのです。  本日、同僚議員諸君のお許しを得まして、この委員会に出席さしていただきましたのは、私自身も、数回喀血いたしまして、長い間の闘病の苦しみをなめて参った一人でありまして、八木君の療養所にはよく見舞いに参りました。今度の総選挙では、八木君はベッドの上から供託金を納めに参ったような実情でございました。この問題につきまして、――政府委員は、まずまず新しい制度でやっていけると申されましたけれども、一つ一つの療養所を例にとってみますと、実情はそうなっていないのでござい……

第22回国会 社会労働委員会 第15号(1955/05/27、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 山花君のただいまの質問と関連いたしまして、厚生省当局は、昨日中野療養所の実情を多少お調べになられましたように承わっております。私はおくればせながら、そういう調査をなさいましたことに対しては、深い敬意を表するものでございます。しかし同時に、ただいま切迫した状況になりましてそういう調査をいたさねばならぬということは、この問題につきまして多少準備が足りなかったということを意味するものであろうと思います。しかし、昨日厚生大臣は、きょうの参考人の陳述を聞いて、各同僚議員が納得され、世論が納得されたならば、修正もまたそれが必要であるならば別にこだわることはないという非常にりっぱな御答弁でござい……

第22回国会 商工委員会 第6号(1955/03/31、27期、日本社会党(左))

○帆足計委員 時間も移りましたし、同僚委員の質問もありますので、簡単に申し上げます。  私はいつも中国の貿易のことで御質問しますけれども、実はそれよりも、国内の開発、特に農業の改革のことについて非常な関心と重要性を痛感しておる次第であります。日本の農業は英国の十七世紀くらいの段階にあるわけで、むしろその方が重要でありますが、きょうは、経済使節団が中国から参っておりまして、明日から交渉が始まります。大体民間から、議員から七名、十四名を相互に出し合って、明日から貿易の拡大についての交渉が始まりますので、それに連関いたしまして四、五のことをお尋ねいたしまして、あとは、休会になりますから、ぜひとも高碕……

第22回国会 商工委員会 第8号(1955/05/10、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 通産大臣に二つの問題についてお尋ねいたしたいと思います。第一は、ただいま兵器工業の国営の問題が出まして、中崎君から逆にああいうものは自由企業のままにして適当な値段で買上げた方がいいというお話でありました。またただいま中小企業の問題について、内田君から御質問がありました。また昨日の通産大臣からのお話の中で、生産性本部をつくる、それに補助金を出すということも承わつておりますが、たとえばその問題一つにいたしましても、いずれも民主党内閣が今後の経済政策をおおむねどういうプリンシプルでおやりになる意向であるか。自由党の経済政策と民主党内閣の経済政策の基本の方法論といいますか哲学において、どう……

第22回国会 商工委員会 第14号(1955/05/19、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 この問題は、新聞によりますと、急転直下政府は態度をきめるということに承わっておりますので、私は審議を急ぐ必要があると思うのです。そこで審議の順序といたしまして、これは協定か条約かということでまだあいまいな御答弁でしたが、かりにアメリカからの申し出を受け入れるといたしますと、国会及び委員会との関係はどういうことになるのでございましょうか。あらかじめ委員会にはかるような形になるのですか。それとも自由な論議が行われただけで、政府が独断的におやりになるのであるか。私どもの見解からすれば、多少の秘密条項もあるようでありますし、予算も伴い、多少の権利義務も伴うようでありますから、当然条約に準じ……

第22回国会 商工委員会 第19号(1955/06/01、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 科学技術庁設置についての決議につきまして、政府当局もこの趣旨に対して御賛成であるという御答弁をいただきましたことはまことに喜ばしいことでありますが、しかしこれまで資源の乏しいこの国におきまして、科学技術に対する歴代政府のこれに対する態度というものは、私は必ずしも満足なものではなかったと思うのでございます。教育の面におきましても、それから日本の社会文化の面におきましても、科学というものがまだまだ軽視されておる伝統がある。この伝統の根深いことは驚くべきことでございます。科学といえば何か唯物的な、そして功利的なもののように考えられておる弊風がありまして、科学技術と対照いたしまして、精神的……

第22回国会 商工委員会 第35号(1955/07/06、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 昨日大豆の輸入割当についての政府の発表がありました。との問題につきましては、いろいろ従来困難ないきさつがありましたのに対して、政府当局はしばしば議員連盟にも御出席になって、よく民間の事情を聞かれ、非常に誠実に事を進められましたことにわれわれは感謝していたのでありますが、昨日の御発表を見ますと、経済界の実情に照らして深く政府当局の方で考えていただかねばならない重要な点が二、三あると思いますので、緊急に質問をいたすわけであります。  実はこの問題をめぐって、すでに輸出入組合法が本委員会にかけられておりまして、私ども慎重審議の過程でございます。この輸出入組合法につきまして何ゆえに私どもが……

第22回国会 商工委員会 第37号(1955/07/08、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 いろいろ有益な意見を伺いまして参考になりました。そこで二、三の点を、今後の審議を慎重ならしめるためにお尋ねいたしたいと思います。輸出振興のためにこの法案は提出され、審議に付されているわけですが、輸出振興のための政策はいろいろありまして、この問題だけではないと思います。この組合法における一番の難点は、中小企業の利益が従来無視されがちであることと、それから新規業者の進出の道をふさぐ結果になりやすい。それはもう統制のすべてに通じての弊害でございまして、私は先ほど関谷産業の新保さんの御意見、まことに着実な御意見として拝聴いたしました。組合がややもすればボス化する。官庁が公正であるべきである……

第22回国会 商工委員会 第39号(1955/07/11、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 小笠さんのお話を承わりまして、中小企業に非常に理解を持たれておることに対しては敬意を表します。その同じ精神を持っておるならば、百貨店法などには積極的に御賛成になるべき立場でおられるものと考えるわけですが、哲学というものは、一貫してこそ哲学といえるので、それが一貫してないとすると、これは性格分裂症ということになるのであります。  それでお尋ねするのですが、中小企業安定法の場合でも、今田中君の言われましたように、零細業者とそれから二百人、三百人使う大きな業者との間に非常に開きがあるわけですから、その民主的運営を公平にやるということは、まず一社一票にしておけば形式的の平等は与えられるが、……

第22回国会 商工委員会 第41号(1955/07/13、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 第一点にお尋ねいたしますことは、現在輸出入組合法によって貿易の統制が行われておるのでありますが、たとえば貿易管理法、為替管理に関する法律、それから各種の行政措置、それから専売法等による指定商の指定、それから各種のチェック、プライス、フロアプライスなどの指定が行われておりますが、それはどういう法律に基いてそういうことが行われておるかということを、ごく簡単でけっこうですから、要点だけを御説明願いたいと思います。
【次の発言】 たとえば今度大豆の取扱い商社を、過去の実績あるものに限るというような意味で商社を指定いたしましたが、これは一体どういう法律に基くものですか。それに賛成とか不賛成と……

第22回国会 商工委員会 第42号(1955/07/14、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 両派社会党を代表いたしまして、両派社会党共同提案による一部修正案をご説明いたします。  それでは最初に修正案を朗読いたしまして、しかる後趣旨を説明させていただきます。    輸出入取引法の一部を改正する法律案   輸出入取引法の一部を改正する法律案の一部を次のように修正する。  (1) 目次中「第四十条」を「第四十一条」に、「四十一条―四十七条」を「四十二条―四十八条」に改める。  (2) 第二十三条第一項中「次の各号の一に掲げる理由がある場合において、それぞれ各号に掲げる事由」を「特定地域との貿易に関する決済のための政府間の取極が実施されている場合において、当該特定地域を仕向地と……

第22回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第2号(1955/05/18、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 動議を提出いたします。理事は、その数を七人とし、委員長において指名せられんことを望みます。

第22回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第3号(1955/05/21、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 時間も移りましたので、簡単に今後の資料を二、三お願いしたいと思います。先ほど山本委員から新しい唐人屋敷を作ったらどうかという御意見もありましたが、大臣がいらしたら私も少し意見を申し述べておかねばならないが、おりませんので、二、三の資料の提出をお願いしたいのです。  その一は、ココムの機構と沿革につきまして、従来しばしばお尋ねいたしましたが、十分な御説明が一度もされておりませんので、委員各位もまだ実情を御存じないような状況になっております。幸いに湯川さんが経済局長に御就任になりましたから、次会か、適当な機会に、湯川さんから詳細に承わって、どういうふうにして隘路を打開したらよいかという……

第22回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第4号(1955/05/25、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 当委員会の審議を円滑にいたしますため、次のような資料を御準備願いたいのです。  一、世界各国の対共産圏各国の二十九年度貿易実績に関する資料  一、右に関連し米、英、仏、伊、独等各国の国別(共産圏)、品目別輸出入実績(数量と金額)  一、日本の昨年度における対ソ、対中共貿易の品目別実績に関する資料及び今年度の月別実績  一、日本並びに世界主要国の昨年度貿易実績の戦前比(数量指数)に関する資料 これらの資料をいただきたいと思いますので、委員会決議として委員長から御要求のほどを願いたいのでございます。
【次の発言】 両方……。
【次の発言】 できますれば、もう一つ、現在政府がとっておりま……

第22回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第6号(1955/06/01、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 きょうは委員会における最初の討議でございますが、共産圏に対する貿易のただいまの隘路はほとんど政治問題でございます。その上、いわゆるココムの制限取りきめがきまりましたときに比べますと、国際情勢が全く変って参りまして、当時の諸条件と全く異なるものがある次第でございます。その上、国内におきましても、自由党内閣が倒れまして、民主党内閣は、中国その他共産圏との貿易もイデオロギーを離れて大いに拡大しようという公約のもとに多数党になられたわけでございますので、前内閣の時代とは、内外情勢を勘案いたしましても、共産圏特に中国向け貿易は飛躍的増大を期さなければならぬわけでございますが、その実績の端緒す……

第22回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第7号(1955/06/06、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 せっかくの機会でございますので、一、二のことをお尋ねして参考にしたいと思います。  貿易の問題は、御両氏が言われたように、外に向って日本の選手を出すという考えをもっていたすべきであるという御所見に私ども全く同感でございまして、この委員会も、貿易と平和の問題については、党派の立場を越えて、また共通の問題をとらえて協力し合って、貿易を振興するという雰囲気が強く流れておる次第でございます。  そこで、藤野さんにお尋ねしたいのですが、先ほどあなたのおっしゃった数字は、私多少間違いがあるのじゃないかと思ったのですが、いかがですか。
【次の発言】 ありがとうございました。ともかく、世界の平均が……

第22回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第9号(1955/06/15、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 台湾向け、中国向け、韓国向けの硫安輸出、並びに硫安輸出会社又は硫安輸出委員長としての日本の硫安輸出の現状について業界のお考えのほどを、まず総括的に承わったらどうでしょうか。あとで質問することにして……。
【次の発言】 後ほど政府当局の方にお尋ねしたいのですが、きょうはお客様が見えておりますから、またお忙しいところをお差し繰り下さいまして、いろいろと参考になる意見をお漏らし下さいまして、感謝にたえない次第でございます。私どもは、国政を預かっている者といたしまして、硫安の輸出問題については、やはりいろいろな角度から考える必要があると思うのです。従いまして、いろいろな方の御意見を伺いたい……

第22回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第11号(1955/06/21、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 硫安のことに直接詳しくありませんので、もう少しお尋ねしたいのですが、最初には、これは二十九年度の肥料年度ですから八月から七月までですか。それから先にお尋ねしたいのですが、いただいておる生産実績のこの表、これの二十九年度の総計が二百四十七万トンになっておるのですが、これとことしの実績との開きはどういう数字になっておるのですか。
【次の発言】 いただいております表の二十九年度の輸出ですが、これは肥料年度と書いてありますが、合計が三十三万トンになっておるのです。これはどういうことでしょうか。今年の五月末でも六月末でもけっこうですから、実際の肥料の実績を一つこれによって数字をお示し願いたい……

第22回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第12号(1955/07/05、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 ちょっと関連して、ただいまのトラック、バスの問題ですが、トラック、バスは、乗用車と違って、競争にたえ得る性質もありますので、大いに輸出したらいいと思うのです。アジア諸国では、日本のトラックは非常に評判がいいので、これは、担当の事務当局あるいは業界としまして、たとえばこれを北アジアの大陸などに輸出すれば非常に有望だと思うのですが、そういう御熱意をお持ちでございましょうか。黒目さんにお尋ねします。
【次の発言】 自動車の輸出が特に、中国に対して多少許されておりますが、かんじんの部品の幹出が許されないように聞いておりますし、日本のトラックが非常に大量に向うで動いているのですが、やはり部品……

第22回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第14号(1955/07/20、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 軽工業局長がまだお見えになっていないようですから、先に経済局長にちょっと御質問いたします。  貿易のことを促進しますためには、内外の実情をよく知っておくことが必要なのですが、昨年の共産圏と自由諸国との貿易の総額、アメリカのFOAで発表いたしておるそうですが、お手元に資料をお持ちでありましょうか。大体の概略を御報告願いたいのです。  それから、もう一つは、西ヨーロッパ諸国と東欧共産圏との間の貿易ですが、これが年額九億ドルをこえているように聞いております。私はいつもそれを言うのですが、西ヨーロッパ諸国にとってのいわゆる中共貿易は東欧諸国である、カナダにとっての中共貿易はアメリカである、……

第22回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第15号(1955/07/30、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 ただいま山本委員から御発議の決議案は、時節柄まことに妥当適切なものとして、賛意を表する次第でございます。  特に、四巨頭会談のあとを受けまして、英国のイーデン首相は東西貿易の拡大のために一段の努力を重ねねばならぬという旨を強調し、フランスの首相もまたこれに賛成し、アメリカ上下外交両委員長も同じ趣旨のことを強調しておるような次第でございまして、最近の国際平和に対するアイゼンハワー大統領の演説は、あたかも社会党党首の演説を読むかのごとき観があるぐらい、平和の機運は世界にほうはいとしてみなぎって参っておるのでございます。さらに、先般政府当局の説明によりますと、いわゆる自由諸国から共産圏へ……

第23回国会 商工委員会 第6号(1955/12/14、27期、日本社会党)

○帆足委員 関連して。ただいまの片島さんの御質問は、今ミシン業界が当面している問題からいたしまして、行政当局として十分に緊急な対策を必要とする点だと思うのです。それは御承知のようにシンガーミシンは全世界に食指を伸ばし、非常に強い独占的地位を持っております。しかし日本のミシン工業は御承知のように、戦後における日本の花形の輸出工業であって、国際収支の面からいっても輸出産業として優先的に保護せねばならぬ立場の産業です。それでこれに対して外資導入の問題が起りましたときに、当時の愛知通産大臣もはっきりと御答弁をなさり、石橋さんも、いつかスレートの外資導入の問題についてはまだ多少研究の余地があるということ……

第24回国会 外務委員会 第5号(1956/02/14、27期、日本社会党)

○帆足委員 時間が移りましたので、ごく簡単に一言二言お尋ねしたいと思います。長い間の暗い戦争のあとで、そうして戦争のばかばかしさを全人類が知って、国際連合とか赤十字とかいうものが特にこの原水爆の時代になって新しい脚光を浴びるような時代がきたと思うのです。それで赤十字の皆さんには二つの世界の両方から非常な期待がかけられつつありますので、私どもの質問もとかく理想主義的というか、過大な任務を皆様に要求するということは、むしろ赤十字としては光栄というふうに御了解下されば一段と仕合せと思います。私は、そういう点非常に赤十字の仕事は必要であることを、二つの世界を旅行して痛感いたしました。それで、赤十字の独……

第24回国会 外務委員会 第15号(1956/03/03、27期、日本社会党)

○帆足委員 ただいまの同僚諸賢の質問でほとんど尽きておりますが、しかしもう昼の時間でありますけれども、これは国民全体の健康に関する問題でありますから、一食ぐらい飛ばしてもそれは大した問題にもならぬ小さな問題です。今のユネスコの問題につきまして、連絡委員の御答弁で多少は安心いたしましたが、分科会において手紙問題だというのですけれども、政府は先般衆参両院において原水爆実験禁止の国会の最高の決議が行われているわけですから、あらゆる機会をとらえて啓蒙宣伝のために活用すべきである。従いまして分科会においてはインドもその手続上取り上げることに賛成したのですから、日本代表としては多少ぐらい手続問題に問題があ……

第24回国会 商工委員会 第1号(1955/12/21、27期、日本社会党)

○帆足委員 通産大臣はお見えになりますか。
【次の発言】 それでは私は大臣がお見えになってから……。
【次の発言】 最近の貿易問題につきまして大臣に二、三御質問いたします。一昨年アメリカの景気は後退いたしまして、工業指数も一二〇くらいになっておりましたのが、今年は工業指数が一四〇という未曽有の上進を示しました。そして世界経済の回復の余慶を受けまして日本の貿易も意外に進捗いたしました。これは国内の施策につきましても、労使とも非常な努力をしましたことも次第に成果が現われたものと思うのでありますが、最近この景気がどこまで続くかということについて経済学者の間でもいろいろ論議が行われております。私はたま……

第24回国会 商工委員会 第7号(1956/02/21、27期、日本社会党)

○帆足委員 経企長官と通産大臣御両所に御質問したいと思いましたが、長官がおられませんのでまことに残念です。年頭の両大臣の御報告を承わりまして、また速記録をしさいに拝見いたしまして、政策の重点は相当正しく指摘されておりまして、保守政党の大臣としては、私はやはり最高の御両所であるということを痛感いたしました。方針の重点の置き方などは大へん合理的に指摘されておりますけれども、何か盛り上る力が足らぬというが、筋金が足らぬというか、なまぬるいというような感じを持ちましたことは、これは一つにはやはり保守政党の性格からくるものと思いますが、他方では、やはりアメリカの占領下にあって経済政策にほんとうに盛り上る……

第24回国会 商工委員会 第32号(1956/04/13、27期、日本社会党)

○帆足委員 ただいまの点はきわめて重要な点だと思うのです。先ほどお答えもあったかと思いますが、かりにこの法案が通過するとすると、施行期日はいつごろですか。そうして、いつ審議会ができて、どういう時刻からこれが活動開始の段階に入るか。その見通しをちょっと事務当局から聞いてみたいのであります。それによって今度は具体的な質疑が始まりますから……。
【次の発言】 審議会は……。
【次の発言】 大臣は月曜日御用件だそうでありますから、ちょっとお尋ねいたします。先ほど来加藤君その他同僚委員の質問もありましたが、百貨店法の審議が前国会からずっと続いておりましたために、百貨店の方はあわててどんどん拡張工事、新設……

第24回国会 商工委員会 第42号(1956/05/02、27期、日本社会党)

○帆足委員 ただいまの原皮の輸入に関連しまして、最近国際収支が有利なものですから、外国品を有利に輸入しますためにポンドなりドルを豊富に使わすような方針になさったことは、私はいいと思うのですが、それじゃいつまでも国際収支が有利であるかというと、必ずしもそう無条件に楽観は許されないと思うのです。やはり外貨は大事にしなければならぬと思うのです。従いまして原料の買付に当りましては、一方では、外貨を上手に使って、安く適時に輸入する。他方で、それほど障害がなくてバーターのできるところは、原料を輸入します場合に、輸出と結びつけて輸入できるようなところは、やはり外貨は節約して輸入をする。この両方の長所を活用し……

第24回国会 商工委員会 第53号(1956/05/21、27期、日本社会党)

○帆足委員 時間も移りましたので要点だけ御質問いたします。ことしになりまして電気誘導弾が歴史の舞台に登場いたしまして、防衛基地とか、攻撃基地とかいうような軍事的な概念にもだんだん変化が出て参り始めておるようです。水爆と電気誘導弾と相待ちまして、もはや人類は戦争の手段に訴えることができない段階で、私は歴史を長い目で見るならば、これは人類の夜明け、世界平和の前夜であろうと思っております。世界が平和に進んでいくとすれば、結局万国は再び貿易によって、万国通商によって生きるべき道を探さねばならぬわけで、武力とか領土の侵略とかいうようなものが世界から消えていくことは敗戦国の日本にとっては、まことに有利な条……

第26回国会 商工委員会 第5号(1957/02/20、27期、日本社会党)

○帆足委員 いろいろお尋ねしたいこともありますが、時間の都合もありますから、きょうは中国貿易の問題につきまして、今問題になっておる解決を急ぐ主要の点をお尋ねをし、要望もしたいと思います。議員というものは、政府に質問をする呼び出し係でもありませんから、私どもの意見を述べて、そしてそれが合理的である限りにおいては、施策の中に盛り込んでいただきまして、国民の利益になることは相共同して解決することが私どもの職務であろうと存じますので、さような観点から発言をいたします。  第一にはことしの秋に武漢、広州で日本商品の展覧会をいたします。これと相競って、英国が北京で大展覧会を計画しておりますので、これにひけ……

第26回国会 商工委員会 第11号(1957/03/08、27期、日本社会党)

○帆足委員 ちょっと一、二事務的なことをお尋ねしたいのです。お尋ねいたしますことは、商工中金並びに中小企業金融公庫などのことですが、貸付期間が御承知のように比較的短かいものですから、たとえば、先日私はある病院の口添えをいたしたのですが、仕事の仕方なども非常に懇切にしていただいておりますので大へん多としておりますが、たとえば病院の場合に、病舎を建築いたしますのに、貸付期間が五カ年だとしますと、ただいま結核の病床をふやすことを非常に迫られておりまして、よい病院が結核病床をふやすことは国家的に見て非常によいわけでありますけれども、五カ年という期間に迫られておりますと、木造のバラックしかできないのです……

第26回国会 商工委員会 第13号(1957/03/13、27期、日本社会党)

○帆足委員 先日のこの委員会でお尋ねしたのですが、中小企業金融の期間が限られておりますために、たとえば病院の建物とか店舗とかいうものをコンクリート建てにすることが非常に困難である。それで現在の貸付方法ですと、むしろバラック建築を奨励しているような結果になっております。従いましてそういうものについて何か特別の考慮をなさるお考えがないかとお尋ねをしましたら、それは理由があることであるから、研究に値するというお答えでした。また住宅金融公庫の方でそういうことはできないであろうか調べてみるというお話でしたが、その後どういうふうに御調査ですか。私どもの質問したことは、その中で合理的なことは実行に移していた……

第26回国会 商工委員会 第28号(1957/04/19、27期、日本社会党)

○帆足委員 新聞その他で伝えられておりますように、中国との第四次民間貿易協定を結ばねばならぬ日取りが迫っておるわけでございます。五月の三日に満期になりますから……。民間協定でありますけれども、両国民間の信義、あるいは国際礼儀上から、われわれとしてもまじめな態度で期限の参ります前に適当な意思表示をすることがきわめて重要であると思われますが、この第四次協定の準備に際しまして、政府が国際情勢の面を善処しつつ良識をもってこれに協力するという合理的態度を示されておることに対して、私たちはこれを了とし、感謝しておるものでございます。特に新聞等の伝うるところによりますと、前の石橋通産大臣の言葉に従えば、すで……

第26回国会 商工委員会 第42号(1957/05/18、27期、日本社会党)

○帆足委員 私は輸出入組合法の改正案について二、三お尋ねしたいと思うのですが、実はこの法案が参議院から回ってきまして、一通り読んだのですが、私も一応最高学府を曲りなりにも出ておるのですが、私どもの教養をもってしては、この文章を読んで意味がわからないところが非常に多いのです。たしか昭和四年だったかと思いますが、四年か二年ごろ若槻内閣のときに、法律の文章というものは庶民にわかるように書けということで、あの当時ですらそういうような通牒が発せられておるのですが、最近またアメリカの法律は非常にむずかしいのです。あの影響を受けて、いよいよむずかしくなりまして、とてもこれは文章の体をなしていないのです。従っ……

第26回国会 商工委員会 第44号(1957/06/24、27期、日本社会党)

○帆足委員 大臣はただいまお出かけのところですから、ごく簡単に伺います。  国際収支の緊迫の問題と表裏の問題であります貿易振興の一環として、中国、ソ連に対する貿易をこの際拡大する必要がある、また期待しておるということをたびたび大臣から言明がありましたけれども、遺憾ながら現状は非常に悪い状況になっております。特に英国がチンコムの解除をしまして以後、イギリスに引き続いてフランス、西ドイツ、デンマーク、ノルウェー、ポルトガル、ベネルックス三国等は続々英国の例にならうことを声明いたしました。またファイナンシャル・タイムス、ロンドン・エコノミストなどもこの問題を論じまして、もはやこの問題は現実に即しない……

第28回国会 商工委員会 第2号(1957/12/24、27期、日本社会党)

○帆足委員 通産大臣が席をはずされますので、数分だけ時間をお借りいたしまして、あと法務大臣には、法務委員の古屋君が見えておりますので、まだ一、二事務的なことが残っておりますので、御相談いたしたいと思います。  実は、私は、このたびの第四次貿易使節団の副団長といたしまして、各党議員の諸君とともに、苦心をともにして参ったものの一人でございます。中国との貿易につきまして、ただいま通産大臣から御答弁がございましたが、戦前には、御承知のように、大体日本の人口二千万人くらいを養っていた大きな領域であります。ただいま大体三百万人くらいの人口を養うところまでこぎつけまして、子供に換算すると四百万人ですから、第……

第28回国会 商工委員会 第8号(1958/02/19、27期、日本社会党)

○帆足委員 関連して。ただいま加藤君からの質問に関連しまして、また加藤君からも質問があるそうですから、私は一、二の問題を申し上げ、一、二の問題を残しましてあとで質問します。  今度の第四次協定ができますと、残った問題は、結局、きわめて具体的に、長期計画と市場転換という問題になると思います。ここまで問題が具体化してきましたのは、御同慶の至りですが、先ほど加藤君の指摘しましたように、日本の実業界のこの問題に対する見通しは、必ずしも私は聡明ではなかったと思うのです。しかし、業界としては、実際の仕事を引き受けておるのですから、先走るわけにもいかないでしょうけれども、だからといって、風にそよぐアシでは困……

第28回国会 商工委員会 第16号(1958/03/12、27期、日本社会党)

○帆足委員 貿易振興のことと連関いたしまして、数日前に中国との第四次協定の使節が帰って参りましたので、二、三商工大臣の御見解をただしておきたいと思います。  第四次日中貿易協定の中で、政治問題になっております点は、通商代表部の待遇の問題等でございますから、これにつきましては、政府側の善処を期待いたしまして、深くはお尋ねいたしませんが、当委員会といたしましての関心事は、中国の第二次五カ年計画に対応する日本側の、特に輸入計画の問題であろうと思います。先日、関係業界の代表を当委員会に招致いたしまして、参考人として、いろいろ有益な業界の実情を伺ったのですが、ちょうどそのときに、大臣は御在席でなかったと……


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 外務委員会 第3号(1958/06/25、28期、日本社会党)

○帆足委員 私、長らく外務委員会におりましたが、しばらく商工委員会の方へ移っておりまして、今度またこちらの方へ参りましたからよろしく。  東京は日本の頭脳でありますけれども、私の選挙地たる第四区は杉並、中野、渋谷――東京の頭脳といわれておるところであります。その東京の頭脳の中で革新政党は五二%を得ておるのでございます。従いまして、その国民の世論を背景として御質問申し上げる次第でありますから、一つ十分その点は、教養ある実業家であり、また文化性のある政治家としての藤山さんとしてお聞きを願いたいのですが、これまで日中問題につきまして多くの同僚がいろいろ御質問いたしました。多くのことはすでにもう語り尽……

第29回国会 外務委員会 第8号(1958/07/11、28期、日本社会党)

○帆足委員 ちょっと一、二だけお尋ねしますが、ただいまのことと関連いたしまして、海上保安庁の巡視船の方と、海上自衛隊の方と何か有機的関係がありますか。全然関係はありませんか。
【次の発言】 組織、態勢、運用上です。
【次の発言】 韓国側の警備艇というのは、向うの今の海上保安庁に当るといいますか、警察警備に当るものですか。また向うの海軍と関係のあるものですか。
【次の発言】 韓国李ライン関係の船だけは武装の一部を撤去しておるということを先ほど伺いまして、私ども奇異の感にたえないのですが、それは結局、韓国政府がきわめて神経質な特殊の様相を呈しているからとられた特殊手段であるのかもしれませんが、ただ……

第29回国会 外務委員会 第9号(1958/07/28、28期、日本社会党)

○帆足委員 レバノン、中近東をめぐる緊迫した状況につきましては、国民のすべてが注視しておるところでありますので、同僚議員からそれぞれ適切な質問がありました。従いまして私もできるだけ重複を避けまして、事態の直相を国民の前に明らかにしまして、国民各位がこの切実な問題について判断を誤まらず、政府に対する適切な監視を誤まらず、同時に政府の真意を明らかにしていただきまして、政府の反省を求めたいと思います。  時間も移っておりますので要点を質問いたしますが、まず第一に、政府は外交三原則ということをかねて唱道されておりますけれども、私どもがこの三原則を見ますると、これはまだ朝鮮戦争前後の時代の戦略戦術、すな……

第29回国会 外務委員会 第11号(1958/08/30、28期、日本社会党)

○帆足委員 今日の時代は原爆はすでに水爆の時代に移り、ジェット機はミサイル、人工衛星の時代ですから、人類の歴史で有史未曽有の大転換期、そして時代の流れの早いことも振古未曽有の時代だと思います。従いまして今武力をもって、また力をもって国際問題を解決しようとする風潮や、大国が自己の威圧をもって問題を処理しようこする方向に対して、平和と論理をもって問題を解決し、小国の発言も回しようにこれを認めていくという風潮が強くなってきたことは、まことに慶賀にたえぬことでありまして、特に今次の国際連合におけるレバノン、ヨルダン問題の平和的解決、並びに原水爆実験のしばらくの間の停止ということにすべての大国が同意を与……

第30回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1958/10/29、28期、日本社会党)

○帆足委員 ただいまの岡崎君からの御要望に関連いたしまして、一、二のことを御要望いたしたいと思います。  先ほどの三木大臣のお話のように、今日の時代は、原子力のあけぼのともいうべき時代でございます。私どもといたしましては、今日の時代が原子力のあけぼの、人類の平和のあけぼのともいうべき時代で、保守、革新あまりあせらずに、もう少し時間を待っておれば、世界の流れの方向は大体見当もつくし、それから平和の方向に、明るい方向に――小さなあらしはありましても、大局からは明るい方向に向うものであると私どもは見ておるのでございます。従いまして、この原子力の取扱い、または原子力に関する科学実験、産業等の前進につき……

第30回国会 外務委員会 第2号(1958/10/06、28期、日本社会党)

○帆足委員 ポーランドと日本との通商条約についてお尋ねいたしますが、この本文の中に付属としてついている商品名は例示的なものであってと書いてありますが、これはどういう意味ですか。通商条約には品目がいつも書いてありますが、これは大体どういう意味を持つものですか。特にこういう品目については輸出入を促進しようという意味ですか。解釈をちょっと承わりたいと思います。
【次の発言】 そういう意味だとわれわれも了承しておりますが、ここへ映画フィルム、レコードが入っておりますが、レコードにつきましては日本の政府はレコードを輸入せずに、テープを輸入して、外貨払いをなるべく少くするという方針をとっておるように承わっ……

第30回国会 外務委員会 第3号(1958/10/08、28期、日本社会党)

○帆足委員 本日議題になっております、安保条約並びに国の安全をめぐる諸問題は、日本民族として、その平和と安全のために、きわめて厳粛な課題でありますから、本来ならば時間などきめずに、夜を徹して諸兄とともに語り合わねばならぬ問題であります。また私どもは、多数党の意見も謙虚に傾聴し、同時に国事多難なときには、少数具眼の士の意見もきわめて重要でありますことは、過去の歴史が示す通りでありますから、どうかわれわれの平和の声も、十分政府は耳にとめていただきたい。また藤山外相が最近国連において努力せられておりますことはよく存じ、その御努力と誠意を多としておりますけれども、私どもが遺憾といたしますことは、藤山外……

第30回国会 外務委員会 第5号(1958/10/17、28期、日本社会党)

○帆足委員 ではビームのことからお尋ねしますが、前会の十月六日の速記録を読んでいただいたことと思いますが、それは音楽の著作権の問題です。私が申し上げました趣旨は、先般で尽きておりまして、日本のようにアジアに位する民族が早くも西欧に窓を開いて、西ヨーロッパの一流の音楽を理解するということは、私はすばらしいことであると思うのです。しかし経済的に貧しく、そして西ヨーロッパから遠く離れておりますから、需要者も比較的少い古典音楽について、多額の印税を払うということはできないと思います。少くともアメリカより以上の印税を払うということが不合理であることも、言うを待たざるところだと思うのです。従いまして文部省……

第30回国会 外務委員会 第6号(1958/10/20、28期、日本社会党)

○帆足委員 先日の外務委員会におきまして、私は小国との文化交流または手工業の交流等がきわめて重要であるということを申し上げまして、その趣旨につきましては、大方同僚議員諸君並びに政府当局の御賛同を得た次第でありますが、さらにそれに関連いたしましてお尋ねしたいと思います。  現在日本の大公使館におきまして、文化交流のためにいろいろな御努力をなさっておられると思いますけれども、たとえば映画の交流につきまして、どのくらいの本数の映画を、それからどういうタイトル、どういう内容の映画を大公使館にお持ちでございましょうか、まずそれをお伺いいたしたいと思います。

第30回国会 外務委員会 第7号(1958/10/22、28期、日本社会党)

○帆足委員 時間も移っておりますので、私はこの次詳しい御質問をいたしますから、きょう簡単に一、二のことをお尋ねいたします。先ほど岩本委員から在日朝鮮人の大量帰国につきまして、きわめて適切な御意見を承わりまして、私ども社会党としましても岩本委員の意見に全面的に賛成でございます。特にわが国には七十万からの朝鮮の友邦の諸君がおりまして、誤まった過去の軍国主義政策のために朝鮮の諸君は民族的偏見に悩まされ、また劣悪な環境に置かれておりまして、非常にこの国でも苦労をいたしておるのでございます。その具体的な現われとして生活保護法の世話を受ける貧窮な朝鮮の友人諸君のそれに払われておる予算が、年額二十五億円をこ……

第30回国会 外務委員会 第9号(1958/10/27、28期、日本社会党)

○帆足委員 きょうの毎日新聞を見ますと、安保条約改定の問題はよほど進行して、もう残された問題はわずかであるというふうに承わりまして大いに驚きました。今日警察官の力を加える法案が国民注視の的になっておりますが、これはわれわれのからだに触れる問題ですから、国民は非常に心配して審議を見守っておりますが、安保条約の問題は祖国の命運に関する問題でありますから、十分な審議が必要であると思うのでございます。国民はこの問題がどういう方向に進んでおるか、もっと詳細に、もっと具体的に政府の態度をただし、交渉の経過を知る権利があると思うのでございます。次の国会のときにはすでに条約が締結されて批准の段階において審議し……

第30回国会 外務委員会 第10号(1958/10/29、28期、日本社会党)

○帆足委員 人国監理局の長官ですか、局長ですか、御用があって先に御退席だそうですから、それを取り急いでちょっと御質問いたします。  先日、ただいま岩本委員の御報告のように、大村収容所の視察をいたして参りまして、二、三気がついた点がありますから、当局の意向を確かめ、そしてまた至らぬ点がありましたら、一つ合理的に改革のほどをお願いし、要望したいと思います。  収容所を見まして、私どもが想像いたしておりましたよりも清潔でありますし、また当局の御努力のほども拝承することができました。今日歴史の過渡期において、こういうキャンプは国際的悲劇の産物として、日本のみならず、アフリカとかバルカンとか、またその他……

第30回国会 外務委員会 第12号(1958/11/01、28期、日本社会党)

○帆足委員 技術出身の専門家であられる大屋さんにお尋ねするのですが、私たちは政治論争ではなくて、私どもより専門の知識を持っておられる方としてお尋ねいたしたいのです。  社会党といたしましては、学問の進歩、技術の進歩ということには、どちらかと言えば勇猛果敢なパイオニア的精神を持っているのでございますが、今日の複雑な世界情勢の中で、慎重に考慮せねばならぬ問題がありますので、学界が作った三原則というものに対して私はこれを子供じみたことと考えずに、また学者の杞憂と考えずに、これは聡明なことであると考えております。原子力に関する技術並びに設備を入れることは早ければ早いほどいいのですが、今日のような保守政……

第31回国会 外務委員会 第2号(1958/12/22、28期、日本社会党)

○帆足委員 本日は主として安保条約の問題を中心として質疑が行われておりますが、安保条約の問題は結局国防にかかわることでございまして、国防の本義は政治外交にかかるのでございますけれども、同時に兵器並びに立地条件、日本の特殊な立地条件等の問題を正確に把握しておらなければ、この問題を談ずることができないことは、これまで私がしばしば指摘したところでございます。従いましてこの問題を論じますためには原水爆並びに原子科学の現状、ミサイルの発達の状況、原子潜水艦並びに原子航空母艦の発達の状況、人工衛星の現在の状況、小型核兵器の問題並びに日本の特殊な立地条件等について、このうしろに太平洋の地図ぐらに掲げて論議し……

第31回国会 外務委員会 第4号(1959/02/06、28期、日本社会党)

○帆足委員 在日朝鮮人の帰国問題につきまして、与党におきましても慎重審議されまして、これを政党政略から切り離して、純粋の人道、国際法、基本人権の問題として取り扱おうという態度をおきめになり、関係主管官庁においても同様の態度がすでにきまりまして、あとはただ手続として閣議の決定を見るというだけに至りましたことは、まことに御同慶の至りでございます。そうなりますと、この問題を最も公平に、最も人道的に、雑音なしに円滑にあと実現に進ますということが、残された問題になるわけでございます。従いまして、この点につきまして事情を知る者として、私は多少の御注意と御注文を政府に申し上げたいと思います。  日本における……

第31回国会 外務委員会 第5号(1959/02/13、28期、日本社会党)

○帆足委員 本日の閣議で、在日朝鮮人の北鮮帰還のことが、ほぼ意思が固まったということで、まことに御同慶の至りでございます。実は朝の東京新聞で見ますと、外務大臣の意思は確かに固いけれども、「岸首相ためらう」と大きく書いてありまして、しかも昨日の夕刻の談話でありましたから、非常に心痛いたしまして、またあの病気が出たかと思ってがっかりしたのでありますけれども、ただいま次官から伺いますと、もはや閣議は事なく済んだらしゅうございまして、邦家のために御同慶の至りでございます。そこでこの善後策をきわめてスマートに敏速に、そして順調にかつ実情に即して行うことが、私は賢明な方法であると思います。すべて聰明な人間……

第31回国会 外務委員会 第9号(1959/03/04、28期、日本社会党)

○帆足委員 大臣のお時間が制限されておりますので、雑用に関することはあとでお伺いするとしまして、最初に大臣にお尋ねしたいのですが、今朝の新聞によりますとソ連フルシチョフ首相とイギリス、マクミラン首相との間に、平和に関する広範な取りきめの前提になるような明るい共同声明が発せられております。私はかねて藤山外務大臣に英国的合理主義的な良識の片りんをうかがうことができまして、まことに頼もしく存じておりました。また先年外相が海外にいらっしゃるにあたりましても、カナダの外務大臣あるいはイギリスの外務大臣等に会いまして、東西二つの世界の平和共存、合理的な話し合い等に対して関心を持たれまして、それぞれの国の最……

第31回国会 外務委員会 第11号(1959/03/10、28期、日本社会党)

○帆足委員 ただいまの両委員の質問に関連いたしまして、この際外務大臣にただしたいのですが、韓国並びに朝鮮人民民主主義共和国をめぐります帰国の問題は、私は、外務大臣の良識ある御措置によって次第に今後軌道に乗るものであるという楽観的見通しを持っておるのでありますが、ただいまの問題について、関連しまして一つお尋ねし、確かめておきたいと思います。と申しますのは、在日朝鮮人の帰国にからみまして、問題点がありましたのは、一つは航路の安全の問題でございましたけれども、これはもはや北方の領海を選び、適切な航路をたどりますならば、そうして人道の問題に対して、ことさらに反撃を加えることはあり得ないという国際通念に……

第31回国会 外務委員会 第16号(1959/03/25、28期、日本社会党)

○帆足委員 もう時間もお昼を過ぎましたので簡単に申し上げますが、在日朝鮮人の帰国の問題ですが、この問題は人道の問題であり、基本的な人権の問題として政府が解決に努力されておりますことにわれわれは敬意を表しておりますが、本来これは人道の広場における問題でありますから、いずれの国とも基本的対立はなかるべき性質の問題でございます。従いまして、これはお互いに理解し合って進みますならば、必ずや明るい見通しがあるものと確信いたしております。特に国際問題につきましては自分の考えだけの独善では何事もうまくいかぬのでありまして、相互に相手の立場を尊重しながら、対等の資格で理解し合って進むという態度が必要だと思いま……

第31回国会 外務委員会 第17号(1959/04/01、28期、日本社会党)

○帆足委員 在日朝鮮人の帰国問題につきましては、外務大臣は韓国政府の条理なき反対第一部の雑音を押し切りまして、純粋に人道と基本的人権の問題として、公正な立場からその解決に御尽力になっておられることに対して、私どもは敬意を表する次第でございます。この問題につきましては、国内の世論も世界の新聞論調も外務大臣の態度に対しては好感を寄せておるように伺っております。ただ今後の実施の過程におきまして、朝鮮人民民主主義共和国政府の議会との間に多少のそごがあります実情でありますが、この問題のよって来たりますところは一方におきましては、当初日赤の井上外事部長の言動が多少独走した点があったこと、それから政府の事務……

第32回国会 外務委員会 第1号(1959/07/03、28期、日本社会党)

○帆足委員 時間が十五分しかありませんので、きょうは要点だけを簡単にお尋ねいたします。朝鮮問題のことをお尋ねしたいのですが、その前に安保条約のことについて一つだけ大臣の御所見を伺いたいのであります。  今日はミサイルと原子力の時代ですから、私どもの観点からすれば、いかなる軍事同盟にも反対であることを大臣に御了承願いたいのです。しかし保守党の立場から考えまして、今日の安保条約を二つに分けまして、大体NATOのやっている方に近いやり口で、すなわち一般的軍事同盟を結んで、基地協定は別にすることを御研究になる余地はないか。軍事協定だけでありますと、たとえば過去におきましては日英同盟のような形で、いわば……

第32回国会 外務委員会 第2号(1959/07/10、28期、日本社会党)

○帆足委員 承知しております。  最初にお尋ねをいたしたいことは、例の朝鮮人帰国の問題でございますが、大へん見通しがつかずに深刻な社会問題になっておりますので、正確なお答えをお願いしたいのです。情報がまちまちでありますけれども、手続上からいえば、現在の仮調印で赤十字国際委員会が日朝両赤十字の正式手続として取り上げておるのでしょうか、その点をお伺いしたい。
【次の発言】 御承知のごとく両赤十字の会談で意見がまとまりましたので、だれしも常識としてこれでこの程度のモーラル・サポートならば当然国際赤十字は協力してくれるものと期待しておりましたのが、今日のごとく見通しが多少つきかねるような状況になってお……

第32回国会 外務委員会 第3号(1959/08/31、28期、日本社会党)

○帆足委員 外務大臣に御質問申し上げますが、この九月の十五日ソ連のフルシチョフ首相がアメリカを訪聞いたしまして、また秋の終りにはアイゼンハワー氏がモスクワを訪問することになっておりまして、これは国際政局、世界の平和の上から見ましても非常に大きな意義を持つものであろうと存じます。現在、御承知のごとく兵器の進歩は、人間のやましい本能にまかしておいてはもはや危険であるという段階に参っておりまして、人の人たるゆえん、すなわち人間の理性が、そして話し合いが世界の政局において最も必要になっておる時期であろうと思います。特にソ連では一万四千キロ大陸間弾道弾を完成いたしまして、もはや兵器及び武力の圧力でアメリ……

第32回国会 外務委員会 第5号(1959/10/15、28期、日本社会党)

○帆足委員 ただいま岩本議員からるる申し上げたことに対する政府の答弁を承わりますと、よほど問題の解決に進む面もありますけれども、なおかつ不十分と思われる節もあるように印象を受けたのでございます。今次の十万をこえる在日朝鮮人の帰国の問題は、民族の大移動ともいうべき大きな仕事でありまして、藤山外務大臣が人道の見地からこれに踏み切られたことは、政府にとりましても白星であったと、だれしも党派を越えて批評している問題でありますから、ぜひとも人道と人権の見地から円滑にこれを実現するようにしていただきたいし、特にこの困難な課題は、過去の日本軍国主義の落し子ともいうべきものでありまして、過去の植民地政策の跡始……

第33回国会 外務委員会 第6号(1959/11/12、28期、日本社会党)

○帆足委員 ただいまの田中委員の質問にまた要望に関連いたしまして、きょうの産経新聞に出ておりますトラン・ヴァン・フー氏の自分の身分についての説明の言葉の中に、いろいろ問題点がありますが、特にただいまの件に関連いたしましては、自分の資格の合法性についてもし問題が起こるならば、それはサンフランシスコ会議資格審査委員会にも関連してくる、こういう微妙な回答をしておる。これは自分の資格について疑義がないという意味ではなくて、疑義があった、そこでその点については、少くとも資格審査委員会で大いに論議された――普通ならば資格審査委員会で論議さるべきはずでもありませんけれども、しかし論議されたほどの問題であると……

第33回国会 外務委員会 第11号(1959/11/19、28期、日本社会党)

○帆足委員 臨時国会でございますけれども、ただいまベトナム賠償問題も審議されておりますし、並んで安保条約の問題は仮調印されましたあとで審議いたしましてはよほど手おくれになりますので、与党野党を問わず、日本国民の幸福と国家的見地からこの問題を十分に審議を尽くして、そして政府当局には、国民の声でくむべきものは十分にくんでいただかねばならぬと思う次第でございます。御質問申し上げねばならぬことは、きょうの新聞社説等を見ましても山積いたしておる次第でありまするが、逐次順を追いまして大臣にお尋ねいたしたいと思います。差し迫っております安保条約の問題で国民だれしも憂慮いたしますのは、日本の基地を外国に貸しま……

第33回国会 外務委員会 第18号(1959/12/24、28期、日本社会党)

○帆足委員 時間も移りましたので簡単に申し上げます。  安保条約の全権使節が彼の地に参りますのももう切迫しておるそうでありますが、ただいまの戸叶委員の論議を承りましても、私どもは事前審議においてまことにまだ不十分であると思っておるのです。先ほど来質問がありましたように、この問題で国民のすべてが心配いたします点は、事前協議の同意の問題です。それから日本の国土が直接侵される心配というならばまだ理解し得る点もあるでしょうが、極東の平和と安全のためにというアメリカの一般極東政策、その中において間違った要素、危険な要素が多々あったことは歴史がすでに実証しておる通りですが、それに巻き込まれることを心配する……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第34号(1960/05/12、28期、日本社会党)

○帆足委員 安保条約の審議につきまして、私は、委員でありますけれども、きょう初めて発言をお許し願ったわけでありまして、国民すべてが、この問題をまじめに審議してくれることを望んでおるわけですから、十分質問さしていただきたいのでありますが、きょうは、もう時間が移りまして、同僚議員諸君もぼつぼつ空腹を感ずる時間でありますから、その緒論だけを述べさせていただきまして、他の機会に続けて質問さしていただきたいと思うのであります。  その前に一言お尋ねしたいのですが、問題の李承晩政権が倒れまして、韓国が民主化される傾向にありますことは、党派を離れて御同慶の至りでありますが、許政大統領代理が、北朝鮮の例の帰国……

第35回国会 外務委員会 第2号(1960/08/31、28期、日本社会党)

○帆足委員 在日朝鮮人の帰国のことにつきましてただいま岩本議員から御報告もあり、御要望もありましたが、私もそれに同意見でございます。ただ今日すでに四万数千人の隣邦の友が、きわめて順調にそのふるさとに帰りましたことにつきまして、党派を離れた課題としてこれに協力いたしております私ども一員といたしましても、これまでの外務省当局並びに厚生省当局の御努力に対して、深く感謝する次第でございまして、その意味におきまして厚生大臣にもきょうは御出席を願いまして、御礼も申し上げ、今後の御要望も申し上げたいと存じておる次第でございます。  日本におります朝鮮人六十万の大部分は、不幸にして過去の歴史の伝統を受けまして……


29期(1960/11/20〜)

第37回国会 外務委員会 第2号(1960/12/15、29期、日本社会党)

○帆足委員 先ほど与党の床次委員から超党派外交という言葉がありましたが、私はこの言葉は、言葉の定義がまず問題だと思うのです。しかし平和に関することとか、日本の民族の共通の利益に関することについては、党派を越えた利害において共同のことが行なわれておる例はしばしば見るところでありまして、たとえば原水爆の反対などは満場一致国会で可決いたしましたし、また朝鮮人の帰国に対する人道的協力の問題なども、みごとに党派を越えてやっておると思うのです。要は与党の諸兄が合理に立脚し、憲法を守っていただくならば、私はそういう分野は広くなるであろうと考えております。  ところで帰国協力の問題につきましては、内閣官房審議……

第38回国会 外務委員会 第4号(1961/02/18、29期、日本社会党)

○帆足委員 ただいま戸叶委員の質問に対しまして、外務大臣の御答弁は、私どもを十分納得させないように思いますので、一、二のことをさらに御質問いたしたいと思います。  第一は、調査が不十分である、情勢がよくわからないということをたびたび言われましたけれども、調査報告は現在どういうルートで、どこからお取り寄せになっておりますか。まずそれを伺いたいと思います。
【次の発言】 その調査報告を、できますれば委員に配付していただきたいと思います。  それから正式に国連が報告して、公正な結論を出してもらいたいというお気持は了といたしますけれども、問題がここまで深刻になっておりますときに、政府がこれに対する独自……

第38回国会 外務委員会 第7号(1961/03/03、29期、日本社会党)

○帆足委員 簡単に御質問申し上げますが、在日朝鮮人の帰国の問題につきまして昨年はこれが超党派的な皆さんの御理解と御努力によって順調に進みましたことは御同慶の至りでございますが、昨年の秋に協定延長の交渉が停滞いたしまして、その交渉の停滞が帰国問題に相当の影響をもたらしまして、また、たまたまことしの冬は大へん寒い冬でありましたし、北朝鮮の冬は一そう寒いわけでございますので、第一期の引き揚げが済みましたあとはだんだん気持もなごやかになって参っておりますので、どうせ帰るならば冬が明けてから帰るという希望者が比較的多くなりまして、その上にまた南朝鮮の政治情勢が変わりまして、大部分の朝鮮の諸君は南朝鮮生ま……

第38回国会 外務委員会 第10号(1961/03/22、29期、日本社会党)

○帆足委員 南朝鮮から日韓交渉の代表が参っておりますが、一部のニュースではその代表に池田首相または小坂外相が会ったということを伝えておりますが、さような事実がありますでしょうか。
【次の発言】 そうです。
【次の発言】 池田総理も会いましたでしょうか。
【次の発言】 その際、南朝鮮からの財産請求権は非常に絶対的な要求であるという意思表示、それから北朝鮮との国交について日本は触れないでもらいたいということ、並びに軍事的に朝鮮と日本との関係をもっと緊密化したいというような話が出たように伝えられておりますが、そういう事実がありましたでしょうか。

第38回国会 外務委員会 第15号(1961/04/07、29期、日本社会党)

○帆足委員 キューバとの通商条約の批准が、審議を含めて延び延びになっておりまして、ただいま上程されたわけでございますけれども、キューバ国と日本との関係は、アメリカに次ぐ日本が第二の砂糖輸入国でありまして、その貿易の金額は実に大きなものでございます。特に、最近の貿易実績などをも調べてみますると、一九五七年、この年は砂糖の値段の高い年でありましたけれども、キューバ糖の輸入額は実に八千万ドルにも達しまして、約三百億円、しかるに輸出はわずかに十八億円、差額だけでも二百八十億円というアンバランスになっておりましたけれども、とにかく非常に大きな経済関係がキューバ国との間にあるわけでございます。今キューバは……

第38回国会 外務委員会 第17号(1961/04/14、29期、日本社会党)

○帆足委員 その前にちょっとお断わりいたしておきますが、一昨日人類を乗せた衛星が初めて飛びましたので、後ほど一言外務大臣の所見を伺いたいと思っておりますが、十二時ごろ外務大臣がおいでになるよしでございますから、そのときは五分か十分だけに限って時間をいただきたいと思います。  さてお許しを得まして、引き続きキューバと日本との通商条約について御質疑を申し上げますが、前会におきまして私は、キューバにおけるこのたびの政変は、アジア、アフリカ並びに中南米を流れる一つの歴史の流れとして深い理解と友情を持ってこれを認識すべきであるということをるる申し上げまして、その論理の筋道と実際の認識につきましては外務省……

第38回国会 外務委員会 第18号(1961/04/20、29期、日本社会党)

○帆足委員 ただいまの岡田委員の質問に関連いたしまして。  本日をもってキューバの戦局はまた重大な変化が起こりつつあるようでございまして、朝から電報が再開されまして、昨日はカリブ海も天気晴朗なれども風荒らしで、上陸作戦は失敗したようでありまして、急激に外部からの反乱軍が勢い衰えたように新聞は伝えております。そこで、この問題について今岡田君が突っ込みました。私どもは国連精神に生きる、そして国際的正義と平和に生きる国民といたしまして、この問題に対して冷静に、そして正しい態度をとる必要がある。そういう観点から、今岡田君が原則を明らかにしろ、こう言っていることに対して、仮定のことには答えられない。仮定……

第38回国会 外務委員会 第19号(1961/04/21、29期、日本社会党)

○帆足委員 キューバとの友好通商条約の批准の審議の途中で、キューバの国外からの陰謀的反乱がありましたけれども、幸いにして四海波静まり、世界平和のために御同慶の至りでございます。この問題につきまして、日本は武力を持たざる国でありますけれども、原爆と人工衛星の時代には次第に人類という意識が世界の日程に上りまして、理性と平和と自由と人類、こういう概念が昔の忠君愛国のかわりに世界において権威を持ち始めました。これは一つの民族の力になり得る概念でございます。従いまして、私どもが外務大臣に昨日御質問申し上げましたことに対しては、外務大臣はもう少し明確に人間の理性と論理、国際正義というものに対する態度を私は……

第38回国会 外務委員会 第20号(1961/04/26、29期、日本社会党)

○帆足委員 時間も移っておりますので、ごく簡単に質問します。  まず最初に外務大臣並びに今日は入国管理局の局長に来ていただきましたが、朝鮮人帰国の問題が再び円滑に軌道に乗りましたことを多といたしておりますし、この問題に関係いたしております一員といたしまして、私は与党の小泉さんに協力して問題が円滑に進むように努力しておりますが、昨年約五万数千帰国が実現しましたが、本年もいろいろ心配されましたけれども、どうやら私どもの調査によりますと、六万近くの人たちが現に帰る意思を非公式に表示いたしておりますので、本年もせっかくの御努力による協定通りに円滑に参るものと考えております。ただ途中にインフルエンザの流……

第38回国会 外務委員会 第21号(1961/05/10、29期、日本社会党)

○帆足委員 時間がありませんから、簡単に、外務大臣がおられませんから、次官を通じまして、私の要望を申し上げておきます。  欧州の古い伝統を持つイギリスとの文化交流を円滑に、盛んにしていくことは大へんけっこうなことだと思います。ただ、ただいま伺いますと、文化交流の費用は実際に使えるものは、わずか六、七千万円しかないということを聞きましてまことに驚きました。それではどうも極東の君子国というよりも野蛮国といわれるおそれもありますから、やはり軍事よりも文化の方に努力を注ぐようにしていただきたいと思います。特に、ただいま一部の心なき業者等によってアメリカのすぐれた文化が日本に入らずに、アメリカの悪い方の……

第39回国会 外務委員会 第4号(1961/10/10、29期、日本社会党)

○帆足委員 これは重大問題ですから、この次の外務委員会で続けて質問しますが、今岡田君が信託統治になった場合はどうかということをいろいろ質問しましたが、その点については、日本が提案した場合または他の諸国が連合で国際連合にこの問題を上程した場合に、法的にはどうなるかということをお調べ願いたい。  もう一つは、植民地の定義についてですが、一体信託統治にするかのごとく見せて、実際上はしないでいて、占領を継続している。軍事同盟なら両方満足して主権は譲り渡さぬで、一定の土地を貸す。ところが沖繩の同胞がどうなるか。植民地と同じ状況になっていることは明確な事実だから、何とかそれを緩和しようとしてせっかく政府が……

第39回国会 外務委員会 第6号(1961/10/18、29期、日本社会党)

○帆足委員 私は、ただいまの外務大臣の御答弁を伺ってまことに遺憾だと思っております。一体自民党の首脳部の方は、中国の言葉で、健亡症の人があり、家を移してその妻を忘れるというのがありまするが、それともう一つ心理学的には記憶喪失症というのがありまして、かつては忘れていたけれども、ときどき間歇温泉のように思い出して、そして何か論理の合わないことを言い出す。この二つの病気の混合した症状ではないかと私は思っておりますが、今のようなとぼけた話で、とにかくわれわれは千島の定義は多少問題があるとしましても、権利、権原及び請求権を放棄した、そういう状況のもとに一体この島かどこに帰属するかということについて、それ……

第39回国会 外務委員会 第9号(1961/10/27、29期、日本社会党)

○帆足委員 私がきょう御質問いたしますことは、与党の方にも聞いていただきたいのです。日本国民として、だれしも国を愛しない者はありませんし、また、論理と現実に基づいて考えていただくならば、与党の方にも御理解願えることではなかろうかと思いつつ、私は御質問いたすわけでございます。  まず第一に、沖繩の問題につきましては、敗戦のあとを受けまして、沖繩の主権が、すなわち三権がアメリカに移っておりまして、こちらにはただ名目上の潜在主権が残っているだけでございます。軍事基地をただ貸すというだけならば、対等の資格でこのグラウンドを貸す――もちろんそれにもわれわれは厳重な批判がございますけれども、グラウンドとし……

第39回国会 外務委員会 第11号(1961/10/30、29期、日本社会党)

○帆足委員 ただいまの日韓会談に関連してお尋ねいたします。  朝鮮人の帰国問題につきましては、これを党派を越えて今日まで成果を上げました点は、感謝にたえない次第でございます。ただ、内閣調査室というと、アメリカのCIAみたいな機関だとジャーナリスト諸君もひやかしておりますが、朝鮮人の帰国は三千人ないし三万人がせいぜいであろう、こういうでたらめな発表をなさっていまして、アメリカのCIAを瞠若たらしむるような非科学的な資料を出されたようでありますが、幸いにして、与野党の協力によりまして、困難な国際情勢の中にも、万事人道と人権の原則ということを曲げずに、特に国際赤十字の御協力があって、ただいま七万人を……

第39回国会 外務委員会 第13号(1961/12/04、29期、日本社会党)

○帆足委員 時間も移りましたので、要点を申し上げます。  先ほど穗積君が質問いたしました中共の国連加盟の問題につきまして補足の質問を一つと、沖繩の祖国復帰の問題につきまして要望もし、また外務大臣にお尋ねいたしたいと思います。  第一の、先ほどの穗積君からの質問に連関いたしまして、御承知のごとく、アメリカが今度中共の国連加盟の問題を重要事項に指定いたしましたのは、慎重に論議を尽くして、諸国の市を聞いて明るい結論を出そうということよりも、国連加盟をどうして阻止しようか、わらをもつかむ思いで、三分の二の投票に持っていってこれを流産させたいという意向であるということは、もうあまねく世人の知るところであ……

第40回国会 外務委員会 第3号(1962/02/14、29期、日本社会党)

○帆足委員 ただいま稻村委員が述べました論理は、論理をわきまえる者であるならば、これは当然のことであろうと私は思います。過日、沖繩立法院が、アメリカ軍政下にある行政府の弱腰を乗り越えまして、国連憲章の主権平等、民族自決の趣旨と、植民地廃止宣言の趣旨から、沖繩の他国支配からの解放と祖国復帰につきまして内外に訴え、日本国民としての大義を明らかにされたことに対しまして、私どもは満腔の敬意を表し、これを支持したいと思っておる次第でございます。サンフランシスコ条約のときに、インドがこの問題を心配いたしまして、アメリカは戦勝に乗じて、また国防に名をかりて、永久または半永久的に沖繩を占拠しようとする疑いがあ……

第40回国会 外務委員会 第9号(1962/03/07、29期、日本社会党)

○帆足委員 事務の都合上質問がおくれまして、まことに御迷惑をかけました。  沖繩の施政権返還の問題につきまして、前委員会以来、与党・野党ともにそれぞれ誠意をもって政府を鞭撻し、また、問題解決のかぎを明確にいたしますために質問を続けておる次第でありますが、この問題は、沖繩の施政返還の道筋においては、碁の打ち方がいろいろありますように、与党・野党多少の見解の相違もありますけれども、沖繩八十万の同胞の要望にこたえてその施政を日本に返還し祖国復帰を要望するというその心持と熱意においては、私は与野党思いを同じくするものであろうと思うのでございます。しかるがゆえに、小異を捨てて大同につくというのは東洋の特……

第40回国会 外務委員会 第19号(1962/03/29、29期、日本社会党)

○帆足委員 まだ田村幸策参考人の御意見も承らねばなりませんし、各参考への方々にそれぞれ御質問もしたいのでありますが、山家参考人先にお帰りでありますから、山家さんにだけ質問させていただきますから、あとの質問はその権利を留保させていただくことを委員に御了承願っておきます。  ただいま正示委員からいろいろ御質問がありましたのを、われわれも楽しく拝聴いたしました。その中に、民はよらしむべく知らしむべからずというようなムードが流れていたような印象をわれわれは得ましたけれども、私は外交というものは非常に重要なことであると思う。特に、日本は貿易の国でございますから、いわば日本丸というような島に一億の同胞が生……

第40回国会 外務委員会 第21号(1962/04/04、29期、日本社会党)

○帆足委員 ただいま川上議員から、これは一般の国民感情といたしまして、ガリオア資金は、だれしも、敗戦のあとの困っておるときに、アメリカが占領政策の一環として救済資金を放出したものである、従って、これの処理は講和会議等において連合軍全部立ち会いのしで総合的に公正に処理すべきであって、日本とアメリカとの間だけで、今ごろ力の関係できめるべきものではないであろうということで、この趣旨についてはだれしもそう思う点であります。  そこで、私はこの審議について一点関連してお伺いしたいのですが、先ごろ黒田委員が総理に総括質問をいたしましたときも、総理は、ガリオア資金並びに特別円等の問題はずいぶん御研究を願えば……

第41回国会 外務委員会 第2号(1962/08/23、29期、日本社会党)

○帆足委員 ただいままで日韓会談につきましていろいろの御議論を承りましたが、私は、外交というものは、双方において、よき思い、よき行ないが裏づけになっていなければ、なかなか急ごしらえでは困難なことであろうと思っております。日本と韓国の間では、よき思い、よき行ないが双方ともに少なかったように思うのです。どこの国に対してもそうでありますが、たとえば朝鮮人民民主主義共和国に対しましても、私どもはやはり、よき思い、よき行ないをもって努力するならば、また将来の外交上日本の国益に寄与するところあらんと、外交委員として考えておるわけであります。幸いにして与党の諸君もその趣旨を御了解下さいまして、朝鮮人帰国のこ……

第41回国会 外務委員会 第5号(1962/09/02、29期、日本社会党)

○帆足委員 最初に、人物論をいたすわけではありませんけれども、前の外務委員会におきましての外務大臣は、多少大臣疲れをなさったのか大臣ずれをなさったのか、御答弁が軽薄で、私どもは次第に満足感を持たないようになって参りました。今新大臣を迎えまして、新大臣は芒洋たる性格のお方のように見受けられますが、御答弁を伺いますとなかなか慎重で、そうして含蓄が深いというか、この含蓄が深いために私どもに多少聞き取れぬ個所もあるようでございます。私どもは、この国会で質問いたしますのは、長い間の悪習で質問という言葉を使っておりますが、質問ではなくして、政府のほんとうに考えていること、一般の国民各位が知ろうとして知り得……

第41回国会 外務委員会 第6号(1962/09/19、29期、日本社会党)

○帆足委員 飛鳥田さんから重要な質問が継続されますから、関連して伺います。  第一は、U2機に連関いたしまして、他国の領空をのぞくということは、犯罪者としては出歯亀の部類で、国際犯罪上最劣等なものである、これは英国の新聞に出ておるのです。そこで、国際法上これをどうお考えになるか。また、それを許容するとか、または不注意によって許容したと同じ結果になることについて、私は日本政府は非常に厳粛にこれを自重自戒せねばならぬと思うけれども、それについて政府はどのようにお考えになるか。第三に、七月に藤山さんはU2機を日本から撤去さした。しかるに九月まで沖繩にいた。三カ月間沖繩で何をまごまごしていたか。日本を……

第41回国会 外務委員会 第7号(1962/10/15、29期、日本社会党)

○帆足委員 私は、本来ならば日韓会談並びに中日貿易促進の方策につきましてさらに具体的に政府に問いただしたいこともあるのでありますけれども、時間が限られておりますから、きょうは、主としてキューバとの通商問題並びに沖繩の経済援助の問題についてお尋ねし、また、お尋ねするだけでなくて、われわれの要望をも述べておきたいと思います。  日本は海の国、船の国でありますから、貿易の問題は党派を越えた国民共通の重要案件でございます。インフレーションと申しましても、物価騰貴といいましても、この国は狭い国土に一億近くの国民が生きていかなければなりません。幸いにして、古来豊葦原瑞穂の国と言われておりまして、湿気が強い……

第43回国会 外務委員会 第4号(1963/02/27、29期、日本社会党)

○帆足委員 私は、きょう、細迫委員とともに、限られた時間でございますので、引き続いて日韓関係のことについて外務大臣に問いただしつつ、私どもの見解も聞いていただきたいと思うのですが、この数日来の韓国のただならぬ政治状況は、わが党といたしましてはたびたび政府に対して御助言をし警告をいたしたことですけれども、まことに暗たんたる隣国の政治情勢でございます。しかし、政治の見通しというものは、特に他国の場合にはなかなか見通しがつきかねるものでありまして、単に目前の見通しを誤ったということのみを追及して、小じゅうとのように外務大臣の責任を追及しようと、少なくとも私はそのような考えを持っておりませんけれども、……

第43回国会 外務委員会 第5号(1963/03/07、29期、日本社会党)

○帆足委員 了承しております。  人間の歴史の中で、今の世の中は歴史始まって以来奴隷制度の時代に近いくらい貧富の間隔がはなはだしい時代ですから、それにつらなる生活の安定した方々と、一生働いてなおかつ生活の不安を感ずる人たちとの間に政治的見解の相違のあることはやむを得ないことであるし、また、それを明らかにして、その差をなくして、人類が共同社会になるような方向に努力をされるということは、私は望ましいことと思っております。従いまして、外交の問題にいたしましても、さらにまた人間の認識という点から言っても、ときどき今日の時代には大きな相違がありまして、たとえば、先日の日韓会談の問題などは、ほとんど妥協の……

第43回国会 外務委員会 第7号(1963/03/15、29期、日本社会党)

○帆足委員 ただいま同僚の川上委員が質問されましたことは、外務大臣は、二階にいるお客と一階にいる人と話をするようなもので、次元が違うと申されましたけれども、これはやはりきわめて重要な問題でありまして、国民のだれしもが不安を抱いていることでありますから、やはり外務大臣は、二階のお客を納得させるだけの十分な資料と、アメリカ側との交渉の過程において日本国民がほんとうに安心をするように徹底的に確かめ、究明し、そして答弁していただかなければならぬように思います。  そこで、結論としましては、新聞等に逐次報道され、またきょうの御質問にお答えの通りですが、結論的には、すでにもう最終承諾というか、妥結するので……

第43回国会 外務委員会 第8号(1963/03/20、29期、日本社会党)

○帆足委員 内外の差し迫った問題の四、五についてお尋ねしたいのですが、ただいま穗積委員から質問がありました南朝鮮、すなわち韓国の状況ですけれども、軍事ファッショ・クーデターによって政権を得た朴議長が、いつしか全知全能の神々のごとくふるまいまして、これに対して反対して決起した金東河を直ちに逮捕した。私は、それでは目くそ花くそではあるまいかと思うのです。議会に席を置く私も、民主政治家として、与党・野党を問わず、だれしもそういう感を抱くものであろうと思うのでございます。そして、軍事独裁戒厳令を今後四カ年も続ける。これにはさすがに内外の世論もあぜんとしてしまった。そして、これに対して韓国の各界指導的な……

第43回国会 外務委員会 第11号(1963/03/27、29期、日本社会党)

○帆足委員 私は、昨日阪本知事の選挙がまことに優勢だというので一日加勢に参りまして、そのために新聞をよく調べる余裕がなかったのでありますけれども、車の上でざっと読みましたところによりますと、湯川博士の、原子力潜水艦の問題につきましては単にアメリカの一方的な報告を求めるだけでなくて自主的に日本側としても十分に検討して遺憾なきを期せられたいという意味の声明が新聞に出ておりました。従いまして、明後日に当委員会におきましても参考人を招いて専門家の意見をよく伺うということになっておりますのは、まことに慎重なる態度として時宜を得たものであると思いますけれども、政府当局におきましては、その後どういうようにこ……

第43回国会 外務委員会 第12号(1963/03/29、29期、日本社会党)

○帆足委員 いろいろ参考になることを伺いまして、大へん有益でございましたが、このたびの問題は、問題点が二つありまして、一つは、原子力に伴う危険性の問題にどのように対処するか、もう一つは、日本の安全という観点から、戦略的に見て一体この事件はどういうことを意味することであるか、日本の国民の利益の立場からどういうふうに考えるべきであるかという二つの点だと思います。  まず第一の点からお尋ねいたしますが、原子力潜水艦に危険が伴いました例は新聞等で私どもも多少拝見しておりますし、また、雑誌にも出ておりますが、アメリカの原子力船の実際面の設計に参加したH・F・クラウチという技師さんが、その有名な「原子力船……

第43回国会 外務委員会 第13号(1963/05/08、29期、日本社会党)

○帆足委員 先日の本会議での緊急質問で、原子力潜水艦の寄港の問題につきまして、国民のだれしもが心配いたしております点をお尋ねいたしたのですが、私ども、大臣の御答弁を伺いまして、時間の関係もありましたでしょうが、あまり懇切丁寧でない印象を受けまして、多少不満でございますが、その後、政府当局においては、世論の帰趨や科学者の意見も参考にせられまして、現在のところ慎重な態度をとっておられるということを聞きまして、まあほっとしておるような状況でございます。新聞の社説を見ましても、五大新聞ともに社説はこの問題について十分慎重な態度をとってもらいたいというのが一致した意見のようでございますので、重ねて外務大……

第43回国会 外務委員会 第17号(1963/05/22、29期、日本社会党)

○帆足委員 私は本日主として出入国の問題を伺いたいのですが、その前に、ただいまの松本委員の質問に関連いたしまして一言お尋ねしたいと思います。  このたびの原子力潜水艦の入港の問題は、専門家の伝うるところによりますと、軍艦大和七千隻ないし一万隻くらいの実力を持つ、すなわち戦力を持っている潜水艦が入港しようということでございますから、百年前のペルリの黒船が下田の港に入ってきたと同じくらいの大きな歴史の断層を形づくる問題でございます。したがいまして、政府も、またこれを監視する国民も、ともにこれに対して慎重な態度をとらねばならぬということは当然のことでございますから、外務大臣は、私ども監視役たる野党か……

第43回国会 外務委員会 第24号(1963/06/11、29期、日本社会党)

○帆足委員 いろいろ参考人各位からそれぞれ誠実な御専門のお立場から御意見を伺いまして、たいへん参考になりまして、委員の一員といたしまして感謝いたします。  昨今戦略の変化はまことに目まぐるしいものがございまして、この軍事戦略の変化が国の運命、人類の運命に与えておる影響というものはいかに深刻であるかということは、過去二十年私どもが身をもって体験したところでございます。その他、技術の面におきましても、今日は非常なる科学進歩の時代でございまして、これが人間のしあわせのために使われます場合には、たとえば最近における医学の進歩、科学療法の進歩など、いかに多くの喜びと希望を人数に約束しておるかということも……

第43回国会 外務委員会 第26号(1963/06/14、29期、日本社会党)

○帆足委員 現地の痛切な立場から研究しておられる楢崎委員の質問もありますから、簡単に申し上げます。  私は、いまの森島議員からの切々たる外務大臣に対する助言なり忠告に心から賛成するものでございますから、ことばを繰り返しません。また、外務大臣の御答弁を伺いまして、非常に苦しい立場もよく理解できるのでございますが、とにかく、韓国の経済構成を研究いたしましても、また、政治分析をいたしましても、社会分析をいたしましても、現在のところ自立能力が非常に希薄でございまして、その責任の一つは、客観的に、南北分断という歴史の悲劇。もう一つは、アメリカの韓国に対する政策が残念ながら非常な失敗を来たしておるというこ……


30期(1963/11/21〜)

第45回国会 外務委員会 第2号(1963/12/18、30期、日本社会党)

○帆足委員 私は、この問題はきわめて常識的な問題であるし、また、日本の国法の権威ということについては国民が関心を寄せておりますから、そういう点では、ある意味で超党派的に事を確かめておきたいのでございますので、時間もとりませんから委員長、御了解願います。  第一には、経済使節で参った者が、酒を飲んだり、まあ多少ごたごたしてよろめいたという事件でありますのが、結局、もとのわがふるさとに帰り、わが妻子のところに帰ろうというのですから、結論として、それほど複雑な問題ではなかろうと思うのです。それを台湾のほうで自分のほうに帰ることを希望するというのには、私は、多少無理がある、こう思っております。しかし、……

第46回国会 外務委員会 第1号(1964/02/06、30期、日本社会党)

○帆足委員 昨今の国際情勢はいよいよ急湍怒濤の勢いを示しておりますし、また日本の立場も微妙でありますから、外務大臣の御苦労のほどはよくわかりますが、外務大臣が慎重であられるという点については、みなそれぞれ認識評価しておると思いますけれども、しかし、外交に自主性が伝統的に足らぬという点については、国民の皆さんは必ずしも満足していないと思います。私はいまから質問いたしますが、別に外務大臣の生徒ではありませんから、質問して教えを請うというわけではありません。対等の資格で、国会議員として自分の意見を述べ、外務大臣の御意見を問いただし、間違っていることがあれば国民に訴え、そしてまた参考にもしていただきた……

第46回国会 外務委員会 第12号(1964/03/25、30期、日本社会党)

○帆足委員 大平外務大臣は、私ども野党の下馬評では、前大臣に比べますと非常に慎重で、そして誠実で非常に御苦心なさっておるというような下馬評でありまして、この点は私どもも敬意を表しておるのでありますが、世界の大勢は、原爆とロケットの時代で、世界の諸国民が互いに尊敬し合いながら平和共存していく、平和雪解けの大きな流れというものが今日の特色であると思っております。このたびドゴール大統領が中国を承認いたしましたのも、この世界の大きな雪解けの流れ、春先の風の中で春雷がとどろいたような思いがいたしまして、いわば本因坊が天元の一石を打ったような、世界の政情これから大いに沸騰して、百花斉放、毎日の新聞を見まし……

第46回国会 外務委員会 第16号(1964/04/07、30期、日本社会党)

○帆足委員 ただいま山本委員から御要請がありましたことは、私ども聞いておりまして、情理兼ね備わる要請であるという感を受けました。外務大臣はただいま御丁重に、そしてまたやや前向きの御答弁をくださいましたことも了といたしますし、また、実際問題として論理を離れて多少の困難な点があるという事情は、現実の問題としてわれわれにも理解はできます。しかし、それはあまりにもその論理が離れ過ぎているというところに問題があると私は思う。一時は不倶戴天の敵といわれたソ連・アメリカの間にすら今日は平和共存ということで、これが世界の論理だけでなくて倫理になって、それがすでに国際連合の中心の最高の課題になっておる。そして、……

第46回国会 外務委員会 第18号(1964/04/10、30期、日本社会党)

○帆足委員 実は、外務委員としましては、いま二つの世界がありましていろんな困難な問題がある時代で、これを円滑にやりますためには、与党、野党との関係もよく話し合い、国連精神も尊重する必要があろうと思っております。賀屋法務大臣につきましても私個人はよく存じておりますけれども、世間では、非常にがんこなおじいさまだ、こう言うておりますが、こうして互いに話し合ってみると、やはりドイツのシャハトのような人でありまして、もののわかったお方であるという印象を受けました。しかし、国会においてはやはり論理を通さねばなりませんから、したがいまして、さらに、この重要な段階で、法務大臣と私は御懇談を続ける必要がある問題……

第46回国会 外務委員会 第19号(1964/04/15、30期、日本社会党)

○帆足委員 きわめて短い時間でありますけれども、貴重な時間ですし、また外務大臣が御在席の時間でありますから、この機会を活用いたしまして、国民のだれしもが聞きたいと思っております二、三のことについてお尋ねしたいと思います。なお、台湾問題及び日韓会談の今後の動向等についても伺いたいことが山積いたしておるのでございますが、これらの問題は与野党ともにきわめて重要な問題と考えておりますから、いずれ系統的に質疑を続けることにいたしまして、本日はとりあえず、昨今新聞で伝えられておりますアメリカ上院外交委員長フルブライト氏の談話につきまして、大臣の所見を伺いたいと思います。  世界の情勢は一刻の休みもなく変化……

第46回国会 外務委員会 第23号(1964/05/13、30期、日本社会党)

○帆足委員 同僚の議員の皆さんと御相談しまして、ベトナムの問題につきまして簡単に質問し、同時に核兵器の問題につきまして一言だけ問いただして、それで他の同僚に譲ります。  南ベトナムについての援助のことを新聞で読みまして、実は私ども驚いたのでございます。と申しますのは、御承知のごとく、南ベトナムの政情が非常に不安定でありまして、だれしも前途を見通すことのできないようなこんとんたる状況でございます。バーベキュー婦人などという有名な魔女が飛び出すような状況でございまして、日本語に訳せば焼き鳥女史と申しますかこういう複雑怪奇な状況でございます。そこで、貴重な国の財政をもって援助するとすれば、よく現状と……

第46回国会 外務委員会 第24号(1964/05/15、30期、日本社会党)

○帆足委員 大臣も御退席の時間が迫っておりますから、ごく簡単に申し上げますし、また、ただいま野党の立場から大臣に大いに激励し要望する主要な項目は同僚穗積議員から申し上げましたから、私は簡単に補足だけいたしたいと思います。  とにもかくにも、隣邦ソビエト連邦の副首相が議員団の団長として見えたことは、平和のために慶賀すべきことだと思います。数年前に私どもも衆議院議員団としてまいりましたし、また、多数の数知れざる議員がモスクワを訪問いたしました。アジアのことわざで、行きて迎えざるは礼なきなりと言います。初めて今度こちら側も先方の議員団を招待いたしましたから、これで互恵平等、礼儀を尽くしたものとしても……

第46回国会 外務委員会 第25号(1964/05/20、30期、日本社会党)

○帆足委員 きょうは、沖繩の祖国復帰の問題につきまして、国民の要望を申し上げ、また政府の最近の御見解、その後の措置を問いただしたいと思います。琉球立法院では満場一致祖国復帰の要請決議があり、並びに、二カ年前に本土の日本国会におきましても、与党の敬愛する床次徳二議員が沖繩祖国復帰の決議案を提案して趣旨説明をなされ、野党から不肖私がこれに賛成演説をいたしまして、沖繩祖国復帰の願いを一日も早く実現することは、これは国家の意思として、また国民の意思として公認されておることであります。したがいまして、この問題につきまして、政府御当局のその後の措置、並びに現在の御心境のほど、また御努力のほども承りたいとい……

第46回国会 外務委員会 第27号(1964/05/27、30期、日本社会党)

○帆足委員 十一時から麻薬条約の審議に入る予定でしたが、もはや十二時近くになりまして、われわれも人類の一員ですからそろそろ空腹を感じておりますし、同僚議員に迷惑をかけるのも恐縮ですから、簡単に質問いたしまして、次回に続けていたしたいと思います。しかし、関係官庁の方がお見えになっておりますから、人道的見地から、せっかくお呼び立ていたしまして質問申さないのも恐縮でございますから、きょうは序論だけ質問いたしまして、そして次回引き続いて質問することを委員長に御了承願いたいと思います。  この麻薬の条約自体は、きわめて重要な条約でありまして、私はこの趣旨に賛成でありますけれども、要は実行と条約とが互いに……

第46回国会 外務委員会 第31号(1964/06/12、30期、日本社会党)

○帆足委員 この国際的に協力し合って麻薬の密売その他の犯罪的普及を防止するという趣旨には、だれしも超党派的に賛成し、また、厚生省当局の特別の御努力にも感謝しておるわけです。そこで、先日、私どもがこれに対して抱いておる若干の疑問については申し上げましたが、御答弁は当日時間がなくていただけませんでした。  そこで、きょうは結論を申し上げますが、まず、麻薬の取り締まりにつきましては、非常に民主的な政府はもとより、さほど民主的でない政府でも、一国の政府というほどの権威を持っておる政府は、やはりその取り締まりに非常な苦労をしております。ある国で、国の主要な政治勢力が麻薬に手を出してそれを軍資金にしている……

第46回国会 外務委員会 第32号(1964/06/17、30期、日本社会党)

○帆足委員 沖繩の行政主席が辞意を表明せられまして、いまきわめて重大な政局にぶつかっておりますことにつきまして、午前中川崎君からきわめて適切な質問がありましたが、なお政府の答弁に対して私ども十分に納得いたしかねることがありますし、この際外務委員として十分に御要望いたしておきたいと思いますので、しばらく御質問をお許し願います。  まず第一に、沖繩の現状は、民政府と言いますけれども、その実は軍政が、しかも間接的でなくて直接的な軍政が行なわれておりまして、住民の施政権、自治権が極度に制限されておる、なきにひとしい状況に制限されております事実について、政府は十分なる認識を持っておられますか、外務大臣に……

第46回国会 外務委員会 第35号(1964/08/26、30期、日本社会党)

○帆足委員 私はかって経済界におりましたので、仕事の上からも、また公の仕事の上からも、新大臣とは、私の先輩であり、ごじっこんの間柄であるわけであります。したがいまして、新大臣に御就任なされて、国家国民のために保守政党の立場からもまた平和に貢献されることを期待し、慶祝に存ずる次第ですが、しかし、政治の問題は国民の大義に属する問題でございますから、忌憚ない御質問を申し上げたいと思います。  もちろん、たとえば、日本の外交の上でも、貿易の問題とか、その他人道の問題とか、党派を越えて与党と語り合い、また政府と協調すべき問題も多々ありますけれども、遺憾ながら、この原子力潜水艦の問題につきましては、私ども……

第46回国会 外務委員会 第37号(1964/09/17、30期、日本社会党)

○帆足委員 沖縄の問題について質問をいたしたいと思います。  皆様御承知のごとく、君が代と日の丸については、戦争の悪い思い出と結びついておりますので、国民感情の上に多少の混乱がありますことは、私は了とせねばならぬと思います。特に君が代の問題は民主主義の原則から見て問題があると思いますが、日の丸につきましては、日本民族、日いずる国の象徴として、ただいまは国民の大多数が、日の丸の旗を仰いでそうして祖国を思う、こういう気持ちになっております。われわれも外国に出ましたときにテーブルの上に日の丸の旗が置いてあると心強い気持ちになるのでありますが、このたびオリンピックを機会にいよいよ祖国を思う願いが盛んに……

第47回国会 外務委員会 第1号(1964/12/15、30期、日本社会党)

○帆足委員 政府の御答弁は、多少問題の重要性もあって、奥歯にもののはさまったような御答弁で、聞いております私どももたいへん忍耐力を要するような次第でありますが、与党の皆さんにあまり忍耐力を強要するのも何ですから、てきぱきとお尋ねをし、てきぱきと答えていただきたいと思います。  私どもの議員の職務は、国民のだれしもが政府に問いただしたいことをお尋ねをして政府の方針をよく知り、また国民の要望を述べるということであろうと思いますが、毎日新聞の世論調査が数日前に発表されましたが、まことに国民の気持ちをよく代表していると思うんです。内においては物価の安定、社会保障の充実、大幅な減税等で、外に向かっては核……

第47回国会 外務委員会 第3号(1964/12/17、30期、日本社会党)

○帆足委員 私どもは外務委員といたしまして、国民のだれしもが知りたい点を総理にただすわけでありますから、できるだけ簡潔明瞭にお答え願います。  本日は特に沖繩の問題についてお尋ねしたいのですが、昨今の世界情勢では、各国の首相並びに大統領は大体外務大臣の仕事をなさっておって、外務大臣は大体次官の仕事をなさっております。これは各国の実情であって、それほど地球は小さくなり、外交の仕事は任務が重くなっておる。日本丸がどういう方向に風雪をしのいで進路を向けるかということが、それにかかっておるわけです。特に日本はイギリスと同じように島国、海の国、船の国、貿易の国でありますから、重要なわけです。したがいまし……

第48回国会 外務委員会 第1号(1965/02/15、30期、日本社会党)

○帆足委員 外務委員会といたしましては、御承知のように、ただいま極東の風雲急を告げ、南ベトナムを中心としてきわめて憂慮すべき事態にありますので、本来ならばこの問題を徹底的に審議することが当委員会の使命でございますが、椎名外務大臣には十七日に韓国を訪問されるスケジュールでございますし、明日午後本会議において国際局長から野党を代表してベトナム問題についての質問もございますから、きょうは、その重要なベトナム問題は明日に譲りまして、主として韓国の問題並びにそれと連関いたしまして中国の問題について外務大臣の御意向を問いただし、われわれの御要望も申し上げておきたいと思うのでございます。  ただいま予算委員……

第48回国会 外務委員会 第10号(1965/03/27、30期、日本社会党)

○帆足委員 議事進行。もう時間になりましたから、きょうの論議が尽くされていないことは、公平な委員長は十分御承知だろうと思います。私もまだ一分間も話ししていません。しかも国際情勢はベトナムを中心として振古未曽有の危機に迫っておることも御承知のとおりであります。その極東戦略の一環として日韓会談がいま進行しつつあるわけでありますから、委員長におきましては、公平に善処されるように、ただいまの戸叶議員の提案をいれられまして善処されんことを切望いたします。

第48回国会 外務委員会 第12号(1965/04/02、30期、日本社会党)

○帆足委員 べトナムをめぐります極東における国際緊張の激化はまことに憂慮すべき事態でありまして、この状況につきましては、与党野党を問わず外務委員会で十分に情勢の推移を見守り、また政府から必要な資料の提出を願いまして、平和を目ざして善処せねばならぬ問題であると思います。  そこで、お尋ねいたしますが、私どもの目に映ります最近の極東の情勢は、アメリカのベトナム対策、台湾対策、韓国対策、また日本に対する政策、一貫してアメリカの極東政策にあやつられて問題が動いておるように思われます。日本政府は自主外交ということを口にされておりますが、そしてまた、一方では、自由世界に属しつつ、しかしその根本においてはア……

第48回国会 外務委員会 第14号(1965/04/09、30期、日本社会党)

○帆足委員 国際連合は、過ぐる第二次世界大戦の世界諸国民の体験から、人類に戦争と絶望と恐怖のない世の中をつくろうというのでできたのでございます。しかるに、今日まだ中国七億近くの人口は加盟していない。ゆえに、インドネシアの脱退等ありまして、いわば最も必要なときに国際連合はいま危機に瀕していると思うのです。したがいまして、安保理事会、経済社会理事会の増員の問題を審議するにあたりまして、やはり根本的に国際連合のあり方について互いにここで意見をかわして、そして国際連合の今日の欠点等について十分検討する機会を得るということは大切なことだと思うのです。穗積君が先ほど言いましたように、どうも今日、外交の問題……

第48回国会 外務委員会 第15号(1965/04/14、30期、日本社会党)

○帆足委員 ベトナムの問題につきましては、国民全部が心配しておりますから、まる一日くらいあけて夜中の十二時くらいまでこれは審議しなければ、こういう重大な難局に遭遇して、わが党のほうも事前協議も必要でなかろうかと言うておるときに――わが党のほうもいくじがないと思うのです。これは皆さんに大いに迫って、夜中の十二時くらいまで論議しなければ、極東戦略全体の問題ですから。しかるに、私はいまから二十分。まことに国民の皆さんに申しわけないと思っている次第です。  そこで、質問を続けますが、この戦火が中国に及ぶというようになったときは、当然事前協議の対象として直ちに日米委員会を開きますか、お尋ねしておきます。……

第48回国会 外務委員会 第16号(1965/04/21、30期、日本社会党)

○帆足委員 法務大臣に御質問いたしますが、ベトナムの状況は一進一退しつつきわめてまだ危険な状況にありますことは大臣も御承知のとおりです。したがいまして、この問題につきましては、新聞の社説を見ましても、投書欄を見ましても、国民各界各層の方々がひとしく心配しておるのでございます。心配しております点は三つありまして、同じくアジアの国民として、ベトナムにおいて行なわれておりますことを、人道的見地から、無辜の民衆が戦争のまきぞえを食って苦しんでおりますことに対して、同じ苦しみをかつて味わった日本国民としてだれしも心を痛めておるのでございます。アメリカは得意になって北ベトナムを爆撃しておりますけれども、そ……

第48回国会 外務委員会 第17号(1965/04/23、30期、日本社会党)

○帆足委員 限られた時間でありますから簡単に質問しますが、きょうの参考人は、みずから真実を聞きたいと思いまして、超党派的に御相談して外務委員として御招待したわけでございます。貴重な意見を伺いまして、日本の運命にも累が及ぶ重大な問題について率直な意見を述べていただきまして、私はこの本日の議事録を広く国民各位に一人でも多くの人に知ってもらいたいということを痛感する次第でございます。私どももこの速記録をできるだけ広く配布いたしますが、外務委員長としても、外務大臣にぜひこれを読むように言ってもらいたい。また、ジョンソン大統領、ロストウ氏、それからライシャワー博士にも読んでもらいたいと思います。  そこ……

第48回国会 外務委員会 第18号(1965/04/28、30期、日本社会党)

○帆足委員 時間のお約束がありますから簡潔に質問いたしますが、国際連合が現在重大な危機に面しておりますことは御承知のとおりでございます。したがいまして、この理事国並びに経済理事会の員数をふやします機会に、現在の国連の危機について十分な討論をしておくことが私は必要であるとかねて思っておりますが、世界連邦の問題に日ごろ熱心な同僚の西村関一議員から原則的な問題については非常に有益な質問並びに意見の開陳が多々ございましたので、二、三のことだけを補足質問いたしておきたいと思います。  そこで、お尋ねいたしますが、国際連盟と違って国際連合は人類の恒久平和への努力に対して数歩前進したものと思います。私は、国……

第48回国会 外務委員会 第19号(1965/05/07、30期、日本社会党)

○帆足委員 外務大臣にお尋ねいたしますが、先ほど穗積委員からも質問のあったマッカーサー二世次官補の国会における愚かな答弁に対する外務大臣の御所信をもう少し伺いたいと思うのでございます。  と申しますのは、ベトナムに対するアメリカ国務省の認識・判断は自由でございますけれども、事実認識そのものが不十分であるということのほかに、アメリカの政策に反対するものに対して軽々しく赤というレッテルを張るというのはまことに軽率なことであると思うのでございます。幸いにしてライシャワー大使は率直に朝日新聞並びに毎日新聞に対する非礼を謝罪いたしましたけれども、いまだかって私どもはボール国務次官並びにマッカーサー国務次……

第48回国会 外務委員会 第23号(1965/06/01、30期、日本社会党)

○帆足委員 時間がありませんから、簡単に御質問します。  ただいま穂積君から御質問がございましたように、バンドン会議が開かれますが、これは、一つには、長い間植民地で苦しんだ国がそういう植民地的状況から脱却しようという精神、すなわち平和五原則、平和十原則に基づいた会議である。もう一つは、互いに有色人種として苦しんできた、そこで、そういう親近感をもって結びつけられておる二つの要素があると思います。私はこの二つが不可分の会議であると思いますが、外務大臣はいかがお考えですか。少なくとも精神的には平和五原則、平和十原則で結ばれる会議である、しかし、同時に、長い間植民地として体験して、民族自決、植民地解放……

第49回国会 外務委員会 第1号(1965/07/31、30期、日本社会党)

○帆足委員 七月二十七日にアメリカ当局から日本政府に対しまして、B52の台風避難の点につきまして連絡がありました。それにつきまして、外務省当局として消極的に肯定されたかのごとき報道が伝わっておりましたところ、やがて沖繩嘉手納飛行場にB52機二十数機、約三十機が参りまして、そのまま直ちにベトナムへの戦略爆撃を行なっておるということが伝えられております。この問題は、日本の安全保障上きわめて重要な問題でありまして、現地の沖繩はもとより、日本国民に重大な衝撃を与えておりますから、事の次第を明確にし、また論理を明らかにして、日本国民の安全と平和の見地から適切な態度をとり、自主的な心がまえを持ちまして対処……

第51回国会 外務委員会 第1号(1966/02/11、30期、日本社会党)

○帆足委員 委員長、ちょっと劈頭に一言申し上げたいのですが、議院の定めた議事日程を守るのみが能ではないと思いまして、せっかく有能な委員長を迎えましたので、一言歓迎の追加を兼ねて申しあげます。  それは、外務委員会のわれわれ委員として日本の良識を代表するような委員にならねばならぬとかねてともども念願いたしておりますが、外務委員にして外国の事情必ずしもつまびらかでないわけです。百聞は一見にしかずということわざがあるにかかわらず、次々と起こってくる問題に対して、たとえばカンボジアの例を一つ例にとりましても、私は、カンボジアの王様に一ぺん会ったことがありますけれども、カンボジアという国はどういう国か、……

第51回国会 外務委員会 第3号(1966/02/23、30期、日本社会党)

○帆足委員 本年になって初めての外務委員会でありますから、まず月世界のことから始めたいと思います。(笑声)  これは笑いごとではございませんで、今日は原子科学とロケットと人工衛星の時代でございまして、ソビエトのロケットが月世界に軟着し、宇宙の秘密を人類の知恵が把握する第一歩を進めましたことは御同慶の至りでありますが、ここに問題がありますのは、従来の国際法によりますと、特にアメリカの法学者、たとえばへーリー・ジェンクスという著名な法律学者は、「どのような国でもまず先に占領した国が月その他の天体を占有できる」という解釈をとっております。また、アメリカで一九五八年に発行された「月へのロケット」という……

第51回国会 外務委員会 第8号(1966/04/13、30期、日本社会党)

○帆足委員 ベトナムの悲惨な状況は、党派を越えて日本国民のすべてが憂うるところでございます。ところが最近の状況はまたさらに深刻になりまして、そしてもう戦争にうみ疲れた南ベトナムの大衆は、とにもかくにも軍事政権の独裁はいやであるということをちまたに叫びまして、そして仏教徒、学生並びにカソリック教徒の区別なく、抗議の大デモンストレーションが起こっている状況でございます。そのデモンストレーションのスローガンを見ますと、アメリカ人よ主人顔をするな、ダナンの基地を売り渡すな、ベトナムの主権を無視する政府はやめてもらいたいというようなことばが大きく旗に書かれておるのが読み取られるのでございます。さらにアメ……

第51回国会 外務委員会 第12号(1966/04/26、30期、日本社会党)

○帆足委員 私はいまから十五年前に、戦後最初の日本人としてモスクワを訪問しました。そのときにハバロフスクを通りましたけれども、実に荒れ果てたいなかの町でありまして、社会主義革命四十年にしてかくもおくれた場所であるかという、非常な感概を覚えた次第でございますが、その後、一昨年ですか、ソビエトにまいりまして、当時と比較しまして、その進歩の顕著なのに、非常にこれまた驚きました。特に案内されましてバイカル湖畔の開発事業などを見まして、まるで丸ビルのような大きな起重機がのそのそはいずり回っている姿を見て、これまた大いに驚きました。こうしてソビエトが平和のうちに建設が進んでいき、また世界が原子力とロケット……

第51回国会 外務委員会 第13号(1966/04/27、30期、日本社会党)

○帆足委員 さきに椎名外務大臣は、モスクワを訪問なされまして、新聞の伝うるところによりますと、グロムイコ・ソビエト外相がまた適当なときにこちらを訪問されるという報道を読みました。もちろん平和のためのこういう有力な政治家の交流は、時と所を得れば効果的であると思っておりますけれども、また時と所を得なければ必ずしも効果的であるかどうか疑問な点もあります。きょうの新聞によりますと、ソビエト大使がしばらくモスクワに帰っておりまして、東京に帰ってきましたあいさつを兼ねて外務大臣にお話があったということですが、新聞報道だけでは必ずしも正確を期し得ませんから、外務大臣から外務委員会に御説明のほどをお願いしたい……

第51回国会 外務委員会 第16号(1966/05/13、30期、日本社会党)

○帆足委員 アジア開発銀行の趣旨といたしまする低開発国諸国に対して、公正、合理な経済の協力を、工業力、技術力を持った国々が中心になっていたし、あわせてアジア諸国は相互に経済協力をするという趣旨そのものはだれしも異存のないところであると思いますけれども、しかし、過去において、一方のアジア諸国は一方において植民地諸国であり、他方において投資をしようとする国々は、とにもかくにも資本主義並びに過去において植民地政策の責任者であり、現在においてもまだその植民地政策を払拭していない、こういう状況でありますから、私どもは開発銀行の基本性格について、また将来の運用について疑いの念を持たざるを得ない。そこでこの……

第51回国会 外務委員会 第17号(1966/05/25、30期、日本社会党)

○帆足委員 ただいま淡谷委員から、漁民の立場を代表いたしまして、適切な要望並びに質問がありましたが、実はこのことに関連して思い出しますのは、いまから十二、三年前のことです。当時、中国との間に民間の接触がありませんでしたころ、同じような問題が次々と起こりまして、特に当時は朝鮮戦争の最中でございました。私は明らかな証跡をあげることができますが、今次の問題よりもさらにもっと深刻でありまして、アメリカ駐留軍の内命を受けまして、漁船の一部で、天候その他の状況を米軍に諜報するというようなことが歴然として当時行なわれておりました。朝鮮戦争のさ中でありますし、アメリカの駐留軍の支配下の時代でありますから、当時……

第51回国会 外務委員会 第18号(1966/05/27、30期、日本社会党)

○帆足委員 きょうは、議事の日程に従いましてアジア開発銀行の件について採決する予定になっておる由でございますから、いままで質疑いたしまして、まだ十分に問いただしていない点の二、三をお尋ねいたしたいと思います。したがいまして、円滑にスケジュールを進めますために、ひとつ大臣におきましても正確にお答えを願いたいと思います。  第一に、前回、戸叶委員からもお尋ねいたしましたが、アジア開発銀行と、それから米州開発銀行、アフリカ開発銀行等との関係ですが、重ねてお尋ねします。米州開発銀行、アフリカ開発銀行等は、国連との関係において、アジア開発銀行のような密接な関係がないように聞いておりますが、その三者の比較……

第51回国会 建設委員会 第28号(1966/06/01、30期、日本社会党)

○帆足委員 先ほど同僚議員からるる意見の開陳がありまして、私も全く同感でありますが、私ども東京都出身の議員がこの案の概略を知りましてわずか二週間しかたっておりません。まさに晴天のへきれきとはこのことでありまして、審議いたそうにも十分な資料を持っておりませんために審議もはかどっておりません。このような次第でありますから、率直に大臣にお目にかかりまして、また地元の良識ある代表の力の意見も徴して一緒に参上いたしまして、大臣には御多忙中にもかかわらず、ただいまお述べになったような大所高所の御趣意から私どもに快く面会してくださいまして、心から感謝いたす次第でございます。また、ただいま田村委員長が御用があ……

第51回国会 物価問題等に関する特別委員会 第1号(1966/01/28、30期、日本社会党)

○帆足委員 せっかく委員長御就任でありますので、ひとつ……。  この問題は国民共通の問題ですから、御検討をお願いします。われわれも御協力しますから。しかし、この委員会ができましたものの、一体この委員会はどういう任務を皆さんとともに果たすのか、それからどういう運営をするのか、またどういう実績をあげるのか、方法論的にきわめて困難な問題だと思うのです。国民の期待は最も大きくこの委員会にかかっておりますから、ひとつ委員長、いずれ選任されます理事のもとにおきましても、委員会の運営方針について、まず方法論について十分な御検討をお願いしたい。同時に、政府当局におきましても、この委員会ができたのですから、それ……

第51回国会 物価問題等に関する特別委員会 第6号(1966/03/03、30期、日本社会党)

○帆足委員 時間もありませんから、今後の調査につきまして資料をお願いしたいと思います。  予算の分科会も終わりましたので、当委員会もこれから問題の核心にだんだん近づいていくことができるであろうことは、まことに御同慶の至りでございます。この問題は世界経済の状況にも影響される問題でございまして、幸いに、ベトナム問題に対しても、フルブライト・アメリカ上院外交委員長は御承知のような談話を発表しまして、非常に敬服するところがありますから、ある程度問題が合理的に調停され得るということも期待できるような状況であります。何はともあれ、私どもは物価の安定を望むわけです。また、合理的な引き下げは望みますけれども、……

第51回国会 物価問題等に関する特別委員会 第7号(1966/03/09、30期、日本社会党)

○帆足委員 これは全国平均ですか。人跡未踏のところも…b
【次の発言】 これはバー、キャバレーはどうして入っておらないのですか。
【次の発言】 その経費はいずれ私が数字を示しますが、驚くほどの数字です。
【次の発言】 きょうは有益な統計の御説明を願いまして感謝いたしますが、最近、日本の中産階級が没落しつつあることは好ましくありませんけれども、しかし、大衆の生活と中産階級の生活が接近しつつあるということは、また反面私は慶賀すべきことで、この統計局の調査で大いに啓蒙されるのでありますが、なぜ理髪業が、またパーマネントが、またふろ等がそう高くなったかということは、だれしも疑問に思っておりますけれども……

第51回国会 物価問題等に関する特別委員会 第12号(1966/04/27、30期、日本社会党)

○帆足委員 前三、四回、私は外務委員会と重複しておりましたので欠席いたしまして、たいへん失礼申し上げました。  参考人の意見なども伺い、また速記録を拝見しまして、物価対策についての施策の重点も、おいおい見当がつき始めておりますことは御同慶の至りですが、この委員会では、与党、野党、そういう論争は、むしろ予算委員会等で行なわれておりますから、互いに協力し合って重点を注ぐべき点を明らかにし、また政府の施策の上において考慮していただかねばならぬ点を強く推進したいと思っております。  最近の生鮮食料品対策は、国民生活安定の上に差し迫った問題ですが、私は、これは強力に推進すれば対策が立ち得るし、また、食料……

第52回国会 外務委員会 第1号(1966/07/20、30期、日本社会党)

○帆足委員 アジア開発銀行の問題につきましては、前国会におきまして相当詳細に論議し尽くしたのでございますが、なお参議院におきましてさらに詳細な質疑応答が重ねられましたので、当委員会におきましても重ねて若干触れるところがあろうと思うのでございます。  昨日の新聞を読みますと、佐藤総理が発言されまして、日本とアメリカの立場は全く同じというわけではない、日本には日本独自の立場というものがあって、たとえば中国との関係につきまして最近アメリカは新聞記者並びに国会議員の訪問を許すという意向を発表し、また中国との貿易について若干緩和する政策をとりたいという意味のことをアメリカが発表いたしておりますが、それに……

第52回国会 外務委員会 第3号(1966/08/12、30期、日本社会党)

○帆足委員 ただいま問題になっております朝鮮人帰国協定の問題でございますが、先ほど外務大臣がお答えになりましたように、この問題は、党派を越え、イデオロギーを越えた人道の問題として数年前カルカッタ協定を赤十字間に結びまして、朝鮮からの帰国出迎え船が参りますと韓国側を刺激いたしましていろいろ当時妨害行為が行なわれましたが、これが公正に行なわれ、自由意思で行なわれるということを保証いたしますために意思確認の手続をとりまして、国際赤十字並びに日朝両赤十字にその事業を進行させるような方式をとりましたことは御承知のとおりでございます。私は当時、この問題を超党派的な課題と考えまして、いまはなき自民党の前副議……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 沖縄問題等に関する特別委員会 第1号(1967/02/21、31期、日本社会党)

○帆足委員 委員長、ちょっと一言。  ただいまの委員長のごあいさつに満腔の敬意を表しますが、いやしくも国際連合の理事国の一員であるという国で、しかも友邦と称せられておるアメリカのもとにおいて、百万の県民が、その自治権すらなく、国籍すら不明になっており、祖国との往来の自由すら制限されておるということは、二十世紀の神話ともいうべき問題で、私はまことに不可解にたえない問題であると思っておりますが、この問題の解決に対処する委員会でございますから、ただいまの委員長の御発言のように、党派を超えて円満に国民的立場から協力すると同時に、ただ円満だけでなくて、目的完遂のために委員長には格段の御決意のほど、われわ……

第55回国会 沖縄問題等に関する特別委員会 第3号(1967/04/04、31期、日本社会党)

○帆足委員 国会で再度にわたりまして沖繩祖国返還の決議が満場一致でなされましたが、いまや、党派を越えて沖繩県民に対する同胞愛の見地から、また、国際連合世界人権憲章及び新日本憲法の規定する国民の自由人権の立場から、沖繩特別委員会を設け、沖繩県民の祖国復帰並びにその施政権の返還について、このような特別委員会が構成されまして今後これを促進する審議が行なわれますことを、党派を越えて感謝し、喜びにたえぬ次第でございます。何とぞ政府におかれましても、各委員の意見を十分に参考にせられましてその促進を一そう強化せられんことを望みます。  多くの問題がありますが、いずれ議事の順序に従いましてそれぞれ専用の項目に……

第55回国会 沖縄問題等に関する特別委員会 第4号(1967/04/26、31期、日本社会党)

○帆足委員 総務長官に――あとは資料の要求であります。実は四月の二十八日に沖繩祖国復帰の愛国デー・デモンストレーションもあるのでございます。それで一言だけ。  国際連合の正式の決議によりまして、自治権を失っておる住民がその自治権回復のために物心両面の運動をすることに対しては、各国政府はこれを保護し助長するべしという項目がございます。したがいまして、長官はもとよりこの項目を御存じでしょうが、御存じであるならば、これを各警察に知らせ、沖繩の総理府の出張所にも知らせ、琉球立法院及び琉球の警察にも知らせ、また弁務官の注意も促しておく必要があると思います。この決議には日本政府は率先してこれに調印いたして……

第55回国会 沖縄問題等に関する特別委員会 第5号(1967/05/02、31期、日本社会党)

○帆足委員 去る四月二十八日に、沖繩の那覇市を中心といたしまして、また、那覇並びに日本本土各地に沖繩祖国返還の国民集会が持たれました。なお、日本の南方、与論島沖合いの二十七度線では、沖繩同胞と日本の同胞との共同の海上集会も持たれました。さらに、この三宅坂におきましては、二十八日、神山沖繩県人会長、八十三歳の老翁も含めまして、沖繩から来られたたくさんの代表ともどもに、二十四時間のハンガーストライキをもって、日本国民の世論を喚起されるようにつとめました。私は、沖繩同胞の祖国に対するこのような熱意に対しまして、心から敬意を表し、こうべをたれるものでございます。  沖繩特別委員会が同僚各位の御賛成によ……

第55回国会 沖縄問題等に関する特別委員会 第8号(1967/05/30、31期、日本社会党)

○帆足委員 皆さま御承知のように、沖縄は、人口九十五万、わが日本民族の同胞でありながら、しかし、日本憲法、すなわち、一国の民族の行き方で一番根本をなす憲法から切り離されて他国のようになり、そして日本国民として正当に取り扱われず、他国の軍政下に置かれている状況に対して、与党、野党を問わず、国民一人として心を病めないものはありません。これは敗戦の結果、アメリカが勝れとしてふるまっておるためでしょうか、それもございましょうけれども、同時に、その言明を見ますと、防衛上の必要、特に自由主義圏の防衛、もっと端的に言うならば、アメリカ上院外交委員会の質疑応答録を見ますと、アメリカの防衛のために沖縄は手放すこ……

第55回国会 外務委員会 第2号(1967/05/10、31期、日本社会党)

○帆足委員 あと三十分くらいの見当ですが、第一に外務大臣にお伺いしたいと思いますのは、一体外務委員会というものは、ことによっては、党派を越えてほとんど一致する問題も案外に多いのです。国内の問題でもたくさんあります。病気をなおす問題などは全く同じです。歩道橋をつくる問題なども交通地獄の対策も同じでしょう。こうしてほとんど外務委員会では同僚議員が同じ意見を持っておられて、政府も局長も次官も責任を持ってお答えになって、そのお答えが速記録に載っておる。これは尊重されるべきものである。外務委員会の論議というものは茶番劇であるかどうか、大臣は始終おかわりになる、事務次官は議会に出ないから責任を感じない、そ……

第55回国会 外務委員会 第6号(1967/05/24、31期、日本社会党)

○帆足委員 国際赤十字から返事も来ておりますし、それから両大臣がなれておられないので――私は田川次官それから外務大臣の弾力のあるお心持ちはよくわかっております。結論として、昨年閣議了解事項になっておるから、その事実を踏まえ、それからこの際けじめをつけて、そしてあとのことは事実に即して考えたいというお心持ちのほども実は理論としてよくわかっておる。前回は自民党のほうから質問がありまして、それは超党派的にみなが好意を持ち、心配している問題でありますから、ほんの二、三分ですからお許しを願います。
【次の発言】 そこで簡単に、実は、この問題の第一は人の問題ですが、もうすべての統計学者が、年に二千人今後と……

第56回国会 沖縄問題等に関する特別委員会 第3号(1967/11/10、31期、日本社会党)

○帆足委員 きょうは穂積君も欠席しておりますし、野党からということで、永末さんに報告を願いたいと思っております。

第57回国会 沖縄問題等に関する特別委員会 第2号(1967/12/07、31期、日本社会党)

○帆足委員 鯨岡団長は私どもの最も尊敬する同僚の一人でございます。よくおまとめになる御苦心に対しては敬意を払うことは同僚諸君と同じですが、いらした方々の間に、それは意見の相違ではなくて、視察した客観的事情を議院に報告することでございますから、多少連絡の不十分がございますから、もう一ぺん審議していただいて、そして完ぺきなものにして御報告を願いたい。これは鯨岡さんの御努力に対して敬意を失するものではございませんから、そのようにひとつお計らい願いたい。人生は短く、時間は貴重でございますから、その辺をよろしく……。

第57回国会 沖縄問題等に関する特別委員会 第3号(1967/12/16、31期、日本社会党)

○帆足委員 時間の都合がありますから、あとで政府に質問します。  私はわざわざ遠くから来られた沖繩の労働者諸君を代表している皆さんの御意見を伺って、胸の痛む思いがいたします。根本は、沖繩が植民地扱いをされておって、東京では紳士で沖繩では諸君を奴隷に扱っておる。奴隷に扱うならば、ファシズムの元凶はドイツであるから、もし敗戦ファッショ国への報復というならば、ドイツで同じようなことをもっとひどくやれる論理なのに、わが沖繩については植民地扱いのほかに、人種的差別、さきほど門司君が指摘した人種的偏見の観念まで加わって、他国民に対し平然と宣誓なるものが強制されているものと思いますけれども、私はこの状況を聞……

第57回国会 沖縄問題等に関する特別委員会 第4号(1967/12/22、31期、日本社会党)

○帆足委員 私は、沖繩に対する戦勝国としてのアメリカの支配の形態が、アメリカにとって都合がよくできていて、日本国民にとっては屈辱の状況であるということについて、政府の認識が浅いことを残念に思います。ちょうどドイツに奪われたアルサス・ローレンのような立場に立っておりまして、そして、たとえば沖繩で日本国民を教育いたしますのに、沖繩の同胞を教育するのに、日本国民として教育するという教育基本法に一項目を入れるだけでも流血の惨もあり、何度かのデモンストレーションの結果、これを取り返した。ちょうどアルサス・ローレンにおいて教師たちが、親鳥がひな鳥をかかえるごとくして守ってきた、この事実を忘れないでいただき……

第58回国会 沖縄及び北方問題等に関する特別委員会 第2号(1968/03/21、31期、日本社会党)

○帆足委員 意見にわたりますことはまた他の機会にいたしまして、きわめて事務的なことでお尋ねいたしますが、調査団の皆さんには非常に御苦労なさいまして、適切な資料をいただきまして感謝いたします。お礼を申し上げます。  とりあえず予備知識としてこれをいただきましたので、大体のことはよくわかりました。きょうの御報告の要旨を小笠原におりました旧島民諸君にもよく徹底していただきまして、人生は甘いものではないぞということを、酔っぱらいの運転手じゃありませんけれども、天国は甘いものじゃないぞということをよく知らせていただいて、そしてそごのないようにしていただくことをまずお願いいたします。  それから、調査団の……

第58回国会 外務委員会 第3号(1968/03/13、31期、日本社会党)

○帆足委員 ものごとのけじめを一つずつつけますために、先般の穂積委員の発言に対しまして御承知のような問題がございまして、秘密理事会等を開いて御審議いただいたことも、報道並びに各理事を通じて承っておりますけれども、この際、委員会におきまして、正式にこの外務委員会として、また外務委員長としてのお取り扱いのほどを承りたいと存じております。  実は、この外務委員会から分かれました沖繩特別委員会で、私は、さきにあることばを申しました。それは、米軍は東京では紳士のごとくふるまっておるけれども、沖繩ではギャングのごとくふるまっておるということを申しましたところ、それは事の一面に触れておるけれども、委員長にお……

第58回国会 外務委員会 第7号(1968/04/01、31期、日本社会党)

○帆足委員 きょう外務大臣から、重大なニュースがあるが、その発表には慎重な態度をとらねばならぬという話がありまして、その結果は北爆の停止――北爆の停止だけでございましたら、この文章の中身「将来完全な爆撃停止が可能となるかどうかは今後の出来事によって決まることになろう。」こう書いてありますから、私は例によって例のごとく、ジョンソン大統領、このようなゼスチュアを示して、そのあとベトナム民族解放戦線並びに北ベトナム政府が無条件にジョンソンの繰り返しごとを受け入れるとは考えられませんので、結局このようなゼスチュアを示したあとは、いま数百万発と伝えられております小型原爆を投げる危険性がありはしないかとい……

第58回国会 外務委員会 第14号(1968/04/23、31期、日本社会党)

○帆足委員 きょうは大蔵大臣おりませんが、ケネディラウンドの問題は、行政上の問題となりますと、技術的にこまかなことがたくさんあろうかと私は思います。また、議員の職責としてはとても目を通し切れないくらいこまかな点、項目がたくさんあろうと思われる。  それで、従来、行政あって政治なしというのが戦後の特色だと思うのです。インフレーションのために、いかにも大きな政治が行なわれているような現象形態が見えますけれども、それはインフレーションという魔術が自己運動しているのでおりまして、この大増産大所得倍増も、決して政府の政策の結果ではなくて、庶民は重税に苦しみ、インフレーションのために塗炭の苦しみにおちいっ……

第58回国会 外務委員会 第16号(1968/04/26、31期、日本社会党)

○帆足委員 私ども科学技術関係のことには比較的にうといものでございますから、ひとしお痛感するのですが、ただいまの佐々木委員の質問に対しましていろいろ有益な御答弁がありました。したがいまして、それと連関いたしまして、たとえばこの案件が成立しました後における核原料の年度別輸入数量の大体の見通し、その価格並びに価格総量見通し、それから総エネルギー、特に電力エネルギー内における石炭、重油、水力並びに核原料によるそれの将来の比率の見通し、さらに、米英と協定を結びますが、米英それぞれの割合を輸入する計画であるかということ、また、電力用並びに将来は原子力船舶用などの割合、その他、私ども審議に必要な統計数字資……

第58回国会 外務委員会 第17号(1968/05/06、31期、日本社会党)

○帆足委員 ただいま与党の同僚議員から、まことに示唆に富む御質問がありまして、私は深く感銘して傾聴いたしました。  実は時間もございませんが、参考人の方に申し上げて参考にしていただきたいのでございますが、この協定が外務委員会にかかりましたのはごく最近でございます。私は不勉強で、一月くらい前からようやくいろいろの参考書を先輩各位からいただきまして、急に勉強いたしましたのですが、事柄の重大性とその歴史的意義の偉大なことに実に驚いている次第でございます。人学ばざれば禽獣のごとしと言いますけれども、まことにそのとおりであると思います。したがいまして、この協定につきましては、どうしてもただいまの齋藤議員……

第58回国会 外務委員会 第18号(1968/05/07、31期、日本社会党)

○帆足委員 発言者の御了解を得ましたので、一分間、ことばの定義についてお尋ねしたい。  ただいま自衛隊では、軍艦、戦車、潜水艦のことを正式に何という名称で呼んでおりますか。――それでは、至急あとで調べてください。そうせぬと、せっかくの質問であるのに、ことばの定義がはっきりしておりませんと問答になりませんから……。
【次の発言】 お答えだけ聞かしてもらいたいと思います。
【次の発言】 もう一つ伺いたいことは、実際の実用上、用語がなくては困りますから、自衛隊法にある用語でなくて、現実にどう呼んでおるか、これは先日非常に異常な感を覚えたんですが、特車進めとはこれいかに、なるほど特別の車ですね。また、……

第58回国会 外務委員会 第19号(1968/05/08、31期、日本社会党)

○帆足委員 ちょっと関連してお尋ねしたいのですが、だれしもきのうの新聞で心配しているわけですが、現在の程度では人体に害は明確にないわけですか。現在の水準では、大量に使うようなことがあってもありませんか、その点お尋ねしておきたい。
【次の発言】 それならば、やはりその基準に対して、そういうことについての注意並びにその後の調査の状況を正確に伝えておきませんと、大量にそれを使う場合もありますし、それを濃縮して使うような場合もございますから、やはり両委員が御質問になったように、特に大事をとっていただきたいということを切に要望いたします。
【次の発言】 過ぎたるは及ばざるがごとしといいまして、われら人生……

第58回国会 外務委員会 第20号(1968/05/10、31期、日本社会党)

○帆足委員 せっかく大臣の御出席中でございますから、まず大臣にお尋ねいたしたいと思います。  与党内におきましても、最近中国の世界政治において占める位置や、また複雑な国際情勢内部における中国の存在、歴史的意味等につきまして御勉強なされていることを新聞紙上で承りまして、とにもかくにも研究を深めるということは私はよいことであると存じまして、非常に注意いたしまして、御勉強の経過などを拝読いたしている次第でございます。御承知のように、聡明なイギリス、また独立自尊のフランスは中国をすでに承認いたしております。その他多くの国々が中国を承認いたしておりまして、結局、代表的なものとしてこの問題の壁にぶつかって……

第58回国会 外務委員会 第21号(1968/05/14、31期、日本社会党)

○帆足委員 私どもにはまだ不十分でございますけれども、相当な質問の機会を与えてくださったことを感謝し、私のこの意見をもちまして終わりにいたしたいと思います。  このたび南方小笠原諸島の祖国返還は、とにもかくにも一億国民待望の日でありまして、また、返還のために努力し、先頭に立ちし先駆者諸君に深い敬意を表する次第でございます。  さて、小笠原の島々、特に父島、母島、硫黄島、その他の島々につきましては、このたび調査団の報告をいただきまして、私どもは大いに啓蒙されました。また、知事も率先してみずから現地におもむきました。これら調査の結果をお聞きしますと、何ぶんにも二十数年の歳月を経ておりますので、島々……

第58回国会 外務委員会 第23号(1968/05/17、31期、日本社会党)

○帆足委員 昨日、放射能の問題につきましては、政府としても前向きの姿勢で御返答があったことは御同慶の至りですが、御承知のように、専門家の言によりましても、放射能の測定というのは非常に困難でありまして、たとえばこの中にストロンチウムやセシウムなどがありますときには、わずかな分量でも二十年、三十年と食用の貝などの中にもひそんでおりますし、また一秒間に光の早さの数分の一という早さで地球を回るほどの微粒子でありますし、海の中にありましても空中にそれを感ずることもあります。非常に困難な調査でございます。  そこで、アメリカと共同調査といいますけれども、立ち入り検査をともどもにやるとかでなければ不可能です……

第58回国会 外務委員会 第24号(1968/05/22、31期、日本社会党)

○帆足委員 関連。  いま両議員それぞれ党派を越えましての良心的な質問で、敬服しました。同じことですが、佐世保の調査につきまして、新聞は、軍事機密であること、それから立ち入り共同調査ができないこと、二つの難関があるために、とかく職業軍人というものは軍事戦略を第一義に考えるから、外務大臣がよほどしっかりしなければうやむやとなるであろうという記事が大きく出ておりました。私は、やはりそのことを心配いたしまして、先般お尋ねいたしましたら、外務大臣といたしましては、日本の原子力学者もそうそうたる方が参加されることであるから、絶対にうやむやにすることはいたしませんという心強い御答弁があったわけです。目下調……

第58回国会 懲罰委員会 第7号(1968/04/09、31期、日本社会党)

○帆足委員 敬愛する鯨岡議員に、まず御質問しますが、国会の権威ということは、これは日本国民にとって道義的にも、また、人間は政治的動物でありますから、政治的にも、最高の権威あるものでなくてはならぬ。国会の権威とは何ぞやというと、私はこう思いますが、お尋ねしたいのです。  ヨーロッパにおける、またアメリカ等における懲罰事犯等の例を見ますと、感情に走って、そして無礼なことばを使うというようなことがあっては望ましくない、これが懲罰動議がときとして起こる原因でありまして、言論そのものを抑圧するというようなことになっては絶対に相ならぬということが、どの憲法、法律の本を見ましても指摘されておるのでございます……

第59回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号(1968/10/11、31期、日本社会党)

○帆足委員 貴重な時間を拝借いたしまして、同僚の時間が迫っておりますから一言だけ。  まず、長官が御健康を御回復になって御同慶の至りです。  また、きょう事務局の連絡で千島問題ということで申し込みがおくれまして、委員長に御迷惑をおかけいたしました。  時間がありませんからほんの数分。私どもは、沖繩の代表の国政参加をとにもかくにも歓迎する立場でありますけれども、その内容につきましていま重大な論議に入りまして、論議はまさに頂点に達したところでございます。時間がありませんから、まだあと数回この問題について御審議を願うことと思いますし、また法制局長官と条約局長の御答弁との間にも、聞くほうからいえば多少……

第59回国会 外務委員会 第1号(1968/08/07、31期、日本社会党)

○帆足委員 きょうは、在日朝鮮人帰国の問題について御質問いたしますが、この問題はもう常識的な問題でございますし、人道上の問題でありますから、くだくだしくは申しません。ただ、私は、いまだにこの問題が解決いたさず、多くの帰国望の朝鮮人の諸君が、この暑さの中をえんえん長蛇の列をなして、そして帰国の要望を訴えておる姿を見まして、黙視するに忍びず、あえて、人道主義的な政治家として、また中庸の道を得、ヒューマンなタイプの政治家としてビジョンを持っておる三木外務大臣に、簡潔でけっこうですから、責任のあるきわめて人間的な答弁をしていただきたいと思う次第でございます。またそれに関連いたしまして、日本赤十字の副社……

第59回国会 法務委員会 第2号(1968/08/09、31期、日本社会党)

○帆足委員 横山委員、猪俣委員の了解を得まして、大事な時間ですから、ほんの一言だけ関連してお許しを願います。また与党の皆さんの御寛大さに感謝いたします。  貴重な時間ですから、時間はとりません。ただ、一万数千人の人がこの暑い中で、いま政府のせっかくの御好意にもかかわらず、双方の行き違いで不祥事件が起ったりすることを私は心配しておりますので、申し上げます。また横山委員の質問で尽きておりますので、長い間大阪府知事をされた良識ある赤間さんが法務大臣をされておりますから、私は率直にお願い申し上げます。  もう実は総理にも申し上げたのでありますが、総理はこう言いました。コロンボ会談に多少の行き違いがあっ……

第60回国会 外務委員会 第1号(1968/12/17、31期、日本社会党)

○帆足委員 戸叶女史の質問に関連いたしまして、私は、外務大臣の御答弁にまだ不満足でありますからお尋ねいたしますが、第一次冷却水は原則として放出しないように努力する、しかし例外的にあり得るというのは、どういう例外であると御理解ですか。
【次の発言】 では専門家から御答弁願います。
【次の発言】 例外ということがあるとすれば、やはりわれわれは安心することはできないわけでありまして、大臣は、補償におきまして、漁民が困っておる、魚が売れないという実情を御存じですか。また、大臣にお嬢さんがおられて、御妊娠中や赤ちゃんにその魚を安心して食べさせる御覚悟ができておりますでしょうか、ちょっとお尋ねしておきたい……

第61回国会 外務委員会 第27号(1969/06/25、31期、日本社会党)

○帆足委員 私は、二十年来ずっと外務委員会に在籍いたしておりましたが、このたび同志諸君の友情によりまして一時物価委員長に養子に参りまして、当席に出る機会が少なくて、たいへんさびしく思っております。特に北澤委員長が御就任なさいましたのに、御けいがいに接する機会もなく、幸いにして不信任案のときには不信任を出さないで済みましたので、御同慶の至りでございますが、今後とも御注意あそばして、わが外務委員会におきましてこのようなことの再び起こりませんことを切望しておる次第でございます。  きょう立ちましたのは、外務委員といたしましては、日本の外交の進路とその大綱をきめ、これを監察し、そして在外公館当局の御努……

第61回国会 外務委員会 第30号(1969/07/03、31期、日本社会党)

○帆足委員 きょうは外務委員のお歴々の先輩が大ぜいお見えになりまして、その前で、私は、党派を越えて人道の立場からこの問題を論議することができますことは光栄の至りでございます。  まず第一に、愛知さんにお尋ねしたいのですが、人間というものは、うそをついていいものでしょうか、また特に、外務大臣がうそをついていいものかどうか、ちょっと参考のために聞いておきたいと思います。
【次の発言】 もしうそをついたとしたら、改むるにはばかることなかれ、もし誤ってうそをついたら、なるべくそのうそは早く訂正して、うそのない人間になりたいというのが、小学校のとき習った恩師の教えだと思いますが、私は愛知さんとは同学です……

第61回国会 外務委員会 第31号(1969/07/04、31期、日本社会党)

○帆足委員 法務大臣に久方ぶりで委員室でお目にかかりました。二十年前、緑風会で御一緒に仕事をしておりました当時、私もまだ若くておりましたし、大臣は当時まことにスマートで、美青年でございました。私も白髪を加え、大臣も少しお太りになられ、貫禄がおつきになって、御先代の敬天愛人の南洲翁の面影をほうふつとさせられるお姿を私は拝見いたしまして、御同慶の至りでございます。  緑風会時代から、西郷大臣の思考方法が冷静で、そうして非常に公正であることは、私よく存じておりますので、敬意を表しつつ御質問申し上げますが、要点は二つでございます。  一つは、これはむしろ大臣に事情を御説明するだけのことでございますが、……

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第1号(1968/12/27、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 ただいま御指名を賜わりました帆足計でございます。  慣例に従いまして、この際、一言ごあいさつを申し上げます。  ただいま、委員各位の御推挙によりまして、私がはからずも本特別委員会の委員長の重責をになうことになりました。  委員会の運営にあたりましては、前委員会の成果を継承いたしまして、前委員長同様、委員各位の御協力をいただきまして、万全を期し、国民の負託に沿いたいと存ずる次第でございます。  どうぞよろしく御指導のほど、御協力のほどをお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 これより理事の互選を行ないます。
【次の発言】 ただいまの武藤嘉文君の動議に御異議ございませんか。

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第2号(1969/02/07、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 これより会議を開きます。  本日は、まず、政府の物価対策の現況につきまして、菅野経済企画庁長官から説明を聴取することといたします。菅野経済企画庁長官。
【次の発言】 それでは次に、昭和四十四年度物価安定対策及び消費者行政関係予算の概要につきまして、八塚国民生活局長から説明を聴取することといたします。
【次の発言】 それでは次に、公正取引委員会の業務の状況について、山田公正取引委員長から説明を聴取することといたします。山田公正取引委員長。
【次の発言】 以上をもちまして、本日は説明聴取にとどめまして、次回は公報をもってお知らせすることにいたし、本日はこれにて散会いたします。    ……

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第3号(1969/03/06、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 これより会議を開きます。  この際、八塚国民生活局長より発言を求められておりますので、これを許します。八塚国民生活局長。
【次の発言】 それでは物価問題等に関する件につきまして調査を進めます。  質疑の申し出がありますので、これを許します。佐藤文生君。
【次の発言】 なお、佐藤文生君の御要求に従いまして、鉄鋼各品種の価格の推移並びに海外価格の推移等の資料は、当委員会としましては事実と統計に基づいて深く論議し、審査する必要がございますため、それぞれ委員から要求のありました資料につきましては、関係当局御協議の上、重工業局から御提出のほどお願いいたします。  ただいま質問がございました……

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第4号(1969/03/14、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 それでは、これより会議を開きます。  この際、連合審査会開会申し入れに関する件につきましておはかり申し上げます。  目下運輸委員会におきまして審査中の内閣提出の国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案、日本国有鉄道財政再建促進特別措置法案及び久保三郎君外九名提出の日本国有鉄道の鉄道施設の整備に関する特別措置法案、右について、運輸委員会に連合審査会開会の申し入れを行ないたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 それでは御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、連合審査会が開会されます場合の日時につきましては、運輸委員長と協議の上、お知らせすることにい……

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第5号(1969/04/02、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 これより会議を開きます。  物価問題等に関する件につきまして調査を進めます。  質疑の申し出がありますので、これを許します。武部文君。

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第6号(1969/04/03、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 これより会議を開きます。  物価問題等に関する件につきまして調査を進めます。  質疑の申し出がありますので、これを許します。武藤嘉文君。
【次の発言】 阿部助哉君。
【次の発言】 大臣、先ほど武藤委員からるる質問がございまして、農林省からそれぞれお答えがありましたが、委員長として聞いておりますと、一応おざなりのお答えでそれぞれ御退室になりましたけれども、引き続いて阿部委員から同趣旨の心持ちを強調されましたが、何とぞ議員の質問を質問だけに終わらせずに、実施の伴う誠実な責任ある御答弁を切にお願いいたします。
【次の発言】 村山喜一君。

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第7号(1969/04/17、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 これより会議を開きます。  物価問題等に関する件につきまして調査を進めます。  この際、おはかりいたします。  先ほどの理事会の申し合わせによりまして、本日は特に、中国肉に関する問題について、麻布獣医科大学教授入江良作君、中国食肉輸入実現連絡会議清水英之助君、全国肉用牛協会専務理事大川忠男君及び主婦連合会常任委員細川かうさんを参考人として意見を聴取いたしたいと存じますが、各位には御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さように決定いたしました。
【次の発言】 この際、参考人各位に一言ごあいさつを申し上げます。  当物価問題等に関する特別委員会は、物価の……

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第8号(1969/04/24、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 これより会議を開きます。  物価問題等に関する件につきまして調査を進めます。  質疑の申し出がありますので、これを許します。武藤嘉文君。
【次の発言】 武部君より、各論にわたりましては後刻質問の申し入れがございましたので、国務大臣への質問を続行いたします。阿部助哉君。
【次の発言】 村山喜一君。
【次の発言】 武藤委員、阿部委員並びに村山委員からたびたび、こもごも質問がございましたから、具体的に明確にお答えのほどを委員長は希望いたします。
【次の発言】 和田耕作君。
【次の発言】 一時ちょうどだそうで、ピアソン・カナダ前首相にお目にかかるそうです。

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第9号(1969/05/08、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 これより会議を開きます。  物価問題等に関する件につきまして調査を進めます。  質疑の申し出がありますから、これを許可いたします。武部文君。
【次の発言】 これは厚生省のほうですが、危険なる食品についての声は世にあまねき状況でありますから、ひとつ環境衛生局長から具体的に御答弁を願います。
【次の発言】 金光政府委員、先ほどの牛乳に関する御答弁は委員長といたしましても要領を得ないように伺いましたが、先ほど委員から質問留保がございまして次回に質問がございますから、次回は十分な御準備の上御答弁願いたいと思います。  なお、コカコーラの問題もきわめて深刻な問題でありますから、具体的に御答……

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第10号(1969/05/15、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 それでは、これより会議を開きます。  物価問題等に関する件について調査を進めます。  質疑の申し出がありますので、これを許します。木原実君。
【次の発言】 それではまず通産省からいきますか。専売局のほうは悩みの省庁でございますから、順序として、小山説明員。
【次の発言】 総理府広報室長が見えておりますから。
【次の発言】 専売公社からは総務理事、並びに大蔵省からは日本専売公社監理官殿が見えておられます。日本専売公社総務理事牧野説明員。
【次の発言】 厚生省の企画課長が見えております。今野説明員。
【次の発言】 本委員会におきましては、理事会におきまして木原実君の御趣旨の意のあると……

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第11号(1969/06/05、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 それでは、これより会議を開きます。  物価問題等に関する件について調査を進めます。  質疑のお申し出がありますので、これを許します。武部文君。
【次の発言】 ただいまの質問は運輸大臣に向けられたものでありますが、きわめて重要でありますから、まず村山政府委員から御答弁願いまして、各論は各局長でもけっこうでございます。
【次の発言】 金光政府委員に申し上げますが、ただいま委員は少年、幼年、幼稚園等の子供を対象に質問いたしたのでございますから、その対象に正確に御答弁願います。
【次の発言】 厚生省当局に申し上げますが、委員長は不偏不党の立場から質疑応答を伺っておりますと、厚生省当局は能……

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第12号(1969/06/12、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 これより会議を開きます。  物価問題等に関する件について調査を進めます。  質疑の申し出がありますので、これを許します。阿部助哉君。
【次の発言】 ただいま御出席は、国民生活局長の八塚さんと食糧庁次長の馬場政府委員が参っております。それから食糧庁の総務部長が参っております。それでは馬場政府委員。
【次の発言】 次回は公報をもってお知らせすることといたしまして、本日はこれにて散会いたします。    午後零時三十七分散会

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第13号(1969/06/19、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 これより会議を開きます。  前回に引き続きまして、物価問題等に関する件につき調査を進めます。  質疑の申し出がありますので、これを許します。武部文君。
【次の発言】 ちょっと御答弁にあたりまして、菅野国務大臣、岩尾政府委員、八塚政府委員御出席でありますから申し上げますが、当委員会では従来、消費者保護基準に基づきまして危険なる食品の検討を続けてまいりましたが、農林省並びに厚生省の御答弁がきわめて不十分なように委員長は考えております。したがいまして、来週木曜日には国立衛生試験所も視察いたし、また東京都消費者センター等も視察いたしまして、この問題について、消費者保護の実を一そうあげるた……

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第14号(1969/07/03、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 これより会議を開きます。  物価問題等に関する件について調査を進めます。  質疑の申し出がありますので、これを許します。武部文君。
【次の発言】 菅野国務大臣、すでにお聞き及びでありましょうが、数回にわたりまして――八塚政府委員もお出になっておりますから、厚生省にもお伝え願いたいし、私からも直接厚生省に注意を促しますけれども、再度コカコーラその他危険な食品につきまして注意を促しましたけれども、答弁がきわめて不十分であります。また、国立衛生試験所も見学してまいりましたが、非常な時代おくれのバラックの中で所員が、財政上も設備上も非常に苦しんでおりますから、時勢の進展におくれております……

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第15号(1969/07/24、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 これより会議を開きます。  この際、参考人出頭要求に関する件につきましておばかりいたします。  先ほどの理事会の申し合わせによりまして、来たる三十一日木曜日、物価安定対策に関する問題につきまして、一橋大学名誉教授中山伊知郎君より、参考人としての意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さように決定いたしました。

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第16号(1969/07/31、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 これより会議を開きます。  物価問題等に関する件につきまして調査を進めます。  まず、参考人から、物価安定対策に関する問題につきまして御意見を承ることといたします。  御出席の参考人は、一橋大学名誉教授中山伊知郎君でございます。  この際、一言ごあいさつを申し上げます。  中山参考人には、御多忙中にもかかわらず本委員会に御出席くださいまして、まことにありがとうございました。委員一同感謝いたします。  申すまでもなく、物価安定対策に関する問題につきましては、さきに政府に対し、物価問題懇談会及び物価安定推進会議から諸提言がなされておりますが、本日は、広い識見を有せられる中山参考人から……

第61回国会 物価問題等に関する特別委員会 第17号(1969/08/05、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 これより会議を開きます。  本日の請願日程の請願全部を議題として審査に入ります。  本日の請願日程に掲載されております請願は二十一件であります。  まず、請願の審査方法についておはかりいたします。  これらの各請願につきましては、先ほどの理事会で御検討願いましたので、紹介説明、質疑、政府の所見聴取等は省略いたしまして、直ちに採否を決定いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  本日の請願日程中、第二十一の請願は採択の上、内閣に送付すべきものと決するに御異議ございませんか。

第61回国会 文教委員会 第2号(1969/02/12、31期、日本社会党)

○帆足委員 文教関係の予算が一三%ふえましたことは、物価騰貴のおりにかかわらずまことに御同慶の至りでございますが、いずれ予算分科会が開かれると思いますので、その参考の材料としてきわめて初歩的な資料でございますが、お手元にございます資料でございますからぜひともいただきたいのでございます。  第一は、中央教育審議会の委員の名簿並びにいままでに意見書が出ておりましたならば意見書または中間報告。  それから第二は、幼児、少年、青年の病名別死亡率の現状、これは非常に変わっておりますから、その実態を把握しておきたいと思います。それから幼児、少年、青年の事故による死亡率、おそらくこれは最高になっておりますが……

第61回国会 文教委員会 第22号(1969/06/11、31期、日本社会党)

○帆足委員 このたびの著作権法の改正は、多岐にわたっておりまして、また画期的なものであります。その上、時代の変遷が速くて、そして今日の実情に沿うように、また利害関係者並びに問題関係者相互の間に、たとえば映画一つを例にいたしましても、製作会社、監督、俳優、それから撮影、その他舞台装置等々、たくさんの要素からできております。それらの方々の努力、その人権、その創意と魅力、それから財産権等を互いに勘案して、正当に保障しながら、均衡と論理と、すなわち情理兼ね備わるような形にせねばならぬとするならば、どの分野におきましても慎重な検討と冷静かつ公平な考慮が必要とされるのでございます。したがいまして、この問題……

第61回国会 文教委員会 第23号(1969/06/13、31期、日本社会党)

○帆足委員 敬愛する委員長並びに文部大臣に申し上げますが、私がきょう御質問申し上げようと思っておりましたのは、子供たちの死亡率に関する問題でありまして、その最高の死亡率が事故による死亡、第二が幼児のガンであるということを知りまして心を痛めておるのでございます。この問題につきましては党派を越えた問題でございますから、ひとつ十分に対策を講じていただきたいと思いまして、私は癌研究会、学会の年次報告並びにイギリス、アメリカのガンの最近の情勢とガンに対する対策、それから日本の国内における幼児ガンに対する対策の状況について、ガン病棟にも参りまして詳しく見てまいりました。これに対する施設がおくれておることに……

第61回国会 文教委員会 第35号(1969/07/24、31期、日本社会党)

○帆足委員 公聴会をいたしていろいろ公述人の意見を聞きまして、その後最初の私は質問でございますが、この問題に対処いたします方法につきまして、いろいろ勉強もいたしましたが、私どもは、皆さまの御意見も同じであったかと思いますが、このたびの学校紛争はその寄るところ遠くかつ深いものがある。したがいまして、私どもは時代の苦悩を敏感に反映する学生、学問、教育等の場の苦悩を通じまして学校並びに学校教育制度、学生自治、学校自治、それから大学自治のあり方等、自主的にその自治をはぐくむという方向に沿うて、苦悩の中から新しい芽を育てよう、そのような方法を皆さんとともにさがし求めよう、このように考えておる次第でござい……

第61回国会 文教委員会 第37号(1969/10/15、31期、日本社会党)

○帆足委員 時間も移りましたので、厳格に時間を守ります。私は在職二十年になりますが、ただいま立候補の問題をめぐりまして新聞で皆さまに御心配をおかけいたしまして、恐縮に存じております。実は私はこうして文教委員として生きておりますし、また生きて国民大衆の切実な要望のために着実な努力を続けておりますことも立証しておきたいと思いまして、ごくわずかな時間でございます、ほんの数分でございますからと申しましたところが、敬愛する理事各位並びに大坪委員長から瞬時のお時間をお許しくださいまして、感謝にたえない次第でございます。五分以内で申し上げたいのでございますが、先日議長松田竹千代先生並びに坂田文部大臣の御好意……

第62回国会 物価問題等に関する特別委員会 第1号(1969/11/29、31期、日本社会党)【議会役職】

○帆足委員長 この際、一言ごあいさつを申し上げます。  ただいま委員各位の御推挙によりまして、私が重ねて本委員会の委員長の重責をになうことになりました。委員会の運営にあたりましては、委員諸賢各位の御支援、御協力をいただきまして、公正に万全を期してまいりたいと存じております。  何とぞよろしくお願い申し上げます。
【次の発言】 この際、理事の互選を行ないます。
【次の発言】 ただいまの竹内黎一君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、委員長は、理事に       小笠 公韶君    金子 一平君       木部 佳昭君    竹内 黎一君       武藤 ……


各種会議発言一覧

26期(1953/04/19〜)

第16回国会 外務委員会大蔵委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1953/07/29、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 今日は最後の審議でございますから、私ども審議の資料をいただきたいのでございます。昨日までにお願いしてありました資料をきようの午前中に御提出願わなければ、われわれはあとの質問を続行することは不可能でございますから、委員長においてひとつよろしくおとりはからい、御督促をお願いしたいと思います。

第19回国会 外務委員会内閣委員会農林委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1954/03/17、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 委員長、外務大臣はもう見えますか。
【次の発言】 本日は外務大臣及び保安庁次長並びに通産省当局に質問したいと思つておる次第ですが、外務大臣の御出席がずるずるになつてまだ遅れるようですから、質問の時間についてはひとつ御考慮願いたいと思います。いろいろ申し上げたいことがありますが、順序をかえまして、通産省通商局の次長さんがお忙しいところをさいて急いで御出席になつておりますので、先に事務的なことをお尋ねします。  最近ソ連、中国に対する西ヨーロツパ側の貿易攻勢がたいへん盛んになつて来ておるようでございますが、その場合に、ソ連に対しては貿易を緩和する、しかし中国に対しては緩和しないというこ……

第19回国会 通商産業委員会総合燃料対策及び地下資源開発に関する小委員会 第13号(1954/10/15、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 後ほど北九州の現場の実情をよく存じております伊藤委員から、実際的な面について御質問しまして、問題解決の推進に御協力したいと思います。従いまして私は重要な二、三の点について、今日御出席の皆様に御質問いたしまして、問題の所在を明確にして対策を強化いたすことに、わが党としても御協力したいと思います。  この石炭鉱業の今日の危機は、今日だけにとどまらず、全面的な不景気の進行とともに、一層深刻な状況にさらに深刻の度を加えつつあるわけでございますから、私はむしろ今日の小委員会か開かれ、諸君とともにこの問題の対策を講じますことがおそきに失したうらみをすら持つておるのでございます。洪水が参ります前……

第19回国会 通商産業委員会電気及びガスに関する小委員会 第3号(1954/09/06、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 時間も移りましたので、簡単に御質問しますが、先ほど来同僚の各議員が質問されましたように、電気事業というものに今日大きな矛盾があると思うのです。先ほど通産大臣は国家の補助金をやつておるのは、輸出産業でもやつておることだし、公共的性格ということは、今日の基幹企業には各方面にあるとおつしやいましたけれども、電気事業の場合は、その程度がもつと強いと思うのです。従いまして今日電気料金が、ほかの物価は戦前の三百倍を越えておるときに、百四十倍くらいの状況におかれておるのであるから、私はある意味で苦しいことは十分了察できますし、自由経済の原則のもとで、電気事業経営を引受けておられる経営者の側から見……

第19回国会 通商産業委員会電気及びガスに関する小委員会 第4号(1954/09/07、26期、日本社会党(左))

○帆足委員 時間も移りましたので、簡単にお尋ねいたしますが、電力料金はたしか戦前の値段の百四十倍くらい、一般の物価は三百倍にもなつているのでありますから、ただこの矛盾をそのままほつたらかしておいて、そして料金を安くしろ安くしろと言つただけでは私は問題の解決にならないと存じます。物価というものは買う者は安い方がいいし、売る者は高い方がいいし、給料は高い方がいい。これは天下の法則でございます。私はそれだけの問題であるならば始終世間でよく聞く問題でありますので、そういうことは自主的に調整なさつたらよかろうというだけの問題だろうと思います。しかしながら本日主婦連合会の代表の方は二千万の主婦を代表して国……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 商工委員会科学技術振興に関する小委員会 第1号(1955/05/17、27期、日本社会党(左))

○帆足小委員 この問題につきましての資料は一昨日いただきまして、私どもまだ十分に検討いたしておりませんので、今後ともこの小委員会並びに本委員会で逐次御質疑をいたしますが、私どもといたしましては、日本の未来を前にしております党として、また平和の党として原子力の問題には非常に関心を持っておるわけであります。それから同時に一方では、原爆、水爆の被害から考えまして、問題の取り扱い方に対して非常に警戒的と申しますか、慎重な態度をとっておると同時に、他方では原子力の平和利用という問題について非常に明るい展望を前にして積極的な関心を持っておる次第であります。この問題がアメリカから提案されまして後の経過を、こ……

第22回国会 商工委員会科学技術振興に関する小委員会 第6号(1955/06/07、27期、日本社会党(左))

○帆足小委員 化学工業の振興は非常に重要ですが、結局作りました品物についての市場が必要でございますし、またそのために内外とも市場の変化が今後目ざましく起ると思いますが、そちらの方のことをよく考えておきませんと、交渉はしたけれども、その結果が思うように参らぬということにもなりがちでありますから、その方については一体どういうような見通しでしょうか。とりあえずのお考えでも承わっておいて、またそういうことを絶えず念頭に置いて、一つ御研究を願いたいのですが……。

第22回国会 商工委員会貿易振興に関する調査特別委員会連合審査会 第1号(1955/06/22、27期、日本社会党(左))

○帆足委員 きょうは最初の審議の機会でありますので、私どもの要望を申し上げるより、まず法案の趣旨をよく理解したいと思いまして御質問いたします。  現在の輸出入取引法またはその改正法では、組合員の強制加入という条項はないのですか。
【次の発言】 そういたしますと、これは海外輸出に対する一つの統制法規ですから、統制の条項をきめますが、まず問題は二つあると思うのであります。一つは、一つの商品の輸出または輸入に対して、業者の数が非常に多い、しかし業者の数を限定するような権能は今度の改正案にはないのですか。  それからついでにお尋ねしておきますが、米の輸入とか塩の輸入などには指定商というものがありますが……

第24回国会 商工委員会日本経済の総合的施策並びに国土総合開発に関する小委員会 第1号(1956/02/27、27期、日本社会党)

○帆足小委員 資料をいただきたいのです。賠償問題の経過についての詳細な資料を私ども持っておりませんので、この前お役所にお願いをしたのですが、そういうものができていないということでした。新聞で断片的に賠償問題の進行を知っておりますけれども……。一つの国について数行でけっこうなんです。いつから交渉が始まって、ここでこうして、現状はこうなっている、その一覧表をいただきたいのです。どうせお役所の方でも長官のお手元に必要だと思いますから、簡単なものを係官の方に御用命願いたいと思います。

第24回国会 商工委員会貿易振興に関する小委員会 第2号(1956/02/24、27期、日本社会党)【議会役職】

○帆足小委員長代理 それでは質疑応答は後ほど一括してお願いすることにいたしまして、参考人の御説明を続けていただきますが、次は藤原衛参考人にお願いします。
【次の発言】 ただいま松尾議員から、だいぶちくりちくりと御質問があったようですが、私は高見さんとは古い友だちでありますので、どうもあまり強い質問も友情からできませんし、また尊敬すべき業界の先輩でもありますのでむしろ今後のことに役に立つようにという見地から二、三御質問もし、要望もついでにしておきたいと思います。  第一には輸出入組合は官庁と民間業界とのちょうつがいのような仕事をなさるわけですから、そこに一つの制約もあり、また問題によってはいろい……

第24回国会 商工委員会貿易振興に関する小委員会 第3号(1956/02/25、27期、日本社会党)

○帆足小委員 去年の好景気は主としてアメリカのブームによるものでございまして、戦争が済んでちょうど十一年、目になりますので、私は昨今の世界景気は多少警戒を要する状況だと思います。皆様は不景気、恐慌なんというものは戦争前あったことであって、資本主義が新しい段階に入ったので、恐慌なんという野蛮なものはもう経済学の中から姿を消したように錯覚を持っておられるかもしれませんけれども、社会主義社会は、これはまた別ですが、資本主義社会においてどうも戦前に比べて大きな変化はないと思うのです。ただ起りました変化は、最近原爆水爆のほかに電気誘導弾ができて、これが大体一万キロといいますと、モスクワからワシントンまで……

第24回国会 商工委員会貿易振興に関する小委員会 第5号(1956/09/24、27期、日本社会党)

○帆足小委員 重工業局長と課長がおそろいになりましたら、ちょっと途中で宇田さんにお譲りいたします。  商品見本市に関連いたしまして、中国の国慶節に議員団が十五名参りますので、この際中国貿易の問題について政府の意見を確かめておくことは、きわめて価値あることと思います。先般の委員会におきまして、中国貿易について、統制方式の問題を関係の皆さんと一緒にここで懇談いたしたのでございます。たまたま今次の貿易会談におきましても、貿易駐在員の交換ということが問題の一つになっております。これは大体において民間的性格のものに現段階ではなると思いますが、石橋通産大臣も大体その趣旨に賛成されておるようでございます。し……

第26回国会 商工委員会貿易振興に関する小委員会 第1号(1957/05/29、27期、日本社会党)

○帆足小委員 きょうは業界各方面の専門の皆様から御多用中にもかかわらず、きわめて実際的な意見を承わりまして、今後の政府の施策に寄与するところ多大なものと存じまして、感謝いたす次第でございますが、右のうち、なかんずく今最も差し迫った問題になっておりますチンコムの解除につきましては、先般国会でも決議になりまして、私どもとしても国会の決議を背景としておりますから英国と相呼応して政府当局に大いにやってもらわなければならぬと思っておりますし、また第四次貿易協定も一日も早く着手いたすように踏み切らなければならぬと存じておりますが、遺憾ながら政府においてまだ最後の断に至っておりませんために、明日この委員会を……

第26回国会 商工委員会貿易振興に関する小委員会 第2号(1957/05/30、27期、日本社会党)

○帆足小委員 中国との貿易関係は、年々次第に好転して参りましたが、大年度の民間貿易協定も五月四日で期限が切れましたにかかわらず、政府の七針が最終的に決定しておりませんために、第四次貿易協定を進めることができない状態でありまして、現在空白状況になっておりますことは各位も御承知の通りです。たまたま国際情勢も原爆から水爆、ジェット機から電気誘道弾へと変ってきまして、人類はまさに恒久平和の夜明け前、平和をいかにしてかち取るかという崇高な課題と取っ組んでおる状況でございます。平和への流れと並行して各国が経済文化の交流を増進したいという要求は至るところにみなぎっておるのでありまして、その世界の態勢の一環と……


28期(1958/05/22〜)

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会公聴会 第1号(1960/05/13、28期、日本社会党)

○帆足委員 民主政治というものは国民各層の意見を聞きまして、実際に即し、理性に基づいて、慎重に審議するというのが、民主政治の要諦でありますので、本日各公述人から意見を承りまして、私ども大へん参考になりました。特に、松岡洋子さんからは婦人の立場から切々たる意見を伺いましたし、大内教授からは論理と理性に基づく御議論を承りました。また、福島さんからはジャーナリストとして、まあ常識的な御議論を伺いましたが、私は特に興味を感じましたのは、大井篤さんの御議論です。これはどちらかというと、心理学的に私は非常に興味を感じたのでございます。と申しますのは、大井さんは海軍大学の御出身でありまして、敗戦のエキスパー……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 予算委員会第二分科会 第5号(1961/03/02、29期、日本社会党)

○帆足分科員 時間もございませんので、私は結論といたしましては、ただいまの学生生徒諸君に対する奨学資金をできるだけ増額いたしまして、若い学生諸君がインテリ・ルンペンのような環境から離脱することをもっと助ける必要があるということについて、これは文部省当局も十分御理解下さって御努力なされておると思いますけれども、一段とそれを私どもは推進いたしたいと考えまして、文部大臣の所見をただし、一段の御努力を要望いたす次第です。  平素外務委員に籍を置いておりますので、文部大臣に親しくお目にかかりますのは初めてでありまして、それであるにかかわらず多少えげつない御質問を申し上げて失礼と存ずるのでありますが、ただ……


30期(1963/11/21〜)

第46回国会 予算委員会第一分科会 第8号(1964/02/26、30期、日本社会党)

○帆足分科員 私は平素外務委員をいたしておりまして、かねて大蔵大臣のけいがいに親しく接したいと存じておりました。実はもともと経済のほうが私は専攻でございますから、要望もいたし、御助言も申し上げたいことも多いのですけれども、きょうは分科会でございますから、日常の私どもの生活に関することで、痛感いたしておりますことを申し上げまして御参考に供し、また国民を代表して御要望いたしたいのでございます。  議員は質問という形式をとりますが、私はいつも申しておりますが、政府に問いただすことも必要でありますが、私どもの要望を申し上げ、そしてその中でごもっともと思われる節は直ちに御研究願うとか、実現できることは実……

第46回国会 予算委員会第四分科会 第5号(1964/02/21、30期、日本社会党)

○帆足分科員 私は外務委員会に所属しておりますが、河野建設大臣のこれまでの御業績につきましては、なき敬愛する鳩山首相を助けて日ソ国交回復の困難な仕事をなし遂げられ、また平素の御言動を見ますると、勇猛果断、実行力がある大臣として大いに敬意を表している次第です。  私は、質問という概念で新聞にいつも出ておりますが、議員は何も呼び出しやっこではございませんから、また政府の生徒でもございませんから、別に質問をして教えを乞うというつもりはありません。ただ国民を代表して、平素心に思うこと、人民の要望を強く主張し、合理的な点は政府に取り入れていただき、また問いただして、間違っている点は改めていただき、よい点……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1964/02/18、30期、日本社会党)

○帆足分科員 私は外務委員の一員でありますから、大方の問題は外務委員会で大臣から直接伺えるのでありまして、きょうはむしろこの分科会の意味上、予算の問題に触れたことについて御要望いたしたいと思っておるわけです。ただ、問題の緊急の点が二、三ありますから、緊急の点を二、三先に伺いまして、あと予算問題について御要望いたしたいと思います。  緊急の点と申しますと沖繩のことでございますが、最近、国会において定員改正の問題がありまして、四名の議席を沖繩のために確保しておくという意見が出ておりますが、それに対しまして政府は、アメリカの意図に考慮をいたしまして、沖繩に対して潜在主権を持っておるから潜在議席を置く……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1964/02/19、30期、日本社会党)

○帆足分科員 私は平素外務委員をいたしておりますが、しかし厚生省の御所管の諸問題には議員として日ごろ深い関心を持っております。また議員というものは、別に制服の生徒ではございませんから、質問して政府の意見を聞くだけではなくて、私どもの国民を代表する要望を申し上げまして、そうして問いただし、政府の理あるところは一そうこれに協力し、督励し、激励し、また私どもの主張で理あるところは、大臣並びに各位は、よく心にとめてそれを実行に移すように協力していただきたい、こういう心持ちでおる次第であります。  厚生省のお仕事は、国民のいわゆる社会福祉を担当しておるわけでございまして、今日の時代では一番大事な、宮中席……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1964/02/20、30期、日本社会党)

○帆足分科員 承知しました。  国鉄総裁に来ていただいておりますから、文部大臣のお許しを得まして、これはオリンピックと関係のあることでありますから、先に御質問いたします。  私は外務委員をいたしておりますが、重要な予算の、審議にあたりまして、文部関係の皆さまに御要望申し上げる機会を得ましたことを光栄に思っております。議員というものは、ただ大臣に質問する質問係ではありませんから、大臣の意見も承りますが、われわれの要望も、国民を代表して申し上げまして参考にしていただくし、よいことは取り入れて実行に移していただきたい。したがいまして、私はいわゆる質問ということばを好まないのでありまして、問いただし要……

第48回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1965/02/25、30期、日本社会党)

○帆足分科員 私は平素外務委員会に所属しておりますが、予算分科会におきましては国民として痛感しておりますことを率直に申し上げまして、そして施政の参考にしていただくことが適切と思いましたので、きょうは特に出席させていただきました。したがいまして、文部大臣におきましては、おざなりにお聞き捨てにならずに、もし私どもの意見がもっともなことであるとおぼしめすならば、必要なる実行についての御協力をお願いしたいのでございます。  教育の問題は学校の教室だけの問題でなくて、家庭、社会環境、またこまかく申しますならば、学校の校舎の風格から学校の校庭の樹木の一木一草に至るまで、子供たちに大きな影響を及ぼすのでござ……

第48回国会 予算委員会第五分科会 第3号(1965/02/24、30期、日本社会党)

○帆足分科員 私は、日ごろは外務委員会におりまして、郵政大臣にお目にかかる機会もないのでありますが、きょうは親しくお目にかかりましてたいへん光栄の至りに存じます。この分科会におきましては、ただいまの森本委員からの御質問のように、それぞれ専門の方が、国民にかわりまして、こまかく予算を審議いたします。と同時に、端的に庶民の常識をもちまして、日ごろ御要望申し上げお尋ねしたいと思っておることを率直に伺っておくことは、あわせて必要じゃなかろうかと思いまして、出席いたしました次第でございます。  実は、私のうちには四人子供がおりまして、ちょうど大学の入学試験の時期でありましたものですから、この数年間テレビ……

第48回国会 予算委員会第五分科会 第4号(1965/02/25、30期、日本社会党)

○帆足分科員 私は平素は外務委員会に属しておりますが、予算の審議のときには国民を代表して、きわめて重要な問題でございますから、それぞれ専門の御研究をされておる同僚議員諸君とともに、私どもも端的に庶民の気持ちをあらわして施策の中に取り入れていただきたいと思うものでございます。  第一番には、石田総裁には、あえて御老齢の身を挺して国鉄運営の重要な任に当たっていただきまして、私はむしろ気骨りょうりょうたる総裁に対して敬意を表し、また感謝もいたしたいという気持ちでございますが、何ぶんにも二十年間にわたる輸送業務に対する計画性の欠除のためか、国鉄というものが、他産業の設備の飛躍的躍進に比較して冷遇されて……

第48回国会 予算委員会第五分科会 第6号(1965/02/27、30期、日本社会党)

○帆足分科員 予算分科会も終わりに近づきまして、予算を審議するにあたりましては天下国家の大局のことも必要ですけれども、私ども庶民として痛感しております小さな問題もまた必要なことでございますから、予算委員会の分科会で問題になりました点、それは党派を越えて、だれが考えてももっともな点を指摘されたという点が多々あることと思いますが、予算委員会が済みましたあとで、やはりそういう要点だけを摘記されまして、そして官房長のところでおまとめになりまして、大臣の座右に置かれまして、今後の改善の参考にし、施行運営上の参考にしていただく、こういうお心がまえでお聞きいただきたいと思うのでございます。  とかく民主政治……

第48回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1965/02/25、30期、日本社会党)

○帆足分科員 まず第一に、ただいま辻原分科員から御要望がありましたが、私どもはこのたびの医療保険制度の、健康保険制度の改正をめぐりまして、とにもかくにも保険料は高くなる、薬代は払わねばならぬ、このはさみ打ちでは困るというのは、これは庶民の声です。全国民の声ですから、大臣は十分にこれは御理解なさっておられることと思います。日本における健康保険制度は、いま一大手術を要するところに来ておりますから、過渡期の措置として、一時切開手術をして、緊急値上げをして、医師諸公が安んじて、とにもかくにも業務に精励し得る条件をつくっておいて、それから段階的に検討をしようという順序になるのだろうと思いますけれども、そ……

第48回国会 予算委員会第二分科会 第6号(1965/02/27、30期、日本社会党)

○帆足分科員 ただいまは外務省所管で外交の基本的な問題について大論戦がありましたが、大蔵省に対しまして私がお尋ねしたいことは、ただいま戦後のあふりを受けまして、国民大衆の生活は、下はインフレーションで物価の混乱が続いております。上は税率がやはりたいへん重くて、そのために、一面、豊富な国家資金、それから集中されました銀行その他の金融資金で、設備資金のほうは従来急スピードで蓄積されまして、西ドイツ以上の生産の躍進を見たわけですが、その生産の躍進の背後には、至るところにアンバランスがあり、また国民生活の実態は、戦争の破壊のあとの苦しみがまだ解決していない状況であることは、大臣の御承知のとおりです。 ……

第51回国会 予算委員会第一分科会 第5号(1966/03/01、30期、日本社会党)

○帆足分科員 私、平素外務委員会に所属しておるものでございますが、この分科会の席では、国民各般の切実な要求を政府に注意を促し、御要望いたす絶好のチャンスでございますから、親しく文部大臣にお目にかかりましてうれしく思う次第でございます。  予算委員会の各分科会に出まして思いますことは、私はやはり今日の議会運営に根本的な欠陥があることを痛感いたします。各委員会におきまする同僚議員の質問を伺っておりますと、ただいま受田議員からもたいへん切実な御要望がありましたが、それぞれ生活体験から国民の要望を代表いたしまして、切実な、そして良識ある要望なり御注意が政府に要請されるのでございますけれども、予算委員会……

第51回国会 予算委員会第五分科会 第1号(1966/02/24、30期、日本社会党)

○帆足分科員 昨日外務委員会におきまして、国策の大綱に関する問題には与野党宿命的に対立し、激論せねばならぬような問題もありますけれども、おおむねの規則に関します問題については、もう少しお互いに話し合い、協力し合ってこそ、三権分立の中で立法府たる、また監視者たる国民代表の議会の果たす役割りがありはしないかという発言が与党の鯨岡議員からありまして、私ども大いに感銘いたした次第でございます。  きょうは、私は外務委員会におりますけれども、東京出身の議員でございますから、日ごろ痛切に感じております東京の住宅問題につきまして所見を述べまして、そうして大臣の今後の御努力に協力いたしたいと存じて、質問並びに……

第51回国会 予算委員会第三分科会 第6号(1966/03/02、30期、日本社会党)

○帆足分科員 私は、国会に議席を置きまして十七年この方、ほとんど外務委員会に所属しておりまして、平和と貿易の方面の仕事に専心いたしておるものでございますが、しかし、国民大衆の一員といたしまして、切れば血の出るような切実な問題はおおむね厚生省所管の仕事でございまして、しかもその厚生省所管のお仕事が、皆さまの努力にもかかわらず、必ずしも十分な成果を生んでおりませんし、また、インフレーションその他の影響を受けまして、予算の裏づけも十分でございません。今日の状況をもってしますれば、庶民の生活の痛みは、黙っておれない、石も叫ぶというような切実なことが山積しておる事情でございますから、私は、厚生大臣を御激……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1967/04/21、31期、日本社会党)

○帆足分科員 実は与党の方にも聞いていただきたいと思ったのですが、チャンピオン一人お出ましになって、たくさんの敬愛する与党の方に聞いていただけないことは残念でございますが、まあ大蔵大臣がいらっしゃいますから。私は平素外務委員をしておりますので、大蔵大臣のごけいがいに接する機会が少なくて、ひごろ残念に思っておりましたが、この際、まず原則的な問題から、それから逐次具体的な問題に及びたいと思います。  第一に、日本の憲法では平和及び社会福祉の問題を非常に重要視しておることは、御承知のとおりでございます。政府においても、憲法の趣旨に対して、平和の問題、社会福祉の問題を重要にお考えになっておられるかどう……

第55回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1967/04/20、31期、日本社会党)

○帆足分科員 私は、きょう御質問いたしますことは、建設大臣がたまたま郷土の先輩でもございますし、虚心たんかいに聞いていただけることをたいへんしあわせに存じます。  御承知のように、東京の都はいつしか一千万をこえるようになりました。そうして安井都知事時代の十三年間は無我夢中になって復興に努力してまいりました。いわば、いまから考えてみれば、めくら馬のようにただ走っただけである。東さんになりましてからもオリンピックに追われて、とにもかくにもオリンピックではいい成績をおさめたが、その間、俗語でいえば都民不在の都政になっていたことは事実であると思います。これは日本の国全体にもいえることでありまして、私は……

第55回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1967/04/22、31期、日本社会党)

○帆足分科員 剱木文部大臣には、郷党の先輩として日ごろ敬意を表しておりますが、私は外務委員に所属しておりますものですから、日ごろお目にかかる機会もないのですが、きょうは忌憚のない意見を申し上げますので、十分に御参考にしていただければしあわせでございます。順序不同でございますが、時間が限られておりますから、逐次申し上げます。  学生の世話をするという仕事は、日本の未来をつくる仕事でございますから、最も重要な課題でございます。私は、本来ならば、文部大臣になられる方には、教育学並びに哲学または人生経験についても相当の体系的な理論が必要であろうと思いますが、戦前の文部省といえば、勉強した警察みたいなも……

第55回国会 予算委員会第二分科会 第6号(1967/04/25、31期、日本社会党)

○帆足分科員 時間が限られておりますが、ただいま高田富之分科員の要望されましたインターンに対する質疑応答を拝聴いたしまして、私も全く同感でございますから、関連いたしましてその問題から問いただし、また要望したいと思います。  インターンにつきまして、いま一般の世論もこの問題の再検討を強く要望しておりますが、聞くところによりますと、予算の裏づけば昨年の二倍程度で二億七千万円前後と聞いております。そのうち六〇%は教材費と資材費と聞いておりますが、そうしますと、インターン制について一年間の研修生たちの生活保障というものがほとんどない。学生なら学生で親のすねをかじればいいわけですが、学校を卒業して、「ホ……

第58回国会 予算委員会第五分科会 第2号(1968/03/13、31期、日本社会党)

○帆足分科員 建設省には各種の請願が参っておりますが、請願書というものは議会に対して国民大衆の声を反映する性質のものでございますから、請願されましたそのすべてを委員会で通過するものではございません。理事会で慎重に取捨選択いたしまして委員会にかけまして採択ということになるのでございますから、審議の重要な参考にこれを資しなければならぬと私は確信いたしておりますが、建設省のお仕事は道路とか都市計画とか河川計画とか、それぞれ多少のゲバルト、強制力を使わなければならぬ仕事がやむなく多いものでございますから、とかく建設省の仕事はやむを得ざる事情であろうけれども、上から強制するというような習慣が多少強いよう……

第58回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1968/03/12、31期、日本社会党)

○帆足分科員 厚生大臣はヒューマニズムに理解のある方だ、各議員口々にそのように申しておりますから、せっかく庶民のためによい御業績を立てられて、よい実績を残されんことを、党派を越えて切望する次第でございます。  由来わが国では、社会福祉関係の仕事となりますと、施設も貧しく、その関係の従業員の給与は薄く、そして弱肉強食は世のならいであって、その自由競争の敗残者に対して恵みをたれるという封建観念が強かったのでございます。しかし、社会保障の問題は、そういう狭い主観的独断で見るべきでなくて、たとえば厚生大臣が今日健康であられ、御夫人が聡明な方であられましても、そのお孫さんが何かの機会に身体障害者にならな……

第58回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1968/03/12、31期、日本社会党)

○帆足分科員 第一にお尋ねいたしたいのは、私はたびたびお尋ねしようと思っておりましたが、吉田書簡、吉田書簡ということばが始終新聞に出ますけれども、国会議員で、しかも外務委員でありながら、この吉田書簡というものを見たことも聞いたことも、内容についてはないわけでございます。これは発表を要求した人もなかったのでしょうか。また発表する意思はないのでしょうか。または発表することはできないのでしょうか。その事情をお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 それはラブレターと同様のものであるという御返答とするならば、かくのごとき恋ぶみがわれわれ国会議員の政策に対して、外務委員会の政策に対してこれが重大なブレ……

第58回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1968/03/14、31期、日本社会党)

○帆足分科員 まず大蔵大臣にお尋ねいたしたいのですが、私は今日の日本におきまして政治家として一番念頭に置かねばならぬことは、日本は海の国でございまして、日本国というよりも日本丸といったほうが適当なくらい貿易と造船に依存しておる国でございます。これはたびたび分科会でも、また外務委員会でも私は主張しておりますが、したがいまして外には平和と貿易、この二つの任務は党派を越えての課題である。ただいま諸悪の根源は、インフレと重税と住宅難、社会保障の乏しいこと、この四つが内政において心すべき問題ではないかと思っております。したがいまして、大蔵省が予算を組むにあたりまして今後念頭に置いていただきたいことは、貿……

第61回国会 文教委員会公聴会 第1号(1969/07/14、31期、日本社会党)

○帆足委員 本日は各位から、午前中からただいまにわたりまして、有意義な公述人の御意見をそれぞれ承りまして、非常に感銘いたしました。  特に午前中におきましては、各位御同様に御造詣の深い加藤東大総長並びに長洲教授から、この問題のよるところ遠くしてかつ深いことについて、非常に論理的なお話がございました。ちょうどそれと対比いたしましてPTAの副会長さんから、まことにほほえましい素朴なお話もございました。さらにまた、技術者でございますから、社会科学のことには御経験ございませんから当然のことでございますけれども、赤木先生からたいへん苦しい御体験談を伺いまして、私も深く感銘いたしました。多くの方々から――……

第61回国会 予算委員会第三分科会 第5号(1969/02/28、31期、日本社会党)

○帆足分科員 第一に、ただいまの医療制度の中で健康保険制度に抜本改正を加える必要があることは周知のとおりであります。 そのために、幾つかのしわ寄せがインターン学生、無給医局員、それから練達の老医の方々、国立病院等に来ております。また私どもの目につきますのは、看護婦さんの待遇の劣悪なること。アメリカでは看護婦さんというものは非常に優遇されておりまして、相当のパーセントよい家のお嬢さんが看護婦さんになりまして、それは結婚とヒューマニズムへの一つのよい条件にすら数えられておるのですけれども、日本では惨たんたる状況でございまして、看護婦さんの数の少ないのを嘆くよりも、その待遇を大幅に改善することが必要……

第61回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1969/02/27、31期、日本社会党)

○帆足分科員 あとで要旨を申し上げますから、あとで御答弁願います。
【次の発言】 私は、ただいま物価対策委員長をつとめておりますので、実は、インフレーションのことを非常に心配しておりまして、このまま推移いたしますと、五カ年後には、昭和四十年を基準として一五〇をはるかに越すのではないか、そうなれば容易ならざる事態であろう。いずれこのことにつきましては、委員長の職責におきまして、大蔵大臣にアドバイスをする意味も兼ねまして申し上げたいと思いますけれども、分科会でございますから、限られた時間は三十分しかありません。したがいまして、せっかく御質問いたしまして、竜頭蛇尾に終わっては恐縮でございますから、最……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

帆足計[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書



当サイト運営者の新刊
荻上チキ編著『選挙との対話』(青弓社)

【内容紹介】「あなたにとって選挙とは?」「政治参加の手段?」「民主主義の根幹?」、それとも「行っても/行かなくても変わらないもの…?」科学的な分析に加え、杉並区長へのインタビューやお互いの話を聴き合いながら思索を深める哲学対話から、選挙を、そして政治をより身近にたぐり寄せるためのさまざまなヒントをちりばめた、すべての世代に向けた選挙の新しい入門書。
当サイト運営者の既刊
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。