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河野一郎 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

河野一郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP500(衆)
152位
委員会発言(政府)歴代TOP50
34位
各種会議発言歴代TOP250
140位
各種会議発言(政府)歴代TOP50
11位

26期委員会発言TOP100
62位
26期委員会発言(政府)TOP25
24位
26期委員会発言(非役職)TOP100
64位
27期委員会発言TOP50
19位
27期委員会発言(政府)TOP10
4位
27期各種会議発言(政府)TOP5
2位
29期委員会発言TOP50
25位
29期委員会発言(政府)TOP10
5位
29期各種会議発言(政府)TOP5
5位
30期委員会発言TOP100
72位
30期委員会発言(政府)TOP25
13位

このページでは河野一郎衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。河野一郎衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

26期(1953/04/19〜)

第16回国会 農林委員会 第26号(1953/07/31、26期、自由党(分))

○河野(一)委員 ごく重要な点を二、三大臣からお答え願いたいと思います。価格安定ということをしきりにお使いになりますが、一体どの辺に安定させようという見当でございますか。
【次の発言】 私は、政府がどのくらいの価格で内地の農民に上げるようにするかという目標が前提であつて、生産費が幾らになるということは従たる問題である。生産費が高くかかればかかるだけ政府はこれに施策を講じて、そうして農民の要求する価格に合致するようにして行くことが、肥料政策の根幹でなければならぬと思うのであります。生産費を調べてみなければ見当がつかぬということは本末転倒である。それは政府が何にもするものがなくて、あなた方が大した……

第16回国会 予算委員会 第4号(1953/05/29、26期、自由党(分))

○河野(一)委員 関連してお伺いします。大蔵大臣のただいまの御答弁を承つておりまして、先ほど同僚山本勝市君から御質問いたしました点についてなお重ねておただしをいたしたいと思います。  未曽有の霜害でございますので、従来とかく霜害に対する対策は、統計等また調査等ずさんな点から十分に処置がとられなかつた点があることは御承知の通りであります。ところがそういう関係で、従来の感覚で多少も内容は承つておりますが、特に大蔵当局は、前例がない、従来そういうふうなものに出したことはないというようなことで、費目等についても非常に冷酷にお取扱いのようであります。私たちは、金額は今お話の通り五億八千九百万円でけつこう……

第16回国会 予算委員会 第8号(1953/06/23、26期、自由党(分))【政府役職】

○河野(一)政府委員 七月分の暫定予算につきまして、その編成要領を補足的に御説明申し上げたいと思います。お手元に編成要領及び暫定予算の計数に関する資料が参つておると思いますので、それにつきまして御説明申し上げます。  暫定予算の編成要領といたしまして、従来の四、五、六月分とかわつております点は、まず一般的な方針といたしましては、今までの暫定予算は二十七年度分というものを基礎といたしておりましたが、今度の暫定予算は二十八年度の本予算を基礎といたして、歳八につきましては七月中に収入を見込まれる額、歳出については昭和二十八年度本予算計上額の月割一箇月分を計上することとし、また公共事業その他在来からの……

第16回国会 予算委員会 第12号(1953/06/27、26期、自由党(分))

○河野(一)委員 私は自由党を代表いたしまして、ただいま議題となつております七月分の暫定予算政府提案に賛成をいたしまして、社会党両派の提案いたしておりまする案に、反対の意思を表示するものであります。  いずれ両案に対するわれわれの主張は、本会議場において同僚より詳細申し述べることに相なつておりまするが、私はこの機会にいささか所見を述べて、特に吉田総理その他閣僚諸公にお聞きとりをいただいておきたいと思うのであります。  第一は、現在わが国の置かれておりまする立場が、世界の情勢の中にありまして非常に重大な段階にありますることは、あえて私が申し上げるまでもありません。しかも政局は非常に不安定でござい……

第16回国会 予算委員会 第16号(1953/07/06、26期、自由党(分))

○河野(一)委員 与えられました時間も少いですから、ぜひ御答弁は率直簡明に願いたいと思います。と同時に、私は吉田総理に一言お願いをいたしておきたいことがあります。と申しますのは、総理は元来閣僚をかえることが非常に好きのようでありますから、せつかく私がこの席で御答弁を得ましても、答弁していただきました閣僚があしたは閣僚でないというように相なつたのでは、せつかくの御答弁が全然期待できないということでありますから、なるべく閣僚の答弁は私はお断りする。ぜひ総理大臣からお答えを願いたい。どうかこの点を総理は特に御留意いただきたいと思うのであります。  最初にお尋ねいたしますことは、現内閣の食糧政策につい……

第16回国会 予算委員会 第17号(1953/07/07、26期、自由党(分))

○河野(一)委員 ただいまの通産大臣のお答えでありますが、私はこの際吉田総理に質問の前に一言申し上げたい。総理は、きのう私がお尋ねいたしましたときに、閣僚諸君がどういう態度であつたか、事いやしくも二百億になんなんとするわが国家の財産であります、これが対米関係においてどうなつているかという質問を私がしたときに、今の岡野さんのお答えのようなことが、きのうまずお答えがあつてしかるべきはずなんだ。私は今のお答えについてはこれから順次ただしますが、全然閣僚諸君も答えなかつたじやないか。吉田総理は一体この二百億の金を知つておつたのかどうか。いやしくも一国の総理大臣が、二百億のアメリカ関係において金がとれる……

第16回国会 予算委員会 第23号(1953/07/14、26期、自由党(分))

○河野(一)委員 私はこの際総理大臣その他に二つの点についてお尋ねをいたしたいのであります。第一問は保安隊の問題についてお尋ねをいたしたい。この際まことに恐縮ですが、総理大臣から保安隊の使命ということについて、ちよつとひとつお答えおき願いたいと思います。
【次の発言】 よくお聞きをいただきたいのですが、今の御答弁はけつこうでございます。しからばそれはいつごろの治安を維持するつもりでおやりになるのですか。
【次の発言】 それならば、総理大臣のお答えでなくともけつこうです。重ねて申し上げておきますが、締めくくりでありますから特に総理大臣御出席のもとに私は承つておりますので、各閣僚の答弁は即総理大臣……

第19回国会 決算委員会 第44号(1954/09/06、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 だんだん御発言のようでありますが、ただいまの動議は、理事会で相談をする問題の結論が動議として出ております。質問の順序、持時間等を動議によつて決定しようということであります。この決定さえ見れば理事会の必要はないと思います。なおまた質問の内容等についても田中角榮君からいろいろ御意見もございましたけれども、これは私は必ずしも前例によることは賛成でありません。これは重要な委員会でございますし、なおまた証人に対する質問の立場もそれぞれ違うのでございますから、これはみだりに理事会で統制されるということには反対であります。従つてただいまの動議を採決なされば理事会の必要は一切ないのであります……

第19回国会 決算委員会 第45号(1954/09/07、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 委員諸君の御同意を得まして、私は、ただいま田中委員長よりごあいさつのありました点について、一言申し上げたいと思います。  ただいま田中委員長より、本日、自由党より除名せられたということにについて、ごあいさつを拝聴いたしました。感激至りであります。われわれといたしましては、田中委員長が、国家の重大問題であり、しかも国民諸君が最も聞かんとするところ、知らんとするところ、検察当局をもつてしてもなおかつ十四条の発動によつて曖昧模糊とせられております事件を、この委員会に取上げられて、あくまでも糾明しようとせられる態度は、真に国会の権威を保持するゆえんでありまして、(拍手)もしそれ田中委……

第19回国会 農林委員会 第5号(1954/01/11、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 私も提案者の提案理由の説明ないしはまた各党代表の方々の賛成のお話にそのまま賛成するものであります。  ただ一言つけ加えておきたいと思いますことは、ただいま問題になつておりまする大蔵省の査定案なるものがあまりに飛躍しておりますので、こういうものがこのまま現実になつて現われて来るような気がしないのであります。もしこのまま現実になつて現われて来るとするならば、それだけのむだな経費を過去数年間にわたつて、自由党内閣は何のために使つておつたのであるか。もつと率直に申しますれば、これだけ予算を削減しても農林行政が完全に円滑に遂行できるとするならば、ただちに本年度予算の削減をすべきではなか……

第19回国会 農林委員会 第6号(1954/02/03、26期、日本民主党)

○河野(一)委員 私はこの際委員長にお願いがあるのであります。現在農林行政を実施されまして、いろいろ考え方はあるようです。たとえば大臣からもいろいろお話もあつたのでありますが、前々国会以来本委員会にも提案されて審議されております肥料関係の法律でありますが、それらは肥料の価格をどういうふうにするか、現在の国際情勢から達観いたしまして、日本の主要食糧の増産をはかる、しかし何としてもこれが生産費が高い。その主たる部分に肥料の価格が大きな問題になるわけであります。そこで肥料法案を取上げるということも重要なことであると思いますが、しかし現在取上げられておりますような考え方で、はたして妥当であるかどうだろ……

第19回国会 農林委員会 第12号(1954/02/17、26期、日本民主党)

○河野(一)委員 ちよつと食糧庁長官に、質問ではありませんが材料を私はお願いしたいのです。それは今汚職事件が非常にやかましい際ですから、私のちようだいしたい材料は多少その方にも関係のあることなんで、慎重に調査をして材料を出してもらいたい。それは原糖の輸入、さらに割当、政府手持ち砂糖の払下げについての材料なんです。これは最近五箇年にどういうふうにして原糖の輸入をされ、ドルの割当をどういうふうにしてされ、それから現在は生産設備によつて割当てられておるようですが、それはどういうふうな関係でそれがそういうふうになつておるか。われわれにわかるように材料を委員会に出していただきたい。最近とみにいろいろなう……

第19回国会 農林委員会 第15号(1954/02/26、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 私は参考人にお尋ねしたいと思いますが、最切に多少私の意見を申し上げなければいかぬと思います。それは今あなたからだんだんにお話を承りましたが、日本の技術屋は、何と申したらいいか、具体的に申せば、常に侵されない、温室の中に育つている。というのは輸入がされないのだ。向うの安いものは入つて来ないのだ。自分の生産費は常にちやんと政府の政策によつて保障されているのだ。その損はみな百姓に転嫁されているのだ。農民の負担において日本の硫安製造業者はちやんと裏づけされて、その裏づけの中にあつて出て行つているのだ。腐つたような、ボロのような工場をよくも使つているとおつしやいますけれども、そんなこと……

第19回国会 農林委員会 第19号(1954/03/12、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 簡単に二、三の点についてお尋ねいたしたいと思います。最初に、為替のわくが非常にきゆうくつになろうと想定されますことは御承知の通りでありますが、農林省は大体燐鉱石もしくはカリ等の輸入に対して、どの程度の資金の割当を受けられる予定でおられるか、これは通産省にお尋ねするのが本旨と思いますけれども、農林省におかれても当然これらの点については御相談を受けられることもあろうし、御意見もあると思いますから、この際御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 交渉中はけつこうですが、われわれ新聞を拝見しましても、少くとも数億ドルのドル資金をチエツクするということにしておるようですが、肥料に関す……

第19回国会 農林委員会 第21号(1954/03/18、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 関連して……。私の時間が参りました際に、砂糖問題について根本的なお尋ねをいたしたいと思いますが、今ここで早急に政府にお尋ねをし、また明確にいたしたいと思いますことは、先般政府が全国の菓子商組合連合会に二千トン近くの砂糖の払下げをなさつたことであるのでありますが、具体的に申しますと、その際に地方の菓子屋が参りまして、個々に聞きますと、一軒について運動費として十円ずつ集めました、こう言うております。これは私自身が具体的に菓子屋から聞いたのでございます。だからこれは絶対に間違いがないと私は確信いたします。これを全部数字をまとめてみますと金額総計四千万円くらいになります。四千万円全部……

第19回国会 農林委員会 第29号(1954/04/09、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 最初に大臣に一言申し上げておきたいと思います。御承知の通り、この間大臣のかわりに政務次官のごあいさつがございましたが、その際に競馬審議会のことについて競馬審議会において意見がまとまらなかつたから、地方競馬のことについては今回はこれを留保した、こういうお話であつた。私はこれははなはだ遺憾に思う、といいますのは、前廣川大臣のときに、暑中にもかかわらずわれわれ民間の者を集めて、数回にわたつて競馬審議会をお開きになつた、これは結論に達していない、結論に達せず全然あとのごあいさつもない。役所としては私はあまり無責任だと思う。しかもあとの大臣がかわられて、これは全然相手にしないのだという……

第19回国会 農林委員会 第30号(1954/04/14、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 この機会に農林大臣にも、今の御答弁でありますから、お聞き及びを願いたいと思います。私ども、新しい憲法になりまして、新しい議会の経験が薄いので、事情不案内な点が多いのでございますけれども、しかしわれわれ国家最高の機関が国政の審議の上において、必要な資料として政府に要求したものに対しては、政府はこれが秘密であるとか、これが何であるとかいうようなことは大きなお世話なのであつて、秘密を必要とするものは、われわれの責任において秘密にこれをいたすべきものであると、私は思うのであります。これは委員長にもお考えいただきたいと思うのでありますが、今度の政府の方の答弁書は、その意味において旧憲法……

第19回国会 農林委員会 第43号(1954/05/14、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 政府は、現在地方競馬を施行するにあたりまして、戦災都市に許可しておりますが、戦災都市の復興には、今後どのくらい続けて行つたらば、戦災都市復興のための競馬は必要ないというふうに考えているのでありますか。それから県の主催しております競馬と戦災都市の特異性を認めて許可しておる競馬とは、おのずから違いがあると思います。これらの点について御承知のところを承りたい。
【次の発言】 何かわかつたようなわからないような答弁ですが、この法案か通過した後においてというが、通過しなければこれはおやりにならないのですか。この法案が通過するとかしないとかいうことと、戦災都市の復興のためにやつておる競馬……

第19回国会 農林委員会 第46号(1954/05/19、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 ちよつと関連して御質問します。現在の資金運用部の組織、機構というものについては、現状のままでさしつかえないというお考えですか、どうですか。要するに中金、県連、それから単協というそのあり方はこのままで、これをかえなくてもよいのか。今川俣君との間のお話をいろいろ伺つておりましたが、それはこのままでいいのだというお考えですかどうですか。
【次の発言】 私が伺うのは、あなた方が実務をとつていらして、今のようなあり方で所期の目的を達成できるかどうかということをお尋ねするのであつて、もうちよつと具体的に申せば、川俣君との御問答を伺つておりますと、そこに根本の無理があると思う。組合員の迷惑……

第19回国会 農林委員会 第51号(1954/05/26、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 関連して。今までつい私もちようだいしなかつたのですが、競馬を民営に切りかえましたときの大体の予算というようなものはあるのでしようか、ないのでしようか。もし政府の方にありましたならばちようだいしたいと思います。また今の騎手の説明で、民営になればゆとりも出るということでしたが、現在の予算の組み方も、大体一割五分くらいのものを競馬の運営に使つていると思うのですが、それらのところを御説明願いたい。
【次の発言】 それがちようだいできればいいのです。
【次の発言】 先般私は、馬事公苑等を持つておるとかえつてむだな金が出る、こういうふうに申し上げたのは、いろいろ民営競馬になると、現在のよ……

第19回国会 文部委員会 第32号(1954/05/21、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 ぼくもただいまの問題に関連して、一言大臣の御所見をただしたいと思う。先ほど来伺つておりますと、要求がないから出席をしなかつたんだということで、正当の答弁をなさつたように大臣は言うておられた。私はその話を伺つて、非常に奇異の感に打たれたのであります。私はきよう初めてこの委員にかわつて来たのでございますけれども、先日来、京都のあの学校の重大問題が起つておる。われわれ新聞を通じて見ておつた。しかし文部大臣が委員会を通じて、国民に対して、この問題についての所見等のお話があつたものと私は了承しておつた。しかし委員会に一ぺんも出席がないということだと、この問題に対する当委員会を通じて、国……

第19回国会 法務委員会 第16号(1954/03/10、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 私はしろうとの門外漢でありまして、こういう者がこの委員会でこういう発言をいたしますることは、はなはだ心苦しいのでございますけれども、実は先般の有田君の釈放について、東京地方裁判所の井上部長判事のとられました処置について世間にいろいろ疑惑があるということで、同志の間で疑問が起つたわけであります。と申しますのは、司法の慣例によりまして、こうした処置は当日出席しておられる判事によつて事務がとられるここになつておるのだそうであります。ところが井上部長判事は元来日曜日に出席しておるべき人ではない。日曜日には日曜日の当直判事がおられるのであつて、その当直の判事によつて事務はとられる慣行に……

第19回国会 予算委員会 第6号(1954/02/06、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 私は時間があまりありませんので、ごく要約してお尋ねいたしたいと思いますから、主として総理大臣からお答えをいただきたいと思うのであります。  最初にお尋ねいたしたいと思いますことは、古いことは存じませんが、ごく最近の事実で申しますと、総理大臣は内閣の諸公に対して、しばしば個々の問題について御指示に相なつておるようであります。私たいへんけつこうなことだと思うのであります。けつこうなことだと思うのでありますけれども、その総理大臣の指令されますることが、そのときどきの思いつきでおやりになるようなことが非常に多い。基本的に国政をおつかみになつて、大局から御指導になるならばけつこうでござ……

第19回国会 予算委員会 第24号(1954/03/17、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 私は委員長を通じて政府に資料の要求をいたしたいと思います。それは御承知の通り、明日か明後日私の発言の順が参りますから、それまでに提出願いたいと思います。  第一は、保安庁関係のもので、保安庁の外郭団体に保安協会というものがあるのでございますが、この保安協会の寄付者の氏名、金額それからどういう予算でどういう事業をしておるか、これからしようとしておるかということについて、明細な資料をちようだいしたいのであります。  これは簡単に御説明申し上げますと、昨年の十一月首相官邸において発会式をあげたものでありまして、この保安協会の事業概要等も文書になつておりますが、小林中氏が会長になつて……

第19回国会 予算委員会 第26号(1954/03/19、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 私は最初に保安庁の長官にお尋ねいたしておきます。保安庁長官は保安庁の外郭団体として保安協会というもののあることは御承知だと思います。現にあなたはこの協会の顧問をしておられるのでありますから、御存じのないはずはないでしようし、また保安隊員等とも密接な関係を持つ団体のことでありますから、十分御承知のことと考えてお尋ねをいたしたいのであります。なおまた先般私はこの保安協会について、政府に材料の要求をいたしまして、適当な材料の配付を受けたのでありますから、この配付を受けた材料等についても相当の知識をお持ちだと思いますので、これについてお尋ねをいたしたいのであります。  第一にお尋ねを……

第19回国会 予算委員会 第29号(1954/04/14、26期、日本自由党)

○河野(一)委員 吉田総理がお見えになりませんから、最初の問題は緒方副総理からお答えを願いたいと思います。  昨日自由党の佐藤幹事長が改進党の松村幹事長をおたずねになりましていろいろお話になり、その後に出された声明書は、これは多少私事にわたりますが、われわれ仄聞するのに、緒方副総理がみずからお書きになつたということも聞きましたし――違うかもしれません。またお書きにならぬでも、この声明書をお出しになる前に吉田総理にもお見せになつたということを聞いておりますが、そういう点についてはどうでございますか。
【次の発言】 そういたしますと、ここに私が内閣に、特に自由党の幹部諸君にもお聞取りいただきたいと……

第21回国会 農林委員会 第1号(1954/12/15、26期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 このたび農林大臣に就任いたしました。さつそくごあいさつを申し上げるべきでございましたが、何分組閣早々でいろいろ引継ぎその他の事務がありましたので、遅れましてはなはだ相済みませんでした。なお、新聞その他いろいろ私の意見を申し述べましたところが、一部の方から国会軽視ではないかというような御意見があるやにも承りましたが、私は国会、特に当委員会な軽視するというようなことは絶対に考えておりません特にこれは私の長年の議員生活の経験にかんがみまして、十分皆様の御協力を得て行くべきである、ないしはまた十分皆様の御意見を尊重し、お聞かせ願つて運営して行くべきものである、こう考えております。しかし……

第21回国会 農林委員会 第4号(1954/12/18、26期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 委員長からお話のありました通り、本日は時間もあまりありませんので、私もあまり長々とおしやベりをするのはどうかと思いますが、今松野委員からのお尋ねでありますから、この際所信を明確に披瀝いたしたいと思うのであります。  先だちまして御了解を得ておきたいと思いますことは、先般の委員会に私が出席いたしました際には、私の気持としては、選挙管理内閣であり、短命内閣であるから、ここでは一切何もやらないという精神ではないのであつて、ただ具体的にやるべきものではない、選挙の結果によつて社会党が内閣を担当することになるか、自由党が内閣を担当することになるか、またわれわれが引続き内閣を担当することに……

第21回国会 農林委員会 第6号(1954/12/21、26期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 足鹿さんから非常に有益なお話を拝聴いたしまして、私も大体所見を同じくするものであります。農村問題は非常に計画性がなければいかぬ、しかも長期にわたつて施策しなければならぬ等々の御所見、まつたく私も同感であります。ところがそうは申しましても、客観的な条件がこれを許さぬ場合もありますし、もしくは変化、進歩もして参らなければならぬ問題もありますので、戦争中、占領中よりさらに自立経済達成を進めて参ります上におきましては、同様に農村の問題につきましても、ある程度の変化を加えて参らなければならぬことは御了解いただけるのではなかろうかと思うのであります。これが三十年度の予算その他の処置について……

第21回国会 予算委員会 第2号(1954/12/22、26期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答え申し上げます。いろいろご心配がございますが、先般社会党右派の代表の方が私のところにお見えになりまして、今仰せになりましたようなことのお申出がありました。そこで私は、誤解を招くおそれがありますから、特に農林記者団立会いの上でお目にかかりました。そうして新聞に出ておつたこは一部誤報であつた、ないしはまたあなた方の読み違いの点もあつた、私が新聞記者団に話したのはそういうことではない、こういうことを申したんだということを記者団立会いの上で申し上げましたところが、十分御了解の上、あなた方の代表の方はお引取りいただいたことでございますから、重ねてここで申し上げる必要があれば申し上げま……

第21回国会 予算委員会 第3号(1954/12/23、26期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 昨日はこの席におりませんで、たいへん御迷惑をかけ相済みませんでした。その際に、農林省が最近人事の異動をいたしたことについて御意見があつたそうでありますけれども、これにつきまして一言申し上げます。実は私は農林大臣を拝命いたしまして、人事は一切前通りでいたす所存でおつたのであります。この点は就任の際に新聞記者会見におきましても、この通り私は発言をいたしました。ところがその後、前農林次官からどうしてもやめたい。だんだん先輩等の力を借りまして、慰留に努めたのでございますけれども、いろいろ事情がございまして、あまり在任が長くなるから、ぜひこの際後進に道を開く意味でやめたい、こういうことで……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 決算委員会 第5号(1955/05/07、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま委員長からお話になりました点につきまして私から御報告申し上げます。  昨年八月二十三日に行われました輸入病変米に関する本委員会の御決議につきまして、その後政府において講じました処置等に関し御説明申し上げます。  第一点は「政府は責任の所在を明らかにし、適当に処置すること。」ということでありますが、当時外米の輸入の方式は、政府間の貿易協定に基く委託買付と民間貿易によるものとがありまして、いずれの場合につきましても、あるいは政府間契約に病変米輸入防止に関する規定の挿入についての交渉を重ね、あるいは食糧庁の公表する買入条件に、病変米の輸入防止に関する条項を掲げる等の措置を講じ……

第22回国会 決算委員会 第6号(1955/05/09、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えをいたします。国民保健衛生の見地から、その配給する米が有害なりやいなやという責任は、厚生大臣がお持ちいただくと私は心得ております。農林大臣といたしましては、外米を輸入して、そうしてそれが黄変菌を生じ、よって国家に損害を及ぼす影響、その責任は農林大臣が負うべきである、こう心得ております。なるべくそういう事態の起らぬように、最善を尽さなければならないという責任は、農林大臣が負うべきである、こう心得ております。
【次の発言】 ごもっともな御意見で、実はひとりこの問題だけではございませんで、たとえば高温殺菌の問題にいたしましても、農林省と厚生省との間に、立場の相違もありますが、な……

第22回国会 行政監察特別委員会 第20号(1955/09/19、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 法案につきましては鋭意各省とも調整をいたしまして、大体二十日までには全部必要な法案を提出するという準備を進めておるわけであります。
【次の発言】 事務当局から説明させます。
【次の発言】 閣議といたしましては方針はすでに決定いたしております。目下の進行ば事務的に法制局の扱いでありますとか、事務的な進行が一番重点になっておりますから、そこで事務当局として正確な期日を、大体どういう運びになっておるかということを説明させた次第でございます。
【次の発言】 日にちは今申し上げました通りに、私といたしましては二十日までには全部提出するように事務を督励いたしておるわけでおります。ただいま申……

第22回国会 農林水産委員会 第2号(1955/03/28、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 今回重ねて農林大臣に就任いたしましたので、今後よろしく御協力をお願い申し上げたいと思います。  この機会にちょっと一言御了解をお願いいたしたいと思うのであります。それは委員会のお集まりにあたりまして最初に私がこれから農林行政をどういうふうにしてやつて参りたいかということを申し上げまして、皆様方の御批判なり御協力なりをお願い申し上げますことが順序かとも考えますが、御承知の通り今議会は、内閣が成立当初に開会せられましたので、明年度予算の提出もまだできないで、せっかくただいま編成中でございます。従いまして議会におかれましても、来月半ぽ議会に明年度予算を提出の際に、政府からあらためて総……

第22回国会 農林水産委員会 第6号(1955/04/04、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまの綱島さんの御発言は非常に重大な御発言と私は考えます。これを全部、一般の通念として考えますときには、何としても、われわれも長年農村に関係して参っておる者でございますが、御趣旨の通りと考えられます。ただしかし、ここにお互いに考えて参りたいと思いますことは、保護々々という言葉は少し一般を誤解せしめる点があるのでございまして、私はこれは助成という言葉でやって行きたい。何か知らぬが保護されて、保護されてということになりますと、お情でも受けなければ、人の助けにでもよらなければやって行けないというようなことに誤解をする向きがあると思うのでございまして、これは農林行政が、農村自体が自……

第22回国会 農林水産委員会 第7号(1955/04/05、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 大へん御激励をいただきまして恐縮でございますが、お説の通り、造林につきましては、私も非常に熱意をもって、今大蔵省の方に提示してありまする予算を維持して参りたい、こう考えておるわけでございまして、その内容等につきましては、むろん今申し上げる段階ではありませんけれども、すでに川俣さんは御承知のことと考えます。しかし何分これまた御承知の通り、本年度は一兆円のワク内で予算を組みたいということを考えておりますので、これはしいて申せば、前年度予算よりもさらに窮屈になります予算でございます。そういうような関係からいたしまして、最初に意図いたしました通りのことができるかどうか、これには多少の私……

第22回国会 農林水産委員会 第13号(1955/05/17、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 実はかねて非常な御心配を願っておりまする三十年産米の米価の決定についてでございますが、これにつきましていろいろ大蔵当局と折衝を重ねておるのでございますけれども、実は御承知の通り、農林省におきましては、生産費を基準にして、これになるべく重点を置いて米価の決定を考慮していきたいというような含みから、専門委員をわずらわしましていろいろ御調査を願っておるのでございます。ところがこの専門委員会の御報告と申しますか御答申と申しますかが、非常に急いでいただいておるのでございますけれども、少し両三日おくれまして、われわれの予定といたしましては、実はきのうきょうにもそれができ上りまして、二十日く……

第22回国会 農林水産委員会 第15号(1955/05/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 減収加算の問題につきましては、先般来委員各位並びに理事の皆さんにいろいろ御配慮をわずらわしまして、実は昨日予算委員会で申し上げました通り、政府といたしましても決定を見ることになったのでございます。この決定に基きまして私といたしましてはなるべく早く、しかも足鹿さんに昨日お答えいたしました要領によりましてこれを実行する所存でございます。この点御報告を申し上げると同時にごあいさつを申し上げる次第でございます。
【次の発言】 私としましては、先般理事会に出席いたしまして、この減収加算考え方等について、従来むろん一つのモデルはありますが、これについて前例通りやるがよろしいか、ないしはまた……

第22回国会 農林水産委員会 第16号(1955/05/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 その連盟の代表の方が、私が大臣に就任いたしましてから――昨年末でありましたか、今年の初めでありましたか、ちょっと記憶をなくしておりますが、お見えになりまして、いろいろお話を承わりましたが、当時の私の記憶といたしましては、お話を承わりおいた程度でございまして、その後いろいろの問題に取りまぎれておりまして、まだ十分に検討いたしておりません。  なおまた今、私に所見を開陳せよということでありますけれども、この問題はいろいろな面に関連性もあることでございますし、実は先般閣僚の懇談の際にも一部この話が出た記憶も私は持っておりますが、そのときにも今申し上げましたように、関連性も非常に多いの……

第22回国会 農林水産委員会 第17号(1955/05/27、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 積寒法はわが国の農政から考えまして、特殊な地帯に対する施策でありますから、大へんけっこうなものだと考えておるわけであります。
【次の発言】 本法の沿革にかんがみまして、政府といたしましても議員提出でおやりいただくことは大へんけっこうじゃないか、こう思っておるわけであります。
【次の発言】 はい。
【次の発言】 そういう議員立法でできたものについては軽視する、またやめる際にはそういうものからやめていくというような考えに持っておりません。おりませんが、この積寒法については、法の沿革から申しまして今回も議員立法でしていただいたらどうかと申し上げたのでありますけれども、これはよく委員各……

第22回国会 農林水産委員会 第19号(1955/06/01、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 最初にお尋ねになりました、酪農製品並びに一般畜産製品の値段が非常に下っておる、これは御指摘の通りでございますが、これについては、時間を略するためにごく簡単に申し上げます。  今までのことは今までのことといたしまして、私といたしましては、第一に豚肉、牛肉、卵、これらに対しては冷凍の奨励をしなければいけないという意味から冷蔵庫を東京、大阪の家畜屠場になるべく建てさせたいという気持で、一部補助金を予算に計上してあるわけであります。これをやりますれば、季節的な卵の下落、豚肉の下落等は、将来ある程度避け得るのじゃないか、むろん十分ではございませんけれども、実はその点を考慮いたしております……

第22回国会 農林水産委員会 第20号(1955/06/02、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お尋ねでございますが、御承知の通り、従来の割当供出制度がすでに実情に適さないような事態になっておりますので、これを改善いたしたいという考えで、取り計っておるのでございます。
【次の発言】 申し上げますように、制度の改善でございます。
【次の発言】 申し上げました通りに、戦争中から占領後の、食糧の非常に窮屈な時代に国家の権力をもってやりましたものを、実情に即するように改善をして参りたいという考えであります。
【次の発言】 政府の集荷いたしまする部面において改善をして参りたい。お話の点でございますが、昨日も申し上げました通り、機構の改革をいたしますのに、食糧のような重要なものであり……

第22回国会 農林水産委員会 第26号(1955/06/17、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 米価の決定につきましていろいろ御迷惑をかけていることははなはだ遺憾でございます。実は政府におきましても、御承知の通り与党との関係その他の意見調整をする必要上、鋭意その方向に努力をして参ったのでございますが、だんだん決定を急がなければならぬ時期にすでに到達いたしておりますので、私といたしましては来たる二十一日に米価審議会を開催して、まず審議会の意見を十分承わり、必要なる準備を整えて早急に米価の決定をいたしたいということで、実は本日も午後四時から臨時に閣議を開きまして――もちろん米価問題だけではございません。他の閣僚からもいろいろ諸般の必要な閣議決定を急ぐ問題についての御発言がある……

第22回国会 農林水産委員会 第27号(1955/06/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 昨日午前の委員会におきまして、中馬委員の御質問に対する私の答弁中、私は酒はあまり飲みませんし、酒のことはあまり詳しくありませんから、御了承願いますと申しました言葉は、穏当を欠いておりますので、ここにあらためてこれを取り消しいたします。また中村委員の御質問に対する答弁におきまして、粗雑簡略にすぎておりました点がございましたが、この二点につきしましてはここに遺憾の意を表しまして今後慎重を期する次第であります。大へんいろいろ御迷惑をかけまして相済みません、今後十分注意をいたしますから、よろしく御了承いただきたいと思います。

第22回国会 農林水産委員会 第34号(1955/07/05、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 先般開会いたしました米価審議会におきましては、まず麦価の決定について――いずれ詳しく御報告いたさせますが、政府の諮問案を提出いたしましたところが、それに対して審議会の御答申がございましたので、その精神を体しまして、これに対して政府は裸麦について若干の修正をいたしまして麦価の決定をいたしました。引き続いて米価につきましては、政府は一万六十円の米価の決定をいたしまして、これを審議会に提示したところが、審議会から後ほど御報告いたさせますような御答申をちょうだいいたしたわけでございます。審議会の御答申をちょうだいいたしましたので、政府といたしましてはこの御答申の精神を体しまして、今朝も……

第22回国会 農林水産委員会 第35号(1955/07/06、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 今お話のようなことで、参議院の本会議が実は午後あったわけでございます。午前中ではなくて、あの日には午前午後になりまして、それが済んでからすぐに米審の方に行って、いろいろ委員の方に意見を聞かれるようなことがありましたので、あちらへ参りました。もちろんそれだからこの委員会に出なくてよろしいというようなことは考えておりません。何分米価の決定についていろいろ話し合いをしなければならぬ、内面的にもいろいろ折衝をし、打ち合せをしなければならぬことが多かったものですから、ついただいま中村委員の御指摘のありましたような結果になったのでございますが、この点まことに遺憾でございます。決してこの委員……

第22回国会 農林水産委員会 第39号(1955/07/13、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまの足鹿さんの御質問に対してお答えいたします。農災制度のために国が年々数百億の財政支出を行い、わが国における最も重要な農民保護の制度であるにかかわらず、農業共済団体が会計検査院や行政整理庁から次々と非違を指摘されておることはまことに遺憾なことでございます。この点につきまして行政指導により改善し得る部面については部下を督励いたしまして、即刻改善に努める所存でありますが、制度の仕組みそれ自体の欠陥に起因するところの事業運営上の不正不当事項の是正につきましては、思い切った外科的手術を抜本的に行う以外に方法がないという点については足鹿委員と同意見でございます。しこうしてこの改正の……

第22回国会 農林水産委員会 第42号(1955/07/16、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お手元に差し上げてあります「繭糸価格安定法第九条の二の規定により会社を指定する場合の監督事項」という資料がございますが、この資料の中の三の第三に「糸価が最高価格に達した場合は、」云々ということがございます。この中にまぎらわしい点がありますので、これについて私から御説明を申し上げて訂正をいたしたいと思うのであります。この中に「会社は売主に売り戻すか、」となっておりますが、この場合のことでございます。この場合は、会社は売り主に対して時価によってこれを売り戻すということにいたしたいのであります。その際に特別にその売り主を非常に優遇して安く売って、その売り主に特別な利益を与えるというよ……

第22回国会 農林水産委員会 第45号(1955/07/20、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 この機会に私より政府を代表いたしまして、この台風災害に関する法律と天災による資金融通に関する法律のこの両案についての意見を申し上げて御参考に供したいと思います。この天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置法案につきましては、御承知の通り従来災害の都度立法処置をしてこれらに必要な施設をすることにして参ったのでございますけれども、今回のこの法案につきましては、これを台風のありました際その他災害のありました際にこの法律によって常時備えておくということは大へん都合がいいのじゃなかろうかというので、従来の考えを取り入れまして、その程度において、ないしは一部資金の限度を……

第22回国会 農林水産委員会 第47号(1955/07/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 今回委員代表並びに有志の方々には、炎暑の折にもかかわらず愛知用水に関する法案審査の必要上、現地御視察を賜わりましてまことにありがとうございました。  御承知の通り本案はわが国の土地改良並びに総合開発計画において画期的な膨大なものでございますので、いろいろな角度から御審議を願わなければならぬことのありますことは当然でございます。しかもこの会期も切迫しました際にこういう重要な、しかもあらゆる角度から御検討を願わなければならない法案の御審議をお願いいたしますことは、まことに恐縮に存ずる次第でございますが、われわれ政府におきましても、あらゆる準備を整えまして御審議におこたえするつもりで……

第22回国会 農林水産委員会 第48号(1955/07/27、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 それら必要の処置は、計画につきまして支障のないように準備をするようにいたしておりますから、実際公団が発足いたしまして実行することになりますれば、これらを指導して善処したいと思います。
【次の発言】 ただいまの森林鉄道のことにつきましては、後刻林野庁の長官から詳細に説明をさせるようにいたします。その他の補償の点につきましては、御承知の通り地元の水没地関係等のことにつきましては、さきにも申し上げました通りに、佐久間ダム等の例によってこれを物質的には解決をいたそうと考えておりますし、さらにまた今後の営農関係等に支障のないように、これらにつきましては適当な場所において適当に経営のできる……

第22回国会 農林水産委員会 第49号(1955/07/28、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 その点は、昨日企画庁の長官がお答え申し上げました通りに、この事業は土地改良をむろん主にしてやるのでございますけれども、他に発電もしくは工業用水等の問題がありますので、そういう関係からこの処置をとった次第でございます。
【次の発言】 御承知の通り所要の土地は国家が買収いたしまして、そこの施策はこの公団でやらせるということでありますから、大体その精神は逸脱しておらぬ。こう考えます。
【次の発言】 御趣旨の点よく了承いたしました。現在も地方長官に管理を委任しておるようなことになっておりますので、さしあたりこういうふうなことでいったのでありますが、今後この種のものを引き続き行うというよ……

第22回国会 農林水産委員会 第50号(1955/07/29、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま御決議になりました主要農産物の検査規格の改正に関する問題につきましては、特に米の検査規格の等級につきましては、御趣旨の点十分了承いたしました。ただ、私は決してここで理屈を申そうというのではございませんけれども、御承知の通りに米の品質を保持するために現在の規格は政府といたしては設けてあり、検査を励行しておると私は存じております。これがあとからその規格に基準して米価を決定いたしたという順序にはなっておりますけれども、ただいまお示しの通り、実態はあらためて申し上げませんが、四等、五等が半数以上になるようなことになっておりまして、必ずしもこれが実情に沿わないことになっております……

第22回国会 予算委員会 第3号(1955/03/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 今調べさせておりますから、後ほど資料として差し上げます。
【次の発言】 先ほどお尋ねになりました数字をこの際申し上げます。二十九年度の内地の改良事業の補助金は総額が六十六億円であります。このうち都道府県営の分が三十一億円、団体営のものが三十五億円になっております。なお北海道の分は九億八千万円、このうち道営分が三億九千万円、団体営が五億九千万円になっております。なおこのほかに農林漁業金融公庫からの融資があるのでございますが、これは補助額がおおむね三十六億円くらいになっておるわけであります。  ただいまいろいろ御注意がありましたから、予算編成に当りましては善処するつもりであります。

第22回国会 予算委員会 第4号(1955/03/28、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 黄変米の問題につきましては、最初のお尋ねの市中に出回っておるということでございますけれども、私たちはそういうふうに考えておりません。御承知の通り、黄変米の輸入の際に決定をいたした十三万余トンについては全然別にいたしております。第二の、別にしておるものについてはどう考えておるか、どうするつもりか。これは御承知の通り、厚生省でこれをどういうふうに処置したらよろしいかということについて研究をしていただいております。この研究の結果、配給してよろしいということにならなければ、配給するつもりはありません。しかしこれはいつまでもその通りにしておきますと、あまり国庫の負担が大きくなりますから、……

第22回国会 予算委員会 第6号(1955/05/06、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。今橋本さんは私の答弁いたしました一節をお読みになりましたが、私はそういうふうに申してないのであります、その前に説明がございまして、たとえば土地改良費にいたしましても、ことしやられないでも、来年経費をふやしますことによって、数年かかるのでございますから、五年、七年かかりますものを、一年なくとも、来年倍にしてやればできることもありますから、そういうものについてなくしたものはございます。その半面におきましては、小規模開墾でございますとか、早急にやらなければならぬものにつきましては、今まで手をつけてなかったものにつきましても、手がつけてあるのでございまして、予算の編成……

第22回国会 予算委員会 第9号(1955/05/10、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。周東さんも御承知の通り、三十年度の予算におきましては、予算の総額を一兆に抑えるという関係からいたしまして、次年後において増験して間に合う分は、これを次年度以後に譲りまして、当面早急に必要な予算につきましては、必要なだけの予算を組んだわけでございます。詳細につきましては別な機会に申し上げますが、決して農村関係の予算において、本年度の農村振興もしくは農産物増産に必要な予算が、特別に減額になっておるというようなことはないつもりでございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。私たびたび申し上げます通りに、土地改臭は、ことし予算を使って来年できるのは小団地であります。……

第22回国会 予算委員会 第10号(1955/05/11、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。三十年度の予算の編成に当りましては、今の六カ年計画の線に沿ってやることはもちろんでございますけれども、さしあたりただいま経審長官からお答えいたしました通りに、一兆の予算のワク内でいくという制約がありますので、今御質問のような点についてはまだ計算いたしておりません。
【次の発言】 そうでございます。
【次の発言】 お答えいたします。ただいま申し上げました通りに、六カ年計画の全体の大綱はただいまお答え申し上げた通りでございますが、三十年度はこれとは別に一兆円予算のワク内で編成するということがありますので、それと見合いましてやりましたから、多少変則になっておるのでご……

第22回国会 予算委員会 第14号(1955/05/16、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私でわかりませんでしたら、あとから経審長官がお答えいたします。  実は今年度の予算によりまして増産可能に期待いたしております分は、昨年度の予算の増産可能量よりも幾らか減っております。これは私から申し上げれば少し言い過ぎになるかもしれませんが、今年度の予算の編成が、御承知の通りに財政の立て直しと申しますか、自立経済の基礎づけと申しますか、そういうような角度からいたしまして、一応一兆で押えて予算を組むということになっておるものでございますから、そこで明年度に大いに期待をいたしまして、第一年度にそういうことでは六カ年計画はくずれるのじゃないかという御意見でございますけれども、私といた……

第22回国会 予算委員会 第15号(1955/05/17、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 全く同意見でございます。ただでき得れば、なるべく可能な範囲におきまして、増収、品質の改良によりますところの品質の向上等もはかっていきたいということを考えております。
【次の発言】 現実に具体的な事実が出ましたならば、それに対応いたしまして、必要があれば法律の改正もする場合があるでしょうし、予算措置をとらなければならぬ場合もあるでしょう。具体的な問題に遭遇いたして考えます。

第22回国会 予算委員会 第16号(1955/05/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 さようでございます。
【次の発言】 お答えいたします。ただいまのお話にもありますけれども、それは米だけについてお答え申し上げましたので、もちろんほかの方面についても増産をはかりますし、品種改良その他をいたしますから、今綱島さんのお話通りにはいかないと思っております。
【次の発言】 今明確な数字を持っておりませんから、いずれ事務当局から詳細な数字は農林委員会で御説明を申し上げます。
【次の発言】 お答えいたします。コンニャクの生産につきましては非常に重要に考えまして、国内産につきまして極力奨励をいたしておる立場でございますので、万一委託加工から御指摘のように不正品が国内に流れ出ま……

第22回国会 予算委員会 第17号(1955/05/21、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 農林委員会において、減収加算の問題につき御決議がありましたので、政府におきましては、この御決議の趣旨を体して善処いたしたいと目下考究中でございます。この点を皆様方にお聞き取り御了解を願いたいと思うのであります。(拍手)

第22回国会 予算委員会 第18号(1955/05/24、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 昭和二十九年産米に対する減収加算の問題につきましては、政府におきましては、本日閣議におきまして慎重検討いたしました結果、以下申し上げるようなことに決定いたしました。  一、昭和二十九年産米については減収加算額を玄米一石当り百四十円とする。  二、この減収加算額は、昭和三十年度食管特別会計予算成立後において同特別会計から支出する。  三、これがため食糧管理特別会計において必要となる財源については、何特別会計予算の実行上そのワク内における差し繰りにより調達することとするよう処置し、一般会計から繰り入れば行わない。 そういうことに決定をいたしました。この点御報告申し上げます。

第22回国会 予算委員会 第19号(1955/05/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。畜産関係の問題、酪農の問題につきましては、三宅さんの御指摘の通り、また御意見につきましては私全く同感見でございまして、ただこれが今日の状態になっておりますることにつきましては、政府の施策につきましても遺憾な点もあったと思うのであります。と申しますのは、家畜の導入でありますとか、家畜の増殖にあまり急であって、これのうしろのかまえが足りない点があった。たとえば戦後インフレ時代に畜産製品が非常に高騰いたしまして、大へん有利であった。従ってむやみに畜産が盛んになり過ぎた。そのためにしろうとまでがむやみに畜産に食いつきましたが、一たび条件が変って参りまして、非常に打撃を……

第22回国会 予算委員会 第25号(1955/06/07、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 米価の決定につきましては先般の米価審議会の懇談会の御意見を拝聴いたしまして、その御趣旨に基きまして大体六月の中旬にこれを決定するという方針をきめておるわけでございます。その具体的な決定をどの程度に考えておるかということでございますが、これにつきましては目下検討中でございます。
【次の発言】 先般の農民大会の御決議は、御承知の通りに一万三千五百円を目途として、それに近づくようにするような御決議でございます。しかしこの一万二千五百円の算出の基礎につきましては、御承知の通りの実情でございますから、政府におきましてもそれらの点を十分考慮に置きまして目下検討中でございます。

第22回国会 予算委員会 第28号(1955/06/23、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 二十一日に米価審議会を、御承知の通り、開きまして、それに対しては、三十年産米の米価はどういうふうにきめたらよろしいかということの諮問をいたしました。
【次の発言】 審議会の方からは、二十一日の審議会におきまして、なるべく早く三十年産米の米価と麦価をきめて、内示するようにということでございました。
【次の発言】 お答えいたします。なるべく早くきめて、農民の希望にこたえなければいかぬと思っておりますが、何分御承知のような事情でございまして、鋭意すみやかに決定するために努力をいたしておる次第でございます。
【次の発言】 お答えいたします。生産費を調べて、生産費指数を十分検討して、これ……

第22回国会 予算委員会 第29号(1955/06/27、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 この機会に一音申し上げたいと思います。米価の決定が非常に遅延いたしましたため、各位の御心配をわずらわしましたことは、まことに恐縮に存じておる次第でございます。御承知の通り、政府といたしましては、新しい制度による米価並びに集荷のための諸条件を取りきめなければなりませんので、いろいろ閣内、閣外の意見調整をはかる必要上、これまでお答え申し上げるに当りまして、十分なる御了解を得ることができませんのみならず、かえって誤解を招く結果となりましたことは、はなはだ不本意とするところでございこす。政府は昨夜経済閣僚の間において一応米価の決定をいたし、明二十八日米価審議会に提示いたしまして、すみや……

第22回国会 予算委員会 第31号(1955/07/15、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。ただいま平野さんのおっしゃったことは、私は全く同感でございます。
【次の発言】 御承知の通り、農林省といたしましては、愛知用水その他北海道の開墾、青森の機械開墾、さらにできれば秋田の八郎潟というように、すでに調査もある程度しておりまして、ぜひやりたいと考えております事業があるわけでございます。前段申し上げました事業につきましては、すでに本年度から着手するわけでございますが、この財源計画につきましては、引き続き余剰農産物の買い入れ代金を引き当てにして一応立てておるわけでございます。従いまして、明年も明年後も可能でありますならば、先ほど外務大臣その他からお答えにな……

第23回国会 決算委員会 第1号(1955/12/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、黄変米につきましては、私昨年末農林大臣に就任いたしまして以来、これが処置について各方面の御意見を拝聴いたし、また厚生省の関係当局、並びにそれぞれの専門家の意見もたびたび伺ったのでございますが、ときには一切大した害はないから、これを食糧に回してもよろしいという御意見もありましたけれども、また一部より絶対それは危険であるというような御意見等もありましたので、何さま食糧のことでありますから、いやしくも疑義のあるものは、これを処分することは不適当であるというようなことで、今日までその処分を実はいたさずにおりますわけでございますが、これについて相当の金利、保管もかさむことで……

第23回国会 内閣委員会 第2号(1955/12/05、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 だんだんお話がありました通り、私は連絡が悪うございまして、委員会に出席がおくれまして、まことに御迷惑をかけましたことをおわび申し上げます。  なお期末手当の点についてお尋ねでございますが、これは経過を申し上げましたところが、経過が大事ではないのであって、結論が大事の問題だと私は思うのであります。私はその経過を今どうなっておりますこうなつでおりますということを申し上げることが、結果を生む上においてむしろ支障を来す場合もあると心得ますので、実ばそれらの点について申し上げるのを差し控えさしていただきたいと思っておったわけでございます。今も御承知の通り、党の関係がありますので、党の会議……

第23回国会 内閣委員会 第3号(1955/12/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま議題となりました行政管理庁設置法の一部を改正する法律案の提案の理由並びにその概要について御説明申し上げます。  まず第一に、監察に関連して調査を行う対象の範囲の拡張について申し上げます。  現在、行政監察においては、国の行政機関の業務について監察するとともに、日本専売公社、日本国有鉄道及び日本電信電話公社の業務並びに国の委任または補助にかかる業務について、監察に関連して調査を行うこととなっているのでありますが、このほかにも公庫、公団等特殊の法人は、あるいは国の巨額の資金を運用し、あるいは公共性のきわめて強い事業を行う等、その業務は重要でありますので、これらに対し必要な調……

第23回国会 内閣委員会 第5号(1955/12/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 政府といたしましては、御承知の通り、本案の参議院における提案理由にも述べております通り、この機会に公社、公団全体にわたって調査をいたしたい。ただこの機会に申し添えさせていただきたいと思いますことは、現在の行管がこういうことを調査することが、会計検査院の調査、ないしはまた各省にございます調査機関、これらの間に混淆をし、重複をするという御疑問が大方の中におありのようでございますが、これは誤解でございまして、会計検査院の調査をするのは、金銭の出納であると私は思うのであります。われわれが行いますところの調査は、事務が妥当に進行しておるかどうかという点、公正なる事務の運営が行われておるか……

第23回国会 農林水産委員会 第6号(1955/12/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 だんだんの御説明でございますが、政府も全く同意見でございまして、現在のわが国の国情に照らしまして、領土も非常に狭くなり、しかも漁業を一そう盛んにいたしまして、国民の職場としても、世界のあらゆる水域に出て参って漁獲に専念しなければならないということは、国策の上から参りましても非常に重要なことと考えておるわけでございます。なおかつ現在われわれといたしましては、国民体位の保持の上から参りまして、蛋白資源を非常に必要といたしまする関係から、それを水害に依存する面が非常に強いのでございまして、今お話しの通り、この海域において漁獲されまするものがそれを非常に強く補っておりますることも全く同……

第23回国会 農林水産委員会 第7号(1955/12/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ミツマタの生産業者の諸君が、政府が百円紙幣を硬貨にかえるために、非常に不安があるということは、かねて委員諸君から御注意をちょうだいいたしておりますので、私もこの問題について両三回大蔵大臣と懇談いたしました。しかし現在の百円紙幣の流通の点において、非常に不経済であるというようなことから、これが対策をどういうふうにするかということと、それからミツマタを一方において生産の奨励をしながら、その点について全然配慮せずに、ただ政府の一方的な都合でこれを硬貨にするということのよしあしというようなことにつきましては、慎重に検討する必要があることは、大蔵大臣も私も同様な意見であります。従ってただ……

第23回国会 予算委員会 第1号(1955/12/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 留守家族に対する援護処置につきましては、次のような処置を講じたいと考えております。漁船乗組員給与保険の未加入者の留守家族に対しましては、保険加入者の一人当り平均契約金を基準として、二十八年度において交付したと同様の方法をもって至急交付できるよう関係省と協議いたしております。また給与保険への低額加入者に対しては、同保険未加入者への処置を勘案して適切な処置を講じたいと存じてあります。これらは早急に大蔵当局と事務折衝をいたしまして、結論を出して処置することにいたす所存でございます。
【次の発言】 お答えいたします。漁業者に対する援護処置として、漁船の特殊保険への加入を容易にするために……

第23回国会 予算委員会 第2号(1955/12/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。ただいま総理から御答弁のありました通りに、今回の機構改革は、戦後非常に複雑になっておりますし、しかもその後の国内の政治情勢が相当に新しい方向に重点が動きつつありますので、その国民の要望する点、もしくは行政能率を向上する等を勘案いたしまして、これらに合うように変えていきたしということを主眼に置いてやるつもりでございますが、何分研究調査を十分にいたしまして、そうしてやりたいと思っておりますから、今ここで具体的にはまだ案は持っておりませんけれども、方向としてはそういうことを考えているわけであります。従来とかく、今総理のお話にありました通りに、行政整理を目的としてやり……

第23回国会 予算委員会 第3号(1955/12/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。ただいま政府委員からお答え申し上げましたような趣旨でございますので、われわれといたしましても、全然無計画でこの案に閣議で賛成したわけではないのでありまして、各公共事業費についてまだ全部に当っておるわけではございませんが、進渉状況については大体報告は受けております。これらを勘案いたしまして、大体その程度は了承してよろしいだろうということでこれを了承したわけであります。
【次の発言】 重ねて申し上げまして恐縮でありますが、繰り延べでございまして打ち切りは一切ありません。従ってまた無理をしてやろうとも考えておりませんので、これは先ほど大蔵大臣からお答えがありました通……

第23回国会 予算委員会 第4号(1955/12/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。行政機構を変更いたしますことにつきましては、目下検討中でございまして……。
【次の発言】 大蔵省がそういうことをしたとは私は想像いたしません。
【次の発言】 あったとしたら、非常に悪いことです。
【次の発言】 贈与の分につきましては、今年度分はまだ今お話の通りきまっておりませんので、明年度分については今年度分の決定の上において相談しようということで、まだこの点には触れ広かったわけでございます。今御指摘の通り給食の分につきましても、学童服につきましても未決定でございますが、これは昨年きめました際に、その内容に立ち入ってきめておりませんでしたが、その後アメリカ側か……

第23回国会 予算委員会 第5号(1955/12/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまお尋ねになりました日中間における漁業の協定のことでございますが、これは御承知の通りあくまでも民間協定でございまして、しかも政府といたしましてはこの民間協定に対して従来取り来たりました態度をそのまま続けていくということで行きたいと思っております。  なお一、二、三と問題を分けてお尋ねでございますが、これらにつきましては、いずれも従来通りにやって参りますことはもちろんであります。しかもこの協定は双方のために非常に有利であり、有効でありますので、私といたしましては善意に、なるべくこの協定がうまくいって、そして民間の協定が自主的に今日のようにいっておることは非常に喜ばしいことで……

第24回国会 国土総合開発特別委員会 第18号(1956/04/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまお示しになりました通りに、私の直接所管ではございませんが、こういう公庫ができますれば、今、芳賀さんのお話の通り、呼び水的な役割を果して、北海道全体の開発に非常に役立つ。全体の開発が進んで参りますれば、そこにわれわれ所管いたしておりまする農林、水産業についても、もちろん非常に役立ってくるというふうに考えております。
【次の発言】 今お話の通りでございますが、政府といたしましては、たとえば機械化公団を作りまして、機械をもって大規模な開墾をいたしますとか、その他水産におきましても、山林におきましても、もちろん十分とは申し上げかねますけれども、できるだけの施策、施設はいたしてお……

第24回国会 商工委員会 第16号(1956/03/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 従来バナナの輸入に差益が非常にありますことは聞いておりましたが、これを何とか改正して、そしてバナナの輸入がフェアに行われるようにした方がよかろうというようなことは、私考えておりました。しかしその後今御朗読になりました市条例の改正をするということを局長から説明を聞きまして、これはいいことだからやったらいいだろうというふうに申しましたし、それ以外には私案は用事が非常に多いものですからあまりよく心得ませんで、それ以上のことはあまりよく知らぬわけです。
【次の発言】 今お話になりました福田という人は私よく存じております。非常に懇意な人であります。しかしバナナをどうこうということは、私別……

第24回国会 商工委員会 第20号(1956/03/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通りバナナの輸入につきましては従来実績主義と申しますか、とかく輸入業者が輸入して参ります金額と、これが差益として納められますものと、それからこれが取引に出ますものとの間に相当の開きがあります。これが十分に吸収せられておりませんために、いろいろな問題があったことは御承知の通りであります。これが各方面にいろいろ論議されたことも御承知の通りであります。従いまして、私といたしましてはバナナの取引を公正妥当にする必要があるという考えを持っていました。これが公正妥当を期するにはどういう方途をもってやるべきかということを、下僚に研究を命じました。その研究の結果、下僚がそういう措置をと……

第24回国会 商工委員会 第21号(1956/03/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 今お話のうちで、業者が金を二千万円とか集めて運動資金に使ったというお話でございますが、これは私も聞き捨てならぬことと思いますから、どういうことに使ったか、全芭連の方をよく取調べをさしてみます。  それからもう一点は、輸入を乱したということでございますが、私は何も輸入を乱したことでも何でもない。先般も申し上げました通り、実績と申しますか、過去の秩序といいますか、これは社会党さんの方はむしろこういうふうにやることを御賛成だろうと私は思うのでございまして、持っている者が、いつまでも持っている上にあぐらをかいて、そしてその実績でけろっとしているということは、とるべき態度じゃないと思う。……

第24回国会 農林水産委員会 第3号(1956/02/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 今国会に提出いたしました予算案、それから今後提出して参ります法律案につきまして、皆様方の御審議と御協力をいただきますに当りまして、予算案の編成及び法律案の制定の基本となりました農林水産行政に対する私の基本的な考えを申し上げ、施策の概要を御説明いたしたいと存じます。  御承知のごとく世界の農業生産事情は近年著しく好転して参り、一部には生産の過剰すら伝えられる状況であります。従いまして、わが国農政としては、この世界事情に対処して、農家の経営及び経済を安定せしめることに主眼を置くべきものと考えるのであります。明年度における農林予算及び施策はこの見地に立一、て次のような諸点に重点を置い……

第24回国会 農林水産委員会 第4号(1956/02/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 いろいろ中村委員から御注意をいただきましたが、私といたしましても、これからの委員会の進捗に支障のないように、他の方面の時間を差し繰りまして十分皆さんの御質問にお答えするようにするつもりでありますから、今日のところは一つ御了承をいただきまして御質問をお進め願いたいと思います。
【次の発言】 御指摘の点につきましては、御承知の通り、現在わが国におきましては、為替の面において管理をいたしておりまして、必要なものに為替の割当をして輸入をするということにいたしておりますから、世界の農産物過剰の問題はこの点でカバーできるし、もしその点で不十分な問題があって、価格その他国内の農産物に悪影響を……

第24回国会 農林水産委員会 第6号(1956/02/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまの問題につきましては先般来いろいろ御意見を拝聴いたしておるのでございますけれども、私そのバック・ペイの問題が実施せられました当時の事情を考えてみますのに、非常に物価の変動が急激でございまして、米価を決定した当時と米の買い上げないしはその後の一般国民生活の状態もしくは農村の再生産資材の高騰等、非常に急激な問題がありましたので、どうしても、これを見越して決定するわけにもいきませんような事情もありまして、この制度がだんだんとられてきたのだと思うのであります。そういう価格を決定し、農家から買い取りをしたときと、その後米価にも変動が起って参るし、今申しますように一般の再生産資材に……

第24回国会 農林水産委員会 第8号(1956/02/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 追加払いにつきましては、先般来私がここでお答えいたしておる通りであります。
【次の発言】 閣議でまだそういうことを伺いません。
【次の発言】 ただいまお示しになりました計数はその通りと考えます。しかし御承知の通り先般来私が申し上げました通り、二十九年産米の米価決定はパリティの指数を十分に尊重せられて決定をいたしておりますけれども、その後それにはいろいろの要素を加えて決定してありますので、ただ単にパリティ指数だけで決定したのではない、これは御承知の通りであります。その他の点につきましては先般来私がお答えいたした通りであります。政府としては、今回はこのバック・ペイは一つごかんべんを……

第24回国会 農林水産委員会 第10号(1956/02/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 だいぶよくなりましたが、まだすっかり全快いたしませんで困っておるわけであります。
【次の発言】 一時半に出席をする予定でおりましたところが、いろいろ用事がありまして、大へん御迷惑をかけまして相済みませんでした。今後は十分注意いたします。
【次の発言】 実は十二時半に対談会の録音がありまして、それを済ましてこちらの方に出席する予定でおりましたところが、その録音が少し事故がございまして、途中で相手もおられることでありますのでやめて参るわけにもいかぬ、そこでこちらの方と連絡をして、なるべく早く伺うもりでおりましたが、ついおそくなりまして大へん御迷惑をかけましたことは先ほど来申し上げて……

第24回国会 農林水産委員会 第12号(1956/02/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 余剰農産物の受け入れにつきましては、あくまでも不足いたしておりますものを入れる、必要なものを入れるという建前をとっておりますので、これが農業生産に悪影響を及ぼすことは、絶対にあってはならないという建前でやっておりますので、悪影響を及ぼし、重圧を加えることはないというふうに処置いたしておるわけであります。
【次の発言】 おおむねさようでございます。
【次の発言】 お話の通り、人口の増加がございませんければ、増産はするのでございますから、ただ増産するのと人口の増加率とがどういう割合になってくるか、人口の増加よりも増産の方がわずかではございますけれども、輸入量をふやさないという建前で……

第24回国会 農林水産委員会 第13号(1956/02/29、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 これは、それぞれの協議会ができた上で、その協議会の中に協議会の委員長なり何なり適当にお作りになって、それがお持ちになると思います。
【次の発言】 先般もお答えいたしました通りに、既存の団体が事業をする場合には、既存の団体を通じて補助金が流れるでありましょうし、それから新しい計画のものとしましては新しい角度から、これを一番適当な便利な方法で流すことにしていきたいと思っております。
【次の発言】 その協議体でおきめになるなり方によると思うのであります。それから非常にその協議体が強力に結成されまして、そうしてその協議体で事業の計画をされます。その計画されたものを、たとえば先般も申し上……

第24回国会 農林水産委員会 第16号(1956/03/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、わが国の水産のうちで企業形態をなしておりますいわゆる資本漁業につきましては、私はそれぞれ自治的にある程度のことをやっていると思うのでありますが、何分にも沿岸漁業、中小漁業者になりますと、魚が海岸へ来た、大漁だということになると、せっかく千載一遇の好機が、かえって肥料にしなければならぬということが間々あるわけであります。こういうことについて、これの利用の道を十分講じ、すなわち冷凍の設備をいたしますとか、ないしはまたこれを取引所つまり魚市場の設備と流通の面を改善するというようなことが最も必要であると思うのであります。そこで今回取引所法の改正をいずれお願いするつもりでご……

第24回国会 農林水産委員会 第22号(1956/03/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り飼料政策の基本になるべきものは、良質であること、低廉であること、それから豊富であることということが申すまでもなく基本でございます、その中で、可能な限りこの基本方針に沿って進めていかなければならないのでありますが、今お話になりましたように、政府が手持品を処分いたします場合に、会計法の制約もございますので、これを競売に付さなければならない。今申し上げたことと非常に相反するものがあるわけでございますが、政府といたしましては、これらの運用を十分考慮いたしまして、一般畜産大衆の利益に合致するようにいたしていくように努力していかなければならないと考えております。

第24回国会 農林水産委員会 第25号(1956/03/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 大体成案を得まして、今法制局で法案の整備中でございます。御承知の通り本法案は、法制上いろいろなものを取りまとめます関係から、その準備がおくれておりますが、当委員会の御都合も伺って、ごく最近のうちに要綱を御説明申し上げたいと思っております。
【次の発言】 再編成という言葉がどういうことに当るか知りませんが、要するに今国会に提出すべき農業委員会もしくは農業会議所等に関する整備の法律案であります。
【次の発言】 聞いております。
【次の発言】 農馬改良の上から必要であるという説でございます。
【次の発言】 御承知の通り、戦争から占領中の長きにわたりまして、が国の家畜は全般に血液が固定……

第24回国会 農林水産委員会 第26号(1956/03/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ごもっともな御意見でございますが、十分注意をいたしまして、御期待に沿うように努力いたしたいと思います。
【次の発言】 御説の点も十分拝聴いたしましたが、実は農村に駐在いたします農林省関係の技術員、普及員いいろおりますが、これらを私どもといたしましては十分整備強化をいたしまして、融通性をもってできるように将来考えたいということで、今回もこれについては相当考慮いたしましたが、結論に到達いたしませんが、なるべく御趣旨に沿うように努力いたします。
【次の発言】 慎重御検討いただきまして、今お話のような御意見でございますから、政府におきましては予算の範囲内において、その運用を十分注意をい……

第24回国会 農林水産委員会 第27号(1956/04/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ごもっともなお話でございまして、私も大体同様に考えておるのでございます。実は両三日前、今年度の為替の問題を協議すべき閣僚会議におきまして、今中村さんのおっしゃったお話と同様なことを私も主張したわけでございます。政府といたしましては、直ちにこれを実施することは、いろいろの点もございますので、その点についてはすみやかに案を具して、そうしてどういう品目は自由制にできるかということをやっていきたい。その中にはむろん砂糖も入れてあるわけでございます。大豆、砂糖、その他農林関係以外の物資、たとえばくず鉄のようなものにつきましても、何とか自由制にしようじゃないかということで、した場合にどうい……

第24回国会 農林水産委員会 第28号(1956/04/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 もともと前々回から申し上げました通りに、私は牧場の経営をいたそうというつもりでおったのでございますが、実はだんだん法規等もよく勉強いたしまして、いやしくも疑惑のあるような――法規によって、取扱い上間違いじゃないけれども、絶対にこれでよろしいんだ――私自身の考え方が、いやしくも政治家の行動は、言いわけをしなければならぬということはよろしくないという建前をとっております。一々弁明をしなければいかぬという行動は妥当でない、こう思っております。ところがこの馬の問題に関する限り、いろいろ法規を調べてみますと、こういうわけでございます、ああいうわけでございますと弁明をしなければならない、そ……

第24回国会 農林水産委員会 第30号(1956/04/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 今回日ソ漁業交渉をソ連側から応諾いたして参りましたので、先般政府から、代表してこの交渉に当るようにという御命令を受けたのでございます。御承知の通り、国内の北洋出漁の問題が非常に切迫いたしております際に、ソ連側からこれが漁獲制限等について発言があり、このまま推移いたしますことは、両国将来のために不測の問題が起るやもはかり知れませんので、わが国といたしましては、かねてマリク駐英ソ連大使に対して、この問題について十分意思の疎通をはかり、何らか了解を得たいということを申し出いたしてあったのでございます。それに対してソ連側から、漁業交渉の基本的な問題について会議を開くとともに、当面の問題……

第24回国会 農林水産委員会 第52号(1956/08/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 委員長の御示唆もございましたので、最初に農林委員長からちょうだいいたしておりまする本委員会の御決議に対して、私の考えを申し上げたいと存じます。  六、七、八の各月にわたりまして、いろいろな種類の災害を相当広範囲にわたって受けております。これが対策について委員会の各位から熱心に御要望のございました点につきましては、私といたしましては十分係官を督励して、御要望に沿うように善処いたさなければならないと考えております。そのうちにおきましても、特に農薬関係の補助の問題につきまして大蔵省とせっかく折衝をいたしておりまして、ぜひこれを御期待に沿うようにいたしたいと考えております。その他の点に……

第24回国会 農林水産委員会 第54号(1956/09/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御決議の御趣旨ごもっとものことでございまして、政府といたしましてもできるだけこの御趣旨に沿うように善処いたしたいと思います。
【次の発言】 少々蛇足を加えるようになるかもしれませんが、少し詳細にわたって私の考えておりますところを申し上げたいと思います。御承知の通りに現行の食糧の配給制度は、その一部分には、非常に食糧の不足いたしておりましたときに、その不足いたしております食糧を合理的に配給するということの重要な使命の達成のために、計画せられ実施されてきたものが非常に多いと私は思うのであります。たとえて申しますれば、年令別の配給差のごときはその尤たるものだろうと思うのであります。さ……

第24回国会 予算委員会 第1号(1956/02/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私から財政投融資の計画と、対民間収支について簡単に御説明を申し上げます。  まず財政投融資でありますが、お手元にあります予算の説明書の八ページから九ページ十ページにかけて書いてございますので、これをごらんになりながらお聞き取り願いたいと思います。  三十一年度の財政投融資計画を立てるに当りまして、とりました基本的な考え方について、まず申し上げておきたいと思います。  第一は、財政投融資のための財源であります政府資金は、三十年度の当初の計画よりも減少をいたすことになるわけでありますが、いわゆる金融の正常化と申しますか、一般の市中金利が次第に低下いたして参り、また金融がだんだん緩和……

第24回国会 予算委員会 第4号(1956/02/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私から便宜かわってお答えいたします。  お尋ねでございますが、御承知の通り、わが国の農業政策につきましては、終戦後のきびしい変化の時代におきまして、議員立法に、政府の提案による法律に、非常にこまかな点まで法律的にいろいろ施策が行われておるように私は思うのでございます。ただ、この際われわれとして考えなければならぬと思いますことは、これらの間に処して、これをどういうふうに十分にその効果をあげるかということにあると思うのであります。また、しいて申せば、これを総合的にどういうふうに裏づけをしていくかというところにあると思うのであります。これは、他の産業に比較いたしまして、先輩諸君、同僚……

第24回国会 予算委員会 第6号(1956/02/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。その点につきましては、農林省といたしましてはその町村におきまする収穫量の決定その他税の決定について、所在の農業団体もしくは町村長等の集会によって、これと税務関係者との間に話し合いをして、そうしてその話し合いがつかなかった場合には、そこに農林省の今の統計によってこれの裏づけをしていくということにしてやるようにという指示を私はいたしておるわけであります。
【次の発言】 お答えいたします。ただいま大蔵大臣からお話があったことでございますから、その線をぜひ逸脱しないように、私からも十分注意をするつもりであります。

第24回国会 予算委員会 第9号(1956/02/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。出席いたします時間がおくれまして大へん御迷惑をおかけいたしましたことをおわび申し上げます。  ただいま仰せになりました行政機構の改革につきましては、総理のたびたびの説明にもありますように、この内閣といたしましては、十分に準備を整えて、ぜひこれを具現いたして参りたいということにいたしておるのでございますが、機構の改革はなかなか、さて実か打するとなるといろいろな障害が起りやすいものでございますから、われわれといたしましては用意に万全を期しまして、そうしていたずらに摩擦を起してみたり、一たん言い出したことがあとで消えたりすることのないように、最善の注意をいたしつつ進……

第24回国会 予算委員会 第11号(1956/02/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 土地改良、干拓等について御意見がございましたからお答えいたします。お説の通り全部を平均いたしますとそういうことになります。しかし私は御指摘のような事情を勘案いたしまして、その事業の中で非常に長期にわたるものと、これを三年未満、五年未満に仕上げるというものとに区別いたしまして、その面で重点的に早期完成を期するようにしてやっておるわけでございますから、今お話のように全部を平均すれば十年かかる数字になります。しかしその中には非常に大規模のものあり非常に長期にいく事業もございますので、そういうものはあと回しにしまして、さしあたり早急にできるもの、三年以内でできるもの、五年以内でできるも……

第24回国会 予算委員会 第12号(1956/02/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまのお尋ねでございますが、世上この問題を混淆して御議論になる方がだいぶ多いのでございます。あらためて申し上げますと、政府において企画いたしております新農村建設運動もしくは計画は、全国の農村を全く新しく再編成していこう、再編成という言葉が少し強過ぎますれば、今回の町村合併によって行成機構が都市を中心にして行われ、もしくは大少千差万別、農村の施策を運営して参りますのに適当でない姿になりつつあるわけでありまして、この事実にかんがみまして、あらためて全国の四百五十万戸前後の農家を再配分いたしまして、農業経営に適当な数、すなわちわれわれは、これを大体八百ないし千戸くらいを標準といた……

第24回国会 予算委員会 第13号(1956/02/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 行政機構の改革につきましては、根本的な考えは総理の施政方針の演説に述べた通りであります。
【次の発言】 根本の方向をお尋ねになりましたからそうお答えしたのでございますが、今のように具体的にお尋ねでございますれば具体的にお答え申し上げます。  すなわち第一は、基本的には総理が申されました通りでございますけれども、現在の時勢を考えまして、これを徹底的に行いますれば行政整理が伴う結果になりますが、行政整理を今やりますことは好ましくない、その時期にあらずという意味から、行政整理は加えないということを第一の前提にいたしました。第二といたしましては、ただいま浅沼さんのお話しになりました通り……

第24回国会 予算委員会 第15号(1956/05/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お尋ねの明確なお答えになるかどうかわかりませんが、従来のソ連に対するわれわれの感覚といたしまして、自分の方は非常に秘密主義であるけれども、相手の情報をとることには非常に努力をする国であって、こちらのことは大体知り尽しておるだろうけれども、向うの情報をこちらがとることは非常に困難である。向うに行けばおそらくそういうことで、すべてこちらの情報は一切とって、そうして不合理にものを押しつける国であるというふうな感覚で私はおったのであります。もちろんこれは私の至らない点も多いと思いますけれども……。ところが向うに参りますと、第一に私が要求いたしましたのは、先方の北洋漁業に関する資料の提出……

第24回国会 予算委員会 第16号(1956/05/31、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 これは昨日も井出君にお答えいたしました通りに、日ソ交渉の結果、アメリカ、カナダとの漁業の関係におきまして、説明を加える必要が生じてきたわけでございます。詳細に申し上げれば、従来オホーツク海における漁業計画を変更いたしまして、東海岸の方面にこの船団を回す必要が起ってきた。これは昨年アメリカ、カナダに私から説明をいたしました漁業計画に多少変更を加えることになりますので、変更を加える面における説明をする必要が起ってきた。その説明をするためにアメリカに私は参り、カナダの方面には中部顧問と、松平全権をこれに当っていただくことにした、こういうことでございます。

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第2号(1956/11/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。総理から本会議場でお答えをいたされましたことの精神において、われわれどもはそのお指図のもとに取扱いをいたしたのでございますけれども、御承知の通りに、われわれどもといたしましては、今回の日ソ交渉を通じて、ただいま御指摘になりましたように、一方においては早急に解決せなければならぬ懸案を持ちつつ、一方におきましては、ただいま御指摘の領土問題のように、いろいろ各国との関係のある問題もありました。従いまして、全体を通じてわが国が現在置かれております各国との関係に支障を来たさないという前提に立って、言葉をかえて申しますれば、日米、日英その他各国とわが国との友好関係に支障を……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第3号(1956/11/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私は外交のことはよくわかりませんから、そういう見通しも何も見当をつけずに、漁業の話をしてこい、また自分の所管のことでありますから、漁業の話をするというつもりで出かけたのであります。
【次の発言】 お尋ねでございますけれども、この機会に、ここでお答えするにはあまり問題が広範でございますし、また、しかも私が参りましたのは非常に短期間でございますから、先ほどの御注意もございます通りに、日本の国民とソ連の国民との間に、さらに一そうの理解と協力の態勢のできるようにしていかなければならぬことは申すまでもございませんけれども、またその意味において、日本の国民が十分にソ連の国情なり社会事情なり……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第4号(1956/11/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私がお答えいたしましたのは、日ソの間には領土問題についていろいろ意見、主張の対立がございますので、それらのことをこの際解決するのはなかなか困難であります。しかも、かたがたサンフランシスコ条約との関係等も、私もしろうとなりにいろいろあるように聞いておりますし、今日の国際情勢におきまし七、また一部国内には、これの関係国の会議によってやるべきであるというような主張もございましたので、これらを総合しまして、この際国連の問題といい、抑留者の引き揚げといい、早急に片づけなければならぬ問題があるのである。従ってこの際は、この日ソ間の当面の問題を解決するために、それら他の諸国との関係をあと回し……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第5号(1956/11/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、漁業条約によりましては、現行犯を拿捕いたした場合におきましては、遅滞なくその所属国に通達をいたしまして、そして両国打ち合せの上、適当な地点において引き渡しをする。そしてその所属国において裁判をするということになっておりますから、この発効後におきましては、従来のような関係は起ってこないというふうに考えております。  なお、ついでに申し上げておきますが、これまでの漁業関係で、十月末までに拿捕せられております船は、漁船が大体百一隻、漁民数が百五十人程度になっております。これにつきましても、特にフルシチョフ氏に申し出をいたしまして、これらのものも、条約発効後遅滞なく引き渡……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第6号(1956/11/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 穗積さん御承知の通り、ドムニッキー氏がおられました当時には、わが民間の漁業者にいろいろな支障を与えるようなことがあったようでございます。しかし、これをソ連と直接話をいたしてみますると、ソ連の方はむしろ魚族の保護、漁獲制限というようなことに非常に熱心でございまして、しかもこれに対する調査資料等もわれわれにも相当に提示をいたしております。それらの関係からいたしますと、現在の海上におきまする漁業は主としてこれを日本側にまかせまして、そして先方は陸上漁業に大体終始するという方向でいくことが大体了解できると思うのであります。そこで、海上における漁業でございますが、これらは現在のとり来たり……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第8号(1956/11/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 今回の日ソ漁業条約は、ただいま御朗読になりました通り、前文に規定しております通り、平等の立場に立って検討を加えまして、両国の利益のために、この条約を締結することが妥当であるという立場をとっておるわけでございます。
【次の発言】 外務大臣の申した通りであります。
【次の発言】 先方と始終会談いたしました結果、今年度の漁獲量につきまして、先方は、御承知の通り、五万トンが適当であると言いましたけれども、こちらからも案を出しまして談合いたしました結果、六万五千トンをとることが適当だろうということに取りきめした次第であります。
【次の発言】 御承知の通り、日ソ両国の間には今回戦争状態終結……

第25回国会 農林水産委員会 第4号(1956/11/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 だいぶやかましい御意見ですけれども、今中村さんのお考えになっておるようなことは全然考えておりません。
【次の発言】 お話の通り選挙によってやることの方がその仕事について全体として深く興味を持ちますし、理想としては選挙でやる方がよいと思います。ただ、しいて申せば、今日の農業委員会等の現状から見まして、それを選挙でやって理想的なものにするということは、先ほど中村さんもお話になりました通り、理想と現実とがうまく合っていって、その目的から逸脱しないということで農村に対するこの団体の本来の使命達成に純粋に動くということであれば、それが一番よいと私は考えております。ただそれがそうでなく行っ……

第25回国会 予算委員会 第1号(1956/11/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。私とフルシチョフ氏との間に話し合いましたことの内容は、遺憾ながら申し上げるわけに参らぬのでございますけれども、歯舞、色丹の返還は、沖繩が日本に返ってくるときを条件にして云云という御発言は、そういう事実はございませんということを明確にいたしておきます。
【次の発言】 お答えいたします。北海道の災害対策につきましては、ただいまお話のありました通り、政府といたしましても、各関係官庁とよく協議いたしまして、さしあたり必要な処置をとっておるわけでございます。しかし御指摘の点等につきましては、なお今後よく地元の方々等とも相談いたしまして、十分善処しなければならない点があり……

第27回国会 国土総合開発特別委員会 第3号(1957/11/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 緊縮という言葉が当るかどうか知りませんが、先般閣議で基本方針を決定いたした通りに、今さしあたりはそういうふうな方向にあるわけでおります。ただし、第二次といたしましては、おおむね今月末もしくは来月初めまでに、その後の経済情勢を具体的に数字的に調査をいたしまして、それを積み上げたものを基礎にして、より具体的なものを相談しよう、こういうことになっておるわけであります。
【次の発言】 ただいま申し上げましたような次第でありますので、具体的に、公共事業費をどうとか、開発に関する予算をどうとかということは、まだ相談をいたしてありませんから、今私がここでお答えを申し上げますのは、少し早計だと……

第27回国会 予算委員会 第4号(1957/11/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 余剰農産物のアメリカ側の考えは、実は従来わが国は、通常輸入量を輸入いたしまして、そのあとから余剰農産物の輸入をいたすことになっておりますので、その輸入の時期がとかくおくれがちになっておりますことは、御承知の通りであります。仕ってアメリカ側といたしましては、世界各国のうちに食糧に非常に窮迫しておる国がありますので、それらの国にまず現在予算を持っておるものを優先的に割当をいたしたい、日本は今申しましたような事情にありますので、日本の余剰農産物の希望については、アメリカにおいて今予算として基礎を持っております十億ドルのほかに、明年一月から開会されます議会におきまして追加要求せられる予……

第28回国会 外務委員会 第20号(1958/04/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ございません。
【次の発言】 私は漁業の交渉に関する限り、漁業の交渉だけで先方も平和条約をこれにからめて云々ということはないと思います。ただ漁業の中でも、安全操業の問題になりますと話は別で、安全操業の問題になると、平和条約の問題を先方もからめて話し合いをしたいということを言うかもしれぬと思います。しかし今の鮭鱒のいわゆる漁業協定の内容については、現段階においては漁業交渉だけで話は先方も満足をしてこの話し合いに応じておるものと、こういうふうに私は考えます。
【次の発言】 ちょっと私に発言さして下さい。私の申し上げましたのは、総括的に申し上げましたので、現に私がソ連に参りました際に……

第28回国会 商工委員会 第3号(1958/02/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ちょっとごあいさついたします。最近の内外経済情勢の推移は、なかなか微妙なものがありまして、今後、わが国経済をどう運営して参るかということにつきましては、特に周到な配慮を加えることが必要と考えられますが、この機会に所見の一端を申し上げたいと存じます。  まず来年度の経済運営の基本的構想について申し上げます。昭和三十二年度の経済の推移を見まするに、前年度からの高度の成長のため、国際収支の急激な悪化を招き、昨年五月以来、金融引き締め措置を初めとする緊急総合対策を実施して参りましたが、最近に至るまで、全般的には順調に対策の効果が発現せられて参りました。すなわち、最近におきましては、生産……

第28回国会 商工委員会 第7号(1958/02/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま、るるお述べでありますが、大蔵大臣の先般の新聞に誤報されましたことは、はなはだ遺憾でございまして、大蔵大臣が決してそういう考えを持っておらぬということは、前後しばしば述べております通りに、ただいまお指摘になりましたが、公定歩合の引き下げをするというようなことは、政府部内においても、絶対考えておりません。このことを明確にいたしておきます。  同時に、予算につきましては、いろいろな御批評もございますが、われわれといたしましては、長期経済計画の一環として、本年度の予算につきましても、大体その線に沿って編成したのでございまして、これはあえて弁護するわけではございませんが、企画庁……

第28回国会 予算委員会 第1号(1958/02/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、昨年度のように非常に経済の成長率の大きくなりましたときには、急に膨張しております。また同時に従来の例で申しますと、石油につきましては、運賃関係が相当大きくなりますので、石炭と石油の需要量が関連いたしております。そして計画が高低いたしておりましたから、それを今後はできるだけ国内の石炭の開発に重点を置きまして、そうしてこの方をなるべく値の下って参りますように努力いたし、石炭に重点を置き、そうして石油の需要量をきめていくということにいたしております。これら長期経済計画の線は、事務当局から御答弁いたさせます。
【次の発言】 御承知の通り、昨年度の経験を十分に生かしていかな……

第28回国会 予算委員会 第2号(1958/02/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 だんだんお尋ねでございますが、実は企画庁の案におきましても、民間の投資と政府の財政投融資と合せまして生産の規模を計算していることは、西村君御承知の通りであります。その場合に、先ほど大蔵大臣が申しました通りに、民間資金が非常に窮屈になっておりますから、そこで財政投融資の方は前年通りに近い数字になっておりますが、生産の伸びは今企画庁の計算したと同程度にとまるだろうということで計算しておりますので、ごくくだらぬお話でございますけれども、企画庁の計算はそういうふうになっております。
【次の発言】 お答えいたします。  大体総理大臣並びに通産大臣からお答え申し上げた通りでございますが、補……

第28回国会 予算委員会 第3号(1958/02/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。政府におきましては、官民一体になりまして、長期経済計画を作成いたしましたことは、御承知の通りであります。この線に沿いまして、昨年来しばしば予算の編成方針等について十分相談をいたしたわけであります。一、二回の閣議決定をいたしまして、予算編成の方針をきめ、その線に沿って予算は編成されましたことは、御承知の通りであります。従いまして、今お話にございますが、政府におきましては、長期経済計画の線に沿い予算を編成し、その初年度としての昭和三十二年度の経済計画を作っておるということでございまして、今お話しのように、予算ができて年次経済計画の大綱を作ったということではありませ……

第28回国会 予算委員会 第6号(1958/02/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまいろいろ御発言でございますが、御承知の通り計画でございますから、これをしかもなるべく現実的にして参らなければならぬということで、そのときどきの経済の実情が違った上に現実をつかんで参るのでございますから、従って三十年、三十一年、三十二年、だんだん経過によって違って参りますことは御承知の通りであります。ただいま十四才、十五才のお話が出ましたが、今回は就業いたそうという人口という意味で、学校を卒業した人の数を基準に置いてありますから、学校を卒業いたしますと十五才になるということで十五才からとってあります。こういうことで御了承願いたいと思います。

第28回国会 予算委員会 第8号(1958/02/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 松本さんの御意見でございますけれども、こういうふうに日本が提案をするには、両国間の友好関係が積み上げられて日本側としてもいたしたいのでございまして、両国が領土問題について対立をして、そうして平和条約はあと回しにしよう、それなりの状態でございますればこういう事態は起らなかった。今松本さんのおっしゃることもごもっともでございますけれども、あなたのおっしゃるような事態で、両国間がそういう認識に立っておるならば、こういうふうな暫定的ないわゆる安全操業というようなものを日本側から提案する機会はなかったろうと私は思うのであります。ところが、これは現に私も経験したことでございますが、われわれ……

第28回国会 予算委員会 第11号(1958/02/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、三十一年から順次五カ年計画を立ってやって参りましたが、昨年度におきまして、これが上期に非常に膨張いたしまして、そうして八%以上の成長を見たわけでございますが、これをそのまま続けていきますということには日本の国力が耐えられないと申しますか、輸出入の、バランスが合いかねる事態になりましたので、そこで遺憾ながら緊急施策をとりまして、一応地ならしをいたしたわけであります。そこで、基礎を強固にして再出発をする必要があるということからいたしまして、昨年の五月の緊急施策以来、物価の引き下げをやり、財政投融資や設備の投資等につきましても、これを押える方向にいたしまして、そして三十……

第28回国会 予算委員会 第13号(1958/02/27、27期、会派情報なし)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまの井上さんのお述べになりましたことは多少誤解がありはしないかと思うのであります。あるいは私が間違っておるかもしれません。と申しますのは、長期経済計画におきまして鉱工業生産の伸びと農村の伸びとの比率が違うじゃないか、農村の方がたださえ所得が少いのにその方に力の入れ方が少いじゃないか、こういうお話のように承わりました。今長期経済計画におきまして施策をいたしますところのものは、御承知の通りわが国の農業は国際的に見ましても非常に技術が優秀でございましてしかも集約農業でございまして、これはこれ以上伸ばすことはなかなか困難でございます。今後相当の施策をいたしましても、現在の米麦を中……

第28回国会 予算委員会 第15号(1958/03/01、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 その点につきましては、昨日も申し上げました通り、話し合いは、イシコフ氏の方から、るる要請せられましたが、それは、わが方においては、すでに計画もいたしておることであるから、それは困るということで、当時これは――長くなりますが、その前年におきまして、日本側が試験操業をいたしました結果、相当この方面に鮭鱒の回遊が多いということで、大規模な計画を立てておったのであります。しかし、先方の言われますことも、ごもっともに聞える点もありましたので、これを話し合いの結果、二船団に限定いたしまして、そうして両者の間の意見の一致を見た、こういう結論でございます。今言われますような交換文書のごときは、……

第28回国会 予算委員会 第16号(1958/03/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 今お話しになりました点は各大臣から申されましたように、予算の編成に当りましては、いろいろな場合にいろいろなことを申しておりますから、おそらくそのときにそういうことを言ったのだろうと思います。
【次の発言】 御承知の通り国内の物価の傾向等が輸出に非常に資するようになりまして、そういう関係で輸出は割合に伸びておりまして、今お話のような結果になっておるわけであります。
【次の発言】 御承知の通り上半期におきまして輸出入のバランスが、輸入が非常に多くありまして輸出が少かったわけであります。それが順次下期において是正されてきておる、こういうことであります。

第28回国会 予算委員会 第17号(1958/03/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまお話のうちにもありました通り、大体一億三千万ドル程度の赤字になるというふうに考えております。
【次の発言】 当初予定いたしましたように、輸出の面におきましては大体所期の予定通り、それは反面輸入の面におきまして当初考えましたよりも順次縮小いたして参りまして、そのバランスがそういう数字になってきた、こういうふうに考ております。
【次の発言】 お話の通り、設備投資もある程度行き過ぎがあったが、これに伴うて思惑という言葉はどうかと思いますが、一方において設備を大きくいたします反面、原料資材においても相当の手持ちをするというようなことがあったと思うのでありまして、ただいまお話の最……


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 決算委員会 第9号(1958/09/09、28期、自由民主党)

○河野証人 私は時代おくれとは聞いておりません。またそれが時代おくれであるかないかということについては明確にわかりません。
【次の発言】 私は国防会議議員の当時、防衛庁のそれぞれの専門家からいろいろ説明を聞きました。その説明によって日本の防衛上ある程度妥当なものであるというふうに私は考えます。
【次の発言】 お話の通り新機種を選定いたしますれば、それはその生産までの間には相当時日がかかるそうであります。従って将来を見越しまして新しい飛行機の製作をすることが必要であるということは、その通りに私も考えております。
【次の発言】 私は航空機の専門家でもございませんし、専門的なことはよくわかりませんけ……


29期(1960/11/20〜)

第39回国会 災害対策特別委員会 第9号(1961/10/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、農業基本法によりまして、農業統計、いわゆる白書を作ります上に当然あらゆるものを整備して参らなければならぬと思います。御指摘のように、果樹、畜産というようなものにつきましては、特に急激にふえて参りますので、これらについては十分注意をいたしまして、将来にわたってりっぱなものを作るように心がけて参りたいと思います。

第39回国会 大蔵委員会 第7号(1961/10/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。  御承知の通りわが日本農業の現状にかんがみまして、より低利な資金が必要であるということは、長年にわたりましてわれわれ議会人の強く要請するところでございます。その趣旨によりまして、農林委員会において各党の委員諸君が御協議の上全会一致で附帯決議をせられました。当然私といたしましてもこの趣旨を尊重いたしまして、全力をあげて趣旨の実現に努力するという旨お答えいたしました。その意味において、ただいまお尋ねの、昭和三十七年度においてどういう考え方を持っておるか、現に三百億程度の資金を明年度はぜひ五百億程度にいたとたいということを考えております。なお金利の点につきましては……

第39回国会 内閣委員会 第12号(1961/10/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 衆議院で可決いただきました法案の施行期日が十月一日となっておりまして、すでに時日も経過いたしましたので、参議院におきましては、この十月一日を十二月一日より施行するということに修正をしていただいたのであります。別にその他御説明申し上げることもないわけでございます。
【次の発言】 御指摘の通り、農林行政が相当に角度を変えていかなければならぬ段階にありますので、農林省それ自身といたしましても、相当に行政機構を必要に応じて変えていかなければならぬということは申すまでもないことでございます。しかし実は私は前回農林大臣になりましたときに、今ここに設置法の一部改正をお願い申し上げておりまする……

第39回国会 農林水産委員会 第2号(1961/10/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 今国会に提出いたします農林省関係の法律案及び補正予算案につき、皆様の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、今後の施策について所信を申し述べるとともに、当面の措置につきましてその概要を御説明いたしたいと存じます。  第一に、農業につきましては、さきに制定された農業基本法を基軸としてこれが具体化の施策を強力に展開することが今後の農政の基本であります。同法の目標は、国民経済の動向、農業をめぐる環境条件及び農業の現状と推移に即応した適時適切な諸施策の積み重ねによって実現されるべきものでありますが、私は、現段階におきましては、農業生産の選択的拡大と農業経営の近代化に重点を置き、これ……

第39回国会 農林水産委員会 第3号(1961/10/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま稲富君からお話のありました点は、私も全く同感でございます。ただ、注意をいたさなければなりませんことは、特に農村の誤解を招くことだと思うのであります。私その点について特に考えたいと思いますことは、現在のわが農村構造は、御指摘の通りに、今日の段階になりましたならば、たとえば耕地が非常に過小であり、その上に立てられた経営は非常に困難である。これを手放しでそう申しますと、しからば過小の耕地の上に立っておるものは一体どうするのだ、切り捨てるのかというような誤解を招くわけであります。私は、どこまでもそうした農民諸君をして誤解のないように、農民諸君の行くべき方向、行くべき施設というも……

第39回国会 農林水産委員会 第7号(1961/10/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 わが国の酪農が欧米のそれに比べまして生産条件において非常に劣っておるものがありますことは御承知の通りでございます。従って、これらの生産条件の劣っておりますものをいかにして克服して参るかというところに重点を置いて酪農の振興をはかっていかなければならないと私は思うのでございます。現実にわれわれが考えなければならぬ点は何が一番大きいか。私は、酪農の経営の集団化という点に一番大きくウエートを置かなければならぬのじゃなかろうかと思います。今日生産農家が手放しますときの価格と市価との開きがどうしてこんなに大きいか、この取引をいかにして合理化するかといいますれば、まず集荷において異常な経費が……

第39回国会 農林水産委員会 第9号(1961/10/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 農地法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。  農地法は、農村における民主化の促進、農業生産力の増進、農民の経済的社会的地位の向上をはかることを目的として行なわれた農地改革の成果の維持の役割を果たしているものであることは言うまでもありません。ところで、近時、わが国経済の発展の過程において農業とそれを取り巻く諸条件とには著しい変化が生じてきております。この変化に対応して、農業が産業経済の重要な一部門として他産業に遅れをとらないように生産性を向上し得るようにするとともに、農業従事者が他産業従事者と均衡する生活を営み得るようにいたしますためには、農業基……

第39回国会 農林水産委員会 第12号(1961/10/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまの御質問でございますが、公共性と申しましても、業種によって違うのではないか。たとえば、交通、運輸というような投下資本が非常に多いというようなものの場合、何と言いますか、収入の方は割合に金額は張らない。ただいまのお話の中央卸売市場におきまして問屋、卸という人の利潤が五%に満たないというのは、その点私よく理解しにくうございますが、何の五%になるのでございましょう。
【次の発言】 年間の利益というのは、投下資本に対してですか、それとも取り扱い金額に対してですか。
【次の発言】 そこらの点は、調査をいたしたのではございませんけれども、業者の発表が多少正確を欠いている点があるのじ……

第39回国会 農林水産委員会 第15号(1961/10/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御指摘、ごもっともと私も考えます。実は、私もかってアメリカに参りまして、アメリカの大豆畑をよく勉強してみました。日本の大豆に比べて実にみごとな大豆の畑、なるほどこれならという感じを強く受けまして、日本におきましても、大豆について品種の改良、生産等について多分に改良しなければならぬ余地かあるということを深く感じたのでございます。今お話の通りに、これはなたねにおいてもそういうことが言えるのじゃないかと思うのでございますが、一方において価格政策を政府において堅持して参ると同時に、生産の改良、という面についても格段の配慮をして参らなければならぬ。この点は、農林省設置法の改正を願って、試……

第39回国会 予算委員会 第3号(1961/10/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、今次の災害が従来と多少違いますことは、非常に局地的であったことと、風が強かった、そのために果樹類に非常に影響が多かった、特殊の農業に災害が多かったというような関係等もございまして、従来の災害とは多少違った方法でいかなければならぬと思います。ところが、従来の慣行といたしまして、個人の場合には融資ということになっておりますので、将来にわたって十分これらを検討しなければならぬだろう。ただし個人の場合につきましても、特別にワクを広げるとか、できるだけのことはいたさなければならぬとせっかく考えておるところであります。

第39回国会 予算委員会 第5号(1961/10/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 答弁が長いとお小言をちょうだいするかもしれませんが、まとめてお答えいたします。  第一に超過利潤の問題は、さっそく業界と話し合いまして、至急これを供出するようにいたしております。ただ出す金をどこへ置くかということで、今適当な保管場所がございませんので、(「そんなに多いのか、百億だな、値引きしたらいかぬ」と呼ぶ者あり)これは値引きをしたらいかぬとおっしゃいますけれども、そういう点は明瞭に申し上げます。百億とか七十億とかいろいろおっしゃいますけれども、現にそういう数字になっておりません。今計算されておりますのは、おおむね十八億ぐらいに計算されております。これは、各方面御了承の上のこ……

第39回国会 予算委員会 第6号(1961/10/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お話しのように、今度の災害が近畿一帯、さらに新潟方面のくだもの類に非常な被害を与えましたことは、御指摘の通りでございます。ところが、何分従来まで、くだもの類に及ぼす被害があまり少のうございましたので、その点に触れた従来の前例等も少ないわけでございます。天災融資法で特別にこれを考慮するとか、ないしはまた一時的に回復の肥料代の補助をする程度以上のものはないわけでございます。私どもとしましては、この際は今のようなことでできるだけ御協力申し上げるよりほかに仕方ありませんけれども、将来のことにつきましては、わが農業がくだもの類に相当強い意欲がございますので、農業災害等も、災害保険制度等も……

第39回国会 予算委員会 第7号(1961/10/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 武州鉄道及び白雲観光株式会社から、農地の転用については全然申請がございませんから、わかりません。
【次の発言】 お話しの点は初めて承りましたが、よく調査をいたします。しかし、先ほど来いろいろ御意見でございますけれども、鉄道沿線を相当長い間に買っておる。御承知の通り、最近五千坪以下は地方長官ということになっておりますので、決していいことじゃございませんが、こまかく切って、地方長官限りでやっておるものがないことはないのでございます。何しろ全国のことでございますから、いろいろな例があるようでございますけれども、こちらの方に転用を申し入れますものにつきましては、最近、特に私は全部、農地……

第39回国会 予算委員会 第8号(1961/10/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 外交上の問題でございますから、今も、当時のフルシチョフ氏と会談いたしました会談内容を申し上げることは、適当でないと考えます。ただし、私は領土問題についてそれが前提となっておりますこと、またこれは今後の平和条約締結の際に交渉の対象になるということは、当然のことでございまして、それを一々、明記してある、してないということは問題じゃないということを申し上げることはできると思います。
【次の発言】 当時からしばしば、何を約束したとか、何かが出るだろうとかいうことをおっしゃいますけれども、断じてございません。そういうことを私はいたしたことはないのであります。しかも、今お答え申し上げました……

第40回国会 内閣委員会 第9号(1962/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま議題となりました農林省設置法の一部を改正する法律案の提案の理由と改正の内容を御説明申し上げます。  第一は、農林本省の内部部局として園芸局を新設することであります。  最近における国民生活の向上に伴いまして、果実、野菜等の園芸農産物の生産は急速に増加し、今後におきましても需要が確実に増大していく成長部門として、畜産と並んで、その発展が最も期待されております。このような園芸部門の現在及び将来における発展拡大に応じまして、農林行政の面におきましても、その生産対策、流通対策、さらには加工、消費の各分野につきまして適切な施策を総合的に講じ得る体制を早急に確立する必要が高まってお……

第40回国会 農林水産委員会 第1号(1962/01/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 今国会に提出いたします農林省関係の予算案及び法律案につき皆様の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、農林水産施策の方針につきましてその概要を申し上げたいと存じます。  まず、農業については、農業の生産性及び農業従事者の生活水準の向上を目標として去る三十六年六月に制定実施された農業基本法を基軸として、同法に定める施策を着実に具体化することを昭和三十七年度における農業施策の基本態度といたしております。  言うまでもなく、農業基本法の目標は、農業の動向及び農業外部の諸条件に適合してそのときどきに具体的妥当性のある施策の積み重ねによって長期的に実現されるべきものであります。  最……

第40回国会 農林水産委員会 第4号(1962/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御指摘のように私はこの三十七年度予算を十分とは考えておりません。農村の現状にかんがみまして、急速に、飛躍的に構造の改善もしくは施策の拡充をして参らなければ、非常に急激な変化を見ようとしております国際情勢に対応していくことは困難であると考えます。予算編成後におきまして――ただいまもお話かありました通りに農業基本法が昨年の六月成立いたしましてからわずかに半歳でございます。従って基本法を基盤にして、明年度予算を編成したとは申しながら、今何分各方面まだ準備その他が不十分であります。またいくべき方向等につきましても明確なる方向を把握しておったわけでもございません。従ってこれからはまず基礎……

第40回国会 農林水産委員会 第6号(1962/02/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 一応は人員増加はいたさない、それから本省から相当の人を地方に出して行政していただくという所存でございます。
【次の発言】 振りかえを百五十名する、全体の定員の増はいたさぬ、こういうことでございます。
【次の発言】 御承知の通り、国有林の経営と食管に関する問題は現業の問題でございますから、これは現状通りが適当であろうという意味で、これは今度の機構改革の中には入れないという趣旨でございまして、別にこれらについては他に所存があるというわけではございません。
【次の発言】 私は、他産業が急激に伸びたということの裏には、これの従事者の所得が非常に増した。これらの所存の増したものは、一時停……

第40回国会 農林水産委員会 第7号(1962/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、年次報告は正直にある姿をありのままに報告しておるのでございまして、それに主観を加えることは正しくないと思いますので、そういう報告書が適当じゃないかと私は考えております。
【次の発言】 申し上げるまでもないことと思いますけれども、御承知の通り農業施策といたしましては、従来やって参りました保護政策は、これはある程度続けていかなければなりません。一方においてそういう宿命を持っております。その保護政策を続けつつ、その間に新たに将来の農政を志して所得格差を縮めて参るということもあわせてやって参るということが、仕事の性質から非常に困難性がある、同時にその施策をいたすにいたしま……

第40回国会 農林水産委員会 第8号(1962/02/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 一生懸命やっておりますが、御承知のように長年にわたる日本農政の弱点もあるのでございますから、なかなか思うにまかせないのでありますが、できるだけ一生懸命やっておるつもりであります。
【次の発言】 内閣全体としてということはどういうことだか、よく理解いたしかねますが、少なくともわれわれ政治に志すものは、どなたもみなひとしく今の農村について特別に関心を持って、何とかしなければならぬということについてはみな同じであろうと思います。閣僚諸君にも十分了解はして協力は願っておりますが、それぞれの立場もございまして、ときにそういう批判を受けることがあるかもしれません。申しわけないと思っておりま……

第40回国会 農林水産委員会 第10号(1962/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私は、いずれを選ぶべきかということは、それぞれの地方、地域におきまして農業の経営に特徴があるだろうと思います。またその人々によりまして好みもあるだろう。ただしわれわれの方として期待いたしますものは、なるべくならばある地方におきましては、主産地として一定の、たとえば畜産であるとか、くだものであるとか、果樹園芸、蔬菜、それらにつきまして一定の主要なものを取り入れて、たとえば畜産でありますれば、全国に百何十カ所、それぞれのものについて需給の関係を考慮いたしまして、大体この程度のものは日本農業の中に組み入れらるべきものだということを考えつつ、地元の方々と御相談をして形成をしていくように……

第40回国会 農林水産委員会 第20号(1962/03/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通りに、競馬はわが国におきましても、その歴史は相当古いものと考えます。戦前におきましては馬事思想の普及、畜産振興の徹底というような意味、あわせて軍馬補充の意味を持っておったと考えます。戦後、これがただいま申し上げました点のうち、軍馬補充の点は全然その必要性を失っております。しかし、健全に発達して参りました競馬というものは、事務局も御説明申し上げましたように、少なくとも国民の健全なる娯楽という点については、どなたも御異論のないところだと思うのであります。かたがた畜産思想の普及徹底という点に、私は相当寄与するものがあるのではなかろうかと思うのでございます。そういう点から申し……

第40回国会 農林水産委員会 第22号(1962/03/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私の考え方がもし適切でなかったらいろいろ御意見をお聞かせ願って修正することにやぶさかでございませんが、私は――最近各種の農産物について再生産の費用を補償するという言葉がよく使われます。はたしてそういう言葉がどういうふうにこれを解釈してよろしいのか、それはきまっている、再生産を保障するのだとおっしゃればそれまででございますけれども、日本の農産物の生産費は一体どうしてとるか、ことに養豚の場合のように条件が非常に複雑でございます。こんなことは釈迦に説法でございますから、今さら申し上げるまでもないと思いますが、一体コロを幾らで入れるのだ、おそらくこれも値段はあってないようなものじゃない……

第40回国会 農林水産委員会 第23号(1962/03/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通りはなはだ遺憾なことでございますが、昨年度におきまして、これらの漁船は両国間における協定を無視して、御承知のような増獲をいたしたわけでございます。従って今、日ソ両国において今年度の漁獲の協定をいたそうとするにあたりまして、わが方としてとるべき立場としては、まずもって昨年度において増獲いたしたその分だけは少なくとも漁獲の制限をする体制で臨むということは当然のことだと私は思うのであります。私はこれらの漁民、船主諸君に、政府としての考えはこういうことだ、君らにおいて適当な案があるならば適当な案を出して下さい、ただしその案は日本政府においても了承のできる案であり、同時にまたソ……

第40回国会 農林水産委員会 第24号(1962/03/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 見解を述べろということでございますから申し上げますけれども、無為無策とおっしゃられたのでは見解の述べようがなくなります。頭から無為無策、無為無策と言われると見解を述べたところで仕方がないでしょう。そうでなくて、私たちも御承知の通り何も独走しようという考えはございません。十分皆さんの御意見を承ってやっていくつもりなんでございます。御承知の通り、てん菜につきましては、私、大臣に就任いたしましてから、今一体暖地のビートを日本でやっていらっしゃるが、これで、はたしていけるものかどうかということについて、私も多少の経験がございますから、今やっておるようなことではいかれぬだろう、このままい……

第40回国会 農林水産委員会 第27号(1962/04/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまの石田さんの御発言は、おまえの言うことと長官の言うことと違うじゃないか、こういう前提があるわけであります。前提なしに、役人の言うことはみなだめだ、おれの言うことだけがほんとうで、ほかの者の言うことはうそだということを申したら、これは今お話しの通り、大臣がいなければ、おまえがおらなければだめじゃないかということになります。私はいまだかつてそういうことを言うた――たまたまおまえの言うことと食管長官の言うことと違うじゃないか、食管長官がこう言っておるじゃないかとおっしゃるから、二人の意見が出た場合は大臣の言うことを御信用いただかなければなりません、こう申し上げたのでございまし……

第40回国会 農林水産委員会 第28号(1962/04/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 第一にお考えいただきたいと思いますことは農業の構造改善、これは総括して今お話しいただきましたような思想でいかなければならぬということはもちろんでございます。ただその中でこの構造改善事業として推進いたしますのは、さしあたりどうしてもこれだけやらなければならぬ、またこれはやり得ることであるというようなものから私は手をつけていくべきだと思います。これを全体的にまた困難なものを総合的に一ぺんにいこうといたしましても、なかなかいきかねる問題が多い。そういうように停滞しておりましたのではますます格差がついて参るというふうに思いますので、それぞれの市町村におきましても、またそれぞれの農業経営……

第40回国会 農林水産委員会 第30号(1962/04/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、この機械公団は創立の当初、たしか昭和三十一年か二年だったと記憶しますが、大規模開墾をいたしますにつきまして、政府がその開墾の機械をアメリカから購入をし、資金を向こうに求めてやっていこうということで、今お話の通り政府出資はなく、借入金で機械を買って、その機械を活用することによってペイしていくというところに少々無理があったと思います。しかし、何にしても当時大規模な開墾が非常に要望せられておるときでございましたので、政府としてもあえてこの処置をとったわけであります。その後、その仕事が引き続き各地に十分にあればむろんそういうことはなかったと考えますけれども、目的とする大規……

第40回国会 農林水産委員会 第31号(1962/04/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 必要があれば、借入金をいたしまして、必要な機械を買ってやらせたいと思います。
【次の発言】 そんなことは考えておりません。国内に金はたくさんありますから、どこからでも持ってこられると思います。
【次の発言】 御指摘の通り本公団の過去の運営につきましては多々遺憾の点がありましたことは、はなはだ遺憾に考えます。今後におきましては責任を持って最善を尽くして指導いたしまして、いやしくも再びこのあやまちを繰り返さないように善処いたしたいと考えるものであります。

第40回国会 農林水産委員会 第32号(1962/04/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私はいささか所見を異にするものでございまして、もし農業経営の事情がいつまでもいつまでも同一条件で固定して参るものであるならば、石田さんのお示しのようなことが言えるかもしれぬと思いますけれども、わが国の農村経営の実情は必ずしも経営条件が長きにわたって固定し、安定しておるものじゃないと思います。常に動揺しておるものでございまして、従ってこれを、今はこの程度の耕作をしておるが、また耕作をしておる者は、経営を縮めようという者もできましょうし、またそれを拡大しようという者もできましょうし、そこに私は、一つの何と申しますが、需給を満たすようなものがもし当時あったならば非常によかったのじゃな……

第40回国会 農林水産委員会 第34号(1962/04/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り日ソ漁業交渉は、今出漁時期も非常に切迫しておりますので、一日も早く妥結を必要といたしておるのでございますが、モスクワからの情報によりますと、なかなか交渉は進展を見ません。私といたしましても非常に憂慮いたしておるのでございます。しかし高碕君のような堪能な方が交渉に当たっておられますので、私としましては、必ずや近日中に何とかわが方の期待通りにソ連側の了解を得られるのじゃなかろうかと思っておるのでございますけれども、万々一先方から私にどうしてもモスクワに来るようにという電報が入りますれば、私としても遅滞なくモスクワに行かなければならぬと考えております。これは高碕君が向こう……

第40回国会 農林水産委員会 第38号(1962/04/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまのお話の通り、高碕君が非常に努力をされて今日まで交渉を続けて参っておりますが、ソ連側の態度は規制区域の拡大、これがすべての前提をなすものだから、この問題についての意見の一致を見ないうちは他の問題には入らない、いわゆる規制区域内四十八度以北、もしくはその以南の漁獲量については、一切交渉に入らないということで交渉に入っておりません。御承知の通りに、以南の漁期はまさに切迫と申しますか経なと申しますか、これまでの経緯から見ましても、一日をもゆるがせにできない事態に立ち至っておりますが、依然以南において幾らとるかという話も実はいたしていないというようなわけでございます。そのときに……

第40回国会 農林水産委員会 第42号(1962/06/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私は去る五月二日、日ソ漁業交渉のために羽田をたってモスクワに行って参りました。ソ連関係当局と今年度の鮭鱒漁業のために御承知のような規制区域の問題で意見の一致を見ておらなかったので、これを妥結するために四日から八日まで数次にわたる会談を行ないました結果、すでに新聞等で御承知の通り、本年度の漁業につきましては、あらかじめ意図いたしておりました通りに、制限区域内におきまして五万五千、制限区域外、いわゆるB地区におきまして六万という漁獲量を決定いたし、さらに問題になっておりましたいわゆる以南の漁業につきましてはこれをB地域ということにいたしまして、これを主として日本側において自主規制、……

第40回国会 予算委員会 第3号(1962/01/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、生産が自然の影響を受けまして、なかなか予定通りいきかねる場合があり、また、非常によくでき過ぎる場合があるというようなことがございまして、生鮮食料品につきましてはなかなか困難な場合がございますけれども、しかし、そうだからといって、そのままにしておくわけに参りません。ことに本年度の予算におきましては、玉ねぎ等につきまして、多少これを貯蔵して、そうして常時これを出すというようなことをして、幾らか固定して参るということもしてみたいと考えておるわけでございます。一番大事なことは、常に申されますように、生産者と消費者との間の差額、これが一体どうなるかという問題でございますが、……

第40回国会 予算委員会 第4号(1962/01/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 大体総理のお答えになった通りでございます。
【次の発言】 ただいまの川俣さんの尋ねでございますが、百も承知の上で言うておられると思いますが、近時、わが国の農業経営のうちにおきまして、従来適正規模と政府が推奨いたしておりましたいわゆる中農――小農の方は、農業を家族にまかして、そしてこれが都市へ参りまして農業外の収入を得ておりますから、そこに一つの安定を得ております。ところが、中農は、半面に、機械化する、もしくは新しい農業の成長過程の方向にいくというようなことで、一時的に資本が入用であるというようなことで、借入金があるというような傾向にあります。しかし、これとてもこのままでおくこと……

第40回国会 予算委員会 第5号(1962/02/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。  実は、最近の都市の生鮮食料品の事情を勘案いたしますのに、単に需給の関係だけで物が動かぬ場合がある。あまりに広範囲に物が動きますために、原因がまちまちである。また、買う人についても、売る人についても、どれが安いかどれが高いかという認識に非常な差がある。たとえて申しますと、前年度に大根がもう運賃だけないというような暴落であった。その翌年である昨年は室戸台風その他によって非常に産地がいためられて高くなった。高くはなったが、前年度の倍も三倍もするじゃないかといって非難されますが、その基準となる数字がはたして妥当であるかどうかということによって、倍であるのか三倍であ……

第40回国会 予算委員会 第7号(1962/02/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 砂糖の問題につきましては、すでに御承知の通り、わが国内におきまする他の糖分を保持するものの価格を維持すると申しますか、端的に申しますれば、サツマイモもしくはジャガイモ、さらにまたてん菜糖の価格と見合いまして一定の糖価を維持せしめる必要がございます関係からいたしまして、税の上において勘案し、さらに原糖の輸入最の上において勘案いたしまして、一定の価格を維持するようにいたしておりますことは、すでに御承知のことと考えます。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 御承知のように、北海道、九州方面に今申し上げましたカンショ澱粉、もしくはバレイショ澱粉等が相当に農家経済の上に寄与……

第40回国会 予算委員会 第13号(1962/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、目下総合的に調査、調整をして案を立てるということになっておるわけであります。
【次の発言】 御承知のように、愛知用水公団は発足の出初農業用水として、もちろん下流におきましては一部工業用水その他の利用も見まして、計画をいたしたのでございます。その計画が、近時とみに下流地区におきまして工場設置等が盛んに行なわれまして、いろいろ工業用水方面にこれを利用したいという申し出があるようでございますが、それらについては検討いたしまして、地元農民その他ともよく相談をいたしまして、最終的にきめなければならぬと考えております。

第40回国会 予算委員会 第14号(1962/02/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、わが国の農村は、従来国策に順応するという建前から、条件の悪いところに、保護助長の農政のもとに経営をやって参ったものを、近時とみに自立農業もしくは他産業の発展に順応して、格差なく、成長せしめようという方向でやっておりますので、そこに農業施策の緊急を迫られております。そこでわれわれといたしましては、わが国の、この北から南へ非常に条件の違いまする立地条件にあるのでございますから、これをまず第一に適地適作、地域農業の完成というような意味におきまして、その土地その土地に適応した農業を育成して参ろうという基本の理念に立ちまして、また別の角度から、御承知の通り、いわゆる成長農業……

第40回国会 予算委員会 第15号(1962/02/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 林野に関する予算につきましては、林野庁の方でやっておりますから、係に答弁させたいと思います。従来の慣行はそうなっておるのですから……。
【次の発言】 私の考えておりましたことが間違っておりましたら、御注意いただけば直しますが、実は、私は、現業の給与、手当等につきましては、異常な物価の値上がりがあるとか、ないしはまた、特に注意をして組みかえをしなければ、単価の引き上げをしなければいかぬとかいうような事態があればともかくといたしまして、現内閣におきましては、昨年末におきましても、実は事業費の問題が非常に起こりました際におきましても、一切そういうものは現状でいこう、それでその事業を処……

第40回国会 予算委員会 第16号(1962/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 藤山大臣からお答えになりましたように、将来の日本農業を考えます場合には、当然そのことをある程度予期いたしまして、できるだけこれが防除に努めるような農業政策を樹立して、用意を怠らないというようにいたしておかなければなるまいと考えます。
【次の発言】 具体的にそれは何だということになりますと、いろいろ考えられると思うのでありますが、根本は農業基本法でございます。今もお話が出ましたように、私は僭越でございますけれども、数年前からEECについて一つの見解を持っておりまして、これが貿易の自由化以上にわが国の各種の産業に影響を及ぼすものである、そうなった場合に、相手方の立場、つまり国際情勢……

第40回国会 予算委員会 第17号(1962/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 大へんけっこうなお話を承りました。今、厚生大臣が申しましたように、厚生大臣、せっかく農村に対しても努力をすると言うておられますから、私も厚生大臣にお願いをいたしまして、閣内におきまして最善の努力を払いたいと考えております。
【次の発言】 御承知のように、行政はそれぞれ管掌がございます。お話しの社会保障につきましては厚生大臣の管掌で、厚生大臣がその事務を管掌していらっしゃいます。私は、農林大臣として農村の振興、経済の安定を管掌しております。ただ、今お話の点につきまして一言申し上げておきたい点は、月給取りは、その本人が病気になれば一切の収入がなくなる、農村は必ずしもそういうわけでは……

第40回国会 予算委員会 第18号(1962/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。  御承知の通りに、その当時いろいろ御議論はありました。私は、この問題の解決は、アメリカ側も言いますように、全体の数字を四分の一程度に引き下げて決済をするのであるから、何分占領中のことでもあるし、その時代のことであるから、アメリカ側としても正確に全部のものを支払え云々ということじゃない、そこまでアメリカ側も引き下げて請求するのであるから、双方のために解決をしようじゃないか、こういうことのように私は了承いたします。そこで私は、そういうふうな解決方法は、いずれ解決しなければならぬ問題であるならば、総括して解決することが妥当であろうという立場に立って賛成いたしておる……

第41回国会 建設委員会 第1号(1962/08/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知のように、私は、先般の内閣改造によりまして建設大臣を拝命いたしました。全くのしろうとでございまして、実は戸惑っておるようなわけでございますが。できるだけ一生懸命勉強いたしまして、何とか職責を全ういたしたいと思います。  思うに、建設行政は他の役所と違いまして、どこまでも予算の裏づけが最重点でございます。従って、諸君の一致御協力がいただけませんと、所期の目的を達成いたしにくいのではなかろうかと思うのでございまして、どうかそれらの点、十分御理解をいただいておる皆さんでございまするけれども、この上ともによろしく御指導、御鞭撻下さいますように特にお願い申し上げまして、ごあいさつに……

第41回国会 建設委員会 第2号(1962/08/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 閣議の都合で少し時間がおくれまして、大へん御迷惑をおかけしました。  それでは、私、建設大臣に就任いたしまして、これから大臣としてどういうふうに仕事を進めて参るかという基本の点について、一言ごあいさつを兼ねまして御説明を申し上げます。  御承知のように、最近におけるわが国経済の成長は著しく、生活水準の向上もまた見るべきものがありますが、これに対し、道路等の公共施設あるいは住宅及び生活環境施設等の社会資本の充実が大きく立ちおくれ、これが今日の交通難、住宅難、水不足あるいは水害等、国力成長のひずみともいうべき現象となって現われているのであります。  このような社会資本の弱体は、今後……

第41回国会 建設委員会 第4号(1962/09/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お話の通り、私も憂慮にたえない問題であると考えております。
【次の発言】 大方の諸君も同様の立場に立っておられようと思うのであります。従って、首都圏整備委員会等におきまして将来の構想を十分練って、抜本的にこれが対策を今検討中であります。私といたしましては、かねて申し上げております通りに、一応全国的規模、全国的視野におきまして道路計画、水防計画等を立てると同時に、当面緊急施策と併用してやって参るという所存でございます。
【次の発言】 実は、私も同様の考えを持ちますが、就任早々でございまして、いずれそういう面について何とかできればしたいものだと思っております。憂いは同じでございます……

第41回国会 建設委員会 第6号(1962/11/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 最初にお尋ねになりました補正予算に入れるかどうかということでございますが、災害に関する問題は、復旧を遅滞なくいたさなければなりませんことは申すまでもありません。従ってできるだけ、事業の方は進んでおるわけでございまして、その事業に支障のないように予算は裏づけをしなければならぬという建前で政府は今日まで進んで参りました。  そこで補正の関係から申しますと、これは第一次の補正に入れるか、第二次の補正で金の点が間に合うかというようなことについて多少の議論がなかったことはございません。しかし、金は早くきめておいた方が仕事の段取りをするのによかろうという関係で第一次補正予算にこれを計上する……

第41回国会 災害対策特別委員会 第3号(1962/08/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お話の通り、そういう場合があるかもしれませんが、基本は、どこまでも、原形復旧でなしに、改良復旧して、再び災害のないようになさる方がよかろう、こういうつもりでございます。万一そういうことがありましたならば、なおよく注意いたしまして、御説のようなことにならないようにいたしたいと思います。
【次の発言】 御指摘の点、さっそく調査をいたしまして、間違いがありましたらば、直ちに是正をいたすように努力いたします。  それから五・五の点は、なるべく早く改良復旧なり原形復旧するということが理想でございます。しかし、実情は必ずしもそういうように参らぬ点もあるのでございますから、これらはケース・バ……

第41回国会 大蔵委員会 第4号(1962/08/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知のように、私まだ就任早々でございまして、目下勉強中でございますから、そういう詳細な話になりますと、私からお答えするよりも――また私の考えはどうかということでしたら、いずれ勉強いたしまして御答弁申し上げます。
【次の発言】 御承知のように、ただいまお示しになりました各種の住宅は非常に負担が軽くて済む。一般の自己資金でやりますものに比べますと問題にならない。もしくは他の資金によって普通の民間のアパートを借りることと比べますと、問題にならなく負担が少なくて済むようになっておりますから、これに対する需要が非常に多いことは御承知の通りでございます。そこで私といたしましては、この段階……

第41回国会 地方行政委員会 第2号(1962/08/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御説、私も全く同感でございます。その意味におきまして、治水十カ年計画の出初の五カ年計画は、三年経過いたしまして、繰り上げて施行するということをやっておるわけでございますけれども、いずれにいたしましても、明年度予算編成にあたりましては、残りの七カ年を一つに見て、緊急五カ年計画というような意味合いで一つの案を持って、明年度の予算の御審議を願いたいという所存で、せっかく勉強いたしております。私もできるだけ御期待に沿うようにいたしたいと思います。
【次の発言】 私も各所にそういうことはあると思いますし、また最も緊急にいわれておりますのに、高潮対策というようなものが相当な金がかかるわけで……

第41回国会 予算委員会 第1号(1962/08/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り住宅問題は非常に困難な問題でございまして、私も就任早々でございますから、今勉強中でございます。何さま政府もしくは公共団体等が建設いたします住宅と、一般の国民、市民の諸君がお建てになります住宅もしくは貸しアパートとの間に負担力が非常に違います。そのために公共もしくは国でやりますものは割合に安くいっておりますから、この方面に期待する面が非常に多い。御承知の通り、十カ年計画で申しましても、おおむね一千万戸不足しておる。そのうちの当初の五カ年計画で、五カ年間におおむね四百万戸ぐらいつくらなければいかぬだろうという計画のようでございます。その中で百六十万戸ぐらいが国もしくは公……

第41回国会 予算委員会 第5号(1962/11/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 事務当局から答弁させます。
【次の発言】 御承知の通り、私鉄の運賃その他御指摘のものにつきましては、いずれも相当長い年月据え置きになっておりまして、他の物価との比較におきまして事情万やむを得ないものを、政府といたしましても、あらゆる角度からなるべく小幅にということで努力をいたしまして、値上げを認めておるものでございまして、基本はどこまでもあまり値上げをせぬで、安定していかなければならぬという方針には違いないのでございます。
【次の発言】 御承知のように今経済企画庁長官外遊中でございまして、私は臨時に代理をしておりますので、私からお答えをするのは適当ではないと思いますので、一つそ……

第43回国会 建設委員会 第1号(1963/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 今国会に提出いたします建設省関係の予算案及び法律案につき、皆様の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、建設行政の方針につきましてその概要を申し上げたいと存じます。  最近におけるわが国の経済は、高度の成長を続けて参っておりますが、その反面においては社会資本の貧困が露呈され、さらに都市の過大化、地域格差の拡大等の地域的課題が発生し、これらが今後のわが国の経済の安定成長あるいは国民生活の向上に対する阻害要因として重大な問題となってきているのであります。  このような事態に対処するため、政府においては、かねてより公共投資を拡充し、社会資本の充実に努力してきたのでありますが、明昭……

第43回国会 建設委員会 第2号(1963/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま議題となりました住宅金融公庫法及び日本住宅公団法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  改正の第一は、住宅金融公庫が、住宅の改修を行なう者に対し、その改修に必要な資金の貸付の業務を行なうこととしたことであります。  住宅金融公庫は、昭和二十五年設立以来、国民大衆が健康で文化的な生活を営むに足りる住宅の建設に必要な資金を融通し、国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与して参ったのであります。  さて、御承知のように、わが国の住宅には、老朽した住宅や設備不良の住宅等、改良や修繕を必要とする住宅が相当多いのでありましで、なかんずく農山漁……

第43回国会 建設委員会 第3号(1963/02/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 だいぶん木村さんは誤解に誤解を積み重ねられまして、いろいろな勘ぐりをしていらっしゃるようでございますけれども、建設省としては一貫した方針をいささかも変更をするという意思はございません。申し上げれば長くなるかもしれませんが、一言でお答えを申し上げますならば、明年度におきましても調査費の中から一千万円をさいて、中央道の今難所になっております場所の調査をさらに続けるということでございますので、これを決してわきへ曲げておるとか、どうするとかいうような意思は全然ないのでございます。ただ東京――名古屋間の道路の効率を上げる意味において小牧まで延長して、小牧で取りつけた方が効率が上がるという……

第43回国会 建設委員会 第4号(1963/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま議題となりました土地区画整理法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  現下の宅地難を解決するためには、宅地造成事業を積極的に推進する必要があることは申すまでもないところでありますが、そのためには用地買収の方式による宅地造成事業のほかに、土地区画整理の方式による宅地造成事業をさらに強力に推進する必要があると思われるのであります。  土地区画整理事業は、御承知のように、宅地の造成並びにその利用の増進をはかるとともに、道路、公園等の公共施設を整備して、健全な市街地の建設をはかることを目的とするすぐれた手法の事業でありますが、一面複雑……

第43回国会 建設委員会 第9号(1963/03/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御趣旨ごもっともと考えますので、よく勉強いたしまして御趣旨に沿うように努力いたします。
【次の発言】 実は私は、御趣旨のようなことも考えまして、たとえば東京で申しますれば神田一帯のようなところを一つ思い切って市街地の改造を行ない、都市計画の再編をしていきたいというふうなことも相当の熱意を持って勉強をしてみました。また、あるときは三田の商店街の代表者とも懇談をしてみました。ところがさて実行しようという熱意をこちらが持ちますると、ここらにおられる諸君がついてきません。だんだんあれこれ市街地についてやってみますと、おそらく大阪についても、まだ提起をいたしておりませんが、東京、大阪いず……

第43回国会 建設委員会 第11号(1963/03/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 そういうことは絶対にさせないようにいたします。
【次の発言】 実は先般私が大臣になりましてからも、公団、公社に対する建設省の監督の関係が不十分である、とかく建設省関係の公団、公社は勝手に事業を計画し、勝手にやっておる悪いくせがあるということを強く意識いたしまして、公団、公社の総裁全部おこしいただきまして、厳重に申し渡しをいたしました。自後、建設省の当該局長は、直接に大臣にかわって公団、公社を監督するから、公団、公社もその意味で、また事業をするときにはあらかじめ建設省に相談した上でなければやってはいけないということを固く申し渡しました。御注意の点につきましては、なお厳重に監督いた……

第43回国会 建設委員会 第15号(1963/05/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま議題になりました新住宅市街地開発法案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  すでに御承知のとおり、近時都市における住宅川地の需要はきわめて著しく、これに対処するため、政府といたしましては、日本住宅公団及び地方公共団体等による宅地造成事業の促進をはかり、宅地の大量供給につとめてきたわけでありますが、遺憾ながら、現在の旺盛な宅地需要を満たすに至らず、需給関係はいよいよ悪化する現状にあります。  このような最近の住宅川地の入手難と、これがもたらす社会的影響の重大さを考え合わせますとき、この際、新たな見地から、住宅用地の確保について抜本的な対策を講ずる必要……

第43回国会 建設委員会 第19号(1963/05/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまお述べになりました参考人の諸君の御意見、私も大体同感でございます。ただ、何を申しますにも、私権は相当強く保護されております。そういった関係から、なかなかできにくい――他の制約の上でできにくい点もありますので、私としましては、なるべくこれらとの調和をとりつつ可能な限りにおいてやっていきたいと考えております。
【次の発言】 御承知のように、国家財政に限度がございますから、限りあるものをどういうふうにこれを分けて使うかということ、緩急の度合いがどこにあるかということだと思います。これは社会党さんでも、どんどん建てろといったって、家ばかり建てるならいいわけでございますが、そうは……

第43回国会 建設委員会 第21号(1963/06/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。道路、河川の敷地の場合と宅地の場合には変えて考えなければいかぬじゃないかという御趣旨のようでありますが、これはその当事者から見ますれば、いずれも大事な土地でございます。それが住宅に使われようが、道路の敷地に使われようが、現に持っておる人から見れば同じでございます。また、われわれ買うほうからいたしましても、これは道路に使うのだから安くしろ、住宅に使うのだから高く買うというわけには、予算の編成上、また行政運用上もちょっとそういうわけにはいかぬのじゃなかろうか、私はこういうように思います。
【次の発言】 お答えいたします。従来いろいろなケースがあるようでございます。……

第43回国会 建設委員会 第22号(1963/06/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お述べのように、いろいろ問題点もあると考えます。しかし、問題が都市計画でございまして、たとえば東京の場合をとりましても、計画と実行との間に相当の年月がある。さらにまた、実行するにつきましても、なかなか地元がついてこない。それを民主的に運用できますれば一番けっこうだと思いますが、こういうめんどうなことになりますと、そうばかりいきにくい点もあるというようなこと等々もございまして、終戦以来復興事業と都市計画等を兼ねてやってまいるのに、この程度の相当強い面もあったのじゃないかと思います。しかし、いずれにいたしましても、都市の形態そのものについても、大いに考えなければならない段階にきてお……

第43回国会 建設委員会 第23号(1963/06/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私も、お話のとおり委員の人選に非常に苦慮いたします。ところが、いまあなたのお述べになりましたようなことで人選をいたしまして、どういう人が残るでしょう。内輪話を申し上げますが、大体こういうものを選びます場合には、何々団体の長、何々機関の長ということになります。たとえば土地関係でだれか出せ、その同業組合の会長、経団連の何、こう選びますと、まず役人が八割入っております。これをはずしたら、なぜ一体そういう者をはずすんだ、その業界の一番代表者をすればいいじゃないか、それをはずしてお前の友だちをしたじゃないかということになると大ごとになる。そこで一番無難だから何々協会の長ということになると……

第43回国会 建設委員会 第24号(1963/06/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知のように、水系ごとに分ける、それを指定する場合には河川審議会その他関係の知事さんの意見も十分承った上で決定するということになっておりますので、一級河川の決定、二級河川の決定にあたりましては、それぞれの機関もしくはそれぞれの関係者の意見によってこれをそれぞれの責任者がきめる、これは法律案で定めるとおりでございます。それが、いまお話のようなことはあり得ない、また、あってはならないと考えます。また、いまお話しのように、同一のものの中からは、この法律案には委任する場所はある、しかしそれは、同一水系でありながら、あるものは一級とする、あるものは二級とするというような、そういうことは……

第43回国会 建設委員会 第27号(1963/06/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 だんだん有益なお話を承りまして、非常に参考になりました。しかし、私から申し上げたい点は、第一に、わが国においてこういう画期的な法案を国会に提出して、短時日の間にこれが成立をはかれということは無理じゃないかという点についての私の考えを申し上げます。  私は昨年七月建設大臣に就任いたしました。しかし、私就任前に、わが自民党におきましても、社会党の皆さんにおかれましても、この河川法があまりに時代に適さないということから、河川法の改正についてはしばしば御研究、御検討のあったことと仄聞いたしております。政府の内部におきましても、これまでたびたび河川法の改正案を準備いたしました。外部に提案……

第43回国会 建設委員会 第28号(1963/06/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 淀川水系の琵琶湖の場合をいま御指摘でございますが、たとえば利根川にいたしましても、非常にたくさんの支流が集まって利根川になっておるわけでございます。これらの多数の支流をどう扱うかという場合と同じ解釈で扱っていいのじゃないか。したがいまして、淀川にしましても利根川にしましても、その本流もしくはある地域までは一級河川として直轄指定してまいることになるのでしょうが、ある段階からはこれは府県知事に委任して、そうして管理をしていただくということになるわけでございます。同様に、いまの琵琶湖の場合におきましても、その川の中で主要なものにつきましては、さらに進んで上流まで、その注ぎます川の上流……

第43回国会 建設委員会 第29号(1963/07/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 この問題は、御承知のとおり非常に長期にわたって学会でも検討された問題でございます。いろいろ甲論乙駁あると思いますが、一般の定則として、もう少し高いものを許してもよろしいのではなかろうかということは最近の定則と私は考えます。ただし限度があります。御承知のように地盤の関係もございましょうし、その他地震の関係もございましょう。したがって、限度はある。これらについては、慎重な考慮を払う必要があると思います。したがいまして、今回の改正案におきましても、敷地と見合って建坪率等についても十分考慮してこれを認可することにしておるわけであります。したがって、ニューヨークその他に見られるような、い……

第43回国会 災害対策特別委員会 第3号(1963/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま委員長からお話がありました通りに、私は本部長就任の翌日、まず北陸三県、続いて新潟地方の状況を視察に参りました。  これら四県におきまする雪害の状況を調査視察いたしました結果といたしまして、まず第一に申し上げて御参考に供したいと思いますことは、御承知の通りに、これらの地方は、一部の山間地におきましては例年相当の降雪量を見ておるわけであります。また一部の地方におきましては、あえて山間地と申しませんでも、ある程度の降雪量のあるところがあるわけであります。ところが、今回の雪は、これら例年相当量を降雪いたしまする地区とは別に、従来比較的降雪量の少なかったところに非常な多くの雪が積……

第43回国会 災害対策特別委員会 第7号(1963/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 だんだんとお話でございますが、御承知のように、横雪処理についてこれをどういうふうに法律的に扱うかということにつきましては、なかなかよるべき基盤がむずかしくございますので、そのものずばりに結論がなかなか出しにくいということは、お説の通りでございます。われわれといたしましても今後十分検討はいたしますが、さしあたり今年度にりきましては、すでに政府におきまして、それぞれの町村に対する特別交付金、県に対する交付金、さらに一般の雪害除去に関する交付金等が出ておりますが、これをもってそれぞれ処理をしていただきますと同時に、さらにどうしても考えなければならぬ点につきましては、さらに考慮すべきで……

第43回国会 予算委員会 第2号(1963/01/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 当面私の所管いたしております建設行政とEECの関係につきましては、ただいまお話しになりましたような点もさることながら、現在のイギリスの置かれております立場というものは、よほどわれわれとして深く考慮いたさなければならぬじゃなかろうか。EECが順次発展強化して参りましたことの圧力が英国に及びまして、そうして英国が今日のような状態を――初めはEECに入る意思はなかった、ところが今や入るとか入らぬとか議論しましても、必然的に入ることの方が、イギリスとしてはあらゆる立場を乗り越えてそうしなければならぬということになって、今日のイギリスとEECの問題がある。わが国といたしましても、当然年を……

第43回国会 予算委員会 第3号(1963/01/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、昨日から中央本部を設置いたしまして、今総務長官は、副本部長としてその会議に出ております。私も今までその会議におったのでございますが、ただいまお尋ねの件は事務的なことでございますので、後刻、書面でよろしければ申し上げますし、また、副本部長が出て参りましたら、お答えすることにいたしたいと思います。
【次の発言】 先ほど来総理からも御答弁申し上げておりますように、こうした災害につきましては、政府といたしましては、万全を期してこれが応急処置を講ずるという基本の方針に基づきまして、住宅につきましても、倒壊家屋、それらの復旧に要する資材、資金というものについては、遅滞なくこれ……

第43回国会 予算委員会 第7号(1963/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知の通り、私、北陸三県、新潟を数日間歩いて参りましたが、現地で見聞いたしましたところによりまして特に注意をいたしたいと思いますことは、今回の雪が、従来例年降っておったところに降ったのではなくて、特異の現象として平坦地に多量の雪が降ったというところに、今回の被害があるように思うのでございます。それで、昔から雪の地帯には雪に備える備えをそれぞれの御家庭でも持っていらっしゃる。たとえば道路にしても、雪の地帯の家並みの込んだ町形をしているところは、比較的道路が広く、もしくは雪に対する備えを持っておるのでございますが、特に例をあげますと、新潟の場合、三条でございますとか、燕でございま……

第43回国会 予算委員会 第12号(1963/02/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 建設業界は、非常に大きな会社・組合から始まっておりまして、地方の機械もあまり持っていない小さなものまであるようでございます。そこで、私どもといたしましては、第一には、なるべく大きなものから順次小さなものに仕事がわたって参りますように、入札制度につきまして一つの指示をいたしまして、必ずA、B、C、Dとグループが分けてございます。どの程度がA、どの程度がB、C、Dと。そこで、仕事の量によりまして、これはAグループに従来やらしておる、これはDグループにやらしておるということになっていますのを、Aのグループの指名の場合にはBのグループを必ず何%かそれに入れる、Cの場合にはDを必ず入れて……

第43回国会 予算委員会 第16号(1963/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私もそういう気持を強く持っておりましたので、建設大臣に就任いたしましてから、まず第一に民間の諸君をわずらわしまして、全国的に民間査察、抜き取り検査をやりました。しかし、むろん十分なわけには参りませんので、引き続きこの制度を活用する気持でおりますと同時に、今国会に建設省設置法の改正をお願いいたしまして、これによりまして、今、本省に重点を置いて建設指導行政をやっておりますものを、地方建設局に本省の人間をなるべく多数出しまして、そして地方建設局を重点に市町村、県等の事業を指導、協力して参るという体制に切りかえようといたしております。私は、これが決定を見るに至りますれば、従来いわゆる地……


30期(1963/11/21〜)

第45回国会 建設委員会 第1号(1963/12/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 第三次池田内閣の組閣にあたりまして、重ねて建設大臣に就任いたすことになりました。御承知のように、私は前回から引き続き建設大臣をつとめることになったのでございますけれども、何ぶんしろうとの私が初めて建設大臣になりましてからまだ日も浅うございますし、だんだん勉強をしておりますうちに、いろいろの問題が非常に複雑で、しかも多岐にわたり、しかも非常に緊急の問題ばかりでございます。したがいまして、これらの処理にあたりましては、皆様の格別な御支援、御協力がなくてはとうてい目的の達成は困難と心得ます。どうか諸般の情勢を十分に御勘案くださいまして、格別の御支援御協力をくださいますよう、特にお願い……

第46回国会 オリンピック東京大会準備促進特別委員会 第8号(1964/09/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私は、先般の内閣改造によりまして、オリンピックの仕事を担当するようにということに相なっております。たいへんごあいさつがおくれて恐縮でございますけれども……。  御承知のように、今回のオリンピックにつきましては、皆さまの格別の御協力によりまして、一般の準備、施設等につきましては、私もできるだけ十分に指導、監督をいたしておりますが、おおむねと申しますか、正確に申せば、御承知のように、環状七号線と国鉄中央線の路線の切りかえ、この工事が、大体は済んでおりますけれども、まだ全部済んでいないという個所が一カ所、しかもこれはもちろん今月のうちには全部予定どおりに完了するということになっており……

第46回国会 決算委員会 第20号(1964/04/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 昭和三十六年度決算及び昭和三十七年度決算の概要につきましては、お手元に差し上げてありまする印刷物について御承知をいただきたいと思うのでございます。何とぞ御審議のほどをお願いいたします。
【次の発言】 御承知のように、最近とみに公団の事業量が増加しております。そういうこともございまして、年度末に一応の事業の方向はそれぞれ準備いたしておりますけれども、何ぶん大蔵省との関係で意見の一致を見ない点もあるものでございますから、そういうものの打ち合わせ等でおくれているものがありますが、御注意のように早くしなければならぬものでございますから、今後なるべく早くいたしまして、事業の早期着工を必ず……

第46回国会 建設委員会 第1号(1964/01/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知のように、わが国はいまや開放的な経済体制に移りつつあり、産業構成と人口構造が著しい変貌を遂げつつあります。このような情勢のもとで、産業の基盤となる各種の公共施設の整備あるいは住宅及び生活環境施設の充実に対する要請はますます大きくなりつつあります。さらに、大都市への人口と産業の集中から引き起されるいわゆる大都市問題及び地域格差問題に対する広域的な観点からの処理が切実な問題となってまいりました。  したがって、建設行政も、いままでのように、単に経済成長の険路を打開していくということを中心とした行き方を改め、われわれ国民が住んでいる日本の国土を改造し、豊かにしていくという前向き……

第46回国会 建設委員会 第2号(1964/02/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま議題になりました首都高速道路公団法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  来年度新規に着工いたします羽田―横浜線の建設に要する資金を調達いたしますために、国際復興開発銀行から外貨資金を借り入れることにいたしておりますが、同銀行から外資を借り入れるにあたりましては、債権者としての同銀行の地位の保護その他につきまして規定を整備する必要があると認められます。  また現在、首都高速道路公団には管理委員会が置かれ、五人の委員が任命されており、そのうち二名は出資した地方公共団体の長の推薦に基づくものとされておりますが、新たに、羽田―横浜線……

第46回国会 建設委員会 第3号(1964/02/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま議題となりました産業労働者住宅資金融通法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  この法律案は、中小企業者等に使用されている産業労働者のための住宅の建設を一そう促進し、その福祉の向上をはかるため、住宅金融公庫の資金貸し付けについて、制度の改善を行なおうとするものであります。  改正の第一は、産業労働者住宅資金の一戸当たりの貸し付け金の限度を、中小企業者等に使用されている産業労働者のための住宅にかかるものについては、耐火構造または簡易耐火構造の住宅は、従来建設費の六割であったものを七割五分に、木造などの住宅は従来建設費の五割五分……

第46回国会 建設委員会 第4号(1964/02/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 事故が起こりまして、直ちに専門的に調査をいたさせましたところが、設計上の欠陥ではございませんで、施工上、下をささえるもの等に多少の遺憾な点があったというようなことでございまして、厳重に関係者を戒告すると同時に、工事請負人につきましては、一定期間営業の停止をいたし、自今そういうことのないように十分注意いたした次第であります。
【次の発言】 私は、都内における工事は施工の上で一般市民に与える迷惑は、これが竣工期日をなるべく短期間にして、そして迷惑をなるべく少なくする、投資効果をなるべく早くするということが一番必要であると思うのでございます。そういう意味において、鋭意目的達成のために……

第46回国会 建設委員会 第5号(1964/02/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま議題となりました道路整備緊急措置法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  政府におきましては、現行の道路整備緊急措置に基づきまして、昭和三十六年度を初年度とする道路整備五カ年計画を策定し、これにより道路整備事業を推進し、今日まで相当の実績をあげてまいりましたことは御承知のとおりであります。  しかしながら、最近の目ざましい経済の成長に伴いまして、道路輸送需要は計画策定当時の予想をはるかに上回って著しく増大しつつあり、現行計画によりましては、とうていその需要に応ずることができないことが明らかになってまいりました。  また、現行……

第46回国会 建設委員会 第6号(1964/02/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま議題となりました河川法案の提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  現行河川法は、明治二十九年に制定され、その後、部分的改正は数回行なわれましたが、根本的な改正はなく今日に至っているのであります。しかるに、現行河川法制定後約七十年の歳月が経過し、当時の社会情勢、経済情勢並びに国情を背景として制定された現行河川法については、今日においては、種々の面において検討を加え、整備、改善をはからなければならない点が少なくないのであります。  まず第一に、現行憲法の制定に伴い、国の行政及び地方制度に大幅な変革が加えられましたが、このために従来の制度を前提とした河川の管理制度につ……

第46回国会 建設委員会 第7号(1964/02/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 金さえ都合がつけば、早いほどけっこうだと考えております。
【次の発言】 支障を来たしません。
【次の発言】 いまも申し上げましたとおりに、これだけの仕事をするのに何年かかるということではないのでございまして、幾らの金で道路をやるのには何年かかるということなんでございまして、金がもとなんでございます。したがって、金さえできれば短期で仕上げることができる。したがって、いま金がありませんから、ちょっと先にずれておりますけれども、実は私は、この予算の編成にあたりましても、大蔵大臣、大蔵当局と懇談いたしまして、五年を待たずして、財政事情が許すようになったならば――私は許すようになると考え……

第46回国会 建設委員会 第8号(1964/02/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 公営住宅の建設につきまして、だんだんお話がありましたように、地方の団体にたいへんお世話になっておりますことは、お話しのとおりでございます。しかし、何さま土地にしましても、建築費にしましても、全国で単価が非常に違うのでございまして、高いにこしたことはありませんけれども、なかなかそういきかねるところもある。といって、これをまた上げましても、一般の物価に非常に響きがかかるというようなことになりまして、実は苦慮いたしておるわけでございますが、この点につきましては、私といたしましては、できるだけ努力いたしまして、順次、宅地にいたしましても、一般の大規模な宅地の造成を行ない、もしくは建築に……

第46回国会 建設委員会 第9号(1964/03/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 公団が土地を買収いたします場合には、いまもお話を承っておりましたが、不動産研究所、勧業銀行、その他不動産に権威があるといわれております関係が二、三ございます。私は、これらの関係の価格以下で入手できるということならば、一応価格としては肯定してよろしいのじゃないか、こう思っております。あとはそこに団地をつくることのぜひでございます。このぜひにつきましては、いまお話を伺っておりました泉北方面に、大阪として大規模な住宅団地をつくるということは、しばしば話題にのぼっておるところでございまして、演習場を払い下げて大規模のものをやったらどうだとか、これについて私は多少関与して、残さずにもっと……

第46回国会 建設委員会 第10号(1964/03/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づき、近畿圏整備本部大阪事務所の設置に関し承認を求めるの件につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。  昨年七月、近畿圏整備法が制定され、近畿圏の整備に関する総合的な計画を策定し、その実施を推進することにより、首都圏と並ぶわが国の経済、文化等の中心としてふさわしい近畿圏の建設とその秩序ある発展をはかることを目的として、近畿圏整備本部が総理府の機関として設置されましたことは、すでに御承知のとおりであります。  近畿圏整備本部は、発足以来着々と事務の体制を整え、その運営もようやく軌道に乗りつつあるという現況であります。しかしながら、今後……

第46回国会 建設委員会 第12号(1964/03/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 実は私、大臣になりましてから、百億以上の会社に金を貸すことをとめました。そのために、中小企業のほうが金の借り手が十分になかったために、貸し付け先がおくれております。そのためにこういうふうになっていると心得ます。十分よく調査いたしまして、数字をもっと詳細にしたものを後日御報告させることにいたします。
【次の発言】 私、だんだん住宅問題について考えてみますのに、この程度の住宅政策を進めてまいりまして、ただ足りない者に住宅を与える、多少ゆとりができたから堅牢住宅を建てる、というような段階にようやくなりましたときに、一般の国民諸君の住宅に対する期待はさらに一歩前進して、世論の動向を見ま……

第46回国会 建設委員会 第13号(1964/03/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お話のとおり、大都市の近郊の河川が、非常に砂利を過度に採取いたしました結果、河川行政上遺憾の点が起こっておるということは私も聞いておりますが、これが対策等につきましては、私にお聞きになるよりも、やはりそれぞれのもち屋にお聞きになるほうがいいと思いますので、私はそこまでは考えておりません。
【次の発言】 だんだんお話しでございますが、建設大臣と申しましても、そう万能工じゃございませんので、砂利がどうなっておる、何がどうなっておるとおっしゃっても、一々書いたものでも読まなければ、私はわかりません。したがって、聞けば道路局長からお答えしたそうでありますから、私はもち屋のほうがいいだろ……

第46回国会 建設委員会 第14号(1964/03/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御無礼ですが、道路政策につきましては、これまでたびたび私は所見を申し述べております。一言で言うとかえって誤解が起こりますけれども、たとえば従来の道路のあり方について、直さなければならぬ点は直していきたい、新たに取り入れなければならぬ点は取り入れていきたい、こういうことでございます。
【次の発言】 実は御承知のように、私は最初五カ年計画を最小限度五兆ぐらいでやらなければいかぬという考えで、その五兆円という予算をつくりました。そのときによく大蔵当局並びにその他世の御認識を得るために書いたのがその小冊子であります。ところが、大蔵当局とだんだん折衝いたしました結果、財源、来年度の予算編……

第46回国会 建設委員会 第16号(1964/03/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私もあなたのおっしゃるとおり、遠慮しいしい出しておるのでございます。
【次の発言】 お尋ねの数字は手持ちがございません。よく勉強いたします。  それから先ほど申し上げましたとおりに、住宅政策といいますか、住宅対策というのは、つかみどころがあってないようなもので、数字をあげられましても、どちらがあげた数字も、おおよその見当でしゃべっているようなものだと私は思うのであります。たとえば二万円以下の収入といっても、何年前に二万円以下であったのが、三年たてば二万五千円に上がるのですから、そういう計数とても、とっていいような悪いようなものだと私は思うのです。それから、一方において公営住宅の……

第46回国会 建設委員会 第17号(1964/04/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御説ごもっともでございます。ところが前に出発いたしました首都圏整備委員会というものがございまして、この首都圏整備委員会が今日まで数年間やっております。私はこのほうも兼ねておりますが、ごらんのとおりの状態でございます。どこから手をつけていいか、法律的には一応整備いたしましたが、具体的には、実はあまり成績が上がらないというのが偽らざる事実であります。ところが、そういうことで、どっちが原因でどっちが結果かわかりませんが、首都圏のあれだけの大きなものを扱うのに、また人的構成がすこぶる貧弱でございます。したがいまして、やろうといっても、どうもどこから手をつけていいかわからないということで……

第46回国会 建設委員会 第19号(1964/04/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま議題となりました土地収用法等の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明いたします。  最近における公共事業に必要な用地の取得は、事業量の著しい増大に伴い種々の困難が生じております。このような公共事業の用地取得難を打開し、公共事業を円滑、かつ、迅速に施行するためには、地価対策その他総合的な施策を必要とすることは申すまでもないところでありますが、公共用地の取得制度自体についても検討を加えました結果、収用委員会の機構、収用対象の範囲、収用手続その他の点についてさらに整備を要する点があると考えられますので、今回この法律案によりまして、土地収用法、公共用地……

第46回国会 建設委員会 第24号(1964/04/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ごもっともな御心配でございますが、しかしながら、大体は地域住民の理解ある協力があるならば、水質が汚染する場合はわりあいに少ないと思うのであります。ことにそれが大工場であれば、その工場に対して、工場管理の面から、その水を徹底的に公害を除去させて放流するということもできるわけでございます。ところがはなはだ遺憾なことには、現にこれらの川につきましては、そこへある程度の悪水を放流することが既得権のごとくになっておりまして、これについて措置することが非常に困難である。たとえば下水道をその川に平行して設置いたしましても、下水道の使用料が高いから、依然として下水道を使わずに川に流される方が多……

第46回国会 建設委員会 第26号(1964/05/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お話しのとおりに私も考えて、実は取り引きの公正を期するため、もしくは価格について適正な価格を定めるため等について、所要の手を実はこれまでもいろいろ御審議願ったのでございます。しかし、何にいたしましても、わが国の土地の利用度は非常に低い。といいますことは、面積全体は、国が小さいとはいいながら相当なものはありますけれども、三分の二が山岳地帯で利用が困難である、これも道路交通等をさらに改善してまいりますれば、利用の面積がふえていくだろう、さらにまた、都市と農村との間の連絡が十分に利用ができるように――交通がまだ不完全であるというようなことがありまして、適正に土地を利用する、もしくは所……

第46回国会 建設委員会 第28号(1964/05/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまお話しのように、名古屋を中心にいたしました中部地区は、その中心になります名古屋が、御承知のように、非常によく都市計画もできておりますし、また周辺地域も相当広範に、また港湾関係等においても、将来これは、施設をすることによって、有望に開発されると私は考えております。したがって、この地域に対して総合的な開発計画と申しますか、整備計画を立てる必要があるということにつきましては、私は全く同感でございますが、現に、御承知のように、東京にと申しますか、首都圏、もしくは近畿圏というところが、早急にやらねばならぬことがございまして、この方面は特に過熱をいたしておりますし、また未整備なもの……

第46回国会 建設委員会 第30号(1964/05/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 まず、農林省関係者との連絡はどうか、十分に了解、同意を得てこの法案を出したということは御了承いただけると思います。  第二に、沿岸漁業等振興法で、漁場もしくは水産を振興するのに、所要のものについては十分これを育成し、利用するということがうたってあるということは、そのとおりであります。しかし、御承知のとおり、土地収用法、さらにまた今回の改正はそういうものを超越して、国家目的を達成するために、もしくは一般国民の利用を増進するために必要であるという場合に、その事業遂行上支障があるものについては、これを除去していくということであって、いままで漁場、水産関係のものが落ちておった、そのため……

第46回国会 建設委員会 第31号(1964/05/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま議題となりました道路法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  最近におけるわが国経済の発展に伴い、道路における長距離輸送が急激に増大しておりますが、この傾向は、幹線道路において今後ますます顕著になるものと考えられます。  このような状況に対処するため、総合的な計画に基づき、特に全国的な幹線道路を緊急に整備し、輸送隘路を打開するとともに、先行的道路投資を行ない、産業基盤の強化をはかることが要請されております。  そこで、この際一級国道及び二級国道は、これを一級国道として統合し、その重点的かつ効率的な整備を促進いたしますとともに、……

第46回国会 建設委員会 第32号(1964/05/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 だいぶ実際仕事をしております者の苦労しておりますこととはかけ離れがございます。御承知のように、今日全体の工事を通じて、土地の問題、要するに取得が終わるまでが八割の仕事といわれるくらいに、この問題を解決することが、工事をやるよりもむしろ非常に大きな仕事に考えて行政をやっておるような始末でございます。なおかつ非常に工事が遅延しておる。遅延は工事にかかって遅延するのじゃない、用地の取得にかかっておる。その遅延するのはなぜかといいますと、収用法そのものの運用が非常にスローで、収用法にかけても半年、一年はかかるのだ、だから収用法にかけるよりは話し合いでやったほうが早いのじゃないかというの……

第46回国会 建設委員会 第35号(1964/06/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知のように、これは皆さんが三党でおつくりになった法案でございますから、私がお答えするより、立案者のほうがよく御承知だろうと思います。諸般の関係において、十分御承知でおやりになったと思います。私も賛成者の一人でございます。その点は私から申し上げるよりも、立案者からお聞きになったほうが正確に把握できる。これは三党共同提案ですから、みな十分御承知の上で、私もたいへんけっこうなことだと思います。
【次の発言】 私も議員の一人でございますが、議員立法で、しかもわが党だけで提案したなら、私もわが党の一議員として正確にお答えいたしますけれども、三党共同でおつくりになった法案で、それぞれ詳……

第46回国会 建設委員会 第37号(1964/06/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 釈迦に説法に属するかもしれませんが、元来、近畿圏におられる諸君あるいは近畿圏の立場におられる人が、一方首都圏のほうにおいてだんだん整備が進んでおるということを見られつつ、また近畿圏の各府県等におかれまして、その実情があまりに過熱になり、無計画になって、県は県、市は市の立場においていろいろと計画し、努力しておられる。その熱意には非常に大きなものがあるということを看取せられて、この議会において、この法案をつくられたということは間違いがない事実であって、私はむべからんことと考えます。これを受けて立ったのが政府でございます。そういう意味において、政府もまたそのような指導はしておりません……

第46回国会 建設委員会 第38号(1964/06/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知のように、先般の瀬戸内懇談会は、従来、沿岸の諸君が、それぞれの立場において、それぞれの企画を立てられまして、それぞれの地域的な要求をしておられますものを、私は適当でないとは申しませんけれども、調整をして、これを総合的に一本のものにまとめるほうがよかろうというような配慮をいたしておりましたところが、たまたま地元においてその計画を立てられましたので、これに参加をいたしました。そして各方面からそれぞれの御意見を拝聴いたしました。たとえて申しますれば、瀬戸内海に橋をどういうふうにかけるかということについても、それぞれの立場の人が一堂に会して、それぞれの御意見をお述べになりました。……

第46回国会 建設委員会 第40号(1964/06/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 実は、お尋ねを承っておりまして私も考えるのでございますが、たとえば今度の新潟の地震を見るにつけましても、私は、新たに造成した土地に市街をつくり、住宅を建て、施設をするということが、いかに注意をしなければならぬことであるかということを、まざまざと見せつけられたと思うのであります。すべて新潟の災害は、新たに造成したところに起こっておる。そういたしますと、この土地造成法にいたしましても、よほど慎重に扱いませんことには、ただ単に住宅地がほしいということにのみ専念いたしまして一いまお話しのような点につきましても十分留意しなければならぬ。とりわけ、先般来申し上げておりますとおりに、区画整理……

第46回国会 大蔵委員会 第22号(1964/03/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知のように従来の道路五カ年計画をもっていたしましては、国内の各方面の御要請にこたえることは困難であるということは、私がいまさら申し上げるまでもないことと考えるのでございますが、とりわけ最近のわが国の産業の実態、もしくは一般国民諸君の将来へのそれぞれの企業の計画等について、たとえて申し上げれば農村におきましてわが国の農業が曲がりかどに来ておるということばをよく聞きます。どういうふうに曲がりかどに来ておるのかといえば、従来の農業経営のあり方そのものではうまくいかない。しからばどうしたらよろしいのだということになると、私は農林大臣をしておりました当時と、今度とは多少心境を異にいた……

第46回国会 内閣委員会 第1号(1964/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま議題となりました建設省設置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。  御承知のように、近年の経済成長に伴い、産業の基盤となる各種の公共施設の整備あるいは住宅及び生活環境施設の充実に対する要請は、ますます大きくなりつつあります。このような事態に対処するため、建設省といたしましては、河川、道路、住宅等公共投資の中核をなすべき事業について重点的に施策を講じ、事業の着実かつ積極的な推進をはかっているのでありますが、これらの施策をより的確に実施するためには、行政組織の面においても、これに即応する体制の整備が必要とされるに至っております。 ……

第46回国会 内閣委員会 第27号(1964/04/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知のように、各省とも臨時行政調査会の決定を待つに至らずして、緊急を要するものについてはそれぞれ設置法の改正案ということにいたしておりまして、建設省におきましても、その趣旨に沿って改正をしたい、こういうことでございます。
【次の発言】 今回われわれが考えておりまする趣旨と、おおむね同趣旨の報告をしておるようでございます。
【次の発言】 私が申し上げましたのは、私がいま設置法で考えておりますことは、補助金の事務、これが一番大きなものでございます。これは国費を、どういうふうに補助金を出すかということでございますから、府県に委譲のしようはございません。本来の建設省の仕事でございます……

第46回国会 内閣委員会 第29号(1964/05/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 前回私の御答弁申し上げました中に、副技監を二名設置して技術の向上をはかり、技術陣の強化をするとお答え申し上げましたのは、実は二名大蔵省のほうに要求をしてぜひやろうと努力しましたが、一応ことしは一名だけ予算を認めようということで、一名現に予算をいただいておるわけでございます。これは私の不勉強で間違えましたから、訂正いたします。  なお、一億円以上の入札について、これを中央においてまとめて云々という御質問がございましたのに対して、私が二十四年からとお答え申し上げましたのは三十二年の誤りで、これまた私の不勉強な点でありまして、あらためて訂正をさせていただきます。

第46回国会 内閣委員会 第31号(1964/05/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お話のとおり、最近とみに地価が高騰いたしまして、また、需給の関係等からいたしまして、私有されております土地を公共用地に転換するために御協力を願うことが、順次困難の度を加えております。しかし、ただいまは転換期でございまして、と申しますのは、土地利用に対する偏重、偏在と申しますか、たとえばいままで農業用に非常に多くの土地を要求しておりましたが、それが御承知のとおり、農業をやめて都会に出てこられる人が非常に多い。このように地方農村において土地の需要度が非常に多かったものが、都会において需要度が非常に高くなってきておる。そこに、一方農村の土地は多少下落しておるところも全国にございますが……

第46回国会 内閣委員会 第44号(1964/06/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま永山委員から御注意いただきましたことは、非常に重要なことでございまして、ことに建設行政の基本は技術でございます。技術のないところにりっぱな建設のあるはずがないのでございまして、その点私は全く同感でございます。したがって、建設省設置法が改正されました後の運営等につきましては、特にそれらの点を注意いたしまして、御期待に沿うようやってまいりたいと思います。
【次の発言】 私もいま初めて承ったことで、非常に相済まぬと思います。しかし、私は大臣になりましてから、そういう点については厳に戒めているところであります。いまもお話しのとおり、私は昭和三十七年の後半に大臣に就任いたしまして……

第46回国会 予算委員会 第4号(1964/01/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。  御承知のように、わが国の道路は、道路法によりまして一定の制限を受け、これをまた基盤にいたしまして建設を進めてまいっております。ところが、私考えますのに、これだけ予算を飛躍的に増加して大幅な建設をしてまいろうということになりますと、従来の道路法そのままでは多少遺憾な点があるように考えまして、なるべく早く道路法の整備をこの国会を通じてひとつお願いいたしたいと考えておりますが、それと相関連いたしまして、従来の地方のこれら道路建設、その他のものもそうでございますが、終戦以来非常に各府県の行政内容、経済、財政内容が違いまして、また、県によりまして、地方自治の強化され……

第46回国会 予算委員会 第6号(1964/02/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 建設専業を推進いたしますにつきまして、いわゆる川地が高いというのは、市街地、都市の川地は確かにお話のように非常な高値になりまして、ところによりますと、工事費の半額以上、はなはだしきは七割以上が川地というものもないわけでもございません。しかし、農村、農地は、おおむね工事費の一割前後、もしくはそれ以下というような程度でございまして、農地としては高いか安いか、これはまた別でございますが、公共事業を進めてまいります上におきまして、いま田畑の価格が高過ぎて、工事の進捗に――安いにこしたことはございませんけれども、支障があるというようなことは考えておりません。

第46回国会 予算委員会 第12号(1964/02/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまお尋ねになりました各道路の進歩状況を御説明申し上げます。  首都高速道路一号線、都心から羽田に参ります道路でございます。これは現在八九%くらい進行しておりますので、当然オリンピックまでには十分に間に合います。なお、四号線、都心から新宿に参りますもの、これは八四%できております。なお、二号線、三号線は七三%、放射四号線は九七%、環状七号線は九六%、その他の道路はおおむね九〇%くらい進捗いたしておりますので、オリンピック開催の大体前月くらいまでにいずれも完成することに相なっております。その予定で進んでおりますし、用地等につきましても、あまりめんどうなものは少のうございますか……

第46回国会 予算委員会 第15号(1964/02/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お答えいたします。  私もお説のとおり考えておりますけれども、何さまこれまでの住宅政策と申しますか、住宅建設の方途は、現実に住宅に非常に困っていらっしゃる人に、しいて申せば質よりも量を与えるということが第一義に考えられてやってまいりました。でございますから、いまお話しのように当然これからはしていかなければならないというような意味におきまして、しいて申せば両建てというような意味におきまして、明年度の予算の中には一部お願い申し上げておるのでございますが、東京周辺に四カ所ほどいまお話しのような都市をつくっていこうということを考えて、せっかく明日は首都隅の委員の諸君に空中査察をしていた……

第46回国会 予算委員会 第19号(1964/06/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御承知のように、政府といたしましては、今年度から住宅政策を新たにいたしまして、今後七カ年間に約八百万戸の住宅を建設するということにいたしまして、一世帯一住宅という方針を立てております。これは年次表によりまして、順次建設することにいたしております。これは、従来の趨勢を勘案いたしまして、この数字以上に民間の住宅も建っていくでございましょうし、政府としても決して無理のない数字であろうということは、先般予算審議の際に十分御審議をいただきまして、御決定をいただいております。それに基づいて公団もしくは地方自治体等におきましてこの計画を進め、さらに民間につきましても金融をいたすことによってや……

第48回国会 体育振興に関する特別委員会 第5号(1965/02/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま委員長から、内閣としての考え方をお話し申し上げるようにということでございましたが、前会お手元に差し上げたと思います閣議決定、こういうものを一応まとめまして、こういう方針に基づいて内閣としても施策を続けていこうということに相なっておるのでございます。  実はここに至りますまでの経緯を申し上げますと、御承知のように、私は、昨年のオリンピックの施行に関する内閣としての事務を取りまとめる担当の大臣をいたしました。御承知のように、オリンピックが無事にしかも盛大に終了いたしまして、この経緯について考えてみますると、わが国全体の国民の体力と申しますか、体位と申しますか、これがどうして……

第48回国会 体育振興に関する特別委員会 第11号(1965/03/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御指摘の点私も全く同感でございますが、従来スポーツを扱うものは、学校スポーツといいますか、文部省所管で主としてやっておる。むしろ私は重点は、この時限に参りましたならば、文部省よりも厚生省のほうにウエートを置いて、そして厚生省で予算を組んで、そうしてそれを、いまお話のように、市町村がそういうものを施設いたします場合にも、それを文部省が使う考えだということに私は変わらないのじゃないだろうか。いま御指摘のように、学校中心の競技施設は徐々にできておる。しかもそれが、決して分不相応とは申しません。一カ所に重点的にできまして、普遍的にできてない。この点は私は学校スポーツの弊害じゃないかと思……


各種会議発言一覧

26期(1953/04/19〜)

第16回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1953/07/13、26期、自由党(分))

○河野(一)委員 私はこの機会に簡単に農業団体の問題について一点お尋ねいたしたいと思います。  簡単に申し上げたいと思いますが、わが国の農業団体は戦争中におきまして、政府の非常に強力なる要請のもとに団体統合をいたしましたことは御承知の通りであります。従いまして当時各農業団体を全部一丸にいたしまして、これを官民一体の形式において農村の指導をし、かつまた農業政策の各種の滲透に寄与せしめられたことは御承知の通りであります。ところがこれらの農業団体はいずれも非常に深い、長い歴史を持つておつたのでありますが、わが国空前の戦時体制確立ということにおいて一体となつたのでございます。ところが遺憾なことには敗戦……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 外務委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1955/06/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 先般来お答え申し上げました通りに、わが国の米麦の必要量のうちにおいて、それだけのものを輸入しても差しつかえないということでございます。
【次の発言】 大へん御無礼を申し上げましたが、私といたしましては本会議等で質問があった際にも申し上げておりますので、申し上げたわけであります。そこでわが国の米麦の必要輸入量の範囲内においてその量を入れるということでございまして、しかも私は常に申しますように、外麦、外米を輸入するに当りましては、第一にわが国の国民保健衛生、もしくは嗜好になるべく合致するものであることがよろしい。第二には価格がわれわれの企図する価格であるものがよろしい、こういう標準……

第22回国会 農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1955/07/28、27期、日本民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいまの恩給の計算につきましては事務当局から説明させることにいたします。
【次の発言】 今の恩給の問題ですが、役所から公団に出て参りまして、公団におるうちの年限は恩給に加算をいたします。そこで川俣委員の御質疑は、給料が高くなる、そこでやめた場合に非常に高い恩給がつくではないか、こういうことだと思うのですが、これは役所に戻らずにやめれば、それは恩給年限に加算をいたしません。それから必ず役所に一たん戻って、役所の給料に戻りまして、そこでその間の年限は恩給に加算して役所の俸給で恩給を出す、こういうことにいたしておるわけであります。

第22回国会 農林水産委員協議会 第2号(1955/10/15、27期、日本民主党)【政府役職】

○農林大臣河野一郎君 御説の通り非常に農産物がよくできまして、豊作飢饉というようなことにならぬように善処しなければなりませんことは申すまでもありませんが、さればと申しまして、一応従来とって参りました基準もございますので、それを無視してやるわけにも参りません。ただ一番考えなければならぬと思いますことは、手当がおくれまして、イモが出回って農家の手を離れてしまってあとから価格対策をやるというようなことでは非常に遺憾でございますので、要はすみやかに処置をとるということであろうと思うのであります。そこで大体今月中にきめるということになっているそうでございますけれども、これもできるだけ早目に決定をいたしま……

第24回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1956/02/23、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 お説ごもっともでございまして、ぜひ二十九年度までは、三十一年度予算でやりたいということで努力いたしましたが、財政の都合で実現を見ることができませんでして、はなはだ残念に考えております。従いましてお説の通り三十二年度におきまして御意見通りいたさなけれ、ばならない、こう考えて、せっかく努力するつもりでございます。
【次の発言】 災害につきましては、御承知の通り、発生の当時には非常に熱意を持ちますけれども、時日の経過につれまして、地元に非常に同情すべき問題が多々ありますことは、私も同感でございます。従いましてただいま申し上げましたように、一日も早くこれが解決をいたすということにいたさ……

第28回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1958/02/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま議題となっております経済企画庁の予算案について御説明申し上げます。  歳出予算の要求総額は二十九億九千五百二十五万八千円でありまして、これを前年度予算額二十三億二千四百七十六万九千円に比較いたしますと、六億七千四十八万九千円の増額となっております。この増額となったおもな理由は、離島振興事業費が前年度に比較して五億七千八百九万四千円増額となったためであります。  次に経費の内訳を申し上げます。  第一に、経済企画庁の(項)では要求額は二億八千九十五万二千円でありまして、前年度二億四千六百五十万五千円に比較いたしますと、三千四百四十四万七千円の増額となっております。この要求……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 災害対策協議会 第4号(1961/07/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御指摘の通りでございますが、両省緊密な連絡をとってやっておるわけと心得ます。まだ就任早々でございますから、最近の事情は心得ておりません。前にはよく治山の関係と河川の関係とがだいぶやかましいところがございましたが、その後は別にそういう問題はありませんから、今非常に連絡がよくいっている、こう心得ております。しかし、今御指摘の点につきましては、よく調べまして、至急善処することにいたします。
【次の発言】 お答えいたします。  御承知の通り、まだ就任早々でございまして、詳しい事情はわかりませんけれども、天竜社の復活、もしくは局地的に起こった被害は、これまでの、たとえば伊勢湾台風のときに……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1962/02/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 農林省所管につきましての説明は、資料として委員各位に御送付申し上げておりますので、これを速記録にとどめて、省略さしていただきます。
【次の発言】 御指摘、ごもっともに考えられます点も多々あると私は思います。しかし、御承知の通り、長年やって参りました慣習、慣行であり、また、それには理由もあることと考えます。もっとも、米のごとき、現に端境期が変わっておるものもあるのでございますから、再検討を要する点もあろうかと思います。非常にいい機会でありますから、十分検討してみます。
【次の発言】 私、検討するという意味は、その結果を出すとということの意味で申し上げたのでございまして、今お話し申……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1962/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 こういう計算はやはり事務的に計算をしておりますから、政策で計算を変えるわけに参りません。従って、試算をいたしておりまする事務当局の意見を尊重するということでなければいかぬと思います。
【次の発言】 そういうふうに政策を加えて計算すべきものじゃないと私は考えるのでございます。、だから私は、自分の政策を加えていろいろ計算し直せという命令、指示はいたしません。私は、どこまでも事務的に計数というものはとるべきものだと考えております。
【次の発言】 その点、私もまだ深く研究いたしませんが、標準糖価と言いますけれども、その標準糖価はやはりある限界がありまして、変わるべきものじゃないか。標準……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1962/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私、昨日もお話し申し上げたのではないかと思うのですが、もう日ソ交渉もだいぶん年を重ねておりますから、まだ最終的に技術調査は済んでおりませんけれども、とは申しながら相当に調査も重ねているわけであります。お互いにこの仕事の実態についてはそれぞれ相当の理解を持っているわけであります。従いまして、ただいたずらに相手国という立場で話をいたさぬで、お互いの職域においていかにこの魚族を保護し、それぞれの関係漁民諸君が永遠にこの漁業について操業を続けていくことができるというところに基本の方針を置いて、そうしてお互いに理解と協力をもって話しますことができますならば、私は、もうことしあたりからそろ……

第43回国会 建設委員会地方行政委員会農林水産委員会連合審査会 第3号(1963/06/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 御意見でございますけれども、まだそこまで研究はいたしておりません。と申しますのは、元来が国土全体について総合的に考えなければならない事態にきておると私は考えます。しかし建設省は国土省ではございません。国土全体についてこれをやるということは、一体どこでやるか、だれが考えるかということについては、今後大いに研究をしなければならぬと思いますけれども、建設省はそこまでいくのは行き過ぎだという気持もありまして、内々の総合的なものの考えは持っておりますけれども、建設省それ自身としてそこまでいくことはどうか。たとえば水資源にいたしましても、御承知のように各省連合でこれを経済企画庁にあっせんを……

第43回国会 予算委員会第四分科会 第4号(1963/02/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 建設省所管昭和三十八年度予算につきましては、お手許に配付してあります昭和三十八年度建設省関係予算概要説明によりまして御承知を願いたいと存じます。何とぞよろしく御審議をお願いいたします。
【次の発言】 一々御説はごもっともであります。ごもっともなんですが、何分これに伴う法律がおくれておりまして、御承知の通り河川法の改正をやりまして、水資源を十分に総合的に活用できるようにするということは、喫緊事であると考えております。従って、今せっかく事務当局をして改正点の検討中でございまして、おそらく今秋末までには私たちの原案が作成されますが、その上で政府部内の調整をいたしまして、なるべく早目に……

第43回国会 予算委員会第四分科会 第5号(1963/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 実は私は自分で実際にあたってみて、自分の郷里等の買収予定価格を見まして、安いと思っておりません。ただ道路ができるから上がってしまうのであって、現在予定しておるときには、その程度の予定価格で間違いない。ところがいよいよできるということになって測量を始めた、いよいよ買収にかかったというと、上がってしまうんです。そこで買収価格は安いじゃないか、こういうことになるわけでございます。従ってどこに標準を置いていいかということになりますと、今お話しの通り、時価で買うというようになっておりますが、その時価を今のように、今日の時価、あしたの時価ということになりますものですから、ごてる人が得になっ……


30期(1963/11/21〜)

第46回国会 建設委員会地方行政委員会連合審査会 第1号(1964/06/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 私からお答えいたします。ただいまお述べになりました後進県と申しますか、おくれております県というか、こういう地方、府県は、特に道路の維持管理費がよけいかさむ。富裕県のほうは富裕県で、舗装がどんどんできておりますから、維持管理費がわりあいに安上がりになります。こういう点は非常に矛盾でございます。私もこの点気づかぬことではございませんでしたが、何ぶんまだ建設行政にふなれでありましたために、進むことばかり考えまして、こういう点に配慮が足らなかったと思っております。したがいまして、次の機会におきましては、できるだけこういう点につきましても配慮いたしまして、大蔵当局とも十分折衝いたしまして……

第46回国会 地方行政委員会建設委員会連合審査会 第1号(1964/08/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 ただいま第一にお尋ねの利根川、荒川の水についてでございますが、実は私、建設大臣当時に、これらの水を利用いたしまして隅田川の水を浄化しよう、御案内でございますが、水道行政は通産行政でございますから、建設大臣としては、依頼を受けたときに、もしくは水の利用等について御協議申し上げるときに、むろん考えないことはございませんけれども、そのときには、一応オリンピックに間に合いますように隅田川の水を浄化しようということで、十月一日までに荒川の水を隅田川に入れて、そしてこれで隅田川の浄化をしよう、こういうことで工事をやっておりました。したがって、これは東京都の水対策ということでやっておったので……

第46回国会 予算委員会第四分科会 第5号(1964/02/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 いま、失礼な言い分ですが、あなたの御質問で、私が言うたことは選挙と何か関係がありましょうか。(坂本分科員「選挙前ですよ」と呼ぶ)選挙の前だろうがあとだろうが、そういうのと関係ありません。(坂本分科員「幾らかあったかもわからぬよ」と呼ぶ)私は全然ないですね。  第二には、ここにも新聞記者の諸君がたくさんおられるから、その前で私ははっきり申し上げます。私は、新聞の記事は、一切これを信用しないとは申しません。新聞の記事は信用いたします。いたしますが、地方、出先で発言いたしましたことは、大体の場合に、正鵠にこれが伝えられていない。私は注意して読みますが、たとえば五社の新聞記者諸君と会見……

第46回国会 予算委員会第四分科会 第6号(1964/02/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○河野国務大臣 オリンピックが済んだならば事業が云々というお話は、道路の五カ年計画について、これを初年度の予算と二年度以降に想定される予算とを御想像くださっても、いかにこれから倍増していくかということはおわかりいただけると思います。住宅にいたしましても、毎年一〇%ないし一一、二%ずつの増額をして予算を組んでいかなければ、一世帯一住宅の完遂はできないということを御想像くださっても、公共投資がいかに今後増大していくかということは御想像いただけると思います。  そういうふうにしてお考えいただきますと、河川の改修にいたしましてもダムの建設にいたしましても、いま日本の当面しております少なくともここ五年、……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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