河野一郎衆議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言についてまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容の一覧が掲載されています。
委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
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※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
※国会会期は各選挙期中で最初にその役職での発言が記録された会期を示しています。
○国務大臣(河野一郎君) 杉山さんから農村問題についていろいろお尋ねでございました。私はこの機会に詳細に御答弁を申し上げようと思ひますが、あまり詳細を過ぎますとまた宣伝と言われますから、その点はお許しをいただきたいのであります。 第一は、農村振興についての具体的施策いかんというお尋ねでございます。私は、農村の振興策といたしまして、第一は、生産費の引き下げに重点を置いて参りだいと思うのであります。第二は、農産物の売買取引の合理化について考えて参りたいと思うのであります。第三番には、農村負担、特に税金の引き下げについて考えて参りたいと思うのであります。 そこで、第一の点について申し上げます。す……
○国務大臣(河野一郎君) お答えいたします。家産制度を認めることにつきましては、いろいろ研究すべき点がございますので、農林省といたしましては、農業経営の高度化、農地金融の創設等でこれに対処して参りたいと考えております。御了承願います。(拍手)
【次の発言】 足鹿さんからいろいろお尋ねがありましたが、便宜私からお答え申し上げます。第一に、私は一言、お答えを申し上げる前に申し上げておきたいことがあります。それは、およそお互いに農村に関する問題を話し合いますときには、十分に、どうしたらば農村のためになるかということを前提にして、一つ発言していただきたいと思います。(拍手)ただ議論だけしても、腹はくち……
○国務大臣(河野一郎君) 大体は、ただいま大蔵大臣の御答弁になりましたことで御了承いただけると思いますが、ただ一点つけ加えておきますことは、御承知の通り、農村の個々の事情におきましては、だいま日野さんのお示しになりました通りであります。しかし、これは何といたしましても、全国的にどうであるとか、ないしは税率を動かしたのでないことは御承知の通りであります。要は、昨年の農産物の収穫が一昨年と違いがあったということが部分的に起っておりますることからして出ておるのでございますから、この点は、決して私たちの選挙の公約云々の問題ではないことは御了承いただきたいと思います。どうか、そういう意味におきまして、御……
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。 第一は小作料の話でございますが、これは新聞に出ておりましたことが違いますので、決して農林省は、今小作料の引き上げを軽々に考えてはおりません。たまたま新聞に出ましたのは、今年度の米価の決定を相談いたしておりまする際に、小作料をどうするかということが、参考に話が新聞に出たのでございまして、私といたしましては、小作料の改訂につきましては、専門委員をお願いいたしまして、しかもこれは、学識経験者、特に、私の考えますのは、利害関係を持たない学者等によって委員会を作りまして、その委員会の答申を待って決定すべきものだと考えております。なおまた、これを議会が済ん……
○国務大臣(河野一郎君) お答えいたします。 事前売り渡し制度と申しますか、予約買付制度と申しますか、この制度でやって参りますにつきまして、米価の決定ないしは減税の処置等が重要でありますることは、御指摘の通りであります。従いまして、減税の処置につきまして、どの程度までどうするかということにつきましては、目下大蔵当局と打ち合せ中であります。なるべく早くきめて期待に沿うようにいたしたいと考えております。 また、三十年産米の米価をどうするかということにつきましては、御承知の通り、生産費主義によることの方がいいじゃなかろうかというような御意見も有力にございます。しかし、いずれにいたしましても、何分……
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。 土地改良につきましては、議会で私がお答え申し上げた通りでございまして、その予算上に多少前年よりも滅っておる部面もございますが、これは、御了解いただけますように、本年の予算の編成によることでございまして、特別に土地改良を減らすというような意思ではないのでございます。また、つけ加えて申し上げたいと思いますことは、愛知用水等の費用を加えれば、決して前年度より土地改良費が減っておることになっておりません。 第二の点について申し上げます。次三男対策につきましては、御承知の通り、これは、ただ単に農村対策としてのみ考えることではないのでございまして、一般の……
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。 繭の取引につきまして政府の指導して参りましたことが、たまたま独禁法に抵触する疑いのあるようなことがありますことは、はなはだ遺憾でございます。また、ただいま御指摘のように、その一部の施行に当りまして少し行き過ぎまして、独禁法抵触というようなことになっておりますることも、はなはだ遺憾なことでございますが、これは、要するに、御承知の通り、繭の取引につきましては、これらの生産者が非常に小口なものでございまして、これは相なるべくは大口にまとめて団体取引をするというようなことが必要なことも一面にございますので、これらの間に処しまして、ただいま御指摘のような……
○国務大臣(河野一郎君) 自作農維持創設資金融通法案の提案理由を御説明申し上げます。 御承知の通り、農地改革の結果といたしまして、二百万町歩をこえる小作地が自作地となり、四百二十万戸をこえる農家がその売り渡しを受け、自作農として農業に精進することになったのであります。この農地改革の成果の維持につきましては、現在農地法がその法制的部面を担当しているわけでありますが、自作地を維持するため必要な資金の融通措置についての制度はいまだ十分確立されるには至っておりません。これがため、すでに政府は昭和二十六年度から自作農創設特別措置特別会計の余裕金の運用によりまして、農地または採草放牧地の買い取り、売り渡……
○国務大臣(河野一郎君) お答えを申し上げます。 麦の価格の決定が非常におくれておるようにおっしゃいますけれども、これは例年六月末にきめることでございまして、五月末の物価指数を基礎にして計算いたすのでございますから、こういう日取りになることは当然でございまして、政府といたしましても従来通りのやり方でやるつもりでおります。 次に、予約制度のことについていろいろお話がございましたが、今までの割当供出制度でやることはすでに行き詰まっておりまして、この制度をもってしては十分な目的を達することはできない羽目に陥って、前内閣の当時すでに予約制度をやるようにそれぞれの委員会等の答申もあったことでございま……
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。 この価格で予期するところの集荷ができるかというお尋ねがありました。われわれは、もちろん、米価につきまして農民諸君からいろいろ御要望のありましたることを十分承知いたしておりまするが、私といたしましては、農民諸君並びに全販連その他の団体の御協力を得、十分なる御理解を得て、所期の目的を達することに努力をいたしまして、ぜひ予定の集荷をいたしたいと思っております。 第二に、集荷の方途はどうするのかということでございますが、私といたしましては、この予約集荷制度をとるに至りました経緯としていろいろ米の問題について専売論もあり自由販売論もあるのでございますけ……
○国務大臣(河野一郎君) 今回の災害につきましては、いまだ詳細に判明いたしませんので、すみやかに調査を行いまして復旧を要すべきものにつきましてはその復旧に努力するとともに、さらに、私といたしましては、営農に支障のないように、実情におきまして必要な措置を講じたいど考えております。(拍手) 〔国務大臣竹山祐太郎君登壇]
○国務大臣(河野一郎君) 今回の北海道の災害につきましては、ただいまお話しになりました通り、私といたしましては、早急にその被害の実態について十分調査をいたしました上で、災害の復旧並びに農家の営農に支障のないように万全の処置を講じたいと考えておる次第でございます。 なお、治山治水等の根本対策につ費ましては、きわめて重要なものであると考えますので、財政の許す限り、今後とも十分善処いたしたいと考えます。 〔国務大臣竹山祐太郎君登壇]
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。公共事業費につきましては、今年度は暫定予算も二回に及びましたし、八月からその事業の実施に入りましたので、なるべく最善を尽してすべての計画を遂行する努力をいたしておりますが、何分期限も短こうございますし、例年の例から見まして相当額の事業の繰り越しを見るのやむを得ざるに至りますことは、あらかじめ想像できるのであります。これらは、いずれも、事業を遂行いたします上において、設計でございますとか、直ちにまた事業に入りましても、用地の交渉でありますとかいうような、どうしても万やむを得ずそういう事態になりますものが毎年の例において見られますので、私どもといたしま……
○国務大臣(河野一郎君) 原子力に関する行政機構の問題についてお答え申し上げます。これは先ほど重光国務大臣からお答えを申し上げたことでございますが、政府といたしましては、原子力行政の重要性にかんがみ、慎重検討の上、本国会中に成案を得まして、原子力関係機関に関する法律案を提出する準備中でございます。以上、お答え申し上げます。(拍手)
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。
米の消費者価格を上げはせぬかということでございますが、このことは、たびたび申し上げます通りに、米の消費者価格は据え置きにいたしまして上げようと考えておりません。なお、外米につきましては、これは引き下げの方針でいく予定でございますから、さよう御承知を願います。
【次の発言】 稻富さんにお答えいたします。
食糧の自給自足度を拡充いたしますことの必要なことは申すまでもございません。私も全く同意見でございます。ただ、財政の都合で、予算の編成に当りまして、十分所期の目的通りの予算がありませんで、明年度の予算の上にそれが計上できなかったことは、はなはだ遺……
○国務大臣(河野一郎君) 内政省の問題につきましては、御承知の通り、行政審議会におきまして、堪能なる委員諸君がいろいろな角度から御検討になりました。御注意のような点につきましては十分検討されたことでございまして、なお、本案立案につきましては、それらの点を十分注意してやるつもりでありますから、御心配のないようにするつもりでございます。(拍手)
○国務大臣(河野一郎君) ただいまの平野さんの御質問に対してお答えをいたします。 政府が、硫安製造会社に対しまして、今回の労使の間の話し合いに対して特に農村の立場を十分御考慮願いたいという通牒を出しましたことは、ただいま平野さんの朗読になりました通りであります。私は、この機会に(発言する者多し)??静かにお聞きをいただきたいと思うのであります。(拍手、発言する者多し)私があえてこの通牒を出しましたるゆえんのものは、公正なる労使の間の決定にあえて関与する意思は毛頭ないのでございまするけれども、ただ、全国農民諸君から、昨年の暮れにおきまする硫安工業関係労働組合に対する年末手当があまりに多過ぎたと……
○国務大臣(河野一郎君) 能代市の皆さんに、つつしんでお見舞を申し上げます。 なお、罹災者の木材の点につきましては、すでに現地の営林局と能代市の当局との間にいろいろお話し合いをいたしまして、五万数千石の国有林を切り出すことにいたしておる次第であります。(拍手)
○国務大臣(河野一郎君) 私は、去る四月十二日、漁業及び海難救助に関する協定を締結するためソ連邦代表との間に交渉すべき政府代表に任命されましたが、私とともに代表に任命されました松平駐カナダ大使及び欧州各地の出先外交官中から任命せられた随員とはパリにて落ち合い、四月二十七日夕刻、ソ連代表イシコフ漁業大臣及び随員の出迎えを受け、モスクワに到着いたしました。私は、翌二十八日、松平代表及び随員を伴いイシコフ漁業大臣を往訪し、会議の運営等について打ち合せを行いました。その結果、会議は、総会、漁業専門委員会、海難専門委員会の三つに分つこととし、総会は、両国首席代表以下随員全部出席のもとに一般討議を行うほか……
○国務大臣(河野一郎君) 私にお尋ねになりました領土関係のことは、総理大臣並びに外務大臣から詳細お答えがございましたから、あらためて繰り返しませんが、ただ、ブルガーニン氏並びにフルシチョフ氏と私が会いました際に密約云々ということがお話に出ましたが、こういうことは一切ございません。 なお、この機会につけ加えさせていただきたいと思いますことは、今回の、私とフルシチョフ氏と領土のことについて数次会談いたしました際に、将来適当なときに領土問題についてないしは平和条約を交渉いたします際に支障となるべき一切の約束はいたしませんということを、この機会に私は明らかにいたしておきます。なお、申し上げることはは……
○国務大臣(河野一郎君) 予算の処置につきましては、ただいま大蔵大臣からお答え申し上げた通りであります。 北海道におきまする冷害対策としまして、これを、当面考えられますこと並びに恒久策、二つに分けて、いろいろ御指摘でございますが、これは、すでに農林委員会その他においていろいろ御論議も拝聴いたしまして、これらの御協力を得まして、十分検討いたしておるわけであります。たとえば、御熱心にお話しのありまするテンサイ等の作付反別を増加し、これによって酪農を盛んにし、これらの早害、冷害等の被害をなるべく少くするというような方向は、ぜひ強力に進めて参らなければならないと思っておるのでございます。その他、はな……
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。 李ラインの問題を最初にお答えいたします。御承知の通りに、李承晩ラインとブルガーニン・ラインとは同様のものではございません。李承晩ラインは、韓国におきまして一方的に、その目的も、われわれとして水産漁業上明示なしにいたされたのでございます。一方、ブルガーニン・ラインの方は、これは鮭鱒その他魚族資源保持の目的をもって提唱せられましたので、これに対しては、わが方よりも主張すべき点を主張し、両国平等の立場に立って決定をいたしておりますことは、御承知の通りであります。ただ、ここにつけ加えさせていただきたいと思いますことは、一方、北洋は資本漁業であって、この……
○国務大臣(河野一郎君) ただいまの御決議につきまして、一言申し上げたいと思います。 何分、九州地方は御承知の通り、南と北との立地条件も非常に違っております。東北各県と違いまして、県自体が非常に経済的に地理的に複雑でございます。でございますから、政府といたしましては、慎重に検討いたしまして、なるべく御趣旨に沿うように努力したいと存じます。
○国務大臣(河野一郎君) ここに、昭和三十三年度を迎えるに当り、最近における内外経済情勢とこれに対処すべき経済政策の基調を明らかにいたしまして、国民各位の十分なる御理解と御協力を得たいと存じます。 ます、わが国の経済がここ一年間いかに推移したかを顧みたいと存じます。 御承知のように、昭和三十年以来、昨年当初に至るまで、わが国の経済は実に目ざましい発展を遂げましたが、反面、経済拡大の速度が早過ぎたため、輸入は急増し、国際収支は著しい逆調を示すに至りましたので、昨年五月来、金融引き締め措置を初めとして、いわゆる緊急総合対策を実施して参りました。その後、本施策の影響が各方面に浸透するに伴いまして……
○国務大臣(河野一郎君) 水谷さんにお答えいたします。 明年度の予算と長期経済計画との問題でございますが、これはただいま総理大臣からお答えに相なりましたことで大体御了承願えると思うのであります。ただ、しいて申し上げますならば、水谷さんも第一次の予算査定がどういうものであるかということは十分御承知のことと思いますので、この第一次予算査定を取り上げて、とやかくわれわれが議論すべきではない。予算はあくまでも決定したものについて御考慮願いたいと思うのでございます。 次には、経済の見通しにつきまして、貿易の問題であります。輸出入が非常に縮小しておる、これでいいのかということでございますが、経済の問題……
○国務大臣(河野一郎君) 赤松さんの御質問の中に、明年度における経済成長率が三%になっておるために失業者の条件の問題が非常によくないという御指摘でございますが、実は、この点は、経済は関連性があるのでございまして、明年度三%にいたしておりますことは、前年度におきまして経済の成長が非常に急激でございましたので、これを通年いたしますと、おおむね六・五%程度の成長率をたどっていくことが、日本の経済の発展は妥当であろうという結論に立って、本年と明年、この平均をとって、明年はやや堅実にいくということにいたしておるわけでございます。これを数字的に申し上げますと、一昨年は失業者が六十四万でありましたものが、昨……
○国務大臣(河野一郎君) お答えいたします。 ただいま総理大臣から詳細お話がありましたように、私もそのお答えと全く同様でございます。ただ、私は経済金画庁長官といたしまして、今日の物価政策からいたしまして、物価を現状に安定させて参りたいという趣旨から、これら私鉄その他の運賃の上ることは極力避けるよう、従来お願いして参ったのでございます。ところが、私鉄各社から、会社の経営内容等に準拠いたしまして、値上げの必要を強く言うてこられたことも、御承知の通りでありますが、その間になんとか政府の政策に御協力願うようにやって参った際に、先般の中労委の裁定がありました際に、これは決して介入するとかなんとかいうこ……
○国務大臣(河野一郎君) 下平さんにお答えいたします。 第一の農業政策に関するいろいろ御意見を拝聴いたしましたが、大体私たちも同じような考えで、これまで同じような政策をとって参ったのでございまして、この点は、別に今のお話に私たちは違っておる点はそうたくさんない。これまでそういうふうに積み上げて農業政策をやって参りましたことは御承知の通りと考えます。従って、今あらためて措置するということはない。 第二の米の問題について申し上げます。この点もいろいろお話しになりましたが、食管法第三条、第四条をお読みになりますと、第三条には生産者価格決定が規定いたしてあります。第四条には消費者価格決定の条件が規……
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。 治山事業は、今後災害対策基本法の趣旨にのっとり、災害の総合的対策の一環として、治山十カ年計画により運営していく所存でございます。 また、相次ぐ異常な災害の発生、諸経費の増加等により、計画樹立に際し予定しておりました事業費が増加しておりますけれども、これにつきましてはさしあたり治山十カ年計画の中で調整して事業を進めて参るつもりでございます。(拍手)
○国務大臣(河野一郎君) ただいま提案になりました昭和三十六年五月の風害若しくは水害、同年六月の水害、同年七月、八月及び九月の水害若しくは風水害又は同年八月の北美濃地震による災害を受けた農林水産業施設の災害復旧事業等に関する特別措置法案中修正の内容について御説明申し上げます。 この修正は一十月初旬北海道南部に発生した水害の状況にかんがみ、この水害を、この法律案に規定する農林水産業施設及び開拓地の入植施設の災害復旧事業並びに災害関連事業に関する特別の助成措置の対象となる災害に加えることとするものであります。 次に、昭和三十六年五月、六月、七月、八月及び九月の天災についての天災による被害農林漁……
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。 農村の青年が都市に走って、農村の労力が老齢化するのじゃないかということでございますが、この点は、国際的にそういう傾向がございます。(笑声)実はわが国におきましても、戦後農村に機械が入って参りましたことと、それから、都市の労銀が上がりましたために、農村の青年が都市に参る。これは、お笑いになりますけれども、世界的傾向でございます。しかし、わが国におきましては、この点について深く留意をいたしまして、農村の青年に希望を持たせることが必要である。その意味におきまして、農村の構造を改革いたしまして、わが国農村に、徹底的に光明を与えるようにいたす所存でござい……
○国務大臣(河野一郎君) 先般国会に提出いたしました昭和三十六年度農業の動向に関する年次報告及び昭和三十七年度において講じようとする農業施策について、その概要を御説明いたします。 申すまでもなく、これらの文書は、それぞれ農業基本法第六条及び第七条に基づいて政府が毎年国会に提出するものの第一回としての三十六年度分であります。 まず、昭和三十六年度農業の動向に関する年次報告について御説明をいたします。 この年次報告は、第一部、農業の動向と、第二部、農業に関して講じた施策に分かれておりますが、第一部、農業の動向においては、農業基本法の目的にかんがみ、農業の生産性及び生活水準の動向を中心課題とし……
○国務大臣(河野一郎君) お答えいたします。 住宅問題は、御説の通り非常に重大な問題でございます。ただお話しになりました数字は、多少疑問の点もあるようでございますが、いずれにいたしましても、御論旨に全く同感でございます。私といたしましては、最善を尽くして御期待にこたえるようにいたしたいと考えております。(拍手)
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。 住宅、宅地の問題につきましては、私といたしましては、従来と多少その考え方を変えまして、住宅の場合には、主として低額所得の人にこれを引き当てるような方法でやって参りたい、比較的所得の多い方の住宅問題解決には、宅地を供与するということで問題の解決に当たりたいという基本方針に基づきまして考えて参る所存であります。そういたしまして、柳田さんから御指摘ございました空閑地、まあゴルフ場がどこにありますか、ゴルフ場その他の土地の宅地としての引き当て、これが取得、使用につきましては、目下宅地制度審議会におきまして、法制的に、これらのものを引き当てる場合に必要な……
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。 わが国の産業の将来を考えますときに、貨物の輸送、人の交通等の諸点からいたしまして、道路と鉄道両者によほど力を入れてやって参らなければならぬのでございまして、この両者の間に混淆するというようなことは考えていないのでございます。(拍手)
○国務大臣(河野一郎君) お答えを申し上げます。 一般物価に対して低物価政策をとっておるときに、本法を提案するのはどういうわけか、この関係はどうかということに承りましたが、私は、一般物価につきましては、あくまでも現内閣のとっております方針に変わりはないのでございますが、何ぶん本法は成立いたしました当時の事情と、年代的に、また社会的にあまりにも変革がございますので、今日はこの改正法律案の成立することを期待いたしたい、またそれで差しつかえないのじゃないかと思うのでございます。 次に、十年間に一千万戸の住宅政策は、その中に民間のものに非常に多く期待しているじゃないかというようなお話。だんだん私も……
○国務大臣(河野一郎君) 公営住宅をすみやかにというお話でございますが、地元から御要請がございませんので、このほうは考慮いたしておりません。
次に、住宅金融公庫の貸し付けを急げということでございますが、これは災害特別貸し付けをもって地元の御相談に応じておる次第でございます。なお、緊急を要するものにつきましては、本年度から決定いたしました住宅の改修融資という制度をつくっておりますので、この改修融資の制度によって緊急におこたえ申し上げたいと考えておる次第であります。(拍手)
【次の発言】 お答えをいたしますが、先ほどお答えを申し上げたとおりであります。別にほかに御質問なかったと思います。(拍手)……
○河野一郎君 ただいまは、私が満二十五年間本院に在職いたしましたことに対し、院議をもって御丁重な表彰の御決議をいただきましたこと、まことに感謝にたえません。ここに厚くお礼を申し上げます。(拍手) 顧みますると、私が初めて本院に議席を得ましたのは昭和七年二月でありますが、その三カ月後には五・一五事件が起こり、政党内閣はようやく終焉を告げて、官僚軍閥による政権が台頭しようとする、内外の情勢はまさに重大な段階にさしかかった年でありました。 以来三十年間、わが国はかつて見ない変転と多くの困難にあい、議会政治もまたきびしい試練を経てまいりましたが、同時に、私にとりましてもまた多難な歳月でありました。……
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。 今回の法の改正の趣旨によって、失対事業の制度が廃止されるとは理解していないのでございまして、現に特別失対事業として道路、河川等の公共事業を実施する予算を計上いたしております。また、これらの事業を行なう上におきまして、請負者にわれわれは事業を委託させておりますが、これらの請負者は手持ちの労務者を持っておりますので、それによって公共事業の実施に支障があるとは考えておりません。 第二の御質問でございますが、御承知のとおりに、建設省自身でいたします事業は、失業者対策としてはないのでございまして、いずれも地方公共団体を通じていたすことにいたしておるわけ……
○国務大臣(河野一郎君) 第一は、私ども、連絡会議のメンバーに地方建設局がなっておりますから、当然参加いたします。
第二点は、そういう考えは持っておりません。(拍手)
【次の発言】 お答えをいたします。
建設省といたしましては、労働省と十分協議をいたしまして、善処いたしたいと考えております。(拍手)
○国務大臣(河野一郎君) お答えをいたします。 第一問の、設置法改正の理由を明らかにせよということのようでございますが、本案提出の際に詳細は御説明申し上げたつもりでございますが、御承知のとおり、建設省といたしましては、従来の地方建設局はみずから実施いたしておりまする所管の監督指導でございましたのを、この程度では、ただいまもお話しになりましたとおりに、今後公益的な投資がだんだんふえてまいりまして、非常に事業が多くなりますので、指導行政に大幅に切りかえてまいりまして、全国各府県、市町村に対する補助等を、現地においてこれを行なうことのほうが適切であるという点に重点を置きまして、この改正案を実行いた……
○国務大臣(河野一郎君) 私も全く同様でございます。(拍手)
○国務大臣(河野一郎君) 道路整備緊急措置法等の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 政府におきましては、現行の道路整備緊急措置法に基づきまして、昭和三十六年度を初年度とする道路整備五カ年計画を策定し、これにより道路整備事業を推進し、今日まで相当の実績をあげてまいりましたことは御承知のとおりであります。 しかしながら、最近の目ざましい経済の成長に伴いまして、道路輸送需要は計画策定当時の予想をはるかに上回って著しく増大しつつあり、現行計画によりましては、とうていその需要に応ずることができないことが明らかになってまいりました。また、現行の計画策定後の新情勢、たとえば全国総合開発計画……
○国務大臣(河野一郎君) 今回の電気事業法案は、旧来の電気事業に関する規制の方法を、時代に即した合理的な形に改めようとするものであり、私といたしましては、このような立法の趣旨から見まして異論はないので、了承いたしました。いわゆる電力再々編成の問題につきましては、非常に重大な問題でもあり、私はこの趣旨は何とか貫きたいと考えておりますけれども、いま申し上げましたように、非常に重要な問題でございますので、別途慎重に研究いたしたい所存でございます。(拍手)
○国務大臣(河野一郎君) 土地収用法等の一部を改正する法律案の趣旨を御説明申し上げます。 最近における公共事業に必要な用地の取得は、事業量の著しい増大に伴い、種々の困難が生じております。このような公共事業の用地取得難を打開し、公共事業を円滑、かつ迅速に施行するためには、地価対策その他総合的な施策を必要とすることは申すまでもありませんが、公共用地の取得制度自体についても検討を加えました結果、収用委員会の機構、収用対象の範囲、収用手続その他の点についてさらに整備を要する点があると考えられますので、今回この法律案によりまして、土地収用法、公共用地の取得に関する特別措置法及び都市計画法の一部を改正す……
○国務大臣(河野一郎君) ただいま御決議になりました地価対策につきましては、政府といたしましても、これまでだんだん意を用いて努力をいたしてまいったのでございますが、お話のとおり、なお意に満たぬ点が多々ありますることは、私も同感でございます。したがいまして、御決議の趣旨を体しまして、今後ますます強力に施策をすることをお誓いいたしまして、所見をお述べいたした次第でございます。(拍手)
○国務大臣(河野一郎君) 提案理由の御説明にありました点と、ただいま運輸大臣からお答えになりました点で、大体私に対する御質問は、ただ、閣内に意見がいろいろあるじゃないかという一点だけのように心得ます。 御承知のように、これだけの大きな新しい飛行場をつくるということでございますし、将来の航空に関する基本がここから出発するということは、ただいまお話のとおりであります。したがって、政府といたしましては、関係閣僚がそれぞれの立場におきまして最も熱心に強く意見を主張されます。したがって、いろいろな立場から申されます意見が一致しない点があることは当然でございます。それをいかに調整するかというところに、私……
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