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大橋忠一 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

大橋忠一[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書


このページでは大橋忠一衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。大橋忠一衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第2号(1952/12/23、25期、無所属倶楽部)

○大橋(忠)委員 中共からの引揚げのことは、われわれ知つた人もおりまして、個人的にも非常に関心を持つておるものでありますが、これは、政府があまり真正面に出ると、向うはいやがつて、そうして引揚げの促進がむずかしくなるのではないかと私は思う。向うが赤十字社と交渉がしたいということを言つておれば、こちらの赤十字社あたりから積極的に働きかけさせて、そして政府はあまり表面へ出ずして、赤十字社その他の、双方にアクセプタブルな団体もしくは個人を使つて連絡をとつてやるというような方向に進まれた方が、引揚げを促進するゆえんじやないかというふうに思うのでありますが、この点について外務大臣の御所見はいかがであります……

第15回国会 水産委員会 第19号(1953/02/13、25期、同友会)

○大橋(忠)委員 本日の朝日新聞に、佐世保海上保安部が得た情報によりますと、第一大邦丸という船が韓国船に拿捕されまして、その魚勞長である瀬戸重次郎という人が銃殺をされた、しかも日本漁船員収容所内において銃殺をされたというニユースが載つておるのでありますが、政府はこれに関してどういう情報を持つておられますか、またこれに対していかなる措置をとろうとしておられるのでありますか、この点をお伺いいたします。
【次の発言】 過般クラーク将軍のあつせんによつて李承晩大統領が日本に来られまして、吉田総理と会われて、引続いて日本から鍋島水産会長が韓国に行われまして、李承晩大統領と会談をされました結果、李承晩大統……

第15回国会 水産委員会 第20号(1953/02/17、25期、同友会)

○大橋(忠)委員 昨日、済州島沖において、第一大邦丸の漁撈長瀬戸軍次郎氏が射殺をされた件に関しまして、政府に緊急質問をすべきやいなやということについて小委員会を開いたのでありますが、まだ真相をつかみ得るような情報が当時入つておらなかつたのでありますから、結論に達することなくして散会をしたような次第であります。本日はすでに第一大邦丸も港に着きまして関係当局においては直接当事者について御調査になつたことと思いますから、まずその真相について当局者並びに現地の責任者池端部長から、当委員会に御報告を願いたいと思います。
【次の発言】 その他の説明員から、本件に関する別のアングルからの報告はありませんか。

第15回国会 水産委員会 第22号(1953/02/27、25期、同友会)

○大橋(忠)委員 さきに濠州政府からわが方に向つてアラフラ海の真珠貝の保護の問題について条約交渉をやりたいという申入れがあつたことを聞いておりますが、その申入れの具体的の内容はどういうことを言つて来たのか、それを第一にお伺いいたしたいと思います。  またそのアラフラ海において濠州あるいはその他の国が今まで真珠貝をとつておつたかどうか、私の感じでは、どうも濠州は日本及び日本人に対して非常に強い警戒心を持つておるように思うのでありまして、蘭領ニューギニアに行くことさえも好まないことは御承知の通りであります。そこで私は、これはただ真珠貝を保護する漁業上の理由からでないような印象を持つております。つま……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 外務委員会 第5号(1953/06/20、26期、小会派クラブ)

○大橋(忠)委員 過日の外務大臣の演説の中に、日米条約締結の利点をあげておるのでありますが、「現在在米邦人の大多数が従事している農業も既得権として尊重される結果、彼らの生活の基礎を安定するなど、幾多の利点」がある、という、その既得権というのはどういうことを意味するのですか。
【次の発言】 正式というのは、土地法のことですか。加州の土地法ならば、すでにこれは無効になつております。
【次の発言】 それはどういうステータスですか。
【次の発言】 それは間違いだろうと思うのです。つまり土地法があると思つて、こういうものを書かれたのだろうと思つておる。土地法はもうなくなつておる。日本人も帰化可能の外国人……

第16回国会 外務委員会 第7号(1953/06/26、26期、小会派クラブ)

○大橋(忠)委員 私はMSAを受けた場合に内政干渉がひどくなるのじやないかということを憂慮しておるものでありますが、五百十一条を読んで見ましても、「自国の防衛力及び自由世界の防衛力の増進及び維持のために、自国の政治的及び終済的安定と矛盾しない限りにおいて、自国の人力、資源、施設及び一般的経済状態が許す限り全面的寄与を行うこと。」それから「自国の防衛能力を増大させるために必要な一切の合理的な措置をとること。」それから「合衆国が供与する経済及び軍事援助が有効に利用されることを保証するために適当な手段をとること。」こういうようないろいろな条件が規定されているのでありまして、この援助を受けると、日本が……

第16回国会 外務委員会 第8号(1953/06/27、26期、小会派クラブ)

○大橋(忠)委員 MSAの問題についてお尋ねいたします。吉田総理は前から外資導入ということを繰返し言つておられますが、一向外資は入つて来ない。そのわけは、アメリカ政府としては現在の日本の財政経済政策というものに不満足である。つまりみずから助けておらない。みずから助けておらないものはアメリカも助けることはできぬ、こういう意味で外資が思うように日本に入つて来ぬといわれておるのであります。しかるに今度このMSAの援助を受けるということになりますと、御承知の通り日本は、その経済力をもつて日本及び自由諸国の防衛に貢献するということになるのであります。私は日本の現在のごとき財政経済というものでは満足できな……

第16回国会 外務委員会 第9号(1953/07/01、26期、小会派クラブ)

○大橋(忠)委員 さきに戸叶委員の質問に対して、三権分立のはつきりしている日本においては、国会議員を外交交渉に参加させないということをおつしやいましたが、現にサンフランシスコの講和会議のときには国会議員が出て調印をしております。またポツダム会議のときも、英国のごときは反対党の首脳のアトリーが出ております。サンフラシスコの国際連合憲章のきまるときの会議でも、アメリカの共和党の議員、しかも反対党の議員まで出ておるのでありまして、重大なる国際会議のときには、国会議員、しかも反対党の人でも入れるのが慣例になつていると私は思うのであります。従つて国会議員は立法府の者であるから行政面のことにはタツチさせな……

第16回国会 外務委員会 第15号(1953/07/17、26期、小会派クラブ)

○大橋(忠)委員 ちよつと関連して。今条約局長は南洋の沈船はアメリカのものである、従つてこつちからクレームはない、フィリピンについても同様だ、これはスリー・マイル・リミットの中にあるやつでしよう。スリー・マイル・リミツトの外にあるやつはそういうような議論が立たぬでしよう。それからさらにこの問題はなかなかデリケートな問題でありまして、よほどよく研究してから発言されませんと日本の立場を非常に不利にしますが、これはよく研究されての上の発言ですか、あるいはここで思いついての発言ですか、その点を伺いたい。
【次の発言】 スリー・マイル・リミツトの外にあるやつは関係ないでしよう。これはそういう船も相当ある……

第16回国会 外務委員会 第16号(1953/07/18、26期、小会派クラブ)

○大橋(忠)委員 私はこの前終戦以来南北米に在留する同胞、つまり移民関係でわが国が受けた直接、間接の利益を調べていただくように要望しておいたのですが、これは調べておつてくださるでしようか、欧米局長にお尋ねいたします。
【次の発言】 本日の新聞によりますと、最近ポンド地域との貿易が非常に不振であります。本年度のポンド地域との貿易は予定より一億ポンドくらい減つておる。手持ちのポンドも非常な減り方で、昨日は会議があつたそうでありますが、また聞くところによりますと、英国はアフリカにおける広大なる植民地に対して、日本の綿糸布の輸入を禁止するという方法で、日本の貿易を非常に阻害いたしているということであり……

第16回国会 外務委員会 第31号(1953/10/19、26期、小会派クラブ)

○大橋(忠)委員 外務大臣が今度東南アジアにおまわりになつたことは、非常にけつこうなことであります。東南アジアと日本の問題の核心は賠償問題でありますが、すでに平和条約が調印されてから一年半の間に、まだその解決の曙光さえ見えないということは、私は非常に遺憾なことであると思います。このままなおこれを遷延しておりますと、おそらく日本はそのうちに災害その他で経済力が弱まり、あるいは再軍備を強要されて金がかかる。そこで結局払えなくなつてしまうのじやないかというような疑いも持ちまして、日本の誠意について彼らの心の中に疑いが起りはせぬかと思う。そこでもうそろそろ向うもこちらも大体腹がわかつたのでありますから……

第16回国会 厚生委員会 第28号(1953/07/29、26期、小会派クラブ)

○大橋(忠)委員 第十国会で通りました医薬分業の法律に関しまして、薬剤師方面では、この法律がはたして実行されるかどうかということについて非常に危惧を持つておるのであります。その理由は、はたから見ておると、実行に必要なる調査その他の準備が一向行われていない。ことに薬価の決定のごときも、一向行われておらぬ。そこでこの法律がいよいよ実施される昭和三十年一月一日までに所要の準備を整えて、そして予定通りはたして実行されるかどうかということについて疑いを持つておるのであります。そこで私は当局に向つて、その準備がいかなる状態において進行しておるか、また当局としては必ずこれを実行するという固い決意を持つて真剣……

第16回国会 法務委員会 第17号(1953/07/18、26期、小会派クラブ)【政府役職】

○大橋国務大臣 今大体承りました説明員からの御説明によりますと、捜査の適正ということでなるべく資料や証拠をたくさん収集する。それには時期的にいつがいいかということは非常に問題である。そこでそういつた技術的な面から捜査の適正ということをお考えになつているように受取れます。しかし普通に捜査の適正という言葉を、字を見まして私どもが考えます観念といたしましては、捜査が法的に完全であるばかりでなく、社会的にもまた被疑者の権利の保護という点から見ても非難がないこと、これが普通の捜査の適正という字から受ける感じなんです。今そういうふうに私どもは考えておりましたら、捜査の適正というのはそういううのではないのだ……

第18回国会 外務委員会 第1号(1953/12/03、26期、小会派クラブ)

○大橋(忠)委員 アメリカが日本に対して防衛力増強を、しかも陸上兵力を非常に多く望んでいるのはどういうわけでありますかお尋ねしたい。と申しますのは、兵器の発達によりまして、今までの陸上兵力あるいは海上兵力のごときものはひつきよう補助兵力になつてしまう。従いましてアメリカにおいても、陸上兵力、海上兵力は一割減らすというようなことが新聞に出ております。従いまして私は日本の自衛力にいたしましても、現在の十一万程度で人数はよろしい。ただそれをもつと役に立つ精鋭なものにすればそれで十分じやないか。それを何がゆえに三十何万人という大きな兵力に増す必要があるのか。どういう戦略上の理由からそういう要求をしてい……

第18回国会 外務委員会 第2号(1953/12/05、26期、小会派クラブ)

○大橋(忠)委員 これは一面双務的でないような点に今気がついたのでありますが、それは向うの州で、外国人の自由職業を禁止しておる場合には、その州出身者に対しては、日本では許さない、こういうふうになつていると承知しております。ところが向うの州で禁止されておるから、日本でできぬ、そこで州りをかわる、禁じない州の方に移転をして、日本でやるということが自由にできる、そこで留保条項を日本が法制化しても、実際上はアメリカの方はかつてに留保ができる、日本人の方は事実上許されたきわめて少数の州においてしかできない、そういうような不対等のことが起るというようなふうにちよつと考えられるのですが、その点はどうですか、……

第19回国会 外務委員会 第12号(1954/03/03、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 私この二年ばかり前にアメリカに行きましたが、いろいろ聞いてみますと、大体日本は非常にぜいたくである、こういうぜいたくな国に援助をやる必要はないというのがアメリカ人一般の空気であります。むろんそのぜいたくという意味は、日本におけるいろいろなやり方がぜいたくであるということもありますが、在外公館の問題についても、アメリカにおけるシカゴあるいはロスアンゼルス、ポートランド、シアトル、ニユーオルリンズというような領事館が戦前通りに復帰いたしまして、戦前通りにあるいはそれ以上にりつぱな事務所を置いておる。ところが実際何をやつておるかという点を調べてみると、大体ツーリストの案内ということ……

第19回国会 外務委員会 第13号(1954/03/06、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 魚の問題でちよつとお尋ねいたしますが、新聞によると、濠州は飛行機をもつて海面を監視いたしまして、そうして日本の漁船が近海でまぐろをとつておるのを、何か国際条約に違反しやせぬかということで、調べておるというニユースが出ているのであります。それがほんとうかどうかはわかりませんが、そういうふうに、どうも濠州との間の交渉が、かみしもを着てあまり形ばかりやつてかど立つて来る。朝鮮の近海でも、このごろ飛行機でもつて李承晩ラインの中を監視して、厳重に取締るということが新聞には出ておる。朝鮮の方はむちやくちやなことを言うから話にならぬかもしれぬけれども、私は濠州の問題なんかでも、何か表向き国……

第19回国会 外務委員会 第17号(1954/03/15、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 関連して法制局長官にちよつとお尋ねいたします。の問題ですが、朝鮮の三十八度線に多分再び事は起らぬとは思いますが、李承晩大統領のような鼻息の荒い先生がおるから、万一あそこに再び事が起つて、そうしてほつておくと南朝鮮がやられてしまうとすると、ただちに危険が日本に及ぶ。そこで日本を守るためにやはり南朝鮮を全部共産軍に席巻されてはいけない、つまり日本の自衛のためにほつておくわけに行かないというような事態が起つた場合、そういう場合に兵隊を出すことができるかどうか、政府としては出さぬということを政治的に言つておられるが、法律的に見てそれを自衛の範疇に入れて自衛隊を出すことができるかどうか……

第19回国会 外務委員会 第18号(1954/03/16、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 ただいま外務大臣は、本協定締結に対する外国の輿論というようなものは、きわめて平静であるとおつしやつた。しかしながら、十数年前の第二次世界大戦で世界を震憾いたしいました日本とドイツが再軍備をするということ、これは非常な大きな歴史的の事実でありまして、ヨーロツパにおいても、西ドイツが再軍備をし得るように憲法の改正をやる、フランスはこれに対して非常な脅威を感じておる。ロンテはもちろんのこと、フランスも脅威を感じておる。また東の方においても、一九五一年には中共がこのことあるを予知いたしまして、中ソ友好同盟条約を結んだ。さらに台湾あたりでも、日本がいよいよ再軍備を始める、いよいよわれわ……

第19回国会 外務委員会 第19号(1954/03/18、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 今度のできごとは一面において非常に悲しむべきことでありますが、他面から見ると、いよく戦争はできない、これをやつたら人類は絶滅するという感じを与えまして、もう戦争は事実上できなくなるというふうに感ずるのであります。その意味において喜ばしいというふうにも考えられる、しかしながらもう普通のテストといえどもかくのごとく恐るべき結果を来すようにたつては、もつと大きなものをやつたら、今度は日本あたりへも灰が来るかもしれない。アメリカばかりでなく、ロシヤでもシベリアでやつた灰が全地球をおおずようなことになり、英国もまたどんどんテストをやるということになりますと、もう原子爆破はテストといえど……

第19回国会 外務委員会 第22号(1954/03/22、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 関連して。新聞によりますと、またアメリカではこの間の三月一日の原爆よりもなお何層倍と大きい原爆の実験をやる、それがために危険水域も広げた、こういうような報道があるのであります。この間の原爆の被害が意外に大きかつたのも、専門家が予想したよりも以上の威力を持つておつたがためだ、こういうことも新聞に出ておるのでありますから、私はまた大きなやつをやつて、この次は何が起るかということについて、子供くさいかも知らぬが実は心配でたまらぬ。前にアインシユタイン博士でありましたか、水爆などで戦争をやると大気が濁つて、人類のみならず地球上の生物がみんな死んでしまうということを言つたこともあります……

第19回国会 外務委員会 第25号(1954/03/25、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 副総理にお尋ねいたします。今回アメリカからMSAの援助を受けて自衛力を強化する、保安隊が自衛隊になる。これに関連いたしまして私が非常に心配していることは、政府の方でその受入れ態勢と申しますか、よほどしつかりした準備をしてやられないと、国内治安を保つ、あるいは侵略を妨ぐ軍隊になるかわりに、革命の軍隊いわゆるクーデターの軍隊になるおそれが非常にある。もつともアメリカの陸上軍がおるうちは、そういうことは起らないでありましようが、MSAによつて日本の自衛力が強くなるに従つて、向うも減らすというのでありますから、結局いなくなるのでありますが、そういうときが非常にあぶないのではないかと私……

第19回国会 外務委員会 第31号(1954/04/05、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 ちよつと農林省の方に関連して伺いますが、日本の砂糖の輸入はまだ精製しない粗糖のままで輸入されておる。そうして十六の製糖会社でこれを精製をして売り出しておる。従つて精製した砂糖というのは輸入を認められたいのですか、この点どうですか。過般の砂糖の値上りの際に十六製糖業者が非常な暴利を得た。そして砂糖のスペキユレーシヨンが行われて、全国の菓子製造業者が非常に困つた。ことに駄菓子屋の方は非常に困つて事業を休んだということは御承知の通りであります。そこで当時問題になつたのは、十六の製糖業者にのみ砂糖の一種のモノポリイのようなものはけしからぬという声が、全国の砂糖業者から起つたことは御承……

第19回国会 外務委員会 第33号(1954/04/10、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 この次にまわしましよう。

第19回国会 外務委員会 第35号(1954/04/15、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 関連して。私は基地の問題ほど反米感情を刺激する問題はないと思いますので、アリソン大使なぞに会う機会には、個人的にときどき話しておりますが、アリソン大使も、ぜひこの問題は摩擦の起らないように、すみやかに合理的に解決しなくちやいかぬということを言つておるのであります。しかも、朝鮮事変も終つて、九州方面の基地の必要性も、常識的に見て次第に薄らぐという傾向にあることは疑うべからざる事実であります。しかも自衛隊を今度強化して、向うの防衛の負担を日本側で負うということになつて来れば、なおさら大勢的に見て基地というものは次第に減つて行く方向に向わすべきものであると思うのであります。そこで、……

第19回国会 外務委員会 第43号(1954/04/28、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 関連して一問だけ……。フィリピンのみならず、インドネシアとの賠償交渉の問題がなかなかまとまらない。これは大体向うから日本へやつて来て、いろいろな自動車が走り、表面的に景気のいい状態を見て、日本に支払い能力ありとする間遠つた印象を持つて帰つた、それが原因ではないか。ところが日本の経済的実力というものは、深く掘り下げて考えなくても、将来の見通しは非常な暗いものでありまして、現にどんどん外貨が減つておる、こういうようなときこ大なる賠償なんか払えるものではないりでありまして、今度の四億ドルの支払いのごときも、実際やつてみてはたしてできるものかどうか。さらにインドネシアの問題でも、きよ……

第19回国会 外務委員会 第50号(1954/05/15、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 この船は繋留中の船とおつしやいましたが、しかも小さな船であります。陸上の戦車とかその他のものは、MSAの協定でこちらにくれることになります。ところがこれは貸与協定で、むろん他の国も艦船は貸与協定だから、日本も貸与協定だ、こういうことになるのでありましようが、しかし日本のような微弱な、独立かどうかはつきりしないような国において、アメリカから艦船を貸していただいて、そうしてようやく旗を掲げて運営するということで、いかにもアメリカの傭兵のようなぐあいになる。ぼくは軍隊を持つこことはある程度必要だと思う。けれども、その軍隊というものは、どこまでも日本の国家の軍隊という感じが出ぬことに……

第19回国会 外務委員会 第54号(1954/05/22、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 私は首相の外遊に関しまして質問いたします。首相の外遊についていろいろ議論がありますが、これは国際関係の複雑なときであり、外国との関係において生存をしているこの日本において重要なことでありますから、最高首脳者の間でいろいろ直接会つて意見を交換するということは必要なことだと思いますが、この外遊に関連して私が非常に不愉快に感ずることは、またまた外資の導入、借款、経済援助というようなことがしきりに新聞に伝えられ、財界でもおみやげを期待しているというようなことがしきりに載ることであります。大体アメリカから外資を導入する、金を借りるということは、むろん筋が通り、かつその条件がよろしいなら……

第19回国会 外務委員会 第59号(1954/09/15、26期、無所属)

○大橋(忠)委員 第一に、岡崎外相が、さきに日吉米協会の演説で、ビキニにおける水爆実験に協力するというようなことを言われましたその協力ということは、どういう意味の協力でありますか。こういうことを意味されておるのでありますか。その点をひとつお尋ねします。それから岡崎外相がこれに協力すると占われたことは、広島、長崎に原爆攻撃を受けた日本人の民族感情を非常に傷つけておるのみならず、わが国の公海漁業にも非常な打撃を受ける。従つて、これはもうどこに行つてみても非常に評判悪いのでありまして、吉田内閣の非常に大きなマイナスになつておるのでありますが、一体いかなる必要によつて協力するというようなことを積極的に……

第20回国会 外務委員会 第1号(1954/12/01、26期、日本民主党)

○大橋(忠)委員 私は日本民主党を代表いたしまして、この動議に賛成をいたすものであります。  昨日の吉田総理の外遊報告を聞いてみますと、まことにあいまい模糊たるものでありまして、新聞に出ておるよりももつと要領を得ない、項目を列挙しただけのように思うのでありまして、あれでは外遊報告になつておらぬのであります。そこであらためて本委員会においてわれわれの外遊に関して持つておる疑問に関しまして、総理に親しく御出席を願つて、詳しく質問をしたいと思うのであります。そうして国民もおそらくわれわれ同様に疑問を持つておると思うのでありまして、国民に広くこの外務委員会の質疑応答を通して、これらの疑点について解明を……

第20回国会 外務委員会 第2号(1954/12/04、26期、日本民主党)

○大橋(忠)委員 今の日本の外交は岡崎君がやつておりますけれども、一般の印象――われわれも同様の印象を持つておるのでありますが、事実はこれは吉田外交であつて、岡崎君はただその補助者にすぎないというような感じを持っておるのであります。従いまして今度の吉田外遊のような場合においては、その立たれるときにも、当然この外務委員会に出て、当時国会閉会中でありましたから、それを通して国民に呼びかけられるということを期待いたしておつたが、遂にそれもできなかつたのであります。予算委員会以外の普通の委員会に出たら、どこでもここでもひつぱられるというような懸念があるかもしれませんが、そうではありません。実は私は日本……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 外務委員会 第1号(1955/03/25、27期、日本民主党)

○大橋(忠)委員 動議を提出いたします。  理事の互選はその数を七名とし、選挙の手続を省略して委員長において指名されんことを望みます。
【次の発言】 本日予算委員会の理事会で、各省別の分科委員会を作って、外務省は外務省、大蔵省は大蔵省というふうのに分けて審議するというふうに決定したそうであります。そこでこの予算委員会の外務分科委員会に外務委員会の理事が一緒に参加をして、共同して審査するというようなことができたら非常に都合がいいと思います。そうしないと一番重要な外務省の予算が、ほとんど外務委員会とは別個に、勝手にきめられてしまうということになるのです。私はまだしろうとで詳しいことは知りませんが、……

第22回国会 外務委員会 第3号(1955/04/06、27期、日本民主党)【議会役職】

○大橋(忠)委員長代理 北澤直吉君。

第22回国会 外務委員会 第11号(1955/05/28、27期、日本民主党)

○大橋(忠)委員 今度の案によりますと、大使なんかが非常にふえておるのであります。いろいろ地域と国交を開くということは、非常にけっこうなことでありますが、その代表者を置くに当っても、その土地の重要性と、それからどういう仕事をやるかということをよく考えた上に置かれないと、いたずらに大切な外貨を使うだけであって、国家のためにならないと私は思う。ことに大使という職は、戦前におきましてはいわゆる親任官、すなわち大臣に相当するところの重大なる職でありまして、これはむやみに置くべきものではない。これはやはりキー・ポイントの、だれが見ても、なるほどここには大使が必要であると思われるところ以外には置くべきもの……

第22回国会 外務委員会 第14号(1955/06/01、27期、日本民主党)

○大橋(忠)委員 在外公館の問題でお伺いしたいと思います。カサブランカに領事館を置く、それからエチオピアにも公使館を置く、イスラエルも公使館、グァテマラ、ニカラグァにも公使館、こういうふうに非常にたくさんの在外公館を置くということになっておりますが、これらの目的は、主として通商貿易関係を拡大するということのように思われます。しからばこの公使なり、領事なりに任命される者が通商貿易に関して相当知識もあり、経験のある者を選ばぬことには、これはただ外貨を使うだけで何の役にも立たぬと思うのでありますが、どういうような基準でこの公使なり領事なりを選定しておられるか、その点を一つお伺いしたいと思います。

第22回国会 外務委員会 第15号(1955/06/04、27期、日本民主党)

○大橋(忠)委員 この前本件に関連していろいろな資料を求めておきましたが、その資料について口頭でもって要点だけを御説明願いたいと思います。
【次の発言】 なおこれについては重光外相に直接私は三、四点について質問いたします。さらに続いて他の各委員の御質問が終りましたあとで、皆さんの賛成を得たらその趣旨に基いた附帯決議を出したい、こういう意図でありますから、重光外相の御出席を待って簡単に要点だけを質問いたしますから、どうか御承知おきを願います。

第22回国会 外務委員会 第16号(1955/06/08、27期、日本民主党)

○大橋(忠)委員 実は私、一昨年でありましたか、保安隊時代に新町の保安隊と、浦賀でありましたか横須賀にフリゲート艦が来たときに、見学に行ったのですが、フリゲート艦は、明らかに軍艦であるにかかわらず、船舶である、戦車は、明白に戦車であるにかかわらず、特車と言っておられますが、まことにごまかしのように聞こえて、非常におかしく、かつ士気にも関係するだろうと思っておった。その後自衛隊になったのでありますが、その名前は今でもやはり船舶でありますか、特車でありますか。そのことをちょっとお聞きしたい。
【次の発言】 この秘密保護法なんというものは、今日の日本におきましては、大して秘密のものをアメリカが日本に……

第22回国会 外務委員会 第17号(1955/06/11、27期、日本民主党)

○大橋(忠)委員 この前の私のクエスチャニヤに対するお答えはきわめて不満足なものでありましたので、そこで本日さらに質問をいたします。  実は大使の任命でございますが、これは申すまでもなく、主要なところだけに置くというのが原則でありまして、現在欧米におきましても、着実な国はそうむやみに大使を乱設しておりません。ただ中南米、東南アジア方面のまだそのやり方の堅実じゃない国におきましては、いろいろな理由に基いて、むやみに大使を交換するという風があるようでありますが、着実な国においては大使なるものを乱設しておりません。従いまして、日本も人口その他の点においてなるほど大国ではありますが、まだ独立も完成して……

第22回国会 外務委員会 第19号(1955/06/15、27期、日本民主党)

○大橋(忠)委員 いなくてもいいです。
【次の発言】 今度の提案によりますと、大使を一挙に六人もふやすという提案でございます。東南アジア方面は重要であるというので、かくのごとき増加を来たしたという御説明でありますが、そういたしますと、さらに中南米方面の移民を送る、また経済的にも発展し得る国々にもつり合い上、やはりふやさなくちゃならぬというようなことになりまして、公使よりも大使の方がはるかにふえる事態になるのであります。本日いただきました表によりますと、国交を開いた国だけでもすでに六十五に及んでおるのでありまして、将来ソ連圏とも国交が開ければ、さらにこの数はふえまして、在外公館の数はおびただしい……

第22回国会 外務委員会 第21号(1955/06/17、27期、日本民主党)

○大橋(忠)委員 文部大臣にちょっと――乳製品がやみに流れますために酪農が影響を受けるということは、みな言うことですが、これを取り締るといっておられますが、何か取り締る方法について具体的にお考えになっておりますか。どうも飼料にいたしましても、飼料として輸入したものが、全部食糧の方にやみに流れていく。それがために飼料が高い。また酪農が非常に困るのも、結局アメリカから来た粉乳がやみに流れていく、それがために日本の酪農を圧迫する。やみに流れるのを取り締る方法、こういうことについて何か具体的にお考えになっておりますかどうか、その点をちょっとお尋ねしておきたい。

第22回国会 外務委員会 第22号(1955/06/21、27期、日本民主党)

○大橋(忠)委員 私はこれから民主党を代表いたしまして、本協定に賛成の意を表せんとするものであります。  この協定は昨年度のMSAに基く小麦の輸入協定と違いまして、昨年度に新たにできました余剰農産物処理に関する法律に基いた純粋の経済的の協定であることを第一に指摘したいと思います。この協定によりましてわが国は八千五百万ドルまでの余剰農産物を購入することとなりますが、同時にわが国学童の福祉計画を拡大するために、千五百万ドルの余剰農産物の贈与を受けることになっておるのであります。この八千五百万ドルを見返りとしてわが国に積み立てられる円資金のうち、その三割は駐留米軍が使用し、七割は電源開発、農業開発及……

第22回国会 外務委員会 第29号(1955/07/13、27期、日本民主党)【議会役職】

○大橋(忠)委員長代理 戸叶里子君。

第22回国会 外務委員会 第33号(1955/07/19、27期、日本民主党)

○大橋(忠)委員 中南米に移民を送るに当りまして、われわれが心に置かなくちゃならぬことは、ラテン・アメリカ諸国といえども、日本人にはあまり感心しておらないが、ただ現地人や欧州移民ではできないところの熱帯のジャングル地帯の開発をしよう、こういうようなところから今なお日本移民に対する要請があるというこの事実であります。しこうしてこれはわが日本国民としてはまことにありがたいことであるのであります。熱帯のジャングルの開発ということは難中の難事ではありますが、暑気に耐え、勤勉でしかも科学的、組織的の頭を持った日本人ならはこれはできる仕事であると思うのでありまして、ただ単に中南米のみならず東南アジアにおき……

第22回国会 外務委員会 第34号(1955/07/20、27期、日本民主党)

○大橋(忠)委員 この法案に関連いたしまして、外務委員会理事会の共同提案といたしまして附帯決議を提議したいと思います。  まずその全文を読み上げます。   日本海外移住振興株式会社法案に関する附帯決議  本会社設立の上は、政府は左の事項につき充分留意せられたい。 (一)政府は会社の指導に当り、会社の活動が移民受入国の利益及び需要に合致し誤解を招かないよう万全の配慮を加うること。 (ニ)外務省は円滑なる運営のため、つねに関係各省と連絡を密にし、ことに事業計画及び資金計画に関する認可を与えるときは農林、通産、労働その他の関係各省に事前に諒解を求めること。 (三)本会社の配当は、如何なる場合に於ても……

第23回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第4号(1955/12/15、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 武藤団長ほかここに来ておられますので、きわめて簡単に報告いたします。  衆議院から参りました議員は、受田君と田村君、私の三人でありましたが、今度はすべてが非常に順序よく取り運ばれました。埠頭において、型のごとく引揚者の上陸されるのをお迎えいたしました。また上陸後も引揚者の方に面接して、いろいろ事情を聴取することができました。また援護局の内部の施設も詳しく見て参りました。私は非常に成功であったと思います。引揚者の方にも、われわれの行ったことを喜んでいただいたと私は確信しております。非常に病人が多く、四十三名のうち十三名の病人が埠頭に上陸されましたときは、全く痛々しい姿でありまし……

第23回国会 外務委員会 第3号(1955/12/05、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 今委員長の申されました日韓関係について御質問いたします。  今委員長の言われました通りに、この日韓の関係、歴史というものは近世において不幸なる事態が多いのであります。日清、日露の両戦役も実は韓国問題が主たる原因で起っておるのであります。またわが国としてまた韓国としても、この一衣帯水の両国がフレンドリーな国になるということは、これは双方の外交政策上最大の眼目であるにかかからず、終戦後もやはり不幸なる関係が続いておるのであります。これを何とかして一つ改善できなければ日本の安全も保たれないし、また極東の安定ということも保たれない。従って私はこの問題こそ日本外交の最大最重の問題である……

第24回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第7号(1956/02/24、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 第一に、演出かどうかという問題であります。ロシヤ人は昔からそういうことをやる民族であるということを参考のために申しておきます。エカテリナ女帝のときに――エカテリナ女帝というのは、農民の待遇ということに非常な関心を持っておったのであります。従って農民をよくしようということを臣下に命令しておったそうであります。そのエカテリナ女帝が、急にこれから農村を見に行くという命令を出したそうであります。そうすると、時の総理大臣が、急に大工や左官に命じて、りっぱな家を作らせ、そうして役者を雇って全部農民に仕立てて、きれいな農村を作って、これが今日のロシヤの農村の状態でございますと言って見せたと……

第24回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第10号(1956/03/30、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 僕は、高砂族に対しては、前から非常に親愛感を持っておるのであります。何とかして一つ助けなくちゃならぬ、こういうふうに思っておりますが、日本にこれから住まれる上において、何をして住んでいきたいのか、どうして生きていくか、日本政府に対して、滞在のほかに、生活のためにどういうことを期待しておられるか、日本政府にどうやってもらいたいか、こういうようなことを岸君からでも、どういうような考えを現在持っておられるか、ちょっとお話し願いたい。
【次の発言】 どういうような労務ができるのですか。
【次の発言】 たとえば、開拓農業というようなことはできないのですか。

第24回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第13号(1956/05/22、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 私は、満州、蒙古関係について、少しお尋ねいたします。満州及び蒙古の政府の役人というものは、外国であるという形式的の意味におきまして、恩給年限に加算されない。従って、公務扶助料ももらえない。何らの国家的の恩典に浴することができないのは、私は非常に不公平なやり方だと思うのでございます。満州国は、表面的には独立国という形をとっておりましたが、実はあれは独立国ではなくして、日本の領土――日本の領土というよりも日本陸軍の領土でありまして、従って、満州国の官吏というものは、全部関東軍の推薦によって任命されるといいますが、事実上は関東軍が任命し、また関東軍が罷免するというものです。従って、……

第24回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第16号(1956/07/21、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 これより、ソ連地区第七次引揚者の引き揚げ状況及び受け入れ援護状況について、舞鶴における実地調査の結果を、私より簡単に御報告申し上げます。  本委員会から派遣されました委員は、中馬辰猪君、井岡大治君、中井徳久郎君及び私の四名でありまして、一応私より調査の概要を申し上げ、他の委員より補足する点がありますときは、御報告を願うことといたします。  今回のソ連地区第七次引揚者は、総員六十二名で、その内訳を申し上げますと、元陸軍の未復員者二十一名、一般邦人三十七名、子供二名、朝鮮に籍のある者二名であります。その性別は、男子五十七名、女子五名、うち子供各一名となっております。抑留地別に見ま……

第24回国会 外務委員会 第7号(1956/02/16、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 さきにソ連が、日本がサケ、マスを乱獲するから、その取締りをするということを、いろいろ漁業の方に言ってきました。これがどういう意味でなされたかについては論議がありますけれども、日本の水産界においては、いよいよ日ソ交渉が妥結せぬ場合には、北洋漁業をとめてしまうというようなおそれがあり、水産株が暴落をいたしましたことは、御承知の通りであります。もしソ連が万が一、そういうようなことをやるということになりますと、これは一種の威嚇であります。平和友好の関係を結ぼうと努力しているときに、威嚇の切先をちょっぴりでも出すということは、まじめに何とかしてまとめようとするわれわれにとっては、まこと……

第24回国会 外務委員会 第8号(1956/02/18、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 ちょっと関連して質問さして下さい。私は昔でありましたが外務省におって感じたことは、むやみに在外公館を置いても、果してその経費に値するだけの利益がもたらされるかどうかということについて、常に自分がそれをやりつつ考えておったのであります。ところが今度盛んに在外公館の網が拡張されるようになりました。その主たる理由は、経済的の理由だろうと思うのです。つまり日本の対外貿易を促進する、経済提携を促進するという意味だろうと思いますが、ドイツあたりの話を聞いてみますと、外交官を外へ出す場合に、その経済的の知識経験について、たとえば通産省の方に相当期間置いて、練習をさせるとか訓練させるとか、た……

第24回国会 外務委員会 第17号(1956/03/07、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 私は、日本の生命線というものは公海と熱帯にあるということを前から言っておりますが、現に李承晩ラインでも公海自由の原則が問題になっておりました。公海漁業というものが日本の重要なる産業である限り、日本としてはこれを死にもの狂いで擁護する必要があると思います。そこで私は、この公海自由の原則の問題だけは外務省において特に注意されて、特別に学者を専門的に雇われてよほど徹底的に研究されて、そしてそれに基いて死にもの狂いで争わなければいかぬ、こういう考えを持っております。  もう一つはビキニの実験の問題も、理論は別としてそれがために魚が汚染されて、漁業国家の日本としては非常な迷惑であります……

第24回国会 外務委員会 第19号(1956/03/13、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 私は南米移民をやっておったのですが、境地に行ってみると、向うの契約労働なんというものは奴隷のようにひどい状態です。それが今日のように発展をしたのですが、あれだけの人が向うに残った一つの原因は、一ぺん行ってしまうと距離の関係で遠くてなかなか帰れない。旅費がかかったりいろいろな理由で帰れなくなってしまったから、やむを得ずあそこに残ったという人が相当おる。ところがカンボジアは近いのですからすぐ帰れるのです。従ってこれを送るに当っては、やはりよほどよく調査をしてやられないと、二千人の予算を取ったからこれを無理をしてでも送るというようなやり方をしますと、私は必ず失敗するだろうと思う。従……

第24回国会 外務委員会 第22号(1956/03/17、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 ちょっと一言だけ。カンボジアという国は、戦前から非常な親日の国でありまして、今度こういう状態になったことは慶賀にたえぬのであります。これは今ここにおられる山本君の話によりますと、吉岡大使という人は非常に正直な人だそうであります。私が長年異民族との接触によって得た一つの感じは、絶対に正直な人間じゃないと信用しないのであります。従って今後この大事なカンボジアとの交渉をやるに当っては、絶対正面であるということこそ私は根本であると思う。従ってカンボジアにやる人を選ばれるについては、一つこの絶対正直であり、まじめであるという人間を送っていただきたい。こういうふうに考えて、希望を申し上げ……

第24回国会 外務委員会 第23号(1956/03/23、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 私はきのうここにおられる高岡君とカンボジア問題を協議したのでありますが、そのときに浮んだ考えとしては、結局一つの移民を送るにしても、それを世話するコーポレーションみたいなものを作らなくてはならない。それをジョイント・ストック・カンパニーにするか、あるいはカンボジアのカンパニーにするかは別として、そういうものを作って、いろいろな事業をそこへ持っていく、あるいは開拓をするいろいろな世話をするということでなくてはならぬ。高岡君はそういう場合に、国際金融公社の金を借りたらどうかというようなことを言われたのでありますが、一体国際金融公社はどういうものが借り得る資格があるのか。また借り得……

第24回国会 外務委員会 第36号(1956/04/25、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 農林当局にお尋ねいたしますが、私は現在農村の非常に土地の悪いところに住んでおりますが、前には耕作しておったところが、耕作せずに草のはえたままほってある土地が、非常に目につくようになったのであります。それから汽車に乗って車窓から外を見ましても、いわゆる二毛作しておる面積が非常に減ったように考えるのでありますが、この事実をお認めであるかどうか。そうして、こういうような現象が起ってきたのは、おそらく農産物の価格というものが比較的に安いがために、耕しても引き合わない、勘定に合わぬ、こういうようなところも私は原因であろうと思うのであります。以前は荒れ地まで耕して食糧をどしどし作っておっ……

第24回国会 外務委員会 第37号(1956/04/28、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 少し小さい問題でありますが、飼料を今度六百四十万ドルほど買われることになって、これは非常にけっこうなことであると思うのでありますが、御承知の通り飼料需給安定法に基く予算が六十億ですか、ことしは幾らかあるのでありますが、この飼料需給安定法に基く飼料買付の予算、これと余剰農産物協定によって買う六百四十万ドルの借款とはどういうような関係になるのでありますか、御説明を願います。
【次の発言】 そうではない。飼料需給安定法に基く別な予算があるでしょう。
【次の発言】 そうすると、飼料需給安定法に基いて買い付ける予算というものと、今度の余剰農産物で買う予算は全然別個のものなのですか。飼料……

第24回国会 外務委員会 第47号(1956/05/22、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 ほんのちょっとしたことを二点ばかりお伺いいたします。私は北満鉄道の買収交渉をやったことがあります。そのときに非常に困ったことが一つあった。それは、わが方から一億四千万円という大金を支払いました。それでソ連が日本で物を買い付けたのです。その際に、日本の商社が争って売りつけようとしたがために、値段を非常に安くした。また向うはそこがつけ口なんです。今度もフィリピンの使節団が日本で計画に従って物資を買い付けるということになるようですが、その場合の買付の方法、これは自由に、使節団が適当と考えるいかなる方法でもよろしい、つまり業者を競争させて、なるたけ安くたたいて貰うこともできるというよ……

第24回国会 外務委員会 第59号(1956/07/12、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 沖繩問題について、問題の土地問題はすでに大体論じ尽されていますので、その他の問題についてお尋ねしたいと思います。  アメリカが沖繩基地の強化に非常に力を入れている、その事情についてはよくわかります。なぜアメリカがあの基地を強化するのか。ある一説によりますと、日本におけるナショナリズムが起りまして日本の基地が危なくなった場合に、沖繩に退避するというようなことが盛んに言われております。それがほんとか、うそかは知りませんけれども、とにかく沖繩基地を強化しようとしておるし、かつその事情はわかりますが、しかし沖繩基地を強化するためには、沖繩人の協力を得ない限りは、基地の強化は、ただ物質……

第24回国会 外務委員会 第60号(1956/07/23、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 私は日ソの国交がいつまでもこの状態であり得るわけのものじゃない、従って一日も早く正常化をはかるべきであるとは思いますが、ただ一つだけソ連の態度についてはなはだ解せない点がある。これから国交を正常化をして両国が親善関係を続けていく上において、日本が力をもってねじ伏せられるような、そして無理やり正常化に持っていくというような、こういう形は私ははなはだ好ましくないと思うのであります。日本を力をもってねじ伏せて無理やりに正常化に持っていくというような格好で正常化に成功しても、力のない日本だからあるいは涙をのんで泣き寝入りというようなことにならざるを得ないかもしれませんが、それでは深い……

第26回国会 外務委員会 第28号(1957/10/15、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 岸総理、藤山外相が日米親善と協力のために非常な御努力をなさっておるにかかわらず、抽象的にはとにかく、具体的には経済問題については借款その他多少ありますが、政治問題等にいては具体的には何一つ解決ができていないように思うのであります。これはわれわれ日米協力、親善を必要とするものにとっては非常に大きな失望であります。ことに戦犯問題ぐらいは、これは行政府でどうでもできる問題であり、こういう第二次世界大戦の憎悪の表徴ともいうべき戦犯の釈放、このくらいなことはどうしてできないか、われわれには意味がわからないのであります。ソ連や中共さえもすでにほとんど釈放いたしておる。豪州も釈放しておる。……

第27回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第1号(1957/11/01、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 この際、動議を提いたします。委員長の互選は、投票を用いずに、廣瀬正雄君を委員長に推薦いたしたいと思います。

第28回国会 外務委員会 第4号(1958/02/17、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 最近新聞によりますと、蒋介石主席が、台湾と韓国と日本を結ぶ北東太平洋同盟というようなものをすべきである、早く日本と韓国との間が仲直りして、そういう方向に進むべきである、こういうような演説をしたのであります。  岸総理はしばしばSEATO、東南太平洋同盟に対しては反対であるということを言っておられるのでありますから、おそらくこのNEATOに対しても反対であろうと思いますが、外務大臣はこの蒋介石主席の意見にどういうような考えを持っておられるのでありますか。これは来たるべき日韓会談にも関連のあることでありますから、御答弁をお願いいたします。

第28回国会 内閣委員会 第15号(1958/03/14、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 旧満州国の日系官吏の問題について簡単に御質問申し上げます。  旧満州国の日系官吏につきまして、日本国と人事の交流をやっておったことは御存じの通りでございます。また日系官吏は、御承知の通り、関東軍の推薦によりまして就任をいたし、かつ実質的にその指揮監督のもとに立っておったものであります。従いまして、実質的に申しますると、関東局の官吏あるいは朝鮮総督府の官吏、樺太庁の官吏などは全然性質が同じであります。ソ連に連行されました際におきましても、ソ連はこれをやはりそれらの日本官吏と同様に扱いました。警察官のごときは日本の憲兵と同様に最も重い二十五年の禁固刑に処せられておるのであります。……

第28回国会 文教委員会 第5号(1958/02/28、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 今から二十数年ほど前に私が満州におりました当時、当時延安におりました毛澤東が漢字をやめて表音文字にするということを聞きまして、私はこの漢字ではとても満人の無学文盲を救って、そうして文化国家を作ることはできないというので、日本のかなをもう少し合理化し、もう少し科学的にしたところの満州がなというものを作ったらいいだろうということを提議いたしまして、満州国政府においてこれを採択いたして研究することになったような次第であります。しかるに今回の新聞報道によりますると、中共政権におきましては、いよいよローマ字を採用することに腹をきめまして、この漢字にローマ字のルビを付して、そしてまずシナ……

第28回国会 法務委員会 第17号(1958/03/27、27期、自由民主党)

○大橋(忠)委員 私は法律の専門家ではありません。そこで、ただ一般庶民の感覚から、あっせん収賄罪に関する問題を御質問申し上げたいと思います。  今度のあっせん収賄罪は、われわれしろうとから見ますと、非常に不満足なものでありまして、法案制定の暁にどれだけの現実的の効果があがるかということに対して疑いを持つものであります。しかしながら、かりに骨抜き法案と称せられるこの法案に骨を入れて、刑法改正仮案のようなものにかりにしたところが、私は、その効果のあがらぬことにおいては五十歩百歩ではなかろうかと思うのであります。 現在も収賄罪というものがありますが、さきにも御指摘になったように、一カ年間にわずかに検……


各種会議発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 水産委員会法務委員会連合審査会 第1号(1953/02/21、25期、同友会)

○大橋(忠)委員 本日参考人の方々の陳述を聞いておりまして、これは非常に大きな問題であると感じておるのであります。朝鮮近海におきまして日本は一年に七十億円からの漁獲物をあげておる。この豊富なる漁場から、彼らは日本の船舶をおつぱらつて、これを朝鮮で取上げてしまおうという計画的のものでないかという感じを私は持つておるのであります。従いまして李承晩ラインを引き、さらに国連軍がクラーク・ラインをひつぱつた。その内容は、相当の決意というものが韓国側にあるものと見なくちやならぬと思うのであります。従いまして、本件は単に実は済州島の沖で起つた小なる事件ではなくして、それはただこの豊富なる漁場の争奪戦から起つ……


26期(1953/04/19〜)

第19回国会 外務委員会公聴会 第1号(1954/03/22、26期、自由党)

○大橋(忠)委員 鈴木教授にお尋ねします。鈴木教授は、占領治下にできた憲法もりつぱな憲法である、憲法としての効力にごうも影響はないという御意見のようでありますが、GHQの重圧のもとにできた憲法、あるいは法律というものは、ある意味においてポツダム宣言のもとにできた政令に似た性格を持つたものでありまして、民主主義の国民の総意に基いて法律をつくり、憲法をつくる国柄においては、はたしてそういうものがフルな効力を持つておるやいなや。ドイツにおいては、憲法においても占領が終つたあと、すなわち国民の意思が自由に暢達し得る時期、それまでしか効力がないというような規定をしておると聞いておるのであります。従いまし……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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