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小笠原三九郎 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

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このページでは小笠原三九郎衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。小笠原三九郎衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/10/21
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 経済安定委員会 第4号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私が小笠原でございますが、ただいま委員長のお話がありました経済政策の基本方針について申し述べます。  わが国経済の現状と問題点となる点を申し上げたいと存じます。最初に国際収支の問題であります。わが国国際収支の状況は、朝鮮動乱以後急速に改善され、現在の保有外貨はドル換算十億ドル余に達しております。しかしながら、輸出の面においては、国際的なドル不足に基く輸入制限、輸出競争の激化によつて、繊維製品を中心として輸出は減少の傾向にあります。これにかわつて将来東南アジア地域の開発、工業化計画の進行に伴う機械等重化学工業品の輸出の増加が期待されますが、機械及びその基礎をなす石炭、鉄鋼その他……

第15回国会 経済安定委員会 第5号(1952/12/06、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 お答え申し上げます。ただいま非常な有意義なお話でございまして、私どもまことに御同感に思います。本会議で経済政策の基本方針について演説がなかつたことは、これは多分私は当時まだ組閣早々でもあり、補正予算の関係等もありまして、そうかと思いますが、今後は御注意のごとく、ぜひこれは日本の産業その他に至る基本政策を述べるのでありますから、今後さようなとりはからいをいたしたいと存じております。  なお今御指摘になりました、産業が財政政策のもとに屈従すべきでない。それは産業経済と財政とは並立すべきものであるという御意見に対しましては、まつたく私は御同感でございまして、これこそ一方に偏すべきで……

第15回国会 経済安定委員会 第6号(1952/12/09、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 福井さんの御質疑にお答え申し上げます。  経済審議庁におきましては、電源開発五箇年計画を実は立てておるのでございます。経済審議庁の今事務当局の素案と申しますかを大体申し上げますと、わが国民所得と生活水準の向上をはかることを目的といたしまして、わが国の生産力をできるだけ増加させますために、その最大のネつクでありまする電力供給量をできるだけ急速に増加させることを考えておるのでございます。これによりますと、電力供給量は現在の年間三百八十八億キロワつト・アワーより三十二年度に五百三十四億キロワつト・アワーに増加することを目標としておるのでありまするが、その概要を簡単に申し上げますと、……

第15回国会 経済安定委員会 第9号(1952/12/16、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 あるいは方法において慎重を欠いた点があつたかもしれませんが、しかし当時の早期開発を必要とする際の決定としては適当であつた、こういうふうに信じます。
【次の発言】 この点につきましては、八月一日以降電力に関する問題が公益事業委員会から通商省に移つたわけであります。従いまして当時今の水利権の問題は全部建設省できめる問題でありますが、これを基礎とする発電の問題については、通産省に一応聞き合せがあるのでありまして、この閣議決定に基いた水利権を持つたものにこれを許すという建前から、当時通産省は同意したものと存じます。従いまして水利権を持つたものでなければ、発電の許可が得られないのであり……

第15回国会 経済安定委員会 第11号(1953/02/05、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 この日本経済をめぐる世界経済最近の情勢と、また日本の経済情勢等につきましては、先般本会議においてこれを申し述べ、さらにそういう情勢下におきまして、日本が今後いかなる政策をとるべきかということについて概略これを申し述べたのであります。従いましてこれに対する重複のことをここで申し上げることを避けまして、予算総会でちよつと話をいたしております昭和二十八年度に対する予想といつたようなものの数字について、事務的にちよつと御説明申し上げておきたいと存じます。  二十八年度経済の見通しにつきましては、お手元にそれぞれ資料を配付申し上げることにいたしましたから、これにて御了承をお願いいたしま……

第15回国会 経済安定委員会 第21号(1953/03/14、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 別に大演説をやつたわけでもなかつたのでありまして、そうならなければならぬということを私は述べただけであつたのであります。御承知のように不況カルテル、合理化カルテルというものは、業界全般に対する不況対策あるいは合理化対策の一部として考えられますので、従つて当該産業を主管しておる主務大臣がこれをやるということが一番実情に適するということは、これは栗田さんもよくおわかりだろうと思う。従つて行政措置に関する責任者である主務大臣が権限を持つのもそういう点からでございますが、しかしこの独禁法というものがあの占領行政の一つの体系下に行われたというような関係上、反カルテル政策の一つとし処理さ……

第15回国会 通商産業委員会 第6号(1952/12/02、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私は数日前通産大臣に兼任を命ぜられました小笠原三九郎でございます。実は御承知のごとく、通産大臣になりましてからまだほんの二、三日しかたつておりませんことでありまして、このごろの複雑な通産行政に対しまして、何かと御質問等にお答え申し上げることは、はなはだ不十分であると存じまして、この点あらかじめ皆様の御了承をお願い申し上げておきたいと存じます。但し今の通産行政はきわめて大切でありまして、一刻もゆるがせにすることはできませんのでございまするから、従つてそれにつきましては、私もたとい兼任でありましても、全力を尽す考えでおりまするが、ただいま申し上げました通り、少し私がその行政になれ……

第15回国会 通商産業委員会 第7号(1952/12/08、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 最近におけるわが国の貿易及び産業経済の情勢並びにこれが対策につきまして、簡単に御説明申し上げます。  まず貿易の動向でありますが、輸出につきましては、年初は主としてポンド地域、オープン・アカウント地域向けに大いに伸張し、著しい輸出超過となり、手持外貨量が累増いたしました結果、ポンド地域向けについては、為替及び数量両面で輸出制限措置を採用するという状況でありましたものが、その後各国の輸入制限措置の強化等によつて、一月から六月までの上半期において七億一千万ドルに達した輸出認証額も、七月以降は月一億ドルを下まわる停滞状況にあります。  また輸入につきましては、一―六月の実績は九億ド……

第15回国会 通商産業委員会 第8号(1952/12/11、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 生糸については、現在第二類として扱つておりますから、一〇%、一割であります。
【次の発言】 ドル圏だけに対して一割ということでございます。
【次の発言】 今外貨が大体ドルに換算して十億ドル以上あることは御承知の通りでありますが、そのうち純粋なドルというものは六億ドルばかりでございまして、それにはそれぞれ予定があるので、従つて全体をよく見合せまして、このドルの割当をいたさなければならぬのであります。しかし長谷川さんが今仰せになつたことは、私どもも今の生糸貿易の重要さから見て、きわめて必要だと考えられますが、仰せの通り五割を向けるということは、実情許されませんので、とりあえず第一……

第15回国会 通商産業委員会 第9号(1952/12/13、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいま不十分というお言葉がございましたが、だれかそう申したのかもしれませんが、多分それはこういう意味ではなかつたかと思います。今お願いしておる法案は一時的なものでありまして、ポツダム政令が現在廃止されておりますので、臨時にこれを出しておるのでありまして、今後審議会等へ諮りまして、恒久的なりつぱなものをつくりたいということで、臨時という意味でそういうことを申し上げたのじやないかと思います。ただいま伊藤さんのお話の点につきましては、公共事業令の最初にありますように、公共の福祉を増進することが目的になつていることはもちろんでございます。私が最初に申し上げた通り、電気事業は国家経済……

第15回国会 通商産業委員会 第10号(1952/12/15、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 今後の日本の輸出産業の重点をどこに置くかという最初のお尋ねに対しまして、軽工業は御承知のごとく日本が国際的競争力を一番持つておるものでありまして、従つて日本の繊維というものは相当多くの世界市場に雄飛することができたのでありますが、今澄さん御承知のごとく、最近は向うが制限するとかいろいろありまして、国際競争力を持ちつつ、だんだん不況にある状況は、御承知の通りであります。今後それではどうかといいますと、やはり東南アジアの方面におきましては、比較的軽工業が起りやすい。こういう事実というか、趨勢等から考えますると、軽工業に重点を置くという貿易政策のみでは足らないと思うのでありまして、……

第15回国会 通商産業委員会 第11号(1952/12/16、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私は農家に対しましてできるだけ安い肥料を供給するとともに、また国内において肥料が自給し得るということでなければならぬと考えるのであります。これが根本であります。従つて日本の現在の状況について見ますると、永井さん御承知のように、本年の七、八月ごろから国際的に相場が下つて参りましたので、以前はさほどではなかつたのでありますが、今日では国内相場、いわゆる安定帯価格の方が、おそらく国際価格より十数ドル上になつておるような状況にあるかと思うのであります。しかし、日本といたしましては、前に申し上げた通り石灰窒素を入れますと、現在窒素肥料は二百十万トンほどの生産設備がありますが、硫安も約二……

第15回国会 通商産業委員会 第12号(1952/12/17、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 武器等製造法案提出の理由を御説明申し上げます。武器の製造につきましては、終戦直後の昭和二十年十月十日より、ポツダム共同省令「兵器、航空機等の生産制限に関する件」によりまして、全面的に禁止されておりましたところ、このポツダム共同省令の改正により本年四月九日から武器の製造は例外的に許可されるようになりました。特に本年五月ごろから駐留軍の武器の発注額が相当額に上りましたため、いわゆる特需としての武器の製造はようやく活発となつて参りました。しかるにさきに述べましたポツダム共同省令は、本年十月二十四日をもつて失効したため、その後の武器の製造については法的規制がなくなり、公共の安全を維持……

第15回国会 通商産業委員会 第16号(1953/02/06、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 わが国経済の現状及び見通し等につきましては、国会再開会の劈頭の経済演説におきまして申し述べた通りでありまして、ここには当面の問題につきまして私の見解を申し上げさしていただきます。  通商産業政策の重点は、第一に貿易量を拡大して生産水準を向上し、国民所得の増大をはかり、第二にこれがため産業基盤を強化いたしまするとともに、産業の合理化、近代化を徹底し、科学技術を振興して、諸外国と同水準に到達させるということによりまして、生産費の切下げ、商品の品質向上をはかり、第三に、戦後の経済民主化の精神は尊重しつつも、その行き過ぎが経済の円滑な発展を阻害している点を是正いたしまするとともに、第……

第15回国会 通商産業委員会 第17号(1953/02/10、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 輸出品取締法の一部改正案の理由を御説明いたします。  現行輸出検査制度の基本法でありますところの輸出品取締法は、昭和二十四年及び昭和二十六年の二回にわたり改正を加え今日に及んでいるのでありますが、その内容といたしますところは、まず主務大臣が輸出品の品目を指定し、そのおのおのにつきまして等級、輸出の最低標準または包装条件を公示いたします。そこで一般の検査品目につきましては、輸出業者または生産業者が表示の責任者となり、公示されました標準または包装条件に基き自家検査を行いまして、適正な等級等を一定の様式に従い輸出品に表示いたしますれば自由に輸出することができるのであります。また双眼……

第15回国会 通商産業委員会 第20号(1953/02/16、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 山口さんの仰せの点はまことにごもつともでございまして、政府といたしましては、形に現れたものといたしましては、御承知のごとくに中小企業協同組合にわずかながら共同施設の補助をいたすとか、あるいは企業の診断をいたし、その診断に基いて指導をいたしまするとか、あるいは今度お出しいたしました中小企業金融公庫によりまして、長期の設備資金も御供給申し上げるとか、そういつたようなことによつて機械設備の近代化をはかつていただく、こういうようなことをやつておりまするが、いずれにいたしましても決して十分とは申されません。けれどもこういつた事柄は今後とももう少しこれを積極的に進めて、仰せになりましたよ……

第15回国会 通商産業委員会 第23号(1953/02/23、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 長谷川さんの御意見まことにごもつともでありまして、これはぜひとも日本の発明をもつと盛んにし、同時にこれを事業化することがきわめて必要であると存じます。二十七年度にようやく二千万円だけの試験費といいますか、そういうものの貸付をでき得るような措置をとつたのでありますが、これをもつと増額いたしまして、できるだけひとつ御期待に沿うように努めたいと存じます。
【次の発言】 武器生産につきましては、過日も申し上げました通り、現在ほとんど九割九分までは外国の注文でありまして、従つて私どもはこれを輸出産業の一つとして扱つておる次第でございまして、また現在の日本の国情におきましては、あくまでそ……

第15回国会 通商産業委員会 第24号(1953/02/25、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 これは高木さんも御承知のごとく、外交上の問題でありまして、ただいまのところ、私の方からどういう影響があるということを申し上げるのは、ちよつとその時期でないように存じます。  なおのりの問題につきましては、実は大体朝鮮にはこちらが輸出超過になつておりまして、向うから来るものとしては、のり等の海産物が主でありましてもつともくず鉄等はございますが、あまり来るものはございませんので、そんなことが問題になつておりますが、ただいまのところまだ減すとか中止するというふうな考えにはなつておりません。
【次の発言】 私が申し述べておりますのは、武器等製造法でいう武器でございまして、ただいまの車……

第15回国会 通商産業委員会 第26号(1953/03/02、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ごくこまかいことは私はよく存じませんが、大体を申し上げますから御了承願いたい。向うの方は実は非常に品質を問題にいたしておるのでありまして、品質の点でどうもまだ日本は空白の期間が長かつたために、非常に及ばぬ点がある。この点を一番問題にしておる。また納期の点も非常にやかましく言つておりますけれども、価格はあまりやかましく言つておりません。例を火薬などについて申しますと、これは日本でやるものが向うの二倍近くになつていますが、それでも注文をしておるのでありまして、むしろ品質、納期等をやかましく言つておるというのが実情でございます。今木下さんの仰せになりました出血という分につきましては……

第15回国会 通商産業委員会 第28号(1953/03/04、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 火薬類取締法の一部を改正する法律案について、提案の理由を御説明申し上げます。  この法律改正の主要な点は、煙火の消費につきまして、都道府県知事の許可を受けなければならないとすることでありまして、この点につきましては、従来銃砲火薬類取締法(明治四十三年四月十三日法律第五十三号)により、また昭和二十一年十月十日ポツダム共同省令「兵器航空機等の生産制限に関する件」が施行になりましてからは、この省令によりまして法的規制を加えて参つたのでありますが、昨年十月二十四日この省令が失効いたしました結果、仕掛煙火、打揚煙火の消費につきましては、何らの法的規制がなくなることになつたのであります。……

第15回国会 通商産業委員会 第33号(1953/03/12、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 今澄議員の言われることはまことにごもつともと存じます。よく私の方も検討いたしまして、大体御趣意に沿いたいと考えております。なお鉱害復旧の問題につきましては、二億数千万円の予算でございましたか、少し遅れておりましたけれども、十一月、九州の分と中国の分とがそれぞれ出発いたすことに相なりました。これは来年度以降もう少し十分の予算をとつて、早くその方面に成績を上げさしたい、かように考えておる次第でございます。
【次の発言】 実はアルコール工場は、御承知のように戦時中燃料等の関係から起つたものでございまするので、二十五年八月でしたか、閣議決定で、漸次これを払い下げるということになつてお……

第15回国会 農林委員会 第3号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 農林漁業に対しまする施策の基本は、日本経済自立の基盤といたしまして総合的な食糧自給度の強化促進と農林漁業経営の安定向上をはかることにあると考えます。この目的を達成するためには、農林漁業の生産力を急速に高めなければならないのでございますが、わが国の農林漁業の現状にかんがみますとき、相当な国の財政投資及び資金の融通を必要とするのであります。私はこれを実現するために全力をあげて邁進いたしたい所存でございまして、その具体的な重要施策はおおむね次の通りであります。  第一に、食糧自給の促進であります。わが国は、現在四億ドル以上の外貨を費して外国食糧を輸入しておることは御承知の通りでござ……

第15回国会 農林委員会 第4号(1952/12/04、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいまお尋ねの点でございますが、一応そういう案を実地に即して立ててあるのでございまするけれども、しかし現実に行います上には、一日も早く食糧増産の実をあげるようなぐあいに参りたいと思いますので、私の言葉で昨日御説明申し上げたうちに、予算を毎年確保する措置をとると一緒に、その効率的運用をはかるということを申し上げたのでありますが、言いかえますと、今お話のように、大体総合的に持つて行きますが、一番効果のあがる分を先にどんどん持つて行きたい。しかし国でございますから、一定の計画は立てなければなりませんので、その計画はここに立てておるのでありますが、多少そのときに応じまして一番効果の……

第15回国会 予算委員会 第5号(1952/12/02、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 北村さんの御質問にお答えいたします。  最初にお許しを願わなければならぬのは、私はほんの数日前に兼任を命ぜられたばかりでありまして、十分なお答えができぬかとも考えますから、ただ私が感じたままを申し上げさせていただきます。(「そんな信念のないことでどうするか」と呼ぶ者あり)私の信念を申し上げる次第であります。  今の輸出の促進につきましては、これは今日のところ非常に重要な問題であります。しかしながらこの輸出の困難な点はどこにあるかということをきわめまして、それでこれに対処して行く以外に道はなかろうと思うのであります。その困難な点はどこにあるかと申しまするならば、第一に、何と申し……

第15回国会 予算委員会 第6号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 炭鉱労務者住宅建設の経緯につきまして申し上げます。  終戦後わが国の経済を再建するにあたりまして、まず石炭の増産が強く要請されましたが、当時の石炭鉱業は、戦時中を通じての強行出炭と償却不足によりまして、設備の荒廃が著しく、また一般的な資材の不足がこれに重なりまして、坑内外の設備をまず充実して、合理的な採炭方法により増産を実現することは、まつたく不可能な状態にあつたのであります。しかしてこの矛盾を克服するために、設備面の不備を労働力によつて補い、ともかくも増産の目標を達成するという施策が、総司令部方面より強く要請されまして、政府もこれが実現のために、多数の労務者を炭鉱に集めるこ……

第15回国会 予算委員会 第7号(1952/12/04、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 日本の対中共との輸出関係を西欧諸国と同一の点まで持つて行け、バトル法の線まで引上げろ、こういう成田さんのお話だと承知しております。これは私どももぜひそういたしたいと思つて、アメリカ及び西欧諸国と話合いを進めておるところでございます。その結果かどうかまだわかりませんけれども、日本の現在までの統制が、これが幾らかずつ緩和される方向に向つていることは事実であると思います。私どもは、原則としてはあくまで日本は西欧諸国と対中共貿易に対しては、同様の取扱いを受けたい、こういうふうに今後の外交の展開を切に望んでおる次第でございます。

第15回国会 予算委員会 第8号(1952/12/05、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私はこの両方の主張に対しましての批判は避けたいと思いますが、その問題の妥当かどうかということにつきましては、これは両方の経済事情による事柄でありまして、一方的にのみこれを妥当だと申し上げることはできぬと存じます。
【次の発言】 私は労使双方が良識ある結論に到達することを希望しておるのでございまして、従つて経営者側でこれを許し得るものかどうかという点が妥当、不妥当を決定する点だと考えております。
【次の発言】 お答えいたします。すべての要求するのは相手方が聞き得るということも必要なのでございまして、自己の生計のみをもつてこれを判断することはできぬと考えます。

第15回国会 予算委員会 第10号(1952/12/08、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 今、参つたばかりで詳しくはわかりませんので、あるいは平野委員の御質問に対するお答えにならないかもわかりませんが、私どももただいまのところ外国の硫安を入れるという考えは持つておりません。これは日本産業の自立のために、ぜひとも必要でございますので、さような考えは持つておりません。(笑声)
【次の発言】 お答えします。九月十七日開催の第二回電源開発調整泉議会に報告了解を得ておると承知いたしております。
【次の発言】 これは東北電力に許可することが、さつきちよつと建設大臣から話もありました通り、早期開発上有利であるという点等もありまするが、大体三つの点からこの許可を与うるに至つたよう……

第15回国会 予算委員会 第11号(1952/12/09、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 石井さんにお答えいたします。今お話のように、日本の硫安価格が西欧のものに比べて高いことは御指摘のごとくでありますが、この価格の開きはどこから起つておるかと申しますと、主として先方は当方の約五割程度くらい割安の石炭を使つておる、こういう点にあるのであります。たとえて言いますと、石炭は日本で七千二百円くらいでありますが、向うでは七、八ドルの石炭を使つておるのであります。それから鉄鋼、セメント等、ほかの産業との有機的な結びつきを持つた企業経営を行つておつて、原料ガス、石膏、硫酸等において低いコストで生産をしておること、また副産の硫安が多いこと、金利が著しく安いこと、これらの点があげ……

第15回国会 予算委員会 第12号(1952/12/10、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいまの特定地域計画の予算上の取扱いにつきましては、普通の公共事業費に入れるか、そとも今浅利さんが言われたような別わくにするかということについては、なるべく別わくにいたしたいという考えのもとに、現在事務的に大蔵省と折衝いたしておる次第であります。

第15回国会 予算委員会 第17号(1953/02/06、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 現地の段階におきましては、私どもはなお自由主義経済で可なりと思つております。しかし情勢の変化によつて多少の修正を要することは今後起つて来るかもわかりませんが、(笑声)現在の段階ではさように考えております。

第15回国会 予算委員会 第18号(1953/02/07、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 お話のごとくに、健全なる日本経済の発展をはかるためには、労使双方が緊密に提携し、無用の摩擦を避けて、現在の困難なる事態を克服することがきわめて肝要であると考えております。その意味におきまして、健全な組合の発展と理解ある経営者の態度が望ましいのでございまして、労働者の基本的な権利はあくまで尊重しつつも、その濫用は戒め、また経営者の場合においても、お話のごとくに労働者に対抗するといつたような態度は、これはかえつて事態を混乱せしむるおそれがあるので、この点も十分認識する必要があると考えます。なお公共事業その他の重要産業の争議行為につきましても、それがはなはだしく公共の福祉と相反する……

第15回国会 予算委員会 第19号(1953/02/09、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 お答えいたします。西ヨーロツパ諸国は、東欧とはただいまお話のような条約などが締結されておりますので、そういつた管理会社をつくつていろいろやつておりますが、中共との間におきましては、まだ条約その他が締結されておりません。のみならず、日本は国連協定の線に沿つてやることが必要な条件にも相なつておりますので、お話の点には示唆を受ける点が非常に多いのでございますが、ただいまのところそういう特殊管理機関を設けてやるという段階には、ちよつと参らぬように考えております。
【次の発言】 今お話のごとくに、住宅の点が最も欠け、特に都市の住宅において最も不足しておるのでありまして本年の予算でも住宅……

第15回国会 予算委員会 第20号(1953/02/10、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ちよつと数字を私預つておりますからお答えいたします。外資法が施行されて以来、昭和二十五年六月以降本年一月末現在で、外資が導入された金額累計二千四百万ドル、なお通産省としては、今後電源開発その他に交渉中でありまして現在交渉中の分累計二百十五件ございます。なおガーナー世界銀行副総裁の件について申しますれば、昨秋来朝したガーナー氏は、帰国後報告書を世界銀行あて提出いたしましたが、右の報告書は主としてわが国経済一般につき、現状の報告をしたものでありまして、日本政府の提出した融資要請に対しましては、具体的に言及しておりませんが、ガーナー氏の来朝した目的は、わが国の将来の貿易の見通しと産……

第15回国会 予算委員会 第21号(1953/02/11、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 お答えいたします。私も大蔵大臣との間に意見の相違があるようには考えないのでございます。ただ私が申し上げた趣意は、この日本の国際貸借というものは、現在は特需その他で黒字になつておるけれども、これは正常貿易によつて黒字にするということが本来であるから、そこで当分の間は特需その他があつて黒字になつて行くが、その間に正常貿易によつて黒字等になつて行くように、あらゆる貿易施策を進めて行かなければならぬということを強調した次第でございます。
【次の発言】 櫻内さんにお答えいたしますが、この機会に、誤解があつてはならぬから、少し詳しくお答えを申し上げておきたいと思います。国の産業構造はその……

第15回国会 予算委員会 第22号(1953/02/12、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 絹糸は、日本でできるものの中で最も大きな輸出品でございますので、できるだけその輸出奨励をいたしたい考えであります。さきに、これは容易にできる方法でもございましたから、森さんも御承知のごとくに優先外貨を、従来二類テン・パーセントの割当であつたのを、第一類一五%に引上げたのであります。そのほかに今年七万俵であるのを八万俵の割当にいたしておる。なお宣伝費は、御承知のごとくきわめて僅少でありますが二千万を予算に計上してございます。さらに養蚕方面の方も奨励いたしましてできるだけ輸出をはかりたい、かように考えておる次第でございます。

第15回国会 予算委員会 第23号(1953/02/16、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 具体的に問題が出たときに考えます。
【次の発言】 外貨割当の問題がありまして、すべて各省から出そろつたものについて案を立てますから、まだそれらの資料がそろつておりませんから何とも御返事がいたしかねます。
【次の発言】 相談いたした上できめると私は申し上げているので、私は入れるも入れないも……。
【次の発言】 承知いたしました。
【次の発言】 大体御同意の点が少くなかつたのでありますが、しかし輸出のすべてが出血でも、ございませんので、双方採算のとれた有利な点もあることは、これは松浦さん自身が御承知の通りであります。但しお答えを求めておられました手持外貨の使用の問題についてお答え……

第15回国会 予算委員会 第24号(1953/02/17、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 現在通商協定としまして話が行われておるものは、アメリカとの関係だけでございますが、支払協定その他ができておりますものが、日英支払協定、あるいはイタリアとかフインランドとか、そういうものを合せますと、合計二十二国に達しております。
【次の発言】 ちよつとこまかくここに記憶しておりませんから、あとで何かの機会に数字的に述べさせていただきたいと思います。
【次の発言】 ちよつとむずかしい問題で、はなはだお答えに苦しむのでありますが、スターリングとドルとが両方とも支払いの具に充てられているような地域では、ただいまのところみなドルを選んでおるのでありますが、スターリングでもさしつかえな……

第15回国会 予算委員会 第26号(1953/02/20、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 景気の点につきましては、世界的に今物が過剰の状態にあり、また世界的に軍拡のテンポがゆるまるとか、各種の事柄等で、横ばいというか、あるいは渋滞傾向に向いつつあるということが主たる点と思いますが、日本の場合におきましては、朝鮮事変後におきまする各種の輸出のブームが今調整されて来ておる段階であり、そこで貿易の縮小ということが非常に大きく作用して来ておる、こういうふうに考えます。従つて日本の伸び方としては、とにかく貿易を拡大することと、そうしてそれを前提として各種の施策をやらなければならぬ、こういうふうに考えております。
【次の発言】 ただいまの点は大蔵大臣と同様でありますが、農村の……

第15回国会 予算委員会 第28号(1953/02/23、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 足鹿さんが御心配になつている点は、私どもも同様な憂いを持つものでございます。しかし現在の情勢といたしましては、いわゆる公共事業に関する各種の施設、特に電源開発等を中心といたしまして、多額の財政投資をいたし、これらの方面に相当吸収いたしますほか、何と申しましても根本は、日本の貿易を振興して各種産業を盛んにし、その方面に吸収するということ以外にない、産業の発展をはかるという以外にないと考えている次第であります。
【次の発言】 先ほども申し上げました通り、とりあえずといたしましては、今の電源開発等五箇年計画でやつておるものがありまして、本年度は電源開発にも、たとえば資金の面で申しま……

第15回国会 予算委員会 第29号(1953/02/24、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ちよつと数字にわたりますから、書類によつて申し上げます。大体昭和二十八年度予算は、国民所得は前年度に比べまして増加いたしまして、五兆六千七百億円余と推定されておるのであります。前年の二十七年度五兆三千八百億円余に比べまして五・四%の増加となつておるのでありますが、これにつきましてはこういうような点から割出しておるのであります。勤労所得のベース・アツプとかいろいろな問題もございましたし、それから米価の値上りの面もありますので、結局におきまして所得を項目別に申し上げますと、勤労所得が四五・四%、個人業主所得が四二・九%になつておりまして、そのほか法人所得、官業所得、あるいは賃貸利……

第15回国会 予算委員会 第31号(1953/02/28、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 通産省といたしましては、事業をたくさんおあずかりしておる関係上、事業の実態を把握しております関係もございますので、あれが不況であるか、あるいは合理化であるか、こういうふうなときには通産省が主管するのが当然だと私は考えますが、しかしこれはまたそれのみに偏しますと、独禁法の精神を没却することになつてもいけませんし、独禁法の趣旨はあくまで尊重すべきございますから、そこに公正取引委員会の認定を経て、両々相まつてあやまちなきを期したい、こういう考え方からああいうふうになつておる。別に妥協といつたような意味合いではございません。

第15回国会 予算委員会 第32号(1953/03/01、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 二十八年度につきましては過日来申し上げましたように、二十七年度に比して六%ばかりの増加に見ておりますが、二十九年度につきましても大体同じような趨勢で行くのではないかと私どもは見ておるのであります。但し工業生産その他は、事情にもよりますが、鉱工業生産の方は電力その他のいろいろな開発に伴いまして、ふえこそすれ、減ることはあるまい、かように私どもは見ておる次第であります。
【次の発言】 電源開発につきましては、二十八年度に財政資金その他で千五百数十億円を投じて、大体百二十万キロワツト分をあげることになつております。これについては御承知のごとく現在非常に入り用な部分にも相当カツトして……

第15回国会 労働委員会 第18号(1953/03/03、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 今回の規制のことは、今労働大臣からお話の通りであります。今までの解釈上多少の疑いがあつたというものについてこれを明文化するというにとどまると考えておるのであります。ただお話の点につきましては、労働組合の健全な発達と、労使の協調がよくとれますことは、これは生産を増加する根本でございますので、私ども衷心からこれをこいねがつておるのであります。従いまして、賃金について申しますならば、ごく合理的な能率的な賃金等が採用され、また従つて事業が繁栄すれば労使その再びをともにする、こういつたようなことをこいねがつて、私ども通産省としては労働行政を主管される労働省と協調して参つておるつもりでご……

第15回国会 労働委員会 第19号(1953/03/09、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 解釈の上でそういうふうにもとれますけれども、その解釈につきまして多少の疑義がありまするので、従つて今後の疑義を一掃するために、この法案立法となつた次第でございます。
【次の発言】 通産省といたしましては、この点については少しも疑いないと思いますけれども、当時その問題について、これは違法ではないということを言われた向きも相当ありますので、従つて私どもは、そういう疑いを一掃するためにこの立法を必要といたした次第でございます。
【次の発言】 政府といたしましては、司法当局ともはかつた上で、疑義なしと思いますが、ただ世間の一部にいろいろ言われておるので、世間で誤解の余地があるならば、……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 決算委員会 第4号(1953/06/24、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ちよつと成行きだけ聞きました。詳細はよく存じておりません。
【次の発言】 ただいま吉田さんから伺つたところによりましても、あれは現実に公園として返されたら問題ないのですが、そうなつていないところに非常に困難な点があるのじやないかと存じます。従いまして私どもも、おそらく事務当局でも慎重にどうさしたらいいかというような点を考えておるではないかと思うのであります。あるいはまた公園にし得るものかどうかというような点等についても、その考慮をしておるのじやないかと思います。あるいは全部原形に復して返さすというようなことがどうかということについても考えておるのじやないかとも思います。それか……

第16回国会 決算委員会 第21号(1953/07/29、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 最初に四千七百万ドルのいわゆる対米債権の問題でございますが、これにつきましては旧朝鮮オープンアカウント決済の問題に関する資料の送付についてということで、大蔵省理財局が昭和二十七年七月八日にこの経緯を参考までに通商産業省から資料の送付を受けたのであります。それが第一点。  第二は昭和二十七年八月一日外為委員会は残高ゼロとして大蔵省が引継いだのであります。それが第二点であります。  第三点は、それでは債権があつたということを知つておつたかという問題になりますと、今のような昭和二十七年七月八日付の通産省の手紙によりましていきさつを承知いたしておりますから、そういう債権のあつたことを……

第16回国会 決算委員会 第25号(1953/08/03、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 これは過日も、吉田さんに対してでなかつたかもしれませんが、御答弁申し上げたように記憶しておりますが、実はガリオアとかイロアとかいうものの話合いがついて、それで金額、条件等がはつきりして国会の承認を受ける、それで債務と確定する、こういうような場合等をおもんぱかつたもので、実は連合国に対する賠償の支払いということもまだ何もきまつておりません。きまつておらぬけれども、若干のものをこれから計上して行くということがよかろうということから、昭和二十六年の予算以来ずつとこれが毎年計上されております。もちろんどれだけの金額というように予定した数字ではございませんで、まだ賠償のことについてもど……

第16回国会 昭和二十八年度一般会計暫定予算につき同意を求めるの件外六件特別委員会 第3号(1953/05/23、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昭和二十八年度一般会計、特別会計及び政府関係機関の各予算は、三月十四日衆議院が解散せられました結果、不成立となりましたので、政府は、日本国憲法第五十四条第二項但書により三月十八日参議院の緊急集会を求め、財政法第三十条の規定によりまして昭和二十八年度のうち四月及び五月分にかかる暫定予算を提出し、同月二十日議決成立いたしましたが、このことは日本国憲法第五十四条第三項によりまして衆議院の同意を必要といたしますので、御審議をお願いいたす次第であります。  次に、参議院緊急集会において議決されました、昭和二十八年度四、五月分の暫定予算の概要を御説明申し上げます。  この暫定予算は、年間……

第16回国会 昭和二十八年度一般会計暫定予算につき同意を求めるの件外六件特別委員会 第4号(1953/05/25、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 先ほども申しました通り、七月分も、これは暫定予算を編成するほかないかと存じますが、しかし暫定予算のことでありますから、従つてやはり国務の運行上必要やむを得ざるものに限るほかない。もしこれに予算全体に影響を及ぼすような新政策を盛り込むようなことがありましたら――今お話の警察法を盛り込むようなことがありましたら、これはこの次の本予算でこれをしいる前提になると考えますから、原則として、暫定予算といたしましては、いわゆる骨格予算の建前で参りたいと考えておる次第でございます。
【次の発言】 ただいまお話の中国からの引揚げのものにつきましては、本日提出すると存じますが、六月の暫定予算に計……

第16回国会 昭和二十八年度一般会計暫定予算につき同意を求めるの件外六件特別委員会 第5号(1953/05/26、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 MSAの内容は実はまだ私どもはよくわかつておりませんので、従つてこの問題は考究したことはございません。しかし内容がわかつて参りまして、その問題について私どもが考えをきめるときが来ますれば、はつきりきめたいど存じておるのであります。
【次の発言】 MSAの問題が新聞等に出たときに、大蔵省でも一応話し合い、またここにおる主計局長とも話し合つたのでございますが、何分内容がわかりませんので、そのとき何もきまつた結論に達してないのでございますから、主計局長に答弁させても同様であると存じます。
【次の発言】 今度の凍霜害は六十年来まれに見るような非常な災害を流したことについて、私ども非常……

第16回国会 人事委員会 第4号(1953/06/19、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 さきに御答弁申し上げましたように、実は非常に困難な財政事情もありますので、いろいろ私の方でも検討し、考慮しておるのでありまするが、まだ結論に達するに至りません。
【次の発言】 現在の段階では、ただいま御答弁した以上に御答弁をいたしかねます。
【次の発言】 ただいまのところ、その内容もよく存じませんが、私どもは予算を修正する等の考えは持つておりません。
【次の発言】 御事情はよく承つておるので、私どもも認めます。
【次の発言】 さきに申し上げました通り、困難な財政事情があるので、考慮いたしておる次第であります。
【次の発言】 ただいま御答弁した以上のことは申し上げかねます。

第16回国会 人事委員会 第19号(1953/10/16、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 地域給の問題につきましては、私どもも、かねて衆参両院の人事委員会で、いろいろお取上げになつておることも承知いたしておるのでございますが、実は今お話のごとくに、国家公務員、地方公務員、政府関係機関を通じまして、いろいろやりますると、かなり大きな金額に達しまするので、現在のところではなかなか困難な点から、かれこれ苦慮しておる次第であります。  二十八年度の補正予算及び二十九年度の予算につきましては、まだ閣議でも実は十分の相談が熟しておりませんので、従つて正式に速記録の上へ載せてお話を申し上げることは、この際ちよつと差控えさせていただく方がよいかと思います。もし速記なしで、御懇談の……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第11号(1953/07/16、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいま御決議の御趣意はよくわかりました。政府といたしましても、先般の凍霜害の際の先例もございまするので、今後十分検討して、できるだけのことをいたしたいと存じまするが、何分財源の問題もございますので、必ずしも御要望全部その通りには参らないことを御賢察を願いたいと存じます。
【次の発言】 私どもといたしましては、一方にはいわゆる国の補助的な助成金措置をとることをやります。それからまた他方には、営農資金を初めとして、そういつた資金面でのことを考え、さらにそれらに伴つては利子補給等の問題を考えたいと思つております。さらに、ごく一般的に申しますれば、災害救助法の関係に基く措置でありま……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第16号(1953/07/22、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 今の綱島委員の御質問に対してお答え申し上げます。  先般お出しくださいました書類は、私も拝見いたしております。それから、二番目に麦の種子の購入費補助の二億四千五百万円をどう認めておるかということでございますが、それは実は、要求はその通りでございますが、私の方で、これは種子代の三分の一補助を内容とする要求でございますけれども、査定の方では、生産費補助の性格を帯びるものは不適当だ。そこで保管料とか金利とか、そういつたものに対して全額補助の形式で認めることといたしまして、一応査定した数字は二千七百三十八万六千円であります。しかし、この数字についてはさらに今検討をさせております。  ……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第33号(1953/10/05、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 この問題は、どの程度に予算化し得るかということにつきまして十分検討を加えた上、政令等を出したい、かように考えておる次第でございます。
【次の発言】 私は毛頭院議を軽んずる意思は持つておりません。ただ、綱島さんも御承知のごとくに、私ども調べまして、その後の被害数字が相当ふくらんでおります。従いまして、これをはたして日本の現状で予算化し得るかどうかということについて今苦慮いたしておりますが、しかし御趣意の点は十分尊重して、できるだけのことをいたしたいと考えておる次第でございます。私はここでちよつと公共事業関係あるいは文教、厚生等について申し上げますると、被害報告額が、公共事業の関……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第34号(1953/10/06、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昨日、本委員会におきまして、主計局長の答弁中に不穏当と思われる言葉のありましたことを遺憾に存じます。かりそめにも国会軽視等のことなきよう十分省内を戒め、将来を注意いたしますから、さよう御了承をお願いいたします。
【次の発言】 ただいまお尋ねの品は、これは私が責任をもつて急がせてやります。但し私は、これも率直に申し上げますが、実は私はまだ政令案を見ておりません。従いまして、至急これを調べまして、御趣旨に沿うように、一日も早く決定することにいたします。但し、よく申し上げますように、議会における御決議の趣旨はよく尊重いたしており、この立法趣旨は生かして参りたいというように考えており……

第16回国会 水産委員会 第16号(1953/07/23、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 この許可料、免許料の問題につきましては、私ども実は漁業者であつたことがありまして、相当無理なことであるということは今仰せになるようによく承知しております。また現実になかなか徴収に困難だということも、よく承知しておりまするが、皆さんで御決議になることについて、二十九年度以降の分でありますると、私はここで一応了承して、話はつくと思うのでありまするが、二十八年度でありますと、六億五千二百万円、実は予算に計上してあるのであります。(「それはわかつている」と呼ぶ者あり)いや、もしそうであれば……。私そういうふうな問題について、多少明らかでないところがあるかもわかりませんが、本年度に予算……

第16回国会 大蔵委員会 第2号(1953/05/27、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいま議題となりました大蔵省関係法律のうち期限等の定のあるものにつき、当該期限等を変更するための法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  有効期限、免税期限等の定のある大蔵省関係の法律につきましては、さきに参議院緊急集会において暫定的に期限等を二箇月間延長する措置が講ぜられたのでありますが、これらにつきましては、諸般の状況から見て、この際なおしばらく現状を存続し、別途本国会に提出を予定しております本格的な改正法案の審議をまつことといたしたいのであります。  本法律案は、右の趣旨に基き、関税定率法外六件の法律につき、その定める期限等を更に二箇月間延長しようとする……

第16回国会 大蔵委員会 第12号(1953/07/01、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいま外資導入につきまして具体的に話の進んでいるのは、佐藤さんも御承知の、例の火力発電に対する四千ドル余のものであります。これは昨日参議院の方の本会議も通りましたので、近く政府が保証することになつておりますが、大体七月中に話がまとまると考えております。そのほか水力発電につきましては、三箇年にわたつて約一億二千万ドルを申し込んでおりますが、これはまだ十分な話合いがついておりません。一応向うに資料を出して話をしてやるのでありまして、そのうち五、六千万ドルは相当話が進んでおりますけれども、まだ具体化いたしておりません。それからあとの分、たとえば愛知用水の問題であるとか、そのほかの……

第16回国会 大蔵委員会 第17号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 まだ決裁の手続を了しておりません。
【次の発言】 次官まで決裁の話は聞きましたが、大臣としては決裁いたしておりません。このことをはつきり井上さんに申し上げておきます。
【次の発言】 一応経過は聞いております。また今までとり来つた事柄については聞いておりますけれども、私が決裁をする段階に至つておることはまだ考えておりません。
【次の発言】 今のお話でありますが、私が聞いておるところでは、何らきたない問題等は一切ないというふうに承知いたしております。またその価格の査定に当つては、たとえば固定資産税の関係とか、富裕税の関係とか、付近の地価の関係とか、各種の鑑定人等についても聴取いた……

第16回国会 大蔵委員会 第22号(1953/07/15、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいまの国民所得五兆八千数百億は、経済審議庁で各種の資料に基いて集計したその結果であります。私どもは、その経済審議庁の調査に従つて、これを出しているのでありますが、主として私どもが見ているのは、たとえば鉱工業生産指数が上昇していること、また価格によつて下つているものはありますが、農作物を初めとして、その他価格の相当上つているものがあること、さらに一般に賃金が増加いたしていることは、一年間の各種の計数から見てよく御了承のことと思うのでありまして、増加している。但し雇用量については、私どもも今増加いたしているとは思いません。思いませんが、賃金水準等が上つていること等で、これらの……

第16回国会 大蔵委員会 第32号(1953/07/29、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 中川さんのお尋ねに対しまして、ちよつと今までの成行きから申し上げさしていただく方がよくおわかり願えますから、経緯を少し申し上げさしていただきます。  今仰せになりました日銀券の発行高は、仰せのごとくに本年六月末で八十二億九千六百万円でございます。なお十円の青銅貨が同じように五十億七千九百万円出ておりますことは、御了承願いたいと思います。この現在の十円券というものは、昭和二十年十一月に、当時行われておりました百円、十円、五円及び一円の日銀券を全面的に引きかえる計画のもとに、当時銀行券の製造を担当しておりました官民の印刷機関から公募いたしまして、同月二十四日に、新日本銀行券図案模……

第16回国会 地方行政委員会 第26号(1953/07/30、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 この問題につきましては御意見のような次第もよく承つておりまするので、できるだけ手続を簡素化するようにということで、先般来両省の事務当局でそれぞれ相談をして、たとえばある限度を設けたとかいうぐあいに、非常に話合いをいたしました。けれどもなおそれでも十分でない点があるのではないかと私は考えますので、今後は一層運用上簡素化いたしたいという心持は持つております。
【次の発言】 実は簡保のときもいろいろいきさつがあつたことは御承知の通りでありまして、ただいまのところ実は厚生省関係の分につきましては、まだ特別な考えをいたしておらない次第であります。

第16回国会 予算委員会 第1号(1953/05/26、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昭和二十八年度一般会計、特別会計及び政府関係機関の各予算は、すみやかに今国会に提出して御審議を仰ぐべく、目下鋭意その編成を急いでいる次第でありますが、諸般の情勢上、年間予算が成立いたしますまでの経過措置を必要といたしますので、政府はここにさしあたり六月分の暫定予算を作成いたし、目下衆議院の同意をお願いいたしておりまする既定の四、五月分暫定予算に追加し、これと合せて昭和二十八年四月一日から六月三十日までの期間にかかるものとして、昭和二十八年度暫定予算補正第一号を提出し、御審議をお願いいたす次第であります。  今回の暫定予算補正において追加いたします六月分の暫定予算は、年間予算が……

第16回国会 予算委員会 第2号(1953/05/27、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 今の情勢の変化は、私どもも御指摘のごとくに考えております。しかし六月分は暫定予算だけを実はお出ししているのでございまして、新しい政策等について、まだ盛り込むだけの、言葉は悪いかもしれませんが、時間的余裕はなかつたのであります。従いまして本予算は来月半ばごろに出したいと考えておりまして、そのときには、そういつた情勢を織り込み得るものは織り込みたいとは考えておりますが、実はまだ二十八年度の本予算編成についての閣議等も開いておりませんので、私の考え方を申せば、大体において従来出したもので、これを新しい情勢でどうしても取入れなければならないもの並びにその法律の通過に基いてやらなければ……

第16回国会 予算委員会 第3号(1953/05/28、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 お尋ねの点はまことにごもつともでございまして、私どもも本予算をできるだけすみやかに出したいと考えておりますが、まだ組閣後日の浅いことで、計数等も、その後の情勢等もかわつておりまして改めなければならぬ点もございますので、本予算は大体月半ばには出し得るかと存じております。それに向つて今全力を尽してやつておる次第でございます。
【次の発言】 特需について申しますと、特需というものが昭和二十一年の実例で見ますと、大体三億二千万ドル見当であります。三億二千万ドルのうち、約二億ドル近いものが物品の購買であります。いわゆる物の注文、こちらからいろイー出す、そういうものであります。約一億二千……

第16回国会 予算委員会 第4号(1953/05/29、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 御質疑の点につきましては、とくと考えたいと存じております。
【次の発言】 二十八年度の本予算につきましては、新政策等ずつと盛り込みましたものを出しますわけで、それを出して、そのうちのものを七月分だけ切り離す。審議の都合上その方針に基いて出すわけでありますので、七月分をあとにいたす、こういうことになるわけでございます。
【次の発言】 福田さん御承知のごとく、暫定予算というものは、まあ言いますと、政務の運行上欠くべからざるものだけに実はなつております。ただそのときの事情で、どうしても季節的にやらなければならぬもの等につきましては、六月でも、ちようど北海道あるいは東北等の積雪寒冷地……

第16回国会 予算委員会 第6号(1953/06/20、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昭和二十八年度予算の編成に関する基本方針並びに予算の大綱につきましては、過日本会議において御説明申し上げたところでありまして、本予算案は、前国会に提出し衆議院の議決を経ました不成立予算を基礎とし、その後の情勢の推移に伴う必要な調整を加えて編成いたしたものであります。予算委員会の御審議をお願いするにあたりまして、あらためてその内容を御説明申し上げます。  まず、歳出について申し上げますと、第一に、防衛支出金六百二十億円、保安庁経費七百十九億円、平和回復善後処理費百億円、連合国財産補償費四億円を計上いたしました。  防衛支出金は、昨年締結されました行政協定によつて日本側において負……

第16回国会 予算委員会 第7号(1953/06/22、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 政府といたしましては、ただいまのところ、補正予算を編成するといつたような考えは持つておりません。なお、現在の予算の範囲で処理して行くほかないと考えております。  それから期末手当の問題でございますが、これはまつたく財政上困難でございまして、今日これを実行し得る状況にはございません。
【次の発言】 減税国債につきましては、いわゆる不成立予算の当時は三百億を見たのでございますが、その後の情勢等で消化の限度を考えまして、二百億に減少いたした次第でございます。金融機関等で、大体これくらいの程度は消化し得るものと確信をいたしております。なお公債借りかえの場合の利息につきましては、どう考……

第16回国会 予算委員会 第8号(1953/06/23、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昭和二十八年度本予算案は、その編成を急ぎまして、去る十三日本筋十六回特別国会に提出の運びとなり、現在御審議をお願いしているところでありますが、時日の関係から六月中にその成立を期することは困難であると考えられますので、ここに本予算成立までの暫定措置といたしまして、七月分に必要な経費を既定の四―六月分の暫定予算に追加いたしまして、暫定予算補正第二号として提出いたした次第であります。  この七月分暫定予算は、すでに本国会に提出いたしました昭和二十八年度本予算を基礎として編成いたしたものでありまして、この点四―六月分の暫定予算とはやや趣を異にしている次第であります。すなわち、暫定予算……

第16回国会 予算委員会 第9号(1953/06/24、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 お答えいたします。二十八年度の本予算は、大体において不成立予算を基礎としたことは御指摘の通りでありますが、その後の情勢の推移も若干織り込んでありまして、ただ当面私どもは日本の財政経済に急激な変化がないと思いましたので、時勢の推移に応ずるだけの分を織り込んであるような次第であります。てこで方針といたしましては、第一に財政規模をできるだけ圧縮するという考え方で臨んだのでありまして、財政投融資と一般予算とを加えますと、合計した金額が不成立予算よりも数十億円似つておることは小山さん御承知の通りであります。さらに財政投融資の面につきましては、できるだけこれを拡大していろいろな産業活動に……

第16回国会 予算委員会 第10号(1953/06/25、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 お答えいたします。河野さんも御承知のように最近不渡り手形の問題がやかましくなつておりますが、数字でごらんになつてもわかり、枚数でごらんになつてもわかりますが、そう著しくふえているわけではございませんけれども、やはり新聞等にも出ております通り、私ども調べたところでも、たとえば経営が非常に放漫であるか、あるいは帳簿等外のたくさんの借入れをして、その借入金が日歩二十銭いとうような高い金を借りている。そういうこと等がいろいろ原因をなしていると思うのであります。従いましてこの個々の場合について見ますと、そう大きな多方面への影響力を持つているようには思いませんけれども、御承知のように経済……

第16回国会 予算委員会 第12号(1953/06/27、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいま御決議の趣旨につきましては、委員会多数の御意見でもありますので、さらに考慮してみることといたします。

第16回国会 予算委員会 第13号(1953/07/02、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 人事院の勧告がありましたら、いろいろ財政上の事情をその間においてとくと考慮しまして、研究の上処理いたしたいと考えておる次第であります。
【次の発言】 人事院の勧告がはたして日本の財政事情に沿うやいなや。今までも勧告はございましたが、御承知のごとく、財政上の理由でやり得ませんから、人事院の勧告通りになつていない次第でございます。従いまして財政上諸般の事情を考慮して、その人事院の勧告を入れ得るやいなやということを研究した上でないと御返事を申し上げかねる次第でございます。
【次の発言】 実は何とか善処したいというので研究中でございまして、まだ具体的な結論に達しておらぬことをまことに……

第16回国会 予算委員会 第14号(1953/07/03、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいまの外務大臣の答弁の通り、現在のところ何ら支障ないものと認めております。
【次の発言】 御承知のようにまだ交渉が始まつたばかりでありまして、交渉の内容が明らかにされませんから、どういうふうにまとまるか明らかにされておりませんので、日本の財政及び予算上にどういう影響があるかということを、ただいまのところ御返事いたしかねる次第でございます。
【次の発言】 まだ改進党の案については、私は何も承知いたしておりませんし、現在の防衛費は、不成立予算よりも今度出している本予算の方で、できるだけの削減を加えておる次第でございますので、私どもとしては、ただいまのところ削減する余地はないと……

第16回国会 予算委員会 第15号(1953/07/04、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 大蔵省としては、地方財政に対して少しも軽視する意思は持つておりません。御承知のごとく、さつき古井さんもおつしやつたように、三千六百六億もいろいろなことで出しておるのでありまして、ほとんど日本の予算の三分の一強も地方財政に出しておるということは古井さん御承知の通りであります。一方で一千億の減税をする、他方では各種の要求があるという際でありますから、不自由を忍んでいただくという部分も相当出て来るということは、やむを得ないことと考えておるのであります。どうも十分行かぬ点については遺憾に思います。今の減税国債についてはよく申します通り、昭和二十八年度限りのものであり、しかもこれはいわ……

第16回国会 予算委員会 第16号(1953/07/06、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 この災害に対する当面必要な措置は適宜とつております。また御承知のごとくに、金というものは一ぺんに使えるものではございませんので、十億使つた後にさらに今朝十億決定して、これでさしむきの点は遺漏なきことと思います。しかしお話のごとくに実情に即しまして、必要とすれば追加予算を組むことを考えていいと思います。ただいまのところまだその報告に接しておりませんから、十分な報告を見た上で、但し機宜を失しないように、金融措置等はとる考えであります。
【次の発言】 ただいまのところ、全体に対する金額についての正確な資料をまだ得ておりません。しかしながら必要の場合は必要の措置をとります。

第16回国会 予算委員会 第18号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 四、五、六、七の暫定予算が、皆様の御協力によつて通りましたけれども、暫定予算は、その性質上骨格予算にわずかの皮と肉をほどこしたにとどまつておりまして、まことにこの点は、今仰せになつたように、おそらく国民各層、八千万国民はことごとく一日も早く本予算案の通過を切望しておることと私は存じます。またその予算案が通過いたしませんがために、また遅れておりまするがために、いろいろな方面に議論がありますことは……。
【次の発言】 でございますので、私どもといたしましては、この予算が編成された趣旨にかんがみまして、一日も早くこの予算案の通過を希望する次第であります。たとえて申しますれば、今の減……

第16回国会 予算委員会 第19号(1953/07/09、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 最初にやみ金融のお答えを申し上げますが、御承知のごとく貸金業というものは、許可制度ではないのでありまして、届出をさす制度であります。従いまして、鼻薬云々というような問題は、実は私は聞いたことがないのであります。届け出ましたものが、おそらく原さんが言われたように、今日は一万あるいはそれ以上あるかと思います。しかし届け出ないものも相当ある。それでいろいろやみ金融が行われておりますが、そのうち、私の方といたしまして、今仰せになつたような、貸金業法に違反することをやつておる、言いかえれば、多数不特定の人々からいろいろな名目で預かり金をしておる、預金をしておる、こういうことは、貸金業法……

第16回国会 予算委員会 第20号(1953/07/10、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 実は私どもは今度の二十八年度予算編成にあたりましては、補正予算等を組まないという建前で編成いたしましたので、前年度の予算と比較いたしまして仰せのごとく増加になつておりますが、しかし財政投融資まで合せて、いわゆる日本の財政規模から見ますれば、七十七億円の減少になつていることは、山本さんがよく御承知の通りであります。実は今度の災害等でどれくらいのことになるか、これはまだよくわかりません。しかし災害の予備金というものも御承知のごとくこの予算が通りますと合計百億円計上してあります。ただいままでに使つたものは凍霜害に五億円、それからそのほかに約一億円ほどとりました。今度の分については四……

第16回国会 予算委員会 第23号(1953/07/14、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 予算書をごらんのごとくに、若干の考慮はいたしてございますことは御承知の通りでありますか、しかし私どもは二十八年度中には多分急激な変化はない、こういうふうに見通しておりますので、またこれが二十九年度になりますと、相当な先へり変化等を識り込んだ政策を立てなければならぬと考えますが、当面二十八年庭中には国際収支その他のものを見ましても、そう急激な変化はない、かように考えておりますので、時勢の推移に伴うだけの必要な調整を行つた程度にとどめたのであります。
【次の発言】 大体ごもつともな意見と承つたのであります。私どもの予算編成にあたりましては、申すまでもなくインフレにも持つて行かない……

第16回国会 予算委員会 第24号(1953/07/15、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 率直に申せば、個人としての若干の意見を持つております。しかしながら大蔵大臣として提案をいたしておりますので、その成立を希望しておる、こう申し上げます。
【次の発言】 これは今年限りでやらないということにしております。私ども引続き担当しておればこういうことはいたしませんが、またどうもこういうことが重ねて起るおそれがあるのじやないか。また一部には、多少金融資本家がこれをよけい持つということになると、利回りから申せば一割ちよつと、二分近くにもなりましようから、そういう点がどうかという点が、若干懸念せられないでもございません。しかし普通の公債を出すことは現状望ましくないから、この点か……

第17回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第4号(1953/11/06、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 この審議会を設置いたしまするためには、御承知のごとく法律を必要としまするので、なるべくすみやかに本問題の審議を始める必要があると存じまするので、とりあえず法律に基かないで在外財産問題調査会を内閣に設けまして、十名内外の学識経験者を内閣総理大臣から委員として委嘱し、総理大臣の諮問機関としてすみやかに発足いたしたいと考えております。ただいまのところ十一月の中旬までには閣議決定等所要の手続を完了いたし得る見込みであります。なお、この調査会は、在外財産問題全般についての、今仰せになりました基本的な考え方、これに関連する憲法問題、法律問題、財政能力の問題等、各般にわたりまして御検討をお……

第17回国会 建設委員会 第4号(1953/11/04、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私の方は過去三箇年間の査定標準と、また業種別の標準とに照し合せまして、それでちようど出ております二千六百二十億円でしたか、この数字は損害の報告についてはまつたく一致したのでありすすが、査定額はさような見地から査定いたしまして、これは村瀬さん御承知のように、公共事業費のみが千五百六十五億というのは、そのほかに文教あるいは厚生のものはそれには除かれておるのでありまして、公共事業費のみが千五百六十五億、こういうふうに一応査定い、たしておるのであります。しかし繰返し私があらゆる機会に申し述べました通り、査定の進行状況に応じまして、それは十月五日現在の査定でございまして、従つてさらに査……

第17回国会 大蔵委員会 第10号(1953/11/27、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいま御警告に接しまして、まことに恐縮に存じます。実はあえて弁解をいたしませんが、事実を率直に申し述べさしていただくと、御承知のごとくアメリカから帰りまして以来、すぐ翌日からもういわゆる予算その他の審議にとりかかつておりまして、ほとんど寧日がなかつたことは、私自身が休養を要したのに一日も休養しなかつた事実等をもつても、御了承が願えると思うのであります。それと前国会におきましては、あの短期間の間にずつと衆議院に委員会が開かれておる間は、予算委員会でありますので全部出ておらなければなりませんし、翌日はすぐ参議院に移つておるのでありまして、実は全然出るひまがなかつた。私としては相……

第17回国会 予算委員会 第1号(1953/10/30、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昭和二十八年度補正予算の編成に関する基本方針並びに補正の大綱に言きましては、すでに本会議において説明いたしましたが、予算委員会の御審議をお願いいたすにつきまして、あらためてその内容を御説明申し上げます。  まず歳出について申しますと、今回の補正予算はその性質上災害関係が中心でありまして、歳出の追加額五百十億円のうち五百億円は災害対策の経費であります。  第一に風水害対策費であります。成立予算におきましては、当年発生災害のための予備費として百億円を計上いたしておりますが、去る六月の西日本水害、七、八月の近畿の水害、さらに九月末の十三号台風等により、公共土木施設、農地等の被害が甚……

第17回国会 予算委員会 第2号(1953/11/01、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昭和二十八年度補正予算の修正につきましては、すでに本会議において概略説明いたしましたが、予算委員会の御審議をお願いいたすにつきまして、あらためてその内応を御説明申し上げます。  まず冷害等対策費の増額修正であります。すでに今回の補正予算におきまして、冷害対策費として七十億円を計上いたしておるのでありますが、諸般の事情を考慮いたしまして、さらに四十五億円を増額修正することといたしました。  すなわち第一に、農林漁業金融公庫出資金を十五億円増額し補正予算における追加額を二十五億円といたしました。  第二に、災害対策予備費を三十億円増額し、補正予算における追加額を四十五億円といたし……

第17回国会 予算委員会 第3号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 小山君にお答えいたしますが、この点については一昨日かにお答え申し上げました通り、財源の許す範囲でこれをやるならば、またその仕事の進行ぐあいに無理がなく行われるならば、これはインフレにならぬということは当然であると私どもは考えておるのであります。ところが財源の方は、一方五百十億に足らないような状況であり、それ以上の財源をいろいろな点で見つけることは、たとえば前年度剰余金の使用等のお話がございましたが、そういうことは、私どもはインフレのもとになると考えております。それからまた今のお話のごとくに、食糧増産の方に向うものは結局において生産になるということも私どもは承知しておりますが、……

第17回国会 予算委員会 第4号(1953/11/03、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 三党協定の趣旨を尊重して予算化したことは御承知の通りであります。しかし残余の百五十七億円というのは、復旧事業の進行に伴いまして、実情を調査して、その必要に応じて出すので、これについては過日も申しました通り、資金運用部資金には現在それだけの余裕はございません。従つて資金運用部資金によつて弁じ得るものは弁じますけれども、しかしまた、その他たとえば公募起債等による分については、それによつてできるだけの措置をしたい、しかし百五十七億円があるから、これを全部出すということは、それは事業の実情調査の上、そういうことがきちつと間違いなく起つて来ると私は思いません。それで実情調査の上というこ……

第18回国会 人事委員会 第5号(1953/12/05、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいま受田委員よりお話の残りの九千四百万円の問題でありますが、これは今回の給与改訂の財源の一部に充てておる次第であります。あとこまかいことは、実は自治庁とか文部省の方からお聞きを願いたいと存じます。  それから先のお尋ねの件、国家公務員給与の改善の問題でございまするが、これは本年度及び明年度を通じまして、財政全体の規模とにらみ合せて、財源の許す最大限度において、人事院の勧告を尊重する、かような方針で改善措置を決定したものでございます。今回の補正予算にその所要額を計上したことは、お手元へ差上げてある予算書でごらんの通りであります。本年度におきましては、すでに当初予算におきまし……

第18回国会 大蔵委員会 第4号(1953/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 仲裁裁定については、十一月二日でありましたか、その当時私ども予算のいわゆる総額の中ではやりようがないから、従つてこれについてはその予算化、あるいは資金化等ができないからできない、こういうことを申したのでありますが、その後各公社の内容について検討を加えた結果、一月からならまあ本年度内はやれる、こういうふうに見込みましたので、従つて私どもは、それらのいわゆる三公社、五現業の実態を取調べた上で、この一月から実施する、こういうことにいたした次第であるのであります。私どもは、公労法の十六条あるいは三十五条等にもはつきりと書いてある通りに、つまり予算化あるいは資金化することの不可能なこと……

第18回国会 大蔵委員会 第5号(1953/12/05、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昨日当委員会で、柴田委員に対する発言中に、何か私の言葉づかいのうちに、多少不穏出なところがあつたということでございまして、まあ私の心持はよくおわかりが願えたと思うのでありますが、さような不穏当な点があれば、不穏当な点だけをお取消し願いますから御了承願います。
【次の発言】 これは、先般ちようど私かかきの食い過ぎ問題のときに申した通り、実は伺いたいのであります。ところかこれはごらんくださればわかるのですが、予算委員会の関係でこつちへなかなか出られない。ようやくきのう十分間ということでやつて参つたところが、次から次へと質問が出て来てしまつて、向うに対する約束にも実は私そむいたもの……

第18回国会 予算委員会 第1号(1953/12/02、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昭和二十八年度第二次補正予算編成に関する基本方針並びにその大綱につきましては、すでに本会議において説明いたしましたが、予算委員会の御審議をお願いいたすにあたりまして、あらためてその内容を御説明申し上げます。  まず歳出について申しますと、前回の補正予算は、とりあえず緊急に支出を要する災害対策費等に限定いたしたものでありますが、今回の補正予算におきましては、右以外において当初予算編成後の諸般の変化に対処いたしまして、米価の改訂、公務員給与の改善等真にやむを得ないものの計上にとどめたのであります。  第一に、食糧管理特別会計への繰入れであります。本年産米につきましては、供出完遂奨……

第18回国会 予算委員会 第2号(1953/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昭和二十九年度予算編成の骨格を示されたいという御要望でございますが、明年度予算につきましては目下鋭意検討小でございまして、まだ具体的に詳しく数字を申し上げる段階には達していないので、この際としては、私の大体の心組みを申し上げまして御参考に供したいと存ずるのであります。  まず昭和二十九年度一般会計歳入の見積りにつきましては、国民所得をどの程度に見るかという点が問題でございますが、本年度に比べまして約六%程度増加するものと見込まれるのでありまして、約六兆二千億見当ではないかと見込んでおります。この場合に租税の自然増収をどれくらいに見積るかという問題が起るのでございます。これは目……

第18回国会 予算委員会 第3号(1953/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 実は一応来年度の、大よその見通しは持つてやつておるのでありますが、今厳格な意味で申される十五箇月予算、こういうような編成の仕方に相なつておりませんけれども、もちろんお話になつたように、来年度に関係のあるものが相当ございますので、来年度の関連を考慮しつつという文句で説明した通り、一応来年度の予算の大よその見通しは立ててやつておることは、昨日ここで御説明申し上げたことでも、ある程度御了承願えるかと思うのでございます。
【次の発言】 この点は昨日もちよつと申しましたことく、私どもは災害対策、治山治水、公共事業というものを、大体において一体的に考えたいと思つております。と申しますのは……

第18回国会 予算委員会 第4号(1953/12/05、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私どもは健全財政の点ではこれを一貫しており、また今後とも一貫して参る所存であります。御承知のごとくに、今度の補正予算もこれは均衡予算でありまして、まつたく歳入歳出とも均衡を得ておるのであります。何ら不健全な分子を加えておりませんことは、小山さんがよく御承知の通りであります。金額はふくらんでおりますが、しかしそれは一方から見まして、仲裁裁定についてああいう考慮をいたす以上、やはり同じ公社、いわゆる三公社五現業のうちにも課長以上等一般公務員として一般の扱いを受けておる者があり、さらに他の公務員との均衡を考えて、これも今の財源の許す範囲で措置をとつた次第でありまして、私どもはいわゆ……

第18回国会 労働委員会 第3号(1953/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 前会御答弁申し上げましたのは、国会で御決定を願つておる予算総則に基く予算給与総額の中では何とも措置し得ないので、それで予算上また資金上の点からこれは不可能と申し上げた次第であります。ところが、その後だんだんと公社等の内容を検討いたしました結果、一月からなら予算上の措置がとれるのではないか、また資金上の措置もとれるのではないかと考えましたので、そこで今回この補正予算の提出にあたりまして、給与の総額をふやすということで御審議をお願い申し上げて、御審議の結果それでよろしいということになれば、ここに初めてこれが措置し得る、こういうことに相なる次第でございます。  今年度の分につきまし……

第19回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第9号(1954/04/16、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私は何も聞いておりませんので、政府委員から……。
【次の発言】 すでに閣議決定をしましたことは過日申し上げた通りでございます。実は総理府の方から提出することになつておりまして、法律的にいろいろな関係があるからとかいうことで、ちよつと調べておるようであります。閣議はもうすでに決定しておりますから、法制局の手続が済み次第提案されることになると考えております。しかし、なお私からも一ぺん催促してみましよう。
【次の発言】 実は、これは村瀬さんあたりの熱心な御意向もありまして、調査会の方は発足して以来もう数回にわたつて、あるいは十数回にわたつて会合を開いております。それで、結論の出まし……

第19回国会 決算委員会 第6号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 それでは大蔵省所管について申し上げます。見返り資金海運融資の手続を最初に申し上げます。  これは当初年間及び四半期運営計画が策定されました。この策定は、米国対日援助見返資金の運用及び使用の手続に関する政令に基いて行われたのであります。この政令によりまして、見返り資金の運営というものは、すべて経済安定本部の策定する年間及び四半期運営計画によつて行われたのであります。年間運営計画で見返り資金の業種別の年間運用額のわくを策定する。この計画を策定するにあたりまして、運輸省では、経済安定本部及び大蔵省と密接な連絡を保ちつつ、当該年度における造船計画を策定したのであります。この場合純トン……

第19回国会 決算委員会 第7号(1954/02/12、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昨年七月八日当委員会におきまして、旧虎ノ門公園の国有地について、ニユーエンパイヤモーター株式会社の施設を撤去せしめ、再び公園として公共の用に供し得るごとく措置するよう決議がなされました。大蔵省におきましても、それより先、昨年六月二十五日原状回復をして返還せしむる方針を決定し、当該財産の所管者である関東財務局長は、同会社に対し昨年十月三十一日までに原状回復の上返還するよう要求をいたしました。同会社はこの要求に応ずる見込みがないので、十月十五日法務省に対し、建物収去土地明渡し請求の訴訟提起を依頼いたしました。法務省では現在資料整備中でありまして、近く訴訟提起の運びになることと存じ……

第19回国会 決算委員会 第8号(1954/02/15、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昭和二十七年度一般会計歳入歳出決算、同特別会計歳入歳出決算及び同政府関係機関決算報告書を会計検査院の検査報告とともに、本国会に提出いたしましたのて、その大要を御説明申し上げます。  昭和二十七年度の予算の執行につきましては、予算編成の趣旨に従い、かつその目的の実現に鋭意努力いたしますとともに、その経理につきましても厳正かつ適正な執行に意を用いたのであります。これがため諸般の制度について整備改善の措置を講ずる一方、会計職員に対する研修等の強化をはかり、これら職員の資質の向上にも極力配意いたしたのでありますが、なお、会計検査院から千八百十三件に上る不当事項の御指摘を受けるに至りま……

第19回国会 決算委員会 第14号(1954/03/08、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 別に標準というものはありません。ただ最近の実績を見まして、その実績に基いて予備費を計上いたしておる次第でございます。
【次の発言】 特別会計の、たとえば印刷とか造幣とか、そういつた分については、私はつきり記憶いたしませんが、その他の分につきましては、大体ただいま申し上げる通り実情に基いてやつたのでありまして、昨年のごときは災害が非常に大きかつたものですから、予備費がはるかに足らなかつたことは吉田さんの御承知の通りであります。一般会計の方におきましては、予備費だから経費の節減は十分注意いたしまするが、しかし大体当該年度に入り用な分だけを計上いたしておる次第でございます。

第19回国会 決算委員会 第15号(1954/03/10、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 基本契約は承知しておりますが、あとのことはちよつと正直に申し上げて承知いたしておりません。従いまして私にかわつて、私の責任で政府委員より答弁いたさせます。
【次の発言】 これはこの船舶共有の当時、新船なりあるいは船舶の修繕なりが船会社のみの力でできないところから、船舶公団の共有持分ということでやつたような次第でありまして、それをそのまま引継いでおるのでありますが、今仰せになりましたような事情もありますから、ひとつ考慮してみます。
【次の発言】 大体船舶公団ができたときの共有持分の関係は御承知の通りでありまして、いかにして日本で船舶をつくらすか、あるいは修繕を行わせるかというこ……

第19回国会 厚生委員会 第39号(1954/04/21、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 厚生年金保険積立金の管理運用についていろいろ御意見を承り、また今佐藤さんがおつしやられたうちにもまことにごもつともな点もあるのでありますが、御承知のごとくにこの積立金というものは先へ行つてもどさなければならぬものでございますので、最も確実にこれを運用するという必要がありまして、この点から主として郵便貯金に運用しておることは御承知の通りであります。なお国としましては、やはりその資金がそれぞれ別個に運用されることは国全体の資金計画の円滑を期する上から見ておもしろくないと考えるのでありまして、従つて現在の、大蔵省が資金を預金部に入れて、この預金部の運用で国としての必要な資金にまわす……

第19回国会 水産委員会 第4号(1953/12/14、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 今拿捕されました漁民の方々のお話を聞きまして、心から御同情申し上げるのであります。ただ吉武委員のお話の中には、二つの重大な点が違つております。このことをはつきり申し上げておきます。私は船をつくる金を貸さぬということをいまだかつて言つたことはありません。お貸しすると言つておる。これをどういう間違いから言われたのか知りませんが、お貸しすると言つておる、貸さぬと言つたことはない。それからもう一つは、こちらから出て行つたからしようがない、そんなことを私は言つたことはありません。そういうことを言つた人があるということを話しただけのことであつて、私はさように考えていない。この点も違つてお……

第19回国会 大蔵委員会 第5号(1954/02/04、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ガリオア、イロア等を債務と心得ておるというのは、春日さん御承知のように、第十三国会以来の政府の一貫した答弁であります。第十三国会以来、いつも債務と心得ておる。しかしながら、それは心得ておるということでありまして、債務とし  て有効かつ確定するというには、向うとの折衝がついて、そして国会の御承認を経なければこれは債務として確定し、また有効にならないわけであります。ただ考え方としては債務と心得ておるということを、第十三国会以来常に答弁されておる、こういう次第でありまして、先般の池田・ロバートソン会談から実は始まつたわけではないのであります。

第19回国会 大蔵委員会 第10号(1954/02/19、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいま議題となりました昭和二十八年の風水害及び冷害による被害農家等に対して米麦を特別価格で売り渡したことにより食糧管理特別会計に生ずる損失を補てんするための一般会計からする繰入金に関する法律案外一法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。  食糧管理特別会計におきましては、昭和二十八年六月及び七月の大水害並びに同年八月及び九月の風水害による被害農家に対する米麦の売渡の特例に関する法律に基き、米麦を生産する農家で、その生産にかかる所有米麦につき、水害等による流失、埋没、腐敗等のため著しい被害をこうむつた旨の都道府県知事の認定を受けた者等、または昭和二十八年におけ……

第19回国会 大蔵委員会 第23号(1954/03/17、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 砂糖の値段の問題でありますが、糖価の暴騰につきましては私どもいろいろ苦心しておるのでありまして、その点について、特に所管官庁である農林省、通産省等と協議をいたしておるのであります。先般もちようど食糖庁に約三万トンのてん菜糖があつたから、あれを出すことにして一時下つたのでありますが、やはりその後も思惑的な気分が加わつて引続き高くなつておることについては、私どもやはり国民生活の面から見て、まことに遺憾に存じております。その点について、今それぞれ所管の官庁においていろいろ対策を練つておるのでありますが、それは、輸入額さえふやせばただちに価格が下ることは間違いないけれども、そういう外……

第19回国会 大蔵委員会 第28号(1954/03/25、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 たいへん恐縮でございますが、のどを痛めておりますため、場合によつてはかわつて答弁をしてもらうかもしれませんので、その点御了承いただきたいと思います。  もちろん法律に基いてやることは当然でありますが、たとえばあるものについて、それを所得を上げるための費用と見るかどうかというような問題になりますと、御承知のごとくにある基準はありますけれども、ある程度認定にまかせるところがあるのであります。従いまして、税務当局が法に基いてやることは当然でございますが、ある種の認定そのものが妥当を欠くような場合には、税務当局として適任でないということはございましよう。しかしこういうことはありましよ……

第19回国会 大蔵委員会 第29号(1954/03/26、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 税につきましては、実は今度幾らかでも地方税制とか、あるいは財政その他の関係を調整するという考え方を織り込んでございます。これはかねて地方制度調査会とか税制調査会の答申の次第もありまして、ただ、たとえば税制調査会の方でございますと、御承知のように自然増収を見ていろいろ減税案が立つておりましたが、今度は自然増収等を見込みませんので、従つて少額所得者等の減税を中心として、その結果の埋め合せは、いわば新しい税なり消費税的なものにふえておるのは、これはやむを得ずそういう措置をとつたのでございますが、私どもの方針としては、別に中央集権的な考えを持つておるわけでなくて、その点から、たとえば……

第19回国会 大蔵委員会 第36号(1954/04/07、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 在外財産処理の問題は、今御指摘になつたように、根本的の決定を見ておりませんでしたので、従つて村灘議員等からさきにいろいろお話もございまして、在外財産問題調査会をつくつて、大野君を委員長にお願いしまして、各方面のそれぞれの人を集めてやつておるのでありまして、今後だんだんとこれが結論に入つて参ることに相なつておりますが、とりあえず昨年は、向うから持つて帰つたものを返したらどうかというお話がございまして、現金で持つて帰つたものについて、最高一品五万円をお返しをいたす一これはできるだけのことは早くやつた方がいいという村瀬さんの御趣旨もあつて、そうやつた次第であります。次に出て来たのが……

第19回国会 大蔵委員会 第37号(1954/04/08、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 この内容についてはよく承知いたしております。
【次の発言】 承知いたしております。
【次の発言】 税収については、ただいま主税局長が申し上げた通りでありますが、それは同時に、もつと税が減ると入場者もうんとふえるのだ、従つてそう減収も見ないであろうというような御意見も相当あるわけであります。これは実際どつちが正しいか、今の主税局が基礎としておる数字をそのままに減しますればちようど百四十五億になりますが、これは税収が減ると入場者もふえるということも事実でありましよう。そういうこともありますし、また景気、不景気に左右されますから、実際はどうなるかはつきりいたしませんが、まあ一部の方……

第19回国会 大蔵委員会 第38号(1954/04/09、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私どもとしては、参議院の審議権はもちろん尊重いたしております。今仰せになつたような、参議院の審議権を圧殺するとか、あるいは謀殺、さような考え方は毛頭持つておりません。御承知のように私どもは最初から入場税関係の法案の通過を心から切望しておりまして、これがためにあらゆる努力をして参つておるのでありますが、当時予算を修正された三党間にそれぞれ話合いが行われておつたことはあなたのよく御承知の通りであります。但し話合いの結果がまだまとまりかねておつたということが、遅れたもとになつておるのでありまして、それがようやくまとまつたものが過日提案されまして――もつともそのときは改進党の方は御賛……

第19回国会 大蔵委員会 第45号(1954/04/22、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 実は御承知のごとく、この対日贈与の金は、いわゆる五千万ドルが一ぺん日本銀行でアメリカの何に入つて、その中から三十六億円を日本の方が受入れることになつております。それで、あと百四十四億残る。それはいわゆる域外買付その他に使われることになつておりますから、この三十六億円がこちらに入つて参りまする用途についてでありますが、まだ実は、今内藤さんお話になつたようなジェット機云々というようなことは打合せ済みではございません。これはどこかの省でそういうことを希望しておるかわかりませんが、何ら打合せしておりません。ただこの性質上、やはり防衛産業というものが主になり、それと関連する産業というこ……

第19回国会 大蔵委員会 第49号(1954/04/28、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 資産再評価の問題は、私どもといたしましては、実は少し遅れているかぐらいに考えておる次第でございますが、日本の経済再建のためにはぜひこれをやらなければならぬと思つて、こういうふうに御審議をお願いしておる次第でございます。労務者の賃金その他に影響するからということは、実は、企業の健全なる発達を希望するという趣旨から来ておりまするので、この結果は、企業が健全化することでかえつて労働者の賃金等を安定して行くことになると私どもは考えておる次第でございます。
【次の発言】 この資産再評価の問題は、西ドイツ等ではさつそくやりましたものを日本が遅れておつたので、それで今日企業が非常に不健全な……

第19回国会 大蔵委員会 第66号(1954/07/12、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 約束手形がふえておる原因については、いろいろ見方がございましよう。ただこれについては、一時現金取引が非常に多くて現金でなければほとんど取引されなかつたものが、その後だんだん手形で取引するようになり、それがまたその領域がだんだんふえて参りまして、特にこのごろはその手形期日までが相当長くなつて来ておる。またこれが常態になつておる。こういうのが実情であつて、その原因はやはり信用の膨脹から来ておるものだと思います。たとえばこれを銀行の貸付等に見ましても、全国の銀行貸付は昭和二十五年ごろまではまだ一兆円をあまり越さなかつたものが、二十六年、二十七年とだんだん越えて、今日は総貸出しが二兆……

第19回国会 大蔵委員会 第70号(1954/09/09、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 人はいろいろな見方でいろいろなことをいわれるものであります。私はそれに対して一々論駁しようとも思いません。ただ金融について遺憾の点があるという意味に私はとつたので、これは見方によつて遺憾な点もあろう、私どもも十分なりとは必ずしも考えておりません、自分たちは努力しておるけれども、外から見たときには遺憾の点もあろうということくらいに私は聞いておつたので、特に内藤さんが言われるような強い意味に、実は私は聞いていなかつたのであります。
【次の発言】 私どもは、自分が行つておる金融政策には、これはもう絶えずどんな場合でも最善を尽しておると考えておりますけれども、今内藤さんの言葉でいえば……

第19回国会 大蔵委員会 第77号(1954/10/27、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 東京における証券取引所のスト問題に、まことに私ども遺憾に存じておるのであります。但しストそのものに対する関係は、これは労働大臣の関係でありまするから、他の職責に入つての答弁は差控えたいと思います。しかしながら大阪、名古屋、神戸等今までありましたものが、仰せになつているようにいろいろな教訓を与えておるのでありまして、その教訓が十分に労使双方に取入れられて、そうして良識ある円満な解決を見ることを、私どもは心から希望しておつたのであります。但し今お話になつたように、こういう経済界に大きな関係のあるものについて、大蔵省としてはどういうことをしておるのであろうかというお話でありまするが……

第19回国会 大蔵委員会 第81号(1954/11/25、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 補正予算は一応閣議の決定を経したが、今まだ数字も整理中であり、また閣議決定にも計数整理のことは若干異動を生ずることあるべしということで閣議決定を経ておるのでありまして、ごく大要だけを決定したことは御承知の通りであります。さらにまだ国会にも提出いたさないのですから、提出いたさないものについてあまり詳しく申し上げることは――実はその機会を見て国会に提出のときに予算案の内容についてお話を申し上げたいと考えておるのでありますから、大体今お尋ねの点について少しく申し上げれば、これは私どもがこの前二十九年度予算を編成しますときに、今後は補正を組まないということは、その通り補正予算を計上し……

第19回国会 地方行政委員会 第61号(1954/05/13、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 地方財政の強化確立のためには、御指摘のごとき経常的経費の増加や、いわゆる赤字補填対策の経費等も考えられますので、この際の交付率百分の二十二のほか、専売益金中より明年度以降三十億円以上の金額を、たとえば地方交付税交付金に加える等の方法により、関係法案を準備する等、所要の措置を講ずる所存でございます。

第19回国会 地方行政委員会 第70号(1954/05/29、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいま御質問の御趣旨はまことによくわかるのであります。私どもも地方財政の事情につきましては深い関心を持つておつて、ことに最近赤字がどんどんふえておる、仰せになつたような実情等から見て、何らかの対策がいるとは考えておるのでありますが、またこれに対して二十九年度予算で乏しい国の予算としては税その他におきましてもできるだけの配意をいたしておることは御了承の通りでありますが、今お話になりました再建整備法、この法につきましても、私ども大体お考えの点は、これも私のごく気持だけを申せばごもつともな点が多々あると思いますが、しかし二十九年度予算ではなかなかそういう予算処置がとり得ないことは……

第19回国会 農林委員会 第69号(1954/09/15、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私のは外遊でなくて、世界復興開発銀行及び国際通貨基金の年次総会へ加盟各国が出て行くので、私も大蔵大臣として出席する次第で、一日もどこかで遊ぶという時日はございません。会議へのみ出席する次第でございます。それから今のお話でございまするが、だんだん日も接近して参つておりますので、もちろんこの両三日中に話はまとまるものと私は考えておるような次第でございます。
【次の発言】 もちろん私どもは、私どもが主張していることの貫徹を期しておりますけれども、もののまとまるときには双方不満足なうちにまとまるのじやないかと実は考えております。

第19回国会 農林委員会 第81号(1954/11/18、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 日本は引続きいろいろな災害を受け、特に二十九年――これは二十二年以来では災害としては最も少い年の一年であります。即すまでもなく、二十二年以降ずつと毎年の災害は千億を越しておるのでございますが、昭和二十七年がわずかに五百数十億、それに次いで本年がまた災害の少い年であつたことに、同じ災害とは申しながら、比較的この点は私どももまあよかつたと実は思つたような次第でございますが、仰せのごとくに連年続いておるものでございますから、その災害は相当深刻な部分があつたことは事実で、また御調査の通りであると思います。従つてこの災害対策について御要望の点、御決議の点もございまして、これは私ども井出……

第19回国会 補助金等の臨時特例等に関する法律案特別委員会 第3号(1954/03/10、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 お出ししたものが実は原案なのでございまして、それまでの行き道にいろいろ内部で相談し合うことは、これは川俣委員御承知の通りであります。ただこの法というものは、私どもの根本の考え方を申しますると、議員の方々がおつくりになつたものが大部分を占めておりますが、今日のような非常な緊縮財政をやるときは、一時こういうものは国の財政上やむを得ぬけれども、しかしまた事情が許すようになれば、そういうこともまたひとつ御意向を体してもいいんじやないか、こういうふうな考え方がありますので、二、三年国の財政の建直しをする期間というのに実は重きを置いて考えたような次第であります。従いまして、一時停止すると……

第19回国会 補助金等の臨時特例等に関する法律案特別委員会 第4号(1954/03/12、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 差引の数字で申しますれば、綱島さんのお話の通りでございます。
【次の発言】 私どもは、地方制度調査会の答申等の意見も参酌いたしまして、地方自治を確立するために地方の財源にまわす、つまりその意味から地方の平衡交付金等にまわしておるのでありまして、たとえば人件費等はみなそういうふうに地方へまわしておるのであります。なお、補助金整理の要望が各方面を通じて非常に多かつたことは、私が申し上げるまでもございません。従つて私どもは、この要望及び世論にもこれを聞き、また補助金整理というものは、今たまたま綱島さんが仰せになりましたけれども、実は私どもは全部では約六十億の補助金をこれで整理いたし……

第19回国会 補助金等の臨時特例等に関する法律案特別委員会 第9号(1954/03/22、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 井戸さんの仰せになつた点、まことにごもっともの点があると存じます。今ここで私も読んでみましたが、確かに第五十八条にそういうような費用を負担する規定があるのでありますが、しかし、現実の問題を今おつしやつたように、公社になつて以来ずつと予算を計上してはおらないのであります。これにつきましては、実は今の国家公務員共済組合法に規定のありますことは井出さんの御指摘の通りでございますか、これについて、従来も、大蔵省としては多少解釈に無理があるかもしれぬけれども、しかしほかの公社との――この点はこういうことではいかぬと井出さんはおつしやいましたけれども、その次にこれも日本専売公社とか、日本……

第19回国会 補助金等の臨時特例等に関する法律案特別委員会 第11号(1954/03/24、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 二十九年度分については、お出ししております二十一条ですか、これでよくはつきりとわかると思うので、井手さんの質問は二十八年度分についてのお話だと思います。開銀としてはおそらく一億円くらいの補給を受ける問題にすぎないと思いますが、御承知のごとく、法律の建前からいたしましても、また開発銀行の資金計画の上から申しましても、これを中止するというわけには参りかねるのでございます。年度末が近づけば、やはり契約しておかぬと、ほかに出す方法がありません。あなたがおつしやつておることもちよつと私一応考えてみたのですが、それは今の法律では全然許されておりませんので、従つて私どもはこれは認めるほかに……

第19回国会 予算委員会 第1号(1954/02/01、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昭和二十九年度予算の編成に関する基本方針並びに予算の大綱につきましては、過日本会議において説朗いたしましたが、予算委員会の御審議をお願いいたすにつきまして、あらためてその内容を御説明申し上げます。  まず歳出について申しますると、第一に、防衛支出金五百八十四億円、保安庁経費七百八十八億円、平和回復善後処理費百五十億円、連合国財産補償費二十六億円を計上いたしました。  防衛支出金は、行政協定によりまして日本側において負担すべきものとされました米軍の駐留に関連して支出を必要とする経費でありまして、二十八年度に比し、総額において三十五億円を減少しております。この経費の内訳は、米軍の……

第19回国会 予算委員会 第2号(1954/02/02、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 今の川崎氏の御意見には御同感の点もありますが、この点は、たとえば昨年の予算の編成をするときに、今御指摘になつたベース・アップの問題について言つてみると、ベース・アップの問題は当時人事院の勧告等もあり、また民間の給与との振合いその他の関係から、べース・アップを行うことが適当であるという世論の支持と、また国会における多数の意見で通つたものであることは、御承知の通りであります。さらに米の問題も御指摘になつたが、米価はもちろん上げたくないのであるけれども、しかし個々の物価を上げる方が、全体に大きな赤字予算を組んで国債の発行をするよりも、インフレに持つて行かない効果があるという点から、……

第19回国会 予算委員会 第3号(1954/02/03、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 グラントを受ける一千万ドルぐらいに相当するところの小麦については、あるいは特別会計をつくらなければいかぬかと考えております。まだ詳細の打合せはできておりませんが、来ます場合、その分については特別会計をつくる必要はあろうかと考えております。
【次の発言】 まだその打合せを終りませんから、はつきりいたしませんが、大体顧問団の費用は、今の防衛支出金の中で行けるじやないかと考えておりますので、もしさようになれば、何も補正そのものを必要といたしません。  それからただいまの分につきましても、特別会計をつくるということは、これは必要が起つて参りましよう。しかしこれは特別会計としての御承認……

第19回国会 予算委員会 第4号(1954/02/04、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 過日の答弁で、補正予算は厳にこれを避くべきであると私が申しました意味は、その前に福田委員お聞きの通りに、今度の緊縮予算を編成した根本方針にかんがみてこれこれだ、こういう意味を実は申した所存であります。従いまして今仰せになりましたような補正予算で、たとえばわくが広がるとか、そういつたような補正予算については全然考えておりませず、従いまして今仰せにあつたような補正予算はこれを絶対に出さない、こういう強い考えでございます。
【次の発言】 実は非常に余力のある予算でありますと、たとえば実行予算というものが当初から組み得るのでありましようが、今度の予算はかなり緊縮された厳格な予算であり……

第19回国会 予算委員会 第5号(1954/02/05、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 二十九年度予算を一兆円以内に圧縮して、しかもこれが緊縮予算であることは御承知の通りであります。この限られた国費の配分がどうかということが議論の存するところでございまするが、私どもとしては今の千三百七十三億になつて、昨年より百四十億だけ増加しておるこの防衛予算というものは、日本の独立――自分の国は自分が守らなければならぬという態勢に一歩を進めるものとしては、これは当然とらなければならぬ措置であると考えるのでありまして、この点はあなたの方とちよつと立場が違うので、どうもやむを得ぬことと思うのであります。その他の予算はごらんくださるとわかるように、その範囲におきまして割振つておるも……

第19回国会 予算委員会 第6号(1954/02/06、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 補足いたしておきます。大体政府の方で調べておるところには、御承知のごとくに日本経済統計、JESと称するものによれば、一方的に受けておるものが大体二十億九千万ドルになつておる。向うから直接受けておる物資及びオフショア・プロキュアメントによつてよその方からかわつて来たものを合計すると、そういうものになつております。ところでこれについてはどれだけのことかということを今調べておるが、御承知のごとくに、二十四年四月以前は占領下で、向うが一方的につけておる帳面であるから、はたしてこれが正しいか正しくないものかわからないので、今度これを確かめるために、わずかながら予算を計上いたしまして、こ……

第19回国会 予算委員会 第7号(1954/02/08、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私どもも農業をもつて、決して単純なる私企業とみなしてないことは、もちろんであります。従いまして今お話もありましたが、本年の乏しき予算のうちでも、たとえば土地改良を中心とする食糧増産対策費のごとき、前年よりわずかながら増加いたしております。またこのもとになる治山治水対策費等も、増加いたしておることは御承知の通りであります。たださつきお話になつな二十幾つかの小さい補助金を切つておるではないか、こういうお話でありましたが、これは仰せの通り、そういうこまかに補助金を切つておるのであります。この点は、なかなかいろいろな補助金を出し得ぬということで、やかましいことを言われておつたのも一つ……

第19回国会 予算委員会 第8号(1954/02/09、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 最初にお話でございました日本経済の自立につきましては、これは総合的に施策を進めなければならぬことは、吉川さんがお考えになつておる通りであつて、私どもはまず財政面においては緊縮予算でやつて、政府資金の散布超過なからしめ、また金融面では引締めを強化して、資金の効率的な使用をはかつて行こう。またこれを産業面、企業面についていうなら、設備を近代化合理化して、コストを安からしめて行くということ、国際収支の面についていうなら、その均衡を得させるための貿易の振興、その他のことをはかること、輸出貿易の面についていうなら、諸般の施策を総合して、日本の輸出品に国際競争力を持たせるように物価を下げ……

第19回国会 予算委員会 第9号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 この予算は、過日来も申しますごとく、日本の国際収支の状況にかんがみまして、日本の国際収支の均衡を一日も早からしむるために、日本の商品に国際競争力を持たせるために、ある程度物価の引下げをはかつて行く。 従つて、それがために財政収入あるいは為替その他諸般の政策を総合的に進めて参る、こういうことが主眼となつておることは、過日来佐藤さんにも申し上げた通りであります。  ところで、この予算を実行するについての決意ということでありますが、過日も申したごとくに、二十九年度の予算だけで、私どもはその目的を完全に達成すると思つておりません。従いまして、なお明年度もあるいは状況によつてはさらに明……

第19回国会 予算委員会 第10号(1954/02/11、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 数字的なことはあとから事務的にお答えいたしますが、私どもは大体千百億見当と実は思つておつたのであります。御承知のように二十八年災害については、さきに三百八億出しておりますので、ことしさらに三百七十八億、合計六百八十六億出しますから、大体六割行ける、こういう見込みを立てておるのでございます。
【次の発言】 これはひとり大蔵省の調べばかりでなく、行政管理庁、会計検査院の調べもありますから、そのよつて基くところをここに数学的に御説明いたします。大蔵省の査定によりますと、九千四百六十件、金額で百二十三億六百万円の分を調べましたところが、架空、重複その他水増し等の不正不当なるものがその……

第19回国会 予算委員会 第11号(1954/02/15、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私は昭和二十七年十月第四次吉田内閣の閣僚となつたときに、二つ会社の関係をしておつたのであります。一つは海洋捕鯨株式会社の社長、一つは太平洋海運株式会社の取締役社長でありましたが、農林大臣になつたので、直接の官庁であるから海洋捕鯨株式会社は即日辞職いたしました。しかし太平洋海運株式会社は何ら関係がございませんので、これは今のように正式に手続を経まして、特に承認を得てそのまま残つておつたのであります。しかしだんだんと造船その他のことが行われるにつれて、どうも自分が関係しておることが多少どうかと思われたので、昨年九月渡米するときに、私は社長の方は辞職して行つたんであります。ただ取締……

第19回国会 予算委員会 第12号(1954/02/16、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 国土総合開発の急を要することは申すまでもありません。しかしながら現在の日本の置かれておる財政事情がこれを許しません。従つて新規の計画は認めない、こういうことにいたしておるのであります。また既定計画でも、非常に長くかかるというものは、もつと重点的に効率的にやる、こういう方針で臨んでおるのであります。庄司さんも御承知のように、日本の今の財政は、そう至るところへ総花的にやり得るような余地がございません。限られた財源でありますから、それをどういうふうに有効適切に使うか、こういうことになつて参るのであります。従つてここ数年たつ日本の財政経済の基礎が確立するまでは、その点はなはだ思うにま……

第19回国会 予算委員会 第13号(1954/02/17、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 災害に対する融資による分百五十七億の件でございますが、そのときにも個々の実情を調査した上でその進捗状況に応じて出して行くことは、これは赤澤さん御承知の通りであります。それで現在どのくらい出ておるかというと、五十億近いものが出ております。そのうち愛知、三重等の海岸の方の堤防に関する分は割合多いのでありますが、全国にわたりまして約五十億を出ております。その実情を今調査いたしまして、その上でお出ししようと思つているのでありますが、その節に申し上げたごとくに、実は百工十七億というものは一応の目安であつたのでございますけれども、当時預金部の金はそれだけありませんということを、私は率直に……

第19回国会 予算委員会 第14号(1954/02/18、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 金融の問題につきましては、これはやはり日本の本年度の予算と同様の方向で、日本の物価を引下げ、そうして経済自立を果す意味で一層この引締めを強化して参りたいと考えております。従いまして、不要不急の方面に資金が流れざるよう、各金融業者に絶えず機会を得ては協力を求めておる次第であります。金融業者も自主的にだんだんと自粛して、国の重点的に考えておる方面に資金を流してくれつつありますが、しかしもし今後とも、その点に金融業者の協力が非常に不十分である、そういうときには、あるいは資金統制等についても考えなければならぬのではあるまいか。しかし現在のところは、そういうことではなくて、金融業者に協……

第19回国会 予算委員会 第15号(1954/02/19、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ちよつと途中から参つて、金融統制のことだけ伺つたのでありましたが……。
【次の発言】 金融を統制する意思があるかというお話に伺いましたが……。
【次の発言】 いや、よくわかりました。仰せのごとくに、予算の緊縮ということは、それのみで所期の目的を達するものではございません。なかんずく、金融引締めの強化ということは特に必要であります。従いまして、これに対する諸般の政策を今立てており、また銀行の協力を求めておるのでありますが、ただ私どもは、銀行の協力を求めて自発的に銀行から、仰せになりましたような国の要求しているような方面に、資金を出してもらうということを希望しておるのであります。……

第19回国会 予算委員会 第16号(1954/02/20、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 吉川さんのお話の点にもごもつともの点が多いのでございますが、私どもといたしましては、よく申し上げます通り、ことしの予算が防衛費として百四十億ばかり増加いたしておりますが、これは日本というものがどうしても自分の力で独立をして行くというところにだんだんと進めて参らなければならぬ。依然としてアメリカに駐留してやつてもらつておるということではいけないので、だんだんと持つて参るということで進まなければならない。それには日本の財政経済力に合う程度の規模で、いわゆる漸増的にこれを持つて参るという点から増加いたしたことはやむを得ないと思つておるのであります。またこの程度の増加は、これは吉川さ……

第19回国会 予算委員会 第17号(1954/02/22、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 日本開発銀行の外航船建造資金融資につきましては、昭和二十九年二月一日以降は年六分五厘、それ以前は年七分五厘と定められております。これは日本開発銀行法第十九条の規定に基いて、日本開発銀行が定めたものであります。外航船のうち、第六次以降の貨物船、第七次後期以降の油送船については、その建造資金融資に対し、昭和二十八年八月十五日以降同年九月末日までの資金融資につき、外航船舶、建造融資利子補給及び損失補償法に基き、年一分五厘の割合で利子補給がなされることに、予算措置が講ぜられておるのであります。従つて日本開発銀行は、同法第二十一条の規定によりまして、当該融資について、同期間に請求する利……

第19回国会 予算委員会 第18号(1954/02/23、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 正常なる金融機関の預金その他に対しては、政府においても十分な保護を加える所存でございます。従いまして各種の今のようなデマ、そういうような不穏な経済撹乱が起る問題に対しては、厳重、法に基いて処置することにいたしたいと考えております。
【次の発言】 国有財産のうち、旧軍工廠とかあるいはそういつた関係のものにつきましては、大体におきまして関係各省ともよく打合せた結果、ただいまのところは払下げという方針はとつておりません。貸下げという、もし必要があれば何どきでも政府が使い得るような貸下げという方針をとつておるのでありますが、個々の場合についていつも関係各省相集まりまして相談した上、最……

第19回国会 予算委員会 第19号(1954/02/26、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 中小企業金融につきましては、御承知のごとくに、中小企業金融公庫を初め、あるいは商工中金あるいは相互銀行、その他各種のものがあり、さらに信用保険制度の拡大によりまして、今度は相当市中銀行をたくさん利用し得るように相なつておるのであります。ただ今御指摘になつた問題について申しますと、たとえば保全経済会は、これは私がよく申した通り、金融機関ではないのであります。預金を扱うものでもなければ、貸金を扱うものでもない。これは御承知のごとく、不動産を買つたり、株を買つたりしておる思惑でありまして、いわば一つの、そこらの町の人が投資しておると同じものであります。これを取締るということは、今ま……

第19回国会 予算委員会 第21号(1954/03/02、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 堆肥舎の問題につきましてはただいま農林大臣の申した通り私も感じております。
【次の発言】 私は今の緊縮政策及び一連の諸政策を遂行するにおいては、五分ないし一割の物価引下げ可能なりと確信いたしております。また一連の諸政策の実行についてはあくまでこれを貫徹する考えであります。但し予算をつくるときは、いつからどうこうということを見ることはむずかしいから、そのときの情勢において予算を組むことは、あなたもよく御承知の通りであります。そのときの物価においてやつておる、それで物価が上るじやないかといつて騰貴を見込んだ予算は組めません。予算というものは予算編成の当時の物価によるべきものである……

第19回国会 予算委員会 第22号(1954/03/03、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 すでに法律案の要綱をお示しているのであるから、私どもは何らさしつかえなし、かように考えております。
【次の発言】 中小企業の金融問題については、政府においても絶えず配意しておるところでございまして、御承知のごとくに商工中金、中小企業金融公庫、及び国民金融公庫、この三つをそれぞれの機関として、その資金源の増加をはかつておることは御承知の通りであります。もちろん十分と言えませんけれども、これらの資金源の増加をはかつておりますほかに、さらにいわゆる信用保険制度の保証協会等の拡張をはかりまして、これは中村さんも知つておられる通り、一番多いのは何といつても特に地方銀行が比率において多い……

第19回国会 予算委員会 第23号(1954/03/16、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 今回昭和二十八年度一般会計予算補正(第3号)及び昭和二十九年度特別会計予算補正(特第1号)を提出いたし、御審議を願うにあたりまして、その内容につき御説明いたしたいと存じます。  まず、昭和二十八年度一般会計予算補正(第3号)についてでありますが、政府はさきに第十八回国会において昭和二十八年度予算補正(第2号)を提出するにあたりまして、義務教育費国庫負担金につきまして、義務教育費国庫負担法の臨時特例に関する法律案を再提出し、同法案の成立を前提といたしまして、いわゆる富裕都府県に対しては、昭和二十八年十二月以降不交付ないし減額の措置をとることを予定し、同年十一月までの所要額約二十……

第19回国会 予算委員会 第24号(1954/03/17、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 その通りでございます。これは三十六億円というものが、こういつたMSAの特殊の関係のものでありますから、主として防衛産業という方面に使う、これは特別会計をつくつて今お出ししております通り、そういうような特別会計で経理して開発銀行に扱わせますけれども、これはほかのものには使いようがない。
【次の発言】 それはございません。
【次の発言】 ちよつと記憶いたしませんが、ただいま主管の管財局長がすぐ参りますから。正確に御答弁申し上げたいと思います。
【次の発言】 実は私は今詳細存じておりません。取扱つておる管財局長が今すぐ参りますから、管財局長から答弁いたします。

第19回国会 予算委員会 第25号(1954/03/18、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 大体私どもは二十八年度はそう大きな過不足はないと考えておりますが、しかし文部大臣の方で今調べておられまして、かりに不足が出るといたしましても、これは二十八年度の決算がきまらないと出て参りません。従いまして、予算措置をとるのは三十年度でいいわけでありまして、二十九年度ではそういう措置をとつておりません。これはよくおわかりくださると思います。
【次の発言】 その分については、三十九年度の予算の国庫負担の分の配分を調整することによつてやり得ると思います。
【次の発言】 これは、手続は従来やつておるようであります。こまかいことは主計局長から……。

第19回国会 予算委員会 第26号(1954/03/19、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 開発銀行は直後には大蔵大臣の監督に属しておりますが、しかしその業務の運営内容については大体自主的にやらすということで、国策に順応したわくはきめてありますが、その中での資金の貸し方等については、実は自主的にやらしておるのであります。それで今お話の出たような造船お職の問題が、たまたま問題になつておりますが、これは開発銀行の起した問題じやなくて、もう少しまた先の方で起つておる問題でありますので、開発銀行の業務のうちにもし疑惑を持つような点がありますれば、ももちろんわれわれは書類を徴することも、調査することもできます。どういうふうに監督することになつておるかと申しますと、大蔵大臣は予……

第19回国会 予算委員会 第28号(1954/04/13、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 相場の問題が出ましたので、私から一応答弁いたします。ただいま物価の問題についてお話がありましたが、物価は西村さんが統計で御承知のごとく、すでに三%以上下つておることは、もうちやんと数字が示しておるのであります。特に食料品、繊維品等が下つておることはなお明瞭であります。従いまして私どもは、本年度内を通じて物価が五分ないし一割下ることについては何らの疑いを持ちませず、またそれがために諸般の施策をやつて参る所存であります。国民の協力を求むることについては、政府といたしましても努力して、あらゆる機会に政府の意のあるところをよく徹底せしめて、国民各位の心からなる協力のもとにこの京業をや……

第19回国会 予算委員会 第29号(1954/04/14、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 在外財産の問題につきましては、私どもの方としてもでき得るだけその返還がなされれば、これに越すことはないのであります。これは今小峯さんが言われたように、いわばサンフランシスコの条約等で、向うが随意にされて、何ら異存がないということを約束いたしておる等の関係もあり、権利としてかれこれ主張するという立場にもないのであります。しかし友好的な取扱いをする――国内法で自分が処理し得ますから、今お話になつたようなブラジルとか、チリーとか、パキスタンとか、あるいはインド、そういつた国々がそれぞれ原所有者に返還するという建前をとつております。ブラジルの分ははつきりしまして、大体八億円強になるか……

第19回国会 予算委員会 第32号(1954/06/02、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 これは川崎さん御承知のように旅費法というものがありまして、その旅費法の規定によつて関係各省から出されておる資料をもとにしてやりますと、大体吉田総理大臣及び秘書官の分五十四日分、これが旅費法の規定によりますと約三百大十八万九千円であります。それから総理府の関係で、田中官房副長官外一名分三百七十二万円、外務省の関係で向井顧問外四名分六百二十二万一千円、農林省の関係で東畑次官外二名分二百二十九万九千円、それから大蔵省の関係で鈴木財務官の分が七十七万一千円、こういうようなのがみな外国旅費という目がありまして、その各省庁の外国旅費から出すわけです。それはどれだけ外国旅費があるかと申しま……

第19回国会 予算委員会 第33号(1954/06/03、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 この総理府予算のうちに外国旅費が六千四百九十万四千円あるのです。そのうちに田中官房副長官等の分について見ますと、総理府の所管に国際会議共他諸費の外国旅費というのがありまして、そのうちから出すのであります。
【次の発言】 予算編成当時においては、そういうことを予想したわけではございませんが、いろいろな会合等に行く費用としては、いろいろなことを在来の例によつて計上してございます。ですから昨日ちよつと川崎委員からもお話があつたように、あるいはその分が若干きゆうくつになるということは免れません。
【次の発言】 在来のしきたりと言つてはおかしいのですが、在来の見方によりますと、これは相……

第20回国会 予算委員会 第1号(1954/12/02、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 昭和二十九年度補正予算の編成に関する基本方針並びに補正の大綱につきましては、すでに本会議において説明いたしましたが、予算委員会の御審議をお願いいたすにつきまして、あらためてその概要を御説明申し上げます。  今回の補正予算の編成にあたりましても、経済健全化の基本方針を貫きまして、本年度発生災害の復旧を促進し、財政健全化の推進に伴い、社会保障関係費の充実をはかるとともに、第十九回国会における予算案の三党協同修正等に伴う所要の補正を行うほか、必要最小限度の経費に限り、その所要額を追加計上し、他面その財源につきましては、おもに規定経費の節減等に、よりまかない、財政規模の膨張を極力避け……

第20回国会 予算委員会 第2号(1954/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 銀行は信用をもつて立つものでございますから、その信用内容についてかれこれ申すわけには行きませんが、しかし昨今、あなたが今言われたように、事業会社等でいろいろ手形不渡り等破綻をしておるものができて来ておる関係上、銀行としても十分これに備える必要がある、そういう点から監督者として銀行の方の内容充実に努めるということでいたしましたのでありまして、銀行としてはでき得るだけその内容の充実に努める、この点、警告という言葉では適当でないと思いますが、そのことを特に銀行局長から特殊の、あるいはそれぞれの銀行に通達したにとどまるのであります。あなたは今銀行の名前をおあげになつてお話でありました……

第20回国会 予算委員会 第3号(1954/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 財政の緊縮その他一連のいわゆる経済健全化政策が相当効果を収めておることは、皆さんも御承知の通りであります。但しその間に手形の不渡りが増加し、あるいは倒産のうき目にあわれた方、その他のしわ寄せを受けられて困つておる方々のあることは事実でありまして、このことには私もたいへん心を苦しめているわけでございます、従いましてこういう政策を行うときには、若干の摩擦等は免れませんので、二十九年度の当初予算を組みます場合、失業者その他のものについては五分よけいに見込んで、社会保障費等は、ほかの費目は減額したにもかかわらず、増額しておいたことは佐藤議員も御承知の通りであります。しかしながらなおそ……


各種会議発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1953/02/26、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 電源開発についての補償問題は従来は非常に不十分なので、このごろ一定の基準をつくるべしという要望が高まつて参りまして、目下経済審議庁を中心として、これをいろいろ調整をしておるのであります。通産省の方もまだ事務的に案が出たくらいでありまして、実は私はまだその案を見ておりません。これは率直に申し上げます。農林大臣はごらんになつておるか知りませんが、おそらく事務的にまだ折衝中のところであろうと思われます。それから経審の方につきましても、どういう案が出そろつているか、それをどう調整をつけようかという報告を私は受けておりません。正直に申し上げますが、私も新聞で知つて、これは困つたものだな……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1953/07/13、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 この問題につきましては、政府としては依然としてそういうことを望んでおりません。原案の通過を望んでおるのでありますが、しかし国会が修正されるということであれば、この国会の修正権に私もどうこう申す権限を持ち合せない、こういうことだけを申し上げておきます。
【次の発言】 その問題につきましては、私どもは、今日八千万の国民はことごとく予算の成立を希望しておると思います。従いまして、予算成立のためには、ある程度私どもが予算成立を希望するという趣旨を現わす以外に方法はないと考えております。
【次の発言】 財源の問題等もございますので、さらに考えてみます。

第17回国会 労働委員会人事委員会大蔵委員会農林委員会通商産業委員会運輸委員会郵政委員会電気通信委員会連合審査会 第2号(1953/11/07、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいま議題となりました公共企業体等労働関係法第十六条第二項の規定に基き、国会の議決を求めるの件、三件について、その提案の理由を御説明申し上げます。  まず印刷局の裁定について申し上げます。  本年四月十日に全印刷局労働組合は、本年四月以降の賃金改訂に関する要求を印刷局に対して提出し、両当事者間で団体交渉を重ねましたが、妥結に至らず、調停段階に入り、六月二十六日公共企業体等中央調停委員会は、調停案を提示いたしました。これに対しては、双方ともに受諾しがたい旨を回答し、全印刷局労働組合の申請により、七月二十日公共企業体等仲裁委員会の仲裁手続に移行し、同委員会は、九月二十九日裁定を……

第19回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1954/02/26、26期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 この利子補給の関係につきましては、御承知のごとくに開発銀行と市中銀行に対してやつておるのでありますから、この開発銀行の方では、先にもちよつと申しましたごとくに、さらにこれを船会社に貸出しをしておるのでありまして、言いかえますると、貸出し関係は国と金融機関が当事者でありまして、これは過日法務大臣のお言葉にありましたように、反射的に船会社が貸出しを受けておる、こういうふうに私ども考えておるのであります。
【次の発言】 これは国の方が開発興行等に法の定める通りやつておるのでありまして、海運業者の方に対して――たとえば開発銀行の例を見ますると、三分五厘以上のものにつきましては、いわゆ……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/10/21
データ入手日:2024/10/20

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