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辻原弘市 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

辻原弘市[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP500(衆)
374位
委員会発言歴代TOP100(衆)
95位
委員会出席(幹部)歴代TOP500
289位
委員会出席(無役)歴代TOP1000
567位
委員会発言(議会)歴代TOP1000
756位
委員会発言(非役職)歴代TOP100
66位
各種会議出席歴代TOP100
84位
各種会議発言歴代TOP50
19位
各種会議出席(幹部)歴代TOP250
147位
各種会議出席(無役)歴代TOP100
86位
各種会議発言(非役職)歴代TOP50
18位

25期委員会発言TOP50
14位
25期委員会発言(非役職)TOP10
9位
26期委員会出席TOP100
62位
26期委員会発言TOP50
34位
26期委員会出席(無役)TOP50
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24位
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27期委員会発言(非役職)TOP50
15位
27期各種会議発言TOP5
5位
27期各種会議発言(非役職)TOP5
5位
28期委員会発言TOP50
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28期委員会発言(非役職)TOP50
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9位
28期各種会議発言(非役職)TOP10
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29期委員会発言(非役職)TOP100
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19位
29期各種会議発言(非役職)TOP25
24位
30期委員会発言TOP100
78位
30期委員会発言(非役職)TOP100
62位

このページでは辻原弘市衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。辻原弘市衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/21
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 外務委員会 第18号(1953/02/18、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいまこの問題につきまして、現地の事情その他については、楠山委員から御質問がありましたので、その点については申し上げませんが、細部の問題につきまして、二、三お伺いをいたしておきたいと思うのであります。御答弁は担当者でけつこうであります。  ただいま政務次官の御答弁にもありましたが、合同委員会において、外務省の態度として、日本側からこの施設については変更方の御意思をもつて臨まれておるということをただいまも承りましたし、また以前にも承知いたしておるのでありますが、それについてアメリカ側としてどのような態度でこの基地設置に臨んでおるか、この点に関してまずお伺いをいたしたいと思います。

第15回国会 文部委員会 第2号(1952/11/14、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 少しく文教政策の基本的な問題について実はお伺いしたがつたのでありますが、大臣、次官とも御出席ございませんので、それはあらためて伺うことにいたしまして、ただいま御説明をいただきました予算の項目の中で、公立小中学校の校舎整備費の補助の問題につきまして御質問をいたしたいと思います。かねがね文部当局の方からいろいろパンフレットであるとか、その他で知らされておりました六・三建築に対する方針としましては、一応昭和二十七年度でもつて従来のいわゆる〇・七坪に満たない校舎の整備に関しては一応打切りたい、二十八年度からあらためて、これが現在地方側でも非常に強く要望しておりますような、いわゆる基準の引上……

第15回国会 文部委員会 第4号(1952/12/04、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 大体私が前会御質問申し上げて以来、いろいろこの問題について各委員の方々からそれぞれの調査がありまして、詳細な御質問に対して答弁もあつたわけでございますが、私特に一点確かめておきたい点がある。それは最近大学の方から、すでに既定の方針として統合を進めておるので、最終的に移転の時期に関して、何か文部当局として打合せをされたというようなことを私聞いておるわけであります。そういう点について、はたして大学の方から日取りの決定等の問題について話合いがあつたかどうか、それに対して文部省はどういう態度でもつて臨まれたか、この点をお伺いしておきたい。

第15回国会 文部委員会 第5号(1952/12/11、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいま委員長から報告のありました新発田大学の統合の問題につきまして、前回の委員会においていろいろ質疑をかわしました結果、大体私どもが現地から得ました情報並びにこの問題にまつわつている根本的な問題について、当委員会並びに議院運営委員会におきましてその調査するここを決定したことは、この問題を提起いたしました私どもといたしまして非常に喜んでいるわけでありまするが、なおこの問題につきましてその後どういうふうな経過をたどつておるかという点につきまして、一応文部省にお伺いをいたしておきたい、かように思うのであります。その後私どもがこの問題に対して調査に参るという点について、それが現地にどうい……

第15回国会 文部委員会 第6号(1952/12/17、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 先般の委員会におきまして、新発田大学の問題について、政務次官に対して当委員会から満場一致で、ただいま現地で大学が敢行つている移転促進の問題について、調査が完了するまでは少くとも現状のままにとどめておくべきであるという要望を申し上げておいたのであります。その際に政務次官から、政務次官の責任において善処をする、こういう確約を得ましたので、われわれは大いにそのとられる措置について期待をしておつたのでありますが、その後どういう措置をおとりになつて、現在おとりになつた措置に基いて現地ではどのような形になつているか、この点をひとつ承つておきたいと思います。

第15回国会 文部委員会 第7号(1952/12/23、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 坂田委員から報告がありましたことにつきましては、大体私どもの調査に参りました調査員を代表しておるとも思いますが、ただ時間的な関係もありまして、その点具体的な一一の調査の詳細な点を打合す十分の余裕がありませんでしたので、報告のありました趣意は、現地に参りまして、それぞれ反対、賛成側の意見を聴取したその結果のありのままの大要を報告しておる、かように私どもは御了承願つておきたい。その中で若干大体私どもの意向がまとまつた形において出されておる点でありますが、その中の受入れ態勢等の問題といたしましては、あるいは受取り方によつては相当完備をしておる、こういうふうに受け取れるおそれなしといたしま……

第15回国会 文部委員会 第8号(1953/02/06、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 質問の前に今後の審議にあたつて関係があると思いますので、委員長並びに政府委員の方に御見解を伺いたいと思います。  ただいま予算の総括的な御説明があつたのでありますが、これに関連する所要の法案がいろいろ新聞紙上にとりざたされておるのでありまして、これらの法案がどういう形態で、しかも大体この予算に関連してどの程度のものを、いつ国会に出すのか、その辺のところの予定を伺いたい。その点についてまず政府委員の方から伺います。
【次の発言】 そういうこともありましうが、大体事務当局で検討を進めておる提出というのではなく、提出予定を見込んでおる法案はどの程度あるか。またそれの内容、種別はどんなもの……

第15回国会 文部委員会 第9号(1953/02/12、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいまの井出委員の御質問に関連いたしまして、私前委員会で、今国会に提出を予定されている法案の予定件数その他について御報告をいただくよう要望いたしておきましたが、本日その点に触れられておりません。これはいろいろな教育雑誌その他を見ましても、事務当局において準備されておるものは相当件数に上つておりますので、どの程度の案件について今予定されておるのか、その御予定を一応承つておきたいと思います。
【次の発言】 大体九件ないし十件の案件の名称は、どういうものを考えておるか、その点もひとつお伺いしたい。
【次の発言】 大体概略の内容がわかつたのでありますが、ただいま一、二に申されました国庫負……

第15回国会 文部委員会 第10号(1953/02/19、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいま坂本委員のお話がありましたように、すでに各委員に通知されておることでありますし、予算上相当の問題も考えられますので、この点はただいま政府委員の方の出席もありますから、ただいま委員長が諮られておりますように、一応休憩をして、後ほど相談をして、本日出席を求めておいてなお委員会は継続してそれを午後行う、かようにおとりはからいを願いたいと思います。

第15回国会 文部委員会 第12号(1953/02/28、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいまの日程の問題でありますが、この間の理事会の席上でも話がありましたように、特にこの職員法の問題あるいは教育委員会法の改正問題等についてはきわめて重要な問題でありますがために、委員会は慎重審議という建前で、でき得る限りこれに出席する、そうして定足数に満たなければ本委員会は原則として開会しないということを私どもは了承いたしたわけでありますが、本日の出席を見ましてもまことに残念な出席状況でありまして、今後こういうふうな状況で審議を進めるということになつたならば、こういう法案を審議するにあたつて、将来当時の文部委員会の怠慢ということを私は国民に責められると思う、そういう結果にも相なる……

第15回国会 文部委員会 第13号(1953/03/03、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 今後この法案を審議するにあたりまして、いろいろな言葉の解釈をある程度はつきりしておいていただきませんと、それによつてこの法案の内容に対する私たちの見方も相当かわつて参ります。と申しますのは、本案法についての本会議あるいは子算委員会のいろいろ御質問の過程に、これは私たちの印象でありますが、言葉の解釈というものがかわつて来ておる。そういう点で先ほど大臣から御説明をいただきました定員定額という言葉に対する解釈であります。これは実はこの法案に対して、予算委員会の審議を通じて初めて明らかになつたことでありまするが、二十八年度の暫定措置というものが、この法案が提出される当時においては、あまり重……

第15回国会 文部委員会 第14号(1953/03/05、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 先ほどから松本委員、それから菊地委員の方からお話がありましたが、私は政治活動の問題に関連をいたしまして、本会議における質問の際の御答弁、並びに予算委員会でのこの問題に関しての大臣の御答弁すべてを通じまして、いわゆる政治活動に対する御見解は、これは大臣の御見解と申すよりも、私は政府なり文部省を代表してお答えになつている言葉だと考えておるのでありますが、その場合にたびたび述べられているのは、教育の中立性ということが最も大切な問題である、従つて教育の中立性を守るためにいわゆる政治活動を封じなければならないのだ、簡単に申し上げればこういうふうな結論をもつて臨まれておるようでありますが、私が……

第15回国会 文部委員会 第15号(1953/03/07、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 再三にわたり非常に御熱意のある御質問に対しまして、私たち提案者としては非常に感激をいたしておるのでありますが、るる御質問の中で述べられておりますところの、この法案を提出するについて前提となる教育観をどう考えているかという問題でありますが、この問題につきましては、ただいま提案いたしております直接の問題は、教育行政をどう扱うかという点について、われわれは少くとも現状に立つてかように考えるという点からの提案をいたしておるのでありまして、万般にわたる教育観につきまして触れる時間のいとまはありませんけれども、端的に申しまして、今坂田委員が申されております点は、かような点にあるのじやないか。と……

第15回国会 文部委員会 第17号(1953/03/10、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいまの、国が機関委任をした事務について直接指揮監督をするという問題に対して、今局長の方から御答弁があつたのでありますが、この第六条第一項に対する見解としては、教育委員会法の五十五条並びに地方自治法百五十条との関係を述べられましたが、その関係において従来の教育委員会法の建前においても、いわゆる国が委任をした場合には、必ず地方自治法の建前によつて、直接自治体が国の主務大臣の指揮監督を受けるというふうになつている、こういう御説明であるわけでありますが、私は一応、本質的な問題については、これは大きな問題でありますので、ただいまは申し上げませんが、かりにそういう前提を持つておりましても、……

第15回国会 文部委員会 第18号(1953/03/12、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいま議題となりました教育職員免許法の一部を改正する法律案、及び教員免許法施行法案につきまして、一括してその提案理由を申し述べます。  現行の教育職員の免許状制度は、著しく複雑多岐にわたつているため、教育上少からずの混乱と弊害を及ぼしている状況にかんがみ、免許状の種類を簡素化し、免許状の授与を適正にするため、教育職員免許法及び同法施行法に所要の改正を加える必要を認めましたので、この法律案を提出するゆえんであります。  以下この法律案提出の理由と法案の要点について簡単に説明いたしたいと存じます。  占領下に制定された日本の法律の中で、日本の実情に即さないいわゆる行き過ぎの法律の代表……

第15回国会 文部委員会 第19号(1953/03/14、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 あるいは御質問があつたかもしれませんが、この十二の大学を見ておりますと、これはすぐわかりますように、従来のいわゆる国立大学、新制大学以前のものが主として対象になつておるという点から考えますと、今もお話がありましたが、大体学部の充実は一応なつたという前提のともに、これが設けられたというふうにも了承できるわけですが、将来にわたつて、ただそういうふうに既存の大学、いわゆる昔の官学という立場にあつたそういう大学にだけ大学院を設置して行くということに限定せられるのか、新制大学でも学部の内容充実に並行して、大学院の設置を考慮されて行く、そういう心組みを持つておられるのかそういうランクをはつきり……

第15回国会 予算委員会 第30号(1953/02/27、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 関連して。ただいまの自治庁長官並びに文部大臣の御説明でありますが、問題は、財政計画に基く数字においで文部省が要求をした数字とすでに財源措置をされた数字との間には、基本給においても、二十億の差異があるということは資料によつてすでに明確なんだ。さらに財政計画の数字とその他の給与を含めた、文部省が現員現給を基礎にして要求をした数字、その数字の間にはすでに六十六億の差異があるということは、これは今まで文部省並びに自治庁が答弁をいたして参りましたけれども、明らかに先般知事会議等においてもその点を指摘して、すでに二十八年度の暫定措置といえども、この点については大きな赤字を生ずるであろう。その場……

第15回国会 予算委員会 第31号(1953/02/28、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいま総理の答弁があつたわけでありますが、はつきりいたしませんので、なお昨夜来の食い違いの問題について質問をいたしたいと思います。ただいまの答弁によりましても、明らかに総理が述べられた全額国庫負担ということは、これは二十八年度においてはその通りを実施していないということを、裏書きせられておる言葉であると思うのでありますが、この点二十八年度の経過措置においては、明らかに国は給与の全額を負担していないということを総理はお認めになるのかどうか、この点が第一点であります。  いま一点は、一たび国民は政府が義務教育の全額を国庫において保障すると述べた言葉によりまして魅了せられ、ひそかに教育……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 昭和二十八年度一般会計暫定予算につき同意を求めるの件外六件特別委員会 第4号(1953/05/25、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 時間が非常に迫つておりますので、要約をいたしまして、主として地方財政並びに教育財政の方面につきまして質問をいたしたいと思いますが、最初に文部大臣に対して御質問をいたしておきたいのであります。  暫定予算に盛られておる義務教育費の国庫負担につきまして……。
【次の発言】 それでは、それをあとに譲りまして、自治庁長官の方はこれに関連があつてのことで、あとで質問をいたしますから、大蔵大臣にお願いいたします。
【次の発言】 ただいまの問題とは違うのでありますが、四、五月の暫定予算の中で一応若干の金融措置がとられておりますが、二の金融措置の問題に対しまして、昨日来お伺いをいたしますると、六、……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第23号(1953/08/04、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいま漁場に沈積する問題につきましては一応決定に相なりましたが、その前に規定されております漁港施設というこの範囲について、立案者の方ではどのように考えられておるのか、あるいは従来の法律の規定によつては、漁港施設というものはどの程度までを含んでいるのか、これを具体的に承りたいと思います。
【次の発言】 たずいまの御説明によりまして、第二条に規定する漁港施設の範囲であるということを承つたわけでありますが、その場合に、たとえば網干場であるとか、あるいは漁港の背後に控えておる山であるとか、こういうものが災害によつて崩壊して、これが漁港施設におおいかぶさつておるという場合、これも漁港施設か……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第25号(1953/08/07、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 大野大臣には連日にわたつて現地を視察され、かつその後の対策につきまして種々御協議くだされておりますことを、災害県出身の議員といたしまして厚く感謝をいたしております。  ただいま大臣のお言葉の中にも、こうした異常な災害を、ただ不幸ということでなしに、これを転じて福となす、こういうお話がありましたが、私はこうした災害を福となすには、どうしても、ただいままで当委員会において立法をして参りました、各種の災害対策の関係法律を完全に実施せしめるための予算の裏づけを早期に行うことが最も緊要な手段だ、かように考えておる次第であります。私たちが相当長期にわたつて、現地にあつて、この惨状について持ちま……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第26号(1953/08/10、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 時間がありませんので、大蔵省に三点の問題につきましてお尋ねをいたしたいと思います。  第一は、ただいま資料の配付されているつなぎ資金の問題であります。先ほど、また先日私が、当委員会におきまして、大野国務相に質問いたしました臨時国会の問題について、大体政府の考えとしては、十月の中旬を目途として開くという大よその腹が判明いたしたのでありますが、この点は、われわれは、水害のその後の復旧状態にかんがみ、少くとも九月中旬に開けという意思とは非常に懸隔があるのであります。そのようなことはさておき、一応かようなことになりますと、問題は臨時国会において予算が通過しないまでは、おそらく地方においても……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第28号(1953/09/08、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 主計局長に三点ばかりお伺いしたいのであります。先ほど主計局長の答弁の中に、国会が、われわれの要求したような時期に開会されずに、政府の方針として十月末ないし十一月になつた場合には、一応現在のつなぎ融資のわく以上に若干の考慮を払うことを今予定しておると、確言があつたのです。私は、その問題に関連をして、これは前の委員会でも前主計局長に質問をいたしまして、ある程度のお答えをいただいておつたのでありますが、この六月の災害から考えますと、大体国会が政府の言うごとく十一月に開かれるということになれば、実際予算が組まれて予算の実効が各災害地域に現われるのは、早くて十二月、あるいはおそくなれば明年に……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第34号(1953/10/06、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 時間がないようでありますので、簡単に要点を御質問いたしたいと思います。ただいまの堤委員の五刑に関連いたしまして、第一はつなぎ融資の問題であります。今堤委員と大蔵大臣のやりとりを拝聴いたしまして、大蔵大臣の言われたことを集約してここでまとめ上げると、臨時国会は災害だけの関係ならば開いてもよろしいというような口吻を漏らされましたけれども、これは先般来からの緒方副総理のお話によつて、早期に開くという御意思は政府の方でお持ちになつておらないということは明瞭である。同時に、その間予算化の時期が遅れると、当然その間の手当としてやらなければならぬつなぎ融資の問題については、またつなぎ融資にかわる……

第16回国会 水産委員会 第28号(1953/10/27、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 私も保安庁長官にお伺いしたがつたのでありますが、時間がなかつたので、簡単に質問したいと思います。  まず水産庁長官に対しましてお尋ねいたしますが、先ほどから質疑の間に出ておりますように、この問題につきましては、一つは、ただいま抑留されておる漁民の人々に対する保護、補償の問題と、いま一つは、今後の漁業問題に最も重要な済州島周辺における漁権の確保という二つになつておると思うのであります。全般的な外交問題なり、これを解決する手段方法等につきましては、先ほどの二人の大臣の話で政府の考え方の外貌が一応わかつたわけですが、現在拿捕せられている人々に対する補償の具体策について、あまり詳細は時間が……

第16回国会 文部委員会 第3号(1953/06/25、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただ大臣から当面の文教行政の一般方針につきましてお伺いしたのでありますが、この問題につきましては、あらためてお伺いをいたすことにいたしまして、ただ私この機会をかりまして、ぜひ大臣からお聞きいたしておきたい点がございますので、これを伺いたく思います。  ただいまも種々文教行政の各般の問題につきまして、就任されての新しい抱負をわれわれ聞いたわけでありますが、これらの一般方針とともに、きわめて重要な問題は、やはり大臣として教育内容の刷新であるとか、あるいは義務教育の充実、あるいは学術振興、教育の機会均等等の実現に対しては、特に義務教育の面におきましては、やはり何といつても多数の教員の協力……

第16回国会 文部委員会 第4号(1953/06/26、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 非常に時間が過ぎておりますが、せつかくの機会でありますから、若干昨日の教育方針の問題について大臣にただしておきたい点がありますので、質問いたしたいと思います。ただいまも世耕委員からいろいろな御意見が出ましたが、私は一昨日来のすわり込みの問題につきましては、確かにいろいろな見解があると思います。しかしながら問題は、私も昨日からじつと聞いておつたわけでありますが、起つた結果に立つて、その結果論について物事を判断せられる点が非常に多いと思う。確かに物事を判断される場合に、結果に立つて物事を考えるということは一応の順序でありましよう。しかしながら結果だけを見てその問題の処理、その問題の対策……

第16回国会 文部委員会 第6号(1953/07/02、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 私ちよつとお伺いしておきたいのですが、実は最近各大学の教授、助教授の思想調査とおぼしきものが各大学を通じて行われておるやに聞いておるのでありますが、そういう事実を文部省は知つておられるかどうか、この点をお伺いしておきたいと思います。
【次の発言】 承知していないということでありましたならば、そういう具体的事実を私持つておりますので、一応文部省の方で至急に調査されて、その結果について御報告を願いたい。その点に対しまして、私後刻若干ただしておきたい点がありますので、これは保留いたしておきます。  今世耕委員の方からいろいろの問題を提起されておりますが、私は先般来から世耕さんの大臣に対す……

第16回国会 文部委員会 第8号(1953/07/07、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 若干の点につきまして大臣に質問いたします。最初に施設方針の教育方針の中で、非常に問題になつております、特に愛国心の涵養、道徳教育、これらの問題と非常に密接な関連を持つて大臣が発言されました教育勅語の問題につきまして、私は端的に大臣にお伺いをいたします。今までずつとこの問題につきまして質疑応答がかわされました速記録を、私は読んでみたのでありますが、まだ釈然といたしませんので、この点を明らかにしていただきたい。  第一は、教育勅語は、これが制定公布されました当時に、個々の徳目に重点が置かれてあつたのか、あるいはこの勅語を通じて流れている一貫した精神、その精神作用と申しますか、それに重点……

第16回国会 文部委員会 第9号(1953/07/09、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 ちよつと関連いたしまして、市町村立学校職員給与負担法の第一條の負担の対象にする学校の問題でありますが、ただいまの幼稚園の現状を見てみますと、財政難のために非常に幼稚園の経費が因つておると同時に、幼稚園と小、中学校その他の義務教育諸学校の給与の均衡の状態を見ますと、公務員のベースに達しておらないという幼稚園の職員の給与ベースの実態がわかる資料も現われておると思うのですが、この問題の解決方法として、もちろん義務教育ではございませんので、ただちに義務教育と同じ取扱いにすることには、根本的に考えるべき点が残されておるかと思います。しかし幼児教育の重要性もわれわれとしては十分考えてみなければ……

第16回国会 文部委員会 第10号(1953/07/11、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 大体提案されておる改正案の内容に触れる問題なのでありますが、それ以前に、免許法自体の問題につきまして少し根本的な問題をただしておきたいと思います。  第一は、ただいま実施されておる免許制度は、占領治下きわめて複雑な形で、直接アメリカの占領当局から指導を受けてでき上つたものである、こういうように私は考えおりますが、その点どう考えられておるか。
【次の発言】 ただいまの答弁にもありましたように、私もこの法案こそは一つの占領行政の中に生まれた、日本の国情に合致しない、きわめて行き過ぎた内容を持つておる、そういう法案であると考えております。従つてこの法案については、現在施行中に起つているい……

第16回国会 文部委員会 第11号(1953/07/14、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 私も校舎の災害に関して、詳細にわたつて現地を見られた施設部長にお伺いいたしたいと思います。おそらく施設部長は、ここに載せられでいるような全般的な災害状況を視察されたばかりでなく、おそらく今後の恒久的な、詳細にわたつての問題を、専門的な立場から現地を見て来られただろうと思つております。従つてここで現地の模様についてちよつとお伺いいたしたいのは、最近の校舎の状況を、いろいろと資料なり、実地にわたつて見ますと、戦後の荒廃から、非常に危険校舎が累増しておる。同時に戦時中から戦後にかけての校舎建築というものは、必ずしもいい建物がつくられておらない。きわめて粗雑なものが多い。こういう点から考え……

第16回国会 文部委員会 第13号(1953/07/18、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 この危険校舎とそれから公立学校の施設費国庫負担に関する法律案を直接審議いたします前に、私は若干これに付随する起債等の問題につきまして、文部省と自治庁に具体的にお伺いをいたしたいと思うのでありますが、まだ自治庁が見えておらないようでありますので、最初に文部省から若干お伺いをたします。  第一は、本年度の文教施設に関する起債の計画の全貌は一体どのようになつておるのか、これを具体的に文部省の方から一応御説明願いたい。
【次の発言】 補助関係の分として二十五億、それから老朽関係が五十五億、こういう話でありますが、間違いございませんか。

第16回国会 文部委員会 第23号(1953/08/05、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 私は大臣が出られてから、大臣の所論をただしたいと思つたのでありますが、若干細部にわたる点もありまするので、事務当局の取扱い並びに政務次官のこれに対する所存のほどを、具体的にお伺いをいたしておきたいと思います。と申しまするのは、北九州に次いで起りました和歌山地方の災害に関する復旧の措置の問題でございますが、すでに本院の調査班あるいは参議院並びに政府各大臣の調査に基きましても、規模においてこそこれは北九州に若干劣つておりますものの、実際の被害程度につきましての深刻度合というものは、北九州にまさるとも劣らないという、まことに惨状をきわめておる災害でございます。私も約十日間にわたりまして現……

第17回国会 水害地緊急対策特別委員会 第3号(1953/11/03、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 私も、同種の問題につきまして、提案者の方からはつきりお答えを願つておきたいと思いますのは、第五条の二にある「高潮等により生ずる災害を防止する」云々という、この高潮等によつて生ずる災害を防止するということであれば、当然、南海震災等によつて地盤沈下を来しておる地域の将来の高潮災害も、これにより施行しなければならぬということを考えるのでありますが、その点、提案者は明確にこのことを考慮されて、従来やられておつた地盤沈下対策その他と競合した場合においても、当然これは施行するということをこの内容として含んでおるかどうか、この点をひとつはつきりお答えを願つておきたいと思います。

第17回国会 水害地緊急対策特別委員会 第5号(1953/11/07、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 大蔵省にお伺いいたしますが、先日懇談会の席上で申し上げておきました公立教育施設の問題の中で、例の特例法をつくりました際のわれわれの考え方として、当然公立学校の教員住宅というものが公立教育施設の概念の中に包含されているものと、こういう解釈をとつておつたのであります。ところが、現在予算措置をせられておるものを見ますと、この点については考慮が払われておりませんので、当初の考え方に立脚をいたしまして、もしどうしてもあの特例法の中において公立教育施設という考え方を推し進めて行くことができないとするならば、これは最初の考え方から異なつておりまするので、新しい立法措置を考えたい、こういうふうに見……

第17回国会 文部委員会 第1号(1953/11/02、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 これは私も非常に疑問に思うのですが、どういうふうな基礎で計算されたかということがまず問題になるのです。今の二十億、あるいは六大都市以外のものを含めると五十億という二とぶ、大大郡市という中に東京を含めば二十億では足りないことは当然だと思うのです。六大都市あたりからの御陳情の数字を見てみますと、単に増加児童生徒数に対して○七の基準をかけたものをよりどころとして要求されておるのですが、それをそのまま文部省の方は基礎とされてそうして二十億なら二十億という数字を出されておるのか。ここの点も私は問題だと思うのです。と申し上げるのも、問題は現在○七に満たないところがたくさんあるのです。かりにふえ……

第17回国会 文部委員会 第2号(1953/11/04、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 大臣がお見えになりますまで、主として災害関係の予算の問題についてお伺いいたしたいと思います。ただいま議会に提案されている予算を見ますると、公立学校文教施設の災害復旧の予算として二十億が予定されておりますが、この二十億の予算の中で本年度の施行が予算上十一億になつております。この二十億の総額の国庫負担分に対して、十一億の補正予算の額で行きました場合に、一応計画は立てられておるようでありまするが、法律でもつて見ますると、六割は初年度、次年度は四割、こういうことになつておりますが、完全に二十九年度において完了するお見込みを現在政府当局において持つておられるかどうか、この点を第一にお尋ねいた……

第18回国会 文部委員会 第1号(1953/12/05、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいま坂田委員からお話があらました自然増に対する十五億の配分の方法についてでありますが、ただいまお話がありましたけれども、問題は四月の新学期から少くとも現実に収容をしなければならないという問題からこれは派生をいたしておるのであります。従つて財政に国が措置をいたしましても、地方が三月末までにその措置によつて校舎を増築するということが見きわめられなければ、せつかくの財源措置が意味がないということになると思う。地方の状況を考えてみますと、大体地方の議会等においてはこれらの予算を計上する時期は十二月の都道府県議会であろうと思います。そういたしますると、すでに十二月の半ばに入つて行こうとい……

第19回国会 議院運営委員会 第11号(1954/02/10、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 先ほどの官房長官のお話によれば、警察法と教育の中立性確保に関する法律案は、大体来週というお話がありましたが、新聞報道によれば、きのうの閣議で要綱案が決定したということを報道されております。これは事実でしようか。
【次の発言】 そうしますと、警察法については法律案全体を閣議決定して、大体来週提出の予定である、教育の中立性確保に関するものは要綱だけだから、さらに法案としてこれを閣議にかけてやるということになつておつて、警察法の方は閣議にもう一回かけるということはない、こういうわけですね。

第19回国会 議院運営委員会 第12号(1954/02/16、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 折衝の点はけつこうですが、私は先例その他についてはわかりません。しかし先般参議院の本会議で取上げられた問題は、警察官による不当弾圧と考えられる事例の問題であつて、本会議の大臣の答弁等によつても相当重要な問題であることがはつきりして来たわけです。さらにもう一つの問題は、正式機関である文部省が、それに類似した行動をとつておるという事実もあるようで、その取扱いについて方々で曲解をしておる、警察官が思想調査をやつて、人権侵害にも及ぶような問題の扱いをやつておるということは、実に重要な問題をはらんでいるわけで、連日の新聞に取上げられておることは御承知の通りであります。そのときに、かほどの問題……

第19回国会 議院運営委員会 第16号(1954/02/22、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 四番目の教育の問題ですが、これは本日の午後議会に提出されておりますね。従来の例でも、提案されてただちに質疑ということは、やはり重要法案であるだけに、内容その他についても若干の検討の時間がほしい。もちろんいろいろ部分的な情報とかいうものでは承知しておつても、正式に議会に出されたのはきようであります。ただちに明日やるということについては若干時間的にも無理がある。しかも、明日は他にも重要な法案がある。それについての提案説明、質疑応答がなされるということになれば、多少盛りだくさんとは言えなくても、われわれがせつかく本会議で取上げて、その内容をただし、政府の所信を明らかにしたいという意味合い……

第19回国会 議院運営委員会 第18号(1954/02/23、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 先ほどの犬養法務大臣の委員外に対する発言はきわめて不穏当だと思いますので、この点をお取消し願いたい。(「何のことだ」と呼び、その他発言する者多上)犬養法務大臣の先ほどの答弁の中に、委員外の者に対しての氏名を呼ばれたことについては、不穏当だと思います。
【次の発言】 先ほどの高橋さんの御質問に関連して、一点私はお尋ねしておきたいことがあります。先ほどの答弁によれば、内閣が許諾の問題については単に事務的にこれを取扱つておるだけである、関門トンネルであるという御答弁でありましたが、私はそれについて思いますことは、先日の当委員会において、一体、今回の有田問題について、自由党の党員である犬養……

第19回国会 議院運営委員会 第56号(1954/05/12、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 従来の慣例では、そういうことになるであろうが、ここで扱う場合の問題は、調査に行つた人がやるかやらぬかは別として、現実には党派の立場で調査をやつて来ておるわけですから、質問をやる人が現地に行つておつても行かなくても、それはやつた党の独自の態度として、それをある程度含まれて質問をやられるだろうと思うのです。そうすると、調査をやつて来た人が、自分たちの調査に基いて質問をやるという問題にとどまらずして、質問の骨格がおのずから私は違つて来ると思うのです。そういう場合に、単に従来の慣例だからということで、それぞれ内容の違つておる問題について一本にしぼつてやるということは、われわれとしてはちよつ……

第19回国会 議院運営委員会 第61号(1954/05/20、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 それは、土曜日に上程ということを含んでですか。
【次の発言】 先ほどもお話があつたように、参議院から回付されて約一週間もたつておる。会期延長の問題が最後に出て来るとしても、当会期の間にこの問題をきめるというのが筋ではないかと思います。従つて、本日上程されるのが私は至当だと思う。けれども、他に理由があれば、一応まだ明日、明後日と二日あるのですから、土曜日までにはこれを上程するという建前で本日の取扱いを決定しておくことが、一番妥当な方法だと私は思います。

第19回国会 議院運営委員会 第67号(1954/05/30、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 先ほど委員長からお伺いした経緯のお話によると、ただいまの状態においては、参議院は会期の問題について早急に決定しがたい情勢にある。従つて六時を経過したので、衆議院の方でも議運を開いて、この案件について審議するのだという御説明があつた。その後事務総長の話を聞くと、ちよつとその間の経緯について、私ども承つたところによると、若干違つておるように思う。というのは、その後参議院側では常任委員長会議を開いて、大体各派から話があつたという。これはあるいは言葉の誤りではないかと思いますが、大体三日程度の会期延長について、ほぼ意見の一致を見るような段階に来つつある。そこで時間的な経過を必要とするが、し……

第19回国会 議院運営委員会 第77号(1954/09/07、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 先ほど来の議長のお話、運営委員長のお話をだんだん聞きますと、小林委員長の申入れに従つて議長がそれを受けられた、それを菅家委員長を通じて形式的に議運に諮られた。従つて法務委員会の中でどういうようにこの問題を考えておるかは、おのずから別個の問題であるというふうに申された。ところがだんだん今までの話を聞いてみますと、菅家委員長の言われておる話、議長の言われておる考え、それから小林法務委員長の考えも、どうも私はぴつたり一致していない、ちぐはぐの形で問題が出されておるように考える。と申しますのは、さつき小林委員長のいろいろな見解を聞けば、これは新聞その他の情報によつても、決算委員会のやり方が……

第19回国会 議院運営委員会 第79号(1954/11/29、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 委員長から官房長官にお伝えしていただいて、あわせて委員長から私の質問に対する見解を承つておきたいと思いますが、今、明日から開かれる臨時国会の事務的な問題を決定したのであります。その中に、明日の三時半から総理大臣が出て施政方針演説をやるという問題が含まれておる。この問題に関連いたしまして、私どもといたしましては、これは決算委員会で常にしばしばやつておりますが、外遊前に首相の喚問をきめ、それに対して外遊の諸準備のために非常に多忙だからということで、この問題は首相の外遊後に持ち越されておつたわけです。その後二十五日、それから本日二十九日の二回にわたつて決算委員会において同様首相喚問の決定……

第19回国会 人事委員会 第28号(1954/08/19、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 最後に、文部大臣の御意見もだんだんと承りまして、出る幕でない大臣が――これは私の主観でありますけれども、この種の問題を取上げて、千葉県の教育委員会が資料収集その他でいろいろこの問題を取扱われ、結論を出しかねておる、昨十八日には千葉にお出でになつて、千葉教育委員会の会合の席上で一席ぶたれて、さらに本日はここにお出ましになつて最悪の場合には勧告をも辞せない、こうだんだんたどつて参りますと、大よそ大臣のお考えなさつておる点が明らかであります。従つて本日は文部大臣の答弁を私は要求はいたしません。ただ言うておくことは、出る幕でないとたびたび言うておられましたが、確かに私は今日の日本の法律の建……

第19回国会 文部委員会 第4号(1954/02/15、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 最初に教育委員会法の一部を改正する法律案の提案理由の説明を申し上げます。  教育委員会法の改正は、御承知のごとく、過ぐる弟十四国会におきまして、地方教育委員会の設置等を一年延期するという政府の改正提案が、参集院におきましては全会一致可決されながら、衆議院におきましては抜き打ち解散のために審議未了に相なつたのであります。  従つて現行法のごとくただちに全市町村に教育委員会を設置することについては政府並びに自由党の各位も十分に検討の必要を認めておられ、世論もまたほとんどそれを望んでおつたのであります。さらに地方教育委員会設置後の状況を見れば、世論の動向も一段と明瞭であります。すなわち地……

第19回国会 文部委員会 第12号(1954/03/03、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 なぜこの法案を提出したかという理由についてのお尋ねでございます。提案理由の説明をいたしました際に大体の概要をお話申し上げましたが、この法案を提出いたしました最も問題の中心となつておる点につきましてさらにお話を申し上げますと、御承知のように地方教育委員会の設置については、この法案を提出する以前にすでにいろいろ論議がかわされておりました。それに尽きておると思うのでありますが、具体的な大きな問題といたしましては、地方教育委員会がはたして教育の実際にプラスになつているか、あるいはマイナスになつているかという総合的な判断を、われわれが検討いたしました際の理由を求める一番中心にいたしたのであり……

第19回国会 文部委員会 第13号(1954/03/05、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいまの長谷川君の質問の冒頭の発言の中に、非常に不穏当な言葉があつたかと私は記憶しておりますので、その点委員長の方で速記録をお調べの上、適当に善処されたいと思います。
【次の発言】 ただいまの質問は、昨日坂田委員から御質問のあつた点と内容は似ているのでありますが、任意設置であるとわれわれがいたしました理由は、昨日も申し上げましたように、将来にわたつては地方教育委員会の制度というものは、やはりできる限り広域性を持つということが望ましい。しかしながら現在の段階におきましては、すでに教育委員が選任せられて、現在中には財政負担の問題や、あるいは人事その他の面においても、努力によつて克服し……

第19回国会 文部委員会 第15号(1954/03/11、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 自治庁が見えておらぬようでありますので、その質問は後日に譲るといたしまして、なお委員長にお願いいたしますが。これは一、二重要な責任ある答弁をしていただきたい点がありますので、文部省の方は本日お見えの政府委員において責任をもつて御答弁いただけると思うのでありますが、大蔵の方はどうですか、この点をあらかじめ……。
【次の発言】  一応ということでなく、ほんとうに責任ある答弁ができるかどうかという……。
【次の発言】 大体ただいままで具体的な問題についてお話がありましたので、私も二、三の点についてこの機会に確かめておきたいと思います。  第一は、先ほどからいろいろ論争がありましたが、今度……

第19回国会 文部委員会 第16号(1954/03/12、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいままで調査の結果について論議があつたのですが、なお今同僚の小林委員から大臣の答弁に対して、大臣の答弁が調査の結果の報告と著しく食い違う、その資料が的確にならなければ審議を進められないという動議が提出され、ただいま否決せられたのでありまするが、私はこの動議が提出になつた理由をいろいろ考えてみますると、結局問題は、いろいろ議論が出ておりますけれども、一体今回の調査がどういう目的で行われ、しかも文部省から出された偏向事例と称するこの参考資料が、どういうことからこれが要求されて、文部省が提示せられたかという点にまでさかのぼつて、私は、これは大臣も、またわれわれ委員ももう一度考えてみ直……

第19回国会 文部委員会 第18号(1954/03/16、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 財政措置でありますが、これは法律が通りましたならば当然補正予算で、国庫負担金を増額修正しなくてはならない、こういう事態が生じますので、それは補正予算でその部分だけを修正いたしたい、かように考えております。と申しますのは、この改正にかかわらず国庫負担金は、私の見通しでありますが、先般大臣も言われましたように、一応既定の予算を持つておりますけれども、当然年度半ばもしくは年度末においては清算しなくてはならぬ義務を持つておるので、その際の予算の追加になるか、あるいは予備金等で操作をするかは別といたしましても、何らかの方法を講じなければならない、かように考えておりますので、それらとも関連いた……

第19回国会 文部委員会 第19号(1954/03/17、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 提案者にお伺いいたしますが、改正案の中で画期的な重要問題は、事務職員の問題であろうかと思いますが、昨日文部当局にお伺いいたしますと、文部当局の考え方としては、この事務職員の身分、取扱いというものを、一般教育公務員というこの概念の中に包括することは、従来の建前上どうしてもできないのだという御答弁でありましたが、それについてお伺いいたしたいと思うのであります。事務職員という読んで字のごとき言葉の概念からすれば、文部当局の考え方も一応の理論はあるのでありますが、ここに提案された趣旨は、そういうことも十分承知の上で、おそらく実態から見て、やはり一般の行政官庁その他における事務職員というもの……

第19回国会 文部委員会 第20号(1954/03/18、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 各会派の持時間が一応定められておるやに聞きましたので、十分その点は考慮しつつ質問をいたすつもりであります。大臣におかれましても、ひとつ十分私の質問に対しては誠意をもつてお答えを願いたいと思います。  最初に今回の二法案について国民全般が非常に懸念している問題は、まず第一にこの法案が出されることによつて、教育は一体どうなるだろうかという、このことに対する反対である。さらに言論が圧迫せられて、いわゆる思想統制の結果に陥るのではないかということが、これまた反対論拠の第二であります。次に基本的諸権利としての諸般の問題が大幅に制約されるということに対する懸念であります。しかもこれが何をほんと……

第19回国会 文部委員会 第23号(1954/03/25、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 私は、ここに日本社会党高津正道君、野原覺君、山崎始男君、日本社会党前田榮之助君、松平忠久君、小林進君、小会派クラブ小林信一君の賛成を得まして、辻文部委員長に対して不信任の動議を提出いたすものであります。(拍手)ここに本動議を提出いたしました理由について、ただいまから申し述べることにいたしたいと存ずるのであります。  ただいま本委員会において審議せられておりますところの教育関係二法案、いわゆる政禁法と俗にいわれる教育公務員特例法の一部を改正する法律案並びに義務教育諸学校における教育の中立性確保に関する法律案は、その性格、内容から見まして、きわめて重票な法案であることは、今さら私が申し……

第19回国会 文部委員会 第26号(1954/04/20、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 私質問は次会にさしていただきたいと思うのでありますが、この問題はもちろん相当重要な問題であると同時に、いろいろな問題を含んでおり、範囲も広いと思いますので、審議をスムーズに進めて行く関係で、この際文部省の方からできるだけ数字的な問題とか資料的な問題については整備をして御提出を願いたい、かように考えます。さしあたつてこういう点についての資料を御整備願いたいと思います。  第一は先ほど御説明でありましたが、現在人事院の所管であろうと思いますが、僻地手当について指定地域が設定されておりますが、それを先ほどの御説明のように、それぞれの学校種別、それから本校、分校の別にしてお出し願いたい。同……

第19回国会 文部委員会 第28号(1954/04/28、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 まるつきりしろうとの質問でございますので、あるいはピントのはずれた点もあるかと思いますが、二、三お伺いしてみたいと思います。  御両人の先生とも、主たるお話は、放射能の利用という面と原子力の平和的利用という面についてのお話であつたわけでありますが、木村先生のお話では、今お聞きいたしますと、今度のビキニの問題につきましても、灰を相当検討せられたように承つておるのであります。私たちはしろうと目に考えまして、今回ほど放射能ないしは原子力という問題について、関心というよりも非常な恐怖を感じたことはないのでありますが、そういつた点から考えますると、先ほどのように、いわゆる放射能を利用して行く……

第19回国会 文部委員会 第32号(1954/05/21、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 大臣、局長来ていますか。
【次の発言】 免許法について二、三の問題を伺いたいと同時に、文部省の方針についてただしておきたいと存じます。第一の問題は、今度の改正提案の根本精神の問題ですが、提案の理由には仮免許状廃止などをあげまして、三つの大きな方針を掲げておりますが、ここでこれらに共通する今次の改正案を貫く精神というものは、どういう点に置いてあるかということを伺いたいのであります。
【次の発言】 申し上げました趣旨は、この免許法の改正は制定以来数度改正されておるのであります。今回の改正は、われわれの考えるところによれば、戦後アメリカの指導によつて生まれた非常に複雑な形態から、やや国内……

第21回国会 人事委員会 第5号(1954/12/20、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 今三好大臣の方から一般的な取扱いについての政府の見解と具体的な方法を示されたわけでありますが、細部に関しましてはそれぞれ所管大臣を通じて明らかにして行きたいと思います。ただ今のお話の中ではつきりいたさない点の二、三について質問をいたしたいと思いますが、第一は大臣の御趣旨によると、公共企業体関係、それから一般公務員、それと地方公務員、この三者の間にできる限りバランスをとつて行きたい、そういう趣旨のもとに極力努力をした、それによる一般公務員の取扱いについては、超過勤務手当の繰上げ支給以外に方法が出ないので、この方法によつて給与改善の年末に際する措置をとりたい、こういう話であつたわけであ……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 行政監察特別委員会 第4号(1955/06/24、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 時間の制約を受けましたので、要点だけお尋ねをいたしたいと思います。  本問題をめぐりまして、父兄その他の関係から、先ほども同僚議員もいろいろ申しておりますように、主として価格の問題、あるいは種類が多いという問題、あるいは改訂の度数がはなはだしいために非常に不便を来たしておるというようなことは、一般的にそこはかとない世論となっております。ここで、特にあらかじめ申し上げておきたいのは、この教科書の問題をめぐってそうしたいろいろな世論が起き、あるいはわれわれも十分その世論に対して肯定をしなければならぬ幾多の問題をはらんでいるということは、一体これが今日制度として実施されている検定制度その……

第22回国会 行政監察特別委員会 第6号(1955/06/29、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 重複する部分を省きまして、簡単に二点だけあなたにお伺いをいたしますが、第一の点は、けさほどのあなたの証言の中に、監督官庁である文部省と会社と関係を持つ部分は、これはただ私の学校図書株式会社だけでなくして他にもその例があるという意味合いの発言をなさらておられますが、その点はあなたの発言通りであるのか。私の質問をもってあなたの証言が終りになるわけでありますが、この問題は、もしかりにあなたの証言通りであるとするならば、これは私は非常に重要な問題だと思うわけであります。ただにあなたの会社のみならず、他の会社にも監督官庁である文部省との間に関係を持つということになれば、これは教科書行政という……

第22回国会 行政監察特別委員会 第7号(1955/07/01、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 簡単に証人にお伺いいたしますが、先ほど、委員長のお尋ねに対しまして、あなたが、現在の各種の教科書を見てみると内容においてはあまり特色を持ったものが見当らない、こういうことは非常に残念である、こう結ばれたわけなんですが、そのおっしゃった意味は、本来教科書というのは、これは、私たちが考えましても、教科書によって子供の教育を行うものではなくして、それぞれ先生方が持っている人格、識見、また地域の要請、こういうものを織りまぜて、その一つの補助的な役割として教科書というものが今日使用されている、これが新しい教育の行き方だと私たちは承知しているわけなんです。そういう建前から参りますと、いろいろ特……

第22回国会 行政監察特別委員会 第9号(1955/07/06、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 るる経過を承わりまして、われわれが疑点に思っておった点もだんだん氷解して参ったのでありますが、なお一点明らかにしていただきたい問題は、先ほど山中委員の御質問に対してあなたが御説明になられた、昭和二十七年までの学生協が取り扱っておった当時の利益の配当処分について、どうも御説明がはっきりいたしませんでしたが、消費生活協同組合法を見てみますと、利益金の配当については法文上明確であります。第二条に「消費生活協同組合は、この法律に別段の定のある場合の外、左の各号に掲げる要件を備えなければならない。」と要件を規定しております。その左の各号の中の第五に、「組合の剰余金を割り戻すときは、主として事……

第22回国会 行政監察特別委員会 第16号(1955/07/28、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいま、濱野委員の質問に対して、展示会の問題についてあなたの経験から見た考えを述べられましたが、もう少しこの点について伺ってみたいと思います。現在の検定制度を不公正な取引ではなくして正しい姿でやっていきますためには、どうしても展示会というものが非常に重要であります。ところが、われわれとしましても、今までやってきたこの展示会について、運営が完璧に行われるとは考えないのでありまして、いろいろな欠陥を持っている。あなたが言われる通り、確かに十日間で二千種類に及ぶような教科書を逐一内容に目を通して採択をさせるというようなことは、現実的に、だれが考えてみたって不合理きわまるものでありますし……

第22回国会 行政監察特別委員会 第18号(1955/08/01、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 ちょっと関連して。今の点は非常に重要なんですが、先ほどからの各委員の質問は、委員会の席上に持ち出されたときに原案がひっくり返って日本書籍が加わったのではないか、こういうふうな意味の質問であった。あなたは、それに対して、そういう事実は一切存じ上げておりません、こういうようなことでした。今佐々木委員から指摘された、委員会に慣例として報告される事項の中にはすでに日本書籍が入っていたのではないか、すなわち原案を作成する場合には委員会の委員の中ですでにそういうすりかえが行われていたのではないかという質問に対して、その事実は知らないと言われました。それは間違いございませんか。

第22回国会 行政監察特別委員会 第20号(1955/09/19、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 報告書の取扱い方法なのですが、先ほど神田君がこの前の理事会でと申されております。西村君の方もいろいろそれぞれの都合もあるし、理事に一任といったところでなかなかその報告書の内容がどういう形で出るかわかりませんが、逐一そのつど意見を申し述べることもなかなか困難だと思います。そういう点から、今言ったようないろいろな意見が出ておりますし、いろいろな見方もあるだろうと思います。そういう点で、ただこの報告書を一括このまま承認ということについては、それぞれ各人各様の考え方が違います。だから、承認する場合どういう形式において承認するかということについて、一応委員長のお考えをお聞きしておきたいと思い……

第22回国会 行政監察特別委員会 第21号(1955/09/20、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 大体いろいろな御質問がありましたので、私のお尋ねいたしたいこともそう大してないのであります。ただ、先ほど高津委員が、今問題になっている夏・冬休みの友についてのいわゆる編集費と、それぞれ取扱いの側が証言をしている金額について、果してこれが課税の対象となる収益であるかどうかについて徹底的に掘るか掘らぬかというお尋ねをここでしたわけでありますが、その高津委員の真意なり、またわれわれが申し上げたい真意は、ありきたりの当然のことではないかと先ほど言われたのであるが、そういう意味じゃないのであります。というのは、これは、先ほどから言われておりますように、単に北海道のみならず全国的に相当われわれ……

第22回国会 行政監察特別委員会 第23号(1955/09/22、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 だんだんとあなたの御証言をお伺いしたのでありますが、お尋ねをいたす前に、先ほどからの御証言の中に若干はっきりいたさない点がありますので、最初にそれをお伺いいたしたいと思います。  委員長から再三再四お尋ねのありました地教委連絡協議会なるものでありまするけれども、あなたのお話によっても、またあなたが冒頭に証書されました経歴の中にもありましたごとく、連絡協議会というのは、私どもの従来の常識でも、またあなたのお話でも、常置機関のように心得るのでありますが、あなたは、この機関は教科”の採択のためにのみ設けられた、こういう御証言であります。その点が誤まりがないかどうか。ここで、私は、あるいは……

第22回国会 文教委員会 第3号(1955/03/31、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 時間の制限を受けましたので要約して申し上げたいと思います。一昨年から大臣の御所見等を承わっておりまして、非常に今までと違った文部委員会の空気を私は感じておりますので、この点は大臣に敬意を申し上げたいと思います。  第一にお聞きいたしておきたい問題は、これは大臣もしばしば新聞記者団との会見、あるいは一昨日の指導の方針の中にも触れられましたが、最も重要な、大臣がいかなる教育理念に基いて行政を行おうとしておるかという点であります。その点でここに先般新聞紙上で発表せられておりました大臣の教育理念についても、私は拝見をさせていただきましたし、また一昨日のお話の中に、あくまでも教育基本法を中核……

第22回国会 文教委員会 第5号(1955/05/06、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 大臣に二、三点、前会お尋ね申し上げました点にも関連をいたしますが、その後の経過をお聞きいたさねばならぬ点もありまするので、お尋ねいたしたいと思います。  第一にお尋ねいたしたいのは、本日の毎日新聞でありましたか、例の新生活運動に対する政府の方針がやや明瞭に出ておりましたが、この間私も申し上げておきましたように、新生活運動という名でもって、各都道府県でいろいろな試みが行われておりますが、政府はどういうような考え方でこれを推進しようとするのか。同時にまた文部当局としては、この問題を取り扱うのに、どういう具体的な推進方法をやられていこうとするのであるか、この点をお尋ねいたしておいたのであ……

第22回国会 文教委員会 第6号(1955/05/10、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 二つの問題についてお伺いをいたしますが、一つは、これは解散以前の当委員会で決議せられた事項でありますが、大阪それから愛知、福岡、東京等における学芸大学の昇格の問題について、今度の設置法の中で法案を提出されるに当って、あるいは予算化されるに当って、どういう考慮を払われたか。当時決議の趣旨は、過般これは文部当局の方からもしばしば言明されておりまするし、またあらためてその後大臣のお考えの中にも大学制度万般についての方針が示されておりましたが、その趣旨にも私は合致しておると思いますけれども、学芸大学における短期大学制度をできる限り四年制度に切りかえていくという、こういう趣旨に基いて、特に先……

第22回国会 文教委員会 第7号(1955/05/13、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 設置法に関係いたしまして、神戸の商船大学に付置されております海技専門学院の問題について文部省側の見解をただしておきたいと思いますが、これは本年度の予算の中にも関係を持つ問題でありますので、この機会に運輸省側の意見を若干ただしておきたいと思います。  最初にお伺いいたしたい点は、聞くところによれば神戸商船大学に併設されている海技専門学院を本年度の計画として芦屋市に移転をするというようなプランを進めているようであるが、これは事実かどうか、それに伴う予算措置はどうなっているか、この点をまず聞いておきたいと思います。
【次の発言】 今局長から分離新営に至った経緯の話があったわけでありますが……

第22回国会 文教委員会 第8号(1955/05/17、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 修学旅行の問題について、今大臣から、大臣の最後的な御見解と承わったのでありますが、そういう意味のことをお話なさったのでありますが、私はこの問題につきまして、文部当局にお考えをいただきたいのは、こういう相次ぐ生徒児童の人命が軽視される、しかもそれが、不慮とは言いがたいような要素も含んでいる事故の内容によりまして頻発しているということは、非常に残念であることは申すまでもないことでありますが、ただこの問題につきまして、今も河野委員から指摘されておりましたが、事故が頻発するから、修学旅行の計画に対する通牒その他で事故の発生を防止しようという程度のことは、これは当然過ぎるほど当然でありまして……

第22回国会 文教委員会 第11号(1955/05/27、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 だんだんとこの問題についての運輸省の御意見を承わって、ややわかってきた点もあるんですが、なおわからないこともありますので、一つお伺いをしておきたいと思います。その前にこの船員教育の問題を取り上げまして、そして今度の海技専門学院と商船大学の新築、造営に関する問題に対して、われわれ意見を述べていることは、決して海技専門学院あるいは商船大学という個々の学校のいろんな利害関係の問題で、私たちが考えているんではないということは、一つよく考えてもらいたいと思うのであります。問題は非常な最近の事故頻発にもかんがみて、特に船員の教育という問題、これはまあ従来から重視しなければなりませんが、さらにこ……

第22回国会 文教委員会 第12号(1955/05/31、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 稲田局長に少しこまかい点をお聞きしたいと思います。今度の国立学校設置法には直接関係がないかと思いますが、京大の問題についてちょっとお伺いいたします。  最近私の聞くところによりますと、京大に新しく航空科学教室を設けられるような心組みが文部省におありになるように聞いておるのですが、この設置の申請を京大が出したのは一体いつなのか、それをちょっとお伺いいたしたい。
【次の発言】 大学からこの問題を提示されたのは、その大学設置審議会にかかる当時であったのか、ないしはそれ以前にこの種の問題がいろいろ論議されて、文部省にその再三の要求が行われておったのかどうか。この点をお聞きしたい。

第22回国会 文教委員会 第13号(1955/06/03、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 設置法の問題について大臣に三点お伺いいたします。第一点は今も御意見がありましたように、設置法が出されるたびにいろいろ私ども戸惑いするのです。一体文部省は大学設置に関して、また大学の強化についてどういうような具体的な方法、方針をとられようとしておるのか、その点についてはっきり承わつたこともありますが、当時大臣就任早々でありまして、一応抽象的なお話を承わつたのでありますけれども、具体的な事柄については承わつたことがございませんし、また今提案されている新しい学部の新設、あるいは短期大学の国立への移管等にも、若干私どもとしては考えさせられる点もありますので、この機会に承わつておきたいと思い……

第22回国会 文教委員会 第17号(1955/06/17、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 そこから先の問題ですが、今お話のような、かりに保守合同の取引の具にこの種の問題が取り上げられて、例をあげてはなはだ恐縮ですが、大蔵大臣のごとく、一兆のワクをこえることは断じて不可であるとは言いながら、これがしかし保守合同、結集の捨石になろうというので、二百十五億をのんでしまったというような一つの事実が最近あるわけでして、今大臣はこの問題については何らそういうような形に変える意思は持っていないとおっしゃったのでありますが、もし今後そういう問題が提起せられてきて、大臣としてはその際に今御答弁なさった意思を、これを変えるということは万々あるまいと私は考えるのでありますが、その点を大臣に所……

第22回国会 文教委員会 第18号(1955/06/21、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 教育委員会制度の問題について大臣にお伺いをいたしますが、ただいまも陳情がありましたし、またすでに問題となっております地方財政再建促進特別措置法案、地方自治法一部改正両法案が提出されておりますが、この問題に関しましては、われわれとしては従来から非常に懸念をいたしておった点が、きわめて明瞭に法案の中に盛り込まれて出ておりますので、特に大臣としてはこの両法案を閣議等において取り扱われる場合に、文教所管大臣として相当な御努力をなさったことは、私どもも承知をいたしておりますが、しかしただこの両法案の中に盛り込まれている委員会制度の問題としては、単に教育委員会の五十六条以降五十八条に至る予算の……

第22回国会 文教委員会 第20号(1955/06/28、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 政務次官にお伺いいたしますが、先般来から当委員会において超党派的に取り上げられた学校給食に対する根本的な改革と推進の問題について、その後われわれから文部当局、それから農林当局、厚生当局三者の間で協議をしてもらって、具体的な成案を得て、当委員会に提示をしてもらいたい。要すればそれに必要な文部、厚生、農林の間の共通した委員会等も合せ、成案をもってわれわれに示してもらいたいということを要求しておったのでありますが、それについて成案を得られたかどうか、この点をお伺いいたします。
【次の発言】 今政務次官が言われた余剰農産物の細目協定を経た後に、それによってやろうというお考えは、当初予定され……

第22回国会 文教委員会 第21号(1955/07/01、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 本法案の中で改正年金額の改正前の年金額に対する比率を二倍半に引き上げることといたしておりますが、大臣の提案理由の御説明で若干は明らかでありますが、この二倍半に引き上げるという倍率が、他の恩給受権者のそれと比較いたしまして社会的に妥当であるのかどうか、この点をさらに具体的に御説明を承わりたいと思います。
【次の発言】 いま一点明らかにしておきたい点があります。それは本法案によれば、施行の期日を公布の日からといたしておりますが、この年金受権者の関係側からは、本年の四月一日以降このような措置をとってもらいたいというかねてからの主張があったやに考えますが、その点、本法案を提出されました側に……

第22回国会 文教委員会 第22号(1955/07/04、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 今参考人の方々から問題の経過について承わったのでありますが、最後に今さんからもお話がありましたように、私どもがこの問題を取り上げましたのは、決してこの紛争の中にわれわれ自身が入って、どちらがどうであるかというようなことをただそうという考えではなかったわけであります。ただ今日社会教育の面で、今視聴覚の問題を池田さんの方からもお話になりましたけれども、視聴覚教育の問題が、社会教育にとどまらず、学校教育において今日ほど大きく取り上げられているときはないのでありまして、そういう観点から見ました場合に、視聴覚教育の最も重要な部分を占める当事者同士の中で、かかる紛争を生じたことは、非常に遺憾で……

第22回国会 文教委員会 第25号(1955/07/12、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 時間がありませんので、簡単にお伺いをいたします。それはいよいよ夏場も本格的になって参りまして、一面学校では非常に楽しい暑中休暇が始まろうとしておりますが、また一面父兄のわれわれの側に立ちますと、これは一つの心痛の種でもございます。おそらくそのことは教育者全般の大きな悩みの種でもあろうかと私は考えておりますので、この辺の問題について大臣のお考えと文部当局の具体的諸準備について私は二、三簡潔にお伺いをいたしたいと思います。  思い起してみますと、あの痛ましい紫雲丸事件を契機にいたしまして、修学旅行の問題について世人が非常な関心を深めました。同時にわれわれもこの問題を契機にして、修学旅行……

第22回国会 文教委員会 第28号(1955/07/22、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 今の町村合併の問題でありますが、大臣のお話はよくわかりますけれども、問題はそういう政治的問題ではございません。きわめて事務的にこれは運ばなければならぬ問題だと私は考えております。というのは、何も特に町村合併が起きたから指導をして、そして新たな統廃合をして学校を建てる、こういう問題まで施設の問題にからまつてわれわれがやる必要はない。そういうことは地方独自でおやりになる問題である。ただ問題は、危険校舎の補助方法で、相当程度文部省も力こぶを入れて、いわゆる学校の統廃合、あるいは新しい位置に新設する、こういう問題で効果を上げた云々の話がありましたが、私はそうは考えておりません。これは現在の……

第22回国会 文教委員会 第29号(1955/07/26、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 今の鉄筋の比率の問題ですが、高めたいと、こうおっしゃるんですが、どの程度に高めたいか、具体的におっしゃっていただきたいということと、それから二十九年の実績で大体どの程度のパーセンテージになっているか、それと全国的に鉄筋の比率の最高はパーセンテージでいうと各都道府県で最高がどの程度、最低がどの程度ということを一ぺんちょっとおっしゃっていただきたい。それがわからなければ全国平均でもけっこうです。
【次の発言】 鉄筋の問題で、比率の点の数字が出て、大体明らかにされましたが、全国平均からいうと一七、八%、来年度実施目標として二〇%ないし二五%ということになっておりますが、方法を改めれば相当……

第22回国会 文教委員会 第30号(1955/07/28、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 ただいま議題になりました学校事務職員の身分給与等に関する件に関しまして、従来学校事務職員の身分給与等については非常に不合理な点がございますので、この際政府に早急にこの身分給与制度についての所要の法律改正を要望いたすための決議案を提出いたしたいと思います。何とぞ御賛成を賜わりたいと存じます。  ただいまから決議の案文を朗読いたします。    学校事務職員の身分給与等に関する件   およそ、学校における教員と事務職員とは、ともに学校教育の両翼をなしており、学校教育の円滑を図り、教育効果を最大限に発揮させるためには、不可欠、かつ不可分の関係にあるものと思われる。このために、従来教員と事務……

第22回国会 文教委員会 第31号(1955/07/29、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 簡単にお伺いいたしますが、私は紫雲丸事件が起きた当時にも申し上げましたし、また夏休みの休暇が始まるその直前にも申し上げました。それは災害は紫雲丸事件に限ったことではない。修学旅行に限ったことではなくて、夏場は特に海に山に起る災害を未然に防止する対策の万全を期しておるかどうかということを、特に大臣、並びに事務当局にお伺いしたことを思い出すのでありますが、そのことが杞憂ではなくて現実の姿になって現われましたことを非常に残念に思います。そこでこの機会に私は二、三の点について特に大臣から明らかにしておいていただきたい点があるのであります。というのは、今度のこの事件は、今まで起った幾つかの事……

第23回国会 文教委員会 第2号(1955/11/29、27期、日本社会党)

○辻原委員 これは最後に大臣にお話しを申し上げた方がいいかもわかりませんが、時間の関係もございますので、最初に大臣に一つお願いを申し上げておきたいと思います。同時に委員長にもその点をお考えいただきたいと思います。というのは、先ほどから私ども非常な期待を持って、大臣御就任初の委員会において、大臣のお持ちになっていらっしゃる御抱負についてわれわれ相当拝聴することができ、かつまた委員会を通じ、国会を通じて国民も明日の新聞で少くともそれらの点を明らかに知ることができると考えておったのでありますが、ほとんどただ党の政策の若干を述べられたにすぎないで、今日委員会も何ら意義をなさなかったのであります。しかし……

第23回国会 文教委員会 第6号(1955/12/15、27期、日本社会党)

○辻原委員 大臣がお見えになりましたので、大臣に二、三の問題について御所見を承わりたいと思います。先般大臣が就任されまして発表になりました教育政策の中に、従来と違った問題を一つ大きく取り上げております。それは文部省のそれぞれ義務教育に対する権限、こういったものを強化したいというそういう一項があったように記憶しておるのでありますが、文部省のいわゆる権限強化という問題、この点がその言葉だけを受け取りますと、これは非常に問題を含んでおりまして、少くとも分権制度の今日において中央官庁の権限を強化するなどということは、これは世論もなかなかその問題に対してはきびしいと思います。しかしながら就任早々、しかも……

第24回国会 行政監察特別委員会 第3号(1956/03/12、27期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま、小中学校における教科書関係事件に関する報告書に関しまして、社会党を代表して西村君が修正意見の開陳をいたしたのでありますが、この修正意見がただいま当委員会におきまして廃棄せられましたので、この場合、議院にこの意見を報告するために、国会法第五十四条及び衆議院規則の第八十八条に基き、報告書を委員長を経由して議長に提出いたしたいと存じますが、その手続をとられんことを要望いたします。

第24回国会 文教委員会 第17号(1956/03/19、27期、日本社会党)

○辻原委員 関連して。今教育委員会の代表が大臣に会った問題に対して河野君がただしている中で、大臣から昨年の七月のマッカーサー憲法に対する大臣の失言取り消しの一幕を今伺ったのでありますが、(清瀬国務大臣「失言じゃない」と呼ぶ)あなたは旧憲法を称して明治憲法といい、またドイツの憲法を称してワイマール憲法という、それと同じような意味合いでマッカーサー憲法と言ったのである。ここマッカーサー憲法というのは、当時取り消しを要求されて、あなたが取り消しをせられた。そういった理由ではなしに、私は信念としてマッカーサー憲法という考え方は変えていないということを、今御答弁があったわけですね。ところがわれわれが本会……

第24回国会 文教委員会 第18号(1956/03/20、27期、日本社会党)

○辻原委員 関連。今の問題でありますが、委員長から、社会党としては、教科書法案に対しても新しい教育委員会制度の法案に対しても請求したことは一度もない、こういうことで、大臣から、そういう印象を受けたという御答弁が今あったわけでありますが、この点はわれわれとしてはすでに党議でこの法案に対する基本的な態度をきめております。少くともこの種の教育立法に対して、政府に早急にとりまとめて提出せよなどということは、断じてわれわれは委員会においても、あるいは党としての正式な機関においても、正式な申入れ等やった事実はございません。大臣がどういうことで印象を受けたかは知りませんけれども、私も予算委員会で大臣にこの問……

第24回国会 文教委員会 第19号(1956/03/23、27期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま大臣の方から御報告のありました能代の火事の手当の問題について、実はきのう本会議で大臣から承わることができませんでしたので、一点だけお伺いをいたしておきたいと思うのであります。それは私も一昨々年大災害に見舞われました当時現地におりまして、学童救済にいろいろな災害の示唆を受けたのでありますが、その中で、今お話によりますと、大体校舎等に対するこれが手当の問題は直ちにはいかない、今後に残された問題でありますが、緊急を要する問題として教科書の手配がなされたようでありますが、それと同時に、特にやはり雪国でもありますし、貧困家庭も比較的多いのじゃないか、こういう観測からいたしますと、やは……

第24回国会 文教委員会 第24号(1956/04/03、27期、日本社会党)

○辻原委員 関連。ただいまの文部広報の問題でありますが、これは聞き捨てにならぬ、見過しのできない重要な問題であります。と申しますのは、かつて二法律審議の際にも、文部省は同様の提案をした。法律の内容について、これを全国的に宣伝これ努めるといったような形の頒布を行なった事例があるのであります。ただいま高津委員から指摘いたしました内容も、私ずらっと読んでみたのですが、やはりこれは問題がある。今高津委員は、二法律の問題を中心にして詰問せられましたが、私は、二法律以前に文部省が出されたのですから、大臣の権限において出したと判断いたしますが、こういったしろものを大臣が出される権限は一体どこにあるか、この点……

第24回国会 文教委員会 第26号(1956/04/06、27期、日本社会党)

○辻原委員 従来非常に論議されまして問題となっておりました教育委員会法が今国会に提案せられたのでありますが、出ました法律案を見ますると、少くとも私たちが、また一般の人たちが考えておった教育委員会法の改正ではなかったということに、まずわれわれは驚いたのであります。段々の当委員会における論議によりまして、さらに問題は一そう明らかとなったのでありますが、私はこの際そうした委員会法が制定せられまして以来の経過をたどりつつ、大臣に御所見と本法案の提出せられました真意をお伺いいたして参りたいと思うのであります。  総括して申し上げますと、今度の法案がこのような形でなぜ提出ざれたのであろうかという点を私はは……

第24回国会 文教委員会 第27号(1956/04/10、27期、日本社会党)

○辻原委員 先日の文教委員会におきまして、私どもの手元に配付せられました文部広報なる文部省の広報活動機関紙の問題について、文部当局の見解を承わりましたが、文部当局の説明によりましては、この内容等になお相当の問題がございますので、さらに文部当局並びに本日特に人事院の総裁、あとでまた法制局長官等からも、それに対する明快な御見解を承わりたいと思うのでございますが、前会に引き続きまして、なお若干大臣にお伺いをいたしておきたいと思います。  私が問題といたしましたのは、文部広報百四十一号、三月二十三日付をもって出されているものでありますが、現在文部省におけるこの文部広報頒布にかかる予算は一体どの程度確保……

第24回国会 文教委員会 第28号(1956/04/11、27期、日本社会党)

○辻原委員 関連して……。まことに重要な点でございますので、高津委員が触れられた点、山崎委員が触れられた点について、二、三お伺いをしたいと思うのでありますが、先ほどから大臣の答弁、それから局長の答弁を聞いて参りますと、あたかも教材に対する取扱いの権限が、初めから教育委員会の権限に属させることが最も教育上正しいという観念の上に立っておる。逆論いたしますと、実際の教育内容を扱う教師には信頼が持てないということであります。そういう観念の上に立っておりまするから、従来の教育委員会法を見ましても、教材の取扱いという形には明示されておりません。教育内容という形において、概括的、基本的な規定だけが、従来の教……

第24回国会 文教委員会 第29号(1956/04/12、27期、日本社会党)

○辻原委員 一昨日来審議をいたしております三十三条の問題は、非常に内容が広範にわたっておりまするので、今までの審議におきましても、一応条文の解釈について立案者の意図する内容がどういうものであったかという点がわかった程度でありまして、実際上の取扱いにつきましては幾多問題と疑問を残しておりまするので、後刻さらに条を追って審議をいたします際、その点を法案の重要性にかんがみましてさらに具体的にいたしたいと思うのでありますが、最後にただ一点だけ私その問題についてお伺いをしておかなければならぬ重要事項があります。これは具体的にお伺いいたすことは避けまして、取扱いの基本について大臣の御所見と文部省の解釈を承……

第24回国会 文教委員会 第31号(1956/04/25、27期、日本社会党)

○辻原委員 著作権の問題について最初に大臣にちょっとお伺いいたしておきますが、今提案されている著作権法の特例に関する法律案というのは、これは先般の臨時国会で締結せられた万国条約に基くものであるという趣旨でありますが、私は万国条約を通読いたしてみましたし、当時の審議過程、またこれの締結せられた経過等を考えてみますると、この趣旨は著作権というものについて、少くともそれぞれできるだけ自由な建前において、煩瑣な手続を排して万国それぞれの著作権をお互いに保障し合っていくという趣旨に基いて締結せられたものである、こう考えるのであります。その趣旨に基いて作られる特例法律案というものも、当然この万国条約の精神……

第24回国会 文教委員会 第32号(1956/04/26、27期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま著作権法の特例に関する法律案が議決されたのでありますが、質疑応答の間におきましても政府にいろいろな要望が出されておりますが、私は議決された今日の事態に立ちまして、一点要望をいたしておきたいと思います。  それは万国著作権条約締結の経緯というものが明らかにせられたわけでありますが、その経緯にかんがみまして、提案されましたこの法律の趣旨というものは、あくまでもこの万国条約の趣旨から逸脱するものではないのであります。従ってこの法律の施行後の運用につきましては、その趣旨に立脚をいたしまして、あくまでもその保護の任に当ると同時に、いやしくも保護に名をかりて著作そのものに対して制約を加……

第24回国会 文教委員会 第35号(1956/05/08、27期、日本社会党)

○辻原委員 今の高村さんそれから加藤さんの御質問になった採択地域の解釈の問題ですが、これは私は別にその本文の中の採択地域の設定がいいとか悪いとかいう問題じゃありませんが、今政務次官からのお答えによりますと、高村さんの御質問に対しても、何か肯定せられたようなふうに聞えましたし、それから加藤さんの御質問にも、肯定せられたような御答弁を承わったわけでありますが、高村さんの御質問は――高村さんの御質問の中には、私自身の意見からいうと、若干の誤謬を発見するわけでありますけれども、そのお尋ねの趣旨は採択地域はそれぞれの諸条件を考慮するということで、細分化するということはあまりにもそれはとらわれ過ぎているの……

第24回国会 文教委員会 第36号(1956/05/09、27期、日本社会党)

○辻原委員 関連――今平田さんが提起された問題なんですが、大臣も局長も簡単にお答えになっておりますけれども、局長の特に説明されたことは、これは事務的な手続の説明であって、検定を拒否できるというこの新しい条項に対して、どういう場合にこの検定を拒否するのだという具体的な説明に、私はなっていないと思う。また大臣の御答弁も、これは極端な場合を例にあげられたのであって、一般的な事項、一般的な場合に、これがどういうような役割を果すかについての、納得のいく御説明がないわけです。なぜ私はあえて関連質問を申し上げるかというと、これは現行の検定制度また今までの検定の取扱い、この点に対しては、かつて行政監察委員会で……

第24回国会 文教委員会 第37号(1956/05/10、27期、日本社会党)

○辻原委員 だんだんと承わりまして、ここ数年問題になっておりました案件がほとんど解決できるような私は印象を受けまして非常に喜んでおるわけでありますが、ただここで二、三申し上げ、お考えを承わっておきたいと思います。  高津委員からお話のありました分校統合反対の問題、それから今関係の学大分校の昇格問題を代表してといいますか、小倉分校の問題を池田委員が話されたのでありますが、この二つとも、いずれもが従来文部省が立ててきた大学に関する根本問題に抵触するとはいいますけれども、よく考えてみれば、必ずしも大学設置の一般原則と同一に断ずることのできない要素があることを今日感じているわけです。それは高津さんもる……

第24回国会 文教委員会 第42号(1956/05/19、27期、日本社会党)

○辻原委員 関連して。今小松君の歴史的な教科書制度に対する発展の問題から大臣がお答えになったのでありますが、私はその点に若干ふに落ちない点があります。それは明治の時代に至って、十九年あるいは三十五年ないしは三十六年、それぞれ教科書制度が変遷を見ておるようでありますが、その中で、今小松君の提起された、明治三十五年であったと私は記憶しておりますが、いわゆる金港堂事件、これが当時一世を震駭した。教科書にからまる疑獄事件というよりも、むしろ政界、官界あるいは文化人、知識人等を網羅する、まことにおそるべき疑獄事件であったことを、われわれは歴史の上において承知をいたしておりますが、そういう経過が、この教科……

第24回国会 文教委員会 第44号(1956/05/22、27期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま議題となりました教科書法案に対するわが党の修正案につきまして、その内容と趣旨を簡略に御説明申し上げたいと存ずる次第であります。  お手元に修正案文を配付いたしておりますので案文の朗読は省略をいたします。修正の要項をあらかじめ朗読いたしまして、次にその修正の個所につきましての趣旨を申し上げたいと存じます。  その第一点は、検定の拒否に関する第七条の規定を削除することであります。第二点は、採択地区において都道府県の教育委員会が行うものとせず、各学校ごとに校長が教員の全員の意見を聞いて行うものとすることであります。第三点は、教師用の指導書に関する届け出義務、文部大臣の勧告の規定、……

第24回国会 文教委員会 第47号(1956/07/16、27期、日本社会党)

○辻原委員 だいぶしばらく委員会もございませんでしたので、この機会に大臣に四、五点について見解を明らかにしておいていただきたいという問題について若干の質問をいたしたいと思います。  最初にこれは当委員会としても重要な問題でありますのでお伺いいたしますが、それは前国会、それから前々国会にわれわれ社会党の方から特に紫雲丸問題等の経過から、児童に対する災害補償の問題を取り上げまして、児童生徒に対する災害補償に関する法律案の提出をいたしておりました。二回の国会を通じまして、政府に所見をただしました結果、われわれが提出いたしました法案の趣旨にきわめて賛成である、こういう御答弁を今日いただいておるのであり……

第24回国会 文教委員会 第48号(1956/07/17、27期、日本社会党)

○辻原委員 関連して。重要な点でありますので、ちょっと大臣に参考に承わっておきたいのであります。私も予算委員として予算の審議にあずかった一員でありますが、昨日私が質問いたしました三十一年度の教科書制度に関する予算の中で、今問題になりました野原委員が指摘をした検定審議会の予算というのは、これは検定審議会という名前で予算が取られているはずです。ところが今の大臣の御説明によると、今度動員するのは検定審議会ではなしに、もとへ戻って現行の検定調査審議会の委員を動員するために所要の行政措置をとりたいと考えているのだ、こういうことであります。そういたしますと、予算は検定審議会という予算がとってある。動員分の……

第24回国会 文教委員会 第49号(1956/09/27、27期、日本社会党)

○辻原委員 午前の時間がだいぶ経適しておるようでありますので、質問をあるいは中断するかもわかりませんが、その点を御了承願っておきたいと思います。  最初に、質問を申し上げたい事項をちょっと申し上げておきます。第一番に教科書について二つの点をお伺いしておきたいと思います。それから最近問題になっております、主として映画倫理規定管理委員会をめぐっての取扱いの問題と文部省の態度について。それから先刻高津委員が触れられました新教委法に基く教育委員の選任の問題について。次に教科課程の取扱いの問題で最近新聞紙上をにぎわしておりますので、この問題についてお伺いをいたしたいと思います。その次に、これも非常に大き……

第24回国会 文教委員会 第50号(1956/09/28、27期、日本社会党)

○辻原委員 映倫の問題は大臣に少しただしておきたいこともありますから、大臣が見えられてからにいたしたいと思います。それまで最近これも非常に重要な問題になっておりますし、いろいろな観点があってやや論争が起っております学校統廃合に関する問題について、最初に初中局長に伺っておきます。すでに文部省では一応学校統合に関する方針を定めて、これを中教審に諮問されたということを聞いておりますが、その方針とは一体どういうものであるのか。それからいま一つは、中央教育審議会でどのような審議の過程をとっておるのか、その中間的な報告が文部省に参っておるならば、これを明らかにしていただきたい。  それからちょっと委員長に……

第24回国会 文教委員会 第51号(1956/10/19、27期、日本社会党)

○辻原委員 今回起りました参宮線事故の問題は、特に運輸当局も安全週間を呼号しておったやさきに、そのさなかに起った重大な事故だけにわれわれとしても全く皮肉なできごとにあぜんといたしたのでありますが、この突然の事故に遭遇されました方々に対しては全く申すべき言葉もないと思います  過般来からの新聞に出ております遺族の方々の嘆きと、また特に安全を重視しなければならない国鉄当局が、こうしたほとんど国鉄の責めに帰せられるような原因でこの大事故を起したことについての非常な憤激をるる述べております記事を拝見いたしました。全くわれわれも同感でありまして、本日当委員会を開きましてわれわれもこの問題について徹底的に……

第24回国会 文教委員会 第52号(1956/10/25、27期、日本社会党)

○辻原委員 大臣に予算の問題で少しお伺いいたします。  この前の委員会で会計課長から予算の説明の概略的な報告を受けたのでありますが、私の受ける印象は、ずっと並べられました予算の項目に、重点と申しますか、本年度こういうところに力を注いで教育振興をはかりたいという点がほとんど見受けられないのであります。従って会計課長に対してそうした問題をお伺いするよりも、大臣から所信を承わった方がいいと思いますので、この機会に、すでに三十二年度の予算要求を大蔵省に提示いたしておりますが、その中でどういう方面に特に力点を注いで予算の確保をして実施に移していきたいとお考えになっているのか、この点を一つしぼってお話しを……

第24回国会 文教委員会 第53号(1956/10/26、27期、日本社会党)

○辻原委員 ちょっとと時間があくようですから、関連して一点質問いたします。先ほど並木委員からの質問で、延暦寺に対する今回の火災について、委員長からも率直な意見が述べられております。私も委員長が言われましたように、今回の火災はあげて管理の責任に由来しておると断定せざるを得ないのです。そこで管理に対する要綱を作られて、それぞれ管理者あるいは都道府県教育委員会等に流されておるようでありますけれども、先ほども並木さんが言われましたように、明らかに管理者の過失によってあるいは怠慢によってこういう重大な事態を引き起したということになれば、やはりそれ相当のその責めを要求するということが重要な文化財を保護する……

第24回国会 予算委員会 第3号(1956/02/06、27期、日本社会党)

○辻原委員 私は社会党の立場におきまして、主として文教の問題、社会保障制度の政府の施策並びに地方財政に関する諸点等につきまして、総理大臣以下関係の各大臣に対して、順次質問をいたしたいと思うのであります。  まず総理にお伺いいたしますが、先般の施政方針におきまして、総理は文教の施策について次のごとく述べておられるのであります。すなわち、自主独立の達成も、正しい民主政治の確立も、その基はすべて国民の燃え上る祖国愛と良知良能にあることは言をまたない。その意味で、教育に関する根本的な改革を行いたい、かように述べておられるのでありますが、これを要しますれば、結局総理が一大教育改革を行わんとするその根本の……

第25回国会 文教委員会 第1号(1956/11/21、27期、日本社会党)

○辻原委員 主として給与の問題について関係各省にお伺いをいたしたいと思います。  先刻同僚高村さんから問題を提起されました一昨日からの日教組のすわり込みの事態につきましての問題は、これは私も高村さん同様まことに遺憾しごくであると思います。しかし高村さんが申される前提と私が申し上げる前提は異なるのでありまして、多くを申し上げる時間がありませんが、これらの問題の中で、吉田内閣当時においても相当慎重であった文部省の中に警官を導入して、そうして所管をしている教職員の給与の問題についての交渉をその警官の力によってはばんだという事実は、事のいかんはあろうとも、これはまことに遺憾千万であると思うのであります……

第25回国会 文教委員会 第2号(1956/11/28、27期、日本社会党)

○辻原委員 関連して。今ちょっと聞きのがしましたが、何か広報に掲載するというのはどういうことなんですか。ちょっと申し上げますが、高村さんはかつて警察畑におられて相当経験をお持ちになっておるし、また大臣は弁護士として長くこうした事件に非常な該博な知識を持っておられるので、私は静かに一つの見方についての御意見として承わっておったのですが、文部省の広報という公けの機関でその意見だけを掲載するということは重大であります。その点については、そういうことならば、この問題について徹底的にわれわれも議論を戦わせなければならぬ。いわゆる純粋な法律論としてもいろいろありましょう。しかしまたこの種の問題は法律を除い……

第25回国会 文教委員会 第3号(1956/12/04、27期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま御提案のありました養護教員に対する恩給の継続措置についての法律案は、すでに法律八十五号として一応継続の措置がとられておったものでありますし、引き続き、それらの法律の施行に伴なって、なお継続措置の適用を受けられない若干の部分についての改正の措置でございますので、この点は長い間名称のいかんを問わず養護教職員の位置にありました方々に対する保障の方法としては、まことに機宜に適したものと考えておる次第でございます。ただ今回の改正法律案の中で、果してこういうケースがどういうふうに措置されるかということについて、若干の疑問のある点が三点ございますので、政府、提案者にその点を承わって、もし……

第25回国会 予算委員会 第1号(1956/11/30、27期、日本社会党)

○辻原委員 総理から給与の政策についての根本の意見を伺いたいと思ったのでありますが、御出席ありませんので、担当の倉石労働大臣、それから大蔵大臣、また地方公務員を所管する自治庁の長官、文部大臣等から公務員の給与の問題を中心にして承わりたいと思います。  しばしばわが党が各委員会を通じましてこの問題を政府にただしましたところが、今日まで政府の答弁は、先刻のわが党の小平議員の質問に対しましても、きわめてあいまいであります。はなはだわれわれとして遺憾といたしますことは、公務員の給与の改善措置は過ぐる昭和二十九年であります。自来三カ年にわたるのでありますが、この間本格的な給与改善措置は何ら行われていない……

第26回国会 内閣委員会 第41号(1957/05/15、27期、日本社会党)

○辻原委員 今回提出されております、新しく国民の祝日に追加して二月十一日を建国記念日とするというこの法案に対する反対、賛成の論議はすでに相当かわされてきたわけでありますが、私どもこの際この問題が世論といいますか、今後の国民の思想という点にきわめて重大な影響を持っておるものと考えまして、提案者並びに、これは委員長にお願いしたいのでありますが、文部大臣にも質問をいたしたいと思っております。  最初に提案者にお伺いいたしたいのでありますが、小川さん、纐纈さんお二人から、きのう私もかなりの時間、該博な古代史についての御認識の所論を伺ったのでありますが、そういうような史的考証の部面を若干除きまして、ここ……

第26回国会 文教委員会 第15号(1957/04/03、27期、日本社会党)

○辻原委員 先刻から協会を代表されて武蔵川さん、それから従来協会の改革問題に意見をお持ちになっておられたお二人から、それぞれの所論をお伺いしたのであります。特に私は、かねてから問題になっておる協会の改革、改革と申しますよりも、スポーツ、体育として、いかなる形において相撲が社会的に寄与するか。寄与するためにはどういうふうに協会がなければならぬか。少くとも寄与するということを前提において公益法人ということが認められている以上、果して今日の運営が妥当なりやいなやということで、若干これを国会の問題にいたしたのであります。その後協会の方から、先刻武蔵川さんが御説明になりました改革案を提示されたのでありま……

第26回国会 文教委員会 第21号(1957/04/27、27期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま提案されました修正案は、かねて問題になっておりました公立学校の事務職員に対して、新しく都道府県の負担でもって超過勤務手当を支給するということを法律によって明確にしようという趣旨のものでありますので、この修正案に対しましては、われわれは全く賛成でございます。同時に、先刻可決せられました公立学校及び国立学校事務職員に対する結核休職の特例に関する法律案、これも同様多年問題となっておりました事務職員の処遇について、その解決に大きく一歩踏み出したという趣旨のものでありますので、われわれは異議なくこれに賛成をいたしたのでありますが、これら多年懸案でありました学校事務職員の待遇問題が、こ……

第26回国会 文教委員会 第22号(1957/05/08、27期、日本社会党)

○辻原弘市君 今の点で後日の参考に、もう少し明らかにしておきたいと思いますが、今八木君が指摘しました通り、この法律の適用に当って三十七条の違反であるということで、教育委員会がとったこの前提として文部省がそれについての指導を行なったという事実、しかる後に教育委員会の行政処分としては二十九条の第一項に基いてやったという今の答弁であります。ところがこのやり方は、これは大臣もしばしば言う通り、もし地方公務員法の建前なりあるいは教育という見地に立って行う処分であるとするならば、全くこれは本末転倒の処分であるといわざるを得ない。三十七条違反ということは今八木君が指摘したように、必ずこれは行政罰が伴う。とこ……

第26回国会 文教委員会 第23号(1957/05/11、27期、日本社会党)

○辻原委員 去る八日の当委員会におきまして、佐賀県の問題に対して、取調べに当った警察及び検察当局の取調べ方法が人権の侵害になるのではないか、こういう点について具体的な問題を取り上げて、所管大臣である大久保さんにわが党からお尋ねをいたしました。その際、特に小城町の吉町節さんに対する家宅捜査の際の取扱いについては、われわれは具体的な実情を調査いたしておりますが、いまだに大久保長官の方ではそういうこまかいことはあずかり知らぬという話であります。しかし実情を取り調べて早急に当委員会において発表されるということでありましたので、その点の実情はいかなることであったか、十分詳しく調べられたと思うので、この際……

第26回国会 文教委員会 第26号(1957/05/16、27期、日本社会党)

○辻原委員 ちょっと文部省の方に質問しておきたいのでありますが、この問題は、提案の趣旨を見ましても、何ら異存のないところであって、本来ならば当然施行法制定の際に顧慮しなければならない問題でありたと私は考える。すでに辻さんが先ほど述べられたように、この問題の陳情、請願があってからも、われわれはしばしばこれについての取扱いを文部省にただしたことがあるのであります。しかしわれわれが常識的に考えるのと別な理由でもって、これらについての措置を文部省がとらなかった何らかのいきさつがあるのではないかと思うのです。本来ならば、これが施行法で――施行法は御承知の通り、それぞれ同一学力、あるいは同一の修業年限を持……

第26回国会 文教委員会 第27号(1957/05/18、27期、日本社会党)

○辻原委員 今の問題に関連してちょっと伺っておきたいのでありまするが、かつて教科書の編集、出版、販売、採択等の問題につきましては、当時行政監察委員会が設置されました折に、これを議題としてかなり精細にわたっていろいろ論究をいたしております。当時やはり問題になりましたことは、出版の事業と、販売の事業と、それから採択、これの関係が一本になることは非常に好ましくないという点が非常に問題になったわけであります。そういう点からあらためて伺っておきたいのでありますが、今この広島大学それから東京の教育大学、これは大学と言っておりますが、誤まりのないようにしていただきたいと思いますが、誤解があるといけないと思い……

第26回国会 文教委員会 第28号(1957/07/09、27期、日本社会党)

○辻原委員 ちょうど何やら内閣改造とかいうことで、非常に与党の方ではごたごたされておるわけでありますが、きょうは大臣の御出席が願えなかったことを大へん遺憾に思います。従いまして、政策的な問題は山積をいたしておりまするが、これは近く責任のある答弁ができる態勢が政府の方に整いましてからやることにいたしまして、きょうは主として事務当局に問題を提起いたしまして伺いたいと思います。  最初に教科書の問題について伺いたいと思います。すでに明年度の教科書の採択について七月一日から展示会が始まっております。例年の例を見ましても、われわれは教科書の採択は、展示会を通して公正に、現に教科書を使用する教職員がこれを……

第26回国会 文教委員会 第31号(1957/07/12、27期、日本社会党)

○辻原委員 これは佐賀の問題ではありません。愛媛の問題であります。昨年の四月から主として表面化した問題でありますが、事件は古く昨年の四月から起って、十一月に正式にきまった愛媛県の勤務評定の問題であります。この問題はかなり発端が古いことは、文部省もすでに御承知かと思いますが、その後いろいろな曲折を経て、勤務評定が具体的に愛媛県において今日交渉せられているようであります。このことにつきましては、当委員会でもしばしば私どもも文部当局に伺いましたが、われわれから見れば、愛媛県における勤務評定の扱い方、内容は、将来に問題をはらんでおりますし、また実施の方法にいたしましてもきわめて不合理な点が多い。ところ……

第26回国会 文教委員会 第33号(1957/09/26、27期、日本社会党)

○辻原委員 関連して。今の大臣のお話を聞きますと、主導的に文部省がやる意思がない、あくまで慎重に内容についても検討をしていく、方法論についても今後ただ文部省が通り一ぺんの通牒を流すなどというようなやり方ではない以外の方法をもって、相当期間をかけて検討したい、こういうふうに私は受け取ったのですが、この点は大臣のお考えは、方法論としては従来文部省の考えでやる、こういうふうにわれわれが漏れ聞いておったのとは非常に違って、その慎重さには私は非常にけっこうだと思うのです。そういたしますと、私はやり方は非常に違って参ると思いますし、また本来今大臣のお話になりましたように、確かに法律は勤務の評定を行うという……

第26回国会 文教委員会 第34号(1957/09/27、27期、日本社会党)

○辻原委員 大臣に二、三お尋ねをいたしたいと思います。それは大臣が御就任なすって初めての記者会見であったかと思いますが、その席上で、たしか記者団の方からの質問であったと思うのですが、道徳教育について、一体以前のような特別な科目を設定して道徳教育をやるのかどうか、こういった意味の質問に対して、大臣は肯定をなさらなかったように私は記憶いたしておるのであります。特別な科目を設定することではその目的は達せられない、道徳教育というものを総合的に一つやって参りたい、こういったような御趣旨であったかと記憶しております。ところがその後、私は大臣の御発言を特に注意して拝見さしていただいておりますると、七月の十九……

第26回国会 法務委員会 第37号(1957/10/14、27期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま同僚の田中委員から提起されたスパイ強要事件に関する点につきまして、今田中さんから指摘されたのはスパイを強要したという本質的問題についてでありましたが、私は、この問題については、地元議員としてつぶさに当初からそれなりの調査もいたしましたし、事件の外貌について関係方面の意見も聴取いたしましたので、精細に承知いたしておるつもりでございます。その中で、この本質的問題を別にいたしましても、特にわれわれが看過できないのは、公安調査庁並びにそれらの職員のいわゆる行政公務員としてのあり方の問題であります。従って、われわれが当委員会で事態を明らかにするについては、二つの問題、本質的なスパイ強……

第26回国会 予算委員会 第11号(1957/03/02、27期、日本社会党)

○辻原委員 私は最初に岸総理に、あなたが先般来からわが党の淺沼書記長、さらにまた昨日の片山顧問の戦争責任に対する御質問に対してお答えになった、大東亜戦争に対するあなた個人としての責任をいかにお考えになっておるかという点について、お伺いをいたしたいと思います。  先般来からあなたのこの問題に対するお答えは、深刻に反省をしておる、そうして民主政治家として全力をふるって今日これに当っていきたい所存であるというのがそのお答えであったのであります。そこで私お伺いをいたすのでありますが、あなたが深刻に冷厳に反省せられているというその反省の結果、素朴な言い方でありますが、結論としてはどういうような結論に到達……

第27回国会 文教委員会 第4号(1957/11/11、27期、日本社会党)

○辻原委員 大へん時間もおそくなりましたので、できるだけ簡潔にやりたいと思いますから、答弁も一つ明確にお願いをいたしたいと思います。  最初に、問題となっております勤務評定についてお伺いをいたしたいと思いますが、私が勤務評定の問題で当委員会でお尋ねをするのはこれで三度目であります。これら及び同僚各委員の質疑を通じて大臣の答弁あるいは政府委員の答弁を要約いたしますと、次のようなことになるのではないかと思うのであります。それは勤務評定はすでに法律上明記せられておるものであるので、これは実施をするという方針である、ただしその実施についての評定基準の内容については、いまだ確定を見ていない。従って実施の……

第27回国会 法務委員会 第4号(1957/11/11、27期、日本社会党)

○辻原委員 公安調査庁にお伺いをいたします。  お尋ねをいたしたい事案は、去る十月十四日に当委員会で私並びに田中幾三郎、田中織之進両委員から提起をいたしました、和歌山の公安調査局におけるスパイの強要事件についてであります。当日関次長からこれまでの経過についての調査局の御見解を承わったのでありますが、その際に私は問題を二つにいたしましてお尋ねをいたしました。一つは、この事案のごとき調査方法が果して破防法の規制に基く適法な調査活動であろうかという点と、いま一つは、その事件が起って、民衆の間からそれに対する抗議の活動が起った、その後における調査局の行政当局としてのあり方の問題であります。前僕の問題は……

第28回国会 運輸委員会 第9号(1958/03/04、27期、日本社会党)

○辻原委員 私もただいまの問題で、山口委員あるいは池田委員からるる話がありました通り、この席上で法律的な論争をあなたとかわそうとは思いません。ただ池田委員も言われたように、百歩譲って、公共性の特に高い国鉄企業の中における労使の問題は、これはただ単に労使間の問題だけでなくして、国民に与える影響がきわめて甚大であるという立場において、われわれとしては黙過できないのであります。そういう意味において、あなた方がただ通り一片のと申しては失礼でありますが、法律をたてにとって云々されておりますことは、少くとも民間企業であるならばそういうことは許されない問題がひそんでおると思う。そういった観点からずっとただい……

第28回国会 文教委員会 第15号(1958/04/02、27期、日本社会党)

○辻原委員 関連して。今の野原君の質問について、若干関連の質問をしたいと思います。  内藤局長の答弁によると、勤務評定の実施について、勤務評定というと愛媛県の問題が出されるのでありますが、最近私の県でも問題が起りました。また隣の奈良県でも問題が起りました。これらの問題の中で私どもが気づくことは、教育行政にとって重要な傾向をこの勤務評定は持ってきている。だから本格的にいい悪いの議論が先ほどから展開されておるように、見解の分れ道になっておる問題がたくさんあります。あなた方は、とにかくこの問題については円満だ、強制はしていない、あるいはできる範囲の問題であるといろいろ言われておるのでありますが、われ……

第28回国会 文教委員会 第16号(1958/04/04、27期、日本社会党)

○辻原委員 今この河野議員の質問に対する養護教諭の問題でありますが、どうも内藤さんの説明を承わりましても、大臣の御認識を承わりましても、われわれと意見が変らぬのであります。ところがこの法律、学校教育法できめられてから自来今日までほとんどその答弁に前進がないということだけは事実であります。今度学校保健法の成立をするというような機会になりまして、この法律によりますれば学校医それから学校歯科医が中心となって、おそらくその運営がやられるというような結果に相なるだろうと思います。そこで私は、今河野委員の指摘いたしましたように、また大臣も最後に述べられたように、学校における常時の保健指導、いわゆる常時の健……

第28回国会 文教委員会 第19号(1958/04/23、27期、日本社会党)

○辻原委員 へき地教育振興法の一部改正について、提案者というよりも、むしろ文部省の側に少しお聞きいたしておきたいと思います。参議院の与野党が共同して出されましたこの改正法律案の内容は、われわれ全く賛成であります。と申しますのは、従来全国的に見ましたときに、僻地のケースには三つのケースがあるということをいわれております。その一つは平面的な交通の距離関係から、いわゆる一般的にいう僻地でありますが、それと対応して、特に本州の中におきましても、立体的な関係での交通不便な僻地というものがある。これが中国、四国あるいは東海地方、関東、こういう比較的日本全体として便利だといわれている地方における僻地の様相で……

第28回国会 予算委員会 第14号(1958/02/28、27期、日本社会党)

○辻原委員 最初に外務大臣にお伺いをいたしたいと思いますが、それはただいま現地において交渉が行われつつある漁業交渉の問題に関してであります。  本朝共同通信を経て入りました情報によりますると、昨日の平塚・イシコフの交渉の際に、ソ連側から重大な発言と発表が行われておるのであります。その内容は、先般来からの当委員会におきましても、わが党としてもきわめて重要な問題であり、また今日国民が最も焦点的な問題として政府に期待をかけておる、いわゆる公海安全に関するオホーツク海の領海の区域についての問題でございます。ソ連側のイシコフの発表によりますると、オホーツク海についての領海、公海の問題は、先般行われた日ソ……

第28回国会 予算委員会 第16号(1958/03/03、27期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま議題となりました昭和三十三年度一般会計予算、同じく特別会計予算、同じく政府関係機関予算、以上三案に対し、私は日本社会党を代表いたしまして、これに反対の討論を行わんとするものであります。(拍手)  政府原案批判の第一は、世論が指摘するごとく、全くの無秩序、無方針予算であるということであります。すなわち政府が昭和三十三年度予算編成の基本構想なるものを発表いたしましたのは昨年九月でありました。当時国際収支は最悪の事態にあり、政府は三十二年末の実質赤字は四億ドル台になるとの見込みのもとに、財政の膨張は行わない、財政投融資は三十二年度実行規模並みにする等の緊縮方針を決定いたしたのであ……


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 文教委員会 第2号(1958/06/20、28期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま新大臣に就任をせられました灘尾さんの若干の所信を承わったのでありますが、私は第二次岸内閣の文教行政というものを、大臣の口を通じてこの際抽象的ではなく、具体的に明らかにしていただきたいと思うのであります。  灘尾大臣は第三次鳩山内閣の文相として豊富な経験を持っておられまするので、少くともわれわれとは立場は違いますけれども、日本の文政の上にかなりの抱負と、またおそらく一般の間にも期待を持っておることと思うのでありまして、従ってただいまお述べになりましたようなきわめて抽象的な事柄ではなくして、少くともあなたが岸内閣の文相として、今後重点的な施策として推進していくのだという一つの具……

第29回国会 文教委員会 第4号(1958/06/25、28期、日本社会党)

○辻原委員 関連して。委員長にお尋ねいたしますが、今西村君の質問は、私は警察庁に対して質問を行なったと思います。お答えになられた山口さんは、警察庁の管轄ですか。
【次の発言】 最初に委員長にお願いをしておきたいのでありますが、それは先ほどの勤務評定に関する問題、あるいはただいまから私が質疑をいたします法案に関しまして、各省の責任者の方々の出席をお願いしたのであります。先ほど――私山口さんに申すのでありませんけれども、われわれはできれば大臣の出席をお願いしたかったのであります。しかし大臣は就任早々で事件の経過がわからないと思いましたので、長官の出席を実はお願いしておったのであります。要求者の方に……

第29回国会 文教委員会 第5号(1958/06/26、28期、日本社会党)

○辻原委員 資料の点で、これは委員長それから文部省にお尋ねをいたしますが、昨日私の質問の際に資料の要求を三点いたしておきました。これは主として計数にわたる問題なので、できるだけ早く提示を願って、私自身もその資料について検討した上で、その問題点について留保いたしております質疑をいたしたいと思いますから、いつこの資料の提出を願えるか、この点を一つ明らかにしておいていただきたい。
【次の発言】 これはもうたびたび理事会でも言われておりますように、本特別国会の会期も短いし、提出者のあなたの方も非常に急いでおられるようであるし、また与党の方でも委員長から特に審議は尽すからできるだけ早くやってもらいたいと……

第29回国会 文教委員会 第7号(1958/08/28、28期、日本社会党)

○辻原委員 これは委員長に申し上げますけれども、午後の開会は、午前中に委員長から宣言された通り、一時半が定刻になっておりますが、すでに時間を過ぎること四十分、われわれも定刻からここに待ちましたけれども、いまだ通告をいたしました政府委員の関係が、警察関係の担当大臣その他政府委員だけでありまして、文部大臣あるいは法務大臣等々の出席がないのでありますが、これは一体どういうことでございますか。われわれの質問に対して誠意を持って出席するという意思がなければ、われわれにおいても考えるところがあるのですけれども、一応委員長の所見を一つ……。
【次の発言】 けさ来、立場は違いますけれども、臼井委員の真剣な質問……

第29回国会 文教委員会 第9号(1958/09/25、28期、日本社会党)

○辻原委員 関連して。総理のおかわりで官房長官が来られましたので、特に私は内閣全体の態度というものについてもう少し伺いたい。櫻井委員の方から問題が提起されましたが、何かくつの裏から足をかいているような御答弁でありますので、はつきりいたしません。岸内閣として今のこの勤評の問題についての世論の動向を一体どうお考えになるかということは、私は実は重要な問題だと思うので、この点について官房長官の一つはつきりした御見解を承わつておきたいと思います。  それは今櫻井委員から指摘をいたしました二、三日前に朝日が発表いたしました世論調査の動向についても、話のあつたように四九%、すなわち五〇%、半分の者は少くとも……

第30回国会 文教委員会 第2号(1958/10/08、28期、日本社会党)

○辻原委員 今行われました委員会派遣の委員の方々の諸報告と、それから文部省での現段階で取りまとめられた報告に基きますと、今回の二十二号台風を中心にいたしまして、十一号以来の災害はかなり深刻でありまして、かつての七・一八水害と比べまして、それに拮抗するだけの未曽有の水害だったと思うのであります。今の御報告によりますと、被害を受けました校舎施設の数は膨大に上っておりますが、幸いにもその中で完全に流失をした数が比較的少かったことは、これは非常に不幸中の幸いであったと思います。しかしながら部分的な校舎の被害あるいは施設の破損等が非常に多いということを考えますと、今後の教育上の支障をなからしめるためにも……

第30回国会 文教委員会 第4号(1958/10/17、28期、日本社会党)

○辻原委員 原田君の質問によって問題となっておりますオリンピック後援会の内容がやや明らかになったようであります。私はこの問題が起きてから清算人会その他の処理の方法についてじっとその経過を見守ってきたのでありますが、そのうちにわれわれとして非常に遺憾に思うのは、まず第一に、原田君も指摘をしておりましたが、ただ単に経理の不明、またその不明の原因を作ったのは事務局長一人の責任であるかのごとき認識に、後援会自体の運営機関である理事諸公が立っておられるし、あるいはこれと密接な関係にある体育協会においても、ただ単に被害者であるというような発言だけであって、何らこれについて重大な責任を感じておるという意味の……

第30回国会 文教委員会 第5号(1958/10/22、28期、日本社会党)

○辻原委員 大臣にお伺いをいたしますが、出されておりまする専科大学の構想を見ますると非常に疑問な点がたくさんあるわけであります。法案の内容よりもむしろ私はこの法案が今日こうして提出されてきたという経緯について、いろいろな問題があるように思います。従いましてそれらの点について最初にお伺いをいたしまして、個々の問題はまたいずれ機会を改めて後刻の審議の際にお尋ねをいたしたいと思います。  端的に伺いますが、新しい一つの大学制度を作る、これは大学制度のみならず、学制に関する改革をやるということが教育上非常に重要な問題であることは申すまでもありません。その重要なことを今回この学校教育法の改正ということで……

第30回国会 文教委員会 第7号(1958/10/28、28期、日本社会党)

○辻原委員 関連して……。ちょっと今の政務次官の御答弁なんですが、実は、この西村君の質問の前提は、個々のあれを指定するという、これは具体的にいえば、政令でもって、指定するわけでしょう。そのことを問題にしているわけなんです。今次官の御答弁によると、この条項を作るについての一つのものの考え方として二つの点がある。一つは行政体系上、できるだけ一つの系統を追う。いわゆる行政上の混乱あるいは摩擦、そういうものをできるだけ少いようにということを考えて法を作るという考え方。もう一つは、教育内容を低下させないという考え方。このいずれをとるかというその観点に立って、今の個々の指定をするという点については、教育内……

第30回国会 文教委員会 第8号(1958/10/31、28期、日本社会党)

○辻原委員 関連して……。大へん恐縮ですが、ちょっと今の点は非常に重要なことでございますから、御質問申し上げたいのでありますが、今松前さんからお話のありましたように、科学技術教育を施すには二年あるいは三年という考え方では不十分ではないか、こういう質問に対しての今のお答えの中に、そういう点をも考慮した一つのシステムとして特別の場合はその下に三年の前期を設けるようにできている、とこういうお話であります。そこで私どもはこの法案を見て、今までの審議の中でもまだはっきりいたしませんことは、前期三年というのはこの改正法律案では高等学校に準ずる教育と規定しておりますが、高等学校に準ずる教育というものを、言葉……

第31回国会 文教委員会 第1号(1958/12/17、28期、日本社会党)

○辻原委員 私はこの際去る十五日の午後六時ごろ高知県下仁淀村に発生いたしました日教組小林委員長初め十数名に対する集団的な暴力問題に対して、文部大臣、それから警察庁の長官並びに人権擁護の立場にある鈴本人権擁護局長に対しましてそれぞれ見解を承わりたいと思います。  すでに新聞紙上に報ぜられておりますように、この事件の発生は、当日仁淀森小学校における勤評の問題についての紛争に対して、小林委員長以下が慰問に出向いたところ、これを阻止する同村の森小学校学区内における教育父母会、その責任者は中越何がしというふうに報道せられておりますが、これらの集団が酒気を帯びて、仁淀高等学校の父兄との懇談会を開いているそ……

第31回国会 文教委員会 第2号(1958/12/19、28期、日本社会党)

○辻原委員 先ほど加藤さんの方からも御質問がありましたが、法案の除外例のところです。第六条の第一項の問題でございますが、大体政令で定められる額は通例十万円ということになっておるようでありますけれども、この十万円以下の俗に言う小災害の取扱いは最近非常に問題があるのじゃないかと思うのです。これは文教施設だけではなしに、農林災害でも一般公共土木でも、災害のつど特に問題になるのはこの点であります。なぜ問題になるかといいますと、それは各地方で、特に町村合併以後町村で管理する学校数が、一公共団体あたり非常にふえているわけであります。従いまして実際の災害によって生ずる負担は、こういう特別立法の場合はまだ少し……

第31回国会 文教委員会 第6号(1959/02/13、28期、日本社会党)

○辻原委員 法案に関連をいたしまして二、三質問をいたしたいと思います。本会議等の時間の関係もあるようでありますから、他の質問は別の機会に譲りまして、主としてこの法案の関連事項についてお伺いを申し上げたいと思います。  新大臣に対しまして、今まで私どもも文教行政の所論をいろいろ伺ってきたのでありますが、私どもが十分納得をして協力をしていこうというような具体的な政策はまだ出ていないのでありますから、そういう点につきましても今後この委員会を通して新大臣の見解も十分伺わしてもらいたい、かように考えております。  そこでこれは委員長にちょっと伺っておきますが、この国立学校設置法の改正法律案についての資料……

第32回国会 文教委員会 第1号(1959/07/02、28期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま松田文部大臣の就任せられました当初の文教行政に対する抱負、決意を承わったのであります。個々の問題につきましては、それぞれまた逐次開かれる委員会でお尋ねを申し上げたいと思いますが、私はこの際に一つ、特に大臣に伺っておきたい問題がございます。それは昨年の勤務評定の問題以来、特に義務教育の面におきましては、担当する側の教職員の方と行政を執行する文部省の方の側とにおきまして、きわめて解けがたい大きなみぞをもって今日地方における教育の現場においてはただならぬ混乱を生じておると私は考えるのであります。その中にはもちろん教職員の側において反省すべき点もあろうと思いますが、しかしながら行政……

第32回国会 文教委員会 第2号(1959/07/10、28期、日本社会党)

○辻原委員 お伺いをいたしたい問題は、大体四つに分かれておるのでございますが、大臣がまだお見えにならないようでございますから、最初に学術局長から伺いたいと思います。  それは去る五月でありましたか、指定統計の第九号によって、大学教員に対する学校教員調査というものが行われたように思うのであります。それと付随をいたしまして、大学教員に対する、これは教授、助教授、それから助手を含めて、主として工学部の系統に対して研究者調査というものが、これは直接文部省ではありませんが、生産性本部の名によって、石川会長の名で、文部省の協力を得てという形で、各大学にそれぞれの資料が配付せられて、所要の調査を求めている向……

第32回国会 文教委員会 第3号(1959/08/10、28期、日本社会党)

○辻原委員 お伺いをいたしますが、去る七月三十一日付で僻地指定基準に関する文部省の省令が出されておりますが、これについて大蔵省との折衝の経過をかいつまんで一つ伺っておきたいと思います。
【次の発言】 前に私が初中局長から伺いましたところによりますると、大体大蔵省との間で折衝を続けておった指定基準の案によれば、約一五%がこれに該当しない、従って問題はその一五%をどうするかということについて、その後の折衝が行われておるだろうと思います。それに従って今お話のような、またすでに発表されておるような政令の取扱いがきめられたと思いますが、問題は、その取扱いによって一五%が完全にいわゆる既得権保障といいます……

第32回国会 文教委員会 第4号(1959/09/10、28期、日本社会党)

○辻原委員 今櫻井君の方から大臣に対する世論の批判ということについて強く話があったのでありますが、私は最近いなかの方におきまして、かなり山間僻地に行って、農民の人たちとも、あるいは山の労働者の人たちともいろいろ話し合いをいたしました。その中で、率直に申して、松田大臣の人気が非常にいいわけです。今の櫻井君の意見とは若干違うように聞えますが、それはどういう意味かといいますと、松田大臣という人は非常にりっぱな人ですねという意見を聞いた。私もまことにりっぱな人だということを答えておきました。その意味は、こういうふうに言われた。ほかのことは知らない。やはりどこの山間僻地に行きましても、今当面している勤務……

第32回国会 文教委員会 第5号(1959/10/19、28期、日本社会党)

○辻原委員 私は、先般来からの当委員会で問題になっております職員団体に対する専従休暇を制限するという問題に対しまして、その後、私の県である和歌山県の地裁におきまして注目すべき判決が行われておりますので、この判決の趣旨に基きまして政府当局の見解をこの機会にただしておきたいと思います。  この判決が行われましたのは九月二十六日でありますが、それは、去る四月の一日ごろ和歌山県の教職員組合に所属しております執行委員が、その業務の執行上それぞれの地方教育委員会に対して専従休暇の申請をいたしたところ、県教育委員会の指導と相待って、それぞれの地方教育委員会は、その専従休暇を個々人が申請する権利がない、こうい……

第33回国会 科学技術振興対策特別委員会 第7号(1959/12/09、28期、日本社会党)

○辻原委員 一、二点お伺いをいたします。最初に、この答申案を拝見いたしますと、書かれておりますことは、私どもの平素考えておりますことと全く同感でありますが、いささか、全般的に受ける印象を感じたまま申しますと、それぞれ列挙されている問題は、現在わが国の科学技術振興にとってきわめて重大なものばかりでありますけれども、これをいかにして具体的な問題として行政の中、あるいは政治の面で実行していくかという点に対する具体的な方策という点については、なおはっきりしたものが、どうもこの面だけではうかがえないのであります。そういう意味合いにおきまして、今後科学技術会議においてそれぞれ検討され、また、各省との調整を……

第33回国会 災害地対策特別委員会 第3号(1959/11/04、28期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま建設大臣から、数日来の豪雨によりまして、せっかく現地住民が、仮締め切りを完了し、滞水の排除に一応のめどがついたということで喜んでおりましたところに、再び相当個所の決壊を見たということでありますが、その後の復旧状況は一体どうなっているのだろうか、現地の方々の最近の状況を私どももいろいろお伺いをいたしまして、まことにこれは遺憾しごくの問題であると同時に、せっかく関係当局に御努力をいただいておるのでありますけれども、このままでわれわれとしても放置できない、何らかの緊急措置をこの際政府にも強く要請しなければならぬ、こういう趣旨でもってお伺いを申し上げるのであります  今御報告のあり……

第33回国会 災害地対策特別委員会 第9号(1959/11/13、28期、日本社会党)

○辻原委員 それでは最初に、建設大臣にお伺いをいたします。時間がございませんので、要点のみ伺いまして、細部はまた小委員会等で伺うことにいたします。  一つは高潮対策の問題でありますが、二十八年度の災害の際にも、伊勢湾を含めまして、愛知県等の護岸の問題については、非常にやかましくわれわれ申したのであります。それが完全に行なわれておりましたならば、今度の災害について、かなりその限度を減らすことができたのではないかとわれわれは今日になって考えるわけでありますが、幸いにして補正予算の中で、特別に約六十一億の予算でもって高潮対策の護岸工事費が計上せられております。その限りにおいて私どもも非常に歓迎をいた……

第33回国会 災害地対策特別委員会 第10号(1959/11/14、28期、日本社会党)

○辻原議員 ただいま議題となりました、昭和三十四年七月及び八月の水害又は同年八月及び九月の風水害に係る私立学校の児童、生徒等の授業料の徴収免除に関する補助及び資金の貸付に関する特別措置法案につきまして、その提案理由の御説明を申し上げます。  本法案を提出いたしました理由は、今次災害において被害を受けた国立学校の学生、生徒、児童等に対して、国はその授業料の減免を行なっており、公立学校においてもこれに準じその措置がとられているのであります。にもかかわらず、ひとしく教育を受ける立場にある私学の学生、生徒、児童等については、これと均衡をとる措置が国においては考慮せられず、ただ私学振興会等の融資によって……

第33回国会 災害地対策特別委員会 第12号(1959/11/20、28期、日本社会党)

○辻原委員 文部大臣に公立文教施設の災害復旧の特例法と、一般法である公立学校文教施設の国庫負担法との関連についてお尋ねをいたしたいと思います。第一点は、この間も申し上げましたが、特例法の中では、第四条の二項で、鉄筋、鉄骨について改良、効用復旧は認めると明文化をしております。ところが、一般法にも、それに関連をする私学の学校施設の復旧に対する特例の中でも、これについては触れていない。ところが、この間からだんだんお尋ねをいたしますと、現行の負担法の第五条の効用もしくは改良復旧という項で、鉄骨及び鉄筋についての復旧も含めておるのだ、こういうお話があったのであります。そういたしますと、今回、特にこれを明……

第33回国会 災害地対策特別委員会 第13号(1959/11/25、28期、日本社会党)

○辻原委員 大臣がまだお見えにならぬようでありますから、監理局長に少しこまかい点をお尋ねいたしたいと思います。  この前から私がたびたび質問をいたしております、私学に対する授業料の免除の問題であります。いまだに私の方でも、文部省の答弁では確たる数字もつかめておりませんし、また、文部省の全般的な措置もはなはだはっきりいたしておりません。従いまして、少し数字に触れて質問をいたしたいと思うのでありますが、すでに災害から相当日もたっておりまするので、大体学生、生徒の被災者数、この点はほぼ文部省においても明瞭になっておると思うのでありますけれども、私学に関して、半壊以上の被災学生、生徒、児童等の数はわか……

第33回国会 災害地対策特別委員会 第16号(1959/12/22、28期、日本社会党)

○辻原委員 ちょっと関連して河川局の次長にお伺いいたします。今の高潮対策について先般建設大臣にお伺いいたしましたら、三重、それから愛知両県にまたがる地域のみならず、熊野灘に面する地域についても、それに関連のある場合にはこの高潮対策の事業計画の中に含めていく、こういう御答弁があったわけなんです。その後新設されました中部地建の海岸部等において、すでにその調査に着手されているということを聞いているわけでありますが、どの程度まで調査が進んでおるかということを一つ承りたいのと、それから今も指摘されましたが、木曽川のみならず、各河川とも、海岸に接着している河口の部分が相当今回の災害にもいかれておりますし、……

第33回国会 文教委員会 第1号(1959/11/06、28期、日本社会党)

○辻原弘市君 ただいま議題となりました国立及び公立の義務教育諸学校の児童及び生徒の災害補償に関する法律案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。  およそ国家隆昌の基盤を教育に置かなければならないことは言うまでもないところでありますが、なかんずく義務教育における約千七百万人の児童生徒のすこやかな成長こそは国民全体の念願でありまして、教育基本法及び児童憲章に明示されておりますように、常に留意せねばならないところであります。  さて義務教育に関しましては、憲法第二十六条第一項によれば、「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。」と規定し……

第33回国会 文教委員会 第2号(1959/11/11、28期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま委員長からお諮りを願いました決議案文の朗読をいたしたいと思います。若干その趣旨を申し上げますと、当委員会におきましても、たびたび幼稚園教育を含めまして幼児教育の問題につきましていろいろ政府当局の見解を今日までただして参ったのであります。その中で、特に現在幼稚園教育に従事している教員の待遇につきましてその実情を見ますると、政府の答弁にかかわらず、その後これらの改善については必要な処置がいまだとられておりません。従いまして特に義務教育の小学校教員の給与その他と比較をいたしました場合に、そこに格段の相違があるという点につきまして、私どももこの是正をできるだけ早い機会にやって、幼児……

第33回国会 文教委員会 第6号(1959/12/09、28期、日本社会党)

○辻原委員 関連。今事情によってと言われましたが、この条例を早々にきめるについて、そういう特殊な事情のもとにきめられたというような意味に今の御答弁がとれるわけですが、きわめて重要な問題であるだけに、今大原君が指摘されるように、私も現地に行って事情を承りましたが、聞けば聞くほど全く教育行政というものはこういう姿で一体いいのかという疑問を持たざるを得ないのであります。何か場所にしても、招集の手続きにしても、教育委員会のそれぞれ主要な人たちが、当日の提案について何らこれを関知していなかったとわれわれに言っているのです。そのことではたして事実かどうかは、これはあなた方が事情調査をされてから承ってみたい……

第33回国会 文教委員会 第7号(1959/12/23、28期、日本社会党)

○辻原委員 けさほどの新聞を見ますと、すでに三十五年度の予算について大蔵原案が第一次として発表されておるようでございます。特にその中で文教関係の予算を中心にいたしまして質問をいたしたいと思うのであります。  その前に、先般来からの委員会で、わが党から特に教組の専従者制限の問題について、過般岐阜県において条例をもってそれの制限をはかろうとする、この事態を追及いたしておりましたが、これらの問題が特に紛糾をいたしました一つの原因であった全逓と郵政との団交の問題も、去る二十一日に藤林あっせん案によって解決を見ているようでございます。その結果従来政府がこれらの専従者の問題の取扱いについて、国際的な立場か……

第34回国会 国土総合開発特別委員会 第3号(1960/03/30、28期、日本社会党)

○辻原委員 私は、この際、日本社会党及び民主社会党を代表いたしまして、ただいま可決になりました四国地方開発促進法案につきまして、附帯決議案を提案いたしたいと思うのであります。  まず、案文を朗読いたします。    四国地方開発促進法案に対する附帯決議案   四国地方の開発を促進するため直ちに促進計画を樹立し、重要事業に対する国の負担又は補助率については地方財政の実情に即するよう、必要な措置を講ずるとともに、地方開発資金の確保並びに運用に万全を期すべきである。  簡単に理由を申し上げたいと思います。これを特に附帯決議として提出をいたしました最も大きな意味合いは、開発計画を具体的に推進するために最……

第34回国会 商工委員会 第23号(1960/03/30、28期、日本社会党)

○辻原委員 それでは企画庁長官お急ぎのようですから、最初に伺っておきたいと思うのですが、去る二十二日の午後七時に、和歌山県における熊野川の電源開発工事現場において、突然ダイナマイトの爆発事件がございました。大臣も御承知のように、二十三名に上る死者及び七名に上る重軽傷者を出したといった事件は、最近いろいろ火薬の爆発事件がございましたけれども、おそらくこういう大規模な事件を起こしたことは、私の記憶によりましても皆無であったと思うのであります。従いまして、現場における非常な混乱、またその後の措置等につきましてはいろいろ問題が出ておるのであります。実は通産大臣から火薬の取り扱いにつきまして詳細に伺いた……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第10号(1960/03/25、28期、日本社会党)

○辻原委員 中国とは中共を言いますか、それはどうなんですか。

第34回国会 予算委員会 第8号(1960/02/12、28期、日本社会党)

○辻原委員 外務大臣にお伺いをいたしますが、時間がありませんので、具体的に端的に聞きますから、一つイエス、ノーをはっきりお答え願いたいと思います。  きのうわが党の淡谷君の質問に答えて統一解釈を下した極東の範囲という中で、金門、馬祖は入ると明言をされております。そこで私は伺いたいのでありますが、米華条約の第六条に次のように書いてあります。「第二条及び弟五条の適用上、『領土』及び『領域』とは、中華民国については、台湾及び膨湖諸島をいい」云々。従って、この米華条約の中で金門、馬祖はその条約の適用区域にないと私は判断するのでありますが、これはどうでありますか。

第34回国会 予算委員会 第9号(1960/02/13、28期、日本社会党)

○辻原委員 昨日私は三回重ねて外務大臣にお伺いをいたしました。ベトナムは統一解釈による極東の中に入るのか入らないのかという質問に対して、あなたは、入らないと明言をされておる。しかもその場合に多少あいまいな点があったから、私が具体的にお尋ねをいたしましたら、いわゆるベトナムの海域に接近をしたその接点までしか入らない。重ねて私が、それならば公海と領海の境かと言うと、大よそそうだと言っておられる。従って、きのうは明らかに、ベトナムについては入らないと言っておる。南も入らない。ところが今楯君に対する答えを聞いておりますると、極東のどの地域にあっても、それが平和と安全を脅威するというふうに考えられる場合……


29期(1960/11/20〜)

第37回国会 予算委員会 第4号(1960/12/15、29期、日本社会党)

○辻原委員 最初に私がお伺いをいたしておきたいことは、政府の民主主義擁護ということと、それから暴力の絶滅に対する熱意、またその具体的方策ということであります。この問題につきましては、総理に総選挙の中でも、国民の各階層から非常に大きな世論となってその施策を迫られた問題でありまするので、お伺いをいたしておきたいと思います。
【次の発言】 特に過ぐる十月の十二日に、わが社会党の淺沼委員長が日比谷の公会堂におきまして、山口二矢なる少年の心ない暴力によって刺殺をせられたのであります。当時このことはわれわれのみならず、社会全般に対して大きな衝撃を与えました。国会は直ちにこの問題を取り上げて、暴力の絶滅に関……

第37回国会 予算委員会 第5号(1960/12/16、29期、日本社会党)

○辻原委員 政府の御答弁の中に、若干私の申し上げたことに誤解があったようでありますから、念のためにつけ加えておきますが、集会をおやりになることは、これは国民の権利でございます。また個人の霊を弔うことも、これは社会の慣習から申しまして当然であります。従って私は禁止をしなかったかという質問は申し上げておりません。これが社会不安を助長するような傾向にもしとられるということになれば、これは暴力絶滅という観点から重要な問題であるからという意味で申し上げましたので、その点については誤解のないように政府の方でも御理解願いたいと思います。われわれは何人といえども国民の権利であることを、法でもってあるいは治安の……

第38回国会 大蔵委員会 第6号(1961/02/15、29期、日本社会党)

○辻原委員 今の金子さんのお話でありました銀行と証券の問題でございますが、今堀委員からもお話がありましたように、新聞紙上等に伝えられている話をわれわれがそのまま受け取りますと、一月のボンド・オープンの募集状況から現われてきた最近の特に地方銀行の預貯金の減少等の問題を含めて、銀行側が、この最近の傾向にある間接投資に移行してきている資金の動き、こういうものに非常に神経が敏感になってきて、何かそれに対する具体的な対策を政府等にも要望されておるようなこともわれわれ聞いておるわけでありますが、今のお話を聞けば、その点については一時的な現象ではないか、こういうふうなことで、かなり金融全体としては長期に考え……

第38回国会 大蔵委員会 第7号(1961/02/16、29期、日本社会党)

○辻原委員 時刻も昼下がりになりまして、腹もだいぶすいてきたのでありますが、いましばらくお許しを願いたい。従って、重複は避けますし、大臣等に関する問題は別の機会に行ないたいと思いますが、しかし、できれば政務次官から政府の方針については明確に一つ答えていただきたいと思います。  最初に、先ほどからるる同僚各委員から問題が提起されておるのでありますが、事はやはり、証券行政全般に対する政府の基本的態度は一体具体的にどうか、こういうことだと思う。その意味で、第一番の問題は、投資家の保護ということについて、現状ははたしてこれで万全であろうか。今まで具体的な問題が提起されておりますが、私も、一つ具体的問題……

第38回国会 大蔵委員会 第11号(1961/03/02、29期、日本社会党)

○辻原委員 国債整理基金に充てるべき資金の繰入れの特例に関する法律案に関連をして、一、二点お尋ねをしておきたいと思うのです。  問題は、例年特例法を作って、前年度の二分の一の剰余金をもって繰り入れるという特例をここで審議決定しておるわけですが、元来例の一万分の百十六かける三分の一という方式を原則として、資金会計に繰り入れていくというのが建前だろうと思うのですが、それが、従来の特例法のあれから考えてみますと、常に特例々々という形で、例年この国債基金の方に特例でもって処理されているという感が深いわけです。元来定められておる成規の定率による繰り入れ方式がどういう関係から採用されないのかということは、……

第38回国会 大蔵委員会 第15号(1961/03/15、29期、日本社会党)

○辻原委員 時間が制限されておりますので、要約して問題点のみをお尋ねいたしたいと思います。  最初に、調査会の答申に対する基本的な態度についてのお話がございました。その中で、法人税の問題についてのあり方に関する御意見を承りたいと思います。今日本の産業構造の二重性ということがやかましくいわれているのであります。考えてみると、税制による二重構造ということが、これまたその内面的な要素として、きわめて大きな部分を占めていることも考えるのであります。先ほど話の出た租税特別措置の問題等をひっくるめて、中小法人と大法人との間における取り扱いというものは、今回の答申案においても基本的にこれはただされておりませ……

第38回国会 大蔵委員会 第16号(1961/03/16、29期、日本社会党)

○辻原委員 税に関しまして二、三大臣に伺いたいと思います。これは今まで当委員会におきまして相当論議をして参った問題でありますし、また予算委員会等でも基本的な問題として取り上げられております。かつ、きのうは税制調査会の中山会長からもいろいろ御意見を承ったのでありますが、今回の税制改正を総覧してみました場合に言えることは、改善は行なわれておるが、根本的な問題には触れられておらぬということであります。説明等におきましては、税の公平負担、あるいは低額所得君の免税、こういうことを並べられておりまするが、税制の体系上根本的な問題は今後に見送られておると私は考える。従って、その立場から問題を提起いたしてみた……

第38回国会 大蔵委員会 第17号(1961/03/17、29期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま上程せられました所得税法の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案並びに租税特別措置法の一部を改正する法律案に対しまして、私は、日本社会党を代表いたしまして、これら三案に対して反対の意思を表明せんとするものであります。  以下、その理由の概略について申し述べてみたいと思います。  そもそも、わが国の税制を考えてみますと、特に税制の根本的考え方として重点を置かなければならない負担の程度の問題、また公平の問題、これらの諸点を戦前に比較をしてみましても、負担においては依然としてその程度は重いのであります。また、諸外国のそれに比しましても、なおかつわが国の税負担というも……

第38回国会 大蔵委員会 第24号(1961/03/31、29期、日本社会党)

○辻原委員 今の藤原さんのお話でありますが、昨年から考えてみましても、原木のみならず、市場に出ている木材価格の値上がりは、大ざっぱにいって二割くらい、これは昨年末からでももうすでに上がっているのではないか、こう考えておるわけであります。戦後ずっと原木の価格の推移を見てみますと、いわゆる製材されたそれぞれの加工品については、これはそのときどき、高いときもあれば比較的値下がりをしたときもありますけれども、しかし原木に関してはほとんど値下がりをするという傾向は見当たらない。これは根本的には需給の問題がありますが、私は、絶対量としての需給の問題のほかに、やはり政策的な問題がこの中にはひそんでおるのでは……

第39回国会 災害対策特別委員会 第5号(1961/10/12、29期、日本社会党)

○辻原委員 時間がないようでありますので、大臣に要点だけ承っておきたいと思います。  一つは、きのうの委員会でもそれぞれ意見が出ておりますが、今回の第二室戸台風の被害の状況を見ましても、これはわが国全般の海岸線に、従来その手だてが十分講ぜられていなかったということが、災害を大きくした最も大きな原因ではないか、私どもはそう把握するわけです。私は、その問題についていろいろ具体的な例をあげる時間がありませんが、ただこういう考え方をいたします。それは、ともかく国を守るいろいろな手だては、ある場合には、軍備の問題が持ち出される場合もありましょう、あるいは精神的な問題が持ち出される場合もあるでしょう。とこ……

第39回国会 災害対策特別委員会 第6号(1961/10/13、29期、日本社会党)

○辻原委員 私は、冒頭に、これは委員長に要望いたしておきたいと思うのでありますが、災害対策委員会が開かれて今日まで、私どもはかなり精力的にやっているように考えておるのであります。ところが、政府側の出席については、それぞれ所管省の各局部の責任者はお出ましになっておりますが、それぞれ各省の責任者の出席がきわめて少ないのであります。もちろん、予算委員会その他等の関係はありますが、従来の例を見ましても、少なべとも災害については、どうやったという措置よりも、今後いかなる事業をやるのかという点がきわめて重大であって、それは事務当局をもってしては、これは答弁を要求するのは無理ではないか。そういう意味合いにお……

第39回国会 災害対策特別委員会 第8号(1961/10/17、29期、日本社会党)

○辻原委員 今回の第二室戸台風を中心にいたしまして、当特別委員会に初めて総理が御出席になりましたので、重要な二、三の問題について、総理大臣から政府の所信としてお伺いをいたしておきたいと思います。  私が第一番に、総理から特に政府としての誠意ある答弁を求めたい問題は、打ち続く災害の中で、公共事業その他に対する手当は、最近に至りましては、国会におきましても、また政府においても、地方公共団体におきましても、かなり努力をいたしまして、その手当をいたしておりまするけれども、国民が実質的にみずからの生活権を奪われておるというこの個人的災害については、今日災害対策としてはきわめて不十分であります。特に今回の……

第39回国会 災害対策特別委員会 第10号(1961/10/19、29期、日本社会党)

○辻原委員 文部大臣、それから通産省に質問をいたしたいと思うのでありますが、時間の関係で、私は、大臣に対する質問はできるだけ要点だけにとどめておきたいと思います。  最初に、文部大臣から承りたいのでありますが、すでに当委員会が発足をいたしましてからかなり時間も経過いたして、ただいまそれぞれ各省別に審議を進めておる段階でありますが、いまだに文部省関係の特別措置法が今国会に提出をされておりません。従って、その点について、当委員会の審議の上にわれわれとしてもかなり難渋を続けておるわけでありまして、具体的に法案の内容がさだかでもありませんし、また、どういうふうに従来のものと変わってきたかといったような……

第39回国会 災害対策特別委員会 第12号(1961/10/23、29期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま委員長より発議のございました三党共同提案にかかる両案に対する附帯決議を朗読いたします。  まず、昭和三十六年五月の風害、同年六月及び七月の水害又は同年九月の風水害を受けた公立の学校等の建物等の災害復旧に関する特別措置法案に対する附帯決議の案文を朗読いたします。  一、政府は、この際「公立学校施設災害復旧費国庫負担法」を根本的に検討し、特に次の点についてはこれが整備を行なうよう努力すること。   1 被害激甚な災害については特別法によらずとも、高率補助及び改良復旧が行なえるよう措置すること。   2 「公立学校施設災害復旧費国庫負担法」第五条による原型復旧に関し政令に定める基……

第39回国会 商工委員会 第7号(1961/10/18、29期、日本社会党)

○辻原委員 当委員会の重要な審議の中で時間をいただきまして、私は以下鉱業政策に関連をいたしまして、労使の間に非常に紛糾を続けております合理化の問題について、それぞれ関係省にその具体策についてお伺いいたしたいと思うのでありますが、すでに当委員会でも、また本国会におきまして、特に昨年来から非常に国策上重要な問題となって参りました石炭に対する対策が、それぞれ労使はもちろんのこと、政府においても、また国会におきましても、また一般社会的問題としましても、今日大きく取り上げられ、その施策の緊要性が強調せられておるのでありますが、私は石炭の問題を大ざっぱに考えてみましても、今日ここに至ったという経緯について……

第39回国会 大蔵委員会 第10号(1961/10/25、29期、日本社会党)

○辻原委員 先ほどからいろいろ山林の租税特別措置の今度の取り扱いについていろいろ議論がありましたので、大体私もお尋ねいたしたい点はほとんど尽くされたようでありますが、なおはっきりいたしませんし、この機会にやはり山林の問題について少し意見を申し上げて、それについて承っておいた方がいい、こう判断しますから、最初に林野庁の長官に根本的な問題を一つ伺いたいと思います。  長官初め村山さんの御意見を聞いておりましても、もちろんこれ一つが木材価格安定の方策ではないということを述べられておりますが、しかしそれでは一体他に何をしているのかということを反論をしたいわけなんです。もちろん造林の計画を進めております……

第39回国会 大蔵委員会 第11号(1961/10/27、29期、日本社会党)

○辻原委員 先ほどから堀委員より酒税の問題に関連をいたしまして、原料アルコールの出荷規制の問題について質疑が行なわれておるのでありますが、私もそれらに関連をいたしまして、政府の見解をただしておきたいと思うのであります。  最近、原料アルコールの関係の問題が各方面でいろいろ議論せられておりますが、私どもがいろいろ承った範囲によりましても、大蔵省の方針は、従来の規制をそのまま存続せられるというふうに聞いておりますが、その点について、現在どういうことに相なっておりますか、これを伺っておきたいと思います。
【次の発言】 規制を行なう法的根拠をまず承りたいと思います。

第39回国会 大蔵委員会 第13号(1961/11/14、29期、日本社会党)

○辻原委員 時間がございませんので一点だけ大臣に伺っておきたいと思います。それは先刻からもいろいろ述べられておりまする年末それから明年一、三月に集中する資金需要に対して、また金融引き締めがその部分にしわ寄せがあるということを想定して、具体的にどういう資金手当をするかという問題と、いま一つは、これは株価の対策とも重大な関連を持つ各基幹産業、特に基幹産業を中心にした例の増資払い込み集中問題についての調整をずっと株価対策という面から特に重要視せられて、今その調整に大蔵省もやっきになっておられるようでありますが、最近伝えられる情報によりますと、どうもその間の話し合いがあまりスムーズにいっておらぬ、こう……

第39回国会 大蔵委員会 第14号(1961/11/29、29期、日本社会党)

○辻原委員 最初に、ただいま広瀬委員から質問をいたしました明年度予算の編成にあたって約一千億程度の資金を、当初は何かこれを産投会計等に入れるやの報道も行なわれておったのでありますが、最近に至っては、新しい繰り延べ予約ですか、そういった方式のもとに明年度へこれをたな上げする、こういうことがしばしば新聞紙上に報道せられておるのであります。今広瀬君の質問に対して大臣が答えられました点で、非常に疑問とする点は、一つは法律論としてであります。それは御承知のように、現行財政法はすべてこれ単年度の方式をとっていて、予算というものは当該年度に編成したならば、その執行は当然当該年度にこれを行ない終わる、この建前……

第40回国会 外務委員会 第20号(1962/04/03、29期、日本社会党)

○辻原委員 私は、主としてタイの特別円協定につきまして、社会党を代表して、従来予算委員会なりまた当外務委員会で行ないましたいろいろの問題点につきまして、今なおほとんど不明でありますので、重要な諸点につきまして、総理、外務大臣に質問をいたしたいと思います。  タイの特別円につきましては、重要な点というのは、概括して言いますと、私は二つであると思います。われわれが、また同時に国民が非常に疑問としております点は、一つは、三十年の協定の際に、九十六億は投資及びクレジットという形で正式に協定せられたのに、それが今日、九十六億はただでやるという一転をした方針を政府がなぜとらなければならなかったのか、なぜそ……

第40回国会 決算委員会 第4号(1962/02/05、29期、日本社会党)

○辻原委員 先ほどから農林、外務両省の御答弁を承っておりましたが、現地の事情がどうあったかということについての皆さん方の言い分と、それから実際現地で体験をされた方の言い分、私どもは十分話を聞いておりますけれども、幸い八日には当委員会で詳しく御当人方の御意見を聞く機会を持っておりまするから、そこで事態ははっきりすると思いますけれども、しかし、その前段として、やはり重大な問題は、さっきから指摘をされておりまする一体政府が責任を持って現地の事情というものを調査したのであるかどうか。非常に不確かなファクターでもってこの移民というものを実行したのではないかという十分なる疑いを、私どもは、現地の方々に事情……

第40回国会 予算委員会 第3号(1962/01/30、29期、日本社会党)

○辻原委員 私は、日本社会党を代表いたしまして、今非常に問題になっているタイ特別円の問題、また、すでに調印をいたしましたガリオア・エロア返済に関する問題、あるいは海外移住等の問題につきまして、総理大臣その他の関係大臣から一つ詳しく政府の所信とその内容をただして参りたいと思うのであります。  最初にタイ特別円の問題について伺いますが、これはきのう与党の田中委員も触れられておりましたけれども、その答弁に当たりました池田総理大臣あるいは小坂外務大臣のお答えの内容によりましては、一向その交渉の経過やその返済の方法についての具体的な内容がはっきりいたしておらないのであります。おそらく、この問題について今……

第41回国会 商工委員会 第10号(1962/10/11、29期、日本社会党)

○辻原委員 時間がないようですので、ただいまの田中委員がるる指摘をいたしました新産業都市の地域指定の問題に関連をして、二、三質問をいたしておきたいと思います。かなり具体的に田中委員から指摘をされましたので、それらの部分は重復を避けたいと思いますが、ただどうもお答えになりました点から判断をいたしてみましても、はっきりいたしません。従って少しはっきりしない部分からお伺いしておきたいと思います。  まず地域指定の問題でありますが、お答えによると、ただいま事務的な面でまだ準備が整っておらないから指定の基準案が早々にはできがたい、こういうお話でありましたが、私は常識的に判断をして、事務的な手続等の問題は……

第41回国会 予算委員会 第5号(1962/11/09、29期、日本社会党)

○辻原委員 最初に公務員の給与改定についてお伺いをいたしておきたいと思います。  人事院の方は、総裁以下、人事官、給与局長、いずれの方々も、どうしても差しつかえのためきょうお出ましになっておらないようでありますので、基本的な問題については、お伺いをいたすことをやむを得ず避けたいと思いますが、従来きまっております方針については、出られておる説明員の方でもお答えができると思いますから、それらの点に限って一つお尋ねをいたしておきたいと思います。  まず、人事院が八月十日に勧告をいたしました。その勧告をいたすについて基点にとっておるのは、本年の四月における民間と公務員全体の給与差でありますが、その差を……

第43回国会 建設委員会 第23号(1963/06/14、29期、日本社会党)

○辻原委員 だいぶん時間が経過しておりますので、また、同僚委員からほとんど問題を尽くしておりますから、きわめて関心のある部分についてだけお尋ねをいたしておきたいと思います。  一つの問題は、先ほどからも言われておりますし、また、立案の過程その他でもしばしば論ぜられてきたところでありますが、近畿圏整備というのは一体何をするんだ、この問題であります。というのは、法律でも書かれておりますように、近畿のみならず、関連する地域をほとんど包含をしておる非常に広い地域の整備をやる、こういっておるのであります。ところが、往々私どもが心配をする点は、近畿圏整備というのは、置きかえてみると、これは京阪神の再開発で……

第43回国会 文教委員会 第26号(1963/06/24、29期、日本社会党)

○辻原委員 いまの御答弁を承っておりますと、いまの職務と責任の関係についての御答弁は納得ができません。納得ができないというよりも、どれがほんとうかということについて、われわれはそのほんとうであるという答弁が一体どなたがなさった答弁であるかちょっとわからないので、はなはだあれですけれども、もう少しはっきりしていただきたいと思います。というのは、いま小林局長は、一般学長との間の差というものは何だ、国家公務員法六十二条のいわゆる「職務と責任」というこのいずれにかかっておるのかという村山君の質問に対してあなたは、両方にかかっておるということだ。人事院総裁はしいて言えばその職務の軍的な面だ、こう言われた……

第43回国会 予算委員会 第8号(1963/02/07、29期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま横路委員が提起いたしました問題は、きょう初めて当委員会に委員の発言として出た問題ではないのであります。これは、過ぐる二十九日のわが党の勝間田委員の質問、また、三十日の木原委員の質問の際にも、政府に対して、重要な日韓会談の問題の中で従来いろいろな数字を並べられてあった請求権の法的根拠あるものについて、今国会を通じて重要な審議の対象になっている日韓の問題の中で、少なくとも具体的な資料を提出すべきである、こういうことを要求いたしておったのであります。それに対して、外務大臣から、提出をいたします、資料はございますという答弁があった。ところが、その後だんだんこの問題について問いただし……

第43回国会 予算委員会 第16号(1963/02/28、29期、日本社会党)

○辻原委員 委員長。
【次の発言】 ただいま岡田委員から要求をいたしましたこの問題は、先般の横路委員の質問のときにも私が議事進行を申し上げたのでありますが、委員会が開会されました当初から、七千万ドルないしその他の数字をもって法的根拠あるものとして、従来これが外務省からも公にせられておる、従って、重大な請求権交渉の中で法的根拠を持つものが幾らあるかということが明確にならなければ、予算委員会の審議としてわれわれは応ずるわけにはいかない、また、これは重大な関連を持っておるものだから、事後の質問に差しつかえるということをしばしば指摘をいたしまして、横路委員の質問のおりには理事会の問題にこれを移して取り……

第43回国会 予算委員会 第18号(1963/03/02、29期、日本社会党)

○辻原委員 私は、社会党を代表いたしまして、ただいまから締めくくりの総括質問を行ないたいと思います。  最初に、国家公安委員長と法務大臣にお尋ねをいたしますが、最近、地方選挙を前にしまして、かなり目に余るような事前運動が横行をいたしております。この点についての事実を取り締まり当局においては十分把握をせられておるかということが、お伺いの一点であります。なお、それに対してどういうような対策、取り締まり方針をとられようとするのか、それぞれ政府当局の御決意と具体策を承りたいと思うのであります。
【次の発言】 公安委員長及び法務大臣のお答えによりますると、従来とかく見過ごしがちであった事前運動に対しては……

第43回国会 予算委員会 第19号(1963/06/03、29期、日本社会党)

○辻原委員 私は、社会党を代表いたしまして、ただいまから物価対策を中心にいたしまして経済の若干の問題、それから防衛を中心にいたしましての若干の問題につきまして、総理大臣以下関係の閣僚に対して質問をいたしたいと思うのであります。  最初に、物価の問題からお伺いをいたしたいと思います。  最近、どんな理由をつけましょうとも、消費物価の値上がりというものは、まことに激しいものがあります。昭和三十六年に六・二%の値上がり、また翌三十七年には六・七%の上昇というのでありますから、これは現行の預貯金の利子をはるかに上回っているものでございます。言わば、貯蓄奨励の政府のかけ声によりまして、一生懸命に貯金をし……


30期(1963/11/21〜)

第45回国会 予算委員会 第2号(1963/12/12、30期、日本社会党)

○辻原委員 私は、社会党を代表いたしまして、ただいまから物価対策の問題につきまして、また当面しておりまする補正の重要項目である公務員の給与改善に関連をいたしまして、賃金の問題その他若干の問題につきまして、総理並びに担当大臣に対して、その所信を伺ってまいりたいと思います。  最初に、総理に私は伺いますが、ただいま提案をせられておる補正予算は、解散前に政府から提出をせられたものであります。特にその補正の項目を見ますると、公務員給与の改善、また災害政策等、緊急にして重要なものがその中に織り込まれておるのでありますから、政府としても、またわれわれ国会においても、すみやかにその審議に当たるということが当……

第46回国会 建設委員会 第33号(1964/05/29、30期、日本社会党)

○辻原委員 私は、奥地等産業開発道路整備臨時措置法案という、ただいま議題になりました法案に関しまして、若干御質問を、提案者にいたしたいと思います。  最初に私が申し上げたいことは、最近のわが国政治の上での一番大きな問題は、これは私の理解なんですが、何といっても、各方面にわたる格差の是正だと考えます。そこで、もちろん国のやっている施策がすべて格差是正に通ずるということは、一がいには言えませんけれども、そういう観点を浮き彫りにいたしまして、数年前から、われわれ議員の側でも、国土の総合開発ということを大きな命題として取り上げ、さらにまた、それについて各般にわたる開発の計画を進めておられるわけなんです……

第46回国会 予算委員会 第11号(1964/02/10、30期、日本社会党)

○辻原委員 山際総裁にめったにお尋ねをする機会がございませんので、ごくかいつまんで二、三の重要な問題についてお尋ねをいたしておきたいと思います。  最初に、これは総裁と、それから委員長にも私が御希望を申し上げるのでありますが、実はこの予算委員会の中で、やはり日銀総裁の御見解というものが予算審議にとってきわめて重大であるという私どもの認識なり、個々の委員の希望によりまして、再三総裁の御出席をお願い申し上げたわけであります。ところが、いろいろの御都合によりまして、本日の井手委員の御質問に対して、午後でなければお出ましがない、こういう窮屈な時間に相なったわけであります。もちろん、お忙しいことも非常に……

第46回国会 予算委員会 第14号(1964/02/15、30期、日本社会党)

○辻原委員 議事進行の発言でありますが、それは、去る二十九日、すなわち、本委員会の審議を開始する冒頭に、わが党の川俣予算委員会理事から、特に委員長並びに政府に対して強く要求をいたしておる点が三点あります。それは、一つは、予算委員会の審議を充実したスムーズなものたらしめるために、特に予算の各費目についての明細書をすみやかに当委員会に提出をしていただきたい、いま一つは、営利企業就職等に対する承認の一覧表の明細、これも提示をしていただきたいということ、最後にもう一つの重要な問題は、地方財政法三十条の二に基づく地方財政計画について、その内容をすみやかに当委員会に提出せられたい、こういう要求であります。……

第46回国会 予算委員会 第16号(1964/02/28、30期、日本社会党)

○辻原委員 すでに新聞に報道せられておりますように、昨日大分の空港において富士航空の鹿児島発コンベア240機が着陸寸前の墜落事故によりまして乗客三十七名中二十名の死亡者を出すというきわめて遺憾な、しかも痛ましい航空事故が突発いたしております。私は最近の相次ぐ航空事故にかんがみましてきわめて遺憾であり、政府の施策としても早急に対策を立てる必要のある重大な問題であると思いますので、党の決定に従いましてただいまから重要なこれらの諸点につきましてお尋ねをいたし、さらに政府の今後の真相の究明、またそれに対する所要の対策の経過を見まして、いずれまた機会をあらためてこれらの問題について徹底的に究明、対策を樹……

第46回国会 予算委員会 第18号(1964/03/02、30期、日本社会党)

○辻原委員 私は、ただいまから、社会党を代表いたしまして、締めくくりの総括質問を行ないたいと思います。  最初に、一昨日私が触れました問題にも関連をしまして、最近国鉄に関する大きな事故、それから昨年の十一月に起きました三井三川の大事故等、さらには去る二十七日に起きました富士航空の墜落事故等々、こういった一連の大事故に関しまして、その事故の防止を一体総合的に、基本的にどうするのか、またそのために生ずる産業災害に対して政府としてはどういうふうに対処をしていくのか。最近の事故を考えますと、まさにこれこそわが国のひずみであり、社会の大きなゆがみからこの問題が生じているように思うのでありまして、国民の不……

第46回国会 予算委員会 第19号(1964/06/01、30期、日本社会党)

○辻原委員 私は、社会党を代表いたしまして、ただいまから、許されました時間の範囲内におきまして、一つは憲法の問題につきまして、いま一つは仲裁裁定をめぐっての関連をする諸般の問題等について、総理大臣また関係の各大臣及び関連を持つ関係当局に対しまして順次お尋ねをいたしてまいりたいと思います。  最初に、私がお伺いをいたしまする憲法の問題でありますが、最近新聞紙上に報ずるところによりますれば、内閣に設けられている憲法調査会がおおむね六月の二十日過ぎには国会及び政府に対してそれぞれの報告書を提出しようといたしておるようであります。ひるがえって考えてみますると、この憲法調査会なるものの設置につきましては……

第47回国会 予算委員会 第4号(1964/12/02、30期、日本社会党)

○辻原委員 先ほどからいろいろ二千万ドルの有償供与についての問題の取り扱いについて、政府の答弁が、外務大臣はこれは明らかに一億以上のいわゆる大平・金メモの(ハ)の項に入るというような答弁を、これはわれわれそのとおり受け取ったのです。あとで釈明があったけれども、常識的な意味では、外務大臣の答弁は、これは速記録を見てもそうしかとれない。そこで、一体(ハ)の項というのは金額的にどの程度か、あるいは一億ドルといい、一億ドル以上といい、また一括解決という限り、(ハ)の項といえどもこれは当然(イ)(ロ)とあわせて措置すべきものだという答弁が従来行なわれておった。現に先ほどアジア局長の答弁を聞いても、最近に……

第47回国会 予算委員会 第8号(1964/12/07、30期、日本社会党)

○辻原委員 ただいまから社会党を代表いたしまして、補正予算審議の際にあたって本会議、予算委員会を通じて行なわれましたそれぞれの質疑についての最後の締めくくりをいたしたいと思うのであります。  私は、当委員会で、また本会議の総理はじめ関係所管大臣のお答えをじっと聞いてまいりましたが、佐藤新内閣の発足にもかかわらず、まことにわれわれとしてはおっしゃっている点がきわめて不明確であって、今日国民が待望しておる佐藤新政策というものについて、その全貌を今日までつかむことが非常に困難であるということを私ははなはだ遺憾に思っておるのであります。したがいまして、この機会に総理をはじめ関係大臣からひとつ率直かつ具……

第48回国会 災害対策特別委員会 第5号(1965/04/01、30期、日本社会党)

○辻原委員 ただいまそれぞれ関係各省庁から、三月にございました雪害並びに山林の火災についての概括的な状況を御報告になったのでありますが、私は、この二つの災害の問題につきまして、一つは、特に最近の火災が山の場合に非常に大型化してきておるという現況、また、一たび火災が発生をいたしますと、ほとんど現地においては手を施すすべがないという、今日各種消防施設、消防機材、また予防につきまして検討されておる段階であるのに、そういった現況にあることを非常に心配いたしまして、それらの防止に今後いかなる対策をもって臨むかということについて、いささか私見を申し上げつつ承ってまいりたいと思います。同時にまた、何さま貴重……

第48回国会 災害対策特別委員会 第6号(1965/04/07、30期、日本社会党)

○辻原委員 先日の委員会でかなり詳細に、時間をかけまして、三月中旬に起きました雪害、火災の問題についてお尋ねいたしましたので、私は、きょうは、先日御出席をいただけなかった関係省の部分、及び若干留保いたしました点について、できるだけ時間をつづめて要点だけをお尋ねし、またそれぞれ関係省、政府の方針を承りたいと思います。  最初に、三月の雪害によって受けました被害の大きな部分は、何と申しましても、先日議題にいたしました山林の被害でございますが、同時に、農業につきましても、その後の調査によりますと、かなり広範囲にわたって雪の被害がございます。特にその被害の中で非常に大きな痛手を受けましたのは、たとえて……

第48回国会 体育振興に関する特別委員会 第15号(1965/05/28、30期、日本社会党)

○辻原委員 きょうは、柔道及びバレーのメキシコ・オリンピックでの復活の問題につきまして非常に関心を寄せている私どもが、その関係の権威者の参考人の方々にお越しをいただいて、それぞれ意見の交換が委員会を通じてできますことを、私は非常に感謝をいたしておるのであります。  実は客観的に見まして非常に成功いたしました東京オリンピック大会の直後に初めて、わが国伝来の武技である柔道が、次期のメキシコ大会にはその種目として参加できないということを耳にいたしました。あわせて内外に非常に大きく日本の女子バレーの名前を喧伝いたしましたバレー種目も同様の運命にあるということを聞いて、全く驚いたのであります。その後どう……

第48回国会 予算委員会 第2号(1965/02/01、30期、日本社会党)

○辻原委員 ただいまの横路委員に対する中期経済計画についての総理の答弁は、われわれ野党側としては納得できません。なぜならば、少なくとも二十二日の閣議で決定した中期経済計画は、これは審議会から相当前に発表せられて、少なくともわれわれは当面の経済情勢等を考慮し、織り入れて、長期にわたって政府としては計画的に数字をもって策定したものだと了解している。ところが、いま総理から答弁を聞きますると、まず数字にはこだわっておらない、また発表したものは閣議においてああいう形で決定したものではないと、何だか含みのあるような答弁であったわけです。それならば、政府の長期にわたる経済政策というものは、何をとらまえて、国……

第48回国会 予算委員会 第3号(1965/02/02、30期、日本社会党)

○辻原委員 ただいまの山花委員のガソリン税の問題は、これは国会の、当予算委員会の審議としてもきわめて重要な問題であって、したがって、私はあえて関連をして大蔵大臣なり総理に見解を伺い、そのいかんによりましては、われわれも委員会の審議について考え直さなければならぬと考えておるのであります。しかも、いま大蔵大臣は、最後に、これがこういう措置でやらなければ農民に迷惑がかかるなんというおどし文句を言って、この問題の目をかわそうとすることはけしからぬと思う。  これは問題を与党の皆さんも非常に取り違えておられるのではないか。これは、先ほども山花委員から指摘のありましたように、昨年の二月二十七日に当委員会に……

第48回国会 予算委員会 第7号(1965/02/06、30期、日本社会党)

○辻原委員 高辻さんの法律的見解をわれわれは聞かないと言っているのではない。しかし、いまここで私たちが一番問題にしていることは、それは先ほどから両委員から逐次質疑をいたしておりますように、今日の事態はどういう次元から問題が発生したかということをわれわれは追及しておるのであります。その一番の根源というものは、昨年の十一月二十日、あなたと大蔵大臣と自民党の三役の間で取りかわされたいわゆる神田・田中メモなるものが今日の事態を招いておるということを私どもは指摘している。しかも、そのメモに重要な二つのことを定めてある。一つは医療費の値上げであり、一つは薬価半額負担である。しかもそれを前提にして九・五%の……

第48回国会 予算委員会 第8号(1965/02/08、30期、日本社会党)

○辻原委員 非常にこんがらかっておることは、これは、もう先ほどから皆さん御承知のとおりであります。われわれはむずかしいことをお尋ねしているのじゃないのです。ただ、外務大臣が非常にいままでの答弁と違う新しい解釈のしかたをここでお答えになったから、それは、その後にお答えになったことと非常に食い違っておるから、取り消しなさいと言うのに、それを取り消さないままで議事が進行されているから、これが後日問題になりますので、その点を取り消しなさいという要求をしているわけです。問題は、これはあとから石橋君から詳しくさらに質疑を続けますが、ポラリスの問題については、これは池田内閣の当時ずいぶん議論をいたしました。……

第48回国会 予算委員会 第10号(1965/02/10、30期、日本社会党)

○辻原委員 いま岡田君から提起をされた問題は、これは、先ほど海原防衛局長も認められたとおり。しかも、岡田君はこの資料について、先ほど……(発言する者多し)はっきり言いますから、委員長……。
【次の発言】 先ほど指摘をしておりますように、昭和三十八年二月一日付統幕3第38―30号の実施計画に基づく一連の資料については、そういったような実施計画、演習を企画、研究をしたことがあるということは、海原局長はこれを認めたのであります。したがって、はたしてこれが、いま岡田君が詳細に述べた、すなわち、第38―30号という実施計画に符合するものであるかどうか、われわれはこれを十分検討しなければならぬ。したがって……

第48回国会 予算委員会 第12号(1965/02/15、30期、日本社会党)

○辻原委員 ただいまの石野さんの質問に関連をいたしまして外務大臣の答弁があったわけですが、重要な点について外務大臣の御答弁がはっきりいたしませんので、あらためて、私は、重要な部分だけに限ってこの際お尋ねをいたしておきたいと思います。  先刻、石野議員から、一体伝えられる外務大臣の訪韓の目的は何だ、こう尋ねましたところ、それについては、重要な親善のためであります、こうお答えになったのであります。そこで私は、まあ親善旅行というものは常識的にあることも知っておりまするし、また両国間、あるいは国際間にそういうことも必要であるということも否定をいたしませんけれども、しかし、あえていまここで重要な親善旅行……

第48回国会 予算委員会 第13号(1965/02/16、30期、日本社会党)

○辻原委員 いま三木委員から提起をいたしました防衛庁長官の長崎における発言についてのあなたのお答えは、聞いておると、答えになっておらないのです。まず第一に、問題点をもう少し明らかにいたしましょう。  あなたがいま答弁されたのは、三矢問題とは別に、一般的な作戦研究においては、これは長崎発言のように、仮想敵国があってもいいかのごとき発言をいまされているのですよ。それはどうなんですか。われわれは、三矢研究というのは、これは通俗的にそれを言っているにすぎないのであって、問題は、防衛庁においてこの種の仮想敵国を想定をし、しかもそれが国会のみならず、国内のすべての分野にわたる軍による作戦計画、統制計画、総……

第48回国会 予算委員会 第18号(1965/03/03、30期、日本社会党)

○辻原委員 私は、この際、昨夜行なわれました医療費の問題に関する滝井委員の最終質問に対する政府の御答弁は明白でない点がありましたので、あらためてお伺いをいたしておきたいと思います。  政府は、社会保険審議会の答申を尊重することはもちろん、国庫負担の増額については社会党の要望に近づけるよう努力する御意思がおありになりますかどうか、この際、政府の誠意について明確にお伺いをいたしたいと思います。
【次の発言】 これは、ただいまの岡田委員の要求のみならず、われわれ衆議院の予算委員会の理事会においても、本問題に関する資料については、これは全般的に出すことを要望いたしておるのであります。しかも、特に具体的……

第48回国会 予算委員会 第21号(1965/05/31、30期、日本社会党)

○辻原委員 私は社会党を代表いたしまして、現在こじれにこじれておる、また混乱に混乱を重ねておる医療の問題につきまして、事をここに至らしめた政府の責任を、私の質問を通じて追及いたしてまいりたいと思うのであります。同時に、医療問題に対し、私はいささか私見を述べつつ、政府の御見解をこの際明らかにいたしてまいりたいと思います。  最初に総理大臣に、これは当然のことでありますが、お尋ねをいたしておきたいと思います。  すでに今国会も余すところあと一日になりまして、新聞の伝うるところによりますると、その直後に内閣改造をおやりになるという、そういう心組みであるやに聞いておりますが、そういたしますると、各閣僚……

第49回国会 予算委員会 第2号(1965/08/04、30期、日本社会党)

○辻原委員 私は、ただいまから内政、外交の重要な点につきまして、主として総理の御見解をただしてまいりたいと考えております。  最初に、先般来から非常に重要な問題として国民の危惧と関心を集めておりますB52の沖縄及び板付に対する飛来の問題に関係をいたしまして、本日の新聞によりますと、またまたC130輸送機が約三十五機板付及び立川に飛来をしたという記事が報道せられておるのであります。この件に関しましてお尋ねをいたしたいと思いますが、まずC130が昨日飛来をするということは、事前の通告がありましたかどうか、この点を承りたいと思います。
【次の発言】 これは重要な問題でありますし、政治上の課題として私……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第2号(1965/10/25、30期、日本社会党)

○辻原委員 委員長から議事進行についての発言の許可をいただきましたので、政府の趣旨説明、審議に入るに先立って、議事進行について発言をいたしたいと思いますが、その本論に入る前に、ひとつ委員長並びに政府・与党の責任者である総理にただしておきたい点がございます。(「総理が出席しておらぬじゃないか」と呼び、その他発言する者あり)したがって、官房長官が見えておられますが、私の自後の議事進行についての発言には、どうしても総理・総裁である佐藤さんの御意見を承らなければならぬ重要な個所がございますので、ぜひ総理の御出席をいただきたいと思います。
【次の発言】 総理が御出席になっておりませんでしたので、たいへん……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第5号(1965/10/28、30期、日本社会党)

○辻原委員 議事の取り扱いについて発言をいたしたいと思います。  先ほどからの横路委員から出されました吉田書簡の取り扱いをめぐっての政府の答弁については、だんだん質疑応答がかわされましたが、質疑応答がかわされるにつれてますます総理、通産大臣、また外務大臣のお答えが、いまここにはありませんけれども、明瞭に食い違っていることが明らかになってきております。この事態でことばの端々のやりとりをいたしましても、これだけ重要な問題についての政府の基本的態度というものを明確にすることは、私は不可能だと思う。したがってこの際、去る二月八日総理が答弁せられておる、拘束をいたします、通産大臣が商工委員会において拘束……

第51回国会 社会労働委員会 第18号(1966/04/06、30期、日本社会党)

○辻原委員 私は、保険三法に関連をいたしまして、ある場合には社会保障から経済の問題にも触れる場合がございますが、主として、いま問題になっておりまする保険制度の問題についてお尋ねをいたしておきたいと思います。  具体的な内容に入る前に、私は、いわゆる医療の専門家ではございません。まあ、しいていえば、一般国民、患者として、あるいはまた国会議員の一人として、総合的、大局的な見地から、社会保障の中核である医療問題について考えておる一人であります。特に、私は、そういう中で、わが国においてもそうでありますが、同時に、近代国家において社会保障の中核というのは、これは何といっても医療制度にあることは間違いがあ……

第51回国会 社会労働委員会 第50号(1966/06/23、30期、日本社会党)

○辻原委員 ちょっと関連。いま審議されておりますこどもの国協会法、この意味は非常によくわかります。けっこうだと思うのですけれども、先ほどからの質疑応答を聞いておりましても、りっぱなものを一つつくるがいいのか、それとも数多くの子供の遊び場を全国至るところにつくっていくほうがいいのかということになりますと、もちろんりっぱなものもつくりたいけれども、しかしながら、できるだけ数を多くして、特に子供の交通事故あるいは郊外における子供の自由な遊び場を与えていくということのほうがいまとしてはより必要ではないか、こういうお話がありました。私もかねがねそういうことを痛感しておる一人であります。そこで私は、直接こ……

第51回国会 予算委員会 第3号(1965/12/23、30期、日本社会党)

○辻原委員 ちょっと議事進行。  いまの資料提出の問題は、外務大臣から釈明もあり、出すように努力いたしますというお話があったが、私は、この問題は、資料を出す出さぬという外務大臣、政府に対する要求の問題と別個に、議員が要求をしてもこれを出さなかったその理由に、いわゆる商社の都合があるから、商社は出してはくれるな、そういうことだから、これをお出しすることはできませんと言った。私は、外務省のその官僚のものの考え方を国会としては糾弾する必要があると思うのです。だから、そういう意味で、出す出さぬは次の問題だ。そのことを答弁した責任者をここに出してもらいましょう。そういうことをわれわれは一々見のがしておる……

第51回国会 予算委員会 第4号(1965/12/24、30期、日本社会党)

○辻原委員 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました昭和四十年度補正予算(第3号)、(特第2号)及び(機第2号)に反対し、並びにわが党がただいま提出説明をいたしました補正予算の組みかえを求める動議に対し賛成の討論を行ないたいと思います。  まず、私が政府案に反対いたします理由の第一は、このたびの補正予算提出に至る政府・自民党の政治の姿勢についてであります。  さきの臨時国会の開会にあたり、わが党は、当面する経済不況打開のための必要な経済対策、あるいは物価対策、中小企業の年末対策、さらには公務員給与、また災害対策など直接国民生活に関連を持つ補正予算の審議を何よりも先議すべしと……


32期(1969/12/27〜)

第63回国会 災害対策特別委員会 第1号(1970/01/20、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 この際、一青ごあいさつを申し上げます。  ただいま委員各位の御推挙によりまして、私が委員長の重責をになうことになりました。まことに光栄に存じます。  本委員会に課せられました任務はまことに重大であると存じますので、誠心誠意その職務の完遂を期する所存でございます。  また、委員会の運営につきましては、まことにふなれでございますので、練達な委員各位の格別なる御協力によりまして、円満なる運営を行なってまいりたいと存じます。  何とぞよろしくお願いを申し上げます。(拍手)  本日はこれにて散会をいたします。    午後二時十八分散会

第63回国会 災害対策特別委員会 第2号(1970/02/20、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 これより会議を開きます。  これより理事の互選を行ないます。
【次の発言】 天野光晴君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。  よって、委員長は       天野 光晴君    稻葉  修君       内海 英男君    上林山榮吉君       細田 吉藏君    斉藤 正男君       小濱 新次君    合沢  栄君 以上八名の方を理事に指名いたします。
【次の発言】 災害対策に関する件について調査を進めます。  本日は、昭和四十五年一月低気圧による災害対策について調査を進めてまいりたいと存じます。  まず、被害の状況及び対策の概要等について……

第63回国会 災害対策特別委員会 第3号(1970/03/04、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 これより会議を開きます。  災害対策に関する件について調査を進めます。  この際、去る二日政令が公布されました昭和四十四年度における特定地域に係る激甚災害の指定及びこれに対し適用すべき措置の指定等に関する問題について、政府当局から説明を聴取いたします。総理府総務副長官湊徹郎君。
【次の発言】 これにて説明は終わりました。
【次の発言】 次に、昭和四十五年一月低気圧による災害対策について調査を進めます。  まず、その後の対策の概要等につきまして政府当局から説明を聴取いたします。総務副長官湊徹郎君。
【次の発言】 これにて説明は終りました。  質疑の申し出がありますので、順次これを許……

第63回国会 災害対策特別委員会 第4号(1970/03/24、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 これより会議を開きます。  災害対策に関する件について調査を進めます。  本日は、まず昭和四十五年度災害関係予算の概要及び同年度災害復旧事業計画等につきまして、関係政府当局から説明を聴取いたします。総理府総務副長官湊徹郎君。
【次の発言】 次に、農林大臣官房参事官大河原太一郎君。
【次の発言】 次に、建設省河川局長坂野重信君。
【次の発言】 次に、運輸大臣官房審議官内村信行君。
【次の発言】 これにて説明は終わりました。
【次の発言】 昭和四十五年度災害復旧事業計画等につきまして、質疑の申し出がありますので、順次これを許します。羽田孜君。

第63回国会 災害対策特別委員会 第5号(1970/04/16、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 これより会議を開きます。  災害対策に関する件について調査を進めます。  本日は、まず、昭和四十五年一月低気圧による災害対策について調査を進めます。  質疑の申し出がありますので、これを許します。高鳥修君。
【次の発言】 次に、さきに大阪市におけるガス爆発事故調査のため本院より派遣されました斉藤委員から、発言を求められておりまするので、これを許します。斉藤正男君。
【次の発言】 本問題について発言の申し出がありますので、順次これを許します。細田吉藏君。
【次の発言】 新井彬之君。
【次の発言】 関連して小濱新次君。
【次の発言】 林百郎君。

第63回国会 災害対策特別委員会 第6号(1970/05/07、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 これより会議を開きます。  この際、請願の審査に入ります。  本委員会に付託されました請願は二件であります。  岩手県の低気圧による災害対策に関する請願及び新潟県の雪害対策に関する請願を議題といたします。  両請願の取り扱い等につきまして、先ほどの理事会の協議のとおり、紹介議員の説明等を省略し、直ちにその採否を決することにいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  おはかりいたします。  岩手県の低気圧による災害対策に関する請願及び新潟県の雪害対策に関する請願は、その趣旨妥当と認め、採択の上内閣に送付すべき……

第63回国会 災害対策特別委員会 第7号(1970/06/11、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 これより会議を開きます。  災害対策に関する件について調査を進めます。  本日は、豪雪及び長雨等による災害対策について調査を進めてまいりたいと存じます。  質疑の申し出がありますので、順次これを許します。天野光晴君。
【次の発言】 高鳥修君。
【次の発言】 ただいまの委員長へのお申し出につきましては、理事会ですでに検討を開始いたしておりますので、次回の理事会等において十分協議をいたしたいと思います。  米田東吾君。
【次の発言】 米田委員に申し上げますが、ただいまの委員会における検討の方法についても、けさほど来の理事会におきましても議論が出ておりますので、それを含めて次回の理事会……

第63回国会 災害対策特別委員会 第8号(1970/07/06、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 これより会議を開きます。  災害対策に関する件について調査を進めます。  本日は、昭和四十五年六月及び七月上旬の梅雨前線豪雨並びに台風第二号による災害対策について調査を進めます。  まず、七月一日の豪雨に関し、去る三日緊急に理事会を開き、関係各省から説明を聴取した後、四日、千葉県に委員派遣を行ないましたので、現地に派遣されました委員から報告を聴取いたします。天野光晴君。
【次の発言】 これにて派遣委員の報告は終わりました。  派遣委員各位には、まことに御苦労さまでございました。
【次の発言】 次に、昭和四十五年六月及び七月上旬の梅雨前線豪雨並びに台風第二号による災害対策について、……

第63回国会 災害対策特別委員会 第9号(1970/08/10、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 これより会議を開きます。  災害対策に関する件について調査を進めます。  本日は、昭和四十五年六月及び七月の梅雨前線豪雨等による災害対策について調査を進めます。  まず、その後政府においてとった措置など対策の概要並びにその後に発生いたしました災害について、政府当局から説明を聴取いたします。総理府総務副長官湊徹郎君。
【次の発言】 これにて説明は終わりました。
【次の発言】 質疑の申し出がありますので、次これを許します。米田東吾君。
【次の発言】 小林進君。
【次の発言】 鈴切康雄君。
【次の発言】 小宮武喜君。
【次の発言】 津川武一君。

第63回国会 災害対策特別委員会 第10号(1970/09/03、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 これより会議を開きます。  災害対策に関する件について調査を進めます。  本日は、台風第九号及び第十号による災害対策について調査を進めます。  まず、台風十号に関し、去る八月二十四日緊急に理事会を開き、関係各省から説明を聴取した後、二十七日から三日間、徳島県、高知県、愛媛県に委員派遣を行ないましたので、現地に派遣されました委員から報告を聴取いたします。内海英男君。
【次の発言】 これにて派遣委員の報告は終わりました。  派遣委員各位には、まことに御苦労さまでございました。
【次の発言】 なお、ただいま派遣委員からの報告にございました各県等の詳細な要望事項等につきまして、これを会議……

第63回国会 災害対策特別委員会 第11号(1970/09/11、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 これより会議を開きます。  災害対策に関する件について調査を進めます。  本日は、台風第九号及び第十号による災害対策について調査を進めます。  質疑の申し出がありますので、順次これを許します。小宮武喜君。
【次の発言】 質疑の途中ではございますが、自後の質問に関係がございまするので、この際、湊総務副長官より、台風第九号及び第十号についてのその後政府においてとった措置等の概要について、政府当局からの説明を聴取いたしたいと思います。湊副長官。
【次の発言】 これにて説明は終わりました。
【次の発言】 質疑を続行いたします。小宮武喜君。

第63回国会 災害対策特別委員会 第12号(1970/10/12、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 これより会議を開きます。  災害対策に関する件について調査を進めます。  まず、新潟県における河川等の災害復旧状況並びに雪による災害対策の諸問題調査のため、去る九月二十一日から二日間新潟県に委員派遣を行ないましたので、現地に派遣されました委員から報告を聴取いたします。天野光晴君。
【次の発言】 これにて派遣委員の報告は終わりました。  派遣委員各位には、まことに御苦労さまでございました。
【次の発言】 次に、台風第九号及び第十号等による災害対策について調査を進めます。  まず、その後政府においてとった措置等の概要について、政府当局から説明を聴取いたします。湊総務副長官。

第63回国会 災害対策特別委員会 第13号(1970/11/11、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 これより会議を開きます。  災害対策に関する件について調査を進めます。  本日は、まず、雪害対策に関する件について調査を進めます。  この際、雪害対策小委員長から雪害対策に関する件につきまして、早急に必要と思われる諸措置について一応の結論を得たので当委員会に中間報告いたしたい旨の申し出がございますので、これを許します。雪害対策小委員長天野光晴君。
【次の発言】 これにて小委員長からの報告は終わりました。  ただいまの報告のうち立法措置を要する事項につきましては、引き続き雪害対策小委員会においてさらに検討、立案化を進めていただきたいと存じます。小委員各位にはまことに御苦労さまでござ……

第63回国会 文教委員会 第16号(1970/04/22、32期、日本社会党)

○辻原委員 かなり細部の議論が行なわれておりますから、なるべく重複を避けて、今後の私学、また私学教育のあり方、そういう基本的な問題に触れて、ひとつ大臣の所見を伺いたいと思います。  最初に、厚生省に来ていただいておりますが、これはひとつ厚生省もよくお聞き取りを願いたいと思いますが、去る三月二十五日の朝日新聞に非常にセンセーショナルな表題で記事が出ております。それは「医者が欲しけりゃ一億円」という見出しで、本年文部省が新しく認可をした三つの医学部の創設の中に含まれておる北里大学についての記事であります。中身を読みますと、それぞれ善意の立場で、何とかひとつ最近の無医村を解消したい、あるいは僻地にお……

第64回国会 災害対策特別委員会 第1号(1970/11/24、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 この際、一言ごあいさつ申し上げます。  ただいま委員各位の御推挙によりまして、再び私が委員長の重責をになうことになりました。まことに光栄に存じます。  何とぞ委員各位の格別なる御協力、御支援をお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 これより理事の互選を行ないます。
【次の発言】 内海君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。  よって委員長は       天野 光晴君    稻葉  修君       内海 英男君    上林山榮吉君       細田 吉藏君    斉藤 正男君       瀬野栄次郎君    合沢  栄君 以上八名の方を理事に指名い……

第64回国会 災害対策特別委員会 第2号(1970/12/15、32期、日本社会党)【議会役職】

○辻原委員長 これより会議を開きます。  災害対策に関する件について調査を進めます。  本日は、まず、雪害対策に関する件について調査を進めてまいりたいと存じます。  本件について雪害対策小委員長から、小委員会の調査の経過並びに結果について報告いたしたい旨の申し出がありますので、これを許します。天野光晴君。
【次の発言】 これにて小委員長の報告は終わりました。
【次の発言】 おはかりいたします。  ただいま小委員長から報告のありました、お手元に配付の豪雪地帯対策特別措置法の一部を改正する法律案を委員会の成案と決定し、これを委員会提出の法律案とするに賛成の諸君の起立を求めます。

第64回国会 商工委員会 第5号(1970/12/15、32期、日本社会党)

○辻原委員 経済企画庁、それから通産省にお伺いをいたします。私の質問は一般的な事項ではなくて、原子力発電所の設置についての具体的な問題についてお伺いをいたします。  和歌山県那智勝浦町の浦神地区、同じく和歌山県古座町の荒船地区に設置を予定されていると聞く関西電力による原子力発電所の規模、構想は、すでに経企庁並びに通産省は承知をしておられるだろうと思いますが、現在、把握をしておるそれらの状況についてお伺いをいたしておきたいと思います。
【次の発言】 いまお話しのような、この地区における原子力発電所の設置計画は、経済企画庁の所管をする今後の電力需要に対応するそれらの設置の予定内容に含まれておるのか……

第65回国会 商工委員会 第22号(1971/05/18、32期、日本社会党)

○辻原議員 松浦さんにお答えをいたしますが、第一の点は、お話ありましたように、すでに当委員会でも、また物価特別委員会等でも、いろいろ管理価格という問題が物価上昇に非常な大きな影響を与えているということを指摘されつつも、その具体策というものに積極的に政府も取り組んでまいっておりません。したがって、先進諸国等のこの問題に対する諸般の今日までの立法、あるいは行政措置等をも十分検討いたしまして、この際、特に小売り物価の上昇に対する管理価格の寄与率の大きなことをわれわれ判断いたしまして、少なくとも当面、完全ではありませんけれどもとり得る措置を立法化すべきである、こういう趣旨に基づきまして提案いたしたので……

第65回国会 予算委員会 第3号(1971/01/30、32期、日本社会党)

○辻原委員 主として私は政府の財政、経済の運用に関する基本的な問題、並びに、本会議の代表質問以来議論をせられておりまするが、一つ具体的な物価の対策について、ささやかな私の提案を含めながらお尋ねをいたしてまいりたいと思います。  また、その他政府が自画自賛をなさっておられまするいわゆる高福祉、高負担という、これらの内政の重要な点について、総理、大蔵大臣その他関係大臣の具体的な所見を承っていきたいと思います。  総理に最初に伺っておきたいと思いますが、それは国会の予算についての審議権という問題であります。この件につきましては、すでにしばしば当委員会でも、また衆参の本会議等でも議論をせられてまいって……

第68回国会 災害対策特別委員会 第7号(1972/06/16、32期、日本社会党)

○辻原委員 だいぶ時間が詰まったようでありますから、要点だけお尋ねをいたしておきたいと思います。  ちょうど千日デパートの火災事件が発生いたしましてから一カ月経過いたしたところであります。当時、私も、党の視察調査団長として事件発生直後に現地に参りまして、当時の模様あるいは直後の状態、こういうものについて詳細調査をいたしたのであります。その結果、痛ましい犠牲の中に、過密都市におけるこの種の災害の異常さ、また、特に高層建築下における火災発生の複雑な経路、また、その被害の甚大さ、こういうものをつぶさに知らされたのでありまして、その意味においては貴重な教訓を得たと思うのであります。それらの教訓に立って……

第68回国会 予算委員会 第1号(1972/02/04、32期、日本社会党)

○辻原委員 四十七年度予算案の具体的な審議に入る前に、ぜひとも政府にただしておきたい問題が数点ございます。したがって、逐次お尋ねをいたしてまいりますから、政府からはっきりした答弁をいただきたいと思います。  最初に承りたいのは、昭和四十七年度予算案の中に含まれておる防衛関係費は、先ほど説明にもありましたように、全体として約八千三十億円の巨額にのぼっております。前年度に比べますと、一九・七%、おおむね二割アップという、まことに膨大な予算になっており、国民のこの防衛予算に対する関心も一そう深まっておるわけであります。また、わが国の軍国主義化ということを指摘をいたしております諸外国の中でも、この問題……

第68回国会 予算委員会 第3号(1972/02/08、32期、日本社会党)

○辻原委員 これは大蔵大臣にまず私、確かめたいと思うのですが、先ほどあなたにかわって主計局長が答弁をされた。これはきわめて重大な発言をされている。次の発言を私は拒否したのは、そういう意味で、主計局長は事務当局だからとどめた。しかし、あなたが認められた限り、主計局長の答弁は大蔵大臣の答弁であり、政府を代表する答弁と受け取ってよろしいか、大蔵大臣。そのとおりですね。
【次の発言】 そうすると、これは過日来これだけ重要問題になり、総理の答弁があり、しかもわれわれが政府のあいまいな答弁に、それをそのまま受け取るわけにはいかぬとして統一見解を要求いたし、統一見解が示された。その統一見解の中では、あくまで……

第68回国会 予算委員会 第5号(1972/02/28、32期、日本社会党)

○辻原委員 一昨日佐藤総理は、当予算委員会におきまして、四次防と昭和四十七年度予算案の関係についての船田衆議院議長のあっせん案受諾の経緯を踏まえられ、遺憾の意を表明され、かつまた政府みずからの手で予算案を修正減額されました。  このことは、当然に防衛予算編成の過程に政府の非のあったことを認められたわけであり、これらの点に関する佐藤内閣として負わなければならぬ政治責任は、今後においてもきわめて大きいといわざるを得ません。  われわれは、議長あっせんを予算審議再開の条件としてこれを受け入れました。しかしながら、政府修正の金額及び内容については、いささかもこれに同意をいたしたものでは決してありません……

第68回国会 予算委員会 第10号(1972/03/06、32期、日本社会党)

○辻原委員 総理に申し上げますが、統一見解が示されて、いままで統一見解に基づく質疑応答を私もじっと聞いておりました。まことにお答えの点が不明瞭であります。したがって、私は中国問題全般について、関連ですからお尋ねをする時間がございませんが、少なくとも去る二十八口に矢野さんに対して総理がお答えになりましたあのくだりと、いまお出しになった、政府のいわゆる統一見解として外務大臣から御説明あったこの中身との関係だけは、ぜひとも明らかにいたしておきたいと思うのであります。  最初に私は申し上げておきますが、政府の統一見解を文章で見る限り、また外務大臣の御説明を聞く限りにおいては、きわめてわれわれとしては不……

第68回国会 予算委員会 第13号(1972/03/09、32期、日本社会党)

○辻原委員 私も非常に原子力発電の問題は関心を持っております。私はいま仮定の問題について議論をしようと思って関連質問を求めたわけではありませんが、実験段階においては、確かに現在は東海村に集められておると思うのです、コンクリート詰めにして。ところが、いま議論されているのは、発電所としていわゆる実験段階から実用段階に入る、そうなりますと、廃棄物というのはばく大なものになってくるということが予想されるわけなんです。そこで問題になるのは、その廃棄物を、中間処理ではなくて、最終的にどう処理するのかというのが、非常に国土の狭い日本での他国とは違った問題だと実は私は考える。  そこで、アメリカは発電所に貯蔵……

第68回国会 予算委員会 第14号(1972/03/13、32期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま提起されております問題は二つございます。  一つは、せんだっての自衛隊の立川への抜き打ち的な移駐についての問題、いま一つは、沖繩への物資輸送についての問題、それぞれ三党はこの問題は議論の中でも指摘をせられておりますように、内閣の統制上の問題、それからせんだって議長あっせんで政府も各党も受諾をし、国会としては重要な問題であるという認識で、今後具体案を国会みずからも一検討していこうというシビリアンコントロールの実証にかかわる重大問題である、こういう認識に立って具体的な処置の要求をいたしておるのであります。  特に物資輸送の問題につきましては、これらを実行した責任の所在を明確にし……

第68回国会 予算委員会 第15号(1972/03/14、32期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま総理、防衛庁長官から、問題になりました沖繩への物資などの移送に関する件と、それから立川基地への抜き打ち移駐につきまして、政府の本問題にかかる見解を防衛庁長官から文書をもって表明せられたのでありますが、われわれは、この程度の措置ではたしてかねてから私どもが指摘をし、政府もまたそれにこたえていわゆる文民統制の実をあげると確約された事項について、その実があがるかどうかについては、はなはだ疑問であります。しかしながら、一応具体的な措置を含めて、政府としての見解、態度というものが明らかになりましたので、われわれは引き続き特に文民統制の実をあげるという意味においてこれらの具体的措置の実……

第68回国会 予算委員会 第19号(1972/03/27、32期、日本社会党)

○辻原委員 きょうは、承りますと総理のお誕生日だそうであります。いよいよ大詰めになりました予算審議にあたりまして、私は社会党を代表して、締めくくりの佐藤内閣に対する総括を行なわなければならぬことになりました。誕生日にいささかふさわしくはないと存じますが、まず私は、総理に対しまして冒頭佐藤内閣全体として残されておる、また佐藤総理御自身の政治責任というこの問題について、総理のはっきりした御所見を承らなければならぬと考えております。  今国会の冒頭に起きました四次防問題を振り返ってみますると、これこそ政府が口にしておった文民統制を無視するものであり、国防会議を軽視するもはなはだしい、こういう指摘をわ……

第68回国会 予算委員会 第20号(1972/03/28、32期、日本社会党)

○辻原委員 ただいまお聞きのとおりでありまして、本問題について、われわれは先ほど公電が事実であるかどうかについての突き合わせもいたしました。その上に立って政府に報告を求めて、野党名党それぞれ、短時間ではありましたが、この問題についてのわれわれの見解を申し上げて、事の重大性を政府にお尋ねをいたしたところであります。しかしながら、いずれもわれわれが納得するところには至りません。したがいまして、このまま委員会を継続し審議を続行するということは、きわめて困難な事態であろうと私は思います。特に私がいま申し上げておきたいのは、事実を認められておる。公電はまさしく横路君指摘のとおり相違なかったということが明……

第69回国会 災害対策特別委員会 第3号(1972/07/27、32期、日本社会党)

○辻原委員 だんだんの御意見もございましたので、重点的にお尋ねやら意見を申し上げておきたいと思います。あとで具体的な現地に即した質疑は他の同僚議員がおやりになることと思いますので、私は特に今度の災害の現況にかんがみまして、ぜひともこの程度のことは政府としても基本的にお考えになり対策を進めるべきではないか、こういうことを一応党として意見をまとめておりますので、それらの点について簡潔に申し上げておきたいと思います。  第一は、先ほどからるる御質疑がございましたいわゆる個人災害についての問題でありますが、ここでひとつ政府も視野を広くお考えいただきたい。と申しますのは、いわゆる人命尊重ということが最近……

第70回国会 予算委員会 第3号(1972/11/06、32期、日本社会党)

○辻原委員 緊急に起きました不幸なできごとに対しまして、ただいま両大臣からそれぞれ御報告がございました。まことにわれわれといたしまして、いずれの事件をとりましても裏人命に関するきわめて遺憾な問題でございまして、石狩炭鉱事件におきましてなくなられた方々あるいは行くえ不明になっておられる方々、また、本日午前一時の北陸線の思わざる列車事故においておなくなりになった方々、けがされた方々が多数おられるようでありまして、心から御遺族の方、また、御本人に対してお悔みとお見舞いを申し上げたいと存じます。  なお、ハイジャックの問題につきましては、いま御報告のありましたように、いまだに確たる見通しがついておらな……

第70回国会 予算委員会 第5号(1972/11/08、32期、日本社会党)

○辻原委員 総理にちょっとあらかじめただしておきたいことがあります。  それは、一昨日この席上から、石狩炭鉱の災害に関連して私が緊急質問をいたしました。そのときに、きわめて制限された時間でありましたから、私もあえて再質問をいたしませんでしたけれども、事後じっくり総理の答弁を実は見直してみました。その中にまことに総理としては不謹慎であり、かつ政府の方針と相反するような発言が見られます。簡単に申しますると、事故を起こすようなあぶない、そういう炭鉱はやめてしまったほうがいいんだ、という種類の答弁があったわけであります。私が不謹慎だと言いまするのは、ちょうどそのときはまだ被災者の救済に現地は血まなこに……


33期(1972/12/10〜)

第71回国会 予算委員会 第3号(1973/02/01、33期、日本社会党)

○辻原委員 いま北山委員が指摘をした問題は、楢崎委員が当時の経過を指摘して詳細申し述べたとおりでありますが、総理のお答えになった点は、私どもは釈然とするわけにはいきません。問題は二つあります。一つは、衆議院の予算委員会において、平和時における防衛力の限界というものを示しましょう。これは政府のお答えであります。しかも総理のお答えであります。しかも、参議院の上田委員に対するお答えも、総理がお答えになって――私は、速記録に残されたことばのあやを云々するものではない。しかし、総理がみずから一案をつくるべきであり、しかも「政府が」とあなたは発言されて、言われておる限り、われわれは当然これは政府としての見……

第71回国会 予算委員会 第12号(1973/02/13、33期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま、村山君の本問題に対する質疑に、大蔵大臣は、変動相場への移行であって円の切り上げではないから、直ちに重要な予算に関係を及ぼさないかのような御発言がありました。しかしわれわれは、少なくとも変動相場への移行というのは円レートの改定に結びつくものであるという、これは何人も認める常識であります。  したがって、そういう段階に、いま村山議員も指摘いたしましたように、このまま前提が変わっている予算の審議を続けるということはきわめて困難である、こう考えます。したがって、自後どのように当委員会を運営するかについては、これは私どもも重大な考え方がありますので、直ちに委員会を休憩をして理事会を……

第71回国会 予算委員会 第21号(1973/03/10、33期、日本社会党)

○辻原委員 いま阿部委員から具体的な資料の提出を求めております。その求めている資料について、阿部君が主張されている資料と、それから大蔵大臣はじめ関係局長がいま答弁をしたものとは、これははなはだしく食い違っているわけです。問題の所在は、これは明らかです。政府に阿部君がたびたび資料を要求したが、一向に出てこないというその資料とは、ここにも一つ、さっき阿部君が指摘をいたしましたように、有価証券のそれぞれの報告書、証券会社その他がこれを分析、検討した上公表している。その資料によれば、たとえば三井物産の場合、四十六年上期における決算においては五十一億円落としておる。それをだんだん調べてみると、経理の損金……

第71回国会 予算委員会 第22号(1973/03/12、33期、日本社会党)

○辻原委員 締めくくりの総括質問をただいまから行ないますが、その冒頭に、私は提案をいたしておきたいと思います。  予算の審議中に起きました円問題については、これは西ドイツにその端を発したとは申せ、わが国が切り上げを前提にして、今日長い期間にわたる変動制を余儀なくせられているということは、これはまことに事態重要であります。しかも、今日さだかではありませんけれども、全体の推移から考えますと、切り上げ幅は前回を上回る大幅なものと予想せられるのであります。したがって、これを前提にしない今日の予算案は、当委員会でしばしば議論をいたしておりまするように、すでに予算案の前提となっておる経済見通し、また予算案……

第71回国会 予算委員会 第23号(1973/03/13、33期、日本社会党)

○辻原委員 昨日、われわれ野党四党から要求をいたしました、野党四党共同の予算組みかえ、修正に対する政府の見解を、ただいま詳細に承りました。しかし、総理から御発表になられました内容はきわめて抽象的であります。少なくとも、われわれが提示をいたしました組みかえの内容は、歳入歳出あるいは財政投融資計画等全般にわたって、具体的な組みかえの方向、修正の方向を差し示したはずであります。しかしながら、それに対しては答えられておりません。しかも、組みかえをしなければならぬという前提についても、われわれときわめて意見を異にいたしております。  しかしながら、せっかく政府も、いま総理のおことばをかりて申しまするなら……

第71回国会 予算委員会 第24号(1973/03/30、33期、日本社会党)

○辻原委員 いま自治大臣からもお話がありました。総理からも少し詳しいかのようなお答えがありました。しかし、われわれが問題にしているのは、そういう内容とか、今日に至った経過とか、もちろんそれに対しては政治責任がありますよ。しかし、そのことをいま言っているのじゃない。問題はこうなんです。何らの措置もとられない現状は、四月一日になれば、地方税法は所定のとおり復活をして、これが動き出す、これが一つでしょう。同時に、そうなればその法律に基づいて当然徴税が始まる。あなた方の言っているのは、その際その徴税を延期するための措置を行政指導としてやろうと言っておるのでしょう。しかし、もしかりに地方がその条例改正を……

第72回国会 予算委員会 第2号(1973/12/06、33期、日本社会党)

○辻原委員 私は、社会党を代表いたしまして、いまから、当面の社会不安の中で政治がやらなければならぬ重要な課題である物価の対策、石油危機に対処する方策、それに伴う経済政策の方向等につきまして、主として総理にお尋ねをいたしたいと思います。  せんだって来の本会議における質疑討論の中でも、諸般の認識について、私をして言わしめるならば、まことに総理の御認識とわれわれ並びに国民の認識との間には大きなギャップがあるということを痛感いたしました。  その一つの問題についてお尋ねをいたしますが、総理は、これは所信表明、質疑応答だけではなくて、新聞に対するあなたの発表等を見ましても、今日の私どのも実感、認識から……

第72回国会 予算委員会 第3号(1973/12/07、33期、日本社会党)

○辻原委員 現インフレの事態に対する統一見解を、昨日私は求めました。それに関連をしてただいま総理から御発言がありましたが、その御発言内容は、従来の総理、政府の見解の範囲から一歩も出ておりません。したがって、私は、社会不安、物価高騰の異常事態、インフレに対する政府の判断に対してはきわめて不満であります。  特に私が、またわが党がこの見解を求めました理由は、昨日もるる申し述べましたが、単に物価高騰と認識する場合と、悪性インフレであるという認識に立つ場合と、そこにおのずから自後の経済政策及び物価対策、諸般の政策にかなりの相違が出ることは事実である。したがって、その前提条件がきわめて大事であるというこ……

第72回国会 予算委員会 第9号(1974/02/01、33期、日本社会党)

○辻原委員 外交の問題からお尋ねをしてまいりたいと思います。  最初に、対中国の問題について、これは総理と外務大臣にお尋ねをしておきたいと思いますが、国交正常化からすでに一年以上たったわけであります。今日、中国との国交回復については、私は、おそらくすべての国民のコンセンサスが得られていると思います。同時に、一日も早くその実をあげてもらいたい、一日も早く友好条約を締結してもらいたい、長い暗い両国関係を清算してもらいたいというのが、部分的感情はおのおの国民の中にあるとはいえ、私は、その方針と願望、原則については全く相一致するところだろうと思う。そういう意味におきまして、この友好関係を積み重ねていく……


各種会議発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 文部委員会公聴会 第1号(1953/03/11、25期、日本社会党(左))

○辻原委員 関連した質問でございますが、実は小汀さんの公述につきまして詳細を拝聴することができませんでしたので逐一これにわたり御質問を申し上げたいのでありますが、ただいまとしては、ただ先ほどから質疑の間にかわされております問題から発展いたしまして、今北委員から申されました事柄につきまして、―これはきわめて重要な問題でありますとともに、この考え方につきましては、私も一点賛成をする点でございます。と申しますのは、先ほど小汀さんが述べられた経緯につきまして、あとでお伺いをいたしました範囲で私がしぼつてその結論を出してみますると、結局今回の法案は、その目的がいろいろ多岐にわたつて述べられておりますけれ……


26期(1953/04/19〜)

第19回国会 文部委員会公聴会 第1号(1954/03/13、26期、日本社会党(左))

○辻原委員 簡単に金久保さんと蝋山先生に質問いたします。金久保さんは新聞人とされまして、蝋山先生は教育者として、教育に対するいろいろな意味での長い御経験をお持ちになつていると思いをす。同時にまた教育に対しては、長い目でいろいろ御観察なさつていると思いますので、私は次の点について簡潔に承りたいと思います。  と申しますのは、今日中立性の問題が論ぜられることは、これは私は非常に重要な問題であると思うと同時に、この問題に対する考え方の基底を誤つてはならないと思うのでありますが、その意味で、今日の日本の教育法規の中で、重ねて強調している部面を取上げてみますと、私はこれに尽きるのじやないかと思いますが、……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 社会労働委員会文教委員会連合審査会 第1号(1955/07/29、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 今、主として修正された事務的取扱いについての意見の開陳が、政府部門の方からあったわけでありますが、その前に、単に歯科技工士の問題だけではなしに、われわれ文教委員としては、教育体系の根本的な問題として、実は相当重視しているわけです。というのは、現在、文部大臣の指定する云々というのに該当する学校が、一つであろうが、二つであろうが、三つであろうが、そのこと自体が問題ではない。それよりも、一体学校と名のつくものの所管を厚生省がやり得るのかどうか、また現在学校という名がついているそれぞれの教育機関でありながら、その性格を法律によって一挙に変えてしまおうというようなことが、行政上果して妥当であ……

第22回国会 地方行政委員会文教委員会連合審査会 第1号(1955/07/20、27期、日本社会党(左))

○辻原委員 当地方行政委員会に付託されております今回政府提出にかかる地方財政再建促進特別措置法案について、私ども文教委員会が連合審査を申し入れました趣旨は、すでに大臣もよくおわかりかと思いますが、この地方財政再建促進という趣旨のもとに作られております本法案が、その影響するところ、特に教育委員会の制度あるいは教育行政、ひいては日本の教育万般に対してきわめて大であり、かっその影響は決して好ましいものではなくして、現在都道府県教育委員会あるいは地方教育委員会、さらに一般父兄大衆が非常な、と申しますよりも異常な関心を持ってこの法案に対して成り行きを見守っておる。教育行政にとってまさにその死活に関する運……

第22回国会 文教委員協議会 第1号(1955/10/04、27期、日本社会党(左))

○辻原弘市君 この機会に、大臣に重要な問題についてお伺いをいたしておきたいと思います。  それは、昨日文部省で中央教育審議会を招集されて、それに教科書制度の問題について諮問をせられたようでありますが、この教科書問題は、二十二特別国会におきましても、行政監察特別委員会等においても、現在の検定制度の具体的な欠陥という問題を取り上げまして、鋭意この調査に当ってきておるわけであります。ただこの教科書問題を取り上げましたその中に、教科書の制度そのものに対する意見あるいは見解ではなくして、随所に派生的な問題を含んでおります。その中で、私たちが非常にふに落ちない一つの問題として指摘をいたしたいのは、ここに私……

第22回国会 文教委員協議会 第2号(1955/10/14、27期、日本社会党)

○辻原弘市君 関連して……。今の屋内体操場の問題ですが、今明年度についての方針をお話しなさったのですが、それは中学校のみ取り上げておるのだろうと思いますが、小学校についてはどうされるつもりか。それと、中学校については、今のお話によると、積雪寒冷地帯でまだ充足していない、確かにこれはそうでございましょうが、これは相対的な問題でございますから、いつ完全に充足されるか、事務当局の方でもおわかりになるまいと思います。だからそういう点から言うと、政策の問題でどういうふうにやるかという点だろうと思うのです。充足していないからそのワクを広げられないという論では、来年同じ論を蒸し返しても同じだと思う。結局今学……

第24回国会 文教委員会公聴会 第1号(1956/04/07、27期、日本社会党)

○辻原委員 南原先生に一、二点簡単にお伺いいたしたいと思いますが、第一にお伺いをいたしておきたい点は、過ぐる三月の十九日に出されましたいわゆる学長声明の問題でございます。この声明が出されまするや、この教育委員会法はもちろんのこと、先ほど先生が指摘されましたその他教育基本法の問題ないしは教科書法案の問題等等、最近政府が改正を企図いたしております教育の傾向に対して、世論の上に非常な刺激を与えたということは事実でございます。ところが、この学長声明に対する真の意図というものがどこにあるかという点について、それぞれ私どもといたしましては、先ほどの先生の公述によりましても十分わかったわけでありますが、はな……

第24回国会 文教委員会公聴会 第3号(1956/05/11、27期、日本社会党)

○辻原委員 ただいま森戸先生から非常に詳細にわたっての御公述を承わりました。われわれにとりましては大先輩でいらっしゃる森戸先生が、当委員会の公述にわが党の推薦にあらず自民党の推薦でお越しいただきましたことは、まことに私個人といたしましても今昔の感にたえない次第であります。  最初に承わりたい点は、先生が触れられました戦後の教育改革の万般については、これは今日日本の教育制度としては、少くともその基本原則というものはあくまで貫いていかなければならぬ、こういうお話についてであります。先生は、戦後二代の内閣にわたりまして、大臣として、実に重要な教育改革の衝に当って参られました。私どもは絶えず教育問題が……

第24回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1956/02/23、27期、日本社会党)

○辻原分科員 ただいま松察審査会の関係における問題の点が明瞭になったのでありますが、なお、関連いたしまして、この和歌山県のいわゆる土木汚職と言われている昨年来からの一大不祥事件について、少しく具体的な問題をお尋ねいたしておきたいと思います。  大体の事情につきましては今田中分科員からお話がありましたので、また、高検、地検からの報告に基いて御承知なすっていらっしゃると思いますから、くどくは申し上げませんが、ただ、今大阪の高検の方で審査会の意見を尊重すべく検討中であるというお話で、ありましたが、この事案は、私どもが承知するところによりますと、本年末で時効になる事案、こういうことを聞き及んでおるので……

第24回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1956/02/22、27期、日本社会党)

○辻原分科員 少しこまかい点で二、三の問題を伺いたいと思います。  最初に負担金の問題についてお伺いいたしたいと思います。ずっと予算の編成の過程を見ますと、事務当局としては相当苦労ぜられた跡が、この部分に関する限りは私も認めざるを得ないのでありますが、ただ問題は編成の過程で一番重要な問題であった――大蔵省あるいは自治庁が前々からそういう計画を持っていることは私も知っておりますが、例のそれぞれの人件費の基礎を定員あるいは定額という形にするいわゆる定員定額制、本年度は制度としては一応採用せられておりませんが、しかし昨今の地方財政の状態等から考えてみますと、この問題は将来とも文教の予算にとっては非常……

第26回国会 予算委員会公聴会 第2号(1957/02/19、27期、日本社会党)

○辻原委員 簡単に三点ばかりお伺いいたしたいのでありますが、第一に、これは本年度の予算を見た場合に、予算規模に対する考え方について、いろいろ政府のお話とわれわれの見解とも違うし、また経済学者の間においてもその点の考え方が非常に違っておるように思うのであります。私どものとっておる立場は、少くとも経済が好況期に入って非常に伸びておると言われておるような際における国家財政の規模というものは、できるだけこれを締めて膨張の傾向をたどらないようにする留意が必要である。いわゆる好景気の経済に特に刺激を与えるようなそういう一つの予算編成は不可であるという立場をとっておるのでありますが、先生のお話には、この点に……

第26回国会 予算委員会第四分科会 第3号(1957/02/13、27期、日本社会党)

○辻原分科員 関連してちょっとお伺いいたしたいのでありますが、本質的な問題であります。配付されました予算の参考資料の一番最後に本年度の工事の経費の内訳表が出ておりますが、そこでちょっとお伺いしておきます。  承わるところによりますと、最近の交通の隘路を打開するということで、国鉄の方では新しい五ヵ年計画を設定して、相当量の建設を進められるやに承わっておりますが、また、それとは逆に、従来進捗しておった計画が本年度の予算の中で計画以下に削減されているような向きも承わっておるのでございます。具体的にお答えを願いたいと思いますのは、これは古い時代の問題で、戦時中に一時中絶をして、その後建設を継続している……

第26回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1957/02/11、27期、日本社会党)

○辻原分科員 分科会でございますので、できるだけこまかい点をお聞きいたしたいと思いますが、最初に二、三大臣から承わっておきたいと思います。  その一つは教科書法案の問題であります。これは前国会に流産をいたしまして、その後政府の方でも、当初はこれを提出するという方針をおきめになったようでありますが、その後さらにこれを撤回いたしまして、提出をいたさないということに何か決定を見たようであります。このことは正式な決定であるかどうか、それからもしそれが正式なものであり、政府の態度であるとするならば、当初どうしても提出しなければならぬという空気から、このたび撤回を見合せるに至ったその主たる理由というものは……

第26回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1957/02/12、27期、日本社会党)

○辻原分科員 時間がないようですので、二、三の問題に限定して質問をいたします。  最初に、先刻井堀委員からもお話がありましたが、結核療養所あるいは国立案所の給食費の問題でありますが、予算面を見ますと、前年度と内容においては同額に据え置かれております。私の聞いている範囲では、大体結核療養所において九十六円十銭、それから一般国立病院においては九十四円十銭、こういう数字になっているようでありますが、これは私が申し上げるまでもなく、実情を見れば、先刻また大臣も申されておりましたように、ともかく病人は何といいましても薬餌による療養よりも、やはりそれ自身の抵抗力をつけるという意味において、食餌療法というも……

第26回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1957/02/13、27期、日本社会党)

○辻原分科員 先刻から勝間田さんあるいは小川さんの方から重要な問題が出されておりますが、私は、労働省が所管をしている労働行政の中でやはり重要な問題は、先刻から問題になっている雇用の問題と、賃金政策の問題だろうと思うのであります。本年度の予算に盛られた政府の雇用の政策を見てみますると、率直に申して、寒心にたえない点があるのでございます。これは雇用の問題のみならず、全般的経済政策についてもそうでありまして、わが党から種々それらの問題点について追及いたしましたが、ますますわれわれとしては疑義が深くなってくるのは、何というか、非常に甘い見通しの上にこれらの政策が立てられているんじゃないかという点に不安……

第28回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1958/02/14、27期、日本社会党)

○辻原分科員 今問題になっております失対の問題で私も一、二具体的にお考えを承わりたいと思いますが、その前にこれは労働省の方に申し上げてもいたし方ないことでありますが、昨年度の経済計画の大綱にも具体的にこの年度内における完全失業者の推移というものが数字的に表わされておったように私は記憶しております。ところが本年提示されました企画庁の長期経済計画、それから三十三年度の経済計画の大綱を見ましても、完全失業者の数が付表にもその他にもあげられていないのであります。あるいは私の見間違いであればけっこうでありますけれども、私はこの点について非常に奇異に感ずる。少くとも失業問題、あるいは雇用の関係を考える場合……

第28回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1958/02/15、27期、日本社会党)

○辻原分科員 先ほど周東さんも言われました通り、文教の問題は、主として大臣の施政にかかる重要問題が今山積いたしておりますので、大臣の御出席を願っていろいろ根本的な問題についてお伺いをする予定でありましたが、御病気で本日出席がございませんので、重要な問題はいずれ来週早々の分科会で大臣の御出席を願いまして、お尋ねをして参りたいと思います。  本日は非常に当面している緊要な問題の一つであります南極本観測の問題につきまして、責任者の方々から、今後の方針なりあるいは今日までの経過あるいは今後の措置、こういうものについて承って参りたいと思います。統合本部の稲田副本部長、それから海上保安庁の方も御出席であり……

第28回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1958/02/17、27期、日本社会党)

○辻原分科員 松永大臣が御病気の由できょうもお見えにならず、政府の方で唐澤大臣が代理をして文部大臣を勤められるようでありますが、形式的なことは除きまして、やはり本来は担当した大臣に予算編成の経過あるいは今後の確固たる大臣としての所論、こういうものを実は伺いたかったのでありますが、そのことは御病気とあればやむを得ませんので、できる限り協力をいたしまして、一つ唐津臨時代理、それから政務次官、事務当局の方々に順次一つ文教の当面している重要問題等を伺って参りたいと思います。  最初に私が伺いたいのは、これはもうここ数年来日本の、特に義務教育の問題では課題となっておるすし詰め学級をどうして解消するか、こ……


28期(1958/05/22〜)

第30回国会 文教委員会公聴会 第1号(1958/10/29、28期、日本社会党)

○辻原委員 簡単に一点だけ関口先生にお伺いいたしたいと思います。いろいろお尋ねいたしたいのでありますが、時間がございませんので……。  先生は短期大学の専任者と申されるよりも、むしろ中教審の専門委員あるいは山形大学の学長として新制大学の運営に主として当られておるという観点から、私がお見受けするところ、失礼でありますが、いわゆる短期大学をお育てになった方とは多少ニュアンスが違います。そういう点で先生の御議論を拝聴いたしたのでありますが、そういうお立場、また専門的なお立場からの御意見はよくわかりました。ただ公立短大はすでに短期大学制度の改正についてまとまった意見を出されておりまするし、われわれもそ……

第33回国会 災害地対策特別委員会厚生労働等小委員会 第3号(1959/11/18、28期、日本社会党)

○辻原小委員 最初に、公立文教施設の災害復旧についてお尋ねをいたしたいと思いますが、今度の特例法の中に、社会教育の施設がこれに含まれておりますが、社会教育の法案を見ますると、社会教育のあれについては特別に改良復旧を認めていないような書き方をしておりますが、これはどういう理由に基づくものでしょうか、お伺いいたします。
【次の発言】 認めていない。もう少し具体的には、母法である公立文教施設国庫負担法の第二条は、これを準用しておりますね。ある意味において、効用復旧と改良復旧は社会教育施設についても認めておる。ところが、新しく特例法に特別に入れた、これはもう大臣もしばしば強調せられて、われわれも大いに……

第34回国会 予算委員会公聴会 第2号(1960/02/18、28期、日本社会党)

○辻原委員 一言だけ大島さんにお伺いをしたいのでありますが、それは先ほども貿易の問題について御意見をお聞きいたしたのでありますが、今度の予算編成とそれからわが国の経済並びにそれに関連する国際的な経済の背景、その中で行なわれる自由化の問題で、一体今後日本の経済が、またそれに伴って日本の産業全般がどういう形に移行していくのか、はたしてこの自由化の波を乗り切っていけるかどうかということを非常に懸念をいたしておるわけであります。しばしば政府に対してもそれについての自信のほどをわれわれも聞いておるわけですけれども、いまだに確たる政府のこれに対する具体的な確信というものをわれわれに与えていないわけでありま……

第34回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1960/02/25、28期、日本社会党)

○辻原分科員 労働大臣に同和対策の問題について、労働省の所管にかかる特に失業対策についての同和対策上必要な配慮というような点について伺いたいと思います。  予算を見ますると、本年度の失業対策については、金額は約二十八円増額をしておりまするが、人員については一万八千人減員をしております。御承知のように、最近の経済的な状況からいいますると、完全失業者の数というものは、都会地においては若干減っておりますが、しかし特定の地域、たとえば炭鉱離職者の問題、これは失業対策だけの問題ではありませんけれども、その地帯、さらにはこれは半永久的に常に問題になっているのは、いわゆる部落の存在する同和地区であります。こ……

第34回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1960/02/27、28期、日本社会党)

○辻原分科員 要求いたしました資料によりますと、本年から昭和三十七年までの中学校の生徒の増加がきわめて著しくなっております。そのための校舎施設整備、これに対応する計画は一体具体的にどうなっておるか。もう一つの問題は、教職員の定数に対する確保が行なわれているかどうかをお聞きいたしたいと思うのでありますが、時間の関係で、文部省の予算上の説明は私も予算書を拝見いたしましたのでお聞きいたしません。私の要求いたした資料も出ておりますが、それによりますと、急増対策という特別の計画は立てられていないようであります。文部省の去年から始められた施設に対する五カ年計画、これに基づいて今年度は第二年目としてこの中で……


29期(1960/11/20〜)

第40回国会 予算委員会公聴会 第1号(1962/02/13、29期、日本社会党)

○辻原委員 大へん恐縮ですが、一点だけお伺いをいたしておきたいと思います。  先刻のお話の中に最後に述べられました三十七年度予算の運用にあたっての要望事項、特に財政投融資について、これが将来の経済基盤をつちかう上において、また、当面の景気調整、あるいは十分手の及んでいない中小企業その他に対する重要な部面として指摘をされたわけでありますが、その中で、対外支払いについて、これが今後の財政投融資資金に若干の影響を及ぼすのじゃなかろうかということで、ガリオア・エロアの返済の問題を指摘せられたわけでありますが、私どもも懸念をいたす一点でございまして、御承知のように、これを扱う投資特別会計は産業投資特別会……

第40回国会 予算委員会第一分科会 第5号(1962/02/23、29期、日本社会党)

○辻原分科員 ただいまの基地設定についての防衛庁の方針について、多少関連をいたします問題を伺っておきたいと思います。  先ほどからの美保基地に関する答弁をずっと聞いておりますと、基地設定にあたっては必ず他の省あるいは関係地方公共団体等との連絡を密にして、地元住民との福祉の調和をはかることに全力を上げる、こういうふうに言われておるのでありますが、私は今具体的な一つの自衛隊の基地設定にあたって、はたしてそういうことが顧慮されてきたかどうかをただしておきたいと思います。  今私が具体的にと言いました問題は、和歌山県の美浜町に誘致をせられようとしている自衛隊の基地についてであります。この問題は、すでに……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1962/02/22、29期、日本社会党)

○辻原分科員 午後にかかって参りましたが、時間が少のうございますので、問題をしぼりましてお尋ねをいたしたいと思います。  最初に、本論に入る前に、これは医務局長の所管だと聞いておりますが、厚生省の第二共済組合の運営に関してちょっとお尋ねをいたしておきたいと思います。  他の共済組合と同様、運営審議会が設けられて、それぞれ組合員と役所側の委員が同数で運営をせられておるようでありますが、お尋ねをいたしたいのは、その運営審議会の議によりて運営規則の改正が最近行なわれたようでありますが、それは幾日に行なわれましたか。
【次の発言】 それでは課長が来られてから私は少し具体的に伺いますが、その前に、運営審……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第5号(1962/02/23、29期、日本社会党)

○辻原分科員 雇用の特殊的な問題を例にあげまして、それから起きる諸般の労働問題、これについてお尋ねいたしたいと思います。私が今一つの例としてあげる問題は、山林に働く労働者の万般の問題であります。なぜ私がこれを取り上げたかといいますと、山林に働く労働者の雇用の形態というものは、労働大臣も御承知かと思いますが、一般事業所に雇用される労働者の形態でもなく、また日雇い労働者と称する範囲に包括されるものでもなく、一種特別な形態を実はとっておるのであります。しかも、最近の、特に都市と農村との格差というような面、あるいは農山漁村の最近の不況、こういう中に、雇用問題は一段と深刻になっております。その根本は何に……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第7号(1962/02/26、29期、日本社会党)

○辻原分科員 私は主として、先ほどから議論に出ておりますが、内容的にきわめて不十分であると思いますので、閣議で了解を得たという全般を通じての高校生の急増対策、これについてそれぞれ文部省、自治省、大蔵省の責任者から方針を承り、かつその内容を具体的に一つ聞いておきたいと思います。  最初に文部大臣に伺いますが、急増対策の中で特に問題であるのは、工業を除くその他の急増対策等について三十八年度以降はどうするのか。去る一月二十六日の閣議で生徒急増対策についての了解事項が三項目にわたってきめられておりますが、その三項の中に含まていることを仄聞いたしますると次のようになる。すなわち、三十八年度以降については……

第43回国会 予算委員会第二分科会 第5号(1963/02/21、29期、日本社会党)

○辻原分科員 文部省、自治省、大蔵省、それぞれ関係の三省に対して二つの問題をお尋ねいたしまして、現在の状況、今後の方針を一つ明らかにしていただきたいと思います。  私がお伺いをする二つの問題の一つは、教職員の定数についての問題であります。一つはそれとうらはらの関係になる施設の問題であります。  そこで、最初に定数から伺いますが、まず問題をわかりやすく二つに分けて大臣に伺いたいと思います。一つはもうすでに、これは国会が開かれるたびに、また今国会になりましてもしばしば予算委員会また文教委員会でも指摘をされておりますように、現在の義務教育小学校における定数問題は、諸外国に比しまして著しく収容定員が高……

第43回国会 予算委員会第二分科会 第8号(1963/02/25、29期、日本社会党)

○辻原分科員 主査から特に御注意がございまして、三時から理事会の予定もあるようでありますから、あまり長くやらないようにということでございましたから、ILO等の問題につきましては、いずれまた日をあらためて大臣に各般の問題をお伺いいたしたいと思います。  そこできょう私は具体的な二、三の問題について、時間の許す範囲でお尋ねをいたしたいと思うのでありますが、その一つは、歴代の労働大臣に実は私は希望を申し上げ、また自分自身の体験と経験を開陳して参っておるのであります。その問題といいますのは、今も田原さんから失業保険受け取りの問題等のお話がございましたが、失業保険やあるいは労災保険の適用について、ほんと……


30期(1963/11/21〜)

第46回国会 予算委員会公聴会 第1号(1964/02/12、30期、日本社会党)

○辻原委員 時間がございませんので、公述人の方々に要点だけ簡単にお尋ねをいたしたいと思います。  井上公述人にお伺いをいたしますが、最初に、銀行の立場で実は私承りたいのでありますが、一つは、景気動向についての銀行筋としてのお見通しは、一体どうであるのかという点であります。なぜこういうことを申し上げるかといいますと、実は、例年私ども野党としては、政府の経済見通しについては天気予報より当たらぬということで悪口を言っておるわけです。ところが存外、この前に、去年でしたか、勧銀がかなり精細に調査された経済見通し、特に物価の動向なんかにつきましては、政府のそれよりも、これは結果においてでありますけれども、……

第46回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1964/02/19、30期、日本社会党)

○辻原分科員 ただいまの問題につきまして、私も事が自衛隊の内部で起こった問題だけに、これは非常に重要な問題だと考えて、あえてただいま田中委員の質問に関連をいたしまして、二、三お尋ねをいたしておきたいし、また意見も申し上げたいと思うのであります。  特に私は、ただいままでの自衛隊としてのこの問題に対する処理のしかたについて、かなり詳しく現地なり関係者から聞いております範囲から見て、非常に不満に思っておるのであります。たとえば一つの問題は、大体これは旧軍でもそうでありますが、自衛隊という組織の中の社会というものは、一般社会とは違って特殊なものがあろうと思う。指揮命令系統からいうと、師団が一つの単位……

第46回国会 予算委員会第三分科会 第7号(1964/02/25、30期、日本社会党)

○辻原分科員 通産大臣にお伺いをいたします。時間がございませんので、要点だけお答えを願いたいと思います。きょう私は、主として中小企業の金融対策で、政府金融の問題についてお伺いをいたしたいと思います。  実は先般来からの当委員会でも総括質問、一般質問、それから分科会等において例の歩積み、両建てをなくするということについて相当議論が行なわれておるわけでありますが、その中で、これもまたわが党から指摘をいたしましたが、政府金融の中でもそれに類似する行為が行なわれておるということは、これはまことに遺憾であります。私どもも数々この事例を知っておりますが、たとえば商工中金、これは他の政府金融機関と違いまして……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1964/02/20、30期、日本社会党)

○辻原分科員 主査から時間の点をやかやしく言われましたので、できるだけまとめて、少しこまかい問題について骨だけお伺いして、骨だけお答え願いたいと思います。  最初に、数日前の新聞に、教育委員会制度の問題について、大臣がその改革を示唆したいということが報道せられておりましたが、現行教育委員会制度は、思い起こしてみますと、昭和三十一年、地方教育行政の組織及び運営に関する法律案というもので出まして、当時われわれが真剣にその設置規模あるいはその性格、権限、こういうものについて議論いたしたものであります。現行の地方教育委員会制度が完全なものであるということは、おそらく今日何人も考えていないであろうと思い……

第48回国会 予算委員会公聴会 第2号(1965/02/18、30期、日本社会党)

○辻原委員 両公述人の方からただいまそれぞれの御所見を承りまして、なおこの機会に重要な問題としてお尋ねをいたしたい点が一、二点ございますので、簡単にお答え願いたいと存じます。  最初に、日向さんにお尋ねをいたしますが、けさほど当委員会で公述をされました中村勧銀頭取が述べられておったのでありますが、いま私どもがわが国の経済の中で当面して一番気にしている問題は、財政支出の面から起きる一般的にはインフレの傾向、さらにはそれが景気に与える刺激、こういう問題が今後どういう形にあらわれてくるであろうかという点が経済動向として最も懸念するところでありますが、中村さんの公述のおことばをかりましても、また一般に……

第48回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1965/02/25、30期、日本社会党)

○辻原分科員 最初に、教科書の問題についてお尋ねをいたしたいと思います。  けさ野原分科員からも大臣に質問が行なわれましたが、無償教科書を中学校まで延長してやってもらいたいというのは長い間の懸案で、しかも、私どもも世界各国の例等も調べましたところ、すでに、いろいろなやり方がありますけれども、結果においては父兄なり本人の負担でなくて教科書が渡っているという制度が逐年多くなっていることは事実であります。したがって、当然本年度は中学一年までは実行せられるものと考えておりましたが、残念なことに、六年までということに限定をせられましたことは遺憾であります。しかし、前進をいたしておる点は私どもも大いに歓迎……

第48回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1965/02/25、30期、日本社会党)

○辻原分科員 主査の仰せに従いまして、時間は厳守をいたしたいと思います。なお大臣、それから薬務局長に、時間もございませんから、私は多くをお尋ねしようとは考えておりませんので、しろうとの全くのしろうとの意見として、少し薬の問題についてお尋ねをいたしたいと思います。 もちろんこの分科会でそれぞれの専門的立場からも、薬剤の問題については触れられておるようででございます。あるいは私の質問の若干が重復する点があるかとも思いますが、私は一点だけ、本日お尋ねの中で厚生省のはっきりしたお考えを承りたいという趣旨のもとに、お尋ねをいたしたいのでございます。なぜ私どもが薬の問題をかくまで重要視してお尋ねをするかと……

第51回国会 予算委員会第五分科会 第6号(1966/03/02、30期、日本社会党)

○辻原分科員 私は郵政当局に、時間が短時間でありますので簡潔に、放送の主として免許に関する事項についてお尋ねをいたしておきたいと思います。  これはあるいは重複するかもしれませんが、最初に、新聞紙上あるいは国会の御答弁等でも郵政大臣から若干のお話があったようでありますが、すでに以前から問題になっておる放送法については、大体成案が得られたようであります。私はきょうは内容の問題には触れませんが、大体いつ国会に御提出になるおつもりでありますか、この点をひとつ……。
【次の発言】 これは事務当局でけっこうでありますが、少し資料的にお尋ねしてみたいのです。全国的に見て、特にテレビの民放の普及が免許の関係……


32期(1969/12/27〜)

第63回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1970/03/16、32期、日本社会党)

○辻原分科員 短い時間でありますから、問題を一つだけ大臣、それから関係政府委員の皆さんに伺っておきたいと思います。  それは同和対策に関することであります。まず最初に大臣からいわゆる同和問題というものに対する大蔵大臣としての御認識をひとつ伺っておきたいと思います。
【次の発言】 お話のごとく、多年の懸案でありました特別措置法が昨年七月、四党の共同一致によりまして成立を見ました。いま大臣がおっしゃったとおりであります。  そこで、まさにお話のように画期的なものである、これを推進し、実行していきたいといういまの大臣のおことばでありますが、来年度予算に盛られておるその予算の内容において、いま大臣が言……

第65回国会 予算委員会公聴会 第2号(1971/02/12、32期、日本社会党)

○辻原委員 岩田さんと中林さんからいろいろ消費者運動、それから当面している物価の問題について具体的に承りまして、ありがとうございました。  私は、いま委員長からもお話がありましたように、時間がございませんから、お二人とも消費者運動という点についてのベテランでございますから、二つの問題についてだけ承っておきたいと思います。  一つは、物価の中で、お話のありました管理価格に対してどうすればメスが入るかということについてであります。けさほどの東洋大学の御園生さんのお考えによりますると、国会みずからがその調査をして消費者に公表する、国民に公表するというような制度、これをお述べになっておりました。先刻こ……

第65回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1971/02/22、32期、日本社会党)

○辻原分科員 三、四点お伺いいしたいと思います。  最初に、これはせんだっての毎日新聞の夕刊でありますが、たぶん御存じだと思いますけれども、ある下町の小学校で、これは父兄と先生が中心で、公害による子供の健康を調査をしたところが、その新聞に出ておりますように、ぜんそく児童が四年間に十一倍になっておるという結果がわかったということであります。それから驚いてといいますか、非常に事態を重視して、この問題を少なくとも自分の学校のみならず、全国的な運動にまで広げたいということで、非常に御熱心にやっておられるということを私は夕刊で見て、さらに少しその辺の事情を調べてみたのであります。これは一つの東京における……

第68回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1972/03/18、32期、日本社会党)

○辻原分科員 ただいま御説明のありました宮内庁関係の予算に関連をいたしまして、少しく日ごろ私が思っておりますことについてお尋ねと要望をいたしておきたいと思います。  いま御説明のありましたそれぞれの予算の中で、皇室用財産維持管理等に必要な経費というのが本年度十七億強計上せられております。いろいろ宮内庁から資料をいただきましたうころ、現在、皇室用財産であって、一般の参観の用に供しておる財産が、大きく分けまして六カ所になっているようであります。一つは皇居、いま一つは京都御所、それから桂離宮、修学院離宮、正倉院、これは建物ではありませんが雅楽、こういうことに相なっているようであります。  私がここで……

第68回国会 予算委員会第一分科会 第6号(1972/03/25、32期、日本社会党)

○辻原分科員 最初に、大臣に、これは法務大臣としてと申しますよりは、あなたが国務大臣としてどういう御認識を持っているかということについて伺っておきたいと思います。  それは、最近法務省あるいは最高裁判所所管のいわゆる地方の出先諸官庁、これらがかなり整理統合される方向にある、こういうことを聞きますと同時に、われわれもそれぞれの地域で現実の問題にぶつかっているわけでありますが、こういう方向というのは一体どういう発想から生まれてきているのか。これはただに法務省だけではありません。私はきのうも実は運輸省にも申し上げたのでありますが、かねて閣議で決定をいたしました、三年間で五%の定員を減らすというこの決……

第68回国会 予算委員会第五分科会 第5号(1972/03/24、32期、日本社会党)

○辻原分科員 大きく分けまして二つの問題について承りたいと思います。  一つは気象業務に関する問題、いま一つは、陸上のことはかなり議論をされておりますが、海上の問題についてはあまり議論をされておりませんが、陸上同様最近の景気動向等からにらみ合わせまして、特に零細な内航海運の部面に多くの問題が出ております。したがって、私はこの問題を短時間でありますが承りたいと思います。  運輸大臣にお聞きをいたしておきたいのでありますが、これは運輸大臣と申し上げるよりは閣僚としてのあなたにひとつお考えを承っておきたいのでありますが、実は第一次、第二次と、閣議決定をして公務員の定員の削減をいたしております。ところ……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/21
データ入手日:2024/10/20

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