このページでは古井喜実衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。古井喜実衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○古井委員 戦後綱紀の紊乱の状況はまことに慨嘆にたえぬものがあると思つております。ただしかし、一方公務員の給与が非常に低いために、知らず知らずの間に間違いが間々起ることがあるのであります。そこで本件の場合は、ごく特殊な事情のもとにやつた人間のことであるのでありますか、それとも、何も特殊の事情のない、ごく普通の公務員の場合の事件でありますか、その点をお伺いしておきたいと思います。
○古井委員 特調関係のここに掲げられた批難事項に関連して、刑事事件になつたものがどういう状況になつているか、どれどれが刑事事件になつて、どういう結末になつたか。もう一つ、あれに関連して官紀上の処分を当該公務員が受けた状況がどうなつておるか。この二つのことの資料をお願いしたいと思います
○古井委員 きよういただきました関係者調書というものを拝見いたしますと、関係者に対する処分のところに何も処分のないのもありますし、それからまた「厳重注意」と書いてあるのがたくさんありますけれども、この厳重注意というものはどういうことでありますか。口で将来を十分に戒めたということでありますか、あるいはそれ以上の特段の形でもつて注意を加えた場合のことでありますか、その点を伺います。
【次の発言】 少し私も記憶が古くなつたですけれども、訓告というのは、ほんとうの懲戒上の処分でもなかつたように思うのです。それからなおこの「厳重注意」ということは、これはまつたくただ形だけのことで、これは警告にもならず、……
○古井委員 時間がないので、簡単に本多国務大臣にお伺いいたしたいと思います。先ごろの予算委員会でも申し上げましたし、またお伺いもしたことでありますが、昭和二十五年度における地方団体の赤字状況、これは実にひどい状況であると思つております。たしか十四府県が実質上の赤字団体であつたと思つております。二十六年度における決算見込みでも、おそらく同様な結果が出ておるはずだと思つております。一体なぜこういう結果が起つて来るのであろうか。今の状況は、おそらく今までの地方財政の歴史において、かつてない状況だと思うのであります。なぜこういうことになるか、これの原因は結局こまかくいえばいろいろあるけれども、必要な財……
○古井委員 さつき代金の支払いについて、会社の会計を調べることができないということをおつしやいましたが、それは役務請負だからできないという意味ですか。それは法律の上からいうと、会計検査院法の二十三条一項七号の規定から、役務だからできないのだ、こういう意味ですか。そうしますと、この会計検査院法の規定の改正の必要ということはお考えになつておらぬのでしようか。つまりこれで見ますと、工事の請負、それから物品納入の契約、この関係では会計の検査ができるということになつておりますね。その場合に、工事の請負、あるいは物品納入関係の会計の検査といううちには、会社に入つた収入の関係のみならず、それに関連して会社の……
○古井委員 大蔵省関係の資料のことですが、先ごろ酒屋の許可の資料をお願いしたのですが、それについて終戦後を一括して書いた資料が来たわけです。これは終戦後を一括しないで、年度別にいたしてもらいたい。ことに二十七年は月別にしてもらいたい。それからもう一つ、認めた石数も明らかにしてもらいたいということを事務の方にお願いしておきましたが、この点よろしくおはからい願いたいと思います。 それからもう一つ、内認可というのを与えておる事実があるようですが、この内認可を含めて資料にして出してもらいたい。この点はきよう新しく申し上げますから、よろしくお願いいたします。
○古井委員 今の食糧貿易公団と油糧配給公団との間に取引された時期は、いつになつていますか。
【次の発言】 会計検査院の方ではわかりませんか。
【次の発言】 それで会計検査院の方にちよつと伺つておきたいと思いますが、これはお調べになつた当時、ほんの他意なく計上漏れになつておつたようにごらんになつたか、あるいは何かそこに事情のありそうな特殊な状況にごらんになつたか、これについて伺えれば伺いたいと思います。
【次の発言】 六五〇ないし六五三の便乗工事の案件に関係して懲戒の処置をとつたものがありますかどうか。これは資料をいただいたかもしれませんが、調べて来なかつたので……。
○古井委員 (2)に関連してちよつとお尋ねしたいのですけれども、(2)に対応するよその国の立法例はどうなつておりますか。
【次の発言】 多分この選挙犯罪者に対しての制裁で、選挙資格あるいは被選挙資格というものについての点では、イギリスの立法例などはたいへんきついと思うのです。しかし選挙運動というこの基本的な大事な政治活動の制限については、別個の考慮を払つておるのではないかという気がするのであります。これは他の国の立法例もわかる限り知りたいと思うのですが、時間のいとまがありますか。
【次の発言】 私はそうしたいと思うのです。
【次の発言】 少し混雑するのは、総括主宰者の届出というのは、いわば選挙……
○古井委員 私は警察法の問題につきまして犬養大臣その他御関係の方に予算委員会あるいはその分科会である程度質疑応答を重ねまして、説明を伺つた点も多々あります。同時に重要な点について、いまだに得心の行く御説明を伺わない問題も残つております。またその後における本委員会における同僚委員諸君の御質問によつて、前後疑問を生じた点もあるのであります。つきましてそれらの点について御質問をいたしたいと思います。 その前に人事院総裁かお出ましでありますので、簡単なことを総裁にお伺いしたいと思います。同じ種類の行政事務について、国家公務員と地方公務員と両者を組合せて人事組織をつくる、こういう体系は人事組織の体系と……
○古井委員 私は総理にお伺いしたいことがありますが、御出席がありませんから、これは一応保留いたします。なお地方財政の問題を主としてつつ込んでお伺いしたいと思いますが、簡単に別の問題で、保安隊と警察の関係についてまずお伺いいたします。
木村保安庁長官にお伺いいたします。保安隊の目的は、たびたびの御答弁、御説明によつて、警察の目的と同一であるように伺いましたが、はたしてそうでありますか、あるいはその間に何かの差異がありますか。差異がありますれば、その点をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 警察と別に保安隊を設けます以上は、働く場合が違うことは当然のことでありますが、目的が同一であるかどうかと……
○古井委員 ただいま議題に供せられました動議の内容は、お手元に配付せられた印刷物に掲げられておりますので、これによつて御承知を願いたいと存じます。 この動議は申すまでもなく、ただいまの一般会計の予算補正に対する共同修正案と不可分の関連を持つのであります。われわれは一般会計予算に対すると同様に特別会計、また政府関係機関の予算に関する政府の提案に対して絶大な不満を持つものであります。しこうしてこの一般会計予算に対して修正を加えます以上は、同一の趣旨により、かつまたこれとの関連において、特別会計予算並びに政府関係予算に対して、修正整備を加うべきことも当然であります。われわれはあえて修正案作成のため……
○古井委員 義務教育費国庫負担に関する資料として、次の二つのものを政府に要求したいと思います。 一つは、九百二十億円を義務教育費国庫負担に関する政府の改革案によつて配分し、また八百億円を地方財政平衡交付金として配分する場合と、その合計額の一千七百二十億円をすべて平衡交付金として配分する場合、この二つの比較を、都道府県別に示されたいと思います。 第二番目は、義務教育学校職員の現員及び現給額、これと改正案による配当定員及びその給与額、この二つの比較を都道府県別に示されたいと思います。この両資料は、予算案の審議上重要な意味を持つておると思いますので、そのお含みをもつて御説明願いたいと思います。な……
○古井委員 ただいま中曽根君の質問に対する答弁を伺つておりまして、国家公務員で府県の公務員になる者の給は与国庫が直接に支払う、また市町村吏員である警察職員で府県公務員になつた者の給与は、直接に市町村が支払うということでありました。そこで従来国家公務員であつた者は国家に対する給与の請求権を失うのでありますかどうですか。また市町村公務員であつた者は市町村に対する給与の請求権を、個人としての権利を失うのかどうか。私はこの問題はきわめて重要だと思つております。今日私どものところに参ります多数の市町村の警察職員は、自分たちは一体どうなるのか、これを憂えておる。また自治体は、自分たちの財産がどうなるのかと……
○古井委員 私は警察費と義務教育費国庫負担金とを中心として御質問いたしたいと思います。この両問題については、あるいは要綱が提出せられ、あるいは法律案が提出せられ、それに関連してある程度の質疑応答も行われました。しかしまだ明らかになつておらぬいろいろな問題があると思います。また御説明によつてかえつて疑問を深めた事柄もあるのであります。この両経費と、これと深い関係を持つております平衡交付金とを合せて約二千億という金額でございます。この二千億の金がわれわれの幸福のために使われるかどうか、これについては、さだめし政府あるいは与党の皆さんは心がお急ぎでありましようけれども、しかし納得の行く説明を伺わなけ……
○古井委員 私は義務教育国庫負担の問題を中心として政府の御所信を伺いたいと存じます。この義務教育国庫負担の問題に対しましては、満天下非難ごうくたるものがあります。全国の自治体はことごとく反対をいたしております。教職員もあげて反対をいたしております。教育委員の諸君も全部反対をいたしております。この案に賛成をいたしておりますものは、政府と与党自由党だけでございます。かかる情勢を政府はごらんになつて、何とこれをお考えになつておりますか。私はこの案がどうしても必要であるならば、必要であるゆえんを国民に納得させるがよろしいと思う。さらに教職員、自治体関係者、教育委員諸君、一般国民に対して、どうしても必要……
○古井委員 私は政局安定に対する御所信について総理にお伺いいたしたいと思います。品が下手でありますのでお気にさわることがあると存じますが、どうぞごかんべんをお願いいたします。ばかやろうだけはおつしやらないようにお願いいたします。 先般のあの不幸な解散によりまして、国政は少くとも四箇月停頓いたしました。混乱をいたしました。無計画な、無方針な政治が四箇月以上続きました。この四箇月は一年の三分の一とは申せ、年度のしまい、年度の初めの四箇月でありまして、この一年に対する非常に大きな影響を持つたと思います。今の脆弱な日本の経済その他の状況から見まして、まことに痛手は大きかつたと思つております。政府の事……
○古井委員 緒方副総理にきわめて簡単に御質問いたしたいと思います。前国会に政府が御提案になつたあのいわゆる五大法案についてであります。政府部内においてこの取扱いについていろいろ御検討中のように承知しております。もうそろそろこれに対する能度がおきまりになる時期ではないかと思うのであります。もし、あのいわゆる五大法案に対する考えが結論に来ましたものであるならば、どう扱われるのかということについてお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 ただいまの御答弁で、今日の段階における状況はわかりました。つきましては、義務教育費国庫負担関係の前回の法案、あの通りのかつこうのものにつきましては、なかなか論議が……
○古井委員 私は地方行財政の問題について政府にただし、関係諸大臣の御所信を伺いたいと思います。問題はまことにじみでありますが重要であります。また相当切実な問題だと私は思つております。 まず第一に地方制度調査会の問題であります。地方行財政制度の改革の問題は、まことに急を要する諸問題が含まれておると思つております。地方制度調査会はむしろ改革をはばんでおる、遅らせる結果になつておると私は思つております。政府の、あるいは自由党の御所信に基いて、是なりとする提案をなさつて、そして国会で論議して著々と改革を実行して行かれることが、むしろ適切ではないかと思うのであります。この意味でいつそのこと、この地方制……
○古井委員 私は、この今回の臨時国会の中心議題であります災害対策のための補正予算を中心として、主として大蔵大臣にお伺いをいたしたいと存じます。 まず第一の点は、いわゆる三党協定に基いた百五十七億円のあの財政措置についてであります。このいわゆる三党協定は、今回の補正予算と密接不可分の関係にあることは申すまでもありません。そこで、この補正予算のわれわれの審議にあたりまして、このいわゆる三党協定に基いた政府の措置が、どういうふうに行われるかということは、われわれにとつてまことに重要な問題であります。私どもは、あの協定に基いた百五十七億円の財政措置が、間違いなく実施に移されることを信じております。ま……
○古井委員 改進党を代表いたしまして、ただいま議題となっております予算の組みかえ動議について趣旨弁明をいたしたいと存じます。 組こみかえ要求の内容の要旨は、次の通りであります。 まず一般会計の歳出について、第一に消費者米価を現行の通りすえ置くこととして、これがために要する経費に対し一般会計から六十億繰入れることといたしまして、その金額を一般会計に増額計上すること。第二に給与ベースの引上げは、消費者米価のすえ置き、減税の実行等々と考え合せ、かつまた二十九年度予算及び財政計画について確たる見通しを立てた上、これを行うが至当であるとの趣旨においてこの際これを見送ることとして、これがために要する経……
○古井委員 警察法案の審議の状態はまことに遅々として進まず、停頓の状況にあるように拝見をいたしております。政府は考えるところあつてか、新進気鋭の小坂大臣を警察担当大臣に配せられたようであります。警察法案をどう料理されるか、小坂大臣の御手腕の見せどころであろうと存じております。ところで警察法案につきましては、この法案は何とか成り立たせたいものであると私どもは思つておりますが、現在の警察にもたくさんの欠陥があることは、もう衆論の一致したところであります。その欠陥の原因は、あながち制度だけではありません。けれども制度の上にも、特に機構の上にも大きな原因があるということも争えない事実であります。これを……
○古井委員 質問いたします点がすでに質問応答が済んでおつて、重複しておるような場合があつたならば、委員長から御注意を願いたいと思います。
【次の発言】 まずお伺いしたいと思いますのは、三十七条の三項に関係してであります。都道府県の支弁に係る経費については、予算の範囲内において、政令で定めるところにより、国がその一部を補助する。」という規定があります。この補助というのはどういう性格で、どういう趣旨のものでありましようか。補助というのでありますから、普通の場合には当然都道府県で持つべきものに対して援助するというふうな響きがするのでありますが、そういう意味の補助でありますか、それとも都道府県と国費と……
○古井委員 私はこの修正案に関連しまして政府の御所見を伺つておきたいと思います。今回の警察法の審議はまことに長い時間を要しましたが、しかしこの警察法をめぐつてまことに論議が沸騰いたし、かつまたこの法律をめぐつて府県と都市、国警と自治警の間に非常な対立を生じたと思います。今日まで長い時間をとりましてここに三党の修正案が提出されることになりまして。ようやくにしてここに警察法案の成立の曙光が現われて来たと思います。私はこの機会に政府にお伺いをいたしたい問題があるのであります。この法案をめぐつてのただいま申す府県と都市との対立、国警と自治警との対立、それがこの法案成立の後において禍根を残すことがないか……
○古井委員 三人の参考人の御意見を伺つて問題になつた点が、なべて二つあるように思つたのです。つまり協力というものが御説明では明瞭でないという点に疑問が残つたようであります。そこでこの協力者という観念は、これは警察大学校で講習したときに、協力者という観念を用いて教えたのですか、どうですか。協力者という観念を用いて、協力者が持つて来たものに限つて調べてもよろしいのだというわけで、この観念を大学校で示して教えたのであるかどうか、これが一つの点であります。それから聞きましよう。
【次の発言】 そこでどういうものが協力者かということを教わつたかどうかということを聞いておるのです。協力者という観念を用いて……
○古井委員 いろいろお尋ねをしたい問題もございますが、一言だけ総理にお尋ねをいたしまして、他の諸問題は、関係の大臣から御答弁を伺うことにいたしたいと思います。 その総理にお伺いしたい問題は、政界刷新の根本問題であります選挙の粛正の問題についてであります。日本は今庶政一新の時期に入ろうとしております。まず、今日の経済の行き詰まりは、決して一時の偶然の現象ではなくて、この狭い国土、貧弱な資源、過剰な人口という日本の基本構造と合わない経済が、日本に行われて来たということの破綻が現われたのだと思います。しかし日本に合わないのは経済ばかりではない、終戦後至上命令のように教えられた考え方、与えられた制度……
○古井委員 従来の規定の百六十四条の五ですが、「選挙運動のためにする街頭演説」と書いて、括弧して「(屋内から街頭へ向つてする演説を含む。以下同じ。)」というふうに、街頭演説の中に屋内から屋外へ向つてする演説を含むという規定がありますけれども、今の御説明は少し抵触するように思いますが、これは行き違いはありませんか。
【次の発言】 さしつかえないはともかくとして、百六十四条の五の規定はどう解釈されるかということです。つまり街頭演説であると書いてあるのですが、この点はどうですか。
【次の発言】 今の五千枚のポスターでありますが、このポスターは個人演説会の告知用に限られたポスターのようなお尋ねがあつて……
○古井委員 関連してお尋ねいたします。今お尋ねの点でありますが、任期満了の後も在任をするというのですが、法律上辞職してよいということはこれは解釈上そういう解釈は非常にむずかしいのじゃないかと思うのですけれども、それは確信がありますか。法律上いやでもおうでも議員あるいは長になっておらなければいかん、しておくということが書いてある。これは辞任ができないのじゃないかと私は思うのですが、その点は一体確信があるのかないのか。 もう一つは、一体在職のままで選挙に臨むことが好ましいことかどうかという問題で、そういう場合も起ることはありえるけれども、しかしそれがよいことかどうか。この法律はそれをよいことだと……
○古井委員 他の委員から御質問があったかと思いますが、大臣にお伺いするのですが、夏季手当の問題についてきょうの午前の閣議で、何か御決定でもありましたら、一つお聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 大体の経過は承知いたしましたが、今自治庁でお考えになっております資金の手当をやろう、それについて資金額はどれくらいのものでございますか。それからその手当の方法などについて、わかっておりましたらお聞かせを願いたい。
【次の発言】 そこで金額もわかりましたのですが、今もお話がありましたが、過去数年間、国家公務員と地方公務員との間には、おおむね右へならえという形でもってそういうことが行われておる。昨……
○古井委員 この利子補給の点につきましては、政令の定める基準によって出すということになっておりますが、約一億五千万円の経費が必要であるということで見積っておりますが、これにつきましては提案者の方といたしましては、御承知のようにすでに予算に七千五百万円の経費が計上されておりますが、この七千五百万円をまずもって充てることは当然でありますが、この実施の状況を見まして、もしこの七千五百万円で不足であるという実情が明らかになりましたならば、その段階において、この年度内においてしかるべき予算上の措置を講ずる、こういうことで実行していくことができるであろうし、そうすることがよかろうという考えで提案者はおりま……
○古井委員 ただいま議題になっております両法案並びに政府原案に対する修正案について民主党を代表して討論をいたしたいと思います。 まず第一に、社会党両派提出にかかる地方財政の整備に関する特別措置法案についてでありますが、本案に対しては遺憾ながら賛意を表しかねます。 理由の第一は、この案におきましては監督規定は撤廃してあるのであります。それから議会並びに委員会の関係に対しては、この再建に協力するための拘束は全廃してあるのであります。この趣旨は、地方自治体の自主性を尊重して、みずからの努力によって再建させようということでありますから、この趣旨には大いに傾聴いたすのでありますけれども、かようにいた……
○古井委員 私は民主党を代表しまして、民自両党の修正系並びにその分を除いた政府原案に賛成、社会党両派提案の修正案に反対の意を表明いたします。 民自両党の修正案は地方道路税法の修正に伴うやむを得ない修正であります。これはやむを得ないこととしてわれわれもこの修正を提案をいたしたのであります。これを除く部分の政府原案につきましては、ただいまも自由党の方よりいろいろ御意見がありました通りに、たくさんの問題を残しておるとは思います。ことに国税におきましては減税を行いましたけれども、地方税についてはわずかに事業税について免税点を引き上げた程度以外には、減税措置は今回は講ずることができなかった点などは、ま……
○古井喜實君 憲法調査会法案につきまして、提案の理由とこの法律案の概略を御説明いたします。 申し上げるまでもなく、現行の日本国憲法は、昭和二十一年、すなわちわが国の主権が連合国最高司令官の制限のもとに置かれておった当時に制定されました。ことにその立案は同司令部の示唆と指導のもとに、きわめて短時日の間に立案せられましたことは、世間周知の事実であります。わが国が主権を取り戻し、国民が自由の立場に置かれました今日におきましては、日本国民の手によって自主的の憲法を得たいという声は近時ますます高くなってきております。ものでありまして、その長所はあくまでもこれを尊重し、擁護しなければならないものと信じま……
○古井喜實君 憲法が制定されました当時の実情は、後になって明かになればなるほど無理があったと思うのであります。総司令部が憲法の草案を作りましたあの状況、それからまた日本国政府に対して臨んだ態度、その当時要請した点、そういう諸般の情勢から見ましてなるほど議会の審議はございましたけれども、ワクをはめられた審議であったことは疑いのない事実だと思います。そこで私どもはこの憲法制定の経緯におきましては、日本の国民のほんとうに自由な意思が表明されていると考えることはできないのであります。 そういう意味で、提案理由にもあのように申し上げているわけであります。
○古井委員 私は社会党の御提案に対して御質問をいたしたいと存じますが、これによって、果して御提案が健全なものであるかどうか、さらにこれを通して、社会党の皆さんとわれわれとが、地方財政の再建について、財政の基本方針について、また関連する他の諸問題について、どういう立場の相違を持つかを明らかにすることができれば仕合せと存じます。 社会党の御提案を拝見して、まず直観的に起ってきます疑問は、政策的経費を含めたかかる膨大な予算の補正を、この際どうしてもやらなければならぬ緊急性があるかどうか、またこれだけの内容を持った案件が、かかる短期国会に適するかどうかということであります。つまり、補正予算、短期国会……
○古井委員 今日は私お尋ねしないでおこうと思ったのですが、先ほどの北山さんの一般論に関連しまして一、二点伺っておきたいと思います。非常に基本的なことなんでございますが、今新市町村建設促進法案が出て参りました。また地方自治法の一部を改正する法律案の内容等を拝見いたしますると、どうも私出さずもがなという気がしてしようがないのでございます。町村合併促進法というのは、参議院の議員発議で出しまして、衆議院が満場一致で賛成いたしました。その内容といいますと、国民主権というか地方自治を尊重して、あくまで新しくできる合併問題についても、住民の自由意思であるという考え方がずっと貫かれております。そして、これが実……
○古井委員 昨年の臨時国会以来の懸案になっております地方財政の問題について、大蔵大臣、自治庁長官にお尋ねをいたしたいと思います。
まず最初に自治庁長官にお尋ねをいたしますが、三十一年度の地方財政全体の規模でありますが、そろそろどの程度の規模になるかという規模の具体的数字も確定する時期ではないかと思います。そこで、この機会に三十一年度地方財政の規模がどれほどになるかということの御説明をお願いいたします。
【次の発言】 次に地方債計画の点であります。予算説明をいただいた当時には、財政投融資資金計画の中に載っております地方債の額でありますが、この額は必要に応じてなお調整を加えることがあるということ……
○古井委員 私は今回の補正予算に大きな関係を持ち、また来年度予算の一つの問題点であります地方財政の問題について関係大臣にお尋ねをいたしたいのでありますが、その前にすべての前提になります政官界の粛正の問題について岸臨時代理にお伺いいたしたいと思います。 どの内閣にいたしましても個性がありますことは当りまえのことでありますし、悪いことではないわけであります。ところで石橋内閣の個性のように国民に強く映るところは、経済内閣であるというところであるように思うのであります。この個性をできるだけ発揮されて、経済、産業の発展のために大いに使命をお尽しになるということを、大いに要望もし、期待をいたすわけであり……
○古井委員 大臣おいでの機会にごく簡単に一つ二つのお尋ねを申し上げたいと思います。一つの点は国鉄の建設審議会の開催の問題でありますが、例年四月ごろには建設審議会が開かれておるように承知いたしておりますが、ことしはこういう特殊な政治情勢でもありましたし、いろいろな点もあるかもしれませんけれども、新しい着工線とかないしは新しい調査線とか、これはやはりすみやかに御決定になることが予算の執行上適当であろうとも思いますけれども、まさかことしは新しい着工線は一つもやらぬとか、調査線はことしは全然やらぬとかいうお考えで審議会をお開きになっておらぬ意味でもなかろうと思いますけれども、審議会の開催についてどうお……
○古井委員 今日までのいろいろな質疑応答の間に、政府の見解もおおむね明らかにされたように思います。それでは国民は、十分理解して、安保条約に対して納得をしたかということであります。率直に言いまして、多数の国民は、安保条約の必要は感ずる、しかし、どことなく不安がぬぐい去れないというところだと私は思います。事実、重要な問題で、いささかすっきりしない、はっきりしないところがあるものもあるように思います。また、政府の見解をもとにしながら、もう一歩突っ込んで、将来災いを残さないようにすべてを固めておく必要のあるものも、中途半端になっておるところもあるような気がするのであります。何よりも国民の十分な理解と納……
○古井国務大臣 私、今回第二次池田内閣の成立にあたりまして厚生大臣を拝命いたしました。かねて厚生行政について御造詣の深い各位の御協力を得まして、この責任を果たして参りたいと考えております。この機会に一言ごあいさつを申し上げ、あわせて厚生省所管の諸行政に関して所信の一端を申し述べたいと存じます。 あらためて申し上げるまでもなく、社会保障の充実をはかり、もって国民生活の安定と福祉の向上をはかりますことは、福祉国家の実現を期する上にきわめて重要な意義を有するものでありまして、現内閣の基本的な施策の一つとしておるところであります。厚生行政は、これら諸施策を推進するにあたり、その中核をなすものとして非……
○古井国務大臣 病院ストの問題でありますが、まずもってこれはお話のように、一日も早く円満な解決を見たいものだと私どもも熱望をいたしておるわけであります。これは申すまでもないことであるわけであります。それにつきましてどうしたらよいか、きょうの当面のストが、どうしたら早く結末がつくのか、苦慮いたしておるわけであります。何と申しましても問題は労使間の問題でもありますので、やたらに法の上の権限や根拠がなしに私どもが介入いたしますことは戒めなければならぬことでありますので、呼びかけてみたいような気もやまやましておるのでありますけれでも、さような点もありますので、今日まで戒めてきております。その点について……
○古井国務大臣 今もお話しのように、厚生省の関係にはずいぶんむずかしいこじれた懸案が山積しておりまして、実はきょうまでたまっておるむずかしい懸案を、できることなら何とか早く片をつけたいと思うのでありますけれども、きょうに至ったのも、それだけのわけがあるためにこうなっておるわけでございますから、なかなかめんどうなことがありまして、うまく解決がつくかどうか苦慮しておるのであります。けれどもたまったものをなるべく早く片をつけて、それからできるものなら本格的に社会保障全体の前進のために努力したいものだと思いまして、自分なりに一生懸命頭を悩ましておるところであります。気持は一つおくみ取りを願いたいと思う……
○古井国務大臣 なるべく時間がある限りは、どんな人にでもお目にかかって御希望や御意見は聞いた方がよいと思います。これは厚生省だけのことじゃない。あたりまえのことだと思います。全体のことだと思います。
【次の発言】 私はさっきも申しましたように、どなたがおいでになろうが、委員会に出ておれば途中で出るわけにはいきませんが、しかし委員会が終わった直後か、時間があります場合には断わったことはない。お目にかかっておるつもりでおります。多分私の記憶する限りでは、申し入れがありまして会う時間があって会わなかったことは一ぺんもないと存じております。これはあたりまえなことだと思いますし、私にしてみれば、ことに初……
○古井国務大臣 この同和対策の問題につきましては、お話しのように、歴代各大臣が力を入れてやっておられることと私もはたから見てそう感じております。それから私自身できるだけ党内でもこの問題に関係したいと思いまして、及ばずながら関係をしてきたつもりでありますが、今また自分の役所の担当の仕事となってみますと、一そうこれは今まで以上に身を入れて打ち込んでやっていきたいと思うのであります。ことに私どもの村の中には一緒に学校に行ったりしておった級友もたくさんおるのであります。今でも友人であります。よく事情も身をもって感じて知ってもおりますし、今までの大臣に劣らぬように身を入れてやっていきたいと思っております……
○古井国務大臣 お話のように、たしか渡邊厚生大臣の時代だったと思いますけれども、社会保障の長期計画を作りたいというわけでそういう努力を始められたわけであります。私はこの着眼は非常に意味があると思ったのであります。ただ実際問題は申すまでもなしに非常にむずかしいことで、あまり架空なものを作っても意味がない、しかし反面、何かそういう目安を持っていないと、いわば風の間に間にみたいなことになってしまってもたわいがないことでありますから、やはりむずかしくてもこの問題はもう一ぺん検討してみようじゃないか、あまり架空にならぬで、しかしあまり現実にばかりなじんだものでない辺でそういうものを取り上げて問題を検討し……
○古井国務大臣 国民年金の手直しのためにふえる経費でありますが、これは御案内のように、拠出制の方は、まだどれだけのことを改正するかも最後的にはきまっておりません。二つばかりの項目はやろう、こういうことになっておりますけれども、あとはこれからの問題であります。そこで拠出制の方の関係で十九億六千万、それから福祉年金の方の改正で、これも、もう少し手続において固めなければならぬ点がありますけれども、大体九億四千万、これが国民年金関係の改正に伴う分であります。 それから次は義務的経費の自然増ですが、これは生活保護費の関係が約四十六億、それから国保の関係約六十二億、それから国民年金の関係、これが約百七十……
○古井国務大臣 お話のように、幸いに結核の方はどうやら山が見えたというか、ああいう状況で、十数万毎年なくなっておったものが、このごろは三万人ちょっとくらいに結核の関係は死亡が減ってきたという状況で、これは、このような病気の中で非常に死亡率が減ってきたわけでありまして、幸いなことであります。もう一息努力していけば、よほどのところにいくのではないかと思うのであります。 ところが、今お話にありましたように、非常に因りますものが精神病、あと高血圧、ガン、心臓病というような成人病の死亡率が非常にふえてきた。同時に、精神病の問題は、単に本人のみならず、他の人にも迷惑をかけることはお話の通りでありますし、……
○古井国務大臣 昭和三十六年度の厚生省所管一般会計及び特別会計予算案の概要について御説明申し上げます。 昭和三十六年度の予算編成にあたりましては、医療保障の充実、低所得者層の福祉の向上、国民年金制度の改善、母子福祉及び児童福祉の充実、生活環境の改善など厚生行政の中核となる諸施策を強力に推進することといたしております。 さて、昭和三十六年度厚生省所管一般会計予算における総額は二千二百七十六億二千四百五十万円でありまして、これを昭和三十五年度当初予算一千六百四十七億一千四百九十四万五千円に比較いたしますと、六百二十九億九百五十五万五千円の増加と相なり、前年度予算に対し、三八・二%の上昇を示して……
○古井国務大臣 昨今医療問題が全国民の大きな関心事になってきた事実は、医療問題がある意、味ではこれから一歩改善、前進する段階にきたことを示しておるような気もするのであります。問題が起こっておりますことは、これはお互いに処理に苦労をしなきゃならぬ点もありますけれども、しかしぶつかった機会ごとにやはり改善したり、これを先に進めていくための広い場面を考えていくには、その意味ではよいことだとも思うのであります。何とかこういう際に、今お話しのように、たまってきておりました問題を本格的に一つ一つでも取り組んでいって解決していきたいものだというような気がしておるのであります。 厚生行政全般につきましては、……
○古井国務大臣 厚生白書にはいろいろな統計を取り入れて、これを資料として説明しておるのでありますが、それには資料もいろいろ種類の違っているものが用いられておるのでございます。ただいまの話は、ILOの一九五八年の統計をとって説明をしておる部分の問題だろうと思うのであります。たしか五八年の報告書か何かその中に五三年、四年の事実が掲げてある。それを取り上げて説明しておるのだと思います。それでそのことは、ありのままに五三年、四年ごろの事実がこうだということをその通りに言っておるのでありまして、きょうが、その数字そのままだとか、そんなことは、私の知っておる限りでは、白書に書いていなかったように思うのでご……
○古井国務大臣 去る二月十六日の当委員会の際におきまして、たまたま私は参議院の予算委員会に出席を求められて、そちらに出席いたしておりましたので、当委員会の方への出席が心ならずもおくれてしまいましたことは、はなはだ遺憾に存じております。事情御了承願いたいと存じます。
【次の発言】 ただいま議題となりました予防接種法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。
急性灰白髄炎、いわゆる小児麻痺の罹患者は近年大幅に増加し、特に昨年の流行期に際しては一部地域において著しい蔓延を見たのであります。政府はこれに対処するため、伝染病予防法による各種防疫措置を行なうとともに、その最も有……
○古井国務大臣 ただいま議題となりました国民健康保険法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。 国民健康保険の給付内容につきましては、国民皆保険体制の進展とともに全般的に逐次向上して参りましたが、国民健康保険における現行の一部負担率では、世帯の生計中心者が長期疾病にかかった場合には、その一部負担金が大きな負担となりまして、これがために十分な医療を受けられない場合が少なくない事情であります。また一方、保険者にとりましては、一挙に一部負担率を引き下げることは、保険財政の上から容易でない現状でありますので、今回は世帯主である被保険者が結核性疾病または精神障害にかかった場……
○古井国務大臣 ただいまの任意接種の問題は、きょうの扱いの問題といたしましては、局長から申し上げたようなことにならざるを得ないのだと思うのでありますが、お話のような実情もあることでありますから、この段階では、行政指導の上で最善を尽くすという以外は、すぐさまの段階では道がないのかもしれませんが、よくその辺も検討してみまして、事情が事情ですから、最善をはかりたいと思います。
【次の発言】 今の任意接種の場合だけを安くいけるように特別に扱うかどうか、この辺が私もちょっとよく判断がつかぬのでありますけれども、しかしとにかく外国品ならば非常に安いというのが、一方においては国産品の育成を奨励するという面は……
○古井国務大臣 ただいま議題となりました国民年金法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。 国民年金法は、昭和三十四年の第三十一国会において成立いたし、福祉年金の支給に関する部分は同年十一月から実施されたのでありますが、拠出年金に関する部分は、昭和三十五年十月からその適用事務が開始され、本年四月から保険料納付が開始されることになり、これによってこの制度が全面的に実施される運びになる次第であります。 国民年金制度は、すでに御案内のごとく、社会保障制度審議会における全会一致の答申に基づいて策定されたものでありますが、これに対し、各方面から種々改善の要望が寄せられたの……
○古井国務大臣 医療金融公庫は、発足しましてまだ日が多くたっておりません。発足当初のことで、いろいろ運営の上に御意見などが出ますのも無理からぬことだと思うのであります。そういうふうないろいろの、実際やってみた上の御意見等もよく検討いたしましたり、それから今のお話のように、貸付の資金ワクの三十億が七十億に拡大されることもありますから、そういう変化も前提にありますし、経験、それから変わった点などもありますから、これはよく検討してみたいと思っておりますので、御意見などは十分聞かしていただいて、よりよくする余地があるものはよくするようにいたしたいと考えておるわけであります。
○古井国務大臣 衛生行政が予防的な方面にだんだん進んでいかなければならぬことは申すまでもないことであります。保健所の問題もありましょう。これも、保健所がよく活動しているかどうかということは、いわば衛生行政が進んでおるかどうかのバロメーターくらいに思うのです。そこまでいかねばならぬと思うのであります。それから生活環境の改善の問題、そういう方面にだんだん進んでいかなければいかぬと思う。蚊とハエのお話がありましたが、大賛成です。のみならず、私も局長に話したこともあるのでありますが、幸いに各地方で、今が時期でありますので、力を入れてやってくれておりますし、それに呼応するように、いわば突き上げるくらいに……
○古井国務大臣 金融公庫の運用の問題について、特に精神病院の方面に厚くというか、重点を置いてという御趣意のお尋ねのように伺ったのでありますが、全体のワクもワクでありますから、思う通りばかりもいかぬかもしれませんけれども、しかし精神病院の施設の方は、やはりまだ不十分で足らないような現状でもございますので、今お話しの辺は、関係の者ともよく相談をいたしまして、極力その方向で研究してみたいと思います。
【次の発言】 今お話しの点を含めて、精神衛生審議会で制度の問題等も検討中でございますので、その結果を待ちまして善処したいと思います。
【次の発言】 関係局長から先にお答え申し上げておきたいと思います。
○古井国務大臣 全体論としましては、びしびし厳重に監察をしてもらって、勧告をしてもらった方がよいことだと私は思うのであります。そして考えるべき点は考えなければならぬ。そうして改善ができるのでありますが、問題の県立の精神病院の点は、これは原則は原則でありますけれども、今もお話しの通り、そうたやすい問題でもないのでありますし、管理庁の方もこれにはいろいろな判断が要ることだから表には出しておいでにならぬのだろうと思いますけれども、おっしゃるように勧告を受けるまでもなしに原則は原則として、法は厳固としてあるのですから、私どもの方ではそれはその方向に従って、言われようが言われまいが考えておかなければなら……
○古井国務大臣 結核対策のこれからの問題の大事なところだろうと思います。よく専門家の意見も聞き、相談をいたしまして、今後の問題としてやるべきことはやっていきたいと思います。
【次の発言】 保健所の任務が非常に大きくなってきておるということは、その通りだと思うのであります。それに対応してそれだけの働きができておるかどうか、また実力があるかという問題が残っておるわけでありますが、お話しのような点もありはしないかと私も思うのです。ですから、局長もさっき以来申し上げておるのでありますけれども、どうして充実して機能を発揮させるかという具体案をよく局長のところでも研究すると思いますから、その方向でやってい……
○古井国務大臣 結核の問題については、大体今までの考え方は局長からお話ししたようなことでありますし、これからまた検討したいという点も局長が話しておったようなことでありますが、その中で、保健所と健康保険との関係については、これは私もよほど考えてみなければならぬ点がある、こういう気がいたしておるのであります。その場合に、保険は治療、予防は保健所というように考えていくか、治療の幅はどう変えるかは別といたしまして、そういうふうに考え方を分けるのか、あるいはもう少し予防的な面をも健康保険の方に開拓していくということができないものか、そういう方面にも大いに開業医の方も責任的に活動してもらうというようなこと……
○古井国務大臣 ただいま議題となりました社会福祉施設職員退職手当共済法案について、その提案の理由並びにその要旨を御説明申し上げます。 御承知のように民間の社会福祉施設は、国または地方公共団体の経営する社会福祉施設とともに、社会福祉事業の一翼をになっているのでありまして、政府といたしましては、かねてこれら職員の待遇改善について努力して参ったのでありますが、給与につきましては、昭和三十五年度補正予算並びに昭和三十六年度予算におきまして、約二十%のベース・アップを行なったのであります。さらに退職手当につきましても、これら職員に対する待遇改善の一環といたしましてこれを支給する制度を設け、これによって……
○古井国務大臣 こちらの方では重要な法案がわれわれの関係でたくさんありますので、極力こっちの方に出たいと思っております。ちょっと予算委員会で、開会する当初とにかく一ぺん顔を出せ、こういうことでやかましかったもので、そっちに行っておりましたので、こっちの方におもに出席したいと思っております。
【次の発言】 母子福祉資金の問題につきましても、いろいろ金額の問題とか貸付条件の問題とか、問題はたくさんあると思っております。一挙に理想のところまで解決したいのは山々でありますけれども、実際事情として段階的に漸を追って改善をしていくということにいたしておりますので、今申し上げた諸問題は今後の問題としてあるも……
○古井国務大臣 お話しのように、民間の施設もずいぶん大きな功績を上げ、成果を上げていることであります。これも非常によいことでありますからして、この方面も発展することを、これがいかぬという理由はないので、まことにうるわしいけっこうなことでありますから発展を望んでおるのであります。しかしそれだけにたよってそれじゃいこうか、それはそうは考えませんので、やはり国なり自治体なりの公的の施設を整えていくことは、最終の責任としてやっていかなければならないものですから、一方だけというわけにもいきませんが、最終の責任はやはり国にあるわけですから、公的な施設はこれから先ももっと拡充し普及しやっていかなければならぬ……
○古井国務大臣 社会保障的に考えますと、どういう身分でどういう立場、地位におった人にかかわらず、戦争の被害をこうむって生活に困難を起こすとかというふうな事態になれば、これに対して考えるというのが徹底しておる考え方かと思うのであります。そういうふうになれば国との関係があろうがなかろうかということに、徹底して考えればなるかもしれぬのであります。ところがきょうまでの立て方は、国と何らかの関係があるというところをもとにしておるわけであります。その考え方をもとにしますならば、国との関係の程度、性格の違いによってまた差をつけるということも起こってくるのであります。その国との関係というようなところに線を引く……
○古井国務大臣 国民年金の内容は、もっともっと将来改善し、充実していかなければならぬものだと思います。いま一方ではこの医療保障というものを育てなければならぬ。これもいろいろ不十分な点がありまして、改善しなければならぬ。一方ではまた国民年金も育て上げなければならぬ、こういうふうな状況でありまして、二つの、いわば子供を両方とも育て上げていかなければならぬというような状況でおるわけであります。これについては順次改善向上をはかっていくという以外には道はございませんので、段階的に改善をはかっていきたい。それで昨年の衆議院の総選挙のときに党としてこういうふうな点をと言った事項は、おおむね今回の改正案に盛っ……
○古井国務大臣 昨日来の御質問にもあり、またその節にも申し上げましたように、国民年金制度は全般的にだんだん育て上げて成長させなければならぬわけでありまするから、いろいろな点に将来改善向上をはかるべき点はあるのであります。これはきのう来いろいろ伺ったり申し上げておった通りであります。でありますから、また具体の問題についてお考えをかしていただき、また考えを申し上げたいと思います。
【次の発言】 これはそれぞれの理由があるのでありますから、老齢年金には老齢年金としての理由、障害年金等についてはそれ相応の理由があるのでありますから、どれが上だ下だというわけのものじゃないので、それぞれ同じ理由で立ってお……
○古井国務大臣 岩手、青森両県下における大火の状況につきまして御報告申し上げます。 このたびの岩手、青森の災害は予想以上に大きな災害でありまして、被災地区及び被災状況を申し上げますと、岩手県におきましては一市二町二村、全焼八百十九世帯であります。宮古市と、二町と申しましたのは田老町、岩泉町、二村と申しましたのは田野畑村と普代村であります。青森県は一市、八戸市でありまして、全焼が六百世帯でございます。 このような大きな被害を見ましたことは、まことに同情にたえないところでありまして、罹災民の方々に対して心からお見舞を申し上げる次第であります。 この対策につきましては、さっそくにこの関係地区に……
○古井国務大臣 小林さんのレベルの話になりますと、私の説明ではとても解明できぬかもしれぬと思うのであります。前回も前々回も申し上げていることの繰り返しになりますので、むしろ一つ人をかえて、専門の小山君から解明させてみたいと思います。
【次の発言】 きょうは格別小林さんの御議論はさえておりまして、ほんとうに情理兼ね備えた血も涙もある、道理の通った御議論を展開されておりまして、私も大いに傾聴していたところであります。
率直に言うと財政問題にもなるかもしらぬし、またいろいろな角度から踏み切るまでには検討を要するかとも思います。これは今後よく検討しなければならぬ問題である、こういう感じを持つのであり……
○古井国務大臣 特に基地等におきましてジェット機の騒音がはなはだしい、そのために特に私どもの関係では病院とか、病院でなくても付近の病人の人とか、こういう人に非常に悪い影響があるのではないか、これは非常に問題にして気にしておる一つの点であります。やはり個々の基地の具体的な事情に合いますように、そういう害を最小限度にとどめるようにできるだけの措置をやっていきたいということで、個々の具体事案ごとに、できるだけ防止あるいは被害を少なくする道を考えるということでやっていく態度をとってきておる現状であります。
【次の発言】 お話のように、だんだん進歩をしたり、変化していくことでありますから、先回りをしてこ……
○古井国務大臣 社会保障がかえって所得格差を増大さしておる、これは少しそうとばかりは考えられません。今日の一時点だけを考えてみますと、そうでありまして、そういう御意見も立つかもしれぬけれども、少し長目に考えますと、国民年金にしたって、なかったときと、できた後とどうなんだ。ない方に比べたらできた方が格差を増大さしたのか、これはもう議論の余地がないのであります。ですから社会保障がまだ十分完成しておらぬということだけは事実でありますけれども、今日単に社会保障の結果、格差を増大さしておるというのは、ちょっと私どもには受けとれません。しかし今後問題がたくさん残っておる。またそれはことに力の弱い対象である……
○古井国務大臣 ただいま議題となりましたあん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法等の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。 現在、あんま、はり、きゅう及び柔道整復以外の医業類似行為につきましては、あん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法により、何人もこれを業としてはならないことになっておりますが、昭和二十二年十二月二十日の同法公布の際、引き続き三カ月以上あんま、はり、きゅう及び柔道整復以外の医業類似行為を業としていた者で同法施行の日から三カ月以内に一定の事項を届け出たもの等については、なお昭和三十六年十二月三十一日までこれを業とすることができることとなっており……
○古井国務大臣 ただいま議題となりました社会保険審議会及び社会保険医療協議会法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。 現在、療養担当者の保険診療に対する指導監督に関する事項及び社会保険の診療報酬に関する事項を審議するため、厚生大臣の諮問機関として、中央社会保険医療協議会が置かれておりますが、この協議会につきましては、御承知のようにここ数年来とかく運営の円滑を欠き、そのために診療報酬の改定等の重要問題の決定に必要な手続を踏むことが困難となり、行政運営上多大の支障を生じているのであります。 先般この問題を含め、社会保険等の適正な診療報酬を定めるためとるべき方途につ……
○古井国務大臣 お話のように診療報酬の問題をめぐって、今回もそうでありますのみならず、過去においても何べんも何べんも紛糾と混乱を繰り返したわけであります。どういうことでこういうふうに多年紛糾、混乱を来たしておるか、またどうしたらこれを直せるかということは、日本の医療のためにきわめて大事な問題だと思うのであります。それにつきましては、いろいろ根本的に医療行政そのものの中にこういうことが起こってくるような原因も、なきにしもあらずと思うのでありますけれども、この診療報酬をきめます機構とか手続とかいうものにも、大きな原因があったのではないか。そこでこの診療報酬をきめます機構や手続の欠陥の是正をすること……
○古井国務大臣 生活保護基準の問題についてお尋ねでありまして、今回の引き上げ一八%はそれで十分なのかどらか、問題が残っておりはしないかというお話であります。これは、この一八%でだれしも十分だと言い切る人はないだろうと思います。私も必ずしも十分だとは思っておりません。しかし、今お話しの中にもありましたように、今までの例から申しますと、私の記憶するところでは、昭和三十二年に七・五%引き上げたというのが一番大きかったので、あとは一回に一%とか三%程度しか引き上げていなかったのを、今度はとにかく一八%一挙に引き上げる、こういうことでありまして、十分とは申しませんけれども、まあ革命的ではありますまいけれ……
○古井国務大臣 社会保障費全体については私から正確には申し上げかねます。というのは、厚生省の所管以外のこともあることでありますから困難でありますが、大体から申しますと、前回特別国会で申し上げた自然増が三百億程度と申しましたものは、その後精査してみますと三百億以下であるということがわかりまして、自然増が二百八十億前後、こういうことでありますから、お話よりは少し新規増が多いわけであります。正確なことは申し上げかねますけれども、そのような新規なものであります。今の医療費にいたしましても、これはお医者さんのふところに入るというだけで、社会保障と関係ないというふうに片づけてしまうわけにはいきませんので、……
○古井国務大臣 まず社会保障の長期計画の問題であります。これにつきましては過般もこの委員会でも申し上げましたように、今日までのところは、できるものであるなら何でもよいという式に、いわばできるものから馬車馬のように社会保障の関係の施設をやってきたような状況でありまして、全体的な体系的な制度とか長期の計画とかいうものは不幸にして立っていなかったわけであります。そこで、これではどうもならない、また、今日の段階としては、長期計画を考えてやっていかなければならぬのであろうと考えまして、これからというので、大へんおそいのでありますけれども、長期計画を立てたいものと今構想を練っておるという段階であります。今……
○古井国務大臣 昨年からの病院ストでありますが、これもまだすっかりおさまったわけでもないのでありまして、総理も今申しますように、早く円満な解決を得たいものだと思うのであります。それに加えて昨今、医師会側のお医者さんの実力行使というものが行なわれておる現状であります。 病院ストにつきましては、他の機会でも申し上げたかと思いますけれども、このストそのものにつきましては、せっかく労働大臣も尽力をして下さっておることでありますが、しかし原因に対して対策を講じないと解決を得ないではないか。起こりは待遇がまずいということでありますけれども、なぜ待遇が悪いのかと考えますと、やはり病院の経営が苦しいというと……
○古井国務大臣 お話のように、目標年次における振りかえ所得が六・一%というのがただいまの計画書に載っておるわけであります。これで四十五年にその程度でその段階において日本の社会保障が整って、これでよいという程度にいくかどうか、まあ大見当のところでは、私は無理ではないかという感じを持っておるのであります。ただ、そう申しますにも基礎と根拠がなければいかぬわけでありまして、そこで毎々申し上げておるように、社会保障についての長期的な計画というものを持たなければならない。それをもとにして四十五年にはこういうことまでいきたいという根拠をそこに持たなければなりません。そこで今長期計画ということを何とか具体化し……
○古井国務大臣 二十七年三月の実態調査は、もう九年もたっておるわけで、少々古いのであります。これを用いるのはその点では不十分だと思うのでありますけれども、しかし今もお話のように、その後実態調査ができないで遺憾ながらきておるのであります。ことしも三十五年度も実態調査の予算を組んであるのですけれども、できなかった。公的な医療機関などの分はできないことはございませんけれども、不幸にして医師会の協力が得られぬために、開業医、個人病院の方が調査ができない。それができなければ実は意味がないのでありますので、遺憾ながら、きょうまで新しいのは得られないのであります。三十一年に今お話のような議論もすでにあったよ……
○古井委員 資料の提出をお願いしたいと思いまして、さっき別途委員長までは申し出ておりましたが、第一には、国民の体力と体位の現状と傾向、主として文部省だろうと思うのですが、その資料。第二には、国民の健康水準の現状と傾向、これには健康水準をはかるためにはいろいろな指標が問題になると思うのですけれども、それは専門的に考えていただいて――主として厚生省だと思いますけれども、その資料をお願いしたいと思います。資料ができましたら、ひとつ一番よくおわかりになっている関係の当局のほうからその資料について説明をしていただきたい、そう思います。 それからその次に、この閣議決定の次第もあることでありますからして、……
○古井委員 世は春でありまして、うっとおしいだけが国会でもないと思いますので、民族の将来のために大いに朗らかに建設的にこの委員会を進めていっていただきたいものだと思うのであります。 それでは初めに私に質問の機会を与えていただいたのでありますが、つきまして、いま申しますような意味で、何とかこの問題を前向きにつくり上げていくことで多少でも御協力できればと思いますので、多少私の意見も交えながら御質問を申したいと思います。 先ほど河野大臣お話しのように、健康と体力の問題を政府として大きく取り上げられたということは、近来の私は快事だと思っております。またこの問題を取り上げるについては、河野大臣が主唱……
○古井委員 質問をいたしますについて、若干意見を述べながら質問をいたしたいと思いますので、お含み願いたいと思います。私は、個人個人のしあわせの上から申しましても、また社会の発展、繁栄の上からいたしましても、またわれわれの民族が永遠の隆盛をはかっていきます上からいいましても、一番大事なのは、やはり強健な国民をつくることだ、そう思っておるのであります。つまり、病気のない活動力に満ちた強くたくましい人間をつくる、これが根本だ、こういうふうに思っておるのであります。それで、そのための健康、体力つくりには、申すまでもなしに、第一には適度な運動とからだの鍛練という問題があります。第二番目には、栄養と食生活……
○古井国務大臣 一言ごあいさつを申し上げます。
このたび、はからずも法務大臣を拝命いたしました。浅学非才、いたずらに馬齢を加えたのみでありまして、いまさらのように職責の重さをひしひしと感じておるようなわけでございます。誠心誠意みずからの良心に問いつつ職責を尽くしていきたいと思いますので、どうか皆さん方の御鞭撻、御指導、御協力をお願い申し上げます。
まことに簡単でありますが、よろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 私も就任早々でありまして、詳しい正確なことを十分承知しておりませんので、お話を胸に置いて、どういうことになって、十分か不十分かよく検討したい、そう思います。
○古井国務大臣 一言ごあいさつを申し上げます。 このたび、はからずも法務大臣を拝命いたしました。浅学非才、いたずらに馬齢を加えたのみでありまして、こうなりまして、いまさらのように職責の重さを感じておるようなわけでございます。誠心誠意、みずからの良心に問いつつ職責を尽くしたいと思いますので、皆さん方の御鞭撻、御協力をお願い申し上げます。よろしくお願いいたします。(拍手) なお一言、刑法の一部を改正する法律案並びに刑事事件の公判の開廷についての暫定的特例を定める法律案についてでありますが、政府といたしましては、その必要を認めて提案をいたしておるわけでありまして、審議を続けていただいて速やかに結……
○古井国務大臣 正確を欠いている点があったら正確に知っている専門の事務当局から訂正させますけれども、実際問題は、耳にいたしますのは沖繩にその種の子供がいる、こういう事実があるわけでありますね。それ以外にそういう実例がたくさんあるのかよく存じませんけれども、沖繩のことは私も承知しております。
【次の発言】 国籍のない子供がおる、このことは望ましくないことであることは申すまでもない、子供をどこかの国籍を持っておるようにしてやりたいものだということは、人権規約をまたないでも当然のことと考えるわけでございます。問題は、先ほども局長から申しましたように、正式に結婚した父親がない、こういうことならば母親と……
○古井国務大臣 昭和五十一年度法務省所管一般会計歳入歳出決算の大要を御説明申し上げます。 法務省主管の歳入につきましては、歳入予算額は六百十九億六千六百二十万円であります。 これに対しまして、収納済歳入額は六百六十七億三千六百十万円余であり、予算額に比べ四十七億六千九百九十万円余の増加となっております。 この増加しました要因は、罰金及び科料三十三億千四百三万円余、刑務所作業収入十一億四百六十三万円余が増加したことによるものであります。 次に、法務省所管の歳出につきましては、当初予算額は二千五百三十四億七千五百七十六万円であります。これに予算補正追加額六億四千三百二十八万円余、予算補正修……
○古井国務大臣 正確を期しますために、事務当局から報告させたいと思います。
【次の発言】 その点につきまして、事務当局からまずもってお答えを申し上げます。
【次の発言】 これは、第六感の方でなしに、ちゃんと事務的に調べております当局の方から御説明させたいと思います。
【次の発言】 検察のみならずどこでも身のほどを知って力のないことまで手をつけぬということもそれはあるかもしれませんけれども、これは私は恐らく、そういう観点あるいはそのほかの政治的な考慮から田中事件に持っていってしまってほかは投げてしまった、こういうふうには私どうも思えないのでありまして、さっきお話の海部メモ、ロッキード段階において……
○古井国務大臣 委員各位におかれましては、平素から法務行政の運営について格段の御尽力をいただきまして、厚く御礼を申し上げます。 この機会に、法務行政に関する私の所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力を賜りたいとお願い申し上げます。 昨年十二月、法務大臣に就任しまして以来、今日まで短い期間でありますが、法務省の所掌事務を見てまいりまして私の感ずるところは、法務行政はきわめてじみで目立たぬものではありますが、国民が安らかに生活していくためには大変重要な意味を持っておるということでございます。 今日、文化の重視、人間性の回復ということが言われておりますが、国民の一人一人が人間として、文……
○古井国務大臣 一つには、ぎりぎりの問題として、法秩序を守らなければならない、その責任の一端をわれわれは担っておるわけでありまして、これは本当に、ときには心を鬼にしてでも守らなければならぬ一面であります。しかしながら、一方人権尊重の問題は、おっしゃるとおり、実にわれわれの民主社会が発展した一番出発点は、そもそも人権宣言だったと私は思うのです。人権を尊重する、そこからこういう民主的な諸制度が発展したり、社会が発展しておるのでありますから、これは申すまでもないことですけれども、出発点とも言うべき非常に基本的な大事な問題だと思うのです。だから憲法がこれを大原則にしておるわけであります。 だから、そ……
○古井国務大臣 総理の地位にあろうが、あったであろうが、だれに対しても法は公正でなければならぬことは申すまでもないわけでありますから、だれだから、かれだからというような、そういう違いはあってはならぬ、これは当然のことだと思っております。 ただ、いまのロッキード関係から申しますと、問題はもういま裁判所に移っておるというわけでありまして、向こうの処理する範囲でありますので、きょうわれわれの方の関係では、どうこうするという余地もないようなわけでありますので、これは申すまでもないことでありますが、そういう段階でありますので、お含み願います。
○古井国務大臣 まあ現行法、いまの制度のもとではしようがない、さっきこういう説明がありましたので、これはそういうことだろう。私もきわめませんけれども、そう担当の人が言っておられるし、そうだろうと思うのですね。将来の問題、結局先の問題になってしまうわけですね。これから先、つまり改正というか新しい問題になってくると思うのですね。 お話しのように、個人訴訟的なものじゃなくて、一種の集団訴訟のような形のもの、新しいそういう種類のものにどう対応するか。まだ、こういう形にいったらどうだというところまで熟してきていない段階じゃないかと思うのですよ。けれども、何か個人訴訟の形では割り切れぬものが残ってしまう……
○古井国務大臣 とっさのことでありますので、正確かどうかはわかりませんけれども、例のロッキードの問題が表に出て相当にぎやかになっておった、あの時期のように思いますね。
【次の発言】 毎々申し上げておるのですけれども、これだけの大きな問題になって、政治の信用にもかかわっておるというようなわけでありますので、最も公正に、それから誤らぬように周到に捜査していくということは、これはあたりまえのことですから、それをどうのこうのということはしないで、公正に捜査を進めていくということにするのが至当であろうと思っております。
【次の発言】 刑が時効で消滅する、刑の時効あるいは公訴権の時効、消滅してしまった、そ……
○古井国務大臣 まず、民事執行法の施行に伴う関係法律の整理等に関する法律案について、その趣旨を御説明いたします。 この法律案は、現在御審議をいただいております民事執行法案が可決されました場合、その施行に当たり、民事訴訟法外六十の関連する諸法律について、字句の修正、条文の整理その他関連事項の改正を行う必要がありますので、これら所要の改正を一括して行おうとするものであります。 何とぞ慎重に御審議の上、速やかに御可決くださいますよう、お願いいたします。 次に、民事訴訟費用等に関する法律及び刑事訴訟費用等に関する法律の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。 この法律案は、民……
○古井国務大臣 いま、あれに関連して政治献金のお話でありますけれども、この問題は、法的な規制はあるわけですけれども、御案内のように、実情は非常に複雑になっておるわけですね。 そのあたり、だから規正法をもっと整とんしなければいかぬという意見もあったり、なかなかそうもいかぬという意見もあったりというような、いま段階ですね。実情については、これはめいめいがどう判断するかという以外にはないと思いますが、率直に言って、届け出が全部政治献金をカバーしたかどうか、これはよく検討してみなければわからない問題じゃないかと思うのであります。これは正直な気持ちですけれども……。
○古井国務大臣 先ほど来説明がありましたように、非常に誠意を持って、また熱意を持って三者の協議が進み、かつ報告のようなところまで来たわけでありまして、これはいわば画期的なことでありますし、非常によいことになったと思って喜んでおります。
いま日弁連の会長のお話もありましたけれども、これが本当にそのとおりに今後実行に移されることをわれわれは期待をし、これは間違いはないですけれども、必ずそうなるようによく見守っていきたい、成功させたい、こういうふうに思っております。
【次の発言】 ここまで至りましたについては、関係の三者当時者が努力したことも無論でありますけれども、国会における御論議、皆さん方の御……
○古井国務大臣 お話しのように、いろいろなことで悪用されたり過ちが起こったりしたことも、過去においてあるのではないかと思うのでありますが、それなりにそれぞれの分野で議員立法をやっていただいたり、またそのほかの立法をこれからやろうというのがありましたり、整とんをしていくわけでありますけれども、法律の整とんだけで十分にいくかどうかわからぬ。やはりそれのほかに、それ以上の行政上の指導や監督や努力をしなければならぬ分野もたくさんあるのだろうと思いますので、そこはよく心得ていきたいものだと思います。
【次の発言】 少々時代離れのした条文が残っておるわけでありますし、いまの方の受けとめ方から言うと、距離の……
○古井国務大臣 ただいまのお尋ねの点は、刑事局長から一遍答弁させたいと思います。
【次の発言】 国民から見ますと、法律にぶつかるかぶつからぬかというようなことを抜きにして、政治として見て何かおかしなことがあるのじゃないか、間違ったことがあるのじゃないかということ、ここに関心を持っておるのが実情ではないかと思うのであります。そういう意味で、罪になるかならぬかとかいうような話ではなくて、もっと広い立場で見ているのではないかと思うのであります。
そこで、毎々申すことですけれども、広い立場でそういうふうに見ますことにこたえるのには、法律に当たるか当たらぬかというようなことばかりではだめなんで、狭いの……
○古井国務大臣 多分そのようなことを私は言ったと思うのでありますが、つまり、このような事件の再発を防止しよう、将来起こらぬようにしようというのには、どうしたらいいかという問題があるわけですね。 そこで、なぜこういうことが起こるのだということをいろいろ考えますと、企業方面にも、もうけなければいかぬ、それはわかります。企業はそういうものですから。けれども、もうけのためなら何をやってもいい、モラルのミニマムも全然ないものかというようなことも考えさせられる面があるわけです。それから一方、政治家の方も、選挙区のことのみならず頼まれれば世話をやいてやらなければならぬ、こういう立場もあるわけですけれども、……
○古井国務大臣 今回の問題につきましては、捜査当局はやれるだけのことは全力を尽くしてやったと思っております。それに対しては、別に何らかの圧力とか、そういうものが加わったとは思っておりませんし、全く捜査当局が自分たちの責任上の立場から捜査を遂げたと思っております。 その結末につきまして、純朴、素朴な国民の受け取り方は、これは大体罪になるとかならぬとかいう、犯罪とかそういうことに限って何も国民は考えていると思いません。ですから、そういう意味では何か飽き足らぬなというか、割り切れないなというような感情が残ったのじゃないかと私は思うのです。これは法律問題とかいうことの枠の中での問題じゃない、全体とし……
○古井国務大臣 一般論として行管のお考えも大いにごもっともで尊重しなければならないと思うのですけれども、しゃくし定規にいってもいかぬので、やはりさっきの法曹会などの関係はあのとおりであります。これが実際上いまのところ一番いいじゃないかと思いますので、そこは実質論で事柄によって考えてきた方がいいじゃないかと思っております。
【次の発言】 ただいま可決されました附帯決議につきましては、その趣旨を十分尊重いたしまして鋭意努力してまいりたいと考えております。
○古井国務大臣 人情細やかな、人間に対する愛情をもとにしてお話がありました。 人情、愛情と人権あるいは法規制あるいは行政指導、そこまでいきますと大分中間に距離があるのでありまして、ことに私などが、これは法律問題ならすぐさまですけれども、こういう問題について顔を出しますことは、大体うっとうしいし、余りいいことかどうかわからぬのでありますが、いまの野球のドラフト制度、これはプロ野球の発達のためにああいう行き方がいいという考え方で、ああいうことが行われているのじゃないかと思うのですけれども、いい目的もあるかもしらぬが、また反面も出てきておる。これについては、おっしゃるような割り切れぬ問題も起こるし……
○古井国務大臣 関係の方面の調査は捜査当局が進めておるわけでありますけれども、具体的に島田常務、何の何がしということまでは、この際、申し上げかねるという状況でございます。
【次の発言】 格別隠すつもりでもありませんけれども、捜査中のことでありますので、それはそう、これはこうということまではいまの段階では申し上げかねる、こういうことを言っているわけでございます。
【次の発言】 ただいまの点ですが、新聞の記事がどうか、正しいか間違っているか、その点について事務当局から答えさせたいと思います。
【次の発言】 この問題が起こって以来公式の、たとえばアメリカの証券取引委員会の発表などもありますけれども、……
○古井国務大臣 ただいま御指摘のものは、書いたものじゃなくてしゃべくったものを新聞が載せたはずで、この点は新聞にもそうなっておるように思います。ですから、このとおりに言ったかどうかは知りませんが、似たようなことは言ったかもしれません。私は言葉はよく知らぬ人間ですから、野人みたいな、礼にならわずで、思っていることを、似たようなことを言ったかもしらぬ。具体的の、だれがどうだなんということは別にして、そういうふうな感覚は、正直に私は当時持っておりましたのです。このとおりだとは申しませんよ。それだけ申し上げておきたいと思います。
【次の発言】 いまのは私はもらっておりませんが、拝見してからにしましょう……
○古井国務大臣 お尋ねの政府部内からの資料というものにつきましては、これは実は私がどうこう申す守備範囲ではありませんので、私の方は、司法共助によって得ます資料また捜査中の資料というものだけは、こっちの考えを聞いていただいて尊重していただきたいと思っておる、こういう状況でございます。
【次の発言】 問題は、その金の行方の問題になっていくのでありまして、その点を、金の流れ、行方を究明しない分には、犯罪かどうかの問題には来ませんので、ですから、いまのところだけではわれわれがどうこう言う問題にはならないわけであります。
【次の発言】 E2Cとかいろいろ問題が、おっしゃるようにあるわけであります。そこで……
○古井国務大臣 お答えをいたします。 私は、言葉の端々の問題ではなくて、朝鮮半島に平和と安定な状態が生まれることがわれわれ日本のためにも大変望ましいことだ、こういう考え方を一政治家として持っているのであります。幸いに、昨今は南の方にも北の方にも南北の融和、統一の機運が動いてきているかのように見える。それから、米中のああいう接近ということも、取り巻く環境としてそういう方向に事態が進むことに有益であろうと私は思って見ておるのであります。そういうことが根本にあるのであります。でありますから、きょう現実を飛び越えてどうこうとかいうのではありませんけれども、そういう情勢というものを腹に置いて、将来の問……
○古井国務大臣 時代の要求にこたえますために、商事の基本法の商法の改正をしなければならぬというわけで、御承知のように第一に株式制度について法制審議会で審議をしてもらって、試案を法務省として世間に問うてきたのであります。その次に、いまの会社の機関ですね、株主総会それから取締役及び取締役会、監査役、そういう機関の問題について法制審議会でやはり検討をしてもらいまして、その検討をもとにして去年の暮れ法務省で試案をつくりまして、これを世間に御意見を問うておるわけであります。 まだ残っておる分野もございます。会社の計算とかが残っておりますけれども、会社の機関の辺までは一応試案をつくり、世間の御意見を伺っ……
○古井国務大臣 入管関係の過ち、間違いの問題のようでありますが、そうでありましたね。――それで、なるほどどうにもこれはうまくない、まずいという案件、私も承知いたしまして、それで昨年暮れ、法務大臣に就任しましたその後、去年のうちに処理した、懲戒処分をした事件もあります。それから、その前に、また私が就任します前に懲戒処分した事件もある、こういうわけでございますね。
事案の内容は、もしお求めなら詳しく説明させます。
【次の発言】 申すまでもなしに、法務省は遵法の先頭に立たなければならぬ仕事をやっておる役所でありますので、関係者がごまかしたり間違いをやったりするようでは、これはまことに相済まぬことで……
○古井国務大臣 まずもって初めに、このように疑惑が起こっておることでありますから、真っ先の問題として罪に当たるような事実があるかないか、これを究明しなければならぬわけでございます、それだけにはとどまらぬと思いますけれども。 そこで私どもとしては、そういう犯罪事実があるかないかということをできるだけの最善を尽くして究明したい。これは周到に、また厳正公平にやっていきたい、こういう考えでありまして、それで少々早手回しぐらいに手はずを進めまして、きょうまで捜査を続けてきておる状況は御承知のとおりでございます。われわれの方で気がつかぬ面もあるかもしれませんが、もっとというような御注意でもあれば、よく教……
○古井国務大臣 お尋ねの問題でありますが、いまその問題については、関係省庁の間で検討しておるという段階であります。 なお、その中心になって取りまとめに当たっておられるのは警察庁ということに話し合いの結果なっておりますので、われわれの方も仲間に入り、協力しておりますけれども、現在そういう状況であります。
○古井国務大臣 ただいまの御質問の問題でありますが、その前にあなたもるるお述べになりましたし、私もこの委員会でも申しましたのですけれども、朝鮮半島に平穏な、平和な時代が来ることをわれわれは願っておるわけでありまして、昨今またよい兆し、動きが起こっておる、大変喜ばしいことだと思って見ておるわけであります。ただ、そういったからといって、幾多の山も、坂も、川も、谷もありましょうし、時間がかかるかもしれぬけれども、一日も早くそういうときが来るように、国際環境もそういう方向に動いておるように私は思いますし、そういうふうな清勢を踏まえて現実の問題を処理しなければならぬ、そういう考えを持っておるわけでありま……
○古井国務大臣 いま外務大臣がお答えをされましたけれども、同じ考えでありまして、なかなかいろんなことがあるようだし、よく研究して、必要ならば考えることは考えるということにしたいと思っております。
【次の発言】 はい。ごもっとも千万です。
【次の発言】 置いておけない、在留を認めることのできないいろいろな事由が法令にも書いてあるようですし、それに該当するという場合は、おっしゃるとおりでありますから、該当しているならば、もう退去を命ずるしかないわけであります。そう思います。
【次の発言】 資料を拝見するとずいぶんはっきり言っておられるようでありますが、当時の関係の方でもあるし、その上に学識豊かな方……
○古井国務大臣 特別養子制度の問題でありますが、何かこれは解決しなければならぬ、ほっとくわけにいかぬ問題のように私も思っております。 いまおっしゃったように、法制審議会で昭和二十九年から数年間、親族法改正の中の一つの問題点として検討をいたしたわけでありますけれども、最後的な結論は得られないで懸案になってしまったわけであります。 それが現状でありますが、この問題、戸籍制度とか親族法、相続法の根幹に触れる点もあるわけでありまして、だから議論もいろいろとあったのであろうと思うのであります。けれども、いま申しましたように、いつまでも未解決に置くべき問題でないように思いますので、やはりこれはまた法制……
○古井国務大臣 法務省としましては、人権という立場からこの問題に一生懸命になっておりますことは御承知くださっているかと思います。人権尊重、社会正義、そういう考え方から、いままで人権擁護委員、これの活動を促したり、資質の向上を図ったり、あるいは人権侵犯事件に対応したり、人権相談に協力しましたり、そういうふうなことをやってきておりますが、これは細目といたしまして、基本的には先ほど申したような考え方でおります。
○古井国務大臣 ただいまの点は、詳しく調べております事務当局からお答え申し上げます。
【次の発言】 こういう状況になっておりますのは、よきにせよ、あしきにせよ、時代がこういうことを要求しているからこうなっていると思うんです。ですから、これをだめにしてしまうということでは、またまずい面も起こるかもしらぬから、まあ正常化していく。正常化していって、つまり、だめにしてつぶしてしまわないということが基本ではないかと私は思うんです。
それで、どっちにも問題はあると思います。業者の方には無論ありますし、借りる方にも少々問題はあると思うんですね。けれども、社会的な立場から言えば、やはりこれは業者の方に正常……
○古井国務大臣 できる段階になればというお話でありますが、さあいまの状況では、一体そういう段階にいつ来るものやら、ちょっと見当も立ちませんし、わけのわからぬことを申し上げたっていま仕方がないわけです。ですから、捜査にあるいはその後の裁判の進行に差し支えがないということなら事は申し上げてもいいのでしょうけれども、いまの段階ではちょっと見当がつかぬのです。そういうことがいつできるか、どう見ていたらいいのか、ぼやっとした話になるので、その程度に御了承願いたいと思います。
【次の発言】 いま申しますように、捜査とかその後の裁判の進行に差し支えがあることは御勘弁願うほかありませんが、それに支障がないこと……
○古井国務大臣 どういう記事が出ておるか知りませんが、私は後でやや――こういう段階になったものですから、国会の審議がこれから先の段階もあることでありますし、その感想のようなことを聞かれたのか、言ったのか、言ったわけでありますね。 それは、私は国会の国政調査というのは非常に大切だ、国会の権威にかけて国政調査の機能を発揮しなければいかぬ。それについては、国政調査のあり方というものを、本当に効果が上がり、それから効率的にいくようなあり方というものを検討するということが、国政調査をして意味あらしめる道ではないだろうか。つまり、国政調査についてはちゃんとそのためのスタッフもなければやりにくいでしょう。……
○古井国務大臣 毎々、事務当局のよく事情を知っております者から申し上げておるとおりでありまして、いまはダグラスの資料を待っておる、こういうことで、まだそういう段階で、グラマンの資料だけはアメリカからもらってきたのですね、御承知のように。これから両方が来る。それから、その前から国内で捜査して集めておる資料もありますし、これらを総合しまして、ダグラスの分が来たら総合的にそれを見直して、それからまた次の国内捜査ないしはまたアメリカに頼むことがあれば頼むとか、ドイツに頼むことがあれば頼むとか、そういうことになるのですから、これは国内捜査でも大変ですけれども、御承知のように関係が広範ですから、外国にかか……
○古井委員 予算委員会の本委員会において、私は資料を要求しておつたのであります。それは地方財政に非常に関係の深い資料でありまして、つまり平衡交付金八百億というものと密接不可分な関係にある資料だと思つておつたのでありますが、まだ提出を受けておりませんので、重ねてひとつ要求しておきたいと思います。 一つは義務教育費国庫負担に関連する二つの資料でありますが、義務教育学校教職員の各府県別の現員現給額、直接政府の改革案による府県別配当定員及びその給与額、この比較というのであります。これは現員現給額と、今度配付される額とが違いますと、教職員の身分の問題に関係して来るのみならず、府県の財政に大きな関係を持……
○古井委員 警察費の問題でお尋ねしたと思います。 昨日岡本委員からいろいろ質疑がありまして、これに対して政府側の御答弁を伺つたのでありますが、そのうちで一つ明瞭でない点にまず気づいたのでありますが、それは前々の問題でもありますが、今度の新しい政府案によする責任の所在がまことにあいまいなような気がするのです。一体国が責任を負うのか、府県という自治体が責任を負うのか、責任の所在がきわめて不明瞭である。これは岡本君もそういう意味で御質問なさつたようであります。こういう警察のごときものにおきましては、ことさら責任の所在が明確であることが必要な問題だと思うのです。そこで政府のお考えによる警察制度におい……
○古井委員 一言だけお伺いしておきたいのでありますが、それは先ごろお伺いしたときに少し落してしまつたというか、締めくくりを落してしまつた問題なんですが、簡単なことであります。屋内体操場の補助の問題でございます。補助の対象となる屋内体操場の規模と申しますか、坪数がたしか生徒数で計算されておると思いますが、その生徒数が多分昭和二十七年の四月一日か五月一日の生徒数、これを元にしてその坪数を計算して、それに対して補助を与えられる扱いになるものと承知しております。そうしますと本年度つくりますのは、結局二十七年度から使うのでしようから、二年前の生徒数が基準になる。そのときには生徒数はふえることはわかつてお……
○古井委員 一つ二つの点について総理にお伺いをしたいと思うのであります。淺沼委員長があのような死を遂げられたことは、委員長個人に対してまことにお気の毒に思うわけでありますし、また社会党にもいろいろ御迷惑があったろうと思うのであります。同時にまた、ああいうことが起こった、日本は一体こういう国であるのだろうかという惑いを起こすわけであります。われわれは日本はとにかくここまできた、文化社会を持っておると思っております。文明社会を持っておると思っておる。それから進んだ民主主義の国だと思っておるわけであります。あのような事件が日本で起こったのだ。いかにもわれわれが頭で思っております日本の国というものと、……
○古井国務大臣 昭和三十六年度の厚生省所管一般会計及び特別会計予算案の概要について、御説明申し上げます。 昭和三十六年度の予算編成にあたりましては、医療保障の充実、低所掛者層の福祉の向上、国民年金制度の改善、母子福祉及び児童福祉の充実、生活環境の改善など厚生行政の中核となる諸施薬を強力に推進することといたしております。 さて、昭和三十六年度厚生省所管一般会計予算における総額は二千二宙七十六億二千四百五十万円でありまして、これを昭和三十五年度当初予算一千六百四十七億一千四百九十四万五千円に比較いたしますと、六百二十九億九百五十五万五千円の増加と相なり、前年度予算に対し、三八・二%の上昇を示し……
○古井国務大臣 今の医療保障の考え方を、今日のような現物給付式のいき方で相変わらずいくか、それとも医療内容自体は解放して、自由にして、しかし医療費に対して補償をしていくといういき方をするかという問題が今お尋ねの中心だったように思うのであります。私は実は今日の現物給付式の医療保険、これにもああなってくるわけもあるように思うのでありますけれども、またあれには反面の欠陥があるように思うのであります。それは今の医学が一日々々進歩する、どうも窮屈で、進む医学と今日の医療保障と縁がないような格好にいかにもなっていくような反面があるんじゃないだろうか。保険と進む医学との関係ですね。保険を通しては進む医学の恩……
○古井委員 私はこういう具体的な問題について質問をいたしますことはあまり好まないのございますけれども、事柄が小さいようで非常に大きいと思いますので、質問をしておきたいと思います。あのオリンピック選手村をどう処理するかという具体問題としてもきわめて重要でありますし、より以上に私はこれを見て、行政のあり方ないしは大蔵官僚の根性、精神、吏道というものについて考えさせられるとき、非常に重大だと私は思います。そこでそういう気持ちで少し質問をしたいと私は思うのです。 まずあのオリンピックにゆかりの深い場所の処理の問題としてでありますけれども、オリンピックはあれだけ国民に大きな感激を引き起こしたのみならず……
○古井分科員 私は健康づくりの問題と医療費の問題について、若干私の愚見も申し上げたり、それから厚生大臣の御所見も伺いたい、そう思うわけです。 今日の政治の主題は経済の問題でありまして、それからもう一つは、やはり平和の問題、二つが今日政治の主題のように思うのであります。しかし、景気をつくり出しますのも、それからまた戦争したり、あるいは平和を確立したりいたしますのも、だれがやるかといえばこれは人間でありまして、やはり主体は人間でありますからして、経済の家来になった人間とか、環境世界の情勢の家来になった人間ということでは、主客転倒であろうと思うのであります。そこで、やはり人間という問題がもっと真剣……
○古井分科員 私は、二、三の問題につきまして文部大臣にお尋ねをしたいと思います。 第一の問題は、教育費の父兄負担の問題であります。今度の文部予算で、この問題を重点施策の第一番目にお取り上げになっておりますことは非常に喜ばしいことと思います。私は、これは今度の文部省の予算における考え方で一番けっこうだと思う一つの点であります。七年ばかり前に、ちょうど池田内閣が初めてできましたときに、早早に池田新総理をたずねて、ひとつだれでも教育が受けられるような教育保障というふうな考え方を取り上げてみないかということを進言してみたことがあるのであります。大きにそうだということではありましたけれども、何さま経済……
○古井国務大臣 昭和五十四年度法務省所管予定経費要求の内容につきまして、大要を御説明申し上げます。 昭和五十四年度の予定経費要求額は三千二百一億三千二十一万四千円であります。前年度予算額二千九百五十六億三千八百十九万円と比較いたしますと、二百四十四億九千二百二万四千円の増額となっております。 さて、予定経費の増減について、内容を大別して御説明いたしますと、第一に、人件費関係の増百七十二億九千八百十万円であります。これは、昇給等の原資として職員基本給の増額分が主なものでありますが、そのほかに、検事、法務事務官、検察事務官等四百二十五人の増員に要する人件費が含まれております。 ここで、増員の……
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