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灘尾弘吉 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

灘尾弘吉[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP1000(衆)
858位
委員会発言歴代TOP500(衆)
365位
委員会出席(無役)歴代TOP1000
584位
委員会発言(議会)歴代TOP1000
842位
委員会発言(政府)歴代TOP100
68位
各種会議発言(政府)歴代TOP50
28位

25期委員会出席TOP50
33位
25期委員会出席(無役)TOP50
17位
25期各種会議出席TOP5
1位
25期各種会議出席(無役)TOP5
1位
26期委員会出席TOP50
17位
26期委員会出席(幹部)TOP50
24位
26期委員会発言(議会)TOP50
34位
28期委員会発言TOP100
90位
28期委員会発言(政府)TOP25
17位
29期委員会発言TOP100
65位
29期委員会発言(政府)TOP25
11位
30期委員会発言(政府)TOP25
25位
31期委員会発言TOP100
90位
31期委員会発言(政府)TOP25
19位

このページでは灘尾弘吉衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。灘尾弘吉衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 人事委員会 第14号(1952/12/24、25期、自由党)

○灘尾委員 ただいま議題となりました請願につきまして、小委員会の審査の経過並びに結果について御報告申し上、げます。  人事委員会に今日まで付託となりました請願は、全部で四百六十五件でありまして、その内訳を申し上げますると、地域給に関するもの四百二十五件、給与引上げ及び年末手当に関するもの三十六件、寒冷地手当に関するもの四件となつております。  小委員会といたしましては、採否決定の方針といたしましては、地域給に関するもののうち、政府原案及び人事委員会の修正案に取入れられ、すでに地域給引上げの趣旨が達成せられておりますものにつきましては、議院の意思もすでに決定されております関係上、さらに議決をする……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 地方行政委員会 第19号(1953/07/20、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 質疑の通告があります。順次これを許します。北山君。
【次の発言】 ほかに御質疑はありませんか。
【次の発言】 代理暫時休憩いたします。     午後三時九分休憩     午後三時二十三分開議
【次の発言】 再開いたします。青木政務次官

第16回国会 地方行政委員会 第20号(1953/07/22、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 本日はこの程度で散会いたします。次会は公報をもつてお知らせいたします。     午後五時十九分散会

第16回国会 地方行政委員会 第22号(1953/07/24、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 三田政吉君。
【次の発言】 遊興飲食税に関する御質問はまだおありのことと思うのでありますが、亨さんには最後に皆さんから全体に通じて承らなければならぬ点もあるかと思いますので、この際電気ガス税関係につきまして、日本化学工業協会技術部長の大島竹治君から一応お話を伺いまして、そのあとで、また残りの問題につきましては、全体について御発言を願いたいと思います。大島君。
【次の発言】 大島さんに御質疑はありませんか。――それでは大島さんどうもありがとうございました。
【次の発言】 先ほど来いろいろ御説明も伺いましたが、私は佐藤さんにちよつと伺いたいのであります。他の委員からの質疑もありま……

第16回国会 地方行政委員会 第26号(1953/07/30、26期、自由党)

○灘尾委員 大蔵大臣と自治庁の政務次官、両方に御答弁願いたいと思います。先ほど来同僚の諸君から、いろいろ大蔵大臣に御質問申し上げておるのでありますが、この問題は野党の諸君だけのお考えではないのでありまして、われわれ与党の委員といたしましても、まつたく同様な心持を持つておる次第であります。従いまして今回のこの地方自治法の一部を改正する法律案につきまして、この委員会におきましては全部の委員が同じ心持を持ちまして、従来の起債の手続のあの煩わしさというものをひとつ払拭いたしまして、なるべく地方の人たちの便宜をはかつていただきたいということについて同じ希望を、しかも切実な希望を持つておるわけであります。……

第16回国会 地方行政委員会 第33号(1953/08/10、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 これより会議を開きます。  委員長の指名により、私が委員長の職務を行います。  地方財政に関して調査を進めることといたします。質疑の通告がありますので、これを許します。加藤精三君。
【次の発言】 お答え申し上げます。この地方債の許可に関する問題につきましては、ただいま加藤委員からお話のございました通りで、わが委員会におきましても、この問題をきわめて重要視いたしまして、継続審査に付することになつております。同時にまた、大蔵委員会におきましても、大蔵委員会に提案せられました法律案について継続審査に付することになつておる次第であります。われわれといたしましても、できることならば、た……

第16回国会 地方行政委員会 第34号(1953/09/17、26期、自由党)

○灘尾委員 私委員長の御指名によりまして、地方制度調査会の行政部会の方に属しておりますので、今日までの地方制度に関する審議の経過について御説明申し上げたいと思います。  御承知のごとく、昨年の秋に地方制度調査会が設置せられましてから、調査会の委員といたしましては、今後の地方制度の改革につきまして、いろいろ審議をいたしておつた次第であります。御承知の通り問題がきわめて広汎であり、かつ問題によりましてはきわめて重要な性質を持つ事項もございますので、いろいろ審議はいたしておりましても、なかなか結論に到達するというところまでは参つておらないようであります。私は先般この調査会の委員に委嘱せられまして、行……

第16回国会 予算委員会 第25号(1953/07/17、26期、自由党)

○灘尾委員 ただいま議題となりました昭和二十八年度予算三案に関し、私は自由党を代表して、改進党、分自党並びに自由党の共同提案にかかる修正部分を除く政府原案並びに三党修正案に賛成の意を表しまするとともに、社会党両派の組みかえ要求の動議に反対するものであります。  以下政府原案、三党修正案、社会党両派の組みかえ要求の動議の順序で論及いたしたいと存じます。  まず第一に政府原案についてであります。御承知の通り昭和二十八年度当初予算案は、去る三月衆議院において多数をもつて可決せられ、参議院において審議中でありましたが、衆議院の解散によつて不成立となりました。今回提出せられました予算案は、この不成立予算……

第17回国会 地方行政委員会 第1号(1953/10/31、26期、自由党)

○灘尾委員 ただいまのお答えで考えたのでありますが、アメリカが依然として統治をするとせば、今年度内にどのくらいの経費が盛られる予定でありますか、この点ひとつ伺いたい。

第17回国会 地方行政委員会 第2号(1953/11/02、26期、自由党)

○灘尾委員 逐条審議に入る前に、ちよつと一点だけお伺いしておきたい。復帰とか返還とかいう言葉がこの問題について使われておる。これがいよいよアメリカとの間に話合いが成立いたしました場合においては、どういうふうな形式で表現せられるのでありましようか、その点お伺いしたいと思います。
【次の発言】 第一条で、「この法律は旧鹿児島県大島郡の区域で北緯二十九度以南にあるものの復帰に伴い、」こういう字句を使つておるのでありますが、この「復帰」という言葉の法律上の御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、平和条約の第三条に基いて立法権、司法権、行政権の全部または一部が向うに行つておる、その関係……

第17回国会 地方行政委員会 第3号(1953/11/03、26期、自由党)

○灘尾委員 私は自由党を代表いたしまして、本案に賛成の意見を表明せんとするものであります。  終戦のうき目を見ましたそのことのうちでも、特にわれわれと血液を同じくし、ほんとうに骨肉でありますところの間柄にある島々の方々が、わが本土と離れて、同じ日本のわれわれとともに生活することができなくなつたということは、何と申しましても最も悲痛なことで、われわれが最も深刻な苦悩を感じた問題であります。この問題につきましては、内地におりましても、また外国の統治のもとに置かれました方々におかれましても、始終苦しみ悩み、一日もすみやかに合体することを切望いたしておりました次第でありますけれども、その後サンフランシ……

第18回国会 地方行政委員会 第6号(1953/12/08、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 それでは暫時休憩いたします。二時から審議を続行いたします。時間の御励行をお願いいたします。     午後一時二十六分休憩

第19回国会 地方行政委員会 第9号(1954/01/30、26期、自由党)

○灘尾委員 正月の二日に、親愛なるまたきわめて善良なる国民の諸君が、皇室とともに新年をお祝いするという心持をもちまして、参賀せられました際に、はからずも起りました不幸な事件につきましては、まことにお気の毒に存じまするとともに、同情にたえないところでございます。不幸死亡せられました方々に対しましては、その御冥福をお祈りいたしますとともに、御遺族の方々に対し心からなるお見舞を申し上げたいと存じます。と同時にまた負傷せられました方々につきましては、一日もすみやかにその御回復を、お祈りする次第でありますが、本委員会といたしましては、この事柄の重大性にかんがみまして、特にその原因を究明し、将来再びかかる……

第19回国会 地方行政委員会 第10号(1954/02/12、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 これより会議を開きます。  委員長は都合により本日欠席されましたので、私がその指名により、委員長の職務を行います。  まず地方税法の改正に関して、政府より説明を聴取いたします。奥野税務部長。
【次の発言】 私の所見をお求めになりましたので申し上げますが、藤田君の御発言まことに、ごもつともと思います。理事諸君ともよく相談いたしまして、できるだけ御期待に沿うように議事の進行をはかつて参りたいと存じます。  そこで一つお諮りいたしたいことがあるのであります。ただいま地方税法の改正に関しまして政府から説明を聴取いたしましたが、これにつきましてはなお委員各位におかれましても、要綱をよく……

第19回国会 地方行政委員会 第14号(1954/02/19、26期、自由党)

○灘尾委員 本日はこの程度にして散会せられんことを望みます。

第19回国会 地方行政委員会 第15号(1954/02/22、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 これより会議を開きます。委員長の指名により暫時私が委員長の職務行います。  前会に引続き、昭和二十九年度地方財政計画に関する質疑を続行いたします。質疑の通告がありますので、順次これを許します。北山愛郎君。
【次の発言】 北山君の御質疑の途中でありますが、法務大臣が出席せられましたので、先ほどの打合せに従いまして、御質疑を中止していただきたいと存じます。
【次の発言】 この際警察法案及び警察法の施行に伴う関係法令の整備に関する法律案の両案を一括して議題といたします。両案に関しましては、前会におきまして政府より提案理由の説明を聴取いたしておりますので、これより両案に対する質疑に入……

第19回国会 地方行政委員会 第20号(1954/03/02、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 北山愛郎君。
【次の発言】 横浜市公安委員長近藤桂司君。
【次の発言】 本日はこれにて散会いたします。明日は午後一時から開会いたします。     午後四時十九分散会

第19回国会 地方行政委員会 第34号(1954/03/22、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 これより再開いたします。  都合により中井委員長が見えませんので、私が委員長の指名によりまして、その職務を代行いたします。  休憩前に引続き、地方税法の一部を改正する法律案を議題として質疑を続行いたします。中井徳次郎君。

第19回国会 地方行政委員会 第36号(1954/03/30、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 他に本案に対する質疑もないようでありますので、これにつきましては、本日はこの程度といたしたいと存じます。
【次の発言】 次に、町村合併促進に関する問題につきまして調査を進めたいと存じます。質疑の通告がありますので、順次これを許します。北山愛郎君。

第19回国会 地方行政委員会 第37号(1954/03/31、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 中井君。
【次の発言】 承つておきます。暫時休憩いたします。午後は本会議終了後再開するものと御承知おきを願います。     午後零時四十九分休憩

第19回国会 地方行政委員会 第40号(1954/04/07、26期、自由党)

○灘尾委員 先般地方税法の一部を改正する法律案につきまして小委員として御指名をいただいたわけであります。不肖私小委員長といたしましてその審議に携わつたわけでございますが、ここにその審議の経過について御報告申し上げたいと存じます。  小委員会に付託せられましてから、各委員の方々におかれましては、連日きわめて熱心に御審議を願つたのであります。問題が重要な、しかも広汎にわたる議案でありまするので、その審議にもかなり時間を費したわけでありますが、この間いろいろ御意見もございましたが、私はここに各党から提出せられました意見についてまずもつて御披露申し上げたいと思うのであります。  今回の地方税法改正案に……

第19回国会 地方行政委員会 第43号(1954/04/13、26期、自由党)

○灘尾委員 地方財政法の一部を改正する法律案に対しまして修正案を提案いたしたいと存じます。  便宜内容を朗読いたします。  以上の通りであります。  簡単にその趣旨を弁明いたします。ただいま同僚各位におかれましては、この案文で御了解いただけると思うのでありますが、この地方財政法の一部を改正する法律案の中に、第三十六条といたしまして「第十条第七号の二の規定及び同条第八号の規定中母子手帳に関する部分は、当分の間、適用しない。」この規定がございます。これは別に他の委員会において審議せられ、すでに衆議院を通過いたしまして参議院の方に送られておりますところの補助金等の臨時特例に関する法律案におきまして、……

第19回国会 地方行政委員会 第44号(1954/04/14、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 鈴木君にちよつと申し上げますが、法務大臣はただいま参議院の方の議運が開かれることになりまして、その方に参らなければならないことになつておるそうであります。つきましては鈴木君の御質問は大体法務大臣目当の御質問であろうかと思うのでありますが、もし法務大臣の留守中逐条説明等の御質疑がございましたら、しばらくそれをおやり願うことにしたらどうかと思いますが、どうでございましようか。
【次の発言】 そうすると政府委員に対する御質問は格別ございませんか。
【次の発言】 他の委員各位におかれまして、もしその間政府委員に逐条的なことについての御質疑がございましたら、時間の節約上おやり願えればあ……

第19回国会 地方行政委員会 第46号(1954/04/17、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 これより会議を開きます。  委員長は都合により本日欠席されましたので、その指名により私が委員長の職務を行います。  まず、昨日本委員会に付託されました自治庁関係法令の整理に関する法律案を議題といたします。政府より提案理由の説明を聴取いたします。塚田国務大臣。
【次の発言】 本案に対する質疑は後日適当な機会にこれを行うことといたします。
【次の発言】 次に警察法案及び警察法の施行に伴う関係法令の整理に関する法律案の両案を一括して議題とし、これより質疑を行います。門司亮君。
【次の発言】 午前中の会議はこの辺でとめまして、午後引続いて再開いたしまして質疑を続行いたします。  しば……

第19回国会 地方行政委員会 第50号(1954/04/23、26期、自由党)

○灘尾委員 本委員会における警察二案法に関する審議も、各委員の熱心なる御審議によりまして、よほど進行いたしたように考えるのであります。この辺で三法案に対する総括質問を打切られまして、次の段階に進まれんことことを希望いたします。
【次の発言】 さようでございます。

第19回国会 地方行政委員会 第53号(1954/04/28、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 本日はこれにて散会いたします。     午後四時五十五分散会

第19回国会 地方行政委員会 第54号(1954/04/30、26期、自由党)

○灘尾委員 ちよつと希望を申しげたいと思いますが、だんだん会期も切迫して参りましたので、ただいまお諮りになりました連合審査会もとよりけつこうでございますが、会期の関係もございますので、本日の審議については極力お進めを願うこととし、また連合審査会の済みました後、時間的余裕がございましたら、できるだけ本委員会の審議をお進め願いたいと思いますので、この点お諮りを願いたいと思います。
【次の発言】 それでは次に第三章をお願いいたします。
【次の発言】 御無理もないことだと思うのですが、改進党の諸君は、本案に関する党内の御相談のために退席いたしましたので、質疑は留保したい旨の申入れが委員長にあつたそうで……

第19回国会 地方行政委員会 第56号(1954/05/07、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 長時間御苦労さまでございました。  本日はこれをもつて散会いたします。     午後十時十五分散会

第19回国会 地方行政委員会 第59号(1954/05/11、26期、自由党)

○灘尾委員 理事会の経過は、ただいま鈴木委員から申された通りであります。私といたしましては、本委員会の警察法案に関する議事の進行方につきましては、昨日各会派の方々とお打合せもありますので、その通り御進行願いたいという趣旨から、本明日のうちに証人を喚問して云々ということについては賛成いたしがたい、この問題については別の機会に御相談申し上げたい、かように申し上げておる次第であります。
【次の発言】 ただいまの動議の御趣旨について、一点お伺いしたいと思うのでありますが、証人を喚問する期日その他についての打合せという御趣旨でありましようか。それとも証人を喚問することそれ自体についての相談をするというこ……

第19回国会 地方行政委員会 第62号(1954/05/14、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 時間に御注意願います。
【次の発言】 御注意申し上げると申し上げたのです。
【次の発言】 西村君の御質問は終了しました。  門司亮君。

第19回国会 地方行政委員会 第63号(1954/05/15、26期、自由党)

○灘尾委員 私は自由党を代表いたしまして、警察法案並びに警察法の施行に伴う関係法令の整理に関する法律案、この二案につきまして、三派共同の提出にかかわる修正案並びに修正部分を除く政府原案に対しまして、賛成の意見を最も簡単に申し上げたいと思うのであります。  現行警察法は、御承知のごとく、昭和二十二年占領軍の指令のもとに制定せられたものでありますが、その後の状況にかんがみますのに、なるほど日本の警察を民主化する上におきましては、非常な貢献をいたしたと思うのでありますけれども、その警察の主体があまりにたくさんありますことによつて、警察活動がきわめて非能率的である、経費がかかると同時に、また治安の責任……

第19回国会 地方行政委員会 第66号(1954/05/19、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 これより会議を開きます。  委員長の指名により、私が、委員長の職務を行います。  これより内閣提出にかかる市町村職員共済組合法案及び地方自治法の一郎を改正する法律案の両案を一括して議題といたします。両案に対する質疑があればこれを許します。――他に質疑はないようでありますから、両案に対する質疑はこれにて終了いたします。  ただいま地方自治法の一部を改正する法律案に対しまして、松永東君外十五名提案にかかる自由党、改進党、日本自由党の三派共同修正案が委員長の手元に提出されております。これよりその趣旨弁明を求めます。鈴木幹雄君。

第19回国会 地方行政委員会 第70号(1954/05/29、26期、自由党)

○灘尾委員 私は自由党を代表いたしまして、奄美群島復興特別措置法案に対しまして賛成の意を表したいと存ずるものであります。  奄美群島は昨年の暮れに復帰することとなりまして、現地の皆様方はもちろんのこと、われわれ内地におりますものといたしましても、一日もすみやかにその復帰を待望いたしておつたのでありますが、心からなる喜びをもちきてわれわれはその復帰の日を迎えたのであります。その当時われわれといたしましては、復帰の善後措置に関する法律案を提出いたし、法律を制定いたしまして、その間の推移をなめらかにいたしたいと考えた次第でございますが、何分にも奄美群島は、御承知の通り大洋のまつただ中にある島でありま……

第20回国会 予算委員会 第1号(1954/12/02、26期、自由党)

○灘尾委員 私はこの機会に補正予算案の背景を直しておりまする諸問題につきまして、若干の質疑をいたしたいと存ずる次第であります。  その前に、吉田内閣総理大臣は最近長途の御旅行を終えてお帰りになりましたので、総理の外国御出張に関連いたしまして総理大臣にお伺いいたしたいと思うのであります。  吉田総理大臣は過般、五十余日、七箇国にわたって友邦各国を御訪問せられたのでありますが、無事御帰朝になりまして、その間の御行動なり御所感につきましては、一昨日の本会議において御発表に相なった次第でありますが、御老体をひっさげての御活動に対しまして、心ある国民はひとしく敬意を払う次第であります。今回の海外御出張に……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 地方行政委員会 第21号(1955/06/15、27期、自由党)

○灘尾委員 ただいまのことに関連して、長官から一つお答えを願いたいのでありますが、今後藤財政部長からは、二十九年度分の赤字についての分は考えておらぬというような御答弁でありましたが、長官はさように考えますか。

第22回国会 地方行政委員会 第28号(1955/06/25、27期、自由党)

○灘尾委員 ちょっとお尋ねしますが、私は玉突きもできませんし、実際の玉突場はどういうことになっているかわかりませんが、現行法の三号では、玉突場というのを「客に射幸心をそそる虞のある遊技をさせる営業」こういうことに全体的に見ておられるのですが、今度の改正案によれば、玉突場という言葉は字句上なくなっているのでありますが、実態は一体どうなんですか。現行法の一般的に「射幸心をそそる虞のある遊技をさせる営業」と見ておられるのか、あるいは原則としてはそういうものでない、健全なる遊技である、たまたまお客様がある、こういうふうに見ておられるのか、この点を一つ伺いたい。

第22回国会 地方行政委員会 第46号(1955/07/21、27期、自由民主党)

○灘尾委員 簡単に大蔵大臣に伺いたいと思いますので、お答えも簡単にお願いしたいと思います。だんだん各種の法案についての審議も進んで参りました。ただいま問題になっておりますところの再建関係の審議もかなり進んで参りまして、結論に到達するのも近いことだと思います。この法案をいかに扱うかという問題につきまして、実はわれわれもいろいろ考えている次第でありますが、これを結論づけるにつきまして大蔵大臣の頭とわれわれの頭とえらく相違があっては困るのであります。だんだん大蔵大臣の御答弁を伺っておりまして、最初のころから見ますとよほど前進せられたような気もいたすのであります。あまり開きがありますと、再建法案につい……

第22回国会 地方行政委員会 第47号(1955/07/23、27期、自由党)

○灘尾委員 地方税法の一部を改正する法律案に関する小委員会の審議の経過並びに結果について御報告申し上げます。  小委員会は六月二十二日から七回にわたりましてこれを開催いたしまして、各小委員の方よりきわめて熱心なる御調査、御検討を願ったのであります。小委員会におきましては、政府の関係官の出席を求めて十分なる研究をいたしたつもりでありますが、その取り扱いました事項の範囲といたしましては、政府の原案についてはもとよりのことでありますが、各方面からいろいろ地方税に関する要望等もございますので、これらの問題となる事項につきましては、すべてこれを取り上げて検討いたしたような次第であります。  特に問題とし……

第22回国会 予算委員会 第21号(1955/05/27、27期、自由党)

○灘尾委員 私は地方財政の問題につきまして主として自治庁長官並びに大蔵大臣にお尋ねをいたしたいのであります。地方財政の問題が非常に窮迫しておりますことにつきましては、かれこれ申し上げる必要はないと思うのであります。五月十六日付の官報の付録によりましても、地方財政の赤字はいかにして再建整備するかというような題のもとに、自治庁の名において地方財政の赤字の実態と、それに対する自治庁の見解が紹介せられておるわけであります。また先日の地方行政委員会における自治庁長官の、三十年度地方財政計画の御説明中におきましても、長官は最近の地方財政の状況がますますその困窮の度を強めるといっておられる。多数の地方公共団……

第24回国会 地方行政委員会 第50号(1956/05/28、27期、自由民主党)

○灘尾委員 ただいまの質問に関連して、私もちょっとお伺いいたしたいと思います。  だんだんと合併が進んで参りまして、数字の上ではかなり成果を上げておるようでありますけれども、実質的には、合併した町村についてもやはり問題があるようであります。いわゆる拙速という言葉で現われるのがそれに該当するかと思います。今日までもそうでありますが、これから先この合併を促進するのはなかなか骨が折れるではないか。なるほどあとわずかばかりしか残っていないので、全部何とか片をつけたいということはわかる。何とか片づけて全部うまくいったというところへ持っていきたいことはわかるのですが、これからの合併はむずかしいところがある……

第26回国会 文教委員会 第2号(1957/02/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お許しを得まして一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。  私は昨年の暮れ、石橋内閣の成立に伴いまして文部大臣に就任いたすことと相なりました。これから各位の格別な御協力のもとに、ともども日本の文教のために働かしていただきたいと思うのでございます。何さま未熟、不鍛練な者でございますし、ことに文教に関する行政は、非常に重要なことでございますと同時に、内容もなかなか複雑でございます。ふなれな私のことでございますので、さだめし御迷惑をかけることも多かろうかと思うのでありまするが、誠心誠意皆さんとともに日本の文教のために働いて参りたいと存じますので、格別な御援助、御協力を賜わりますように……

第26回国会 文教委員会 第3号(1957/02/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 昭和三十二年度の予算の大綱につきまして御説明申し上げたいと存ずる次第でありますが、その前に私がどういう心持で文教行政に当りたいと考えておるかというふうな点につきまして、簡単に申し上げておきたいと思います。  文教の問題につきましては、戦後新しい制度がしかれまして、これが整備にお互いに努力して参りましたわけでございます。同時にまた、その制度に対するいろいろな批判がかなり行われておるわけでございます。だんだんと制度も整備して参りましたが、私は今後お互いに考えなければならぬと思います点は、やはり実質の問題ではなかろうかと思うのであります。そういう意味におきまして、諸般の制度につきまし……

第26回国会 文教委員会 第4号(1957/02/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回政府から提出いたしました就学困難な児童のための教科用図書の給与に対する国の補助に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概略を御説明申し上げます。  現在、経済的な理由により就学困難な事情にある児童につきましては、去る第二十四回国会において成立いたしました、就学困難な児童のための教科用図書の給与に対する国の補助に関する法律によりまして、市町村がこれらの児童に教科用図書を給与した場合には、国が予算の範囲内でその所要経費を補助する制度が設けられております。  この制度は、教科用図書の給与の対象を小学校の児童だけに限定して発足いたしましたが、本来義務……

第26回国会 文教委員会 第6号(1957/02/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりました社会教育法の一部を改正する法律案についてその提案の理由を御説明申し上げます。  昭和二十四年社会教育法制定以来、わが国の社会教育は、これに基いて展開されて参っているのでありますが、もともと社会教育活動の領域は非常に広く、これに関する事業を行うことを目的とする団体もきわめて多岐にわたるのであります。  従来こうした社会教育関係団体については、その団体が自主的組織による民間団体であることにかんがみ、国及び地方公共団体は、これらの社会教育関係団体に対して補助を行わない方針のもとに、社会教育法にもその旨の規定が設けられているのであります。  しかしながら社会教育……

第26回国会 文教委員会 第7号(1957/02/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 私はスポーツの振興ということには、前にも申し上げましたが、格別力を注いでみたい、かように考えております。それもただ選手の養成というようなことだけでなしに、国民全体の間にスポーツを普及し、スポーツの振興をはかって参りたい、かように考えておるのでございますが、その方向に向っていろいろ努力をして参りたいと思うし、また御協力も得たいと思うのでございます。それについて、ただいまスポーツ行政についてというお話でございましたが、このスポーツに関係する行政は、ひとり文部省だけでもないと思います。いろいろ他の部局におきましても、スポーツのことに御協力を願わなければならぬ向きもあるかと考えるのであ……

第26回国会 文教委員会 第8号(1957/03/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答え申し上げます。短期大学につきましては、お話の通りに文部省といたしましては中央教育審議会に諮問をいたしまして、その答申をいただいておるわけであります。その答申の概要を申し上げますれば、まず短期大学を四年制大学と別個の目的使命を持つ高等教育機関として恒久的な制度にするということ、修業年限は二年または三年とするが、一貫して充実した専門教育を授けるために必要がある場合は、現行の奇等学校課程を合せて五年または六年にすることができる、かような趣旨の答申があったわけであります。文部省といたしましては、この教育審議会の答申を十分尊重しなければならぬと考えておる次第でありますが、なお、この……

第26回国会 文教委員会 第9号(1957/03/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お尋ねの御趣旨はごもっともに考えます。この研究所の充実発展のためには、お話のようなことも十分考慮して参らなければならないと考えております。
【次の発言】 このたび政府から提出いたしました私立学校教職員共済組合法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び改正内容の骨子を御説明申し上げます。  私立学校教職員共済組合は、私立学校教職員共済組合法に基き国、公立学校の教職員の共済組合と同様に私立学校教職員の相互扶助事業を行い、その福利厚生をはかり、もって私立学校教育の振興に資することを目的として昭和二十九年一月一日に設立され、すでに満三年余を経過いたしたのでありますが、今回……

第26回国会 文教委員会 第10号(1957/03/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 診療と研究との限界というものはなかなかむずかしい点があると考えております。ことに大学病院等におきます診療は、あるいは語弊があるかもしれませんが、全体的に考えますればやはり医学の研究ということに役立たなければならぬはずのものと心得ておるわけであります。実際今後診療するに当りまして、それが単なる研究のための行為であるということになりますと、これは放置できない問題だと思います。やはり今までいろいろ十分研究の結果、これならばよろしかろうという段階に達したものでなければ、人間に向ってやるべきことではないと私は考えるのであります。今度のこの問題については、事が専門に属しますので、私の何とも……

第26回国会 文教委員会 第11号(1957/03/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 まず、今回政府から拠出いたしました学校教育法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概略を御説明申し上げます。  昭和二十二年、学校教育法が制定されまして、精神薄弱、身体不自由その他心身に故障のある子女のために養護学校の制度が設けられることとなったのでありますが、御承知の通り、その義務制は、いまだ実施されるに至っておりません。  もとより、政府といたしましては、義務制の実施を目標として、従来努力いたしておるところでありますが、去る第二十四回国会において、盲学校、ろう学校及び養護学校への就学奨励に関する法律の一部が改正されまして、養護学校に就学する児童、生徒に……

第26回国会 文教委員会 第12号(1957/03/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 十分承わっておきます。
【次の発言】 本日は私やむを得ない用事のためにほかに出ておりまして、出席がおくれまして、まことに申しわけございません。なお、政府委員の出席状況がはなはだ悪くて、皆様方の御審議に御迷惑をおかけした模様でございますが、この点は私の不行き届きのいたすところでございますので、将来十分注意いたします。
【次の発言】 ただいまお述べになりましたような事柄につきましては、私もまことに遺憾なことと存じております。この問題につきましては、まだ事情を十分につまびらかにいたしておりませんので、文部省の主管局長からお答えをいたさせます。

第26回国会 文教委員会 第13号(1957/03/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 理科教育の現状につきましてはただいま政府委員からお答え申し上げましたようなことであります。政府委員も率直に申しましたように、文部当局といたしましても決して現状に満足しておるわけではございません。ことに先般来しばしば申し上げましたように、私といたしましては日本の科学技術教育をできるだけすみやかに充実をいたしたいと考えております。そして日本の科学水準をどこまでも引き上げて参りたいという考えをいたしておるわけでございます。その目的を達しまするためにも、どうしてもいわゆる理科教育と申しますか、その辺をつちかっていかないと思うように目的を達することができない、かような考え方をいたしており……

第26回国会 文教委員会 第14号(1957/03/29、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 平田委員の仰せの趣旨はよくわかっております。本観測につきましては、せっかくやりかけたものでございますので、ぜひやりたいという心持を持っておる次第でございます。現地の実情ないしは国内における能力という点を勘案いたしまして、万全を期してこの問題はやって参らなければならぬと思います。慎重に検討いたしたいと考えております。
【次の発言】 先ほど来御質疑を伺っておったわけでございますが、われわれといたしましても、この問題は学術に関する問題であり、ことにいわゆる人権に関する侵害の疑いを持たれておるような問題であり、同時にまた大学病院のあり方についても十分考えなければならぬ問題というような意……

第26回国会 文教委員会 第17号(1957/04/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 状況につきましては政府委員よりお答えいたさせます。
【次の発言】 ただいま佐賀県の県教委の声明をお読みになりましたが、その声明の内容につきましては、佐賀県の場合においては全幅の賛意を表したいと思うのであります。学校の教職員の諸君が団体を作ってその身上のことについていろいろ努力をせられることは当然であると思います。法規でも認めているところであります。法令の範囲内において行動せられることは何ら異存はないし、差しつかえないと思うのでありますが、その行動が法規を逸脱する、法令に違反するということはあってはならぬことだと思います。その意味におきましては、私は就任以来その方針をもって地方の……

第26回国会 文教委員会 第18号(1957/04/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 日本体育協会は社会教育法にいわゆる社会教育関係団体であると考えております。
【次の発言】 この問題について、岸内閣としてこれを決定したというようなものではございません。従来からの政府の解釈でございます。
【次の発言】 先ほど申しましたように、社会教育法にいわゆる社会教育に関係のある団体、かように私どもは考えております。
【次の発言】 野原君の仰せになることが私にははっきりわからぬところがあるのですが、聞き違えておりましたら一つお直し願いたいと思うのですが、教育という言葉の意味であります。憲法八十九条にいういわゆる教育の事業というものと、それから社会教育法にいう社会教育ないしは社……

第26回国会 文教委員会 第19号(1957/04/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 御心配はまことにごもっともでありまして私どもも同じように、心配をいたしておるわけでありますが、今回永田隊長、山本航海長に先に帰っていただきまして、できるだけ早く次の計画についての準備を進めようと考えた次第でございますが、その中でも何と申しましても船が先決問題ということになろうと考えまして、船の問題につきましていろいろ話し合いをし、相談もいたしたわけでごまますが、ただいままでに到達いたしております考え方は、今平田さんのおっしゃいまましように、この間新聞にも出ておりましたが、大体ああいうふうな考え方になっておるわけでございます。つまり宗谷にまさるりっぱな船が簡単に得られればこれに越……

第26回国会 文教委員会 第20号(1957/04/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 私が、どういうふうな用語を用いましたか、速記録によって御承知を願いたいと思うのでありますが、私は、今回の佐賀県の問題につきましては、県教委がこれを違法なりといたしまして処分をいたしましたことは、これはやむを得ないことであるというふうに申し上げたつもりであります。
【次の発言】 教職員が、その要求の貫徹のために、正常な授業時間を打ち切りまして、一斉早退するとか、あるいは賜暇闘争戦術に出るというようなことは、私は、現在の法規の上から申しまして、違法であると考えておるのであります。文部省といたしましては、さような見解を持っておる次第であります。その点につきましては、各地方教委にも、そ……

第26回国会 文教委員会 第21号(1957/04/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 市町村立の小学校、中学校等の事務職員の時間外勤務手当を都道府県の負担とするという御趣旨につきましては、政府といたしましても十分尊重しなければならぬ、かように考えておる次第でございますが、新たに都道府県の財政負担を増加し、またその半額については国の負担を伴うこと等の問題がございますので、まことに遺憾でございますけれども、にわかに賛意を表するわけには参らないのであります。
【次の発言】 私は弁護士を推薦するというようなことはございません。
【次の発言】 先ほど来野原君の御質問を伺っておったのでありますが、私の本件に関する所見は前会御質問のときにお答え申し上げました通りであります。文……

第26回国会 文教委員会 第22号(1957/05/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回の検挙に当りまして、私どもの最も心配をいたしましたことは、事が教育者に関することであり、また児童に影響を及ぼすことの多い問題でありますだけに、十分慎重にやってほしい、かような気持を持っておりますので、先般もお答えいたしたのでありますけれども、関係の当局に対しましても、なるべくすみやかに取調べを完了してほしい、あるいはまた取扱いは特に慎重を期してほしいということをお願いしたような次第でありますが、さような点からも私の心持は御了承願えるかと思うのであります。このたびの捜査に当りまして、学校の方に支障を来たしたというような報告には、私どもは接しておりません。捜査上の必要があってお……

第26回国会 文教委員会 第23号(1957/05/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今日の公立小学校の不正常授業の関係につきましては、われわれも櫻井委員と憂えを同じくするものであります。そのためには、今日までも政府といたしましてもいろいろ努力をして参っておりますが、何分にも財政の関係がございますので、思うにまかせないのでございますが、御趣旨につきましては十分われわれも同様に考えておる次第でございますので、できるだけ今後ともに解消に向って努力いたしたいと思っております。
【次の発言】 お話のような事柄につきまして、われわれといたしましても十分の熱意を持っておるつもりであります。そのためにあらゆる努力はしなければならないと考えておる次第であります。先ほども申しまし……

第26回国会 文教委員会 第26号(1957/05/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 科学技術教育の振興という問題につきましては、しばしば私の考えを申し上げたわけであります。また先般は衆議院におきまして全会一致をもってこれに関する御決議もあり、その御趣旨を体してできるだけ努力をいたしたいと思います。その内容といたしましては、申すまでもなく、ただ単に大学の教育を振興するというのではなしに、小学校より大学に至る全部の課程を通じます科学技術教育の振興に資する方策を求め、これを実行して参りたい、かように考えている次第でありますので、お話のように産業教育、理科教育の振興ということは、もちろんその検討の内部に含まれていると御承知を願いたいのであります。

第26回国会 予算委員会 第2号(1957/02/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 教科書法案につきましては、これは昨年来の懸案でございます。私といたしましては、この懸案を解決いたしたいと考えております。
【次の発言】 お答えいたします。スポーツの奨励ということは、現内閣といたしましては十分に力を注いで参りたいと考えております。お話のいろいろの問題につきましても、全く同感に存ずるのであります。わが国のスポーツ界といたしましても、重要な問題をいろいろ控えております。のみならず、国民全般に今後大いにスポーツの振興をやっていこうということになりますと、そこに何らかの機関を必要とするのではないか、かように考えております。文部省の機構拡充という問題も今後検討して参りたい……

第26回国会 予算委員会 第4号(1957/02/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 近年映画に、はなはだ好ましくないものがだんだんできております。また外国から輸入せられる映画の中にも、国民生活に悪影響を与えるものもあるようであります。この映画の輸入につきましては、今日関税定率法に基きまして、税関の方で、公安に非常な差しつかえがあるというものについては、許可しない方針をとっておるのであります。その他につきましては、内地で上映せられましたところの映画について、われわれとしましては、社会教育的な見地からこれを見ておるような次第であります。性典映画とか。あるいは暴力映画とか、あるいはまた昨年の太陽族映画というものの弊害もかなりひどくなって参りましたので、世間の批評も非……

第26回国会 予算委員会 第11号(1957/03/02、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。国際競技に選手が出かけますものについての予算の関係は、ただいまお話しになりました通りでございます。来年度の予算におきましては、デヴィス・カップの関係で出かけるものと、学生のパリにおける国際競技に出かけるものと、この二つに対して補助を組んでおるわけでございます。その内容といたしまするところは、出かけていく数もきわめて少数でございますが、その旅費、滞在費の一部を補助することに相なっておるのであります。従来この種の補助を続けて参っておりますので、来年度もその通りにいたしておるわけでございます。ただいまお話のございましたソ連における学生競技の大会でございますが、この方……

第26回国会 予算委員会 第18号(1957/03/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。文部省といたしましては三十二年度の予算案編成に当りまして、公立大学に対する補助金を要求いたしております。


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 地方行政委員会 第11号(1958/09/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 高等学校の学生の東京都の教育長に対する事件につきまして、私はあの新聞記事を見ましてがく然といたした次第であります。また同時に、文教行政を担当する者といたしまして、国民の皆さんに対しましてもほんとうに申しわけのないことと思っておる次第であります。申すまでもなく、精神的にも、あるいはからだの上から申しましても、一番発育盛りで、教育上一番気をつけなければならぬ年ごろとも考えられる次第であります。そういう意味におきまして、われわれといたしましては特に気をつけて参らなければならない。あの学生諸君の状況を見ましてまことに何とも表現のしようのない心持になった次第でございます。事態が一体どうい……

第29回国会 農林水産委員会 第11号(1958/07/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 酪農対策の一つとして、牛乳の消費を増大すると申しますか、そういうふうな観点から学校給食についてのお話がございましたことは、昨日も政務次官が出席しておりましたので伺ったところでございます。これにつきまして私の意見を申し上げたいと存じます。  学校給食のことにつきましては、文部省といたしましても、今日の状態では決して十分と考えておりません。一そう拡大充実して参りたいという方針のもとにやっております次第でございます。今回酪農対策の一環としてこの問題が論議されるに至りましたことは、私はまことにごもっともだと思うのであります。文部省としましても、当面の酪農対策の問題といたしましても、また……

第29回国会 文教委員会 第2号(1958/06/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回はからずもまた文部大臣の重責を汚すことに相なりました。まことに力足らざる者でございますが、誠心誠意文教のために努力いたしたいと考えておりますので、どうぞ格別な御支援、御協力を賜わりますように、心からお願いを申し上げる次第であります。  私は、元来、文教の方面の仕事につきましては、その政策がある程度継続し、また一貫性を持つことが必要であると考えるものであります。たびたび文部大臣が更迭するというようなことはあまり望ましいことではないように平素考えておる次第でございます。前回勤めました際にも、半年ばかりでかわるというような状態でございましたが、幸いに前の松永大臣のおやりになりまし……

第29回国会 文教委員会 第4号(1958/06/25、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 非常にむずかしい御質問であります。日本の学校教育におきまして、申すまでもなく日本国憲法並びに教育基本法の根本の精神に立脚いたしまして教育を進めなければならぬということは当然のことでございます。これらの法律に規定しておりますところの基本の精神にのっとりまして、それにふさわしいような人間像を作り上げていくことに努力するという言葉に尽きるかと思うのであります。個人的にもまた社会的にもほんとうにりっぱなわが日本を形成する、日本の国家、日本の社会を形成するりっぱな人格を作り上げていきたいということに尽きるのであります。今後の国際社会において日本は真に民主的なあるいはまた平和を愛好する国と……

第29回国会 文教委員会 第5号(1958/06/26、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 この問題につきましては、政府部内におきましても、また与党の内部におきましても、さような意見があるということは事実であります。従いまして総理におかれましても総理の御見解を昨日申し述べられたことと思うのでありますが、政府において検討中と申しましたのは、いろいろさような議論もございますので、これをやるかやらないか、その利害得失いかんというふうなことを含めて検討をいたしておる次第でございます。
【次の発言】 お話の通りであります。目下検討中でございます。
【次の発言】 われわれといたしましても、この法律を所管しておられまする人事院の解釈というものを尊重いたします。

第29回国会 文教委員会 第6号(1958/07/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 家庭が貧しいために学校に行きにくいという学童が相当あるということは御指摘の通りでございます。これにつきましては、あるいは生活保護法でありますとか、あるいは準要保護児童に対する措置でありますとか、だんだんと施策を講じて参っておりますけれども、しかしそれでもって完全にはこれらの人たちが就学しておらないという事実も認めざるを得ないのであります。私といたしましては、もちろんこの学童に対する各種の施設あるいは制度というものをもっと徹底的に活用してもらうという必要があろうと思う。生活保護の児童にいたしましても、果してそれが完全に法律が適用せられておるのかどうかというふうな点もあろうかと思い……

第29回国会 文教委員会 第7号(1958/08/28、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。勤務評定の実施の問題をめぐりましていろいろ紛議が生じておりますことは、まことに残念に思います。もともと御承知の通りにこの勤務評定の実施ということは、国会において議決せられました法律の実施の問題でございます。われわれといたしましてはこの実施をはかって参りたいと考えまして、今日努力をいたしておる次第でございますが、この国家の法律に基く行政の執行につきまして、教職員団体におきまして絶対にこれが実施を阻止する、こういう態度でもっていわゆる反対闘争が行われておるのでありまして、私は最も良識のある、また品格を重んずべき教職員の諸君が、国法に対してかような態度に出るというこ……

第29回国会 文教委員会 第8号(1958/09/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 政府の計画いたしております道徳教育の講習会を開くにつきまして、まことに理解に苦しむところでございますけれども、前々からこれを阻止するということが伝えられておるわけであります。まただんだんとその実行計画も進んでおるようにわれわれは承知いたしたのであります。今回の道徳教育講習会の会場につきましては、一々新聞に発表いたしたわけでもございませんけれども、さような状態のもとにありますので、万一開催が不能になるというようなことがあっては、せっかく地方から上京して参っておられます熱心な受講者にもお気の毒であり、われわれといたしましても講習会の目的を達する上において、非常に遺憾なことであります……

第29回国会 文教委員会 第9号(1958/09/25、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答え申し上げます。去る九月十三、及び十四日二回にわたりまして、いわゆる学長グループの方々とお目にかかりまして、いろいろお話を伺つたのであります。私のところにおいでになりましたのは、下中弥三郎さん、上代たのさん、それから蝋山政道さん、このお三方が十二日においでになつたのであります。おいでになりました御趣旨は、九月十五日のいわゆる勤評ストでありますが、まことに子供の教育の上から申しまして不幸なことであり、憂慮すべき事態であると思うので、何とかこれを回避したい、そのために政府と日教組との間に立つて何か話し合いを進めたい、こういうお心持でおいでになつたように私は伺つたのであります。主……

第30回国会 逓信委員会 第7号(1958/10/29、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今日のラジオあるいはテレビ等の普及でありますが、世間でもいろいろ批評がございますように、文部省の見地からいたしまするならば、ときにどうかと思うというふうなものもなきにしもあらずと思うのであります。内容等につきましても、一ころから見ますとだんだん改善せられつつあるように認められるのでありまして、その点につきましては私どもも喜んでいる次第であります。文部省としましては、特にテレビなんかの影響がどうあろうかというふうなことにつきましては、いろいろ影響の調査を今いたしているところでありまして、その調査の結果に待ちましてまたわれわれとして努力すべき点は努力して参りたい、こういうふうに考え……

第30回国会 文教委員会 第2号(1958/10/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 去る九月二十六日、いわゆる二十二号台風のもたらしました被害は、かなり広範囲にわたりまして、ことに静岡県におきましては非常に大きな災禍を生じたのでございます。そのために多数の人命を失い、また学童の多数を犠牲者といたしまして、罹災民の皆さん方に対しましては心から御同情申し上げておる次第でございます。文部省といたしましても、直ちに災害対策本部を設けまして、事務次官を長といたしまして、今後の対策の実施の上に遺憾なきを期しておる次第でございます。現在に係官も派遣いたしまするし、さらにまた御承知の通りに、政府におきましても災害対策の現地本部を設けておりますので、これにも文部省の係官を参加せ……

第30回国会 文教委員会 第3号(1958/10/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 おくれて参りまして申しわけありませんが、だんだんお話を伺いますと、まことにむずかしい問題であります。専門家が幾ら討議しても解決のつきそうにないむずかしい問題のように伺ったのであります。現在の憲法、法律というような制度の中でのお話と、それを超越したような立場でのお話とは、おのずからまた違ってくるかと思いますが、私は学問の自由というものはあくまでも尊重すべきものであると思うのです。ただ問題を大学というふうなところに限定して考えて参りますと、大学には大学の目的というものがございますので、学問研究は自由におやりになってもけっこうですけれども、学生に対して知識を授けるとかいうふうな意味合……

第30回国会 文教委員会 第4号(1958/10/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいまの御要望でございますが、今回のオリンピック後援会の経理に関する問題は、私もまことに遺憾に存じております。先ほど来局長からお答えを申し上げたと思うのでございますが、ただいまお話にもございましたように、従来文部省との間に格別の関係もございませんままに推移して参っておったのでございますが、去る七月でございましたか、経理上不明朗な点があるというふうな意味の記事がございましたので、私はそのことがオリンピック後援会としてはもちろんでございますが、その影響するところまことにおもしろくないというふうに感じましたので、事務当局に対しまして、すみやかにその実情を一つ把握することに努めると同……

第30回国会 文教委員会 第5号(1958/10/22、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 文教行政をやります上におきまして、日本国憲法並びに教育基本法の趣旨にのっとってやらなければならぬということは、私はこれは当然のことと思う。われわれといたしましてももちろんそのつもりで文教行政を進めたいということにおいては、野口君と全く変ったところがないと考えております。
【次の発言】 先ほどお答え申し上げました通りに、教育行政をやっていく上におきまして、憲法なりあるいは教育基本法の精神にのっとってやっていくということは基本の心持でございます。その基本の心持に従いまして教育行政をやります場合に、そのやり方等におきましては現実の事態に適合した政策をとっていかなければならぬと思うので……

第30回国会 文教委員会 第6号(1958/10/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりました社会教育法等の一部を改正する法律案についてその提案の理由を御説明申し上げます。  今回の改正の要点は、およそ次の三点であります。  その第一は、社会教育の推進をはかるため、社会教育主事に関する規定を整備することであります。社会教育主事は、教育委員会における社会教育に関する専門職員として地方の社会教育を担当し重要な役割を果すものであります。従って地方における社会教育の推進をはかるには、その充実を期することがきわめて肝要であり、これにかんがみまして、従来市町村においては任意設置となっている社会教育主事を必置制とするとともに、その資格及び養成講習に関する規定を……

第30回国会 文教委員会 第8号(1958/10/31、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回のこの条文を改正いたしました趣旨は、ただいま局長が申しました通りでございます。学校教育の中核をなすような職員につきまして、実態に即してこれを書き改めたようなわけであります。その点については御了承いただきたいと思います。なおそのほかの職員について御意見がございましたが、さような点につきましては今後十分検討さしていただきたいと思います。
【次の発言】 技能教育施設の指定につきまして、文部大臣が直接指定するよりも、都道府県の教育委員会が指定する方がよろしくはないか、こういう御趣旨の御質問が西村君からあったわけでございます。それに対しまして、政府委員の方からお答えを申し上げておった……

第30回国会 予算委員会 第2号(1958/10/29、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 学術会議の性格なり任務につきましては、今回西村委員から申された通りであります。今回の警職法の提案につきまして学術の内部にいろいろな意見があるようでございます。これにつきまして学術会議の総会におきまして賛否両論に分れ、種々検討いたしました結果、御承知のなうな結論に到達いたしまして、これを政府に申し入れるということになったのであります。  その内容は、現在の社会の状態については非常に心配である、同時にまたこの警職法が実施され、これが乱用されると心配の事態になってくる、こういう趣旨のことで、乱用を慎んでもらいたいというようなことが主たる論点になっておるようであります。いろいろ議論を戦……

第30回国会 予算委員会 第4号(1958/10/31、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今日までのオリンピック準備委員会の仕事の進め方については、問題となりましてから後のことでありますけれども、なるべくすみやかに解決をつけるようにという意味で指示をいたしておりましたが、今の役員の任期が切れておったとかおらなかったとかいうことは、少くとも私は全然承知をいたしておりません。
【次の発言】 今回のオリンピック準備委員会は、川崎さんのお言葉にもありましたように、これは純然たる任意団体であります。従って、文部省といたしましても、何ら監督とか指導とかというような関係を持たない団体として今日まで来ておりましたわけであります。そういうような関係上、準備委員会の内情等につきましても……

第30回国会 予算委員会 第5号(1958/11/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 せっかくのお尋ねでございますが、遺憾ながらさような資料を持さ合せておりませんので、御了承願いたいと思います。

第31回国会 議院運営委員会 第2号(1958/12/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 けさほどは、ほかの委員会に行っておりまして遅刻いたしまして、御了承を願います。ただいま山本さんからのお話でございますが、国会の決議を政府として尊重していかなくちゃならぬことは申すまでもないことでございます。できるだけ御期待に沿うように心がけておるつもりでございます。お述べになりました決議は、ちょうど私がこの前文部大臣をやっておりました当時に院内の皆様とも十分御相談の上で、ああいう決議をむしろしていただいたような心持で私はおるわけでございます。御指摘になりました教員養成制度の改善、充実、あるいは小、中学校の理数関係の問題、あるいは大学の自然科学に関する改善、充実、いずれも重要な問……

第31回国会 文教委員会 第1号(1958/12/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回政府から提案いたしました昭和三十三年九月の水害による公立の小学校及び中学校の施設の災害復旧に要する経費についての国の負担に関する特別措置法案について、提案の理由と内容の概要を御説明いたします。  本年九月来襲しました台風二十一号及び二十二号は、まれに見る豪雨を伴ったもので、各地に相当の被害を与えましたが、静岡県狩野川のはんらんにおいて見られるように局地的にはきわめて大きな被害を与えたのであります。このことは公立学校の施設にかかる被害を見ても同様でありました。  現在、公立学校の災害復旧に対しては、公立学校施設災害復旧費国庫負担法の定めがあり、一般的にはこの法律の適用により災……

第31回国会 文教委員会 第2号(1958/12/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 勤務評定の目的としますところは、前々から申し上げておりますように、人事の公正な管理をやり、勤務成績の向上をはかっていくというところに眼目があると思うのであります。従いまして今仰せになりましたような御趣旨と同様に私ども考えております。
【次の発言】 勤務評定の実っ施ということをめぐりまして、いろいろ反対の動きがございます。その反対の動きの結果、教育界に混乱を生じ、あるいは紛議を生じておるということは認めざるを得ません。その意味におきましては、地方公務員の勤務能率の向上というふうなことが逆に阻害されておるという事実も率直に認め、ざるを得ないと思うのであります。問題は勤務評定の実施と……


29期(1960/11/20〜)

第39回国会 災害対策特別委員会 第11号(1961/10/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 伊勢湾台風のときに準じた扱いをいたしたいと考えておるわけです。お話しの通りに、伊勢湾台風のときは、たしか七つの法案が提出せられております。今回用意いたしておりますものは、伝染病関係のもの、それから社会事業関係の施設に関するもの、それから母子福祉資金に関するもの、この三つのものについて提案を用意いたしております。最近の機会において国会に提出いたしたいと考えております。その他、前回において出しまして、今回提出の運びに至っておりませんものは、予算措置をもって同様の目的を達するつもりでございます。
【次の発言】 伊勢湾台風並みの措置は、とれるものと存じております。

第39回国会 災害対策特別委員会 第12号(1961/10/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりました三件の厚生省関係災害特別措置法案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。  まず第一に、昭和三十六年九月の第二室戸台風による災害を受けた地域における伝染病予防費に関する特別措置法案についてでありますが、この法律案は、災害地における防疫業務に要する費用及び伝染病院、隔離病舎等の災害復旧費につきまして、伝染病予防法の特例を設けて国の負担率を高め、都道府県及び市町村の負担を軽減しようとするものであります。  次は、昭和三十六年九月の第二室戸台風による災害を受けた社会福祉事業施設の災害復旧費に関する特別措置法案についてでありますが、この法律案は、保護施……

第39回国会 社会労働委員会 第2号(1961/10/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 私は、先般の内閣改造にあたりまして厚生大臣の重責をになうことに相なりましたが、厚生行政について御造詣の深い各位の御協力を得まして、その責めを果たして参りたいと存じますので、何分よろしくお願い申し上げたいと思います。  この機会に厚生省所管の行政に関しまして所信の一端を申し述べたいと存じます。  あらためて申し上げるまでもなく、社会保障制度の充実強化をはかり、国民の生活安定と福祉の向上をはかりますことは、現内閣の最も重きを置く施策の一つといたしておるところでありまして、厚生省といたしましては、今日この意味においても特に重要な役割をになっておるのであります。  私はまことに微力では……

第39回国会 社会労働委員会 第4号(1961/10/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま八木さんのお尋ねには、いろいろと八木さんのお気持が出ておることと思います。八木さんのお気持に現われましたその事柄をそのまま私が考えます場合、そういうときに厳格な法の適用をするということ自体がおかしいのじゃなかろうか。今おっしゃったような事例を考えます場合に、当然に考えていい性質のものじゃなかろうか。従来この問題をめぐってかなり窮屈な解釈を当局はやっておって、そのためにせっかく生活保護の趣旨も没却されるきらいがあることはかねがね私も伺っておったところであります。ただその点も、お話によればだんだん改善されてきておるようであります。また事務当局の話を聞いてみましても、昔とはよ……

第39回国会 社会労働委員会 第5号(1961/10/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりました各案につき、提案の理由を御説明申し上げます。  まず国民年金法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  国民年金法は、昭和三十四年の第三十一国会において成立いたし、福祉年金の支給に関する部分は同年十一月から実施されたのでありますが、拠出年金に関する部分は、昭和三十五年十月からその適用事務が開始され、本年四月から保険料納付が開始されることになり、これによってこの制度が全面的に実施される運びになった次第であります。  国民年金制度は、すでに御案内のごとく、社会保障制度審議会における全会一致の答申に基づいて策定されたものであります……

第39回国会 社会労働委員会 第6号(1961/10/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいまの御決議の趣旨を尊重し、善処いたします。特に私としては、国民健康保険国庫負担二割を二割五分に引き上げるよう最善の努力をいたす所存でございます。(拍手)

第39回国会 社会労働委員会 第7号(1961/10/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 国民年金制度はようやくその緒についたわけでございます。従って今後の状況に応じまして、不備な点があればこれは改めなければならぬと思います。今回の国会におきましては、前回の通常国会に提案したものを大体踏襲いたしまして、その節いろいろ御意見のありましたものも、つけ加えて出しましたようなわけであります。抜本的改正という問題を今直ちにやるだけの余裕を私は持っておりませんけれども、もちろん制度はよくなればよくなるにこしたことはないのでありますから、そうした意味では十分検討を続けて参りたいと思いますが、今直ちに抜本的な改正をやるというだけの余裕は持っておりません。

第39回国会 社会労働委員会 第8号(1961/10/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 政府委員のお答えした通りで、大原委員のお聞きになった通りであろうと私も思います。
【次の発言】 お尋ねにもございましたように、現在の年金制度がその成立の時期を異にし、いろいろ分かれておりますので、通算関係等を規定いたします場合、かなり困難を感ずるわけでございます。年金制度全体といたしましては、政府といたしましても今後この総合調整というようなことをはかって参らなければならないと考えて、せっかく検討いたしておるところでございます。とりあえずのところは、今回御提案申し上げましたような案で進むほかはないというので、御提案をいたしたようなわけでございますが、今後の問題として、やはり検討を……

第39回国会 社会労働委員会 第9号(1961/10/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 現状はお話の通りだと存じます。厚生年金の内容の充実発展にまずわれわれは努めなければならぬ次第でありますが、現状といたしましては、お話の通りに企業年金というものがだんだんと発展の姿を示しておるという状況であります。しかしこの関係は労働者の福利の問題あるいは保護というような問題を考えましても、無制限にといいますか、自由放任の形でこれを伸ばしていくということは、私は全体的に見た場合に好ましい姿ではないと思います。何らかの政策でいわゆる厚生年金との間における調整ということを考えなければならない段階にきておるのじゃないか、かように考えます。せっかく検討さしていただきたいと思います。

第39回国会 社会労働委員会 第10号(1961/10/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりましたあん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法等の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  現在、あんま、はり、きゅう及び柔道整復以外の医業類似行為につきましては、あん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法により、何人もこれを業としてはならないことになっておりますが、昭和二十二年十二月二十日の同法公布の際、引き続き三カ月以上あんま、はり、きゅう及び柔道整復以外の医業類似行為を業としていた者で同法施行の日から三カ月以内に一定の事項を届け出たもの等については、なお昭和三十六年十二月三十一日までこれを業とすることができることとなっており……

第39回国会 内閣委員会 第8号(1961/10/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりました社会保険審議会及び社会保険医療協議会法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  現在療養担当者の保険診療に対する指導監督に関する事項及び社会保険の診療報酬に関する事項を審議するため、厚生大臣の諮問機関として中央社会保険医療協議会が置かれておりますが、この協議会につきましては、御承知のようにここ数年来とかく運営の円滑を欠き、そのために診療報酬の改定等の重要問題の取り扱い等に多大の支障を生じているのであります。  先般この問題を含め、社会保険等の適正な診療報酬を定めるためとるべき方途につき、社会保障制度審議会に諮問いたしましたと……

第39回国会 内閣委員会 第12号(1961/10/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 中央医療協議会がその運営上とかく円滑を欠きました歴史は相当古いと思いますが、古い時代のことを一々つまびらかにいたしておるわけでもございませんが、私が承知いたしておりますところでも、ここ二年以上も実は中央医療協議会を構成する最も重要な要素をなす療養団体側がこれに参加しない、こういうような形になっております。本来のあるべき姿を逸脱いたしまして、いびつな状態で今日存在しておるような状況でございます。これにつきましては、利害を異にする立場の方々がお寄りになっていることでありますから、そういう面からのいろいろないきさつもあるいはあったかと思うのでございますが、一つにはやはり中央医療協議会……

第39回国会 予算委員会 第4号(1961/10/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 国民健康保険の療養給付費に対する国庫負担率の引き上げにつきまして、この前の国会において国会内部でいろいろ御熱心な御要望がありましたということも私伺いました。ただ、この問題につきましては、私どもも現在の国民健康保険の状況を見まして、財政的にこれを増加する必要がある、かように考えておりますが、問題は、法律の改正を要するいわゆる制度の問題に属するわけでございますので、かような問題につきましては、通常国会においてその御審議を願うのが適当であろう、厚生大臣といたしましてはかように考えまして、今回の補正予算をお願い申し上げなかったわけでございます。  なお一つ、ついでながら申し上げさしてい……

第39回国会 予算委員会 第6号(1961/10/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。生活保護の基準の上から申しますというと、本年は御承知のように、基準の面におきまして大幅に是正をいたしたのでありまして、これによりまして当面住居費に関する問題は、大体生活保護に関します限りは解消したのではないか、かように考えておるような次第でございます。
【次の発言】 御承知のように、生活保護の基準は、単なる物価の変動だけできまるべきものではないと思うのでございます。もちろん物価も重要な要素をなすわけでございますけれども、それだけでこの基準をきめるわけのものでないことは、長谷川さんもよく御承知の通りでございます。本年の四月から生活保護基準につきまして一八%の引き……

第39回国会 予算委員会 第8号(1961/10/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 さきの通常国会におけるいききつについて、ただいま総理大臣にお尋ねがございましたが、私も総理大臣のお答えになりました以外のことは承知いたしておりません。国保の療養給付に対する国庫負担率を引き上げるという問題は、これは恒久的な国保制度に関する問題でございますので、政府といたしましては、臨時国会で御審議を願う性質の問題としては適当でない、やはり通常国会において御審議を願うのが適当であろう、かような考えのもとに、今回の臨時国会には提案をいたさなかったのでございます。なおまた、去る七月に医療費改定をいたしまして、若干の引き上げを行ないました。また先般中央医療協議会において、これまた医療費……

第40回国会 社会労働委員会 第2号(1962/01/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 本年初の社会労働委員会が開催されるにあたりまして、厚生省所管行政について所信の一端を申し述べたいと存じます。  近年わが国経済の成長は著しく、国民生活もまた漸次向上を示しているのでございますが、われわれは、この経済の進展に取り残される者がないように社会保障制度の整備に努めるとともに、他面、国民の生活水準の向上に即応して、社会保障における諸給付を引き上げなければならないと存ずるのであります。このような観点から、政府は社会保障制度の整備充実をその最重要施策の一つとして取り上げ、鋭意努力を重ねて参ったのでありますが、中でも厚生行政は、社会保障の中核として毎年充実を重ね、今日きわめて重……

第40回国会 社会労働委員会 第3号(1962/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 国民年金の将来の方向という問題でございますが、現在の国民年金法は、御承知のように、拠出年金を本則といたしておると考えるのでございます。この拠出年金を本則といたしながら、その補完的な意味をもちまして無拠出年金というものが行なわれておると思うのでございます。その原則を今変えるというような考え方はいたしておりません。のみならず、今度御審議をお願いすることになっておりますように、従来、国民年金の保険料を免除しておる向きに対しましては年金給付がなされないような仕組みになっておったわけでございますが、今度御審議を願います案によって、これがお認めを願える、つまり保険料を免除しておる向きに対し……

第40回国会 社会労働委員会 第4号(1962/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 経済の成長をはかり、国民所得の増加をはかっていく、その間において、いわゆる各方面に現われております格差を是正して参ろうということが私どもの考え方の基本であるということは、たびたび総理も言っておることでありますし、私どももまた申し上げておることであります。そのつもりで仕事を進めておるわけでございます。予算の編成等施策の推進に当たりましても、その心持をもってやっておるわけでございますが、具体的に現われました結果がどうであるかということになりますと、これはまた皆さんの御批判に待たなければならぬ点もございましょう。また、私ども現にそれぞれの所管に応じて施策を進めようといたしております者……

第40回国会 社会労働委員会 第6号(1962/02/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 防貧対策、救貧対策と分ければいろいろあるだろうと思います。私は、現実の施策を進めていく上から申しまして、どちらが大事だというわけにはなかなか割り切れないのじゃなかろうか、ただ限られたワクの中でいろいろな施策を講ずるということを前提として考えますれば、差しおきがたいものにとにかく手をつけるということは、これは当然のことだと思います。しかし、少し大きな観点に立って考えますれば、つまり貧乏をなくするということが、やはり政治としては一番大事な問題の一つだろうと思いますので、さような意味から申しますれば、貧乏退治と申しますか、貧乏のないような政治に持っていくということが、政治の目標として……

第40回国会 社会労働委員会 第7号(1962/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 御指摘の通りに、わが国の社会保障制度もどうやら一応の形ができた――もっともこれで十分とは存じませんけれども、大体形ができたかと、かように考えるのでございますが、お話のように、その内容をなすものにつきましては、年金制度におきましても、また医療制度におきましても、いろいろ不均衡があり、ふつり合いがあるということは御指摘の通りでございます。これをだんだんと改善いたしまして、つり合いのとれたものに持っていかなければならないことは、私どもも心からさように考えておるのであります。ただ、かような問題は、長い沿革もあることでありますし、それぞれの制度におきましてそれぞれの事情もあり、従って、一……

第40回国会 社会労働委員会 第9号(1962/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりました児童扶養手当法の一部を改正する法律案外各案につきまして、その提案の理由及び要旨を御説明申し上げます。  まず第一に、児童扶養手当法について申し上げます。  児童扶養手当法は本年一月から施行され、母子世帯等における児童の福祉の向上をはかるため、母子世帯の母等に対して児童扶養手当を支給することとなっているところでありますが、今回さらにこの児童扶養手当制度の充実をはかるため、手当の額を引き上げるとともに、受給資格者の所得による支給要件を緩和することを内容とするこの法案を提出した次第であります。  次に、今回の改正の概略について御説明いたしますと、まず第一は、手……

第40回国会 社会労働委員会 第11号(1962/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 当時総理大臣が同和対策についての所信を表明せられたことは承知いたしておりますが、その内容の詳細については記憶いたしておりません。
【次の発言】 私は、岸総理の発言をそっくり覚えているわけではございませんので、さようなことを申し上げたわけでございます。岸総理大臣の言われました同和対策に対する所信というものについては、十分承知いたしておるつもりでございます。のみならず、この問題は、総理の言われましたように、かような問題が今日日本にあるということ自体が、私は日本の恥だと思っております。従って、いかなる内閣でありましても、この問題の解決のために努力することが当然の責務だと私は心得ており……

第40回国会 社会労働委員会 第12号(1962/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 医療金融公庫設置の趣旨は、大体お述べになりましたような気持が強かったと思うのであります。要するに、お話しのように、医療の経営の実態から申しまして、設備を改善しょうと思いまして、あるいは病院の増改築をしようといたしましても十分なことができない。その実態に即しましてこれに対して便宜をはかろう、こういう趣旨のもとにできたものと考えております。
【次の発言】 国民医療の問題がだんだん進んで参りまして、従ってまた、医療施設に関する関心も非常に強くなったと思うのであります。さような関係もございまして、各種の設置主体による医療施設というものがだんだん発展して参った、これが現状であろうと思うの……

第40回国会 社会労働委員会 第14号(1962/03/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 この法案につきましては、関係省との間で事務的に打ち合わせを遂げましたものが閣議に上ってきたわけでございます。閣議においては、格別の議論なくして決定されたものでございます。
【次の発言】 次官会議の議を経て閣議に上ってきておるわけであります。
【次の発言】 成人病対策は、今後の厚生行政にとってはきわめて重要な意義を持つものと考えております。
【次の発言】 厚生省の成人病対策については、私専門でもございませんが、大体の方向といたしましては、滝井さんも御承知と思いますけれども、ガン関係につきましては、ガン・センターその他の診療施設を設置するということに現在の予算が指向いたしておるわけ……

第40回国会 社会労働委員会 第15号(1962/03/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 しばしば申し上げるところでございますが、だんだんと医療保障関係の施策もおかげさまで進んで参りまして、どうやら国民皆保険という言葉が用いられる段階まできたわけでございます。しかしただいまお話にもございましたように、いろいろな医療保険が並立しておる形でございまして、その間にかなりアンバランスがあるわけでございます。ことに医療保険の中核と申しますか、大きな要素をなしております。国民の非常に多数の人が加入しておる国民健康保険のごときは、他の健康保険に比べますと、その給付内容等におきましても一段と劣っておるような形になっておるわけであります。かような点を是正いたしまして、各種保険間の均衡……

第40回国会 社会労働委員会 第17号(1962/03/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 だんだんとお話をお伺いしたわけでございますけれども、今回の船医の問題についての措置は、実情から申しまして、厚生省といたしましてもやむを得ないものがあると存じまして、御同意を申し上げたようなわけであります。理想を申し上げますれば、どの船にもお医者さんが乗ってほしいということでありますけれども、実際問題としてはなかなかそうもいかぬであろう、また、現在の状況から申しましてやむを得ないであろうということで、実は御賛同を申し上げているわけでございます。それだけに、衛生管理者という制度につきましても、厚生省としても非常な関心を持たざるを得ない、どういうふうな資格を備えた人を衛生管理者として……

第40回国会 社会労働委員会 第18号(1962/03/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 国民健康保険は本年度の当初から、いわゆる皆保険の形を整えたわけでございますが、その内容につきましては、御指摘の通りに問題がたくさん残っておるわけでございます。皆保険実施日なお浅くというところでございまして、さような関係もございましょうし、また医療費の引き上げというような事態にも当面いたしまして、国保の財政がなかなか安定というところまで至っておらないのが現状だろうと思うのでございます。給付の内容がお話のように改善の余地が非常に多く残されておる、この方もやって参らなければなりませんし、同時にまた各保険者の財政状況から見ますと、いまだ安定しないという状況でございますので、実は国保とし……

第40回国会 社会労働委員会 第20号(1962/03/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 事務費の問題につきましては、いろいろな見方があると思いますけれども、何にいたしましても、実情に沿わない点があるやに私ども考えるわけでございます。前の実態調査のときからだいぶ年月もたっておるわけでございますので、お話にもございましたような御趣旨を尊重いたしまして、関係省ないし関係団体ともよく打ち合わせをいたしまして、なるべく早く実態調査をいたすように進めて参りたいと思います。
【次の発言】 国保の問題については、先ほど来いろいろお話がありましたが、当面といたしましてわれわれが一番頭をしぼらなければならぬと思うのは、財政の問題だと思います。財政の問題につきまして、今御指摘になりまし……

第40回国会 社会労働委員会 第21号(1962/03/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 児童扶養手当は、お話の中にもございましたように、また前の臨時国会で御説明申し上げましたように、国民年金の中の母子年金という制度がございますが、それから漏れておる児童につきまして、主として生別母子世帯と申しますか、そういう境遇にある児童に対しまして扶養手当を出そうというわけでございますので、大体国民年金に対して補完的な意味を持っておると申し上げてよろしいと思うのであります。いわゆる国際条約、ILOあたりで申しております児童手当ないしは家族給付というようなものとは、将来はともかくといたしまして、さしあたりそれに対応する趣旨をもちまして作った制度ではないと申し上げてもよろしいかと思い……

第40回国会 社会労働委員会 第22号(1962/03/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 政府といたしましては、国民の要望、またこれを代表される国会における御審議ないしはその御要望等に対しましては、常にこれを尊重いたしまして、政府の力でできるだけのことはいたしたい、かような考えをいたしております。
【次の発言】 この前の附帯決議で今お述べになりました問題は、いずれも制度的に見まして重要な問題でございます。厚生省としましては、御趣旨を尊重いたしまして、目下いろいろ検討を重ねておるところでございます。まだ具体的にお答え申し上げる段階に至っておりませんが、十分検討する、そのつもりで督励いたしておるところでございます。

第40回国会 社会労働委員会 第24号(1962/03/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 先ほど来永山さんの御質疑を拝聴しておったわけでありますが、問題が、今回の自治団体関係の職員共済組合に対して縁の深い諸団体の職員を加入せしめるかどうかという問題が発展いたしまして、広く社会保険全体の総合調整の問題にいったように思うのであります。社会保障関係の総合調整の問題はきわめて大きな問題でございます。御指摘のように、いろいろアンバランスがある。しかも、このままの状態でいけば、そのアンバランスが一そう拡大するようなことになるんじゃないか、こういう御心配があると思うのであります。私もまたその憂いを同じくするものでございます。この問題については、前々から申し上げておりますように、何……

第40回国会 社会労働委員会 第25号(1962/04/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お尋ねの問題につきましては、厚生省として十分検討すべきものであるということを前にもお答え申し上げました。ただいまもさように考えております。
【次の発言】 御指摘の点は、確かに問題となるべき事項だと思います。これについては、またいろいろ考え合わさなければならぬ問題もあろうかと思いますけれども、厚生省で取り上げまして検討いたしたいと思います。
【次の発言】 この点については、政府委員からお答えいたします。
【次の発言】 お尋ねの問題についての経過は、今政府委員が申し上げました通りでございます。皆さんそれぞれ熱心に御審議を願っております。その結論を見ました上で判断をいたしたいと思うわ……

第40回国会 社会労働委員会 第27号(1962/04/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりましたばい煙の排出の規制等に関する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  近年、製造業その他の産業の急速な発展とその都市集中に伴い、主要工業都市におきましては、工場、事業場から排出される煤煙等による大気の汚染が著しくなってきており、公衆衛生上放置することを許さない事態に立ち至っているのであります。この問題は、急速に発展しつつあるわが国の産業活動と国民生活環境との間における避くべからざる摩擦現象でありますが、健康にして快適な生活環境を保全し、かつ、産業の発展を健全ならしめるよう両者の調整をはかることが必要であることは言を待たないのであります。  政府といたしま……

第40回国会 社会労働委員会 第28号(1962/04/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 理論的な根拠というふうなお尋ねでありますが、私のお答えで御満足がいくかどうか存じませんが、また理論的に御不満な点がございましたら、政府委員がそのうち参ると思いますけれども、お聞きを願いたいと思います。  従来からも一般の公務扶助料との間に差画があるということは、御承知の通りでございます。普通の文官等の公務扶助料の額と、戦傷戦没者に対する問題あるいは軍人に対する恩給の問題との間には、必ずしも同じような考え方でない点があると思うのです。と申しますのは、単なる老後を養うというような、あるいは遺族に対する生活保障的な意味のほかに、戦争によって傷つき、あるいは戦争によって倒れられました方……

第40回国会 社会労働委員会 第30号(1962/04/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいまお尋ねの中にもございましたが、この法案は、昨年の通常国会において政府側から提案いたしたものでございます。この法案を提案するに至りました経過でございますが、井村委員も御承知の通りに、従来医療報酬の問題をめぐりまして、診療報酬の問題は中央医療協議会に厚生大臣が諮問することになっておるわけでございます。中央医療協議会の状況が、常に正常を欠くような事態が継続して参ったわけでございます。昨年古井厚生大臣の時代に、この診療報酬の問題をめぐって医療協議会が常に正常を欠いておる、従って、適正な医療報酬を随時定めていくということにも政府としては困難を感じておるような事態でございましたので……

第40回国会 社会労働委員会 第31号(1962/04/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 この前の臨時国会におきまして、御質問に対しましてお答えを申し上げました心持は、ただいまもその通りであります。何の変わりもございません、私といたしましては、中央医療協議会の発足をはかりますために努力をいたしておるところでございますが、残念ながら今日までまだその解決を見るに至っておらないのでございます。ただ、私は、その点につきましては国会の皆様方に対しましても相済まぬ次第である、かように考えまして努力をいたしておりますけれども、今もって結論を得ないのでございます。今後一そうの努力を払いまして、この解決をはかって参りたいと存じておる次第でございます。  私は、国会においていろいろ御論……

第40回国会 社会労働委員会 第32号(1962/04/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま可決せられました附帯決議につきましては、政府は、その御趣旨を尊重いたしまして、努力いたしたいと考えます。

第40回国会 社会労働委員会 第33号(1962/04/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 中央医療協の発足のできない事情につきましては、前にもお答え申し上げたと思うのでございますが、私としましては、御指摘を待つまでもなく、国会を通過しました法律の施行ということについては、責任を持って当たらなければならない立場におるわけでございまして、今日まで努力して参っておる次第でございます。今回改組の法律ができました。この法律の実施にあたりまして滝井さんもよく御承知のように、なぜ医療報酬調査会法案を同時に出さなかったか、なぜ修正したか、こういうような点についていろいろ関係の向きに御不満があったわけでございます。しかし私はあの程度の修正でもって、三者構成の基本的な性格を変えたものと……

第40回国会 社会労働委員会 第34号(1962/04/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 調査会の内容以前の問題でありはしないかという御指摘、私もごもっともな点もあると思います。帰するところは、利害の対立と申しますか、そういうふうな問題が根本にあるわけでございます。従って、その利害の対立をめぐってかれこれやっておりますうちに、今日のようなきわめて悪化した状態まで発展してきた、こういうことが考えられると思います。将来といえども、利害が対立いたします場合に、いろいろな争いが起こるということは考えられる問題だと思うのであります。そういう意味合いにおきましては、この調査会だけで問題が片づくというふうには私も考えません。しかし、現在の制度から申しまして、昨年社会保障制度審議会……

第40回国会 社会労働委員会 第35号(1962/04/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 先ほど来参考人の諸先生から私も種々お話を伺いまして、非常に教えられたのであります。実は私も厚生省の行政の全般を通じて考えまして、いろいろまだ不十分な点もたくさんございますが、特に麻薬の問題、この問題につきましては、今日までも職員はいろいろ勉強はいたしておりますけれども、全体的に考えます場合に、この麻薬の問題に重大関心を払わざるを得ないという状態にあることは、私ども痛感いたしております。お話の通りに、御本人はもちろんのことでありますが、民族の健康、民族の将来というようなことを考えました場合に、今日のごとき姿において放置をすることは許されないという気持すらいたしておるわけでございま……

第40回国会 内閣委員会 第5号(1962/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま議題となりました厚生省設置法の一部を改正する法律案について、その提案の理由を御説明申し上げます。  この法律案は、厚生省の社会保険及び国民年金関係の機構につき改革を行なうことをその主たる内容とするものであります。  現在、厚生省においては、社会保険及び国民年金に関する事務は、その内部部局である保険局及び年金局において所掌されているのでありますが、この二局においては、医療保険及び年金制度に関する企画立案の事務、各般の行政監督事務に加えて社会保険及び国民年金の現業業務に至るまですべてが処理されているのでありまして、しかもその事務屋は相当に膨大であり、なお、逐年増加の傾向にあ……

第40回国会 内閣委員会 第29号(1962/04/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回の厚生省設置法改正案の主たる内容をなしますものは、御指摘の通りに、新たに外局として社会保険庁を設置しようというものでございます。  この社会保険庁の設置の理由につきましては、すでに御想像もいただいておると思うのでございますが、現在の医療保険あるいはまた年金保険の実情にかんがみまして、仕事の量も非常にふえて参りましたし、また、一面制度の改善、充実等のことにつきまして、社会保障制度の前進のために一そう努力する必要もございますし、また、現業面におきましては、仕事の量がふえるのみならず、やはりいわゆる現業としてのサービスの改善と申しますか、そういうふうな点につきましても一そうの努力……

第40回国会 内閣委員会 第30号(1962/04/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 厚生省の組織の現状から見まして、現在、御承知のように、医療保険につきましては、大体保険局でこれを取り扱っておるわけでございます。また、国民年金につきましては、年金局がつかさどっておるわけでございますが、このいずれをとって考えましても、今後さらに改善をし、向上をさしていかなければならない問題がたくさんあるように思うのでございます。同時にまた、現業の部面におきましても、行政能率の向上でありますとか、サービスの改善でありますとか、改善を要する点も多々あると思うのでございますが、現在の組織機構におきましては、いわゆる監督あるいは企画という仕事と現業の仕事が同じ部局で行なわれておりますの……

第40回国会 予算委員会 第3号(1962/01/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 環境衛生関係の料金が最近一般的に仕上がりの状況を示しておりますことは、事実御承知の通りであります。私どもとしましても、こり問題についてはいろいろ苦慮いたしているところであります。御承知のように、こういった種類のサービス料金は、人件費がふえるということの影響を一番大きく受ける業態であります。また、いわゆる生産性の向上というふうなことで、コスト・ダウンをはかるという余地もまとこに少ない業種でございますので、ただいまのような経済事情のもとにおきましては、ある程度の値上がりは、これはどうもやむを得ないといわざるを得ない事情にあるように思うのでございます。ただ、こういう際に不当に料金をつ……

第40回国会 予算委員会 第4号(1962/01/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 麻薬の問題でございますが、最も頭の痛い問題の一つでございます。現在麻薬関係で検挙せられます人員は、過去三カ年の平均をとってみますると、大体二千人程度でございます。その中で青少年が五・五%くらいに上っております。それからまた麻薬中毒者として発見せられております者が、これまた大体二千人ぐらいでございます。その中で青少年の占めております率が三・五%ぐらいになっておるかと思うのでございます。ただ、これは現われた事象だけでございまして、隠れた事象が相当ある。また麻薬中毒者の数も、表面に出ておりますもの以上にかなりたくさんおるということは、これは推定できるところでございます。当人のしあわせ……

第40回国会 予算委員会 第5号(1962/02/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えをいたします。御承知のように経済の成長政策をとり、所得の増加をはかっていきます現内閣といたしましては、それに伴いまして低所得階層のために特別の考え方をしなければならぬ。従って、生活保護を受けるような世帯に対しましては特に配慮をせなければならない、こういう考え方に立っておるわけでございます。従いまして、経済生活が伸びて参り、国民化活が向上するにつれまして、生活保護を受けるような世帯の生活内容も漸次向上さして参りたい、そういう考え方のもとに、特に昨年以来努力いたしておるところでございます。私としましては、今二二%を引き出されるのはいささか困るのでございます。これは予算の折衝の……

第40回国会 予算委員会 第9号(1962/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  御指摘の通りに、現在の日本の社会保障関係の制度は、医療保障にいたしましても、また所得保障にいたしましても、あらかたその形態が整ったところであると思うのであります。しかしながら、今お話にもございましたように、医療保障にいたしましても、いろいろな保障制度があって、その間かなり不均衡があるということ、これは事実でございます。また、所得保障にいたしましても、年金制度一つとらえてみましても、その間に相当な差異があるということも事実でございます。この点はもちろん将来調整し是正すべき問題であると思うのでございますが、そのよって来たるところはどこかというお尋ねでございます……

第40回国会 予算委員会 第13号(1962/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  医療問題につきましては、年来むずかしい問題となってきておるわけでございます。いろいろ御心配もおかけいたしておると存ずる次第であります。その点は担当大臣といたしまして、まことに恐縮いたしておるところでございます。  御承知のように、昨年医療報酬の問題をめぐりまして、療養担当者側の要望に対しまして、十分な引き上げというようなことが行なわれないということで、かなりの騒ぎになりまして、昨年の夏、あたかも私が厚生大臣に就任いたしました当時、保険医総辞退というような、まことに望ましからざる形勢となって参ったのでございます。この保険医総辞退という問題は、幸いにしてこれを……

第40回国会 予算委員会 第15号(1962/02/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 児童憲章は、申さばその性格は、国民すべてが児童のしあわせと申しますか、健全な育成と申しますか、これをはかりますための国民的約束、あるいは誓い、かような性格を持つものではないかと存じます。すなわち児童に対する国民全体の道徳的な義務、心がまえを定めたものであろうかと存ずるのであります。これは、ただ単に厚生省というだけでなくて、国民全体の問題だと存じます。また文部省その他の関係もこれに包括せられておるかと存ずるのでございますが、厚生省といたしましては、この児童憲章の趣旨にのっとりまして児童保護、児童福祉の対策をいろいろ進めておるわけでございます。その内容は多岐に分かれておる次第でござ……

第40回国会 予算委員会 第17号(1962/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 私は数字にまことに弱いのでありまして、何番目であるかということは、はっきり承知いたしておりませんが、大蔵大臣が専門でございますので、大蔵大臣の答弁の通りと考えます。
【次の発言】 今日の医療保険につきまして、国民健康保険の内容が他と比較いたしまして劣っていることは事実であります。それは御指摘の通りでございますが、ただ小林さんも御承知のように、日本の社会保障の中には、いろいろな制度があるわけでございます。ようやく国民皆保険ということがいえるようなときになったのでありますが、ここまでくる間にはずいぶんと歴史があるわけであります。それぞれの歴史を持って発展しておりまして、健康保険は健……


30期(1963/11/21〜)

第45回国会 文教委員会 第1号(1963/12/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 一言ごあいさつをさせていただきたいと存じます。  去る七月の第二次池田内閣の改造に際しまして、また文部省の仕事を担当することに相なった次第であります。その後本委員会においてごあいさつを申し上げる機会もなく打ち過ぎておりましたような次第でございます。続いてまた先般の衆議院の総選挙後の第三次池田内閣の組閣に際しまして、引き続いて文部省の仕事を担当することに相なりました。本日、本委員会において皆さま方にごあいさつを申し上げることをまことにしあわせに存ずるものでございます。  申すまでもなく、文教行政の使命はまことに重大であると考えておるのでございます。それにつきましても、御承知のよう……

第45回国会 文教委員会 第2号(1963/12/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま上提せられました二法案につきまして、その提案理由を順次御説明申し上げます。  このたび政府から提出いたしました義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律案の提案理由及びその概要について御説明申し上げます。  さきに第四十回国会において義務教育諸学校の教科用図書の無償に関する法律が制定され、義務教育諸学校の教科用図書はこれを無償とするとの方針が確立されるとともに、その具体的措置は、文部省に置かれる無償制度調査会にはかって別に法律をもって定めることとされたのであります。  政府はここに、調査会の答申の趣旨を十分尊重して、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律……

第45回国会 予算委員会 第2号(1963/12/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  この案件が決定いたしましたら、直ちに地方に通達いたしまして、おくれないようにやらせるつもりであります。
【次の発言】 僻地教育の改善充実につきまして、これは大きな課題であるということは申すまでもないことであります。いろいろな角度から検討をいたさなければならないと思うのであります。特にまた、お話しになりました教職員の給与の角度から改善をするということも確かに一つの方法であろうかと考える次第であります。現在は、辻原さんよく御承知のとおりに、僻地手当というものを出しておるわけであります。お話のとおりに、一般的に僻地に勤務する教員に対しまして特別な加俸をするという……

第45回国会 予算委員会 第3号(1963/12/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 産炭地の特殊事情についてのお話を伺いましたわけでございますが、児童数の減少に伴いまして、現在の標準法によりますと、教員の定数も減らさなければならぬことになっております。この問題も十分考慮いたしまして、今回標準法の改正をいたしたいと考えておる次第であります。その標準法の改正案が成立いたしますと、全部の学級編制につきまして、五年の間に順次最高四十五人となるようにいたしたい、こういう案になっておりますことは滝井さんも御承知のとおりであります。これの扱い方は、教育行政の見地からいたしまして、特定の地域だけに限ってまた特別の掛倒を講ずるということば必ずしも適当でないのではないか、かように……

第46回国会 決算委員会 第9号(1964/03/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 昭和三十六年度及び三十七年度決算外三件の概要につきましてはお手元に印刷物をお配りしてございますので、それによって御承知おきいただきたいと存じます。  何とぞ御審議のほどお願い申し上げます。
【次の発言】 ただいま押谷委員の御質問の御趣旨は、十分私ども了解いたしております。現在の私学の状況、ことにまた国立と対比しての御説明も大体そのとおりだと私どもも思います。この問題につきましては、御承知のように明治以来私学につきましては、その建学の精神と申しましょうか、独自の立場において教育を展開していく、こういうたてまえのもとにきわめて自由な活動をやっていただき、同時にまた政府もこれに干渉す……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第4号(1964/05/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  現行法のもとにおきましては、校長、教頭、一般教員一緒に組合をつくるようなことになっております。これをどうするということはございません。今度の改正法におきまして、先ほど両大臣からお答えになりましたように、明確に区分をいたしたいと考えております。
【次の発言】 私のお答え申し上げましたのは、一般の教員と管理職たる者との間の区分を明確にしたいということを申し上げておるわけであります。その管理職の範囲につきましては、教育公務員については政令でもって基準を定めたい、かように申し上げておるのであります。
【次の発言】 公立学校の管理職員の職種あるいは職制等につきまして……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第5号(1964/05/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 日教組と文部大臣との間のやりとりの場というお話でございますが、日教組の諸君は、私と会って、そうしていろいろな問題について交渉することを望んでいらっしゃることは、よく承知いたしております。ただ、この問題につきましては、私は具体的にひとつお答え申し上げたほうがあるいは御理解がいただけるかと思うのでありますが、昨年の九月、日教組から私に対しまして、教員の賃金の問題でありますとか、予算の問題でありますとか、あるいはILO八十七号条約批准と国内法改正の問題であるとか、教科書法案の問題、こういう問題について話し合いをいたしたいということで申し入れがありました。これに対しまして、私はこのよう……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第6号(1964/05/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 両大臣のお答え申し上げましたとおりであります。
【次の発言】 管理職の範囲の問題につきましては、ただいま御指摘のような点もございますので、ことに学校の職制等につきましては法律できめておりますので、それと違ったことになりましても困るわけでございますので、学校の教職員につきましては政令でもってまず一つ基準をきめて、それからひとつやっていただこう、こういうふうにいたしておるわけでございます。

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第7号(1964/05/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 私はこのように考えておるのであります。いわゆる職員団体の団体交渉と申しますか、この関係から申しますならば、地方の教職員の勤務条件その他についての交渉、この問題は文部省としては関係がないと思っておるのでありまして、文部省は地方の教職員のいわゆる中央団体たる地位にはおらない、さように考えておる次第であります。そういう意味におきまして、交渉する立場にはないわけであります。また、いわゆる中央交渉といわれておりますものの中にもいろいろあろうかと思いますけれども、その中にはつまり教育行政について交渉をしようというお考えがあるように思うのであります。私は、教育行政につきまして職員団体と交渉し……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第8号(1964/05/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 たびたびお答えを申し上げましたところでございますが、問題を教職員と文部省という関係に限って申し上げますれば、しばしば申し上げておりますように、文部省と教職員の団体との間にいわゆる交渉というふうな関係はないと思うのであります。ただ文部行政を進めてまいります上において、各方面の御意見、御要望等を伺うことは、これは当然のことでありますので、教職員の諸君といえどもあるいは陳情するとか、あるいは意見の表明をするとか、言われることを別に拒もうとも思っておらぬわけでありますが、ただ同時に、この問題は、権利とか義務とかいう問題ではないと思うのでありまして、私のほうといたしましても、絶対に会って……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第9号(1964/05/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 憲法にいわゆる労働者に該当すると考えております。
【次の発言】 この問題につきましては自治大臣からお答えを願うほうが適当かと思いまするが、お名ざしでございますので、私がお答え申し上げます。  公務員はその従事する公務の性質から、先ほどお話もありましたように、公共の福祉のためにストライキ権が認められていない。これはやむを得ないものであると考えるのでありますが、これに関連いたしまして、そういう場合に公務員に対しましては適当な代償措置と申しますか、救済の措置がなければならぬ、こういうことも当然のことであろうと思うのであります。現在、現行法のもとにおきましては、地方公務員については、勤……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第10号(1964/05/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 管理職の範囲をどうするか、この決定については私は詳細は存じませんけれども、いわゆる労働組合におきましては相互の話し合いによってきまっておる。こういうふうなことになっておるように伺うのであります。しかし、公務員の場合になりますと、必ずしも一般労働組合というふうなやり方では適当でないものもあろうかと私は思うのであります。御承知のように、公務員につきましては法令でもってその職務内容等がきまっておるものも多々あるわけであります。その職務の内容にはいわゆる管理職の仕事としてきめられておるものがあるわけでありますから、これが相互の話し合いできまるというようなことになりますと実情に合わないと……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第13号(1964/06/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 教職員関係の管理職の問題でございますが、御承知のように学校教育法等によりまして、学校長あるいは教頭等の管理職たる地位は明らかであろうと思うのであります。したがいまして、これが地方の公平委員会あるいは人事委員会等できめられる場合にも、法制上すでに管理職たる地位のはっきりいたしておるものにつきましては、これはまちまちにならぬようにいたしたいと考えまして、まずもって政令でもって基準をきめまして、地方によってまちまちになることのないようにいたしたい、かように考えました次第であります。
【次の発言】 まだ具体的に決定はいたしておりませんが、大体このような基準が必要ではないかと思うのであり……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第15号(1964/06/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お尋ねの問題につきましては、しばしばお答えを申し上げましたところでございますが、田口さんは交渉ということばを非常に広い意味と申しますか、お使いになっていらっしゃるように思うのでありますが、私が先般来お答え申し上げておりますのは、この地方公務員法に基づく職員団体の、いわゆる勤務条件等に対する交渉の問題は、そう広い意味における交渉ではないと思うのでありまして、いわばいわゆる労使の関係に立っての交渉、こういう筋合いのものではないかと思うのでございます。その意味におきましては、先般来お答え申し上げておるところでございますが、国は、地方の公務員である教職員団体、教職員のいわゆる職員団体、……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第16号(1964/06/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  地方公務員たる教職員の勤務条件の問題につきましていろいろ交渉が行なわれる場合、中央の関係において直ちに解決することが困難な場合もあるいはあろうかと思うのであります。しかし、毎々申し上げておりますとおりに、この勤務条件等に関する地方当局に対する交渉は、申さばいわゆる労使の関係に立っておる間の話と考えておる次第でありまして、その意味におきまして、政府は地方の公務員たる教職員との間において労使関係というがごときものはないというふうに私どもは考えておる次第でございます。ただそういう関係でありますので、いわゆる団体交渉めいたものが中央のわれわれとの間に行なわれる余地……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第17号(1964/06/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お尋ねの全国都道府県教育委員長協議会、それから全国都道府県教育長協議会の名において要望せられました事項でありますが、三点ございます。一つは日教組等の中央地方交渉について、それから校長、教頭等管理職員の範囲について、それから登録と交渉について。伝えられる倉石修正案には、特にこの三項目についてはなはだ不満を感じておるので、条約の批准関係法案の審議にあたっては御配慮を願いたい、こういう趣旨の要望でございます。
【次の発言】 この要望は、私目当てに出されたものとは存じません。私にも出されましたが、関係方面にそれぞれ要望せられた事項だと考えます。御承知のように、政府のほうとしましては、今……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第18号(1964/06/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 地方公務員たる教職員の給与の問題、あるいはその他の勤務条件の問題でございますが、私はこれらの問題につきまして、文部省といたしまして関係があるということは、もちろん認めておるわけでございます。たとえば給与に関する国庫負担金の問題があります。こういうふうな予算措置は文部省がやっておるわけであります。また、給与に関する標準というふうなものを示すとか、こういうふうなことも文部省が関係をいたしておるわけでございますが、現実に地方公務員の給与を決定し、あるいはまた勤務条件についての管理、処分をなし得る権限を持っておりまするのは文部省ではない。地方のそれぞれの当局である、かように考えておる次……

第46回国会 大蔵委員会 第24号(1964/03/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  今回の国立学校に関する特別会計法の問題でございますが、他意あっての提案ではございません。別に政治的にどうとか、あるいは国防の関係がどうとかいうふうなことではございません。法律提案の理由の趣旨の中にも書いておりますように、ひたすら国立大学の施設設備の充実をはかってまいりたい、と同時に経理を明確にしてまいりたい、このような趣旨で提案せられたものでございます。  われわれといたしましては、今日数におきましては世界にその比を見ないくらいたくさんの国立学校、ことに国立大学を時っておるわけでございますが、その国立大学の内応、実質あるいは施設、設備、そういうふうなものの……

第46回国会 内閣委員会 第1号(1964/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回政府から提出いたしました文部省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律案は、文部省の職員の定員を合計において三千八百七十九人増加するものであり、その大部分は、来たる四月から新設され、または拡充されます国立学校の教職員の増員に関するものであります。  すなわち、国立学校におきましては、大学の学部学科、大学院等の新設、拡充、国立工業高等専門学校十二校の新設、大学附置研究所等の新設整備をはかるため、これに要する教職員の新規増員並びに学年進行による増員を合わせ、教職員三千八百四十二人の増員を必要といたすのであります。  ……

第46回国会 内閣委員会 第3号(1964/02/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 大学に対する入学希望者の増が、ことにベビー・ブーム関係が近く押し寄せてくるわけであります。文部省としましても、最も重要な課題であると考えておる次第であります。お話のとおりに、大学ということになりますれば、その教育水準を確保していかなければならない、こういう点を考えますと、むやみやたらに学校を多くするというわけにも参らない実情がございます。いろいろな困難を伴うと考えておりますので、われわれとしましては、国公私立をあわせまして、目下慎重に検討をいたしておるところでございます。明年度の予算におきましては、その計画に基づいての要求もいたしたい、かように考えておる次第であります。詳細は政……

第46回国会 内閣委員会 第5号(1964/03/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 学習指導要領を中心にいたしまして、教科書の編さんが行なわれるわけであります。学習指導要領の趣旨に反したものは、検定上認めるわけにはまいらないのであります。この学習指導要領につきましては、ただいま局長からお答え申し上げましたように、終戦後数回改訂を加えられております。最近のものは、独立を回復して後の日本の立場におきまして、学習指導要領を改訂したつもりでございます。しかし、何にいたしましても、教育の基本は、新しい憲法並びにそれに基づいてつくられております教育基本法の趣旨にのっとって教育を進めていくということに、何の変わりもないつもりでございます。将来ともにその精神でもって教育行政を……

第46回国会 内閣委員会 第7号(1964/03/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回の省令を制定するまでには相当な期間をかけまして、各大学との間に打ち合わせ、協議を遂げまして、その結果として制定をいたしましたようなわけでございます。その経過等につきましては、政府委員からお答え申し上げることにいたしたいと思います。
【次の発言】 ただいま村山審議官からお答えいたしましたとおりと、私ども思っております。現在の制度のもとにおきまして、大学の性格を変えるとか、本質を変えるとかというふうな考え方はいたしておりません。ただ、教員養成の問題につきましては、重要な課題といたしまして、文部省としましては検討いたしておるところであります。御承知のように、かつて中央教育審議会の……

第46回国会 内閣委員会 第8号(1964/03/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 姫路城の修理に従事しております職員の措置につきましては、ただいま事務当局から御説明申し上げましたとおり、昨年来誠意をもって配置転換等を行なわしておるわけでございます。今日まで未定のものにつきましては、三月末までに責任を持って就職あっせんをいたさせたいと存じております。なお、その場合、少なくとも現在の給与、現給は保障し、現給より下がるようなことはいたさないつもりでやっております。
【次の発言】 いわゆる給与三本立ての問題かと存ずるのであります。現在の制度のもとにおきまして、大学、高等学校、義務制の学校、それぞれ別別の俸給表が定められており、大学の卒業者の初任給はいずれも回顧でござ……

第46回国会 文教委員会 第1号(1964/02/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 昭和三十九年度文部省所管予算案概要の説明をいたしたいと思うのでありますが、まず文教行政に関する所信の一端を申し上げたいと存じます。  わが国の教育は、学制頒布以来九十余年を経てますます普及発達の度を加え、その水準は世界に誇るべきものがありますが、これひとえに教育関係者をはじめ全国民の熱意と努力のたまものであり、御同慶にたえないところであります。しかしながら、近時、科学技術の発達、物質文明の繁栄に比し、精神面でのおくれが痛感され、人間性の涵養、国民精神の高揚が強く要請されております。  民族の繁栄、国家の発展は、安逸と放縦の中から生まれるものではなく、高い理想を求めてあらゆる難難……

第46回国会 文教委員会 第2号(1964/02/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 このたび政府から提出いたしました国立教育会館法案につきまして、提案の趣旨及び内容の概要を御説明申し上げます。  教育を振興し、次代をになう青少年を健全に育成していくためには、常に教育職員その他の教育関係者の資質の向上をはかっていくことが重要であります。これらの教育関係者の効果的な研修に資するため、これにふさわしい研修施設を設けることとして、一昨年来東京都千代田区霞ケ関にその施設の建設を進めてまいりました。近くその工事は完成いたします。  右の研修施設を適切に運営し、教育職員その他の教育関係者の資質の向上をはかるため、特殊法人国立教育会館を設立し、これに国が建設した施設の財産を現……

第46回国会 文教委員会 第3号(1964/02/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 現在の国民生活の状況から考えまして、また特に今年度は東京でオリンピック大会が開かれるという特別な時期に際会しておるわけであります。このような時期においてただいま国旗あるいは国歌についての御所見を伺ったわけでございまして、まことに私は適切な御所見と伺ったわけでございます。われわれはこの国土の上に生まれ、また死んでいくわけでありますが、お互い国をなすものが常に自分の国土を愛し、自分の国土に誇りを持ち、そうしてまた日々の努力、日々の活動を通じまして受け継いだこの日本というものをさらによりいいものにして次の世代に送っていく、これが無限に継続していかなければならないものと心得ておるわけで……

第46回国会 文教委員会 第4号(1964/02/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 この前の所信で申し上げましたことについてのお尋ねでございますが、申し上げましたとおりということでございまして、別に変わったことはないのでございますが、人生を過ごしてまいります上に、われわれは幾多の困難にも遭遇するわけでございます。その間に処してりっぱな人生を過ごしていくためには、苦しいときにも理想を求めて、そうしてその苦しさに耐えて進んでいくという精神が必要ではないか、かように考えるわけでございます。また国家、社会の発展をはかります上にも、常にそのような心がまえを持ってお互いが協力して進んでいくということが大事な道筋ではないか、かような考えを持っておりますので、先般申し上げたよ……

第46回国会 文教委員会 第5号(1964/02/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回、政府から提出いたしました義務教育諸学校施設興国庫負担法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  現行の義務教育諸学校施設費国庫負担法は、昭和三十三年に制定され、公立義務教育諸学校の施設の整備に要する経費について国がその一部を負担する制度が確立されたのであります。  政府は、この制度のもとに、翌三十四年度を初年度とする公立文教施設整備五カ年計画を樹立し、義務教育諸学校の施設の整備につとめてまいったのでありますが、ほぼ当初の目標を達成して本年度をもって終了いたすこととなったのであります。  昭和三十九年度から新しい計画をもって、……

第46回国会 文教委員会 第6号(1964/02/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 宗教と文化の関係でございますが、私は宗教そのものが大きな文化ではないかと思います。同時にまた宗教活動が国民の文化の向上の上にかなり大きな影響あるいは感化、こういうものを持つものと思います。
【次の発言】 従来の取り扱いから見まして、特定の宗教活動そのものをとらえて文化功労者ということにした例はないようでございます。ただ宗教家として偉大な存在であります鈴木大拙先生あるいはまた宇井伯寿先生、これらの方々は文化功労者として顕彰せられておるのでありますが、今日までの扱いといたしましては、いずれもその学問的な業績に対しましてこれを顕彰するというふうになっておるのであります。また一般の勲章……

第46回国会 文教委員会 第7号(1964/02/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 非常に抽象的なお答えにならざるを得ないと思います。  申すまでもなく、日本の教育の基調は、新しい憲法並びにそれに基づいてつくられておりますところの教育基本法、その趣旨にのっとりまして教育を進めていくところにあると思うのであります。
【次の発言】 現行教育基本法につきましても、いろいろな方々からいろんな御意見もあるように承知いたしております。ただ現在ただいまの教育基本法を改正する意思ありやいなやというお尋ねがあるといたしまするならば、私は、この段階において教育基本法を改正するつもりは持っておりません。
【次の発言】 どういう関係で、あるいはどういうつもりでそういうことを述べられた……

第46回国会 文教委員会 第8号(1964/03/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 いろいろお話を伺うわけでございますが、ただ山中さんはそういう事実に基づいての御質問のように私伺うのです。事実をもっての御質問のように伺うのです。したがって私も御返答いたしにくいのであります。そういう事実がある、それを事実を離れての御質問のような形でおっしゃっておられますけれども、そのお返事に対しまして、直ちにその具体的な事実に適用してかれこれ言われるということは、私はいかがであろうか、そういう意味でお返事はまことにいたしにくい問題のような気がするのでありますが、先般も申し上げましたとおりに、いわゆる不当労働行為はなすべからざるものであります。不当労働行為をどんどんやっておるとい……

第46回国会 文教委員会 第11号(1964/03/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 ただいま御意見御要望あるいは質問の意味での御発言がありました。岐阜県の問題につきましてはすでにしばしば私の所見を申し上げたつもりでおるわけであります。ここであらためて申し上げます。  およそ地方公務員法で認められた教職員組合に関し、教育行政機関がその組合への加入または脱退について干渉すべきでなく、また組合員のゆえをもって不利益な取り扱いをすべきでないことは、言うまでもないことと存じます。万一さような不利益な取り扱いが行なわれた場合には、それについて実情を調査し、是正するよう適切な指導助言を加えたいと存じます。

第46回国会 文教委員会 第12号(1964/03/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 東京のような状態から考えますれば、学校の行き帰りということが交通の問題に関連なしとは考えません。またその間にいわゆる安全の問題もあるわけであります。いろいろな意味におきまして、交通問題につきましては、われわれとしても関心を払わざるを得ないわけであります。いわゆる時差通学と申しますか、そういうふうな問題につきましても、従来からも東京でいえば都の教育委員会等で交通当局といろいろ話し合いもいたしてまいっておると思うのであります。また教育委員会の所管外の大学等の問題につきましては、政府のほうで交通当局と話し合いをしまして、時差通学というふうなこともやってまいっておるわけでありますけれど……

第46回国会 文教委員会 第13号(1964/03/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 朝鮮の人たちの教育の問題でございますが、これにつきましては現在までも特別な配慮をいたしてまいっておると思うのであります。いわゆる国交正常化ができ上がりました後も、現在の朝鮮人に対する教育上の取り扱いと大きな差異はないだろうと私は思うのであります。ただ問題は、もう今後長く永久に日本に居住する、こういうふうな立場に立たれました方々の子弟に対しまして、何か特になすべき必要があるかないか、こういうふうな問題はあろうかと思うのでありますが、ごく大まかに申し上げまして、朝鮮人の子弟に対する教育上の態度としましては、私は大差はないもの、かように考えております。

第46回国会 文教委員会 第14号(1964/03/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 国立教育会館の設立の趣旨、目的につきましては、すでに法案提案の際に御説明申し上げたところであります。その国立教育会館設立の趣旨、目的にかないます限りは、あるいは、これに反しない限りは、これは最も有効に活用せられなければならぬと思います。そういう意味におきまして、特にどの団体を差別、この団体を差別とかいう意図のもとにこの教育会館はできたものではございません。要はこの会館設立の趣旨、目的に反しない限りは、これを差別あるいはあれを差別という考えは持っておりません。地方の教育会館につきましても、この会館設立の趣旨、目的と協調し得るものにつきましては、これと協調してやってまいりたいと思っ……

第46回国会 文教委員会 第16号(1964/04/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 一般的な議論といたしましては、二宮さんのおっしゃることもごもっともな点があろうかと思うのであります。国でこの種の施設を設けるわけでありますから、何もよそを当てにすることはないのであります。国が全部持ってやって何も差しつかえないことでございますし、最初の計画の立て方いかんによることと思うのでありますが、二宮さんのおっしゃることも決して私は理由なしとは思いませんけれども、この教育会館の建設につきましては、国費でもってある程度のものを出し、そのほかは一般の国民の協力を求め、浄財を集めて実現するという考え方のもとに出発したものと私は了解いたしておるわけであります。これはこれとしてひとつ……

第46回国会 文教委員会 第17号(1964/04/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 その当時の質疑応答につきましては私十分勉強もいたしておりませんが、ただ当時としましては、いわゆる仮称教育会館なるものをどういうふうにして経営していくかということについては、文部省としましてもまだはっきりした結論を持っていなかったのではなかろうか、つまり直接文部省が経営するか、あるいは特殊法人という形においてこれをやっていくか、こういうことについては、先ほど来のお話を伺っておりましてもはっきりしていなかったのではなかろうかと思うのであります。もともとこれを文部省が考え出しましたのは、荒木大臣も言われましたように、いわゆる文部省が主催する研修の場というものがないために、何か適切なも……

第46回国会 文教委員会 第19号(1964/04/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 この教育会館の設置の目的と申しますか、あるいは教育会館の業務の範囲と申しますか、これについてのお尋ねでございまして、先般もこの委員会で御指摘がございまして、私も速記録を拝見いたしまして、大体川崎さんの御指摘の事項があるわけでございます。私は当時の大臣なり、あるいは局長のお答え申し上げました趣旨は、もちろんこの会館という入れものをつくる予算についての御審議を願った際の答弁であると思うのでありますが、申すまでもなく、今回の法律の条項によりますれば、一番先に書いておる「教育職員その他の教育関係者のための研修施設を」設置し、またこれを運営する、これが根本の目的であるということは申すまで……

第46回国会 文教委員会 第20号(1964/04/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 局長が答えたとおりでございます。私は、この会館の使命を達成する上からも、最も適当だと考えられる方をお願い申し上げたいと思っているわけであります。その選考の範囲も、決して小さく考える必要もないと思います。学校関係の方からも適当な人があればなっていただきたい、このように考えている次第であります。要は、会館の目的にかんがみまして、これをりっぱにやり遂げていく上に貢献していただけるような人を広く選考いたしまして人選をいたしたいと思っております。
【次の発言】 文部省は申すまでもなく教育行政をつかさどるところであります。したがって、憲法、教育基本法等いわゆる教育関係の諸法令のもとにおいて……

第46回国会 文教委員会 第21号(1964/04/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 私立学校の振興という問題は、年来の問題でございますが、ことに近来その声も一そう高くなったかと思うのであります。御承知のように、今日学校教育の上におきまして私立学校の果たしております役割はきわめて大きいと思うのであります。その観点からいたしまして、現在の私立学校の状況を見ました場合に、われわれといたしましても一そうその内容の充実をはかり、また活発な教育活動をやってもらいたいと念願しておる次第であります。御承知のように今日の私立学校につきましては、私立学校振興会を通じまして財政的な援助をはかりますとか、あるいは税制の上におきまして特別な措置を講じますとか、あるいは特殊の目的に対しま……

第46回国会 文教委員会 第22号(1964/04/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 およそ教育をいたします場合に、単なる技術のみを授けるということは、私は教育制度としては欠けるところがあるのじゃなかろうかと思います。いかなる場合においても、教育を受ける人たちが職業人、社会人として必要な、一般的な教養もあわせて受けるということは、常に配慮しなければならぬことではないかと思うのでございます。  今回の短期大学の目的についてでございますが、いわゆる四年制大学の目的に書いてあります字句と異なっております点は、四年制大学が一般教養を授けることを特に重視いたしておると思うのでありますが、ことばが過ぎるかしれませんけれども、大学は直接社会の要求に直ちに役立つということよりも……

第46回国会 文教委員会 第23号(1964/05/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 文部省の立場から申しますれば、今日の状況からいたしまして、私学の振興についてさらに積極的に努力をしなければならない段階にあると思うのであります。その意味におきまして、いろいろな助成、育成の方策を立ててまいらなければなりません。この場合に、大蔵省の御協力がなければもちろんできない話でありますが、そういう意味で、始終大蔵省をわずらわしているところでありまして、今日までもその意味におきましては、毎年々々大蔵省の御協力をいただいて、逐次改善をいたしてまいったと思うのでありますが、まだまだこんなことではどうにもならぬというのがいつわらざる私の心境でございます。したがいまして、今後も大蔵大……

第46回国会 文教委員会 第24号(1964/05/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 このたび政府から提出いたしました教育職員免許法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  このたびの改正案は、高等学校教育の充実に資するため、高等学校の教諭の免許状について特例を設けるとともに、小学校、中学校、高等学校及び幼稚園の教員の免許資格を上進するために必要とされている在職年数の取り扱いを改め、教員の資質向上への意欲を助長しようとするものであります。  まず第一に、高等学校の教諭の免許状の特例を設けたことであります。  最近に至り高等学校の教育が普及し、その教育内容も漸次改善充実を見つつありますが、高等学校においては、小学校ま……

第46回国会 文教委員会 第25号(1964/05/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 従来からの経過もあろうかと存じますので、まず初中局長から一応お答えいたさせます。

第46回国会 文教委員会 第26号(1964/05/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 大学急増の問題につきましては、これまでも申し上げておりますとおりに、真剣に実は検討いたしておるところであります。国民の教育という点から申しますれば、大学に入学することを志望する人の数に応じてやはり受け入れ態勢のことは考えていかなければならぬということは申すまでもないことであります。同時に、また大臣の使命、こういう点から考えまして、大学教育の水準というものはどこまでも維持してまいらなければならぬ、こういうふうな要素を勘案いたしまして、妥当な結論を得たいと思っております。新聞紙上等にあるいは十万人を予定するとかあるいは私学にどの程度を予定するとかいうような数字がちらほら見えておりま……

第46回国会 文教委員会 第27号(1964/05/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 先ほど来お話を伺っておりますと、ごもっともな御意見だ、このように考える要素もたくさんあるように私は思うのであります。この新制大学ができました当時のことは、私どもまだ国会に出る前でございます、事情を十分つまびらかにいたしておりませんが、その際に、新しい制度として、新制大学にするには不十分であるけれども、さりとてこれをつぶすということは不適当であると、将来の発展を期待してのいわゆる短期大学制度が暫定的に認められたと思うのであります。同時に、そういいながら、やはりこの種の学校制度というものにつきまして、あるいは父兄負担の関係とか、あるいは実務者を養成するとか、あるいは女子教育というふ……

第46回国会 文教委員会 第28号(1964/05/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 どうも格下げとか格上げとかおっしゃる御趣旨がよくわからないのでありますが、私ども今回この法律案を提出いたしましたのは、短大の現状に即して現在の短大を大体その姿において恒久的な制度としようとして、こういうふうな法律案を作成いたしたわけであります。中教審あたりで大学制度の問題等についていろいろ御検討願いましたが、その中にもやはり趣旨においてはこの法案と同じような考えも出ておるように思うのであります。そういうことでありますので、今後大学制度全般にわたりまして検討いたします場合に、どういうことになるか存じませんけれども、私は現在のこの短期大学というものを現状以下にする、こういうようなつ……

第46回国会 文教委員会 第33号(1964/06/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 私学に対する国の援助のこれまでの経過につきましては、山中さんがよく御承知のとおりだろうと思うのであります。私学に対する援助が非常に積極的にまたは大々的に行なわれてまいっていないという事実は、われわれも認めざるを得ないのであります。しかしだんだん時世の進歩に伴いまして、国民の教育に対する熱意も非常に高まってまいりました。同時にまた、私学において学ぶ学生生徒の数も非常にふえてまいっておるのであります。そういうような事実並びに私学に学ぶ人たちの経費負担の問題、このようなことを考えました場合に、従来のような角度からの助成だけで適当であるかどうかという問題に逢着いたしておるわけでございま……

第46回国会 文教委員会 第34号(1964/06/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 この問題についての山中委員の御趣旨は、私は了解できると思うのであります。ただ、政府側としましては、先ほど局長も申しましたように、免許状の種類をいろいろつくるということは、この際どうであろうかというようなところから、普通免許状の中に包括することにいたしたのでございます。私は、この問題は、政府側の答弁の趣旨は、普通免許状として扱いましても、実際問題として考えます場合に、きわめて限られた特定の技能を取り扱う教師ということでありますので、実質的には他の普通免許状を受けている普通の教員の諸君たちの間に、これによって低下するとか低下しないとかいう問題は起こらない、かように考えて、主として実……

第46回国会 予算委員会 第3号(1964/01/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  物価の推移等も関係のあることと存じますが、各学校の経営の上にだんだん窮屈な事情もできておるように思うのであります。したがいまして、現在主として私立の学校だと思いますが、明年度から授業料の引き上げを行ないたい、こういう空気はかなり濃厚のように伺っております。しさいなことは私どもよく承知いたしませんけれども、そのような空気にあるようでございます。公立のほうも若干そういうふうな気分でおるところもあるやに聞いておりますが、詳細なことは私承知いたしておりません。国立のほうにおきましては、学校の運営につきましての予算については、事情の推移に応じまして予算の増額等のこと……

第46回国会 予算委員会 第4号(1964/01/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  戦後新しい教育制度がしかれまして相当な年数を経たわけであります。したがって、この制度についてもいろいろな検討すべき問題もあるかと思うのであります。いまお尋ねの大学院大学のことでございますが、これはさきに今日の大学制度の改善について中央教育審議会に文部大臣から諮問をいたしました。その諮問に対する答申をいろいろいただいたのでありますが、その中にこの大学院大学という構想が盛り込まれておるわけでありまして、これは、現在の高等教育機関を、大学院大学、それから大学、それから高等専門学校、短期大学、この種のものに分ける。そして、大学院大学は、高度の学術研究を行ないますと……

第46回国会 予算委員会 第5号(1964/02/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。義務教育関係における父兄負担の問題でございますが、先ほど来お話もございましたように、なかなか父兄の負担も重いのであります。政府としましては、この父兄の負担の軽減については年来努力してまいっておるところでございますが、PTA等の寄付を通じまして、本来公費でまかなうべき学校経費につきまして父兄が負担いたしております額は、最近の数字はまだわかりませんですけれども、昭和三十六年度の決算が約百五十六億ぐらいになっておるのであります。それも三十五年度に比べますと十一億円ばかりの減少になってきております。だんだん公費でまかなうべき経費の父兄負担は減少の傾向を示しておるように……

第46回国会 予算委員会 第9号(1964/02/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お尋の点は非常にむずかしい、お答えしにくい問題だと思うのでありますが、総理大臣が先般の施政演説におきまして、総理の所信として人つくりの問題に触れておられるわけでございます。総理大臣の所信として述べておられる事柄を、ことばとしてあらわしてまいりますと、やはり意を尽くせないというような点も出てくるのじゃないかと思うのでございます。一口に人つくりというものをどういうふうにやるのか、こういうお尋ねになりますと、まことにお答えしにくいわけであります。結局お話が抽象的にならざるを得ない。同時に、言い尽くせないというようなところもあろうかと思います。簡単に言えば、われわれの安心できる、将来を……

第46回国会 予算委員会 第13号(1964/02/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 学校教師の身上の問題につきまして、すなわち人事を行なうに際しまして、組合員たるがゆえに不利益を与える、こういうことはあるべからざることと思うのでありまして、もしそういうことがあれば、それは間違った取り扱いであると言わざるを得ないのであります。ただいま御指摘になりました事柄につきまして、文部省の事務出局のほうもそういう話を聞きましたので、県の教育委員会と連絡いたしまして調査をいたしたのでありますが、その調査の結果によりますれば、新聞に出ておりますような方針をきめ、これを実施したことはない、こういうような回答に接しておるわけでございます。そのようにひとつ御了承をいただきたいと思うの……

第46回国会 予算委員会 第14号(1964/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 産炭地の教育につきましては、教育環境といたしましてもまことにむずかしいところでございますので、各教育委員会におきましても特に留意いたしておるところと存ずるのでありますが、ことに産炭地におきましては――ひとり産炭地だけの問題でもございませんけれども、特に少年の非行化というような現象が目につくのであります。また、貧困児童が多いということも目についておる問題でございますので、文部省としましては、この少年の非行化の問題は全国的に心配にたえない問題でございますけれども、特にそのような非行化少年の多い地域に対しましては、教育委員会の特別な留意を求めておるわけであります。また、生徒指導につき……

第46回国会 予算委員会 第15号(1964/02/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 非常に示唆に富んだ御意見と伺ったのであります。義務教育の課程におきましては、何しろ年齢の低い子供のことでありますから、あまりむずかしいことを教えるわけにもまいらぬと思うのであります。年齢に応じ、学年に応じまして、いろいろと先生が手がけておるわけでございますが、やはりものを大事にするとか、あるいはこれを有効に活用するとか、そういうふうなことは常に教育の課程において指導いたしておるところでありますが、そのほかに、あるいは勤労を尊重する精神でありますとか、あるいは明るい家庭、こういうふうないろいろなことを教えておるわけでございますので、これが総合的に考えてみますと、大体あなたのおっし……

第46回国会 予算委員会 第16号(1964/02/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答え申し上げます。  高等学校は、高等学校教育の普及及びその機会均等の精神にのっとりまして、高等学校に入学することを志望いたしております者はなるべく多数入学させることが、一般的に望ましいと考えるわけでございます。しかし、一方席等学校の教育課程は、御承知のようにかなり専門化されてまいっております、また分化されてまいっておりまして、一定の水準を要求されていることでございますから、当該高等学校の教育課程を履修できる見込みのない者まで入学さぜるということはいかがであろうかと思うのでありまして、高等学校を出ます者は、あるいは社会に直ちに入りまして、いわば中堅的な地位におって活動してもら……

第53回国会 予算委員会 第3号(1966/12/19、30期、自由民主党)

○灘尾委員 私は、自由民主党を代表いたしまして、これから政府に対して若干の質問をいたしたいと存じます。  まずその前に、委員長に一言お伺いしたいと思うのでありますが、今回の国会は、世上、変則国会といわれております。野党の諸君の出席のないままに審議が本会議においてすでに行なわれてきたわけでございますが、本日のこの委員会におきましても、相変わらず野党の諸君は一名も出席しておらないのであります。ときどき退場せられるということは野党の諸君の例とするところでありますが、最初から本会議、委員会に出席しないというような態度をとられるということは、はたしていかなる理由に基づくものであるか、まことに不可解千万と……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号(1967/06/28、31期、自由民主党)

○灘尾委員 与党の選挙制度の調査会長たる立場におられる松野君から、今回の法案に関連いたしまして、きわめて慎重に、また、きわめて広範な問題点に触れていろいろ御質問がございました。まだ残っておるようでございまして、私にこの辺で関連質問をやれ、こういうことでございますので、御質問を申し上げたいと思いますが、すべて関連をいたしておるのであります。関連質問でありますから、あまりいろいろなことを申し上げようとも思いませんけれども、私は、今回のこの選挙制度審議会の答申を拝見いたしまして、私の感じた点を主としてお尋ねをしてみたいと思うのであります。大体松野さんの御質問でみんな取り上げられ、あるいはまた御意見を……

第57回国会 産業公害対策特別委員会 第2号(1967/12/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今日の状況からいたしまして、学校もいわゆる公害問題の犠牲者になっておるわけでございます。お話にもございました、航空輸送の発達に伴いまして、騒音の問題が大きな問題としてだんだん進んできております。いまに始まった問題じゃございませんけれども、次第に大きな問題になってきておる。あるいはまた、排気ガスの問題等、児童の保健衛生上の問題にも関連してくるということでございますので、文部省といたしましては、これに対しまして、十分関心を持って、事態の改善にみずからなすべきことはなし、また他の面においてやっていただかなくちゃならないことに対しましては、要請もしていかなくちゃならない、こういう心持ち……

第57回国会 文教委員会 第1号(1967/12/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 私は、このたび、また重ねて文部大臣の重責をになうことになりました。文教のことは、いまさら申すまでもなく国家の重要事であります。幸いわが国の文教行政は関係者の御努力により、逐次進展を見つつありますので、私は、これらの実績を引き継ぎ、今後さらに各位の御協力を得て、その重責を果たしてまいりたいと存じます。  わが国の教育特に学校教育は、義務教育をはじめ高等教育に至るまで、量的な面では世界的にも高い水準に達しておりますが、その質的な面では、なお改善向上をはかるべき多くの課題があると考えます。また、近来の社会、経済の進展、科学技術の発達に伴い、幾多の新しい課題が生起していることも事実であ……

第57回国会 文教委員会 第2号(1967/12/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 教職員の時間外勤務に関する給与の問題につきましては、もう長谷川君のよく御承知のとおりの問題でございます。いろいろな経緯が今日まであったということは、私もおぼろげながら承知をいたしておる問題でございます。この問題につきましては、私も率直に申し上げたいと思います。現在まだどういう形と申しますか、方式と申しますかをもって予算を組むかということについて、結論に到達しておらないのでございます。文部省としましては、これも御承知だと思いますけれども、超勤手当の問題というような頭をもって、給与改善に関する予算の要求はいたしておるわけでございます。その内容をどうするかという問題につきまして、実は……

第57回国会 予算委員会 第4号(1967/12/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  国立大学の授業料につきましては、値上げをしたらどうかという意見も一部にございますけれども、文部省といたしましては現状を維持してまいるつもりでおります。ただ、私立の大学の方面におきましては相当な授業料の値上げということがすでにうわさもせられておりますし、明年度におきましてはある程度の値上がりを見るのではないかと思っておりますが、この点につきましては、授業料そのものを文部省で規制するわけにもまいらないわけでございますし、また実情から申しまして、ある程度の値上がりはやむを得ないような状況もあろうかと思いますが、文部省といたしましては、いわゆる私学振興の予算の増額……

第57回国会 予算委員会 第5号(1967/12/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  角屋君の公害教育という御趣旨が実はよくわからないのでございますけれども、何しろ対象の年齢にもよることでもありますので、したがって、その年齢、成長の程度に応じた教育は、これはなすべきであろうと考えますが、あまりにも年少な子供にむずかしいことを申しましても、これはわかりにくい問題でありますから、この点はその成長段階に応じて教育してよろしいと思うのでございます。  なお、公害という点から申しますれば、申すまでもなく、学校方面はいわば被害者でございます。公害から守るために学校として施設すべきものが決して十分とは言えないと思います。そういう点については今後一そう充実……

第57回国会 予算委員会 第6号(1967/12/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回の文化行政に関する機構の改革につきましては、ただいま総理大臣がお答え申し上げましたとおりでございます。文部省といたしましては、かねてから問題となっております文化行政の一元化ということをまず考えましてこのような案をつくったわけでございますが、この一元化せられました機構を通じまして、将来文化行政がますます進展するように努力してまいるつもりでございます。いつのことかわかりませんけれども、もっともっと大きな文化的な、文化に関する行政機構ができてよろしいもの、このように私は考えております。
【次の発言】 お答えいたします。  帝国ホテルの建物が大正期における記念すべき建造物であるとい……

第58回国会 決算委員会 第6号(1968/04/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 教育委員会月報を初中局で編さんをいたしておるわけでございます。初中局が編さんの主体である、こういう考えのもとに初中局の者が書いておるときには原稿料は出さないが、よその方にお願いして原稿を出していただく、こういうような場合には若干の原稿料を差し上げる、こういうしきたりになっておるように私は聞いておるのであります。実は原稿にもよりけりだろうという気もいたしますが、それが文部省として地方の人たちに対する指導のために、あるいは仕事の解説のために、こういうことで文部省の、たとえば文化財なら文化財としまして、そういうことをやる必要があるというのでこの月報を活用してやっていく、こういうふうな……

第58回国会 社会労働委員会 第23号(1968/05/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 いやしくも教育の任に当たっております学校の教職員といたしましては、常にその身を持することきびしくなければならぬと思うのであります。いやしくも汚職とか、不正とか、こういうようなことでかれこれ批判を招くがごときことは、厳に戒めなければならぬことと存じておる次第でございます。  今回、私も実は新聞で群馬県下におきまして職業のあっせんと申しますか、そういう関係において学校長その他の者が収賄の容疑で取り調べを受けておるという事実を承知いたしまして、まことに残念千万に存じておる次第でございます。事件の内容につきまして、さっそく群馬県の教育委員会のほうに照会をいたしまして、その把握につとめた……

第58回国会 内閣委員会 第19号(1968/04/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 御承知のように、一局削減という政府の方針でいろいろ作業をいたしたわけでございますが、文部省の今回の案は、私から申せば急に思いついた案ではないのです。多少私も経験がございますので、前大臣のころにおきめになった方針でございますが、私の経験から申しまして、日本の文化行政を進めていく上から申しますと、御承知のように省内に文化局というものもございます。それから、古いものに対するいわゆる文化財保護というもので外局として保護委員会もございます。この二つが別々にあるということは、文化行政を一体的に進めていくという上から申しますと、何かやはりもの足りないものがある。むしろ一つにしまして、古いもの……

第58回国会 文教委員会 第2号(1968/03/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 第五十八回国会において文教各般の問題を御審議いただくにあたり、所信の一端を申し述べたいと存じます。  本年は、明治百年の記念すべき年でありまして、わが国の歴史と先人の業績を顧みるとともに、わが国及びわが国民の将来にわたる一そうの発展を期する年であります。  この百年の間、わが国は幾多の試練と苦難に逢着しつつも常によくこれを切り抜け、たくましい発展と成長を遂げてまいりました。このことは、もとよりわが国民の勤勉さ、資質の優秀さによるところではありますが、さらに教育の力があずかって大きなものがあったと思うのであります。  今後、わが国が国際社会において、はるかな将来にわたって発展し続……

第58回国会 文教委員会 第3号(1968/03/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 教育の重要な役割りにかんがみまして、教育に従事する教職員に人材を集めなければならないことは申すまでもないことでございます。その意味からいたしまして、現在の教職員に対する給与の状況は必ずしも満足すべきものではないと率直に認めざるを得ないのであります。政府といたしましても、この問題につきましては年来検討をいたしているところでございますが、ただいまお尋ねになりましたような御趣旨に沿うものかと考えるのでございますけれども、明年度の予算につきましては、教職員の勤務の実態について調査をいたしまして、その調査の結果に基づきまして教職員に対する特別の給与体系というようなものを創設したらいかがで……

第58回国会 文教委員会 第4号(1968/03/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 いわゆる三派全学連の行動に対しまして破壊活動防止法を適用したらどうであるか、こういうような声がだんだんと高まってきておるように思われるのであります。三派全学連の行動につきましては、われわれといたしましてまことに残念に存じております。大学の内部において、また大学の外において、きわめて矯激な運動を展開し、そのために警察力の出動をわずらわさなければならぬ、双方ともに負傷者を常に出しておるようなきわめて激しい行動に出ておる。同時にまた、一般の平和な市民の生活まで脅かしておるというような事態、あるいはまた国際的に非常に危険性の多い行動をして顧みない。このようなことはだれがやりましても大き……

第58回国会 文教委員会 第6号(1968/03/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 私は、文部省にはずいぶん審議会、調査会の数が多いように思っております。また、文部省関係の審議会、調査会は、私の見るところではかなり勉強していただいておる審議会のように思うのでございます。隠れみのというおことばございましたが、いろいろな審議会について批判をいたす立場から考えますと、そう言いたくなるようなものも全然ないとはいえないと思いますけれども、文部省の関係する審議会については、そういうふうな責任を他に転嫁するとか分担してもらうとかいうような意味よりも、むしろ事柄の性質が、文部省の事務当局だけでは処理しにくいきわめて専門的な知識、経験を有する人たちによって公正に検討してもらわな……

第58回国会 文教委員会 第7号(1968/04/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 先ごろ、斉藤委員の御指摘になりました今村審議官執筆の「教職特別手当の支給について」という解説資料は、法案の趣旨内容を説明する資料としては、個人の主観を加え、国会軽視かの印象を与えた、いかにも限界をこえたものでありまして、私の真意とはおよそほど遠いものであります。私は、かような資料が公の会合で配布せられましたことは、文部省としては重大な失態であり、まことに申しわけないと存じます。主管大臣としては申しわけにはならないことでありますが、私は、全くこのことを承知しておらなかったのでありましたし、事情をよく調べてみましたが、次官、局長も十分に承知していなかったようであります。しかし、その……

第58回国会 文教委員会 第8号(1968/04/10、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 特殊教育について鈴木委員が年来非常に熱心に御推進いただいておることは、われわれとしましても感謝いたしておるところであります。この特殊教育の現状がどうあるかということについての認識の問題でございますが、私もこの方面の仕事に比較的いろいろな関係で関心を持っておる一人でありますが、端的に申しまして、他の一般の教育の状態に比べました場合に、特殊教育がおくれておるということはいなめない事実であろうかと思うのであります。ことに戦前の状態では、いわゆる文部省の教育行政の中で特殊教育というものはほとんど顧みられなかったというようなこともあるいは言い得るのではなかろうかと思うのであります。それに……

第58回国会 文教委員会 第9号(1968/04/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 一国の政治行政の発展を願っておる立場におきまして、私は科学を尊重し、科学の進歩発展が非常に大きな役割りを果たしてまいるものであるということは、これは当然のことと思います。戦後の日本の政治行政の上におきまして、科学尊重という精神は脈々として流れておる。そのような心持ちで、私は、わが国の科学の水準の向上、その発展というものを期待してやみません。
【次の発言】 御指摘になりましたような議論が新聞、雑誌等、そういうものにあらわれておることは、私もときどき拝見するのであります。ただ私は、あるいはことばじりをとらえるというつもりは毛頭ございませんけれども、科学を尊重し、科学の水準の向上発展……

第58回国会 文教委員会 第10号(1968/04/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 このたび政府から提出いたしました日本学校安全会法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  この法律案は、日本学校安全会の業務である災害共済給付の対象に高等専門学校の学生を加えようとするものであります。すなわち、日本学校安全会は、学校教育の円滑な実施に資することを目的として、学校の設置者との契約により、義務教育諸学校等の管理下における児童、生徒の負傷、疾病、廃疾または死亡に関して必要な災害共済給付を行なう業務を実施しておりますが、高等専門学校の学生についても、教育の成果を高めるために、その設置者が、日本学校安全会と契約を行なうことによ……

第58回国会 文教委員会 第11号(1968/04/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 国防ということから、実は私はものを申したわけじゃないのであります。したがって、有島さんのお尋ねで、国防と言ったのはこういう意味だということではなくて、私は国を守ると言ったのはこういう意味だ、こういうようにひとつ御了解を願いたいと思うのであります。そのほかの点につきましては、特に申し上げることはございません。
【次の発言】 そういったような心情と申しますか、意識と申しますか、どういうことばが適当であるか存じませんが、そういう気持ちを子供のうちから養い育てていくことが必要ではないかということを申し上げたわけでございます。つまり、中にはそういう気持ちはだれでも持っておるのだ、自然に持……

第58回国会 文教委員会 第12号(1968/04/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 このたび、政府から提出いたしました教育公務員特例法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  政府におきましては、教育の重要性にかんがみ、これに携わる教員の給与につきまして、かねてから特に留意してきたところでありますが、このたび国立及び公立の小学校、中学校、高等学校等の教員について、その勤務の態様の特殊性を考慮し、これに当分の間、特別の手当を支給する等の措置を講ずるため、この法律案を提出したものであります。  次に法律案の概要について申し上げます。  第一は、国立の小学校、中学校、高等学校並びに盲学校、聾学校及び養護学校の小学部、中……

第58回国会 文教委員会 第13号(1968/04/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回の文部省が出しましたいわゆる白書は、わが国の私立学校を中心としての白書でございます。これを出しました趣旨は、私学についての現状を知っていただくこと、また問題点を知っていただくこと、そういうことを主として記述いたしたものでございまして、国民の皆さん方にも私学の状況等について十分御認識をいただきますと同時に、われわれとしましては、この現状の上に立って、今後の私学をいかにすべきやということを検討いたします重要な資料といたしたいと考えておる次第であります。  御承知のように、私学についてはいろいろ問題がございます。なかんずく私学の経営上の問題、言いかえますれば、主として財政上の問題……

第58回国会 文教委員会 第14号(1968/04/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 御質問に対しまして的確なお答えになるかどうか、なかなかむずかしい御質問でございますが、御質問の御趣旨は、教師というものに対してどのような考え方をしておるか、こういうことではないかと思います。ことに本案に関連しての御質問であろうと存じますが、私は、教師は大切な子供さん方をりっぱな人に育てていくために大きな役割りを果たしている、そういう意味におきまして、教師そのものがやはり学童にとりましては一つの人間としてのかがみになってくるのじゃないかと思うのであります。そういう意味におきまして、教師はそれぞれその人格をみがき、りっぱな人格を持った人として、その人格をあげて教育の対象となっておる……

第58回国会 文教委員会 第15号(1968/05/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回政府から提出いたしました学校教育法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  本法案は、小学校、中学校、高等学校等における教職員の組織及び職務を明確にすること及び各種学校制度の改善、整備をその内容といたしております。  小学校、中学校、高等学校、盲、ろう、養護学校及び幼稚園の教頭は、教諭をもって充てられる職として取り扱ってまいりましたが、各学校における実態は、校長に次ぐ重要な職となっておりますので、この際、地位に応じて、教諭とは別の職としてその位置づけを明確にする必要があり、また、養護助教諭、講師、実習助手、寮母は、いずれも教育……

第58回国会 文教委員会 第17号(1968/05/10、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 私は他の委員会に出ておりましたので、直接伺う機会はなかったわけでございますが、その要旨については伺っております。
【次の発言】 この労働基準審議会に政府として諮問するかどうかというような問題につきましては、かねてから御説明を申し上げておりますように、労働省とも御相談をいたしたわけでございますが、必ずしも諮問する必要なしということで、提案をいたしまして御審議をお願いいたしておるところでございます。しかし、石井会長の御意見は御意見として私どもも伺ったわけでございます。現に御審議中であるということならば、政府としましては、なるべく早くその結論をいただけるものならいただきたいと思います……

第58回国会 文教委員会 第19号(1968/05/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 どういうふうにお答え申し上げたらよろしいかと思うのでございますが、私どもとしましては、今回の措置をいたしますためにはやはり法律を必要とするわけでございますので、そのような措置を講ずるためにこの法律案を提出したということを申し上げておるわけでありますから、法律案提出の理由ということにはこれでなるのじゃないかと存じております。この法律案を出しませんと、われわれの意図するがごとき措置を講ずることができないのであります。その意味においてこの法律案を提出した、こういうことでございますので、そのように御了解をいただきたいと思います。

第58回国会 文教委員会 第20号(1968/05/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 政府の調査団の中に、文部省からも北海道、東北、それぞれ一名ずつ派遣をいたしております。なお、建築等の問題につきましては、状況によりましてさらにあらためて調査をいたしたいと思っております。
【次の発言】 仰せのとおりに、地震につきましては、日本が一番自信を持っている国であろうと思うのでありますが、新潟地震のときにもたまたま私も文部省におりまして、この方面のことをもっと進めなければならぬということでいろいろ検討いたしてまいりました。おっしゃるとおりであります。私どもとしましても、大学の地震学の研究等につきましては、さらに積極的に検討を加えてまいりたいと思います。できるだけ、ことに関……

第58回国会 文教委員会 第21号(1968/05/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 先ほど事務当局からもお答えをいたしましたし、また安全会の理事長からもきわめて積極的なお答えをいたしておるわけでございます。私もその線に沿って検討を進めるようにいたしたいと存じます。
【次の発言】 お話のお気持ちは、私も同感の節が多いような気がいたしております。ただ、こういうふうな制度――これだけではないと思うのです。他にもいろいろ似たようなケースがあるいはありはしないかと思いますが、これはこれとして、そういう制度として立てたということを考えれば、必ずしも理屈がないわけでもないと思いますけれども、気持ちの上からいいますと、どうもあまりにも、先ほどみみっちいと言いましたけれども、も……

第58回国会 文教委員会 第22号(1968/05/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 その点につきましては、政府委員からお答えをさせていただきます。
【次の発言】 わが国のいわゆる各種学校というものが、いろいろな内容を持っておりますけれども、今日までそれぞれの面におきまして大きな役割りを果たし、また、国民の教養を高める上におきましても効果をあげてまいっておりますことは御指摘のとおりであります。現在この各種学校に学んでおる人たちの数もかなり大きな数に達しておるわけでございます。時世とともにだんだんと各種学校の内容も向上し整ってまいっておるものも数あるわけでございますので、文部省としましては、今回のこの各種学校制度の整備ということを、いわば後期中等教育の整備拡充とい……

第58回国会 法務委員会 第9号(1968/03/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 破防法適用に関する問題について関係閣僚懇談会が持たれるというふうなことは、新聞で承知いたしておるわけであります。実はまだ私が参加しての閣僚懇談会というものは開かれたことはございませんので、そのように御了承願いたいと思います。
【次の発言】 この問題につきましては、他の委員会においても御質問がございまして、私の現在の心境をお話し申し上げたわけでございますが、御承知のように、だんだんと三派全学連の行動が計画的に、また継続的に看過することのできない状態を呈してまいりましたので、各方面から破防法の適用をすべし、こういったような御意見もかなり出ているように伺うのでございます。私は、所管の……

第58回国会 予算委員会 第6号(1968/02/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答え申し上げます。  御指摘の問題は、われわれの感覚からいたしましても、確かに問題点であろうかと思うのであります。地方の高等学校等におきましては、いろいろくふうもいたしておる向きもあるようでございます。ただ、この問題は、やはり大学の入学者を募集する際の条項として、いろいろ規定せられておるところでございます。ただいまのような問題につきましては、今後の問題として、われわれとしましてももちろん関心は持っておりますけれども、当面の問題といたしましては、やはり自由意思で入学を取り消す、このような場合におきましては、当事者間の話し合いによってきめていただきたい問題と、このように考えておる……

第58回国会 予算委員会 第10号(1968/03/01、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  昨年の暮れに新聞記者の諸君と対話をいたしました際に出ました私のことばが、あるいは国防教育の強調であるとか、あるいは防衛教育の強調であるとかというふうにでかでかと実は伝えられまして、私の真意ではなかったのであります。しかし私は弁解を申し上げようとは思っておりません。私の新聞記者諸君に話したことばは、平素から私の考えておる点があらわれたにすぎないのでありまして、格別これが間違ったことを言ったとも思っておりません。現在わが国の教育で、山中さんはどういうお気持ちでお使いになっておるか私は存じませんけれども、国防教育とかあるいは防衛教育というようなものを取り立てて言……

第58回国会 予算委員会 第11号(1968/03/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 私は、この技術的、専門的なことは全く暗いわけでございますが、テレビの放送が、一般社会教育の上にとりましても、また学校関係の教育にとりましても、きわめて意義のある、効果のあるもの、さように存じておる次第であります。今後、そういう方向において電波がぜひ確保せられたいものと念願をいたしております。したがいまして、文部省としましては、社会教育審議会におきまして、これらの問題に関連していろいろ御検討を願っておるところであります。その答申を得ました上で、郵政省はじめ関係の皆さん方とよく御相談をいたしまして、われわれの願うところが達成せられるようにいたしたいものと、こういうふうに考えておりま……

第58回国会 予算委員会 第13号(1968/03/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。  学問の自由というものが憲法で保障せられておることは仰せのとおりであります。その関係から、大学における学術研究の自由というものはきわめて重要なものでございますので、御承知のように、多年の慣行として大学の自治というものが認められておるわけでございます。ただ単に学問研究の内容だけの問題ではないと思います。その自由なる学問研究を行ないますために必要ないろいろの要素があると思いますが、それらを含めて私は大学の自治というものがあるものと考えます。
【次の発言】 国立大学は、申すまでもなく国が設置いたしておるものでございますから、国立大学に対して支出する国の経費というも……

第58回国会 予算委員会 第14号(1968/03/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 通産省がどういう御意見を出されたのか、私はつまびらかにいたしておりませんが、もちろん、その根拠があって御意見をお出しになったものと、さように心得ております。
【次の発言】 このような問題は、もちろん、専門的な学問研究の結果によって判断せらるべきものと思います。したがって、ただ単に行政事務の立場に立ってかれこれ言うことはもちろんないことと、私は信じております。通産省におかれましても、十分各種の調査を遂げられた結果、そのような御意見が出たものと考えます。
【次の発言】 問題とせられておりますような事柄に対しまして、学者がいろいろ研究をするということは十分あり得ることでございます。私……

第58回国会 予算委員会 第15号(1968/03/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 小笠原の現在における島民の子弟は、小中学校の段階の教育は米国流の教育制度で現にやっておるわけでございます。復帰後の教育をどういうふうにやるか、これは円滑にやってまいりたいと思います。いろいろ検討いたしております。基本的には、もちろん日本国民を育成するという方針で、わが国の一般の小中学校の教育と同様な教育をやってまいるわけでございますけれども、この移行の時期における教育については、そこに相当なくふうを要する、かようにいま考えていろいろ検討しておるようなわけであります。何と申しましてもことばがだいぶ違いますので、日本語の教育というものに相当重点を置いてやっていかなければならぬだろう……

第58回国会 予算委員会 第16号(1968/03/11、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 大学におきます研究は、御承知のとおりに真理の探求を目的といたしまして、研究者の自主的な判断に基づいて進めらるべきものであると考えるのでありますが、この法律は、政府として必要な科学技術に関する基本計画の策定あるいはこれが計画的推進をはかりまして、国民経済の発展、国民福祉の向上の要請にこたえる、こういうことを目的といたしておるのであります。したがって、大学における自由な、自主的な研究を直接これが対象とすることはどうも必ずしも適当と言えないのではないかというような考えのもとに、原則としてこの法律の対象外とせられたのであります。しかし、大学における研究で、国の計画研究の一環としてその参……

第59回国会 文教委員会 第3号(1968/08/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 教職員の給与の問題につきまして御指摘のような点があるということは、私もよく承っているところでございます。一般の行政職と直ちに比較するということも困難な点もあろうかと存じますけれども、御指摘のような問題につきましては、われわれとしましてもその改善について今日までも努力してきたつもりでございますし、今後ともこの問題につきましては努力を継続してまいりたい、そのような心持ちで今日もやっておるわけであります。
【次の発言】 人事院の勧告につきましては、申すまでもなく政府としましてはこれを尊重するのが当然だと思うのでございます。従来の例からいたしまして、その点におきまして私どもとしましても……

第59回国会 文教委員会 第4号(1968/09/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回の人事院の勧告につきましては、政府といたしましても、できるだけその趣旨に沿って措置をいたしたいという考えのもとに関係閣僚いろいろ協議をいたしたわけでございます。数回にわたりまして協議をいたしました結果、御承知のような結論に到達いたしたわけでございます。私といたしましては、人事院の勧告どおり、内容はもちろんそのとおりでありますけれども、実施の時期につきましても勧告どおりやってほしいということで、いろいろ話し合いもいたしましたけれども、中央及び地方を通ずる財政的な関係からいたしまして、ついに八月より実施ということに落ちつかざるを得なかったのであります。いかにも残念に存じておりま……

第59回国会 文教委員会 第5号(1968/10/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 今回の人事院の勧告につきましては、私どもとしましてはその趣旨を尊重いたしまして、いわゆる完全実施ということが最も望ましいことと考えまして、その方向で微力を尽くしたつもりではございますけれども、関係閣僚いろいろ相談をいたしました結果としまして、遺憾ながら、内容は全部認めるといたしましても、実施の時期について人事院の勧告どおりにやることができないという結果になったわけでございます。できることなら何とかくふうして、人事院の勧告どおりにやりたいという気持ちでいろいろ話し合いをしたわけでございますけれども、今年度の政府の予算の編成の方針も御承知のとおりであります。このような支出に対しまし……

第59回国会 予算委員会 第1号(1968/08/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 産業、経済の発展の状況に伴いまして、これに必要な優秀な人材を育成することはきわめて大切なことでありますので、今日までもこの問題につきましては努力をしてまいったつもりでありますが、六・三・三・四の教育制度につきましても、御承知のように今日まで若干の手直しもしてきておるわけであります。しかし将来のことを考えますと、高等学校段階等におきましてより資質の高い人材をつくる必要もあるのではないか、こういう要請もあるわけでございますが、六・三・三・四の問題につきましては、これは重要問題でございますけれども、すでに二十年を経過しております。今日までのこの制度につきまして、いろいろ検討してみる時……


34期(1976/12/05〜)

第87回国会 議院運営委員会 第5号(1979/02/01、34期、自由民主党)【議会役職】

○灘尾議長 一言ごあいさつを申し上げます。  このたび、皆様の御推挙によりまして、はからずも議長の要職につくことになりました。まことに光栄に存ずる次第でございます。  私は、生来不敏でございまして、国会運営にもふなれでございますが、一たん議長の職につきましたからには、国会の権威を高めるため、皆様方の築き上げられました話し合いによる国会運営という精神を尊重し、国会の正常かつ円滑な運営を図り、よき慣行を樹立することに最善の努力を払ってまいりたいと存じます。  この重大な職責達成のためには、ひとえに練達堪能で経験豊かな皆様方の特段の御支援をまたなければなりません。何とぞ、各位の御協力を心からお願い申……


35期(1979/10/07〜)

第89回国会 議院運営委員会 第1号(1979/10/30、35期、自由民主党・自由国民会議)【議会役職】

○灘尾議長 一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。  私、このたび、皆様方の御推挙によりまして、再び議長の要職につくことになりました。まことに光栄に存ずる次第であります。  今回の総選挙によって新たな国民の意思が反映された国会に臨むに当たりまして、国会運営の責任者として私に課せられた責務の重大なることを痛感する次第であります。  一たん議長の職につきましたからには、国会の権威を高めるため、話し合いを尊重して国会の正常かつ円満な運営を図り、もって議会政治の健全な発展に全力を尽くしたいと存じます。  この重大なる職責達成のためには、ひとえに練達堪能、経験豊かな皆様方の特段の御支援をまたなければな……


各種会議発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1953/02/25、25期、自由党)

○灘尾委員 初めに言葉の問題についてお伺いいたしたいのでありますが、現員現給という場合には、その人について給与が支払われるのじやないか。従つて十人の学校にも、それぞれ定員はあることと思いますが、その中に勤めている教員それ自身について給与が支払われる。定員定額と申しますのは、十人の定員があります場合に、一人頭かりに一万円なら一万円といたしますと、その十人分を支給して、そこの学校の給与を払うということじやないかと思いますが、いかがでございましようか。
【次の発言】 国から定員定額でもつて給与をお払いになります場合には、単位はどこにあるのでありましようか。たとえば府県単位に定員定額でお払いになるので……


26期(1953/04/19〜)

第19回国会 地方行政委員会公聴会 第1号(1954/03/16、26期、自由党)

○灘尾委員 関連ですが、ただいまの鵜飼先生の御意見を拝聴いたしまして、実は私ども現在の警察制度は違憲ではないかという若干の疑いを持つているわけでございます。ちようどいい機会でありますので、この疑いをひとつ解いていただきたいと思います。違憲でないということに大体おちついておるというふうな御意見でございますが、私どもどうも学問がございませんのでよくわからないのであります。いかなる理由によつて違憲でないかということについてお教えを賜わりたいと思います。
【次の発言】 無学のものか言うことてありますので御容赦願いたいと思います。私は先生の前で申し上げるのもいかがかと思いますけれども、行政権は内閣に帰属……

第19回国会 地方行政委員会公聴会 第2号(1954/03/17、26期、自由党)【議会役職】

○灘尾委員長代理 次は総同盟中央執行委員天池清次君にお願いいたしま す。


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 地方行政委員協議会 第2号(1955/10/14、27期、自由党)

○灘尾弘吉君 この協議会におきましては、先般来地方財政の問題を中心といたしましていろいろ検討を重ねて参った次第でありますが、現在の状況にかんがみまして、われわれといたしましては一つの意思を決定いたしまして、これを政府に申し入れる必要があるのではないか、さように判断せらるるのであります。そこで私は一つ動議を提出いたしまして、政府に対しましてこの協議会として申し入れを行いたいと存ずるのであります。  一応申し入れの案につきまして朗読いたしたいと思います。     申入書   地方行政委員会においては、つとに地方財政の窮状を指摘し、すみやかにその打開策を確立して実行に移すべきことを強く要望してきた。……

第26回国会 内閣委員会文教委員会連合審査会 第1号(1957/05/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 日本の歴史の変遷の過程におきまして、政治の体制が変って参りましたことも事実でありますが、国を愛する心というものにつきましては、私はきわめて抽象的な言い方かは存じませんけれども、この国土に生まれ、この国土に死するお互い大和民族といたしまして、国を愛する心というものは一貫したものがあろうかと思うのでございます。ただ現実の問題といたしまして今日われわれが国を愛するという場合に、かつての封建国家の体制をとるというような気持でないことは申し上げるまでもないことだと思うのであります。非常に大きな犠牲を払いましてかち得ました民主政治の、この国を愛するということは、現実問題といたしましてはその……

第26回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1957/02/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 昭和三十二年度文部省所管の予算の大要につきまして御説明申し上げます。  昭和三十二年度文部省所管の予算額は、千四百四十四億五千七百九十九万七千円でありまして、これを前年度予算額千三百五億三千四百八十三万八千円に比較いたしますと、百三十九億二千三百十五万九千円を増加いたしております。  なお文部省予算額を一般会計総予算額に比較いたしますと、その比率は前年度同様一三%弱となっております。  次に昭和三十二年度予算のうち重要な事項について申し述べたいと存じます。  第一は、教育委員会の育成強化に必要な経費であります。改正後の教育委員会制度の円滑な運営をはかるため、教育委員会関係職員の……


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 文教委員会地方行政委員会連合審査会 第1号(1958/06/25、28期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答えいたします。文教行政を進めて参ります上におきまして、地方の学校施設を整備充実するということが大きな問題であるということは申すまでもないことであります。文部省といたしましても、年来この問題についていわば悪戦苦闘いたしておる状況でございます。幸いに前の国会におきまして、義務教育学校施設の整備につきまして負担法も制定せられまして、制度的には一歩前進したかと思うのでございますけれども、予算的な面から申しますと、決してまだ十分ではないと思います。これらは皆様方の御協力を得まして、今後さらにわれわれ当局者といたしましては努力をしていかなければならない問題と考えておる次第でございます。……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 災害対策協議会 第4号(1961/07/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 災害地の皆さんが非常にお困りになっていることは、先ほどの御報告によりましてもよくわかるところであります。今お話しのような困難を感ぜられる向きも少なからずあると思います。厚生省といたしましては、今回の災害につきましても、従前と同様でございますが、いわゆる災害救助法の適用を適切に実施していく、同時にまた、財政面その他の関係もございますが、伝染病の防疫でありますとか、あるいは関係団体の施設について遺憾なきを期したい、こういうつもりでやっております。そのほか、今お話しの点に関連すると思いますが、厚生省といたしましては、世帯更生資金とか、あるいは母子福祉に関する資金というふうな多少の資金……

第38回国会 災害対策協議会 第8号(1961/07/27、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 お答え申し上げます。  ただいま御引例になりましたような事件について、非常にお気の毒なことだと思っております。現在の制度の上から申しますと、私はまだ十分につまびらかにいたしておりませんが、そういう場合に、救助におもむくようにというような命令が出ておりますようなことであれば、それに対する措置もできることになっておるように承知いたしております。それがない場合においてどうするかというところが問題点ではないかと思うのであります。現在の制度の活用ということも、もちろん十分考えなければなりません。また、あまりに窮屈な法律の解釈ということも、よほど考慮を要する問題だと私は思いますが、それらを……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1962/02/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 昭和三十七年度厚生省所管一般会計及び特別会計予算案の概要について御説明申し上げます。  厚生行政につきましては、皆様の御協力をいただき、逐年予算の増額がなされており、これにより、厚生行政の進展をはかり得るものと信じている次第であります。  さて、昭和三十七年度厚生省所管一般会計予算における総額は、二千七百二十三億二千九百四万二千円でありまして、これを昭和三十六年度当初予算二千二百七十六億二千四百五十万円に比較いたしますと、四百四十七億四百五十四万二千円の増加と相なり、また、第二次補正後の昭和三十六年度予算二千三百七十八億五千八百六十一万一千円に比較いたしますと、三百四十四億七千……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1962/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 医療保険が各種ございますが、その中でも国民保険が内容的に見まして劣っておりますことは御指摘の通りであります。これにつきましては、内容の改善をはかりますと同時に、またお尋ねの中にもありました負担の均衡等の問題についても、十分検討しなければならぬ問題と考えておる次第であります。まず財政基盤を整えつつ、内容の改善、充実に向かって鋭意努力してみたいと存じております。
【次の発言】 お尋ねの御趣旨につきましては、私も全く同感でございます。東南アジア諸国との関係にかんがみまして、わが国といたしましては、この地方に発展もしなければなりませんし、また同時にこの地方に対しましてできるだけの協力も……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1962/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 東京都と国が扱いが違うという点についてのお尋ねでございます。私実は詳細を承知いたしておりませんので、政府委員の方から……。
【次の発言】 慰安金の額についてのお尋ねでございますが、らい療養所における患者の状況と結核患者の状況とは、おのずからそこに差異もあろうかと存じます。御指摘の通り、作業手当あるいは年金等の関係から見まして、いゆわる慰安金というものが結核よりも低くなっておるようでありますが、これらはそれぞれの生活状況によって若干違っておると思うのであります。いずれにいたしましても、この種の問題につきましては御指摘のございましたところでございますので、なお私といたしましてもよく……


30期(1963/11/21〜)

第46回国会 大蔵委員会文教委員会連合審査会 第1号(1964/03/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 この特別会計設置の趣旨につきましては、すでに申し上げたところでございますが、国立学校の充実をはかるということが、その大きな眼目になっておるわけであります。その趣旨をもって設定した特別会計でございます。したがって将来特別会計にしたために、予算的その他大蔵省あたりから締めつけられるというような予想は、私は全然いたしておりません。もしさような予想がなされるならば、私はこの特別会計の設置に断じて同意しなかったと思うのでありまして、将来にむしろ希望を持って、この特別会計の設置に同意をいたしたような次第でありまして、大学の施設設備の充実はもちろんのこと、大学の研究費その他の増額をはかってま……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1964/02/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 昭和三十九年度文部省所管の予算案につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、昭和三十九年度文部省所管の一般会計予算額は、三千九百一億九百一万二千円、新設予定の国立学校特別会計の予算額は、千三百九十四億五千九百三十七万六千円でありまして、両者を加えた文部省所管予算額の純計は、四千百五十億五千四百二万九千円となっております。この純計額を前年度当初の対応予算額に比較いたしますと、六百四十三億円余の増額でありまして、この増加率は、一八・三%となっております。  以下、昭和三十九年度予算案において、特に重点として取り上げた施策について御説明申し上げます。  まず第一は、初等中等……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1964/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 憲法の精神にのっとりまして文部行政を行なうことは当然のことでございます。
【次の発言】 政府といたしましては、憲法にいう義務教育無償ということは、義務教育をするにつきまして対価を取らない、こういう趣旨に考えておるのであります。現実の法制のもとにおきましては、国あるいは公共団体、いわゆる国公立の義務教育諸学校においては授業料を取らない、これでもって憲法の無償の原則に従ったものと心得ておる次第であります。ただこれは法律の解釈論と申しますか、現実にそのような考えをいたしておるわけでありますが、その心持ちをさらに、その趣旨をさらに押し広げると申しますか、そういうような意味におきまして、……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1964/02/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 政府委員からお答えいたさせます。
【次の発言】 ごもっともなお話でございますが、外務省ともよく相談いたしまして積極的に検討いたしたいと思います。
【次の発言】 現地の実情をつまびらかにいたしませんので、的確なお答えができないのですが、お話の御趣旨はよくわかります。われわれとしましては関係の外務省等と相談をいたしまして、考えてみたいと思っております。
【次の発言】 受験資格をそういう形で制限するということになりますと、なかなか議論のある問題だろうと思います。ただわれわれとしましても、ある特定の学校にみな集中するということは、いろいろ問題を起しておるわけでありますので、学生の特性、……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第6号(1964/02/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 従来取り扱いましたことにつきましては、まず政府委員からお答えさせていただきます。
【次の発言】 先ほど来いろいろ具体的な資料を持ってのお話でございまして、私も注意深く伺っておったつもりであります。芸術院というような機構は、申すまでもなく、日本といたしましては、芸術方面における公の最高の機関であると思います。したがいまして、この芸術院会員に選ばれるということは、芸術家としましては私は最も名誉あることであろうと思うのであります。ただ名誉あるところにはこれに伴いましてその名誉を獲得するためにいろいろな弊害をかもし出すということもこの世の中にはしばしばある。あるいは人間性の弱点というこ……


31期(1967/01/29〜)

第58回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1968/03/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 昭和四十三年度文部省所管の予算案につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、文部省所管の一般会計予算額は、六千五百二十四億九千六百三十三万七千円、国立学校特別会計の予算額は二千五百四億三千八百六十九万六千円でありまして、その純計は、六千九百八十三億六千七百二万五千円となっております。  この純計額を前年度当初予算と比較いたしますと、およそ七百五十四億円の増額となり、その増加率は一二・一%となっております。  以下、昭和四十三年度の予算案におきまして特に重点として取り上げました施策について御説明申し上げます。  まず第一は、教育費の負担軽減であります。  このことにつき……

第58回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1968/03/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○灘尾国務大臣 地域格差の是正ということは、政治といたしましてきわめて大切なことと考えております。文部省としましても、この点については留意いたしておるつもりでございますが、主として力を入れてまいっておりますことは、大学の設置等についても、そういう点を考慮に入れて、大学の充実をはかっていかなければならぬというふうなことも念頭にあるわけでございますが、必ずしもそれが思うようにまいっていないということもあろうかと思うのであります。同時に、いわゆる僻地の問題でありますとか、あるいは離島の問題でありますとか、こういう点につきましては、特にその地域の青少年のために格別の配慮をしてまいりたい、こういうつもり……


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ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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