このページでは重政誠之衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。重政誠之衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○重政誠之君 私が申し上げまして、委員の皆様方、政府側でひとつお考えを伺わなければならぬ、こう考えてあえて委員外の発言を求めたわけでございますが、それは藺製品の問題でありあり。申し上げるまでもなく、繭製品の主要なるものは畳表でありますが、これが今回の運質の値上げに伴いまして、従来階級がたしか七であつたかと思いますが、それが今回四階級に改められるということになるやに聞いておるのでありますが、これは申し上げるまでもなく日用品である。日用品と申しますと生活必需品であると思うのでありますが、それが一応原案では除外をせられておるのであります。これにはいろいろ御議論のあることと思うのでありますが、しかし戦……
○重政委員 私は、主として食糧問題と肥料問題に限定をいたしまして、関係各大臣に御質問をいたしたいと思うのであります。本日の午前同僚森委員から、食糧問題がきわめて重要であることをお述べになつたのでありますが、私もまつたく同感であるのであります。大蔵大臣には特にこの点を御認識をいただかなければならぬと思うのであります。なかなかこの食料の増産ということは、工場生産のごとく簡単には参らないのであります。大蔵大臣が国費を支出せられまして、その効果があるかどうかということについて非常に危惧の念をお持ちになつておることをかねがね私は承知いたしておるのでありますが、まことにごもつともなことであります。食糧増産……
○重政委員長代理 ちょっと申し上げますが、かねて御了承を得ております、外務大臣が公用のために退席せられますから……。
【次の発言】 小平君にちょっと申し上げますが、調達庁長官がおりますから……。
【次の発言】 小平君に申し上げます。小平君の持ち時間は二時五十七分まででありますが、経審長官が三時から公用のため退席したいというお申し出がありますから、経審長官に対する御質疑がありますればどうぞ先へ御質疑をしていただきたいと思います。
【次の発言】 小平君の質疑に関し堀内一雄君より関連質疑の発言を求められております。これを許します。堀内一雄君。
○重政委員長代理 滝井君に申し上げます。もうお約束の時間も参りましたから……。
【次の発言】 滝井君、もう時間が経過しました。厳格に守るという約束ですから……。
【次の発言】 久保田鶴松君、
【次の発言】 久保田君に申し上げます。もうあと四分で時間であります。
【次の発言】 お静かに願います。
○重政委員 第三分科会における審議の経過並びにその結果を御報告いたします。 本分科会の所管は、経済審議庁、外務省、通商産業省及び農林省の三十年度予算案の審議でありまして、六月三日、四日の両日にわたり慎重慎議いたしました。 まず、政府側より、それぞれの予算案の説明を聴取し、質疑に入りました。詳細は速記録をごらんを願うこととし、ここでは、その質疑のうち、二、三の事項につき御報告をいたします。 まず、経済審議庁の予算でありますが、わずか三億余円の予算で権威ある仕事ができるか、また、本年度は何に重点を置いての仕事をするかとの質問に対し、緊縮予算の関係上不十分ではあるが、重点を経済六カ年計画の基礎……
○重政委員長代理 田中君に申し上げます。小坂君が質問をやられました時間ももう経過しましたが、どうぞ一つもう一問程度でお片づけ願います。
【次の発言】 田中君に申し上げますが、あと一問程度で一つ終りにしていただきたいです。
【次の発言】 協定の時間は一つお守り願います。
【次の発言】 杉村君に申し上げます。あと五分間であなたの時間は参りますから……。
【次の発言】 杉村君、約束の時間はあと二分です。
○重政委員長代理 柳田君、ちょっと申し上げます。あなたの時間は来ましたから、そのお含みで一つ……。
○重政委員 私はただいま議題となっております昭和三十年度特別会計予算補正(特第3号)に対し、自由民主党を代表して賛成の意を表するものであります。簡単にその理由を以下に述べます。 本案は第一、さきに食糧証券の発行額を当初の予定二千四百十億円を三千四百七十億円に引き上げたのでありますが、これに対応する歳出権を確保するために、食糧管理特別会計予算の補正を行い、かつこれに伴う当然の措置として国債整理基金特別会計予算の補正を行わんとするものであります。御承知の通り、昭和三十年度産米は前古未曽有の大豊作でありまして、政府の買い入れ数量も当初予定した数量より一千万石以上も大幅に上回り、これが買い入れを完遂……
○重政委員長代理 小松君に申し上げます。お約束の時間があと五分でありますから、なるべく要領よく簡潔に御質問を願いたいと思います。
【次の発言】 小松君に申し上げます。お約束の時間が経過いたしましたから、できるだけ簡単にお願いいたします。
【次の発言】 小松君に申し上げます。お約東の時間をよほど経過いたしましたから、もうその辺で一つ御質問をおやめ願いたいと思います。
【次の発言】 それではもう一問だけ……。
【次の発言】 井手以誠君。
【次の発言】 発言を許しておりません。井手以誠君。
【次の発言】 一応政府委員の数字を聞かれたらどうかと思いますがね。
○重政委員長代理 今澄君より関連質疑の申し出があります。この際これを許します。今澄君。
○重政委員長代理 ちょっと待って下さい。今呼んでおるのです。
【次の発言】 本日はこれにて散会いたします。
午後四時四十八分散会
○重政委員長代理 小平君に申し上げます。申し合せの時間も過ぎましたから、どうぞ一つ結論を急いで下さい。
【次の発言】 松浦周太郎君。
【次の発言】 ちょっと松浦君に申し上げますが、総理大臣は……。
【次の発言】 午後一時三十分より再開することとし、暫時休憩いたします。
午後零時四十五分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
井手以誠君。
○重政委員長代理 理財局長正示啓次郎君。
○重政委員長代理 岡君に申し上げます。申し合せの時間が経過しておりますので、結論をお急ぎになるようにお願いをいたします。
【次の発言】 そうは参りません。ただいま外務大臣が答弁をせられた通りに、そのプリントはよく調査をする、こう言っておられるのでありますから、その調査を待って、一時御質問はこの点については留保をせられて続行されたらどうですか。――それでは主管局長から答弁せられるそうでありますからお聞きとりを願います。
【次の発言】 島上善五郎君。
○重政委員長代理 森君に申し上げます。お約束の時間が参っておりますから、どうぞ結論を急いで下さい。
【次の発言】 楯兼次郎君。
○重政委員長代理 中居英太郎君に申し上げます。もはやお約束の時間は経過いたしましたから、これで一つやめてもらいたいのですがね。
【次の発言】 それではもう一点だけお許しいたします。
【次の発言】 一度とさっき言ったのだから、あとは長くなってしまいますから……。
岡田春夫君。
【次の発言】 それでは今委員長とあなたとの話を、打ち合せて聞いてきますから……。
○重政委員長代理 中澤君に申し上げます。お約束の時間がそろそろ参りましたから結論を一つお急ぎを願います。
【次の発言】 中澤君に申し上げますが、結論を急いで下さい。
【次の発言】 明一日は午前十時より開会することといたしまして、本日はこれにて散会いたします。
なお政府側に対して特に委員長から申し入れをいたしたいと思いますが、明日は関係大臣並びに政府委員は時間を厳守せられまして午前十時に御出席あらんことをお願いいたします。
午後六時五十三分散会
○重政委員長代理 総理はほかの委員会に出ておられると思いますが……。
○重政委員 私は、自由民主党を代表いたしまして、ただいま議題となっております昭和三十四年度一般会計予算補正(第1号)に対し、賛成の意見を申し述べんとするものであります。 まず、この予算補正の国会提出につきまして、社会党から財政法上、手続上に疑義があると主張されたのでありますが、これにつきまして一言申し述べておきたいと思います。 この予算補正はIMF及び世界銀行への追加出資に関するものでありまして、政府は、この予算措置については国際的影響をも考慮し、慎重に加盟各国の動向を見つつ出資額の確定を待って予算措置を行うのが妥当であるという見解をとったのでありまして、かような案件の取扱いといたしまして……
○重政委員 私は自由民主党を代表いたしまして、ただいま議題となっております昭和三十五年度一般会計予算補正(第2号)及び同特別会計予算補正(特第2号)に対しまして、賛成の意を表するものであります。 この予算の内容につきましては、さきに大蔵大臣から説明がありました通り、産業投資特別会計の出資財源を充実するため、一般会計から同特別会計の資金に三百五十億円を繰り入れるほか、所得税、法人税の増収に見合う地方交付税交付金及び臨時地方特別交付金九十億七千二百万円、計四百四十億七千二百万円の支出を内容としたものでありまして、いずれもかねて政府並びにわが党が推進いたしておりまする経済成長政策及び地方財政の健全……
○重政委員長代理 田中さん、建設大臣は間もなく見えるそうですか、建設省の政府委員の河川局長が見えておりますから、その答弁を聞かれますか。
【次の発言】 山内河川局長。
【次の発言】 ちょっとお待ち願います。
○重政委員長代理 石田宥全君に申し上げますが、持ち時間はあと二分であります。結論をお急ぎ願います。
○重政委員長代理 適当に取捨してやって下さい。
○重政国務大臣 お答えを申し上げます。
ただいまの井手委員のお説は、全面的に私は賛成であります。従来、御承知の通りに、原形復旧でずっとやってきたのでありますが、最近やや緩和されまして、改良復旧という制度が認められてきたのであります。いま少し改良復旧をやさしく行なうことのできるような方向にさらに一段と進める必要があると私は考えております。できるだけそういう方向に努力いたします。
【次の発言】 できるだけ一つ検討をいたしまして、再災害復旧について、また災害でやられるというようなことにならぬように一つやりたいと思います。
【次の発言】 PCPの被害については、ただいまお述べになりました通りでありま……
○重政国務大臣 三十五分までです。
【次の発言】 御質問の畑作物の共済の問題でありますが、北海道については特に緊急にその御要望があるのであろうと思うのであります。これはバレイショ、大豆、小豆、菜豆、テンサイ、ハッカ、除虫菊というような品目について、共済制度を実施すべきかどうかということについて、北海道庁に委託をしましてその調査を今やってもらっておるのであります。もうそう長くないうちにその調査の報告があると思うのでありますが、それらを待ちまして善処をいたしたいと考えております。
【次の発言】 これが共済制度の中に繰り入れられるかどうかということもあわせて、これは調査の報告を待って善処したい、こう……
○重政国務大臣 その当時の事情は、私も的確につまびらかにしておりませんが、おそらく余剰農産物を当方において受け入れて、そしてそれを売り払って、その金でいろいろ内地の開発事業をやるというようなことで、余剰農産物を受け入れたのではないか、こういうふうに考えております。
【次の発言】 ガリオア・エロアの農産物の受け入れた、これは御承知の通りに、当時は非常に食糧事情が日本では逼迫をいたしておったのであります。これを援助する、こういう建前で日本側においては受け入れたものと思うのであります。それから余剰農産物の場合は、先ほどのお話のように、私は内地の農産物の価格を抑圧するためにこれを入れたとは考えておりま……
○重政国務大臣 私は、農林委員会において前大臣の農政をさしあたり踏襲をしてこれを実現することが務めである、こういうふうに申したのでありますが、それは新農政を実現するについて幾つかの重要な問題を前農林大臣はすでに着手をせられ、さらには着手をしないまでも一応言明せられておるのが幾つかあるわけであります。これを私は踏襲してやりますという意味であります。ただいまのお話の被買収農地に関係した問題は、これはどうも新農政とはいえないので、実は私はその点は前農林大臣がどういうことを言ったのか、どういうふうに事務的に話を命じたのか、それはよく存じませんから、そういうことまで私がその通りをやらなければならぬとも私……
○重政国務大臣 ただいま議題となりました農林省設置法の一部を改正する法律案の提案の理由と改正の内容を御説明申し上げます。 第一は、農林省の内部部局として園芸局を新設することであります。 最近における国民生活の向上に伴いまして、果実、野菜等の園芸農産物の生産は急速に増加し、今後におきましても需要が確実に増大していく成長部門として、畜産と並んで、その発展が最も期待されております。このような園芸部門の現在及び将来における発展拡大に応じまして、農林行政の面におきましても、その生産対策、流通対策、さらには加工、消費の各分野につきまして適切な施策を総合的に講じ得る体制を早急に確立する必要が高まっておる……
○重政国務大臣 今回の農林省設置法の改正案の趣旨は、御承知の通りに、日本は北は北海道から南は鹿児島までございまして、各地域々々の経済条件、立地条件というものが非常に異なっておるのであります。これを東京で一律に行政をやっていくということは――従来からもちろん各地方の実情というものを十分に調査もいたし、また、それを考えてやっておるのでありますけれども、何と申しましても、細長い北海道から鹿児島までの間のことを十分に調査をいたしまして、適切な農林行政の実行運営を期することは、もう先刻御承知のように、必ずしも十分でないという点があるわけであります。そこで、ことに今回農業基本法が制定せられまして、その線に……
○重政国務大臣 これは前回にも申し上げました通りに、各地域の実情に即応した農林行政を実行いたしたい、こういう考えからいたしまして、おおむね予算、法律案というような企画的な仕事を本省に残しまして、予算の執行、あるいは法律の執行をやるというような事項は、できるだけ大幅に各地方農林局に移管をしたい、こういう観点に立って、この案を作成をいたしておるわけであります。 なお、本省の機構の改正は、これまた前回の当委員会において詳細に御答弁をいたしました通りに、選択拡大の機運に乗りまして、専門部局を一方においてはふやしていく、同時に、農林省の機構が専門部局、つまり、多くは縦割りになっておりますものを、農政全……
○重政国務大臣 一言にして私の考えを申し上げますれば、もうかる農業経営をやりたい、こういうことであります。この考え方は、昨年両院を通過いたしまして現に実施になっております農業基本法のあの線によってやっていきたい、こういうふうに考えておる次第であります。
【次の発言】 すでにしばしば申し上げております通りに、一面においては生産性の向上をはかる。土地の条件の悪いところは、土地改良によって生産力の増大を一面においてはばかっていく。さらに生産の選択的拡大を推進をして参る。あるいはまた真に農業経営に畜産の経営を取り入れて参る。あるいはこの農産物の価格政策の拡充をやって参る。あるいは金融制度の改善をやる。……
○重政国務大臣 今回、私、農林大臣の重職を拝命いたし、その責任の重大なることを痛感いたしておるのであります。浅学非才でありますが、皆様方の御理解ある御協力のもとに、全力をあげて国家国民のために、また農家諸君のために御奉公をいたす決意でおるのであります。何とぞ皆様方の御理解ある御協力を切望いたしてやみません。 私の当面やりたいと思っておりますことにつきまして、その主要なる事柄を簡単に申し述べたいと思うのであります。 第一に、農業につきましては、さきに制定せられました農業基本法は新農政の方向を明示したものでありまして、いわば農政の道しるべとも申すべきものであると考えるものであります。私は、ある……
○重政国務大臣 石田さんが今数字をあげていろいろ需給の点をお述べになりましたが、それは全くその通りであります。しかし、なぜそういうふうな需給になっておるか、つまり米の消費が政府の関係においてはふえておるような数字になっておるわけです。それはおそらく私考えますのに、従来やみに流れておったものが政府の買い上げ配給に乗ってきた、こういうことでそういうふうになっておると思うのであります。ともあれ、この米の国内における需給関係というものは、米が余るという状態ではないではないかという御所見でありますが、これは私もそう思っております。現在非常に米が余って困っておるという事態ではございません。食管法は米の非常……
○重政国務大臣 自発的抑止原則が国際的の原則になっておらないことは、ただいま申された通りであります。ちょうど改定の時期にあたりまして、国際的の原則になっておらない原則を採用して参る考えはございません。
【次の発言】 平等の立場に立って条約の改定をやりたい、こう考えております。
【次の発言】 平等の立場に立って交渉をやりたい、こう考えておるわけであります。
【次の発言】 基本方針は、私が申しました通りに平等の立場に立って改定をいたしたい。これはもう申し上げるまでもないことでありますが、外交交渉のことでありますから、ただいまお述べになりました国内の事情その他については十分に了承いたしております。が……
○重政国務大臣 御意見まことにごもっともでありますが、国際情勢の変化もございましょうし、また国際漁業の情勢の変化ということもございますから、それらに対応いたしまして改正すべきものは改正していく、こういうふうに考えております。
【次の発言】 今お述べになりました点は漁業権の更新の問題と申しますか、そういうことに関係した問題だと思うのですが、もともと期間満了したから全然新たなる角度でさらに漁業権の許可をしていくというような考えはないのであります。御要望の点、私どもは御趣旨のあるところは十分わかっておりますから、その意を受けて将来もこの問題に関しては運営をしていきたい、こう考えております。
○重政国務大臣 PCPの被害の問題はなかなかやかましい問題であります。政府におきましてもその被害が起こらないようにいろいろ措置は講じたのでありますが、先般は集中豪雨のためにはからざる被害を生じたことはまことに遺憾であります。ただいま御決議になりました御趣旨は、いずれもごもっともなことであると思うのであります。農林省といたしましては、御決議の趣旨を尊重いたしまして、できるだけ善処いたしたいと考えるものであります。
【次の発言】 昨日閣議終了後、定例の記者会見をいたしました。記者会見を終わりましてあとで雑談になりました際に、雑談のうちに私が消費者米価に若干触れたのであります。それはこういうことを申……
○重政国務大臣 構造改善指定の申請を取り下げて、それが予算上の予定の数量に結局達しないがそれはどういうふうに考えるかという御質問だと思いますが、構造改善事業というものはなかなかむずかしいと非常に実は心配もしておるのでありますけれども、私の考えでは、この事業を行なわんとする地区は何としてもその指導者に人を得ること、そして熱意を持ってやる、こういうふうな意気に燃えている者が第一に必要である。そしてまた、その地区の人々がよく理解をされて、農業近代化を行なう上におけるこれは基本的な事業であるからどうしてもやり遂げなければならぬという熱意に燃えておられるところから始めるべきである。その計画の内容が適切で……
○重政国務大臣 現在の国民の米に対する御要求が、少々高くてもよろしいから良質な米を食べたいという欲求が相当にあると私は考えておるわけでございます。すなわち量から質へ需要が移っておるというふうに言っても差しつかえないと思うのであります。そこで私は、現行食管法の制度の範囲内においてそういうような消費者の御要求に応ずることができれば応じたい、こういう考えをもちまして特選米という制度をつくることを決意いたしたのであります。貧乏人は麦を食えという思想と同じではないかという御説でありますが、これはそうではないのでありまして、消費者の自由選択によって特選米を食べたいと思われる方には特選米を提供するし、そうで……
○重政国務大臣 お答えいたします。 大体、この問題は、ただいま総理から述べられた通りでありますが、食管法によりますと、消費者米価の決定は家計の安定を旨とするということになっておりますから、農林大臣といたしましては、その点に重点を置いて、どうするかということを検討いたしておるわけであります。ところが、先ほど総理から述べられました通りに、家計費は所得がふえましたために年々増加しております。食糧費も増加しております。ところが、米の家計費に対する比率というものは年々低下をいたしておるわけであります。これは、米代というものが、家計にそれほど大きな影響を現在は及ぼしてないということだろうと思うのでありま……
○重政国務大臣 今後の鉱害復旧につきまして、閉山になりました場合におきましては、国及び県において全額補助して復旧をやる、こういう建前で大体財政当局とも話し合いをいたして了承を得るに至っておるわけであります。
【次の発言】 御承知の通りに鉱害農用地の復旧は、現在、国、県並びに鉱山主で復旧をやっておるわけであります。ところが閉山になりますと、鉱業主がいなくなったり、あるいは全然無資力の鉱山ということになりますから、その分は従来と違って、国と県で分担をして復旧をさそう、こういうつもりでおるわけなんです。そういうつもりで言ったわけなんですが……。
○重政国務大臣 御指摘のとおりに、現在の海外移民というものが農業移民に非常にウエートが高いということはそのとおりであろうと思うのであります。しこうして、今回の海外移住事業団の法案におきましては、事業団の監督は外務大臣の専管と一応なっておるわけであります。しかし、農林大臣の海外移住行政について持っております権限というようなものは、法律的には農林省設置法に定めておりますところと何ら変わりはございません。農林省設置法において農林大臣の権限、責任といたしておりますところは、移民の送出についての選定でありますとか、あるいは募集でありますとか、さらにはその教育、訓練というようなことは農林大臣の責任であり、……
○重政国務大臣 私はきわめて常識的な考えであります。いろいろ話を聞きますと、常識的に考えてもどうも第八条にだれが見ても違反するというような、違反すると申しますか、行き過ぎであるということがきめてある労働協約というようなものはひとつやめて、正常な、つまり適当なものにしたらよろしい、こういうので、まあ常識に合わないと申しますか、というようなものはひとつ破棄するということでやったわけであります。
【次の発言】 御承知のとおり三段階になっておりますが、中央できめた労働協約に違反しておるというようなものはこれはやめてもらうよりほかしょうがない、こういうたてまえでやったわけであります。
○重政国務大臣 ただいまお話しの通りに、今回の長雨による農作物の被害は麦が主でありますが、野菜もあり、果樹もある、あるいは地方特産の作物、あらゆる炎作物について非常な被害を及ぼしております。府県の知事から出てきております被害の額も三百九十億余りであります。おそらく実際はもっと上回るのではないかと私は思っておる。農林省におきましても、麦の調査は大体御承知のとおり五月一日でありますが、これはまだ雨が続いておる間で、ちょっとそれは調査するわけにいかないというので、十五日延ばしたわけであります。それもどうもはっきりと把握できないというので、いま六月一日現在で調査をしておるようなわけでありまして、これは……
○重政国務大臣 水産と農業を二、三に扱っておるわけでは決してございません。金融問題にいたしましても、長期低利の融資を構造改善を中心にしてやります制度を本 国会で御承認をいただいたわけであります。あれでも農業も水産も全く平等の扱いでいっておるわけであります。決してそういう考えは持っておりません。ただ、災害等になってまいりますと、漁業のほうはどうも的確にどれだけの災害ということをつかみにくい。施設等については明らかでありますから、これはやりいいのでありますが、そういう関係もございますから、性質上違っておる点がありますので、同様にすべてをやっていくというわけにまいりませんけれども、扱いは平等に考えて……
○重政国務大臣 これは数字にわたりますから、食糧庁長官から御答弁をいたさせます。
【次の発言】 これは廃棄はいたしておりません。あの計画と現実との間にものによりましてギャップがあることは御承知のとおりでありますが、たとえば需要のほうがあの見込み以上に非常に伸びている、北海道のビートのようなものの生産が計画どおりいっておらぬというような違いはありますが、現在のところ、あの計画を廃棄するとか何とかいうような考えはございません。あの生産計画は実現をいたすべく最善の努力を尽くす、こういう方針でやっております。
【次の発言】 長期見通しは長期見通しで、現実の問題はなかなかそのとおりにはいかないことは御承……
○重政国務大臣 今国会に提出いたします農林省関係の予算案及び法律案につき、各位の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、農林水産施策の方針と概要につき申し上げたいと思います。 まず、最近における農業の動向を振り返りますと、さきに本国会に提出いたしました昭和三十七年度農業の動向に関する年次報告において明らかにいたしましたように、三十六年度においては、農業生産の増加、農産物価格の上昇、交易条件の有利な推移等を反映して、農業所得は相当な伸長を示し、また農外所得も引き続き著しく増大したため、農家所得の伸びは目ざましいものがあり、農業従事者の生活水準は大きく上昇いたしました。 しかし、他産業と比……
○重政国務大臣 その点は私も非常に重視をいたして、価格政策の拡充をいたしていきたい、こう考えておるのであります。 畜産につきましては、御承知の通り、一応畜産振興事業団において、豚肉でありますとか乳製品でありますとかあるいは鶏卵でありますとか、それぞれ価格支持をいたす品目がきめられておりますから、これらの品目について拡充すべきものがあればさらに拡充して参りたい。 それからさらに資金につきましては、三十八年度予算においてごらんをいただいておりますように、これに対する出資金五億円、交付金十五億円で、二十億円を三十八年度にはこれに政府は金を出すことにしておりますが、これによって一つ運用をしていきた……
○重政国務大臣 今回の新しい金融制度は、御承知の通りに低利長期の制度を創設いたすことになったのでありますが、これはやはり構造改善事業を中心にして、構造改善を推進する上において、どうしてもやらなければならぬ焦眉の急である、こう考えまして、全力を注いでこの制度の創設をはかったわけであります。もちろん十分なものではございません。ございませんが、三分五厘という一つの低利の、しかも二十五年以内というような長期の金融制度をここに打ち立てたということにおいては、私は非常に意味があると思うのでありますが、資金融資の範囲、額、あるいは金利の問題につきましても、将来さらに改善を加え、さらに拡大をしていかなければな……
○重政国務大臣 私は、国際漁業についての基本的考えは大体二つあると考えておるのであります。それは、第一は魚族資源の保護であります。第二は、公海自由の原則に従って、公海における魚族は公平に利用するという基本方針に従って条約の改定その他に対処していきたい、こういうふうに考えております。
【次の発言】 私の態度は、先ほど申し上げました通りの基本方針に従って、日米加の条約改定にも臨みたい、こう考えておるわけであります。御指摘の通りに先般東京で開かれました日米加の中間会議におきまして、抑止原則からオヒョウ及びニシンをはずしたわけであります。そうして東京で先般行なわれました会議によりまして、資源保護を重点……
○重政国務大臣 御承知のように、漁港法によって整備計画を立てて修築事業をやりますものは、八年間にどれだけのものをやるということを具体的にきめられておるわけであります。これはいずれの漁港も重要な漁港であり、そうしてまた大きい漁港であるわけでありますが、それ以下のそれほどまで重要ではない、そうしてまた整備計画に載っておるものより小さいものであって改修をする必要があるというようなものが出てくると私は思うのであります。つまり整備計画の漁港以下の漁港で、しかも改修の必要があるといえるものも出てきはしないかと思うわけであります。そういうものを予算的措置によりまして一応救済をしていったらどうかと考えるのであ……
○重政国務大臣 ただいまの委員長の御質問には全く同感でありまして、空気銃問題についてはかねてから憂慮しているところであります。しかしながら空気銃製造業界の事情等もございますので、その適切な使用等の問題につきましては万全の措置を講ずる所存でございます。
【次の発言】 ただいま御決定になりました附帯決議につきましては、その趣旨を尊重いたしまして善処いたしたいと考えます。
○重政国務大臣 十三日の参議院の予算委員会において私が答弁を申し上げた中に、ただいまのような言葉があったわけでありますが、これは私が交渉の経過をお話しする際に、メーカー側が理由としてあげたことをそのまま私は言ったわけであります。そこで本委員会に対しては、その後私御報告をいたしておりませんので、まずこの機会に御報告を申し上げたいと思うのであります。 当初、私は二月の終わりまでに、事業団をしての買い上げは完了いたしたい、こういうめどを持って大いに督励いたしたのでありますが、工場及び倉庫等三千もあるのでありますから、そうしてその現品の受け渡しをしなければなりません関係上、思いのほか時日がかかり、さ……
○重政国務大臣 ただいま御朗読になりました参議院の附帯決議は全くその通りであります。審議会、調査会等の答申を十分に尊重しつつ、農業経営との関連を十分に考えまして基本的な方針を樹立して法律を制定すべきものは制定をいたしたい、こういうふうに考えておるわけであります。
【次の発言】 川俣さんはもうこの道にかけての専門家ですからよく御承知のことと思うのでありますが、現在の林業経営というものはほとんどその大部分が十町歩以下、しかもそれは農業経営と兼業をしておるという状態です。そこで、そういう状態を一面においてはっきりと把握するとともに、常識的に考えれば二十町歩くらいからが林業経営としての独立の形態じゃな……
○重政国務大臣 乳価につきましては、御承知の通り昨日の午前一時ごろに御答申をいただきました。昼夜兼行で私どももその内容について検討いたしておるわけでありますが、協議をいたす方面もいろいろございますので、現在どういうふうに乳価問題を取り扱うかということをきめておりません。その段階に至っておりません。本委員会にただいまこれをその内容について御報告をいたすことができないことはまことに遺憾でありますが、できるだけ私といたしましては誠意を持って各方面の御意見を尊重してきめたい、こういうふうに考えておりますので、ここ両三日、一つ御猶予をお願いいたしたいと考えます。
○重政国務大臣 ただいまのお話は、実はいま初めて私は耳にいたすのでありまして、全然存じておりません。したがって、運輸大臣からも総理大臣からも農産物の運賃割引廃止の問題について私の意見を徴せられるというようなことは今日までございません。本日の閣議で運輸大臣からちょっと話が出ました。これはもうほんのきわめて簡単なことでありまして、いまの十河国鉄総裁が、たしか四月の二十六、七日のように聞きましたが、辞任の申し出があった、その後選考して、いろいろの経過はあったが、結局石田礼助氏を後任総裁にすることにいたしたいと思う、それであるからあらかじめひとつ御了解願いたい、正式にはこの次の閣議で承認を求める、これ……
○重政国務大臣 かねて本委員会におきまして問題になっておりました乳価の復元問題につきまして、去る三月三十日に本委員会の理事会において御報告いたすことになっておったのでありますが、その際に理事会をお開きになりませんでしたので、当時懇談会の形式で一応御報告はいたしておったのでありますが、本日、本委員会に正式にその問題につきまして御報告を一応いたしておきたいと思うのであります。 乳価の復元問題につきましては、大手乳業メーカー代表と数回にわたり会談をいたしました結果、結論を得ましたので、これによって都道府県知事あて通達をするとともに、大手乳業メーカーはもちろん、中小メーカーにつきましてもこの趣旨でで……
○重政国務大臣 今回の制度改正によりまして、それがために農家の負担が増加するということは極力避けるようにいたします。その方法はいろいろあるだろうと思いますが、結論におきまして、現在の掛け金よりもふえるところがありますれば、責任を持って、これは財政措置によりまして現在の掛け金以上にならないようにいたします。
【次の発言】 御意見一応ごもっともな点もあるかと思いますが、それらの点にはなお十分に検討する必要が私はあると思う。しかし根本の問題といたしまして、農業経営の実態が新しい方向に向かって変貌を現在遂げつつあるわけでございますから、先般も申しましたように、あるいは果樹でありますとか、あるいは畜産あ……
○重政国務大臣 これは法律的には裁量規定になっておるわけであります。
【次の発言】 これは法規裁量規定になっておりますが、詳細は政府委員から……。
【次の発言】 厳格な法律論からいえば、中澤さんの御意見のとおりでありますが、大体運用上は一応の基準を公に示して、その基準によって運用をいたしておりますから、実質的には法規裁量と同様な効果をあげておるわけでありますが、厳格な法律論から申しますれば中澤さんのおっしゃるとおりであります。
【次の発言】 広範なる行政権の範囲、初めに慰められておった形を、だんだん先ほど申しますような基準を公にいたしまして、その基準に準拠して運用することになりますので、むしろ……
○重政国務大臣 土地改良法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。 土地改良法は、土地改良事業の実施のだめの基本的な法律として昭和二十四年に制定されまして以来、数次の改正を経て今日に至っておりますが、この間、本法に基づきまして各種の土地改良事業が施行され、農業出産力の増進とわが国経済の発展に寄与してまいったのであります。 ところで、最近における農業とこれをめぐる社会経済的諸条件の変化にかんがみまして、このような事態に対応して農業の発展と農業従事者の所得の向上をはかってまいりますためには、農業基本法に掲げられております諸施策を総合的かつ効率的に進めてまいらなけれ……
○重政国務大臣 日米加漁業条約の十年の期限が六月にはくるわけでありまして、そこでいまお話しのとおりに農林次官が政府代表としてワシントンに交渉に出かけることにいたしたわけであります。交渉の基本方針といたしましては、しばしば委員会その他において申し述べましたとおりに、自発的抑止の原則の廃止と申しますか、これにかわるべきいい方法を両国で交渉をして、抑止原則の廃止といいますか、改善といいますかをやらなければならぬ、このことを基本方針として折衝をすることにいたしております。
【次の発言】 これは非常な困難な問題であると実は考えておるわけであります。ケネディの公式声明もさることながら、アメリカの漁業界にお……
○重政国務大臣 国内の甘味資源の開発と申しますか、そういうものを決して軽視はいたしておりません。これは冒頭にひとつ御理解を願っておかなければならないと思うのであります。ただしからば非常に無理をして、何でもこれは自給をするところまで持っていかなければならぬというふうにも考えておらないのであります。これは主要食糧などとそこは違う点でございます。冒頭にも御指摘になりましたように、従来国内甘味資源の開発のためにあるいは端的に申しますれば、カンショ、バレイショ、でん粉、あるいは西南諸島の甘蔗あるいはビート、こういうような砂糖類の原料を国内でつくる。その原料のために消費者がある程度高い砂糖をなめざるを得な……
○重政国務大臣 沿岸漁業等振興法案につきましては原案どおり成立することを希望いたしますが、ことに総理府にその付属機関として沿岸漁業等振興審議会を置く旨の修正には、政府としてはにわかに賛成しがたいところでありますが、この修正案が成立をいたしました場合には院議を尊重することといたしたいと思います。
【次の発言】 附帯決議の御趣旨に沿うて将来努力してその実現をはかるつもりであります。(拍手)
○重政国務大臣 三十四年の農林省で発表せられ今日まで実行してまいりましたこの国内の甘味資源開発の政策要綱というものは、ただいまの安井さんの話では、何のことはない、精糖業者を保護したにすぎないというようなお話でありましたが、それはそうではないと私は思っております。今日のごときでん粉が足らなくなるほどでん粉の需要を増大いたしましたのは、やはりあの政策要綱によりましてブドウ糖の開発をしたということであります。これは農村に対してもあの要綱というものは非常な功績があったものと私は思うのであります。そうして、なるほどお話のとおりに、あの当時の消費量百五十万トンはすでに今日においてそれをこえておるということ……
○重政国務大臣 第一の御質問にお答えを申し上げます。 生産者の生産意欲を向上し、適地における生産の振興に資するものとして、生産者価格のあり方について十分の配慮をしますことはもちろんでありますが、農業構造改善、土地改良その他の施策に力を入れ、これらの効果と相まって万全を期したいと考えております。 なおパリティの基準年次につきましては、従来前年を基準年としておりますが、国際砂糖事情、国際糖価の変動もはなはだしく、国内事情に反映するところなしとしませんので、善処をいたす方針でおります。 第二の御質問にお答えを申し上げます。農業団体の集荷力を強化するという趣旨で十分指導をいたしてまいる所存でござ……
○重政国務大臣 実は、私は、まだ事務当局から何らの報告も受けておらぬし、相談もしておらないのです。(「それはけしからぬじゃないか」と呼ぶ者あり)いや、まだ日にちがあるのでありますから、これからやろうというので、けさも、早くこれをきめにゃいかぬかというような話がありましたが、国会その他でみんなが引っぱり出されて、いまもってその機会がないのであります。でありますから、至急にこれはひとつ相談をいたしてきめたいと思っておりますが、現在のところは、ほんとうに何もまだ相談をいたしておりませんから、全く白紙の状態ですね、いまのところはそういうわけであります。
○重政国務大臣 大体、開拓営農振興審議会の御答申の線に沿ってやっていこうと考えておるわけであります。何と申しましても、その主力は融資を円滑にして潤沢に融資をできるだけいたして、これによって第一類の農家にできるだけ早く近寄らす、こういう基本的な考えでおるわけであります。
【次の発言】 ただいま申し上げましたように、資金の融通ということが主力になっておるわけでありますから、これは全力をあげてその必要な資金の確保に努力いたす所存でおります。
【次の発言】 三分六厘五毛という金利は、入植当初におきまして営農の基礎を確立するに必要なるいろいろな設備等に対しては、前例を見ない三分六厘五毛という低利の金でい……
○重政国務大臣 八条国移行の問題が日程に上がって参りまして、おそらく両三年後にはそういうことになるだろうと思うのであります。お述べになりましたように、そうなりますと、ガットに対してウエーバーの申請をして、特定の農産物等につきましては、例外を設けてもらうということをやらなければならない。これが、仰せになりました通りに、そう簡単なものではあるまいということは、私も想像をいたしておるわけであります。昨年の十二月の日米貿易経済合同委員会におきましても、また本年の一月の中旬の日加経済の閣僚委員会におきましても、私は、米麦でありますとか、あるいは酪農製品というような農家の所得を形成する上においてきわめて重……
○重政国務大臣 八条国移行の問題も両三年後には実現するかもしらぬという情勢であり、貿易の自由化というのは、わが国としては国策としてますますやらなければならぬという情勢になっております。そこで私といたしましては、国内の甘味資源の企業並びにその原料生産の農民諸君が、そういう場合に用意するために、今から本気でその政策を実行していかなければならぬ。そうしなければ、そういう場合に逢着したときに非常に困ったことになる。こう考えまして、私は、ここ三年なり五年の間には、少なくともカンショ・バレイショ澱粉あるいはまたビート、カンシャというようなものに対する対策を十分講ずる、こういう意味におきまして消費税の関税振……
○重政国務大臣 貿易の自由化がますます進んで参るだろうということは、当然予想いたしております。しかし、御承知の通りに米麦でありますとか、あるいは酪農製品でありますとか、牛豚肉というようなものにつきましては、現段階におきましては自由化をするということには参らない、こう考えておるわけであります。これは申すまでもなく、わが国農業の零細性という特性、さらに農業所得を形成する重大な部面を占めるというところから見まして、現段階においてはそういうわけには参らぬ、こう考えておるのであります。しかし、その他のいろいろのものにつきましては、農産物であるから自由化はしないというわけには参らぬと思うのであります。そこ……
○重政国務大臣 お話の通りに、いわゆる豪雪地方、北陸三県及び新潟地方のみならず、非常に広く今度の雪害は及んでおると思います。豪雪地方に対しましては、先ほど河野本部長から御報告があり、対策の要領をお話になりました、あの通りに考えておるわけであります。応急の問題としましては、これは大したことはありませんが、それでもやはり米を応急的にその方面に向けたのもあり、それから飼料でありますが、飼料は、富山あるいは新潟の食糧事務所にふすまの手持ちが相当ございますので、順次ふすまを放出いたしておるような状況であります。それからまた、野菜は、先ほど本部長のお話がありました通り、高山線を通じて名古屋から輸送いたして……
○重政国務大臣 製造業は二五・三%、それから非農業が二七%であります。
【次の発言】 農業に対する製造業の比率が二五・三%、農業に対する非農業の比率が二七%、こういうことでございます。
【次の発言】 それは、その逆であります。農業がそうである、こういうことです。
【次の発言】 農業は九万三千円余りであります。それから製造業の方は三十六万七千円、そういう数字になっております。
【次の発言】 製造業、非農業は大した数字の差はないだろうと思いますが、今ちょうど数字を持っておりません。
【次の発言】 製造業の方が三十六万七千円でありますか、でありますから、非農業として一人当たりを計算いたしましても大差……
○重政国務大臣 先般の農業就業人口の問題でおしかりを受けたわけですが、あの当時もはっきり申し上げた通りでありまして、一割ないし一割五分というのは、総人口九千五百万について私は言ったのでありまして、それは、就業人口について考えてみても、政府の立てておる倍増計画から言っても、ちょうど私が言ったと同じことになっておるわけであります。もっと正確に申しますと、倍増計画では、三十一年ないし三十三年の平均、これを基準にしておりますが、就業人口が千五百二十四万人、これが今日昭和三十六年に千三百三万人になっておるのです。これが倍増計画の昭和四十五年に千五十万人ということになっておる。ちょうどそれに私が申し上げた……
○重政国務大臣 御指摘の通りに、年間約二十万人前後の方が出かせぎに行っておられまして、またこれは、東北とかあるいは北陸という方面の方々がその二十万人のうちの六割以上にも相なるのではないかと思うのでありますが、農林省といたしましては、そういう出かせぎに行かれまして、あとの農業経営等に支障があってはならぬと考えまして、その方面のことについては、いろいろ普及員をして指導をせしめるとか、それからまた農作業そのものに支障があるというようなことでは困りますので、農村労力の調整協議会というようなものを各地につくらせまして、その調整をはかる、こういう方法を講じておるわけであります。従って、私どもといたしまして……
○重政国務大臣 特定産業国際競争力強化に関する法律案でありますが、私は、実はただいままでそれの内容について全然承知いたしておりません。その問題を、ただいま通産大臣からお話がありました通りに、明日の経済閣僚懇談会で相談をするということになっておる程度でございます。 それから肥料の問題につきましては、足鹿委員十分御承知の通りに、これは三十九年まで肥料二法は存続いたします。それから四十年以後においてはどうするかということは、十分に検討いたした上でその方策を確立する、こういうことにただいままでなっておるわけであります。でありますから、今いろいろお述べになりましたようなことをどうするということは、現在……
○重政国務大臣 まさに御指摘の通りのようなことがあるわけであります。これはすみやかにそれぞれ処置をいたさなければならぬと考えております。三十八年度におきましても、わずかではありますが、四千万円の予算を計上いたしまして、これらの整理をやっていこうということになっておるわけであります。できるだけすみやかに財産管理について適正な方法でやるようにいたしたい、こう考えるわけであります。
【次の発言】 御指摘のように、これは決算委員会でも問題になったわけでありますが、まさに御指摘のように、どうも常識的に考えますと、私自身もなかなかはっきりわからないわけでありますが、いろいろ説明を聞きますと、農地法第八十条……
○重政国務大臣 よく承知しておりませんから、よく調べまして正確な答えをします。
○重政国務大臣 今回の世界食糧会議は、御承知のとおりに、飢餓救済運動が行なわれてから三年目の食糧会議であります。米国政府が招請をして行なわれたものでありますが、私どもの考えでは、この食糧会議の使命が、いまお述べになりましたとおりに、飢餓救済を中心としての会議でありまして、食糧問題の重大性を認識してその解決に努力しようというのがその目的であると心得ておるのでありますが、私どもといたしましては、いま開発途上にあります、ことばは悪いのでありますが、いわば後進国、そういう国々に日本の農業の発展とその経過を十分に説明をいたしまして、彼らに参考となり、彼らに指針を与えるということが非常にいいことではないか……
○重政議員 久保田委員の御指摘になりました農業と工業との関係あるいは労力の関係等、そのとおりであります。新産業都市の十三の都市を決定する場合におきましても、農業関係の労力及び農業経営ということと、新しい都市工業その他の産業とのバランスのとれるようなところに指定をする、また計画もそういうバランスのとれた新しい都市をつくるということで発足をすることにいたしたのでありまして、それらの農業と工業の調整の問題あるいは工業労力と農業労力の調整の問題等につきましては、農林省としては非常に詳細な検討を加えたつもりであるわけであります。工業整備特別地域につきましても、その点はきわめて重要な問題でありまして、計画……
○重政委員 ただいまの御説明でございますが、開発銀行に昨年まで中小企業の資金を政府は流しましたが、今年はそれをやめて、公庫としてそちらへまわすということになつているのは御承知の通りでありますが、開発銀行から中小企業の金の出道は、一般の銀行から中小企業者が金を借りて、開発銀行は何もやらない、ただ銀行が育つて来るやつをよろしいと言うだけで、開発銀行自体が中小企業者の企業についての審査する権限、権限というよりか実際の能力が全然欠如しておるので、そうするとこれはもう銀行まかせということになる。銀行によつては非常にうまく相当事態を認識してやつておる銀行もあるし、それからまた銀行によれば全然ほつたらかしの……
○重政委員長代理 これにて公述人の御意見は全部聞き終りました。 この際昨日来御出席下さいました公述人各位に対しまして、書目お礼を申し上げたいと存じます。何かと御多忙中のところ御出席下さいまして貴重なる御意見をお述べいただき、本委員会今後の審査の上に、多大の参考になりましたことに対し、厚く御礼申し上げます。 これにて公聴会を終ることといたしまして、次会は明二十一日午前十時より委員会を開会し、暫定予算補正三案に対する質疑を行うことといたします。 本日はこれにて散会いたします。 午後六時五分散会
○重政主査 これより予算委員会第三分科会を開会いたします。 この際、一言ごあいさつを申し上げます。私、本分科会の主査に選任されましたが、各位の御協力によりまして、円滑に議事を進めて参りたいと存じますので、よろしくお願いをいたします。 さて本分科会は、昭和三十年度一般会計予算中、経済審議庁、外務省、農林省及び通商産業省所管、昭和三十年度特別会計予算中、農林省及び通商産業省所管の審査を行うことと相なっておりますが、審査の都合上、まず所管全部についてそれぞれ政府より説明を聴取いたした後、一応の予定として、本日は経済審議庁及び外務省所管について質疑を行い、明四日通商産業省及び農林省所管について質疑……
○重政主査 これより予算委員会第三分科会を開会いたします。
本日は、まず昭和三十年度一般会計予算及び同特別会計予算中、通商産業省所管について質疑を行います。質疑の通告がありますので、順次これを許します。北澤直吉君。
【次の発言】 他に質疑の通告もありませんので、通商産業省所管に対する質疑はこれにて終了いたしました。
【次の発言】 次に、昭和三十年度一般会計予算及び同特別会計予算中、農林省所管に対する質疑を行います。質疑の通告がありますので、順次これを許します。小平忠君。
【次の発言】 北澤直吉君。
【次の発言】 他に質疑はございませんか――ないようでありますから、これをもって農林省所管に対す……
○重政国務大臣 御承知の通りに、農産物の価格体系といたしましては、食管法の方式というものがあるわけであります。それから第二の方式は、ただいま御指摘になりました農安法の方式であろうと思うのであります。よく農安法の価格方式も食管法のような方式に右へならえしたらどうかという御議論もあるのでありますが、これは私の考えは少し違っておるわけであります。食管法で扱っております農産物は、特に重要なものであるからああいう方式がとられておるのだろうと思うのであります。農産物価格安定法で取り扱っておる農産物の価格の方式というものも、実は原則的にはあれでやっていってよろしいのである。こういうふうに考えておるわけであり……
○重政国務大臣 農業基本法の規定の内容はいろいろありますが、最も基本的なものとしては、農業の体質改善の問題であると思うのです。すなわち農業の構造改善でありますが、そのためには、むろん実情によりますけれども、海外の移住ということも促進をしてまいれば、構造改善をやる上においても非常にうまくいく部面があるわけであります。さらに、冒頭に御指摘になりましたように、何といたしましても、現実は、現段階におきましては、この農業移民が多いということは事実であります。そういうようなところから、移民問題につきましては、農林省といたしましても、重大な関心を持ち、今日まで熱心にやってまいっておるわけであります。しかし、……
○重政国務大臣 三十八年度から実施するつもりでおるわけであります。
【次の発言】 銀行それから信用金庫、相互銀行というようなものであります。
【次の発言】 今のお話は、主として果樹園の造成、植栽の場合のお話のように拝承いたしましたが、お話の通りに、ある一定年間というものはその果実を得ることはできません。従って、その間は利子も下げ、それから据置期間ということにいたしておるのであります。これは先年来行なっております近代化資金におきましては、そこの育成中の間に対する措置がたしか抜けておったと思うのであります。そこで、今回はその果実を得るまでの間もやはり考えて措置をいたしておるわけであります。
○重政国務大臣 昭和三十八年度農林関係予算についてその概要を御説明申し上げます。 最初に、各位の御協力を得て御審議をいただくにあたり、予算の裏づけとなっております農林水産施策の基本方針について申し上げたいと存じます。 まず、わが国農業の最近における動向は、さきにこの国会に提出いたしました昭和三十七年度農業の動向に関する年次報告に明らかなように、昭和三十六年度においては農業生産の増大、農産物価格の上昇、交易条件の有利な推移等を反映して、農業所得、農外所得がともに増加したため、農家所得の伸長は目ざましいものがあり、農業従事者の生活水準は大きく上昇いたしております。しかし、農業は、他産業の急速な……
○重政国務大臣 これは主として経理の会計上の検査が非常に重大であると思うのでありますが、監督権といたしましては、会計検査のみならず、一般の組合並びに連合会の事業の運営についても監督権があることは申すまでもないのでありまして、定款の変更であるとか、その他新たに事業をやるというような場合においては、それぞれその相談にも乗り、行政上の指導監督をいたしておるわけでありますが、なお具体的には農政局長から説明をいたさせます。
【次の発言】 それは非常に大切なことであると思うのであります。お話のようなことがあるといたしましても、これは運営の問題でありまして、制度的にこれをどうするということに参らぬのじゃない……
○重政国務大臣 これは、一言にして申し上げますれば、保護政策をとらざるを得ぬ、将来ともそういう方針でやっていかざるを得ぬ、こう考えるのであります。ただ、ここで私どもが考えなければならないことは、現在の時点においていろいろの経済政策あるいは関税政策その他の措置をとるといたしまして、言葉は悪いのでありますが、その上に眠るという行き方であっては、いつまでたってもいかない。でありますから、大きなしわ寄せを寄せないようにあらゆる措置を講ずると同時に、そのものの経営の合理化というようなものを真剣に進めていって、少しでも国際競争のできるようなところに近づけていく、こういう政策をとらなければならぬと考えておる……
○重政国務大臣 御承知の通り、これは振興計画にのっとって今のところはやるつもりでおるのであります。お話の通りに、第一類に属する開拓者、これは一般の農家と同様に構造改善なら構造改善の体質改善の方向でやる、第二類のものを第一類に押し上げるために振興計画で資金上のめんどうも見る、いろいろの施策をそこに集中して参る。それから、一番の問題は、第三類に属するという、とうてい農家として将来立ち行く見込みがないというものが若干は出てくるのではないかと思うのでありますが、これをどうするかということが一番の問題であろうと思うのであります。これに対しましては、離農勧奨をして、そうして他の職業に進ませる、あるいは技術……
○重政国務大臣 農業教育の問題は、御指摘の通り、きわめて重要な問題であると考えておるのでありますが、学校教育につきましては、これは文部省の方と十分なる連絡をとりまして、農業基本法の趣旨に従って従来も農業教育の改善を加えていただいておるわけであります。 農林省が学校教育以外に重視してやっておりますことは、経営伝習農場の設置及びその内容の充実であります。近代化農業の経営に要する知識、農業機械の管理運営というようなものについての知識の伝習を与えること、あるいはまた畜産なり、あるいは果樹園の造成、経営について具体的な知識を与え、研究をする、こういう方面に力を入れてやっておるわけであります。その他いろ……
○重政国務大臣 林業基本法につきましては、その内容はいろいろ調査会等にも御答申を得ておりまして、そういうものにつきましては、それぞれ金融の問題は金融の問題として解決するとか、あるいは団体の強化の問題は団体の強化の問題で解決するというふうに、個々の可能な問題はそれぞれ実行に移しつつあるわけでございますが、ただいま御指摘になりました構造改善の問題は、実は御指摘の通りであります。ただ、御承知の通りに、山村におきまして農業と林業を兼ね行なうというのが現在のわが国の山村の姿でありますので、そこで農業の構造改善を行ないます場合におきましては、やはり農業を主にして林業と組み合わせて構造改善をやっておる。とこ……
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