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緒方竹虎 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

緒方竹虎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

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26期委員会発言(政府)TOP10
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このページでは緒方竹虎衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。緒方竹虎衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第7号(1953/02/18、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。ただいま所管の厚生大臣からお答え申し上げたので尽しておりまするが、先ほど来委員長のお話にもありましたように、今日あることを期して、かねて機構を整えておりました引揚援護庁でありますので、今や眼前に中共残留同胞の引揚げ、それに引続きまして未帰還の人々の世話あるいは留守家族の世話等、いろいろな事務が、今後にこそ最も手厚い扱いを要するときでありますので、ただいま厚生大臣から申し上げましたように、今後一年の間外局のままにして、一層引揚者の方々の御期待に沿うようにいたしたい、そういう考えでおります。いろいろな手続はまだ政府内の打合せを残しておりますが、政府といたしまして……

第15回国会 議院運営委員会 第2号(1952/11/04、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私官房長官でございます。どうぞよろしくお願いいたします。特に長い間引込んでおりましたため、新しい国会法等につきましてもまだ十分頭に入つていない点が多いので、いろいろ不行届きな点があろうかと思います。そういう点につきましても、しばらくの間お見過しをいただきたいと思います。  ただいま御質問の、政府の新しい国会に対する提案につきましては、実のところまだ何もきまつておりません。この間声明書を出しましたが、あれは政府の新しい方向だけ示したつもりでおるのであります。と申しますのは、今週一ぱいに、各省で新しい政府にふさわしい政策を研究する、それがもし今週一ぱいにでき上れば、来週中に閣議でそ……

第15回国会 議院運営委員会 第3号(1952/11/07、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私が前回の本議院運営委員会に出たときに、椎熊君から、外交演説はぜひあるべきであるというお話でありましたので、そのことを政府に伝えました。大体やるような方針でございますが、言葉を濁しますのは、アメリカの大統領選挙の結果がはつきりいたしまして、ここ二、三週間もすればだれが国務長官になるか、その他のことがもう少しはつきりしはしないか、政府がかわるのは一月の末でありますけれども、できればそういうことも一応確かめた後にしたいという希望があります。しかし大体は外交演説をやるつもりでございます。  第二の点につきましての御希望の点は、伝えます。

第15回国会 議院運営委員会 第6号(1952/11/26、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。今朝の新聞ですでに御承知になつているかとも思いますが、濠州の大使、それから濠州の国防大臣、そのほかに、もう一箇国の大使から、総理への会談の申入れがありました。総理並びに私らといたしましても、今までの慣例上、あるいは総理大臣の施政演説の翌日が議会の御都合がつきはしないかという推測から、その日会見することが双方便宜だろうと思つて、承知をしたのであります。もう一人の大使は、先方の都合によりまして、会談を延期することを申し入れられましたが、昨日は濠州の大使、濠州の国防大臣、それだけでございます。時間の予定がはつきりつかなかつたために、できれば終日休憩を願いたい、こう……

第15回国会 議院運営委員会 第20号(1952/12/24、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今年の通常国会に本予算が提案されたのは一月二十三日だつたそうでありますが、政府部内のいろいろな事情から想像いたしまして、二十三日より早いことは少し困難であろうかと思います。およそ二十三日少し過ぎくらいには、提出できるかと思つております。
【次の発言】 まだ閣議で相談も何もしておりませんが、先般の補正予算提出の際の総理大臣の演説は、主として補正予算に関連のある演説でありまして、新しい内閣ができました後の、いわゆる新政策を作定いたしましたにつきましての政府の抱負を織り込んだ施政演説というまでには参つてないように考えますので、まだ閣議も経ず、総理に御相談もしておりませんが、できるだけ……

第15回国会 議院運営委員会 第22号(1953/01/23、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。昨年当委員会に参りましたとき、大体昨年の休会明けと同様、あるいは少し遅れるくらいに予算の提出をいたしたいという希望をこめた観測を申し上げておつたのであります。予算の閣議が大分遅延いたしまして、去る十七日に一応まとまつたのでありますが、その後なお数字の整理等に日を費しました結果、印刷ができ上り、本院に提出できるのが二十九日の夕刻になると思つております。ただいま大蔵省に問い合せました結果、二十九日の夕刻には提出ができるということでありますから、その後の三十日以後におきまして、政府の方としては施政演説その他、こちらの御都合に応じてやるということで、その準備を今せつ……

第15回国会 議院運営委員会 第23号(1953/01/29、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 総理大臣のほか大蔵大臣、外務大臣、経済審議庁長官、それだけであります。
【次の発言】 この間、閣議で一応決裁しましたものは二百くらいであります。それをすぐ提出するかどうか、その点につきましてはまだ……。
【次の発言】 私は、二百の内容は今詳しく記憶いたしておりませんが、義務教育費の全額国庫負担、それからこれはまだ提出までの準備ができておりませんが、警察法の改正、それから公共的性格を持つ産業のストに関する法律案、それから独占禁止法を緩和する法律案、恩給制度に関する法律案、これは軍人恩給に関するものでございますが、その程度しか今覚えておりません。

第15回国会 議院運営委員会 第40号(1953/03/10、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えする前に、今の新聞という点について一言釈明しておきますが、私は、そういうことを言つた記憶がない程度で、これは、結局会期延長をせにやならぬだろうなと言われたことに対して、そんなことがあるかもしれぬということを言うたのじやないかと思います。その記事に対しては、私ははつきりした記憶を持つておりません。それなら会期延長に対してどう考えておるか。政府といたしましては、この会期中に予算案はもちろん、その裏づけをなしております議案か通ることを希望し、かつ期待しておるわけであります。今のところ、議事の進行を見守つておる状態であります。

第15回国会 経済安定委員会 第15号(1953/03/05、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま上程されました私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案の理由を説明いたします。  昭和二十二年七月に独占禁止法が施行されましてから、早くも約五箇年半を経過いたしたのでありますが、その施行の経験に徴しまして、本法の諸規定のうちには、わが国の経済の特質と実態に沿わないものがあり、これがため経済の発展にかえつて支障を来すおそれがあることが感ぜられたのであります。もとより国民経済の民主的で健全な発達を促進するため、私企業による市場独占のもたらす諸弊害を除去し、公正かつ自由な競争を促進しようとする独占禁止法の根本精神はあくまで尊重すべき……

第15回国会 人事委員会 第4号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま議題となりました一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由並びにその要旨を御説明申し上げます。  政府職員の現行給与は、御承知の通り昨年十月から実施されたものでありますが、その後における民間給与及び家計費等の上昇の事情にかんがみまして、政府におきましては、この際政府職員の給与引上げの必要を認め、本法律案を提出した次第であります。  御承知の通り、本年八月人事院から、その研究の結果に基きまして、政府職員の給与改訂につき、国会及び政府に対しまして勧告がなされたのであります。申すまでもなく、政府といたしましては、本案作成にあたつて、右人事院……

第15回国会 大蔵委員会 第40号(1953/03/06、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたしますが、新聞にときどき今おつしやつたような話が出ておりますのは、私の方から積極的に申した場合は一度もないのでありまして、記者会見が私の仕事の一つとなつておつて、記者の諸君からしばしば、不信任案が通つた場合にはどうするかという質問を受けまするので、その仮定の問題について、憲法上の解釈と申しますか、理論的な話をしておるのが新聞に現われておるのであります。政府といたしましては、予算と同時にそれに関連するすべての法案の一日も早く国会を通過することをもつぱら希望しておる次第でございます。
【次の発言】 同じような質問を記者会見の場合にたびたび繰返して受けるのでございますが、……

第15回国会 内閣委員会 第9号(1952/12/18、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま議題となりました栄典法案の提案理由を説明いたします。  栄典の授与につきましては、日本国憲法において、その根本が規定せられておりまして、これに基いて時勢に即応した制度を整備いたすべきことは申すまでもないところであります。しかしながら占領下いまだ完全独立の態勢の整わない間は、栄典の制度を全面的に活用することは適当でないと考えられましたので、栄典制度を検討し整備することも、自然延期していたのでありますが、さきごろろ待望の独立も回復いたしましたので、栄典制度を整備し、国家の再建に寄与している国民の功労に報い、その志気を高揚するのは、きわめて必要と考えまして政府は、あるいは世論……

第15回国会 内閣委員会 第15号(1953/02/20、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 旧来の位をそのまま存続するのは――旧来のと申しますか現行のと申しますか、それは勲章と同じように考えておるのであります。それから新たに栄典法を制定するについて、どういうわけで位を存置するかというと、これは積極的の理由ということに当るかどうか知りませんが、これを存置することによつて栄典制度の潤いを持たせるといいますか、栄典を与える場合に便宜がある。特に過去の功労者等を顕彰いたします場合に贈位というようなことを従来ももやつておりますが、どうもそれを勲章でやるわけにも参りませんし、そういうときにも便宜であろう。これを要しまするに、栄典制度に一つの幅と潤いを持たせるというだけの理由でござ……

第15回国会 内閣委員会 第20号(1953/03/05、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま議題となりました恩給法の一部を改正する法律案につきましてその提案理由及びその内容の概略を説明申し上げたいと存じます。  昭和二十年十一月二十四日連合国最高司令官から「恩給及び恵与」と題する覚書が発せられ、これを実施するがために制定された昭和二十一年勅令第六十八号恩給法の特例に関する件によりまして、この特例第一条に規定された旧軍人軍属及びその遺族の傷病恩給以外の恩給は廃止せられ、その傷病恩給は、一定条件のもとに制限支給されることになつて今日に至つたのであります。ところで、これら旧軍人軍属及びその遺族に対しましては、今次大戦の終りに至るまで、一般公務員及びその遺族と同じく、……

第15回国会 予算委員会 第4号(1952/12/01、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 先ほどお話のいわゆる情報機関につきまして、私からお答えを申し上げます。いわゆる情報機関の問題につきまして、政府が何か官製のニュースを流して、それによつて戦争中行われておつたような言論報道の統制をやるかのごとき誤解があるようでありますが、政府といたしましては毛頭そういう考えは持つておりません。  政府の考えはまだ十分に固まつておりませんが、その趣旨といたしますところは、今日の米ソの対立を中心にいたしました世界の動き、その動きの個個の現象につきましては、いろいろな機関を通じまして情報を収集しておりますが、全体の基本の世界の動きがどういうふうになつておるか、これを戦争中に非常に発達い……

第15回国会 予算委員会 第6号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。政治の純潔を期することは、どこまでも努力をいたしたいと思います。

第15回国会 予算委員会 第8号(1952/12/05、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。御指摘のように、ストライキは漸次重大視すべき段階に参つておると認められますので、政府といたしましては、従来の努力を一層強化し、善処して参りたいと考えております。
【次の発言】 その点につきましては、労働大臣からお答えいたします。
【次の発言】 お答えいたします。政府はこの事態の影響するところをきわめて重大に考えまして、消費者の利害、治安の問題等に関しまして、できるだけの万全の策を講じておるつもりでございます。
【次の発言】 このストのよつて来る原因、その社会的に及ぼします影響等を慎密に考えまして、今後こういうことが再び起らないようにできるだけの努力をいたした……

第15回国会 予算委員会 第10号(1952/12/08、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私は間違つていないと確信いたします。
【次の発言】 そういう仮定を前提といたしましての答弁はできません。
【次の発言】 お答えをいたします。東京電力の仮処分の却下措置につきましては、もし水利権変更処分の執行が停止されれば、只見川の電源開発が遅れ、従つて東北電力に対し、許可した趣旨の電源の早期開発、電力不足の緩和による産業の振興という現下の要請に応ずることができないためにとられたのであります。
【次の発言】 政府委員から答弁させます。
【次の発言】 そういうことは考えておりません。
【次の発言】 政府のこのことに対してとりました措置は、先ほど来各大臣からお答えを申しましたように、……

第15回国会 予算委員会 第11号(1952/12/09、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。本多国務大臣からお答え申した通りに私も考えておるのでありますが、今のお話の点はきわめて重要な問題と思いますので、地方制度調査会でとくと御審議を願つた上判断をいたしたいと考えております。
【次の発言】 政府委員からお答えいたします。
【次の発言】 お答えをいたします。現在の警察制度につきましては、議論すべき点は多少あるかとも考えますので、これらの点につきまして十分論議を尽しました上で、民主的にして、かつ能率的な警察制度を確立いたして行きたい、かように考えております。また警察官の定員の問題にもこの際触れまするが、現在の社会情勢からいつて、必ずしも十分であるとは言……

第15回国会 予算委員会 第12号(1952/12/10、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私保安隊の実情を十分に承知しておりませんので、政府委員から御答弁いたします。
【次の発言】 ただいま仰せられましたような客観的な情勢があるかどうかは存じませんが、ただかつてのスペインの内乱のような、非常に大きな内乱も予想されますので、あり得ると考えますから、相当程度の武器も用意する必要があるのではないかと考えます。
【次の発言】 今そういう情勢があるということを予見してはおりません。
【次の発言】 保安隊としては、あらゆる場合を想定して武器を用意しておく必要があろうかと思います。
【次の発言】 それが過大であるかどうかという判定は非常にむずかしいと思います。保安隊において情勢を……

第15回国会 予算委員会 第13号(1952/12/12、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 最初に、少し誤解がおありになるようでございますから一言申し上げておきたいのは、今内閣官房の調査室の費用として計上しております六百五十万円というのは、これは世間で伝えられております、いわゆる情報機関の費目ではございません。全然別個のものでございます。  それからお尋ねの、政府があらゆる情報を集めて、それを整理分析した後にどういう形で出すかというお話でありますが、いわゆる通信社の通信のような形では絶対に出しません。政府といたしましては、かりに白書のような形で出しますにしましても、できるだけ主観の入らない純粋の資料、しかも政府が特別の便宜を持つて、集めやすい資料を生のまま出して、そし……

第15回国会 予算委員会 第17号(1953/02/06、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えいたします。予算概要でございますが、総額一億三千四百万円。内訳は人件費が一千万円、報償費が三千万円、旅費が百万円、庁費が四百万円、会議費が三百万円、刊行物作成費が五百万円、交際費が八千万円。そういう数字でございます。
【次の発言】 人員につきまして二百名ということを申したかはつきりいたしませんが、今行政整理の必要が強調されております際、できるだけ簡素なものにいたしたいと思いまして今内定いたしておりますのは三十人くらいでやりたいと考えております。それから今のお話の中に暗号の解読があつたようでございますが、それは調査室ではいたしません。ほかは仕事の性質は大体そういうものであり……

第15回国会 予算委員会 第18号(1953/02/07、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 その通りでございます。
【次の発言】 旧軍人恩給の復活の問題は、再軍備を予想して措置をしたのではございません。ただ日本が独立を回復いたしまして、今後再建の仕事にとりかかります以上、古い時代の創痍を一応直せるものなら直して行きたいという考え方と、総理の施政演説にもありましたように、戦争責任を旧軍人のみにしわ寄せることははなはだおもしろくない。今後世界平和の上においてよろしくないと考えまして、十分良識のある人々に依頼いたしまして、旧軍人恩給特例審議会を設けまして、その答申に基きまして、国家財政の許す限り旧軍人の恩給を復活いたしたのであります。決してほかの社会施設を無視して、これのみ……

第15回国会 予算委員会 第19号(1953/02/09、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えいたします。現行の憲法について世上にいろいろな批判があります。もとより現行の憲法といえども、理想的な欠陥のないものということは言えないかもしれない。そのことについては過般衆議院の議場におきまして総理大臣から答弁もありましたが、いろいろな要素のほかに憲法が制定せられた当時の環境の影響も受けざるを得なかつたということを言われました。そういう意味におきまして、今日の目をもつて見ますれば、多少批判の加えられるところもあるかと思います。しかしながら何と申しましても憲法は国家統治上の基本法でありますがゆえに、これを改正することにつきましては最も愼重を期しまして、輿論の熟し切るほど熟す……

第15回国会 予算委員会 第20号(1953/02/10、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。政府が昨年内閣組織当時、占領政策是正の声明をいたしましたことは、ただいま山崎君から御指摘の通りでありまして、爾来今日の実情に適切でないものの是正に関しまして研究を続けました結果、今回警察制度の改正その他の重要法案の提出となつたことは、御承知の通りであります。占領政策につきましては、全体として見ますれば、私は比較的常識的な占領政策が行われたと申してさしつかえないと思うのでありますが、ただ日本の実情がよくわかつていなかつたために、その間善意の行き過ぎもあり、また国情に適切でないものが相当ありました。これにつきましては政府としては先年来政令諮問委員会に諮問いたしま……

第15回国会 予算委員会 第21号(1953/02/11、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。日にちは忘れましたが、炭鉱業者――大手筋も中小業者も両方でありますが、石炭が今日の基幹産業として、すべての産業を好況に導くと申しますか、一番大切なものであるから、いかにして炭価を引下げるかという問題について、炭鉱の事情も申し述べたいから、その機会をつくつてほしいということで、大蔵大臣、通産大臣等に相談いたしましてそういう機会をつくつたことは事実であります。しかし今お話の外国炭を入れるのをやめることを、その席上において申し合せたといいうようなことは全然ありません。
【次の発言】 お答えをいたします。占領政策のあるものは、日本の国情が十分にわかつておりませんでし……

第15回国会 予算委員会 第22号(1953/02/12、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 重要法案が多少遅れがちになつておりますことは、ただいま御指摘の通りであります。政府といたしましても、目下その促進に全力をあげておるような次第でありまして、先般総理の施政演説の中に盛られておりました四つか、五つの重要法案につきましては、できるだけ二十日前後までに提案をいたしたいと考えております。そのほか相当数の法案がありますが、本年は参議院の選挙もありますので、国会の延長というものにおのずから限界がありますので、そういうことも考えまして、できるだけ二月一ぱい、あるいは三月上旬までに提案いたしまして、それに間に合わないものは提案しないようにしたい、そういうふうに考えております。

第15回国会 予算委員会 第23号(1953/02/16、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 総理が欠席しておられますので、私からかわつて御答弁をいたします。イギリスのチヤーチルが、アイゼンハウアー新政府ができるに先だつてアメリカに飛び、イギリスの通商上の立場について新大統領並びにアメリカ朝野の了解を求めた。そういうことにつきまして、日本も総理大臣みずからアメリカのみならずイギリスにも飛んで、今日の国際的な、また通商上の難局を打開する根本方針を打ち立てるべきでないかという御質問のようでありまするが、御承知のような事情で、今総理大臣がすぐワシントンへ行かれるというような計画は持つておられないように思います。総理としては、外務大臣並びに外務省に信頼をされましで、その問題の打……

第15回国会 予算委員会 第27号(1953/02/21、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。民主自治警察にもその名にふさわしい長所があるのでありますが、今日の治安状態にかんがみまして、治安確保の責任を明確にする上には今回の法案に盛られましたような制度をとることはやむを得ない。また立憲政治におきましては、責任を明らかにすることがこれは当然の措置である。ただこの法案の要綱についてごらんになれば御了承できるかと思いますが、治安警察の妙味も、自治警察の妙味もできるだけ失わないように相当苦心を払つておるつもりでございます。

第15回国会 予算委員会 第28号(1953/02/23、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 法務大臣から御答弁いたします。
【次の発言】 犬養法務大臣から御答弁いたします。
【次の発言】 お答えいたします。ただいまお話になりました諸団体の意見は、この法案の決定する前に、非公式でありますが、法務大臣あるいはその他の方面において意見を聞きまして、今回の法案をつくり上げます上にも、十分に参考にいたしたつもりでございます。いろ川、な点においてなお意見の違いがありますが、その点につきましては、政府におきまして治安確保の責任を明らかにする上に、この法案につきましても十分その責任をとつて善処し、議会の協賛を得れば実施するようにいたしたいと考えております。

第15回国会 予算委員会 第29号(1953/02/24、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。河野主計局長の本委員会における答弁の間に、多少の言葉の(「多少じやない」と呼ぶ者あり)行き違いがあつたことは承知しましたが、それはすでに取消されておりますし、また野党の諸君が早きに及んでその誤りを発見せられましたことによつて、それによつてこうむる迷惑はあまりない、そういう意味から今日におきましても、河野主計局長は主計局長の責任をとるに十分たえる人であると確信いたしております。
【次の発言】 私は河野主計局長は、少しも公務員法の八十二条に抵触していないと思います。
【次の発言】 河野君の取消しによりまして、責任は解除されたと承知いたします。

第15回国会 予算委員会 第30号(1953/02/27、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 副長官から答弁いたさせます。

第15回国会 予算委員会 第31号(1953/02/28、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 恩給法は、旧軍人恩給に関しまして、昭和二十一年に総司令部の覚書によりまして、ことごとくそれを廃止することになりまして、一部を修正いたしたのであります。昨年四月二十八日日本が独立を回復いたしましたので、従いまして軍人恩給に関する総司令部の覚書もなくなりました。そこで政府といたしまして、独自の判断に基いて旧軍人恩給をある程度復活した方がいいと考えて、この恩給特例の審議を進めるために、議会の了承を得て恩給特例審議会というものを設けまして、その答申に基いて、旧軍人恩給のある意味においての復活をいたすようにいたした次第であります。

第15回国会 労働委員会 第15号(1953/02/27、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 公共の福祉その他に関する前段の御質問に対する政務次官からの答弁は、今承りましたところ、私も全然同様に考えております。しからば、公共の福祉を守るために立法するならば、何ゆえに電産、炭労の争議のみに限つたかという御質問でありまするが、これは昨日来、本議場でもたびたび繰返して申し上げましたように、昨年冬の電産、炭労のストが、日本においてはもちろん、世界的に見ましても、あまり類例のないほど長期にわたり行われまして、その結果国民生活あるいは経済の上に及ぼした影響が非常に大きい。今後同様のストが繰返されることは避けたいのでありまするが、もしそういうストがかりに行われましても、その国民生活に……

第15回国会 労働委員会 第20号(1953/03/10、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 どういう用意のもとにこういう法案を考えたかという意味が、私よくわかりませんが、政府といたしましては、昨冬の電産、炭労のストが、きわめて長期、大規模なものでありましたので、これに対して公共の福祉を擁護することを考えまして、労働権と公益との調和を何とか政府の立場から考えるべきであるということが、この法案に現われて参つたような次第でございます。
【次の発言】 政府は税制その他の面におきまして、公共の福祉の立場と私企業の間の調整をはかつております。
【次の発言】 政務といたしましては、これはどこまでも労働法規と考えて、その精神のもとに立案したものでございます。


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 経済安定委員会 第9号(1953/07/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま上程されました私保に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案の理由を説明いたします。  昭和二十二年七月に独占禁止法が施行されましてから、早くも約六箇年を経過いたしたのでありますが、その施行の経験に徴しまして、本法の諸規定をわが国経済の特質と実態によりよく即応するものにする必要が感ぜられたのであります。もとより国民経済の民主的で健児な発達を促進するため、私企業による市場独占のもたらす諸弊害を除去し、公正かつ自由な競争を促進しようとする独占禁止法の根本精神はあくまで尊重すべきものでありますが、この際、内外諸情勢の推移にかんがみて、独占禁止法に適当な調整を加える必……

第16回国会 決算委員会 第15号(1953/07/20、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 大臣が国会の要請によりまして出席して質疑に応ずる等のことは、ただいま吉田委員からお話のありました通りで、政府といたしましては従来どこまでもその趣旨に沿うつもりでやつて参つているのでございます。総理大臣の出席を求められました際には、あいにくと総理大臣がほかの委員会等にからだがふさがつておりましたために、今まで出られなかつたのであろうと考えます。今後そういう場合におきましては、従来通り委員会の要請にはできるだけ応ずるつもりでございます。
【次の発言】 御発言の趣旨は了承いたしました。
【次の発言】 ガリオアを全体として債務と心得ておるということは、総理大臣、大蔵大臣等から、国会に向……

第16回国会 決算委員会 第25号(1953/08/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 対米債務債権の関係は、ガリオアの問題もひつくるめまして、ただいま吉田委員から御指摘の通りであろうと考えます。西ドイツでありますとか、イタリアでありますとか、そういう戦時中アメリカの反対側にまわつておつた諸国の始末につきましても、そういう国々におきまして、ガリオアの決済につきましても、いろいろな当事国の間の事情によつて、決済仕方がいろいろ違つておるようであります。今御指摘のように、すべての債権と債務を一緒にでなければ解決ができないのではないか、ただ政府といたしましては、日本の債権と確認されたものにつきまして、交渉をしたことのあることは、先般予算委員会で申し上げた通りでありますが、……

第16回国会 決算委員会 第28号(1953/08/06、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 前からそういう御要求があつたのでありますが、実はきのう参議院のスト規制法の本会議に総理は出席いたしまして、なおまだ少しからだが十分でありませんので、きようは出席できないから、もし副総理でよければかわつて出て答弁に当つてくれということずけであります。御了承を願います。
【次の発言】 ただいま吉田委員からお話の対米債権の問題は、今のお話の通りでございます。すなわち、これは純粋の商業債権でありまして、ガリオアとは性質上、まつたく別個のものと考えております。ただ、この債権を今日の日本経済の状態を照し合せて、一日も早く解決したらばというお話でありますが、政府もその心持でおりますけれども、……

第16回国会 建設委員会 第25号(1953/09/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 法の認めないことであるとか、あるいは国会の意思を無視するようなことはいたしません。ただ、私まだこまかい事情を聞いておりませんので、私だけの考えでありますけれども、今の災害復旧に関する予算は補正予算で要求いたしますとして、それに関連を持つと言えるかもしれませんが、治山治水対策というようなことを根本的に考えなければならぬ面もあると思います。従つて、二十九年度の公共事業の費用は、かなり大きなものになろうと予想されます。そこで、今度の災害は天災で、地理的には一部に限られておりますけれども、やはり国として乏しい財源の中から同情を持ち、将来の対策も立てなければならぬ。そういう意味から、もし……

第16回国会 昭和二十八年度一般会計暫定予算につき同意を求めるの件外六件特別委員会 第3号(1953/05/23、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 政治上の責任は政府にあると考えます。
【次の発言】 総選挙の結果によりまして国民の審判が下つたのでありますから、その点につきましては国民がすでに解決してくれたと考えます。
【次の発言】 この点につきましても、先ほど法制局長官からお答えいたしましたように、政府の立場といたしましては、これを不承認にならないようにお願いするより方法はないと考えます。
【次の発言】 現行の憲法のもとにおきましては、政府としてはただお願いする以外にやり方はないと考えますノ
【次の発言】 先ほどお答え申し上げた以上にお答えのしようがないと思います。

第16回国会 昭和二十八年度一般会計暫定予算につき同意を求めるの件外六件特別委員会 第5号(1953/05/26、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 不信任案が衆議院を通過いたしまして、その情勢に対するやむを得ざる政府の措置といたしまして、衆議院の解散をいたしたのでありまして、その衆議院の解散の結果、やむを得ざる措置として緊急集会を要求いたしまして暫定予算の審議を要求したような次第でございます。心理状態と言われると……。
【次の発言】 緊急集会という処置があるから解散をしたのではないのでございまして、不信任案が通過したという事実がありまして、それに即して衆議院を解散せざるを得ないと考えたのでございます。
【次の発言】 衆議院が解散になりまして、予算が不成立になりましたので、政府といたしましては、その間の行政作用を進めて行く上……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第6号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今外出しておりまして、遅刻いたしまして申訳ございません。  今回の西日本一帯を襲いました水害は、私ども中央におつて刻々の情報を受けながら、三十年前の関東大震火災に次ぐ災害であるというような感じを受けましたので、こういう際にはできるだけ闊達な措置を講じなければならぬと思いまして、やや具体的な情報を得ますと同時に、戸塚建設大臣、篠田農林政務次官を現地に急派いたしまして実情を視察いたしますると同時に、六月三十日に大野国務大臣を本部長とする西日本水害対策本部というものを福岡県庁に設置いたし、現地限りに応急措置に当つてもらうことにしたのであります。これは、今までの地方の災害の場合に、私の……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第11号(1953/07/16、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいまの綱島さんの御意見は、実は私自身まだ現地を見ておりませんが、実態を把握した上にそういう区分をつけることは、なかなか困難ではないかと思います。できればそういうことをやつて、この際に今のようなむだのないようにはつきりした成果をあげたいと考えておりますが、まだそこまで正直のところ決定に行つておりません。御意見のほどを体しまして、十分研究したいと思つております。
【次の発言】 実は特別立法を何かしなければならぬと考えておりますけれども、まだ検討中でございまして、どういう立法をするかというところまで参つておりません。
【次の発言】 検討は急いでおりまするが、会期中に出すようになる……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第16号(1953/07/22、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま綱島委員の御発言を聞いておりまして、従来政府の考え方としては、大蔵大臣から申し上げた通りの考え方をいたしておつたのでありますが、さらに考慮をいたして善処するつもりでございます。
【次の発言】 先ほど綱島委員にお答えいたしたのでありますが、従来の考え方は私大蔵大臣と同じ考え方を持つておりますけれども、綱島委員の御発言を承りまして、さらに考慮を要するものがあると考えましたので、さらに考慮をいたしますということを申し上げたので、なお考慮中ということではないのであります。今までの政府の判断といたしまして、ある判断をしておりましたが、綱島委員の御発言を承つて、さらに考慮を新たにい……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第26号(1953/08/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今回の災害に対しまする特別措置に関しまして、先般来二十数法案でありますか、そういうものが両院を通過いたしまして、政府の計算では、財政負担の増加が百七十七億くらいになるものと見ておりますが、ただいまのところ、もつぱらその財源について研究中でございます。ここで申し上げるまでに至つておりませんが、今度の災害の特殊性にかんがみまして、政府といたしましても、できるだけのことをしなければならぬし、また、その間に現在緊急的な措置もまだいろいろ残つておるようでありますから、そのつなぎ融資といたしましても、できるだけの緊急措置をやつて参りたい、かように考えておりますが、ただいま御質問の、どういう……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第28号(1953/09/08、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 災害地の地域指定につきましては、政令におきましても、災害の実態を把握するために、爾来できるだけの努力をいたしておるのでありますが、この政令をきめますことにつきましては、法のできました由来にかんがみまして、国会側と十分にお話合いをいたしまして、きめて参りたいということで、まだ決定までに至つてておりません。
【次の発言】 つなぎ融資につきましては、今委員長から申された通りの経過をたどつて参つておるのでありますが、臨時国会の開会の時期ともにらみ合せまして、つなぎの必要も出て参ろうかと思いますので、この点につきましてはあまりきゆうくつな考えをいたしておりません。災害対策予備費はあとあま……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第30号(1953/09/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今回のこの災害地の地域指定はなかなか大きな問題でございまして、先般来委員の各位が、それぞれ手わけをされて親しく現地を御視察になり、さらにその御視察の結果を十分に御検討、御協議くださつて、その政令の基準を今日ここに議決された次第でありますが、政府といたしましても、初めてここに政令を出しまするよりどころを得たような次第で、酷暑の際委員の皆様の長い間のたいへんな御労苦に対して、深く多といたす次第でございます、まだ十分にこれを検討しておりませんけれども、先般来たびたび繰り返し繰り返し申しておりますように、この災害につきましては、国会においても超党派的にいろいろな立法をお考えくださいまし……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第31号(1953/09/11、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今舘林君から述べられました御意見の気持は、よくわかるのでありますが、政府としましても、あれだけの御決議があつたので、できるだけ早い機会に開きたいと考えておるのでありますが、目下のところでは、この間申し上げましだ十月下旬前には、どうも準備ができないという気持でおります。但し、少しでも早く開きたいという気持を持つておりますのて、なお研究はいたしておりますが、今のところの見通しでは、せんだつてのお答えを繰返す以外にないのでございます。
【次の発言】 今舘林君の仰せになりました政治的の理由といいますか、政局の安定工作、そういうふうなもので臨時国会の召集時期についてかれこれ考えておるので……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第32号(1953/09/12、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えを申し上げます。政令をいつごろまでに出し得るかということにつきましては、事務当局と一度一わたり検討しないと、はつきりしたことを申し上げられないのであります。この政令の問題にかかわらず、これは私が事務に通じないから、十むを得ずはつきりしたことは言えませんが、その他のこともすべてできるだけ早く国会の御趣旨に沿うようにやりますと申し上げる以外に、実は見当もつかぬので、今事務当局も参つておりませんから、もつと具体的というお話であれば、一応打合せた上で御答弁いたします。私はここですぐには申し上げかねます。
【次の発言】 今お言葉の中にもありましたが、政府といたしましても、誠意を傾け……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第33号(1953/10/05、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 それは、先般の委員会におきまして、今お話になつた答弁乙いたしたことは間違いありません。その通りであります。当時既定の公共中業等の予算を節約する意向が、財源を求める上から、大蔵省にあつて、一応それを議題といたしたのでありますが、すでに通知をした後でありまして、実際上不可能であるということがはつきりいたしまして、それを閣議の了解によつて打切つたのでありますが、その後、御承知のように災害が十三号台風あるいは冷害等によつて非常にふえて参つて来ておりまして、補正予算の編成された明年度の予算の編成につきまして、財源をどこに求めるかということにつきまして、先ほど大蔵大臣からお答え申しましたよ……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第34号(1953/10/06、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私、途中から御質問を聞いておりましたけれども、今最後の大蔵大臣の答弁に全然異議はございません。
【次の発言】 お答えをいたします。ただいま御発言の趣旨は、十分に了承いたしました。その趣旨を今後各省官僚の間に徹底いたしますように、できるだけの努力をいたします。

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第37号(1953/10/13、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 昨日、最後の段階で、私はちよつと時間が行き違いまして出席いたしませんでしたが、その際に、大蔵大臣から、きようのこの委員会に、政令に関する政府の態度を決定して、委員各位に御報告申し上げるということを確約いたしたそうであります。その確約に従いまして、政府では、本日閣議後関係大臣が集まりまして、先般来衆参両院の委員会でお示しになつた政令の基準、またそれに関しまして交換されました各委員の御意見を十分尊重いたしまして、一つの政令の骨格をきめて、きようの合同打合会にごひろう申し上げようかと思つておつたのでありますが、その間、せつかく超党派的にまとまつて参りましたこの委員会の空気を少しでも傷……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第39号(1953/10/15、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま綱島委員から政令基準につきまして、あらためて御意見の提示がありました。この問題につきましては、先般来当委員会におきましてあらゆる論議を尽されて、その間国家財政の将来につきましても、国家の立場から十分の御考慮を経たものと存じまするので、この席に大蔵大臣が出席しておりませんが、災害対策中央本部長をいたしておりまする私として、責任をもつて善処することにいたしたいと考えております。(拍手)

第16回国会 大蔵委員会 第41号(1953/09/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今の春日君からの御質問の点は、私大蔵大臣の渡米中の臨時代理で、小笠原大臣が出発にあたりまして、そういう問題につきまして十分連絡しておりません。それで今お話の中に、十分考慮するという大臣の話があつたそうでございますが、これは私からかつてな意見を申し上げぬ方がいいと思います。やはり考慮してきめるべきものだと考えております。
【次の発言】 副総理としては申し上げられません。
【次の発言】 補正予算の編成に際しまして、また次の二十九年度の予算編成につきまして、各省からどういう新規な要求が出ておるかということにつきまして、まだ私のところまで数字が参つておりません。予算の総額といたしまして……

第16回国会 内閣委員会 第14号(1953/07/11、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 政府といたしましては軍人恩給が占領下とはいいながら廃止または制限されましたことに対しましては、これは不当であるという考えを前から持つておつたのでございます。ただ、今の御質問のような、これが既得権であるかどうかということにつきましては、ポツダム政令によりまして、ともかく恩給法が一度廃止になつておりますし、また既発の恩給証書までも無効とすべき指令が出ておりますので、これを厳密な意味において既得権ということはどうかと思つております。ただ最初に申し上げましたような基本的な考えから、一種潜在的な権利がそこにあるという意味で、さきに法律の制定を願いまして、恩給法特例審議会というものをつくり……

第16回国会 内閣委員会 第15号(1953/07/15、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 辻委員の旧軍人としてただいまのもろもろの点を御主張になる気持はよくわかります。でありまするが、七項症以下を今回の恩給法案で取上げなかつた理由は、先般も申し上げた通りでありまして、それでは文官との均衡がとれないではないか、これも一応ごもつともでありますが、現在文官で七項症に当る者が増加恩給を受けておるのを剥奪するわけにも参らない、今後はそれを停止することになつておりまして、その点におきまして均衡をとつて参りたい、かように考えておりますので、政府としては今の底の浅い財政におきましてできるだけの、旧軍人と申しましても、ほとんどその大部分は遺族の扶助でいて待遇を考えたつもりでございます……

第16回国会 内閣委員会 第16号(1953/07/17、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えを申し上げます。加算、通算につきましては、今回の法案をつくるにあたりましても、政府といたしましては慎重に考慮研究いたしましたし、またそれに先立ちまして恩給特例審議会におきましても、同様慎重に研究いたしたのでありますが、その結論を申上げますと、先般恩給局長から申し上げましたように、加算、通算を認める場合にはその該当人員が相当の数に上りまして、今の底の浅い国家財政ではその負担に耐えない、それからもう一つは戦時または終戦後その書類があるいは戦災に焼け、あるいは紛失いたしまして、今日これを整備いたしますことは非常に困難でありまして、結局きわめて不完全なものしかできないように感ぜら……

第16回国会 農林委員会 第40号(1953/10/22、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私は、先日以来農林委員会のお呼出しにかかわらず、今日まで出席が遅れましたことに対しましては、劈頭にまずおわびを申し上げます。たたきのうは、終日予算にとられそうな気がいたしておりましたので、出席いたしかねますということを、実は委員長にもお断り申し上げておいたわけであります。今日は私の方が二時半のお約束をしておきながら、実は急に急ぐ要件がで、きたために遅れ、次々に澄延いたしまして今になつたような次第外れその点につきましては、私の方から率直におわびを申し上げる以外にございません。  それから、今こり未曽有の冷害に対して、農林大臣から応急の施策について委員会と同様の意見を開陳いたした。……

第16回国会 法務委員会 第4号(1953/06/26、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま御指摘の新聞記事は、日付を覚えておりませんが、福永官房長官が、その選挙違反の事件に関連してやめるというような話があつて、そのとき新聞記者から質問を受けたのに対して答えた話だと思いますが、私はその話の中に、拷問という言葉を使つた記憶はございません。
【次の発言】 その川上という人の自殺は、何か取調べられたことに関して、その人が責任を感ずるか、あるいはその取調べについて、ある感じを持つて自殺をしたと思われるが、それが福永官房長官の進退の問題に関係がないと思うということを言つたのであります。
【次の発言】 私も新聞記者に長い経験がありますが、私自分で書いておつた記事が間違つて……

第16回国会 予算委員会 第4号(1953/05/29、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 この内閣は性質上新たな内閣でありますが、第四次吉田内閣も第五次吉田内閣も同じく自由党を基盤としておりますので、第四次吉田内閣の際に国会に提出いたしました、今御質問のいわゆる五大法案に対する方針はかえないつもりでおります。でありますが、御承知のような過半数を持たない少数党内閣でありますので、その法案の提出につきましても十分政治事情を勘案いたしまして決定いたしたいと思つておるのであります。ただいま申し上げてよいと思いますのは、独占禁止法の緩和に関する法律案、これは貿易を促進する上からもほとんど全面的の要請になつておると思いますし、従いまして国会の通過もまず無事に行くのじやないかと考……

第16回国会 予算委員会 第7号(1953/06/22、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私の知つている範囲におきましては、ほかのところで警備計画案を立てておるところはないと考えます。

第16回国会 予算委員会 第11号(1953/06/26、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたしますが、あのときの私の話は、新聞記者の質問に答えたものでありますが、それは全体の問題よりも憲法の点が大きな問題ではないかという質問に対して、いやそれは全体の問題の方がずつと大きい。それに比べてこれは小さいという意味のことを私語つた記憶があります。

第16回国会 予算委員会 第13号(1953/07/02、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。夏季手当の〇・二五繰上げ支給の決議につきましては、その後全般の財政にわたつて慎重に検討中であつたのでありますが、参議院の予算委員会で重ねて同様の御意見もありましたので、政府といたしましては何とか善処したいつもりでおります。その具体的のことについては、御必要があれば大蔵大臣からお答えいたします。
【次の発言】 何とか善処したいと、今その方法について具体的に研究中でございまして、まだ申し上げるまで参つておりません。
【次の発言】 申し上げることは、すべて誠意を持つて申し上げているつもりであります。
【次の発言】 財政上可能のことと不可能のこととでありますが、可能……

第16回国会 予算委員会 第14号(1953/07/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えいたします。私はいわゆる警備五箇年計画なるものについては、今まで見たことがないのであります。でありますからどういうものが出されるか知りませんが、出されるものならは出します。
【次の発言】 いわゆる警備計画なるものは出せないようでございます。
【次の発言】 私は警備計画というものを見ておりません。よく研究をしてお答えをいたします。
【次の発言】 私は警備五箇年計画なるものを全然見ておりません。

第16回国会 予算委員会 第15号(1953/07/04、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。国が独立する以上、自衛力を持つことは当然であります。その点につきましては、ただいま北君からお述べになりました趣旨は全然同感であります。ただ自衛力の解釈、自衛力の内容につきまして、それが一国だけで防衛するだけの自衛力を持ち得るかどうかということは、兵器の非常な飛躍的な進歩に伴いまして、今日ではやや不可能になつて参つたのではないか。それは敗戦後の日本がそうであるばかりでなく、今日いわゆる強国といわれますイギリスでも、アメリカでも、すべての国が一国だけで一国の防衛をすることができぬというのが実情ではないかと考えておりますので、私は一国だけの一国で防衛力、防衛軍を持……

第16回国会 予算委員会 第16号(1953/07/06、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私は取次をしまして保安庁長官にお返しをしました。
【次の発言】 その通りであります。
【次の発言】 お答えいたします。前に予算委員会で御報告申し上げた点と重複するところもあるかと思いますが、御質問でありまするから、少し長くなりますがそれを申し上げましようか。
【次の発言】 お答えいたします。つなぎ融資の問題につきましては、前に十億支出いたしまして、その割当は現地における大野本部長の判断によつて多少の更改ができる余地を残しまして割当をいたしました。この数字は前に申し上げたと思いますので、ここでは省略いたします。さらにその後現地からつなぎ融資の申出がありましたので、今朝十億の融資を……

第16回国会 予算委員会 第18号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 新聞記事は往々にして正確を欠くことがありますので、新聞に現われているものは私の言つた通り出ていない場合が相当あります。今御質問になりました点は、先般もどなたかにお答えしたと思いますが、そのとき何人かの新聞記者が、この全体の――当時木村放言と言つておりました、木村放言よりも、この憲法の問題に関する点の方が重大でないかと申しますから、憲法に関する問題は、ただいま保安庁長官から申しましたように、ただ傾聴に値するということを述べてあるだけだ、これは全体のいわゆる放言の方が大きな問題であつて、この方はそれに比べてはずつと小さいということを言つたので、それを是認した意味は少しも言うておりま……

第16回国会 予算委員会 第19号(1953/07/09、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私金融のことはよくわかりませんか、ただいまお話のような事態が現われていることは承知いたしております。大蔵大臣と一緒によく研究いたしまして、その結果を見ました上に、正しい判断をして決定いたしたいと考えております。
【次の発言】 その結果によつてやります。
【次の発言】 大蔵大臣から御答弁いたします。

第16回国会 予算委員会 第20号(1953/07/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。敗戦後の日本の再建をいたしますには、御指摘のように政局の安定ということが先決問題であると考えます。それには、さかのぼりまして前の国会における衆議院解散当時の野党連合の不信任案等のこともありますけれども、なるべくそれにまつわるいろいろな感情を一擲いたしまして、主義政策の一致する政党の間には、この時局の乗切りを何とかひざを突き合せて懇談する機会を得たいと思つて政府としては焦慮いたしておりますが、今日まで具体化しておりませんけれども、政府は総選挙後の時局に処しまして、まずもつて、政局安定が何よりの時局の要請であると考えまして、その機会をつくるべく考えておる次第であ……

第17回国会 決算委員会 第2号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私は新聞紙でこの決算委員会の経過を一応存じておりますが、今卒爾としてお尋ねにあずかりましたので、私答えができません。運輸大臣からお答えをいたしたいと思います。
【次の発言】 運輸大臣から詳細な話は承つておりません。
【次の発言】 第一点としてお尋ねになつたことは、私はこれは間違いないように申し上げておきますが、想像でありまするが、総理大臣はあまり詳しく存じていないと思います。  それから第二点の国有鉄道を民営とするということは、これは総理大臣であり、自由党総裁の意見でありますから、非常に有力でありますが、しかし何ら閣議で決定したものではないのでありまして、政府の方針とすることは……

第17回国会 予算委員会 第1号(1953/10/30、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 自衛力の問題でありますが、これにつきましては新聞紙等にいろいろなうわさが伝わつておりますけれども、政府といたしましては、先刻本会議におきまして総理大臣からお答えを申しましたように、いわゆる漸増の線を動かさない、つまり急に費用を増加するような措置はとらないつもりでおります。まだMSAに関連しまして、これらのことが決定しておりませんけれども、いずれにいたしましても政府はその基本の態度はくずさないつもりでおるのでございます。それから平和処理費につきましても、今回災害復旧費に七十億をしぼり出しましたけれども、明年度におきましては、賠償問題等につきまして東南アジア諸方面のいまだ日本と平和……

第17回国会 予算委員会 第2号(1953/11/01、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私の……。
【次の発言】 私の参議院における答弁について御言及がございましたから、その点をはつきりいたしておきたいと思つております。  それは前年度剰余金を補正予算に使うか使わないかということに関連して起つた質問に答えた点と思うのでありますが、私は今御引用になりましたのは、私の答弁そのままではないように感じられます。私はこの補正予算、その中の災害予算のわくをきめるのには、二十九年度の予算まで見通しを持たなければきめられない。そこでアメリカの情勢等から先ほど総理大臣も言われましたように、駐留軍の漸減ということも考えられますし、それに関連をして日本の防衛力の漸増ということも考えられ……

第17回国会 予算委員会 第3号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 災害復旧の立法に関する政令につきましては、災害というものの性質上、また議員立法に基いて出します政令であります関係上、変則ではありますが、議員の方も御承知のように、災害対策委員会の立法に関する御意思をできるだけ取入れまして、ほとんど委員会の意思通り政令を起草中であります。大半はすでにできておると思いますから、ここ数日で政令ができ上がることと考えております。
【次の発言】 今のお話の中にはずいぶん間違いがあります。私は関係閣僚会議の一員でありません。従つてその会議の内容を申し上げることもありません。それから参議院の廊下で今澄君呼びとめられて、いろいろ質問を受けけたことはあります。そ……

第17回国会 予算委員会 第4号(1953/11/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 八百板君の御質問の際に中座しておりまして失礼いたしましたが、いわゆる情報機関の構想につきましては、解散前の国会で同じ八百板委員から御質問がありましたときに申し上げた構想をそのまま少しもかえておりません。予算が月割になりましたことと、仕事の性質上民間の人間を集める、その人間を集めることがなかなかむずかしくて、それで遅れております。これは憲法改正の準備というようなこととは全然関係がございません。

第18回国会 予算委員会 第1号(1953/12/02、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。御指摘の一部職員の行動は行き過ぎであり、公労法の違反であり、正常な業務の運転を阻害しておるものと考えられます。政府の今回の措置は、今の情勢下において可能の最大限度の措置をしたつもりでありまして、公務員におきましても公共企業体職員においても、何とかその措置を納得してもらうように政府としてもあらゆる努力を払つておる次第でありまして、国民の良識も私はこれを認めておると考えます。従いまして公労法に違反の行為が今後出で参りました場合には、適当の処置を考えなければならぬと考えるわけであります。

第18回国会 予算委員会 第3号(1953/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 期末手当につきまして、国家公務員と公労職員の間に差額をつけました点につきましては、先ほど大蔵大臣が御答弁申し上げたと同じように考えております。
【次の発言】 今お読み上げになつた通りの話をしていないのですが、似寄りの話をしました。私は平生からの考えでありますが、今の憲法は三権分立の考えとイギリス流の議院内閣の考えが一緒に入つているような気がいたすのであります。今の内閣の制度は、明かに議院から選ばれておりますが、国会の方は、これは財政法に基いているのかもしれませんが、ともかく事事として増額修正し得るというかつこうができている。しかも政府はそれを拒否する何は持つておりません。そこで……

第18回国会 予算委員会 第4号(1953/12/05、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えいたします。私は保全経済会について、別に特別な情報を持つておるわけではないのであります。ただ大衆から零細な資金を集めたああいう機関が今日休業状態に陥つておることは、まことに残念であります。政府といたしましても、従来出資者を募集する行為の間に何か金融法規等に抵触するところはないかと監視は続けておりましたが、今回休業状態に陥つた後に、一部の出資者から告訴がありまして、その機会に検察当局におきましても活動を開始して、捜査々続けております。その結果商法または金融法規等に触れるものがあれば、政府としては厳軍に取締るつもりでございます。

第18回国会 労働委員会 第3号(1953/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま黒澤委員からお述べになりました御趣旨は、私にもよくわかります。今日この仲裁裁定の問題から、今院外において行われておるような事態に対しても、十分の情報と判断を持つておるつもりであります。でありますが、さかのぼりまして、政府の予算措置は先ほど繰返し繰返し大蔵大臣からも申し上げたと思いますが、今の政府のとつております方針に基きまして、財源措置としてでき得る最大限度と申し上げてさしつかえないのでありまして、それは十六、十七国会当時、政府の意思の現われであるかのごとく院の内外に伝えられておりましたことから御推察くださいましても、多少政府がその間に努力、苦心を払つたということは、お……

第19回国会 外務委員会 第25号(1954/03/25、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今回のMSA協定締結によりまして、軍事上の義務が加わつたとは書いておらないのでありますが、いずれにいたしましても、双方で締結された平和条約に調印いたしたことによつて――私は今の世界は常識的に見て共産陣営と自由陣営とがある。その両陣営の対立した客観情勢の上における日本の立場というものは、はつきりいたしておると思うのであります。従いましてこの国際情勢の上において日本の迷いがあつてはいけないので、国際的の義務もできるだけ果すと同時に、日本として自主的に国の方向を考えて行かなければならない。そういう意味から今御指摘のありましたような、アメリカとの間に十分今日以上に率直に意見を交換をし、……

第19回国会 外務委員会 第28号(1954/03/29、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 内閣法による総理の代理として責任を持つてお答えをいたします。今お述べになりました三つの点、これが憲法の範囲内であるかどうか、これは憲法の範囲内であると政府全体として考えております。
【次の発言】 日本がアジア大陸を前にいたしまして、東西文化の中に立つて特異の地位にあることは、今御指摘の通りでございます。そういう意味において日本は非常な重要な役割をになつておると考えます。でありますが、そういう観点から見ましても、今回のMSAに日本が加入したということは、中国との関係を何ら悪くするものではない。すでに世界の五十数箇国が加入しておりますMSAを日本が新たに締結したということは、別にそ……

第19回国会 外務委員会 第60号(1954/09/16、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今明日のうちに出席はおそらく不可能じやないかと考えております。
【次の発言】 ダレス長官が先般マニラで開かれましたらSEATO会議の後に、アメリカへ帰国をする途中日本に立ち寄りまして、総理大臣以下と午餐をともにして懇談をしたことは事実でありますが、これは実はもし旅程の都合で日本に立ち寄れば日本としても歓迎するということを申し入れ、ダレス長官がその結果として立ち寄つたのでありまして、私の承知しておる限りにおきましては、そういう特別に日本と折衝しなければならぬ、あるいは話をしなければならぬ要件は持つていなかつたように承知しております。今の非民主主義活動云々というものは、そのときにダ……

第19回国会 決算委員会 第16号(1954/03/12、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 政府といたしましても、予備費に関する旧憲法の頭は十分に切りかえておるつもりでありまして、予算の審議中に予備費を使うということは、これはできるだけ避けなければならぬ。それは憲法第八十三条の規定に明らかに示されておりまするので、この点は十分体しておりまするが、いろいろな予期されない支出を要する場合がありまして、ときどき例外的と申しますか、そういうものが行われた場合もないと限りませんが、根本におきまして、この憲法八十三条の趣旨は、少しも政府として軽視する意思はございませんし、予備費の扱いにつきましても、その精神を踏みはずさないように常に注意をしておるつもりでございます。

第19回国会 厚生委員会 第31号(1954/04/06、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいまお述べになりました社会保障制度についての御意見は、大体において政府も同じ考えを持つております。今日の自由主義経済は非常な長所を持つておりまするが、同時にその発展に伴いまして、何としても社会保障を必要とする面が出て参ります。そのために政府としましては社会保険審議会あるいは社会保障制度審議会というようなものを設けましたが、これは自由主義経済の発展に伴つて必然的に生じます今申しましたような面を社会的に、国家的に保障して行くために設けたのでありまして、いわゆる社会主義の政治形態に至らないまでも、そういう制度をとることによりまして、資本主義の一面の欠陥を補いながら、その経済機構を……

第19回国会 厚生委員会 第70号(1954/10/14、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 仰せの通りに今度の新医療費体系は多くの数字を取扱つておりますし、非常に複雑になつており、かつ重大な問題でありまするので、政府といたしましても慎重な態度で研究をいたしたいと考えております。
【次の発言】 閣議の内容を申し上げるのはいかがと存じまするが、閣議でいろんな意見が出たことも率直に申して事実でございます。お話のようにこの問題につきましては各方面ともいろんな意見がありまするので、この意見が十分に熟しまするまで、私といたしましても慎重な態度で研究いたして参りたい。重ねてその点を申し上げておきたいと思います。
【次の発言】 神崎博士の御所見は承る機会がございませんでしたが、御質問……

第19回国会 地方行政委員会 第48号(1954/04/20、26期、自由党)【政府役職】

○緒方政府委員 御質問の御趣旨ごもつともな点もあるのでありますが、政府では今回の警察法案を非常に重要に考えておりまして、ぜひ今国会中に御審議を煩わして通過さしたい、さように考えておりまするところ、大分法案の審議が遅れておる、その遅れた理由の中に、法務大臣が警察を担当している際にいろいろな問題が法務省に起りまして、そのために法務大臣の不出席が一つの原因になつておることも考えられて参りましたので、この際その担当をわけまして、小坂労働大臣に担当してもらつて、警察法案にひとつ集中して御審議を促進して参りたい、かように考えまして、きのうこれをきめたような次第であります。小坂労働大臣も警察法につきましては……

第19回国会 地方行政委員会 第62号(1954/05/14、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたしますが、政府といたしましては、今回の警察法によりまして、いわゆる警察国家というようなものをつくる考えは毛頭ございません。そういう結果になることを最もおそれておるものであります。但し占領間の警察制度の実施幾年かの経験にかんがみまして、いわゆる自治警察の長所も十分ここに取入れまして、府県単位の自治警察というような形になるわけであります。ただ任免権を、治安の関係上その他から警察国家というような体臭を帯びない範囲におきまして、できるだけ一本にして参りたい、こういう気持でこの法案を出した次第でございます。
【次の発言】 その通りでございます。

第19回国会 内閣委員会 第23号(1954/04/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 いろいろ多忙でございます。
【次の発言】 国務に関することでございますから、それはいろいろございます。
【次の発言】 直接関連はございません。
【次の発言】 江藤君とは、私は直接お会いしてお話をしました。今二時間待つたというお話でありますが、私は実はきのうは、この委員会と参議院の決算委員会と両方から要求がありまして、参議院の決算委員会の方は議長の名前で、数日前から要求がありましたので、そつちの方に出て、とうとう四時間半ばかりその委員会におつて、散会したのが四時半か五時半で、こつちにまわる機会がなかつたのであります。きようは私が家を出たのは昼ごろです。そのころ私の秘書から聞いただ……

第19回国会 内閣委員会 第24号(1954/04/12、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 同様の御質問は、一昨日の当委員会においても同じ高瀬委員か、たれかにお答えしておると思うのであります。それで……(高瀬委員「念を押して」と呼ぶ)それでは申し上げます。直接侵略に対抗する軍隊という言葉は、私ははつきりした定義はないと思うのであります。それが私どもの解釈しておる通りのものであるならば、それは多分に軍的の性格を持つておりますが、これはいわゆるほんとうの軍備ではない。
【次の発言】 それも一昨日お答えいたしましたが、特殊のものであります。(笑声)

第19回国会 内閣委員会 第27号(1954/04/20、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 従来法務大臣が国警の担当ということになつておりましたが、御承知のように今度の会期、休会明け以来いろいろな重要法案が輻湊しておるからでもありまするが、警察法の審議がだんだんに遅れまして、その理由の一つには、法務大臣が法務省の事務に追われて出席いたしかねるために遅れおる場合もたびたびあるやに聞きますので、この際警察担当を別にこしらえた方がいいと考えまして、小坂労働大臣の担当ということにいたした次第であります。別にそれ以上の意味はございまもん。
【次の発言】 国警の担当をかえたのではなくて、法務大臣の突如とした更送というようなことでももしあれは、あるいはそういう疑問が浮ぶことがあるか……

第19回国会 内閣委員会 第28号(1954/04/27、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 日本は、今御引用になりました終戦の詔書にもありまするし、また日本が敗戦後とりました国是と申しまするか、それが具体的に現わされましたのは今の憲法でありまするが、その憲法の前文にはつきり書いてありますように、できるならば一切軍備というものなしに、平和を愛好する諸国に信頼をして、いわゆる平和国家として国を立てて参りたいという、これは憲法制定当時の切なる国民感情でもありましたし、また憲法の前文にそれをうたいまして、一つの国是となつて表現されておるのであります。不幸世界の現実、は必ずしも憲法の前文にある日本の平和国家としての理想にそぐわないものがありまして、そのために防衛問題等も現に論議……

第19回国会 内閣委員会 第42号(1954/09/29、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今回の函館方面に起りました災害と申しますか、災難と申しますか、特に洞爺丸の事件によつて世界的にも類例の少い犠牲者を出したということにつきましては、政府としても非常に遺憾に存じております。事件の起りました翌日ただちに関係の閣僚の会合をいたしまして、東京において確かめ得るだけの事情を確かめまして、即日運輸大臣及び北海道開発庁政務次官を現地に派遣いたしまして、十分の調査並びに今後のことについて現地で研究をして来るようにということをいたしたのであります。さらに遺族の方々に対してもできるだけ心を尽して慰問をして参るようにということを申したような次第であります。今夜十一時近くに運輸大臣が帰……

第19回国会 内閣委員会 第43号(1954/09/30、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 反民主主義活動対策協議会という名前のもとに、九月十五日の閣議で一つの閣内の連絡機関を決定いたしたのであります。これはいわゆる共産側の平和攻勢の現われといたしまして、すでに委員の各位も御承知であろうと思いまするが、最近、反民主主義と申していいと思いますが、いろいろな活動が現われて参つたのであります。そこで関係閣僚相互の間の情報交換連絡というものを緊密にいたしまして、さらに今後これに対する総合的の根本対策を相談いたしまするために、この協議会を設けたのでありまして従来とも各関係閣僚の間の情報交換、連絡はもちろんやつて参つたのでありますが、これを一層緊密にする、その反民主主活動も複雑を……

第19回国会 内閣委員会 第46号(1954/10/07、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 反民主主義という言葉を科学的に説明いたしますと――定義づけようとすると、なかなかむずかしい問問でない事かと思いまするが、政府の考えておりまするのは、民主主義の育成を妨げる非合法的、暴力的な運動、主義というふうに考えておりまして、この協議会の性格がはなはだ不明瞭であるという御意見でありました。政府の説明が十分でないところもあるかもしれませんが、従来政府でやつておりました治安閣僚懇談会と同様にお考えくだされば、政府の意図の存するところと大体間違いないと思つております。
【次の発言】 行政上の措置をするのでございますから、むろん対策はあるのでございます。ただこの協議会は、どういう対策……

第19回国会 法務委員会 第44号(1954/04/24、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。検察庁法第十四条によりまして指揮権を犬養前法務大臣が発動いたしましたのは、これは犬養法務大臣が責任を負つてやつたことでありますだけに、詳細のことを私から申し上げる用意がございませんが、私の承知しておる限りで経過を申し述べますならば、佐藤幹事長の逮捕というようなことが、うわさに開いておりますとだんだん迫つて参りまして、御承知のように、今日の政党政治におきましては幹事長の位置、特に重要政務に当つておりまする、国務に当つておりまする政府与党の幹事長の位置というものは、政府の動向をきめる上からも、また国会の運営におきましても、非常なかけがえのない重要な位置であります……

第19回国会 予算委員会 第1号(1954/02/01、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今国会の初めに食糧増産と食生活改善についての各派を通じて出された決議案の趣旨に対しましては、当時私、政府を代表いたしまして、全面的に御趣旨に賛成であるということをお答えいたしたのであります。食糧政策は、やはり何と申しましても食糧の自給ということが根本であろうと考えます。いわゆる国内自給度を高めて参る、そのためには営農技術の改善、普及、または土地の改良というようなことを従来通り政策の根本として推進して参つておるのでございますが、同時に米食偏重ということも多少これをかえて行く必要があるのではないか、そういう点から、政府としても、その米食偏重をかえる方向に政策を向けて行くべく目下検討……

第19回国会 予算委員会 第3号(1954/02/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えいたしますが、昨年の八月決算委員会でガリオアの問題が出たとき、私がお答えをした事実は記憶しております。そのときガリオアに対して――私の言葉が足りぬかもしれませんが、贈与と考えられておつた面もあるかもしれぬが、政府としてはこれは終始一貫債務と心得て参つたので――その当時朝鮮貿易の債権の問題がありましたので、はつきり法的にどれだけが日本の債務であるかということは、そういうものを差引いた後にきまるのだという意味のことを申した記憶がある。政府といたしましては、終始一貫、ガリオアを債務と思つておつたことだけは間違いない事実であります。

第19回国会 予算委員会 第8号(1954/02/09、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お尋ねの理由について申し上げる前に、事実の点に非常な御認識の間違いがあると思いますから、それから申し上げますが、今回の緊縮予算の編成は、外国の勧告によつてやつたものでは絶対にないのであります。これは、日本が独立を完成いたしまする上に、経済自立の完成ということが何よりも必要であるので、通貨価値の維持、またはその対外価値を維持することによつて国際収支の均衡を保ち、それによつて日本の自立経済に資して行こう、それには何よりも財政規模の圧縮が必要であるという、政府として独自の見識に基いた政策でありまして、外国の勧告あるいは圧迫等によつてやつた予算編成方針では絶対にありません。

第19回国会 予算委員会 第9号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 そういう考えは全然持つて知りません。政府として一番重要なことは、内外の動きに対して正しい判断を刻々に持つているということで、それにはあらゆる方法で情報を集める必要は感じておりますけれども、今申されましたような機関をつくる考えは全然ございません。
【次の発言】 これは総理がおられませんので、私個人の考えを申しますが、占領期間が長過ぎたために、いろいろな方面に少し弛緩状態を生じておるように考えます。その結果がいろいろな形になつて現われておるのじやないかと思いますが、ただいまお話の中にありました汚職その他の問題の表に現われましたものに対しましては、どこまでも徹底的にこれを調査しまして……

第19回国会 予算委員会 第10号(1954/02/11、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 防衛の問題は、国際情勢により動かされるところが非常に多うございまして、長期計画が十分に立つていないということも、それに由来するのであります。これは今の日本の当局が見通しを持ち得ないというだけでなくて、第二次大戦のあと、アメリカの軍備に対する態度をお考えくだすつても、御理解いただけると考えます。それに関連して、日本は将来徴兵制度をしくつもりがあるかという御質問でありますが、まだそこまでは全然考えておりません。
【次の発言】 これは労働大臣からお答えいたします。
【次の発言】 お答えいたします。私は軍事予算の一環とも、社会保障の一部とも厳密な意味では見ておりません。やはり一種の軍人……

第19回国会 予算委員会 第11号(1954/02/15、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。予算の増額修正は政府といたしましては望ましくありません。但しこれは国会側の自省されるをまつ以外に道かありませんので、政府としてはそういうことのないように希望いたしております。今度の予算に増額修正がある場合、それをいれる用意があるかどうかという御意見でありまするが、そのことはまだ私ども全然承つておりませんし、今の政府の態度といたしましては、増額修正を望ましくない気持を持ちまして、その増額修正に応じたくない、かように考えております。
【次の発言】 今お話になりました具体的の事例を知りませんが、過去のことをさかのぼつて今どうしようという考えはございません。現在ある……

第19回国会 予算委員会 第13号(1954/02/17、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 その通りでございます。
【次の発言】 私午前中参議院にずつと入つておりまして、今どうしておるか知らぬのですが、官房長官からお答えする方が今の即刻のことはわかると思います。
【次の発言】 不正の摘発につきましては検察当局において十分にやつておると思います。政府はそれに対して何ら干渉がましいことはしておりませんし、意見も申しておりません。
【次の発言】 検察の独立威信について、何か疑いがあるようなお話がありましたが、そういうことは考えたくありません。大物がうやむやにならなかつた例もあります。今回の事件におきましては、検察当局は、必ず厳正なる態度をもつて臨んで参ると信じます。  それ……

第19回国会 予算委員会 第14号(1954/02/18、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今御質問の中の閣僚に準ずるという意味は、私によくわかりませんが、いずれにしましても、その汚職の容疑者と申しまするか、汚職に何がしかの関係が政府部内にあるという場合には、その都度によりまして、責任を明らかにすべきことは当然だと考えます。
【次の発言】 そういう場合もあり得ますが、それは責任を明らかにする方法はいろいろあつて、一概に申すことはできません。
【次の発言】 今お読み上げになりました新聞の記事、及びそれに類するうわさというものについては、私は存じませんが、そういううわさが乱れ飛んでおるとすれば、いい機会であるから申し上げますが、今お読み上げになつたような閣僚懇談会を開いた……

第19回国会 予算委員会 第15号(1954/02/19、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。今度の経済政策の趣旨は、今後の企業及び国民生活の質的充実を主としてわが国経済の将来の発展を期しておるのでありまして、ただいま御質問のこの政策が国民の生活かつすべての面に相伴つて行き渡らなければ、この効果は上げられないということはまことにごもつともであります。政府としましても企業の健全化をはかり、国力不相応な消費が相当行われておるように思われますので、その抑制というようなものに対しまして国民全体の自覚を要請いたしまして、それによつて順次引締めて、デフレ政策の実効の上るように逐次手を打つて参りたいと考えております。

第19回国会 予算委員会 第16号(1954/02/20、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私生活、特に私自身でない総理大臣の私生活のことにつきましての御質問には、お答えを差控えたいと思います。今の政府の閣僚も生活の上にできるだけ耐乏生活らしい面を出して行け、それはまことにごもつともなことであります。わずかなことではありますが、ベース・アップということも閣僚は遠慮いたしておるような次第であります。自動車を小型に買いかえるということは、これは新しく買うのではどうかと思いますが、私生活の上にも耐乏生活を唱えるのにふさわしいことをやつて行くということはやるべきことである、さように考えております。
【次の発言】 申すまでもないことでありますが、総理の病気は生理的の現象でありま……

第19回国会 予算委員会 第17号(1954/02/22、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 政界の現状に対しましてお述べになりました感想につきましては、私も大体同じような感想を持つております。今の汚職事件と申しますか、疑獄事件、この内容につきましては私まだ十分に確かめておりませんけれども、いずれにしましても、国権の最高機関である国会、唯一の立法機関である国会、また国民が最も注目を集めております国会が、何がしかの疑雲に包まれているということに対しましては、私は中曽根委員と同様にまことに遺憾に存じておるのであります。でありますが、問題は今や司直の手にゆだねられておりますので、私どもといたしましては、司直の厳正公正なる取調べの結果をまつて、それに対する善処の道を考えるべきで……

第19回国会 予算委員会 第18号(1954/02/23、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま西村委員からお述べになりましたことは、政府におきましても申すまでもないことであります。予算の審議は、最初私どもが予想いたしました予定にいまだ遅れていないと思いますが、この進行につきましては十分に国会側の御協力をお願いし、かつこれに期待しておる次第であります。今お述べになりました二十九年度の耐乏予算と申しますか、緊縮予算、この通過、執行につきましては、政府としてはかたい決意を持つておりまして、ぜひこれを実現して日本の経済自立の基盤を固めて参りたい、かように考えております。なおそれに伴ういろいろな法律、今御指摘になりました補助金の整理に関する法律というようなものは多少遅れて……

第19回国会 予算委員会 第19号(1954/02/26、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今総理からお答えをした通りに私も考えております。
【次の発言】 これはあらためて御質問にならなくても、先般鳩自党の復帰の際に、親しく三木君と石橋君あるいは佐藤幹事長、一緒にお話をしたときに、つぶさに申し上げたことによつて御了承ができていると思う。そのときに三木君は、保守勢力の結集をしきりに申された。しかしながらそれは最初三木君が言つておられたように実行できなかつた。そこで最後に自由党としての声明書を書く場合に、特に三木君の御注文によりまして、同憂の諸勢力の来り投ずることを期待するという言葉を入れた。これは私どもの時局に対する心持であります。

第19回国会 予算委員会 第21号(1954/03/02、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私の肩書はそのままお返ししますが、選挙に金のいらぬようにすることが今日のいろいろな弊害をなくす一つの根源であるということは、私河野君とまつたく同意見であります。どういうふうにすれば、選挙ご金がいらぬようになるかということは、いろいろな方法があると思いまするが、これは党議でも何でもなく私個人の意見でありますが、やはり私らといたしましては、小選挙区――一選挙区一人の小選挙区は、何と申しても今の選挙区制度よりは金がかからぬ。(「買収がうんときくよ」と呼ぶ者あり)買収をやる前提のもとにはいかなる制度も金がかかる。イギリスの選挙がだんだん粛正されて参りました一番大きな原因はそこにあると考……

第19回国会 予算委員会 第22号(1954/03/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたしますが、その通りでございます。十分に三党折衝の成果を尊重いたしまして立案することにいたします。

第19回国会 予算委員会 第25号(1954/03/18、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。いわゆる造船汚職問題につきましてはいろいろなうわさが飛んでおりまするがこの場合政府といたしましては検察の権威と申しますか、独立と申しますか、それを尊重いたしまして、十分に実態の究明せられることを待つておる段階でございまして、今申されましたようなことで、軽率にどの大臣も進退を決すべきではない、かように考えております。
【次の発言】 今お述べになりました種々の会合は、きわめて詳しいことを拝聴いたしましたが、その内容を私は存じておりません。それに関連してすぐ汚職呼ばわりをすることはいかがであろうかと考えます。

第19回国会 予算委員会 第26号(1954/03/19、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 たいへん迷惑な話ですが、外国の電報でございますか。
【次の発言】 向うとはどこですか。
【次の発言】 どこの外国ですか。
【次の発言】 何に出たのですか。
【次の発言】 どこでお聞きになつたのですか。
【次の発言】 そういう人の名誉を毀損することは……。   〔発言する者多く、議場騒然、聴   取不能〕
【次の発言】 人の名誉に関するそういうことをいいかげんな根拠で言われることははなはだ迷惑であります。
【次の発言】 もちろんそういうことは絶対ございませんが、そういうことをこういう公開の席上で、委員会で言われるのはどういう根拠があるのですか。

第19回国会 予算委員会 第28号(1954/04/13、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私は日本の最近の段階におきまして、政局の安定ということが非常に重要な問題、言葉をかえて申しますならば、国民の要請であると考えております。政局の安定のためには、政府が安定した大きな努力の上に内閣を組織する、また国会の中にも安定した中心勢力があることが望ましいと考えるのであります。こういう考えで、政府及び与党におきましては、昨年の総選挙以後、いわゆる比較多数の上に政府が組織されましたので、できれば同憂の人々の共鳴によりまして、絶対多数を得て政局を安定させたいということを考えて、爾来熱心にその方途を求めつつあつたのでありますが、幸いに昨年の秋に分党派自由党の共鳴復帰を得ましたけれども……

第19回国会 予算委員会 第29号(1954/04/14、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 日本の国際上の義務は、今お述べになりました国情もありますが、一旦義務として承認いたしましたものに対しましては、全力をあげて間違いのないのよう努力して参りたい、かように考えております。
【次の発言】 つつしんで拝聴いたしました。
【次の発言】 お答えをいたします。政府としては今政局が行き詰まつているとは考えておりません。また政局が動揺しているとも考えておりません。保守新党を思い立ちました動機につきましては、昨日河野君にお答えしましたので、今御質疑を伺つておりますと、その際にお聞き及びになつておるようでありますから、重ねて繰返しませんが、保守新党の問題と政局の問題は全然別個でありま……

第20回国会 予算委員会 第2号(1954/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 最初の御質問の総理の外遊の成果のことでありまするが、これは本来占領以後の列国の日本に示した好意と援助に対する感謝の意味を披瀝いたしたいというのが、そもそもの旅行を思い立つた動機でありますからして、従つていわゆるおみやげということはどういうことを意味するか知りませんけれども、そういうことを目的として参つたわけではないのであります。その旅行の間にアメリカ等におきましていろいろな会議がととのつた、そのことは先般の政府の所信に関する演説の中に申しておりますので、それは御了承をいただいておると考えます。それからそのほかに、何と申しましても総理大臣が面接各国を歴訪いたしまして、そうして各国……

第20回国会 予算委員会 第3号(1954/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今日の政局を安定させるためには、その有力なる方法として保安勢力の結集が考えられます。これは昨年の総選挙の結果、現在の政府が十分な多数をとることができない、いわゆる比較多数の上に組織されましたことが、今日政局の不安定を来しました一つの原因であると考えております。今日なお保守の結集ということが、政局の安定の一つの有力な方法であると考えております。
【次の発言】 政局安定のために政界をしりぞくということが、主たる動機ではなかろうと考えます。今日保守勢力の結集につきまして、反吉田とかいう言葉が相当に使われておりますけれども、今度の引退はその問題とは別に考うべきであると考えます。


各種会議発言一覧

25期(1952/10/01〜)

第15回国会 労働委員会人事委員会運輸委員会連合審査会 第2号(1952/11/14、25期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 国鉄裁定につきましては、裁定通り、但し実施の期日八月を十一月ということにいたしました。これは一般公務員のベース・アップと合せたような次第であります。  さらに、年末の手当は団体交渉によるのでありますが、予算措置といたしましては、春の二分五厘が残つておりますので、それに五分を追加いたしまして、七分五厘、それだけを用意いたしております。以上御報告申し上げます。
【次の発言】 政府におきましても、できれば裁定通り八月から実施いたしたいのでございますが、大蔵当局と折衝を重ねました結果、どうしても財源が許さないということで、やむを得ず十一月からこれを実施することにいたしたような次第であり……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 内閣委員会厚生委員会海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会連合審査会 第1号(1953/07/13、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 旧軍人の恩給を復活するに際しまして、一つの基本的な考え方として、文武均衡を得たいという希望を持つておるのではありまするか、これはほとんど一に財政上の理由と申し上げてよくないかと思うのであります。本年の実施を四月からいたしましたのも、四百五十億という財源が光であつたと言うこともできるぐらいに、財政の関係が非常に強いのでありまして、実際問題としては、文武の均衡をとる意味におきましては、文官恩給の若年停止を五年遅らしたということ以外にはできておりません。それならば将来どうするかということにつきましては、できるだけ均衡をとりたいという気持はありますけれども、御承知のような財政の現状であ……

第16回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1953/07/13、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。今回の元軍人恩給の復活は、再軍備の問題と関係があるのではないかという御質問のように承りましたが、これは全然関係ございません。政府といたしましては、軍人恩給が、占領中連合軍の指示に基くポツダム政令によつて廃止または制限されたことに対しては、初めから賛成ではなかつたのであります。昨年平和条約が効力を発生いたしまして、独立を回復いたしました以上、戦争責任を元軍人にのみしわ寄せしておるかのごとき観ある軍人恩給の停止というものは、いわゆる占領政策是正の意味におきましても、また一種の社会正義の意味におきましても、これは財政の許す限りにおいて復活すべきものであるという考え……


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ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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