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穂積七郎 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

穂積七郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

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このページでは穂積七郎衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。穂積七郎衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

26期(1953/04/19〜)

第16回国会 外務委員会 第3号(1953/05/29、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私はいろいろお尋ねしたいことがありますが、時間がありませんので、他のことは次の機会に譲らせていただきまして、ただ一つ、今戸叶委員からお尋ねいたしましたMSAの取扱いの問題について、事前に重要な点だけちよつとお尋ねしておきたいと思うのであります。  第一点は、今外務大臣から、相手がまだわからないので、内容についてはお答えができないということでありましたが、もしアメリカがMSAによる協定を提案されましたときには、これを受諾する意思がおありになるのかどうか、まず第一にお尋ねいたします。
【次の発言】 これはもとより相手のあることでありますから、こちらの思う通りに万事行かないと思います。し……

第16回国会 外務委員会 第5号(1953/06/20、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は外務大臣と保安庁長官と御同席いただいて質問いたしたいと希望いたしておきましたが、両方とも御都合で、今日特に保安庁長官は御出席ができないということで、秘書の方からお断りがありましたので、来週初めには必ず出席するということでありますから、そのときに譲つて質問いたしたいと存じます。  なお外務省の事務当局にお尋ねいたしたいと思いますが、今までにMSAを受諾いたしました各国のその後の実施状況に関しまする資料、並びにこの援助を拒否いたしました国々の事情を記述した資料、これらはこの委員会の席上で質問の形でお尋ねしてもいいのでありますが、時間が相当かかると思いますから、もしお手元に資料があり……

第16回国会 外務委員会 第6号(1953/06/24、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は木村長官と岡崎外務大臣にお尋ねしたいと思いますが、先におもに木村長官にお尋ねいたしまして、後に時間がありましたら岡崎外相にお尋ねしたいと思います。なお質問に入ります前に、長官にお願いいたしておきたいと思いますのは、私は学生時代から長官に交誼をいただいておりまして、長官の高潔なる人格と愛国心に対しては、大いに敬意を表しておるのであります。そこで私は、どういうことをするのが日本民族の将来のためになるかということについて、一閣僚の立場にとらわれて、官僚的な逃げ品上を言われないように、男らしく国を愛する精神を吐露していただきたいことを、最初にお願いいたしておきます。  そこで第一にお尋……

第16回国会 外務委員会 第8号(1953/06/27、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私はMSAの問題に関連をいたしまして、防衛または外交上の日本に及ぼしますところの問題と、もう一つはその受諾に伴います経済的な影響について外相にお尋ねいたしたいのでありますが、時間が制限されておりますので、経済問題は次の機会に質問を留保いたしまして、きようは簡単に前の問題についてのみお尋ねをいたしたいと思いますので、簡潔に御答弁を願います。  第一に明らかにしておきたいと思いますのは、吉田首相やあなたやまたは木村長官が常に言われることは、自分の国は自分の力で守るのが当然だし、経済上または憲法上許されるならば、将来そういうふうにして行きたいという趣旨のことをしよつちゆうおつしやつており……

第16回国会 外務委員会 第9号(1953/07/01、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 岡崎外務大臣にちよつとお尋ねいたしますが、きのうの参議院で、MSA受諾に対します交渉も正式に向うに申し入れて、それに伴いまして想定されるいろいろの問題について多少お話があつたようでありますが、それに関連いたしまして、私がごく簡単にお尋ねいたしたい点は、この援助を受けるか受けないかは、日本の外交または経済一般にわたりまして非常に重大な問題であると思いますので、どういう条約の形式にされるか知りませんが、事前に国会の承認を求められて――事前と申しますのは調印前でございますが、そして十分討議の上で調印に臨んでいただくことが、将来のためにも望ましいことであると強く思うわけでありますが、その点……

第16回国会 外務委員会 第11号(1953/07/08、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は小麦協定の問題について、採決に入る前に二、三点お尋ねしたいと思います。一点は、前の協定は四箇年で一年間に十セントずつ逓減ということになつておりましたが、今度は三年間すえ置きになつております。二十二条を拝見いたしますと、改正があつた場合にのみ脱退ができるように解釈できますが、改正がない場合には脱退することができないのか、その点をちよつと明らかにしておいていただきたいと思います。
【次の発言】 実は前の場合は国際価格が下らないということが事実としてあつたのであります。今度は平和状態が継続ざれるといたしますと、輸出国における増産並びに輸入国における生産回復によつて、国際市場価格が下る……

第16回国会 外務委員会 第12号(1953/07/10、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 ちよつと議事進行について。きよう参考人にお尋ねしておることは、村長の政治的立場やあるいは私見ではなくて、接収に至りました経過と、現在の地元の事情並びに地元民の生活の実情を聞くのがわれわれの目的である。従つて今言いましたような各党派または団体、あるいはは村外の人人の行動について村長の政治的意見や私見を聞いておるのではないのであります。とうといわずか十五分の時間でわれわれは事実を聞きたいのです。それを判断することは村長の指示でするのではなくて、われわれ自身がするのでありますから、ひとつその点を委員長からはつきり指示していただきたいと思います。

第16回国会 外務委員会 第13号(1953/07/13、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は各参考人の方の供述を基礎にしまして、具体的な事例の中から政府の接収手続に関する問題、それから補償額の査定の問題、それからその後の管理方法に関します問題、さらに軍事基地全般に対します政策の問題についてお尋ねをいたしたいと思つておりましたが、時間がたいへんおそくなりましたし、のみならずそれらの問題は、必ずしも地元参考人の方の御同席を必要としないと思われますので、それらの政府に対します私の質問はこの際次の機会に留保いたしまして、私の質問はきようは御遠慮いたします。

第16回国会 外務委員会 第14号(1953/07/15、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 ただいま重要な説明をいただきましたが、MSAの問題について、せんだつてから外電にありましたようなダレスの証言もありましたし、われわれ早く外務当局にこの問題に対する真相を明らかにして所信を伺いたかつたのでありますが、きようはあいにく前もつて参考人の方々を遠くの方から呼んでおりますので伺う機会がないので、こまかいことは次の委員会に譲りたいと思いますが、先ほど委員長を通じて当委員会にも報告がありましたように、きようから正式な交渉に入つているわけなのです。このMSA問題につきましてわれわれが最も心配いたしましたところは、MSAの五百十一条に規定するところのミリタリー・オブリゲーシヨンをどう……

第16回国会 外務委員会 第16号(1953/07/18、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 それでは下田条約局長にちよつと手続上のことをお伺いいたします。十五日からMSAに関する正式交渉をお始めになつたようですが、あと大体スケジュールの予定が立つておりますか。
【次の発言】 なお政府側としては大体の御予定はお持ちになつておられますか。最近の新聞の報ずるところによりますと向うが大分急いでいるようでありますが、日本側の大体のつもりがあつたら――向うと話合いをした上で正式なスケジユールがきまると思いますが、こちら側のおつもりがあつたらちよつとお示しを願いたいと思います。
【次の発言】 なおもう一点手続上のことでお尋ねいたします。この正式交渉にお当りになる顔ぶれは、第一回の会合は……

第16回国会 外務委員会 第19号(1953/07/25、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行について。今議題となつております日比の沈船引揚の協定の問題につきましては、この前田中委員からお願いをしましたが、実施細目を聞かないと、これについてわれわれは態度をきめるわけに行かないので、秘密委員会でけつこうでありますから、さようおとりはからい願うようにお願いしたのですが、それはどうなつておりましようか。  それからもう一つ、通商航海条約を調べれば調べるほど、日本経済の将来に重大な影響を及ぼす条文が多いので、これはこの前の理事会で、一人持時間一時間というような形式的なことでおきめになつたようでありますが、この前戸叶委員その他からも資料の提出をお願いいたしまして、十分慎重審議……

第16回国会 外務委員会 第20号(1953/07/27、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 通商航海条約に入ります前に、朝鮮休戦の問題について間連して「言だけお尋ねしたい。それからもう一つは、あとで議事進行について委員長にお尋ねいたすことにいたします。  大臣より、朝鮮休戦交渉が成立したことを喜ぶということと、もう一つ品は、今後政治会議において論ぜられるいろいろな問題が日本にも関係があると思われるので、正式に出席するしないにかかわらず、日本の意のあるところは、できるだけ伝えるようにしたいという御発言がありまして、そのことについて私は一言お尋ねしたいわけです。  政治会議において問題になることが予想されておりますこと、たとえば先ほどの中央承認と国連への参加の問題、あるいは台……

第16回国会 外務委員会 第21号(1953/07/28、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 植村さんだけお急ぎのようですから御在席中に一点だけお尋ねしたい。黄田経済局長もお見えになりますので、念のため伺つておきたいと思いますが、この前委員会で黄田局長は、この旧株取得の制限期間三箇年間は、二十四条の協議事項の中に入らない。すなわちこれは絶対的なものであつて、エラステイツクなものではないという御答弁だつたと思うのです。ところが経済界の代表者の一人であります植村参考人は、先ほどこの問題については実は財界としては五年を希望した。ところがアメリカ側の意向によつて三年になつた。しかもその後の情勢を見ておるというと、三年では短かいということがますます痛感されて来ておる。従つてこの三箇年……

第16回国会 外務委員会 第22号(1953/07/29、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 簡潔にお尋ねいたします。占領中の既得権を認めたことについて、この前ちよつとお話がありましたが、一体どういう理由で、無法律、無外交状態、日本からすればいわばそういう主権の白紙状態におつたときの、その実績、既成事実を、既得権として認めるというふうなことは、どうも納得が行かぬのですが、どういう事情でございましようか。
【次の発言】 それは大体わかつておりますから、どういうわけでそうなつたのか、時間が延びますから簡単に願います。
【次の発言】 のみということでありますが、実はわれわれが申すまでもなく、釈迦に説法でございますが、高度資本主義におきまして、金融が経済を支配する力というものは圧倒……

第16回国会 外務委員会 第23号(1953/07/30、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行について。昨夜の当委員会の最後の採決前後におきまして、いささかあと味の悪いといいますか、意に満たないものがあるわけでございます。たとえば池田委員の動議に対しまして、委員長は、おそらく速記録に残つておると思いますが、理事会の決定によつて、きようは討論採決をしないということを宣言なさいました。そのままになつて、議場は騒然としておりましたが、それに対しまして次にだれも重ねて動議を提案しないのに、委員長は言を翻されまして池田君の動議を採決をされた。しかも提案者であります池田委員はそのとき席におりませんでした。そういう状態で実は採決になつたわけております。私どもはただいたずらにこの審……

第16回国会 外務委員会 第25号(1953/08/01、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行について……。工業所有権の保護につきます案件は、実は申し訳ありませんが、この会期末のどさくさでまだ勉強いたしておりませんので、きよう質問打切りにされないで、採決を急ぐ必要もなかろうと思いますから、次会に質問があれば質問させていただくことを留保しておいていただきたいと思います。それまでに勉強して来ますから…。
【次の発言】 あるかないかわかりませんが、あればお尋ねいたしますからお願いいたします。

第16回国会 外務委員会 第26号(1953/08/04、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 日本国とドイツ連邦共和国との協定につきまして、長村特許庁長官に一点だけお尋ねいたしておきます。条文を拝見いたしますと、非常に技術的かつ合理的にできておるように思いますが、ただ一点われわれしろうととしてながめて懸念いたしますことは、相手のドイツにいたしましてもスイスにいたしましても、日本よりはるかに技術水準が高いように思います。そうなりますと、この前の通商航海条約がアメリカと日本との資本の差、力の差のために、われわれが非常に不利を招くような結果になると同じように、技術面におきましても実際現実の場合に当りますと、やはり技術の遅れております日本の方が、この協定によりまして対等の取扱いを受……

第16回国会 外務委員会 第27号(1953/08/05、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 最初に下田条約局長にちよつとお尋ねしたいのですが、時間を節約する意味で、一括してお尋ねいたします。  MSAの交渉の今までの経過、その中で問題になりました点、それから向うと食い違つて問題になつておる点を、ちよつとお聞きいたしたい。それから続いて、近い将来にわが方の交渉の御計画があるかどうか。その御計画とお見通しについて、一括して御説明願いたい。  それから第二点は、行政協定の改訂の問題が、具体的に日程に上る段階に来ておると思います。 これについても、大体の御予定とお見通し、並びにこちらから交渉せんとする諸点、それをあからさまに御報告をいただきたいと思います。  それから第三問は、ダ……

第16回国会 外務委員会 第28号(1953/08/07、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私きよういろいろお尋ねしたいと思つておりましたが、時間がなくなりましたので、もし会期が延長になりましたらその会期末にもう一ぺんお尋ねすることの希望をつないで、きようは簡潔に政務次官に一点ほどお尋ねして、次に上村官房長に二点ほどお聞きしたいと思います。  第一は、簡単でありますが、朝鮮休戦に伴う政治会議を通じて、外務省は中共の国連参加問題に対して、どういうようなお見通しをお持ちでしようか。
【次の発言】 朝鮮休戦に伴います政治会議で、おそらく向う側からこのことが重要議題として提案されると思いますが、もしそれがないといたしましても、それ以外で受ける外交交渉でも、中共の国連参加問題は必至……

第16回国会 外務委員会 第29号(1953/09/04、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 はなはだ残念ですが、割当の時間が少いので、簡単に二、三の点についてお尋ねいたしたいと思います。第一は、防衛力増強計画についてであります。第二点は、MSA援助に伴います経済援助の内容についてお尋ねいたしたいと思います。第三点は、MSA援助に伴いますもろもろの関係から生ずる憲法との関係について、最後に犬養法務大臣がどこかにおいでになりましたから、木村長官にお尋ねいたしたいと思います。  最初に岡崎外務大臣にお尋ねいたしますが、あなただけでなしに政府の関係閣僚は、前の国会におきまして、日本の防衛力増強をしないということをおつしやつたにかかわらず、最近になつて新聞の報道するところによります……

第16回国会 外務委員会 第30号(1953/09/17、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私はいろいろな問題について少し立ち入つたお尋ねをするつもりでありましたが、伺いますと、大臣の御都合で、私どもの時間は数分しか割当がありませんので、一点だけお尋ねいたして、次に譲りたいと思います。  それは前の国会におきまして、岡崎さん初め政府の諸公は、MSA援助を受けるのは、兵力増強の問題と関連がないということをはつきり言われまして、そういうことは自主的に政府がきめるのだ。そうしてその自主的な政府の意思はどうかというならば、当分――つまり当時のお言葉では、少くとも次年度においては、兵力の増強をしない。たとえば大臣のお言葉によりますと、百人、二百人の増員はときにはあるかもしれないが、……

第16回国会 外務委員会 第31号(1953/10/19、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 割当の時間がありませんので、ごく簡単に二、三の点について外相にお尋ねしたいと思つております。  実は東南アジア諸国に対しまする賠償の問題は、講和条約の当時におきましては、その解釈またはその宣伝においては、役務の賠償をもつて足りるというふうに理解されておつたわけでありますが、今日になりますと、現物賠償という拡大解釈もこれに加えて行く御方針のようであります。われわれ少し将来を考えますと、現物賠償だけに限らないで、現金賠償の要求が出て来ないとも限らないというふうに推察するわけでありますが、もしそういう問題が出て参りましたときに、今の政府当局は現物賠償問題に対してどういう態度をおとりになる……

第16回国会 外務委員会 第32号(1953/10/28、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 防衛計画についてちよつとお尋ねいたしますが、今MSAの交渉が停滞し、しかもこれが長引いておるということ、また保安庁におきまして防衛計画を政府の案として最後的に決定し発表できないのも、まつたくわれわれはアメリカと日本との間に、日本の防衛計画に対する大きな食い違いがあることに原因があると思うのであります。そこでお尋ねいたしたいのは、アメリカ側の要望しております防衛計画が、その後多少なりとも正式に外務省が直接、あるいは池田特使を通じまして明らかになつておる点がありましたならば、御報告を願いたいと思います。
【次の発言】 最後の決定は日本がするにいたしましても、アメリカと日本との間におきま……

第16回国会 水産委員会 第28号(1953/10/27、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 外務大臣の御都合で時間がないようでありますから、保安庁長官または農林大臣に対する質問は後に留保いたしまして簡潔にお尋ねいたします。  まず第一にお尋ねしたいのは、今までの韓国との正式な交渉におきまして李承晩ラインの法的な根拠について、韓国側は、どういうふうなことを根拠としてそういうことを言われたのか、それをお尋ねしたい。言いかえますれば、占領中に、連合国司令官が防衛水域を設定したことに便乗して、こういうものをやつたのか、あるいはまたアメリカが、先般この太平洋地域におきまして声明いたしました例の大陸だなの声明にならつてこういうことを言い出したのか、あるいはまたその両者でもない、他の理……

第17回国会 外務委員会 第1号(1953/10/31、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は内容についての質問は、理事会の申合せによりまして来週月曜日にいたしたいと思いますが、きよう御提出いただきました資料の中に連合国各国の国名がございますが、これらの国の日本に駐屯いたします兵数と、それから最近一箇年間にわたりまして、日本人に関連いたします犯罪容疑件数をお示しいただきたいと思います。もしきようお手元になければ、来週の月曜日までにこの委員会にお示しをいただきたいと思いますが、いかがでございましようか。
【次の発言】 今の犯罪件数はいつからでございますか。もう一つは犯罪の確定件数でございますか、容疑件数ですか。第三には、もとよりアメリカ軍を含んでおると思いますが、その三点……

第17回国会 外務委員会 第2号(1953/11/01、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 大臣はきようお見えになりませんか。
【次の発言】 私の質問は、法律のこまかい条文の問題でなしに、基本問題で少し大臣の御所見を承りたいので、大臣が見えてからにしていただきたいと思います。
【次の発言】 議事進行について。大臣の御都合はあすはどうですか。

第17回国会 外務委員会 第3号(1953/11/02、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は国連軍の日本駐留そのものについて、政府の御方針を伺いたいのですが、大臣がお見えになりませんからそれはあとにいたしまして、少しく局長にお尋ねいたします。実はお示しになりました議定書の内容に入ります前に、今の北委員に対する局長のお話の中で、中共その他の国が日本との平和条約または不可侵条約の提案をしておることを、平和攻勢の一つの戦術にすぎないというふうな意味のお話がございました。そういう実は表面とは違つた悪意を持つた戦略的な意味であるということを、どういうところから実際御断定になるのか。そういう前提に立つて外交政策を進められるとすると、かつてありもしない危機を危機だと国民に訴えて事態……

第17回国会 外務委員会 第4号(1953/11/03、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は日本社会党を代表いたしまして、本協定に反対の意思を表明いたしたいと思います。  その理由を簡潔に申し上げたいと思いますが、まず第一点は、この協定が国会に承認を求められました手続についてでございます。言うまでもなく、憲法の建前におきましては、国内法に優位いたします国際条約を結びます場合には、効力を発生します事前に国会の承認を求めるのが、原則的な建前になつておるのであります。ところがこのたびの協定におきましては、国会を召集すべきであり、かつまた召集することのできる状態にあつたにかかわらず、効力が発生いたしました後に、事後承認を求めるということは、これは明らかに憲法の建前を蹂躙ととも……

第17回国会 外務委員会 第5号(1953/11/04、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 今大臣がお見えになつて、防衛力と憲法の関係のお話がございましたが、私は十六国会以来、この防衛力と憲法の関係は非常に関心を持つていろいろお尋ねしておるのでありますが、きようもお尋ねしたいと思いましたが、時間がおそくなりましたので、きようは一点だけお尋ねして次の機会にいたしたいと思います。それは去る二日、一昨日でございますが、京城で韓国の外交長官が、安保条約の祝賀会で日韓会談問題について意見を申し述べられたようですが、このことが昨日の日本の新聞に報道されておりました。これは新聞報道でありますが、日本の外務省へその正式な情報が入つておりましようかどうか、ちよつとお尋ねいたします。

第17回国会 外務委員会 第6号(1953/11/07、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 異議です。実は政務次官に今の問題についてお尋ねしたいと思つたのですが、参議院の本会議でどうしても三十分ばかり抜けるということでありますから、できればこの質問をさせていただきたい。そのあとで採択するように希望いたします。
【次の発言】 こういうことは、できますならば全会一致で行きたいと委員長も希望されるでしようけれども、私も希望するわけです。従つて延びるわけではありませんから、時間的なことから行きましても同じことでございますから、次官がお帰りになりましてからお願いいたしたいと思います。
【次の発言】 私は時間がありませんから、池田・ロバートソン会談声明に対して、政府がこれを認める、こ……

第18回国会 外務委員会 第1号(1953/12/03、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は簡単に二、三の点についてお尋ねしたいのですが、あなたの交渉に当られた相手のロバートソン並びに共同輝明を出したロバートソンの資格は、有権的なものでございますか。プライヴエートなものでございますか。
【次の発言】 それについて、あなた方がお出しになりました共同声明の内容についてはタツチしない、ただ東京会談を開くことについてはこれを認める、こういう形であなたのプライヴエートの立場と日本政府の関係は結びついておられたわけですが、アメリカ側はどういうことになつておつたのですか。
【次の発言】 そうしますと、アメリカ側と東京会談を開くことにつきましての政府の責任、これはどこでだれが承認した……

第18回国会 外務委員会 第2号(1953/12/05、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となつております問題について反対の意思を表明いたしたいと思います。  私どもは前の日米友好通商航海条約そのものが、表面は実は自由正平等の原則に立つているようでありますが、実質的にわれわれが判断いたしますと、アメリカの対日投資を保護する条約の面が非常に強く、その結果は日本の経済に対しますアメリカの支配を非常に強化するという理由によつて反対いたしたのであります。ところが一旦できましたその条約が、今度の交換文書によりまして多少当然日本側にも緩和されるかのごとき形でありますので、その面においてはけつこうなように見えますが、しかしこれは次のような……

第19回国会 外務委員会 第1号(1953/12/11、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 実はきようは少し時間をいただいて大臣からゆつくり最近の情勢についてお話を伺う予定でしたが、われわれの予定がはずれて、大臣の御都合で時間もありませんので、きようはアジアの問題に限つて関連してちよつとお尋ねいたします。  実はせんだつて外交方針の演説に対しまして、共産陣営特に中央との不可侵条約あるいは通商条約なり漁業協定なりを結ぶことが、日本の今の外交上あるいは、経済一般上必要だということを強調してお尋ねをしたのですが、それに対しまして十分なるお答えをいただけなかつたので、きようはそれに対して少し具体的にそれを進めることのできない政府側の理由をお尋ねいたしたいと思います。

第19回国会 外務委員会 第2号(1953/12/15、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 最初に簡単に鈴木市長さんにお尋ねいたしますが、きようは特に施設並びに財政、雇用問題についての御陳情でございましたが、他の基地において問題になつておりますような、兵隊の生活を通じて、特に性生活を通じましてのトラブル、または市民としての迷惑な事実、特に社会教育上の点からの事実の有無を、ひとつお尋ねいたしたいと思います。  それから第二点は、地方税は、ここに示されておりますように、大体希望されているのは電気ガス税だけでございますか、そのほかにございましようか。  それから第三点は、その課税が可能であるという自治庁の解釈であつたようでありますが、それはどういう根拠によつてそれを主張されたの……

第19回国会 外務委員会 第3号(1954/02/01、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 大臣のお時間がありませんから、簡単に一、二お尋ねしておきたいと思います。  先ほど福田委員からも問題が提案されましたが、今日の日本の外交方針というものについてちよつとお尋ねしておきたい。外交方針というものは、政府も言われるように、経済の自立、国民生活の向上のためになる外交政策でなくちやならぬと思うのです。その場合に、政府のいわゆるソ連圏の平和攻勢なるものは、やはり資本主義諸国の経済的な行き詰まりが非常なねらいになつておる。このねらいは必ずしも一方的な宣伝ではなくて、アメリカ経済を中心とします資本主義諸国の経済の非常に激甚なる競争、狭隘なる市場等の問題となつて現われて来ておる。そうい……

第19回国会 外務委員会 第4号(1954/02/03、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 次官に簡単にお尋ねいたします。アメリカ大使館との連絡またはそれからの情報についてお答えございましたが、ソ連代表部から日本政府または警視庁に捜査願が出たりあるいはいろいろな情報が来ていると思いますが、それらの関係から出ております情報について、すべて明らかにしていただきたい。
【次の発言】 ソ連代表部からの情報の内容はどうですか。
【次の発言】 それは捜査願といいましても、単なる捜査願の文句だけでなしに、こういう事情、こういう経過をもつて本人が拉致または失跡をしたので、それに対して捜査願が出ているのだろうと思います。そのソ連代表部からの申入れの内容について明らかにしてもらいたい。

第19回国会 外務委員会 第5号(1954/02/06、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 保安庁長官はきようはお見えになりませんか。
【次の発言】 それではこの次に呼ぶようにしていただきたいと思います。
【次の発言】 私はきようは要求大臣がお見えになりませんので、質問は次にしたいと思いましたが、重要な質疑応答がございましたので、関連して、後の討議のためにこの際二、三明らかにしておいていただきたいと思うのです。  まず第一は、土屋さんにお尋ねいたしますが、小麦協定によりましてひもつきになりました金の使い方は、日本の政府の自主的な計画に従つておやりになるということで先ほどお答えがありましたが、それに関連して一言お尋ねしたいのは、その計画は、たとえばMSAの交渉にあたつて、自……

第19回国会 外務委員会 第6号(1954/02/10、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 春副知事がお急ぎのようでございますから、簡単にちょつとお尋ねいたします。  最初七千七百何がしから六千八百何がしが引揚げられたときに、九百何がしが残留されたとのことですが、それもその後日本へ送られたようでございますが、それは一体だれの権限で、いつどういう状況で送られたか、そのことをお尋ねいたします。  それから時間がありませんから関連してお尋ねいたしますが、副知事のお見えになる間にお答えいただいた方がいいと思いますので、横田さん、藤田さんからお答えをいただきたいと思います。当時の補償を断つたのは中村支庁長ではなくて島民だということですが、その間の事情についてお聞き及びの点がありまし……

第19回国会 外務委員会 第7号(1954/02/13、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 時間が大分おそくなりましたから、きようは一つだけお尋ねいたしますが、政府は最近旅券法の改正案を本国会に提出されるおつもりでございますか、どうでございますか。
【次の発言】 改正の内容について重要な点をちよつと御説明いただきたいと思います。それが一点。それからもう一つは、もし提出されるおつもりでございますならば、大体の予定の時期をお示しいただきたいと思います。
【次の発言】 内容を見ませんと意見を申し述べるわけには行きませんが、あらかじめ希望を申し上げておきたいことは、今までの旅券法の不備な点を明瞭にして旅券法本来の精神に沿うような条文に改正する、こういうことであろうと思うが、その場……

第19回国会 外務委員会 第8号(1954/02/17、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 社会党を代表いたしまして、本協定に賛意を表します。ただ一言申し上げておきたいと思いますのは、本協定は、元来から申しますと、賠償問題全体のとりきめが先行すべきものであるというふうにわれわれ考えております。特に昨年の本委員会に問題になりましたフイリピンとの間におきます中間沈船引揚協定につきましては、同様の趣旨をもつて、私どもそのことを強く希望いたしました。特にこれらの国々との賠償協定が本ぎまりになりませんのにつきましては、かの方にもいろいろ事情があることは十分察知できますが、同時に日本の政府当局の考え方や、あるいは努力の不足をわれわれも遺憾ながらいささか見出さざるを得ないのでございまし……

第19回国会 外務委員会 第9号(1954/02/20、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 きようは大臣が御不在でございますから、次官にちよつとお伺いいたします。一昨日終りましたベルリン外相会議でございますが、あれはわれわれは、話合いによつて国際的な平和を確保したいということが、特にソ連並びに欧州諸国の希望によつて一応成功しつつある。結論につきましては重要なEDC問題等については結論を得ませんでしたが、全体としてそういう傾向をわれわれは希望もつて見通すことができるのではないかと思つておりますが、外務当局は一体あれをどういうふうに見ておるのであるか、今後の国際外交の情勢についての御判断をお尋ねいたします。
【次の発言】 私が申しましたのは、西ヨーロッパ三国の関係を聞いておる……

第19回国会 外務委員会 第11号(1954/02/27、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 時間がありませんから簡単にお尋ねいたします。  まず第一に、次官並びに調達庁長官に率直にお尋ねいたしますが、先ほど来四人の参考人の方の言われましたのは、学校建設がどうしても必要だということ、それから周囲の風教上よろしくないということ、第三点は、明治神宮の神域の内苑であるという点だと思います。これらのことは、単に土地の方々の利己的なまたは排他的な意見ではなくして、国民感情から見まして、当然な御要望であるようにわれわれ伺いましたが、この参考人の方々の陳情を伺われまして、次官、長官はどういう感じをお持ちになりましたか、ちよつとお尋ねいたします。

第19回国会 外務委員会 第13号(1954/03/06、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は日本社会党を代表して、本件に賛成の意を表します。  最近世界の情勢は、ますます平和的方法によつて国際紛争の解決の方向に進みつつあります。ところが現吉田政府の態度は、ややともいたしますと、力の外交の必要を国民に訴えているような傾きがございますが、この際三裁判所規程の当事国として参加するとによりまして、ますます平和的方法によつて、国際問題を解決する信念を固められまして、ここで道が開かれたわけでありますから、この道を十分に活用される意思をますます強固にしていただきたいという希望を付しまして、賛意を表する次第でございます。
【次の発言】 最初にちよつと委員長にお尋ねいたしますが、このご……

第19回国会 外務委員会 第15号(1954/03/12、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行について。かねて問題になつておりましたいわゆるMSA協定なるものが、このたび初めて本委員会に付託されまして、昨日来政府の提案理由の説明を拝聴いたしますとともに、配付されました条文を拝見いたしましたところが、われわれかねて危惧いたしておりましたこと、すなわちこのMSAの法の精神並びにここにとりきめになりまして調印を終りました条約文を拝見いたしまして、憲法に違反するものであることがしごく明瞭であると存じます。従いましてもしこれがわれわれの判断のごとく憲法に違反するものでございますならば、当然法理的に考えまして、このような違憲の案件は本院においてこれを審議することは無勢あるとわれ……

第19回国会 外務委員会 第16号(1954/03/13、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行。政府にこの際お願いしておきますが、今までアメリカとの間にMSA法によつて結ばれました各国の条約の例がありましたら、これを全部資料としてお示しいただきたい。それから第二には、今度の日本とアメリカとの間におきます協定の交渉の速記録が、もし公開できるものでありましたならば、これも拝見いたしたいと思います。それから第三には保安庁にお願いいたしますが、せんだつてまで、防衛計画全体についてはまだ策定を終つておらぬということでありますが、その後きまりました分をお示しいただきたい。同時に、それに関連いたしまして、それの基礎となります作戦計画について――特に、今度の自衛隊法によつて軍の性格……

第19回国会 外務委員会 第18号(1954/03/16、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は政策または各条約の条文の内容につきましては、後に逐条審議のときにお尋ねいたしたいと思いますので、きようは総括的に、この協定によつて生ずる軍事的義務と憲法との関連について、他の委員からも御質問がありましたが、問題が重要でおりますから、関連して少しくお尋ねしておきたいと思います。  最初岡崎外相にお尋ねいたしますが、今度の協定の八条でございます。少しく字句にわたりますが、第八条に「自国の防衛力及び自由世界の防衛力の発展」云々というのと、それから「自由の防衛能力の増強に必要となる」云々、アメリカ側の文書な拝見いたしますと、デフエンシイヴ・ストレングスとデフエンス・キヤパシテイズと使い……

第19回国会 外務委員会 第19号(1954/03/18、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私はただいまのいわゆるMSA協定の問題に入ります前に、例の太平洋上ビキニ環礁において起きました水爆による被害の事件について、昨日に引続いて重要な点について外務当局にお尋ねいたしたいと思います。つまり昨年並びに一昨年にアメリカがわが方に通告したといいます危険地域についての国際法上の根拠でございますが、これは信託統治協定十三条によるものだと思いますが、そうでございますか。
【次の発言】 十三条は、これは言うまでもありませんが、「施政権者は、安全上の理由によつて閉鎖されたものとして自己が随時に特定することのあるいずれかの区域への右規定」右規定と申しますのは、国連憲章八十七条並びに八十八条……

第19回国会 外務委員会 第21号(1954/03/20、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行について。御承知の通りきようは実は私の方から文相に対する不信任案が出ておりますし、また中曽根君の徴罰動議の問題で緊急動議も出ております。また改進党の諸君は教育法に対する態度がまだ分裂してきまらなくて、きようは議員総会を開く、私の方も実は緊急重要な議員総会を開くことになつております。それは午後の本会議に備えるためでございます。そういうわけでございますので、本日の審議はこの程度にしていただきまして、きようはひとまずよして、来週からまた精力的に続行されんことを希望いたします。

第19回国会 外務委員会 第22号(1954/03/22、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 関連しまして最初に土屋さんにお伺いします。先ほど、今度の被害者の治療のために、アメリカ側に対して放射能の性質、治療の対策等について、具体的に向う側に親切な資料の要求をされたということを伺いましたが、まだそれに対して返事がないということで済ましておられるようですが、もしアメリカが人道主義を主張しておられる国であるならば、私ははなはだ意外に思うのでございます。ただいま東大の清水外科に入つておられる増田さん外患者の方の治療につきましては、この原因、放射能の性質がわからないので、それを探しておりますと、やはり一日でもおそくなればおそくなるほど、病原に対する対策が遅れて、実は被害がひどくなる……

第19回国会 外務委員会 第24号(1954/03/24、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 ちよつと議事進行に関して一言だけ……。福永官房長官に議事進行に関連いたしますので、お尋ねしておきたいと思うのです。私はあなたに対してはまだあとお尋ねしたいことがありますが、戸叶委員がこの次質問なさいまして、そのあとで私お尋ねをいたしたいと思いますから、そのことは後にいたしますから、お残りを願いたいと思いますが、実は今並木委員が御質問なさいましたが、あなたも御承知の通り、MSAは日本の憲法にも関連する重要な、さらにある意味ではそれより大きな国際的、国内的な影響を持つような条約文でございます。従つてこれの審議にあたりましては、提出の責任者であります吉田総理が国会へ出て来られまして、質問……

第19回国会 外務委員会 第25号(1954/03/25、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 時間がありませんから簡潔に緒方副総理にお尋ねをいたします。このMSA協定によりまして強く強調れておりますのは集団的自衛権ということでございます。この集団的自衛権の発動に関しましては、これが学界の学説に二通りありまして、一つはわが国におきましては東大の横田喜三郎博士とかそういう方々は、特別な他の国との軍事的協定なくして固有の権利として発動し得るのだという解釈と、それからもう一つはこれの発動のためには、その前に特定国との軍事的協定を必要とするという解釈と二通りあります。これを私は気になりましたので下田条約局長にお尋ねをいたしましたところが、局長は明確に事前にとりきめなくして集団的自衛権……

第19回国会 外務委員会 第26号(1954/03/26、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 整理するためにもう少しお尋ねいたしておきますが、一年の後には六百五十人が約半分くらいになるだろうということですが、そのあとはどうなりますか。
【次の発言】 先ほど出たことについてもう一歩つつ込んでお尋ねいたしますが、欧州各国のMSAを受けておる国の顧問団の大体のラウンド・ナンバーはわかりませんか。
【次の発言】 それはどれくらいでございましようか。
【次の発言】 たとえば英国その他の欧州の目ぼしい国はどのくらいでございますか。
【次の発言】 それは受けておる武器の援助の量といいますか、内容にもよりましようが、それに大体比例しておりますか。

第19回国会 外務委員会 第27号(1954/03/27、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 最初に委員長に議事進行についてお尋ねいたします。きようは実は理事会を一ぺん開いていただきたいと思つていたのですが、やむを得ずお開きがございませんでしたので、この際ちよつとお許しを得て発言したいのです。再々申しましたように、このMSA協定は内外にわたしまして重要な運命を決する協定であるのでございます。従つて吉田総理の出席をぜひお願いしたい。これは国会の審議の良心的な権威のためにも、また政府の政治的良心のためもぜひ必要である、そういう原則がこの委員会でも確認されておりました。議運におきましても最初の説明のときにそのことを強く要望されたのでありますが、当時は一週間の休養を要するという医師……

第19回国会 外務委員会 第28号(1954/03/29、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 質問に入ります前に議事進行についてちよつと一言。これは時間外ですからお断りしておきます。委員長、よく聞いておつてください。これは委員長も確認されておるごとく日本の運命を決定し、大衆の生活に影響のあります重大な案件でございますので、最初理事会の申合せによりまして、吉田総理自身に対して各委員持時間三十分ずつ総括質問を許されることを確認されました。しかるところ一週間の診断書が出ておったようですが、その後何病であるか存じませんが、相かわらず御出席はないようで、そこでわれわれ最大の譲歩をいたしまして、緒方副総理の御出席をいただいて、総理にかわつて内閣の責任のある御答弁をいただいておつたわけで……

第19回国会 外務委員会 第32号(1954/04/07、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 次官がお見えでありますので、ちよつとお尋ねいたします。最近新聞で報道されておりますが、日米間において艦船を借りるのか、もらうのか知りませんが、協定を結ぶ意思をもつていろいろ準備を進められておるようでありますが、最近のその問題に対する政府の御方針を承りたいと思います。
【次の発言】 それにつきましてどういう必要でどの程度のものを借りられるのか、もらうのか、またそれに対する反対の義務というか、条件はどういうふうに交渉されるつもりなのか、政府側の方針を伺つておきたい。
【次の発言】 どういう種類の艦艇であるのか、どのくらいのトン数のものを何隻くらいのつもりでおられますか。

第19回国会 外務委員会 第33号(1954/04/10、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 関連して。時間がありませんので、他の委員に御迷惑ですから、今の問題に関連してちよつと二点だけ大臣にお尋ねしておきます。  第一は、公海自由の原則でありますが、われわれはたとえば国際法の通念上、公海の自由というのは、一国または個人が公海を無制限に使用することができる漁業または航行の自由等でございましようが、無制限に使用することができるというのではなくて、むしろ排他的に使用することができないという裏の意味が強調さるべきだというふうにわれわれは考えますが、この点について外務大臣は、公海自由の原則に対する解釈をどういうふうにお考えになつておられるか、私は今申しました通りに、無制限使用を確認……

第19回国会 外務委員会 第37号(1954/04/20、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は簡単に政治目的の問題に関連してお尋ねをしたいと思います。われわれは、昨年十月でございましたか、国連軍との裁判権の問題の協定について論じましたように、日本における国連軍の駐屯を実は迷惑に思つているわけです。朝鮮戦争は、言うまでもなく、その後世界の人々の認めるところは、これはむだな失敗であつたということが明瞭になつて来ているし、あと残る問題はアメリカの面子だけだと思うのです。先ほど局長は、ジユネーヴ会談においても、朝鮮問題の平和的解決は、見通しとしては困難ではないかということを言つておられますが、それは欧州諸国もこれを希望している、アジアの人々はももちろんございます。にもかかわらず……

第19回国会 外務委員会 第39号(1954/04/22、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は最初に政府側にちよつと希望を申し述べておきます。こういう条約が採決されるときに外務大臣がおらぬというのは、どうも心がけが悪い。お忙しい事情がおありになるようでありますが、ぜひこれからは出席されるように希望いたします。しかし、格別に急いでおられるようですから、特に譲歩いたしまして採決に臨みたいと思います。  私どもはこの条約は日カの通商または投資の問題をすべて解決するのに非常に不十分なものだと考えます。今まで非常に不当な不利な立場におりましたものを、当然の関係にやや回復しただけでございます。そういう点については、政府におかれまして今後全面的な通商並びに投資に関しまする協定を早く促……

第19回国会 外務委員会 第40号(1954/04/24、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 四人の参考人の方においでいただきまして、いろいろな角度から貴重な御意見をお述べいただきましてたいへん感謝いたします。御意見に従いましていろいろお尋ねいたしたい点が多いのでございますが、皆さんお忙しいようでもありますし、われわれもきよう十分時間がございませんので、簡単にお尋ねいたしたいと思います。  最初に郷古参考人にお尋ねいたしたいと思いますが、およそ軍機につき徹底的に厳重に取締るということになりますと、動機、手段、方法のいかんを問わず、漏れないこと自身が最も尊重されることであつて、いわば結果主義に立たざるを得ないと思うのです。そこでつい行き過ぎまして――われわれは行き過ぎだと思う……

第19回国会 外務委員会 第41号(1954/04/26、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 国連軍協定に関しまするお尋ねの前に緊急に、外務省の文化局の方でございますか、お見えでございましたらちよつとお尋ねいたしたい。
【次の発言】 実は小石川の後楽園にございます旧名は満州国留日学生会館、その後昭和十九年ごろに名前がかわりまして満州国留日学生補導協会と財団名が変更になつておりますが、最初にお尋ねいたしますが、これの最初の寄付行為のおもなものはどこどこになつておりますか。
【次の発言】 昭和十年に設立されました満州国留日学生会館なるものは、日本国内における法人だと思います。従つてその財産もたとえば満州皇帝その他外国人から寄付行為があつたといたしましても、それは日本の国内の法人……

第19回国会 外務委員会 第43号(1954/04/28、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 関連して。時間がありませんので、この際一問だけ関連して大臣にお尋ねいたしたいと思います。  東南アジア問題は、先ほど言いましたように、日本の再軍備を中心といたします外交政策が、フイリピンのみならず東南アジア地域一帯に大きな悪影響を及ぼしておることは、ぬぐうべくもない事実だと私は思うのですが、そのやさぎに、このフィリピンとの交渉の行き詰まりがございました。続いてインドシナ戦線も非常な重要な段階になりましたときに、アメリカが、話合いのうちに朝鮮なりインドシナ戦線を終結しようとする空気にに反しまして、自由主義国諸国の自衛の名のもとに、この戦局に武力をもつて介入したいという意思がだんだんほ……

第19回国会 外務委員会 第46号(1954/05/07、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私はメーデーの前後にちよつと欠席したことがございますほかは熱心に出ておりました。従つて欠席いたしましたときに質問が出て、答弁がありましたことがありましたら、時間の都合上重複いたしますから、結論だけでけつこうでありますから御注意していただきたいと思います。  最初にお尋ねしたいのは、この法案は言うまでもなく、MSA協定第三条を受けての一つの措置だと存じます。長官も今日みずからおつしやつたように、MSA発効後まつ先にすべきことは、この秘密保持の受入れ態勢である。またそのほか本法案審議にあたりましての参考人の意見の中にもそういうことが出て参りました。そこで問題になりますのは、秘密保持の限……

第19回国会 外務委員会 第47号(1954/05/08、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 その点についてちよつと関連してお尋ねしたいのですが、今猪俣議員が言われましたように、わざわざ標記並びに通知の義務を法律上負わしておいて、故意または過失によつて係官がそれをしなかつた場合に、それにもかかわらず、その一般人が犯罪の構成の場合が出て来るということになりますと、そういう今の論理で行けば、当然こういうふうに義務づけを法律上しておるのに、その係官が過失または故意によつて標記を付さなかつた場合に、片手落ちにならないためには、その係官もこの法律における処罰を受けるべきだ。行政上の処置または処罰を受けるだけでなしに、それを概念または故意をもつて行わなかつた係官自身も、善意または無過失……

第19回国会 外務委員会 第50号(1954/05/15、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 こまかいことはまた後にお尋ねをするとして、ちよつとお尋ねいたしますが、これは大体の第一期計画か何か知りませんが、これだけの、十七隻、二万七千トンの艦船を今までの状況において訓練操作するとして、年間の予算は大体どれくらいになつておりますか。
【次の発言】 それでは委員長にお願いしておきますが、月曜日に保安庁またい大蔵省の方々のお立会いの上でこれは御回答いただきたいと思います。  もう一点お尋ねいたしますが、再軍備計画、軍という言葉を使う使わぬは別として、要するに外国からの直接侵略に対応するものとしての実力組織、すなわち軍隊とわれわれは解釈いたしますが、こういうものの増強計画、維持計画……

第19回国会 外務委員会 第51号(1954/05/17、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 ただいま議題となつております艦艇貸与協定に関連したことで、一、二増原次長にお尋ねしたいと思います。  五月十六日付の読売新聞の報道によりますと、前日の十五日に、アメリカの三軍記念日にあたつて神田の学士会館においてレセプシヨンが行われ、その席上ヒギンス少将が重大な発言をしたように報道されております。増原次長は当日わが方の軍部を代表して出席されたようでございますが、この新聞報道をごらんになつて、これを事実として確認されますかどうか。
【次の発言】 今伺いますと、読売新聞の報道はごらんになつたようでございます。そういたしますと、その席上ではウイスキーに酔つぱらつており、得意でもない英語で……

第19回国会 外務委員会 第52号(1954/05/18、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 最後に整理をするために、まず増原次長にちよつとお尋ねいたしますが、この協定以前に今までにアメリカから供与されておる船舶で、海岸線防衛に役立つフリゲート艦その他の船舶の隻数とトン数をひとつお知らせ願いたい。トータルでけつこうです。
【次の発言】 そうしますと、これは概算でございますが、今度この協定によりまして、ひとまず昭和二十九年度末までに借り受けたいと思つておる予定数を合せますと、約六万九千トンのトン数になるわけでございます。せんだつてわれわれが繁いたしましたアジア諸国における海軍力の表を、今朝いただいて拝見いたしますと、まず朝鮮が、これも性能はむろん日本より低いもので、最高フリゲ……

第19回国会 外務委員会 第53号(1954/05/21、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 関連してちよつとお尋ねいたしますが、先ほどから伺つておりますと、日本に陸揚げされるときの検査がやはり急所の一つたと思のですが、その検査の責任はどこにありますか、当然商社でございましようね。ただそれに食糧庁の検査官が立ち会う、つまり向うの証明書通り品物に間違いがあるかないか、もしあれば日本の商社が向うの商社に対してキャンセルするなり損害賠償請求をするなりということになると思うのです。だから、BLをもつて陸場げの品物を受取つて検査をして、それで向うの証明書通りに間違いがないということがわかつて初めて政府に渡す、こういう順序になるべきだと思うのですが、そこをちよつとはつきりしていただきた……

第19回国会 外務委員会 第56号(1954/05/29、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 今の問題で関連して一言申し上げたいと思います。この間は、努力することを約束したのではなく、連れて来るという結果を約束したのです。もしそれができなければ政治的生命をかける、それは一体どういうことだ、脱党してもやるというのが自由党の理事諸君のお言葉でした。あなたよりむしろ自由党の理事の福田君初めの発言でございましたので、それをわれわれは信用したのです。だから公党の理事が、われわれ野党といえども理事に対して約束されましたことを実行してもらいたいと思います。どつちでもけつこうです。来なければ来ないでその理由を伺いたい。理事諸君が脱党されてもけつこうです。どつちですか、はつきりしていただきた……

第19回国会 外務委員会 第57号(1954/06/03、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行で委員長にちよつとお尋ねいたしますが、きようは定例の外務委員会の日でございまして、しかも最終日と一応予定されるわけですが、外務大臣は御出席にならないでしようか。
【次の発言】 外務大臣にお尋ねしたいことが二、三あつたのですが、それではそれはあとにいたしたいと思います。  一点だけ下田条約局長にお尋ねしておきたいのですが、それは日本の憲法と、日本が外国との間に共同防衛の体制をつくる、またはそういう集団的な防衛機構の中に参加することとの関連について、今までいろいろ法理的に御研究になつておられるだろうと推測いたします。またその必要を生じている情勢だとも思います。そこで政策上のこと……

第19回国会 外務委員会 第58号(1954/09/14、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行について。この休会中の外務委員会におきましては、伝えられております吉田総理の外遊がもし確実であるといたしますならば、その前にぜひ本委員会に出席されまして、外遊の趣旨、目的、計画等について国民に向つて訴えられるのが当然だとわれわれ考えております。従つて先般の理事会におきまして吉田総理の出席方を委員長より交渉していただくよう強く要望して了承していただきましたが、その後の御交渉の経過をこの際明らかにしておいていただきたい。
【次の発言】 時間が来ましたから、申合せを尊重してあしたにまわします。

第19回国会 外務委員会 第59号(1954/09/15、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私はきのう質問ができませんでしたので、きよういたすつもりでしたが、大臣がお見えになつてからいたしますが、私どもの同僚の山花君が、全駐労の争議の問題について、協力局長にちよつとお尋ねしたいということですので、ひとつお願いいたします。
【次の発言】 外務大臣がお見えになりましたからちよつとお尋ねいたしますが、きようは十時からの委員会でありますのに遅刻なすつたのは、閣議に御出席の結果だと思いますが、さようでございますか。
【次の発言】 きようの閣議では、伝うるところによりますと、吉田さんの外遊が正式に諮られて決定せられるという報道になつておりますが、その問題に関する閣議の状況をお話くださ……

第19回国会 外務委員会 第60号(1954/09/16、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 関連ですから、ごく簡単に今の問題について三点列挙して一ぺんにお尋ねいたしますから、整理してお答えいただきたいと思います。  われわれは、国際的な被害が起きましたときには、国際通念として当然間接損害まで補償責任がある、こちらは請求権があると考えます。しかし具体的に問題になりますと、やつぱり間接といい、直接といい言葉の問題ではなくて、今度の事態に即して一体日本側はどこまでを直接損害としてこの損害賠償要求の範囲にしておられるのか。たとえば漁業者の非常な被害、それから魚屋の被害、また農作物等に対する被告等もあろうと思うのですが、今度起きた事例の中で具体的に調査された被害の実態に即して一体、……

第20回国会 外務委員会 第1号(1954/12/01、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 私も、社会党を代表いたしまして、ただいまの動議に賛成の意を表したいと思います。理由は喋々いたしませんが、吉田総理が、先般外遊に出発される前に、当委員会並びに本会議においてその外遊目的を明らかにして、国民にも納得さすべきところを、それをあえてされなかつたことにわれわれ大きな不満を持つておつたわけでございます。総理は、今度の外遊ほ親善を目的とするということでございましたが、昨日の報告を聞きましても、さらに何らかの具体的な収穫があつたかのごとき報告に触れておられるのでありまして、われわれはその問題について、より詳細により正確に明らかにする責任があると存じますし、また特にアメリカにおきます……

第20回国会 外務委員会 第2号(1954/12/04、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 福永さんにちよつとお尋ねいたします。当委員会ではそういう問答はいたしておりませんが、新聞の伝うるところによりますと、政府は野党が出します不信任案が通過いたしました場合に、必ずしもやめるとは限らない、むしろ解散をもつてあとの政局の収拾に当るつもりであるということが報道されておりますが、それは事実でございましようか。
【次の発言】 そういたしますと、今まで総理またはあなたの答弁あるいは談話としてありました、不信任案が提出されたならばこれをまつ正面から受けて立つ、それがもし通過した場合には解散をもつて臨む方針だ、少くとも現在はそうだというような趣旨のお言葉があつたと思いますが、これはどう……

第21回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第4号(1955/01/24、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 山本次官の一般方針はもうわかっておりますから、繰り返していただく必要はないのですが、今の貿易使節団を入国せしめることに対して具体的に一体どういうところに検討の余地が残っておるのか、それをもっとはっきりしていただきたい。考慮する余地があるというのは、どこにどういう問題があるのか、国際関係にあるのか、人物にあるのか、時期にあるのか、あるいは人数にあるのか、まだ決裁のできない、検討する余地のあるという問題点をもっと具体的にはっきりしていただきたいと思うのです。
【次の発言】 そのほかは何でございますか。国際関係に考慮の余地がなければ、来る顔ぶれにあるのか、人数にあるのか、時期にあるのです……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 外務委員会 第2号(1955/03/31、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 外務大臣にいろいろな問題についてお尋ねしたいと思いますが、きょうは私の持ち時間が約六、七分しかございませんので、緊急な問題についてちょっとお尋ねしておきたいと思います。  それは、御承知の通り、一昨日中国の貿易視察団がすでに日本に到着いたしました。そして貿易協定の新しい締結をするためと、日本における各産業施設その他を視察する目的で来ておるのでありますが、第一に私のお尋ねしておきたいのはこの視察地域の問題でございます。今まで大体主催者である民間団体と政府との間の了解では、東京並びに京阪神地区、それから中京地区が了解されておるやに聞いております。しかし参りましてからいろいろと話をしてみ……

第22回国会 外務委員会 第3号(1955/04/06、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行。外務大臣にちょっとお尋ねいたしたいと思うのですが、外務大臣ちょっとお待ち下さい。なるべく早くということでなくて、大体の予定時間を……。
【次の発言】 外務大臣のアリソンとの会見の予定の時刻はいつから始まるのですか。何時から始まるのですか。
【次の発言】 時間がありませんので、私は日ソ国交回復に対する政府の交渉の今後の方針について簡潔にお尋ねいたしたいと思いますから、お答えもその焦点に合せてお答え願いたいと思っております。  まず第一にお尋ねしたいのは、交渉を始めますために問題となっておりますのは、交渉地の問題だけになっておりますかどうか。去る二月十六日、ドムニツキー氏から……

第22回国会 外務委員会 第4号(1955/05/06、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 私、質問いたします前に、委員会といたしまして委員長のお考えを伺っておきたい。実はきょうも私は重大な問題がございますから、ぜひ総理並びに外相に出ていただきたいと思ったのですが、今委員部の諸君に伺いますと、予算委員会とぶつかって出られないという簡単な御返事なんです。そうしますと、予算委員会はこれから継続してずっと下旬まで続くということが予想されますし、それが済みますと、参議院の予算委員会、こういうことで外務委員会の討議も、重要な問題に関してぜひ首相または少くとも外相には出ていただかなければならないわけですが、それを一体どういうふうにこれからお取扱いになるおつもりであるのか、先般の理事会……

第22回国会 外務委員会 第5号(1955/05/11、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行について。けさほど理事会で申し合せをいたしました富士山ろくの米軍の実弾射撃地の問題について、本委員会で現地調査するように議運に申し入れを委員長にお願いしてあるわけですが、その後の報告をしていただいて、取扱い方は緊急にしていただきたいと思うので、報告していただきたいのです。
【次の発言】 須磨委員からせっかく委員長にかわって話をしていただいた報告は、今伺った通りですが、前にもどって、委員会で至急案を立てて決定をしていただきたいのです。さようとりはからいを願います。
【次の発言】 それはけっこうでございますが、そうなりますと、委員会は一体何人、いつから幾日間、どういう目的をもっ……

第22回国会 外務委員会 第6号(1955/05/14、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 委員長にちょっとお尋ねしますが、外務大臣はお見えになりますか。
【次の発言】 外務大臣も御同席の方が好都合と思いますが、私はきょうは与えられた時間が少うございますから、鳩山総理の日中貿易の問題に対する、あなたのおっしゃった支持と協力を与えるという内容について少し具体的に御方針を伺っておきたいと思うのです。  この前の予算委員会での御答弁では、協定の個々の文章は別といたしまして、協定の内容のアウトラインは大体了承した上で、支持と協力を与えるという意見であるということもお答えになったようでございますが、大体そういうふうに理解してよろしゅうございますか。

第22回国会 外務委員会 第7号(1955/05/18、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 大臣はどうしたのですか。
【次の発言】 大臣が来てからやったらどうですか。
【次の発言】 どうせすぐ大臣が来られるのだから、来られてからやってもらった方がいいだろうと言うのです。
【次の発言】 もう来られるのだから、何も私は無理を言っているのじゃありませんよ。
【次の発言】 趣旨はよくわかりますけれども、大臣が旅行して御不在であるとか、しばらくここに来る見込みがないというならば別ですが、もう来られるのですから……。
【次の発言】 大臣がお見えになりますが、前にちょっとお尋ねしておきますが、大臣のお時間はいつまでですか。
【次の発言】 あまり時間がありませんが……。

第22回国会 外務委員会 第8号(1955/05/21、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 関連して。
【次の発言】 総理に関連してお尋ねしておきたいのです。きょう、伺いますと松本委員が特にお願いして来ていただいて、時間の確約がおありになるそうですから、一点だけ、今の総理がおやめになる問題についてですが、これは総理は今のところはこの間の予算委員会の御答弁に対してさらに考えが変っておらぬということでありましても、一方われわれが特に重視いたしておりますのは、ソ連との国交回復の問題だと思うのです。そういたしますと、ソ連との国交回復のための交渉というものは、相当時間がかかるということを予想しておかなければならぬ。ところが国内の政治情勢は必ずしもそれを待ってということでなくて、場合……

第22回国会 外務委員会 第9号(1955/05/25、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 朝永先生にちょっと蒙を開いていただきたいのでございますが、まず第一にお尋ねしたいのは、われわれ最近伺いますと、特に原子力研究につきましては、一九四六年ごろには技術的にも設備等につきましても、アメリカが非常にトップを切っておった。ところがその後ソ連または英国等が非常に追いついて参りました。というよりはむしろ追い越して、特に平和利用問題については、今日アメリカが必ずしも世界の最高であり、その技術も世界の技術を独占しておるというような状態ではないというふうに伺っておるのでございますが、特に平和利用の観点に立って、われわれがもし外国の研究の方法や技術を参考にするとすれば、アメリカだけではな……

第22回国会 外務委員会 第10号(1955/05/26、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 ガットの問題について局長に一点だけお尋ねしておきます。ここに提案されております議定書そのものは、私はこの際は問題ないと思います。ただ問題は今後の見通しでございますが、もう少しやはり先般からの御説明に加えて正確に伺っておきたいと思います。  第一に英連邦を初めとしまして日本のガット加入を心よく思っていない国々、または他の国の賛成によって三分の二以上を獲得して日本が正式に加入をいたしました場合にも、三十五条の除外規定を援用したいという考えを持っている国、これらは多少は向うのエゴイズムもあろうかと思いますし、あるいは日本に対する誤解もあろうと思いますが、必ずしも誤解ばかりではなくて、日本……

第22回国会 外務委員会 第12号(1955/05/30、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は本日総理並びに外相にお尋ねしたかったのでございまして、山本委員の次は私の番でしたが、委員長の御希望もありまして、総理並びに外相に対する質問はこの次にさしていただくことにいたしまして、そのことを確認しておいていただいて、中川局長に山本委員の発言につきまして関連質問を一点だけしたいのです。ビルマ賠償の問題について私もお尋ねしたい点が多々ございますが、きょうは関連質問ですから簡単にいたします。ただ一点は、実施細目につきましてまだ両方の調整が十分できていないというようなお話で、こちら側に日本政府が直接資材並びにサービスを向うへ提供する、向う側は円払いを要求して、それを日本の銀行に積み立……

第22回国会 外務委員会 第14号(1955/06/01、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は本日は前会からの約束によりまして、総理と外相と高碕長官に質問をすることになっておりましたが、総理並びに外相がお見えになりませんから、それに対する質問は留保いたしまして、高碕長官に対する質問だけきょうさせていただきたいと思います。  問題はもとより濃縮ウラニウム受け入れ問題でございますが、政府が昨日あたり特に他の委員会で御答弁になっておられるように、トルコ協定の例に見られますような第九条、すなわち発電に原子力を利用する場合には、アメリカの援助を受けることを双方が予想いたしました協定文には反対されるということを言っておられましたが、政府が今考えておられますひもつきであるということの……

第22回国会 外務委員会 第15号(1955/06/04、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 時間が限られておりますから、簡単にお尋ねしますから簡潔にお答えいただきたいと思います。私もちょっと日ソ交渉の問題についてお尋ねしたいのですが、御質問に入ります前に一言お尋ねしておきたいことがあるのです。今松本委員が言われました二日の民主党議員団との会談の中で、私ども左派社会党並びに共産党の諸君の意向を見ておると、この交渉をきっかけにして日本の外交政策を向米一辺倒から向ソ一辺倒に切りかえるように持っていこうとする意図が見られる、こういうことをおっしゃっておられるようですが、もしそれが真とするなら、共産党のことについては、私は他党のことですから存じませんが、われわれ社会党左派が向ソ一辺……

第22回国会 外務委員会 第16号(1955/06/08、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 きょう初めて提案されましてまだ内容をよく調べておりませんので、こまかいことに対します質問は留保いたしまして、参考のためにちょっと最初にお尋ねしておきたいのですが、今まで防衛協定並びに船舶貸借協定によりまして秘密保護法が発動されて、秘密の対象として告示されましたものはどういうものがありますか、その件数と内容、それからそれが所在いたしまする日本の内地における場所を、協定別にどなたからでもけっこうですが、最初に御提示をいただきたいと思います。
【次の発言】 以上の秘密対象に対します秘密保護の措置は、どういうふうにしておられますか。文書については極秘の判を押して一定の場所に保管しておくだけ……

第22回国会 外務委員会 第17号(1955/06/11、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 私ちょっとほかのことでお伺いしたいのです。これは島津さんか、下田さんかどちらにお尋ねしたらよいかわかりませんが、いずれこれは大臣にもお尋ねしなければいけないと思いますけれども、もし事務的な点でおわかりになったら一つお答えいただきたいのです。例のソビエトの貿易代表のクルーピン氏たちの滞在期間の問題ですが、これが延長を外務省へお願いいたしましたところが、拒否されたわけですね。寺岡さんその事情は御承知の通りまだ折衝する要務が残っておるということでございます。われわれが見てこれは当然な申請ではないかと思っておりますが、外務省はどういう理由でお断わりになったのか明らかにしていただきたいと思い……

第22回国会 外務委員会 第19号(1955/06/15、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は国際情勢一般につきまして、外務大臣にお尋ねする予定でございましたが、大臣がお見えになりませんから、それの質問は留保いたしまして、今委員長の言われました二つの問題に対する緊急の質問を、大臣がお見えになるまでさしていただきたいと思いますから、その点あらかじめ御了承置き下さるようにお願いいたします。  最初にソビエト貿易代表部のクルーピン氏一行の滞在期間延長申請の問題でございますが、これについて、先般外務省事務当局のお考えを伺いましたところが、結論的に申しますならば、真実重要なる商談が継続中であるならば、考慮の余地がある意味の御答弁がございました。そこで所管は法務省であり、直接の担当……

第22回国会 外務委員会 第20号(1955/06/16、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 最初にお尋ねいたしますが、これはわれわれに言わしめますと、買い付けました金のうちの何パーセントかを日本の財政投融資に借款として利用できるというところに、日本の飛びついた一番の理由があると思うのです。ですからそのほかは、こういう余剰農産物を特別の協定によって買いませんでも、通常貿易をもって買い得るのに、こういういろいろなオブリゲーションを負いました買付協定になってきたと思うのです。そこでこの問題は前内閣からの交渉経過をたどっておりますので、最初に私は、内閣の責任上、前内閣がどこまで交渉されて、現内閣はどこから交渉を引き継がれたか、その点を最初に明らかにしておいていただきたいのです。す……

第22回国会 外務委員会 第21号(1955/06/17、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 外務大臣に対する質問は留保して高碕長官に少し御答弁をわずらわしたいと思いますが、実は私ちょっと所用のために席をはずしておりましたので、他の委員からお尋ねいたしましたことと重複いたしましたら、私は速記録で拝見いたしますから、その点はどうぞ御遠慮なく御指示を願いたい。  その前に、どなたか事務当局の方でけっこうですが、きょうここでお示しいただいてもよろしゅうございますし、場合によれば資料で提出していただいてもいいのですが、最近二、三年間におけるアメリカの農産物の世界各国への輸出状況、これはたとえば日本に対します昨年度のMSA小麦等の数量もプラスしてお示しいただきたい。それはなぜかと言い……

第22回国会 外務委員会 第22号(1955/06/21、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 大臣にお尋ねいたします前に事務当局にちょっとお尋ねしますが、今資料をいただきましたが、まだ見ておるひまがございません。先般私がお尋ねいたしました資料に対して御答弁漏れのものは全部含んでおりますか。
【次の発言】 それでは含んでおるということですから、あとでまた拝見いたしますが、もし漏れておりましたら追加を要求いたしますから、論議が済みましても一つ後々のためにいただいておきたいと思います。  高碕長官にちょっと御答弁をわずらわしたいのですが、この協定に伴いまして買付実施が期限内にいろいろな条件で完了しない場合も想定されるのでありますが、その場合におきましては当然若干計画に支障を来たす……

第22回国会 外務委員会 第23号(1955/06/22、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 長官はお急ぎのようですから、簡単にして、また次にお伺いすることにいたします。  MSAに伴う本年度の武器の受け入れですが、どういう計画によって、そういう先ほどお話のような武器を受けるようになったのか、そのこちらの態度が、防衛力の増強計画というよりは、むしろ私はある意味では、古い言葉を使えば作戦計画に立っていると思うのですが、その基本的な御方針を最初に伺いたいと思います。
【次の発言】 防衛計画について、今たとえば機雷の残ったものを探すのに掃海艇が必要だとかいうことは、非常に眼前のことでございますから、それほど問題はないと思うのですが、こういうふうに、年次にわたってこれから増強してい……

第22回国会 外務委員会 第24号(1955/06/25、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 園田さんにちょっとお尋ねしますが、今度あなたは政府の次官におなりになりましたが、同時に長年野にあられて、アメリカ軍の撤退の問題については強く主張してこられたわけですが、日本の増兵計画とアメリカ軍撤退との関連または方針について、次官になられてからのいろいろな実情や御方針を、この際率直に伺っておきたいと思います。
【次の発言】 私どもは外交問題についてあえてひが目をもってあなた方の所論を批判するわけではございませんが、あなた方が国民に対して、再軍備の必要を納得させるための理由のうちの大きな理由が、この米軍撤退問題であるとわれわれは見受けております。これは主義、主張、党派を超越いたしまし……

第22回国会 外務委員会 第27号(1955/07/06、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 この前の本法案の審議のとき、私ちょっとお尋ねしたのですが、日本人が今一番外からの危害に対して心配いたしておりますのは、アメリカが日本の基地に原爆を持ち込んで、それに伴います被害が一番身近かで、しかも現実性のある危険だということで心配しておるわけですね。それに対して特にあなたは防衛の立場に立って、日本の安寧と秩序を守るための責任長官でもあるわけですから、そこでこの問題については先般重光外務大臣が、アメリカは無断で持ち込むような心配はないと思う。もしあったときにはこれを辞退する云々というような御答弁があったようですが、これは一体何を根拠にしてそういうことを言われるのか。そういうことは条……

第22回国会 外務委員会 第28号(1955/07/09、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 きょうは大臣をお求めいたしておきましたが、まだお見えにならぬようですから、政務次官にかわって総括的な問題についてお伺いしたいと思います。なお時間の都合で大臣が見えたら一般国際情勢に対する質問に移る理事会の取りきめになっておりますから、あとの残余の質問は留保いたしておきますから、委員長にも前もって御了承おきいただきたいと思います。なおお断わりいたしておきますが、私は前会党の要務で一回欠席しましたから、もし重複する質問がありましたら、あとで速記録で拝見をいたしますから、その点はどうぞ御承知を願います。  最初にお伺いいたしたいのは、移民に対しまする基本的な政策の考え方を明らかにしておい……

第22回国会 外務委員会 第29号(1955/07/13、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 この問題は非常に大事な問題で、日本の外務省の権威に対しまして非常な恥辱をこうむった問題で、われわれは軽視するわけにはいかないのです。従って取扱い方の手落ち並びに内容についてこの際お尋ねいたしておきたいのですが、その質問に入ります前に、特にもう一点私は訳文について指摘をして反省を求めたいと思いますのは、仮訳としてわれわれの手元に参りました第六条でございます。第六条の「機密資材の通報を含む場合」云云とありますね。これは原文を見ますと、「イフ・ザ・トランスファー・オブエニ・サッチ・マテリアルズ・オア・イクィプメント・アンド・ディヴァイセス・オア・ザ・ファーニシング・オブ・エニ・サッチ・サ……

第22回国会 外務委員会 第30号(1955/07/14、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行について。今日は当然福島長官がお見えになるべきものと思いますが、どうしたのでしょうか。
【次の発言】 外務省からだれも来ておらぬじゃないですか。
【次の発言】 調達庁から来ておりますか。
【次の発言】 この問題は、さっきも申しましたが、福島さんが陣頭指揮をやっているのです。そうして、あらゆる機会に非常に強い言葉で地元民を威嚇するような発言をしておられる。今も話を聞いてみると、やり方が、権力を背景にした非常に非民主的なやり方をしているのですが、これは昨年からわれわれか基地問題を取り上げてやっているが、政府の約束とはやり方か全然違うのです。そういう趣旨で私は言うのですから、福島……

第22回国会 外務委員会 第31号(1955/07/15、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 関連して。書類は出ておりますか、名簿とか……。
【次の発言】 これをあらためてお取りになる約束をしましたか。
【次の発言】 それはやはり実情がわからぬと判断のしようがないと思うのです。どこのだれであるのか、どういうことなのか、概略、名簿とそれから生活の実情を文書にしていただいたらどんなものでございましょうか。
【次の発言】 議事進行。今お話のあった北鮮への帰国希望者の尹錫礼君のかわりに細迫委員から推薦した金又祚君――今伺いますと尹錫礼君が病気を少し無理して出てきたそうですから、そのままにしておいて下さい。
【次の発言】 議事進行。こうやって見ると、保守党の民主党、自由党の諸君は、地……

第22回国会 外務委員会 第32号(1955/07/16、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 議事進行。今園田次官から中共引き揚げの報告がございましたが、この問題に対する質問を許すのですか、許さぬのですか。理事会をお開きになりましたか。どうして処理されますか。
【次の発言】 今の園田次官の説明、特に引き揚げ問題に対する説明については、われわれとしても特に時間を限って質問したいことがあるのです。それでは並木君の緊急質問と称する中身は何か御存じですか。どういう問題についての緊急質問か委員長はお聞きになっておられますか。
【次の発言】 他の委員にも同様の質問がある。同じ問題で、緊急性については同じですから、与党の並木君にのみ許して他の、特に野党に対して許さぬということは……。

第22回国会 外務委員会 第33号(1955/07/19、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 外務次官にちょっとお尋ねいたしますが、きょうあなたの方からここに資料として配付されました、外務省、大蔵省間の話し合いによる第九条第二項に基く政令要綱案でございますが、これはもう話し合いは決定したわけですか。案になっていますが、どういうことでしょうか。
【次の発言】 大蔵省の方はこの要綱で書いたものの通りでよろしゅうございましょうか。
【次の発言】 次にきょう配付されました参考資料の第二の部ですが、今後の会社の事業計画あるいはその他運用につきまして、関係省、特に農林省と外務省との間において、この問題について緊密な連絡をとる必要があるというので、そういう御趣旨だろうと思うが、お話し合い……

第22回国会 外務委員会 第34号(1955/07/20、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 私は日本社会党を代表いたしまして、先ほど各派の理事から共同提案になっております附帯決議をつけて、この法案に賛成の意を表明いたします。簡単にその理由を申し上げますが、同時に政府に対する要望もあわせて申し上げておきたいと思います。  従来わが国の移民政策を見ておりますと、貧農または失業農民を非常に不親切に、外国に移民をするというよりは、棄民といわれるような形容詞も過言ではない実情を示しておりました。ところが今度この法案を提出されるに当りまして、政府当局の考え方は、四囲の進歩をみずから自覚されまして、むしろこれからの移民の比重を技術移民または企業移民により多くのウェートを置いていこうとい……

第22回国会 外務委員会 第35号(1955/07/23、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 ここで一緒に質問しておきますが、あなたの政治的な特色は、社会保障制度とそれから中ソとの国交回復だ。社会保障制度はつぶれたけれども、中ソ国交回復はまだ希望がある。ですから、それをぜひおやりになるまではやめぬでもらいたい。もし国内が不安だというなら、われわれ両派社会党はそれに関する限り早くできるように支援しますから、そういう条件を考えて、一つぜひとも保守合同なんてつまらぬことで日ソ交渉をつぶさないで、われわれ応援しますから、日ソ交渉を完成してから――どうぞ鳩山さん、それまでがんばっていただくように。それに御答弁をしていただきたい。

第22回国会 外務委員会 第36号(1955/07/25、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 政府の方にちょっと申し上げておきますが、土曜日のガットの質問に、他用でちょっと席をはずしたときがありましたから、質問が重複いたしましたら、あとで速記録を見ますから、そういうふうにお答え願いたい。  一、二お尋ねしますが、この問題は言うまでもなく、基本的には貿易問題に関係するわけですが、三十五条援用の諸国の見通しは大体つけておられますか。最近はどういう情報をおとりになっておられるか、ちょっとお尋ねしておきたい。
【次の発言】 それについてお尋ねいたしますが、三十五条を援用する理由これは特に今申しました通り、われわれも当然そう思うのですが、そういうことなしに、承諾するように交渉すべきだ……

第22回国会 外務委員会 第38号(1955/07/27、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 大臣に対する質問の前に局長にちょっとお尋ねいたします。質問の前にちょっとお断わりしておきますが、私昨日から他の用務のために他の委員の質問を聞いておりませんときもございましたので、重複いたしましたら、どうぞその旨お答えいただきたい。  この議定書締結の問題は、大体通商航海条約を正式に結ぶべきものに対する暫定措置であったわけですが、これが今度で三度目になりますか、そういうふうに本ぎまりにされない理由はどこにあるのか、どういうお考えでそういうお取扱いをしておられるのか、そのことを条約局長に最初にお尋ねしておきます。
【次の発言】 今度の議定書を見ますと、これは三カ月前に予告のない限り、ど……

第22回国会 外務委員会 第39号(1955/07/30、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 はなはだ遺憾なことで、委員長の言われる通りなのです。そこで私は結論を申しますが、大臣に対する質問は留保して、次官、局長に対する質問をこれから継続していただきたい。それが済んだら暫時休憩をいたしまして、委員長から外務大臣に強く同趣旨のことをお伝えいただいて、参議院の審議等のかね合いで、そうして様子を見て再開のできるような状態に置いていただきたい。そのためには、散会でなしに休憩にしておいていただきたいと思います。
【次の発言】 簡単に一つお尋ねしておきますが、先ほど私どもの方の森島委員から質問しましたジェット機生産に関する協定でございますが、これはアメリカとの間に公表して差しつかえない……

第23回国会 外務委員会 第1号(1955/11/30、27期、日本社会党)

○穗積委員 久しぶりの委員会でございますから、外務大臣にお尋ねしたいことはたくさんあるのですが、きょうは割り当てられた時間がはなはだ短こうございますから、私は簡潔に日ソ交渉に対してあなたのお考えを少しただしておきたいと思います。  第一にお伺いしたいのは、世間で伝えられるのみならず、われわれが少しく日ソ交渉の経緯を見ておりますと、総理とあなたの間にやや考えが開きがあるのではないかということが推測される節がたくさんあるわけです。総理はあくまでも早期解決をしたいという念願を持っておられるようであります。しかもその線は、戦犯問題については、戦争状態終結の妥結または講和条約、いずれにいたしましても、国……

第23回国会 外務委員会 第4号(1955/12/07、27期、日本社会党)

○穗積委員 さっきからの御発言について私からもいろいろ質問がありますが、並木君の発言中の李ライン問題についてのみ関連質問を許していただきましたから、その問題に限ってちょっとお尋ねしたいのです。なおお断わりいたしておきますが、私ちょっと所用のために中座いたしましたから、今まですでに答弁されたことがあるかもしれません。ありましたら簡単に結論だけ言っていただけばけっこうですから、そのおつもりで御答弁をお願いいたします。  まず第一にお尋ねいたしたいのは、李ライン問題はもう年余にわたる問題でございまして、今さらの問題ではない。ところが今緊急の問題としてわれわれがお尋ねしているのは、先月から韓国政府の当……

第23回国会 外務委員会 第6号(1955/12/09、27期、日本社会党)

○穗積委員 行政協定ができましてから、二十八年、一九五三年の九月に裁判権の管轄の問題について改訂が行われたわけでございます。当時外務省は岡崎外務大臣だったと記憶いたしておりますが、それによって非常にアメリカ側の理解ある態度と、今後の日本の司法権の独立の問題について国民に宣伝をいたしました。その後駐留軍が日本に多数おりますために、公務執行中以外の米兵の犯罪事件というものが相当ございまして、裁判権の所属の問題については国民のひとしく関心を持っておったところでございます。  そこで二十八年の改訂によりまして原則的には裁判権は公務執行以外の事件につきましては日本裁判所にあるということが確定され、しかも……

第23回国会 外務委員会 第7号(1955/12/10、27期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは著作権に関する議定書の問題についてのみ質問をいたしたいと思います。  第一にお尋ねいたしますのは、この議定書は昭和二十八年一月三日に署名したとなっておりますが、これが今日まで国会の承認を求めることが延びて参りましたのはどういうわけなのですか。しかもこの提案理由の中に、来年の四月二十八日にアメリカとの協定が切れるから、手続上間に合うように今国会中に承認をしてもらいたいというようなことも言っておるわけであります。ずいぶん前に署名したものをぎりぎりになって御提出になりました政府の何か正当な理由があろうと思いますが、どういう理由によってこういうふうに遷延されたのか、その間のいきさつ……

第23回国会 外務委員会 第8号(1955/12/12、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は社会党を代表して、ただいま議題になりました万国著作権条約及びその条約の三附属議定書の批准に承認を与える問題について賛成の意を表したいと思いますが、その場合に次の点について特に政府当局の善処方を要望いたしまして、それが確約されることを条件として賛成をいたしたいと思います。  実はこの条約は、第一点は日本がベルヌ条約に一方入り、そして新たに今度また万国条約に入るわけですから、その問いささか錯綜する点が疑点としてあったわけでございますが、政府の今までの御説明によりますと、多少混乱する危険があるように見えるけれども、その実害はほとんどないということで御説明がありましたので、その説明をわ……

第23回国会 外務委員会 第9号(1955/12/13、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は外務大臣に国際情勢一般について重要な質問がまだ残っているわけです。それで昨日もそのことに関する質問の権利を留保しておいていただいたのでずが、きょうは与野党の間において話し合いがございまして、原子力平和利用に関します日米間の協定の審議を先にするということになっておりますから、その信義を尊重いたしまして先に原子力に関するお尋ねをいたします。ただし同様に国際情勢一般に対します質問も非常に重要かつ緊急なものを持っておりますので、重ねて質問の権利を留保しておきますから、その点まず委員長も確認しておいていただきたいと思います。
【次の発言】 それでは、委員長もそれを了承いたしましたから、原……

第23回国会 外務委員会 第10号(1955/12/14、27期、日本社会党)

○穗積委員 正力所管大臣もおられますから、先に原子力に関する日米協定についてお尋ねをいたします。委員長に重ねてお断わりしておきますが、外務大臣が見えましたら、あとで一般国際情勢に対する留保した質問をお許しいただきたいと思います。  昨日もちょっとお尋ねしたのですが、正力国務大臣は、日米間の細目取りきめの要領なるものは、これは外務省発表ですが、ごらんになりましたかどうか、先にお尋ねしておきます。
【次の発言】 所管大臣の責任においてお尋ねいたしますが、これはあくまでフリー・トーキングを日米間でやったものを、日本の政府の係官が簡単にメモした程度のものでございまして、向うとこういう覚書またはメモ程度……

第23回国会 外務委員会 第12号(1955/12/16、27期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣は時間がありませんから、一、二の点だけお尋ねいたします。  まず第一は、先月三十日の最初の外務委員会で、私は、日ソ交渉に対する日本の領土権主張の条約上の根拠のことについてお尋ねいたしましたが、時間切れでそのままになっております。そこで続けてお尋ねいたしますが、まず第一に、今度は南千島を松本大使を通じて強く要請するということでありますが、その条約上の根拠はどこに妥当性をお求めになっておられるのか、それが一点。  それから北千島並びに南樺太は放棄して妥結するというお考えのようですが、それを放棄しなければならないと解釈される条約上の根拠はどこに求めておられるのか、その二点をまず最……

第24回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第6号(1956/02/23、27期、日本社会党)

○穗積七郎君 今までの野溝団長からの報告は、全部私の記録と合っておりますが、その中で、もしあとで厳密にお尋ねになりますといけませんから、ちょっと野溝団長が思い違いしておられる点を最初に申し上げておきたいと思います。  そこで、ラウンド・ナンバーで、大体間違いありませんが、もしあとで役所の方もおられるといけませんから、正確に申し上げておきます。第一ラーゲルにおりますものが八百六十九名、これは日本人です。それから第二、第三のラーゲルが、さきに団長の報告の通りおのおの百二十人くらい、これはそのほかがあります。それからこの八百六十九名の中に婦人が三名、子供が一人、これは正確に申しますと、向うにおります……

第24回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第7号(1956/02/24、27期、日本社会党)

○穗積七郎君 昨日私は発言の途中でございましたから、今の問題と関連いたしますから、発表の経過につきましては、野溝団長は、事務的なことは、私当時幹事でありましたが、また書記であった山口君に一切依頼をされて旅行に出られたので、私から皆さんがあいまいに思っておられる点について明瞭にしていただくように、正確に事実を申し上げて、今のお預かりした書類の問題も関連して一括して申し上げますが、昨日も申し上げましたから、重複しないように、おしまいのところから継続して申し上げます。これは速記録に載っていると思いますから、きょう初めておいでになった方はきのうの速記録をごらんいただきたいと思います。  実は稲葉委員か……

第24回国会 外務委員会 第2号(1956/02/03、27期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣にさっきの原水爆問題について関連して一言だけお尋ねして、あと緊急な問題として、外務大臣と法務大臣に中国の教育代表入国問題についてお尋ねいたしたいと思います。どうぞ時間がありませんから簡潔にお答えをいただきたいと思います。  最初にお尋ねするのは、さっきの大臣の御意見報告によりますと、現在原水爆禁止が国際外交的に決定されていないが、国際法の解釈から見て、太平洋地域において行うことの法的な根拠について疑わしい、さらに日本に対する実害を考えて、これをやめてもらいたいという申し入れをしたということでございます。それははなはだけっこうなことなんだが、ところがその後第二次の申し入れとし……

第24回国会 外務委員会 第4号(1956/02/11、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連して一問だけ。実は日ソ交渉における領土問題については、私は重光外務大臣に今まで二回にわたってお尋ねいたしております。しかしそのたびごとに時間が制限されておりまして、いまだ質問の継続中の状態にあるわけでございます。本日も外務大臣が出席されたならば、ぜひその点をお尋ねしたいと思っておったのですか、こまかいことについては、外務大臣が次会に出席される約束ですから、そのときにいたしまして、きょうは一問だけ政務次官にお尋ねしたい。  第一にお尋ねしたいのは、いろいろな順序がありますが、われわれの考えでは、終局的には南樺太、千島全体にわたって領土権の要求をすべきであるというふうに考えておりま……

第24回国会 外務委員会 第5号(1956/02/14、27期、日本社会党)

○穗積委員 外務省の方が参議院の外務委員会の定例日にぶつかって、大臣初め次官も局長も御不在ですから、政府特に外務省に対する画は後に保留しておきたいと思います。なお他の同僚委員からいろいろ御質問があろうと思います。きょう在日朝鮮人を代表されて陳情なさった問題が三つあるわけでございますが、その第一点は帰国問題、それと関連して遺骨送還、進学問題、大村収容所における処置の問題でございます。私はすべてにわたって参考人並びに政府に質問をいたしたいと思いますが、他の同僚委員の御質問の御予定もあろうと思いますので、最初にまず帰国問題について質問をいたしまして、他の同僚委員の質問が済んだ後に残った問題がありまし……

第24回国会 外務委員会 第7号(1956/02/16、27期、日本社会党)

○穗積委員 時間がありませんので、先ほど松本、岡田両君からお尋ねしましたことについて、少し具体的に立ち入って外務大臣にお尋ねしたいのですが、先ほど外務大臣みずからも言っておられるように、中共と日本との外交関係というのは、日本の外交問題の中で最も重要血問題であります。その中国が間接または直接に、昨年来日本政府に対して申し入れをした。これをあなたは、重要だと言っておられながら、忘れたということで、はなはだぶざまな発言をしておられるわけです。それに対する外務大臣としての責任はあくまでお尋ねしなければなりませんが、本日は責任問題は後に譲って、内容についてお尋ねいたします。こういう申し入れがあったのに対……

第24回国会 外務委員会 第8号(1956/02/18、27期、日本社会党)

○穗積委員 今日は大臣が見えたら、いろいろお話を伺いたいと思っていたのですが、御病気のために欠席ですから、私はただ一つ、一昨日の朝日新聞を通じて対外的に明らかになった日米間における技術協定の問題について、この際緊急に外務省を代表して政務次官からお答えをいただきたいのですが、最初にまず技術協定の今までの経過と内容について簡潔に報告をしていただきたい。
【次の発言】 それでは続いてお尋ねしますが、この協定はMSA協定に伴うアメリカから日本に貸与または譲渡された武器に関する技術に限るものか、一般の平和産業を含みます工業技術全般にわたる協定であるのか、その範囲を明らかにしていただきた。

第24回国会 外務委員会 第9号(1956/02/21、27期、日本社会党)

○穗積委員 大体悪くない条約だと思いますが、ちょっと政務次官にお尋ねしておきたいのだが、まず第一は、フランスとそれからインド並びに豪州の二カ国との協定の取扱いが違っておりますね。条約局長がお答えになっております。一方は批准になっているでしょう、これはどういうわけですか。
【次の発言】 次にお尋ねしたいのは、この協定ができると、向うの飛行機、相手国の飛行機も日本に乗り入れるわけですね。そうするとこっちから日航機も行くのですが、いつから行くようになりますか。
【次の発言】 私はさっき、これは日航機が、日航会社がやっておると思うのだが、政府は多額の出資をしておりますし、特別会社ですから、政府の方針と……

第24回国会 外務委員会 第10号(1956/02/22、27期、日本社会党)

○穗積委員 在外公館の名称並びに設置についてちょっとお尋ねしたいと思います。こういう問題は客観的に考えてみまして、その地の実情から見てそういう名称の公館を置くことが適当であるか、やや適当を失するかという適、不適の程度の問題だと思うのです。従って私は今度設置される特にAA地区の各国の実情というものをつぶさに視察いたしたこともありませんから多くの質問をいたしませんが、このほかにわれわれが書物の上で考えてみても、まだほかに公館を設置することが適当であると患われるような地区があるように思うのであります。これではごく少い地区でありますし、おそらくは予算の関係もあると思うのだが、最初に外務省が立案された新……

第24回国会 外務委員会 第12号(1956/02/25、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連質問ですから、一回だけ簡潔にお尋ねいたしますから、また聞き直さなくてもいいように明瞭にお答えをいただきたいと思います。この問題は言うまでもなく日赤同士の話し合いですから、日赤の方針や意思決定に対して外務省が干渉すべきではないと思う。ただしかしながら実際を見ておりますと、外務省の意向というものが日赤の意思決定に重大なる影響を与えていることは、われわれは見のがすことはできません。そこで私は、それは日赤がやるとかやらぬということではなくて外務省の御意向や御希望を伺うのですから、そのおつもりでお答えをいただきたいと思う。  第一にお尋ねいたしたいのは、この前からも問題になっておるように……

第24回国会 外務委員会 第13号(1956/02/29、27期、日本社会党)

○穗積委員 政務次官は今の与党の諸君のお話をお聞きになったと思いますが、与党からああいうような修正案が出たら、あなたは党と外務省と両方の最も緊密な連絡の中心に立っておられるわけでありますから、そういう意味で外務省としてはこれを賛成せられますか。国会法を殺す修正案ですよ。
【次の発言】 同時にあなたは与党の幹部でもあるわけですが、もうすでに修正案提出についてはお打ち合せになっておりますか、政務次官の立場から……。
【次の発言】 それでは今のようなお話が炉重要な点ですから、その問題については出てからにしたいと思いますが、事務的にちょっとお尋ねします。官房長か条約局長かどちらからでもいいのですが、そ……

第24回国会 外務委員会 第14号(1956/03/01、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連。正力さんにちょっとお尋ねいたしますが、今度のアメリカのアイゼンハワーの提案が直接日本政府にあるないということは別にいたしまして、あなたの先の見える目で見ると、もうすでに原子力というものは一国の独占の時代ではなくなっておると思うのです。従って逆にいえば、もう売り競争の時代に入っておると思うのです。そうなりますと、今度の提案もさっき岡田君からもお話がありましたように、われわれも新聞で見ただけですが、見ただけでも、貸与または売却となっております。そうなるとこれは自由売買になる、ただ違いますのは濃縮度がちょっと違う。これはもうほんの程度の問題であって、濃縮度を二〇%以上にしましても、……

第24回国会 外務委員会 第15号(1956/03/03、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は委員長のお許しを得まして、アメリカの南太平洋地域におきます原水爆実験の問題について、緊急の質問をいたしたいと思います。第一、政府はこの通告をいつ、どういう形式でお受けになりましたか。
【次の発言】 今の御報告は、はなはだ不十分でございます。第一、国会の決議以後の禁止の申し入れに対する回答、それから今の在米大使館を通じてお話があったというが、それは幾日にあったのか、それから期間は新聞の報ずる通り八月の末まででございますか、それをもう少し正確に最初に報告しておいて下さい。われわれが新聞をもって知った不実を通じて話を進めますと、あとでお互いに錯誤があってはいけませんから、報告を正確に……

第24回国会 外務委員会 第17号(1956/03/07、27期、日本社会党)

○穗積委員 上程されております条約の質問に入ります前に、緊急にちょっと下田条約局長にお尋ねしておきますが、この前の三月三日土曜日の本委員会において、アメリカの原水爆実験の通告に対する政府の態度の質問中、あなたがこういうことを言っておられるのです。あのときはちょっと騒がしくて、私も正確に耳にとまらなかったものですから、あとで速記録を正確に調べますと、その聞いたことがはっきりしたわけですが、「日本一国でやるなら、ビキニに海外派兵をして、ビキニの実験場を爆砕するよりほか方法がないのであります。」云々として、最後に至って、「これは」――「これは」というのは、ビキニに対する実験中止のための爆砕ですが、「……

第24回国会 外務委員会 第18号(1956/03/10、27期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣に関連してちょっとお尋ねいたしたい。問題は、あなたは今大東亜戦争――私は満州事変以後の継続した戦争全体を含んで話をしたいと思いますが、大東亜戦争が果していかなる戦争であったかということに対しては、これは後世の歴史家が決定するところであって、私自身には国際法上どういう性格の戦争であったか判断がつかない。こういうことを――私はあなたのあげ足をとって、そうして言わぬでもいいことを言うのではございません。と申しますのは、なぜこの問題を明確にする必要があるかといえば、学者の解釈は学者の解釈、歴史家の解釈は歴史家の解釈として重要であることは言うまでもありませんが、それよりもさらに重要な……

第24回国会 外務委員会 第19号(1956/03/13、27期、日本社会党)

○穗積委員 高碕長官にちょっと前もって申し上げておきますが、きょうは日本とカンボジアとの友好協定、それからもう一つは国際金融公社に対する日本の参加の問題が二つ議題になっておるわけです。それで便宜上両方にまたがって、関連して大臣にぜひ経済外交、国内の経済計画ももとよりでございますが、国際関係に立つ関係から経済外交的な観点もわれわれは考えなければならないので、そういう意味で総括約な質問をいたしたいと思いますから、あらかじめそのおつもりでお答えをいただきたいと思います。  まず第一にお尋ねしたいのは、このカンボジアとの友好協定でございますが、この協定はまことに簡単なもので、御承知の通り六条から成って……

第24回国会 外務委員会 第20号(1956/03/14、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行。きょうは理事会で国際情勢を先にやる約束になっているのです。
【次の発言】 それは違う。
【次の発言】 委員長に申し上げますが、与党の諸君はここへ出てこられて大半眠っておる。こんな委員会はかってありませんから、委員会の権威のために委員長から注意してもらいたい。(「謹聴しているんだ」「沈思黙考しているんだ」と呼ぶ者あり)  大臣にちょっとお尋ねいたします。実はきょうの委員会は国際情勢一般について質問することになっておりまして、余裕があったならば条約法案の審議をしようという申し合せになっておったわけですが、今委員長のお取り計らいで法案の審議が先になったわけです。法案につきまして……

第24回国会 外務委員会 第21号(1956/03/16、27期、日本社会党)

○穗積委員 最初に参考人の四先生に対して委員といたしまして、貴重な御意見を供述していただきまして、ありがとうございました。厚くお礼を申し上げます。  実はいろいろお尋ねいたしたいことがございますし、それから政府を代表して外務省の条約局長が来ておられますから、政府にも質問したいのですが、きょうは御承知の通り、あと続いてこの問題に対して、三人の他の参考人に来ていただいて審議を進めることになっておりますし、また他の委員から質問の通告があるようでございますから、私は政府に対する質問は次の機会に譲って、参考人の諸先生に対しまして、簡潔に数点だけお尋ねいたしておきたいと思いますから、先生方もお忙しゅうござ……

第24回国会 外務委員会 第22号(1956/03/17、27期、日本社会党)

○穗積委員 大臣にお伺いします。第四条に、「両国間の経済的、財政的、技術的及び文化的協力関係を強化することを目的とする諸協定を締結するため、」云々とありますが、この協定についての具体的な御構想と状況を御報告いただきたいと思います。
【次の発言】 大体いつごろを目途としておられますか。
【次の発言】 向うからは、この協定を結ぶ当時、またはその後何か意思表示はございませんか。
【次の発言】 そうすると、それは貿易協定、または通商航海条約というような性質のものですか。
【次の発言】 それから、それはおそらくこの第四条の中の「経済的」ということの意味しているものの一つだと思うのですが、そうすると財政的……

第24回国会 外務委員会 第24号(1956/03/29、27期、日本社会党)

○穗積委員 私に時間がありませんから、簡単に総理にお尋ねいたしますが、今国際司法裁判所、つまり歯舞、色丹以外の領土問題の解決について、一つの方法として、ソビエトだけを相手にしてロンドンで話し合いをしないで、国際司法裁判所に提訴をして、そしてこの解決の道を求めるというのも一つの方法だと思うのだが、それに対する今の重光外務大臣の非常に問題を回避されたような、今発表はできないというような御意見でございましたが、総理のこの問題に対する御意見を伺っておきたいと思うのです。もうすでに松本全権が帰るまでもなく、これは今までの交渉の経過から見まして、何も帰って一々聞かなくても、大体わかっているはずなのですから……

第24回国会 外務委員会 第27号(1956/04/04、27期、日本社会党)

○穗積委員 質問に入る前に、ちょっと議事進行について発言をいたします。私は気がつかぬでおりましたが、調べてみますと定足数が足りませんから、休憩をしていただきたいと思います。
【次の発言】 私は、この公社協定に関して質問が非常にたくさんございますが、今高碕長官だけ御出席でございますから、高碕長官に対する質問に限って、そして重光外務大臣並びに外務省事務当局に対する質問はあとに留保いたしておきたいと思います。  そこで第一にお尋ねしたいと思いますのは、先ほど高岡委員から御質問があって御答弁があったが、私はよく聞き取れなかったのです。重大な点でございますから、明確にもう一ぺんお答えいただきたいと思いま……

第24回国会 外務委員会 第29号(1956/04/07、27期、日本社会党)

○穗積委員 高碕長官に、本協定との関連において質問を申し上げたい思ます。  まず第一に、国際金融公社を通じて対外投資に協力するだけでなくて、日本自身といたしまして、対外投査に対する計画が、今まで特にあなたを中心として石橋、一萬田等の経済相との問になされ、またその構想については、アメリカの幹部にも話をされて、向うの意向も求められたというようにわれわれは承知しておるのですが、こういう、他のものに引きずられるといいますか、誘いによってやるのではなくて、日本経済の立場に立った、自主的な、政府の計画的な対外投資計画、方針がなければならぬと思うのです。それについて、その後の状況を率直にお話をいただきたいと……

第24回国会 外務委員会 第30号(1956/04/09、27期、日本社会党)

○穗積委員 ただいま参考人から貴重な御意見の開陳をいただきまして感謝にたえません。厚くお礼を申し上げます。今お話がありましたように、この問題は日ソ交渉と直接の関係はありませんが、客観的に見ますならば、時期的に見ましても内容から見ましても重要な関係があると思います。しかも、その経済上、または国民生活に及ぼす影響は甚大でございますので、後に政府当局にこの問題に対する御方針や御意見を伺いたいと思いますが、まだ談林大臣もお見えになりませんから、先に参考人に対してのみ簡潔にお尋ねをいたして、政府に対する、質問は留保いたしておきたいと思いますから、委員長におかれましてもさように御了承願いたいと思います。 ……

第24回国会 外務委員会 第31号(1956/04/11、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行。きょうは、委員長も御承知の通り、緊急にしてかつ重要な問題について重光、河野両大臣と松本全権に来ていただいて、特別にきょうの委員会が開かれたわけです。そこで、われわれの都合ではない、大臣並びに全権の御都合で、午前中の審議の時間は一まず十二時まで打ち切ってもらいたいということであったから、われわれは了承して、休憩をして、できるならば、そのあとの御都合を待って午後二時から、二時の御都合が悪ければ、明日の十時から開くということを理事会として申し合せたわけです。そこでこの問題に対する審議も十二時までで打ち切るということで、審議の話の内容によって委員長が適宜判断されて、機械的に十分で……

第24回国会 外務委員会 第32号(1956/04/14、27期、日本社会党)

○穗積委員 もう一度外務省からお尋ねいたしますが、この通達を受けて外務省並びに西大使は、アメリカ政府に対してどういう措置をおとりになったのか、正確にもう少し詳しくお話しをお願いしたいと思います。
【次の発言】 私がお尋ねいたしたのはそういうあなたの中止申し入れ、それから安全措置、それから万一の場合の補償、そういう一般的な態度についてではございません。この今の返事は御報告によりますと四月十日にあったわけですが、四月の十日にあったときに、西大使はこの内容を見て、一体これに対して今までの日本政府並びに国会の決議と違っておるので、しかも内容についてもはなはだしく不誠意なものである、思い上った声明である……

第24回国会 外務委員会 第33号(1956/04/17、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行。委員会の審議のことについて、先ほど理事会で申し合せをいたしました通りに、次のように委員長においてお取り計らいを願いたいのです。きょうは実は日ソ漁業交渉のことについて緊急質問をいたしたいと存じて、外務大臣の出席を要求いたしましたが、外務大臣は参議院の委員会の先約があるというので出席が困難のようでございますから、そこで譲歩いたしまして、明日は定例日ですから午後一時から開いていただいて、そこでさしていただきたい。従って本日は、国際金融公社の質問が残っておりますのを継続していただきたい。そこでもし質疑が完了いたしましたら、本日の委員会は質疑打ち切りで散会にしていただきたいと思いま……

第24回国会 外務委員会 第34号(1956/04/18、27期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは時間がありませんから、緊急な問題二、三について御質問いたしますから、簡潔にお答えいただきたい。大体質問時間を見ておりますと、あなたが持って回ったようなことを長く言われるものだから、ついわれわれの質問時間が食われてしまって、こま切れになってしまいますから、要点だけを結論的にお答えいただきたい。  まず第一には日ソ漁業交渉についてでございますが、一般的な両国の国交回復問題については、松木委員から今質問がありまして、まだお尋ねしたい点はありますけれども、日ソ漁業交渉のみについて簡潔にお尋ねいたします。今までこの交渉に当るという政府の態度を決定いたしましてから、見受けておりますと、……

第24回国会 外務委員会 第35号(1956/04/21、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連して。政務次官、文吉は文書としてまたあとで出すことにして、きまったらきまったで、今ここで発表しなさい。おとといの次官会議、昨日の閣議で、何か旅券問題に対する制限事項の申し合せがあったそうですが、ちょっと発表しなさい。
【次の発言】 発表のできない理由はどういうことですか。
【次の発言】 矢口局長、その事情を知っているのですか。あなたは責任局長ですから、そんなことはおかしいじゃないですか。何も外交交渉ではありませんよ。国民生活に関係のある、国民に対する方針の基準をきめたのですから、国民に発表しないで何の効果がありますか。どういうわけですか。お聞き及びになったら、その程度でいいです……

第24回国会 外務委員会 第36号(1956/04/25、27期、日本社会党)

○穗積委員 先ほどからわれわれも質問したとい思っておったことを松本君からいろいろ質問されて、今まで報告を願ったのだが、その実績は当然事前に資料として出すべき性質のものなのですよ。それは委員長におかれても当然同感だろうと思う。きょうのやつをちゃんと整理して、関係資料を全部出していただくようにお取り計らいをお願いいたします。よろしいですか。
【次の発言】 重光外務大臣は久しく御出席がなかったので、一般国際情勢と申しましても、一般ではなくて、特殊な緊急な問題が累積いたしております。そこで私がちょっと拾ってみただけでも、緊急にまずお尋ねしたい、この委員会としてぜひ外務省の方針を明らかにしてもらわなけれ……

第24回国会 外務委員会 第39号(1956/05/04、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連して。あなたは、これから何か閣議か党の幹部会か知らぬけれども、御出席のようだから、簡単にお尋ねしておきたいと思うのです。というのは、今の松本委員の質問に関連しまして、この間こちらから河野代表が漁獲制限とそれから海難救助に関する協定、いわば一般協定を結ぶ用意があるということで、一般的なワクを出されたようだが、その内容は発表になっておりませんが、おそらくわれわれの聞いておるところでは、そういう問題だけを提案したというふうにわれわれ理解しているが、果してそうであるかどうか。それに対して、きょうは新聞がないのでよくわかりませんが、昨日向うから返事があって、そしておそらくは一般的なことで……

第24回国会 外務委員会 第40号(1956/05/08、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行について。農林省の方にお尋ねいたしますが、今岡田委員が要求した、つまり余剰農産物を日本に入れた場合の日本の農産物に対する経済的な影響の判断のための資料正当な資料だと私は思うのですよ。それは今抽象的に議論があなたと岡田委員との間に行われたわけですが、数字的に今ここで説明していただけると思うんですね。こういう影響があった、この点はこういうものになる影響であって、農産物輸入によるものであるかないか。要求しておる観点が明瞭ですから、その点にしぼって説明がでたら、今数字的にちょっと説明してもらいたいと思うのですが、いかがでようか。

第24回国会 外務委員会 第41号(1956/05/09、27期、日本社会党)

○穗積委員 質問に入る前にちょっとお尋ねしますが、この前からお願いしておった旅券制限の閣議決定を発表していただきたい。
【次の発言】 公表しないというのは、約束が違うのです。これは不当な取扱いだと思うのですが、どういうわけですか。
【次の発言】 今の釈明といいますか、発表しないということの弁明ですね、それは二つのことが含まれていると思います。一つは、執務準則として列挙的にどういうものかとにかくきめたということは明瞭になっておるわけであります。しかし第二点としては、それはむしろ発表しない方がいいのだという二つの意味を含んでおるわけですが、そこで私は発表しないことの動機が納得がいかない。動機のいか……

第24回国会 外務委員会 第43号(1956/05/12、27期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣にお尋ねいたします。昨日から今朝にかけてモスクワからいろいろ公電が入ったと思うのだが、おそらくはその公電によれば、本日調印されることに予定されておる漁業協定については、国交回復が大きなる前提条件になっておる、これは動かすことのできない事実だろうと思うのです。そうなりますと、今度の漁業協定なるものは、漁業協定の比重よりさらに重要な比重を持ちますものは、国交回復に対する予約の協定である、こういうことになるわけでございますが、そうなると、国交回復に対する基本的な政府の態度がきまらなければ調印ができないはずなのです。逆に言えば、調印をする以上は、国交回復に対する責任のある基本的態度……

第24回国会 外務委員会 第44号(1956/05/16、27期、日本社会党)

○穗積委員 ちょっと議事進行で発言をお願いいたします。実ははなはだ遺憾なことでございますが、私どもの党の方では船田防衛庁長官に対する不信任案を提出したわけです。それが正式な、手続を完了いたしまして受け付けられておりますから、その問題がいずれかに決定するまで、船田長官に対するわが党の質問を続行することは合理性を欠きますから、大へん遺憾ですが、船田長官に対する質問はその問題が解決するまで留保させていただきたい。そして与党の諸君から、長官に対する質問がございましたらおやりになることは、私は委員長のお取り計らいをあえて拘束はいたしません。お含みの上でお取り計らいを願いたい。

第24回国会 外務委員会 第45号(1956/05/18、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行について。参考人の方々にちょっとお願いいたしておきますが、きょうは十分いろいろお尋ねをしたり、御意見を聞かしていただいたりしたいと思っておりますが、最初は今委員長からのお話のように、お三人でそれぞれのアウトラインといいますか、概括的な問題だけを一つ提示していただいて、あとわれわれの質疑を通じて、十分御意見なり実情をこまかい点についてお知らせいただくことが便宜ではないかと思いますので、そういうふうに私としては希望を申し上げておきます。
【次の発言】 参考人の方にこまかいことをお尋ねしたいのですが、まだあとの議事の都合がありますからちょっと簡単にお尋ねしたい。  第一点は、土地……

第24回国会 外務委員会 第46号(1956/05/19、27期、日本社会党)

○穗積委員 船田防衛庁長官にお尋ねいたします。この協定は言うまでもなく、MSA協定第四条の規定に従って今度の協定が出てきたわけでございますが、これは一体どちらから希望いたしましたか。協定のできたというのはむろん合意の上でございますが、それ以前に一体どちらから希望されてこういう協定を作ることになったのでありますか。
【次の発言】 それでは抽象的でなくて具体的にどういう必要があって、こういう協定を結ぶことになったのか、その動機、原因理由を明確にしていただきたい。
【次の発言】 私のお尋ねしたのは、そういう抽象的、観念的なことではございません。言いかえますならば、私の前の質問に対してお答えいただきた……

第24回国会 外務委員会 第48号(1956/05/23、27期、日本社会党)

○穗積委員 きょう資料をいただいたが、フィリピンの対外貿易、そのうち対日貿易を含む対外貿易の総額と分類別を一つぜひいただきたいと思うのです。それとそれからいろいろな事情があるでしょう。その説明をつけていただきたい。

第24回国会 外務委員会 第50号(1956/05/25、27期、日本社会党)

○穗積委員 鳩山総理大臣が時間がないというので、ただいま委員長との申し合せで、一回だけの質問を許されましたから、折り返して質問ができないのは残念で、あなたも残念だと思うけれども、一同で済むように一つ御答弁を願いたいと思います。  先ほどから私どもの方の松木、田中両委員の質問に対して、党内の一部の諸君の間に、日ソ交渉についてあなたの考えと違った意見を持っておる者があるようであるが、そういうことを顧慮することなしに、自分の考えを実行したい、その段階に来ておるという決意を示されたことに対しては、私は鳩山さんはまだ健在であるということで、敬意を表するとともに、喜びにたえません。しかしあなたは今までいろ……

第24回国会 外務委員会 第51号(1956/05/26、27期、日本社会党)

○穗積委員 私はこの問題についてまだ質問しておりませんからあとにいたしますが、重複を避ける意味で関連して質問したい。  四億ドルを十年間と向うは言い張る。その向うの言い張りをこっちが受け入れたことも問題なのであれは一方の希望によって二十年になっております。四億ドル二十年ということに大野・ガルシア協定はなっていたと思う。まあ百歩譲って今長官の言われるように四億ドル十年とする。それを今度は五億ドル二十年とすれば、金利を七分と見ると大体とんとんだ――これはあなたが実業家出身だから、さすがに頭の回りが早くて、とんとんと解釈すればそれも一理ある。なるほどちょっともっとものような話だが、これは商売の資本を……

第24回国会 外務委員会 第52号(1956/05/28、27期、日本社会党)

○穗積委員 大きい問題についてだけ大臣に続いて先にお尋ねいたします。高碕長官にちょっと御答弁をわずらわしたいのですが、今度のこの協定を結ぶについては、貿易拡大の可能性についてある程度の見通しと、相手側の取りつけをしておきたいということが、大きな一つの眼目といいますか、条件になっておったと思うのです。そのことが文書の上で明瞭になったのはこの共同声明だけでございますか、そのほかに何か両国で交換いたしました文書の中に、それに触れた問題がございましょうか。
【次の発言】 そうしますと、「両国は、正常な国交関係の回復に伴い均衡のとれた貿易の伸張のごとき共通の利益の問題に注意を注ぎうることとなることを期待……

第24回国会 外務委員会 第53号(1956/05/29、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は社会党を代表いたしまして、本協定に遺憾ながら反対の意思表示をいたしたいと思います。  理由を簡単に申し上げますが、実は私どもは、申すまでもなく、特にアジア地区の各国、各民族に対して戦時中に与えました被告については、日本国民は深くそのあやまちを反省しながら、それにかわる意思表示の一部としてでも、賠償問題は早期に解決して、そして過去のことは水に流して、アジア精神に立っておのおのの国の間の友好親善を深め、経済、文化の交流を促進すべきであるということは当然の主張であり、われわれの強い要望でございました。従ってその精神においては、今度の日比賠償協定に対しましても全面的に賛成をしたいのでご……

第24回国会 外務委員会 第56号(1956/06/02、27期、日本社会党)

○穗積委員 この問題は申し上げるまでもなく事理明瞭だと思いますが、私が紹介申し上げましたのはただいまの中に入っております全日日本婦人団体連合会、これは全国の平和を愛する婦人諸君の団体でございますが、請願の趣旨だけ明らかにしておいて皆さんの御審議をいただきたいと思います。  原水爆の実験を中止するようアメリカ政府に申し入れ、実験が完全に禁止されるよう強く努力することを政府と国会に要求いたします。  第二は原水爆を全国的に、すなわち実験、製造、使用、貯蔵などのすべてにわたって禁止するために国連、関係各国に申し入れ、このために努力されることを要請いたします。  その請願の理由につきましてはもう申し上……

第24回国会 外務委員会 第57号(1956/06/03、27期、日本社会党)

○穗積委員 中川アジア局長に御発表を願いたいと思いますが、実は先般中国の周恩来総理が日本の戦犯抑留者を相当多数に釈放するということを声明なすって、しかもそのことをわれわれ確かめてみますと、四月二十五日に開かれた全国人民代表大会、これは国会に当るわけですが、その常務委員会第三十四回会議で、最高人民検察院検察長張鼎丞氏から、次のような発表がなされたということが明らかになったわけでございます。それは現在抑留中の日本戦争犯罪分子の状況に関する報告として、そしてその返還処理が採択されたということがわかったわけでございます。もとより問題は、そういう資料があったというだけでは、日本としては受け取り方の態度を……

第24回国会 外務委員会 第58号(1956/07/09、27期、日本社会党)

○穗積委員 私はきょう緊急な沖繩問題と、それから時間があった日ソ交渉に関する政府の方針を伺いたいと思いますが、まず緊急性がありますから沖繩問題からお尋ねいたしたいと思います。  お尋ねに入ります前に重光外務大臣並びに鳩山山内閣の与党の方々に遺憾の意を表して要請をしておきたいことがある。この問題が起きましたときに、鳩山総理はこれは土地をかえてやれば問題は解決できるだろうというような、県民並びに国民の民族的な要望を全く無視した、そうい単純なる経済的な問題としてこれを理解、するということ、これは沖繩県人はもとよりのこと、われわれとしてもはなはだ遺憾でございました。さらに当面の衡に当らなければならない……

第24回国会 外務委員会 第61号(1956/07/28、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連して伺いたいのですが、ちょっとその前に、高碕長官が外務大臣代理になられたことを私は歓迎いたします。それから田中君も言ったように、あなたはそのまますわっておられた方がいいと思います。一つそういうふうに党内、閣内で御努力なさることを日本人民のために希望いたします。  それから今の原水爆禁止大会のこと並びに入国管ことですが、これは先ほどあなたの御趣旨もそうだし、国会の趣旨もそうだし、でございますから、私は当然原則としてはこれは承認して入れらるべきであって、個々については、またいろいろな事情があればそれは検討して、その上で正当な理由があればそれを示してもらいたい。納得のいくような理由で……

第24回国会 外務委員会 第62号(1956/08/27、27期、日本社会党)

○穗積委員 本日は他の委員の質問者も多うございますから、私は日ソ交渉について数点の質問をいたしたいと思いますが、質問に入ります前に委員長にお尋ねいたしますが、今日日ソ交渉につきましてはソビエトとの交渉の過程から見ましても、また国内の政治的の動きから考えてみましても、河野農林大臣という者が重要な地位に立っておる一人であることは言うまでもありませんから、従って本日はぜひ河野農林大臣の出席を当初から強く要望しておったにもかかわらず、今日御出席がありませんが、委員会としてはこれをどういうふうに処理されたのかその経過を第一に説明しておいていただきたいと思います。

第24回国会 外務委員会 第63号(1956/08/30、27期、日本社会党)

○穗積委員 根本官房長官が見えて非常に重大な発言が多いので、私も内容にわたってお尋ねしたいのですが、きょうは時間がありませんから割愛いたします。そしてただ一点だけ要望して長官の御答弁をいただきたい。  それは重光外務大臣が帰られて早々の時期に臨時国会を開くという問題です。実はこの日ソ交渉は単なる外交問題の中のワン・オブ・ゼムのささたる問題ではございません。国民全体に重大な影響を持つとともに、内閣にとってもこれは生死を決定するほどの重大な責任のある問題でございます。そしてそれを先ほどからのお話によりますと、国民の感情または世論云々ということを決定のかぎに置いておられる傾きも――それが全部ではない……

第25回国会 外務委員会 第2号(1956/11/28、27期、日本社会党)

○穗積委員 ちょっと議事進行。この在外公館の議題の審議を促進するために私は言っておるのですが、こういう資料を至急取り寄せていただきたいのです。たとえば日本とアメリカとの間に大使館がありますね。イギリス、フランス、各国の、日本が大使館を交換している国を列挙して、そして日本の大使館はアメリカに何人館員がいるのか、アメリカの大使館は日本に館員が何人いるのか、その数字を出していただきたい。総領事館、領事館についても同様であります。なお念のためにお願いしておきたいのは、正式な館員以外に参与、顧問、または嘱託等の名義で働いておる人の数もわかりましたらお知らせいただきたい。たとえばアメリカの大使館のごときは……

第25回国会 外務委員会 第5号(1956/12/03、27期、日本社会党)

○穗積委員 政務次官にお尋ねいたしますが、この前も参考人を呼んで合同審査で最近の原子力の国際的な情勢について検討したわけです。昨年これを結ぶときには、アメリカの原子力法が独占意識が非常に強い考え、それを基礎にした法律ができて、それがもとの法律となってこの協定ができているわけですね。ところがその後、われわれがその当時にも指摘したのですが、予想以上に情勢が大きく変化して、もうすでに来年には国際的な原子力機関ができようとしている情勢に具体的になってきたわけです。そうしますと、独占かつ秘密を建前とするこの協定、しかもその有効期間は五カ年間であったと記憶いたしますが、そういうことであると少しく情勢の変化……

第25回国会 外務委員会 第6号(1956/12/05、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行。あと森田参考人一人で終るわけです。お見受けいたしますと、外務省から針谷課長においでいただいておるようですが、針谷課長に、今まで提起され、われわれが持っておる問題のすべてを質問して、この席上ですべて回答していただくということは、非常に無理なのじゃないかと思うのです。ですから、少くとも外務大臣並びに大蔵大臣あるいは政務次官等にぜひ来ていただかぬと、あと審議ができないと思うのですが、委員長はどういうふうな御方針でおられるのか。
【次の発言】 それでは今委員長の言われた通り、会期中に必ず両大臣を呼んで、政府の方針をその前にきめておいてもらって、はっきりすることを委員会としては決定……

第25回国会 外務委員会 第9号(1956/12/12、27期、日本社会党)

○穗積委員 外務省当局にお尋ねいたします。質問に入ります前に、ちょっと要望を申し上げて御注意を喚起しておきたいと思うのだが、沖縄問題に対する日本政府の態度が、いささかこの問題に対して第三者のような、まあ困った問題だというふうに、いささか逃げ腰というか、こういう態度が、実はアメリカに対しましてもくみしやすしという印象を与えているだろうと思うし、それから日本国民、特に沖縄の県民の諸君にすると、要求することが実現するかしないかということは別にいたしまして、われわれのたよるのは本国政府しかない、並びにそれを支持する本国の世論しかないのだ、こういう悲壮な気持で、事実上四面ことごとく海で、交通通信の自由す……

第25回国会 外務委員会 第10号(1956/12/13、27期、日本社会党)

○穗積委員 田中官房副長官に沖縄問題の処理についてお尋ねいたしたいと思います。  実は、本日は金に関係したことですから、大蔵大臣の出席を求めておりましたが、大蔵大臣は他の所用のために出られないということでございますから、あなたはきょうは内閣を代表して一つ御答弁をいただきたいと思います。  実は沖縄問題につきましては、施政権の回復問題、それから四原則を支持する問題、その他人道上の、人権がじゅうりんされておる事実等が、今日まで切々として訴えられて、それに対して与野党を超越いたしまして、国会においてもこの問題解決のために、すなわち施政権の回復、四原則支持並びに人道上の問題解決のために、強い要望を内閣……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第1号(1956/11/17、27期、日本社会党)

○穗積委員 ちょっとお尋ねします。遅刻して何ですが、この特別委員会は、理事の定員を何人にされるつもりか。それから専門員でございますが、専門員は、内容によりまして非常に専門的な問題が多いわけです。そういたしますと、関係のあるものは外務がまず第一、それから農林水産委員会、それから商工委員会、引揚、そんなところですが、この専門員並びに調査員というものの構成はどういうふうにされるものか、慣例等があったら、この際方針をきめておいてもらいたいと思います。理事と二つの問題です。
【次の発言】 そうすると、最初に理事の定数だけはきめておかなければならぬ。

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第2号(1956/11/19、27期、日本社会党)

○穗積委員 もう一つ、政府に関係の資料があったら、事前に早く出すように要求してください。

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第5号(1956/11/22、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行について。この間から理事会で与野党とも一致したのは、二十七日の本会議に問に合うようにやろうと言っておるのです。今床次さんが七人目ですが、あと通告のあるだけでも全部で二十四名あります。この調子でいくと、物理的に非常に困難になってくる。そこで、私どもは、与党の方の熱心な御審議、質問に対して、これを抑制するつもりは全然ありませんが、今度の共同宣言、今申しましたような特殊な制限を受けておると、委員長もたびたび言われたと思うのです。そういうことで、与党の方の質問もわれわれつつしんで拝聴いたしておりますが、その多くが党内の政策審議会または代議士会でやって差しつかえないと思う点が多いのだ……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第6号(1956/11/24、27期、日本社会党)

○穗積委員 最初に、委員長にちょっとお尋ねいたしますが、この前私の質問は、内閣の総理として、かつ自民党の総裁としての地位におられ、しかも今度の交渉の全責任を持った鳩山総理と、重光外務大臣との間で考え方を統一していただきたいと思って、それで、あなたのごあっせんによって、私の継続すべき質問が打ち切られて、総理と外務大臣とそろったところで、これは重要な点であるから明らかにしてもらいたいということによって、きょうの会議になったのです。ところが、承わりますと、総理はきょう御出席にならないようですけれども、それでは一番大事な質問について明らかにしていただくわけに参りませんから、その点については委員長の方で……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第7号(1956/11/25、27期、日本社会党)

○穗積委員 昨日鳩山総理が御欠席になりましたので、ぜひ総理に簡潔にお尋ねいたしたいと思います。  問題はこういうことでございます。サンフランシスコ条約第二十六条の解釈についてはすでに明確になりました。ですから、今後日本とソビエトとの間でどのような交渉をいたしましても、二十六条をたてにしてアメリカが日本にいろいろな言いがかりをつけるということは考えられない。ところが、第二条の解釈につきまして問題になりますのは、実は日本が放棄いたしておりまする北方の島の帰属は不明確である。その帰属を決定するのは、日本とソビエトとの二カ国間の合意によって、法律上は少くとも必要かつ十分な条件を備えるものである、こうい……

第26回国会 外務委員会 第1号(1957/02/06、27期、日本社会党)

○穗積委員 野党を代表いたしまして、新委員長の歓迎並びに前委員長のお別れのごあいさつをいたしたいと思います。  当外務委員会は、言うまでもなく外交問題に対しまして論議するのでありますから、国民の前にその所論を明らかにするのみならず、特に衆議院の外務委員会の言論は、国際的に非常に注目されるところであることは言うまでもありません。従って与党野党を問わず、当委員会の運営並びに発言というものは非常に民主的にかつ良心的にこれを尊重いたして運営して参りましたことは、われわれ委員の人といたしましても、いささか多とする感を持っておるものでございます。日本の政党政泊は遺憾ながらまだ十分な成長をいたしておりません……

第26回国会 外務委員会 第2号(1957/02/12、27期、日本社会党)

○穗積委員 ただいま岸外務大臣から、衆議院外務委員会最初の出席に当りまして御丁重なごあいさつをいただいて感謝いたします。私は野党委員を代表いたしまして、洋外務大臣を迎えるに当りまして一言ごあいさつを申し上げたいと思います。  岸外務大臣は、今国会冒頭の外交方針演説の中で、内政、外交の一体化を特に主張されました。このことに関してはわれわれ全く同感です。従来わが国のいわゆる霞ヶ関外交というものは、国内の政治、特に経済の事情についていささかこれをおろそかにいたしまして、テクニシャンとしての外交に走り過ぎておった点については、あなたも御指摘の通り、内政、外交一体でなければならぬということを強く感じてお……

第26回国会 外務委員会 第3号(1957/02/13、27期、日本社会党)

○穗積委員 岸外務大臣にはいろいろお尋ねしたいと思いますが、時間がありませんから、最初に石橋内閣の一枚看板である中国との貿易拡大について、私はきょうはあなたに総理代理として、同時に外相としてお答えをいただきたいと思います。  ここで申し上げるまでもありませんが、今まで自民党のささえる内閣は、民間同士で協定を結び、それを促進することに対して、これを黙認し、あるいはできれば援助したいという気分を、ある大臣においては持っておられました。ところが今度はそういうことではなくて、石橋内閣の政治的責任においてこれを積極的に拡大するという政策を、公約として打ち出されたのであります。それは前の場合とは政治的責任……

第26回国会 外務委員会 第4号(1957/02/20、27期、日本社会党)

○穗積委員 インドネシアに関連して一言だけ伺いたいのですが、今の幅のあるお考えはけっこうなんだが、そこである段階に至ったときに、様子を見て交渉地を東京に移すようなことを考える余裕はございませんか。

第26回国会 外務委員会 第5号(1957/02/21、27期、日本社会党)

○穗積委員 政府の関係者がいなくては話になりませんから次にしたいと思いますが、ただ一点、先ほどの参考人の方が御供述になった中で、私聞き漏らしたのかもしれませんが、拿捕された者の留守家族の生活援護はどういうふうにやっておられるのですか、その事情を聞かせていただきたいと思います。
【次の発言】 それからもう一点、この沿岸漁業で生活をささえられておる家族まで含む人口数はどのくらいですか。
【次の発言】 そうすると、非常に多くの使用者並びに被用者の方が、苦しい事情にあるというのでございますが、日ソ間の漁業交渉に対する政府の、この問題を含む方針を、説明できる方が来ておりますか。先ほどの参事官の方、ご説明……

第26回国会 外務委員会 第7号(1957/02/27、27期、日本社会党)

○穗積委員 関連して。ただいま高橋条約局長からの御答弁は、この前の宿題になっておったと思いますが、今の御答弁は概してけっこうだと思うのです。そこで政務次官にお尋ねいたしますが、今の条約正長の解釈、国連にある国の代表権を認める提案をされたときに、日本代表が賛成した場合、それを国交回復の問題と別と解釈するかどうか。  それから前段は法理論としては別個な解釈が成り立つ、ただし政治的にはある程度の関連を生じてくるであろう、そういう趣旨の御答弁でございましたが、それを外務省として御承認になっておられるべきだと思うが、次官のお考えを伺っておきます。

第26回国会 外務委員会 第8号(1957/03/06、27期、日本社会党)

○穗積委員 時間がおそくなりましたから、簡単にいたしたいと思います。私のお尋ねいたしたいのは二つありますが、第一は日本と中華人民共和国この間における気象業務についてであります。第二は、移民業務についてお尋ねしたい。中に重要な問題も含んでおりますので、ぜひ岸外務大臣にお答えをいただきたいと思っておりましたが、本日は遺憾ながら御出席がありませんから、大臣に対する質問の予備的な意味でお尋ねいたしておきたいと思います。  最初に気象庁の太田次長にちょっとお尋ねいたしますが、日本の気象観測というものは、大陸の気象情報が不可欠な条件であるとわれわれも聞いております。そういう観点に立って気象長官である和達先……

第26回国会 外務委員会 第11号(1957/03/15、27期、日本社会党)

○穗積委員 日本側の受け入れ態勢が、左翼団体というか、それが気にいらぬというのが大体けしからぬ。どういう理由だか、田中情報文化局長はむにゃむにゃと言われましたが、一体どういうわけか、一ぺん聞きた、僕らは実は常任理事で入っているのだから、あやまちがあれば改むるにやぶさかでないわけですから、気にいらぬところがあれば何でも言ってもらいたい。それはそれとして、インドとの友好関係を結び、文化交流をやろうというときに、向うは第一回の文化交流の行事だとして非常に張り切ってやってきている。ですから、何かこれに援助することはアジア連帯委員会を援助するかのごとき錯覚を持たれないで、それが気にいらぬなら気にいらぬで……

第26回国会 外務委員会 第13号(1957/03/20、27期、日本社会党)

○穗積委員 総理は外務大臣と兼任ですから事情いささかしんしゃくすべきこともありますけれども、実は当外務委員会としては外務大臣の出席がこんなに悪いのは今度が初めてで、いろいろ今国際的な重要な問題が起きているのに、政府のお考えも聞けず、問題の促進もできないでは、はなはだ遺憾ですから、どうぞ一ついろいろの事情もおありでしょうが、時間はこちらで外務大臣の御都合に合せますから、好んで一つ出席していただくようにお願いしたい。そういう外務大臣の都会できょうもまた時間がなくて、いろいろ私は質問したいことがあるのですけれども、お急ぎのようですから百歩議って簡潔に一つだけお尋ねしておきたいのです。  それは今停頓……

第26回国会 外務委員会 第14号(1957/03/27、27期、日本社会党)

○穗積委員 今、チェコ並びにポーランド等の条約審議の途中に政務次官突如としてこの前の私の質問に対する留保答弁をなさったわけですが、それに対して私はまだ意見がございます。そういう結論を出されるに至った根拠は、はなはだ薄弱であるので、納得ができませんから質問をしたいと思いますが、ただいまは議事進行上、ポーランド、チェコの条約審議中ですから、私は質問を留保しておいて、次の機会にその問題に関する質問をいたしたいと思いますから、委員長、さよう御了承下さるようにお願いいたします。

第26回国会 外務委員会 第16号(1957/04/10、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は当分この委員会に欠席いたしますから、岸総理にこの際ごく簡潔に、アメリカを訪問されますことに関連してお尋ねしておきたいと思うのです。今度の訪問は総理としての御訪問でございまして、しかもこちらの申し入れによる御訪問でございますから、ディテールについてはまだ十分な準備はできていないかと思いますけれども、大体この構想をおきめになりましたときに、すでに内容については、岸総理の、同時に外務大臣としての腹もおありになろうと思うので、この際問題点だけでも明らかにしておいていただきたいと思います。
【次の発言】 実は私も国会対策に関係いたしておりますが、鈴木委員長があなたに申し上げたのは、今あな……

第26回国会 外務委員会 第24号(1957/05/15、27期、日本社会党)

○穗積委員 総理が東南アジアにお立ちになる前に、アジアに共通した問題について、この際二、三お尋ねしておきたいと思うのです。実は私ども、与党の御了解も得て、この間中国へ参りました。帰りました翌日、総理には御報告いたしましたが、実は日本と中国と国交回復するに当って、日本側で考うべき点がおもに私は三つあると思ったのです。まず第一は、国交回復に関する中国側の条件は何であるか。アメリカは安保条約の締結を条件とし、イロア、ガリオアを債務とすることを条件とし、東南アジアの諸国は賠償問題解決を条件とされんわけですが、中国においては果していかなる条件を考えておられるか。中国の国民党の指導者もそうであったし、今日……

第27回国会 外務委員会 第3号(1957/11/08、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は久しぶりに総理にお尋ねするので、いろいろお尋ねしたいことはたくさんありますが、きょうは他の質問者も多数ありますから、緊急の問題について二点だけお尋ねいたしたい。第一点は国連における日本の原水爆禁止案の結果がわかったわけですが、その問題と、もう一つは全国民的な要望の上に北京において交渉されながら、ついに中絶になりました日中貿易交渉の問題に対する政府の所見、この二点についてお尋ねいたしたいと思いますから、簡明、率直にお答えをいただきたいと思います。  まず第一にお尋ねいたしたいのは、日本政府が国連において提案されました原水爆並びに軍縮に対する提案というものは、実は日本国民の世論は必……

第28回国会 外務委員会 第14号(1958/03/18、27期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行について。私、あとの先生に質問が二、三点あって、通告しておきましたが、それとは別に、議事進行について発言しておきたい。というのは、この重要な沖縄の信託統治問題を、学者と議員だけがディスカッションして勉強すること自身、意味がありますけれども、今日の情勢並びに世論から見て、沖縄問題に対して一番怯懦であり、不勉強であり、認識不足なのが政府ですから、政府がここに出席しておらぬということは、きょうのディスカッションの効果を半減するものだと私は思う。従って、外務大臣、何しているか知らぬ、おそらく公務で来ておらぬのだと思うが、そうであるならば政務次官、どちらか、それから担当局長、これはぜ……

第28回国会 外務委員会 第20号(1958/04/09、27期、日本社会党)

○穗積委員 私、しばらく病気で欠席をいたしておりましたが、大臣が見えましたので時事問題について二、三所見をただしておきたいと思います。  まず第一にお尋ねしたいのは、日中民間貿易協定に対する政府の最終的な決定を一両日中にされるようですが、今度の大体の趣旨は、日中の貿易拡大を念願する政府としては民間協定の趣旨を尊重して支持と協力を与える、こういう言葉を使っておられるようです。それから協定の覚書の中に「政府の同意を得て」云々という言葉がございます。果してしかりとすれば、その覚書の中にある「同意」という言葉と、「支持と協力」という言葉を使い分けたその差は一体どういうことに置いておられるのか、それを明……

第28回国会 外務委員会 第21号(1958/04/23、27期、日本社会党)

○穗積委員 解散前の国会で押し詰まって参りましたが、事態重大な問題が一、二ございますので、この際率直に外務大臣の御所信を明らかにしていただきたいと思います。  第一は日中貿易第四次協定に対する政府の取扱いの結果についてでございます。これはこの前、四月九日にも総理並びに外務大臣に支持と協力の内容と態度について少しく要望を加えながらお尋ねしたのですが、その日の午後に政府が発表なさいました文書と、それからそれと抱き合せになっておる愛知官房長官の談話、これも政府を代表する談話でありますけれども、これは実はわれわれとしてはちょっと意外なものであって、そういうことも察知されましたので、事前に、少くとも愛知……


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 外務委員会 第2号(1958/06/20、28期、日本社会党)

○穗積委員 ただいま外務大臣から前国会からの外交報告と多少のオピニヨンが発表されたのでありますが、その中にも非常に大きな問題を持っておるわけですが、きょうは時間がありませんから緊急重大なる中国の問題について簡潔な質問をいたしたいと思います。きょうは担当大臣である外務大臣、通産大臣両方とも中国問題については現在の保守内閣の中ではより理解を持っておられる方としてわれわれ期待をいたしておりますから、率直なお答えをいただきたいと思っております。  最初にちょっとお尋ねしたいと思いますのは、昨日、内閣を代表する立場におる赤城官房長官の談話発表であります。これは待合その他のプライベートな会合で私語されたの……

第29回国会 外務委員会 第4号(1958/06/27、28期、日本社会党)

○穗積委員 本会議も始まりますから、簡単に基本的な問題だけについてお尋ねしますかりら明確にしていただきたい。  第一にお尋ねいたしたいと思いますのは、ただいまあなたが交渉の相手にしておる韓国ですね、これは全朝鮮地域、全朝鮮人民を代表する政府としてでなくて、三十八度線南の地域並びにその地域に住む人民を代表する限定された政府として交渉しておられるだろうと思いますが、それに間違いありませんね。
【次の発言】 ちょっと大事な点ですが、韓国というのはどこですか、具体的に言っていただきたい。
【次の発言】 鴨緑江から南の地域並びに全朝鮮地域における人民を代表する唯一の政府としてという意味ですか、あるいは私……

第31回国会 外務委員会 第6号(1959/02/18、28期、日本社会党)

○穗積委員 久しぶりでございます。  言うまでもなく日本の当面の外交は、一つはアメリカとの間における安保条約の改定、これは政府の提案せられるところでありますが、われわれは反対しておるのです。これが日本の再軍備強化の道に進み、やがて戦争に進む危険を国民は心配している。もう一つの対照的な当面の問題は、中国を初めとする大陸、特に共産主義諸国との貿易の再開の問題、これは平和な経済政策推進の意味で、自民党を支持しておる国民諸君までこれを支持しておる。この二つの問題に対して、われわれ野党と違って、藤山さんは外交権を持っておる当面の責任者であるわけですが、その外務大臣としてこの二つの問題を駆使しながら、一方……

第31回国会 外務委員会 第8号(1959/02/28、28期、日本社会党)

○穗積委員 最初に岸総理にちょっとお願いしておきますが、外務委員会は久しぶりに重大な時期に、総理を迎えて熱心に討議しておるわけですが、実は与党の方が党内で論議すべきようなことを質問なすって、時間をとり、時間が足りなくなった。きょうは取りきめは二時間見当ということであったのですが、伺いますと、きょう午後は外交閣僚会議のようですから、藤山外務大臣、伊能長官もあとまた少し居残りしていただきたいと思っておりますし、総理も、こういうまたとない機会でございますから、少し時間を延長していただくことをお願いいたします。委員長、その点大体御了承のようですから……。

第31回国会 外務委員会 第17号(1959/04/01、28期、日本社会党)

○穗積委員 しばらく地方選挙で委員会を三、四週間休んだものですから、この際二、三お尋ねしておきたいと思います。  最初に政治家としての藤山愛一郎氏に一つ率直に感想を伺いたいのですが、あなたは岸内閣の外務大臣を担当されていて、あなたの考え方についてはわれわれ賛成しがたい点が非常に多いわけですけれども、しかし岸首相と個人的に比べてみますと、バンドン精神を理解している、それから経済外交についてより深い理解を持っていることについて、あなた自身の持ち味が日本の政府を通じての外交政策の中ににじみ出てくることを、漸進的ながらわれわれは期待しておったのです。ところがわれわれ木を見て森を見ざるというあやまちを改……

第31回国会 外務委員会 第18号(1959/04/27、28期、日本社会党)

○穗積委員 しばらく国会の審議も休みになりますから、二、三重要な点について外務大臣の報告を受けながら御意見を伺っておきたいと思います。  まず第一に、アメリカとの安保条約改定の問題でございますが、アメリカ国内におきます政治的変化も、これは一々申しませんが相当の動きがある。それから日本の政権を担当しておる自民党内部においても重要な根本問題について、まるで意見の調整ができていない。それにさらに、意見の調整ができていないだけでなくて、その背後にはいろいろな政治的含みもつけ加えられている。さらに東西両陣営の間におきましてはだんだん話し合いの空気が強くなってきていて、特にこの夏における東西両陣営の首脳会……

第32回国会 外務委員会 第1号(1959/07/03、28期、日本社会党)

○穗積委員 しばらくぶりですから、いろいろお尋ねしたいのですが、時間が限られておりますので、今の御報告のうち、最初に安保条約改定につきまして少し重要な点二、三お尋ねいたしておきたいと思います。  内容に入ります前に、まず第一に外務大臣に所信をお尋ねしたいのは、今も御報告ありましたように、関係当局においては、アメリカとの間にようやく交渉が進展をして、内容がだんだん固まってきておるように見受けられるわけです。ところが、あなたは民間からお入りになり、しかも単なる外交のテクニシアンとして外務大臣についたのではなくて、日本の置かれている国際経済、国際政治における客観的な立場というものをゆとりをもってなが……

第32回国会 外務委員会 第2号(1959/07/10、28期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは時間がありませんが、外務委員会を継続的に開くわけにいきませんし、安保改定の交渉は閉会中といえども進むわけですから、きょうは簡単に内容に入りたいのですけれども、それは割愛いたしまして、取扱いについて一点と、条約解釈について一点、この二点だけお尋ねしておきたいと思うのです。  第一点は、この安保交渉担当の外務大臣、あなたは交渉を始められてから早期調印ということを非常に主張してこられた。そして通常国会中もそのことを言い暮らされた。最近になるまでその態度でおられたわけですが、去る月曜日の内閣と党との連絡会議で、少くとも臨時国会には出さないで通常国会以後にしようというふうなことになり……

第32回国会 外務委員会 第3号(1959/08/31、28期、日本社会党)

○穗積委員 安保改定の交渉も、大体経過から見まして内容は明確になっております。岸さんやあなたの最初に言われたような対等、平等の条約じゃなくて、むしろ軍事的、従属性を持つような危険のある内容がわれわれの目にだんだん明瞭になって参りました。それからもう一方は、今帆足委員からも指摘いたしましたように、国際情勢はむしろ軍事同盟方式というものに再検討を加える必要のある情勢になって参りました。この問題について責任者である総理並びに外務大臣の終局的な再検討の御用意をお尋ねしたいと思っておりますけれども、伺いますと、明日総理が同席をされて、私もできるならば総理と御同席の上で内閣の統一した責任のある終局的な御意……

第33回国会 外務委員会 第6号(1959/11/12、28期、日本社会党)

○穗積委員 今まで本委員会におきましては、ベトナム賠償問題に関連をして、われわれの同僚岡田委員からおもに条約上の立場から質問をいたしました。これに対しては、まだわれわれの納得のいく政府の御答弁をいただいておりません。従って、平和条約の調印者の資格、並びに南ベトナム政府の性格、並びに地位につきましても、多くの疑点を残しておるところでございます。しかし、本日は総理の出席を得まして、最初に国際情勢一般ということでございますから、総理に対して礼を失しない質問をいたしたいと思います。ベトナム問題に対するわが方の政策も含みまして、今までの岡田委員の質問に出なかった外交並びに経済のもろもろの政策に関する総理……

第33回国会 外務委員会 第7号(1959/11/13、28期、日本社会党)

○穗積委員 ベトナム問題につきましては、今までわれわれの同僚の岡田君から、賠償の相手国である南ベトナム政府の性格、基礎、すなわち、これはかいらい政権ではないかという点と、それを代表した平和条約調印者の資格について、多くの疑問を持ちながら質疑を進めて参りました。これに対する政府側の答弁は、いまだわれわれを納得せしめるものになっておりません。昨日も、調印者の国籍その他の資格等についての問題につきましては、再調査を確約されておりますので、それに対する報告が行なわれ、なおかつ、その後に、条約解釈に関する正確なる審議、討議を進めていくべきだと思います。すなわち、一括いたしまして、調印者であるバオダイ政権……

第33回国会 外務委員会 第9号(1959/11/17、28期、日本社会党)

○穗積委員 資料を要求しておきたいと思いますから、委員長から政府の方へよろしくお取り計らいをいただきたいと思います。それは一九五五年以後のアメリカの南ベトナムに対する経済並びに軍事援助の額と内容、それから同時に、同年以後南ベトナムにおける軍事強化の内容、たとえば軍隊あるいは軍隊の養成機関あるいはまた軍需生産施設の増強、それから道路、港湾並びに軍事的強化を目的とした他国との協定、そういうものを一切含みます資料を参考資料としていただきたいと思うのです。それが第一点。  それからもう一つは、委員長に対する要望ですが、先ほど問題になりました北ベトナムの国会議長から日本の衆参両院議長にあてました要望書の……

第33回国会 外務委員会 第13号(1959/11/21、28期、日本社会党)

○穗積委員 時間がおそくなって御迷惑でございますし、他の委員も質問の通告があるようですから、しごく簡潔にお尋ねをいたしたいと思います。従って御答弁も、説明は多くを要しないで、結論を御説明いただければけっこうですから、あらかじめ御了承を願います。最初にお尋ねいたしたいのは、横田先生と平野先生に質問が数点ございますれけども、時間の節約上一括して質問をいたしますから、おそれ入りますが簡単にメモしていただいて、両先生から一括して御答弁をいただきたいと思います。それが済みましてからグエン・リン・ニエップさんに同様に二点だけ一括してお尋ねしておきますから、あとで御答弁をいただきたいと思います。  まず第一……

第33回国会 外務委員会 第15号(1959/11/25、28期、日本社会党)

○穗積委員 実は私はこのベトナム問題については、まだ多く質問の問題点を持っておりまするので、質疑の通告をいたしておりますが、まだ質問者が多くて順番が回ってこないので、きょうは問題を残して、岡田君の質問に関連をして一点だけこの際明らかにしておきたい。特に岸総理並びに藤山外務大臣がおられますから明確にしてでおいていただきたいと思うのです。それは今われわれの解釈では、今度のベトナム賠償につきましての重要なる国際条約は、ジュネーブ協定だと思うのです。並びにその最終宣言、これによって相手方のベトナム政府の政治的性格、立場というものが相当有力に規定づけられておるのにかかわらず、これを法律的なフィクションに……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第2号(1960/02/19、28期、日本社会党)

○穗積委員 大へん大事な条約承認の問題ですから、先ほどからの御答弁でまだ不明確な点を、この際、提案理由の説明に入る前に、お尋ねしておきたいと思うのです。  ただいま承認を求められております条約について、内容については承認を求めているが、関連があるけれども、文書そのものは承認を求める対象になっていないというような、あいまいな答弁が、外務大臣から行なわれました。そこで、私は具体的に一つ一つお尋ねいたしますが、安保条約本文は承認の対象になっておりますね。
【次の発言】 その次に、交換公文の第一、条約第六条の実施に関する交換公文は、承認の対象になっておりますか。

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第3号(1960/02/23、28期、日本社会党)

○穗積委員 お忙しいところ、三先生の御意見を開陳していただいて感謝いたします。同時に、疑点を数点、特に田上先生にお尋ねいたしたいと思います。先生も時間をお急ぎのようですし、他の委員からも質問の通告があるようですから、簡潔に数点にわたってお尋ねいたしますので、結論だけ一つ御開陳をいただきたいと、あらかじめお願いいたしておきます。  第一点ですが、先生も、他の二教授はもとよりですが、おっしゃいましたように、現在の憲法におきますわが国会は、国家最高の機関といたしまして、条約締結権を含むすべての統治権の行使について、政府をコントロールする権限がある。その場合に、従来の考え方で参りますと、条約の締結権で……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第15号(1960/04/08、28期、日本社会党)

○穗積委員 質問に入ります前に、岸総理初め政府閣僚に要望をいたしておきたいと思います。この新たなる安保条約が審議されるようになりましてからすでに二カ月近くたったわけですけれども、その間、第一には、政府の提出された新年度予算審議のために時間がとられたこと、それから第二は、条約の修正権に対する政府の統一解釈が混乱をしていたこと、第三には、条約中、占めるところの極東の範囲に対する政府・与党間の統一解釈が混乱をしたこと、おもにこの三つの理由によって、今日まで二カ月余を費やしたわけです。そして、この関心を持った重要な新条約は、まだ遺憾ながら、その本質的な審議に今まで入っておりませんでした。そこで、きょう……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第16号(1960/04/11、28期、日本社会党)

○穗積委員 先週の金曜日に、私は、本新条約が、ややともすると侵略的な軍事同盟の危険があるということを申し上げて、そして条約審議に入るとば口で、自民党の御都合で中止になっていたわけです。その留保いたしました大事な質問については、次の機会に私の質問として別にさしていただきますが、その中に関連いたしまして、今の戸叶委員の質問の集団的自衛権の有無に関する点は、今までの本条約審議においてもいろいろ議論がありましたが、非常に重要な点に触れておりますので、関連をして、ただその点だけに限って、この際お尋ねいたしておきたいと思います。  今の戸叶委員の御質問を繰り返すことになりますが、この前の私の質問でも、本条……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第27号(1960/05/03、28期、日本社会党)

○穗積委員 実は私は、この前の質問が、林さんのお葬式のために中絶いたしまして、新安保条約と国連憲章との関連についての本質的な質問を留保したままになっておりました。今、田中委員から五十三条の問題について御質問がありました。昨日また民社の受田委員から、同様五十三条の問題について御質問があったのですが、この五十三条の問題というのは、言うまでもなく例外規定でございますけれども、国連憲章の中における五十三条の占むる地位と、それから中ソ友好同盟条約と日本との関係、これらの問題を論ぜられるときに、外務当局の国連憲章の本質的な解釈に対する考え方が、非常に御都合主義ではないかと思われる点がありますから、この際、……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 外務委員会 第2号(1961/02/02、29期、日本社会党)

○穗積委員 小坂外務大臣に池田内閣の外交方針についてお尋ねしたいと思います。  その前にちょっと外務省事務当局に要求いたしておきますが、ただいま行なわれております日韓会談において、韓国側から要求されておるといわれる財産請求権、その内容はわれわれ仄聞するところによると八項目にわたっておるということですが、八項目の内容と具体的なる向こうの要求の資料を委員会に配付していただきたい。これは資料提出として委員長を通じて要求いたしておきたいと思いますから、そのようにお取り計らいをいただきたいと思います。外務省の応諾の御返事をいただきたい。
【次の発言】 その結果は後日委員会に報告をしていただきたいと思いま……

第38回国会 外務委員会 第4号(1961/02/18、29期、日本社会党)

○穂積委員 今戸叶委員から話がありましたが、あなたは国会のあとでアメリカへ行かれて、日米間のみならず、広く外交問題についてお話をされるということですから、お立ちになる前に、あらためてあなたの訪米計画全体について、すなわちあなたの外交政策全体について、適当な時期にこの委員会であなたのお考えを表明されることを希望いたしておきます。  質問に入ります前に、外務当局にちょっとお伺いしておきますが、この前私がお願いしておきましたあの日韓会談における韓国側の請求権の八項目にわたる内容発表はどうなりましたか。
【次の発言】 韓国側は発表しておりませんか。

第38回国会 外務委員会 第13号(1961/03/31、29期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは緊急に外務大臣にお尋ねいたしたいと思うのですが、言うまでもなく、日中の国交回復にあたりましては、一番中心の問題はやはり台湾問題ですね。そのことはあなたも十分御理解になっておられると思うのですが、さきごろ政府の代表の使命を帯びて国連代表として行っておられる福島さんが、記者会見の席上ではありましたけれども、国連代表の資格において、二つの中国を認めざるを得ないであろうという意味の発言をいたしました。これはわが国、われわれにとっても重大な発言であると同時に、国際的にも重大な意味を持っていると思うのです。従って先にお尋ねいたしますが、その後外務省は事の真相をお確かめになったと思います……

第39回国会 運輸委員会 第12号(1961/12/05、29期、日本社会党)

○穗積委員 私は運輸行政あるいは国鉄の経営について門外漢で、深く専門的に研究はいたしておりませんが、今度国鉄当局が合理化の名によって示されました案の中に、当面まず第一次に四工場を廃止するという案が発表されておるわけでございます。これはそれぞれの工場の今まであります地元経済あるいは生活に深い関係がありますとともに、さらにその工場でその土地に居をかまえて生活をし働いておられる従業員の諸君の生活にも大きな影響がございますので、その観点も見ながら国鉄の合理化案と関連をして考えますと今まで御発表になってわれわれが仄聞をいたしております内容によっては、まだ十分なる納得をするわけにいかぬ点があるわけでござい……

第39回国会 外務委員会 第8号(1961/10/25、29期、日本社会党)

○穗積委員 私は、しばらく旅行しておりましたので、小坂外務大臣に久しぶりですから、お尋ねしたいことがたくさんあるのですけれども、きょうはあなたの御都合で時間がないということですから、まず中国問題を中心にして日本政府の態度をお尋ねしたいと思うのです。  最初にお尋ねいたしますが、実は池田内閣は、中国問題については前向きに、かつ友好的にこれを処理していきたいという態度を、昨年の総選挙以来明確にされたわけです。ところが、さっぱり前向き、かつ友好的に前へ進められない。特に池田さんとあなたが六月にアメリカを訪問されて、ケネディ、ラスク、その他アメリカ首脳と会談されてから、われわれの見るところでは、前向き……

第39回国会 外務委員会 第12号(1961/11/10、29期、日本社会党)

○穗積委員 今お話がありましたように、きょうは時間の余裕があるということでしたので、特に私は日韓会談について、相手政権である朴政権の合法性の問題と、それから請求権の正当性の問題について、法理的にも今までの御答弁でははなはだ不満でございますから、その点をお伺いしたいと思っておりましたが、大臣の御都合で一人当たり十五分しか質問の時間がないそうです。ですからあらかじめ申し上げておきますが、きょうは私も簡潔に政治的意見について大臣の意向をお伺いしたいと思っておりますから、卒直に簡明に御答弁をお願いいたしたいと思います。  まず第一は、朴政権の合法性の問題については、今申しました通り、この前からの質疑応……

第39回国会 外務委員会 第13号(1961/12/04、29期、日本社会党)

○穗積委員 時間もありませんから、一、二だけお尋ねをしたいと思います。  第一にお尋ねしたいのは、先ほどちょっと与党委員の方の質問の中でお話がありましたが、ただいまの国連総会で中国の代表権問題について重要事項指定の決議案の提案国に日本がなっておること、このことは再々申しますように、ただいまの日本の立場としては百害あって一利ない、非常にまずいことをされたというふうに、われわれは国民の側に立って遺憾に思うわけです。どういうわけで一体国連総会においてこういう措置をとられたのか、その経過並びにお考えを伺っておきたいと思います。
【次の発言】 外交的に重要な影響を与えることは当然でありますけれども、今度……

第40回国会 外務委員会 第12号(1962/03/14、29期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは、特に、国際情勢一般について、その中で最も大事な日韓会談についてお尋ねをしたいと思って、理事を通じて池田総理の御出席を了解を得ておったのですけれども、総理がお見えにならない。これはあとまた今後も総理の出席問題については与党の理事並びに委員長も責任を持って約束を守っていただきたいということをあらかじめ申し上げておきます。  時間もありませんから、総理があとで出席される予定ですから、それを見込んで総理に関する質疑はあとにいたしまして、最初に外務大臣にお尋ねをしたいと思います。  外務大臣にお尋ねいたしますが、日韓会談が、崔外務部長官がやってきて、十二日と今朝と二回すでにあなたと……

第40回国会 外務委員会 第16号(1962/03/24、29期、日本社会党)

○穗積委員 これは関連ですから簡単にいたしますが、池田総理が昨年の六月ケネディとの会談の中で、今の朴政権を相手にして日韓交渉をやるということで、その相手の問題ですから総理にお尋ねをいたしたいと思う。  実は、朴政権の合法性の問題についてわれわれは非常に疑点を持っておるわけですが、政府の論理によりますと、四八年十二月の国連決議、これが李承晩政権の合法性の基礎になって、それが法律的な継続性を持って張勉政府並びに朴政権、こういうふうに論理を展開してきておられるわけです。その論理に私どもは根本的に疑点を持っていますけれども、きょうは一応政府の論理の中で非常な矛盾を生じておるのではないかという点を私は申……

第40回国会 外務委員会 第19号(1962/03/29、29期、日本社会党)

○穗積委員 お話のように時間がありませんし、参考人の方も午前中からで御迷惑だと思いますから、簡潔にお尋ねいたします。  実は、私ども、ガリオアの問題でも、タイ特別円の問題にしても、心配する点、不満に思う点が多々ありますが、やはり、大きな問題の一つは、杉山さんも指摘されたように、最近のアメリカ並びに日本の外交路線というものがアジアにおける反共軍事体制を強化するという政策であること、これは外交の上でもそうですし、それから、それを裏づけるところの経済政策においてもそうですか、その現われの一つがこれだと思うのです。ところが、これらの心配や反対に対して、政府の方も、また参考人の方も、それをやることによっ……

第40回国会 外務委員会 第22号(1962/04/11、29期、日本社会党)

○穗積委員 今の経過並びに事実は、外務大臣よく御存じでございましたか。
【次の発言】 そうすると、この間の委員会で、そういう向こう側からの希望もあるようだし、そういう申し入れもあったようだが、それに対して何か約束しておるようなことはないかという趣旨の質問をしたときにあなたはそういうことを言っておられない。総理は、今伊關アジア局長の話によりますと、あるいは報告をしたけれども読んでないかもしれぬということでしたが、大臣はそのとき同席をしておられて御存じだったわけですね。そうすると、さっき細道委員が言われたように、国会において今まで報告された点と、それから事実とは食い違いがある。言いかえるならば、事……

第40回国会 外務委員会 第24号(1962/04/18、29期、日本社会党)

○穗積委員 時間がありませんから、外務大臣に中国問題について政府の所信を伺っておきたいと思います。  この前もちょっとお尋ねいしましたが、中国に対しての政府の方針は、基本は変わっていないというお話でございましたけれども、前向きの姿勢ですね。しかし、その後さっぱり前向きで動いておられないわけです。しかも、私どもの言いますことは、やはり軍縮に関する国際会議あるいは国連における代表権問題等々も含めまして、中国問題というものは、非常に重要な、世界の平和外交における焦点になってきておると思うのです。そうして、同時に、日本といたしましても、国際市場における自由化問題を前にして、市場の孤立化の問題は政界・財……

第40回国会 外務委員会 第30号(1962/05/25、29期、日本社会党)

○穗積委員 今度のアメリカのタイへの出兵は、五十八年のレバノン出兵以来の問題で、われわれとしては、非常に重要性があるのみならず、その出兵が不当であり、かつ危険きわまるものであるというふうに心配しておるわけです。  そこで、時間がありませんから簡潔にお尋ねいたしますが、まず最初に、今度の出兵にあたって事前にアメリカ側から日本政府に対して何らかの通報があったかとうか、その事実を明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 関連して外務省にお尋ねしますが、アメリカ側の一部の発表によりますと、ハリマン国務次官補を通じて朝海大使に事前に通報があった、それから、あるいはオドンネル司令官からライシャワ……

第40回国会 予算委員会 第17号(1962/03/01、29期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは十分時間がありませんが、私は最近の外交問題と貿易問題について、政府の具体的な御方針を伺っておきたいと思っております。いずれ外交問題の詳細にわたりましては、外務委員会で総理または外務大臣にお尋ねいたしますが、きょうは当面の問題についてなるべく簡潔にお尋ねいたしますから、各大臣も簡潔に方針を明らかにしていただきたいと思っております。  最初に外務大臣にお尋ねいたしますが、実は古い話ですが、太平洋戦争開戦のときに、昭和十六年十二月になりますが、日本の当時の政府がアメリカ政府に対しまして覚書を送っております。その中で、アメリカ並びにイギリスの帝国主義は百余年にわたってアジアの諸民族……

第41回国会 外務委員会 第2号(1962/08/23、29期、日本社会党)

○穗積委員 時間も十分ありませんので、大臣に卒直にお尋ねいたしますから、御答弁も一つ明快にお願いいたします。  最初に、二十一日から始まっております日韓会談について、新外務大臣大平さんの御構想を具体的に伺っておきたいと思います。  今まで積み重ねられた会談の構想を切りかえて、あの請求権問題については、あなたの新たなる構想で、供与方式によって一括してこれを処理する、それから、国交回復の形式としては、平和条約によらずして共同宣言方式をとったらどうかという構想をもって予備会談に臨んでおられるようですが、まず第一の供与方式というのが、日本側から見ても問題がいろいろあると思うのです。そういたしますと、総……

第41回国会 外務委員会 第3号(1962/08/24、29期、日本社会党)

○穗積委員 大臣がお見えになりましたから、経済外交のことについてちょっとお尋ねしておきたいと思います。  きょう上程されておりますニュージーランドとの間の通商に関する協定の改正問題もそうですか、全体として、日本の貿易政策、それは言うまでもなく今の内閣の高度経済成長政策の基盤となすものだと思います。自由主義諸国との経済関係というものは、私時間がありませんからちょうちょういたしません。あなたは専門家ですからよく御承知の通り、対米関係あるいは対ヨーロッパ関係は、日本の自由化とともに相当深刻な段階に来ていて、市場関係は、ある部分では従来通りの協力関係が保てますけれども、ある部分では各国の独占資本の相当……

第41回国会 外務委員会 第4号(1962/08/29、29期、日本社会党)

○穗積委員 この前、外務大臣に日本の貿易構造の行き詰まり、矛盾、あるいは孤立化といいますか、それは表現はいろいろありまして、日本の高度成長政策は貿易構造の構造的な矛盾の中に相当根本的な問題があるということを私指摘をいたしました。その問題については外務大臣も大体大局的な考え方においては同感、同じお考えのように承ったのであります。きょう、この前宿題として申し上げて提案しておいた問題について外務大臣が御検討の上でここで御答弁いただくことになっておりますが、その御答弁をいただきます前に、失礼ですが、ちょっと今の戸叶委員の御質問に関連しておりますから、先にそれを済まさしていただきます。  外務省、通産省……

第41回国会 外務委員会 第5号(1962/09/02、29期、日本社会党)

○穗積委員 実は、きょう私は日韓会談の問題と東西貿易の問題についてお尋ねしたいと思ったのですが、時間がだいぶ予定よりおそくなりましたから、日韓会談に対する質問は次の機会に譲りまして、簡単に東西貿易の問題について二、三お尋ねしておきたいと思います。私の質問も具体的にかつ簡潔にいたしますから、政府当局の御答弁も簡潔にしていただいたらお互いによかろうと思いますので、あらかじめ申し上げます。  先月の二十九日に内閣は河合訪ソ経済ミッション報告をお聞きになったようですが、この前から正確に聞いた上でこの問題に対する政府の考え方をお答えいただくことになっていたのですが、その後いかがでございますか。

第41回国会 外務委員会 第10号(1962/11/14、29期、日本社会党)

○穗積委員 最近の日韓会談の経過並びに問題点について簡潔にお尋ねをし、われわれの意見も聞いておいていただきたい。  第一に、あなたは、最近、金何がしという、どういう出身の人か私もよく知りませんが、おそらくは憲兵隊長みたいな出身の人じゃないかと思いますが、金情報部長と、先月、一昨日と二回にわたって、日韓会談の問題について相当立ち入ってお話しになった。これらの経過並びに問題点を報告をしていただきたい。
【次の発言】 それらの話された重要な懸案の問題についての経過についてちょっと具体的にお尋ねしたいのですが、請求権問題を第一にお話しになったようだけれども、これは一体今のところどういうふうになっており……

第43回国会 外務委員会 第1号(1963/02/08、29期、日本社会党)

○穗積委員 ただいま外務大臣から、今国会における政府の外交問題に対する取り組みの態度並びに本会議における外交演説後の諸問題についての報告をされたことについては、これを多といたします。私どもも、今年度は日本の外交が経済の行き詰まりとともに非常に重要な転機に立っておるというふうに判断をいたしております。そういう点については、重要なる段階であるということについては、政府を代表するただいまの外務大臣のお考えと同じでございますが、内容及び情勢の判断並びに今後の外交の路線につきましては、これは最も重要であるだけに十分討議すべきたと思うのです。そういうふうに、今国会における外交問題の重要性を特に強調されまし……

第43回国会 外務委員会 第2号(1963/02/18、29期、日本社会党)

○穗積委員 時間がだんだん少なくなって参りましたから、私はあらかじめお尋ねしたい問題点を明らかにして、誠意のある御答弁をお願いしたいと思います。一つは、韓国の政情並びに経済情勢が非常に不安定かつ危険な状態になってきておりますが、これに対する政府の見方並びにこれに対する態度についてお尋ねをいたしたいと思います。それから、もう一つは、漁業問題について今後の政府の考え方をこの際明らかにしておいていただきたい。それから、最後に、ちょっと日韓会談とはずれますけれども、うらはらの関係にありまする中国との貿易の問題について、これもいろいろありますけれもど、時間の都合上一点だけ特に総理にお尋ねをいたしたいと思……

第43回国会 外務委員会 第4号(1963/02/27、29期、日本社会党)

○穗積委員 大臣の時間がないそうですから、しかも関連でございますから、ほんの一、二点だけお尋ねして、私もまた日韓問題については次の機会にゆっくりお尋ねしたいと思います。  第一は、外交交渉でございますから、常識問題として、相手があるわけです。相手はだれであり、どういう基礎に立ち、どういう方針を持っておるかということを見きわめなければ、一人相撲ではありませんから、外交交渉にはならないわけであります。この前から問題になっておりますのは、その相手として磐石な基礎を持っておると見た朴政権というものが根本的にくずれてきたわけです。  そこで、大事なことは、韓国の政情の今後の見通しです。外務省はこれをどう……

第43回国会 外務委員会 第5号(1963/03/07、29期、日本社会党)

○穗積委員 きょうはあと質問者もありますから簡単に一、二をお尋ねしておきたいのですが、第一は、国際的な軍縮問題に関連をして、やはり重要な問題は、外国基地にある外国の軍隊、これは、今日の情勢でもうすでに妥当性を失っておるのみならず、軍縮の全体の雰囲気の中で妥当でないように思うのです。ですから、ソビエト初め、外国軍隊の基地の撤退問題というのは、特定国にかかわらないで、やはり全般的に検討すべき段階に来たと思うのです。そういう点について、軍縮の問題を促進するという立場に立つ日本政府としてはどういうふうにお考えになっておられるか、これを第一に一般的な基本方針として伺っておきたいと思います。

第43回国会 外務委員会 第8号(1963/03/20、29期、日本社会党)

○穗積委員 すでに一般のマスコミでも明瞭になっているように、韓国のその後の情勢は、一転、二転、三転、四転、非常に不安定きわまる状態になって参りましたが、その後外務省で入手しておられる情報はどういうことなのか、また、外務省、特に大臣は、日韓会談の責任者として、今後どういう政治的情勢の発展を見通しとして持っておられるか、最初にそれを伺っておきたいと思います。
【次の発言】 情文局長もお見えになっていますが、十九日に尹前大統領ほか四人の政治家と朴議長が会談の際、条件をつけて、軍政延長を再検討するという発言があったようですが、その前目東京において韓国の代表と日本外務省との間で会議の際に、韓国代表からは……

第43回国会 外務委員会 第9号(1963/03/22、29期、日本社会党)

○穗積委員 議題となっております日英間における通商航海条約の質問に入りたいと思いますが、協定の内容についてもわれわれ多くの問題点を持っていますが、その前に、関連をいたしまして、政府の経済外交全体に対する分析が必要になってきたと思うのであります。特に、自由化の問題あるいは関税引き下げ問題あるいは国際的な経済共同体の問題等が出て参りまして、資本主義諸国の経済全体が一つの曲がりかどに立っていると思うのです。そういう意味で、ただあとから追いかけて、あの国この国に対する貿易の振興をはかるとか、あるいはまた、他の国から日本に対する輸出超過あるいは資本の進出等を、いかにして日本産業のエゴイズムからこれを防衛……

第43回国会 外務委員会 第11号(1963/03/27、29期、日本社会党)

○穗積委員 私は、あと経済外交政策についてお尋ねする予定でございますが、今日韓会談について審議が行なわれましたので、関連して一問だけお尋ねいたします。  それは、金鍾泌が、実質的には当時亡命のような形で特使として世界数カ国を訪問するということで、最初日本へ来た。そのときには、外務省の判断で、政府の要路の人は金鍾泌と会わないという方針で、お会いにならなかったのです。ところが、その後軍政の延長声明が出まして、金鍾泌は予定を変更して急遽日本を再度訪問した。そして今度は総理並びに外務大臣がお会いになっておるわけです。これは一体どういう判断によってお会いになることになったのか。前は会わず、今度はお会いに……

第43回国会 外務委員会 第12号(1963/03/29、29期、日本社会党)

○穗積委員 長時間ありがとうございましたが、時間がありませんので、大へん残念ですけれども、またの機会にして、きょうは簡潔に二、三の点についてお尋ねしたいと思います。  最初に、林参考人にお願いをいたしますが、先ほど来お聞きの通り、ポラリス型以外の原子力潜水艦に核装備があるかないかということが第一の焦点になっているわけです。そうなりますと、単なる安全性の問題ではなくて、非常に日本の平和政策、アジアにおける戦争の問題とつながって、また違った角度から取り上げられなければならない。それについて、今の御説明で、大体、ノーチラス型におきましてもすでに核武装の実施段階に入っているというふうにわれわれは理解し……

第43回国会 外務委員会 第19号(1963/05/29、29期、日本社会党)

○穗積委員 きょう特に簡単に最近の日本の貿易の自由化問題を背景にして日中の貿易並びにその他の交流問題について政府のお考えを聞きたいと思います。  ちょうど四月の統一地方選挙最中でございましたが、イギリスのヒューム外務大臣が来たときに、池田総理や外務大臣がお会いになって、最近の自由主義諸国間における貿易自由化問題に関連をして、アジアにおいては何といっても平和の問題あるいは経済の発展の立場から見て中国問題というのはやはり重大な問題だ、その中国問題というのは実は貿易を遮断しないでむしろ積極的にこれを発展せしめることが両方の利益に合致することである、こういうような意見交換が行なわれて、特にイギリスの考……

第43回国会 外務委員会 第22号(1963/06/06、29期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは時間もありませんが、私も関連して原子力潜水艦寄港問題についてお尋ねしたいと思います。  先ほどから森島委員並びに戸叶委員から申されたように、私どもが国会の権威において政府に提出を要求いたしました文書というのは、ここに示されたような新聞・雑誌その他のスクラップのようなものではなくて、あるいはまた、原子力委員会がアメリカの政府に対して証言をした証言というような内容のものではなくて、日本政府の責任において向こうにいかなる点を質問したか、それに対して向こうの政府が日本政府に対していかなる責任のある回答をしておるかという問題が大事なのです。これについて外務大臣は検討するということでご……

第43回国会 外務委員会 第24号(1963/06/11、29期、日本社会党)

○穗積委員 お忙しいところをいろいろ貴重な御意見を聞かせていただきまして、ありがとうございました。なお、私どもは、先ほど帆足君が言われたように、自然科学に対しては非常に弱いものですから、いろいろお尋ねしたいことがあります。きょうは時間が迫って御迷惑だと思いますので、簡単に二、三お尋ねをして、参考にしたいと思います。  関野参考人に最初にお尋ねしますが、林参考人のおっしゃいました、原子兵器とは一体何だということに対する御意見は、お聞き取りになったと思います。時間がありませんからここで繰り返しませんが、あのお考えが非常に科学的であってかつ妥当なものだというふうに私どもは受け取っているわけでございま……

第43回国会 外務委員会 第30号(1963/07/05、29期、日本社会党)

○穗積委員 時間がないようですから、私は関連して、日本と韓国との問題並びに朝鮮民主主義人民共和国との問題を御質問したいと思います。  質問に入ります前に、議事進行について一言発言したいのですが、いままで当委員会におきまして、アメリカの原子力潜水艦の入港を求めてきておる交渉について、その間政府と政府との間で話し合ったあるいは文書等について、正確にこの委員会に報告を求めたわけですけれども、この前の御答弁では、考慮してそういうふうにしたいということでしたが、その後どうなっておりますか。
【次の発言】 ちっょと語尾がはっきりしませんでしたが、出すのですか、出さぬのですか。


30期(1963/11/21〜)

第45回国会 外務委員会 第2号(1963/12/18、30期、日本社会党)

○穗積委員 時間がありませんから簡単にお尋ねいたしますので、答弁も明確に一問一答で終わるようにお願いをいたしたいと思っております。  順を追ってお尋ねいたしますが、まず第一に外務大臣にお尋ねいたしたいのは、この周鴻慶氏の帰国問題に関連をして、台湾政府から日本政府に何らかの申し入れがあったように承っておりますが、その事実はいかがでございましょうか。
【次の発言】 それはあとでまたわれわれが文書として委員長を通じてわれわれ外務委員に提出を要求いたしたいと思っておりますが、きょうそれを読んですることはできませんから、ちょっとお尋ねいたしますが、そうすると、周鴻慶氏は中華人民共和国に帰すべきでない、理……

第45回国会 法務委員会 第4号(1963/12/17、30期、日本社会党)

○穗積委員 関連して。ちょっと具体的にお尋ねしておきますが、それでは朝鮮赤十字代表と日本の赤十字代表のいままで四年間のお互いの協力に対して、礼儀上東京に招待したいという東京招待の申請書が出ましたときには、法務省はこれを受理なさいますか。――受理するわけですね。この申請書を受理なさるかなさらないか。その審査と決定は別ですよ。別ですけれども、受理するかしないかということを聞いておきたい。当然受理すべきだと思いますが、大臣のお考えを具体的に伺いたい。
【次の発言】 招待の計画の申請書を入管で受理するかしないかということです。当然受理すべきでしょう。

第46回国会 オリンピック東京大会準備促進特別委員会 第4号(1964/04/07、30期、日本社会党)

○穗積委員 私は、オリンピック大会の準備状況全体について、それから選手の強化対策等についてお尋ねしたいのですが、きょうは時間がありませんので、いま議題になっております入国問題にしぼって簡単にお尋ねいたしますから、時間を要しないように簡潔な御答弁をわずらわしたい。  最初に、組織委員会のほうにお尋ねをいたします。  四月二日の一部新聞におきましては、組織委員会は、北朝鮮、朝鮮民主金義人民共和国オリンピツク委員会に対しまして、入場券の種目、枚数及びエ―ジェント、それから調査団に対する希望等々について、審議をされました結果、近く北朝鮮に対してそれの通告をして回答を求めるということを決定したということ……

第46回国会 オリンピック東京大会準備促進特別委員会 第5号(1964/05/22、30期、日本社会党)

○穗積委員 私は、時間の都合で、たいへん恐縮ですが、あとの設備状況の進捗について簡単に質問したいと思いますが、この分については、書類で報告のありましたものをよく検討いたしまして、次の機会にお聞きしたいと思います。

第46回国会 オリンピック東京大会準備促進特別委員会 第6号(1964/06/25、30期、日本社会党)

○穗積委員 いまの問題に関連して―御検討中ということですから、いい結論が出ることを期待して、それを数日間お待ちいたしましょう。  ただ、いまお伺いますと、柳田委員も言われましたけれども、三つの理由のうちの第三の、承認国、未承認国の問題については、この委員会でオリンピック開催については、承認国、未承認国の区別をしない、これは政治と切り離して、スポーツ精神に従って、無差別平等の原則でやりたいということは、政府当局から、特に佐藤担当大臣から説明されております。  それから第二の、現地でテストをするということですけれども、これは、私も学生時代にいささかスポーツをやった経験がありますが、いま柳田委員は、……

第46回国会 外務委員会 第1号(1964/02/06、30期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行について……。  実は、私きょう遅刻して、他の用でやむを得ざる事情ですけれども、申しわけありませんでしたが、中国問題も含む最近の国際情勢に対する政府の認識と、それから、基本的な外交路線、並びに中国にアプローチする具体的な方策について、大臣からとっくりお伺いしたいと思っていたのです。ところが、伺いますと、十二時半というのですが、十二時半はどうしても動かせませんか。もう少し延ばすことができればなにですが、もし延ばすことが政府の要務で不可能であれば、私は、必ずしもきょうでなくて、次の機会に適当な時間をいただいて御質問をしたいと思います。それによって、帆足君に続いてやってもらうよう……

第46回国会 外務委員会 第2号(1964/02/12、30期、日本社会党)

○穗積委員 大平外務大臣にお尋ねをいたしたいと思います。問題はやっぱり中国問題を中心にして、政府のアジア外交政策、近隣外交政策の内容についてお尋ねいたします。  いままで他の委員会あるいは本委員会等において、政府の御答弁は、はなはだしく情勢の判断も不十分であり、かつ甘くもあり、しかも、主体的な方針というものは、様子を見てということで、自主的な政策というものは何ら国民に示されていない。はなはだわれわれは不満であるとともに不安に思うわけでございます。  そこで、私は、その後だんだんと情勢が進んできておりますから、単に政府の責任を追及するとか、あるいはあげ足を取って答弁の食い違いを指摘するとかいうよ……

第46回国会 外務委員会 第12号(1964/03/25、30期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは外務大臣に日韓会談の近況についてお考えをただしたいと思います。  第一に、最近の日韓会談の様子を見ておりますと、われわれ国民としては非常に不可解かつ非常な不満を感ずるわけです。第一、交渉の形式から見ましても、両国の農林大臣会談、あるいはまた本会談が並行して行なわれておるのですが、実際は、もうすでに、万人が見るとおり、奥座敷のまた奥座敷で金鍾泌と大野伴睦氏との間でこれが潜行的にどんどん進められておる。それで、あなたと池田総理は、総裁公選を前にいたしまして、たな上げをされたようなかっこうになっている。どうでもひとつよろしく頼みますというようなことになっている。だから、実際は、表……

第46回国会 外務委員会 第15号(1964/04/03、30期、日本社会党)

○穗積委員 関連。
【次の発言】 関連でございますから、いまの呉学文の問題について一括してお尋ねいたしますから、漏れなくお答えをいただきたいと思います。  まず第一に、外務大臣に御注意申し上げますが、呉学文の発言と称せられるものは、日本の外交政策について、その部分の特に中国に対して影響の甚大な部分について中国側の意見を言ったにすぎない。こういうことは当然承り得ることです。たとえば、われわれが北京へ参りまして、中ソ同盟条約の中の対日軍事条項というものは好ましくない、だからこれはわが国の今後の外交路線と話し合いの中で修正または削除してもらいたいという意見を、われわれは堂々と述べています。それに対し……

第46回国会 外務委員会 第20号(1964/04/22、30期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは、久しぶりですから、大臣に、その後の韓国の政治情勢、それから、中国との関係について、あなたのほうの松村使節団が行かれていろいろ重要な話をされて、すでに新聞発表にもなっておりますので、それらのことに関する政府の御方針を伺っておきたいと思います。  最初にお尋ねいたしますが、これはもうわかり切ったことですが、この前の委員会の当時、すなわち先月の二十四日にソウルにおいて学生の日韓会談反対デモが起きましたし、同時に韓国における日韓会談を中心とする諸情勢について外務省はどういう分析と判断をしておられるかを述べられた。それに対して、私は、この問題は簡単な問題ではなくて、この反対運動は相……

第46回国会 外務委員会 第21号(1964/05/06、30期、日本社会党)

○穗積委員 ちょっと関連して局長にお尋ねしますが、この点はっきりしていただけばわかると思うのです。権利義務関係は他の多数国間条約の場合と違うかどうかということです。あとから追加参加した国、つまり、いまでも多数国間ですけれども、新しく参加したその国との間に国交が夫回復であるという場合でも、多数国間条約になるわけでしょう。多数国間条約が成立した場合には、すべての多数国が相互に国交かすべて回復しておる諸国における多数国間条約と、国交が回復してない国が参加しておる多数国間条約との場合においても、相互間の権利義務関係というものに違いはない、あるべきではない、こう解釈するのが条約解釈上・法理上当然だと思う……

第46回国会 外務委員会 第22号(1964/05/08、30期、日本社会党)

○穗積委員 大臣が見えるまで事務当局から、最初に出入国の問題について具体事実に即してお尋ねをいたします。われわれの判断では、最近から、平和共存といい、あるいは開放経済に即した人の出入国は自由を原則としてやるという答弁に反する事実があるように私ども強く感ずるわけです。そういう意味で、具体的な事例に即しながらお尋ねをいたします。  入管局長、あるいは治安当局は次長がお見えになっておるようですが、並びに、パスポートにつきましては所管の外務省にお尋ねをいたしたい。移住局長はお見えになっておりますか。
【次の発言】 課長は。
【次の発言】 外務省はまだのようですから、それじゃ、法務省所管のビザの問題、特……

第46回国会 外務委員会 第23号(1964/05/13、30期、日本社会党)

○穗積委員 いまの問題に関連しまして、まだ大臣の御答弁がどうも不明確で納得がいかないので、続いてお尋ねいたしましょう。  まず第一にお尋ねいたしますが、ベトナムに対して、いまのお話のように、特にいろいろな物資その他による経済援助をしなければならない、してもらいたいとアメリカは言ってきた、日本はしたほうがいいと考えるということについては、何か緊急なる理由があると思うのですが、それは、ベトコンとの戦いで政治的または軍事的に敗色の一途をたどって、もうくずれるかもわからぬ、総くずれになるかもわからぬという緊急事態が今度の要請になり、これを援助するというのが目的ではないのですか。他に理由がございましょう……

第46回国会 外務委員会 第24号(1964/05/15、30期、日本社会党)

○穗積委員 昨日ミコヤン代表団一行が国会の招待でまいりましたが、直ちに政府との接触もあったようで、きょうもまた続いて行なわれるようですけれども、   特にきょうの会談はやや内容にわたるものだと思いますから、それに関連をして政府の態度をこの際二、三お尋ねいたしておきたいと思うのです。  まず第一にお尋ねいたしますが、フルシチョフの池田首相に対する親書というのは、新聞その他に発表されているもの、あれは間違いございませんですね。
【次の発言】 幾つかの原則を含む具体的な提案もあるわけですが、時間が十分ありませんから、政府のほうから、これらに対する、きょうの会談に臨むまたは今後の日ソ間問題処理に対する……

第46回国会 外務委員会 第25号(1964/05/20、30期、日本社会党)

○穗積委員 関連。
【次の発言】 大事な発言です。単に民間ベースで日本の商社と向こうの商社との間でいろいろな経済取引をすることと、それができてから日本政府がこれをどう処理するかということとはこれは別なんです。民間ベース民間ベースと言っていますが、あなたと金との間の話し合いで、日韓交渉に伴う請求権処理の内容の一つとして包括されているんじゃないか。日韓交渉の条件じゃないですか。第三の、民間ベースによる経済協力一億ドルというのは、これは日韓交渉の条件ですよ。したがって、日韓交渉で日本政府がその問題を出せば、あの場合民間ベースという名前になっておるけれども、政府がある程度の政治的責任を持ってやるという……

第46回国会 外務委員会 第26号(1964/05/22、30期、日本社会党)

○穗積委員 大臣にお尋ねしたいこともありますけれども、あとにいたしまして、まずその前段として条約局長にお尋ねいたしますが、外交官と領事官というものの区別並びに領事官の任務ですね。これは慣例上国際的に理解があると思うのですけれども、その区別は外務省としてどういうふうに規定をしておるか国際上そういうことに対しての了解事項みたいなことがございますか。
【次の発言】 私も常識的に理解をしておったのですが、特に私がなぜこういうことを聞くかということを大臣も御理解いただきたいが、領事の任務並びに権限ですね、職務といいますか、そういうものを明確にしておくことが必要だと思いましたことは、いろいろな免除・特権を……

第46回国会 外務委員会 第27号(1964/05/27、30期、日本社会党)

○穗積委員 この前の質問に継続いたしまして大臣にお尋ねしますが、問題の十七条について、この前申しましたように、この(b)項というのは、これは私も再検討してみましたが、どうもいい条項ではないように思いますが、外務省、どんなお考えでございましょうか。一週間たって少しは反省されるところがあったでしょうか。ございませんか。ものは話し合いだから……。
【次の発言】 こういうような規定が、いままで日本が他国と結んだ条約例の中にございましょうか。
【次の発言】 私の聞いているのは、領事条約については仰せのとおりで心得ておりますが、こういう条項の入った条約が他に例がありますかということを聞いておるのです。何条……

第46回国会 外務委員会 第28号(1964/06/03、30期、日本社会党)

○穗積委員 時間がありませんから、大臣に簡単にお尋ねいたします。  実は、緊急な問題なんですが、従来、北ベトナムから経済代表がわが国を訪問して、北ベトナムと日本との経済交流は促進をされてきておるわけです。そこで、最近、日本経済の実情を視察しながら日本を訪問したい、人数はごくしぼりまして六名でございます。これに対しましては、外務省、法務省、通産省、事前にお尋ねいたしましたところが、大体異議はないということで、前例もあることですから、経済交流ですからよかろうということになったのですが、最近になりまして、外務省筋ではないかと思われるのだが、これに対して異議の御意見が出てまいりまして、実は難渋をしてお……

第46回国会 外務委員会 第33号(1964/06/26、30期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行について。最初に委員長と御相談でございますけれども、実はきょうは最後の今国会の委員会になったので日中関係の外交政策について結末をつけておきたい問題があったわけです。それは、大臣にもちょっとお聞き取りいただきたいが、第一はLT事務所の駐在員の相互交換の問題、それからビニロン・プラントに対する政府の処置の問題、これらはあなたの近く計画されておると伝えられておる台湾訪問の御計画と関連のある問題だとわれわれは推測しておるのです。ですから、台湾訪問の御計画と関連しながら、その方針も伺いながら、この問題について明らかにしておいていただきたいと思うのです。あと、新聞記者交換に対する政府の……

第46回国会 外務委員会 第34号(1964/08/10、30期、日本社会党)

○穗積委員 新任の椎名外務大臣、小泉防衛庁長官に敬意を表しながらお尋ねをいたしたいと思います。  ただいま鯨岡委員あるいは戸叶委員からお尋ねしたことに対する特に外務大臣の御答弁を伺って、あなたは経済官僚としては非常にすぐれた経験と御意見を持っておられるが、外交上のことについては、はなはだ失礼ですが、今度のトンキン湾事件についてただいまお話しになったような程度の認識と日本の立場を主張しておられるのでは、私ははなはだしく不満足に思うわけです。大へん失礼でありますけれども、率直にお尋ねをいたします。  まず第一に、このたびアメリカの作戦行動というものは、六月ホノルルで、東条内閣そこのけのようなインド……

第46回国会 外務委員会 第38号(1964/10/07、30期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣にお伺いいたします。  実は私は、あなたが外務大臣に御就任になりましてから、ごらんのとおり、先進国における過剰生産と市場競争の問題、この圧力を背景にして、東西問題並びに南北問題が重要な転換期に来ていると思うのです。そういう意味で、椎名外務大臣の今後の国際情勢の分析なりあるいはそれに対処する日本外務省の外交路線について、一度基本的に、あなたに敬意を表しながらわれわれの意見も述べてお尋ねしたいと思っておった。ところが、たまたまきょうの委員会もまた、先般のようにトンキン湾事件が起き、原潜の問題が起き、続いていま、自民党の委員からお尋ねになりましたように、韓国の不当なわが国漁船に対……

第46回国会 法務委員会 第46号(1964/07/31、30期、日本社会党)

○穗積委員 私もオリンピック委員の一人でございまして、この問題で発言しているのですが、いまの問題についてはどうぞひとつ、ぜひ委員長の御提案まことに時宜を得て、われわれ賛成でございますから、そのゆるやかな態度でひとつ進めていただきたい。これはこれで打ち切っておきます。  もう一つは、御就任早々でなんでございますけれども、同様なような問題が起きているわけです。これは中国の趙安博氏の入国ビザの問題でございます。御承知のとおり、今度は原水禁第十回世界大会に中国代表として参加するために入国申請をしたわけですけれども、伺いますと、世界大会の評価を理由にして入国を拒否されたわけではないように、客観的にもそう……

第47回国会 外務委員会 第1号(1964/12/15、30期、日本社会党)

○穗積委員 久しぶりに外務大臣にお尋ねいたしますが、他に質問者もおられますので、簡潔にお尋ねいたします。  日本にとってのみならず、今日の国際外交の中で、中国問題というのは最大の問題になってまいりました。しかも、外務大臣は今度国連総会に御出席になりまして国連を中心とする諸国の動き等を見てこられて、中国の国連における代表権問題について、従来の外務省が判断しておりましたものをさらに進めなければならぬ情勢に来たように見受けるわけです。  最初に、この際、あなたが国連総会に御出席になりました結果、中国の代表権問題に対する見通し、判断について、国会を通じて率直に御報告をいただきたいと思うのです。

第47回国会 外務委員会 第3号(1964/12/17、30期、日本社会党)

○穗積委員 委員長と総理大臣にお尋ねをいたしまして、きょうの議事のあとの進行を決定いたしたいと思います。  実は大臣、総理も御了承の上だと思いますが、一昨日の当委員会の理事会におきまして、本日は十時から総理、外務大臣そろって、総理の在席される時間が約九十分、そういうことを確約の上できょうの委員会が開かれたわけです。ところが、緊急な政府の御要務で約四十分おくれになられたわけですね。しかし、私どもはその予定で、あと私のほうの党では、黒田壽男、私穂積、続いてあなたに緊急な当面の外交問題についてお尋ねをするつもりだったわけです。ところが、いま伺いますと、もう時間がないということですね。これはわれわれの……

第48回国会 外務委員会 第2号(1965/02/24、30期、日本社会党)

○穗積委員 日韓交渉の問題点並びに日中問題について、重要な点を二、三お尋ねしたいと思っております。  お尋ねに先立ちましてちょっと委員長にも申し上げ、同時に外務省にも要求いたしますが、本日日韓基本条約に関するメモ程度のものが資料として配付されておりますが、これははなはだ不届きだと私は思うのです。全文この際なぜ一体国会に報告し、かつ資料として提出にならないのか。これはわれわれ非常に不満に思っております。不当に考えております。ぜひこの際、委員長の御理解もいただいて、委員会として外務省に要求をして、交渉経過を添えて全文文書として提出をしていただくことを、まず第一に要求いたします。委員長、おはかりくだ……

第48回国会 外務委員会 第7号(1965/03/19、30期、日本社会党)

○穗積委員 いまのわが国と対四カ国との間の租税条約について一点だけちょっと事務当局にお尋ねいたしまして、あとの運営について方針を明らかにしておいていただきたいと思います。  それは、フランスとの関係について、この条約の第十条でございますが、私も最近知ったのでありますけれでも、フランスの統一税法によりまして、動産の源泉課税の問題について、わが国との関係から見て追いかけ課税になるのではないか。それから、一括して質問しておきますが、もう一つは、向こうはこれは地方税も含まれるわけでしょう。それらの事情をひとつこの際つまびらかにして、それが不公平な課税にならないために日本政府としてはいままでどういう交渉……

第48回国会 外務委員会 第8号(1965/03/24、30期、日本社会党)

○穗積委員 内外とも認めておるように、アジア・アフリカ地区がいま東西南北の交差点の激流の中に立たされて、われわれ自身の安全と独立あるいは世界の平和のためにやはり一番重要な地点になっております。したがって、そのちょうど交差点に立っておるわが国の政府、これはアジア外交を中心に自主的な立場で日本の独立と平和のために努力したいということです。当面は、そのことに関連をして、ベトナム問題、日韓問題、対中国問題等、重要な問題が出ておりますけれども、きょうは実は大臣の御都合で一時間足らずということでございますから、日韓会談につきましては、関係各大臣そろっていただいて、ひとつ時間も十分とっていただいた上でわれわ……

第48回国会 外務委員会 第10号(1965/03/27、30期、日本社会党)

○穗積委員 関連して。いまの問題は、われわれいままで在日朝鮮人――朝鮮というのは南北含んでおりますが、朝鮮人の基本的人権の問題について取り扱った経験からいきますと、非常に大事なものを含んでいるわけです。  そこで、順を追うて二問ばかりお尋ねいたしますが、まず第一に、韓国籍、すなわち、いま交渉の相手になっておる三十八度線から南の地域の限定政府としての朴政府と今度協定を結ぶ、それを結んだ結果、その国に国籍を有する在日朝鮮人、それにのみ今度の協定による永住権が設定される。そのときに、先ほど八木局長が御報告になりましたように、三十九年の外国人登録法による登録によると、韓国という国の名を選んで自分の所属……

第48回国会 外務委員会 第11号(1965/03/31、30期、日本社会党)

○穗積委員 マレーシアとの航空協定の機会に一、二お尋ねをいたしておきたいと思います。  今度の航空協定そのものにつきましては、これはマレーシアの最近のアジアにおける政治的あるいは外交上の傾向についてはわれわれ理解しがたいというか賛成できない面が多数ありますけれども、航空協定は、言うまでもなく、相互平等主義、内政不干渉でいくべきだということは自明の理でありますから、したがって、その国の思想、政治的立場等々のいかんにかかわらず、私はたいへんけっこうなことだと思って、今度の協定そのものについては賛意を表する次第でございます。ただ、最近の国際上の人間のみならず通信物あるいは貨物あるいはまた貿易に伴う連……

第48回国会 外務委員会 第12号(1965/04/02、30期、日本社会党)

○穗積委員 私は、社会党を代表いたしまして、ただいま毛利委員から御提案のありました対米航空交渉を積極的に進めるべきという決議につきましては、積極的にこれを支持、賛成をいたしたいと思っております。  その理由は、去る水曜日の、わが国とマレーシヤとの航空協定審議に際しまして、私はこれに関する意見を申し述べながら御質問をいたしておりますので、われわれの賛成する趣旨はそれで明瞭であると考えますが、結論的に一言申しますならば、航空業務というものが今日の国際関係における経済・文化の交流、人の交流のために決定的な重要性を増していることは明瞭でありまして、にもかかわらず、わが国の航空業務の国際的な発展というも……

第48回国会 外務委員会 第13号(1965/04/07、30期、日本社会党)

○穗積委員 私は予定をいたしておりませんでしたけれども、昨日中国から対日貿易問題について重大な通告がございました。したがって、そのことだけに関して緊急に一問お尋ねして、政府の今後の態度を明らかにしておいていただきたいと思います。  元来、ニチボーその他の対中国プラント輸出問題につきましては、政府の中において、通産省は、これを早く輸銀を使って契約を実行に移すべきである、こういう態度を省議をもって決定されていたのです。ところが、外務省が非常に誤った外交上の政治的偏向にまりまして、この正しい判断に対して、並びに輸銀の問題についても、これは、できましたときの政治的要求並びに法律によりまして、政府が干渉……

第48回国会 外務委員会 第14号(1965/04/09、30期、日本社会党)

○穗積委員 これから国連憲章改正に関連をいたしまして質問をいたしたいと思います。政策に関することでありますので、その分は大臣から直接お答えをいただきたい。  今後の憲章改正は、安保理事会並びに経済社会理事会の増員でございまして、これはもう十八回総会前からの強い要望のあったところでございます。昨年の夏にコペンハーゲンで行なわれました世界各国の議会の代表による会議におきましても、このことが強く決議として全会一致で要請をされたわけです。それがようやく実現しましたことは、まことにこれを多とするものですが、いささかおそきに失するくらいに考えております。  そこで、私はこれに関連をしてお尋ねをいたしますが……

第48回国会 外務委員会 第17号(1965/04/23、30期、日本社会党)

○穗積委員 お三人の参考人に感謝を申し上げます。  そして、時間がありませんから坂本教授に一問だけいたしたいのですが、一緒ですから一問ですが、内容は二問でございます。  第一は、今度のアメリカのエスカレーション政策を許すに至りました要因の中に、ソビエトがトンキン湾事件以来この問題に対して非常にあいまいな態度をとった、これがアメリカのエスカレーション政策を決定せしめるために非常に大きな役割りを果たしていると私は評価しております。したがいまして、今後の問題としては、ソビエトがこの問題に対して重要な責任を今後解決にあたっても持っておる。日本の外務省ごときがこの平和解決に何らかの寄与をするかのごとくし……

第48回国会 外務委員会 第19号(1965/05/07、30期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行について最初に委員長に理解をお願いしておきたいのですが、先ほど理事会で相談いたしましたとおりでございましたが、大臣がお約束よりおくれて見えましたから、それだけうしろにずれるようにお願いをいたしておきます。  連休が続きましたので、ちょっと時期おくれになりましたけれども、政府のアジア外交について、最近の具体的事実とも関連をしてお尋ねをいたしたいと思うのです。  佐藤内閣の外交の新しい目標としてアジア外交を積極的に推進するということでしたが、現状は、無原則、無思想のために支離滅裂というか、混乱または後退であって、池田内閣当時よりははるかに国民は不満に思い、戸惑いを感じているとい……

第48回国会 外務委員会 第20号(1965/05/12、30期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣にお尋ねいたします。  この前の委員会で佐藤内閣のアジア外交政策について質問を始めたのですが、時間がなくて、きょうはその続きで、条約を審議するお約束もありますから十分時間がありませんが、当面二点についてお尋ねをいたしたい。第一は対中国政策について、第二は予想されるAA会議に対する政府の方針、これはベトナムに対するアメリカの侵略行為を目の前に控えてのAA会議でございますから、その点において特に重要であると考えるわけです。  そこで、順を追うてお尋ねいたしますが、先般、非常に無理解な妨害の態度をとられて、四月末に期限になっておりましたビニロンプラントに対する取引は、ついに政府の……

第48回国会 外務委員会 第21号(1965/05/17、30期、日本社会党)

○穗積委員 関連ですから一緒に……。  いまの戸叶さんの資料提出については、非常に大事ですから、漁種別に隻数とそれから漁獲高制限数ですね、これのいままで暫定的にしろきまっております分は、取り扱いは秘密であろうと公開であろうと政府の判断にまかせますけれども、資料提出をぜひ要求をいたしたいと思っております。漁種別の洋紙な内容を報告していただきたいと思います。
【次の発言】 大臣にいまのことに関連をしてちょっとお尋ねをしたいのですけれども、私どもの入手しておる資料によりますと、いまの戸叶委員のお尋ねいたしました漁業の合意書に対する向こう側の最近の修正意見は、この協定は三年間の暫定的なものにしたい、こ……

第48回国会 外務委員会 第23号(1965/06/01、30期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは最後の日でございますが、時間が非常に限られておりますので、私は近く政府が参加されるAA会議に対する政府の方針について具体的に問題点をあげてお尋ねをいたしますから、各問題につきまして再質問を要しないように的確にお答えをいただきたいと思います。  まず第一に、参加問題でございますが、新聞を通じてわれわれの承るところによると、ソビエトの参加については反対の態度をいままでもとり、今後もとる方針のようでありますが、それで間違いございませんね。
【次の発言】 それに対して向こうは何と言いましたか。
【次の発言】 この問題は、昨年の四月にジャカルタですでに予備会議が開かれている。それに従……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第2号(1965/10/25、30期、日本社会党)

○穗積委員 ただいま法制局長官と外務大臣から取り扱いの問題についてお話がありましたが、特に外務委員会において従来政府を代表する外務省が条約、協定等を提案される場合におきましての解釈と、いまの椎名外務大臣の解釈との間には、いささかズレがあると思うのです。もう一ぺん整理いたしますと、形式上または名目が条約であろうと協定であろうと、交換公文であろうと覚え書きであろうと、場合によれば、政府を代表する行政機関が相手国の政府を代表する行政機関との間に、文書によらざる口頭による約束をする、それらによって生ずる、合意によって生じた国際関係の取りきめは、文書の形式はどうであろうと、あるいは口頭によるものであろう……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第6号(1965/10/29、30期、日本社会党)

○穗積委員 関連でありますけれども、重要な問題で総理にお尋ねしたい。実は、私はもう少し先で基本問題についてゆっくりお尋ねする予定になっておりますけれども、たまたま戸叶委員の御質問で、非常に相手国である大韓民国政府のオーソリティーに関する重要な問題でございますから、便宜的にここで関連してお尋ねしておいたほうが議事の進行上よかろうと思うことと、今後の討議に非常に大事なことであります。すなわち、いまの御質問は、日本政府が交渉をして解決しようとしておる相手政府のステータスに関する基本的な問題なんですね。そういう意味で私はお尋ねいたします。  従来、南朝鮮を支配しておるいわゆる大韓民国政府をどういうわけ……

第51回国会 外務委員会 第1号(1966/02/11、30期、日本社会党)

○穗積委員 ただいまは高瀬委員長の誠実かつ御謙虚なるごあいさつをいただきまして、ありがたく拝聴いたしました。私どもは野党を代表いたしまして、委員長御就任の歓迎のごあいさつを一言申し上げたいと思います。  委員長は、年来非常に率直かつ広い御見識を持っておられて、この委員会の委員長としてまことに適切な方であると思って、われわれは歓迎いたしております。もとよりあなたは自民党におられるわけでありますけれども、自民党とわれわれ社会党との間におきましては、特に外交路線において相当きびしい意見の違いのあることは御承知のとおりです。しかし、あなたは自民党の党籍を離脱されないにいたしましても、委員長は野党委員を……

第51回国会 外務委員会 第2号(1966/02/18、30期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣とは久しぶりですから、私のほうもいろいろお尋ねしたいし、あなたのほうもいろいろお話ししたいことが多かろうと思うのです。しかし時間が、きょうあと質問者もありますので、実は率直にベトナム問題を中心とする日本政府のアジア外交について、最後に、一、二中国、北朝鮮問題等の具体的なこともあわせましてお尋ねいたしたいと思います。  その前に、けさの各新聞によりますと、下田外務次官がきのう記者会見におきまして、拡散禁止協定に対する従来よりはややニュアンスの違った談話を発表しておられますが、これはもとより慎重な下田次官のことですから、政府部内で多少の打ち合わせをされた後に発言されたものと思う……

第51回国会 外務委員会 第7号(1966/03/30、30期、日本社会党)

○穗積委員 先ほど西村委員が申されましたように、私は、きょうは中国人民外交学会、この使節団の入国を拒否されたことについてお尋ねしたいのです。ですから、外務大臣だけでなくて法務大臣の出席も昨日来強く要求いたしておきましたが、どういうことになっておりましょうか。
【次の発言】 いまの時間はそうであっても、事がはなはだしく緊急かつ重大でございますから、きょうじゅうでも、あるいは途中にでも短時間ちょっと出席をしていただくようにお取り計らいをいただきたいと思いますが、いかがですか。
【次の発言】 向こうが済んだあとでもけっこうです。だから法務大臣に対する質問だけ保留いたしまして、きょうは本会議もありませ……

第51回国会 外務委員会 第10号(1966/04/20、30期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは外務委員会に佐藤総理に来ていただいたわけですが、これはほかの委員会と違って、政策の問題ですから、総理自身も積極的に来て発言をしていただく機会を得たい、これは政府のほうも歓迎していただけると思ったし、私も実は質問したかったのですが、伺いますと、時間が非常に制限されておるというので、きょうはこのあと戸叶委員から別の問題で質問いたしますから、私は割愛いたしまして、いまの中国問題に関連をして具体的問題について一点だけお尋ねいたします。ですから、具体的にお答えをいただきたいのです。  いまお話がありましたように、政経分離の原則がいいか悪いかの問題はここで議論しようと思っておりません。……

第51回国会 外務委員会 第11号(1966/04/22、30期、日本社会党)

○穗積委員 実は私は、航空行政または航空業務については全くしろうとでございまして、愚問を発することがあろうと思いますけれども、御親切にひとつ御教示をいただきたい。と申しますのは、実は私ども外国へ出まして、戦後日本の航空業務というものは、制空権並びに営業権ともに剥奪されておりましたために、非常な立ちおくれになって、それにいささかならされておる感を持たざるを得ないのであります。したがって、きょう参考人として御出席いただました趣旨は、政府も議会も与党も野党も、あるいは直接の業務の責任者も、これは前向き一体になってわが国の国際航空の業務の発展を実現しなければならない、そういう意味でお願いしたわけです。……

第51回国会 外務委員会 第12号(1966/04/26、30期、日本社会党)

○穗積委員 参考人はお忙しいお方でありますから、政府に対する質問となるべく切り離しまして、この前私も御答弁をわずらわしたわけですが、ちょっと補足して二、三質問をしたい、締めくくりになりますから。  実はこの委員会におきましては、きょう審議が順調に進みましたら採決する予定でありますが、それに対しては、政府に対する要望の決議をつけてしたいという大体の話し合いになっております。ところが、前回から審議を進めてみますと、われわれがこの協定に対してイエスかノーかをきめるためには、外交上のこともありますけれども、経済上の利害得失をあわせてうらはらに判断してからでないと、実は審議の責任を果たしておらぬことにな……

第51回国会 外務委員会 第14号(1966/05/06、30期、日本社会党)

○穗積委員 椎名外務大臣に久しぶりに二、三の点についてお尋ねをいたしたいと思います。  第一は、最近、政府・与党の中で、共産主義のアジア侵略に対する脅威が増してきたという情勢分析をされまして、それに対抗するために、安全保障調査会を中心にしていろいろ、むしろアジアの緊張を、緩和するというよりは、激化をせしめるような、促進をするような、たとえば核の持ち込みの道を開くとか、あるいは日米間における協議会を共同防衛委員会に切りかえるべきであるとか、あるいは現在の安保条約を十年間、――自動延長でなくて、十年間の長期にわたる期限を付して延長すべきである、こういうような、われわれとしては、むしろ日本がアジアの……

第51回国会 外務委員会 第19号(1966/06/01、30期、日本社会党)

○穗積委員 関連して――先週はお目にかかれなくて御心配をおかけいたしましたが、おかげでだんだん回復してまいりました。  これからちょっと議事進行上お尋ねしておきますが、大臣、あなたはきょうは何分までいいですか。
【次の発言】 毛虫どころか悪魔のようなアメリカの潜水艦、航空母艦を入港させるという、こういう重要な時期に、われわれ衆議院の外務委員会は当面重要な委員会だと思うのですが、あまり時間に制限もされないで、これから好んで出席される心がまえを要望いたしておきます。  はなはだ遺憾でありますが、時間がありませんからごく簡単にいたしますが、先ほどからお話を伺っておりましたし、それからさらに最近のアメ……

第51回国会 外務委員会 第20号(1966/06/08、30期、日本社会党)

○穗積委員 きょう実は私は緊急に、中国の記者二名の人が横須賀の統一デモに参加したという、事実に反する報告がなされて発表がありましたから、そのことについてお尋ねをいたしたい。それからもう一点は、近くソウルの外相会議に外務大臣自身もお出かけのようですが、その前に北との関係についてお話を伺っておきたいと思うのです。あと、中国の記者問題については関係大臣の御出席を待ちまして、それに先んじて、この前の委員会で関連質問でいたしました中に、時間がなくて途中で打ち切りましたけれども、重要な問題が残されておりますから、その点についてお尋ねをいたしたいと思います。  時間がありませんから率直にお尋ねいたしますが、……

第51回国会 外務委員会 第22号(1966/06/24、30期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは今国会の最後の外務委員会ですから、少しゆっくり時間をいただきたいと思いましたが、時間が非常にないようですから、はなはだ残念ですけれども、二、三の点について、具体的に限ってお尋ねをいたしたいと思うのです。  まず第一には、来月に日米経済合同委員会が予定されておりますけれども、これは経済といいながら、実は仄聞するところによると、ベトナム問題あるいは中国問題等、あるいは日本を中心とする安全保障体制の強化の問題等々が論議されるようであります。ベトナム問題についてはただいま西村委員からもお尋ねがありまして、私も補足質問したいのですが、これは割愛いたしまして、中国問題について、すでに外……

第51回国会 体育振興に関する特別委員会 第3号(1966/02/17、30期、日本社会党)

○穗積委員 建設省の方にお尋ねするのがいいのかどうか、私は体育委員会に出たのは初めてですから、間違っておったらそっちからサゼストしてもらいたい。  いまの佐藤さんの御質問と、ちょっと関連したことですから、一点だけ関連してこの際伺っておきたいのですが、代々木の旧練兵場のところを体育のセンターにするという御計画だそうで、私も、実は学生時代はいろいろな運動を熱心にやってまいりましたけれども、最近忙しくて、最近の体育に関する施設を全部見ていないのです。見ていないので見当違いな質問かもしれませんが、あそこへもしつくるとすれば、相当の広さもあります。私は幹部候補生で歩兵でございましたから、あそこでいつも訓……

第51回国会 予算委員会 第21号(1966/03/04、30期、日本社会党)

○穗積委員 質問に入ります前に、賢明なる大臣各位にお願いいたしておきますが、実は私は四、五日前から奥歯をはなはだしく痛めまして、痛くて熱がありまして寝ておったのですが、国事を憂えるのあまりきょう出てきたわけです。ですから、私の一の質問に対して賢明なる皆さんは十を悟って、どうぞひとつ適切な誠意のある御答弁をいただいて、なるべく早く済むようにしていただきたいと思っておりますから、あらかじめお願いしておきます。  質問に入ります前に、簡単な資料を二つ要求をいたしたいと思うのです。一つは、ベトナム問題につきまして日本の松井大使が国連の安保理事会の議長をつとめたわけですが、これがまとまらなくて、はなはだ……

第52回国会 外務委員会 第1号(1966/07/20、30期、日本社会党)

○穂積委員 外務大臣にちょっと議事進行について。これは委員長から言っておいていただきたいんだけれども、先ほどの理事会で冒頭にあと二人国際情勢、これはアジアの情勢に限りますが、お尋ねをいたしました後に、私のアジ銀に関する質問に入るという申し合わせになっております。私は冒頭に北朝鮮の技術者入国の問題に限ってお尋ねいたしますが、その前に、いまの帆足委員の質問に関連して、もう一ぺんちょっと一言だけ確認をしておきたいと思うのです。  いままであなたや外務省、政府の関係当局が御答弁になりましたのは、ことしの十一月で期限の切れる帰国協定について、これを延長するという方針について何ら変わらない、変える必要はな……

第52回国会 外務委員会 第2号(1966/07/22、30期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣に昨日に続いてお尋ねいたしますが、この前私はこのアジ銀の発生の背後並びに経過の一端に触れました。その中でこれはジョンソン構想の一環をなすものであり、場合によればアメリカのドル防衛の利己主義な立場に立って武力はアメリカが担当する、そうして経済の協力は日本に負担をさせる。これは京都における日米会談の大体のアメリカの眼目で、そのような話しに屈したわけですけれども、そこで、これを証明するものとして私はこの前信託基金に一億ドルの拠出の関係をジョンソン構想の隠れなき事実としてこのつながりを申し上げました。これは外務省御承知だと思いますが、ことしの一月十八日にこのアジア開銀参加に関するア……

第52回国会 外務委員会 第3号(1966/08/12、30期、日本社会党)

○穗積委員 いま委員長のお話しのとおり、実はこういう重要な緊急な問題でございましたので、私は総理にも出席していただくべきことの経過であるというのでお願いいたしておきましたが、きょう御出席がありません。ところが、しかも伺いますと、両大臣とも時間が非常に制限されて御出席というようなことでございますので、はなはだ不満足でありますけれども、特に法務大臣の御事情も考慮いたしまして、法務大臣に対する質問をまとめて先にお尋ねいたします。  そこで、総理はおられませんけれども、石井さんはこの北朝鮮の技術者の入国問題について所管大臣であるとともに、自他ともに副総理をもって認じておられるようでありますから、ひとつ……

第52回国会 外務委員会 第4号(1966/10/12、30期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは久しぶりの委員会でありますから、緊急な重要な問題についてたくさんお尋ねしたいのですけれども、森長官が時間をお急ぎのようでございますから、関連いたしまして、先に簡単にお尋ねいたします。  ただいまの施政権の中の教育権を分離返還をしたいというあなたのものの考え方というのを、私は他党でありますけれども、いささか理解ができるような気持ちでおりますから、あなたは部分返還が可能であればそれを実現をし、三歩三歩前進をしてすべての施政権を返還をしたい、こういう主観的希望を持っておられることを発表されておりますし、私もそれを疑いたくはありません。しかしながら客観的なこういう行為、国際関係ので……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 沖縄問題等に関する特別委員会 第7号(1967/05/16、31期、日本社会党)

○穗積委員 担当の長官として塚原さんにお尋ねをしたいのですが、実は私は、きょうは時間がありませんから、施政権の返還の問題と、沖繩における米軍基地の問題について、二、三お尋ねをいたしたいと思います。  この問題は、国会内外における発言が御承知のような経緯でありますので、本来は総理にお尋ねすべきでありますけれども、あなたが政府部内における担当の長官、責任者でありますから、政府を代表してお答えをいただきたい。足らざるところは、また総理なり外務大臣に出席を願ってお尋ねをいたしたいと思います。  最初にお尋ねいたしますが、前任者の森総務長官の提案されました教育権その他の分離返還の問題です。これはその後ど……

第55回国会 沖縄問題等に関する特別委員会 第10号(1967/06/06、31期、日本社会党)

○穗積委員 両参考人が沖繩の施政権返還問題で年来にわたって御努力いただきましたこと、なお、今度訪米の報告をいただきましたことに対して感謝を申し上げます。お聞き及びのとおり、時間の制限がありまして十分お尋ねできませんので、簡潔にお尋ねいたしますから、簡潔にひとつお示しをいただきたいと思います。  私どもも、全く施政権問題の根は、核基地の問題と、それから事前協議の問題の二つにしぼられると言って差しつかえないと思います。ところで、今度の訪米にあたられまして、先ほど概括的な報告はありましたが、私は、いまのジョンソン政権における思想性なり政治性というものはあまり高く評価することはできないのですから、した……

第55回国会 沖縄問題等に関する特別委員会 第15号(1967/06/28、31期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣、時間がなくなってまいりましたが、いまの問題について、補足的にちょっと明らかにしておきたいと思います。  と申しますのは、あなたのいまおっしゃいましたように、または塚原長官も言うように、下田発言の提案というものは、これは対策のワン・オブ・ゼムである、しかもまだ草案であるということですけれども、これは実はまず第一に下田発言の政治的な背景を申しますと、昨年の暮れにライシャワーがこの問題を提案いたしております。続いて、ことしの一月に、有力な与党の外交委員であるマンスフィールドが上院外交委員会でこの問題を提案した。これを受けて二月に下田発言の自由使用を伴う返還という提案が行なわれた……

第55回国会 外務委員会 第4号(1967/05/17、31期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣の御就任後初めてお尋ねしますから、ひとつこの機会に内外にあなたの抱負を積極的に述べていただきたい、というのは在野の外務大臣に対する期待でございますから、きょうはいま問題になっております核防条約の問題と、時間がありましたら、関連いたしましてベトナム並びに中国の問題についてお尋ねいたしたいと思っております。  最初に核防条約についてお尋ねいたしますが、この前与党の永田委員からもお話がありました。これは御意見というよりは御報告が主でございまして、私の理解では、日本政府の態度は初め、無条件ではありませんが、賛成の態度を先にきめるというような印象を与える態度で臨んでおったのだが、その……

第55回国会 外務委員会 第5号(1967/05/19、31期、日本社会党)

○穗積委員 前の質問者がいろいろな点についてすでにお尋ねいたしましたから、補足いたしまして残った分だけ簡単に質問いたしますが、質問に入ります前に委員長にお尋ねしますけれども、きょうの時間の予定はどうなっておりますか、政務次官やその他の方の……。
【次の発言】 最初にお尋ねいたしますのは、領事条約は、単に経済だけではありませんけれども、両国の経済の交流がバックグラウンドになっておることは言うまでもないことですね。そこで本来丁寧に審議をすれば、現在並びに将来における日ソ経済交流計画の政府側の構想というものをまず伺う必要があると思うのです。特に最近になりまして、ソビエト経済開発、特にシベリヤ地区の経……

第55回国会 外務委員会 第6号(1967/05/24、31期、日本社会党)

○穗積委員 実はきょう私質問の予定ではなかったのですけれども、例の朝鮮の帰国協定問題が、打ち切り声明以後、対朝鮮との関係においても、国内におきましても緊急な事態に差し迫ってまいりましたので、この問題に限って簡潔に御質問をいたします。この前帆足委員からこの問題に対しての質問がありましたが、きょうは私は重複しないように補足的な点についてお尋ねをいたすのでありますから、率直に簡明にお答えをいただきたいのであります。  まず第一にお尋ねいたしますが、昨年の八月、政府は閣議申し合わせと称しまして、一年に限って延長をする、それ以後は延長をしない方針だということを、閣議の正式な決定であるか申し合わせでありま……

第55回国会 外務委員会 第9号(1967/06/02、31期、日本社会党)

○穗積委員 時間がだいぶ経過いたしましたので、ごく簡単に補足した問題について、一、二お尋ねをいたします。  これは通産省から御答弁いただくのがよかろうと思いますが、いままで日本が参加いたしました博覧会でどういうメリットがあったかということについての評価の総括ぱ全部やっておられますね。
【次の発言】 私は、あなたが先ほど御説明になりましたように、博覧会というものは単に経済的なメリット、貿易のプラスだけを評価すべきものではなくて、やはり政治的、文化的なメリットもあると思うのですね。それでいいと思うのです。そこで、私がお尋ねしたのは、そういう総合的な各部門にわたっての評価が、政府において各博覧会ごと……

第55回国会 外務委員会 第10号(1967/06/07、31期、日本社会党)

○穗積委員 関連して外務大臣に二問だけお尋ねしておきたいのです。  いまの堂森委員の御質問の中で、スエズ運河の閉鎖の問題に対する態度でございますが、もとよりこれは一八八八年のコンスタンチノープルにおける条約で無害航行は第三国に認めるという原則に立っておるわけです。ところが今度の場合を見てみますと、アラブ連合にしましては、今度の紛争における重要な一つの政治的なきめ手のつもりでやっておるわけです。したがってわれわれとしては、あの事件が平和裏に終息をし、コンスタンチノープル条約以後の無害航行の自由が確立され、それが日本にも供与されるということは望ましいことではありますけれども、その原則があるからとい……

第55回国会 外務委員会 第15号(1967/06/28、31期、日本社会党)

○穗積委員 実は私は中東戦争並びに中国の水爆実験成功後の新たなるアジア情勢について、これに対する日本の外交政策についてお尋ねいたしたいと思っておりますが、しかし、はなはだ不愉快なことですが、突発的に内河某氏のスパイ容疑事件がソビエトにおいて起きております。昨日は、参議院の外務委員会、法務委員会等でもこの問題についてそれぞれの大臣にお尋ねがあったようですが、衆議院はまた独立の立場でこの問題を一応明らかにしておく必要があろうと思っております。なるべく重複しないようにお尋ねをして、政府の所信を明らかにしていただきたいと思います。  最初に、いまの内河氏事件についてお尋ねいたしますが、これは事務当局か……

第55回国会 外務委員会 第16号(1967/06/30、31期、日本社会党)

○穗積委員 関連。――せっかく労働大臣が見えたので、ちょっと敬意を表して一言しなければならないのですが、それで、戸叶さんに婦人の立場で細目にわたって婦人の地位向上のために質疑応答していただいたわけですが、冒頭に私はちょっと大臣にお尋ねしたい。  それは、わが国の経済のいまの成長過程の中で資本主義の基本的な矛盾である過剰生産の問題もさることながら、これは労働省の所管ではないからお尋ねいたしません。問題はやはり労働力の逼迫による経済的な内部矛盾というもの、これは社会問題ともなっていくようになりつつある。そういう意味でその情勢がいままでサボっておったこの百号条約を批准をするに踏み切らせた原動力になる……

第55回国会 外務委員会 第17号(1967/07/12、31期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行についてちょっとお尋ねいたします。  本委員会で、私から内閣調査室の活動並びに予算、機構について資料提出の確約を受けておりますけれども、もうすでに半月以上たっております。その間、私は、意味なくしておくらすことは、かえって国民の疑惑を増すばかりであるから、早く出してもらいたいということを、委員部を通じまして再度御注意と要求をいたしましたが、いまだにない。前の理事会で今朝までに提出をしていただくことを確約いたしまして、それを受け取ってから審議に入ろうということであったのです。その後どうなっておりますか、委員長から内閣のほうへおただしをいただいて、御答弁をいただきたいのです。

第55回国会 外務委員会 第18号(1967/07/13、31期、日本社会党)

○穗積委員 関連してちょっと提案者側の高島参事官に後学のためにお尋ねいたします。  いま戸叶委員の御質問は、私も抱いた疑点の中心の問題でございます。世銀がこういうことを提案して、後進国に対する民間投資を助長せしめようということであったのですが、その投資の元本果実を資本主義的な立場で保証するためには、これでは非常な抜け穴があって、先ほど御指摘のとおりだと思うのです。したがって、当初はやはり立案者の、特に先進国投資側諸国はやはりもう少し確たる保証制度をつくりたいという意図があったと思われるのです。それがなぜこういうふうなざる条約になったのか、審議交渉の経過をもう少し説明していただきたい。ということ……

第55回国会 外務委員会 第19号(1967/07/14、31期、日本社会党)

○穗積委員 月、天体宇宙条約というものについて、尊敬するあなたも自然科学の知識は現在の世界の進歩発展に対して必ずしも権威がないと思うのです。それは私はそれ以上の自覚を持っております。そこでしろうと同士が議論するのですから、まさか間違いはないだろうと思うけれども、推測が入るわけですね。したがって、最初にこの条約の審議交渉の経過において、わが国並びに各国は、自然科学に対する最高の知識と権威を持った人が参加をし、または参加をしなくても、それぞれ政府を通じて、それらの権威ある科学者の意見をアドバイスを受けて、審議締結なさいましたか。どういう事情にあったか、ちょっとお尋ねいたしたいと思います。

第55回国会 外務委員会 第20号(1967/07/19、31期、日本社会党)

○穗積委員 大臣に関連してちょっと。  実はきょう私、ほかの問題で質問したかったのですけれども、きょう質問者が多かったし、大臣の時間もないということで遠慮したわけですけれども、先ほど同僚の委員が質問いたしました問題の中で、ぜひ明らかにしておかなければならない点が二つありますので、それだけ簡単にお尋ねいたしますから、簡単にお答えいただきたい。  第一は、対ソ交渉について、先ほどあなたは領土問題に触れるつもりだということをおっしゃいました。その場合に、実はわれわれの要望をちょっと申し上げておく必要がある。黙って聞きのがすわけにいかない。それは従来、佐藤内閣になりましてから北方領土についてどこまでも……

第56回国会 外務委員会 第2号(1967/09/04、31期、日本社会党)

○穗積委員 三木外務大臣、久しぶりですから、いろいろお尋ねしたいのですが、最初に議事進行について大臣の御協力をお願いしたいと思います。それは、きょうも残念ながら時間制限を受けております。お互いに問題は理解しているわけですから、お互いに結論だけお尋ねし、お答えをいただきたいと思っております。  最初に、沖繩の施政権問題について、これは戦後いままでの願望がようやく政治的日程にのぼってきたというので、いま鯨岡委員からもお話がありましたように、本土内は言うまでもありませんが、現地におきましてはそれ以上今度の対米交渉に非常な期待をかけております。あなた方の責任は重大でございましょう。まず、その自覚をして……

第57回国会 沖縄問題等に関する特別委員会 第3号(1967/12/16、31期、日本社会党)

○穂積委員 敬意を表して簡単に一点だけお尋ねいたします。  沖繩問題は、今度あなたが長官とともに取り組まれることになったのだが、これはベトナム戦争、日中関係の問題とともに、アジアにおける戦争か平和かの重大な問題であることは言うまでもありません。この間佐藤・ジョンソン会談後、この問題について、またアジアの情勢について、政府の方針なり日米関係というものが新たな事情が生じてまいりました。私ども非常な関心を寄せております。したがって、当委員会におきましても、いずれ総理並びに外務大臣、すなわち対米交渉に当たられた責任者に基本問題についてお尋ねいたしたい。  ところで、きょうお尋ねいたしたいのは、ただいま……

第58回国会 沖縄及び北方問題等に関する特別委員会 第3号(1968/03/26、31期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行について。簡単ですから……。ただいま総理府並びに外務省から重要な報告をいただいて、拝聴いたしました。総理府のほうは、このように文書をもってわれわれに事前に配付をして報告なさいました。外務省のほうはどういう理由で一体文書を配付をなさらないのか。ただいま伺いますと、諮問委員会並びに小笠原交渉等について相当重要な内容の報告がある。それにもかかわらず、しかもアメリカとの間に成文すらできておるのに、いまだに文書をもってわれわれに報告しない。口頭で簡単にされる。これはわが委員会、国会を軽視をするものだと思うのです。したがって、私はその不満を申し述べるとともに、いま次官並びに局長から御報……

第58回国会 外務委員会 第1号(1968/02/28、31期、日本社会党)

○穗積委員 社会党の立場から、委員長に対して歓迎のことばを簡潔に申し上げたいと思います。  今度たまたま委員長の改選にあたりまして、平素そのお人柄、識見に反対党ながら敬意を表しております秋田大助委員長が御就任になりましたので、われわれ歓迎をいたします。  申すまでもないことでありますが、従来、外務委員会は、非常に与野党の間で合理的、筋の通った話し合いの中で民主的に運営されてまいりました。特に最近は、申すまでもないことですけれども、昨年の佐藤・ジョンソン会談並びにベトナム戦争、朝鮮における緊張状態等見まして、わが国の外交路線は非常に重要な意味を持ってくるようになりました。私ども衆議院外務委員会と……

第58回国会 外務委員会 第2号(1968/03/06、31期、日本社会党)

○穗積委員 佐藤総理にお願いしておきます。  実は、昨年来特にアジアを中心とする国際情勢並びに国際経済が非常な激動期に入りました。それを背景として、昨年十一月十五日にあなたはジョンソンとの間に重大な共同声明を発表なさいました。そこでわれわれとしては、この激動期に入って佐藤内閣の特に外交路線が危険な方向へ向かいつつあるのではないかという不安を持っておるわけです。そういうことについて実はゆっくりとあなたの所信を伺い、われわれの考えも聞いていただいて、お答えをいただきたいと思っていたのですが、きょうはあなたの御都合で時間が非常に制限されておりまして、しかも往復で二十分ということでございます。これでは……

第58回国会 外務委員会 第4号(1968/03/15、31期、日本社会党)

○穗積委員 実は、きょうは万博の条約の法律をやるつもりでなかったものですから、資料を十分持ってまいりませんで、とっさの場合ですから、ひとつ説明を伺いながら審議を進めたいと思います。  最初に伺いますが、この法律案の基礎は、万博の条約に基礎を置いておるわけですね。万博の条約の締約国並びに批准国は何カ国でございますか。
【次の発言】 私は、実は先ほど言いましたように、きょうはこの質問をするつもりでなかったので、資料を持ってきませんでしたが、私の記憶では、もう少し多いように思いましたが、間違いございませんですか。三十二カ国ばかりでしょうか。

第58回国会 外務委員会 第7号(1968/04/01、31期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣にお尋ねいたします。  いまのジョンソン大統領のベトナム戦争に対する新たな方針、これは在日大使を通じて外務省にすでにあらかじめ御連絡があったように承りましたが、そのときの連絡の中に、すでに骨子について報告があったかどうか。いかがでございますか。それがそうですか。
【次の発言】 非武装地帯の北側の一部を除いてというのは、その北何マイルというようなあれはあるのですか。それからもう一つは、空爆の話がありましたね、海上からの攻撃はどうですか。
【次の発言】 その場合、従来の主張と変わった点がありますか。つまり、北からの援助を中止しろということがアメリカ側の従来の前提条件であったわけ……

第58回国会 外務委員会 第8号(1968/04/05、31期、日本社会党)

○穗積委員 両協定に共通した問題で事務的なことを大臣が来る前にお尋ねをいたしますが、これは要すれば中身は賠償協定なんですね。賠償とはいっていないけれども、戦争中の不幸な与件に関する云々となっていて、したがって、これは金額によって示された物資並びに役務で援助する形式をとっている。その積算の基礎として、やはり両国に対する不幸な事件の内容といいますか、特にそれの経済的換算は、どういうことを基準にしてどういうふうになさったか。それから、この折衝は相当時間がかかっておりますけれども、先方の主張並びにわがほうの見解、それらのアウトラインを概括して御説明いただきたいと思います。

第58回国会 外務委員会 第9号(1968/04/10、31期、日本社会党)

○穗積委員 いや、一緒に答弁してもらえばいいのです。
【次の発言】 検査をしているのでしょうか。
【次の発言】 外務省からお尋ねいたします。  一九三〇年条約、それから六六年のこの条約で、加盟国でダブっていない、一方だけに入っておる国。――わかりませんか、質問の意味が。それじゃ順を追うて聞きましょう。  一九三〇年条約に加盟している国数は何カ国でございますか。
【次の発言】 それから、六六年のこの新条約に調印しておる国は何カ国でございますか。
【次の発言】 そのうち、もう承認手続が済んでおるのは何カ国になりますか。
【次の発言】 それで、済んでいない国は……。日本をはじめ済んでいないでしょう。

第58回国会 外務委員会 第10号(1968/04/12、31期、日本社会党)

○穗積委員 質問に入る前に、議事進行について発言をいたしますが、与党の自民党の諸君は、国会の権威を強く主張されて、そして他党の者まで国会の権威のゆえをもって懲罰動議を出されたりしておりながら、このありさまは、これは何ですか。政府与党のお出しになった条約をわれわれ協力して審議しよう、場合によったら、質問が終わったらきょうこれをあげてもよろしいといっておるのに、定足数も足りない。これで国会の権威を主張する資格がありますか。委員長、定足数をそろえてください。いかがですか、御所感は。
【次の発言】 質問を進める前に、前回私からお尋ねいたしまして、政府間でまだ意思統一ができていなかった問題の御答弁が留保……

第58回国会 外務委員会 第21号(1968/05/14、31期、日本社会党)

○穗積委員 関連して一つお尋ねします。具体的事実はあとからにいたしまして……。  外務省が従来対米関係で日本人に安心をさせる論理が非常にくずれてきておると思うのです。これはたとえば、安保条約における事前協議権の平等性の問題、それからいまの放射能に対する不安を除去するための平等の検査権の問題、これらは外務省の論理では、すべてアメリカは日本政府と同様に、それに劣らず日本政府の不安に対して敏感であり、日本国民の生活安全に対して良心的な責任を持ってくれるのであるから、したがって、立ち入り検査も必要がない、事前協議権も相手だけに提、今度は事実が証明しておるじゃありませんか。だれがあれを先に見つけましたか……

第58回国会 懲罰委員会 第5号(1968/04/04、31期、日本社会党)

○穗積議員 少しく時間をいただきまして、私の弁明をさせていただきたいと思います。  きょうは、まことに奇妙なことでございますが、私の佐藤総理に対する売国者という発言が当委員会において審議されております同じ日に、午後には本会議におきまして、佐藤総理のアメリカ一辺倒の従属性から出てくる、民族の期待あるいは国民大衆に対する裏切り、すなわちその政治的売国性について、野党すべてから弾劾を受けようとしておるわけでございます。これは単に野党のみならず、与党内における相当多数の良識派の諸君からも批判を受けており、院外におきましては、圧倒的多数の大衆が、実はインフレから戦争への従属性をますます深めつつある佐藤政……

第58回国会 懲罰委員会 第6号(1968/04/05、31期、日本社会党)

○穗積議員 私は、白紙がすなわち論理的に核兵器を認める態度を首相が表明をしたと、断定をした記憶はちょっとありませんが、どこの部分でございましょうか。もう一ぺんお尋ねします。
【次の発言】 弁明の中ですね。
【次の発言】 それは記憶がちょっとありませんね。何というのか、速記録が出てないのですから。もしありとすれば、その言った意味は、白紙だということは、論理的に、核を抜く場合もあり得るし、核つきの場合もあり得るという論理、そういう意味で申し上げておるのです。その速記は速記者の聞き違いかもしれませんし、私は、それほど非論理的な議論を、委員会においてした覚えはございませんから。もしありとすれば、私の間……

第58回国会 懲罰委員会 第7号(1968/04/09、31期、日本社会党)

○穗積議員 ただいまお尋ねいただきました問題点は三つあると思います。第一は、用語の私の考え方、ああいうことばを使いました用語の意味ですね。そしてもう一つは、佐藤さんを売国者――愛国者にあらざるその反対の売国者であるという規定は、先ほど提案者の鯨岡君もいまだに誤解をしておられますので、その点について申し上げたいと思います。簡単に申し上げます。  私は、再々申し上げますように、相手を侮べつして、相手の論理を圧倒しよう、あるいはわが政策の主張を正しからしめよう、こういう考えで申し上げたのでは決してありません。そうではなくて、これは佐藤さんがあの委員会で展開されました政策に対する論理的発展の中から、ま……

第60回国会 外務委員会 第1号(1968/12/17、31期、日本社会党)

○穗積委員 私も質問を用意して通告いたしておりましたが、午後一時からちょっと緊急な用務がありますので、きょうは割愛して、次回に譲っていただきたいと思います。次の質問老に……。

第61回国会 外務委員会 第2号(1969/02/17、31期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣に初めてお尋ねするものですから、いろいろお尋ねしたいことがありますけれども、与党の秋田委員が中国問題に触れられました。私は、実は中国問題を最後にお尋ねしようと思っていたのですが、たまたま触れられましたから、関連をいたしまして、その問題について先にお尋ねいたします。  時間の制限がありますから、持って回った説明をされて結論のないような御答弁をやめて、お互いに多少問題は理解し合っておるはずですから、立場は違いましても……。だから簡単に結論を言っていただきまして、あなたの御説明で質問の時間が制限されないように、妨害されないように御協力をお願いいたします。  中国問題について、さっ……

第61回国会 外務委員会 第5号(1969/03/14、31期、日本社会党)

○穗積委員 時間が限られておりますから、一問一答で簡潔にお尋ねしますから、簡潔にお答えいただきたいと思います。  最初に、日本政府の最近のアジア情勢についての判断の一つとしてお尋ねしたいのですが、ベトナムの和平交渉で、アメリカはソビエトの協力を得て北ベトナムを押え、人民解放戦線を押えて、戦場でとれないものを会議でとって、早く妥結したいという気持ちがあるようです。この見通しは必ずしも条件次第でそうはいかない。最近の状況を見ましても、今年度におけるテト攻勢以後、アメリカは軍事的にも非常な苦境に立ってきておる。そこで、最近のニクソン政権の内部において、われわれの見るところでは、北爆の再開であるとか、……

第61回国会 外務委員会 第8号(1969/03/25、31期、日本社会党)

○穗積委員 両参考人に対して、私は野党の理事でありますが、貴重な御意見をお聞かせいただきましたことを、同僚とともに厚くお礼を申し上げます。  なお、申し上げておきますが、きょうは二時から本会議がございまして、一時間六分しかもうないわけです。きょうの質問は私のほか二名、都合三名でございますから、一人大体二十分くらいしかないものですから、簡単な質問をいたします。問題は簡単ではないかもしれませんが、なお、技術的な問題とか条件等につきましては、これは政府当局に条約を中心にいたしましてお尋ねいたしますので、きょうは、尊敬すべき両参考人に対して、基本的な認識を深めるために二、三お尋ねしたいと思います。簡潔……

第61回国会 外務委員会 第9号(1969/04/02、31期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは、総括的に両大臣に対する質問ですから、テクニカルな問題についての質問は抜きにいたしまして、大きな国際経済間の主要な問題についてちょっとお尋ねして、このSDR制度の是非を明らかにしたいと思うのです。  最初にお尋ねいたしますが、SDRを必要とするに至った金並びに米ドルの危機ですね、流動性の欠除、これは、一体その原因はどこにあるかという分析を政府はしておられると思いますが、その原因について、まず最初に政府の分析を聞きたいと思います。
【次の発言】 私のお尋ねいたしましたのは、応じ切れなくなってきた、その現象はわかっておる。言いかえれば、ドルの危機ですね、その原因は一体どこにある……

第61回国会 外務委員会 第10号(1969/04/04、31期、日本社会党)

○穗積委員 お尋ねしようと思うことの中に、技術的な問題と、それから基本の路線に関連する問題があります。基本の路線については大臣にもお尋ねしなければならぬと思っておりますが、その問題については、きょうは政務次官もお見えになりますから、政務次官並びに事務当局の責任者にお尋ねしておきたいと思います。来週は両大臣御出席のようですから、そのときまた重ねてお尋ねもいたします。  事務的な問題について最初にお尋ねいたしますが、アメリカの現時点における金保有量はいまどれだけになっておりますか。
【次の発言】 それはいつの時点でございますか。
【次の発言】 私のお尋ねしているのは現時点。ですから、それはわかりま……

第61回国会 外務委員会 第11号(1969/04/07、31期、日本社会党)

○穗積委員 いままで審議されましたSDR協定につきまして、私は、社会党を代表して反対の討論をいたします。  これはもうすでに質問の中でも明確にいたしておりますから、ごく簡潔に要所を申し上げまして、政府の今後の反省を求めておきたいと思うのです。  このSDR制度というものは、国際支払い通貨の流動性が欠如してきた、その原因は国際的な経済の生産力の膨張、貿易量の拡大、その経済のボリュームの発展に伴って、金にリンクした国際支払い通貨というものがそれに追いついていけない、ここに主要な原因があると政府は把握されておるようでありますが、これは事実に反することでありまして、われわれの見るところでは、国際通貨の……

第61回国会 外務委員会 第12号(1969/04/11、31期、日本社会党)

○穗積委員 どうもしばらくぶりでございました。  その後、あなたはおかしな方向へ向かって張り切っておられるようですが、私も反対の立場で元気でおりますから、どうぞ御安心ください。  きょうは、不当にも時間が制限されておりますので、はなはだせっかく来ていただいて残念ですけれども、特にベトナム以後、アジアにおいても国際的に見ましても最も重要だと思われる中国問題にしぼってお尋ねをいたしたいと思います。簡潔にお尋ねいたしますから、前向きの姿勢で明瞭にお答えをいただきたいと思います。  そこで、最初にお尋ねいたしたいのは、与党の古井さん、田川さん等をはじめといたしまして、北京において非常な努力で、共同コミ……

第61回国会 外務委員会 第13号(1969/04/16、31期、日本社会党)

○穗積委員 実は愛知外務大臣の名前で、「文芸春秋」誌上で、われわれ社会党の方針は親のすねかじりであるという誹謗、挑戦をされました。私は、はなはだ用語その他につきましても、場所におきましても、心外の至りです。ですから、この問題について、一度あなたの真意をただしておきたいと思ったし、われわれの態度も明らかにしておきたいと思いました。ところが、きょうもまた不当にも二十五分前後という制約を受けておりまして、しかも、いま山田委員から御質問のありましたように、EC機の侵犯問題が出まして、これは安保条約との関連からいたしまして、日本の平和に重大な影響を及ぼす問題であると思うので、この問題にしぼってきょうは緊……

第61回国会 外務委員会 第15号(1969/04/23、31期、日本社会党)

○穗積委員 きょうも時間が十分ありませんけれども、この前、当委員会あるいは本会議等におきまして、アメリカ偵察機が朝鮮に対する挑発的な情報収集に出た事件につきまして、これをわれわれ静観いたしておりましたところが、その後、ニクソン大統領の強硬な力の外交政策の発露として、警備つきの偵察を続けるだけでなくて、大艦隊を編成いたしまして、日本海における北朝鮮に対する非常な武力的な威嚇あるいは挑発を始めておるわけです。このことは、安保条約との関連においてわが国の平和、安全にも重大な関係がありますし、のみならず、極東地域全体の平和、独立の問題にも関連がありますので、緊急に今日本会議において各党の質問があるはず……

第61回国会 外務委員会 第17号(1969/05/07、31期、日本社会党)

○穗積委員 最近、韓国の朴副総理が見えて、首相とも会って、沖繩の基地の問題について発言をしておるのですね。これは台湾政府も同様です。これらの諸国は同様にアメリカと安保条約を結んでおる諸国でございますから、したがって、日本政府の説明によれば、これは極東の安全保障については共同の友好国である、こういうお考えでしょう。しかし、この問題は、固有の領土としての沖繩返還の問題ですから、これについてとやかく言うことは、まさに内政の干渉だと思うのです、そのことに関する限り。領土の返還というものは、国際法的にいえば、言うまでもなく、即時無条件が原則でございましょう。そうして国民の世論を背景にして――即時無条件が……

第61回国会 外務委員会 第20号(1969/05/16、31期、日本社会党)

○穗積委員 最初に大胆にお尋ねいたしますが、日本の委任統治時代の統治の状況、それから対住民関係の状況はどういうことでしたでしょう。御存じでしたらお聞かせいただきたい。
【次の発言】 事務当局にお尋ねします。  これは戦時、日本統治時代には軍事目的に使用いたしておりましたね。その法的根拠はどこにありますか。これが一点。  それから、当時の島々におりました人種並びにに人口、その状況。
【次の発言】 人種、人口はわかりましたか。お調べ中でしたらあとでもいいですよ。
【次の発言】 トータルは十万人ですね。
【次の発言】 これらの各人種の相互間の関係は、日本の統治時代と今日まで通じまして、どういう状況で……

第61回国会 外務委員会 第23号(1969/06/11、31期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行について。ちょっと人数は足りますかな。委員長の責任で委員会を開こうというのに、この間から国会正常化で申し合わせたように、定足数は常時守るというお互いの申し合わせだ。そうすると、委員会開会については、委員長並びにそれを助ける特に与党の理事において責任があるわけだ。開会する前にそのくらいの準備をしないで、開会だ開会だといって、こっちは迷惑ですよ、待たされて。きょうは予定どおりどんどんやろうということで、われわれのほうも用務があるから、果たすべきことは早く果たしたいと思っているのに、こんなていたらくでは、午後なら午後あらためてやりましょうか。

第61回国会 外務委員会 第24号(1969/06/13、31期、日本社会党)

○穗積委員 愛知外務大臣にさっそくお尋ねいたしますが、きのう本会議で各党の総括質問がありましたが、やはり訪米の問題について率直に、少しお尋ね漏れのありました点について、具体的かつ詳細にお尋ねしたい。  きょうに、実は二時間あなたの時間があるということだったのですが、いまになってみると一時間しかない。だから、私の質問時間は二、三十分しかないわけですよ。ですから、あらかじめ申し上げておきますが、私はきょう二点だけにしぼってお尋ねいたします。  すなわち、われわれは、沖繩は民族固有の領土であるという観点ですけれども、政府の観点は極東作戦の共同の基地であるという点に重点を置いておられる。そこから出てく……

第61回国会 外務委員会 第26号(1969/06/20、31期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行。  この間から与野党の間で国会正常化と国会の権威のためにかたく話し合って、今朝もそれを再確認したわけだ。その日の外務委員会で定足数も足らない。――ちょっと確認してください。

第61回国会 外務委員会 第28号(1969/06/27、31期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行。ちょっと遺憾ながら定足数が足らぬから、申し合わせに反しておる。三人足らぬ。

第61回国会 外務委員会 第29号(1969/07/02、31期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは外務大臣が十二時から法務委員会に行かれるそうで、時間がありませんので、最近の問題について一、二簡単にお尋ねいたしますから、外務大臣、率直にお答えいただいて、明らかにしていただきたいと思います。  それは、今度の沖繩返還に伴う事前協議の運用の問題につきまして、特に日本の国益と合致する場合にはイエスと言う場合がある。それはいろいろありましょう。その中で、内閣委員会での大臣の御答弁では、朝鮮に紛争が生じた場合、台湾海峡等に紛争が生じた場合には、これは発進について、基地使用についてイエスと言う場合があるというふうに限定して言っておられますね。これは一体どういう意味なのか、この点、も……

第61回国会 外務委員会 第30号(1969/07/03、31期、日本社会党)

○穗積委員 きょうは、実務家の皆さんがわざわざこの重要な基本的人権に関連をする法律審議に対して御出席をいただいて、非常に各方面から御意見をいただきましたことを厚く感謝いたします。いま伺いますと、伍堂さん、お忙しくて先にお帰りだそうですから、簡単に質問いたします。  いまおっしゃいましたことは、私ども、与党のみならず、野党全員賛成なんです。つまり、数次、長期にわたってグローバルな旅行ができるという原則、これは原則上も手続上もそういうふうにとりましたことは、これはもう当然なことであって、おそきに失したと実は思っているわけです。御参考までに申し上げておきますが、いまから四、五年前に、私どもは野党の立……

第61回国会 外務委員会 第31号(1969/07/04、31期、日本社会党)

○穗積委員 議事進行で一言お願いいたします。  実はさっきから私審議について政府の御答弁を伺いましたが、重複して同じことを聞きませんけれども、まだ法務大臣からぜひお尋ねして御答弁をいただきたいことがございます。ごく簡単に数点にわたってでございますから、たいした時間はとりませんから、次の機会にぜひ御出席をいただきますように、当然のことですが、あらかじめお願いしておきます。よろしく御考慮をいただきたいと思います。よろしゅございますね、法務大臣。どうですか。

第61回国会 外務委員会 第32号(1969/07/09、31期、日本社会党)

○穗積委員 外務大臣、御苦労さまです。  いろいろいままで各党の委員から御質問がありまして、私は大体伺いましたが、ときに所用のためにちょっと席をはずしたことがあって、伺い漏らした点もあります。したがって、多少は重複する部分が出るかもしれませんが、最後の締めくくりみたいになりましたから、そういう意味で問題を整理しながら、少しお尋ねいたしたいと思います。簡潔にお答えいただければ、どんどん前へ進めようと思っております。  最初に申し上げてお尋ねしたいのは、実は大臣ももう御存じかと思いますけれども、現行のわが国の旅券法なるものは、非常な時代おくれでございまして、これは最近の国際的な渡航自由化の情勢に合……

第61回国会 外務委員会 第34号(1969/08/01、31期、日本社会党)

○穗積委員 おそらく今国会会期中は最後の外務委員会になると思います。この間あたり三日間にわたって日米経済委員会が開かれ、その席上、貿易並びに資本の自由化問題以外に、沖繩問題を中心とする日米間の安保体制の内容に関連する重大な会談があったようでありますが、そのことについて、きょうは外務大臣から率直な報告を伺っておきたいと思います。  なお、これはあとでまた事態の進展によりまして、閉会後におきましても随時出席をしていただいて報告を受け、あるいは質疑を進めるような手だてを理事会においておはかり願うつもりでおりますけれども、その点も含まれましてあらかじめ了承しておいていただきたい。  最初にお尋ねいたし……


各種会議発言一覧

26期(1953/04/19〜)

第19回国会 外務委員会公聴会 第1号(1954/03/22、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 安井教授はお急ぎのようでありますから、他の質問を留保いたしまして、簡潔にお尋ねいたします。  MSA協定の本協定の方の前文の中の解釈で、ございますが、これは念のためにちよつと教援の御意見を伺つておきたい。これに関しましては、お願いいたしておきますが、入江教授からもあとでお答えをいただきたいと思つております。個別的及び集団的自衛権は、国連憲章の中で原則として認められておりますが、これが幾たびか今度の協定の交渉並びに条文の中にアメリカ側から主張されて、取入れられておりますが、この個別的並びに集団的自衛権の発動につきまして、特にお尋ねいたしたいと思つておりますのは、集団的自衛権の発動につ……

第19回国会 外務委員会内閣委員会農林委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1954/03/17、26期、日本社会党(左))

○穗積委員 今の問題に関連して、時間があるうちにちよつとお尋ねいたしますが、国連未加入国に対しましては、今の協定の効力はむろんないものと解釈すべきですが、最初にそのことをお尋ねいたしておきます。
【次の発言】 この協定の期限はどういうふうになつておりましようか。つまりこれは公海に対して非常に危険を含んだ制限だと思いますが、それは無期限になつているのでございますか。  それからもう一点は、その危険区域、警戒区域の指定の範囲は一括してアメリカの自由にまかされておるのか、そうしてまたそれを各国に通告いたします手段方法等については、これもまた一括してアメリカの自由にまかしてあるのかどうか、その点を二点……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 外務委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1955/06/18、27期、日本社会党(左))

○穗積委員 今の質問の要旨は協定の上で関連があるのではなくて、アメリカ経済と日本経済との実質的の関連を聞いているのです。

第24回国会 外務委員会内閣委員会法務委員会連合審査会 第1号(1956/07/12、27期、日本社会党)

○穗積委員 政府当局にお尋ねしたいのですが、その前に一つだけ参考人にお尋ねしたいのです。実は土地取り上げのときの契約状態が、先ほどの御説明によると、特に講和状態になりましてからあとはごまかし的な沖繩政府を作って、その政府と沖繩人との間に賃貸借契約を結ばして、それを転用する、こういうテクニックを考えたわけですが、それに住民が応じなかったために、土地収用――われわれの考えでは、相互主義によりましてアメリカの国内のアメリカ人に対する土地収用の場合と同様に、日本の国内における土地収用法に匹敵すべき法律によって、しかもその手続等もそれによるべきだと思うのですが、今伺いますと沖繩におきましては――これは私……

第25回国会 外務委員会科学技術振興対策特別委員会連合審査会 第1号(1956/12/01、27期、日本社会党)

○穗積委員 私は協定そのものについては明後日政府に対してお尋ねすることにして、参考人にちょっと一、二の点についてお教えをいただきたいと思います。  われわれしろうとで、こまかい情勢はよくわかりませんが、推測いたしますのに、原子力問題については、もうすでに独占かつ秘密の時代から公開かつ自由な時代に現実に変りつつあるのではないかというふうに思うのです。そうなりますと、昨年本協定が本委員会で審議されます場合においても、たとえば残存物の処理については日本に自由が認められない、またその処理についての過程におけるいろいろな試料その他は、インフォーメーションの義務を持つというようなことで縛られておったわけで……


28期(1958/05/22〜)

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会公聴会 第1号(1960/05/13、28期、日本社会党)

○穗積委員 他に質問なさる委員がたくさんおりますから、簡潔に、まず第一に大内先生にお尋ねいたしたいと思います。時間がありませんので、先生に対する質問は一括していたしますから、先生の方でもそれに対して一括してお答えいただければ幸いと思います。それが済みましてから、あと大井さんと福島さんに一点だけお尋ねいたしたいと思います。  大内先生にお尋ねいたしたいと思いますのは、私どもの理解では、おそらく、今度の新安保条約というような一つの条約、または外交政策というものは、それ自身がとっこつとして、他から遊離して出ておるものではなくて、大きな、特に先生の専門の国際経済的な背景の中でこの政策が打ち出されておる……


31期(1967/01/29〜)

第58回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1968/03/12、31期、日本社会党)

○穗積分科員 かねて困難な状態に逢着しておった日中貿易関係ですが、与党の良識派の方々の月余にわたる非常な努力で、やっと両代表団の間で共同コミュニケが発表されて、これをきっかけにして、政府が巧みにこれを政治的に活用いたしまして、アジア問題の中核である日中問題の解決のために前進されることを期待しながら質問をいたします。特に今度の覚え書きは、与党の方々の署名された覚え書きに、かつてない政治三原則、政経不可分の原則が両方で確認されている、こういう画期的なものがこういう困難な情勢の中にできただけに、意義深いものだと思うのです。  そこで順次お尋ねをいたしますが、佐藤内閣としては、この協定が、話し合いが決……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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