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椎名悦三郎 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

椎名悦三郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP1000(衆)
507位
委員会発言(政府)歴代TOP100
86位
各種会議発言歴代TOP250
247位
各種会議発言(政府)歴代TOP50
31位

29期委員会発言(政府)TOP25
20位
30期委員会発言TOP50
32位
30期委員会発言(政府)TOP10
5位
30期各種会議発言(政府)TOP5
5位

このページでは椎名悦三郎衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。椎名悦三郎衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

27期(1955/02/27〜)

第22回国会 決算委員会 第9号(1955/05/24、27期、日本民主党)

○椎名委員 昭和二十六年度及び七年度の一般会計、特別会計を一括いたしまして、本委員会において各委員より熱心なる検討が加えられたのであります。その結果、かなり不当あるいは不正なる支出が明らかとなったのでありますが、これらの不当、不正なる支出につきましては、これは年々の事柄であります。これを絶滅するということは困難かもしれませんが、特に最近終戦後におきまして一般の経済的観念の弛緩と申しますか、あるいはまた綱紀の弛緩と申しますか、そういうような点が非常に目立つのであります。特に補助金の問題等につきまして、これは貴重な国民の血税によって生まれたものでありまして、これの使途につきましては、その趣旨を十分……

第23回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1955/12/12、27期、自由民主党)【議会役職】

○椎名委員長代理 他に御質疑はありませんか。――他に御質疑がなければ、両案に対す質疑はこれにて一応終局いたします。  なお、次会は、明日午前十時より開会いたし、討論採決に入りたいと存じますから、さよう御了承願います。
【次の発言】 了解いたしました。  それでは、明日午前十時から開会いたすこととし、本日はこれにて散会いたします。    午後四時四十九分散会

第24回国会 科学技術振興対策特別委員会 第2号(1956/02/13、27期、自由民主党)

○椎名(悦)委員 担当大臣の正力国務大臣から、ただいま原子力に関する御抱負の詳細を承わったのでございます。従来、とかく政治は科学と縁遠いものというような考え方を一般国民に植えつけておったのであります。しかるに、原子力問題につきましては、事柄の重要性もあるのでありますが、これをいち早く政治に取り入れまして、最も熱心に、周到なる施策、研究及び調査を講じておりますことは、まことに国家のために同慶にたえないところであります。今回この方面に相当抱負を持っておられる正力国務大臣を担当大臣に迎えましたことは、これまたまたこと同家のために喜ばしいことと存するのであります。ここに二、三さらに質問を申し上げまして……


28期(1958/05/22〜)

第32回国会 議院運営委員会 第2号(1959/06/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 今回の臨時国会は主として国会構成に関するきわめて簡素な国会にしたいということでございまして、従って、総理大臣の所信表明だけで、外交あるいは財政の問題等については、特別に発言をしないということでやっていきたいと考えております。
【次の発言】 簡素ということはもし誤解を生ずるならば取り消しますが、決してそういうおっしゃるような、国民の関心に対して不親切なという意味ではございません。ただ、会期を短かくして、所信の表明をして、国民の了解を求めるという程度にとどめてよかろうということになったわけでございます。その所信の中には、おっしゃる通り、安保条約あるいはまた経済の長期計画等の問題も含……

第32回国会 内閣委員会 第2号(1959/07/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名説明員 このたびの改造に際しまして官房長官を拝命いたしました椎名悦三郎でございます。はなはだ不肖不敏でございますが、皆様方の御叱正、御指導を仰ぎまして、誠意を持って職務に精励いたしたいと考えます。よろしくお願いいたします。(拍手)

第32回国会 内閣委員会 第4号(1959/09/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名説明員 次の合同委員会において、各所管の官庁においてとるべき責任をはっきりさせようという考えであります。
【次の発言】 いや、御質問の趣旨は、日本の官庁のやったことに対して不当であるか当然であるか、とにかくその責任をただせ、こういうお話だと思いまして、その点は適当な方法によって明らかにしたい、こう考えております。
【次の発言】 アメリカ側に対しましては、次回の日米合同委員会において十分その間違いであるということを主張して、アメリカの反省を十分に促したい、こう思、います。
【次の発言】 行政官庁間の不統一ということよりも、実際問題として物騒だから、それで海上保安庁としては警告を出したという……

第32回国会 農林水産委員会 第2号(1959/07/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 だんだんのお話を承わりまして、まことにこれは捨てておけぬ重大なる問題であるということを感得いたした次第であります。  これに対する対策といたしましては、ただいまお話しのように、審議室において関係各省のそれぞれのエキスパートを集めて至急研究をした結果、これはいずれにいたしましても現地についてよく調査をして、その上で迅速なる措置を講ずべきであるという結論に到達しておるようであります。お説のごとく、これは一日もゆるがせにすることのできない重大なる問題であると考えますので、私も、これをなるべく早くといったようなことではなしに、きわめて速急に派遣をして調査をいたしまして、掃海、あるいは漁……

第33回国会 科学技術振興対策特別委員会 第8号(1959/12/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 閣議決定と閣議了解とは使い分けておりますが、実際の効力は閣議決定と同様でございまして、了解の趣旨に沿うて物事が進めらるべきものである、かように了解しております。
【次の発言】 生きておるわけでございます。
【次の発言】 岡委員から御指摘の通り、燃料の当初の所有は政府または公共機関ということになっておりますが、実際問題といたしまして、コールダーホールの燃料の具体的な問題につきましては、燃料購入の正式の契約は、本発電用原子炉の運転開始の一年前、すなわち、昭和三十八年になるものと考えられるのでございます。それまでの間にまだ三年間の時間的余裕がございますので、閣議の了解にいうところの、……

第33回国会 法務委員会 第4号(1959/12/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 官公庁の職員並びに教職員等公務員の安保阻止運動への参加等につきましては、かねて事務次官会議等におきましても協議の上、注意を再三喚起しておるところであります。もしも今回のデモ行進に正規の時間をさいてそれに参加したというようなことがはっきりしましたならば、それぞれ厳重なる処分をしたいと思います。

第34回国会 議院運営委員会 第23号(1960/04/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 この問題については、昨年の二月、閣議におきまして、すみやかに国内法の整備を完了して批准の運びに到達するようにということで、内外に声明をいたしました。最近、今、柳田委員から言われたように、国会においても、再度、総理大臣から、四月上旬を目途として提出したいという意向を明らかにしておるのでございます。政府は、この意図のもとに、極力関係国内法の整備等につきまして研究を重ねて参りましたが、御承知の通り、これを公務員法に全面的に適用するということになりますれば、関連する範囲が非常に広い、従って、この広い範囲にわたっていろいろ検討を加えまして、大体問題の所在を一々拾ってその見通しをつけておる……

第34回国会 国土総合開発特別委員会 第7号(1960/05/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 臨海地帯の開発につきましては、実際現実の面から、非常に重要性なり必要を痛感いたしているような次第でありましてこれに対する立法が今回実現することになりますれば、もちろん、その提案のいかんを問わず、政府といたしましては、十分にその重要性に留意いたしまして実施に当たる所存でございます。
【次の発言】 国土総合開発法が制定されましてから、すでに十年たっております。その間の情勢の変化というものは、特に敗戦後であるという関係から、普通の十年と違って、変遷が非常にはなはだしい。従って、この法律の再検討は、いろいろな意味から非常に迫られておるものと考えるのであります。大体事業別にいくか、それと……

第34回国会 内閣委員会 第31号(1960/04/19、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 八章は地方自治の問題でありまして、あくまでも地方自治の本旨を貫くという趣旨の条章であると考えております。
【次の発言】 今回自治庁を省にするということは、何か地方自治団体に対する統制力というか、監督権といいますか、いわゆる中央集権的なものがそこにうかがわれる。その結果、地方自治というものが反射的に劣勢な立場に置かれるものではないかというような御懸念かと存じますが、この八章の趣旨は、地方自治というものをどこまでも順調に育て上げるということだと思うのでありますが、その趣旨において自治庁をもう少し強化して自治省とし、大臣が独自の立場において法律案等の請議権を持ち、予算執行権等を持って……

第34回国会 内閣委員会 第32号(1960/04/26、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 まだ十分固まってはおりませんが、大体の構想を話せとおっしゃいますから申し上げます。人事院は、御承知の通り国家公務員の職員の利益の保護及び人事行政の公正を確保するためにできておるのでございまして、これは内閣から独立した、いわゆる第三者的な機関として今日存在するわけであります。その本来の建前はこれをそのまま認め、その事項についてはあくまで人事院の所掌といたしまして、それ以外の人事管理に関する事項及び特別職の職員の給与等に関する事項は内閣総理大臣の所掌として、これを各省が実施するわけでありますが、それを総括調整するという目的のもとに総理府に人事局を新設しようとするものでございます。

第34回国会 内閣委員会 第33号(1960/04/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 政府といたしましては、地方交付税法に基づきまして、翌年度の地方財政の歳出入見込み額を国会に提出いたしまして、地方財政の状況を国会において十分御審議を願うということにいたしておるわけであります。
【次の発言】 今門司委員のお話のように、地方公共団体に対する国庫からの交付の問題については、予算の内容をなしておるのでありますから、これは事前に十分に御審議を願う。ただそれを受けて、地方公共団体の財政計画というものができるのでありますから、事実上予算と同時に報告することはできないのであります。だからといって、地方財政計画というものが大切ではないとか、これを軽んずるとかというような意味があ……

第34回国会 内閣委員会 第35号(1960/05/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 ただいまは内閣総理大臣が各省の大臣と同じ資格において、総理府の全般の仕事に直接の責任を持っておるという地位に立っておりまして、自治庁長官はその補佐役にすぎない。しかるに自治庁の仕事は憲法でもうたっております通り、ほんとうに日本の地方自治団体というものを自主性を持ちながら、しかも本来の線に沿うてこれを育成するということは、非常にむずかしい問題であります。同時にまた各省大臣の権限もその中に入り込んでくる。従ってその間の調整というものも必要である。こういう非常に繁激な、広範にわたる行政部門でございますから、ただいわゆる補佐役という資格でなしに、ほんとうに伸縮自在に責任を持って、独自の……

第34回国会 内閣委員会 第37号(1960/05/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 自治庁長官と公安委員長を必ず兼務するという慣例も方針も何もないのです。そのときの人員のやりくりと申しますか、配置と申しますか、そのときの総理大臣の方針によってきまる問題でありまして、自治庁が省になって新しい大臣が任命される場合に、必ず公安委員長を兼務させるという方針はもちろんございません。
【次の発言】 そういう方針は全然ないのでございます。
【次の発言】 憲法にも明記してある通り、地方公共団体の育成と申しますか、財政の強化あるいは民主主義的な運営、そういうものを憲法の条章の趣旨に従ってこれを育成する、お世話を十分行き届くようにするというのが、今度の自治庁を省に昇格させる方針な……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第7号(1960/03/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 記者会見でどういうことをしゃべったか、私は忘れました。(「こんな重要な問題について、忘れるということがあるか」「これじゃ審議できない」「官房長官、もう一回答弁しろ」と呼び、その他発言する者多し)  昭和三十二年五月二十日の決定に書いてありますが、その第四項に、「外部からの侵略に対しては、将来国際連合が有効にこれを阻止する機能を果し得るに至るまでは、米国との安全保障体制を基調としてこれに対処する。」こういうことがきまっておるのであります。従って、これを動かす必要があるというような場合には、これは当然国防会議にかける必要があると思いますが、この範囲内において処理する場合にはかける必……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第27号(1960/05/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 日ははっきり記憶いたしませんが、確かにそういう事実がございました。
【次の発言】 さような記憶は全然ありません。それからなお、この五団体の御奇特な行為につきましては、私も非常に尊敬を払っているのであります。私も、そういう考え方からして、さようなことが出るはずはない。記憶は全然ございません。

第34回国会 予算委員会 第6号(1960/02/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 私の記者会見の問題について一、二の記事が出ておりますが、これは真相を伝えたものではございません。     〔発言する者多く、離席する者あ   り〕
【次の発言】 ただいま申し上げた通りであります。
【次の発言】 統一見解に関する私の新聞記事につきましては、先ほど申し上げた通り真相を伝えたものではないのであります。
【次の発言】 アメリカの方面を刺激したというようなことにつきましては、これは全然根拠がないことを申し上げておきます。
【次の発言】 私は、再検討という言葉も使った覚えはない。
【次の発言】 多少記憶がぼやけておりますが……(「九日ですよ。そのあと飲んだわけでもないでし……

第34回国会 予算委員会 第10号(1960/02/15、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 総理が申し上げておる通りであります。

第34回国会 予算委員会 第13号(1960/02/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 できると思います。
【次の発言】 変わりないと思います。
【次の発言】 公明選挙の問題につきましては、選挙制度調査会に諮問をいたしまして、その諮問に対する回答が昨年の十二月二十六日付をもって総理大臣あてになされたのでございます。この趣旨に沿いまして、ただいま法案の準備をいたしております。そういう段階でございます。
【次の発言】 七役会議の審議の際に、私が立ち会いましたが、別にもみくちゃにするというようなものではなくて、事柄がきわめて重大でありますから、なおよく検討して、そしてこの趣旨を尊重して実現を期するようにしよう、こういう慎重論だと私は解釈いたしております。

第34回国会 予算委員会 第14号(1960/02/22、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 国防会議は諮問機関でございまして、最終的に決定するのは閣議であります。
【次の発言】 国防会議は答申の義務がございます。
【次の発言】 防衛庁設置法によって諮問すべき重要事項はきめられておるわけでございますが、なお詳細につきましては事務局長からお答えいたします。
【次の発言】 国防の基本方針に関連する、すなわち陸海空の三軍の編成をどうするかといったような、その問題が第一次国防会議の内容だったと承知しております。
【次の発言】 具体的な問題については他の政府委員から……。
【次の発言】 今覚えておりません。
【次の発言】 第一次だと思っております。

第34回国会 予算委員会 第15号(1960/02/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 浅井人事院総裁の方の意見に私は賛成であります。
【次の発言】 間違いを是正する場合もありましょうし、それから時勢の進展に沿う意味において、それから関係者の利益を十分考慮して解釈を変えるということは、一向差しつかえないと思います。
【次の発言】 解釈を変えるのも限度がありまして、そうむやみに解釈を変えて国民を惑わすというようなことは、もちろんいけません。それはおのずから限度があるだろうと思います。  それから今度のILO条約の批准に伴って、公務員の地位、身分がどうなるかという問題については、きわめて重大な問題でありますので、ただいま慎重に検討中であります。

第34回国会 予算委員会 第16号(1960/02/29、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 お答えいたします。予算関係の法律案は七十六件でございます。そのうちすでに提出済みのものが六十五件、差引残り十一件ということになっておりますが、これも至急に手配をしつつございますので、提案の運びに至るものと考えております。
【次の発言】 なるべく御審議に間に合うように、至急提出したいと思います。

第34回国会 予算委員会 第17号(1960/03/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 予算関係法律案は昨日も申し上げましたが、総件数七十六件中、すでに提出済みのもの六十五件であり、差引、未提出のものが、昨日までに十一件と申しましたが、この十一件につきましては、すでに閣議決定を了したものが六件でございまして、この六件につきましては、ただいま印刷中でございますが、印刷完了次第、速急に提出いたす予定でございます。残りの五件でございますが、本件につきましては、ただいま関係各省間において調整中であり、調整つき次第、持ち回り閣議によりまして至急提出したいと考えております。大体、今明日の間に五件のうちの大半は片づくものと考えております。


29期(1960/11/20〜)

第37回国会 商工委員会 第2号(1960/12/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 椎名でございます。このたびはからずも通産大臣を拝命いたしました。  時節柄、所得倍増政策に関連いたしまして、いろいろ重要な案件があるのでございますが、何とぞ皆様の御協力によりましてこれらの問題を推進して参りたいと考える次第でございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 ただいま提案になりました商工組合中央金庫法の一部を改正する法律案の提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。  商工組合中央金庫は、中小企業者を主とする団体の系統金融機関として、中小企業金融の円滑化を通じて中小企業の振興に重要な役割を果たしておるのでありますが、最近における中小企業の体質改……

第37回国会 商工委員会 第4号(1960/12/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ごもっともな御意見でございます。今長官から申し上げたように、もともと庶民金融機関として発足した関係上、実際問題として中小金融の一部をやっておることは事実なんで、そういう点から申しまして、われわれといたしましては、できるだけわれわれの中小企業に対する考え方を実行してもらうために発言権を強めて参りたいとは思いますけれども、共管の話はまだやったことがないそうであります。制度上の共管でなくとも、すでに一人通産省出身の者が入っておることでもありますし、今後はできるだけ御趣旨に沿うて、こちらの考え方を入れてもらうようにいたしたいと思っております。

第37回国会 商工委員会 第5号(1960/12/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ドル防衛に関連して、ヨーロッパの金利引き下げは金利がアメリカよりも高いので、ヨーロッパの方に高い金利を求めてドルが流出する、それを防止するという意味の金利引き下げでございます。たまたま同じ時期に中小企業の金利引き下げ問題が起こったのでありますけれども、これは直接ドル防衛には関係なく、一般の金利に比較いたしまして、中小企業金融の三つの機関はいずれも金利が高いので、これを中小企業のために三厘引き下げようということが前から言われておったのでありまして、今回のドル防衛の金利引き下げとは関係がないわけであります。
【次の発言】 今回の三厘の引き下げは、これをもって決して満足するところでは……

第37回国会 予算委員会 第3号(1960/12/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ハーター長官の趣旨は、おそらく既契約の分については、これは破棄しないというようなふうに解釈されるわけでございます。でありますから、もし既契約を尊重して、それ以後の調達ということになりますと、影響の現われるのは三十六年度の後半ということになるようであります。  それから特需関係、これもいろいろ研究してみたのでありますが、さしあたり一億ドルないし一億二千万ドルというものが、三十六年度から三十七年度にかけて影響が現われてくるのではないか、かように考えております。

第37回国会 予算委員会 第5号(1960/12/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 離職者の救済については、当初の対策をただいまもそれを踏襲しておりますが、職のあるところに分散するという政策をとったわけです。ところが、御承知の通り、大体中年層が多いもんですから、なかなか移動がしやすくない。やっぱりあなたが言われるように、そのままにして、そうして炭鉱がだんだんさびれていく地帯、あるいはその付近にしかるべき職場を作ってやるということでいかぬといかぬのではないか、かように考えております。それで、これはまだ大蔵省と折衡したあとでどうなるかわかりませんけれども、とにかく産炭地振興対策、そのために要すれば事業団を設けるとかということをいたしまして、そうしてその付近の比較的……

第37回国会 予算委員会 第6号(1960/12/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 記者会見のことは私は存じませんが、極力公共料金はこれを抑制するということは、閣議の席上において総理のお言葉として私は聞いております。私も公共料金はこの際極力これを抑制すべきものであると考えてはおりますが、九州電力の料金問題につきましては来たる二十日に聴聞会を開くことになっておる。国会の御意見ももちろん参考にいたしますが、この聴聞会の状況にもかんがみまして最終的の判断を固めたい、こう考えておる次第であります。  ただ御承知の通り、電力の状況は年々非常に需用が急増しておりまして、九電力の再編成の当時、水火力で九百万キロ程度のものが十年そこそこですでに二千万キロを突破しようとしておる……

第38回国会 運輸委員会 第16号(1961/03/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 千二百円の引き下げにつきましては、すでに過去三十四、三十五、二カ年の努力によりまして大体四百五十円見当引き下げに成功しておるものとわれわれは見ております。あと七百五十円、これは三十六、三十七、三十八、三年間の努力によってこの引き下げに成功したい、こう考えておるわけであります。そこで今回の運賃値上げによりまして、大体貨車乗り平均が六十三円程度トン当たり上がっておる、こういうことになるのでございますが、本来ならばこれは合理化によって吸収していくべきなのが当然でございますが、今申し上げたようにすでに千二百円の荷物をしょって今せっかく進んでおる、こういう関係でございまして、これをまたさ……

第38回国会 決算委員会 第19号(1961/04/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 私も、就任後、補助団体の点につきましては、まだ十分に勉強しておりません。今、詳細に御指摘になりましたが、えてして補助団体につきましては、御指摘のような事例に流れやすいということも、私は感ずるのでございます。なかんずくジェトロの問題につきましては、きわめて補助額も多いし、それからまた、その使命とするいわゆる守備範囲も相当広いのでございまして、十分に目を届かせて、ますますその機能を発揮させるようにしなければならぬと考えておる次第でございます。その他の団体につきましても、御指摘の点を十分尊重いたしまして、本来の目的、使命というものを達成するように、十分注意して参りたいと存じます。特に……

第38回国会 建設委員会 第33号(1961/05/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 よく事情を伺いました。今までは宅地等につきましては、線下の土地の使用方法を制限するような契約を、相当の対価を払った上で結んでおるのでありますが、今御指摘のように、林についてもこれは補償しておりますが、農地だけは線下の土地に対して補償をやっておらないのが現状でございます。そこで、従来から通産省の内部に補償問題研究会というものがございまして、関係各省の職員及び民間の学識経験者を入れて、各種の補償問題について相当綿密な研究をしてきておるのであります。しかし、今問題になっておる線下の農地の補償問題はまだ取り上げたことがなかったのでございますが、御指摘もございましたので、この問題を一つ至……

第38回国会 商工委員会 第1号(1961/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ここに第三十八回国会の休会明けにあたり、通商産業政策の重点について御説明申し上げたいと存じます。  本年度のわが国経済は、前年度に引き続き、きわめて安定した拡大基調をたどり、消費の堅調な上昇、設備投資の増加、輸出の順調な伸びにささえられ、年度間の経済成長率は実質で一一%に及ぶものと見込まれ、鉱工業生産も前年度に比し二二・六%の上昇を見るものと思われるのであります。しかもこの間、国際収支は順調に推移いたしておりまして、年度間の国際収支は、経常収支のみでも一億二千万ドル程度の黒字が見込まれ、資本取引をも含めた総合収支では六億ドル程度の黒字となり、年度末の外貨保有高は二十億ドルに達す……

第38回国会 商工委員会 第2号(1961/02/08、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 輸出の問題につきましては、これは相手方のある問題であって、こっちが売るといっても向こうが買うかどうか。しかし、やはり努力目標は立てるべきであるという意味におきまして、従来の実績を考慮しながら新しく迎える年の努力目標を作っておる。これは私はいえると思います。輸入の問題につきましては、為替自由化なんというようなことを控えておりまして、そこが少し従来よりも変わってきているんじゃないか。それからまた、自由化する以前の状況におきましても、為替の割当を地域別にしないで物資別にしておる、そういう関係で、その物がアメリカにもあればメキシコにもある、あるいはインドにもあるというようなことになりま……

第38回国会 商工委員会 第3号(1961/02/10、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 航空機工業振興法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案の提案理由を申し上げます。  今回提出いたしました航空機工業振興法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案についてでございますが、この法律は昭和三十四年三月、に制定されましたが、その前年の昭和三十三年五月に制定されました航空機工業振興法の一部を改正いたしまして、輸送周航空機の国産化を促進するための措置として、日本航空機製造株式会社を設立し、輸送用航空機の設計、試作、製造等を行なわせることを内容とするものであります。  この一部改正法律に基づきまして、日本航空機製造株式会社が昭和一千四神六月設立され、以後現在まで、中型輸……

第38回国会 商工委員会 第5号(1961/02/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 通産省の所管物資につきましては、いわゆる重要資材の卸売物価というものをずっと沿革的にトレースして、そして大体それを国際水準と比較いたしまして、日本の重要資材の卸売物価はもう少し下げなければいかぬ、あるいはこの程度ならば適当であろうという大体の見当はつけておりますが、小売物価については御承知のように通産省にはございません。
【次の発言】 大体そうでございます。
【次の発言】 小売物価につきましては、通産省といたしましては主として繊維でございます。ただいまの状況は大体繊維の生産が需要に追いついておるというような状況でございまして、一時ちょっと騰貴したことがございましたが、またそれが……

第38回国会 商工委員会 第6号(1961/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま提案になりました中小企業金融公庫法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。  中小企業金融公庫は、昭和二十八年八月設立以来、年々貸出資金源を増大し、その機構も拡充整備して、その貸出残高は、昨年十二月末で千四百七十五億円をこえるに至りました。  しかしながら、貿易自由化に備えて、中小企業の経営の合理化、設備の近代化を促進し、その振興をはかる上において中小企業金融公庫の果たす役割はいよいよ重要であり、すでにこの一月より貸出金利を年九分に引き下げ、中小企業者の金利負担を軽減し、その貸出資金源についても、昭和三十六年度において政府資金四百……

第38回国会 商工委員会 第7号(1961/02/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 至急に技術的に可能な対策を講じまして、今後そういう危険の防止に極力努めて参りたい、こう考えております。
【次の発言】 御指摘の点はごもっともでございまして、今後ともこの点につきましては両省の間であるいは特別の協議会なり、あるいは調査会なりその機構を考えなければならぬかもしれませんが、緊密な連絡をとって盲点の生じないように気をつけて参りたいと思っております。
【次の発言】 御指摘のように、エネルギーの今後十年間における需要というのは、全く圧倒的な数字であります。この相当に速度が早くそして非常な量に及ぶこのエネルギー関係の建設開発というものについて、根本的には何といってもこれは産業……

第38回国会 商工委員会 第9号(1961/02/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 天然ガス探鉱補助として、きわめて少ない経費で恥かしいのですが、二千七百万円程度ございますが、今言われたようなきわめて重要な資源として、今後この探鉱には相当の努力をする必要があると思いますので、十分努力をいたして参りたいと考えております。
【次の発言】 天然ガスの活用については、近年とみに活発化して参りまして、一般の経済人もこれに相当のウェートを置いて考えるようになったのでございますが、今日の日本の状況は、これをもっともっと重要視して開発に当たらなければならぬという御意見に対しては全く同感でございます。これを今後開発する手段、方法の問題でありますが、このままでは不十分であるという……

第38回国会 商工委員会 第10号(1961/03/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び法律案の要旨について御説明申し上げます。  わが国の石炭鉱業が、石炭の販売価格を昭和三十八年度までに昭和三十三年度に比較して千二百円程度引き下げることを目標として、現在高能率炭鉱の造成及び非能率炭鉱の休廃止を中心とする生産構造の抜本的な合理化に努力しつつあることは、御高承の通りであります。  最近、鉱工業活動の好調、渇水等のため石炭の需要がやや好転しておりますが、これにより石炭鉱業の合理化の必要性はいささかも減少するものではなく、むしろ石油の長期的な値下がりの傾向から見て、今後一そうの合理化努力を傾注す……

第38回国会 商工委員会 第12号(1961/03/14、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 中小企業の金融機関としての純粋な立場をとるためには、代理貸しよりも直貸しがよいにきまっております。ただ、実際にこれを運用する上において、なかなか手が回りかねると申しますか、必要な個所にすべて支店、出張所を設けるごとができないというような関係から、さような状況になっておるのでございます。しかし、先ほど来長官が申し上げたように、できるだけそれをスピード・アップしまして、そして直接貸しを多くするという方面に努力を払って参りたいと考えております。しかし、普通の金融機関が相手にしにくいようなものに相当力を入れるのだという問題でありますが、これは自分のところでまるまるどうもお相手できない、……

第38回国会 商工委員会 第13号(1961/03/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 組合金融を建前として、その組合の構成員である組合員にも個人貸しをするということになっておると思いますが、やはり一つの機構を中心にして信用を供与するのでございますから、やはりある程度は保証もやむを得ないと思うのであります。しかし今おっしゃるように、やめたならば直ちに次の役員にそれを受け継がせるかどうかといったようなことは、これは実際問題としてその衝に当たる人の具体的な状況判断に待たなければならぬと私は考えるわけであります。個々の問題については、なかなかそう一様にもいかぬような場合もあるかもしれません。大体北野理事長以下を信頼して、その細目についてはおまかせするよりしょうがない、こ……

第38回国会 商工委員会 第14号(1961/03/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 相互銀行が代理店をやっておるが、あるいは歩積みの問題その他において、本来の中小企業金融というものの理想に背馳するような動きをしておるのではないかというお話でございましたが、これらの問題につきましては、従来とも十分に弊害のないとこを期して監督指導して参ったのでありますが、今後とも御趣旨に沿うて、十分に、その弊害を除去するように努力したいと考えます。  それから、保険料率あるいは保証料率の引き下げ、この問題につきましては、もとより今日三厘の利下げをしたことは、決して満足なことではないのでございまして、今後とも中小企業金融の円滑化、負担の軽減ということに努力して参りたいと考えます。

第38回国会 商工委員会 第15号(1961/03/22、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま提案になりました臨時石炭鉱害復旧法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び法律案の趣旨について御説明申し上げます。  臨時石炭鉱害復旧法は、十年間の限時法として昭和二十七年に制定されまして以来、現在までに約九年を経過しているのでありますが、この間に約八十億円に上る石炭鉱業及び亜炭鉱業による鉱害を復旧いたしまして、国土の保全と民生の安定に大いに寄与してきたのであります。  しかし、昨年通商産業省におきまして全国的な鉱害事業量調査を実施しましたところ、なお約二百四十億円に上る安定鉱害が累積して残存しており、そのうち臨時石炭鉱害復旧法による復旧の対象となるものはそ……

第38回国会 商工委員会 第17号(1961/03/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま議題となりました輸出入取引法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明いたします。  現行輸出入取引法は、昭和二十七年九月輸出取引法として施行され、その後昭和二十八年八月輸出入取引法に改正され、さらにその後二回の改正を経て今日に至っております。その間輸出入取引法は、輸出入取引における秩序の確立についての基本法として、多大の役割を果たして参ってきたのであります。  しかしながら最近における世界貿易の情勢を見ますと、諸外国においては、依然としてわが国の一部商品の急激な進出が問題とされ、輸出取引秩序の確立のための施策がますます強く要請されているのであります。さら……

第38回国会 商工委員会 第18号(1961/03/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 本日ここに御審議を願います計量法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。  あらためて申し述べるまでもなく、計量単位は、学術産業等の基礎になるものでありますので、普遍的なものであるとともにでき得る限り正確であることが要求されます。このため、わが国は、明治十八年にメートル条約に加盟して以来、同条約により定められる国際的な計量単位すなわちメートル法によりわが国における計量単位に普遍性と正確さを与えるよう努めて参りました。  しかし、現今の目ざましい科学技術の発達によって従来の計量単位の定義ではその正確さが不十分になり、昨秋パリにおいて開催されました第……

第38回国会 商工委員会 第19号(1961/03/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 研究の問題でありますが、これは原則として研究は自由にやらして、そうして、あまりその研究を統制がましいことをやらない方が、私はいいと思うのでありますけれども、しかし所管は一方においてあるのでありますから、その所管の紛淆を来たすようなことは、なるべく避けなければならぬ。そこで鉱工業技術研究組合というものの所管でございますが、これは鉱工業に従事しておる企業が、いろいろな自分の仕事に関連して研究機関を持ち、あるいはその研究機関の手に負えない場合には、公の機関にこれを委託して研究してもらうというようなことをやっておるのでありますが、その研究が個々の企業では手に負えない、そうしてかなりその……

第38回国会 商工委員会 第21号(1961/04/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 まあできることならば出資金でまかなうことも私はいいと思います。いいと思いますが、いよいよ量産体制に入るということで、これは別途の資金として借入金で将来は行こう、さしあたり民間でまかなう範囲というものは、力の及ぶ限度というものがどうも全体の三分の二くらいしかいかない、あとの三分の一は、どうすればいいかといったようなことで、結局政府が出資に応ずるのでなしに、債務の保証をすれば必要な資金が調達できるというので、この方法に出たのでございます。別にどの金をどうしなければならぬというような理論上の根拠があるわけではありませんけれども、大体において民間の資力の限度というものからいたしまして、……

第38回国会 商工委員会 第22号(1961/04/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいまの御決議は、まことに適切妥当なものと考えられます、政府といたしましては御趣旨に沿いまして善処したいと考えます。

第38回国会 商工委員会 第24号(1961/04/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 今局長から言いましたように、従来の立地調査が大体において調査の重複を避ける、そして工業が進出しようという場合に、最もいい地点を選ばせるという参考資料を提供させる、こういう意味であったわけであります。それではまだ不十分でございまして、いろいろな工場、進出しようという業種から見て、あまり平面的な調査ではまだ物足りない。そういう点までもっと踏み込んだ調査を今回やる。それに基づいて各工場が、現実にどれくらい進出しておるかという点をはっきりつかむために、新しく地方に工場が進出する場合には届出をしてもらう。その届出によって立地調査が、どれくらい具体的に各産業によって利用され活用されておるか……

第38回国会 商工委員会 第25号(1961/04/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 だんだんの御検討によって明らかなように、地盤沈下の対策がより緊急でございますから、あの地帯としては新しい用地造成をして莫大な水を供給しなければならぬというような状況は、かなり慎重に考慮すべきものである、こう考えています。
【次の発言】 大防潮堤を作って、道路が非常に行き詰まっておりますから、阪神間の高速自動車道路にするというような計画は、私は非公式には聞いたことがございます。これに関連して、内側を工場地帯にするかどうかといったような点は、不幸にしてその機会に聞いておりません。もし御指摘のように、その内側を工場地帯云々というようなことになりますと、これは工業用水の面からいっても非……

第38回国会 商工委員会 第27号(1961/04/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 協同研究の必要性は、一個の企業でやるには少し負担が重過ぎる。かつまたそれが特定の企業にだけ関連する研究じゃなくて、その成果は広く多くの企業に関係があるというような問題について協同研究の組合が設置されるわけでございますから、いわばあくまで民主的な考え方で、民主的に運営されなければならない、そういう性質のものであることは申すまでもないのであります。従いまして、その協同研究の成果が特定の大企業にすべて独占される、そういうようなことは、この協同研究組合の性格からいって、厳にこれは慎まなければならない問題であるし、大体においてそういう性質のものじゃないと私は考えております。でございますか……

第38回国会 商工委員会 第29号(1961/04/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 科学的に研究いたしまして、四〇%であればどうしても害があるというならば、これは当然やめさせなくちゃいかぬと思います。ただただいまのところでは換気装置、通風等が整備されておれば四〇%までは害がない、こういう科学上の結論だそうでございます。それを信頼して四〇%という線を引いておるわけでありますから、その趣旨におきましては、もしいかに換気装置を完全にしてもやはりだめなんだという結論がはっきり出ますれば、修正しなければならぬと私は考えております。
【次の発言】 だんだん公害、薬害の問題について掘り下げた御質問がございました。御指摘の通り将来ますます工業技術の進歩発達に伴いまして、かよう……

第38回国会 商工委員会 第30号(1961/04/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいまの御決議の趣旨によりまして、なお関係省に折衝を重ね、その実現に努力したいと考えます。
【次の発言】 予算補正の問題が仲裁裁定の問題に関連して、近く国会に上程されようとしておるのであります。しかしこれはあくまで大蔵省の主張が非常にかたくて、一般の予算補正は今の段階においては絶対に出せない。でございますから、国鉄の特別会計の予算補正だけに限定する、こういうのであります。でありますから、一般会計から石炭及び鉱産物の合計何十億ですか、これを持ち出して問題の解決をはかるということは、今のところは見通しは不可能です。でありますから、どうしても国鉄の特別会計の範囲内において、この問題……

第38回国会 商工委員会 第31号(1961/04/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 きのう、これを特に助成するとか助長するとかいう政策は、この法律にはとられていないということを申し上げたのでありますが、ただいまの情勢はだんだん割賦販売が普及されつつあります。その間においてとかく消費者、購入者の方が経済的な立場においては弱いのでございます。その弱みにつけ込んでいろいろな割賦販売普及の情勢に乗って不適当な営利をむさぼるというようなことが、とかく行なわれがちであるというような情勢にもありますので、そういう点を防止いたしまして、健全な割賦販売が普及されることを期待はいたしますけれども、特にこれを政府の手でもっと助長しようというところまではいっていない、こういうことを申……

第38回国会 商工委員会 第33号(1961/05/11、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 この問題はきわめて重要な問題として、われわれも最も近い機会に対策の施策を具現したい、こう考えておったのであります。しかるに今回提出しようとしておる特別会計補正予算につきましては、御承知の通り、人事院勧告に基づいてベース・アップを国鉄においてやることになりまして、その所要額が約二百億近いものになるわけであります。これを補正をせずにスタートするということによって、せっかく値上げした収入がほとんど半分方そっちの方に流れるということでは全然計画が挫折してしまう、こういうことでこれを補正していこう、こういうのでございまして、その内容は私はまだつまびらかにしませんけれども、一般予算の方から……

第38回国会 商工委員会 第34号(1961/05/12、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 一応国際信用も相当ついておる業界であるというので、大蔵省が許したのであろうと思いますが、十分に事態を認識させまして、とにかく油断をしていると、また追い越されるおそれもある、やはり特定金利のもとに、この産業は守っていくべきものであるということに対する認識を十分に植えつけるように、今後努力いたします。
【次の発言】 ただいまの御決議に関しましては、法の運用にあたりまして十分にその趣旨に従いますように努力いたしたいと考えております。
【次の発言】 国によっては、日本の輸出の相手国としては相当な市場である、しかし輸入の相手方としてはどうも適当でない、あまりにフレートの関係なんかが悪い、……

第38回国会 商工委員会 第35号(1961/05/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 そういう事実は初めて伺うのでありますが、まことにどうもけしからぬと思いますので、よく調査いたします。
【次の発言】 今小林委員と小山長官との一問一答を私は熱心に傾聴しておったのであります。私の答弁の有無にかかわらず、非常に熱意のある御質問に対しまして敬意を表します。そしてまた、おおむね正鵠を得た、問題をついておられる、こう考えておったわけであります。答弁の有無にかかわらず、これらの問題につきましては、十分に御趣旨を尊重してその実行に当たりたいと考えております。それからまた、こんなことを言っては――私の選挙区にやはり商工会が随所にできております。商工会議所を作るにはまだどうも地方……

第38回国会 商工委員会 第37号(1961/05/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 諸外国の傾向はしばらくおくといたしまして、日本の重油は、国際価格から見てはるかに高値であります。そこでどうしても日本の重油の値段というものは、今後とも私は下がるものと考えております。そうすると、石炭との値段の開きが出て参りまして、千二百円の合理化では追っつかないのではないかということになるのでございますけれども、将来の重油の値段いかんにかかわらず、電力あるいは鉄鋼、セメント界、これら燃料を多量に扱う産業とただいま話し合いをしておりまして、重油の値段というものは将来どうなろうと、とにかく三十八年度までにトン当たり千二百円のコストを引き下げる、そして五千五百万トンの生産量を維持して……

第38回国会 商工委員会 第39号(1961/05/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま議題となりました石炭鉱山保安臨時措置法案につきまして、この提案理由及び法律案の要旨について御説明申し上げます。  最近相次いで炭鉱の重大災害が発生しましたことは、政府としてまことに遺憾とするところであります。申すまでもなく人命の尊重は、何よりも重要なことでありまして、政府としても従来ともこの方針のもとに保安行政を推進してきたのでありますが、最近の状況は、さらに徹底した対策の必要なことを痛感せしめるに至ったのであります。また国会におきましても事の重要性にかんがみ衆参両院において炭鉱災害防止に関する決議が行なわれたのであります。政府はこの決議の趣旨を十分に尊重し、かつ中央鉱……

第38回国会 商工委員会 第40号(1961/05/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 具体的に検討してみないとわからぬと思うのでありますが、ただ石炭の租鉱権についてそうであるかどうか、私は的確に見きわめたわけではないけれども、租鉱権を設定してその租鉱権者を中心とするいろいろな労働条件その他の経費を節減するというようなところをねらって、一応合理化するという場合もございます。そういう場合には、お説の通りその山で直接使っておると相当な賃金を払わなければならぬけれども、租鉱権者にこれを渡して租鉱権者の責任において何がしかの労務者を使ってやるという場合には、この本体と租鉱権との間に労賃の差が出てくるというような場合が、よくあり得ることだと思うのであります。しかしそれだけを……

第38回国会 商工委員会 第41号(1961/05/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 できることなれば鉄道運賃の値上がりにつきましても合理化によって吸収するというのが一番いい行き方であろうと思いますけれども、たびたび申し上げるように、千二百円という荷物をしょっている。その荷物を片づけることすら容易ではございませんので、いろいろ研究してみましたけれども、この値上がりの問題につきましては、実質上負担の過重を来たさないように極力折衝いたしまして、ぜひ目的を実現したい。この問題につきましては、私は相当程度の見込みがあるというように考えておる次第でございます。
【次の発言】 池田通産大臣の答弁では、例外中の例外としてこれを認める、つまり非常にしぼって限定的にこれを認めてい……

第38回国会 商工委員会 第42号(1961/05/26、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 具体的に問題に突き当たってみないと、実は何とも申し上げられませんけれども、しかしながら総体的に総理の考えておるような方向と違った方向がもし明らかになるならば、それに対する修正の措置を考えていかなければならぬ、こう考えます。いずれにしてもその場合に、具体的な問題に入って検討してみたいと考えます。
【次の発言】 産炭地の振興対策につきましては、われわれは現状にかんがみて最も憂慮しておるものでございまして、それの振興につきましてはあらゆる努力をしたい。ただしかし、その気持を一体具体的にどういうふうに表現し、どういうふうな効果をおさめるような手段を進めて参るかということにつきましては、……

第38回国会 商工委員会 第43号(1961/05/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 一つのアイデアではあると思います。たとえば東北振興の問題をかつて取り上げて、それの母体になる東北振興という一つの特殊会社ができまして、そしてまた過般の東北振興特別総合開発の問題に関連して、このかつての東北振興が色揚げされて、そして東北開発株式会社というのになっておるわけでございます。こういったような例をわれわれは持っておるわけでありますが、産炭地に関して同様のアイデアを適用して、はたして適当であるかどうか、そういったようなものよりも、むしろ大体産業が興り得るような基盤を作って、そしてあとは自由濶達に民間の企業心というものを中心にして、そこに産業を興すという方法がよろしいか、これ……

第38回国会 商工委員会 第44号(1961/05/30、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 貿易振興の方策は、これは一がいに言えないのでありまして、その地域あるいは国あるいは物によってそれぞれ違ってこなければならぬと思うのであります。しかしこれは概観して申し上げますれば、結局アメリカあるいはヨーロッパの先進国に対しては、やはり秩序ある取引構造ということに尽きるのではないか。それから後進地域に対しては、これから相当有望な市場でございますけれども、何といっても向こうの方に資力がない、しかし物はほしい、こういう関係でございまして、これらの地域の市場開拓のためには、やはり貿易金融を非常に豊富にして、借款あるいは延べ払いの方式によって売れやすくする。向こうからいうと買いやすくす……

第38回国会 商工委員会 第45号(1961/05/31、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 三十六年度の見通しは、金額的にいうとお話の通りでありますが、三十五年度に比較して一〇%増、こういうことになっておりますが、ただいまのところでは、対米輸出がむしろ八〇%余になっておると思います、昨年の同期に比較いたしまして――一〇%に達しておらない。それからそれ以外の土地の伸びは五、六%くらいだと思いますから、これまた予定に達しておらない。これはしかし対米輸出に関しましては、思いのほかアメリカの景気後退の回復が早いようであります。ものによっては三月くらいから上昇カーブをとっておる、こういう状況でございまして、対米輸出は、アメリカの景気の立ち直りに従って、もちろんこれはこちらの方の……

第38回国会 商工委員会 第47号(1961/06/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 流通面の合理化につきましては、これは数限りなく問題があると思います。まず私は、ただいま何千という銘柄があるが、その銘柄がそのまま認められて、そして取引を非常に混乱させておるような状況にございますから、大口需要者との関係において、これを混炭等の方法によって、もう少し銘柄を整理し、あるいはまた専用船によって石炭の輸入計画をもう少し整備するとか、いろいろあると思いますが、これらの問題につきましては、かなり困難な問題はございますけれども、着々この線に沿うて改善をして参りたいと考えております。

第38回国会 商工委員会 第48号(1961/06/03、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 修正案中予算を伴う事項がございますので、政府といたしましては予算上の措置を御趣旨に従ってとりたいと思っております。
【次の発言】 中小企業の問題と農業の置かれておる事情あるいは従来からのこの農業政策、中小企業に対するもの、その二者の間におきましては、私は相当な趣を異にするものがあると考えるのであります。でありますが、しかし、客観情勢の推移もございますし、それからただいまの施策がこれで完璧であるとも思っておらぬのでございますから、この際、何らか総合的施策を行ないまして、基本的対策というものの検討を一つ行なって、御期待に沿うような方向に努力したいと考えます。

第38回国会 商工委員会 第49号(1961/06/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 エネルギーの流体化は、最近における世界の趨勢でございます。各国ともこの趨勢に順応いたしまして、可燃性天然ガス及び石油資源の開発には積極的な助成を講じておるような状況でございます。かような趨勢にかんがみて、本委員会においても、ただいまのような御決議があったのでございますが、通産省といたしましては、十分この御決議の趣旨に従いまして、今後さらに一段と、これらの資源開発の問題につきましては、積極的な施策を講じて参りたい、かように考える次第で、ございます。
【次の発言】 新潟地区においては、天然ガスに依存する範囲なり程度というものは相当広くかつ深いのでありまして、地盤沈下の防止策として、……

第38回国会 内閣委員会 第15号(1961/03/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 わが国の産業が二重構造でございまして、これを解消して、産業全体の近代化をはかるということの大綱については、今さら調査会を設けてどうのこうのという必要はもちろんないわけであります。もうすでに自由化ということに当面しておる、また所得倍増計画のスタートを今や切らんとしておるという状況でございますから、その大きな見当について今さら調査をするというようなことでは、これはもちろんおそ過ぎるのでありまして、タイミングが合わないことは申し上げるまでもないのであります。ただそういう実施段階に入りまして、具体的に各産業別にどういうふうにこれを持っていけば近代化になるか、あるいは産業構造の高度化、あ……

第38回国会 内閣委員会 第16号(1961/03/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 通産省といたしましては、地域格差の問題に関連して、工業の分散をどういうふうに考えていくかということを大体腹案として持っておるのでありますが、これは自治省の広域都市あるいは建設省の基幹都市の構想と十分に練り合わせて、そうしてそこに何らか統一した結論を打ち出すということになっておりますが、ただいまの構想といたしましては、もう四大工業地帯というものはすでに飽和状態に近いのではないか。場所によってはまだこれからというところもございますが大体において飽和状態であります。それで別に地方の数個所に中核地帯を考えたい。六カ所ぐらいの中核的な産業地帯を考えております。それから三十カ所前後になるか……

第38回国会 予算委員会 第3号(1961/02/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 御質問のうちに、日本貿易会の要望に関してのお話がちょっとございましたが、簡単にお答え申します。  日本貿易会からの要望といたしまして五点ございます。貿易閣僚会議の設置をしろ。第二は国際競争力強化のため、総合対策を実現せよ。砕いていえば物価の安定、企業体質の改善等のための税制、金融対策であります。第三は海外市場対策と調査研究機能の強化、相手国要人の招待等、経済外交を推進せよ、それからまた地域別貿易促進グループを設置しろ、こういう内容でございます。第四は輸出金融、保険、税制措置の改善、拡充。第五、輸出関係事務の迅速化、以上でございます。きわめてごもっともな御意見でございますが、ただ……

第38回国会 予算委員会 第4号(1961/02/06、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 お答えいたします。対米輸出の実績は三十五年度におきまして鈍化いたしまして、前年度に比して五%程度の伸びであります。三十六年度におきましてもこの情勢は続くものと考えられますので、大体五%程度の伸びに終わるのではないか、かように考えております。対外貿易全体としては一〇%程度を期待しております。もちろんこれに対しましては、あらゆる輸出振興の施策を推進して参るつもりでおります。
【次の発言】 ただいまのアメリカの景気の動向は、何といっても鈍化の傾向にあるのであります。しかしながら大体において今年の半ばぐらいからアメリカの景気もだんだん上昇、回復のカーブを示して参るだろうということが言わ……

第38回国会 予算委員会 第5号(1961/02/07、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 肥料工業の所管問題は、ただいまのところ、生産は通産省、流通関係は農林省ということになっております。しかし、この肥料工業そのものはまあ化学工業のこれは一環でございまして、特別に切り離してこれを考えることができるかどうかといったようなことが根本の問題であると思います。それはともかくとして、現状においては、農民にできるだけ安い肥料を供給する、こういう建前のもとに、いわゆるバルク・ライン方式というものができておるのでありますけれども、その当時の情勢と今日とでは、国際的な肥料を中心とした諸情勢が非常に変わっておる。そのために肥料生産工業としては痛しかゆしというような関係に立っておるのであ……

第38回国会 予算委員会 第7号(1961/02/09、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 鉄鋼の価格につきましては、数年前に非常に鉄鋼危機に見舞われて、そして日本じゅう非常に大騒ぎしたことがあります。これにこりまして、鉄鋼界では年々非常に膨大な設備資金をやりくりして、そうして供給が需要に追いつかないというようなことが再び起こらないような努力をして参っておりまして、ただいま総理から申し上げるように、大体において今安定しておる、こういう状況であります。  それで、この価格についてカルテルを指示したことはないかということですが、カルテルはできておりません。鉄鋼協会というのがありますが、これはカルテルではない。ただ個別に業界の方からいろいろな相談に参りまして、それに対附して……

第38回国会 予算委員会 第10号(1961/02/13、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 お答え申し上げます。  エネルギーの問題は所得倍増計画実行の上において非常に重要な問題でございます。それで、総合対策といたしましてわれわれが考えておるのは、この非常に大きな需要が急テンポにどんどんふえて参る、それに追いつくためにどうすればいいか、この量の問題がまず第一の問題であります。それから量もさることながら、供給の安定あるいは低廉化、そういう供給体制をどういうふうに整えて参るかということも急激な量の膨張と相待って非常に大きな問題でございます。それから御承知の通り、海外資源に依存する部分が非常に多いのでありまして、ただいまのところ三三、四%のものが四十五年度におきましてはほと……

第38回国会 予算委員会 第12号(1961/02/15、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 技術革新の問題が主として大企業によって占められておるということでございますが、お説の通りだと思います。しかし中小企業が革新的な技術に結びつかぬかといいますと、必ずしもそうではない。電子科学工業等の面におきましては相当に第一流の斬新な設備を取り入れておるところもあるのであります。問題は、こういったようなことによってますます中小企業と大企業との所得格差が開いていくのではないかというお話でございますが、技術革新の問題が中小企業に一つも均霑してこないということになりますと、それは日本全体の産業界に及んでおるのでありまして、技術を独占するがゆえに中小企業と大企業との格差がますます開くとい……

第38回国会 予算委員会 第13号(1961/02/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 お答えいたします。特許行政につきましては、最近出願件数が非常にふえて参りまして、とかく渋滞がちでありましたので、去る昭和三十年から五カ年計画で人あるいは施設等に相当増強をいたしまして、だんだんその改善の方向に向いてきておるのでありますが、しかし、また最近の出願件数は激増しておりますので、とても従来のままでは処理しきれないという状況でございます。ただいま特許、実用新案の件数だけでも二十三万件たまっておる。これでは、現在の処理能力では二年半かかるというような状況であります。その他意匠、商標あるいは審判の件において、いずれも現在の能力では数年かかるというような状況でございますので、さ……

第38回国会 予算委員会 第14号(1961/02/20、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 私の方の所管問題につきまして、大体腹案を申し上げてみたいと思います。  大体六大工業地帯につきましては、すでに相当の程度まで発達して、限界にきたところもございますし、また、まだまだ余地のあるところもございますが、六大地帯は大体重化学工業の地帯に考えております。それから各県に一カ所くらい一般の工業開発地帯を設けるということはどうか、さらにその衛星地帯といたしまして、重化学工業あるいは各県に設定される一般工業の衛星地帯というものをともに考えていかなければならないのではないか。これらの問題につきましては、すでに従来の開発促進法に基づいて経済企画庁において施行しております制度もございま……

第38回国会 予算委員会 第15号(1961/02/21、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 新聞にどう出ておったか、私は知りませんが、とにかく従来工場立地の調査を通産省でいたしております。それは目星をつけて、全国各県にまたがって、各全国通産局が主体となって調査をいたしております。当該市町村と共同して調査をやっておるのであります。それだけでは工場分散計画というものに有力な資料とはなりませんので、その規則を今度改正をいたしまして、今度は各産業の業種から見て、たとえば石油なら石油、鉄なら鉄、そういったような産業がどういうところならば、自分がかりにその工場を新しく建てる場合に、好ましい条件であるかというようなことを、各業種について調査をいたしまして、そしてその調査に基づいて、……

第38回国会 予算委員会 第17号(1961/02/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 今回は第三回目の選挙でございました。まことに不徳のいたすところでありまして、毎回選挙違反を出しておりますことはまことに恐縮に存じております。今後は一そう戒心をいたしまして、さようなことのないようにいたしたいと思います。
【次の発言】 中小企業専門金融機関の預金量が減っているという御指摘でございますが、これはただいま調べてみます。  大体中小企業金融が昨年の七月、八月ころ割合に窮屈になっておったのであります。例年の通り年末資金の需要が旺盛でございまして、これに備えて昨年は、一昨年百億だったものを二百億これに準備をいたしました関係上順調に越年をした。こういう状況でありまして、その後……

第38回国会 予算委員会 第18号(1961/02/24、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 昨日横山委員から、中小企業等協同組合法第二十三条の三に、「政府は一事業協同小組合の組合員に対し、税制上、金融上特別の措置を講じなければならない。」と書いてあるが、これに基づいてどういうことをし、またしようとしておるかという御質問がございました。あらためてこの御質問に対しましてお答えを申し上げたいと存じます。  中小企業等協同組合法第二十三条の三の規定の趣旨にかんがみ、次のような措置を講じております。  まず金融上の措置といたしましては、小組合及びその組合員に対する商工組合中央金庫の融資について、中小企業庁長官の通牒に基づいて、その円滑化をはかっている次第であります。なお昭和三十……

第38回国会 予算委員会 第20号(1961/03/04、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 中小企業の生産性の向上という問題でございますが、ことに零細の中小企業の分野においては、近代の大企業の四分の一くらいの生産性しかないというような状況でございます。結局、中小企業振興対策のすべてが、この生産性向上の問題を目標として施設されておると言っても過言ではないと思っております。すなわち設備の近代化、これも三十六年度におきましては、ただ設備、機械等の近代化ではいかない。やはり中小企業の現在置かれておる環境そのものから変えていかなければならないというような点を目ざしまして、これの改善にも当たりたいと考えておるのであります。なるほど予算は少ないのでありますけれども、着々地についた施……

第38回国会 予算委員会 第22号(1961/05/16、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 三月四日に、衆議院の予算委員会においてあなたに今言われたようなことを申し上げた、その後に出した、こういうのですか。
【次の発言】 重複いたしますが、私はこの前お約束した文句をもう一度読み上げます。「事外交上の非常に重要な資料にもなりますので、その点は、すべての取り扱いについては慎重を期して参りたいと思います。いろいろ御要求もございましたので、」以上私が申し上げたような「そういう点を十分に考慮しつつ、」、というのは、外交上の重要な資料でありますので、すべての取り扱いには慎重を期さなければならぬ。そういうことを考慮しつつ、なるべく早急に提出するように努力したい、こう申し上げた。そこ……

第38回国会 予算委員会 第23号(1961/05/17、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 建値の制度はこの公販価格制度というものによって置きかえられて参っておるのでありまして、公販価格は御承知の通り全体の生産の九割程度を占めており、約三、四十社の会社の間において行なわれておるのであります。それで先般鉄鋼価格が建築ブームに促されて相当値上がりをいたしましたが、公販価格においては少しも動揺しておらない。わずかに一割程度の公開販売制度に加入しておらない中小メーカーの製品が著しく高いのでありまして、それが鉄鋼値段を非常につり上げられておるような格好になっておりましたが、公開販売制度に加入しておる業者の品物は依然として動かなかったのであります。それでこれに対処いたしましてこの……

第38回国会 予算委員会 第24号(1961/05/18、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 農業基本法を生まれた根拠は、私は相当根深いものがあると思うのであります。従来の農業政策というものを全く脱皮して、そして近代的な農業というものに政策を踏み切ろうというのでございますから、これは今日の法律の提案を見るまでに、相当苦しみ抜いた結論であるということを察するのでございます。これとやや趣を異にしておるのが中小企業でありまして、今農業基本法が論議されておる、中小企業もこの例にならって基本法を作るべしというような意見もないわけではないように私も考えておりますけれども、農業の衣がえと違って、中小企業の問題についてはいろいろすでに各方面から論議されてきておるのでありまして、各般の施……

第38回国会 予算委員会 第25号(1961/05/19、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 アメリカの景気の見通しについては、ほとんど意外に回復が早いということがいわれておるのであります。ただいま対米輸出が少し鈍化しておりますが、これがだんだん回復して参ることを予想しておるのであります。  それからヨーロッパの方の輸出の見通しでございますが、これはすでに相当動いております。品物は雑貨、繊維、それから軽機械、そういうものがおもなのであります。  アメリカ景気の回復とともにいろいろな連鎖反応と申しますか、ヨーロッパの買気も今後だんだんそれ以上に伸びていくというようなことをわれわれは期待しておるのであります。  それからプラント輸出は、これは東南アジアを初めとする低開発国、……


30期(1963/11/21〜)

第46回国会 外務委員会 第34号(1964/08/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 去る内閣改造に際しまして、はからずも外務大臣の要職を汚すことに相なった次第であります。元来浅学非才の者でございまして、はたしてこの任務にたえ得るかどうか、まことに危惧の念を禁じ得ないのでありますが、魯鈍にむちうちまして職責の完遂に挺身いたしたいと考えます。つきましては今後各位の御鞭撻と御協力を切にお願い申し上げまして、はなはだ簡単でありますが、就任のごあいさつにいたしたいと思います。(拍手)
【次の発言】 過ぐるトンキン湾の事件はまことに極東の平和、安全のために遺憾なことであると考えます。  そこで、公海上の攻撃がベトナムによって行なわれたかどうかという問題でございますが、わが……

第46回国会 外務委員会 第35号(1964/08/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 問題になっておる国連軍の創設は、従来各国が持っておった軍隊とはやや次元を異にする問題であろうと思われます。したがって、この提案にはきわめて示唆を受ける面が多いのみならず、かなり含蓄のある問題でございまして、これらの問題につきましては、十分にこの精神をくみ取って、そして具体的にわが国がこれにどう対処するかというような問題につきましては十分に研究をしたい、かように考える次第であります。
【次の発言】 これはあくまで林君の個人的見解だと思います。ただ、本件は、先ほども申し上げましたとおり、いわゆる次元を異にする問題として示唆において含蓄において非常に豊富なるものがございます。この点は……

第46回国会 外務委員会 第36号(1964/09/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 去る八月二十八日政府は米国の原子力潜水艦の日本寄港を正式に決定いたしましたので、この機会に本問題に対する政府の考えを表明いたしたいと存じます。  政府は、原子力潜水艦の安全性の問題について過去一年八カ月にわたって可能な限り最大限の資料と情報の入手につとめ慎重な検討を加えてまいりました。その結果、去る八月二十六日の原子力委員会におきまして、原子力潜水艦の安全性につき最終的な確認が得られましたので、寄港を正式に決定することとした次第であります。米国の原子力潜水艦が就航した当初におきましては、米国内のみならず諸外国においても、その安全性に対する若干の危惧が存し、各種の論議が行なわれた……

第46回国会 外務委員会 第37号(1964/09/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 御承知のとおり、安保条約の付属の交換公文、これによって明記されておりますが、いわゆる重要なる装備の変更というものに該当しない、こういう解釈であります。すなわち、推進力を従来の重油から原子力に変えただけの話で、他の点については普通の軍艦とごうも変わりはないのでありまして、これが装備の重要なる変更とは認められない、こういうことが根拠でございます。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 普通ならば入港の権利を当然持つのでありますけれども、しかし、アメリカとしても、日本の国民感情等を考慮して、この問題については日本政府と十分に了解を遂げた上で寄港の承認を取りつけるかいなかを……

第46回国会 外務委員会 第38号(1964/10/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 この問題につきましてまず申し添えておきますが、沈没による損害賠償の請求権については保留するという旨を申し添えました。  それから、大使との会談の内容でございますが、この問題に限らず、最近かような拿捕事件が肝心の際に次々と起こることはまことに遺憾である、一体拿捕して韓国側にとってどういう利益があるのか、ただ胸がすくというだけでは問題にならぬのではないか、せっかくわれわれはこれから本格的な会談の再開に入ろうとして、懸案の漁業会談も始めなきゃならぬということを考えておる際に、ただこういう問題で非常なブレーキをかけるということは、韓国側として一体どういうところにねらいがあるのかという点……

第46回国会 内閣委員会 第52号(1964/09/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 アメリカ原子力潜水艦の寄港の問題は、すでに昨年の一月からアメリカ側から申し出があったのであります。これは申し上げるまでもなく、推進力に原子力を用いるという点が他の潜水艦と違う唯一の点であります。でありますから、これが日米安保条約の取りきめの範囲内において日本に寄港することは、本来が許されておる事柄でございます。ただ、その推進力に原子力を使うというその一点でございますが、日本は地球上における唯一の被爆国といたしまして、国民はこの原子力というものに特別の感覚を持っておる。そういう点を考慮いたしまして、この問題は、いわゆる安保条約の第四条の随時協議という形で話し合うということにいたし……

第46回国会 予算委員会 第21号(1964/10/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 入港のときは、いろいろ準備の都合もございますので、アメリカ側から少なくとも二十四時間以前に事前通告があるということになっておりますが、出港の際はさような取りきめはございません。
【次の発言】 冷却水の問題については、すでに原子力委員会におきまして再三検討いたしまして、その滞在日数あるいは出港のときのいかんというものにかかわらず、きわめて安全性が保たれ得る、さような確信を持った次第でございます。
【次の発言】 事故が起こるかもしらぬというような懸念がいやしくもある以上は、その寄港の問題を根本的に考えざるを得ないのであります。すでにあらゆる点から研究いたしまして安全性はだいじょうぶ……

第46回国会 予算委員会 第22号(1964/10/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 同様でございます。
【次の発言】 核実験の時期はいつかということは、いま防衛庁長官から申し上げたとおり、的確な判断はいたしかねる事情にあります。しかし、大体において一九六四年以降といわれておったのでありますから、今後は案外近いのではないかという予想がいたされるのであります。先般フルシチョフ・ソ連首相と藤山氏との会談が新聞に伝わっておりました。その新聞の情報によっても、いろいろな技術を置いてきたからやれるはずだ、こういうことを言っておりますから、いろいろな状況から判断いたしまして、わりあいに近いのではないかという考えを持たざるを得ない、そういう状況でありますから、ラスク声明という……

第47回国会 外務委員会 第1号(1964/12/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま議題となりました国際博覧会に関する条約及び千九百二十八年十一月二十二日にパリで署名された国際博覧会に関する条約を改正する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  この条約は、国際博覧会の乱設、その無秩序な運営等による弊害を除去して、各国が秩序のある、かつ効果的な国際博覧会を開催し及びこれに参加し得るよう国際的な基準を設けることを目的として作成されたものでありまして、条約の骨子は、所定の国際博覧会を開催し及びそれに参加する場合には対外的に政府の責任において行なうべきこと、国際博覧会の開催頻度及び開催期間を規制すること、国際博覧会の開……

第47回国会 外務委員会 第3号(1964/12/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 アルバニア等の提案は、すなわち中共の代表権問題を承認してそして国府の代表権をやめる、つまり取ってかわるという、こういう提案でございますが、その事実をつかまえて、これに反対である、こう申したのでございます。
【次の発言】 あくまで、アルバニア提案を、その事実に基づいてこれを承認するわけにはいかぬ、こう申したのであります。
【次の発言】 まず、私に関する問題でありますから、その事実を申し上げます。三分の二のつまり国際世論というものの支持によって中共が代表権を承認された場合には日本としてもこれに従うべきである、私は、三分の二のつまり国際世論というものの支持によって承認されたとき、――……

第47回国会 予算委員会 第2号(1964/11/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 中共加盟を認めることが、他面において台湾における中華民国政府を国連から追放するということになることは、少なくとも現状のバランスをくつがえすことになりまして、そこに極東の平和あるいは政治的安定に多大の亀裂を生ずるゆえんでございますので、これは、われわれとしては認めることはできない、そういう趣旨の表明を行なったのであります。
【次の発言】 前回のアルバニア側の提案に対しましては、ただいま申し上げたように反対してまいりました。今回の総会においても、やはり同様の態度をもって臨むつもりでございます。重要事項としてこれを取り扱うべきものであるという主張は、これも不変でございます。

第48回国会 科学技術振興対策特別委員会 第15号(1965/04/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 同様の解釈でございます。
【次の発言】 御承知のとおり、日本は憲法上国際的紛争に戦力を用いることができないというたてまえになっております。それで、そういう制約はたとえ外形上軍艦という取り扱いを受けるにいたしましても、その内容においては憲法上の制約がございますから、当然制約を受けることになります。
【次の発言】 しょっちゅう誤爆等によってあの地方の人心が非常におびえておることは承知しておりますが、問題は適当なるかえ地があるかどうか、大体の当たりがつきましたならば適当な方法によって申し入れをすることも考えないことではございませんが、どうもいかんせん、適当なる代替地が容易に見つからな……

第48回国会 外務委員会 第1号(1965/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 これは、もちろん国連総会の決議の趣旨に沿うて、半島の一部が適用範囲である、こう考えております。それ以北は全然白紙である、そういう考え方のもとに、われわれこの問題に当面しておる次第であります。
【次の発言】 御指摘のとおり、政府の方針としてはさように考えております。
【次の発言】 私は、昨年の暮れの国連総会に参りまして、ほとんど地球の大部分の国から代表団が繰り込んできて、一堂に集まって国連機構の目ざす目標に向かってみな平等の立場で協力しておる姿を見まして、これあるかなと深い感動を受けました。ただいま帆足委員からお話がございましたが、私としては、過去の体験によって、今後はいわゆる互……

第48回国会 外務委員会 第2号(1965/02/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 本大臣が出発前に予算委員会で申し上げましたとおり、私の今回の韓国訪問は親善を目的としたものでありました。すなわち、日韓間の個々の懸案の解決のためにではなくて、日韓関係全般の友好親善の増進を目的としたものでありました。  私は、李外務部長官と三回にわたってきわめて友好的な雰囲気のうちに会談をいたしました。われわれは、日韓両国間の諸懸案について隔意ない意見を交換したのみならず、両国が共通の関心を有する国際間の諸問題についても十分話し合いました。そのほか、朴大統領をはじめ李国会議長、丁国務総理及び張副総理にも表敬訪問し懇談をいたしました。私はこれによって韓国政府首脳の考え方をよりよく……

第48回国会 外務委員会 第3号(1965/02/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま議題となりました千九百六十三年十二月十七日に国際連合総会決議第千九百九十一号(XVIII)によつて採択された国際連合憲章の改正の批准について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  一九六三年十二月十七日、国際連合第十八回総会の本会議は、国際連合憲章の一部を改正し、安全保障理事会及び経済社会理事会の理事国の定数を増加すること等を規定する総会決議第一九九一号を採択いたしました。  この総会決議による改正は、安全保障理事会の理事国の定数を現行の十一から十五に増加すること、これに伴い、同理事会における決定に必要な賛成投票の数を七から九に増加すること、経済社……

第48回国会 外務委員会 第4号(1965/03/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 今回爆撃直後発表されたアメリカ並びに南越政府の共同声明には、報復措置ということばは全く使用されておらず、南ベトナムに対する侵略の継続についてすべての責任は北ベトナム側にあるということをハノイ政権に対して明確にせざるを得ないと述べ、北ベトナム側の侵略の具体的事例を列挙しております。  また、大統領報道官リーディ氏は、爆撃実施後の記者会見で、今回の爆撃は、具体的な挑発行為に対する報復措置ではなく、北からの継続的な侵略に対抗する目的を持った正当な措置である、こう述べております。このように、今次の爆撃は継続的侵略に対する対抗措置としてとられたものでございますが、アメリカ・南越共同発表に……

第48回国会 外務委員会 第5号(1965/03/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 御指摘のとおり、最近の北ベトナム空襲あるいは海兵隊の南ベトナム投入等の軍事行動を見ますと、相当軍事行動が強化されておるということは事実でありますが、米国が累次、これらはいずれも北からの侵略防止及び南ベトナムの自由と独立の防衛であるということを言明しておるのでございますが、われわれといたしましてもこのアメリカの言明を信頼しておる次第でございます。しかし、わが国といたしましては、あくまで戦線の不拡大を希望し、適当な機会をもって平和的な話し合いが開始せられて、一日も早く事態の収拾が実現することを期待しておる次第でございます。

第48回国会 外務委員会 第7号(1965/03/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 新聞でただ知っただけでございまして、まだ正式の情報に接しておりません。したがって、どういう意図のもとにこの内容がきめられたのかということにつきましても全く関知しないところでございますので、これに関する意見の発表はしばらく差し控えたいと存じます。
【次の発言】 共同コミュニケのテキストだけは来ておるそうです。
【次の発言】 大体承知はいたしております。
【次の発言】 テキストは読んでおりませんが、新聞に掲げてある記事と大体似ておるという話でありますから、それならば内容を承知しておるということを申し上げることができる、こういうわけです。

第48回国会 外務委員会 第8号(1965/03/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 吉田書簡というのを資料として出すことは、これは個人の私信でございますから、政府としてこれを出すことはどうもできないと思います。
【次の発言】 いまコミットしておりません。
【次の発言】 当時の外務省の政策、方針というものに合致しておるというだけのものでありまして、これはあくまで私信であります。
【次の発言】 黄田次官がどういうことを言ったのか私はよく存じませんが、あくまでこれは私信でございまして、外務省とは関係がない。
【次の発言】 とにかく、これはあくまで私信でありまして、外務省の公文書ではありません。ただ、内容がたまたま外務省の方針なりその当時の政策というものと一致しておる……

第48回国会 外務委員会 第9号(1965/03/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 条約局長をして答弁いたさせます。
【次の発言】 これは、一緒に旅行するというようなものではなく、お互いが向かい合ってかけ合いをやるのでございますから、いつごろというようなスケジュールを組むべきものではないし、また、組んでみたところで、そのとおりなるものでもない。それを五月正式調印なんということは、日本の政府からは出たはずはございませんけれども、韓国側のほうでどうもそういう希望を流したように私は推察しておるのでございます。とにかく、両方の意思が合致をいたしまして、そうして大綱についてイニシアルをいたしましても、それをさらにこまかく条文化していくのにまたいろいろ疑問も起こってまいり……

第48回国会 外務委員会 第10号(1965/03/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 日本に関する限りは、資源ラインであろうと、あるいは国防ラインであろうと、その名前が平和ラインであろうと、とにかく公海自由の原則に反するような一線を画して、そして船舶の出入をここで統制しようというようなことは一切なくなるのでございます。
【次の発言】 よそのことは直接日本と関係がございませんから的確に申し上げる立場にございませんけれども、さようなものはどこの国に対してもあり得るはずのものじゃない。国際法及び国際慣行に反する。いわゆる不法不当なものでございますから、さようなことは御懸念のないように、しかるべく御了解を願いたいと思います。

第48回国会 外務委員会 第12号(1965/04/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 合意議事録は審議の対象になりません。
【次の発言】 これを協定の内容に取り入れる場合にはそれは協定として審議の対象になりますが、合意議事録そのものはどの国の国会でもこれは審議をいたす対象にならない、こういうことでございます。
【次の発言】 合意議事録は、資料として出す場合はありますけれども、審議の対象にはいかなる場合でもなりません。それからまた、これを本署名いたしますときには、すべて必要なことは全部これを協定文の中に取り入れまして、そして御審議を願う、こういうことになっております。
【次の発言】 御承知のとおり、本件は昭和三十六年以来日米間で懸案となっておる困難な交渉であります……

第48回国会 外務委員会 第13号(1965/04/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 日韓会談の最近の進捗状況について御報告いたします。  李東元外務部長官及び車均禧農林部長官の訪日により日韓会談は大幅に進捗し、四月三日、漁業問題、請求権及び経済協力並びに在日韓国人の待遇の三大懸案についてそれぞれの合意事項にイニシアルを行なうに至りました。  まず、漁業問題については、両国の納得のいく線で、漁業に関する水域、魚族資源保護のための暫定的漁業規制措置及び漁業協力等の諸問題につき大綱の合意に達し、この結果、日韓間の漁業問題に関する合意事項がイニシアルされました。漁業に関する水域については、済州島付近の一部の水域を除いて最近の国際的傾向に従ってこれを沿岸の基線から測定し……

第48回国会 外務委員会 第14号(1965/04/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 私も、いまあなたの御指摘のように考えております。
【次の発言】 アメリカは国連精神をじゅうりんしておるとは考えておりません。ベトナムにおけるアメリカの軍事行動は、これは南ベトナムの独立と自由を守るために要請によって軍事行動しておるいわば防衛の意味でありますから、他国の領土を侵略するとかあるいは政権を倒すとか、そういったような政治的な野望に基づいておるものではない。でありますから、あなたと全く見解を異にしております。
【次の発言】 アジア、アフリカの民族独立の解放に対しまして非常な干渉をしておる、そうは考えておりません。

第48回国会 外務委員会 第15号(1965/04/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 一応、漁業問題、それから請求権及び経済協力、第三は在日韓国人の法的の地位、この三つの問題にイニシアルをいたしまして、そしてこれの条文取りまとめにいまかかろうとしておる、こういう状況でございます。
【次の発言】 私もまだ事実を詳細に突き詰めておりませんが、イニシアルができたというので、日本の漁船がだいぶ向うの沿岸に迫ったところに出漁をいたしたようであります。もちろん、いわゆる専管水域を約束されておる区域ではないようでありますけれども、それに対していま向こうが非常な脅威を感じて、これに対して向こうが動揺をし非難の声をあげておる、こういう状況であるようであります。わがほうといたしまし……

第48回国会 外務委員会 第16号(1965/04/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 正確に言うと、日本における施設及び区域であります。それを使って直接戦闘作戦行動に進発をするというような場合には事前協議の対象になるのでございますが、いまのところ日本の施設・区域を使って直接作戦行動を起こしておるという形跡はごうも認められませんので、したがって、問題にはなっておりません。ただ、物資の輸送等についてはそういう事実はあり得ることと考えておりますが、これは日米安保条約の取りきめから当然出てくることでございまして、これを禁止するという考え方は日本政府としては持っておりません。
【次の発言】 的確にその内容を調べたわけではありませんから、入ってないかもしらぬし、入っておるか……

第48回国会 外務委員会 第17号(1965/04/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 これは、常任理事国が拒否権を持っておりまして、ある特定の問題について意見が違うと、拒否権が行使される。それによって、もうどうにも動きがつかないということでございまして、いわゆる最も大切な国連の平和維持機能というものが、肝心な拒否権の問題でほとんど動かないという状態になっておりますので、平和維持機能をもっと活発に発揮して国連の機能を高めるためには、この点について何らかの改正を加える必要があるのでありますが、憲章を改正しようとしても、また常任理事国の拒否権というものによってその改正が一歩も進まないということになるので、この点につきまして、三十数カ国による、国連の平和維持機能というも……

第48回国会 外務委員会 第18号(1965/04/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 十七度線は軍事的な一つの境界線とされたのでありますけれども、国連においては独立した二つの事実上の政権を認め、これを一つの国境線とみなされておるのでございます。さような意味におきまして、北からのこの国境を越えての浸透が絶えず継続されておる、いわゆる侵略が継続されておるという認定がそこに成立するわけでありまして、これに対する反撃は当然集団的な自衛行為である、かように解釈しておる次第でございます。
【次の発言】 条約局長から御答弁いたします。
【次の発言】 休戦の協定に対してはこれを尊重する、こういうことで、その問題に対してはあたかも協定の当事者と同様の立場をとっておるのでありますが……

第48回国会 外務委員会 第19号(1965/05/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 証書は、四月七日の上院外交委員会のベトナム問題についての秘密公聴会において米国のベトナム政策に対する諸外国の反響について討議された際に、フルブライト外交委員長が、日本の新聞が米国のベトナム政策に対して批判的であるということを指摘したのに対して答えた、それが問題の証言となったのであります。  それで、この証言全部が公表されたわけではなく、前後の関係も明らかでないのでありますが、その後の米国政府からの釈明にあるとおり、事務当局から十分な説明を受けないまま、突然の質問があったのに対して、ボール次官及びマッカーサー次官補が、古い記憶を土台にして、さような認識に基づいて不正確な証言を行な……

第48回国会 外務委員会 第20号(1965/05/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 川島・周会談につきましては、会談の内容はお互いに公表しないという約束だそうでございまして、したがって、大体において私は承知をいたしておりますが、公表しないという申し合わせでございますので、これを破るわけにはまいりません。どうぞさよう御了承を願います。
【次の発言】 具体的な問題を取り上げて右左に決定するというような申し合わせはなかったようでございます。
【次の発言】 まあ印象といっても表現が非常にむずかしいわけでありますが、私は、川島・周恩来両氏の会談は、やはり会談そのものに非常な意義があったものと考えております。それを何か全然無意義であるとか空虚であるとかいったような表現のし……

第48回国会 外務委員会 第21号(1965/05/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 漁業の問題について、あらゆる場合を予想して、微に入り細をうがって、こういう場合はどうする、こういう場合はどうするというようなことまでは、なかなかどうも書いても書き切れないような問題が間々あるのであります。そういったような問題に関連して、必ずしも旗国主義というのは徹底して適用できない場合があるのじゃないかというような疑義を向こうから申し出ておるということは聞いておりますけれども、いかなる場合にしても、とにかく、合意された原則、基本的原則を曲げるようなことは絶対に譲るべきでない、こう考えております。しかし、まだ折衝の段階でございまして、われわれのところへ問題を持ち込んで、そして新し……

第48回国会 外務委員会 第23号(1965/06/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 アジア局長から申し上げます。
【次の発言】 できればということでございます。しかし、実際問題としては、いまのような漁業問題の進捗状況では、いかにスケジュールを定めてみたところでそのとおりにいかないのではないかと心配しております。
【次の発言】 もちろん、疑義を残したままで、当座を多少ごまかして、かけ足で正式調印にこぎつけるというような、そういう考えは私どもはとりたくない、やはり将来にそういういざこざを残さないように十分に踏み固めてまいりたい、こういう考え方でございます。したがって手間どっておる、こういう状態でございます。

第48回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第2号(1965/04/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま議題となりました結社の自由及び団結権の保護に関する条約(第八十七号)の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  結社の自由及び団結権の保護に関する条約は、一九四八年七月九日に、国際労働機関の総会の第三十一回会期においてサンフランシスコで採択されたものであります。  この条約は、その前文にもありますとおり、国際労働機関憲章が、結社の自由の原則を労働条件の改善、平和の確立等の手段であるとしていることにかんがみ、この原則を国際的規制のもとに確保することを目的として作成されたものであり、条約に規定された内容は、団体の設立及び加入の自由、団体の自主運……

第48回国会 内閣委員会 第2号(1965/02/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま議題となりました外務省設置法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。  今回の改正は、  一 アメリカ局の所掌事務のうち中南米地域に関する部分と移住局の所掌事務とをあわせて中南米・移住局を設置し、アメリカ局を北米局と改め、移住局を廃止すること。  二 欧亜局の中近東アフリカ部を局に昇格し、その所掌事務を定めるとともに、欧亜局の所掌事務に所要の改正を行なうこと。  三 外務省の職員の定員を改正すること。  四 本法は、昭和四十年四月一日から施行すること。  を規定いたしております。  中南米、移住局につきましては、御承知のとおり中南米には、二十二カ国の独立国が……

第48回国会 内閣委員会 第16号(1965/03/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 御指摘の点につきましては、十分に検討して、御希望に沿うようにいたしたいと思います。
【次の発言】 最近の傾向といたしまして、申し上げるまでもなく南北問題が非常に浮き上がってまいりまして、日本も先進工業国の一員としてこの南北問題に対して応分の当然の責任を遂行しなければならぬという立場に置かれておることは、御承知のとおりであります。さらにアジア、特に東南アジア方面は、日本の輸出市場としても相当重要な地帯でございます。今日においては輸出入のアンバランス、こっちから売るものは多いが向こうから買うものは少ない、こういうようなことで、至るところアンバランスであります。それで大切な輸出市場を……

第48回国会 内閣委員会 第18号(1965/03/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ベトナムの問題については、日本は決して対岸の火災視しているのではないのでありまして、政治的に経済的に、いろいろな面において非常に密接な関係があるのでありますから、この地方の政治的安定というものは、日本の平和と安全に至大の関係を持っております。でありますから、一日も早くあの地方が静穏に復することを希望するものでありますが、いまあの問題を直ちに日本として解決すべきであるというお気持ちはよくわかりますけれども、北越のほうは、とにかくベトナムのことはベトナム人が解決するんだ、無条件に米軍が徹退すべし、こういうことを言っておりますけれども、しかし、徹退した後における南越の自由と独立はどう……

第48回国会 内閣委員会 第20号(1965/03/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 どういう問題でございますか知りませんが、外交の方針については、私は従来の大方針に従ってやっておるつもりでございます。
【次の発言】 移住局に対する重大な発言があったようでございますが、大体見当はそのとおりだと思います。しかし、ただいまでは、事業団の前身である海外移住振興株式会社及び旧海外協会連合会、そういうものの残務が残っておりまして、これを整理しなければならぬという段階にあるのであります。それから移住あっせん所の事業団の移管であるとか、中央、地方及び在外機構の整理等がまだ残っておる、新体制への移行がまだ完全に行なわれておらない、こういうようなことから、なお二、三年の間この残務……

第48回国会 内閣委員会 第21号(1965/03/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 佐世保市長が最近見えたということを知りませんし、したがって、その際にだれと話し合いをしたのか知りませんが、二十四時間前の通告は第三回目はあり得ないなんというようなことも、実際においては聞いておりませんが、これは絶対にさようなことはあり得正せん。
【次の発言】 これは非常に問題だと思います。しかし、無通告で入るということは、今後絶対にあり得ません。この場ではっきりと申し上げておきます。それで佐世保市長と新聞記者との間の話し合いがどうかということであったか、さっそく御本人に照会して、その事情を調べたいと思います。
【次の発言】 私どもは、あくまで補給の意味の寄港である、こう考えてお……

第48回国会 内閣委員会 第27号(1965/04/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 御指摘の点は、まことに適切な問題でございまして、やはり海外におきまして安心して、安定した気持ちでいろいろな仕事をやる上において、子弟の教育問題というものが頭に非常にこびりついて離れないというようなことでは、能率が非常に落ちるのでございますから、この点は外務省といたしましても十分力を入れて、そういう心配のないようにしなければならぬと思うのであります。また、親御さんの仕事ばかりでなしに、子弟の方それ自体の将来というものにつきましても、この点は重要でございますので、外務省は従来からこの問題とずっと取り組んできておりますが、なお現在の状況等につきまして、政府委員のほうから申し上げたいと……

第48回国会 内閣委員会 第28号(1965/04/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 アメリカは、戦火の拡大は決して望んでおらないと言っております。日本といたしましても、あの地域の動乱は日本にとってあらゆる面において直接の影響をこうむっておりますので、一日も早く平和裏に収拾することを望んでおるのであります。しかし、アメリカがしばしば言明しておるとおり、北からの侵略をやめればアメリカは軍事行動を直ちに停止する、そして話し合いに臨む、こういう用意をもっておるのであるけれども、北越の侵略行動がなお今後続くということになれば、やむを得ずこれに対する反撃を加えざるを得ない、こういうことを言っております。北ベトナムは、ベトナム人にまかせろ、アメリカは無条件で撤退すべきである……

第48回国会 農林水産委員会 第41号(1965/05/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 米国における日本の公海サケ漁業に反対する各種の動きについて御説明いたします。  わが国は、一九五三年より北太平洋で公海サケ漁業を行なっておりますが、日米加漁業条約の規定により、西経百七十五度以西の水域のみにおいて操業しております。アラスカのブリストル湾の河川に発生する紅ザケの一部は、西経百七十五度以西にまで回遊してまいりますので、わが国は、アジア系紅ザケとともに、このブリストル系紅ザケをも若干量漁獲しております。  最近、米国内において、この日本のブリストル系紅ザケの漁獲に反対する動きが表面化し、このわがほうの漁獲を理由に、米国の資源保存努力を害するような漁業を行なう国からの水……

第48回国会 予算委員会 第2号(1965/02/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 中共の国連加盟の問題については話題に出ました。それで、新聞の記事としていまお述べになりましたのといささか違うのでありまして、十九回総会においては、イギリスも重要事項指定方式によってこの問題を取り扱うことに同意するつもりである、そういう趣旨のことが会談のうちに述べられたのであります。それを新聞が多少歪曲ですか、少し書き方を違えておるようであります。そのことだけ御了承願います。  それから、今回この問題を日本から提案するかどうかということにつきましては、まだ方針を決定しておりません。
【次の発言】 反対です。
【次の発言】 私は、重要事項指定方式は、中共加盟を阻止し、またはこれを引……

第48回国会 予算委員会 第8号(1965/02/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 私は、佐世保も横須賀も補給基地と解釈しております。
【次の発言】 原子力潜水艦に対しては補給基地である、こういうことであります。
【次の発言】 佐世保、横須賀は原子力潜水艦の基地とは解釈しておりません。
【次の発言】 あくまで補給と休養のための寄港でございますから、この場合は、原子力潜水艦の基地ではなくて補給基地である、さような解釈をしております。
【次の発言】 第七艦隊の所属の原子力潜水艦については、佐世保、横須賀は補給基地であります。さように解釈しております。
【次の発言】 ただ基地と言ったんでは誤解を生じますから、補給基地でありますと、かように……。

第48回国会 予算委員会 第10号(1965/02/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 さような事実は全然関知しておりません。
【次の発言】 アメリカ側の報告によりますと、きわめて近接した北ベトナムの地域において人員の訓練が行なわれておる、そして、これらの人員並びに軍事物資の浸透が……。
【次の発言】 これは理由であります。
【次の発言】 こういう事実から考えて、これば正当な自衛の措置である、かように考えております。
【次の発言】 責任を負います。

第48回国会 予算委員会 第11号(1965/02/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 おっしゃるとおり、八日の午前にエマーソン公使が次官を訪れて、報復攻撃のてんまつを報告いたしました。これに対して、かねて日本が申し入れてある不拡大の方針を話したことはもちろんであります。その他これらに関連して若干の質問をいたし、これに対して向こうから回答があったのでありますが、その内容はしばらくお預けを願います。  それから昨日の午後四時半の大使の来訪は、過般アメリカにおいて沖繩問題を中心にして話し合いがございました。これらの問題について近く両者の間で会議をしよう、そういったような事柄の相談でございまして、昨日の報復爆撃の問題は、午後六時半にエマーソン公使がアメリカ局長を訪れまし……

第48回国会 予算委員会 第12号(1965/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 朝鮮は、合法政権として日本が承認しておる国は緯圏でございますが、韓国との関係は、御承知のとおり、従来長い間の両国の関係にかんがみまして、一日も早く国交を正常化したいということで、日韓会談を長期にわたってその成立に努力しておるような現状でございます。
【次の発言】 朝鮮の北部には、いわゆる北鮮には事実上の政権があることも承知しておりますが、これとの関係は、一切まだ正常化しておりません。承認をしておりません。
【次の発言】 朝鮮半島が韓国及び事実上の政権である北鮮と二つに分かれておりますが、これはできることならば南北の統一が望ましいということは、一般にいわれておる、持たれておる見解……

第48回国会 予算委員会 第13号(1965/02/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 お説のとおり、吉田書簡は、文字どおり個人の書簡でございますから、これは法律上何でもない。国家を束縛する力はございません。ございませんが、われわれの政府の考えと同じ方向に向いておるようでございますので、それでこれを是認し、あたかも外部から見ると拘束されたように見えますけれども、拘束されておるのではございません。固有の政策に基づくものであります。
【次の発言】 その実質上の内容に拘束されるという意味、実質上の内容が政府の考え方と同じでございますから、結局その書簡に拘束されたと同じことになるわけであります。
【次の発言】 あの書簡の内容について、政府がそれを認めておる。つまり、国府の……

第48回国会 予算委員会 第16号(1965/03/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 三十八年二月七日の予算委員会において、大平外務大臣から日韓条約調印のめどがつけば八項目についての資料を提出する。概略こういったような答弁がありまして、それで予算委員会は了承されたのであります。まだ基本条約のイニシアルが交換されただけでありまして、いわゆる長い道中のただ第一歩を踏み出したという程度で、この段階では外交折衝にいろいろ支障がございますから、また提出の段階ではない、かように申し上げたわけであります。
【次の発言】 先ほど申し上げましたとおり、たとえその間二年たったとはいいながら、日韓会談の進展の現段階におきましては、非常に微妙な交渉がこれから始まろうとしておるのでありま……

第48回国会 予算委員会 第17号(1965/03/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 一九七〇年は、ちょうど日米安保条約の十カ年の期限が到来するときでございます。そういうことから危機ということを言っておるのではないかというふうに私は推測しておるのでありますが、しかし、七〇年になりまして、日米安保条約の期間が全部終了するのではなくて、それから米あるいは日本、そのおのおのが一年の予告をもってこの条約を廃棄することができるという、その十カ年目の期限ということになっておりますから、そういうことがない限りはこの条約は続いていくものと考えております。
【次の発言】 半永久的といいますか、それは、いろいろ解釈上の問題がございましょうが、とにかく十年たてば一年間の通告をもって廃……

第48回国会 予算委員会 第18号(1965/03/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 米国・南ベトナムの共同声明を見ましても、北ベトナムが挑発行為あるいは挑発攻撃をやはり現在においても継続されておるという前提のもとに、第四次の爆撃を行なったということを言っておるのであります。そして、その理由といたしまして、北越の海上に、たしか二月十六日でございますか、武装した一隻の船艦があって、その中に多種多様の兵器、弾薬を搭載して、そして、これを南ベトナムに輸送し、いわゆる侵略行為を続けておるということがあらゆる角度からりっぱに証明されておる、従来の陸上からの浸透のみならず、海上からの浸透も非常に活発に行なわれておる、すなわち、これはいわば侵略の継続である、そして、この二週間……

第48回国会 予算委員会 第21号(1965/05/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 戦争の性格とかあるいは戦争の目的とかいうようなものが別に変更がないのでありまして、従来の性格なり従来の目的方針のもとにアメリカが軍事行動を継続しておるのでございますから、日本といたしましては別にこれに対して特別の考え方を持つ必要はない、こういうことになると思うのであります。
【次の発言】 それは、日本といたしましては戦争の今後の戦略の方針について参画しているわけではありません。それを日本から言えとおっしゃっても、それはわからない、こう申し上げるよりしようがない。
【次の発言】 アメリカは今後の爆撃を続行しようという積極的な考え方に立っておるのではない。つまり、この爆撃によって北……

第49回国会 外務委員会 第1号(1965/07/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 先ほど北米局長からお答えの中にありましたとおり、台風が現実に弱かったということもさることながら、台風が来るであろうということがとにかく予知され、それがどういうふうな現実の発展ぶりをするかということについては、まだ科学的に的確に予知されない今日の状況においては、緊急避難ということは必要な行動であると考えるのであります。それでどの方面に避難の場所を選ぶかということについてもいろいろ専門的な考え方があって、従来適当に行動がとられたことと思うのでありますが、日本にもそういう緊急避難の事例があったのでございますから、その予告がありました際にこれに同意を与える、移動することによって移動した……

第49回国会 外務委員会 第2号(1965/08/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 条約の成文に関する限りは、両国のそれぞれ責任のある当局者の間において十分に、研究、討議された結果、合意に到達したものを書き上げて、そしてこれに署名をする、こういう経過をたどっておりますので、少なくとも両国を代表する当事者間においては、条約の成文は正確に合意されたものである、こう私は解釈しております。
【次の発言】 まあ違った解釈をしっぱなしで済むような条約の内容はほとんどないはずでありますが、中にはいろいろあると思います。しかし、たとえば賠償であるとか、あるいは請求権の問題であるとか、幾ら幾らの金額といったようなもの、それのやりとりというふうなことになると、これは解釈の違いがそ……

第49回国会 予算委員会 第2号(1965/08/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 台風の来襲が予想されるので、それを避難するために移動する、こういう予告でございました。
【次の発言】 事前協議の場合は、配置の変更ということが要点になっております。配置の変更というのは、一時的な緊急避難と違いまして、移動したところに常時配置されて、そしてそこを根拠地とする、こういう意味でございますから、一時的な緊急避難はいわゆる配置ではない、こういうことになる。
【次の発言】 沖縄でなくて、日本の基地に配置されるという場合には、それは事前協議の対象になる。しかし、日本の基地といえども、一時的な緊急避難の場合には、それは事前協議の対象にならないということをお答えしたはずでございま……

第49回国会 予算委員会 第4号(1965/08/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 一般的に貿易障害の問題は、外務省としても取り上げて、いろいろな国際機関の場において問題の是正をはかっております。対米貿易に関しましては主として繊維製品にあると思います。これに関しまして、綿製品については協定が本年一ぱいで切れるので、これを改善すべくただいませっかく準備中でございます。
【次の発言】 アメリカのほうに毛製品に関する国際協定の締結の要請等がありますが、わが国としては、既定方針のとおりこれを拒絶する態度を固めております。
【次の発言】 まず私からお答えいたします。  米中戦争は、ベトナム戦争がどういう経過をたどろうとも、これはいわゆる米中戦争には発展しないということに……

第49回国会 予算委員会 第5号(1965/08/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 政府委員をしてお答えいたさせます。
【次の発言】 事務当局をして答弁させます。
【次の発言】 外務省としては、接受した文書をそのまま伝えたのでありまして、その後の問題についての判断等については、おのずから所管を異にいたしますので控えたいと思います。

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第2号(1965/10/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 内容によることでございまして、実質的な内容によって判断すべきものである、かように考えております。
【次の発言】 条約論としても非常にこまかい議論でございます。正確を期する意味において、条約局長から詳細にお答え申し上げます。
【次の発言】 もう一度それでは条約局長から申し上げます。
【次の発言】 先ほど総理からもたびたび申し上げたように、御審議をお願いしておる審議の内容については、われわれはとやかく申し上げません。
【次の発言】 ただいま議題となりました日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約等の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  政府は……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第3号(1965/10/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 百九十五号の決議の性質は、これはそれを援用した第三条についての御質問だと思いますが、これは相手方である韓国というものが一体どういう性格の国家であるかというこの決議の趣旨をそのまま援用しておるにすぎないのでございまして、これによって特に韓国の領域を規定するとか、そういったような性質のものではないのであります。したがって、韓国の憲法第三条には、韓国の領域は済州島から鴨緑江に至る全半島に及ぶのであるということをいっておりますが、その問題とは全然この条約は関係ございません。  なお、領域はそうなっておるけれども、事実上いまの休戦ライン以北には有効な支配、管轄権が及んでいないということを……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第4号(1965/10/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 御指摘のとおり、こういういわゆる俗説に対して、無関心な、高踏的な態度をとるということは、やっぱり考えなければいかぬ。でありますから、俗説は俗説としてこれを粉砕する方法を今後とってもらいたい、こう考えております。
【次の発言】 韓国の漁業資源保護法なるものが、従来公海においてわが国の漁船を拿捕する国内法上の根拠となっていたものであるとすれば、今回の日韓漁業協定の締結に伴いまして当然改廃されることが望ましい、こう考えておりますが、協定を実施するため、韓国の国内法制上いかなる手続をとる必要があるかとか、あるいはそういう必要がないか等の手続問題は、もとより韓国側の国内問題である、日本と……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第5号(1965/10/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 これは外務省の純然たる事務の問題ではございませんので、そういう問題について引き継ぎを受けておりません。どういう事情があったかよく存じません。
【次の発言】 違います。基本条約第三条は、韓国の国家の性格を、国連決議一九五号が述べておる、そのとおりの国であるということを規定したものであって、この条約の締結によって北との関係が断たれたという解釈をとるべきではない。むしろ韓国を平和条約の際に承認したときに、他の七十幾つかの国と一緒にこれは承認したのでありますが、その七十数カ国の国は、朝鮮においては韓国だけと国交を結んで、北との関係を設定しておりません。それと同じように、日本はその承認以……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第6号(1965/10/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 韓国の独立を認めたのは、平和条約の発効時でございます。
【次の発言】 それは歴史的事実を認めざるを得ないと思います。
【次の発言】 その間の韓国とのいろいろな法律関係の御質問だと思いますが、条約局長からお答えいたします。
【次の発言】 従来のいわゆる朝鮮であります。朝鮮半島です。全半島です。
【次の発言】 ですから、前に朝鮮と言えば、鴨緑江から済州局のあの地域を言っておるのであります。その全体の朝鮮が独立をした。
【次の発言】 そういうことです。
【次の発言】 独立した、日本から離れた朝鮮というものに実際問題として統一した政権をつくるべく国連が努力をいたしましたが、いろいろな障……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第7号(1965/10/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 お答えいたします。  予備会談において向こうの主張のおもなる点は、まず在日韓国人は終戦後選挙権及び外国人登録を除いては内国民と同様の待遇を受けたい。これは、従来そういうことになっておるので、既成の法律関係をそのまま維持することにしてもらいたい、こういう点が一つ。それから、在日韓国人は何らの手続も経ずに日本に永住する、そういう権利を認めてほしい。この権利は子孫にも継続して認めらるべきである、こういう京が第二点。第三点は、退去の強制は絶対にしてもらいたくない、この三点でございます。  日本側のこれに対する主張は、外国人に対して日本国民と同様の地位を与えることは、これはできない。それ……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第8号(1965/11/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 共同宣言でも条約でも別に差しつかえないのでありまして、われわれは合意によって基本関係の条約というものを選んだ次第であります。
【次の発言】 条約局長からお答えいたさせます。
【次の発言】 国交正常化に際して、領土条項を入れる必要は認められなかった。
【次の発言】 ソ連と日本の関係は、いわゆる戦争の両当事者なんです。その関係と、それから戦争をやった両当事者ではない日本と韓国との関係は、これはまたおのずから別なのでありまして、そこにいろいろな違いが出てくるわけであります。
【次の発言】 併合条約は韓国の独立宣言のときから無効である、それから、それ以前の条約は、それぞれのその条約に規……

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第9号(1965/11/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 意思表示がなければ自然に続くのであります。
【次の発言】 その効力が続くのであります。
【次の発言】 意思表示がなければ継続する。
【次の発言】 継続後いつでも意思表示ができますから、差しつかえないと思います。

第50回国会 日本国と大韓民国との間の条約及び協定等に関する特別委員会 第10号(1965/11/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 この前申し上げたのは、併合条約、それから併合以前の諸条約でそれぞれの規定に従って目的を達成して効力を失ったもの、こう述べたのでありますが、その具体的な条約の名前をあげろというお話でございますから、これは政府当局からお答えいたします。(「待て待て」と呼び、その他発言する者あり)政府委員から申し上げます。
【次の発言】 李外務部長官は、公務のために渡米する途次、飛行機の都合で日本に一時立ち寄るということになっております。それから、南ベトナムのカオ・キ首相は、所用のために韓国を訪れるその途次に日本に立ち寄る、こういうことになっております。

第51回国会 外務委員会 第2号(1966/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 私は、先般、福井運輸政務次官、牛場外務審議官、北原欧亜局長等を伴い、一月十六日から二十二日に至る間、ソ連を訪問し、コスイギン首相、グロムイコ外相、その他ソ連政府首脳と会談し、また二十一日、日ソ航空協定及び貿易支払協定の署名を行ないました。  今回の訪ソの目的は、航空、貿易両協定に調印することにありましたが、同時に、ソ連政府首脳との会談において、日ソ間の諸懸案並びに重要国際問題に関して忌憚のない意見の交換を行ない、ソ連首脳の考え方をじかに知り得ましたことは、今後の施策上大きな意義があったと考えておる次第であります。  会談で触れた問題のうち、まず領土問題につきましては、十九日のグ……

第51回国会 外務委員会 第3号(1966/02/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ベトナム戦争に対する戦争の性格のとらえ方は、これは終始変わっておりません。  今度訪ソいたしましたのは、日ソ航空協定と貿易協定の正式調印、それがおもなる目的であります。しかし、国交が回復して十年にもなりますけれども、まだ現職の外務大臣が訪ソしたことはなかった。今度訪ソの機会に恵まれたのを一つのチャンスとして、両国の関心のある国際問題あるいはなお両国の間に未解決の懸案問題、これらについて当然話し合うということになったわけでございます。その一つとして、ベトナム問題について、日本の立場から、これは一日も早く平和的解決を望んでおる。幸いアメリカが北爆を停止して、そして和平工作を熱心にや……

第51回国会 外務委員会 第5号(1966/03/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 下田発言は、要旨は、二つの部分から成っております。第一は、核拡散防止の問題は、これはその必要性を認めておる。認めておるけれども、ただ核所有国は現状のままで、そしてこれから開発しようとするものを押える、非核所有国に対する制約だけをうたうというような趣旨ではどうも適当でない。やはり核所有国もみずから自制して、だんだんにはこれを全廃するという方向に姿勢をとるということでないと説得力が弱い。そしてみずからも自制し、それから非核所有国に対しても、今度開発なりその所有というものに近づくべからずということを言うなら、それは説得力があると思う。だからして拡散防止の問題に関しては、そういう構想で……

第51回国会 外務委員会 第6号(1966/03/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 私あまり詳しくは存じておりません。
【次の発言】 国際的に権威のない表示ということでいろいろな紛争の原因になっておるのでございますので、この問題については、なおよく研究いたしたいと思います。詳細は政府委員から……。
【次の発言】 アメリカ側と折衝いたしまして、至急にこの問題の解決策を見出したい、こう考えます。
【次の発言】 それ以前にも解決したいと思いますけれども、少なくとも次回の日米協議委員会においてはこの問題を取り上げたいと思います。
【次の発言】 条約の撤廃もしくは改正ということは、実際問題として不可能であろうと思いますが、第二点の第三条の解釈、この問題につきましては条約……

第51回国会 外務委員会 第7号(1966/03/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 中共との関係は、お互いに政治的な信条を異にするものでありますけれども、お互いの立場を尊重し、内政干渉的なことをやらない、こういう限度において、政経分離の方針に従って、文化的、経済的交流を認めていこうというのが、しばしば政府が発表したところであります。しかるに、今般入国申請のあった中共の人民外交学会代表団は、社会党の招請によって社会党と内外の政治問題について協議することを目的として訪日を希望しておる、こう了解しております。
【次の発言】 しかるに、中共が現在とっている政治的立場は、いま申し上げたように、わが国とは全く異なるものであるのみならず、わが政府に対して、国内政策であると、……

第51回国会 外務委員会 第8号(1966/04/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま議題となりました航空業務に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  本件協定締結のための交渉は昨年十月七日から東京において行なわれましたところ、本年初頭日ソ両国代表団間で合意を見、一月二十一日モスクワにおいて、本大臣とソ連邦側ロギノフ民間航空大臣との間で協定の署名が行なわれた次第であります。  この協定は、わが国とソビエト社会主義共和国連邦との間に定期航空業務を開設することを目的とし、業務の開始及び運営についての手続と条件とを規定するとともに、両国の航空企業がそれぞれ業務を行な……

第51回国会 外務委員会 第9号(1966/04/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 問題の性質上、まず法務当局の見解を聞いた上で政治的な判断を下したい、こう考えております。
【次の発言】 法務当局の一応基本的なこの問題に対する見解を聞いた上で、政治的な判断を加えたい、こう考えております。
【次の発言】 私も新聞でちょっと見たくらいの程度で、まだ事実を確認しておりませんので、欧亜局長からその事実関係を述べたいと思います。
【次の発言】 再検討しているということは存じません。
【次の発言】 第一点の、アメリカの指図というようなことは毛頭ございません。それから献立というのはどういうことか知りませんけれども、それに該当するようなものはありません。

第51回国会 外務委員会 第10号(1966/04/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま議題となりましたアジア開発銀行を設立する協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  この協定は、アジア及び極東の地域における経済成長及び経済協力を助長し、域内低開発諸国の経済開発の促進に寄与するためにアジア開発銀行を設立することを目的とするもので、昨年十二月四日、マニラで開催された銀行設立全権代表会議において採択されたものであります。  この協定は、銀行の当初の授権資本を十億ドルと定めるとともに、銀行の業務の詳細、総裁、総務会及び理事会等からなる銀行の組織、銀行に対する特権、免除等について規定しております。そして、少なくとも十のエカフェ……

第51回国会 外務委員会 第11号(1966/04/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 御指摘のとおりでございます。向こうの誠意を疑ってかかると、どうもあぶないところだらけですけれども、そこまでは疑わずに、向こうも誠意をもってこの問題に対処してくるもの、そういう信頼感を持ってこれを締結したわけです。
【次の発言】 いまお話しのとおりだと思います。いろいろ必要悪とかなんとかいう表現で言われておるとおり、どうも暫定運航というのはあまり愉快な事柄ではありませんけれども、もう少し大局を見渡して、そして今度の協定を結んだということについては、われわれはやはり自画自賛するわけじゃないけれども、相当評価していい問題だ。ただ、これをなるべく早く単独乗り入れということに実現ができま……

第51回国会 外務委員会 第12号(1966/04/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 いま御両氏の言うとおりだろうと思います。
【次の発言】 共同運航を固定化するというおそれがあって、心かなかこれを打開するめどが立たぬという場合には共同運航を停止する、こういうことを予定して、そういうふうに書きおろされております。そういう場合には本協定はそのまま有効に存続するということであります。
【次の発言】 それは私はないと思いますが、なお詳細につきましては局長から申し上げます。
【次の発言】 ええ。
【次の発言】 法律のことはあまり確信はありませんけれども、とにかくこういう重大な責任を向こうが負っておることは事実だと思うのです、それが政治的責任であろうと法律的責任であろうと……

第51回国会 外務委員会 第13号(1966/04/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 先般大使が帰ってきたそうでありますが、私にではなくて、事務次官にあいさつしております。それで依然としてグロムイコ外務大臣の訪日の日取りはまだきまっておりません。訪日したいという気持ちは非常にあるらしいので、政府もこれを許しておる、ただ、具体的な日取りがどうもきまらない、こういう状況であります。
【次の発言】 これは私も新聞記事で見ただけで、何ら公電によって知り得たものではないのです。どうも公電が来るか来ないかもわかりません。ただほんの何かの機会に口をすべらしたという程度のものであって、具体的にそういう計画があるとか、あるいは背景があるとかいう話ではないと聞いております。しかもそ……

第51回国会 外務委員会 第14号(1966/05/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 何も直接私は聞いておらないのです。そういうことのほんの片りんを伝聞したという程度にすぎません。
【次の発言】 最近になって、そういう情勢が著しくなって、これに対して何か考えなければならぬというような情勢の基本的な変化は、別に感じておりません。
【次の発言】 あまりそういうふうに質疑応答するということがまた平地に波乱を起こすような場合もありますので、あまりお答え申し上げたくないのですけれども、しいてとおっしゃるなら……。(穂積委員「平地なら平地とおっしゃってくださればいい、情勢分析は」と呼ぶ)とにかく平和共存の趣旨に対しては、これは共産主義本来の趣旨からいうと堕落だ、こういって激……

第51回国会 外務委員会 第15号(1966/05/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 アジアの情勢は決して平穏なものではない、こう考えております。
【次の発言】 日本はあくまで平和建設の方向、すなわち経済、文化、そういう力を背景にして、そしてアジアの平和に貢献するように努力する、こういう方向が日本のアジアに対してとるべき外交方針である、外交の基調である、こう考えております。
【次の発言】 私は外交政策の基調をそこに置くということを申したのでありまして、それ以外のことは一切関心を持たないというわけじゃない。でありますから、いま御指摘のような問題については、日本はできる限り分相応の努力をしなければならぬ、こう考えております。

第51回国会 外務委員会 第16号(1966/05/13、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 アジア開銀の構想は、エカフェを中心にして、ジョンソン構想の発表以前からある問題でありまして、それに何ら関係するものではございません。
【次の発言】 人命にかかわるようなものでなくて、警察が使う催涙ガスの程度であるということを言っておりますが、実際どういうものであるか、科学的に証明された結果についてまだわれわれは何も聞いておりません。ただそれだけの根拠でいまアメリカ大使館を通じて抗議するという考え方は持っておりません。  それからエスカレーションですか、結局北からの侵透がとまらなければ、あくまで南越の自衛上、軍事行動をやらざるを得ないというたてまえをとっております。いろいろ軍事行……

第51回国会 外務委員会 第17号(1966/05/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○推名国務大臣 まだ通告がございません。二十四時間以前に通告があることになっております。
【次の発言】 かねて横須賀、佐世保両港に二十四時間の前の通告によって入港するということに了解を与えております。あり得ることでございます。
【次の発言】 さようないきさつはございませんでした。
【次の発言】 それは別に確かな根拠があるわけではございませんが、佐世保にすでに数回来ておりますので、場合によっては横須賀に入港するかもしれぬということはかねて予想しておるのでありまして、常にそういう場合に備える心組みを持って、いろいろな技術的な調査等をやっておる状況でございます。

第51回国会 外務委員会 第18号(1966/05/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 向こうがその理由を言わないのでありまして、それを推察してたぶんこういう気持ちなんだろうということは、これはどうも外交上差し控えたいと思います。これ以上向こうの気持ちを察するということは、この問題を進める上においてそう支障はないと私は考えております。
【次の発言】 これはあまり頭のいい人が分析していくと、わからないものがずいぶん出てくる、大体常識的に経済の交流に政治的問題をからませない、こういうことだろうと思います、一口に申しますと。これはあまり分析するとわからなくなる。あなたのように頭のいい人が根掘り葉掘りやられると、だんだんわからないようになるかと思います。

第51回国会 外務委員会 第19号(1966/06/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 これはすでに佐世保において八回入港があったのでございますが、その際にも相当広報活動を活発にいたしまして、原潜に対しては、ただいたずらにおそれる必要はないのだと、これを平易に科学的に解明いたしまして、パンフレット等あるいは講演その他の広報活動を活発に行なったわけでございますが、今回もその点はかなり徹底するような方法をとったつもりでございます。しかしまだ十分であると私どもも必ずしも思っておりません。その点につきましては、御注意もございましたので、今後十分に気をつけてまいりたいと考えております。
【次の発言】 これは岸・アイゼンハワーの共同声明によって明確にされておるところでございま……

第51回国会 外務委員会 第20号(1966/06/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 寄港しておるアメリカの艦船がベトナム戦争に参加するといなとを問わず、これを認めることは条約上の義務でございます。そして、その場合に事前協議の必要はありません。
【次の発言】 直接作戦行動を起こすということがないからであります。
【次の発言】 艦船が、船員の休養あるいは補給のために日本の港に寄港するということは、作戦行動を起こす事態ではない。
【次の発言】 非常に何か私の言ったことに対して、拡大も超拡大をして言われておるようですが、まずベトナムとアメリカとは交戦状態にある。これに対して、この両国に対して日本は中立的な立場であるかということでありますから、それはそうではないのであり……

第51回国会 外務委員会 第21号(1966/06/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま議題となりました所得に対する租税及びある種の他の租税に関する二重課税の回避のための日本国とドイツ連邦共和国との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  政府は、ドイツとの間の所得に対する租税に関する二重課税の回避のための協定締結につき昭和三十六年五月以来ドイツ政府との間で交渉を行ないました結果最終的合意に達し、昭和四十一年四月二十二日にボンにおいてドイツ駐在内田大使とドイツ外務省カルステンス次官及び大蔵省ファルク主税局長との間でこの協定に署名を行なった次第であります。  この協定は、本文三十カ条からなっております。その内容は、わが……

第51回国会 外務委員会 第22号(1966/06/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 そういう正式の要求は出しておらないと私は思っております。
【次の発言】 情報は来ておりません。
【次の発言】 まだ公式の情報が入っておりません。
【次の発言】 さような情報はございません。つまりアメリカと打ち合せたというような情報はございません。
【次の発言】 出かけることはこれはもう公表されておりますから、確認し得ることでございます。
【次の発言】 そういうことは、いまのところはあり得るという徴候はございません。
【次の発言】 それは戦争拡大の方向に向かうことは、もう容易に予想されると私は考えております。
【次の発言】 戦争の拡大は極力避けなければならぬ。そして、一日も早く和……

第51回国会 決算委員会 第3号(1966/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 昭和三十八年度外務省所管一般会計歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。  歳出予算現額は二百三億九千八百八十六万九千百四円でありまして、支出済み歳出額は百八十五億四千六百十二万八百九十九円、翌年度繰り越し額は四億六千六百四十五万二千四十九円、不用額は十三億八千六百二十九万六千百五十六円であります。  歳出予算現額の内訳は、歳出予算額百九十一億三千八百八十一万二千円、そのうち当初予算額百九十一億二千八百四十八万一千円、農林省所管から移しかえを受けた額一千三十二万一千円、前年度繰り越し額十二億五千七百二十九万一千百四円、予備費使用額二百七十七万六千円でありまして、前年……

第51回国会 決算委員会 第28号(1966/06/06、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 中国問題がだんだんいわばクローズアップして、この間に処して、日本といたしましては中国に対するできるだけの理解と認識を深めるということはきわめて重要であると考えております。基本的な考え方については、私はさように考えております。
【次の発言】 百聞は一見にしかずというのは、古今を通じての鉄則だろうと思います。私は、それについては異議ありません。
【次の発言】 まあ一般的に、私は考え方を申し上げたのでありますが、具体的な問題については、そのつど十分に分析をいたしまして、間違いのないようにいたしたいと思います。
【次の発言】 在外公館を所有をするかしないかという問題は、やはりその土地あ……

第51回国会 大蔵委員会 第49号(1966/06/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 あなたは植民地からの脱却の苦悶、すなわちそれは独立の完成である、こういうことをお述べになりましたが、独立の完成というのは、結局、ことばをかえて言うと、政治的には独立したけれども経済的にはまだ独立しておらぬということなんです。でありますから、政治的独立はしたが、ほんとうの独立は完成されておらない、それはなぜであるか、すなわち、経済的な建設、経済的な独立、そういうものが完成されておらぬということにあるのでありまして、そういうことを助成するためにアジア開銀というものがここに生まれてきたのである、こういうふうに私は見ております。

第51回国会 大蔵委員会 第50号(1966/06/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 私の見解を述べろというお話でございますから申し上げますが、大体基本的にはいま大蔵大臣の御答弁申し上げた趣旨と同じでございます。戦争遂行のために銀行組織というものが一体どういうふうに、何の役に立つか、私にはとうてい理解できないのであります。  それから、今日の南北問題、これは同じ地球上に非常な貧困な国と富んだ国と隣合っておるというととは、これはいろいろなごたごたのもとになる。であるからして、やはり地球全体が繁栄するためには、比較的貧困な国をもっと育てなくちゃならない、こういう趣旨で南北問題というものが大きく取り上げられておるわけでありまして、そういったような趣旨からもこのアジア開……

第51回国会 大蔵委員会 第51号(1966/06/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 削除する必要はないと思います。
【次の発言】 これは国内法と違って国際条約であって、条約に加盟している国の好みにやはり沿わなければならぬ。その好みに沿うたからといって他の国の利益を害するようなことはないのですから、できるだけその好みを生かしてやったほうがいいじゃないか、こう思います。
【次の発言】 他の政府委員から答えるのがなんだと思いますが、私からお答えします。  これに署名した国はみなこれを認めたわけです。だから条約が成立したのです。
【次の発言】 みな満足しておるかどうかというが、これはみな満足したから条約として成立したのだ、こう答えたのです。ただしかし、条約をつくる道程……

第51回国会 内閣委員会 第5号(1966/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま議題となりました外務省設置法の一部を改正する法律案の提案理由を説明いたします。  本改正案は、特別職三人、一般職八十三人計八十六人を増員するものであります。  特別職につきましては、従来兼館大使館でありました在グアテマラ及び在ブルガリアの大使館を今回実館とすることに伴い大使二人、並びに在シンガポール総領事館を大使館に昇格することに伴い大使一人、計三人であります。  一般職につきましては、新たに実館といたします在グアテマラ大使館、在ブルガリア大使館、高雄、パース、ナホトカに新設いたします総領事館、エドモントンに新設いたします領事館の計六館に配置いたします二十人、並びに事務……

第51回国会 内閣委員会 第7号(1966/02/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案の提案理由を説明いたします。  この法律案におきましては、第一に在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の別表を改正することにより、在勤俸の支給額の一部を改めることといたしております。  現行の在勤俸が昭和三十七年に制定されまして以来四年間に、世界各地とも物価、生活条件等の変動があり、かつ諸外国における公務員給与の引き上げにより、わが国の在勤俸の現行支給額は、諸外国外交官の給与に比し格差がいよいよ著しくなってきましたほか、さらに各任地間の給与の均衡という観点から見ましても、是正を要する点が目立ってまいった……

第51回国会 内閣委員会 第14号(1966/03/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 われわれは、かいらい政権だとは思っておりません。
【次の発言】 外務省顧問、そして海外出張中は大使の称号を用いてもよろしい、こういう許可を与えております。
【次の発言】 それは正確な意味ではそうなりません。
【次の発言】 発言を行なっておるということを新聞で見たのでありますが、その後公電によりますと、横山氏がフランスの官辺及び中立系のベトナム人にパリにおいて接触をして、その結果得た印象として、これらの人々の考え方は、南ベトナム政権はアメリカのかいらい政権であるという考え方をしておるという、自分の意見ではなくて、これらの人々に接触した印象として述べたというのが真相でありまして、自……

第51回国会 内閣委員会 第15号(1966/03/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 私、聞いておりません。
【次の発言】 日米航空協定とか、あるいは日ソ――これはまだできておりませんけれども、そういう国際的な協定の窓口はもちろん外務省が所管しておりますが、あなたのおっしゃるのは、国際民間航空協定で、事故発生の場合にはどうするこうするというようなことではないかと思いますが、もしそれでございますと、これは外務省の所管外の問題で、運輸省の問題じゃないかと私は考えております。
【次の発言】 結局財務当局に対するわれわれの説得力の問題だと思います。十分に今後は研究して、より一そう説得力を強化して、あまり中途はんぱな予算をつけてもらわぬようにしたい、こう考えております。

第51回国会 内閣委員会 第16号(1966/03/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 必要はないんじゃないかと思います、ちゃんと国際法にきまっている概念ですから。
【次の発言】 追跡権というものは、権利として認められていないのですから、それを国際法の原則をお互いに守るという約束をすれば、それについて取りきめの合意をする必要はない、こう思うのです。
【次の発言】 国と国との条約は一もちろんこれは国内法に優先する効力を持つとされておるのでありますが、ある国が他の国の国内法について、改廃せよとか、あるいは存続をせよとか、そういったようなことは、いわゆる内政干渉でございまして、そこまで立ち入る立場にないのであります。しかしながら、条約に抵触する国内法は、まぎらわしい事態……

第51回国会 内閣委員会 第23号(1966/04/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 南アに対するわがほうの態度は、両方とも相互主義でやっておりまして、いずれも大使館に昇格しておりません。  それから国連の安保理事会の決定なり方針なりというものに従って、その限度内で国交を開いておる、こういう状況でありまして、今後南アに対してどういう接触を続けていくかということについては一にかかって国連の方針に従っていきたい、こう考えております。
【次の発言】 国連の方針に従い、また同時に国際間において情勢が動いてまいりましたならば、その情勢に従ってまいりたい、こう考えております。
【次の発言】 事務官僚出身でない者はいまおりません。

第51回国会 内閣委員会 第25号(1966/04/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 何べんも御説明したとおり、これは純粋に経済的性格のものでございまして、ジョンソンの構想であるとか、あるいは日米合同会議の際の会議の内容とか、アジア外相会議といったようなものとは全く無関係で、まずもって自主的にこの責任閣僚がいかにして相互協力し、連帯感を強くして東南アジアを開発するかという、その意欲、構想というものを土台にして、それから出発するのでなければ、どういうことでもうまくいくものじゃないというのでこれは始めたのでございまして、きのうきょうの会議の内容等からごらんになっても、全然政治的な意味がないということはおわかりのはずでございます。  それから、在外公館の陣容をこれに即……

第51回国会 予算委員会 第1号(1965/12/21、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 あらゆる機会を利用してこの竹島の問題について話し合うという一般の方針に関連して、批准書交換の際の機会を利用すべきだというような御質問等もありまして、何かそういうスケジュールになっておるかのごとき印象を一般に与えておりますが、必ずしも批准書交換の際が適当であるということをきめたわけでもなかった。今度行きまして、そういううまいチャンスがあればと思ったのでありますけれども、遺憾ながらそのチャンスがなかった。もう少し友好ムードが熟成した際をねらっておもむろに話を持ちかけるという考え方を持っております。
【次の発言】 以前は北ベトナムとベトコンとの関係は、いろいろな諸説ふんぷんとしており……

第51回国会 予算委員会 第2号(1965/12/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 友好親善のムードが高まるにつれて、この問題に対して平静な気持ちを持って折衝ができることを確信しております。ただいまの状況では、ややこり固まったような空気の中にあるのでありまして、漸次そういう機運が醸成した場合に、この問題の解決に歩を進めたいと、こう考えております。  それから水域の問題でありますが、韓国は自国の領土として低潮線から十二海里の水域設定をやった、こういうことを言っております。わがほうとしても、島根県の付属島嶼一体にさような手続をしておるはずでございます。そうなりますと、いわゆる漁業紛争というような形になってあらわれると思うのでありますが、この紛争解決の方法としては漁……

第51回国会 予算委員会 第3号(1965/12/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 これは日米安保条約に基づき、地位協定に明記されておりまして、ちょっと読んでみます。第十二条「合衆国は、この協定の目的のため又はこの協定で認められるところにより日本国で供給されるべき需品又は行なわれるべき工事のため、供給者又は工事を行なう者の選択に関して制限を受けないで契約することができる。」こういう明文があって、差しつかえないことになっております。
【次の発言】 アメリカが民間の工場と契約して、修理または工事をするということは、これは政府が介入しない、自由にやってよろしい、こういうことです。
【次の発言】 その需品の調達であるとか、あるいは修理その他の工事の問題を政府が引き受け……

第51回国会 予算委員会 第4号(1965/12/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 お答え申し上げます。今年の七月の上旬から領事条約の折衝に入りまして、その後きわめて順調に話が進んでおりまして、年を越しますけれども、春早々にこの問題も正式調印の運びに至るものと考えております。それで、領事館をどこに設置するかという問題は、条約が発効いたしました後にあらためて折衝したいと考えております。
【次の発言】 その点は、ただいま明確にお答えする段階に達しておりませんけれども、大体それに近いものと考えております。
【次の発言】 見当をつけられたところが近いだろうと思いますが、まだはっきりしたことは申し上げられない。

第51回国会 予算委員会 第6号(1966/02/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 たとえばレバノンの場合をとりまして、あの際安保理事会が、当事国の同意を得て監視団を派遣するということになったわけでありますが、そういう場合どう考えるか、こういうお話でございますが、問題は、自衛隊法のたてまえからいって、これをいじらないとむずかしい問題があることは御承知のとおりでありますが、もし基本的に憲法上どういうことになるかという御質問であれば、憲法上は私は差しつかえないものと考えております。  なお、法制局長官の意見も徴して……。
【次の発言】 御指摘のとおり、北からの絶えざる浸透行動が、あるいはまた侵略が行なわれておるということに問題があるのでありまして、これを排除するた……

第51回国会 予算委員会 第8号(1966/02/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 便宜私からお答えいたします。  宮澤君がどういうことを言っているのか存じませんでしたが、とにかく中共を国連に代表者として入れ、同時に中華民国を国連から追放する、こういう形の提案がしばしば国連になされておるのでございますが、おっしゃるとおり、国連の普遍性というところから見ると、何でもかまわない、とにかく世界じゅうの国がみな入るがいいという意見も、これはあり得ることであります。しかしながら、国連はあくまで現実の世界の平和維持機構であるという点から言いまして、アジアの勢力均衡と平和というような現実の問題も度外視することはできない。こういうふうに、ただ隣国の日本のみならず、アジア全体、……

第51回国会 予算委員会 第9号(1966/02/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 けさの新聞報道によりまして、北ベトナム大統領からインド大統領にあてて書簡が発せられたというようなことが出ておりますが、どうもわれわれの判断するところによりますと、一月の二十四日に北ベトナムのホー・チ・ミン大統領が各国の首脳あてにベトナム戦争に対する考え方を述べておる。すなわち、依然として四条件を基礎にして、そしてアメリカが撤退すべきであるということがその主要なる内容であり、そして、そのあとに各国おのおのその事情に応じた考え方を述べておる。どうもそれを今月になりまして、北ベトナムの駐ニューデリー総領事がこれをある解説を付して発表したのにすぎないのではないかと、こういうふうに解釈さ……

第51回国会 予算委員会 第10号(1966/02/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 国際的な長期協定がございまして、これの改善はつとに叫ばれておったのでありますが、新しい協定の改正を迎えるに際しまして、日本の業界の主張が正しく取り入れられまして、従来よりも非常に改善された、そういう状況にあります。
【次の発言】 詳しいことは事務当局から申し上げます。
【次の発言】 繊維問題につきましては、いろいろ国内の事情もありまして、従来制限を加えてきておりますけれども御承知のとおり、ケネディラウンドの問題もあり、アメリカとしてもその制限を漸次緩和しつつあるという大体の状況であります。
【次の発言】 何のことか、順次内容をひとつ明らかにしてください。何を秘密にしておるか…………

第51回国会 予算委員会 第11号(1966/02/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 政治的圧力については、いままでたびたび問題になりました。たとえば日韓条約の今回の成立に関連して、これもアメリカの圧力だ、これもアメリカの圧力だというようなことがありましたが、それはもう全然ないということはかねて申し上げておるとおりであります。経済の問題にそういったような圧力をかけておるというようなことは、これはほとんど、何と申しますか、根拠のない流説である、かように考えます。

第51回国会 予算委員会 第12号(1966/02/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 国連外の国の問題につきましても、国連の本来の使命から見て、世界の平和に関心を持ち、そしてこれは紛争の一日も早く収拾することに努力すべき責任を持っておるのでありますから、今回アメリカがこの国連の使命にかんがみて、問題の解決のために国連にこれを持ち込んだことは当然であるとわれわれは考えております。  日本はたまたま安保理事会の議長国でございます。考え方は国連加盟国の多数の決議によってこの問題の収拾をはかるように議長国として万全の努力をなしつつある、こういうことに尽きるのであります。ただ一応正式の会は休会のままといたしまして、そして各理事国に対していろいろ話し合いをしておるといういま……

第51回国会 予算委員会 第13号(1966/02/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 消費財は、割合はきわめて少ないのでありますが、詳細につきましては事務当局から御説明申し上げます。
【次の発言】 消費財は無償供与のうち約半分程度予定することになっております。「その他」と書いてあったかと思いますが、それは消費財が大部分であると思います。
【次の発言】 まだ完了しておりません。
【次の発言】 向こうの事務の進捗状況が完了にまだまだ至っておらない状況でありますので、それに間に合うようには後刻日本側の委員をきめたいと考えております。
【次の発言】 事務当局からお答えいたします。
【次の発言】 韓国がきまってから考えるというのではお説のとおりおそいのでありますから、その……

第51回国会 予算委員会 第16号(1966/02/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 第七艦隊に原子力空母が配属されたそうであります。それにつきまして、自然日本寄港が必要になる場合があると予想されるけれども、あらかじめ御通告をする、こういう断わりがございましたが、しかし、その後具体的にこの問題についてアメリカ側から申し出がございません。
【次の発言】 防衛庁のほうで十分にそういう問題については専門的に調べておられると思いまして、われわれのほうは特別に突っ込んだ研究をしておりません。
【次の発言】 この問題についてまだ具体的に向こうの申し入れがありませんので、その際には、まずもって原子力潜水艦の場合と同じように、この推進に使う原子力というものが無害であるかどうかと……

第51回国会 予算委員会 第17号(1966/02/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 まだ具体的に問題が提起をされておらないのでありますから、いわば仮定の問題でございます。もしそれが現実の問題になった場合には、十分に慎重に研究してこれに対処したいと思います。
【次の発言】 慎重に考慮するというのは、関係省と十分に協議して、そして決定する、こういうわけです。
【次の発言】 核のかさとよくいいますけれども、一体どういうようなことをさすのか、私もあまりせんさくしたことはございませんが、昨年の一月、佐藤総理がワシントンを訪れまして、ジョンソン大統領と会談をいたしました。その結果、共同声明が発せられまして、その中に、日本が今後いかなる形の攻撃を受けようとも、アメリカはこれ……

第51回国会 予算委員会 第18号(1966/02/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 中共の今後の核開発の速度を把握するということはなかなか容易な問題ではございませんが、実際に核兵器保有を行なうためには、なお実験改良を重ねていく必要があることは、これは疑いのないところであります。運搬手段に関しましては、現に中共は小型ジェット爆撃機イリューシン28を約三百機保有しておるものと見られております。中共のミサイル開発能力につきましても、これを的確に把握することはきわめて困難でございますが、一部には、中距離ミサイルMRBMの配置が数年後に可能であろうと見る向きがある現状でございます。
【次の発言】 ちょっと聞き漏らしたので、もう一ぺん……。

第51回国会 予算委員会 第21号(1966/03/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 第一の書簡の写しは、資料として提供可能でございますが、第二はございません。
【次の発言】 まだ要綱案なるものもできておりません。
【次の発言】 原局ではいろいろそういうものについて研究はしておるということは私も承知しておりますが、これは案として私の手元にまだ入っておりません。それから、今国会にもちろん提出する意思もありませんし、そういうものは、結局ないということなんです。
【次の発言】 私は案としてこれを認めておりませんし、私の手元に来ておらない。
【次の発言】 そういうものを研究調査するところは国連局でありますが、もし勉強中であるとすれば、国連局で勉強しているかもしれない。

第51回国会 予算委員会 第22号(1966/03/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 派兵といいますと、やはり私どもの解釈では、軍隊の本来の武力行動というものを前提にした海外への派遣である。でありますから、派兵と派遣とは違うと私は考えます。
【次の発言】 とにかく軍隊本来の武力行動を前提とした海外派遣が派兵である、こう考えます。
【次の発言】 武力行動を前提とするものであれば、これは派兵である、そう考えます。
【次の発言】 武力行動を前提としない場合は、派兵とは言わないと私は考える。
【次の発言】 事務当局からお答えいたします。
【次の発言】 あれはまだ日韓国交正常化以前の段階においての発言でございました。ただいまだいぶその当時と情勢が変わっております。それで、……

第51回国会 予算委員会 第24号(1966/06/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 これは、当初反共体制の強化のための企てであるというようなことを言われておりましたが、結論におきましては、決してそうではなくて、新しい対立をつくるとか、強化するとかということとおよそ反対の、現在ある対立をむしろ解消することを目的とするものでありまして、お説の点とは私は全く反対であると、こう考えております。
【次の発言】 これは、特定の勢力を意識してやるというのではなしに、この間集まった国々との間の連帯関係を強化し、共存共栄の施策をだんだん高めていく。そして今後これを継続してやるということになったのでありますが、この次は、まだまだアジアの各国に呼びかけて、その参加を求めようではない……

第52回国会 外務委員会 第1号(1966/07/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 アメリカの立場をただアメリカが言っただけの話でありまして、輸銀なんということばは使っていない、中国貿易をやるにしても長期延べ払いというようなことはアメリカはしない、そういう立場を言っておるだけの話であります。これを同様の歩調をとるように日本に要求しておるわけでもなし、またそういうことが通るものでもございません。  それからアメリカ追随を国民に印象づけておる、こういうお話でありますが、むしろ社会党あたりで盛んに御宣伝になっておるように思われるので、事実とだいぶ違う印象を与えることだけはひとつ差し控えていただきたい、これは私どもはそういう感想を持っておりますので、御参考までに申し上……

第52回国会 外務委員会 第2号(1966/07/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 政治的偏向を禁止する規定が三十六条にあります。
【次の発言】 第一項、第二項をよく読んでいただきたい。第二項は役員、職員を縛る規定でございますが、第一項は銀行の大きな目的を規定しているものである。
【次の発言】 よく読んでいただきます。「銀行は、銀行の目的又は任務を阻害し、制限し、ゆがめ、又はその他の方法で変更するおそれのある貸付け又は援助を受け入れてはならない。」これは多分に、政治的とは書いてないけれども、第三十六条の「政治活動の禁止及び銀行の国際的性格」とこう言って、第一項が以上申し述べた文句を書き並べておりまして、よくお読みになれば、それがどういう内容のものであるかという……

第52回国会 外務委員会 第3号(1966/08/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 通知を出したとかいういまのお話でありましたが、それに該当するような事実は私存じません。北鮮は、日本は認めておりません。
【次の発言】 北鮮帰還の問題は、これは人道的な見地から開始された問題でありまして、事それ自体に対する考え方は変わっておりません。ただ情勢が非常に変化してまいりましたので、これに対してこの際いろいろ考えなければならぬ点があるのではないか。つまり、相当な国費をこれに費やしておる、帰還の希望者が非常に激減しておるというような現状にかんがみて、これに対して考える余地はあるのではないか、こういうふうになってきておりますが、その方法論の問題に関して、法務省、外務省、厚生省……

第52回国会 外務委員会 第4号(1966/10/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 私がニューヨークを立ったあとに日本の代表部から打診をしてあるそうでございます。九月二十四日、その旨を申し入れて国連の意向を打診しておりますが、まだその反響はございません。ございませんが、確かに私は二回の演説において御指摘のとおり世界の各地に、代表部とは言いませんが、代表を設けたらどうか、こういうわけであります。建物を必ずしも必要とするかどうか、国連がこれを取り上げてどういう形にするか、それもまだわかりません。大阪の万博のあとにという非常に御奇特なお考えだと思いますが、いずれにいたしましても、かような提案が実現した上でのことであります。御奇特な提案に対しては十分に敬意を払って将来……

第52回国会 大蔵委員会 第4号(1966/07/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 日本もアジアの唯一の先進国として、アジアに多数低開発国をかかえておる関係上、応分の責任を分担しなければならぬ立場にあることは申すまでもございません。それで、国民所得の一%の経済協力をいつ果たし得るかということを考えて返事をするという立場でなくて、とにかく、先進国の一国として当然その責任を分担しなければならない立場を十分に自覚しながら、その目標に向かってできるだけ早くこれを達成するようにしたいという気持ちを持って、日本の代表からこの問題を述べたと考えております。  さて、現状に即していつごろからその公約を果たすことができるかということにつきましては、十分にこれは関係各省とも相談を……

第52回国会 予算委員会 第1号(1966/07/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 国際法といたしましては、あくまで捕虜としてこれを処遇すべきであるということが規定されております。これを戦犯として処理するということは、従来の国際法の通念に著しく反することになるのであります。そういうことによって問題を激化することのないことをわれわれは衷心より希望しております。
【次の発言】 ただいま総理からお話がありましたが、これは貿易経済合同委員会でありまして、それを中心にあくまで討議を行なったわけでありますが、自然両国の関心の問題である国際情勢に関しましては、やはりお互いの話し合いが行われたのであります。問題によっては、日米双方の考え方が違う点もあります。しかしながら、これ……

第52回国会 予算委員会 第2号(1966/07/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 中共に対する長期信用の問題でございますが、これは吉田書簡発出の当時は、たまたま日本の経済政策上の方針に合致したわけでありますが、しかし、情勢の推移によって、経済政策上の方針などというものは、本来は柔軟な態度で適宜改変すべきものであろうと思います。そういう意味におきまして、長期信用の改策に絶対に踏み切らないというような考え方はいたしておりません。


31期(1967/01/29〜)

第57回国会 決算委員会 第1号(1967/12/07、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 イギリスをはじめ通貨の引き下げをやりました国との関係においては、どうしても輸出が困難になることは、これはもう当然考えられるわけであります。それから間接的に、第三国においての売り込み競争ということになると、やはりわが国としては切り下げ国との競争力がそれだけ弱まっていって、困難な場面が出てまいります。それから金利の引き上げ国につきましては、何といってもその国の経済が緊縮政策のために景気が低下する、こういうことでわが国に対する従来のような購買力というものがだんだん減退するというようなことでございまして、要するに切り下げ及び公定歩合の引き上げ、こういったようなことによってわが国の輸出環……

第57回国会 産業公害対策特別委員会 第3号(1967/12/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 産業公害対策特別委員会の委員各位には、常日ごろから、御熱心に御審議をいただいておりますが、私はこのたび通商産業大臣に就任いたしましたので、これを機会に、公害問題に関し、所信の一端を申し述べたいと存じます。  公害問題は、現在緊急な解決を必要とする国民的課題であり、国としても、社会開発の重要な一環として、これが対策に積極的に取り組んでいるところであります。公害問題を解決するためには、何よりも、事態の的確な認識に基づいて、企業も、国も、地方公共団体も、そして住民も、一体となって対処することが必要でありますが、この国の基本的姿勢は、第五十五国会で成立を見ました公害対策基本法で明らかに……

第57回国会 商工委員会 第1号(1967/12/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 このたび、私は通商産業大臣に就任いたしましたが、この機会に所信の一端を申し述べたいと存じます。  御存じのとおり、わが国経済につきましては、内外ともに現在難問が山積しております。国際的には資本自由化問題、発展途上国特恵関税問題等、そのいずれもがわが国の将来を決定する重大問題でありますが、つい最近は、さらに英国のポンド切り下げに伴う一連の国際経済情勢の変化が起こっております。国内的には、労働力不足の深刻化、物価上昇の傾向、公害や都市過密問題等、その根本的解決を迫られている問題が多々あります。  このような時期における通商産業政策は、新しい時代の要請にこたえるよう新しいくふうをこら……

第57回国会 商工委員会 第5号(1967/12/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 現在御審議をいただいておりますこの法律案について、これまでの委員会の質疑を通じ、提案理由説明におきましてなお不足の部分があると存じますので、この際、補足説明を申し上げたいと存じます。  すなわち、本法第二条第三項についてであります。  まず、一般消費者等に対する液化石油ガスの販売形態といたしましては、容器に充てんされた液化石油ガスを一般消費者等に現に引き渡し、同時にその所有権を移転するいわゆる重量販売と、容器に充てんされた液化石油ガスを一般消費者等に現に引き渡しますが、所有権の移転は、液化石油ガスが現実にメーターを通過したときに行なわれるいわゆるメーター販売との二つがございます……

第57回国会 商工委員会 第6号(1967/12/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 最近のLPGの事故頻発の状況にかんがみて、御指摘の点はまことに同感でございます。あらゆる方法によって消費者に十分にこの方面の知識を普及いたしまして、事故の防止につとめたいと考えております。
【次の発言】 十分に検討いたします。
【次の発言】 これはガス事業法の中にこれを取り込んで、すみやかに改正の手続を進めていきたい、こう考えております。
【次の発言】 ただいまのところ、これ以外にむずかしい問題をかかえておるわけでもなさそうでございまして、大体一年以内に改正案を出したいと思います。
【次の発言】 慣例によりまして、御決議があった後に、これに対する通産省の態度を申し上げます。

第57回国会 商工委員会 第7号(1967/12/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま御決議のありました件につきましては、十分御趣旨を尊重いたしまして、金鉱業の維持育成につとめてまいる所存でございます。

第57回国会 石炭対策特別委員会 第2号(1967/12/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 私はこのたび通商産業大臣に就任いたしましたが、所管事項の中でも石炭行政は、エネルギー革命の渦中にある石炭産業の安定をはかるのみならず、保安の確保、産炭地域の振興、鉱害の円滑な処理等、地域経済の振興、国土の保全、民生の安定等の見地からする幅広くかつ困難な問題をかかえており、私といたしましては国会をはじめ関係各方面の御協力を得て、誠心誠意石炭問題に取り組んでまいる所存でございます。  石炭鉱業につきましては、昨年七月の石炭鉱業審議会からの答申に基づいて本年度から石炭鉱業の安定、鉱害復旧、産炭地域振興等に一そう強力な施策を実施してまいったのであります。  しかしながら、本年度に入って……

第57回国会 石炭対策特別委員会 第5号(1967/12/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 相当に考え抜いて抜本策をお立てになり、それが実際に適用してみるとなかなかそうはいかぬ、であるから、この際抜本策をさらに再検討すべきであるというような経過になっておるようでございます。いまのエネルギーの全般の情勢から見て非常に困難な立場に立たされておるのが石炭問題だと私も考えております。大体手直しでいけるか、どうしても構造的な問題が横たわっておって、ただ手直しやなんかではとてもだめだという場合と、二つあるわけでございますが、私もまだ就任早々でございまして、あるいはさらに根本的に検討をしなければならぬという認識のもとにそういう発言がなされたものを私は考えておりますが、何しろきわめて……

第57回国会 石炭対策特別委員会 第6号(1967/12/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま御決議をいただきましたが、亜炭鉱業に対して石炭対策に準じた対策を講ずるには、その前提として、亜炭鉱業の生産流通の実態、将来の見通し等、なお検討しなければならない問題が多いのでありますが、御決議の趣旨を体しまして、亜炭鉱業の実態に即した対策の実施について検討してまいりたいと存じます。

第57回国会 予算委員会 第4号(1967/12/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 今年度の石油製品の価格につきましては、御承知の中東動乱によりましてタンカーフレートが上がったので、原油輸入価格が上昇いたしまして、かなり大きな影響を受けたわけでありますが、一般消費者向けの油類であるプロパンガスあるいは灯油及びガソリンにつきましては、ほとんどこれは行政指導によって値上がりをしておりません。ただ、大口需要家向けの重油につきましては、キロリットル当たり五千七百円から六千円に、約三百円ほど上昇いたしました。  明年度以降の見通しでございますが、今後、スエズ運河再開等の諸条件がまだ不確定でございますので、ちょっと予測するのに困難でありますが、タンカーフレートの増高という……

第57回国会 予算委員会 第5号(1967/12/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 厚生省と共同して現地において水質の検査をしております。水質及びどろ等の検査をしております。その終局的な結論は、厚生大臣が言われるとおり、まだ少しかかるようでありますので、終局的な結論に基づいて善処したいと思います。
【次の発言】 これは技術的に考えられる問題点を取りまとめまして、ただいませっかく進行中でございまして、近く回答する運びになっております。
【次の発言】 近く。
【次の発言】 近い……。
【次の発言】 年内に取りまとめて回答いたします。
【次の発言】 あげられました公害の問題解決のためには、今後とも誠意をもって当たるつもりであります。

第58回国会 外務委員会 第15号(1968/04/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ポンド切り下げの結果、受け取ったポンドが値下がりをして、結局初め予期した結果を得ることができなかった、そういうことでございますれば、何とか困らないように事後の努力をしなければならぬと思いますが、たとえば当該商社から十分事情を聴取いたしました上で、これに対する経営方針の相談なりあるいは金融のあっせんなりというような方法をとることもできようかと思うのでございます。具体的にはいろいろな場合があるだろうと思いますが、いずれにいたしましても、ああいう経済界にとっては予期せざる災害に似たようなものでございますから、通産省としても、十分にできる限りの努力をしたいと考えております。

第58回国会 決算委員会 第13号(1968/05/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 御承知の四十一年九月三十日のインドネシアの政変が原因で国内が大混乱におちいりました。それで国立銀行の外貨が不足したまま、これを救済する方法が間に合わなかった。そういうことのために、ここに保険事故が発生するに至ったのであります。それで、そういう場合を予見して保険会計では、経常的な支出、収入のほかに、保険料等を予備費として設定しました。そして、そういう大量の資金不足の場合に備える、そういうことをやっておるわけであります。
【次の発言】 保険約款に明記されておるので、そういう事情が発生しないのに保険事故とてこれを届け出るというわけにいかない。それでいよいよあぶないということがわかり、……

第58回国会 決算委員会 第16号(1968/05/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 どうも、私はよく知らないのです。
【次の発言】 どういういきさつで私が理事であるか、評議員……。
【次の発言】 評議員の筆頭でもないが……。いつのまにかこういうことになっておるのは、どうもまことに恥ずかしい話ですが、いかにもルーズなようであまり聞こえのいい話じゃないですが、いつのまにこうなっておるのか、よく記憶がないのです。
【次の発言】 全くあきれたもので、一向どうもそれの評議員に名を連ねておったということも――一体いつごろ私が評議員になったのか、その時日も実ははっきりしないようです。何か日付のない承諾書が入っているんだそうですが、一体どういう経路でそういうものをとらえておる……

第58回国会 産業公害対策特別委員会 第2号(1968/02/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 第五十八回通常国会における産業公害対策特別委員会の御審議をいただくに先立ち、通商産業大臣として、所信の一端を申し述べたいと存じます。  公害問題は、現在緊急な解決を必要とする国民的課題であり、国としても社会開発の重要な一環として、これが対策に積極的に取り組んでいるところであります。公害問題を解決するためには、何よりも、事態の適確な認識に基づいて、企業も、国も、地方公共団体も、そして住民も一体となって対処することが必要でありますが、この基本的姿勢は、第五十五国会で成立を見ました公害対策基本法で明らかにされているところであります。  通商産業省といたしましては、今後、この基本法を軸……

第58回国会 産業公害対策特別委員会 第6号(1968/04/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 結論的には、結局調整がなかなかつかなかった。それで、もう時間の制約もございますし、どうも今国会には間に合いそうもありませんので、一応見るこ送とにしたわけであります。しかし通産行政のほうからいっても、それからまた工場を中心とする公害の防止という点からいいましても、やはりただ公害だけに跼蹐して問題が解決するものではない。やはり新しい立地の点まで十分に用意をしてそこに追い込んでいく、こういうことをやらないと、行政としては片ちんばになるので、これはやはり将来とも、やるべきことだ、かように考えております。
【次の発言】 全然圧力なんかは感じませんでした。ただあまりもたもたしておるというこ……

第58回国会 商工委員会 第2号(1968/02/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 第五十八回通常国会における商工委員会の御審議をいただくに先立ち、所信の一端を申し述べたいと存じます。  御存知のとおり、昨年以来の民間設備投資の伸長と個人消費支出の堅調な増大を反映して、四十二年度のわが国の国際収支は、かなり大幅な赤字を免れない情勢にあります。他方、わが国経済を取り巻く国際環境は、最近ますますきびしさを加え、昨年十一月の英ポンド切り下げに続き、年初来アメリカからドル防衛措置に対する協力要請があり、また過日私も出席してまいりました第二回国連貿易開発会議においては、現在なお発展途上国産品に対する特恵措置等援助拡大が論じられております。  このようなきびしい経済状況下……

第58回国会 商工委員会 第3号(1968/02/28、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま提案になりました中小企業信用保険公庫法の一部を改正する法律案の提案理由及び要旨を御説明申し上げます。  最近の中小企業を取り巻く経済環境は、長期的には労働需給の逼迫、発展途上国に対する特恵関税の供与、資本自由化等の問題をはらんでいる上に、当面、昨年九月以来の金融引き締め措置の影響を受けて、特段のきびしさを加えておることはすでに御承知のとおりであります。  このような事態に対処するため、政府は、各般の施策を鋭意推進しているところでありますが、特に中小企業金融については、政府関係金融機関を通じて中小企業者に直接政府資金の貸し付けを行なうとともに、信用補完制度によって民間資金……

第58回国会 商工委員会 第6号(1968/03/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 米国がドル対策の一環として、あるいは国境税あるいは輸入課徴金というようないわゆる輸入制限的な措置をとるだろうというようなことが当初からいわれておりました。いわれておりましたけれども、これは申し上げるまでもなく、米国が従来先達として主張した自由貿易主義というものにまっこうから反する施策でございまして、まさかアメリカがそういう乱暴な措置に出るとは思いませんでしたが、最近はだんだんそれが実現性を帯びてまいりました。それで、その率すらうわさにのぼるような状況になっておりまして、おそらくこれはどうも実現するのではないかという考え方にわれわれは立って、その対策をいろいろ練っておる次第であり……

第58回国会 商工委員会 第7号(1968/03/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 いま経企長官からお話がありましたように、政府の統制力というものが、御承知のとおり非常に限られたものでございますから、その他のいろいろな要素が必ずしもそういうふうに運ばないという場合には、見通しはそれだけ狂うわけでございます。そういうことを考慮に入れて、あとはおっしゃるとおりだと思います。
【次の発言】 最近、構造的な観察をしないと企業の実勢というものはよくつかめない、これをどういうふうに指導するかということも、構造審議会において研究したものに基づいて指導する、こういうような考え方で、それが実情でございまして、ねらいはやはり構造的な問題を十分掘り下げて研究しなければいかぬ、こうい……

第58回国会 商工委員会 第8号(1968/03/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 輸銀資金の問題についての取り扱い方針は、ただいまのところは政府で別に食い違いはございません。具体的な問題に当面して、ケース・バイ・ケースで検討する、しかも慎重に検討する、こういう行き方については、別に食い違いはありません。ただ私は、それ以前にこの問題をすっきりした形で打開するためには、やはり中華民国政府との間にある程度の了解と申しますか、その他、とにかく台湾政府との国交を犠牲にするという問題がそこにありますので、それでやりかねておる。この問題を解決すれば、ケース・バイ・ケースなどと言わないで、他の場合と同じように、輸銀資金というものは輸出しようという場合には当然つきまとう問題で……

第58回国会 商工委員会 第11号(1968/03/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま御議決をいただきました附帯決議につきましては、これを尊重いたしまして、御趣旨に沿うように善処したいと思います。

第58回国会 商工委員会 第13号(1968/03/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいま御決議をいただきました附帯決議は、これを尊重いたしまして、御趣旨に沿うように善処いたしたいと思います。

第58回国会 商工委員会 第14号(1968/04/01、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 電気用品取締法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。  電気用品取締法は、電気用品の製造、販売等を規制することにより、粗悪な電気用品による火災、感電等の危険及び障害の発生を防止することを目的としております。同法の規制対象となります電気用品は、主として一般家庭において使用されるものでありまして、現在、電気アイロン、電気毛布等二百二十九品目が政令により指定されており、これらにつきまして、製造事業者の登録並びに製造事業者及び輸人事業者の型式認可のほか、技術基準適合義務、表示義務を課する等の規制を行なっております。  しかしながら、最近における消……

第58回国会 商工委員会 第16号(1968/04/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 割賦販売法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。  近年、一般消費者が耐久消費財等を購入するにあたって割賦販売の制度が広く利用されつつありますが、このような割賦販売の一形態として、商品の引き渡しを受ける前に商品の代金を積み立てる、いわゆる前払い式割賦販売の制度があります。この制度は、ミシン、手編み機、家庭用電気製品等を中心として、毎年急速な伸びを見せており、契約口数は約一千万口、消費者からの前受け金残高は約五百八十億円の規模に達しております。  以上のように、この制度の普及には著しいものがありますが、その反面、前払い式割賦販売業者の倒産に……

第58回国会 商工委員会 第18号(1968/04/10、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 私直接伺いませんでしたが、いま伝え聞きまして、産金政策を中心として非常に熱心な論議があったやに承っております。私は、今後御趣旨を体して、十分に善処いたしたいと考えます。
【次の発言】 ただいま御決議のありました件につきましては、十分これを尊重し、わが国鉱業の安定と発展並びに金属鉱物の低廉かつ安定的な供給の確保につとめてまいりたいと存じます。
【次の発言】 砂利採取法案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。  近年における土木建築工事の急速な増大に伴い、いわゆる骨材の需要は年々大幅な増加を示し、昭和四十二年度には約四億五千万トンに達するに至っております。この間、……

第58回国会 商工委員会 第19号(1968/04/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 担当大臣を拝命しておりますが、どうも実際ひまがなさ過ぎる。こうして毎日、もう朝から晩までと言いたいが、国会に縛りつけられて、全く閉口しておるのです。ですから、これでどうもお役がつとまるかどうかと思って非常に心配なんでございます。まあいろんな方面から話は聞いておりますが、もう少しひまができれば、これは大いにひとつ、もっとやりたいところなんですけれども、しかし、置けとも置くなとも、私はこの立場にありますから、ひとつ適当にお願いいたします。
【次の発言】 原爆の被爆国として非常な惨害をつぶさに体験した唯一の国でございます。それを展示すべきではないかという御意見もある。一応傾聴すべき御……

第58回国会 商工委員会 第22号(1968/04/23、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 それぞれの専門の方が十分に研究して今回八百五十円ということに踏み切ったわけでございますが、これがかりに百円安くてもあるいは二百円安くても、やっぱり心配は、これは七百円あるいは六百五十円にすれば絶対に三千万人は入るとかいったようなことは、これはどうもなかなかきまらない問題じゃないかと思うんですね。それで、もういまこうやった以上は、それに向かってあらゆる努力をいたしまして、それでもなおかつ赤字が出るというような場合には、これはもう総力をあげて、知恵をしぼってその対策を今度は考えざるを得ない、こう思いますので、これでだいじょうぶだということはなかなか言えないような気がいたします。とに……

第58回国会 商工委員会 第23号(1968/04/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 やはり日本の産業界の様相が、もとは軽工業主体であったわけでありますが、だんだん重化学工業、そういうものに置きかわってまいりまして、そしてそれが輸出面においても相当な力をあらわすようになったということのために鉄が急に忙しくなった、そういうことに伴う現象だと私は理解しております。
【次の発言】 これは世銀の政策でございますから、確信を持ってお答えできませんけれども、まあ情勢によってこの財務比率の適用のしかたも少し弾力的になった、こう思われます。
【次の発言】 仰せのとおりだろうと思います。
【次の発言】 大体の傾向として、なかなか押え切れない状況になったのではないかと思います。その……

第58回国会 商工委員会 第24号(1968/04/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 私は、政府が、消費は美徳だとか倹約は美徳であるとかというようなことを、一つのスローガン的な言いぐさで言うのは、大体おかしいと思います。それは時と場合により、また、何を消費するかという消費の対象にもよるものと思います。倹約またしかりでございまして、それをただ抽象的に美徳であるとか美徳でないとかということを論議することが大体無意味だと思います。
【次の発言】 消費者は王さまであるなんていうことばは寡聞にしてまだ聞いたことがない。初めてあなたからいま承ったようなわけでございまして、したがって、どう考えるかというようなことも何も考えはございません。

第58回国会 商工委員会 第25号(1968/05/07、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 どういうことばで申し上げたかわからぬが、心境としては変わりございません。特にこれによって国民があまり欲しないものを押しつけようという気持ちがあるわけでもない。だから、自分の生活をより合理的に計画的に持っていこうということにどうしてもなると思うのです。そうすれば、やはり第一に住宅、その次には耐久消費財というようなものを取りそろえて、そうして生活を計画的に持っていくというのは自然の勢いだ、そういう自然の傾向に対して、特に押えるとかあるいはそれ以上にこれを伸ばそうとか、そういう恣意は加えない、そういう意味で申し上げたのでございます。

第58回国会 商工委員会 第27号(1968/05/10、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 流通経済は、国会の消費経済が非常に複雑多岐になるに従って、流通経済もきわめて重要な意義を有してまいりました。それから、割賦販売でございますが、日本はまだ欧米先進国に比較しておくれておりますが、だんだんこの割賦販売というものは進んでまいることになると思います。したがって、割賦販売の流通経済における重要性はますます重大になってまいると考えております。
【次の発言】 先ほど申し上げたように、急速に日本の経済の動向と相まって国民の消費経済というものがいわば非常に進展してまいりましたので、これに伴ってこれを秩序立て合理化する、こういう方向に急速に進むことが要請されておる、かように考えます……

第58回国会 商工委員会 第28号(1968/05/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 建築資材としてきわめて重要な地位を占めるに至っておるのが現状でございます。なおこの砂利の需要がどんどん高まっておる関係上、これの採取の場所がだんだん需要地と離れてきておる。これに関連して運輸の問題、運搬の問題等が交通災害の起こっておる現段階においてかなり問題になっておるのでありまして、あるいは船で韓国のほうから運ぶ計画などもあるということを私は耳にしておりますが、戦後の建設が非常に激しくなってくるに従って、骨材としてきわめてその重要性が認められつつあると私は考えております。
【次の発言】 以上私が申し上げた点からいいまして、将来安定供給ということが非常に問題になってきておる。同……

第58回国会 商工委員会 第29号(1968/05/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ダムが古くなると埋まるということを言われておりますが、結局底へ砂利がたまって埋まるのだろう。そこでダムを若返らせるという点からいっても、また骨材の枯渇状況からいっても、これを開発するという点からいいましても、御指摘のような問題はだんだん取り上げてしかるべき問題であろう、こういうふうに考えております。
【次の発言】 ごもっともでございます。関係各省と十分に協議をいたしまして、積極的に骨材の開発に今後つとめてまいりたいと思います。
【次の発言】 骨材需要にかんがみて、その需要を充足するということももちろん重大なポイントでございますけれども、とにかく公害を起こさないということをやはり……

第58回国会 商工委員会 第30号(1968/05/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 人種的な観念が漸次変わってきているのではないかと私は考えております。御承知の国連の会合なんかにしばしば参りましたが、アルファベット順序で白黒白黒入りまじってずっと居並んでいる状況は、初めは全くびっくりするような状況でございました。 そうして、どうすれば世界が平和になるか、戦争を絶滅する方法いかん。こういうことを絶えずいろいろな角度から考えて、すでに二十数年もたっておるのであります。前回の国際連盟と違って、二十数年を経た今日においては、やはり完全ではないけれども唯一の平和機構というものをもっと強化して、世界に永遠の平和をつくり出していかなければならぬという考え方がずっとびまんして……

第58回国会 商工委員会 第31号(1968/05/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 いまのところはそれは除外しておりませんから、協力の対象になるわけです。
【次の発言】 いま貿易振興局長からお話し申し上げたとおりであります。
【次の発言】 何か、インドネシアの経済協力、経済援助について、非常に不明僚な、臭気ふんぷんたる、汚職でもあるようないま御発言でございましたが、どこが一体不明瞭で、不明朗なのか、その点ははっきりさしていただきたい。このインドネシアの経済、政治紊乱のために、日本が、保険事故が起きて、そうしてこれを支払った、そのいきさつはいま貿易振興局長が申し上げたとおりでありまして、いわゆる川島借款なるものも、話は出ておったけれども、一つもこれは実行されなか……

第58回国会 商工委員会 第32号(1968/05/21、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 今度のスハルト内閣になりまして、とかくこういう問題に、どっちの責任かわからぬけれども、必ずも明朗でないことがありましたので、いわゆるボーナスエクスポート制度というものがとられております。円借款の場合に、それを政府が一般に入札制度で向こうのエクスポーターに売る、向こうのエクスポーターはそれを入札して落として、それで綿糸であるとかあるいはその他の食料品であるとか、そういったような必ず売れるというものを選んで日本の商社から買い付ける、こういうことをして――それでもどこにどういうわながあるかそれはわかりません。わかりませんけれども、こういうことによって、少なくともインドネシアの監視のも……

第58回国会 石炭対策特別委員会 第2号(1968/03/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 第五十八回通常国会におきまして石炭対策特別委員会の御審議をいただくにあたり、一言ごあいさつを申し上げます。  石炭鉱業につきましては、石炭鉱業審議会の答申及びその趣旨に沿って行なわれた閣議決定に基づきまして、本年度から石炭鉱業の安定、保安の確保、鉱害復旧、産炭地域振興等に一そう強力な施策を実施してまいったのであります。  しかしながら、その後、自然条件の悪化、労務者不足等をおもな原因とする出炭不振と、これによる資金経理状況の悪化により石炭鉱業は従来にも増してきびしい環境下に置かれているのが現状であります。  このため、政府といたしましては、生産体制の整備、経営基盤の強化、長期需……

第58回国会 石炭対策特別委員会 第6号(1968/04/03、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 石炭鉱害賠償担保等臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。  現在、石炭鉱業及び亜炭鉱業による残存鉱害量は、膨大な額に達しており、国土の保全、民生の安定の見地から深刻な問題となっております。このような事態にかんがみ、政府は、従来から、一方において鉱害基金を設け鉱害賠償担保の積み立て及び鉱害賠償資金の融資等を行なわせるとともに、他方において九州、山口、東海及び常磐の鉱害が多発している四地域に鉱害復旧事業団を設け鉱害復旧事業を行なわせて、鋭意鉱害の早期処理につとめてまいったのであります。  しかしながら、石炭鉱山の相次ぐ閉山とともに、……

第58回国会 石炭対策特別委員会 第7号(1968/04/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 御趣旨の線に沿うて今後監督上遺憾なきを期したいと思います。
【次の発言】 結果から見ると、十分な情勢判断ができていなかったということだろうと思います。
【次の発言】 十分に御説明を拝聴いたしました。石炭産業の抜本的更生のための一つの重要な参考資料だと考えております。
【次の発言】 やはり労働意欲の高揚ということは私は環境の整備だと思います。労働環境をよく改善をいたしまして、そして労働意欲を高揚させるということが一番じゃないか。ただいたずらに生産規模の大小ということが労働意欲の高揚ということになる場合もあるでしょうし、ならぬ場合もある。すべての場合に共通する問題は労働環境の整備改……

第58回国会 石炭対策特別委員会 第10号(1968/04/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 お約束したことはやはりやらなければいかぬと思います。鉱害の解消する計画を立てて、長期にわたってでもこれの解消につとめるということは当然の義務だと思います。  第二点は制度上の問題のようでございますから、この点は事務当局に検討させます。
【次の発言】 聞いてみますと、これは裁判所と話が十分につかなかった。いや、法務省です。問題の解決が迫られておりますので、かような便宜規定を設けたような次第でございます。
【次の発言】 基本的な改正の際にそれは譲りまして、とりあえず必要最小限度の事柄を処理するために、かような改正に踏み切ったわけでございます。

第58回国会 石炭対策特別委員会 第11号(1968/04/23、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ごもっともな御質問でございます。ただ事務がどうしても二年かかるというものを三カ月でつかむということがはたして可能であるかどうか、私もどうも確信がございませんが、しかしこういうものは、できるだけ大綱をつかんで、そうして直ちに実行可能なものから着手するということで、全部調査が完了して、それから実行計画を立ててと、こういうようにやればそれは非常に理屈の上では整然としておりますけれども、そうなると非常におそくなるということにもなりますので、やはり時間的にこれを短縮するということが大きな要素だと思います。でありますから、できるだけひとつ大綱をつかんで、そのかわり地元の市町村の全面的協力を……

第58回国会 石炭対策特別委員会 第14号(1968/05/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 鉱山保安の問題は基本的な問題でありまして、災害の起こる起こらないにかかわらず、人命尊重を優先して考える、これは不動の基本的な考え方でなければならぬと思うのであります。  したがって、美唄について今回の災害が起こった際に、特にこの問題を藤井政務次官から強調したことは、これは当然のことでございまして、これに特別の意味をつけて、そうしてあるいは閉山というようなことになるかもしれぬというようなことを気を回して考えた人があるかもしらぬが、毛頭そういう趣旨をもって話したものでないということを私は確認をいたしております。  かようなことがあるないにかかわらず、常に鉱山保安の問題は絶対優先、そ……

第58回国会 大蔵委員会 第19号(1968/04/03、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 もちろんそういうへんぱなことはできません。やはり輸出市場の開拓のために努力すれば、規模の大小にかかわらずそれを支援するというのが、制度の本来の目的だと私は考えます。
【次の発言】 税制のことは、私は技術的には存じませんが、とにかくあなたの言われるように、やはり中小の連中あるいは零細の連中にも十分に均てんするようにいく方法が私はベターであると考えております。
【次の発言】 顧みないというようなことは言えないはずなんですが、そういう場合の技術上の運用の問題ですね、そういったようなことについてやはり主管当局と十分に協議をして、そしてその趣旨をなるべく生かしていく、こういうようにしたい……

第58回国会 予算委員会 第5号(1968/02/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 課徴金という形になるか、あるいは国境税という形になるか、この問題についてはまだまだ不確定な要素が非常に大きいのでありまして、したがって、これに対してどういうふうな予想を立てていいかというような段階ではない、さように御了承願います。
【次の発言】 南北問題を重視しておる、それで、世界の繁栄はこの南北問題の解決なしには達成されないものという基本的な考え方を持っている、しかし、日本は国内において生産性の低い中小企業であるとかあるいは第一次産業、そういうものを持っておるので、他の先進国並みに十分の力を発揮することがおのずから制約を受けるという状況にある、しかしながら、そういう基本的の認……

第58回国会 予算委員会 第7号(1968/02/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 輸入課徴金なりあるいはボーダータックスといったようなものがはたして実現するかしないか、またかりに実現するにしても、どういう内容、どういう実質でこれが実行されるか、その点はもちろんのことまだわかりません。これは世界の貿易というものを縮小させる手引きになるようなものでありまして、これはどの方面にとっても決して益にはならぬ、害があるだけであります。そこでわれわれは、この問題に対してはあらゆる機会にこれに対して反対を唱えておるわけでございますが、もしかりにこれが実現するということになれば、これは輸入数量の制限ということになりますので、明らかにIMFの違反であり、ケネディラウンドの精神に……

第58回国会 予算委員会 第9号(1968/02/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただいまの状況においては、あまり立ち入った内政干渉は、これは差し控えなければならぬ状況でございます。ただしかし、施政権の返還、本土復帰ということが懸案になっておる今日の段階において、あらかじめ本土に復帰した際には、ただいま私どもが国内に行なっておる石油政策というものがそのまま全面的に適用されるのだぞということをお知らせをして、あらかじめそれに対する心の準備をしてもらうことが親切だ、かように考えまして、それとなくこの石油政策の現状を知らせることに努力いたしました。  それから近く発足をいたします諮問委員会、これらの活用等にもちろん石油の問題等も加えて、今後はもっと突っ込んだ考え方……

第58回国会 予算委員会 第11号(1968/03/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 一切陳情も何も受けたことはありません。

第58回国会 予算委員会 第13号(1968/03/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 この課徴金に対する考え方は、いま外務大臣からお答え申しましたとおり、私は別につけ加えるものはないと思います。  産業界といたしましては、非常にこの成り行きを心配して注視しておりますが、うわさだけであって、はっきりした向こうの課徴金の内容等については、まだ詳細な実態がわかりかねておるのです。で、その実態が明らかになった上でこれに対する対抗策を考えなければならぬ。これはまあ御承知でしょうが、ジョンソン大統領が年頭の国民に対する味びかけの際に、アメリカのドル防衛の大綱を話しております。それで、その中に、輸入量というものを五億ドル減少させたい、こういうようなことを言っておる。で、もし輸……

第58回国会 予算委員会 第14号(1968/03/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 お答えします。  四十一年の三月二十四日に、特別研究班の合同会議に関係各省庁も同席をいたしまして検討がなされ、通産省からも担当官が出席をいたしました。各省から質疑を行なった旨の報告を受けております。
【次の発言】 横やりを入れたということは聞いておりません。
【次の発言】 化政課、それから化学一課の職員でございまして、松村技官と河野技官でございます。
【次の発言】 そういうものはございません。
【次の発言】 通産省といたしましては、刑事的な立場に立つべしというような、そういう見解は持っておりません。
【次の発言】 刑事理論でやれというような文書はどこにも出しておらぬ、こういうこ……

第58回国会 予算委員会 第15号(1968/03/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 石炭産業はきわめて労働集約の程度が高い。コストの五〇%が労賃であります。そして非常な各企業の勉強によって、非常に能率があがったのでありますけれども、ほかの産業と違って、絶えず出炭を維持するために非常な努力をしなければならない。こういう環境にあるのでありますが、御承知のとおり労務が非常に流出をいたします。その他自然条件がどうも思わしくない、悪化の一途をたどっておるというようなことで、急激に状況が悪くなってきた。簡単に申し上げると、そういうことだろうと思うのであります。  それからまた、さらにエネルギー革新によって石炭の外部からの需要というものが非常に急激に減退したというような状況……

第58回国会 予算委員会 第19号(1968/03/29、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 インドネシアが外貨不足で、国際債権国会議が開かれまして、日本もそれに参加しておることは御承知のとおりです。それで、急にああいういろんな政治上の動乱のために、したがって経済関係も非常に混乱をいたしまして、いま外貨不足で払うことはできない。そこで、各国で相談をして、これにリファイナンス、借りかえを認めよう、そして結局は、弁済期日を延ばすということなんです。それは、ただそれをやるわけじゃない。そういうことで、一部リファイナンスをしてこれを繰り延べて、そして期限の到来したものについては、保険事故として届けられましたので、それを輸出保険特別会計のほうで、国家のほうで支払っております。

第59回国会 決算委員会 第5号(1968/09/30、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 これは私がまだ通産大臣になる前の話でございましたが、その後、私がこういう地位についたというわけで、ほっておくと非常に――非常にというか、従来以上に弊害を拡大するおそれがありましたので、御注意によってそれを防止し得たことを実は感謝しております。しかし、いろいろな手づる、あるいはその他の関係というものを利用することは絶対にこれは防止はできない。われわれも人間ですから、いろいろな関係で思わず口を聞いたり、その他のコミュニケーションをすることがあるわけでございますが、しかし、この本件のように、組織的に大がかりで、そしてこう名前を連ねて、非常にまぎらわしい行動をしておるということは、そう……

第59回国会 決算委員会 第11号(1968/11/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 これは、初めて具体的に科学技術庁と一緒に技術の内容について説明を受けたのが十月の五日であります。それで、この半導体の連続加工技術それから超高周波半導体素子の製造技術、この二件についてでありますが、その説明を聞いた上で十一月の十一日に科学技術庁から開発実施の認可に伴う協議を受けまして、そして省内において所定の手続を経た上で、三日後の十四日付でこれは通産省としては異論がない、こういう協議に対しまして返事をいたしました。でありますから、両省庁の間で所管の争いやなんかの問題は全然起こらない、きわめて順調に手続を進めて、すでにこれは処理済みでございます。

第59回国会 商工委員会 第1号(1968/08/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 途中から来ましたので的確なお答えになるかどうかわかりませんが、私は自分で見聞したことでありますが、実は愛知県の商工課長をしばらくやったことがある。あそこに、尾西地方に中小の毛織物業者がたくさんあるのです。それがいまどうなっているか、あまり詳しくはありませんけれども、私のおったとき、そのころの状況を見聞しておるのですが、相当に収益力をあげておる。それで近所に大工場がもちろん進出しております。おりますけれども、まあ斉一な製品を大量に出すということは大工場では可能であるけれども、いろいろな規模のものを、こまかに細工をして考案を加えて、そしてそれをあまり大量に出すということはちょっとむ……

第59回国会 商工委員会 第2号(1968/08/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 お説ごもっともです。ただ二、三の企業が栄えるという意味だけのものであったならば、たいして苦労する値打ちがないと思います。ただ、申し上げるまでもなく、考え方はいろいろあると思いますが、自動車の下請が非常に多岐にわたっておって、そしてそれらの企業に従事する人口を合わせると――これは家族も入っておるのかどうかはそこのところちょっとわかりませんが、百二十万といわれているんですね。おそらく家族を入れない数字ではないかと思います。これはあとで十分調べてみます。したがって、ただ人口の大小のみならず、非常に日本的な組み合わせですね、日本的な組み合わせでもうがつちりとなってきておる。今後ますます……

第59回国会 商工委員会 第5号(1968/11/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 いろいろ見方があるようでございますが、いまお話しのとおり、現実に政権の座に着くのが来年の一月でございます。そして例の行事を済ませて、そしてニクソンのスタッフをどういうふうにそろえるつもりか、まだいまのところはうわさの程度にとどまっておりまして、それが逐次現実化されて、そうしてこれらの人によって新しい政策が打ち出されるというのは、まあ数カ月後に初めて現実な動きとして出てまいるのではないか、こう思います。でありますから、それを待ってというのは少しゆっくりし過ぎておるかもしれませんが、大体顔ぶれがそろってどういうことをこれから打ち出すであろうかという見通しがつくのは、少なくとも三月、……

第59回国会 商工委員会 第6号(1968/11/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ココムリストはこれは一ぺんきめたら固定したものではない。工業が日々伸展しておるのでございますから、ココムリストにもう載せておく価値のないものというものは、これはそのつどココムの会議において、これを削るというようにやっておるのでございまして、きめたらもう絶対に固定したものであって変えることはできないというようなものではない、そういうふうにこの問題を取り扱ってまいりたい、そういう考え方でございます。
【次の発言】 ココムというものは何でもかんでもこれを減らさなければならぬという態度もまたこれは少し妥当を欠くのであって、ココムリストの妥当性というものはおのずからあるわけです。それで、……

第59回国会 商工委員会 第7号(1968/11/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 いま日本の鉄鋼業は非常な勢いで成長しております。かつては千トン溶鉱炉なんて言われたものですが、今日は一日の出銑量が六千トン、七千トン、こういうような高炉がどんどん建っておる、こういうようなことでございまして、結局需要の伸びが内外ともに非常に高い、こういう状況でありますから、需要が鈍化した場合には、とかく競争制限の情勢に対して注意深く、かなりきびしくこれを監視する必要がありますけれども、 私はいまの鉄鋼業のあり方は、少なくとも日本を中心とする内外の需要情勢というものは、非常な勢いで伸びておりますので、競争制限というものに対して非常な神経を使うというようなことは、少しどっちかという……

第59回国会 石炭対策特別委員会 第2号(1968/08/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 八月末の答申を期待しておったわけでありますが、事務当局から中間的に報告を受けたところによりますと、なかなかはかばかしくないようであります。事柄が事柄でございますから、真剣に討議をされておる、しかもきわめて慎重にやっておることは大体想像がつくわけでありますが、私といたしましては、なるべく早く結論を得ることを期待しておるわけであります。しかし、ただ急いで、審議を中途半端にするということは絶対に避けなければなりません。もう最終の結論に近づきつつあるのでありますから、最も入念に審議を完了することを切望しておるわけであります。いたずらに期限のみを急いで事を誤るということは絶対に許さるべき……

第59回国会 石炭対策特別委員会 第3号(1968/08/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 保安の確保は人名尊重の見地からいささかもゆるがせにできないことはもちろんのこと、石炭鉱業存続のための基本的前提でもあり、政府といたしましても、ただいまの御決議の趣旨を体しまして保安の確保に万全を期してまいる所存でございます。

第59回国会 石炭対策特別委員会 第4号(1968/08/23、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 決議の御趣旨はできるだけ尊重するという態度をもってこの問題に臨んでおります。明年度の予算はまだきめておりませんが、ことし並みのことはもちろんやりたいと思っております。
【次の発言】 少なくともことし並みのことはいたしたいと思っておりますが、ただいまの御要望の趣旨になるべく沿いたいと考えております。
【次の発言】 審議会の権威をもって答申を出してもらうのでございまして、役所があれこれと指図をするようなことは絶対にいたしておりませんし、それから審議会の審議の場所にも出入りするということはいたしておりません。
【次の発言】 審議に加わっていないということを申し上げたわけであります。た……

第59回国会 石炭対策特別委員会 第6号(1968/10/31、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 まだ会っておりません。
【次の発言】 別にまだ予定を立てておりません。
【次の発言】 石炭鉱業全体の立場から生産、流通その他経営体制全般にわたって根本的な再検討を行なうことをお願いしておるわけであります。
【次の発言】 そのとおりでございます。
【次の発言】 政府として諮問しておるわけです。
【次の発言】 もちろん審議会は自主的なものとして考えております。
【次の発言】 そのとおりです。
【次の発言】 まだ最終的な結論に達しておりませんので、その経過等について一々私も通報を受けるという立場に立っておるわけではありません。いろいろ審議を進める上において、各般にわたって調査を行なっ……

第59回国会 石炭対策特別委員会 第7号(1968/11/07、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 先ほど伺っておると、四十八年を四十九年まで延ばしたらどうかというようなお話でございましたが、いまからたった一年延ばすことについて、従来の考え方にこの際手を入れる必要はないのではないかと私は思います。それから問題は、結局だらだらおくれないようにしたい、そういうことでむしろこの問題に対処してまいりたい。  それから中間対策を云々のお話がございましたが、中間報告を求めて、それによってまずさしあたりの対策を立てるということは、形の上では成り立つようでございますけれども、石炭対策は、全体が一つの一環として考えなければならない問題でありまして、それをこうよりよりにと申しますか、きれぎれにし……

第59回国会 石炭対策特別委員会 第8号(1968/11/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 この前の参考人として植村会長が言われたコース、スケジュールによってもし進められるとすれば、私は適当な機会に会長と会って最終的な意見の交換をしなければならぬということは心の中では考えておったのですが、新聞に出たように私はまだそれを発表したことがないのですね。私の心をどうして読んだのか、よくわかりませんが、そういうことは絶えず考えておりますが、まだその段階には達しておりません。
【次の発言】 私が直接会いませんでも、事務局として、いろいろこまかい問題について時々接触がございますので、それによって絶えず動きを観察をしております状況でございます。それで、私が直接会って総合的に話をすると……

第59回国会 予算委員会 第1号(1968/08/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ヨーロッパの例がそのまま日本に行なわれるかどうか、これはやはり見きわめてみないとわからぬと思います。
【次の発言】 赤字上陸政策をもしとりまして、みすみす損をして、そしてまずそのシェアを拡大するというような政策を現実にとった場合には、これはいま総理が言われるように、ただ黙って見ている手はないと思うのです。十分にこれは取り締まってまいりたいと思います。
【次の発言】 特許法の運用が、ほとんど厳正に、ただ法律の趣旨を見詰めてこれを厳正に行なっておりまして、政策的にはその制度を運用しておらない状況でございます。それで問題が、そういう両方に触れるか触れぬかという問題でございまして、特許……


各種会議発言一覧

27期(1955/02/27〜)

第24回国会 商工委員会重化学工業に関する小委員会 第2号(1956/02/25、27期、自由民主党)

○椎名(悦)小委員 時間もあまりございませんから、簡単に大塚さんにお尋ねいたしますが、日本の人口過剰の問題を解決するために、機会庫業に振興というものがどうしても必要だ、この面からいっても相当大切だと思うのです。それで中小企業との結びつきがこの業界には特に目立つのでありまして、そういう意味において雇用の関係に貢献するところが相当多かろうと思う。中小企業救済と申しますか、振興と申しますか、そういうような声が非常に盛んである現今におきましては、その面から私は機械工業の振興が相当大切なものであると考えておるのであります。先ほどからお話を承わって肥ると、相当持っておる設備がいたんでおる。それで私は一つ疑……

第24回国会 商工委員会重化学工業に関する小委員会 第3号(1956/03/10、27期、自由民主党)

○椎名(悦)小委員 私はちょっと今の問題に関連してお尋ねしたいと思います。私の聞いた記憶が少し間違っておるかもしれませんが、ソビエト・ロシヤが第一次ですか第二次ですかの五カ年計画の初めのころに、大々的に国内資源の調査をいたしまして、あの広大な土地について、もう北極に近い方面までほとんど調べておるという話であります。この膨大なる面積についての調査をいたしました人員が、技術者及び技術者の補助という人員も入れてでありましょうが、地質関係の技術者と称する者がたしか十五万人あったという話を聞いておる、あるいはこの数字が間違っておるかもしれませんが、非常な覚悟、努力、情熱を傾けて国内資源の調査に当った。今……

第24回国会 商工委員会重化学工業に関する小委員会 第5号(1956/05/31、27期、自由民主党)

○椎名(悦)小委員 ちょうど取引委員会の当局者が見えておりますから、鉄鋼業界とカルテル問題についてもう少し論議してみたいと思うのでありますが、話の順序をつける意味から、今の鋼材、銑鉄の建値の形成状況を一応御説明願いたいと思います。
【次の発言】 そこで伺いたいのは、一般に独占禁止の政令がアメリカ占領軍によってしかれまして、まだその精神が日本の経済界を支配しておるわけであります。その原則に従って運営されておる、こういうわけでありますけれども、とにかく何といってもメーカーは一カ所じゃない、業界によっては多数のメーカーがある、鉄なんかについても二十社近くあるわけであります。それで、鉄の需給というもの……

第24回国会 商工委員会重化学工業に関する小委員会 第6号(1956/10/04、27期、自由民主党)

○椎名(悦)小委員 大体皆さんの御質問が各角度からありましたから、そう聞くことも私は持っておりませんけれども、一つ伺っておきたいと思います。  三十上年度の砂鉄による銑鉄生産計画は二十万トン、三十五年度においては三十数万トン、ただしこれは現在における計画であって、資源がなお多量に確認される場合においては、さらにこの計画をふくらますこともあり得るというお話がありました。東南アジアでは足りなくて、さらにインド洋まで出かけなければならぬというような状況にあるので、もし国内に相当有力な資源があれば、これをふやすことをまずもって者えなければならぬ。そこで私は問題は二通りあると思うのです。まず砂鉄なり磁硫……


28期(1958/05/22〜)

第34回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1960/02/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○椎名政府委員 法務大臣のお答えですでに明らかでございまして、私から追加する必要もないと思いますが、お尋ねでございましたから、申し上げます。  昨晩の記者会見において、恩赦があるかどうかという質問がありましたので、それに答えて、ただいま法務大臣が言われたようなことを聞いておりますので、恩赦はまずないということを話したわけであります。別に官房長官談話として発表したものではございません。
【次の発言】 高級官吏をもっとその職にとどめて腕を振わしめる方が人物経済の上においてよりよろしいじゃないかという御意見に対しましては、全幅の賛意を表するものであります。ただしかし、子供も大きくなって大学に入る、娘……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 運輸委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1961/03/23、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 平均して硫化鉱などは二六%くらいになると思います。中に非常に遠くへ運んで処理するというようなところもなきにしもあらずで、あなたのような例はあるかもしれませんが、きわめて特殊な例であって、そういうのはもう少し売り先を考えて……。もっと具体的によく研究しなければいけませんから、その点は一つ研究さしていただきます。八〇%も運賃に食われるというようなことは、全くその業者にとっては耐えられない問題だと思います。でありますから、この問題については、どうすれば是正できるか、またあまり遠くに運ばずに近所で何か処理できるか、いろいろ考えなければなりませんから、考える余地は相当あると思います。

第38回国会 商工委員会科学技術振興対策特別委員会連合審査会 第1号(1961/03/28、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 これはいきさつがございまして、理化学研究所の所管が当初から科学技術庁にあったのでございまして、それの拡大したのが今回の事業団だ、そういういきさつがございまして、科学技術庁の所管になったわけであります。それから大部分は従来理化学研究所の対象となるものは鉱工業関係でございますけれども、理論的には範囲はもっと広い。鉱工業のみならず厚生あるいは農林、建設各方面にわたる科学技術の分野を対象とするものである。こういうようなことで、科学技術庁の所管にわれわれは同意しているようなわけでございますが、しかし通産省の所管に重なる部分につきましては、今お話がございましたが、協議を受けるということにな……

第38回国会 商工委員会科学技術振興対策特別委員会連合審査会 第2号(1961/04/05、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 ただばく然と自動車技術と、こう言われましても、非常な複雑なものでございますから、どの部分がどうだということを的確に突きとめて、そしてそれがまだ日本で確立されておらぬという場合には導入せざるを得ないと思います。
【次の発言】 今総理から答えられましたが、三十六年度におきましては、相当の人員を増加することにしておるのでありますが、やはり相当の専門家を見つけなければ、何の役にも立たないので数は制約されるわけでありまして、その点につきましてはできるだけ工業技術院等に、それぞれ配属されておる技術者の手を借りて、予備審査をして、そして審査等がきわめて短かい期間に達成されるようにしよう、こう……

第38回国会 商工委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1961/03/29、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 資料は一つなるべく御希望に沿うような資料ができると思いますから、作ってお出しいたします。炭鉱災害についてはまことに遺憾でございまして、今後十分にこの保安については力を尽くして参りたい。すでに一般的な問題については、この席に総理が臨まれましてお答えしたそうでございますから、私は重複を避けます。
【次の発言】 三十何条とか、これは司法警察の問題ですか。――それは実際に発動したことはないと私は承知しております。(小林(進)委員「どうしてできないのですか」と呼ぶ)具体的の問題に触れて、局長からお答え申し上げます。
【次の発言】 歴年の、三十五年のうちで八件圧迫を受けたということは聞いて……

第38回国会 商工委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1961/06/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 農業水産の振興をはかって格差是正をするのでございますから、国内、国外とを問わず、この趣旨、方針をもって施策をすべきものと考えるのであります。従って輸出あるいは輸入の問題に関連いたしましても同様であると考えます。
【次の発言】 さような結果にならぬように考えておる次第でございます。
【次の発言】 肥料は一つの好個の例だと思うのでありますが、やはり国内の肥料価格を国際価格までに引き下げるような合理化政策を実行するのが一番よろしいと思います。もしもそういうことでなしに、その準備なしに、ただ国内の肥料のみにたよるというような場合になりますと、これは需給の関係、あるいはまた国内産に対する……

第38回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1961/02/25、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 昭和三十六年度の通商産業省予算の御説明を申し上げます。  まず、三十六年度通商産業省所管一般会計の予定経費要求額は二百三十四億二千五百万円でありまして、これを三十五年度予算額百七十九億四千百万円に比較いたしますと、五十四億八千四百万円増額することになります。  三十六年度予算のうち、政策事項につきましては、これを一、貿易振興及び経済協力費、二、中小企業対策費、三、鉱工業技術振興費、四、産業構造高度化及び産業基盤強化費、五、石炭対策費の五項目に分け、御説明申し上げます。  第一に、貿易振興及び経済協力費といたしましては、世界貿易における輸出競争激化の情勢と、昨年末発表されました米……

第38回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1961/03/01、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 九州電力会社の財政状況は、他の電力会社の大多数のものに比して非常に苦しくなっておるということにつきましては、今床次委員からお話が出ましたように、水火力の調整金がなくなったということがかなり大きな原因である。また遠因といたしましては、水力条件に非常に恵まれておらない。その他いろいろ需用構成等もございましょうが、もし水火力調整が存続されておれば年額約三十億近いものになる。それで値上率の五%程度に相当するものでございますから、相当大きな要因であることはいなめないのであります。その他どの会社もそうでありますけれども、最近は資本費が非常に増高いたしまして、これのために財政状況がだんだん苦……

第38回国会 予算委員会第三分科会 第5号(1961/03/02、29期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 国際収支の問題は最近の情勢によりますと、悲観的な予想にもかかわらず、さらに堅実な歩調で黒字の情勢を続けて参ったのであります。これが最近ドル防衛あるいはアメリカの景気後退等によって、この国際収支の情勢というものは行き詰まるのではないかということをいわれておるのであります。そこでどの程度まで行き詰まるかというようなことについてよく検討しておるのでありまして、ドル防衛といっても、アメリカは別に輸入制限をするとか、その他の関税障壁を上げて、いわゆる保護政策に転換をするというようなことはいっておらない。あくまでアメリカとしては世界全体の貿易量をふやすことによって、ドルの防衛をしていくのだ……


30期(1963/11/21〜)

第47回国会 外務委員会商工委員会連合審査会 第1号(1964/12/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 わが国がいままで批准しなかったのは、わが国において国際博覧会を開催する計画が具体化していなかったためでございます。国際博覧会が主として欧米で開催されていたこと、各国の博覧会への参加の規模が割合に小さかったというようなことで、特にこの条約を批准を急ぐ事情に迫られておらなかったということがおもなる理由でございます。しかし、だんだんこの博覧会が各国でますます大規模に開催されてまいったこと、それから、日本といたしましても、非常に高度の経済成長を見て、国際博覧会をみずから開くにしてもあるいは加入するにしても、従来より全然規模を大きくいたしまして、拡大してこれに対処するという状況になります……

第48回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1965/02/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 国交がまだ正常化しておらない両国の関係を正常化しよう、こういうのが日韓会談だと考えております。したがって、両国の国民的な機運というものが盛り上がる必要があるのであります。そういう意味において、かような会談の前提として親善訪問がかなり意味のあることになる、こう考えて向こうに行ったわけであります。会談の前提、第一歩となるべき基本条約の問題についてきわめて順調に話が進みまして、当事者間のイニシアルを交換するというところまで進みましたことは、きわめて機運が熟しておるということを一面物語るものでありまして、私は、これが全面妥結の上において非常に効果があった、こういうふうに考えておるわけで……

第48回国会 予算委員会第二分科会 第6号(1965/02/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 戦争中の指導者の仲間入りをさせていただきまして、たいへん身に余る光栄でございますが、私は指導者ではない、閣僚ではもちろんありません。いわゆる使用人であります。そういうことで戦時中働いたものでございまして、決して指導者なんというようなものではなかったわけであります。今日の情勢とその当時の情勢とは、日本そのものも非常に変わっております。(小林分科員「アメリカは変わってないか」と呼ぶ)アメリカは変わっているか変わっていないか、あまり他人のことをとやかく言うのは適当でないと思います。(小林分科員「言う必要がある。あなたが変わっていれば別だけれども、あなたは変わってない。」と呼ぶ)私も多……

第51回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1966/02/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 外務省所管昭和四十一年度予算の説明を申し上げます。  予算総額は二百八十七億二千三百七万七千円で、これを主要経費別に区分いたしますと、科学技術振興費九千二百七十五万四千円、遺族及び留守家族等援護費三百七十二万三千円、貿易振興及び経済協力費六十一億二千五百二十一万円、その他の事項経費二百二十五億二百三十九万円であります。また組織別に大別いたしますと、外務本省百四十三億八千九百六十六万一千円、在外公館百四十三億三千三百四十一万六千円であります。  ただいまその内容について御説明いたします。  まず外務本省。第一、外務本省一般行政に必要な経費二十四億八千九百四十八万三千円は、外務省設……

第51回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1966/02/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 昨年の十月ごろから領事条約の締結を目的として両国の間に協議が開始されました。おおむね順調に進んでおります。それで、この模様では一、二カ月くらいの間に大体結論に到達するのではないか、こういう見通しでございます。
【次の発言】 これは、いずれ条約が成立しましてから、今度はそれを実行する段階に入って、どこそこに置くかというような問題について具体的に協議をしてきめたいと思います。こっちは予算の関係上、一応ナホトカということにしてあります。これは、こっちの希望を申し出て、それから向こうのほうはどういうところを一体具体的に希望してくるか、その段階に入ってだんだんはっきりしてくると思います。


31期(1967/01/29〜)

第58回国会 予算委員会第四分科会 第3号(1968/03/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 昭和四十三年度の通商産業省関係予算案及び財政投融資計画の説明はお手元にお届けしてありますが、要点のみ簡単に御説明申し上げます。  まず、昭和四十三年度の通商産業省所管の一般会計予定経費の要求額は、八百六十八億六千五百万円でありまして、前年度の補正後予算額に比べ九十四億三千三百万円の増加でございます。  次に、重点事項別に内容を御説明申し上げます。  第一に、企業体質の強化と産業構造改善の促進につきましては、繊維工業構造改善事業の推進に必要な経費といたしまして、織布業設備近代化融資のための資金を含め九十三億一千七百万円を計上いたしております。  第二に、中小企業対策の拡充強化をは……

第58回国会 予算委員会第四分科会 第4号(1968/03/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○椎名国務大臣 その原因のいかんを問わず、とにかく結果において非常な余剰が出てきておるわけでございますが、幸いグローバルにはまだこれは輸出の余地が残されておりますので、そういう点を着目して石油業、山硫黄の企業業者間の協調と申しますか、これは役所も入りまして、適当な対策を立ててまいる。そういうことによって、この急激な変化による打撃を薄めていくように考えたいものである、かように考えております。
【次の発言】 私の選挙区じゃないけれども同じ県でございまして、大体従来の経緯は存じておるつもりでございます。
【次の発言】 いまあなたの言われるような御趣旨で、目下鉱業審議会において審議を進めております。そ……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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