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愛知揆一 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

愛知揆一[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP100(衆)
57位
委員会発言(政府)歴代TOP50
13位
各種会議発言歴代TOP100
55位
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各種会議発言(政府)歴代TOP10
4位

28期委員会発言TOP100
70位
28期委員会発言(政府)TOP25
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56位
30期委員会発言(政府)TOP10
9位
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25位
30期各種会議出席(幹部)TOP10
9位
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3位
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30位
31期委員会発言(政府)TOP10
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19位
31期各種会議発言(政府)TOP5
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32期委員会発言(政府)TOP10
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32期各種会議発言(政府)TOP5
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33期委員会発言TOP50
43位
33期委員会発言(政府)TOP10
9位
33期各種会議発言(政府)TOP5
5位

このページでは愛知揆一衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。愛知揆一衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

27期(1955/02/27〜)

第22回国会 逓信委員会 第4号(1955/03/28、27期、自由党)

○愛知委員 本件の審議の経過にかんがみまして、次のような附帯決議を付することを提案いたします。まず決議案を朗読いたします。   附帯決議案   政府並びに日本放送協会当局は、左の各項に掲げる事項の達成に努むべきである。  一 国際放送を拡充すること。  二 経営の合理化、能率の増進等によって経費の節減を図り、協会従業員の待遇を改善すること。  右決議する。 以上でございますが、この一、二の項目それぞれにつきまして説明をする必要はなかろうかと思いまするので、決議案の朗読にとどめたいと思います。

第22回国会 予算委員会 第19号(1955/05/25、27期、自由党)

○愛知委員 六月の暫定予算の審議が行われるに当りまして、私は自由党を代表いたしまして政府の各般の施策につきまして総括的な質疑を行わんとするものであります。  三十年度予算案が五月の六日に当予算委員会におきまして審議を開始されましてから、すでに二十日近くの日数が経過いたしておるのでありますが、その間におきまして外交問題、財政問題その他各種の問題につきまして、政府側の説明あるいは答弁におきましては、非常な不一致があり、また不十分であり、資料の提出もきわめて不満足な状況でありますし、符に予算を伴う法律案は、二十四日現在におきまして、実に二十五件の件数がいまだに提出されておらないのであります。またさら……

第23回国会 逓信委員会 第6号(1955/12/12、27期、自由民主党)

○愛知委員 私は新郵政大臣から高遠な御抱負や御所見を承わりたいと思うのでありますが、それは追って次の機会にさせていただくことにいたしまして、本日は急ぐ問題があるように思われますので、簡単にその点だけちょっと御所見を伺いたいと思います。それはほかでもございませんが、一昨十二月十日の土曜日に、一部の新聞に報道せられておる件でありますが、おくれて着いた試験通知という問題でありまして、これはたまたま全逓の闘争期間中に起りました問題でありますだけに、関係の人たちに非常に大きな衝動を与えた問題です。また本件は関係者が比較的少い問題でありますから、その衝動を与えたにいたしましても、一部の人に限定される問題で……

第23回国会 逓信委員会 第7号(1955/12/14、27期、自由民主党)

○愛知委員 一昨日本件につきまして質疑をいたしまして、さっそく詳細に調査をしていただいたことに対しては感謝するものでありますけれども、ただいま御説明がありましたことではっきりいたしますように、この問題は要するに偶発的に起ったものではないであろう、これは常識的にそういうふうに考えられるというお話でありますが、私もこれはごもっともなことと思いますし、また新聞等の取り上げ方から見ても、やはりこれは常識的に考えていわゆる年末闘争に関連して起ったことであるということは、これはもう私は明白に、常識的には断定して可なりと考えるわけであります。そうしてことに今回の問題は当事者としては一生の非常な大事であって、……

第24回国会 外務委員会 第37号(1956/04/28、27期、自由民主党)

○愛知委員 いわゆる余剰農産物の買い入れの協定については、実は一昨年初めてこの話が起りましたときに、私自身がその衝に当りました関係から、今回第二回の協定が成立して、その承認を国会に求められることになりましたことは、私としても非常に感慨深いことでございます。そこで、私がこの余剰農産物の問題についてあらためて政府に見解をただすというほどのこともございませんが、一応私の考え方を御披露して、そういう線で今後も考えられるのかどうかという点を中心にしてお尋ねをいたしたいと思うわけであります。  まず第一に、いわゆる余剰農産物という余剰という言葉が通例使われますために、国民の間にこの問題について相当誤解を起……

第24回国会 外務委員会 第50号(1956/05/25、27期、自由民主党)

○愛知委員 大へんお急ぎのときに恐縮でありますが、ちょっと一点だけお尋ねをしておきたいと思います。  日比の賠償協定の問題については、大よそ質疑も終りに近づいたと思いますし、その内容について私から特に伺うことはないのでありますが、私は賠償協定に限らず、対外的な約束を一たんはっきりいたした以上は、的確にこれを履行することが、絶対に必要なことだと存ずるのであります。これはかって平和な時代におきましても、わが国としては、たとえば英貨債、米貨債等の募集に当っても、国が始まって以来ディフォールトしたことはないということが非常に大きな誇りであり、またそれによって対外的な信頼を続けてきたものと確信するわけで……

第24回国会 外務委員会 第53号(1956/05/29、27期、自由民主党)

○愛知委員 私はこの日比の賠償協定に対しまして自由民主党を代表いたしまして賛成をいたします。その理由を簡単に申し上げたいと思います。  私がこの協定に賛成いたしますゆえんは、本協定によって生ずるわが国の義務負担が軽いと考えるのでは決してございません。総額が五億五千万ドル、すなわち現在の平価で千九百八十億円、これを最初の十年間は年平均二千五百万ドル、すなわち年額九十億円、これに引き続く十年間は年平均三千万ドルすなわち百八億円程度ずつ支払うということでありますから、これは他の対外債務の支払いと合せて考えまする場合に、わが国の経済にとりましては、決して軽易な負担ということはできないのでございます。し……

第26回国会 外務委員会 第14号(1957/03/27、27期、自由民主党)

○愛知委員 私はこの二つの、国交回復に関する議定書、協定の批准について承認を求めるの件について、具体的な問題について質問いたしたいのでありますが、それはこの二つの条約が、それぞれのポーランド及びチェッコスロヴァキア両国において、いかなる手順で先方の批准その他が進んでおるかどうかということを、まず第一に伺いたいと思います。
【次の発言】 そうすると、それぞれの協定及び議定書の批准がわが方との間に交換される時期は、大体いつごろと見通しがつくわけですか。
【次の発言】 そうしますと、この両国がわが国に対して大使館を設置するという時期は、大体いつごろと考えられるのでしょうか。

第26回国会 議院運営委員会 第50号(1957/10/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知説明員 政府といたしましては、第二十七国会に提出を予定しておりますものは、およそ次の通りでございます。まず法律案で申しますると五件、それから条約案一件、それから承認を求める件が一件、大体の御説明をいたしますと、法律案の五件は、第一は、一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案、第二は、在外公館の名称及び位置を定める法律等の一部を改正する法律案、第三は、租税特別措置法等の一部を改正する法律案、第四は、設備等輸出為替損失補償法の一部を改正する法律案、第五は、郵便貯金法の一部を改正する法律案、とりあえず件名だけで申し上げますと、以上の五件であります。それから条約案は、去る七月に、わが……

第26回国会 議院運営委員会 第51号(1957/10/31、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知説明員 先般の当委員会におきまして、総理大臣の演説等につきましていろいろと御質疑をいただき、また御意見を承わったのでありますが、その御意見につきましては、まことにごもっともと存ずる点が多かったわけでございまして、さっそく総理大臣にも諮りまして、次のように運ばせていただきたいと存ずる次第でございます。  すなわち、総理大臣といたしましては、施政方針の演説を本会議において行わせていただきたいと思います。それから大蔵大臣におきましても、財政に関する演説を、同じく本会議場において行わせていただきたいと存じます。何とぞさよう御了承をいただきたいと存じます。  それから、なおこの機会に、一つあらため……

第26回国会 国土総合開発特別委員会 第2号(1957/02/28、27期、自由民主党)

○愛知委員 私は宇田国務大臣に対しまして、経済の長期計画と国土総合開発計画の関連を中心にして、若干の基本的な考え方について御意見を承わりたいと思うのであります。  まずその問題に入ります前に、二月の四日に宇田国務大臣の経済演説を拝聴いたしたわけでありますが、この経済演説の基調として考えられました構想については、私はおおむね妥当と考えるのであります。ところが昨日の新聞で報道せられました、企画庁の本年一月の月例の報告として報道せられたところを見ますると、特に国際収支あるいは金融の情勢の面で、若干緊張の度合いが見受けられるということが報道せられておるわけでありますが、その中で、この際伺っておきたいと……

第26回国会 国土総合開発特別委員会 第7号(1957/03/28、27期、自由民主党)

○愛知委員 私は問題を三つほどにしぼりまして、総理の大局的な御意見を伺いたいと思います。  その第一は、先ほど総理の御答弁にもありましたように、東北開発の問題については、大体基礎的な機構というものが、金融、事業主体、政府機構、それから開発基本法、この四つの柱の上に打ち立てられたわけでありますが、これからはこれを運営する人の問題が非常に大事である。ただいまお話のございました通り、今後これらの機構を運営していく人事について、私はまず第一に格段の御配意をいただきたいと思います。ただいまお話がございましたが、この点についてもう一度明確に総理としての御所信を承わりたいと思います。

第26回国会 国土総合開発特別委員会 第10号(1957/04/04、27期、自由民主党)

○愛知委員 ただいまもお話がありましたように、今回東北開発の関係について、政府として相当思い切った施策を各方面にわたってやられることになりましたのは、まことに喜びにたえないわけでありますが、それに関連して大蔵大臣にお伺いしたいのは、次のようなことであります。ただいまもお話がありました通りに、政府の施策も非常に大切であるが、同時に、関係の者の自発的、画期的な努力がこれに伴わなければならぬということは、まことにごもっともでありますが、それについても、私はこの際、資金の貯蓄といいますか、民間からの吸収ということ、それから一千億の減税ということが的確に行われるというようなことが、この民間の協力というこ……

第26回国会 国土総合開発特別委員会 第16号(1957/04/18、27期、自由民主党)

○愛知委員 私は、法案の提出の前に、総括的に東北開発問題についての宇田大臣の御意見を伺ったわけでございます。法案が出ましてから、だんだん審議も進んで参りまして、相当具体的な問題についての質疑応答が重ねられて参りましたが、今日までの質疑応答を通じて、この際、多少重複するところはあるかもしれませんけれども、東北興業株式会社法の一部改正について、系統的にもう一度お尋ねをいたしたいと思うのであります。  昨日の当委員会における、参考人である東北興業の総裁と委員との間の質疑応答を伺っておりましても、この法案の根本の趣旨と、今後の取扱いについて、もう少しはっきり明確にしておきたいと思う点が出て参ったように……

第26回国会 国土総合開発特別委員会 第20号(1957/04/27、27期、自由民主党)

○愛知委員 私は自由民主党を代表いたしまして、本法案並びにただいまされました修正案について賛成をいたします。  さきに本委員会におきましては、北海道開発公庫法の一部を改正する法律案並びに東北開発促進法案を可決いたしたのでありますが、これらと三位一体をなす東北開発事業の中核体を創設しようとする本法案に対しまして、政府の意向も十分に聴取いたしまして審議を尽したのでありますけれども、さらにこの際次の三点を明確にいたしまして、今後の運営に万全を期していたたきたいと存ずるものであります。その第一の点は、現在の東北興業株式会社法を東北開発株式会社法に改め、その目的も「東北地方ノ振興ヲ図ル為」とありましたの……

第27回国会 農林水産委員会 第7号(1957/11/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 委員会から御要求があった場合には、出席をするのは当然でございまして、そういうふうに政府としてはやっておるわけでございますが、ただいま御指摘の点は実は私も承知しておらなかったのでありまして、何かの行き違い等によりまして、出席をしなかったものと思いますが、今後におきましては一そう誠意を尽して御要求に応ずることにいたしたいと思います。
【次の発言】 ただいまのお尋ねでございますが、実は九月の十三日にこの事件が起りまして、事非常に重大な問題でございますので、実はそれから一週間くらいの間と記憶をいたしておりますが、内閣としてはまず総理府におきまして、情報を収集いたしまして、直ちに閣議に報……

第28回国会 外務委員会 第20号(1958/04/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 私の書簡につきましてのお尋ねでありますが、まずこの書簡について申し上げまする前に、本件の取扱いに当りました気持を申し上げる必要があると思います。これは先ほど総理が答弁をされた通り、また前にも総理から御答弁申し上げました通りで、その気持を体して私ども処理に当っているわけであります。しかし同時に本件については、政府といたしましても関係する向きも多いし、慎重の上にも慎重な取扱いをしなければなりませんから、累次関係省間の協議も十分にいたしまして、率直に申しましてなかなかこれはむずかしい問題でございます。私の態度といたしましては、ともかくも現実の事態として、ここに劉連仁という人が北海道で……

第28回国会 議院運営委員会 第3号(1958/01/23、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 政府といたしましては、まず第一に、予定いたしておりましたよりも意外に準備に手間取りまして、予算の必要な書類を国会にお届けする時期が二十九日の朝というようなことにならざるを得ないのであります。これは計数の整理、その他事務的の手続に、予想いたしましたよりも意外に時日を要したのでございまして、その結果、実は二十七日ごろには総理大臣以下の政府の施政方針の演説をさせていただきたい心組みでおりましたが、今申しましたような事情で、二十九日にお願いをいたしたいと存ずるわけでございます。この点、おくれましたことについては、まことに申しわけなく存じております。  それから、施政方針といたしましては……

第28回国会 議院運営委員会 第6号(1958/01/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 二十九日に提出いたしました予算書の中の、昭和三十三年度特別会計予算という書類の中で――百十ページの、昭和三十三年度外国為替資金特別会計の中で、予定貸借対照表に誤まりがございましたので、正誤表を先ほど提出いたしました。なお、百十一ページ、昭和三十二年度外国為替資金特別会計の予定貸借対照表にも同様誤まりがございましたので、これを訂正いたしまして、正誤表を先ほど提出いたしました。かかる誤まりを犯しましたことは申しわけないのでございますが、何とぞよろしく御審議、御了承のほどをお願いいたします。

第28回国会 議院運営委員会 第14号(1958/03/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 内政省設置法案と、内政省設置法の施行に伴う関係法令の整理に関する法律案、この二件は、行政機構改革関係法案の一環といたしまして、ただいまお尋ねのございました通りに、第二十四国会に提案いたしたのでございます。自来引き続き継続審議となって今国会に至っておるものでございます。ところで、これらの法案は提案後相当の期間も経過しておりまするし、その間、情勢の変化もございます。また、さらに調整の必要もございまして、政府としては、これを再検討しなければならないと考えるに至ったわけでございます。もちろん地方自治の徹底をはかりますために、地方行政機構の強化をはかる必要があることは、行政審議会の答申に……

第28回国会 議院運営委員会 第16号(1958/03/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 ただいまの御質問でございますが、少くとも閣議の決定は、さようなことはいたしておりません。ただいま私の承知しておることを正直に申し上げておきます。

第28回国会 内閣委員会 第30号(1958/04/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 この法律案は、ただいまの制度におきましては、大蔵大臣の所管に属しておりますので、大蔵省からお答えをいたすのが適当かとも思いますけれども、すでに予算委員会等におきましても、総理大臣に対する御質疑がございまして、それに総理としてのお答えをいたしましたのでありますから、私から内閣の見解というものをお答え申し上げたいと存ずるのであります。  ただいまのお尋ねの点はごもっともとも思われますけれども、私どもの考え方としては、例を会計検査院にとりますならば、院長と他の検査官との関係は、なるほど合議体ではございますけれども、院長は検査官のうちから互選される、それから検査官会議の議長になる、また……

第28回国会 予算委員会 第1号(1958/02/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 お尋ねのございました、予算関係の法律案につきまして御説明を申し上げます。ただいま現在で国会に提案いたしておりまする法律案の件数は、三十一件でございます。それから条約が七件ございます。そのうち予算関係のものが、法律案で十四件、条約で一件ございます。今後予算関係の法律案といたしまして、約四十件、二月中旬までに提出をいたす準備をいたしております。その他二十件ばかりございますが、これは、さらに二月の下旬になろうかと思いますが、できるだけすみやかに提案をいたしたいと考えております。  いわゆる軍人恩給関係の法律案につきましては、大体二十日前後に法律案を提出する予定でございますが、この件に……

第28回国会 予算委員会 第3号(1958/02/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 お答えいたします。私は公けの発言として利敵行為というようなことを用いた覚えはございません。万一公けの発言以外でもさようなことをかりに申したといたしますならば、不穏当であったと思いますから、この点は遺憾の意を表します。
【次の発言】 先ほど来いろいろお尋ねのありました点につきまして、私から総括的に御説明、かつ御答弁申し上げたいと思います。  まず特別円という問題につきましては、戦時中当時の旧仏領インドシナを占領中の日本軍が、その軍の軍費を調達するため、並びに戦略物資の買付代金を調達いたしまするために、日仏政府間で協定をいたしました。また旧正金銀行とインドシナ銀行との間に、これに基……

第28回国会 予算委員会 第8号(1958/02/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 法案の関係について申し上げておきたいのでありますが、先ほどお話のございましたような状況でございますが、予算関係の法律案は、大体総数が七十八、九件になる見込みでございますが、すでに国会に提出されておりますものが三十六件のほか、現に法案を閣議として決定いたしまして印刷中のものも二十件足らずございます。なおその他の残りのものにつきましても、できるだけ努力を新たにいたしまして、御趣意に沿うようにいたしたいと思います。(「政務次官の問題はどうした」と呼ぶ者あり)  政務次官の問題につきましては、私からそれでは便宜お答えいたしますが、本日現在で欠席をいたしておりますのは、一名だけでございま……

第28回国会 予算委員会 第10号(1958/02/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 一昨日の当委員会におきまして、予算関係の法律案の国会への提出を取り急ぐようにという御発言がございまして、そのときに概略申し上げておったのでありますが、ただいま現在のところを御報告申し上げたいと思います。  昨日までに予算関係の法律案を提出いたしましたものが四十七件、条約が一件、こういう状態でございましたが、今朝来さらに努力を新たにいたしておりますが、すでに閣議で決定いたしましたものが、そのほか十八件に現在なっております。これは閣議決定をいたしましたので、印刷を取り急ぎまして、順次、今朝来すでに数件は提案の運びに相なっております。ただいままでに閣議決定をいたしましたものをすでに提……

第28回国会 予算委員会 第11号(1958/02/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 ただいまのお尋ねは、私どもの方から申しますと二つないし三つに分けてお答えをいたさなければならぬと思います。一つは内閣調査室の問題であります。これは御案内の通り大体四つの部門に分けて、政府の政策に参考となるような資料の収集と連絡調整、総合的な判断の資料というようなものを作っておるところです。これは大別して四つの部門に分れまして、総務的な部門と国外的なものと国内的なもの並びに資料、大体四つの部門に分けて現在仕事いたしておるわけであります。これは内閣法によりましてその任務がきめられてあるわけでございますが、実はこういう事情にあるわけでございます。今回の増員等につきましては、各省庁ある……

第28回国会 予算委員会 第12号(1958/02/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 社会保障制度審議会につきましては、岸内閣といたしましては十二分にその御審議を尊重して参りたいと思っているわけであります。野澤委員にもその審議会の委員として御活躍をいただいておりまして、日ごろ感謝いたしておるわけであります。今後とも十二分に尊重いたして参りたいと思います。
【次の発言】 ただいまお話の点につきましては、従来のやり方等について政府の態度につきまして反省を要することもあるということを、私は率直に認めざるを得ないと思います。ただそのうちで、このいわゆる軍人恩給の問題についての御質疑がございましたが、この点については、過般本院の本会議におきまして岸総理から御答弁申し上げま……

第28回国会 予算委員会 第13号(1958/02/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 お答えいたします。所在場所は渋谷区南平台四十一番地、所有者は渋谷区原町三十六番地鈴木三枝子、これが貸主であります。
【次の発言】 その通りでございます。
【次の発言】 それにお答えいたします前にちょっと申し上げておきたいと思いますが、御承知のように戦争後――戦災後と申しますのが正確かと思いますが、内閣総理大臣官邸はよく御承知のように住むような施設その他が全然ございません。この現状におきましては総理大臣としての活動上まことに困るわけでございまして、実は住めるような場所でかつ法律上予定されておりますような公邸というものが実は政府としては非常にほしいわけでございます。これについてはだ……

第28回国会 予算委員会 第14号(1958/02/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まことにごもっともな適切な御意見と存ずるわけであります。すでに、審議会が置かれましてから、御承知かと思いますが、答申が出ております。その答申でも、現在やっておりますものに対しまして相当の示唆やあるいは改善のためのよい御意見も出ております。これをまず政府部内で早急に取りまとめて実施に移す。なお、今後におきましても、さらに一段と審議会を活用いたしまして、政府全体として大いに意気込みを新たにいたしたいと思います。
【次の発言】 お答えいたしますが、先ほどの場合の御質疑にも関連しておるかと思いますが、いわゆる仏印の特別円処理のための支払いの問題につきましては、日仏間の開戦の時期、あるい……

第28回国会 予算委員会 第16号(1958/03/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 お答えいたします。これは御審議の便宜をはかるためになるべく政府側といたしましても御協力を申し上げたいと思いますが、報償費というようなものの性質上、これは適当な範囲内ということに御了承願いたいと思います。
【次の発言】 お答えいたします。資料の御要求につきましては、院議あるいは委員会の御決議というようなもののあります場合と、しからざる場合とでいろいろとまた取扱いも違うかと思います。
【次の発言】 ただいまお尋ねの件につきましては、賜暇をもって旅行してあることと思っております。
【次の発言】 ただいまここで正確に申し上げる資料は持っておりません。

第28回国会 予算委員会 第17号(1958/03/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 ただいま御指摘の事件は占領中の事件かと思いますが、ただいまここに詳細の資料を持っておりませんので、後刻取り調べましてお答え申し上げます。
【次の発言】 先ほどお尋ねの芦屋の事件につきまして、ただいま取り調べましたところを、とりあえず御報告いたします。  この事件の発生の時は、昭和二十四年八月六日でございます。被害者は本田肇君外二名でございます。賠償につきましては、御承知のように占領期間中は日本政府に支払い義務なしということになっておりました。しかしながら事件当時に、厚生省が見舞金を特に支給いたしました。またその後福岡県庁より追加支給したものもございますが、この日本側で見舞金とし……

第28回国会 予算委員会 第18号(1958/03/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○愛知政府委員 かねて当委員会においてお尋ねがございました報償費等につきまして御説明申し上げます。  警察庁及び防衛庁の報償費並びに公安調査庁の調査活動費について申し上げます。なお以下申し上げます区分は、明年度におきます現実の事件または事案の発生状況のいかんによりまして、それぞれの区分間に若干の変動があることは当然でございますので、ただいま申し上げますことは一応の見込みでございますので、その点を御了承願いたいと思います。  まず警察庁関係で申し上げますと、その一つは警察職務の遂上行、一般の模範と認められる職員及び部外協力者に対する報償費でございまして、その額が二千三百三十万円でございます。その……


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 外務委員会 第5号(1958/07/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 この問題は今さら申し上げるまでもございませんが、実は政府といたしましても、かねがね非常に頭を悩ましておる問題であります。それで根本的の考え方といたしましては、本人たちの意思を尊重したいという気持から申しまして、帰りたくないようなところには帰したくない、まあ常識的な言葉でいえば、そういう気持で、私は従来おったわけでございますが、一方日韓会談が進行中でもございますことですし、またその経過において、これも御承知と思いますが、いろいろの微妙な問題が起りましたので、かたがた非常に人道的立場から気持はあせりながらも、一方日韓会談の円満な進行ということを顧慮しておりましたために、なかなか歯切……

第29回国会 議院運営委員会 第7号(1958/06/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまお尋ねの点は、実は前々からの問題でございまして、両院の承認をいただくような人事につきましては、両院の議運の方にしかるべき方法によってお話し合いをいたしまして、それから正式に閣議の決定をするということにいたしておったわけでございます。今後ももちろんそうやっていただくつもりでございますが、先般の第二次岸内閣の成立に伴いまして、御承知のような人事異動がごさいました。その間におきまして、前々から今申しましたような扱いでございましたから、十分意を用いたつもりではございましたけれども、私の引き継ぎのやり方が十分に行き届いていなかった点もあったかと思いますので、この点については、まこ……

第29回国会 議院運営委員会 第10号(1958/06/28、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私の方で、正式に、警察の方から、取り下げについてのお話というものは、まだ受けておりません。
【次の発言】 こういう種類の案件でございますから、正式にございませんということは、ないという趣旨に、御解釈を願いたいと思います。
【次の発言】 新聞の記事を御引用になりましたが、あの記事は、私の直接に話したこととか、あるいは会見をいたしたものの記事ではないのであります。その点を、まず第一に御了承を願いたいと思います。  それから、一般論といいますか、正式に御相談があるというような場合を、かりに想像して考えました場合に、この逮捕請求の手続は、御案内のように、警察から所定の手続で裁判官を通し……

第29回国会 地方行政委員会 第11号(1958/09/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま警察当局から御説明いたしましたような次第でございまして、ただいま警視庁においてこれを取調べ中でございますから、今後の取調べによりませんと、事柄の性質上、明確に見通し等申し上げることはできないわけでございますが、先ほど来申しておりますように、容疑をもってやむを得ず逮捕をし、かつ取調べ中である、こういうことでございますから、今後の警察の取調べに、今のところは一応待ちたいと考えております。
【次の発言】 ただいま御指摘の籔田教員の事件というものは、まことにゆゆしきことであると考えます。従って私ども法務省の立場におきましては、人権の侵犯の事実に対しまして、すでに一応の調査の報告……

第29回国会 文教委員会 第7号(1958/08/28、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまお尋ねの件につきましては、情報その他によりまして調査いたしましたところでは人権侵犯の疑いが濃厚であるように私は感ずるわけであります。従いまして法務省といたしましては、地方の法務局にまず詳細な事実の調べを命じてあるわけでありますが、一方警察当局におきましてもすでに捜査をいたしておるようであります。この点については全国注視の的の問題でもございますから、詳細に取り調べまして、その調査の結果によりまして措置をいたしたいと考えます。
【次の発言】 ただいまのお尋ねてございますが、右翼が警察その他と結託して云々というような事実は、調査をいたしましたが、ございません。  それからなお……

第29回国会 法務委員会 第2号(1958/06/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 今般第二次岸内閣の成立に際しまして、はからずも法務大臣の重責をになうことに相なりました。御承知のように、この担当いたしまする仕事につきましては、従来全く未経験でございまするし、また、もともと浅学非才の身でございまするので、何とぞ法務委員会の各位の格段の御協力をお願いいたします。私といたしましても、全力を尽して職務に尽揮いたしたいと思います。何とぞよろしくお願い申し上げる次第でございます。  なお、この機会に就任早々でございまして恐縮に存じますが、さしあたり私の就任に当りましての気持を申し上げまして、ごあいさつにかえたいと存ずるのであります。  まず第一に、私は、国家の秩序を維持……

第29回国会 法務委員会 第5号(1958/07/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 千葉銀行の問題あるいは古荘氏の問題につきまして、非常に世間からいろいろの目で見られておる、国会の中でも、前国会で大いに問題になったということも、すべて私もよく承知いたしておるところでございます。そこで、刑事局長から御説明申し上げたかと思いますが、この千葉銀行及び古荘氏に対する問題としては、昭和三十一年にさかのぼりまして、背任の告訴があったことがまず第一に事実でございますが、この件については、当時検察庁におきまして詳細に捜査をいたしまして、その事実がないということで結論が出たわけであります。また、今度は古荘氏の方から、これに対して名誉棄損の訴えが出たということもあるのでございます……

第29回国会 法務委員会 第6号(1958/07/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 本件は、ただいま御指摘の通り、昨日特別抗告が棄却せられましたから、勾留をする、逮捕をしておくということが適当でないという裁判所の裁判が下ったというこの事実は明らかでございまして、その通り私は承認いたさざるを得ないと思います。ただ、こまかく申し上げますと、昨日の棄却の理由といたしておりまするところは、検察庁の従来やっておりました捜査方式あるいはその理由とするところ等について意見を異にするというのではないのであって、判例違反ということを理由として特別抗告をいたしましたことにつきまして、手続上の見解の相違ということで棄却にきまったものである、こういうふうに私は理解いたしております。

第29回国会 法務委員会 第7号(1958/07/08、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私といたしましては、ただいま御指摘の通り、全く未経験のところに職をあてがわれたわけでございまして、この点は先ほど辻委員が御自分のことをお述べになりましたと私も同じような心境でございます。ことに、岸総理は、汚職の追放、暴力の追放ということを三大スローガンのうちの二つにしておられるくらいでございますから、私といたしましては、しろうとではございますが、勇気を持ちまして、これらの検察行政については不偏不党、公正に処理をいたして参りたいと考えております。
【次の発言】 これはただいまもお答えいたしましたように、不偏不党、公正に処理をして参りたい。そうして筋目を通して、国民の信頼を得るよう……

第29回国会 法務委員会 第9号(1958/08/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 この戸高事件につきましては、ただいま御指摘のように、昭和三十二年の七月二十五日に、大分地検から検事認知事件として立件捜査をいたしまして、同年九月十七日に爆発物取締罰則第五条の違反として公判請求をいたして参りました。本月の四日に無罪の判決の言い渡しがなされたわけでございます。申すまでもないところでありますが、上訴期間が本月の十八日まででございますので、その間とくと検察庁側といたしましては判決文を精査検討いたしまして、何分の処置を決定いしたたい、かように考えておるわけであります。
【次の発言】 今回のこの事件につきましては、先ほども申し上げましたように、これは判決の全文を詳細に検討……

第29回国会 法務委員会 第10号(1958/09/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま鍛冶委員から御指摘のありました点につきましては、私も非常に憂いをともにする次第でございます。と申しますのは、ただいま公安調査庁から御説明をいたしましたものは、これはいわゆる捜査というようなものではございませんで、調査でございますから、いろいろその調査自体についても不備な点もあろうかと思います。しかし、大勢には私は間違いないと思うのであります。今も御指摘のございましたように、ともすると、革命行動的な意識と行動をこういったようなときに盛り上げてきている。この点については、ただ単に法律上の問題だけでございませんで、こういったような動きにあるのだということについては、私どもは全……

第29回国会 予算委員会 第3号(1958/06/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いわゆる在日韓人の法的の取扱いにつきましては、平和条約が発効いたしましてから、これは申すまでもございませんが、日本の国籍は失ったわけでございます。そうして韓国側は、すなわち現在日韓交渉の相手になっております韓国側としては、原則的にそれらの人は韓国の国籍を取得すべきものであると考えております。それからわが方といたしましても、原則的にはさような見解をとるのが妥当かとも思いますけれども、しかし現実に北鮮に一つの政権があり、それから在日韓人の中にはそちらの方の政権を支持しておる、そちらの方につきたいという人もある。これは現実の事態であります。まことに初雑な状態になっておりますが、これら……

第30回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号(1958/10/31、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私、このたび、はからずも自治庁長官を命ぜられました。まことに浅学非才の者でございますが、どうぞよろしく御指導のほどをお願い申し上げます。就任平々で、ただいま一牛懸命勉強中でございますが、当委員会におかれましては、かねがね政府提案の公職選挙法関係の法律案を二件御審議を願っておるわけでございますが、何とぞ十分御審議下さいまするようにひとえにお願い申し上げます。  まことに簡単でございますが、一言ごあいさつ申し上げます。(拍手)
【次の発言】 何分就任早々でございまして十分のお答えができないかと思いますが、選挙法につきまして、要するにこれは程度問題ではないかと思うのでございます。非常……

第30回国会 社会労働委員会 第15号(1958/10/30、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 お答えをいたします前に一言ごあいさつを申し上げます。  私突然一昨日自治庁長官を命ぜられました。まことに至らぬものでございますが、どうぞよろしくお引き回しをお願いいたします。(拍手)何分就任早々でございますから、練達なる滝井君の御質問に十分お答えができないのを遺憾といたしますが、さっそく勉強いたしまして十分政府の態勢を整えたいと思います。  ただいまお尋ねの点につきましては、地方財政のあり方につきまして、国の財政との総合関連におきまして、従来とも自治庁において鋭意検討中であったようでございます。そこで当面の問題といたしましては、よく御承知の通りで申し上げるまでもございませんが、……

第30回国会 法務委員会 第2号(1958/10/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 さような事実はないと信じております。
【次の発言】 私は現在におきましても、最高裁判所の判事として石坂氏は最適任の人であると確信をいたしております。
【次の発言】 私は、最高裁判所の判事たる立場においては、裁判というものをでき得る限り公正な立場においてやらなければならない、石坂氏はこういう信念を持っておられる方である。これは私の想像でございますけれども、そういう立場からいって、この裁判には自分は回避した方がよろしいということを信念として行動せられたのであって、私は良識のある最高裁の判事の処置としては、むしろ賞揚すべきではないかとすら考えておるわけであります。

第30回国会 法務委員会 第4号(1958/10/16、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 司法試験法の一部を改正する法律案について、その趣旨を説明いたします。  御承知の通り、司法試験は、裁判官、検察官または弁護士となろうとする者に必要な学識及びその応用能力の有無を判定する国家試験でありまして、将来性のある優秀な人材を法曹として迎えることができるかどうかは、一にかかってこの制度の適否にあると考えるのであります。しかるに、昭和二十四年以来実施されております現行の司法試験制度におきましては、大学の制度がいわゆる新制大学に切りかえられて以来、大学在学生の司法試験に合格する者の数が逐年減少する傾向を示しまして、大学の優秀な新卒業生を他の職業分野に逸することが憂慮せられるとと……

第30回国会 法務委員会 第5号(1958/10/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま御指摘になりましたような事件がありましたことは、ここにスクラップも持っておりますが、私も承知いたしております。しかしながら、今回の司法試験の改正を決意いたしまして法案の御審議を願うに至りましたのはこれとは全然違う観点でございまして、昨日も提案理由の説明で申し上げましたように、実は昭和二十九年の末ごろからこの制度の改善ということに着手いたしまして、二十年の末に法制審議会に諮問いたしまして、法制審議会でもいろいろな御意見によりましてきわめて慎重な審議をやられた後に、二年たちましてから御答申があったわけであります。実は私の承知しておりますところでは、率直に申しますが、政府とし……

第30回国会 法務委員会 第6号(1958/10/21、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 その点は、私どもも非常に苦慮している点でございまして、何としても法曹界に優秀な人を選びたいということから、前々申し上げておりますように、試験制度に改善を加える。しかしながら、ただいま御指摘のような心配もございますので、法制審議会の答申等については、さらに政府としても十分検討を加えまして、前会も申し上げましたように、たとえば短答式というような第二次試験の冒頭に行われるものについては、基本の法律三科目に限定をしたというようなところにも配慮を加えた次第でございます。それから、これは申し上げるまでもございませんが、司法修習生の制度というものがございますので、一般的に教養の高い者に対して……

第30回国会 法務委員会 第7号(1958/10/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまの御質問まことにごもっともな点でございまして、私といたしましては、まずよい人が法曹界に入ってもらえるようにということで、まず試験制度の問題から着手したのでございます。同時に、裁判所法の問題につきましても、あらためて鋭意検討を進めているわけでございまして、ただいまの御指摘の通り、前に政府としては最高裁判所の機構の問題等につきまして、国会の御審議を願ったわけでございますが、率直に申しますと、当時の国会の審議の状態を初めといたしまして、各方面における論議の跡を振り返ってみますると、当時の政府案の意図したところは、必ずしも各方面の全面的な御同意を得るに至っていないように、これは……

第30回国会 法務委員会 第9号(1958/10/29、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 おくれて参りまして、どうも恐縮でございます。あるいは前後の関係から、お問いの点に対して、正確にお答えができないかもしれませんが、そこはまたお問いをいただきたいと思います。  まず第一に、私は前会からのいろいろな志賀委員のお尋ねに対しまして誠意を尽して処置したつもりなのでありますが、その結果といたしまして、今御指摘の証拠品等については、法廷に提出すべきものは全部出しておる、それから還付すべきものは全部還付して、現在検事の手元には一つも残っていない、こういう検察庁側の話でございました。この点は刑事局長からも申し上げたかと思いますが、刑事局長の申しました通りであります。  それから、……

第30回国会 法務委員会 第10号(1958/10/30、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 この司法試験の制度というものは、ただいまも御指摘のように、判、検事、弁護士、いわゆる法曹になり得るような人を選ぶという制度である、そういう性格のものであると私どもは考えておるわけでございます。従って、それに即応するように考えることが第一義でございますが、前前から申し上げておりますように、なるべく具体的に、いわば大学の在学生というような若い優秀な人を法曹界に迎えたいということを現実的に考えまして立案をしておるようなわけでございます。  なお、これは申すまでもございませんが、司法修習生の制度がございますので、試験の合格者と修習生の二カ年間の修習とをあわせてりっぱな法曹を養成いたした……

第30回国会 予算委員会 第1号(1958/10/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまの国旗の問題でございますが、ただいま総理大臣から申し上げた通りでございまして、私どもといたしましても、他国の国旗というものはできる限り保護すべきものである、こういうふうに考えるわけでありますが、純粋に法律論だけから申しますと、刑法の第九十二条の今日までの解釈あるいは通説といたしましては、承認された国の国旗の侮辱された場合の規定でございます。しかしながら、刑法には他の規定もございますので、他の規定を援用いたしまして保護するということが可能であると私は考えております。第九十一条を直接に適用するということは、困難であるかと考えております。

第30回国会 予算委員会 第2号(1958/10/29、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 これはまことにごもっともな御意見と思うのであります。人権擁護の制度が戦後に新たに発足いたしたものでありますことは御承知の通りでございまして、御承知のように全国に現在約六千人の人権擁護委員の人たちがおりまして、法務省の人権擁護局と、地方の法務局と常に緊密な連絡をとりまして、御指摘のような問題に対して十分に調査もし、措置もすることにいたしております。ただ遺憾ながら新しい制度でありますだけに、まだ十分の御期待に沿うような活動ができていない点も率直に認めざるを得ないのでございまして、この点につきましては、来年度予算等におきましても、大いにこの機能を拡充いたしまして、御期待に沿うように漸……

第30回国会 予算委員会 第3号(1958/10/30、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いかなる場合におきましても、検察庁といたしましては単なる伝聞、うわさ等だけでは捜査はいたしません。同時に検察庁といたしましては、厳正公正に法の秩序を守るために、中正なる態度で厳粛に検察権を行使いたしておるのであります。

第30回国会 予算委員会 第4号(1958/10/31、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまのお尋ねの件につきましては、昨日田中委員からも重ねてお尋ねがございました通り、公安調査庁におきまして御承知のようにいろいろの調査はいたしておりますが、その調査というものは、本件については主として情報の判断ということが中心になっております。従って一昨日私が申し上げました数字は、こういうような国あるいは地域から入ってきておると認められる――認められるというよりは、情報の上においてそういうふうに想察されるものを総計いたしましたものの中で、しかも比較的に総体的に確度が高かろうと思われるものを申し上げたわけでありまして、政府として具体的に、直接そのものに当って調査したものではない……

第30回国会 予算委員会 第5号(1958/11/01、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまお尋ねの件は、いわゆる新聞記者に対する暴行の警察官の処置の問題でありますが、本件は十月三日に警視庁から検察庁に対して送致を受けまして、ただいま東京地方検察庁において捜査中であります。これは御承知のように、集団的に行われた犯罪でありますために、関係者が非常に多数にわたっております。なおまた目撃者等の取調べも相当広範囲に行わなければならない関係もありまするので、かなり時日を要したわけでありますが、近く結論が出る見込みであります。
【次の発言】 先ほどお尋ねの警視庁の警察官の問題につきましては、ただいまも御指摘の通り、非常に重大な案件と思いますので、先ほど申し上げましたように……

第31回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1958/12/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律案の提案理由と、その要旨を御説明申し上げます。  御承知のごとく、都道府県及び市町村を通じて、全国大多数の地方公共団体におきましては、議会の議員及び長の任期が、明年四月または五月をもって満了することとなるのでありまして、現行法によりますれば、その任期満了前一ヵ月以内に多数の地方選挙が集中して行われることになるのであります。政府といたしましては、前例にもかんがみ、これら多数の選挙の円滑な執行を期するとともに、国民の地方選挙に対する開心を高める意味において、これらの選挙の期日を統一して行うことが……

第31回国会 大蔵委員会 第15号(1959/03/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 去る二十六日でありましたか、経済財政担当係検事の会同におきまして私が申しましたことは、大体ただいまお読み上げになった通りでございます。それに明らかでございますように、悪質な脱税事犯等につきましては峻厳に取り締まっていかなければならないということを初め、法規の適正な運営について、悪質にこれをもぐろうとするようなものがあります場合には、これを取り締まっていかなければいけないということは、適正な徴税を行うということとは私は完全に両立するものであると思うわけでありまして、私の意見としては、今後とも、従来もそうでありますように、なるべく国民の負担を下げていって減税を行うということがいよい……

第31回国会 地方行政委員会 第1号(1958/12/16、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました昭和三十三年七月、八月及び九月の風水害により被害を受けた地方公共団体の起債の特例に関する法律案の提案理由とその要旨を御説明申し上げます。  本年度の災害による被害額は、昭和二十八年に次いで大きく、いわゆる公共施設にかかる被害額のみでも約七百五十億円に上っておりますが、そのうち七月、八月及び九月の災害による被害額は約七百億円でありまして、本年度の災害はこの三月間に集中しているといえるのであります。従いましてこれら七月、八月及び九月の風水害による被害の甚大な地方公共団体に対しまして、その歳入の不足を補うため、または災害対策の財源とするための地方債の発行を特に……

第31回国会 法務委員会 第2号(1958/12/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまのお尋ねに対しまして、こまかいことは事務当局から補足をいたさせますが、大体のわれわれのとりました処置は、次の通りであります。  この告発は、ただいま御指摘のように、十一月の二十日に高知の地検の須崎支部に提出せられました。ところがこの事案はきわめて複雑でもあり、また御指摘のように非常に重要な要素も含んでおると認められましたので、特に高知の地検としては、本庁、つまり高知の地検本庁に移送させまして、ただいま高知地検自体が捜査に当っておるわけであります。最近に高知の地検から出ております報告によりますと、近く結論が出る模様であります。  それから、これもただいま御指摘のように、告……

第31回国会 法務委員会 第3号(1959/02/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました法律案について、その提案の理由を御説明申し上げたいと思います。  まず第一に、裁判所職員定員法の一部を改正する法律案について、その趣旨を説明いたします。  裁判の適正と迅速をはかり国民の信頼にこたえるためには、まず下級審ことに第一審の充実強化が必要であることは、異論のないところと存ずるのであります。しこうして、御承知の通り、現在地方裁判所が第一審として取り扱う事件のうち、法律上裁判官の合議体で取り扱うことを必要とするいわゆる法定合議事件は例外的なものに限られ、その他の大部分の事件につきましては一人の裁判官でこれを取り扱うか、合議体でこれを取り扱うかは、事……

第31回国会 法務委員会 第6号(1959/02/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いわゆる登記所の廃止統合の問題につきましては、私も非常に頭を悩ましておるわけでございまして、前回の委員会で政府委員から詳しく御説明申し上げたかと思いますが、大体ただいま御指摘のような事情でございます。特に、一つは大都市における処理の案件が非常な勢いで急増いたしております。従って、一人当りの要処理件数も、ほとんど処理し切れないようなぎりぎりの極限まで参っております。これは私も折あるごとに現場にも行ってみまして、ますますその感を深くして、これではまことに国民に対して申しわけないと考えざるを得ないわけであります。  それから他方におきまして、これもただいま御指摘がございましたが、いわ……

第31回国会 法務委員会 第8号(1959/02/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま御指摘になりました東京地方裁判所の裁判官一同の決議されたものは、私も詳細に拝見いたしたのでありますが、まず第一に、この給与の問題についての今回提案いたしました法律案の趣旨とするところ、それからその立案の過程において、政府側において詳細に過去の経緯から現状に照らして検討いたしましたその経過が、十分に裁判官の方に浸透していないといううらみを私率直に持つのでありまして、これはただいま津田政府委員から御説明いたしました通りの経過であって、ただいまの御質問とちょっとはずれますけれども、ちょっと簡単に言わしていただきたいのであります。  と申しますのは、二十六年でございましたか、報……

第31回国会 法務委員会 第9号(1959/02/26、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 これは前回の委員会のときにも詳しく申し上げたつもりなんでありますが、まず第一に優位性ということのお話でございますが、十年以来の経過はいろいろございます。昭和二十六年でございますか、そのときの改正で国家公務員、判検事ともに天井が同じになってしまった。その現状に対して私は何とかこれを改善する必要があると考えておったわけでございまして、現在でもその考えを持っておるわけでございます。その限りにおいて、今、優位性という言葉がございましたが、この前も非常に言葉は練れておりませんが、私としてはある程度その優位性に対する失地回復が判事について今回のものは認められておる、こういうふうに考えており……

第31回国会 法務委員会 第12号(1959/03/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま御質疑の点につきましては、本法案の審議に際しまして累次申し上げたつもりでございますが、これを憲法の解釈論その他から申しますと、優位あるいは格差をつけるということが憲法の規定しているところであるかどうかというところには、異論があるかと思いますけれども、私は前々から申しておりますように、できるだけ待遇を改善しなければならないということが私の根本的な考え方でございまして、この法案を提出するに際しましても、いろいろの御意見はございますが、累次申したように、従来の制度からいえば、優位という点を十分考えて、判事についての特号俸というものを設けたつもりでございますから、この考え方とい……

第31回国会 法務委員会 第15号(1959/03/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 苫小牧の事件についていろいろと御質疑がございましたわけでありますが、これはもう私から申し上げるまでもなく、法務省といたしましても、非常に重大な事案であると考えておるわけであります。そうして、具体的に捜査をいたしまして、中にはすでに起訴をしたものもあるわけでございますが、その原因がどういうところからきているか、あるいはああいう大騒動の中でありますから、感情的に行われたものもあるのではないか、あるいは組織の力によって、ある集団等の指令あるいは慫慂によって具体的な闘争方式等も行われたのではないかというようなお尋ねでございますが、全体として見ますと、私は両方あるのじゃないかと思うのであ……

第31回国会 予算委員会 第5号(1959/02/05、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま御指摘がございましたように、選挙の事前運動につきましては、実は相当問題とすべき点が多いように思われますので、今年に入りましてから、一月十六日と記憶いたしますが、まず検事総長から一般的に国民全体に対しまして、選挙の自粛ということについて談話を発表いたしました。それから越えて二十三日の日に、全国の高検並びに地検の刑事部長を招集いたしまして、刑事部長会同を開いたわけでございます。これは実は戦後初めての試みでございまして、私どもといたしましては、特に選挙の公明化また違反に対する取締りを厳重にしたいという気持から、特に今年こういうことをいたしたわけでございます。そこには私ももちこ……

第31回国会 予算委員会 第6号(1959/02/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 検察官あるいは警察官等につきまして、人権侵犯等のおそれがあるのではないかというような趣旨のお尋ねでございますが、この点については実は私どもも非常に重点を置いて、かねがねさようなことのないように十分の注意を喚起いたしておるわけでございますが、御承知のように制度といたしましても、準起訴の手続による処理の方法があるわけでございまして、昭和二十四年の一月以来今日まで約六百数十件のさような手続で調べたものがございますが、そのうちで起訴相当となりましたものが、警察官について約五件というような状況でございます。なお、こういったようなことも今後絶滅を期して参りたいということで、十分の注意を払つ……

第31回国会 予算委員会 第7号(1959/02/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまのお尋ねは、皇太子の御成婚に伴う恩赦のことと存じますが、本件につきましては、数日前に当委員会におきましても島上委員からお尋ねがございまして、総理と私からお答えを申し上げました通りでございまして、ただいまのところ鋭意検討いたしておるのでございますが、法務省としての意見もまだ固まっておりませんし、いわんや閣議決定にいたしますだけの十分な用意がまだできておらぬわけでございます。従いまして、いろいろ記事などに推測的なものが出ておるようでございますが、私どもといたしましては、まだ成案を得ておらぬわけでございまして、これは非常に大切な問題でございますから、十分に検討いたしまして、前……

第31回国会 予算委員会 第11号(1959/02/14、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 犯罪の構成の要件となる事実なりあるいはその証拠の裏づけなりということについては、きわめて慎重な手続を要するものでございまして、ただいまお尋ねのようなことについては、私といたしましてはさようなことは考えておりません。
【次の発言】 ただいまいろいろお話がございましたが、警察権の立場といたしましては、単なる情報記事等に軽卒に踊らされるということは、かえって警察権の威信のために私はいかがかと思うのであります。同時に情報あるいは聞き込みというようなものも捜査の端緒になることはあり得るわけでございますが、この際私明らかにしておきたいと思いますことは、わが国の警察陣というものはまことに健在……

第31回国会 予算委員会 第19号(1959/03/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 非常に断定的なお話でありますが、これは猪俣委員の一方的なお話、御意見であると思います。私は特別背任罪その他の疑いというようなものは全然ないと断言申し上げます。
【次の発言】 お答えいたします。私はそのときにお供はいたしておりません。それからそういう事実につきまして、ただいまそういうことがあると断定しておられますけれども、告発でもなさる場合におきましては十分調べますけれども、ただいま私としてはそれについては全然承知しておりません。
【次の発言】 汚職の追放ということにつきましては、申すまでもございませんが、年来非常な努力をいたしておるわけであります。これの対策といたしましては総合……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第4号(1960/02/26、28期、自由民主党)

○愛知委員 私は、本特別委員会に付託せられました案件につきまして、自由民主党を代表いたしまして、総括的な問題につきまして質問いたしたいと存ずるのであります。主として総理大臣にお答えを願いたい点を、取りまとめて申し上げたいと思います。  私は、この質問に入りますにあたりまして、第一にお伺いいたしたいと思いますのは、いわゆる新安保条約の締結に至りますまでの経緯と経過について、念のため、まずお伺いいたしたいと思います。  岸総理大臣は、昭和三十二年の六月に渡米せられまして、アイゼンハワー大統領と隔意ない懇談をせられたのでありまして、当時、大統領との間に共同声明を出しておられます。その中に、新しい安保……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会 第5号(1960/03/08、28期、自由民主党)

○愛知委員 私は、前会に引き続きまして、本日は、主として藤山外務大臣に対しまして、本条約案の各条文につきまして、大体逐条的に御質問をいたしたいと思います。  そこで、まず、第一条からでございますが、新条約の第一条は、国連憲章との関係をここに規定されてあるわけであります。現行の安保条約の締結の当時には、申すまでもありませんが、わが国はいまだ国連に加入しておりませんでした。そういう関係もあって、現行の安保条約には、国連憲章との関係が明確に規定されていなかったのでありますが、今回の新安保条約においては、この関係が明瞭にされまして、新条約は、国連憲章の定めるところに従って締結されるものであることが規定……


29期(1960/11/20〜)

第37回国会 予算委員会 第3号(1960/12/14、29期、自由民主党)

○愛知委員 私は自由民主党を代表いたしまして、当面の重要問題につきまして質疑を行ないたいと存じます。  今回の総選挙におきまして、最大の争点となりましたのは経済政策でございます。この経済政策につきましては、国民も深い関心を持ったと思われるのでありますが、私は、池田内閣が経済成長政策をいわゆる新政策の中心といたしましたのは、国民経済の発展とそれによる国民生活の向上ということがまず第一に民心を安定させ、従ってそれによって国民文化と道義を高めることになる。そうして正しい民主政治を確立し、またそれによって国際信用を高める前提となる。こういう点から、経済成長政策というものが新政策の中心にされたものである……

第38回国会 予算委員会 第15号(1961/02/21、29期、自由民主党)【議会役職】

○愛知委員長代理 午後一時二十分より再開することとし、この際暫時休憩いたします。    午後零時三十二分休憩

第38回国会 予算委員会 第24号(1961/05/18、29期、自由民主党)【議会役職】

○愛知委員長代理 川俣君に申し上げます。申し合わせの総理大臣に対する質疑の時間はだいぶ経過いたしましたから、もう一問だけお許しいたします。
【次の発言】 楯兼次郎君。
【次の発言】 川俣清音君。
【次の発言】 この際お諮りいたします。  明日、日銀総裁山際正道君を参考人として本委員会に出席を求めたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。  次会は明十九日午前十時より開会することとし、本日はこれにて散会いたします。    午後六時五十二分散会

第38回国会 予算委員会 第25号(1961/05/19、29期、自由民主党)【議会役職】

○愛知委員長代理 これより会議を開きます。  昭和三十六年度特別会計予算補正(特第1号)及び同政府関係機関予算補正(機第1号)を一括して議題といたします。  質疑を続行いたします。  ただいま参考人日本銀行総裁山際正道君がお見えになっておりますので、この際参考人に対する質疑を許します。井手以誠君。

第39回国会 外務委員会 第13号(1961/12/04、29期、自由民主党)

○愛知委員 近く通常国会も始まることでありますから、本格的な質疑はそのときに譲ることにいたしたいと思いますが、せっかくきょうは国政調査のための本委員会が開かれましたから、この機会に二つ三つの問題について外務大臣の御所見を伺いたいと思います。  実は、いつもそういう感じがするわけでありますが、きょうの午前中の委員会の質疑応答を拝聴しておりますと、野党としては質問がなかなかお上手でもあるし、同時に非常に辛らつでもあるし、また一つの異なった立場に立っておられる関係もあって、なかなか外務大臣の答弁も的を射ていないような感じが率直にするわけでありまして、とば口で議論がとどまっておって、国民としてはほんと……

第39回国会 予算委員会 第8号(1961/10/11、29期、自由民主党)【議会役職】

○愛知委員長代理 承知いたしました。
【次の発言】 井堀繁雄君。

第40回国会 外務委員会 第6号(1962/02/27、29期、自由民主党)

○愛知委員 私は、かねてから本委員会に付託されておりますガリオア・エロア並びにタイの特別円、この二件につきまして主として池田総理大臣にお尋ねをいたしたいと思います。  この両問題の中で、特にガリオア・エロアの問題につきましては、私は、池田総理大臣が日本国民の中で一番よくこの問題に通暁しておられる方であり、また、それだけに十数年にわたって非常に御苦労を承ねてこられたものと思うのでありまして、池田内閣におかれて最終的な処理のこの提案がなされたことについては、池田総理としても非常に感慨が深かろうと拝察するわけでございます。  そこで、私は、まずガリオア・エロア問題について、最初に、専門的であるが同時……

第40回国会 予算委員会 第4号(1962/01/31、29期、自由民主党)【議会役職】

○愛知委員長代理 休憩前に引き続き会議を開きます。  昭和三十七年度総予算に対する質疑を続行いたします。臼井莊一君
【次の発言】 次会は明二月一日午前十時より開会することとし、本日はこれにて散会いたします。   午後三時五十六分散会

第40回国会 予算委員会 第16号(1962/02/28、29期、自由民主党)【議会役職】

○愛知委員長代理 次に第四分科会主査羽田武嗣郎君。


30期(1963/11/21〜)

第46回国会 科学技術振興対策特別委員会 第18号(1964/07/31、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 今回はからずも科学技術庁長官の重任をにのうことになりました。本委員会の皆様方に格別のお力添えをいただきたい、一言ごあいさつを申し上げたいと思いまして参りましたような次第でございます。何はともあれ、何ぶんともよろしくお願い申し上げます。(拍手)  所信と申し上げますほどのものではございませんが、一言私の考え方を申し述べましてごあいさつにかえさせていただきたいと存じます。  技術革新時代といわれます今日、はからずも科学技術庁長官というような重大な職責をにのうことになりまして、私といたしましてはその責任の重大さを心から痛感いたしておるような次第でございます。幸いに本委員会におかれまし……

第46回国会 科学技術振興対策特別委員会 第20号(1964/09/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 米国原子力潜水艦の寄港問題について、概略御説明申し上げたいと存じます。  この問題につきましては、原子力基本法並びに原子力委員会設置法の規定はともかくとしまして、わが国の原子力利用に関する安全問題を取り扱っている政府の機関として、原子力委員会は、国民を放射能の危険から守るという立場から、主としてその安全性の問題について検討を行なってまいりました。  この検討を行なうにあたりまして、米国原子力潜水艦が国際法上軍艦としての特殊な地位を有するため、軍事上の機密に属する技術的資料の提供を受けることが不可能であることは国際慣行上やむを得ないところであります。  このような事情から、原子力……

第46回国会 科学技術振興対策特別委員会 第21号(1964/10/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 原子力委員会の権限責任等は、申し上げるまでもございませんんが、原子力委員会設置法で明らかにされているとおりでございます。
【次の発言】 原子力基本法に基づいて原子力委員会設置法ができていることはお話のとおりであります。  それから、いわゆる原子力潜水艦問題についての原子力委員会の立場ということについてのお尋ねですけれども、これをお尋ねに対して法律的にお答えをいたさなければならぬと思いますから、その点を申し上げたいと思います。  条文の解釈上からいたしますと、原子力委員会設置法の第二条に所掌事務が書かれてあるわけですが、その第四号に「核燃料物質及び原子炉に関する規制に関すること。……

第46回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第10号(1964/05/28、30期、自由民主党)【議会役職】

○愛知委員長代理 これより会議を開きます。  委員長は所用のためおくれて参りますので、委員長の指名により委員長の職務を行ないますから、よろしくお願いいたします。  結社の自由及び団結権の保護に関する条約(第八十七号)の締結について承認を求めるの件、公共企業体等労働関係法の一部を改正する法律案、地方公営企業労働関係法の一部を改正する法律案、国家公務員法の一部を改正する法律案、及び地方公務員法の一部を改正する法律案の各案件を一括して議題とし、質疑を続行いたします。濱田幸雄君。

第46回国会 内閣委員会 第52号(1964/09/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まず原子力委員会の立場で、この原子力潜水艦問題に対してとりました立場なり、あるいは態度なり、検討のやり方なり、これについて、ただいまの御質問について端的にお答えする前に、御説明いたしたいと思います。  原子力委員会といたしましては、申すまでもないことでございますけれども、原子力基本法に基づいて活動する役割りを持っておるわけであります。これはあくまで国内の原子力の平和利用ということがたてまえでございますから、これを法律的に申しますならば、原子力潜水艦の問題等に対しては、直接の所管でもないし、責任でもないということが言い得るわけであります。しかしながら、この原子力潜水艦の問題という……

第46回国会 文教委員会 第36号(1964/09/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。  たいへんおくれまして恐縮に存じますが、去る七月の内閣の改造に際しまして、はからずも文部大臣の重責をになうことになりました。一刻もすみやかに文教委員の皆さま方にごあいさつを申し上げたいと存じておったわけでございますが、不本意ながら本日に至りましたことをまことに恐縮に存じ、おわびを申し上げる次第でございます。皆さま方にはかねがね文教の問題につきましてなみなみならぬ御尽力と御協力をいただいておりまして、心から敬意を表しますとともに深く感謝申し上げる次第でございます。  申すまでもございませんが、国づくりの基本は人つくりにあるとかねがね固く信……

第46回国会 予算委員会 第2号(1964/01/29、30期、自由民主党)

○愛知委員 私は、きょうのこの予算委員会で与党を代表いたしまして総括質問を行なうにあたりまして、こういう質問のしかたをさせていただきたいと考えております。それは、論争のための論争とか、議論の山場をつくって盛り上げるとか、あげ足をとるとか、そういうやり方はもとよりなすべきではない、大切なことは、そうしたやり方よりも、予算を中心とした国政全般が論議されるこの委員会におきまして、一人でも多くの国民が、本会議での施政演説やあるいは総理その他の閣僚の御答弁だけではいろいろの関係でまだ十分に聞き取れなかったこと、そのうちで聞きたいと思っておるであろうことを、この際お聞きをいたしまして、総理はじめ閣僚からで……

第46回国会 予算委員会 第21号(1964/10/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 原子力潜水艦の安全性の問題につきましては、原子炉自体の安全性の問題、それから先ほど御指摘のありました第一次冷却水の問題、それから廃棄物の処理の問題というような点が重点であると思いますけれども、いまお尋ねの点は、主として原子炉自体の安全性の問題、それから運航上の安全性の問題というふうに理解してよろしいかと思いますが、これらの点につきましては、過去一年八カ月間にわたりまして、いろいろ問題となり得るような点につきまして、外交交渉を通していろいろの点について照会をいたし、その結果が去る八月二十六日の原子力委員会の総合見解の中に明記されておりますように、かくかくの点についてアメリカ側が保……

第47回国会 石炭対策特別委員会 第8号(1964/12/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 有沢報告書にこの教育対策が取り上げられましたことは、私どもとしても非常に喜んでいるわけでございます。したがってここに取り上げられた項目については、一つ一つ適確に実施をいたしたいと考えております。  そこで、いまお尋ねの点は、一つは教職員の問題と、その中に含まれるカウンセラーの問題でございますが、教職員の定数の問題については、かねがね予算委員会や特別委員会でも質疑応答がかわされたわけでございますが、昨年末の標準法の施行令に伴いまして、これは産炭地その他の生徒児童数が急激に減少するような場合の特別の配慮を加えております関係上、たとえば福岡県の産炭地域に例をとりますと、おおよそ三百人……

第47回国会 文教委員会 第1号(1964/12/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 産炭地域における教育問題でございますが、この点については文部省といたしましても従来から非常に重大視して頭を痛めている問題でございます。最近におきましても二回にわたりまして調査団に同行いたしました調査員のほかに、文部省独自の立場からも、たとえば福岡県等には調査員を派遣いたしまして、実情の掌握につとめ、また対策について積極的な手をとるように考えておるわけでございます。ただいま御指摘もございましたが、政府全体としてはもちろん石炭問題については非常な重点施策として総合的な対策を講じておりますが、その一つとして教育問題も当然取り上げられつつあるわけでございます。いま御指摘もございましたが……

第47回国会 文教委員会 第2号(1964/12/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いろいろの論議がありましたことは、私も就任前にも常識的に承知しておりましたが、さらに文部省に参りましてから、学力テストの問題については世間での大きな問題でもございましたから、できるだけ自分としても勉強してみました。そして相当の効果があげ得たと思いましたが、同時にいろいろやり方や方法等についても今後また新しく考え直したほうがいいと思う点もございましたから、御承知のような何といいますか、変更をいたしたわけでございます。
【次の発言】 一言で申しますと、全国で小中学校の学力調査をいたしましたその目的としては、教育課程に関する方策を樹立したい、それから学習指導の改善に役立てる資料を得た……

第47回国会 文教委員会 第3号(1964/12/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 非行少年の問題につきましては、実は私も数年来非常に心を痛めておったのでありますが、特に文部省に参りましてから、ただいまも警察庁のほうから数字をあげて御説明がありましたように、数におきましても、またその内容におきましても増加し、かつ悪質といいますか、非常に憂慮すべき現象になっておりますことは、まことに残念でもあり、またこれに対してはあらゆる総合的な対策が必要であると思います。その中にはもちろん学校教育の面で対策を講ずべきところもあります。また、社会教育の面で対策を講ずべきものもございます。また、文部省以外の方面で、ただいまもお話しがございましたが、いわゆる早期発見、補導というよう……

第47回国会 文教委員会 第4号(1964/12/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 前回の文教委員会での本件に対します御質疑の経過を、詳細に日本住宅公団、都教委及び市教委に連絡いたしまして、まず善処方を要望いたしたのであります。その結果、住宅公団の工事は一時中止されるというようなことになっておりますが、その詳細は事務局長から御答弁いたさせます。
【次の発言】 ただいま委員長から御答弁がございましたように私も考えております。
【次の発言】 ただいま委員長からもお話がございましたが、文化財保護の関係におきましては、これは衆参両院の議員立法を基礎にしております関係もございますので、たいへんりっぱな法制と組織ができて今日に至っておると私は考えております。いまにわかにこ……

第47回国会 予算委員会 第3号(1964/11/30、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 文部行政と申しますか、文教の基本政策につきましては、前内閣以来、いわば前向きにいろいろと考えておりますが、その考え方につきましては、佐藤総理からもその方針で大いに推進するようにという趣旨の指示を受けておるわけであります。
【次の発言】 これにはいろいろの考え方があろうと思いますけれども、現在の文部省として、いわゆる適正な基準といたしましては、数年後において四十五人を一クラスということにするのが、外国の例その他から見ましても適正な規模である、そういうふうに考えまして、そして現在から数年の間においてその適正規模に持っていきたい、こういうことを考えておりますことは、昨年十二月のいわゆ……

第47回国会 予算委員会 第5号(1964/12/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私もこういう状況についてはたいへん嘆いているわけです。したがって、先般の佐藤総理大臣の施政演説の中にもございますように、青少年の人たちに対しては、われわれ民族の歴史や伝統を正しく理解をしてもらう、そして未来に臨んで心身ともに健全な人になってもらいたいということを根本にいたしまして、教育については特に前向きに努力をしたいと思うのでありますが、そこで、問題は、教職員の資質の向上ということであると私は確信するわけでございます。もとより待遇改善その他につきましても、十分の努力を続けてまいるつもりでございますが、教職が天職である教職員の人たちの義務感といいますか、意欲と申しますか、そうい……

第47回国会 予算委員会 第6号(1964/12/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 産炭地の教育対策については、前々にも申し上げておると思いますけれども、文部省としても、最近にも二回にわたって現地の調査を詳しくいたしました。そして要保護児童、準要保護児童の就学対策費をはじめ、できるだけの措置をとりつつありまするし、また四十年度におきましても所要の予算の概算はすでにいたしておるようなわけであります。その中で、いま教員の問題を御提起になりましたが、これは御案内のように、いわゆる標準法に基づく政令の運用等によりまして、三十九年度におきましても約六百人くらいの教職員の定員を確保しておるわけでありますから、その中で福岡県教育委員会と十分連絡をとりつつ、教育上教員の配置に……

第47回国会 予算委員会 第7号(1964/12/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 北海道の冷害に対しまして私どもも非常に心を痛めておるわけでございますが、ちょうどお尋ねがございましたので、いままでの経過とこれからの措置についてお話しいたしますと、こういうことに考えております。  一つは、ただいまもお話がございました学校給食の問題、それから教科用の図書その他の問題、もう一つは育英奨学の問題、大きく申しますとそういうふうな項目になるかと思います。  まず、準要保護児童生徒に対する学校給食費の問題でございますが、学校給食につきましては、小・中学校合わせまして約八千人分を今回の冷害について追加配分することにいたしました。これはすでに給食を実施している学校についての追……

第48回国会 科学技術振興対策特別委員会 第2号(1965/02/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 現代は、科学技術の時代であり、科学技術発展の成否が国の繁栄を支配する時代であるといわれております。  戦後の荒廃からすみやかに立ち直った今日のわが国の繁栄がいまや世界の驚異の的となっておりますことは、御承知のとおりでありますが、このことは、わが国における科学技術の目ざましい進歩発達に負うところきわめて大であったことは申すまでもありません。しかしながら、従来の科学技術の発達は、わが国が先進諸国のすぐれた技術を導入し、よくこれを消化し得たことによることもいなみ得ない事実であります。  科学技術庁長官といたしまして、私は、科学技術の進歩の上に重要な役割りをになうべき政府の使命を深く肝……

第48回国会 科学技術振興対策特別委員会 第4号(1965/02/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 科学技術庁設置法の一部を改正する法律案につきまして、その概要を御説明申し上げます。  改正の第一は、科学技術庁の付属機関である航空宇宙技術研究所に支所を設けることができることとすることであります。  同研究所は、航空技術及び宇宙科学技術の向上をはかるため必要な試験研究を行なうことを主たる任務とするものでありますが、近年における世界の航空技術等の急速な進展に対処して、わが国におけるこれらの水準を飛躍的に向上させるため、昭和四十年において、同研究所の拡充強化の一環として、垂直離着陸機の試験研究等を行なう実験所を支所として設けることといたしたく、これに伴なって所要の改正を行なうもので……

第48回国会 科学技術振興対策特別委員会 第5号(1965/02/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま高木教授からお答えいたしましたとおりでございまして、私もその二つの問題については大きな関心を持っているわけでございます。  第一の、平和目的に何としてもこれは限定して平和目的に徹底するのであるということにつきましては、いまお話がありましたように、特に一番大事なことであると思いましたので、実は高木教授に科学技術庁の宇宙開発推進本部長に併任のお願いにあがりましたそのお話し合いのときにも、文部事務次官、科学技術庁の事務次官、それから東大の大河内総長にもお立ち会いを願いまして、この点はかたく申し合わせておるようなわけであります。  それから、第二の点は申し上げるまでもございませ……

第48回国会 科学技術振興対策特別委員会 第7号(1965/03/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 先般来当委員会におかれましても、原子力委員会の運営、組織等につきましては、いろいろと建設的で積極的な御論議をかわしていただきまして、感謝にたえない次第であります。特に先般は当委員会におきまして、岡委員長から御発言があり、重ねて原子力委員会のあり方について建設的な御質疑をいただきました。当時私としての考え方を御答弁申し上げたわけでございますが、幸いにいたしまして、御承知のように二人の新しい委員の方と、それから一人の再任の方をお迎えすることができ、この人事に対しましては、与野党こぞって御賛成と御承認を得ることができました。この機会に、かねがね当委員会からも御要望のございましたような……

第48回国会 科学技術振興対策特別委員会 第10号(1965/03/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び要旨を御説明申し上げます。  御承知のとおり、最近における各国の原子力の平和利用は、原子力発電所の建設、原子力船の開発、放射線の利用等各方面において、著しい進歩を示しております。  このうち、原子力船の開発につきましては、すでに米国の原子力商船サバンナ号、ソ連の原子力砕氷船レーニン号が活躍しており、西独におきましても原子力貨物船オットー・ハーン号が進水を終えた状況にあります。  わが国といたしましても、従来からこのような各国の原子力船開発利用の趨勢に沿い、外国技術の吸収と研究……

第48回国会 科学技術振興対策特別委員会 第12号(1965/04/01、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 中座いたしましてまことに失礼いたしましたが、きょうは茨城県の知事さんはじめ地元の皆さん方から率直な御意見を伺う機会が与えられまして、われわれとしても非常に参考になりました。この点は委員長をはじめ各位にお礼申し上げる次第でございます。  それで、先ほど来いろいろとお話がございましたが、私の伺っておりますところでは、おおよそ五点に問題がしぼられるのではなかろうか。順次それらにつきまして石野委員の御質疑がおありになろうかと思いますが、ただいまの点につきましては、そのとおりにやってまいるつもりでございまして、われわれとしては原子力全体の問題として、あくまでこれは平和利用に徹底していく。……

第48回国会 科学技術振興対策特別委員会 第13号(1965/04/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 これは、ただいま原子力局長からお答えいたしましたように、この種の条約の扱い方等についてあるいはその他の国際慣習上、軍艦は除くということになっているものと私は理解いたしております。
【次の発言】 これはお答えにならぬかもしれませんが、原子力を推進力に使う艦船の問題というよりも、軍艦というものあるいは普通の船舶というものの扱いの違いからきているものであるかと思いますが、条約上の取り扱いその他については、条約局の専門家がいま見えましたから、条約局長から・・。

第48回国会 科学技術振興対策特別委員会 第14号(1965/04/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 射爆場の問題につきましては、前回の委員会におきましても防衛庁長官と私からも御答弁いたしましたように、政府全体としては前内閣以来何とかしてこの返還あるいはそれに伴う代替地の問題、あわせて、米側にも従来もずいぶん一生懸命に返還の話し合いを進めてまいっているわけでありますけれども、なかなか話が進みませんで今日に至っておりますことは、私どもとしても非常に残念に思っているわけでございます。  前回防衛庁長官からも答弁いたしましたように、あらためて前回の委員会で地元の方々からの非常に率直で御熱心な御意見をまのあたり聞かしていただいたようなわけでございまして、この機会にさらに努力を新たにいた……

第48回国会 科学技術振興対策特別委員会 第15号(1965/04/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 先般の田中委員の質問と、それから岡委員長から補足的な御質問がございまして、それに対して政府としてはかように考えておりますということを以下申し述べます。  原子力基本法第二条には、「原子力の研究、開発及び利用は、平和の目的に限り、」云々と規定されており、わが国における原子力の利用が平和の目的に限られていることは明らかであります。したがって、自衛隊が殺傷力ないし破壊力として原子力を用いるいわゆる核兵器を保持することは、同法の認めないところであります。また、原子力が殺傷力ないし破壊力としてではなく、自衛艦の推進力として使用されることも、船舶の推進力としての原子力利用が一般化していない……

第48回国会 科学技術振興対策特別委員会 第16号(1965/04/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 この問題につきましては、御承知のように、統一見解というものを政府として差し上げたわけでございますし、さらにその統一見解ではおわかりにくい点があるという重ねての御質疑でありましたので、さらにそれを補足して御答弁申し上げているとおりでございます。それ以上に申し上げることはございませんわけでございますが、先般の委員会でも、仮定の問題として、あるいは想像の問題としても、こういう事態がどうなるかこうなるかというような非常に突っ込んだ御質問がございましたので、推進力として原子力の利用が一般化した状況といのものが現在においては想像の域を出ない、これはもう事実そのとおりだと思うのであります。そ……

第48回国会 科学技術振興対策特別委員会 第17号(1965/04/28、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 きょうは私も参考人の方々の御意見を拝聴いたす機会を与えられまして、たいへん有益でございました。まず厚く御礼を申し上げます。  いまの三木さんの御意見ですが、私も全く御同感でございます。  まず第一点の問題は、実は先ほど有澤先生からも、私見であるというような前提で御熱心なお話がございましたが、実は私自身としてもかねがねさように考えておりましたわけで、これを端的に申しますと、実は原子炉関係の問題にいたしましても、発電の関係で昨年の十月以来各方面の権威者にお集まりいただきまして、非常に熱心な討議が進んでおります。これらを中心にいたしまして、原子力についても、いまこそ有澤先生のおっしゃ……

第48回国会 決算委員会 第6号(1965/02/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 科学技術庁の昭和三十八年度決算について御説明申し上げます。  まず歳出予算現額は百三十億三千八百万円で、これに対する支出済み歳出額は百二十六億一千百万円となっております。その主なる費途について大略を御説明申し上げますと、第一に、科学技術庁一般行政費、科学技術会議、原子力委員会等各種審議会の運営費及び資源の総合的利用方策調査のための経費と、科学技術者の海外渡航費、科学技術試験研究の助成費、宇宙科学技術研究開発のための委託費、発明実施化の促進をはかるための補助金並びに日本科学技術情報センターの業務を拡充強化するための出資金及び補助金のほか、関係各省庁の実施する試験研究の総合的な推進……

第48回国会 決算委員会 第16号(1965/03/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 昭和三十八年度文部省所管一般会計歳入歳出決算の大要を御説明申し上げます。  まず、文部省主管の歳入につきましては、歳入予算額百七十四億百九十七萬円余に対しまして、収納済み歳入額は百九十一億九千八百九萬円余であり、差し引き十七億九千六百十二萬円余の増加となっております。  その増加額のおもな内訳は、学校附属病院等収入の官業益金及び官業収入十七億一千二百六十八萬円余であります。  次に、文部省所管の歳出につきましては、歳出予算額三千六百七十六億五千四十三萬円余、前年度からの繰り越し額三十二億八千五百九十三萬円余、予備費使用額二十二億二千七百八十七萬円余を加えました歳出予算現額三千七……

第48回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第3号(1965/04/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 先ほど来質疑応答がありますように、政府としてはドライヤーの提案というものを受諾しておりますから、いわゆる定期的な混合方式の会談に、求められれば、政府の代表者の一員として文部大臣は出席することはやぶさかではございません。  しかしながら、いわゆる日教組と文部大臣との中央交渉、いわゆる中央交渉というような点につきましては、これは御承知のように人事権、給与権というような点から申しましても、文部大臣は交渉の当事者ではございません。地方都道府県委員会と、各県における地方公務員であるところの教職員との間でこれは律せられるべき問題である。これは制度的の問題でもございますから、いわゆる中央交渉……

第48回国会 内閣委員会 第2号(1965/02/04、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました科学技術庁設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。  改正の第一は、科学技術庁の付属機関である航空宇宙技術研究所に支所を設けることができることとすることであります。  同研究所は、航空技術及び宇宙科学技術の向上をはかるため必要な試験研究を行なうことを主たる任務とするものでありますが、近年における世界の航空技術等の急速な進展に対処して、わが国におけるこれらの水準を飛躍的に向上させるため、昭和四十年度において、同研究所の拡充強化の一環として、垂直離着陸機の試験研究等を行なう実験所を支所として設けることといたしたく、これに伴……

第48回国会 内閣委員会 第14号(1965/03/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 この問題につきましては、実は、先般予算委員会の席でも申し上げたわけでございますが、方向としては、私どもは警備制度というものを望ましいものである、こういうふうな把握をしておるわけでございますけれども、国の制度として、一律に一斉にこの制度を取り上げるということについてどういうものであろうかということで、検討をいたしておるというのが今日の実情でございます。望ましい方向で、取り上げてまいりたいという考えです。
【次の発言】 先ほど抽象的に申し上げましたように、防火とか防犯とか、学校施設の保全充実という点から申しましても、それから先生方の宿直、日直の負担を軽減して、教職員の教育活動に専念……

第48回国会 内閣委員会 第16号(1965/03/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 この社会教育の意義といいますか、とらえ方につきましては、われわれといたしましては、ただいまも御指摘がございましたが、社会教育法の第二条に定義が明らかにされておりますように、「学校の教育課程として行われる教育活動を除き、主として青少年及び成人に対して行われる組織的な教育活動」ということを本義といたしまして、この線に沿うてやっていきたいと思っておりますので、いまお話しにございましたが、機能的とおっしゃいます意義を必ずしも私正確に把握できないかもしれませんけれども、御趣旨からいえば、いわゆる機能的な活動ということは当然この中に入っているもの、かように理解してまいりたいと思うわけでござ……

第48回国会 内閣委員会 第17号(1965/03/16、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ごもっともな御質疑でございまして、私も、この宇宙開発のこれからの進め方につきましては、非常に近大な問題であると考えておるわけでございます。そこでまず第一は、宇宙開発審議会というものが御承知のようにございますが、ここで基本的な政策といいますか、研究開発の進め方を十分審議してもらうことになっておるわけでございます。この宇宙開発審議会につきましては、ちょうど任期等の関係もございますので、きわめて最近の機会に、さらに陣容を拡充することになっております。  それからただいまお尋ねの点でございますが、東大の宇宙航空研究所におきましては、固体燃料によるロケットの打ち上げ試験をやっておりまして……

第48回国会 内閣委員会 第18号(1965/03/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 実は率直に申しまして、前回の当委員会で受田委員からのお尋ねがございまして、私もその点を実はおかしいと思ったわけでございますけれども、いろいろと経過のある問題でもございますようですから、これはひとつ行管なり法制局のほうから、お答えあるいは御説明をいたすほうが適当かと存じます。
【次の発言】 全く私も御同感でございます。これは、ちょうど通産大臣もお見えですけれども、私が考えますところでは、終戦後急速に日本の経済の科学技術化と申しますか、合理化の推進と申しますか、というような点から、どうしてもやはりいままでのところは海外の技術その他を導入しなければならなかった、こういう関係がいろいろ……

第48回国会 内閣委員会 第19号(1965/03/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまお話がございましたように、実は昨年の夏ごろ、ちょうど私の就任の当時ごろでございますが、いわゆる大学志願者の急増に対しましての計画というものが一応研究されて、数字が出ておりました。そのときに、いまお示しの十万人という数が一応考えられておったわけでございます。しかし、これに対しましては、いろいろの機会に申し上げておりますように、事は大学の問題でございますので、大学の資質といいますか、内容を低下させるというようなことがあってはたいへんなことでございまして、むしろ資質の向上、それから教授陣容が引き続き継続的に拡充されるというようなことが、どうしても必要であるわけでございます。そ……

第48回国会 農林水産委員会 第29号(1965/04/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 学校給食に国産なま牛乳を全面的に充てたいということは、かねがね私どもの考えておりましたところで、今回酪農振興法の一部改正にあたりまして、特に学校給食用の牛乳の供給計画について、農林大臣と協議をして、そしてそれを公表するということになりましたことは、私どもとしても文部省の立場からいって、非常に喜ばしいことであると実は考えておるようなわけでございます。ただいまお話しがございましたが、四十五年度を目標にいたしておりますが、四十五年度三百五十万石というのが現在考えられております目標計画でございます。それで、今日まで、もう御承知のことですから、詳しく申し上げる必要もございませんが、たとえ……

第48回国会 文教委員会 第1号(1965/02/10、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 第四十八回国会において文教各般の問題について御審議をいただくにあたりまして、文教行政に関する所信の一端を申し述べたいと存じます。  国家、民族を興し、国際社会において人類の福祉と平和に貢献しようとする国民の意欲と能力は、教育によって養われるものであります。世界各国とも、発展途上の国はもとより、すでに高度の発達を遂げた先進国においても、非常な熱意をもって教育の改善充実に力をいたしておりますのも、教育のこの役割りがあらためて認識されておるからであると考えます。  わが国の教育は、先人の見識と努力によって、世界的にも誇り得る水準に達していると思うのでありますが、このような世界各国の教……

第48回国会 文教委員会 第3号(1965/02/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 このたび政府から提出いたしましたオリンピック記念青少年総合センター法案につきまして、提案の趣旨及び内容の概要を御説明申し上げます。  オリンピック東京大会は、昨年秋、全国民あげての絶大なる御支援と御協力のもとに、大成功裏に終了いたしました。この大会は、単にわが国スポーツ界にとって画期的なできごとであるばかりでなく、すべての国民特に青少年にとって永久に記念されるべき世紀の祭典であったのであります。このことにかんがみ、大会に際し、世界各国からつどい来たった若人たちのいこいと交歓の場となった選手村の施設は、このオリンピック東京大会を記念するとともに、これを次代をになうわが国青少年のた……

第48回国会 文教委員会 第4号(1965/02/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 このたび、政府から提出いたしました日本育英会法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  昭和十九年日本育英会法施行以来、日本育英会は、年々堅実な発展を遂げ、今日まで同会を通じて学資の貸与を受け、その勉学を続けることができた学徒は、きわめて多数にのぼり、国家的な育英事業として多大の成果をおさめてまいりました。  日本育英会から学資の貸与を受けた者は、修業後一定の期限内にその貸与金を返還する義務を有しておりますが、特例として、それらの者が小学校、中学校、高等学校、高等専門学校もしくは大学の教員または高度の学術研究者となった場合に、その……

第48回国会 文教委員会 第5号(1965/02/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まずILO八十七号条約について、私の所信の中に触れておりませんでしたのは、他意があるわけではございませんで、総理大臣の所信等にも明らかにされておりますように、またただいまお示しがございましたように、私どもとしても八十七号条約の批准ということは一日もすみやかに批准の運びになりたい、またやらせていただきたいという気持ちでおるわけでございます。したがって、これは当然のことと思いましたので、あえて触れなかったわけでございます。
【次の発言】 先ほども申しましたように、総理大臣の施政演説にもはっきりいたしておりますように、国民経済的な観点に立って労使双方の不信というようなことを調和してい……

第48回国会 文教委員会 第6号(1965/03/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 このたび、政府から提出いたしました私立学校教職員共済組合法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容の概要を御説明申し上げます。  私立学校教職員共済組合は、御承知のように、昭和二十九年一月に、私立学校の教職員の福利厚生をはかる目的のもとに私立学校教職員共済組合法によって設立されたものでありますが、自来、本組合が行なう給付については、国、公立学校の教職員に対する給付の水準と均衡を保つことをたてまえとし、国家公務員共済組合法が改正され、その給付水準が引き上げられるに伴い、私立学校教職員共済組合法の改正が行なわれ、その給付の改善がはかられてまいりました。  しかし……

第48回国会 文教委員会 第8号(1965/03/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま御指摘になりました林前法制局長官の意見という点については、私大いに意見を持っているわけでございます。すでに当委員会におきましても、私としての見解は申し上げましたとおりで、私といたしましては、憲法に抵触しない、こういうふうに考えております。ただこういうような法制の権威者の一人がこういうことを公に発表するぐらいでございますから、問題はなかなかむずかしい問題である。したがって私の希望から申しますれば、そういう意見に対しましても、臨時私学振興方策調査会が設置されましたならば、そういう問題についてもはっきりした国民的な結論をそこで終止符を打って、そして前向きに前進するようにいたし……

第48回国会 文教委員会 第9号(1965/03/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 東京オリンピックにつきましては、前々から申し上げておりますように、われわれとしても予想以上の成果をあげた、かように考えておるわけでございます。そしてこれをむしろ契機にし、スタートにして、今後国民の体位向上はもちろんでございますが、ことに若い人たちに伸び伸びとした精神を養っていくスタートにしたい、かように考えまして、この成果というものをできるだけ長く後世にも残し、またいろいろの意味で心身ともに盛り上げて若い人たちのこれからの教育に大いに参考にしていきたい、かように考えておる次第であります。
【次の発言】 まことに御説のとおりでございまして、選手だけを養成するのではなくて、広く深く……

第48回国会 文教委員会 第10号(1965/03/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまの御決議の趣旨に伴いまして努力いたしたいと存じます。

第48回国会 文教委員会 第11号(1965/03/24、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまお話がございましたように、科学技術の振興ということについては、何としても努力を新たにしなければならないという考え方でやっておるつもりでございますが、たとえば最近の米ソ両国の宇宙開発の問題についてもお取り上げになりましたけれども、たとえば両国とも、宇宙開発のいろいろの計画については、国の予算の関係から申しましても、日本の全予算に匹敵するあるいはそれ以上のものをそれぞれ投入しておるというような、いわば現在においては段違いな状況であるわけでございまして、こういったような現実に対して着実でしかし非常なビジョンを持って進めてまいるというところに、日本としても非常な苦労があるわけで……

第48回国会 文教委員会 第12号(1965/03/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまお話がございましたように、東京オリンピック大会というものを永久に記念いたしたい、特に次代をになうわが国青少年のために最も有意義に活用をいたしますために、選手村を中心にいたしました施設を総合センターとして、特殊法人として活用させていただきたいというのが御提案申し上げた趣旨でございますが、その中心になるスピリットとでも申しましょうか、これはわが国の青少年の心身の健全な発達をはかるということを一番の根本にいたしておるわけでございまして、そのことがオリンピックが世界の注目の中においてあれだけの大成果をあげた、そういったような事実を背景にいたしまして、伸び伸びと青少年の諸君が心身……

第48回国会 文教委員会 第13号(1965/03/29、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまの御決議につきましては、大蔵当局と協議の上、附帯決議の趣旨がすみやかに実現されるよういたします。

第48回国会 文教委員会 第15号(1965/04/02、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 研究学園都市の建設につきましては、あらためて先般政府としては閣議におきまして、四十年度から向こう十カ年以内にこの計画を推進しようという申し合わせができたわけでございまして、それに基づきまして関係閣僚の会議も持つことになり、また事務的な各省連絡機関も、首都圏整備委員会事務局を中心にして設置されることになりましたわけで、気持ちの上におきましては、積極的かつ決定的にこの計画をこの十年の中で完成をしてまいりたい、こういうふうな体制は整い得たと考えておるわけでございます。そして着手の第一といたしましては、用地の買収ということがまず第一でありますので、これにつきましては、公団を通して買い上……

第48回国会 文教委員会 第16号(1965/04/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私立大学の持つ教育上あるいは社会上の重大な使命ということにつきましては、ますますこれが強調されなければならない時期になっていると私は考えて、そういう前提のもとにいろいろ積極的な助成策について各方面の御協力を仰いで前進をはかりたい、積極的に対策を講じたいと考えているわけでございます。先般文部省設置法もおかげさまで成立いたしましたので、早急に私学振興方策調査会の発足をする用意万端を整えておるわけでございます。これにつきましては前々から御指摘がございましたように、私としても非常な意欲を持って対処してまいりたいと思っております。  ところでただいま御提起になりました国士館大学の問題でご……

第48回国会 文教委員会 第17号(1965/04/14、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 御案内のように、私学教職員の共済組合は昭和二十九年の一月に設立されたわけでございますが、自来この組合が行なら給付につきましては、国公立学校の教職員に対する給付の水準と均衡を保つことをたてまえとしておるわけでございまして、国家公務員共済組合法が改正され、その給付基準が引き上げられるに伴って、私学共済組合法の改正も行なって、その給付の改善をはかることにつとめてまいったわけでございます。今回の改正案についての経過、並びにこれはもっと早く提案して制定すべきではなかったかという御質疑がございましたが、ごもっともでございまして、実は今回の改正案は第四十六国会に提案いたしたいと思いまして鋭意……

第48回国会 文教委員会 第18号(1965/04/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、政府といたしましては、その御趣旨を体し、誠意をもって検討の上善処いたします。
【次の発言】 実は私も最近になりましてからその状況なども知りましたわけでございまして、その中には、ただいま局長から申し上げましたように、大学の中を利用して事務所があるというような、政治団体の活動というようなことが行なわれることは私は不適当であると考えておりますので、なおよく事情をさらに調べまして善処いたしたいと思っております。
【次の発言】 ごもっともでございまして、そういう昨年十月以来の状況について私がつまびらかにしておりませんでしたことについては、たいへん恐縮に思……

第48回国会 文教委員会 第19号(1965/05/07、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 長谷川委員のただいまの御意見は私も非常に同感でございます。実はいまもお話がございましたように、有志議員の間で古都における歴史的風土の保存に関する法律案といったようなものを適当とするという議が行なわれておりますことは事実でございます。この史跡等の文化財の保護は歴史上、学術上もきわめて価値の高いものでありますけれども、一部小範囲の地域に限られているということはただいま御指摘のとおりでございます。そこで、文化財指定地外の相当広い地域にわたって環境なりあるいは自然的な景観等の保全をするということが必要ではなかろうか。そうだとすると、現在の文化財保護法だけでは十分でございませんので、この……

第48回国会 文教委員会 第20号(1965/05/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまお話がございましたような経過で今回この法律案を提案いたしました事情はまさにそのとおりでございます。そこで今回二年間再延長いたしまして、その期間内に、現在の私どもの気持ちといたしましては、著作権制度の全面的の改正が今後二年間の間にぜひ実現するように極力努力をいたしたい、かように考えております。しかしただいまも御指摘がございましたように、いろいろの要素のある問題でもざいますので、諸般の事情によってそれがかりに不可能となりました場合におきましては、保護期間を暫定的に、今回も延長したという趣旨に伴いまして、延長中の著作権が消滅することのないように、そのときはそのときでの事情を考……

第48回国会 文教委員会 第21号(1965/05/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまお話しのとおり、会期末、余日幾ばくもないときでございますから、特に国会の御審議を尊重いたしまして行動をいたしたい。これはかねがね私の念願でございますので、その点からいって、きめておりますほかのことがありましても、支障がございますれば、これは取りやめることにいたします。
【次の発言】 研究学園都市の建設につきましては、閣議決定あるいは閣議了解をいたしておりますが、それは概略は四十年度から始めて向こう十カ年間で完成することを目標にするということで、関係閣僚懇談会あるいは対策本部等といったようなものを設置することになって、現に進行中でありますが、これは建設省あるいは首都圏整備……

第48回国会 文教委員会 第22号(1965/05/18、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまの御決議の趣旨の実現につきましては、政府としても最善の御協力をいたしたいと存じます。
【次の発言】 教育の機会均等は、もとより学校教育に限るものではございませんが、能力がありながら経済的条件によって就学困難なすべての子弟に、学校教育の門戸を開くということが日本育英会の当面する課題であると存じます。そこで、まず学校教育を中心にして人材の確保をはかっていくことが根本であると考えまするので、学校教育法第一条の学校、及び少なくともこれに準ずる教育を行なうことが法律上明確にされておる、たとえば国立工業教員養成所及び国立養護教員養成所をその対象といたしまして、効果的な奨学金制度を充……

第48回国会 予算委員会 第4号(1965/02/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 授業料の問題にもいろいろございますけれども、その中で公立、たとえば高等学校の授業料、これは、御承知のように各都道府県の条例できまるものでございます。現在いろいろの例がございますが、概略申しますと、六百円から八百円というような幅になっております。各都道府県の条例できまることでございますから、それぞれの都道府県の議会において慎重に審議され、そして来年度の予算の基準としてこれが決定されることになると思います。現在さような段階でございますから、確たる情報はまだ得ておりません。それから、これはもちろん政府の統制すべき問題ではございませんし、それから、いわゆる公共料金として律すべきものでも……

第48回国会 予算委員会 第6号(1965/02/05、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 公立学校の建物の予算単価のお話が出ましたので、ちょっと御説明申し上げておきたいと思います。  公立学校の建物の予算の単価を改善いたしたいということについては、従来から努力いたしておったわけでございますが、どうしても実績の単価のほうが予算単価を上回る傾向がありましたことは、御指摘のとおりであります。そこで、四十年度の予算につきましては、この点については、私どもも財政当局にもよくお願いをいたしまして、平均大体八%の単価の改善をはかることにいたしまして、ほぼ三十九年度の実績に近いところまで改善を進めることにいたしました。たとえば、一、二の例を申し上げますと、高等学校の建物につきまして……

第48回国会 予算委員会 第8号(1965/02/08、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いまもお話がございましたように、わが国といたしましては原子力基本法というものが一般に存在しております。それから原子炉の材料のウラン、これは日本の資源がございませんから外国に依存しているわけでありますが、たとえば日米、日英、日加間にもそれぞれ二国間の条約、協定がございまして、これは平和的な利用にだけその物質は供給を受ける、そうして、必要に応じてはこれは査察の対象にもなる、こういうふうなかっこうになっておりますし、これは、一九五九年の状態でありますが、さらにその後、ウイーンに国際原子力機関ができました。これがまた日本との関係におきまして、日本における査察を担当することにもなっており……

第48回国会 予算委員会 第9号(1965/02/09、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまお話しのように、期待される人間像につきましては、荒木文部大臣当時の諮問に対しまして、中間草案というものが先月発表されたわけでありますが、その発表いたしました経緯は、いまお尋ねがなかったわけでありますけれども、関連上申し上げますと、本来ならば、こうした諮問に対する答申は十分まとめ上げてから答申がされるのが慣例であります。しかし、一面において、同時に諮問されました後期中等教育のあり方がまだ答申をされておりませんし、それから、期待される人間像ということに関しましては、これは、もっと広く一般的ないろいろの意見も聞いてみたい、こういうような委員諸公の御意見でもございまして、そうし……

第48回国会 予算委員会 第11号(1965/02/12、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま御指摘がございましたように、国際原子力憲章第二条によりまして、平和利用のために提供されあるいは国際協力をいたします場合の核物質、原子炉施設、資材等が軍事目的に転用されないように保障措置を設定しているわけでありますし、わが国もこれに参加をいたしまして、日本としては原料になるような核物質を外国から協力によって受けるわけでありますから、これが国内において絶対的平和利用に限定するように保障措置の中に入り、場合によりましては査察を受けることも受諾いたしておるわけであります。こういったような国際協力の国際原子力憲章というようなものがさらに進んで核兵器自体についての規制も行なえるよう……

第48回国会 予算委員会 第12号(1965/02/15、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 主たるお尋ねは、ただいまのところ公立の高等学校の授業料の問題と思いますので、この点について御説明申し上げたいと思います。  この公立高等学校の授業料は、現状までのところはずいぶん幅がございまして、六百円から八百六十円の幅で各都道府県の状況によって違っておりまして、それぞれの事情に応じて条例できまっておるわけでございます。公立学校の授業料は、その自治的な性格から申しましても、あるいは形式的なきめ方から申しましても、私は若干ほかの公共料金とは違う点が多いと思うのでありますが、しかし、これを安くしておくのにこしたことはないということで、できればこれは値上げは押えたいわけでございます。……

第48回国会 予算委員会 第15号(1965/02/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 この問題は、きわめて多岐多様にわたっておるわけでございまして、まず、義務教育の関係、それから高等学校、大学の関係というふうなとらえ方もしなければなりませんし、また、国立、公立、私立というような、そういう形態からとらえての対策を講じなければなりませんし、きわめて多岐多様にわたっております。  ただいまお尋ねのありました点につきまして、まずごく概略を申し上げますと、公立義務教育諸学校につきましては、もとより授業料等は徴収いたしませんし、それから教科書の六年までの無償給付でありますとか、あるいは教材費の負担でありますとか、というようなことで、制度的にも父兄の負担というものはないように……

第48回国会 予算委員会 第18号(1965/03/03、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 去る二月九日の野原委員の御質問につきまして、御指摘のありました内藤誉三郎君につきまして調査いたしましたところ、昨年七月私立学校振興会監事に就任いたしまして以来、毎月おおよそ半ば程度の出勤状況でございましたので、本人に対しまして二月十七日、職務に精励するよう厳に注意をいたしておきました。

第51回国会 予算委員会 第20号(1966/03/03、30期、自由民主党)

○愛知委員 第二分科会における審査の経過及び結果を御報告いたします。  第二分科会の審査の対象は、昭和四十一年度本予算中、会計検査院、防衛庁、外務省及び大蔵省所管の部分でありまして、二月二十四日より昨三月二日まで、慎重に審査いたしました。  審査の順序は、初めに、各省各庁よりそれぞれ所管予算の説明を聴取し、次いで各省別に質疑を行ないました。  質疑は、終始熱心かつ活発に行なわれ、質疑者は延べ四十人、質疑時間は通算二十九時間に及びましたが、その詳細は会議録でごらんを願うこととし、ここには若干の問題を取り上げて報告するにとどめます。  まず、外務省関係の質疑について申し上げます。第一に、核のかさの……

第52回国会 議院運営委員会 第8号(1966/11/11、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 お答えいたします。  まず最初に、臨時国会の召集の問題につきましては、いろいろの報道がございますけれども、政府としては公にまだ態度を決定しておらないのであります。そのことは、昨日参議院で予算委員会がございましたが、その席上でたまたま総理大臣の答弁の中からも明確にされておりますように、総理大臣みずからの公の発言の中でも、召集の時期というものについてはまだきめる状態になっておりませんということを明らかにいたしておるわけであります。しかし、政府といたしましては、もちろん臨時国会で御審議を願いたい案件もございます。また、野党からの成規の手続による召集の御要求もございますので、準備ができ……

第52回国会 決算委員会 第3号(1966/10/17、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 政治に対する、一口に申しますと、不信の声が上がっておるというようなことについて、まずどういうふうに考えるか、この点につきましては、私はただいま押谷委員がお話しになりましたところと憂いをともにするものでざごいます。ことに、ただいま御指摘のように、内閣の閣僚等についてとかくのうわさが出ておりますことは残念に存じますけれども、これはすでに御承知のとおり、先ごろ運輸大臣の辞職というようなことにあらわれておりまするように、その事態の内容その他に関連いたしまして十分反省をいたしますとともに、今後かようなことのないようにということを考えるのはもちろんでございますが、この機会に申し上げたいのは……

第52回国会 決算委員会 第5号(1966/10/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま防衛庁の事務当局から御説明いたしましたように、それぞれの官庁では、事務取り扱いの内規と申しますか慣行がございますから、例外的の規定であって、長官がこれを特に認めたときと書いてある場合でありましても、これを事務次官あるいは局長にあらかじめ委任しておくことが間々あることでございます。ですから、その限りにおいて、一般論としてはいま答弁いたしましたことが、私は正確であろうと思います。  ところで、第二段の問題として、ただいま問題になっております具体的なこの件について、防衛庁長官が事実知っておったかどうかということについては、これはまあ本人に聞いてみなければ実ははっきりしたことは……

第52回国会 大蔵委員会 第8号(1966/10/19、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 現在、御承知のように、佐藤総理病後静養中でございますので、私は事務連絡その他ございますので、しょっちゅう総理大臣の私邸に参りまして、いろいろ打ち合わせをいたしております。そうした中で、もちろん消費者米価の問題というものは、現下の一番大きな問題であると言ってもよろしいと思いますから、その間、意見の交換をやっておりますことは事実でございます。ただ、若干新聞の報道等が少し先回りをしておるような傾向がございまして、いま御指摘の十五日の場合におきましても、総理大臣からそういう確たる指示を受けている事実はないのでございます。総理大臣としても、消費者米価の問題については、いろいろの考え方があ……

第52回国会 予算委員会 第3号(1966/10/20、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 本日は佐藤総理も出まして、政治の姿勢について信念を吐露したわけでございます。私もその佐藤総理の考え方を体しまして、やるべきことについて十二分の努力を払ってまいりたいと思っております。議会制民主主義の危機として認識するかどうか、これは人によって多少の相違や受け取り方は違うかとも思いますけれども、私も細心の注意をもって事態の推移を見ていかなければならぬと思います。同時に、冷静さを失なうことは禁物であると思います。こういう際におきましては、冷静に、落ち着いて、この事態の、先ほどの総理のことばでいえば積弊というわけでございましょうか、その起こってきたるところを真剣に、冷静に取り上げてい……


31期(1967/01/29〜)

第60回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1968/12/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 開会にあたりまして一言ごあいさつを申し上げます。  過般の内閣改造によりまして、はからずも不肖外務大臣を仰せつかりました。まことに微力で、顧みて何とも粛然たるものを感ずるわけでございます。どうかひとつ委員の皆さま方に格別の御指導とお取り回しをお願いいたしたい。どうぞよろしくお願い申し上げます。
【次の発言】 ただいまお尋ねの問題でございますが、まず順序ということを一つ、それから内容の点を一つと、二つに分けて申し上げたいと思います。  順序といたしましては、佐藤総理が言明いたしておりますように、当方の希望としては来年の秋に訪米をして佐藤・ニクソン会談を持ちたい、そしてそこで昨年の……

第60回国会 外務委員会 第1号(1968/12/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣  一言ごあいさつを申し上げます。  十一月三十日の内閣の改造によりまして、不肖私、全くはからずも外務大臣という大任を仰せつかりまして、顧みてまことに微力で粛然たるものを感ずるわけでございますが、内外の情勢がなかなかきびしいおりでもございますので、誠意を尽くして努力をいたしたいと存じます。何とぞ委員の皆さま方におかれましては、ひとついろいろの意味で御指導をたまわり、またお助けをたまわりますように、切にお願いを申し上げる次第でございます。  まことに簡単でございますが、一言就任に際してごあいさつを申し上げます。(拍手)
【次の発言】 まず御激励をいただきまして、まことに感銘いたすわ……

第60回国会 予算委員会 第1号(1968/12/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 かりにさようなことがありました場合には、さようなことになろうかと思います。
【次の発言】 ASPACの問題にたとえば限定して申しますならば、ただいま総理大臣からお答えのとおりでございまして、ASPACは私の理解いたしますところ、参加各国におきましては軍事同盟的な考え方を全然考えてはおらぬ。またASPACの憲章と申しますか、規約等におきましてもさようなことは全然出ておりません。また今後におきましても、私は参加各国からさような意見が出てくるものとは思いませんし、またかりに、万々一さようなことの意見が出てくることがありましても、先ほど佐藤総理のお話しのとおりでございまして、現在のわが……

第61回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1969/02/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私から、外務省の所管事項につきまして、その概略を御説明申し上げたいと思います。  当面、沖繩施政権返還問題が、日米両国間において最も重要な問題となっておりますことは御高承のとおりであります。政府は、日米相互信頼関係の基礎の上に立った話し合いによる解決こそ沖繩問題解決のための最善にして最短の道であると確信し、米側との話し合いを進めております。  佐藤総理大臣は、本国会冒頭の施政方針演説におきまして、今年こそその実現に向かって大きく前進をはからなければならないとの強い決意を表明されております。政府は、これまで一昨年の佐藤総理大臣とジョンソン前米国大統領との会談の成果を基礎にして、沖……

第61回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号(1969/02/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまのところ、六月の二日から三日間ほど、主として国務長官と会談をすることに予定をいたしております。  沖繩の問題は、御承知のように今年の末、まあ十一月以降に総理が渡米することになっておりますので、非常に困難な大きな問題でございますから、両国の最高首脳部の中で話の結末をつけるようにいたしたいという予定を一方にいたしておりますから、私が参りました場合は、沖繩の問題については、もちろんその総理の訪米が成果があるようにする、何といいますか、レールを敷くことにつとめたいと思っておりますので、確定的といいますか、決定的といいますか、そういうものを持って、そしてその場で話し合いを煮詰める……

第61回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第10号(1969/04/15、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 法律的な拘束があるかどうかというお尋ねでございますが、これは実態的に申しますと、政策の合意とでもいうのが一番適切ではなかろうかと思います。
【次の発言】 ただいままず第一にお尋ねの合意書というものは、あの当時、その合意がこういうふうにできたということを新聞等に公表したわけでございますね。内容は、ただいまお話しのとおりでございますが、これは、いわゆる一体化ということは、通常使われていることばと同じように、施政権の返還ということを最終目的にして、それまで、できるだけ本土と沖繩のいろいろ施政のやり方について同じようなレベルでやっていくようにしよう、こういうことを、原則的な合意をしたも……

第61回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第15号(1969/06/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 今回のアメリカ側との話し合いにおきましては、本会議等でも御報告をいたしましたように、一九七二年中にはおそくも返還を実行してほしいということが一つ、それから施政権返還後の基地の態様については、安保条約及びこれに伴う一連の法制、取りきめというようなものがそのまま本土並みに適用される、それから核についても、日本国民の非常に強い願望というものが核抜きである、そして施政権返還後においては沖繩と本土と差別待遇をしてはならない、こういった点が要点であるということを、いろいろの点から強調して要請をいたしたわけでございます。これがいわば交渉の基本線ということが言えるかと思います。  今回は、いわ……

第61回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第22号(1969/07/22、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いまのお尋ねに対しまして簡潔にお答えをしなければならないわけですけれども、経緯がございますから、ちょっと概略簡単に申し上げたいと思います。  実は、今月十八日付のウォール・ストリート・ジャーナルというものに、VXガスというものが沖繩に配置されておるというような趣旨の記事が出ましたことを十八日に私も承知いたしましたので、直ちにアメリカ大使館のオズボーン公使を招致いたしまして、外務省としてまずその真相を究明し、また、事実に対しましてとるべき措置をとらなければならないと考えたわけでございます。  そこで、先方が申しましたことを、御質問より少し広くなりますけれども、便宜上申し上げますと……

第61回国会 外務委員会 第2号(1969/02/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 この問題は、ただいまもお話がございましたように、非常に微妙で複雑な問題であると考えるわけでございまして、特に最近イタリアあるいはカナダ等のいろいろの動きもございますので、どういうふうに日本として対処したらいいかということが、日本の国内のいろいろの方々からも大きな関心を持たれている問題でございます。  いまさら私からそういう情勢について申し上げるまでもないと思いますが、一応私の考えておりますことを申し上げますと、大体次のようなことになろうかと思います。  やはりイタリア、カナダ等の動向を見てみましても、中国の本土と、それから台湾と、この関係に対してどういうふうにやっていったらいい……

第61回国会 外務委員会 第3号(1969/02/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました国際通貨基金協定の改正の受諾について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  世界貿易が順調に伸びていくためには、世界全体としての準備資産の総量、すなわち国際流動性が貿易の伸びに見合って適度に供給されていくことが必要でありますが、金や米ドルなどの既存の準備資産の供給には限度があり、このため国際流動性の適正な供給が確保できなくなって世界の貿易と経済の発展が阻害されるおそれが出てきました。この問題に対処するため、一九六三年十月の十カ国蔵相会議以来四年間にわたって検討が続けられた結果、特別引き出し権制度を国際通貨基金内に創設することになり、こ……

第61回国会 外務委員会 第5号(1969/03/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まず、憲法上の問題から申しますと、これはただいままで予算委員会その他で明らかにされておりますように、憲法上もいろいろの角度から取り上げられると思います。たとえば非核三原則の中でも、純粋の憲法論ということからだけいえば、たとえば攻撃的でないものならば、核兵器だって持ったっても憲法上は許されるんだという説もあることは、憲法論議としても法制局長官等から御披露した一つの見解というものもございます。同時に、通常兵器であっても攻撃専門のものというものが観念的に考えられるならば、それはやはり憲法上は持つことを否定さるべきではないかというようなこともございまして、憲法上にもいろいろの論議があろ……

第61回国会 外務委員会 第6号(1969/03/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 御承知のように、ユーゴ国からは、一九六七年の四月に、パビチェヴィッチという外務第一次官が来られまして、この人が来日いたしましたときに、ユーゴは貿易の関係あるいは文化の関係その他でも日本との間の国交の親善関係を一そう増強したいという御希望で、もちろん、われわれとしてもこれに異議があるはずもございません。そして、私どもにも向こうから機会があったら最近の機会に来ないかというお招きもあったようなわけなんですが、なかなかそうもまいりませんでしたが、今回、そういう前々からの向こうの希望もございましたので、近藤審議官を出張させたわけでございます。その際には、特にこの文化協定についての話し合い……

第61回国会 外務委員会 第7号(1969/03/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 戦争中、軍属あるいは徴用等によって樺太に渡りまして、そのまま終戦を迎え、今日まで樺太に残留している朝鮮人の数は、これは正確には明らかでないのでありますが、韓国政府が赤十字国際委員会に対して七千名の引き揚げ希望者名簿を提出しておる趣でございます。韓国政府は、従来から、わが国が、これらの朝鮮人のうち韓国あるいはわが国への引き揚げ希望者を、その最終定着地いかんを問わず引き揚げせしめる責任があると主張いたしまして、協力を要請してきておる次第でございます。
【次の発言】 先ほど申し上げましたように、正確な数字は遺憾ながら不明なのでございますけれども、赤十字社に出しました韓国側の数字という……

第61回国会 外務委員会 第9号(1969/04/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私は、先般外務委員会で、このSDRの問題についても、基本的な考え方を申し上げたわけでありますけれども、いま大蔵大臣が言われるとおりだと私は思うのですが、基本的には、やはり世界の貿易の拡大ということを人類の理想として末長く続けていくべきではないかと思うのであります。ところが、最近の通貨不安というような状況に対しまして、アメリカの国際収支問題などにしても、たとえば非常に末梢的な課徴金制度だとか輸出の自主規制であるとか、そういうふうなものに展開してくるおそれが相当具体的にございますから、これは輸出とかあるいは貿易の拡大というような大旆を掲げて進む道からいえば、望ましくないことである。……

第61回国会 外務委員会 第11号(1969/04/07、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま大蔵大臣からもいろいろお話がございますように、また先般私も申しましたとおり、IMF体制というものができた経路を静かに振り返ってみましても、やはり新しい意欲的な体制をつくるまでには、いろいろの議論やあるいは従来の考え方にとらわれた危惧の念なども出るのはむしろ当然かと思いますけれども、いろいろそういう論議や経過をたどってIMF体制ができてからあとの情勢をごらんいただけば、私は、そうした意欲的な新しい考え方というものは相当の成果をあげておると考えるわけでございます。今回のSDRの創設につきましても、十カ国蔵相会議等の経過もよく御承知だと思いますけれども、各国のいろいろの今日ま……

第61回国会 外務委員会 第12号(1969/04/11、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 衆議院の外務委員会で一つの中国ということについての問答をいたしました点は、先ほどお触れになったとおりで、私の意見はおわかりだと思います。私はそういう意見を持っておるわけです。そして日華基本条約につきましては、国民政府が中国の正当な政府として条約を結んでおるということから申しますと、たとえばそのときに、参議院の予算委員会でも応答がありましたように、戦争状態というものについては、国を代表して締結したものでございますから、戦争状態は終結したと見るのが条約論としては正しいものである、そういう趣旨のことを申し上げたわけです。したがいまして、ただいま御指摘のとおり、交換公文などもございます……

第61回国会 外務委員会 第13号(1969/04/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました通商に関する日本国とメキシコ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  メキシコは、わが国にとってラテンアメリカ最大の貿易相手国になっておりますが、同国はいまだガットに加盟しておらず、また、戦後、両国間には通商上の諸般の待遇を保障するための協定がなかったので、政府は、通商に関する協定の締結についてメキシコシティ及び東京において交渉を行ないました結果、昭和四十四年一月三十日に東京において本大臣とロドリゲス・アダメ在日メキシコ大使との間で本件協定の署名及び関連書簡の交換を行なった次第であります。  この協定は……

第61回国会 外務委員会 第15号(1969/04/23、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 国が海外移住事業団に対してアメリカ合衆国移住者にかかる渡航費貸し付け金関係の債権を免除することにつきましては、すでに当該債権の大部分が回収済みであり、残余債権の回収が事実上不可能に近いことに顧みまして、やむを得ないものと考えます。  また、海外移住事業団が海外移住者に対して渡航費貸し付け金関係の債権を免除することについては、債務者たる海外移住者個々の返済能力を勘案することなく一律に免除の措置をとることに問題がないわけではございませんが、昭和四十一年以降海外移住者の渡航費が海外移住事業団を通じて本人に支給することに改められていること、過去の実績等から見まして、本債権の回収がきわめ……

第61回国会 外務委員会 第16号(1969/04/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私は、率直に申しまして、まことにごもっともな御意見だと思います。これは従来の政府のやり方からいたしまして、またこの贈与の分以外の借款の分を国会の御承認を受ける協定とは私は存じませんから、そのやり方は御意見ございましょうが、政府としては正しいと私は思います。その意味するところは、この贈与というのは、両国間の協定で行なわれなければできないわけでございます。それから、借款の分につきましては、政府が立案をいたしますときに、予算の編成に際してはこれを十分頭に入れて組んでおりますので、予算のほうにも関連して御審議を受けられる、こういうことで、その分の協定は国会の御審議を受けない、この種類の……

第61回国会 外務委員会 第17号(1969/05/07、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 アメリカに対する沖繩問題を中心にする交渉は、かねがね申しておりますように、非常にむずかしい問題であると考えておりますので、六月早々の私とロジャーズ長官との会談から始まって、十一月下旬を予想しております総理とニクソン大統領の会談、この一連の相当長い期間にわたる時間をかけて実りのある成果をあげたい、こういう心がまえでおりますので、六月の会談を始めるに際しまして、今後のスケジュールその他をも含めて、どういうふうな段取りで具体的に話を進めていくがよろしいかというような点について、東郷局長に打ち合わせをしてもらったわけございます。したがいまして、内容についてはともかくとして、今後どういう……

第61回国会 外務委員会 第18号(1969/05/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 現に交渉中になっておりますものはルーマニア国との間でございます。現に交渉中のものはそれだけでございます。
【次の発言】 まだ的確にいっと申し上げる段階にまではいっておりません。
【次の発言】 先ほどから伺っておりますが、私も原則的に御同感でございます。今回相当長い期間がかかりましたが、メキシコとの間の通商協定がいよいよ調印されたというようなことで、両国の関係が一そうやりやすくなった、こういうふうに考えますので、今後御趣旨のような点については大いに努力をいたしたいと思います。
【次の発言】 沖繩の返還交渉を目前にしております現在におきまして、返還後のことも考えながら、沖繩の経済の……

第61回国会 外務委員会 第19号(1969/05/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました太平洋諸島信託統治地域に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  政府は、かねてより、戦前わが国の委任統治地域であった太平洋諸島信託統治地域の住民が国連に対し提起している戦争損害請求問題につき、このような請求には応じられないとの法的立場を堅持しつつ、その実際的解決をはかるため、同地域の施政権者たる米国政府と交渉を行なっておりましたが、この問題については、日米両国が、第二次世界大戦の結果住民がこうむった苦痛に対し同情の念を表明することとし、他方、住民の福祉のために両国がそれぞれ十八億……

第61回国会 外務委員会 第20号(1969/05/16、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 当時、該地域は、国際連盟の委任統治領でありましたから、法律的あるいは条約的にいえば、該地域は日本内地と同様の施政下にあった、まず第一に法律的にはさように理解いたしております。  それから当時の住民は、当時の日本国に対して相当の親愛の情を持っておったのではなかろうかと感ぜられます。そのことが、今回のこの問題の処理につきましても、日本から何らかの形で――その根拠についていろいろ見方もございましょうが、私の理解するところでは、必ずしも法律上の権利、権原ということではなくて、何か日本から協力、援助をもらいたいという気持ちが非常に強いのも、そういったような関係も根ざすところがあるのではな……

第61回国会 外務委員会 第24号(1969/06/13、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 端的に問題をしぼってお尋ねで、それに対して広範にお答えするのは失礼かと思いますけれども、ちょっとお許しをいただいて、私の考え方は、返還についての願望、考え方というようなものはくどくど申しません。これはもうお互いによく理解し合っていることだと思います。  基地の問題でございますけれども、これは施政権が返還されるということであれば、論理の必然からいいましても、それから感情的といっては悪いかもしれませんが、政府としても沖繩の人を差別してはならない、こういう感覚的なところから申しましても、憲法はもちろん、安保条約に限らず一切の法制というものは、そのまますなおに沖繩に適用されるべきもので……

第61回国会 外務委員会 第25号(1969/06/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 安保条約の取り扱いにつきましては、先般来本会議、委員会等でも詳しく政府の態度を御説明申し上げたつもりでございますが、これを要するに、政府としては、いわゆる自動継続といいますか、自動存続といいますか、そういうことをまだ決定したわけではございません。先般アメリカ側と話し合いをいたしましたときに、日本政府が正式にさような提案をしたと伝えられましたけれども、それは会談の経路におきまして、安保条約の堅持を望む日本の意見の多数の中には、自動継続というやり方がいいのではないかという説がだいぶ多数に見受けられる状況であるということを、日本の国内の客観的な情勢として伝えたことはございますけれども……

第61回国会 外務委員会 第26号(1969/06/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 最近わが国から海外に渡航する人たちの数というものが、年を追うごとに非常に激増しておりますことは御承知のとおりでございます。こういう状況の中で、日本の現行の旅券法というものは、俗なことばでいえば、きわめて陳腐化してしまっております。時代の要請にそぐわない、また諸外国の例等に見ましても、全く時代おくれのものである。御承知のとおり、数年前から、外務省としては旅券法の全面的な改正をやりたいということで、いろいろと苦心をいたしておりましたわけでございますが、今回成案を得ましたので、ぜひひとつ御審議の上、旅券法をりっぱなものに改正したい、時代の要請に合うようにしたい、こういう考え方で提案い……

第61回国会 外務委員会 第27号(1969/06/25、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 なかなかこれむずかしい問題でございまして、政府として、やはり外国の人がどういうふうに日本を見ているかということについては、いろいろの方法をもって調べたり、あるいは情報を収集したりいたしておりますけれども、必ずしも一日本の実情というものがいまだ十分には行き渡っていないように、よく理解されていないように感ずることが多いわけでございます。ところが、その中で、ただ一つ経済的に非常な躍進をしているということは、これは客観的事実なも一のでありますから、だれしもがこれを認めているわけであります。自然、これだけ急激に躍進したということについては、いったいその原因はどういうところにあるであろうか……

第61回国会 外務委員会 第28号(1969/06/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 どうも私もあまりこまかい法律的なことはよくわかりませんけれども、ただ、こういうことは言えるんじゃないでしょうか。お尋ねのことにぴったりお答えになるかどうかわかりませんけれども、たとえば国交のない国に対して渡航をする場合に、旅券を発給するというようなことは、相手国といいますか、その旅行先において、わが国民の身分の保護その他について欠くるところなきやいなやというようなことを考慮して、発給するかどうかをきめなければならない。そういうような性格も旅券というものの発給の際には考慮しなければならない点があるのではないか、そういうふうな性格も旅券というものにはあるのだ、私は常識的にはさように……

第61回国会 外務委員会 第29号(1969/07/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 内閣委員会でそういうふうに申したかどうか、私、いま正確に記憶いたしておりませんけれども、私は、事前協議というものは起こらないような場合が一番理想的だと思うのです。同時に、これは観念的にこういう場合があろうか、こういう場合があろうかということをせんじ詰めてみることは、性格上なじまないものではないだろうかという私の気持ちを、いつも率直にお答えいたしておるわけでございます。御質疑の関係等からお答えしましたことが、いまおあげになりましたようにとられた面があるのかもしれませんけれども、私としては、特に地域を限定してどうこう、あるいはどうするといったことを断定的に申したつもりはございません……

第61回国会 外務委員会 第30号(1969/07/03、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 何か底がありそうなお尋ねでございますが、私はうそをつかないようにいたしたいと思います。
【次の発言】 まさにそのとおりに考えます。
【次の発言】 ただいま帆足委員から御指摘がございましたように、このいわゆる北鮮送還の問題というものは、ずいぶん長い間続いておる問題でございますけれども、私も、いまと立場は違いますが、内閣官房長官の当時にも、ずいぶん努力は続けたつもりでございます。またその当時、なるべくすみやかな機会に政府として善処いたしたいということをお約束したことも、ただいま御指摘のとおりでございます。私はその地位を退きましたけれども、私の承知しておりますところでは、あとを引き継……

第61回国会 外務委員会 第31号(1969/07/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 昨日に引き続きまして、本日も、帆足委員の御体験から出ておる切々たる御意見を拝聴いたしまして、私どもとしても非常に考えるところがございます。  ただいまお述べになりました中で、私はいままでもいろいろ御説明につとめておるつもりでございますが、法律案の修正ということは政府としては考えられませんけれども、ただいまお述べになりましたようないろいろの御意見を十分ひとつ念頭に置いて、運用上も善処方を考えてみたい、かように存ずる次第でございます。
【次の発言】 実はこの旅券法の改正については、いつも申し上げておりますように、もっと早く提出して御審議を願いたかったわけですが、昭和四十年以来今日ま……

第61回国会 外務委員会 第32号(1969/07/09、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 その上告書に書かれてあるような事実がございましたことは、これは事実でございます。そしてこれは結論的に申しますと、あまり法律的その他でぎくしゃく論ずることは、私は、事柄の性質上いかがかと思う点もございますけれども、御案内のように、日本は大韓民国政府との間に正常な国交を持ちまして、ここに三年余りになっております。この両国間の親善友好関係を保っていくということが、私は日本の国益の命ずるところでなかろうかと考えるわけであります。それが日本に対する内政干渉というふうにいきなり取り上げないで、やはり友好関係にあるところの韓国政府の言い分、懸念というようなものも、十分聞くべきものは聞くという……

第61回国会 外務委員会 第33号(1969/07/23、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 沖繩の毒ガス問題につきましては、詳しく折衝の経過を御説明いたしたいと思いますが、それに先立ちまして、最も最近の状況を御報告申し上げたいと思います。  アメリカの東部時間ですか、二十二日午後十二時四十分、国防総省が本件についての発表をいたしました。ただいま翻訳を急いでおりまするから、おっつけ翻訳をとりあえず朗読でもさせることにいたしたいと思いますが、要点は一つに尽きるわけでございまして、問題の物質はすみやかに沖繩から撤去するということを発表いたしました。わがほうに対しましては、それに先立ちまして、ワシントンにおいてロジャーズ国務長官が下田大使に対しまして、問題の物質を沖繩からすみ……

第61回国会 外務委員会 第34号(1969/08/01、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました所得に対する租税に関する二重課税の回避のための日本国とインドとの間の協定を修正補足する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  わが国とインドとの間には、昭和三十五年一月五日に署名された所得に対する租税に関する二重課税の回避のための協定が締結されておりますが、近年インドが行ないました税制改正を考慮に入れるとともに両国間の二重課税回避の制度の一そうの整備をはかるため、政府は、この協定を修正補足する議定書の締結について交渉を行ないました結果、昭和四十四年四月八日にニューデリーにおいて、わがほう在インド法眼大使とインド側……

第61回国会 決算委員会 第6号(1969/03/17、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま御決議の東南アジア地域を中心とする発展途上国に対するわが国の経済協力につきましては、十分御趣旨を尊重いたしまして、より効果的な援助をすべく努力いたす所存でございます。(拍手)

第61回国会 地方行政委員会 第50号(1969/07/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 さきに内閣委員会で本件に関して答弁申し上げましたことはただいま御指摘のとおりでございます。
【次の発言】 まず、この点については、根本的な趣旨と申しますか、それから御説明しなければならないと思いますが、本来米軍機は横田その他のいわゆる提供された施設・区域を使用すべきものであって、民間空港の使用については、その機能に支障を生じせしめないように措置しなければならないものである、これが原則だと思います。同時に、特に新東京国際空港というものは世界的な民間航空界の発展に対処するために純粋の民間空港として整備するというのがたてまえでもありますし、その性格でもございますから、その本来の機能を……

第61回国会 内閣委員会 第2号(1969/02/18、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まず、外務省設置法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。  この法律案におきましては、まず儀典長一人を新設することといたしております。近年外国要人の国賓、公賓等としての接遇及び在京大公使の接受等の事務がますます増加しておりますが、これらの事務は、相手国に対する外交上の儀礼に関する外務省独特の事務であり、諸外国におきましても、それぞれ外務省に格式、資格のきわめて高い儀典長を置いております。しかるに、これまで外務省には政令職たる儀典官三人が置かれているにすぎませんでしたので、今般、外務大臣に直属する高位の職として儀典長を外務省に置くこととし、増加する外交上の儀礼に関す……

第61回国会 内閣委員会 第3号(1969/02/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 科学技術庁長官からもいろいろ御説明があることと思いますけれども、お求めによりまして私どものほうでいたしておりますことを御報告申し上げたいと思います。  まず一月十三日から十六日の間にプランジャーが横須賀に寄港しました際に、レーダーによる異常が記録されたわけでございます。さっそく科学技術庁からの御要望がありましたので、外務省といたしましては一月下旬、原潜の寄港中は測定器に異常を及ぼすような強力なレーダーを使わないように米国大使館に申し入れをいたしました。具体的にどのようなレーダーということにつきましては、現地で科学技術庁と米海軍が話し合うことになりました。  それから二月十日、ハ……

第61回国会 内閣委員会 第4号(1969/02/25、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 モンゴルの問題につきましては、従来外務委員会、あるいは予算委員会、分科会その他におきましての稻村先生はじめ御熱心な方々からの御意見を、あらためて就任後過去の経緯、それから政府の総理はじめ当時の外務大臣の答弁等もしさいに私としても検討いたしました。  御承知のとおりでございますから詳しく申し上げるまでもございませんけれども、従来政府としては、国連総会においてモンゴルの加盟のときにとった態度によりまして、事実上承認している、現在のところそれ以上国交を直接結ぶということは考えていないというのが従来の態度であったようでございます。  そこで、私もいろいろ考えておるわけでございますが、一……

第61回国会 内閣委員会 第5号(1969/02/27、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 仰せのとおりと存じます。  正確な数字もあるはずでありますが、なおそういう点については十分責任を持って実態を掌握するようにいたしたいと思います。
【次の発言】 いまお答えした意味は、ここに持っていないという意味ではないかと思いますけれども、私もよく調べてみます、実情がどうなっておるか。ここにはいまそういう分類によりました数字がないようですが、集計していまのをさっそくお届けできると私思っております。
【次の発言】 先ほど来政府委員から御説明申し上げているような点でまだ御不満のところもおありになろうかと思いますけれども、実は先ほどもおあげになりましたが、青森県の工藤さんという県会議……

第61回国会 内閣委員会 第20号(1969/04/25、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いわゆる基地ということばは、安保条約上では施設、区域の提供ということ。その施設、区域として提供されたものについては、地位協定というものがございます。これは御承知のとおりと思います。問題の成田空港がその基地であるかどうかということがまず第一の御質問かと思いますが、そういうことはございません。これは施設、区域として提供するとかこれを予定しているとか、そういうことはございません。
【次の発言】 軍事基地ということばが使われておるのは、これはむしろ通俗的な用語ではないかと思うのでありまして、日米安保条約の目的を達成するために、日本が提供する施設、区域を通例基地とかあるいは軍事基地とかい……

第61回国会 内閣委員会 第33号(1969/06/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま総理からお話のあったとおりでございまして、いま事前協議についていろいろの角度から御心配やお尋ねがあるわけでございますけれども、これは本来日本が主権国としての立場で、日本の意見というものを条約論からいえば保留しているわけですから、その保留しているものをあらかじめこういう場合にはこうだとか、こういう場合にはこうだとかいうようなことを本来あげつらうことが性格としておかしいんじゃないだろうかというふうに私は考えております。したがいまして、これを合意議事録というようなことでもって、こういう場合はこう、こういう場合はこうだというようなことを取り上げるのにはなじまない問題ではないだろ……

第61回国会 法務委員会 第25号(1969/07/02、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 突然のお尋ねですから、特にこれはよくあらためて読んで意見を申し上げるべきだと思いますけれども、私も御指摘のように山田博士に教わりました弟子の一人でございますが、先生の意見は尊重をいたしたいと思います。
【次の発言】 難民に関する条約加盟国の数は、五十六カ国でございます。それからアメリカは、議定書に入っておりますが、条約には参加していない、こういう状況にあるようです。
【次の発言】 その経緯はちょっとわかりかねますけれども、御承知のように、難民条約は猪俣委員よく御承知と思いますけれども、第二次大戦とそれに基づく東ヨーロッパにおける革命の結果、主としてヨーロッパに生じた多数の難民を……

第61回国会 予算委員会 第1号(1969/02/01、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私に対しても御質問でございますから、私からも簡単に申し上げたいと思います。  ただいま内田委員から御指摘がございましたように、一、二の機会に私が申したと伝えられておりますようなことも、必ずしも本意が正確に伝わっておらないようなふうに思います。私はこの国会を通じて国民に申し上げることが私の真意でございますから、この際明らかにいたしたいと思いますが、一昨日、本会議で佐総総理から成田委員長に対して御答弁申し上げたこと、それからただいまも総理から答弁せられましたこのことについては、私は、もう当然のことではございましょうけれども、全く同じ考え方でございます。このことは総理の御答弁にもあり……

第61回国会 予算委員会 第2号(1969/02/03、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまのお話は承っておりますが……(「あなたの答弁は求めていない」と呼ぶ者あり)いや、私はいまそれは初めて伺いました。
【次の発言】 私は、先ほど申しましたように、ここで、そういう発表が中国政府側から発表されたということは初めて承知いたしました。しかし、一般的に申しまして、一国の政府がある文書についてそういう発表をいたしました場合も、事前に他の国に対して通報なり相談がなかったものについては、一般論として、他の国としてこれに対してコメントを私はすべきものではないと思います。  それから、吉田書簡というものは、先ほど来総理が御答弁申し上げているとおりでございますから、私は、外務省……

第61回国会 予算委員会 第3号(1969/02/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 日米安保条約、安保体制というものは堅持いたします。この方針が決定しておるのでありますから、どういう方法でこれを延ばすかということは、むしろ私はテクニカルな問題じゃないかと考えております。
【次の発言】 沖繩の返還の問題は、沖繩の早期返還ということで処理をいたしたいと思っております。
【次の発言】 昨年来と申しますか、私は先ほど申しましたように、安保体制というものは、どうしても来年六月以降におきましても堅持しなければならないという意見をかたく持っておりますし、これは現在ますますかたいわけでございます。  そこで、私は、自動延長ということばもいかがかと思うのでありますが、一つの考え……

第61回国会 予算委員会 第4号(1969/02/05、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいままでの段階は、いま関係大臣から御答弁申し上げたとおりでございまして、内閣全体で協力して国益を守りながら、また自由化のほうに前進をしたいという姿勢でやっておりますが、お尋ねのアメリカとの関係では、昨年の暮れに東京で折衝をいたしましたここは御承知のとおりでございますが、そこでは両方が合意するような結果は出ませんでした。そこで先方も、その後、いわゆる通常の外交チャンネルでもってさらに話を進めたいという希望がございまして、若干の向こうの意見はわかっておりますが、これに対していま申しましたような基本的な考え方で話し合いを進めてまいりたいと思っております。それから、これは御指摘のよ……

第61回国会 予算委員会 第5号(1969/02/06、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 二つに分けてお答えいたしたいと思いますが、ニクソン氏が大統領に就任いたします前にいろいろ発表された意見というものがございます。しかし、これは野にあったときのニクソン氏の意見である、こういうふうに理解してよろしいのではないかと思います。  大統領になられてからのニクソン大統領の所見というものは、対外政策等について具体的にまだ発表されたものはございませんけれども、従来からの日本との関係におきましては、ますます親善友好関係を高めていきたいということが基本になっておると思います。
【次の発言】 私は、一つも矛盾しておらないと思っております。というのは、先ほど私お答えいたしましたように、……

第61回国会 予算委員会 第7号(1969/02/08、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま御指摘もございましたが、一九六七年の国際穀物協定、これに基づく食糧援助規約に関連いたしまして、年間約千四百三十万ドルに相当するまさに食用穀物、農業物資の援助を行なうことになっております。いろいろいまも御論議がございましたように、こうした援助に基づく食用穀物は、主として米の形で実行いたしたい、供与したい、こういう方針で、外務省といたしましても、いろいろ農林省の御協力によって、受け入れるほうの側の希望、あるいはそれに対する折衝等も行なっておるわけでございますが、ただいま農林大臣からお答えがありましたような、インドネシア側の希望もありますし、それからまた評価のしかた、そのほか……

第61回国会 予算委員会 第8号(1969/02/10、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 過去においてそういう事実はなかったと思います。
【次の発言】 それはやはり仮定の問題ですから、お答えするのにふさわしくないと思います。  なお、在日米軍区域、施設との関連の問題から言えば、安保条約というものがかかっておりますから、だいまのようなお話は仮定の問題でございますから、お答えをするのにふさわしくないと思います。

第61回国会 予算委員会 第9号(1969/02/12、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 現在、具体的な問題としてはまだ取り上げるところにいっておりませんけれども、考え方といたしましては、アメリカ大統領が日本を訪問される、これが国民的な歓迎の中に行なわれる時期が来ることを私も望ましいことであると考えます。
【次の発言】 国連につきましては、いろいろ私どもも期待を持っておるわけでございますが、御案内のように、まだ国連の内部において日本人が十分に働く機会を与えられる、その機会が乏しいように思いますので、国連の内部において日本人職員が活躍できるようにということにつきましては、相当具体的に進んだ折衝といいますか、要請もいたしておるわけでございます。  それから、安保理事会の……

第61回国会 予算委員会 第11号(1969/02/14、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま御質問の点でございますが、この沖繩の返還問題につきましては、国民の間でもいろいろの議論や期待や希望があるということは申すまでもないことであると思いますけれども、大きく分ければ、ほかにもいろいろ議論があろうけれども、こういう二つの意見に大別されるのではなかろうかというような趣旨で、総理がああいうふうな答弁をされたもの、こういうふうに理解をいたしておる次第でございます。
【次の発言】 内閣は一体で重要な問題に取り組んでまいらなければならぬことは当然でございます。また、ただいまお尋ねの点につきましても、私は総理と同じ気持ちでおるのでございます。

第61回国会 予算委員会 第14号(1969/02/19、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 この問題につきましては、外務省でそういう作業を進めているということはございません。  しかし、それは別といたしまして、ちょうど先般の私の答弁についても触れてお問いになりましたから、念のためお答えいたしたいと思いますが、これは当委員会におきまする楢崎委員と私との質疑応答は皆さまよく御承知のとおりで、仮定のこととして、ポラリスが緊急避難をするというようなことが観念的にあり得るとするならば、そういうときにはどうするか。これはともかくポラリスというようなものであれば問題なく核兵器でございますから、これは事前協議にかける。これは当然だと思います。そうしてさらに、これがたとえば人道的のよう……

第61回国会 予算委員会 第15号(1969/02/20、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまお尋ねの点でございますが、去る二月十日、外務省といたしましては、在京ソ連大使館に対しまして、ただいま農林大臣からお答えのありましたように、公海の漁業資源保護の立場から、ソ連側の善処を強く要請をいたした次第でございます。
【次の発言】 ただいまの問題と関連して領海の幅員の問題の話でございますが、第一に、わが国といたしましては、一般的に国際法上の領海の幅員として多数の国々で承認されておりますのが三海里説でございます。これは一応確立した定則とでも申しましょうか、そういうことになっておりますので、全体的にこれを改めない限り、ただいまのところ三海里以外の幅員を主張することはできな……

第61回国会 予算委員会 第17号(1969/03/03、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いわゆる新聞紙上に報道せられた下田発言は、アメリカ世論の動向の情勢分析の  一つの見解として述べたものであり、政府としてはその見解に同意を与えているものではない。  新聞紙上においては、下田大使の情勢分析が、あたかも大使の政治的主張のごとく報道せられたことはきわめて遺憾である。  本人の行き過ぎの点も認められるので、私からあらためてこの意を伝達し、本人より今後慎重を期する旨の意を表させます。  なお、三月一日夜、本人にこの意を伝達したところ、本人よりも、今後十分注意する意を表しました。
【次の発言】 ただいまも仰せがございましたように、実は、私も一つの新しい時期に際会しているよ……

第61回国会 予算委員会 第18号(1969/03/04、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 時間もございませんから、詳しく申し上げるのもいかがかと思いますが、下田発言につきましては、先ほど来総理から御答弁のありましたとおりでございますが、いまプエブロ号事件のお話が出ましたが、この件はこういう事情にございますことを申し上げておきたいと思います。  これは二月二十一日のことでございますが、ロサンゼルスで、下田大使がかねての求めに応じまして、世界情勢分析協会とでも申しましょうか、そういうカウンシルの主催のところで講演の依頼を受けました。その原稿等につきましては、十分本省とも打ち合わせ済みでございます。ところが、それに関連をした記者会見を求められて、そしてたまたまロサンゼルス……


32期(1969/12/27〜)

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1970/03/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 一言ごあいさつ申し上げます。  先般の第三次佐藤内閣で、引き続き私、外務大臣を仰せつかりました。まことに浅学非才の者でございますが、何とぞ各位の御指導、御協力のほどを心からお願い申し上げます。  外務省の所管事項につきまして、その概略を御説明申し上げたいと存じます。  御高承のとおり、昨年十一月ワシントンにおける佐藤総理大臣とニクソン大統領との会談の結果、核抜き、本土並み、一九七二年中という沖繩の施政権返還の基本的大綱について日米間の合意が成立し、当面返還協定締結のための交渉を進めるとともに、これと並行して沖繩の円滑な本土復帰を実現するための諸般の復帰準備を進めていくこととなり……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第6号(1970/03/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 共同声明の第九項でございますが、施政権の返還に関連しますと、ここに書きましたとおり抽象的あるいは原則的な問題になりますけれども、「財政及び経済上の問題があることに留意して、その解決についての具体的な話合いをすみやかに開始する」この点はこのカッコの中にも念のため入れてありますように、アメリカの企業の利益に関する問題もこの中に含まれるわけでございますけれども、本体は沖繩において、まずたとえば現在アメリカのドル通貨が使われておりますが、そういった通貨の交換をはじめといたしまして、いろいろの財政経済上の問題がある。この話し合いというものを進めていかなければならないこと当然のことでござい……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第11号(1970/04/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 お答えいたしますが、現在のところ、ソ連関係以外で拿捕、抑留されているものはないと承知いたしておりますが、いま仰せのように、実情といたしまして、こちらで拿捕したあるいは抑留したということもまたございません。これはまあ突然のことで、こちら側でどういうふうな事態があるかということについては、なお詳細取り調べまして、最近の状況などを御報告することがあれば御報告いたしたいと思います。
【次の発言】 領海の問題は御承知のように非常にむずかしい問題でございますが、要するに国際的な条約なり話し合いができまして、十二海里領海なら十二海里領海、あるいは六海里が領海であとの六海里は専管水域というよう……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第18号(1970/07/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 沖繩における米軍の犯罪行為がその後も起こりつつあるということは、政府といたしましてもまことに遺憾なことでありますので、米側に対しましても、そのつど厳重な注意を喚起すると同時に、その対策について苦心をしておるわけでございます。ただいまきわめて最近の事例をおあげになりましたが、実は今年に入りましてから、昨年の同期に比べましても、犯罪の件数は決して減っておりませんし、また犯罪の検挙率等についても遺憾とする点が多いわけであります。したがって、少なくとも捜査権等については、米琉の合同捜査、検挙、犯罪の検挙率をできるだけ上げるということについて、米側の協力を求め、この点については原則的には……

第63回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第19号(1970/09/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 沖繩の毒ガス撤去問題につきましては、政府としても重大な関心を持っておりますことは御承知のとおりでございますし、問題になりました当初から、アメリカ政府側に対しましても鋭意申し入れ、折衝をいたしておるわけでございますが、前にも御報告申し上げましたように、ロジャーズ国務長官から、会談の際、私に対しましても、米国内の若干の反対運動あるいはいわゆるグラベル修正案などの動きがあるにもかかわらず、沖繩からすみやかに撤去するということがアメリカ政府の方針であるということを確言いたしまして、以来、大体次のような推移をたどっておるわけでございます。  移転先としましては、国防総省としても六月下旬に……

第63回国会 外務委員会 第2号(1970/03/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 一言ごあいさつ申し上げます。  先般の第三次佐藤内閣組閣にあたりまして、不肖私、外務大臣に再任することになりました。まことに微力でございますけれども、従来に倍する御支援、御協力を賜わりたく、心からお願い申し上げる次第でございます。どうかよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 まず旅券法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。  最近の国際間の人的交流は、航空機輸送の進歩と相まって、急激な増加を示し、邦人の海外渡航も昭和三十九年四月の観光渡航自由化以後は毎年約三〇%の増加を示し、昨昭和四十四年におきましては四十八万余の多きに達し、今後もこの増勢は当分続くもの……

第63回国会 外務委員会 第3号(1970/03/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 聞いております。
【次の発言】 これは日華基本条約の問題が中心になると思いますけれども、日華基本条約締結の当時のことについて、いろいろお話しを申し上げましてもこれはよろしいかと思いますけれども、条約において示されておるところは、要するに、中国を代表する中華民国政府というものが、日本国との間に基本条約を結んだわけでございますから、条約といたしましては、たとえば戦争状態が終わったこととかあるいは平和状態が回復したとかいうようなことについては、この条約によって終結をしたものと解せられるのが当時の解釈であり、またそれが条約としてはそういう解釈が正しいのではないかと思いますが、同時に、し……

第63回国会 外務委員会 第4号(1970/03/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 前々から申し上げておりますように、旅行の自由ということは、そもそも人間として基本的な一つの人権として持っていることである、かように考えます。ただ、旅券というものの性格は、旅行先の相手国において、その国の適当な保護を受ける、あるいは相手国から便宜を供与してもらえるというような、また単純な身分証明書と違った法律的性格を有するものである、私はかように理解いたします関係で、やはり相手国の、特に未承認国との間の関係というようなことになりますと、一がいに承認国との間と全く同様にするということは、旅券というものの性格からいっていかがであろうか。要するに、理想的な場合を考えれば、もうどこの国と……

第63回国会 外務委員会 第5号(1970/04/03、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 今回突発いたしました日航機の乗っ取り事件につきましては、昨日の夕刻以来、一つには山村運輸政務次官の非常な決意、英雄的な行動、この展開に端を発しまして、また社会党  の阿部議員の御協力をいただくことができまして、急転解決の方向に向いてまいりましたことは、御同慶の至りと考えております。  しかし、何ぶんにもただいま現在の状況では、いまだ百名をこす乗客の安全な下船と申しますか、飛行機からおりることができておりません段階でございますので、いずれあらためてこうした結果ができましたら、早々に詳しく経緯等を御説明をし、またいろいろの点から御批判を賜わることにさせていただきたいと存じますので、……

第63回国会 外務委員会 第6号(1970/04/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 前国会の旅券法の審議のときにも非常に熱心な御審議をわずらわしたわけでございますが、そのときに、昨年の七月九日と思いますけれども、当時の北澤外務委員長から、旅券法の改正案というのは、いずれの地域に対しても渡航の制限をする目的に出たものではない、それから、なおいずれの地域に対する渡航の自由についても善意をもって措置するという御発言がございました。これが政府側の意図として与野党理事が確認をした。これが当時の北澤委員長の御発言の要旨でございますが、今日におきまして、今後におきまして、この御発言にあらわれておる政府の当時からの意図、並びに与野党の理事が確認せられましたこの考え方のもとに、……

第63回国会 外務委員会 第7号(1970/04/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 旅券の発給の申請がありました場合には、たとえばやむを得ずといいましょうか、お断わりしなければならない場合には書面で回答する。これは従来もそういうふうにやっておったはずでございますけれども、なお先般来の御審議を通してのいろいろの御意見もございますから、的確に、なるべくすみやかに書面で御返事をすることにいたしたいと考えております。  なお、昨日も申し上げましたように、そういう場合には申請者との間にとっくり口頭でも政府の考えていることなども十分御説明を申し上げ、親切に扱うということを心してまいりたい、かように考えておる次第でございます。

第63回国会 外務委員会 第8号(1970/04/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました民事訴訟手続に関する条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  民事または商事に関し、外国人または外国に住所、居所を有する者が一方の訴訟当事者である場合には、裁判上の文書の送達、証拠調べの手続及び外国人訴訟当事者の地位の問題等につき、種々裁判手続上の障害が生じます。この条約は、このような障害を除去するためにヘーグ国際私法会議で採択された条約案をもとに、一九五四年三月一日にヘーグで作成されました。  この条約は、各締約国が裁判上の文書の送達及び証拠調べ等の司法共助について相互に協力することを定め、また、外国人訴訟当事者の……

第63回国会 外務委員会 第11号(1970/04/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました航空機内で行なわれた犯罪その他ある種の行為に関する条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  この条約は、国際民間航空機関の主催のもとに一九六三年八月二十日から九月十四日までの間東京で開催された航空法に関する国際会議において作成されたものであります。  この条約は、航空機内の犯罪を抑制し、機内秩序及び規律を維持することによって国際航空の安全を確保することを目的としており、そのおもな内容は次のとおりであります。  第一には、航空機内で行なわれた犯罪等について当該航空機の登録国が裁判権を設定すること。  第二には、機長が航……

第63回国会 外務委員会 第12号(1970/04/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまいろいろ御意見を交えての御質疑でございましたが、大体今回の人工衛星打ち上げの問題については、政府としても案外早い時期に成功するのではないかと見ておりましただけに、このことの事実は事実として、起こりましたことについてはそういうことになったかなという感じを受けているわけでございます。同時にICBMの開発にかねて努力をしてきたようでございますが、ICBMの関係は、あるいはやはり最近の機会に実験が行なわれるのではないだろうか。そうだとすると、太平洋なりインド洋なりに向けて発射することが考えられるのではなかろうかというようなことも想定はいたしておったわけですけれども、そのことより……

第63回国会 外務委員会 第13号(1970/05/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 先般「よど号」事件が起こりましたときに、本会議その他でもお答えいたしたところでございますが、東京条約はハイジャックそのものの防止というようなことについては、これでは十分ではない、こういうふうに考えられるわけでございます。したがいまして、この十二月のへーグで開催を予定されております国際会議で、さらにハイジャックそのものについても有効適切な手が国際的に考えられないかということを主題にして、さらに補完的な目的を達成できるようなよい条約をつくろうということに、国際的に考えられておるわけでございますが、しかし、この東京条約そのものの意義はそれならどこにあるかと申しますと、ハイジャッキング……

第63回国会 外務委員会 第14号(1970/05/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私も正確な日時をいま記憶いたしておりませんけれども、そういう趣旨の御説明をしたことは事実でございます。これは古いことですが、当時ずいぶん一生懸命調べてみたわけでございますが、昨日も申し上げましたように、これといって、しかとこういう理由であったといってあらためて御説明申し上げるほどの確信があるものはついに見当たらなかったわけでございまして、一八九九年云々と申しましたのは、私の想像を加えて御説明をいたしたわけでございます。
【次の発言】 その点は昨年も率直にお答えしたように、公に御説明できるような当時の状況というものはしかとしたものがなかった。これはもう率直にその辺申し上げたわけで……

第63回国会 外務委員会 第15号(1970/05/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 外務省からの意見というお話でしたから私からお答えいたしますけれども、カンボジアの問題につきましては、これからジャカルタの会議等をはじめといたしまして、できるだけ、いま総理のお話のような線で努力を重ねていきたいと思っております。したがってまだ詳細にこうやったらいいということの考え方をまとめているわけではございませんが、たとえば一つの考え方としては、関係国が広くまとまれば一九五四年の協定に基づいた国際監視委員会が機能を復活するというようなことは最も手っ取り早い、最もプラクティカルな行き方である、かように考えていることは事実でございます。さような場合におきましては、インドが議長国であ……

第63回国会 外務委員会 第16号(1970/05/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いまお聞き及びのように、韓国経済の発展は、ある意味では目ざましいものでございます。これはある時期日本でも経験したようなことではないかと思いますけれども、その成長率が非常に急激過ぎる、あるいは手を広げ過ぎるという傾向があるのではないかということが、日本のみならず世銀あるいは関係の国の間にもそういう意見が起こっておりまして、それが世銀等の調査などにも反映してきているわけであります。いま浦項製鉄所のお話が出ましたが、この浦項製鉄所につきましても、これはまた全体の問題の一環ではありますけれども、世銀に融資の申し入れがあって、この一つの案件について、世銀としても十分の調査をいたしまして、……

第63回国会 外務委員会 第17号(1970/06/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 沖繩の毒ガスの問題については、ただいま御質疑がございましたような経過並びに現状でありますことを、政府といたしましてもまことに遺憾に存じておる次第でございます。  で、前国会の当時に、私あるいはそのほかの者から申し上げましたのは、その当時の実情であり、政府としての考え方を明らかにいたしたものでございまして、基本的にはそれに何らの変わりはございません。したがいまして最近の事情、御承知のことと思いますけれども、念のため御報告を兼ねて申し上げますと、政府といたしましても、本件については重大な関心を持たざるを得ないので、さっそくアメリカ政府側に対しましてできるだけの措置、あるいは申し入れ……

第63回国会 外務委員会 第18号(1970/07/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 カンボジアの情勢につきましては、政府としても非常に重大な関心を持って見続けているわけでございますが、一口に言えばきわめて流動的であって、にわかに断定的にこうなるであろうという予測を下すのにはちょっとまだ材料不足と申しましょうか、きわめて流動的であるという程度にしかお答えができないというふうに存ずる次第でございます。
【次の発言】 いまも申しましたように、一口に言えば非常に流動的でございますから、ある時点ある時点において正確に情勢を把握しようと思いますとなかなか困難であると同時に、その情勢の見方につきましても、できるだけ客観的に誠実に捕捉しようとすると、その時点その時点で観察が違……

第63回国会 外務委員会 第19号(1970/09/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まず第一に、サイミントン小委員会の議事録が公表された機会に、あらためて、お尋ねのような問題につきまして、政府としての見解を申し上げる機会ができたことをわれわれとしてはむしろ歓迎しているようなわけでございます。  そこで、いまの御質問のお答えでございますけれども、沖繩返還という問題を中心にして、昨年十一月日米首脳会談が行なわれました。その両国の合意されたことは共同声明に明確であり、またそれ以外の取りきめというようなものは一切ございませんことは御承知のとおりでございます。この共同声明は安保条約がそのまま変更なしに沖繩に適用されるということが一つの大きな眼目になっているくらいでござい……

第63回国会 外務委員会 第20号(1970/11/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 去る十一月十一日オコニシニコフ在京ソ連臨時代理大使より森外務事務次官に対しまして、口頭で行なわれました北方領土等に関するソ連政府の声明に関しまして、本日、森外務事務次官から同臨時大使に対しまして、口頭で日本国政府の立場を次のとおり申し述べました。   日本国政府はかねて国際平和の維持と強化とを外交の基本方針とし、すべての国家との間に友好親善の関係を保持し発展させることに努めて来た。特に隣国たるソ連との間では、両国の政治、社会制度の相異にも拘らず、能う限り善隣友好の関係を発展せしめることがアジア全体の平和にも資する所以であると確信し、相互の関係を増進させるよう常に努力してきた。特……

第63回国会 大蔵委員会 第15号(1970/03/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私も率直に申しまして、堀さんと憂いをともにしておるわけでございます。  最近、開発途上国等におきまして、一面においては日本からの経済援助、技術援助を非常に要望しておりますけれども、反面においては、日本がわれわれの資源を壟断して、そして資本的に進出し、あるいは、ことばは悪いですけれども、収奪をする、そういう意図があるのではないかというようなことを、ちらほら新聞その他でも見受けまして、非常に憂慮いたしております。  また同時に、もう一つは、政治的な利権でつながるおそれがあるのではないか、これは日本側に対する批判というよりも、むしろ自国側に対する反省や非難をも含めてだと思いますけれど……

第63回国会 内閣委員会 第2号(1970/03/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 外務省設置法及び在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案の提案理由を説明いたします。  外務省設置法の一部改正におきましては、まず、本省に関しましては、大臣官房に置かれております国際資料部の名称を、その実態にあわせて調査部と改めるとともに、その所掌事務につきましても、各局の所掌事務にまたがるよらな総合的な外交政策の企画立案機能の一そうの強化拡充をはかるため、調査部がこれを行ならことを明文化するものであります。  また、在外公館に関しましては、ブラジルの首都移転に伴う在ブラジル日本国大使館の所在地名の変更と、在リオ・デ・ジャネイロ総領事館の設置、昭和四……

第63回国会 内閣委員会 第12号(1970/04/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 繊維問題については、御承知と思いますけれども、政府も非常に苦慮しております。  それから、現状を端的に申しますと、現在何ら進展はいたしておりません。これは他の委員会でもしばもば申したのでありますけれども、ただいまも横浜の実例をおあげになりましたが、関係の方々が非常に多いわけでございます。そして日米ともに業種別組合あるいは地域別組合等がたくさんございまして、そういう関係、それからまた大きな産業でもございますから、日米双方にいろいろの情報源がございまして、そういう点からいろいろの記事や情報が流れまして、その中には正鵠を得ていないものが実は多いわけでございます。政府間の話し合いという……

第63回国会 内閣委員会 第20号(1970/04/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 最近いろいろのことが起こっておりますが、政府の基本的な態度は、イデオロギーあるいは体制の異なるところとも親善関係を結びたいということを基本的な考え方にいたしまして、国際緊張の緩和ということを心がけてまいりたい、この基本方針については何ら変わるところはございません。そして、できる限りいずれの国との間におきましても、基本的ないろいろな考え方が違うことはやむを得ないといたしまして、わが国としてはわが国の考えておることが正確に伝わり、また理解されるようなそういう態勢ができることが望ましい、かように考えておる次第でございます。
【次の発言】 しばしば申し上げておりますように、政府といたし……

第63回国会 内閣委員会 第21号(1970/04/28、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まあ制度の問題については、いろいろの御意見もございましょうが、私は率直に申しますが、日本の外交をもっと活発に展開していくためには、私は報償費は非常に少ないと思います。毎年予算の折衝のときに私は痛感いたしますが、このぐらいの報償費ではとても十分な外交活動はできない。したがって、制度の問題は別でございましょうが、ひとつ日本の外務省の予算全体をごらんいただいても、四百億というような程度の予算は、諸外国の外務省の予算に比べ、あるいは予算全体の中に占める外務省予算の比率等を比べてみましても、とても私は足りないということを率直に訴えたいと思います。昨日の委員会においても、設置法に関連して、……

第63回国会 予算委員会 第1号(1970/02/20、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 御承知のように、経済協力基金と輸銀とは、最近におきましても、性格が相当さい然と分けられて、経済協力基金は長期的な建設関係の需要に対するファイナンスとでも申しましょうか、常識的に申せば、そういうことを性格とする金融ということになっておりますから、先ほど来総理からいろいろとお話がありましたように、将来中国大陸において適切なプロジェクトというようなものがありますような場合に、将来の問題として検討に値する問題ではございましょうけれども、ただいまのところはそういうものはない。またなし得る状況に現在のところ遺憾ながらない、こういう状況であると思います。

第63回国会 予算委員会 第2号(1970/02/21、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ベトナムの戦争状態の終結というものが非常に望まれているわけでありますけれども、その終結の形がどういうことになるかということについては、いま確たる見通しがついていないというのが実際であると思います。しかし、同時に人道的な立場からいいまして、南ベトナムの住民たちからの要望も非常にあり、また人道的の立場からこれを援助する必要もあると思いますので、たとえば病院とか住宅とかいうような点については、なし得る援助をいたしたい、そういう意味を表明したつもりでございます。
【次の発言】 主としては病院でございます。それから住宅、すべて予算書にあらわれておりまするもののみでございます。

第63回国会 予算委員会 第3号(1970/02/23、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まず、先ほどからの総理の御答弁で明らかだと思いますけれども、今回の共同声明、特に沖繩返還問題につきましては、共同声明の御承知のように第六項から第七項、第八項というところが返還問題の本体になっておりますが、七二年中、本土並み、核抜きということが本体であって、これは動かないわけでございます。そこで、返還に関連いたしまして、安保条約の条約そのものはもちろんでありますが、一切の関連の取りきめが、本土と同様に適用されるということがきめられてあるわけでございますから、この安保条約関連取りきめ一切が本土並みで、特別の取りきめがなくて、沖繩が返還されることになるわけであります。したがいまして、……

第63回国会 予算委員会 第4号(1970/02/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 一番大切な点は、いま総理からも言われましたような事前協議の問題にしぼって申しますれば、これは日本が自主的な判断で態度を決定するというのが一番の中心の眼目であると思います。  それから、朝鮮半島の緊張の問題については、御説明すると長くなりますが、従来もしばしば国会で御説明いたしておりますように、三十八度線を境にして休戦協定がある。それを守るために国連軍が駐とんしておるわけでございます。ところで、かりに組織的、計画的な大きな侵略行動が起こるというようなことになりますと、休戦協定では予想していないような事態となるわけでございます。そういう場合には、国連憲章の条章等に基づいた適宜な措置……

第63回国会 予算委員会 第5号(1970/02/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 繊維問題並びにこれに関連する下田大使の行動については、今澄委員の御質疑にもお答えをいたしましたとおり、政府といたしまして、何回かにわたりまして訓令も出しておりますし、またこれを補足する意見も出しております。これに基づきまして、十分に訓令の執行をし、かつ検討をして、日本側の立場というものはいろいろの角度から説明にこれつとめている。この訓令の執行についての態度については、私も全幅の信頼を置いているわけでございます。  さて、その次にただいま御質問のけさの新聞でございますが、実は今朝ラジオでもそういうことが報道されまして、私、率直に申しますが、非常に驚いたわけでございまして、私から言……

第63回国会 予算委員会 第6号(1970/02/26、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 その点については楢崎委員もよく御承知のとおり、昨年楢崎委員からお出しになりました質問主意書に対するお答えでも明らかのように、政府といたしましてはさような事実がないということを確信いたしております。
【次の発言】 ジュネーブの軍縮委員会等における今後の本件の取り扱いについての各国の動向などもなお十分見きわめたいと思っておりますけれども、一九二五年の議定書につきましては、私は趣旨において賛成すべきものである、かように考えますので、そういう立場から今後善処してまいりたいと考えております。
【次の発言】 批准の方向で考えてしかるべきではないかと存じておりますが、ただいま申しましたように……

第63回国会 予算委員会 第7号(1970/02/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 この問題については、昨日、一昨日も御答弁申し上げたとおりでございまして、訓令に従って下田大使としては大いに健闘しておる。それから、伝えられたような私案というようなものを提示しているという事実は、もちろんそうであってしかるべきでありますが、そういうものを提示しているという事実はない。こういうわけでございますから、この点はまず最初にはっきりさせておきたいと思います。  それから、いまお述べになりました点については、私のほうにも、求められて新聞記者会見をした、その内容は来ておりますが、その記事のほかに、記事には出ておりませんが、いま私が申しましたようなところが非常にはっきりいたしてお……

第63回国会 予算委員会 第8号(1970/02/28、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま総理のお述べになりましたとおりでございます。
【次の発言】 政府委員からお答えいたします。
【次の発言】 先ほども御指摘がございましたように、いま、さらに問題が大きくなっているわけですから、その中の一つとして今後のアメリカに対する折衝ということで考えてまいりたいと思っております。十分御意見のほどは尊重してまいりたいと思っております。
【次の発言】 ただいまも詳しくお述べになりましたように、現在のLTAというものができたときからの沿革、経過、それらの点は、過去の経験としてその中から十分に考え出さなければならない点がわれわれ日本側として大いにあると思うんです。そういう点を十……

第63回国会 予算委員会 第9号(1970/03/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 この大学、ウ・タン事務総長の提唱しましたのは、国際大学という名で呼ばれているようですが、いままでの経過は、ただいま山中委員がお述べになりましたとおりと承知いたしております。そしてこれは実は比較的簡単な提案でございますから、こういう趣旨を提案したそのウ・タン事務総長のイニシアチブに対しては政府としても高く評価しておりますけれども、同時に、具体的なまだ構想というものが示されておりませんし、それはまた当然なことだと思います。これから国連事務当局としても、ユネスコと協力してこの国際大学の目的とか機構とか規模とかいうようなことを検討して、そしてこれをだんだんものにしていこう、こういうふう……

第63回国会 予算委員会 第10号(1970/03/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 非常に率直な御批判をいただいて恐縮でございますが、こうした問題については、御指摘がございますように、日本の主張というか、日本に与える予想される――仮定の問題ですけれども、被害というようなことは、社会党の加藤議員からも御指摘があったわけですけれども、そういう点を含めてPR活動その他が足りなかったのではないかという御批判は率直に受け入れて、なお十分の努力をしたいと思います。  マイヤー大使のいまの論文、これは私から批評する限りではございませんが、なかなかいいことが書いてあるんですね。しかし現実に交渉の――交渉といいますか、具体的に提案されておりますことは、どうもそれとはだいぶ違って……

第63回国会 予算委員会 第11号(1970/03/06、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 非常に広範な前提からのお尋ねでございますので、なかなか簡単にお答えするのが困難ですけれども、特に御要望でございますから、簡潔にお答えいたしたいと思いますが、まず第一に、私は共同声明が、かつての満蒙侵略というようなことを思わせる、そういう環境や考え方でつくられたというようなことは全然ございませんことを重ねて明らかにいたしたいと思います。たとえば一九六七年の、当時はアメリカのほうは大統領がいまと違っておりますけれども、そのときの共同声明におけるいわば中国観とでも申しましょうか、それと今回のものとは私はやはり非常に変わっておると思います。俗なことばでいえば、ソフトになっておる、こうい……

第63回国会 予算委員会 第12号(1970/03/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 お話しのように、この領海問題、専管水域の問題につきましては、しばしばいろいろの方面から御論議のある問題でありますので、政府といたしましても、各国の状況などに十分の注視をしておりますし、また日本としてとるべき態度というものも十分に検討しておるわけでございます。  第一の御質問ですけれども、領海につきましては、三海里説をとっておりますのがわが国を含めて米英仏等二十カ国でございます。それから六海里説をとっておるのが八カ国、十二海里説が四十カ国、また二百海里説が五カ国、以上のほか四海里、十海里、十八海里、百三十海里と、それぞれの主張がございます。  漁業水域については、米英加豪等十三カ……

第63回国会 予算委員会 第13号(1970/03/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 万国博覧会に参加する国の総数は八十になりまして、その中でもうすでに政府賓客を派遣する国が決定しましたのが五十六でございます。それから賓客を派遣しない国というのがわずか三カ国で、あとはこれからどんどんきまっていくだろうと思いますが、いままできまりました中でも、元首が十一、元首に準ずるもの及び総理大臣が十七、皇族が八、閣僚が二十、こういう状況でございますので、外務省といたしましては、この機会にこれらの賓客の方々が十分満足して使命を果たされるように万全の対策を講じておるわけでございます。が、一口で申しますと、その接遇関係の中で宿泊関係等はまず十分と思います。  それから交通関係が一番……

第63回国会 予算委員会 第14号(1970/03/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 共同声明の第四項でございますけれども、ベトナム戦争につきましては、戦争状態が終結しておるということについて、総理、大統領はともに強い願望を表明しておるわけでございます。おそらくこれは両国首脳だけではなくて、広く多くの人たちがその願望、期待を強く持っておると思います。  しからば、その見通しはどうかということがその次のお尋ねでございますが、見通しについては、たとえばパリ会談のその後の状況というようなことで消極的な見方もできますけれども、とにかくいろいろな努力が続けられて、戦争状態というようなものが少なくとも今日のような状態ではない、こういうふうに見通されてしかるべきものではないだ……

第63回国会 予算委員会 第15号(1970/03/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 御質問は、国連憲章第五十一条及び日米安保条約第五条の「武力攻撃が発生した場合」及び「武力攻撃」の意味についての統一解釈を左の事例で示してもらいたいということでございました。  一、「ニイタカヤマノボレ」の無電が発せられた時点、すなわち攻撃の意思をもって日本艦隊がハワイ群島に向け退転した時点。二、攻撃隊が母艦を発進し、いまだ公海、公空上にある時点。三、来襲機が領域に入った時点。  お答え申し上げます。  安保条約第五条は、国連憲章第五十一条のワク内において発動するものでありますが、国連憲章においても、自衛権は武力攻撃が発生した場合にのみ発動し得るものであり、そのおそれや脅威がある……

第63回国会 予算委員会 第16号(1970/03/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 日米繊維問題に関連し、下田駐米大使を喚問する問題につきましては、この問題自体が現在最も機微な段階にあり、同大使が任地にとどまって米国政府首脳等と折衝することが最も必要とされる時期にありますので、残念ながら御要請には応じられない状況にあります。  なお、この問題に関連して、新聞紙上においていわゆる下田発言あるいは下田私案なるものが報道せられ、本委員会においても種々御質問がありましたが、いわゆる下田私案をアメリカ側に提示した事実はございません。  いずれにせよ、出先の大使は、政府の訓令に基づいて職務を遂行しているものであります。もし訓令に違反する活動をしたり、ないしは本国政府の意向……

第63回国会 予算委員会 第17号(1970/03/20、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま通産大臣から御説明がありましたとおり、これは多国間の話し合いの問題でもありますが、従来のわれわれの考え方としては、これをやめて新しい環境にしたいということをかねがね考えておるわけでございますが、いろいろこれからの折衝、関係国の態度もございましょうから、いまはっきりした見通しは、まだ申し上げるまで行っておりません。
【次の発言】 ガット精神について、詳しく申し上げるまでもなく、よく御承知のことと思いますから、御必要があれば補足することにいたしまして、繊維の問題についてのお話と思いますから申しますが、ガットの精神からいえば、たとえばある国からある国に対する特定の輸出につきま……

第63回国会 予算委員会 第18号(1970/03/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ソ連の日本近海における演習の問題につきましては、ただいまもお話がございましたように、さっそくソ連の駐日大使を招致いたしまして、私からいろいろの角度から本件の中止方を要請をいたしました。口上書におきましては、特に今回の演習というものが、公海ではあるとはいうものの、日本の中央部に近接した場所、しかも土佐沖と日本海というようなところにほぼ同時に展開される、しかもきわめて近い時間に行なわれるということがウラジオの電波から発信されたものを海上保安庁の水路部で傍受したわけでございますが、そういうようなことで行なわれるということは、日ソの友好親善の関係から見ましてもまことに好ましくないことで……

第64回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1970/12/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 十二月四日に米国防総省から沖繩の毒ガス撤去について公式な発表がございました。これに先立ちまして、政府としても、撤去をいよいよ決定して開始するという内報を受けたわけでございます。この問題につきましては、政府といたしましても、従来引き続き機会あるごとにと申しますか、この撤去についてはアメリカ側に対して折衝を強力に続けてまいりました。ただいま言及されましたようなこともございましたし、それから私自身の立場から申しましても、東京においてもワシントンにおいても、国務長官に対しまして強力に撤去の申し入れをし続けておりまして、その間私の率直な印象を申し上げますと、アメリカの政府当局は、国務長官……

第64回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号(1970/12/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 今月二十日にコザに事件が発生いたしましたことは、七二年沖繩返還を目の前にいたしまして、まことに残念な痛ましいことであった。政府といたしましては、この事件にあたりまして、沖繩の施政権返還ということについて一そうすみやかに、またかねがね政府が明らかにしておりますような方向で施政権をますますすみやかに実現できるように努力を新たにしなければならないということを痛切に感じたわけでございます。  コザ事件につきましては、二十日当日以来公式、非公式に見解を述べておりますが、二十五年間にわたる異民族の支配下にありまして、本土の者としては想像もつかないようないろいろの苦難な御経験をされてこられま……

第64回国会 外務委員会 第1号(1970/12/04、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 外務委員会におきまして、西銘委員を沖繩からお迎えいたしまして、最初の御答弁に立ちますことは、私もまことに感慨無量の感じがいたす次第でございます。ただいままたたいへんありがたいおことばをいただきまして、感謝申し上げる次第でございます。  御質問の点につきましては、ただいまもお触れになりましたように、政府としては機会あるごとに誠意を尽くして昨年十一月の佐藤・ニクソン会談による共同声明の内容あるいはその意味するところを御説明いたしてまいったわけでございますけれども、あらためて沖繩県民を代表されるお立場で御質問でございますから、お答えを申し上げたいと思いますけれども、この沖繩返還の問題……

第64回国会 外務委員会 第2号(1970/12/17、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまもおしかりを受けておるわけですけれども、中国政策全体について政府が何を考えているかわからない。これは、政府として中国問題についてどういう考え方でこれを表明するかということについては、残念ながらただいままだこれといってクリアカットな政策を打ち出す時期ではなくて、政府としてもクリアカットな意見を申し上げる段階ではないということはしばしば申し上げた次第でございますが、この臨時国会中にもこの問題については非常に活発な御質疑がございまして、またできる限りお答えもしてまいったつもりでございますが、考えなければならないいろいろの問題や要素がだんだん浮き彫りになってきて、これに対してい……

第64回国会 外務委員会 第3号(1970/12/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 十二月二十日、沖繩のコザ市において発生いたしました事件につきまして、ただいままで各方面から入手いたしました情報あるいは報告等を総合いたしまして、ただいまの時点におきまして御報告を申し上げます。  まず事件の発端でございますが、十二月二十日午前一時十五分ごろ、コザ市中之町で、米軍関係者の運転する車が沖繩県民の翁長清一という人に接触いたしまして、全治一週間の傷を負わせる事故が発生したことから始まりました。この事故に際し、米軍憲兵及び琉球警察官が出動、加害者及び被害者はコザ警察署に連行され、事情を聴取されましたが、被害者の負傷が軽微であったので、両人とも帰宅を認められました。  その……

第64回国会 内閣委員会 第1号(1970/12/03、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました外務省設置法及び在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  外務省設置法の一部改正におきましては、まず、本省に関しましては、大臣官房に置かれております国際資料部の名称を、その実態に合わせて調査部と改めるとともに、その所掌事務につきましても、各局の所掌事務にまたがるような総合的な外交政策の企画立案機能の一そうの強化拡充をはかるため、調査部がこれを行なうことを明文化するものであります。  また、在外公館に関しましては、ブラジルの首都移転に伴う在ブラジル日本国大使館の所在地名の変更と、在リオ・デ・ジャ……

第64回国会 内閣委員会 第2号(1970/12/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 毒ガス撤去の問題につきましては、この問題が表面化しまして以来、政府といたしましては、その当時から非常な努力を払いまして、沖繩県民の心配、これは当然日本国民全体の心配でもございますから、そのすみやかな撤去方についてアメリカ側と折衝につとめてまいったわけでございます。これはその間、あるいは東京において、あるいはワシントンにおきましても、私自身も国務長官等に接触の機会がございましたので、そのつど直接に折衝をし、あるいはまた防衛庁長官が渡米の機会にも、国防長官その他に対しましても、同じ趣旨によりまして鋭意折衝を続けてまいりました。御案内のように、私の理解するところまた接触いたしました直……

第64回国会 予算委員会 第1号(1970/12/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 先般の国連総会における鶴岡大使の演説は、一言で申しますれば、アルバニア決議案に反対であって、重要事項方式に賛成であるということを簡潔に申したわけでございまして、その長さその他から申しまして、昨年とは若干表現なども変わっておりますけれども、趣旨において変わっておるところはございません。  それからフィリップス米国代表の演説に先ほど来御言及になっておりますけれども、これは日本政府としてコメントすべきものではございませんけれども、国民政府追放に対して反対であるというところに比重が置かれていることは、その表現上事実でございます。しかし同時に、この演説がございましてからあとで、アメリカ政……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第2号(1971/02/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 外務省の所管事項につきまして、その概略を御説明いたします。  百万沖繩県民をはじめ、日本全国民の長年にわたる念願でありました沖繩の祖国復帰をいよいよ明年に控え、本年は沖繩返還協定に署名を行なう年であります。  沖繩の祖国復帰につきましては、すでに御高承のとおり、一昨年十一月のワシントンにおける佐藤総理大臣とニクソン大統領との会談の結果発表されました日米共同声明に示されておりまする核抜き本土並み、一九七二年中という沖繩の施政権返還の基本的大綱について、日米間の合意が成立しておりますので、外務省といたしましては、右共同声明の趣旨に沿って沖繩返還を実現すべく、返還協定及びこれに関連す……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第6号(1971/03/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 法律構成の組み立てやこまかい論議は、私は別にあり得ると思います。しかし、それはともかくとしまして、核の問題については返還のときには核がない、核抜きでお返しをするということが両国の政府首脳の間に合意をされておりますから、そういう点からいって、両国の政府首脳がこういうことを約束し合っているということは最高の約束ではないかという立場に立って、それにもかかわらず、ないものを見せろ、確認させろというようなことはなかなかやりにくいことではないかということを含めて、私は、実際上やりにくいことではなかろうかということを申したわけでございます。つまり両国間の合意ということからいえば、もうこれで十……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第10号(1971/04/22、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 沖繩返還協定の交渉は、引き続き政府としては鋭意努力をいたしておるところでございますが、まずこれからのスケジュールを申し上げますと、これからちょうど五月の初めに連休がございますけれども、大体その辺のところから内容的な煮詰めに入りまして、この国会の会期がだんだん切迫してまいりますけれども、何とか国会の会期中に返還協定交渉の中間報告を申し上げたいと、これを当面の目標に作業並びに交渉を進捗しております。大体これはそのようになし得るとただいま見通しております。そしてその後案文の作成、修理等に当たりまして、前々から申し上げておりますように、おそくも夏までと申しておりましたが、おそくも夏まで……

第65回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第15号(1971/06/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まず第一に、これからもいろいろの点から御批判や御質疑があると思いますけれども、政府の立場としては、核抜き、本土並み、そして七二年のなるべくすみやかな時期、これは三大基礎条件でございまして、これを何とか貫くということに全力をあげてまいりました。同時に、これもいろいろの角度から御批判もあることも知っていますけれども、政府としては、あれだけの凄惨な大激戦で失って、そして平和条約において立法、司法、行政の一二権がアメリカに認められてきた。つまり平たいことばで言えば、とられたところを平和的な話し合いで取り戻すことができる、これはたいへんなことであろうと思いますが、そのたいへんな仕事をやり……

第65回国会 外務委員会 第1号(1971/02/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました千九百五十四年の油による海水の汚濁の防止のための国際条約の改正の受諾について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  船舶から排出される油による海水の汚濁を防止するための条約といたしましては、一九五四年に作成され、その後一九六二年に改正されました国際条約が現在実施されており、わが国もその当事国となっている次第でありますが、この条約につきましては、適用対象が原則として特定海域における油または油性混合物の排出に限られていること等、その規制の内容が必ずしも十分ではないとの指摘が行なわれております。これに加えまして、近年におけるタンカーの大型……

第65回国会 外務委員会 第2号(1971/02/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 公害問題が国連の場においての大きな問題に取り上げられていることは喜ぶべきことであると思いますし、私も、今国会の冒頭におきまして、環境保全問題、公害問題については、日本としてもいろいろの立法もいたしたこの状況を踏まえて、国際協力を積極的にいたしたいという意図を表明いたした次第でございます。国連としては、七二年六月にストックホルムで人間環境会議を開くことになっておりまして、その準備として昨年の三月以来、ただいまお尋ねのとおり準備作業が行なわれておるわけであります。現在は、ちょうど今月の八日から年二回開くことになっております準備委員会がジュネーブで開かれておりますことも御指摘のとおり……

第65回国会 外務委員会 第3号(1971/02/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま戸叶さんからお尋ねがございましたが、最近アメリカとの間で台湾の地位とかその他の問題について、特種のサブジェクトについて相談をし合ったとか、結論が出たとか出つつあるとか、そういうことは私承知しておりません。さような事実はございません。
【次の発言】 いつも同じようなことを申してまことに恐縮なんでございますけれども、政府として中国問題についてこういう新しい態度を打ち出すべきであるというようなことについて、具体策というか、あるいは考え方というものをまとめる段階にまだ至っておりません。外務省としてはもちろんいろいろ情報を集めて勉強をいたしておりますのが現状でございます。  そう……

第65回国会 外務委員会 第5号(1971/03/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりましたコンテナーに関する通関条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  この条約は、欧州において貨物の国際運送のための輸送機器としてのコンテナの使用が活発化するに伴いコンテナに対する免税一時輸入等を認める必要が生じてきたことに対処するため、一九五六年五月十八日、欧州経済委員会において採択されたものでありまして、本年二月一日現在のこの条約の締約国は三十五カ国であります。  この条約は、コンテナによる貨物の国際運送を円滑化することを目的とするものでありまして、そのおもな内容は、コンテナに対しその再輸出を条件として免税一時輸入を認……

第65回国会 外務委員会 第6号(1971/03/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 この問題については前回も私、かなり率直に詳細にお答えしたとおりでありまして、ルーマーのあること、当時政府としてもこれをルーマーとしては確認して、それぞれ照会その他をいたしましたら、その時点ではこれは何ら十二月二十一日の決定、あるいはその趣旨にたがうものではありませんし、そういうことは考えておらぬということでございました。これはもうそのとおりなんでございます。しかしその後も率直に申しまして何かやはり動きが察知されるような感じがいたしますので、こちらから申し入れるというのもおかしな筋でございますけれども、しかし重大な問題でございますから、情報を詳細に掌握することにずっとつとめておっ……

第65回国会 外務委員会 第7号(1971/03/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いずれにいたしましても、日本側としては国会の御承認を得るような条約の形になりますが、先方の都合もございますので、その名称も協定とか約定とかいろいろの名前がございますから、これはまだしかとはさまっておりません。
【次の発言】 小笠原、奄美の返還についての両国間の約定がございますね。これはひとしくサンフランシスコ条約からもとを発している形ですから、形式的にはこれが一つの大きな参考になると思います。それから内容としましては、別に新しく申し上げるまでもございませんけれども、請求の問題、資産の引き継ぎの問題、それから裁判の問題というようなことが協定の実質的な内容の主要な点であろうかと考え……

第65回国会 外務委員会 第8号(1971/03/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 すでにこの問題については当委員会においても相当論議されていると思いますし、外務省の見解も明らかにされていると思いますけれども、まず第一に、国際法上はもちろんですが、国際慣習法上からいいましても、政治犯罪の定義というものは下されていない、これは御承知のとおりだと思います。ですから、政治犯罪と普通の犯罪との区別はどういう基準でどう分けるかということについては、国際的ないわばレギュレーションといいますか、こういうものはない。そこで具体的に、たとえば政治犯罪人の引き渡し問題というようなことが起こった場合には、その判断というものは請求を受けた、たとえばある国に政治犯罪と思われる者が逃亡し……

第65回国会 外務委員会 第9号(1971/03/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私は条約局長のように専門的な立場でなくお答えする立場にありますから、それを前提にして申し上げますと、ポツダム宣言を受諾した日本、そのポツダム宣言にどういうことが書いてあるか。これは、日本は確かにそれを受諾いたしましたけれども、政治的といいましょうか、効果というものはそこに大きくあるだろうと思います。ですから、たとえば中華民国政府あるいは中国の人が、台湾は自分のものになったのだと思われても、政治的には、これはポツダム宣言の関係から、そういう思い方をしてもいいのではないかと思います。  しかしながら、やはり領土主権というようなものは、きちんとした条約によってこそ確定されるものであっ……

第65回国会 外務委員会 第11号(1971/03/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私もごもっともと考えます。たまたまいま話に出ましたジェンクス氏が近く来日いたします。私もかねがねよく知っている間柄でもございますから、ただいまお話がありましたようなことも十分胸にいたしまして、いろいろ話し合ってみたいと思います。
【次の発言】 私は率直に申しまして、お金を払わせることがまず第一のことで、幸いに払う態度を示しておりますから、そういうやむを得ざる事情であるか、やむを得る事情であるか、そういうことがまず起こらないようにしたい。それについて、微力でございますが、あっせんをしたいと考えております。
【次の発言】 先ほど来政府側としても御説明いたしておりますように、昨年秋ま……

第65回国会 外務委員会 第12号(1971/03/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まことにごもっともな御質問をいただきまして、ありがたく思う次第でございますが、私といたしましても確かに御指摘のようなことを考え、また同感いたしております。今回ILO条約の批准をお願いいたしましたのも、昨日も御論議がありまして、いまさらなんだというようなおしかりもいただいたのですが、まことにそのようなおしかりもごもっともだと思うので、今後積極的に前向きにやってまいりたい。これも昨日もちょっと触れて申し上げたのですが、最近ILOのジェンクス氏にも日本へ来てもらって、とくとひとつ懇談をしてみたいと思っているような次第でございます。御意見のように取り計らいたいと存じます。

第65回国会 外務委員会 第13号(1971/04/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 これは台湾を除いた中国大陸ということが正確かと思います。
【次の発言】 結局、これは裏からいえば、台湾はどこに帰属しているかということの御質疑と同じことだと思いますので、再々申し上げておりますから一口だけお答えいたしますが、サンフランシスコ条約二条b項、それから、日華平和条約第二条、これによって日本は、台湾に対する権利、権原を一切放棄しておる。ただし、その帰属については日本としては何も申さない。それから、国際的にまだ台湾、樹湖島の帰属はきまっていないのが現状だ、こういうことが言える、現状はそのとおりだと思います。
【次の発言】 これも具体的な問題ですから、私からちょっと申します……

第65回国会 外務委員会 第14号(1971/05/07、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました第四次国際すず協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  この協定は、第三次国際すず協定の有効期間が本年六月三十日に満了いたしますので、それにかわるものとして、一九七〇年四月から五月にかけてジュネーブで開催された国際連合すず会議で採択されたものでありまして、すずの消費国としてはわが国を含む二十二カ国が署名しており、また、すずの生産国としては、七カ国が署名しております。  この第四次協定は、第三次協定と比較しました場合、条文の構成等形式面では変更が加えられておりますが、内容的にはおおむね第三次協定の内容を引き継いだものと……

第65回国会 外務委員会 第15号(1971/05/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました所得に対する租税に関する二重課税の回避のための日本国とスイスとの間の条約の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。  政府は、スイスとの間の所得に対する租税に関する二重課税の回避のための条約を締結するため、かねてよりベルン及び東京において交渉を行ないました結果、昭和四十六年一年十九日に東京においてわがほう本大臣とスイス側シュターデルホファー駐日大使との間でこの条約に署名を行なった次第であります。  この条約は、本文二十八カ条から成り、その規定は、OECDモデル条約案にできる限り従ったものであります。条約のおもな内容は、次のと……

第65回国会 外務委員会 第16号(1971/05/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 その点は前回の委員会でもいろいろの角度から御説明申し上げたところかと思いますけれども、ただいま考えておりますこの自由化とそれから関税譲許との関係で新しい問題として考えておるものはただいまのところはございません。ただ御承知のように、一方関税譲許の問題でなしに、日本として自主的にと申しますか関税定率法の改正ということは別個にあり得るわけでございまして、そういう関係でたとえば対外的に新しい措置をいたします場合に国内の産業の保護、その他の角度から関税定率法を改正するということはあり得ると思います。しかしただいま申し上げましたように、ただいま日程にのぼせております自由化品目との関係で、関……

第65回国会 外務委員会 第18号(1971/05/19、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 やはり条約の書き方としては前文と申しますか、そこに意図の表明があるわけですが、「考慮し」「確信し」ということは――そういうことばを使うことがいいかどうかわかりませんが、ほんとうに大まじめに、こういう考え方で第一条以下の約定をした、こういうふうに読むのが妥当であると思います。  なおまた、日本政府といたしましては、先ほど来御質疑もございますが、とにかく地下核実験の全面禁止というようなことについても、しゃにむに努力を続けていきたい、これが日本政府の態度でなければならない。見通しは、見通しとしてはあり得ると思いますけれども、努力はしゃにむに続けてまいりたいと思っております。

第65回国会 外務委員会 第20号(1971/05/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 中間報告は、十五日に衆議院、十七日に参議院で行ないまして、またその後にも、国会で外務委員会等におきましていろいろ御質疑をいただいておりますが、それからちょうど一週間でございまして、実はこのいろいろの御質疑やお答えを通じまして、政府としてもいろいろ考えるところ、あるいは決意を新たにするところもございますので、それらを集積いたしまして、この国会終了と同時に精力的に交渉を展開して、最後に成果をあげたい、こういうように考えておるわけでございます。実はきょうもこの午後から私マイヤー大使と折衝をいたすことにいたしておりますが、いま申しましたように十五日、十七日と中間報告いたしましてからまだ……

第65回国会 決算委員会 第12号(1971/03/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 人道的立場に立っての救済については、四十五年度でも数件ございます。いまのベトナムに限ってという、これはほかのケースも同様の場合が相当ございますが、赤十字連盟から日本赤十字社に要請があり、そして日本赤十字社から、政府といいますか、窓口である外務省に御要請があって、そしてそれを資金的な裏づけを必要とするものについては外務省から大蔵省に、こういうふうな順序で取り扱っております。
【次の発言】 前回の決算委員会で田中委員から本件についての御質問がございましたことを私も承りまして、私としても調査をいたしてみましたが、本件については六月、七月ごろからずっと赤十字連盟等から日赤へ話があり、日……

第65回国会 決算委員会 第14号(1971/05/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま農林大臣からもお答えがありましたが、これは外交問題といたしましても、強行出漁ということになりますと非常に憂慮すべき事態になることが憂えられますから、政府の立場としては、全力をあげまして、今回の交渉がこういうことになりまして、まことにお気の毒な立場になられました関係の方々に御納得のいくような処置をとることをどうしてもやっていただかなければならないと考えております。
【次の発言】 沖繩の返還についての協定という名前になりますか、条約という名前になりますか、これはまだきまっておりませんけれども、いずれにしても、実質的に条約の形になる、これはもう明白でございます。  そして、私……

第65回国会 内閣委員会 第1号(1971/02/16、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案の提案理由を説明いたします。  この法律案におきましては、まず、ミュンヘンに新たに総領事館を設置し、カナダの在エドモントン領事館及びニュージーランドの在オークランド領事館をそれぞれ総領事館に昇格させ、これらの総領事館に勤務する職員に支給する在勤手当の額を定めることとしております。  さらに、一部の在外公館所在地におきましては、住居費が大幅に上昇しておりますので、これに対処するため、在インドネシア大使館ほか九公館に勤務する職員に支給する住居手当の限度額を最高二四%、最低八%の引き上げを行なうものであります。  な……

第65回国会 内閣委員会 第2号(1971/02/18、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 その協定、これは他の委員会でもしばしば申し上げておりましたから、お聞きいただいておる点もあろうかと思いますけれども実は現在の段階では、まだ協定の原案というところまでいっておりませんような段階でございますから、現在公に言えることは、まだ抽象的なことにならざるを得ないわけでございますけれども、これから国会の開会中でもございますし、いろいろの質疑応答を通じまして、われわれとしては何もひた隠しにしようというような意図は毛頭持っておりませんから、いろいろの機会を通じまして政府の意図しているところや、あるいは話し合いの内容等について煮詰まりつつあるようなところが出てまいりましたならば、そう……

第65回国会 内閣委員会 第4号(1971/02/25、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 今回の両陛下のヨーロッパ三国に対する御訪問は、各国との伝統的友好関係にかんがみて、すでに元首として御来訪をいただいておるところへの御答礼と、それから、将来来日せられるであろうところのイギリスの女王陛下との相互交歓訪問、こういうことで今回御訪欧がきめられたわけでございます。これは、日本国憲法による象徴としての陛下のお立場における友好親善ということでおいでになるわけでございますから、いま伊藤委員の言われるような政治的な問題、あるいは政治的な何らかの工作というようなこととは全然筋の違ったことであり、さようなことで、この御訪問がりっぱな成果があがりますように、政府といたしましてもできる……

第65回国会 内閣委員会 第5号(1971/02/26、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 第一の問題につきましては、政府の姿勢や見解はすでに明らかにしているとおりでございまして、一面において、国民政府との間の日華平和条約というものが存在しておることも御承知のとおりでございますが、また一面において、中国大陸におけるところの状況についての認識というものも十分持っておるわけでありますから、この日中間の正常ならざる関係をより正常化したい、そのためには政府間の対話も持ちたいという態度はかねがね表明し、また提唱もしているわけでございますから、そういう気持ちを持っております政府の立場からすれば、覚書貿易はもちろんでありますし、まだ正常化されていない現状におきまして、各方面の方がい……

第65回国会 内閣委員会 第6号(1971/03/10、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 竹島につきましては、政府としては常に大きな関心を抱いておるわけでございますが、御案内のように昭和四十年の六月に日韓国交正常化の際に取りかわされました交換公文によりまして、外交上の経路を通じて解決するようにつとめるという趣旨の合意ができているわけでございますが、この外交上の経路を通じて解決するということについての結論が、遺憾ながらまだ出ておりません。そうして韓国側としては、御承知のように、事実上占拠と申しますか、そういう状態が続いておる。わがほうといたしましては、随時韓国側の態度に対して反省を求め、また外交上の経路による話し合いによって解決をするように申し入れをいたしておるわけで……

第65回国会 内閣委員会 第25号(1971/05/14、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私の前の答弁申し上げましたことについては、私は、今日におきましてもそのとおりに考えております。いま突然のお呼び出しでかけつけてまいりましたので、あらためて十分の用意をしてまいりませんでしたから、いささかお答えが的をはずれるかもしれませんけれども、ジュネーブ協定で禁止されておりますガスの種類は、あの議定書の御審議を願いましたときにも、詳しく資料等において御審議をいただいたとおりに、致死性のガスということで、その範囲というものは国際的に認められているものを列挙して御説明したと思いますが、その中に入っておりますような致死性のガスが日本の本土内にたくわえられておるとは私は思いません。そ……

第65回国会 内閣委員会 第26号(1971/05/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 あるいは私のお答えが的はずれになるかもしれませんけれども、一般的に戦略と戦術ということばを分けて考えれば、戦略というほうが幅が広いんじゃないかと思います。それから戦術といえば、対象や規模が小さい、何といいましょうか第一線部隊とでも申しましょうか、大きな戦略的な体制ではない場合をいうんではないかと思いますけれども、しかし軍用語はいろいろ専門的に使われますから、ことに米軍の場合、そうして潜水艦等の場合にどういうふうな用語の使い分けをしておりますか、これはちょっと自信を持ってお答えできません。
【次の発言】 確かに御指摘のように、三十九年当時のことを私もよく覚えておりますしただいまの……

第65回国会 予算委員会 第1号(1971/01/28、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 本国会の再開の劈頭に外交演説で申し上げましたように、返還協定につきましてはおそくとも夏ごろまでには署名をするという段階までこぎつけたいと思っております。そしてその後、協定と相並んでいろいろの対米折衝事項もございますし、それから国内的な立法措置等もございますから、それらの準備が十分できましたところで国会の御審議を十分仰ぎたい。アメリカ側もたいへん意欲的にこの作業に協力してくれております。アメリカ側が議会関係等でどういう手続をとるか、これは承知いたしておりませんけれども、政府の熱意のあるところから見まして、これも順調に進むであろうと期待いたしておるわけでございます。  そうして、具……

第65回国会 予算委員会 第2号(1971/01/29、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま総理からお答えしたところで尽きると思いますけれども、なお若干つけ加えて申しますと、かねがね申しておりますように、日華平和条約におきましては、条約というものの定説から申しましても、締結に当たるのは国を代表する機関であって、そしてこの日華平和条約締結の主体である国の代表機関として日本政府と締結に当たりましたのは中華民国政府であって、そして国と国との関係においては、平和条約の第一条によって戦争状態が終結したということが規定されてあるわけであります。この点は第四条におきましては、国と国との間で戦前に結ばれておった条約が効力を失ったということも規定されておるわけですが、こういう種……

第65回国会 予算委員会 第3号(1971/01/30、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 沖繩の返還は、安保条約との関係がございますことは申すまでもございませんから、日本及び日本を含む極東の安全のために、返還と同時に安保条約の取りきめによって提供することになる施設区域が、その目的のために使用されることは当然あり得る、かように存じております。
【次の発言】 いまおあげになりました、まず第一の核の持ち込みということについては、前々から申し上げましたから、詳しく申し上げる必要もないと思いますけれども、これは当然事前協議の対象になる、その場合に、日本の態度というものはきわめて明確になっております。これはノーということでございます。それから、航空部隊であろうがその他の部隊であ……

第65回国会 予算委員会 第4号(1971/02/01、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 毒ガスの問題については、私といたしましてもできる限りその実情をはっきり掌握をして、すみやかに安全に撤去することに全力をあげてまいっております。ただ、ただいままだ私自身といたしましても、十分実情を掌握しかねておるところもございますから、的確にお答えできないこと、あるいは専門的に私では十分の知識のないところもございますが、先ほど来の御質疑に対して私は常識的にお答えいたしますと、一万三千トンというのは、容器を含めての全量である、このすべてについて撤去をするということが日米間の外交チャンネルを通しての話し合いでございます。  それから一万三千トンの内容について、たとえばGB、VXがどう……

第65回国会 予算委員会 第5号(1971/02/02、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まことにごもっともな御意見であると思います。実は昨年、当院の大蔵委員会で御決議をいただいていることもございますので、技術協力というと非常に広い範囲で使われることばでございます。これにはいろいろの項目がございますが、特に、ただいま御指摘の内地における外国からの研修員の教育、訓練というようなことにつきましても、ことしは若干予算もふやしていただきましたし、それから最近二年間ぐらいの実績を見ますと人数も相当ふえております。またこちらから出てまいります指導に当たる方々の待遇その他につきましても、本年度の予算においてはある程度の増額も見ていただいておりますので、御趣旨に沿うように今後とも格……

第65回国会 予算委員会 第6号(1971/02/03、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまもお話がございましたように、これは日本の外交上の問題としても非常に大きな問題でございますことは、御指摘のとおりでございます。日本がねらい撃ち云々というお話がございましたが、私はさようには考えませんけれども、ただ、詳しく申し上げるまでもなく、日本は現在最大の輸入国でございますから、したがってこういったような動きが、いろいろの意味で一番影響を受けなければならない立場にある。さような点から、従来とも外務省といたしましても十分な関心を持ち、ことに、ただいまも御指摘がございましたが、情報の収集等につきましても十分つとめてまいったつもりでございますけれども、なかなか日本の立場という……

第65回国会 予算委員会 第7号(1971/02/04、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 こうした問題についての情報の収集や分析というのは、御承知のように、非常にむずかしい問題でございますから、御批評はいろいろあると思いますし、私どもとしても、それはある程度甘受しなければなりませんし、また今後も大いに努力を新たにしなければならないと思います。  ただ、私の経験上申し上げますと、この繊維問題は、ただいまもお話がございましたように、日本としては実にこれは重大な問題でございますけれども、アメリカ側の取り上げ方もまた非常に大きな取り上げ方になっておることは御承知のとおりでございまして、なかなかその基礎も私どもにもよく理解できません。たとえば関係する人員の数にいたしましても、……

第65回国会 予算委員会 第8号(1971/02/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 沖繩の返還協定の作成については、ただいま政府としても一生懸命努力をしているところでございます。したがって、その内容等についてまだ明らかにすることの段階には来ておりませんけれども、お尋ねの点についてお答えいたしますと、沖繩の返還につきましては、平和条約第三条を基本にして返還を求め、またこれに対して米国政府が合意をいたしたわけでございますから、返還協定については、平和条約第三条をもとにいたしまして返還協定がつくられることになると思います。したがってその限りにおきましては、奄美、小笠原の返還の協定と性格を同一にいたしております。  それから、基本としてこれはもう憲法はもちろんでござい……

第65回国会 予算委員会 第9号(1971/02/08、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 昭和四十五年度の外務省関係の予備費の支出につきましては、ただいま御質問がありましたベトナムの人道的な立場に立っての難民の救済の問題と、それからカンボジア、東パキスタンと、三件ございまして、それから、予備費の支出については都合六件かになっておるはずでございます。御指摘のとおりでございます。  これはいま申しましたように人道的な立場に、それぞれの国の赤十字を通じての要請にこたえて日本赤十字社が計画をつくりまして、政府としては、予備費の支出をお願いといいますか、外務省としてはお願いをして、予備費の支出を日本赤十字社に対して交付いたしまして、実施をいたしておりますわけで、これは政府の見……

第65回国会 予算委員会 第10号(1971/02/09、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 総理から御答弁があると思いますけれども、事実関係をちょっと私からお答えいたしたいと思います。  昨日の、日本時間で正午に南越政府から南越軍隊がラオスの国境から侵入したということを含めての発表がございました。これでいままでのいろいろ伝えられておった情報がその限りにおいて確認されたわけでございます。そしてただいまお話しのございましたように、ラオス政府がこれに対して声明を出しておりますが、その声明の中にもありますように、そもそもが北側が侵入したということもその声明の中にも触れられておるわけでございます。  政府といたしましては、かつてカンボジアに対しまして、ジャカルタ会議等に積極的に……

第65回国会 予算委員会 第11号(1971/02/13、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 日中覚書貿易については、日中間の大切なパイプでございますから、政府としても、この覚書の話し合いというのが成果があがることに期待を持っております。しかし、たてまえとして、これは民間貿易の話し合いでございますから、政府として、予算をもって、いわば行政的な経費としてこれを支持しているということはいたしておりません。
【次の発言】 私、その事実は承知しておるのですが、先ほどの御質問が、今回の覚書交渉に出かけることの費用について、たとえば旅費とかその他という意味と私存じましたから、そういう面では行政的な経費としての支持はしておりません、こう申し上げたわけで、ただいま通産大臣のお答えのとお……

第65回国会 予算委員会 第12号(1971/02/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 従来行なってまいりました経済協力についていろいろの角度から御批判をいただきまして、政府としてもそういう御批判を十分胸に体して反省をし、また今後のやり方について十分検討しなければならないと考えておるわけでございます。  同時に、わが国としては、もうすでに御承知のように、GNPに対しまして七五年には一%程度の海外協力をいたしたい。これはわが国の国益からいいましても適切な考え方であるとかねがね考えているわけでございますが、実際上のやり方の問題としては、まず第一に、二国間の経済協力につきましては、ただいまお話もございましたが、十分このプロジェクトを吟味いたしまして先方の国でも喜ばれるよ……

第65回国会 予算委員会 第16号(1971/02/26、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 これは従来からしばしば申し上げているとおりでございます。本土並みでございますから、あらゆる法令が完全に本土並みに適用される、完全に本土と同様になるわけでございます。
【次の発言】 二月十六日に沖繩特別委員会で中谷委員から非常に詳しく御質問があり、私からも詳細に答弁申し上げましたが、そのとおりでございます。
【次の発言】 まあ時間の関係もございますから簡潔に申し上げる意味で先ほどお答えしたわけですが、日米で合意して提供する施設、区域については、これは日本政府が、民有地であります場合には地主さん方と御相談で御納得を得て、そうして提供するということになりますから、その前提としていまお……

第65回国会 予算委員会 第17号(1971/02/27、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私から全部お答えすることが適当でありますかどうですか、所管の関係もございますから。しかしただいまお尋ねがございましたように、まず一般的にどうなっているかということ、それから概略の事案についてお答えいたします。  行政協定は、当事国の所有する財産に対する損害と、それから軍隊の構成員、それから政府職員がこうむった負傷とか死亡とかについての請求権の相互放棄という主義をとっております、御承知のように。それから地位協定におきましても、各当事国の防衛隊の使用財産に対する損害についての請求権の相互放棄ということが原則になっておりまして、またある国有財産に対する損害につきましては、仲裁による解……

第65回国会 予算委員会 第18号(1971/03/01、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 話がまとまったというふうに報道が伝えていることは私も聞きましたけれども、この交渉というのは、そもそもが御承知のように政府の交渉ではございませんから、そういう関係もあって情報の入手がおくれているのかもしれませんが、ただいまのところこの時点で外務省としてはまだ調印されたということは承知しておりません。そういう情報は確認しておりません。
【次の発言】 政府といたしましては、日中関係をより正常な状態にしたい、政府間としても話し合いを持ちたいということをかねて提唱しておりますことは、御承知のとおりでございます。そういう考え方でございますから、中華人民共和国が在外公館を持っておるところで日……


33期(1972/12/10〜)

第71回国会 決算委員会 第7号(1973/04/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま議題となりました昭和四十六年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)ほか三件の事後承諾を求める件につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、昭和四十六年度一般会計予備費につきましては、その予算額は九百五十億円であり、このうち財政法第三十五条(予備費の管理及び使用)の規定により、昭和四十六年四月二十七日から同年十二月二十八日までの間において使用を決定いたしました金額は四百六十九億二百六十八万円であり、すでに第六十八回国会にその事後承諾を求める件として提出いたしまして、御承諾を得たところでありますが、その後、昭和四十七年一月七日から同年三月二十……

第71回国会 決算委員会 第11号(1973/05/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 毎年度、予算編成をいたしまして、これが国会の御審議を経て成立いたしますと、その実施について関係各省と協議をいたしまして、具体的に執行の方針をきめるというのが通例でございますが、今年度の場合におきまして、上半期において公共事業費等の施行の見込みをめどをつくりましたのが、五月八日の閣議で報告をいたしまして了解を受けたわけでございます。その考え方は、公共事業費の中でもいろいろございますが、たとえば積雪寒冷地帯といわれておりますが、これは一道、東北六県あるいは北陸四県といったようなものが中心でございますが、そういったようなところにつきましては、例年どおり施行をする、それから生活環境の整……

第71回国会 決算委員会 第22号(1973/07/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 国連の二十五回記念総会の問題は過去の問題でございますが、これは御承知のように国連総会が毎年ある、二十五回の総会が記念総会というかっこうになったということは前から予見していたことでありますが、御承知のように、こうした会議には通例は外務大臣あるいはこれに準ずるような者が政府の代表として出ておりますから、それに所要の経費はあらかじめ外務省所管の経費に編成されておりますが、特に総理大臣が国際情勢の中で二十五回総会には出ることが日本の国益にとってよろしいという政策的な決定によりまして、予算編成後に出席がきまったわけでございますから、さような場合には予見しがたい事項として予備費から内閣の責……

第71回国会 決算委員会 第23号(1973/07/19、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 昭和四十六年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに本国会に提出し、また、昭和四十六年度の国の債権の現在額並びに物品増減及び現在額についても本国会に報告いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。  昭和四十六年度予算は、昭和四十六年三月二十九日に成立いたしました。  この予算は、わが国経済の持続的成長と物価の安定を確保しつつ、国民生活の充実向上をはかっていくため、次のような方針のもとに編成されたものであります。  第一は、財政の規模を適度なものとするとともに、経済の動向に応じ機動的に財……

第71回国会 決算委員会 第27号(1973/10/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 外換銀行の在日支店、これは東京と大阪にございますが、一億円以上の融資額を調べてみましたところが、東京支店で十一件、それから大阪支店で十六件ございますが、その総計二十七件で融資額が七十二億千三百万円、こういうことに相なっております。これが四十八年三月末の残高の現状でございます。
【次の発言】 在日の外国銀行の活動については、ただいまお話しのとおりに、大蔵省としても所要の監査、監督をするのは当然でありますが、そこでいま申しましたように、外換銀行の在日支店の行なっておりますところの融資の状況としては、先ほど申しましたように総額で百三十九億余でありますけれども、そのうち一億円以上のもの……

第71回国会 建設委員会 第17号(1973/05/30、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 税制調査会におきましては十分そうした考え方を検討して意見を取りまとめていただいたわけでございます。御承知と思いますけれども、本年の一月に土地税制のあり方についての答申の中にこれに触れた意見が出ておりますが、これは土地高価譲渡所得税について、「現段階では前提条件の整備が十分でないほか、何を適正価格とみるべきか、また、土地の値上り益をどこまで許容すべきかについて一般的合意が確立しない以上、その実行を図ることは困難であろう。」こういう意見が答申の中に出ております。十分これは議論を戦わしていただいたわけでございますが、答申にこういうふうな、困難であろうという結論が一応出ております。

第71回国会 社会労働委員会 第31号(1973/06/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 これは私としてもほぼ国際水準並みになってきた、かように認識いたしております。
【次の発言】 健康保険制度を充実改善したいということは、われわれも念願しておるところでありますが、それについては国も財政的にも援助しなければならないが、同時に長期的に、保険制度というものの本旨からいって、収支が均衡しているということが私は大事なことだと思います。その面からいって保険料でも若干の引き上げも必要であると思いますし、同時に財政の面から申しましても、たとえば現制度においては累積した赤字が異常なものでありますから、これをたな上げする。それから定率の国庫補助をする。今度は一〇%の原案として御審議を……

第71回国会 大蔵委員会 第2号(1973/02/02、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 旧臘、私は、大蔵大臣に就任いたしましたが、わが国経済がきびしい試練と転換のときに際会しているおりから、財政金融政策の運営に当たる責任の重大さを痛感しております。  今後の財政金融政策につきましては、さきの財政演説において、その基本的な考え方を明らかにしたところでありますが、本委員会において関係法律案の御審議をお願いするにあたり、重ねて所信の一端を申し述べ、皆さま方の御理解と御協力をお願いいたします。  わが国経済をめぐる内外情勢の大きな変化に顧みますとき、今後の政策運営の基本は、長期的展望のもとに、積極的に国民福祉の向上につとめ、物価の安定をはかりつつ、国際協調の実をあげ国際収……

第71回国会 大蔵委員会 第7号(1973/02/23、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 最近の株価の状況が御承知のような状況でございまして、これらの状況に対しまして、政府としては従来から、これも詳しく申し上げるまでもないと思いますが、いろいろの措置をとってまいりましたし、また業界の自粛等も要請してまいりました。同時に、私どもからいたしますと、株価の形成というものがどういうふうにして成り立っているかという点について、特に最近の状況を具体的に掌握いたしたいと思いまして、一部の証券会社に対しまして立ち入り検査をいたしたわけでございます。これは証券会社等の財務内容とか内部管理等にはかなりの改善も最近見られておると思いますので、特にそういう点について焦点を合わせたというより……

第71回国会 大蔵委員会 第9号(1973/02/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 政府といたしましては、ただいま御決議いただきました附帯決議両件につきまして、その趣旨を十分尊重いたす所存でございます。

第71回国会 大蔵委員会 第11号(1973/03/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いま理財局長から御説明いたしましたように、輸出入銀行の実態的な従来の機能というのは、主としてプラント輸出それから船舶というようなものの融資に充てられていたのが実情でございます。確かに御指摘のような特に中小企業の輸出金融というようなものはやられていなかった、実績はそうであったと私も記憶いたします、数字的な御説明は別といたしまして。そこで、たとえば今度の財投の中で、その計画もずいぶん切りかえまして、たとえば年金関係の積立金の運用などで申しますと、こうした関係の財投からの計画はゼロになっておりまして、四十七年度までとは計画を切りかえてしまいました。つまり、そうした面について財投からお……

第71回国会 大蔵委員会 第13号(1973/03/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 政府といたしましては、ただいまの附帯決議につきましては、その趣旨を十分尊重いたす所存でございます。

第71回国会 大蔵委員会 第15号(1973/03/23、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まことにごもっともな御意見であると拝聴いたしました。私は通商貿易関係は所管ではございませんので、こまかい点はともかくといたしまして、やはり通貨問題を扱っておりましても、ことに日米の関係におきましては結局貿易の関係が最大の問題だと思わざるを得ないわけでございまして、通貨の調節はもちろん大事なことでありますが、やはり総合的にかつできるだけ速度を速めて対策を行なうことが絶対に必要であると思います。アメリカ側におきましても通商法案がどういう形ででき上がるか。いろいろ伝えられているところによりますと、日本の関係においてはなかなか先方も深刻な考え方を持っているようでございますので、日本とし……

第71回国会 大蔵委員会 第20号(1973/03/30、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 通勤手当、寒冷地手当、それから労働組合費、夜勤手当、これらの諸手当につきまして、当委員会でも審議の過程で御熱心に御意見を出していただきまして、その御趣旨等につきましては、私どもも、御熱心な御議論の根拠あるいは考え方というものが、そういうお立場にお立ちになっての御議論としては理解できるわけでございますが、従来からの税制の立て方としては、いろいろの手当も収入であるということには違いはないわけでございまして、そういう観点から、個々の手当について特に控除をするかどうかということは、税制の問題としてやはり非常に問題があるのではないだろうかというのが当局側の考え方でございましたこともまた御……

第71回国会 大蔵委員会 第22号(1973/04/04、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 これは結論から申し上げますと、インフレ的な傾向が懸念される状況であるというふうに見ております。ただいまもお話がございましたが、やはり国民生活の面から見れば、消費者物価の高騰ということが一番これはやっかいなむずかしい問題でございますけれども、その点について、最近の消費者物価の動向というのはきわめて注目を要することでございます。それから卸売り物価の高騰については海外市況の影響なども相当あると見られますけれども、私はなぜインフレであると――高沢さんは認めろというお話でございますけれども、インフレであると断定しないかと申しますと、これは学問的にもいろいろの見方があると思いますけれども、……

第71回国会 大蔵委員会 第23号(1973/04/05、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ことしの一月の末以来国際通貨の不安に対しまして、各国が非常な懸念と、当面の対策を緊急にとらなければならないということで、まずパリで二回にわたって関係国蔵相会議あるいは中央銀行総裁を加えての会議が行なわれましたことは、御承知のとおりでございますが、それに引き続いてIMFの二十カ国委員会が開かれました。これを通観いたしまして、とりあえずの通貨不安というものは、ただいまもお話のありましたように、小康を得ておるわけでありますけれども、すみやかに国際通貨制度の恒久的な確立をしなければならないということで、二十カ国委員会では、代理会議に対して、ただいまお話しのような具体的な問題について専門……

第71回国会 大蔵委員会 第24号(1973/04/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 租税は、私、思うに、議会主義というものが発生をした経過、沿革にかんがみてみましても、国民が納税者の立場において非常に重大なことであるので、自分たちが納める税というものの考え方や基本というものについて、税を集める者のほうの立場に対して納税者の立場というものをはっきり権利を留保すると申しますか、そういう立場からできるだけ租税制度というものを明確にしなければならないということが一番基本であると思いますから、したがって、立法府で法律によって納める税の基本あるいはその構成というものができるだけ明確になっているということが基本の精神でなければならない、こういうことである、私はそう考えており……

第71回国会 大蔵委員会 第25号(1973/04/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 たんすの総ギリのものについては、前回もこの委員会で御論議をいただいたところですが、これは御承知のように零細な業界といいますか、これがキリのたんすについて特殊の技術というか、そろいうことでやっておって、なかなか徴税的にも捕捉しがたい、それから古来の特殊の技術を温存したいというようなそういう観点に立って考えてきたところであって、特に地域的な政治的な要請というようなことに配慮を加えてこういうかっこうになっているのではないというふうに私どもとしては考えているわけでございます。そういう観点から、特に今回におきましても従来の考え方を変える必要はない、こういうふうに考えてまいったわけでござい……

第71回国会 大蔵委員会 第26号(1973/04/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いま御指摘になったとおりでございまして、他の物品とかサービスに対する課税というものとの関係から申しましても、税の体系としては入場税というものを残したい、率直に言ってそういう気持ちでございます。そういう気持ちでございますから、たとえば免税点の大幅の引き上げというふうなことではなくて、そうすれば事実上廃止にひとしいようなかっこうになりますから、税率の引き下げということで今回の改正案を考えた次第であります。
【次の発言】 私は、実は率直にお答えするんですけれども、将来の税制につきまして一つ大きな問題は、直接税、間接税の関係をどういうふうにとらえたらいいだろうか、どういう角度から広く国……

第71回国会 大蔵委員会 第28号(1973/04/18、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 これは結論から申しますと、双方の考え方といいますか、あるいは希望というものが一致した、その結果ということが事実でございます。アメリカ側としても、日本政府において繰り上げ償還ということは考えられるであろうかというような内打診はその当時ございましたし、それから日本側としては累次円対策の一環として返すべきものは早く返してしまいたい、そしてこれが率直に申しましてドル減らしに相当の役に立つ、いわば両方の呼吸といいますか、これがぴったりした、そこで急速にこれを取り計らう、こういうことに合意されたわけでございます。
【次の発言】 これは御案内のように非常に長い経過がございまして、たとえば先ほ……

第71回国会 大蔵委員会 第31号(1973/04/25、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 これは設立当初は国連の加盟国でもあり、エカフェの一員でもあり、そして出資もしているという関係で、そのままつながって現在事実上参加している、こういう状態に相なっていると理解いたしております。
【次の発言】 エカフェでも、中国の代表から意見も出ておるようでありますが、私の承知しているところでは、これはアジア開発銀行の問題としても、加盟国間において何らかの態度が相談されるであろうというような趣旨で、その問題はエカフェとしての決議ということにはならなかったように承知いたしております。
【次の発言】 日本としては、中華人民共和国政府との間に国交が回復されて、そして同時に国連の有力なメンバ……

第71回国会 大蔵委員会 第33号(1973/05/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 確かに御指摘のとおり、金融制度調査会の答申の中にも触れられておるように、大口シフトになるようになっては、本来の庶民金融機関としての性格からいっておかしいことは御指摘のとおりでございますから、何とかそういう方向にならないように行政的にも指導をしてまいりたいと思います。ただ、たとえば四十七年三月において、法定融資限度額の五〇%相当額以上の融資の総融資量に占める割合を上位の十行と下位十行について見ますと、上位十行では四%、それから下位十行では一八%というような状況でありますことも参考になる点ではなかろうか、こう考えております。

第71回国会 大蔵委員会 第34号(1973/05/11、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ちょうど定例の月間の経済報告と申しましょうか、これを内閣としては今朝いたしましたので、御質問がございましたので、概略経済界の現状と見通しについて御報告かたがたお答えいたしたいと思います。  第一は、わが国の国内経済全体は、最近におきましても全面的な拡大傾向を続けております。変動相場制移行など国際通貨面で大きな変動がございましたけれども、ただいまのところ景気動向に基調的な変化を与えるにはまだ至っていないように見受けられますが、ただ国際収支面には基調的な変化のきざしがあらわれつつあるように見受けております。  そこで、主要な経済指標を見てみますと、鉱工業生産は前期の比で、四十七年の……

第71回国会 大蔵委員会 第35号(1973/05/30、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 結論から申し上げますと、報道はともかくとして、国民金融公庫の金利等方針の変更といいますか、決定はいたしておりませんで、ただいまお話がございましたような点も十分配慮して慎重に処理しなければならないと考えまして現在勉強中でありますのが現状偽らざるところでございます。
【次の発言】 もう少し詳しく申し上げますと、政府関係の金融機関の金利については、基本的には民間の金融機関の金利水準と連動をすべきものであると考えております。同時に、国民金融公庫で申し上げますならば、そうした基本的な原則を頭には置きますけれども、そして資金運用部の貸し出し金利などの原資のコストということも考えなければなり……

第71回国会 大蔵委員会 第36号(1973/06/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 感覚的には非常に低いという感覚を一般的に持っておられることと思いますが、同時に、これは従来からの恩給制度、それに淵源を発しているところの年金制度であるし、また各種のその他の年金とのバランスというようなものを考えまして、現在のところこういうふうな年金の実額になっているということは、御承知のとおりの事情でございますから、一律に現在物価が異常な状況を示しているからといって、これをそれだからどうこうするということにはいかないのではないだろうか、こういうふうに考えます。
【次の発言】 今回のたとえば四十八年度におきましては、いまお読み上げになりました条文などを総合勘案いたしまして、四十六……

第71回国会 大蔵委員会 第37号(1973/06/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 昨年末以来、物価の安定と国際収支の改善とそして福祉国家の建設と、三大目標の達成に努力を続けてまいりましたが、他の面はともかくとして、物価の問題については、依然として非常な値上がりの状況が続いておりますことを、私どもとしては非常に残念に思っているわけであります。あとう限りの努力をこの上とも続けてまいりたい。そのためには、私は率直に申しまして、財政金融の面では相当ぎりぎりのところまで考え得る手を打ってまいったつもりでございます。その中身については、御承知のとおりでありますし、簡単にということですからあえて申し上げませんけれども、相当の期間、タイムラグと申しますか、これがかかることは……

第71回国会 大蔵委員会 第39号(1973/06/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 御指摘のように二月の三日に答申をいただいておりまして、その内容につきましても十分勉強いたしたつもりでございますけれども、政府といたしましては、現在御審議を願っております案を適切な考え方であるとして御提案申し上げておる次第でございます。
【次の発言】 理想というか基本的といいますか、最終的な方向としてはさように心がけていくべきものである、こういうふうには考えております。
【次の発言】 今年度までのやり方はただいまも御説明申し上げたとおりですが、年金それ自体の改善ということと、それから税の取り方ということと二つの面があると思いますが、御案内のように、政府としては来年度には税制の面に……

第71回国会 大蔵委員会 第40号(1973/06/15、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 お話しのとおり、年金というものについて国民的な関心が非常に高まっておりますし、これにこたえていかなければならない、社会保障政策の一環としてその中心の大きな課題として位置づけていきたい、これが政府の考え方でもございますし、また、各政党におかれましても、そういう趣旨やねらっておるところは御同様なことではなかろうかと私は思います。具体的な進行の方法やあるいは速度や幅ややり方等については、いろいろの意見の相違がありましょうけれども、考え方の基本は同じだと思います。  それから、年金というものはどういう性格づけであるか。これはやはり社会福祉政策の中心に位置づけられるものである、そうして国……

第71回国会 大蔵委員会 第41号(1973/06/19、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 これはまことに村岡委員のお尋ね、ごもっともだと思います。本来ならば国有財産の処理については、特別会計所属であろうが一般会計所属であろうが、できるだけ同一の基準による取り扱いをすべきものである。今後そういう方向で関係各省の間の一そう緊密な連絡をとってまいりたい、こう考えております。  ただ、ただいまのお話しの事例とちょっと逆になるかもしれませんけれども、たとえば林野特別会計は、御案内のように、企業会計であるという特殊の性格を持っておりますから、そういう点から申しましても、ある種の特別な運用といいますか、処理をしなければならないという性格も持っております点もございますから、それらの……

第71回国会 大蔵委員会 第42号(1973/06/22、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま伺ってまことにごもっともだと思いますし、事務当局でもそういう点については従来からやはり問題があるということを承知しておるようでございますから、行政指導とか予算の面とかいろいろの点を積極的にくふうをいたしたいと思います。
【次の発言】 米軍に提供している施設が米軍として不必要であるということであれば、返還されることは先ほど来の説明によって明らかであるわけですが、そういう場合に、返還を受けるわがほうとしては、日本の国益上どういうふうにこれを将来使用したらいいか、利用したらいいかということを考えるのは当然でありますし、それから離職者については、これもいま説明がありましたように……

第71回国会 大蔵委員会 第43号(1973/06/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 しばしば御論議をいただきましたように、いま辻次長からお答えしたような点が焦点であると思います。それからまた、国庫負担はどの程度がいいかということも一つの大きな問題として論議をいただいたわけでございます。それから四党から出ております案につきましても、われわれとしては謙虚に研究をいたしましたわけでございますが、この政府案と両案を比較いたしますと、そういう点が浮き彫りになっている。また、こういう点が今後とも問題とされる点であろうと思いますが、その中で、給付水準の問題については、たとえば物価スライド制ということも、厚年などとのバランスもあって、実は政府としても相当考えたところであるとい……

第71回国会 大蔵委員会 第44号(1973/06/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いままで外務省なり農林省からも御説明があったと思いますけれども、端的に申しますと、具体的な措置をどういうふうに行なわれるつもりでやりましたものか、これを徹底的に照会というか、詰めていかなければならない。またその間において、日本側としての言うべき主張、それから日本として主張すべきことは十分に貫徹するようにしなければならない、こういうふうに考えております。実は私も今回のこの措置についてはもちろん非常に大きな関心を持っておるわけでございまして、外務大臣や農林大臣に対しましても、考え得るいろいろなポイントについて、如才ないこととは思いますけれども、対米交渉について十分国民的に納得のいく……

第71回国会 大蔵委員会 第45号(1973/07/04、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 今回の殖産会社の問題について、大蔵省の証券局の者が容疑を受けまして逮捕されるに至りましたことにつきましては、監督上の責任としてこれはまことに申しわけのないことである、心から遺憾の意をまず表する次第でございます。  現在、事件はお話しのように捜査中でございますので、その事件自体につきましては司直の手によって事態が解明されることになると思いますので、それはそのほうの捜査の結果を待つことにいたすべきものであると思いますけれども、大蔵省といたしましても、この事件の発生しましたことに対し、まことに遺憾に存じております。あらためて省内全体に対しまして綱紀の粛正について厳重な注意を喚起し、ま……

第71回国会 大蔵委員会 第46号(1973/07/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 正確な計数等についてはただいま持ち合わせておりませんけれども、まず第一に、地方公共団体等の計画をしあるいは運営をする公企業体としての地下鉄等の建設あるいは運営等につきましては、国の財政といたしましても一定の基準において助成をしておりますことは御承知のとおりでございます。そしてこういったような点につきましては、現に勤労大衆等の通勤の便宜等から考えて、今後ともできるだけの応援をしたいものであると考えております。同時に、従来の経験からいたしますと、こうした公共企業体の運営する地下鉄等の運営については、経常費と申しますか、運転費と申しますか、そういう点についてなかなか経理上困難であると……

第71回国会 大蔵委員会 第47号(1973/07/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 公定歩合の引き上げの幅が狭過ぎるとか時期がどうであるということは、よく聞く批評でございますけれども、それぞれの国にはそれぞれの国情もあるし、また経済状況の特有のいろいろのパターンもあるわけでありますから、日本の現状としては、相当思い切った措置を次々と追い打ちをかけてやっているわけであります。決して諸国に比べて思い切りが悪いというようなことは政府としては考えておりません。  たとえばこれは私の持論でもあり、またそれが当然かと思いますけれども、インフレ対策というようなことは、これは財政、金融だけで処理のできるものではございませんで、総合的な対策が必要ではないか。たとえば土地に対する……

第71回国会 大蔵委員会 第48号(1973/08/29、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 私は、去る七月三十、三十一日の両日ワシントンで開催されたIMFの二十カ国委員会、いわゆるC20会議に出席してまいりましたので、この機会に、会議の模様等につきまして概略まず御報告いたしたいと存じます。  御承知のとおり、二十カ国委員会は、長期的な国際通貨改革の問題を論議するため昨年九月に設けられたものでありまして、今回の会議は本年三月の会議に続く第三回目の会議であります。  今回の会議は、出席各国大臣が演説を行なうという形式のものではなく、九月二十四日からナイロビで開かれるIMF総会に通貨改革の概要についての二十カ国委員会の報告ができまするよう、大臣レベルで実質的な討議を行なうこ……

第71回国会 大蔵委員会 第49号(1973/09/18、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 企業間の信用の問題、それから特に大企業の手形の振り出しの問題について非常にこまかく具体的に御質疑をいただき、また御提案もいただいておるようでございまして、非常に敬服しておるわけでございます。同時に、私ちょっと参議院へ行ってまいりましたのでおそく参りましたからいままでの質疑応答について十分承知しておりませんけれども、お考えの数字あるいはそれに基づく具体的な方法等については一つの御見識であると思いますけれども、大企業と中小企業との関係というのはまたなかなかわれわれの承知し得ないような複雑な関係もあるようで、たとえば納品の代価それからその価格の取りきめそのほかいろいろの点で、手形のほ……

第71回国会 大蔵委員会 第51号(1973/11/21、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 次から次へいろいろの問題が起こっておりますが、何と申しましてもやはり物価の安定、騰勢をとめるということが何よりの政策の最大の課題である、かように存じております。
【次の発言】 これはしばしば申し上げておりますように、物価の安定と、福祉国家への前進ということと、それから通貨問題の安定、国際収支のよい意味の均衡、この三つが最大の問題である。私は率直に申しまして、この同時解決は非常にむずかしいけれども、これをうまく処理していくことにおいて、それぞれ成果をあげることができる、こういうふうに考えておりました。  ところで、国際収支の問題、それから福祉国家への傾斜といいますか、こういう点に……

第71回国会 地方行政委員会 第24号(1973/05/11、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まず、税収の見込みの歳入のほうの問題でございます。いよいよ四月から新しい年度に入ったわけでございますが、一言で申しますと、変動相場制への移行というような、非常な基調の変化がございましたけれども、やはり、経済の見通しといたしましては、底意が非常に強いと申しましょうか、相当の景気といいましょうか、これはかなり底意が強いわけでございまして、たとえば、国税三税等をはじめといたしまして、税収につきましては、予算委員会の当時にも申し上げましたが、あの当時よりもさらに状況の変化というものは、税収の見積もり等につきましては、まずまず問題ないのではなかろうか、こういうふうに見通しております。  ……

第71回国会 予算委員会 第2号(1973/01/31、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 昭和四十八年度予算の編成の基本方針及びその大綱につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするにあたり、あらためてその概要を御説明いたします。  昭和四十八年度予算の編成にあたりましては、わが国経済の国内均衡と対外均衡の調和をはかりつつ、長期的視野のもとに、国民福祉の充実向上につとめることを主眼といたしましたが、その特色は、次の諸点であります。  第一は、予算及び財政投融資計画を通じ、社会保障の充実、社会資本の整備をはじめとして、福祉の充実を求める国民各層の期待と要請に積極的にこたえ得る規模のものとしたことであります。  その結……

第71回国会 予算委員会 第3号(1973/02/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 これは申すまでもないことでありますが、日本の予算制度が四月から三月まででありますから、その四月の年度に予算の執行が間に合うように、国会の御審議がいただけるように、十分のゆとりを置いて提出をすることが望ましいことである、かように考えまして、今年も再開に間に合いますように一切の予算書等を提出をいたしておる次第であります。
【次の発言】 財政法の規定によりまして、一切の書類等を提出いたしたわけでございます。ただ、念のために申し上げますが、十二月に総選挙がございまして、それから内閣が成立をいたしまして、そして同時に四月に予算執行が間に合うようにということで、今回の場合には非常に時間的に……

第71回国会 予算委員会 第4号(1973/02/02、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いろいろお話がございますが、本会議等でも申し上げておりますように、GNPの現状、それから安定成長率ということを中心に考えまして、一般会計でまず申し上げれば、GNPに対しては一三%の規模である。これは決して前年度に比較して大きなものとは私は言えないと思います。それから、こういう時世におきましては、財政を通して資源の配分を調整していく、このことが一番眼目であると思います。ですから、それを象徴的にあらわすものは、財政の機能が国民経済全体の中にどういう配分を占め、これが昨年までとの傾向と比べて今後どういうふうにしていくかということが象徴的に重点でありますが、たとえば政府の振替支出が国民……

第71回国会 予算委員会 第5号(1973/02/03、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま企画庁長官が申し上げたと同様の考えを持っております。
【次の発言】 ドルの問題でございますが、ベトナム戦争も済みましたし、アメリカ自身の経済について、きわめて最近の大統領教書その他等から見ましても、アメリカの経済、財政の再建策というものは、かなり理解ができるような感じがいたしますから、基本的にはドルが強含みになるというのが自然の推測であろうかと思います。  同時に、しかし一方では、ドルに対するヨーロッパ筋あたりの多少の動揺がございまして、ごく最近のところでは、ドイツ市場等において御案内のような状況が起こっております。ドイツといたしましても、ちょうど、時差の関係もございま……

第71回国会 予算委員会 第6号(1973/02/05、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 御指摘のとおり、財政当局といたしましても、その観点からだけ申しましても、非常にこれは重要な問題でございます。一口でいえば、必要最小限度に財政当局としては考えるべきものである、こう思っております。  それから、防衛庁長官が二月の一日でございましたか発表されました見解は、国防会議等でまだ説明を聴取はいたしておりません。それが実情でございます。
【次の発言】 非常にこれはむずかしい問題である。反対とかなんとかいうよりも、非常にむずかしい問題である、この限界というようなことを考えることは。これは私は正真正銘さように考えております。

第71回国会 予算委員会 第7号(1973/02/06、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 総額で大体四億円ぐらいです。それから、これはかねがね非常に大事な問題でございますから、中央銀行のことでもございますから、琉球銀行の鑑定部に十分鑑定をしてもらい、また周辺の地価なども十分調べまして決定をしたものでございますから、政府としては、前々から十分注意いたしまして決定された価格であると信じております。  それから、建物等につきましては、御承知のように、日本銀行のことでございますから、金庫等については特別の施設が要るわけでございます。そういう点をからみ合わせますと、総額として相当な額でございますけれども、これはその当時、あるいは最近における本土における新築の支店、たとえば鹿児……

第71回国会 予算委員会 第8号(1973/02/07、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 防衛庁から御説明があったような次第でありまして、それを基礎にいたしまして予算を提出いたしております。
【次の発言】 御承知のように、項によりましては、実施計画をさらに承認をする手続が残っておりますから、それにかかわるものにつきましては、実施計画のときにさらに念査をいたしたいと思います。
【次の発言】 これは他の予算につきましても同様でございまして……(楢崎委員「私はまだ発言中ですよ」と呼ぶ)防衛庁の予算については、実施予定計画を提出をして、実施計画を大蔵大臣が承認することになっております。他にもこういう支出がございます。

第71回国会 予算委員会 第9号(1973/02/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまいろいろの貴重な御意見を拝聴いたしまして、たいへん参考になりました。しかく重要な問題でございますれば、十分財政当局としても考慮いたしたいと思います。
【次の発言】 財政投融資全体の使途別の分類表は、予算の説明の中にも相当詳しく出ておりますが、いま総理大臣からも、前年度に比較しての増加分の割り振りについては御説明があったとおりでございます。  それから、財投全体は、御承知の六兆九千億円、その使途別分類表は、四十八年度におきましては、御案内の第一分類から第六分類までが特に公共福祉関係でございますから、流れを変える意味で、今回はこれに相当の配慮を加えてありますことは、構成比、……

第71回国会 予算委員会 第10号(1973/02/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 当時は私は大蔵大臣でございませんから、調べてみないと、どういうことになっているかわかりません。
【次の発言】 それでは政府委員から御説明いたします。
【次の発言】 私は、実は本日の予算委員会に参りますまでその話を聞きませんでしたものですから、私はこれから調べてみます。
【次の発言】 私は、始まる前まで承知しておりませんでしたから、さっそく調べてみます。
【次の発言】 これはすぐ調べまして、正規のものであればその要旨を御説明いたします。
【次の発言】 さっきから何べんも申しますように、私は、実はそのことは、ただいま予算委員会に参りますまで知りませんでしたから、その点は御了承いただ……

第71回国会 予算委員会 第11号(1973/02/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 一昨日、寺前君から御質問のありました永田雅一氏外七名によるヤマト.コーポレーションの外貨証券取得申請に関する問題につきましては、申請者の代表者永田雅一より、次のとおりの文書を受領いたしました。      記   昭和四十一年五月十六日付の在ロサンゼルスのヤマトコーポレーションの新規発行株式の取得に関する外国為替管理法三十五条に基く許可申請に当り、田中角榮氏の名儀を借用し、同氏名儀の委任状を提出しましたが、これは本人の全く関知しないところであります。    昭和四十八年二月十日                永田 雅一   大蔵大臣 愛知 揆一殿  このとおり、本件につきましては……

第71回国会 予算委員会 第12号(1973/02/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 欧州市場の状況は、こまかく申し上げませんでも詳しく報道されているとおりでございますが、一月下旬から相当な不安状態を呈しておりましたので、わが国としても重大な関心を持たざるを得ませんでした。そしてわが国といたしましては、よくいわれますように為替管理などが徹底いたしておりますから、ドイツが見舞われたような不測の事態に見舞われることは万々ないとは思いましたけれども、ひとり日本の市場だけが開いているというようなことはいろいろの意味の国益から申しましても適当でないと考えまして、先週土曜日に閉鎖をいたしまして今日に至っておるわけでございます。そういう事情から閉鎖したわけでございますから、政……

第71回国会 予算委員会 第13号(1973/02/20、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 前例はないと思います。
【次の発言】 お話の点は、一つは法律的、制度的な問題であり、一つは経済の問題である、こういうお尋ねでございますが、同時に予算の問題を含んでのお尋ねでございますから、そういうふうに理解してお答えをいたしたいと思います。  まず、四十八年度の予算について申し上げますと、現に変動為替相場をとっているわけでございますから、固定相場に、いついかなる状況でそこに決定をするかということはまだきめていない、また、現在はきめないところがよいところであると考えております。  そういう前提に立って考えますると、四十八年度の予算につきましては、これを現段階において修正をするとか……

第71回国会 予算委員会 第14号(1973/02/21、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 課税最低限につきましては、御承知のように、夫婦と子供二人の標準家庭でございまして、総理府の生計調査等とはちょっと基準も違う点があろうかと思いますが、それはともかくといたしまして、最低限は、昨年度の百三万から十二万あるいは十四万のところまで上げたわけでございますから、比率にすると一〇・七%、これは前にも当委員会でもいろいろ御論議がございましたが、自然増収に対する比率などから申しましても、従来から見れば相当大幅な減税でございます。  ただ、さらに将来の構想としてこういう点にもっと配慮すべきではなかろうかということについては、私も将来の計画といたしましては、そういう点を十分考慮に入れ……

第71回国会 予算委員会 第15号(1973/02/24、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 今回のドルの切り下げで、どの程度アメリカの貿易収支が改善されるかというお尋ねでございますが、アメリカの今後の経済政策や経済動向はもちろん、世界経済全体の動向とも密接に関連する問題でございますから、流動的な要因が非常に多いと思います。したがって、現段階で的確に予測することは困難でございますけれども、長期的に見れば、今回の措置によって米国の貿易収支が改善の方向に向かうことは間違いないのではなかろうかと思います。  ただ、一昨年の通貨調整のときの実績に照らしても明らかでございますが、切り下げの直後には、短期間ではありますけれども、かえって逆に貿易収支が悪化傾向を示すということはあると……

第71回国会 予算委員会 第16号(1973/02/26、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 昨今の投機問題ということには重大な関心を持っているわけでありまして、税の執行の面におきましてはもちろんでございますが、大蔵省としては、まず金融上の措置についてはいわば金融緊急措置令的な考え方と行政上の配慮をこらしまして、まず土地あるいは証券等に対しては相当きつい融資規制を行なっておるわけでありますが、さらにこれを状況に応じて引き締めてまいりたいと思っております。  税の面におきましては、もちろん適正にこの実態を把握して徴税上遺憾なきを期していきたい、これはもう当然のことでございます。
【次の発言】 二つの面がございますが、一つは税制の問題で、これについては本委員会でもいろいろの……

第71回国会 予算委員会 第17号(1973/02/27、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 土地問題につきましては、政府をあげて非常に重大な関心を持ち、これに対して徹底的な対策を講じたいという考え方でおりますことは、いまさら申し上げるまでもございません。  それから、ただいまも御指摘がございましたが、たとえば昭和四十四年度の土地税制の改正につきましても、累進税率を時限的に分離軽課することにしたということも、土地、宅地の造成等によかれかしと思ってやりましたことは御案内のとおりで、その結果が必ずしも所期の目的を達することができなかった。そこで、これらを補完する意味から申しまして、今回御審議を願っております譲渡税、保有税というような、いろいろの観点を組み合わせて目的を達成し……

第71回国会 予算委員会 第18号(1973/02/28、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まず第一に、東京証券取引所に上場されている株の会社がどれだけの土地の売買をやっているかということにつきましては、大蔵省に出させております報告等ではつまびらかでございませんので、公式に正確な土地の坪数などを申し上げるだけの資料がございませんことは非常に残念でございますが、しかし、これはいろいろの非公式の統計その他でも示されているように、相当な面積に及んでおりますことは想像にかたくないところでございます。  そこで、その次の御質問でございますが、これはやはり総合的な対策で対処しなければならないわけでありますけれども、大蔵省の所管としては税制と金融政策、この二つの面がございます。税制……

第71回国会 予算委員会 第19号(1973/03/01、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 国営パイロット事業は農政の問題としても非常な重要な政策でございますから、農林省の計画について、これが成果があがるようにということで予算の編成に当たっているわけでございますが、同時に、ただいまも御指摘のような問題も起こりかねない問題でございますから、予算の執行上におきましても、十分注意をいたしてまいりたいと思います。
【次の発言】 まことにごもっともな御指摘でございます。従来からこのパイロット事業につきましては、御承知のように、制度としても、現実の支出行為については承認制度の対象になっておりますから、先ほど申しましたように、執行上十分注意しておったつもりでございますが、なお具体的……

第71回国会 予算委員会 第20号(1973/03/09、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 九日、すなわち時差の関係もございますが、日本時間でいいますときょうの晩から、御指摘の会議が開かれるわけでございます。同時に、しかし日本としては日本の国情、政情、あるいは経済問題というものが非常に大事なときでございますから、いろいろの点を総合判断いたしまして、特に国会においては最も大切な国政の御審議を願っておるときでありますから、代理としてその道の経験の深い者を派遣をいたしました。また日本銀行総裁も出席をいたしました。ただいまのところは、これで今回の会議につきましては日本としての立場が十分に表明され、また、これで各国も了解してくれておる次第でございます。

第71回国会 予算委員会 第21号(1973/03/10、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いまいろいろ具体的に理由をおあげになりましたが、総合的にそういったようなことが政府としての考えと通ずるところが大いにあるように思いますが、具体的に申しますと、国際的な関係から申しまして、ドルがいわゆる唯一の基準通貨である、そして、そこに至る経過は、やはり交換性ということが前提になっておったという考え方、それをよりどころにいたしまして、日本のみならず世界的にドルが基準通貨として動いてきたわけでございまして、それが今日のような事態になっていることは、その肝心のドルの信認が十分確保されていない、低下しているということが今日の大問題であって、そこを新たなる起点として、これからどうしたら……

第71回国会 予算委員会 第22号(1973/03/12、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 財投の問題について、国会の議決の対象にいたしたいということにつきまして、政府としても鋭意検討いたしまして、法律案の御審議を願ったわけでございます。同時に、その御審議の過程におきましても、いわゆる受けざらの公団、事業団等の事業計画等が、いかに財投が配分されたかその結果も承知をしたい、そしてそういう点についても、進んで国会との関係を、何かくふうしたらどうであろうかという御意見は、その審議の過程においても十分伺ったところでございます。  この点は、財投の性格の問題と、それから公団、事業団の使命や性格に関連する問題でございますから、この財投関係の法律案をつくりますときにも、政府もいろい……

第71回国会 予算委員会 第23号(1973/03/13、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 為替市場の再開は、なるべくすみやかにやりたいというのが政府の最初からの態度でございますが、今回の閉鎖は、ヨーロッパ市場の動向を見るということが大きな理由でございますから、ヨーロッパ市場がいよいよ十九日に再開ということの見据えがはっきりいたしますれば、同調するのが自然の成り行きかと考えておりますが、十九日にはたして再開できるかどうか、ヨーロッパのほうも、まだ最終的にははっきり見取れない状況であると思います。
【次の発言】 気持ちとしてはなるべく早く開きたいわけでございますから、ヨーロッパで先般の会議がございましたときも、ECとスウェーデンは、十九日に再開ができるように努力しようと……

第71回国会 予算委員会 第24号(1973/03/30、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 このたび、昭和四十八年四月一日から十一日までの期間について暫定予算を編成することといたしましたが、その概要について御説明申し上げます。  まず、一般会計について申し上げます。  今回の暫定予算におきましても、暫定予算が本予算成立までの応急的な措置であることにかんがみ、暫定予算期間中における人件費、事務費その他行政運営上必要最小限度の経費を計上することといたしております。新規の施策にかかる経費につきましては、教育及び社会政策上の配慮等から特に措置することが適当と認められるもの、たとえば、生活扶助基準単価の引き上げ、失業対策事業の賃金日額の引き上げ、国立大学の学生の増募等を除き、原……


各種会議発言一覧

28期(1958/05/22〜)

第30回国会 地方行政委員会法務委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1958/10/31、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまの青木国務大臣のお答えと同様に考えます。
【次の発言】 当時の状況において、当時の検察庁が起訴いたしましたのは、公共の安全と秩序が乱されるからという理由で起訴したわけではございません。従って無罪の判決があった場合にでも、それが公共の安全と秩序が乱されるをもって、その点を訴因にして起訴したわけではないということを申し上げたいとのであります。
【次の発言】 今お尋ねのことは、具体的に申しますと、たとえば全逓の争議に関連する問題が一例かと思いますが、これは郵便法の規定は今御指摘の通りでございますが、郵政職員は公務員でございます。その関係からいたしまして、普通の労働法規の範囲外……

第31回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1959/02/25、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 法務省所管昭和三十四年度歳出予算予定経費要求書の内容につきまして、その概略を御説明申し上げます。  法務省が大蔵省に提出しました昭和三十四年度歳出予算概算要求総額は三百九十八億二千四百四十八万八千円でありまして、それに対する大蔵省の査定結果は二百六十五億四千百三十一万一千円となり、前年度予算額に比較、いたしますと二十億八千八合七十五万六千円の増額となっております。なお、このほかに建設省所管に官庁営繕費として二億五千七百三十八万八千円が計上されております。増額の内容についての詳細は御手元に差し上げてあります別紙参考資料昭和三十四年度法務省所管予定経費要求参考資料を御参照願いたいと……

第31回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1959/02/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいま御指摘の点はごもっともな点でございますが、一応この積算の基礎になりました点を御説明いたしますと、次の通りでございます。  懲罰及び没収金という名で呼んでおりますのが三十二億円でございますが、そのうちまず罰金と科料、二十九億六千万余りでございますが、これは最近までの収入実績等を基礎として算出したわけでございまして、たとえば昭和三十二年度の四月から八月までの実績を申し上げますと、八億六千五百万、これと三十二年度全体の実績との関係を顧慮いたしまして、三十三年度の四月から八月までの同期間の実績をとりまして、そのパーセンテージをとりまして一つの基準とする。それから一方において、三……

第34回国会 日米安全保障条約等特別委員会公聴会 第2号(1960/05/14、28期、自由民主党)

○愛知委員 本日は、昨日に引き続きまして、四人の公述人の方々からそれぞれ貴重な御意見を伺うことができまして、まことに幸いでありましたが、私は、本日の午前中の公述人のお話の中で、まず、最初に、西さんにお尋ねをいたしたいのでございます。西さんからは、先ほどもお話がございましたように、本年の二月以降数回にわたりまして、私自身に対しましても御意見書の御送付をいただきまして、まことにありがたく思っておるわけであります。本日は、特に病躯を押して御出席いただきましたので、なるべく簡単に要点だけをお尋ねいたしたいと思いますので、お許しをいただきたいと思います。  まず、第一にお尋ねいたしたいと思いますのは、私……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 予算委員会公聴会 第1号(1961/02/16、29期、自由民主党)

○愛知委員 ちょっと一、二点お伺いしたいのですが、これは私の立場においての質問でございますから、そういう前提でお伺いいたします。  まず最初に、きょうの先生のお話で、第一点として納税者の立場を代弁する議論というものが予算の編成や論議について現われていないという点は私も非常に御同感なんですけれども、これに関連して、必ずしも三十六年度の予算という問題ではないかと思いますが、たとえば、新しい憲法以降において、財政法その他の建前では、いわゆる予算の増額修正というようなことが国会には認められておるというのが定説になっておりますが、そういう制度の問題として今後われわれとして考うべきような点については、どう……

第40回国会 予算委員会第四分科会 第3号(1962/02/21、29期、自由民主党)

○愛知分科員 私は、国鉄輸送力の増強、ことに主要幹線の増強について、運輸大臣と国鉄の総裁に御意見をただしたいのであります。  ただいまの御説明の中にもございますが、たとえば最近の東北地方の国鉄の各駅におきまして、滞貨が非常にはなはだしい。輸送を申し込んでも、直ちに貨車の手配がつかなかった、あるいはその他いろいろな輸送上の渋滞がはなはだしくなっておりますことは、御承知の通りであります。そのために、いわゆる所得倍増計画の中の一つの柱であるところの地域的な格差の是正というような点から申しましても、後進地帯の開発が非常におくれる、それだけではなくて、今度は逆に東京都民の生活の方から見ましても、必需物資……


30期(1963/11/21〜)

第46回国会 予算委員会公聴会 第1号(1964/02/12、30期、自由民主党)【議会役職】

○愛知委員長代理 どうもありがとうございました。  次に山中公述人の御意見を承ることにいたします。
【次の発言】 ありがとうございました。
【次の発言】 それでは、これよりただいまのお二方の御意見に対する質疑を行ないます。  辻原弘市君。

第48回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1965/02/22、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 昭和四十年度の文部省所管の予算案につきまして、その概要を御説明申し上げます。  まず、文部省所管の一般会計予算額は四千四百六十九億八千八百五十一万八千円、国立学校特別会計の予算額は千六百七十五億八千九百七十万五千円となっており、その純計は、四千八百億千七百九十五万円であります。  この純計額を前年度当初予算額と比較いたしますと、およそ六百四十九億円の増額になりますので、その増加率は、十五・六%になるわけであります。  この増加卒は決して十分とは申せませんが、一般会計予算総額の増加率を考えますと、文教予算に重点が置かれていることは明らかであろうかと存じます。また、内容的にも従来と……

第48回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1965/02/23、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 いろいろとお話を承りまして、たいへん同感することが多いのでありますが、これは文部省という立場だけではなくて、もっと全国民的に、あるいは政府全体として考えるべき問題であると思うわけでございます。ことに明後年は明治百年祭を迎えるときでもございまするし、こういう機会に憲政の先覚者として功労のあられたような方のことをしのびながら、また将来にいろいろと資していきたいということは、たいへん時宜を得たお考えかと考えますので、ひとつ政府部内でも関係の向きと前向きにこれを取り上げるということで、御趣旨の線を生かしてまいりたいと考えておるわけであります。  実は、そこで多少私見を差しはさむようにな……

第48回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1965/02/25、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 これはちょっとお答えが長くなって恐縮ですが、経過をこの際申し上げておきたいと思います。  御案内のように、四十年度の予算に関連いたしまして、大阪大学の移転を決定をいたしましたわけで、その所要の土地の購入等のために所要の法律措置が必要でございますので、法律案の御審議をお願いすべく御提案申し上げているわけであります。  この法律案を政府部内できめまするときに、これは大阪大学に限らず、将来大都市から効外に大学が移転、あるいは拡充するというような場合に、必要な土地の買収等については同様の措置を講ずるということを、何と申しましょうか、内意と申しましょうか、そういうことを決定いたしたわけで……

第48回国会 予算委員会第一分科会 第5号(1965/02/26、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ちょっとおくれましてまことに失礼いたしました。この研究費の問題につきましては、いろいろ御指摘のとおり、私も非常に足りないということを痛感しておるものの一人でございます。ただ、弁解がましくお感じかと思いますけれども、西欧諸国等の研究費というものの中には、たとえば国防に直接結びついたものが一般の科学技術研究費の中に相当盛り込まれているような関係もあって、わが国のように純粋に平和利用に徹するというカテゴリーで比較してみると、もう少し実態がわかるかとも思っておりますが、これについては的確な具体的な、まだ比較できるような研究は進んでおらないわけであります。いま一つは、これも年来指摘されて……

第48回国会 予算委員会第一分科会 第6号(1965/02/27、30期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 限度政令の問題につきましては、昨年の九月以来、与野党の文教の委員の方々を中心にいたしまして、いろいろと御心配をいただいておりますが、ただいまの御質疑でございますが、まず第一に、従来からのやり方といたしまして、いわゆる富裕府県の場合におきましては、この限度政令の関係と、それから標準法、国庫負担法等の関係におきまして、二分の一の国庫負担をしておりませんものは相当ございます。その人数は、御必要に応じまして政府委員から申し上げたいと思います。それから、その他の府県につきましては、九月四日と記憶いたしますが、限度政令を出しました前のものにつきましては、全部二分の一国庫負担は現実にやってお……

第51回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1966/02/24、30期、自由民主党)【議会役職】

○愛知主査 これより予算委員会第二分科会を開会いたします。  私が本分科会の主査をつとめることになりましたので、よろしく御協力をお願い申し上げます。  本分科会は、会計検査院、防衛庁、大蔵省及び外務省所管につきまして審査を行なうことになっております。審査の順序は、お手元に配付いたしました日程により進めたいと存じますので、あらかじめ御了承をお願いいたします。  それでは、昭和四十一年度一般会計予算中会計検査院、防衛庁、大蔵省及び外務省所管、昭和四十一年度特別会計予算中大蔵省所管、昭和四十一年度政府関係機関予算中大蔵省関係を議題とし、順次関係当局より説明を求めます。  まず、大蔵省所管の説明を求め……

第51回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1966/02/25、30期、自由民主党)【議会役職】

○愛知主査 これより予算委員会第二分科会を開会いたします。  昭和四十一年度一般会計予算中、外務省所管を議題といたします。  この際、分科員各位に申し上げます。質疑の持ち時間は一応本務員は一時間程度、兼務員もしくは交代して分科員となられた方は三十分程度にとどめ、議事進行に御協力願いたいと存じます。  なお、政府当局に申し上げます。質疑時間が限られておりますので、答弁は的確に要領よく簡潔に行なうよう特に御注意申し上げます。  質疑の通告がありますので、順次これを許します。佐藤觀次郎君。
【次の発言】 次に、武藤山治君。
【次の発言】 次に只松祐治君。

第51回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1966/02/26、30期、自由民主党)【議会役職】

○愛知主査 これより予算委員会第二分科会を開会いたします。  昭和四十一年度一般会計予算中大蔵省所管、昭和四十一年度特別会計予算中大蔵省所管、昭和四十一年度政府関係機関予算中大蔵省関係を議題とし、質疑を行ないます。  この際、分科員各位に申し上げます。質疑の持ち時間は一応本務員は一時間程度、兼務員もしくは交代して分科員となられた方は三十分程度にとどめ、議事進行に御協力願いたいと存じます。  なお、政府当局に申し上げます。質疑時間が限られておりますので、答弁は的確に要領よく、簡潔に行なうよう特に御注意申し上げます。  質疑の通告がありますので、順次これを許します。上林山榮吉君。

第51回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1966/02/28、30期、自由民主党)【議会役職】

○愛知主査 これより予算委員会第二分科会を開会いたします。  昭和四十一年度一般会計予算中大蔵省所管、昭和四十一年度特別会計予算中大蔵省所管、昭和四十一年度政府関係機関予算中大蔵省所管を議題とし、質疑を行ないます。  この際、分科員各位に申し上げます。質疑の持ち時間は、一応本務員は一時間程度、兼務員もしくは交代として分科員となられた方は三十分程度にとどめ、議事進行に御協力願いたいと思います。  なお、政府当局に申し上げます。質疑時間が限られておりますので、答弁は的確に、要領よく簡潔に行なうよう特に御注意申し上げます。  質疑の通告がありますので、順次これを許します。藤尾正行君。

第51回国会 予算委員会第二分科会 第5号(1966/03/01、30期、自由民主党)【議会役職】

○愛知主査 これより予算委員会第二分科会を開会いたします。  昭和四十一年度一般会計予算中防衛庁所管を議題といたします。  この際、分科員各位に申し上げます。質疑の持ち時間は一応本務員は一時間程度、兼務員もしくは交代して分科員となられた方は三十分程度にとどめ、議事進行に御協力願いたいと存じます。  なお政府当局に申し上げます。質疑時間が限られておりますので、答弁は的確に、要領よく簡潔に行なうよう特に御注意申し上げます。  質疑の通告がありますので、これを許します。高田富之君。
【次の発言】 次に、坂村吉正君。
【次の発言】 次に、村山喜一君。

第51回国会 予算委員会第二分科会 第6号(1966/03/02、30期、自由民主党)【議会役職】

○愛知主査 これより予算委員会第二分科会を開会いたします。  昭和四十一年度一般会計中会計検査院所管を議題といたします。  この際、分科員各位に申し上げます。質疑の持ち時間は、一応本務員は一時間程度、兼務員もしくは交代して分科員となられた方は三十分程度にとどめ、議事進行に御協力願いたいと存じます。  なお、政府当局に申し上げます。質疑時間が限られておりますので、答弁は的確に、要領よく、簡潔に行なうよう、特に御注意申し上げます。  質疑の通告がありますので、これを許します。栗原俊夫君。
【次の発言】 次に楯兼次郎君。
【次の発言】 これにて会計検査院所管に対する質疑は終了いたしました。


31期(1967/01/29〜)

第61回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1969/02/24、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 外務省所管の昭和四十四年度予算について大要を御説明いたします。  予算総額は三百九十三億六千二百一万九千円で、これを主要経費別に区分いたしますと、科学技術振興費一億六千百十九万六千円、貿易振興及び経済協力費百三億八千八百五十九万円、その他の事務経費二百八十八億一千二百二十三万三千円であります。また組織別に大別いたしますと、外務本省二百二十億三千八百十八万円、在外公館百七十三億二千三百八十三万九千円であります。  その内容について御説明いたします。  第一、外務本省一般行政に必要な経費三十六億八千四十三万九千円は、外務省設置法に定める本省内部部局及び付属機関である外務省研修所、外……

第61回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1969/02/26、31期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 経済外交ということの重要性は、私も身にしみて感じておるわけでございますが、予算の数字につきましては、御質問がございましたら、政府委員からも御答弁をさせていただきたいと思います。  私の率直な感じを申しますと、私も外務省の仕事を担当してから痛感したことは、東京におきましても、経済界との接触あるいは各省庁との連絡というようなことが非常に必要なことであるということを痛切に感じました。したがいまして、ほんとうに真剣に外務省の諸君にやってもらわなければならないと考えているわけであります。  出先の問題にも触れてお尋ねでございましたが、私、就任前にときどき外国を回ってみて、最近は、外務省の……


32期(1969/12/27〜)

第63回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1970/03/11、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 外務省所管の昭和四十五年度予算について大要を御説明いたします。  予算総額は四百五十一億六百六十四万一千円で、これを主要経費別に区分いたしますと、科学技術振興費一億六千九百三十七万五千円、貿易振興及び経済協力費百二十二億二千二百四十万九千円、その他の事項経費三百二十七億一千四百八十五万七千円であります。また組織別に大別いたしますと、外務本省二百六十一億一千二百三十八万円、在外公館百八十九億九千四百二十六万一千円であります。  その内容についてご説明いたします。  第一、外務本省一般行政に必要な経費四十二億六千六百二十万二千円は、外務省設置法に定める本省内部部局及び付属機関である……

第63回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1970/03/12、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 日中問題につきまして、ただいまもいろいろお話がございましたが、時間の関係もございますから、なるべく簡単にお答えいたしたいと思います。  国際緊張の緩和ということを外交の一つの大きな柱にいたしておりますから、体制の異なるところとの間にもできればよき関係をつくり出したいということがそこから当然に考えられるところでございますが、中国の問題については申すまでもないことでございますが、中華民国政府との間に長い間の友好親善関係を持っておる。この関係をまた大切にしなければならない。同町にまた、中国側としては、二つの中国ということをタブーにしておるというような関係もありますので、実際具体的な措……

第64回国会 産業公害対策特別委員会地方行政委員会法務委員会社会労働委員会農林水産委員会商工委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第2号(1970/12/05、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 まず、領海についての見解でございますけれども、これはただいまもお尋ねがございましたように、現状が望ましいものと考えられませんので、領海三海里説、これをどういうふうに改善していくかということについては、政府といたしましても、鋭意検討中でございます。これはいまさら申し上げるまでもございませんが、お互いに、この領海をきめましたら、国際的に各国ともこれを守り合うということが一番大事な点でございますから、幸いに、国際的にも領海問題を積極的に取り上げる機運が出てきておりますから、たとえば、政府といたしましては、十二海里説、あるいはその中にもいろいろの説がございますが、たとえば六海里は領海、……

第65回国会 外務委員会沖縄及び北方問題に関する特別委員会連合審査会 第1号(1971/05/15、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 沖繩返還交渉に関する現在までの経緯に関して御報告いたします。  戦後の日米関係で最大の懸案であった沖繩返還問題が、昭和四十四年十一月二十一日の佐藤総理大臣とニクソン大統領との間の共同声明によって、沖繩が一九七二年中核抜き本土並みでわが国に返還されることにつき基本的な合意を見たことは、つとに御承知のとおりであります。それ以来日米間におきまして沖繩返還協定の締結のための交渉が東京で開かれ、私とマイヤー駐日米国大使との間で話し合いを重ねてまいりました。  米側との交渉における日本側の基本方針は、一九七二年中、核抜き本土並みという共同声明の三原則に基づいて円滑な復帰の実現をもたらすこと……

第65回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1971/02/23、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 外務省所管の昭和四十六年度予算について大要を御説明いたします。  予算総額は五百二十九億一千四百四十二万八千円で、これを主要経費別に区分いたしますと、科学技術振興費一億九千二百三万七千円、貿易振興及び経済協力費百六十四億三千四百四十万三千円、その他の事項経費三百六十二億八千七百九十八万八千円であります。また組織別に大別いたしますと、外務本省三百二十二億五千六百十五万二千円、在外公館二百六億五千八百二十七万六千円であります。  その内容について御説明いたします。  第一、外務本省一般行政に必要な経費四十九億四千二百七十三万八千円は、外務省設置法に定める本省内部部局及び付属機関であ……

第65回国会 予算委員会第二分科会 第5号(1971/02/24、32期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 二月二十日の米国におけるいわゆる非常事態の警報が誤り伝えられたということのこの状況については、情報を得ておりますけれども、これが発せられた前に、日本政府に対してどうこうというようなことは、全然ございませんでした。
【次の発言】 まず一つは、今度の警報の問題というのは、軍関係の手違いとか誤報というものではないようでございます。つまり、警報センターから全米の放送局に対する伝達であって、アメリカ軍の内部の連絡とか指示とかいうところの誤報から来たものではないというように承知しております。  それから核のことになりますと、これは取り扱いそのものにつきまして、別の方面からも、日本の国会でも……


33期(1972/12/10〜)

第71回国会 運輸委員会地方行政委員会大蔵委員会公害対策並びに環境保全特別委員会連合審査会 第1号(1973/06/05、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 山田委員のお考えも私、非常に興味深く伺っておるところでございます。つまり、山田さんのおことばで言うと下部機構は全額国でやるべきである、そして、上部についての運営は独立採算でやったらどうであろうか、一口に言うとそういう御意見。もう一つは、国鉄が現在ではもう独占交通企業体ではないということにもお触れになっているように思われます。その点も私はごもっともだと思います。そもそもが、長い間にわたって国鉄というものがわが国の陸上交通の大動脈であった、そして独占的な地位を堅持していた。ところがこれがその後、昭和三十年ごろからと思いますけれども、急激にモータリゼーションという時代になって、欧米並……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会大蔵委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1973/04/23、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 過剰流動性、投機の問題等々金融機関の関係でございますが、御指摘のとおり、一昨年及び昨年にわたって異常な輸出増加から、外為会計を通しましておよそ六兆円ぐらいの円資金が散布されました。これが率直に申しましていわゆる過剰流動性のもとである、こういうふうに考えるわけでございます。  それからその次に、しからば当時の金融政策は間違いでなかったかという御指摘でございますが、あの当時は一面において、ニクソン・ショックから通貨調整の非常に大きな試練に当面いたしまして、たまたま不況であったというようなことから公定歩合の引き下げをはじめ、どちらかといえばかえって緩慢な金融の政策がとられた。そして景……

第71回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1973/03/03、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまお話しのとおりでございまして、御案内のように、二月十四日から日本としては変動為替相場制に移行いたしておりまして、しばらくたちましたところがヨーロッパでまた今日のような不安定な状況が発生いたしたわけでございまして、日本としては為替管理も相当行き渡っておりますし、まずたいした心配はないとは思いますけれども、しかし、こういうような状況下においては、このまま為替市場を開いておきますと不測の事態も起こりかねないというような傾向も見られますので、昨日ときょうは閉鎖といいますか、インターバンクの取引を一時停止いたしたわけでございます。一時停止した原因がそういうところにございますから、……

第71回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1973/03/05、33期、自由民主党)【政府役職】

○愛知国務大臣 ただいまお尋ねの点につきましては、EC蔵相会議理事会と申しますか、そこでステートメントを出しております。その中に今朝のテレビのニュースに出ておりましたように、その会合体と申しますか、そういうところへ関係主要国を招請したいという趣旨が出ているようでございますけれども、その理事会の事務当局、あるいは議長から招請がまだ届いておりません。  それから出席するかどうかということにつきましては、これはいまのところの想像では、いわゆる十カ国蔵相会議というような形のものではないようでございますから、これらの状況や、事実招待があるならばどういうことで招待をされますのか、その辺を見きわめてから最終……


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ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

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