国会議員白書トップ衆議院議員稲村隆一>委員会発言一覧(全期間)

稲村隆一 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

稲村隆一[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席(無役)歴代TOP1000
855位
委員会発言(非役職)歴代TOP1000
811位

27期委員会出席(無役)TOP100
99位

このページでは稲村隆一衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。稲村隆一衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

27期(1955/02/27〜)

第22回国会 外務委員会 第2号(1955/03/31、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 実は私総理大臣に質問したいのですけれども、時間がありませんから、外務大臣に日ソ国交回復に関する所見をお伺いしたいのですが、鳩山内閣が日ソ国交問題を取り上げたことは、私は後藤新平氏がヨッフェと交渉して、日ソの国交を回復したと同じような、それよりも重大な問題だと思うのです、日本の平和と自立のために。そこで日ソ国交の回復は、これはもうどんな場合でも日本のためにはマイナスにならぬと思うのです。漁業問題だって今よりも悪くなるようなことは絶対にないので、よくなるにきまっている。それでこの問題は非常に重要ですから慎重に実現できるような現実的な立場からやってもらいたいのです。そこで領土の問題、これ……

第22回国会 外務委員会 第5号(1955/05/11、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 実は軍事基地の問題、これは今さら言ってもしようがないのですが、実際吉田外交は実に困ったことをやったと思う。軍事基地の問題は、イギリスとかフィリピンなどは制限があるのですが、日本はほとんど無制限に要求されれば仕方がないようになっているのです。それをただ協議だとか調整だとかいうあいまいな言葉を使っているわけなんですが、おそらくアメリカとしては、協議、調整しても日本の方でうまく言うことを聞かなければ勝手に強行する、こういう考えを持ってやっているのじゃないですか。
【次の発言】 これは私の県ですけれども、やはり防衛分担金の削減から飛行場の拡張がきまったのです。それでこれは非常に重要な生活問……

第22回国会 外務委員会 第10号(1955/05/26、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 並木君と同じ質問でしたから、わかりました。
【次の発言】 今のと同じですから、やりません。

第22回国会 外務委員会 第13号(1955/05/31、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 ちょっとお伺いしますが、戦犯の釈放の問題で、アメリカなんかが相談する場合に豪州が一番強硬だということを聞いておりますが、実際はどうなのですか。

第22回国会 外務委員会 第18号(1955/06/13、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 議事進行。余剰農産物の説明はしてもらった方がいいと思いますが、そのあとで一般国際情勢の質問をやってもらいたい。

第22回国会 外務委員会 第20号(1955/06/16、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 高碕経審長官は本会議で本協定は来年度も受け入れたい、こう言っております。もし受け入れるといたしますならば、六月十一日の産経の夕刊にアメリカの五五―六会計年度の極東向け対外救済援助計画の内訳を報道しておりますが、これとの関係はどうなりますか、お伺いしたい。
【次の発言】 外務大臣の方はどうでしょうか。
【次の発言】 この協定の実施の際の付属文書はどうなっているのですか。付属文書の資料があったら提出いただきたいのです。付属文書の中で日本にとって非常に不利なことがあるといううわさがあるのですが、それは事実かどうかお伺いしたい。
【次の発言】 共同防衛のための一千七百万ドルの支出分は、住宅……

第22回国会 外務委員会 第21号(1955/06/17、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 きのう私が文部大臣に学童用のものを有料にすることはアメリカ側の了解を得たかどうかということを聞きましたら、文部大臣は今高碕さんと相談しておるが、了解が得られるようだ、こういうふうなことを言っておりますが、それは事実でありますか。
【次の発言】 文部大臣がおいでになってから私は詳しく聞きたいと思うのですけれども、そういうことは全然考えられないのです。実はこの問題に対しては、アメリカが有料で配給してもよいと言ったというふうにはどうしても私は考えられないのです。どういうふうな技術的な方法があるか、これは文部大臣が来てから詳しくお尋ねしたいと思っております。

第22回国会 外務委員会 第25号(1955/06/29、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 今度の会社は、中南米を主たる目的としているのですか、それをお聞きしたいのです。
【次の発言】 実は私個人としてはこの法案に対して賛成なのです。ところがたまたま私の知っている人が南米のアマゾンに行っておりまして、それから手紙を実はもらっているのです。それからこの間も、南米のアマゾンを視察して帰った私の友人のある有名な学者と評論家、この人たちも、私にどうしても国会でアマゾン移民のことを問題にしてくれ、こう言うので、私実はそのことについて詳細に聞きたいと思うのです。前から移民会社は評判が悪く、移民の頭をはねるとか、無責任の送り方をするとか、いろいろあったのですが、私はアマゾンというところ……

第22回国会 外務委員会 第32号(1955/07/16、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 上塚先生にお伺いしたいのですが、先生が長い間日伯親善と日本の移民のために御尽力された功績に対して、多大の敬意を表する次第であります。今後とも日本の移民問題に尽力されんことを希望する次第でありますけれども、ただ率直にお聞きしたいのです。実は私も戦後農業協同組合の幹部といたしまして、南米移民に多少協力したのです。ところが向うから来る報告はすべて悪いわけです。それから私の友人であり、親友である大宅壮一君などが行きまして、それが週刊朝日等に連載されておりますが、むろんこれは緑の地獄アマゾンというふうな、いささか誇張された文学的表現になっておりますけれども、実際はいろいろ情報を聞きましてこれ……

第24回国会 内閣委員会 第3号(1956/02/09、27期、日本社会党)

○稻村委員 事重大ですか、一言御質問申し上げますが、今あなたは下川委員の質問に対して、むしろ自分は自衛隊を出動しないようにしたい、出動するようなことはないようにしたい、こういうことを言ったと言われましたが、それならば、一体あなたは憲法に保障されたストライキというものを、暴動とかそういうふうなことをあらかじめ予想して考えておるのですか。それをお尋ねしたい。
【次の発言】 それならば、春季闘争にからんであなたがああいうふうな自衛隊の問題に触れられた、それが誤解を生んで新聞に出たのかもしれませんが、そういうことをあれすることがそもそも間違いです。いつでも労働運動に対する理解のない人、たとえば明治憲法……

第24回国会 内閣委員会 第7号(1956/02/16、27期、日本社会党)

○稻村委員 今飛鳥田委員がお尋ねになりましたが、私一言防衛庁長官にお聞きしておきたいのです。これはほかの、委員会でもとっくに問題になっておったかもしれませんけれども、問題になっておりましても私もう一度お聞きしたいのです。自衛隊は日本を防衛するための自衛隊である、これは日米安全保障条約によってできた、そこでこれは明瞭にいかなる場合でもアメリカの軍隊と協力せざるを得ないことになると思うのです。そこで非常に重要な問題があるのですが、アメリカの戦略に私たちはよほど気をつけておかないといかぬと思うのです。というのは、アメリカの戦略いかんによっては直ちに攻撃の軍隊になってしまって日本を破滅に導くという結果……

第24回国会 内閣委員会 第9号(1956/02/21、27期、日本社会党)

○稻村委員 私が最初まず鳩山首相にお尋ねしたいのは、鳩山首相はしばしば憲法軽視の言動があります。立憲政治家として憲法軽視の言動ほど私は罪悪のことはないだろうと思います。その前に私首相の了承をいただきたいのは、私は個人としては、首相を非常に尊敬しております。なぜかなれば首相の経歴からいっても、帝国大学を出て、すぐ市会議員になり、代議士になり、そしてしかも東条内閣のときは議会における少数のリベラリストとして非常な弾圧をされたことも知っております。それから首相の先代和夫博士は、大隈伯とともに早稲田大学を作って、わが国の自由民権運動に尽されたことを知っおります。知っておりますから、首相に対して非常に理……

第24回国会 内閣委員会 第15号(1956/02/29、27期、日本社会党)

○稻村委員 憲法第九十六条の問題ですが、清瀬さんにお聞きしたいと思います。これは論じ尽された問題なんですけれども、政府に今度の調査会法案の提案権があるという問題はどうしても納得できないんです。やはり日本国憲法の九十六条によって憲法に関する発議権並びに提案権は国会にあると解釈するのが私は至当である、こういうふうに考えておりますが、その点七十二条によって内閣に提案権あるというふうなことは、憲法の歴史及び精神からいって間違いじゃないか、こういうふうに考えるのですが。
【次の発言】 どうしても私はそれは詭弁だと思うのです。実は私は憲法のことは知りませんけれども、衆議院法制局から出ている各国憲法の条文を……

第24回国会 内閣委員会 第21号(1956/03/09、27期、日本社会党)

○稻村委員 きょう実は法制局長官に御出席を願っておったのでありますが、お見えになりませんから、次長の方もしくは清瀬さん、古井さん、山崎さんどちらでもよろしいですから、お尋ねしたいと思うのです。私はこの調査会法案というものは、どうしてもこれは憲法違反である、こう考えております。  まず第一にお尋ねいたしますが、鳩山首相は前国会から、国民に発議するのには政府に提案権はないことは明瞭であります。しかしながら国会が意思を決定する議案につきまして、理論的には内閣に提案権があると考えます。こう言っておられるのです。法制局長官もそういうことを二十二国会の参議院におきましてはっきり申しているのでありますが、こ……

第24回国会 内閣委員会 第22号(1956/03/13、27期、日本社会党)

○稻村委員 ちょっと林法制局長官に質問をしたいのですが、二十二国会の参議院本会議において、木下議員の質問に対して、あなたはこういうことを言っておられるのです。「憲法九十六条の条文からはっきりいたしますように、これは国会対国民の関係をきめたものでございまして、国会がこういう憲法改正を国民に対して発議されるにつきましては、あらかじめその意思決定を議案についてなされることが必要であるわけでございます。その意思決定をするについての議案を誰が発案するかということにつきましては、憲法九十六条は直接にはきめておらないわけでございまして、これは憲法の一般の原則から解釈すべきものであるわけでございます。それにつ……

第24回国会 内閣委員会 第34号(1956/04/11、27期、日本社会党)

○稻村委員 私新潟県飛行場拡張問題につきまして、ちょっと倉石大臣と調達庁の方に聞きたいのです。  去る三月十日に新潟県商工会議所会頭の名前で北村新潟県知事を通じまして、今の飛行場は、工業用地として最も大切なところだから、ほかに移転してもらいたい、こういうアリソン大使を通じてダレス長官に取り次いでもらいたいという請願書を出したわけです。ところが三月二十六日付アリソン大使より北村知事あてに手紙が参りまして、「新潟におけるアメリカ合衆国空軍基地に関する一九五六年三月十日付の貴方の手紙を受領いたしました。私は貴方の手紙と新潟県商工会議所会頭和田氏の付属請願書については最大級の考慮が払われるだろうことを……

第24回国会 内閣委員会 第38号(1956/04/24、27期、日本社会党)

○稻村委員 私は総理大臣にアメリカ軍撤退の時期と条件についてお聞きしたいと思うのです。アメリカ軍は、日本が防衛をある点までできれば撤退するといっているのですが、それはいつごろであるか、どういう条件のもとに撤退するのか、そのことをお聞きしたいと思います。
【次の発言】 これは外務大臣にお聞きしたいのですが、安保条約第一条の中に、米駐留軍は極東における国際平和と安全に寄与するために使用することができるとあるのです。結局米国駐留軍は、極東全体に対する戦略予備のために駐留していると思うのです。日本だけの防衛のためじゃないのです。そこで、米国は日本が極東における戦略予備に任ぜられるだけの能力を持つに至っ……

第24回国会 内閣委員会 第44号(1956/05/10、27期、日本社会党)

○稻村委員 ただいまの提案の中に振興局を設置するというのがありますがその中で農業移民の問題を取り扱うということになっておりますがこの農業移民の問題は内地移民だけですか、それとも海外移民も扱うことになるのですか。
【次の発言】 海外移民のことにつきまして、これは非常に重要な問題ですからお尋ねしたいのですが、この前の前の国会でしたかで海外移住振興株式会社というのができました。政府出資一億円、それからアメリカの銀行から千五百万ドル借りてやることなったので、南米移民のことにつきましては農林省にも相談をすることにわれわれが主張して決定されたはずですが南米移民等の問題について外務省は農林省にいろいろ相談し……

第26回国会 内閣委員会 第5号(1957/02/14、27期、日本社会党)

○稻村委員 私が今から御質問申し上げたいことは、実は前の防衛庁長官のときから、一度防衛庁の当局者に念を押したい、こう思っていたのであります。そのことは、自衛隊が創設されてからなお日が非常に浅い。それにもかかわらずいろいろな犯罪、それから政治上の問題を惹起している。こういうことは実に憂慮にたえない。武力を持つものがこういう問題を起すことに対して、私はこれは政治全体の責任である、単に防衛庁だけの責任ではないと思う。だからして私はこれから自衛隊の犯罪並びに政治関与に対しまして、当局の率直な御意見を伺いたいと思います。これは非常に重大な問題でありますから、当局におきましても率直にお答えを願いたいと思い……

第26回国会 内閣委員会 第33号(1957/04/23、27期、日本社会党)

○稻村委員 建国記念日を制定しようとする国民感情も私どもよくわかるのです。また提案者のお気持もよく理解できます。国の誇り、あるいは民族の誇り、そういうものはどんな民族でも持っておりますから、それがほんとうのものであり、真善美のものであるならば、これを記念することは、私は人間社会に正義を打ち立てるために必要なことだと思っております。特に私は日本の古代文化が非常に偉大なものであり、特に皇室文化というものはりっぱなものであると思っております。そういう意味から私どもは日本の古代文化、皇室文化を非常に誇りとしておりますから、何らかの形においてこれを記念することは必要であると思っております。しかし支配者と……

第26回国会 内閣委員会 第37号(1957/05/07、27期、日本社会党)

○稻村委員 二月十一日を建国記念日にすべきでないという私の意見は、大体この前私が申し上げたことでおわかりだと思うのです。むろん日本の歴史を伝えなければならないけれども、その歴史がうそかほんとうかわからない。ずいぶんうそが多いのですから、この前私が指摘したように、また淡谷さんが今指摘したように、そういうものを十分検討しないで記念日をきめるということは非常に軽率であり、日本の恥だと思うのです。それで私は反対するわけなんです。建国記念日そのものの精神に決して反対するものではありません。そこで先ほど外国の例も出ましたけれども、アメリカの独立記念日、これは当然のことです。植民地から独立国家になったときだ……

第26回国会 内閣委員会 第39号(1957/05/13、27期、日本社会党)

○稻村委員 関連して。これは非常に重大な問題ですから、自民党の方にぜひお伺いしたいのですが、大村先生、纐纈先生、おいでになりますから、お伺いいたします。  憲法の型には、言うまでもないことですが、君主主権の憲法と人民主権の憲法と二つの型があると思うのでございます。たとえばドイツではカイゼルのホーヘンツォルレン家が廃止されまして、ワイマール憲法からヒトラー時代になった。それでも型は同じです。つまり三権分立によらないで行政府の力が他よりもはるかに優越している憲法で、これはヨーロッパに起きた最初の君主主権と同じ憲法なんですね。今の大村先生の御答弁ではあいまいですが、憲法の歴史を見ればどこでも君主主権……

第26回国会 内閣委員会 第44号(1957/09/02、27期、日本社会党)

○稻村委員 それでは時間がありませんから、私開きたいことはずいぶんありますが、対中共問題について簡単に質問したいと思います。  今日中共がどうであるかということは別問題といたしまして、中共を承認し、国連に加盟せしむることは、世界平和のためであるということは、何人も承認するところです。たとえばイギリスなどは過去においてもそうであったし、現在もそうであるし、将来も、これはおそらくアメリカとは絶対に離れられない運命共同体とでもいうべき国でありますが、そのイギリスを中心とする英連邦首相会議は、七月上旬に満場一致中共の国連加盟を決議しました。自由諸国と密接な関係にある日本としても、英連邦にならって、中共……

第26回国会 内閣委員会 第45号(1957/09/03、27期、日本社会党)

○稻村委員 防衛庁長官に御質問申し上げたいのですが、首相渡米の際の日米共同声明によれば、日米合同委員会を新たに設置することになったわけです。出席する者は日本側外務大臣、防衛庁長官、米側は大使、極東軍司令官ということになっております。そこで在日米軍の配備及び使用について協議することになっておりますが、米側から軍機保護法のようなものを制定してくれということを必然に要求されると思うのですが、その点いかがでしょうか。
【次の発言】 七月三十日の毎日新聞その他によれば、七月二十九日の長官出席の自衛隊幹部会で、新たに軍機保護法のようなものを通常国会に提出することに決定した、こういうことが出ておりましたが、……

第27回国会 内閣委員会 第3号(1957/11/06、27期、日本社会党)

○稻村委員 寒冷地手当、石炭手当及び薪炭手当制度について、その合理化をはかる目的をもって、統一的な制度を実施する構想がおありになりますか。その点お聞きしたいと思います。
【次の発言】 この点総務長官の方で非常に気をつけていただきたいのは、合理化ということによって従来の実績を無視せられることが往々にして私はあると思います。そういうようなことがないように一つ御注意を願いたい。たとえば金額のでこぼこを是正するために、金額を整理するところが出てくる、そうなれば、改善じゃなくて改悪になりますから、その点まだきまっておりませんでしたら、十分考慮の上に寒冷地における給与に対して慎重な考慮をしていただきたい、……

第27回国会 内閣委員会 第7号(1957/11/11、27期、日本社会党)

○稻村委員 私は今、日本の自衛隊は根本的に再検討しなければならぬと思うのです。私は軍事専門家でもないし、科学者でもないですから、軍事科学の知識は全くの小学生なんです。そのくらいの知識の者でも、新聞や雑誌を見て、今日の自衛隊の行き方について、非常に私は日本のために憂慮にたえないのです。そこで長官に私教えていただくという意味で御質問申し上げるのです。これは私は長官をやっつけるとか何とかいう能力もないし、そんな気持もありませんが、一つ小学生に教えるつもりで、率直に御答弁を願いたいと思います。  まず第一に私は、今日の軍事科学の段階は、もう空軍の時代が過ぎて、ロケットの時代に入ったことは間違いはないと……

第27回国会 内閣委員会 第11号(1957/12/13、27期、日本社会党)

○稻村委員 ちょっと飛行機のことについて関連質問をしたいのですが、非常に私不安なんです。むろん私は飛行機のことなんか何も知らない。ところがアメリカでは余った武器を無責任に方々に売りつける傾向があるのです。これは当然なんです。もう時代おくれの武器でも、いろいろな軍需工場の関係でこれをどこかに売りつけるところがなければ転換できないアメリカ経済の事情がある。そこでずいぶん無責任な押売りをやっているわけですね。そういう点、日本の防衛庁では最近の軍事科学に対する知識が欠除しているんじゃないかと思うのです。それでいろいろなおかしなものを買ってきたり、作ったりしているんじゃないかと、こう私は考えるのですが、……

第28回国会 内閣委員会 第4号(1958/02/18、27期、日本社会党)

○稻村委員 関連して。戦争前後に少年の犯罪が非常に増加したということは、これは各国の例なんです。ところがこの間私はある雑誌で見たんですけれども、西欧の方ではだんだん減っていくのです。終戦後だんだん少年犯罪が減ってきた。日本だけがふえているのです。そういう点に対して具体的な調査はありませんか。そういうふうな具体的な調査によらないで根本的な対策を立てたらだめですよ。これは非常に重大問題です。

第28回国会 内閣委員会 第7号(1958/02/28、27期、日本社会党)

○稻村委員 関連。この前だいぶ小川さんや纐纈さんとやったので、これはのれんに腕押しと思いますが、これは非常に重要な問題ですから、私はやはり国会の委員会の記録というものは永久に残るのですから、そこで記録に残しておくためにも、お互いにまじめな議論をしなければならぬと思う。ところが今言われたことに対して、私はあなたの考え方が間違っておると思うこと、ふに落ちないことを少し質問したいと思うのです。  これは実際、国会というところは、古代史とか歴史の論争の場所ではないと思うのです。そこでわれわれのわからないものは、学問によるほかはないので、そこでこういう古代史のいろいろな問題、建国記念日とか何とかいう問題……

第28回国会 内閣委員会 第8号(1958/03/04、27期、日本社会党)

○稻村委員 ちょっと海外移住会社についてお聞きしたいのですが、この前政府が出資をして、アメリカの銀行が融資をした海外移住会社ができましたね。その海外移住会社は現在どういう仕事をやっておるか、つまり農業移民をどれだけどこへやっておるか、あるいは漁業移民をどうしているか、技術者の移民をどうしているかという具体的な内容を、簡単でいいですから、一つできるだけ話していただきたい。
【次の発言】 それでは終戦後南米、アジア等に農業移民を大体どのくらい送っているか、漁業移民、技術者はどのくらい送っているか、具体的な内容を聞かしていただきたい。
【次の発言】 二万人のうちでの内訳は。

第28回国会 内閣委員会 第9号(1958/03/05、27期、日本社会党)

○稻村委員 私は、ごく原則的な政治的な問題に関して質問をしたいので、総理大臣、厚生大臣にぜひとも出席していただきたいと思っていたんですが、出席できないというので、今松総務長官に御質問申し上げますが、今松さんも国会議員であり、政治家ですから、率直に答弁をしていただきたい。  というのは、今度の軍人恩給ぐらい国民各層の間に批判のあるものはないのです。新聞論調も、ここに配付されたのがありますが、多くの権威ある新聞もこの軍人恩給に対して鋭い批判を加えております。政治というものは公平であることが絶対に必要なんであって、不公平な政治くらい危険なものはない。こういう立場から、私は、一般国民の中にある不満の声……

第28回国会 内閣委員会 第11号(1958/03/07、27期、日本社会党)

○稻村委員 自衛隊の問題はしばしば憲法上の非常に重要なる問題にぶっかるわけです。たとえば第九条の問題でありますが、このことからすでに重要な問題なんです。今の内閣の方々は、岸総理を初めとして、防衛庁長官でも非常に教養のある専門家として私は尊敬しております。しかし率直に私申しますが、今の内閣の諸公の多くは、実際上優秀な官僚として戦前権力機構の上に乗ってやった人なんです。だから実際に、われわれのように長い間、人権のために戦ってきた人ではないのです。だから民主主義とかなんとか言うけれども、実際上感覚として、実践としての民主主義は全然――全然というと語弊があるけれども、口では民主主義と言っても、民主的な……

第28回国会 内閣委員会 第25号(1958/04/02、27期、日本社会党)

○稻村委員 私は軍人恩給に対する基本的な問題について、政府の御所見をただしたいと思います。私どもは決して旧軍人の生活を救済することに反対するものじゃないのです。それからまた恩給制度は一般の国民年金制度から区別さるべきものであるというふうにも考えております。しかし、今社会の変革によってなくなったところの旧軍人階級を現に存続さして、一般公務員と同じような範疇のもとにおいて恩給を給付することは、理論上明瞭に誤まりだと思っております。これはやはり軍人恩給だけは一般の公務員の恩給制度と切り離して、国民年金制度の中に加えるべきものであると私は思っておりますが、それに対する政府の御見解を総務長官から承わりた……

第28回国会 内閣委員会 第33号(1958/04/23、27期、日本社会党)

○稻村委員 私はただいま議題となっております二月十一日を神武天皇即位の記念日として国民の祝日にする法律案に、日本社会党を代表して反対するものであります。  第一に、日本書紀のいかなるところを見ましても、三笠宮の言われる通り、二月十一日が神武天皇即位の日とは書いておりません。二月十一日が神武天皇即位の日であると決定したことは、何ら学問的根拠がなく、明治政府の勝手に作り上げたものであることは明瞭であります。すなわち、明治五年十一月十五日及び十一月二十三日の太政官布告は、一月二十九日を紀元節と決定しながら、翌六年十月四日には二月十一日と決定したのであります。さきに一月二十九日が神武紀元の日であると算……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 外務委員会 第6号(1961/03/01、29期、日本社会党)

○稻村委員 移民に関する質問を簡単にしたいと思います。  わが国の南米移民の問題は、過去においてしばしば人道上の問題を起こした実例があるのであります。幸い今度ブラジル合衆国との間に移民協定ができましたことは、わが国の移民を保譲する上において非常に喜ばしいことであります。しかしながらなお二、三心配な点がありますので私からお尋ねしたい、こう思うのです。あとで田原委員が詳しくやると思いますから、私、実例をあげまして簡単に申し上げます。  ブラジルのバルゼアアレグンというところで、昭和三十二年九月二十四日に三万八千四百七十ヘクタールを移住会社が買っております。ところが、これを調査いたしますと、一割しか……

第38回国会 外務委員会 第16号(1961/04/12、29期、日本社会党)

○稻村委員 実はガリオア、エロアの問題につきまして、最近新聞に、いよいよ政府はこれを借金として認めて、ライシャワー大使も来ることであるから、具体的に交渉を始める。池田総理大臣、それから小坂外務大臣は、六月十五日に渡米されるのだから、その前にこれを解決したい、こういうことが報道されております。ところがこの問題は、御存知のように、いろいろな問題を含んでいる。私は日本国民の一人として、どうしてもこれは納得することができないのです。これはよほど種々なる方面から検討して慎重にやるべきであって、総理大臣がアメリカに行く手みやげにこれを早く解決するのだというふうなことをやられては、国民はまことに迷惑千万な話……

第38回国会 外務委員会 第20号(1961/04/26、29期、日本社会党)

○稻村隆一君 ガリオア、エロアの問題につきまして外務大臣にほんの二、三点簡単に質問したいと思うのでございます。  新聞で見ますと、来週早々アメリカと非公式にも会談に入る、こういわれております。外務大臣はこの前急いでこの問題は解決したい、こう言っておられますから、おそらく具体的な方針はもうきまったと思うのです。しかし、私は政府の反対党ですけれども、対外問題はなるべく日本国民のために有利に解決してもらいたいわけです。そこで交渉の技術的な問題もあるでしょうから、具体的な幾ら払うつもりであるかなどということまで今ここでお聞きしようとは思っておりません。ただしかしわれわれに非常に不安なのは、新聞など見ま……

第39回国会 外務委員会 第8号(1961/10/25、29期、日本社会党)

○稻村委員 辻政信氏が六カ月くらい前にラオスへ行ってから行方不明になりまして、家人からも捜索願が出たはずです。これは実に重大な問題でありまして、いろいろなうわさも飛んでおりますが、その後の情報につきまして、一つ詳細にお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 辻さんを案内した僧侶というのは最後までついていたかどうかということは御存じなんですか。今あなたが言っておられた……。
【次の発言】 これは私徳義上申しませんけれども、外務省じゃないのですが、ある政府機関の人から聞いたんです。どうも辻氏は反共側の某軍機関によって殺されたのは確実らしい、こういうふうな話を聞いたんです。これはむろんその人の考え……

第40回国会 外務委員会 第3号(1962/02/14、29期、日本社会党)

○稻村委員 沖繩の日本復帰は、九十万沖繩住民の悲願であり、また同時に全日本国民の熱望であります。これに対しまして熱意を持って実現に努力することが、私は政府の義務であることはもちろんであると思います。  そこで、私は外務大臣にお尋ねしたいのでありますが、去る二月一日、琉球立法院が国連の植民地解放宣言による施政権の返還の決議を行なったのでありますが、政府は、これをどう評価し、どう対処されようとしているか、お尋ねしたいのであります。
【次の発言】 琉球立法院の決議が国連の植民地解放宣言を引用していることに対して、二日に外務省の見解が発表されております。これは政府の公式見解であるかどうか、お尋ねしたい……

第40回国会 外務委員会 第19号(1962/03/29、29期、日本社会党)

○稻村委員 参考人の諸先生からきわめて有益なお話を承りまして、私ども大へん得るところがあったのであります。特に田村先生は国際法の権威であり、外交通であることは、私ども前から熟知しておるところでありますが、タイの問題につきまして田村先生にお伺いしたいのであります。  タイは昔から親日的であることは全くその通りであります。今度、タイ特別円の問題につきまして、池田総理が東南アジアを旅行の際に、九十六億を贈与とした。これは私は真の日・タイ親善と確固たる貿易政策の立場からよかったというふうなことをどうしても考えられない。現在の東南アジア及びタイの情勢を見て、私は非常にそれを疑問に思うのです。元来、タイ歴……

第40回国会 外務委員会 第27号(1962/04/27、29期、日本社会党)

○稻村委員 実は、きょう、日ソ文化協定が不調に終わったことにつきましてお尋ねしたいのですが、その前に一言お尋ねしたいことは、昨日アメリカは、ジュネーブにおける核停会議の間だけでも核実験の停止をしてもらいたいという中立国の申し入れにもかかわらず、世界の世論に反して核実験を強行したのですが、アメリカがやればソ連もやはり同様に必ずやると思うのです。こういうことを続けていけば、ちょうど石油カンを前にして子供が火遊びするようなものでありまして、やがては政治家もしくは指揮官の意思に反して核戦争に発展する必然性を持っていると思うのです。そこで、そういう万一の場合に、アメリカと安全保障条約を締結している日本で……

第41回国会 外務委員会 第8号(1962/10/27、29期、日本社会党)

○稻村委員 今度の問題は非常に重大ですから、私は簡単に率直に外務大臣の見解をお尋ねしたいと思うのです。  ケネディ大統領は、キューバから攻撃も何もしないのに、公海を封鎖して、そして第三国の船を点検するということを三軍に命令した。ソ連船がもしそれを拒否すれば撃沈するということを国防総省は言っているわけであります。これはまことに驚くべきことでありまして、もしソ連が自制しなかったならば核戦争に必然に発展する。そういうときに、これは合法的であるとかないとか、安保理事会にまかせるんだとかいうふうなことではなくして、今幸いにソ連の柔軟なる態度によって小康を保っておるけれども、また今後の発展いかんによっては……

第41回国会 外務委員会 第10号(1962/11/14、29期、日本社会党)

○稻村委員 それでは、簡単に竹島問題についてお尋ねいたします。  今穗積委員からいろいろ御質問がありましたが、竹島問題は、四十国会で、森島委員の質問に対して、小坂外務大臣は、「私は、日本国民に対しまして、竹島を解決しないで日韓交渉の正常化はあり得ない。政府としては国民に対してそういうことは言い得ないという信念を持っております。」と、何度も繰り返して言っているのです。竹島問題の解決なくして日韓交渉の妥結はあり得ない、こういうふうなことが従来の政府の態度だと思っておったのです。幾ら軟弱な政府でもですね。あなたは、大平さんは、やはり小坂さんの見解と同一ではないのですか。それをお聞きしたいのです。

第43回国会 災害対策特別委員会 第3号(1963/02/08、29期、日本社会党)

○稻村委員 過般の未曾有の豪雪の被害に対しまして、河野本部長は直ちに北陸三県、それに新潟県に急行されて種々な対策を立てられ、それを実行に着手されましたことに対しまして、私どもは深く感謝するところであります。また現地の被災の方々も、河野本部長の意欲と実行力に期待するところ大なるものがあるわけであります。ただし私は、一昨日の衆議院の予算委員会におけるわが党の山口委員の質問に対する政府の御答弁を承っておりますと、ある点におきまして一まつの不安を禁じ得ないものがあるわけであります。そこで、私はこの問題についていろいろお尋ねしたいのでありますが、時間がありませんので、ただ一つだけ国鉄の問題に対してお尋ね……

第43回国会 災害対策特別委員会 第4号(1963/02/12、29期、日本社会党)

○稻村委員 今、島本さんから私の町のことをいろいろ質問していただいたので、まことに感謝にたえない次第でありますが、それにつきまして、私一つだけ総務長官にお問いしたいのですが、公務員や公共企業体の職員は、今度の豪雪で、自分の家庭を捨てまして、公共の建物を毎日雪掘りをやっているわけです。そのために非常に過激な超過勤務をやっているわけです。そして自分の家というものは、千五百円、二千円出して人を雇って雪を掘っている、こういうふうな状態なんです。こういうことに対して、国家公務員の組合から、五千円の特別手当要求が出ておるということを聞いております。それからまた、私の体験したことですが、ちょうど私が行ってい……

第43回国会 災害対策特別委員会 第8号(1963/03/01、29期、日本社会党)

○稻村委員 今の小沢委員の質問に関連してですが、私ここへ資料を持ってきませんでしたが、新潟県に見附市という町があるのです。そこで、なだれでもって災害救助法を発動して収容した。今たき出しの問題が出ましたけれども、三食で七十円ではとうてい足りない。八十円にしても私は足らぬと思うのです。それから収容する施設をつくったのですが、災害救助法の発動ではどうにもならぬ。みんな自治体の負担になっちゃうというんですよ。その点ぜひ政府の方に話をしてくれというのですが、そういう点についてどうお考えですか。施設をつくる場合において、救助法を発動した費用では全然足りないですね。

第43回国会 災害対策特別委員会 第11号(1963/03/27、29期、日本社会党)

○稻村委員 私の質問したいことは大体大野さんと同じような問題でありまして、大野さんが詳しく具体的な質問をされ、当局からも御答弁がありましたので、私は簡単に大ざっぱに政治的な質問を徳安長官並びに藤田次官にしたいと思っております。それは、この前豪雪の問題のときに、わが党の山口議員が予算委員会においてその問題に対していろいろ質問しておる。そのときに篠田自治大臣は、金の方は大丈夫だ、特別交付金が三十七年度の補正とともに百九十三億あるから、昨年は災害が少なかったからこれをできるだけ重点的に雪の方に回すから、こういう御答弁だったので、私どもは非常に安心しておったわけです。しかも、河野本部長も現地に行かれま……

第43回国会 災害対策特別委員会 第15号(1963/05/23、29期、日本社会党)

○稻村委員 私は、簡単にほんの二、三点、果樹対策に対して現行法の適用に関する御質問を農林当局にしたいと思います。専門的なことはあとで長谷川さんがやります。私は全くのしろうとでよく知らないのですが、ただ、この間非常に私不快に感じたことは、われわれが三月二十九日に、果樹問題に対して、果樹、茶、桑等の被害に対してどうしても特別立法が必要だというので前から問題になっておりまして、与党、野党が満場一致で特別立法の制定を決議しておるわけです。その論議の過程から、大蔵省の当局は、そんな特別立法なんかつくらなくても現行法でいける、こういうことを言っておったわけです。ところが、農民の立場に立って農村の生活を守ら……

第43回国会 災害対策特別委員会 第22号(1963/06/26、29期、日本社会党)

○稲村委員 いろいろな紆余曲折を経まして政府がこの法案を提出いたしましたことは、内容はいろいろ不満足な点もありますけれども、一歩前進するものとして歓迎するものであります。  そこで、簡単にお尋ねしておきたいのでありますが、説明の中に「道路以外の公共の施設の除雪事業について」ということがありますが、道路以外というものにはどういうものが含まれているか、これが第一であります。  第二は、「地方公共団体が行なう学校その他の公共の施設で政令で定める」云々とありますが、学校その他の中にはどういうものが入つているか、この二点についてお聞きをしたいと思うのであります。


30期(1963/11/21〜)

第46回国会 災害対策特別委員会 第3号(1964/02/20、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 実はきょう私は、昨年の一月に発生いたしました豪雪に対するあと始末処理に関して、政府が国会に約束したとおりに処理しているかどうか、全般にわたって質問したかったのでありますが、本日岩手、青森両県より豪雪に対する陳情があり、かつ関係県の委員の方もいろいろ具体的な御質問を持っているようでありますから、私簡単に重要な点だけお尋ねしたいと思うのです。というのは、雪の問題は、いつも雪が降ったときは騒ぐけれども、実際は雪が消えるとともに消えてしまう。ことしは、やはり長期予報としては豪雪であるというふうなことであったのでありますけれども、幸いあまり雪が降らなかった。いま御陳情になった青森、岩手……

第46回国会 災害対策特別委員会 第11号(1964/06/17、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 新潟地震に対する政府の御説明をいまお聞きいたしまして、その被害の深刻なのに驚くのみであります。そして、今回の震災におきまして人命を失った方々に対し、心から哀悼の意を表する次第であり、また、多くの被災者の方々に対して深い同情の念を禁じ得ないのであります。そして政府におかれましても非常災害本部を設けられ、かつての豪雪対策本部長として経験のある河野建設大臣を中心として、諸種の施策の実行に着手されましたことに対しましては、感謝の念にたえない次第であります。  ただ私は、ここで重要な問題について一点政府の所見を承っておきたいのです。というのは、災害対策というものは、いつでも、かけ声は大……

第46回国会 災害対策特別委員会 第14号(1964/07/14、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 きょう実は河野本部長か野田総務長官に来ていただいて、激甚法の問題について政府のやり方が非常に手ぬるいので、その点につきましてお尋ねしたいと思っておったのですが、来ておられないようでありますから、執行官に対して――執行する上において、いまの激甚法は私は非常に不便があると思うのです。新潟県の地震につきましても、新潟市だけが指定になっておりまして、ほかはまだ全然指定されておらない。むろん、被害の状況をいろいろ計算しなければなりませんから、そう簡単にいかぬことはわかっておるけれども、だれが見てもこれは激甚法を適用しなければならぬことがわかっておるところは、私は早急にやるべきであると思……

第46回国会 災害対策特別委員会 第16号(1964/07/31、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 私は、細田委員と重複する質問になるかもしれませんけれども、いろいろ重要な要素を含んではおりますから、簡単にその点について刈谷田川の問題を中心にお尋ねしたいと思っております。  刈谷田川の問題ですが、これはどこでもずいぶん共通しておると思うのです。今度山陰などでも、細田委員の御質問を聞きましても、共通点をだいぶ持っておるのですが、刈谷田川は、栃尾、見附の上流を改修していくと、豪雪の場合は下流のほうの中之島、栄が非常に被害額が大きくなる。この点につきまして河川局長はどういう考えを持っておられるか、これは非常に大きな問題なんですが、それをお尋ねしたい。

第46回国会 災害対策特別委員会 第20号(1964/10/09、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 今年の七月の新潟県下における集中豪雨におきまして、刈谷田川がはんらんをした。この刈谷田川の流域は全国有数の穀倉地帯ですが、連年の災害のためにこれは不毛の地なのです。今年も非常に収穫は悪くて、農民は生活にも困るというふうな事態に追い込まれておるわけであります。七月の災害対策委員会におきまして、委員のほうからいろいろ質問し、かつ、政府当局も具体的にいろいろ答弁をしております。しかし、これは早急に実行してもらわなければならぬのであります。あれから多少時日がたっておりますので、繰り返すのでありますが、具体的な問題につきまして、建設当局並びに農林当局に重ねて私は五、六の点につきましてお……

第46回国会 内閣委員会 第9号(1964/03/13、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 憲法第四条二項に「天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。」と規定してあります。それによって国事行為の臨時代行に関する法律案が今回提案されたのでありますが、しかし、これは国事行為を委任することができると規定してあるのであって・どうしても委任しなければならないというわけではないのであります。あえて代行を置かなくてもよいわけでございます。またいままで置かなくとも、何ら支障がなかったのであります。この点につきまして、政府とそれから宮内庁長官の御意見をお聞きしたいと思うのです。
【次の発言】 長官の御答弁の趣旨は私もよくわかりますけれども・ただ、……

第46回国会 内閣委員会 第24号(1964/04/21、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 私は、何らかの機会に一度外務大臣にお尋ねしたいと思っておったのですが、それは、私が戦前からしばしば海外旅行をして痛切に感ずることは、どうも日本の外交官制度に根本的な欠陥があるように思われるのです。今度提出されました外務省の設置法を見ても、公使館を大使館にするとか、これも一つの方法かもしらぬけれども、戦前からしばしば日本の外交は無能だとか、怠慢だとか、いろいろな悪評を聞くわけです。事実またそう言われてもしかたない点がたくさんあった。戦後も、やはりそういうふうなことを渉外関係その他の人からずいぶん私は聞くのです。まあその批評などというものは、むろんとるに足らないものもあるし、いろ……

第46回国会 内閣委員会 第28号(1964/05/07、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 私どもは、終始一貫社会保障の立場から厚生省予算の増額を主張してきたのですが、三十九年度厚生省所管の一般会計予算は三千九百八十九億円、前年度当初予算に比べて二〇・四%ふえております。また国の予算の総額に対する厚生省予算の比率は、初めて一二%に達したわけでありまして、これも決して十分とは言えない些少なものでございますけれども、しかし、これだけふえただけは歓迎しなければならぬ、こう思うのです。ところが、予算がふえているのに、むしろ局部的には社会保障が後退している部分が出てくるような情勢になっているわけです。いま茜ケ久保委員も中されましたが、精神病もこれは早急に対策を講じなければなら……

第46回国会 内閣委員会 第40号(1964/06/03、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 法務省設置法の一部を改正する法律案は、定員増加の問題ですが、定員増は五百八十六人、本省三百八十六人、うち検察庁九十一人、公安調査庁二百人増員するということになっております。この問題につきましては、もうすでに山内委員、村山委員、田口委員から詳細に御質問がありましたし、また、法務当局からもいろいろお答えがあったわけであります。私は、法務省の仕事が非常に多忙であるし、重要な問題でありますから、特に犯罪検挙は、現在の世相に徴しまして、徹底的にやらなければならぬと思うのです。ところが、公安調査庁で二百人ふやす。これは私は全く無用だと思うのです。かえってこれは弊害が非常に多いんじゃないか……

第48回国会 災害対策特別委員会 第3号(1965/02/16、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 建設省にお伺いしますが、新潟県の栃尾市、見附市、中之島村、栄村に通ずる刈谷田川改修工事の今年度の予算はどれだけになっているか。また、全部で幾らの金をかけて、何ヵ年で完成する予定になっているか、それをお聞きしたいのです。
【次の発言】 ちょっと聞こえなかったのですが、本年のあれは幾らですか。
【次の発言】 刈谷田川改修の費用は、今年度は一億三千万円なんですね。
【次の発言】 来年から三億というのははなはだけっこうなんですけれども、御存じのように、刈谷田川の流域は全国屈指の穀倉地帯なんですね、ところが、最近は毎年はんらんして非常に損害を受けているわけです。そこで、三十九年度一億三……

第48回国会 災害対策特別委員会 第6号(1965/04/07、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 相川大火に関連して一点だけお尋ねしたいのですが、相川大火に際し、姫津郵便局の局員今井キミさんが、迫り来たる猛火の中をものともしないで、交換台にすわって町役場、消防団等の連絡に当たったわけであります。その結果、県も火災の全容をわりあい早くつかむことができたとして、紅綬褒章の適用を申請しているようですが、この点、郵政省、賞勲局はどう考えるだろうか、お尋ねしたいのであります。
【次の発言】 お答えがなくてもよろしいですけれども、こういうことは、私は、やはり何らかの形で特別の褒賞をしなければならぬと思っております。ぜひひとつ御考慮を願いたいと思っております。

第48回国会 災害対策特別委員会 第7号(1965/04/22、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 今回の雪害の問題に対しまして八田委員から詳細にわたってお尋ねがありました。また、いま小沢委員から重要な三つの点についてお尋ねがあったわけでありますが、あるいは重複するところがあるかもしれませんけれども、私のあとに大竹委員から建設省関係、自治省関係、文部省関係とお尋ねがあるはずでございますので、私は農林省関係だけ簡単にお尋ねしたいと思っております。  今回の雪の最も大きな特徴は、融雪期に豪雪がやってきたということであります。これが一番重要な問題だと思います。農家としては、六月中に田植えをしてしまわなければ、これはたいへんな問題になるわけです。これからの問題なんです。いままでの損……

第48回国会 災害対策特別委員会 第8号(1965/04/28、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 二十二日の災害対策委員会におきまして、小沢委員、それから八田委員、私から一応政府の見解をただしたと思います。先ほど笹山委員からいろいろお尋ねがあったのでありますが、ちょうど私そのとき内閣委員会に出ておりましたので、全部聞いておりませんでしたから、あるいは重複するのがあるかもしれませんが、なるべく重複する点は避けましてお尋ねしたいと思っております。  実は、私あれから新潟県の北魚沼郡、南魚沼郡に調査に参ったのでありますが、被害の甚大なのに全く驚くほかはなかったのであります。むろん、これは三十八年のような広範なものではないけれども、深刻な点におきましては、先ほど笹山委員も申しまし……

第48回国会 内閣委員会 第12号(1965/03/04、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 ちょっと関連して。いま法務大臣は、二月十一日を建国の日にするということは、国民大多数の声であり、自分もこれを支持する、こういうことをおっしゃっておりますが、これは私は重大な問題だと思っているのですよ。これは紀元節というふうなものは、明治政府が自己の軍国主義の発展のためにつくり上げた一つの日本歴史の誤った解釈による国史教育を受けた人々がいまでも支持している、こういうことにすぎないのです。むろん私は明治政府のやったことは全部悪いというのではないので、功罪相伴うのでありますが、日本を近代国家として成長させた功績は大きいですよ。しかし、一面において、歴史というものは常に支配者がつくる……

第48回国会 内閣委員会 第18号(1965/03/18、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 実は私、設置法につきまして外務大臣に一二点お尋ねしたいと思っておるのですが、ちょうどいまベトナム問題が非常に重大化しておりますので、その前にベトナム問題について外務大臣に御意見を承りたい、こう思っておるわけであります。  私は、ベトナムに戦前数回参りまして、あすこに長くおったこともあります。戦後も二回参りまして、ちょうど辻政信氏が行くえ不明になる少し前に、私は向こうに行っておりました。ベトナム、ラオスに行っておりました。そういう事情で、いまのベトナムの問題を注意深く新聞、雑誌で見ているわけでありますから、私は非常に重大だと思うのです。日本の安全のためにゆゆしい大事ではないか、……

第48回国会 内閣委員会 第25号(1965/04/01、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 日本農業の進歩発展に対応して、農林宙の機構もだんだん完備して、そのためにわが国の農業は、農業技術も世界的な最高水準に達したと思うのです。従来の農林省の行政が、その意味でわが国の農業に非常に大きな貢献をした、こういうことは、これは賛辞を呈してもいいと思うのです。しかし、一面において、この高い技術的水準も、必ずしも農業生産力の発展と農民生活の向上になっておらない。もっと極言すれば、役所のための農政になっておる。それだから、農民は農業に熱意を失ってどんどん離農している状態であります。この意味で、私はいま政府の農政は一つの壁にぶつかっておる、一大転換期に立っておると思います。こういう……

第48回国会 内閣委員会 第27号(1965/04/06、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 実は私、昨年暮れに沿岸貿易のことでソ連に行ったのですが、そのときに新潟市長がたずねてまいりまして、ぜひソ連当局に新潟―ハバロフスク間の定期航空路の問題、それからナホトカ―新潟間の定期航路の問題を話してもらいたい、こういうふうな依頼がありましたので、実は私はそういう航空路の問題等には全く知識がなかったのでありますが、単に地方問題であると思って向こうに参りまして、いろいろソ連当局と話し合いをし、大使館の人たちと話し合いをし、またモスクワの在外同胞の人といろいろ話し合いをしたのですが、話し合いをした結果、これは国家的な非常に重大問題であるということを初めて認識したわけでございます。……

第48回国会 内閣委員会 第39号(1965/04/28、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 実は私、私の県でも経験しているのですが、建設省の労働運動に対する妨害と申しますか、弾圧というか、あまりに露骨過ぎるのじゃないか、こういうふうに考えておる。現に私何度も経験しているのです。きょう実は私いろいろ材料をもってお尋ねしたいのですが、これから災害対策委員会で質問をしなければならぬので、簡単に最近の事実に対して二点だけお尋ねしたいと思っておるのです。  建設省は、最近訓令十六号というものを乱用して、いろいろな意味において組合運動を弾圧したり、あるいは組合役員個人に対していろいろな圧力を加えている事実があるのであります。それは新潟国道事務所の問題でありますが、所長は片山重夫……

第48回国会 内閣委員会 第41号(1965/05/07、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 ちょうどいい機会に建設大臣来ておられるので、この前の運輸委員会で私お尋ねしたのですが、道路局次長が来ておられて、明快なお答えができなかったのですが、その問題は関越自動車道路の問題ですね。あれは議員立法でいま調査中ですが、調査は来年に終わるはずなんですが、ところが道路局次長のお話では、着手するのは十年ぐらいあとだというふうな話だったのです。これは地方問題ではなくして、国策上の重大な問題を含んでいると思うのです。それは日本の対ソ貿易が年々増大する傾向にあるのです。現に日本の対ソ貿易は、対外貿易のうちの第四番目を占めておりますが、ソ連側でも言っておりますけれども、近いうちに十億ドル……

第48回国会 内閣委員会 第42号(1965/05/11、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 実は私、大蔵大臣に対するお尋ねは一番最後にしたいと思っていたのですが、大臣非常に御多忙のようですから、最初に大蔵大臣にお尋ねしたいのです。  実は農地報償法案というものを検討すると、私は、これは日本の議会史始まって以来の一番不合理な法案だと思っているのです。その点大蔵大臣も十分知っていると思うのです。そこで、うかうかすれば、これは日本の国家財政を破綻させる――その千五百億そのものでは破綻しないけれども、こういうことをやっていると、理論的にいって日本の国家財政を根本から破滅させるような方向に発展する危険性を私は持っておると思うのです。そこで私は大蔵大臣にお尋ねしたいことは、大蔵……

第51回国会 内閣委員会 第8号(1966/02/24、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 山村振興法の問題につきまして長官にお伺いしたいのですが、現在農村特に山村の生活は非常に悲惨でありまして、現に百万人から出かせぎに出ております。そのうちひどいものになりますと、暴力団にさらわれたりあるいは殺されたりしている者すらあるわけです。この間も二十三日に出かせぎ者の大会をやりましたけれども、いろいろ実情を聞きますと、実に涙を禁ずることができないような多くの問題もあるわけであります。そういう農山村の窮状を助ける意味におきまして、昨年制定されました山村振興法というものは、非常に期待が持たれたわけであります。ところが、この施行令をいま見ますと、これは全く実情に沿わないような点が……

第51回国会 内閣委員会 第12号(1966/03/08、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 最近の私立大学の騒動につきましては、この前の委員会でほかの委員の方々から質問がありましたから、私はその点については繰り返しませんが、最近の学校騒動というものは、私は非常に重大な問題だと思うのです。昔から学校騒動はありましたけれども、いまの学校騒動は、われわれの時代の学校騒動とはかなり異なった問題を含んでおると思うのです。このままに放置していけば、私はたいへんなことになると思う。問題は、いまの大学制度が完全に行き詰まっておるのじゃないか、こう私は思うのです。つまり、いまの大学は、むろんアメリカ占領軍等によって変革はありましたけれども、明治時代の伝統と惰性の上に立っておるのじゃな……

第51回国会 内閣委員会 第16号(1966/03/17、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 ただいま提案になっております外務省設置法の一部を改正する法律案の中に、ナホトカにこちらの総領事館を置くということをうたっておりますが、これは領事条約を締結しなければならぬと思うのですが、その点はソ連との間に了解がついておりますか。
【次の発言】 むろん今国会に提案する意向なんでしょうね。今度の国会に、その問題は。
【次の発言】 領事館は、シベリア開発だとかあるいはサハリンの天然ガスの開発等が問題になっておりまして、現実化そうとしております。それで私は、どうしても一カ所ではやはり不足だと思うのですが、との点外務省のほうではどう考えられますか。

第51回国会 内閣委員会 第37号(1966/05/24、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 農林省の事務当局と農林大臣にお尋ねしたいことがあるのですが、新潟県加茂市の住寺堀地区の農家から、構造改善事業の実施を中止してくれるように、私のほうに運動をしてくれということの請願が届いているわけです。これは単に一地方の問題ではなくして、全国において政府の農業政策を実行する上において、方々で農民いじめをやっているようなことがたくさんあるわけです。それですから、私は、地方問題であるけれども、この問題についてぜひお尋ねしなければならないと思っております。  第一に、当該地域の構造改善事業計画の内容はどのようなものであるかということを、簡単に事務当局から御説明願いたいのです。

第51回国会 法務委員会 第26号(1966/04/14、30期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 今度の新潟の塚田問題は、まことにこれは奇々怪々な事件だと思うのです。
【次の発言】 それで、いま新潟のいろいろな問題については小林委員から質問がありましたから、私は省略しますが、新潟検察庁は、高検と最高検と二回の打ち合わせをやっている。そして、高検の指摘された補充捜査を二月に終わっているのです。それを知事選の直前に発表したというのは、私はこれは全く政治的じゃないかと思うのです。この点どうですか。
【次の発言】 それで、補充捜査ということは、高検が考えているのです。地方検察庁はそんなことは考えていなかったのです。地方検察庁は、補充捜査なしに起訴するつもりでおったのだ。これは明瞭……

第52回国会 外務委員会 第2号(1966/07/22、30期、日本社会党)

○稻村委員 私、この間モンゴル人民共和国の革命四十五周年記念に招待されましたので、向こうに行ってまいったのでございますが、きょうたまたま外務委員会で佐藤総理や椎名外務大臣が御出席になりましたので、この機会に、簡単にモンゴルとの国交の樹立、墓参問題でお尋ねしたいと思うのです。実はきのう帰ってきたので、日本の新聞をけさ初めて見たんですから、あるいは見当違いや時期おくれの質問になるかもしれませんが、その点御了承願いたいと思っております。  私のモンゴル旅行で受けた感じは、モンゴルは上も下も非常に親日的である、こういうことです。三日の日にモンゴルのツェデンバルという首相に会って話をしたのですが、そのと……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 内閣委員会 第5号(1967/05/11、31期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 外務大臣にお尋ねしたいのですが、去る四月の二十四日、ロギノフソ連民間航空相が福永官房長官、三木外務大臣、大橋運輸大臣を訪問して、ソ連は新潟――ハバロフスク間の旅客機のローカル線を開設してもよろしい、こういうことを言っているのですが、それは事実でありますか。
【次の発言】 それに対していろいろ新聞等に伝えられておりますが、政府のお考えはいかがですか、外務大臣のお考えは。
【次の発言】 このローカル線は、日本の国内から非常に方々から希望がありまして、これは運輸省関係ですけれども、現に航空路の許可申請、免許申請が出ているのですね。そういうわけで、向こうとしてはやはり日本の国内にそう……

第55回国会 内閣委員会 第19号(1967/06/15、31期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 谷川岳の遭難の問題につきまして、自治大臣に一言お尋ねしたいと思っております。  六月二日の毎日新聞の朝刊に出ている記事でありますが、群馬県警察本部は、警察庁にことし一月谷川岳で遭難した岳友を救助中、なだれで死亡した新潟県三条市、小黒丈夫さんら五人に、警察官の職務に協力援助した者の災害給付に関する法律適用を申請していたが、このほど認定され、九月県会で承認の上、遺族給付金を贈ることをきめた。同法は三十六年の改正で山岳水難事故が加えられたが、警察庁から山岳遭難の救助での死亡者に給付金の認定をしたのは初めてである。こういう記事が出ております。この二重遭難した者は、実は私の町なんです。……

第56回国会 災害対策特別委員会 第1号(1967/07/28、31期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 これより会議を開きます。  私が年長者でありますので、衆議院規則第百一条第四項の規定によりまして、委員長が選任されますまで、委員長の職務を行ないます。  これより委員長の互選を行ないます。
【次の発言】 細田吉藏君の動議に御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、田原春次君が委員長に当選されました。(拍手)  委員長田原春次君に本席をお譲りいたします。

第56回国会 災害対策特別委員会 第3号(1967/09/08、31期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 関連ですから、一分間くらいで政府に一言お伺いしたいと思う。  いまいろいろ災害の報告を聞きましても、今度の天災によって明らかなように、個人の家屋、家財の損害、死亡、負傷等に対して国が直接的な援助をする制度がない。しかも災害対策基本法の第三条では「国は、国土並びに国民の生命、身体及び財産を災害から保護する」義務を有することになっておるのです。基本法がそういうようになっておるのに、ちっともそれを実行する法律がない。ここで私は三十八年度の豪雪のときのことを思い出すのですが、私もあのときに災害対策委員の一人でありましたが、内容は忘れましたけれども、どうしてもこういう天災においては個人……

第56回国会 災害対策特別委員会 第5号(1967/10/07、31期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 八月二十八日の新潟、山形、福島地区を襲った集中豪雨によりまして、同地区の中小零細業者も直接、間接に甚大な被害を受けております。私は新潟地区を中心としてお尋ねするのでありますけれども、これは共通の問題でありますから、そのつもりでひとつお答えを願いたいと思います。  特に新潟地区は地震、昨年の七・一七水害などに引き続いての災害で、中小零細業者はすでに民間資金を借りる余裕のない者が多く、廃業、倒産に追い込まれている状態であります。しかしながら、廃業するにもいままでの借金の支払いの見込みはなく、非常に深刻な悩みを持っております。したがって、それらの業者は、長期低利な政府資金を十分借り……

第58回国会 内閣委員会 第8号(1968/04/03、31期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 この問題は内閣委員会でも二、三度問題になったと思うのですが、皇室典範と憲法との問題について政府並びに宮内庁当局の見解をお聞きしたいのです。  というのは、私は何もいまここで皇室典範を持ち出して憲法上の問題の理論をもてあそぼう、こういうのじゃないのです。しかし皇室典範と憲法のことをいろいろ研究してみますと、万一の場合、憲法の運営の上に重大な支障を来たす問題が存在していると私は思うのです。  そこであえてお尋ねするのですが、皇室典範の第一条において、「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。」と、こうなっておりますが、これは明らかに帝国憲法時代の皇室典範の考え方を残そう……

第58回国会 内閣委員会 第23号(1968/05/14、31期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 実は私、このごろ農地法改正の問題が新聞に出ましたので、重要な問題だと思って一応読んでみたのです。ところが読んでみて驚いたのです。むろん、農林省としてはそういう気持ちがないだろうと思うけれども、この法案というものは農地改革の根本精神を崩壊させる第一歩だというふうに私は実は認識したわけです。むろん、あなたのほうでは、そうではない、こうおっしゃるであろうけれども、実は提案理由も聞いておりませんから、一言にして言えばどういうつもりでこの法案を出したのだということをお聞きしたいのです。具体的なことはいずれだんだんお聞きいたしますが、その点農林大臣はどういうお考えで農地法改正を出されたか……

第61回国会 災害対策特別委員会 第11号(1969/08/15、31期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 今回の集中豪雨におきまして、政府当局におかれましては直ちに適切な処置をとっていただいたことを、心から地元住民といたしまして感謝申し上げる次第でございます。  ただ私、実は大野先生と同じ質問を申し上げるはずだったのです。関連で先にやられたものですから、私の質問する必要がなくなったかもしらぬのです。いずれ政府当局の調査団がお帰りになってから詳しく対策をお尋ねしたいと思っておりますから、重ねてここで御質問申し上げる必要はないと思いますけれども、ただ政府当局の御答弁におきまして納得できないものがありますので、いま一度私は簡単にお尋ねしたいと思っております。  というのは、新潟県南魚沼……

第61回国会 災害対策特別委員会 第12号(1969/09/02、31期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 あるいは重複するかもしれませんけれども、各項目にわたりまして簡単に政府の御意向を確かめておきたいと思っております。  まず自治省関係ですが、これはお尋ねしなくともいいのですが、災害復旧事業費については、財源はほかにないのですから、全般として特別交付税に対して十分な考慮をしていただくようにお願いしたいのですが、その点ひとつ……。
【次の発言】 それから建設省にお尋ねしたいと思うのですが、この前の八月十五日の災害対策委員会におきましても、大野委員と私からもお尋ねしたのでございますが、当時、まだ政府の調査団が帰ってきておられないので明確な御答弁を得なかったのですが、これは加茂市の問……

第61回国会 内閣委員会 第4号(1969/02/25、31期、日本社会党)

○稻村(隆)委員 愛知先生が今度は新しく外務大臣に就任された機会におきまして、私はモンゴル人民共和国と日本との国交回復の問題について、大臣の御意見並びにお考えをお聞きしてお尋ねしたいと思います。  実は、私この問題について責任があります。一九六六年にモンゴル人民共和国の革命四十五周年式典に招待されたときに、ツェデンバル首相からぜひ会いたい、こういうような話があって、面会したのですが、そのときに、ひとつ日本に帰ったならば佐藤総理と椎名外務大臣に、私が日本との国交樹立を熱望しているからぜひそのことを総理大臣と外務大臣に伝えてもらいたい、こういうふうな話があったわけであります。  そこで私は、ちょう……


各種会議発言一覧

27期(1955/02/27〜)

第22回国会 外務委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1955/07/12、27期、日本社会党(左))

○稻村委員 関連して伺います。実は先ほど園田次官のお話の中に、移民協定はボリビアしかできていない、こういう話ですが、これが私非常に大切な問題だと思う。この間私は実は本会議で質問するつもりであったのですが、日伯関係のいろいろむずかしい問題が起るし、今後の移民にも重大な関係がある、その点を考えまして自発的に私は質問をやめたのでありますけれども、この移民協定ができていないということが非常な問題なので、たとえば松原さんという人が移民をやって失敗した、いろいろな苦労がある。この人はいろいろ聞いてみると人間としては非常にまじめな人でないかと思う。ところが移民協定ができていないで個人でやるところに非常に悲劇……

第24回国会 外務委員会内閣委員会法務委員会連合審査会 第2号(1956/07/13、27期、日本社会党)

○稻村委員 昨日は沖繩の同胞諸君の陳述を聞いて、実に私は涙なきを得ないのです。私は外務大臣に対してこれは政治問題、人道問題として外務大臣の信念をお聞きしたいと思うのです。また外務大臣の信念を先ほどから中されましたが、ただ私ども非常に遺憾にたえないのは、たとえば猪俣議員の外交保護権があるのじゃないかということをきのうはしぶしぶ承認したような態度でした。そういうふうな――むろんこれは政治問題として交渉はする、法律がどうであろうとこれはむろん当然のことです。しかし法律問題をあいまいにして主張すべきことを主張しない、そうして何か政治問題が交渉において行き詰まったときに、法律問題でこうだから仕方ない、こ……

第26回国会 内閣委員会公聴会 第1号(1957/05/08、27期、日本社会党)

○稻村委員 井上先生、また森先生、小野先生にお伺したいのですが、われわれは歴史はしろうとでありますけれども、しかし古代史を研究するに一番必要な問題は、日本に鉄の器具、武器、そういうものが輸入されたり、発明されたのは正確にいつかということです。私、今古い歴史の記憶がありませんが、新羅から天之日予と申しますか、日槍と申しますか、その人が初めて日本に鉄器を輸入したというふうに記憶しております。しかし歴史上もっと早いのじゃなかったかという説がありますが、その点一つ専門的な立場からお教えを願いたいと思います。
【次の発言】 なおお伺いしたいのですが、大和民族、もしくは天皇族と申しましょうか。その民族がそ……

第26回国会 内閣委員会文教委員会連合審査会 第1号(1957/05/14、27期、日本社会党)

○稻村委員 関連して……。先ほど河野さんの御質問に対して纐纈先生が答えられたことで、ちょっとこの前私と纐纈さんと話し合った問題について解決したいと思うのでお尋ねするのですが、纐纈先生の古代史の研究には私ども非常に敬服しているのです。ただ十一日を建国記念日にされるという主張の根拠を日本書紀の辛酉の年である、神武の即位が辛酉の年である、こういう日本書紀の主張、これはここで議論しても仕方がありません。これは間違っておるのですよ。これはこの前私が申し上げた通り要するに中国に辛酉の年には天地の異変があるという思想があった。迷信哲学があった。日本書紀の編さん者がその思想を持ってきたことは明瞭なのですよ。こ……


29期(1960/11/20〜)

第40回国会 予算委員会公聴会 第2号(1962/02/14、29期、日本社会党)

○稻村委員 時間がありませんので、両先生に一括してお聞きしたいと思います。  日本国憲法の解釈については、学者の間でいろいろあると思うのです。これは私はいずれも相当の理屈があると思うのです。そこで私のお尋ねしたいのは木原委員とだいぶ重複いたしますが、それは省きまして、簡単に申し上げたいと思うのですが、憲法の解釈をきめるには、私の考えるところでは、やはり憲法が何ゆえに生まれたかという歴史にさかのぼって解釈しなければならぬと思うのです。こういうふうなことは、私が言うまでもない、中学校の歴史の本にも書いてあることでありますから、教授の前にそういうことを言う必要はないのですが、特に西欧におきまして、民……

第40回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1962/02/22、29期、日本社会党)

○稻村分科員 私はある機会から麻薬患者の世話をしておったことがあります。そして今さらながらそのおそろしさを痛感したわけでありますが、御存じのように、麻薬は実に文明を破壊し、民族を滅ぼすものだと思うのであります。ですから、各国とも鋭意その絶滅に努力いたしまして、年々漸減の傾向をたどっているのであります。ところが、わが国のみは、かえって年々増加の傾向がありまして、麻薬天国の名さえあるということは、まことに深憂にたえない次第であります。  現在、わが国の麻薬中毒患者は四万人といわれ、常用者が二十万人といわれているのであります。こういうふうなことは実にゆゆしき問題であり、そしてまたこのような傾向は、私……


30期(1963/11/21〜)

第46回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1964/02/18、30期、日本社会党)

○稻村分科員 公安委員長に、実は暴力団対策について聞きたいのですが、その前に事務当局から、おいでになっておるようでありますから、河野邸焼き打ち事件、あの真相と経過、それから力道山の刺殺事件、それから田中清玄氏の狙撃事件につきまして、できるだけその原因や社会的背景、それから捜査の経過等をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 河野邸の焼き打ち事件は、本人は自分一人の意思でやったということを言い切っておるのですか。全然背後関係は言わないわけですか。
【次の発言】 なお田中清玄氏の問題ですけれども、これはいろいろうわさも――ある暴力団と申しますか、右翼の大物が背後にあるのだというふうなことを新聞社の……

第48回国会 予算委員会第三分科会 第5号(1965/02/26、30期、日本社会党)

○稻村分科員 実は私麻薬問題で厚生大臣並びにその他の取り締まり当局に対してお尋ねをしたいのですが、私は麻薬の専門家でも何でもないのですが、かつて麻薬患者の世話を偶然のことでやったことがあります。実におそるべきものであるということを考えまして、三十七年の二月に、やはりこの予算委員会の分科会において法務大臣並びに厚生省の当局に、どうも取り締まりのやり方がなまぬるいじゃないか、法規が少し軽いのじゃないか、予算は少ないのじゃないかということをお尋ねしたのです。その後罰則も改正されて、無期まで刑期を強化した、それからまた予算もだいぶふえまして、いろいろ取り締まりに対して万全の措置を当局としては講じておら……

第51回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1966/02/26、30期、日本社会党)

○稻村(隆)分科員 私、最近の検察庁の態度について、石井法務大臣に所信をお聞きしたいのですが、法というものは、適用においてはやはり平等でなければならぬが、社会的地位ある者に対して、最近検察庁の態度が非常に手ぬるい。普通の人に対しては厳格にやることを、社会的地位ある者に対しては全くあいまいな態度をとって、ろくに調べもしないというふうな問題がありますので、そのことに対しましてお聞きしたいと思います。  第一は、新潟県の知事選挙の問題。この知事選挙の問題はむろん地方検察庁は徹底的に調べているようですけれども、しかしまだ、われわれから言うならば、明瞭な事実に対して起訴をしていないということ、それが第一……

第51回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1966/02/28、30期、日本社会党)

○稻村(隆)分科員 私は、最近の選挙の腐敗につきまして、その防止策について自治大臣に一言お尋ねしたいと思っているのですが、最近の選挙の腐敗は実におそろしい状態です。たとえばこの間の新潟県の知事選挙において、塚田知事が中元と称して四十七名の県会議員に二十万円以上の金をばらまいたという事件があって、いま検察庁によって捜査中です。これはだいぶ問題を起こしておりまして、ついに知事選のやり直しまでに発展しておりますけれども、こういう問題は単に新潟県の知事選挙だけではない。最近の選挙の腐敗というものは、私はおそらく日本の政治始まって以来の状態だと思うのです。ある人は、衆議院選挙に一億使ったなどと言っておる……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1967/04/20、31期、日本社会党)

○稻村(隆)分科員 モンゴルとの国交樹立の問題で外務大臣にお尋ねしたいのですが、実は私は昨年の七月でしたか、モンゴル人比共和国の革命四十五周年記念に招待されまして向こうへ行ってきたのです。いろいろ向こうのツェデンバル首相とも会って話しましたが、日本との国交樹立をツェデンバル首相も非常に熱望しておりますので、そのことは帰ってきて外務委員会で佐藤総理や椎名外務大臣にお伝えしたわけであります。実はそのことできようもお尋ねしたいと思っておりましたが、新聞を見ますと、すでに昨日受田議員から質問されておりまして、外務大臣もお答えになっておるので、ここで重ねてお尋ねすることもないと思うのですが、しかし、牛場……

第58回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1968/03/12、31期、日本社会党)

○稻村(隆)分科員 日本とモンゴルの国交の樹立の問題につきまして、昨年も三木外務大臣にお尋ねいたしましたが、今度もお尋ねをして、ひとつはっきりした御返事を得たいと思っておるのです。  一昨年私がモンゴルに行ったときに、モンゴルのツェデンバル首相から、ぜひ日本と国交樹立をしたいから、佐藤総理と椎名外務大臣に私の考えを伝えていただきたいと言われたわけです。私は野党ですけれども、外交には野党も与党もありませんから、外務委員会でそのことをお伝えしたところが、佐藤総理は、モンゴルが国連に加盟するときに日本は拍手を送ったのだから、前向きの姿勢でひとつ検討してみよう、こういうお話であったわけであります。とこ……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

稲村隆一[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。