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高碕達之助 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

高碕達之助[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP1000(衆)
864位
委員会発言(政府)歴代TOP500
150位
各種会議発言(政府)歴代TOP250
133位

27期委員会発言TOP100
58位
27期委員会発言(政府)TOP10
8位
28期委員会発言TOP100
52位
28期委員会発言(政府)TOP25
11位
28期各種会議発言(政府)TOP10
8位

このページでは高碕達之助衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。高碕達之助衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

27期(1955/02/27〜)

第22回国会 外務委員会 第7号(1955/05/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 余剰農産物の交渉は、重光外務大臣の責任においてやっておりますが、実は私が国内の取りまとめ方をやりまして、ときには直接交渉にも当っておるわけでありますから、私からお答え申し上げます。  昨年のMSA援助の一千万ドルの問題は、向うからもらう、みなほとんどギフトになっておりますから支払い問題がありませんので、この問題は簡単に解決したのであります。今度の一億ドルの余剰農産物購入の問題は、一億ドルの中の千五百万ドルはギフトになってもらうのでありますから、これは問題はありません。あとの八千五百万ドルの中の七割は、日本が長期で借りるということの問題のために、今日までごてごていたしたのでありま……

第22回国会 外務委員会 第14号(1955/06/01、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。まだどういう条件が出るかわかりませんが、ひもというものにつきましては、たとえば将来日本において原料が発掘された場合に、あるいはアメリカの統制を受けなければならぬというふうなことがあれば、これは大へん大きなひもだと思いますから、それははっきり拒絶したいと思います。  それからトルコ協定の第九条につきましては、これは私ども見たところ別に大きなひもとは考えませんが、日本の自主的考え方から原子力を動力等に使う場合に、アメリカに協力を求めるということがきめられるなれば、これは別にひもとは考えません。けれども動力用に原子力を使う場合にアメリカと協議しなければならぬとか、……

第22回国会 外務委員会 第20号(1955/06/16、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 この問題はよほど慎重に考慮いたしたのでありますが、農林当局において検討いたしました結果、国内の農業生産に圧迫を加えないという結論に到達したのであります。
【次の発言】 私はアメリカの対外経済援助計画ということについてはよく存じません。ただ私が希望しておりますことは――今回の協定は相当わが国のために有利である、こういうことを感じております。従いまして数量だとか、あるいは種類を何にするかというようなことにつきましては、実情に応じて検討しなければなりませんが、もしアメリカが初めの予定のごとく、三カ年間に十億ドルという余剰農産物を輸入するという権限を大統領が持っていて、その第一年をやっ……

第22回国会 外務委員会 第21号(1955/06/17、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 それは文部大臣からお答えする方がいいかと思いますが、文部大臣と一緒に私は先方の責任者にごく最近に会ったのでございます。ところがアメリカ側が学童給食どかああいうものについて、アメリカがいろいろなことを言うということは、かえって日本に対してよい結果を来たさない。だから日本の事情を一番よく知っているものは文部省だから、文部大臣がこれをやりたい。それについては文部大臣は有料でやりたいと思っている。それについてどうだと言ったところが、それはあなた方の言うのはもっともだ。だから急速に文部省でこういう案で出すということを一ぺん示してくれないか、日本の言うことは自分は尊重しておる。大体それでい……

第22回国会 外務委員会 第22号(1955/06/21、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。現在のところ政府といたしましては、まだ来年度受け入れるということには取りきめておりませんが、私の考えといたしますれば、これは非常に有利なものであると存じておりますから、来年度におきましても――本年と同じような条件であるかどうかということは別問題であります、あるいは数量あるいは品種、これは相当考慮せなくちやなりませんが、先般来当委員会におきましても、いろいろ有益なる御注意がありましたから、そういう御注意を頭に置いて、できるだけ有利に、ある程度のものを受け入れたい、こういう考えでありますが、まだ政府としては先方の考えもありますから、そこまで決定いたしておりません……

第22回国会 外務委員会 第28号(1955/07/09、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。仮調印については、国会にかける考えはございません。新聞記者会見におきましては、新聞記者の方から、本調印ができれば国会にかけるか、こういうことでありましたから、できれば国会にかける。いつごろできるだろうか。相なるべくは早くやりたい。それじゃ七月中でもできればかけるか。それはできればかける。こういうふうな軽い答え方をしたのでありますが、本調印の方は、お説のごとくなかなか進まない。いろいろ細目についてこちらの検討したいと思うような点については、何もまだ言ってこない。あるいは賃貸する価格の点だとか、あるいはその他の細則について先方が言ってくれば、それについてさらに検……

第22回国会 建設委員会 第24号(1955/07/06、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま御質問の点でございますが、お説のごとく、私当時電源開発会社におりました。それで佐久間ダムの建設を非常に急いだ結果、建設大臣並びに三県知事の御尽力によりまして、電源開発会社と、五者の間に道路を作るための補償問題の申し合せができたわけなのであります。これは相なるべくは早く決定すべきものであるということはお説の通りでございます。もうすでに電源開発会社の佐久間ダムは、だんだん完成せんとしておるときでございますから、一日も早くせなければならぬ。御質問のごとく、ただいま経済審議庁におきましては、現在各関係者間の意見を総合いたしまして、どういうふうにやれば一番いいだろうか、また財政の……

第22回国会 商工委員会 第2号(1955/03/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 私、経済審議庁長官の高碕でございますが、今回引き続いて所管を引き受けることになりました。ただいま通産大臣の申し上げました通り、衆議院の商工委員会の仕事は非常に重要な仕事と存じます。また日本の経済全体にわたります上においても一番重要だと思います。私どももできるだけ皆様の御指導によって努力いたしたいと存じます。どうかよろしくお引き立てを願いたいと思います。  ただ一言お願い申し上げたいことは、エカフェの会議が開かれまして、二十七日から私、日本代表として出席いたさねばなりません。国際会議でございますから、どうしても礼儀上出なければならない場合がございます。相なるべくは私は議会に出たい……

第22回国会 商工委員会 第6号(1955/03/31、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 私よりお答え申し上げます。きのう、おととい、さきおとといと三日間私はやむを得ない公用のために出席できなかったのでありますが、はなはだ申訳なく、遺憾の意を表します。この点おわびを申し上げます。  ただいま御質問の昨年の五千万ドルを持ってきたMSA援助の問題につきましては、あれはアメリカからギフトでもらったのであります。自然これにつきましては前内閣がやったのでありますけれども、ある一つのひもをつけております。余剰農産物の買い入れにつきましてては、これは約一億ドルを買うのでありますが、そのうちの千五百万ドルはギフトでもらう、あと八千五百万ドルの中の七割は日本側がこれを使ってよい。これ……

第22回国会 商工委員会 第10号(1955/05/12、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 政府は今回総合経済六カ年計画に基き、その初年度たる昭和三十年度について経済計画の大綱を策定し、本年度本予算並びに財政投融資計画編成の基礎とするとともに、本年度の基本的な経済政策についてその概要を明示いたしたのであります。  今、お手元に配付いたしておきました昭和三十年度経済計画の大綱に従って、簡単に本年度の基本的経済政策について御説明申し上げたいと存じます。  御承知のように、六カ年計画におきましては、経済自立と完全雇用とを目標といたしておりますが、この目標を達成いたしますためには、一時的にもせよ、インフレーションを招来するようなことがあってならないことは申すまでもありません。……

第22回国会 商工委員会 第11号(1955/05/13、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 御説ごもっともでございまして、国家の経済を運営していく上においては、やはり何か一つの目安がなくてはならず、無計画であるということはすこぶる危険だということから、六カ年計画が発足いたしたわけであります。ところが、計画を立てる上におきましても、現在の規定では、経済審議庁では各省から数字を集めるということの権限もないわけなんであります。また、これを実行いたします上におきましても、監督することすらできないという状態でありますから、逐次その必要に応じて権力を強化しなければならぬかと存じますが、さしあたる問題といたしましては、各省から、要求する数字を提出せしめるということが一つでございます……

第22回国会 商工委員会 第14号(1955/05/19、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答えいたします。さしあたり現在審議庁におきまして、原子力の基本方針とか、各省との総合調整をやることにいたしまして、技術的なこととか、あるいは実際的に使用する方面につきましては通産省でこれをやるということで、国内のことは大体そのようなことに考えておるのでありますが、それよりもまず第一にやるべき問題は、アメリカから濃縮ウラニウムの受け入れについて交渉があるのであります。それとの交渉を開始すべきものかどうか、実は一方的にこの一月十一日に向うから申し出がありまして、さらに四月十八日に公文で申し入れがあるのであります。これの交渉に応じるかどうかということの態度をきめることが先決問題と存……

第22回国会 商工委員会 第19号(1955/06/01、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの御決議は、木材利用合理化促進に関する決議でございますが、これは私どもも非常にこの必要性を感じておったわけであります。御決議になりました御趣旨をよく体しまして、よく調査いたしまして、なるべく実行するように善処いたしたいと存じております。  第二の科学技術庁設置に関する決議でございますが、これはもともと非常に重要なことと存じまして、私どもは賛成いたします。つきましてはこれを実行に移すについてはよほど慎重に考慮する点があると存じまして、各方面と渡りをつけて実現するように努力いたしたいと存じます。特に原子力の利用につきましては、現在原子力利用調査会があるのでございますから、こ……

第22回国会 内閣委員会 第14号(1955/06/01、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。小金委員の御質問にお答え申し上げます前に、政府の計画いたしております経済六カ年計画というものについての大要の意見を申し上げた方がわかりやすいと存じますから、時間がかかりますけれども一応説明させていただきますが、今回政府におきまして計画いたしております経済六カ年計画というものは、従前いっておった計画経済とかあるいは統制経済とかいう意味でなくして、経済に対して一つの計画性を持たせるというくらいの程度に考えておるわけであります。六カ年後におきます日本の増加する人口に対してどの程度の生産をし、どの程度の国民所得をふやしていけば失業者がなくなり、そうして日本の経済が自……

第22回国会 内閣委員会 第45号(1955/07/22、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 長期の経済計画を立てるだけでなくて、その立てた計画に全体の政府の事業を協調するように持っていきたい、こう思うわけであります。計画を立てるだけでなく、その計画を遂行するということも一任務といたしております。
【次の発言】 長期計画を立てます上におきまして、防衛の六カ年計画というものが確立すれば、それは非常にやりやすいわけなんでありますが、防衛六カ年計画は現状においてはまだ相立ちかねるわけであります。といって、これを全然無視しているわけではございません。大体防衛というものは、国民の経済力に応じてその規模をきめなければならぬという建前のもとに、経済力が増大すればそれだけ防衛もふえると……

第22回国会 農林水産委員会 第7号(1955/04/05、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 私たいへん勝手を申しまして、昨日も出られませんで、きょうもこういうわけではなはだ申しわけないのでありますが、ただいまの御質問に対してお答えをいたします。余剰農産物の問題は御承知のごとく、昨年自由党内閣のときに吉田さんがおいでになりまして、一億ドルの品物を平常輸入のほかにそれだけ余剰農産物を買おうじゃないか、その場合にはその一割五分、つまり千五百万ドルはこれをギフトにしてもらう、あとの八千五百万ドルのうちの七割は日本政府がこれを買い取ろう。それから三割も日本が買うが、その三割はアメリカの都合でこれを円で使う。七割のものは日本に長期で貸してもらう、こういう話し合いがついて昨年の十一……

第22回国会 農林水産委員会 第48号(1955/07/27、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 これは全体に関係がありますから、私が公団になった理由を御説明申し上げます。これはひとり農林関係の仕事だけでなく、水道あるいは工業用水等、あるいは電力、いろいろな方面の関係事業がこれに包含されておりますから、これは公団ですることが一番穏当だろうと存じます。
【次の発言】 ただいまの御質問でございますが、経済六ヵ年計画におきましては、六ヵ年後に米麦換算として千三百万石を作らなければならぬ。この計画は曲げることはできないのであります。ところがこの計画を遂行しますにつきましては、根本的に言えば土地を作るということは非常にけっこうなことでありますが、これには大へん大きな金がかかりまして、……

第22回国会 予算委員会 第3号(1955/03/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの御質問にお答えいたします。MSA援助の五千万ドルの問題と、それから余剰農毒物の一億ドルの問題、これは別になっておりますから、それを別にお答えいたします。  五千万ドルの問題は、昨年自由党内閣のときに、三月と記憶しておりますが、アメリカとの間に協定ができまして、そのうち一千万ドルが譲与される。あとの四千万ドルについてはいろいろ話がありまして、当時の協定といたしましては、贈与の分についてはよく相談をするということの申し合せがありますから、その線に沿って、ただいまやっておるわけであります。  それから昨年の十一月、自由党内閣時代に協定いたしました一億ドルの問題、これはアメリ……

第22回国会 予算委員会 第8号(1955/05/09、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの御質問にお答えいたします。政府といたしましては、原子力は将来エネルギー資源の最も重要なものである。特に日本のごとくエネルギー資源が他の国と比較して少い国においては、その研究はどの国よりも十分にやらなければならぬ、こういう決心のもとに現在いろいろ方策を講じておるような次第でございます。  最近の濃縮ウラニウムの問題につきましては、これに対するいろいろなひもがついていないという場合は、当然これは借り入れたい、私はこういう所存でございます。ただいまそれは検討中でございまして、最近にアメリカの方からその方の調査に参りました人間も帰って参りましたものですから、今よく協議中でござ……

第22回国会 予算委員会 第9号(1955/05/10、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答えいたします。二百十四億の使い道につきましては、経済審議庁が中心になりまして今せっかく策定いたしておりますが、現在のところ大体電源開発という方面と、それから農地開発という方面と、それから生産本部の推進、この三つに分けてやっておりまして、詳細な数字はただいまちょっと記憶しておりませんが、三項目に分割することに方針をとっております。
【次の発言】 あれは全体の数量は一億ドルという金額があげられておりまして、そのうち一割五分、一千五百万ドルはこれは日本に対する贈与となっております。あとの八千五百万ドルの中の九割、つまり五千九百五十万ドルですか、これは日本に対する貸与になっておりま……

第22回国会 予算委員会 第10号(1955/05/11、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。六カ年計画の根本の方針は、六年後日本の人口がどういうふうに推移するか。それに従ってどれくらいの労働力がふえるか。その労働力をいかにして各方面に就業せしめて、失業者をいかにして少くするかということと同時に、並行的に日本の経済を自立せしめる、こういうことが主眼で六カ年計画を立てたゆえんでございます。その中にはただいま御質問の食糧政策、鉄鋼政策、石炭政策、電源開発というものを詳細に含んでおりますが、大体論で申しますと、鉄鋼は国民の経済力の伸展に従って相当数量増加していくわけであります。石炭は順次増加する。電力も同様でございますが、これは従前の経過にかんがみまして、……

第22回国会 予算委員会 第12号(1955/05/13、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。ただいま審議庁が大体幹事役になりまして、内閣の中に原子力利用準備調査会というものがございまして、その中に総合部を置きまして、最近アメリカから帰って参りました人たち、及びわれわれが調査いたしました材料を基礎にいたしまして、これはひもつきでないということを十分調べたいと思います。ひもつきの限度は何だ、こういうことでございましたが、これにつきましては秘密保持というような問題があると非常にめんどうだと思います。もう一つは、研究の自由を束縛するというふうなことになると困りますから、そういうことのないように十分調査をいたしまして、これを受けるかどうかをきめたいと思ってお……

第22回国会 予算委員会 第13号(1955/05/14、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。余剰農産物の問題につきましては、一億ドルの中で千五百万ドルをギフトにする、あとの八千五百万ドルの中の七割、五千九百五十万ドルを、初め私どもの予想ではこれを日本に持って参りまして、日本で処分して円貨をつくる。その円貨を、円貨で借りて円貨で返すと考えておったのでございますが、それに昨年来アメリカから条件をつけまして、円貨で返すときには、アメリカのドルのヴァリエーションによってドル・クローズをつけろ、こういう案になってきたのであります。そういたしますと、円で借りておいて円で返す場合に、その金額がきまらないということになると取扱い上はなはだ困難いたしますので、事実は……

第22回国会 予算委員会 第14号(1955/05/16、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。原子力の平和利用につきましては、審議庁長官の方でとりまとめて、原子力平和利用準備調査会も発足いたしておりまして、先般アメリカの方から帰って参りました原子力調査団を中心といたしまして、いろいろ検討いたしております。ただいま外務大臣に御質問のようなぐあいに、アメリカの方では、なるべく日本に濃縮ウラニウム等を利用して研究を進めたい、こういう所存でおるようでございますが、それが五月一ぱいくらいに日本の態度をきめて、向うへやると、一カ月くらいは調査がかかる、こういうことを内報して参っておりますから、ちょうどアメリカの議会開会中、六月一ぱい中にこれを決定したい。そうしな……

第22回国会 予算委員会 第15号(1955/05/17、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。日本の輸出産業を振興いたします上につきましては、もちろん設備の近代化、合理化をやらすことが必要でありましょうが、大体日本の輸出産業の根底を見てみますと、中小工業者、その人たちの製品によって輸出増進される数量が非常に多いのであります。これは日本の労力が現在におきまして、外国と比較して非常に手先きが器用である、こういうような問題が認められておりまして、その生産の技術もほかの国と比較いたしまして非常に精巧である。これを利用して輸出産業を振興いたしたい、こういう所存でございますが、それにつきましてはただいまお話のごとく、各労働者自身の技術の精巧度を向上する、また創意……

第22回国会 予算委員会 第16号(1955/05/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 先般の委員会でさよう答弁をいたしましたことは、間違いありません。
【次の発言】 ただいま大蔵大臣が説明いたしましたことについては、全く同感でございます。
【次の発言】 お答え申し上げます。いろいろやるべき政策はたくさんございますが、防衛費というものにつきましては、私どもは六カ年計画を立てます上におきまして、国力に順応してこれを増減いたしたい、こう存ずるわけであります。従前のごとく防衛費が仮想敵国を置いてどうこうというような考えは全然持ちませんで、国力に順応したものをもって防衛費といたしたい、こういう所存でございます。  それから将来の経済の計画性を持たせます上におきまして、まず……

第22回国会 予算委員会 第19号(1955/05/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。今回の六カ年計画は、資本主義の経済の体制におきまして、この計画自身におきましても、政府だけできめるのでなくて、できるだけ民間の意見を聞いてそれを取り入れて、その計画を立てていきたい。ただいまのお話のごとく、六カ年後に増加する人口に対してできるだけ完全雇用し、かつ、自立経済を達成いたしたい、こういう所存でございます。従いましてこの資本主義経済の体制のもとでやっていくのでありますから、お話しのごとくいわゆる計画経済とか統制経済とかいったふうな政府の力を直接用いるということは相なるべく避けたい。そうして間接的に、あるいは為替の操作なり財政の投融資なり、あるいは民間……

第22回国会 予算委員会 第26号(1955/06/21、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。私はネリが日本へ参るにつきまして、この交渉は外務大臣がおやりになるべきものだと思いますが、事経済問題に関する点が多いのでありますから、外務大臣をお助けする意味におきまして私は折衝に当ったのであります。その点をまず最初に明らかにしておきたいと存じます。  それで私は全体の金額については、当る前に日本として負担し得る能力は一年にどれぐらいあるか、これは経済的の問題から考えたのでありまして、おそらく大よそ一年に二千万ドルぐらい、せいぜいやっても二千五百万ドル――二千五百万ドルは少し無理だろうが、二千万ドルないし二千五百万ドルくらいしか払えないたろう。これは日本の負……

第22回国会 予算委員会 第30号(1955/07/14、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申します。原子力に関して、米国その他におきましては、機密条項が非常にたくさんあるということは、御承知の通りでございます。それは原子力がおよそ兵器として使用されるということのために、機密条項が多いのだと私は想像いたします。今回日本が濃縮ウランを受け入れましたのは、これはその濃縮ウランを平和に利用するということが前提でありまして、それがためにあの仮調印の第六条におきましては、機密条項に属する資料は、これを提供しないということに相なっておりますから、今回濃縮ウランを受け入れましたにつきましては、機密に属するものはほとんど何らない、こういうわけであります。従いまして日本におきまし……

第22回国会 予算委員会 第31号(1955/07/15、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。この前のMSAの援助と違いまして、大体は日本が金を払って買うのですから、日本が自主性を持つのは当然であります。しかしこれは、相当長期に借りるものですから、農業開発に使うとか、あるいは電源開発に使うとか、あるいは国土総合開発に使うとか、そういう大体のわくだけは最初に申し合せをするわけでありますが、そのわく内において自主性をもって全部使うということには異論はないわけであります。ただしこの結果については、借金しておるのでありますから、報告するという義務は伴っておるわけであります。
【次の発言】 ただいまの御説はごもっともでありまして、今回の国会におきましてもその御……

第23回国会 外務委員会 第5号(1955/12/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 今のお説はごもっともでございまして、まず濃縮ウランが入ってくるまでの間に一番先にきめるべき問題は、行政機構をいかにして強化するかという問題でありまして、これはできますればこの臨時国会にも提案したいと存じまして、一生懸命やっておるわけであります。同時に基本法というものはこれを動かしていく上において一番必要なルールでありますから、これも並行的にやりたい。これも今せっかく検討中でございますが、おそくとも今度の国会までには完成したい、こう存じているわけでございます。
【次の発言】 なるべく両方ともこの臨時国会に出したいと思って努力いたしておりますが、現在の見通しでは、そういうただいまの……

第23回国会 予算委員会 第1号(1955/12/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。従前の交渉経過からしまして、二億五千万ドルというあの経済協力の問題につきましては、これは純粋なる商業ベースでやることでございまして、現在においては、もうすでに実行されておるものがあるのであります。そのベースを基礎といたしまして、今後純民間において、両国の商社間において取りきめをするということに相なっておるわけなんでございまして、従いまして政府といたしましては、これに対し経済上の責任はないわけであります。といって、全然責任がないか、こういえば道義的の責任は当然あるわけでありますから、この道義的の責任の範囲をいかにすればいいかということは、今後の折衝に待ちたい、……

第23回国会 予算委員会 第2号(1955/12/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 経済六カ年計画につきましては、計画を立てました以上は当然これを基礎にいたしまして実行に移したい、こう存じておるのでございます。ただこの際に一応申し上げたいと存じますことは、持てる国が自給自足経済を立てるためにいろいろの経済計画を立てるというのと、わが国の経済の立て方はおのずから違っておりまして、三として輸出貿易に依存しておることが多いのであります。各国の経済情勢によってこの数字は変化をいたしますから、変化した場合には時々刻刻この計画等につきましても調整を加える、こういう覚悟でやっていきたい、こう存じております。  第二の御質問の輸出貿易のことにつきましては、五カ年後には二十六億……

第23回国会 予算委員会 第3号(1955/12/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 従来経済審議庁は、大体日本の経済をよく検討して、経済白書を出すということが目的であったのでありますが、本年来六カ年計画を立てる、こういうことで従来の目的から幾らか目的が変ったわけでありますから、プランニング、計画する、そういう意味で企画庁という名前に変えたのであります。
【次の発言】 この計画経済というものは、社会主義経済のもとでやるのと違って、資本主義経済のもとに長期の経済計画を立てるというわけでありまして、それは今後現在の経済を安定せしめつつ、つまり混乱を起さない範囲におきまして、将来における増加する人口に対する対策とか、将来における日本の経済を安定せしむるという基本をもち……

第23回国会 予算委員会 第4号(1955/12/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 六カ年計画は本年一月発表いたしまして以来、その後の経済情勢の変転に応じまして、さらに経済審議会においていろいろ検討いたしまして、ようやく十二月五日にこの答申が出たのであります。これによりますと、民生安定についての厚生計画等相当織り込んでおるわけでございまして、特に住宅問題におきましては、六カ年を期しまして二百七十万戸を完成いたしたい、こういうことでやっておるわけでございます。一方食糧の増産におきましても、六カ年間に千三百万石の増産を達成する、同時に食生活の改善をするということに相当の計画を織り込んでおるのであります。その他低所得あるいは生活保護を要するという方面の方々のために、……

第23回国会 予算委員会 第5号(1955/12/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 これは長期計画と関係がありますから、私便宜お答えいたします。財政投融資につきましては、現に本年の、こときも、大体輸出産業あるいは基本産業というものと同時に社会政策を加味いたしまして、住宅公団とか、あるいに農林漁業公庫とか、あるいは中小公庫、この方面にできるだけたくさん金を回したのでありますが、今日の現状におきましては、輸出産業も相当よくなってき、あるいは民間の資本も相当増加して参りましたから、財政投融資方面も、この基幹産業の方におきましては、約百六十億円をさいてこれを民間の投融資に回す、こういう方針でございますから、来年度及び今後の方針等におきましても、そのときの情勢に応じて国……

第24回国会 外務委員会 第19号(1956/03/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 日本の経済を自立させますためには、どうしても輸出を振興させなければならないというわけでただいま立案をしているわけであります。しかしながら私個人の考えといたしまして、日本の経済をほんとうに自立させるということになれば、戦前日本は満州、台湾、朝鮮等に非常に多額の資本を投じまして、その間に一つのつながりを持って日本の経済は成り立っておったのであります。今日その満州、朝鮮、台湾というものが日本の勢力圏から取り去られてしまって、これがなくなったということになれば、これはどうしてもこれにかわる経済的の提携のできる相手を見つけなければならぬ、それには何としてもやはり東南アジア人体というものを……

第24回国会 外務委員会 第27号(1956/04/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 現在の日本といたしましては、投資する以上は、なるべく日本を中心に考えたいということで考えておったわけなのでありますが、それでインターナショナル・ファイナンス・コーポレーションにつきましては、これは投資する以上日本のためになることだ、こういうふうに感じておったわけでございます。いろいろ内容を調べてみますと、これは日本には持ってこられないということは、規則にはないわけでございますが、しかしどちらかというと、未開発の地域に重点的にやるということになっておるわけでございますから、コロンボ・プランにおきましては御承知のごとく、日本が援助をする国に回っておるわけでございます。そういう建前か……

第24回国会 外務委員会 第29号(1956/04/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 御承知のように、昨年日本の輸出貿易は、われわれの予想しておりましたよりも急速に進歩をしたのでありますけれども、これは必ずしも日本の状況がよかったということだけではなくて、世界の景気がよかったためにああいう結果になったのでありますが、これをいつまでも望むことはできないから、どうしても新しい方策を講じて、輸出を振興していかなければわが国の経済が自立できないということから、今後の経済的外交を促進していきたいということが、今後の経済自立計画に対する重要な点だと存ずるわけであります。その意味におきまして、今後の輸出は、できるだけプラント輸出というものに重点を置きたい。そうしてブラント輸出……

第24回国会 外務委員会 第36号(1956/04/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 現在御承知のごとくソ連側は魚族の繁殖保護ということから、なるべく漁獲高を制限しよう、こういうことを希望されていることは事実であります。これがために農林大臣はモスクワに参りまして、その交渉をしている最中であります。従いまして現在許可している者すらも、どういう方法で制限をするかということを当然考えなければならぬ点だと思っておりますときに、日本国民が、かりにソ連から許可があったからといって、今日以上に漁船の数をふやすということにつきましては、現在折衝中の段階におきましては許可しない方針で進みたいと存じます。
【次の発言】 ただいま取り調べております範囲におきましては、ソ連代表部から植……

第24回国会 外務委員会 第45号(1956/05/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 私は今回日比賠償問題の首席全権として参りました関係上、これに介入いたしました経過等について一応御説明申し上げて、御協力をお願い申し上げたいと存ずるわけであります。  御承知の通り、日比賠償問題は、昭和二十七年に津島全権が参られて以来引き続き大野・ガルシア等いろいろございましたが、いずれも妥詰するに至らず、昨年の五月今回の首席全権となりましたネリが、この交渉のために参りましたときに、外務大臣から、問題が経済問題であるから主として外務大臣の命令のもとに話をしてくれぬか、こういう要請がありまして、昨年の五月以来私主としてこのネリとの交渉をいたしたわけであります。それが今外務大臣の御報……

第24回国会 外務委員会 第47号(1956/05/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。ビルマの賠償は年額二千万ドル、またフィリピンの賠償は年額二千五百万ドル払っていくということは、日本の財政から申しまして相当大きな負担であります。これは、従前の国際賠償のように戦争に負けてそれだけ払うというのと異なっておりまして、今後支払いますものは、日本の役務あるいは日本で生産できたものをもって払う、それが直接賠償を受けた国の経済の発達に寄与するということが根本の原則になっておるわけでありますから、日本の国といたしましても、これを払うことによって手切れ金を払ったのではなく、今度は手付金というとちょっと語弊があるのでしょうけれども、結納金を払うというような考え……

第24回国会 外務委員会 第48号(1956/05/23、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 原町的にはちっとも変っておりません。ただ字句の上におきまして一億五千万ドルの借款が、これが交換公文に変ったというだけでございます。
【次の発言】 その他の点についてはありません。
【次の発言】 これは原則においては初めからわれわれの考えは一つでありました。ところが初めの交渉におきまして、フィリピン側は八という数字にとらわれておったものでありますから、そういうふうな関係上、われわれは初めからこれは分けた方がいいと思っておったのですが、フィリピン側の都合で、これを賠償協定と同じような形式にしてほしい、こういう考え方があったわけであります。ところがだんだん調べてみると、一億五千万ドル……

第24回国会 外務委員会 第50号(1956/05/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 対外債務全体としては、これは五ヵ年計画から申しますとまず現在の日本の国力からいえば、対外債務は大体年間一億ドルは支払い得る、こういう基礎をもって計算しております。この一億ドルには対外債務が全部入っているわけでありますから、それではその中にビルマに幾ら、インドネシアに幾ら、こういう内訳は、私どもははっきりしておりませんが、経済力、負担力はそれくらいである。そこで、できるだけビルマの方も、一年のわれわれの負担力を少な目にしてもらわなければいかぬと思っておりますが、これは相手があることでありますから、相手の意向をよく聞いた上できめなければならぬ。先方とすればできるだけよけいほしいでし……

第24回国会 外務委員会 第51号(1956/05/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 前からの意見の一致しなかった点、これは昭和二十六年以来津島さん等がやられたときのことは私詳しく存じませんが、昨年の五月にネリが参りまして以来の両方の意見の食い違いについて今日までかかった、この点について御説明申し上げたいと存じます。  それは、初めネリが参りましたときの第一のわれわれが受け入れられないと思ったことは、二千万ドルを現金でくれろということを先方は非常に強く主張しておった。それから第二の点は、役務として三千万ドル程度でとめてくれろ、それ以上を五億五千万ドルの中に入れるということになれば、これは日本の労働者が無数に来るから困る、この点は非常に強く主張しておったのでありま……

第24回国会 外務委員会 第52号(1956/05/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 今アジア局長がお答えいたしました通りだと思っております。終戦直後、私は満州に二カ年おったわけでありますが、当時、現在のソ連も、そのソ連の責任者もはっきり申しておったことは、現在の中国政府はやはり国民政府であって、中共はある一つの侵略者であるということを言っておったのであります。今その情勢は変化いたして、現状に及んでおることは御想像の通りでございますが、当時中国政府の人たちの考え方では、全体の日本と中国との関係は、従前の恨みは捨てて、両国手を握らねばならぬ、こういうふうな精神が、中国全体の国民の中に、私は及んでおったと存じております。その意味からいって、つまり現在の国民政府は賠償……

第24回国会 外務委員会 第61号(1956/07/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 森島さんのお問いにお答えする前に、一応委員各位にごあいさつ申し上げたいと思います。  先般重光外務大臣が日ソ交渉のために参りまして、その留守中を私に外務大臣代理をしろ、こういうふうな命令が入ったのでありますが、御承知のごとく私は外務省の仕事につきましてはきわめてふなれでございまして、特に先ほど御質問の、次官が出席するかせぬか、こういう問題になりますと、まるで私はよく存じないわけでありまて、この点につきましてははなはだ申し訳ないのであります。私できるだけ重光大臣の留守中にはこういう委員会に出席さしていただきまして、皆様方の御意見をよくお聞き申し上げて十分の頭を作りたい。同時にまた……

第24回国会 外務委員会 第62号(1956/08/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの御質問でございますが、これは重光全権が帰ってきて御報告を願わなければはっきりしたことはわかりませんが、私どもが想像いたしまする点につきましては、重光全権は八月の十二日と記憶いたしますが、最後にシェピーロフと会ったときに、十三日までになるべく回答したい、こういうことで従前のいきさつを報告したのであります。そのときの情勢から判断いたしますと、これは先方の申し分はそのままのむということでなくて最後の場合に決心をせなければならぬから自分にまかしてくれろ、こういう電信であったのであります。これに対しまして政府といたしましては、十三日まではまだ回答し得る時期に到着していないからこ……

第24回国会 外務委員会 第63号(1956/08/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 先般の委員会において植原委員から御質問がありまして、私は西村条約局長がどう言ったということは存じなかったものでありますから、何とも言えない、こういうお答えをしたのでありますが、いろいろこの問題につきまして検討いたしました結果、私の考えといたしますれば、サンフランシスコ講和条約におきまして、日本全権ははっきり、日本の固有の領土は含まれない、こういうことを言っておりますから、私は、日本固有の領土ということが択捉、国後についてはっきりいたしますればこれは含んでいない、こう解釈いたします。
【次の発言】 ダレスさんの発言についていろいろな憶測が新聞紙上で伝えられますが、これはいずれ重光……

第24回国会 国土総合開発特別委員会 第4号(1956/03/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 国土総合開発の目標は、御承知のごとく国土の総合的な利用と開発と保全ということであるわけであります。わが国のような狭小なる国土におきましては、どうしてもこれは必要である、こういうことのために昭和二十五年に国土総合開発法、北海道開発法の二つの法律が成立したのでありますが、これはまことに意義のあることでございます。ところで北海道開発は、北海道開発法の規定によりまして、北海道開発庁が所管しておられる。その他の地域につきましては、私どもの経済企画庁が所管しておるような状態でございますが、開発の基本的な考えは、北海道の開発にいたしましても、内地の開発にいたしましても、同じ方針であると考えら……

第24回国会 国土総合開発特別委員会 第6号(1956/03/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 国土を総合的に開発をするということにつきましては、これを全国的に見るべきものであるということは、当然のことであります。この法律は前から出ておるわけなんでありますが、一方特定地域をやるとか、いろいろな問題がございましたけれども、一昨年経済六カ年計画、今日の五カ年計画を立てますときには、この経済六カ年計画というものについては、大体国土の開発を全国総合的に見るということが中心になっておるわけでありまして、経済六カ年計画、現在の経済五カ年計画は、日本の経済を自立せしめて、できるだけ雇用関係を確保するというのが目的であります。それの一環といたしまして、まず第一に輸出を増進して、経済を自立……

第24回国会 国土総合開発特別委員会 第8号(1956/03/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 先般、当委員会から御要求がありましたときに、私はちようど病院に参りまして、手が動かなくなってしまったものですから、注射をしておったわけなんです。それで、時間もだいぶたちましたが、非常にお待ちかねだからすぐ来いということで、こっちまでわざわざ来たのでありますけれども、入口のところでまた悪くなって、もう一ぺん手をなおさなければならないということで、病院に行ったわけでありまして、まことに相済みませんでした。
【次の発言】 まことにごもっともだと存じます。中途半端でやめるというほど、資本の乱費はないわけでございまして、特別、政府の事業というものについて、資本の乱費が各方面に行われている……

第24回国会 国土総合開発特別委員会 第9号(1956/03/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 これは政府といたしましても、その点につきましては、非常な欠陥があるということを自覚いたしております。各方面の調査によって違つておる、これは大へんな間違いである。総合開発をいたします上につきましても、正確な実態を把握するということは、根本的に必要な事項である、こう存じまして、調査費がどのくらいかかるかというふうなこともいろいろ検討いたしてみますると、莫大な金を要する。三百十四億なんという大きな金がかかる。こういうふうに、調査費用だけでもそれだけかかるというようなことが出ておるわけでございます。しかしながら、これが莫大な費用がかかるからといって、捨てておくわけにいかない、予算の許す……

第24回国会 国土総合開発特別委員会 第21号(1956/05/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答えいたします。今回の行政機構の改革によりまして、北海道の開発につきましては総局がこれに当る。それから地方の開発につきましては内政省が当る。しかし全国を総合いたしまして基本的の計画は、経済企画庁で立てる。この方針はちっとも変っておりません。かつ各内政省なり北海道庁で立てます開発計画について、そこを来たした場合には、経済企面庁はこれを調整するという任務を持っておりますから、今回の行政改革におきましては、経済企画庁といたしましては非常に便利になる、こう見て、おるわけでありまして、各行政機構の改革をなさることは、けっこうだと存じております。

第24回国会 商工委員会 第4号(1956/02/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 経済計画につきましては、もうすでに経済六カ年計画で発表いたしておりまして、本年これを経済五カ年計画ということにいたしたのでありますが、第一にこの経済計画を立てまして、それを有効に使いますのには、一年やった結果どういう結果になったかということをよく検討する必要がある、こういうのがこの経済計画を有効に利用するゆえんでございまして、昭和三十年度の経済計画を昨年一月に立てましたものと、今日二月になりまして、約一年間を顧みた結果を検討いたしてみますと、まずわれわれが十六億五千万ドルの輸出という考えでおりましたところが、今日では大体二十億五千万ドル、計画に対しまして約二四形強ふえておる。ま……

第24回国会 商工委員会 第5号(1956/02/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 非常にむずかしい御質問ですが、これを端的にお答えいたしますると、佐々木委員のお話のごとく、私は今日まで全部実業界におりまして、ようやく一年間政府の仕事をやったのでありますが、その間にあって一番私の感じましたことは、実業界におりますと、金を集めた場合には、それが借金であろうとあるいはそれが株式であろうと、これによってその事業を起した結果はどういう結果であるか、もうかったとか販路を拡張するとか、生産がふえるとか、この予算を必ず提出するのでありまして、その予算の結果は必ず一年ごとに報告せなければならぬということになっております。この政府の予算審議は非常に厳格にやられておるようでありま……

第24回国会 商工委員会 第6号(1956/02/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 もちろんわれわれはこの委員会の決議なり委員会で申し上げた公約というものにつきましては、これは十分実行し得るように持っていく方針であります。これは変りはありませんが、これにつきましては、閣議におきましてもまたそういうふうな問題が起りました場合においても、十分尊重してこれを実行に移すように努力しておりますが、全部ここで御希望になったことをそのまま実行し得るかどうかということは、すべてほかの関係のあれもありますから、その通りに実行されるということは困難性があるかと存じますけれども、できるだけこれを実行に移すということに努力をいたすつもりでございます。

第24回国会 商工委員会 第8号(1956/02/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 日本の経済を自立さすためには、どうしても宿命的に輸入しなければならぬものが相当あるわけです。食糧にいたしましても原料にいたしましても、これをまかなうためにはある程度輸入しなければならぬ。大体国民総生産の一一%くらい輸入いたしておりますが、それくらいの程度を輸入しなければならないということは宿命的であります。この輸入をするためには、どうしても輸出を増進するということが根幹でありますが、しかしながら同時に輸入をどうして防遏するかということを考えなければならぬわけであります。国内にある資源をできるだけ近代科学を利用して活用するということ、これが根本方針である、こう存じております。

第24回国会 商工委員会 第28号(1956/04/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま鹿野さんのお話のように、日本全体の経済計画を立てる上におきまして、できるだけ人口を各偏僻の地に配置する政策をとるということは最も必要だと考えます。つきましては、その地方に、工場を建てる人のために、できるだけ有利な条件を提供するということを国策として立てるべきだということは、全く同感でございます。それが同感であるにもかかわらず、東北地区に今度下流増を負担せしめるということは、これに反するではないかという御質問でございますが、私は日本の電力というもの全体から考慮いたしまして、今後の電力開発は逐次山間地帯に入っていかなければならぬ。従いまして、その建設の工費も高くつく、高くつ……

第24回国会 商工委員会 第29号(1956/04/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。最初創立の当時のことにつきましては、私はちょうど電源開発の総裁でありましたから申し上げますが、当時の考え方といたしますれば、ただいまお話しのごとく、できるだけ政府出資でもって低金利の金を使わすという考え方で進んでおったのでありますが、その後の情勢からいたしまして――当時創立いたしましたときには民間資金が非常に枯渇いたしておりまして、いわゆるオーバー・ローンが非常に多かったのでありまして、とうてい民間の資金に依存することはできないというほどの発足でありました。ところが、御承知のごとく、昨年来民間の資金が非常に豊富になりまして、金利も逐次低下の状態であります。こ……

第24回国会 商工委員会 第31号(1956/04/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。一つの河川を処理いたします上におきましては、これを水力電気という方面から見ることも一案でありますけれども、川全体の有効利用という点から見ますと、水力電気というものは川の利用の一部分にすぎないのでありまして、重大なる目的は、この水を完全に利用して灌漑及び工業用水に使うことであります。その意味から申しますと、農業用水としてこのダムによって貯水されたる水を利用する場合における水温というものは非常に重要な問題と存じまして、農業用水として需要があるたびごとに、あるいは取入口を考えてやらなければならぬとか、そういう施設が作られなければならぬと思っておるわけなんでありまし……

第24回国会 商工委員会 第41号(1956/04/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 忌憚なく言わせていただきますれば、永井柳太郎氏が日本電力を統制して一本にするという考え方で進まれたことは、私は達見だと思っております。せっかくああいうようにできておったものが今日こういうように九つに分割されたということは、むしろ悪政であった、今日私はそう考えております。従いましてこれをどういうふうにやって電力料金を安くするかという問題になれば、おそらくはそういう問題にまで触れなければならないと存じますが、今日この電発会社を中心としてやらすかどうかということは、これは非常に研究を要する点だと存じます。私の考えを露骨に言わせていただきますれば、電発会社は電源を開発するということに重……

第24回国会 商工委員会 第63号(1956/10/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 経済の長期計画の過去の実績、またこのあり方につきまして一言御報告申し上げたいと存じます。  第一次鳩山内閣が成立いたしました翌年、三十年の一月の十八日にいわゆる経済長期六カ年計画を作ったのであります。これを概括的に申しますと、その当時六カ年の後、昭和三十五年度に達成する目標は、今日からこれを見ますと、六年の計画のもの、つまり三十五年度を目標といたしておりましたものが、三年の後の今日すでにこれを突破しておる、こういう状態でございます。これは一面からいえば、その計画はいかにもずさんだというおしかりもあるだろうと思いますけれども、当時われわれが考えておりました情勢からいたしますと、日……

第24回国会 農林水産委員会 第32号(1956/04/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま委員長から御報告を願いました通りに、私、昨年河野農林大臣が留守中少しばかり留守居をいたしました。そういう関係もございましたものですから、お前はまあ比較的伴食だしひまだろうからやれ、こういうわけでございましょうが、私河野農林大臣の留守中留守を守ることに相なったのであります。来月の十五日くらいには農林大臣はお帰りになるだろうと思いますが、それまでの間、私はなはだ不敏でございますけれども、十分職責を尽して留守中を全ういたしたい、こう存ずるわけでございます。特に国会開会中でございますので、私は時間の許す範囲におきまして、私に要求がなくてもできるだけ出席させていただきまして、皆さ……

第24回国会 予算委員会 第1号(1956/02/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 経済五カ年計画は、昨年の経済六カ年計画を大体に受け継いだものでございます。昭和三十五年を目標といたしまして計画を進めておるわけであります。三十一年度の予算は、三十年度の一年の経験によりまして、この目的を達成するために、いろいろ重点的にいたしますが、せんじ詰めますと、三つの点に帰着するわけであります。一つは、生産基盤の強化ということ、第二が輸出の促進ということ、もう一つは雇用機会の増大、この三つが重点になっておるわけであります。生産基盤の拡大につきましては、まず工業立地条件ということのために、工業用水をどういうふうに確保するかという点を新たに組んであります。それから中小工業を基礎……

第24回国会 予算委員会 第2号(1956/02/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの御説はごもっとものことでありますが、これは昨年のバンドン会議から以来の問題でありまして、御承知のバンドン会議は政治的の色彩をもちまして、アジアのブロックを作ろう、こういう意向が相当一部分にあったのであります。これに対しまして、わが国といたしましては、現在自由主義のブロックがあり、一方共産主義のブロックがあるときに、またアジアの政治的のブロックを作るということは、おもしろくないという考えでありましたが、事経済に関する範囲におきましては、アジアにおきましては、ある種の経済の決済同盟を作るとか、あるいはアジアにおきましては、経済単位を大きくして、今のヨーロッパの経済単位を大……

第24回国会 予算委員会 第3号(1956/02/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。この人口問題、特に就労者の人口の増加ということはこれは非常に重大な問題でありまして、これを政府といたしましては十分取り入れまして経済五ヵ年計画を立てたわけであります。大体におきまして生産を増加していくということがすべての問題を解決するゆえんである、こう存じておりますが、しかしながら労働におきましては今日非常にたくさんの人口をすでに包容しておりますから、これには三十五年度を期しまして、大体四%程度を吸収していこうじゃないか、それから工業方面におきましても大体一七%強、約一八%くらいを吸収する、第三次産業におきましては二〇財吸収する、こういうような考え方でおりま……

第24回国会 予算委員会 第4号(1956/02/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。大体、五カ年計画におきましては、農業生産は二〇%増していこう、そのほかの第二次、第三次――第二次産業は五三%、第三次産業は二九%、こういう数字になっております。これに対して、人間を収容する、労働者を収容するという方面から参りますと、農業の方は四・四しか収容していません。それから第二次の方は一七・九、第三次は二〇%、こういうことになっておりまして、生産をふやして、できるだけそちらの方に行く人を少くしよう、従いまして、各自の農村の収入をよくしよう、こういうのが計画の根本基礎になっております。それを基礎といたしまして、この三十一年度の予算を組んだわけであります。

第24回国会 予算委員会 第5号(1956/02/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま御質問の要旨は、防衛予算は非常にふえるが社会保障費はその割合にふえない、こういうような御議論と存じますが、大体統計におきまして、防衛費と国民所得との関係は、昭和二十八年におきましては二・一%、それが二十九年は二・二%になり、三十年は二%、三十一年は二%、こういうことになっております。これに比較いたしまして、社会保障費と国民所得との割合を見ますと、二十八年は一・二四%になっております。それから、昨年は一・五二%、本年、三十一年度は一・六三%、こういう工合に逐次国民所得に比較いたしまして防衛費の方は、大体三十一年度は二%、それに比校いたしまして、社会保障費、これは失業対策も……

第24回国会 予算委員会 第6号(1956/02/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答え申し上げます。経済五カ年計画におきましては、大体経済的に考えまして、国民の負担し得る防衛費というものはどれくらいだというふうなことから割り出しまして、過去の実績から見まして、二十七年から本年までの防衛の比率は、大体国民所得の二・二%程度になっております。その程度のものを、将来国民所得が増加いたしますにつきましては見ていく、こういうふうな考えで五カ年計画を立てております。
【次の発言】 今のお話のごとく、軍備優先だといってそれだけ天引きされてあとやられるというふうなことは、計画上絶対にできません。また同様に社会保障費がこれだけ必要だといって厚生省要求を天引きされて、ほかの計……

第24回国会 予算委員会 第8号(1956/02/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 二十九年を起点といたしまして、昭和三十五年を目標といたしまして、第一次産業と第二次産業それと第三次、こういうふうに分けまして、この生産の目標をきめておるわけでありますが、それに要しまする第一年度の費用といたしまして、三十一年度といたしまして、まずお尋ねの公共事業について申しますと、これは三十年度よりも十六億円ふやしておるのでありまして、三十年度は千二百五十五億、こうたっておりますから、三十一年度は千二百七十一億、こういう工合に十六億ふやしておるわけであります。これは六ヵ年計画、つまり今度の五ヵ年計画から申しますと、三六%ふやしておる、こういう規模から申しますと、いかにも小さそう……

第24回国会 予算委員会 第9号(1956/02/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの御説はごもっともでありまして、私ども双手をあげて賛成するわけでありますが、何しろ一千数百億という大きな金であります。同時にまた自動車専用道路というものにつきましては、これは鉄道との両方の関係があるわけでありますから、二重投資になるということも考えなければならぬ。いろいろな点から考慮する必要がありまして、今にわかにこれを予算関係というような点で決定しかねますが、私どもの考えておりますところは、まず自動車専用道路というものについては、どういうような仕事がどういうような結果になるだろうかということをまず知るために、神戸―名古屋間――これは中央幹線になっても、あるいは海岸線に……

第24回国会 予算委員会 第10号(1956/02/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 経済五ヵ年計画におきましては、防衛費というものは、大体国民の所得の二・二%ということに見ております。国民所得は三十五年を期しまして大体八兆円になりますから、八兆円ということから見ますと、その二・二%にしますと千七百億という数字になります。そこで防衛分担金と防衛費を合計いたしましたものを防衛関係費としてわれわれは見ておりますから、その数字の範囲内で押えるわけであります。

第24回国会 予算委員会 第11号(1956/02/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 今私ここに正確な数字は持っておりませんが、大体はそういう干拓事業あるいは農地の改良あるいは河川というものにつきましては、御説のごとく今までの計画からいきますと、これだけの予算措置では相当の時間がかかるだろう、こういう感じは私も持っておるわけでありまして、これはできるだけ後半期においてこれを取り返していきたい、こういう方針で進んでおるわけであります。
【次の発言】 経済五ヵ年計画は各省の事務当局が寄り、その上に民間の学識経験者が寄ってそうしてあの五ヵ年計画を立てておりますから、各省とも十分連絡をつけてあの計画を作ったわけであります。従いましてこの予算を作ります上におきましても、こ……

第24回国会 予算委員会 第12号(1956/02/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま大蔵大臣からお答えいたしましたところで大体尽きおりましょうと存じますが、英本国に対する貿易とスターリング地域全体に対する貿易は、やはり別に考えていかなければならぬと思っております。英本国が今日インフレーションを防止するために、輸入を制限し、輸出の方に力を注いでおるということは事実でありますが、それにつきましては、わが国といたしましては、できるだけドル地域から買うものを、英本国なりスターリング地域から買うという方針をとっていくことが大事だと存じております。またその他のスターリング地域のことにつきましては、同様やはりものを買う。これからの貿易はどうしても買ってくれたところに……

第24回国会 予算委員会 第16号(1956/05/31、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 何を基礎としておるかということになりますと、これはいろいろな議論がありましょうが、従前の日比交渉に顧みまして、最初津島全権が参りましたときには、先方は八十億ドルという数字を出したのであります。それに対しまして中途で大野・ガルシア案というものが出まして、これは四億ドルということと、それによって十億ドルの経済効果をあげるということが大野・ガルシア案になっておったのでありますが、これは御承知のごとく不幸にして成立しなかったわけであります。私は昨年の五月にネリが参りまして以来、外務大臣をお助けいたしまして、経済問題であるということでネリと折衝したのでありますが、そのときに彼は初め十億ド……


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 外務委員会 第2号(1958/06/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま御質問のバンドン会議で決議いたしました精神は、今日岸内閣におきましても当然これは受け継いでその通りの方針で進む考えでございます。従いまして先ほど藤山大臣のお話しになった、中共は承認していなくとも、これは友好精神、互恵平等の精神によって友好関係を持続していきたいという考えは間違いありません。
【次の発言】 地理的に考えましてもまた歴史的に考えましても、隣邦である中国とわれわれの貿易関係というものは、どちらが得するとか、どちらが損するとかいう問題でなく、両方の関係を強化することによって、両方とも利益するんだ、従いまして今日のような途絶の状態にあるということは、だれが困る、か……

第29回国会 商工委員会 第2号(1958/06/20、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 私今回通商産業大臣に任命されました高碕達之助でございます。どうか今後ともよろしく御鞭撻をお願いいたしたいと思います。  今後における通商産業政策につきまして、本日簡単に御報告申し上げたいと存じます。  最近の経済情勢の推移を見ますと、昨年五月来の緊急総合対策は、生産、在庫、物価等の面において、おおむね予期の効果を上げ、国際収支は、著しく改善されたのであります。しかしながら世界景気の停滞、世界貿易量の伸び悩み及び中共貿易の途絶状態等は、わが国の輸出の伸びにも大きく影響しており、わが国経済の国際的な環境は、楽観を許さない状況であります。  このような経済の実情に対処し、今後すみやか……

第29回国会 商工委員会 第3号(1958/06/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの中村委員の御質問に対しましてお答え申し上げます。  お説のごとく今日繊維工業があらゆる方面からの圧迫と申しましょうか、輸出振興についての障害を来たしておりますことはお説の通りでございます。特に最近繊維工業の市場である東南アジアに対して、中共が新しく進出して参りましたこと等において、今日の繊維工業がいかなる危機に立っておるかということは、全く私どもは同感でありまして、これをさらに小委員会おいて十分御検討を願うということも、これまた私どもとしては最も望ましいことと存ずる次第であります。何しろこの危機突破につきましては理屈よりも早く実行を要することだ、こう存じますから、なる……

第29回国会 商工委員会 第5号(1958/06/26、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 工場と汚水の問題につきましては、これは非常に重要な問題でありまして、宿命的に、その国の工業が発達すればその周囲における原始産業が危害を受けるということは世界の例を見てもはっきりしておるわけなのでございますから、それをどの程度に防止するかという問題は非常に重大な問題だと存じておるわけなのでございます。この意味におきまして私どもは、二年前だと存じておりますが、企画庁を中心として、主として農業、水産方面から論じて、工場における汚水、あるいはマイニング、鉱業に対する汚水等のどの程度のものを汚水として認めるべきか、どの程度のものが危害がるあものかということを科学的に検討する必要がある、こ……

第29回国会 商工委員会 第7号(1958/07/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お説のごとく、最近にいろいろ災害事件が発生いたしました。特に最近の傾向は、坑内出水が多いというわけでありまして、これを一月以来調べてみますと、今日まで十七回の災害を出しておるのであります。その間に十一回目、五月七日までは、大体がガス爆発だとか落盤だとかいうことが主体でございました。ところが五月七日の江口の斜坑におけるあの災害、これには非常に大きな犠牲を払い、二十九人の犠牲者を出しておる、こういうわけでありまして、これが旧坑からの出水によるということが報告されております。引き続きまして第十二回目の災害、これは平の日曹赤井でありますが、これは翌日の五月八日でありますが、これまた同様……

第29回国会 商工委員会 第8号(1958/07/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お答えいたします。もしそういう事実がありとすれば、私は大いに考慮したいと思いますが、今名曲をあげて質問されることは、一般にもはなはだ迷惑でございましょうから、簡単にお話を願いますれば、非常にいい参考になると思います。
【次の発言】 審議会のメンバーにいたしましても、また商業活動調整協業議会のメンバーにいたしましても、小売業者の発言力を相当強くすべきであるということは私は痛感いたしております。これをどんな割合にするかということはよく審議をいたしますが、しかしえてすると小売業者の個人々々の力が弱いために、その発言力がこういうふうな会議において、はきわめて薄弱だということはあり得るこ……

第29回国会 商工委員会 第9号(1958/07/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 繊維産業の不況は、御承知のごとく全く深刻でありまして、特に中小機業者が経営に困難を来しておることはまことに遺憾に存ずるところでございます。このときに際しまして、繊維不況対策のために当委員会におきまして小委員会が設立され、連日いろいろ御検討の結果、本日決議をされましたことはまことに感謝にたえない次第でございます。中には相当実行可能なる点もあるように見受けられますので、政府といたしましては、十分検討いたしましてこれが実行を期し、そしてこの不況対策に努力したいと存じておる所存でございます。
【次の発言】 ただいまの御質問にお答えいたします。大蔵大臣がどういう話をしたかということは、私……

第29回国会 商工委員会 第11号(1958/07/31、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいまの御質問にお答えいたします。経済問題であるが、しかしながら現状においては単純なる経済問題として解決すべき時期でなく、社会問題として考えろ、こういうお話のようでございますが、通産省に関する限りにおきましては、この問題をやはりどこまでも経済問題として取り組んでいきたいという考えで今検討いたしております。しかしながらお説のごとく、現場につきいろいろな陳情も聞き、いろいろなお話を承わってみると、これはどうしても社会問題としてある程度の考え方をせなければならぬときに到着しているということも私ども同感でございます。従いましてこれは単に通産省の経済政策としてやるだけでなく、関係する各……

第29回国会 商工委員会 第12号(1958/08/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 根本政策といたしまして、暴力をもって暴力を制するというような考え方は根本的に誤まりであります。たまたま今回のことにつきまして、競輪が行われた当時社会的な情勢から、そういった方法で場内を整理したことに誤まりがあるということを政府が認めた結果、二十五年の十一月ですか、この警告を発したというのもその趣旨に基いておることと存じます。たまたま今回ああいう事実があったということは、通産当局といたしましてまことに遺憾に存ずる次第でございますから、今後そういうことは断じてないような方法で臨みたいと思います。
【次の発言】 前回の委員会において田中委員から御質問があって、私はああいうことはあり得……

第29回国会 大蔵委員会 第5号(1958/06/25、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 石野委員の御質問にお答え申し上げます。  お説のごとく、当初計画いたしておりました本年度の輸出が三十一億五千万ドルを持続し得るかどうかということは、非常に大きな問題でございまして、現在までの状況におきますと、はなはだ困難性があるということは、ますます濃厚になっておるようであります。特に、中共貿易等におきましても、現在の状況でありますれば、われわれが最初見込んでおりました一億ドルというものが望み薄になったことも事実でございます。また、世界の景気から申しましても、必ずしも将来非常に好転するということは認められません。しかしながら、最近のアメリカの情勢は、鉱工生産も相当ふえ、失業者の……

第29回国会 大蔵委員会 第12号(1958/08/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 独禁法の緩和という問題につきましてのその起った動機は、むしろ中小企業者の立場を擁護するためである。これは、いかんとなれば、今日中小工業者が集まって彼らの力を一本にしてあんばいするとか一掃するとかいう場合には、あるいは組合を作り、あるいは自主団体を作ったというところに、いろいろと独禁法には無理がある、こういうふうなことがこれを改正する根本の趣旨であった、こう存ずるわけであります。従いまして、大企業者があるいは不況のためにあるいは合理化のためにカルテルを作るという場合にも、その趣旨からいえばほぼ一致しておる点でありますが、むしろ、大企業者は、今日委員のおっしゃったごとく、自由競争に……

第29回国会 予算委員会 第2号(1958/06/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 三十二年度末の稼働率は八〇%、三十二年度の平均をいたしまして、つまりことしの三月までを平均いたしますと、現在までの統計では七五%であります。従いまして、しりほどだんだん減っておるということになるのでありますが、それでは四月以後はどうなるかということになりますと、現在の情勢でいくとしり下りになる。七五%も、もう少し下るだろうと思っておりますが、幸い新しい内閣が先般公定歩合を二厘下げました。そういうことのために生産者の生産意欲というものが、今まであの緊急対策のために沈滞しておったのでありますが、これが幾らか頭を持ち出したということと、もう一つは、あの日歩二厘の引き下げによりまして―……

第30回国会 商工委員会 第2号(1958/10/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま上程されました軽機械の輸出の振興に関する法律案についてその提案理由を説明いたします。  ミシン、双眼鏡を初めとするいわゆる軽機械の輸出は年額一億ドルをこえ、船舶を除く機械輸出の三分の一を占めるに至っております。しかもこれらの輸出は年々確実な増加を示し、今後の輸出拡大のホープと目されているのでありますが、このような目ざましい輸出の拡大は、これらの軽機械が中小企業を主体とするアセンブル方式によって製造され、その工程に相当の人手を要することによってわが国がきわめて強い国際競争力を持っていることに負うものと考えます。  しかしながらアセンブル方式をとっていることから開業するだけ……

第30回国会 商工委員会 第4号(1958/10/16、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 松平さんの御質問の、現在の不況の原因が需給のアンバランスにあり、このままにいけば社会問題になるというお説につきましては、私は全く同感であります。しからばこの需給のアンバランスはいかにして起ったかということについての原因についてお話し申し上げたいと存じます。一国の経済が伸びていくときには、ときには非常な勢いで伸びていく、あるいはあるときは縮まなければならぬ。ちょうどシャクトリ虫が進むがごとき状態で進んでいくものだと私は存じております。しかるに日本の経済は、御承知の昭和二十九年ごろの不況時代から三十年、三十一年には非常な勢いで伸展して参りまして、それはひとり日本の経済によってでなく……

第30回国会 商工委員会 第5号(1958/10/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 現在のところ中南米及び東南アジア、中近東からは相当船舶の延べ払いあるいは円借款の交渉があるわけでありますが、これを今一律に実施するわけにいかないわけでありまして、相手国の経済状態と、それから相手国の日本に対する国交の友好関係等もよく考慮いたしまして、ケース・バイ・ケースに、頭金を何割にするか、あるいは延べ払いの期限をどれくらいにするかということをきめていきたい、こう思っておりますが、これは逐次船舶をもってこの方面の経済協力、あるいはその国の産業を助成するという意味から進んでいきたいと存じております。
【次の発言】 輸出所得の特別控除というものは、来年で切れるわけでありますが、通……

第30回国会 商工委員会 第6号(1958/10/21、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 現行の鉱業法の骨子となっておりまする鉱業権制度及び監督措置の問題等は、これはずいぶん古く明治三十八年ごろきめられたものでございますので、新しい経済事情に照らし検討を要する点があるようでございまして、現在の境の実情に照らしまして、これに即応するように鉱業権の改正委員会を急速に作りまして、抜本的に検討いたしたいと存じます。ただいまの御意見のごときは非常に貴重なる御意見として一つ参考にいたしたいと存じます。
【次の発言】 ただいまの御質問は、まことにごもっともな点でございます。政府は長期にわたるエネルギー政策を立てて、それで、その初年度、本年は五千六百万トンという数字を持っていたので……

第30回国会 商工委員会 第7号(1958/10/22、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 鉱業法の抜本的の改正につきまして、急速に審議会を開きたいと存じております。審議会のメンバー等につきましては、まだきまっておりません。でありますが、今のお説のごとく、できるだけ地方公共団体等の意見を代表し得るような人も入れていきたいということも、十分考慮いたしたいと存じております。また一面、経営者だけでなくて、それに対する従業者の立場等も代表し得るような人も入れたいと思っております。
【次の発言】 鉱害の発生及びこれに対する対策というものは、国土保全の見地から申しましても絶対にこれは必要と存じまして、十分この対策を講じたいと存じます。つきましては、鉱業法の抜本的改正と相待ちまして……

第30回国会 商工委員会 第8号(1958/10/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 これは、いかなる数量が適正であるかということは、そのときの経済状態によってきまるわけなんでありまして、しいていえば、政府の石炭政策にいたしましても、油の政策にいたしましても、その当時適正として認められたものが、そのときになってこれが景気、不景気のために過剰を生じた。特に今日の場合、石炭にいたしましても、石油にいたしましても、計画を立てましたときは適正と考えておりましょうが、今の状態から考えまして鉱工業生産は予定よりも伸びない。あるいは石炭にいたしますれば、予定以上に雨水が豊富なために要らなくなったとか、そういうふうなことが出て参ったわけでありまするが、そこにこれが生じたと存ずる……

第30回国会 商工委員会 第9号(1958/10/28、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 一国の産業発達の過程におきましては、第一次産業つまり農業、水産業がおもなるものでありまして、それが順次工業方面に仲びてくる。そういう順序をたどってくるわけでありますが、現在のわが国の状態から申しまして、面積が狭いところに農業は十分にやっていかなければならぬ、また水産業はやっていかなければならぬ、そこにまた新しい工業が伸びてくる、こういう状態でありまして、この間の調整をどうするかということは一番重大な問題でございます。工業が起らないという場合には農業、それから水産業というものは何ら危害を加えられないと思いますが、工業が大きくなればなるほどそこにいろいろな制約が加わって参りまして、……

第30回国会 商工委員会 第11号(1958/10/30、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 この水質汚濁を防止するということは、これは私どもも非常に重要なことだと存じまして、現状のまま置いておけばどんなになるかわからぬということを常々心配しておりましたが、時あたかも先般来あの千葉県の問題が起りまして、そういうふうなことからますます政府は急速にこれはやらなければならぬということで、今回この法案を提出したわけであります。企画庁長官のお話し申し上げた通り、現在においてはこれ以上悪くせぬということは、その程度でやりたいと思っておりますが、さらにもっと進めて、全体の工場その他から排出するり汚濁水を清浄にするということに積極的に進んでいきたい、こう存じておりますが、今までの状況か……

第30回国会 大蔵委員会 第2号(1958/10/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 前途を申し上げることはすこぶる困難でございますが、現在の情勢から判断いたしますと、十月に入りましたこの下半期に、御承知のようにアメリカの景気が非常によくなって、回復しつつあるわけであります。それから、ヨーロッパの景気は、イギリス、フランスを除いては、どこも幾らかずつよくなってきているようであります。中南米そのほか東南アジア、中近東は、依然として外貨は不足しているわけでありますが、今の状態から申しますと、日本の物価も予想以上に下ってきているのでありますから、今後の努力いかんによりますれば、上半期よりも数量的にいって六、七%増加することができる。こういう考えでおりますから、年間を通……

第30回国会 予算委員会 第4号(1958/10/31、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 生糸の輸出の問題につきましては、従前農林省が主体となってやっておったわけでありますけれども、だんだん近ごろの情勢を判断いたしますと、ほかの繊維製品とのつながりが非常に多いということ、もう一つは従前生糸の輸出量は、綿製品に対して非常に多かったわけでありますが、これがだんだん変化して参りまして、御承知の昨年度のごときは、大体生糸と絹製品とが半々に近くなっております。本年のごときは、特に生糸が比較的伸びないにもかかわらず、綿製品の方がよく伸びておる。こういうような関係からいたしまして、どうしても日本の特産物である絹というものにつきましては、特殊の方法で、もっと強くやってみる必要がある……

第31回国会 科学技術振興対策特別委員会 第2号(1959/02/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 今回、私がはからずも科学技術庁の長官を兼任することとなりました。この科学技術庁の発足に当りましては、当時、私、企画庁長官として心からこの発展に努力して参ったのでありますが、その後、長らくそれから遠ざかっておりまして、ごく最近に私は長官を兼任することになったのであります。その間において、非常に急速に進歩発展しておるということに驚いておる次第でありまして、私、留守をしておったために、この仕事がまだよくわかりませんから、どうか今後ともよろしく御指導、御鞭撻を特にお願い申し上げます。
【次の発言】 科学技術振興のための昭和三十四年度における基本的施策につきまして所信を申し述べます。  ……

第31回国会 科学技術振興対策特別委員会 第4号(1959/02/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 仰せのごとく、科学技術が進歩いたしますと、その発達につれて、従前には予想しなかったような大きな災害が起るということもわれわれは考えていかなければならぬ、こう存じておるわけでございます。原則といたしましては、かりに原子炉を設置いたしますにつきましても、こういったものによって起る損害は、設置者が保険をかけて、それでやるべきが原則でありますが、それ以上の大きな損害が起った場合には、私は国としても大いに責任を感ずるわけであります。ところがその責任を、どの程度に保険の範囲をきめて、国がどの程度にこれを補償するかというふうな問題になるとすれば、ケース・バイ・ケースによって違うわけであります……

第31回国会 科学技術振興対策特別委員会 第8号(1959/03/11、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 原子炉の損害保険につきましては、損害保険協会におきまして以前から原子力保険プール準備委員会を結成いたして、鋭意検討中でありますが、これは、法律が施行されましてから九カ月以内に必ず結成いたすということを確信を持ってお答え申し上げたいと思います。
【次の発言】 先般、葛西参考人から御説明がありましたような工合に、一施設当り責任保険と財産保険とを合せまして十五億、海外への再保険を考慮すれば、責任保険のみで大体三十億から五十億程度という見当を持っております。
【次の発言】 教育訓練用の原子炉につきましては、政府といたしましては、各方面の意見を聞きました結果、安全であるという考えはもう間……

第31回国会 外務委員会 第8号(1959/02/28、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま外務大臣がお答えいたしましたことと同様でありますが、日本のウルシ業者が、ウルシがなくて困っておるというときに、全面的の貿易はこれは別として、日本の業者が困っておればウルシをやったらいい、これだけの話になったということは、これは感謝していいと私は存じます。その情報を持って来られたということにつきましては、私は岩井さんに感謝いたしますが、これを取り扱うということになりますれば、これはおのずから別個の問題でありますから、その問題につきましては、ただいま藤山外務大臣がお答えした通りであります。

第31回国会 商工委員会 第1号(1958/12/16、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま皆さんの御熱心なる御支持によりまして、公共用水域の水質の保全に関する法律案並びにその附帯決議案が議決されましたことを厚く御礼申し上げます。政府といたしましても御趣旨を十分尊重いたしまして、これが実現を期したいと存じます。まことにありがとうございました。

第31回国会 商工委員会 第2号(1958/12/17、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 堂森委員の御質問にお答えいたしますが、お説のごとく、中小企業団体組織法によりまして、全中小企業者のこういう種類の事業か、団体的の行動をとって乱売を防止し、生産を調整するという第一歩を、踏み出したことはまことに御同慶にたえませんが、しかしそれだけではまだ徹底しないという点があるわけでございまして、特に日本の中小企業の中で非常に将来性のあるものは私はこの軽機械類だ、こういうふうな感じを持つものでございます。ところが、それは将来をどうするかといえば、これはまず第一に品質を改善して、世界の市場において日本の軽機械類が、ドイツその他の国に比較して進歩しておるという技術向上を第一に考えなけ……

第31回国会 商工委員会 第5号(1958/12/23、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お説まことにごもっともでございまして、日本の現在の経済繁栄につきましては、輸出振興ということをやかましくいっております。この点から見ましても、現在輸出しておる商品の五〇%以上が中小工業でできており、かつ下請業を入れますと、少くとも七、八〇%は中小工業の手において行われておる。またこれに従業いたしております従業員の数から申しましても、これまた非常に大きなウエートを持っておるのであります。その上にこれに従業しておる人たちは、大工業において整理をされた人たちがしょっちゅうそこへ流れ込むので、労働対策から申しましても、非常な市要性を持っておる。またこれの賃金制度等におきましても、大工業……

第31回国会 商工委員会 第7号(1959/01/30、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 通商産業政策の重点について申し上げます。  昨年停滞的に推移したわが国の経済も、最近国際収支の改善、生産出荷の回復等漸次好転の兆を示すに至りました。  しかしながら一方、繊維、石炭等一部の産業部門においては、今なお不況の域を脱し得ぬものもあり、今後産業政策の遂行に当っては強力な部門別対策を講じて、均衡のとれた経済発展を種極的にはかることが肝要と存じます。また昨年末断行された西欧通貨の交換性回復は、世界貿易の自由化に一歩を進めたものでありますが、わが国といたしましては、今後の世界的な輸出競争の激化に備えて、企業の体質の改善、自己資本の充実、コスト引き下げのための合理化、過当競争の……

第31回国会 商工委員会 第8号(1959/01/31、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 従前の鉱山の災害につきまして検討いたしますと、大規模の鉱業よりも、むしろ小規模の鉱業に非常に災害の回数が多い。こういうふうなことから、中小炭鉱だとか、あるいは今回不幸にして起りました岐阜県の亜炭炭鉱等につきましては、特別の監督を十分にするように私どもは命じておったのでありますが、何しろ今日の結果を見たことは、まことに遺憾しごくと存ずる次第でございます。政府といたしましても、今日までの小炭鉱の災害のおもなる理由は、施業案の認可に従って、それを忠実に履行しているやいなやということにつながって一番問題だ、こう存じまして、予算の許す範囲におきまして、巡回監督というものを十分に強化し、特……

第31回国会 商工委員会 第10号(1959/02/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 石油の原油の方の使用はだんだん増加して参りまして、三十三年度は一千四百万キロリットルでありましたが、三十四年度につきましては逐次増加してくるわけになります。これはやはり石炭との関係、ほかのエネルギーとの関係があるものですから、これに多少手加減を加えていきたいと存じますが、これに対する詳細な数字は政府委員からお答えいたします。
【次の発言】 お説のごとく、国産の原油が輸入原油に比較して化学工業原料として非常に優秀であるという点にかんがみまして、その上にやはり国産の原油はできるだけ十分確保する道を講じたい、こういうので、御承知の政府も増進方策を講じてきたのでありますが、現在、先ほど……

第31回国会 商工委員会 第12号(1959/02/06、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま上程せられました硫安工業合理化及び硫安輸出調整臨時措置法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  昭和二十九年八月以来、硫安工業合理化及び硫安輸出調整臨時措置法が五年間の限時法として施行されて参りましたことは周知の通りでありますが、その有効期限もあと半年を残すのみと相なりました。この臨時措置法は、その姉妹法であります臨時肥料需給安定法と相呼応し、硫安工業の合理化と硫安の輸出調整とを目的とするものであります。硫安工業の合理化につきましては、法律の発足に当り掲げました合理化目標には残念ながら、諸般の事情からいまだ達するに至っておりません。しかしながらこの間に……

第31回国会 商工委員会 第16号(1959/02/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 今度の航空機工業の問題にいたしましても、またプラント輸出の問題にいたしましても、限りある小さな力の総力をできるだけそこへ集中して、発揮してやっていこう、こういうことのために企てられた仕事でございまして、つまらない研究なりいろんなものがばらばらに働いてはいかぬ、こういうことのために企てられた仕事であります。その結果、自然今お話のごとく、うっかりすればこれは官僚姥捨山になり、あるいは官僚統制の機関となり、またお話のごとく独占資本の助成機関となる、こういうふうな心配もあるということは私は同感であります。できるだけそういうふうにならぬように、目的とするところはつまりみなの力を総合的に発……

第31回国会 商工委員会 第23号(1959/03/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 昨年五月以来、日中貿易が停頓状態にあるということは、日本全体の輸出貿易の上から論じましても、はなはだ遺憾しごくに存じまして、これが一日も早く打開されんことを、私どもは念願しておる次第であります。特に肥料工業から申しまして、今日の肥料工業が、従前は国内の消費をまかなうということにのみ重点が置かれておったのでありますが、その価格を下げるということのために、勢い増産をしなければならぬ。増産をした結果、ここに相当の数量を輸出しなければならぬ。輸出しなければ価格は下げることはできない。こういう意味からしまして、今後の肥料政策というものは、どうしてもある程度輸出産業として立っていくというこ……

第31回国会 商工委員会 第26号(1959/03/10、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 今回の措置によりまして、百万トン増加することによって大体七千五百人の失業者が出ることになるわけでございます。この七千五百人のほかに――大体においてこれが一番よけい出るのが九州地方九州地方でございまして、その方面におきましては約五千人出る。ところが九州地方におきましてはすでにもう三十三年の十一月末現在において、五千八百七十人という失業者が出ておるわけでありますから、これと一緒にからんで、この失業対策を考えなければならぬ、こういうことに相なっておるわけでございます。それにつきましては、これも通産省だけの話ではとてもいかないというので、建設省なりそれから農林省なりとよく話しまして、そ……

第31回国会 商工委員会 第28号(1959/03/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 エネルギーの将来の見通しにつきましては、これは経済企画庁とともにいろいろ先々のことを見ておりますが、大体昭和五十年を見通しまして、水力電気、石炭、それからなお石油、天然ガス、薪炭、そのほかに昭和五十年におきましては原子力が相当利用されるというふうなことを前提といたしまして計画を立てております。これが現在持っております政府の一番の権威あるものと、こう信じておるわけであります。内容等につきまして、もし御必要でありましたら、説明いたします。――それでは内容を説明いたしますと、昭和五十年における水力電気は、これを一キロが七千カロリーの石炭に換算いたしますと、五千八百十万トン、それから石……

第31回国会 内閣委員会 第4号(1959/02/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 私、今般科学技術庁の長官を兼任することに相なりましたので、どうかよろしく御後援をお願いいたします。  ただいま議題となりました科学技術庁設置法の一部を改正する法律案につき御説明申し上げます。科学技術庁は、昭和三十一年五月に設置されて以来現在まで約二年有半を経過いたし、その間科学技術の振興をはかり、国民経済の発展に寄与するため、諸般の施策を推進して参ったのでありますが、従来の機構が、科学技術に関する基本的かつ総合的なる政策の企画立案という面では必ずしも十分とは考えられないので、これを十全の体制に編成することにより、科学技術振興に関する政府の施策の遂行をさらに周密なるものたらしめる……

第31回国会 予算委員会 第2号(1959/02/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 アジアに対する経済協力というものは、できるだけ多数のものがこれに参加するということは当然必要だと私は存じます。かってバンドンにおけるアジア・アフリカ会議が開かれましたときにおいては、中国もあるいは中共も参加しております。そういう意味におきまして、経済問題に関する範囲におきましては、私は中国とともに相談ずるということは必要だと存じます。
【次の発言】 設備投資が行われるということは、大体現在における設備がどの程度に稼働しておるかということによって行われるでありましょう。景気の上昇というものも、一に設備投資、在庫投資によって起るわけであります。過去における日本の各工場における稼動が……

第31回国会 予算委員会 第3号(1959/02/03、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 近代発展いたします工業のために水質が汚濁し、それによってこうむる沿岸漁民等の対策につきましては、さきに提出されました水質汚濁防止法案を早く実行に移しまして、これを防止していきたいと存じます。その点につきましては、ただいま総理が答弁いたしました通りでございますが、パルプ工場のことにつきましては、昨年の二月以来パルプ原料つまり木材の供給状態からかんがみまして、もう今後パルプの製造は増加すべきものでない、この方針を立てまして、すでに着手しておるパルプ工場につきましては、これは許可しておりますが、今後の増産につきましては抑制する方針で進みたいと存じております。

第31回国会 予算委員会 第6号(1959/02/07、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お説のごとく、現在日本の外国技術の導入は、昭和二十五年に外資法を施行いたしまして以来今日まで、年々累進の形でありまして、今日まではかれこれ八百六十件も導入しておるわけでありますが、これに対しまして三十三年は、かれこれ六千万ドルの外貨を払わなければならぬ、こういう状態になっておるわけでありまして、これは累進してくるということを私ども考えなければならぬと存じておるわけであります。戦時中及び戦後における日本の科学技術が欧米各国からおくれておつた、これを取り返すためには、今日まではやむを得なかった、こういう状態でありまして、この外国の技術導入によりまして、日本の化学工業、すべての工業が……

第31回国会 予算委員会 第7号(1959/02/09、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 御指摘のごとく、世界の経済は、為替の自由化と同時に、当然貿易自由化に向ってくると存じます。しかしながら一面におきまして、為替の自由化と同時に、貿易の自由化を来たすということに困難性がある、こういうことのために、各地方にブロックの経済を作る、欧州では欧州の共同市場を作る、あるいは共同支払同盟を作る、同様なことが中南米にも起っております。また今御指摘のごとく、アジアにおいてもそういうふうな傾向があるということは事実でありまして、それらの点をよくながめまして、日本の輸出貿易を振興しなければなりませんが、それには第一に何としても日本の円というものの価値を安定せしむるということが一番重要……

第31回国会 予算委員会 第9号(1959/02/12、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 一国の経済を安定せしめ、通貨を安定せしめるという意味におきまして、資本の蓄積が高いほど私はいいと思っております。
【次の発言】 それは全体的に、総合的にながめまして、現在の日本の消費比率はどういうふうに進んでいるか。消費比率が非常に停滞するという場合には、国内の消費を増進するという方針をきめなければならぬと存じます。しかしながら今日日本の経済を運営いたします上におきましては、どうしても国民生活に必要なるものは相当多くの数量を輸入しなければならぬ、こういうふうな点から考えまして、なおかつ今日においてようやく国際収支のバランスをとっておりますことは、特需関係がある、こういうふうな異……

第31回国会 予算委員会 第10号(1959/02/13、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 鉄鉱石の問題につきましては、これは賠償問題とは全然別途に、終戦直後鉄鋼三社が共同購入をいたしまして、それがためにある程度の投資をして、そうしてその投資に対する鉄鉱石を持ってくるという方針で進んでおりまして、それにつきましては賠償問題と何ら関係はありません。
【次の発言】 従来鉄鉱石あるいはスクラップの賢い入れ等につきましては、鉄鋼大手三社が大体全体の数量をきめまして、その数量につきましては通産省とよく話し合って、それをできるだけ安く、また無謀な競争をしないように、なるべくこれは一本でやろうということになって、安く買うために鉄鋼業者の方で購入を一本でやろう、こういう方針をとってお……

第31回国会 予算委員会 第11号(1959/02/14、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 これは輸出取扱業者というものがたくさんありますが、その業者の手腕によってやることでありまして、これは外貨を割り当てるとか、あるいは政府の統制でもってやる場合には慎重にわれわれは考えておりますが、外国において商社が自由に行動することにつきましては、これは一々政府は干渉することはできないのであります。従いまして、木下商店が少数の人かは存じませんが、それが先方において仕事をしたということにつきましては、これは何ら制肘を加えることはできないわけであります。
【次の発言】 商業の取引につきましては、相手方があることでありますから、その相手方が信用するかいなやということが第一の目的でありま……

第31回国会 予算委員会 第12号(1959/02/18、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 長期のエネルギー対策から考えまして、石炭がやはり国内のエネルギー資源として重要な役割を演じなければならぬ、これはもちろんのことと存じますが、こういう点から、お説のごとく今日石炭が他のエネルギーと比較いたしまして、非常な不振な状態にあるということは、まずエネルギー面において石炭と競合するものといたしましては、原油であるとか石油である。 石油は、たまたま昨年船舶が増加した結果、輸送費が安くなった、こういうことのために、予想外に石油の原価が下ってきた。普通石油につきましては一カロリーについて一円以上のものであった。ところが現在においては九十八銭である。そうして現在の日本の石炭との間の……

第31回国会 予算委員会 第13号(1959/02/24、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 御指摘のごとく、新潟の地盤沈下というものが近来急速に起りまして、昔は四ミリあるいは八ミリというふうな報告でありましたが、最近になって、新潟市内のごときは、年に百ミリないし三百ミリ、こういうふうな、実際に即しまして大きな問題になっておる。そういうことで、科学技術庁といたしましても、資源調査会においてこれが結論を出すためにいろいろ急いでやっておるわけでありますが、まず最初に井戸を掘るというので、調査井戸を運輸省において四本掘り、通産省で三本掘る。その結果を今見ておるわけでありますが、その結果を見るということになりますと、大体が千二百メートルの一番大きな深い井戸はこの二月、三月に完成……

第31回国会 予算委員会 第16号(1959/03/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 生産に対する日本の資本蓄積率が、アメリカ、イギリスに対して非常に高いというのはこれは事実でございまして特に戦前におきましてもアメリカ、イギリスの資本蓄積率は、生産に対して八%から一〇%だった。それが日本は二〇%以上だ。これは多いじゃないか。特に戦後におきましてもアメリカ、イギリスは生産に対する資本の蓄積は一五%くらいでありますが、日本の方はこれが二七%になっておる、ドイツは二五%になっておる、こういうことは確かに蓄積が多いように見えますが、これは日本の経済というものは、アメリカ、イギリスと違って、農村から、農業からだんだん工業に進展しなければならぬという建前にあることと、もう一……

第31回国会 予算委員会 第18号(1959/03/26、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お説のごとく域外調達は年々減少するものという覚悟を持っていきたい、こういうように思っておりますが、現在の情勢といたしましてはMDAP、つまり相互防衛援助計画、この方は逐次ふえて参りまして、ICAの資金の方は順次減ってきているようでございます。ただいままでの情勢から申しますと、三十一年、三十二年、三十三年等におきまして、これらの域外調達を含めた特需全体として大体合計いたしまして、三十一年が五億九千五百万ドル、三十二年が五億二千九百万ドル、三十三年が四億七千万ドルになりまして、三十四年は四億一千万ドルという予算をもって進みたいと存じております。順次経済援助の方が減って軍事援助の方が……

第31回国会 予算委員会 第19号(1959/03/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お説のごとく、最初の契約は粉鉱と塊鉱と平均しまして七ドル六十三セントということになっておったのでありますが、これが三十二年度におきましては、塊鉱は九ドル二十五セント、粉鉱は八ドル四十セントこういうふうに相なっております。その間におきまして、採鉱の状態から申しまして、採鉱には予想以上の困難性があり、その上に世界全体の鉱石の価格というものが、消費の増大のために高くなってきたわけでありますから、世界的の価格と採鉱の状態等から比較いたしまして、これはやむを得ないことと存ずる次第であります。
【次の発言】 お答えいたします。三十二年度におきますララップの鉄鉱石はFOB八ドル七十セントであ……


各種会議発言一覧

27期(1955/02/27〜)

第22回国会 外務委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1955/06/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 これは全部学童に供給する、こういう方針であります。
【次の発言】 ただいまの綱島さんの御意見につきましては、私は同感の点が非常にあります。これは単に余剰農産物の今回の買い入れではなくて、過去において買い入れられておつた方法については、私はよほどこれは考究する必要があると存じております。今回の余剰農産物の買い入れにつきまして、グラントとして向うからもらうものにつきましては、CCCの値段に従わなければならぬと存じますが、こちらが買いますものは、どこまでも自由でありまして、自由相場、競争相場をもって買うということの原則をくずさない方針でございまして、そのように協定ができておりますから……

第22回国会 内閣委員会商工委員会連合審査会 第1号(1955/05/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま議題となりました経済審議庁設置法の一部を改正する法律案について、提案の理由と内容の概略を御説明申し上げます。  御承知のごとく、政府は、さきにわが国の経済の自立を達成し、完全雇用の実現をはかることを目的として経済六カ年計画の構想を策定したのでありますが、今後この計画を強力に推進し、その実現を確保するためには、これらの事務を所掌します経済審議庁の機構を整備いたしますとともに、その権限に所要の改正を加えることが必要であると認められますので、ここに、この法律案を提出いたした次第であります。ただ、今回の改正に当りましては、機構、権限の改正は、長期経済計画の推進上、さしあたり必要……

第22回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1955/06/03、27期、日本民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 数字に間違いがあると困りますから、政府委員より詳細なことを答えさせます。
【次の発言】 今の御質問にお答えいたしますが、私は経済審議庁の任務というものは、非常に重要なものと考えております。どうしても国家の経済の運営につきましては、計画性を持たせなければならぬものだ、こういうことを私は痛切に考えるわけでございます。特に今日の世界の情勢は、どの国でもほとんど経済に計画性のないところはない、みな逐次この計画性を持ってやっておるわけでありますから、その計画性を持たすことは絶対に必要であります。しからばこの計画を遂行するためにどれだけの力を加えてやっていくかということは、そのときの政情に……

第24回国会 外務委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1956/04/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま御質問の点でございますが、余剰農産物を入れたからといって、決してこれによって日本の食糧増産計画というものを曲げるのではありません、日本の食糧増産は、どうしても五カ年間に米穀換算千三百万石を実行していきたい、この趣旨は曲げないのであります。いずれにいたしましても、現状におきまして日本の食糧か絶対的に足りないということは、事実であります。これはどうしても輸入に仰がなければならぬ。これはアメリカでは余剰でしょうが、日本にいたしますれば必要欠くべからざるものを入れる、こういう方針をとっておるわけでありまして、しかもこれによって入れましたその金の利用につきましても、できるだけ農産……

第24回国会 農林水産委員会台風等による農林漁業災害に関する小委員会 第8号(1956/10/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 私昨日から河野農林大臣の留守中、農林大臣を兼任いたすことになりましたので、どらかよろしく御指導を願います。  今回北海道の冷害及びこの第九号、第十二号その他の風水害につきましては、その対策の緊急事であり、かつできるだけ早く適切なる措置を講ずるということは、どうしても必要だと私どもは存ずる次第であります。政府といたしましても、すでに御承知のごとく、緊急復旧分といたしまして七千余万円の予備金の支出の決定をいたしました。ともにこの農林漁業金融公庫から地元の負担分といたしまして約七億円の融資を行うことといたしまして、さらに被害農林漁業者の再生産を確保するために、経営資金として十六億円を……

第24回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1956/02/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま議題となっております経済企画庁の予算案について御説明を申し上げます。  歳出予算の要求総額は九億五千六百五十八万三千円でありまして、これを前年度の予算額三億九千三百六十二万五千円に比較いたしますと五億六千四百九十五万八千円の増額となっております。この増額となったおもなものは、国土総合開発事業調整費五億円と地籍調査補助金五千九百四十万円であります。  次に経費の内訳を申し上げます。  第一に、経済企画庁の項では、要求額は二億五千五百五十四万二千円でありまして、前年度二億三千六百五十五万九千円に比較いたしますと、一千八百九十八万三千円の増額となっております。この増額となった……

第24回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1956/02/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 お説はまことに同感でございまして、経済六カ年計画を昨年策定いたしましたと遂に、私一番先に感じたことは、日本の国富というものがまだ調べられていない。昭和十年に調べたのが最後であって、それ以来何ら調べていない。こういうふうなことでもって五カ年計画をやろうというのは大きな間違いだろう。まずこれを先にやらなければならぬというので、三十年度にわずかばかり予算をちょうだいいたしまして、それを本年もさらに引き続いて調査をいたしましたのですが、これは何しろ非常に大きな仕事でございまして、多分この三十一年度末に大体完成すると思いますが、これを仕上げますのには三十二年度の中ごろになるだろう、こうい……


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 商工委員会繊維不況対策に関する小委員会 第2号(1958/07/02、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 私は、実は繊維産業についてははなはだしろうとでありまして、就任以来一生懸命検討いたしております。いずれにいたしましても、繊維業界の今日の不況というものは、容易ならぬことだと存じます。その対策といたしまして、いろいろ話を聞きますと、結局現在の設備は過剰であるということでありますが、しからば、この設備の過剰をどういうふうに整備するかということを局長あたりに命じておるわけであります。ただいまのお話は、人絹、スフということでありますけれども、これは、やはり繊維全体を総合的に考えまして、そうしてみな困っているときだから、今の業者の方々にこれを負担させて、そうして買い上げるということは無理……

第30回国会 商工委員会農林水産委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1958/11/04、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま議題となりました工場排水等の規制に関する法律案につきまして提案の理由を御説明申し上げます。  近年における鉱工業の発展に伴い、工場事業場から排出される汚水に関し各種の問題が発生し、放置を許さない事態に立ち至っております。この問題は、わが国産業構造の高度化に伴う農水産業等の第一次産業と鉱工業等の第二次産業との間における不幸な避くべからざる摩擦現象でありますが、わが国経済の調和のとれた発展をはかるためには、一面において鉱工業の振興対策を強力に推進しなければなりませんとともに、他面その発達過程における他産業ないしは公衆衛生の分野に対するその悪影響をできるだけ軽減しつつその目的……

第31回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1959/02/27、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 ただいま私の手元にあります資料によりますと、米国は総予算に対して四・一%、イギリスは四・二%、西独は二%、ソ連は三・九%になっておりまして、これから比較すると日本はよほど少いようであります。
【次の発言】 御質問の要旨はまことに同感でございまして、全予算に対する比率は、イギリス、米国に匹敵するまではいかなくとも、少くとも西独を追い越すくらいのところでなければならぬ、こう存じております。これも三十一年度は、御承知のごとく、総予算に対し一・〇四だったのでございますが、逐次上ってきておるわけでございます。本年は昨年とほぼ同額――同額というよりも、同じ比率であるということはまことに残念……

第31回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1959/02/25、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 昭和三十四年度通商産業省所管予算説明をいたします。  ただいま議題となっております通商産業省予算各案について御説明を申し上げます。  まず三十四年度通商産業省所管一般会計の予定経費要求額は百二十九億七千七百三十四万七千円でありまして、これを三十三年度予算額百八億三千七百三十七万九千円に比較いたしますと二十一億三千九百九十六万八千円増額することになるのであります。  三十四年度予算のうち政策事項につきましては、これを第一に貿易振興及び経済協力費、第二に中小企業対策費、第三に鉱工業技術振興費、第四に産業基盤強化費の四項目に分類いたしまして御説明申し上げます。  第一に、貿易振興及び……

第31回国会 予算委員会第三分科会 第4号(1959/02/28、28期、自由民主党)【政府役職】

○高碕国務大臣 この経済協力及び日本の輸出を増進するために、輸出入銀行の取引条件の緩和というさきの御質問の問題と、同時にこのブラジルの取引の成り行き等についての意見を申し上げるわけなんでございますが、今日の世界の情勢といたしましては、どうしてもこれらの国々に対しては、東南アジアにいたしましても、ブラジルにいたしましても、あるいは中近東にいたしましても、外貨事情が非常に悪いわけですから、これに対しては相当のクレジットを先方に与えるという考えでいかなければならぬ。そうせなければもう伸びない。しかし相手方のいかんによっては、御承知のごとく、持てる国の政情が安定しておるとか、持てる国が今外貨がないため……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

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