このページでは安倍晋太郎衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。安倍晋太郎衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○安倍委員 私は原子力問題についてはまことにしろうとでございまして、常識的な立場から基本的な問題につきまして、二、三当局並びに安川さんに御質問いたしたいと思います。 原子力発電の長期計画の問題でございます。これは昭和三十六年から四十五年を前期、四十六年から五十五年を後期として策定されておるわけでありまして、この新しい長期計画に対して非常に国民も関心を寄せられておりますし、この長期計画によりまして、わが国経済の伸展に非常に大きな寄与があることは確信をいたしておるのでございます。この前期の十カ年間の長期計画によりまして、百万キロの電力を作り上げていくということでございますが、しかし、はたしてこれ……
○安倍委員 安川参考人にまず二、三お尋ね申し上げます。
新聞によりますと、福井県の川西町に第二原子炉のボーリングを開始するというふうな報道が出ておりました。福井県の方でも非常に熱心にこれを推進しておるということでございますが、その辺の経緯を一つ御説明願いたいと思います。
【次の発言】 この第二原子炉の問題につきましては、安全性の問題もありまして、どちらかというと、地元としてはちゅうちょする点もいろいろあると思うのです。それを押し切って、地元の非常な熱意が、原電側についにそうしたボーリングの許可に踏み切らしたということでございましょう。しかし、予定地につきましては、ただ一つだけではなくて、三つ……
○阿倍委員 私は自由民主党、日本社会党並びに民主社会党の三派を代表いたしまして、合成洗剤の科学的調査に関する決議案を提案いたします。 初めに決議案を朗読いたします。 合成洗剤の科学的調査に関する決議(案) 合成洗剤の毒性の有無等に関し、関係方面の意見が対立していることは、まことに遺憾である。合成洗剤が現在広範囲に使用され、国民生活に重要な影響を及ぼしつつあることにかんがみ、本問題の科学的解明は焦眉の急を要すると認める。 よって、政府は、本問題に関する科学的調査を行い、必要とあればその行政的措置をも含めて速やかにその結果を本委員会に報告し、国民の疑惑と不安を解消するよう要望する。……
○安倍委員 私は、自由民主党、日本社会党及び民主社会党、三党共同提案によりますところの宇宙開発の体制整備に関する決議案を提出いたします。 まず、案文を朗読いたします。 宇宙開発の体制整備に関する件(案) 宇宙空間の学術的研究と実用面の開発とは、現下の国際情勢の進展にかんがみ、わが国においても強力にその推進を図らなければならない重要な課題である。 今後の宇宙開発に当っては、研究投資が相当大きいこと、国際協力関係の重要問題が伴うこと、官民多数の機関が関係を有すること、海外における研究開発の進歩発展が極めて急速であることなどを考慮に入れ、政府はこの際、宇宙開発の中枢的審議機構としての……
○安倍委員 動議を提出いたします。 理事はその数を八名とし、委員長において指名せられんことを望みます。
○安倍委員 私は、今回政府が原子力船の開発に着手されまして、日本原子力船開発事業団法を国会に提案されましたことに対して敬意を払うものでございますが、審議に入るにあたりまして、まず諸外国の原子力船開発の動向、状況等についてお尋ねをいたしたいと思うのでございます。 諸外国の平和利用によるところの原子力船開発の実情は、軍事面における原子力船の開発と比較をいたしますと、われわれとして非常に寒心にたえないような気がいたすのでございます。すなわち、アメリカにおきましては、第一号のノーテラス潜水艦を建造いたしましてからすでに二十八隻もつくっておる。さらに三十八隻も建造を計画しておるというふうに聞いておりま……
○安倍委員長代理 次会は明七日午前十時より理事会、午前十時三十分より委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。 午後二時四分散会
○安倍委員長代理 中谷委員の御発言は善処いたします。 次会は公報をもってお知らせすることとし、本日はこれにて散会いたします。 午後零時三十四分散会
○安倍委員 今回提案されました会社更生法の一部改正法案について質問いたします。これは政府提案と社会党の提案がありますが、私は主として政府提案について御質問したいと思うわけであります。 この政府提案は、相当大規模な改正でありますが、今日に至るまでには、社会的な改正に対する要望もずいぶんあったと思います。経済情勢あるいは社会情勢の変化等がずいぶん勘案されてこの改正案になったと思うわけでございますけれども、改正案の方向につきましては私たちも賛意を表するものでありますが、しかし、この中にはいろいろの問題点もあるわけでございます。大体問題点につきましては提案理由の説明において明らかになっておりますけれ……
○安倍委員長代理 石田宥全君。
【次の発言】 小沢貞孝君。
小澤君に申し上げますが、だいぶ時間が超過しておりますので、きわめて簡単にお願いいたします。
【次の発言】 本日の議事はこの程度にとどめます。
次会は、来たる二十日午前十時より理事会、午前十時三十分委員会を開会することとし、本日はこれにて散会いたします。
午後一時三十七分散会
○安倍説明員 このたび農林政務次官に就任いたしました安倍でございます。若輩でございますが、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
○安倍政府委員 このたび、農林政務次官に就任いたしました安倍でございます。まことに若輩、未熟でございますが、力一ぱいがんばりたいと思いますので、先輩各位の御指導、御鞭撻のほどを心からお願い申し上げます。(拍手)
○安倍政府委員 私、まだ次官に就任したばかりで、十分実態を把握しておりませんので、満足のいく御答弁ができないのでありますが、その点お許し願いたいと思います。
ただいま事務当局からいろいろ御説明をいたしましたように、この補助金が決定されるにあたりましては、三県の知事と農林省の大臣はじめ十分協議をいたしまして、かつ三県の実情、作柄あるいは生育の状況等も十分把握をいたしまして、その結果算定された数字であると思っております。
【次の発言】 ただいまの森田先生のお話はよくわかります。農民に迷惑をかけないという大前提で、この対策を処理していかなければならぬと思うわけですが、その大きいものとして、助成金を……
○安倍政府委員 自立経営の育成と協業等集団的生産組織の育成助長を総合的に推進しまして、農業経営の近代化をはかるということが農政の中心課題でありますが、そのために、経営規模の拡大をねらいといたしまして、農地の賃貸借規制の緩和と農地制度の改善を行なう。さらにまた、上向発展を目ざしております農業者の資金需要を包括的に充足しまして、融資の円滑化をはかるための総合資金制度の創設、あるいは協業等集団的生産組織の育成助長、転職円滑化措置の充実と年金制度の活用、あるいはまた農業振興地域制度の創設等、各般にわたる政策を、目下総合的にかつ強力に推進したいと考えておるわけでございます。 このため、現在大蔵省に対し……
○安倍政府委員 いまの問題ですけれども、電力会社に責任があるかどうか、何といってもこれは天災だと思いますので、不可抗力な点があると思います。だから電力会社に責任があるかどうかということについては、はっきりお答えできないと思います。
○阿倍政府委員 ただいまの兒玉さんの御質問でございますが、農地復旧等につきましても、今後とも制度資金等の活用をはかって、十分考慮しなければならないと思っております。また、酪農については、いろいろのケースがあると思いますが、それによりまして、具体的にできるだけの方法で検討を進めてみたいと思います。
○安倍政府委員 初めに、今回の地震により、不幸にもおなくなりになりました方々に対して、つつしんで哀悼の意を表するとともに、罹災された方々には、政府としてできる限りのことをいたし、一日も早く立ち直っていただけるよう努力いたす所存であります。 まず、地震の概況について報告いたします。 十六日午前九時四十九分ごろ、北海道襟裳岬の南東方約百五十キロメートルの海底を震源として、規模七・八の大規模な地震が起こりました。この地震により、苫小牧、震度六、浦河、広尾、函館、青森、八戸、盛岡では震度五でありました。この地震発生に際し、北海道と東北地方及び関東地方の太平洋沿岸に対して津波警報を発表いたしたのであ……
○安倍政府委員 お話しのように、この災害の時期がちょうど田植えの時期と合致しておりまして、田植えに相当支障を来たすのではないかと心配しております。それに対して、これが早急に復旧をして田植えに間に合うようにしなければならないということで、いま農林省も、北海道には五月二十三日から、青森は東北農政局から五月二十四日から査定官を派遣することにいたしておりますが、御存じのように、応急な措置については査定前にもこれを行なうことになっているわけでありまして、農林省としても、応急措置として田植えに十分間に合うように万全の措置を講じていきたいと考えております。いま、お話しの具体的な問題の詳細については私存じてお……
○安倍説明員 まず、昭和四十三年の田植え期の干ばつについて御報告申し上げます。 被害の概況でございますが、中国・四国並びに九州地方は本年の三月以降より六月中旬まで寡雨で、各地の降雨量は平年比五〇%前後に経過し、稲作の本田植えつけは各地でおくれがあったのでありますが、六月下旬より七月上旬にかけての降雨並びに各種対策の結果、一部に遅延を見せたものの、植えつけは大体完了いたしました。 次に、対策の概要について申し上げます。 農林省といたしましては、農作物の干ばつの拡大を懸念し、六月八日付にて事務次官名により中国四国、九州の両農政局長あて技術指導通達を行ない、管下の各県を指導するように指示いたし……
○安倍政府委員 先生のお話は、森林資源の育成をどうしたらいいかということだろうと思いますが、これまで長官から具体的に説明もいたしたと思うわけですが、御存じのようにわれわれの基本的な政策といたしましては、林業基本法に基づきましてつくりました森林資源に関する基本計画に即しましていろいろと積極的な方策を講じておるわけでございまして、今度ともいままでの御意見のように、国有林あるいは民有林等に対する施策につきましても、まだまだ不十分な点も多々あると思うわけでありますが、農林省あるいは林野庁として積極的な立場で、今後の森林資源を確保するために、具体的な政策を強力に推進していきたいと思っております。
○安倍政府委員 昭和四十三年度農林関係予算について、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和四十三年度の一般会計における農林関係予算の総体につきましては、農林省所管合計額は六千二十二億円で、これに総理府、文部省、労働省及び建設省所管経費を加えた農林関係予算の合計額は、六千五百四十二億円となります。これを昭和四十二年度補正後予算六千百七十九億円に比較しますと、三百六十三億円の増加となります。 この予算の編成にあたりましては、国民食糧の安定的な供給を確保し、農林漁業の生産性と農林漁業従事者の所得の向上をはかるという農林漁業政策の基本的目標に沿い、農林漁業生産基盤の整備、農林漁業生産対策の拡充……
○安倍政府委員 農林漁業金融公庫法及び農業信用保証保険法の一部を改正する法律案の提案理由を説明をいたします。 わが国の農業金融制度につきましては、逐年整備改善を行ない、融資額も農業者の資金需要に応じて年々増大しているところでありますが、最近における農業の動向に即応し、農産物等の流通改善を含めて農業近代化のための諸施策を推進するためには、一そう内容の整備充実をはかる必要があると考えられますので、新たに総合資金制度と卸売市場近代化資金制度を設けることとし、農林漁業金融公庫法等の改正を提案する次第であります。 まず、総合資金制度について申し上げます。近年におけるわが国の農業の動向を見ますと、経済……
○安倍政府委員 一応、昭和四十一年の衆参の附帯決議にこたえた内容を盛った法案であると思いますけれども、さらに今後とも、改めるところがあれば積極的に改めて活用をはかっていきたいと思っております。
【次の発言】 地域営農の振興をはかるにあたっては、国といたしましては、需要に応じました生産の維持、増大をはかる観点から、地域の実情に即した各地域の農業生産の発展方向、役割り等を明らかにする必要があると考えておるわけでありまして、こういう方向づけは、地方農政局が活発にやる必要があると思います。すでに生乳や野菜については地域的な生産目標が設定されておりますが、他の農産物についても、今後における需給の変化、技……
○安倍政府委員 いま美濃委員のおっしゃったように、この制度にもいろいろと不十分な点があると思います。徹底したものじゃない点はわれわれも認めるわけですが、一応四十一年の国会の附帯決議にもこたえた内容を盛り込んでおると思いますし、畑作農民の要請にもこたえておると思います。しかし、いろいろ御指摘の点につきましては、今後ともひとつ善処するといいますか、検討していかなければならないことになると考えております。
【次の発言】 ただいまの附帯決議につきましては、決議の御趣旨を尊重いたしまして、今後とも、北海道及び南九州の畑作振興に努力いたしたいと存じます。(拍手)
○安倍政府委員 いまの芳賀先生の御議論は、一つの議論だと思っております。農林省がいまやっておるやり方とは、考え方の相違はあると思いますけれども、将来の問題として考えていかなければならぬことじゃないかと私は思っております。
【次の発言】 それぞれの規格があると思うのですが、その規格に反して、いまおっしゃいましたようなそうした類似のものが販売されるということは、非常にけしからぬことだと思います。さっそく関係各省ともよく連絡をとりまして、ひとつきびしく処分をしたいと思っております。
【次の発言】 いま鹿野先生がおっしゃいましたように、日本の農業は国際的にも国内的にもきわめてむずかしい段階に来ておると……
○安倍政府委員 魚価安定基金の解散に関する法律案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 御承知のように、魚価安定基金は、昭和三十六年に、当時のサンマその他の多獲性魚の生産及び流通をめぐる諸事情の推移にかんがみ、漁業生産調整組合、水産業協同組合等がこれら多獲性魚の価格安定のため自主的に行なう調整等の事業につき助成することを目的として、同年八月に施行された魚価安定基金法による特殊法人として設立されたものであります。 その後の魚価安定基金の運営状況を見ますと、昭和三十六年、三十七年及び四十年には、助成対象魚種たるサンマの価格が暴落したため、同基金による交付金の交付が行なわ……
○安倍政府委員 いまおっしゃいましたように、カニ漁の問題は時期も切迫しておるわけでありまして、日本の基本方針も、先生のいまおっしゃいましたようにはっきりしておるわけでありますが、その交渉ですれ違いがあることは、非常に残念に思っております。政府といたしましても早急に話し合いを詰めて、出漁に間に合うように結論を得たい、協約を結びたいというふうに考えております。
【次の発言】 御存じのように、現在の日ソ関係はきわめて友好なうちに進んでおるわけでありまして、その中における漁業交渉も、日本の国益、日本の漁業発展の上からもきわめて大事であるわけでありまして、政府としても、特にこの日ソ漁業交渉に力を注いでお……
○安倍政府委員 いまの先生のお尋ねのように、今回の総合資金制度は、一応おっしゃるような選別主義的な立場に立って融資をするということであります。これは、融資をするわけですから、やはり選択をして、そうして成長可能な農家といいますか、いい農家を中心にして資金を融通していくということにならなければならないと私どもは考えておるわけであります。
【次の発言】 いまの国家賠償法のいわゆる性格というものについては、私もよく存じておりませんけれども、いまおっしゃるような景気の動向、不況、そういったものによって総合資金を貸し付けた農家がやっていけなくなるというふうなこともあり得ると思うわけですけれども、経済局長が……
○安倍政府委員 ただいま石田委員の御質問の阿賀野川の問題につきましては、農林省全体としてもまことに申しわけない事件であると思っております。いま石田委員のおっしゃいました問題につきましても、十分これを大臣に伝えまして、厳正な立場でひつこれからの人事をやっていかなければならないと考えております。
【次の発言】 いまの石田委員の御心配はもっともな点があると思います。農林省としても、十分厳格な立場で監督指導していかなければならぬと思っております。
【次の発言】 いま佐々委員のおっしゃるように、農業関係団体の職員の給与がほかと比べまして相当低位にあるということは、われわれも率直に認めざるを得ないと思いま……
○安倍政府委員 補足して長官から説明させますが、漁業関係に従事しておられる方が住んでおられるところにつきましては、環境衛生が非常におくれておるという点につきましては、私も各地を見ておりまして痛感をいたしております。臭気の問題にいたしましても、あるいは住宅関係に対するいろいろな公害等の問題も、水産関係では相当起こっておるのではないかと思うわけであります。また、主婦の労働がだんだんと強化されておる実情でございまして、いまおっしゃいましたような保育施設等の必要性も、各地で強調されておる実情でございます。そういう点の総合的な環境衛生対策あるいは住宅対策等につきましては、もちろん市町村、地方公共団体ある……
○安倍政府委員 この安定基金ができた当時におきましては、それだけの理由また実情等もあったと私は思っておるわけですが、その後海況の変化等によりまして、基金が十分な機能を果たすような客観的情勢が生まれなかったというところから、その必要がなくなったということで、臨調からの答申があったと私は思うわけです。しかし農林省としては、せっかくでき上がった基金でございますし、やはり長期的な立場に立って、いま先生が言われるようなこれの運営等をはかっていかなければならぬということで、様子を見たほうがいいではないかという意見もあったわけですが、臨調のそうした答申、それに基づく行管等からの強い勧告等がありましたし、そう……
○安倍政府委員 ただいまの御質問、妥当であろうと思います。国会の御決定に従いまして、政府としても政令で善処していきたいと思います。
【次の発言】 いまの中村委員の御発言、よくわかりますが、競馬につきましては、健全なる娯楽ということで長い歴史をもって今日まで発展をしてきたのであります。今回の御提案は議員提案でございまして、国会の御決定になることでございますから、政府としても、これを尊重しなければならないと考えております。
【次の発言】 財源の問題でございますから、自治省と十分相談をいたしまして、今後そういうことのないように善処していく所存でございます。
○安倍政府委員 ただいまの御決議につきましては、その決議の趣旨を尊重いたしまして、十分検討の上善処いたしたいと存じます。
○安倍政府委員 ただいま御決議になりました家畜衛生に関する事項については、十分検討を加え、御趣旨に沿うよう努力いたす所存であります。
○安倍政府委員 まず、私からお答えをいたしますが、今回の十勝沖の地震によりましておなくなりになりました方々に対して、政府として心から哀悼の意を表したいと思います。と同時に、被災者の方々に対してはまことにお気の毒だと思いまして、いま熊谷委員の御指摘のように、災害地の方々の人心が一日も早く安定をするために、政府としても万全の応急対策をとっておる次第でありまして、政府の調査団も地震発生と同時に派遣をいたしましたし、さらに政府におきまして、田中総理府総務長官を本部長といたしまして対策本部を設けまして、目下被害の実情を把握するとともに、これが対策を各省庁と密接な連絡のもとにとっておる次第でございます。ま……
○安倍政府委員 ただいまの委員会の御決議につきましては、御快談の趣旨を十分尊重いたしまして措置をしたいと存じます。
○安倍説明員 最初に私からお答えいたします。 西日本一帯は、いまお話しのように、ことしの三月以降非常に寡雨でございまして、昨年に引き続いて大干ばつが起こるのではないかとたいへん憂慮いたしておったわけでございますが、七月に入りまして相当な雨が降りまして、大多数の植えつけが可能になったということで、一応愁眉を開いたわけですが、いま御質問にありましたように、その間における干ばつ、植えつけ不能ということから、いろいろの事業が例年のように行なわれたわけでございます。 これに対しては、全国的な規模で応急対策事業が行なわれた場合におきましては、過去におきまして、臨時特例的にこれを助成いたしてまいったわけ……
○安倍説明員 昨日の米審の会場におきまして、いろいろと混乱が起こったことは、たいへん遺憾に思っております。なお、警察官の出動につきましては、農林省からこれを要請したと聞いております。警察官に対しましては、農林省としても、米価審議会がスムーズに運営されるという配慮から、秩序を守るということで要請したようでありますが、ただいまいろいろの事故の内容については、農林省としても調査をいたしておる段階でございます。
【次の発言】 昨日の問題につきましては、十分調査を進めまして、これに対して政府としても善処してまいりたいと考えております。
○安倍説明員 農林省所管の昭和四十一年度歳入歳出決算について概略を御説明申し上げます。 まず、歳入につきましては、収納済み歳入額は一般会計において五百八億千三百余万円、食糧管理特別会計各勘定合計において二兆八千九百三十一億六千七百余万円、国有林野事業特別会計各勘定合計において千三百三十七億七千六百余万円、農業共済再保険特別会計各勘定合計外七特別会計の総合計において九百四十二億二千百余万円となっております。 次に、歳出についてでありますが、支出済み歳出額は一般会計において五千五百七十億七千七百余万円、食糧管理特別会計各勘定合計において二兆八千八百五十八億五千九百余万円、国有林野事業特別会計各……
○安倍説明員 いま各災害の関連、それに対する対策につきましては、田中大臣から言われたとおりでございますが、農林省といたしましては、いま御指摘の農地、農業用施設、林道等の災害復旧等につきましては、暫定法がございまして、これに基づきまして災害復旧を行なうことになっておりますが、その査定については、十勝沖地震と関連のあるものについては第七次査定とあわせて実施することになっておりますし、その他につきましても準備の整い次第実施をいたすことになっております。また、査定前着工についても、県及び農林省と協議の上、必要なものについては認める。また災害を受けた方たちの融資に対しましては、青森の場合もなかなか天災融……
○安倍政府委員 ただいま局長から御答弁いたしましたように、この灰星病の今後の対策につきましては、いま御質問がありましたように、天災融資法の発動といったものとも関連するのでありますが、今日の状況をわれわれ判断してみましても、ただ天災だけに基因をするというふうに判断をするわけにいかないということから、天災融資法の発動は、現在の段階におきましては、率直に申し上げまして、非常に困難であるという段階でございます。 また、ただいまの被害状況にいたしましても、われわれが入手いたしました実情では、大体四億五千万円くらい、いまのお話によります十五億、そういうところに、今後とも政府としてももっと調査を積極的に進……
○安倍委員長代理 工藤良平君。
○安倍委員長代理 午後一時三十分に再開することとし、これにて休憩いたします。
午後零時十二分休憩
【次の発言】 次回は明十二日開会することとし、本日はこれにて散会いたします。
午後四時五十五分散会
○安倍委員長代理 休憩前に引き続き会議を開きます。 柴田健治君。
○安倍委員長代理 樋上新一君。
○安倍委員長代理 お静かに願います。
【次の発言】 兒玉末男君。
○安倍委員長代理 引き続き農業振興地域の整備に関する法律案を議題といたします。
本案に対する質疑は一応終了いたしておりますが、他に質疑はございませんか。――別にないようでありますから、本案に対する質疑はこれにて終局いたしました。
【次の発言】 引き続き討論に入るのでありますが、別に討論の申し出もありませんので、直ちに採決いたします。
本案に賛成の諸君の起立を求めます。
【次の発言】 起立総員。よって、本案は原案のとおり可決いたしました。
【次の発言】 この際、本案に対し、兒玉末男君外三名より、自由民主党、日本社会党、民主社会党及び公明党の四派共同提案にかかる附帯決議を付すべしとの動議が提出……
○安倍委員長代理 樋上新一君。
○安倍委員 第三班の御報告を申し上げます。 第三班は、六月十二日から十四日までの三日間、藤本孝雄君、森義視君、工藤良平君、永井勝次郎君、稲富稜人君及び私の六名をもって、宮崎、熊本の両県に派遣され、国有林野の活用については宮崎県で、農地法については熊本県で、それぞれ調査をいたしてまいりました。 まず、調査日程の概要を申し上げます。 六月十二日は、宮崎県庁において、黒木宮崎県知事から県政概要の説明と農政一般についての要望事項を聴取した後、松形熊本営林局長から国有林野の活用を中心とする管内概要の説明を、伊藤九州農政局長から九州農業の概要の説明を聴取しました。 次いで、国有林野の活用に関する法……
○安倍委員長代理 稻冨稜人君。
○安倍委員長代理 これより農林水産委員打合会を開会いたします。 委員長所用のため、指名により私が委員長の職務を行ないます。 本日は、国有林野の活用に関する法律案について意見を聴取するため、全国農業会議所専務理事池田斉君、全林野労働組合中央執行委員長田村武君、日本国有林労働組合中央執行委員長熊井一夫君、以上三名の方々に御出席を願っております。 この際、本日御出席の各位に一言ごあいさつ申し上げます。 各位には、御多用中にもかかわらず御出席をいただきまして、まことにありがとうございました。本日は、国有林野の活用に関する法律案につきまして、委員会において参考人として御意見を承る予定でありました……
○安倍委員長代理 これより会議を開きます。
本日は、委員長が所用のため、委員長の指名により私が委員長の職務を行ないます。
農林水産業の振興に関する件について調査を進めます。
この際、昭和四十四年産カンショ及びバレイショの原料基準価格並びにでん粉及びカンショ生切り干しの政府買い入れ価格等に関する件について、いも、でん粉等価格対策に関する小委員長より報告を聴取いたします。大野市郎君。
【次の発言】 以上で報告は終わりました。
おはかりいたします。ただいまの小委員長から提案のありました案文のとおり決議することに御異議ありませんか。
○安倍委員 私は、自由民主党、日本社会党、民社党及び公明党の四党を代表して、ただいま議決されました各案に、それぞれ附帯決議を付すべしとの動議を提出いたします。 その内容は各位のお手元に配付してありますとうりでございます。何とぞ御賛同をお願いいたします。
○安倍委員長代理 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。合沢栄君。
【次の発言】 瀬野栄次郎君。
○安倍委員長代理 津川武一君。
【次の発言】 本日はこれにて散会いたします。
午後零時四十四分散会
○安倍委員長代理 本日はこれにて散会いたします。 午後五時二分散会
○安倍委員長 これより会議を開きます。
この際、一言ごあいさつを申し上げます。
私、このたび各位の御推挙によりまして、はからずも当大蔵委員会の委員長に就任いたしました。
内外経済情勢のきびしいとき、財政金融を担当する当委員会の使命は、まことに重大なものがあると存じます。各位の御協力のもとに、その職責を果たしたい所存であります。
何とぞ御鞭撻のほどを切にお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。(拍手)
【次の発言】 理事の補欠選任についておはかりいたします。
先般理事でありました大村襄治君及び木村武千代君が委員を辞任されましたので、現在理事が二名欠員になっております。その補欠選任……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
この際、理事の辞任及び補欠選任の件についておはかりいたします。
まず、理事武藤山治君から理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、許可するに決しました。
ただいまの辞任による補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名いたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、理事に山田耻目君を指名いたします。
【次の発言】 国の会計、税制及び金融に関する件について調査を進めます。
この際、福田大蔵大臣より、当面の財政金融について所信……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
この際、連合審査会開会申し入れの件についておはかりいたします。
すなわち、目下、商工委員会において審査中の石油需給適正化法案について商工委員会に、また、物価問題等に関する特別委員会において審査中の国民生活安定緊急措置法案について物価問題等に関する特別委員会に、それぞれ連合審査会の開会を申し入れたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
なお、連合審査会の開会日時等につきましては、委員長間で協議の上、公報をもってお知らせいたします。
次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
この際、理事の辞任及び補欠選任についておはかりいたします。
まず、理事荒木宏君から理事辞任の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、許可するに決しました。
次に、ただいまの辞任による補欠選任につきましては、先例により、委員長において指名いたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、理事に増本一彦君を指名いたします。
【次の発言】 次に、参考人出席要求に関する件についておはかりいたします。
すなわち、金融に関する件について、来たる二月八日、……
○安倍委員長 これより会議を開きます。 金融に関する件について調査を進めます。 本日は、最近の金融事情等について参考人から意見を聴取することといたしております。 本日午前に御出席いただきました参考人は、全国銀行協会連合会会長横田郁君、全国相互銀行協会会長尾川武夫君、全国信用金庫協会会長小原鐵五郎君の各位であります。 参考人各位には、御多用のところ御出席いただき、まことにありがとうございます。最近の金融事情等について、何とぞ忌憚のない御意見をお述べいただきますようお願い申し上げます。 なお、御意見は十分程度におまとめいただき、そのあと委員からの質疑にお答え願うことといたしたいと存じます……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
昭和四十八年度の米生産調整奨励補助金等についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案起草の件について議事を進めます。
本件につきましては、先般来理事会等で御協議願い、お手元に配付いたしましたような草案を得ました次第であります。
【次の発言】 まず、本起草案の趣旨及びその内容を御説明申し上げます。
本起草案は、昭和四十八年度に政府から交付される米生産調整奨励補助金または米生産調整協力特別交付金について、税制上、次の軽減措置を講ずるものであります。
すなわち、第一に、個人が交付を受ける同補助金または同交付金については、一時所得の収入金額とみなすと……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
割増金付貯蓄に関する臨時措置法案を議題とし、質疑を続行いたします。竹本孫一君。
【次の発言】 増本一彦君。
【次の発言】 午後一時三十分より再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後零時四十六分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。佐藤観樹君。
【次の発言】 武藤山治君。
【次の発言】 田中昭二君。――田中君、質問をお願いします。
ちょっと速記をとめて
【次の発言】 速記を始めて。
田中昭二君。
【次の発言】 次回は来たる十九日火曜日、午前十時理事会、十時三十分委員会を開会することとし、本日は……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
割増金付貯蓄に関する臨時措置法案を議題とし、質疑を続行いたします。田中昭二君。
【次の発言】 この際、福田大蔵大臣より発言を求められておりますので、これを許します。福田大蔵大臣。
【次の発言】 これにて本案に対する質疑は終了いたしました。
【次の発言】 これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次これを許します。佐藤観樹君。
【次の発言】 小林政子君。
【次の発言】 田中昭二君。
【次の発言】 竹本孫一君。
【次の発言】 これにて討論は終局いたしました。
これより採決に入ります。
割増金付貯蓄に関する臨時措置法案に賛成の諸君の起立を求……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
印紙税法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を続行いたします。塚田庄平君。
【次の発言】 増本一彦君。
【次の発言】 午後三時再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後零時二分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。田中昭二君。
【次の発言】 竹本孫一君。
【次の発言】 増本一彦君。
【次の発言】 田中昭二君。
【次の発言】 これにて本案に対する質疑は終了いたしました。
【次の発言】 これより討論に入るのでありますが、本案につきましては討論の申し出がありませんので、直ちに採決に入ります。
印紙税……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案を議題といたします。
【次の発言】 まず、政府より提案理由の説明を求めます。中川大蔵政務次官。
【次の発言】 これにて提案理由の説明は終わりました。
この際、暫時休憩いたします。
午前十時四十分休憩
○安倍委員長 これより会議を開きます。
関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案を議題といたします。
本案につきましては、すでに提案理由の説明を聴取いたしております。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。山中吾郎君。
【次の発言】 塚田庄平君。
【次の発言】 午後二時より再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後零時五十二分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。増本一彦君。
【次の発言】 佐藤観樹君。
【次の発言】 次回は、明二十七日水曜日、午前十時理事会、十時三十分委員会を開会するこ……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
関税定率法及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を続行いたします。高沢寅男君。
【次の発言】 午後一時より荷閲することとし、この際、暫時休憩いたします。
午前十一時二十七分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。村山喜一君。
【次の発言】 塚田庄平君。
【次の発言】 午後三時再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後二時五分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。増本一彦君。
【次の発言】 田中昭二君。
○安倍委員長 これより会議を開きます。
所得税法及び災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案の各案を一括して議題といたします。
各案につきましては、すでに提案理由の説明を聴取いたしております。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。野田毅君。
【次の発言】 阿部助哉君。
【次の発言】 午後二時より再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後零時一分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
関税定率法及び関税暫定措置法の一……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
所得税法及び災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案の各案を一括して議題といたします。
この際、おはかりいたします。
すなわち、ただいま議題となっております各案について、来たる三月十三日水曜日、参考人の出席を求め、その意見を徴取することとし、その人選につきましては委員長に御一任を願いたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
○安倍委員長 これより会議を開きます。
国の会計、税制及び金融に関する件について調査を進めます。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。武藤山治君。
【次の発言】 広瀬秀吉君。
【次の発言】 増本一彦君。
【次の発言】 荒木宏君。
【次の発言】 広沢直樹君。
【次の発言】 竹本孫一君。
【次の発言】 次回は、明八日金曜日、午前十時理事会、十時三十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後六時十二分散会
○安倍委員長 これより会議を開きます。
所得税法及び災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案の各案を一括して議題とし、質疑を続行いたします。村岡兼造君。
【次の発言】 午後二時再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後零時四十九分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。塚田庄平君。
【次の発言】 次回は、来たる十二日火曜日、午前十時理事会、十時三十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後五時十三分散会
○安倍委員長 これより会議を開きます。
所得税法及び災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案の各案を一括して議題とし、質疑を続行いたします。小林政子君。
【次の発言】 小林君に申し上げますが、ただいまの御提案につきましては、理事会で検討を至急にいたしまして、御返事を申し上げます。
【次の発言】 関連して、阿部助哉君。
【次の発言】 午後一時三十分より再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後零時四分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
先ほどの小林委員の……
○安倍委員長 これより会議を開きます。 所得税法及び災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案の各案を一括して議題といたします。 本日午前に御出席いただきました参考人は、税制調査会会長東畑精一君であります。 東畑参考人には、御多用のところ御出席いただきまして、まことにありがとうございます。本日は、税制改正各案のみならず、税制一般の問題についても忌憚のない御意見をお述べいただきますようお願い申し上げます。 なお、御意見は十分程度にお取りまとめいただき、そのあと委員からの質疑にお答え願う……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
所得税法及び災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案の各案を一括して議題とし、質疑を続行いたします。塚田庄平君。
【次の発言】 午後一時より再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後零時一分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。広沢直樹君。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。
【次の発言】 次回は、来たる十九日火曜日、午前十時理事会、十時三十分委員会を開会するこ……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
所得税法及び災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案の各案を一括して議題とし、質疑を続行いたします。増本一彦君。
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。増本一彦君
【次の発言】 松浦利尚君。
ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。
松浦利尚君。
【次の発言】 大蔵大臣が予算委員会の終了後、本日こちらに見えまして、午後六時過ぎから三時間にわたって野党の皆さん方の質問に答える予定になっておりますので、……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
所得税法及び災害被害者に対する祖税の減免、徴収猶予等に関する法律の一部を改正する法律案、法人税法の一部を改正する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案の各案を一括して議題とし、質疑を続行いたします。高沢寅男君。
【次の発言】 理事会において御相談をいたします。
【次の発言】 午後一時三十分より再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後零時三十二分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
この際、おはかりいたします。
すなわち、本日付託になりました武藤山治君外五名提出にかかる昭和四十九年分の所得税の臨時特例に関する……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
この際、おはかりいたします。
すなわち、本日付託になりました山田耻目君外三名提出にかかる所得税法の一部を改正する法律案を議題といたしたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
所得税法の一部を改正する法律案を議題といたします。
【次の発言】 提出者より提案理由の説明を求めます。山田耻目君。
【次の発言】 これにて提案理由の説明は終わりました。
本会議散会後再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後一時四十三分休憩
○安倍委員長 これより会議を開きます。
堀昌雄君外二十二名提出、会社臨時特別税法案、村山達雄君外一名提出、会社臨時特別税法案、村上弘君外三名提出、臨時超過利得税法案及び伏木和雄君外二名提出、臨時超過利得税法案の各案を一括して議題といたします。
【次の発言】 これより各案について提出者より提案理由の説明を求めます。堀昌雄君。
【次の発言】 村山達雄君。
【次の発言】 増本一彦君。
【次の発言】 広沢直樹君。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 それでは速記を始めて。
これにて各案の提案理由の説明は終わりました。
【次の発言】 これより質疑に入るのでありますが、各案につきまして……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
【次の発言】 まず、政府より提案理由の説明を求めます。中川大蔵政務次官。
【次の発言】 これにて提案理由の説明は終わりました。
【次の発言】 これより質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。山中吾郎君。
【次の発言】 村山喜一君。
【次の発言】 次回は、明三日水曜日、午前十時理事会、十時三十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後一時四十一分散会
○安倍委員長 これより会議を開きます。
国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を続行いたします。佐藤観樹君。
【次の発言】 阿部助哉君。
【次の発言】 荒木宏君。
【次の発言】 次回は、来たる五日金曜日、正午理事会、午後零時三十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後二時十六分散会
○安倍委員長 これより会議を開きます。
国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を続行いたします。村山喜一君。
【次の発言】 広沢直樹君。
【次の発言】 竹本孫一君。
【次の発言】 これにて本案に対する質疑は終了いたしました。
【次の発言】 これより討論に入るのでありますが、討論の申し出がありませんので、直ちに採決に入ります。
国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案に賛成の諸君の起立を求めます。
【次の発言】 起立多数。よって、本案は原案のとおり可決いたしました。
おはかりいたします。
ただいま議決いたしました法律案に関……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
内閣提出、昭和四十二年度以後における国家公務員共済組合等からの年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案、昭和四十二年度以後における公共企業体職員等共済組合法に規定する共済組合が支給する年金の額の改定に関する法律及び公共企業体職員等共済組合法の一部を改正する法律案、及び武藤山治君外六名提出の国家公務員共済組合法等の一部を改正する法律案、公共企業体職員等共済組合法等の一部を改正する法律案の各案を議題といたします。
【次の発言】 これより各案について提案理由の説明を求めます。柳田大蔵政務次官。
○安倍委員長 これより会議を開きます。
電源開発促進税法案及び電源開発促進対策特別会計法案の両案を一括して議題といたします。
両案につきましては、すでに提案理由の説明を聴取いたしております。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。伊藤宗一郎君。
【次の発言】 村岡兼造君。
【次の発言】 この際、参考人出席要求に関する件についておはかりいたします。
金融に関する件、すなわち、最近の金融情勢について参考人の出席を求め、その意見を聴取することとし、その日時及び人選につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
○安倍委員長 これより会議を開きます。 金融に関する件について調査を進めます。 本日は、最近の金融情勢について参考人から意見を聴取することといたしております。 本日午前に御出席いただきました参考人は、全国銀行協会連合会会長佐々木邦彦君であります。 佐々木参考人には、御多用のところ御出席いただきまして、まことにありがとうございます。最近の金融情勢について、何とぞ忌揮のない御意見をお述べいただきますようお願い申し上げます。 なお、御意見は十分程度にお取りまとめいただき、そのあと委員からの質疑にお答え願うことといたしたいと存じます。何とぞよろしくお願い申し上げます。 それでは、佐々木参考……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
電源開発促進税法案及び電源開発促進対策特別会計法案の両案を一括して議題とし、質疑を続行いたします。阿部助哉君。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。
【次の発言】 内容は言っているとおりだよ。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 それでは、速記を始めて。
【次の発言】 速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。
午後一時再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午前十一時三十四分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。阿部助哉君。
○安倍委員長 これより会議を開きます。
電源開発促進税法案及び電源開発促進対策特別会計法案の両案を一括して議題とし、質疑を続行いたします。塚田庄平君。
【次の発言】 いま塚田君の御提案ですけれども、参考人を呼びまして意見を聴取する機会も理事会で相談をいたしておりますし、先ほどからの塚田君の発言につきましては、一昨日の阿部委員の御発言と、私いま聞いておりますとほとんど趣旨は同じでありまして、結局税調にはからなくてけしからぬ、こういうお話でございます。それに対して政府のほうの答弁があったわけでございますが、これにつきましては、法律としては完全に手続を踏んでこの国会にかかっておるわけでありますので……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
電源開発促進税法案及び電源開発促進対策特別会計法案の両案を一括議題とし、質疑を続行いたします。広沢直樹君。
【次の発言】 それでは、いまの問題について理事会を開いていろいろと協議をしたいと思いますが、質問は続けていただいて、一応昼までのあれが終わって、それから休憩の段階に入ったときにやったらどうでしょうか。(「質疑をやっても意味をなさぬじゃないか」と呼ぶ者あり)これはなかなか時間もかかると思うのです。その問題は保留してもらって、ほかのほうの質疑をやっていただいて……。
【次の発言】 本会議散会後再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後……
○安倍委員長 これより会議を開きます。 電源開発促進税法案及び電源開発促進対策特別会計法案の両案を一括して議題といたします。 本日御出席いただきました参考人は、税制調査会会長代理友末洋治君、評論家稲葉秀三君、柏崎原発反対地区を守る会連合代表芳川廣一君、早稲田大学法学部教授牛山積君の各位であります。 参考人各位には、御多用のところ御出席いただきまして、まことにありがとうございます。本日は、両案につきまして、それぞれの立場から忌揮のない御意見をお述べいただきますようお願い申し上げます。 なお、御意見は十分程度にお取りまとめいただき、そのあと委員からの質疑にお答え願うことといたしたいと存じま……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
電源開発促進税法案及び電源開発促進対策特別会計法案の両案を一括して議題とし、質疑を続行いたします。山原健二郎君。
【次の発言】 松尾信人君。
【次の発言】 内海清君。
【次の発言】 岡田春夫君。
【次の発言】 荒木君。
【次の発言】 これにて両案に対する質疑は終了いたしました。
【次の発言】 これより両案を一括して討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次これを許します。三枝三郎君。
【次の発言】 山田耻目君。
【次の発言】 増本一彦君。
【次の発言】 広沢直樹君。
【次の発言】 竹本孫一君。
○安倍委員長 これより会議を開きます。
まず、本日の請願日程全部を一括して議題といたします。
本会期中、当委員会に付託された請願は三百三十一件であります。その取り扱いにつきましては、理事会等において協議いたしたのでありますが、この際、各請願について紹介議員よりの説明聴取等は省略し、直ちに採決に入りたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
おはかりいたします。
本日の請願日程中、第三ないし第一一、第一七ないし第二二、第二四、第二五、第二七、第四七、第四八、第五一、第五二、第五五、第七〇ないし第二〇三、第二〇九ないし第三一……
○安倍委員長 これより会議を開きます。
まず、本日の請願日程全部を一括して議題といたします。
本会期中、当委員会に付託された請願は百三十八件であります。その取り扱いにつきましては、理事会等において協議いたしたのでありますが、この際、各請願について紹介議員よりの説明聴取等は省略し、直ちに採決に入りたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
おはかりいたします。
本日の請願日程中、第一ないし第一三八の各請願につきましては、いずれも採択の上、内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。
○安倍委員長 これより会議を開きます。
国の会計・税制及び金融に関する件について調査を進めます。
この際、大平大蔵大臣より財政金融の基本施策について所信の説明を求めます。大平大蔵大臣。
【次の発言】 次に、先般新たに就任されました大野大蔵政務次官及び高木事務次官等よりそれぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。大野大蔵政務次官。
【次の発言】 高木事務次官。
【次の発言】 吉田財務官。
【次の発言】 松川官房長。
【次の発言】 竹内主計局長。
【次の発言】 中橋主税局長。
【次の発言】 吉田関税局長。
【次の発言】 吉瀬理財局長。
○安倍委員長 これより会議を開きます。
国の会計、税制及び金融に関する件について調査を進めます。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。村岡兼造君。
【次の発言】 山中吾郎君。
【次の発言】 午後一時半より再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後零時二十一分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。高沢寅男君。
【次の発言】 荒木宏君。
【次の発言】 広沢直樹君。
○安倍委員長 これより会議を開きます。
国の会計、税制及び金融に関する件について調査を進めます。
これより質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。山田耻目君。
【次の発言】 理事会で相談します。
【次の発言】 塚田君、約束の時間が経過しておりますので、お願いします。
【次の発言】 増本一彦君。
【次の発言】 理事会で相談いたしますが、いまのところ全く考えておりません。
【次の発言】 広沢直樹君。
【次の発言】 竹本孫一君。
【次の発言】 本日は、これにて散会いたします。
午後五時三十九分散会
○安倍国務大臣 いま御指摘のような大企業に対する貸し出しにつきましでは、比較的資金余力のある大規模な信連とかあるいは共済連の財政運営という見地から貸し出しを行なっておるわけでありまして、いま御指摘の当連合会において、これにより組合員、農家に対する資金手当てがおろそかになっておるということは聞いておりません。 しかし、大企業に対する貸し出しは、農協系統の資金運用として必ずしも望ましいものとは私たちは考えられない面もあるわけでございますし、また他方、農村地域においては資金不足の事態が起こっておるというところもあるわけでございますので、いま農林省としては、農協系統全体として農協本来の趣旨にのっとっ……
○安倍国務大臣 私は、このたび農林大臣に就任いたしましたが、世界の食糧問題が深刻化しつつある状況の中で、我が国農林水産業を振興し、国民食糧の安定供給を確保することがきわめて重要となってきており、その職責の重大であることを痛感している次第であります。 私は、微力ではありますが、全力をあげてこの重責を果たしてまいる決意でありますので、委員各位の御理解と御協力を切にお願い申し上げます。 さて、一昨年の世界的な不作等に端を発して逼迫基調に転じた穀物等の国際需給は、夏以降、天候不順や異常気象によりアメリカ等の作況の低下が見通されることにより、逼迫の度合を強めております。中長期の見通しにつきましても楽……
○安倍国務大臣 農地の相続税につきましては、最近の地価がたいへん値上がりをしておりまして、そのために、農家が農地を相続する場合におきまして、相続税の負担が重いために土地を手放さなければならぬというふうな状況も起こっておるわけでございまして、農地の保全をし農家経営を維持していく上におきましては、農地の相続税を軽減すべきであると私は考えております。現在、政府部内で検討いたしておりますが、何とか適切な軽減措置がとられるように努力してまいりたいと思います。
○安倍国務大臣 御存じのように、最近の世界的な食糧情勢は非常に逼迫をしておるわけでありますが、そういう中において、わが国としては、これから自給力を高めていくということを基本的に考えていかなければならぬわけであります。いま先生の御指摘のように、企業経営として成り立っていくような農家のシェアを高めていくということも必要であると思います。しかし、農業の形態は専業農業――社会的あるいは地理的、気候的ないろいろな条件等の制約もあるわけでございますが、そういう中にあって、生産基盤の充実等をはかって、ひとつ近代農業を確立していくように努力したいと思います。 それから、いまお話のありました農家の相続税の軽減……
○安倍国務大臣 農林省所管の昭和四十七年度歳入歳出決算について大要を御説明申し上げます。 まず、一般会計の歳入につきましては、収納済歳入額は八百二十七億一千九百九十五万円余でありまして、その主なものは日本中央競馬会法に基づく国庫納付金であります。 次に、一般会計の歳出でありますが、支出済歳出額は一兆三千九百八億六千百七十四万円余であります。この経費の主なものは、農業構造の改善といたしまして七百四十三億四千八百十五万円余、農業生産基盤の整備といたしまして三千百三十二億六千二百十八万円余、農業生産の再編成といたしまして二千二百三十九億六千九百九万円余、農産物の価格の安定と農業所得の確保といたし……
○安倍国務大臣 先ほどの御質問、私途中で参りましたのでつまびらかにいたしませんが、通産大臣と御相談をいたしまして善処をいたします。
それから、いまの御質問でございますが、私も自由主義経済の中にはおのずから秩序というものが必要であると思いますし、また規制等も行うことが自由経済を正しく運営することになる、こういうふうに考えておりますので、今度の改正案もそういう見地に基づいて出されたものであると了承いたしておるわけであります。
【次の発言】 いま通産大臣から御答弁申し上げたとおりでございます。(「理事が一人もいないじゃないか、呼んでこい」と呼ぶ者あり)
○安倍国務大臣 水島の油流出事故につきましては、昨年の農水委員会におきまして、農林大臣がすぐ行って現地を視察せよというような御意見もいただきまして、私、早速十二月の三十日に飛びまして、現地を見まして、その惨状に驚愕するとともに、一日も早くこの補償を行って漁業者に安心をしていただかなければならぬということと、同時にまた油の回収を進めなければならぬということを痛感いたしたわけでございます。 その後対策本部等が設けられまして、関係各省との連絡のもとにいろいろと対策も進められており、また、油の除去も大分進んでおるということを聞いておるわけでございますし、また、補償につきましても、年末の融資とか、年末……
○安倍国務大臣 農林水産委員会の開催に当たりまして、所信の一端を申し述べたいと存じます。 最近のわが国経済を見ますと、石油を初めとする資源問題、環境問題、賃金物価の動向等内外の経済情勢はきわめて厳しいものがあり、いまや、わが国は、従来の高度成長から安定成長へ経済運営の基調を移行させていかなければならないわけであります。 一方、農業を取り巻く情勢にも、ここ数年の間に著しい変化がありました。一つは、世界的な食糧事情の変化であります。穀物等の国際需給は、一九七二年の世界的な不作等を契機に逼迫に転じましたが、今日もその基調に変化は見られず、価格も割り高で不安定な状態で推移しております。また、中長期……
○安倍国務大臣 全体的に見れば、農村において高度成長経済がスタートする前におきましては、過剰人口といいますか、次三男対策というようなことも農業関係においては言われた時期があったわけでございますが、高度成長に入りまして、他産業に農業従事者がどんどん吸収されるというふうなことになって、結局、高度成長前の次三男の対策等に苦慮していた時代等もあったわけですから、そういう意味で過剰人口が他産業に吸収されて解消したというようなことが言えるのじゃないかと思っております。
【次の発言】 これはもちろん高度成長によりましてむしろ異常な流出が行われたというふうなことで、一面においては過剰という面は解消されるという……
○安倍国務大臣 高度成長によりまして、確かに農業は相当弱体化しておることは事実であろうと私は思うわけでございまして、農地の壊廃、あるいはまた労働力の流出その他過疎といったような問題がいろいろと起こっておるわけでございます。こういう中にあって、今後は高度成長から安定成長へと路線が変わっていくわけでございます。そういう中で、これからの農業というものに対して新しい認識の上に立って農業の発展を図っていかなければならない。 まず、一番大事なのは水並びに土地の資源の確保であり、これの高度利用であろうと思うわけでございます。いまお話しがございました農地の確保につきましては、これは特に意を注いでまいらなけれ……
○安倍国務大臣 畜産物の価格安定等に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。近年、国民所得水準の向上、国民食生活の高度化等に伴い、牛肉需要は着実に伸展してきたのに対し、国内生産はこれに十分には対応し得ず、輸入量は年々増加してきたところであります。また、牛肉価格は漸騰ぎみであったものの、比較的安定的に推移してきたのであります。 この間、牛肉につきましては、生産から流通、消費に至る各般の施策に加え、輸入割り当て制度による牛肉輸入の規制及び畜産振興事業団による輸入牛肉の買い入れ、売り渡し措置等によりまして価格の安定を図ってきたところであります……
○安倍国務大臣 ただいま御指摘のように、本法の取り扱いは農政上から見ましてきわめて大事であると思うわけであります。私は、この本法の問題につきまして次のように考えております。 現在、御案内のように、国際的な食糧事情の変化に応じて、国民食糧の安定的な確保を図るために国内の生産体制を整備し、食糧の自給力の向上を図らなければならないということは言うをまたないところであります。そのためにも、土地の農業上の利用の確保と、その計画的、効率的な利用を促進していくとともに、農業経営の規模の拡大を図ることが非常に重要な課題となっておるわけでござまいす。 こうした観点に立ちまして、本改正案は、現在の農村における……
○安倍国務大臣 ただいま角屋さんから、牛肉の需給の現状と、将来これに対してどういう見通しを持っておるかという御質問でございますが、牛肉の生産は昭和四十二年の約十五万トンを底にいたしまして、乳用雄肉の肉利用の急速な伸展もありまして増加に転じてまいったわけでありますが、四十八年には、和牛の屠殺頭数の大幅減少によりまして、前年をかなり下回り、約二十三万トンとなりました。しかしながら、昨年は後半に入ってからの乳用雄牛を中心とする大幅な出荷増により、約三十万トンと、四十八年を大幅に上回ったわけであります。 このように、昭和四十八年の国内生産は前年に比べてかなり減少したわけでありますが、諸物価の高騰によ……
○安倍国務大臣 飼料につきましては、いま局長からも答弁をいたしましたように、大体四月ごろからある程度下げることができるのではないかと思いますが、具体的には、ここでその数字について明らかにする段階にはまだ至っていないと思います。
【次の発言】 素、子牛価格の安定につきましては、その価格の変動が非常に大きいことから、非常に価格が下落をしたときに生産者の損失を補てんするために補給金を交付する子牛の価格安定基金制度を実施してきておるわけでございますが、今後ともこの制度を拡充強化していきたい、こういうふうに基本的に考えております。
【次の発言】 私は、現行の価格安定基金制度を拡充強化していくことと、さら……
○安倍国務大臣 まだ検討の余地はあると思いますが、いま畜産局長が言いました内容を大体具体的に考えておるわけでございます。
【次の発言】 乳廃牛肉、この言葉には、いま御指摘がございましたようにいろいろと問題があると思いますが、通常言っております乳廃牛肉について、これを指定食肉の対象にすべきではないかという御意見でございますけれども、これにつきましてはかねがね当委員会においても御要請がございましたし、御質問もあったわけでございますので、これに対して農林省として、また、農林大臣としてどういうふうに考えているかということにつきましてお答えを申し上げたいと思います。
乳廃牛肉を指定食肉の対象とすること……
○安倍国務大臣 確かに、国民経済の異常な膨張の中で農外利用が非常に進み過ぎた。ですから、農地の造成等につきましては、毎年四、五万ヘクタール造成しても壊廃の方は六、七万ヘクタールというふうに、造成よりも壊廃の方が進んだ。これは、やはり、端的に言えば、いまもおっしゃったような高度経済成長ということが農地の壊廃を非常に推進したということにつながっていくと私は思います。
【次の発言】 高度成長の中におきまして農業が非常に兼業化をしていったということも事実でありますし、先ほど申し上げましたように農地の壊廃が進んだということも事実であろうと思うわけでございますが、これは農業による所得というよりも、農外所得……
○安倍国務大臣 確かに、今回の法律改正の基本的な考え方は、借りたい人と、それから貸したい人といいますか、所有者との間の下からの盛り上がりといいますか、これが基本になって、その上にいろいろと積み重なり合って利用増進事業が生まれていくというふうに私は基本的には考えておるわけでございます。
【次の発言】 私たちがこれから農政を推進する場合に、農業を担う主体的な担い手としては、自立経営農家を中心とした中核農家という層にこれからの農業の中心になっていただきたいということで中核的農家という表現を使っておるわけでありまして、中核的農家を中心とする傾斜的な農業政策をとっていきたいということでありますが、中核的……
○安倍国務大臣 いま審議官から答弁をいたしましたように、保証価格の決定につきましては、これはもう御存じのとおり、法定をされておるように、酪農農家の再生産を確保するという大前提のもとに、生産費を中心にして算定方式によってはじき出したわけでございます。 基準価格の算定は、先ほども説明をいたしましたように、これはメーカーの生産費を中心にしてはじき出したわけでございますから、これとはそれぞれ異なっておるわけでございます。したがって、保証価格の算定に当たっては、あくまでも再生産の確保ということを大前提といたしておるというふうに私は認識をいたしておるわけでございます。
○安倍国務大臣 いま経済局長が御答弁申し上げましたように、国際協力事業団を通じまして、技術者の受け入れ研修を初めとして協力を行っておるわけでございますが、こういう国際協力事業団を通ずる技術協力につきましては、相手国からもいろいろと要請があるわけでございますので、今後ともこの要請も踏まえて積極的にこれを推進して行いたい、こういうふうに考えておるわけでございます。
【次の発言】 家畜の伝染病等によるところの疾病に対する対策につきましては、先ほどから局長がそれぞれお答えをいたしましたように、国としても、共済制度につきましてはさらにこれを改正するとか、あるいはまた殺処分に伴うところの手当につきましても……
○安倍国務大臣 いま畜産局長が答えましたように、非常に多過ぎて農家の方も混乱するという面もなきにしもあらずだと私も思うわけでございますが、しかし、現実の面から言いますと、メーカー側としては、農家の要求に対応してコストの面あるいは内容、品質なんかの面におきまして工夫をこらして、自由競争をするわけですから、そういう面ではどうしても種類が多くなる。また、農家は、農家の経営の実態等に応じましてそれぞれの多種多様な要請をするというふうなことから、現実的な面におきましては整理をするということは非常に困難な面はあるわけでございますが、しかし、余り多過ぎて混乱をするという面につきましては、これは行政の立場にお……
○安倍国務大臣 いまの島田さんの御意見を聞いておりまして、飼料が食糧であるというお考えにつきましては、最近の状況から見まして、また、今後の畜産の重要性といったものからも判断して、まさにそのとおりではないかと私も思っております。 飼料を食糧と同じような重要な観点から管理していき、さらにその安全性の確保を図っていくということはまことにそのとおりであって、そういうふうな意味でこの法律の改正も提案をされておるというふうに私は認識をいたしておるわけでございまして、したがって、いまお話しのように、飼料あるいは飼料添加物についての安全性の基準あるいは規格といったものについても、これを明確に打ち出す必要があ……
○安倍国務大臣 どちら側に主体を置くのかという問題でございますが、何としても人間の健康保持といいますか、安全性というものに主体を置き、あわせて家畜の安全性を図っていく、確保するということが趣旨である、と、こういうふうに私は理解しております。
【次の発言】 本法の改正案の提案の理由につきまして申し上げましたように、今回の法の改正のねらいは、飼料の安全性の確保と栄養成分に関する品質の改善によりまして一層の適正化を図ることでございまして、これら二つは飼料の品質に関する車の両輪とも言うべきものでありまして、両々相まって公共の安全の確保と畜産物等の生産の安定が確保されるものと考えておるわけでございます。……
○安倍国務大臣 飼料につきましても、これまでも議論がございましたけれども、食糧と同じような立場で飼料を重大に考える必要がある、飼料の安全を確保することは人間の健康を第一に考えるという意味において必要である、と、こういうふうな基本的な考え方を私は持っておるわけであります。
【次の発言】 飼料の安全性を確保していくためには、先ほども申し上げましたけれども、人間の健康というものをやはり第一義に考えていかなければならぬわけでございまして、そのために「安全性の確保」があり、なおかつ国民的な合意を得ない新飼料につきましては、これをつくるというふうなことはさせないというのが農林省の、また私の基本的な立場でご……
○安倍国務大臣 ただいま畜産局長が申し述べましたように、法の運用上におきましては、家畜等に被害が生じただけの場合におきましても、二条の六あるいは二条の七の発動は可能であるというふうに私たちは考えておるわけでございます。
明文上この点を明らかにすることは、法の運用をさらに明確にするという意味では必要であるかとも思うわけでございますが、私たちは、この法律改正だけでも一応発動は可能であるというふうに解釈はいたしておるわけであります。
【次の発言】 私たちも、いま芳賀委員が御指摘のような点につきましては、考え方としては同じ立場をとっておるわけでありますが、この法律におきましてそれを明確にすべきである……
○安倍国務大臣 昭和四十四年度以後における農林漁業団体職員共済組合からの年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 農林漁業団体職員共済組合制度は、農林漁業団体職員の福利厚生の向上を図り、農林漁業団体の事業の円滑な運営に資するための制度として実施ざれ、その給付内容も逐年改善を見てまいりました。 今回の改正は、その給付に関しまして、恩給、国家公務員共済組合制度その他の共済組合制度の改善に準じて、主として次の三点につき改善を図ろうとするものであります。 改正の第一点は、既裁定年金の額の引き上げであります。これは、退職年金等……
○安倍国務大臣 いま経済局長から御答弁申し上げましたように、この制度の内容につきましてはいろいろと問題もあるわけでございますし、将来改正するというような時点におきましてはこういう点についても考えなければならない点もあると思いますし、再検討の時期においても余り無理がないような形で対処していきたい、こういうふうに考えております。
【次の発言】 農協の職員の活動、労働というのは、その相手が農業、農業者でございますから、農業の季節性あるいは農業の労働の実態等から見て普通の職場の活動とはおのずから違ったところがあるし、いま御指摘のように特殊な面があるというふうに思うわけでございますが、そういう中にあって……
○安倍国務大臣 生産者米価につきましては、食糧管理法の定めるところによりまして、生産費、物価等の動向、生産、需給の状況、全体としての食糧農業政策のあり方等諸般の情勢を総合的に考慮して決定することとしておるわけでございます。また、麦につきましては、御存じのように、パリティ方式によりまして決定いたすことになっておるわけでございますが、現在の段階におきましては、まだ具体的な取り扱いを決めていないという状態でございます。
【次の発言】 米の前にまず麦を決めなければならぬわけでありますが、六月じゅうに麦価を決定したいと考えております。そのための米価審議会は二十五日、二十六日の両日間にわたって開催し、米審……
○安倍国務大臣 生産者麦価につきましては、これはパリティ方式でやっておるわけでありますが、今回の麦価のパリティは、四月分はわかっておりますが五月分がまだ出ておりませんので、それに基づいて行うわけでありますが、生産者麦価については、麦対策については総合的対策としてこれを実現していくわけでありますから、その中における価格としては適正であろうと私は思うわけであります。 しかし、売り渡し麦価につきましては逆ざやが今日あるわけでございますし、政府としては、これは基本的に是正をすべき価格であるというふうに考えておるわけでございますが、今回これを見送るというふうな措置をとるということは、外国産の外麦の価格……
○安倍国務大臣 総務部長から説明いたさせます。
【次の発言】 いま食糧庁から答弁をいたしましたように、確かに、昨年の政府決定の試算によりますれば、ことしは一六・六%ということになるわけでございます。ただ、御存じのように、政府としては、生産費、物価の動向、さらに経済事情を参酌して、米の再生産を確保することを旨として決めるという食管法の規定に基づきまして、今日の米の需給の事情あるいは経済事情等も参酌をいたしまして、総合的に判断をいたしまして一三・一三という試算値を決定いたしまして、米価審議会に諮問いたしたわけであります。
【次の発言】 これはもちろん農林大臣の責任においてこの試算値を最終的に決定を……
○安倍国務大臣 現在の食糧農産物の自給率でございますが、昭和四十七年が七三%、四十八年は少し落ちまして七一%でございますが、これは長期見通しを立てますると、昭和六十年には七五%という見通しになるわけでございますが、これは今後農政の基本方針として、国内において自給できる農産物は自給力を高めていくわけでございますが、しかし、自給できない農産物、たとえば畜産物の原料であるところの飼料穀物は、やはりどうしても外国に依存せざるを得ない。 ところが、これから十年間、畜産物はどうしても安定的成長といいますか、二%ぐらいの成長を遂げていくわけでございますから、そうなりますと、畜産物の原料であるところの飼料穀……
○安倍国務大臣 お話のように、生鮮食料品の流通機構の整備は、価格対策上きわめて大事であると思います。そういう立場に立って、農林省としても、消費地における卸売市場の整備とかあるいは集出荷施設の整備、その他いまお話がございましたような野菜の低温冷蔵庫の建設ということを手がけておるわけでございますが、確かにいまお話しのように、野菜の低温冷蔵庫につきましては、四十七年度から予算措置を講じておるわけですが、お話のように、非常に進度がおくれておるわけでございます。 これはやはり一つの理由としては、対象地域が大消費都市ということで、建設用地の取得が非常に困難となっておるということで、あるいは関連事業の遅延……
○安倍国務大臣 確かにお話のように、米につきましては免税をいたしておるわけでございますが、これは米は、減反を農民に要請をいたしまして、その要請に基づいて、いわば補償的な意味合いをもって、免税措置をとっておるわけでございまして、麦はいわば生産を振興するというたてまえでの奨励金でございますので、麦をまたこの米と同じ措置にすれば、いまおっしゃるように、なたねとか、あるいはその他の各補助金にも、すべて影響が出てまいりますので、現在のところは、いろいろと議論があることも存じておりますが、米については、これは特別だ、こういうふうな考え方をとっております。
○安倍国務大臣 この答申案は、いわゆる需給部会の中間報告でありまして、いま湯山さんのおっしゃいますように、総会を経て正式に答申されるわけでございますが、この報告が作成されるに当たりましては、農林省からいろいろとデータを出して、それに基づいた中間報告という形になっておるわけであります。その内容、私も読んだわけでございますが、現在の日本の食糧の自給体制といいますか食糧の実態、生産実態等はきわめて厳しいものである、資源的な制約等が非常に厳しいということを、私は非常に痛感をいたしたわけであります。
【次の発言】 総会の最終的な御答申を見て、その上に立って、総合的な食糧政策を打ち立てていかなければならな……
○安倍国務大臣 いまお話がございましたように、農業協力関係のプロジェクト、技術援助等につきましては、従来は三年というふうなことが多かったわけでございますが、やはり御指摘のように、農業につきましては、長期的な視点に立って相手方と協力を進めていくということが大事であろうと思って、そういう点で今後努めてまいりたいと思います。
○安倍国務大臣 ただいま渡部さんの御指摘がございましたように、農政につきましては、国民食糧の確保とともに、国民に提供する農産物の安全を確保するということが非常に大事なことであろうと思うわけでございますが、農薬の安全性の確保について、従来から農薬取締法でやっておるわけですが、これについていろいろと問題があるという御指摘でございます。これは厚生省が指定するところの食品衛生法による食品中の農薬の残留基準を決めていただいて、それに基づいて農薬取締法で、農薬安全使用基準を設定するわけでありますけれども、いまお話がございましたように、やはり予算上の措置等につきましても十分でない点があることは事実でございま……
○安倍国務大臣 霞ケ浦開発計画の事業費は、昭和四十八年度までの支出額が十九億六千三百万円、四十九年度三億、五十年度が二億二千万円を用意しております。
【次の発言】 いまお話がありました高浜入干拓につきましては、地元の非常に強い要請があって事業に着手したわけでありまして、首都圏における野菜の生産基地という大きな農政上の立場から、これを始めているわけです。しかし、いま御指摘がございました漁業補償の問題でございますが、これにつきましても、私が聞いたところによりますと、漁業協同組合から委任を受けた茨城県の漁連会長との間に、その配分は茨城県連が一切の責任を負って実施するということを前提として補償額を取り……
○安倍国務大臣 農業につきましては、農業を取り巻く情勢をいかに認識するか、その認識のもとに立った基本的な政策を打ち出し、さらにそのもとに具体的な政策を裏づけていくということが必要であろうと思うわけでありますが、数年来の農業を取り巻く環境というものは非常に変化をしておることは事実でございまして、いまお話がございましたように、国際的な食糧不足、これが今後とも恒常的に続いていくと見なければならない、こういうふうに思うわけでございますし、同時にまた、高度経済成長の中にあって、農業の体質が脆弱化したといいますか、兼業が多くなり、あるいはまた農業の労働力が流出をしていく、あるいはまた過疎が進む、あるいは農……
○安倍国務大臣 ただいまお話がございました松原の酪農団地は、市の単独事業でやっておるわけで、国の方としては公害関係の予算を一部程度つけておるわけでございます。
【次の発言】 昭和四十六年三月二十九日付の連名通達に基づく農林省関係の事業は、四地区について計画が策定され、そのうちの三地区については、現在事業を実施中でございます。
なお、農林省所管の同和対策事業については、昭和四十八年五月十七日付の連名通達の趣旨に沿って、その実施を図っておりまして、今後とも同通達の趣旨の徹底については努力をいたす考えでございます。
【次の発言】 農林省所管の国有財産のうちで、将来活用の対象として考えられる主要なも……
○安倍国務大臣 農林省といたしましても、この中和剤が漁業資源に与える影響がもし大きいということになりますと、大変な事態になってくるわけでございまして、現在のところは、いま説明がありましたように、中和剤の毒性は少ないということでございますが、さらに現在各関係機関で調整もいたしておりますし、水産庁としても、水産研究所で調整もいたしておるわけでございますが、水島の事故につきましては、やはり漁業組合等が中和剤に対して非常な不信を持っております。そこで、組合等が中和剤を投下するということについて反対をしておる地域については、これは投下はしていないというふうに聞いておるわけでございますが、しかし、やはり水……
○安倍国務大臣 最近の農協の信用事業の一部につきましては、いろいろの問題が起こっていることは事実でございます。こうした状態に対処いたしまして、農林省としても、通達あるいは特別調査等、数度にわたっていたしまして指導に努め、弾力的な対処をするように努めておるわけでございます。 しかしながら、農協に対する検査のあり方につきましても十分でないという面もありますので、来年度におきましては、従来の常例検査に加えて、信用事業を行う単協及び連合会等を対象とした貸し出し内容の点検を重点に、適時に特例検査を行うことといたしました。同時にまた、検査職員の増員であるとか、あるいは研修であるとか、さらに、今回新しい試……
○安倍国務大臣 「農産物の需要と生産の長期見通し」につきましては、農政審議会の需給部会におきまして御検討いただいておったわけでありまして、それに対して、農林省としての今後の農産物の推移を試算の形で提出をいたしました。それをもとに中間報告がなされておるわけでございますが、農林省としては、この数年来、世界の食糧情勢が変化をいたしまして、非常に豊富であった食糧の供給がこの数年来不足がちになってきておる。これは、穀倉地帯における不作であるとか、あるいはまた、ソ連等の大量買い付け等もあったわけでございますが、同時にまた、世界的に見れば、世界の人口の今後の増加、さらにまた、世界における生活水準の向上、それ……
○安倍国務大臣 最近の国際的な食糧の事情から見まして、今後ともやはり食糧は世界的に不足ということがその基調になると思うわけでございまして、そういう中にあって、わが国におきましてできるだけ自給力を高めていかなければならないというのが農政の基本方針ということで、私たちとしても、長期的な視点に立って総合的な食糧政策を打ち出したい、そういうことで農政審議会にお願いをいたして諮問をいただくことになっておりまして、いまお話がありました中間報告が需給部会から出されたわけでありますが、この三月あるいは四月には、総会の正式な諮問が得られることになっておるわけでございます。 この中間報告におきまして取りまとめら……
○安倍国務大臣 御要望の趣旨も含めて、最善の努力をいたします。
○安倍国務大臣 経済水域二百海里は、世界の大勢になりつつあると思うわけでございますが、この経済水域が、この海洋法会議においてどういう形で決まるか、非常に排他的なものになるのか、あるいは外国の漁業権、既得権を認めてくれるという形の経済水域になっていくのか、海洋法会議を見なければならぬわけでございます。しかし、いずれにしても、わが国の遠洋漁業にとっては非常に厳しい事態が想像されるわけでございまして、現在、二百海里水域では四百五十万トンの漁獲高を上げておるわけでございますが、このわが国の漁獲高に対しまして、厳しい状況が生まれてくると思うわけでございまして、そういう点から、私たちとしても、海洋法会議に……
○安倍国務大臣 本協定の対象となっておる海域は、いまお話がございましたように、わが国の漁場としては非常に優良な漁場でございます。この協定を見ますと、この漁場の確保につきましては、協定内におきまして水産業者の了承がなければ開発ができない、こういうことになっておりますし、あるいは汚染防止、さらに損害補償等につきましても明記してあるわけでございまして、水産業の振興という上からは支障はないもの、こういうふうに私たちは考えております。
【次の発言】 日中漁業交渉は、いま始まったばかりでございますが、これまでの経緯から見ますと、昨年の五月に軍事警戒ラインと黄海東海の規制措置をめぐりまして、両国の間に非常に……
○安倍国務大臣 油、牛乳等につきましては、その動向は詳細につかんでおります。
【次の発言】 食用油につきましても、あるいは牛乳につきましても、値上げの動きが業界にあることは事実でございます。
【次の発言】 牛乳につきましては、現在生産者団体とメーカー側との間に、価格についての折衝が行われておりまして、農林省としては、これを見守っておる最中でございます。
食用油につきましても、いまのところ行政指導はいたしておりません。
【次の発言】 市乳につきましては、先ほど申し上げましたように、現在生産者団体とメーカー側との間に折衝が続けられておるわけでありまして、いま直ちに、農林省として行政指導をする考え……
○安倍国務大臣 農林省所管の昭和四十八年度歳入歳出決算について大要を御説明申し上げます。 まず、一般会計の歳入につきましては、収納済歳入額は一千七十七億六千六百四十三万円余でありまして、その主なものは日本中央競馬会法に基づく納付金であります。 次に、一般会計の歳出につきましては、支出済歳出額は一兆八千九十一億二千九百九十六万円余であります。この経費の主なものは、高能率農業の展開といたしまして四千四百六十五億五千一百二十四万円余、農業生産の再編成といたしまして二千九百八十三億三千九百五十四万円余、高福祉農村の建設といたしまして百二十四億四千七百五十七万円余、農産物の価格の安定と農業所得の確保……
○安倍国務大臣 天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置法及び激甚(じん)災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 天災融資法は、昭和三十年に制定されて以来、天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に大きな役割りを果たしてきております。その間、農林漁業経営の動向に即応し、天災による被害農林漁業者等の経営の安定に資するよう、前回の昭和四十六年の改正に至るまで、数次にわたる改正が行われてまいりました。 しかしながら、最近における農林漁業経営の推移に伴い、現行の貸付限度額では、農……
○安倍国務大臣 昭和四十四年度以後における農林漁業団体職員共済組合からの年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 農林漁業団体職員共済組合制度は、農林漁業団体職員の福利厚生の向上を図り、農林漁業団体の事業の円滑な運営に資するための制度として実施され、その給付内容も逐年改善を見てまいりました。 今回の改正は、その給付に関しまして、恩給、国家公務員共済組合制度その他の共済組合制度の改善に準じて改善を図ろうとするものであり、その内容は、前通常国会に提出し審議未了となった法律案と同一でありまして、法律案の附則につきまして若干の……
○安倍国務大臣 国民食糧会議につきましては、御存じのように今日のわが国の食糧問題あるいは農林漁業及び農山漁村についての国民的な理解を得るとともに、今後の食糧政策のあり方についての各界の御意見を承る意味で開催をいたしたわけでございますが、これは前後三回にわたって開催をされております。そして各委員から今後の食糧政策のあり方についていろいろと示唆に富んだ多くの御意見が開陳をされましたが、これらにつきましては九月九日に「国民食糧会議報告」ということで集約をされて政府に提出をされまして、一応の区切りはついたわけでございます。したがって、会議としては十分所期の成果をおさめ得たというふうに考えておりますので……
○安倍国務大臣 争議権の問題につきましては、現在、御存じのように、関係閣僚協議会の専門委員懇談会におきまして検討が進められておる段階でございます。したがって、その御意見をいただいてから関係閣僚協議会としての結論を出すことになっておるわけでありまして、現段階におきまして意見を申し上げることは差し控えさせていただきたいというふうに考えるわけであります。
【次の発言】 先ほどから林野庁長官がしばしば御答弁申し上げておりますように、農林大臣と林野庁長官というのは、芳賀さんがおっしゃるように他人行儀な仲じゃないわけですから、私たちは十分、現在までの林野庁長官が専門懇等で述べた意見とか、あるいは国有林が直……
○安倍国務大臣 今回の豊作につきましては、私たちもこの不況時において米が豊作であったということは大変結構なことであるという基本的な考え方を持っておりますが、この限度数量を超えました過剰分につきましては、いま食糧庁長官が申し上げましたように、まず第一にできる限り自主流通ルートに乗せてそしてこれを消化する、こういう基本的な考え方でいろいろ措置を講じたわけでございまして、団体側としてもこの余剰分については自主流通ルートで全力を傾けて消化をしていくということで御協力を賜っておるわけでございまして、その点はわれわれとしても喜んでおる次第でございます。最終的には四月の段階でないとわからないと思いますけれど……
○安倍国務大臣 毎年のことでございますが、ことしも、いま御指摘がございましたように、最近、襟裳岬の大体十五海里から二十海里付近に、三十五隻から四十隻ぐらいのソ連の南下船団がやってまいりまして、そして操業を行い、わが国の沿岸漁業者に対しても被害を与えておるということも報告を受けておるわけであります。 私たちといたしましては、何としても操業協定を一日も早く成立をしていただきまして、この協定に基づいて、ソ連側に対しても、被害の弁償その他、被害の発生の未然防止といったことにつきまして、協定の発効を待ってやらなければならない。またさらに、私はソ連に参りましたときに、いまお話がございましたように、イシコ……
○安倍国務大臣 農林省におきましては、現在の食糧の世界的な情勢の中で、食糧の自給力を高めていかなければならないと同時に、いまお話のありましたように、農業地帯における振興発展を図るためにも、やはり思い切った農業投資といいますか、基盤整備を充実していかなければならないことは当然でございますし、その面におきまして、今日までも努力をしておりますが、特にいまお話しのように、地元の要請等に応じましたきめの細かい圃場整備を初めとする基盤整備事業というものを、今後大きな農政の課題として進めていかなければならないというふうに考えております。
○安倍国務大臣 韓国の農業につきましては、基盤整備などは、先ほど安宅委員もお触れになりましたが、一四%程度、日本が三十数%でございますので、日本に比べるとずいぶんまだおくれておるというふうに考えておりますが、その他の農産物等の自給率等は徐々に向上しておる、こういうふうに思っております。
【次の発言】 いまの国際的な食糧事情の中におきまして、わが国におきまして自給力を高めていくというのがわが国の農政の最大の課題でなければならないのは当然でありますし、自給率そのものも、穀物等は非常に低いわけでございます。総合自給率等も七一・二%ですから、これを七五%にするということで、十年計画で自給力を高めるため……
○安倍国務大臣 昨年までの糸価の低迷に対処いたしまして、一元化という措置、それに伴う対策を講じました結果、現在では基準糸価一万一千二百円を上回っておるという状態でございますが、しかし、最近における、いまお話しのございましたような撚糸等の輸入ということによって、将来非常に心配される向きも出ておるわけであります。そうして、これが続くと、せっかくの一元化措置というものも空洞化をするおそれがあるわけでございますので、農林省は通産省とも十分検討をいたしまして、そして今後の輸入の規制措置といいますか、秩序のある輸入措置といいますか、そういうことを抜本的にやらなければならないということで、目下通産省と検討を……
○安倍国務大臣 御存じのように、九月十五日の作況指数では一〇五という全国の作況ベースからいきますと、やや良ということでありまして、このままの状況で推移をすれば、大体、いま御指摘のありましたような予約限度超過米というのは、四十万トンくらい出るということになるわけでございますが、しかし現在の時点はまだ中間的な時点であります。昨年のいまごろも大体二十万トンくらい超過米が出るということでありましたが、最終的には出なかったわけであります。また一昨年は五十万トンぐらい出るということでありましたが、最終的には七万トンぐらいで済んだわけでございまして、十一月の半ばごろから十二月の初めにかけての最終的な段階を見……
○安倍国務大臣 いま初めて聞くお話でございますから、どういう実情であったのか、早速調べて調査をいたします。
【次の発言】 いま厚生大臣もお答えいたしましたが、私が八月に渡米いたしましてバッツ長官にお目にかかりました際に、向こう側からOPPにつきまして日本側で使うようにしてほしいという要請があったわけでございます。これは農林省の管轄でないので厚生大臣にその要請は伝えますということで、帰りまして厚生大臣にその旨を伝見たわけであります。
○安倍国務大臣 農林水産委員会の開催に当たりまして、私の所信の一端を申し述べたいと思います。 最近のわが国経済社会の動向を見ますと、石油危機を契機として従来の高度経済成長を支えた諸条件は失われ、安定成長への路線転換が求められております。不況と物価高の併存、資源問題、環境問題等の幾多の困難を克服して、新しい経済社会を建設してまいらなければならないのであります。 こうした中で、わが国農林漁業を取り巻く環境や食糧をめぐる内外の諸情勢もまた大きな変貌を遂げつつあり、新たな施策の展開が強く要請されております。 まず、農産物の国際需給は、一九七二年の世界的な不作を契機に逼迫基調に転じ、最近の状況を見……
○安倍国務大臣 このたび公表されました食糧問題に関するアンケート調査の報告書は、総理府が去る五十年の十月に国政モニターを対象に実施をしたものでありますが、調査の結果を見ますと、食糧問題に関する関心はきわめて高く、低い自給率、今後の人口の増加等から食糧に不安を持つ者が八割に達しておる。いま御指摘のとおりでございます。このため、食糧の安定供給政策を推進すべきであり、負担増もやむを得ないとする者が八割を超えております。また、具体的な食糧政策として、土地、水資源の確保整備や高度利用、農業生産の中核となる担い手の育成確保など、国内自給力の向上のための体制整備を図るべきとの声が高いわけであります。このほか……
○安倍国務大臣 私からお答えいたしますが、農用地開発事業につきましては、御存じのように、特別会計制度が設けられた三十二年当時は、現行とは仕組みが全く異なった旧制度開拓事業として行われておりまして、特別会計制度を適用する余地がなかったという沿革があることは御案内のとおりであります。また、現行農用地開発事業の仕組みが生まれたところの昭和三十六年以降も、昭和四十八年ごろまでは事業の平均工期も十一年ないし十二年と、さほどおくれを見せることがなく事業が推進されていたために、これまでは特会事業の対象とはしていなかったわけでございますが、昭和四十九年度以降、事業単価の上昇あるいは公共事業予算の抑制などの事情……
○安倍国務大臣 林業改善資金助成法案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 わが国林業は、国民生活にとって不可欠な木材等の林産物の供給と、森林の持つ国土の保全、水資源の涵養等の公益的機能の維持増進とを通じて、また、山村地域住民に就業の場を提供すること等により、地域の振興に寄与するとともに、国民経済の発展と国民生活の向上に大きく貢献してきたところであります。 このような森林・林業の果たす役割りに対する国民的要請は、今後とも一層増大するものと考えられますが、わが国の森林・林業の現況を見ますと、戦後の拡大造林の積極的な推進により造成された広大な森林が逐次間伐期を迎えつつ……
○安倍国務大臣 今後、いまお話がございましたように、間伐材につきましては大量に生産されることになるわけでございますから、これに対して対策をどうするかということが大きな課題でございます。そのためのいまお示しになりましたような住宅資材、パルプ、チップ等への利用の促進あるいは新たな需要の開発、加工技術の改善、間伐材製品の展示、普及等の施策を総合的に講ずるようにこれは今後とも努力をしていかなければならぬわけでございますが、いまの高度化資金につきましては、こうした間伐材の利用のための加工施設といったようなものは高度化資金の対象になっておるわけでございますが、さらにわれわれとしては総合的に大量に生産される……
○安倍国務大臣 農業者年金基金法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 農業者年金制度は、農業者の経営移譲及び老齢について必要な年金の給付を行うことによって、農業経営の近代化及び農地保有の合理化に寄与するとともに、農業者の老後生活の安定と福祉の向上に資することを目的として、昭和四十六年一月に発足したものであります。 本制度につきましては、昭和四十九年度に年金給付水準の引き上げ等を内容とする制度の改善充実が図られたところでありますが、その後における農業をめぐる諸情勢に変化が見られること、厚生年金保険、国民年金等の公的年金制度において制度の改善充実……
○安倍国務大臣 まず、農業者年金制度では、農業の経営権をどのように考えておるかという御質問でございますが、農業者年金制度におきましては、御存じのように、第二十二条に規定するとおり、農地につき所有権または使用収益権に基づいて耕作または養畜の事業を行う者を農業経営主として取り扱っておるわけであります。したがって、農地について所有権または使用収益権を有する者が経営権を有しておる者と考えておるわけであります。 また、今回の農業者年金基金法改正案では、経営移譲年金の支給要件である経営移譲の方法として、後継者に対する使用収益権の設定による方法を認めることとしておりますが、現行農地制度上は、自作農主義を維……
○安倍国務大臣 新基金でいろいろと補てんをしなければならない事情が生じた場合は、いままでの基金においてもそういう際には国からいろいろと助成措置等もとっておるわけでございますから、新基金においてもそういうことも考えていかなければならないと考えております。
【次の発言】 メロン、スイカを要求をしていないから守りだとは言えないと思いますけれども、これはいまお話ししたように、やはりその他の十四品目の野菜は国民生活、特に消費生活、食生活には必須な副食でありますし、その点はやはりメロンとかスイカというものとは違うと思うわけであります。しかし、非常に栽培が盛んで、また農家の経営と非常に密着をしている点もある……
○安倍国務大臣 お答えいたします。 私は、農林大臣になりまして以来、米の消費拡大というのを政策の重要な一環として進めてまいったわけでございます。これは、ただ米が余っておるからということだけではなくて、米というものがやはりわが国の歴史あるいは風俗、あるいは国民の文化、生活、生理、そういう面から見て、主食としての地位を保ち続けてきたわけでありますし、今後ともこれは保っていくものである、これが最も日本人に適した主食であるということでございます。 ところが、最近の米の消費の実態を見ますと、昭和三十七、八年ごろまでは、国民一人当たりの米の消費量は一年間で百十七、八キロでありましたが、最近では九十キロ……
○安倍国務大臣 今回のひょう害につきましては、いま山梨県の実情をお聞かせいただいたわけでございますが、相当著しい被害が発生をいたしておることは承知しております。 昨日も、山梨県下に当省から果樹花き課長を団長とする調査団を派遣しまして、種々現地の状況を調査したところでございまして、被害農家にはまことにお気の毒でございますので、できるだけの措置を講ずるように努力をしていきたいと思います。 天災融資法の発動につきましては、これは御承知のように、当該の天災による被害が著しく、かつその国民経済に及ぼす影響が大であると認められる場合に、当該天災に対する適用政令を制定することにより発動することになってお……
○安倍国務大臣 ただいま事務当局から御説明をいたしましたように、本日の米価審議会に対しまして政府といたしまして本年の生産者米価につきまして五・二%アップの試算値を諮問をいたしたわけでございます。この政府の諮問につきましては、御案内のように食管法に基づきまして生産費所得補償方式によって一応試算をいたしておるわけでありますが、この基本は、算定方式につきましては昨年の算定方式の基本にのっとっておるわけでございます。そうした中におきまして、やはり去年からことしにかけまする物価、賃金の動向というものが非常に鎮静化しておるというふうなことで、昨年度の試算の方式によりますと二・五%程度のアップになっておるわ……
○安倍国務大臣 ことしの作柄につきましては、最初の報告は受けたわけでございますが、まだその後の今日の状況につきましては精細には承知しておりませんけれども、現在の段階では大体平年作という状況じゃないか、そういうふうに報告を受けておるわけであります。一部冷害等を心配しておった地域もその後日照等が非常に強くなっておりますので、稲作の方も好転をしておる状況じゃないかと考えておりますが、後で統計関係の責任者から詳細に説明を申し上げさせたいと思います。 農業資材につきましては、大体、肥料にいたしましても農薬あるいは農機具等にいたしましても、これは全農等との話し合いによって決めておるわけでございますが、全……
○安倍国務大臣 ただいま御指摘のありましたように、農薬につきましてもあるいは飼料添加物につきましても、やはり国民の生命を守るという意味におきまして、その使用等につきましては、安全確保という面で厳正を期していかなければならぬわけでございます。 農薬につきましては、いまお話しがございましたいろいろの問題があることは事実でございます。農林省といたしましては、厚生省あるいは環境庁等の安全基準にのっとりまして使用基準を決めまして、農薬取締法によりまして対処いたしておるわけでございますが、この農薬取締法によるところの作物残留性農薬の使用の規制であるとか、あるいは農薬安全使用基準をつくりましてこの指導の徹……
○安倍国務大臣 食糧の自給力を高めていくというのが農政の基本でございますが、御存じのように、昨年の閣議で決定をいたしまして、昭和六十年を目標とする農産物の生産と需要の長期見通しを決定したわけでありますが、その見通しによりましてわれわれは、総合食糧自給率につきましては現在七一%か二%でございますが、これを七五%まで持っていきたい、こういうのが政府の考え方であります。
【次の発言】 正式には四十七年七三%ということがはっきりしておるわけでございますが、その後の全体的な判断をいたしますと、多少低下しておるのではないかというふうに考えるわけであります。
○安倍国務大臣 いろいろと農政に対する御意見を賜ったわけでありますが、私も、総理大臣のおっしゃいましたように、今日までの農政のあり方につきまして率直に反省をすべき点は反省をしなければならぬと思っております。高度成長の中において農業の総生産という面においては拡大をする、あるいはまた農家の所得も増加をいたしておるわけでございますが、反面、いま御指摘のございましたような農地の壊廃であるとか、あるいはまた後継者が減少するといったような、労働人口の流出といったような面もございます。兼業の増加もあったわけで、そういう面では、農業の体質というものは脆弱化をいたしておるわけでございます。したがって、今日の段階……
○安倍国務大臣 領海十二海里の問題につきましては、私もしばしば国会で述べておりますように、沿岸漁業の利益を守るという意味から言えば、一日も早くこれを設定したいというのが私の願望でございますが、しかし、この問題につきましては、ただ水産問題だけでなく、御承知のように、国際海峡の通航の問題等もあるわけでございまして、そういう点について政府部内におきまして検討しなければならないわけでございます。したがって、私はその後の政府部内における検討の中におきましても、この十二海里を一日も早く設定をするべく努力を続けたわけでございまして、その結果といたしまして、政府としての統一的な見解として十二海里を設定をする、……
○安倍国務大臣 経済水域二百海里はいまや世界の大勢になっておるわけでありますが、いまお話がございましたように、経済水域が国際的な取り決めとして設定されたときは、わが国の沿岸漁業は相当な影響を受けるものというふうに考えなければならぬわけでございまして、いまわが国の総水揚げは千百万トンでございますが、経済水域二百海里が設定された場合は、その中で水揚げされる量は大体四百五十万トンから五百万トンというふうに推定されるわけでございます。したがって、影響が大きいわけでございますが、しかし、アメリカの今回の上下両院で通りました専管水域二百海里の法案の内容を調べてみましても、伝統的な漁業実績はこれを重んずると……
○安倍国務大臣 確かに、おっしゃるように対米価比が、いまの資料で示されましたように三十五年が八二一八%、五十年が四一・四%というふうに非常に下がっておるということは非常に大きな問題だ、食糧政策上大きな問題だ。そうしてこれが、米の消費拡大を推進する上におきましてもまた問題を投げかけておることは確かでありますし、また、財政上の大きな問題になっていることも確かでございます。したがってわれわれは、やはりこの麦につきましては現在逆ざやが三三・四%あります。一月二十日に二〇%値上げをいたしたわけでございますが、さらに三三・四%残っておるわけですが、この逆ざやを段階的に解消して、そうして財政的には食管の赤字……
○安倍国務大臣 モチ米にかかる食管法違反事件につきましては、御承知のように最終的に裁判の結審を待って処分をするということになりますと非常に時間がかかるわけでございますから、司法当局の捜査が終了して起訴がなされた段階で、輸入米麦の売り渡し申し込みの受け付け停止という行政上の措置をとったところでございまして、その社会的な影響をも十分考慮した上でそれなりの措置をすでに講じておるというふうに考えております。したがいまして、今回の登録適格確認につきましては、さしあたりいまのところ特段の措置をとるということは考えておりませんが、しかしその後の時点におきまして、このモチ米事件の裁判の結果有罪が確定をした場合……
○安倍国務大臣 食糧問題につきましては、いまお話がございましたように、国際的にも今後とも逼迫基調が続いていくというふうな状況の中で、一億一千万の食糧を確保するというこれからの食糧政策はきわめて重大であると思うわけでございます。そういう中にあって、われわれとしては農業基本法といういわば農業の憲法というものを持っておるわけでございまして、この農業基本法は国民食糧の確保ということをその大きな課題にいたしておるわけでございますし、成立をいたしましてから時間はたっておりますが、今日といえども適合性を持っておる。ただ、その後の情勢がいろいろと変化しておるわけでございますし、国際的にも環境が変わっておるわけ……
○安倍国務大臣 昭和五十年度における内閣所管の一般会計歳入歳出につきまして、その概要を御説明申し上げます。 内閣主管の歳入につきまして、歳入予算額は、九百五十四万円余でありますが、収納済歳入額は、二千四百六十九万円余でありまして、歳入予算額と比較いたしますと、一千五百十五万円余の増加となっております。 次に、内閣所管の歳出につきまして、歳出予算現額は、七十六億四千三百九十九万円でありまして、支出済歳出額は、七十億六千五百四万円余であります。 この支出済歳出額を歳出予算現額に比べますと、五億七千八百九十四万円余の差額を生じますが、これは人件費等を要することが少なかったため、不用となったもの……
○安倍国務大臣 ただいまの御決議につきましては、政府といたしまして十分これを尊重し、行政の適正な執行に努めてまいる所存であります。 御指摘のありましたように、政府部内の会議に際しましては、厳粛な態度で持してまいる所存であります。 また、委員会における審議等に必要な報告、記録の提出要求に対しましては、従来から政府はその立場から許される最大限度の協力を行うとの基本方針で対応してきたところでありますが、今後ともこの方針に沿って対応してまいる考えであります。
○安倍国務大臣 昭和五十一年度における内閣所管の一般会計歳入歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 内閣主管の歳入につきまして、歳入予算額は、九百万円余でありますが、収納済歳入額は、一千二百九十三万円余でありまして、歳入予算額と比較いたしますと、三百九十二万円余の増加となっております。 次に、内閣所管の歳出につきまして、歳出予算現額は、八十五億六十一万円余でありまして、支出済歳出額は、七十七億一千三百九十七万円余であります。 この支出済歳出額を歳出予算現額に比べますと、七億八千六百六十三万円余の差額を生じますが、これは人件費等を要することが少なかったため、不用となったもので……
○安倍国務大臣 公共企業体等閣僚会議は基本問題会議に対しまして、三公社五現業の経営のあり方と労働基本権問題を最終的な課題としまして、経営形態、当事者能力、その他関係諸法令に関して御検討をお願いをしたものでございまして、同会議が争議権の問題につきましても意見を取りまとめられたということは、政府としては、きわめて適切な措置ではないか、こういうふうに考えております。
【次の発言】 先ほども申し上げましたように、経営のあり方とか労働基本権の問題については最終的な検討課題ということで、あと三点の問題について御検討をお願いしておるわけでございまして、これはいわば例示的なものであると判断しております。ですか……
○安倍国務大臣 昨日確かに福田総理が靖国神社に参拝をいたしたわけでございますが、この件については、私もかねがね総理大臣の靖国神社参拝を行う予定であるが、これはあくまでも私人としての参拝であるということを申しておったわけでございます。きのうの参拝は私が申し上げましたように、あくまでも総理大臣としてではなくて、私人としての参拝であったわけでありまして、この靖国神社への参拝は本来個人の宗教心をあらわす行為であります。したがって、特別国の責任で国の行事として行うということがなければ、その参拝は私人としての立場で行われたと解すべきものでありまして、その限りにおいてはもちろん憲法違反ではない、こういうふう……
○安倍国務大臣 いま途中で入ってきたものですから、質問の趣旨が十分理解できませんので、政務次官から答弁させます。
【次の発言】 いまお話しの信用事業につきましては、なかなかこれを行うにしてもいろんな面で問題も多いわけでございますし、それを行うだけの規模等についても十分検討しなければならぬわけでありますが、せっかくの御質問でございますし、政府といたしましても真剣にひとつ検討してみたいと考えております。
【次の発言】 お答えをいたします。
いまいろいろと御心配をしていられるわけでありますけれども、この系統組織におけるところの生産森林組合の位置づけにつきましては、御心配のような混乱を生じない、そう……
○安倍国務大臣 畑作物共済及び園芸施設共済の本格実施への移行につきましては、当初は一応五年間程度の試験実施の実績を得てからということにしておったわけでありますが、御承知のように第七十一国会におきまして、衆参両院の農林水産委員会における早期移行方の御意見を体して、ほぼ三年間の実績を得た段階で本格実施制度の検討に入ったわけでございまして、政府としてはこれが精いっぱいの努力であるということは御理解をいただきたいと思いますが、幸いにして今国会でこの法案が可決成立をいたしました後は、連合会あるいは組合等の段階で事業実施に必要な定款等の改正やあるいは引き受け事務に必要な基礎資料の整備、農家への普及等本格的……
○安倍国務大臣 現在の家畜共済の共済掛金国庫負担割合は、昭和五十一年度の制度改正におきまして、畜産振興の重要性及び畜産経営の実態にかんがみまして、いま御説明ございましたように、牛については二分の一、種豚については五分の二にそれぞれ引き上げ、肉豚につきましては新たに三分の一と決めたものでありますが、馬については五分の二に据え置かれたわけであります。 この据え置きとなった馬の掛金国庫負担割合の引き上げにつきましては、前回の農災法改正の国会における審議あるいは御意見を体しまして、馬産の重要性にかんがみ真剣に検討を重ねているところでありますが、何分にも家畜共済の掛金国庫負担割合の新しい体系が昭和五十……
○安倍国務大臣 今回の日ソ漁業交渉、大変厳しい環境の中で行われました。特に、ソ連側の態度は非常にかたくて、中川農林大臣は大変苦闘を続けてまいっておるわけでございますが、ようやく会談の方も大詰めに来ておる状況でございまして、昨日、中川農林大臣はイシコフ漁業大臣と会いまして会談を行いましたが、その結果、ソ連側は、かねてから提案をしておりました四万一千トンの総漁獲量に、さらに千五百トンの上乗せをしてまいりまして四万二千五百トン、こういうことを提案をしたわけであります。この漁獲量につきましては、これまでの長い間の交渉の結果、これ以上ソ連側に譲歩を求めることは困難であるという判断に立ちまして、四万二千五……
○安倍国務大臣 三公社五現業のスト権問題につきましては、いまお話がございましたように、公共企業体等基本問題会議の意見を徴しておるところでございまして、これは一昨年の九月から毎月一回というふうなベースで精力的に審議を進めておりますが、大体現在までで実質的な討議を終えまして、本年の五、六月を目途に結論を出すべく、いま二月からその取りまとめに入っておるわけでありますが、結論が出ましたら、その結論を十分に踏まえながらこれに対応していきたい、そして政府としては結論を待って方針を決定するわけですが、それに関連して諸法制を改正しなければならぬというような場合には、その段階で国会に御審議をお願いをしたい、こう……
○安倍国務大臣 いま御指摘の二月三日の衆議院予算委員会における総理の答弁は、大久保証人の証言は、当時大久保が四名の国会議員に直接金銭を渡したというのではなく、渡す計画があったこと及びその計画が行われた旨を伝聞していることのみを内容としているという趣旨のお答えをしたものと承知をいたしております。
【次の発言】 いま法務大臣が答弁されましたように、総理の真意というものは、渡す計画があった、そしてその計画が行われたということを伝聞した、こういうことであったというふうに了承しております。
【次の発言】 いまいろいろと御指摘がございましたが、先ほどから私が申し上げ、さらに法務大臣からも申し上げましたよう……
○安倍国務大臣 いまの石野委員の御発言は総理にお伝えをいたしますが原子力開発につきまして、その大前提が安全確保であるということは申すまでもないわけでございますし、科学技術庁としてもそうした大前提のもとに立って問題を処理しておる、こういうふうに私どもは確信をいたしておるわけであります。
○安倍国務大臣 私は、福田総理大臣と金丸防衛庁長官の奇襲というものに対する考え方はちっとも変わっていない、政府の見解を超えたものでは全然ない、こういうふうに考えております。奇襲は万々一あった場合ということで、奇襲を防ぐのが政治の責任だ。奇襲というものはほとんど考えられない。しかし、万々一あった場合にはその点について法的な面も含めて検討しなければならないと、これは言っているわけですから、総理と防衛庁長官の間にはすき間は全くないと私は思っております。
【次の発言】 奇襲というものは、現在の情勢においてほとんど考えられない。しかし、万々一奇襲があった場合にどうするか、これは理論的にはそういう点に対し……
○安倍国務大臣 いま福田総理が答弁をされたとおりで政府は進みたいと思います。
【次の発言】 政府としては、いま福田総理が答弁いたしましたような考え方で対処したいと思っております。
○安倍国務大臣 このたび通商産業大臣に就任をいたしました安倍晋太郎でございます。 まことに浅学非才でございますが、内外の情勢厳しさを加えております。その責任を痛感し、今後全力を傾け尽くす決意でございますので、どうかひとつ委員長初め皆様方各位の御協力と御指導のほどお願いを申し上げまして、ごあいさつといたします。よろしくお願いいたします。(拍手)
○安倍国務大臣 第九十六回国会における商工委員会の御審議に先立ちまして、通商産業行政に対する私の所信の一端を申し述べます。 わが国は、いま、新たなる発展に向けて、大きな転機に差しかかっております。内外の諸情勢を冷静かつ的確に把握し、深い洞察力をもってわが国の生きる道を見きわめ、みずからの手で将来を切り開いていくことが求められております。 わが国をめぐる国際環境は、政治的不安定性の増大、世界経済の低迷、保護主義的風潮の高まりなどまことに厳しい情勢にあります。かかる困難な状況下において、わが国が的確な進路の選択を行うためには、わが国自身、国際社会の責任ある一員としての自覚を持つことが、まず肝要……
○安倍国務大臣 いま御指摘のように、世界の経済をさらに発展させるためにも、また、貿易立国を基調としておるわが国の経済の安定、発展を図っていくためにも、自由貿易体制を堅持していくということは絶対必要であると思うのでありますが、しかし最近は、御案内のように、先進諸国の間で経済が非常に疲弊をいたしてきております。第二次石油ショックの後遺症からいまだ脱却することができない状況で、不況、失業、インフレ、そういう情勢が顕著になっております。 そういう中で、いわゆる貿易摩擦ということが非常に急をきわめてまいりました。日本とアメリカの間、あるいは日本とECとの間、さらにまたアメリカとECとの間、あるいはまた……
○安倍国務大臣 いま出ております基礎素材産業の不況という問題に絡んでのわが国の政府の対応がおくれたんじゃないか、こういうことでありますが、一般的に見ますと、第一次石油ショック、第二次石油ショックを諸外国に比して日本は巧みに切り抜けてきたんじゃないかと私は思います。 ただ、最近の内需の不振というふうなこともありまして、構造的な問題がいま出ておることも事実でございますので、これらの問題に対しましては、全面的にひとつ取り組んで対策を講じていかなきゃならない、こういうふうに考えるわけであります。これは短期の面と長期の面とあるんじゃないかと思っておりまして、短期的な面につきましては、アルミに対しても、……
○安倍国務大臣 情報処理産業は、わが国産業構造の高度化、知識集約化を担う重要な産業として位置づけておるわけでありますが、御指摘のありましたように、諸外国に比して技術開発及び産業基盤におくれがあることは否めないわけでございまして、これに対しては、わが国としても積極的な振興を図っていかなければならない、こういうふうに考えておりまして、いろいろの角度からこの振興対策を進めていくわけであります。 たとえば、ソフトウエア業を含む情報処理産業の振興施策の体系というものは、大別をいたしますと、情報処理振興のための目標設定あるいは技術開発、資金確保等の産業基盤の強化、さらにまた情報処理技術者の育成、ソフトウ……
○安倍国務大臣 アルコール専売事業の経営形態につきましては、昭和五十一年から公共企業体等基本問題会議等の場におきまして、多方面にわたって検討が進められてきたわけでございます。政府としては、これらの検討結果を踏まえまして、なおかつアルコールが石油代替エネルギーの一つとして注目されるに至ったという、その後の状況変化をも勘案をいたしまして、昭和五十四年十二月の閣議において、アルコール製造事業の新エネルギー総合開発機構への移管の方針を決定いたしました。さらに、昨年十二月の閣議了解によりその旨を再確認いたしたわけでございます。今回の法律案は、この閣議決定及び閣議了解の趣旨にのっとりまして、これを実施に移……
○安倍国務大臣 確かに世界情勢の中で、石油につきましては需給関係が緩んでいることは事実でありますが、お話のように、中長期的に見れば、これはやはり非常に大きな、八〇年代の最大の政治課題、経済課題の一つであろうと思っております。特に日本の場合は、本質的にエネルギーについては脆弱な体質をしておりますので、この面から見ましても、いまこう緩んでいるからといって安心できる状況ではないわけですから、いまこの際に、やはり代替エネルギーの開発促進等については積極的に取り組んでいかなければならない、油断のできない状況であると思います。五十七年度予算におきましても、政府全体としてもエネルギー対策はきわめて重要な八〇……
○安倍国務大臣 わが国の中小企業は、御承知のように、事業所数におきましては約五百八十万、これはいま御指摘がございましたように全事業所の中で九九・四%を占めております。従業者数におきましては約三千四百万人、全従業者の中で八一%を占めております。同時にまた、民間の設備投資の過半を占めるなど、わが国経済社会において非常に重要な基盤を形成しておるわけでございます。こうした中小企業の健全な育成を図ることが、現在われわれに課せられた重要な使命でありますし、中小企業施策の一層の充実に積極的に取り組んでまいらなければならないと決意を新たにいたしておるわけでございます。 具体的には、中小企業が環境変化に積極的……
○安倍国務大臣 信用保証協会におきましても、物的担保力は乏しいが、事業の経営にまじめに努力して、将来に向かって発展の可能性のある中小企業者の資金調達を容易にする、円滑化を図る、こういう制度の趣旨でございますから、本制度の趣旨を十分踏まえて対応するということになっておりますので、いま御指摘がございましたような窓口規制といったことはないと考えておるのでございます。私どもとしては御指摘のようなことは今後ともないと思っておりますけれども、さらにそういう点は十分気をつけてまいりたい、こういうふうに考えております。
【次の発言】 大蔵省は財政を受け持っておりますし、いまの財政事情が大変厳しいものですから、……
○安倍国務大臣 わが国経済自体の現在の情勢からしても、また貿易摩擦を解消していく上からいっても、内需の拡大というのは、わが国の経済運営の最大の課題になってきております。そのために何をやるかということで、政務次官も答弁をいたしましたように、公共事業の前倒しとか金融の機動的な運営だとか住宅対策の推進とか、あるいはまた民間の設備投資の拡大であるとか、いろいろとやっていかなければならぬわけですが、政府自体としてまず方向づけをしたのは、公共事業の前倒しで、実はきょうの閣議で、渡辺大蔵大臣から七七%程度の前倒しを行いたいということでございました。これは相当思い切った措置であります。これに対して建設大臣から……
○安倍国務大臣 海外商品市場における先物取引の受託等に関する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 外国為替管理の自由化に伴う対外取引の容易化、香港の商品取引所における大豆及び金の上場等を背景として、近年、海外商品市場における先物取引の勧誘、受託等の行為を行う業者が増加してきておりますが、こうした業者の中には、悪質な行為を行う者が多く見られるにもかかわらず、法規制の対象となっておらず、このため一般委託者の間で被害が多発しております。 こうした状況にかんがみ、海外商品市場における先物取引の受託等を公正にし、一般委託者の利益を保護することは、きわめて重要な課題であります……
○安倍国務大臣 いま政府委員から答弁をいたしましたように、わが国の商品取引につきましては、これが健全化を進めていくために、商品取引所のあり方あるいはその運営等についていろいろと検討しなければならない課題もあるかと思います。審議会等でいろいろと勉強していただいておりますが、問題点を的確にとらえて、場合によっては、これが改善措置も講ずる必要が出たときは積極的に講じていく、こういう姿勢で取り組んでまいりたいと思います。
【次の発言】 御指摘のように、本法律案につきましては、他の消費者保護立法と同様に、一般大衆にこれを周知徹底せしめるということが非常に大事であります。そのためには、お話しのようにPRを……
○安倍国務大臣 いま御審議いただいております本法につきましては、海外商品取引所における先物取引の勧誘、受託等をめぐる問題への対応が喫緊の課題となっている、こういうことから一般委託者保護の観点から立法措置を講じたわけでございますが、商品取引所審議会答申におきましても指摘をされておりますように、基本的には非上場商品に係る先物市場の開設及び先物取引等の勧誘問題に対する対応のあり方とともに、現行商品取引所制度のあり方とも関連をいたしまして、十分配慮しながら、広く商品先物取引一般及びこれに対する規制のあり方という見地から基本的、総合的な検討を進めていく必要があると考えております。
○安倍国務大臣 私もいまの河本経済企画庁長官と同じような認識を持っておるわけであります。最近の経済は、御承知のように、内需が低迷をしておるだけじゃなくて、輸出も急速に落ち込んでおります。こうした内外の動向が生産、雇用に大きな影響を及ぼしておることは御承知のとおりであります。 最近、通産省で各業界との懇談会をずっと開いてきておりますが、その感触を見ましても、輸出の落ち込みに冷夏の影響も加わって、六月後半以降景気の停滞色が急速に深まっておる。特に雇用面では、五十八年度新規採用を手控える動きが出ていることや、設備投資について、中小企業については回復の兆しがない一方で、堅調と見られておりました大企業……
○安倍国務大臣 投資減税をすれば投資が促進をされることになるわけですし、中小企業にとっては大変好ましいことであろうと思うわけであります。ただしかし、この問題は全体の税制との関連もあります。同時にまた九月に、いま政府の方針としては、九月の初めには四―六の経済指標がはっきりするわけでございますので、それを踏まえて総合的な経済政策を打ち出そう、こういう方向でいま検討を進めておりますから、その際に、この問題もいろいろの角度から検討をしたらいいのじゃないか、こういうふうに存じておるわけであります。
【次の発言】 私も実はいま中小企業の状況を非常に心配をいたしております。このままでいったら中小企業全体が非……
○安倍国務大臣 まずごあいさつをさせていただきますが、このたび通商産業大臣に就任をいたしました安倍晋太郎でございます。 まことに内外の情勢厳しい折から、その責任の重大さを思い、全力を傾け、尽くす決意でございますので、委員長初め委員各位皆様方の一層の御指導と御鞭撻をお願い申し上げる次第でございます。 ただいまの御決議になりました件につきましては、御趣旨を尊重して努力いたす所存でございます。(拍手)
○安倍国務大臣 第九十六回国会における衆議院石炭対策特別委員会の御審議に先立ち、石炭政策につきまして、私の所信の一端を申し述べさせていただきます。 エネルギー供給における石油依存度が主要先進国中最も高いわが国にとりまして、石油代替エネルギーの開発及び導入の推進を図ることは、きわめて重要な課題であります。 特に、石炭は、脱石油化の担い手として大きな期待が寄せられており、一昨年十一月政府が策定いたしました「石油代替エネルギーの供給目標」においても、代替エネルギーの最大の供給源として位置づけております。 政府といたしましては、この供給目標を踏まえ、総合エネルギー政策の柱の一つとして石炭の安定的……
○安倍国務大臣 石炭鉱業合理化臨時措置法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 わが国石炭鉱業をめぐる環境は、近年大きく変化いたしております。すなわち、二回にわたる石油危機を経て石油価格が上昇した結果、油炭格差は逆転し、国内炭の需要は石炭の見直しの傾向を反映して、最近では一般炭を中心に増勢に転じつつあります。 しかしながら、国内炭と海外炭の価格差はなお解消するには至らず、石炭企業は赤字経営を続け、その経営基盤は著しく弱体化した状況にあります。このような実情にかんがみ、昨年八月の石炭鉱業審議会の答申の趣旨を尊重して、今後とも一層の石炭鉱業の近代化と合……
○安倍国務大臣 まず私からお答えをいたしますが、わが国の石炭鉱業の自立の目途を立てるための今次対策の実施期間を向こう五カ年間といたしましたのは、競合財であるところの海外炭の価格が最近急上昇していることなどから見まして、現行の助成措置を活用して石炭鉱業の近代化を一層進めることによりまして、昭和六十一年度ごろには石炭企業がかなり赤字状態から脱却することが期待されること、次いで、昨年八月の石炭鉱業審議会答申においても、具体的な対策期間は五年程度とすることが適切であると述べられたこと等によるものでございまして、政府としましては、今後五年間で何とか石炭鉱業自立の道が開けるように石炭鉱業労使の自助努力及び……
○安倍国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、政府といたしまして、その御趣旨を尊重いたしまして、努力してまいる所存でございます。
○安倍国務大臣 全国の鉱害量調査に相当時間がかかったが、その理由はどういうことか、鉱害量調査の結果はどうなっているかという御質問であろうと思います。 鉱害調査については昭和五十四年七月から全通産局において一斉に開始をされ、その結果が昭和五十六年初頭に通産省に報告をされたわけでございます。通産省は、この報告を受けた後に内容の審査、調整、分析を行ってこれを最終的に取りまとめて、その概要を昭和五十六年六月二十九日の石炭鉱業審議会鉱害部会に御報告をいたしたわけでございます。 調査を開始いたしましてから取りまとめを完了するまで約二年を要したわけですが、これは何分調査対象地域が広範にわたり、かつ調査対……
○安倍国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、政府といたしまして、その御趣旨を尊重いたしまして努力してまいる所存でございます。
○安倍国務大臣 私は、これからのわが国の石炭は中長期的に見れば、わが国自身のエネルギー構造というのは非常に脆弱ですし、石炭が唯一のエネルギーの国内資源ということですから、これからのやり方次第によっては十分、発展といいますか、安定できる産業である、こういうふうに基本的に考えております。ただ、現在は、いまお話しのように石炭産業、経営も非常に苦しいわけでございますが、七次答申も出まして、二千万体制を堅持していこう、こういうことが決定いたしておりますから、それに基づきまして、今後とも政府として予算を初めとする諸施策を講じていく、さらにまた、経営の方もこれからがんばっていただいて努力を続けていただけば展……
○安倍国務大臣 大沢管財人はいま鋭意努力をしておられまして、最終的な提案の内容も煮詰まった、こういうふうに聞いておるわけでございます。かねがね大沢管財人からのお話を承っておりまして、提案に当たりましては私のところにも内容についての説明をしたい、こういうことでございますので、ごく近いうちにおいでになるのではないか、こういうふうに考えております。
【次の発言】 北炭夕張社の過去の労務債の処理につきましては、これは北炭グループ、その中にはいま部長も指摘をいたしましたように三井観光も含まれておりますが、この責任が非常に重大であると私は思っております。したがって、われわれとしても、労務債の処理に当たりま……
○安倍国務大臣 大澤管財人が今回打ち出された方針は、営業の休止によるところの事業の縮小、さらに従業員の全員解雇という非常に厳しい内容を含むものでございます。このような事態に立ち至ったことに対してはまことに残念でありますが、管財人の今回の方針は、労務債の処理等困難な問題が山積する現状のもとで、山を残すという前提で将来の開発への展望をも含めた更生の方途を探るために真にやむを得ないものである、こういうふうに受けとめざるを得ないと存じます。政府といたしましては、以上の認識に立ちまして、大澤管財人のこの方針を支持することといたしております。今後管財人が、労働組合及び北炭グループを初めとする関係者の協力を……
○安倍国務大臣 いま世界の貿易体制というのは非常に厳しい状態に陥っております。そして、自由貿易体制というのはこのまま放置しておくと崩壊をして保護主義貿易になってしまう、私はそういうふうな感じを非常に持っておるわけでございます。そういう観点に立ってアメリカでも三極会議が行われまして、お互いにいろいろと厳しい条件にはあるけれども、これを乗り越えて自由貿易体制を守っていかなければならぬ、保護主義の台頭を防がなければならぬということで一応の合意をしてきたわけでございますが、私が特に保護主義の台頭について懸念を持っておるのは、アメリカの議会で、御案内のように、相互主義という考え方が非常に強く浮かび出てお……
○安倍国務大臣 鉱工業生産につきましては、確かに年末までは非常に悪かったわけですが、多少、出荷動向で回復基調が指標の上では出ておるわけでございますが、しかし、まだ御案内のように力強さには欠けておるわけでございます。特に、いま経済の実態としては、産業間の格差といいますか、非常な不況産業と好況産業との間の格差がずいぶん出ておりますし、それから規模別に中小企業、大企業、特に中小企業の設備投資が落ち込んでおる。地域別にも東北、北海道等、大変公共事業等の不振等もありまして落ち込んでおる。そういうばらつきが大変目立っておるようなのが今日の経済の特徴ではないかと思っておるわけですが、こうしたものを踏まえまし……
○安倍国務大臣 いま貿易摩擦を解消するためにも内需を振興しなければならない、そのためには大型減税が必要ではないか、こういうふうな御意見であります。 確かに貿易摩擦を解消する一つの有力な手段として、私は内需の振興を図っていかなければならない、こういうふうに思うわけでありますが、しかし、いままでお話もありましたように、内需振興を図るためそれでは大型減税ができるかといいますと、そういうふうな条件、環境にない、財源もない、こういうことでございますので、われわれとしては、この内需振興は現在の与えられた条件の中で政策的な努力を積み重ねてやる以外にないのじゃないか。そうして財政経済、確かにむずかしい状況に……
○安倍国務大臣 地位協定の解釈につきましては、外務省でお答えをするのが筋だと思いますが、いずれにいたしましても、この地位協定のもとで、在日米軍は、原則として制限を受けないで武器を含め物品等をわが国において調達をできるわけでありますし、また、輸出貿易管理令の義務または制限を免除されておるわけであります。
そこで、通産省としましては、いましり抜けがないかというお話がございますが、これは安保条約及び地位協定の性質上、これが悪用あるいは乱用されることはない、こういうふうに信じておるわけであります。
【次の発言】 これは、日・米安保条約を結んでおりまして、そのもとにおいて地位協定というのがあるわけでご……
○安倍国務大臣 お答えいたします。
武器並びに武器技術の輸出につきましては、御存じのように、三原則がありますし、政府の基本方針がございます。したがって、アメリカに対しても民間の武器技術についての輸出ということはできない、こういうことであります。
【次の発言】 いわゆる技術交流といいますか、武器技術の輸出等も含めたそうした日米間の技術交流につきましては、先ほど総理も答弁をいたしましたように、現在、安保体制との関係でどうあるべきかということについて目下検討中であって、結論は出ていない、こういうことであります。
【次の発言】 先ほどからここでも議論がございましたように、米国からの要請等もあるわけで……
○安倍国務大臣 そういう話は聞いておりません。そういう事実はないというふうに聞いておりますが、詳細につきましては政府委員から答弁させます。
【次の発言】 武器技術につきましては、先ほどからしばしば局長が答弁をいたしましたように、一応政府といたしましてははっきり仕分けをいたしておるわけでありまして、要するに、技術の内容から見て客観的にそれがもっぱら武器の製造に用いられるものであるか否かを基準として、個々のケースに即して慎重に判断するということで、それが輸出された先で武器に使われるかどうかという用途じゃなくて、いわゆる客観的な情勢から見てこれがもっぱら武器に使われるかどうかということの判断で決める……
○安倍国務大臣 日本に対する批判として、日本がいろいろと非関税障壁を設けておるということがあるわけでありますが、同様にアメリカにおきましても、いまおっしゃるような小型のトラックの車体に関する税であるとか、あるいはまたバイアメリカン政策であるとか、あるいは各州ごとには、たとえばカリフォルニアのユニタリータックスだとか、われわれが見ましても明らかに非関税障壁という面があるわけでありますので、こういう点についてはわが国としても撤廃、撤回を強く求めておるわけです。特に議会におきましては、いまお話しのような通商法の改正であるとか、あるいはまた自動車に対する制限立法等が続々と提案をされておる。これはいわゆ……
○安倍国務大臣 中小企業は、個人消費等が伸び悩んでおりますし、そういう状況もあって、なかなか最近に至っても景況感が出てこないといいますか、思わしくないという状況でございますので、われわれとしては今後とも中小企業対策に全力を尽くしますけれども、なかなか前途は容易でない。しかし、全力を尽くして何とかひとつ中小企業の安定を図ってまいりたいと考えております。
【次の発言】 これが日本に要請をされて、日本がこれを輸出するかどうかという具体的な段階になれば、そのときに武器技術であるか、あるいはまた汎用技術であるか判断をすればいいことであって、いまはまだそういう動きは何ら聞いておりません。
○安倍国務大臣 経企庁長官、大蔵大臣からお話もありましたように、いま当面の経済運営の最大の課題は、何といいましても、御指摘のようにいかにして内需を拡大していくかということであろうと思いますが、内需を支える最も大きな要素は中小企業でございますが、この中小企業の現状の姿を見ると、よくない。景況感も非常に悪いということでございます。したがって、この中小企業の振興をいかにして図っていくかということがすなわち内需拡大につながっていくわけでありますので、いま中小企業対策としては、金融の面につきましても、制度金融としては、金利につきましても長期プライムよりは〇・三%下げておりますし、資金量も確保いたしておる……
○安倍国務大臣 おっしゃるように、貿易摩擦解消の一環として、中長期的にはやはり産業協力を積極的に進めていく、あるいはまた先端技術の交流体制を確立をしてそれを進めていくということは、非常に大事なことではないかと思います。 産業協力につきましては、日米間におきましてもあるいは日本・EC間におきましても、いま相当活発に推進されておるわけでございますが、ハイレベル、ハイテクニックといいますか先端技術につきましては、日本とECの間ではおっしゃるように民間等の技術交流がいま相当具体的に進んでおります。しかし日米間におきましては、むしろアメリカ側が日本に対する一つの不安を持っておるというように感ずるわけで……
○安倍国務大臣 おっしゃるように中小企業のわが国経済における役割りというのは非常に大きいわけでございますが、その中小企業の設備投資がいま落ち込んでおる。これは昨年に比べても落ち込んでおるわけで、大企業と比べると私非常に心配をいたしておるわけでございます。したがって、この中小企業の対策をいかに推進していくかということが内需の拡大に直接結びついていくわけでございますから、その意味でも中小企業対策というのは非常に重要になってきておる、こういうふうに判断をいたしておるわけでございます。 中小企業につきましては、御承知のように、これまで機械類の特別償却等を初め、いろいろ特別措置は講じてきております。そ……
○安倍国務大臣 いま防衛庁長官から御答弁いたしましたように、武器の共同研究開発についてはいろいろ態様があるわけでございますが、これに伴いまして、武器の輸出または武器技術の提供が行われるということになれば、その部分について、個々のケースに即し、武器輸出三原則、政府方針に基づき対処するということになることは言うまでもないわけであります。
【次の発言】 長期エネルギー需給暫定見通しにつきましては、現在総合エネルギー調査会の需給部会におきまして、需給の両面にわたって検討をいたしておるわけでありますが、御承知のように、わが国のエネルギー構造、エネルギー需給には相当の変化が見られておるわけでございます。特……
○安倍国務大臣 わが国は御承知のように貿易立国であります。したがって、さまざまな重要物資というのは諸外国から輸入をしなければなりません。大変な輸入量でございます。同時にまた工業製品は輸出をする。こういうことによってわが国の存立があるわけでございますので、そういう意味におきまして、いわゆる安定的な輸送を確保するということは経済安全保障という面からもきわめて重要であるわけでございますが、こうした安全保障という、いわゆる海路の安全保障ということは、ただ単に防衛ということじゃなくて、政治の面あるいは外交面、そういうものを総合的に踏まえた中で確保していくということが最も肝要なことではないか、こういうふう……
○安倍国務大臣 電力料金につきましては、御存じのように、原価主義というものをとっておりまして、そういう基本的な体制の中で計算をして決まるわけでありますし、政府がこれを認めるわけでございます。そういう中で、電力会社等が利潤を上げる場合は、場合によっては石油の価格の問題とか、あるいはまた、たとえば円高等が予定以上に進むというふうなことになれば、その為替差益というものが利潤ということにもなってあらわれたわけであります。そういう面で、電力会社等もいわば円高差益というものが非常な利潤の上にプラスになったと思うわけですが、最近では円も安くなっておるという状況でございますので、そうした面からは、われわれとし……
○安倍国務大臣 今後わが国が技術立国として、産業構造の創造的な知識集約化を図りながら活力のある経済社会を確立していく上では、頭脳資源を最大限に活用した創造的な自主技術開発がきわめて重要であると考えております。また、技術革新が世界的に待望されている今日、技術革新をリードし、世界経済の発展に積極的に貢献していくことがわが国の国際的な責任である、こういうふうにも存じております。 こうした観点から、わが国の技術開発において重要な役割りを果たしておるところの民間部門の活力を最大限に発揮せしめるよう助成を行うなど、技術開発の環境整備に努めること、さらにまた、国民経済上重要性、緊急性が高い技術開発分野であ……
○安倍国務大臣 確かにおっしゃるように、日米の貿易については、アメリカから買う方は、航空機とかコンピューターは別として大体原料でありますし、わが国から輸出するものは鉱工業品を中心とする付加価値の高い製品でございますが、これは自由貿易という原則の中でやはりお互いに欲しいものを求めるということでありますから、私は、自由貿易の今日の実態の中でそういう形が世界各国の中で生まれてくるのは当然のことであるし、やむを得ないことであろうと思うわけでございます。 ただ、現在日本の場合はアメリカに対して百八十億ドルとかあるいは二百億ドルと言われるほど非常に出超が続いておる。こういうところにアメリカも非常にいら立……
○安倍国務大臣 世界の自由貿易を守っていくためにわが国としてもあらゆる努力をしなければならぬということで、御案内のように、第一弾、第二弾の市場開放対策をとったわけでありますが、第二弾につきましては、御承知のように、工業製品等については九十六品目も無税にするというふうな非常に大胆な開放策を打ち出したわけで、これはずいぶん苦労をいたしたわけであります。 こうしたわが国の第二弾の市場開放措置は、これはアメリカだけではなくてヨーロッパにおいても非常に評価をされまして、サミットにおいて、いま御指摘のありましたように、ドイツそれからフランスからも正しい方向であるという評価がなされたわけでございます。われ……
○安倍国務大臣 この問題は、事実関係がもっと明らかにならないと判断のできない点もあると思いますが、アメリカの政府もこの問題を政治的にどうしようという考えはないということを言っておりますし、またアメリカの新聞等を見ておりますと、日本は技術の点についてはあらゆる技術を十分入手できるような立場にあるので、こうした問題が起こったということは全く特殊なケースではないかというふうな冷静な報道もしておるわけでございます。 私たちとしては、この問題がさらに日米の経済摩擦を拡大をするというようなことになったり、あるいは日米のせっかくのハイテクノロジーについての技術協力が、いまスタディーグループなどをつくって進……
○安倍国務大臣 私から答弁をいたしますのはちょっと筋違いではないかと思いますが、きのうも楢崎委員から御質問がありましたのでお答えをしたわけですが、私は加藤君の友人ということでお答えをさせていただきますけれども、加藤君が判決の後の記者会見で、どんな場所でもいいから無条件で出たい、出て潔白を証明をしたい、証言をしたい、こういうことを言ったわけであります。そして、その後ずっと彼は言い続けておるわけでございますので、私も友人として、彼のそうした心情、切望を何とかかなえるような場を設けていただきたい、そういうことを期待をいたしております。 これに関連をして、いま総理もお答えになりましたが、党内において……
○安倍国務大臣 このたび外務大臣に就任をいたしました安倍晋太郎でございます。よろしくお願いいたします。 御高承のとおり、わが国の安全保障政策につきましては、第一に、わが国をめぐる国際環境をできるだけ良好で安定的なものにするように積極的な外交を展開するとともに、みずからの国はみずからが守るという気概のもとに、節度のある、質の高い防衛力の整備を図り、同時に、日米安保体制の円滑かつ効果的な運用に努めるという三つの柱から成り立っております。私は、このようなわが国の安全保障政策を実施するに当たりましては、平和で安定した国際社会においてのみ自国の平和と繁栄を確保し得るというわが国の立場を十分に認識しつつ……
○安倍国務大臣 このたび新たに外務大臣に就任をいたしました安倍晋太郎でございます。よろしくお願いをいたします。 まず、外務委員会の冒頭に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げさせていただきます。 現下の厳しい国際情勢のもとにあって、わが国のかじ取りの任務を担う外交の使命はきわめて重大であります。多くの困難に直面をしている世界が、近年飛躍的に発展したわが国に期待しているところはきわめて大きいものがあります。 申すまでもなく、わが国は平和で安定した国際環境、発展する世界経済のもとでのみわが国の平和と繁栄を確保できる次第であります。このようなわが国の立場を十分に認識しつつ、わが国はその責任と役……
○安倍国務大臣 中曽根総理が正月用のテレビの番組の中で、いまおっしゃるように放送されるようですが、その中身についてまだ私、何も聞いておりません。
【次の発言】 中曽根総理は来年の一月十七日に出発をいたしまして、二十一日に帰ってくるわけであります。そして日米の首脳間で話し合いが行われるわけでありますが、中曽根総理が予算委員会でしばしば言明をしておられるように、今回の日米首脳会談は、いわば総括的な日米関係の信頼の基礎を築いていく、こういう観点に立って総括的、基本的な話し合いをしよう、こういうことを言っておられるわけであります。そうした基本的な立場で話し合いが持たれるもの、こういうように思っておりま……
○安倍国務大臣 私が前内閣の通産大臣をしておりましたその際も、御承知のように、貿易摩擦が非常に厳しくて、第一弾、第二弾という市場開放対策をとったわけでございますが、多少事務当局間ではごたごたもあったようですが、しかし、基本的には政府一体ということで、外務省、通産省一緒になって市場開放対策を進めてまいりましたし、また、今回はさらに、いまお話がございましたように、貿易摩擦が厳しくなっております。これに対しましては、まさに政府が一体となってがんばらなければならないと私は考えております。どうしても保護主義の台頭を防がなければ日本の将来というものはありませんし、世界の安定と平和というものはあり得ないと私……
○安倍国務大臣 地位協定によるところの労務費であるとか施設整備費の増強につきましては、アメリカ側から要請があることは事実であります。これまでもこれにこたえてきたわけでありますが、それはあくまでも地位協定の枠内においてこたえてきたわけでありまして、労務費につきましては、これまでとってまいりました措置が地位協定の解釈上も限度である、こういうふうに考えておりまして、アメリカにこれを伝えております。
【次の発言】 労務費本体につきましては、もちろん地位協定によって米軍が負担をしておるわけでありますが、労務費につきまして、たとえば福利厚生費といったようなものにつきましては、これは地位協定の解釈の枠内にお……
○安倍国務大臣 金大中氏が釈放されたということでありますが、この金大中氏の問題は、基本的には韓国の国内問題でありまして、これに対しまして政府として介入をするということは避けるべきであると考えております。そういう意味で、今回韓国政府がとった措置について詳細なコメントは差し控えたいと思いますが、しかし政府としては、金大中氏の問題に関する従来の経緯もあるわけであります。そういう従来の経緯から見まして、同氏の身柄に対しては非常に関心を持っておったわけでありますから、こうした観点から、今般の韓国政府が同氏の出所を認め、病気治療に当たらせるという人道的な措置をとったこと、及びまた今後同氏について寛大な措置……
○安倍国務大臣 総理とよく相談をいたしましてやりたいと思います。
○安倍国務大臣 安全保障特別委員会の開催に当たり、わが国の安全保障問題につき所信の一端を申し述べます。 わが国の安全保障政策は、わが国をめぐる国際環境をできるだけ良好で安定的なものとするよう積極的外交を展開するとともに、日米安保体制の円滑かつ効果的な運用に努めつつ、節度ある質の高い防衛力の整備を図るという三つの柱から成り立っております。 本日は、このようなわが国の安全保障政策の三つの柱につきまして、私の率直な考えを明らかにし、皆様の御理解を得たいと存じます。 相互依存関係の深まった今日の国際社会においては、世界の平和と安定なくしてはわが国の平和と繁栄を確保することはできません。とりわけ、……
○安倍国務大臣 このたび外務大臣となりまして、委員長初め委員の皆様の御指導、御鞭撻をお願いを申し上げる次第でございます。よろしくお願いいたします。 それでは、外務省の所管事項につきまして、その概略を御説明申し上げます。 まず、北方領土問題について申し述べます。 ソ連は、わが国の重要な隣国であり、わが国はソ連との間で北方領土問題を解決して平和条約を締結し、真の相互理解に基づく安定的な関係を確立することを対ソ外交の基本的課題として対処してきております。 現在の日ソ関係は、北方領土における軍備強化、アフガニスタンへの軍事介入、ポーランド情勢など、ソ連側の責任により遺憾ながら引き続き困難な局面……
○安倍国務大臣 私も、実は中曽根総理に同行いたしまして韓国へ参りました。また、日米首脳会談にも同行したわけでございます。その結果につきましていろいろの批判もまた一部に出ておることは事実でございますが、しかし、私が直接同行した立場で判断をいたしますと、中曽根総理のいわゆる日米首脳会談におけるわが国の立場の説明というものはあくまでもわが国の今日までの基本的な外交政策あるいはまた基本的な防衛政策、そうした大きな枠組みの中で説明をしてこられたわけでありまして、私は、これに対しては、あえて大きくわが国の方向が変わるというわけじゃないのですから批判をされることはないと思っておりますけれども、ただ、いまお話……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とスウェーデンとの間の条約の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 政府は、スウェーデンとの間の現行租税条約にかわる新たな租税条約を締結するため、昭和五十六年十月、昭和五十七年二月及び同年三月に交渉を行いました結果、昭和五十八年一月二十一日にストックホルムにおいて、両国政府の代表者の間でこの条約に署名を行った次第であります。 この条約は、現行条約に比し、条約全般にわたって最近の租税条約の改善された規定ぶりをできる限り取り入れたものであり、この結果、近年わが……
○安倍国務大臣 スウェーデン、西ドイツ、ともに西側の一員というふうにわれわれは判断しております。
【次の発言】 一般的に東西ということで仕分けをしておるわけですが、われわれは西側と言えば、やはり自由主義、民主主義、共通の価値観を持っておる国々、そういうことを総合的に判断いたしまして西側、こういうふうに称しておると考えております。
【次の発言】 私はその歴史的な経緯というのはよく承知しませんが、しかし第二次大戦が終わって、東側、西側というふうな一つの勢力に対するそういう呼び方が始まったというふうに考えておりますし、西側と言えば自由主義、民主主義という共通の価値観を持っておる国々の集まりだ、こうい……
○安倍国務大臣 アメリカの作付制限政策でこれから日本に対してどういう影響が出てくるかというのは、今後の推移を見なければならぬと思いますが、しかし日本はアメリカから膨大な食糧を輸入をいたしておるわけでございます。そういう意味においてはわが国としても食糧政策の立場からこれを十分注意をして見ていかなければならぬと思っておりますが、それじゃいま直ちに何か影響が出てくるとは私は思っておりませんし、やはりアメリカが食糧が非常に余ってきたというところに作付制限というものを進めざるを得ないということもあると思います。また価格の問題等もあると思いますが、今後わが国としてもそうしたアメリカの食糧の作付制限政策の状……
○安倍国務大臣 石油はどうしても人類の非常に大事な財産ですから大切にしていかなければならぬと思うわけです。そういう意味において、いま紛争が起こった場合においても油田等の攻撃はしないというようなことが国際的合意で生まれることは大変結構なことだと思いますし、そうした問題はまさに国連なんかで取り上げられてもいい課題でもあるかもしれないと思うわけでありますが、当面はイラン・イラク戦争、今回もまた、きょうの新聞等を見ますと第二回目の爆撃が行われた、こういう話も出ておるわけであります。あれだけの被害が当事国だけじゃなくてその他の国にまで及んでいるわけです。この辺は紛争当事国も、お互いに熱くなってやるわけで……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました北西太平洋における千九百八十三年の日本国のさけ・ますの漁獲の手続及び条件に関する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 政府は、昭和五十三年四月二十一日にモスクワで署名された漁業の分野における協力に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定に基づき、北西太平洋の距岸二百海里水域の外側の水域における本年の日本国のさけ・ますの漁獲の手続及び条件を定める議定書を締結するため、本年四月十一日以来、モスクワにおいて、ソ連邦政府と交渉を行ってまいりました。その結果、四月二十二日にモスクワで、わが方小和田臨……
○安倍国務大臣 確かにおっしゃるように、宇宙が軍備競争の舞台にならないように努力をしていかなければならぬと思います。日本もそうした立場で、軍縮委員会等におきましては積極的な役割りを果たしていかなければならない、こういうふうに考えています。
【次の発言】 まさに宇宙時代とも言える時代に入ろうとしておると思います。科学技術がこれからも発展していく中で宇宙の利用あるいは開発といったものが今後ともいろいろな形で進んでいくと思いますが、先ほども答弁しましたが、そういう中で大事なことは、宇宙の利用というのが平和の目的に利用されるということでなければならない、こういうふうに思いますし、軍備の競争の場にいたず……
○安倍国務大臣 中曽根総理大臣は、四月三十日から五月十日までの間、インドネシア、タイ、シンガポール、フィリピン及びマレーシアのASEAN五カ国を公式訪問し、帰途ブルネイに立ち寄られました。私は、うちインドネシア、タイ、シンガポールの三カ国に同行し、その後OECD閣僚理事会等の会議に出席のためパリに赴きました。 ついては、まず総理大臣のASEAN諸国訪問につき御報告申し上げます。 総理大臣は各国首脳との会談において、国際経済問題、カンボジア問題等の国際情勢、わが国の安全保障政策、日・ASEAN諸国関係、二国間問題等について建設的、かつ、忌憚ない意見交換を行われました。 私も、インドネシア、……
○安倍国務大臣 先ほどから総理がしばしば答弁しておりますように、戦争を防止するためにはいまの抑止力、力の均衡というものによってこれが行われていることは、残念ながらいまの現実であります。そういう中で、日本の理想はやはり世界から核を廃絶していくということでありまして、この点につきましては、私どもは国連総会におきましても、あるいは軍縮委員会におきましても、日本自身が非核三原則の原則を高く掲げて、軍縮に対しては積極的に活動をいたしておるわけであります。同時にまた、先ほどからお話がありましたような現在行われておるところの、あるいは行われようとするところのINF交渉におきましても、ソ連に対してはもちろんで……
○安倍国務大臣 武器禁輸三原則、政府見解がありますが、今回、御承知のように、アメリカに対しては武器技術に関しては政策の修正をいたしまして、相互交流ということを行ったわけであります。
【次の発言】 武器輸出についてはもちろん三原則がありまして、アメリカに対してもこれは輸出しないということであります。
【次の発言】 武器については三原則がある。武器技術については、対米関係については、安保条約の効果的運用という立場からアメリカと相互交流を行うということを政府としては決めたわけであります。
【次の発言】 紛争の認定につきましては、これは国際法的な関係もありますから条約局長から答弁させますが、武器技術に……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について御説明いたします。 改正の第一は、在外公館の設置関係であります。今回新たに設置しようとするのは、大使館二、総領事館一の計三館であります。大使館は、いずれも他の国に駐在するわが方大使をして兼轄させるものでありまして、カリブ海にあるアンティグァ・バーブーダ及び中米にあるベリーズの二国に設置するものであります。これら二国は、いずれも一昨年英国の施政下から独立したものであります。他方、総領事館は、サウディ・アラビアのジェッダに実際に事務所を開設するものであり……
○安倍国務大臣 いまわが国は世界における立場が非常に大きくなっております。それだけに、外交のウエートというのも非常に高くなっておるわけでございますが、それと比較をいたしますと、確かにいまの日本の外交陣容というのは貧弱であると言わざるを得ません。インドなんかが五千人と言われておりますが、インドに比べても日本は三千数百人ということで、定員の面からとってみても、これで果たしていまお話しのようにこれからの国際社会における日本の役割りというものを果たしていけるか、情報収集等をできるか、外交活動が十分できるかということになりますと、大変問題があるわけでございます。 したがって、外務省としてはせめて五千人……
○安倍国務大臣 わが国は個別的自衛権しか憲法によって発動できないわけでありまして、いまお話しのように個別的自衛権の解釈を拡大しているというふうな御見解もあるわけですが、そういうことは一切できないし、考えてもいない、こういうことであります。
【次の発言】 いま、日韓議員連盟、韓日議員連盟、これは御承知のように、わが国の国会議員、それから韓国の国会議員、超党派で組織をされておる議員組織でありますが、いろいろの問題がここでは論議されておることは御承知のとおりであります。五月に総会があって、そしてその総会で日韓の安保問題についての委員会を設けるとか、そういうテーマでもって論議をするとか、そういうことに……
○安倍国務大臣 いまお尋ねの、ソ連の中距離核戦力の極東における配置の問題でありますが、政府といたしましては、従来から極東を含むソ連全域においてのSS20に代表される中距離核戦力の撤廃をソ連に対してしばしば強く要請をしてきたところであります。特に、最近のソ連指導者の発言にありますような、極東に現存する中距離ミサイルに加えて新たなミサイルを同地域に移転をする、そういう発言に対しましては、われわれとしても極東の不安というものが増大をするわけでございますので、これに対してソ連のパブロフ大使を先般も招致をいたしまして、わが国としての強い抗議をいたしたわけでございます。このソ連の中距離核戦力の配置につきま……
○安倍国務大臣 この問題につきましては、日米安保条約の効果的な運用という立場を踏まえてこの細目協定を結ばなければなりません。したがって、日米安保条約の効果的運用、さらにまた一般的な武器輸出三原則というものもあるわけでございますから、そういうものを踏まえての細目協定というものを結んでいかなければならない、こういうふうに考えます。
○安倍国務大臣 いま栗山条約局長が申し上げたとおりだと思います。政府もしばしば寄港、それから通過につきましては事前協議の対象になるということをはっきり国会で申しておりますし、これはアメリカ側も十分承知しておるところであります。
【次の発言】 これはもう先ほどから何回も言いましたように、日本政府が公式の場で国会におきまして、いまの条約解釈の中で寄港、通過というのはイントロダクションの中に入っておると公式な見解を明らかにしております。そのことについてはアメリカも十分承知しておるわけですから、日本とアメリカというのは非常に強固な信頼関係にあるわけですから、私はそれで十分だと、こういうふうに考えます。
○安倍国務大臣 これは、私も中曽根内閣の閣僚でありますし、やはり外交というのは、総理大臣と一体で進まないと日本の立場をきちっと守っていけない、そういう意味で対米外交、対韓外交ともに一緒になってやっておるわけで、意見の相違はございません。
【次の発言】 この軍縮につきましては、日本は、御承知のように、広島とかあるいは長崎でああいう核兵器の惨禍を受けた国でありますから、他の国よりも最も熱心に軍縮については主張いたしております。これは国連総会におきましても、昨年も鈴木総理が出席をされまして演説をされましたことは皆さん御案内のとおりでありますし、また核実験の禁止措置等につきましても、毎回軍縮委員会ある……
○安倍国務大臣 韓国は、御承知のように、国際的に見ればいわば中進国という立場にありまして、大体国民所得からいえば千七、八百ドルというふうなところではないかと思うわけでございます。それは韓国が経済的にこれまでいろいろな困難を乗り越えて今日に至っておる。しかし、第二次石油ショック以来、韓国もやはり世界の諸国と同じような経済的な困難に遭遇をいたしておるわけであります。そういう中で朝鮮半島が二分されておる、いろいろな制約等もありまして、防衛には大きく予算を投入しなければならぬということから、いま経済的にも相当困難な事態を迎えておる、こういうふうに判断をいたしておるわけであります。
○安倍国務大臣 これは先ほどからお話がありましたように、去年の八月の官房長官の談話、その後の一連の措置によりまして外交問題としては収拾をされたというふうに政府としては考えております。 それはたとえば中国におきましては、昨秋の鈴木総理訪中の際、趙紫陽総理は、この問題はすでに一段落したことを喜びをもって見ている、こういうことをはっきり述べました。また、ケ小平中央顧問委員会主任も、この問題は双方の努力で解決した、こういうふうに述べております。またさらに韓国は、昨年十一月二十四日の文部大臣談話に対して、同日、日本政府の一連の措置により是正のための制度的措置ができたとして評価する旨発表した。こういうふ……
○安倍国務大臣 エンタープライズの寄港につきましては、まだ正式には協議の段階に人っておりません。
【次の発言】 武器技術に関しましてアメリカから供与の要請があったときは、これに対しては同意するかしないかは日本政府の判断でございますが、もちろん検討するわけであります。
【次の発言】 わが国から米国に供与された武器技術の第三国への移転につきましては、米国より要請がなされた場合には、具体的な事例に即しまして米国に対して当該の武器技術供与を認めた趣旨、すなわち、米国の防衛能力の向上に寄与することにより安保体制の効果的運用を図るということがいわゆる対米武器技術供与の趣旨にあるわけでございますから、この趣……
○安倍国務大臣 具体的には政府委員から答弁させますが、わが国は、いま法制局長官が申し上げましたように、非核三原則を厳守するわけでございますから、事前協議があった場合においても、核の持ち込みについてはすべてノーということでございます。
【次の発言】 一応いまの件についてお答えいたしますが、なお詳細につきましては、また後日場合によっては御報告をさせていただきたいと思います。
政府としては詳細な報告を受けているわけでありませんが、御指摘の車両は在日米軍岩国基地の化学消防車等で、昨年十一月から本年にかけて数回にわたり、関釜フェリーを利用して下関から韓国に向け輸送をされたものである、こういうふうに承知……
○安倍国務大臣 いまお話しのように、わが国としては、何といってもいま朝鮮半島に緊張状態があるわけですから、これがなくなっていくということが日本の平和あるいはアジアの平和のためにも非常に大事である。そのためには、やはりいまの朝鮮半島が二分されている、こういうことはよくないわけですから、何とか統一が実現されることを心から期待をいたしております。そのためには、どうしてもやはりいまの両国が話し合い、対話を進めまして、そして統一の方向に進んでいくことが望ましいわけであります。韓国にしてもあるいは北にいたしましても、それぞれ自分の統一案というものを持っておるわけでありますが、しかしなかなかかみ合わない、対……
○安倍国務大臣 まず、ソ連との関係ですが、もちろんわが国としては、ソ連といたずらに対立を好むわけではありませんし、やはり対話も進めていかなければならぬ、こういうふうに思います。 そういう中で、漁業協定といった実務的な交渉が、今回カメンツェフ漁業大臣を迎えて金子農林大臣との間で行われたということは大変結構だと思いますし、また金子農水大臣がソ連に行かれるということも大変結構だと思うわけです。同時にまた、永野ミッションがいま訪ソいたしております。民間の立場で経済の交流が進められるということも結構だと思うのですが、ただ、日ソ関係を考える場合には、何といいましても領土問題、北方四島領土問題があるわけで……
○安倍国務大臣 北朝鮮におられる日本人妻からの、故国に帰りたい、一時でも里帰りしたいという切々たる手紙がずいぶん私のところにも来ております。その手紙を見ましても、何とかして一時でも帰りたいということでございますから、一時でも受け入れることができることを私たちも心から期待しておりますし、そのための努力はしなければならない、こういうふうに思います。 そこで、何といっても基本的には国交がないものですから、北朝鮮の政府と日本政府が直接話し合いができないということで、赤十字を通じまして北朝鮮側との接触をいたしております。 安否の調査等については、赤十字の努力で、全面的にはっきりするというところまで行……
○安倍国務大臣 外務省のいわゆる外交の陣容ですが、これは諸外国に比べて、いまの日本の世界における立場からいうと非常に貧弱であると言わざるを得ないと思います。まだ外務省の定員はインドなんかにもとうてい及ばない。せめていまの三千数百人を五千人にしたいというのが外務省の悲願でございます。そのために、非常に財政が厳しい状況でありますが、外務省については定員について毎年わずかずつ伸ばしていただいておりますが、これでは不十分であります。これからの世界における日本の役割りを果たしていくためにも、あるいはまた、情報化時代でございますから、情報を収集してそして臨機応変な適宜な外交措置をとるためにも、やはりもっと……
○安倍国務大臣 私も総理や通産大臣と同じように戦争体験を持っておるわけでございますから、そういう意味においては、二度と戦争をしてはならないという信念は持っております。しかし、今日のこの日本の現状、今後の日本の平和、安全確保という面からすれば、先ほど総理も答弁をいたしましたように、日米安保条約というものが現実に日本の安全と平和を確保しておる、そういうふうに考えるわけでございます。これを効果的に運用することがまた現実的に政治の責任である、そういうふうに存じております。 私は、外務大臣といたしましては、先ほど官房長官が申し上げましたような政府の統一見解に従ってこれを進めていくべきである、こういう考……
○安倍国務大臣 アメリカの政府からの連絡によりますと、アメリカ議会の都合でフィリピン、タイ、インドネシア等のASEANの訪問を取りやめるということでありまして、わが国あるいは韓国への訪問についてはこれまでの基本方針を変えないということでありますから、ASEANに対する訪問は取りやめということになったわけですが、日本あるいは韓国に対する訪問は行われるというふうに判断しております。
【次の発言】 これは、アメリカからの連絡によれば、アメリカ議会の関係ということでASEANへの訪問を取りやめたということでありますから、日程の関係で日本と韓国への訪問は行われるということはアメリカもこれを認めておる、こ……
○安倍国務大臣 その七月にマンスフィールド大使と会ったのが、予算の説明のためだけで会ったのか、あるいはその他の用件で会ったのか、ちょっとはっきり覚えておりませんけれども、確かにマンスフィールド大使にはその際に、わが国の防衛予算についての概算要求について説明をしてアメリカの理解を求めたということはあったと存じております。
【次の発言】 アメリカに了解を求めたということじゃないんです。これは、わが国とアメリカとの間は安保条約で結ばれておるわけですから、日米関係が非常に緊密な状況にあるわけですし、アメリカが日本の防衛予算について重大な関心を持つということは安保条約のたてまえから当然のことであります。……
○安倍国務大臣 武器技術の相互交流の問題につきましては政府の方針は決定をしておりますが、どういう細目取り決めを行うか、内容についてはいま両国の外交チャンネルで詰めておりまして、まだ何ら結論が出ていない、こういう状況であります。
【次の発言】 MDAに基づきまして、アメリカからの武器並びに武器技術についての輸出を認めておるわけであります。MDA、いわゆる日米相互防衛援助協定によって入れているわけでございます。
【次の発言】 防衛庁長官からもお答えいたしますが、私もワインバーガー国防長官と会いましたときに、この武器技術の相互交流について話が出まして、いま両国の外交チャンネルで話し合いをしている、し……
○安倍国務大臣 いま初めてあなたにお話を聞いたわけですから、十分検討いたしまして……。アメリカと密接な連絡協議はいたしております。われわれの判断では、これまで発表されましたように、日本に関してはもちろんでありますが、そうした大韓航空機については、撃墜寸前まで大韓航空機はそのことを知らなかった、既定路線を飛んでおったということのみ知っておるだけであります。しかし、いまのお話につきましては、アメリカとは連絡をとってみます。
【次の発言】 アメリカ側の発表によりましても、RC135が偵察飛行をしておったということは認めておるわけですが、大韓航空機が撃墜された時点においては、アラスカの基地に帰投してお……
○安倍国務大臣 今回の撃墜事件におきましてソ連のとった態度というものは、まさに非人道的でありますし、許すべからざる行為であると存じます。ソ連の発表は、いまお話がございましたように、一口に撃墜をして以来小出しに情報を発表しておる、こういうことでありまして、初めには、私がパブロフ大使と会ったときは、サハリンの上空には存在はしない、国籍不明機は存在しないということを言っておりました。その後、三日になりましてタス通信では、領空外に去ったということを言っております。七日には、ようやく指揮所の命令を実行した、九日に撃墜の事実を認めておるわけでございますが、しかし依然として、責任は第三国に転嫁するという姿勢……
○安倍国務大臣 衆議院安全保障特別委員会の開催に当たりまして、我が国の安全保障問題につきまして所信の一端を申し述べます。 我が国の安全保障政策は、より安定した国際環境を構築するための積極外交の展開、日米安全保障体制の円滑かつ効果的運用、及び節度ある質の高い防衛力の整備という主要な柱により構成をされております。 本日は、我が国のかかる安全保障政策につき、私の感ずるところを申し上げ、皆様を初め国民の御理解を得たいと思います。 国家の安全を確固たるものとするに当たり外交の果たす役割は極めて大きなものがあり、我が国としては、不断に、近隣諸国を初めとする諸外国との友好関係の構築に努めるとともに、積……
○安倍国務大臣 我が国は戦後三十数年、日米安保条約、それから必要最小限度の自衛力によりまして、他国からの軍事力を背景とした政治的圧力を受けることなく、自由な民主主義体制のもとで繁栄を享受しておるわけであります。 紛争巻き込まれ論、これは、いろいろ議論がありましたが、抑止が破れた場合の危機感を表明しているものであると考えますが、今日の国際社会が抑止と均衡を基礎としていることは否定できない現実でありますし、政府としても何よりも考えなくてはならないことは、抑止を万全なものとしまして、紛争巻き込まれ以前に、そもそも紛争の発生を防止するということである、こういうふうに考えております。 今日の国際社会……
○安倍国務大臣 条約上の厳格な解釈についてはまた局長からも答弁させますが、私の理解するところでは、もちろん四条の随時協議と六条の事前協議との間に全く関連がないということは言えないと思います。これはやはり安保条約全体の問題として関連はある、こういうふうに理解しておりますが、しかし、六条の協議はいわゆる事前協議そのものの協議であって、四条の随時協議というものは承前協議の運用であるとか、安保条約の運用であるとか、そういうものを含めた一般的な協議である、こういうふうに理解しておりまして、夢前協議の対象になるそのものの協議というのは、これはもう六条協議ということに限定される、こういうふうに思います。
○安倍国務大臣 このたび、第二次中曽根内閣におきまして外務大臣に再任されました。委員長初め委員の皆様の御指導、御鞭撻をお願い申し上げる次第でございます。よろしくお願いいたします。 それでは、外務省の所管事項につきまして、その概略を御説明申し上げます。 まず、北方領土問題について申し述べます。 ソ連は、我が国の重要な隣国であり、我が国は、ソ連との間で北方領土問題を解決して平和条約を締結し、真の相互理解に基づく安定的な関係を確立することを対ソ外交の基本的課題として対処してきております。 現在の日ソ関係は、厳しい東西関係を反映し、また、北方領土問題が依然として未解決であるのみならず、近年、極……
○安倍国務大臣 グリーンベレー部隊というのは今さら申し上げるまでもないわけですが、ベトナム戦のときでも活躍したと言われておるわけであります。この部隊はかつて沖縄にも配備されたことがありますし、また今回わずかではありますけれども配備をされる、こういうことになりましたが、これはいわば少数精鋭の特殊な部隊でありますし、それだけにいわゆる安保条約の効果的運用という面から日本の防衛あるいはまた日本に対する侵略の抑止といった面についてそれなりに役割を果たすものである、私はこういうふうに確信しております。
【次の発言】 これは軍隊ですから、治安対策とかそういうものではないわけですし、あくまでも軍隊としての、……
○安倍国務大臣 このたび再び外務大臣に就任いたしましたので、一言ごあいさつを申し上げます。 東西関係を初めとして、近年になく厳しい国際情勢において、わが国の平和と繁栄の確保のため、外交に課せられた使命はまことに重大なものがあります。 外務大臣としてのこの一年余の経験を顧みるに、諸外国のわが国に対する期待と関心は年とともに強まっており、わが国が果たすべき国際的責任はますます増大しております。 また、外交と内政の結びつきが著しく緊密化している今日、外交の幅とすそ野を広げ、真の国際国家となることが求められております。 本委員会の皆様方には、外交問題に精通され、多年にわたってこれに真摯に取り組……
○安倍国務大臣 今鯨岡さんから、いろいろと御意見を交えて御質問がございました。これに対して私から、時間の制約もありますので簡単にお答えをいたします。 まず、外務委員会がもっと国際情勢、国際問題等について活発に論議をすべきである、まさにそのとおりでございます。国際情勢が非常な勢いで動いておる厳しいこの時でございますから、やはり議会の役割、特に国際問題、国際情勢について議会が大きく熱心に討議するということは極めて大事であると思います。外務省としても、私としましても、こうした議会の御要請におこたえをして、できるだけ努めてまいりたいと考えております。 それから、核軍縮について日本は何をなすべきかと……
○安倍国務大臣 今回ぜひお願いをして、日中租税協定の承認を得たいわけでございます。これは、これからの日中関係の長期にわたる安定を確保していく、さらにまた、中国のいわゆる経済の現代化を促進する意味におきましても、日中双方にとりましても大変重要な意味を持った協定である、私はこういうふうに思っております。 中国に今回参りまして、中国の首脳からいろいろと話を聞きましたし、我々も率直に注文も出したわけでありますが、日中双方において、政府間については、今回も第二次七カ年で四千七百億という膨大な協力をすることになって非常に順調にいっておりますが、ただ、民間の投資という面につきましては、中国の統計によると全……
○安倍国務大臣 先ほどからお話しのように、日米間の懸案がだんだん片づいておりますが、まだアメリカの要求している関税引き下げの問題だとか、それから先ほどのお話しの円ドルの問題だとか、それからサテライトの問題が残っておりまして、これは大体四月の末にパッケージにして解決あるいはまた実質的に前進を図ろう、こういうことですが、今お話しの円ドルの問題については二回やって、また四月にもやるということで、果たしてどういうことになるか、専門的な話し合いでしょうし、まだ難しい面も残っております。リーガン財務長官は二回目の会談で大変不満だということを言っておりまして、どういうふうに発展するか、我々もこの問題が何とか……
○安倍国務大臣 全般的にはやはり日本は南北問題に対して熱意を持っておりますから、こうした要請には全体的にはこたえるという姿勢が大事だろうと思います。
【次の発言】 アメリカは全体としては国連の機関であるとか国際機関に対しては世界の中で最も高い比率で出資、協力をしてきておるわけであります。また、その比率は依然として第一位であることは変わりないのですが、今おっしゃるように、最近のアメリカの傾向としてはこうした国際機関に対するよりも、二国間の協力関係を重視する姿勢がにじみ出ておることは私も事実のように、そういうふうな傾向にあると思わざるを得ないわけでございまして、したがって第二世銀等に対する出資が、……
○安倍国務大臣 今回の石橋委員長を初めとしました社会党の代表団の訪米は大変実りの多いものではなかったかと思います。特に土井委員の活躍は特筆すべきものがあったのではないかと思っておるわけでございまして、外から見ておりますと大変率直な意見の交換が行われまして、もちろん対立する面もあったわけでありますが、しかし突っ込んだこうした意見の交換というのはそれなりにまた今後の日米間というものを考えるときに非常に意義は大きかったのじゃないか、こういうふうに考えております。政府は政府としての立場から日米外交を推進しておるわけでございますが、野党第一党としての社会党が国民の気持ちを代表する形で野党としての立場から……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました民間航空機貿易に関する協定附属書の改正の受諾について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 民間航空機貿易協定は、民間航空機及びその部品等に係る世界貿易の最大限の自由化を図ることを目的とするもので、東京ラウンドの成果の一つとして昭和五十四年四月に作成されました。この協定は、昭和五十五年一月一日に発効し、現在、我が国を含む十六カ国及び欧州経済共同体が締約国となっております。 この協定の附属書は、無税または免税の対象となる産品の表を掲げておりますところ、これら締約国間におきましては、かねてより、この協定に基づいて、この附属書の内容を拡大……
○安倍国務大臣 なかなか難しいお話ですが、レーガン大統領が今度中国を訪問する、その背景には今、小林さんからお話しのような、中国を中心にしたいろいろな動きがあるわけですから、レーガン大統領も中国訪問には大変重大な関心を持っておるし、また中国を訪問したそれなりの成果が何らかの形で生まれることを非常に期待をしている、アメリカの大統領の訪問としては最も期待された訪問じゃないかと私は思うわけです。したがって、その結果につきましては日本も大変関心を持っているということで、シュルツ国務長官が、私たちは留守をしておりますが、わざわざ日本に立ち寄って、そして中国と話した内容について日本にも即刻伝える、こういうこ……
○安倍国務大臣 日米航空協定の交渉は、これまでも何回かやりましていろいろ問題が残っておりますし、非常に重要な交渉だと考えております。
【次の発言】 これまでシュルツ国務長官が中国を訪問したり、ボルドリッジ商務長官が中国を訪問いたしまして、そういう中でココムの問題も米中間で話が出たというふうには私たちも情報としては承知をいたしておりますし、米中間の関係改善ということを前提としましてココムの緩和といった問題も両国間で話し合われたのではないだろうか。今回レーガン大統領の訪中でどういうことになるのか、これは我々も予測できないわけですが、全体の空気としては、やはり米中間の関係改善とともにココムの緩和とい……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました北西太平洋における千九百八十四年の日本国のさけ・ますの漁獲の手続及び条件に関する議定書の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 政府は、昭和五十三年四月二十一日にモスクワで署名された漁業の分野における協力に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定に基づき、北西太平洋の距岸二百海里水域の外側の水域における本年の日本国のさけ・ますの漁獲の手続及び条件を定める議定書を締結するため、本年四月二十日以来、モスクワにおいて、ソ連邦政府と交渉を行ってまいりました。その結果、五月七日にモスクワで、我が方高島駐ソ大使……
○安倍国務大臣 尖閣列島が我が国固有の領土であることは疑いのないところでありまして、我が国は従来より同諸島を有効に支配をしております。なお、尖閣諸島地域の開発につきましてはこれが専ら尖閣諸島に対する我が国の有効支配を誇示することを目的とするようなものととられかねないようなことについては慎重に対処する必要がある、こういうふうに考えております。
【次の発言】 私も最終的にはソ連はオリンピックに参加するんじゃないかという期待を持っておったわけでございますが、ソ連の国内オリンピック委員会が不参加ということを決めたということで非常に残念で仕方がありません。しかし、その辺の実態がどういうことか情報を収集し……
○安倍国務大臣 オリンピックにソ連が不参加を表明して以来、同調国がふえておるようでありまして、日本としましては何とか全世界が参加して盛大にオリンピックが開かれることを期待しておるだけに、大変に残念に思っております。 そこで日本の立場は、ソ連が不参加ということに決まったことは非常に遺憾である、何とかひとつ参加してほしいということを日本は心から期待をしておる、こういう日本の立場をソ連に伝えたいと思っております。いろいろとその手続等につきまして研究をいたしておるわけでございます。IOCの委員長等も大変努力をしておられるようであります。これは日本だけがどうやったからといってどうなるものでもありません……
○安倍国務大臣 私は、今般国会のお許しを得て、六月六日から十三日まで英国、スペイン、ジュネーブを訪問いたしました。私は、その間、英国においては七日から九日までロンドンで開催された第十回主要国首脳会議に出席し、その後、スペインを公式訪問し、さらに、スイス・ジュネーブで開催された軍縮会議等に出席した後、十四日に帰国いたしました。ここにその概要を御報告申し上げます。 まず、サミットにつき御報告申し上げます。 今次サミットは、回復基調にある先進国経済を背景に開かれ、全体としては特に大きな争点もなく、明るいサミットであったと言うことができます。しかし他方においては、自由貿易体制の維持強化、累積債務……
○安倍国務大臣 先般の日韓外相会談で、日韓双方が今秋全斗煥大統領の来日を実現すべく努力すること、及び韓国大統領の初の日本公式訪問が両国の一層強固な友好協力関係を象徴する歴史的な出来事であることにつきまして、意見の一致を見たわけであります。また私より、日本政府が大統領来日を歓迎し、これを成功させるために全力を尽くす旨、改めて表明をいたしました。同時に、日韓双方は、具体的日取りは今後外交ルートで打ち合わせることに合意をした次第でございます。私も日本の外務大臣といたしまして、韓国の大統領を戦後初めて日本に迎える、日韓が国交回復して二十年たって初めてここに迎えるということはまさに日韓双方にとって歴史的……
○安倍国務大臣 残念ながら、核の均衡というのが現実的には今日の平和を維持していると言えないことはないわけです。しかし、そういうふうな現実情勢の中ではありますけれども、我々としては核廃絶という最終的な理想を失ってはならないと思いますし、特に今、米ソ間でINFとかSTARTとかいう核軍縮の交渉が中絶、中断をしておるわけでございます。これは、これまでの米ソの歴史の中でも大変珍しいケースで、中絶、中断をしているということは大変危険だと私は思っております。そういう中で我々としては、INFとかSTARTとか、そうした交渉が一日も早く再開をされるように米ソ両国に対して働きかけをしなければならない、同時に、今……
○安倍国務大臣 このたび、図らずも三たび外務大臣に就任することになりましたので、外務委員会の冒頭に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 現在の国際情勢は、東西関係を初めとしまして、まことに厳しいものがあります。このような困難な国際情勢のもと、我が国の平和と繁栄を確保していくため外交に課された使命は重大であります。 近年、我が国の国際的地位が向上するに伴い、我が国の積極的な役割に対する国際的な期待がますます高まっておりますが、こうした期待にこたえるため、私は、この二年間、外務大臣として、世界の平和と繁栄に積極的に貢献するいわゆる創造的外交を展開してまいりました。今後は、これまでの実績……
○安倍国務大臣 ただいま御決議のありました我が国の開発途上国に対する政府開発援助につきましては、御決議の趣旨に沿うよう、今後とも努力してまいる所存であります。
○安倍国務大臣 昭和五十六年度外務省所管一般会計歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 歳出予算現額は三千四百三億五千四百八十二万円余でありまして、支出済み歳出額は二千八百八十七億二千七百八十二万円余、翌年度繰越額は四百七十二億二千八百六十二万円余、不用額は四十三億九千八百二十五万円余であります。 歳出予算現額の内訳は、歳出予算額三千九十九億九千七百五十三万円余、前年度繰越額三百三億五千七百二十八万円余でありまして、前年度から繰り越したものの内訳は、経済開発等援助費二百九十八億五百八十万円余、在外公館施設費五億五千百四十七万円余であります。 支出済み歳出額の主なものは、エネ……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について御説明いたします。 改正の第一は、在外公館の設置関係であります。今回新たに設置しようとするのは、在ブルネイ及び在セント・クリストファー・ネイヴィースの各日本国大使館であります。ブルネイは、本年一月に英国から独立したものでありますが、同国には実際に事務所を開設し、大使を駐在させる実館を開設する予定であります。セント・クリストファー・ネイヴィースは、昨年九月に英国から独立したカリブ海の国でありますが、同国に設置される大使館については、他の国に駐在する我が……
○安倍国務大臣 何も聞いておりません。
【次の発言】 ブルネイとは大使館を置きましていよいよ本格的な外交交渉に入るわけでございますが、おっしゃるように、確かにブルネイは今経済的に非常に恵まれております。貿易につきましても日本との関係が深く、輸出入ともブルネイは第一位で、石油、天然ガス等日本にないものが豊富にありまして、日本は今後ともそういう経済的な面においても深い結びつきがあるわけでございます。
しかし、同時にまた我々が非箱に重要に考えておりますのは、ブルネイが今度ASEANに加盟する、ASEAN国になるということでございます。日本はASEANの諸国とは基本的に今日まで深いつながりを持って外……
○安倍国務大臣 ただいま在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案を御可決いただきまして、まことにありがとうございました。 また、本法案の御審議の過程においては、外交活動の基盤強化につき深い御理解と貴重な御提案を賜ったことに対し、厚く御礼を申し上げます。 法律案と同時に可決されました附帯決議の内容につきましては、御趣旨を踏まえ、適切に対処してまいる所存でございます。まことにありがとうございました。
○安倍国務大臣 先般院のお許しを得まして、アンドロポフ・ソ連書記長の葬儀に参列をいたしました。葬儀が終わりまして十五日にクレムリンの宮殿におきまして、グロムイコ外相と約四十分間にわたりまして会談を行ったわけでございます。 まず私から、今御指摘がございましたように、チェルネンコ新指導部がこれから東西のいわゆる緊張緩和、さらに米ソ対話へ向かって積極的な姿勢で対応していかれることを日本としては心から期待する、こういうことを申したわけでございます。これに対しましてグロムイコ外相は、今大事なことはやはり東西の緊張の緩和であるし、あるいはまた米ソの対話である、これははっきりしておるけれども、しかし真剣に……
○安倍国務大臣 核を保有している、保有能力があるというのと核を装備しているかどうかというのはまた別問題だと思うのですが、我が国としては、御承知のように非核三原則は厳然としてこれを遵守しなければなりませんし、また、安保条約の事前協議は安保条約の中に厳然としてあるわけですから、アメリカが核を持ち込む、こういう場合には事前協議の対象になる、そのときはこれは必ず拒否する、これがこれまでの日本政府の方針でございます。我々は今後ともこうした基本方針に基づきまして、日米安保条約、その関連規定によってそれを進めてまいりたい、こういうふうに考えております。
○安倍国務大臣 私が一月に参りましたときいろいろと話をしましたが、交渉に行ったわけではありませんし、数字は私自身も承知して行っているわけではありませんで、数字の話は一切出ません。ただ、牛肉、かんきつについての日米間の開きは相当大きいということは認識して帰ってまいりました。
【次の発言】 全斗煥大統領については、招請を総理からいたしておりますので、日本としては大統領の訪日は歓迎する、こういう態度でありますけれども、韓国との間でまだその件については何も協議はいたしておりません。
【次の発言】 政府としては、非核三原則はいわゆる国是ということで、非核三原則は今後とも厳守していく、こういうことでありま……
○安倍国務大臣 今、局長も答弁をいたしましたように、これは安保条約第四条協議あるいは第六条協議による場合だろうと思いますが、いずれにいたしましてもイエスの場合もあるしノーの場合もあるわけです。ですから、日本が日本の安保条約運営という立場からノーと言うことは、これは条約上当然あり得るわけでありますし、日米間の緊密な協議の中においてそういうことがあったとしても、それはまた情勢の中で当然受け入れられる、私はそういうふうに考えております。
【次の発言】 敵国条項につきましては、今、条約局長が答弁したとおりであります。国連でも我が国はこれの削除を要求しておりますし、それに対して一部の反対があることも事実……
○安倍国務大臣 アメリカはいろいろの国際競争に、日本と対比してやはり相当おくれをとっている。技術の競争、高度技術の面でもそうですし、貿易も、今の量から見ましてもインバランスが非常に拡大をしている。そのために失業も出ておる。こういうことで、アメリカとしては日本との関係において相当コンプレックスを持って、そしてそれがまた、日本が市場をある意味においては閉鎖しておるということにもつながっておるという反発にもつながって、農産物の問題とかいうものを象徴的にも取り上げておるのじゃないかと思います。 軍事技術の面については、これは今不公平だと言われますが、これはむしろアメリカと日本との立場からいえば、日本……
○安倍国務大臣 日ソ高級事務レベル会議を三月十二、十三日にやるわけでありますが、これは実は日ソの関係をできれば改善する方向に持っていきたい、対話の道を進めたいということで、この時間を早めて、先般、私が訪ソいたしましたときグロムイコ外相との会談で設定いたしたわけであります。この会談での議題は、国際情勢、それから二国間関係、こういうことになっておりまして、したがって、現在の国際情勢全般につきまして、特に東西の問題であるとかあるいは米ソ間の核軍縮についての両国の意見の交換等、あるいはまた中東の情勢等、さらにアジアの情勢等、全般的な国際情勢、さらにまたもう一つは二国間の問題、当然これは領土問題がありま……
○安倍国務大臣 確かに、これは倍増というのは日本も国際的にもそういうことを言っておりますし、そのために今努力を重ねておるわけでありますが、今局長から言いましたように、ことし、五十九年度は九・七%と全体の予算の中では異常に突出するほど伸びたわけでありますけれども、しかし、それでもなおかつ、今のこの伸び率をそのまま横並びに……(私語する者あり)
【次の発言】 来年、六十年以降やっても、確かに倍増にはならない。恐らく六十年度二〇%くらいの伸びで予算を伸ばさないと倍増ができないのではないか、こういうふうに思っております。全体的に見ますと、今の財政状況の中からなかなか容易ではないと思いますが、しかし、我……
○安倍国務大臣 婦人差別撤廃条約については、昭和五十五年六月、署名に先立ち内閣総理大臣を長とする婦人問題企画推進本部におきまして、国内行動計画後半期における重点課題として、批准のため国内法制等諸条件の整備に努めるものとする旨の申し合わせがあり、現在同条約批准に向けて鋭意準備を進めておるところであります。できる限り昭和六十年までに批准したいと考えております。
【次の発言】 政府としては、今申し上げましたように六十年批准に向かっていろいろと準備を整えております。外務省としましても、ぜひとも六十年までにはこの批准をしたいということで、関係各省とも調整を鋭意進めておるところであります。
○安倍国務大臣 元来、非同盟路線というのは、東にも西にも寄らないというスタンスを貫くというのが非同盟路線であります。
【次の発言】 今日本の教科書の内容についてお話があったわけですが、私も詳細に承知しておりませんけれども、しかし、条約についてあるいは国際約束についてこれを守っていくというのは、国家国民としては神聖な義務であることは当然のことであります。遵守の義務があるわけであります。
また、政府の立場から申しますと、安保条約というものが日本の平和と安全を守り続けてきておるということについては確信をしております。決して安保条約によって戦争に巻き込まれるものではない。むしろ安保条約があるから戦争……
○安倍国務大臣 農林大臣が答弁した基本的な考え方を土台にしてやはり交渉しなきゃならぬ、こういうふうに思います。
○安倍国務大臣 中国側との話し合いにつきましては、外務省としても、今官房長官が申しましたような線で努力をいたします。
【次の発言】 外務省は外務省として確かに大統領選挙に注目していろいろと調査、分析、情報の収集等をやっておるわけでありますが、今のところはハート氏が非常に急上昇しているということは今までの選挙の結果から明らかでありますし、その勢いは今後続くだろう、こういうふうに見ておりますけれども、いわゆるスーパーチューズデーというのですか、十三日の結果を見ないと、民主党の中でだれが候補者になれるかという判断はなかなかつきかねる、十三日を注目して見ているというところです。
○安倍国務大臣 まず第一問の、いわゆる毒ガスが使われたのじゃないか、こういうことでございますが、我が国は化学兵器が使用されることがあってはならないという基本的な立場に立っておりまして、従来より、非核・軍縮分野における優先課題として、国連及びジュネーブ軍縮会議において、化学兵器禁止問題に積極的に取り組んでおるところであります。こうした観点から、化学兵器使用に関する事実調査を国連に行わせる趣旨の国連決議を支持しておるところでありますが、今回の調査団の報告は、空中投下爆弾の形態による化学兵器がイラン内の地域で使用された、使用された化学剤はマスタードガス、これはイペリット及びタブン、神経剤であるとして……
○安倍国務大臣 衆議院安全保障特別委員会の開会に当たりまして、我が国の安全保障問題につきまして、所信の一端を申し述べたいと思います。 まず、今日の国際社会においては、各国間の相互依存性が高まってきており、我が国の平和と繁栄は、世界の平和と安定と切り離して考えられないものとなってきております。我が国の安全保障を考えますとき、第一に必要なことは、我が国を取り巻く国際環境を平和で落ちついたものにすることであります。そして、そのために我が国が果たすべき役割は、近年、我が国の国際的地位が向上するに伴いますます増大してきており、また、国際的な期待もますます高まっております。 このような状況認識のもとに……
○安倍国務大臣 手島外審を派遣いたしましたのは、アメリカのシグール特使が来られたということと直接連関しているわけじゃないんですが、しかし貿易摩擦という点では連関しているわけであります。アメリカの政府はそれなりに日本の立場に対してある程度の理解はできておりますけれども、しかしアメリカの議会が非常な激しい日本に対する批判を繰り返しておりますし、対日制裁法律案まで出しておるという状況であります。この際、日本としてもベストを尽くしているわけですから、アメリカのそうした日本に対する誤解とか無理解とか、そういう点について、日本側が今日まで作業をしている状況等について十分説明をして、アメリカ側に日本に対する……
○安倍国務大臣 引き続き外務大臣の重責を担うこととなりました。委員長初め委員の皆様の御指導、御鞭撻をお願い申し上げる次第でございます。よろしくお願いいたします。 それでは、外務省の所管事項につきまして、その概略を御説明申し上げます。 まず、北方領土問題について申し述べます。 ソ連は、我が国の重要な隣国であり、我が国は、ソ連との間で北方領土問題を解決して平和条約を締結し、真の相互理解に基づく安定的な関係を確立することを対ソ外交の基本的課題として対処してきております。 昨今の日ソ関係は、北方領土問題が未解決であることに加え、厳しい東西関係を反映して、また近年、極東、なかんずく北方領土におい……
○安倍国務大臣 ただいまの御決議に対して所信を申し述べます。 政府といたしましては、ただいま採択された御決議の趣旨を十分に体しまして、今後とも粘り強く対ソ折衝を進めるべく、引き続き最大限の努力を払ってまいる所存であります。(拍手)
○安倍国務大臣 ソ連側は、従来より、最近の日ソ関係の冷却化の原因はすべて日本側にあるとしまして、領土問題につきまして、こうした問題は存在しないあるいは解決済みである、こういう主張を繰り返しておりまして、交渉のテーブルにも着こうといたしておりません。 確かに、おっしゃいますように、昨年の十月に最高会議議員団の団長として来日したクナエフ政治局員も、今御指摘のとおりの発言を行った次第でありまして、この発言に対しまして、十月二十六日でありましたが、私が同政治局員と会談をいたしました際に、私から、そもそも北方領土における軍備の強化、アフガニスタンへのソ連の軍事介入、またさらに、SS20の極東配備あるい……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の両国の地先沖合における漁業の分野の相互の関係に関する協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 ソ連邦の二百海里水域における我が国の漁船による漁獲及び我が国の二百海里水域におけるソ連邦の漁船による漁獲は、従来それぞれ昭和五十二年五月二十七日に署名されたいわゆる日ソ漁業暫定協定及び同年八月四日に署名されたいわゆるソ日漁業物定協定に基づいて行われてきました。これらの協定については、昭和五十二年以来、毎年末にその有効期間を一年ずつ延長してきたところであります。この間我が方は……
○安倍国務大臣 今回、故チェルネンコ書記長の葬儀に参列いたしまして、新しいゴルバチョフ書記長に二度にわたりましてお目にかかりまして、一度は表敬でありますが、二度目は首脳会談でございまして、これは一時間近くあったわけでありますが、やはり五十四歳という若さがあふれておるというふうな非常にエネルギッシュな感じも受けましたし、また考え方も、相当柔軟性を持っておるというふうな感じも率直に受けたわけでございますし、これからのソ連を背負って立つ、非常に長期的な安定政権がここから生まれてくるんじゃないだろうかという感じも率直に持ったわけであります。 しかし、日ソ間の問題につきましては、グロムイコ外相もそばに……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました国際原子力機関憲章第六条の改正の受諾について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 この改正は、昭和五十九年九月二十七日にウィーンで開催された国際原子力機関の総会において採択されたものであり、中華人民共和国の国際原子力機関への加盟に伴い、同機関の理事会において、原子力に関する技術の最も進んだ加盟国として理事国に指定される国の数を九カ国から十カ国に増加するものであります。 我が国がこの改正を受諾することは、国際原子力機関の理事会において、原子力に関する技術の進んだ加盟国に対しそれに応じた地位を付与することにより同機関の円滑な運営を確……
○安倍国務大臣 戦後の日本とアメリカの長い歴史の中では、いろいろと対立もありましたし、摩擦もありました。また、今おっしゃるような、アメリカの強引ともいうべき要求等もあったことは、これは私もそういうふうに思います。しかし、そういう中にあって、日米関係は着実に発展をしてきたことも基本的には事実でありますし、沖縄の返還も実現もいたしましたし、また日米貿易は非常な伸びを示しておりまして、今御指摘のように、今日では三百四十億ドル以上の出超というふうな事態になっておりますし、日本経済もそうしたいろいろな問題を乗り越えて発展をしてきたという事実は否めないと思います。 そして日本とアメリカとの関係も、基本的……
○安倍国務大臣 昨日の我が国の対外経済対策につきましては、今各地から、政府や議会あるいはマスコミ等の反応が続々入ってきております。 アメリカは、大統領を初めといたしましてアメリカの政府筋の要人は押しなべて、日本の努力というものは評価する、しかし問題はこれからだ、こういうことであります。アメリカのマスコミの方も、比較的中立的にこれを見ておる。日本が努力しているということはこの対策の中でもうかがわれるけれども、やはり果たしてそれが守られていくかどうか、今後を見なければわからないということであります。 議会筋の方は、例えばダンフォースさんを初めとしましていろいろな議員の反応が入っておりますが、押……
○安倍国務大臣 私は、今般国会のお許しを得て、四月十一日、十二日両日、パリで開催された第二十四回OECD閣僚理事会に金子経済企画庁長官とともに出席し、引き続き米国を訪問しシュルツ国務長官等と会談し、四月十五日帰国しました。ここにその概要を御報告申し上げます。 OECD閣僚理事会においては、例年どおり、開発途上国との関係、貿易及びマクロ経済の三議題をめぐって討議が行われ、最後にコミュニケが採択されました。 本年は、回復基調にある世界経済がインフレなき持続的成長へ向かう一方、財政赤字、失業、経常収支不均衡等の懸念が生じておりましたところ、これに対してOECD加盟国が全体としていかなる態度で対処……
○安倍国務大臣 このNPTは、世界から核というものを最終的に廃絶していくという一つの理想のために、その現実的な段階としてまず拡散を防ぐという意味でつくられたものでありましょうし、また、おっしゃるように、核を持っている国々が核の拡大をさせないというところにも目的があったと思いますが、残念ながら核保有国、特に米ソ両国の核兵器がどんどんそれ以来増量されておるということは極めて遺憾であると思いますし、これはやはりNPTに加盟している国々の不満でもあるわけであります。 幸いにいたしまして、核が拡散をする、おっしゃるような水平的な核拡散は行われてないということは言えるんじゃないかと思います。しかし、所期……
○安倍国務大臣 確かに北朝鮮と日本との間には、漁業でいろいろと接触面といいますか、そういう面があります。民間でも漁業協定がありまして、そういう意味では民間同士の協力関係というのはありますし、私の郷里なども北朝鮮の海域に随分出漁していますから、その間の状況はよく知っております。そういう民間の協力関係というのはあります。しかし、国と国との関係がないわけですから、国と国との正式な海難救助等についての取り決め等はなかなか困難な状況です。したがって今、赤十字といったものを通じまして、いろいろと情報の交換といったものをやっておるわけでありますが、民間同士では、漁業者同士でそうした面についての協力関係という……
○安倍国務大臣 私は、今般国会のお許しを得て、四月二十八日に出発、第十一回主要国首脳会議に出席するとともに、その前後、フィンランド、ノルウェー、ドイツ連邦共和国、オーストリアを訪問し、七日帰国いたしました。
ここに、その概要を御報告申し上げたいと存じますが、時間の関係もございまして、お手元に配付させていただいております印刷物をもちまして帰国報告にかえさせていただきたいと存じますので、記録にとどめてくださるようお願いいたします。
【次の発言】 糸山議員も、今回のサミットに同行議員として参加をされまして、その実態をつぶさに見られたわけでございます。また、いろいろと激励をいただきまして、感謝をいた……
○安倍国務大臣 ただいま議題となりました漁業の分野における協力に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由を御説明いたします。 北西太平洋の二百海里外の水域における我が国のサケ・マス漁獲は、従来、昭和五十三年に締結されたいわゆる旧日ソ漁業協力協定を基本的枠組みとして、同協定に従って毎年締結されてきたいわゆるさけ・ます議定書に基づき行われてきました。 しかるに、昨年五月、ソ連側は、国連海洋法条約の採択、経済水域に関するソ連邦最高会議幹部会令の発効等の新たな状況を踏まえ、同協定の再検討を行うことを提案し、さらに、その後六月……
○安倍国務大臣 アメリカは大国でありますし、中南米とはこれまで歴史的、伝統的あるいは経済的に非常に深い関係があるわけですし、また、出資も多額であるということからそれなりの役割を持つわけでしょうが、日本の場合は、ドイツとかフランスとかイタリアとかその他の国と並んで、バランスのとれた形で出資をするわけであります。日本は、これから中南米に対しても関係がいろいろと深まってくると思いますし、いろいろと協力もしていかなければならぬ、こういうことで、特に中南米の民間の企業等、特に中小企業を対象にする投資公社でございますから、そういう意味で出資に踏み切ったわけですが、これは日本の経済的な一つの力というものがあ……
○安倍国務大臣 これは、日本のこれまでの援助の基本方針に従って中南米に対する援助も行っておるわけでありまして、中南米諸国の福祉の安定あるいはまた国民生活の安定ということに貢献する、そういう立場で人道援助あるいはまた相互依存という立場での援助を続けておる、こういうことです。
【次の発言】 今、井上さんのいろいろな御意見ですが、私は、アメリカという国は今おっしゃるような植民地化を進める、そうしたいわば反動的な国家じゃないと思います。自由な民主主義の国であると思います。確かに、外交政策においては間違いを起こしておることもあるわけですが、しかし、あくまでもその国に自由と民主主義に根差した国が生まれる、……
○安倍国務大臣 我が国から正式に外交ルートを通じまして遺憾の意を表明して、これに対してイスラエルから部長が今申したような形で、日本に対して申しわけなかった、しかし、イスラエルとしての高度の政治的な立場からこれを釈放せざるを得なかった、ひとつ日本とイスラエルの関係に悪い影響を及ぼさないようにしてほしい、こういうふうな、むしろイスラエル側当局としてのいわば謝罪に近いような回答がありました。日本とイスラエルの関係においては、これでもって外交的にはそれ以上の措置をとるという考えはありません。
【次の発言】 私が聞いた範囲では、当時間本公三だけではありません、日本の赤軍派がロッド空港事件を起こして多数の……
○安倍国務大臣 これはもちろん条約に加盟すれば、条約を誠実に守っていかなきゃならぬ義務が日本としてはあるわけでございますし、そういう立場から国会にもきちっと報告しなければならない問題であると思います。
【次の発言】 これはもうそのとおりだと思います。
【次の発言】 まず基本的に、この女子差別撤廃条約は随分長い間かかりまして、私も何とかこれを早く批准したいということで、毎年その決意を述べてまいりましたけれども、この条約をこの国会で承認を求める、批准を求めるためには、やはり国内体制の整備が必要であります。それは、外務省が中心にいろいろと調整をしておりましたけれども、各省とのそれぞれの関係で調整もお……
○安倍国務大臣 これはいきさつを申し上げなければなりませんし、またこれは私の責任においてやったことでありますから、御理解もいただかなければならぬと思うわけです。というのは、この外務省あるいはまた在京の大使との交歓のゴルフというのは、毎年二回ぐらい、大使と外務省との親睦を目的にしまして、第一回は外務大臣の招待、その次は各大使の招待、こういうことで年々やっておるわけであります。そういう中で、小林さんも御承知と思いますが、土曜、日曜ということになりますと、大勢のそうしたゴルフコンペをやるというのはなかなかゴルフ場は認めてくれないわけです。それを小金井カントリーは、そうした国際的な親善ということで長い……
○安倍国務大臣 これはもう男女の性別を問わず、軍縮というのは世界人類の大課題であると思います。日本も真剣にこれに取り取んでおるわけであります。今、米ソでも核軍縮交渉が進んでおりますし、戦後四十年たった国連総会におきましても、この軍縮問題というのは恐らく大きな課題になっていくのじゃないか。そうした世界の軍縮の問題は、米ソが直接に交渉しておりますが、やはり世界の問題として国連あるいは軍縮会議、そういうところで広く各国が集まって、真剣にこれからも論議していかなければならぬ課題だと思います。
【次の発言】 そこまでは聞いておりませんが、ナイロビの会議というのは、世界の歴史、女性の歴史に新しい一ページを……
○安倍国務大臣 よく労働省とも相談をいたします。
【次の発言】 見通しについてはなかなか申し上げる段階ではございませんが、努力はいたします。
【次の発言】 よく教えていただきたいと思います。
【次の発言】 厚生省その他関係各省とよく相談いたします。
【次の発言】 御承知のように、今回の改正でも触れておりませんし、これはなかなか難しい問題がございます。予算の問題もあるし、その他いろいろと難しい問題があります。厚生省が検討しておると思いますが、厚生省とも相談してみたいと思います。
【次の発言】 まだ三つの受諾してない部門があるわけですが、第一、第二についてはもう既に申し上げたとおりでございますが、……
○安倍国務大臣 これは、いわゆる国連憲章の旧敵国条項についてのお話であろうと思いますが、我が国は、国連憲章第五十三条につきましては、平和愛好国として国連に加盟を認められたことにより適用がなくなったものと考えております。また憲章第百七条は、連合国による戦後処理が憲章の他の条項に違反しないようにとの法技術的な経過規定と解され、既に連合国と平和条約その他の個別取り決めを結び、国連に加盟している我が国に関し、もはや適用される余地はないと考えておるわけであります。
【次の発言】 おっしゃるように、まだ国連憲章の中には、そのまま旧敵国条項という条章は残っておるわけです。今申し上げましたように残ってはおりま……
○安倍国務大臣 アメリカ議会はいろいろな形で、日本だけではなくて各国に対してそういういろいろの趣旨の要請をしておりますし、日本に対しても防衛努力を促すいろいろな決議とか、今出ましたような形の要請をしておりますから、私は、これはアメリカ議会の一つの意思の表明であろうと思いますけれども、しかし日本の自衛については、日本自身が基本的に自主的に決めるものでございますから、アメリカの要請は要請として受けとめるわけですけれども、これに拘束されるという立場では私はない。ですから、アメリカの議会の一つの期待の表明だ、こういうふうにとっています。
【次の発言】 日本の防衛については日本自身が決めることですから、……
○安倍国務大臣 グロムイコ外相の訪日につきましては、これはグロムイコ外相が今度は訪日をする番だということは、去年の国連総会におきましてグロムイコ外相の口からはっきり出ましたし、そういう意向も出たわけでございます。そしてその間、それ以来日ソの対話も、国際情勢の緩和と相まって着々と進んでおったことは事実であります。そういう中で、今回の首脳会談で最高首脳同士でグロムイコ外相の訪日ということが表明をされたということは、非常に大きな意義があったのじゃないかと思います。その首脳会談を受けて、私も早速モスクワの大使館に、グロムイコ外相の訪日に備えていろいろと事務当局間で、外交当局間で準備を進めるように指示を……
○安倍説明員 ただいまの御決定につきましては、御趣旨を十分尊重いたし、努力をいたす所存でございます。
○安倍国務大臣 御質問が非常に多岐にわたっておりますために正確に御答弁ができない点もあると思いますが、後で御指摘をお願いいたしたいと思います。 今回、加工原料乳の保証価格につきまして、その試算を審議会に農林省として提出をいたしました。それに対しましていろいろと御批判があることは十分承知いたしておるわけでございますが、農林省といたしましては、今日までの乳価の算定方式に基づいて試算をいたして提出をいたしたわけでございます。 いま、初めに、五十年度の乳価を決定をするに当たって、今日の段階でこれを決定するということになれば、今後の賃金のアップあるいはまた物価の上昇といったものが十分組み込まれないこ……
○安倍国務大臣 昭和五十年度農林関係予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 最初に、各位の御協力を得て御審議をいただくに当たりまして、予算の裏づけとなっております農林水産業施策の基本方針について申し上げます。 まず、農業につきましては、最近における農産物の国際需給の動向にかんがみ、国民食糧の安定的な供給確保を基本とした諸施策の積極的な展開が重要であります。 このため、国内で生産が可能なものにつきましては、生産性を高めながらできるだけその生産振興を図ってまいる所存であります。このような観点から、まず、農業生産基盤の整備につきましては、公共事業の抑制方針のもとにあっても、できる限り……
○安倍国務大臣 私も、わが国の漁業の現状からいたしまして、今日の領海三海里は十二海里に一日も早くすべきである、こういう積極的な考えを持っておるわけでございますが、この領海十二海里を宣言するに当たりましても、今日までわが国は世界の国際的な合意を求めて、その中で十二海里を決めていくという発言をしばしばしてきておるわけでございまして、そういうふうな面から、三月十八日から行われる海洋法会議の結果を待って十二海里宣言というものは行われるべきであろう、こういうふうに思うわけでございます。
【次の発言】 今回のジュネーブ会議において、経済水域二百海里問題がどういう形で決まるのか、あるいは決まらない場合もあり……
○安倍国務大臣 昭和五十一年度農林関係予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 最初に、各位の御協力を得て御審議いただくに当たりまして、予算の裏づけとなっております農林水産業施策の基本方針について申し上げます。 まず、農業につきましては、最近における国際的な食糧需給の動向とわが国の国土資源の状況にかんがみ、国民食糧の安定的供給の確保を基本とする総合的な食糧政策を強力に展開する必要があります。 このためには、何よりも、国内農産物の生産体制を整備し、自給力の向上を図ることが基本であると考えますが、まず、農業生産基盤の整備につきましては、各種事業の積極的な推進を図ることとし、特に、国営……
○安倍国務大臣 いま瀬野委員がシベリア抑留の経験を持っておるというお話でございますが、私も戦中派の一人として当時のシベリアに抑留された方々の心中を思うときに、まことに胸の詰まるような思いがいたすわけでございます。われわれの周辺、私の友人等、やはりシベリアで抑留されて辛酸の生活を送った体験を多く持っております。私もこれらの方々から終戦当時からずっとそうした苦労の話を聞いておるわけでございます。まことにお気の権な次第でございます。 いまお話のポツダム宣言第九項の解釈を闘うということでございます。これは本来所管官庁であるところの外務省からお答えすべきでありましょうが、このポツダム宣言第九項は、いま……
○安倍国務大臣 昭和五十七年度通商産業省関係予算案等の予算委員会分科会における御審議に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。 わが国をめぐる国際環境は、まことに厳しい情勢にあり、わが国といたしましては、国際社会の責任ある一員としての自覚を持ち、自主的、積極的な役割り分担へと抜本的な姿勢の転換を図ることがきわめて重要な課題となっております。 また、国内面では、来るべき高齢化社会に向けて、活力とゆとりにあふれた福祉社会の建設を進めるべく、みずからの知恵と力によって発展の原動力をつくり出していくことが求められております。 かかる基本方向を念頭に、現下の内外諸情勢を展望するとき、解決すべき……
○安倍国務大臣 政調会長をやっておりましたときに行ったわけでありますが、私の率直な感じとしては、大分県も相当大きな工業地帯等も進出、造成されまして発展はしておりますけれども、しかし、いろいろと交通のアクセス等の問題で何かおくれておるような感じがいたしておりまして、そうしたもっと総合的な観点に立っての対策といいますか、政策を推進する必要があるのじゃないかということは全体的には痛感をした次第でございます。
【次の発言】 具体的なことはまだ私も承知をしておりませんが、私どもがしょっちゅう主張しておりますことは、対ソ輸出につきましては、少なくともポーランド問題との関連においては、既契約の分については、……
○安倍国務大臣 昭和五十八年度外務省所管一般会計予算の概要について御説明申し上げます。 外務省予算の総額は、三千五百九十一億三千七百九十二万円であり、これを昭和五十七年度補正後予算と比較いたしますと、百四十六億八千六百二十五万七千円の増加であり、四・三%の伸びとなっております。 一段と厳しさを増す国際情勢下にあって、近年国際社会における地位が著しく向上したわが国が、世界の中の日本として各国からの期待にこたえてその地位にふさわしい国際的役割りを果たし、積極的な外交を展開していくためには、外交実施体制を一層整備・強化する必要があります。この観点から、昭和五十八年度においては定員の拡充、情報収集……
○安倍国務大臣 昭和五十九年度外務省所管一般会計予算案の概要について御説明申し上げます。 外務省予算の総額は、三千七百八十六億六千三百六十万八千円であり、これを昭和五十八年度予算と比較いたしますと、百九十五億二千五百六十八万八千円の増加であり、五・四%の伸びとなっております。 一段と厳しさを増す国際情勢下にあって、近年国際社会における地位が著しく向上した我が国が、世界の中の日本として各国からの期待にこたえてその地位にふさわしい国際的役割を果たし、積極的な外交を展開していくためには、外交実施体制を一層整備・強化する必要があります。この観点から、昭和五十九年度においては定員・機構の拡充強化、情……
○安倍国務大臣 この条約を署名をいたしまして、一日も早く批准にこぎつけたいというのが政府の方針であったわけでございますが、しかし国内的にいろいろな調整がございまして、労働省の関係だとか文部省の関係だとか、そういう関係の法体系の整備を行って初めて条約が生きてくるわけでございますから、その法整備を行った後に批准をしたいということで、調整が多少時間がかかったわけでございます。幸いにいたしまして、男女雇用均等法等の法整備が整ってまいりましたので、ここに提案の運びとなったわけでございます。
【次の発言】 この条約は、御承知のように非常に画期的な条約であります。まだアメリカもイギリスも批准をしてない、そう……
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