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田辺誠 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

田辺誠[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP1000(衆)
636位
委員会発言歴代TOP500(衆)
129位
委員会出席(幹部)歴代TOP1000
537位
委員会出席(無役)歴代TOP1000
753位
委員会発言(議会)歴代TOP500
488位
委員会発言(非役職)歴代TOP100
93位
各種会議発言歴代TOP250
170位
各種会議発言(非役職)歴代TOP250
133位

29期委員会発言TOP50
46位
29期委員会出席(無役)TOP100
53位
29期委員会発言(非役職)TOP50
36位
31期委員会発言TOP100
51位
31期委員会出席(幹部)TOP50
31位
31期委員会発言(非役職)TOP50
41位
32期委員会発言TOP50
23位
32期委員会出席(幹部)TOP50
22位
32期委員会発言(議会)TOP50
15位
32期委員会発言(非役職)TOP50
20位

このページでは田辺誠衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。田辺誠衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

29期(1960/11/20〜)

第38回国会 社会労働委員会 第10号(1961/03/02、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 私は主として今回の厚生省の施策の中で、重要な部門であります生活保護の問題を主体としてお聞きしておきたいのでありますけれども、質問の前に、事務当局に資料の提出をあらかじめお願いしておきたいのであります。それは、拠出制国民年金の実施も、法の定めるところによりますれば四月一日から実施されることになりますけれども、国民はひとしくこれに対して、注目はしておりながらも、その内容に大きな不満と危惧を持っておるのでありまして、聞くところによりますと、この登録は目標人員に引き比べてかなりの差があると聞いておりますけれども、登録を始めましてから今日までの人数を、郡市町村別にこの次の委員会までにお……

第38回国会 社会労働委員会 第34号(1961/05/18、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 今回、ただいま質問いたしておりますところの電電公社と相並んで、郵政職員に対しても大量の処分が出されました。郵政ばかりでなく、その他の公社職員あるいは国家公務員に属する職員に対しても大量の処分がなされましたけれども、これらの処分を総体的に見ますと、二十七年から昨年、三十五年までの間に出されました処分の全体の数と匹敵をするほどの大量の処分であります。その中でも特に郵政職員に対してなされた処分は、解雇者五名、懲戒免職十三名を含むところの、約一万名になんなんとするところの処分をいたされておるのであります。これはきわめて重要なことでありまして、おそらくこの処分によって池田内閣が主張をし……

第38回国会 社会労働委員会 第35号(1961/05/19、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 社会福祉の伸展は、わが国経済の全体的な向上の一環として大へん重要なことでありますし、その中で民間の社会福祉事業というものが、日本の社会保障制度確立のために果たして参った役割は非常に大きいのであります。しかし、つい先ごろも私が大臣に質問をいたしました際にも申し上げました通り、このきわめて重要な役割を果たしてきた民間の社会福祉施設に従事するところの職員のいわゆる労働条件、給与というものは、非常に劣悪であったのであります。今回政府が、昨年の給与の一一・九%の引き上げに引き続いて七・五%の本俸引き上げをやったことは――引き上げをしてもなおかつ他の民間給与なりあるいは国家公務員、地方公……

第38回国会 社会労働委員会 第36号(1961/05/23、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 関連。今小林委員の質問しておりまするいわゆる天災その他やむを得ざる場合において加入電話を切断をするという、こういう措置は営業規則によってやられておるわけであります。そしてその営業規則の根拠になるのは、公衆電気通信法第六条の「重要な通信を確保するため必要があるときは、郵政大臣の認可を受けて」別表十によってこれを確保することができる。逆に言えば、公衆電話なり一般の電話を一部停止することができる、こういうことなのだ。しかしその別表十の加入電話を切断するという精神は、そもそも電話を架設する際の別表九と相反するものではないはずであります。その精神は同じ流れの中でもって行なわれておるもの……

第38回国会 逓信委員会 第20号(1961/04/11、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 今回、郵政省の中で取り扱っておるいろいろな事業の中で、特に歴史的にも非常に特殊な性格を持っておる郵便振替貯金法の一部を改正する法律案が提出をされましたが、この法律案は主として郵便振替貯金の取り扱い料金の改定をすることがその内容であります。提案理由の説明の中にもありまする通り、現在の郵便振替貯金は、昭和二十九年の四月に改定が行なわれてからまる七年間そのまま据え置かれてきたのでありまするけれども、これを今回改定をしようとするねらいは、ただ振替貯金の改定だけということでなくて、一方において為替料金、そしてまた郵政事業の一つの柱である郵便料金改定との関連においてなされるところに、非常……

第38回国会 逓信委員会 第21号(1961/04/12、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 昨日大体質問をいたしましたので、要点がおわかりになったと思いますが、昨日の私の質問の中で二点ほど御回答がなかった点がございます。その点を中心として二、三だけお伺いして終わりたいと思います。  振替貯金法の料金は、二十九年の四月に改定をいたしましてからまる七年間据え置いたままこの日まで参りましたが、その間郵政省のとって参っておるいわゆる収支償うという立場に立つならば、年々かなりの赤字を生んできたと思うので、その間の事情を、二十九年以降一体どういうふうな、いわゆる原価主義の建前からいって状態を経てきたか、この点をお伺いしたのでありますけれども御回答がございませんでしたので、とりあ……

第38回国会 逓信委員会 第24号(1961/04/25、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 今回郵政省は郵便法の重要な部分の改定の法律案を国会に提出をして参りましたけれども、今回の改正諸点は八項目ばかりございまして、それぞれ郵便事業の今後の運行にとって重大な内容ばかりでございます。しかし私はこの八項目のそれぞれについて詳細に承る時間がないかと存じますので、その中の特に郵便料金の改定の問題を中心として、大臣ほか郵政当局のお考え方を承り、それに付随をして他の項目について時間の許す範囲で若干お伺いをしたいと考えます。  今回の郵便料金の改定の理由は、この提案理由の説明にもあります通り、郵便料金は去る昭和二十六年の十一月に改定をいたしまして以来、約十三年間に及んで据え置かれ……

第38回国会 逓信委員会 第29号(1961/05/12、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 わが国の電気通信事業が戦前に比較をして非常な伸展を遂げたことは、国民経済の発展と並んで大へん注目すべきことだろうと思います。特にこの事業の主体は従前政府が直接これに当たって参ったのでありまするけれども、さきにいわゆる郵便関係等の郵政事業と電気通信事業と統括しておりました所轄官庁が郵政省と電気通信省の二つに分離をいたしまして、その後いわゆる公社法の成立によりまして電信電話公社が二十七年の八月に設立を見たわけであります。その後約十年を経過いたしましたけれども、その後における電信電話の需要の非常に著しい伸びによりまして、政府並びに公社はそれに対するところの対応策をそのつど講じてきた……

第39回国会 社会労働委員会 第4号(1961/10/05、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 池田内閣が高度成長計画を掲げて積極的な施策を講じて参られたわけですけれども、御承知の通り、日本の経済がいわば二重構造の中で、その資本力にしても経済力にしても、非常な格差があることはおおえない不実であります。そのことが必然的に出産性の格差を生み、しかも働く者の側からいえば、大企業と中小企業の間においては賃金の格差を生む、こういう形になっておる現状でありますけれども、いわば、企業の規模的に賃金の格差が生まれ、国民生活がバランスがとれておらないという状態が非常に大きな原因になっておる。こういう中で、われわれは実は全体の経済が非常に進捗をいたしましても、その内容がどういうふうになって……

第40回国会 社会労働委員会 第4号(1962/02/08、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 池田内閣が所得倍増計画を推し進めて参り、それを基本として経済的にも高度成長政策をとって参ったのでありますけれども、池田総理の言われるように、一年間の実績の中では、これが内容的に見ても、かなり不均衡が生じてきていることは明らかな事実であります。しかも、所得倍増計画と経済高度成長政策というものが相互関連を持っておるけれども、一体その根本になるものは何かと言えば、やはり所得倍増計画である。経済企画庁でもそういうふうに明確に言っておるわけでありまして、これはもちろんその通りであろうと思うのであります。これが一年間の間に、われわれの目から見た場合には、大きな破綻を来たしておる。池田さん……

第40回国会 社会労働委員会 第11号(1962/02/28、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 ちょっと関連して。実は郵便年金や簡易保険の積立金、運用金を、いわゆる加入者の利益に供するということは、もちろん本来の役目です。しかし、そのことをすぐさま医療部門までこれを拡充して、今言っておる診療所や老人ホーム、あるいは保養センターというものを拡充強化する、こういうふうに法として考えることはきわめて危険性がある。今私どもが承知しておる限りにおいても、各県の簡易保険の診療所というのは、これは確かに加入者をある程度喜ばせる面もある。しかし、実際には、健康保険の適用、国民健康保険の適用等の面からいっても、非常に不都合な面もあるし、非常に中途半端な形で行なわれております。あるいは診療……

第40回国会 社会労働委員会 第14号(1962/03/07、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 関連して。今、医療行政の一元化の問題に関連をして、簡保の専業団問題が問題になったのですけれども、板野局長のお話を聞いておりますと、いわゆるサービスを向上したり、効率的な運用をはかるために省直接の運営から事業団に移すんだ、こういうお話であります。それだけであればあまり意義はないように思いますし、役人の仕事というものはきわめて非能率的だというようなことをみずから告白するようなものであると思いますが、私はそればかりではないと思う。これに関連するところの簡易生命保険法と郵便年金法の改正がありまするし、さっき滝井委員からもお話がありましたけれども、この改正案の内容は今までと違いますね。……

第40回国会 社会労働委員会 第16号(1962/03/13、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 いろいろな問題が具体的に出ておりますので、私は概括的に労使関係の正常化を期したいという立場から、労働大臣が一緒におられる状態の中で、法的立場というものを明らかにしていくということと、現状はそれに適合しておるかどうかということを中心として、ごく簡明に質問をいたしたいと思います。  実は、先般来私は郵政大臣に対して、郵政事業の円滑な運営というのは、人的要素が多い。従業員の協力を求めることが必要だということを申し上げ、大臣も了解をされてきたわけであります。ところがそれが一たび労使関係ということになりますと、なかなかこれが円滑に行なわれてないということが、現在実は論議の中心となってお……

第40回国会 社会労働委員会 第19号(1962/03/20、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 私は郵政省の労務管理の問題について機会あるごとに、労使の正常な運行をはかるべきことを主張して、特に郵政大臣以下の今までとって参った労務政策というものが、現状の日本の他の官庁なり他の企業に比較をいたしましても、きわめて不穏当のものがあり、あるいは行き過ぎが多いことを指摘して参りました。それに対して郵政当局は、あくまでも法にのっとって守るべきものは守り、そして非違行為に対しては、正すべきものは正していくという態度であるということを言明をして参ったのであります。特に私は質問を簡明にしていきたいと思いまするので、この前の質問等に対する重複は避けまして、一応御承知をいただいておるものと……

第40回国会 社会労働委員会 第28号(1962/04/12、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 今回、戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案が提案をされまして、長い間大へん生活の面でも苦しんでおられる遺族等に対して、ある程度年金、一時金あるいは給与金等の増額等がはかられることは非常にけっこうである。もちろんわれわれは、今回の恩給法等の一部改正によるところの傷病恩給や公務扶助料の増額に関連をする形でもって増額をいたしますから、これの額が適正であるかどうかについては将来なお引き続き検討する必要があると思いますけれども、これらの増額の内容とともに、もう一つ問題になりますことは、この法律の適用によって、いわゆる戦傷病者、戦没者等の遺族や未帰還者の留守家族というものが……

第40回国会 社会労働委員会 第33号(1962/04/25、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 私は特に医療担当者の経験もございません。しろうとの立場から、簡単に一、二点だけ御質問をいたします。  医療費の決定にあたって、医療担当者の意見が尊重され、その立場が十分考慮されなければならぬことは、われわれも十分承知をするところであります。ただ現在の社会において、武見さんも言われたように、売手と買手の関係がございますから、これを何らか調整をはかって、最終的な結論に到達しなければならぬという現実の姿も、否定できないことだと思います。そういった場合に、私どもは医療担当者であるところのお医者さんの立場なり、あるいは診療に当たられるところの困難性の克服ということについては、十分考慮し……

第40回国会 社会労働委員会 第34号(1962/04/26、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 私は、ただいま議題となっております臨時医療報酬調査会設置法案に対して、日本社会党を代表して修正案を提出をし、その提案理由の説明を行ないたいと思います。  まず、修正案の内容について、条文を読み上げます。    臨時医療報酬調査会設置法案に対する修正案   臨時医療報酬調査会設置法案の一部を次のように修正する。   第二条第一項を次のように改める。    調査会は、内閣総理大臣の諮問に応じ、適正な医療報酬の算定に資するため、次に掲げる事項を調査審議する。   一 技術料に関する基本的事項   二 薬品及び衛生材料の価格に関する基本的事項   三 医療事業の経営状態、医療従事者の……

第40回国会 社会労働委員会 第35号(1962/04/27、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 今度の年度末手当をめぐるところの国鉄労使の紛争の問題については、日本の戦後におけるところの今までの労使関係から見えた場合に、きわめて異例な要素が数多く含まれております。その中で特に国鉄当局が犯したところのあやまちは、わが国の戦後における正常化しつつある労使関係の上からいって、きわめて遺憾であると考えておるわけであります。数多くの誤りを犯しておりますけれども、その中で特にあげますならば、今各委員から指摘されたように、そのあやまりは三つ、大きなものがあるのでございます。  一つは、いわゆる現在の国鉄の労使関係にあるところの正常な慣行を打ち破り、大多数の組合員を持つところの国鉄労組……

第40回国会 地方行政委員会 第23号(1962/03/22、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 ただいま川村委員から概括的に質問がございました群馬県沼田で起こりました労働組合等から各種の情報を提供さしたという問題は、今いろいろと政府当局からお答えがございましたけれども、私はやはり警察の適切にして民主的な行政の執行と運営があくまでも必要だと考えておる立場から言いますならば、どうも今お答えになったような形の中でこの問題が起こり、これが世間を騒がしておるという状態ではないかと考えておるわけであります。時間が経過をいたしておりますから、ごく簡明に、川村委員の御質問に重複しない範囲で、二、三点質問をいたしたいと思います。  その前に、長官にお伺いをしたいのは、今の御質疑にもありま……

第40回国会 逓信委員会 第10号(1962/02/22、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 先ほど来森本委員からも質問がございましたけれども、郵政事業は非常に多岐にわたっていますし、特に戦後、年末年始にかけての郵便業務の繁忙というものは非常に特異なものがあることは、大臣以下おわかりの通りでありますが、これらを含めて郵政事業の円滑な運行をはかるということは、非常に容易なことではないと思います。しかし、大臣もしばしば言明されているように、日々進歩されておる現在の経済状態の中で、戦前と比較をいたしましても、郵政事業は、それと相並行して正常な運行、発展を遂げているとは言いがたいのであります。ただいまの状態を見ましても、それがはたしてほんとうに正常な状態であるかといえば、必ず……

第41回国会 社会労働委員会 第3号(1962/08/22、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 関連して。失業対策事業というのは、きわめて長い歴史の中でもって推移してきたわけですけれども、これに対しては、現状でもって完全なものであるということは当然言えないのでありまして、いわば中途半端な形でもって、法の趣旨が踏襲されてきておるというのが現状だと思うのです。従って、これに対して、政府は当然一歩前進の態勢の中でもって、根本的な対策を講ずべき段階であるということは、われわれも十分承知をいたしておるのであります。従って、それに対するところの法律上の問題、あるいは予算上の問題を含めて、いろいろと検討されることは必要だろうと思うのでありまするけれども、それはあくまでも、今私が申し上……

第41回国会 社会労働委員会 第6号(1962/08/29、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 関連。今、新しく任命された遠山審議官の言動が問題になっておりますけれども、それは労務担当の審議官であり、遠山審議官が就任をされてからのいわゆる職員団体、組合の動向の変化という点からいっても当然だろうと思うのですが、今までの長官の答弁を聞いておりますと、遠山審議官は組合の動向を正確に把握する、こういう任務を持っておる、この辺までは、これがいいか悪いかは別問題として、当局がとる一つの方法として、またわれわれは一応うかがい知ることができると思うのです。ただ組合が一体どういう現状にあるかという現状把握にとどめて、たとえば五月の二十二、二十三日に、仙台国税局の会議の際に話をした、この程……

第41回国会 社会労働委員会 第8号(1962/09/01、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 ただいま国税庁をめぐるところのいわゆる不当労働行為に関連をする事実の問題についていろいろ質疑がかわされておりますけれども、私は簡潔に質問をいたしますので、明快な御答弁をいただきたいと思うのであります。  その前に、去る二十九日、同僚議員から質疑がありました中の仙台国税局における五月四日付のいわゆる極秘通達なるものについては、委員会の意思をもって本委員会にその通達の提出方を求めておきましたけれども、国税局から委員会にその書類の御提出がありましたかどうか、お伺いしたいと思います。
【次の発言】 その文書の内容を、いまだに委員会に正規には御提出はございませんけれども、それならばただ……

第41回国会 社会労働委員会 第12号(1962/11/10、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 失業対策問題について九月末に調査会から報告が出されまして、引き続いて十月三十日に労働省が雇用審議会に対するところの諮問が出されましたので、その両者が現実の失対問題に対するところの対応策として浮かび上がってきている二つの案でございますから、これをかみ合わせまして、簡明に御質問いたしたいと思います。  今、吉村委員がいろいろと全般的な問題に対して質問をいたしましたので、私はこの内容に触れていろいろとお伺いしたいのでありますけれども、一点だけ吉村委員の質問に引き続いて確かめておきたいことは、何といっても日本の経済の動向、これと見合っての雇用の見通しでありますけれども、政府の雇用審議……

第43回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第7号(1963/07/05、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 ILO八十七号条約批准を促進をするという政府の立場から、国内各関係法の改正案があわせて出されましたけれども、現在の政府の立場を考えてみますならば、国内法の改正点というのはあくまでも八十七号条約批准のために必要な改正というものを厳格に、しかもそのために必要な部面にとどめて改正されるのが本来の考え方であることは言うまでもございませんが、今回の国内法の改正点について、中には八十七号条約に関係のない部面、あるいはまた八十七号条約にかえって抵触をするおそれのある改正点等が見受けられることは、たいへん重大なことだろうと思います。私は時間がございませんから一、二の点に問題をしぼり、それ以外……

第43回国会 社会労働委員会 第5号(1963/02/06、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 池田内閣ができてから二年半ばかりたちましたけれども、その間に、総理大臣のいわゆる施政方針の表明の中でも、あるいはそのつどの施策の発表の中でも、社会保障というのは重要な柱であるということを言われてきたのです。特に来年度の予算編成にあたっても、公共投資、減税と並んで、社会保障は三本の柱の一つであると言われてきたのでありますが、いわば最近の政治のうたい文句になっているのが社会保障であります。しかし、一体社会保障というのはどういうものであり、具体的な政治を行なう上に立って、どういうような意義を持っているのかということについては、はなはだ明確性を欠くという恨みがあるのであります。特に、……

第43回国会 社会労働委員会 第7号(1963/02/12、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 ちょっとかぜを引いていますので、小さい声でやりますから、お許しをいただきたいと思います。  現在の日本の労働問題の中で、いろいろな重要な問題が山積をいたしておりまするけれども、その中でも、雇用問題と並んで賃金の問題は、当面をする非常に重要な課題であることは大臣も御案内の通りであります。労働省は、昨年の十月に「日本の賃金事情」というものを外務省と共同で出しておりますけれども、この小冊子に盛られておりまする現下の日本の労働賃金の問題については、かなりの問題点が含まれているように思うのでありますけれども、まずもって、この労働省と外務省が共同で編さんをいたしました小冊子というのは、一……

第43回国会 社会労働委員会 第13号(1963/02/26、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 質問に入る前に、一言関係者の皆さんに注意を喚起しておきたいと思います。  政府がいろいろな施策を進めるにあたって、政府みずからの機関でその行政を行なうと同時に、政府関係の機関を設置をいたしまして、政府の施策はもちろん、国全体の仕事を進展させるための方策を講じておるのでありますけれども、いわゆる政府の関係をする諸機関、公社、公団、その他の法人でもって設置をされ、仕事をされておりますけれども、これらの政府関係の機関に、当初の設置の趣旨あるいは性格と相反して、仕事が順調に進んでおらないという部面がかなり存在をいたします。特に、実際に仕事をやる部面における労使関係の円滑な運営というこ……

第43回国会 社会労働委員会 第18号(1963/03/07、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 今回医療金融公庫法の一部改正案が提案をされましたけれども、昨年に引き続いての内容を充実する意味の改正案でございますが、私は国民医療の確立という観点から見まして、この医療金融公庫が果たす役割はきわめて重要であろうと思うのであります。従ってこの運営が適切かいなかということが、すなわち現在の国民皆保険下における日本の医療ないしはそれを担当する医療行政の上に及ぼす影響は、きわめて大きいと判断をいたすわけでございます。政務次官もおいでですが、最初にちょっと事務的なことを局長にお伺いいたしましてから、その後において政治的な判断についてお伺いをいたしますので、お許しをいただきたいと思うので……

第43回国会 社会労働委員会 第19号(1963/03/12、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 労働大臣がお見えでございませんから、まずもって事務的な現状把握、数字等の問題について、労働省の当局並びに公労法適用下におけるところの現業、公社の人事担当の方々に質問をしていきたいと思います。  御承知の通り、ただいま公労協を中心とするところの賃金引き上げの運動が展開をされておるわけでありますけれども、事態はきわめて深刻な状態に立ち至っております。今回の公労協を中心とするところの賃金引き上げの要求というものが、昨年からの物価値上げ等によるところの生活苦に基づく実質的な賃金を六千円引き上げてもらいたい、こういう要求に基づくものでございますが、昨年来要求に基づいて、三公社五現業の各……

第43回国会 社会労働委員会 第30号(1963/05/16、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 関連して。いわゆる治療を六ヵ月やらして社会に復帰するところの条件が出てまいった、こういう御答弁でありますが、今回の法改正がきわめて画期的であるというようにいわれておるけれども、私はそのことを重要視する意味からも――確かに治療的に見た場合、禁断症状なりあるいは嗜癖的な状態を脱却する、それに付随をして心理的な動揺まで静めるという効果が、私はしろうとですからよくわかりませんけれども、その期間にあるだろうと推測するのです。しかし、御承知のとおり、麻薬中毒にかかる人たちというのは、身体的な条件よりも実は社会的な、環境的な条件というものが、何といっても非常に大きな要件であるということを考……

第43回国会 社会労働委員会 第32号(1963/05/22、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 各同僚の委員がそれぞれの角度から質問をいたしましたので、重複する点を省きまして、それぞれの問題点の中で少しく漏れておったような点や、さらに違った角度で二、三の質問をいたしたいと思います。  麻薬の取り締まりを強化して抜本的な対策を講ずることが叫ばれております今日において、当局がいろいろな御苦心をされて措置せんとするところの熱意を私どもは一応うかがい知ることができますけれども、しかし麻薬の取り締まりはかなり広範囲にわたる、あるいはいわゆる一貫作業といいましょうか、最初の現状の把握から最後の措置までこれが系統的に行なわれなければ、その成果をあげることはでき得ないと私は考えるわけで……

第43回国会 社会労働委員会 第35号(1963/05/29、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 今回提案をされました老人福祉法案は、わが国の老人福祉の政治的な対策の一環といたしましては、きわめて画期的な法案であると政府は申し述べておるのでございまするが、戦後老人問題が非常に大きくクローズアップされてまいりまして、たしか民間におきましても、十年ほど前から、老人憲章なり老人福祉法なりというものの制定を待望する声が非常に高まってきたことは事実でございます。これに呼応して、政府が今回この法律案を提案いたしましたのは、私は、一つの老人問題なり老人福祉対策に対する転換を来たす課題を提供したんではないかと、実は注目をしておる一人でございます。そういった意味合いで、各方面から注視されて……

第43回国会 社会労働委員会 第36号(1963/05/30、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 昨日に引き続きまして、法案の内容について若干お伺いしたいと存じます。  昨日の質疑で、大臣からいろいろと御答弁をいただいたり、またお教えをいただいた点が数多くございまして、たいへん啓発をされましたが、私はこの法案の目的とその基本的な理念について、いろいろな角度からお伺いしてまいりました。そういう中でもって、この法案を提案いたしましたことを契機といたしまして、政府が老人福祉に対して熱意ある態度を示されつつあることを私どもは感じ取ることができたのであります。そういった点に対して敬意を表しながら、しかし、なおかっこの法案の目的とするところは、ただ単に老人問題というのが、現下の時代に……

第43回国会 社会労働委員会 第42号(1963/06/10、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 ごく端的に正田参考人と近藤参考人にお伺いをしたいと存じます。  最初に正田参考人にお伺いをいたしますけれども、先生もおっしゃいましたように、現在日本の雇用、失業問題というのはきわめて大きな問題になっておるにもかかわらず、これに対する的を得た積極的な国の施策としての対策が、十分講ぜられておらないところに非常に大きな問題があると思うのでございます。三十四年の雇用審議会においては、その当時における雇用状態というのはきわめて深刻であり、楽観を許さないという答申を出しておるのでありまするけれども、その後いろいろな失業対策問題調査研究報告――近藤先生もその一員でございまするが、等の報告や……

第43回国会 社会労働委員会 第43号(1963/06/11、29期、日本社会党)

○田邊(誠)議員 私は日本社会党を代表いたしまして、最低賃金法案の提案理由を説明いたします。  本法案を提出いたします理由は、第一に現行法の内容、その雇用状況を見ましても致命的な欠陥があることであります。第二に、社会党案が最低賃金制の本来の精神、すなわち憲法第二十五条、労働基準法第一条、ILO第二十六号条約及び第三十号勧告の趣旨に立脚するものであるということであります。社会党が最低賃金法案を提案する理由は、右の二点に集約されるのでありますが、特に本法案が現実的に要請される理由は最近の労働情勢より見て、若年労働者の不足、臨時工の増大、中高年齢層の就職難という雇用状況から見て明らかであります。  ……

第43回国会 社会労働委員会 第44号(1963/06/12、29期、日本社会党)

○田邊(誠)委員 前回に引き続きまして、この法案の具体的な問題とする内容についてお伺いをしたいのでございますが、前回の委員会で資料の提出を要請しておきましたところが、本日御報告がございました。拝見をいたしますると、いろいろと御苦心のあるところが読み取れるのでありますけれども、また一面においてきわめて不十分な点が多いのでございます。特に第一線の福祉事務所職員の特殊勤務手当の支給状況について、前回私が危惧をいたしましたのが、この御報告の表を見ましても如実にあらわれておるわけでございまして、支給しておる部面が数の上ではかなり多いのでありまするけれども、しかしその内容たるや、第一線の苦労をしておる人た……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 社会労働委員会 第3号(1967/04/19、31期、日本社会党)

○田邊委員 最近の国民経済の発展に伴って国民生活は著しい変動を遂げておりまするけれども、そういう現状の中で、国民の中に重要な位置を占める働く勤労者の状態というものがどのようになっておるかということは、きわめて注目をしなければならぬと思うのです。私は、さきに本会議で佐藤総理並びに労働大臣に対して、勤労者の生活と地位の向上についていかなる具体的な対策を持っておるかということをお聞きをいたしましたけれども、本日は、それに関連をいたしまして、現在労働情勢の中で数多くの問題がありまするが、特に、いま申し上げた国民生活全般と関連のある賃金の問題並びに雇用の問題を主体として、労働行政の立場から大臣以下御答弁……

第55回国会 社会労働委員会 第8号(1967/05/11、31期、日本社会党)

○田邊委員 佐藤内閣が誕生いたしましてから二年有半たちましたが、佐藤さんの最大の公約はひずみの是正と社会開発にあったことは御案内のとおりであります。もっとも本特別国会の冒頭における総理の所信表明によりますると、社会開発と並んで重要な柱であったひずみ是正という佐藤内閣のスローガンがどこにも見当たらないのでありまして、それにとってかわって風格ある社会ということばを佐藤総理は引用されておるわけであります。現在の日本の高度経済成長下において、ひずみの是正ということが最も重要であることは言うまでもありません。しかし、池田内閣以来とってまいったいわば非常に高度の成長政策というものの誤りというものが、ひずみ……

第55回国会 社会労働委員会 第9号(1967/05/16、31期、日本社会党)

○田邊委員 先ほど大臣から、春闘の最終段階において、公労協傘下の組合に対しては、現在かかっている調停段階でなるべく解決したいという、きわめて前向きな御発言がございました。これは、私は日本の労使関係の紛争の解決のためにはきわめて画期的な発言であろうと思うのでございまして、実はそういった点では歓迎をいたしたわけでございます。事実、いま春闘が大体妥結の方向に至っておりまして、春闘共闘委員会で調べたところでも、民間の賃金引き上げの額は大体二百二十六組合を対象にいたしまして四千六百一四円、昨年の平均賃金に比較をして一三・一%の賃上げということになってきておるわけでございまして、好況を反映した現在の賃金引……

第55回国会 社会労働委員会 第11号(1967/05/23、31期、日本社会党)

○田邊委員 私は、郵政省の不当労働行為問題を中心として、御質問いたすわけですが、その前に、春闘に対して労働大臣から簡明に現状について御報告をいただきたいのでございます。  いよいよことしの賃金引き上げの問題も大詰めに参りまして、公労協関係の組合が主として現在調停段階で折衝を続けておるわけですが、労働大臣の再三の言明によりまして、今年は三公社五現業の当局に対して当事者能力を与え、調停段階で問題の解決をはかりたいという前向きの御意向でございました。そういう状態でいよいよ大詰めにきたというふうにわれわれは判断をいたしておるわけでございまするが、ひとつ簡単に現在の調停段階における状態というものに対して……

第55回国会 社会労働委員会 第23号(1967/06/28、31期、日本社会党)

○田邊委員 関連質問。私は、児童福祉のいろいろな根本原因をさぐるためには、非常に要素があると思うのですが、いま局長の御答弁にもありましたとおり、先天的ないろいろな障害、特に母体の保護が行き届かないというような点からくるようないろいろな障害というものを、当然これはまずもって除去しなければならぬと思うのですが、それと並んで、最近は、何としても環境からくるいろいろな後天的な障害というものが児童の健全な育成を阻害をしているという、この事実に目をおおうことはできないと思うのであります。そういった点で、その環境を改善をすることによって児童の育成をさらに健全にするということのたてまえから見ますならば、いまお……

第55回国会 社会労働委員会 第25号(1967/07/04、31期、日本社会党)

○田邊委員 いま各委員からそれぞれ事実問題について質問がありました。私はまとめの質疑をいたしたいのでありますけれども、時間もございませんから、端的に郵政省の考え方を披瀝をしてもらいたいと思います。  九州や近畿に不当労働行為とおぼしき事件が数多く起こりました。これに対しては、ものの見方の相違、考え方の違い、それから事実認定の隔たり等があることはもちろんわかりますけれども、しかし一時的にしかも大量に集団的な第二組合の結成が行なわれたというこういう事実の背後には、やはり当局の介入があったではないかと一様に見られるような、そういうことを私どもはたいへん遺憾に思う。それには相当の理由とやはり根拠がある……

第55回国会 社会労働委員会 第28号(1967/07/11、31期、日本社会党)

○田邊議員 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました国有林労働者の雇用の安定に関する法律案について、その提案理由と内容について、御説明申し上げます。  現在、五十万人に及ぶ山林労働者は、人里離れた山奥で家族と別れ、昔ながらの封建的身分差別と非近代的な労働条件に苦しみながら、森林資源の造成、木材生産に従事しているのであります。しかし歴代保守政府の進めてきた高度成長政策は、山林労働者をも一そうの貧困の谷間におとしいれ、近代文化の恩恵に浴することもなく、生活の近代化は望むべくもない状態に放置されているのであります。すなわち、これらの労働者の賃金は、依然として人間としての最低生活を維……

第55回国会 社会労働委員会 第30号(1967/07/21、31期、日本社会党)

○田邊委員 児童福祉法の一部を改正する法律案に対する附帯決議案の提案説明をいたします。  案文は、各委員に配付をしたとおりでございます。  以上をもって終わります。(拍手)
【次の発言】 ただいま提案をいたしました二案に対する附帯決議案は、各委員に配付したとおりでございます。  以上、提案申し上げます。
【次の発言】 ただいまの同案に対する附帯決議案は、各委員に配付をしたとおりであります。
【次の発言】 ただいまの同案に対する附帯決議案を提案いたします。  内容は、各委員に配付をした別紙のとおりであります。御賛同をお願いいたします。(拍手)

第55回国会 農林水産委員会 第10号(1967/05/18、31期、日本社会党)

○田邊委員 いまお話を聞いておりまして、さらに質問をいたしたいのでありまするが、三十一年、宝酒造が木崎にビール工場を設けて以来、ホップの栽培については実は県が具体的な指導をして契約栽培に乗り出したのであります。当初農民はその先行きに対して不安を持っておりまして、実はなかなか作物の転換に対しても懸念をしておったのでありまするけれども、その安定度を高く評価をした県、またそれに関連をする国の指導が相まって、実はホップ栽培が逐年増加をした、こういう経過があるわけであります。したがって、ただ単に宝酒造と地元の農民が直接的に取引をして、当初から農民の渇望した状態の中でこの契約栽培が始まった、こういうことと……

第56回国会 社会労働委員会 第4号(1967/09/08、31期、日本社会党)

○田邊委員 日本におりまする朝鮮人の人たちの帰国問題に対しては、一九五九年の八月十三日、カルカッタにおいて日本赤十字社と朝鮮赤十字社との間において帰国の協定が調印をされまして、自乗八年間、六十万余といわれる在日朝鮮人の人たちの帰国が行なわれてまいったのであります。ところが、この帰国業務が行なわれてまいりまして、約八万七千余りの人たちがその間に北朝鮮すなわち朝鮮民主も義人民共和国に帰国をいたしたのでありますが、日本政府はつい最近この帰国協定を一方的に打ち切ることを宣言をいたしました。正確には、昨年の帰国協定の延長を協議する際に、昨年八月二十三日に閣議でもって、向こう一カ年の間に帰国業務は終結をし……

第56回国会 社会労働委員会 第6号(1967/11/09、31期、日本社会党)

○田邊委員 きょうは電信電話事業に関連をする今後の問題について、若干郵政当局並びに電電公社に対して質問をいたしたいと思うわけであります。  戦後における電信電話事業は急速な進展を見せつつある現状でございまして、日本の政治、経済の発展の上に欠くことのできない要素となっているわけであります。したがって、電電事業の経営のいかんということは、国民経済なり国民生活に与える影響もまたきわめて大きいものがあると考えるわけであります。したがって、政府はこの考え方に基づいて、電電公社の事業に対してそれぞれ指導的な立場をとって今日までに至っているわけですが、電電公社は、つい最近、今日まで十五年にわたる第一次から第……

第57回国会 社会労働委員会 第2号(1967/12/14、31期、日本社会党)

○田邊委員 いま河野委員から御質問のありました大賀事件でありますが、ただいま吐血をしたところの状況について写真をお見せいたしました。その床の面積は一ますが二十四・五センチ平方であります。四つの面、約五十センチ平方にわたって大吐血をいたしておるという状態であります。特に井村政務次官などは専門家でありますからおわかりのとおり、やや薄黒い血と、その場において新しく胃壁から出た赤い血とまじっておるわけでありまして、これは専門的に見ればおわかりのとおり、いわばひどい病状悪化の中で行なわれた大吐血であることは明々白々たる事実であります。まことにあ然とすべき実は事態であります。  そこで、先ほど来御答弁があ……

第57回国会 社会労働委員会 第3号(1967/12/20、31期、日本社会党)

○田邊委員 北海道開発庁が監督をする特殊法人問題に対してお伺いをいたしたいのでありますけれども、開発庁長官がお見えでございませんから……。  その前に、小川大臣が就任をされる前だったと思いまするが、政府がいわば法律的につくられました特殊法人がかなりございまするけれども、これは予算を国会できめるというようなこともございまするが、労働三法の適用を受けておる労働組合がそこに所属をしておるわけでございます。したがって、管理者と団体交渉をやっていろいろとものごとをきめているわけでありますが、いま申し上げたように、予算上いろいろな制約もございまするから、政府が全体的にこれを統轄をしていろいろとものごとを処……

第58回国会 建設委員会 第21号(1968/05/10、31期、日本社会党)

○田邊委員 治山治水については、政府は今日までいろんな施策を講じてきたのであります。特に第一次、第二次それぞれ五ヵ年計画を策定いたしまして、日本のいわば国土安全あるいは国土開発の基本ともいうべき事業について鋭意その努力を尽くしたことを私どもは注目をしてまいりました。あるいはまた、水は御承知のとおりいろんな面に現在活用されておるのであります。利水の問題は、今日日本の産業全般にわたって欠くことのできない重要な要素をなしておるのであります。今後水の問題はますますその重要度を加えてくるであろうと私どもは考えるわけでございまして、そういう点からいいまして、この水の問題をどのように処理していくかということ……

第58回国会 社会労働委員会 第2号(1968/03/01、31期、日本社会党)

○田邊委員 時間がございませんから、きわめて端的に、私の考え方は述べないで御質問いたしますので、お答えをいただきたいと思います。  まず、豊川参考人にお伺いをいたしますが、いままでのインターン制度は、 いろいろな弊害なり、いろいろな不備の点があったという事実にかんがみて、今回の研修制度を発足させるということに対して、大筋において賛成の意味の御発言があったのでございまするけれども、卒業後すぐ国家試験を受けられるという、こういう状態の中で今回の臨床研修が行なわれるということ、あるいはいままでのインターンの一年というのが、今度の研修制度は二年以上であるということで、いろいろな違いはございまするけれど……

第58回国会 社会労働委員会 第3号(1968/03/05、31期、日本社会党)

○田邊委員 ただいま大船渡、西成の問題を中心として、鳥本、西風両委員から具体的な指摘がございましたが、このよってきたるところは、やはり郵政省の労務管理といいましょうか、労働政策といいましょうか、そういうところに大きな誤りがあるということを私どもは感ぜざるを得ないわけです。  時間がございませんから前置きは抜きにいたしまして、以下端的に労務管理、労働政策に対する基本についてお開きをいたしたいと思います。  先ほど政務次官は、あくまでも労使間は協調をはかってこれらの運営をはかるべきである、こういう御答弁がございました。まことにそのとおりだろうと思うのです。そういう観点で、昨年の年末の問題がございま……

第58回国会 社会労働委員会 第4号(1968/03/07、31期、日本社会党)

○田邊委員 厚生大臣お見えでございませんから、お約束に従いまして在日朝鮮人の帰国問題に対して、関係当局並びに御出席をいただきました日赤の外事部長さんに御質問をいたしたいと存じます。  この問題に関連をいたしまして、私は昨年九月の八日、当時モスクワにおいて、日本赤十字と朝鮮赤十字で、帰国協定の延長かいなかをめぐって会談が開かれている際に質問をいたしました。その際は、日本政府が一昨年から昨年にかけて二回閣議決定をやりまして、この帰国協定はすでに八年余を経過したという事実にかんがみて、これが打ち切りを宣言いたしたのであります。私どもは、この種の帰国協定は、当然人道に根ざした問題であるし、特に在日朝鮮……

第58回国会 社会労働委員会 第6号(1968/03/14、31期、日本社会党)

○田邊委員 前国会から継続で審議をいたしてまいりました医師法の一部改正について、私は国民の生命と健康を守る立場からの医療問題、国民のための医師づくり、こういう立場から苦干質問をいたしたいと思っておるわけでございます。あとで基本的な態度に対して大臣からお聞きをしたいと存じまするけれども、何といっても医療の問題は、国民万般が非常に関心を持ち、また直接影響するところの大きい問題でございます。したがって、いわばこれは医師の直接の問題であると同時にやはり国民の問題であるとも私は思うわけであります。この問題の取り扱いも、もちろん専門的な中身に対して十分な審議を尽くすことが必要でありまするけれども、その基本……

第58回国会 社会労働委員会 第9号(1968/03/21、31期、日本社会党)

○田邊委員 前回の委員会で、今回の医師法改正にからむ研修する者の身分、地位についてお伺いをいたしたのでありますが、この研修する人たちのいわゆる地位というものは、今回の研修制度のいわば一つのポイントをなすものでございます。しかも、インターン制を廃止して、学部卒業と同時に国家試験を受ける、その合格した者が二年以上の研修をする、こういう形でありますから、いわば一種の医師の資格を持った者を、いずれにいたしましてもその場所に充てるという形になります。しかも一面、研修の中には実際の診療行為に携わるという事態も起こってまいります。もちろん指導医がその中に付き添っているという形はございますけれども、これは、医……

第58回国会 社会労働委員会 第11号(1968/03/26、31期、日本社会党)

○田邊委員 つい最近、群馬県の職安事務所で起こりました一連の汚職事件について、この際労働大臣以下の所信を承っておきたいと思います。  事件の概要は、時間の都合もございまするし、すでに新聞等で報道されておりまするから御案内のとおりでありますが、一職安事務所の若い所員が、旅行先で暴行事件を働いたということが端緒でありましたが、きわめて不幸でありまするけれども、私が予測したとおり、これが職安の汚職事件に発展をいたしました。しかも当時は、個人の暴行事件であるような印象を世間に与えておりました県の職安あるいは当該の職安事務所長等も、その後二転三転、その言明をひるがえしてまいっておる状況でございます。しか……

第58回国会 社会労働委員会 第14号(1968/04/09、31期、日本社会党)

○田邊委員 今年の賃金引き上げを中心とする労働組合の春季闘争が、だんだんと山場に差しかかってきておるわけでございまするが、御案内のとおり、ここ数年間の異常な物価の値上げによりまして、労働者の実質的な生活水準が低下をしているという現状でございまするから、この賃金引き上げの要求というのが、きわめて熾烈でありますると同時に、また切実なものがあろうと考えるわけであります。こういう中でこの春闘がどういうふうに結末をつけるかということを、われわれは非常に注目をいたしておるわけでございます。  まずもって労働省にお伺いをいたしまするが、現在民間企業を中心とするこの賃金引き上げの要求に対して、いまだ妥結をして……

第58回国会 社会労働委員会 第16号(1968/04/18、31期、日本社会党)

○田邊委員 最初に、ただいま問題になりました国立療養所の病院特会移行に関係をする問題に対して、現在参議院で法案の審議中でありますけれども、これに関連をいたしまして、予算が成立いたしましたけれども、特別会計移管の法律が施行されておらないことを理由にいたしまして、現在国立療養所の諸君に対する給与を支払いしておらない、あるいはまた療養所内のいろいろな支出が渋滞をしているということを聞き、非常に憂慮いたしておるわけでございます。この問題は、こういう事態が起こり得るということはいろいろな場面で予測をできたはずであります。予算が通過をして法律が通らない、あるいは逆に法律は通過したけれども予算の執行はできな……

第58回国会 社会労働委員会 第17号(1968/04/19、31期、日本社会党)

○田邊議員 私は、提案者を代表いたしまして、最低賃金法案につき、提案理由並びにその内容の概要を、御説明申し上げます。  戦後、わが国経済は、著しい荒廃と混乱の中から再出発したにもかかわらず、異常な成長を遂げてまいったのであります。今日、その経済成長率は実に先進国でも世界第一位を示す状態に立ち至っておるのであります。しかし、この経済の高度成長の中には、国民の勤勉で低廉な労働力の提供が、その重要な要素として存在しておることを忘れることはできないと思うのであります。  もちろん、今日までの社会機構の中では、労働市場は、ごく一部の例外を除いて、常に買い手が値段をつける買い手市場でありました。しかしなが……

第58回国会 社会労働委員会 第18号(1968/04/23、31期、日本社会党)

○田邊議員 最低賃金法をきめる際に、一体どこに尺度を求め、どれを基本にするか、ということに対しては、海部委員の御案内のとおりだと思います。私どもは、労働者の労働力というものをいかに高く評価をし、その価値を向上させるかということにその基本を置かなければならぬと考えるわけであります。いままで、ややもすれば企業を主体に考えてきた最低賃金制というものが、いわゆる日本の最低賃金法を有名無実に終わらせてきた最大の要因であろうと私は思うわけでありまして、そういった点からいたしますならば、今後近代国家として日本が成り立っていくためには、どうしても労働の価値を高く評価をする、こういうことがまず必要であろうと私は……

第58回国会 社会労働委員会 第19号(1968/04/24、31期、日本社会党)

○田邊議員 最低賃金法をきめる際に、常に賃金の支払い能力が問題にされるわけであります。特に全国一律制最賃を実施をしますと、支払い能力を越えてこれが設定をされることによっての非常に大きな影響があるじゃないかという疑問が投げかけられておるわけであります。  私は考えるのに、支払い能力ということばの持つ意味自身が、いろいろと問題であろうと思うのであります。個々の企業にわたって支払い能力を云々するということになれば、これはもう当然最低賃金の意味をなさなくなる、こういうふうに私は思っておるわけであります。一つ一つの企業について、その支払い能力を越えるから最低賃金をきめることはでき得ない、こういうことにな……

第58回国会 社会労働委員会 第20号(1968/04/25、31期、日本社会党)

○田邊委員 時間がございませんから、問題を端的に並べまして質問いたしますので、ひとつ簡明にお答えいただきたいと思います。なお、考慮すべき点や少し答弁が長くなる点は、あとで文書などで御報告をいただくことで了承いたしますから、そういうふうにひとつお取り運びをいただきたいと思うのであります。  先週質問いたしました生活保護基準の中で、生活扶助の重要な要素を占めておる飲食費が非常に不足しておるじゃないかということで、事例をあげまして役所でも御検討いただいたわけであります。この私がお預けをいたしました表によっての検討の結果はいかがでございますか。

第58回国会 社会労働委員会 第23号(1968/05/09、31期、日本社会党)

○田邊委員 この委員会でもって質問をいたしました、群馬県下における職業安定所の職員が、職業あっせんにからんで、求人側から金品の贈与を受けたという汚職事件、収賄事件が起こったことは、すでに御案内のとおりであります。中小企業がいま非常に人不足で悩んでおるという、こういう事態の中で、それにつけ込むがごとく、職安の職員がこの種の汚職事件を起こしておることはきわめて遺憾でありまして、さきに労働大臣にその所信を明らかにしていただいたのであります。  私は、あとで労働大臣に対してもその後の行政上の措置についてお伺いをいたしたいと考えておるわけでありますけれども、ところが、この職安汚職事件というものが、今度は……

第58回国会 社会労働委員会 第24号(1968/05/10、31期、日本社会党)

○田邊委員 時間がございませんから、きょうのところは簡単に質問いたしたいと思います。  日本の社会事業は、いろいろな紆余曲折を経てまいりましたけれども、まだまだ十分でございません。これを充実させる方法として、国が当然責任を持つべきでありまするけれども、わが国の歴史的な経過もございまして、民間の社会福祉施設にかなりの負担をかけておると申しましょうか、協力を求めてきたのであります。しかし、私は近代国家として、今後の日本の社会保障を確立するためには、これらの施設はやはり民間からだんだんに公立に移すべきものである。今後の建設等を考える場合には、当然そのあるべき姿に近づけることが必要ではないかと思ってお……

第58回国会 逓信委員会 第8号(1968/03/19、31期、日本社会党)

○田邊委員 きょうは、放送の普及、普遍性という問題を中心といたしまして、政府並びにNHKに対して質問をいたしたいと思うわけでございます。  申すまでもなく、放送法第一条によって、国民はこの放送によって最大限その放送の利便を受けるということができるわけでございまするし、放送する者はその立場から最大限に国民に対して普及させるようにしなければならぬ、こういうことに規定づけられておるわけでございまするから、国民の立場からいいまするならば、NHKはもちろん、各民放を通じて、この趣旨に基づいた事業の運営がはかられることを待望いたしておるわけであります。特にNHKは、放送法七条の規定によりまして、全国にあま……

第58回国会 逓信委員会 第15号(1968/04/12、31期、日本社会党)

○田邊委員 今回、公衆電気通信法の一部を改正する法律案が上程をされましたが、この中身は、御案内のとおり設備料を値上げをすることでございます。  ひとつ、大臣にお伺いいたしまするけれども、現在政府が政策の基本といたしておりまする物価の安定、公共料金の抑制、こういう、いわば国是の中において、今回この値上げをしなければならない主要な要因というのは、一体どこにございますか。
【次の発言】 三公社がございまするが、専売は別といたしまして、国民生活に直接関係があり、しかも、かなりの設備投資を要するのは電電公社と国鉄でありますが、国鉄に比べて、大臣、電電公社の経営の状態というものはどのようになっておるか、ど……

第59回国会 社会労働委員会 第2号(1968/08/27、31期、日本社会党)

○田邊委員 人事院は、今月の十六日に公務員給与についての報告と勧告をいたしましたが、これについては、他の委員会においてもそれぞれ質疑があったようでございますので、私は、きょうは時間がございませんから、端的にその中身と問題について人事院総裁、あとでお見えになる給与担当大臣である総務長官なり労働大臣に対して質問いたしたいと思います。  まず、人事院総裁にお伺いいたしますけれども、これは言わずもがなでありますが、公務員の給与に関する人事院勧告というものは、一体何を目標にされて、どういうところをその勧告の基本的な要素として、基礎として、これをなされておるのか、まずお伺いしたいと思います。

第59回国会 社会労働委員会 第3号(1968/09/09、31期、日本社会党)

○田邊委員 一問だけ関連質問いたします。  私は、当委員会で、たびたび北朝鮮の帰還問題を取り上げて所信をただしてまいったわけでありますが、いまの田畑委員の質問にありますとおり、コロンボ会談以来これが暗礁に乗り上げているという事態は、何としても打開しなければならないと思うのであります。そのためには私は、一つは、日本の立場なりあるいは日本政府なり日赤の真意というものが、相手に伝わっておらなければいかぬと思うわけであります。六月二十四日の日本赤十字から朝鮮赤十字にあてた電報の内容というものは、あまりにも形式主義であり、いままでのいきさつにとらわれて、いわば政府なり日赤の目ざす真意というものが相手に正……

第59回国会 社会労働委員会 第4号(1968/09/17、31期、日本社会党)

○田邊委員 前々回の当委員会におきまして、去る八月に出されました人事院勧告の中身についていろいろと質問いたしました。特に上薄下厚といわれる今回のいわば是正内容についても、かなりの問題がございまするし、その中でも初任給については、総裁もいまだ完全、あるいは十分とは言い切れない、こういうお話もございました。そしてまた、いわゆる春闘の積み残し分に対する調査の精密度は、かなり落ちるものである。そしてまた、今回の勧告が、五月実施を目標としておりまするけれども、四月実施の民間の賃金から見ました場合に、一カ月のズレがあることに対する指摘を私はいたしたのであります。これらのいわばいろいろな問題点がございまする……

第59回国会 社会労働委員会 第7号(1968/11/12、31期、日本社会党)

○田邊委員 きょうは時間がございませんので、大臣に一つの事実の問題についてだけお伺いをいたすのであります。  それは、労働省の当局が賃金政策、今後の労働政策に関連をして、きわめて重大な発言をした事実がございます。われわれはこの問題に対して徹底的に究明をしなければならぬと思うのでありますが、その根本に触れることは後日に譲りまして、端的にお伺いいたすつもりでございます。  その前に、日本の賃金問題を論ずる際に、常にこれが生産性の問題と関連をして論じられておるのであります。賃金の引き上げが生産性を上回って、そしてそのことによって物価の上昇を来たす、こういったことがよくいわれるのでありますが、これはき……

第59回国会 地方行政委員会 第5号(1968/11/11、31期、日本社会党)

○田邊委員 地方自治法に直接請求という制度がございますが、これは御案内のとおり議会の解散あるいは議員の解職あるいは長の解職、役員の解職等、住民の直接の手によって行なうという制度でございまして、地方自治のたてまえからいいますならば、地方自治は常に住民の手にある、常に住民とともに歩む、こういう精神からいいまして、きわめて重要な意味を持っておると思うわけでございます。ややもすれば、議員は選出をされると、その任期中は安泰である、そういう気分もございますけれども、実は直接請求の制度によって、常に住民の批判の手が、その地方自治体の地方政治なり地方行政なりに及ぶことができるというところにたいへん重要な意義を……

第60回国会 社会労働委員会 第1号(1968/12/14、31期、日本社会党)

○田邊委員 大臣の所信表明がありましたこの機会に、緊急に一言だけ質問を申し上げたいと存じます。  すでに今国会の最大の焦点であります公務員賃金の決定に対しては、政府関係者がいろいろと検討されておるところであろうと拝察をするわけであります。言うまでもなく、公務員給与の決定にあたって、人事院勧告制度が設けられておりますけれども、この人事院の存在は、公務員労働者の労働基本権を制約をしておるというこの現実の状態の中から、その代償機関として設けられたものであることは、御案内のとおりであります。しかし、これとても、いま国際的に見た場合には、ILOあるいはドライヤー勧告に見られるとおり、すでに国際的な見地か……

第60回国会 社会労働委員会 第2号(1968/12/19、31期、日本社会党)【議会役職】

○田邊委員長代理 島本虎三君。
【次の発言】 今国会、内閣改造がありました直後の臨時国会でありまするから、われわれとしては、当然、所管の厚生行政なり労働行政に対して、その基本にかかわる問題についていろいろと討議を進めておるわけであります。きょうは、臨時国会における社会労働委員会最初の日でありまして、そういう意味合いでは、今後の厚生行政のあり方に対して国会がいろいろと審議をする非常に重要な出発点であろうと思うわけです。私どもは、この審議に協力する意味合いで、それぞれ時間を詰めて各委員の発言をしていただいておるわけでございます。それにもかかわらず、当局のほうが、国会軽視の立場で時間におくれて、出席……

第61回国会 社会労働委員会 第11号(1969/04/22、31期、日本社会党)

○田邊委員 議事進行。いま質疑の行なわれております職業訓練審議会に出された政府の要綱案と国会に出された要綱案との食い違いの問題です。私もきょう聞きまして、審議会が出した答申案と政府が今回出された要綱が違うのならば、これは話がわかる。しかし政府が審議会に提出をした諮問案、しかも審議会はそれを受けて、政府の諮問案は妥当なりと答申をしたのです。したがって、政府が審議会に出した諮問案は、そのままこの時点で生きているわけです。政府は当初の考え方に基づいて国会に法律を出してくるのが当然の責務です。しかも、いまお話を聞いておりますと、この「関係者の責務」という点でありまするけれども、最初に審議会に出された政……

第61回国会 社会労働委員会 第15号(1969/05/07、31期、日本社会党)

○田邊委員 ちょっと関連。大臣御承知のとおり、原爆被爆者に対する援護の問題は長い歴史がございまして、したがって法律も、医療を中心とした医療法から、国会のたびたびの決議もあって、また生活を含めた全般の援護にこれを広げなければいかぬ、こういうことを受けて特別措置法になってきている。そういったことですから、政府の諮問するところの医療審議会も逐次その内容を拡大しなければならぬ。それは、いまの審議会をそのままにしておくのか、改組するのか、名称等についても変えていくのか、それについていろんな検討の材料はあろうと思うのです。しかしいずれにしても、そういう時代の趨勢と国会の決議と政府の意向を受け継いで、審議会……

第61回国会 社会労働委員会 第17号(1969/05/14、31期、日本社会党)

○田邊委員 いま福岡中郵の問題に関して河野委員から質問がございましたが、私は、たびたび郵政の労使関係の問題で、当委員会においても質疑がかわされたことは、たいへん残念だと思っているのです。きょうは、特に紛争を処理したいと念願しておった国会議員に対してすらも、きわめて非礼な態度をとっているような管理者があることを聞きまして、非常に私遺憾に思います。  大体、この自動読み取り区分機の導入は、私もたびたび取り上げて質問をいたしておりますけれども、それほど、労使間においての話し合いがつかないうちに、それを強行突破して導入しなければならぬ性質のものじゃないはずです。十年間に何百台、何千台の区分機が入るわけ……

第61回国会 社会労働委員会 第19号(1969/05/20、31期、日本社会党)

○田邊委員 失業保険法の改正が提案をされましたが、これは日本における現在並びに将来にわたる政府の雇用政策に関連をすることは言うまでもございません。現在労働問題として一番大きな問題は、一つには雇用の問題であり、一つには賃金の問題でありまして、これが相互に関連をしていく中で、全体の労働政策が構成されるということになっておるだろうと思うわけであります。  そこで、はなはだ恐縮でありまするが、失業保険法の質問に入ります前に、いま申し上げた観点から、当面をする賃金の問題に対してごく簡単にお伺いをいたしまして、引き続き雇用問題に入りたいと思うわけであります。  御案内のとおり、春は労働者の賃金引き上げの闘……

第61回国会 社会労働委員会 第25号(1969/06/10、31期、日本社会党)

○田邊委員 法律案の審議に入る前に、前回の委員会、五月の二十日に、日本の労働問題の中では雇用問題と並んで賃金問題が非常に大きな問題でありまするから、この賃金、雇用の両面が、それぞれ並行的に進展をすることが望ましいという観点で、今次の春闘にからんで、公共企業体等労働関係法の適用を受ける労働者、並びに国家公務員、地方公務員等の賃金問題に対する政府の見解をただしてまいったのでありますが、審議が中断をいたしましたので、きわめて短時間でありますが、このことに対してまずもってお聞きをいたしたいと思います。  さきの質問の中で、今次の春闘における民間の賃金引き上げは、高物価を反映をいたしまして非常に高いもの……

第61回国会 社会労働委員会 第27号(1969/06/17、31期、日本社会党)

○田邊委員 先ほど来、島本委員から白ろう病に関してかなり広範な質問があったのでございますが、この対策として、労働時間の短縮や、あるいはまた各種の対策が必要であるということがいわれておりました。しかし、現在これにかかっておる人たちに対する治療の方法等についても十分な施策が必要でありますが、大臣からの御答弁も得ましたが、この専門的な治療に対する対策等は、各種の機関を動員をして対策に当たられる、こういう御発言がございました。これはこれなりに私は必要だと思うのですが、しかし、従前ややもすれば各省にまたがるこの種の問題に対する対策というものの責任の所在が明らかでないということが、対策をおくらしている一つ……

第61回国会 社会労働委員会 第32号(1969/07/01、31期、日本社会党)

○田邊委員 今日まで各委員から熱心な質疑が行なわれてまいりましたので、問題点がかなり浮き彫りになったと思います。そこで私は、いままでの質疑を整理、集約をいたしまして、その主要な問題点を端的にお伺いいたしますので、労働大臣からこの際ひとつ明確にして適正な御答弁をわずらわしたいと思います。  質問の第一は、今度の提起をされておる問題の中で最も大きな焦点となっておる受給資格取得期間の延長の問題でありまして、今度の問題提起が失保法の改悪であるといわれる最大の問題であります。今回の改正案の被保険者期間の計算方法によりますると、何といっても従前の受給資格が制限をされる。言うなれば既得権の侵害ではないかとい……

第61回国会 社会労働委員会 第33号(1969/07/02、31期、日本社会党)

○田邊委員 ちょっと委員長、議事進行について。  いま山田委員から、抜本改正に向ける政府の決意と態度について質問が続けられているわけですけれども、私も本会議で質問をいたしました際に、当然この通常国会百五十日の会期のうちに関係審議会に対して政府は諮問をするということを、予算委員会で約束をし答弁をしているはずであります。これは、延長国会に入ってその会期末の八月五日まででよろしいということを、あの当時予測をして予算委員会で答弁をしているのではないことは御案内のとおりであります。これが第一番目。  それからもう一つは、なぜ抜本改正に対して関係審議会に、今国会中、大綱についてであっても諮問をしなければな……

第61回国会 社会労働委員会 第34号(1969/07/03、31期、日本社会党)

○田邊委員 関連質問。いま行政努力について質問がされておりまするけれども、その中で特に収納率については、もう目一ぱいの努力をしておるからこれ以上無理だ、こういうお話が再三繰り返されております。ところで、あなた方の行政上のやり方に対して、毎年会計検査院が検査を行なっておりまするけれども、その中で、特にこの保険料収入に対する徴収不足についての検査を行なって、あなた方に御報告があると思うわけでありますが、三十八年以降、摘出調査によるところのこの徴収不足についての不当事項としての指摘を、ひとつ調査済みの事業所数、それの被保険者数、それに対する不当利用者数、同じく不当被保険者数、同じくそれに対するところ……

第61回国会 社会労働委員会 第35号(1969/07/08、31期、日本社会党)

○田邊委員 まず、小池参考人にお伺いいたしますが、今度の特例法の中で特に問題なのは、薬代の一部負担である。これが長期療養に対するところの影響、あるいはまた、受診率を抑制しているという問題、医療担当者の事務煩瑣の問題、こういった点から見て、この一部負担は、本来的に言えば、廃止すべきものである、こういう御意見がございました。  そこで、現在の医療保険制度の中で、本来、いわゆる払うべきものは保険料が主体で、保険料で足らない点は当然国が何らかのそれに対するところの手だてを講ずる、こういうことが本来のあり方であるという御説明もございました。  私は、そういった御意見の中から、一体、現在の政管健保の保険料……

第61回国会 社会労働委員会 第36号(1969/07/09、31期、日本社会党)

○田邊委員 関連質問。いま枝村委員から、山田質問を受けて、抜本改正に向ける政府の努力を確かめておるわけですね。この前の委員会における大臣なり政府委員の答弁では、先週中に事務レベルの折衝を終える、中旬には閣僚間における折衝をして、最初は大臣から、月末に大綱を関係審議会に諮問したい。しかし、それをなお委員から発言があって、やはり特例法の審議と抜本改革というのは不離一体のものであるから、したがってこの審議中に抜本改革についての政府の考え方を明らかにするのが当然ではないかという質問がありまして、私どもも関連質問をしたのでありますが、これを受けて、いま大臣も言われたように、非常に困難だけれどもひとつこの……

第61回国会 社会労働委員会 第41号(1969/10/09、31期、日本社会党)

○田邊委員 郵政省の労働問題について当委員会でもしばしば取り上げてきたことは御案内のとおりですが、つい最近全国の職場において管理者の手による不当労働行為、不当弾圧と思われるものが随所に起こっております。社会党はこの事態を重視いたしまして、先般来その顕著な事例に対して現地調査をいたしてまいりました。私ども現地に行っていろいろと実情を調べてまいりますると、あまりにもその事態が不法であり、不当であり、管理者の抑圧行為というものがきわめて過酷なものであることを実は実際に見てまいったのであります。これは何としてもないがしろにすることはできませんので、きょうは現地を調査してまいりました各委員から具体的な事……

第61回国会 逓信委員会 第11号(1969/04/02、31期、日本社会党)

○田邊委員 電電公社は戦後第一次五カ年計画から第四次五カ年計画に至る二十年に及ぶところの事業計画を立てて、国民のための電話の拡充をするということで今日までそれを推し進めてきたわけであります。  そこで、まず総裁、第四次五カ年計画終了時までにおいて電電公社の掲げてきた最も大きな旗じるしは何かといえば、申し込めばすぐつく電話という、国民の需要にこたえるという旗じるしであった。ところが、今回私どもが審議をいたします料金改定の前提となるこの計画の旗じるしを変更されて、第四次五カ年計画の中身を見ますと、その最終年度においては、三世帯に一電話と、こういう形に変更されてきたのであります。あるいは、実質的にそ……

第61回国会 逓信委員会 第15号(1969/04/17、31期、日本社会党)

○田邊委員 いま島本委員から、実際に仕事をする郵政省の職員の労働条件の問題、労使間の問題に対していろいろと質問がありましたが、私は簡潔に、それに引き続いた問題と、またそれ以外の東京をはじめとする過密都市の現在の業務の状態、これを通じまして、いま審議をいたしております簡易生命保険法の一部を改正する法律の中で新しく傷害特約や、あるいはまた最高限の引き上げや、そういった新しい業務、さらに業務量の増大を来たすそういう中で、はたして国民にサービスを与えるような円滑な業務の運営ができるかということに関連をして、ひとつ端的な質問をいたしたいと思うのであります。  まず、大臣にお伺いいたしたいのですが、いま申……


32期(1969/12/27〜)

第63回国会 社会労働委員会 第2号(1970/03/05、32期、日本社会党)

○田邊委員 新しい大臣を迎えまして、いろいろと今後の施策についてお伺いしたいと思うのでありますが、きょうは医療問題については、また別の機会に抜本改正を中心とした問題についてお伺いしたいと思うのでありまして、医療保険の問題、医療制度の問題を除いた、当面する課題に対して二、三お伺いしたいと思うのであります。  佐藤内閣の改造によって、先輩内田さんが大臣になられたのですが、どうでございましょうか、ほかにいろいろと希望されるような所管があったと思うのでありますけれども、厚生大臣になられてあなたはよかったとお思いでございますか。
【次の発言】 たいへん心強い御発言を承りまして、今後われわれも大いに期待を……

第63回国会 社会労働委員会 第3号(1970/03/10、32期、日本社会党)

○田邊委員 議事進行について、ちょっと発言……。  山上さん、あなたは、ずっと私は質問を聞いておりまして、きわめて巧妙な、親切のような答弁をされるけれども、実際にはきわめてそれは不親切ですよ。いまも、特別給付金の特別措置についても、退職時がたとえ年末であれ、あるいは一月であれ、いつであれ、退職することについては変わりないのですから、十二月の時期において退職する人に対しては特別措置ができて、今後これについてできないはずはない。理屈からいっても、それはできないはずはないです。したがって、あなたは、ただ単に努力するというけれども、やはり実現するという決意のもとに今後最大限の努力をすることをここではっ……

第63回国会 社会労働委員会 第5号(1970/03/18、32期、日本社会党)

○田邊委員 郵政省の労働政策、労務管理について、これから私と山本委員、島本委員が、相互に関連をしながら、与えられた時間の範囲内で質問をいたしたいと思うのであります。  私は、郵政省の労務管理の問題については、私が社会労働委員会に席を置きまして六年有余の間、最も数多くこの問題に対して質問をさしていただきました。私は、きょう、この問題に対して、また質問をしなければならぬことを、非常に残念に思っておるのであります。はたして郵政省の労働政策が誤りであるのかどうか、あるいは質問する側の私どもの立場が間違っておるのかどうか、あるいは労働組合のやり方に対して、総括的に見て、これが誤りであるのかどうか、私は実……

第63回国会 社会労働委員会 第9号(1970/04/07、32期、日本社会党)

○田邊委員 私は、次に上程をされまする家内労働法案を審議する前提として、次の二点を明らかにしておきたいと思います。  まず第一の点についてお聞きをしたいと思います。それは、家内労働法の中心となる最低工賃に密接な関連を持つ最低賃金制につきましては、われわれは深い関心を持っておるのでありますが、私どもは従来から、その基本的なあり方として、全国全産業一律制でなければならないと主張してまいったのであります。この点については、昭和四十三年の最低賃金法改正の審議の過程において、わが党からの質問に対して、当時の小川労働大臣は、中央最低賃金審議会に対して全国全産業一律制を含めて御答申をいただくようお願いしたい……

第63回国会 社会労働委員会 第10号(1970/04/09、32期、日本社会党)

○田邊委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党を代表いたしまして、本動議について御説明を申し上げます。  案文を朗読して説明にかえさせていただきます。    戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議   政府は、次の事項につき、格段の努力を払うべきである。  一、今日の経済成長の実情にかんがみ、援護の最低基準を引き上げ、公平な援護措置が行なわれるよう努力すること。なお、戦傷病者戦没者遺族等の老齢化の現状を考慮し、これら老齢者及び妻の優遇措置を講ずること。  一、未帰還者の調査については、さらに真剣に取り組むとともに、その実態のは握に万全を期すること。  一……

第63回国会 社会労働委員会 第12号(1970/04/13、32期、日本社会党)

○田邊議員 私は提案者を代表いたしまして、ただいま議題となりました家内労働法案につきまして、提案理由並びにその概要を御説明申し上げます。  さて、御承知のように、今日の日本経済の目ざましい発展は、一方ではあらゆる分野に格差やひずみを生じ、特に家内労働の性格にも大きな変化があらわれ、物価高に対する収入を確保するため、一般労働者の主婦が家内労働に従事する傾向が強まってまいりました。また経営者にとりましても、電気器具、プラスチック製品、メリヤス、紙器などの分野では労働者の不足に対処するため、家庭主婦の家内労働の活用が増大しておるのであります。  政府の調査によりましても、現在家内労働者は約百万人にの……

第63回国会 社会労働委員会 第13号(1970/04/23、32期、日本社会党)

○田邊委員 関連して。いまお話がありました豊かな老後への国民会議の構想は、私がこの委員会で質問をいたしました際に、大臣がこれに関連をいたしましてきわめて野心的な老人対策の構想をお持ちである、それを称して豊かな老後への国民会議である、こういうようなことを言われたのであります。それで私は、これにあくまでも、いま後藤委員からの質問にありましたとおり、五カ年計画等の計画がおありのことは当然でありますけれども、いずれにしても、長期的な展望に立った老人対策、計画的なしかも長期的な意味合いにおける老人福祉対策、こういったものの一環としてこれは持たれるものである、こういうふうに私は思うのであります。何かアメリ……

第63回国会 社会労働委員会 第14号(1970/04/24、32期、日本社会党)

○田邊委員 今年も各労働組合による賃金引き上げを中心とした運動が行なわれておりまするけれども、景気の状態についての見解はいろいろありまするが、一応高原的に好景気が続いておるということもありまするし、何よりも消費者物価、最近は鉄鋼をはじめとする卸売り物価の上昇等も異常に続いておるという状態でございまするから、労働者の賃金引き上げの要求というものもまた非常に切実なものがありまするし、熾烈なものがございます。そういった点で、今年の春闘についての今後の見通し等についてはわれわれは非常に注目をいたしておるのであります。  そこで、きょうは時間がございませんから、きわめて端的に一言ずつお伺いしたいのでござ……

第63回国会 社会労働委員会 第15号(1970/04/27、32期、日本社会党)

○田邊委員 在日朝鮮人の帰国問題については、私はこの委員会でしばしばこれを取り上げて、政府の所信をただしてまいったのであります。  御承知のとおり一九五九年四月十三日にジュネーブにおいて在日朝鮮人の帰国に関する協定が結ばれてから、年々歳々、帰国を希望される人たちに対してその事業が円滑に行なわれてまいりました。この帰国事業は、御案内のとおり歴史的に見て、いわゆる第二次世界大戦前における日本の朝鮮に対する支配の中から、やむなく日本に定着をした在日朝鮮人の方々がきわめて多いという歴史的な事実の上に立って、当然戦後の日本としてはその責任においてなすべき人道的な問題でございました。そういう立場で事業が行……

第63回国会 社会労働委員会 第17号(1970/05/06、32期、日本社会党)

○田邊委員 今回の労災法並びに船員保険法の改正は、内容的には労働者にとってプラスの面もあるわけでございますけれども、われわれはそういった災害補償の内容の改善というものも当然必要であるとは考えておりまするが、しかし労働者の福祉のためには、災害の防止や職業病の発生防止等に全力を尽くすことによって、業務災害の絶滅を期することが、まず先決ではないかと思うわけであります。そういった点で、この法律案の審議を続けてまいりましたけれども、法案の審議の最終段階において、やはり政府の基本的な考え方としては、いま申し上げた災害の防止なり絶滅なり、特に職業病の絶滅等についての特段の努力をすることが、私は何といっても肝……

第63回国会 社会労働委員会 第18号(1970/05/07、32期、日本社会党)

○田邊委員 私は、それぞれの党の立場を代表する意味で、ただいまの心身障害者対策基本法に関連をして、政府の所信を二、三点ただしたいと思います。  心身障害者対策はまさに現代の要請であります。先国会から各党を通じてこの基本的な考え方をまとむべきであるという熱意が燃え上がりまして今国会に引き継がれ、ここに基本法案の成案ができたわけでございまして、皆さんとともに喜ぶものでありまするが、特に私は、この基本法案の中で重要な点は、何といいましても心身障害者の個人の尊厳を認めておる点であります。そして、そのことからいいまして、当然それにふさわしい処遇を保障される権利を有していることを明確にしている点だろうと思……

第63回国会 社会労働委員会 第19号(1970/05/08、32期、日本社会党)

○田邊委員 保助看婦法につきましては、昨日来各委員からいろいろな角度で質問が繰り返されてまいりました。私は基本的には政府原案に反対であるという立場におきまして、この際政府の考え方なり今後の方針を確認するために、基本的な内容に限って総括的に若干の質問を行ないたいと存じます。大臣の明快な御答弁を心からお願いする次第であります。  現在、看護職員の数が大幅に不足をして、このために国民医療の確保に重要な支障を来たしていることは、すでに国民がすべて認めているところであります。厚生大臣も本法案の提案説明の中にその事実を率直に認めて、この深刻な事態に対処するために今回改正が行なわれたことを申し述べておるので……

第63回国会 社会労働委員会 第20号(1970/05/11、32期、日本社会党)

○田邊委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党を代表いたしまして、本動議について御説明申し上げます。  案文を朗読して説明にかえさせていただきます。     旅館業の適正化等に関する件   政府においては、次の諸点について可及的すみやかに所要の措置を講ずべきである。  一 一般にモーテルといわれる旅館がとかく社会的批判の対象となっている現状にかんがみ、旅館業法施行令の一部を改正し、例えば客と面接できる構造の玄関帳場を設置させる等の措置を講じ、行政運用と相まって不健全な営業形態の排除を図ること。  二 営業の許可に際して附することができる善良の風俗保持上必要な条件については、いやしく……

第63回国会 社会労働委員会 第23号(1970/06/10、32期、日本社会党)

○田邊委員 厚生大臣に、政府の立場を代表する意味から端的な質問をいたしたいと思います。  去る特別国会において政府から出されました日雇健保の法律案は、最終的に審議未了、廃案になったわけでありますが、この法律案が廃案になると同時に、政府・厚生省は、この廃案をよしとせずして、いままで行政運用で行なってまいりましたいわゆる擬制適用を廃止するという方針をきめたようであります。われわれは、日雇健保の法律の持つ重要な意味からいい、これが適用者の生活と健康に及ぼす影響からいいまして、重大な関心を払ってきたのであります。少なくとも特別国会においてわれわれが審議をしておる過程において、この擬制適用の問題について……

第63回国会 社会労働委員会 第24号(1970/07/10、32期、日本社会党)

○田邊委員 労政局長にお伺いいたしますが、今年の春闘における賃金引き上げの状態は大体集計ができたと思うのでありまするが、昨年に比較をいたしましていかほどの賃金引き上げの状態であるかをまずひとつお聞きをいたしたいと思います。
【次の発言】 いまお話のありましたとおり、昨年もかなりの高額の賃金引き上げでありましたが、今年はまたさらにそれを上回った賃金引き上げの状態であります。これにはいろいろと条件があったろうと思うわけでございまするけれども、その中身はここでは発言をすることを差し控えておきまするが、いろいろな要件が重なりまして今年異常な賃金引き上げの状態になってきておるわけであります。  そこで人……

第63回国会 社会労働委員会 第25号(1970/08/10、32期、日本社会党)

○田邊委員 地域開発の一つの大きな柱でありまする水資源を確保するために各地で多目的ダムが建設されておりますが、このことは、日本の経済発展の上に一つの大きな役割りをいたしておるわけでございまして、その重要な意味合いを私どもは十分感じ取っているわけであります。ただ、ダムの建設に伴って、その地域で長い間生活をしてまいりました住民にとりましては、ダムの水没等によって大きく生活環境が変わり、あるいはまた、いままでやってまいりました自分の営業なり職業なりの前途に大きな不安を及ぼすわけでございまするので、いろいろと問題が起こることはうかがい知れるわけであります。  そういった中で、その衝に当たるところの政府……

第63回国会 社会労働委員会 第26号(1970/09/10、32期、日本社会党)

○田邊委員 来年度予算並びに諸施策について検討を加えるべき時期が参りまして、各省とも重点施策をいま鋭意策定中のようでございます。  そこで、社会開発なり人間尊重なりを唱えてきた佐藤内閣としても、これから立ち向かうべき内政の七〇年代の重点的なものとして、特に社会保障なり、その中の社会施設なり、あるいはまた公害なり、重大な問題をかかえておるときであろうと思うわけです。  私、実はここ一月ばかりの各地の新聞を切り抜いておるのでありまするけれども、毎日私どもが読みまする新聞紙上で、厚生省に関する記事の載っておらない日はないのであります。厚生省の今後に立ち向かうべきいろいろな施策についての構想なり、ある……

第63回国会 社会労働委員会 第27号(1970/10/09、32期、日本社会党)

○田邊委員 先月の十六日の新聞をはじめとして、その後連日新聞等をにぎわしておる汚職事件が埼玉県の職安から東京都内の職安にまで波及をしております。  私は、二、三年前に群馬県内の職業安定所で起こった求人汚職について、当時の労働省の幹部諸君に対して綱紀の粛正を求める発言をした記憶があります。にもかかわらず、今日の求人難に籍口してこの種の汚職事件が起こるということは、これはまことにゆゆしい問題であると考えざるを得ないのであります。  事件の経緯は、まだ司直の手で取り調べ中でありますから、いまだその全貌が明らかになったとはいえないと思いますが、しかし、今日まで判明したところでも、これはまさに底の知れな……

第63回国会 社会労働委員会 第28号(1970/11/09、32期、日本社会党)

○田邊委員 きょうは郵政省の労働政策についてお伺いしたいと思うのでありますが、当委員会でも郵政省の労務政策、労使関係についてはたびたび取り上げてまいりました。私もある程度事情を知っている者として非常に憂慮してまいっておるところであります。きょうまたこの種の問題を取り上げることについてはきわめて遺憾でございまして、私自身も気持ちの上ではたいへん重たいものがございます。しかし、えりを正すという意味で御質問を申し上げるわけでございまして、ぜひひとつ関係の皆さん方も――私の話は決して事をかまえたり、事を荒立てたり、事を公にすることによって済まそうという考え方では毛頭ございません。郵政省の業務が正常な運……

第63回国会 逓信委員会 第8号(1970/04/01、32期、日本社会党)

○田邊委員 簡易郵便局法の改正に対して各委員から質問がございましたが、私も、これに関連をして質問をいたしたいと思うのであります。  私は、特に簡易郵便局が、郵政事業の今日の現況から見てどういう地位を占めるかということを中心とし、それを究明するために、当面する郵政事業をめぐる経営上の諸問題に対してごく事務的にお伺いをしたいと思うのであります。したがって、断片的に各事業局に対して質問をいたしますが、それを突き詰めていきまして、結局、いま申し上げた簡易郵便局のあるべき姿ないしはその事業上に及ぼす効率、社会的な影響、こういったものを実はお聞きしたいというのが私の真意でございますから、数字等の質問に対し……

第64回国会 社会労働委員会 第2号(1970/12/07、32期、日本社会党)

○田邊委員 最初に委員長と特に与党に対して警告をしておきます。  公害国会といわれて、しかも短期間に重要な法律案を成立せしめるという任務を持った委員会の運営が、きわめて委員の出席が悪いという状態は遺憾であります。はたしてこの国会でもって、国民の負託にこたえる審議を正常に行なって法律案の成立を期す熱意ありやいなや疑うものでありますが、今後一そうひとつ努力されるように強く要望いたしておきます。  午前中に同僚委員から質問がございましたので、それにふえんをしていろいろとお聞きをいたしますが、その前提としての問題について若干まずお伺いしたいと思います。  経済社会が発展をいたしまして、特に都市を中心と……

第64回国会 社会労働委員会 第4号(1970/12/09、32期、日本社会党)

○田邊委員 公害の発生源にはいろいろありまするけれども、特に古来から最も問題にされておるのは何といっても毒物、劇物でありまして、これについては従前もある程度の規制をはかってきたのであります。しかし、なおかつ、この取り締まりの不完全さによって起こるところの事故の発生というものは絶え間ない状態であります。つい最近、特にこの毒物劇物の輸送中におけるところの事故というものがかなり多くの要素を占めているように思っておりまするけれども、あなた方のほうで把握しているこの毒劇物の事故は一体近年どんなような趨勢にあるのか、ひとつお話しをいただきたいと思います。

第64回国会 社会労働委員会 第5号(1970/12/10、32期、日本社会党)

○田邊委員 廃棄物処理法案については、今日まで各般の質問が各党を通じて行なわれてまいりました。その重要な意味はすでに御理解をいただいているとおりであります。特に増大をする廃棄物の中で、家庭の廃棄をするものをはじめとするいわゆる一般廃棄物と称するものの処理対策については、これを進めるにあたっては、本来地方自治体の固有事務として地方自治法の規定もある現状でありますから、やはり原則としては委託業者にゆだねる、あるいは許可業者を増加させるということのないように、本来的な意味における市町村の直営事業として実施すべきであるというふうにわれわれは考えておりますけれども、この際ひとつ大臣からこれに対する方針を……

第64回国会 社会労働委員会 第6号(1970/12/11、32期、日本社会党)

○田邊委員 郵政事業にとっては最も熾烈な年末繁忙期に差しかかりました。間もなく年賀郵便の取り扱いも始まるという時期であります。しかし現在全逓の年末闘争が終結をしてないという事情の中で、郵便物の滞貨は日一日と増加する一方である。これは国民にとっても郵政省にとっても、非常に重大な危機に来ているのではないかと私は思うわけであります。例年やっておるからそのうち片づくだろうというような、そういう安易な考え方でこれに対処することは最も避くべき事態になってきておるのじゃないかと思うのであります。  私が前々から当委員会あるいは逓信委員会等を通じて郵政当局に対してただしてまいりました各般の問題がありますけれど……

第65回国会 社会労働委員会 第3号(1971/02/16、32期、日本社会党)

○田邊委員 労働大臣はさきの当委員会における所信表明で、当面する労働政策についての基本に触れて所信表明がございました。きょうは時間がございませんから、各般にわたる質問をすることはできませんけれども、その中で取り立てて問題になるであろう二つばかりの点についてお伺いをいたしたいと思います。  第一番目は、大臣はつい最近ある労働組合の大会であいさつをされまして、現在いわれておる所得政策なるものについては、政府は直ちにこれを導入することはいたさないということを言明をされたようであります。何か役人が用意いたしました原稿を抜きにいたしまして所信を述べられたということで、私は非常にその点では注目をいたしたの……

第65回国会 社会労働委員会 第4号(1971/02/18、32期、日本社会党)

○田邊委員 厚生省は今度の国会には社会保障各般にわたる施策について各種の法案を提案をして、国会の審議をわずらわそうとしているわけですが、この国会を通じて日本の社会保障の前進のためにどういう姿勢とどういう決意で臨もうとされておるのか。大臣は福祉なくして成長なしと言われておるわけでありまするけれども、内閣を代表して社会保障を受け持つ大臣として、しかも通常国会は昨年の特別国会から二度目であります。したがって、昨年の国会において大臣がいろいろ抱負経綸を述べられたことを引き続き実証する国会ではないかと私は思うわけであります。そういう意味合いで、あなたの社会保障に対する熱意と決意のほどを国民の前に示しても……

第65回国会 社会労働委員会 第5号(1971/02/23、32期、日本社会党)

○田邊委員 きょうは、三つの課題について御質問いたしたいと思います。  一つは、労働基準に関する問題、特に女子労働に関する問題について、二つ目は、最近行なわれている公害防除に関連をして、公害の名のもとに、企業が立ちゆかないということで倒産ないしは解散をするということが行なわれておりますけれども、日本製紙にからむ企業解散というものが、はたしてこの種のものに類するのかという点に関する問題、三番目は、さきの予算委員会分科会において取り上げられました雇用促進事業団の黒い霧に関する問題この三つについてお伺いしたいと思います。  最初にお伺いしたいのは、労働基準法に関連をする問題でございまするが、つい最近……

第65回国会 社会労働委員会 第6号(1971/02/24、32期、日本社会党)

○田邊委員 各委員から質問がありましたし、時間もありませんから、私は前置きと私の意見は省きまして、きわめて簡単に一つ一つ質問しますから、明快に答えてもらいたい、このように思います。  最初に、社会労働委員会が現地を二月の九日に視察をいたしましたが、基準局長、私たちが視察をする前の晩に、東邦亜鉛の安中製錬所は、一番悪臭ガスが出るところの焙焼炉をとめておるという事実をあなたは知っていますか。
【次の発言】 調べてください。私たちの視察の前の晩に焙焼炉をとめておったのでは、われわれが行ったときに、悪臭もあるいはガスも出ないのがこれは当然なんです。そういうような工作をしておってわれわれの視察を迎えてい……

第65回国会 社会労働委員会 第9号(1971/03/10、32期、日本社会党)

○田邊委員 ちょっと関連して。いま川俣委員から資料の要求がありましたから、私もあとで質問の際に、あらかじめ言っておいたほうがあなたの都合がいいでしょう。親切に資料要求しておきます。  いまの川俣委員の勤労者の貯蓄の状態というのですけれども、わが国の貯蓄の総量ですね、これは一体どういう推移を示しているか。勤労者の貯蓄の推移と現在の状態、これに比較をしたほうがいいと思います。  二番目は、民間企業や公団それから勤住協も入りますが、そういうもの等でつくっておる標準家屋の分譲価格というのが年度別にどういう推移を示しておるかということをひとつ。  それからこの法律案の中で一番実は問題になるのが、事業計画……

第65回国会 社会労働委員会 第12号(1971/03/18、32期、日本社会党)

○田邊委員 いまの大臣の発言については、あらためてまた機会を見て委員会における態度を表明していきたいと思います。しかし私は、その後におけるいろいろな質問にも関連をしまするが、大臣が国会においていろいろな発言をされ、あるいはいろいろな約束をされていることに対しては、やはり一つ一つ丁寧にそれの処理をされて実施に移されることを私は強く望みたいと思うのです。特にこの厚生行政は、非常にきめこまかい、国民の日常活動につながる分野でありまするから、何か大ざっぱに事をかまえたり、あるいはまた、大向こうをうならせるような約束をすればそれで事足りるということではございませんので、そういう点からやはり約束は約束とし……

第65回国会 社会労働委員会 第14号(1971/03/23、32期、日本社会党)

○田邊委員 各委員からそれぞれの立場で質問がございましたので、かなり審議が深まっておると思いますから、要約いたしまして概括的な質問をいたしたいと思います。  今回の勤労者財産形成促進法案は、その手本とするところは西ドイツの財産形成政策であるといわれておりますが、その西ドイツの財産形成政策の内容について、すなわち一九五七年に第三次アデナウアー政権のもとでこの政策が発表されて以来、貯蓄割増金法を別にいたしますならば、三次にわたる改定がなされて今日に至っておるわけですけれども、その中心的な柱は一体何であったのか、簡単でけっこうですから、お答え願いたいと思います。

第65回国会 社会労働委員会 第15号(1971/03/25、32期、日本社会党)

○田邊委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党を代表いたしまして、本動議について御説明申し上げます。  案文を朗読して説明にかえさせていただきます。    戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議   政府は、次の事項につき、格段の努力を払うべきである。  一 今日の経済成長の実情並びに戦没者遺族等の老齢化の現状にかんがみ、これら老齢者及び妻の優遇措置を講ずること。なお、援護の水準をさらに引き上げ、公平な援護措置が行なわれるよう努力すること。  一 準軍属に対する処遇については、軍人軍属との格差をさらに縮少すること。  一 戦傷病者に対する障害年金等の処遇……

第65回国会 社会労働委員会 第20号(1971/05/07、32期、日本社会党)

○田邊委員 厚生年金の審議については、各委員から各般にわたり質問がございました。多くを尽くされておると思うのでありますが、私は委員の質問を受けまして、厚生年金法の持ついわば基本的な立場に立って若干の質問をいたしたいと思います。  言わずもがなですけれども、厚生年金は、日本の社会保障制度の中において大きな柱が幾つかありますけれども、その中でも二つに大きく分けてみますならば、いわゆる生活保障、所得保障、これと医療保障と二つ並んでおります。その中の所得保障の一つの重要な柱、しかも年金、共済等、いろいろな所得保障の法律規定がございますけれども、その中でも厚生年金は、いわば母法という形でもって他の法律の……

第65回国会 社会労働委員会 第21号(1971/05/10、32期、日本社会党)

○田邊委員 ただいま提案をされております法案につきましては、各委員各党からそれぞれの立場からの質問がありました。大かたのことについて政府側の答弁もありましたが、この際質問を終了するにあたって、これを集約いたしまして、政府の明快率直な態度を表明してもらいたいという立場から簡潔に質問いたしますので、答弁も明瞭簡潔にお願いをいたしたいと思います。  終戦後における失対事業の意義についてはすでに御案内のとおりであります。混乱から再建、そして高度成長へと日本の経済は進んでまいりました。しかし雇用失業の情勢は、今後において必ずしも楽観を許されるとは思われません。政府の楽観的な見通しにもかかわらず、今後いろ……

第65回国会 社会労働委員会 第22号(1971/05/12、32期、日本社会党)

○田邊委員 この委員会においても、現在の時代の要請でありまする公害防止の問題、あるいはまた環境衛生の問題等についていろいろと意見の交換をしてまいったのでありまするが、特にこれらの施策を行なうについては、国民の理解と協力を得なければならぬことが前提であることは御案内のとおりだろうと思います。特に大臣からも発言がありましたが、環境衛生の整備等については、たとえば屎尿、ごみ等について整備計画がこれから立てられるわけでありますけれども、五カ年計画についての実施がいまだ十分できない、こういう釈明もありまして、われわれはこれから先検討していかなければならぬと思うわけであります。こういった屎尿、ごみ、いわゆ……

第65回国会 社会労働委員会 第24号(1971/05/14、32期、日本社会党)

○田邊委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党を代表いたしまして、本動議について御説明申し上げます。  案文を朗読して説明にかえさせていただきます。     厚生年金保険法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議   政府は、次の事項につき、適切な措置を講ずるよう努力すべきである。  一 年金額については、さらに増額するとともに、物価の上昇、生活水準等を十分勘案してすみやかにスライド方式の確立に努めること。  一 積立金の運用については、被保険者の福祉が最優先するようにするとともに、拠出者の意向が十分反映するよう民主的な運用に努めること。  一 五人未満事業所の従業員に対する厚生年……

第65回国会 社会労働委員会 第26号(1971/05/18、32期、日本社会党)

○田邊委員 四人の参考人の方々からいろいろと御意見を承りまして、たいへんありがとうございました。  時間がございませんから、多くの質問をするわけにまいりませんから、簡単に、私どもの意見は申し上げませんで、質問だけさしていただきますので、端的にお答えをいただきたい、こういうように思っておるわけでございます。  最初に小山参考人にお伺いいたしますが、現在の医療保険制度がいろいろな面で矛盾があることはわれわれも承知をいたしておるわけであります。それが医療制度全体とからみ合っているという御意見も、私はそのとおりだろうと思うのです。これを解決するためには、まず医療保険制度の中身についてメスを入れることが……

第65回国会 逓信委員会 第8号(1971/03/10、32期、日本社会党)

○田邊委員 ただいま審議を続けております郵便法について、若干の質問をいたしたいと思います。各委員からの質問があったと思いますので、なるべく私は郵政事業の根本に触れる問題、本質に触れる問題について大臣の所見を承りながら、その中で当面する郵便事業の業務運行上の最も大きな課題となるべきものについて触れていきたいと思っておるわけであります。  私がそういう前提を申し上げるのは、御案内のとおり、今回の郵便法が料金改正を含む重大な改正でありまして、一つには国民生活に大きな影響を及ぼすこと、あるいはまたいままで料金を決定する際に原則がなかなか打ち立てられておらなかったのでありますけれども、これが常識的になっ……

第65回国会 予算委員会 第13号(1971/02/16、32期、日本社会党)

○田邊委員 近年わが国の医療は、国民皆保険下におきまして、たいへんな進歩を遂げてきたといわれております。しかし国民は、この医療に対して多くの不満あるいはまた多くの危惧を持っておるのであります。特に、最近政府管掌の健康保険の財政が赤字であるということを盛んに強調してまいりました。しかし私は、ただ単に政管健保の財政がきわめて悪化しているという、こういう観点だけでものをとらえることなく、一体、現在日本に各種の保険が実在いたしておりまするけれども、これらを包括をして見た場合においても、各種の保険財政というのはきわめて悪化の一路をたどっているというのが現状ではないかと思うのであります。政管健保の赤字の中……

第66回国会 社会労働委員会 第2号(1971/07/23、32期、日本社会党)

○田邊委員 いまも御質問がありましたが、保険医総辞退になってからすでに一月になんなんとする時間が経過いたしました。この問題については衆参の代表質問なり予算委員会でもすでに取り上げられている問題ですが、所属といいましょうか専門委員会の当委員会ではきょう初めてでございますので、一通り経過も含めまして大臣から考え方を明らかにしていただきたいというふうに思っているわけであります。  これについて斎藤厚生大臣が就任以来かなりの努力をされていることに対して、私どもは敬意を払っているわけであります。しかし大臣のそういう努力にもかかわらず、事態はいまだに具体的な進展をしておらない。こういうことに対してわれわれ……

第66回国会 社会労働委員会 第4号(1971/08/03、32期、日本社会党)

○田邊委員 きょうは、武見日本医師会長が当委員会に最近初めてお見えになりました。われわれの質問に対して答えていただくことをたいへん感謝をいたします。  さきに保険医総辞退という、国民にとってはいろいろな面で影響のある問題が起こりましたけれども、これが中止をされましたことは何はともあれ喜ばしいことである、このように思って御同慶にたえないわけであります。ただ私は、ここでもって武見さんに率直にお話を申し上げたいのは、当委員会としてはさきの通常国会における健保法の審議もあり、いま非常に国民が関心を持っておる医療問題について、できるだけ各方面の意見を聞きたいというその一環として、武見医師会長にも当委員会……

第66回国会 社会労働委員会 第5号(1971/09/03、32期、日本社会党)

○田邊委員 沖繩問題については、次回の委員会でいろいろと質問をいたすことに理事会で決定を見ておるわけですが、ただその中で、沖繩が復帰をするについて制度的にも実態的にもかなり大量の失業者が起こるであろうということが予測をされ、いわばこの失業者、離職者対策というものが沖繩復帰に伴う諸事業の前提条件になるであろうということが当然いわれておるわけであります。そういった点から見て、政府は次の沖繩国会に向けて予測される大量の失業者に対してどういう手当てを講ずるかということが緊急の問題として取り上げられなければならないと思うわけです。われわれとしては、四万人とも想定されるこの失業者群あるいは離職者群、これら……

第66回国会 社会労働委員会 第6号(1971/10/11、32期、日本社会党)

○田邊委員 今日国鉄が置かれておる現状はまことに憂慮すべきものがあることは、いまの質問、答弁でも明らかなとおりです。国鉄が現在かかえている構造的な赤字、それを一つの起点として起こっておるところのいろいろな内部的な問題、あるいはまた事故の多発化、特にわれわれが心配をいたしておりまするのは、ぬぐうことのできない労使の間の不信感、こういう状態というものがそのまま続きまするならば、国鉄が目ざすところの再建も、あるいはまた国民の足を守るところの安全輸送も、私はとうてい達成できないと思うのです。そういった点から見て、この現状が何らかの形で打開をされなければ、そのことの持つ意味は、国民の不幸であると同時に、……

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第12号(1971/12/11、32期、日本社会党)

○田邊委員 先ほど専売問題に代表されるように、沖繩の復帰によるいろいろな制度上あるいは企業の変動等によって起こるいわゆる失業者に対してどういうあたたかい措置を講ずるかということに対して、きわめて不明確な答弁が実はあったのであります。山中長官からお話のありましたとおり、もちろんこれはきわめて流動的でありまして、いま全体を捕捉することは非常に困難な状態であることは十分承知をいたしております。しかし、なおかつ、いわば今後に予想されるところの離職に対して一体どういうようなあたたかい手を講ずるかということは、生活の安定、雇用の安定を最も望んでおる沖繩県民にとっては最大の関心事であるはずであります。したが……

第67回国会 社会労働委員会 第1号(1971/11/09、32期、日本社会党)

○田邊委員 前回の委員会で、国鉄のいわゆるマル生運動に関連をして質問いたしました。その後、私は国鉄の現場に参りましていろいろと実情も調査をいたしてまいったのでありますが、国鉄の職場は私どもが予想した以上に非常に暗い状態であります。これでは私は国鉄の再建もでき得ない、労使の正常化ということもまだまだ先の遠い話である、こういうことを実は痛感をしたわけであります。したがって、委員会で総裁から表明のありました労使の正常化、不当労働行為は根絶するというそのことばが額面どおり実行されることを私は心から期待をしておるわけであります。  そこで、まず労政局長にお伺いいたしまするけれども、さきに国労に対して公労……

第67回国会 社会労働委員会 第2号(1971/11/11、32期、日本社会党)

○田邊委員 医療費の値上げ問題を審議をいたしておりまする中医協は、具体的に医療担当者側あるいは支払い者側からそれぞれ意見が開陳をされた段階で、いよいよ最終的なまとめに入っておると聞いておるのであります。その状況の中で、一昨日、医師会側委員から新しい要求が出たことによりまして、その審議が中断をされるという事態も起こりましたけれども、しかし大筋としては十二月一日実施をもくろんで、この医療費値上げ問題についての一つの結論を出すやに聞いておるわけでありまするけれども、厚生省のほうで把握をいたしておりまするところのこの医療費問題に対する中医協の審議の状態と、それの結論が出ました際におけるところの実施の時……

第67回国会 社会労働委員会 第3号(1971/11/30、32期、日本社会党)

○田邊委員 いま国鉄の問題を取り上げてまいりましたが、それと同様ないしはそれ以上に実は労使関係の紛争が続いておる郵政の問題について、若干お伺いしたいと思います。  郵政大臣、最近の郵政の職場は、あなたも御存じの過去のような、まことになごやかな、まことに和気あいあいたる職場ではなくて、まことに陰惨な、まことにとげとげしい職場に変わりつつあるわけですが、一体この主要な原因は何であるとあなたはお考えになりますか。
【次の発言】 いま大臣も過去を振り返られて、現在の職場が非常に暗いものであることについては十分御認識をいただいておると思うのであります。いま大臣の言われましたとおり、いわば管理者の人たちが……

第67回国会 社会労働委員会 第6号(1971/12/14、32期、日本社会党)【議会役職】

○田邊委員長代理 次に、古寺宏君。

第67回国会 社会労働委員会 第8号(1971/12/21、32期、日本社会党)

○田邊委員 医療費の問題は国民が注目をしている非常に重大な問題であります。聞くところによりますると、昨晩からけさにかけての中医協は、大筋においてこれが合意に達したにもかかわらず、最終の点でついに結論を見ることができなかったやに聞いておりまするので、われわれとしてはこの問題がさらに長引いていることに対して非常に心配をしておるのであります。  さて、この中医協の審議は、利害相反するような構成の中で非常に難航してまいったのでありまするけれども、それだけにこの中医協の運営については非常に慎重を期さなければならない、また公正明朗でなければならないということは理の当然であります。  そういう際において、去……

第68回国会 社会労働委員会 第1号(1972/01/24、32期、日本社会党)

○田邊委員 私は野党三党を代表いたしまして、厚生大臣の、去る一月十四日の社会保険審議会の席上において発言をされました内容を検討いたしましたところが、きわめて事実と相違をする内容でありまして、私どもは、こういった発言に対しては、これを認めることはできません。特にその中で、健康保険法改正についての通常国会冒頭において自民党から提案をされましたこの内容について、その経過と中身について野党側が認めているやの発言がありましたけれども、これは私は断じて許すことはできないと思います。これは各社の報道によって、その内容を検討いたしましたが、要約いたしまするならば、今回自民党が出されたものは、前国会において廃案……

第68回国会 社会労働委員会 第6号(1972/03/14、32期、日本社会党)

○田邊委員 郵政省に起こっている労使関係については、この委員会でもしばしば取り上げてまいりました。実は、この種の問題をもう取り上げることのないように何回も要望してまいったのですが、つい最近も、全国各地においてわが党の国会議員による調査団が実情を調査いたしましたところが、従前にも増してひどい状態であることを実は見てまいったわけであります。  そこで労使関係の基本について労働大臣にお伺いいたしますが、塚原さんが労働大臣になられて、ものごとを客観的にながめておられるので、労使関係の基本は何といっても労使がそれぞれ自主的な立場に立って対等の交渉をやり、問題の解決をはかる、こういうことでありますから、組……

第68回国会 社会労働委員会 第8号(1972/03/21、32期、日本社会党)

○田邊委員 時代の進展によりまして、働く職場の状態が変わってまいりましたが、政府は、今回、この職場の安全を確保し、そして産業の進展に寄与するという意味合いから、新しい法案を提案をしてまいりました。  私は、きょうは労働安全衛生法案のいわば前提をなすいろいろな条件なり、あるいはまたその周辺の問題について主として質問をいたしてまいりたいと思います。  労働災害は、日本の場合はかなり多発をしておるわけですけれども、その総数は年間百六十万から百七十万といわれておりまして、数のはかり方にも問題がありまするけれども、まあ百万といわれる交通事故に比較をしても、さらにこの労働災害は多発をしておるという状態であ……

第68回国会 社会労働委員会 第11号(1972/03/30、32期、日本社会党)

○田邊委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党、民社党及び日本共産党を代表いたしまして、本動議について御説明を申し上げます。  案文を朗読して説明にかえさせていただきます。    原子爆弾被爆者に対する特別措置に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議   政府は、本法の施行に当たり、次の事項について、その実現に努めること。  一 被爆者対策の根本的改善を促進するため、原子爆弾被爆者援護審議会の設置などについて所要の措置を講ずるとともに、昭和四十七年度設置の原子爆弾被爆者医療審議会の福祉部会については、被爆関係者を含めた委員を選任し、被爆者の福祉増進のため積極的に努めること。  二 ……

第68回国会 社会労働委員会 第14号(1972/04/12、32期、日本社会党)

○田邊議員 私は、提案者を代表いたしまして、ただいま議題となりました最低賃金法案につきまして、提案理由並びに内容について御説明申し上げます。  申すまでもなく最低賃金制は、制度ができた初めのころは、欧米資本主義諸国で、極度に窮乏化した一部の極貧層の労働者救済のための社会政策として、また資本家の側からは、産業平和や社会緊張緩和のための手段として採用されてきたのであります。しかし第二次大戦後においては、最低賃金制は労働者の最低生活保障のための統一要求として掲げられるようになっております。  本来、最低賃金制の目的は、労働者の最低生活水準を保障することであります。現在労働者の最低生活費はほぼ全国同水……

第68回国会 社会労働委員会 第16号(1972/04/14、32期、日本社会党)

○田邊委員 時間がおそくなりましたし、また本会議後は参議院の予算の関係もありまして、大臣がお見えでございませんので、きわめて残念でありますが、この際、基本的な論議は別にいたしまして、緊急を要する当面の問題についてだけ御質問いたしますので、ひとつ正確に簡潔に御答弁をいただきたいと思います。  二、三点にしぼってお答えをいただきます。  第一は、現在児童の問題は時代的にも非常に大きな問題になっております。私は、児童の福祉の問題は、児童憲章に定められておるとおり、すべての児童が豊かに生活ができる状態をつくり上げることが、いわば日本国憲法の精神に従った重大なことであろうと思います。たとえばその中で、家……

第68回国会 社会労働委員会 第18号(1972/04/20、32期、日本社会党)

○田邊委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党を代表いたしまして、本動議について御説明申し上げます。  案文を朗読して、説明にかえさせていただきます。      戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議   政府は、次の事項につき、格段の努力を払うべきである。  一 戦没者遺族等の老齢化の現状にかんがみ、老父母及び妻に対し一段の優遇措置を講ずること。なお、援護の水準をさらに引き上げ、公平な援護措置が行なわれるよう努力すること。  一  準軍属に対する処遇については、軍人軍属との格差をすみやかに縮小すること。    戦傷病者に対する障害年金等の処遇については……

第68回国会 社会労働委員会 第19号(1972/04/21、32期、日本社会党)

○田邊委員 いまの点は、説明をもうちょっと整理して、わかるように説明してもらいたいのですが、私は、こういうふうにもう一度やり直したらどうかと思うのです。  ベースを、給付費のベースならベースにまず合わせる。その場合に一体国保は、四十六年なら四十六年をとって、どれだけの金を出したか。それから政管はどれだけの金がまず出ているか。その中で、国の出した額は一体何ぼか。これは、国保についても政管についても何ぼか。それから今度は、いわゆる事業主負担というのがあるのですね。これは支出面ではかるわけにいかないのですよ、これはいわば保険料の折半なんですからね。  ですから、その年に事業主が政管健保で負担をして出……

第68回国会 社会労働委員会 第20号(1972/04/25、32期、日本社会党)

○田邊委員 労働安全衛生法案については、二日間にわたって質問が展開されました。突っ込んだ意見がありましたけれども、中にはまだ十分意を尽くされない点もございます。  そこで、各委員の質問を総括する形で、端的にお伺いいたしますので、ひとつ明快に、しかも簡潔にお答えをいただきたいと思います。  まず第一は、労働災害の発生というものは、やはり長時間労働やあるいは低賃金等の劣悪な労働条件に起因しているということがいわれておりますけれども、こういった点から見て、労働基準法から今回の法案を分離いたしまして、その結果というものが十分な災害防止にいわば役立たなくなるのではないか、こういう実は心配をしておる向きが……

第68回国会 社会労働委員会 第21号(1972/04/26、32期、日本社会党)

○田邊委員 関連して。あなたのほうはいま、ホームヘルパーの実際の配置について法令上の規定はないと言うけれども、昭和四十年の四月一日に社会局長通知でもって出しておる「老人福祉法による老人家庭奉仕事業の実施について」という中に、担当世帯数は常時勤務する者にあってはおおむね六世帯ということがあるわけですね。ですから総数でもって六万二千何がしの老人がいるとすれば、算術計算からいったって一万人必要なんだ。しかもいま常勤でない者がまだ残っておるという状態から見ても、これを一体どうやって改善するかという二つの問題があるわけです。大体常勤は八一%、非常勤は一九%。市町村の職員は常勤が七七・二%、社協の職員だっ……

第68回国会 社会労働委員会 第23号(1972/05/09、32期、日本社会党)

○田邊委員 ちょっと委員長、関連。  いま具体的な例を出して、山本委員から質問がありましたけれども、一般論として大臣の答えは、あなた方の考え方を述べているかもしれないけれども、具体例に対して、どう対応していくかという面に対する答弁としては、きわめて不満足であると思うのです。しがって山本委員も不満の意を表明したわけですから、ひとつ次回でもう一度これに対する統一的な、しかも親切な答弁をすることを私ども求めたいと思います。そういうふうに取り計らってください。

第68回国会 社会労働委員会 第29号(1972/05/24、32期、日本社会党)

○田邊委員 日本の医療制度、医療保険制度に対して重大なかかわり合いのある健康保険法の改正案について、審議をいたしてまいりました。このことは、現在の日本の国民のための医療を確立するために非常に重大な内容を含んでおるとわれわれは考えておりまして、慎重審議を続けてまいったわけでございます。この際、最高責任者たる佐藤総理は、一体この医療の問題に対していかなる所信をお持ちであるかということについて、簡潔にその考え方をただしたいと思うのであります。  御案内のとおり、いま日本の医療はたいへんな危機にあります。公害があり、交通事故が多発化し、そして難病、奇病あり、いわば国民の命と健康はいろいろな面でおかされ……

第68回国会 社会労働委員会 第34号(1972/06/06、32期、日本社会党)

○田邊委員 ただいま議題となりました勤労婦人福祉法案に対する自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党共同提案にかかる修正案につきまして、四党を代表いたしまして、その趣旨を御説明いたします。  お手元に修正案が配付してありますので、朗読は省略させていただきますが、その要旨は、  一、勤労婦人の福祉に関する基本的理念について、勤労婦人が性別により差別されることがない旨を明確にすること。  二、国等が勤労婦人について、職業訓練に関して講ずる措置は、技能を習得し、その能力の向上をはかることを促進し、かつ、勤労婦人に対し職業訓練の機会が均等に確保されるようにするために行なう旨、その目的を明らかにすること……

第68回国会 社会労働委員会 第36号(1972/06/09、32期、日本社会党)

○田邊委員 各委員から質問がございましたので、所得保障の中心としての年金の拡充改善についての政府の考え方は明らかになってまいりました。しかし、特に来年度、国民年金もあわせて財政再計算期における大幅な改善をはかろうとする政府の意図と、これに寄せるところの国民の要望というものはきわめて熾烈だろうと思うのです。そういう意味では、政府は決意を新たにしてこれに取り組んでもらいたいと思っておるわけでして、私は、これは一大臣、一内閣の問題ではないと実は思っておるほどであります。  特にその中で、もとになるのは何といっても無拠出の福祉年金でありまして、この福祉年金の増額要望については、その支給制限の撤廃とあわ……

第69回国会 社会労働委員会 第1号(1972/08/08、32期、日本社会党)【議会役職】

○田邊委員長代理 大橋敏雄君。
【次の発言】 簡明にお答え願います。
【次の発言】 次に、田畑金光君。

第69回国会 社会労働委員会 第2号(1972/09/12、32期、日本社会党)

○田邊委員 関連して。いま後藤委員から話がありましたのは、私も社労でもって取り上げたこともあるし、またずっと聞いておったこともありまして、いまさらの問題ではないわけですね。ですから給与課長の話も私よく聞いておって、問題のむずかしさは私知っておるわけですよ。しかしそれは、毎年行なわれる人事院勧告だって、たとえば中だるみの問題にしても、あるいは技術職の給与改善の問題にしても、全部が一挙に解決していないけれども、長年の懸案事項というのが逐次解決する方向で勧告は出されておると思うのですよ。五月実施も四月実施になってきたという、こういう経緯もあるわけだから、この際一挙に全部が解決できないとしても、その中……

第69回国会 社会労働委員会 第3号(1972/10/11、32期、日本社会党)

○田邊委員 労使間の正常な状態をつくり上げることは、国民生活の上からいっても、労働者の権利を守る立場からいってもたいへん重要なことでありますが、日本の労働関係法は時代の進展に即応し得ない状態がかなり見受けられます。そういった点で実は実例をあげていろいろと御質問をいたしたいのでありますけれども、総務長官の時間が限られているそうでありますから、話は前後いたしますが、総務長官に限ってまずお伺いをいたしたいと思います。  労働三権が基本的に付与さるべきであることはもう言わずもがなでありますけれども、しかし、公務員労働者あるいは公企体労働者は、その持つ公共的な性格からその一部が制限されております。しかし……

第70回国会 社会労働委員会 第1号(1972/10/28、32期、日本社会党)

○田邊委員 十月十九日、フィリピンのルバング島において元日本兵の二人が現地警察軍と交戦をして、一人が射殺をされたという事件がございました。  私ども、なくなられた小塚さんに対して、心から哀悼の意を表したいと思いまするし、現在残った小野田さんと思われる生存者を救出すべく捜索が行なわれていることに対して、政府並びに御親戚の方々あるいは御家族の方々に対して、心から敬意と感謝をささげたいと思います。  そこで、いま質問がありましたから、重複を避けて簡単に質問をいたしますけれども、いまの御報告を承っておりますと、このルバング島についても、戦後何回かにわたって現地調査を行なったということを言われた。三十四……


33期(1972/12/10〜)

第71回国会 社会労働委員会 第2号(1973/02/06、33期、日本社会党)

○田邊委員 政府を代表する立場で官房長官の御出席を求めておったのですけれども、お見えでありませんけれども、それぞれ所管の労働大臣なり総務長官お見えでございますので、労働基本権の問題について若干質問いたしたいと思います。  日本の労働者に与えられているところのいわゆる労働三権、これが公務員労働者なり、あるいは公企体労働者に大きな制約があることは御存じのとおりでございます。このために起こる紛争が、戦後いろんな形でもって繰り返されてきていることも御案内だろうと思うのですが、特に公労協傘下の組合に対して、不当労働行為なり、あるいはこれに類するところのいろいろな抑圧が数多くなされてまいりました。これに対……

第71回国会 社会労働委員会 第6号(1973/03/06、33期、日本社会党)

○田邊委員 去る二日、最高裁は年次有給休暇の取り扱いに対する画期的な判決をいたしました。私ども戦後、年次有給休暇は労働者の当然の権利として自由にこれが取得されるものであるということを主張してまいったのでありますが、政府並びに経営者側はこれに対して、年次有給休暇はその請求の中身、請求の日時等によって制限できるというような一方的な解釈をとってまいったのであります。今回の判決によりましてそれらの説というものが全く労基法上許されないということが明白になったのでありまして、いままで古い観念にとらわれた、そういう措置をとってきた関係者にとっては大きな衝撃であったと思いますが、われわれとしては、われわれの主……

第71回国会 社会労働委員会 第7号(1973/03/08、33期、日本社会党)

○田邊委員 齋藤厚生大臣にお伺いいたしますが、きょうはひとつあなたと私でフリーにいろいろと討議をしていきたいと思います。  社会保障、社会福祉については非常に造詣の深い大臣でありますが、しかしその経験の中で、一体大臣としてどういうふうにこれから対処しようとするのか。ずっとこの国会始まってから私拝見をしておりますると、個々の事象についての質問がかなりあります。これまた重要なことでございまするが、それと同時に、社会保障の基本に触れた原則的な討議というのが、置かれているんじゃないかという気がいたします。これはもちろんわかっているようなことでございまするけれども、私は一面その大原則がよく踏まえられてい……

第71回国会 社会労働委員会 第9号(1973/03/26、33期、日本社会党)

○田邊委員 いま多賀谷委員から包括的な質問がございましたから、もう私重複いたしませんで、補充をして質問をいたします。建設大臣がお急ぎのようですからそのほうから……。  いま建築基準法上の問題についての質問がございました。これはいろいろ見方がありますけれども、私はやはり、さっき事務当局からお話のあったように、一応耐火構造等の防火区画というこの施行令から見て、違反であるという点は明らかだろうと思うのです。そこで、四十四年、四十五年に改正をした上に立って見れば、なおかつこれが違反であることは間違いないわけです。ダクトを通じて上へ上へと火が行ったわけでありますけれども、一体この宿泊した医師の足元から火……

第71回国会 社会労働委員会 第15号(1973/04/13、33期、日本社会党)

○田邊委員 郵政省、運輸省、おいでですか。
【次の発言】 ああそうですか。  郵政省が最近支給しております郵便配達あるいは貯金、保険の業務等で使用しているところの自動二輪、いわゆるバイクで最近非常に事故がひんぱんに起こっておるわけですが、その中でもバイクが逆にうしろへ進むという、逆進するという考えられないような事故が続発をいたしておるのでありますが、全国で発生をしているこの逆進事故の中で……
【次の発言】 郵政省が把握したものは一体どのくらいございましょうか。バイクの種別とそれから場所、その日をひとつお知らせいただきたいと思います。そしてまた過去に対してどのくらいの調査をいたしておるかも、あわ……

第71回国会 社会労働委員会 第16号(1973/04/17、33期、日本社会党)

○田邊委員 春闘がいよいよ山場に差しかかってまいりましたが、きょうは当面する緊急の問題についてのみ質問をいたしたいと思います。  最初に、郵政大臣にお伺いいたしますが、去る十四日に、郵政省は全逓の組合に対して六千三百二十六名に及ぶ処分を発表いたしました。これは昨年の年末における一斉休暇闘争に対する処分のようでありますが、実は四十六年に郵政省が処分をいたしました八千五百人以来の大量の処分であります。私は、この処分の持つ性格、現在の時点における意味するもの、将来に与える影響を勘案をいたしまして、大臣の明快な見解を承りたいと思っておるのであります。  まず第一には、今回の処分の中身というものが昨年の……

第71回国会 社会労働委員会 第17号(1973/04/24、33期、日本社会党)

○田邊議員 私は、提案者を代表して、緊急雇用安定臨時措置法案の提案の理由を説明いたします。  ドル・ショックに続く円の大幅切り上げ、そして円再切り上げ必至という事態はわが国の社会、経済にさまざまの影響をもたらしました。  円切り上げ不況当時、生産、出荷の大幅な減少、企業収益の低下が顕著であり、また、産業界が全体的に生産調整に入り、減産体制をしいたことは記憶に新しいところであります。  また一方、企業は、不況を利用いたしまして、いわゆる合理化を進めてまいりました。ことに製造業においては、景気が回復していく過程においても、一貫して雇用が減少をするという現象がそのことを物語っているのであります。  ……

第71回国会 社会労働委員会 第20号(1973/05/10、33期、日本社会党)

○田邊委員 関連して。いま質問しております国庫補助に対する、いわばいままでの政府の定見がないというこのことが、実は今後の保険財政の行くえと関連して、私は非常に重要な意味を持っておると思うのです。いま大蔵省からの答弁は、きわめて皮相的な答弁ですね。四十二年に二百二十五億、その前百五十億、四十年三十億、これもいわばつかみだということですね。あなたはつかみだということをまず認められる必要があると思うのです。そしてその後においても、それほど累積赤字が出ていなかった年もあるということも、いま言われましたが、これは四十二年なり四十四年の保険料率の改定によって一時しのいだかっこうなんで、国の補助の導入の可否……

第71回国会 社会労働委員会 第24号(1973/06/07、33期、日本社会党)

○田邊委員 先週わがほうの山本委員、村山委員、あるいは他党の委員が、それぞれ質問をいたしました。したがって、私はその質問にあまり重複しない形で、いままでの質問者の意見を演繹しながら質問をいたしたいと思います。
【次の発言】 私の質問は、政府案に対して、いろいろなファクターがありまするから、その個々について質問いたしまするけれども、若干の提案もございますので、それについて御答弁いただきたいと思います。  ただ、お断わりしておきたいのは、われわれ個々の問題に入りますると、何か政府案を、その基本において是認するような形に受け取られては、はなはだ迷惑でございまして、われわれが持っている考え方は、すでに……

第71回国会 社会労働委員会 第35号(1973/06/27、33期、日本社会党)

○田邊委員 いまの村山委員の質問と全く同じなんですが、実は私の県で正月二日に四十五歳の人が、警備員でもって地方公務員共済組合に加入しておったのですが、なくなりました。胃ガンでなくなった。この人はしたがって、この共済組合に七年七カ月加入しておりましたが、それ以前に会社を転々しておりまして、三つの会社を合計して十九年二カ月つとめた。ところが遺族が受け取った金は、退職金の四十万円と共済組合からの死亡一時金約五十万円、それで二十七年もつとめたんだから、年金がおりるであろうと奥さんは思ったところが、遺族年金の支給がない。すなわち共済組合は十年以上でないと遺族年金支給にならない。ところがこれは逆の場合どう……

第71回国会 社会労働委員会 第38号(1973/07/03、33期、日本社会党)

○田邊委員 もう各委員から非常にこまかい質問がありましたので、一言、二言だけ質問をさせていただきます。  大臣、国の雇用政策の基本というのは一体何でしょうか。いまの自由社会といわれる中で、雇用に対して国がとれる部分というのはある種の限定があると思うのですけれども、しかし、それはそれとして、やはり労働力を確保し、そして産業を伸展させる上からいって、雇用問題は非常に重要なものでありますが、私は、第一には、現在の雇用の状態というのがどういうものであるか、需給関係はどうなっているかということの情勢を的確に把握することがやはり必要だろうと思うのですね。それから第二には、現在の雇用情勢の中で特徴的にとらえ……

第71回国会 社会労働委員会 第39号(1973/07/06、33期、日本社会党)

○田邊議員 ただいま議題となりました国民健康保険法一部改正案について提案理由の説明を申し上げます。  国民健康保険組合は、周知のとおり、昭和十三年の国民健康保険法の制定とともに発足し、以来三十有余年、業種別組織たる特性を生かし、民主的かつ効率的運営によって、国民の医療確保とその健康の保持に貢献してまいりました。今日、国民健康保険組合は、店舗自営業者、自由業者、医療関係者などによるもの百五十五、あるいはまた、四十五年六月、日雇い健康保険の擬制適用の廃止によって新設された大工、左官、とび職などによるもの三十八、合計百九十三組合、被保険者総数二百七十万人にも達しております。  さて、これらの最近にお……

第71回国会 社会労働委員会 第41号(1973/07/12、33期、日本社会党)

○田邊委員 国民の生活の安全をはかるのは、もちろん政治の責任であると同時に、また行政の重要な柱であると思うのであります。今日、国民の命を守り、生活をささえるということが七〇年代における政治の一大眠目になっておるわけでございますが、厚生行政はその中心であろうと思うわけです。ところが最近、右を向いても左も向いても、いわば生命の危険にさらされておる、日常生活が安全にできない、こういう状態になっておるわけでありまして、国民の不安は増すばかりである。 この要因をつくったのは言うまでもなく、そういった国民の切なる願いであり、あるいはまた政治の最も果たすべき要諦である命と暮らしを守るという、そういったことを……

第71回国会 社会労働委員会 第45号(1973/08/31、33期、日本社会党)

○田邊委員 御承知のとおり、公制審は八年目を迎えて、第三次公制審が九月三日期限切れを目前にして、いま作業を進めておるようでございますが、政府はこの公制審の答申が出たならばそれを尊重することを再三にわたって言明をしておるわけであります。しかし私は、そのことは政府が何も意見がない、あるいは無策であってあなたまかせということではないと思うのでありまして、当然労働基本権、まあ一口にいってスト権に対して政府の基本的な態度というものはおありだろうと思うのです。これは総務長官、いかがでございますか。
【次の発言】 経緯は総務長官の言われたような経緯で進んでおると思うのです。そこでいま言われたように、公益側は……

第71回国会 社会労働委員会 第46号(1973/09/14、33期、日本社会党)

○田邊委員 私は、自由民主党、日本社会党、日本共産党・革新共同、公明党及び民社党を代表いたしまして、本動議について御説明申し上げます。  案文を朗読して、説明にかえさせていただきます。    国民健康保険組合に対する助成の強化に関する件   政府は、最近における医療費の増嵩に伴い、保険料の負担増が著しい傾向にある国民健康保険組合が増加しつつある現況にかんがみ、市町村の国民健康保険事業に対する定率助成措置をも考慮して、これに即応できる体制をすみやかに講ずるよう努力するとともに、これらの国民健康保険組合に対する国庫補助の増額につき、昭和四十九年度において措置すべきである。 以上であります。  何と……

第71回国会 社会労働委員会 第47号(1973/09/18、33期、日本社会党)

○田邊委員 公制審は長年の懸案でありましたいわゆる労働基本権の問題に対する答申をいたしまして、今後の日本の公務員労働者あるいは公共企業体労働者の労働基本権の問題についての一つのステップが踏み出されたわけでありますが、これは、公制審の答申を求める際は担当大臣は総務長官でありましたけれども、今後労働基本権の問題を政府が取り扱うについて、一体どなたがこの責任者になってこの問題を取り扱うのか。せんだっての総評との会合の際は主として労働大臣が当たられたようでありまするけれども、公制審の答申を求める際は、総務長官の担当だということで主として当たられてきた。これは今後は一体どなたが窓口で、政府の意見を統一さ……

第71回国会 懲罰委員会 第6号(1973/06/13、33期、日本社会党)

○田邊委員 ちょっと関連質問。  いま中村委員が質問していることは、この懲罰事犯の核心に触れるところでありますが、大村議員からの答弁の中にもありましたように、この新幹線網なり高速道路なりが計画をされて、また実施に移されるという段階で、かなり土地の買い占めが全国各地で行なわれていることについては、御承知のとおりですね。それからまた、非常に土地の値上がりを来たしたことも御案内のとおりです。そういった点から見て、日本列島改造論を提唱されている田中総理が、全国各地のいわば地域を指定して、こういうところに中核都市をつくる、あるいはまた、新幹線はこういうところにつくるというようなことを提唱され、本に書かれ……

第71回国会 懲罰委員会 第7号(1973/06/20、33期、日本社会党)

○田邊委員 議会における議員の質問というのは、その質問の目的が一体何であるか、その趣旨が何であるかということがいわば一番重要であります。また、それに答える側も、質問者の質問をしておる中身というものが一体どういうところにねらいがあるのかということを的確につかんで、それに対して適応するような答弁をするというところに、私は国会の権威も保たれ、また質問の妙味も出てくる、こういうふうに思っておるわけです。  小林議員が物価対策特別委員会において質問をいたしました点を私はずっと拝見をいたしますると、やはり非常な物価の値上がりを来たしておるけれども、これを何としてもわれわれ政治の場所にあるものとして抑制をし……

第71回国会 懲罰委員会 第8号(1973/06/23、33期、日本社会党)

○田邊委員 私は、日本社会党、日本共産党・革新共同、公明党及び民社党を代表いたしまして、本件は懲罰事犯と認められないので、懲罰事犯にあらずと決すべしとの動議を提出いたします。  議員小林政子君の本年四月二十六日、物価問題等に関する特別委員会における発言は、議員の当然の権利としての発言権に基づくものでありまして、何ら懲罰の対象となるものではありません。すなわち小林君の発言は、第一に、物価政策に対する政府の無策を追及し、この基本に関連をして田中総理の政治姿勢をただしたものであります。  特に、田中総理の日本列島改造論が打ち出されて以来、土地の高騰は著しいものがありまして、この政治責任を追及すること……

第72回国会 社会労働委員会 第7号(1974/02/19、33期、日本社会党)

○田邊委員 インフレの中でもって国民の生活は非常に困窮しているわけであります。しかも、この物価高あるいは物不足といわれるものが、実際には一部の大企業によって仕組まれた物価高だ、こういうふうにいわれておる。われわれは予算委員会等を通じて、その実態を明らかにするために現在審議を展開しているわけですが、こういう中でもって、国民が自分の生活をみずから守ろうとする立場というものは当然理解されてしかるべきであるというふうに思うのです。しかも、国民が困っておる中でもって大企業は大きな利潤をあげておる。こういうことが明らかになればなるほど、国民の怒りは高まってくるという状態であります。おそらく三月の決算期にお……

第72回国会 社会労働委員会 第14号(1974/04/04、33期、日本社会党)

○田邊委員 わが国の社会保障の中で重要な部面を占めるのは所得保障の中核をなす年金制度で、この年金制度を軸としたいわゆる所得保障は医療保障と並んで社会保障の二大柱でありまするから、この充実強化が政治に課せられた重大な任務であるとわれわれは考えてまいりました。形の上ではいま皆保険、皆年金といわれる時代に到達をいたしまして、年金制度も逐次改善がはかられてきたというふうにいわれております。特に昨年の厚生年金、国民年金等の改正によって、スライド制の実施等一定の前進を見たことも事実であります。しかし私は、まだまだその内容から言い、その基本的なものから推して、これで十分であるとは断じて言いがたいと思うのであ……

第72回国会 社会労働委員会 第16号(1974/04/08、33期、日本社会党)

○田邊議員 私は、提案者の日本社会党、日本共産党・革新共同、公明党及び民社党を代表して、賃金及び物価の変動に対応する公的年金給付等の額の改定等に関する特別措置法案の提案理由を御説明いたします。  今日、高齢者や各種の障害者などの生活は、いよいよ困難をきわめております。その原因は、何よりもまず、この異常なインフレであります。昨年十一月、社会保障制度審議会は、政府に対して建議を行ない、「インフレは、少数の豊かな人々をいちだんと豊かにし、貧しい人々をいちだんと貧しくする」として、社会保障財源の緊急増額を要請しております。しかし、政府がこたえたのは、二千円程度の一時金にすぎず、とうていインフレに対応す……

第72回国会 社会労働委員会 第17号(1974/04/11、33期、日本社会党)

○田邊委員 野党各党を代表する形で、三問質問いたします。  第一問は、厚生大臣に対して質問をします。  年金制度は、所得保障制度の根幹をなすものでありまして、わが国も皆年金制度ができておるわけでありまするけれども、その内容はまだまだ不十分な点が多いわけであります。特に年金の水準については、老後の生活、障害者などの生活を保障するには、きわめて低い状態でありまして、これを格段に充実していくことが、今後の施策として望まれるところであります。このためには、現在、八つに分かれておる公的年金制度、これをばらばらに運用しておったのでは、なかなか給付内容について差があるので、その充実強化をはかれないのだという……

第72回国会 社会労働委員会 第24号(1974/05/14、33期、日本社会党)

○田邊委員 去る九日に、公労委は今年の春闘における賃金引き上げについての仲裁裁定を出しました。これは最近の物価の高騰を考えたときには当然のことといわなければならないのであります。確かに単純二九・二二%、二万七千六百九十一円、加重平均で二九・二七%、二万七千五百九十四円はかなりのものといわなければならぬと思うのであります。したがって私は、この仲裁裁定は公労法の定めに従って労使双方を拘束するわけでありますから、これに従わなければならぬことも言わずもがなだろうと思います。こういう立場からいいますならば、政府はこの仲裁裁定についてはこれに従う、完全実施をするということは当然課せられた責務であるというよ……

第72回国会 予算委員会 第29号(1974/03/05、33期、日本社会党)

○田邊委員 狂乱物価、悪性インフレ、この中で国民は大きな犠牲をこうむっておりまするけれども、中でも、所得の少ない人たち、あるいは低額の年金で暮らしておるお年寄りの方々、その他各層の方々は、この国会における物価問題に対して、真剣なまなざしで見詰めております。それと同時に、一体自分たちの生活を政府はどうやってめんどうを見てくれるのかということに対する、切ない気持ちでわれわれを見詰めておることを、われわれは忘れてはなりません。  したがって、物価問題と並んでこれらの層に対するところの手当てをどうするかということは、現在、政府に課せられた緊急にして最大の課題であると思います。私は、時間が限られておりま……

第74回国会 社会労働委員会 第1号(1974/12/19、33期、日本社会党)

○田邊委員 関連。いま御答弁がありましたが、私はやはり、この春の情勢とここ数カ月の情勢は非常に変わってきていると思うのですね。ですから、さっき局長から答弁がありましたように、確かに年齢によって格差を設けるという方法は、中高年の雇用が非常に不安定な状況の中では一つの考え方ではあるわけですが、それはあくまでも前提があると思うのです。それはやっぱり若年労働者は再就職が容易である、こういう大前提があると思うのですね。ところが、つい最近を見ますと、若年労働者でもかなり再就職が困難な部面が出てきている、こういう判断をしないわけにはいかぬところにきていると思うのですよ。確かに現在の失業率一・四%ぐらいの状態……

第75回国会 建設委員会 第7号(1975/03/14、33期、日本社会党)

○田邊委員 いま河川局長から御答弁がありましたが、私、実はせんだっての予算委員会でこの問題を質問いたしまして、特に水不足に対応するために一体どういう方法をとるべきかという質問をいたしたのでありまするが、それに対して大臣からも、これは非常に多様な方法がある、ダムをつくる必要もあるけれども、そればかりでなくて、流水の利用のこともある、あるいはまた霞ヶ浦開発等の問題もある、そして水の規制、再利用、こういったことも考えなければならぬ、実は質疑応答の中でそういう多様な答弁も承ったのであります。  そこで私は、ダムをつくって対応することも一つの方法であるけれども、その部面はいままでよりもふやすということで……

第75回国会 社会労働委員会 第2号(1975/02/10、33期、日本社会党)

○田邊委員 労働大臣の所信をお聞きをいたしましたが、非常にむずかしい情勢の中で労働行政を担当されるわけでございまして、ぜひ国民の期待に沿うような労働行政の確立に向かって全力を尽くしていただきたいと思います。  いまお話にもありましたように、現在の経済情勢は、まあ物価高がこのところ少しく鎮静化しつつあると言いますけれども、しかし依然として物価の値上げが続いていることは間違いない事実でありまして、しかも、それに加えて不況の到来という、戦後いわばインフレ時はどちらかといえば景気上昇、そして物価がおさまるときには不況という、こういうことが通説であったわけですけれども、このスタグフレーションと言われるい……

第75回国会 社会労働委員会 第7号(1975/03/18、33期、日本社会党)

○田邊委員 公労法は、成立以来紆余曲折を経てまいりましたけれども、特にILO八十七号条約の批准に関連をして、いわばスト権の問題を中心とした公労法の全体の見直しの問題が注目を浴びているわけであります。したがって、われわれは、四十年から約十年たちました今日、公労法の内容について全体的に洗い直すべきである、ないしは公労法自体を実は廃止をしろという意見もあるわけでありますが、今回の改正はその中の公労委の委員の増員をするという部面に限られておるのは、はなはだ遺憾であると思います。したがって、われわれは機会を見まして、この公労法全体について政府の考え方をただす機会を得たいと考えておりますけれども、きょうは……

第75回国会 社会労働委員会 第11号(1975/03/26、33期、日本社会党)

○田邊委員 最低賃金制の問題については、戦後長い間国会の中で論議をしてまいりましたけれども、いま一つの転機に差しかかっていると思うのでありますが、労働大臣は、現行の最低賃金制というものに対して、一体現状はどうなっているのか、その御認識をまず伺いたいと思います。
【次の発言】 いまお答えのありましたように、最低賃金制の現状というものは、現在のわが国の社会、経済の現状から見ましたときに、恵まれない労働者の労働条件の面から見まして、きわめて不十分であると言われなければなりません。したがって、われわれは、このような労働者の労働条件の改善をする必要というものが今日ほど高まっていることはないと認識をいたし……

第75回国会 社会労働委員会 第19号(1975/06/03、33期、日本社会党)

○田邊委員 三公社五現業の労使問題は、公労法適用後長い年月を経て今日に至っておりますが、国民経済の上から言っても、今後の日本の労働組合の運動から言っても、非常に重要な問題を含んでいると思うのであります。このいわば公労法という制約下において三公五現の労使関係が経てきた変遷というものは、いま顧みて非常に屈折があったと私は思っておるのでありますが、せんだっての当社労委員会におきましてもこの三公五現の労使関係についての質疑が交わされ、それぞれ三公社五現業の当局からその経緯と現状についての答弁がありました。これを労働大臣お聞きをいただき、そしてまた、いま申し上げた歴史を振り返られてみて、三公社五現業の労……

第75回国会 逓信委員会 第7号(1975/03/13、33期、日本社会党)

○田邊委員 すでに各委員からあらゆる角度の質問があったと存じますので、重複の点はなるべく簡潔にいたしまして、われわれにいただいた範囲で質問をいたしたいと思います。  NHKは何といっても日本の放送文化の進展の上から重要な役割りを持っておるわけであります。したがって、特殊な立場に立って法人の設立を郵政大臣が認可をいたしておるわけでありますが、私ども実はテレビを見、ラジオを聞く側から言いますと、その中心であるNHKの役割りは一体どうだろうか、現状は一体どうなっているだろうかということに対していろいろと興味を持ち、注目もし、また一面では心配もいたしておるわけでございます。そういった点から見まして、か……

第75回国会 逓信委員会 第9号(1975/04/16、33期、日本社会党)

○田邊委員 今回郵便料金の値上げを中心といたしまする法案が上程をされておるわけですが、本会議並びに委員会における大臣の提案説明を見ましてもわかるわけですけれども、この法案は、端的に言いまして、料金の値上げをする法案である、こういうふうに思っておるわけですが、大臣、ひとつ一言で言いまして、この法案、いわゆる料金の値上げを提案をする根本的なというか、一番中心の理由は一体何でございましょうか。
【次の発言】 いま大臣がお答えになりましたように、今回の料金改定というのは、郵政事業、特に郵便事業のいわば財政が非常に悪化をしている、この事業収支の改善が急がれるという状態であるということをいま大臣が言われた……

第75回国会 予算委員会 第19号(1975/02/22、33期、日本社会党)

○田邊委員 社会福祉の問題は数多い問題がございますけれども、その最も象徴的なものに障害児問題があることは御案内のとおりであります。いま、動く障害児と言われる心身に非常に障害を持った児童に対しては、その施策を確立することが急がれておるわけでありますけれども、この問題を中心といたしまして質問をしてまいりたいと思います。  びわこ学園の岡崎園長さんがお見えでございますが、昨年、私、社会労働委員会の現地調査でお伺いをいたして大変御厄介になりまして、今回また参考人においでをいただいたわけでありますけれども、岡崎さんにおいでをいただかなければならぬほど、実はこの事態は急迫をしていると私どもは認識をいたして……

第76回国会 社会労働委員会 第5号(1975/12/05、33期、日本社会党)

○田邊委員 労働基本権は労働者の生存権であります。これは憲法規定によって明確に、制限なしに与えられるべきものと定められておるのであります。  総理は、ついせんだって先進六カ国会議に行かれました。日本が近代先進国の仲間入りをしたということを誇示されたと聞いておるのであります。これらの国において、労働基本権、すなわち団結権、団体交渉権、争議権、その労働基本権の重要な要素であるスト権は公共部門の労働者にもほとんど例外なしに、経営形態の差異に関係なく認めていることは、総理先刻御承知のとおりだろうと思います。わが国においては、占領政策によって不当にも公労法、地公労法、スト規制法等のいわゆる制限法が制定を……

第78回国会 懲罰委員会 第4号(1976/11/02、33期、日本社会党)

○田邊委員 紺野議員に手短に質問をいたしたいと思いますが、国会議員の国会におけるところの発言、演説、討論、表決、この行動については院外で責任を問われないという憲法規定があることは、紺野議員も御承知だろうと思いますが、そのとおりですね。
【次の発言】 したがって、われわれは国会の権威にかけて国会内におけるところの発言は厳正に行わなければならぬことは、御案内のとおりです。そこで、われわれは国会の秩序を保ちながらその運営を図っておるわけでありますけれども、議員自身の身分に関することについては、われわれはきわめて慎重を要すると考えております。私が知る範囲においても、過去において同僚議員を懲罰に付すると……


36期(1980/06/22〜)

第98回国会 議院運営委員会 第10号(1983/03/04、36期、日本社会党)

○田辺(誠)議員 私は、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合、日本共産党、新自由クラブ・民主連合の各党各派の提出者を代表いたしまして、ただいま議題となりました議員田中角榮君の議員辞職勧告に関する決議案について、提案の趣旨説明を行うものであります。  最初に、決議案の主文を朗読いたします。   本院は、議員田中角榮君の議員辞職を勧告する。  右決議する。  次に、本決議案を提出した理由について、主文に付した理由を敷衍しつつ、提案の趣旨を申し述べたいと存じます。  今日、日本の政治は戦後最大の難関に直面しております。空前の長期にわたる経済不況、税収不足、赤字公債の莫大な累積など……


37期(1983/12/18〜)

第101回国会 予算委員会 第2号(1984/02/13、37期、日本社会党・護憲共同)

○田邊(誠)委員 最初に、ソビエトのアンドロポフ書記長が死去されました。心から弔意を表したいと思います。  ソビエトに対して政府は、今までとり来った外交のあり方についてはいろいろと意見があるところでございまするけれども、このアンドロポフの死去に対して総理は一体どのような所感をお持ちであるか。そしてまた、安倍外務大臣が葬儀に参列をいたしておりまするけれども、これを機にいたしまして、ソビエトに対するところの外交についてお考えがあれば、この際承っておきたいと思います。
【次の発言】 今総理が言われましたけれども、ソビエトの指導者が亡くなられたことに対して我々は心から哀悼の意を表すると同時に、今までや……

第101回国会 予算委員会 第3号(1984/02/14、37期、日本社会党・護憲共同)

○田邊(誠)委員 いまの総理の発言によりまして、防衛費対GNP比一%の歯どめについては、これを中曽根内閣は守る方針を確認をされました。  今後いろいろな事態の変化がございましょうし、給与改善等の措置が講ぜられる予測もございまするけれども、その事態におきましてもいまの方針を堅持して、貫いていただくことを心から要望する次第でございます。  引き続き質問を続けさせていただきますが、私の持ち時間が非常に少なくなってまいりました。したがいまして、各般の問題について質問を展開する予定でございましたけれども、残念ながらそれができ得ません。したがいまして、以下申し上げる諸点につきましては、私の主張を一言ずつ申……


各種会議発言一覧

29期(1960/11/20〜)

第38回国会 予算委員会第四分科会 第5号(1961/03/02、29期、日本社会党)

○田邊(誠)分科員 私はごく簡明に郵政当局から来年度予算案に関連をする事項について、数項目承りたいと思います。  最初に、郵政事業特別会計のあり方について、大臣の所見を承りたいのでありまするけれども、御承知の通り郵政事業は国家独占事業でございます。諸外国の例にもあります通り、時代の推移と見合いながら事業は伸展いたしますけれども、しかしなおかつ一種の保存的な役目を果たしておる事業であります。いわば重要文化財とも称すべき性格を実は有しておるのであります。そういった観点から、これをまかなうところの会計は、ただ単に他の一般的な企業と同じような見方でもってこれを見ることは、もちろん誤りであります。その特……

第40回国会 予算委員会第四分科会 第7号(1962/02/26、29期、日本社会党)

○田邊(誠)分科員 郵政事業はいろいろ多岐にわたっていまするから、その内容についていろいろと刻明に質問をいたしますると時間を食いますので、私は郵政事業の会計の中で、特に郵政事業を中心として、これから先の特別会計のあり方について問題をしぼりまして質問をいたしたいと考えます。私は問題を積み重ねていきまするから、当局は一つ簡明に質問に対して御回答をいただきたいと考えるのであります。  特に郵便、貯金、保険あるいは所管の電電、その他ございまするけれども、日々進展をいたしておることは事実であります。特にその中心である郵便に例をとりますならば、だいぶ近年、年々郵便の取り扱い数は増加をしておる傾向でございま……

第43回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1963/02/18、29期、日本社会党)

○田邊(誠)分科員 郵政事業の中でいろいろな業務がありますけれども、特に郵便はその根幹でありますが、郵便の物数がふえて大へん御苦労をしているわけですけれども、昨年に比べて三十八年度の予想の郵便総引受数は一体どのくらいに推定をされており、昨年度に比べて何%の増加を見込んでおられますか。
【次の発言】 大臣は就任後わずかでありますけれども、大体郵便なりあるいは貯金、保険なりの増強というのは、いわゆる国民の総生産あるいは国民所得、それと重大な関係があるわけでありまして、大体戦前戦後を通じて、国民総生産の増加率にやや匹敵をする、それよりもやや劣る程度で郵政事業というものは伸びてきております。特に郵便物……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1967/04/20、31期、日本社会党)

○田邊分科員 私は去る三月十七日の衆議院本会議で、首都圏整備とそれに関連をする問題について、総理並びに建設大臣にお尋ねをいたしたのでございますが、それを受けて、さらにきょうは御質問いたしたいのでありまするけれども、時間の関係もございますので、話を前後いたしまして、まず端的に大臣のほうからお伺いいたしたいのは、首都圏整備に関連をいたしまする東京の水不足を解消するために、利根川の流域に巨大なダムをつくるべきであるという論議がなされましてからかなりの口数がたっておるわけであります。その間建設省の内部でも沼田地点――岩本地点でありまするけれども、かっこうのダムをつくる場所があるから、ここにダム建設をし……

第58回国会 予算委員会第五分科会 第1号(1968/03/12、31期、日本社会党)

○田邊分科員 先ほど沼田ダムに関しては何か若干質問があったようでありますけれども、さらにひとつ角度を変えましてお伺いをいたしたいと思います。  大臣の言われたことを私はつまびらかにいたしておりませんが、この問題は、御承知のとおり二十七年に当時の国会でもって問題になりまして、つくる意図のあることが表明をされてからいわば十五年にわたって問題になってきたことであります。その間には民間の産業計画会議が昭和三十年八月にいわゆる百二十五メートルのダム構想を打ち出し、三十四年には再度具体的な考え方を明らかにいたしまして、さらに再三にわたって松永安左エ門さんを中心として積極的にダム建設をすべきであるということ……

第58回国会 予算委員会第五分科会 第4号(1968/03/15、31期、日本社会党)

○田邊分科員 郵政事業は年々伸展をいたしておるわけでございますが、何といってもその中で人の占める割合というのが非常に大きい事業でございます。ところが、近年この郵政事業に機械化を導入するという計画を郵政当局が持ちまして、逐年この計画を実施しつつある、こういうことをお聞きいたしておるわけでございます。  その中で、郵便の機械化についてお伺いいたしたいと思います。来年度の機械化計画の中で、具体的にはどのような機械を導入をしてこれを実施するか、お伺いをいたしたいと思います。
【次の発言】 その機械化と軌を一にいたしまして郵便番号簿制度というのを設けると聞いておりますが、これは具体的には、いつから、どの……

第61回国会 予算委員会第五分科会 第3号(1969/02/26、31期、日本社会党)

○田邊分科員 公社化の問題で一言だけ大臣に所見を承っておきたいのですが、いま郵政審議会でいろいろと審議をしている途中でございますけれども、前郵政大臣は公社化を推進するということを盛んに言われたのですが、あなたは一体どうお考えでございますか。  もう一つは、公社化の是非を論ずる際に、昔の逓信というのは郵便、電信電話を主体としてやられておったのですが、いま電電は電電公社がやっておるけれども、外国の側からいいましても、イギリスについても北欧についても、それが一体になった形で公社化の問題が論じられるのですけれども、日本はそういう形になっていない。そこで、いま郵政省の所管であるところの郵便、貯金、保険、……

第61回国会 予算委員会第五分科会 第4号(1969/02/27、31期、日本社会党)

○田邊分科員 近来、東京を中心として首都圏、特に京浜、京葉工業地帯あるいは住宅地帯等が急増いたしているわけでございまして、水の需要はきわめて重大なところへきていると思うのであります。一体首都圏の水事情はどうなのかということに対して、四十五年には毎秒大体百二十トンくらい必要ではないかといわれておるわけですけれども、利根川上流をはじめとするところの各上流のダム群の建設で、利根川に限って見るならば、現在矢木沢、下久保等が建設をされておるわけでございますけれども、これを含めて八十トンくらいの水の供給ではないかといわれているのです。したがって残り四十トンは不足をする、こういう状態でございます。私が昨年質……

第61回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1969/02/24、31期、日本社会党)

○田邊分科員 現在、医療の問題は非常に国民的な反響を呼んでおるわけですけれども、その中でいろいろ難関が数多くあります。特に医療従事者の絶対的な数の不足、その配置の不均等、養成機関の非常に不十分な体制というような問題がその隘路になっておることは、御案内のとおりであります。現在お医者さんは人口十万人当たりに対して大体どのくらいおいでですか。
【次の発言】 ところが、四十年の末の調査によりましても、七大都市においては医師は十万人につき百五十一・四人、その他の市は百二十五・二人、町村は六十五・四人、こういうように非常に大きな格差が大都市と農山村では生じておるわけですけれども、この格差をなくす具体的な方……


32期(1969/12/27〜)

第63回国会 予算委員会第五分科会 第2号(1970/03/12、32期、日本社会党)

○田邊分科員 大臣、四十五年度の郵政事業特別会計は、その実体予算におきまして約百三十二億八千四百万ほどの歳出超過、すなわち歳入欠陥を来たしております。これを持ち越し現金によって補てんをする、こういう変則的な状態であるわけであります。これに対して大臣、どういうふうにお考えでございますか。
【次の発言】 この特別会計の中で、実際に業務上入ってまいりまするところの主要なものは、いわゆる郵便業務収入であります。それと委託収入、委託事業に対する電電公社等からの収入等でございます。そこで問題になりますのは、この事業収入の中で郵便業務収入というものが一体どういうふうな割合を占めてきているのか、最近の傾向は一……

第63回国会 予算委員会第五分科会 第4号(1970/03/16、32期、日本社会党)

○田邊分科員 近来、都市に対して人口が集中をしてまいりました。特に首都圏をはじめとする中京圏、近畿圏、三大都市圏に対してはきわめて人口の集中度が多いのであります。総理府の統計によりますると、昭和四十年に五千四百六十万人であったのが六十年には大体五〇%増の七千三百万に達するだろう、こういわれておるのであります。特にそのうち市街地は、三千二百八十万から約二倍の五千七百四十万になるだろう。二十年後においては、実はたいへんな都市集中が予想されるのだ。このように住宅地ができ、工場ができて都市に人口が集中してまいりますると、当然そのために必要な水は、実はたいへん大きな需要になってまいるのです。  そこで大……

第63回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1970/03/11、32期、日本社会党)

○田邊分科員 最近身体障害者が非常にふえてまいりまして、交通事故よる障害者だとかあるいはいろいろな近代的な病気やあるいは労働災害、職業病等によって身体障害を受ける者が非常に増加をしてまいっておりまして、この対策は近来非常に重要視されておると思うのであります。  そこで局長、四十五年度の予算の中において、政府全体でもって身体障害者、障害児等を含めての対策の予算はどのくらいになっておりますか。
【次の発言】 障害児予算が四十一億と障害者に対する予算が五十五億、それはもちろん承知しているけれども、それ以外に、障害者対策というのは、私は必ずしもいまここに盛られているところの予算だけで終わりじゃないと思……

第63回国会 予算委員会第三分科会 第6号(1970/03/18、32期、日本社会党)

○田邊分科員 昨年の七月に同和対策事業特別措置法が公布をされたのでありますが、これはわが国にとっては同和対策上画期的な法律でありまして、政府はこの特別措置法に基づいて、逐次施策を講ぜられるべきものと考えておるわけであります。しかし、私どもが見るところでは、まだこの同和問題はいわば緒についたばかりでございまして、全国各地にいわれのない差別が存在していることはきわめて遺憾としなければならぬと思うのであります。そこで私は、この同和対策の中で一つの重要な柱である職業選択の自由の問題、就職の機会均等の問題に対して、この差別をいかにしてなくすかということに対して若干の質問をいたしたいと思います。  いま私……

第65回国会 予算委員会第五分科会 第1号(1971/02/19、32期、日本社会党)

○田邊分科員 郵政事業は、百年という長い年月を経て、今日国民の間に定着をいたしておりまするが、時代の変遷とともに、その内容についても逐次変えていかなければならぬ部面が出てきたことは申すまでもありません。しかし、たとえば独占的な郵便の業務の性格等から見て、国がその責任において今日まで事業を遂行してきたこともまたうかがい知れるところでありますが、近来、諸外国においても、いわゆる国の国営にによるところの事業体よりも、若干弾力性を持ち得るところの公社の組織によって郵政事業をやるということがかなり実施をされてきたのに刺激をされまして、わが国においても、郵政公社化の構想というものが打ち出されておったのであ……

第65回国会 予算委員会第五分科会 第3号(1971/02/22、32期、日本社会党)

○田邊分科員 私の地元の群馬県では、御案内のとおり、多目的ダムがかなり数多くつくられておるわけでありますけれども、先ほど山口鶴男君が八ッ場ダムについて質問したのではないかと思いますが、すでに建設がきまっておりまする草木ダムについて若干お伺いしたいと思うのです。  草木ダムについてはすでにかなりの準備が進んでおるように見受けられまするけれども、一番大きな問題は、どこのダムでもそうでありまするけれども、地元との補償の折衝がなかなか円滑にいかないことであります。それはそれなりに理由があると思うのでありまするが、草木ダムの場合においても、この補償問題が現在いまだ最終的な妥結を見ていない、こういうことは……

第65回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1971/02/22、32期、日本社会党)

○田邊分科員 いま堀委員の質問にもありましたが、最近老齢人口がふえてまいりましたけれども、それに伴うところの疾病も非常に多くなっておるわけでありまして、老人対策は国の全体の施策からいって非常に重要になってまいりました。したがって、われわれは、この老人問題について総合的な対策を講じてもらいたいと思っておるわけでございますけれども、その中でも、施設に入所できるところの老人については一応の手だてが講じられるようになってまいりました。まだまだ不十分な点が数多くありまするけれども、しかし、それはそれとして、また改善の道があると思うのであります。問題は、全国に散在するねたきり老人あるいはまた手足が不自由で……

第68回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1972/05/18、32期、日本社会党)

○田邊委員 各公述人の方々のお話を聞きましたが、最終的に替否の御意向はありまするけれども、いまの政府が出しておる案そのものでいいという方は八人の方々どなたもなかったように思いました。なるほどと思ったのでございますが、そこで、時間がございませんから簡単にお聞きをいたしますが、水野さん、これをどういう形で赤字対策を行なっても、一、二年でまた赤字になるという形ですね、医療費の値上げ等も予測されるわけですから。で、いろいろ病気にならないような方策をとること、いろいろな実はくふうなり努力が必要なんですが、しかし、医療費の値上げを見たときに、今後の赤字になるということは、これは避けられない。これは一体、端……

第68回国会 予算委員会第五分科会 第2号(1972/03/21、32期、日本社会党)

○田邊分科員 大都市圏の人口が稠密になってまいりまして、その生活やあるいは産業を円滑に行なうために必要なのは何といっても水でありますが、この水の問題は日本の今後の経済にとって非常に重要なことでございまして、私は西村大臣が前に建設大臣の当時に実はしばしばお伺いしたことがあるわけでありまするが、水需要の問題と水資源の開発の問題にしぼって簡潔に質問をいたしたいと思います。  建設省は昭和四十一年度から約五カ年の日時を費やしまして広域利水調査をいたしました。この第一次報告書というのを私いただいておるわけでございます。いままで民間に委託をしておったり、いろいろな産業計画会議やその他水の問題に対して論議を……

第68回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1972/03/18、32期、日本社会党)

○田邊分科員 社会保障の充実強化が叫ばれておる中で、特に老人に対するところの諸政策は、その中の大きな柱として注目を浴びているわけでございます。私は、この老人問題については、常日ごろから、大臣あるいは政府当局に対して所信をただしてまいりましたから、きょうはその多くを省かせていただきますが、しかし、その基本になりますところの老人問題は、ただ単に救貧なりあるいはまた老後の生活あるいは健康に恵まれないお年寄りに対して恩恵を与えるという形ではなくて、長く社会のために貢献をしてまいりましたお年寄りに対して社会全体が責任を負う、こういう立場でなければならぬと思います。したがって、老人問題のいわば帰結するとこ……


33期(1972/12/10〜)

第71回国会 予算委員会第五分科会 第4号(1973/03/06、33期、日本社会党)

○田邊分科員 日本列島どこを見ましても非常に都市化しつつある状態でありますが、われわれとしては、非常に過密過疎になりつつある現代の状態というものをこのまま放置するわけにはいかないというふうに前々から指摘をしてまいったのでありますが、政府の施策はこれに適応しないという状態でございます。  つい最近、田中総理は日本列島改造論を言っていますけれども、しかし、高度経済成長政策というものをそのままにしておいて、はたして列島改造ができるかどうかということについては、われわれは大きな疑問を持たざるを得ないわけであります。しかし、いずれにいたしましても、現在までの首都圏をはじめとする地域に人口が集中をしておる……

第72回国会 予算委員会第五分科会 第5号(1974/03/09、33期、日本社会党)

○田邊分科員 日本における水の需要は年々歳々非常に多くなってきておるわけですが、この広域利水調査第二次報告書によりましても、昭和四十五年における生活用水、工業用水、農業用水、合計をいたしまして一年間に七百九十三億トン余であるといわれておりますが、これが昭和六十年には千百六十億トンに達するだろう、こういう状態でありますけれども、今日から見て約五〇%の増加が見込まれるわけであります。したがって、われわれとしてはこの水需要の見通しを的確につかんで今後に対処することが望まれるわけでございますが、もちろんこれには、経済の状態、あるいは産業分布の状態、生活の様式の問題等いろいろな要素が重なってくることはい……

第72回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1974/03/07、33期、日本社会党)

○田邊分科員 政府は、異常な物価高の中で、これに対応して、犠牲をこうむっておる人たちに対して十分な手当てを講ずることが当然の成り行きでありますが、二月二十六日に生活安定に資するための緊急特別措置についてということで閣議決定いたしまして、生活保護世帯及び社会福祉施設入所者または老人、心身障害者、母子世帯等に対して特別な給付金を支給することをきめました。平均二千円ということでございまして、まことに内容は乏しいものであります。ちょっと数字をお伺いいたしまするけれども、私のほうで先に言います。この内容で生活保護被保護者に対するところの特別一時金は、対象者は約百十四万人、それに要するところの経費十五億四……

第72回国会 予算委員会第四分科会 第3号(1974/03/07、33期、日本社会党)

○田邊分科員 大臣御承知のとおり、戦後公営ギャンブルが非常に盛んになってまいりましたが、これによっていろいろな面における弊害が起きてきております。自殺者が出たり一家倒産になったり、いろいろな社会的な悲劇がたび重なる、こういう事態でございます。そういう中で、この公営ギャンブルを廃止すべきであるという世論が非常に高まってきておることは御案内のとおりであります。したがって、政府もこれを受けて三十三年の閣議了解等によって、今後公営ギャンブルの数をふやすことはしない、その後における長沼答申も、数はふやすべきでないというこういう考え方を披瀝されておるわけであります。  この精神は、いま申し上げたようにこの……

第75回国会 予算委員会第五分科会 第1号(1975/02/24、33期、日本社会党)

○田邊分科員 水の問題を御質問いたします。  毎年実は質問しておりますが、仮谷さんが前に建設政務次官のときも私質問したわけであります。  いま、御承知のとおり大変なスタグフレーションと言われるむずかしい時代になってまいりました。総需要抑制を続けているわけですが、これから先もいままでのような経済の高度成長は望めない、低成長という形になってまいります。特に資源は有限であるという、これは何も油に限ったわけじゃございません。それに関連をいたしまして、もう電気にいたしましても、あるいは水にいたしましても、いずれにいたしましてもそういう有限な資源というものに対するこれから先の求め方、使い方については慎重な……


34期(1976/12/05〜)

第80回国会 予算委員会第五分科会 第2号(1977/03/12、34期、日本社会党)

○田邊分科員 水の問題についてお伺いいたします。  近年、非常に都市化が進み、そしてまた生活様式が変わってまいりましたので、水の需要というのは年々増加の一途をたどっておるわけであります。たとえば家庭にいたしましても、水洗トイレの普及、あるいはまた事業所で使うところの水、洗車、あるいは世帯自身がだんだんと分化をしている、こういうような要因がございますから、この需要は増加こそすれ減ることはない、こういう状態であります。しかし、いわばそれに対するところの水の供給というのは限度があるわけでありまして、福田総理の言うような、いわば資源有限であることは、これはもう事実であります。日本は降水量は多いのですけ……

第80回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1977/03/11、34期、日本社会党)

○田邊分科員 日本の労働者の職場が非常に環境が悪いために各種の労働災害が起こっておるのですが、特に戦前からの劣悪な労働環境の中でクロム、じん肺、最近はまたベンチジン等のいわば職業病というものが非常に発見されてきたわけですが、この際、ひとつ近代的な労働環境を確立するためにも、これらの労働災害というものに対して、徹底的なメスを入れて、その原因を探求、実情の調査、その対策を講ずるということは理の当然だろうと思うのですが、ひとつその御用意があるかどうか、まず大臣に伺いたい。
【次の発言】 そこで、これから先のいろいろな予防や対策は当然のことですけれども、いままで実は発見をされなかったもの、また発見をさ……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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