このページでは中川一郎衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。中川一郎衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○中川(一)委員 時間もおそくなりましたし、長時間にわたって御質問もございましたので、私は繰り返しません。 非常に北海道の冷害が深刻である。私も、先般の衆議院の農林委員会並びに災害対策特別委員会の調査団の方々とともに現地を見てまいりました。私のうち自体が農村でありますので、よくその実態を見てまいりましたが、非常に深刻であります。それに対して農林省もいましかるべくそれぞれ御措置をいただいておるようでありますから、それにまた、いろいろと先ほど来御質問もございまして明らかにされておりますが、一つだけ、私の見るところでは、いまの天災融資法並びに激甚法では救えないのではないか、これを改正して、特例法を……
○中川(一)委員 ただいま当面する政府管理飼料の問題、あるいは生産者乳価の問題、学校給食の問題をそれぞれ御質問がございました。私どもも、政府管理飼料の問題については、値上げをいまの時期にされては非常に困る、昨年の乳価決定のときにも、今年の乳価決定のときにも、値上げをしないにもひとしいような、わずか二円しか上がっておらない、そういった時期に、物価値上がりその他を考えても、飼料だけ上げられたのでは、もう参ってしまうというのが酪農民の声であります。これは十月九日の委員会にかけられるそうでありますから、これはひとつ政府において善処方をお願いいたしたいと思います。 市乳の乳価の配分の問題についても、も……
○中川(一)委員 オリンピックの非常にめでたい時期に、みんなうきうきしているときに、こんな質問をしなければならぬことを非常に遺憾とするものでありますけれども、先ほど細田委員から御報告がありましたように、北海道の冷害は深刻そのものであります。集中豪雨、さらに低温による冷害、それから湿潤、日照不足、それから最後にきめ手となったのが霜害、そして凍害、もう踏んだりけったりの状況であります。被害総額は約五百億と推定はされておりますけれども、それは平均的な数字でありまして、これが個々の農家あるいは農村に入ってまいりますと、全くゼロ、壊滅的現況であります。この点について、ただいま芳賀委員から、天災融資法ある……
○中川(一)委員 まず第一番目に御質問を申し上げたいのは、このたびの天災は、北海道の史上でも最高と言われる大きなものであります。この原因は、気象条件によることはもちろんでありますけれども、そのほかに、いままでとってきたところの北海道の農政のあり方が、この冷害に対してきわめて弱かったのではないか。たとえて言いますならば、熱帯作物である水田が北海道にどんどん広がって、そして寒冷農業に適したところの酪農がきわめておくれておる。政府のとっておる措置も、酪農と寒地農業についてはきわめて手薄である。水田については土地改良あるいは試験研究、共済制度あるいは価格制度と、すべてにわたってあたたかい措置があります……
○中川(一)委員 開拓問題はきわめて重要な問題であると私は思っております。と申しますのは、人道上の問題が一つございます。もう一つは、国の使った資金がむだになっておるという二点からであると思います。そういった意味において、卜部委員が事こまかに御質問されましたので、私からいま特に申し上げることはございませんが、ただ一つ、ほんとうに農林省がその後とっておる営農振興計画あるいは開拓者離農対策、再整理等、矢つぎばやにいろいの施策をとってこられたことに対しましては、非常に敬意を表するものでございますが、これらの政策だけでこの戦後の開拓者のあと始末ができると考えておられるかどうかということについて、はっきり……
○中川(一)委員 わが国の農業は、経済の中にあってひずみのどん底にあるといわれておるわけでございます。また、その中にあっても、酪農の振興ということは、生産者あるいは関係団体から強くその振興を要望せられておったのでございますが、今国会におきましては、酪農法の一部改正、あるいは草地改良事業のための農地開発機械公団法の一部改正、あるいは土地改良法の一部改正による草地の改良促進等、いろいろな施策を農林省当局においては政府案として御提出になられ、その一環として、原料乳の不足払いの、正式には加工原料乳生産者補給金という、私どもからいうならば、りっぱな法律案を提出いたしていただきまして、委員の一人として、ま……
○中川(一)委員 主として政務次官にお尋ねいたしたいと思います。 先ほど松浦委員から話のありましたように、ことしの冷害は、昨年の冷害に引き続く冷害だということで、重大な問題があるわけでございます。ことに一昨日、二十九日の霜害あるいは冷凍害という問題は、北海道の農民にたいへんな恐怖を与えておるわけでございます。そこで、それに対して政府はいち早く冷害対策本部をつくって、これが対策に苦心をしておられることに対しては、非常に敬意を表するものでありますが、一体、政府は冷害対策本部にどのくらいの予算を計上しておるのか。ただ人をかき集めただけであっては意味がないと思うのでありますが、冷害対策に対しての予算……
○中川(一)委員 農安法についてのいろいろこまかい点については、それぞれ両先生から質問がありましたが、私は、農安法がなぜ制定をされて、そして過去十数年にわたってその目的が達成されてきたかどうかということについて、まず、大きな目で質問をさしていただきたいと存じます。 第一条に、「この法律は、米麦に次いで重要な農産物の価格が正常な水準から低落することを防止し、もって農業生産及び農家経済の安定に資することを目的とする。」と書いてございます。ところが、昭和二十九年から一つも値段は上がっておらない。一方、物価、あるいは賃金、あるいは農産物パリティ指数、すべてが六〇ないし七〇、ものによっては一〇〇%以上……
○中川(一)委員 昨年北海道はたいへんな冷害で、農林省関係当局からあたたかい御指導、御指示をいただきまして、何とか年越しをいたしました。ところが、ことしの春さきから、ことしもまた天保以来の飢饉だといわれて心配しておったのですが、幸いにしまして、それほどの災害でなかったことは非常に喜ばしいところでありますけれども、局地的には天保以来の飢饉ともいうべき災害をこうむっておるわけでございます。北見地方の水稲、あるいは上川地方の北部あるいは十勝の豆等、それぞれ相当局地的な被害をこうむっておるのでございますが、これに対して農林省はどういう現状のつかみ方をし、そしてまた、これに対してどういう対策を講じようと……
○中川(一)委員 関連して一つ、二つお尋ねいたしたいと思います。 長官は、この前のスケソウダラの輸入のときに、われわれの猛反対を押し切って、大手業者の味方をしたというか、無理な輸入をあえていたしたことは、すでにどなたも知っているところだと思います。それに関連して、例の北転船の問題も、五十二隻の小さな業者のものは北転船をやってしまったけれども、八隻の大手業者のものだけはいまなお温存さしておる。これも大手業者から何かあったかどうかわかりませんけれども、世間では、水産庁のやり方はきわめて妥当を欠いておるという非難が強いのでありますけれども、この点について、三カ年計画でやるということをはっきりきめて……
○中川(一)委員 ただいま議題となっております北海道寒冷地畑作営農改善資金融通臨時措置法について、以下数点御質問申し上げたいと存じますが、それに先立ちまして、池田内閣以来、所得倍増ということで非常な経済の発展を見たことは、まことに御同慶にたえませんが、その中にあって、農村の経済のひずみの是正ということが今日の大きな課題になっております。特に畑作農業というものの現状が非常に憂慮される事態にあるのではないか。と申しますのは、最近とみに外国との貿易の自由化によって、農産物価格が非常に頭打ちをされておる。これが畑作農業における一つの大きな課題であろうと思います。もう一つは、いま議題となっておりますこの……
○中川委員長 これより会議を開きます。
まず、湯山勇君外二十一名提出、学校給食の用に供する牛乳の供給等に関する特別措置法案を議題とし、提出者から趣旨の説明を聴取いたします。
【次の発言】 湯山勇君。
【次の発言】 次に、内閣提出、野菜生産出荷安定法案及び農業災害補償法の一部を改正する法律案の両案を一括議題とし、趣旨の説明を聴取いたします。坂田農林大臣。
【次の発言】 以上で両案の趣旨の説明は終わりました。
質疑は後日に譲ることといたします。
【次の発言】 続いて、農地管理事業団法案を議題といたします。
質疑の申し出がありますので、順次これを許可いたします。松浦定義君。
○中川委員長 これより会議を開きます。
農地管理事業団法案を議題といたします。
質疑の申し出がありますので、順次これを許可いたします。芳賀貢君。
【次の発言】 次会は来たる十七日開会することとし、本日はこれにて散会いたします。
午後一時三十二分散会
○中川委員長 これより会議を開きます。
野菜生産出荷安定法案を議題といたします。
本案について政府委員より補足説明を聴取いたします。小林園芸局長。
【次の発言】 以上で補足説明を終わりました。
十二時三十分より再開することとし、これにて暫時休憩いたします。
午前十一時二十六分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
農地管理事業団法案を議題とし、質疑を行ないます。松浦定義君。
【次の発言】 芳賀貢君。
【次の発言】 次会は明二十五日開会することとし、本日はこれにて散会いたします。
午後三時四十一分散会
○中川委員長 これより会議を開きます。
農林水産業の振興に関する件について調査を進めます。
質疑の申し出がありますので、順次これを許可いたします。大石武一君。
【次の発言】 舘林局長に委員長から申し上げますが、この件について国民が非常に危惧しておる点が多いと思うのです。いま中村委員から御要請のありましたそういう点は心配ないという点を、いろいろ科学的に検討なさったあなた方の見解に基づいて、新聞社にあらためて発表される御意思はありませんか。
【次の発言】 兒玉末男君。
【次の発言】 次会は明二十四日開会することとし、本日はこれにて散会いたします。
午後零時十八分散会
○中川(一)委員 いま壽原委員から御質問があったわけでありますけれども、もう一つ激甚災害と一般災害との関係において国民の声としてあるのは、全国的な広がりを持たなくても、地域的な規模は小さくても、個々のものをとってみると非常に激甚な災害を受けておる、こういうものも激甚災害として見るべきではないか。地域的な広がりが大きく、あるいは全国的な規模が大きければ、被害の程度が少なくても手厚い保護を受ける、こういった矛盾に対する声があちらこちらで出ておるわけでありますが、今回の災害を機会にというわけじゃありませんけれども、財政その他も考慮して、そろそろ、そういった規模としては小さいけれども被害程度の強いもの……
○中川(一)委員 関連して、二つほどこの際質問しておきたいと思います。 一つは、先ほど開発庁の事務次官から土地改良の促進というお話がございましたが、ことしの冷害でも、土地改良をやったところは非常に冷害の被害を免れたという例があちらこちらであるわけであります。いままで北海道の土地改良というのは、芳賀先生あたりががんばったせいかもしれませんが、水田地帯にばかり入っておって、水田地帯の面積がさっきも二十四万町歩で、全体の約二分の一か四分の一しかないというその地帯に、八割五分から計算によっては九割程度の土地改良予算が入っておる。四分の三にも相当する畑作地帯には一割か一割五分しか入っておらないというと……
○中川(一)委員 北海道の冷害がたいへんだということは、すでに先ほど地元の方々もお話があったわけでありますが、ここでひとつお伺いしておきたいと思いますのは、ことしは冷害に弱い作物が非常に伸びておる。ほんとうは冷害に強い作物が伸びておらなければならないのに、冷害に弱い作物が伸びたということは、過去の農政において何か誤りがあったのではないか。大豆であるとか、お米であるとか、アズキであるとかいうようなものが飛躍的に伸びておる。引きかえて、バレイショのごとき、あるいはビートのごとき冷害に強い農作物が伸びないということは、価格対策あるいは品種改良その他すべて農政一般にわたって反省すべき点があったのではな……
○中川(一)委員 熊谷委員に引き続きまして二、三お尋ねいたしたいと思います。 ただいま長官のお話によりますと、マグロ・カツオあるいは以西底びき、二つに限ってとりあえずやり、逐次その他の業種についても及んでいくという話でありますが、法律の目的のところに、「特に必要であると認められる業種に係る中小漁業」と書いて、それを裏づけするように、第二条の二項の二番目に書いてあるのでありますが、「中小漁業者の相当部分の経営が不安定となっており又は不安定となるおそれがあるため、」、こういうふうにしぼってあるわけです。長官の言うような全体の業種に及ぶのだということであるならば、こういう締めつけをしておかないほう……
○中川(一)委員 私はいままた問題になりそうになっております福島交通の問題について、二、三運輸省の見解をお伺いしたいと思います。 先般日本全国を驚かせるような会社解散、あるいは全員解雇というような問題が起こったのでありますが、その後当委員会から現地調査をいたしまして実態を調査するとともに、善後策を講じなければならないと言っておったときに、会社は再度やるんだということでほっといたしたのでありますが、その後また数多くの首切りをやるというところから端を発しまして、この二十二日からストライキ、会社側はこれを受けて二十三日からはロックアウトをするというようなことも承っておるのでありまするが、まず運輸省……
○中川(一)委員 板川委員に続いて二、三運輸行政についてお尋ねいたしたいと存じます。 板川委員から先ほど、中曽根ラッパという話がありました。そのラッパは一体どのくらい響いておるのかということでありますが、末端を回ってみますと、中曽根さんが運輸大臣になってから非常に陸運行政その他の官庁が引き締まってきたということを耳にいたして、非常に喜んでおるわけであります。河野さんも建設行政を引き締めをした、活を入れたということで有名であり、非常に好評を得ております。ひとつ中曽根大臣にも、河野さん以上の力というか、行政を運輸行政の中に入れていただきたいというふうに感じます。今日までとってきたことは非常にけっ……
○中川(一)委員 私は、札幌市における高速軌道について、若干この際質問をいたしたいと存じます。
去る三月十五日付をもって、札幌市から、札幌市の北二十四条から平岸に至る間の高速軌道の申請が出ておると思うわけでありますが、この軌道は、一九七二年、昭和四十七年に、冬季オリンピック大会が開催され、これに間に合うようにということで準備を進めておるわけでありますが、この認可申請に対して、運輸省においては目下審査中と存じますが、審査の経緯並びに認可の見通し等について、まずお尋ねをいたしたいと存じます。
【次の発言】 早期にいたしたいということで、まことにけっこうでありますが、地元の新聞に、六月中旬ごろには……
○中川(一)委員 私も二、三追加質問をいたしたいと思います。
今回の地震は、関東大震災に次ぐ強度な地震であったということであります。しかも新聞その他によりますと、太平洋には環地震帯というのですか、地震帯がある。今回の地震は、昭和二十七年に次いで、日本では一番人口の少ない北海道、東北地方を襲ったわけでありますが、将来、日本の人口の一番多い東京や大阪方面にも、これに似たような地震が起こる可能性があるかどうか、気象庁、ひとつ見通しを、この機会にお聞かせいただければと思うわけであります。
【次の発言】 いま気象庁のお話しのように、これに似たような地震が、人口の多い東京や大阪にも起きる可能性があると、……
○中川(一)委員 時間もありませんので、さらにまた同僚委員から詳しくそれぞれお話がありましたので、二、三の点だけ、この機会にお尋ねしておきたいと存じます。 特に何といってもいま国民全体が、あるいはわが党、与党含めて、超党派的に激甚災害に早く指定すべきだということをこいねがい、また主張いたしておるわけであります。当委員会も、地震の起きた翌日の十七日と、先週の二十二日でありますか、二回にわたって開会いたしまして、それぞれ政府の見解をただしたわけでありますが、きょう聞いておりますと、総務長官のお話は、何か前よりも後退した一ような気がいたすわけであります。特に前回の二十二日には、きょうの閣議において……
○中川(一)委員 ただいま報告のありました、国鉄諮問委員会から答申のありました問題について御質問をいたしたいと存じます。 御報告にありましたことを裏返しますと、八十三線二千六百キロは、これを廃止して自動車輸送に転換すべきだという結論になるようであります。私どもから見るならば、これはたいへんな間違いではなかろうか。国鉄が今日いろんな大きな問題をかかえておることは、よく承知をいたしております。通勤輸送の問題もありましょうし、あるいは国鉄がいろんな資金を必要とするのに、財政投融資等でもう少しめんどうを見る必要がなかろうか、あるいは昨日来新聞にも報道されておりますように、合理化をいかにすべきか、五万……
○中川(一)委員 ただいま委員長のお話もありましたように、国鉄問題について、この際二、三お尋ねをいたしたいと思います。
先般の国鉄諮問委員会の意見に次いで、今回また国鉄財政再建推進会議から意見書が出ております。けさの新聞の報ずるところでは、さらに引き続いて財政制度審議会から国鉄についての意見も出ております。このように審議会あるいは委員会等からいろいろ出ますが、政府としては、これを受けて、今後どういったスケジュールでもってこれを政府の案として決定するのか、そのスケジュール、今後の扱い方についてまずお聞きをいたしたいと存じます。
【次の発言】 その閣僚協議会なるものはいつごろ開き、いつごろ決定す……
○中川(一)委員 このたびの内閣改造にあたりまして、われわれは運輸大臣にどなたがなるであろうか、非常に大きな期待を持っておったわけであります。特に今回は実行型内閣として非常に優秀な方々が閣僚に名を連ねられまして、大きな期待を持っておったわけでありますが、中でもわれわれが多年尊敬しておりました、若くてしかも実行力のある原田運輸大臣が誕生したということは、まことに喜びにたえないところであり、また大きな期待を持つものであります。ただいま運輸行政をあずかるにあたって、非常に心強いごあいさつをお聞きいたしまして、重ねて頼もしく存じた次第であります。 そこで、最初でまことに恐縮でありますが、しかも、時間……
○中川(一)委員 今国会における重要法案の一つとしてのただいま提案になりました国鉄運賃法の一部を改正する法律案並びに日本国有鉄道財政再建促進特別措置法案でありますが、国民が非常に関心を持っておることは、繰り返して申し上げるまでもないわけであります。このように、物価については政府は公共料金は一切上げないんだという中に、国鉄だけは例外として認めなければならぬということであります。
そこで、まず国民が知りたいのは、なぜこういった赤字ができたのか、この点をお尋ねをいたしたいと思うわけであります。
【次の発言】 その点について、国鉄総裁としての御答弁をこの機会に承っておきます。
○中川(一)委員 私は、国有鉄道の今回の問題について審議をいたしたいという気持ちでおるわけでありますが、これは同僚委員すべての気持ちであるわけであります。しかるに、先般来の理事会の決定とかで、まだ委員会が開会するに至らない。これは、私は憲法にも違反するような大事な問題じゃないかと思うのであります。それは、昨日の公報にりっぱに、本日は十時半から開会をする、しかも、それらの法案の内容まで書いて、われわれはその公報をいただいておるわけであります。そこで、十時半に私は発言の機会が与えられるものと思って待機をいたしておるのでありますが、一向に委員会が開会をされない。私は、国会議員の発言権あるいは委員会に……
○中川(一)委員 一つだけ森永委員にお尋ねをいたしたいわけですが、日本国有鉄道諮問委員会の委員でもあり、また、国鉄財政再建推進会議の委員もしていらっしゃいます、非常にりっぱな答申であり、意見書だと思っておりますが、ただ一つだけ疑問に思いますのは、ローカル線の扱い方が二千六百キロ、八十三線でありますか、これを切るべしという意見があるわけであります。この点はわからないわけでもありませんけれども、日本のいまの経済その他を考えてみまして、過密、過疎という問題が非常に大きいわけであります。そういった点からいくと、どうもこれは過ぎた切り方ではないかというふうに思うわけです。東京あたりの通学のための鉄道につ……
○中川(一)委員 私は、新幹線を含む青函隧道と並んで、日本の自動車輸送についての高速自動車道について質問いたしたいと存じます。 先ほど来、箕輪委員の質問で明らかになりましたように、新幹線を含む計画は四十五年から着工になるかもしれない、そして、しかも六、七年で完了する予定もあるということになるわけであります。ところが、自動車高速道のほうは、いまの昭和三十二年にできました法律の中にも予定線にすら入っておらない、それから全国総合開発計画の中にも入っておらないという片手落ちの感じが私はするのであります。国鉄がそこまできておるのでありますから、自動車道についてももうそろそろ、少なくとも何らかの見通しを……
○中川(一)委員 佐藤総理が沖繩に参りまして、沖繩の返還なくして日本の戦後はないという名せりふを吐かれました。自来、沖繩問題は非常な話題を呼び、明るい見通しもあるのではないかというところまで来たことは、まことに御同慶にたえないところでありますが、その陰に隠れて、沖繩問題より以上大きな北方問題が今日まで等閑視されてきたことは、まことに遺憾であり、この問題を解決せずしてまさに日本の戦後はないという感じがいたすわけであります。 そういった背景の中に今回北方領土問題対策協会法案が提案されたということは、その一歩前進としてこれまた同慶にたえないところであり、また、政府の熱意には敬意を表するものでありま……
○中川(一)委員 時間がありませんので簡潔に申し上げますが、今度外務大臣がアメリカに行かれることについては、国民が非常な関心を持っております。それは沖繩問題についてでは当然でありますが、日本では沖繩問題と並んでやはり北方問題が非常な関心事であり、今後またますますこの問題は盛り上げていかなければならないと思います。 そこで、北方問題については、ソビエトとの関係が大事なことはもちろんでありますけれども、この領土問題が、ソビエトは、択捉、国後についてはソビエトのものであり、日本は日本のものであるというふうに、大きく主張が分かれて今日に至っております。そのきめ手となるのは、何といってもサンフランシス……
○中川政府委員 こういった大事な問題は、各省が協力してやらなければならぬことは御指摘のとおりだと存じます。特にこの新しい計画は規模が大きいものでありますから、今後ともより一そう各省緊密な連絡をとってまいりたい。また、過去の新幹線について二度、三度と予算の面で変更があったことは事実でございますが、これも物価の上昇あるいは土地の騰貴というような異常な事態もあったことでありまして、しかし、これは必ずしもいいことではありませんので、今後は計画の上において変更のないように、これまた最善を尽くしていくべきであろう、このように思います。
○中川説明員 山中構想のフリーゾーンには、私は二通りあるんじゃないかと思います。一つは、いま局長が御説明いたしましたように、ドルで物が買えるようにというゾーンをつくったらどうかということなんでありますが、これは特別ゾーンをつくらなくても、両がえ所で目的が達成される。山中構想がこの制度によって十分達成できることが一つ。もう一つフリーゾーンの考え方として、沖繩のように観光客が非常に多い、これからまた民生安定なり産業が発展していく上においては、関税のフリーゾーンといいますか、高級な国際物資が税金がかからずに買えるようなことをもってお客さんをたくさん沖繩に呼んだらどうかというような意味の構想もあるよう……
○中川政府委員 ただいま議題となりました昭和四十二年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)外三件並びに昭和四十三年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書外三件の事後承諾を求める件につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和四十二年度一般会計予備費につきましては、その予算額は五百三十億円であり、このうち、財政法第三十五条(予備費の管理及び使用)の規定により、昭和四十二年四月二十八日から同年十二月二十二日までの間において使用を決定いたしました金額は二百八十八億四千百八十二万円余であり、これにつきましては、すでに第五十八回国会にその事後承諾を求める件と……
○中川政府委員 なるほど、当初から計画されて売り払いをすることが望ましいことであろうと存じます。しかしながら、いま大蔵省の事務当局から説明ありましたように、年度当初に予見というか、はっきりした予測が、数量、販売方法等についてはっきりしたものがない場合、こういった方法をとったのでありますが、これは必ずしもいい方法とはいえない面もあろうかと存じます。できるならば、年度当初において計画的に販売ができるように努力はいたしたいと存じますが、過去についてはそういう事情もあり、あるいは今後についても予見しがたい場合もあろうかと存じますので、御了解をいただきたいと存じます。
○中川政府委員 昭和四十三年度大蔵省主管一般会計歳入決算並びに大蔵省所管の一般会計歳出決算、各特別会計歳入歳出決算及び各政府関係機関収入支出決算につきまして、その概要を御説明いたします。 まず、一般会計の歳入決算について申し述べます。 昭和四十三年度の歳入決算額は、五兆八千三百六億六千五百六十一万円余でありまして、歳入予算額に比較いたしますと、千二百五十九億二千九百十八万円余の増加となっております。 以下、各部について簡単に申し述べます。 第一に、租税及び印紙収入でありますが、その決算額は、四兆七千九百四十二億八千二百八十一万円余で、予算額に比し百四億七千百十八万円余の減少となっており……
○中川政府委員 この問題につきましては、前回大臣もお答えいたしておりますとおり、決して好ましい問題でないというよりは、遺憾しごくな扱いであったかと存じます。そういう事件を起こして、判決がない場合は何をしてもいいのかという御指摘でございますが、先ほど説明いたしましたように、理事という重要な職をやめておるということはかなりきびしい措置である。月給についても十五万円から十二万円ということになると、二割方は実質的減俸というかっこうになっておる、しかも、身分的には嘱託という、理事とは相当変わった処分が実質的にはなされておる。この辺はひとつお認めをいただきたいと存じますけれども、いずれにしても、一審、二審……
○中川説明員 わかりました。
【次の発言】 ただいま華山委員御指摘の点は、概括的に申し上げますと御指摘のとおりだといわざるを得ないのではないかと思います。ただ、人事院の勧告が、先ほど次長が申しましたように、幾らになって、その額がどこにきまるか、あるいはまた、今度の稲作奨励金二百三十八億といっておりますが、これはいい米をつくった人を中心にして考えております予算でありますし、これもどの程度になりますか、秋になってみなければ、供出してみなければわからないという不確定要素もあります。それと、事務的経費の節約で幾ら出てくるか、これも年度末近くになって、秋になってみなければわからない、このように不確定要素……
○中川政府委員 御承知のように、前の五カ年計画は六兆六千億でありますから、それに比べて十兆三千五百億というとかなり大きなものではありますけれども、国の財政経済もかなり伸びておりますので、それほど国の財政経済に大きな影響を及ぼすとは考えられませんが、前向きにやっておりますので、これの財源措置等、これからくふうをしなければならぬ問題は若干残っておりますけれども、これらについては昭和四十六年度の予算までには明確にして御提示申し上げたい、かように考えております。
【次の発言】 ただいま回答いたしました前半がそういうつもりであったわけでございますが、前の計画は六兆六千億で、今度のものは十兆三千五百億とか……
○中川政府委員 お答え申し上げます。 研究学園都市地区における関連公共事業につきましては、ただいま御指摘のとおり、首都圏、近畿圏及び中部圏の近郊整備地帯等の整備のための国の財政上の特別措置に関する法律の適用を受け、地元市町村に対し補助率のかさ上げ措置がなされるのは当然でありますが、さらに、国は起債の充実等別途の財政措置についてつとめることとし、また、日本住宅公団の施行する事業と関連の深いものについては、同公団において立てかえ施行の措置を講ずる等、地元負担をなるべく緩和するよう全力を尽くして御指摘にこたえてまいりたいと存じます。
○中川説明員 このほうの所掌は大蔵省の直接の担当には相なっておりませんので、農林省あるいは厚生省で結論を得ましたときには、大蔵省として協力することにやぶさかでないことだけははっきり言えると存じます。ただ政治家として、公害にあった米だから買わないということについて、残酷ではないかという気持ちはそのとおりだと思いますが、食糧にならぬものを食管で買うというところにもまた問題がある。しかし、農家の気の毒なこともわかりますので、厚生行政で、あるいは補償問題でこれを解決するという道もあろうが、どちらの道でやるのが適当かを検討して、農家に被害を与えないように政府として措置をとるという態度が必要であろうかと存……
○中川政府委員 先般、大蔵政務次官を拝命いたしました。当委員会の皆さんにはことのほか御指導、御協力をお願いいたさなければならない私でありますが、何とぞよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○中川政府委員 ただいま議題となりました国税通則法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を申し上げます。 政府は、昭和四十五年度税制改正の一環として、最近における社会、経済の諸情勢の進展に即し、納税者の権利救済制度の整備充実をはかることが必要であると考え、この法律案を提出いたした次第であります。 以下この法律案につきまして、その大要を御説明申し上げます。 第一に、国税に関する審査請求については、現在、各国税局に置かれている協議団が審理を行ない、協議団の議決に基づいて国税局長が裁決することになっておりますが、今回の改正では、課税等の処分に関与する税務の執行系統から切り離……
○中川政府委員 それは当然であろうと思います。
【次の発言】 いま国税庁長官から御説明申し上げましたような事情で、特殊な税務大学校の創設というようなことがあり、また時期がちょうど年度末に近いところから、こういった三・四%と若干高くなっておりますが、欠員を生じておるわけでありますが、年度が変わりますれば充足をして、税務に遺憾なからしめたいというふうに思っておりますので、御了承いただきたいと思います。
【次の発言】 広瀬委員の御指摘はまことにもっともだと私も思います。実は先般就任をいたしまして、郷里であります北海道の国税局を見てまいりました。御指摘のように事務量が多い。のみならず、どちらかというと……
○中川政府委員 ただいま議題となりました空港整備特別会計法案につきまして、提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。 政府におきましては、従来から、公共の用に供される空港の整備又びその円滑な管理運用につとめてまいったのでありますが、これらの事業につきまして、昭和四十五年度以降特別会計を設置し、一般会計と区分して経理することとし、もって空港の整備の促進等に資することが適切であると認められますので、ここに、この法律案を提出することといたした次第であります。 次に、この法律案の概要について御説明申し上げます。 第一に、この特別会計は、空港整備法に規定する空港その他の飛行場で公共の用に供される……
○中川政府委員 堀委員のおっしゃるところ、まことにそのような感じがいたします。ただし、事務的な書き方としては、国が勝った負けたとはっきりしているところであり、形の上ではやはり却下になっておるわけですから、書き方としてはこういうこともやむを得ないのではないかと思いますが、今後の扱い方としては、見方によってはこれが国が当然勝ったというような形の中に入れられそうな誤解も受けそうに思えますので、これからの資料の書き方としてはもうちょっとここら辺のところはくふうすべきじゃないか、このように思います。
【次の発言】 お説のとおりだと思います。特に異議申し立てあるいは審査請求、まあ裁判まではわれわれの範囲内……
○中川政府委員 平林委員のおっしゃる気持ちは、われわれ政治家であります者にとっては同じ感じがいたします。したがって、今後大いに検討しなければいかぬものである。ただし、他とのバランスがこれまた大事でありますから、その辺はひとつ慎重に配慮しつつ前向きで検討すべきである、このように思います。
【次の発言】 この点につきましても、先ほど申し上げたように税制についてはきめこまかく、社会の条件、経済の発展、いろいろと配慮して定むべきものであり、特にこの点については産業構造がこれから人手不足、大問題だと思います。そういった立場からも配慮せよという貴重な意見であります。当然ひとつこれは検討してまいらなければな……
○中川政府委員 沿革的なものがあって、なかなか複雑ではあろうと思いますが、社会情勢も非常に変わってきたことであり、特に堀委員御指摘のように、タクシーが大衆の足と化しておることも事実ではないか。そういうことを勘案すれば、バスとの関係において考慮すべしという御意見も確かに傾聴に値するものだと思います。ですが、いま言いましたように沿革的なものもあり、また一般の乗用車との関連その他もありますので、これからひとつ慎重に検討してみるべき課題ではないか、このように思います。
【次の発言】 堀委員の御指摘も、この問題についてわからぬわけではございませんけれども、国民の側ということばを使っておられますが、関税に……
○中川政府委員 ただいま議題となりました経済及び技術協力のため必要な物品の外国政府等に対する譲与等に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 御承知のように、現行の法律によりますと、経済及び技術協力のため譲与等をすることができるものは物品に限られており、また、譲与等の相手方も、開発途上にある外国の政府とその機関、国際連合とその専門機関に限られておりますが、経済及び技術協力を効果的に実施するためには、譲与等をすることができるものとして、物品のほか、船舶、建物等を加えるとともに、譲与等の相手方につきましても、新たに国際連合とその専門機関以外の一定の国際機関を……
○中川政府委員 ただいま議題となりました日本開発銀行法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 この法律案による日本開発銀行法の改正の内容は、日本開発銀行の借り入れ及び債券発行の限度を自己資本の五倍から六倍に引き上げることであります。 日本開発銀行は、昭和二十六年四月に設立されて以来、長期資金の融通により、わが国経済の再建及び産業の開発の促進につとめてまいっているのでありますが、昭和四十五年度の財政投融資計画においても、同行の貸し出しは三千百七十億円を予定されており、これに債務保証を加えますと、昭和四十五年度末の同行の貸し付け等の残高は二兆八百五十億……
○中川政府委員 ただいま議題となりました利率等の表示の年利建て移行に関する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 御承知のとおり、わが国におきましては、金利の表示につきまして、主として日歩建てと年利建てとの二つが併用されており、表示方法が統一されていない状況にありますが、これは、国民的能率の観点から好ましいことではなく、また、最近における経済及び国民生活の著しい国際化の動きに即応するためにも、国際慣行に合った金利表示方式を整える必要が強く感じられるのであります。 このような背景のもとに、先般、公定歩合の年利建て移行が実施された機会に、金融界におきましては、各金融機……
○中川政府委員 ただいま議題となりました漁船再保険及漁業共済保険特別会計の歳入不足をうめるための一般会計からの繰入金に関する法律案につきまして、提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。 昭和四十三年度におきまして、海水の例年にない高温等により全国的にノリの被害が異常に発生し、これに伴い漁船再保険及漁業共済保険特別会計の漁業共済保険勘定の保険金の支払いが増加したため、同勘定の支払い財源に五億六千七百五十五万円の不足が生ずる見込みでありますので、昭、和四十五年度において、一般会計からこの金額を限り、同勘定に繰り入れることができることとしようとするものであります。 なお、将来この会計の漁業共……
○中川政府委員 非常にむずかしいというか高度な御質問で面くらうわけでありますが、御承知のように、日本経済は戦後何にもなかったところから非常な充実がはかられてまいりまして、最近においては過熱というか、あまりにも伸び過ぎるというところにきておると、一口で言えば言えると思います。そこで、大きくなった喜びはありますけれども、大きくなっただけに、それぞれ大きな問題がいろいろな面で出てきておる。そういった面を手直しをして、過熱による被害がないようにしなければならぬということが、一口で言えば言える日本の経済の状況ではないかというふうに思います。
【次の発言】 私も経済の再建というのはもう終わったのではないか……
○中川政府委員 先ほど来春日委員のお話を聞いておりまして、まことにごもっともな意見であると思います。そこで、この点政府も考えておるようでありまして、今回、公社債の一部について、事業債について金利の引き上げの改定を行なったというような点も、そういったことを配慮したからではないかと存じますし、今後とも最善の努力を尽くしたいと思います。
【次の発言】 広瀬委員の御指摘、私どもも政治家として、こういう高金利がいまだに日本経済の中にあっていいのかという疑問は持つわけでございます。しかしながら、銀行局長がいま御答弁申し上げましたように、今回は単純に移行するだけのことでありまして、法務省との関係もあり、また……
○中川政府委員 ただいま理財局長御答弁申し上げたとおりでありまして、万々そういうことのないように、特に準備資金から一般会計まで入れられるぐらい力がついてきたこの特別会計でありますから、けちなことは避けてまいりたい、こういうように思います。
【次の発言】 日本語はあまり得意ではありませんが、常識的なことでいうならば、力の足りない部分を援助して補い助けてやろう、こういうことではないだろうかと思っております。
【次の発言】 そのとおりだろうと思います。
【次の発言】 そのとおりだと思います。
【次の発言】 私にも御指名がありましたからお答えいたします。
御指摘のとおりであることはただいま局長申した……
○中川政府委員 ただいま議題となりました所得税法の一部を改正する法律案外四法律案について、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 最初に、所得税法の一部を改正する法律案について申し上げます。 政府は、今次の税制改正の一環として、最近における所得税負担の現状にかんがみ、その負担の軽減をはかるため、所得税の減税を行なうとともに、税制の整備合理化を行なうため、ここにこの法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案につきまして、その大要を申し上げます。 第一は、中小所得者の所得税負担の軽減をはかるため、課税最低限の引き上げを行なうこととしております。 すなわち、基礎控除及び配偶者……
○中川政府委員 この議論は自民党の中にもあるようでありますし、先ほど来お聞きしておりまして、非常に自信を持って言われておられる、何といいますか、貴重な意見であろうと思います。また、こちらのほうでも経緯的なこともありますし、急に変えるといっても支障があろうかと存じます。そういった点についてこれからさらに実態を調べ、推移を見て善処するように、前向きで検討いたしたいと思っております。
【次の発言】 確かに憲法問題からいっても、特定の宗教に国が、何と書いてありますか、便益を与えてはならないという趣旨からいっても若干、「神仏用に供されるもの」という書き方はいかがかという気がいたします。またこれに税金をか……
○中川政府委員 しろうとでありますが、私から補足して……。 第一番目は、いま御指摘の点は、従来からもそれをやってきたということです。今度変えましたのは、さっきの発動の時期についてでありまして、こえるおそれがある場合を加えたということが変わっている点であるということが、まず申し上げたい第一点です。 それから、率は一〇%以上はかけられないわけですから、一〇%が限度。現在の価格は四百二十二円が限度になっているわけです。輸入価格が四百二十三円になったとすれば、かりに五%まけたとすれば、四百二十二円よりずっと安い値段になる。あるいは一%まけても安くなる。ですから、こえた分の一円を税金でまけて四百二十……
○中川政府委員 言われるごとく、論理的に正しいわけでございます。やはり外国からも入れやすくすること、そのかわりこっちからも出ていくという競争力をつけて健全な発展をしていくということは当然のことであろうと思います。一ぺんにそこまで持っていけるかどうか、国際環境その他を見つつ、そういう方向に努力していくべきだと思うのであります。
【次の発言】 ちょっと食い違いがあるので、いまの価格というのは入ってくるCIF価格の上がり下がりを見ないと、市場価格で課税しているわけじゃないのですから、入ってくる業者との契約で、きょうはあの会社とはこうだという、会社によっても違うし、国によっても違う、その日によっても違……
○中川政府委員 卑下する必要のないりっぱな主税局長が、主要な項目として税制調査会にはかって何らかの結論を得るようにやりたいと言っておることでありますから、間違いがなかろうと思いますし、私どもも微力ながら、これは大事なことでありますので、全力を尽くしたいと存じます。
○中川政府委員 物価問題は、ここ数年来政治課題の最上位のランクにあるわけでありまして、どこにいっても物価、物価、国会の論議も物価でどれくらい論議しておるかわからないくらい重要な課題であります。また政府にとっても、物価といわれるたびにひやひやし、理屈抜きに何とか批判に応じなければならぬという課題でありますので、わが佐藤内閣においても、この点については力一ぱい入れておることは事実だろうと思います。 そこで、物価の高くなる最大の原因は、私どもの承知しておるところでは、経済の過熱、異常な伸展がそもそもの原因ではなかろうかというところから、ことしの予算編成においても、景気を刺激しないように、どちらかと……
○中川政府委員 そういういま御指摘のような比較をしますと、一見矛盾があるような気もいたしますが、利子・配当のほうについては別の意味からこういった特例といいますか、従来までは一五%、あるいは今回は二〇、さらに二五というようなことになっておるわけであります。その点からいくと、もう一つ矛盾といえば、けさほど来問題になっております少額不追求の五万円、五万円以上収入があったものは所得のほかに累進して計算される。ところが利子の場合であるならば、二〇%さえ、あるいは一五%さえ納めておけば累進にならない、分離という道があるわけです。これを比較してみてもおかしいじゃないかという議論があるのと同じように、利子・配……
○中川政府委員 ただいま議題となりました清酒製造業の安定に関する特別措置法案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 御承知のように、清酒製造業界におきましては、過去三十年近く、食糧管理制度のもとにおいて原料米の割り当て制度が続けられ、実質的な生産調整が行なわれてまいりましたが、昨年五月、自主流通米制度の発足に伴い、この永年にわたる業界秩序の基盤が大きく変化いたしました。この結果、従来、一種の財産価値を有しておりました基準指数は、その資金調達の際の担保的機能や転廃業の際の譲渡価値を失うこととなり、清酒製造業者の金融力等にも著しい変化が生じ、ひいては酒税の確保に影響を与えるこ……
○中川政府委員 この問題は非常に私は興味のある問題だと思って見ておるわけでございます。と申しますのは、いま御指摘のとおり、日本の経済において物価を何とか押えなければいかぬというのが最大の課題であります。その場合、農産物をはじめとして、流通過程のコストが高いということが非常な問題になっておるわけであります。農産物などにおいてもどうして流通過程ではあんなに高いんだろうか、できるならば生産者と消費者が直結をするということをくふうせなければならぬのじゃないかという議論が一方にはあるわけですが、それがなかなか進まない。 そういう中で酒においてこういった形が出てきたその背景は何であろうかというと、一つは……
○中川政府委員 ただいま御指摘のあった点は、この制度における非常に重要な多年の懸案であろうと存じます。そこで御趣旨もわかりますし、何とか前向きで検討いたさなければならぬ大事な事項であろうと存じますが、何分にも経緯もあり、またほかに波及する点もある、正直に言って財源もかなりのものになる等のむずかしい問題もあることも率直に認めなければならないと存じます。いずれにしても、せっかくの御指摘であり、理論的にもまた考えなければいかぬところもあると存じますので、山村政務次官等とも検討して、できるだけひとつ前向きでこの問題と取り組んでいきたい、このように思います。
○中川政府委員 日本ではいろいろな課題がありますが、住宅問題はその中でも最重点に置かなければならない大事な問題だと存じます。したがって、国においても住宅政策については相当力を入れておりますが、民間に依存するところも多いことは事実でございます。したがって、民間における金融が圧迫されるという姿は好ましくないことは当然でありますが、事務当局から伺ったところでは、昨年の九月あたりまではそういった傾向はなかった。しかしその後についてはまだよく現状が把握されておらないということでございます。その後、もしそういった点について御指摘のような圧迫という事実があるとすれば、これは好ましくないところでありますので、……
○中川説明員 この問題は、厚生省あるいは通産省、さらには農林省というようなところが直接の責任のある官庁ではなかろうか、大蔵省はこれを受けてどうするかという受け身の立場にあるのじゃないかというふうに思います。したがって、ここでどうするこうするという責任ある回答ができないことをまことに遺憾といたしますが、政治家の端くれとして考えますときに、いま春日委員から御指摘のあった点は、あるいはという気がいたします。しかしながら、これは前例その他、法規あるいは今後のこういった類似行為の問題等々を検討というか、そういう点をよく調査してみなければならぬのではなかろうかとも存じますので、せっかくの御指摘でありますか……
○中川説明員 ちょっと考えるとそういうような疑問も持ちますが、ちょうど食管法の中に米価審議会というのがありますが、米穀の事情が、法律をつくりました当時の情勢と非常に変わってまいりますと、法律のもとにできた米価審議会で食管法改正なりあるいは廃止なりが議論されると同じように、塩業制度についてもいまの法律のもとで検討していくとこの法律は必要なくなる、専売制が必要ないということが当然の結果として出てくる場合もあるんじゃないか。ただし、審議会が法律を改正する、法律を無視するというわけにいきませんで、その結論を見た上で政府なりあるいは国会において十分審議をしていけば法律違反でもありませんし、またそういうこ……
○中川説明員 先ほどから答えておりますように、法律的には自由競争、自由価格になっておるものですから、法的にこれを押えようとしても押えることができない。これは佐藤内閣であろうと、法治国家ではしかたがないんではないか。ただし、姿勢としては、大衆的な物資でありますし、相当の量でもありますから、何とか上がらないように指導といいますか、勧告、協議といいますか、一生懸命の努力をやってきたことだけは事実でありますし、今後もそのようにやってまいりたいと存じます。
○中川説明員 堀委員のお話を聞いた限りではそのような感じがいたします。しかし、長期的な電電公社の経営もあることでありますから、電電公社の意見も聞かないとわかりませんが、サービス部門の投資にこれから新しくつけようとする人が負担をするというのは何か酷なような気もいたします。 それから、財投との関係が少し大き過ぎる、要求とつける額とが違っておるのじゃないか、それから、過去もそうであったし、これからもそうなるのじゃないか、この点につきましては、実は公共事業、たとえば道路とか港湾等については閣議で大体決定をいたしまして、大蔵省もその間に介入というか協議をいたしましてやるものですから、それほど大きな違い……
○中川説明員 人事院勧告がまだ出ておりませんので、どんな額になるかわかりませんが、大蔵省としては、ことしの予備費はなかなか苦しいし、あるいは財政上苦しい中ではありますが、この勧告は尊重しておこたえいたしたい、協力いたしたい。おそらく失心どころではない、卒倒するのではないかと思うような今日のベースアップの状況ではありますが、せっかくの御勧告がありますならば、これに協力するにやぶさかではないという態度でございます。
○中川政府委員 ことしの公害予算は、一千億を上回る要求が出ております。昨年は六百億程度でありましたが、いま御審議を願っております費用負担の法案の結果を見まして、あるいはまた、公害の実態を見きわめた上で万遺憾なきを予算の上では期してまいりたい、このように考えておる次第であります。
○中川政府委員 四十六年度について、先ほど防衛庁のほうから説明のあった数字の増額要求がなされたということは事実でありますし、大蔵大臣が答弁いたしましたように、積極的に取り組んでおりますが、まだ結論はどうするか得ておりませんが、積極的に取り組んでおることは事実であります。ただ、昨年四十四年に、御承知のように大幅にこれは増額したばかりであります。(大出委員「たいして大幅じゃないよ。」と呼ぶ)数字の上では大幅になっております。 そこで、四十五年度はさてどうするかということでありますが、先ほど来質疑応答の中にありましたように、まだ時期も、したがって人員もはっきりしておらないので、十二月末になるかもし……
○中川政府委員 ただいま議題となりました昭和四十四年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)外三件の事後承諾を求める件につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和四十四年度一般会計予備費につきましては、その予算額は七百十六億円であり、このうち、財政法第三十五条(予備費の管理及び使用)の規定により、昭和四十四年七月四日から同年十二月二十三日までの間において使用を決定いたしました金額は五百八十九億一千九百二十一万円余であり、これにつきましては、すでに第六十三回国会にその事後承諾を求める件として提出いたしまして、御承諾を得たところでありますが、その後、昭和四十五年一……
○中川政府委員 大蔵省としての意見ということでありますが、実は、いま来たばかりで、審議の経緯あるいは実態についてまだ認識の足りないところがあろうかと存じますけれども、原則的には、専売公社における天下りについては、国民の皆さんに疑惑のないように、やり方において、あるいは職業をかわられた方の動作において、やはり十分に慎重にしていただいて、そういう批判のないように万全を期してまいりたい、このように考えておるわけでございます。
【次の発言】 専売事業審議会では、今回の喫煙と健康の問題の性格にかんがみまして、特に各界の権威者を特別委員として加えて、慎重に審議していただいたものでありますから、これは権威の……
○中川政府委員 中小企業の問題で、税制を通じて非常に御心配をいただいております気持ちもよくわかります。また、この問題がただいま非常な議論がありまして、ようやくことしこういうような形で踏み切りました。踏み切る過程には、いま言った、給与であるのかどうかという点が一番問題でありましたが、税制のたてまえからいって、どうも例のポケット論、こっちからこっちにやるのは、これはおかしいじゃないかというようなことでいろいろ詰めました結果、妥協の産物として準備金、しかも、青色申告というものを促進するという意味で青色もつきあるいは事業主という方々も考えてくれというようなことから事業主と、三つ並べて、特別という名前は……
○中川政府委員 ただいま議題となりました証券取引法の一部を改正する法律案外一法律案につきまして、提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。 まず、証券取引法の一部を改正する法律案につきまして御説明申し上げます。 証券取引法における有価証券の発行、流通に関する制度は、昭和二十八年以来今日に至るまで改正が行なわれておりませんが、この間、わが国証券市場及びこれを取り巻く諸情勢は大きく変化してまいりました。すなわち、近年における証券市場の拡大は著しく、その果たすべき役割りはますます重要なものとなってきております。さらに、最近におけるわが国経済の国際化、資本取引の自由化の進展は、証券市場の動向にき……
○中川政府委員 本法律案につきましては、米の生産調整対策の必要性に顧み、あえて反対しません。
以上でございます。
【次の発言】 ただいま議題となりました預金保険法案外一法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。
まず、預金保険法案につきまして御説明申し上げます。
金融制度調査会は、新しい経済環境下における一般民間金融機関の問題を中心とし、広く金融の各分野にわたる基本的な問題を取り上げ、二年九カ月に及ぶ検討の後、昨年七月、一般民間金融機関のあり方等に関する答申を行なったのであります。この答申におきまして、特に預金保険制度について、預金者保護の観点からその創設の必要性を……
○中川政府委員 今回の扱いといいますか、法案に対する資料その他は、従来と同じ形式に従ってやっておるようであります。ところが、今国会は御承知のように地方統一選挙、十二年に一回の異常な事態でありますので、勉強していただく時間が非常にないということで御迷惑をかけておるようであります。したがって、いま御要望の、ことしの異例な年に対処して勉強しやすい資料整備については、これから事務当局と相談いたしましてできるだけ便宜をはかりたい、このように考えております。
【次の発言】 粉飾決算に対しては従来も制度があったのですけれども、いま答弁のように、一回もまだ、罰金ですか、訴訟になっておらない。実効が上がっておら……
○中川政府委員 阿部委員の御指摘のとおり、預金者にとって物価上昇以下の金利であるということの不満は非常に強いかと存じます。しかしながら、預金者保護の立場から金利を動かすというものにはおのずから限度があるわけで、その預金金利を動かしますと他の金利にも当然影響してまいりますし、そこで、金利で操作できる範囲のものはできるだけいたしますけれども、本質的には物価の上がることについて、財政、金融その他農産物の流通機構等々、万般にわたって本腰を入れて物価の上がらないことに万全を期すべきだというふうに思っており、政府もその方針でやっておるわけですが、なかなか思うとおり物価が下がらないという悩みがありますが、さ……
○中川政府委員 先ほども佐藤委員から、保険でお払いするのは最後のとりでであって、それ以前に、そういうことができない内部固めをやることが根本的に必要だという御指摘もありました。先ほど来銀行局長から、支払い準備率あるいは流動資産の比率、自己資本比率を高めることに万全を期していきたい。従来もやっておりましたが、今後もそういうことを進めて、まずもって保険機構が発動できない体制を固めるという姿勢が必要であろうと存じますし、そういう方針でやっていくつもりであります。
【次の発言】 農協も、あるいは労働金庫も、日本人でありますし、当然保護されなければならない範疇の方々であります。ただ、今回は、大衆投資家が預……
○中川政府委員 このたびの最高裁の判決によって政令を改正して返すという場合に、法律はそのままで税金を取る、租税でやっていくということは竹本委員御指摘のとおりどうも疑義がある。ただし、法律について今後何らかの改正を加えて、それを背景として租税がそれに伴っていくんであればこれは考えるべきことであろう。しかし、現行法をいじらずに租税だけでいくということは租税ファッショに通ずることではなかろうか。したがって、竹本委員のお考え方と同じでございます。
【次の発言】 先ほどお答えしましたのがちょっと誤解されているようですが、法律でいじくるというのは、租税だけでいじくってはこれはちょっと行き過ぎではないかとい……
○中川政府委員 ただいま議題となりました所得税法の一部を改正する法律案外四法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 最初に所得税法の一部を改正する法律案につきまして申し上げます。政府は、昨年十二月税制調査会から提出された昭和四十六年度の税制改正に関する答申に基づき検討を重ねた結果、昭和四十六年度の税制改正におきましては、最近における国民負担の状況にかんがみ、所得税の負担の軽減をはかるため、給与所得控除をはじめとする各種の所得控除の引き上げ、青色事業主特別経費準備金の創設、相続税の軽減合理化等を行なうことにより平年度約二千億円の減税を行なうほか、当面の経済社会情勢の推移……
○中川政府委員 ただいま藤田委員御指摘の点につきましては、藤田委員からお話のありましたように、与党たると野党たると、また当選回数が多かろうと少なかろうと、地位があろうとなかろうと、一切差別があっていいものではございませんし、そのように今後もいたしてまいりますが、今回そういうような印象を与えたとしたら、われわれの不徳のいたすところであります。そういうつもりはなかったのでありますけれども、そう受け取られまするならば、遺憾であり、十分注意してまいりたいと存じます。
【次の発言】 藤田委員が疑問を持たれることはわかるわけなんですが、当初から申し上げますと、スカルノ時代にとった措置がどういうことかという……
○中川政府委員 いま都市問題といいますか交通、過密、いろいろと問題がありまして、その中ではどうしても近郊農村に土地を求めるということが国家目的で必要であるということは、これはどなたも認めるところであり、平林委員もそれはわかるというお話でありましたからくどく申しませんが、そこで一方農家がいじめられるのかどうかということですが、どちらかというと異常な地価の高騰によって農家の方々が非常に利益を得る場合のほうが多いのじゃないか。農村をずっとながめた場合、公平にながめて、純農村地帯の農家と都市近郊の農家とどっちがいいかというと、これは都市近郊の農家のほうが非常にいいのじゃないか。(平林委員「あなたは北海……
○中川政府委員 広瀬委員の御指摘、昨日来もあれはダンスパーティーですか、一回限りの常識的なものに課税するというのはおかしいという御意見もございました。ただいまの常識的な芸術的ななまものについてという御意見全く同感でありますけれども、いま局長が言いますように、常識的とは何だという線が社会的に引かれるというところがあるとやりやすいわけですが、その線の引き方が、国民大衆がそれならしかたがない、どの階層からも納得の得られる、たとえばいまやっております、文化財保護法により助成の措置を講ぜられた文化財だけを公開するとかあるいは国立劇場でやる芸術、これは国民的にすっきり線が引かれるということでそういう措置を……
○中川政府委員 協定ができたことについては好ましいことであるということについては、そのとおりであると存じます。
【次の発言】 そのとおりでございます。
【次の発言】 特恵の措置もあるいは海外企業進出の措置も、すべて開発途上国、特に台湾、韓国等が工業がおくれておる、あるいは労働者が余っておるという国内事情でありますので、そういった工業化あるいは雇用の促進ということからいって、純経済的に援助したい気持ちでこういった制度をとり、また企業の進出をしておるものと考えておる次第でございます。
【次の発言】 この問題は相手国のことですから、日本が予測することはなかなか困難な問題でございますが、いまの情勢では……
○中川政府委員 第一番目の今後の関税率の問題取り扱い方、あるいは制限品目の自由化の問題、これは今回の措置で一応諸外国からの要請、あるいは諸外国並みになったのではないか。もちろんイギリス等に比べてまだ低い点もあります、努力の要するところもありますが、一応のスケジュールでやってまいりました問題はここで一応区切りをつけることになるだろう。あと今後についてはさらに、いま御指摘がありましたように物価の問題あるいは日本の産業構造、特に農業構造改善等への刺激等を通じてこういった問題を前向きにやるべしということでございますが、そのとおり私たちも考えております。今後も前向きでそういった方向に努力いたしますが、ス……
○中川政府委員 ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 政府は、今次の税制改正の一環として、当面の経済、社会情勢に即応して、公害対策、海外投資、資源開発対策、貯蓄奨励及び住宅対策、中小企業対策、企業体質の強化等に資するため所要の措置を講ずるとともに、輸出振興税制の見直しを行ない、交際費課税の強化をはかる等のため、ここにこの法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案につきましてその大要を申し上げます。 第一は、公害対策に資するための措置であります。 すなわち、公害防止施設の特別償却の率を現行の三分の一……
○中川政府委員 ただいま議題となりました自動車重量税法案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 政府は、今次の税制改正の一環として、道路その他の社会資本の充実の要請を考慮し、新たに自動車に対して、その重量に応じ、自動車重量税を課税することとし、ここにこの法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案につきましてその大要を申し上げます。 まず、課税の範囲等につきましては、道路運送車両法の規定により、新規検査、継続検査等の検査を受けて自動車検査証の交付等を受ける自動車及び使用の届け出をして車両番号の指定を受ける軽自動車を課税物件とし、その自動車検査証の交付等を受ける者……
○中川政府委員 広瀬委員から、クロヨンの問題あるいは長年議論のありました事業者における事業主控除の問題、あるいは給与所得者と事業主控除との比較の問題、いろいろと御指摘いただきましたが、これらは長年議論のあったところであり、また現在もなお大いに議論しなければならない大きな課題でございます。今後クロヨンの解消あるいはまた給与所得者の税制における合理化、特に大蔵大臣からお話がありましたように、今後といえども基礎控除の引き上げその他所得控除については前向きで検討する。かたがたそれに見合った事業所得についての改善、これらも今後いろいろと検討を加えて、それぞれ問題はあろうかと存じますが、今後とも御指摘をい……
○中川政府委員 大蔵省としては、昨年来当委員会でも御答弁申し上げましたように、納税者の気持ちあるいは徴収コスト等からいって一体化することが望ましいという考え方のもとに、何とか実現をはかりたいと努力をいたしております。この点については、総理が国会においても答弁をしておるところであります。 ただ、自治省からもいろいろと御意見がありましたように、この問題は地方自治の本質というものに触れる心配もある。きょうからはいよいよ地方選挙の火ぶたを切っておりまして、こういったこともこれから与野党政治家において大きく議論されるところでありますが、何といっても国民の納得がいかないままに無理してやるということであっ……
○中川政府委員 ただいま議題となりました塩業の整備及び近代化の促進に関する臨時措置法案外一法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 まず、塩業の整備及び近代化の促進に関する臨時措置法案につきまして御説明申し上げます。 政府は、最近における製塩技術の著しい進展にかんがみ、塩の製造方法を塩田方式のものからイオン交換膜の利用によるものに転換して塩業の近代化を促進するため、塩業整理交付金を交付して塩田等の整理を行なうとともに、塩の価格の国際水準へのさや寄せをはかる等の措置を講ずることとし、ここにこの法律案を提出した次第であります。 以下、この法律案につきましてその大要を申……
○中川政府委員 ただいま議題となりました国有財産法第十三条第二項の規定に基づき、国会の議決を求めるの件につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 本件は、大蔵省所管の普通財産を総理府(宮内庁)所管の皇室用財産とすることにつきまして、国有財産法第十三条第二項の規定に基づき、国会の議決を求めるものでありまして、その概要は次のとおりであります。 宮内庁におきましては、現在大蔵省所管の普通財産となっております東京都港区高輪に所在する本件土地に、高松宮殿邸を建設することとし、昭和四十六年度において、その準備に着手することを予定いたしております。 これに伴いまして、本件土地を、大蔵省所管の普通財……
○中川政府委員 ただいま議題となりましたコンテナーに関する通関条約及び国際道路運送手帳による担保の下で行なう貨物の国際運送に関する通関条約(TIR条約)の実施に伴う関税法等の特例に関する法律案外一法律案につきまして、提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。 まず、コンテナーに関する通関条約及び国際道路運送手帳による担保の下で行なう貨物の国際運送に関する通関条約(TIR条約)の実施に伴う関税法等の特例に関する法律案について御説明申し上げます。 政府は、最近におけるコンテナーによる貨物の国際運送の実情にかんがみ、コンテナーに関する通関条約及び国際道路運送手帳による担保の下で行なう貨物の国際……
○中川政府委員 広瀬委員御指摘のとおり、ここ二、三年で過剰米が出てきた。それには増産の問題もありましたし、消費の減退、これが二つ重なったものですから、急に過剰米の問題がクローズアップされてきた。 そこで、政府のとってきた増産政策または消費拡大ということについて、誠意が足りなかったんじゃないかという御指摘でありますが、私どももざっくばらんに言ってそういう感じがいたします。もっと手があったのではないかということを考えるわけですが、何ぶんにも増産も、ここ二、三年天候がよ過ぎたという、予測しがたいことが一つございます。それから消費も、拡大についてずいぶん努力いたしました。たとえば学校給食に振り向けて……
○中川政府委員 御指摘のように、国民の税金でこの始末をするわけですから、まことに申しわけない、大いに反省をしなければならぬというふうに考えております。しかしこの段階になりまして、これ以上かかえておりますとますます負担が大きくなりますので、この際お許しをいただいて、始末をするものは始末をさせていただいて、今後は余剰米のできないことに全力を尽くしてまいりたいと考えております。
【次の発言】 こういう事態になりましたのは、四十二年以来の記録的な豊作、予想もしなかった豊作が続いたこと、あるいは耕作技術が進歩したこと、もう一つ加えまして、国民経済の向上と反比例をして消費が減退をしたというような事情が重な……
○中川政府委員 その点がこの税金の非常に議論の多いところであることは確かであります。実はいまも国鉄のことしのベースアップを議論いたしております。きのうも陳情に参りまして、まだ有額回答が出ない。それは合理化について話し合いがつかないから、国鉄だけはそういうきびしい状態である。それでは、国鉄はなぜそんなにきびしいんだというと、合理化ばかり政府は言うけれども、言ってみるならば投資は何もしておらない。たとえば建設については、道路や空港やあるいは港湾は国が全部やる。ところが鉄道については建設まで全部負担をさせておる。そこにバランスがとれない問題点があるというところからいくならば、国の施策としては国鉄に対……
○中川政府委員 ただいま春日委員御指摘というか、お話しのあったとおりでございます。
【次の発言】 原因者負担、受益者負担という思想も入っておることは当然であり、そういう方向に行くべき、税制の今後のあるべき姿もそういう形にはなっておりますが、もっと税制の立場から申しますと、自動車が車検を受け、また届け出をすることによって走行が可能になるという法的地位を受ける、利益を受ける権利を取得する、そういった意味で一種の権利創設税的な性格でございまして、従来各種の権利を取得あるいは移転をいたしました際に課税が行なわれておるいわゆる登録免許税的な性格ではないか。自動車が、道路が非常な負担によって建設費がたくさ……
○中川政府委員 運輸業者が現在経営が楽でないという実態については認めざるを得ないと存じます。そこで、その上に自動車重量税の負担をかけるということによって運賃値上げあるいはまた破産、いずれかに行くではないかという御指摘ではございますが、今回の負担はそういう点も配慮いたしまして、運賃値上げもしくは会社がつぶれるというような過度な負担にならないように十分配意をして、この程度であるならば許されるであろう。もう一つは先ほど大臣が申し上げましたように、日本の今日の運輸行政、いろいろ問題がありますが、交通混雑ということが輸送コストの増大、したがって、経営の不安ということにも非常な大きな原因になっておる。どう……
○中川政府委員 ただいま議題となりました厚生保険特別会計法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。 政府におきましては、児童手当法に基づく児童手当に関する政府の経理を新たに厚生保険特別会計において行なうため、同会計に児童手当勘定を設けるとともに、所要の規定の整備をはかる必要がありますので、ここにこの法律案を提出することといたした次第であります。 次に、この法律案の概要について御説明申し上げます。 第一に、この会計に新設される児童手当勘定におきましては、児童手当交付金に充てるための業務勘定及び船員保険特別会計からの受け入れ金、特定の事業主からの拠出金……
○中川政府委員 この問題につきましては、昨年も広瀬委員から御指摘がありまして、検討を要する課題である、制度的なまた問題もありますし、十分検討したいとお答えをいたしておりますが、何ぶんにもたいへんな財源になるという現実問題もございます。年金額の引き上げあるいは社会保障のいろいろな方面への支出もありまして、現段階でこれを国が負担するというようなことになりますとたいへんなことでございますので、そういった現実も踏まえまして、今後さらに一そうひとつ前向きで検討していきたい。いつ結論を得るかわかりませんが、理論としては広瀬委員御指摘のとおりだという考えがいたします。
○中川政府委員 門司先生の消防関係、災害、火災についての非常な御心配になっておられる点は、まことに御同感でございます。特に東京あたりの災害というものは、これは今後大きな政治課題として、取り上げなければならない国民的問題であろうと思います。 そこで、これに対する政府の考え方ということでございますが、先ほど主計官が申しましたのは、たてまえは市町村が一義的にやる。それに対して、国の責任がないということは全くございませんで、そのために自治省の中に消防庁というものを設けまして、国家の仕事として真剣に取り組んでおるわけでございます。 そこで、それに対する大蔵省の見方ということでございますが、実はこの施……
○中川(一)委員 昭和四十七年度における衆議院歳出予算の要求について御説明申し上げます。 昭和四十七年度の衆議院予定経費要求額は、百四十四億三千九百四十三万六千円でありまして、これを前年度予算額百三十六億三千百十七万三千円に比較いたしますと、八億八百二十六万三千円の増加となっております。 その第一は、国会の運営に必要な経費でありまして、百三十一億三千七百八十八万円を計上いたしております。この経費は、議員、議員秘書及び職員の給与に関する経費、旅費、庁費、議案類印刷費、通信費等の事務費及び庁舎等の維持管理に必要な経費でありまして、前年度に比し七億九百二万円の増加となっております。そのうちおもな……
○中川(一)委員 自民党としては、比例配分について野党からいろいろ御意見がありましたが、賛成しかねる理由は、海部前理事から各派協議会で申し上げたとおりでございまして、比例配分には応じられないところでございます。
○中川(一)委員 昭和四十八年度における衆議院歳出予算の要求について御説明申し上げます。 昭和四十八年度の衆議院予定経費要求額は、百六十六億五千五百六十三万五千円でありまして、これを前年度予算額百四十九億六千五十八万六千円に比較いたしますと、十六億九千五百四万九千円の増加となっております。 その第一は、国会の運営に必要な経費でありまして、百四十六億四千六百八十七万七千円を計上いたしております。この経費は、議員、議員秘書及び職員の給与に関する経費、旅費、庁費、議案類印刷費、通信費等の事務費及び庁舎等の維持管理に必要な経費でありまして、前年度に比し十億四千十二万三千円の増加となっております。増……
○中川(一)委員 この委員会はいままで時間を厳守して、お互いに忙しい立場の人ばかりでありますから、民社党さんあるいは公明党さんのように、一人の場合は特に守ってもらいませんと、社会党さんはお二人おりますから、代理あるいは一任ということで開会を長時間延ばすことがなかったようですから、きょうは七、八分おくれておりますので、これから御注意くださるようお願い申し上げます。
【次の発言】 いや、そうではありません。一人のところはちゃんと代理を出してくれるなりなんなりしていただいております。社会党さんはお二人ですから、一人欠けても一人に委任していかれるようにやっていただいております。そのように代理をきめてや……
○中川(一)委員 木部委員から提出の本動議は、当然本日の本会議において議題としていただきたいと存じます。 その内容とするところは、小林政子議員が、物価問題特別委員会において、これは四月二十六日でございますけれども、総理に対し、政治的な背景のもとに、新幹線の上毛高原駅を、政治的につくったとは言っておりませんけれども、知り得る立場にあって、それを友人である上牧荘という株式会社に土地を買わせるようなそそのかしをして、そして相当な土地が買われたという指摘をいたしたものでございます。 これに対して総理は、そういう事実は全くありませんということを申したのでありますが、小林政子議員は、調査の上であるから……
○中川(一)委員 ただいま議題となりました会期延長の件について、自民党を代表して意見を申し述べます。 実は、今国会の会期はこの二十日で終了することになっております。ところが、野党から、政府が選挙制度改正の法案を今国会並びに延長された国会に提出するかもしれないという趣旨の発言に端を発しまして、国会は空転し、去る十六日、政府が空転した国会を踏まえて、議長あっせんのもとに重要法案の審議が大事だということから、官房長官が議運の理事会に出席をいたしまして、政府の意向を明確に述べたのでございます。 このことによって問題は解決いたしましたので、国会は正常化するものと期待いたしておったのでありますが、野党……
○中川(一)委員 先般来の理事会において、中国の核実験に抗議し、フランスの核実験に反対する決議について議論を重ねましたが、残念ながら共産党さんだけの御協力が得られないで、本委員会にこの決議案の問題が移ったわけでございます。 このたびの決議案に対しましては、社会党さん、公明党さん、民社党さんからもそれぞれ同趣旨の決議案の用意がございました。共産党さんからもございました。そこで、各党一致したものをつくろうではないかというところから議論をしたのでございますが、共産党さんだけが中国という名ざしのもとに抗議することについては協力できないという話がございました。それでは残念ながら共産党を除く決議案をつく……
○中川(一)委員 会期も本日で終わりますが、自民党は百三十日間の会期の延長をお願いしておりましたが、議長の御意向を尊重し、六十五日間に従いたいと思いますので、御賛同をお願い申し上げます。
○中川政府委員 確かに、御指摘のとおり、あれだけの欠陥、約千億に近い運賃収入の欠陥が出てまいりましたから、十カ年計画に支障があるという御指摘をいただくのは当然でございます。しかしながら、財政投融資によって利子を完全にめんどう見る、このことによる政府支出も六百五十億、十年間でばく大な金を出すわけでありまして、こういった異常な事態に備えて国鉄当局もがんばっていただくし、また国もそういった負担に応ずるということで十カ年計画を完遂したい。同時にまた、やりようによってはできるものだというふうに考えております。今後ともその点については十分配慮して、今後の措置として御指摘はいただいておきたいと存じます。
○中川政府委員 大蔵省として、四十九年度の予算を繰り延べるなどという考え方は、現段階において持っておりません。(「けさテレビで出たよ」と呼ぶ者あり)テレビでどういう放送があろうとも、大蔵省としてはそういうことは考えておりませんで、いま提出いたしております予算を執行するために全力を尽くしたいと存じます。
【次の発言】 井上先生御指摘のように、確かにダミー会社があって土地を買っておるという実態があるようでございます。そこで、御指摘もありましたので、大蔵省としては、こういうことはけしからぬというところから、出資比率を引き下げるとか、銀行から行っておる役員の引き上げを行なう、あるいはまたみだりな融資を……
○中川政府委員 確かに災害の多い日本でございますから、災害については十分の配慮あるいは予見をしていろいろな対策を講じなければならないと思います。特に東京の全域、中でも江東がたいへんだということは十分承知をいたしておりまして、関係省庁とも連絡をとり、今日までもできるだけのことはやってきたつもりでございますが、今後ともそういった点について十分配慮して、あとであのときにというようなことのないように配慮しなければならないことは当然でございます。 ただ、東京で災害が起きた場合、どれだけの人的な、あるいは建物の災害ということを想定してみろ、計算してみろといわれましても、想定によっては非常に大きくも出れば……
○中川政府委員 福田大臣同様、全くはからずも大蔵政務次官を拝命いたしたわけでございます。非常にきびしい情勢でございまして、その任を全うし得るかどうか、非常に心配いたしておりますが、過去二年間、当委員会で皆さんにたいへんお世話になりました。今後とも御指導、御鞭撻をお願い申し上げます。(拍手)
○中川政府委員 ただいま議題となりました割増金付貯蓄に関する臨時措置法案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 最近の経済情勢に即応し、国民の堅実な消費生活の実現をはかるためには、貯蓄の奨励をはかることが重要であります。 政府はすでに、各般の貯蓄増強措置を講じてきたところでありますが、さらに貯蓄手段の多様化を通じて貯蓄の増強に資するため、このたび臨時の措置として、割増金付貯蓄の取り扱いを認めることが適当であると考えます。 以下、この法律案の内容につきまして、その大要を御説明申し上げます。 第一に、割増金がつけられる貯蓄といたしましては、預貯金、金融債、合同運用指定金……
○中川政府委員 この法律案につきましては、米の生産調整対策の必要性に顧み、あえて反対いたしません。
【次の発言】 阿部委員御指摘のように、この法案が射幸心に関係を持っておるということは事実でございます。しかし、一方では、御承知のように、非常な物価高、インフレの現況下にございます。そこで、政府としては、財政、金融そして貯蓄という三つの柱を立てまして、強力な施策を講じております。その中の一環として、今回、割増金付貯蓄をお願いしておるわけでありまして、国民生活の健全という意味は、いまどちらかといいますと、国民の持っておるお金が買い占め等に振り向けられる。具体的に申し上げますと、貯金をするよりは何か買……
○中川政府委員 竹本先生御指摘のように、日本の今日は高度経済成長に誤りがあったというふうに言っていいのか、もうそろそろ高度経済成長はとるべきでない、そして安定成長に移らなければいかないというのは、大蔵大臣も、また私どももそう思っております。諸悪の根源高度成長にあり、対外的にも、あるいは国内の問題からしても、反省すべき時期に来ておる。 そこで、財政については圧縮という基本、そしてまた金融については引き締めという柱を打ち出しておるわけでございます。今回割増金付貯金をお願いしておりますのもその一環ではあるけれども、ほんのささやかなものであり、根っことしては、金融について抜本的にやはり考え直すべき時……
○中川政府委員 実は私も三年くらい前ですか、付加価値税のことについて諸外国を見てまいりまして、いま塚田先生御指摘のように、間接税の国が大体多い。言ってみるならば、富の再配分といいますか、公平を期すのには、吸収する面と配分する面、両面がございます。外国では吸収の面は一律にして、配分の際差をつける、すなわち社会保障のほうに重点を持っていくというやり方が先進国の共通したやり方でありまして、わが国も、先日大蔵大臣がお答えしたように、直間の比率を変えていく方法の一つとして付加価値税を検討しておくべきだ、しかし、いまは物価の問題があるから採用できないと言っておりますが、いま御指摘のように、これから福祉とい……
○中川政府委員 ただいま議題となりました関税定率及び関税暫定措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 最近における内外の経済情勢の変化に対応し、国民生活の安定、関税負担の適正化等に資するため、関税率について所要の調整を行なうほか、関税制度について所要の改正を行なう必要がありますので、この法律案を提出することとした次第であります。 以下、この法律案につきまして、その概要を御説明申し上げます。 第一に、関税率の改正について申し上げます。 まず、国民生活の安定等に資するため、灯油、液化石油ガス等国民生活に関連の深い物資及びパルプ、硫黄等最近需給の……
○中川政府委員 御承知のように、日本は資源のない国でございます。大部分は外国から依存し、これに加工を加えて海外に輸出をして経済を保っている国、総体的にはそういうふうに見て差しつかえないと思います。 ところが、最近、資源問題が行き詰まってきたということから、できるだけ資源を国内でまかなうような方向に持っていかなければならないし、一方では、根本的な問題として、経済の規模拡大も資源問題から限度があるという二つの面があると思います。すなわち、順序は逆になりましたが、第一番目には、高度経済成長を押えていかなければならぬということ、これは資源問題からですが。第二番目には、国内の資源を活用する、こういうこ……
○中川政府委員 税金は、御承知のように国家の権力をもって徴収するわけですから、官僚的であってはならないというところから、租税法定主義というものが憲法で定められて、国会の御審議を逐一仰いでおったわけですが、御承知のように、最近の異常な物価高、国民生活に非常な不安を与えるというところから、許される範囲内での弾力条項ということで、今回もほんとうに大事な物資に限ってやらしていただくようにお願いしておるわけでございます。 しかし、この運用にあたっては、これが官僚的なものにならないように十分配慮してまいり、特に関税率審議会にもはかりまして、適正な運用をはかって、国民の皆さまから官僚的な、ファッショ的なや……
○中川政府委員 野田先生御指摘のように、確かに税務職員は好かれる商売ではありません。警察官ならばやっつけられるほうもいるけれども助けられるほうもいるという、相半ばしておりますが、税務職員は一方交通、恨まれる商売でありまして、第一線でほんとうに苦労されておると思います。 そういう意味において、人確法における特別措置まではもちろんたいへんだとは思いますが、気持ちの上でできるだけのことをしたい、来年度予算にも何らかの形で反映するようにしたいと存じます。
○中川政府委員 この問題はしばしば議論のあるところであり、大蔵省としても真剣に考えておるところでございます。ただ、山中先生御指摘のように、一つには、税金を納められない方が教育している場合には恩恵がない、税金を納められるような力のある人に恩恵を加えるというアンバランスの問題も配慮しておかなければならないと思いますし、それから個別の事情をしんしゃくしてこれを織り込んでいくということになりますと、ここにも一つの問題がある。 しかし、教育問題がたいへんであるという背景はわれわれもよく承知をいたしておりまして、そこで、扶養者控除をことしは十六万から二十四万円、五割アップの八万円、従来にない控除をいたす……
○中川政府委員 御趣旨はごもっともであり、特に北海道は、私の選挙区ですが、豪雪の被害は北見方面でもたいへんであります。東北、北陸方面の豪雪もことしはたいへんのようでございますので、執行面を通じてできるだけの措置をしたい。 また、中小企業対策については御指摘のとおりでございまして、広告税なども中小企業対策上の問題だと指摘された点は、私もかねがね考えておったところでございまして、先ほど局長が答弁いたしましたように、今後慎重に検討して善処してまいりたいと考えております。
○中川政府委員 ことしの税制改正での問題点は、頭打ちの撤廃であります。これも大蔵省内部で十分議論したところですが、従来までは給与が相当高額であっても経費というものは一定額をこえるとふえないという、給与所得控除は経費の概算控除ということになっていますから、経費がそれほどふえないという考え方のもとに頭打ちをしてまいりました。ところが、一方では、先ほど来局長が説明いたしましたように、給与がふえればふえるだけ、それでは全く経費がかからないかというと、やはり高額所得者になりますと、たとえば、香典の支出が多いとか、あるいは仲間と一ぱい飲まなきゃいかぬとか、高額所得者としてのメンツというものもある。しかし、……
○中川政府委員 この制度そのものは、中小企業その他業界で必要であるのですが、昨年来からの異常な物価高、そして売り惜しみ、買い占めがあって、国民の皆さんに御迷惑をかけている点からいうならば、確かに阿部先生御指摘のとおり、売り惜しみ、買い占めを促進するという働きのものであることは間違いありません。 ただし、四十九年度においてはそういった物価は何としてでも押えたいということでありますから、四十九年度もそういう作業をするかどうかわかりませんけれども、大臣が価格変動の著しい物品の内容については各省と検討して洗い直してみるということを答弁しておりますとおり、いままた局長も答弁しましたように、洗い直しをし……
○中川政府委員 今日の物価高、インフレ傾向を鎮静するために法人税率の引き上げは必要であるということは、当然御指摘のとおりであります。そこで、今回税制改正をお願いしておるわけでございますが、累進税率についてはいろいろ議論のあるところであって、われわれとしては賛成しかねるところであります。 過去にさかのぼってやるべきであり、あるいはおそかったのではないかという点については、これもまた議論のあるところだとは思いますが、総需要抑制のために金融の引き締め、公共投資の繰り延べ等、かなり思い切ったことをやりまして、ようやくその効果も出始めたというふうに考えまして、今日の段階では、まあまあよろしきを得たので……
○中川政府委員 会社が政治献金をする。その政治献金が何らかの見返りを持ったり、あるいは何らかの圧力があったりしてなされる場合には、これは許されることではない。しかし、会社が自発的に浄財を、日本の社会をよくするための政治活動を支援するという意味において、あまり多額にならない程度のものを寄付するということは許されることではないかというふうに思います。国民協会を通じて入っている金の中で、何か割り当てをしているといううわさのあることも事実でございますが、その点については、われわれも党内にありまして、明らかにしなければ国民の疑惑を受けるということから、その真相について国民ないしは少なくとも代議士間におい……
○中川政府委員 ただいま議題となりました国際開発協会への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 国際開発協会は、昭和三十五年に設立され、開発途上国に対しきわめて緩和された条件での融資を行ない、その経済的、社会的開発の促進に大きな役割りを果たしております。わが国は、その原加盟国として当初出資を行なったほか、それ以後の三次にわたる増資の際にも応分の出資を行なってまいりました。 前回の第三次増資は、同協会の昭和四十六年七月以降三カ年間の融資約束に充てる資金をまかなうものであり、予定どおり本年六月にはその全額が融資約束済みとなる見通しでありま……
○中川政府委員 総理が東南アジアを回りまして、インドネシア、タイ、その他の国であまり好ましからざる歓迎を受けた。中には日の丸の旗が焼かれるというような不祥事件まで起きましたことは、深く反省をしなければならない大きな課題であると思っております。先ほど外務省から答弁しましたように、大きな原因は商社等、経済界といいますか、民間投資があまりにも金もうけ主義といいますか、地元の人のことを考えないということに直接的原因があるというところから、これから民間投資については節度を持ち、モラルを持ってやるべきであるという反省がまずなされております。 もう一つは、それだけではなくて、日本人全体が世界じゅうからエコ……
○中川政府委員 外国放送につきましては、阿部先生御承知のように、四十三年から一億四千万程度でずっと据え置かれておったわけでございます。それを四十八年度では二億、そして四十九年度では、いま御指摘のありましたように二億四千万円ですか、前年度に比して約二二%ふやしてございます。ことしの予算は、緊縮財政下、押えなければならないという一方の要請もありましたのでそういう額にはなっておりますが、今後また実態を把握して、前向きで検討してまいりたいと存じます。
○中川政府委員 物価問題は、今日、日本にとってたいへんなことでございますから、必要があれば所得政策もあえて辞さないという姿勢は必要であろうと存じます。 ただ、今日の物価高の原因として考えられますものは、コスト要因として、海外の物価高ということが非常に大きく原因いたしております。国内的には需給要因が国内総需要の拡大を大きくして、拍車をかけて大きな物価高になっておる。でありますから、現在としては、何よりも何よりも総需要の抑制ということを中心にしてやるべきだ。和田先生御指摘の、今度の安定法案によって物価に介入をするということは、これは所得政策ではないかというお尋ねでありますが、いわゆる所得政策では……
○中川政府委員 主務官庁であります通産省と十分相談をして、その内容が明らかになりました場合には、それ相当の措置をとってまいりたいと思います。
【次の発言】 輸銀は、御承知のように海外に対する輸出の促進あるいは海外における事業の発展、促進、こういうことを目的にして融資をいたしておるのでございます。
【次の発言】 最近において、東南アジア、わけてもタイ、インドネシア等において、日本の企業のあり方について非常なきびしい批判があることはわれわれも十分承知いたしております。そこで、今後そういったことについては十分反省をするようにしていかなければならないということは、しばしば田中総理も国民の前に明らかにし……
○中川政府委員 御指摘のように野間委員から前回そういう御指摘があり、検討してみたいというお約束は事実いたしました。その後検討はいたしておりますけれども、あのときも申し上げましたように、商社の中のどこが大手なのかという線引きの問題、あるいはまた商社の中でも金融部門というものがどの範囲なのかというようなこと、あるいはこの問題に手をつけますと、貸し倒れ準備金というのは一つのグループとしてまとめておるものに対し、一角がくずれるということもありまするので、にわかに結論が出ないということでございまして、今後の推移等見ながら時間をかしていただきたい、このように思います。
○中川(一)委員 宇野先生から私どもの考えておることと大体一致する、非常に貴重な御意見がございまして感激いたしておるところでございますが、もう一つ、憲法問題とか宗教論とかいろいろ御意見がありましたが、野党の反対する方々の主張するところは、靖国神社のおまつりをすれば、もう一回戦争をやる、軍国主義につながるんだというようなことを心配されて反対しておるようでございます。私どもも戦争を経験して、二度と再び戦争があってはならない、これはもう日本人の中に戦争をもう一回やりたいなんという人はまずまずいない、どこを探してもそういう芽はない、こう見ておるわけでございます。したがって、靖国神社を国がおまつりをして……
○中川(一)委員長代理 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。 午後一時四十一分散会
○中川(一)委員長代理 小宮武喜君。
○中川委員長 これより会議を開きます。
この際、一言ごあいさつを申し上げます。
このたび、運輸委員長の重責を担うことになりました。当面する国鉄再建問題など、本委員会の使命はまことに重大であります。幸い練達堪能なる委員各位の御協力を賜りまして、委員会の円滑なる運営を図り、その職責を果たしたいと考えております。何とぞよろしくお願い申し上げます。
簡単ではございますが、委員長就任のごあいさつにかえる次第でございます。(拍手)
【次の発言】 この際、理事辞任の件についてお諮りいたします。
理事佐藤文生君及び理事太田一夫君から理事を辞任いたしたい旨の申し出があります。これを許可するに御異議ありま……
○中川委員長 これより会議を開きます。
陸運、海運、航空及び日本国有鉄道の経営に関する件等について調査を進めます。
この際、運輸大臣から運輸行政の基本施策について発言を求められておりますので、これを許します。木村運輸大臣。
【次の発言】 次に、昭和五十一年度運輸省及び日本国有鉄道の予算について、運輸政務次官から説明を聴取いたします。佐藤運輸政務次官。
【次の発言】 質疑の通告がありますので、これを許します。宮崎茂一君。
【次の発言】 次回は、明三日午前十時理事会、午前十時三十分委員会を開くこととし、本日は、これにて散会いたします。
正午散会
○中川委員長 これより会議を開きます。
陸運、海運、航空及び日本国有鉄道の経営に関する件等について調査を進めます。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。久保三郎君。
【次の発言】 三浦久君。
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。松本忠助君。
【次の発言】 その点は理事会でお諮りいたします。
【次の発言】 次回は、明後五日開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後二時三十八分散会
○中川委員長 これより会議を開きます。
この際、日本国有鉄道総裁及び副総裁から発言を求められておりますので、順次これを許します。高本日本国有鉄道総裁。
【次の発言】 天坂日本国有鉄道副総裁。
【次の発言】 陸運、海運、航空及び日本国有鉄道の経営に関する件等について調査を進めます。
質疑の通告がありますので、これを許します。河村勝君。
【次の発言】 次回は、来る九日午前十時理事会、午前十時三十分委員会を開くこととし、本日は、これにて散会いたします。
午後五時八分散会
○中川委員長 これより会議を開きます。
ただいま、日本社会党、日本共産党・革新共同及び公明党所属委員が出席されておりません。
この際、各党の委員に対して出席を求めることとしたいと存じますので、暫時お待ちを願います。
ちょっと速記をとめてください。
【次の発言】 速記を始めてください。
ただいま、日本社会党、日本共産党・革新共同及び公明党委員に対して連絡をいたしましたが、出席を見るに至りません。まことに遺憾に存じますが、やむを得ず、この際議事を進めます。
日本国有鉄道の経営に関する件について調査を進めます。
この際、昨十三日の根室本線における列車脱線事故について、日本国有鉄道当局から……
○中川委員長 これより会議を開きます。
海洋汚染防止法の一部を改正する法律案並びに港湾整備緊急措置法の一部を改正する法律案を順次議題とし、それぞれ提案理由の説明を聴取いたします。木村運輸大臣。
【次の発言】 これにて提案理由の説明は終わりました。
【次の発言】 日本国有鉄道の経営に関する件について調査を進めます。
この際、日本国有鉄道総裁から国鉄の経営について発言を求められておりますので、これを許します。高本日本国有鉄道総裁。
【次の発言】 静粛に願います。奇声を上げないでください。
【次の発言】 静粛に願います。
【次の発言】 質疑の通告がありますので、順次これを許します。斉藤正男君。
○中川委員長 これより会議を開きます。
海洋汚染防止法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。金瀬俊雄君。
【次の発言】 承知いたしました。
【次の発言】 坂本恭一君。
【次の発言】 金瀬俊雄君。
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。紺野与次郎君。
【次の発言】 静粛に願います。
【次の発言】 河村勝君。
【次の発言】 梅田勝君。
【次の発言】 これにて本案に対する質疑は終了いたしました。
【次の発言】 これより本案を討論に付するのでありますが、別に討論の申し出もありませんので、直ちに採決いたしま……
○中川委員長 これより会議を開きます。
港湾整備緊急措置法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。西銘順治君。
【次の発言】 久保三郎君。
【次の発言】 本会議終了後再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後零時四十六分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行します。紺野与次郎君。
○中川委員長 これより会議を開きます。
航空に関する件について調査を進めます。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。久保三郎君。
【次の発言】 斉藤正男君。
【次の発言】 この際、午後一時三十分から再開することとし、暫時休憩いたします。
午後零時五十分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。梅田勝君。
【次の発言】 三浦久君。
【次の発言】 石田幸四郎君。
○中川委員長 これより会議を開きます。
港湾整備緊急措置法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。松本忠助君。
【次の発言】 河村勝君。
【次の発言】 これにて本案に対する質疑は終了いたしました。
【次の発言】 これより討論に入ります。
討論の申し出がありますので、これを許します。梅田勝君。
【次の発言】 これにて討論は終局いたしました。
【次の発言】 これより採決いたします。
港湾整備緊急措置法の一部を改正する法律案に賛成の諸君の起立を求めます。
【次の発言】 起立多数。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。
……
○中川委員長 これより会議を開きます。 国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道法の一部を改正する法律案を議題といたします。 本日御出席願いました参考人は、早稲田大学商学部教授新井清光君、明治大学商学部教授清水義汎君、財団法人運輸調査局専務理事中島勇次君、交通評論家村木啓介君、以上四名の方々でございます。 この際、参考人に一言ごあいさつを申し上げます。 本日は、御多用のところ御出席をいただきましてまことにありがとうございました。 本日は、本案につきましてそれぞれ忌憚のない御意見を承りまして、審査の参考にいたしたいと存じます。 次に、議事の順序について申し上げますが、新井参考人、清水参考人、中……
○中川委員長 これより会議を開きます。
この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道法の一部を改正する法律案について、本日、日本鉄道建設公団総裁篠原武司君を参考人として出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
【次の発言】 国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。兒玉末男君。
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。兒玉末男君。
○中川委員長 これより会議を開きます。
国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。紺野与次郎君。
【次の発言】 石田幸四郎君。
【次の発言】 この際、午後一時三十分から再開することとし、暫時休憩いたします。
午後一時休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。石田幸四郎君。
【次の発言】 本会議終了後再開することとし、この際、暫時休憩いたします。
午後四時二分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。太田一夫君。
○中川委員長 これより会議を開きます。
これより請願の審査に入ります。
本委員会に付託されました請願は、全部で百七十六件であります。
本日の請願日程第一から第一七六の請願を一括して議題といたします。
まず、請願の審査の方法についてお諮りいたします。
請願の内容につきましては、文書表で御承知のことでもありますし、また、理事会におきましても御検討願いましたので、この際、各請願について、紹介議員からの説明聴取等は省略し、直ちに採決いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
これより採決いたします。
理事会において協議いた……
○中川委員長 これより会議を開きます。
国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。(「法案審議反対」「早う委員長やめい」と呼ぶ者あり)
奇声は出さないでください。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。小此木彦三郎君。
【次の発言】 加藤六月君。
【次の発言】 江藤隆美君。
【次の発言】 久保三郎君。
【次の発言】 河村勝君。
○中川委員長 これより会議を開きます。
この際、理事辞任の件についてお諮りいたします。
理事三浦久君から理事を辞任いたしたい旨の申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
次に、理事補欠選任の件についてお諮りいたします。
委員の異動に伴う理事の欠員が四名、並びにただいまお諮りいたしました理事辞任により、現在五名の理事が欠員となっております。つきましては、その補欠選任をいたさなければなりませんが、これは先例により、委員長において指名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
○中川委員長 これより会議を開きます。
第七十七回国会から継続審査となっております国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道法の一部を改正する法律案を議題といたします。
本案につきましては、前国会におきましてすでに趣旨説明は聴取いたしておりますので、これを省略いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
【次の発言】 これより、本案について質疑に入ります。質疑の通告がありますので、順次これを許します。久保三郎君。
【次の発言】 静粛に願います。
【次の発言】 この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
本案について、本日……
○中川委員長 これより会議を開きます。
陸運、海運、航空及び日本国有鉄道の経営に関する件等について調査を進めます。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。久保三郎君。
【次の発言】 河村勝君。
【次の発言】 この際、午後一時四十分から再開することとし、暫時休憩いたします。
午後一時三十一分休憩
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。河村勝君。
【次の発言】 速記をちょっととめてください。
○中川委員長 これより会議を開きます。
国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。三浦久君。
【次の発言】 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑を続行いたします。三浦久君の質疑は終了しております。
【次の発言】 この際、参考人出頭要求に関する件についてお諮りいたします。
本案について、本日日本鉄道建設公団総裁篠原武司君を参考人として出席を求め、意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
○中川委員長 これより会議を開きます。
これより請願の審査に入ります。
本委員会に付託されました請願は全部で九十五件であります。
本日の請願日程第一から第九五の請願を一括して議題といたします。
まず、請願の審査の方法についてお諮りいたします。
各請願の内容につきましては、文書表で御承知のことでもありますし、また、先ほどの理事会におきましても御検討願いましたので、この際、各請願について、紹介議員からの説明聴取等は省略し、直ちに採決いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
これより採決いたします。
理事会において協議……
○中川委員長 これより会議を開きます。 閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。 地方陸上交通事業維持整備法案 中小民営交通事業者の経営基盤の強化に関する 臨時措置法案 交通事業における公共割引の国庫負担に関する 法律案 中小民営交通事業金融公庫法案 陸運に関する件 海運に関する件 航空に関する件 日本国有鉄道の経営に関する件 港湾に関する件 海上保安に関する件 観光に関する件 気象に関する件以上各案件について、閉会中もなお審査を行うことができますよう、議長に対し申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
○中川(一)委員 鈴木農林大臣の大変な御苦労によりまして、曲がりなりにも日ソ漁業暫定協定が調印をされ、ここに批准の運びになりましたことは、御同慶にたえないところでございます。しかしながら、交渉経緯、結果について見ますときに、非常に多くの問題が残っております。以下、問題点について、この際、政府の所見を承りたいと存じます。 この交渉において私たちが一番問題としなければならないのは、漁獲量につきましてはわずか三日間しか交渉日数を要しておりません。その大部分はいわゆる北方問題、北方四島に関しての考え方についての議論がなされたのか、あるいはなされないまま待ちぼうけを食ったのか、非常に問題のところでござ……
○中川国務大臣 このたび農林大臣を拝命することになりましたが、この機会に一言ごあいさつを申し上げます。 現在の農林漁業を取り巻く内外の諸情勢には、まことに厳しいものがあり、農林水産行政の責任者として、その責務の重大さを痛感しております。 関係方面の御協力を得て、この重責を果たすため最善の努力を尽くす覚悟でありますので、よろしくお願いいたします。 私は、農林水産行政の基本は、農林漁業者が誇りと働きがいを持って農林水産業にいそしめるよう、その体質の強化を進め、総合的な食糧自給力の向上を図るとともに、国民生活の安定を図ることにあると考えます。 このためには、農林漁業者はもとより、消費者対策、……
○中川国務大臣 ことしの春のような減船あるいは加工業者に対する規制等はないと思います。減船は、限られたごく一部のものであります。しかし、一部でありましても、春にとりましたような対策をしっかりとって、漁民に不安を与えない措置をとってまいりたいと存じております。
【次の発言】 法律をつくることの方がいいのか、あるいは予算上の措置できめ細かく処置をした方がいいのか、いろいろと議論のあるところでございますが、どちらにしても漁業者に支障のないように最善を尽くしていきたい。現段階で法律をつくらなければ支障があるとは考えておりません。
なお、先ほど来、等量主義ならばもう協定は必要ないんじゃないか、簡単に言……
○中川国務大臣 あの線を変えたことによりまして、昨年とっておりました実績は、たしか一万二千八百トンでございます。
【次の発言】 その線から入れないことになりましたから、ゼロということでございます。
【次の発言】 お尋ねが、日米加によって規制ラインが西に動いたことによって減少された漁獲量は幾らかというお尋ねでございましたから、一万二千八百トンでございます。ことしは幾らかとおっしゃいましたから、線が動いたために船が入れなくなりましたから、一匹もとれない、一トンもとれない、ゼロ、こういうことでございます。
【次の発言】 二百海里時代を迎えまして、二百海里の中の魚については沿岸国が管轄権を持つ、こうい……
○中川国務大臣 正直申し上げて米価についてはまだ何も決めてございません。ただ、昨年の倍に近い生産調整、しかも十カ年というようなことがありますから、その辺の事情を勘案して決めなければならないなあ、しかしいずれにしても法律に基づき米審等の意見も聞いて妥当な米価を決定したい、こういうことだけでございます。
【次の発言】 非常災害用の米を蓄えておくようにということでございます。非常にいい御指摘ではございますけれども、仮に十五日間災害があったということで、必要な米は五十万トンあれば十五日間もてる。それに対して二百万トンは手持ちということでございますので、どんな災害があってもまず三カ月分くらいは心配がない……
○中川国務大臣 農林省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 第一は、農林省の省名の農林水産省への変更及び水産庁の組織の整備強化についてであります。 わが国の水産業は、農林業と並ぶ重要な第一次産業であり、また、水産物は、国民の動物性たん白質食料の供給源として重要な地位を占めております。 しかしながら、二百海里時代の急速な到来等わが国水産業を取り巻く諸情勢はきわめて厳しいものとなっており、これに対処して、わが国水産業の発展と水産物の安定的供給の確保を図ることは、現下の重要な政策課題となっております。このため、わが国周辺及び遠洋海域における……
○中川国務大臣 二百海里時代を迎えまして水産問題が非常に大事になってきた。しかも、外国と交渉いたします場合に、やはり水産大臣として交渉する方がいいのではないか、こういう観点から水産省というものに独立してはという意見もありましたが、また一方では、食糧行政はこれまた一貫して行うことがいい、同じ食糧でありますものを農業と水産と分けるということにもまた問題があろうかということで、かれこれ検討いたしました結果、省名を少なくとも農林水産省ということで、水産を担当する役所である、役人である、そういうことを明記し、所要の水産庁の組織の強化ということが現段階においては、まずいいのではないかという判断のもとに省名……
○中川国務大臣 昨年ごろから特にアメリカから農産物の輸入について非常に強い関心がありまして、特に牛肉、オレンジあるいはジュース、それから木材、こういったものに強い関心がございましたが、ことしの一月、御承知のように、アメリカとの関係においては調整が終わったわけでございます。その基本とするところは、わが国の農政に支障を与えない、こういう範囲で調整を行うということにして話し合いがまとまったわけでございます。そこで、今回総理が参りました際は、政府間においては二国間の話はなかった。ただ議員さんその他からいろんな意見が出て、ただいま御指摘のようなことがあったようでございます。 そこで、今後ともできる限り……
○中川国務大臣 農林水産委員会の開催に当たりまして、私の所信の一端を申し述べます。 最近のわが国経済社会の動向を見ますと、わが国は過去数カ年にわたる経済社会の波乱と停滞を乗り越えて、安定成長社会への道を全力を傾けて切り開いていくことが強く求められております。資源問題、通商上の摩擦の増大等多くの制約を克服し、均衡のとれた安定社会へ大きく転換していかなければならないのであります。 かかる状況のもとに、農林水産業は、国民生活の安全保障にかかわる食糧を安定的に供給するという使命のほか、健全な地域社会の維持形成と国土及び自然環境の保全という重要な役割りを担っております。こうした農林水産業の役割りは、……
○中川国務大臣 一番の背景は、やはりドル関係が日本は黒字である、これを少し調整すべきだという背景があったことは事実でございます。その中において牛肉とオレンジがなぜ出てきたか。これはまた一般的なことでございますが、アメリカにおいて、非自由化すべきだという勢力と、それからやはり自由化であるべきで保護貿易はいかぬ、特に鉄とかああいうグループは保護貿易議員がいるわけでございます。ところが、農産物を中心とする議員は、やはり自由貿易だ、というのは、アメリカは日本にずいぶん穀類を売っておりますから、自由貿易の立場を主張する。ところが、農村議員の中にも、日本は一体農産物において自由貿易しているんだろうかという……
○中川国務大臣 森林組合合併助成法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び改正内容を御説明申し上げます。 森林組合合併助成法は、適正な事業経営を行うことができる森林組合を広範に育成して森林所有者の協同組織の健全な発展に資するため、その合併についての援助等の措置を定めて、森林組合の合併の促進を図ることを目的として、昭和三十八年に制定されたものであります。 この法律につきましては、昭和四十九年に合併及び事業経営に関する計画の認定制度につき、その適用期限の延長が図られたところでありますが、その後における森林及び林業をめぐる諸情勢の変化に対処し、森林組合の事業経営基盤を一層強化する必要……
○中川国務大臣 わが国林業は、国土保全あるいは住宅の大事な木材供給源、環境等々から重要な使命を持ってそれぞれの任務を果たしてまいりましたが、最近における木材価格の動向ないしは住宅資材の需要の縮小、あるいは外圧等も若干関係すると思いますが、国有林を含めてわが国の林業界は非常に厳しい事態にある。そこで、民有林、国有林ともに思い切った手を打って、今後に対処しなければならないというのが現状であろうと存じます。
【次の発言】 まあ、一つは、基本的な問題はやはり需給の問題であろうと存じます。そのほか、わが国は高度経済成長ということもありましたし、木材は非常に長期にかかる、こういうところから造林意欲も上がら……
○中川国務大臣 不足払いの保証価格は法律の定めるところによって決定するわけでございます。法律の定めるところは、再生産を確保することを中心として決めることになっております。 そこで、昨年の生産事情をよく調べてみますと、生産は非常に伸びておる、そういった要素をそのまま計算をいたしますと、若干引き下がるわけでございます。昨年並みの生産の意欲が持てるかどうかという判断からいきますと、若干なりとも下がってもいいのではないかということに計算上なるわけでございますが、これは生産事情が非常によくなって、えさの値段が非常に下がっておる、生産性向上が非常にあった、幾つかの要素はございますけれども、限度数量オーバ……
○中川国務大臣 北海道寒冷地畑作営農改善資金融通臨時措置法及び南九州畑作営農改善資金融通臨時措置法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。 北海道寒冷地畑作営農改善資金融通臨時措置法は、北海道における寒冷がはなはだしい特定の畑作地域を寒冷地畑作振興地域として指定し、また、南九州畑作営農改善資金融通臨時措置法は、夏季における降雨量がきわめて多く、かつ、特殊な火山噴出物で覆われている南九州の特定の畑作地域を南九州畑作振興地域として指定して、それぞれ、これらの地域内の農業者で営農改善計画を立て、これに基づいて営農の改善を図ろうとするものに対し、農林漁業金融公庫が必要な資金を貸し付ける……
○中川国務大臣 角屋委員御指摘のとおり、林業を取り巻く情勢が非常に厳しいのでありますし、また林業の実態を見ますと、森林所有者が生産活動を行います場合に、個別に実施することはきわめて困難であって、幅広い対応をしなければならない。 一方、御指摘のように、近年とみに森林の持つ機能が、国土の保全、水源の涵養あるいは環境保全等、森林の有する機能を多角的に充実いたさなければならないということが非常に国民的に要請が強まっております。このような情勢の中で、森林組合は、従来からも森林所有者の協同組織体として生産から流通に至るまでの一貫した事業を推進し、それなりの機能を果たし、特に国土の保全等公的部面も果たして……
○中川国務大臣 昨年法律を通すに当たりまして、その基礎ともなるべき参考資料の数字が間違っておったということは、権威ある当委員会に提出いたします資料として、まことに申しわけないことであり、遺憾であったと存じます。かかることは今後ないように十分戒めていかなければならないと存じます。 ただ、この法案を通すに当たりまして林野庁が農薬会社等と癒着を持った何か他意のあることであったかどうか、そのために捏造したと言われますと、これは私としては、そういうことではない、単純なミスではありますけれども、あってはならないミスであることは間違いございません。そして、松枯れという問題は日本じゅう大変なことでございます……
○中川国務大臣 御承知のように、日ソ間のサケ・マス問題は、長い間いろいろと経緯があったわけでございます。 そこで、昨年は特に二百海里の問題等々がありまして、二百海里ではとれないけれども、公海において一定の条件で六万二千トンということで何とかしのいだわけでございますが、今年につきましては、昨年来お話があり、二月十五日から両国代表で話し合いをいたしましたが、冒頭ソビエトから、沖取りは差し控えたい、こういう厳しいお話が出まして、非常にわが国としては当惑いたしたのでございますが、その後、代表団の話し合いにより、沖取りは明年は認めるというところまで来まして、さらにその後、内村前次官が私の代理ということ……
○中川国務大臣 御指摘ではありますけれども、農林省というのは農民を守る立場で、たとえば農家が土地を持っている、そこを道路に欲しい、あるいは飛行場に欲しいといったような場合、これは農地法に照らして農地以外のものに利用していいかどうか、同時にまた農民の権利を守る、こういうことが基本でありまして、運輸省が使う土地について、建設省が使う土地について、農林省が前向きでその分を責任を持つということは、これは空港公団の問題のみならず、全体として私はいかがなものであろうか、やはり利用される方が代替地を探すなり補償するなりということを第一義的の責任者としてやるべきであって、それに対して農林省が許可をしたり、ある……
○中川国務大臣 私どももこの農業者年金の制度をつくりました際に参画いたしておりますが、確かに農業経営者の老後保障というものも大事であるということには間違いありませんけれども、やはり政策年金としての意味は、経営移譲を円満に行って、農業の若返りとか近代化とか合理化とか、こういうものを積極的に取り入れていく、あわせて農業者の老後保障を見ていくという一体のものであって、単純にそういうものがなしに老後だけを見るならば国民年金で十分というわけでありませんけれども、これでまあまあ一般国民並みの年金の仕組みはあるということで、両者を密着させてともどもによくなるというところにこの政策年金の意味があるもの、こう承……
○中川国務大臣 この仕組みは経営移譲ということが中心といいますか、老後保障ももちろんありますが、政策的に経営移譲ということになっておりますから、男であれ女であれ、奥さんであれだんなさんであれ、経営移譲ということであれば加入できるわけでございますが、経営移譲権のない奥さんというものについては加入できない仕組みになっておるわけでございます。しかし、奥さんの地位あるいは奥さんの農業に働きます重要な立場等を考えまして、これは最重点的にひとつ前向きに、勉強会というのですか、検討会の研究課題として鋭意進めておりまして、仕組みの中でどう扱うか、どういう考え方をもって加入できるようにするか、これは最善を尽くし……
○中川国務大臣 御承知のように、木材関係は貿易については自由化されておるわけでございます。したがいまして、現在のところはむしろもっと輸入をしろというぐらい厳しい世界情勢であることは御承知のとおりでございます。これは、アメリカのみならず、多くの国々がわが国に迫っておるところでございます。ところが、一方、国内木材は、消費の動向、特にここ数年住宅資材等が非常に需要が少なかったというようなことで、国内の木材、森林が非常に厳しい情勢にある。そこで、いかにこれに対処するかということでございますが、輸入についても、各国とも無理のないような話し合いを進めていかなければなりませんし、同時に輸入については、自由化……
○中川国務大臣 芳賀委員御指摘のとおりでございまして、十年間はだんだん厳しくなっていく、しかし十年間たって大体横ばいにしていく、そして二十年たったら上向きにしていく、こういうことでこの再建案を組み立てておるわけでございまして、それだけになかなか厳しい内容ではございますが、こういった姿で何とかひとつ国有林を二十年後には希望の持てるものに、ひとり立ちができるという形にしていきたい、こういうわけでございます。
【次の発言】 いずれにいたしましても、よりよい直営、よりよい請負ということで事業執行の能率化、合理化というものをやっていかなければならない。ただ、従来からの労務関係もございますので、やはりそう……
○中川国務大臣 農林漁業金融公庫法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び内容を御説明申し上げます。 わが国の農林漁業は、国民の食糧を安定的に供給するという使命とともに、健全な地域社会の維持形成と国土及び自然環境の保全という重要な役割を担っており、その体質の改善強化を進めるためには、農林漁業に対し強力な施策を展開することが必要であります。そのための施策の重要な一環として、政府は、従来から農林漁業金融公庫を通じ、または農業近代化資金制度、漁業近代化資金制度等により農林漁業の生産性の向上と体質の改善強化のために必要な長期かつ低利な資金の融通の円滑化に努めているところであります。 ……
○中川国務大臣 今日、農業を取り巻く情勢が厳しく、あらゆる点において生産性を上げ、農家経済を安定し、よってもって食糧自給度を高めなければならない、そういう場合に、いい品種ということは非常に農政上大事なことでございますので、この際法律の改正もいたしまして、いい品種が次々と出られる、こういう仕組みについてお願いを申し上げたところでございます。
【次の発言】 原案でもその趣旨は達成できると思いますが、修正した方がよろしいということであれば、結構でございます。
【次の発言】 御指摘の点は、そういうこともよかろうかなと思いますので、本委員会で修正いただきますならば、それも結構なことだと存じます。
○中川国務大臣 米価のスケジュールにつきましては、大体お話のあったとおりでございます。 そこで、お尋ねの稲作転換と米価との関係でございますが、何といっても過剰傾向、消費が伸びないということもありますが、生産意欲が強いということもありまして過剰になっておるわけでございます。そこで、過剰はどうしても困るということで、過剰処理あるいは作付転換というようなことが、昭和四十四、五年に引き続いて第二回目の厳しい情勢を迎え、昨年来水田利用再編成というものをお願いして今日に至り、さて米価をどうするかということでございます。 米価は、御承知のように、食管法に定められました所得補償方式というものを基本として決……
○中川国務大臣 お米につきましては、所得補償方式という基本はありますけれども、その計算の仕方というものはいろいろあるだろうと思うのです。したがって、戦後三十二年間計算いたしましても、収量のとり方とか、バルクラインとか、労賃のとり方等々いろいろ議論はあるところでありまして、これが絶対いいものだということではない。しかし、全体として米が過剰傾向にあるときにはなるべく自粛したとり方を、それから米が少ないときには、やはり意欲的に生産ができるような所得補償方式の枠の中でときどきに応じてしんしゃくするということはもう実績から見ても明らかなところであり、またその辺が運用の妙味でもあろうと思います。ですから固……
○中川国務大臣 あした米価審議会を開きまして諮問をし、答申をいただきまして、あさってじゅうには決めたいと思っております。
【次の発言】 島田委員も御承知のように、昨年、麦価につきましては、従来奨励金としてありましたものも麦価に加えまして、これをベースにしてパリティをもって計算をする、将来は別としてもこういうことを当分続ける、もうすることによって麦の価格について適正を期そうということで決まっておりますので、これを採用して決定をしたい、こう思っております。
【次の発言】 抑えるとか引き上げるとかということではなくて、決まったとおりパリティの数字そのもので決めたい、こう思っております。まあ、月末とい……
○中川国務大臣 今日の米をめぐる情勢はちょうど昭和四十三、四年ころと同じ状況でございます。あの当時も七百万トン、約一兆円の資金で、国の財政によって処理をした。あの当時はたしか四年ないし五年は米価は据え置かなければならない、そして、この過剰傾向を抑えなければならぬということで、農家の皆さんの血のにじむような二百三十万トンの生産調整をお願いしつつ、米価算定の方式にもいろいろと手心を加えさせていただいて、そして厳しい中に政府と農家の皆さんの理解によってあの過剰米を処理すると同時に需給のバランスをとった。 今回も前回と同様、より以上厳しい状況にございます。すなわち、生産意欲は非常に強い、自力開田が年……
○中川国務大臣 御指摘のとおり数字が変わっておるわけなんです。なぜ変わりましたかというと、これは根本的な問題でございますから御説明申し上げなければなりません。 従来どおりの計算ですれば従来どおりの値段があるわけでございますが、今日の生産事情あるいは経済状況、米の消費の実態等から見て、こういう需給事情から見たときの米価はいかにあるべきかというところから、いわゆるバルクラインをとりました――一部団体からは八〇%、政府は五 〇%でやっておるわけなんです。 そこで、ことしは必要量の米についての生産費はいかにあるか、これは昭和四十六年、七年、八年にやった方式なんです。必要な米について――必要な米とい……
○中川国務大臣 確かに四条でしたか、書いてございますが、第二条第一項では、「需要が増加する農産物の生産の増進、需要が減少する農産物の生産の転換、」ということで、減少する場合の転換も法律に義務づけられております。四条では「必要な」ということがあって、必要のある場合と必要のない場合とがありますから、この際は必要がないのではないか、法律になじまないのではないかということで、法的措置をとらないということでございます。
【次の発言】 生産調整はことしに始まったものではございません。御承知のように、昭和四十五年、四十六年から生産調整をやってまいりまして、この方法でやってそう大きな矛盾はなかったということで……
○中川国務大臣 御指摘の点、農林省でも検討中でございますが、先ほども年金のときにお話がありましたように、横並びの問題として、地震保険の場合と農業共済が行う保険では掛金その他が差がついておりますので、その辺をどう対処するか研究さしていただいて、できるだけ趣旨に沿うようにしたいと存じます。
○中川国務大臣 外国から入っておりますチルド肉は、大体月三千トンほどを消費者に渡しております。そのうち月五百トン、それが御指摘の安い肉、ちびっとということのようでございます。これもだんだんふやしてまいりまして、御指摘もございましたので、二月からひとつ倍ぐらい出したい。全部出せばいいのでございますが、実は国産牛肉とのバランスといいますか関連においてこれは売るという仕組みでございますので、全部そういうふうにはまいりませんけれども、二月からは倍にしたいし、また、これは輸入肉だけじゃなくて、肉を安くすることについては、また御質問があればあれでございますが、生産費の引き下げや、特に流通コストの引き下げ、……
○中川国務大臣 まさに大事な御指摘でございまして、食糧というものは、その国の風土、気候すべてに合った、こういう古来の米のようなものを大事にしていくということは、まさに国民的課題だろうと私は思うのでございます。 ところが、最近の傾向は米の消費量がだんだん減ってまいりまして、一時期百五、六十キロも食べておりましたものがいま八十キロ台に下がっておるわけでございます。しかもこの傾向がだんだん強くなってまいりまして、逐次減っていく。しかも今度逆に生産の動向は伸びておるというので、昭和四十四、五年ごろ七百万トンから余りまして、一兆円をかけて処理をした。外国に輸出したらいいじゃないかという議論もございます……
○中川国務大臣 一見ペナルティーのようには見えますけれども、もしこの仕組みをつくりませんと、正しい者がすなわち生産調整をやらなければならない。どなたもこれを好んでやる人は少ないわけでございますので、正しい人が報われるという最小限度の規制措置でございまして、法的に、これをやらないから罰金をかけるとかいうような刑法上あるいはその他の罰則はかけておりませんので、法律上のペナルティ、ではない。この目的を達成するためには、この程度の最小限度のことをやりませんとでき得ないわけでございます。 そこで、法律でやったらどうか、こういう御議論もございます。しかし、農家の皆さんにこういうものを法律で抑えることこそ……
○中川国務大臣 漁業権は水産庁、農林省の権限でございますので、判断は、いま法制局長官が申しましたように、昭和二十一年のGHQの指令に基づいて、行政分離によって行政権はなくなった。なくなった瞬間にこの権利はなくなる。それで、昭和二十四年の新しい漁業法のときには、漁業改革に基づいて旧漁業権を買い上げる、そういう行政が北方四島についてはできなかったということで、新漁業法にいう買い上げの対象にはならなということでございます。しかし、そういった事情もありましたから、昭和三十六年に特別法をつくって、約十億円、当時とじては相当な額を北方協会に出資をして、その金の運用によって経営なりあるいは生活の安定を図ると……
○中川国務大臣 ソビエト漁船のわが国寄港の問題につきましては、いろいろと議論のあるところでございます。 御指摘のように、緊急といいますか、修理を容易にしてやることは非常にいいことではないかと、一見そう見えますが、第一番目に考えなければなりませんことは、それではソビエトの方が日本の寄港を認めておるのか。これは寄港を認めておらないわけでございます。なぜ一方的に日本だけが寄港を認めなければならないのかということでございます。 なお、漁民感情として、そういう中にソビエトの漁船が漁獲をする上に非常に有利な条件を与える。今日漁村の厳しいときでございますから、そういった漁民感情も配慮をしなければならない……
○中川国務大臣 卸の値段を昨年の九月約九%、五千円、六万四百円のものを五万五千四百円に下げ、ことしの一月また三千八百円、約七%値下げいたしております。現在、消費者といいますか、末端価格では六、七%しか下がっておりませんけれども、これは九%に見合うものでございますから若干まだ完全に下がっておりませんし、一月に下げました分はこれから下がる分でございますので、かなり畜産農家経営は飼料価格の値引きによって安定してまいりましたが、さらにこのメリットが末端に行くように行政措置を講じて万全を期していきたい、こう思っておる次第でございます。
【次の発言】 御指摘のように、日本の伝統的な水稲を昭和四十六年から第……
○中川国務大臣 去る二月六日の本委員会において川俣委員から御指摘のあった問題点は、三点であったと理解いたしております。 その第一点は、ペナルティー措置は撤回したらどうかという点であり、第二点は、余り米の取り扱いについて、対策に協力した者と非協力者との間で差をつけずに政府は買い入れるべきではないかという点であり、第三点は、自治体や農民に強制する以上は、法律が必要であるという点であったかと思います。 これら御指摘の点に対する農林省の考え方でございますが、まず、第一点の、ペナルティー措置は撤回せよという御指摘につきましては、政府が考えております目標未達成の場合の転作目標の加算等の措置はペナルティ……
○中川国務大臣 このたびの調整は、牛肉について約一万トンの高級牛肉の需要開発を行って輸入に協力します。こういうことでございますし、オレンジについては四万五千トン、そのうちの半分二万二千五百トンは六、七、八月、それから果汁についてはブレンド用として三千トン、ほかに二千トンのグレープフルーツジュース、これでもって、わが国の農政に大きく悪影響を与えることは時期的にもない。特に肉については、全体の枠をふやすのではなくして、一定の枠の中で高級牛肉ということでございます。調整としては、わが国にも影響がなかったが、アメリカ側でも、決まった以上これでいいのだという評価はあると思われます。 しかし、実行段階で……
○中川国務大臣 国民の大事な食糧、中でも肉製品について、御指摘のようなことがありますれば社会問題でもございます。そこで、飼料安全法の改正なり薬事法の適正化を図って、そのようなことがないようにやってまいりましたが、一、二御指摘のような不心得な者がありまして迷惑をかけた事例もあります。今後はさらに一段と、この両法のねらいとするところをしかと関係方面に指示をいたしまして、万が一にも間違いを起こさないように最善を尽くしてまいりたいと存じます。
○中川国務大臣 国際間の二百海里問題は、等量主義あるいは余剰主義、大きく言って二つあり、それぞれ国によって違うわけですが、前回の答弁で、大体同じぐらいの量なんだからいいじゃないかという御指摘に対して、量だけではなくて金額の問題もある――私は、金額だけの問題じゃなくて、漁家数の問題もあれば、あるいは好む魚、好まない魚、いろいろと配慮して、それぞれ国によって違った評価をしながらこれに対応しなければならないということを申し上げたのであって、金額だけ特に強く印象を受けたとしたら、それは説明不足です。単なる量だけでどうこうすべきものではない。幅広く金額、あるいは必要な魚、漁家数、歴史等々、いろいろなこと……
○中川国務大臣 ほかには、そういったようなものは私としても見当たらないような感じがいたします。
【次の発言】 翌年まで今年の分あるいはその次の年というふうに、達成されなかった分をまた協力願うということは、この百七十万トンの生産調整を行うためには最小限度必要な公平確保の措置である。もしそういう仕組みがありませんと、仮に百七十万トンが百万トンしかできなかった、さすれば翌年は百七十万トンにできなかった七十万トンを乗せまして二百四十万トンの生産調整をしなければ、国民の必要な食糧の供給という趣旨に反してくる、過剰米が出てくる。そうなってまいりますれば、その分をまじめにというか協力をして生産調整した人にま……
○中川国務大臣 昭和四十五年ごろに約七百万トン余りまして、これを処分しなければならないということで、約四、五年かかって大方の米は処分したわけでございますが、御指摘のようにカビ米であるとかカドミウム米とかいったような、処分のしようのない、家畜のえさにも使えないようなお米が若干あることは承知いたしております。しかし、これは御指摘のように金利、倉敷――倉敷だけじゃなくて金利もかかり、非常に財政負担の伴う厄介なものでございますので、こういったものを、のりであるとかあるいは観賞用の動物、人間が直接食べない、そういった被害がないであろうというようなものに、ここ一、二年のうちには完全に処分するよう食糧庁当局……
○中川国務大臣 御承知のように、農作物によりまして収益性の高いもの、低いもの、いろいろあるわけでございます。そこで、一般的な奨励をしてお願いしております大豆、麦と、米をつくった場合とどれぐらい差があるかというと、約七万円ぐらい米の方が有利である。そこで、こういった作物に対しては基礎の四万円――いままで四万円でしたが、五万五千円、それにいろいろな加算金をつけまして七万円から七万五千円は、転作奨励補助金として農家にまいりますし、これらについては、議員立法ではございますけれども減税措置もしていただく、こういうようなことをあれこれ総合的に考えると、全体的にはプラスのものもあればマイナスのものもある、そ……
○中川国務大臣 御指摘のように、北海道、東北もそうでございますが、冬期間非常な積雪によって、林業労働者あるいは水産や漁業労働者のように、働きたくてもどうしても働く職場がない、こういうことで非常な労働問題として地域的な重大事項がございます。お互い、この点については、冬場も仕事ができるようにということで、林業についてもシイタケ栽培とかいうようなことを林業構造改善で推進したり、あるいはまた、沿岸漁業が一番水産関係では厳しい状態にありますので、沿岸漁業の体質改善を図って、夏場のうちに冬の収入を得ておくというような努力をしたり、また、むしろ水産加工のような場合には冬場に仕事が多い、こういうところもありま……
○中川国務大臣 せっかく当委員会でも御指摘もありまして、末端ではこれが罰則であり、ペナルティーであるというように受け取られておる向きがありますので、そのような趣旨ではないということを文書で出す予定でございますが、文書の内容柄、局長程度かなと思っておりましたが、大事な事柄でもあり、また当委員会でも御指摘がございましたので、次官名をもって出したい、こういうふうに思います。
また、内容につきましては、われわれが従来説明してきたことに対して誤解の向きもありますので、誤解のないようにという趣旨の文書を出したい、こう思う次第でございます。
【次の発言】 百七十万トンを各県に配分するに当たりまして、いかな……
○中川国務大臣 現在モスクワで行われております日ソ協力協定におきましては、原則として海上での沖取りは差し控えよう、内容は全面的に沖取りはやめよう、こういうソ側主張があり、現在三つの部会を設けて話し合いを進めている最中でございます。したがいまして、今度、日本海における操業も海上でございますので、現在行われておる交渉に対し一方的に既成事実をつくり今次交渉に圧力をかけるものである、よってやめてもらいたい、こういう話がございました。政府といたしましては、日本海における三月出漁は交渉とは別に操業しておった過去の実績もありますし、沿岸零細漁民の実態を考えるときに、この水域での操業をやめるというような指導は……
○中川国務大臣 自給率というのは、数字であらわす食糧のそれぞれのもの、全体としてのパーセントでございます。力というのは、そういうことを含めた、率を含めた内容その他の力、食糧の自給の力ということでございますから、力は、率だけ、パーセントだけではありません。内容その他を含めた幅広い包括的な意味を持った言葉である、こういうことでございます。
【次の発言】 安宅委員御承知のように、昭和四十五、六年ごろに七百万トンから余り、単年度では二百三十万トンも余るという、戦後の日本にとっては想像もできない事情になったわけです。そうなって生産調整をやってきた、言うとおりやってきたんではないかということだったのですが……
○中川国務大臣 有事のことも考えまして、国民の総合的な食糧自給率の向上、これは国家安全保障上からも必要であるということで、国民の皆さんからは高い高いと言われながらも自給率を高めることに努力しているのも、まさに有事その他に対処するためでございます。
【次の発言】 でありますから、私の考えではございますけれども、有事のときにはまずまず一年ぐらいは国内の食糧をもってして対処できる、こういうことでございます。
【次の発言】 その資料ができましたときにはもちろん私は大臣でありませんけれども、いま聞きますと、石油危機で石油が入ってこない、そうなればだんだん船の輸送もなくなる、そういう緊急事態に一年ぐらい食……
○中川国務大臣 昭和五十一年度の農林省歳入歳出決算につきまして、大要を御説明申し上げます。 まず、一般会計の歳入につきましては、収納済歳入額は一千四百五十九億五千五百二十三万円余でありまして、その主なものは日本中央競馬会法に基づく納付金であります。 次に、一般会計の歳出につきましては、支出済歳出額は二兆四千九百六億一千六百九十三万円余でありまして、この経費の主なものは、国民食糧の安定的供給の確保といたしまして六千三百四億二千一百十一万円余、農業構造の改善といたしまして八百六十三億二千四百五十三万円余、農産物の価格の安定と農業所得の確保といたしまして八千八百八十三億八千八百三十五万円余、農業……
○中川国務大臣 ただいまの御決議につきましては、十分検討し、適切に対処すべく努力いたす所存でございます。
○中川国務大臣 片岡委員御指摘のとおり、今日の日本経済も大変ですが、その中における農業というものも大変な事態を迎えております。また、農業に対するいろいろな批判も出てきておることも事実であり、さらに外圧がそれに加わって厳しいということでございます。その中で、また追いかけるように過剰米の問題が深刻となり、特にことしは大豊作でこの過剰米に拍車をかける。農村をめぐる環境は非常に厳しくありますが、基本的にはこの厳しさを、第一番目には農業に対して国民から理解をしてもらう、したがって、農業基本法等も見直せるものなら見直して、農業の位置づけを明確化してはどうかとも考えております。 外圧に対しては、農村に影響……
○中川国務大臣 朝は例外なく米飯でやってございます。昼は、うどんが好きでございますから、週に一回程度はうどん、ラーメン、そばのたぐい、あとは大体米食、特にカレーライスを一番食べております。夕食は、残念ながら主食は大体食べないんじゃないか、副食物が中心であって。それでも主食を食べるときには、お茶づけなどで米をとってございます。
【次の発言】 私もよくわかりませんが、わりあいおいしいお米にノリをつけて食べるというのが一番好きですから、そういうものを食べていまして、何の品種で、新米であるか古米であるか、そこまで気を配ったことはございません。
○中川国務大臣 農業は農産物の価格だけではありませんで、収量その他もありますから厳密には計算できませんが、まあかなり昨年度よりはいいのではないか。特に米はことし約六%からの増収になっておりますので、若干これは買い上げ価格よりは下がりますけれども、かなり米の増収は農家にとってはいい影響ではないかと、こう見ております。
【次の発言】 麦価、米価のお尋ねがございましたが、米価は二つございまして、(武藤(山)委員「米価は言わない、上がったものだけ」と呼ぶ)乳価その他、大体上げないという方向で処理してきたつもりでございます。詳細はまた後ほど出しますが、傾向としては上げないということで指導してきたつもりで……
○中川国務大臣 円高メリットが消費者に返ってないという御指摘が各方面からございますので、農林水産省といたしましても、毎月それぞれ品目を決めまして調査あるいは監督をいたしておるところでございます。十分ではありませんが、徐々に効果を発揮しつつあります。 そこで、御指摘のマグロでございますが、マグロは、実は外国産は二〇%しか入ってきておりません。しかもこれは円建てで入ってくることになっておる仕組みで、国内価格にスライドして決まり、逆に円をドルに換算をして支払いをするという仕組みになっておりますから、円高が直接マグロには影響ない仕組みになっております。ただ、御指摘のように卸も下がっておるわけですが消……
○中川国務大臣 生産調整の目的は米の生産量を抑制したいということでありますが、協力をお願いするのには面積でお願いするより方法がない。もし、量でお願いするとするならば、限度数量をお願いしておりますから、限度数量のお米以外は責任を持てない、こういう方法もありますが、それは過酷であるということで、やはり面積でお願いをする、こういうことでやったわけでございます。結果としては、確かに百七十万トン生産調整、面積は達成しましたが、天候のために約七十万トンから八十万トンは増産になった。その増産になったものは、九枚で千枚分つくったからではないかという御指摘もありますが、そういう傾向がないとは言えませんが、従来も……
○中川国務大臣 このたび科学技術庁長官を拝命いたしました中川一郎でございます。 国土が狭く資源に乏しいわが国が、資源エネルギー問題の解決など現下の社会的要請に対処していくとともに、二十一世紀への発展の礎を築いていくためには、科学技術の振興を図ることが不可欠の条件となっておりますことは、私から申し上げるまでもないところであります。 このようなときに、当科学技術委員会が常任委員会として発足いたしましたことは、まことに時宜を得たものであり、喜ばしい限りでございまして、私といたしましても、科学技術庁長官としての責任の重大さに身の引き締まる思いがいたしております。 微力ではありますが、全力を尽くし……
○中川国務大臣 第九十三回国会に当たり、科学技術庁長官といたしまして、科学技術委員会の皆様方に一言ごあいさつ申し上げます。 申し上げるまでもなく、科学技術は経済社会発展の原動力であり、国民生活向上の基礎であります。 特に、石油資源を初めとする物的な資源に乏しく、狭い国土に多数の国民が生活しているわが国が、この厳しい制約を乗り越え、将来にわたり経済の安定成長と国民生活の向上を図り、二十一世紀への発展の礎を築いていくためには、国民の英知と創造性の所産である科学技術を積極的に振興することが不可欠の課題であります。 私は、このような見地から、長期的かつ総合的視野に立って、科学技術の振興に全力を尽……
○中川国務大臣 原子力が石油代替エネルギーとしてきわめて重要な点についての認識は、椎名委員と全く同感でございます。 先般フランスに参りまして、日本と同じ事情にある石油を持たないフランスが、すでに二〇%は原子力に頼っており、十年後は七三%まで原子力に代替をするというプランを着実に進めておりますし、国民も理解し、国会においても、共産党を含めて野党も認識を持って協力している体制を見、さらには核燃料サイクルと開発研究についても非常に日本より進んでおって、代替エネルギー時代を迎えて万全の策を講じているのに比べ、わが国がこれらの国に比べてやや劣っておる、ややというよりはかなり劣っておるということは、石油……
○中川国務大臣 八木委員御指摘のように、来年の十月までにやらなければならないことは約束でございますから、しかし御承知のように、これまた工事にかかったのがいろいろなことがありましてことしの八月です。三年間の工事期間が実質は一年少々、一年半ぐらいになるのですか、ということですから、期限内にやるのにはなかなかむずかしい点があることは事実でございます。その上に一道路や橋をかけるのとは違って、これは何日かかる、どれぐらいでできる、いつまでできるということを見通すことも、ほかのものとは違って、ああいう窮屈なところで作業する、前例のないことですから、見通しを立てるのもなかなか大変だ。さてまた、期限を守るため……
○中川国務大臣 中村委員御存じのとおり、一昨年の十月に入りまして三年の約束で、三年以内に工事を完了するということであったわけでございます。ところがいろんな事情で、着工したのが、としの八月でございますから、現実問題として工事をやるに当たっては、来年の十月という約束までにやり上げるのには、かなりの期間を空費しておるわけですから、なかなかむずかしいということだけは現実問題としてあるんだろうと存じます。しかしながら、約束は約束でございますから、約束以内にやるように努力をしなければいかぬし、努力もしておるし、今後も続ける。 いまのところは、何とかお約束が守れるのではないか、こういう見通しのもとにやって……
○中川国務大臣 最近、海洋投棄物についてのいろいろな御意見がありますが、私どもとしては、まず第一番目には安全であるということ。これについては、従来のようにドラムかんの中に現物をそのまま入れるんじゃない、焼却いたしまして灰にしたものをコンクリートの中に埋め込んでしまうということですから、外に出る量も全然違うということ。それじゃ、なぜそんな安全なものを人の国へ行って投げるかという単純な質問や意見が出るわけですが、これは決して外国へ投げたという性格のものではないのです。距離からいっても日本からは九百キロですし、一番近いマリアナ諸島からも千百キロということで、中間地点よりはむしろわが国に近いということ……
○中川国務大臣 今回佐世保に参りましたのは、就任当時から、一度地元の皆さんにあいさつをしたい、関係者にお礼も申し上げたい、さらには「むつ」の工事の進捗状況、工事状況を視察いたしたいと思っておりましたが、機会を得ませんで、先般行ってまいったわけでございます。 感想としては、工事は非常に順調に、まじめに一生懸命やっておりまして、第一期工事は予定どおりできるのではないかというふうに思っております。第二期工事については、いま事業団と業界との間で話し合っておりまして、そう遠くない機会に発注も行われるという状況であり、総計いたしましてこれが期限内にできるかどうか、何としても期限内にやりたいということで努……
○中川国務大臣 ただいま御決議のありました実験用静止通信衛星「あやめ」二号の問題につきましては、宇宙開発委員会第四部会における調査審議の結果、そのふぐあいは、静止軌道投入のために衛星内に組み込まれた推進装置の異常燃焼に起因するという結論が出されております。 今後宇宙開発を推進するに当たりましては、御決議の趣旨に沿って、今回の経験を十分生かし、遺憾なきよう努めてまいる所存であります。
○中川国務大臣 科学技術庁の昭和五十三年度決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和五十三年度の当初歳出予算額は二千五百十四億八千百四十八万円余でありましたが、これに予算補正追加額二十五億百三十四万円余、予算補正修正減少額五十六億一千百三十五万円余、予算移しかえ増加額六千二百五万円余、予算移しかえ減少額四十九億八千百二十三万円余、前年度からの繰越額二億九千四百九十一万円余を増減いたしますと、昭和五十三年度歳出予算現額は二千四百三十七億四千七百二十一万円余となります。この予算現額に対し、支出済み歳出額二千四百億三千二百十六万円余、翌年度への繰越額二億八千七十七万円余、不用額三……
○中川国務大臣 私は、改憲政党である自由民主党の政策に共鳴をして自民党員となって立候補し、国民の支持を得て議席を持ったものでございます。したがって、政治家としては改憲論であることには、もう正真正銘間違いありません。ただ、世の中なかなか思うようにはいかないな。鈴木内閣においては改正しないということであれば、閣僚としておるうちは改正はしないということに賛同して内閣に列してございます。しかし、政治家としては改憲論である。中身はどうかこうかということになると、これはまたいま言う時期ではありませんが、自民党が改憲をしようという精神そのものが中川一郎の改憲論でございます。
○中川国務大臣 改憲につきましては、青嵐会だけではなくてわが党が改憲政党でございます。渡辺さんと同じように私もいま改憲をやっているどころではありませんで、原子力を中心にしっかり、いまのところはがんばりたいと思っております。
○中川国務大臣 第九十四回国会に当たり、科学技術庁長官といたしまして、所信を申し述べさせていただきます。 申すまでもなく、科学技術の振興は、経済発展の原動力であり、国民生活向上の基礎であります。 とりわけ、石油を初めとする物的な資源に乏しく、狭い国土に多数の国民が生活しているわが国が、この厳しい制約を乗り越え、二十一世紀への発展の礎を築くとともに、世界の進歩に貢献していくためには、わが国民の英和と創造性の枠を尽くして科学技術を積極的に振興し、科学技術立国を目指すことが不可欠であります。 私は、このような基本的な考え方のもとに、長期的総合的観点に立って、次に述べる昭和五十六年度における科学……
○中川国務大臣 御指摘のとおり、わが国が、資源小国あるいは国土の狭小、こういう厳しい条件にもかかわらず、世界からうらやまれるような今日の経済を築いた大きな基礎をなしたのは、科学技術を導入しあるいは開発し、そういった科学技術によって今日の経済があると言っても過言ではないと存じます。さらに、今後資源が厳しくなってきた将来のことを考えますと、いよいよ科学技術というものがクローズアップしてこなければならない、こういうことだろうと存じます。幸い、自民党におきましても、党の運動方針あるいは予算要求大綱の大きな柱として取り上げていただいておることに深い敬意を表する次第でございます。 科学技術庁としても、こ……
○中川国務大臣 海洋博の場合もあるいは万博の場合も、関係閣僚会議が設置されております。そこで、今回の科学技術博覧会におきましても、先ほど局長からお話がありましたように三月二十六日には実質上正式に国際的に認められる、こういうことになりますので、その認められた段階で関係閣僚会議を設置したい。この閣僚は総理大臣が指名することになっておりますので、恐らく私を含めて関係閣僚が担当することとなり、特に私が中心になってやっていくことになろうと思いますので、指名がありました暁には、さらに一段と、この博覧会が円滑にしかも成功裏に終わりますように最善を尽くしてお役に立ちたい、こう思っております。
○中川国務大臣 日野委員の御指摘はよく理解できますけれども、いま局長が答弁しましたように、今度はエネルギーが中心じゃなくて科学技術全般でございますから、エネルギーはその一部門にしかすぎない。しかも、その中での原子力の必要性あるいは実態等はあれしますけれども、これを政治的に利用しようとかなんとかということじゃなくて、あくまでも人間の居住と環境、こういう点に力点を置いていきたいと思いますし、そうなるのだろう。この問題は科学技術博覧会協会ですか、協会の方で案を立てますので、私の方が直接つくるわけではありませんけれども、そういった関心でながめていきたいと思っております。
○中川国務大臣 窪川町における原発賛否をめぐるリコール問題につきまして、あのような結果になったことは、科学技術庁長官のみならず、原子力を預かる責任者としてまことに残念であり、よくない結果であったという認識は持っております。 ただ、御承知のように、リコールの原因が原発賛成か反対かだけではなく、非常に複雑な地方の政治情勢も大きく影響したということ、あるいは途中でアメリカ・スリーマイルアイランドの余り根拠のない情報が流れたというような幾つかの他の要因もございまして、あの結果そのものが原発に反対だったという単純なものでないということも、中身として言えるのではないかと思います。 しかしながら、あれだ……
○中川国務大臣 新技術開発事業団法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明いたします。 国土が狭く資源に乏しいわが国が、今後とも経済の安定成長と国民生活の向上を図っていくためには、積極的に技術革新を促進し、科学技術立国を目指すことが不可欠であります。 これまでわが国は、主として、海外からの技術導入とその改良、発展により、技術力の向上を図り、世界にも例を見ないほどの経済的発展を遂げてまいりました。しかしながら、世界的に技術革新が停滞し、技術導入も困難になりつつある今日、わが国としては、従来の導入技術依存型の体質からの脱却を図り、みずからの力で技術革新の一層の展開を図る……
○中川国務大臣 このたびの原子力発電所敦賀における事故については、まだ全貌ははっきりいたしておりませんけれども、いま通産省が第一義的に対応いたしております。逐次報告は受けておりますが、まだ全貌が明らかになっておりません。全貌とまた対応が明らかになった段階で、原子力委員会としてはどう対応していくかということになろうと存じます。 御指摘の原子力発電が利潤を追求するものであるから安全を無視して法を免れてやっていくということは許されないではないか、全くそのとおりだと存じます。原子力発電において一番大事な点は安全性を確保する、こういうことでございます。もしそういった点を無視していくと、ひいては稼働率が……
○中川国務大臣 御指摘のとおりでございまして、わが国では基礎的な、創造的な、自主的な研究というものが非常におくれておる、むしろ改良型とか改良開発型というようなものが進んで、今日の技術の中心をなしておる。 理由は何かということですが、創造性が日本人にないということではない。高度経済成長に支えられて研究開発、実用化のものに重点を置いてきたとか、終身雇用制とか、いろいろな仕組みがあるのだろうと思います。しかし、時代はそろそろそんな目先のことだけではなくて、基礎的なそしてまた創造的なものを生み出さなければならない時代になっておるということが概括的に言えるのだろうと思います。 詳細はまた局長から答弁……
○中川国務大臣 今度の事故については、まず第一番目に、事故の実態を究明しなければならない。まだ事故の詳細な実態が判明しておらない段階でございますから、最終的な考え方はまた別途申し上げたいと思いますが、現段階においては、事故の原因、問題点として挙げられるのは三つあるのではないか。一つは、操作員が誤操作によってバルブを締め忘れたという基本的な間違いが原因しているのではないかと言われておりますし、もう一つは、あってはならない排水口、一般排水路につながる排水口が構内にあったということ、これは増設という特別な例外的なことではあったにしても、排水口があったということ、第三番目に、最もよくないのは、三月八日……
○中川国務大臣 さきの閣議で日米合同演習の中止について発言したことは事実ですが、いま関委員が言ったようなことは、これは正確でありません。新聞も調べてみたのですが、関委員の言ったようなことは言っておりません。大事なところは、漁網を切ったぐらいで演習をやめるとはという「ぐらいで」などという言葉は一つも使っておりません。これは関委員も新聞を見ていただけばわかるように、切ったということで演習を中止した国がほかにあるでありましょうか、御参考までに私の判断材料としてお教え願いたい、こう申しただけでございます。 これは、演習も大事ですから、演習をやめる例としてそういうものがあるか参考までに聞いただけで、漁……
○中川国務大臣 事実関係、今後の考え方等について、安全委員会の御園生委員から御指摘のあったとおりでございます。ああいうものがあっても支障がないだけの建物、施設になっているはずなんですが、そこに若干の事故があったということからこの排水口が大きな問題になってきた。しかし、ああいうものがあの中にあってならないということも事実でございます。その点について、従来の工事認可等においてその辺を審査できるような仕組みになっておらなかったということも反省の材料でございますので、その辺のところも、これから監督官庁が目を光らせられるように改善をしていく、こういうことになるのだろうと存じます。
○中川国務大臣 一般的に言われていますことは、長期的には核融合に成功することである。これが解決すれば、当分の間エネルギー問題は大丈夫であろう。それにつなぎます間はサンシャイン、自然エネルギーあるいはソフトエネルギー、いろいろあるけれども、いま実用化して安定的な、量的にもあるいはコストの面からいっても現実性のあるのはまず原子力である。それに引き続いて石炭、LNGですか、ガスの問題等があるが、いま御指摘のように、理想的なソフトエネルギーではあるけれども、面積がかかるとかコストが高いとか量が間に合わないとかということでございます。ただ、原子力の場合は非常に安全性という問題がありますので、この点をしっ……
○中川国務大臣 原子力の立地問題についてはいろいろと考えなければなりません。したがって、地震が来た場合の予想される地震にさらに安全性を持って大丈夫だという確信を得てからやるということでございまして、三号炉については通産省の安全審査を終えまして、いま科学技術庁のいわゆるダブルチェックによる原子力安全委員会の審査を経まして、もし危険なところがあればやりませんけれども、安全であるという確信を得た上で初めて着工するということで、危険な中に強行しようとは思っておりません。
【次の発言】 不破委員御指摘するまでもなく、原子力行政で一番大事なのは安全性でございます。必要性についていま国民の間に反論はないので……
○中川国務大臣 竹田統合幕僚会議議長の発言の趣旨は三点ございます。 第一番目には、専守防衛というものは非常に犠牲の伴うものである。これは軍隊の犠牲のみならず住民の犠牲も伴う、こういうことが第一点でございます。 第二点は、徴兵制度を政策的にとらないということはいいにしても、憲法十八条等からいって支障があるということになれば、これは自衛隊の士気といいますか、そのものにも関係することである。 第三番目は、防衛費がGNP一%に対して三%ぐらい必要である、こういう趣旨であろう。 こういういずれの点も、現場を預かる者としてはそういう気持ちを持つことはあっていいのではなかろうか。ただし、そこがわが国……
○中川国務大臣 私が出席することは、科学技術庁が後援するから出席するわけではございませんで、私は、日本はいい国である、日本に生まれてよかったとしみじみ感じております。日本人に生まれたことに感謝をし、さらに愛国心を高揚して、よりよい日本国をつくりたい、こういうことで、要請がありましたから行くのでありまして、科学技術庁としてやるという意思はございません。
○中川国務大臣 原子力開発利用に当たりまして、廃棄物処理問題というのは非常に重要な問題でございます。そこで、昭和五十年十月の原子力委員会が決めました基本方針に従って処分をするということになっております。 御指摘のように二通りございまして、低レベルのものと高レベル。低レベルの放射能廃棄物につきましては、大体法律その他基準が決まりまして、まず海洋投棄をやろうということの方針が決まり、諸外国あるいは国内の水産業界に話し合いをしておるという段階でございます。地上処分については今後またさらに研究をしていきたいというのが基本方針であり、もう一つはハイレベルの廃棄物でございますが、これについては、少なくと……
○中川国務大臣 おおよそ国を守る自衛隊というものは、非常に重要な国家繁栄の基礎をなすものだと思います。それが憲法違反であるとかどうとかと言われるような議論が一方にあることは残念である。もう統一して、そういう議論がなくなるように現行憲法を解釈するか、もし議論があるならば、そこは合意の得られる姿にしたいというのは常識ではないかと思っております。 ただし、いま憲法を改正するとは、鈴木内閣のもとでは言いません。しかし私は、立候補するときから、憲法改正を国民にうたって当選してきておりますから、政治家の信条としては、わが党が改憲政党であるのと同じく、政治家としては改憲の思想を持っております。
○中川国務大臣 原子力開発利用の必要性については、もう国民の大方の皆さんが理解していらっしゃるんじゃないかと思います。エネルギーが厳しくなってきて、省エネルギーにも限界がある、代替エネルギーとしてサンシャイン等もありますが、量的にもコスト的にもまとまって代替でき得るのは石炭あるいはLNGもありますが、やはり一番は原子力である。特にフランスなんかは日本と同じ事情にあるわけですが、電気の七三%までは原子力に切りかえる、こういうことでやっております。その際、一番問題になりますのが安全性でございますけれども、うらやましく思ったのは、フランスなどでは、社会党も共産党の皆さんも全面協力をしていらっしゃると……
○中川国務大臣 原子力発電が必要であることについては世界的に定着していると思うのです。その場合問題なのは、低レベルの廃棄物とハイレベルの廃棄物をどうするかということでございまして、これは世界共通の悩みでございます。日本も避けて通れない。ただし、低レベルについては、世界じゅうがもう海洋投棄は定着をしている。そこで日本も海洋投棄からまず始めようということでお願いしているわけですが、これはあくまでも、安井委員御指摘のように、地元の納得なしにやれるという性格のものではないのです。ましてやハイレベルの処分に当たっては、地元の理解がなくてでき得るものではないことは言うに及びません。 ただ、ハイレベルにつ……
○中川国務大臣 東海村の再処理工場で相次いでトラブルが起きたことはまことに遺憾でございまして、私どもとしてもまことに申しわけないことだと思っております。 幸いにして安全性については確保されておる。若干のトラブル、故障があったことではございます。そこで、こういうことはあってはならないことでございますから、管理体制をしっかりやるように、また原因をよく究明して、しっかりした措置をとるように、動燃の理事長を初め職員にしかと厳しい姿勢で臨んで、国民の皆さんに不安を与えないように、こういうふうにしておるところでございます。今後ともしっかりがんばってまいりたいと思います。
○中川国務大臣 出せないというのじゃなくて、地元と相談した上で出しましょうということであるのじゃないかと思いますので、特に隠さなければならぬ問題もありませんで、こういう問題はデリケートですからやはり相手の立場も尊重したい、こういう意思を申したにすぎませんで、そうむずかしいことはないと存じます。
【次の発言】 来年の八月三十一日には佐世保を出るということは、これはもう確約でございますから必ず実行しなければなりません。
それから、佐世保の方から出て大湊にお願いすることになるわけですが、これは五者共同声明にありますように、新定係港を関根浜地区にするということであり、「新定係港の建設の見通しを確認の……
○中川国務大臣 私が現地に参りまして申し上げたことは、見返りとしてではなく、国の行政に誠意を持って示してくれるならば、われわれも地域の振興について誠意を持って努力をいたします、約束してきたのはこれだけでございます。 その中に港湾等いろいろありますが、これは何も「むつ」を置いてもらったから新たにぽっかり出てきたものではなくて、従来からいろいろと、そういうものをやるやらないの議論があって、防衛庁その他が、さあどうしたものか、どういう形で進めるかという中で、佐世保側の御要望が聞けるものなら聞いてやってくださいということに対して、防衛庁その他がまあ努力してみましょうということで、ぽっかり七百億とか五……
○中川国務大臣 お答えする前に、問題でございますから、放射能は漏れておりませんで、漏れたのは放射線でございます。この点は、そういう誤解が「むつ」に対する非常に大きな反発となって大変な苦労をする結果になりますので、あえてここで訂正させていただきます。 そういうことで、放射線が漏れましてああいう事故になり、佐世保にお願いして修理を来年の八月いっぱいで完成することになっております。 そこで、行き先の新定係港の問題でございますが、非常に苦労いたしました。幸い、むつの大湊において、陸奥湾の漁業者の方も理解をしていただいて、「むつ」の開発には協力しよう、将来のエネルギーにとって大事なことであると非常な……
○中川国務大臣 第九十六回国会に当たり、科学技術庁長官といたしまして、所信を申し述べさせていただきます。 わが国は、国土が狭く、石油を初めとする物的資源にも恵まれておりませんが。幸いにして、国民は高い知的能力を有しております。この知的能力を最大限に活用して創造的な科学技術を積極的に振興し、次の世代における発展の礎を築くとともに世界の進歩に貢献していくことが、われわれの世代の果たすべききわめて重要な責務であります。 特に、近年、科学技術の振興に関しては、広く各界の認識が深まるとともに、その積極的推進に対する機運は大きな盛り上がりを見せております。 このような状況のもとで、私は、一昨年、科学……
○中川国務大臣 平沼委員から御指摘のように、科学技術が大事だということが最近非常に言われるようになりました。それは、オイルショックを初め資源有限時代を迎えて、国際社会の中で生き抜いていくのには科学技術である、特に今日、日本が世界経済の厳しい中で、世界からうらやまれるほどのこれだけの経済力を持ち得たというものの一つに科学技術がある、こういう認識が一つあるだろうと思いますし、これからいよいよ厳しくなっていくのに対応するためにも科学技術が大事である、こういうことの認識が政府あるいは党の中に定着してまいりまして、重要な柱となって取り組んでおるところでございます。 幸い、五十六年度予算、五十七年度予算……
○中川国務大臣 御指摘のとおり、高度経済成長から安定成長に変わりまして、過去を振り返り、わが国がこれだけの経済成長を遂げ、世界からむしろうらやまれるような経済力を持ったこの原因はどこにあるか、それは科学技術であった、最近こういうことが強く言われるようになりました。しかし、中身においては、どちらかというと民間主導型といいますか、改良技術、国の先端技術がおくれておったという反省もあります。 一方、これから経済が厳しくなるにつれて、さてどう生き抜くかねと考えた場合、いろいろあるでありましょうが、やはり科学技術である。特に日本はこれだけの経済力を持ってまいりましたから、防衛力についても責任分担が出て……
○中川国務大臣 保利先生御指摘のように、科学技術が非常に大事だということが最近国論ともなってき、わが党の政策の重要政策ともなり、鈴木総理も非常に御熱心でございまして、科学技術について新たな認識という感じの中に先般フランスのミッテラン大統領が訪日をされ、日仏両国のシンポジウムにも出席される、非常に忙しい時間ではありましたが、筑波学園都市も見学をされる、そういうことを通じて、フランスの大統領は科学技術に非常に熱心である、それに先立ちまして、大統領になった際、研究技術相というものを新設し、シュベーヌマンという大変な実力者を担当大臣にされる等々、熱心な背景はありましたが、今回の訪日、視察、会議等で示さ……
○中川国務大臣 軍備核については、これはもう人類にとって破滅的なものでありますから、廃絶ということは原則的に賛成のことである、理想である、こう思います。ただ、そのことがアメリカ側の持つ核廃絶、アメリカを攻撃するだけであってはならぬのではないか。やはり全体として核廃絶という運動でなければならないし、またソビエトが相当持っているとすれば、抑止力としての、バランスとしての核保有ということも考えなければならない。そういうことを考えつつ、長期的に全体として核が廃絶されることは望ましい、こういうふうに思います。 もう一つは、核廃絶に名をかりて平和利用までこれを阻害する、こういう運動になっていくということ……
○中川国務大臣 わが国と中国の間に不幸な関係があり、大変御迷惑をおかけしたということは明らかでございます。ただ、表現の仕方をどうするかこうするかについては、専門家が専門的に詰めることであって、私どもが、表現をこれが正しい、これが正しくないと言う立場にはございません。専門家の判断にまつところでございます。
【次の発言】 日中共同声明にあるように、御迷惑をおかけした事実については率直に認めなければならないし、そういった姿勢で今後もやっていかなければならないことは事実ですが、その日本のやった事実が侵略であるのか進出であるのか、表現がどちらが正しいか、歴史的事実について議論があるところであって、まさに……
○中川国務大臣 不破委員からいろいろ御指摘がありました。一時期はやめたらどうかという意見もあったわけです。これは原子力に反対する人が、何でもやめろという中での反対でして、原子力を否定する人の意見でございます。 われわれはエネルギー問題を考えるときに、原子力発電も必要であれば、原子力炉の舶用炉の開発も絶対必要である。二十一世紀と言いますけれども、そう遠い年代ではないんです。そうなったときに、科学技術立国を目指し、しかも船舶国家であり、海運国家である日本が舶用炉について技術を持っていないということは、国民に対しても申しわけないし、それから技術立国としての日本としても情けないことである。若干の金が……
○中川国務大臣 昭和五十三年でございましたか、私が農林大臣になりました。五十二年の暮れになったのですが、五十三年の一月早々から今日と同じような経済摩擦がありまして、東京ラウンドに関連してぜひ話し合いをしたいということになり、翌年度の五十三年度分の一年分と、それから五十八年に向けての五年間の二つの話し合いがありました。五十三年の分はもちろん若干の調整で終わったわけですが、牛肉、柑橘類、オレンジあるいはオレンジジュース、グレープフルーツジュースそれぞれについて数量できちっと五十八年度までの話がついております。五十八年度ですから、五十九年の三月までの約束がきちっとできておりまして、その間向こうから言……
○中川国務大臣 資源が豊富な時代には、それほど科学技術というものは大きな使命を持っておらなかった。しかし、資源が有限になってくるということを考えてくると、科学技術というものを取り入れていかなければ、これからの人口、世界じゅうの人口が生き抜いていけない。これはエネルギーが象徴的でありますし、海洋開発あるいは宇宙開発等々、あるいは将来はバイオマス等もやっていかなければいけないのではないか、こう言われているわけです。したがって、人類が生き抜くためにも科学技術は必要である、こういうことは言えると思います。 同時に、私は、科学技術を担当しておりまして、これが平和利用に使われるときはいいが、心が伴わない……
○中川国務大臣 御指摘の点は、半分当たっておるわけなんですが、原子力機関あるいは宇宙開発関係の機関の会計処理をどうするかという問題でございます。 一つは、国民的に役立つものであるから、補助金処理という方法も一つあるだろうと思うのです。しかし、いまは出資金という処理の仕方をやっておる。そこで出資金が取り崩されて欠損金になっていく。これは一般企業の会計体制をとっておるものですから、そういう形にならざるを得ない。一般企業会計をなぜとっておるかというと、やはり研究といえども成果が上がってくる、収益が上がってくると償うという前提になっておるわけでございます。それじゃ収益が上がっておるかというと、若干収……
○中川(一)委員 このたびの災害がたいへんなものであるということについては、だいぶ御認識をいただきまして、昨日も農林大臣とともに現地で見てまいりました。農林大臣のおっしゃるのには、中央でいろいろ聞いておって、相当ひどいものであろうと思っておったけれども、現地に来てみて実際はだで感じて、たいへんなことであるということを承知したというふうに言っております。おかげをもちまして、農林省ではいろいろな対策を講じていただきまして、一応北海道民は、農林省の今後の処置、政府の対策に対して期待を持っておるわけでありますが、この機会に私は、なぜこの災害ができたか、先ほど政務次官も、いろいろと北海道農業の弱点につい……
○中川(一)委員 関連。農林大臣にはお忙しいところを現地まで行っていただきまして、そのほか、農林省のお役人さん方も日夜たいへんな御努力をいただいて、われわれも、また北海道農民も、非常に期待をかけておるのでありますが、いま一番心配しておりますのは、いつ一体農林省はこの法の発動をやってくれるのだろうかということであります。この点については芳賀委員からも触れられましたが、ここでひとつ、今月の末大体資料が集まる、来月の上旬というのですが、来月の上旬の閣議二日と六日でございますから、この二日か六日に間に合わせてもらいたい。農林省も一体どの辺をめどにして作業を進められておるか、この辺を明らかにしていただき……
○中川(一)小委員 少々意地の悪い質問になるかもしれませんが、この点はお許しをいただいて、率直にこの際長官の御意見を承っておきたいと思います。 ことし農安法を改正したのでありますが、その前に、昨年でん粉価格を決定するときに大騒ぎをいたしました。しかも昨年は九月末かに第一次の案を農林省は示したわけなんです。その案というものが、増産であったということから、鬼の首でも取ったかのように、でん粉二十五キログラムは千百九十二円しておったのを九百十七円に下げるのだ、法律の精神からいけばこう下げるのだ、ジャガイモの値段は十九円くらいになるのだ、十貫目にすると百九十円なんだということを、早々に発表というか、一……
○中川(一)小委員 北海道防寒住宅建設等促進法の一部を改正する法律案の起草に関しまして、私は、去る六月十九日の建設委員会道路及び住宅等に関する小委員会懇談会の結果に基づき、お手元に配付いたしてあります草案をまとめましたので、その概要を御説明申し上げます。 現行の北海道防寒住宅建設等促進法においては、その法制定当時における建築技術上の制約から、住宅金融公庫の資金によって北海道の区域内において建設される住宅等は、簡易耐火構造以上の防火性能を有する防寒住宅等に限られることになっております。 しかしながら、最近における建築材料の開発及び建築工法の進歩に伴い、耐火構造及び簡易耐火構造以外の構造の住宅……
○中川(一)主査代理 河野正君。
【次の発言】 長谷川正三君。
○中川説明員 白トラの問題が大都市のみならず地方においても非常な問題を起こしておることは事実であります。これは運賃の問題、あるいは賃金の問題、いろいろな問題がありますが、保険行政からも検討しなければならぬ必要があるのじゃないか。運輸省当局とそういったことを総合的に検討いたしまして、この問題と真剣に取り組むべきである、このように考えます。
○中川説明員 御指摘まことにごもっともなことであります。特にこれからベースアップということが相当長期にわたって、しかも上げ幅も相当高いものが予想されますので、寡占にはなってはいけないという問題もありますが、中堅各社というのですか、その格差もありまして、この辺で総洗いをして、不測の事態が起きないように十分検討していくべきが当然だと思いますので、ありがたい御観察だと受けとめているわけであります。
○中川説明員 広瀬委員から御指摘の国鉄問題は、これはもうたいへんなことじゃなかろうか。現状もたいへんでありますが、将来を展望するとなお問題が深刻である。これはいま御指摘のように、米の問題あるいは健保の問題もあわせて考えるとなおやりにくい。一つだけですと政府としてはやりやすいわけですが、その上に米や健保が重なり、さらにまた公害等が出てくるということになり、また公務員のベースアップその他Kのつくものはずいぶんあるわけであります。交付税の問題もあり、私たちで数えてみますと十ほど実はKのつくやっかいな問題が重なっておる。そういった背景の中で国鉄を処理しなければならぬわけでありますので、まじめな意味で、……
○中川政府委員 この問題は非常に批判があり、また、意見の多い問題だと思っております。特に現在の保険制度による乱診乱療の問題は、自賠責のみならず、全体的にも非常な批判のあるところであります。また基礎控除というのですか、経費として認めておる率も高いという批判がありますし、特に集中的にいまの自賠責強制保険で入った者から外科医が不当な利益をあげておるということはまことにけしからぬことである。しかしながらこの点については、わが党の中にも、また政府の中にも、前向きでやるべしという意見が最近ほうふつとして出てきております。頼もしい限りであり、一方医師会の反対の強いことも広瀬委員御指摘のとおりであります。自賠……
○中川説明員 ことしの税収の見通しについてはいま主税局長から御説明申し上げたとおりでありまして、何千億という余る見通しというものはつかぬのではなかろうか、正直なところそういう見通しでありますし、景気の動向も、若干実体面にも引き締め効果があらわれつつあるというようなことで、これが緩和されましたとしても、すぐに反映するかどうか。そういった事情もありまして、余剰について予測をすることは正直のところ困難ではないかということも踏まえ、また、年度途中で税制を変えるということにも、やり得ればやったほうがいいにこしたことはありませんが、やはりこれは法律の問題もあり、また国会の関係その他からいっても問題もありま……
○中川政府委員 昭和四十五年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算につきまして、去る二月十四日内閣から提出した予算書に基づいて御説明いたします。 まず、一般会計歳入予算額は、七兆九千四百九十七億六千四百万円でありまして、これを前年度予算額に比較いたしますと一兆二千百一億八千九百万円の増加となっております。 以下、歳入予算額のうち、おもな事項について、その概要を御説明いたします。 第一に、租税及び印紙収入は、六兆九千三百八十四億一千七百万円でありまして、前年度予算額に比較いたしますと、一兆二千二億九千三百万円の増加となって……
○中川政府委員 昭和四十六年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算につきまして、去る一月二十二日内閣から提出した予算書に基づいて御説明いたします。 まず、一般会計歳入予算額は、九兆四千百四十三億一千五百万円でありまして、これを前年度予算額に比較いたしますと一兆四千六百四十五億五千百万円の増加となっております。 以下、歳入予算額のうちおもな事項について、その概要を御説明いたします。 第一に、租税及び印紙収入は、八兆二千九百六十二億五千八百万円でありまして、これを前年度予算額に比較いたしますと一兆三千五百七十八億四千百万円の……
○中川政府委員 社会福祉施設につきましての燃料費については、政府が助成をいたしております。 そこで、大切な養護老人ホームでございますけれども、年度当初において一一・八%の単価是正をいたしております。さらにそれで不足でございますので、昨日成立を見ました補正予算において五%の是正をいたしておりますので、何とか価格問題は切り抜けられるのではないかと見ております。 なお、生活保護世帯の燃料費につきましても、年度当初一四%改定をいたし、さらに今回五彩上のせいたしておりますので、処置できるのではないかと存じます。 また、病院につきましては、これは診療収入でまかなうことがたてまえになっております。ただ……
○中川政府委員 物価問題から、どうしても民間設備投資を抑制しなければならぬということでございますので、ただいま通産大臣から御答弁がありましたように、通産省においても真剣に取り組んでおりまして、産業構造審議会でございますかで慎重に検討していただいておるようでございまして、結果を待ちまして大蔵省としても全面的に協力をしたい。その中身が選別融資というような形にもなっていくのではないかというふうに思っております。
【次の発言】 やはり専門的には通産省が第一次的に責任を持っておりますから、通産省の意見を十分聞いて大蔵省としては全面的に協力していく立場が妥当ではないかと思っております。通産省を先越えして大……
○中川政府委員 昭和四十九年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について御説明いたします。 まず、一般会計歳入予算額は、十七兆九百九十四億三千万円でありまして、これを前年度予算額に比較いたしますと、一兆八千二百六十八億千三百万円の増加となっております。 以下、歳入予算額のうちおもな事項について、その概要を御説明いたします。 第一に、租税及び印紙収入は、十三兆七千六百二十億円でありまして、これを前年度予算額に比較いたしますと、一兆千七百五十四億円の増加となっております。 この予算額は、昭和四十九年度の政府経済見通し等を……
○中川委員長 これより会議を開きます。 国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道法の一部を改正する法律案について公聴会に入ります。 本日御出席願いました公述人は、交通評論家高橋秀雄君、日本労働組合総評議会副議長安恒良一君、早稲田大学商学部教授中西睦君、桃山学院大学講師高屋定國君、地方公務員森玲子君、全国消費者団体連絡会代表幹事工藤芳郎君、以上六名の方々でございます。 この際、公述人各位に一言ごあいさつを申し上げます。 本日は、御多用のところ御出席いただきまして、まことにありがとうございました。 申すまでもなく本案は重要な法律案でありまして、本委員会といたしましても慎重なる審議を続けているところ……
○中川委員長 これより、運輸委員会物価問題等に関する特別委員会連合審査会を開会いたします。
先例によりまして、私が委員長の職務を行います。
国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道法の一部を改正する法律案を議題といたします。
【次の発言】 本案についての提案理由の説明はお手元に配付してあります資料により御了承願うこととし、直ちに質疑に入ります。
この際、御質疑なされる各委員に申し上げます。
物価問題等に関する特別委員長と協議の上、質疑時間等を申し合わせておりますので、何とぞ御協力をお願い申し上げます。なお、政府当局も答弁は簡潔にお願いいたします。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。……
○中川国務大臣 昭和五十三年度農林水産関係予算について、その概要を御説明申し上げます。 最初に、各位の御協力を得て御審議いただくに当たりまして、予算の基礎となっております農林水産業施策の基本方針について御説明申し上げます。 最近のわが国農林水産業を取り巻く内外の環境にはきわめて厳しいものがあります。すなわち、米が再び過剰基調を強める一方で、増産の必要な麦、大豆、飼料作物等の生産が伸び悩んでおり、また林業、水産業においても、木材価格の低迷、国有林野事業の経営悪化、二百海里時代の到来による国際的規制の強化等の諸問題に直面しております。他方、昨年来わが国の大幅な国際収支の黒字をめぐって、米国を初……
○中川国務大臣 斎藤委員御指摘のように、日ソ漁業交渉は非常に厳しい状況にございます。今回の交渉冒頭におきましても、サケ・マスの海上漁獲は今後差し控えるべきだ、言ってみるならば、河口だけでとったらどうかということになっております。そういうことになりますれば、昨年とっておりました六万二千トンの実績がなくなることになりますので、これは日本の水産業、特に北海道にとっては大変なことでございます。長い間わが国が開発してきたこの漁場を、あるいは漁獲量を失うということは大変なことでございますので、何とかこれを打開して、そして過去の実績は確保したい、こう思っておるわけでございます。 すでにソビエトにおいてわが……
○中川国務大臣 北海道の国有林のみならず、国有林全体が、最近、収支が悪くなりまして、経営困難というような事態でございます。 そこで、詳細はまた後ほど申し上げますけれども、国の財投資金を大幅に導入したり、あるいは林道、造林等にも一般会計を入れなければならないというような非常な事態になっております。わけても北海道の国有林の経営は悪化いたしておりますので、この際、こういった国有林の実態、特に北海道の実態を踏まえて、国有林野自体の経営の合理化もいたさなければならない。そういうところの一環として、北海道にありましては五つの営林局で管理、運営してまいりましたが、林野庁行政の中において果たして北海道に五つ……
○中川国務大臣 私の方が担当いたしております原子力の開発利用は、昭和三十年にできました原子力基本法に基づいて、平和の目的に限るということになっておりますし、御承知のふうに昭和四十二年には非核三原則というものを政府の基本的な姿勢としてとっておりますし、あるいは昭和五十一年でしたか、核不拡散条約に批准をいたしております。こういったことでございますので、私としてはもう平和に限る、間違っても原子爆弾をつくるというようなことはない、こういう立場にあります。 竹田統合幕僚議長がいろいろな意見を持っておるということについてはちょっと伝え聞いておりますけれども、国を守る立場にある人がいろいろな考えを持つこと……
○中川国務大臣 いま官房長から答弁申し上げましたように、科学技術庁には産学民各方面から優秀な研究者を集めておりまして、それなりの待遇をいたしませんと研究の目的が達成できないという過去のいきさつ、また過去だけじゃなくて現在においてもそういう状況でございますし、公務員とはまた、公務員は公務員なりの年金等の優遇措置もございますので、必ずしも公務員と右へならえしなければならないものではなくて、それなりの俸給の体系というものがあっていいんじゃないか。しかし、これは過ぎてはいけませんから、過ぎない範囲内のことは十分対応していかなければなりません。
○中川国務大臣 第一番目の地磁気観測所につきましては、これは運輸省の所管でございまして、御指摘の点もございますので、運輸省ともよく相談をしたいと思います。
それから新輸送体系、私どもは非常に頭を痛めておるところでございます。そこで、協会の方でもどう対応するか、いろいろ知恵をしぼっておりますので、支障のないように万全を期すよう、最善の努力をいたしたいと思います。
【次の発言】 竹内委員も御存じのように、この科学博は、何も科学博だけというだけじゃなくて、せっかくつくった筑波学園都市というものの機能を高めていこう、こういう問題もあるのであって、中央がよければ地元はどうでもいいなんというけちなことで……
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