このページでは村山達雄衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。村山達雄衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○村山(達)委員 私は、本日、地方税法の改正につきまして、ごく概括的な事項につきまして重点的にお聞きしてみたいと思います。
その第一は、今次の改正は、その規模におきまして、内容におきまして、地方税の改正の歴史中画期的な地位を占めておると私は考えるのでございますが、政府当局において、今度の減税の重点的事項及びそのねらいについて、まず御説明願いたいと思います。
【次の発言】 二十五年のシャウプ税制以来、地方税の減税が三十八年度までで幾らになっておるか、それから今度の分を合わせて幾らになっておるかということはおわかりでございますか。私の記憶によりますと、二十五年、六年がちょっとわからなくて、たしか……
○村山(達)委員 ただいまは三参考人の方から、それぞれのお立場で非常に実感のこもった御所見を承りまして、まことにありがとうございました。私は一つだけ、固定資産税の今度の調整が暫定措置でありますので、利害関係のある固定資産の所有者が、将来の調整について非常な不安感を持っておるように思われますので、その点について三人の参考人の方に少しお聞きいたしておきたいと思います。 最初に、今度の固定資産税の新評価制度は、言うまでもなく従来各種の固定資産の間における評価のはなはだしい不均衡、あるいは同一資産でありましても地域による非常な不均衡、それが形式的に税律が一・四というふうになっておっても、実質的に非常……
○村山(達)委員 私は自由民主党を代表して、ただいま議題となりました地方税法等の一部を改正する法律案と、市町村民税減税補てん債償還費に係る財政上の特別措置に関する法律案の両案につきまして、自由民主党から提案をされました修正案と、同修正案にかかる修正部分を除く政府原案に対し賛成、日本社会党より提案されました修正案に対し反対の討論を行なわんとするものであります。 私が政府原案に対し賛成する点は、要約すれば次の三点であります。その一つは減税規模であり、その二つは改正の内容であり、その三つは減収補てんの措置であります。 まず減税規模について見ますと、その額は、一般減税において平年度八百八十億円、初……
○村山(達)委員 ちょっと関連して御要望申し上げておきます。 私は今度の新潟震災につきまして、新潟市並びに周辺の市町村をずっと見て回った一人でございますが、特に感づきましたのは、今度の災害におきまして政府の打ちました手は、いまだかつてない非常な迅速な手を打たれたと思います。この点は非常に御同慶にたえないわけでありますが、ただ、末端に行きますと、一つは市町村当局並びに住民の方々は、政府の打たれた手がよくわからないのでございます。このことは非常に重大な問題だと思いまして、ラジオその他でもってどんどん放送しておりますが、それがなかなか実際に被害者に徹底していないということでございます。たとえば住宅……
○村山(達)委員 ただいま議題となりました修正案について、提案の趣旨及びその内容を御説明申し上げます。 修正案の案文は、お手元にお配りしてございますので、朗読は省略させていただきます。 修正のおもな内容は次の二点でございます。 第一に、ただいま同僚の渡辺委員からも問題になっておりました長期譲渡所得に対する政府原案でございます。ただいま渡辺君からも詳細にその点をついたのでございますが、第一に、これがはたして地価対策上意味があるのか。従来引き続き持っているものにつきまして、かりにいかなる原因によって値上がりしたからといっても、それに対して課税するということは、地価対策上意味があるかという点で……
○村山委員 私は、日本社会党を代表いたしまして、酒税法及び製造たばこ定価法の一部改正の法律案並びに両修正案についての反対討論を行ないます。 財政収入を確保するために、酒、たばこの増税、値上げをすることが出されているわけでございますが、このことはまず第一に、公共料金の値上げになり、物価上昇の要因になることは明らかであります。 まず、たばこについて申し上げますならば、第一に、たばこの値上げは逆進性の大衆増税となるわけであります。所得税も地方税も納入できない低所得にしわ寄せをされ、生活保護者からも取り立てるものであり、非人道的な措置であると言わなければなりません。 第二に、公社は取引会社に多く……
○村山(達)委員長代理 只松君。
○村山(達)政府委員 今回運輸政務次官に就任いたしました村山達雄でございます。 国民経済の動脈であります運輸、しかも、その運輸構造が非常に変化しておりまして、今後運輸政策並びに行政の推進が望まれるところでございますが、運輸行政は全くのしろうとでございますので、今後、委員皆さま方の一段の御鞭撻と御協力をお願い申し上げまして、私のごあいさつにかえさしていただきます。(拍手)
○村山(達)政府委員 このたび運輸政務次官に就任いたしました村山でございます。公害問題はまだしろうとでございますが、せっかくこの委員会で勉強さしていただきたいと思いますので、どうぞひとつよろしくお願い申し上げます。 最初に、私から大筋のことをお答えいたしまして、足りない点がありましたら、政府委員の自動車局長から補足説明をさせます。 この排気ガスの問題は、実は運輸省といたしましては、自動車会社がこの測定をする機械を備えつける前、二年ぐらい前から研究しておったわけでございます。昭和三十九年ごろからずっと研究してまいりまして、御案内のように、車両法に基づいて、四十一年の九月に、すでに新型につきま……
○村山(達)政府委員 運輸省の政務次官に就任いたしました村山でございます。 江若の問題につきましては、ただいま後藤委員からるる御説明がございまして、問題の重要性を認識しております。先ほどからお話しのように、二つ論点がございまして、一つは物的問題の買い取り交渉をどうするか、一つは江若で働いておる人のあとの処遇をどうするかという問題でございます。とりあえずは公団と江若の間の問題でございますので、その間で円満に話が進むことをわれわれは期待しておるわけでございますが、同時に運輸省は、公団につきましても、民鉄につきましても、監督官庁の責任を持っておるわけでございます。したがって、価格の問題につきまして……
○村山(達)政府委員 中川委員御承知のように、国鉄諮問委員会からは、確かに線名をあげて、いまこれは相当赤字状態だから検討したらどうかということをいっているわけでございますが、それを受けました再建推進会議では、実はその点ははっきり条件を出しているわけでございまして、まず、一体かわるべきバスならばバス輸送というものが考えられるかどうか、それが住民にとっても、また国鉄にとっても納得できるものであるかどうか、そういう点がやはりまず第一に確かめられねばならぬし、そしてまた、廃止が論議されるその鉄道網が全国の鉄道網のうちどんな役割りを果たしておるか、特に地域開発とどういう関係に立つか、そういうことを吟味し……
○村山(達)政府委員 お答え申し上げます。 公共料金の一環をなしております交通機関の運賃の問題は、おっしゃるように非常に大事な問題でございまして、物価政策の上からも特に考究しなければなりませんし、しかし、また同時に、交通機関がいま果たしておる国民経済的な役割り、あるいは将来期待されておる役割りに、はたして沿い得るかどうか、これもまた同じようなウエートでもって考えなければならぬのでございます。したがいまして、今度の昭和四十四年度の予算編成にあたりまして、閣議決定では、国鉄運賃を除きまして、公共料金は極力抑制するといっているのも、まさにその点にあると私は思うのでございます。 で、ただいま神門委……
○村山(達)政府委員 再建整備法の中で、基本方針につきましては、項目を分けまして、抽象的にうたっているわけでございますが、基本的に申しますれば、いま、すでに先生がお述べになったこと、そういうこと自体が問題でございまして、それぞれ財政的措置、あるいは合理化の措置、あるいは答申に関する問題、あるいはこれからの借款に関する問題、そういった全体がやはり問題になるわけでございます。問題意識は、もうすでにこの法案の中でもあらわれていると思うのでございまして、むしろそれを受けまして、国鉄側が今度は再建整備計画を出してまいるわけでございます。そういったものが出てまいります段階で、それを具体的に詰めていくという……
○村山(達)政府委員 ちょっと、誤解もないことと思いますが、念のためにお答え申し上げておきますが、このぼりばあ丸の事故の直接の原因を究明いたす機関は、御案内のように海難審判庁でございまして、現在、司法制度で申しますと検事になります、それが原因究明をやっておるわけであります。したがって、今度の原因は、はたしてどうかという最終決定は、いまの機関としてはそういうことでございます。ただ、先生もおっしゃいましたように、日本は海運国であり、そしてまた、世界の大部分の造船をやっておる関係からいたしまして、造船技術上、これを機会に、特に鉱石を運ぶ船について、構造上あるいは材質上問題がないか、こういう点を検討い……
○村山(達)政府委員 ただいま加藤委員御指摘のとおり、三十九年からこれまでの五年間のいわば再建整備計画は、スエズ動乱以降の海上交通の不振と、それから当時におきましては、わが国の非常に零細な企業が多数存立しておりまして、そのために競争秩序も維持できず、また、海運企業そのものの企業体質が非常に悪かったわけでございます。しかし、日本の高度成長は、当然、日本の輸出入貨物の安定的輸送を要求しておりまして、外航船舶の増強ということは、当時やはり至上命令であったわけでございます。そういう観点からいたしまして、過去の五年間の再建整備の中心をなすものは、何と申しましても、乱立しております海運会社をある程度集約す……
○村山(達)政府委員 ただいま久保先生のおっしゃいました最後の点でございますが、海運助成政策は国民生活とどういう関係にあるか、何ゆえに国民の税金を使い、何ゆえに財政資金を使って助成しなければならぬかという問題については、確かに私もPR不足だと思いますし、また、これを理解させるためには、一般の国民にアピールするには、かなりわかりやすく、非常にPRのための努力をやはり必要とすると思うのでございます。今後御指摘の線に従いまして、できるだけそういう方面にも国民的合意が得られるように努力するつもりでございます。ただ、中身を申しますれば、何と申しましても先生御指摘のとおり、わが国の産業構造、したがってまた……
○村山(達)政府委員 お答え申し上げます。 ただいま内海委員御指摘のように、今度の外航船の建造計画は、今後六年間二千五十万トンということでございますが、これが円滑に遂行されるためには、御指摘のように、これに関連する諸計画が一緒になって進められねばならぬのでございます。御指摘のように、港湾問題、船員問題、あるいは造船能力の問題、さらには検疫制度、これらが付随してまいらなければならないのでございまして、この点につきましては、政府におきましても、できるだけその諸政策の遂行につとめてまいったのでございます。すなわち、港湾計画におきましては、御案内のように、一兆五百億というオーダーで四十三年から五カ年……
○村山(達)政府委員 ただいま板川委員から、留萌鉄道につきまして詳細な実情のお話がございました。私たちも、その点を十分了承いたしているわけでございます。去る参議院におきまして、私が四十二年度の決算に基づきまして、たぶんだいじょうぶだろうと言ったのは、実は私なんでございまして、当時の状況を見てみますと、もちろんバランスシート面で資産超過であります。のみならず、資産の運用状況等で見ますと、流動資産と負債との間におきまして約一億一千四百万の資産超過でございます。ですから、実際の支払い資金としてもまず心配要らない、従業員は六十何人でございまして、八千万円といっております、退職給与引き当て金が三千二百万……
○村山(達)政府委員 ただいま細田委員御指摘のとおり、バス事業は最近におきまして、過疎、過密、両方の地域を通じましてますます経営が困難になり、その結果は利用者にも影響を及ぼしつつある点は、御指摘のとおりでございます。特に、自家用自動車の発達、あるいは人口の急激なる移動がその原因と考えられるところでございますが、この点につきましては、委員から御指摘のとおり、一つは適正な運賃の是正という問題が考えられますけれども、ここ当分、日本の消費者物価が高騰をしている時期でありますものですから、これが落ちつくまでは、なかなか運賃の引き上げ、是正と申しましても、おのずから限度があるように思うわけでございます。他……
○村山(達)政府委員 いま井上先生のおっしゃいましたことは、私は筋としてはだんだんそうなるべき事柄だと思っているわけでございます。現在すでにスクーターが四百万台、原動機つき自転車が七百万台という数字でございますし、交通安全の見地から申しましても、漸次その方向にいくべきだと思います。しかし、これは事務量の関係がございますので、ひとつ将来の検討事項に残していただきたいと思います。お話の筋としては、全く同感でございます。
【次の発言】 私は先ほどもお答えしたように、筋としては、そのほうが行政としては完ぺきだと思うのでございますが、この問題につきましては、一つは車両そのものの危険度、それから現状がどう……
○村山(達)政府委員 実はそのことについて詳細の調査はいたしておりませんので、具体的のケースを検討いたしまして後刻正確にお答えいたしたいと存じますが、御案内のように特殊法人の役員の給与につきましては、運輸大臣が一般的に監督をしているところでございます。しかしまた同時に公団全般につきましては政府間でバランスを見ているわけでございますから、当然財政当局とも十分打ち合わせの上行なわれた、こういったただいまの具体的ケースにつきましてそれぞれの妥当性がどんなふうであるか、それからどのような経緯で行なわれておるかということにつきましては、後刻調査いたしました上で正確にお答え申し上げたいと存じます。
○村山(達)政府委員 先ほどから先生からいろいろ御指摘を伺いまして、いま赤字で財政再建を急いでおります国鉄といたしまして、みずからの財産の管理についてはおのずからやはり適正でなければならぬということで、高架下の問題について貴重な御示唆をいただいたわけでございますが、今後監督官庁として十分監督してまいりたいと存じます。 ただ、ただいま総裁とのお話を承っておりまして、私は実は土地の時価の見方と、それから地代をきめる利回りでほとんど事はきまるのだ、それが経済的であれば、その間に不当な家賃が介在する余地は経済的にはないと思っておるのであります。ただ、いま総裁が非常に重大な法律上の問題を話されまして、……
○村山(達)政府委員 お答え申し上げます。 御案内のように、フェリーボートは近年どんどん増加しておりまして、最近では全体の航路数にいたしまして百十九航路でございます。事業者数で九十九事業、隻数におきまして二百十隻、総トン数におきまして七万三千総トン、このように伸びておりまして、そのうちほとんど七割くらいは瀬戸内海に集中している状況でございます。これらのフェリボートの安全については、御指摘のように通常貨物だけを扱うものでなくて、トラック、人間が乗っておりますトラックを扱いますし、そこにはガソリンを積んでいるわけであります。 一方、保安のほうから現行制度をながめてみますと、実はこれは海上運送法……
○村山(達)政府委員 御案内のとおり、営業車につきましては運輸省のほうでその免許を与えるときに取り締っているわけでありますが、自家用車につきましては登録事務は運輸省が扱っておりますが、交通に関する取り締まりにつきましては警察庁のほうで所管いたしておるわけでございます。 それで問題になりますのは、ちょうど限界線に入りますいわゆる白トラあるいは白タクの話でございまして、これは自家用車が営業行為をやるわけでございますから、自然やはりこの方面からくる交通違反もあるわけでございますが、われわれのほうといたしましては道路運送法の見地でその点を取り締まっているわけでございまして、そういう見地からあわせて交……
○村山(達)政府委員 実は現在自動車事故報告規則という規則が出ておりまして、これによりますと、事故があった場合には、事故を起こした自動車の使用者は都道府県を経由いたしまして運輸大臣にそれを直ちに報告する義務がございます。そうして運輸大臣はその報告に基づいて、これはたとえば人の身体あるいは生命に関係があるというようなことがございますと、直ちに事故警報を出す義務が、現行法で規定されているわけでございます。事故がございますとそういうわけで事故警報を出しておりますが、ただ事故警報の出し方が、おっしゃるように、新聞へ出す、広く知らせるということをやっておりませんで、業者団体あるいはユーザーの団体を通じま……
○村山(達)政府委員 ただいまおっしゃったことは、まことにそのとおりだと思うのでございます。私見でございますが、何よりも安全が売りものにならなければいかぬのだろうと思うのでございます。運輸省は一昨日の十七日に、今後とるべき総合対策のようなものを発表させていただいたのでございますが、まず第一に、やはり新車のときに安全性をはっきりさせるというようなことで、今度は新型車を持ち込むときから相当程度使って、その耐久性を試験したものを持ってくるようにということを、まず第一に法的な、これは型式指定規則の改正によるものでございますが、そういうものを考えているわけでございます。そしてまた、現在審査項目は相当ござ……
○村山(達)政府委員 ただいまの御質問に対してお答え申し上げます。 大気汚染について運輸省関係で所管しておる事項は、自動車の排気ガス特に一酸化炭素の規制の問題でございます。この点につきましては二つ問題がございまして、一つは自動車が排出する一酸化炭素を技術的にいかに少なくしていくか、こういう問題でございますが、これは、実は交通安全上の技術と、それから一酸化炭素排出の技術的な問題がからんでまいります。この点につきましては現在運輸省が所管しておりまして、今後といえども、やはりそういう方面の科学技術の発達に負うところが多いわけでございますので、この点は、やはり今後といえども、運輸省の専門的知識にまか……
○村山(達)政府委員 ただいま議題となりました昭和四十二年度及び昭和四十三年度における公共企業体職員等共済組合法に規定する共済組合が支給する年金の額の改定に関する法律の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 この法律案は、公共企業体の共済組合が支給しております旧国家公務員共済組合法及び現行の公共企業体職員等共済組合法に基づく既裁定年金の額につきまして、このたび、別途今国会に提案されました恩給法等の一部を改正する法律案による恩給の額の改定措置に準じまして、所要の改正措置を行なおうとするものであります。 次に、この法律案の概要について御説明申し上げます。 まず、年金額……
○村山(達)政府委員 お答え申し上げます。 このスライド制の問題につきましては、社会保障制度審議会からの答申があり、また、先ほど恩給局のほうからお話がございましたように、恩給審議会からも答申があったわけでございますが、何ぶんにもこの問題はなかなか財源がたいへんかかる問題でもございますし、しかも恩給審議会の答申におきましても、消費者物価その他の点ではかなりニュアンスが違っておる問題でございます。そういう意味で、現在内閣におきまして公的年金制度調整連絡協議会が持たれまして、この実施についていかにすべきかということで真剣に関係各省を通じて協議が行なわれているところでございます。われわれもでき得れば……
○村山(達)政府委員 これはわれわれが承知している限り、沿革的な理由に基づくと思っておるのでありまして、御案内のように、最低保障制がないと同時に、最高額のほうもまたきまっていないわけでございます。
それから、公務上の障害年金制度がないというお話でございますけれども、その点おっしゃるとおりでございますが、この点は実際問題といたしまして、それは公社のほうが一方的に別途負担しておるということで事実上まかなわれておるわけでございます。
【次の発言】 これは沿革的な理由ではないかと思います。各種の年金制度、私もにわか勉強でずっとやってみたわけでございますけれども、それぞれみんな違って――基本的なものは……
○村山(達)政府委員 お答えいたします。 昨年中曽根前運輸大臣がお答えをいたしましたその要旨を申し上げますと、新国際空港ができた場合に、米軍から戦闘用の目的あるいは軍事基地的な使用について申し入れがあった場合には、日本政府としては拒絶いたします、ただし、現在MACチャーター機が使っておりますように、たとえば燃料補給のためにたまたま着陸するとか、あるいは天候不良のために使うというようなことでありますれば、地位協定第五条の関係もありますから、これはにわかには断わり得ない。しかし、新国際空港は、もとより民間空港として使うのが主たる目的でございますから、MACチャーター機が非常にひんぱんにやってまい……
○村山(達)政府委員 ただいま折小野先生の御指摘なされた点は、まことにわが国の今後の航空の発達に至大の関係のある点でございます。お話しのように、最近におきますわが国の航空需要は飛躍的な増加をいたしておりまして、ここ十年間をとってみますと、年率約三割の上昇カーブで旅客数がふえております。四十二年をとってみますと、国際線で百六十万人、それから国内線では千三百万人でありまして、なお三割程度年率でふえつつあるのでございますので、昭和四十六年の旅客数を推定いたしますと、国際線で約三百五十万人、国内線で三千二百万人くらいになるかと思うのでございます。 これに対応いたしまして、飛行場の整備は、御案内のよう……
○村山(達)政府委員 もうすでに大臣が御説明済みかもしれませんが、今度の設置法の改正は、いままでどちらかと申しますと、運輸行政が陸海空、いわばばらばらで行政が進められてきたきらいがございます。しかるところ、いまの日本の問題は、ようやく生産面から流通面に問題が移ってきておりまして、この点の打開がなければ今後の日本の成長は期し得ない、そういう見地に立ちまして陸海空を通じまして総合的な政策を樹立したい、それをぜひ急ぎたいということが今度の設置法改正の大眼目でございまして、二つ大きな委員会を考えておるのでございます。一つは運輸政策審議会、もう一つは、当然これは運輸行政につきものでございますけれども、技……
○村山(達)政府委員 今度の国鉄運賃の改正は、平均ではお話がありましたように旅客運賃の一五%アップでございますが、御案内のように遠距離逓減制の限度のところを従来四百キロまで、四百キロ以上が逓減になっておりますが、それを五百キロ以上にいたしておるわけでございます。したがいまして、今度は四百キロから五百キロの間をとりますと平均の一五%をだいぶこえておる、こういう結果になると思うのでございます。したがいまして、その反面から申しますと四百キロ以下の限界線のところでは当然一五%以下になってくる、こういうことで、おそらく例にとられましたところは四百キロから五百キロのところが多いのではなかろうか、かように思……
○村山(達)政府委員 いわゆる欠陥車の問題につきまして、いろいろと民事上あるいは刑事上の議論が行なわれておりますので、御参考までに、一体欠陥車というのはどうして発生するのか、現在安全を守る上でどういう措置を講じておるのか、なぜいままで運輸省がわからなかったのか、その辺のことから、ごく概略的に御説明申し上げます。 もとより新型車につきまして発売するときには、型式指定をやっておりまして、その中では保安基準をきめておるわけであります。ですから、出ましたものは、一応その保安基準に照らしてみて合格しているものでございます。アメリカにおいての輸入車がやはり問題を起こしましたが、これもアメリカの保安基準に……
○村山(達)政府委員 ただいま議題となりました昭和四十二年度及び昭和四十三年度における公共企業体職員等共済組合法に規定する共済組合が支給する年金の額の改定に関する法律の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。 この法律案は、公共企業体の共済組合が支給しております旧国家公務員共済組合法及び現行の公共企業体職員等共済組合法に基づく既裁定年金の額につきまして、恩給の額の改定措置に準じまして、所要の改正措置等を行なおうとするものであります。 次に、この法律案の概要について御説明申し上げます。 まず、公共企業体の共済組合が支給しております既裁定年金の額につきまして、昭和四十四……
○村山委員長代理 宮井君。
【次の発言】 ただいま議題となりましたタクシー業務適正化臨時措置法案について、提案理由の説明並びに法案を通読いたしますと、道路運送法上、現在運転者の違反に関する有効なる行政処分の規定を欠いている。同時にまた、運転者の資質向上、この二つをねらいまして、一つは、登録制度を実施し、違反があれば、場合によればその登録を取り消す、また二年間の再登録禁止の期間を設けることができることにし、登録されない運転者については、事業者が乗務をさしてはならないという義務をこの法によって一方において課していこう、同時にまた、運転者の資質向上のために、街頭指導あるいは研修、さらには共同施設、も……
○村山委員 ただいま参考人から詳細なる御説明、ありがとうございました。 この法律は、現在道路資本が極度に払底しておるという客観条件、それからタクシー運賃が消費者物価抑制の見地から、どちらかと申しますと抑制ぎみにやられておるというその中におきまして、主として利用者の便益をはかるために必要な措置をとられたことは御承知のとおりでございます。そしてその中身は、運転者に対しまして登録制度を設け、違反がある場合には強い規制を今度やっていく、同時に、事業者側に対しましては、適正化事業を強力に推進するために必要な仕事をやっていただき、それに必要な財源を出していただくということが中心であるのでございます。 ……
○村山委員長代理 米田東吾君。
○村山委員長代理 松本委員にお答えいたします。
その件につきましては、あらためて理事会にはかった上できめてまいりたいと思います。
【次の発言】 渡辺武三君。
○村山委員長代理 ほかに質疑はありませんか。―なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたしました。 この際、午後一時三十分から再開することとし暫時休憩いたします。 午後零時二十一時休
○村山委員長代理 ほかに質疑はありませんか。――なければ、本案に対する質疑はこれにて終了いたしました。
【次の発言】 次に、港湾整備緊急措置法の一部を改正する法律案を議題とし、質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次これを許します。小此木彦三郎君
○村山委員 自動車の交通安全の問題に関連いたしまして、自動車の検査並びに整備の体制の確立が急がれていることは御承知のとおりでございます。
そこで、ひとつお伺いしたいのは、軽自動車に対する検査体制がいつごろから行なわれる見込みでございますか、自動車局長からでけっこうでございますが、ひとつ……。
【次の発言】 できるだけ急いでいただくことを希望いたします。
なお、整備並びに検査の体制につきまして、今回資本の効率化あるいは人員の効率化の点から、道路運送車両法におきまして、共同検査場あるいは検査員の兼任制度が新たに設けられたのでございますが、今回の改正では、なお整備事業をやる者が同時に検査事業をや……
○村山説明員 最近の社会情勢のもとで、いろいろな過激団体が法秩序を破るような、ただいま出ましたようないろいろな事案が出ておりますことは、まことに遺憾に存じているわけでございます。われわれ法務省といたしましては、法秩序の維持に万全の措置を講じたいと思っているわけでございます。 ただいま御質疑のありましたその点について法改正の必要があるかどうか、それぞれの法案につきましては関係の当局の御意向にまちたいと思いますが、いま法務省のほうでは一般的に現在の罰金、これが戦前の罰金になっておる、これの改正をいま検討しているところでございます。ただ何ぶんにも非常に広範な問題にわたるわけでございますので、この点……
○村山説明員 そのことに直接お答えする前に、一般的なことを若干述べることを許していただきたいと思うのでございます。 御承知のように、戦後わが国の制度で基本的人権の擁護ということが非常な大きな礎石になっているわけでございます。そしてその精神は、おそらく各制度にわたって具体的に法律制度としてでき上がっておることと思うのでございます。法務省におきましては人権擁護局というのがございまして、職員が全体で二百人足らずでございます。そして人権擁護委員は市町村からの推薦に基づきまして約九千名、法務大臣が任命をしておりまして、これが一般的に申しますと、人権擁護の重要性についてのPR、これを第一に受け持っておる……
○村山政府委員 沖本委員からだんだんと大事な点を御指摘いただきまして、私自身非常に勉強になりまして、ありがとうございました。 御承知のように、外国人の往来の人数がたいへんな数でございまして、おそらく年率二割か二割五分ずつぐらい伸びて、いまでは百万ぐらいになっておるわけでございます。二十年ぐらい前までは五万といわれたものがそれぐらいになっておるのでございます。入国管理局としては全力をあげてやっておるわけでございますが、おっしゃるように、税関の事務を含めまして日本の入出国の所要時間が、他国に比べてやはり少し長過ぎるというふうにわれわれは伺っておるわけでございます。その辺のことを十分わきまえて、た……
○村山政府委員 私が承知している限りでは、当初これは閣議で問題になりまして、その必要性が問題にされたそうでございますが、その後それを受けて政府のほうで、特に政府提案として検討したということはございませんで、党のほうから、こういう情勢であるから何らかの措置をやはり必要とするが、ついては法務省のほうの意見も聞かしてくれ、こういうことがございまして、若干の意見を申し上げて、それがだんだん自民党のほうといたしまして、できれば議員立法というようなことで各党のほうに呼びかけておられるのではないか、かように了承しているわけでございます。
【次の発言】 最近、沖繩国会のさなかに過激派学生による火炎びんの使用、……
○村山政府委員 ただいま民事局長並びに第一課長がお答えしておりますので、その点は至急調査いたしまして御報告申し上げます。もし非違の点があったら、是正させたいと思っておるわけでございます。
【次の発言】 いまお答え申し上げたとおりでございますが、国費で備品を買って、それを協会にただでやるというようなことは、もうあり得ないことだと常識上思うわけでございまして、ただ、国の備品をそこへ派出している職員が事実上使っている、役所の備品をそこの職場で使うということは、これはあり得ることだと思うわけでございます。しかし、先生の御指摘でございますので、慎重を期すためによく調査をいたしまして、後刻御報告申し上げた……
○村山政府委員 昭和四十四年度法務省所管一般会計歳入歳出決算の大要を御説明申し上げます。 法務省主管の歳入につきましては、当初予算額は二百六十一億五千五百九十八万円余であり、これに予算補正追加額二十三億六千五百十六万円余が増加されましたので、歳入予算額は二百八十五億二千百十五万円余となっております。 これに対しまして収納済み歳入額は二百八十八億一千九百八十万円余であり、歳入予算額に比べると二億九千八百六十五万円余の増加となっております。この増加しましたおもなものは、刑務所作業収入の二億八千二百四十六万円余等であります。 次に法務省所管の歳出につきましては、当初予算額は八百二十二億五千八百……
○村山政府委員 お答え申し上げます。
沖繩復帰に伴う恩赦をやるかどうか、またその範囲をどうするかというような問題については、まだ法務省としては具体的検討に着手はしておりません。したがって、いま答えられる段階にはありません。
ただ、一般的に申しまして、恩赦は何ぶんにも裁判の効果を変更する結果を伴うわけでございますので、各方面から見て慎重に取り扱わなければならぬ、かように考えている次第でございます。
【次の発言】 ただいま羽田野委員のおっしゃいましたことは、私たちも新聞記事を通して拝見しているわけでございますが、総理から別段指示があったわけでもございませんし、法務省自体といたしましても、新聞記……
○村山政府委員 非常な精緻な議論が展開されまして、私が答えるのが適当かどうかわかりませんが、一般論といたしまして、もとより法治国でございますから、その法秩序が破られるあるいは国民の権利が不当に侵害されるというようなことはあり得べからざることだということは、まさにそのとおりだろうと思うわけでございます。 ただ、いまのお話を聞いておって、私しろうとながら非常にむずかしいところだなと思ったのは、いまの地位協定の関係に伴う問題、それと賃借権の問題でございますが、おそらく米軍に使わしているのは、別に日本と米軍との間に賃貸借契約を結ばしているわけではなくて、まさしく協定で結ばしておるわけでございます。そ……
○村山政府委員 横路委員のおっしゃることもよくわかるわけでございますが、いま局長が言われましたように、個々の人の意見をそのままストレートに出す必要があるといたしましても、やはり場面によるのではないかと私は常識的に考えるわけでございます。数多くの政府の審議会がございます。もとより、その論議の過程あるいはそれの発想の基礎になった考え方、こういったものはおそらく全部出ていると思うのでございますが、一人一人の委員がどういう発言をしたか、まあ横路委員のように高い見識を持っており、そしてまたそういう制度的に見る人ばかりがおるわけではございませんので、やはりその辺のことは、その場面、場面に応じていくほうがい……
○村山政府委員 国選弁護人の能力、そういうものを評価して報酬をどの線にきめるべきかということは、非常にむずかしい問題だと思うのでございます。一方、極端なことを言えば、社会奉仕でただでもいいのではないかという考えもありましょうし、また逆の考えを言えば非常に高い地位だから出す報酬もできるだけ手厚いほうがいいという考えもあると思いますけれども、やはりそれは実際の経験に徴して、一般の弁護士報酬がどの程度になっておるかという平均的なものによるより以外、なかなかいい知恵が出ないのではなかろうかというような感じがしておるわけでございます。
【次の発言】 だんだんお話がございまして、私、全くしろうとでございま……
○村山(達)議員 会社臨時特別税法案につきまして、提案者を代表して、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 わが国の経済は、一昨年秋以降における国際的要因等に基づく根強い物価上昇基調に加え、昨年十一月に表面化いたしました国際石油問題の影響も受けて、石油製品をはじめ原材料から最終消費財に至るまで数多くの物資が異常な値上がりを示しました。この中には、原材料等の供給不足や先行きの値上がりを見越した、いわゆる先取り値上げや便乗値上げともいうべき事態も見受けられたのであります。このような情勢のもとにおきまして、企業が便乗値上げを行なっても決して得をすることがないように、かりに異常な利益をあげたと……
○村山(達)委員長代理 これより会議を開きます。
委員長は所用のため出席できませんので、その指名により、私が委員長の職務を行います。
国の会計、税制及び金融に関する件について調査を進めます。
これより質疑に入ります。
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。山中吾郎君。
【次の発言】 坂口力君。
【次の発言】 竹本孫一君。
【次の発言】 次回は、来る七日金曜日、午前十一時三十分理事会、正午委員会を開催することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後九時九分散会
○村山(達)委員長代理 小林政子君。
【次の発言】 次回は、来る二十一日金曜日、午前十時理事会、十時三十分委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後三時四十二分散会
○村山(達)委員 いままで同僚諸君から酒、たばこの値上げについてのいろんなやむを得ないという理由を政府に聞いたわけでありますが、私はそれらの問題に触れるわけではありませんが、少し先の話を少し政府の方からお聞きしたいと思います。 一つはたばこの問題でございますが、先ほど消費税制度の導入という問題があったわけでございます。私も賛成でございまして、いまの納付金制度を見ておりますと、実は納付金というのは従量税でもない。原価がだんだん上がってまいりますと、当然税の従量税としての自然減税分と、それから原価がどんどん上がっていくというそれが全部定価の方にしわ寄せになりまして、そして納付金がどんどん減ってい……
○村山(達)委員長代理 佐藤君。
○村山委員長 これより会議を開きます。 この際、一言ごあいさつ申し上げます。 今回、はからずも当決算委員会の委員長に選任され、その職責の重大さを痛感しておる次第でございます。 申し上げるまでもなく、本委員会は、国の予算が効率的かつ適正に執行されておるかどうかを中心として、決算全般について、予算と対比して審査し、また調査する重大なる使命を持っております。 私は、はなはだ微力でございますが、幸い練達なる委員各位の御協力を賜りまして、円滑なる委員会の運営を図り、重責を全ういたしたいと存じます。 簡単ではございますが、委員長就任のごあいさつにかえる次第でございます。(拍手)
○村山委員長 これより会議を開きます。
この際、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
理事庄司幸助君が委員を辞任されましたので、理事が一名欠員となっております。これよりその補欠選任を行いたいと存じますが、これは先例によりまして、委員長において指名するに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、庄司幸助君を理事に指名いたします。
【次の発言】 次に、昭和四十八年度決算外二件を一括して議題といたします。
本日は、総理府所管中科学技術庁について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
本件審査のため、本日、参考人として新技術開発事業団理事長武安義光君、動力……
○村山委員長 これより会議を開きます。
昭和四十八年度決算外二件を一括して議題といたします。
本日は、裁判所所管及び会計検査院所管について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
裁判所所管の審査に関し、国会法第七十二条二項の規定による最高裁判所長官の指定する代理者から出席説明する旨の要求がありました場合は、これを承認することとし、その取り扱いは委員長に御一任願いたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
それでは、順次概要説明を求めます。
まず、裁判所所管について概要の説明を求めます。寺田最高裁判所事務総長。
○村山委員長 これより会議を開きます。
昭和四十八年度決算外二件を一括して議題といたします。
本日は、建設省所管及び住宅金融公庫について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
本件審査のため、本日、参考人として日本住宅公団総裁南部哲也君、理事上野誠朗君、理事川口京村君、理事白川英留君及び日本道路公団理事広瀬勝美君の御出席を願い、その意見を聴取したいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
なお、参考人からの意見聴取は委員の質疑により行いたいと存じますので、さよう御了承願います。
○村山委員長 これより会議を開きます。
昭和四十八年度決算外二件を一括して議題といたします。
本日は、郵政省所管及び日本電信電話公社について審査を行います。
まず、郵政大臣から概要の説明を求めます。村上郵政大臣。
【次の発言】 次に、会計検査院当局から検査の概要説明を求めます。高橋会計検査院第二局長。
【次の発言】 この際、日本電信電話公社当局から資金計画、事業計画等について説明を求めます。米澤日本電信電話公社総裁。
【次の発言】 次に、昭和四十八年度日本電信電話公社の決算について、会計検査院当局から検査の概要の説明を求めます。柴崎会計検査院第五局長。
○村山委員長 これより会議を開きます。 昭和四十八年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)、昭和四十八年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)、昭和四十八年度特別会計予算総則第九条に基づく経費増額総調書及び経費増額調書、昭和四十八年度特別会計予算総則第十条に基づく経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書(その2)、昭和四十九年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書、昭和四十九年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書、昭和四十九年度特別会計予算総則第十一条に基づく経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書、以上七件の承諾を求……
○村山委員長 これより会議を開きます。
昭和四十八年度決算外二件を一括して議題といたします。
本日は、労働省所管について審査を行います。
まず、労働大臣から概要の説明を求めます。長谷川労働大臣。
【次の発言】 次に、会計検査院当局から検査の概要説明を求めます。小沼会計検査院第三局長。
【次の発言】 これにて説明の聴取を終わります。
【次の発言】 これより質疑に入ります。
質疑の申し出がございますので、順次これを許します。森下元晴君。
【次の発言】 原茂君。
【次の発言】 庄司幸助君。
【次の発言】 この際、暫時休憩いたします。
午後零時五十九分休憩
○村山委員長 これより会議を開きます。
昭和四十八年度決算外二件を一括して議題といたします。
本日は、総理府所管中総理本府等、沖繩開発庁、沖繩振興開発金融公庫及び行政管理庁について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
総理府所管中総理本府審査のため、本日、参考人として日本航空株式会社代表取締役副社長高木養根君の御出席を願い、その意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
なお、参考人からの意見の聴取は委員の質疑により行いたいと存じますので、さよう御了承願います。
○村山委員長 これより会議を開きます。 この際、閉会中審査申し出の件についてお諮りいたします。 すなわち、決算の適正を期するため、 一、昭和四十八年度一般会計歳入歳出決算 昭和四十八年度特別会計歳入歳出決算 昭和四十八年度国税収納金整理資金受払計算書 昭和四十八年度政府関係機関決算書 二、昭和四十八年度国有財産増減及び現在額総計算書 三、昭和四十八年度国有財産無償貸付状況総計算書 四、昭和四十九年度一般会計歳入歳出決算 昭和四十九年度特別会計歳入歳出決算 昭和四十九年度国税収納金整理資金受払計算書 昭和四十九年度政府関係機関決算書 五、昭和四十……
○村山委員長 これより会議を開きます。
昭和四十八年度決算外二件を一括して議題といたします。
本日は、通商産業省所管、中小企業金融公庫及び中小企業信用保険公庫について審査を行います。
まず、通商産業大臣から概要の説明を求めます。河本通商産業大臣。
【次の発言】 次に、会計検査院当局から検査概要の説明を求めます。東島会計検査院第四局長。
【次の発言】 次に、中小企業金融公庫及び中小企業信用保険公庫当局から資金計画、事業計画等について説明を求めます。まず、渡辺中小企業金融公庫総裁。
【次の発言】 次に、近藤中小企業信用保険公庫総裁。
○村山委員長 これより会議を開きます。
昭和四十八年度決算外二件を一括して議題といたします。
本日は、運輸省所管及び日本国有鉄道について審査を行います。
この際、お諮りいたします。
本件審査のため、本日、参考人として日本鉄道建設公団理事原島龍一君の御出席を願い、その意見を聴取したいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
なお、参考人からの意見の聴取は委員の質疑により行いたいと存じますので、さよう御了承願います。
【次の発言】 次に、運輸大臣から概要の説明を求めます。木村運輸大臣。
○村山委員長 これより会議を開きます。
この際、お諮りいたします。
理事小林正巳君が委員を辞任されましたので、理事が一名欠員になっております。
これより、その補欠選任を行いたいと存じますが、これは先例によりまして、委員長において指名することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、山崎拓君を理事に指名いたします。
【次の発言】 次に、昭和四十八年度決算外二件を一括して議題といたします。
本日は、大蔵省所管、日本専売公社、国民金融公庫、日本開発銀行及び日本輸出入銀行について審査を行います。
なお、概要説明等の聴取は、すでに行っておりますので、直ちに質疑に入り……
○村山委員長 これより会議を開きます。
昭和四十八年度決算外二件を一括して議題といたします。
本日は、内閣所管及び外務省所管について審査を行います。
まず、内閣官房長官から概要の説明を求めます。井出内閣官房長官。
【次の発言】 次に、会計検査院当局から検査の概要説明を求めます。田代会計検査院第一局長。
【次の発言】 次に、外務大臣から概要の説明を求めます。宮澤外務大臣。
【次の発言】 次に、会計検査院当局から検査の概要説明を求めます。田代会計検査院第一局長。
【次の発言】 これにて説明の聴取を終わります。
【次の発言】 これより質疑に入ります。
質疑の申し出がありますので、順次これを許……
○村山委員長 これより会議を開きます。
この際、委員会を代表して、私から一言大蔵大臣に申し上げます。
御承知のとおり、当決算委員会は本日午後一時から開会予定としておりましたが、大臣の都合により委員会の開会がおくれ、審査に支障を来しました。今後かかることのないよう厳重に御注意いたします。大平大蔵大臣。
【次の発言】 昭和四十九年度一般会計歳入歳出決算、昭和四十九年度特別会計歳入歳出決算、昭和四十九年度国税収納金整理資金受払計算書、昭和四十九年度政府関係機関決算書並びに昭和四十九年度国有財産増減及び現在額総計算書並びに昭和四十九年度国有財産無償貸付状況総計算書の各件を一括して議題といたします。……
○村山委員長 これより会議を開きます。 この際、国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。 すなわち、決算の適正を期するため、本会期中において、 一、歳入歳出の実況に関する事項 二、国有財産の増減及び現況に関する事項 三、政府関係機関の経理に関する事項 四、国が資本金を出資している法人の会計に関 する事項 五、国または公社が直接または間接に補助金、 奨励金、助成金等を交付しまたは貸付金、 損失補償等の財政援助を与えているものの 会計に関する事項以上、各項につきまして、関係各方面からの説明聴取、小委員会の設置及び資料の要求等の方法によりまして国政調査を実施……
○村山委員長 これより会議を開きます。
この際、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
理事山崎拓君が委員を辞任されましたので、理事一名欠員となっております。
これよりその補欠選任を行いたいと存じますが、これは先例によりまして、委員長において指名するに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、山崎拓君を理事に指名いたします。
【次の発言】 次に、閉会中審査申し出の件についてお諮りいたします。
すなわち、決算の適正を期するため、
一、昭和四十九年度一般会計歳入歳出決算
昭和四十九年度特別会計歳入歳出決算
昭和四十九年度国税収納金整理資金受払計算書……
○村山国務大臣 今般、はからずも大蔵大臣を拝命いたしました。 わが国経済は現在、国内、対外の両面にわたりましてきわめて重大な局面にあると存じておるのでございます。このような時期に財政金融政策の運営の任に当たることになりまして、その責任の重大なることを痛感しております。政策運営の誤りなきを期するように全力を尽くしてまいる所存でございます。 わが国経済の現状を見ますと、政府投資は順調な増加基調にありますが、全体としてはなお在庫調整局面にあり、雇用面、企業収益面での改善がおくれているほかに、国際収支は大幅な黒字基調を続けております。このため、黒字幅縮小の国際的な要請も高まっておりまして、また、円……
○村山国務大臣 国政調査権と守秘義務の関係につきましては、昭和四十九年十二月二十三日の政府統一見解にもありますように、国政調査権の行使によって得らるべき公益と、守秘義務によって守らるべき公益とを個々の事案ごとに比較考量することによって決定さるべきものであり、この場合、政府としては、国会の国政調査活動が十分にその目的を達成できるよう、政府の立場から許される最大限の協力をすべきものと考えております。 次に、税務職員の守秘義務の重要性について申し上げれば、税務官署が職務上知り得た納税者に関する秘密を外部に漏らすことになれば、納税者の税務官署に対する信頼を失うことになり、ひいては、税務行政の適正な運……
○村山国務大臣 ただいま議題となりました昭和五十一年度一般会計公共事業等予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)外六件の事後承諾を求める件につきまして、その概要を御説明申し上げます。 まず、昭和五十一年度一般会計公共事業等予備費につきましては、その予算額は、一千三百五十億円であり、このうち、財政法第三十五条の規定により、昭和五十一年十月八日から同年十二月十七日までの間において使用を決定いたしました金額は、一千二百四十二億九千六十九万円余であり、すでに第八十回国会において御承諾を得たところでありますが、その後、昭和五十二年三月四日から同年三月二十二日までの間において使用を決定いたしま……
○村山国務大臣 数字につきましては事務当局に後で説明させますが、いまのようなマネーフローの状況でございます。したがいまして、金融機関としてはかつてない、信託に限らず最も利ざやが苦しいときでございまして、各金融機関とも、恐らくこの三月決算あるいはことしの九月決算は一番苦しい時期ではなかろうか。その意味で、さらに金融機関の合理的な経営をやり、やはり公共機関としての使命を果たしていかねばならぬという一番苦しい時期に当たっているわけでございます。われわれといたしましても、金融機関に対してそういう点で十分指導してまいりたい、このように考えておるところでございます。
○村山国務大臣 昭和五十一年度の一般会計歳入歳出決算、特別会計歳入歳出決算、国税収納金整理資金受払計算書及び政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに本国会に提出し、また、昭和五十一年度の国の債権の現在額並びに物品増減及び現在額についても本国会に報告いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。 昭和五十一年度予算は、昭和五十一年五月八日に成立いたしました。 この予算は、国民生活と経済の安定及び国民福祉の充実に配意しつつ、財政の改善合理化を図るとともに、景気の着実な回復に資するための施策を実施することとして編成されたものであります。 さらに、その後における経済情勢等にかんがみ、公……
○村山国務大臣 いまの高田委員の御質問に対しましては、私は当面の問題とそれから中長期の問題でやや違うのじゃなかろうかと思うのでございます。当面の問題といたしまして、いま委員御指摘のように、住宅公団あるいは公営、公庫、こういったところで実績を見ておりますと、空き家が相当あるとか、あるいはでき上がったけれどもまだ管理中のものが相当出ておるというようなことで、需要が余りついていない。それの実績を踏まえまして、今度は戸数を大分減らしたのでございますが、考えてみますと、やはり関連公共施設がつかないいわゆる足なし団地になるというようなことでございますし、それはまたもう一遍さかのぼって考えてみますと、大規模……
○村山国務大臣 今後における財政金融政策につきましては、先般の財政演説において申し述べたところではありますが、本委員会において重ねて所信の一端を申し述べ、委員各位の御理解と御協力をお願いする次第であります。 世界経済は、石油危機によってもたらされた激しい経済変動後の調整過程にあり、いまだに安定した成長路線を見出し得ない状況にあります。 一方、わが国経済においても、生産、雇用、企業収益等の回復がおくれております。また、経常収支の大幅な黒字基調を続けており、昨年、特に九月末以降生じた円相場の急激、大幅な上昇により、国内経済に対するデフレ効果も懸念される状況にございます。 このような内外の経済……
○村山国務大臣 坊前大臣は私の大先輩でございまして、かねがね御指導を賜っておるわけでございます。その後を汚しまして、はからずもこの職を与えられたわけでございますが、ひとつ先輩にならいまして、この難局でございますけれども、何とか微力を尽くしてできる限りのことをやってまいりたい、かように思っておるわけでございます。
【次の発言】 財政は言うまでもなく、いわば政治を数字にあらわしたものだと言えると私は思うのでございます。その歳入歳出ともやはりその国の政治を端的にあらわしておるもの、したがって、国民の要請がそこにあらわれておると思うのでございます。しかし、国民経済をこの世界の中で維持していくのはなかな……
○村山国務大臣 これは赤字国債の問題とは直接は関係ございませんで、決算に赤字が出たときにどうするかという問題並びにその歯どめの問題であるわけでございます。 従来こういうことがなかったということは、先ほど来申しましたように、従来は高度成長でございまして、どちらかというと、思ったよりもよけい弾性値がかかりまして税収が出たということでございます。しかし、ここ数年来減速経済になりまして足りないことがたくさんございまして、先ほど宮地さん御指摘のように、四十九年にはやりくりをして、さんざん苦しんだわけでございます。そこで今度は、その危険はまさに今年度においてもあるわけでございます。問題は、補正予算を組む……
○村山国務大臣 御案内のように、なかなか日本の経済成長、なかんずく民間活動が思ったようにはかばかしくございません。そういったことを考えまして、何と申しましても、やはり民間経済が主導型をとらなくちゃならない、それを早く回復するためにはどうしたらいいか、このようなことを考えまして、臨時、異例の措置をとったわけでございます。 一番大きな問題は、何と申しましても、資金源でございます公債の消化がいかにうまくいくか、それの管理に関する問題はどうなるか、あるいはまた、公共事業がスムーズに消化できるかどうか、それの波及効果が予期する程度にいくかどうか、ここが最大の問題でございますけれども、私たちは、出しまし……
○村山国務大臣 私の記憶によりますと、これは商工会議所の方の経営改善という一つの方針に乗って、補完的な金融制度として設けられたものと承知しております。そして、その裏といたしまして、商工会議所にいろいろな帳簿上の指導員とか、そういったものもあわせて充員していったところでございます。 いま荒木委員が示されましたように、この枠の食い方は大変なものでございまして、これを見ますと、五十一年度で四五・八%、それから五十二年度で三四・三%、こう枠が伸びておるようでございます。しかし貸し出しの実績は、五十一年から八〇を切り、五十二年の上では枠の三〇%ぐらい、こういうことでございます。 それで、いろいろなこ……
○村山国務大臣 ECが一応評価しながらも、いままたEC代表が来ていろいろな交渉をしている、あるいは協議をしていることは事実でございます。しかし、わが国としては、この前倒しは精いっぱいのところをやったつもりでございますので、これにさらに追加するというようなことは、いま全然考えておりません。 それから第二番目に、今後の東京ラウンドはどうなるかということは、これはもう当然でございますけれども、相互主義による問題でございますので、それぞれ国際的な立場を考えながら自国の利益をまた考えて、その辺の調和を合わせながら交渉を進めてまいる、こういう基本方針でまいりたいと思っているわけでございます。
○村山国務大臣 いまちょうど日本もそうでございますし、世界もそうでございますが、石油ショック後の経済変動の調整下にあるわけでございまして、特に日本だけについて申し上げますと、民間の資金需要はまだ低迷いたしておるわけでございます。片や貯蓄もまた相当高水準にあるわけでございまして、こういったことからいたしまして、資金の有効利用のことから考えましても、またわが国経済の急速な回復の問題から言いましても、公共債を大きく発行していることは御承知のとおりでございます。 したがいまして、その問題を中心といたしまして公共債の市場、それにあわせて従来からの金融債なり事業債、こういうものが加わりまして公社債市場の……
○村山国務大臣 恐らくこれは部分改正ですから、いま審議官が言ったようなことにとどまったのではないかと思いますが、もう一つは、これはやはり一種の流通税といいますか、行為税でございます。したがって、事、税に関する問題でございますので、やはり実効性のない、行政権の及ばないというものについてもし貝沼さんのようなことになりますと、非常にアンビギュアスになって、やはり租税秩序という問題からどんなものであろうか。主権がどうであるかという問題と、それから税法でございますから、果たして納税義務があるのかないのか、これは単なる論議の問題を越えまして実効問題があるわけでございますので、恐らくその実効を考えて、これら……
○村山国務大臣 いま荒木委員のおっしゃったこともわからぬわけではございませんが、一つは、やはり公社債というものは確定利付であるという点、これに取引税をかけるということはどんなインパクトを与えるであろうか、この点が一つ問題だと思うのでございます。 それから将来、これは私、多分に個人的な考え方かもしれませんが、日本の企業は自己資本が非常に少ないわけでございますが、とりわけ他人資本でも間接金融が非常に多い状況でございます。今後は恐らく、自己資本の比率を高めるというよりも、まず直接金融の方の比重を高めていくというのが必然の傾向ではないであろうか。そうだとすると、長期安定的な資金という意味で、やはり公……
○村山国務大臣 いまのお話は総合交通体系の問題でございまして、これは古くから議論されているわけでございますけれども、その実態論において、どちらがどういう場合にいいというような一般的なことは出ていないのが非常に残念でございます。 大づかみに申しますと、燃料効率とかそういった点から見まして、あるキロ数のあれを前提にいたしますと、大量輸送にはトラックよりはやはり鉄道の方がよろしいというようなことが一般には言われるわけでございまして、だから、いま言っておりますのは、大量輸送、それから近距離、それから定時性、こういったことが一般に言われております。しかし、今度三全総でも言われておりますように、またそれ……
○村山国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、その趣旨を十分尊重いたす所存でございます。
【次の発言】 承知しました。
しかし私が想像しますのは、恐らく相続税が多いんじゃないかと思うのですが、相続税の年間発生件数というのは大体決まっているわけでございます。やはり寿命でもって亡くなるわけでございますので、課税相続というのは非常に割合が少ないわけでございます。したがいまして、恐らく百万ぐらい会社があるといたしまして、ほとんど大部分が中小企業であろうと思うわけでございます。一億以上の会社というのはほんの微々たるものでございますから。そこで、相続税の課税最低限が決まっておりますし、各種の控除が決……
○村山国務大臣 やはり長期的に見る場合と非常に短期的に物を考える、二つの問題があると思うわけでございます。 長期的に考えますれば、為替相場というものは恐らく国際収支が決定的な要因でございましょうし、現況を見ますと、いま産油国にどんどん黒字がたまって、そのためにほかの全世界がすべて赤字である、特に先進国はおしなべて赤字でございますが、その中で日本とドイツが黒字で、アメリカが非常に大きな赤字を出している、そこに非常に大きな問題があるわけでございまして、少なくともいまのような産油国に黒字のたまるときには、やはり日本もドイツも応分の貢献をすべきではないか、こういう主張が一方にあるものだと思っておるわ……
○村山国務大臣 燃料あるいは車体に関する現行の税制は御承知のように、非常にいろいろな経緯を経て、そしていろいろな体系になっているわけでございます。それが創立される過程にはそれぞれの理由があったわけでございますが、振り返ってみるとずいぶん複雑なものになっておるということは否み得ないところであろうと思うのでございます。 何といっても今度の石油新税は、一番大きな問題は、石油ショック以来の問題でございますけれども、世界を挙げていまエネルギー対策をどうするかという問題全体として何らかエネルギー対策を進めなければならない。その中身は、一つは節約をしていかなければいかぬ、あるいは代替燃料を開発しなければな……
○村山国務大臣 今度の石油税の創設は、御案内のように、いろいろな角度から論じられるわけでございますけれども、何よりも今後のエネルギー政策を進める上において特別の財源が必要だという理由が、私は一番強いと思っておるわけでございます。今後のエネルギー、特に石油の消費節約あるいは代替燃料あるいは新エネルギーの開発、こういったものには膨大な財政資金が要るわけでございまして、その意味で今度の石油税の創設になったものであろうと思っておるわけでございます。 それで、いまの石炭及び石油特別会計の配分は、御承知のように、いままではだんだん石油のウエートが高まっておりますけれども、私も専門ではありませんけれども、……
○村山国務大臣 所得に対してどれぐらいの税率になっておるかという比較の意味で、多分この前主税局長が言ったと思うのでございます。 日本の法人は御案内のように、法人税、法人住民税、事業税、それぞれの関連があるわけでございまして、また軽減税率もあるところでございます。また、二重課税調整の方法として、配当と留保については取り扱いを異にしていることも御案内のとおりでございます。 そこで最高のと申しますか一億円以上の法人、あるいは一億円未満であっても年所得七百万円以上のものについての実効税率を比較しますと、それは配当と留保について一定の過程を設けておるわけでございますが、四九・四七くらいにいっておる。……
○村山国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨に沿って配意いたしたいと存じます。
【次の発言】 ただいま議題となりました酒税法及び清酒製造業の安定に関する特別措置法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。
わが国の財政は、大量の公債、特に特例公債への依存から脱却し、財政の健全化を図りつつ、同時に、速やかに景気を回復させるというきわめて困難な問題に直面しております。このため、昭和五十三年度の税制改正においては、当面の経済運営の方向と背馳しない範囲でできる限りの増収措置を講ずることとし、その一環として酒税について……
○村山国務大臣 酒税は、一つの消費税の体系として考えてみますと、非常に特色を持っておるものでございます。一つは、何と申しましても致酔飲料だということでございまして、余りよけい飲むと体に悪いという問題がございます。もう一つは、嗜好飲料でございまして、古来人類が始まって以来、飲む程度はいろいろでございますけれども、人間の生活とは離れることのできないものであるということ、その意味で非常に嗜好性の強いものでございます。 そういう二つの特色がございますので、どこの国でも、その生産、販売あるいは消費につきまして、特殊の財政物資として、一方においてはそこに普通の消費よりもよけい負担を求めるということ、と同……
○村山国務大臣 強いて申せば、酒税確保という点におきまして、両者が共通の目的を持っておるということであろうと思うのでございます。
もう一つは、何と申しましても、法案の数はできるだけ少ない方がいいということも裏にはあるかと思いますが、実質的な点では、両者は酒税確保という目的で一致している、こんなことでお願いしているわけでございます。
【次の発言】 関連してお答え申し上げます。
さっきお話しになりました、どうして食管でやっているのかということでございますが、これはいろいろな機会にそういう議論が行われているわけでございますけれども、やはり自主流通米の制度に乗っかるべき性質のものでございますし、自……
○村山国務大臣 いま山口次長から答えましたように、手数料は原則としてはやはりコスト主義でやっておるわけでございます。物によっては間々少し割り引いたり割り増ししたようなものもございますが、原則はコスト主義でございます。したがいまして、この問題がインフレを目指しているなどということでは全然ございません。むしろわれわれはインフレに対しましては最も警戒しているわけでございまして、いかなる場合でもそれは社会的に非常に不公平であり、また経済を根本から揺るがすわけでございますので、この点は逆に、われわれは鋭意努力いたしまして、そのようなことが起こらないように、あらゆる財政金融政策を通じて抑制することに努めて……
○村山国務大臣 結論から申し上げますと、川口委員と全く同じ感じでございます。今回一括してお願いするわけでございますが、財政事情の苦しい折でございますので、やはりいただくものはちゃんといただくということでなければならぬと思うわけでございまして、今度の法律改正を機会に今後は定期的にずっと見直す必要があるのではないか、そしてまた同じような形でお願いせざるを得ないのではないか、このように思っておるわけでございます。法律の方でやりますと、あと政令とか省令とか告示というのが大体ついてまいりますので、やはり今度のようなことでお願いしているわけでございますが、これは今後定期的にこのような反省を加えて御提案申し……
○村山国務大臣 ただいま御決議のありました事項につきましては、政府といたしましても、御趣旨に沿って十分配慮いたしたいと存じます。
【次の発言】 ただいま議題となりました昭和五十三年度における財政処理のための公債の発行及び専売納付金の納付の特例に関する法律案につきまして、その提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。
昭和五十三年度の予算編成に当たりましては、わが国経済及び財政の状況にかんがみ、財政の節度維持にも配意しつつ、民需の動向を踏まえ、内需の振興のため財政が主導的な役割りを果たす必要があるとの基本的な考え方に立って、臨時異例の財政運営を行うこととした次第であります。
ところで、昭和……
○村山国務大臣 ことしの予算の組み方の形でお示ししていますように、経常経費と資本経費と両方分けているわけでございまして、同じ公債と申しましてもそれぞれ特例債と建設公債を分けているのは、その経費の性質が違うというところにあるわけでございまして、最近特例債が非常に大きくなっているところに最大の問題があると考えているわけでございます。 投資的経費の問題は、どちらかと申しますと、そのときどきの景気の状況に応じてやはり弾力的に運営すべき性質のものでございます。したがいまして私たちは、当面の節度といたしましては、少なくとも経常経費に対するところの特例債の依存度というものを中心に考えていきたい、長い目で見……
○村山国務大臣 経済成長七%の見通しの一種の計算過程におきまして、個人消費、名目で一一・九でございましたか、そういった数字をはじいていることは承知しているわけでございます。これはしかし、政府の方針というよりも、もちろんこの問題は労使の間で決まる問題でございますから、一つの見通しだろうと思うのでございます。いま春闘でベアの関係が労使間で行われておるわけでございます。 経済見通しではたしか、雇用の増を一・五ぐらい見ておりますから、名目で言いますと、それを引いたものあるいは割ったもので一人当たりの名目賃金の上昇率を見ておったと思います。経済企画庁の説明によりますと、大体雇用者の所定内賃金、つまりベ……
○村山国務大臣 ただいま議題となりました国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律及び国際金融公社への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。 国際復興開発銀行、通称世界銀行は、開発途上国の社会的、経済的開発の促進を目的とする金融機関であります。また、国際金融公社は、世界銀行の活動を補足して開発途上国の民間企業に投融資を行う金融機関であります。 わが国は、従来から、開発途上国の社会的、経済的開発の分野における世銀グループの役割りの重要性にかんがみ、その活動を積極的に支援してきたところであります。 今……
○村山国務大臣 この法律案につきましては、政府といたしましては、現下の財政事情等から見てにわかに賛成いたしかねるところでありますが、院議として決定された以上、やむを得ないものと考えます。
【次の発言】 この法律案につきましては、政府といたしましては、やむを得ないものと考えます。
【次の発言】 ただいま議題となりました国民金融公庫法及び沖繩振興開発金融公庫法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。
政府は、最近における高等学校、大学等への進学のために必要な資金の負担の実情にかんがみ、国民金融公庫及び沖繩振興開発金融公庫において、新たに進学のために必要な資……
○村山国務大臣 生産の予想でございますが、御案内のように生産は前月比でここのところ累月ずっと上がっておったわけでございます。すなわち、十一、十二、一、二、三、五カ月ずっと前月比で上がっておりました。四月の速報でございますが、前月比で〇・五%下がっております。ただし、前年同月比で見ますと五・二%上がっておりますので、前年同月比という水準で見ますと、これまでのずっと上がってまいりました十一月以降、ほとんど最高になっているわけでございます。そういう状況を見ますと、その内容の分析は、まだ速報でございまして十分はしておりませんが、やはり季節的なものがあるのではないか。私たちはどちらかと申しますと、前年同……
○村山国務大臣 今回、宮城県を中心といたしまして、マグニチュード七・五という大きな地震が起きまして、その被害状況は目下詳細調査中でございますが、ただいま判明したところでもかなりの被害が出てきていることは、御承知のとおりでございます。 政府におきましても、直ちに対策本部をつくりまして、所要の措置を講じているところでございます。きのうは、政府各機関から成る調査団をつくりまして、直ちに派遣をいたしております。きょうはまた、国土庁長官並びに地元の国会議員が現地の実情をつぶさに視察に参りまして、そして今後打つべき具体的な対策、そういったものに万遺漏なきように目下体制を準備し、その調査に当たっておるとこ……
○村山国務大臣 円高の問題を除きますと、基本的にまずまず当初見通しの姿に近い線を走っていると見ているわけでございます。しかし、いま経済企画庁からも述べましたように、最近におきます円高の傾向がございまして、四―六の輸出数量がかなり減っております。今後こういう傾向が、これは円高がどうなるかにもよりますけれども、やはりある程度続くといたしますと、全体としてはデフレギャップが少し強まるんじゃなかろうか。その辺のことをいま心配しておりまして、それに対してどういう見通しを最終的に政府が決めるか、それに対応する追加措置をいかにしていかなるものを入れるべきか、こういったことを九月初旬までに決定しようということ……
○村山国務大臣 ことしの予算編成でございますけれども、御承知のように、国の財政も地方の財政も非常に苦しい中にあるわけでございます。特に民間企業の収益状況が非常に悪いのでございまして、その意味で――従来、日本は成長率で見る限り他国にそんなに遜色はないと私は思うのでございます。しかし、中身をよく見ておりますと、ほとんど、公共事業であるとか、率直に言って経常収支の黒字、つまり輸出によって成長は保たれているわけでございまして、それが逆に申しますと、民間経済の盛り上がりが非常に少ないわけでございます。その経常収支の黒字が、現在のような国際的な収支状況のもとにおきまして、世界からいろいろ言われているわけで……
○村山国務大臣 日本がいま置かれております一番重要な問題は何よりもやはり景気の回復であろう、そしてまたその景気の回復を通じまして、景気の回復によるところの利益が広く国民に均てんされていくということが最も重要であると私は思っているのでございます。そういう意味で、財政におきましても内需中心の非常に異例な予算を組ませていただきました。金利も御承知のように三・五%という史上最低の公定歩合にいたしまして、そして一般的な金利を引き下げまして、それによる経済効果が広く国民に均てんすることをこいねがっているわけでございます。 ただいまの目減り論は、恐らく、もし金利の引き下げがなかりせばどれだけの金利が入った……
○村山国務大臣 昭和五十二年度第二次補正予算及び昭和五十三年度予算の大要につきましては、先日、本会議において申し述べたところでありますが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その概要を御説明いたします。 まず、さきに提出いたしました昭和五十二年度第二次補正予算について申し述べます。 歳出につきましては、まず、景気の回復等を図るため、公共事業等につき三千六百六十四億円を追加計上することとし、いわゆる十五ヵ月予算の考え方のもとに、昭和五十三年度予算と合わせ、切れ目のない執行を図ることといたしております。 また、最近における経済情勢に顧み、信用補完制度の強化を図るため中小企業信用保険公庫……
○村山国務大臣 総理がお答えになる前に大蔵大臣としてお答え申し上げます。 大蔵省が、従来財政節度を重んずるという立場であったのだが、政治的に急に積極予算を組んで、そして予算編成の方針が変わったのではないか、こういうお尋ねでございますが、事実はそうではございません。 私が就任いたしましてから一番心配いたしましたのは、やはり現在の自由主義経済のもとにおきまして、なるほど、成長はかなりいいところに行っているわけでございます。御承知のように世界で最も高い水準にあると思います。下方修正はいたしましたけれども。しかし、中身を見てみますと、本来自由主義経済であるのだが、民間の需要が伸びてこない。これをい……
○村山国務大臣 期間が長くなればなるほど見通しがむずかしくなることはお説のとおりでございます。 今度、決算調整資金として二千億計上いたしましたが、荒木先生は、大蔵委員会に長年おいでになりましたからよく御承知だと思いますが、税収の見積もりは、御案内のように経済企画庁の指標を基礎にしまして、特に法人税では、生産、物価、そういうものを基礎にいたしまして、そして税収ベースで計算いたしますから、年次はずれます。それを計算いたしまして、それで見込みを出しておるところなのでございます。今度、指標につきまして経済企画庁の下方修正が行われましたし、それからまた、九月決算におきまして大きな落ち込みがある、そこに……
○村山国務大臣 かねてから検討してまいり、また当委員会において要求のございました五十三年度ベースの財政収支試算を当委員会に提出いたしました。今後の財政運営についての御論議の素材としていただきたいと考えております。
【次の発言】 私から先にお答えさせていただきます。
いま日本の租税負担、特に所得税に限定いたしますと、御案内のように、日本の所得税の負担は先進国に比べて大体半分でございます。住民税を入れて約半分だということは、日本は相次いで所得税並びに住民税の減税をやってきたわけでございます。大体所得税だけでございますと、個人所得に対しまして四%、住民税を入れて七%でございます。ほかの国は大体一二……
○村山国務大臣 今度の中期試算というのは、御案内のように、この前の五十年から五十五年までの中期経済計画のフォローアップとして試算をしていただいたわけでございまして、五十五年度まで出していただきましたが、引き続き五十七年度まで出しているわけでございます。そこで、当然前提となります名目成長あるいは各需要項目の伸びは、もちろん年々のものを示しているわけではございませんで、中期的な一定の条件で示しておることは御承知のとおりでございます。それに対しましてどの型があるかということで財政的に一応アプローチしたのがこれでございまして、目的とするところは、財政がどれくらいの困難さにあるかということを常識的に知っ……
○村山国務大臣 昨日、当委員会において公明党矢野委員から御指摘のございました、財政収支試算の各ケースと経済審議会企画委員会の暫定試算による将来のわが国経済の姿との間の整合性の問題につきましては、もっぱら財政の立場から各種の試算をお示ししたこともあり、整合性を欠いたケースが含まれていることは御指摘のとおりでございます。
御指摘を受けました財政収支試算に関する問題につきましては、御趣旨を踏まえまして、政府として早急に善処いたしたいと存じます。
【次の発言】 これは特に財政支出を決めるときにはやっておりませんで、歳出に伴う基準外国為替相場、これにつきましては決めているところでございまして、端的にお……
○村山国務大臣 いま所得税制に関係するものでございますから、私からもちょっとお答え申し上げたいと思うのですが、御案内のように、所得税の方は生活費は経費に見ない、つまりそれは可処分所得の処分内容になるわけでございますので、家賃収入だけ見るとか、あるいはいろいろな地域によって物価が違うから、だから物価差を見るというようなことは所得税体系の中ではなかなか取り入れにくいわけでございまして、その意味で、基礎控除あるいは課税最低限をどこに決めるかというところで全部吸収した方がかえって公平である、これは恐らくどこの国の税制でもそうだろうと思っておるわけでございますけれども、そういう意味で言いますと、日本の課……
○村山国務大臣 政府といたしましては、藤田委員御指摘の御趣旨を踏まえて、これが解決への具体的構想を予算審議中に提出するつもりでございます。
【次の発言】 ただいま正木委員のおっしゃったことはごもっとものことでございますが、御承知のように政府といたしましては、各種の公共事業につきまして中長期の計画を持っているところでございます。すなわち百兆円というものを五十年から五十五年までにやりますということを申し上げているわけでございまして、今度の公共投資を大きく伸ばしまして景気を伸ばそうというのは、現況にかんがみまして、それによって繰り上げ施行をやっていこうというところでございますから、全体としては、あの……
○村山国務大臣 岡田委員おっしゃるように、狭義の拘束預金につきましては、再々の対策によりまして、現在、金融機関の報告によりますと一・三%まで下がっております。特にこれは、預金の金利措置が大きく効いていると思っているのでございます。 いまや問題は、おっしゃるように、にらみ預金に来ておると思うのでございますが、このにらみ預金がどうして出るか、いろいろ部内でも議論し、それから金融制度調査会等でも議論しているわけでございますが、大まかに考えまして大体三つぐらいあるのじゃなかろうか。その一つは、金融機関が自分の採算の上からやるという場合が考えられます。それから二番目は、今度はむしろ債務者の側で、自分の……
○村山国務大臣 国鉄の再建の問題は非常に長年の問題であり、かつ非常に大きな問題でございます。国会の御協力を得まして、昨年の末、国鉄再建に関する基本方針が決まったことは兒玉さん御承知のとおりでございまして、財政当局といたしましてはその線に従って考えているわけでございます。 すなわち、国鉄は不採算部門についてみずからできるだけ努力をして直す。また、昨年、運賃の法定化をある制限をもって外されまして、これが運輸当局の合理的な判断に任されたわけでございますから、運賃改定の適正化もまた期待しているところでございます。同時に、それらで賄えないところは財政的な助成をやっていく、この三本柱でございます。 そ……
○村山国務大臣 いま、二つの点を大原さんは御指摘になったわけでございますが、一つは、新規預金の増に対して公共債の発行が非常に大きい、だから、そういった意味で一体大丈夫かどうかという問題と、それから国債発行の金利、それが硬直化していないかと、この二点でございます。 おっしゃるように、今度の公共債は大体二十一兆ぐらい考えているわけでございます。新規預金の増は大体一三%ぐらいで伸びるのではないかと思いますので、大体三十三兆ぐらいでございます。単純に比較いたしますとこれはなかなか大変でございますが、御承知のように、その二十一兆のうちで引受機関による分は大体十四兆でございまして、十四兆と比較さるべき問……
○村山国務大臣 いま積み上げ計算で出しましたのは、多賀谷委員御承知のとおりに直接のものだけでございまして、十七万人と推計されるわけでございますが、当然波及効果があることは御案内のとおりでございまして、ですから、マクロでもっと大きな数字が出ているのもその点でございます。 もう一つは、社会資本というものはお互いに相関連していることは、先ほど主計局長から言ったとおりでございまして、先ほどは下水道の例を挙げましたけれども、たとえば街路をつくりますと民間設備投資を誘発する等のことがございます。したがって、社会資本というものは、ここにあらわれている労務費率だけで物を考えるべきではないので、相互に関連して……
○村山国務大臣 防衛に関する問題は、只松さん御承知のように、国防会議において決定されるところでございまして、国防会議におきましては、F15につきまして費用対効果の問題、その他あらゆる角度から詳細な検討が行われたのでございますけれども、これはやはり輸入することが、特にライセンス生産を中心とするわけでございますが、そういうことで計画としては百機、ことし二十三機を購入することが適当であると決定されたわけでございます。財政当局といたしましても、現在の防衛費の範囲でございますから、私は財政上決してむだであるとは考えておりません。
【次の発言】 大気汚染の問題は、環境の改善のためにきわめて重要な問題でござ……
○村山国務大臣 五十三年度予算におきましては、基地周辺については格段の意を用いまして、十分予算措置をいたしたところでございます。
【次の発言】 いま委員のおっしゃいましたように、公共事業を円滑に推進していく一つの大きなかなめでございます。したがいまして、いま各大臣から申しておりますように、いやしくも不当な便乗値上げ等のことがありました場合には、これは厳重に取り締まっていく必要があること、同感でございいます。(「政府が調査するんだよ」と呼ぶ者あり)
【次の発言】 ダンピング関税には二つの法律要件がございまして、一つは、不当に廉売しているということでございます。もう一つは、わが国の産業に損害を与え……
○村山国務大臣 いま仰せのごとく、当初予算では百億を予定しているわけでございます。この基金は民間との共同出資を前提にしております。今後この種のものがいろいろな業種が加わることによってもっと需要がふえてまいりますと、その場合はやはり民間出資の増加を条件にいたしまして必要額だけ積み増してまいりたい、かように思っておるわけでございます。
【次の発言】 民間にもある程度、まあ共同積み立ての方式でございます。したがいまして、いま百億用意しておりますが、これが足りないということになりますと、その追加分についても、民間の積み増しを条件にいたしまして一般会計の方も応分の負担をしてまいりたい、かように思っておる……
○村山国務大臣 藤田委員から要求のありました具体的構想、これがなかなかむずかしいのでございまして、予算審議中に出すということで、お約束は必ず守るように鋭意やっているわけでございます。
矢野委員から御指摘のありましたケースごとの整合性という問題、これがまたなかなかむずかしい話でありまして、いま矢野委員と接触いたしましていろいろな資料を出しているのでございますけれども、御本人からなお、この付属資料、この付属資料ということで、いま資料追加が大分来ておりますので、鋭意いま急いでいるところでございます。
【次の発言】 前回、独自のものを出したわけでございます。しかるところ、いろいろ御批判をいただきまし……
○村山国務大臣 ただいま野村委員御質問の永大産業の件でございますが、永大産業は、合板、住宅部門その他かなり大規模にやっておったようでございますが、最近はやはり設備投資が非常に大きくなり過ぎて、かたがた、値段との関係で需要が落ち込んできた、特に販売部門が余り強くない、こういう諸事情が加わりまして急速に業態が悪化していったようでございます。 主力銀行は大和銀行ほか四行あるわけでございまして、これの再建につきまして大和銀行から社長を派遣するなど、いままで何とか自力更生の道はないかということで鋭意努力してまいったのでございますけれども、これ以上このままやっていきますとかえって傷が深くなるということで……
○村山国務大臣 いま金子委員のおっしゃったことは、私も空く、中長期的に見ますと同感でございます。税負担は御案内のように、国際比較をとってみますと大体三分の二くらい、特に所得税は半分くらいというところでございます。また、社会保険等に対する国庫負担の割合をとってみましても、これは非常に低位にある。それから振替所得は、まだ現在では高齢化が進んでおりませんので、振替所得そのものはいま低位にありますが、やがて高齢化になるときに現行制度でどれぐらいになるかということを計算してみますと、これはほとんど先進諸外国並みにいくわけでございます。片や御指摘のように、公共事業の方は非常におくれておりまして、特に生活関……
○村山国務大臣 現在の医師税制につきましては、藤田さん御承知のように昭和二十九年に議員立法をもって成立いたしまして、それ以来幾多批判をいただいているのでございます。そして、その問題の出発点は適正診療との関係がございまして、しかしながら、その後それはそれとして不公平な税制であるから早く直せということでございました。 五十三年度の予算の編成に関連する税制調査会におきまして、わが党としては、とにかくこの制度は五十三年度末限りの制度にいたしまして、これに対応する諸般の対応はその間考える、こういうことを決定していただきまして、そのことを議員立法でもって明らかにするということになりまして、私は、ある意味……
○村山国務大臣 まず、私からお答え申し上げます。 御案内のように、去る月末にわが自民党と野党の間で、公党間で折衝が行われたことは知っておりまして、政府に対しましても自民党からその模様が伝えられたのでございますが、政府といたしましてはいまの案が最善だと考えておりますので、残念ながら賛成いたしかねるという立場でございます。ただし、立法府を構成しております公党間の話でございまして、伺いますと、その問題は大蔵委員会なり、あるいは社労委員会でもって審議して、その上で決定する、こういうことでございますので、それによって初めてどういうことになるか、この公党間の話がその場でどういうことになりますか、それを見……
○村山国務大臣 五十三年度の概算要求の数字は、大体五十三年度の予算の性質を中立型に持っていこうということで概算要求を組んだわけでございます。しかし、近江委員御承知のように、その後経済成長が思わしくなく、さらに円高の問題が出てまいったわけでございますので、日本経済の急速な回復を図るためにはやはり思い切った措置を講じなければならぬということで第一次補正、次いで第二次補正、それからさらに十五カ月予算の構想のもとで五十三年度予算を組んだわけでございます。そのときの各関係省庁にお願いいたしましたことは、完全消化できる範囲で最大限のものをひとつ出していただきたいということをお願いしておりますので、関係省庁……
○村山国務大臣 日本酒につきましては、自主流通米に対する補助、それから政府管理米の払い下げという方法による補助を通じまして、米の使用をいま拡大しつつあるのでございます。五十一酒造年度に比べまして、五十二酒造年度は大体六万トンぐらいふえる見込みでございます。 なお、酒造組合中央会あるいは国税庁を通じまして、アルコールを使わない酒を、少し高くつきますけれどもやはりそれもひとつ考えてみたらどうかということで、いま試みているところでございます。
○村山国務大臣 いま大石委員の御指摘になった点が、実は財政問題としては最大の問題であるわけでございます。 石油ショック後を考えてみますと、やはり石油ショックによりまして日本の景気が急に落ち込んだ、その上にいろいろな構造変化があったわけでございましそ、そういうものを反映いたしまして税収の伸びは極端に落ち込んだわけでございます。しかし今度は逆に、そのことがまた日本の今後の景気の立て直しを必要とするということになったわけでございます。そういう意味で、経常費の方は相変わらず従来どおりと同じようなペースで伸びてまいる。それから公共投資の方は、景気立て直しの面から財政主導型という形でふえている。にもかか……
○村山国務大臣 御承知のように、金融機関は公共性、社会性の非常に強いものでありますと同時に、原刑といたしましては、いまの銀行法の枠内で自主的に時代の要請に応じてそれぞれ業務をやらせておるわけでございます。最近、サラ金問題が非常に大きな問題になりまして、特に銀行局長から通達を出させまして、一般的な自粛を求め、強く反省を求め、特に高金利で貸しているというようなサラ金業者に対しては、そういうことがないようにという趣旨を込めまして通達を出したところでございます。 おっしゃるような個別の銀行の問題につきましては、原則といたしまして、銀行検査をそれぞれやっておりますので、その段階でそれぞれ必要な注意を与……
○村山国務大臣 来年度五十四年度の予算編成につきましては、いま事務的にどんどん進めておるところでございます。しかし、来年度予算の性格をどのようにするかという最後の詰めは、これは本格的編成の段階で衆知を集めて決定せざるを得ないと思っております。 しかし、一般的な背景として申し上げられますことは、ただいま只松委員も御指摘になりましたように、税収の伸びがそんなに出てこないという一点がございます。特に今年度五十三年度におきましては、五月分税収を二兆百四十億取り込んでおります。したがって来年度は十二カ月の歳入予算ということになりますので、ことしの予算二十一兆一千億、補正後でございますが、それを自然増収……
○村山国務大臣 今回、昭和五十三年度補正予算を提出いたしましたが、予算委員会での御審議をお願いするに当たり、その概要を御説明申し上げます。 最初に、一般会計予算の補正について申し上げます。 政府は、最近の内外経済情勢を考慮し、景気の回復を一層確実なものとし、国民生活の安定を確保するため、先般、総合経済対策を決定いたしました。この対策においては、まず、内需拡大策として、事業規模にして約二兆五千億円に上る公共投資等の追加を行うとともに、不況地域の中小企業の経営、雇用の安定を図り、あわせて構造不況業種に対する対策を推進するほか、政府開発援助の三年間倍増の方針に沿った経済協力の拡充を図ることとして……
○村山国務大臣 酒につきましては、この前、酒のときに申し上げましたように、消費者物価で大体〇・一%押し上げるということになります。
石油につきましては、増税いたしましたけれども、石油税が創設されましたが、その後ガソリンの小売価格あるいは灯油の小売価格は下がっております。消費者物価はむしろ影響がない、かように考えております。
【次の発言】 酒の負担でございますが、平年度ベースで千九百七十億円、初年度ベースで千七百七十億円であります。それから石油税による増収額は、平年度二千百七十億円、初年度ベースで千六百二十億円でございます。
【次の発言】 この点は今度のIMFにおいても最も論議されたところでご……
○村山国務大臣 前回の通常国会でも申し上げましたように、これは暫定試算でございます。五十七年度に赤字公債から脱却するという終期を置きましたのは、御案内のように前期経済計画について暫定試算を二年間やっていただいたわけでございます。したがいまして、それとの整合性を保つという見地から、果たしてA案なりC案なり、特にC案でございますけれども、整合性が保てるかどうか、それを検討いたしたわけでございます。それから、もう一つは実態論でございますが、試算に示しておりますように大変な財政収支のアンバランスがございまして、このままいきますとやがては硬直化いたしまして、財政が国民の需要に応じきれないという問題、それ……
○村山国務大臣 いま輸銀の方に出ておる外貨貸しの申請につきましては、いま坂井委員がおっしゃったうち、もともと円で親会社が貸しているという事跡はいままでのところございません。したがいまして、子会社なりあるいは外国法人なりが外銀から借りて所有しておる船舶でございます。したがいまして、その場合には、外貨貸しでやりますと外貨でそのまま返すということでございますので、外貨減らしというよりもむしろ経常収支の黒字幅の縮小にそのままつながってくる、ここが一つの問題でございます。為替相場にはこれは関係ございません、為替市場を通しませんから。したがいまして、その場合は問題はないと思います。 問題があるとすれば、……
○村山国務大臣 これはIMFでもしばしば論議されたわけでございますが、やはり基本的には経済の基礎的な条件が決めるであろう。しかし、それによって形成された相場については、いわゆる国際収支調整能力というものが考えられまして、Jカーブあるいはある段階に行きますと逆Jカーブの問題が出てくる。しかし、また同時に、その間に、それが出てくる過程において短期資金の移動の関係がありまして、それらのものが交錯しておるところにこの為替相場の非常にむずかしい問題があるわけでございます。 したがいまして、私たちは、第一に言いましたことは、何といっても基礎的条件、日本は総合経済対策を決定した、特に基軸通貨として、先ほど……
○村山(達)委員 第二分科会の審査の経過について御報告いたします。 本分科会の審査の対象は、昭和五十五年度総予算中外務省、大蔵省及び文部省所管のものでありまして、三月四日から本日までの四日間にわたり、慎重かつ真剣な審査が行われました。 質疑者は延べ六十三名、質疑時間は約三十二時間に及びましたが、分科員各位の御協力により円滑に審議を進めることができました。 質疑の内容はきわめて広範多岐にわたっておりますので、その詳細につきましては会議録に譲ることとし、ここでは簡単に質疑事項の主なものを御報告いたします。 最初に、外務省関係については、国際情勢に対する取り組み方、北方領土問題と日ソ共同宣言……
○村山国務大臣 このたび園田厚生大臣の後を受けまして、厚生大臣に就任いたしました村山達雄でございます。 国民生活全般にかかわり合う厚生行政を急遽担当することになりまして、責任の重大さを痛感している次第でございます。 申すまでもなく、厚生行政は老人、障害者など、社会的、経済的に弱い立場にある人々に温かい手を差し伸べ、活力ある福祉社会を建設する行政でございます。しかし、今後を展望いたしますと、わが国は諸外国に例を見ないテンポで高齢化社会に移行しつつありますし、また、厳しい財政条件のもとで長期的視点に立って来るべき社会に適応する社会保障制度を確立することが大きな課題となっておると思います。改めて……
○村山国務大臣 ただいまの御決議につきましては、その趣旨を尊重し、所要の措置を講ずべく努力してまいる所存でございます。
○村山国務大臣 お答え申し上げます。 まず厚生省の姿勢といたしましては、がんにつきましてはまだ原因もわからず、あらゆる手術から制がん、放射線、それから免疫剤を通じましてまだ未発達の段階で、まことに遺憾に思っておるわけでございまして、一日も早くこれらの薬あるいは医療が発達することを望んでおるわけでございますので、新薬の申請が出た場合に一つでも多くこの試験をパスしてもらうように、これがやはり医学の進歩、薬学の進歩に非常に役立つ、できるだけ多く承認されるものが出ることを望んでおるのでございます。これはまず基本姿勢でございます。 しかし、新薬の承認は厚生大臣の行政処分にかかっておるわけではございま……
○村山国務大臣 お答えいたします。
御案内のように、今度の概算要求は原則としてゼロシーリングでございます。厚生省としては、年金の平年度化二千百億がございますので、結果からいたしますと、今年度の予算が八兆七千六百億でございますので、その上に二千百億を加えまして八兆九千七百億、これで概算要求をいたしているわけでございます。(安井委員「削減額は」と呼ぶ)いろいろな措置で考えまして、いま出しておる二項目、そのほか今後支出するもの合わせまして約六千三百億でございます。
【次の発言】 この法案に書いてありますように、年金の財政の健全性を阻害しないようにということが書いてある意味でございますが、これは元本……
○村山国務大臣 この法案でもはっきり出ておりますように、この特例期間の終期までをめどにいたしまして根本的に検討するわけでございますが、児童福祉審議会がございますので、その辺をやはり中心にしまして、そしてまたそれと違う意見を持っている方もありますので、児童福祉審議会を中心にして、各方面の意見を聞きながら、そして最終的な答えを出したい、かように思っているわけでございます。
【次の発言】 もうこれは正木委員よく御存じのように、児童福祉審議会の意見は、むしろいま税の扶養控除まで取り込んで、そして児童手当の中に吸収したらどうかというような意見も含まれているわけでございます。また、さらに極論する人は、これ……
○村山国務大臣 お答え申し上げます。 当時すでに新聞紙上でこの法案の骨子が言われたわけでございます。したがいまして、当然二つの要素がございまして、一つは、年金財政の健全性に支障を来すことがないように、それから第二番目は、国の財政状況を勘案しつつ、こういうのがありますけれども、その中身は何かと申しますと、要するに、財政再建期間が終了してから、減額分、それからその他適切な措置というのは何よりも運用利息を考えているわけでございますが、それを必ず返すということ、こういったことで大体おわかりかと思って諮問の方ではそのことは実はのみ込んでおるわけでございまして、社保審におきましても制度審におきましても、……
○村山国務大臣 厚生省は、五十六年度すでに三十五本廃止ないしメニュー化をいたしました。なお、今後もその線で検討してまいりたいと思います。
【次の発言】 五十六年度で整理いたしました三十五本の補助金の中には、先ほどおっしゃったもう漫然とやっているもの、それからいまおっしゃっておる零細なものを含んでおるわけでございます。今後も検討してまいりたいと思います。
【次の発言】 二つの点、お答え申し上げたいと思います。
機関委任事務の最大のウエートを占めているのは厚生省だという問題、それから第二に民生委員の問題でございます。
御案内のように、日本社会はいま福祉社会と言われるわけでございまして、非常に福……
○村山国務大臣 これは五十七年度ベースでございますが、厚生年金で約千八百億、船員保険で三十七億、これは五十七年度ベースでやっております。
【次の発言】 これは推計でございますが、大体その程度になると見ております。
【次の発言】 これはこの法律に書いてあるとおりでございまして、三年後にはやはりもとの二〇%に戻すことにしております。また、運用収益を含めて返すことになっているわけでございます。
【次の発言】 まず、第二番目の問題からお話しします。
児童手当につきましては、臨調の答申もありまして、国庫負担等の関係から、ある程度の所得制限をすることにいま考えているわけでございますが、これは被用者もある……
○村山国務大臣 いま米沢委員の御指摘は、対国民所得比で社会保障がまだ一二、三%、したがって国際的に見て低いのじゃないか、だから社会保障について守るということを確約せいと、こういうお話でございますが、ことしの予算ベースで一三・一ぐらいでございます。しかし、その大部分の原因は、すでに制度としては欧米水準に劣らない、あるいはそれ以上のものであると私は思います。 ただ、なぜそれにもかかわらず一三・一%であるかというと、高齢化がまだ来ていない。したがって、年金の成熟度がまだそれだけ進んでいないわけでございまして、これから急速に進んでくるわけでございます。成熟度で申しますと、現在各種年金を全部平均いたし……
○村山国務大臣 間違いございません。
【次の発言】 被用者の方は、御承知のようにそれによりまして激減するわけでございますので、事業主の方から拠出をしていただきまして、そして支給率を自営者と同じ大体八〇%程度まで上げよう、こういうことをしているわけでございます。
なお、自営者によります所得制限の結果減る十四万という数は、およそその程度でございます。そして、特例支給とそれから所得制限と合わせまして、全体の対象数は大体二百二十五万、現行と大体同じ水準を保つようにいたしているわけでございます。
【次の発言】 いま御質問がありましたことにお答えする前に、児童手当三百九十一万円でございますが、これは来年……
○村山国務大臣 お答えいたします。
厚生年金それから船員保険の年金のカット分につきましては、法律にありますように、元本はもとよりその運用利子分も再建期間後、入れることには間違いございません。したがいまして、年金財政にはいささかの影響もございません。
【次の発言】 この点につきましては、しばしば申し上げましたように、厚生省といたしましては、厚生省の分野全体を見直しまして、初めからもし制度をつくるとしたらどういう制度が一番適当であったであろうか、こういう意味で提案いたしたわけでございます、もう繰り返しませんけれども。しかし、同時にこれは財政問題にも関係いたしますので、臨調の答申にもありますように……
○村山国務大臣 第九十五回国会における社会労働委員会の御審議に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 わが国の社会保障は、国民の努力と要望を背景に、西欧諸国に比して遜色のない水準に達し、国民生活の向上に重要な役割りを果たしてきておりますが、今日、経済の安定成長のもとでの急速な人口構成の高齢化に直面し、新たな時代に対応する体制の整備が急がれております。 先般の臨時行政調査会の「行財政改革に関する第一次答申」におきましても、活力ある福祉社会を実現するため、行財政改革の急務であることが指摘され、社会保障制度の改革につきましても種々の指摘がなされたところであります。 国民一人一人の生活の安……
○村山国務大臣 いま大原委員のおっしゃった考え方も一つの考え方であると思います。しかし、高齢化社会を迎えましていま一番大きな問題は、やはりこの老人保健法が目的にしておりますように健康な老人づくりという問題、それからもう一つは医療費、老人医療につきまして国民がひとしく分担するということが何よりも急務であるということでございますので、その点をはっきりいたしまして、その両者を統合いたしまして、そしてこの法律を提案したわけでございます。 ただ、大原委員から指摘されましたことも十分この法律の中で考えているわけでございまして、第三条でございましたでしょうか、公衆衛生あるいは社会福祉その他いろいろな関連施……
○村山国務大臣 ただいま委員がおっしゃいましたこの三点について厚生省が了承しておるという議事録だそうでございますが、そういう事実はございません。はっきり申し上げておきます。 それからこの三点でございますが、支払い方式につきましては社保審あるいは制度審におきましてこの見直しをするということを言われておりまして、それに基づいて出しておるわけでございますので、われわれとしてはこの老人保健審議会、この前もお答え申し上げましたけれども、これにいろいろなやり方、こういったものをたたき台といたしまして出して、御検討をいただくつもりでございます。 それから医療機関につきましては、これは法文にありますように……
○村山国務大臣 まさに、さっきから言っておりますように老人の疾病というものが非常に特殊なものであるだけに、診療報酬につきましても外国の制度も参考にし、それから、わが国の持っております長短いろいろございますけれども、そういうものを全部俎上にのせて、そして全面的に再検討したい、そして最もふさわしい制度を確立したい、こういう意味でございます。
【次の発言】 これはなかなか決め手がないことは事実でございますが、先ほど医務局長から申し上げましたような、考えつくあらゆる方策をいま進めているわけでございます。委員はどうも予算も少ないのじゃないか、こういう話でございましたが、四十六億ぐらいでございますので、増……
○村山国務大臣 御指摘の問題につきましては、御趣旨の線に沿って前向きに検討いたしたいと考えます。
【次の発言】 歯科保健の重要性については十分認識しており、老人保健法による保健事業においても、健康教育、健康相談等の場において歯科保健を取り上げるよう配慮してまいります。
なお、歯科疾患については、幼児期から青壮年期を通じて一貫した対策が必要であると考えており、現在行われておる歯科健康診査等の充実を図るとともに、歯科保健対策の進め方についても十分検討してまいりたいと考えております。
【次の発言】 老人を対象とするリハビリテーション病床の整備や老人慢性疾患専門医療の推進につきましては、国立医療機関……
○村山国務大臣 お答えいたします。
今度の特例措置法案の内容にもはっきりしておりますように、この繰り入れによりまして年金の長期的財政の安定を阻害することがないようにやるということの意味は、先生がおっしゃったような意味でございます。
【次の発言】 いまの大蔵大臣と私の答弁は食い違っていないのでございます。大蔵大臣は、いま法文の全体の構造をお話しになったわけでございます。私は、いまおっしゃったように、元本はもとより、積立金をいわば減額いたしましたその運用利子の問題を話したわけでございます。ですから、前段において……(大原(亨)委員「それは返すのか」と呼ぶ)法律の条文に即して申しますと、年金財政の……
○村山(達)小委員 いまの耐用年数のきめ方というのは、通常の修理をしつつ経済的、物理的にもつ年数をきめておるわけでしょう。だから、もしふろ屋さんのほうで帳簿がずっと出ておって、この部分は修繕費だ、この部分は改造費だと出ておりますね。改造費は資本的支出だということで、建物のたった年数はおよそわかっておると思うのです。何年に建築しました。あとは修理費と改造費ですね。いま、かりに十五年ときめられておって、それが十五年以内で経費支出も認められないような、全部改造したというようなことがもしあれば、これはもう耐用年数は明らかに無理だということになるだろうし、経費に認められる修繕費の範囲内で建築後十五年以上……
○村山小委員長 これより会議を開きます。
この際、一言ごあいさつを申し上げます。
今般、皆さまの御推挙によりまして、小委員長に就任いたしました。金融並びに証券行政、幾多の問題が山積しておりますから、本小委員会の使命もまたきわめて重大なものがあると存じます。
つきましては、皆さまの御協力を心からお願いいたしまして、就任のごあいさつといたします。(拍手)
【次の発言】 金融に関する件について調査を進めます。
本日は、後ほど参考人として宇佐美日銀総裁が出席されますが、まず、大蔵省より最近における国際金融情勢及びその影響について説明を聴取した後、質疑を行ないます。柏木国際金融局長。
○村山小委員長 これより会議を開きます。 今般、皆さまの御推挙によりまして、前国会に引き続き小委員長に就任いたしました。つきましては、皆さまの御協力を心からお願いいたします。 金融に関する件について調査を進めます。 本日は、お手元に配付しております名簿のとおり、参考人の方々の御出席を予定いたしております。 ただいま東京銀行協会副会長武田満作君が御出席になっております。なお、堀越参考人は正午ごろ御出席の予定でございますので、正午まで一時間程度武田参考人に、その後堀越参考人に対しましても一時間程度の質疑を行なうことといたしたいと存じますので、御協力をいただきますようお願いいたします。 ま……
○村山(達)政府委員 お答え申し上げます。 過去五年における運輸関係の投資についての御質問でございますが、昭和四十年から四十四年までの五カ年間について手元に資料がございますので、それについて申し上げます。鉄道関係、それから道路関係に分けて申し上げます。 鉄道関係は、国鉄、鉄建公団それから私鉄の大手十四社、地下鉄、このように分けて申し上げます。国鉄が昭和四十年から四十四年までの累計で一兆八千百一億でございます。鉄建公団が二千百五億円でございます。私鉄が三千七百九十一億、地下鉄が四千八百八十五億、合計いたしまして二兆八千八百八十二億。これに対しまして道路関係は五年間で四兆八千四十四億。合計いた……
○村山(達)政府委員 国鉄は普通の企業と違いまして、公共的使命を帯びておりますし、また、必要とあれば赤字線でもやらなくてはならぬのでございます。しかし、一方におきまして再評価準備金が一兆二千億くらいあり、それに配当負担はないわけでございます。また、収支はゼロでよろしいわけでございますし、税金もかからぬわけでございます。したがいまして私は、国鉄自体の合理的な経営のためにも、また合理化努力のためにもやはり独立採算制というたてまえは堅持すべきである。今度の財政措置は、いわば将来に向かってその独立採算制が堅持されるための輸血剤である、かように考えておるわけでございます。今後ともその方針でまいりたいと思……
○村山国務大臣 昭和五十三年度一般会計歳入予算並びに大蔵省所管の一般会計歳出予算、各特別会計歳入歳出予算及び各政府関係機関収入支出予算について御説明いたします。 まず、一般会計歳入予算額は、三十四兆二千九百五十億千百万円となっております。 このうち主な事項について申し上げます。 租税及び印紙収入については、二十一兆四千五百億円、専売納付金については、七千百三十四億七千九百万円、公債金については、十兆九千八百五十億円となっております。 次に、当省所管一般会計歳出予算額は、四兆四千九百七十五億八千七百万円となっております。 このうち主な事項について申し上げます。 国債費につきましては、……
○村山国務大臣 ただいま委員から非常に御理解あるお話をいただきまして本当に感謝にたえないところでございます。 考えてみますと、昭和二十二年にいまの一般申告制度がしかれまして、あのときに税務職員が急膨張いたしたのでございます。私たちがちょうどまだ現役におったときでございますが、その人たちが、まあ言ってみますと、いまやようやくちょうど中堅の課長クラスに来ておりまして、そこが非常に詰まっているわけでございます。人事院には人事院の一つの考えがあろうかとも思うのでございますけれども、現実問題といたしまして、あれだけ困難な仕事をやっておる税務職員、しかもそれが定員の関係、いまの職階制度の関係でどうしても……
○村山主査 これより予算委員会第二分科会を開会いたします。
私が本分科会の主査を務めることになりました。よろしくお願い申し上げます。
本分科会は、外務省、大蔵省及び文部省所管につきまして審査を行うこととなっております。
なお、各省所管事項の説明は、各省審査の冒頭に聴取いたします。
昭和五十五年度一般会計予算、昭和五十五年度特別会計予算及び昭和五十五年度政府関係機関予算中文部省所管について、政府から説明を聴取いたします。谷垣文部大臣。
【次の発言】 この際、お諮りいたします。
ただいま谷垣文部大臣から申し出がありましたとおり、文部省所管関係予算の概要につきましては、その詳細な説明を省略……
○村山主査 これより予算委員会第二分科会を開会いたします。
昭和五十五年度一般会計予算、昭和五十五年度特別会計予算及び昭和五十五年度政府関係機関予算中大蔵省所管について政府から説明を聴取いたします。竹下大蔵大臣。
【次の発言】 この際、お諮りいたします。
ただいま竹下大蔵大臣から申し出がありましたとおり、大蔵省所管関係予算の概要につきましては、その詳細な説明を省略し、本日の会議録に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
【次の発言】 以上をもちまして、大蔵省所管についての説明は終わりました。
○村山主査 これより予算委員会第二分科会を開会いたします。
昭和五十五年度一般会計予算、昭和五十五年度特別会計予算及び昭和五十五年度政府関係機関予算中外務省所管について、政府から説明を聴取いたします。大来外務大臣。
【次の発言】 この際、お諮りいたします。
ただいま大来外務大臣から申し出がありましたとおり、外務省所管関係予算の主要な事項につきましては、その詳細な説明を省略し、本日の会議録に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
【次の発言】 以上をもちまして外務省所管についての説明は終わりました。
○村山国務大臣 第一点の、消極的ではないかという御質問でございますが、実はそういうことは考えてございません。難民条約の加盟に伴いまして、厚生省の所管する事項につきましてもできるだけ内外人の差別を廃止していきたい、これが第一点でございます。
それから第二点といたしまして、今後とも、できるものにつきましてはできるだけその趣旨に従って行政措置も進めてまいりたい、かように考えているところでございます。
【次の発言】 これは考えようでございますが、私は、やはり基本的に大きな変革はあるものと思っておるわけでございます。と申しますのは、国民年金は御承知のように三分の一の国庫補助があるわけでございます。従来……
○村山国務大臣 お答えいたします。 ただいまの話は長期的な話でございますので、今度の特例措置とはまず関係がないということだけを最初に申し上げておきます。 それから、特例措置による金額はどれぐらいになるかという話でございますが、三年間減額いたしますと大体六千七百億になるわけでございます。それに対しまして、運用利益相当額を返していただく、こういうことになります。この問題は、保険料あるいは給付水準、国庫負担、こういったものとは関係ございません。 それから、各年金財政の状況いかん、こういう問題でございますが、その前に、保険料の見直しにつきましては、御承知のように別途五年ごとに年金の再計算をやって……
○村山(達)小委員 資料要求をしたいと思います。 五十六年度の国民所得計算の速報が出ましたけれども、これと当初見通し、それから予算編成時の見積もり、それを実質、名目で、しかも需要アイテムごとに出してもらいたい。やればできるのですけれども、非常にめんどうだから。それから物価も卸売物価、消費者物価推算、その辺までで結構です。あとは国民経済計算の当初見通し、予算編成時の名目、実質がどうなってどれくらいの差があるか。 それと、あわせて昭和五十年、これが非常にやはり狂った年でございます。オイルショックがあって、まる二年たつと大きく狂うというのはいままでの経験でありますので、五十年のものがあると思いま……
○村山(達)小委員 地方税の方は、五十六年度の、府県の方が大体いま三千幾らですか地方税が不足する、こう言うんだが、その対策はやはり積立金を取り崩すとか何かやっているわけですか。あるいは、実行上どうなっているか。
【次の発言】 あれは実行予算もとるの。まあ恐らくそういう穴埋めする、減収補てん債でやる、あるいは実行でもって少し縮めるとか、いよいよ足りなくなれば積立金があるから取り崩すとか、そういうことでやるわけですか。
【次の発言】 どういう処理をしたかということは、いずれその決算で明らかになるわけですか。財政計画どおりではないでしょうけれども、各地方団体、積み上げ計算だから……。
○村山(達)小委員 私はかなり長くなるような気がしますね、この委員会は。
【次の発言】 約束ができないときはそういうものはとてもやれませんけれども、それよりも、あらかじめそういうときを除いて、閉会中何曜日に原則としてやるということを決めていただけば、それに合わせて逆に日程を立てられる。
○村山小委員長 それでは、おそろいになったようでございますので、これより減税問題に関する特別小委員会を開会いたします。 最初に、一言ごあいさつ申し上げます。 村山でございますが、このたび、前小委員長山中先生の後を受けまして指名を受けました。はなはだ至らぬ者でございますけれども、どうぞ各位の御協力をお願い申し上げます。 前国会に引き続きまして、今臨時国会で小委員会が設けられたわけでございますが、これまで各党間で一致したものもあり、なお残した問題もあることは御案内のとおりでございます。よろしくひとつ御審議のほどをお願い申し上げます。(拍手) 最初に、きょうの小委員会の運営のやり方について、……
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