このページでは宮沢喜一衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。宮沢喜一衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○宮澤国務大臣 これは数量的にどれくらいといって申し上げることは困難であろうと思います。現在政府が提案を申し上げておるような諸施策について、現状において私どもはやはりやむを得ないものである、こういうふうに考えておりますので、数量的にどこまでが国民経済の耐え得る限度であるかというようなことは、本来お答えできない種類のものではないかと思います。
【次の発言】 お尋ねの御趣旨としましては、現在の国民経済の規模においてこの程度の赤字をこえることが困るかどうか、そういうお尋ねでございましょうから、その点は、国民経済全体の規模で、どの程度まで耐え得て、どの程度までが耐え得ないかといったようなことを数量的に……
○宮澤国務大臣 先般経済企画庁長官に就任いたしました。何とぞよろしくお願いいたします。 最近の経済情勢並びに今後の経済運営については、先般の経済演説において明らかにいたしたところでございますが、本委員会において、重ねて所信の一端を申し述べたいと存じます。 わが国経済は、昨年来、予想を上回る拡大を続けておりますが、四十二年度におきましても、個人消費支出、民間設備投資、在庫投資など、国内需要の堅調が予想され、鉱工業生産もかなりの伸びが見込まれるなど、根強い上昇基調にあると考えます。 今後の経済運営にあたっては、物価及び国際収支の動向に細心の注意を払い、機を逸することなく、金融面、財政面その他……
○宮澤国務大臣 御指摘のようにただいままで十回にわたって指定をいたしておるわけでございます。なお一、二の地方から特定の島について追加指定を希望しておられるわけでございますので、それらにつきましては離島振興審議会の議を経まして、審議会で御異存なければできれば加えていきたい、こう思っております。
【次の発言】 御指摘のように、昭和四十年度におきましても、財政力指数は全国平均がただいま仰せられましたように三七でございますが、離島は二一でございます。かなり低うございます。そういう意味で、従来の離島振興法といったようなものがそれを補完をしてまいった実績がかなりのものであると考えておりますけれども、最近で……
○宮澤国務大臣 統計の中で私ども使っておりますのは、季節調整済みの統計を使っております。そこで、それは十二月が二一三と一月が二二〇、これでございます。
【次の発言】 二月も三月も出ておりませんし、全部出ましたらわかることでございますが、いまのところこういうことだということでひとつお話をお進めいただけないかと思います。
【次の発言】 いままでのところでございますが、堀委員の言われました景気回復期から現在までの段階のところはシェア競争というものはまだ発生していないであろう、これから発生するおそれがかなりあるというような見方をしております。
○宮澤国務大臣 その点は、先日の本委員会でも申し上げましたように、実は私自身も、個人といたしまして、あの際の国債の発行のしかたがまだ過小であるというふうに考えたくらいでございました。それは誤っておりましたが、考えたくらいでございますので、人の問題ではなくて、基本的な経済のいろいろなデータなり統計なりの解釈のしかた、あるいはあの当時不況だと思った感じ方、そこらに問題があったのではないかと思います。個人個人の判断の問題ではなくて、何かもう少し基本的に日本経済の体質というものをはっきり示すような客観的な資料なり何なりがもっとなければいけないのじゃないかということを、これは反省として考えるわけでござい……
○宮澤国務大臣 宮澤でございます。当委員会にはことにごやっかいになると存じますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。 物価安定の基本的な考え方につきましては、先般の経済演説において明らかにいたしたところでございますが、本委員会において重ねて所信の一端を申し述べたいと存じます。 本年度の消費者物価は、ほぼ五%の上昇にとどまる見込みでございますが、五%自体決して小さな上昇率ではございませんし、物価上昇の基調には依然根強いものがあります。 物価の大幅な上昇は、国民生活にとって重大な脅威であることはもとより、経済の健全な成長を阻害することになりますので、消費者物価の安定は、当面する最も緊要な政……
○宮澤国務大臣 ただいま武藤委員は非常に興味のある御質問をされたと思います。私の前になさった御質問でございますが、つまり、生産者の手取りのあと、それがどういうふうに配分されることになっておるのか、これはおそらく武藤委員のことでございますから、すっかり御存じの上で御質問になったのだと思うのです。というのは、実はこの答えに答えられればたいへんおかしいのです。それにもかかわらず御質問なさったことに実は意義があったと思うのです。自由主義経済でございますから、生産者の状況が非常に悪いということは、たいへん多くの人が認めておりますし、私もそうだと思うのです。それに関する限り、金額は別として、あまり異存はな……
○宮澤国務大臣 農林大臣がただいま御指摘のとおり発言されましたかどうか、実は私つまびらかにいたしておりません。私の推察でございますけれども、従来農林大臣とお話をいたしておりますと、生産者にもう少し手取りをよけいやりたい、そうでないと増産ということもむずかしいということを言っておられました。それは私はそのとおりであると思いますので、おそらくそういう点に重点を置いて発言されたのではなかろうかということ、及び通達を廃止したことについての説明をされたのではなかろうか。これは推察でございますが、私といたしましては、いわゆる通達を廃止したことはもとより基本的に賛成でございます。生産者の手取りがふえるという……
○宮澤国務大臣 四月二十日に当委員会で、乳価安定に関する件で、御決議をいただいたわけでございます。私どもといたしましては、この御決議を非常な激励というふうに承っておりまして、また、事実こういうことが世の中に広く知らされます結果、関係者全部、問題についてのそれだけの認識を高めるようになっておりますことは、申し上げるまでもございません。それで、私ども御決議の趣旨を体しまして――この中にはかなり長期的な、たとえば草地造成であるとかいうようなこともございますけれども、当面の問題につきましては、御決議の趣旨を体しまして、今日まで行政をやってきておるつもりでございます。すなわち、この御決議を中心にして、今……
○宮澤国務大臣 前回もお答え申し上げましたとおり、私どもとしては公正取引委員会のそういう御方針に協力をするつもりでおります。
【次の発言】 その点は前回もお尋ねがございまして、私は、望めばなおいろいろ望みたいことはあるとしても、現状に比べて何がしか前進するものであれば協力すべきものと考えますと、こういうふうに御答弁を申し上げたわけであります。
また事実問題といたしまして、数週間前と思いますが、公正取引委員会から最初の案について内々事務当局が御相談を受けましたときに、消費者保護の立場からもう少し強い内容であればさらに望ましいということを、事務当局が要望したことは数週間前にあったようであります。……
○宮澤国務大臣 その日の閣議には私も出席いたしております。そこで、まことにおそれ入りますが、閣議で、いま北島委員長の言われましたようなことがどのような形式において決定され、あるいは了承されたかということにつきまして、私に記憶違いがございますといけませんから、ちょっと調べさせていただきたいと思うのでございます。と申しますのは、それにつきまして活発な論議があったとかなんとかということではございませんでしたので、もし不正確なことを申し上げるといけませんので、調査させていただきたいと思います。
【次の発言】 御質疑の途中でまことに恐縮でございますが、先ほど御猶予を願いました件につきまして申し上げます。……
○宮澤国務大臣 御承知のように、大阪では他都市と違いまして、自動車に冷房をつけている率が非常に多うございます。また、自然的にそういう気温なり湿度であるようにも聞いております。そしてそれに加えて万国博覧会の準備等々で、非常に自動車の走行率が悪くなっており、また空気も悪くなっておる。このような理由から陸運局に申請があったように承知をしております。運輸大臣が本件を臨時物価対策閣僚協議会にお出しになりまして、私ども討議をいたしましたが、お客に対する――冷房のきらいな方もおられますけれども、概してサービスであり、また労務対策としても、そこまで普及しておればある程度は認めるととが適当であろう、ただし期限は……
○宮澤国務大臣 ただいま根本委員の御指摘になりました多くの点について、私はまことに同様に考えます。ことに結論を国内技術開発の必要というところに結ばれましたことは、まことにそのとおりであると思います。 ただ、一つ二つ気のついたことを申し上げますと、国際収支につきまして、これはもう申し上げるまでもないことでございますが、今日の国際収支の問題は、数年前の国際収支の問題とかなり質を異にしておりまして、問題の性格は進歩をしたと考えておるわけでございます。すなわち、昭和三十九年の六月ごろから昨年一ぱい、ほぼ二年半の間に、わが国の外国為替銀行の対外ポジションというものがほぼ九億ドル余りよくなっておりますの……
○宮澤国務大臣 御承知のように、消費者物価の見通しは、一つ一つのものを積み上げて行なうわけではございません。そういう作業は事実上不可能でございます。したがって、何年間かの傾向を見ながら、多少努力目標の意味を含めて定めるのが常でございます。今回の四・五%は、先般本会議でも申し上げましたように、四十一年度がほぼ五%でおさまる。しかもその場合に、四十一年には米、国鉄、私鉄、郵便、かなり大きなものが続いてございました。四十二年度に予想されるものは、大きなものとしては米のみでございますから、四十一年度に五%であれば、努力目標の意味を含めて四・五%にするということは、私は妥当な目標であろうと考えます。昨年……
○宮澤国務大臣 三月の初めに、私は、経済が過熱を始めたと申したのではございませんので、相当上昇基調が速いので、お互いに気をつけようではないかという意味のことを申しましたわけでございます。この点については春日委員も誤解はしていただいておらないように思いますが、そういうことであるわけでございます。と申しますのは、従来非常に急激な引き締めをいたしまして各方面に迷惑をかけたという経験を私ども何回も持っておりますので、ことに、ちょうど年度が改まりますころには、各企業が明年度の設備投資の相談を金融機関などといたす時期でもございますしいたしますから、そういうときにも、貸すほうにも借りるほうにも政府がそう考え……
○宮澤国務大臣 いずれの立場からしましても、別段矛盾を感じておらないわけでございます。政府の長期計画との関係とおっしゃいましたが、いわゆる経済社会発展計画の中で申しますと、防衛計画は、国民所得の計算の上では政府の財貨サービスの購入というところに入りますわけで、これは一つの約束ごとでございますが、その中へ入っておる。そうして二兆三千四百億円、上下の幅がございますけれども、これは四十六年度までの経済計画の中で、十分政府の財貨サービス購入の中へ包摂し得る妥当な金額だと、国防会議の議員としては、私そう考えました。
【次の発言】 便宜私からお答え申し上げます。
最近の傾向は、御承知のように米国の余剰農……
○宮澤国務大臣 確かに先日、土地利用計画につきまして少し私の答弁が歯切れが悪かったと思うのでございます。と申しますのは、この問題、宅地審議会の答申でございますが、これは二つむずかしい問題がございまして、一つは、長年の習慣であったいわゆる私有権の問題についてかなり思い切った提案をしているということ、それからもう一つは、ただいま仰せのこの問題についての各省の権限が非常に複雑になっておるということ、その二つの点でございます。それで、実は同じような提案は、物価問題懇談会でもなされておりますので、私の立場といたしましては、ただいま閣内で非公式に関係各大臣に、宅地審議会の勧告についての感触を伺っておるとこ……
○宮澤国務大臣 私は、教育投資であるとか、あるいは人的資源といったようなものの考え方はできるだけ避けるべきものだ、教育はそれ自身完結したものだというふうに考えるわけでございます。しかし教育がすべてのもののもとであるという意味では、やはり経済発展のもとでもあるわけでございます。 そこで、この長期計画では一章をかなりさきまして、進路指導でありますとか、後期中等教育でありますとか、育英奨学制度でありますとか、かなり詳しく述べております。これはやはり長期の経済社会建設のためには、高い教育が必要であるということの認識に基づいておるわけでございます。山中委員の言われましたように、したがって、そういう長期……
○宮澤国務大臣 まことに御指摘のとおりだと思うのでございます。ことに地域開発法の中には行政府の意思よりは国会の御意思で成立したものもございますために、よけい問題が複雑になっておるわけでございますが、ただいま仰せのとおりのことなので、私としましてはことしの夏ごろからはほぼ一年間かけまして、関係各省の協力を得て、全国総合開発計画を書き直したい。このたびの経済社会発展計画も出ましたことでございますので、全部見直すつもりでおるのでございます。その場合に、国会の御意思で成立した関係の法律もございますので、そこらをどういうふうに調整するかという問題が後に残ると思いますけれども、ともかく政府としては、全部見……
○宮澤国務大臣 いまの宅地審議会の答申の問題でございますが、もう御承知のように、いろいろな問題を含んでおりますし、各省の権限もたいへんに錯雑をしておりますので、それで先ほど建設大臣が答弁をされましたように、総理大臣を中心にして関係の各大臣が、仕事を事務当局におろす前に、まず大まかな検討をしようではないかという、そういう建設大臣の御発議がありまして、関係閣僚が間もなくその第一回目の検討をいたすわけであります。で、私自身の希望といたしましては、この答申が早急に立法化されることが望ましい、これが第一であります。その際に、非常に権限が多岐にわたったままにいたしておきますと、結局でき上がる案というものは……
○宮澤国務大臣 田中委員の仰せられますことは、先ほどドゴール大統領のこともお引きになりましたが、ドゴール大統領は一国の元首ですから、私、批判はいたしませんけれども、ドゴールさんの考えの中には、やはりそういうものがあったのではないかと思います。けれども、金の価格が引き上げられるということは、実際世界の大勢として、いまないことだと思いますしいたしますから、私は、日本のいままでやってきた外貨の運用というのは、間違っていないと思うのでございます。もちろん、現在の三億三千万ドル見当の金でか少し少ない、もう少しあればいい、大蔵大臣がかつて三〇%くらいだと言われたのは、そういう気持ちを反映されたと思いますけ……
○宮澤国務大臣 経済社会発展計画では、調和のとれた、格差のない社会の建設というのを目ざしておりますので、生活環境にいたしましても、雇用計画にいたしましても、御指摘のような方向で解決していきたいと考えております。
【次の発言】 あの提案の全部を文字どおり実現できていないことは仰せのとおりであります。ことに、諸制度、慣行等々に基づくものにつきましては、なかなか一朝一夕で直らない。これは政府自身の問題でもございますし、また政府以外にも同じような問題があるわけでございますが、しかし大筋で申しますと、たとえば財政のあるべき姿について、国債等について一つの提言をしておる。それについて私どもはあの提言のとお……
○宮澤国務大臣 御承知のように、東京湾あるいは伊勢湾等の先進工業地帯と並んで、瀬戸内海が急速に工業地帯としての体制を整えつつあるわけであります。申し上げるまでもないことでございますけれども、水島、福山あるいは岩国、徳山、この辺に石油化学工業あるいは鉄鋼業等のいわゆる装置産業がすでにかなり進んでおりまして、それとの関連で水島、広島、姫路等に機械工業が発展しつつある、そういう資本の集積かできつつあるわけでございます。こういう資本の集積の波及効果が四国、ことに南四国、それから山陰等々にも波及していくことを、これから私ども願っておるわけでございます。海のほうが少しずつ手狭になりつつあるという心配はござ……
○宮澤国務大臣 公共料金といえども経済法則に従って定められているものが多いのでありますから、これを力でもってストップをするという立場は、私は元来あまりしばしばやっていいことではないというふうに考えております。
【次の発言】 ただいまの状況では、私はやるつもりはございません。
【次の発言】 それは、この予算委員会が暫定予算を御審議の最初の段階から何度か御議論のあったことでございますが、私は、卸売り物価というものは、概していわゆる市況商品が中心なんでございますから、昨年度あれだけの騰貴があれば、これは反落があるのが本筋である。また、騰貴の原因が御承知のようなことでございますから、木材を除けば反落の……
○宮澤国務大臣 ただいま北山委員の御指摘になりましたことにつきましては、概して私どももそういうふうに感じております。そうして、これからあと、今年は民間設備投資も多少出おくれておりましたし、財政のほうも、いろいろな事情から、公共事業関係の支出が多少おくれております。それから、おそらく今後生産者米価につきましてもある程度の引き上げがあると考えられますし、また、先般のいわゆるベースアップ等の影響もこれから出てくる分が多い、いろいろな事情から考えますと、やはり後半もなお強含みではないか、かように考えております。
【次の発言】 下期のことを非常に明確には判断いたし得ませんけれども、傾向といたしましては、……
○宮澤国務大臣 私もただいま運輸大臣がお答えなさいましたように考えておりますが、架橋の持つところの経済効果、当該地域の開発及び国土全体の均衡ある発展等総合的な効果を、しかも長期的に見ながら検討を加えていきたい、こう考えております。
【次の発言】 ただいまの産業計画会議が昭和三十八年に報告答申をされました趣旨は、社会的、経済的総合判断の結果として、岡山ルート特に下津井―坂出間に優先順位を認めるものである。これは他の三ルートを否定するものではなく、それらについては引き続き調査を行なうべきであるが云々ということでございます。この調査は、産業計画会議でございましたから、主として産業経済あるいは社会的な……
○宮澤国務大臣 たしか四十二年度の本予算の編成についてその骨格がほぼ明らかになった時点であったと考えておりますが、私の当時の感じでは、大企業を中心といたします設備投資が昭和四十年、四十一年、いわば半ば休戦状態にございました。諸般の情勢からかなり需要が出てきたように見えましたので、おそらく四十二年度は相当大規模な設備投資があるであろうというような見通し、これは機械受注などにおもにぼつぼつあらわれておったと思います。そのことと、それからやはり財政の規模、これは大蔵大臣もしばしば言われることでありますが、財政がいわゆる既定経費、事務的経費が非常に大きくなっておりますために、何といっても昔日のような弾……
○宮澤国務大臣 九月に引き締め措置をとったわけでございますが、おそらくその措置が具体的にきいてまいりますのはかなり時間がかかる。半年ぐらい従来の経験から考えますと時間がかかるのではないかと思われますので、したがって、この昭和四十二年度に関します限り、表へ出ます成長率なり設備投資なりは、当初の見通しよりもかなり高いものになるであろうということは御指摘のとおりだと思います。おそらく実質で一〇%をこえる成長ということになるのではないか。ただ、ただいまの段階で見通しを改めるということをいたしませんのは、引き締めに入りまして一月余りしかたっていませんし、なるべく時期がおそければおそいほど見通しが正確に立……
○宮澤国務大臣 私がああいうことを申しました私案の気持ちというものを説明申し上げたいと思いますが、多少お答えが長くなることをお許しいただきたいと思います。 確かに、当初、財政硬直化が財政当局、大蔵当局によって言われました段階で、地方交付税率を引き下げる必要があるのではないかということがかなり、非公式ではありますが、伝えられたわけでございます。むろん、非公式のことではございますが、私の私案もそういう意味では非公式でございますから、そういう意味で、私は、どうも交付税率をこの際引き下げるという考えは正しくないのではないかというふうに考えました。それが無理があるという意味でございます。 そこで、私……
○宮澤国務大臣 ただいま仰せられましたことの経緯並びに私どもがその理由として考えておることにつきましては、大体ただいま仰せられましたこと、そのまま、そのとおりでございますと申し上げてよろしいと思うのでございます。そこで、ただいまの段階で考えますと、公共投資を中心に財政の執行の繰り延べを、おそらく三千億余りいたすことになるわけでございます。日本銀行の金利の改定もございました。そこで、これがすぐに国債、政保債の減額につながるかどうかということについては、幾つか問題があるわけでございます。一つは、依然として税収ないし資金運用部の資金の流入が、この引き締めにもかかわらず、今後とも順調であるかどうかとい……
○宮澤国務大臣 消費者物価の安定という見地からは、もとより米の消費者価格が安定しておるということは最も望ましいことだと思います。ただ、木原委員が前段で言われましたように、米価の決定そのものは、非常に多面的な意味合いを持つものでございますから、生産者米価なりあるいは消費者米価なりが、安ければ安いほどわが国全体のためによろしいということは、必ずしもすぐには結論できないわけであります。しかし、消費者物価だけを取り出して考えれば、もとより米価が安定しておることはきわめて望ましいと考えます。
【次の発言】 腹を割ってというお話で、私もそうさせていただきたいと思いますので、多少冗長になりますけれども、その……
○宮澤国務大臣 兵庫県は、消費者行政の問題については県当局もことに熱心でありますし、また、生協などもりっぱにやっておられるのでありますが、私もそのことをよく存じておりまして、私どもとしてはそういう努力に対して非常に感謝をしておるわけでございますから、私どもとしてもできるだけお助けをしたいし、また、おりがあれば私なり関係の者なりが現地に参りまして、私どもでできるお助けはなおやって、そういう運動をさらに力づけて差し上げたい、こう思っております。また、いままでそれもやってきたつもりであります。先日も、ただいま和田委員の仰せられましたようなお話、私も伺いました。確かに一生懸命やっておられればやっておら……
○宮澤国務大臣 先般内閣改造がございましたが、引き続き現在の仕事を担当していくようにという総理大臣のお話でございましたので、さようにさせていただくことにいたしました。したがいまして、今後とも何かと御教導にあずかることが多いと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 十月の消費者米価値上げに伴いまして、それが統計上のウエートより大きな波及効果を持つということについては、武部委員も従来から御指摘でありましたし、私も過去の経験から見てさように思うということを申し上げておったわけでございます。そのことは、やはり現実にそういう結果になってあらわれてきたように思います。したがいまし……
○宮澤国務大臣 先般の内閣改造におきまして、経済企画庁長官に留任いたしました。今後ともよろしく御指導のほどお願い申し上げます。 最近における経済の目ざましい発展によりまして、国民の生活水準は著しい向上を見せております。しかし、産業構造の高度化、人口の都市集中などが急速度に進んでおりますため、住宅、上下水道・交通施設などの整備の立ちおくれが目立ち、国民生活を圧迫する一方、ばい煙、汚水、騒音などの各種の公害が発生し、国民生活の健全性をむしばむ最大の要因になっております。 このような公害問題を解決するためには、都市における過密の弊害の除去、住宅地と工場用地の混在の防止など土地利用の適正化、道路、……
○宮澤国務大臣 私は存じておりません。
○宮澤国務大臣 国内の財政経済政策をやってまいります上に、国際収支の天井につかえて方針を変えなければならないといったようなことがしばしば起こらない程度の額をさしておるものと思います。
【次の発言】 お話を伺っておりますと、どうも私どもの考えておりますことと多少違う点があるかと思いますので、申し上げさせていただきます。
わが国の外貨準備が少ないということは確かでありますし、総理が言われましたように、もう少し金があったほうがいいということも確かであります。しかし、いまかりにもう二十億ドル外貨がございましたら、そうして金が買えたら、それで金を買うかということになれば、私はたぶんそうしないだろうと思……
○宮澤国務大臣 まず、今年度四・五%におさまるだろうと考えている理由は何か、どういう計算かというお尋ねでございます。今年度の上半期、四月から九月まででございますが、これが三・一でおさまったわけでございます。そういたしますと、年度間平均して四・五ということになりますと、かりに下半期に六の上昇がありましても、平均いたしますと四・五になるわけでございます。六という上昇は、これはその程度のことは防げるのじゃなかろうかと考えますので、まず四・五と考えておりますことは、おそらく今年度に関する限りは、私は、大きな間違いはなかろう、おそらく達成できるのではないかと見ております。仰せられますように、一月から三月……
○宮澤国務大臣 私も、経済計画というものについていろいろ考えるときがあるわけでございます。いま大原委員の言われましたような疑いを、ときどき自分自身で実は持つわけでございます。この計画をつくりますときに、できるだけのすぐれた頭脳を動員して、このごろは積極的に、エコノメトリックスによって機械も動かしておりますし、ともかくベストを尽くしてやっておることは確かなんでございますけれども、ベストを尽くしてやっておるから、できたものが間違いないものができるかというと、そういう保証は残念ながらないわけでございます。それならば、そういう計画のようなものがむしろないほうがいいのか、それでもあったほうがいいのかとい……
○宮澤国務大臣 わが国は過去十数年の間に急速に変化いたしましたし、これからも変化していくと思います。したがって、そこから財政に対して新しい需要があるのは当然でございますけれども、新しい需要を満たすためには、古い用済みのものはやはり切っていかなければならないと思います。先ほど総理が補助金の例を言われましたが、これなどはいい例でございますが、しかし古いものを切るといたしますと、そこにいろいろな既成概念あるいは既得権といったようなものがついておりまして、簡単にこれを切ることができない場合が多い。したがって、そういう問題を検討するために、明年度一年、これ以上事態を悪くさせないようにするくふうはないであ……
○宮澤国務大臣 それはそういうことはないと思います。つまり、ガットに加入しておって、無差別の通商関係を結ぼうという国についてケネディラウンドの適用があるのであって、そうでない国についてその適用が一応ないということは、しごく当然のことではないかと思います。
【次の発言】 御指摘のねらいは、私にはわからないことはございませんけれども、わが国としては、要するに、わが国の国益を中心に考えれば私はいいのだと思います。ですから、わが国により安いものがどこから入ってこようと、より安いものが入ってくればわが国とすればいいわけです。たまたまそれによってどこかの国が相対的に不利をこうむるということは考えられるわけ……
○宮澤国務大臣 確かにドルそのものは不安定でございますし、ポンドもそうでございますが、OECDあたりで見ているところでは、それにもかかわらず、今年の世界の輸入量が前年対比で大体七%くらい増加があるであろう。これはアメリカ、西ドイツ、フランス、ベルギーなどの景気拡大を見ているわけでありますが、ケネディラウンドはすでに一部の国では実行に移されておりますから、それを合わせてのことであろうと思います。大体その見通しでよろしいのではないかと私は考えております。
【次の発言】 少し長い御答弁をいたしました途中に、そういうところがたしかあったと思いますが、結局、世界各国の中で、そのキーカレンシーがあっちへ行……
○宮澤国務大臣 昨年の経緯は、先ほどの御質問あるいは政府側の答弁のとおりでありまして、私としてはやむを得ない措置であったと思いますけれども、やはりほかに法律をきちっと改正をして、そういう事態に対処できる方法があれば避け得た事態であろうと思いましたので、今回基金法の改正を御審議願っておるわけであります。
○宮澤国務大臣 水資源開発公団法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。 経済の発展及び国民生活の向上に伴う水資源の総合的な開発及び利用の合理化の必要性にかんがみまして、全国的に重要な水系の開発に当たる水資源開発公団に、従来木曾川水系及び豊川水系の開発に当たりました愛知用水公団を統合し、その技術及び経験を高度に活用することにより、今後の水資源開発事業を総合的かつ効率的に施行するため、今回この法律案を提案した次第であります。 本法律案は、このため、愛知用水公団を解敢して、その一切の権利及び義務を水資源開発公団に承継させるとともに、水資源開発公団の業務の範……
○宮澤国務大臣 御指摘のように、愛知用水公団は、そのような限定された目的をもって、つまり、そうして仕事をしてきたわけでございますが、御存じのように、いまの段階になりますと、農業水利、これも必要ではありますが、当初考えましたよりはやはりかなりウエートが変わってきておるわけでございます。そうして実はそれよりも、愛知用水公団は豊川水系の開発事業を終わりましたので、そもそも法律そのものが考えておった設立の目的を達したわけでございます。しかし、やはり将来に向かってまだたとえば木曾川総合開発あるいは三重用水等の仕事が今後もあるわけでございますから、そういう経験と地元とのいろいろ親しみを持った公団の人々、そ……
○宮澤国務大臣 たまたま愛知用水公団が一応の任務を終了いたしましたので、ほぼ同種の目的を持っております水資源公団と一緒にすることが、行政簡素化の上でもよかろう、こういう考えでこのたびの法律案改正を提案しておるわけでございます。 それから、水資源公団が将来どういうふうな仕事をどんなスケジュールでしていくかということにつきましては、御承知のように、水資源公団そのものは時限を持った公団ではございませんし、また、地域的に制限をされておる公団でもございません。他方でわが国の今後の水需要というものを考えますと、これはもう申し上げるまでもなくすでによく御承知のとおりのことでございますので、これから各省、ま……
○宮澤国務大臣 いろいろ理由はあったのであろうと思いますけれども、ずいぶん大きな未収金を持っておるわけで、あまり感心したことではないと思っております。しかしながら、これを水資源公団に引き継ぎますといいましても、やはり過去にこういういきさつがあって受益面積が減ってきたというのでございましょうから、今度主体が変わったからといって、急にこれをぎりぎり徴収するといったようなことはできるものでもございません。御指摘のように世の中が変わっていきまして、ことにあの地方は先進地域でございますから、やはり地域の経済の変貌というようなことが現実にあったわけでございますから、いままでの愛知用水公団のやってきました地……
○宮澤国務大臣 最近における経済の目ざましい発展によりまして、国民の生活水準は著しい向上を見せております。しかし、人口の都市集中、産業構造の高度化などが急速度に進んでおりますため、住宅、上下水道、交通施設などの整備の立ちおくれが目立つ一方、ばい煙、汚水、騒音などの各種の公害が発生し、国民生活の向上を妨げる大きな要因となっております。 このような公害問題を解決するためには、都市における過密の弊害の除去、土地利用の適正化、社会資本の充実等を着実に進めていくことが必要であり、政府及び地方公共団体、事業者、住民の三者が一体となって取り組んでいくことが何よりも重要であると考えます。 国民生活行政を所……
○宮澤国務大臣 本年度のわが国経済は、前年度に引き続き大幅な拡大を示し、実質一一・六%程度の成長を遂げるものと思われますが、国際収支面では七億ドルに及ぶ大幅な赤字が見込まれます。しかしながら、昨年秋以来の景気調整措置の効果は、金融面を中心として、徐々にあらわれ、今後次第に経済全体に浸透し、国内経済は、鎮静化に向かうものと思います。 他方、わが国をめぐる国際経済環境は、英国のポンドの切り下げ、米国のドル防衛策強化など不安定な要因が生じつつあり、わが国の国際収支改善の前途には険しいものがございます。 今後の経済運営にあたりましては、国際収支の改善と物価の安定をはかり、あわせて中小企業の安定と高……
○宮澤国務大臣 ただいま通産大臣がお答えをされましたところと私も同じような考えを持っております。
経済見通し、ことに国際収支の上では相当な影響があろうかと考えておりますし、またケネディラウンドを妥結いたしました経緯から申しますと、橋口委員の言われますとおり、確かにこれはこの精神に沿わないものであります。また伝えられるような輸入課徴金であれば、ガットの違反であることも明らかだと思います。したがって、アメリカ側としてこれは再考をしてもらわなければ困る問題だというふうに考えております。
【次の発言】 御指摘のように、昭和三十七年につくりました全国総合開発計画は、いわば当時の所得倍増計画を地域に展開……
○宮澤国務大臣 いわゆる経済見通しといわれておりますものを閣議で決定いたしますときに、実は同時に「経済運営の基本的態度」というものを閣議できめております。したがって、この見通しといわれる数字よりは、その基本的態度というものが政府全体を拘束いたすことになるわけであります。基本的態度をそのようにとっていけばこのような見通しになるはずであるというのが計数としてあらわれておるわけでございます。
【次の発言】 基本的には堀委員の言っておられることで間違いないと思います。ただ、申し上げるまでもなく、政府が直接にコントロールし得る限度は非常に大きくはございませんために、しばしばそうならないことがあるわけでご……
○宮澤国務大臣 ただいま議題になりました海外経済協力基金法の一部を改正する法律案につきまして、その提出理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 海外経済協力基金は、東南アジア等の開発途上にある地域における産業の開発事業に関し、必要な資金の貸し付けまたは出資その他海外経済協力の促進に必要な業務を行なうために設立されました全額政府出資の特殊法人でありまして、昭和三十六年に発足して以来、その投融資は漸次増大し、開発途上国における産業の開発に重要な役割りを果たしていることは御承知のとおりであります。 しかしながら、最近これらの地域の一部の国においては外貨不足、著しいインフレ高進等により経済の安定が……
○宮澤国務大臣 やはりそういうことがあったように思います。
【次の発言】 確かにおっしゃるような問題があったわけでありまして、通産省が事実上指導的な立場で設備調整をしてきた、生産のほうは、これは自由であるということで、設備のほうで調整をしよう、こういうことでやってきたわけでありますけれども、やはりそこになかなかすっきりしないものが確かに従来ございました。公販価格といったような問題もありましたし、どうもいままでやってきたことはなかなかすっきりいたしませんで、ともすれば設備のほうはどんどんかってにやってしまって、そうして市況が低迷しますと、何か役所の力を借りてどうかしたいというような気配が従来しば……
○宮澤国務大臣 いわゆる割賦販売、信用供与によるところの販売というものは、わが国として比較的新しいものでございますから、それについての研究なり、国民経済的に見てどういう影響があるかということは、実はほんとうのところあまり研究が進んでおりません。いいことか悪いことか、いろいろなメリット、デメリットがあると思います。進んでおりませんが、いまの御引例によりますと、つまり最初のインストールメントを払ったときにものが来るべきであって、ものがおくれて来るのはほんとうにおかしいだろうと言われるので、これはやはりメーカーに対する金融でございますか、そういうコストの関係でそういうことが現実の問題としてはいまその……
○宮澤国務大臣 御指摘のように、わが国は憲法によりまして戦争を再度起こさないということを世界に宣明いしておるわけであります。と同時に、このことは、いわゆる第三次大戦のような紛争が起こることも、わが国としてはもとより犠牲を払ってでもそれをとめなければならない立場であるというふうに考えるのでありますが、現在、いわゆる南北問題――先進国と発展途上国との格差が相当大きいということは、ともすれば世界紛争の原因になりやすうございます。したがいまして、平和憲法を持つわが国といたしましては、特にそれらの格差解消のため、決して国力が豊かではございませんけれども、自分の力の許す限りで援助をしていくということは、平……
○宮澤国務大臣 その点につきましては、過日橋口委員にも申し上げましたとおり、三宅委員の御指摘のとおり、私も全面的にさように考えております。したがいまして、現実の援助にいたしましても、たとえばDACでありますとかあるいは世銀でありますとか、一国の主張なり力なりが単独で前へ出ませんように、なるべく共同の体制で援助をすべきである。コンソーシアムなどもそういう思想に基づいておると思います。
【次の発言】 率直に申しまして、確かにあまり得意な顔はできないほうのわが国の実情でございます。国内の金利水準も高うございますし、先進国といいましても、何ぶんにも二十年前に敗戦をした国でございますので、先進国らしい援……
○宮澤国務大臣 立案の過程で一部そういう意見があったことは確かでございますけれども、本来これが経済協力基金という経済の面から協力をしようということでございますので、それが結果として民生の安定等々につながることは、おそらくは望ましいことではございますけれども、民生全般ということになりますと、これは経済だけのアプローチ以外にいろいろな方法があると考えましたので、この基金の性質にかんがみて「経済の安定」ということにいたしたのであります。
【次の発言】 改正法第二十条で定める物資について、いわゆる商品をいっておるわけでありますけれども、直接の消費物資でございましたらかなり民生に近いことになるわけですが……
○宮澤国務大臣 まず経済企画庁の仕事のことでございますけれども、大きく分けまして、一つは御指摘のように経済計画の策定でありますとかあるいは経済調査、国民所得についての分析でありますとか、そういう系統の仕事が一つございまして、そのほかに各省の総合調整という仕事がございます。この二つが本来の本体であったと思うのでございます。それに加えまして、ただいま御指摘のように、各省のどこにも属しがたい事務を所掌するというようなことになってまいりました。その一つは、たとえば水資源のようなものでございますし、もう一つは、ただいま御指摘になりました海外経済協力のような仕事であろうと思うのでございます。 それで経済……
○宮澤国務大臣 いま国税庁長官が話をしておられましたように、清酒については原料米の引き上げというものが実現にあったことは事実であります。そこで、それをかりに加算をするということであれば、先ほどの答弁のように、このたびの税法の改正とは別途に区分をして、やるとしても、やるのが本筋であろうというふうに思いますが、私としては、こういうものの価格は本来需給関係できまるのがやはり本筋であろうと思いますし、ある程度のコストの上昇は、生産性の向上、合理化――これは清酒、ことに二級酒については、御承知のような生産の形態でありますのでなかなかやりにくいところもあろうと思いますけれども、しかし、実際の需給関係を見た……
○宮澤国務大臣 ざっくばらんにいろいろ意見を言えというお話でございますので、そういう心がまえで申し上げますけれども、私どもよく一年先の経済見通しをもうしょっちゅう間違えて御迷惑もかけたり御批判も受けるわけでありますから、十年先というようなことは実はなかなか見通せないわけでございます。しかし、いま御提起の問題については専門家たちとよく役所で議論をいたしておりますが、まず世界経済全体、世界の環境全体で申しますと、やはりこれだけまだ発展途上国がある、いわゆる未開発の国がある、そこに相当の人口がいるということから考えますと、世界経済はまだ相当の成長要因を持っておるはずである。まあ戦争がないという一応前……
○宮澤国務大臣 沿革的に申しますと、最初に東北地方を対象といたしました特定地域の開発ということが、戦後比較的早い時期に行なわれたわけでございます。これはやはり食糧増産などを頭に置いていたしたわけでございまして、それなりの効果をあげたと考えておりますが、その後各地域の開発のための法律が次々と誕生いたしました。率直に申しますと、その結果、国土開発の重点が多少ぼけたというような感じを持っておるわけでございます。 政府は昭和三十七年に現在の全国総合開発計画をつくったわけでございますが、その後わが国の経済もかなり急速に変化をしておることもありまして、このたびそれを書き直したいと考えておるわけでございま……
○宮澤国務大臣 このたびのこの設備料の値上げについては、私は、こういう設備というものは、長期借り入れ金によるとか、あるいは受益者負担によるとかということがいいのだと思いますので、今度のことについては私は御同意をしたわけでございますが、いま堀委員のお話を承っておりますと、確かに、一つの問題点を指摘しておられるように――実は、私は全然公社の経理を存じませんので、自分の目で調べて申し上げることができないのでございますが、一つの問題点を指摘しておられるように思います。あるいは、電電公社のほうに、またお考えなり、なるほどという御説明があるのかもしれません。どうでございますか、ちょっとその点は私はわかりか……
○宮澤国務大臣 需給の関係につきましては、ただいま大蔵大臣がお答えなさいましたように私も考えております。
【次の発言】 これは農林省からお答えすべきことかと思いますけれども、やはり国内における米が増産されたということが主たる原因であると思います。
【次の発言】 工業用の米などを、通商上の理由もあって多少ずつ輸入をいたしておりますけれども、しかし、それは昨今に始まったことではないわけでありまして、輸入量は、どちらかといえば最近少なくなっておる。やはり国内の生産量の増加が、その原因の大きな部分であると思います。
【次の発言】 先ほど石田委員の御指摘のとおりの、かりに二百六十万トン余りの持ち越しとい……
○宮澤国務大臣 私が、農林当局から聞いておりますところでは、推計で二百六十五万トン程度と聞いております。
【次の発言】 鹿野委員の御指摘のとおり、この米の輸入政策につきまして、誤解を生じることがあってはならないと思いますので、政府の基本的に考えておることをまず申し上げますと、私どもは、農産物の中には、国の自給度が場合によって下がるものが将来に向かって幾つかあると考えておりますけれども、米につきましては原則として、わが国は自給をする、そういう基本方針を立てております。したがいまして、先日も申し上げましたが、経済社会発展計画におきましても、また、ただいま策定中の新全国総合開発計画におきましても、米……
○宮澤国務大臣 本年度の消費者物価は、政府が当初見通した四・五%の上昇の範囲内におさまる見込みでありますが、昨年秋以降騰勢を強めております。卸売り物価につきましては、昨年夏以降強含みに推移しており、本年度は一・五%程度の上昇になるものと思われます。 政府は、明年度において、消費者物価の上昇を四・八%程度にとどめ、卸売り物価の上昇を一%程度にとどめるよう努力してまいる所存でございますが、最近の物価動向から見て、この目標を達成することは決して容易ではありません。 物価は、国民生活に直結する問題であり、その安定は当面する最も重要な政策課題であります。したがいまして、第五十七回国会に続き、このたび……
○宮澤国務大臣 昭和四十二年度についてお尋ねを承りましたが、ただいままでのところ、二月までの東京都の指数がわかっておるわけでございます。全国は集計が常に一月おくれますので、一月までわかっております。それで、四・五と申し上げておりますのは全国でありますから、全国について今月の末に二月の指数が出、さらに四月の末に三月の指数が出ますと、それで完結をいたすわけであります。 そこで、私ども、ただいま、東京都の動きと全国の動きは、概して申しますとほぼ並行して動くのが従来でございますから、全国の二月の動きが東京都の二月の動きとまずまず似たものと考えまして、そして三月に全国で何か非常に大きな変動があるという……
○宮澤国務大臣 御指摘の点は、非常に適切なサゼスチョンだと思います。一般に、消費者物価の上昇が数字でとらえられたものと実感と合わないということには、幾つかの理由があると思います。一つは、買うほうはどうしても買う頻度の高いものを一番身近に感じるわけでございますから、生鮮食料品のようなものはほとんど毎日買いますので、それが一割とか一割五分とか上昇いたしますと、非常に物価が上がったという感じがするわけでございます。しかし、それらのものおのおのがウエートを持っておりますので、頻度の多いものがウエートが高いということに必ずしもなりません。しかし、生活の実感ではウエートというものはなかなかつかみにくいもの……
○宮澤国務大臣 消費者保護基本法案につきまして、御提案の趣旨説明並びに補足説明を直接承ることができませんでしたが、御準備の段階ですでに十分御連絡いただいておりますので、その内容はよく存じ上げております。私どもといたしましては、当委員会委員の各位が非常な御労苦を重ねられまして、このたびこの法案を御提案されるに至りましたその経緯につきましては、心から敬意を表したいと存じます。 ただいま和田委員からいろいろ御指摘でございましたが、政府あるいは国家というものの役割りは、歴史的にいろいろ変遷してまいったと思います。ある段階では、国によりましては、政府権力というのは国民を抑圧するための機構であったときも……
○宮澤国務大臣 たいへんに適切な御要望であると考えますので、ぜひとも取りまとめまして国会に御報告することにいたしたいと思います。
【次の発言】 ベター・ビジネス・ビューローが各地に長い歴史を持ってアメリカの場合活動しておりますし、全国組織もあるように承知しております。そして、御指摘のように、組合員の会費によって運営されておる、相当大きなものになっておるところもあるようでございます。それだけにああいう仕事もできるのであろうと思いますが、わが国の場合、ようやくここで消費者の意識が高まりつつあり、また業界自身も、二、三の不心得の者の行動によって業界全体の信用が落ちるということは非常に困るというケース……
○宮澤国務大臣 実は今回の問題について、私も先刻初めて国税庁のお話を聞いたわけでございます。まあなるべく値上げの幅を小さくするようにというので、国税庁は大いに善意では努力をしてくれているということは、私も認めるにやぶさかでないのでございますけれども、それにもかかわらず、さっきの説明を聞いておりますと、どうも武部委員や村山委員が持たれたような疑問を私自身が多少実は持つわけであります。 最初にこの五月の八日までに百何十件の価格報告書というものがあって、それがみんな二級で三十円という報告をしてきたということを言っておられたので、百五十ものものが一度に偶然に三十円、同じことを言ってくるのは、これはま……
○宮澤国務大臣 行政指導というものの性格でございますが、これは酒の問題についても過日来御議論のとおりなことがございましたし、鉄鋼につきましては在来からやはりそういう問題があるわけでございます。しかし、それが価格面の問題になりますと、どうも私自身の感じでは、ほんとうに行政官庁が正当の権限を持ってやるのならば、それはそれでよろしゅうございますが、中途はんぱな立場でやるということは、得失いろいろございますけれども、私はどうもあまり好ましくないのではないだろうか。牛乳について一度議論がございまして、これを野放しにした結果、牛乳の価格が上がったのではないかという批判が当時ございました。価格が上がったこと……
○宮澤国務大臣 御指摘のとおり、国防費が国民総生産に占める割合は、わが国におきましてずっと逐年総生産のほぼ一%、それを上回ったことはございません。今年もさようでございます。これを他国に比べますと、たとえばアメリカにいたしましても、あるいは推定するところではソ連にいたしましても、ほとんど国民総生産の一〇%を占めております。中共などもかなり高い率でございますし、インドなどでも四%に近いといわれております。したがって、これは一年だけのことではございませんで、安保条約ができましてから十五年ほどでございますが、その間この程度の防衛費で済ましてきた場合とその何倍かを使ってきた場合とを比較いたしますと、ただ……
○宮澤国務大臣 民間総資本で二五%ほどでございましよう。
【次の発言】 御所見をやや異にいたします。長いことそうやりまして資本形成をしてまいりましたから、経済成長があり、そうして国民所得が大きくなり、国民消費が大きくなりつつある、私どもはそういうふうに考えております。
【次の発言】 ただいまのところ経済社会発展計画をつくり直す考えはございません。と申しますのは、確かに四十二年度企業設備を中心に、経済社会発展計画の予想していなかったような事態が起こりました。四十年代にはないのではないかと言われたようなことが一ぺん起こっておりますが、これがはたして四十年代さらに続いて起こるようなものであろうか、あ……
○宮澤国務大臣 まず四・八を計算いたしましたときに、本年度の物価上昇が、先般も申し上げましたように、後半に高いものでございますから、それが持ち越す分がかなりこの四・八の中に入っております。おそらく、これはまだ今年度が終わりませんのではっきりいたしませんが、かりに四・五ということになりますと、三・四くらい入っておることになると思います。したがいまして、これが四・五以下におさまりますと、もう少し余裕が出てくるわけでございます。三・四といたしますと、いわば年度内に許容し得る幅というものは、引き算をいたしますと、一・四というようなことになるはずでございます。そこで、四・八は四・五より高いのですが、いま……
○宮澤国務大臣 それは昨年、たしか四月でございましたが、阪上委員から御同様なお尋ねがございました。その続きになると思いますが、やはりいま建設大臣の言われましたように、都市計画法を、今度の新法をひとつ御審議、可決をしていただきまして、それによって、私ども、おそらく都道府県知事に土地利用計画を書く権限を与えることになると思います。そうして、それによって市街化地域と調整地域というものをまず大都市の周辺につくるということになると思います。その際の、先ほどからのお尋ねのいわゆる私有権との問題については、はっきり全部明文に出ておるわけではございませんけれども、期待利益というものについてやはりある程度制限す……
○宮澤国務大臣 それは私が申したのではなくて、物価安定推進会議なり物懇でそういう提案があったと、こういうことをおっしゃっているのでございます。
【次の発言】 この問題を全部、これから各方面で議論をされる上に、一つの参考意見としておそらくは皆さんがお考えくださるであろうと思っております。
【次の発言】 経済社会発展計画をつくりましたときに、これは決定ではございませんが、あの決定をいたします裏の資料として検討されましたことは、昭和四十年ごろにおける米の自給率を九三%としておりまして、四十六年にはこれが九七に自給度が高まるということを頭に置いてあの計画は書いてございます。
○宮澤国務大臣 今年度の四・五%の御説明を昨年申し上げましたときにも、実は同じような御質問を受けました。ともかく今年度は、ただいまの時点でやれそうに思っております。来年度は今年度に比べますと、ただいま仰せられましたいわゆるげたの部分が高うございますから、許容される幅は確かに昨年よりは苦しいのは事実でございます。しかし消費者物価というのは毎月棒上げをするというふうに考える必要もないわけでございまして、今年度の初めのように、かなり下がったという場合もございます。したがって、そういう公共料金、きまりましたものを除きまして、一%程度の余裕があるということであれば、努力をいたしますと不可能ではない。相当……
○宮澤国務大臣 ただいま御指摘のように、各省――通産省、厚生省、経済企画庁でございますが、連絡協議会を開きまして、仰せられましたように、昭和三十五年から昭和三十六年に四回協議をいたしたわけでございます。しかし、この協議によっても原因の究明が最終的に確定できなかった。他方で、その後世論も喚起されました結果もあって、新たに害毒が発生するということはとまった。そうして救済措置についても、不十分ではありましたが、ある程度のことができた。また、新規に罹病する人もなくなった。こういうことになりましたので、そこで、この本体が何であったかということは、これは学術的に研究をする必要がある、各省の行政的な協議の対……
○宮澤国務大臣 今日まで産業構造が高度化する、あるいはいろいろなことが国際化をしてくる、また生活様式が変化をするといったようなことから、いわゆる人口あるいは資本が都市に集中するという都市化の傾向は今日まで続いてきております。そしてこれから今後二十世紀の後半を想像いたしますと、いわゆる情報産業あるいは情報革命といわれておりますように、そういうものの発達によって都市の管理機能、中枢機能というものは、おそらくますます強まる方向に進んでいくであろうというふうに考えます。したがって、世界的に幾つかのメガロポリスというようなものができてくるであろうと思われますが、わが国の東京から大阪に至る地域がやはり世界……
○宮澤国務大臣 いま自治大臣の答えられたとおりでございますが、私どものほうとしては、振興山村に指定をいたしますと、それらの措置、及び振興山村に限って特例を適用することができますので、四十三年度も振興山村の指定を急いでまいりたい、こう思っております。
【次の発言】 ところによっては、そういうことを積極的に考えなければならない段階になってきておると思います。すでに東北でも山陰でも、四国の一部、和歌山県などにそういう具体的な動きがございまして、県もそれを指導しておりますし、私どももお助けしたいと思っております。現実に山形県のある――あれは小国でございますか、今度私ども豪雪センターというものもそこへひ……
○宮澤国務大臣 それは沿革がございまして、御指摘のように、各省の主張がなかなか一致しない、しばしば衝突するような案件でございますために、比較的中立的な経済企画庁が預かった、こういう経緯のように存じております。
【次の発言】 それでございますので、先ほど大蔵大臣が言われましたように、やはりこれを一元化すべきではないかということで、すでに今年研究を始めたわけでございます。経済企画庁といたしましては、一元化ができれば、喜んでひとつそこへ所管を移したい。そうすることが能率的であるという考えを持っております。
【次の発言】 その点は、いずれを考えてみましても不確定要素でございますから、不確定のまま考えて……
○宮澤国務大臣 第一に、全国総合開発計画そのものは、国会に御提案申し上げて御審議を願う、法律的にはそういう性格のものではないと思っておりますが、各党の国会議員の方々に審議会の委員に御就任をいただいておりますので、審議会では十分御議論を願い、また国会でももちろん御質問があれば私ども御説明を申し上げなければならない、こう思っております。第二に、この計画でいま一番大切なことは、一つは、各方面の十分な理解と協力が得られることであります。もう一つは、この計画をかりに理解と協力が得られました場合に、実行達成するための手段が伴うか伴わないか、この点が第二に重要なことでございます。この二つの見通しが立ちません……
○宮澤国務大臣 私も、堀委員の言われますように、引き締め緩和を可能にした環境というものは、やはり昨年末考えておりましたよりことしの経済が、どう申しますか、調子がいいということであろうとは確かに思っております。ですが、実は年度に入りまして統計等がわかっておりますのが、まだきわめて最初のわずかの部分でございますので、いわゆる経済見通しの改定を考えるというような段階ではないと思っております。したがって、成長率などがどのくらいになるか、鉱工業生産の伸びがどの程度であろうかというようなことを、ただいま申し上げる材料を、まだ年度始まりまして時間がたっておりませんので、十分持っておりません。国際収支につきま……
○宮澤国務大臣 私も持っていないほうでございますが、やはりいつぞやも堀委員からこの問題御指摘がございましたが、消費者の立場から申しますと、できるだけいろいろなものについてスタンダードのものを買うというようなものの考え方が大事なのではないかと思います。ところが、スタンダードのものをつくれば安いし、いわゆるデラックスでないということでその分の節約もできるのじゃないかと思いますが、どうもメーカーの言われることは、そういうスタンダードのものを出すと案外それが売れずに、何かしゃれた趣向のもののほうが売れる。実体は同じであってもデラックスのもののほうが売れるということをメーカーのほうはよく言うのであります……
○宮澤国務大臣 この計画の作業が始まりましたころ、もうかれこれ一年余り前であったと記憶いたしますけれども、日本列島の未来図というようなことばなりものの考え方なりが、今日もございますが、当時からあったわけで、私は、日本列島の未来図という考え方はそれでいいけれども、沖繩について少なくともその中へ沖繩のページを残しておけ、どれだけのことが書けるかあるいは書けないか、少なくとも沖繩の座を残しておくようにということを申しました。ですから、心がまえとしては沖繩というものがやがてまたわれわれと一緒になってこの計画の中へその座を占めるということは、当然計画をしております者が実はみんな最初から意識してやっており……
○宮澤国務大臣 御承知のように、今年度の消費者物価の上昇、努力目標を含めた意味で四・八%としておるわけでございますが、そのうち、前年度から持ち越しました、いわゆる私どもがげたと呼んでおります部分が三・二ほどございまして、それから酒、たばこの値上げ、国鉄の定期券の割引率の引き下げということがございまして、それが〇・四ほど響いております。したがって、四・八と申しますものの、この年度に許容された上昇の幅というのは大体一・二ほどでございます。この数字四・八の中には、消費者米価は一応据え置きということで計算をいたしておりましたから、今度消費者米価がかりに十月から八%上がるということになりますと、統計上そ……
○宮澤国務大臣 ただいま御指摘のような経緯でございましたので、私どもその後、御決議の御趣旨に基づきまして、関係各省庁、公正取引委員会などと具体的な協議に入りまして、事実上の協議を続けてまいりましたが、昨日消費者保護会議を開きまして、これまでの協議の内容を確認いたしますとともに、議長から、この線に沿って具体化できるものから速急に具体化するようにという発言がございました。その内容につきましては、資料といたしましてお手元に概略を差し上げてございます「「消費者保護基本法に関する国会決議の具体化方策について(報告)」の概要」という書類でございます。なお、御決議にも御指摘がございますように、これらの事項の……
○宮澤国務大臣 政府の経済見通しの四・八%は、ただいま武部委員の言われましたように、一種の努力目標でもありますし、なかなか容易ではないということは前々から申し上げておるわけであります。しかもこの中には、消費者米価は一応上昇を前提に入れていないということも御承知のとおりでございますから、今回消費者米価が引き上げられるということになりますと、それだけこの四・八%の維持ということは、その部分だけむずかしくなるであろうということはもう明らかでございます。しかしながら、そもそも四・八%というものが、御承知のように積み上がった数字でございませんし、たまたま昨年は年度後半に相当大きな消費者物価の上昇がありま……
○宮澤国務大臣 昭和三十五年ごろからいまのかなり高い消費者物価の上昇が始まっておりますが、それ以前は一%台くらいの消費者物価の動きでありまして、したがって、その三十五年あたりから新しい問題が出てきたのであろうというふうに考えておるわけであります。 その一つは、やはり毎年賃金の上昇があり、しかもだんだん人手が不足になってまいりましたから、賃金の上昇は生産性の高い部門から始まってそれが生産性のなかなか上昇し得ない部門にも波及し始める、これはやはり一つの大きな原因であると思います。ことに中小企業、サービス業においては、そういう波及してまいりました賃金の上昇を生産性の上昇で吸収するということが短期間……
○宮澤国務大臣 前回申し上げたことと大筋においては変わらないことを申し上げることになると思うのでありますが、御指摘のように、上半期の消費者物価の上昇は前年度対比で五・七でございます。これには二つの要因がございまして、今年度に入りましてから、年度内毎月の上昇がかなり見られるということと、もう一つ、前年度対比を問題にしておるわけでございますから、前年度が上期に物価が上昇せずに、むしろやや低落をしたというその二つの合成の要因で上期に五・七という上昇が見られたわけでございます。そこで、せんだっても申し上げましたことは、今後残りの期間、十月から年度末まで、今後消費者物価が低落するということはあるいは申し……
○宮澤国務大臣 生産者米価と消費者米価との間にはしゃくし定木のような関係があるわけではございませんけれども、やはり政府が買ったものを売るわけでございますから、何らかの関係がなければならないことは確かだと思います。それで、先ほどからお話しのように、農業の物的生産性が非常に低いのでございますから、ある程度価格政策を使わざるを得ない。今回もある程度生産者米価を上げるということになると思うのでございますが、そういたしますと、財政にもまた一定の制約がございます。したがって、家計米価の範囲内である程度その分は消費者が持つということは、私はやむを得ないだろうと思っております。
○宮澤委員 先ほど承っておりますと、穗積委員の御質問の中に、ちょっと私どもの耳なれない表現があったように思いました。聞き違いであれば幸いでありますが、この委員会の品位を高めるようなおことばではなかったように思いますので、意見として申し上げます。
○宮澤国務大臣 私の理解いたしますところでは、アメリカの一部の地方において、どういう品物かはわかりませんが、生産が減ったか、あるいは、それに伴う収益が減ったかしたということがあって、それが多少雇用にもあるいは影響したかして、これは外国からの輸入の結果であるというふうに彼らがそれを考え、そうしてその輸入国の一つは日本である、こう考えて、わが国に対して規制をしてほしい。ただし、彼らの考えますことをそんたくいたしますと、一つの品物の規制をしても、それはすぐ他の品物に転化をした形でまた輸入されるであろうから、したがって、一つの品物にとどまらず、多くの品物について規制をしてほしい、こういうのではないかと……
○宮澤国務大臣 総理大臣のお答えになります前に答えさせていただきますが、身体障害者につきましては、御承知のように、一部の配慮をいたしたわけでございますけれども、いまお年寄りの方について華山委員の言われますことは、まさに私もそうだと思います。実は私も、いま非常に正確ではございませんけれども、あの百八十日という日が、たしか条約か何かの関係があったかと思いますので、それを延ばすということがそういう関係からできるかどうか、実はただいまつまびらかでございませんが、そして、御承知のように、すでに売りました切符は日にちの限定をしておりませんから、いつでも使えるというようになってしまっておりますので、そういう……
○宮澤国務大臣 先般産地の関係の方々とも一時間半ばかり直接にお話を伺いましたわけでありまして、この問題についてお互いにまことに深い関心を持たざるを得ない事件であると思っております。 アメリカ側が今回のような申し入れをしてまいりました背景いかんということでございますが、これは私としてアメリカ側の背景を肯定するという意味ではございませんので、ここは非常に気をつけて申し上げなければなりませんが、一応どういうことであろうか、それを正しいと申すわけではないのでありますけれども、そんたくをいたしてみますと、かつてこの金属洋食器にはアメリカ側が取引クォータをかけておったわけでございますが、それを一九六七年……
○宮澤国務大臣 やはりたとえば橘湾でありますとか、あるいは四国の南部でありますとか、豊予海峡の外側、あるいは東北の北部といったようなところに大きなCTSをつくって、そうしてパイプで送るということを考えざるを得ないのではないか。全国総合開発計画でも、大体そういうような考え方で書かれておると思います。
【次の発言】 そういうできごとが頻発しておりまして、まことに申しわけないと思い、心配しておるわけであります。昨年板橋で事故がございましたあと、ガス導管の防護について防護対策会議というものを開きまして、専門家に教カ月研究をしてもらって、その答申を昨年の暮れにもらいました。そこでその途中においても、保安……
○宮澤国務大臣 第六十三回特別国会における産業公害対策特別委員会の御審議をいただくに先立ち、通商産業大臣として、所信の一端を申し述べたいと存じます。 公害問題と真剣に取り組み、国民の健康の保護と生活環境の保全をはかることは、産業政策を進める上での重要課題でございます。通商産業省といたしましては、公害対策基本法の体系を軸として、国民生活の質的充実をはかるという観点から産業及び生産技術の実態に即した実効のある公害対策を、今後一段と積極的かつ総合的に展開してまいる所存でございます。 昨昭和四十四年二月の硫黄酸化物に関する環境基準の閣議決定に引き続いて、昭和四十四年度には、千葉県市原市など三地域に……
○宮澤国務大臣 推測いたしますと、このことは、おそらく排煙脱硫の技術は、工業技術院が大型プロジェクトとして昭和四十四年度まで時間をかけまして開発いたしたものでございます。そこで、これには確かに国費が投ぜられた、そのとおりでございます。それからなおおそらく電力会社が排煙脱硫装置を現実にいたしますときには、たとえば開発銀行といったようなものの融資があるかと思いますので、これはもちろん融資でございますから返さなければならぬわけでございますけれども、政府機関からそういう融資があるということについての指摘ではないかと思うのでありますが、ちょっと政府委員から補足いたします。
○宮澤国務大臣 ただいまのお尋ねは、製造を許可する者とそれから取り締まる者とが同じ行政官庁であるということは、不適当ではないかというお尋ねでございますか。
【次の発言】 わかりました。
従来からの事情によってこれは外資法上の許可を与えたということでございます。ところで、他方で四エチル鉛というものはわが国で今後使用することがなくなる、そうでございますから、かりに許可をされましても、その工場はおそらく生産をすることがない、こういうことになろうと考えております。したがって、外資法上の許可をこの際あえて取り消す必要はない、こう考えております。
○宮澤国務大臣 確かに御指摘のように、中小企業の場合には、公害防止のための費用負担というものが非常に苦しいわけでございます。したがって私ども、公害防止事業団の中小企業向けの公害関係の資金の量の確保でありますとか、あるいは中小企業金融公庫につきましてもいわゆる公害ワクというようなものも持っております。税制等にも幾らかそういう措置がございますし、また商工会議所にこのごろは公害についての技術的な相談を受けるような場を設けておりまして、まだこれだけで十分ではございませんと思いますが、財政金融等を通じまして、大企業と違いますので、できるだけ親切にきめこまかくめんどうを見てまいりたいと考えております。
○宮澤国務大臣 公害問題に対処するということになりますと、これは始関委員よく御承知のことでございますが、国としてもそれなりの費用を必要としますし、企業においてもさようでございます。また消費者の立場からしましても、ある程度消費の内容はよくなるわけでございますけれども、消費者にも一部の負担がかかるというふうに想像されます。したがって、国民経済全体として考えますと、財政も企業もまた消費者も、いわば物的には再生産的でない余分の支出をすることになるはずでございますので、理論的に申しますと、その範囲で次の段階におけるGNPに影響を与えるであろうということは容易に想像されると思います。それがどの程度であるか……
○宮澤国務大臣 経済そのものはわれわれの生活の目的ではございません、手段でございますから、ただいま松本委員の言われましたことの意味は、結局われわれが物質的に生活水準を上げていくということを経済ということばで言われた、こういうふうに考えるわけでございます。そういたしますと、われわれの物質的な生活の内容が向上するということは、それ自身が幸福ではございませんけれども、幸福を増進するための一つの大切な要素であることには間違いないと思いますので、それを抹殺してしまっていいということにはならないと思うのであります。 そこで結局、エントベーダーオーダーかどうかと言われますそのお尋ねのお答えとしましては、と……
○宮澤国務大臣 第六十二回国会における商工委員会の御審議をいただくに先立ち、通商産業行政に関する所信の一端を申し述べます。 顧みますと、一九六〇年代は、わが国経済が急速な発展を遂げ、これに伴ってわが国の国際的地位が著しく向上した時代でございます。一九七〇年代におきましても、この成果を踏まえた一そうの飛躍と前進が期待されておりますが、反面、内外の経済環境は大きく変動しつつあります。 国際的には、残存輸入制限品目の自由化、資本取引の自由化の推進、特恵関税供与の問題をはじめ、わが国経済の国際化が課題とされており、また、国内的には、労働力需給の逼迫、物価、過密、公害問題等を早急に解決しなければなり……
○宮澤国務大臣 参議院の予算委員会で概略そのようなお答えをいたしましたことは事実でございます。それで私としましては、亀田議員の御質問に対して外務大臣が一つの面をお答えになりましたので、両方あわせてお聞きを願うという意味で、私がそちらの面をそのときに申したわけでございます。 私がそう申しました、そういうことを考えております背景は、先ほど武藤委員がまさしく非常に的確に御指摘になりましたように、資本の自由化あるいは物の自由化について、わが国がOECDなりガットなりに加盟をいたしまして相当の時日がたちますけれども、しかも経済的には大国だと、少なくともよそから見られておるにしては、いかにもそのルールの……
○宮澤国務大臣 日本万国博覧会につきまして、簡単に現況を御説明申し上げます。 本博覧会の開催準備は、関係各位の御尽力により順調に進捗し、今月十四日の開会式を迎えるばかりになっております。 この機会に、皆様方のこれまでの御支援と御協力に対し厚くお礼を申し述べます。 すでに御案内のとおり、来たる十三日には日本館、日本庭園の開館開園式を行ない、翌十四日には天皇、皇后両陛下並に皇太子殿下及び同妃殿下の御台臨を仰ぎ、日本万国博覧会開会式を行なう運びとなっております。 昭和四十年、アジアで初めての万国博覧会を大阪において開催することを決定して以来、政府としては、「人類の進歩と調和」のテーマのもとに……
○宮澤国務大臣 御指摘のように、十分努力いたすつもりでございます。
【次の発言】 どのくらいの深さに導管を置くべきかということについては、道路の上からの圧力に耐えるところにというのが保安規程だそうでございますが、研究の結果は一メートル五十センチくらいが一番適当である。と申しますのは、それ以上深ければまた逆に土圧がかかるということだそうであります。そうして、そういう工事はガス会社の責任において行なう。政府はガス会社に対して、公益事業でありますから、一般的な監督等々の規定はございますが、ガス会社の責任において行なう、漏洩についてはまた検査をする、こういう仕組みになっておるようでございます。
○宮澤国務大臣 前々から申し上げているところと変わりございません。先ほど加藤委員がおっしゃいましたとおりでございます。
【次の発言】 両国間のいろいろの接触が目下進行中でございますから、詳しいことは申し上げられませんけれども、ただいまのところ、私としては、この原則論はどうしても、先ほど加藤委員の言われたようなことでございますから、それにのっとっていくのが適当だというふうに考えております。
【次の発言】 伺っておって、おとうさんのほうかと思いましたが、前々から申し上げておりますとおり、これは被害がないところには規制がないというのが原則でございますから、その原則にのっとって交渉をしていくということ……
○宮澤国務大臣 一般ガス事業者が過渡的に簡易ガス方式によってガスを供給するということは、消費者の立場からいってそれは必要な場合が多いと思いますけれども、そこでいわばなまけてしまって、本体導管の延長を怠るというようなことがございますと、これは供給責任を十分に果たしていないということになりますので、そこで、一般ガス事業とみなすということで、将来において本体導管との連絡を確実にするということにしたわけであります。また、この第五条の第六号もそういったような趣旨で書かれたものでございますし、前回の国会の当委員会において修正が行なわれましたのも、そういうことであると思います。 私どもは、この法が成立いた……
○宮澤国務大臣 これは、先般も申し上げましたとおり、私も同じような考えを持っております。したがって、別途国務大臣としての立場から、かわり財源についても私なりの考えも添えまして、そうして関係閣僚に、御指摘のような線に沿った行政なり法案の提出なりをお願いいたしたい。自分としては極力努力をいたしたいと考えておるものでございます。
【次の発言】 一般に公益事業の名のもとに供給独占をしておりますものは、その上にあぐらをかきやすいということは確かでございます。私どもとしては、常にそういうところは注意をし、監視をしながら行政をやっていかなければならないと思っております。
○宮澤国務大臣 ただいま御決議のございました機械類賦払信用保険法の一部を改正する法律案に対する附帯決議につきましては、御配付をいただきました案によりまして詳細承知いたしました。政府といたしましては、今後本保険制度を運用するにあたりまして、御決議の内容を十分尊重いたしまして、御趣旨に沿うよう努力をいたす所存でございます。(拍手)
○宮澤国務大臣 御指摘のように、輸銀の金を使いますことが輸出振興に非常に貢献するということは、おっしゃるとおりでございます。したがって、それらの国に対しても、そういうことができるならば輸出振興に大いに寄与するという見地から、政務次官がお答えを申し上げましたことは、私はしごくもっともなことだと思いますし、また、通産当局全体としてもそれを希望しておると思います。 ただ、この問題は、申し上げるまでもなく一通産当局、あるいは一通産大臣の問題ではございませんで、内閣全体の国際政治、外交等に関係のある問題でございますから、そういう見地から考えていかなければならないと、常々思っております。 ただそこで、……
○宮澤国務大臣 後ほど政府委員から詳しく申し上げますが、御指摘のとおりの現状でございます。わが国でハードウエアが電子計算機として最初につくられましたのが十二、三年前でございますが、当時アメリカに非常に大きく水をあけられておりまして、あの当時コンピューターギャップといいますと、何となくそれはハードウエアのギャップであるというふうに一般的に考えられておりました。またそのとおりであったわけでございます。その後わが国のコンピューターの製造はかなり進みまして、現在一応五〇%程度の国産化率を持っておりますが、大きなものはまだでございますけれども、小さなものについてはかなりギャップが埋まったというふうに考え……
○宮澤国務大臣 昨八日、大阪市大淀区天神橋六丁目付近におきまして、ガス爆発事故が発生いたしました。多くのとうとい人命が失なわれ、また多数の重軽傷者が出ましたことは、まことに遺憾にたえません。このたびの事故でなくなられました方々の御冥福をつつしんでお祈り申し上げる次第でございます。 昨晩おそく東京をたちまして、夜半までに現地に参りました。公益事業局長を伴いまして現場に参りまして、実情を視察し、また説明を聞きまして、事故の原因の究明に当たってまいりました。なお、その後不幸にしてなくなられました方々に哀悼の意を表しに参りましたわけでございます。 事故の概況でございますが、事故現場は大阪の大淀区長……
○宮澤国務大臣 おっしゃっていらっしゃることは、私もわかって伺っておりましたが、結局ここで言いたいことは、通商産業大臣はこれこれのことを定めてこういうことをするのだ、この法律の目的では電子計算機利用高度化計画と呼びます、こういうことを言いたいのだと思います。そういうふうにまた解釈していただきたいと思います。
【次の発言】 それはむしろ私のほうからお答えをさしていただきたいと思います。
この法律案の、つまり堀委員が厳密な意味での立法事項でないではないかと言われる部分――いろんな部分からなっておりますけれども、いま問題になっております条文は、私どもが、プログラムというものをこれから価値ある財産―……
○宮澤国務大臣 いろいろ施策が配慮されておるのでございますが、政府委員から申し上げます。
【次の発言】 たいへんむずかしい問題でございますから、何とお答えをしてよいのか、私にもよくわかりません。しかし、いろいろなことが考えられると思います。他の企業の持っておる企業の秘密、これは財産であることに間違いありませんから、それをスパイというのは侵害する行為になる。そういうことはやはり一つの盗みをする行為に違いありませんので、それは非道徳的な行為である、あるいは法によって罰すべき行為であるという考え方が産業スパイ罪であると思いますので、それはそれとしてわからないではございませんけれども、しかし、たとえば……
○宮澤国務大臣 積極的に対処すべきものと考えております。
【次の発言】 貿易は、申し上げるまでもなく、双方の合意による双方交通のものでございますから、私どもは、何も中共に頼んで貿易をしてもらっているとは思っておりません。両方の利益が合致するがゆえに貿易ができておるのだ、こう考えております。
【次の発言】 共同コミュニケにつきましての政府の統一見解は、今週火曜日に内閣官房長官がすでに発表されたところに尽きておりますが、私自身どう考えておるかというお尋ねでございます。
私は、あれを読みまして、非常に思想が硬直をしているというふうに感じました。同じ同文同種といいましても、ことばの意味は、字は同じで……
○宮澤国務大臣 ただいままで質疑応答を注意深く承っておりました。法律的な、ことに憲法との関連における本法案についての中谷委員のお考え方につきましては、私も敬意を表するにやぶさかでございません。そこで、私が承っておりまして感じておりますことを、二、三申し上げておきたいと思います。 第一は、ドイツにおけるこの問題についての最高裁判所の決定というものが、おそらく私どもの知り得る範囲では、まだ決定は連邦裁判所にあっては下されていないのであろうということが第一点であります。かりに、何かの時期に連邦憲法裁判所で、最終的に違憲であるという決定をいたしました際であっても、それは、いわばわれわれとは法体系を正……
○宮澤国務大臣 行政の定員をできるだけ低く押えたいという政府の基本方針にもかかわりませず、特許庁の定員は、年によって違いますが、毎年百人前後ずつふえてまいっておるわけでございます。これは各省の中でも最も異例に属することでございます。と同時に、審査官にいたしましても、相当専門的な知識及び経験を必要といたしますが、これらの人の多くは、本来持っておる技術で民間産業界等においては相当待望される人もおりますのに、実質は官庁の給与は必ずしも十分とは言えないというようなことから、ことに成長産業などにおきましては、その方面の専門家の審査官を得ることがだんだん困難になってまいると思っております。従来特許庁として……
○宮澤国務大臣 先般問題が表面化いたしまして以来、農林、通産両省から各取引所あてに、いろいろな事項につきまして具体的に措置をするように通達をいたしたわけでございます。と同時に、同じく両省で、先般資料として提出をいたしました調査総括表に基づきまして、仲買い人に対する検査を今日ただいま続行中でございます。検査に六月一ぱいかかると考えておりますが、したがって、もし横山委員の言われましたような印象を業界が持っておるとすれば、それははなはだ恐縮なことでありまして、私自身は、実はこのような通達並びに現実の検査が行なわれておりますので、業界としては、これはかなり容易ならぬことであるというふうに考えておるもの……
○宮澤国務大臣 私といたしましては、現在あるろ九十八品目のうち、すでに自由化をすることを決定しているものにつきましては、できるだけ早くそれを了したいと思います。なお、それと並行いたしまして、まだ自由化の候補になっていないその他の六十品目、この中から自由化の候補者を早く選びたいと考えています。残りましたものがハードコアになるわけでございますが、これは数から申しますと、やはり農林省所管の物資が多いであろう。通産省所管につきましても、ただいまお話しの中型、大型の電子計算機、あるいはその他一部マイニングでありますとか皮革、多少そういうものが残ることがあろうかと思いますが、大まかに申しますと、通産のほう……
○宮澤国務大臣 少し経緯を申し上げますので長くなりますが、よろしゅうございましょうか。お持ち時間が限られておることを存じておりますので、はなはだ恐縮に存じますけれども、第一回の御質問でございますので……。 御指摘のような文書によりますところの交渉の経緯がございましたあと、両国の間で外交ルートを通じましていろいろ話し合いがあっておりましたことは事実でございます。しかしながら、それはこれといって結実をするに至りませんでした。そうしておりますうちに、米国の国内で法案の提出が行なわれたりしておるわけでございます。 当初、この問題につきまして、本来こういう問題に一番関係のございますガットの事務局長は……
○宮澤国務大臣 現在の法律の第一条におきまして述べられておりますこと、その基本になっております私どもの考えは、国民福祉ということを基本に考えます場合に、健康というものはこれは絶対不可欠の条件でございますから、健康の保持増進のためには何ものをも従属させて差しつかえないという考え方でありますが、同時に、福祉というためには健康のほかにいろいろな要件があるであろう、所得水準が向上をするということも疑いもなく福祉の大切な要因であろう、そういう考え方から現在の第一条が一項、二項というふうに書かれておるわけであります。しかし御承知のように、最近環境の破壊といったようなことが相当激しくなり、またお互いの意識に……
○宮澤国務大臣 それはお尋ねの意味は、問題意識としてはよく理解ができるところだと私は思いますせんだっても申し上げましたように、公害防止ということになりますと、国の財政においても、企業の設備投資においても、あるいは国民の消費においても、内容が変わってまいります。そうして、それらの支出は次の段階まで考えますと、いわゆる物的には非再生産的な性格を持つであろうということも、これも御質問の中にある内容なんで、私もそうであろうと思います。ただ、一次的には、国がたとえば下水道を従来以上にやるとか、企業が公害防止のための設備投資をするとかいうことは、その段階におきましては、やはり投資であることに変わりませんか……
○宮澤国務大臣 昨日、総理大臣と衆議院議員福田一氏とが会談をされたということは私も報道によって存じておりますが、実は今日総理大臣にお会いをして話をする機会がございませんでしたので、その内容等につきましては私存じておりません。 それから、総理大臣の訪米とこの問題との関連でございますが、過去の経緯から考えまして、わが国の業界並びにアメリカの業界双方で満足し、納得し得るような考え方が生まれますならば、それは日米両国のために、また来たるべき佐藤・ニクソン会談のためにけっこうなことであるとは思いますけれども、そういうことが成就しません限り、この短い期間の間にこの問題の基本的な解決をはかるということはむ……
○宮澤国務大臣 事実に徴しまするに、ただいま御指摘のようなことがあったわけでございますから、私どももっと早くこの事実を知っておれば早急に処置し得たであろうということは、これは御指摘のとおりと思います。一般に公害の問題につきまして、私どもの意識というものがもっと早くから問題をとらえておれば、現在起こっておりますような問題は、そのほかにもいろいろ問題がございますけれども、早く処置し得たであろうということは、まことに言われるとおりであると思います。したがって私ども、おくればせではありますけれども、今後このようなことが再び起こりませんように、徹底的に関係の法律も一整備いたしまして、公害問題全体に当たり……
○宮澤国務大臣 何ぶんにも例のきわめてまれな事故であったわけでございますが、しかし、それだけに私どもも非常にショックを受け、かつ申しわけないことだと思っております。 先ほどから労働省から御説明のありましたように、現在これを強制的に律する法規がない、それを必要とするかと思うというお考えでございましたら、私どもも、それは当然そういうことで協力をして、法的な根拠を持つようにしなければならないと思います。しかし、それに当面時間がかかりますので、通産行政としましては、たとえば今回の試験施設のあり方が適当であったか、試験方法が適正であったか、リモートコントロールによることはできないであろうか、あるいは防……
○宮澤国務大臣 ただいまの委員長の御発言につきましては、十分その御趣旨を体してやってまいる所存でございます。
【次の発言】 武藤委員が自由貿易を守らなければならないと言われましたが、その点は私どももまことに同感でございまして、世界の自由貿易がいま危機におちいろうとしている、何とかしてこの危機を回避しながら自由貿易の流れをさらに進めていかなければならないと考えておるわけでございます。
そこで、ただいまのお尋ねでございますが、今日はこの問題につきましての御質問が非常に多いようでございますので、最近の経緯を簡単に御報告することをお許し願いたいと思います。
今年の六月に、私とアメリカのスタンズ商務……
○宮澤国務大臣 石炭対策につきまして所信を申し上げるに先立ち、私の就任以来、一月、三月と石炭鉱業の事故が相次いで発生いたしましたことに対し、深く遺憾の意を表しますとともに、保安の確保につきまして今後一そうの努力を尽くす決意をここに表明いたしたいと存じます。 御承知のとおり、石炭鉱業は引き続ききわめて困難な状況に直面しておりますので、事態の緊要性にかんがみ、関係各方面の御協力を得て石炭対策の一そうの充実のため最善を尽くす所存でございます。 石炭対策につきましては、一昨年十二月の石炭鉱業審議会及び中央鉱山保安協議会の答申に基づき、石炭鉱業の再建と保安の確保並びに終閉山の円滑化をはかるため、四十……
○宮澤国務大臣 まずこの第四次の対策を踏襲、遂行していこうと考えております。
【次の発言】 第四次対策で閉山等がやむを得ないと判断されました場合については、まず、いま政府としてはでき得る最善のことを考えてやっておるわけでございますから、しかもその期間もまだ何がしかございますから、これでスクラップ・アンド・ビルドをやっていくということがやはり基本だと思います。
【次の発言】 それは、政府が一応の数字を持って施策をしておるわけでございますけれども、いろいろ世の中の変化に従って、あるいは政府の考えていなかったような閉山が起こることもあるかもしれません。しかしこれは、いずれにしても計画と実際とが必ず一……
○宮澤国務大臣 これは後ほどまたいろいろお尋ねもあろうかと思いますので、ちょうど田中委員が冒頭に言われました部分につきまして感じておることを申し述べさしていただきたいと思います。 戦争中、私ども、物動計画ということで、石炭の生産目標五千万トンというものを掲げまして、以来不幸にして敗戦になり、戦後の復興になったわけですが、その間石炭産業がわが国産業の先達エネルギーの供給者として尽くしてこられた役割りというものは非常に大きなものであって、私どもは、それに対しては常に敬意と感謝を表するにやぶさかでないわけでございます。しかし、時の流れとともにエネルギー革命というようなものが起こってまいりました。か……
○宮澤国務大臣 米国の強粘結炭のわが国に対する供給の問題でございますが、ただいま田中委員の御指摘になりましたような事情がございます。これは原因は幾つかあるようでありまして、一つは米国の炭鉱の保安規則が非常にきびしくなったということが背景にありまして、それと同時に、アメリカの電力会社がやはり原子力発電というもののウエートを少し事実より重く見過ぎたと申しますか、予定どおりに原子力発電が必ずしも進捗いたしませんという事情が生まれてまいりましたが、当初にはその進捗をかなり早いものと見ておりましたがために、大手の石炭供給業者に対して長期契約を電力会社がすることに比較的消極的であった。つまり、電力という大……
○宮澤国務大臣 テレビの国内価格問題について、堀委員が何年にもわたって関心をお持ちになり、また御質問を過去においても受けましたことは御指摘のとおりでございます。私もよく記憶をいたしております。 そこで、やや長期に見ますと、テレビの価格というのは国内価格も下がってまいりましたし、品質的にもいろいろな意味で向上しておりましょうから、価格及び質の面で量産効果というものは相当あらわれておるというところまでは事実であろうと思いますが、率直に申しまして価格が非常に自由に、自由競争の中で完全に自由に構成されているものかどうかということはなかなかむずかしい問題でありまして、必ずしもはっきりそうだということが……
○宮澤国務大臣 宮澤でございます。よろしくお願いいたします。 通商産業省設置法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 改正の第一点は、鉱山保安局を改組し、公害保安局とするとともに、同局に公害部を設置することであります。 御承知のとおり、近年、公害、保安問題は、一部地域の問題でなく、全国的な問題となっており、国民生活を守る上でその早急な解決が必要とされております。 この事態に対処して通商産業省としては、昨年七月に決定した新通商産業政策の基本的方向でも明示しておりますように国民生活の質的充実をはかるため公害の防止と保安の確保に万全を期することとし、これを……
○宮澤国務大臣 大きな事故を起こしましてまことに申しわけないことでございます。八日の午後五時過ぎに事故が起こったわけでございまして、私は夜半に現地に参りましてお見舞いをいたし、また必要な指示、助言もいたしたわけでございます。事故の原因につきましては、ただいま当局が検証等をいたしておりまして、今朝現在、国家公安委員長のお話によりますと、詳細には結論を出すに至っていないということで、引き続き検証、取り調べが進んでおります。 その事故の場所は大阪市の市営地下鉄が掘さく工事によって、オープンカットにより工事を進めておったところでありまして、したがいまして、ガス管が二本、五百ミリの低圧のものと、三百ミ……
○宮澤国務大臣 この制度につきまして私の感じておりますことは、後ほど御質問が進むにしたがって申し上げたいと思いますが、いままでの御質問で申し上げられることは、こういう制度が映画の輸出振興に寄与するであろうという政策判断のもとに行なわれたわけでございます。そこで、推薦の責任者は通産大臣ということになっておりますから、もしこれが映画の輸出振興にあまり寄与していないとすれば、その行政責任は通産大臣がとらなければならないと思います。したがって資金運用部が興長銀の債券を引き受けること、それから興長銀が通産大臣の推薦にしたがって融資をすること、当然担保はとっておると思いますけれども、その仕組みそのものには……
○宮澤国務大臣 大切な友好国からの要請でございますから、誠意をもってできるだけすみやかに対処したいと考えております。問題は、業界の自主規制を求められておるわけでございますから、関係業界の理解がなければ円滑にはいかないことであります。また政府といたしましても、ガットのもろもろの原則にのっとってものを考えてまいらなければなりません。いわれますように、かつてのいわゆる綿製品の長期協定の轍を踏むようなことがあってもならない、こう考えております。国会の御決議もあることでございます。それらに処して、ただいま各方面といろいろな接触をいたしておるところで、正直のところ、解決には苦慮いたしておる次第であります。
○宮澤国務大臣 貿易管理令でこれは制限をしておりまして、ことに紛争当事国に武器の行くようなことはしない。それからわが国が通常使用しておりますようなものについて、余裕がある場合にはそれを許すことはあり得ますけれども、紛争当事国に対してはそういうことは特にしない、こういうことにしております。
【次の発言】 大筋は総理の言われたとおりでよろしいのでありまして、私はもう少し正確を期しまして補足をしたわけでございます。
【次の発言】 企業は、社会の構成員でございますから、社会に対して責任があるという考え方を私は持っております。就任以来そのことを最も大切な施策の一つと考えております。先ほど安中の問題を御指……
○宮澤国務大臣 先日も申し上げましたとおり、現にわれわれに提出されました資料が十分でないと考えておりますから、追加の資料を求め、またそれについて説明を求めることが先決であろうと考えておるわけでございます。 それから、少し長期的にものを考えますと、先ほど今澄委員が言われましたことは、まことに意義のあることだと思います。つまり残存輸入制限であるとか、資本の自由化の問題であるとか、わが国もガットなりOECDに入りましてからもうずいぶん長い年月がたっております。そのほうの施策がなかなか思うようにも進んでいないという点がございます。それなりに困難はございますけれど、やはりそういう点では、わが国も、それ……
○宮澤国務大臣 それは具体的な過去の実績を申し上げましたほうかおわかりやすいと思いますので申し上げるわけでございますが、大体私どもが具体的に許可をしました武器というのはほとんど護身用の拳銃でございまして、先方が武器と考えておるかどうか必ずしもわかりませんが、昭和四十二年度に護身用拳銃が七千万円ばかり、四十三年度に護身用銃拳が六千万円、ほかに小銃が九丁、二十五万円ございます。四十四年度に護身用拳銃がただいままで四百万円ほど、仕向け先はほとんどアメリカ、ヨーロッパでありまして、先ほどの三原則に従って処置をしております。どうもこれらのものが、受け取るほうで武器として受け取っておるかどうか必ずしもはっ……
○宮澤国務大臣 全く聞いておりません。
【次の発言】 おそらく、よそのどこにも属しませんので、通産省企業局であろうかと思いますが、これに関しての法令などは一切ございませんと思いますから、どう申しますか、事実上監督等の方法はないのではないかと思っております。
【次の発言】 ちょっとはっきりいたしませんが、実はたとえば出版印刷などになりますと、近代化というような仕事は私どもの仕事になっておりますが、出版業そのものがそうであるのかどうか、まことに申しわけありませんが、私によくわかりません。
【次の発言】 御指摘のように、いまの段階になりまして一番心配しておりますことは、その二つの点でございます。そこ……
○宮澤国務大臣 お尋ねのように、中小企業というのはわが国の経済社会の一部というよりは、実はかなり大きな部分でございますから、そこでただいま総理が言われましたように、中小企業に直接向けられた一般会計ばかりでなく、財投あるいは税制、あるいはもっと申しますと、社会保障施策なんというのは全部わが国の経済社会に占める部分が大きいだけに、みんなそれに関係してまいると思います。したがって、一般会計だけの数字をとって申されることは、必ずしも私は適当でないのではないかと思っております。 そこで、昭和四十五年度の場合、御審議願っております予算あるいは財投、税制等々、私はまず金の準備、財政金融の対策としては十分だ……
○宮澤国務大臣 公害についての基準をどのように設定するかということは、結局生活と産業との調和点を求めるということになるわけであります。その調和点をどのようにきめるかということは、時代が進んでまいりまして、技術の進歩がある、あるいはまた公害は規制しなければならないという観念が定着をしていくということに従って、私は時代とともに企業の側にきつくなるということは、これは当然だと思います。また企業にもそれを覚悟していただかなくてはならないと常に申しておりますが、いずれにいたしましても、一つの時点においては一つの調和点というものがあるわけでございます。そこで、国がそういう基準を各地方にきめましたときには、……
○宮澤国務大臣 総理の言われましたとおりでございます。
【次の発言】 前段の問題につき申し上げます。ガットで申しておりますとおり、被害または被害のおそれ、これがガットの原則でございますから、それを踏んまえて考える、こういうことでございます。
繊維産業につきましては、直接従事する者が百九十万といわれておりますが、私ども百七十五万人ぐらいの規模、間接に関係いたします者は俗に九百万といわれておりますが、かなり大きな規模のものと思うのでございます。
【次の発言】 先ほど申しましたが、従業員百九十万、事業所数十三万三千六百、出荷額四兆六千八百億円程度だそうでございます。
○宮澤国務大臣 それは非常に有益な問題の御提起だと実は思うのでございます。私どもも、そういう角度からこの問題の解決のかぎがないかということをいろいろ考えて、実は内々では見ておりますが、二つ考える道があるかと思います。 一つは、いま言われましたような国際協定が可能であるか、たとえば小麦とか砂糖などでございますが、こういうものには御承知のように国際協定があるわけでございます。そうして、価格についてもある程度の安定帯を設けているわけでございますが、どうもこれは銘柄が、いまちょうど御指摘になりましたように、簡単なものでありますと可能でありますけれども、繊維のように銘柄が無数にある、しかも毎年変わって……
○宮澤国務大臣 追い越しのときでありますとか、あるいは高速道路へ入りますときの一種の加速性能が必要だという問題もあるのではないかと思うので、それで最高速度一ばいの、余裕なしの能力でいいのか、何がしかのマージンを持たなければならないのかという問題は、また別にあるのではないかと思いますが、私もはっきり詳しいことがわかりませんので、研究をさしていただきます。
○宮澤国務大臣 通産省関係のものにつきましては、監督をするものが十八名、年間で百五十回ほどの検査をしておるわけでございます。ただ、私は、この問題の本質は、いま農林大臣の言われましたように、価格及び流通の安定という本来の機能と別に、全然思わないいわゆるスペキュレーションにこの三品取引が利用され、しかも大衆が巻き込まれているというところに問題があるので、そのことは実はきのうやきょう始まったことではないわけであります。ところが、そういう本来の目的を離れたことに使われておるということについて本来意図した目的でなかったために行政のほうが十分に対応できていない、そういうところに私は根本の問題があると思いま……
○宮澤国務大臣 公害の規制の基準をどう定めるかということについては、技術の進歩でありますとか、あるいは意識の定着でありますとかによって、時とともにこれは変わっていくべきものであろう。そして、それが傾向としては企業の側にきつくなるということは、私は当然のことだと思います。しかし、ある時点においては、そのときに両方が譲り得るぎりぎりの点というもので規制の基準というものをきめていかなければならない。そこで、ただいま御指摘のような場合は、煙突の一本一本についての排出の基準をかくかくきめることは適当であると国が定めたわけであります。それに対して、自治体が、それは煙突一本一本ばかりでなく工場全体についての……
○宮澤国務大臣 従来から関係の方々には、この問題についての意見を聞き、また私の考えているところを個別に申し上げてまいりました。昨日、たまたまその中の何人かの方々に対して、現状を私から説明をいたし、また御意見を聞きましたが、いわゆる工作を依頼したというようなことはございません。
【次の発言】 先方に迷惑がかからないと思う範囲で申し上げますけれども、ケンドール氏は、一般にわが国の資本及び物の自由化の問題、それから非関税障壁の問題などについて当然のことながら関心を持っておりまして、私も同じ問題に関心を持っておりますので、そういうことを中心にこれからの考え方について意見交換をかなり長いことかかっていた……
○宮澤国務大臣 そういう御議論があったことは記憶いたしておりますが、私の記憶によりますと、私がインフレと考える一つの条件は、やはり換物運動が起こるということが一つの要件ではないかと私は思いますと申し上げました。しかし、他方で消費者物価が定期預金の利子を上回るようであっては、これは経済政策としてはやはり問題があるのではないかということは、確かに申し上げました。
【次の発言】 大体百万人程度の外国からの来訪者を見ておるわけでございますが、それがどのぐらいの特需になりますか、計算をいたしたこともございませんのではっきりいたしません。たいして実は考えていないということでございます。
○宮澤国務大臣 御承知のように、三菱重工が自動車部門を分離いたしまして、そうして新会社をつくって、そこで三菱とクライスラーが一緒に仕事をしたい考えを持っておるわけでございます。政府はそれに対しまして、一定の期日以後個別審査をするということをいっておる、わけでございます。タウンゼント氏は、いろいろ両社の考えもありますので、なるべく早く新会社の活動をいたしたいという希望を私に表明をされまして、私は、ともかくまだ新会社もできていないのでありますから、ひとつ正式に申請があれば、できるだけ早く私どもとしてはその内容について審査もし、また意見も申し上げるにやぶさかでない、こういうことを申したのであります。
○宮澤国務大臣 過日も一部申し上げたわけでございますけれども、エネルギー総合調査会の低硫黄原油部会で昨年いっぱい研究いたしました需給の見通しでございますけれども、一応昭和四十八年度における燃料合計の所要量を一億七千万キロリットル余りと想定いたしました際の低硫黄重油の供給量を、二千七百万キロリットル余りとしておるわけでございます。それで、しかしその節も申し上げましたように、この低硫黄重油は、あるいはうまくいってこれ以上入手できるかもしれませんが、何ぶんにもあなたまかせのところがどうしてもございますので、やはり脱硫に重点を置いていくべきではないかということで、同じ年度に直接、間接の重油の脱硫の見通……
○宮澤国務大臣 通産省は、幾つかに分けて申し上げますが、まず工場排水の規制に関する法律の適用を受けております工場につきましては、これは実は全部毎年点検をいたしております。それから微量重金属につきまして、今年一千八百ほどの工場の総点検をいたしました。鉱山につきましては、これは独立製練所というちょっと盲点になりますような問題はございましたが、それ以外でございますと、これは一番厳格にやっております。
【次の発言】 ただいま政府委員から申し上げましたとおりでございますが、島本委員の御指摘のように処置をしてまいりたいと思います。
【次の発言】 これは以前にも申し上げたかと思いますが、現在亜硫酸ガスの規制……
○宮澤国務大臣 六月に話をいたしました結果が不調になったわけでございますが、その後に、あらためて佐藤総理大臣、ニクソン大統領が話をいたしまして、妥結を目途としてできるだけ早く交渉をするという合意ができたわけでございますので、私ども、それを指針として今回の交渉をいたさなければならないと考えておるわけでございます。それが基本的な心がまえでございます。 他方で、本件につきましては、幾たびかの国会あるいは委員会の御決議というものがございます。また、でき上がった結果は、しぶしぶでも業界に納得をしてもらわなければ規制の実効はあがらないという事実がございます。したがって、われわれが譲り得る範囲には、おのず……
○宮澤国務大臣 私どもは、特に中小企業についてそれを考えておるわけでありまして、御承知のように、中小企業振興事業団あるいは中小企業関係の政府関係機関、これらはすべて公害関係の貸し出しの特別のワクを持っておるわけでございますけれども、来年度はいよいよ事が本格的になりますので、それをひとつ飛躍的に増額してまいりたいと思っております。 この点は金融でございますけれども、そのほかに税制で、たとえば固定資産税の減免、それから耐用年数、償却の特例等を考えております。それから公害防止関係の機械器具でございますけれども、それのリースといったようなことも、施策としてやってまいりたいと思っております。
○宮澤国務大臣 国民の健康、生命を守るということが第一でありますから、それに差しつかえない限度というものを許容限度としてきめておるわけでありまして、企業のほうがつらかろうがどうであろうが、それは第二のことであろうと思います。
【次の発言】 私ども、工場排水法の適用のあります工場につきましては、従来、毎年排水関係の点検をいたしてまいりたわけでございますけれども、最近は、パルプなどで従来ですと工場排水法の適用のない地域においても相当問題を起こすに至りましたから、これは、それらの工場の責任者を呼びまして、一応行政上の点検をし、また改善を勧告したりしております。それから、直接健康に響きますシアン等々に……
○宮澤国務大臣 下請中小企業振興法案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明いたします。 下請中小企業は、わが国産業に広範に存在し、わが国経済の重要なにない手として、その発展をささえてきており、今後とも、わが国産業の高度化の進展に伴い、その役割はますます増大するものと見込まれております。 しかしながら、下請中小企業は、受注の不安定、体質改善のおくれ等多くの問題をかかえており、さらには深刻な労働力不足、親事業者からの合理化要請の強化等きびしい環境に直面しております。 このような情勢に対処して、下請中小企業が自主的にその事業を運営し、かつ、その能力を効果的に発揮することができるようにするこ……
○宮澤国務大臣 道路長期計画、いわゆる十兆円余りの五カ年計画との関連で財源として話題になっておるわけでございますが、政府としては、御承知のように、まだ終局的な結論には立ち至っておりません。 私は、この問題を考えます際に、十兆円余りの投資に見合う財源の計算というものをもう少ししっかり客観的に打ち立てる必要があるであろうということを考えております。つまり、何年後に自動車の登録台数がどのくらいになるのかというような見通しの問題がございますので、こういう点について、とかく従来のわが国の経済予測というのは過小評価をしやすいわけでございまして、いろいろな数字が議論されておりますけれども、どうもその中でや……
○宮澤国務大臣 十二月十五日、北海道空知郡上砂川町の三井砂川炭鉱においてガス爆発が発生し、死亡十五名、重軽傷者二十二名、行くえ不明四名、合計四十一名の多きにのぼる方々が罹災されました。 通商産業省といたしましては、この事故の知らせに接しまして、札幌鉱山保安監督局長及び本省の石炭課長をはじめ鉱務監督官を現場に急行させ、行くえ不明者の救出に全力をあげるとともに、本日小宮山政務次官を現地に派遣し、原因の究明等に当たらせることといたしております。 現場は坑道の崩落の危険性もありますので、救護隊による救出作業は困難をきわめており、現在なお四人の方が行くえ不明となっております。 災害の原因につきまし……
○宮澤国務大臣 ガットの考えで申しますと、御承知のように、繊維業界全体というようなことではありませんで、具体的な品物についてどうかということになるわけでございます。繊維業界全体についていえば、アメリカも一般の好況、不況なりの推移をたどっておると思いますので、特にアメリカの繊維業界全体が悪いというようなふうには考えられませんが、品物により地域によりましては、そういうことがあるのであろうかと思っております。
【次の発言】 ただいまも、また午前中も総理大臣からお答えがありましたように、私どもは何が国益かということを頭に置きましてこの交渉をやっておるわけでございます。しかし同時に、仰せになりますように……
○宮澤国務大臣 繊維産業の現状にかんがみまして、本年三月にいわゆる年度末融資をいたしましたことは御承知のとおりでございますが、その後、業界におきまして七月一日規制を目途にいたしまして、かなり作業が進んでまいりました。 それと同時に、救済策の具体化につきましてもほぼ作業は順調に進行いたしておりまして、大まかに申しまして、織機等々、機械類の買い上げ部分それから長期融資の部分、構造改善の一そうの促進といったようなほぼ三つの部分から対策の具体化を進めておるわけでございます。それに必要な資金につきまして、買い上げ分、融資分等々、通産省並びに大蔵省関係者の最終的な意見の一致はまだ見ておりませんけれども、……
○宮澤国務大臣 第六十五回国会における産業公害対策特別委員会の御審議をいただくに先立ち、通商産業大臣として所信の一端を申し述べたいと存じます。 申し上げるまでもなく、公害問題の緊急な解決は、ひとしく国民の切望するところとなっております。 この国民的要請の著しい高まりに対応して、政府としても公害関係法律の整備、事業者に対する公害規制の強化、社会資本の充実につとめ、さらには環境庁の設置に踏み切る等、福祉国家を目ざして鋭意努力しているところでございます。 快適な環境の保全なくして国民の福祉の向上はあり得ず、したがって、公害を防止することは、今後の経済発展の基本的前提でございます。 この意味に……
○宮澤国務大臣 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 近年におけるわが国経済の高度成長は、国民生活の著しい向上をもたらした反面、産業活動の飛躍的拡大、人口の都市集中などに伴って大気汚染、水質汚濁、騒音等各種の公害問題を発生せしめ、国民の健康や生活環境に重大な影響を与えるに至っております。 このような事態に対処して、政府といたしましては、さきの臨時国会において、公害対策基本法の改正、大気汚染防止法の改正、水質汚濁防止法の制定等公害関係十四法律の成立をはかり、公害対策の強化拡充につとめているところであります。 しかしながら、……
○宮澤国務大臣 第六十五国会における商工委員会の御審議をいただくに先立ち、通商産業行政に関する私の所信の一端を申し述べます。 第六十三国会において所信を表明いたしました際に、私は、国際的には、輸入の自由化、資本取引の自由化の推進、特恵関税の供与の問題をはじめ、わが国経済の国際化の促進が課題とされており、また、国内的には、公害、物価、過密問題等を早急に解決しなければならない旨を強調いたしました。いまこの一年を振り返ってみまして、私は、これらの課題の重要性がますますはっきりと浮かび上がってきたように感ずる次第でございます。昨年中に政府が実施いたしました各種の自由化措置、あるいは前国会で成立いたし……
○宮澤国務大臣 特定電子工業及び特定機械工業振興臨時措置法案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 御承知のとおり、機械工業は、わが国産業の中核として順調に発展を続けてまいりましたが、最近に至り、資本自由化の本格化をはじめとする経済の国際化の進展、労働力不足の激化という経済情勢の変化に加えて、公害問題、安全問題などの新たな社会的要請が急速に高まりつつあり、このような経済的、社会的要請にこたえるための新しい施策の展開が望まれるに至っております。 このような情勢にかんがみ、政府は、一昨年十二月から産業構造審議会重工業部会に対し、今後の機械工業政策について諮問し、昨年七月にその……
○宮澤国務大臣 まず、ただいまの御指摘のありましたいわゆる国際化の問題でございますけれども、六〇年代におきまして私どもが国際化、自由化というものを考えましたときには、自由化をする、外国から押し寄せてくる波にどうやって対処していくかということを、やはり幾らか守勢の感じで考えておったと思いますけれども、七〇年代におけるわが国の機械工業、電子工業に期待されるものは、むしろそういう守りの姿勢というよりは、国際化に対処して、わが国のそれらの工業が世界のそういう工業をいかにリードするかという点ではないかと考えます。したがって国際化というものは、考え方において、六〇年代においての姿勢と七〇年代における姿勢と……
○宮澤国務大臣 本法案を御提案いたしました理由につきましては先般申し上げたところでございますが、その中で、中村委員が御指摘になっておられますように、いわゆる自由競争体制との関連において幾つかの問題点がございますことは、事実であると思います。私どもは、国内において十分な自由競争が行なわれなければならないということは御指摘のとおりと思いますが、また、外から参ります企業に対しても、ある限られた場合には、われわれの国内における体制との調整ということが必要になる場合もあろうかと思っておるわけでございますが、いずれにいたしましても、基本は十分な自由競争がなければならないということでございます。したがって、……
○宮澤国務大臣 中小企業信用保険法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 中小企業信用補完制度は、創設以来一貫して発展を遂げ、現在では一兆円を上回る保険、保証規模に達し、中小企業者に対する事業資金の融通を円滑にする上で大きな役割りを果たしてきております。 しかしながら、中小企業を取り巻く諸環境は、現在急速に変化しつつあり、それに伴い、信用補完制度においても中小企業の現実の資金需要に十分対応できない面がでてまいっております。 すなわち、まず第一に、最近の中小企業の資金需要の一つの傾向として、公害防止関係費用の顕著な増大が見られます。しかも公害問題がま……
○宮澤国務大臣 いま実績が六十九万円ということを申し上げたわけでございますけれども、その実績というものが、実際はかなり押えられた姿の結果出てきている実績であることはもう間違いありませんので、みんなが自由に頼んでできた実績が六十九万円であったということでは、実情から考えると、おそらくないのでございますから、そういうことはやはりいつも頭に置いておかなければいけないと思います。
【次の発言】 この信用補完制度は、一見非常にじみな制度でございますけれども、実はたいへんに大切な役割りを果たさなければならない制度であるというふうに考えておるわけでございます。それで、この制度がほんとうにうまく動くか動かない……
○宮澤国務大臣 中華民国は、まあ国際連合のチャーターメンバーでございましたこともあって、常任理事国になっておると存じます。そのときに別に、その国の経済状態、発展の水準を、チャーターメンバーにするしないのときに基準にしたとは考えないのでございますから、この法律の適用の関係において、あるいはUNCTADとの関係において、中華民国がみずから開発途上国だというふうに申しますならば、私どもそれは十分に考慮する価値のある主張であろうと思います。
【次の発言】 御質問の御趣旨はよくわかるわけでございます。こちらから、あなたのところは発展途上国と考える、こう申しますこともどうもいかがかと思いますし、そうかと申……
○宮澤国務大臣 法律のたてまえから申しますと、第八条の二の二項でございますが、私どもは、中華人民共和国というのは、固有の関税及び貿易に関する制度を有しておる地域だというふうに考えますので、法律的には、これに該当し得るというふうに申し上げて差しつかえないであろうと思います。 そこで、御指摘のように、これは希望をする国ということでございますので、何かの意味でそういう意思表示をわれわれが受け取るということがまず先決になるわけでございます。この点は大きな問題でございますので、私、一存で実は申し上げかねますけれども、私としては、そのような意思表示というのは、確かな方法で確かな意思が確認できればよろしい……
○宮澤国務大臣 この点は、政府として最終的な態度をきめておりませんことは、すでに申し上げたとおりでございますが、まあ私考えますのに、香港とはかなりの大きな片貿易になっております。それから香港は宗主国を持っておるわけではございますけれども、その地理的な位置、従来の取引関係等々から考えますと、わが国との縁がやはり相当深い地域であると考えます。また将来いろいろな意味で重要性を持つ地域ではないかとも考えますので、まずこれが発展途上の地域であるかどうかということについても議論はございましょうけれども、そう考えてもさして支障があるとは思えない等々から考えますと、考慮してみる価値のある問題ではないかというふ……
○宮澤国務大臣 精製業界におきましても、いわゆるメジャーと当初統一交渉と申しますか、あまり適当なことばではございませんけれども、そういう形で話をいたしておりまして、話を何回かやっておりますうちに、メジャーの中にも、わが国の立場というものにある程度の理解ができるというふうに表示をしてきたものもございます。しかし、理解はできるが、わが国以外の国との供給契約等の関連から、表面的にわが国に対してだけ、全員そろってこういうふうにいたしますというふうなことはなかなか申せない。したがって、そのような理解の上に立って、今度はメジャーのおのおのとその関連の精製会社であるところと個別的に話を進めたい、こういう申し……
○宮澤国務大臣 昭和四十四年に当委員会の御決議がございまして、まことに適切な御指摘でございましたので、先ほど政府委員からるる申し上げましたように、それに沿いまして施策をいたしてまいりましたが、需給関係のアンバランスは、わが国のみならず国際的でございますし、しかも供給側では、いよいよ脱硫の必要が日とともに高まっておりまして、需要の側では、肥料等、これも世界的な過剰がございます。というようなことから、需要の伸びはそうそうは見られない。そこへ持ってまいりまして、回収硫黄ですらそういう状況でございますから、鉱山硫黄はなお困難な状況にある。 もっと申し上げますと、一般的な政府の自由化方針というものから……
○宮澤国務大臣 公式並びに非公式の接触を通じまして感じましたことを簡単に申し上げますと、一つは、わが国の援助の条件が、先進国の幾つかに比べまして、まだかなりきびしいという点でございます。もう一点は、経済援助に伴いましてわが国の企業が進出をする。その企業の進出のしかたにつきまして、すでに表に顕在化している問題があるわけではございませんけれども、私どもがよほど気をつけませんと、将来、出先で相手側に無用な不安を与え、また摩擦を起こすおそれがある。現在、具体的な問題はございませんけれども、そのことはよほどわれわれとして戒心をすべきである、こういう印象を受けてまいりました。
○宮澤国務大臣 技術開発、ことに大型プロジェクトの問題につきまして、特に御関心をお寄せくださっておりますことは、私ども感謝にたえないところであります。終戦後今日まで、わが国の経済的あるいは技術的進歩というものが、御承知のように、導入された技術によって促進をされてまいりましたが、ここに参りまして、われわれ自身も独自の技術を持たなければ、今後、外国から借りるものも、そうそうたくさんございますわけではありませんし、また御指摘のように、テリトリーアロケーションという問題もございますし、またこちらから出すのにクロスライセンスという問題もございますわけであります。したがって、わが国独自の技術を開発するとい……
○宮澤国務大臣 生産をいたしますのは、消費をするために生産をするのでありますから、したがって通産行政というのは、消費者行政と一体のものでなければならないと言われます点については、そのように私も心がけております。 広告費、交際費の問題でございますけれども、交際費につきましては、それが非常に過大であるということになりますれば、おそらく税法の問題に当然なるわけでございます。広告費につきましては、私どもは、自由経済というものが最もわが国にとってはいいものであると考えておりますから、統制経済の時代には広告費というものは必要はないわけでありまして、そのことから考えていきますと、自由競争がある自由経済にお……
○宮澤国務大臣 石炭対策特別委員会の開会に際しまして、所管大臣として一言ごあいさつ申し上げ、当面の石炭対策に関し所信の一端を申し上げます。 御高承のとおり、政府におきましては、石炭鉱業の不況に対処して、現在、昭和四十四年度から昭和四十八年度までの五カ年を計画期間とする、いわゆる第四次石炭対策を推進しており、本年度がその第二年度となっております。 第四次石炭対策は、一方において石炭企業の経営改善のための措置を講じつつ、石炭鉱業の合理化、近代化を促進することによって、石炭鉱業の再建を財政の許す限り援助する措置を講ずるとともに、他方、不況の進行により、やむを得ず発生する閉山について、これが可及的……
○宮澤国務大臣 私どもとしていたずらに不安を与えるということは、差し控えるべきだと考えておりますけれども、確かに資金の問題、あるいは労務の問題、生産計画そのものの達成の困難、あるいは、これはごく一時的な現象かとも思われますが、昨年、鉄鋼用の原料炭を海外からやや過大に輸入したかと思われるようなできごとの影響等々、幾つかの要因が重なりまして、私どもの予想しておりましたよりは終閉山が大きいということは御指摘のとおりであります。
【次の発言】 生産計画が予定どおりに達成できないこと、あるいは資金計画において現実との間にそごを生じておること、あるいは労働問題等々が、現在の石炭鉱業をめぐっての大きな問題で……
○宮澤国務大臣 さような御批判があるといたしますと、私どもとしても考えなければならないと存じます。清新な見地から、建設的な御意見を持っておられる方に委員になっていただくということは、非常に好ましいことでございますので、具体的に御示唆でもいただければ、まことにしあわせだと思います。
【次の発言】 十年間の延長というのは、私どもとしてはかなり思い切った延長を御提案しておるつもりでございます。これは、事態がいかように展開いたしましても、産炭地の振興というものは地域の問題でございますから、短時間で解決をすることはできない、また不適当であるという気持ちからでございます。十年間というとかなり長い日子でござ……
○宮澤国務大臣 ただいま鉱山石炭局長から申し上げましたような理解のもとに、中間答申の考え方を尊重しておるつもりであります。と申しますのは、具体的な例を申し上げることによっておわかりをいただけると思いますが、ただいま御指摘になりました住友の問題でございます。普通でございますと、会社側が内部でいろいろ相談をして、ある案を具して、政府に対してひとつできるだけの援助をしてくれ、こういうのが普通の場合の順序だと思いますけれども、住友石炭の場合には、中間答申にあるような趣旨にもかんがみまして、むしろ政府のほうから、私のほうから、とにかく法律に違反しない限り、できるだけのことを政府はする用意がある、その前提……
○宮澤国務大臣 脱硫並びに低硫黄原油の輸入につきまして、関税定率法上いろいろ特例を御審議願っておりますことを心からありがたく存じております。 次に、当面の問題でございますが、いまガソリンスタンドの値上げ云々が報道され、またうわさされております部分には二つの部分がございまして、第一の部分は、昨年の十一月に十セント近い値上げがございましたわけですが、それがいまごろスタンドに多少あらわれているという部分が一つございます。それから、最近問題になりました OPECとメジャーとの交渉は一応二十八セントといわれているものでございますけれども、これにつきましては、御指摘のように、わが国の精製業界がそれを黙っ……
○宮澤国務大臣 昨年、法案を御審議願いましかときにそのようなことを申し上げたわけでございますが、プログラムというものの価値というものについて、私どもいろいろな方面から価値の評価というものを形成させると申しますか、市場を形成してみたいと考えておるわけでございます。すなわち、一方で、あのときに御審議願いましたように、開発されたプログラムで人に貸してもいい、あるいは売ってもいいというものについては政府で設ける調査簿に登録をしてみてもらいたいという施策を考えているということを申し上げましたが、今日まで三千件ほどの登録がございました。したがって、これは一般に閲覧できますので、そのもののうちから開発者と利……
○宮澤国務大臣 ただいまのお尋ねにつきましては、資料をもちまして後ほど御報告をいたしますが、先ほどから承っておりまして私感じておりますことを率直に言わせていただきたいと思います。 それらの基準をきめました時代の経済企画庁の行政の責任者は、あるいは私自身ではなかったかと思います。そういう立場から率直に申し上げますと、私もそれほど問題を深く存じませんでした。したがって、あのときに問題をそれほど知っておれば今日のような事態は防げたかもしれない、そういう責任は感じます。ただ、それが今日の私どもの行政の姿勢であるわけではないということを言わせていただきたいわけです。 現実に石原産業のお話をさっきから……
○宮澤国務大臣 すでに政府として七品目を決定いたしましたし、また御承知のとおり、これは先進国間で各国の方式をバランスをとった関係もございますので、ふやすつもりはございません。
【次の発言】 実はその辺もかなりよく考えまして品目を選んだつもりでございますので、政府の方針といたしまして現在ふやすという考えは持っておりません。ただ、各国で相談をいたしまして、やがて法律案の御審議をいただくわけでありますが、法律上は緊急の場合には何らかの処置をとり得るということにはいたしておきたいと思います。
【次の発言】 先ほど無担保、無保証のお話、五十万円のお話がございました。その点とただいまの点と、これは結局信用……
○宮澤国務大臣 御指摘のとおりでありまして、東邦亜鉛の場合、両方の違反がございましたために、昨年告発いたしまして有罪となったわけであります。
【次の発言】 昨年告発いたしまして有罪になりました案件の内容は、いわゆる違法操業が一年四カ月という非常に長い期間にわたっておったという事実に基づくものであります。
【次の発言】 ただいま違法操業と申しましたこと、即たれ流しという意味ではございませんので、これは鉱山保安法に基づく八条及び九条の違反でございます。これは昨年も御報告申し上げましたけれども、昭和四十三年の十一月に増設の申請があったわけでございます。そして四十四年の一月に、それを書類審査によって認……
○宮澤国務大臣 近代化促進法の指定業種ということになりますと、法律のたてまえから問題があろうかと実は思っておりますけれども、たとえば中小企業金融公庫、あるいは御指摘の信用保険の適用は行政の範囲内でもございますので、私は国家公安委員会とも相談もしながら考えてみていいことではないか、こう思っております。
○宮澤国務大臣 石油の需給が、従来買い手市場であったものが売り手市場に移りつつあるのではないか、それからOPEC側が団結を強める動きに出ておるのではないかと言われます基本的な御判断は、私もまさにそのとおりであろうかと思います。したがいましてこの際、消費国であるわが国といたしましては、将来長きにわたり安定いたしましたような結論が出ますことをこいねがっておるわけでございます。
【次の発言】 御承知のように、テヘランにおける会議というのは非常に緊迫をいたしておりまして、しかもその間におけるわが国の立場というのはきわめて微妙なものでございます。結論が出ましたあとでございますといろいろ自由に申し上げるこ……
○宮澤国務大臣 御指摘のようにだんだん情報産業化といいますか、ファッション産業化していかなければならないわけでありまして、それを目ざして構造改善をやっておりますが、織布がただいま予定の五割三分ぐらい、今年度、四十五年度を終わりますとそのぐらいなところでございます。そこであと紡績もございますし、ニットと染色とあるわけでございますけれども、紡績のほうはあらかた所定の時間でいけそうに思いますが、織布などはただいまのような状況でございますので、国会の御賛成を得られますようでしたら、四十六年までというのが在来の予定でございますから、情勢も変わってまいりましたし、もう二年ほど延ばすことがいいのではないかと……
○宮澤国務大臣 去る一月二十九日、当委員会において石橋委員が取り上げられました石原産業株式会社四日市工場の酸化チタン工場増設問題につきましては、名古屋通産局に命じまして当時の事情を調査させますとともに、本省におきましても鋭意実情調査につとめてまいりました。その結果、以下申し上げますような不行き届きを発見いたしまして、まことに恐縮に存じております。 最初に、このたびの問題の背景になっております工場排水等の規制に関する法律のたてまえにつきまして、簡単に申し上げます。 一般に工場の建設は原則として自由でございまして、工場排水規制法におきましても、許認可制ではなく、届け出制をとっております。すなわ……
○宮澤国務大臣 農林大臣がちょっと席におられませんので、私のほうの関係から申し上げます。
確かにいろいろ問題がございますので、御教示を得たい点もございます。多少御説明が長くなることをお許しいただきたいわけであります。
【次の発言】 簡単にはまいりません。
【次の発言】 御承知のように、タマネギそのものは輸入が自由化をされておりますから、たとえば米国、オーストラリア等々から、どなたでも幾らでも輸入することができるわけでございます。現にことしも一万トンぐらいの輸入があるわけでございます。ところが、台湾の場合には、国の貿易として、御承知のように一手に向こう側が管理をいたしておりますので、これをこち……
○宮澤国務大臣 それでは全般的なことを私からむしろ申し上げたほうがよろしいと思います。 四十年以来大きな価格改定が三度ございまして、四十年、四十二年それから四十五年の四月でございますか、最初のときが、ウエートをとって平均いたしますと一・五%の値下げ、次が七、八%の値下げ、昨年が二%ぐらいの値下げでございます。で、値下げにはなっておるわけで、上がったものもあり下がったものもございますから、これはウエートをとって申し上げておりますが、問題があるといたしますと、下げ幅が不足なのではないかという、そういうことの起こりやすい業界の内容でございますから……。
○宮澤国務大臣 私どもでは、一般的に貿易関係の市場調査に精を出しておりますので、日中関係につきましても、市場調査という観点から、駐在員の給与、それから事務所の借賃など定額の金を出しておりまして、一億にはいっておりませんが、たぶん四十六年度で九千万円ぐらいの金を補助しておると思います。
【次の発言】 先ほど九千万円程度と申し上げましたが、精査いたしますと、四十六年度で九千百八十八万何がしでございます。
外交上の御配慮さえ差しつかえないことであれば、私どもとしては、仰せられる方向がもちろん望ましいと思いますし、そのための予算関係、費用の点につきましては、別段たいして差しさわりはない、困ることはな……
○宮澤国務大臣 石油業界にも前からそういうことを考えてみたというプランがあったものでございますから、いま運輸省、私ども、国鉄一緒に御相談をしておるわけでありまして、別段伝えられるように争いがあるとかなんとかいうことではございませんと思います。
【次の発言】 建設主体でありますとかあるいは運営の主体でありますとか経済性でありますとか、そういうことをいろいろ各省御一緒に研究することがいい。また、現に外国にも御一縮にいま技術的に見に行っておるようであります。何ぶんにも、だれが考えましても、これは非常に急ぐ、早く始めれば早く始めるほどよろしいのでございますから、つまらないことでけんかなどあまりしないよ……
○宮澤国務大臣 興信所は一種のサービス業だと思いますから、たとえば外資導入など許認可案件の場合には、通産省の所管としてやはり考えるべきものだと思っておりますけれども、それ自身がむろん許可事業でも何でもございませんので、これに対して別に規制というものをいたしておりません。
【次の発言】 ただいまのたてまえといたしましては、脅迫であるとか詐欺であるとか、いわゆる犯罪にわたりますことは、その系統の法律によって措置せらるべきものだという考えでございますので、営業一般におきまして、私ども規制を何らいたしておりません。
【次の発言】 変電所の設置につきましては、当然電気事業法の許可を要するものと考えます。……
○宮澤国務大臣 正確に申し上げますと、前回もそのように御答弁したわけではないのでございまして、ただいまの段階でそれを議論することは私は有益でない、メージャーがOPECときめた価格をそのままわが国の精製業者にかぶせるというようなことは適当なことでない、そこをまず防げ、そこに抵抗しろということを私どもはいま言っている段階であります。
【次の発言】 振り分けるというようなことをおっしゃいましても、需要者がそれを拒否すれば振り分けることはできないわけであります。でありますから、需要者もいまは団結をしろ、そうしてそれを受けて、精製業者も安易に振り分けができると思うな、したがって、そういう態度でメージャー……
○宮澤国務大臣 存じません。
【次の発言】 ないそうであります。
○宮澤委員 自由民主党を代表いたしまして、田中総理大臣の御所信をお伺いいたします。 過日の本会議におきまして総理大臣は、その施政方針演説の中で、「当面している難問を解く処方せんは、わが国の歴史に先例を求めることができません。他国にその例を見出すことも不可能であります。」ということを述べておられます。かつてわが国は、昭和の初年から十年代の初めにかけまして、世界の主要国の一つに数えられた時代がございます。しかし、やがて第二次世界大戦を契機といたしまして、わが国は敗戦の谷底に落ちるに至りました。栄光の頂から敗戦の谷間まで、昭和十六年から昭和二十年までわずかに四年間のできごとであったわけであります。……
○宮澤国務大臣 一言ごあいさつを申し上げます。 私は、従来からこの委員会の委員の一人といたしまして皆さまから御交誼をいただいておりましたが、このたび、はからずも外務大臣を拝命いたしました。 国際情勢が複雑多岐で、きわめてきびしい中でわが国の前途はまことに多難なものがございますが、国民各位の御協力と御理解を得て、微力ながら全力を尽くして外交の衝に当たる所存でございます。特に本委員会の皆さま方には、従来からわが外交につきまして格段の御指導と御鞭撻をいただいてまいりましたが、今後とも何とぞよろしく御指導、お力添えを賜わりますようにお願いを申し上げる次第でございます。
○宮澤国務大臣 戦後先進自由主義国家群、デモクラシースト・フリー・エコノミーとでも申しますか、そういう間でつくられましたいろいろな秩序が事実上機能しなくなった時点で、同時に、体制を異にする国家群並びに発展途上国がいろいろな形で力を持つようになりまして、したがってそういう国々、そういう国家群との間にもこれから一緒になってどのような世界をつくっていくかということが、長期的に見て外交の課題であろうということを確かに申したわけでございます。 当面の問題として、同時に、石油を中心にして資源の問題がございます。これについては、一方において長いこと資源保有国が、彼らのことばを使いますれば、不当に抑圧されて……
○宮澤国務大臣 ただいまの御決議に関しましては、政府が行なっております経済協力につきましては、従来からも相手国の国民福祉の向上、経済社会の発展を目的として推進してまいっており、所期の目的を果たしているものと考えておりますが、御決議の御趣意も体しまして、今後とも一そう経済協力の効果的な推進に遺憾なきを期す所存でございます。
○宮澤国務大臣 御指摘のとおり、中国の外務次官が見えまして、平和友好条約の締結のための作業を進めようではないかとなりましたことは、御指摘のとおりでございます。私どもとしましては、今後日中両国が末長くつき合ってまいりますための基本的な心がまえといったようなことを、この条約の中に盛り込みたいと考えておるわけでございまして、私があまり表立ったことをせずにと申し上げましたのは、将来を律する大事な条約でございますので、両国の外交ルートを通じて、まずどういうことを盛り込むべきかということに合意をいたしまして、その後にそれをどのような条文にするかという相談をしていこう、こういうふうに考えておりまして、はでに……
○宮澤国務大臣 沖繩返還以前に沖繩に核が存在したかどうかということは、政府としては知り得なかったわけでございます。返還に際しまして、核が存在しない状態が生まれておるということは、これはもう御承知のとおり、当時のロジャーズ国務長官がアメリカ議会で証言をし、また当時の福田外務大臣に、返還の日にそういう書簡をよこしておられます。したがいまして、返還後は、返還協定、佐藤・ニクソン声明によりまして、事前協議が沖繩にも適用されるということでありまして、私ども事前協議を受けたことはございませんので、現在核がない状態になっておるということは明らかであると思っております。
○宮澤国務大臣 外務省の所管事項につきまして、その概略を御説明申し上げます。 まず、北方領土問題につきまして、政府の所信を申し述べたいと存じます。 私は、去る一月十五日より十七日までソ連を公式訪問し、グロムイコ外務大臣との間で平和条約の締結交渉を行うとともに、この機会に日ソ間の諸問題についても忌憚なき話し合いを行ってまいりました。 今次会議の内容について、大要次のとおり御報告申し上げます。 第一に、懸案の北方領土問題につきましては、私より、一昨年秋の日ソ首脳会談の成果を踏まえ、ソ側に対し歯舞、色丹、国後、択捉四島の返還を強く求めました。これに対してグロムイコ大臣は、領土問題は解決済みと……
○宮澤国務大臣 最初に、伊江島における米兵の発砲事件につきまして申し上げます。 本件事件につきましては、第一次裁判管轄権の帰属をめぐりましで、刑事裁判管轄分科委員会、さらには日米合同委員会において協議が行われてまいりましたが、日米双方の法的立場の相違を解決できず、最終的に両政府間の交渉にゆだねられることになりましたことは御案内のとおりであります。 政府は、合同委員会から問題が移された次第にかんがみまして、米国政府と協議を重ねた結果、五月六日、わが方としては、最終的に次の諸点を考慮して、本事件の裁判管轄権の帰属に関する日本側の法的立場を維持しつつも、本件の早期解決を図るとの実際的見地から、本……
○宮澤国務大臣 御指摘のように、一月にモスクワにおきまして、この問題につきまして交渉をいたしたわけでございますが、不幸にして具体的な成果を得られないままになっておりまして、グロムイコ外務大臣が今年内に訪日をされる際に、さらに続いて戦後の未解決の諸問題を討議しようということになっておるわけでございます。したがいまして、今日まで一月の段階以上に事態は進展をいたしておらないままになっております。
【次の発言】 グロムイコ外務大臣の訪日の時期につきましては、いまだに決定をいたしておらないのでありますが、訪日をされた場合に、領土問題についての交渉が行われるかということにつきましては、そのように考えており……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました日本国と中華人民共和国との間の海運協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明申し上げます。 政府は、昭和四十七年九月の日中共同声明第九項において交渉を行うことを合意いたしましたわが国と中華人民共和国との間の海運協定を締結するため、昭和四十九年七月以来東京及び北京で交渉を行いました結果同年十一月十三日に東京において、わが方東郷外務次官と先方韓念龍外交部副部長との間でこの協定の署名が行われた次第であります。 この協定は、十二ヵ条から成り、船舶の開港への出入の権利、港に関する規則及び手続等港における待遇、乗組員の出入国、海難救助等に関す……
○宮澤国務大臣 両国が今後長く親善友好関係を保っていきます上において一番大切なのは、やはり河上委員が御指摘になりましたように人の交流であると考えますが、その人の交流の中でも学術学問を中心にした人の交流が一番純粋でございますし、長い意味で両国の友好関係に最も寄与するものであろうというふうに私も考えます。 そこで、そのような人の交流はぜひとも両国相談の上で今後大いに進めていかなければならないと思いますが、その場合に、その規範になります何かの取り決めあるいは協定が両国間で必要であるかどうかということはひとつ検討してみる必要があると思います。留学生の交換に関する取り決めというのはこれは余り例のないこ……
○宮澤国務大臣 二人の学生が帰国をいたしましたことは、まことに喜ばしいことでございます。事件につきまして二人の学生がどのように述べておりますか、私つまびらかには存じませんけれども、韓国の法律により、それに従いまして裁判を受けたものというふうに考えております。この事件の内容がどのようなものであったかについて、外国で起こったことでございますので、私どもつまびらかにいたすことができません。
【次の発言】 二人の学生とも、長い間自由を拘束された状態にあって、それを解きほごされたわけでございますから、非常に平静な客観的な心境にあの直後におったとも必ずしも思われないことでございますし、そういうこともござい……
○宮澤国務大臣 中国側の要人のことにつきまして、御指摘のように、今朝、一部報道されておったようでございますけれども、これは私ども、一度も実はそういう話をいたしたことがございませんので、私どもはそういうことを存じておりません。 交渉の問題でございますが、実は一、二、両国の意見が一致しない大切な問題がございまして、その処理をどうするかということがただいま私ども一番の関心を払っておるところでございます。その他の問題につきましてなおむずかしい問題が出てくるかどうかということは、しっかりもう少し交渉を詰めてまいりませんと実はよくわからない、正確に申せばはっきりわからないわけでございますが、仮にただいま……
○宮澤国務大臣 交渉中のことでもあり、相手国の立場もあろうと思いますので、私、なるべく具体的なことを従来控えさせていただいておるわけでございますが、しかし概して申しまして、鯨岡委員も報道等々で御存じでいらっしゃいますと存じます。また概して大筋で報道されていることは事実と遠からぬものでございます。 そこで、東郷外務次官と東京の中国大使との間ですでに幾たびか話し合いが続けられておりまして、実は一、二私どもとしてにわかに同調できないような問題の提起がなされておる。が、それを除きまして、基本的には日中国交正常化の際の共同声明、これに書いてございます趣旨をもって、将来の日中の文字どおり友好関係の基礎に……
○宮澤国務大臣 大変むずかしい問題なので、私ちょっと何とも申し上げかねます。
【次の発言】 人道的な立場から申しまして、永末委員の言われることは私はごもっともだと思うのでありますけれども、その法律関係がいかにも私にはちょっとむずかし過ぎまして、その点私からはとてもお答えができない。私にそれだけの理解力がありません。要すれば、政府委員から申し上げます。
【次の発言】 望ましいことであるとは考えません。まあ過ぎ去ったことではありますけれども、かつての日華平和条約が結ばれましたときに、わが国にはそういう問題について処理をしなければならないという考え方が無論あり、取り決めを結びたいということを再三申し……
○宮澤国務大臣 ただいま渡部委員の御質問と政府委員の答弁をここで伺っておりますと、問題は二つあるように存じます。すなわち、前回外務大臣がおわびをし、申し上げましたことは、御審議中の条約案につきまして事情によって暫定適用をいたしました際に委員会にそれを申し上げなかった、審議をしているのに何事であるかというおしかりがあったものと思います。そういうことは今後気をつけまして、御審議中の案件を暫定適用せざるを得ない場合には御報告を申し上げます、こういうお約束をいたした。それがココア協定に関する一件であったように存じます。 ただいまの問題は、この条約は、御審議の最中に暫定適用をいたしたものではなく、期限……
○宮澤国務大臣 そのような報道を私自身も耳にいたしておりますが、そのことにつきましては、他国の政府あるいは国会における出来事でございますので、コメントを差し控えるべきかと存じますが、しかし、そのようなことがどういう推移をたどるにいたしましても、わが国の政府としては、わが国におります外国人に対して最善の保護を加える義務がございます。したがいまして、一般的問題として申し上げますならば、そのようなわが国の従来からの態度に変更はないものというふうにお考えくださいまして結構でございます。
【次の発言】 基本的な認識の問題といたしまて、他国がどのような法令をつくりましてもそれによってわが国の方針が影響を受……
○宮澤国務大臣 政府といたしましても、ファイサル国王の突然の御逝去に対して、謹んで弔意を表したいと存じます。 何分にも急なことでございますので、ただいま小林委員のお尋ねでございますが、十分にいろいろな事情がわかっておりませんので、明確に申し上げることができないのが事実でございますが、ファイサル国王はわが国にもおいでになりましたことがありまして、日本に対して非常に親しい気持ちを持っておられました。それだけに、御逝去されましたことは両国の関係にとりましてことさら残念なことでございます。また、アラブ世界におきまして非常に尊敬されたリーダーの一人でもあられたわけでございます。そういう意味でも損失が大……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました日本国政府とオーストテリア政府との間の文化協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 昭和四十八年以来、オーストラリアより、わが国との間に文化協定を締結したい旨の申し入れがありましたところ、わが方といたしましては、この協定が両国間の相互理解と文化関係の発展に資することを考慮してこの申し入れに応ずることとし、昭和四十八年十月ウィットラム首相訪日の際の合意に基づき本件協定締結のための交渉を行いました結果、昭和四十九年十一月一日にキャンペうにおいて、わが方吉田駐オーストラリア大使と先方ウィットラム首相兼外務大臣臨時代理との間で……
○宮澤国務大臣 以前にも申し上げたことがあると存じますけれども、外務大臣に就任いたしました直後から、アメリカのキッシンジャー国務長官からできるだけ早い機会にお互いに知り合っておきたいという話がございまして、私もその必要は感じておりました。たまたま国会の方の御都合が短時日いただけるようなことになりましたので、主たる目的はキッシンジャー氏とお互いに知り合い、意見を交換をしておこう、そういうのが主たる目的で参ったわけでございます。
【次の発言】 それが直接の理由であったわけでございます。
【次の発言】 直接の動機は先ほど堂森委員の言われたとおりのことであったわけでございますけれども、たまたま私どもの……
○宮澤国務大臣 両方の約束によりまして開かれるものでございますので、今度はキャンベラで開かれるわけでございますが、私としては参らなければならないと思っておりまして、ただいま閣内で通産大臣と農林大臣の御出席が決定をいたしておりまして、あと関係各省庁、できれば大臣にかわります事務当局の人々に参加をしてもらいたい、かように考えております。
【次の発言】 新しい政権が事実上、実質的な、効果的な姿勢と申しますか、エフェクティブなコントロールを確立したというふうに認められました段階で、なるべく早く承認をいたしたいと考えておりますが、御指摘のように、ASEAN諸国にもそのような動きがあるようでございますので……
○宮澤国務大臣 恐らく執筆者が申したかったことは、高度に技術的な会議の場合に、植民地主義反対であるとかあるいは発展途上国の主張という政治的な問題を持ち込まれるということが困る場合があるということを言いたかったのであろうと思いますけれども、しかし、いま正森委員が御紹介になりました表現は、明らかに価値判断を含んでおるので、それは私は適当なことでないと存じます。
【次の発言】 南ベトナムにおきましては、サイゴン政府が現在存在しておりまして、いわゆる中華人民共和国の留保にございます南ベトナム共和国臨時革命政府というものを、わが国としては承認をいたしておりません。御指摘のように、パリ協定におきましてこれ……
○宮澤国務大臣 南ベトナム臨時革命政権が南越地域において実効的支配を確立したと認められるに至りましたので、今朝の閣議におきまして承認につきまして了解を得ました。したがいまして、その旨を先方に今日通報をするつもりでございます。
【次の発言】 ただいまの警察当局の説明を私もここで伺っておったわけでありますけれども、つまり警察側が何かの政治的な動機あるいは理由によって警察力を発動したということであれば、これは問題があろうと思いますけれども、ただいま聞いております限りでは、建物についての不法侵入があったということ、そしてその建物の管理者から排除の要請があったということ、非常につづめて申しますとそういう……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました日本国と大韓民国との間の両国に隣接する大陸棚(だな)の北部の境界画定に関する協定及び日本国と大韓民国との間の両国に隣接する大陸棚(だな)の南部の共同開発に関する協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 政府は、大韓民国政府との間で、かねてより、日韓両国に隣接する大陸だなの北部の境界の画定及びこの大陸だなの南部における石油資源の開発に関する交渉を行ってまいりました結果、最終的合意に達し、昭和四十九年一月三十日にソウルにおいてわが方後宮駐韓国大使と韓国側金外務部長官との間で、両国に隣接する大陸棚の北部の境界画定に関する協定……
○宮澤国務大臣 OECDの閣僚会議に二日間出席をいたしまして、どのような印象を受けたかというお尋ねでございますが、私がかつて出席いたしました十年前、一九六〇年代と今回との違いを一番端的に感じましたのは、やはり発展途上国に対しての先進国側の考え方、この問題はいまやこれ以上解決を遷延することを許さない問題になってきたという、そのような基本的な認識であったと思います。 また同時に、一九七三年以来の石油危機から、各国が相当いろいろ苦悩もし、また教訓も学びとろうとしておるというようなことであったと存じます。 インドシナ情勢以後の云々というお尋ねでございましたが、このこと自身は河上委員がよく御承知のと……
○宮澤国務大臣 最初に事務当局から御説明を申し上げます。
【次の発言】 ただいま政府委員から御説明申し上げたわけでございますが、つまり河上委員の御指摘は、この条約及びそれを中心とした体制というものが必ずしも十全ではないではないかという趣旨のお尋ねであるわけで、それは現実的な問題としてもっともっと望ましい改善というものがあり得たであろう、実際問題として、この条約はそれを全部は含め得なかったということは、私は御指摘は真理の一部をついておられると思うわけであります。ですが、その範囲ではできるだけのことを考えてあるということもまた申し上げることができると思いますので、つまり第一点の核兵器そのものの拡散……
○宮澤国務大臣 ただいま採決されました御決難に関し、一言発言さしていただきます。 政府といたしましても、婦人関係ILO条約の履行を確保し得るよう、国内法の整備を行いました上、これを批准いたしますことは、国内における勤労婦人の地位向上につながるのみならず、労働問題の分野におけるわが国の国際信用を高めることにもなり、きわめて有意義と考えておりますので、今後とも十分検討してまいりたいと考えます。 また、このような観点から、先ほど御採決をいただきましたILO第百二号条約につきましても、今回義務を受諾しない部門につき、ただいまの御決議の趣旨を体し、今後とも引き続き関係各省間で緊密な連絡を保ちつつ、政……
○宮澤国務大臣 去る六月の十二日であったと思いますが、ソ連のグロムイコ外務大臣がわが国の重光大使を招致いたしまして、ただいま楢崎委員のお話しの問題についてソ連の声明というものをつくったので、その趣旨を一応説明をするということで話がございまして、そして、これについてはソ連は近く声明をするつもりであるが、日本政府においてそれを望まれるならば、日本政府の立場で発表をされても別に差し支えはない、こういう趣旨の話があったわけでございます。 わが国としては、別段わが国の側からそれを発表する必要を認めませんでして、話を聞きました後、重光大使から、お話の趣旨は承ったが、わが国は中国との条約交渉を進めておるけ……
○宮澤国務大臣 先ほど以来、政府委員、事務当局からいろいろお答えを申し上げておりますように、やはりこのような国際的なルール、先進海運国でありますわが国といたしましても、それに従いましてやってまいりたい。そのような意味で御承認を得たいというふうに考えるわけでございます。
【次の発言】 いつぞやも申し上げましたとおり、閣議におきまして、この点では関係閣僚の間に了解がございまして、ジュネーブの海洋法会議がもし結論を出し得ないときには、この問題について関係各省庁改めて相談をしようということでございました。海洋法会議がなお結論を出すことがいまの段階ではできませんでした。関係各省庁、すなわち、ただいま御審……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました千九百七十四年七月五日にローザンヌで作成された万国郵便連合憲章の第二追加議定書、万国郵便連合一般規則、万国郵便条約及び関係諸約定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 万国郵便連合は百年近い歴史を有する世界で最も古い国際機関の一つで、国際郵便業務の発展の中心的役割りを果たしておりますが、わが国も明治十年に加盟して以来積極的にその活動に参加しております。 万国郵便連合の文書には、連合の機構を定める万国郵便連合憲章、連合の運営手続を定める万国郵便連合一般規則、国際郵便業務に適用する共通の規則及び通常郵便物に関する規定から成……
○宮澤国務大臣 お話しを伺っておりますと、たとえばソビエト社会主義共和国連邦はソ連語の発音にしろ、スペインはスペイン語の発音にしろ、デンマークはデンマーク語の発音にしろ、サウジアラビアはアラビア語の発音にしろ、こういうようなお話しになってくるのだと私は思いますが、そうでございますか。(渡部(一)委員「そうではないのです」と呼ぶ)そうでもない……。
【次の発言】 たとえば、先ほどもお話しになっておられましたが、セイロンというのが国としてはスリランカになった、あるいはシャムと言っておったのがタイになったというような意味で、その国、国民の意思でもってその名前を変える場合がございますね。そういうときに……
○宮澤国務大臣 宇都宮議員が昨晩海外から帰られて総理大臣に報告をされた由でございますけれども、その内容を私、実はただいま現在承っておりません。したがいまして、その詳細につきまして御紹介をすることが私にはできないわけでございますが、総理大臣として宇都宮氏からいろいろ話を聞かれまして、恐らくそれを情勢分析の判断として頭に持って日米会談に臨まれるということは確かであろうと存じます。ただ、宇都宮氏がどのような報告をされましたか、またそれがどのような背景のもとに報告としてなされたものでございますか、その辺私ただいま存じませんので、これ以上のことを申し上げることがちょっとむずかしゅうございます。
○宮澤国務大臣 御承知のように、共同声明あるいは共同新聞発表というようなものは両国の文字どおり共同作業によってつくり上げられるものでございます。ことに日米のように信頼関係の深い国にありまして当然そうでございますが、その前段階で、両国の事務当局が当然素案を書きまして、それがおのおのの国の中でさらにいろいろに変更されまして、そして両方の協議に持ち込まれて最終的なものをつくり上げる、そういう段階を幾つか経ておりますので むろんその間にいろいろな素案あるいは第二次案、第三次案というようなふうにおのおのの国の中でも変化いたしますし、両方の協議に入りましてからでもいろいろに変化をいたします。御承知のとおり……
○宮澤国務大臣 それは、もしそういうことをハビブ氏が言ったといたしますと、私の方がむしろ、どういう意味でハビブは言ったのであろうかということを考えるくらいでございまして、わが国がいわゆる再軍備というようなことを考えていませんことは明らかなところでございます。
【次の発言】 わが国の防衛力につきまして、国内では国会等でいろいろ御議論がございますわけですが、よそから見て、外国から見ますと、ともするとGNP等々から見て、いわゆる経済大国としてはきわめて少しのものしか持っていない。ごく通常の会話のときには、軍備なき日本というようなことを外国人が時としては申す程度のものでございます。したがって、一部には……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案におきましては、まず、グレナダ、バハマ及びギニア・ビサオの諸国にそれぞれ兼轄の大使館並びに欧州共同体日本政府代表部を兼轄公館として設置するほか、在上海、在アガナ及び在マルセイユの各日本国総領事館を設置することとしております。 次に、これら新設の在外公館につきまして、これらの公館に勤務する職員の在勤手当の額を定め、あわせて既設の公館につきましても、世界的インフレ傾向、為替相場の変動等を勘案……
○宮澤国務大臣 御指摘のように、一月にモスクワへ参りましたときに、グロムイコ外務大臣に対しまして、この問題は、所管としては漁業大臣の所管であるかもしれないが、わが国の国民の対ソ感情というものは、こういうことによって非常に傷つけられるおそれがある、したがって外務大臣としても、この点について慎重にお考えを願いたいということを申しまして、所管大臣に自分からもそのように申しますということであったわけでございます。 で、その前もその後も幾たびかソ連側の注意を喚起いたしておりましたが、ソ連側では一たびは、ソ連の申すところによりますと、出先に対して注意するようにという示達もいたしたと言っておるのでございま……
○宮澤国務大臣 そういう御批判を受ける余地も従来ございましたかと思います。間違いを起こさないようにという気持ちが強いということもありまして、活動がやや消極的であるという御指摘かと思いますが、この点は、私の前任者あるいは前々任者の時代にも、そういうことがないように積極的に国益及び相手国との理解を深めるようにということで、在外公館には種々申しておるわけでございますが、今後ともそうあらねばならないと考えております。
【次の発言】 沖繩県は、たださえ狭隘でありますところへ、たくさんの施設、区域がありますので、県民に、その他の県民以上に御苦労をおかけし、御不便をいただいておることはよく知っておりまして、……
○宮澤国務大臣 海外におります者の子女の教育につきまして、かねて鬼木委員から非常に御関心をお持ちいただいておりますことは、私どもといたしましても、ありがたいことに存じております。 本件につきましては、昨年、本委員会においても御決議がございました。私どもとしましては、その御趣旨に沿いまして、海外の主たるところに全日制の日本人学校を新設する、これは四十九年度におきまして四校新設いたしまして、五十年度にも五校予定しておりますので、五十年度の予算が成立いたしますと合計四十二校になることになります。また、そのための派遣職員の増強、待遇改善につきましても、逐年改善をいたしておりますのと、校舎の確保、拡充……
○宮澤国務大臣 たとえば、こういう発令があるようであります。何のたれ某外務省に出向させる、そして外務事務官何のたれ某兼ねて一等海佐に任命する。でありますから、そういう身分を持っておりますから、その制服を着てもちっとも差し支えないと思います。
【次の発言】 ただいま伺った限りのことが事実であると考えまして、その限りでお答えいたします。
公務員というのは、できるだけいろいろなことを勉強する必要があります。防衛に従事する公務員は、あらゆることをその範囲で勉強すべきであります。核兵器の勉強をしたから、核兵器を使うということになりますでしょうか。ゲリラ活動の勉強をしたから、ゲリラ活動をするということに……
○宮澤国務大臣 ディエンビエンフー以来、長い年月がたったわけでありますが、いま起こりましたことを回顧して考えてみますと、やはり米国としては、基本的に民主的で自由な体制というものを、人間の本性として何人も求めておる、共産主義による支配というものは、人間にとって決して幸せなものではない、そういう善意の意識のもとに、ディエンビエンフー以来今日までの米国の介入が行なわれたというふうに考えます。 わが国は、そういう立場から、米国に追随するということではなくて、やはりだれでも人間が望むであろう民主的な自由な体制というものが、恐らく現地においても住民の本心からの願いであるに違いないということを考えてまいり……
○宮澤国務大臣 そのようなことを私、聞いておりません。
【次の発言】 私が昨日ガイラー氏から聞いた話の中には、そういう部分はございません。
【次の発言】 公にする目的で話を聞いたのでございませんので、全部を申し上げることもいかがかと思いますけれども、それに関連する部分につきましては、日本に核のための作戦をサポートするための配備などはしていない、そういう必要はない、こういうことを言っておられたことは事実でございますけれども、ただいま御指摘になりましたようなことは、私、聞いておりません。
【次の発言】 いまお述べになりましたように、「意味なら」という解説がついているが、これはどうかと言われるので、……
○宮澤国務大臣 米国がサイゴンから撤収いたしますとともに、いわゆる南ベトナム解放戦線の人々がサイゴンに入ったわけでございます。ただいまサイゴンには軍事管理委員会というものができておるようでありまして、この軍事管理委員会が布告を発し、あるいは旧政権下の制度、社会生活等を変革しつつあるようでございますが、同時に、解放祝賀式典が行われましたころ、五月の半ばころと思われますが、ハノイに本部を持ちます北越労働党に属する幹部がサイゴンに入ってまいりましたようで、たとえばファン・フンというような人は、出身は南でありますけれども、北越の労働党のポリトビユーローの高い席を占めておった人のように思いますが、そのよ……
○宮澤国務大臣 安保条約のいわゆる確認と申しますか、という問題は、沿革的には大出委員も御記憶のように、いわゆる核防条約の批准の承認を国会にお求めをすることに関連いたしまして、自民党の内部に、わが国の安全ということとの関連において安保体制の確認を必要とする意見が強く出たわけでございまして、それとの関連で私がキッシンジャー国務長官と話をいたしたわけでございます。たまたまその時期は、まさしくインドシナ半島の情勢が急迫した時期ではございましたけれども、それとの関連であったわけではなく、主として核防条約との関連において与党内にございました議論に基づきまして確認をいたしたわけであったのでございます。 そ……
○宮澤国務大臣 外交の目的として一般に考えられますことは、自分の国の国益を守るということと、次に、世界のできるだけ多くの国と友好関係を保っていく、平和関係を保ってくという、二つであろうかと思いますが、たまたまわが国の場合には、わが国にとって最大の国益は世界が平和であるということである。戦争になりますと、先般の例にもございますように、わが国としては全くなすすべを知らない。自分が攻撃を加えられました場合はもちろん、よそに戦争がありましても、一昨年来のようなことになります。したがいまして、国益を守るということと世界の平和を維持する、発展するということは、わが国の場合全く一致しているということが平和憲……
○宮澤国務大臣 安保条約の目的といたしておりますところは、わが国の安全及び極東の平和、安全に寄与するということでございますので、わが国だけというふうに申し上げることは適当でないかと思います。そのために基地、地域、施設の利用をする、こういうことでございます。
【次の発言】 極東ということは、地理的にきちんと定義できるわけではございませんが、一般的にフィリピンあたりから以北というようなことは言われております。しかし、元来、極東というのは、御承知のように、地理的な概念ではなくて、わが国の平和と安全、それに相互的に関係のある地域というふうに、従来解釈としてとられておると思います。
○宮澤国務大臣 総理大臣の施政方針演説において、PLOは、ただ難民の問題としてだけ取り扱ったのでは適当でないということを、わが国の総理大臣が公の場で、施政方針のそれも最初の方で言われたということが、私は非常に意味があるというふうに考えています。このことは、この問題についての今後のわが国の対処する方針について、一つの示唆を投げかけておるというふうに、恐らく外国がとるであろう、また、それだけのものであったと私は考えているわけであります。
【次の発言】 そこでもう一度、繰り返しがありましたので、その点を申し上げますが、まず二つの決議――棄権をいたしましたその片方の方の決議は、つまり二四二号との関連に……
○宮澤国務大臣 私の承知しておりますところでは、そのようなことがございまして、わが国とインドネシア側とで、援助の額につきまして折衝を進めております間に、イランからそのような申し出があった、ついてはわが国が用意をいたしました額は、インドネシアの他の目的に転用をしたい、こういったような申し出が先方からあったというようなことを承知しておりますが、なお、もし必要でございましたら、政府委員から申し上げます。
【次の発言】 ただいまイランとのお話があったわけでございますが、河村委員の言われますことはごもっともなことであると思います。実はせんだってもこの委員会で御指摘のありましたパンダルシャプールという石油……
○宮澤国務大臣 ただいま総理の御答弁になりましたような基本線に従いまして、すでに二回、中国側と話し合いをいたしております。両国の将来への友好関係を確固たるものにいたすためにつくる条約でございますので、特に日を切って急ぐというような考えはございませんけれども、しかし、両方の合意が見られれば、できるだけ速やかに話し合いを詰めていきたい、こう考えておりまして、先ほど渡部委員の言われましたことは、まことに私、賛成でございます。こういうことでありますから、多面的、多角的な外交ができるのであるというふうに考えておるわけでございます。
【次の発言】 いま御指摘になっております決議三二三六と安保理事会決議二四……
○宮澤国務大臣 厳格に申しますれば、自決権の中には、独立権、それから他の国と連邦を結ぶ権利、その他当事者が適当と思われる権利と、三つございますけれども、現実には独立という場合が大抵であろうと思われます。
それから、郷里及び財産に復帰する権利というのは、これは隣人と平和に暮らすという基盤の上において郷里と財産に復帰する権利、それを意味するものと思います。
【次の発言】 パレスチナ人の中にも、御承知のようにいろいろなグループがあるようではございますけれども、現在、国連等におきますあのような状況から考えまして、PLOが代表であると考えることは相当であろうと思います。
○宮澤国務大臣 去る一月三十一日、本委員会におきまして、矢野委員よりお尋ねのございました、米国の輸送船サージャント・T・キムブロー号の積載の貨物の問題につきまして、事の重大性にかんがみまして、政府といたしましては、同日夕方より関係方面にも依頼をいたしまして調査を始めまして、今日に及んでおります。 本件につきまして、かねて委員長から、調査が長引く場合には中間報告を申し上げるようにというお話でございましたので、ただいままでにわかりましたところを御報告申し上げます。 正確を期しますために、直接調査に当たりました政府委員より報告申し上げることをお許しいただきたいと思います。(発言する者あり)
○宮澤国務大臣 ただいま委員長から御警告をちょうだいいたしまして、まことに申しわけないことに存じます。御警告の趣旨を十分体しまして、今後さようなことがございませんよう十分に注意をいたします。
【次の発言】 関係各省庁の間の問題は、ただいま副総理がお答えになりましたように、私どもも考えております。
それから、国会において別途の御決定がありましたような場合には、その御審議に資しますように、私どもできるだけの資料なり何なりを御提出すべきである、こう考えております。
【次の発言】 国会の御決定のことでございますので、私どもとしましては、そのような御決定がありますれば、御審議にできるだけ便なる方法で、……
○宮澤国務大臣 御指摘のように、沖繩返還問題は、過去長い間、総理大臣の所信表明演説あるいは外務大臣の外交に関する演説におきまして、非常に大きな部分として幾たびも言及されてまいりました。沖繩返還とともに、そのような問題としての沖繩問題が解決をいたし、国内問題として、われわれと同じ日本国の問題となりましたことは慶賀の至りでありますけれども、さりとてしかし、沖繩における多くの悩みが解消したというわけではございません。内地並みという点では、いわゆる核抜き返還の実現は、(安里委員「内地じゃない」と呼ぶ)政府が国内――当時本土並みという意味では核抜き返還が実現したことは、御承知のとおりでございますけれども……
○宮澤国務大臣 最初に、事実関係につきまして、政府委員から御報告いたします。
【次の発言】 政府といたしましては、かねて韓国政府に対して、日韓両国の友好親善関係のために、二学生の措置につきまして善処を要望していたところでございますが、今回韓国政府におかれて、そのような、ただいま政府委員が報告申し上げましたような措置を決定されたことを、非常に多といたしております。
【次の発言】 私どもは、日韓定期閣僚会議が再開されるということにつきまして、それが将来にわたって両国の、再び過去にありましたような友好関係をさらに増進するという雰囲気の中で、そのような目的を持って開かれることを希望いたしておるわけでご……
○宮澤国務大臣 カラカスにおきまして、御指摘のような経済水域についての議論が盛んにございまして、確かに、国の数から申しますと経済水域二百海里という主張はいわば大勢になりつつあるわけでございますけれども、しかし実は、その内容がどうあるべきかということについては、いまのところ千差万別の各国の立場のようでございます。したがいまして、今後わが国がこの問題に対処する方針といたしましては、内容が千差万別でございますだけに、わが国の、ことに遠洋漁業等の立場を強く主張すべき、あるいはできるチャンスもいろいろにございますので、そういうことをやはり考えつつ日本の立場を決めていかなければならないというふうに、ただい……
○宮澤国務大臣 在京のソ連大使が、あちこち歴訪されまして説明をしておられることは、一応概略的には、御指摘のように、日ソ間で友好善隣条約を結ぶことが両国のためであるということのようでございます。それに対しまして、政府といたしましては、日ソ間には、御承知のように領土問題が未解決でございますから、平和条約の形でこの問題を片づけるというのがまず第一にいたすべきことであって、それに先立って友好善隣条約というようなものを結ぶような余地はないとわが政府としては考える、というのが政府の立場でございます。
【次の発言】 政府としては、さように考えております。
○宮澤国務大臣 その点は、御指摘のように、総理大臣が所信表明で言われましたように、二四一号がその点に触れていないので、それだけでは十分ではないということでございます。
【次の発言】 総理大臣の所信にございますように、政府といたしましては、いわゆる難民としての問題にしか二四二号が触れておりませんので、さらにその正当な権利を国連憲章に基づいて承認すべきものであるという、そのような総理大臣の所信が述べられまして、それがわが国の外交の方針になっておるものでございます。したがいまして、二四二号そのものはその点に触れていないではないかと言われますことは、仰せのとおりでございます。
○宮澤国務大臣 各省庁協力いたしまして、できるだけ御審議に便なる方法をとりたいと思います。
【次の発言】 それでは、よく各省庁協議いたしまして、御発言に沿うようなことを考えたいと思います。
【次の発言】 先般、矢野議員の御提起になりました核爆雷持ち込み問題につきまして、対米照会をいたしました結果を踏まえましての政府の見解は次のとおりでございます。
一、事前協議による核兵器持込みのチェックと核兵器の一覧表(名称・コード・部品)との関係について
(一) 米国による核兵器のわが国への持込みは、すべて事前協議の対象とされており、事前協議に関する約束を履行することは米国にとって安保条約上の義務……
○宮澤国務大臣 政府委員の方からお答え申し上げます。
【次の発言】 私、この事実を存じませんし、実は私どもの所管に属することでは、あるいはないのかと思います。
【次の発言】 私ども、その事実を確認いたし得ないと申し上げましたのは、ベトナムにおきましては、御承知のように、パリ平和協定によりまして戦闘行為がやんだわけでございますけれども、その平和協定が現在どのようにして維持されておるか、あるいは一部破られておりますと、どのようにして破られておるかというようなことにつきまして、御承知のように、そのために設けられました監視委員会がございます。ところが、この監視委員会が事実上機能いたしておりませんために……
○宮澤国務大臣 問題が二つ提起されておりますので、そのおのおのについて申し上げます。 まず、金東雲氏の問題でございますが、昨年の八月に韓国政府から、金東雲書記官がいわゆる拉致行為に加担したとの証拠が得られなかったため捜査を中止する旨を通報してまいりましたけれども、わが国としては、この韓国の捜査結果には納得がいかないというふうな立場でございまして、現在、韓国側に対してさらに詳細な説明を求めているところでございます。昨年の十月二十五日付でこの点について照会をいたしておりますが、その後なお回答に接しておりませんので、今年の一月三十一日にさらに韓国側に回答を求めるための催促をいたしておるわけでござい……
○宮澤国務大臣 そのような事実を承知いたしておりません。むしろ、いろいろに行われます非公式の接触等より判断いたしますと、中国側としても、問題の重要性にかんがみ、慎重に検討をしておるように存ぜられます。
【次の発言】 それで間違いがないと存じます。
【次の発言】 けさほど勝間田委員の御質問に対して総理大臣がるるお答えになっておられましたが、すなわち、一つは民族自主自決ということであり、もう一つはその民族が自主自決して自分たちの生活水準の向上あるいは富と所得との分配の均衡化ということを求めるであろう、そのことについて日本政府は満腔の同情と支持を寄せるという趣旨の答弁を総理大臣がしておられるわけであ……
○宮澤国務大臣 遠因につきましては、昨日総理大臣からもお話がございましたようなことが、私からも申し上げましたが、基本的な原因であったろうと思いますが、近因につきましては、南ベトナム政府の前政権の大統領が、アメリカから期待しておった援助がついに来なかったということを言明しております。客観的に見ますと、確かにその問題が一つと、それから、それとの関連で、中部からの撤収作戦というものが予想外の結果になったということではなかったか、これはしかし近因についてでございます。
【次の発言】 基本的には、ニクソン・ドクトリンは、第一にアメリカの軍事力を強い状態に整備をしておくこと。第二に、いわゆる友好国との同盟……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました漁業操業に関する日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 政府は、近年わが国沿岸の水域におけるソ連漁船団の操業に伴い、わが国沿岸漁民との間で事故が生じている事態にかんがみ、事故の未然防止と事故発生の場合の紛争の迅速かつ円滑な処理を図ることを目的として、ソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間で漁業操業に関する協定を締結するため、本年三月以来モスクワで交渉を行ってまいりました結果、去る六月七日に東京において、わが方外務大臣と先方イシコフ漁業大臣との間でこの協定の署名が行わ……
○宮澤国務大臣 わが国としては、御指摘のように南北問題の解決というものに非常に力を注いでおるわけでございますが、この点につきましてわが国が今回提案をいたしたいと考えておりますことは、これは何もわが国独自の全くユニークなというわけではございませんけれども、従来いろいろございます提案を踏まえまして、一つは一次産品等の輸出による生産国の所得の安定についての一つのスキーム、また、農業の開発についての融資、それからそれらを含めまして、そのための金融措置を先進国あるいは産油国等とあわせまして、どのように考えていったらいいか、大体そのような幾つかの方策によりまして、南北間の格差の是正を図ってまいることを基本……
○宮澤国務大臣 会議に出席をいたしておりまして、私がどういうふうにただいま御指摘の点を考えたかというお尋ねでございますが、確かに各国それぞれ持っております問題の種類あるいは深刻さというものは、その間にニュアンスが当然のことながらあったと思いますけれども、しかし、今回のこの経済危機というものが一国だけでは解決できないということ、そしてまだ先の見通しが十分につけ得ないということ、処理を誤れば一九三〇年代の経済危機と同じような深刻なものになるというふうな認識においては、各国の首脳がおのずから私は一致をいたしておったと考えます。したがって、これに対して共同の問題意識を持ち、共同の解決策を考えなければな……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました日本国と中華人民共和国との間の漁業に関する協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 政府は、昭和四十七年九月の日中国交正常化の際に発出された共同声明第九項において日中両政府間において貿易、海運、航空、漁業等の事項に関する協定の締結を目的として交渉を行うことに合意したしましたが、このうち わが国と中華人民共和国との間の漁業に関する協定を締結するため、昭和四十九年五月以来東京及び北京で交渉を行いました結果、本年八月十五日に東京において、わが方本大臣と先方陳楚駐日大使との間でこの協定の署名を行った次第であります。 この協定……
○宮澤国務大臣 一昨日、フォード大統領とともに中国及びインドネシア、フィリピンを訪問されました米国のキッシンジャー国務長官がわが国に立ち寄られまして、このたびの訪問についての問題を中心に私と二時間ほど会談をいたしました。 このたびのフォード大統領の中国訪問につきまして、私がその会談から受けた印象を最初に申し上げますと、このたびのフォード訪中に先立ちまして、キッシンジャー国務長官が単独で中国を訪問をいたして準備に当たったわけでございますが、いろいろな意味での論点はそのときにかなり出尽くしておるようでありまして、したがいまして、このたびのフォード大統領の訪中そのものは、いわば中国側としては米国大……
○宮澤国務大臣 ただいま採択されました御決議に関し、政府といたしましても婦人関係ILO条約の履行を確保し得るよう、国内法の整備を行った上これを批准することは、国内における勤労婦人の地位向上につながるのみならず、労働問題の分野におけるわが国の国際信用を高めることにもなり、きわめて有意義と考えておりますので、今後とも十分検討してまいりたいと考えます。 また、このような観点から、先ほど御採決いただきましたILO第百二号条約につきましても、今回義務を受諾しない部門につき、今後とも引き続き関係各省間で緊密な連絡を保ちつつ、政府として最善の努力をいたす所存であります。
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案におきましては、パプア・ニューギニアが先般九月十六日独立したことに伴い、同国の首都ポートモレスビーに大使館を設置し、同大使館に勤務する職員の在勤手当の基準額を定めるとともに、同地に引き続き存置する在ポートモレスビー日本国総領事館の国名をオーストラリアよりパプア・ニューギニアに改めるものであります。 パプア・ニューギニアの独立につきましては、国連も一貫して積極的立場をとってきており、わが国……
○宮澤国務大臣 局面をいわゆるベトナムからの米国撤収後のその地域を中心に考えて申し上げますならば、米軍のサイゴン撤収後、インドシナ半島及びその周辺の国々の間で、新しい局面に対処した幾つかの動きが見られるわけでございます。概して申しますならば、中国、ソ連及びアメリカといったようないわゆる大国の影響力の中で、各国がそのバランスをとりながら自己の平和と繁栄を図ろうという動きと申し上げてよろしいかと思いますが、わが国としましては、そのような動きに共感しつつ、それらの国々が平和と繁栄を求めるそのような努力に協力をしてまいりたいというのが、私どものアジア地域における外交の基本の考え方と申し上げて誤りなかろ……
○宮澤国務大臣 私はこういうふうに思うわけでございます。つまり、この事前協議という制度ができてきたゆえんを考えますと、わが国の施設、区域を米軍が利用をする、それはわが国の自衛と安全、極東の平和のためであるということ、これは条約上はっきりしておりますけれども、さあ、それを出ないために、それが守られるためにはどうしておいたらいいんだろうかということになりますと、それはやはり、ある大きさ以上の配置があるというようなときは、そういう可能性があるからそれは事前協議にかけようではないか。あるいは、ある種の装備があればそれは目的を出る心配があるから、それも協議にかけようではないか。それで済むかといいますと、……
○宮澤国務大臣 昨年の十二月にそういうお尋ねがありましたことはよく記憶をいたしております。その後、このナミビア理事会の布告というものは法的にどういう性格のものであるか、何分にも前例のないものでございますので、わが国も研究をし、各国もいろいろと研究をいたしております。幸いにして、ナミビア理事会の方々が、マックブライド氏を初めわが国に来られたものでございますから、今年の何月ごろでしたか、私一緒に食事をしたりして、かなり長いこといろいろ御意見を聞かしていただきました。 その結果、私の理解としてほぼわかりましたことは、ナミビア理事会なるものは、本来ならば、ナミビアに出かけて、そこで住民の支持を得て一……
○宮澤国務大臣 いま農林大臣がお答えになりましたとおりのことでございますが、確かに外務省として多少世間に誤解を与えておるきらいがございます。実を申しますと、農林水産の立場からいって十二海里を宣言するということが一つの考え方であるということは、私どもよくわかっておりまして、それに対して外務省が、領海というものは外務省の所管であってそれで反対しておるのではないかというような世間の受け取り方がございますが、実はそういうことではございませんで、たまたま私どもが各省を取りまとめる立場で海洋法会議に出ておりますので、それで各省の立場をいろいろ総合調整をしなければならないような位置に外務省が置かれておるわけ……
○宮澤国務大臣 在日米軍は、安保条約に基づきまして権利を持ち義務を負うわけであります。在韓米軍は、米韓条約に基づいて権利を持ち義務を負うわけであります。この二つのことは全然別問題であります。
【次の発言】 一つの航空部隊が日本に置かれましたときには、これは在日米軍でございますから、安保条約上の権利を持ちその規制を受けるわけであります。たまたまその部隊があるときに韓国に行きまして、在韓米軍に編入されることがあるかもしれません。それはわが国の安保条約とは関係のないことであります。このことは、何度申し上げてもきわめてはっきりしておると思います。
○宮澤国務大臣 平沢論文につきましては、その結論とするところに私ども同意いたしかねることはもとよりでございますが、ただいま御指摘の尖閣列島につきましての認識におきましても、私どもと異なった認識、私どもから申しますと誤った認識……(佐々木(良)委員「ちょっと、私の質問点だけにぴたっと答えてくれませんか」と呼ぶ)ただいま申し上げましたとおり、誤った認識でありまして、いわゆるたな上げというような形で日中の条約交渉が行われているという事実はございません。
【次の発言】 尖閣列島は、明治二十八年以来わが国の固有の領土となっておりますし、現在、また現にわが国の有効な施政権のもとにございます。したがいまして……
○宮澤国務大臣 御承知のように共同新聞発表の方は、これはもう正森議員よく御存じのように、長い間の両国の懸案を事務的に詰めてまいりまして、頂上会談を機会に両首脳の承認を得て共同の合意とするという性格の、しょっちゅういたしますもので、事務的には非常に必要なものでございます。この準備は確かに言われますように一月ほど長いことかかってやっておりました。その中途の段階におきまして、これは総理大臣がアメリカへ行かれる前でございますけれども、これもこれで事務的には必要なものであろう、しかし、自分とフォードとが本当に二人で大所高所から話して大きな合意ができたときには、これは新聞発表というような形でなくて、そのも……
○宮澤国務大臣 朝鮮半島の問題は過去において何年か国連において問題になってきておりまして、いわゆるコンセンサス方式というようなことも一昨年は打ち出されたわけでございました。しかし、それから十分な解決が見られませんで、今年決議案がただいま二本出ておるわけでございます。わが国が主唱いたしております決議案は、安宅委員がよく御案内のとおり、国連軍を撤退するということは、これはしかるべきことであろう。その場合、一九五三年のいわゆる休戦取り決めの一方の当事者が失われることになりますれば、平和を維持しております枠組みがなくなってしまうことになりますので、その点についての一つの措置というものは必要ではないかと……
○宮澤国務大臣 安保協議委員会は、御指摘のようにわが国の総理大臣と米国の国務長官との往復書簡において決められたものでございまして、これは安保条約そのもの、ことに第四条に規定しております随時協議をいたします機関として設けたわけでございます。もとより安保条約は日米両国間の関係の非常に重要な部分ではございますけれども、全部ではございません。ことに安全保障という問題が、国の全般的な関係、世界との関連等から、非常に広い意味と基礎づけを持っておりますだけに、そのような関係の討議というものは、この条約そのものの範囲にとらわれることなく、むしろもう一つ高い政治的な背景のもとに行われてしかるべきではないか。それ……
○宮澤国務大臣 朝鮮半島に有事の事態が起こりました際に、その事態が、わが国の平和と安全あるいは極東の平和と安定というものに密接な関係があるというように、わが国が判断いたします際、米国から協議を求められるということはあり得ることでございます。その場合には、わが国の国益に従いまして、具体的な情勢に基づいて、イエスあるいはノーという返事をいたすべきものと考えます。
【次の発言】 安保条約五条との関連であるかというお尋ねであれば、その際、五条自身が発動されることはございません。
【次の発言】 一般に極東の範囲は、厳密に地理的に規定し得るものではないということは、従来から政府がお答えをしておるところでご……
○宮澤国務大臣 ただいま小林委員から、私が昨年十二月以来両院で申し上げておりました答弁並びに韓国政府当局者に申しましたことにつきまして御紹介がございまして、まさしくそのとおり申し上げております。 その背景について御説明をいたしますと、御承知でございますから簡単に申し上げますが、事件が起こりました年の十一月に韓国の総理大臣が大統領の親書を持ってわが国の総理を訪問されまして、この事件について遺憾の意を表明され、なお捜査を続けるということを言われたわけでございます。しかるところ、昨年の八月の半ばに至りまして、捜査をしたけれども十分なこれという証拠は挙げ得なかった、したがって捜査を打ち切るということ……
○宮澤国務大臣 これは交流協会が台湾の相手方と話を進めておったものであろうと思いますが、私どもの方は御承知のように台湾にはそういう外交関係はございませんから、正規の情報ルートがございませんで、私自身もほとんどこのことを存じませんでした。交流協会の方から話がかなり進んでまいりましたというようなことを聞きましたのは、やはり七月ごろではなかったかと思いますけれども、そういう状況は、私、聞きました段階で総理大臣に御報告はいたしたかと思います。が、はっきりした日時を記憶しておりません。やはり七月のそのころではなかったかと思います。
【次の発言】 全くそういうことを存じませんし、航空路の問題は実は私の所管……
○宮澤国務大臣 警察当局あるいはその他の捜査当局から本人を取り調べまして、なお念のため外務省からも直接本人につきまして事情を聞いたわけでございますが、その結果といたしまして、これはいわゆる国家の意思としてそれを体現して行われた行為ではないということはまず明らかのように存ぜられます。したがいまして、これは全くパイロットの私の行為である。取り調べあるいは調査等の結果によりますと、これは自由に本人の自発的な意見を求めた結果であるというふうに聞いておりますが、本人は米国へ亡命を希望しておる、そのために函館空港に着いたのであるということでございますから、ソ連の国家としての意思がそこに働いたと考える理由は……
○宮澤国務大臣 本委員会の関係におきましての外務省の所管事項につき、概略を御説明申し上げます。 まず、北方領土問題につきまして政府の所信を申し上げたいと存じます。 日ソ関係は、昭和三十一年に両国が日ソ共同宣言により外交関係を回復いたしまして以来、本年がちょうど二十年目に当たります。その間、両国の実務関係は順調な発展を遂げて来ておりますにもかかわらず、両国間の最も重要な課題である北方領土問題が依然未解決のまま残され、そのためにいまだ平和条約が締結されておりません。政府は、このような状態は日ソ両国にとってきわめて遺憾であると考えております。 ソ連のグロムイコ外務大臣は、昨年一月に私が平和条約……
○宮澤国務大臣 三木首相の親書に対するフォード大統領の返書でございますが、非常に詳細具体的には、私どもこれについていつどのような形でどのようなものがということはもちろん存じておりません。が、一般的に申しまして私どもの受けております印象は、基本的に三木総理大臣の考え方とまさしく同意見である、したがってできるだけの協力をしたいということが米国大統領の基本的なお考えのようであります。そうして、それについて関係各省と申しますか関係者の間でいろいろ協議が行われていることも事実のようでございます。恐らくこのことは三木首相の書簡に対して、まあ一般論として賛成であるということにとどまらず、もう少し真剣に、具体……
○宮澤国務大臣 非核三原則につきましては、しばしば総理大臣が国会において言明をしておられ、また昨年も当委員会において私よりも申し上げたとおりでございまして、政府はこれを変更するという考えは持っておりません。また、御審議いただいております条約との関連におきましてそのことが必要になるというようなことは、もとより理論的にも事実上もないものというふうに考えております。
【次の発言】 その三木総理大臣の答弁は、私もよく記憶いたしておりまして、今日もなおそのとおりであると考えております。
【次の発言】 私どもといたしましては、海洋法会議が今年最終的な結論に達することを希望し、そのために最大の努力を払ってお……
○宮澤国務大臣 いわゆるデタントをめぐりますアメリカ国内の論争につきましては、私どもも気をつけてフォローをいたしておるわけでございますが、私が感じておりますことの一つは、デタントというものがアメリカの外交政策、ことさら対ソ政策のすべてであるというふうな誤解、そのような誤解が生じたことについては、多少その間に政策当局者の側の問題もあったかと思いますけれども、そこに一つ問題があったのではないかと思います。 すなわち、申し上げるまでもなく、デタントというのは米ソが核戦争をしないためにどうすればいいかということを中心に考えられた政策でありまして、その限りにおいてはデタントというものはその政策の効果を……
○宮澤国務大臣 ただいま核兵器の不拡散に関する条約につき、本外務委員会の御承認をいただきましたことを厚くお礼を申し上げます。 この条約の審議に当たりまして、長い間あらゆる角度から御熱心な議論を尽くされました各位の御努力に対しまして敬意を表したいと存じます。 ただいま採択されました御決議につきましては、政府としては、本件決議が委員会の全会一致をもって可決されたことを十分踏まえて施策を講じてまいるべく最善の努力を払う決心でございます。
○宮澤国務大臣 喬冠華外務大臣から小川大使に対して、今回の政変について、われわれと体制の違う国が、政変があれば政策が変わると判断をしかねないのは理解のできるところであるけれども、実はわれわれの国では、終始毛主席のもとに外交政策も経済政策も行われているのであるから、総理大臣の交代があっても基本的な政策というものは変わらない、そういうふうに理解をしてほしい、日中平和友好条約を早期に締結したいという熱意についても同様である、このような説明がございました。
【次の発言】 私が先般申しましたことの意味は、昨年の暮れごろには、中国側でこの条約問題を相当真剣に検討しておられると考えるべき理由があったのであり……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました国際通貨基金協定の第二次改正の受諾について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 一九七一年八月における米国の新経済政策の発表(いわゆるニクソン・ショック)以降、国際通貨制度は大きな変容を受け、さらに、一九七三年末の石油危機以来、インフレーション、国際収支問題、また、これに続く世界的不況というように世界経済は幾多の困難に直面してきました。国際通貨制度は、世界経済の安定的発展のための枠組みともいうべきものであり、新たな世界経済の状況に適合したものとしてこれを再建し、その安定的かつ効果的な運営を図る必要があります。 このような観点に立脚……
○宮澤国務大臣 私どもとして、一国がわが国において組織的な活動をするということであれば、大使館でありますとか総領事館でありますとか、あるいは何々通商部でありますとか、当然われわれのところにそういう届け出があってなされなければならないと考えておりまして、そういうことをせずに組織的な活動を国の機関としてするということはあってはならないことだと考えております。そのような意味では水野委員の言われましたように、何国のどういう動きであるとにかかわらず、そのようなことがあってはなりませんし、また組織としてでなくても、仮に個人ということであっても、わが国の法令に触れるようなこと、あるいはわが国の国民あるいは国……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました国際特許分類に関する千九百七十一年三月二十四日のストラスブール協定の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。 この協定は、締約国が特別の同盟を形成し、特許、発明者証、実用新案及び実用証につき、国際特許分類と呼ばれる共通の分類を採用することにより、特許文献の整理等において国際協力を確立することを目的とするものであります。わが国で特許を受けるためには、外国において頒布された刊行物に記載された発明でないことが必要であるため、外国の特許文献を調査する必要がありますところ、各国が共通の特許分類を採用することは、特許文献の調査の容易化に……
○宮澤国務大臣 昨日、アメリカのマンスフィールド上院議員と話をいたしましたことにつきまして今朝報道されておりますので、それにつきましてのお尋ねでございます。二、三付言をさせていただきたいと思います。 マンスフィールド議員は、申し上げるまでもなく上院議員として来られたわけで、政府を代表しておられるわけではございませんので、二人の会談はそのような意味で非公式のものでございます。それから、非公式のものではございますけれども、米中関係というものは、申すまでもなく米中両国の決定すべきことであって、第三国であるわが国がとやかく申すべき性格のものでないということは前提としてマンスフィールド議員にも申し上げ……
○宮澤国務大臣 私とマンスフィールド米上院議員との会話、私的な会話でございますが、その内容をめぐりましての問題につきましては、先般の当委員会でも申し上げましたので、煩を避けましてごく簡単に要点だけを申し上げますと、サイゴン以後の東南アジアにおける情勢というものについて、マンスフィールド議員から質問がありまして、ショックから徐々に立ち直りつつあって、東南アジアの諸国は、この地域における大国の幾つかの勢力の間でバランスを図りながら、自分の国の独立を全うしていく方向に動いているように思う、そういう兆しが見えておるということを申しまして、それから質問が米中間の問題に及んだわけでございます。 私は、私……
○宮澤国務大臣 昭和四十八年度外務省所管一般会計歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 歳出予算現額は一千百億三千九百五十八万円余でありまして、支出済歳出額は九百十三億六千八百六十二万円余、翌年度繰越額は百七十八億四千五十万円余、不用額は八億三千四十四万円余であります。 歳出予算現額の内訳は、歳出予算額一千六十一億五千五百十五万円余、前年度繰越額三十一億二千三百七十六万円余、予備費使用額(国際連合緊急軍派遣に要した経費)七億六千六十六万円でありまして、前年度から繰り越したものの内訳は、海外技術協力実施委託費十億三千八百七十五万円余、経済開発援助施設費七億六千七百八十九万円余、……
○宮澤国務大臣 ただいま議題となりました在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案について提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案におきましては、まず、スリナム、カーボ・ヴェルデ、サントメ・プリンシペ及びモザンビークの諸国にそれぞれ兼轄の大使館を設置するほか在ウジュン・パンダン及びホラムシャハルの各日本国総領事館を実館として設置することとしております。 次に、これら新設の在外公館につきまして、これらの公館に勤務する在外職員の在勤手当の額を定め、あわせて既設の公館につきましても物価上昇、為替相場の変動等を勘案し、在勤基本手……
○宮澤国務大臣 このことは前から大出委員から承っておりまして、私、詳しい現地の事情を知っているわけではございませんけれども、防衛施設庁においても米国側といろいろ話をしまして、先方もそのような視察の目的については立ち入りということに同意をするというような、基本的にはそういうことになっておるというふうに聞いておるわけでございます。 いま大出委員の言われましたことは、私はしごくもっともなことであると思います。地位協定におきましても、先ほど十六条を御引用になりましたが、それ以外にも公共の安全に妥当な考慮を払わなければならないという規定もありますので、問題は何か秘密の兵器があるかとかないかとかいうよう……
○宮澤国務大臣 情報活動と秘密活動、スパイ活動とはどこで区別をするかというようなことは、確かに大変むずかしい御質問でございますし、はっきりした定義を与えることもなかなか困難ではないかと思いますが、はっきり申し上げられますことは、いわゆる不法な行為、不法な方法あるいは不当な方法によって情報を収集する、その結果個人または国の法益が害されるというようなことは何人によるといえども許されないということと、いわゆる主権行為と称するものをわが国において行うということも認められないことであろうと存じます。 そこで一般論として、大衆運動に影響を与えるということが不法であるかどうかということになりますけれども、……
○宮澤国務大臣 このたびこの小委員会をつくりますにつきまして、申し上げるまでもないことですけれども、協議委員会では両国ともいわゆるシビリアンコントロールということを非常に大事に考えなければならないということをお互いに強調いたしたようなことでございまして、そういうこともございまして、この小委員会は研究協議を行いますけれども、それ自体でものを決定する力があるわけではありませんで、その研究協議の結果は安保協議委員会に報告をするという仕組みをとっておるわけでございます。そこでその報告を受けまして、今度は親の方の安保協議委員会として、物によりましては実施に移すという問題が出てこようかと思います。これは、……
○宮澤国務大臣 ただいま総理大臣の言われましたとおり、民間にそういう話が進行しているという具体的なことを私ども聞いておりませんけれども、もとよりただいま御指摘のように、日中間にも長いこと民間協定がございましたのですから、両者でそのような協定ができるということになりますれば、政府として別段これに異存のあることはございません。
【次の発言】 御承知のようなわが国の自由経済のたてまえでございますから、民間の間でそのような話し合いができるということであれば、政府として別段これに異存を申す必要はないと考えております。
【次の発言】 御質問は正確に承っておるつもりでございまして、わが国は国家経済ではござい……
○宮澤国務大臣 私との間では、それに関連した話を私としてはいたしておりまして、かなり露骨には申してはおりませんけれども、ソ連がわが国と戦争をした結果、その勝利としてこれらの領土を獲得し、領有権を主張するものであるかという闘いに対しましては、別にそのこととは関係がないという答えをいたした経緯がございます。
【次の発言】 小林委員がよく御承知のとおり、一八五五年の日魯通好条約におきまして、全く平穏裏に、当時の帝政ロシアと幕府時代のわが国との間で両国の境界線を引きました。その際、得撫以北はソ連領である、そして択捉からこちらはわが国であるというふうなことが平穏裏に定められまして、一八七五年になりまして……
○宮澤国務大臣 世界的にこのような不況であるということが背景になりまして各国が機械、プラント等の輸出について、ともすれば非常に経済条件をいわばやさしくするといいますか、条件を緩和するというような動きが一般的に出てまいりました。それがお互いにやや競争的な姿になってまいりますと、結局、輸出側が自分の首を絞めるというようなことになりかねないというような背景がありまして、ある程度輸出延べ払いの条件について合意をしておこうではないか、しばしば言われますことは七分五厘というようなことでございますが、そういったような先進国側、工業国側の合意というものがワシントンで行われて、それに従って、それを基準にして輸出……
○宮澤国務大臣 領海の問題につきましては、昨日総理大臣からお答えがあったわけでございますが、さしずめ三月に行われます海洋法会議並びにもし必要であればその締めくくりとしてのその後にもう一度設けられますでありましょう会議の結論をできるならば待ちたい。十二海里の決心は政府としてはいたしておりますものの、昨日申し上げました諸種の考慮からさように考えております。そのようにして海洋法会議の国際的な合意ができました場合には、いわゆる国際海峡につきましての法律上の新しい概念が生まれるわけでございますので、わが国としてはそれに従うというのが本来ではないかと考えておるわけでございます。 それから、核拡散防止条約……
○宮澤国務大臣 条約の解釈との関係で申せば、極東あるいは極東の周辺に起こった事態がわが国自身の平和、安全と無関係ではないという考え方でございますが、したがいまして、どういうことでもするということではなくて、わが国の平和と安全にそれが関係をする範囲において、その判断の基準において条約のもとに協力をしてきたと考えております。
【次の発言】 外務当局としての考え方を申し上げますのですから私から申し上げますが、いわゆるトンキン湾事件というものの真相が何であったかということはその後いろいろ問題になっております。しかし、当時私どもとしてはトンキン湾事件というものが一つのきっかけであったと考えておった。しか……
○宮澤国務大臣 昨年の十二月、国連総会におけるアメラシンゲ議長の発言につきましては、後ほど資料として差し上げます。提出をいたします。 しかし、いまのお話を伺っておりますと、やはり総理大臣の言われたことの方が政府としては妥当な解釈ではないかと私は思っております。と申しますのは、確かに岡田委員の言われますように、領海を十二海里にするということは、これはまさに各国の主権の範囲である。わが国がただいまそういたしましても、これが国際的に非難を受けるような行為ではない。それは私は、岡田委員の言われることは、そこはそのとおりであろうと思うのでございます。ただ、海洋法会議がここまで煮詰まってまいりまして、い……
○宮澤国務大臣 いわゆる四原則と申しますか、四つの問題点につきましての性格は、ただいま総理大臣の言われましたとおりでございます。なお、そのようなわが国の考え方について日中間の理解が得られるならば、このような考え方をいわゆる本条に設けることについてどうかというお話でございましたが、私は、基本的な理解が得られるのであれば、前文であるか本条であるかということはごく技術的な問題にすぎないというふうに今日まで考えてまいっております。 なお、このようなわが国の考え方全体は、中国側においてもわが国の考え方というものとしては承知をしておられるであろうと考えられる幾つかの理由がございます。恐らくそれにつきまし……
○宮澤国務大臣 本件につきましては、本院並びに参議院におきまして過般御決議がございまして、これは米国政府に対しまして上院並びに政府に対する伝達の手続を了しました。また同時に、総理大臣から大統領あての親書が発出せられまして、これにつきましても伝達を了した次第であります。
外務省といたしましては、これらの国会における御決議並びに総理大臣書簡に盛られましたところの考え方を指針といたしまして、本件の解明のために全力を尽くす所存でございます。
【次の発言】 そういうことを質問に答えて申しました段階があったのでありますけれども、その後、ロッキード関係閣僚会議の席上におきまして、私のそのような考え方は不適……
○宮澤国務大臣 ただいま副総理の言われましたように私も存じております。
【次の発言】 最近におきまして、ただいま御指摘のようにアメリカ側の首脳部の発言がございまして、総理大臣も書簡においてその方向に賛成の旨を述べられたわけでございますが、同時に、御承知のようにこの問題につきましては、すでにOECDにおきましてかなり長いこと検討が重ねられておりまして、わが国も加わりまして多国籍企業に対する指針と申しますか、ガイドラインというようなものを目下起草中でございます。それから国連におきましても一昨年の末から委員会が設けられまして、ここでは行動綱領と申しますか、コード・オブ・コンダクトというものをただいま……
○宮澤国務大臣 さように承知しております。
○宮澤国務大臣 外交の立場から申しますと、どの国が潜在的に脅威であるとかないとかいうことは実は余り穏やかなことではございませんから、まあ私としては、絶えず注意を怠ってはならない状態であると申し上げておきます。
【次の発言】 それはおのおのでやはり職責がございますので、表現に多少の違いがありましても、私はおとがめいただくほどのことではないと思います。
【次の発言】 現在までそのようなことはないと信じております。
【次の発言】 将来のことをちょっと予測いたしがとうございますが、ただいままでのところはございません。
【次の発言】 ただいままでのところ、ございません。
○宮澤国務大臣 ごく簡単に経緯を申し上げますと、ロッキード社にSECが資料の提出を要求いたしましたのは昨年の六月でございます。ロッキード社はこれを拒否いたしましたために、SECが連邦地裁に提出するよう命令するように求めたわけでございます。地裁のヒヤリングが十月に二回行われまして、そのとき議論になりましたのは、ロッキードは書類を提出することば自己に不利であること、及び外交関係を害するかもしれないということを申したわけでございます。しかし、その外交関係を害するかもしれないというロッキード社自身の判断だけでははなはだ客観性がないというふうに裁判所は考えました。その結果、ロッキード社が国務省に対しまし……
○宮澤国務大臣 海洋法会議におきまして新しい海洋についての国際法典が生まれ、その中でいわゆる国際海峡というものについての定義づけが行われますならば、わが国は、この国際法を受諾することによってそれに拘束をされることになる、すなわちわが国がその条約に加盟をいたしますならば、その条約の規定というものがわが国が守らなければならない法典になる、こういう趣旨のことを申し上げたわけでございます。
【次の発言】 まさにそれらの点がただいま海洋法会議で議論をされております。まさにそのような議論をされておるところでございます。わが国としては、領海十二海里の問題あるいはいわゆる新しい国際海峡の問題あるいは経済水域二……
○宮澤国務大臣 遅参をいたしまして申しわけございません。 このたび経済企画庁長官に任命されました宮澤喜一でございます。皆様からいろいろ御厄介になりますことと存じますので、今後ともよろしくお願いを申し上げます。 本年も余すところわずかでございますが、わが国経済は、現在、御承知のように、景気の回復と雇用の安定、対外均衡の確保、さらに物価の一層の安定化など、今年の残りの部分はもとより、来年度におきまして取り組まなければならない多くの課題に直面いたしております。 経済企画庁長官といたしまして、これらの課題の一つ一つに全力を挙げて取り組む所存でございますが、どうぞ本委員会委員長並びに委員各位におか……
○宮澤国務大臣 このたび経済企画庁長官に任命されました宮澤喜一でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 本年も余すところわずかになりましたが、わが国経済は、現在、残されたこの年はもとより、来るべき年において取り組まなければならない多くの課題に直面いたしております。 その第一は、景気の問題であります。御承知のとおり、政府は、景気の着実な回復を図るため、年初来一連の景気対策を展開してまいりました。その効果は次第に浸透しつつはございますが、設備投資を初めとする民間需要は依然として盛り上がりに乏しい状況にあり、雇用や倒産、構造不況業種の問題等、解決すべき問題が多々残されております。加えて、……
○宮澤国務大臣 わが国経済の当面する課題とこれに対処する諸施策につきましては、さきの経済演説において明らかにしたところでありますが、当委員会が開催されるに当たり、重ねて所信の一端を申し上げたいと存じます。 当面する経済運営の最大の課題は、景気の着実な回復を図り、国民生活安定の基盤である雇用の安定を確保することであります。 御承知のとおり、石油危機を契機として内外の経済が大きな混乱に陥って以来、政府は、物価の安定、景気の回復と雇用の確保及び国際収支の均衡を目指してあらゆる政策努力を重ねてまいりました。この間、物価の安定については、国民各位の御理解と御協力のもとに、物価抑制のためのこれまでの努……
○宮澤国務大臣 自分の国のこともなかなかわかりませんので、外国のことはより不確かでございますけれども、一般に聞いておりますところでは、アメリカの景気は一九七七年にまずまずよかったわけでございます。そこで七八年も、昨年ほどではないにしても、まず八年いっぱいは大丈夫ではないかというふうに一般に言われておるように承知しております。むしろ九年あたりはどうであろうかという議論はあるようでございますけれども、八年は大丈夫であろうというふうに多くの人が考えておるようでございます。アメリカの経常収支、貿易収支でございますけれども、昨年より幾らかよくなるかもしれないという程度で、やはりかなり大きな赤字があるとい……
○宮澤国務大臣 何分にも前例の少ないほどの大きな公共投資でございますので、国も地方自治体もよほどこれに備えて対処しなければならないことは事実と思います。 順調にいくかというお話でございますが、まず、用地の問題は、ほぼかなりのものがすでに過去において取得ができておると見ておりますが、むしろその上に立って具体的に住民の納得が得られるかというような問題は、年とともにむずかしくなっておりますので、これに大きな努力を注がなければならないかと存じます。 資材について多少の値上がりのものがすでに出ておりますけれども、いずれも大きな生産余力を持っておるものでございますので、そんなに心配すべき状態ではないと……
○宮澤国務大臣 ただいまの問題につきましては、通産大臣の言われたとおりだと私も考えております。
【次の発言】 私どもは、もともと市場経済がわが国にとって最も適した原則であるというふうに考えておりますから、したがいまして、このたび御審議願っております法律案は、そういう意味ではこの原則に対する大きな例外、臨時的な措置であると考えざるを得ません。そういう措置をとらなければならないようなわが国の経済界の現状であるという認識に立ちましてこういう法律案の御審議をお願いしていると私は理解しておりますが、そこで、もしこれがそのような一種の例外的な臨時的な措置であるとするならば、その方向に従ってアウトサイダー規……
○宮澤国務大臣 中村委員がよく御承知のとおり、わが国としては基本的にはフロート体制を考え方の基本にいたしておりますので、乱高下だけは防いでおりますけれども、そのようなことから申しましても、またいろいろその他の理由から、将来を予断することはなかなか困難でございますし、むしろ差し控えるべきかと存じます。 しかし、基本的には、一つはわれわれ自身の経済運営の問題であろうと存じます。すなわち、参議院で御審議いただいております予算案を遅滞なく執行をすることによりまして、内需の振興、ひいては消費者の信頼の回復等々を図ってまいる、これが基本であると存じます。と同時に、輸出につきまして、極端に急増すること等に……
○宮澤国務大臣 基本的に申しまして、政府は、先進工業国間の合意でありますところのフローティングシステムを採用いたしております。乱高下がございますときには介入をいたすこともございますけれども、基本的には市場の実勢に任せるということでありますので、したがいまして、政策といたしましてはフロートを基本にいたしておるわけであります。そういう意味から申しますと、どの程度の円が妥当である、あるいはそれを目標にするといったような考え方はとっておりません。
【次の発言】 もしわが国の経済の力にふさわしいレートというようなものが考えられるといたしますならば、それは固定相場的な制度が可能であるということになるわけで……
○宮澤国務大臣 大切な問題でございますので、お尋ねをなさいますお気持ちはよく私もわかっておりますけれども、この問題については労使の関係で決まっていくので、政府は立場を表明すべきでないという伝統的な考え方がございまして、したがいまして、まことに御意に沿わないことであるとは思いますけれども、感想を申し上げますことを差し控えさせていただきたいと思います。
【次の発言】 お尋ねの趣旨はよくわかっておりますし、また非常に大切な問題であることも確かでございますけれども、何か申し上げますと、やはり価値判断を含んでおるような受け取られ方をいたす心配がございますので、ここはやはり大変慎重にならざるを得ません。御……
○宮澤国務大臣 緊急輸入を目的にいたしまして、従来から幾つかの制度を決定してまいったわけでございますが、その一つが外貨貸し制度でございます。これは御承知のように、当初短期の外貨貸し制度を実施いたしまして、すでにあれこれで、成約しましたものあるいは商談中のもの、検討中のもの等々二十億ドル近いものがあるように存じますが、その後、長期にこの外貨を利用することも必要であると考えまして、四月二十日過ぎに新しく長期の制度を設けましたわけでございます。しかし、この方はまだ受け付けを開始いたしておりません。私といたしまして、あれこれの施策、外貨貸しばかりじゃございませんけれども、合わせまして四十億ドル程度のい……
○宮澤国務大臣 それでは、私から便宜お答えを申し上げます。 航空運賃と国際電電の問題について御指摘がございまして、厳密な意味では日本航空あるいは国際電電にはいわゆる円高差益というものはほとんど生じていないというのが本当であろうと思います。お時間をとりますので詳しく申し上げませんけれども、しかし、問題は、円高差益ということはともかくとして、方向別によって料金が非常に違うということに国民が不信を持つわけでございますので、ただいま運輸省におかれましては、わが国のサーチャージを昨年少し下げましたのと、ヨーロッパとの間では少しずつ話が進んでおりますが、アメリカに対して、この秋を目指してアメリカ側の日本……
○宮澤国務大臣 わが国経済の当面する課題とこれに対処する諸施策につきましては、さきの経済演説において明らかにしたところでありますが、当委員会が開催されるに当たり、重ねて所信の一端を申し上げたいと存じます。 当面する経済運営の最大の課題は、景気の着実な回復を図り、国民生活安定の基盤である雇用の安定を確保することであります。 御承知のとおり、石油危機を契機として内外の経済が大きな混乱に陥って以来、政府は、物価の安定、景気の回復と雇用の確保及び国際収支の均衡を目指してあらゆる政策努力を重ねてまいりました。この間、物価の安定については、国民各位の御理解と御協力のもとに、物価抑制のためのこれまでの努……
○宮澤国務大臣 ただいま卸売物価及び消費者物価につきまして、おのおの年度平均の上昇率と年度中の上昇率につきまして、政府の見通しと実績とがいまどのような感じになっているかというお尋ねでございました。それで、堀内委員も御承知のように、いわゆる年度中の上昇率と申しますものは、年度末と年度末を比べるという性格のものでございますので、無意味ではございませんけれども、三月なら三月という時点で何か非常に特殊な事情が起こったときにこの数字は大変に動き得る数字でございますので、物価情勢もこうなってまいりましたから、私としては、今後、年度中という一時点での比較というものを余り意味を持たせることはどうであろうか、む……
○宮澤国務大臣 その点は愛知委員の御指摘のとおりでありますし、また非常に大事な問題であると思います。ことに現在のように特例公債を出しておるというこの状況が慢性化いたしますと、デフレギャップが解消を明らかにしたと考えられる時点においても、それを取りやめることができないということになりかねないと思いますので、この点は、すでに予算委員会等々におきまして、特例国債をある段階では打ち切らなければならないということについての試算等も御審議を願っておるわけでありますけれども、これは正直を申していわゆる試算の段階であって、具体的にこの試算を実行するだけの方途を基礎にしておるわけではない、いわば一つの見取り図程……
○宮澤国務大臣 鈴木委員がよく御承知のとおり、いずれにしてもなかなか経済運営のむずかしい年でございますけれども、概してただいままでのところ私どもの考えている方向に少しずつ経済は向かっておるのではないか、総合的にはそのような判断でございます。 財政主導型で不況克服を図るという五十三年度予算案につきましては、すでに御審議もいただき、可決成立をいたしました。それに備えまして、公共投資ができるだけ遅滞なく行われますように、その間準備をいたしてまいりましたので、中央、地方を通じまして予算の執行がかなり迅速に円滑に行われるものと期待をいたしております。 御指摘のように、上半期において七三%程度の契約を……
○宮澤国務大臣 円高がどちらの事情によって生じたのかというお尋ねでございますが、基本的にはこれはいわばコインの裏表というような関係でございますから、非常に厳格にそれにお答えすることはむずかしいことではないかと思いますけれども、経緯を顧みてみますと、昨年の初めに二百九十円がらみであった円というものは、現在のわが国の経済の力から言えばあるいは過小評価であったのではないかというふうに思われます。しかしながら他方で、この二月中旬以降の急激な円の変動というものは、どちらかというと私は相場的な様相がかなりあったのではないかと考えております。 その背景として考えられますことは、わが国の経常収支の黒字が相当……
○宮澤国務大臣 確かにその雑誌にそういうことを申しましたのですが、私の言おうとしておりましたことは、いわゆるエコノミストとして、企画庁の役人は、見解を発表するときに、政府の経済見通しというものがいろいろあるわけでございますけれども、余りそれにこだわらなくても構わないぞ、エコノミストとして、思うことはいろいろな機会に自由に言って差し支えないことだという意味のことを主として言いたいために申したわけでございますけれども、他方でもう一つ、経済企画庁には各省間の調整という機能がございますので、調整者としての立場がもう一つ別にある、こういうことも事実でございます。無論、調整者としての立場は、違った意見を調……
○宮澤国務大臣 経済企画庁というのは何をすべき役所かということは、私も幾たびか務めをいたしておりますのでいろいろに考えておるわけでございます。設置法には一定の仕事の内容が書いてあるわけでございますけれども、過去二十年ぐらいの間を見ておりますと、そのときそのときの国民あるいは国のニーズというものが少しずつ変化をいたしてまいっておりますので、したがって、経済企画庁の役割りも、設置法に書いてある言葉そのものは無論変わっておりませんでも、おのずからどこに重点を置くかということがそのときそのときで変わってまいっておるように思います。 先ほど国土庁、環境庁についてのお話がございました。この二つの役所は比……
○宮澤国務大臣 以前は、大学生といえば多少の学問をしていたはずの人たちですが、こういうことが起こりますと、その知識水準の低下というものは悲しむべきことだと思います。同時にしかし、先ほどからお話しのように、運動部でありますとか、クラブ活動でありますとか、先輩、後輩、同僚の関係というのは、非常に勧誘しやすいし、また断りにくい土壌がありますことも御指摘のとおりですし、それから学生証というようなものを持っておりますから、そうなりますと、サラ金等で金を貸す場合にも比較的人間の身分を確定しやすい、まあ大学に子供を出すということは、親としても多少の資力があるであろうというようなことまで考えますと、比較的金を……
○宮澤国務大臣 ただいまの御決議につきましては、その御趣旨を尊重いたし、関係省庁とも十分協議し、物価の安定を図り、国民生活の向上を実現するよう、さらに一層の努力をいたす所存でございます。
○宮澤国務大臣 この問題につきましてはすでに本委員会において長いこと御関心をお持ちになり、私どももいろいろ御示唆をいただいてまいりました。そういうことも考えまして、このたびのような決断を通産大臣がされたわけでございます。 ただいま武部委員の御指摘の問題につきましては、先般通産大臣の談話にもございますように、このように為替が非常に変動するというようなときに、料金の問題にそれをどのように反映させるか、新しい問題として考えなければならないということを通産大臣は言われておられますので、政府としてはやはり御指摘のように考えていかなければならないと思います。
○宮澤国務大臣 このように御説明を申し上げさせていただきたいと思います。(発言する者あり) 六・七%を考えておったものが五・三%になるという、それがどのような理由でそうなったかというお尋ねでございます。そこで、ほぼ一・五ポイントの食い違いの御説明を申し上げなければならないことになると思います。 一・五ポイントのうち最初の〇・五ポイントは、これは経済の実勢といいますよりはやや技術的な理由になりますけれども、昭和五十一年度の国民所得が暫定値から確報値にはっきりいたしてまいりました際に、実は暫定値の方が高過ぎた、確報値が低うございました。その結果としまして五十二年度のいわば発射台がそれだけ低くな……
○宮澤国務大臣 建設大臣もよくよく諸般の情勢をお考えいただいておるように存じますけれども、なお、よく検討を私どもとしてもさせていただきます。
【次の発言】 五十二年度のいわゆる実績見込みでございますが、御指摘のように、前回の改定試算に比べましてほとんどの国内的な項目が減少いたしておりますことは、御指摘のとおりでございます。
そこで、私どもとしましては、最近の情勢、いわゆる在庫調整等がかなり進みつつあるやに見える。また、住宅も、夏ごろ悪うございましたが、年末にかけて着工がかなりふえております。加えまして、ただいま御審議をいただいております十五カ月予算の問題もございますので、まずこの五・三%程度……
○宮澤国務大臣 多賀谷委員の言われましたことは、個人消費が構成比が大きゅうございますから、数字の上でやはり寄与率としては大きい、そのとおりでございます。七%成長を分析いたしますと、寄与率で申しますと個人消費支出が二・八ございます。したがって、一つ一つのアイテムといたしますと、その次が政府支出の二・一でございますから、一番個人消費が大きい。これは国民所得の五〇%以上を占めておりますからそうなります。ただ、総理が言われましたのは、そのようなことになることの起動力は財政が担わなければならない、こういう意味を言われたのであろうと思います。 それで次に、個人消費をそのぐらい見たのはどういう理由かとお尋……
○宮澤国務大臣 財政の方の作業は大蔵省でされましたので、作業の経緯は私はつぶさには存じません。しかし、先ほど、厳密に申せば矢野委員の言っておられますことのとおりだと思いますと大蔵大臣言われましたが、ことにケースA、Bというのは相当極端なケースでございますので、大蔵大臣の言われるとおり、矢野委員の御指摘のとおりではないかと私も思います。
○宮澤国務大臣 六・七%の見通しから五・三%への見通しの下方修正は一・五ほどの修正でございますので、そのうちでいわゆる円高というものが五十二年度を通じましてどのぐらいになるであろうか、いろいろと試算がございますけれども、〇・五%ぐらいに当たるのではないかと見られますから、したがいまして、それですべてを説明するというわけにはまいりません。矢野委員の言われましたようなことが、ことに五十二年度の上半期において主な原因であったろうと思われます。 ただ、御承知のように、政府がその事態にかんがみまして、九月にあれだけの施策を財政を中心にいたしましたけれども、ちょうどその後に円高が参りましたので、したがっ……
○宮澤国務大臣 せんだっても申し上げましたが、長期の経済計画をいたしますときにはモデルを使わざるを得ませんけれども、単年度の問題につきましては、推計資料が相当最近のものまでございますので、一般にモデルは参考として使うにとどめております。このたびも参考としては使っております。 なお、一般的に申し上げられますことは、何と申しますか、前に使いましたいわゆるSP17というもののモデルは、公共投資の乗数効果は一・八五程度、SP18は一・三ないし四ということに出ておりますけれども、単年度の見通しを使いますときには、これは参考にしただけでございます。むしろいわゆる段階的接近法というようなことで予測をしてお……
○宮澤国務大臣 五十二年度についてまず申し上げますと、大体、輸出は、総額にいたしまして一五%ぐらいの伸びを考えておりますが、そのうち、数量部分が三%ぐらいであろうか、価格部分が一一%ぐらいであろうかと考えております。五十三年度につきましては七%ぐらいの伸びを考えておりますけれども、数量的には恐らく横ばいではなかろうか、したがいまして、七%は価格要因ということに考えております。
【次の発言】 一方におきまして、ただいま岡田委員が言われましたように、いわゆる円高というものに対応しようとする努力は続けられておりますから、いまおっしゃいましたように、時間がおくれるに従いまして対応力をあらわしたような見……
○宮澤国務大臣 国鉄、私鉄とも、ただいまの段階では関係省から御協議を受けておりません。けれども、私どもとしましては、基本的には、経営が合理的に行われているということを前提に、やはり原価主義、適正利潤というものを考えるべきではないかと思っております。ただ、その際、児玉委員が御指摘のように、国民生活全体との関係も十分に考えてまいらなければなりません。そのとおりでございますから、御協議を受けました段階で私どもの考え方を関係省に申し上げたいと思っております。
【次の発言】 個人消費支出の中で、雇用者所得のほか、個人業主所得、個人財産所得等々がございますことは、すでに何度か申し上げましたので省略をさせて……
○宮澤国務大臣 大原委員がよく御承知のようないろいろな事情によりまして、西ドイツに比較いたしまして為替高のメリットが、わが国の消費者物価に非常に及びにくいこと、及び、その効果の判定が困難でありますことは、これは御承知のとおりでございます。 それで、問題への手がかりといたしまして申し上げられそうなことは、現在、卸売物価で申しますと一・五%の対前年度比のマイナスでございますが、この中で円高に要因を求むべきファクターがマイナス二・五ほどあるであろうというふうに推測されます。したがいまして、むしろ逆に申しますと、円高の寄与というものがマイナス二・五あるにもかかわらず、その他の要因によって卸売物価その……
○宮澤国務大臣 二月一日の当委員会における多賀谷委員の御発言に関連いたしまして、公共事業等施行推進本部が関係省庁の協力を得て関連データを集計しておりましたが、その結果は、お手元に差し上げました資料のとおりでございます。経済見通しにおけるマクロ的な雇用増の見通し等については、同日すでに御説明申し上げたとおりでございますが、今回の集計は各事業ごとの積み上げによる集計値でございます。一つの御審議の資料として提出を申し上げたものでございます。
【次の発言】 御指摘のように、お目にかけております資料は、いわゆるマン・デーの計算をいたしましてそれを集計いたしておりますので、したがいまして、これだけ全部が新……
○宮澤国務大臣 経済企画庁といたしましては、諸般の情勢を考えながらマクロで把握をいたしておりますことは御承知のとおりでございますが、大体百六十万戸程度ではないかと考えております。
【次の発言】 当初二八・五%の上昇を見込んでおりましたが、御指摘のように実績見込みとしては七・五%、二兆円ほどの減額を見ておるわけでございます。一般的に申されますように、基本的に土地の問題がむずかしいむずかしいと言われながら、具体的な案件になりますと、やはり実際にいろいろな困難が現実にあれこれあるというようなことが基本にございましょうと思いますが、それと同時に、やはり五十二年度に一般的に消費世帯の所得の伸びが思うよう……
○宮澤国務大臣 総理大臣から直接に実はお話を承っておりませんので、ニュアンスはわかりませんけれども、大所高所の立場からそのような政策意思を持ってわが国の経済の運営に当たられるということを言われたものと考えております。 もう少し具体的に、私どもの方の作業との関連で申し上げますと、先般御報告をいたしましたように、昭和五十年代前期計画の見直しの試算をいたしましたときに、五十年から五十五年までの平均の実質成長率は大体六・三%であろうというふうに申し上げております。すでに五十一が五・七、五十二が五・三でございますので、五十三を七といたしますと、あと五十四、五と二年残りますが、六・三で平均ができ上がると……
○宮澤国務大臣 全般的な消費者の被害救済制度の問題につきましては、すでに政府の消費者保護会議におきまして制度の確立の検討を進めるという基本方針が確認されておるわけでございます。 ただいま御指摘の製造物被害の問題につきましては、昨年、政府の関係省庁から外国の状況の調査をいたしました。それによりますと、ヨーロッパでは、国によりまして多少事情は異なっておりますけれども、無過失の立証を挙証責任を転換いたしましてメーカー側に負わせるという判例が確立しつつある、したがいまして、ECを中心に法的にこれをどうすべきかというようなことについての調整が行われているようでございます。先ほど岡田委員が御指摘のように……
○宮澤国務大臣 政府が御提案を申し上げておりますように、一般会計にいたしましても財投にいたしましても、あるいは税法等にいたしましても、今回は相当異例のことをいたしておるくらい事態は深刻でございますので、私は、七%の成長というものがそうやすやすとできるというふうには決して考えておりません。事態はなかなか容易ならぬことであるということは、佐藤委員とそういう意味では同じような深刻な認識を私どももいたしております。しかしながら、本当にこれだけの財政と税制等の措置というものはかつてわが国でやったことがございませんでしたし、これが執行に遺憾なきを期しますれば、上半期にかなり財政の主導が出て、そうして下半期……
○宮澤国務大臣 設備投資を集計いたします際に、たとえば電力業界のように比較的企業の数も少なく、また企業の内部体制もしっかりしておりますところは、かなり具体的に数字をつかむことができます。それがせんだって以来申し上げております三兆一千六百億でございますが、それにつきましてすら当委員会でいろいろ御疑問、お尋ねがあったところでございます。 ただいま石油精製につきましてお尋ねがございました。これは全体の設備投資から申しますと、先ほどエネルギー庁長官の言われました数字を考えますと、ほぼ二%ちょっと割るところでございますが、こういう業界でも確かに、たとえば立地についての住民側の問題でありますとか、あるい……
○宮澤国務大臣 かつて石油危機以前につくられましたモデルでは、公共投資の効果は、土地代を引きましてあと初年度で一・九ぐらいということが言われておったわけでございますけれども、その後に開発されましたモデルでは一・三ぐらいであろうか、それに対して減税の効果はほぼ〇・七、八ということが言われておるわけでございます。ただ、これには、もう金子委員がよく御承知のとおり、いろいろな前提、想定がございますので、私は、モデルのとおり一概にこうこうだということは即断してはならないと存じますけれども、概してモデルによりますと、公共投資の効果の方が初年度はかなり高いということは、一般論としては申し上げられるのではない……
○宮澤国務大臣 決して事態を安易に考えておるわけではございません。申し上げるまでもなく、倒産といったようなことは信用不安から起こることがしばしばございますので、私ども言動に慎重でなければならないと考えるときがしばしばございますので、この点はそういうこととして、基本的な問題を御理解いただきたいと思いますが、そういう発表をこの聞いたしましたのは、全国銀行協会が統計を出しておりまして、それによりますと、倒産件数について見ますと、十月、十一月、十二月と三月前年同期に対しまして件数としては減っております。十月が一%減、十一月が一〇%減、十二月がほぼ一〇%減、負債総額の方も十一月、十二月と、前年同月に比べ……
○宮澤国務大臣 そのときそのときの経済の運営というのは、矢野委員の言われましたように、一本調子のものであるはずはありませんで、やはりそのときそのときでウエートの置き方が変わっていくものだと私は思っております。その点の御指摘はそのとおりだと思います。 そこで暫定試算は、われわれが昭和五十五年ないしは五十七年にぜひとも達成したいと思っております幾つかの目標、雇用でありますとか、物価でありますとか、振替所得の大きさでありますとか、そのようなものを五十年前期計画で持っておりますので、それらのものを達成するにはどういうフレームワークが可能かということを、暫定試算としては五十五年と、このたびは五十七年に……
○宮澤国務大臣 季節調整済みで九十九億八千四百万、たまたま原数値と季節調整がこの場合はかなり近づいておりますけれども、九十九億ドルであります。
【次の発言】 二月、三月の経常収支、いろいろ事情があるようでございますけれども、確かにマイナスであるということは考えにくいことでございますので、そういたしますと政府見通しを上回るということは、そう考えざるを得ないと思います。ただ、いろいろ年度末等がありましていろいろなものを輸出に計上する、通関をするということもございますので、ちょっと、どの程度かということをただいま予測することが困難でございます。
○宮澤国務大臣 農林漁業生産指数によりますと、これは昭和五十年度を一〇〇といたしております五十一年度が九八・五、五十二年度の見込みは一〇三・四ぐらいと考えております。五十三年度は一〇一・一というぐらいに見込まれております。これは、五十二年度に非常な米の豊作がございましたが、ある程度それが平年作化するというようなこともございまして、指数といたしましては一〇一・一というふうに見込みをいたしております。
【次の発言】 安宅委員の言われるとおりでありまして、五十二年度は一〇三・四と見ておりますから、五十三年度はそれに対して一〇一・一と考えた、こういう意味でございます。
○宮澤国務大臣 七%成長の見通しについて、対外的及び国内的な要因について少し詳しく説明せよというお尋ねでございました。 四半期ごとの今年のわが国の経済の動きを見ておりますと、一−三月には、これは今年度ではございませんが、一−三月には二・五%の実質成長がございましたので、これは年率にいたしますと一〇%程度のことになります。四−六月には、しかしこれが一・一に落ちております。 この一・一に落ちましたほとんど唯一最大の要因は、一−三月に二・五の中で海外経常余剰が〇・九プラスでございましたが、四−六月にはそれがマイナス一・〇、プラスからマイナスにほとんど二%スイングをいたしました。これが成長を引っ張……
○宮澤国務大臣 経済企画庁といたしましては、従来の経緯にもかんがみ、今後ともネズミ講防止の啓蒙活動について関係省庁と十分協議し、従来どおりその総合調整に努め、もって本法の趣旨達成に努力する所存でございます。
○宮澤国務大臣 OECDの閣僚理事会についての御観察とこの経済白書ができました背景と、非常に広い問題についてお尋ねがあったわけでございますけれども、一九七三年から起こりました石油危機が起こしましたいろいろな問題が、世界の先進国を今日も非常に悩まし続けておるわけでございますが、石油危機以前の状態に先進国の経済がもう一遍戻れるという状態ではどうもなさそうでありまして、やはり石油危機の後遺症が一つ一つ解決をしていくといたしましても、その後の世界の先進国の経済は、石油危機以前の先進国の経済とはやはりいろいろ変わってくるのではないかというふうに思われます。わが国につきましても、そのことはある程度やはり言……
○宮澤国務大臣 先ほど総理の言われましたように、石油危機以後のショックから安定成長に移行しようという、やはり移行期をここ何年か過ごしておるわけでございますから、その間におきまして、国際収支のアンバランスであるとか、国内の貯蓄、投資のアンバランスであるとか、財政のアンバランスであるとか、雇用であるとか、いろいろ問題がありますことは確かに御指摘のとおりでございます。しかし、これは移行期でございますので、やはりそういう現象が起こっておりますので、そういうアンバランスを少しずつ解消する方向に向かってわが国経済が進んでいるということを総理は指摘しておられるものと思います。
○宮澤国務大臣 通産大臣も行政指導しておられますし、円高の結果もむろんあろうと思いますが、四月から六月で輸出数量の減は二・五でございます。七月は七・六、八月は暫定で四・二でございます。数量ベースで前年度を下回ることは避けられない、またそれは、ある意味で国際的な情勢でございます。一応通関ベースで、年度を通じまして六%と七%くらいの対前年度比の減があろうと考えております。単価で申しますと、ドル建てではそれでも二二、三%の上昇があるのではないか、円建てで申しますと一ポイントか二ポイントのマイナスになるのではないか、そういう想定のもとに計算をいたしております。
○宮澤国務大臣 仕組み船の問題につきましては、ただいままでに実現が確定いたしておりますものは五隻でございますが、運輸大臣におかれましては、検討の対象としてはまあ三十隻余り、四十隻近いもの、六億ドルということを検討しておられます。 この問題は、制度が施行されましてから比較的日が浅うございまして、現実には船主の側におきまして、新しい制度と現在行われております状態とをビジネスの上で比較をいたしまして、返済の方法であるとか担保であるとか、そういう具体的な問題を解決いたす必要がございますために、ただいまのところは五隻程度が現実に運輸省から輸出入銀行に申請をされておる、そういう状態でございます。したがい……
○宮澤国務大臣 私のあのとき申しましたことは、ここまで円も来ますと、日本経済がこれ以上円高になった場合にはちょっと運営がむずかしい、現実に輸出の数量がこれだけ減り始め、輸入の数量がこれだけふえ始める、先ほども広沢委員が言われましたように、成長を引っ張るようになってまいりましたことからも明らかなように、これ以上の円高というものは日本経済の運営がちょっとむずかしいという感じのことを申しました。それと同時に、本来は基軸通貨であるアメリカがいろいろ対策をしなければならないわけで、九月の初めの現在で私が見通しておりましたことは、先ほど大蔵大臣が言われましたような幾つかの政策、それはアメリカとしてもやるで……
○宮澤国務大臣 この問題は、昨日も閣議で実は話題になったわけでございますが、御指摘のように、いかにも割り切れない出来事でございます。 これはもう、井上委員よく御承知のとおりのことでございますが、片方において、公職選挙法におきまして、すべての人が特別の欠格条項を除きました場合には選挙に立候補することはできるという基本的な要請が公職選挙法で満たされなければならないという問題がございます。他方で、しかし公務員が公務員の身分を持ったまま選挙運動をいたしますことは、一般公務員の場合にはこれは不適当であるという問題がございます。公職選挙が時としてきわめて突然に行われることがしばしばございますので、したが……
○宮澤国務大臣 調べましてお答えいたします。
【次の発言】 できますならば、今週中の閣議で決定をいたしまして、提出をいたしたいと考えております。
【次の発言】 議員同盟の性格につきましてはただいま総理からお答えがございましたが、いま辻議員はこれを議員同盟の意見というふうに仰せられましたが、拝見いたしますと議員同盟事務局見解と書いてございます。事務局というものがどういうものであるか存じません。一々反論の必要はないものと認めます。
【次の発言】 ただいまの御決議につきましては、政府といたしまして十分尊重してまいりたいと存じます。
まず、御指摘のありましたように、一部の国の機関及び特殊法人において……
○宮澤国務大臣 この艦船がナヒモフ号であるといたしますと、ソ連がこれについて何らの権限を有しないということは先ほどから申し上げたとおりでございます。したがいまして、事柄はそうなりますと日本政府部内の問題になるわけでございますが、先ほどからお聞き取りのように、政府部内においてもこの法律関係はただいま検討中でございます。検討が進みました段階におきまして御報告を申し上げなければならないと思いますが、ただいままだ検討中の段階でございます。
【次の発言】 現地で行われております作業そのものは、艦船あるいは埋蔵物を発掘するということであると存じますので、このこと自身は権利関係を確定することに別に関係がなか……
○宮澤国務大臣 朝鮮半島の平和と安定の保持は、わが国の安全保障にとって緊要であるばかりでなく、東アジア全域の平和と安定にとって重要な要素でございますが、昭和五十五年十月二十七日の衆議院安全保障特別委員会における防衛庁岡崎参事官の、北朝鮮の最近の軍事力増強は潜在的脅威の増大である云々との答弁も、このような認識のもとに、北朝鮮の軍事力増強は半島の軍事バランスに影響を与えるものであり、ひいては、直接的ではないとしてもわが国に影響を及ぼす可能性があるとの趣旨でございます。
【次の発言】 朝鮮半島における状況につきまして、防衛庁の政府委員から衆議院の安全保障特別委員会におきまして御説明をいたしたわけでご……
○宮澤国務大臣 ただいま政府の統一見解とおっしゃったものは、私が委員会の再開に際して読み上げましたものを言われたと思います。それから、ただいまお読み上げになりましたものは、その後に私がいわば御質問に答えてお答えを申し上げたことでございまして、両方の間に私は矛盾をしている点はないと思っております。
【次の発言】 専門家の立場からいろいろ研究をし考えるということは大切なことでございますし、また国会でお尋ねがあればそれを政府委員としては申し上げなければならないと思います。政府が総合的に判断をいたしますときに、そういう専門家の意見はもちろん参考にいたしますが、それがそのまま政府としての判断になるわけで……
○宮澤国務大臣 詳しくは外務当局からお答え申し上げるべきかと存じますが、基本的にイランの議会があのような決定をいたしましたことは歓迎すべき状態だと考えております。ただいまの段階は、イラン議会が提示しております条件が具体的にどのようなものであるかということにつきまして、アメリカ側がそれを正確に把握をしようと努めておる段階かと存じます。また仮に把握をいたしました後、その条件を実現いたしますために、アメリカの国内法とどのような関係に立つかといったような問題も、これから解決されなければならない問題だというふうに承知をいたしておりますが、しかし、このようなイラン議会の決定が行われましたことは事態の一歩進……
○宮澤国務大臣 そういう質問が記者会見でございまして、私はそのとき、奥野法相が法務委員会でどのように言われましたか詳細に聞いておりませんでしたので、詳しく聞いていないと述べましたところ、質問の記録によりますと、奥野法相が法務委員会で靖国神社の公式参拝は憲法二十条に違反しないと発言されたが云々、こういう質問に対して、私は、それは詳しく聞いていない、こういう答えをしておりまして、もしそういう発言をされたとすればどう考えるか、こういうことでございますから、それは先ほど法制局長官からお答えをいたしましたとおり、この辺は政府としては疑わしきは避けた方がいい、こう考えておるわけでございますから、仮にそうい……
○宮澤国務大臣 ただいま御指摘になりました私の発言でございますが、これは十一月十七日の衆議院の議院運営委員会の理事会に出席いたしました際にございました問答でございます。したがいまして、御承知のように理事会でございますので、正式の議事録といったようなものがなく、また御質問あるいは答えも幾らか正式の委員会よりはインフォーマルになっておりますことは御了解いただきたいと思います。 それで、お尋ねの第一点は、いわゆる政府の見解について法務大臣は同意をしておられるかどうかという点でございました。この点は、あらかじめ法務大臣にも見解をお示しして御同意を得ておりますと申し上げました。 それに関してお尋ねの……
○宮澤国務大臣 午前中の予算委員会における法務大臣の終戦から昭和二十七年までのわが国の主権または施政権の所在云々の発言は適切を欠き、かつ、重大な問題でございますので、この際、政府の見解を申し上げます。
占領下のわが国は、日本国の主権の上に連合国最高司令官の権力が存在しており、したがって、主権の属性である最高性が損なわれていた状態であると政府は考えております。
【次の発言】 どうも失礼申し上げました。
齋藤前厚生大臣の問題が明らかになりましたときに記者会見で質問を受けました。その際、私は二点を申しましたわけでございまして、一つは金銭を受けられたことが職務権限に関係があるかどうかという点、もう……
○宮澤国務大臣 ただいま、いわゆるゼロリストは鈴木内閣の政策であるかというお尋ねのように承りましたが、これは予算編成作業上に設けられたいわば一つの仮説であろうと考えております。こういう場合にはこうなるという一つの仮説を設けておるものと考えておりまして、これ自身は何ら政策ではないというふうに理解をいたしております。
【次の発言】 仰せのとおり、私、外務大臣でございました。
○宮澤国務大臣 わが国が防衛につきまして最善の努力を尽くしていることは、私は疑っておりません。しかし、その努力のスピードが必ずしも外国、この場合アメリカから見て満足のいくものでないかもしれない、そういうことは私はあり得ることだと思います。けれども、これはわが国として最善を尽くしている限り、別にわれわれとしてはそのことを恥ずかしく思う必要はない、最善を尽くすことが大事なのであると考えております。 問題は、そのときに私が世界情勢の認識、ことにソ連を中心とする自由主義国家群に対する脅威について日米間の認識に差があるかないかということについて、大きくないかもしれないが認識の差があるというふうに解釈さ……
○宮澤国務大臣 衆議院委員会先例集第四章第二節に「決算等の審査」云々とございます。これをお指しになっていらっしゃると思いますが、もとよりそういう考えでございます。
【次の発言】 院の御意思が確定いたしますれば、もちろん政府といたしましてはそれに沿いますために最善の努力をいたさなければならないと思います。
【次の発言】 院の御意思に最善を尽くしまして沿う決心でございます。
【次の発言】 ちょっと過去のことをつまびらかにいたしませんので、調べまして、いずれお答えを申し上げます。
【次の発言】 その考えに変わりございません。昨年の十一月にそのようにお答えいたしまして以来、微力ではございますが、実はい……
○宮澤国務大臣 本件ははなはだ行き届きませんでまことにどうも申しわけないと思っておるわけでございます。私としては、国会の御意思もありますので、会計検査院法の改正ということについて政府部内で調整をいたしまして、改正法案を国会に提出いたしたいという努力はやはり続けなければならないと思っておるわけでございますが、同時に、御決議に、法の改正の是非を含め会計検査院の機能を強化云々とございますので、法改正によらずして機能を強化するということもまた一つ求められていることである、そこで自民党の政務調査会長のもとに関係者にお集まりを願って、このような国会の御決議になっておるのでやはり自民党としても具体的に考えて……
○宮澤国務大臣 先ほど通産大臣が答弁されましたとおり、通産大臣を中心にいたしまして十分に後のことを考えてまいらなければならないと思っております。
【次の発言】 具体的に町内の情勢、有権者がどういう気持ちで投票したかというようなことを存しませんので、軽々に批判はできないと思います。ただ、それが原子力発電との関連においてという種類のお尋ねでございましたら、これはわが国にとりまして原子力発電は何としても大切なものでございますから、安全措置を十分にやって国民の理解を得ながら施策を進めてまいらなければならない、私はそう考えております。
【次の発言】 詳しい町内の事情がわかりませんので、どういうふうに考え……
○宮澤国務大臣 電電公社の経営委員の人選についてのお尋ねと存じます。法律に基づきまして大切な権限と責任を持っておるのが経営委員でございますが、最近就任された後に辞任されるようなケースがございました。大変残念なことでございまして、今後人選をいたしますに当たりましては十分慎重にいたさなければならないということを反省いたしております。
○宮澤国務大臣 懇談会が設置されました直接の動機と申しますと、実は、もう御案内のことでございますが、昨年の末にいわゆる個人年金を創設するということを決めました際に政府と自民党の合意に端を発したわけでございまして、個人年金を発足させるということは、これはことしの九月からを目途にすることになっておりますけれども、このことに関して、民間がやっているところの業務に官が新たに進出することには問題があるという意見が政府部内に一方にございました。そういうこともございまして、そのあたりをどういうふうに考えたらいいのであろうか、あわせまして、今後の金利の決定はどのようにあるべきかといったようなこともひっくるめま……
○宮澤国務大臣 おっしゃいますことはまことにごもっともなことだと思います。そういう申し合わせがあるということを私承知いたしておりません。
【次の発言】 政府といたしまして、十分に国会の御審議に御協力ができるように、万全の態勢をとりたいと存じます。
【次の発言】 この懇談会の場合には、問題が長いこといろいろな観点から論じられまして結論が出ておりませんので、有識者の方々、中立的な方々から御意見をひとつ総理大臣として聞いてみよう、そういう意味でお願いをしたものでございます。
【次の発言】 このたびのこの懇談会は、組織法等の規定に基づいたものではございません。
○宮澤国務大臣 米国大統領がわが国の首相との会談に先んじて約束に従って中間報告をされたこと、その誠意は私としては評価をいたします。 なお、この報告そのものについての考え方、見方でございますが、報告そのものが述べておりますように、これは中間のいまの時点における判明した事実の説明であって、報告が完結する時点において幾つかさらにこれにつけ加える、あるいは変更を加えなければならないことがあるかもしれないと書いてございますように、基本的に中間的な暫定的なものである、こういうふうに解釈すべきであろうと思います。 なお、どの点が突合せず、どの点が矛盾があるかというようなことにつきましては、私専門家でござ……
○宮澤国務大臣 共同声明の作業が非常に早い段階から進められておったのではないかというお尋ねでございます。私もつまびらかではございません。つまびらかには外務当局から御説明をいたすべきだと思いますが、しかしそうであろうと想像いたします。と申しますのは、鈴木・レーガンの日米首脳会談は、いろいろな首脳会談がそうでございますように、やはり首脳会談が行われるというそのこと、あるいはその時点を目指しまして、それまでの両国間のいろいろな懸案あるいは問題等々を処理しておこう、首脳会談というものはそういうような意味の効用をも持つものでございますので、いわば何と申しますか、たまった仕事を一つ片づける締め切りと申しま……
○宮澤国務大臣 ただいまのところ、まだ具体的に考えておりません。しかし、ただいまの御意見もございますので、少し検討させていただきます。
【次の発言】 私から申し上げます。
簡単に申しますと、わが国の憲法のもとでは、何人も自己の意に反して苦役を受けたり何かをしろと言われることはない。大原則でございます。しかし、公共の福祉との関係では、一定の場合にこれがあり得るということを十三条で述べております。その次に、わが国の憲法の全体から見て、公共の福祉のために徴兵制を行うというようなことはあり得ないことであろう、それが結論になっております。
したがいまして、第一に、小宮山議員のお尋ねに対しては、わが国……
○宮澤国務大臣 十八条に触れましたのは、法制局長官が御説明申し上げたとおりでございますが、多少、法律的に完璧を期そうと考えました余り、いろいろな意味で意図しない解釈を生むようなふうに思いますので、今後どういたしますか、その点を再検討させていただきます。
○宮澤国務大臣 この問題につきましての今日までの経緯は、ただいま大出委員の御指摘になりましたとおりでございます。そして、昭和四十五年に大出委員のお尋ねがありまして、当時の高辻法制局長官が、どの条文ということになれば多少論議がございますけれども、十八条あるいは十三条、こういうふうにお答えいたしましたことも事実でございます。昨年、政府が質問書に対しましてお答えをしたその中で十三条、十八条を引用いたしましたのもそのような経緯を踏まえてのことでございまして、法律的に申せば、まずこれが完全な答えと申しますか、いままでのいきさつをも踏まえた正式なお答えであることは間違いないと思います。 それで、及びこの……
○宮澤国務大臣 奥野法務大臣に直接伺ったわけではございませんが、いまのいいように云々ということ、法律というものは、憲法はもとよりそうでございますが、ある程度抽象的に書いてございます。しかし、世の中は具体的にいろいろなことで変化をしてまいりますから、そういう抽象的に書かれたものをその限界の中において、具体的に変化していく世の中にどういうふうに適用していくか、そういう意味のことを言われたものと思います。 八三年の選挙云々につきましては、これは私から申し上げることではないと存じます。
○宮澤国務大臣 統幕議長の真意はわかりませんが、ただいまおっしゃったことだけからは、徴兵は合憲であるというふうに言っておるとはとれません。
【次の発言】 それはその中にも出てまいりますように、たとえば憲法十八条との関連について話が進んでいくわけですが、そういうことを頭に置いて発言をされたものと思いますので、確かに一つは政策の問題でありますが、一つは憲法の問題であると思います。
【次の発言】 そうではないのだと思います。つまり、徴兵制というものは憲法のもとで認められておらないということは、政府は長く以前から言ってきたわけでありますが、その後になりまして、ことに最近、それならば憲法何条に照らしてそ……
○宮澤国務大臣 この問題につきましてはいろいろ努力をいたしておりますものの、実績が上がりませんでまことに申しわけないと思っております。私の前任者であります伊東官房長官も、昨年、関係各省を呼ばれて非常に努力をされたわけでございますが、論点は御存じでございますから省略をさせていただきます。 私自身また、就任いたしましてから努力をいたしてまいりましたが、ただいまのところ、会計検査院側と各省庁とを両方ともに満足させるような法の改正案を得るに至っておりません。実は昨年の暮れになりまして、新しく会計検査院長が就任をされました。私のところへお見えになりまして、自分としては各省庁側の行政経験もあるので、自分……
○宮澤国務大臣 憲法第九条がわが国の自衛権を否定しておらないこと、第九条二項が保持を禁じている戦力は自衛のための必要最小限度を超えるものを言っておるのであるというようなことにつきましては、先ほど防衛庁長官が答弁をされましたが、これが政府の正式の見解でございます。 先ほど質問に答えられました二、三の閣僚の中から、この九条のこのような解釈をめぐって国民の間にいろいろ疑義がある、したがって解釈を非常にはっきりしてもらうか、あるいはそれが不可能な場合にもっとはっきりこれを書いてもらうか、そうしないと自衛隊に対する国民の支持というものについてやはり自衛隊の士気に関係のあるような状況になりはしないかと心……
○宮澤国務大臣 あらかじめ御通告がございましたので調査をしてもらいましたところ、国家公務員、地方公務員、公共企業体職員の各共済の整理資源は、昭和五十四年度におきまして一兆三百七十八億円、五十五年度におきまして一兆一千七百五億円の由でございます。
なお、詳しくは主計局の方から、場合によりましてお答えをさせていただきたいと思います。
【次の発言】 この問題は、以前から小渕委員から御指摘があり、また私どもも政府部内で何度か問題意識としてはぶち当たっておる問題でございます。すでに関係閣僚からお答えがあったかと存じますが、御承知のように、また先ほど御指摘になりましたように、しょせん自分の国は自分で守ら……
○宮澤国務大臣 総理がそのように答弁をされたと私も記憶をいたしますが、鈴木内閣としては日本国憲法を改正する考えを持っていないので、したがって、閣僚としてこの条項が現実に不適当あるいは不適切であって、当面の政治課題としてこれを改めることがどうしても必要であるというふうに主張されるお立場の閣僚がおられるとすれば、それは自分の内閣の方針と異なるので、あくまでそういう御主張を貫かれようとするならば、それは閣外においてやっていただくしかない、こういう意味であろうと考えます。
【次の発言】 前後どのような状況において言われましたか、はっきり記憶をいたしませんが、申し上げたことの意味はただいまのような意味で……
○宮澤国務大臣 戦争から生まれました犠牲につきまして、政府としても国会の御同意を得て、何がしかの償いをする措置を過去長い間やってまいりましたが、しかし戦争から生まれました犠牲の深さ、広さを考えますと、とうてい完全に償うということはできないほどのものでございますので、しょせんは国民の一人一人の立場でこれを受けとめていただかなければならないという感じがいたしております。 したがいまして、そのような認識のもとに、かつて昭和四十二年でございますが、引き揚げ者に特別交付金を出します措置をいたしましたときに、政府と与党との間で、本件措置をもってあらゆる戦後処理に関する諸措置は一切終結したものとするという……
○宮澤国務大臣 御指摘のように、八つの制度がみんな違った沿革、目的を持っておりますから、まちまちになりがちでありまして、本来的には、主管の各省庁が余り合理的でない格差は直していってもらうというのが現実的な方法だと思いますが、米沢委員の言われますように、それも必ずしもなかなかうまくいっていない。そういうことで、公的年金関係閣僚懇談会というものを持ち、また、その下部機構に連絡調整会議をやっておるわけでございます。 それで、私の聞いておりますところでは、昨年一月及び二月にこの閣僚懇談会を開いておりまして、その中で「公的年金制度の均衡ある発展について」ということについての懇談会の申し合わせをいたして……
○宮澤国務大臣 先ほどからお話を承っておりましたので、問題になっております点はよく御調の中から読み取れるわけでございますが、先刻郵政大臣も言われましたように、いわゆる民間の側で特殊法人にいた人々の能力なり経験なりをぜひ活用したいという場合が実際の場合しばしばあるであろうと思います。したがって、問題を一般的にどうと、あるいは規則でもってこうというわけになかなかいきかねるのではないだろうか。要は、関係者が気をつけまして公正でないようなことが行われないように注意をするということに尽きるのではないかと考えております。
【次の発言】 政府あるいは政府関係機関のそういう責任ある人々が常に公正に業務をやって……
○宮澤国務大臣 二・二六事件が起こりましてからまだわずかに四十何年でございますので、長い厳密な意味での歴史の展望においてこれをどう考えるかということにはいろいろ議論があろうかと思います。しかし、ただいま大原委員が御指摘になりましたような経緯、そのもとに今日のわが国憲法がつくられ、そして新しい日本をわれわれが築きつつある、そういう御認識、私は、基本的に大原委員のおっしゃったことに異存はございません。そのように考えます。
【次の発言】 ただいま厚生大臣が私の立場についても御説明くださったわけでございますが、率直に申しまして、この八つの年金、各省を通じまして統一した一つの考え方等々、大原委員の言われ……
○宮澤国務大臣 この問題は、国鉄再建の見地から欠かせない措置でございますが、同時に、地方の住民から申しますとまことに大きな出来事でございます。国鉄あるいは国鉄財政もさることながら、地方住民の立場もきわめて大事に考えなければならない問題でございますので、したがって、国鉄あるいはいまの国鉄という見地からはこれは手放さなければならないといたしましても、地方として何とかこれはやはり置いておきたいと考えることは十分あり得ることであって、その場合には、ひとつみんながそれを支援してそういう体制をつくれるようにしようではないか、こういうことを考えておる、それが第三セクターといったような考え方であると思うのでご……
○宮澤国務大臣 私が申しましたのは、この八項目提案なるものは八月八日であったかに現地の新聞で報道されたもので、厳密にどういうものであるかということは別として、一応そういう内容として考えると、これからわれわれが物を考えていく上での仮説になり得るものであると考える、こういう言葉を使いました。その仮説という言葉が、新聞によってはたたき台というふうにも表現されておりますが、私の使いました言葉は仮説という言葉でございます。
【次の発言】 これから関係者が物を考えていきます上の手がかりになるものだと考えております。
【次の発言】 というものとしてわれわれが読みました八項目は、われわれが考えておりますこと、……
○宮澤国務大臣 間違いございません。
○宮澤国務大臣 私の承知いたしておりますところでは、防衛庁とアメリカ国防省との会談におきまして、防衛技術の日米間の交流につきまして、従来いわばアメリカから日本へという一方的な技術の流れでございましたものを、日本も非常に技術的にいろいろ研究を進めてきておるので、何かもう少し相互的なものに変えてはくれないだろうかという一般的なアメリカ側の期待がある、そういう表明が行われている由でございます。しかし、それが特定の技術あるいは何をどうすることを希望するという具体的なものではございませんので、したがいまして、ただいまの段階で政府として何かの結論を出したということはございません。 それから、ただいま御指……
○宮澤国務大臣 政府といたしましては、仲裁裁定が公労法十六条の予算上、資金上可能であるとは必ずしも言えないという判断のもとに、国会の御判断にお任せを申し上げて議決をいただきたい、こう申し上げておるわけでございまして、ただいまの段階で客観情勢にまだ変化があったとは考えておりませんので、議決をお願いを申し上げたときの状態そのままで御判断を仰いでおる、こういう状況でございます。 お尋ねの点は、いろいろな意味で政治的な要素にお触れになったかと存じますが、政府といたしましては、議決をお願い申し上げたそのときの判断はそのままただいまも持っておるということでございます。
○宮澤国務大臣 これからのことでございますので、詳しく存じませんけれども、わが国の非核三原則はもとよりどういう場合にも原則としてわれわれは持っておるのでございますから、それに抵触するものは認められない、当然のことと思います。
【次の発言】 問題の基本は、わが国が非核三原則を持っているということ、そしてアメリカはわが国のその原則についてよく理解をしておって、信義誠実の原則に基づいて事前協議をしてこなければならない、こういうことが基本でございます。したがいまして、将来いろいろな兵器ができて、いろいろな対応が生まれると思います。いまおっしゃいました、いまも御説明申し上げましたように、核、非核両用の場……
○宮澤国務大臣 特殊法人の業務は、本来国が行ってもいいような公的な性格のものが多うございますので、そういう意味で国家公務員の経験のある者が役員になるということは意味のないことではないと思いますけれども、しかしいわゆる民間各界から有識者をできるだけ採るということも大事なことでございます。 そこで、五十四年の十二月に閣議了解がございまして、国家公務員からの就任者を常勤役員の中で半数以内にとどめるようにこれからだんだんしていこうということがございまして、その後少しずつ割合が減っております。ただいままだ五六%ぐらいのようですが、しかし漸減はしております。そういう目標を立てて実現してまいりたいというこ……
○宮澤国務大臣 給与関係閣僚会議等において、この国会では御審議を願わないというようなことを決めた事実はございません。大蔵大臣は以前から、税収の見積もり、経済情勢の推移について早い時期にはむずかしいということを実は言っておいでになります。それはそのとおりであろうと存じます。他方でまたしかし、たとえば災害、台風等々、かねて予見しておりませんでしたようないろいろな経費がどのぐらいあるかといったようなことは、一応税収とは別にある程度時間が進んでまいりますとわかる要素もございます。それと予備費の関係等との問題がございます。 したがいまして、大蔵大臣のお立場はそれとしてよくわかっておりますが、給与関係閣……
○宮澤国務大臣 明日、給与関係閣僚会議を開きまして、この問題の検討の続きをいたしたいと考えております。その結果、最終的な結論が出るかどうかということのお尋ねでございますが、いろいろな財政需要、新しい財政需要等につきましては、災害などかなり見当のついてきたものもございますけれども、税収の見通しの方がまだその段階でしっかりいたさない。どうもどっちみちあんまり芳しくない感じはいたしますが、それにいたしましても、明日ではまだなお見通しが困難だということになるのではないかと思います。もしそうでございますと、あるいは明日結論を出し得ないということになるかもしれないと存じております。
○宮澤国務大臣 記者会見における問答と思います。質問の機会は、労働団体において、政府が完全実施しないときにはILOに提訴をする御用意がある、そういうことが質問の主題でありまして、そういう質問がございましたから、私は、これは政府が給与関係閣僚会議で誠意をもって検討していることであって、まだ結論が出ておる問題ではない、こう申しました。仮にそういう結論が、つまり不完全という結論が出て仮にILOに提訴になったらどう考えるか、こういうたくさんの前提があってのことでございまして、給与関係閣僚会議の結論が全然出ておりませんから、正式にはILO云々ということは実は話題にはなり得ないわけでございます。
○宮澤国務大臣 一般的に、原子炉が外からどれだけの力、攻撃が加えられた場合に、ただいま高沢委員の言われましたような災害に至るかということを、私は十分には存じておりません。一説によりますと、相当大きな力、原子力に近い力の破壊力が加わりませんといまおっしゃったような事態にはならないということを申します学者もおります。 しかしいずれにしても、これは私はよく存じませんことですから、それを高沢委員の言われるようにそういう危険があると考えまして、わが国の場合でございますと、最小限度の自衛力を持ち、またアメリカと安全保障体制をとって外国からの攻撃を受けないような備えをしておるわけでございますが、何よりも憲……
○宮澤国務大臣 この問題はNPT条約を御審議願いましたときにも当委員会においていろいろ御議論のあったところでございますが、結局、核保有国自身もいろいろな意味で自制をしなければならないということは当然でありまして、この条約がそれについて直接何かを定めておりませんでも、核保有国自身として核保有国の間において核兵器のいわば使用、製造、実験等について自粛をしていかなければならないという、そういう務めを持っておるというふうに私は考えておるわけであります。 ただ、それはまた道徳的な務めばかりではありませんで、すでに現在核兵器そのものがいわゆるオーバーキルの状態になっておるということはすべての人が知ってお……
○宮澤国務大臣 別段厳密な意味で内政干渉ということを言われたのではないだろうと思います。
【次の発言】 正式に言われたわけでもなく、厳密な意味で言われたのでもないというふうに私は考えています。
【次の発言】 何か公式の場で閣僚が正式に発言をしたというふうにお考えのようでございますけれども、そういうものではございません。
【次の発言】 第一の問題につきましては、先ほど政府委員から日中共同声明、日韓コミュニケについて説明を申し上げたとおりでございまして、ああいう共同声明が出るに至りました両国間の真剣な討議の結果としてあのような文言になりましたことは先ほど御説明申し上げましたとおりでありまして、この……
○宮澤国務大臣 ただいま御決議のありました会計検査院の検査の充実強化につきましては、政府といたしまして、会計検査の実が上がるよう、今後も協力をしてまいりたいと存じます。
○宮澤国務大臣 昭和五十四年度における内閣所管の一般会計歳入歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 内閣主管の歳入につきまして、歳入予算額は一千二百五十四万円余でありますが、収納済み歳入額は一千四百二十四万円余でありまして、歳入予算額と比較いたしますと、百七十万円余の増加となっております。 次に、内閣所管の歳出につきまして、歳出予算現額は百億九千九百三十八万円余でありまして、支出済み歳出額は九十四億一千七百九十七万円余であります。 この支出済み歳出額を歳出予算現額に比べますと、六億八千百四十万円余の差額を生じますが、これは人件費等を要することが少なかったため、不用となったも……
○宮澤国務大臣 国家行政組織法第八条に基づき、附属機関として法律で設置されております審議会等は、全体で二百十二、その委員定数は約五千六百人だそうでございます。
【次の発言】 臨時行政調査会は、設置法にもございますように、わが国の行政を全般的に改善するという、御指摘のようにそういう大局的な立場からの改善を実現するために設けられたわけでございますから、仮にその個別分野を検討対象にするにいたしましても、行政全体の立場に立った総合的見地から簡素化なり合理化なりを政府に対して答申をされることが期待されておるところだと思います。しかし、ただいま御指摘のように、具体的なところに仮に入るにいたしましても、それ……
○宮澤国務大臣 ただいま防衛庁においていわゆる五六中業等の作業をしておられるわけでございますが、私の承知しております限りでは、各年度の防衛関係費がGNPの一%を超えないことをめどとしておるところの昭和五十一年十一月の閣議決定については、防衛庁として現在のところこれを変えてもらう必要はないと考えておられるというふうに私は承知をいたしております。 総理がせんだって参議院の内閣委員会において答弁をされましたことの趣旨は、したがいまして政府として昭和五十一年に決定いたしましたその方針をこの際改めるということを考えているわけではないということが基本でございますが、たまたまわが国の長期計画でございます七……
○宮澤国務大臣 結論から先に申しますと、昭和五十一年に決定をいたしましたいわゆるGNP一%を超えないという閣議決定は、ただいま変更する必要はないと考えております。
【次の発言】 このたびの五六中業におきましては、いわゆる正面装備については見積もりをいたしておるわけでございますけれども、それ以外の後方経費あるいは人件糧食費等々は詳細な見積もりをいたしたわけではございません。したがいまして、トータルとしてどのぐらいになるかということは必ずしも正確な見積もりを持っておりません。他方で、GNPそのものが流動的でございますことは、榊委員の御承知のとおりでございます。したがいまして、両方の要因からGNPの……
○宮澤国務大臣 今朝、私まだ外務省から十分話を聞いておりませんので、ただいまの点、詳しいことがもしございましたら外務省の政府委員からお答えをしたいと思いますが、何分にもきわめてむずかしい問題でございますし、また体制の違う国々にとってわが国の仕組みというものがわかりにくい点もあろうかと存じますが、政府といたしましては、とにかく最善を尽くしたと考えておりますので、その誠意は評価してもらえないものかなということをひそかに考えておりますが、具体的な反応につきまして、ちょっと私まだ申し上げる報告を受けておりません。
【次の発言】 ただいまアジア局長が御報告を申し上げたとおりといたしますならば、われわれと……
○宮澤国務大臣 お答えいたします。防衛庁長官の見解は内閣の見解でございます。
【次の発言】 防衛庁長官の見解は内閣の見解でございます。
○宮澤国務大臣 五十一年の二月、三木内閣のときに、政府がいわゆる三原則を敷衍いたしました際には、技術という問題についての意識が欠けておったようでございまして、五十一年の六月に、国会におきまして、当時の通産大臣にお尋ねがございまして、そのときに技術の問題についてお答えをしておるのが初めてのようでございますので、そのように申し上げました。
【次の発言】 その点につきましては、昨年も実は坂井委員が御指摘になっておられる点でございますが、確かに、五十三年の四月一日から外為令の改正がございまして、技術輸出につきましても許可制にいたしました。それより以前は標準外決済による許可の対象であったわけでございます……
○宮澤国務大臣 昭和四十八年の最高裁大法廷の判決は、基本において、公務員の労働基本権の代償としてこういう制度が設けられたのであるから、基本的にはこれを、いわば勧告を誠意をもって政府が実施をしなければならない、それが考え方の基本であるということはこの判決に述べられておりまして、それがもとになりまして、さて、しかし判決は、最後の方で、裁判官数人の方の補足意見として「当局側が誠実に法律上および事実上可能なかぎりのことをつくしたと認められるときは、要求されたところのものをそのままうけ容れなかったとしても、この制度が本来の機能をはたしていないと速断すべきでない」、こう述べておられますので、その点を私なり……
○宮澤国務大臣 ただいまの楢崎委員お尋ねの点は、何分古いことでございますが、関係各省庁動員いたしまして事実を調べまして、調べがわかり次第御報告をいたします。
【次の発言】 事柄の性質上、そう短時間で調べができるとは限りませんので、その点だけは御了承を願いたいのです。
【次の発言】 先ほど楢崎委員からお尋ねのございました韓国軍機のわが国への飛来の件でございますが、関係各省庁の関係書類の保存期間との関係がございまして、非常に昔のことでございますので関係の書類が保存されておりません。調査に困難を来しております。しかし、関係者等々に聞き出す方法があるかないか等々、なお研究をさせていただきまして、その結……
○宮澤国務大臣 この問題につきましては政府も山田委員と同様に問題の非常に重要なことをよく感じておりまして、そのゆえに総理大臣の施政方針演説におきましても、昨年も今年もこの来るべき高齢化社会についての問題の提起を行っておるわけでございます。政府といたしまして、非常に大きな問題で御指摘のようにむずかしい問題でございますが、総合的に将来を踏んまえて考えていかなければならない問題であると存じております。また、国会におかれましてどのようにお考えでございますか、これは国会で御決定になることと存じますが、政府といたしましても、この問題については将来を展望して各省庁一緒になりまして総合的に検討いたさなければな……
○宮澤国務大臣 最近になりまして米国が非常に防衛努力を急ぐようになりましたことの背景には、武藤委員がもうよく御承知のとおり、ベトナム戦争、ウオーターゲート等々で米国にいろいろ迷いがございました間に米ソ間のバランスというものがかなり変化し始めている、こういう認識があることは仰せのとおりだと思います。そういう意味では、国際情勢、技術変化等々に対応しなければならないという一般論は、私もそのとおりと存じます。 ただ、わが国の場合には、御承知のとおり、いまわれわれとして達成したいと考えておりますのは、基盤的な防衛力を整備をしたい、「防衛計画の大綱」を達成したいという考え方でございますので、まずこれを達……
○宮澤国務大臣 政府はぜひそういたしたいという希望を持っておる、及び意思を持っておるというふうにおとりくだすって結構でございます。
【次の発言】 少し補足して申し上げることをお許しいただきたいと思います。
防衛庁長官が言われますとおり、きわめて異例な事態が生じましたので、それを打開するために、きわめて異例の措置を決心したという長官の答えでございます。それに対しまして大内委員は、そうすれば、この予算は執行不能になってもいいのか、そういう気持ちであるかということを再三お尋ねになり、防衛庁長官は、政府としてはそうならないこと、すなわち年度内に執行できるようになることを心から望んでおりますということ……
○宮澤国務大臣 ただいま関係閣僚からお答えがございましたように、海上輸送が安定して平和のうちに確保されているということは、わが国のような国にとっては先ほど市川委員も御指摘のように最も大切なことであります。それが現に平和のうちに安定的に確保されているということは、実は大変な各方面の努力の結果であって、まず基本的には世界が平和であるということから始まるわけでございますけれども、決して無為にしてそのような安定と平和が確保されているのではない。わが国ばかりではありませんけれども、各国のそういう努力の結果であるというふうに考えておるわけでございまして、何もしていないということではない。ドラマチックなこと……
○宮澤国務大臣 内閣といたしまして、ただいま御指摘になりましたような態度で臨むべきものと存じます。
なお、先ほど世耕大臣が自治大臣並びに国家公安委員長として言われましたこと、これも内閣としてそのように考えております。
【次の発言】 政治資金に関します倫理の問題につきましては、先ほど世耕国務大臣が御答弁になられたとおりであると存じます。そういうことがきちんと守られます限り、企業の献金であるからといってそれが悪であると直ちには私は断定できないと考えております。
【次の発言】 この問題には長い経緯が御承知のようにございますが、ごく最近だけを申しましても、大平総理大臣が昭和五十五年の二月に、何とか会……
○宮澤国務大臣 私の理解をしております限りでは、森美秀氏の私案と申し上げましたのは、正式には党の議を経ていないということを申し上げたわけであって、そのことは全く個人の、党に関係ない案だという意味ではございません。そういうふうには考えておりません。その証拠といたしまして、いま党内でこれを議論しております委員会、その竹下委員長自身が、六項目については各党の間で事実上合意をしているという認識は自分は持っている、こう申しておりますので、そこで明らかと思います。
【次の発言】 党議を経ていないという意味では、私案と申し上げるのが正確であるかもしれないが、そのときに実際話になりました六項目というものは、い……
○宮澤国務大臣 ただいまおっしゃいました金額、そのとおりの金額が報償費として五十五年、五十六年、五十七年度同額でございますが、計上されております。その予算、報償費のところに説明がございますけれども、その意味は、報償費は、国が国の仕事を円滑に推進するために、状況に応じて最も適当と考えられる方法で機動的に使用されるべき経費でありまして、一国の総理として、広く内政、外交の円滑な推進を図る上において、これに関する協力、努力、功労に対し、あるいはそれらを促すため、望ましいと思われる場合において、状況に応じて支出される経費というふうに承知をいたしております。
○宮澤国務大臣 昭和四十二年度経済企画庁関係の予算及び財政投融資計画につきまして、その概要を御説明申し上げます。 総理府所管一般会計歳出予算のうち、当庁関係の予算の総額は三百十七億四千四百七十四万円でありまして、前年度予算額二百六十六億一千一百六十四万円に比較いたしますと、五十一億三千三百十万円の増額となっております。これを予算の主要経費別に区分いたしますと、公共事業関係費以外の経済企画庁一般の経費では二十七億八百三十二万円を計上しておりまして、前年度予算額に比較いたしますと、四億七千八百七十五万円の増額となっております。これに対しまして、公共事業関係費では二百九十億三千六百四十二万円を計上……
○宮澤国務大臣 従来から、木曽川の系統では木曽川総合用水、三重用水、それから長良川河口せき、その三つの仕事をやっておるわけでございます。それの関係の予算も本年度も計上されております。で、中部圏開発整備計画が今後できてくるわけでございますが、大体私どもは、この従来の仕事をそのまま進めていくということが、できてくるであろう計画の線におそらく沿っているであろうと考えておるのでございますけれども、もしそうでないときは、それに対応して調整をいたさなければなりませんが、おそらくはやはりこの三つの仕事を進めていくということが基本ではないか、そう思って従来やっておりますし、今後もそうしたいと思っておるのであり……
○宮澤国務大臣 わが国の地域開発を考えてまいります上で、東北は非常に大きなむずかしい問題を持っておると考えております。 全体を見ますと、まず一つは北海道、東北、それから山陰地方、南九州、ここらあたりが地域開発の非常にむずかしいところであろうと思いますが、その中でも、山陰は山陽との関係で道路政策等を適当にいたしますと開発の方法があると思いますし、南九州は北九州との関係がつけられると思いますけれども、東北については何か特段のことを考えなければ、これというしっかりした開発のプログラムが立たないというのが実情であろうと思います。 それで、昨年東北各県の知事会が提言をされたわけでございますが、私、当……
○宮澤国務大臣 昭和四十三年度経済企画庁の予算及び財政投融資計画につきましてその概要を御説明申し上げます。 総理府所管一般会計歳出予算のうち当庁関係の予算の総額は、三百三十五億百八十三万円でありまして、前年度予算額三百十九億八千五百九十七万円に比較いたしますと、十五億一千五百八十六万円の増額となっております。 これを予算の主要経費別に区分いたしますと、公共事業関係費以外の経済企画庁一般の経費では二十九億七千四百七十二万円でございまして、前年度予算額二十六億六千九百九十三万円に比較いたしますと、三億四百七十九万円の増額となっております。 これに対しまして、公共事業関係費では三百五億二千七百……
○宮澤国務大臣 昭和四十五年度の通商産業省関係予算案及び財政投融資計画の説明は、お手元に差し上げてありますが、要点のみ簡単に御説明申し上げます。 昭和四十五年度の通商産業省所管一般会計予定経費要求額は、九百七十三億円でありまして、前年度予算に対して五十七億円、六・二%増となっております。 次に、重点事項別に内容を御説明申し上げます。 第一の柱として掲げました経済の国際的展開につきましては、経済協力の推進をはかるため、発展途上国一次産品開発輸入促進事業を拡充するとともに、新たに資源開発協力基礎調査を実施する等、三十一億円を計上しております。 次に、貿易の振興と海外投融資の促進につきまして……
○宮澤国務大臣 きわめて大切な問題を御指摘になったと思うのであります。御指摘のようにニューギニアは、かりに資源だけの問題を申しましても、森林あるいは鉱物、水産等々非常に大きな資源を持っておると思われます。また、そういう目先の問題を離れましても、これらのいわば未開の地域に対して地元の発展のためにわが国民が出かけて行って仕事をするということは、きわめて有意義なことだと考えます。 そこで、私どもといたしましては、当該土地の主権国あるいは国連信託統治の受託国、いずれにいたしましても豪州でございますが、政府と緊密な友好的な関係のもとにそういう仕事が進められますならば、これはわが国にとってきわめて意義の……
○宮澤国務大臣 従来概してそういう傾向にあったと思います。
【次の発言】 これは非常にいろいろなおもしろい問題を含んでいると思うのでございます。いま棒鋼、中型形鋼は別にすると言われましたから、そういうこまかい分析をやめまして考えますと、確かに生産は倍になっておる。しかしそのための生産コスト、ことに限界のほうの生産コストというものは、工場建設のコストはどうしても新鋭なものほど高くなっておると考えざるを得ませんから、そういうものが価格の中に持ち込まれて、十分償却されるまでは、それが価格を上昇させるほうに立ち向かうケースがあり得るわけでございますが、これはしかし私が一方的に申し上げるごとは実はいかが……
○宮澤国務大臣 御指摘のように、わが国の場合、低硫黄原油は現在総需要の一割ぐらいしか得られておりませんで、ことに最近米国で非常に低硫黄原油の需要が出ましたことと、リビア等の御承知の問題もありまして非常に逼迫しております。今後とも入手にはできるだけの努力をいたしますけれども、やはり重点といたしましては、同時に直接、間接の脱硫ということに力を注がなければならないと思っております。幸いにしまして石油精製設備は許可事項になっておりますので、その許可との関連におきまして脱硫設備をふやしてまいりたい。 昨年、総合エネルギー調査会の低硫黄部会というものを設けまして、一年研究をしてもらいましたが、昭和四十八……
○宮澤国務大臣 とりあえずカドミウムが非常に健康に直ちに害がございますので、行政をまずそこから始められるということと承っております。御指摘のように、順次銅にも及ぶのであろうと思っておりますし、私どもそれに反対をしたとか、そうあっては困るということを申したことはございません。
【次の発言】 昨日も企業の公害管理体制についてお尋ねもございましたけれども、やはり企業というものが公害に対してもっと関心を持たなければならない。企業の意思を決定する機関であるところの株主総会においてもしかりと考えます。
【次の発言】 これは昨年、総合エネルギー調査会の低硫黄部会というものをつくりまして、長いことこの問題を研……
○宮澤国務大臣 まことにごもっともな御指摘であると考えております。総合エネルギー調査会におきまして、御承知のように、昭和四十二年に一応の需給見通しを出したわけでありますけれども、その後今日まで数年たちまして、需要の側においても、供給の側においても、いろいろな意味で非常に多くの変化がございました。したがって、昨年一応中間の見通しのようなものを総合エネルギー調査会で立てましたけれども、これはむしろ算術のようなものでありまして、現状をもってプロジェクションを行なえば、昭和六十年にはこのぐらいなエネルギーの需要がわが国であるのではないか、ということを算定いたしてみた程度でございまして、その間にわが国の……
○宮澤国務大臣 この法律案の目的は法律案に書いてあるとおりでございますけれども、通産省の産業の見地から申しましても、実は積極的に御支援と申しますか協力をしてやってまいりたいと考えておるわけでございます。すなわち、新全国総合開発計画で示されましたような、いわゆる情報なり通信なり交通なりのネットワークが着々とつくられておりますし、他方で従来の産業資本集積地におきましては外部不経済という問題が出てまいりました。両方から考えまして、できることならば、ことに内陸型の機械工業などはさようでございますが、新しい立地を求めたい。労働力の観点から申しましてもこれはあることでございます。したがって私どもとしても、……
○宮澤国務大臣 その問題は以前からしばしば議論になっておりまして、私も、かつて消費者の団体の方々に、そういう一見むだだと思われる包装のあるものとないものと二つ並べて、そして幾らかでも安ければ包装のない、つまり必要な部分だけを買っていかれるというようなことにならぬものでしょうかということをお聞きしたことがございますけれども、経験的にはそれはむずかしいそうでありまして、消費者というものは、やはり包装というものを買っていく部分があるんだそうでございます。これはたとえばテレビとか電気冷蔵庫で、スタンダード型というものは御承知のようになかなか売れないわけでございます。どうしてもデラックスのほうが売れてし……
○宮澤国務大臣 それはたいへん広範なお尋ねになるわけでありまして、たとえば電力まで入れろと言われますと、これはもうほとんどあらゆる面に影響いたしますし、石油化学のほうもたくさん影響がございますし、直接の製品だけ考えましても重油、灯油、軽油、ガソリン、ナフサ等々たくさんあるわけでございます。先ほど経済企画庁長官の言われましたような、かりに値上げが行なわれますときに、その開き方、アロケーション等にもよりますことで、ちょっと一がいに申し上げることは困難でございます。
【次の発言】 問題の重大さについての御認識は、まさしく言われましたとおりと私も考えておるわけでございます。そこで、昨日も申し上げたよう……
○宮澤国務大臣 昭和四十六年度の通商産業省関係予算案及び財政投融資計画の説明は、お手元に差し上げてありますが要点のみ簡単に御説明申し上げます。 昭和四十六年度の通商産業省所管一般会計予定経費要求額は千百三十七億円でありまして、前年度予算に対して百六十九億円、一六・九%の増となっております。 次に重点事項別に内容を御説明申し上げます。 第一の柱として掲げました国民生活の質的充実につきましては、まず公害の防止対策といたしまして産業公害総合事前調査の充実、産業公害相談事業の拡充等をはかるほか、新たに休廃止鉱山鉱害対策、製革業公害防止対策等を実施することとしております。なお当省関係の公害防止対策……
○宮澤国務大臣 基本的には竹本議員の言われるとおりと思います。スクラップということを厳格にやってまいりませんと構造改善事業というものは成功をいたさない。これは繊維あるいは織布業等に限ったことではございませんで、一般の通則として申せることであると思っておりますが、現実の行政をやってまいりますときに、そういたしますと現有設備というものをある程度把握確認しておかなければならないという、業種によっては非常にめんどうな問題が起こるわけでございます。しかし原則は、やはりそういうことを原則にしてやっていくべきだと思っております。
【次の発言】 昨年来竹本議員から適切な御指摘がございまして、業界の中核にもそう……
○宮澤国務大臣 先般のキッシンジャー国務長官との話し合いでは、日本への武力攻撃があった場合、それが核兵力によるものであれ通常兵力によるものであれ、米国が日本を防衛するという日米安保条約に基づく誓約を引き続き守るということでございますが、このことの意味は、引き続き守るということでございますので、従来から暗黙のうちにはこういうことが了解されておったというふうに私も考えておりますし、先方も考えておるわけでございます。ただ、核兵力であれ通常兵力であれということを言葉に出しましてこのように申しましたことは、あるいは今回が初めてであったのではないかと存じます。具体的に、しかしその場合にどう対処するかという……
○宮澤国務大臣 昭和五十年度外務省所管一般会計予算の概要について御説明申し上げます。 同予算の総額は、一千四百七十四億九千七十四万四千円でありまして、これを補正後の昭和四十九年度予算一千二百六十八億七千三百七十万六千円と比較いたしますと、二百六億一千七百三万八千円の増加となり、一六・二%の増加率を示しております。 また、前年度当初予算に対しましては、一八%の増加率と相なっております。 申し上げるまでもなく、最近の国際情勢がますます流動的な様相を強めつつある上、エネルギー、食糧等、国民生活に直結する問題が大きな外交課題となりつつあること、また、これに対応して外務省の職務と責任が急激に増大し……
○宮澤国務大臣 政府委員からお答えいたします。
【次の発言】 アメリカの国防報告書によりますと、他に代替の方法も発達してきたし、このOTHそのものは大気中の変化に対して敏感過ぎて欠陥があるというようなことから、いずれ段階的に廃止しようと考えていたけれども、下院の歳入委員会から強い意見もあって、一九七五会計年度中に段階的に廃止することにしたというような趣旨のことが書いてあったと思います。それから判断いたしますと、いずれはやめて他の有効な方法でやっていこうという考え方がずっとあったのであろうと思いますが、ただいまのお尋ねは、そういうことについてもっと政府が勉強しておれば、早くそれを日本側からも促進……
○宮澤国務大臣 昭和五十一年度外務省所管一般会計予算の概要について御説明申し上げます。 同予算の総額は、一千五百七十六億七千四十一万四千円でありまして、これを補正後の昭和五十年度予算一千四百四十六億三千三十八万七千円と比較いたしますと、百三十億四千二万七千円の増加となり、九%の増加率を示しております。また、前年度当初予算に対しましては六・九%の増加率と相なっております。 申し上げるまでもなく、最近の国際情勢がますます流動的な様相を強めつつある上、世界経済情勢は依然深刻であり、エネルギー、一次産品等の諸問題をめぐる南北間の対話と協力の促進が引き続き大きな外交課題となっていること、また、これに……
○宮澤国務大臣 昭和五十三年度の経済企画庁関係の予算及び財政投融資計画につきまして、その概要を御説明申し上げます。 総理府所管一般会計歳出予算のうち経済企画庁の予算総額は、百十六億五千七百万円となっており、これは前年度予算額に比べて二億六千万円の増額であります。 また、財政投融資計画につきましては、海外経済協力基金に係る分として千二百一億円を予定しております。 以下、重点事項につきまして、その内容を御説明申し上げます。 まず第一は、国民生活行政の拡充に必要な経費でありまして、四十四億三千二百万円を計上しております。この内訳の主なものとしては、研修、テスト施設の建設を推進するなど、国民生……
○宮澤国務大臣 私も海軍の関係者が発表したということを報道で知っております。
○宮澤国務大臣 昭和五十四年に大平総理大臣が何とか調整をいたしてみたいと申し上げまして以来、御指摘のように、歴代官房長官はこの問題の調整を試みてまいったわけでございますけれども、今日に至りますまで十分な成果が上がっておりませんことを申しわけなく考えております。広瀬委員の言われましたようなお考えは、私は一つの御見識であると存じます。他方で、先ほどお聞き取りいただきましたようなことが大蔵、通産当局の考えでございまして、会計検査院が独立の官庁でございますだけに、この調整には非常に慎重にならざるを得ない。簡単に私に任せてくれというようなわけにはどうも事柄はまいらないというようなことで延引しておるわけで……
○宮澤国務大臣 それは先ほどから中曽根長官もお答えになっていらっしゃることでございますけれども、今回この法律案に一括して盛り込みました措置は、いずれも臨調の第二次答申など行政改革の推進のための当面の措置であるという点が一つ、それから許可、認可等行政事務の簡素合理化を目的とすること、そういう観点から法案として趣旨、目的が同一であると認められるもの、それらを一括法案といたしたわけでございますが、このいま御指摘の電気通信法の一部改正も、先ほど行管庁長官が言われましたように、いろいろな観点からの見方がございますことは阿部委員の言われるとおりだと思いますけれども、いわゆる行政事務の簡素合理化という観点か……
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