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寺前巌 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

寺前巌[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP500(衆)
155位
委員会発言歴代TOP100(衆)
65位
委員会出席(無役)歴代TOP50
25位
委員会発言(非役職)歴代TOP50
41位
各種会議出席歴代TOP250
159位
各種会議発言歴代TOP100
53位
各種会議出席(無役)歴代TOP250
112位
各種会議発言(非役職)歴代TOP50
43位

32期委員会出席TOP50
31位
32期委員会発言TOP100
67位
32期委員会出席(無役)TOP50
14位
32期委員会発言(非役職)TOP100
51位
33期委員会発言TOP100
51位
33期委員会発言(非役職)TOP50
39位
34期委員会出席TOP10
8位
34期委員会発言TOP50
15位
34期委員会出席(無役)TOP10
6位
34期委員会発言(非役職)TOP10
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59位
35期各種会議出席(幹部)TOP10
8位
36期委員会発言TOP50
42位
36期委員会出席(無役)TOP100
52位
36期委員会発言(非役職)TOP50
31位
36期各種会議発言TOP25
24位
36期各種会議発言(非役職)TOP25
22位
38期各種会議発言TOP25
23位
38期各種会議発言(非役職)TOP25
20位
39期委員会発言TOP50
27位
39期委員会発言(非役職)TOP50
21位
40期委員会発言TOP50
23位
40期委員会出席(無役)TOP100
84位
40期委員会発言(非役職)TOP50
12位
40期各種会議発言TOP25
20位
40期各種会議発言(非役職)TOP25
15位
41期委員会発言(非役職)TOP100
94位

このページでは寺前巌衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。寺前巌衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

32期(1969/12/27〜)

第63回国会 科学技術振興対策特別委員会 第4号(1970/03/12、32期、日本共産党)

○寺前委員 私も、大臣にひとつ所信表明の問題についてお伺いいたしたいと思うのです。  昨日も聞いておりましたら、大臣は科学技術が平和の目的のために人類進歩の方向にまた明るく豊かな社会生活のために大きく寄与されるべきであるという趣旨のお話をされておりました。きょうもまたされております。所信表明の第一に、科学技術振興基盤の強化という問題を非常に重視しておるように思います。  私は、科学技術振興の基盤の強化のために大切にしなければならない問題というのは、まず第一に、戦後の日本の科学の分野における特徴として、学術会議を設けたということは、大きな意味を持っておる。この学術会議法の中にも、学術会議の性格が……

第63回国会 科学技術振興対策特別委員会 第13号(1970/07/31、32期、日本共産党)

○寺前委員 研究の公務員の処遇改善について大臣から人事院に、国立研究機関についての確保とその能力を十分発揮し得るようにということで要望書が出されております。大臣お急ぎのようなので、私はもうこれについてはやめておきますが、ただ給与面の問題とかあるいはその研究の環境の問題とか、総合的に人材を確保し、発展させようとしなければならないと思います。  そこで、私は実は政府の監督下にあるところの東海村の原子力研究所に数日前に行ってきたのですが、腹に据えかねることがございますので、その腹に据えかねる点についてまず最初に報告をして大臣に直接見解を聞きたいと思うのです。それは私個人的な据えかねる問題であったらま……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第21号(1970/10/06、32期、日本共産党)

○寺前委員 皆さんからいろいろ、もうかなりの分野にわたって質問がありましたので、私は、せっかく財界の幹部の皆さんがお見えなんですから、今日国民が、現実的に企業の責任においてばらまかれたあるいはたれ流したそういう公害、これに対してどういうふうに反省しておるのだろうかという問題について聞いてみたいというふうに思います。きわめて常識的に、代表して木川田さんにお願いしましょう。  私たちが生活をやって自分の健康あるいは生活を守るために自分のところの地域がよくありたい、これは当然のことだと思うのです。そうすると、そこではたとえば厚生省ですか、厚生省が亜硫酸ガスの環境基準というのを出すために、生活環境審議……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第22号(1970/10/07、32期、日本共産党)

○寺前委員 大臣にお聞きしたいと思います。時間がありませんので、私は余分な話は避けたいと思います。  この間、佐藤総理が一日内閣なるものにおいて、公害が国民生活の脅威となっているが、福祉なくして成長なしという理念のもとに、生活環境を保全し、真に豊かな社会の実現を目ざすことが、公害に取り組む私の基本的な任務であるというようなことを言っておられるようです。今日、日本の住民は、自分の住んでいるところの地域、この地域が特に大企業の生産活動力のもとにおいて破壊されてきておる。特に健康の被害は著しいと思う。それが現在の法律のもとにおいては救われない。なぜか。それは、一定の環境基準を充足して生産を――もしも……

第63回国会 産業公害対策特別委員会 第23号(1970/11/12、32期、日本共産党)

○寺前委員 大臣がだれもおらぬのでやりにくくてしようがないのですが、いよいよ臨時国会も云云されてきておるわけですが、公害基本法がすでに制定されていながら、外国の代表が来ると、公害というのはひどいものだということを見せつけられたと言われたり、あるいはいまさらのごとく公害を論じなければならない。明らかにこれは企業自身が法的にも保障を受けて私たちの住んでいる社会を破壊した、これは重大な政治的な責任もあるというふうに私は思います。そういう意味で、私たちがいま国民に対する責任をとらなければならないという問題についていうならば、ここで私どもが良好な環境の中で、健康で安全、快適な生活を営むことは、国民の基本……

第63回国会 社会労働委員会 第5号(1970/03/18、32期、日本共産党)

○寺前委員 もう時間もおそうございますし、かなり多くの方から、重点的に関東労災病院については出されておりますので、私は確認の意味で、また、そのことを通じて関東労災病院の関係者がどのような考えを持っておられるかということを知りたいというふうに思うわけです。  病棟閉鎖の問題をめぐって、二つの時期の最近いたします。二月二十四日の各紙で、「関東労災病院 ついに患者追い出し」というような、大体似たような見出しの新聞が出ているように思います。そして多くは、「家族の訴えも無視」というような見出しが非常に多うございます。ちょっとその内容を、たとえば東京新聞で見ますと、「看護婦の夜勤ダイヤをめぐって労使が対立……

第63回国会 社会労働委員会 第13号(1970/04/23、32期、日本共産党)

○寺前委員 もう幾たびかいろいろのお方から突っ込んでお話もございましたから、私は基本的な考え方の面を中心にしてお聞きをしたいというふうに思うのです。四点お聞きしたいのですが、まず第一点から大臣にお願いします。  いただきました改正案を見ますると、たとえば老齢年金でいいますと、昭和三十四年の四月に老齢年金二千円であったものが四十五年の七月から八千円になる。それに対して福祉年金のほうは三十四年十一月に千円であったものが千八百円に、そして今度の改正によって二千円になる。たとえば、この一つをとって見ると、老齢年金そのものが決して高いわけじゃありませんけれども、福祉年金の当初つくられたときとの関係で見る……

第63回国会 社会労働委員会 第14号(1970/04/24、32期、日本共産党)

○寺前委員 時間がありませんので、もう基本的な態度で労働大臣にお尋ねするということにしたいと思います。協力します。先ほどからの話の中で、家内労働者がきわめて劣悪な作業環境、一方的に低く押えられた工賃、長時間労働という労働条件である。しかも継続した仕事の保証がなく、労働基本法、労働基準法などの適用が、この分野においては権利として十分保障されていないのではないかという角度からの皆さんの意見でもあったし、労働省の皆さんのお話でもあったように私は聞くのですけれども、この家内労働法の制定の趣旨は、憲法で保障されるところの労働者の労働基本権、あるいはそれに基づくところの労働組合法とか労働基準法、こういうも……

第63回国会 社会労働委員会 第16号(1970/04/28、32期、日本共産党)

○寺前委員 本会議の時間がありますので、残念ですが発言の時間がありませんので、要点的にひとつ質問を基本的問題できょうはしたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  社会党の法案の提案の中にもありますけれども、労働災害の死亡者数は一九五九年までは年間五千人台であったものが、六〇年代になってくると六千人台にまでふえてきている。労働者災害補償保険の受給者数をとってみても、一九五九年に約七十八万人あったものか、今日では一もちろん六五年から給付の範囲が、一千円未満の療養費でも労災保険で給付されるようになったとはいえ、百六十万を突破するところの数になってきている。明らかに労働災害はほとんどの産……

第63回国会 社会労働委員会 第19号(1970/05/08、32期、日本共産党)

○寺前委員 医療の問題というのは、人の命にかかわる問題でありますので、私は委員会が慎重に審議され、また答弁される側も、ほんとうに慎重な態度で責任をもって答弁をされる必要があるのじゃないか、そういうふうに思いますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  私は、最初に問題点を全部並べて、ひとつ後段それに対する御回答をいただきたいというように思いますので、文書で出しておけばよかったのですが、大臣お許しをいただきたいと思います。  今度の問題が出されてきて、一番最初に大きなショックを受けられたのは、私は現在の患者さんであろうと思うのです。それからまた、患者さんを取り巻いておられるところの御家族の……

第63回国会 社会労働委員会 第21号(1970/05/12、32期、日本共産党)

○寺前委員 こんな重要な法案が、大臣が出席もされず、ただいま問題になったように、当然大臣かおらなければ答えられない問題が出てくるのはあたりまえのことであって、またそれを十五分間の質問で打ち切るというようなことを私は遺憾に思います。あらかじめそのことを申し上げて、質疑に入りたいと思います。  そこで、今度出されてきている法案に対して、どういうふうにこのいわゆる改正案なるものを見たらいいんだろうかということの私の立場を、最初に申し上げたいと思います。  どう見てもこの改正案の特徴点の第一は、日々雇用というきわめて不安定な状況にある人、そこでは健康の面においても、他の労働者と比べてみたときにきわめて……

第63回国会 社会労働委員会 第23号(1970/06/10、32期、日本共産党)

○寺前委員 各党の皆さんからかなり突っ込んだこまかい問題も出されましたので、私は集約的に二つの点についてのみ聞きたいと思います。  一つの問題は、先ほどからの答弁の中で、国保に入るのが本来あるべき姿だという問題が繰り返し出されておりましたが、一体労働者健康保険というのをどのように見ておられるのか、この問題について一つはお聞きをしたいというふうに思います。  もう一つの問題は、各党の皆さんから、今日大臣がとられたところの処置に対して凍結をせよ、あるいはまた軽率ではなかったのか、こういう意見が出ております。これらの野党各党の態度に対して、一体率直に非を認めるのか認めないのか。私はこの二点が一番大き……

第63回国会 社会労働委員会 第24号(1970/07/10、32期、日本共産党)

○寺前委員 きょうは、私は、政府関係機関の現場の労働条件の問題について、京都の簡易保険局へこの間行ってきましたので、この労働条件の問題について郵政当局とそれから労働省の見解についてまず第一点、お伺いしたい。  第二点は、先般の委員会で染色ガンの問題について質問したけれども、これについてのその後の処置について聞きたいと思うのです。  第三番目に、時間が許されるならば、失対の問題についてお伺いしてみたいというふうに思っております。  第一点の、京都の地方簡易保険局、ここは、郵政省のせん孔機導入では、全国の最初を切って、すでに四十二年から行なわれているようですね。ところが、ここで、取り扱い件数一千万……

第63回国会 社会労働委員会 第25号(1970/08/10、32期、日本共産党)

○寺前委員 大臣は何かアメリカの鉄鋼労連の幹部の人とお会いになるそうで、最後までおれぬという申し出があったようですけれども、私あえて意地きたないことを言うわけではないのですけれども、そう一人で長々とやろうというわけじゃございませんし、国会審議が一カ月に一ぺんしかない日ですので、できたら最後までおっていただきたいということをまず私は希望申し上げます。それについてあえてお話をされるのだったらしていただいてもいいですけれども、それもあまりきたなさ過ぎますので、私はこれ以上言いませんけれども、そこを勘案してやってもらったらけっこうだと思います。  私は最近職業指導の問題をめぐって二つの陳情を受けました……

第63回国会 社会労働委員会 第26号(1970/09/10、32期、日本共産党)

○寺前委員 いまの西田先生の発言の最後のところに管理美容師の問題が出ておりましたけれども、いまの問題については局長が断言的な話を強硬に言っておられましたけれども、明らかに実態の上においては問題が出ておると思うのですよ。それで、これは議員立法でやった性格でもありますので、委員長のほうにおいてしかるべく検討していただきたいということを私は最初に申し上げたいと思います。  そこで、本論に入りたいと思いますが、いま老人の問題が出されましたが、今月になって私は二つの特徴的な老人の問題を見せつけられたと思います。一つの特徴点は、身寄りの人がまわりにおらないために、十一日間とかあるいは一週間とか知らないまま……

第63回国会 社会労働委員会 第27号(1970/10/09、32期、日本共産党)

○寺前委員 まず議事進行について発言したいと思います。議事進行について、委員長に、質問したい。
【次の発言】 最近、一連の社会労働委員会において大臣が、おそくなってくると審議に参加しないという事態が起こっております。それはそれなりに理由はあろうかと思いますが、国会の審議を尊重するという立場から見たら、こういうあり方であってはたしていいのだろうか。私は委員長がこういうようなことを許しておられるという点について、なぜそういうことになっているのか。あるいは、こういうことを改善させるために今後強く大臣に対して指摘をするという態度をとられるのか。その点について委員長に回答を求めたいと思います。

第63回国会 社会労働委員会 第28号(1970/11/09、32期、日本共産党)

○寺前委員 産業の高度化に伴って、ここ十年の間、いわゆる公害なる社会的に大企業が大気の面において、あるいは水の面において、土壌の面において、ほとんど私たちの生活を送る環境を破壊するという事態が一方では非常に大きなものになりました。その環境がそういうことになってきているということ自体は、同時にまた生産するところの分野における安全性の問題においても非常に大きな被害をもたらす結果になってきていると思うのです。  最近の労働災害の死亡事故の情況を見ても、死亡者というのは明らかにふえてきておる。事故が非常に大きな段階になってきておる。こういうことを考えてきたときに、労働基準法を尊重させる労働省の基準局の……

第63回国会 文教委員会 第22号(1970/09/09、32期、日本共産党)

○寺前委員 二、三日前に、私、東京都の保谷の東伏見小学校というところへ行ってきました。行ったのは、九月二日の日の昼間、この学校で児童が水泳の勉強をしている最中に火事がいった。火事のいった教室はプレハブのいわゆる仮設教室であった。これは、私は、東伏見小学校の問題だけには置いておけない状態にあるのじゃないかというふうに思いますので、きょうは、ちょうど戦争が終わって六・三・三制の制度がとられたときに急速に校舎が必要になった事態と、非常に似通った状態が大都市周辺において起こっている、この場合に緊急につくられるところの教室、それがはたして適当かどうか、いまの処置が正しいのかどうかという問題点の反省点とし……

第64回国会 運輸委員会 第5号(1970/12/16、32期、日本共産党)

○寺前委員 簡単に、具体的にお答えをいただいたら私はありがたいと思います。  去る十一月の二十日に閣議で、行政機構の簡素、合理化の推進についてという措置を決定しているようです。それを見ますと、地方支分部局、ブロック機関のもとにさらに府県単位機関の設定されているものについては、原則として五年間に府県単位機関を廃止するということが載っております。  私は、この問題について行政機構全体について、ここで触れようとは思いませんが、ただ、今日気象庁の果たしている役割りが、各種の産業はもちろんのこと、交通上も、災害上も、あるいは公害の面においても、きわめて大きな役割りを過去に果たしてきたし、今後も果たしても……

第64回国会 社会労働委員会 第3号(1970/12/08、32期、日本共産党)

○寺前委員 発言にあたりまして私は委員長にお願いをしておきたいと思います。いま問題になっているところの廃棄物処理に関するところの問題、歴史的に清掃法という形で廃棄物の処理が社会生活の上においてきわめて重要な位置でもって仕事をしてきたというものだけに、しかも産業の高度経済政策のもとにおける新たな段階との関連性において産業廃棄物が出てきた。こういう段階において、ここに新しい段階の法案として出されてきただけに、現場でいわゆる清掃事業に携わってこられた方々あるいはまた市民の代表、あるいはまた東京都の知事をはじめとする市長さんその他の代表の方々を呼んでもらって、新しい段階における苦労はどこにあるのかとい……

第64回国会 社会労働委員会 第4号(1970/12/09、32期、日本共産党)

○寺前委員 もう同じ質問はやめますよ。そのかわり発言の順番をときにはかえてもらわぬと、いつでもこういうことになってしまいますから…。  二つの法律案についてお聞きすることになりますので、だめ押しみたいなことになりますが、要領よくやりたいと思うのです。  毒劇物は、先ほどからせっかくやってますから、これからひとつ押えてしまいたいと思います。  国民の観点に立って三つの点だけ明確にしてもらったら私はこの質問は終わりたいと思うのです、先ほどからのやつがありますから…。その三つの価というのは、一つは特定家庭用品の問題だと思うのです。それから一つは、廃棄処理の取り扱い上の問題です。それからもう一つは、何……

第64回国会 社会労働委員会 第5号(1970/12/10、32期、日本共産党)

○寺前委員 ただいま議題となっております廃棄物処理法案に対する日本共産党提案にかかる修正案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。  その要旨は、三つの問題点を持っております。  第一番目は、原案でありますところの政府の法案、これは市民生活を中心とした従来の清掃法を受け継ぐというわけには必ずしも言い切れないという性格を持っております。この点で必要な改正を考えたものであります。  第二番目の問題点は、国の責務がきわめて不十分であるということであります。国が、家庭用品の中に入り込んでくるこれらの廃棄物の困難な問題点に対する責務を負うこと、そして、同時に財政上の責務においてもきわめて弱いと……

第65回国会 社会労働委員会 第3号(1971/02/16、32期、日本共産党)

○寺前委員 きょうは大臣の施政方針に基づいてお聞きしたいと思います。  今度の労働省の問題でやはり大きいのは失業保障制度の問題というのが何といっても大きな問題だと思いますので、この点にしぼって質問します。私、まだ手元にきょう閣議で決定されたところの中高年齢者等雇用促進特別措置法案なるものを見ておりませんので、報道に基づいて聞いてみたいと思います。  きょう閣議できめられた法案の附則に「こんどの新しい法律が施行されると、現在の緊急失業対策法の適用をうけるのは、いま失業対策事業で働いている労働者だけに限る。それも「当分の間」とする」というのが一つ。二番目「その場合、これまで日雇労働者に支払われてき……

第65回国会 社会労働委員会 第4号(1971/02/18、32期、日本共産党)

○寺前委員 大臣にお尋ねいたします。  最近私の手元に、京都の人ですけれども、じん不全の方の友人から手紙が参りました。大臣は人の命や健康に関係する分野で責任ある政府の地位におられる方ですから、率直に大臣にお願いしたほうが私は話が早いと思うので、お手紙を紹介して大臣のお知恵をお借りしたいというふうに思うのです。ちょっと紹介します。じん不全の人の友だちの手紙です。  先日じん臓炎で入院した友人を見舞いました。去年の十二月に入られたのです。入院した当時はまだ元気でしたが、いまでは容体がきわめて悪化しています。ことしに入ってずっと意識不明で、親しい友人がつきっきりで世話しています。入院したとき、この病……

第65回国会 社会労働委員会 第6号(1971/02/24、32期、日本共産党)

○寺前委員 私は、被災住民の皆さん、あるいは労働省の皆さん方が、全国の公害をなくそうという人々の努力の中で、今日安中問題が大きく追及されてきておる、これに対していま明確にしなければならないことは、現状は一体どうなっているのか、過去はどうなったか、今後はどういう補償をするのか、いままで被害を受けてきた人々あるいは財産に対してどういうような処置がされているか、これをどう改善しなければならないか、こういう問題について追及することが今日きわめて重大な問題だと思います。しかし、私に与えられた時間は二十分でありますので、残念ながらいま直面しておられる住民の皆さん、職場の皆さん方が、安心しておれる状態にある……

第65回国会 社会労働委員会 第8号(1971/03/02、32期、日本共産党)

○寺前委員 私は、昨年予算の分科会でしたか、鉄鋼関係で四組三交代制が総人員をふやさずにやっていくために非常に悪い労働条件になっていってたいへんなことになるのではないかということで、幾つかの問題点をそのときに提起をいたしました。それからもう一年たちました。現実に鉄鋼関係で四組三交代の定員をふやさずにやるという仕事が始まっているわけです。この一年間を考えてみると、造船にしても鉄鋼にしても非常に大きな災害をもたらすようになってきました。それだけに私は、基準行政が、ほんとうに労働者の労働条件をよくするための最低の基準である基準法、ほんとうにその精神を生かしつつどのように指導されるかというのは非常に重要……

第65回国会 社会労働委員会 第9号(1971/03/10、32期、日本共産党)

○寺前委員 この前は大臣がおられませんでしたが、鉄鋼関係で行なわれている四組三交代制の新しい勤務体制ですね、これは人員をふやさずにやるものですから、いまいろいろな矛盾が生まれてきていると思うのです。これはもうざっと一年間になってきたわけですね。この前は、この問題ルめぐって予備直という有給休暇の一定の部分をを画的に休暇をとらすというやり方をしているのは、労働者の最低基準を示すところの労働基準法に違反する行為じゃないかということをめぐって局長と若干の討論をやらしていただいたのです。これはお預けにしてありますので、また後日にしたいと思う。きょうは、やはり四組三交代制とあわせて、次に休憩時間の問題が問……

第65回国会 社会労働委員会 第10号(1971/03/11、32期、日本共産党)

○寺前委員 もう朝からいろいろ御審議もありましたことですから、できるだけ同じようなことは避けたいと思います。ただ政治姿勢の問題と、若干聞いておきたい二、三の点だけを御質問したいと思います。  まず、先ほどから論議になりましたが、私も昨年にも八月の六日広島に、八月の九日に長崎に行きました。大臣に向こうでお会いしました。現地でも当時言っておりましたが、なぜ総理がここに来てくれないのだろう、四分の一世紀たつ今日までの間、なぜ総理大臣がこの八月六日、八月九日に来ないのだろうかということを言われました。この間もまたその行脚があって、そこで問題になっています。四分の一世紀の間総理が行かなかったということは……

第65回国会 社会労働委員会 第11号(1971/03/16、32期、日本共産党)

○寺前委員 時間もなんですから、二、三のこの法律案が持っているところの性格と疑点についてだけお聞きしたいと思います。  第一番目の疑問点は、はたしてこれが勤労者の財産づくりを促進するところの法律案としてなっているのかどうか。これが私はこの法律案に対する賛否の一番基本だと思います。法律案に出てくる事実からいいますと、まず勤労者がここへ出てきます。それが企業主を通じて金融機関に預託をするということが出てきます。また今度は、事業団を通じて預託の面と家をつくるという問題が出てきます。どこかの会社につくってもらってそれを自分の持ち家にする、こういう諸関係がこの法律では出てくると思う。雇用促進事業団の問題……

第65回国会 社会労働委員会 第14号(1971/03/23、32期、日本共産党)

○寺前委員 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となっています勤労者財産形成促進法案に反対をいたします。  第一の理由は、勤労者財産形成貯蓄契約制度により、労働者によって積み立てられた預金は、実にその三分の二が金融機関によって運用される計画となっており、勤労者はみずからの預金のわずか三分の一しか使えないことにされようとしているからであります。すなわち、この制度は勤労者の貯蓄により大銀行など金融機関がその利益の大部分を受けるもので、最近の物価高などから考えるとき、勤労者の利益になるところは、この法律ではどこにあるといえるのでしょう。  第二の理由は、分譲住宅の建設に関する仕組みが民間と公務員……

第65回国会 社会労働委員会 第19号(1971/04/28、32期、日本共産党)

○寺前委員 大臣に二つの点をお聞きしたいと思うのです。一つの点は、厚生年金の持っている基本的な性格、これで今日の事態の中で厚生年金をどういうふうに支給すべきかという基本的な考え方の問題ですね。これをひとつ聞きたいと思うのです。それからもう一つは、せっかく法改正をやられる以上は、改正というのはやはり矛盾点を解決するということが改正の趣旨ですから、矛盾点としてもっとあるんじゃないか、この矛盾点の問題について聞きたい。この二つの点を聞きたいと思うのです。  まず最初の基本的な考え方の問題ですが、厚生年金というのは働いてきた人たちがいよいよ仕事をやめたあと、高齢者になってからの問題ですね、どう生活をし……

第65回国会 社会労働委員会 第21号(1971/05/10、32期、日本共産党)

○寺前委員 どうもお待たせしました。  このいわゆる失対の法案に対して、審議もいよいよ最後の段階になりました。この問題をめぐっていろいろ審議されるべき内容もありましたけれども、主として三つの点でいろいろ疑問が起こってきたというように思います。  その第一は、失業保障制度というのが、新法ができ上がると、その附則で、片方では従来の緊急失対法が打ち切られていくという内容がある。そうすると、全体として失業保障制度が日本の国ではなくなるのではないか、これが大きな問題として全国の人たちの疑問の問題点となっていると思う。また最近、年配の方々、お年寄りの方々の自殺率というのが、女性の場合でしたら世界で第二番と……

第65回国会 社会労働委員会 第23号(1971/05/13、32期、日本共産党)

○寺前委員 ずいぶん前から深められてきておりますから、私はもうあまりだらだらとした問題提起はやめたいと思います。ただ、基本的な立場だけは確認をしておきたいということで質問したいと思います。  何といっても新しい法律です。その新しい法律が法律の目的に合致するところの内容となっているのかどうか、これもずいぶんたくさんの人から質問が出ました。私は端的に言って、多くの人たちが児童手当法ができたということを聞いた場合に、うちの子供はもらえるのか、すなおに多くの人たちはそう見るだろうと思う。特定の児童手当法案というのだったら話は別です。ここに提案されている法律では、十八歳までの人々を児童と言っております。……

第65回国会 社会労働委員会 第26号(1971/05/18、32期、日本共産党)

○寺前委員 四人の先生方にお聞きをしたいところですが、私に与えられた時間は私の質問と答弁者を合わせて十分でありますので、残念ながらしぼらしていただきます。御了承いただきます。  私は医療陣営の中で患者の六五%の方々に仕事をしておられ、そして開業医の過半数を組織しておられるところの、全国保険医団体連合会の田村先生にお聞きをしたいと思います。  問題は二つお聞きします。一つは先ほど小山参考人のほうから受診をコントロールしなければならない、そのために一部負担が必要ではないかという意味の発言があったと私は聞きました。これに対して、これははたして正しい見解なのかどうか。多くの保険医の皆さん方を代表してそ……

第65回国会 予算委員会 第18号(1971/03/01、32期、日本共産党)

○寺前委員 本国会における主要議案であります予算案を審議してきた当委員会の締めくくりにあたり、私は日本共産党を代表して国政に関する二、三の問題について、どう取り扱われるのか、総理をはじめ関係閣僚の基本的な姿勢あるいは政治姿勢をお伺いしたいというふうに思います。  第一番目は外交問題であります。本委員会においては、日米安保条約の実質的な変化が起こりつつあるのではないかということについて、日米共同声明なりあるいは沖繩返還協定の交渉問題などをめぐっていろいろ論議されてきております。私はここで総理並びに外務大臣に聞きたいのでありまするが、二月二十五日に発表されたニクソン外交教書では、日本の役割りに対す……

第66回国会 公害対策特別委員会 第2号(1971/07/20、32期、日本共産党)

○寺前委員 先ほど大臣は、環境庁の出発にあたって非常に国民が期待をしているということをおっしゃいました。そして所信表明の中で、今日の公害が経済の発展の中で生まれてきているということを位置づけられたと思います。国民が期待している問題は、やはり一番、公害の現実的な問題に対してどう処理するかという問題に端的に、ことばの上ではなくして姿勢を率直に見るだろうというふうに思います。そういう意味で、先ほどから論議になっておりますイタイイタイ病の判決というのが最近出されました。したがって、これに対してどう見るか、どう受けて立っていかれようとしているのかということは国民注目の的だ。そういう状況の中で、係争中だか……

第66回国会 社会労働委員会 第2号(1971/07/23、32期、日本共産党)

○寺前委員 きょうは新しく大臣が所信表明をされての最初の質疑でございますので、私は基本的な姿勢をおおむね聞きたいというふうに思います。三つの点を質問の重点にしたいと思います。  第一番目は、いま問題になっている総辞退をめぐっての医療の問題です。この政府責任を明らかにしていただきたいという問題です。第二番目は、これとの関連において緊急に処置しなければならない問題はないのかという問題についての御意見を聞きたいと思います。第三番目は、将来にわたってどうしようというお気持ちがあるのか、それについて聞きたいと思います。  そこでまず第一点の、今日のこのような、お金を持っていかないことにはお医者さんに見て……

第66回国会 社会労働委員会 第3号(1971/07/24、32期、日本共産党)

○寺前委員 前国会の重要法案の中でも重要な法案として当委員会でも問題になったのは、失対問題をめぐるところの法案であったと思います。そこで私は新しい大臣を迎えて、これに対しての確認をもう一度やっておきたいということで質問をやりたいと思います。  それは、前国会でこの法案が問題になったときに、現在の失対制度については当分の間置いておく、それから手当についてはなくするという内容をめぐっての討論が主要な内容になりました。私は当分の間で打ち切るという問題に対する大討論になった結論が出ているだけに、現在失対で働いておられる皆さん方に対してどういう態度でもって臨んでおられるのか、その点を聞きたいというふうに……

第66回国会 社会労働委員会 第4号(1971/08/03、32期、日本共産党)

○寺前委員 抜本の問題その他については、またの機会にやらしてもらいたいと思います。  先ほど大臣がおっしゃった中で、この了解事項の中には緊急是正は約束をしていない、これからの問題だという答弁をされました。ところが、事態の発展というのは、昨年の暮れに緊急事態の旗を高々と掲げられ、大会でも緊急是正を要求して、そして今日まで医師会の方々はこられたと思います。これは単に医師会の方だけじゃなくして、先ほども話が出ましたように、たとえば入院費三百円、これで食事代を百五十円で押えよという行政指導がなされている。しかし、実際には二百円から二百五十円かかる、あとの五十円でもって人件費とか光熱費とか、そういうもの……

第66回国会 社会労働委員会 第6号(1971/10/11、32期、日本共産党)

○寺前委員 要領よくひとつ総裁、答えてください。  いまお手元に渡した資料、非常に見にくいですが、私も先ほどもらったところなんです。これは何かというと、東京の田端電力区のある職制の机の上に置いてあった指導原簿です。総裁、よろしいか。その指導原簿というのは、一人一人の労働者、それがどういう人間かということをずっと書いてある。これは年じゅう置いてあるわけです。年じゅう調査してどうこうしようというわけです。その指導原簿の右のまん中辺を見てください。何と書いてある。思想欄があるでしょう。総裁、日常ふだんに思想を調査するということを指導の基本に置いておる原簿があるということについて、あなたはどう思われま……

第66回国会 社会労働委員会 第7号(1971/10/12、32期、日本共産党)

○寺前委員 沖繩の麻薬対策を、復帰を前にして、また復帰後はどういうふうにおやりになるのか、その一点にしぼってお聞きしたいと思います。  私、最近沖繩へ行ってきましたが、沖繩の麻薬禍は容易ならぬ事態にきているのではないかと思います。従来は沖繩が麻薬の密輸ルートの中継基地という役割りを持っていたように思いますが、例のベトナム侵略戦争以後の基地の実態から、麻薬の売買や流通の手助けというだけではなくして、沖繩自身において麻薬の中毒患者が激増してきているの、が実態ではないかと思うのです。  麻薬というものは私自身も直接は知りません、一般市民にもあまり関係がないように見られますけれども、しかし、現に起こっ……

第67回国会 科学技術振興対策特別委員会 第2号(1971/11/10、32期、日本共産党)

○寺前委員 いま大臣から、原子力施設の環境を大切にせなければいかぬ、住民の安全、安心をしっかり持たせなければいかぬというお話を聞かせていただきました。  日本の原子力施設が集中的にたくさんあるのは茨城県の東海村周辺だと思うのです。それで、あそこにたしか十二の原子力施設があって、原子力発電所や研究所や動燃事業団などがずっと配置されていると思うのです。そこであの周辺の人にとって、私は従来から見て一番の関心事は、動燃の隣にあるところの米軍の例の水戸の射爆場の問題だと思うのです。射爆場が原子炉の隣に設置されている。これは早く取り除いてもらいたい。そこへもってきて再処理工場をつくるという話が出てきて、目……

第67回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1971/11/13、32期、日本共産党)

○寺前委員 哀悼の意を表して、真理の探求のために長官にお尋ねをしたいと思います。  私は、三つの問題を検討してみたいと思います。  第一番目は、この実験がずさんな計画に基づいて、ずさんな状態で行なわれていたということを認めるかどうか。そしてこの実験場をあの公園の中において川崎市の好意によって許可をしてもらっているのにもかかわらず、その川崎市が出しているところの許可条件の十一項目の中の第四項目の中に、安全管理についての注意事項が明確に書かれている。この市当局の御好意に対して、これでよかったのかという問題について第一番目に聞きたいというふうに思うわけです。  そこで、私が、この事故が起こってからロ……

第67回国会 議院運営委員会 第18号(1971/12/16、32期、日本共産党)

○寺前委員 わが党としても、このような事態に対して、きわめて遺憾に思います。申し合わせの五項目は当然なことであり、党内に徹底させたいと思います。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第67回国会 社会労働委員会 第3号(1971/11/30、32期、日本共産党)

○寺前委員 大臣、お気の毒だけれども、ひとつ最後までよろしくお願いします。  私は、労働者の基本的な権利というのがすべての場で正しく生きているのかどうかということで、きょうは時間もあれでございますので、基地の中において労働者の権利というのが保障される実態にあるのかどうかという問題について焦点をしぼって聞きたいというふうに思います。  まず第一に、いま沖繩の問題をめぐって論議されております。新しい時点がここに生まれますので、私は、この問題を通じて日本の基地の労務者全体が、一体権利はどうなっているんだろうかということについて触れてみたいというふうに思うわけです。  現在、沖繩には布令第百十六号とい……

第67回国会 社会労働委員会 第8号(1971/12/21、32期、日本共産党)

○寺前委員 私は昨日、三菱モンサント化成四日市工場の職場状況とか労働者の労働条件について調査に行ってきました。これをめぐって一、二の質問をしたいと思います。  まず第一に、四日市といえば、私は初めて行ったのですが、天下に名をはせたところの公害の町です。それだけに、工場の中における安全衛生面については、社会的な周辺に対する悪い影響を及ぼしているだけに、さぞかしいろいろ対策を組んでいることだろうというふうに思って行ったわけですが、なかなかそうはなっていないということをいまさらのごとく知りました。  私は、まず第一番目に監督署に行って聞いてみたところ、ここの監督署は二万の事業所を担当しているそうです……

第68回国会 議院運営委員会 第32号(1972/05/26、32期、日本共産党)

○寺前委員 日本共産党は、会期延長の案件に対し、強く反対の態度を表明します。  その理由は、今回の会期の延長が、国鉄の運賃値上げ法案と健康保険法改正案の参議院での成立を最大の目的としているからであります。しかもこれは、百五十日間の長期にわたる今国会の会期をさらに延長する理由にはとうていなり得ないものであります。  確かに今国会の法案等の成立状況が例年に比しておくれておることは事実であるにしても、それはほかでもなく佐藤内閣と自由民主党が、四次防予算の先取り問題をはじめ一連の重大問題で、国民の要求である民主政治のルールを公然と無視し、いたずらに日時を費やしてきたからであり、その責任はあげて佐藤内閣……

第68回国会 社会労働委員会 第1号(1972/01/24、32期、日本共産党)

○寺前委員 先ほどから各党の皆さんから質問がありました。私は、わが党の質問をするときに佐藤総理がおられないことについて、まことに遺憾に思います。(発言する者あり)委員長に、今後運営においては御検討いただきたいということを最初にお願いをして、私は、政府を代表しての官房長官に質問をしたいと思います。  いま、先ほどからの各党の皆さん方の御質問の要するにはっきりしない点は何か、それは佐藤内閣として原さんが大臣の資格を持っているのかどうか、政府として原さんが大臣の資格があるのかどうかということを聞いておられると思うのです。私は官房長官に聞きます。  お年寄りの皆さんが、たとえば市町村に行って老人ホーム……

第68回国会 社会労働委員会 第6号(1972/03/14、32期、日本共産党)

○寺前委員 いま山本先生からお話がございましたので、私そのあとを受けて、詰めて話をちょっと聞いてみたいと思うのです。  いま局長さんのお話によると、認定がなかなかおりぬのは、専門的な問題があって専門家にまかしておって、どうもおそくなって、できるだけ早めたいというのが最終のお答えだったと思うのです。ほんとうにそうなんだろうか。ぼくは、ほんとうにまじめに災害にかかっている人に臨んでいるのだろうかと疑問に思うのですよ。実は本省の方もお見えになっていたから御存じだと思いますが、私この間、毎日新聞社で鉛中毒におあいになった橋本さんという方にお会いしました。全然私はしろうとですけれども、足を押えたら――大……

第68回国会 社会労働委員会 第7号(1972/03/16、32期、日本共産党)

○寺前委員 大臣がおくれてお見えになるようなので、ちょっと残念なんですが、きょうは私は、この間の大臣の所信表明の第一番目の項目に、ことしは特段にお年寄りの問題について厚生省としては力を入れてやっていきたいというお話がございました。しかし同時に、ことしの国会の冒頭において問題となったのは、前の労働大臣原さんの、あの人のことばをかりるならば、養老院の問題といいますか、これが世間を騒がして、閣僚ともあろうものが何たることを言うんだということになった事件がありました。それで、ついにおやめにならなければならないという事件があっただけに、それではほんとうにあの事件以後において、大臣もしくは政務次官がこの老……

第68回国会 社会労働委員会 第9号(1972/03/23、32期、日本共産党)

○寺前委員 あまりダブったようなことは、もうやめたいと思いますから、端的に、ちょっと残ったような詰めの話みたいなことをやらせていただきますが、お許しをいただきたいと思います。  まず今度出されている法案との関係でいいますと、健康管理手当になると思います。先ほどお話を聞いておりましたら、健康管理手当は健康管理に見合ってこれを考えるのだということをおっしゃっておられたように聞いたわけですが、健康管理に着目して設けるというふうにおっしゃった。健康管理に着目して、実際上健康を害した状況をめぐって私はちょっと聞いてみたいと思うのです。  といいますのは、私の手元に広島原爆病院の昨年の概況資料があります。……

第68回国会 社会労働委員会 第10号(1972/03/28、32期、日本共産党)

○寺前委員 きょうは、私は、映画産業で働いている人の中には俳優さんもあるし、また撮影その他の仕事についている人もあるわけですが、契約者制度という制度で、事実上労働者と同じ仕事をしているわけですが、扱いがそうなっていないという実態を最近知りましたので、この問題についてお聞きしたいと思います。  最近、こういう手紙が私のところに来ました。   映画産業には「契約者」と呼ばれる大量の未組織労働者が働いています。契約制度とは一言で云えば、有名俳優の出演契約の形式を一般労働者の雇用形態に無理にあてはめ、「請負契約」であるかのように偽装した悪質な臨時工制度です。それは、労働者を労基法や労組法の適用から除外……

第68回国会 社会労働委員会 第13号(1972/04/06、32期、日本共産党)

○寺前委員 薬務局長さんですね。  きょうの新聞に、第四十二回日本衛生学会で発表された名古屋大学の医学部衛生学教室の田中先生の、公害病に認定されたために、薬の使い過ぎがひんぱんになり、認定される前よりかえって健康が脅かされる結果になったという発表が出ております。この名古屋大学の先生の意見だけではなくして、これを見ますと、三重大学の産業医学研究所の調査結果とも一致しているというふうに、一つの傾向の問題として指摘をしております。そして、この指摘がなされている理由として三つの点があげてあります。 まず、「認定患者の医療費を国や市が出すので患者個人に負担がかからない、」第二番目が「治療が健康保険制度で……

第68回国会 社会労働委員会 第16号(1972/04/14、32期、日本共産党)

○寺前委員 本会議の時間も迫っておりますので、せっかくの機会ですが、二点だけお伺いして終わりたいと思います。  いま白木先生が、発生するそもそもの原点で押えなければだめなんだ。私は賛成です。発生する原因に、いろいろ先ほどからもお話がございました。私は、そのうちの一つ、薬の災いの問題についてちょっと聞いてみたい。  それはサリドマイドの場合でも、外国で押えられていたものが日本で押える時期がおくれたじゃないかという問題の指摘があります。あるいはまた、この間うち問題になりましたスモンの場合にしたってキノホルムそのものの、たとえば日本薬局方において怒容量は一日〇・六グラムになっておる。ところがエソテロ……

第68回国会 社会労働委員会 第17号(1972/04/18、32期、日本共産党)

○寺前委員 参議院の御都合があるようですから、大臣に最初に……。私は、最後に、条文を幾つか検討した内容の結果として大臣にお答えをいただきたいというふうに思っておったのですが、時間の関係があるようなので、大臣に基本的な姿勢を一、二ちょっと聞いてみたいと思うのです。  それは、労働安全衛生法案が出されたことをめぐって、労働者の中で、労働基準法という総合的な立法、それは他の法案に見られる基本法と違って、罰則規定までもったところの、労働者の最低基準をきめて、それ以上に向かって前進させるという、総合立法があったのである、これがこういうふうに、最賃法という形で賃金の一部分が別法になっていく、あの基準法が一……

第68回国会 社会労働委員会 第18号(1972/04/20、32期、日本共産党)

○寺前委員 時間が短時間ですから、事務当局の方は簡単にお答えをいただきたいというふうに思います。  私は、この援護法の性格というのが、いわば公務災害補償的な性格を持っているということを事務当局の方から聞かしていただいております。しかし、公務災害的な性格を持っているといっても、どうしても国際的にも国内的にも解せない問題がありますので、大臣にどういうふうなお考えを持っておられるのかを聞きたいと思うのです。  その一つ。戦争犯罪人が、軍人の場合だったら恩給法が存在するし、あるいはまた戦争犯罪人が軍人でない場合ですか、その場合にはその遺家族がこの援護法の適用になると思うのです。間違っておったら間違いだ……

第68回国会 社会労働委員会 第22号(1972/04/27、32期、日本共産党)

○寺前委員 昨日来、委員各位がこまかく質問をしておられますので、私は二、三の点についてのみ、間口を広げないようにして質問をしたいと思います。  第一番目の問題は、老人医療を無料にしようというのは、その前段には老人の健診があるということは当然のことだと思うのです。ところで、老人健診は六十五歳の方から健診をやっている。その健診の結果ぐあいが悪いということになったら、直ちに治療しようではないか、これは常識的な考え方だと思うのです。ところが、その健診した結果についての入院は、七十歳からについては無料にしようということでは、五年間待っていなさいということにひとしいのではないだろうか。常識的に考えたら、健……

第68回国会 社会労働委員会 第25号(1972/05/12、32期、日本共産党)

○寺前委員 私に与えられている時間は一時間でございますので、問題をしぼってお聞きしたいと思います。でき得れば医療全体との角度で政府管掌健康保険の問題もお聞きしたいところなんですが、時間があればやらせてもらうということにして、私は、さしあたって問題になっている政府管掌健康保険のいわゆる財政赤字対策なるものについて解せない幾つかの点についてのみ聞きたいと思います。  この間も大臣とお話しをしておったときに提起した問題ですが、医療費の中における薬剤費の占める位置というのが非常に高いということは、これは否定することのできない事実だと思うのです。  一般的に見て、昭和三十年時分の医療費の中に占める薬剤費……

第68回国会 社会労働委員会 第29号(1972/05/24、32期、日本共産党)

○寺前委員 私は、日本共産党を代表して、内閣提出案並びに自民党の修正案に強く反対の意思を表明するものであります。  今日、政管健保に二千億円からの累積赤字を出してきた基本的要因は、自民党の大資本本位の高度成長政策にあることは、もちろんであります。同時に、中小零細企業の労働者を対象としているこの政管健保に、政府が責任を持つべきものであるのにもかかわらず、必要な財政援助をしなかったからであり、膨大な利益をあげている製薬独占企業の利益にメスを入れ、薬価の引き下げを行なわなかったからであります。  強く反対の意思を表明する理由は、何といっても、赤字財政について、政府がその責任を回避し、保険料の引き上げ……

第68回国会 社会労働委員会 第31号(1972/05/30、32期、日本共産党)

○寺前委員 この法案の提出をめぐって労働組合の間では、ほんとうに勤労婦人のことを考えるならば、なぜ基準法という、総合的に労働者の最低の基準を律しているところの法律をもっと強化する内容で、この問題を取り上げないんだという意見が非常に多方面にあります。しかもさらに、勤労婦人が仕事をする上において一番直面している問題は、むしろ現実的に保育所をつくっていただいて、そして働くことができる条件を整備してもらいたいという問題のほうが大きな問題になっております。ところが、この法案からは、一向そういう魅力を感じないという提起が多方面になされているわけです。これについての御意見を聞きたいわけですが、それに先立って……

第68回国会 社会労働委員会 第33号(1972/06/02、32期、日本共産党)

○寺前委員 じん不全の皆さんが今回の法改正によって更正医療の対象となる、身障者福祉法の対象になって、金の切れ目が命の切れ目となるような、こういう分野において、特段の措置がつくられるということを、私はほんとうに心から喜んでいるものです。これをほんとうに患者さんの期待に沿うものにしていく上においての二、三の点について、私は聞きたいと思うのです。  この間身体障害者福祉法の一部を改正する法律案が提出されたときに、大臣の説明の中で気になる点があるのです。こういう点なんです。「今回、身体障害者の範囲に新たにじん臓の機能に障害のある者を取り入れることとし、必要な場合には、人工じん臓による人工透析医療につき……

第68回国会 社会労働委員会 第36号(1972/06/09、32期、日本共産党)

○寺前委員 ただいま出されております廃棄物処理施設整備緊急措置法案というのは、計画的に昭和五十年に向かって政府が生活環境をどういうように整備していくかということでお出しになっているものであって、これは、計画的にやっていかれるということについては私は賛成です。  そこで昨日来各党の委員の皆さんから、前回の計画がうまくいっていない問題は一体何であったのだろうかとか、あるいはまた個々のケースの問題について、改善する問題について各種の面から御質問になっておりますので、私は、時間の許される範囲内において三つの問題についてきょうは聞きたいというふうに思います。  一つの問題は、いわゆる第二次計画といわれた……

第68回国会 社会労働委員会 第38号(1972/06/16、32期、日本共産党)

○寺前委員 今度の食品衛生法で、疑わしきものを対象として積極的にやりたいという意向を各項は示していると思います。私は賛成です。ところが問題は、そういう積極性を法律できめても、実際にやるのは、厚生大臣のもとにおいて行政上どのように措置されるかということによって、その法律の精神が生きてくるかどうかという問題の分かれ目が出てくると思うのです。そこで私はきょうは、そういう、いまもお話に出ましたが、積極的に打って出るのかどうかという点について、幾つかの点にわたって聞きたいというふうに思います。  一九六九年段階に、添加物に対する全面的な国民的な、チクロを先頭とする批判が出ました。その段階に、添加物につい……

第69回国会 建設委員会 第5号(1972/10/11、32期、日本共産党)

○寺前委員 私、きょうは道路行政の問題と、この間の災害で部落の被害がだいぶ未解放部落の問題でありましたので、私の出身の京都の問題について若干具体例を出して基本的なお考えを聞きたいというふうに思います。  それでは未解放部落の問題について最初に聞きたいと思いますので、建設省の担当者はどなたかお見えになっていますか。――時間もなにですから、私は大上段に振りかぶって全体的にお聞きしようとは思いませんが、実は七月の私どもの方面での豪雨の被災地を見ますと未解放部落が非常に多いわけですね。農村の小部落ですが。大体考えてみたら、昔から差別された地域だけに特殊な地域に追い込められる、条件は悪いところに集まって……

第69回国会 社会労働委員会 第1号(1972/08/08、32期、日本共産党)

○寺前委員 二十分の時間の間にたくさん聞きたいことがあるものですから、何を選ぼうかと思って困っているのですが、ひとつ関係者の皆さんには要領よく御回答いただきたいと思います。  第一番目の問題、保険医の課税問題についてお聞きをしたいと思います。  私はこの間、国会が終わって久しぶりに京都へ戻りましたときに、京都の医師会の幹部の方々から陳情を受けました。どういうことかというと、ことしの税に対する申告をやった。ところが六月以降になってから、各保険医の開業医の院所に税務署がいろいろ調査にやってくる。従来われわれは租税特別措置法の第二十六条によって社会保険診療報酬の課税について経費を七二%として見てもら……

第69回国会 社会労働委員会 第2号(1972/09/12、32期、日本共産党)

○寺前委員 時間もおそうございますし、大臣もお疲れでしょうし、関係者の御答弁もひとつ要領よく簡潔にお答えをいただきたい。問題はきわめて簡単明瞭に提起するつもりでおりますので、よろしく頼みます。  最近一連の新聞を見ますと、沖繩の水道契約についてアメリカ軍が一方的な通告をやってきたということで話題になっております。  これは九月四日の新聞ですが、こういうふうに載っておりました。このアメリカ軍の「文書は八月三十日付で加盟市町村のうち米軍基地を給水地域に持つ十八市町村あて送られてきた。差し出し責任者は旧米民政府総務課長バーク・グレン中佐となっており「司令官に代わり」とただし書きがつけられている。内容……

第70回国会 社会労働委員会 第1号(1972/10/28、32期、日本共産党)

○寺前委員 先ほどからの質疑に引き続いて、私ちょっと、もう少し詰めて聞きたいということがありますので、二、三の点を局長に聞いて、あと大臣にちょっと聞きたいと思うのです。  一つは今回の事件についてですが、昭和三十四年の十二月に死亡宣言をするということについて、その時期の問題がちょっと問題じゃないかというような話がさっきからいろいろあったと思うのです。さっき局長さんは、こういうふうに言われましたね。この死亡宣言をしてしまった人たちに対しても、未帰還者同様に捜査をしてきたということをおっしゃった。ほんとうなんだろうか。私はいま問題はこれだけあると思うのですね。いろいろあるけれども、たくさんの人が海……


33期(1972/12/10〜)

第71回国会 外務委員会 第4号(1973/03/07、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 戦争が終わっていよいよ二十八年くらいになっているわけです。アメリカ軍は日本へ上陸して戦前や戦中、戦後の一定期間の日本の公文書や発禁本あるいは戦後の場合でいうならば、検閲した文書その他国家の活動の姿を見ることのできる貴重な文書や図書がアメリカに持ち帰ったままになっております。これは日本国民が平和国家を建設する上できわめて貴重なものであるので、また国際的な条約に照らしても、陸戦法規の第五十三条、国有動産の問題の中にも書かれておりますが、「一地方ヲ占領シタル軍ハ、国ノ所有二属スル現金、基金及有価証券、貯蔵兵器、輸送材料、在庫品及糧秣其ノ他総テ作戦動作ニ供スルコトヲ得ヘキ国有動産ノ外、之ヲ……

第71回国会 議院運営委員会 第2号(1972/12/25、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 各派協議会なりあるいは議運の理事会ですでに述べてきたところでございますが、最近数年来の国会運営を見ても、国会の中には、強行採決なりあるいはまた少数派の意見を必ずしも尊重しないという問題、あるいは野党が提起しているところの法案などについて全面的に検討されないというふうに、国会が、私たちの立場から言うならば、国権の最高機関として十分な運営がやられているというふうには必ずしも見るわけにいかない。こういう事態のもとにおいて、私どもは国会を民主的に運営していくという立場をとろうとするならば、現状においては、議長については自民党さん、副議長については社会党さん、そうして常任委員長については比例……

第71回国会 建設委員会 第19号(1973/06/12、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 お疲れのところまことにおそれ入ります。よろしくお願いいたします。  委員長、お願いなんですが、説明をしやすくするために、ちょっと大臣に関係のところの地図だけお渡ししたいと思います。  きょう私がお尋ねしたいと思いますのは、都市緑地保全法という法案が出されました。これを読んでいると、都市における緑地の保全及び緑化の推進のために、国及び地方公共団体がちゃんと任務を持って、そうしてこれこれのことについてはこういうふうにしなさいといういろいろな指摘がしてあります。私は今日の都市の破壊の状況から見るならば、こほような緑地の保全というのはもっと早い段階にすべきであったというふうに思います。おそ……

第71回国会 社会労働委員会 第2号(1973/02/06、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 関連して。総務長官、さっきから話を聞いておって、あなたどう思うのか。  一つは、いま八十万からの人が処分されてきているこの歴史的な経過は、マッカーサー書簡に基づくところの行為から出発してきている。占領下のああいう事態の中で、この法案が出てきておるということは非常に不当だということを石母田委員はさっきから質問している。そしてその後の過程の中で最高裁の判決が出てきた。この最高裁の判決というのは、違憲の疑いがあるという問題にまで発展をしてきておる内容だ。とすると、これは十分に検討しなければならない段階に来ておるのではないか。総務長官、これは明らかに検討しなければならないと思うのか思わない……

第71回国会 社会労働委員会 第3号(1973/02/22、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私はきょうは二十五分程度ですから、程度が程度でございますので、この間の大臣の所信表明に対する一般的なお話として聞きたいと思うのですが、何といってもこの間うち国会が停滞した理由というのは、例の円・ドル問題でストップになったわけです。これは収入の側からの面と支出の側からの面において、予算上これが重大な問題になるのじゃないかということが中心になって、予算委員会のほうがとまってしまうという事態が起こったと思うのです。  そこで厚生大臣にお聞きしたいのですが、この円・ドル問題がもたらす内容を厚生予算の上において検討する必要はないのかどうかということについて、厚生大臣の見解を聞きたいと思います……

第71回国会 社会労働委員会 第4号(1973/02/27、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 同じことを繰り返しませんので、そのつもりでしぼって話をしてほしいと思いますが、先ほどの質問の中で、例のJPDRロックアウトの裁判の中で明らかにされた問題として、科学技術庁の原子力局長がJPDR部の五班三交代制について直勤務体制の改善をはかるべきであるという通告をしたという内容が確認されております。それでこれが監督権の範囲に入るのか入らないのか、五班三交代制を四班三交代制にする、これは勤務のあり方の問題だと思うのです。この勤務のあり方を原子力局長が指示をする。原子力局長、これは労働条件、両者の間できめるべき性格ではないのか。監督権として介入すべきものなのか、これをはっきりしてください……

第71回国会 社会労働委員会 第6号(1973/03/06、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 今日、労働者の労働災害がずいぶんふえているのです。この間うちから予算の分科会なんかを見ておっても、労災の認定問題をめぐっていろいろ意見も出ているようです。そういうことで、私は幾つかの点について労災の認定上の諸問題について労働省当局の見解を聞きたいと思います。  第一番目の問題は、労働者が災害にあって、そして労災の認定をしてくれという申請を出す。出すにあたっては、自分の主治医の人の意見もつけて出すわけですが、出したところがなかなか認定してくれない、こういうことで困っている人がたくさんおるのですよ、労働大臣。何やかんや、いろいろの経過を経て労災の認定が出てくるわけですが、この出てきたと……

第71回国会 社会労働委員会 第7号(1973/03/08、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 十数名の方がおなくなりになるということは、私はたいへんな管理上の問題があると思いますが、これはいま言ってもすぐわからぬというのか、概括的にも、済生会病院とか日赤とかあるいは国立の関係の病院の状況については、非常に危険な状態が現実に存在しておるのじゃないだろうか。  これは話はかわりますけれども、前に視力障害センターに行ったときに、視力障害センターにちょっと入っただけでも、目のぐあいの悪い人たちの管理が、こういう状況の中で火災が起こったときに、はたしてどうなっているのだろうかということが私、行ってみてすぐに心配になったのです。  ですから、この種の、これだけ大きな事故が起こってくると……

第71回国会 社会労働委員会 第10号(1973/03/27、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 駐留軍の関係法案を審議するものですから、駐留軍の中でも沖繩の駐留軍の問題というのは大きいですから、ひとつ沖繩の駐留軍の関係労働者がどういうことになっているのかをお聞きしたいと思うのです。  一昨年の暮れ、十一月三十日に私は社会労働委員会において、米軍基地で働く労働者の思想、信条を調査しているという事実について、具体的に当時の労働大臣並びに施設庁のほうは労務部長さんでしたか、お聞きしたのですね。それは、その当時米軍の基地に働く労働者に対して、あなた並びにあなたの家族は共産党員なのかどうかとか、そういうようなことがずっと書かされているわけですね。それは単に沖繩だけではなくして、本土でも……

第71回国会 社会労働委員会 第11号(1973/03/29、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 二人の人が御質問になっておりますので、私はできるだけ問題をしぼってお聞きをしたいというふうに思います。  局長さんはおたくだけでいいのですか。――いいのですね。それじゃこれという順番ではなくて、気づいたままに幾つかのことについてお聞きをしたいというふうに思います。  この前私、広島の原爆病院に寄ってみたのです。そうしたら、あそこの病院ではずいぶんの赤字が出て、ざっと一億円になるのじゃないかというふうに言われておるのです。今年度だけでも二千数百万円に及ぶところの赤字が出ている。利子だけでも二百七十万は払わなければならない、こういうことを言っているわけですね。一方新聞を見ると、昨年の暮……

第71回国会 社会労働委員会 第12号(1973/04/03、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 それがわからぬのだけれどもね、大臣。従来、共産党もしくは家族に共産党の人がおりましたかどうか、それで虚偽の事実を書いた場合には解雇しますよということで締めくくっていたわけでしょう。履歴書を書け、こういっておったわけでしょう。ですからそういう思想、信条調査が米軍の占領下において行なわれているわけです。ところが、日本の本土でも同じようなものが行なわれている。しかし、安保条約や地位協定に基づいて、基地内の労働者に対する労務の基本権というのは、日本の法律を尊重しますということになっている。そうすると日本の国土の中において、あなたの家族にどこの党の人がおったか、あなたは共産党員かということを……

第71回国会 社会労働委員会 第15号(1973/04/13、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 お疲れのところおそれ入ります。きょうは私は、陸の王者日通というふうにいわれています日本通運株式会社――これは私はよく知りませんが、一般通運業者は四、五百あるようですね。それらの通運業者全体の取り扱い高の中では、この会社は七割余りからの独占的な状況にあるといわれているというふうに思うのです。こういう状態が続いているのは、八年来ずっと統計を見ていると独占状況というのが存在しているというように思うのですが、昭和四十二年の十二月、ちょうどもう五年になりますが、日通事件ということで世間の非難が集中して首脳陣が一新させられるという事態が起こっています。きょう私は、この日本通運株式会社の下請であ……

第71回国会 社会労働委員会 第20号(1973/05/10、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、今回出されたところの健康保険のいわゆる改正案、去年も問題にしたのですが、どう考えても、赤字財政だということがいつも問題になって、財政の健全化のためには患者の皆さんにも、被保険者の皆さんにも、ひとつ応分の負担をしてもらわなければならぬという話になるのですが、一体薬の問題というのをどういうふうに考えているのか、私はいつも聞いておってわからない。きょうは薬務局長来ていますね。総医療費の中に占める薬剤費の位置というのは一体どのくらい占めているのですか。一番新しい時点の資料と昭和三十五年の段階の資料と比較して、総医療費の中に占めるところの薬剤費がどういう状況にあるか、ちょっと説明してく……

第71回国会 社会労働委員会 第26号(1973/06/12、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 運輸省、お見えになっておりますか。――港湾整備の五カ年計画というのがありますね。港湾整備に対して国もかなり投資をやっているようですが、私の手元にあるこの数字は間違っておりますかちょっと聞きたいのですが、第一次が昭和三十六年から四十年ですか、第二次が四十年から四十四年、第三次が四十三年から四十七年で、第四次が四十六年から五十年ということで、事業費の総額で三兆六百八十億円ですか、そのうち国費を投ずるのが一兆六千五百十八億三千五百万円、五三・九%国のお金を投じて港湾整備をやって、そして近代化をしていく。まあ私の手元にある数字が間違っておったら直してください。  そうすると、この港湾の近代……

第71回国会 社会労働委員会 第28号(1973/06/15、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 前回、前々回になりますか、保険の審査で時間がおそくなったために、質問が途中でちょん切られてしまいまして、きょうもまたおそい時間になって、政府委員の皆さんにはおなかを減らしておられるのに気の毒だと思いますが、ひとつ御協力をお願いしたいと思います。  私は特にちょん切られた点で残ったところだけに、きょうは限っておきたいと思いますし、全面的にはさらにまたあとの委員の人にお願いするとして、きょうはどうしても聞いておきたいという四つの点がありますので、最初に提起しておきたいと思います。  その第一番目は、いわゆる弾力条項といわれるものですね。これは前の国会の場合でも賛成した党は一つもなかった……

第71回国会 社会労働委員会 第30号(1973/06/21、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私どもの党としては、もうすでに田中美智子さんから質問もしていますし、また、あとで石母田委員のほうからも質問することになりますので、私は、できるだけダブった問題提起は避けたいというふうに思って、できるだけ端的に、出されていないような問題について、ちょっと聞いてみたいというふうに思うわけです。  今度の年金関係の法案でまだ――ちょいちょい私も部屋を出ておりますので、聞き漏らしている面もあるかと思いますが、一つは、併給の問題についてあまり論議になっていないように思うのです。  これは私はかつて堀木さんの問題について佐藤総理に予算委員会で質問したことがありますので、私はこれについて非常に関……

第71回国会 社会労働委員会 第42号(1973/07/17、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は最初に、ハンセン氏病、いわゆるらい病の関係の問題について、正しくない理解が現実的になされているのではないかという問題について、一、二の質問をしたいと思います。  これを聞くにあたって、大臣がおられないので、政務次官にちょっとお聞きしますが、このらい病、ハンセン氏病というのは、遺伝なのか、それとも伝染性の病気なのか。それは非常におそろしい病気でどうにもならぬのか。私は、あの一見失明をしたり、あるいはまた皮膚が変形をするという事態を通じて、いろいろな偏見かあるように思う。それで、一番基本的に、これがおそろしい病気だということで社会不安を持たなければならないのかどうか、この問題に対す……

第71回国会 社会労働委員会 第43号(1973/07/19、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 厚生大臣、有害物質を含有する家庭用品の規制が今回急に出てきたというのは、一体どういう理由ですか。
【次の発言】 要するに、化学工業の発展、これが国民生活に非常に大きな有益な役割りを果たしているけれども、同時に健康を害するという危険な側面も持っている。そこで、今日化学工業が非常に発展した段階においては、どうしてもその便利な面だけじゃなくして、健康を害しないように、長期にわたって人間の生存あるいは地域環境を保全していくというところが一番中心の問題なのでしょう。私はそうだと思うのです。私の見解は間違いですか。ちょっと、これは担当のほうからでいいです。

第71回国会 予算委員会 第10号(1973/02/10、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 選挙されて新しい国会が開かれたわけですが、国会が、きれいな明るい国会として、国民は非常に大きな期待をしております。  タクシー汚職とか共和製糖事件とか日通汚職など、これまでもいろいろ政界と財界との結びつきの問題が、社会ではもちろんのこと、国会の中でも問題になってきました。財界、独占資本と政界とのきたない結びつき、それが政治腐敗の直接の重要な根源をなしてきているということは、今日では天下周知の事実となっております。  私どもの党は、以前から政治腐敗を根絶する道としては、自民党はもちろんのこと、各党が独占資本、財界、資本家団体との一切の財政的な結びつきを断ち切ることを主張してきました。……

第71回国会 予算委員会 第11号(1973/02/12、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 いま中曽根さんからのお話の返事は聞きました。私がこの前に質問をしたのは、昭和四十一年の五月三十一日二千万円、六月三十日八百万円という会費名目の政治献金が出ているけれども、前後にそのような会費というものが出されていないのに、これが会費として常識で考えることができるだろうか。だから、こういうような献金というのは、国民にとっても非常に暗いものを与えているから、反省する必要があるんじゃないかという問題提起としてこの問題は出しているのであって、したがって、中曽根さんのただいまの答弁では、これに対する反省としての答弁にはならない、私はそういうように思います。  なおもう一点、この前に提起しまし……

第72回国会 社会労働委員会 第3号(1973/12/18、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 時間がそうありませんようですから、ひとつ要領よくお答えをいただいて、実りあるものにしていただきたいと思います。  私がきょうお聞きしたいのは、私の出身地である京都において保育所、特に民間の保母さんの間でかなり頸肩腕なりあるいは腰痛なり、そういう診断を出される障害が起こっているようなんです。直接的には本年の六月二十九日に十六名の保母さんと一名の作業員さん、七月二十五日には四名の保母さん、八月三十一日には一人の保母さん、そして十月二十二日に一人の保母さんが労災の認定の申請を出しておられます。申請日は六月なり七月なり、こうなっているけれども、申請されるまでの経過はどうか。そういう診断の段……

第72回国会 社会労働委員会 第4号(1973/12/20、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 お疲れですが、国民みんなが疲れていますので、ひとつよろしくお願いします。  私はきょうは生活保護の問題について聞いてみたいと思います。  いま手元に福岡市の千葉金助さんという方からの手紙をいただいておりますので、私はこれを中心にしてきょうは聞いてみたいと思います。  ちょっと読みましょう。  「私は昭和四十一年十一月二十三日に尿管屈折で入院し、じん臓結核でじん臓摘出。それ迄は沖仲仕で働いていましたが、生活保護の御世話にならざるをえなくなりました。その后、今日にいたるまで身体が思うよう動かず再起して労働することもできません。  従って、妻が失対に昭和四十二年より従事しました。当時子供……

第72回国会 社会労働委員会 第8号(1974/02/26、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私はきょうは二つの問題を聞きたいと思います。  大臣の所信表明に対する意見を聞きたいと思いますので、ひとつ大臣から率直に御意見を承りたいと思います。  一つの問題は、先ほどお話しになりましたが、生活保護の分野においても三月には幾らかのお金を出したいということがきょうの新聞報道にも出ております。きょうの閣議で、失対の労働者に対して三日分就労の日をふやすという問題を御説明になっておりました。この失対の賃金の問題をめぐって若干聞きたいというのが一つです。  それからもう一つの問題は、主として身体障害者の問題についていま話がありました。しかし、身体障害者の雇用問題もさることながら、いわゆる……

第72回国会 社会労働委員会 第12号(1974/03/28、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 ちょっとのどを痛めておりますのでお聞き苦しいかと思いますが、戦傷病者戦没者遺家族等援護法の今度の改正に伴って、二、三の点をお聞きしたいと思います。  今度の法改正によって、従来対象になっていなかった旧防空法の中にある医療従事者や警防団員なども新しく準軍属として対象にするというふうになったわけでございます。私の理解が間違っておったら指摘してください、私はあまりあれですから。  そこで、警防団であったのかどうか。これはいつの場合でもそうなんですが、認定制度という問題が伴う場合にはその認定制度に対する不満というものは必ず出てくる問題ですね。そこでこの警防団であったのかどうかという認定につ……

第72回国会 社会労働委員会 第23号(1974/05/13、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 おはようございます。  今日までいろんな方々から本法案についてはずいぶんいろいろ意見が出ました。職安審の段階、それから制度審の段階、一定の意見を諮問に対して答えておりますね。その後、当初考えておったやつを若干変えて法案に出してきたわけですが、この委員会でいろいろ意見が出た。私は最初に大臣に、いろいろ出た意見の中でこれは検討に値するなと感じられた問題は何か、総括的にちょっと聞いておきたいと思うのです。
【次の発言】 それで、審議会の諮問から法案に今度変わっていったわけでしょう。国会はその法案の審議に入ってしまったわけですね。その法案の審議をめぐって、それでは皆さんの意見を聞いて検討に……

第72回国会 物価問題等に関する特別委員会 第15号(1974/03/14、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 この間の衆議院予算委員会の一般の質問に引き続いて、その後の問題について、薬価をめぐって若干の調査をやられ、御指導をやられている点についてお聞きをしたいと思います。さらにまた物価のうらはらとしての社会保障の面についても若干お聞きしたいというふうに思います。  まず最初に、大衆薬の値上がりに対する指導は一月来いろいろおやりになっておる。保健薬の問題について、これは指導してもらう必要があるのではないかということをこの前の予算委員会でも問題にしたわけですが、薬価基準よりもかなり上がっている薬の品目があると思うのです。薬務局長さんでいいですから、一体どのくらいの品目が薬価基準より上がっている……

第72回国会 予算委員会 第28号(1974/03/04、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は最初に、日本時間で三日の午後八時四十五分、パリ郊外のオルリ空港周辺でトルコ航空のDC10、エアバスが墜落した、史上最大の死者三百四十五名という大惨事が起こっている問題について、外務大臣並びに運輸大臣にお伺いをしたいと思います。  最初に、私は心から、犠牲にあわれた方々に対して哀悼の意を表したいと思います。  そこで、まず最初に、一体この事故の原因と現状はどのようなものであるのか、その事実報告と、また、日本人の被害者の方々に対して、政府はどのような措置をとられるのかをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 私は、遺族の方々、被害者の関係の方々に対して手厚い措置ができるように、政府……

第73回国会 社会労働委員会 第2号(1974/09/10、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 七十二国会の終わりました直後に、高知県の山林の労働者、奈良県の山林の労働者、また私の京都の山林関係の労働者から各種の労働条件をめぐる陳情を受けましたので、この際に、民有林関係の労働者の労働条件の問題について、約三十分にわたってお聞きしたいと思います。  労働大臣にお聞きしたいのですが、チェーンソーという新しい機械が山林労働者の分野に導入されてから振動障害という新たな――ほかの分野には従来からありましたが、山林の労働者の中に異常な障害が広がっているということについて御存じでしょうか。まず最初にちょっと大臣の御存じの状況をお聞きしたいと思います。

第73回国会 社会労働委員会 第3号(1974/09/11、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 きょうは大臣に下垂体性小人症の子供の問題について質問をしたいと思います。  過般、私は、京都府の舞鶴和田中学校の三年生であります山田寿子さんという、からだのぐあいから見るならば小学校の二年生ぐらいの身長しかない子供ですが、成長ホルモンが欠けるところから大きくなれないのだという悩みを聞きました。ことしの三月には大臣のところにお手紙を出したというので、お返事を待っているのだが聞かしていただけないのだ、何とか大臣にお話しを願えぬものだろうか、こういう内容です。どういうお手紙を出されたのかということで、私、その控えを見せていただきました。大臣、もう先刻御存じのことだと思いますが、披露してみ……

第74回国会 社会労働委員会 第1号(1974/12/19、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 前回も審議をやりましたから、時間もあれですから、ちょっと気になる点だけを緊急に、失業が多発してきているという実情下ですから、大臣がいろいろ見解はわれわれと違うにしても、気になる点についてはやはりともに解決していかなければならぬ問題があると思いますので、その点について二、三聞いてみたいと思います。  さっきも出ておったのですが、女性の問題というのがやはりひっかかる失業多発時代における一つの問題になるであろう。四時間以上のパートタイマーというのは、いま家庭婦人の中にかなりたくさんおりますから、全体としてこういう人たちの中に影響が広がるというのが一つの特徴点としてあると思うのですね。それ……

第75回国会 社会労働委員会 第1号(1975/02/08、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 国民の福祉向上に向かって総力を挙げて努力をする、特に不公正の是正を目玉に掲げて新しい内閣が出発していると思うのですが、時間も余りないようですので、基本的に大臣に一、二の問題についてお伺いしたいと思います。  社会福祉の問題は、地方自治体にとっては中心的な、大きな仕事だというふうに言えると思います。積極的に地方自治体が老人や障害者に対して、交通機関の無料の運営を図ったり、あるいは医療の分野で言うならば、入院した場合にはいろいろな諸制度がありますが、医療の分野でいま大きな問題になるのは、いわゆる差額ベッド、付き添い料、こういう問題があるために、入院が非常に困難だという問題もあります。こ……

第75回国会 社会労働委員会 第2号(1975/02/10、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 第七十五国会の社会労働委員会における最初の委員会であり、労働大臣の所信表明があった直後のことでございますので、私はきょうは、基本的に新しい国会に臨むに当たっての労働大臣の姿勢を、部分ではございますが、お聞きをしたいと思います。  先ほど労働大臣は、「働く人々の生命と健康を守ることは国民福祉の基本であり、いかなる経済情勢下においてもゆるがせにできない問題であります」という御指摘がありました。そして「災害をこうむられた方々に対しましては、その保護に万全を期してまいる考えであります。」という御指摘がありました。私は、特に労働者の保護立法として重要な位置を占めております労働基準法、この法の……

第75回国会 社会労働委員会 第10号(1975/03/25、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、中小企業の退職金共済の問題について聞きたいと思います。  これは中小企業の労働者の労働条件の一つの確保の問題であるとともに、中小企業そのものに対する対策でもあるというふうに私は思います。そういう立場から、この制度が有効に果たされているのかどうかという問題についてちょっと聞いてみたいと思うのです。  私は過般、この中小企業退職金共済事業団の決算書を見てみました。この決算書を見て、実はちょっとびっくりしたわけですね。四十八年度に時効とされた退職金は、件数で三万一千三百四十四件、金額で二億七千六百六十三万九千六百十円となっておる。また、退職し、受給権がありながら未請求となっているの……

第75回国会 社会労働委員会 第13号(1975/04/16、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 わが党の石母田委員が基本的におやりになりましたので、私は二、三の問題について限って聞きたいというふうに思います。  最初に、聞きたいと思うことをちょっと挙げておきたいと思うのです。  第一番目に聞きたいと思うのは、年金に対する基本的な態度の問題です。それから第二番目に聞きたいと思うのは、障害年金の問題です。それから第三番目に、在老年金その他若干の事務上の問題を聞きたいと思います。  基本的と言いましても、もう来年は抜本的に見直すのだという態度を表明しておられますから、出されてきた内容をめぐってそれは基本的には検討したいと思いますので、ここで時間をとってつぶさにやるという気はいまのと……

第75回国会 社会労働委員会 第16号(1975/05/22、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 きょうは参考人の方々に敬意を表したいと思います。もっと言いたいことがたくさんあるのだろうと思いますが、時間がないので申しわけないと思います。また傍聴にはスモンの会の全国協議会の副会長をやっておられます坂本さんが車いすで、そしてまた多くのこの問題に関心を持っておられる方がおいでをいただいております。皆さんもみずから参考人になりたいだろうと私は思いますが、この制約の中でまことに申しわけない。また私自身もこの質問を許されるに当たって二十分という限られた時間ですから残念に思いますし、厚生大臣がきょうは来てくれていないということについても、またまた私は残念に思うわけです。いっぱい残念に思うこ……

第75回国会 社会労働委員会 第18号(1975/05/29、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 まず、農林省の人から最初にお聞きをしたいと思うのですが、この二カ月間、市場では、柑橘類の中でも特にレモンの品不足という問題が大きな位置を占めてきております。また、あっても値段がべらぼうに高くなってきているという事態が生まれています。ときには一個五百円という値がついたところまでありますが、最近は若干安くなったとしても、なおかつ二百数十円という話もいま私がここへ来るときに出ているくらい、かなりの値段のものが出ている。一体これはどうしたことなんだろうか。私は、農林省の皆さんはこういう品物を確保する場合に、安全性と鮮度と値段の問題と、そして日本農業を守る立場を総合的に勘案して御指導なさって……

第75回国会 社会労働委員会 第19号(1975/06/03、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 関連して。  大臣、石母田理事が質問している点というのは私は大事だと思うよ。いまの局長の答弁を聞いていたら、労働者がストライキをしなければ悪循環にならない、こう言っておる。そこに求めるというのが政府の立場なのか、それとも、法律の条項に基づいて執行しているのだから、その法律の条項そのものをなぶらなかったならば悪循環は断ち切れないのだ、この二つは明確に違うのだ、どちらの立場をあなたはとられるのですか、これが石母田理事の質問ですよ。さあどちらの立場か聞かせてください。いや、局長じゃないよ。大臣だよ。私は大臣に要求しているのだよ。君がいまそう言うたのだ。大臣はどちらの立場をとられますかと言……

第75回国会 社会労働委員会 第20号(1975/06/05、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 きょうは、五月の二十五日に京都で開かれました重症心身障害児(者)を守る会の全国大会にお招きをいただきまして参加したわけですが、厚生大臣も御参加くださっておられました。せっかく全国的な皆さんのお話を聞いたことでございますので、この際、国政の分野においても明確に審議しておくことが大事だと私は思いますので、その一つについてお聞きをしたいというふうに思います。  この大会に参加いたしまして私が一番印象に残ったことは、あるお母さんが、結婚式や法事に参加しようと思ったけれども、自分には二人の重症心身の障害児がおる。これを連れていくということになったら、その結婚式にしても法事にしても雰囲気を崩し……

第75回国会 社会労働委員会 第22号(1975/06/17、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 参考人の皆さんには、朝から長時間にわたって委員の審議のために御協力をいただいて、ありがとうございます。約三十分ほどの間に幾つかのことを聞きたいと思うわけですが、私は朝から聞いておって、どうしてもはっきり国民が知りたいということを端的に二、三の問題について聞いてみたいと思うのです。  第一は、まず政府の方にお聞きしたいと思います。大臣に申し上げるのは失礼だと思いますので、事務当局の方にお聞きします。この最賃法が制定されてから、ことしで現行法何年になるのか、この間にこの法律によって何が労働者にとって役に立ったのか、事実をもってどういうふうに労働者に役に立ったかということを示していただき……

第75回国会 社会労働委員会 第23号(1975/06/19、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 きょうは私は脳卒中の問題について幾つかの点をお聞きしたいと思います。  話としては脳卒中の問題は昔から聞いておりましたが、最近私の親友が倒れまして、そのことをめぐってこれは大変だなあということをいまさらのごとく感じたわけですが、そういうときに、一体厚生省はこういう問題についてどういうふうにやってきたのだろうかということで、厚生省が毎年お出しになる厚生白書というのをずっと振り返って調べてみたのです。  昭和四十五年版の厚生白書「老齢者問題をとらえつつ」というこの本を見て、私は非常に感心をさせられたわけです。別に宣伝をするわけじゃございませんが、こういうふうに指摘をしております。「わが……

第75回国会 社会労働委員会 第24号(1975/06/26、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私はいま厚生省の答弁を聞いておって、驚くべきことを聞いたと思うのです。知らなかったという話である心こうなると、恐らく歯科医師会の代表の方にしても言い分があるだろうと思うのですね。  そこで、私は最初に歯科医師会の代表の方にお聞きしたいと思うのです。明治以来、日本の歯科医療を育て支えてきた歯科開業医の皆さんにとって、今日の医療保険制度の問題についてはいろいろ意見をお持ちだと思うのです。先ほども話がありましたが、この間あなたたちの会長さんが厚生大臣から呼ばれて厳重注意をされたという話があった。一体何を厳重に注意されたのか。先ほどから聞いていたら、どうもマル秘という文書が出たことがいかぬ……

第75回国会 予算委員会 第18号(1975/02/21、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 この間、私どもの共産党・革新共同の石母田議員が、労働大臣に対して雇用保険法身めぐるところの問題での質問をしました。そのときに職安局長がおらないということで保留になっている問題があります。出された問題というのは幾つかあると思いますが、特に日経新聞で、二月十日に遠藤労働省職業安定局長と工藤編集委員との対談の中に、こういうふうに書かれている。「この一―三月の危機を乗り切るために、極端かもしれないが、労使が一緒になって、悪用、乱用しても、それによって人員整理を免れればいいじゃないか。むしろ労働組合と経営者がアベックになってこの制度を利用し、切り抜けていくことはいいのじゃないかと思う。」悪用……

第75回国会 予算委員会 第19号(1975/02/22、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 最初に、全日本ろうあ連盟の書記長の高田英一さん並びに竜谷大学の学生さんで視力障害者であります竹下義樹さんに、私たちの委員会に御出席いただいたことに対して、心からお礼を申し上げたいと思います。  さて、きょうは社会福祉、きわめて社会的な不公正な問題について、この分野について論じようということでございますので、私は、最初に、振り返って六〇年代、七〇年代を考えてみたときに、貧富の差がひどくなってきているということについて、つくづく思いをはせなければならないと思うのであります。松下幸之助さんや上原正吉さんや鹿島守之助さんというようなああいう大資本家、あるいは最近は土地成金の方々もおられます……

第76回国会 社会労働委員会 第1号(1975/11/11、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 雇用、失業の問題について労働省にお聞きしたいと思います。  この間、十月の二十八日に私は上野の玉姫という職安へ、朝早くに、どういう状態になっているだろうかと思って見てきました、たくさんの人が、きょうはどんな仕事があるのだろうかと思って札を見ておりました。私が見たところでは、ちょうどその日は百人もなかったです。来ている人は三百人ほどおりました。聞いてみたら、登録している人は二千七百人ぐらいおる。それで、あぶれた人たちにちょっと手帳を見せてくださいと言ったら、手帳に、民間の日雇いの紹介を受けている人、あの雇用保険の証紙を張ってもらっている人が、月に三枚ぐらいしか張ってもらってないですよ……

第76回国会 社会労働委員会 第2号(1975/11/13、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 最近、国立がんセンターの医薬品納入をめぐっての汚職という問題と同センター付属病院が製薬会社の依頼によって実施している新薬の臨床実験のために製薬会社が三億円を超える謝礼をやっておって、そのことをめぐって不明朗であるということが問題になっております。この二つの問題は関連を持っておりますので、私は、この問題についてひとつ聞いてみたいと思います。まず第一に、薬剤購入をめぐって科長あるいは副科長、主任さんの幹部三人の皆さん方が汚職をやっているということが明るみに出て警察につかまっているわけです。国立がんセンターに限らず、政府機関の中や地方公共機関の中でも一連の事件が起こっておりますけれども、……

第76回国会 社会労働委員会 第6号(1975/12/11、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 最初に、十二月の初旬に一斉に新聞紙上でも問題になりました東京の隅田区の、製びんメーカーとしてはかなり大きな位置を占めている大久保製壕、ここは障害者が半数以上働いているということにおいて各方面から注目を浴びている工場でありますが、三十八年度には身体障害者雇用優良事業所として労働大臣の表彰も受けた工場であります。今月の初めに、常識を超えた人権無視のことを行っているということで、障害者だけの組合ができて、そして差別なくわれわれを使えということを要求して闘争があったわけです。  私は、この労働者の話を聞いている中で少し腑に落ちないことが生まれたので、特にきょうは緊急にお聞きをしたいと思うの……

第76回国会 社会労働委員会 第7号(1975/12/16、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 限られた時間ですから、できるだけ要領よく御答弁いただくことを最初にお願いしたいと思います。  せっかくりっぱな法律をつくっても、行政機関が正義意識に燃えて公正な態度で社会に奉仕する姿勢がなかったら、それも生きてこないということになると思います。私は、そういう意味できょうは、部落解放同盟の朝田派と言われる諸君たちが全国的に企業連をつくっていろいろな波紋を与えておりまして、奈良県にもその企業連がありますが、その傘下の河合町企業組合、ここはグローブ、ミットなどを製造しているところの組合ですが、その河合町企業組合をめぐっての問題についてちょっと聞きたいと思います。  私のところに手紙が来た……

第76回国会 社会労働委員会 第8号(1975/12/18、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 時間の制限がございますので、簡潔に御答弁をお願いしたいと思います。  まず第一に、先日の委員会でも問題になっておりましたが、今年末までとされている国民年金の特例納付について、必要な要件を備えれば世帯更生資金を貸し付けるということの話でありました。ところが、その後も私のところに受け付けてくれないという話が出てきた。出されてきたところをちょっと列挙してみますと、大阪府の和泉市、高石市、堺市、こういうところから、拒否された、申し込みまでに間に合わないという事態が生まれてあきらめざるを得ないという話が出てきたわけです。そこでさっそく大阪の社協に聞いてみました。そうすると内規があるそうです。……

第77回国会 社会労働委員会 第2号(1976/03/02、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 きょうは大臣の所信に対する質問でございますが、どんなりっぱな法律をつくったり、どんな予算を組んでも、その執行者が正しくその内容について公務員としての奉仕をしなかったときには、それは悪いものになってくる。いま国会で問題になっておるロッキードの問題にしても、なぜ予算委員会であれだけ問題になるのか。せっかく組んだ予算がだれかのふところに入ってしまっている、あるいは政治家の、あるいは企業の。こういうことになるとたまったものじゃないという国民の疑惑から、予算委員会であれだけ審議がされてくるというのは、ぼくは当然だと思うのです。  そこで私は、きょうは労働大臣や関係の方々に、現実に行われている……

第77回国会 社会労働委員会 第3号(1976/03/04、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 十数分質問時間があるようですから、えらい詰めた時間を言うようでございますが、幾つかの私のところに要請書が来ている問題について披露をして、大臣なり所管の担当者からこれに対する御説明をいただいたらありがたい、こう思います。  一つの私のところに来ている手紙は、東京都武蔵野市に住んでおられる、生活保護を受けておられた藤田さんという女の方からなんです。  幼少のころから心臓が悪く、昭和四十五年九月、国立中野療養所に入院し手術を受けました。そして一度退院したが、再び病状が悪くなり、昭和四十六年四月再入院したが、入院が長引いたため、同年九月で住宅費は打ち切りとなってしまい、アパートを出ざるを得……

第77回国会 社会労働委員会 第4号(1976/05/06、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 戦傷病者戦没者遺家族援護法、私もこれで国会で何回か法案の審議に参加をしてきましたけれども、どうもこの法律はよくわからぬというのが、申しわけないけれども率直な私の実情です。一体、この法律は戦後何回改正されたのでしょう。毎回毎回、単に数字が変わるだけではなくして、制度の年限や部分的な改正がいっぱいあるので、要するによくわからぬようになるのですよ。そこで、一体戦後何回改正があったかということと、こういうものはわかりやすい手引きのようなものをつくってもらわなければ、私、国会に六年半おって、道で聞かれても、あるいは事務所で聞かれても、ぱっと即答しかねる。そこで、すぐ相談に乗り得る、また、家族……

第77回国会 社会労働委員会 第5号(1976/05/10、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 りっぱな法律なり、あるいはまた労働者にとってそれなりに役に立つ法律があっても、実際にそれを執行する上において誠実に、そして労働者のお役に立つように考えなかったら、せっかくのものが実らないではないかという御批判が先ほどの御批判であったと思うのです。そこで私も二つの事例を通じまして、現実にどのようになっているのかについてきょうはお聞きをしてみたいというふうに思います。  まず第一に、京都府下で日吉町を中心として、戦前からマンガン鉱山と関連事業所がありました。一番盛んなときには、昭和三十四年ごろですが、九十一事業所で千百人の労働者がいたと言われております。昭和四十年ごろになりますと、ほと……

第77回国会 社会労働委員会 第6号(1976/05/11、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 繰り返しになるかと思いますが、要領よく聞きたいと思いますので、要領よくお答えをいただきたいというふうに思います。  第一番目、第七条で、せっかくの未払い賃金の立てかえ払いの制度が、倒産した事業であること、そこの退職した労働者であることが要件とされている。ところが現実は、擬装倒産であるとか、解雇、退職をめぐって紛争中であるという問題が幾多出てきます。また現実によく問題になっているのはこの分野における問題がかなり意味を持っています。そういうことを考えた場合に、この第七条で果たしていいのかどうか、私は率直に疑問に思いますので、その点についての解明をいただきたいと思います。

第77回国会 社会労働委員会 第7号(1976/05/12、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は最初に、基本的な態度について大臣にお伺いをしたいと思います。  一九四五年の広島に原爆が投下された事情について、広島県警察部のその年の十一月三十日現在の調査によると、死者は七万八千百五十人、その他重軽傷、行方不明、罹災者など合わせると三十万六千五百四十五人、それに軍関係者を入れると被爆総人口は四十万前後であったと推定されるということを言っております。また、同年の長崎市に対するところの投下についても、県当局が八月三十日現在で明らかにしている点によりますと、死亡者数は一万九千七百四十八名、重軽傷、行方不明者を入れると六万二千六百六十五という数字になっておりましたが、同年十月二十三日……

第77回国会 社会労働委員会 第8号(1976/05/13、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、今度の年金関係の法律について一番みんなが聞きたがっている点の一つを最初に聞きたいと思うのです。  それは、今度の国家予算を見ますと、保険料の収入は前年よりも七千二百三十七億円増で、総収入が三兆四百八十八億円となっている。一方給付する方は、前年よりも四千百九十七億円増で一兆四千三百十六億円となっている。集める金の方が多くて出す金の量の方が少ない。そうして収支の残の方は、五十年度で二兆四百七十六億円であったものが五十一年度では二兆五千二百十八億円と、単年度においても積立金がふえている。給付の改善を宣伝する割りには、集めるお金の方がどんどんふえていくというのはおかしいではないか、率……

第77回国会 社会労働委員会 第9号(1976/05/14、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 最初に、健康保険法の一部改正についての質問をいたします。  この間、本会議で、体系立って総理大臣を初め厚生大臣その他の方々の御回答をいただいております。詰めてもう少しやりたい点もありますが、時間の関係で、きょうは予防接種法についても質問をいたしますので、重点的にお答えをいただきたいと思います。なお、当委員会においては石母田委員なりあるいは田中委員の方から本格的論戦をやる予定をしておりますので、私は周辺の問題について触れてみたいというふうに思います。  いま村山委員に最後に局長さんから一部負担の問題の意見が出ておりましたので、その問題を引き続いて私もそれじゃと思って最初に聞いておきた……

第77回国会 社会労働委員会 第10号(1976/05/17、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 ただいま議題となりました厚生年金保険法等の一部を改正する法律案に対する修正案につきまして、日本共産党・革新共同を代表いたしまして、その趣旨を御説明申し上げます。  お手元に配付させていただいておりますが、まず、本修正案の内容であります。  修正の第一点は、厚生年金並びに船員保険の全保険料の引き上げをやめ、保険料率を現行どおりの率に据え置くこととし、関係条文を削除するものです。  第二点は、国民年金保険料を五十二年度から月額二千二百円とするのをやめ、現行どおりに据え置くこととし、関係条文を削除するものであります。  第三点は、国民年金保険料を五十三年度から月二千五百円とし、さらに物価……

第77回国会 社会労働委員会 第11号(1976/05/18、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 今度の法改正に当たりまして、産業廃棄物について幾つかの改善がなされておりますが、いま廃棄物を考える場合に、もともと清掃法から出発しているだけに、一般廃棄物についても産業廃棄物についても、やはり全面的にメスを入れてみないといかぬのじゃないかというように私は思います。ひとつ別々に取り上げてみたいと思います。  最初に一般廃棄物から入ります。  従来から問題になっていたわけですが、一般廃棄物、すなわち市町村の固有の義務として行われているあの廃棄物に対して、焼却炉からいろいろな有害物質が出てくる。そこで防じん装置をつけて大気に影響しないように装置をする、それに水をぶっかけて下へ流す、それで……

第77回国会 社会労働委員会 第12号(1976/05/19、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 遅うございますので、要領よく質問をしたいと思いますので御答弁の方もよろしくお願いします。  身体障害者雇用促進法及び中高年齢者等の雇用の促進に関する特別措置法の一部改正、私は、従来のしり抜けになっている点を何とかよくしたいという気持ちと、また国民の皆さん方の要望が一定反映している法律の改正であるというふうには思いますが、幾つか関連して聞きたいと思います。  まず第一に、政府当局の姿勢との関係で聞きたいと思います。  昨年の十月に私どもの党の者が予算委員会で具体的に企業名を挙げて、雇用率がゼロないしそれに近い状況にあるということを指摘いたしました。 日本の大会社の中心が飯田橋にありま……

第77回国会 予算委員会 第22号(1976/03/03、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は最初に、いま国民が、だれが黒いピーナツを食べたのか、みずから名のり出たらどうなんだ、あるいはアメリカから早く資料をもらって、賄賂をもらったと言われている政府高官のその氏名を早く国民の前に知らせろ、こういう声は、迅速にロッキード問題に対する真相を知りたいということを望んでいる国民の声だと思うのです。  そこで国家公安委員長に、丸紅レポートの問題について聞きたいというふうに思います。私どもの党の正森議員が十七日の証人尋問の際に、大久保証人に対して、ロッキード社と丸紅との間に結ばれているところの代理店契約、基本契約の第四条d項、f項という問題を指摘しております。国家公安委員長はその内……

第78回国会 社会労働委員会 第2号(1976/10/14、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 大臣がおかわりになりましたから、この間決意のごあいさつを聞かしてもらったことでもありますので、幾つかの面について御見解をお聞きしたいと思います。 私は、春の予算委員会のときに、六十五歳以上のお年の方々が日本ではどの程度働いているのかということを聞いてみました。昨年も聞いて昨年は御存じなかったので、ことしはまあ勉強しておみえになっていました。ともかく五割前後の人が六十五歳になって働いておられるというのが実態になっております。この数字はアメリカの二倍です。ヨーロッパ諸国の三倍です。六十五歳といえば、三十年昔のことですから、あの戦争が終わったときに三十四、五歳でしょう。食糧難のとき家族を……

第78回国会 社会労働委員会 第3号(1976/10/19、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 大臣の就任初の質疑ですから基本的な姿勢をいろいろ聞きたいと思っておったのですが、何しろ二十五分しか時間をやらぬとおっしゃるのですから全面的に展開できません。そこで幾つか積み残しになっている課題について簡単にお聞きしたいと思いますので、ひとつ御協力をいただいて、お答えの方も要領よくしていただきたいと思うのです。  私がきょう聞きたいと思っておる問題は、民有林の労働者の問題、未払い賃金の制度ができた問題、寡婦の雇用上の問題、新日鉄八幡の工場における問題、できるならば専売、電電公社の問題まで聞いてみたいと思うわけです。  まず最初に、所管はどの方になるのか、所管があっちへ行ったりこっちへ……


34期(1976/12/05〜)

第80回国会 外務委員会 第1号(1977/02/25、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 時間が短うございますので、端的にお聞きをしたいと思います。  いま、「ソ連「二百海里」に北方領土絡ます」というけさの報道をめぐって、各党の皆さんから問題が出ております。私どもの党は、「歴史的に日本の領土であることが明白な南北千島列島全域については、二百海里漁業専管水域の実施を保留するよう、ソ連と交渉すること。」という問題を昨日提起いたしました。政府は、これに対してどのように措置されるのか、端的にお聞きしたいと思います。
【次の発言】 昨日の申し入れの件について改めて再検討していただきますように、この場をかりて外務大臣に申し上げておきたいと思います。もう少し全面的にいろいろ言っており……

第80回国会 外務委員会 第2号(1977/03/02、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 きょうは、この間うちから問題になっておりました韓国駐留米軍の撤退問題をめぐっての若干の問題について外務大臣の所信をお聞きしたいと思います。限られた時間でございますので、要点のみをお返事いただきたいということを最初にお願いをいたします。  まず第一の問題は、カーター新政権を支える米民主党の政策綱領が昨年の七月十三日に党大会で採択されました。これはカーター政権の政策の柱ともなっているものです。それを見ますと、韓国の安全保障に関する米国の約束を再確認する、これは韓国だけでなく、日本の安全保障にとっても決定的重要性を持っている、しかし慎重な計画に基づいて韓国駐留米軍を段階的に削減し、韓国内……

第80回国会 外務委員会 第4号(1977/03/16、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 大臣が予算委員会との関係で制約があるようでございますので、要点だけをお聞きしたいと思います。  第一に、日本政府がこの開発基金の協定なりあるいは基金の出資をするに当たっての基本的立場について、大臣にお伺いしたいと思います。  この基金の目的は、協定の中に書かれておりますが、発展途上国の食糧増産のために農業開発のための資金として緩やかな条件の資金供与を行うのだ、非産油国、非資源国の貧困な発展途上国にその困難性が集中している点を考慮して、食糧の不足している最も貧しい国を重視するようにここには書かれているというふうに思います。そこで、その課題にこたえるような国際機構が生まれなかったらいけ……

第80回国会 外務委員会 第5号(1977/03/25、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 日米首脳会談について、この会談が行われる前に、十七日に与野党の党首会談が行われました。総理が出発されるに当たりまして、私どもの党としまして三つの点を公式に見解として総理に申し上げました。第一は、在韓米地上軍の撤退計画に関連して、政治、経済、軍事的肩がわりを引き受けるべきではないという問題、第二に、カーター大統領の核廃絶の提唱に被爆国の首相として積極的な提起をすべきであるという問題、第三に、ロッキード疑獄や日韓癒着解明のための資料提供を求めるなど、従来の徹底解明の公式言明に従って行動すべきである、こういう三つの問題を党首会談で申し上げて、そしてどういうふうになったのだろうかということ……

第80回国会 外務委員会 第8号(1977/04/06、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 十分間で国際情勢をやれというのですから、これは聖徳太子でもできぬでしょうな。私は、こういう運営についてぜひとも理事会で再検討をお願いしたいということを最初にお願いしたいと思います。後で委員長からお答えいただいたらありがたいです。  二つのことをお聞きしたいので、端的にお答えをいただきたいと思うのです。  大陸棚協定を早く審議して、早く上げてくれという御発言が与党から出されますし、政府関係者からも出ます。しかし、今国会にかけられている協定の案件は領海三海里を前提としたものである。一方で領海法案がすでに国会にかけられておる。これは十二海里をやりたいという提案であります。明らかに主権の範……

第80回国会 外務委員会 第10号(1977/04/13、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 同じことを繰り返しておっても何ですから、日ソ漁業交渉をめぐっての他の角度から二、三聞いてみたいと思います。  この間特使として園田官房長官がお行きになりましたが、帰ってきて羽田で記者会見をおやりになっています。外務大臣はあの記者会見について何かお気づきの点ございましたでしょうか。
【次の発言】 どういうふうにお感じになりましたか。いろいろ新聞にも書かれておりますが、大臣の率直な感じられた点をお述べいただきたいと思います。
【次の発言】 要するにどういうことなのか、何を感じられましたかということが私の質問なんですよね。どういうお感じをお持ちになりましたかということを聞いておるのです。

第80回国会 外務委員会 第11号(1977/04/15、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 いま渡辺朗先生から、日豪友好協力基本条約について、軍事的に非常に懸念をされる御質問をしておられました。私も念のために二、三聞いてみたいと思うのですが、この基本条約の前文でしょうか、こう書いてあります。「両国間の関係を、長期的な展望に立って衡平なかつ相互に有利な基礎の上に強化し及び多様化することが重要であることを確信し、」その次です。「両国間の協力は、両国の相互の利益のみならず、両国が一部を構成しているアジア・太平洋地域の諸国を含む他の国々の繁栄及び福祉に対する両国の共通の関心をも念頭に置いたものでなければならないことを認識し、」こう書いてある。二国間の条約、協定なりで、こういうふう……

第80回国会 外務委員会 第12号(1977/04/20、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 最初に、日本側の口上書と韓国側の口上書なるものがきょう説明されました。これをめぐっての若干の質問をしたいと思うのです。  この口上書をめぐる問題というのは、日本の領海の中に共同開発区域が入るということで問題になったと思うのです。そこで振り返ってお聞きをしたいわけですが、いわゆる日韓大陸棚協定なるものを締結した当時には、十二海里の領海になるという前提を考えておられたのか、あるいはそういうようなことはないだろうというふうに思っておられたのか。協定締結時の外務省の方の考え方は一体どうだったのかということを最初に聞きたいと思います。

第80回国会 外務委員会 第14号(1977/04/23、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 重ね重ねお気の毒でございますが、私は腑に落ちないので重ねて御三人の人にお聞きをしたいと思うのです。  日韓大陸棚協定を急がなければいけない、損をするということを盛んに聞かされるから。それで政府がお配りになっておられます「早期締結の必要な理由」という外務省情報文化局のパンフを見ますと、四ページにはこう書いてあります。「待てば待つほど、我が国にとって不利な情勢が固まりつつあるといえましょう。」、「我が国にとって現実的に選択し得る最も有利な方式であり、その早期批准が我が国の国益に合致することは疑いありません。」、六ページへ行きますと、「海洋法会議で自然延長論がますます有力になりつつある情……

第80回国会 外務委員会 第16号(1977/04/27、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 十五分間の質疑時間をお許しいただいておりますので、要領のよい御返事をいただきたいと思います。  日米民間航空協定が不平等条約だという意見がかなり出されております。大臣はこの日米民間航空協定について御存じでしょうか。不平等だと思われるのか思われないのか、思われるとするならばどの点が不平等なのか、御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 アメリカと日本の間で三点についての不平等をいま大臣と局長の間で出されたと思います。  それじゃ、日本が他の国々と結んでいる条件の中においては、こういう不平等性はあるのでしょうか。
【次の発言】 いまお話を聞いておると、アメリカだけが横暴なことをや……

第80回国会 外務委員会 第17号(1977/05/13、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 それでは、きょうは日米漁業協定と投資の奨励及び相互保護に関する日本国とエジプト・アラブ共和国との間の協定の二つについて、質疑をいたしたいと思います。  質疑をするに当たって、私は最初に、外務大臣というのは、自分が外務大臣になっていないときにこの協定が結ばれて、そしてきょう提案をしにここにお見えになる。ずいぶんたくさんの協定をこの国会に出してこられるのだけれども、ここへ出てこられるときには何が問題点かという主要な点は全部理解をしておみえになっているのかどうかということを、私は、私自身がきょう提案を聞いてこれだけ質疑をするのは大変だと思っているだけに、外務大臣はどういうふうにしておみえ……

第80回国会 外務委員会 第18号(1977/05/18、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 日ソ漁業の交渉が最終段階にめどがついてきたということが報道されました。先ほど大臣からもお話がございました。残念ながら私どもはその暫定協定の条文の案の内容なるものを持っておりませんので、新聞で報道されている内容が誤りがなければ、それに基づいてお話を聞かしていただきたいと思います。  一番気になる問題は、自由民主党の諸君やあるいは日本の政府が、戦後の事態を考えてみる場合に、領土とか主権にかかわる問題で重大な誤りを犯していたと私は思うのです。それが今日尾を引いていろいろ問題をなしているという立場から、領土あるいは領海、主権、こういう分野の問題について、日ソ漁業協定を結ぶ場合にしっかりと確……

第80回国会 外務委員会 第19号(1977/05/20、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 前回少々委員会ががたつきまして、最後の締めくくりができませんでしたので、日米漁業協定について整理をして外務大臣並びに外務省の幹部の方からお聞きをしたいと思います。  国際的にも二百海里の経済水域なり漁業専管水域の問題がずっと流れとして現実の問題になってきました。私は、そういう状況の中で、発展途上国が最初に自分の権益を守るという立場から二百海里問題を出したものを、逆に沿岸国としてアメリカが悪乗りをして、それがてこになって国際的にいろいろ問題を波及させてきたと思うのです。今回ここにかけられているところの日米漁業協定というのは、そういう国際的な動向に対して、日米間の問題を重要なてこにして……

第80回国会 外務委員会 第20号(1977/05/25、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 限られた時間内で、最近の在韓米地上軍の撤退をめぐる動きと日ソの漁業交渉の問題についてお聞きしたいと思いますので、ひとつ要領よくお答えをいただきたいと思います。  アメリカの統合参謀本部のブラウン議長が、二十四日から韓国において朝鮮半島の軍事情勢の問題、そして在韓米軍の撤退後の問題などについて米韓の会談をおやりになっているようですが、その後、日本に来られて、そして日米間の協議をするということが報道されております。これが事実とするならば、日本政府としてはブラウン統合参謀本部議長らと一体何を相談をされるのか、協議を日本側としては何を考えているかということについて御説明をいただきたいと思い……

第80回国会 外務委員会 第21号(1977/06/01、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 日ソ協定について、これから審議に入ることでもありますので、私は、深く立ち入ってきょうは聞きたいとは思いませんが、幾つかの関係する問題点についてだけちょっと聞いてみたいと思います。  漁獲量と漁業区域の設定が協定の発効と同時になされています。二カ月間休業させられて、そしてつくり上げられてきた量については、非常に大きな犠牲を払ったのにもかかわらず厳しい結果になっているということを関係者はみんな言っていると思うのです。そこから、弱腰ではないかという意見も出てきます。私は、そういう厳しい態度の問題については、ソ連側にも問題があるだろうし、われわれの側にも問題があるのではないか、特に強く感ず……

第80回国会 外務委員会 第23号(1977/06/04、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 もう大分お疲れのようですから、私は要点だけを聞きたいと思います。  まず遠藤参考人、三十一日に、北転船漁業危機突破緊急船主総会ですか、おやりになっておりました。四つの緊急対策、五つの基本対策についてそこには出しておられますが、先ほども渡辺朗先生からお話かありましたが、この緊急対策について、私はちょっと新聞で読んでおりましただけですから、詳しく問題点を御説明いただきたいと思うのです。特に米国クォータを増大するという課題とか、五十度以北の東西カムチャツカ漁場を確保するとか、スローガンで出ておりますので、どういう実態になって、こういうふうにやってもらいたいという点を御説明いただいたらあり……

第80回国会 外務委員会 第24号(1977/06/05、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 先日の本会議におきましても、日ソの漁業交渉を行うに当たって私どもは特に三つの点を指摘いたしました。一つは、領土問題と漁業問題を正しく切り離さなければためである。それからわが国の領海内での操業、これは認めるべではない。それから日ソ漁業条約を尊重し、漁獲量の急減を強いるような措置をさせないように、新しい海洋法の段階といってもその責務はあるぞ、そこを明確にしてもらいたいというのを要望してきたわけです。  先日来の本会議並びに当委員会における質疑を通じて、領海内操業については、この第二条ではまた明確ではないけれども、ソ日協定の段階には明確にそれは入れないようにさせるということのお話でありま……

第80回国会 外務委員会 第25号(1977/06/06、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 審議もいよいよ終わりのようでございますので、改めていままで当委員会で審議をさしていただいておりました内容について、確認的な問題も提起させていただきたいと思いますので、お許しを願いたいと思います。  本、日ソ漁業協定の交渉をめぐって、国民は少なくとも三つの点でこれがうまくあってほしいということを要求しておったと思います。  その一つは、現に日ソ漁業条約というものがある。時代は変わったけれども、その条約を尊重し漁獲量が急激に減るというようなことにならないような措置を、ぜひとも頼みたい。この面において政府がやってきたことはどうだっただろうか。これを一つの基準として見守っていると思います。……

第80回国会 外務委員会 第27号(1977/07/13、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 時間が限られておりますので、選挙期間中たくさんお聞きしたいことがたまっているわけですが、何と言ってもこの間に大きく話題を提起しましたのは、金大中氏の拉致事件をめぐって日本の警察が事前に知っておったことだという問題が出された以上は、これは当委員会としても十分にメスを入れなければならない問題だと思います。  この質問に入る前にもう一つ重要な問題がありましたので、これについて一言だけ聞いて、別の機会に当委員会で集中的に審議をしていただいたらありがたいと思います。  それは六月十七日、米会計検査院が勧告をやっているわけですね。日米両国は防衛費をもっと平等に分担すべきだという内容の問題です。……

第80回国会 交通安全対策特別委員会 第3号(1977/03/23、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 きょうは時間が限られておるようですから、この委員会の最初にお話のありました上越線の津久田―岩本駅間における列車脱線事故について一つはお聞きをしたい。  あわせて、せっかくの機会ですから、新幹線をめぐって起こった事故とか、雪害をめぐって起こった事故などについて、時間の許せる範囲でお聞きをしたいと思います。  まず最初に、上越線の列車脱線事故の問題ですが、先ほど説明を聞いておりましたら、誠意をもって御迷惑をかけた方々に対する補償をするというお話でございました。具体的に、補償というのはどういうふうな内容なのか、お聞きをしたいと思います。

第80回国会 交通安全対策特別委員会 第4号(1977/04/06、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 最近、交通安全のためにいろいろな措置をしたら、逆に他の問題になるというのが、いろいろな分野であらわれております。たとえば、人が安心して通れるようにするために歩道をつける、歩道橋をつける、非常に便利になる、車がだあっと集中していって、そうして公害をばらまく。新しい問題に発展する。こういう種類の問題は、いろいろな分野で考えられるわけですが、最近私のところに、京都の南部の自治体の消防長さんから近鉄に対して申し入れたという文書が来ました。それを見たときに、また他の分野でそれを強く感じたものです。というのは、昨年運輸省が監査をやられました、特別監査ですか、近鉄京都線といいますか、電車の周辺に……

第80回国会 交通安全対策特別委員会 第8号(1977/04/20、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 海上衝突予防の国際条約が一九七二年の十月二十日に採択をされて、それで、それに基づいて今回の国内法も全面的に見直しされたと思うのですが、一九七二年からと言いますと、今日まで五年近くの年数がたってきているわけです。ところが、国内法を準備するに当たっては、海上安全船員教育審議会の海上安全部会の審議の状況というものを部会長さんが海員組合に報告書をお出しになっていますが、それを読みますと、実際に国内法が審議されるまでにはわずか五、六日だった。一回の審議でこれが終わってしまった。いろいろ不満とする空気が底流にあったことは否めないということを、その「審議の概要」として報告書をお出しになっているの……

第80回国会 交通安全対策特別委員会 第9号(1977/04/21、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 後引き続いて、理事会も行われる予定になっておりますので、この前御質問をさせていただきました新幹線ひかり一六六号での、二月十八日午前八時ごろの走行中の列車、その運転士がけがをした事件についての続きを若干やらせてもらって、きょうはできるだけ簡単に終わらせていただいて、また来週やらしていただきたいというふうに思うわけです。  それで、この藤原運転士が頭を強打した事件について、その後関係者の中へ入ってみますと、職場の中ではこういうことが言われているわけですね、一年前にそのことがわかっていたのではないだろうか。わかっていたということになると、これまたなかなかの問題だなというふうに思うのですが……

第80回国会 交通安全対策特別委員会 第11号(1977/05/12、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 まず最初に、去る五月七日の朝、京都府乙訓郡大山崎町の新幹線軌道上で国鉄の職員の方らが、こだま二〇七号にはねられて死亡するという事故がありました。同時に、国道百七十一号線を走っていた乗用車に体がほうり出されてしまって、運転手に重傷を負わせるという、昔だったら考えることのできない大事故が起こっております。この事故はどうして起きたのかを、まず最初に国鉄の当局から御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 いまお話を聞いていると、入らせないことになっている、入らす場合にはちゃんと指令の方に指示をさせる。入らせないようになっているのに、国鉄の職員が指揮して下請の会社の職員を連れていっている……

第80回国会 交通安全対策特別委員会 第13号(1977/05/25、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 航空局お見えになっていますね。それじゃ、きょう私お約束の時間も二十分だし、後ちょっと私仕事がありまして、汽車に乗らなければならぬ時間もありますので、せっかくお見えになっているから、各社の皆さんにぜひともいろいろお聞きをしたいのですが、明日監督機関でもあります運輸省に聞くことにして、せっかくの機会だから、どうしても聞きたいという点だけにしほらせていただいて、質問をしたいと思います。  第一番目は、この交通の特別委員会におきまして、従来三社の皆さんにおいでをいただいて検討をやったことがあります。それはモスクワで事故が起こる、あるいはボンベイで事故が起こる、そういうところから多くの犠牲者……

第80回国会 交通安全対策特別委員会 第14号(1977/05/26、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 請願の審査もありますし、本会議もありますので、答弁の方は要領よく御答弁をお願いしたいというふうにお願いをします。  まず第一に、請願書が期限切れになってしまいましたので、間に合わなかった人の問題について、私は、せっかく国会に持ってこられたのですから、この場をかりて、その請願の趣旨についての当局の御見解をお聞きしたいと思うのです。  趣旨は、こういうことです。「現在実施されている身体障害者用自動車改造費助成を五十二年度より一、〇〇〇台分に拡大されたい」という内容です。所管は、厚生省ですね。  理由は、こう書いています。  昭和三十五年に道路交通法規の改正により重度身体障害者も自動車運……

第80回国会 予算委員会 第4号(1977/02/09、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、日本共産党・革新協同を代表して、昨日の国会の予算の修正についての政府の見解に対するわが党の見解を述べたいと思います。  言うまでもなく、国会は国民の代表機関であり、国権の最高機関であります。政府が提出したところの予算案件について、これを審議し、これを議決ないしは否決ないしは修正するというのは、当然の国会に課せられた責務であるとともに権利であります。これにあたかも制限を加えるがごとき見解というのは、この主権在民の国会に対する挑戦と言わなければなりません。  今日国民は景気の回復や国民生活防衛のための施策を切実に求めておりますが、今度の昭和五十二年度の予算案を見ると、依然として大……

第80回国会 予算委員会 第9号(1977/02/17、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 先ほどから正森委員が具体的に追及をしておるのに、答弁が的を射た答弁になっていない。研究も不足しておる。このままの事態でこの質問を続けることは無理があるというふうに私は思いますので、正森委員にこの問題は留保していただいて、積み残していただいて、引き続いてこれは検討してもらうということでやっていただいたらどうかと思います。

第80回国会 予算委員会 第11号(1977/02/19、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 政府提出の昭和五十一年度補正予算三案に対し、私は、日本共産党・革新共同を代表して、反対の討論を行います。  今日、国民は戦後三十一年の中でも異常な長期不況と深刻なインフレ、物価高のもとで大変な苦しみをなめさせられております。いま政治は国民のために何をなすべきでしょうか。国民のための公共事業による景気回復と所得の引き上げ、一兆円減税の早期実施、福祉の向上、物価の抑制など、国民の生活防衛にこそ力を注ぐべきであります。  わが党の国会議員団は、昨年の十二月十六日、最小限の緊急課題を物価対策、所得税緊急減税など七項目にしぼり、補正予算要求として政府に申し入れました。しかるに、政府提出の本予……

第80回国会 予算委員会 第12号(1977/02/23、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 この問題が当委員会で問題になりましてから半月たちました。先ほどから各党の皆さんが御質問になっておりますので、私は端的にもう一度復習のつもりでお聞きしたいと思いますので、ひとつ端的にお答えをいただきたい。  まず第一番目の問題は、前回統一見解なるものをお出しになって、きょう新しい見解なるものをお出しになりました。共通した部分がありますし、全然なくなっている部分がある。そこで私は聞きたいのは、削除された以上は、あの削除文はぐあいが悪いから削除さしてもらいますんやということになるんだろうと思うのです。  端的に聞きましょう。これは三項目、前回出されたものにありましたが、第一項目が全文削除……

第80回国会 予算委員会 第25号(1977/03/18、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 総理が日米首脳会談にお行きになるようでございますので、外交の基本的な姿勢として二、三お伺いをしたいと思います。  まず第一に、今日の軍備拡張、とりわけ核軍拡競争の現状は、人類の平和と生命にこの上ない脅威を与えるものとなっています。したがって、各国がこの問題にどう立ち向かうかが重大な関心事になっているわけですが、国連の事務総長のウ・タント氏が一九七一年「軍備競争および軍事費の経済的社会的影響」という報告書を国連に出しております。私、外務省からその報告書を下さいと言ったら、これを持ってきました。残念ながらこれを訳さないことには私はこのままでよく読めません。訳本を私は探したのですが、なか……

第81回国会 外務委員会 第1号(1977/08/02、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 昨日の本会議場の席上でわが党の工藤議員がこういう質問をしました。核兵器全面禁止国際協定実現のための努力をする決意を来るべき国連特別総会において表明されるかどうか。同時に、カーター政権が残虐兵器の開発をエスカレートして中性子爆弾の開発に着手したことに対して、強く抗議をし、その中止を要求すべきだという問題提起。これに対して総理が、アメリカの中性子爆弾の開発については事実関係が不明確であり直ちに抗議する考えはない、こういう御答弁があったと思うのです。  私は改めて外務大臣にお聞きをしたいと思うのです。総理がこの事実関係が不明確であるという問題について、どのような立場から事実関係が不明確で……

第81回国会 外務委員会 第2号(1977/09/07、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 きょう、私は、第九回の定期閣僚会議の共同声明と金大中事件のその後について、時間の許せる範囲でお聞きをしたい、このように思います。  最初に外務大臣に、今回の閣僚会議は日本の援助問題というのが非常に大きな位置を占めているというふうにこの共同声明を見て思うわけです。韓国が経済的にも軍事的にも強大になることが朝鮮半島の平和維持に大きな役割りをするんだ、そういう認識でもってこの会議に臨んでおられたのかどうかということを聞きたいと思います。
【次の発言】 緊張を緩和させるために米軍の撤退という問題が起こってくるという状況の中で、今度の閣僚会議で援助という問題が求められた。そこで、それじゃとい……

第81回国会 外務委員会 第3号(1977/09/16、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 お約束の時間が二十分のようでございますので、きょうは問題をしぼって第七艦隊の母港問題について聞きたいと思います。  在韓米軍が削減されるに伴って、佐世保を新たにアメリカの空母の母港にしようという動きが広がっているということをいろんな方面で言われております。去る六月の二十九日、米議会の予算局は「米軍一般目的部隊計画・アジア関連部隊」と題する報告書を米議会並びに政府に提出をしているようです。この中で、横須賀を母港としているミッドウェーのほかに、さらにもう一隻分の母港施設を佐世保かフィリピンのスビックなどに海軍基地として建設すると提案されているというふうに聞いております。これは先ごろの米……

第82回国会 外務委員会 第1号(1977/10/14、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 時間がきょうはないようでございますので、二つばかりの点だけをお聞きをして、あとまた次回にやらせていただきたいと思います。  まず第一点は、一九七七年九月十二日、日米核交渉の共同声明なるものが出ました。これといま検討している条約との関係について、二つばかりきょうは聞いてみたいと思うのです。  これの第三項の六番目にこういうことが書いてあります。「国際原子力機関は、該当する現在及び将来の国際協定に従い、本施設において常時査察を含む保障措置を適用する機会を十分に与えられる。日本国は、本施設におけるセーフガーダビリティ及び核物質防護措置を改善する意向を有し、並びにこの目的のために改良された……

第82回国会 外務委員会 第3号(1977/10/26、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 いまも日米安保条約の問題について論議されましたが、私も引き続いて日米安保条約のもとにおける最近の懸案の問題について二点お尋ねをしたいと思います。  その第一点は、米軍ジェット機墜落事件をめぐって、米軍の空の支配がどうなっているのか、改めて検討が迫られているわけであります。この問題について聞きたいというのが第一点です。  それから第二点は、従来から墜落事故が起こる、その場合に、捜査並びに裁判権問題をめぐっていろいろ言われてきたものです。そこで、従来の経過にかんがみて、今度の事件でどうするのか、この問題について聞きたいと思います。  まず第一番目、米軍の空の支配問題について聞きたいわけ……

第82回国会 外務委員会 第4号(1977/10/28、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 きょうは私一人か最後の質問になるようでございますので、採決の態度表明にかかわる質問をしたいと思います。  そもそもこの協定自身は核兵器の不拡散に関する条約第三条1及び4の規定の実施に関するところから出たものであります。そこで、核兵器の不拡散に関する条約か締結され実施されて広く批准をするというような国も出てきたようですか、この不拡散に関する条約の目的は一体何であって、今日までその成果はどのようになっているのかお聞きをしたいと思います。
【次の発言】 外務省からいただいております資料に基づいて見ても、この条約というのは核戦争が起こる危険性を少しでも少なくしょう、そのために核兵器を持つ国……

第82回国会 外務委員会 第7号(1977/11/16、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 きょうは二つの問題をお聞きしたいと思います。できるだけ時間を有効に使いたいと思いますので、要領よく、要点的にお答えをいただきたいと最初に要望をしておきます。  第一の問題は、朝鮮半島をめぐる問題です。九月二十三日の琉球新報を見ますと、その第一面に「在沖米軍大量の弾薬を韓国に移送」という記事が載っております。在日米陸軍司令部は、沖繩駐留米陸軍管理の大量の弾薬が韓国向けに移送されているということを示しているのです。在韓米地上軍削減との関連での事態だと私は思います。こう書かれています。「ベトナム停戦後大幅に再編成された在沖米陸軍基地が朝鮮半島への補給支援基地として機能していることを実証す……

第82回国会 外務委員会 第8号(1977/11/18、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 日中と日ソのわが国にとって近隣の大きな国の問題がいま条約になってきているわけですが、私は最初に、日中の平和条約締結の問題について最近いろいろ言われておりますので、この問題について聞いておきたいというふうに思います。  報道によりますと、外務大臣が一月にも中国に渡って詰めの話をされるように報道されております。この件について外務大臣は中国側と何らかの連絡をとっておられるのかどうか、あるいはこういう情報というのは必ずしも正しくないというふうにおっしゃるのか、一体どういうことになっているのか説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 日中平和友好条約を締結する上において今日まで障害となっ……

第82回国会 外務委員会 第9号(1977/11/25、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 臨時国会の最終の委員会になりましたので、従来質問したものの中で積み残しというか、気になっている問題がありますので、最後に当たりまして、わずかな時間ですが、その点を聞きたいと思っております。  先般十月二十六日の当外務委員会におきまして、私は昭和三十九年に起きた二件の米軍機事故に関連して、第一次裁判権はアメリカにあるとして日本側では不起訴になった米パイロットが、アメリカではどういう取り扱いになっているかという問題について質問をしました。法務当局は「いまのところまだ米側に関係資料がないためその確たる返答を遺憾ながら得ていないというのが実情でございます。」というお返事でした。この問題につ……

第82回国会 交通安全対策特別委員会 第2号(1977/10/26、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 限られた短い時間でございますので、わざわざおいでいただいたことを感謝いたしますが、質問がしり切れトンボになるかもしれませんが、お許しをいただきたいと思います。  第一に、今度のハイジャック事件をめぐって前回のこととの関係が先ほどから聞いておりましたら問題になっていました。私の聞き損ないであったらあれなんですが、外国に保安の担当者、専門の職員を置いたというふうに先ほどちょっと聞こえたんですが、それではちょっと具体的に、いつどこにどれだけの人を配置したのかということを御説明いただきたいと思うのです。これが一つ。  それから第二番目に、それにもかかわらず、それじゃハイジャッカーが乗ったの……

第82回国会 交通安全対策特別委員会 第3号(1977/10/27、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 警察庁や運輸省の皆さんにおいでをいただいておるわけですが、全体で三十五分の時間でございますので、しり切れトンボになって、せっかくおいでをいただいたのに質問全部やれないことが起こるかと思いますが、その節には御了承をお願いしたいと思います。  最初に、昨日に続きまして航空機の問題について幾つか聞きたいと思います。まず、ハイジャックの対策問題の若干の点です。  第一番目に運輸省に……。最近、新聞報道などでも、航空公安官制度という問題が政府の内部から出ておるというふうに聞いているわけですが、過般、航空安全推進連絡会議の黒川議長さんを初めとする幹部の皆さん方が官房副長官に申し入れられたハイジ……

第82回国会 交通安全対策特別委員会 第5号(1977/11/16、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 政務次官を初め皆さん御苦労さまでございます。時間が切れてしまったらまた迷惑をかけることになるかと思いますが、その節はお許しをいただきたいと思います。  私はきょうは三つの問題でお聞きをしたい。一つは、この間うちから、報道で、排気ガスの規制を行ってきているのにもかかわらず欠陥車が自動車の分野で生まれてきている、この問題についての運輸行政についてお聞きをしたい。もう一つは成田開港問題が云々されてきているが、交通安全対策上いまの計画が妥当性を持っているのかどうかという問題について第二番目に聞きたい。第三番目に、過般来障害者団体の皆さん方が、障害者にとっての交通安全問題として幾つかの問題を……

第82回国会 予算委員会 第5号(1977/10/14、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 せっかくおいでをいただいておりますのに、皆さんに質問をするだけの時間がございませんので、残念だと思いますが、富塚さんにだけ一言、先ほどからの御論議の補足的な意味で御答弁をいただいたらありがたいと思います。  それは、先ほど富塚さんは、構造不況業種だけにとらわれるなという問題を御指摘になったと思う。労働大臣は現行法でいけるという態度を当予算委員会でもお述べになりました。私は、現行法ではいかぬと思うのです。今日のように八月の完全失業者数が百六万と、前年同月に比べて三万人もふえ、そして連続八カ月百万人台を記録するという時代、実際の失業者数は三百万とも四百万とも推定され、中小企業の倒産も連……

第82回国会 予算委員会 第7号(1977/10/17、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、日本共産党・革新共同を代表し、政府提出の昭和五十二年度補正予算三案について、政府がこれを撤回し、編成替えをするよう求める動議の提出をいたします。  その趣旨概要を御説明申し上げますが、別途内容はお手元に配付しておりますので、簡単にしたいと思います。  中小企業の倒産や深刻な雇用問題に代表されるように、長期不況とインフレのもとで、国民の生活と経営は困難の一途をたどっております。いま国民が国政に求めておるのは、この困難からの脱出の道筋をはっきり示し、そのためのあらゆる手だてを講じてほしいということに尽きます。  しかし、政府の補正予算と総合経済対策は、この国民の切実な要求にこたえ……

第84回国会 外務委員会 第1号(1977/12/19、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 先ほど土井委員が、二百海里時代の問題としての日ソの協定だから、アジア各地の問題がいろいろ関係するのだということで金大中の問題を聞いておられました。私も気になりましたので、一言だけ最初に聞きたいと思います。委員長渋い顔をしていますけれども、関係があるらしいから、私はそれを受けて立ちます。韓国の朴政権に対して、人権じゅうりんの非難や問題が非常に国際的に問題になっております。アメリカの議会筋では、援助を打ち切れというところまで批判が強まりました。そういう国際的な世論も伴って、ついに情報によるとソウルの病院に移送した、こういう形で報道がされております。外務大臣はこの問題について、大体金大中……

第84回国会 外務委員会 第3号(1978/02/15、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、日本の新聞紙上で最近問題になりました「横須賀母港の空母ミッドウェー艦載機核装備を示唆」ということで、クレーター米海軍長官なりあるいはハロウェー米海軍作戦部長の報告が日本の国民の間に大きな話題になりました。これに関連する一、二の問題についてお聞きをしたいと思います。  この質問に入る前に、ちょっとお教えをアメリカ局長にお願いをしたいと思うのです。今日、アメリカの核戦力は、B52、ポラリス潜水艦、ICBMであるというふうに米国防報告を見てもうかがえるのですが、それで間違いないでしょうか。
【次の発言】 そうすると、戦略核戦力はそれであるということと、各部隊なりあるいは各艦船なりが……

第84回国会 外務委員会 第4号(1978/02/17、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 予定されておった時間が大分おくれたようですから、またの機会に質問の機会をひとつお願いをしたいと思うわけです。せっかくお待ちをいただいたのですから、一つの課題だけちょっと聞いてみたいというふうに思います。  院の内外でソウル地下鉄の問題をめぐって、いろいろ商社なりあるいは政界に疑惑を持たれるという姿が生まれております。二月十四日の新聞を見ますと、こういう見出しの新聞があります。「政府系資金の対韓経済協力 商社のかせぎ場に  チェックの手段なし」ここまで書かれてしまったわけです。対外経済協力関係が国際的に友好関係をよくする役割りを私はぜひとも果たしてもらいたいものだ、ところが実際には商……

第84回国会 外務委員会 第5号(1978/02/22、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 時間の許す範囲でお聞きをしたいと思いますが、一つは在日米軍が日本の基地を使う問題をめぐる問題です。時間に余裕があれば、問題になっておりました原子力衛星についても聞いてみたいと思います。  在韓米地上軍撤退の条件として、戦力穴埋めは在日米軍が決定的な役割りを負うということはだれもが考えられる点であります。米国防報告を見ても、日本を北のいかりと規定し、西太平洋地域内ですぐに使える米軍主力として攻撃用戦闘機九個中隊、うち韓国に三中隊、沖繩には四個中隊、沖繩の第三海兵師団の二個旅団、空母二隻を持つ第七艦隊を明記しております。まさにその点では在日米軍が主力であって、そしてPRM10を見ても、……

第84回国会 外務委員会 第18号(1978/04/28、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 防衛庁は十四日の日に、海上自衛隊と米海軍の合同海上演習を十七日から四日間行うということを発表されました。伊豆諸島の東方海域でそれをおやりになったようです。聞いてみると、対潜捜索攻撃訓練、通信連絡訓練をアメリカの側と日本の側がそれぞれやった。参加した艦隊などを見ると、空母ミッドウェー、巡洋艦、駆逐艦、駆逐艦、補給艦というのがアメリカの側でついて、航空機が延べ九機参加した。P3Cらしい。日本側は「はるな」 「ひえい」という最新鋭のヘリ空母など護衛艦と補給艦、航空機が延べ十数機これに参加する。そして、さらに潜水艦が参加した、こういうような報告を聞きました。  そこで、私がお聞きをしたいの……

第84回国会 外務委員会 第19号(1978/05/10、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 先ほど竹島の問題が出ておりましたので、ちょっと気になりましたので、きちんと聞いておきたいと思います。  竹島周辺は歴史的にも日本の国民が、漁民が操業しておったところですが、現状は、竹島周辺における操業が事実上やられない状態にあったのか、やれる状況にあったのか。これが一点。  第二番目に、その竹島周辺に最近何か新しい漁民の側の動きがあったのかどうか。これが第二点。  第三番目に、日本と韓国ともに公海の漁場として操業を行ってきた同局周辺の海域について、引き続き現状どおりの入り会い操業が継続されることは当然だと思うのだけれども、これに対して退去要求をされた。その場で反論をしたというふうに……

第84回国会 外務委員会 第21号(1978/05/26、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 限られた時間でございますので、要点のみの質問をしたいと思います。  まず第一点。核兵器全面禁止なんていうことは空想だ、現実的なものでないということを言う人がおるけれども、外務大臣、あなたはどう思われますか。
【次の発言】 とすると、あなたは参議院で、絶対に使ってもらっては困るのだという、この悲願は必ず国連で訴えてきたい、それは、空想にさせないためにそのことを訴えてくるという立場を表明されたというふうに思いますが、それではその願いを必ず物にさせるためにはどうしたらいいのですか。どうされるつもりですか。
【次の発言】 核兵器を使ってもらっては困るということを具体化させるためには何をやる……

第84回国会 外務委員会 第22号(1978/06/02、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 国連軍縮総会について、私からも二、三外務大臣にお聞きしたいと思います。  外務大臣の国連軍縮総会における発言をめぐって、わが国のマスコミの社説をひもといてみました。「踏みこみ足りぬ軍縮演説」「迫力欠く外相軍縮演説」「迫力を欠いた外相の軍縮演説」「総花的に過ぎた園田軍縮演説」、これはほめたものは一つも出てこないのですよ。これは外務大臣自身の問題でもあろうし、準備をされた側の問題であろうし、さらに総理自身が、一月の首相の施政方針の中でも軍縮問題について一言も触れなかったし、軍縮総会に首相が出席しなかった、こういう一連の総理自身の態度から見ても、こういう結果にならざるを得ない運命にあった……

第84回国会 外務委員会 第24号(1978/06/14、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 今国会最終の外務委員会の質疑になりそうですから、幾つか聞きたいと思って残っている問題もこの際に、時間の許せる限り聞きたいと思います。  忘れないうちに、まず、昨年第六十三ILO総会で結ばれた看護職員条約について最初にお聞きをしたいと思います。担当者はおりますか。  まず、この条約を日本政府としては批准する方向で考えているのか、この条約を締結するILOの総会での賛否の状況と、日本のとった態度について御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 批准する方向なのかどうかをまだ決めていない。方向づけさえ明確でないということは、一体どこに障害があるのか。けしからぬ話という方向のものなのか……

第84回国会 外務委員会 第25号(1978/08/18、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 時間も十五分と限られておりますし、近くまた批准の国会もあるようでございますので、端的な点だけを二、三聞いてみたいと思います。  かつて日本が中国に侵略戦争を起こしたものであるし、また戦後長期にわたって不正常な両国間の事態にあったという点から考えて、平和五原則にのっとった基本条約を締結するということは自明のことでありますが、それにしても、日本外交の自主的展開とアジアの平和のために有効な内容として条約が成り立っているのかどうかということは、この条約を審議する上において国会の重要な立場と言わなければならないと私は思います。そこで最初に、第一条に示されておりますいわゆる平和五原則、「主権及……

第84回国会 交通安全対策特別委員会 第10号(1978/05/10、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 最近、障害者が飛行機に搭乗される状況というのもずいぶんふえているようです。たとえば障害者の運賃割引利用状況の面から乗っておられる数字を調べてみますと、全日空が四十九年度千四百八十七名、五十年度八千七百七十七名、五十一年度一万一千三百三十九名、五十二年度二万二百九十名というふうに飛躍的に運賃割引の利用状況というのがふえております。日本航空の場合を見ても、四十九年度二百七十名であったものが四千九百九十名と飛躍的なふえ方をしております。東亜国内航空を見ましても、四十九年度四百八十八名あったものが四千五百六十二名。これは航空機の今日置かれている事態というのが公的輸送機関という性格の方向に向……

第84回国会 交通安全対策特別委員会 第11号(1978/05/11、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 参考人の方には御苦労さまでございます。先ほどから各党の質疑者がいろいろ細部にわたって御質問をなさっておりますので重ねたようなことはやめたいと思いますが、何といっても安全の問題というのは人命上も重要な問題ですから、すきっとさしてほしいなと思う二、三の点についてお聞きをしたいと思います。  最近、雫石の裁判の結果についての高裁の判決が出ました。あれが民間機と自衛隊機の最近の特徴的な事件だと言わざるを得ないと思います。決まったコースを民間機が飛んでいく、その民間機の飛ぶところに安全性の範囲を設けてあったのにもかかわらず、そこへ入ってきてそれで自衛隊機事故が起こった。その責任をどういうふう……

第84回国会 予算委員会 第3号(1978/01/28、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、政府提出の昭和五十二年度第二次補正予算案に反対の討論を行うものであります。  日本経済と国民生活は、四年来の不況に昨年九月末からの円高危機が加わり、失業、倒産の激増、不況の一層の深刻化により、かつてない重大な危機に直面しているのであります。このような深刻な危機は、アメリカの対日圧力とともに、鉄鋼、自動車、家庭電器などの大企業が、低い賃金と労働強化、下請中小企業への低単価の押しつけ、政府の財政、税制、金融などのあらゆる面での手厚い助成策のもとに集中豪雨的な輸出を行ってきたからであります。  ところが、政府の政策は、危機を生み出した低賃金、低福祉と……

第84回国会 予算委員会 第16号(1978/02/18、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、きょうはまず第一に、日韓関係の中に発生しております一億ドル借款をめぐる問題について関係閣僚にお聞きをしたいと思うのです。第二番目に、この間うち問題になりました自衛権をめぐるところの問題あるいはロランCの問題、その他幾つかの問題がありますが、時間の都合でできなくなったときには関係者の皆さんには御了承をお願いしたいということを最初に申し上げたいと思います。  まず第一に、一九七〇年七月二十一日から二十三日にかけて行われた第四回日韓定期閣僚会議で、韓国側が一億ドルの新規借款を要望したのに対して、日本側が前向きに対処することを約束されております。こういう文章がコミュニケの中にあります……

第84回国会 予算委員会 第22号(1978/03/07、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、日本共産党・革新共同を代表し、政府提出の昭和五十三年度予算について、政府が速やかにこれを撤回し、編成替えを行うよう求める動議の趣旨を御説明いたします。  動議の案文はすでにお手元に配付してありますので、簡単にします。  まず、動議を出す基本的立場であります。  五年来のスタグフレーションに昨年来の円高危機が追い打ちをかけ、日本経済と国民生活に未曽有の困難が続いております。来年度の財政運営の最大の課題が、この困難を打破し経済を立て直すことにあることは言うまでもありません。  いま問われているのは、日本経済再建の方策をどの道に求めるのかという問題であります。選択の道は二つしかあり……

第85回国会 外務委員会 第1号(1978/10/13、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 わが日本共産党は、周知のように、戦前は、中国侵略戦争に反対して闘った唯一の政党であります。戦後は、中華人民共和国を無視したり、二つの中国論を展開する政治方針に反対し、中国との国交回復、日台条約破棄、中国の国連代表権回復などを要求し、日中両国民の真の平和友好関係の樹立に努力をしてまいりました。  いま当委員会に付託されている日中平和友好条約が、平和五原則に基づく日中関係の発展という課題にこたえるものかどうか、疑問点を徹底的に明らかにすることは、国民に責任を負う党の当然の使命と考えます。この条約をめぐって国際的にいろいろの批判的意見があるだけでなく、国民の間からもいろいろな疑問が出され……

第85回国会 外務委員会 第2号(1978/10/14、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 昨日は、条約の第二条について、日中両国が第三国の覇権行動に対して何らかの共同行動を義務づけられるかということについて、ありませんということを大臣から確認をさせてもらいました。そして、一般的な覇権に反対するんだ、義務的拘束はないんだというお話でありました。  ところが、その条約を結ばれた相手国の中国は、反覇権というのが特殊な外交路線の理論的基礎となっていることは御存じだと思うのですが、有名な三つの世界論がその基礎になっております。  十月三日の当衆議院の予算委員会で、総理が、三つの世界論を知らないとお答えになりました。私は、これほどの大きな問題について、相手国の基礎理論になっているも……

第85回国会 外務委員会 第3号(1978/10/16、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、日中平和友好条約批准案件について、賛成の討論を行うものであります。(拍手)  日中両国間に平和五原則に基づく真の友好関係を確立することは、両国関係の歴史の経過から見て、また、アジアの将来にとってきわめて重要な意義を持っています。  両国の不幸な関係は、十五年に及ぶ日本軍国主義の中国侵略戦争、その後の中華人民共和国樹立以来二十数年にわたる不承認にありました。また、中国側の日本国民の自主的運動に武装闘争路線などを押しつける大国主義的干渉にありました。  この間、日本共産党は、戦前は中国侵略戦争に反対し、戦後は中華人民共和国の承認と国交回復、平和五原……

第85回国会 外務委員会 第4号(1978/10/20、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 いろいろ参議院でも質問がなされておりましたし、先ほどからも質問がありましたので、私は、かいつまんで大臣から率直な御答弁をいただいたら、詳細についてはそんなにあえて聞くことはないと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。  まず第一点、小麦協定に対して、輸入国あるいは発展途上国においては、安く安定した価格と量をもらいたいということを望んでいると思うのであります。ところが、本小麦協定には価格帯など経済条項がないということになると、このメリットがなくなっているではないか、私はそういうふうに思うのですが、この見解に誤りがあるでしょうか、大臣から御答弁いただきたい。

第85回国会 交通安全対策特別委員会 第2号(1978/10/18、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 政務次官、御苦労さまでございます。  大型自動車の左折事故の問題につきまして昨年当委員会で私、質問をさせていただきましたが、最近また幾つかの新聞紙上をにぎわすような大きな事故が起こっています。九月二十七日は葛飾区の柴又で大型ダンプがお母さんや娘さん三人を巻き込むという事件でした。すぐにまた二十九日には七十三歳におなりになる方が銀座の数寄屋橋で事故に遭われた。今月になってもまた二歳になられる坊ちゃんが世田谷でやはり左折事故で大きな被害を受けた。本当にこんな痛ましい話はないと私は思うのです。なぜかというならば、これは自然災害ではなくして人がつくったところの自動車によって命を奪われていく……

第85回国会 予算委員会 第5号(1978/10/06、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、わが党提出の組み替え動議に賛成し、政府原案に反対する討論を一括して行います。  総理は、この国会で、わが国経済は各方面にわたり、次第に明るさが広がりつつあります。来春には経済は長いトンネルの時代を終わり出口が見えるだろうなどと述べられました。同じたぐいの美辞麗句や空約束を、国民はこれまで何度聞かされてきたことでしょう。昨年当初には、春までには明るさが見えると聞かされ、春になれば夏に延ばされ、秋風が吹くころには夜明けまであと一息と、さらに引き延ばされてきたのであります。このようなその場限りの無責任さでは、国民が政府の経済政策を全く信用できないとい……

第86回国会 外務委員会 第2号(1978/12/20、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 先ほどから出ておりましたダグラスの問題、あるいは米中関係の問題、いろいろ聞きたいことがやまやまありますが、時間の制約がありますので、要点のみを聞くようにしたいと思います。  まず、まだ政府委員の方が皆さんおそろいでないようでございますので、一言、米中関係について最初に聞きます。  十二月十六日、米中共同コミュニケが発表されました。この中で米国は、台湾を中国の一部とする中国の立場を承認しております。私は、当然のことながら、今日日本もこの承認するという立場に立つべきであるというふうに思いますが、その点についての外務大臣の見解を聞きたい。  第二に、中国の領土という立場を明確にするならば……

第87回国会 外務委員会 第1号(1978/12/22、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 かなりいろいろ突っ込んで質問もありましたから、できるだけダブるような問題は避けて、抜けているような問題なりあるいは基本的見解なりの問題について主としてお聞きをしたいと思います。  千島周辺の操業問題について考えるということになったら、やはり領土問題は切り離すことのできない重要な問題ではないかというふうに思います。今度の協定を結ばれるに当たって、海洋法会議の動向なりソ連の二百海里暫定決定なり資源の問題なりをめぐって、とりあえず一年間の延長という実務的な処理をしたのだ、いわばそういうような御説明であったと思います。こういう形で次々に実務的な協定だけをやっていったならば、領土問題の実効支……

第87回国会 外務委員会 第2号(1979/02/20、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、きょうは中国のベトナムに対する侵入について幾つかの問題を聞きたいと思います。  まず最初に、ケ小平中国副首相がアメリカや日本にやってきて、その活動を通じて今日予想できることを言っておったと私は思うのですが、外務大臣はそういう認識を持っていましたか。
【次の発言】 一月三十日の米国上院外交委員会主催の昼食会でベトナムへの懲罰が必要だという発言をやっておるようですし、明くる日の三十一日に一部記者団との昼食会でもさらに強めるような発言をされて武力行使を示唆をしておった。それから二月七日に日本へやってきて、大平総理と会談をやっておりますが、この会談でベトナムの行動にはある程度必要な制……

第87回国会 外務委員会 第3号(1979/02/28、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 いまの土井委員の発言は非常に重要な発言だと思いますので、私は特に自民党の理事の皆さんが責任を持たれることを重ねて要望しておきます。  そこで、時間の都合がありますので質問に入ります。  中国のベトナム侵略は、きのうきょうの報道を見ても、国境の一部省都を占領し、八十キロメートルにまで及ぶ深い侵攻がされてきているようで、一時限定とかいろいろの言葉が使われておりましたが、拡大に次ぐ拡大という方向で事態は動いているというのが客観的な姿だというふうに言えると思うのです。  そこで問題は、日本政府がこの中国のベトナムに対する侵略の行為に対してどういう態度をとっているのかということがわれわれにと……

第87回国会 外務委員会 第6号(1979/04/25、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 きょうじゅうに採決をして参議院に御審議をいただこうということで皆さん御協力になっているようですから、私も確認をしておきたい点を三、四点質問をさせていただいて終わりたいと思います。御明確に答弁をいただきたいと思います。  まず第一点は、先ほどから論議になっていますが、サケ・マスについては母川国主義がすでに定着してきている、それをもとへ戻すのはむずかしいのだという態度で折衝をされているようにお見受けしました。本当に将来の国際的な海洋のあり方全体から考えた場合に、果たしてこういう考え方はいいのかどうか。確かに国連海洋法会議の統合草案には母川国主義の原則がうたわれておりますが、遡河性魚種サ……

第87回国会 外務委員会 第8号(1979/04/27、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 時間が限られておりますので、できるだけ実務問題は当局に質問するとしまして、大臣の見解を聞きたいというのを中心にしてやりたいと思います。  まず最初に外務大臣に確認をしたいのですが、過般外務大臣は、これを批准するに当たって、留保事項をどう見るのか、将来どうするのかという問題に対する答弁があります。将来にわたって大事な問題だから、私からやりますということをわざわざおっしゃって、   この人権規約の批准が他国に比べて非常におくれたことを遺憾に思っておるものであります。そこで、だんだん国際情勢、考え方が変わってまいりまして、人間の基本的な人権というものが、やはり政治、外交の中心になってだん……

第87回国会 外務委員会 第9号(1979/05/07、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 予定された時間から大分はみ出したものですから、皆さんもお気の毒だと思いますので、私一言だけお聞きをしたいと思います。  それは、先ほどから参考人の皆さん方の御意見を承っておりますと、日本国憲法に照らしてももつと早い時期にこの問題に対する対処ができたはずだ、むしろ留保なんかつけずに無条件で批准すべきであったというような提起が共通した問題の一つだと思います。同時にもう一つは、せっかくこういう規約を批准しても、国内的に実効ある対策をきちんとやらなかったならばだめじゃないか、そのための法律も整備しなければいけないだろうし、法律があったからといって必ずしも実行されるということにはなっていない……

第87回国会 外務委員会 第10号(1979/05/08、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 それでは、私、四点の補充質問をしたいと思います。  第一点は、人権保障と平和が表裏の関係にあることをこの規約は歴史的経過として位置づけております。そこで、これは前回も問題提起した点ですが、B規約の二十条に戦争宣伝の国内法制定による禁止という問題があるわけですが、私たちは、戦争宣伝というのは事が起こってしまってから後で気がついたでは遅いと思うわけです。直接好戦的宣伝は現在行われていないかもしれませんが、完全にそういう言動は許さない、断固たる決意を示すという立場に立って、このB規約二十条の戦争宣伝禁止の条項について積極的に検討すべきだというふうに私は思うのですが、これに対する見解を聞き……

第87回国会 外務委員会 第12号(1979/05/28、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 捜査当局、お見えでございますか。――それでは私、最初に捜査当局に一言聞きたいと思います。  金大中事件に関する捜査本部は、一体どういう体制で現状おるのか。それから第二点に、捜査当局は金東雲のこの事件に関する指紋を明らかにしました。ところが韓国当局はこれを否定する、この事態について捜査当局はどういうふうに見ているのか。第三番目に、公権力の介入があったということについて、捜査当局としては今日どういうふうに見ているのか、KCIAの犯行と明らかに疑惑があるというふうに見ているのかどうか。第四番目に、今回のこの文書が国務省から出されたわけですが、この文書をめぐって捜査当局はどういうふうに見て……

第87回国会 外務委員会 第13号(1979/05/30、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 きょうの朝からの審議の中で外務大臣は、尖閣列島のわが国の調査団派遣に対して中国側が抗議してきたこととの関連において、日本の国益から考えると、いまのままじっとしておいて、二十年、三十年そのままの方がよいと思うというような立場の御発言をなさったようです。私は最初にこれに関連して聞きたいと思います。  二十九日の午前中、在中国日本大使館伴代理大使に、中国のアジア局長から、日本の行動は遺憾だという表明がなされた。その要旨を新聞報道で読ませていただきますと、「この問題は中日国交正常化、中日平和友好条約交渉の際、議論が行われたものであり、(日本側の行為は)そのときの話し合い、了解に反した行動で……

第87回国会 外務委員会 第14号(1979/06/01、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は最初に原子力発電の問題について、大臣御不在の間、ちょっと聞きたいと思います。科学技術庁なり国土庁なり通産省なりお見えをいただいていますね。  今度のアメリカにおけるスリーマイル島事故の問題を見ておりまして、原子力発電というのは安全な状況にあるという立場から物を進めておっては大変だなということを私は感じました。安全装置というものについても必ずしも安全ではないんだな、さらに多重防護は必ずしも多重防護ではなくして、多重欠陥につながっていくというふうにも感じたわけであります。  そこで、専門的な炉の問題については、これは科学技術特別委員会に譲るとして、日本の発電所計画などにおいても、一……

第87回国会 議院運営委員会 第26号(1979/05/19、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 共産党・革新共同は、会期延長提案に断固反対します。  そもそも、自民党が議案の審議状況にかんがみなどと称して二十五日間の会期延長を求めてこられること自体、自己の責任をたな上げにした見当違いもはなはだしい議論だと私は思います。航空機疑惑にかかわる証人喚問要求を不当に拒否し、国会を空転させ、正常な会期末の国会運営を不可能にしたのは、ほかならぬ自民党自身であるからであります。  国民の総意に平然と背を向けて空転をさせてきた、そこから法案の審議がおくれているのにもかかわらず、会期延長で何をするのか。そこには、憲法の国民主権の原則に逆行する元号法案が進められようとしておることはだれの目にも明……

第87回国会 交通安全対策特別委員会 第3号(1979/03/22、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 交通事故によるところの死傷者は若干の減少はあったとはいっても、去年一年間を振り返ってみても八千七百八十三人の人が亡くなる、六十万人からの人が交通事故に遭っているという事態はやはり見逃すことのできない大切な問題だと思います。事故が起こらないように防止対策を進める一方で、結果として事故に遭った人に対する、その被害者本人並びにその家族に対する救済対策というのもまたきわめて重要な課題だというふうに言わなければならないと思います。交通事故によって一家の主柱である父親を亡くしたり母親を亡くしたり、家庭が崩壊し、貧困に突き落とされるという事態は依然として枚挙にいとまがありません。  そこで、私は……

第87回国会 交通安全対策特別委員会 第5号(1979/04/26、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 飛行機関係がいまストライキに入っているようです。テレビや新聞を見ていますと、客室乗務員の諸君がストライキをやるのに対して、地上の管理職の諸君がグループを組んでその客室乗務員のかわりの仕事をやっているというのがかなりクローズアップされて報道されておりました。もちろん労働者の権利としてストライキがあり団体交渉権があり、そしてそれに基づいて要求を解決していくという権利上のあり方、そういうものを保障するという立場からも、私はこういうあり方というのはよくないなと思います。それはさておいても、乗客の側から言っても、臨時にああいう人たちを配置して果たして保安の任務につけるものなんだろうかどうか。……

第87回国会 交通安全対策特別委員会 第6号(1979/05/09、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 国家公安委員長に基本姿勢をまず最初にお聞きをしたいと思います。  いまも青山委員から発言がございましたが、確かにいよいよ十一日から春の交通安全運動をやろうというわけですが、死傷者の数は減ったとはいっても去年も一年間で八千七百八十三人の人が亡くなられているし、六十万人余りの人が交通事故に遭っておられる。減少傾向を示してきているとはいっても警察庁の資料を見ましても増加の兆しが出ているし、第二次交通安全基本計画の目標の達成については予断を許さない状況にあると指摘をしておられます。私は交通事故の問題についてすべてを警察に求めて云々ということは、これは筋の通らない話だと思います。そもそも社会……

第87回国会 交通安全対策特別委員会 第9号(1979/05/31、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 ここ一、二年中古の外車の輸入が急速にふえているようです。通関実績を見ても年間三千台程度に書かれていますし、いわゆる並行輸入車が四十七年から始まっているようですが、今日一万三千台ほど入っているというふうに言われています。  ところが最近、豪華なカタログや外観に引かれて輸入外車を買ったものの、使ってみたら故障だらけで、年式も言われておったのとは違うということが明らかになってくるし、走行距離のメーターもどうも巻き戻した形跡がある。中には運輸省の保安基準に適合していないという問題が、本人が疑惑を持って調べ出したら次々と出てくる。中には事故を起こす車も生まれる、こういうことになって、並行輸入……

第87回国会 交通安全対策特別委員会 第11号(1979/08/09、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 公団に対して皆さんからもういろいろお聞きになっていますから、余り繰り返しになるようなことは避けたいと思います。それじゃ、ちょっと角度を変えさせていただいて、私もきわめて単純な質問をしてみたいと思うのです。だったら、こういう火災事故が起こる、大変なことになると、消防の見解、一体どういうふうにいままで対応策をやっていたんだ、だれだって聞く話だと思います。ところが、これは多数の人が入ってくるというような劇場その他のところじゃないので消防法の適用の外にあるんだ、そういうふうにこの間も新聞を読んでおったら書かれておりました。消防法の十七条ですか、劇場、百貨店、地下街など不特定多数の人が出入り……

第87回国会 予算委員会 第21号(1979/03/07、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 締めくくりの総括になりましたので、私は最初に、総理がこの間、昭和五十四年度防衛関係予算のうち、早期警戒機購入に係るお金については、その執行を衆議院議長の判断を十分に尊重するというふうにおっしゃっておりました。  そこで聞きますが、衆議院議長の判断というのは、当然のことながら、E2Cの疑惑の払拭ということを衆議院議長が判断をされるということを期待をして、こういうふうにおっしゃったのでしょうか、お聞きをしたいと思います。
【次の発言】 私、詰めて聞きます。E2Cの購入に係る疑惑を払拭する、その判断でよろしいね。私の理解に間違いありませんね。議長がそこを判断してください、そのときに私の方……


35期(1979/10/07〜)

第90回国会 予算委員会 第1号(1979/12/03、35期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、率直に言って、新しい大平内閣というのは果たしてこれが国民に責任を持つところの内閣になるのだろうか。選ばれ方自身も異常でありました。しかし、選んだ大臣のお粗末さもまた異常だと言わなければなりません。  たとえば財政問題が大変な話題になります。しかし、考えてみたら、選ばれた大蔵大臣は三年間に申告所得が三千四十五万円で、申告漏れがその間に五千六十万円、申告漏れの方が多い。そういうようなことをやっている人たちが、果たして日本の財政についてあるいは所管の税務署に対して指導し得るのだろうか、だれもが思う問題です。  また、買収選挙だとか供応などをやるのはよくない、公明で正大な選挙を国民は……

第91回国会 安全保障特別委員会 第1号(1980/04/01、35期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 委員長の互選は、投票によらないで、金子満広君を委員長に推薦したいと思います。  その理由は、国民の意思を民主的に院に反映する上で委員長の選出はきわめて重要であり、各会派の議席数に応じて比例配分すべきものであると考えるからであります。  この観点に立つならば、自由民主党・自由国民会議への配分は、本来、十三であり、日本共産党・革新共同への配分は二でなければなりません。坂田道太君を委員長に互選するならば、自由民主党・自由国民会議への割り当ては十五となり、日本共産党・革新共同は一、きわめて不合理、非民主的であると言わなければなりません。  さらに加えるならば、今日、自民党政府は、米カーター……

第91回国会 災害対策特別委員会 第4号(1980/03/28、35期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、栃木県田沼町で三月二十三日の未明、東京石炭工業の石灰岩採石場排土が突然流出して二軒の民家を流してしまう、五人の死亡者と一人の重傷者を生んだという、ここ二十年来石灰石のこういうような排土でこういう大きな事件というのはなかった。 お亡くなりになった方あるいは被災を受けられた方々に対して哀悼の意を表するとともに、二度とこういうことにならないような対策あるいはこのようなことが起こった責任について、ひとつ簡単に御説明をいただきたいと思って質問に立ったわけであります。  新聞報道を全部整理してみました。また、現地の私どもの党の町会議員さんが問題を持ち込んでこられましたので、その方にも聞き……

第91回国会 予算委員会 第10号(1980/02/12、35期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、昭和五十四年度補正予算に対し、反対の討論を行うものであります。  大企業は史上最高の利益を上げている反面、中小企業は連続四十カ月以上、一千件を超える倒産、失業者も百万人が恒常的に続き、しかも年金で老後生活を送る老人の七、八割は二万円程度の年金水準であり、八〇年代に入り、国民生活破壊は、公共料金の値上げを初めとして、物価高その他一層深刻な様相を示しているとき、こういう時期に、この補正予算で果たしていいのだろうか。私は、看過することのできない内容を含んでいると思います。  このようなときに当たって、今次補正予算は、国民生活を防衛し、国の財政を再建す……

第91回国会 予算委員会 第20号(1980/03/08、35期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 私は最初に、K・ハマダの百五十万ドルに上る借用証が六日のロッキード裁判で小佐野ルート公判で検察側から出された。この問題について総理並びに法務大臣、関係者にお聞きをしたいというふうに思います。  まず第一に、K・ハマダという男は一体何者だということ、これははっきりさせなければいけないのじゃないでしょうか。日本人なのか、日本人でないのか。その者の住所は一体わからぬのか。職業は一体どういう人なのか、きちんとしないことには公判でも維持することができないのじゃないでしょうか。私は、特定し得ない状況にK・ハマダというのがあるのか、それとも特定し得る状況に現在あるのか、最初にお聞きをしたいと思い……


36期(1980/06/22〜)

第92回国会 農林水産委員会 第3号(1980/09/26、36期、日本共産党)

○寺前委員 先ほどから各委員の皆さんから言われたように、ことしの冷夏、長雨による被害が全国的にもずいぶんひどいことであった。それは五十一年の冷害と比較することのできないひどいものであった。私も全国各地を回りましたが、特に九月の上中旬に青森、岩手、宮城を見てまいりました。現地の農民が、新聞でも自殺という記事が出ていましたが、本当に自殺の気持ちになるであろうということもまた私は見せつけられた思いをしました。宮城県の鳴子町へ行ったときに、開拓農民が青立ちしている稲の前で私に、自殺者の気持ちが他人事とは思えないということを語っていましたが、そのときに、私自身も、死のうという気持ちになったらぜひその前に……

第93回国会 商工委員会 第5号(1980/11/07、36期、日本共産党)

○寺前委員 御多分に漏れず絹織物の輸入でもって京都の日本海側にある丹後地方、地場産業として丹後ちりめんというのがありますが、新しい問題に直面をしてきましたので、若干の問題についてお聞きをしたいと思います。  丹後地方というのは、日本の中における絹の白生地の分野においては大きな産地であります。ところがことしの六月二十四日に香港経由で、伊藤忠のダミーの会社である東京の藤染和装株式会社を通じて、京都の丹後地方のある業者のところに精練をしてくれという問題が持ち込まれてまいりました。丹後の皆さんで織物組合をつくっているわけですが、その直営の加工場にそれが入ってしまう、そしてこれが市場に出る、丹後ちりめん……

第93回国会 農林水産委員会 第1号(1980/10/15、36期、日本共産党)

○寺前委員 朝からいろいろ論議もございましたから、ダブらないように私のぜひ聞いておきたいことにしぼって二、三点だけお尋ねをしたいと思います。  農民にとって、畑作物の価格決定というのは安定した生産をする上において重要な位置を占めます。また国民にとっては、甘味資源を初めとしてこれらの問題は、生活を安定させるためには安定供給が向上することを願います。そこに糖価安定法なり甘味資源特別措置法なりの果たす役割りが出てくると思うわけです。  そこでお聞きしたいと思いますのは、甘味資源特別措置法の第一条には、砂糖類の自給度の向上に資するということをあえてうたっているわけですが、昭和三十九年のこの法施行直後の……

第93回国会 農林水産委員会 第2号(1980/10/22、36期、日本共産党)

○寺前委員 前回も冷害の問題をやりましたので、その後の事態の中で、農民の皆さんからぜひとも明らかにしてもらいたいと言われた三、四点についてだけきょうは聞きたいと思います。  まず第一点、種もみの確保に対する助成についてです。九月二十六日の当委員会や十月八日の災害対策委員会で、万全を期すようにということでいろいろ論議がありました。五十一年の災害のときにも打たれた措置なんですが、現実に地方自治体では、国の態度が不明確だから困るんだということを言っております。県や農業団体を通じて種もみの確保を一生懸命やっています。県の事務費に二分の一の補助、それから購入費に対して三分の一の補助を五十一年のときにはや……

第93回国会 農林水産委員会 第4号(1980/11/05、36期、日本共産党)

○寺前委員 前国会も今国会も綱紀の粛正ということがずいぶん話題になっております。私は、農林水産大臣が新しくおつきになられて、その所信表明もまだ聞いておりませんものですから、一体綱紀の粛正についてどういう見解でおられるのかを、きょうは林野庁の問題をめぐって、せっかく林野庁長官以下皆さんお見えですからお聞きをしたいと思うのです。  まず最初に、昨年の暮れからことしの総選挙、参議院選挙をめぐって、とかく農水省の幹部諸君の動向について批判が新聞記事などにおいても出されておることは大臣自身お気づきだと思うのです。私どもの党の沓脱議員がことしの四月十四日の参議院の決算委員会で、五月十四日の同じく決算委員会……

第93回国会 農林水産委員会 第6号(1980/11/11、36期、日本共産党)

○寺前委員 先ほどテレビニュースを聞いていましたら、本日の午前、農水省は自民党政調の総合農政調査会農業基本政策小委員会に行って、水田利用再編第二期対策について、面積を六十五万ヘクタール、転作奨励金を一万円引き下げることを報告したと報道されていました。当委員会で聞いていたら目下検討中だというお話ばかり。各界の意見を聞いて態度を決めるのだということを従来大臣は言っておられたわけですが、自民党の小委員会に行っては具体的な数字を出して報告をされたと言っているのですが、当委員会には正直に相談を持ちかけるようにして問題を提起されない。これは事実なのかどうなのか、御説明をいただきたいと思うのです。

第94回国会 農林水産委員会 第4号(1981/03/19、36期、日本共産党)

○寺前委員 限られた時間でございますので、私も一、二質問をさせていただきたいと思います。  まず最初に、蚕糸、絹対策の問題についてお聞きをいたします。  過般、蚕糸政策・価格要求全国蚕糸生産者大会というのが行われまして、その後、私のところにも関係者がお見えになりました。いまも大臣がお答えになっておりましたが、端的に大臣に第一問お聞きをいたします。生産者の再生産を保障するためには、基準糸価を上げてやらなかったならば、ああやこうや言っても再生産の保障にならないのではないか、この点についての率直な大臣の見解を求めたいと思います。事務当局の説明は要りませんから。――説明は要らぬ、そんなややこしい話は要……

第94回国会 農林水産委員会 第7号(1981/04/08、36期、日本共産党)

○寺前委員 いま労働条件の問題が出ましたのでちょっと確認をさしていただきたいと思うのですが、主な労働条件の違いというのはどういうふうに存在しているのか、調査をされていると思うのですが、事業団の方からちょっと聞かしていただけますか。
【次の発言】 そこで、いま労働組合の側から提起されました、低い水準で統一するのか高い水準で統一するのか不安だという話が出ていますね。これはどういうふうにするのですか。低い水準で合わすといったら、高い人は、全部低い水準だからこれは従来の労働条件より悪くなる。高い水準で合わすというなら、低い人はよくなるのだから、全体として不満は出ないことになると思うのです。だから、従来……

第94回国会 農林水産委員会 第9号(1981/04/15、36期、日本共産党)

○寺前委員 増税なしの行革と言われて、国民の間にかなり大々的に行政改革についての宣伝がなされたように思うわけです。  ところで、昭和五十四年十二月十八日の閣議了解として、昭和五十五年四月一日以後任期を完了した際に、後任を補充しない方法で三年間を目途に実施するということで、特殊法人の役員の縮小などについての方針が出されているようです。あるいはまた、その後ですか、閣議決定ということで「公団、事業団等特殊法人の役職員の人事、給与等の適正化」というのが出ております。その前には五十二年十二月二十三日閣議決定「特殊法人の役員の選考」という問題など、国民の批判の前に閣議として態度を示してこられたと思うのです……

第94回国会 農林水産委員会 第10号(1981/04/22、36期、日本共産党)

○寺前委員 朝から細部にわたっていろいろ御質問がありましたから、余り繰り返しのようなことをいつまでもやっておってもいけないと思いますので、だめ押し的なものと、今後の考え方の問題などについて大臣からいろいろ聞いてみたいというふうに思います。  いよいよこの法案を審議するというので、この間、私の出身の京都の農村部の二、三の町の担当者並びに農協の担当者に会いに行ってみたのです。福知山市、三和町、瑞穂町、そういうところを回ったのですが、どうだね、何か農業者年金についてあなたたちから特別に言わなければならない問題があるかねという話をすると、異口同音に最初に出てくるのは、誤加入の問題、間違って資格のない人……

第94回国会 農林水産委員会 第13号(1981/05/06、36期、日本共産党)

○寺前委員 繰り返しみたいな質問をいたしますが、確認的にひとつよろしくお願いをしたいと思います。  二十九年ぶりに食管の法律上の改正をやるというのですから、だれもが振り返ってみて食管とは何であったかなと思うのは当然だと思うのです。私も私なりに今日まで食管の果たしてきた役割りはどういう点があっただろうかと考えてみました。先ほどから根幹とかいろいろな形で言われておりましたけれども、少なくとも日本の国民の主食である米については全量責任を持って国が管理をしてきた、そして生産者に対して再生産を保障する道をきちっと補償して、農村におけるところの農家経営を安定させる一定の役割りをしてきた、同時に消費者に対し……

第94回国会 農林水産委員会 第14号(1981/05/07、36期、日本共産党)

○寺前委員 せっかくの機会ですからいろいろもっと皆さんもしゃべりたいだろうし、私も聞きたいと思いますが、六時ごろには終わらないといかぬような状況にもありますので、あとしばらくおつき合いを願いたいというふうに思います。  私はまず最初に、出ていない問題として、流通機構がずいぶんいろいろ法律上もさわられておりますから、この分野において、資本力を持っている商社が新しくいい市場だということで侵入してくるという疑いはないのか、この問題について御意見を聞きたいと思うわけです。  というのは、御存じのように丸紅がかつて、モチが全量自主流通米になってくるという過程の中で買い占めするという事件が起こりました。確……

第94回国会 農林水産委員会 第16号(1981/05/13、36期、日本共産党)

○寺前委員 私は、日本共産党を代表して、食糧管理法の一部を改正する法律案に対し反対討論を行います。  もともと食管法は戦時統制立法としてスタートしたものでありますが、戦後の国民の闘いによって米の全量買い入れ、二重米価制、流通及び輸出入の国家管理などの民主的な機能が形成され、維持されてきたものであります。穀物自給率が三三%にも低下しているもとで米だけは完全自給を達成し得たのも、またさきの狂乱物価のさなかに、商社の手で主食用の米だけは買い占めや暴騰に遭わなかったのも、食管制度があったればこそであります。  しかるに、政府は、軍備増強、大企業本位の財政政策の破綻を取りつくろうとともに、アメリカなどの……

第94回国会 農林水産委員会 第17号(1981/05/27、36期、日本共産党)

○寺前委員 最後の質問でございまして、確認をさしていただいて午後の質問に役立てたいというふうに思いますので、御協力をお願いしたいと思います。  先ほどからお話を聞いておりまして、狭くなった二百海里域内の漁業のやり方だ、それだけによほど慎重に日本の漁業専管といいますか、ここにおける漁業のあり方に対して国家機関が十分な保護をしてもらいたい、積極的な援助をしてもらいたいという御趣旨であったというふうに私も思いますし、またそうしなければならぬと思います。  そこで、幾つかの確認をさしていただきたいと思うのですが、まず第一点、先ほどからのお話を聞いていますと、事実の確認をされたのは、アメリカの旗があった……

第94回国会 農林水産委員会 第18号(1981/06/03、36期、日本共産党)

○寺前委員 今次国会の農林水産委員会では最後の質問の時間になりましたので、いろいろお聞きをしたいことはたくさんございますが、私自身もちょっとかぜを引きましてお聞き苦しいかと思いますが、お許しを願いたいと思います。  私、まず最初にイネミズゾウムシの対策についてお聞きをしたいと思うのです。  イネミズゾウムシが昭和五十一年に愛知県に初めて侵入して以来、年々激増しているようですが、その発生状況というのはどういうことになっているのか、年次別に面積なり県名なりを明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 五月二十九日農水省がお出しになられました病害虫発生予報第二号によると、ことしも同じ十府県で……

第94回国会 農林水産委員会 第19号(1981/06/26、36期、日本共産党)

○寺前委員 朝からいろいろな御意見が出ておりましたので、できるだけダブりを避けて重点的にお伺いをしたいと思います。  まず生産者麦価の問題についてですが、五十六年産の麦価の算定の上で大きな特徴点は、生産振興奨励金に去年はパリティ指数を掛けるのをやめて据え置くということをやったわけですが、今度は引き下げたというところに特徴があると思うのです。  振り返って生産振興奨励金について見ますと、五十二年麦価決定のときに、基本麦価、奨励金の両方にパリティを掛けるという算定方式を新しく採用しておりましたが、そのときの米価審議会の記録を見ると、食糧庁の長官は次のようにおおむね答えています。  第一番目は、麦の……

第94回国会 予算委員会 第7号(1981/02/10、36期、日本共産党)

○寺前委員 私は、日本共産党を代表して、昭和五十五年度補正予算三案に対し、反対の討論を行います。  反対の理由の第一は、本案が制度上当然の農業保険、公務員給与、余りにも少ない災害復旧補正以外には、国民生活防衛のための積極施策を何一つ講じていないことです。  昨年、勤労者家庭の実質収入は戦後初めて前年を下回りました。農家も二年連続農業収入を低下させられた上に、冷害の苦しみに遭っています。個人消費の不振は、中小企業経営にもはね返り、昨年の倒産は実に史上第二位を記録しました。  国民生活防衛は急務であります。そしてそれは、当面の経済危機打開のためにも、財政再建のためにも不可欠の課題です。しかも、その……

第94回国会 予算委員会 第20号(1981/03/07、36期、日本共産党)

○寺前委員 最初に総理に、過般の三月五日の当予算委員会の予算案単独強行採決なるものについてお聞きをしたいと思います。  総理は、自民党の諸君がとった方針を事前に知っておられて、承認を与えておられたのかどうか、まずお聞きします。
【次の発言】 そうすると、自民党の諸君が、あなたは総裁だけれども、勝手にやったのだ、採決の瞬間まで知らなかったのだ、そういうことですか。
【次の発言】 議長自身が、正常化の問題として、この審議は正常なものとは言いがたいというふうにあえて明らかにされたとおりです。正常でない事態をつくった、それは一にかかって、あなたがここにおりながら自分の党の諸君たちに対して待ったをかけな……

第95回国会 行財政改革に関する特別委員会 第6号(1981/10/14、36期、日本共産党)

○寺前委員 まず最初に、防衛庁が進めておられますマイクロ中継施設の建設の問題についてお伺いをしたいと思います。  青梅市に建設中の防衛マイクロ中継施設について、七月の初旬に保安林を伐採されるということが起こりました。これは森林法上違法だと思うのですが、どういうことになっているのか。違法だということになるならば、原状回復をさせるという処置をとらさなければならぬことになるというのが原則だと思うのですが、農林大臣の見解を聞きたいと思います。
【次の発言】 適切だということは、一体現状がどういうことになっているのか。適切の中身は一体どういうことなのか、ちょっと説明してください。

第95回国会 行財政改革に関する特別委員会 第9号(1981/10/27、36期、日本共産党)

○寺前委員 先ほどの質疑の中で防衛費の問題がございました。お聞きをしておりましたら、立ち入って検討しておられないというお言葉でした。  そこで、ちょっと聞いてみたいのですが、六月二十二日に出されました部会報告と第一次答申との間に、字句上やはり違いが防衛費問題でもある。「防衛関係費については、計画、運用、調達方法の効率化、合理化に努める。」と部会報告ではなっていました。それが「計画、運用」が抜けて「防衛関係費については、装備品使用、調達方法等の効率化、合理化に努め、極力抑制を図る。」というふうに答申では変わります。ですから、わざわざ「計画、運用」を抜くというのですから、立ち入って抜くことを検討さ……

第95回国会 行財政改革に関する特別委員会 第10号(1981/10/28、36期、日本共産党)

○寺前委員 私は、日本共産党を代表して、行政改革を推進するため当面講ずべき措置の一環としての国の補助金等の縮減その他の臨時の特例措置に関する法律案に反対する討論を行います。  反対理由の第一は、本法案に盛り込まれた三十六本の法律が、分野も内容も制定された歴史的経過もすべて異なり、おのおのの関係委員会があるにもかかわらず、個別の法案として関係委員会で徹底審議するのを避け、無理やり一本化して短期間の審議で終わらせたことであります。これは国会の審議権を不当に制約し、国民の批判を封じようとするものであり、断じて認めることのできないものであります。  しかも、本委員会における委員の審議時間は、沖繩復帰に……

第95回国会 農林水産委員会 第2号(1981/10/21、36期、日本共産党)

○寺前委員 チチュウカイミバエの問題がずいぶん問題になっておりますが、私も聞かしていただきたいと思います。  まず最初に、アメリカのカリフォルニア州におけるところの発生の状況について、撲滅の方向に向かっているのか、どういう状況にあるのか、繰り返しになるかもしれませんが、お聞きをしたいと思います。
【次の発言】 昨年の十月九日に農水省が、チチュウカイミバエ発生状況の問題について、定着していないという判断に基づいて、輸入禁止をしないという方針をとったということが当時新聞に載りました。  ところが、ことしになってから、さらに広がったというただいまの報告があったとおり、発生状況というのは大きくなってい……

第95回国会 農林水産委員会 第3号(1981/11/12、36期、日本共産党)

○寺前委員 先ほどから、昨年に続く冷害に加えて、春先の低温なり風水害で、東北なり北海道なりの稲作にとどまらず、小麦や豆類なりあるいは果実などの被害が広範に及んできている、事態は非常に深刻だ。このような異常気象が頻発していくということになってきたら、わが国の食糧事情そのものにも重大な影響を与えることになるじゃないか。そういうことから、来年の転作の条件の緩和という問題が、当該する町村なりあるいは農協などから要望として強く求められてきているところでありますが、米作減反のこの際に本格的な見直しをやって、排水改良など土地条件の改善なり、耐寒品種と技術の開発なり、適地適産の促進なり、日本の食糧供給体制の問……

第96回国会 外務委員会 第23号(1982/07/30、36期、日本共産党)

○寺前委員 さっきから過去の太平洋戦争などについてどういう認識を持っておられるんだろうかということについてずっと聞かしていただいておったわけですが、まず大臣にお聞きをしたいと思うのです。  侵略戦争ということが盛んに言われたわけですが、侵略というのと進出というのは同意語であるという御認識なんでしょうか、違うという認識なんでしょうか。大臣、いかがですか。
【次の発言】 一番の問題になっているのは、その点じゃないんですか。同意義だったら問題にならない話だと思うのです。同じじゃないから問題になっていると思うのですが、日本政府としては一体この問題をどう認識をしているのか。私は大事な問題だと思いますよ。……

第96回国会 地方行政委員会 第16号(1982/04/23、36期、日本共産党)

○寺前委員 最初に、昨日わが党の岩佐議員が質問したこととの関連において御質問いたします。  警備員の指導教育責任者講習の実施を委託するという問題をめぐっての件です。法案の第十一条の三の五項で「公安委員会は、総理府令で定める者に、警備員指導教育責任者講習の実施を委託することができる。」こういうふうにされております。この「総理府令で定める者」という点で厚生省にお聞きをしたいのですが、警察庁との間に一定の合意ができておるということが報道されているわけですが、どういう点を話し合われたのか、具体的にお話を聞かしていただきたい。その内容一について説明していただきたいと思います。

第96回国会 農林水産委員会 第4号(1982/02/24、36期、日本共産党)

○寺前委員 この間、二十二日の予算委員会でしたか、瀬崎議員が、建設業関係の中におけるところの談合とかあるいは政、官、財の癒着とかいろいろな問題について、ともかく姿勢を改める必要があるということを強調される質問をやっておられました。私、その質問の後でじっくりと資料を読ませていただいておりますと、農林水産の分野においてもメスを入れなければならぬのじゃないかと、この間も出ておったわけですが、感じましたので、どのような対応をその後とっておられるのかということを中心にして少しく聞いてみたいと思います。  まず第一番目の問題は、三井建設の楠修治氏が、東北農政局から五億四千万円の手みやげを持って天下ってきた……

第96回国会 農林水産委員会 第16号(1982/04/20、36期、日本共産党)

○寺前委員 農用地開発公団法改正案反対の討論を日本共産党を代表して行います。  反対の第一の理由は、一九七四年の国際協力事業団の設立に際し、わが党は、これがアメリカの世界戦略に基づく援助肩がわりと、日本の大企業の海外進出の補完という新植民地主義的性格を持つ経済協力を強力に推し進めるためのものであるとして反対したのであります。本改正案は、レーガン政権のもとで、その経済協力の性格がますます強化されている状況の中で、国際協力事業団の下請を効率的に行うために農用地開発公団を活用するものであり、とうてい賛成できるものではありません。  第二に、農用地開発公団を活用して行う農業協力の主な対象が、ASEAN……

第96回国会 農林水産委員会 第17号(1982/04/21、36期、日本共産党)

○寺前委員 杉本さんと山口さんにお願いをしたいと思います。  いまここで各委員の皆さんからも出ておるわけですが、食糧というものは、自国の主権の独立を守っていく上で非常に重要な位置を持っているのだ、だから、単に農民の問題というだけでは済まない問題を含んでいる、戦略上の問題としてもきちんと位置づけなければいけないというお話がかなり展開されると思います。  私、この前、一月にNHKを見ておりましたら、自由民主党の江崎さんなどと山口さんが出て討論をやっておられました。その討論の過程を見ておりますと、一部の政治家の方からは、不足払いで農民の間に犠牲を少なくして、何らかの対処をという話が出ていました。これ……

第96回国会 農林水産委員会 第18号(1982/04/22、36期、日本共産党)

○寺前委員 かなりいろいろ御答弁をいただいておりますので、繰り返しのようなことになってもという気もしますが、ちょっと整理をさせていただくつもりで御質問をさせていただきますので、よろしく御協力のほどお願いしたいと思います。  私はまず第一点に、日米間の外交交渉の問題の姿勢をめぐって、幾つかの点について聞きたいと思います。四月十二、十三日の日米農産物に関する作業部会でアメリカが完全自由化を要求し、ガット協議への意向を提言した、先ほどからいろんな形で言われました。日本側が部会の続行を要請したにもかかわらずアメリカは終了宣言、いわば物別れになってしまったというふうに世間で報道されております。  ところ……

第96回国会 農林水産委員会 第19号(1982/04/28、36期、日本共産党)

○寺前委員 どうも長時間にわたって、私、最後の質疑者になりますが、ひとつよろしくお願いします。皆さんもお疲れでしょうから、皆さんに聞くことは御遠慮させてもらいたいと思いますので、二、三のお方にだけお聞かせいただいたらありがたいと思います。  まず第一番目は、先ほどからお話しになっておりますが、農協が農民のための農協でなくなるのではないか、現になっているじゃないかという御批判がいろいろ出ておりました。  そこで、森本さんに最初にお聞きしたいのですが、おたくの方でお出しになっております農林金融の実情の八一年版を見てみますと、農林中金の運用残高の推移ですが、系統貸し出しが全体の金融の一三・二%になっ……

第96回国会 農林水産委員会 第20号(1982/05/12、36期、日本共産党)

○寺前委員 年金から先に聞きます。聞きたいことは四点あります。順次お聞きをしますのでお答えをいただきたいと思います。  まず第一番目は、年金というものは年がいったら、障害者になったらいまさら働けと言ってもどうにもならないんだから、そのときにそれで生活をすることができるようにあってほしいというのが国民の年金に対する希望であります。また、これは長年にわたって論議されてきたところです。ところが、今回出された法案を見ますと、金の値打ちが変わってきているときに、せっかくスライドでもってその水準に戻してあげなければならないという立場に立っておったスライド方式を、実はおくらすという形になって出てきております……

第96回国会 農林水産委員会 第21号(1982/05/13、36期、日本共産党)

○寺前委員 昨日の私の質問の最後に、婦人の問題について一言大臣にお聞きしたわけですが、ちょっと時間切れになりましたので、中途半端にしておくわけにいきませんので、再度お聞きをしたいと思います。  昨日私は、農林省の統計情報部の資料を見ても、農業就業人口のうち、婦人の占めている割合というのは六二・三%もあるんだ。ところが農協組合員になっている人は八%しかない。これは家の問題でもありますし、社会的な問題でもあるわけです。まして、役員に出ておられる人は〇・〇三%なんだ。これは、民間諸機関の団体などの決定機関に参加しているその割合を見ますと〇・三%ですから、いかに農村の分野における婦人の進出が弱いかとい……

第96回国会 農林水産委員会 第22号(1982/06/22、36期、日本共産党)

○寺前委員 私は、先ほどの皆さんの討論を発展する、そういう立場で二つの問題をきょうは聞きたいと思うのです。  一つは、先ほど、輸入農産物をめぐってうまい利得を上げているという、それに対する指導をちゃんとしなさいという質問がありました。私は、輸入品ではないけれども、小豆の取引をめぐっての異常な段階に来ているという問題についてきょうは聞いてみたいと思うのです。それが一つです。  もう一つは、米審が近くやられる。今日の緊急対策、やるべきものは何かということで先ほどからもういろいろな質問も出ていますから、繰り返しをしておっても仕方がありませんので、緊急手を打つべき問題だけをちょっと聞いてみたい。この二……

第96回国会 農林水産委員会 第24号(1982/08/04、36期、日本共産党)

○寺前委員 わずかな時間でございますので、要領よくお答えをいただきたいと思います。  まず、ブロック書簡のことを聞きたいと思うのです。  ブロック書簡の背景というのは、日米貿易の交渉、特に市場開放第二弾を通じて農産物の残存制限品目について自由化せよという内容をめぐってのことであったと思うのです。  そこで、ちょっと外務省にお聞きをいたしたいのですが、問題になっておる総理声明、あの内容はちょっと横に置いておいたとして、総理声明という形でもって今日の市場開放第二弾についてやってくれという要求というのはアメリカの側の要求でなかったんだろうか。交渉の経過を通じてどういうふうに見られるのかをお聞きしたい……

第96回国会 農林水産委員会 第25号(1982/08/19、36期、日本共産党)

○寺前委員 昨年、日米共同演習が日本海においては十年ぶりに行われました。そして、はえ縄の切断事故が起こったりして、あの演習に対してはずいぶん憤激を買ったものです。まだ記憶に新しいところであるのにもかかわらず、またことしも日米の共同演習が日本海で行われているということに対して、関係漁民の間では非常に批判が高まっているところであります。  きょうは限られた時間でございますが、日本の水産界にとって日本海の漁族の保存と安全操業というのは非常に重要な意味を持っておりますので、日本海の安全操業の角度から、いま起こっている諸問題について総合的に聞きたいと思うのであります。  防衛庁お見えでしょうか。本年の八……

第98回国会 安全保障特別委員会 第4号(1983/05/16、36期、日本共産党)

○寺前委員 限られた時間でございますが、三問、総理に質問をしたいと思います。  まず第一番目の問題は、先ほどからもサミットについての質問がいろいろなされました。私も、サミットにどういう態度でお行きになるのだろうか、あるいはサミットの最中に日米首脳の会談もやられるだろうか、どういうふうに今度は臨まれるのだろうか、気にしているところがあります。というのは、去る一月の日米首脳会談で、総理は、後日いろいろ言いわけがあったにしても、日米運命共同体とかあるいは日本列島不沈空母だとかあるいは四海峡封鎖の発言をなされたようであります。これに対して日本の国民の中からずいぶん批判が出ました。また、世界的にも注目が……

第98回国会 農林水産委員会 第2号(1983/02/23、36期、日本共産党)

○寺前委員 約一時間近くの時間でございますが、いろいろ聞きたいことがいっぱいあるものですから、せっかく役所の皆さんにおいでをいただいておって、最後は切れてしまうということになるかもわかりませんが、ひとつその節はお許しをいただきたいと思います。  私、まず最初に、大臣のこの間の所信表明をお伺いをいたしておりまして、昨年ずいぶん話題になりましたが、自由化をめぐる問題で、残念ながら大臣の所信表明の中では、自由化は出てくるのだけれども、枠の拡大という問題について何のお話もなかった。一体これはわざとお抜きになったのか、どういうことなのかをちょっとお聞きをしたいと思います。

第98回国会 農林水産委員会 第5号(1983/03/22、36期、日本共産党)

○寺前委員 三、四点聞いてみたいと思います。  この間、千葉県の銚子へ行ってきました。ここは、私の京都の舞鶴とか宮津とかいうところとは大分違いまして、漁港としてもきわめて大きなものだし、加工業者もまた非常に広範にありました。しかし、全体として見るときに、零細な加工業者というのはずいぶんあるものだということを、私、実感を持って感じたわけです。  私の京都の舞鶴へ行ってみると、組合長さんがこう言っていました。昔は七十数軒あった加工業者が、いろいろな事情もあってのことだけれども、いま八軒になってしまった。それから、宮津というところに行きましたら、ここではもう業界にそんなに大きな話のできるような加工の……

第98回国会 農林水産委員会 第6号(1983/03/23、36期、日本共産党)

○寺前委員 いろいろ皆さんがお聞きになっておりますから、大体もう出尽くしておると思うのです。それで、私が気になることだけを数点だけ質問をやりまして、採決に移るようにしたいと思います。  まず、その一つは水協法の問題です。  私の京都の漁連へ行ってもそうなんですが、漁協連合会などが行う自主的監査が法の中で今回位置づけられました。漁協指導監査士について規定されるようになったわけですが、その監査がスムーズにいかなかったらぐあいが悪いわけです。農協法の場合は、七十三条の十一の二の五項に監査事業を実施する場合に単協の方がそれを受けて立つところの協力義務が規定されているわけです。ところが、漁連は法的にこう……

第98回国会 農林水産委員会 第8号(1983/03/30、36期、日本共産党)

○寺前委員 前回ときょう朝からいろいろ質問がありまして、もうかなり詰められておりますから、わずかな時間でもありますので、ちょっと確認的な質問をしたいと思います。  まず第一点は、先ほどから論議になりましたが、乳価の決定において、長期にわたって肉の方も据え置きだし、それから乳価についても据え置き。今回〇・七八のアップをしたといっても、微々たるものだ。だけれども、かなりの魅力があるのではないかと言わんばかりの話を局長さんはされました。果たしてそうなのかどうかということなんです。  この間も、私のところに長野県の野辺山農協のお話をしに来てくださった方があるのです。聞くと、昭和五十二年から五十四年にか……

第98回国会 農林水産委員会 第9号(1983/04/12、36期、日本共産党)

○寺前委員 どうも長時間ありがとうございます。  もう結構いろいろな角度からお話を聞かしていただきましたので、私はまたちょっともとへ戻りまして、今日の国会の状況から見ておりますと、第二臨調が提起された問題の動向でいろいろ法の改正もなされております。そういうことから考えまして、先生方に第二臨調が提起した問題についてどうお考えなのかをちょっと聞かしていただきたいというふうに思うわけです。  すなわち、先ほども出ましたが、昨年の七月三十日でしたか出された中に、普及事業について出ております。「普及事業については、生産性向上のための事業への重点化、生活改善普及事業の見直し等事業内容の刷新と効率化を図る。……

第98回国会 農林水産委員会 第10号(1983/04/13、36期、日本共産党)

○寺前委員 私は、日本共産党を代表して、森林法及び分収造林特別措置法の一部を改正する法律案に対する反対の討論を行います。  反対の第一の理由は、林業普及指導事業に対する助成方式を定率補助方式から交付金方式に変更することについてであります。これによって地方財政法上の国の負担義務がなくなり、今後の政府の施策によっては補助金が削減され、受けとめる府県の姿勢と相まって、中小林家の切り捨て、普及員の削減など、林業普及指導事業の後退が起こる可能性を持つからであります。  第二は、今回の改正案では、市町村長が森林の所有権や立木の権利の移転まで勧告できることになり、これが運用によっては大手林業資本、大山林地主……

第98回国会 農林水産委員会 第11号(1983/04/19、36期、日本共産党)

○寺前委員 皆さんがいろいろお聞きになりましたので、確認的な質問になりますが、さっき臨調との関係の問題が出ましたが、先月の終わりでしたか、新聞を見ていましたら、経団連が「通商関連法令の改正および運用改善に関する意見」というのを出しておられました。これについてどういうふうにお考えになるか。ちょっと関係するところを読んでみますと、肥料取締法について「輸入にあたっては銘柄ごとの登録制を廃止し、届出制とすること。」「肥料の公定規格について、国際規格、基準を受け入れること。」こういうようなことなどが提起されていますね。そのほかまだ若干ありましたが、いかがでしょうか。

第98回国会 農林水産委員会 第12号(1983/04/27、36期、日本共産党)

○寺前委員 いろいろ論議もされましたので、私は、四点お聞きをいたします。  この法改正に基づく気がかりになる点、これが一つです。第二点は、皆さんも御心配になり、お聞きしておられる日米農産物交渉をめぐる問題。第三番目には、この間うちから少し話題になっておりました輸入粗飼料の安全性の問題。第四点に擬装乳製品の輸入問題をめぐる問題。四つの点について聞きたいと思います。  まず第一点です。  今度の法改正は現行の酪農の計画制度に肉用牛生産を加える。計画面でも資金面でもそういうふうな総合化をやっていく。国内産の牛肉の七割が乳用種で占められている現状を見るときに、一般的に見て、関連性でもって発展させるとい……

第98回国会 農林水産委員会 第14号(1983/05/11、36期、日本共産党)

○寺前委員 いろいろな委員さんが改正案についていろいろお聞きになりましたので、私、最後でございますので、気になったことだけをしぼって五点お聞きしたいと思います。  最初に、問題を提起しておきたいと思うのです。  第一点は、沿岸漁業をこうやって栽培漁業云々として論じている最中に、きょうの昼にテレビで愛媛県の北灘漁協ですか、倒産をしたという異常な事態が報道されました。聞いていますと、三年来の赤潮の発生だ、そして同時に放漫経営が伴うのだろうと思うのですね。片方で沿岸漁業を云々しているときに起こっているだけに、この問題について現時点においての見解を聞かせていただきたい。これが一つです。  それから第二……

第98回国会 農林水産委員会 第17号(1983/07/13、36期、日本共産党)

○寺前委員 皆さんこってりおやりになっていますから、私は、ちょっと違う角度から四、五点に限って質問したいと思います。  質問に入る前に、ちょっと気になりますので……。  朝から小川先生なり藤田先生なりが盛んに消費者米価の問題について、連動させないんだな、大臣、どうなんじゃと。これは新聞にも今度の財源をどこに求めるのか、恐らくそこにいくんじゃないだろうかと広く書かれているだけに、農水省の姿勢をただしたいというのはみんなの気持ちだと思うのです。  そこで、私は、どうも次長の発言には気にかかる表現があったようなのでちょっと確かめたいのですが、大臣は朝から、私は連動する気はない、大臣になったときに消費……

第100回国会 議院運営委員会 第5号(1983/09/20、36期、日本共産党)

○寺前委員 行革特別委員会をわが党などの反対を押し切って多数で設置を強行されようとしていることは、まことに遺憾であります。  この特別委員会は、国会の行政監督権を形骸化させ、政府の思いどおりに省庁の内部機構を改廃できるようにする国家行政組織法改悪案を初め、政府の行革法案の早期成立を唯一の目的としており、そのため、全く性格の異なる六法案の一括審議さえ予定されております。これは国会の審議権を踏みにじるものであり、断じて容認できませんので、反対するものであります。  以上であります。

第100回国会 農林水産委員会 第1号(1983/10/04、36期、日本共産党)

○寺前委員 日本生国の農民代表の方々が、あす日米農産物交渉をめぐって自由化。枠の拡大反対だということで大きな決起の集会をおやりになるようです。前後して農民団体いろいろがいまやっておられますが、幾つかの点について朝から質問がありましたが、私も聞いてみたいと思います。  まず第一に、アメリカの側が日米農産物交渉についてどんな態度をとっているのか、これについて聞きたいのです。  朝からの話を聞いていますと、交渉の過程だからということで公表を避けておられるようです。しかし、どういうわけか新聞にはいろいろ数字が出てきております。見てみると、その報道の内容は、高級牛肉で現行枠の六割だとかオレンジで三割をふ……


各種会議発言一覧

32期(1969/12/27〜)

第63回国会 予算委員会第三分科会 第6号(1970/03/18、32期、日本共産党)

○寺前分科員 限られた時間でございますので、簡単にやりたいと思いますが、国際的に労働者は労働時間の短縮を求めて戦前、戦後ずっと行なわれてきております。現在も労働者と労働組合は、七〇年春闘の中でも、労働時間の短縮をやはり重要な要求の旗としてかかげて戦っているわけですが、その中で日本の産業界において非常に重要な位置を占める鉄鋼産業で四組三交代制という、労働者自身が掲げておった旗ではありますが、それが経営者の側から同時にその問題が出されて非常に各方面の注目を浴びております。あらかじめ労働省の方にお話をしておきましたから御検討いただいて御出席を願っていると思いますが、現在富士、八幡あるいは日本鋼管など……

第64回国会 産業公害対策特別委員会地方行政委員会法務委員会社会労働委員会農林水産委員会商工委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第2号(1970/12/05、32期、日本共産党)

○寺前委員 私は、総理の基本的な政治姿勢をお聞きしたいというふうに思います。  いま、今国会に対して国民は四つの点で期待を持っていると思います。  第一番目は、一体このような多数の死者や公害病患者を出し、多数の勤労者が生業を断たれ、国民の大多数が公害の危険を感じるという事態をだれがつくったのか、そしてどのような方法でやったのか、これを明らかにせい、これが一つだと思います。  第二番目には、再びこのような事態にならないように、責任を負うように、法律の面からもしっかりせよ、というのがその問題だと思います。  第三番目に、今日の被害を与えた問題に対して単なる健康上問題だけではなくして、すべての被害に……

第65回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1971/02/22、32期、日本共産党)

○寺前分科員 私はきょうは、公害にかかわる健康被害の救済に関する法律ができて一年になります。一方、臨時国会では公害の問題について、世界最大の公害をもたらしたその原因が、例の生産、経済の上昇と相関連して対策を組まなければならないというところに法律上の問題があるということから、あの臨時国会においてこれが修正されるという状態になってきた。こういう立場を考えてみるときに、あの臨時国会で、この被害者の救済の問題に対するこれの処置の問題についても、考え方の出発点が明らかに前の時代の考え方の上に立脚している法律であるということから考えても、また現実から考えても、これについては一定の修正をしなければならない段……

第68回国会 建設委員会地方行政委員会農林水産委員会公害対策並びに環境保全特別委員会連合審査会 第1号(1972/05/17、32期、日本共産党)

○寺前委員 私はいろいろお聞きしたいことがありますが、時間の都合もありますので、一千万人の京阪神、滋賀県民も含めての飲料水として使われている、これが一番大きな問題だと思うのです。同時に、滋賀県民はこれを中心にして農業なり漁業なりもやられているし、観光資源としてもまた位置を持っていると思います。いずれにしても大きいのは、飲料水として、生きる水として私たちはこれを大切にしなければならないというのが、一番基本的にみんながこの問題を見る中心だろうと思うのです。そこで私は二つの面からこの問題について考えてみる必要があると思う。それは、現状がどうなっているか、ほんとうに飲料水として維持されていく状態に現状……

第68回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1972/05/18、32期、日本共産党)

○寺前委員 最後の十分間の質問をさしていただきます。  早朝来どうも御苦労さんでございました。十分でございますので、全先生方にいろいろお聞きをしたいと思っておりましたのが不可能でございますので、小山先生と廻神先生と水野先生に、あまりダブらない範囲でお聞きをしたいと思います。  一つは、先ほどのお話の中にありましたが、今度の医療費が上がった内容というのは、全体としての医療費が上がっているという内容と、診療報酬の引き上げという問題が根拠になって、財政対策を従来の分をどうするかということと、それから今後の分をどうするかという問題となって出てきたと思うのです。ところがその医療費の四〇%どころかもう五〇……

第68回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1972/03/21、32期、日本共産党)

○寺前分科員 この間お年寄りの問題について社会労働委員会で大臣の基本的な姿勢をお聞きしましたので、きょうは子供たちの中で一番不幸な位置にある養護の施設に入っている子供の問題について、大臣の基本的な姿勢をお聞きしたいというふうに思います。  私は最近この施設に入っている一年生の子供の作文を読みました。ちょっとその一節を読んでみたいと思います。「わたしのおかあさん」という題で書いてあるんですが、  わたしは、おかあさんの顔、形を覚えていません。どんなおかあさんか、いつも考えてみます。やさしいかな。つよいかな。いたずらしたらしかられるかな。どんなおかあさんでも、わたしはうれしいな。おかあさん、あいた……


33期(1972/12/10〜)

第71回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1973/03/02、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 私は、きょうは図書館の問題について聞きたいと思うのですが、官房副長官お見えですね。  国会図書館というのは、もう私が言うまでもないこと、国会は国権の最高機関でありますし、したがって、その国権の最高機関を権威あらしめるために非常に重要な位置を占めるというふうにいわなければならないと思います。同時に、国民に対してもあるいは政府各機関に対しても、この国会図書館が大きな役割りをするという使命を持っていると思います。そこで、この国会図書館の権威を高めるためには、館法で示されているように、官公庁の出版物はもちろんのこと、民間の図書についても、納本しなければならないということがそこから生まれて……

第71回国会 予算委員会第五分科会 第6号(1973/03/08、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 急に時間ができたから、ちょっと聞いてみぬかという話がありましたので、飛び込みで出てきたようなことになりましたが、私自身も十分整理されておりませんのでお聞き苦しいかと思いますが、ひとつお許しをいただいて質問させていただきたいと思います。  私がきょうお聞きしたいのは、私の出身地である京都をめぐっての幾つかの点です。最初にお聞きしたいという問題点だけを提起したいと思います。  一つは、国道一号線との関連性において、京滋バイパスという路線の問題が従来から私どものほうでは問題になっております。この京滋バイパスがどのように計画をされて、どのように現在来ているのか、問題点は何かということにつ……

第71回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1973/03/03、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 大臣、ものはついでですから、いまの小林さんの発言のちょっとあとを引き継いでおきたいと思います。だから、初め言うておったのとちょっと違うことが入ってきますが、いま聞いておって気になったからちょっと言っておきたいのですが、看護婦さんが不足しているためにあきベットが起こってきているというのは、これは民間に限らず国立の場合に典型的にずっと各地に起こってきていると思う。東京の有名な第一病院一つを見ても、新しいりっぱな施設ができて、いよいよこの四月から千ベット余りで開けるところへ来ているのに、当局の人の話を聞いても、百ベッド余りは看護婦さん不足のために運営できないという問題が起こっている。こ……

第72回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1974/03/05、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 国権の最高機関は国会にある、当然のことですが、この国会が最高の機関としての権能を発揮するためには、一つは、国会の事務的機能が有効な働きをしなければならない、さらに、国会図書館が有効な機能を果たさなければならない、さらに、政府がこの有効な機能を発揮するために協力しなければならない、こういう諸関係があると思います。  私は、きょうは、三つの問題について、許された一時間の範囲内でお聞きをしたいと思います。第一番目の問題は、その国会の職員の果たしている役割りの問題です。第二番目は、国会図書館の機能の発展の方向の問題です。第三番目は、政府の国会図書館に対する協力の問題であります。  まず第……

第72回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1974/03/08、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 時間の許す範囲で、せっかくの機会だから、いろいろ体育問題についてお聞きをしたいと思います。  まず第一番目に、国立競技場の使用といいますか、運営の問題について若干聞きたいと思うのです。  実は、二月十六日、新日本体育連盟の東京都の副理事長であります青島繁太郎さんが、国立競技場のスケート施設を借り切りたいということで競技場をたずねたところ、日本体育協会加盟で全国大会でなければ貸さないという職員からの返事をもらったというのです。これは一体どういうことなんだろう。私は、国立競技場施設一般利用規程というのを見てみました。競技場を体協加盟団体で全国大会でなければ貸さないというのは、一体どう……

第75回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1975/02/27、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 きょう私は、国立大学の演習林をどのように保護していくかという問題についてお聞きをしたいと思うのです。  いま、全国的には国立大学の演習林というのは、東京大学と北大が十万ヘクタールほど持っておって、これは一番大きいと思うのです。京都大学と九州大学が一万ヘクタールを持っておって、その他の大学で一万ヘクタール。ですから、大部分が東京大学と北大で持って、それに京大と九大が若干持っているというのが国立大学の演習林の姿だと思います。  私の住んでいる京都に、京都大学の演習林がございます。滋賀県と福井県と京都三府県にまたがるところ、京都からちょうど八十キロメートルほど離れたところに、昔の名前で……

第75回国会 予算委員会第二分科会 第5号(1975/02/28、33期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 今日、保育所から高等専門学校までのいわゆる学校管理下にある生徒の災害発生件数というのは、昭和四十八年度を見ただけでも六十五万二千七十九人に達しており、これは交通事故の死傷者数七十八万九千九百四十八人に迫る非常に大きな災害の状況になっておる。死亡事故も年間には二百二十八件にも達するという時代になっています。要因はいろいろあると思います。私は、きょうは、学校の施設の問題について聞いてみたいと思います。  東京都の荒川区の六中という中学校で、昭和四十四年十一月十四日、当時中学校二年生であった沢谷由美子さんという人が、女子の体育授業中、ハードルテストを実施中、危険防止のためそのハードルの……


34期(1976/12/05〜)

第80回国会 外務委員会多国籍企業等国際経済に関する小委員会 第2号(1977/05/26、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前小委員 先ほどから多国籍企業、かなり国際的にも日本の国内でも問題になってきて、どういうことを政府としておやりになっているのかなということをいろいろお聞きをしておったわけですけれども、要するにあれをやりました、これもやりました、こう言うけれども、一体どう進んでいくのかということについて私は一向によく理解をすることができませんでした。たまたま「エコノミスト」という雑誌の七七年五月十七日号というのを見ておったら、これは多国籍企業ではありませんが、日本の企業のフィリピン進出問題で山田経三さんという方がかなり厳しい批判をしておられるのが目につきました。  そこで、私は、多国籍ではない、きわめて明確……

第80回国会 農林水産委員会内閣委員会外務委員会連合審査会 第1号(1977/04/25、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 きょうの領海法案の連合審査に当たって、提案理由の中に、新しい海洋の秩序を確立するために国際社会の急速な歩みを考慮してこういうものをつくるんだという内容があったかと思います。新しい海洋秩序、そこには領海があるし、二百海里経済水域という問題が日程の問題となっていろいろ言われてきている、こういうふうに思うわけです。  そこで順次お聞きをしたいわけですが、先ほどから同僚委員の皆さんがいろいろ聞いておられますから、私は気になる幾つかの点だけを確認的にお聞きをしたいというふうに思います。  二百海里の線引きをソビエトの側でおやりになる、われわれの方もそういうものを持たなかったら対等の話にならな……

第80回国会 予算委員会公聴会 第1号(1977/02/21、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 時間もあれですから、一言だけ谷山先生にお伺いをしたいと思うのです。  その一つは、先ほど先生の御発言の中に、財政公害という問題がございました。公害だとおっしゃるのですから、財政上社会的に迷惑をかける政策が行われていたという、この判定が前提になければ、これは公害だというわけにはいかないだろう。財政政策上の社会的に迷惑を与えているというのは一体何をお指しになっているのだろうか、ひとつお聞きをしたいと思うのです。  同時に、公害は発生者というものが明確にあるはずだ、だから発生源を押さえないことには公害は防ぐことはできない。したがって、この発生源を押さえるということは、いま何をやることだと……

第80回国会 予算委員会第四分科会 第4号(1977/03/15、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 朝から京都の農村部の丹後ちりめんという問題でいろいろ各党の皆さんからお話があったと思うのです。私は最後にその丹後ちりめんの問題について重ねてお聞きをしたいと思います。  先日、京都の方面の新聞を読んでいますと、中郡というところのことしの春卒業する十五歳の子供さんが投書をしておりました。「今春、中学校を出ます。去年の今頃は、高校の全日制をめざして勉強に励んでいました。しかし、丹後地方の主産業であるちりめんが売れず、倒産が相次ぎ、両親もそのあおりをうけ困っています。そこで僕は、全日制をやめて、定時制に行くことに決めました。両親は、今も全日制をすすめてくれますが、僕は、自分で選んだ道を……

第80回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1977/03/15、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 私は、きょうは金大中事件のその後についてお聞きをしたいと思います。警察庁や法務省からもお見えでございましょうか。  二月二十二日、新聞を読んでおりましたらこういうことが書かれておりました。福田法務大臣は二十二日の閣議後、院内で福田総理と会い、そしていろいろ日韓癒着問題などに対する協議をされた後で、記者団に対して、首相には文明子女史と李在鉱氏と連絡がとれたことを報告したと述べるとともに、二人にはいずれ会わなければならないだろうという記事が載っておりました。私は、この二月二十二日の記事を見ながら、どういう内容の報告を法務省はおやりになったのか、そして、いずれ会わなければならないとおっ……

第84回国会 予算委員会公聴会 第2号(1978/02/10、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 島先生にお伺いをしたいと思います。  先ほど、今度の予算は異常な感じで、かけをやっているようなものだという御指摘が最初にあって、幾つかの不安点を御指摘になりましたが、一番最後に雇用の問題についてということで、時間がないとおっしゃいましたので、私はこの点についてだけ、せっかくのおいでをいただいた機会でございますので、雇用問題についてぜひとも御説明をいただきたいというように思います。
【次の発言】 どうもありがとうございました。

第84回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1978/03/01、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 長時間御苦労さんでございます。  私は、きょうはスポーツ、特にプロの分野の問題についてお聞きをしたいと思うのです。  昭和四十七年に保健体育審議会で、体育、スポーツは、強健な心身の発達を促し、人間性を豊かにするとともに、健康で文化的な生活を営む上においてきわめて重要な役割りを果たすものである、さらに、体育、スポーツを振興し、人間尊重を基盤とした健康な社会を建設することこそ今後の日本の重要な課題である、こうまで言い切ったスポーツです。このスポーツでプロの諸君たちが果たす役割りというのは、相撲の分野を見ても、あるいは野球の分野を見ても、あるいはボクシングの分野を見ても、やはり大きな影……

第87回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1979/03/02、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 限られた時間でございますので、言いたい、聞きたいことはたくさんありますし、お答えする方もお答えしたいことはたくさんあるだろうと思いますが、ひとつ簡潔に、わかりやすく御答弁をいただきたいと思います。  この間アメリカの議会図書館の話を聞いておりましたら、予算の七分の一を割いて身体障害者、なかんずく視覚障害者のサービスに充てているということを私は聞きました。ところが、この間国会図書館に行ってみると、この建物に視覚障害者がお見えになったときにまずどこで相談されるのだろうか、すぐに私は頭をひねりました。国会図書館で一体何をやっているのだろうか。そうすると、最近専門的学術文献についての録音……

第87回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1979/02/28、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 私のところに一通の手紙が参りまして、その手紙を見るとなかなか深刻だなと思いましたので、せっかくの機会でありますから、大臣にひとつ披露してみたいと思います。   私の娘は、以前から腎臓が悪く、舞鶴共済会  病院で定期検査を受けてきました。そして昨年  の夏ごろより同病院に入院して、週二回人工透  析をしていましたが、同病院の紹介で金沢医大  附属病院で精密検査を受けた結果、医師の勧め  で、お母さんから腎臓移植手術をすれば人工透  析をしなくとももとのようによくなるだろうと  のことで、ことし二月十三日と十四日の両日手  術をすることになりました。   ところが、手術が終わっていざ……

第87回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1979/02/28、34期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 私は、きょうは先ほどからお話のありました生糸の問題に関連して、私の出身の京都府の日本海側に丹後地方というところがあります。ここは、ちりめんの生産地で昔から有名なところですが、この丹後の機業地をめぐる幾つかの問題についてお聞きをしたいと思います。  絹の生産地として、また白生地の分野としては全国的に有数な産地ですが、最近では西陣の出機として先染めの分野でも大きな役割りを果たすようになってきているわけです。この丹後の機業地においては、オイルショック以降、不況とインフレの同時進行の中で大きな打撃を受けて倒産も起こりましたし、織機廃棄等の処置もやってきたわけです。最近ちょっと市況の回復が……


35期(1979/10/07〜)

第91回国会 予算委員会公聴会 第2号(1980/02/14、35期、日本共産党・革新共同)

○寺前委員 お答えは簡単で結構でございますので、ゆっくりお話をしていただいたらありがたいのです。予定が大分おくれているようで、御協力をお願いしたいと思います。  私は、まず矢野先生に三点お聞きいたします。  第一点は、先生も、国債がこんなに発行してきたら民間で言えば倒産という段階の話だということで、財政再建の問題について非常に関心を持って問題を提起されたと思います。この間からここで論議になっておった点ですが、六十年度から十年間に百八十兆円の元手と利子その他を入れて返していかなければならぬという計算になっていくと、大変な事態だ。考えてみると、従来からここ数年来三〇%を超えるところの国債をずっとい……

第91回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1980/03/05、35期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 最近、私のところに田辺町の針ケ池四十一番地というところにお住まいの四十五歳の村山明美さんという方のお知り合いから手紙が来ました。私も読みながら涙を流すとともに、ぜひ大臣にも聞いていただきたい。  最初に読ましていただきます。   幼少より視力障害。学校教育は、一切うけていない。長じて多発性関節リウマチにかかる。指がこわばり、やがて背中に痛みを感じるようになる。この時、自殺を何度も考えた。やがて足も痛くなり、歩行困難となる。そして、昭和三十四年三月より三十六年十二月まで入院。しかし、回復せず。入院時はまだ自動車に腰かけることができたが、三十七年より自宅で寝たきりの生活をおくるように……

第91回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1980/03/05、35期、日本共産党・革新共同)

○寺前分科員 高度成長の中で砂利の需要というのがずいぶん高まりました。私の住んでいます京都の農村部ですが、万博を中心として新しい京阪神の町づくりの発展の中で、砂利の大きな供給源として京都の市の南部にあります城陽市を中心として使われて、とんでもないひどい状況になっている。初めは川の砂利をとっておったわけですが、これが河床が三メートルぐらい下がってくるために、伏流水が出ないという農村の被害が出てきたわけです。それから堤防そのものが危なくなる。それから橋が危ないという問題にまでなってきて、川の砂利をとることを禁止してしまった。  そうすると、大阪との関係で非常に便利なところでもあるし、今度は山に入っ……


36期(1980/06/22〜)

第93回国会 建設委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1980/10/29、36期、日本共産党)

○寺前委員 大阪府農業会議がことし、昭和五十五年「おおさかの農業」というパンフレットを出しておられます。過般関係する農業関係の方々にいろいろお話を聞かせていただいたわけです。  この資料によりますと、大阪の都市近郊農業は野菜や果樹、鶏卵など府民の大体二〇%の供給をやっております。人口にして百六十万から百七十万人ぐらいの胃袋を賄うという事態を示しております。同会議が行いました都市住民に向かってのアンケート調査も出ていますが、八八・八%の人が大阪でいまやっておられるこの農業を高く評価して、引き続きおやりをいただきたいということを述べております。市街化区域を含むこの都市近郊農業が生鮮食品の供給や環境……

第94回国会 予算委員会公聴会 第2号(1981/02/13、36期、日本共産党)

○寺前委員 御苦労さまでございます。  予定されておった時間が大分おくれているようでございまして、公述人の皆さんもお疲れのようでございますので、出ておらなかった話などをちょっと聞かせていただきたいと思います。  一つは、先ほど高橋公述人の方から、三K赤字について政策的強化をという御発言がありました。それで私、消費者の問題、物価、福祉の問題をかなりいろいろ聞かせていただきましたが、日本の社会の中で都市と農村という関係から見た場合に、農村におけるところの状態というのは、労働力として都市へ集中してくる、農村は破壊されていったというのが、戦後の日本の高度成長の中で一つの大きな特徴だと思うのです。農村に……

第94回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1981/03/02、36期、日本共産党)

○寺前分科員 先ほども空きかんの問題で質疑があったようでございますが、私も聞かしていただきたいと思います。  まずは環境庁の担当の局長からお伺いしたいわけですが、この十年間ほどの間にずいぶん飲料用の容器としてがんが使われるようになって、そのためにずいぶん普及もしたという状況もあるわけですが、空きかんのために泣かされる人もまたたくさんふえてきたということも事実だと思うのです。一体年間どれだけ空きかんが出て、そのうち散乱をしている空きかんというのはどのくらい出ておるのか、それの中で、かんを利用することによって非常に普及度を高めた飲料業者は、どのくらい処理してきたものだろうか、回収してきたものだろう……

第94回国会 予算委員会第五分科会 第3号(1981/03/02、36期、日本共産党)

○寺前分科員 お疲れのところ恐縮です。  京都府下に計画されているダムに日吉ダムというのがあります。これは二十年近くも住民の間で安全性の不安なり生活上あるいは環境上の不安なり、いろいろな問題をめぐって反対の声が強かったわけです。二十年たってきた今日です。一体現状をどういうふうになっておると見ておられるのか、見通しはどういうふうに見ておられるのか、これは水資源開発公団の方になるんでしょうか、まずは御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 ところで、いまもお話がありましたが、この日吉ダムについて、予備調査だけだというのにもかかわらず、ここに水資源開発公団がお出しになったパンフレットがありますが……

第95回国会 行財政改革に関する特別委員会公聴会 第1号(1981/10/22、36期、日本共産党)

○寺前委員 長時間にわたって御苦労さんでございます。  時間も限られていることでございますので、皆さんにお話を聞かしていただいたらありがたいんですが、そうもいきませんのでお許しをいただきまして、まず私は第一点として、臨調のメンバーが大企業の幹部の皆さんが中心に座って運営をされている。そこから出されてきた結果が答申となって出てくるし、今度の国会の法案になってくる。むだを省くという点から言うならば、大企業の分野に対するむだというのを省く活動というのはこの中にあったんだろうかという疑問が出てくるわけです。  先ほど毎日新聞の調査を言われました。あの調査を見ますと、不公平税制が過半数の人、第一位でぜひ……

第96回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1982/03/01、36期、日本共産党)

○寺前分科員 思いつくままに幾つかの質問をしてみたいと思います。  きょうは図書館関係について、私も長年関心を持っておることでありますので、質問したいと思います。  まず最初に、厚生省の方お見えになっておられますか。ことしの一月、二月段階に一部新聞にも報道されたのですが、全国戦災地図というのが国会の中で見つかったようです。全国主要都市戦災概況図が昭和二十年の十二月、二十一年の六月の二回にわたって、当時の第一復員省によって作成されたというふうに聞いておりますが、私もちょっと見せてもらって、これは非常に貴重なものだ。去年の夏あたり、ずいぶん百貨店なんかでも、戦争の状況はどうだったんだろうか、自分の……

第96回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1982/03/08、36期、日本共産党)

○寺前分科員 大臣もおかわりになりましたので、私は、オリンピックの若干の問題と府県めぐり一巡後の国民体育大会、この二つの点について所信をお伺いしたいというふうに思います。  まず最初にオリンピックですが、一昨年のモスクワ・オリンピックへの参加をめぐる問題は、多くのスポーツ関係者や選手たちに、一時全くの虚脱状態に陥るほど深刻な打撃を与えています。幸い、柔道の山下選手やマラソンの瀬古選手などはその後復調して、最近では健在ぶりを示しています。しかし、あの事件を機会に第一線から引退した選手もかなりおりますし、また、男子体操やバレーボールなど、これまで日本のお家芸とまで言われた競技種目の衰退等々の事実も……

第98回国会 予算委員会第五分科会 第3号(1983/03/07、36期、日本共産党)

○寺前分科員 環境委員会の会議録を読んでいましたら、環境庁長官は自然環境の保全の問題についてこう述べられました。「美しく豊かなわが国の自然の中で生活し、固有の文化を築いてきました。自環境は、経済活動のための資源となるだけでなく、物心両面において私たちに限りない恵みを与えてくれます。しかし、自然は一たび失われると、回復は著しく困難であり、自然を守り、子孫に伝えていくことは、私たちに課せられた重大な責務であります。」と指摘になっています。私は、自然が人間をつくってくれるし、人間がまたその自然を守っていくということは非常に大事な責務だ、同感の至りです。  そこで、この間、私の出身地の京都で、野鳥の会……

第98回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1983/03/04、36期、日本共産党)

○寺前分科員 私は、きょうは、去年もやらしていただきましたが、国民体育大会をめぐるところの二、三の問題についてお聞きしたいというのが一つです。それからもう一つは、心身障害児幼稚園助成制度というのがございますが、これをめぐる問題について一言聞きたい。この二つについて質問をしたいと思います。  言うまでもないことですが、国民体育大会というのは、その名称が示すように、本来国民スポーツの振興に奉仕するものでなければならないと思うのです。その国民体育大会が、国威発揚の手段として特定選手養成本位のスポーツという方向に流れていくならば、これは本来の性格から逸脱するものと言わなければならないと思うのです。  ……

第98回国会 予算委員会第七分科会 第2号(1983/03/05、36期、日本共産党)

○寺前分科員 先ほどニュースが流れました。昨年二月九日の東京羽田沖の日航機墜落事故を捜査している警視庁特捜本部が、本日の朝、直属の上司だった須田前DC8運航乗員部長ら運航幹部四人と、日航嘱託医師二人の計六人に出頭を求めて業務上過失致死傷容疑の取り調べを始めた。この事態について、大臣どういうふうにお考えになりますか。運輸省の指示どおりの診察をさせておったら、あるいは機長の精神異常に気づいていたらこんなことにならなかっただろう。だから、そういう点では知らなかったで済ましてきたのか。私は、いまやこの日航機の問題について、首脳陣の退陣を含めて管理責任を明らかにしなければならない段階が来ているのではない……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

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