このページでは田中恒利衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。田中恒利衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○田中(恒)委員 私は九号、十号台風災害を中心にして、主として農業災害についてお尋ねをいたしたいと思います。 時間がありませんので、具体的に要点を御質問いたしますので、端的にお答えをいただきたいと思います。 まず第一は、天災融資法の発動は間近だとお聞きをいたしたのでありますが、同法第二条第四項の政令において次の三つの点が入るかどうか。まず第一は、漁船の範囲を五トン未満にするかどうか、第二は、漁具の範囲にいかだ、いけすあるいは、綱、網、こういうものが該当するかどうか。第三は、養殖物を経営資金の対象とするかどうか。この三つの点について、まずお伺いいたしたい。
○田中(恒)委員 私は今度初めて国会へ参りまして、初めて質問をいたしますので、多少上がり気味になる点もあるかと思いますし、なお最後のほうになりましたので、だいぶ前の方が考えておりましたことを大ざっぱに述べられておりますので、多少重複する点もあろうかと思いますが、お許しをいただきまして、ひとつ農民にお答えをしていただく、こういうつもりで御答弁をいただきたいと思います。 私は長い間農村を歩いてまいったわけですが、国会へ参りまして、総理大臣の農業に対するお考え、農林大臣の当委員会における所信表明をお聞きをいたしましても、何だか日本の農民がいま一番求めておるような問題に対してあまり的確な具体的な御回……
○田中(恒)委員 私は、提案をされております農業協同組合法の一部改正案を中心にいたしまして、今日きわめてきびしい農業情勢の中で、戦後日本農業のある意味では中核的な役割りを果たしてまいりました協同組合の生態と今日の問題に焦点を合わせつつ御質問を申し上げたいと思いますが、本日は大臣がお見えになっておりませんので、大臣に関する質問は後日またあらためて、留保をいたしたいと思います。 政務次官がおいでになっておりますので、二、三大臣に対する質問に関連する前提事項といたしまして、お聞きをいたしておきたいと思いますが、先般御提案になりました農業協同組合法の改正の提案理由の中に、集団的生産組織の育成というこ……
○田中(恒)委員 私は、農業協同組合法の一部改正につきまして、前回時間切れで、まだ予定をしておりましたものを十分にこなしておりませんので、大臣に対する質問の分野はあとにいたしまして、若干事務当局にお尋ねをいたしたいことを二、三質問をいたしたいと思います。
一つは、今回法改正で、信用事業の貸し出しにつきましては、みなし規定の適用をされる、こういうことになっているわけですが、その場合に、地方公共団体以外の営利を目的としない法人ということになっておると思うのですが、それは具体的にどういう法人かお示しをいただきたいと思います。
【次の発言】 それから、たいへん事務的なことになりまして失礼ですが、銀行……
○田中(恒)委員 私は日本社会党を代表して、政府提案の農業協同組合法の一部改正に反対し、社会党の修正案に賛成の立場で、以下若干の討論を行ないたいと思います。 政府提案に反対の理由は三つございます。 一つは、今回の農協法一部改正が、政府の総合農政を中心とする農地法改正との緊密な関連の中で進められている点であります。農地の流動化を促進する農地法改正につきましては、先ほどわが党の松沢委員のほうから討論をいたしましたが、農地法との関連のもとで、農業協同組合法の改善が進められるということを通して、私は二つの問題を指摘せざるを得ません。 一つは、日本の農業協同組合は、御承知のように明治の産業組合以来……
○田中(恒)委員 私は、御提案のありました昭和四十四年度における農林漁業団体職員共済組合法の規定による年金の額の改定に関する法律の一部改正につきまして、若干の御質問をいたしたいと思います。 御承知のように、この制度は今日非常に劣悪な労働条件の中における農林漁業団体職員の身分を安定し、農林漁業団体の機能の万全を期すために昭和三十四年に設置をされまして以来、すでに第一次、第二次、第三次と三回にわたる法改正が行なわれておりまして、特に既存の公的共済制度、国家公務員共済等との均衡のために、当委員会並びにこれを受けて政府当局もその改善に努力をせられてきたのでありますけれども、なお年金者そのものの実感と……
○田中(恒)委員 昨日に引き続いて質問を行ないたいと思いますが、昨日はあらかじめ政府委員の出席を求めておったのでございますが、大蔵省の委員が御出席できなくて延会になったわけです。ひとつ委員長にお願いしておきますが、政府提案の法律でございますので、今後こういうことのないように、ひとつ厳重に御指示をいただきたいと思います。
【次の発言】 それでは大蔵省にお伺いいたしますが、毎年の予算要求の段階で、農林省は大蔵省に対しまして、農林年金の給付に要する費用のうち、現在の一六%を二〇%に改めるべきだという当委員会の附帯決議等を受けまして、本年度も二〇%の給付額の補助要請をいたしたわけでございますが、これが……
○田中(恒)委員 私は、昨日から審議の始まっております農業者年金基金法案につきまして、若干の御質問を申し上げ、この制度の問題点を指摘いたしたいと思いますが、きょうは大臣もお見えになっておりませんので、大臣に関する質問事項は、あとへ保留させていただきたいと思いますので、委員長のほうでよろしくお取り計らいをいただきたいと思います。 まず、最初にお伺いをいたしたいのは、この年金制度は、さかのぼりますと、昭和三十三年の第二十八回国会におきまして、農林漁業団体役職員の年金法が成立をいたしました際に、衆参両院の農林委員会におきまして、主人公である農民の年金制度が、社会保障制度が不確定の中で、使われている……
○田中(恒)委員 私は前回も質問を申し上げたのですが、大臣に関する質問事項、保留をいたしておりましたので、きょうは農林大臣を中心にいたしまして、事務局の皆さんに関連事項を若干御質問いたしたいと思います。
まず第一は、この農業者年金基金法案の目的につきまして、いろいろ議論がなされたわけですが、この際、農林大臣のほうからこの年金法案の意図しておる問題につきまして、ひとつはっきりとした御答弁をお聞かせをいただきたいと思います。
【次の発言】 大臣、いま御説明いただきました内容が実ははっきりしないわけなんです。そこでこの法案の審議をめぐっていろいろな問題がいままで出てきておるわけですが、これは一体何……
○田中(恒)委員 私は、果樹問題に焦点をしぼりまして、当面の農政振興上の一、二の問題について、重点的に御質問を申し上げたいと思いますが、昭和四十二年度に公表されました果振法に基づく果樹農業振興基本方針は、目標年次昭和五十一年度の半ばにまだ達しないうちに改定をする、こういう動きが出てきておるわけでありますが、そのおもなる理由についてまずお聞きをいたしたいと思います。
【次の発言】 もちろんそのことは承知しておるわけですけれども、問題は改定の内容が当初出されました五十一年度の生産目標量なり、作付面積なり、植栽目標量というものが、ほとんど狂ってしまっておるわけですね。ナツカンはもとよりでありますけれ……
○田中(恒)委員 私は果樹問題と酪農問題の二つにしぼって、時間の制約がありますので、要点を中心に御質問いたしますが、答弁もひとつ要点的に御答弁をお願いいたしたいと思います。 六十三特別国会の最終委員会に、私は、ことしの特にミカンの生産量が農林省推定で二百八十万トン、市場側で三百万トン、戦後最大の大豊作ということで、その価格対策につきまして、農林省に善処を御要望いたしてきたわけでありますが、国会が終了いたしました直後、濃縮果汁の緊急輸入が決定された新聞報道を見ました。この新聞報道によりますと、閣議におきまして佐藤経済企画庁長官と倉石農林大臣との間には意見の不統一のまま佐藤総理の裁断で、総理命令……
○田中(恒)委員 ちょっと関連して。 いま長官のほうから、従来と違って、従来の場合は生産面積に平均反収をかけて、保有量を引いてそれを一応予約の目標というような考え方で進められておったと思いますが、ことしの場合は、昨年の予約実績から生産調整の数量を引いたものを予約目標という形で掲げられておりまして、いま長官のお話のように、一つのめどとしてということでありますが、現実には一つのめどというのが画一的に、末端に行けば行くほど非常にかたいものになっておりまして、ある地区では、この地区の総予約数量これまでというふうなものが数字で出ておりまして、その指示が末端の食糧事務所に行っておるから、食糧事務所の担当……
○田中(恒)委員 畜産局長にお尋ねをいたします。畜産局長とは初めてでありますので、ひとつお互いにざっくばらんに現状を明らかにしていただきたいと思います。 御承知のように、従来から日本の畜産は根なし草だといわれまして、日本の土壌に畜産が定着をしていないということが指摘をされておったわけでありますが、ことしに入りまして一千五百万トンといわれる濃厚飼料が大幅に値上がりをいたしまして、四月にトン当たり千五百円程度、さらに七月に商社系が二千円ないし三千円、農協関係も近く大幅な値上げに踏み切る、こういう状態になってまいりまして、いま日本の農業経営の総資材、おおむね一兆二千億程度と推察いたしますが、その中……
○田中(恒)委員 大臣に関する質問事項は留保いたしまして、大臣質問の前提になる諸事項について二、三果樹と養豚の問題にしぼりまして関係局長の御答弁を求めたいと思います。 第一は、蚕糸園芸局長にお尋ねをいたしますが、グレープフルーツの自由化の問題は、来年の十二月末を目途にするという方針が来年の四月一日に繰り上げたという報道がなされておりまして、関係果樹農民に相当大きな影響を与えておるわけでありますが、本問題につきましては、御承知のように、日米交渉の中で、アメリカに対する日本の温州ミカンの輸出解禁を前提とし、しかも季節関税等を設置をしながらグレープの自由化を進めるという御答弁を国会でもいただいてお……
○田中(恒)委員 私は連合審査会におきましても、農薬の問題で大臣に御質問をいたしましたが、十分に議論が煮詰まっておりませんので、重ねて細部的な問題を含めまして御質問いたしたいと思います。 まず最初に、日本の農業の発展の中で農薬の果たした役割りはきわめて大きいものがあることは申すまでもありません。今日まで農薬につきましては、主としてその効果性の問題あるいは経済性の問題等が加わっておったわけでありますが、公害問題がこれほど深刻化いたしまして大きな社会問題化いたしました今日におきましては、日本農業の生産力を高めていくという農薬の持つ課題と同時に、公害をいかに防止するかという観点に立っての農薬の存在……
○田中(恒)委員 私は農用地の土壌汚染防止法につきまして、昨日の委員会に引き続いてできるだけ各委員との重複を避けながら、若干御質問をいたしたいと思います。 農林大臣にお尋ねをいたしますが、大臣は最近、新しい日本の農政の課題として、農工一体化ということを盛んに主張せられておるわけであります。具体的には、たいへん高度に発達してまいりました日本の企業を農村に誘致をしていくということでありまして、工場の地方分散という観点に立ちましても、私どもとしても基本的にはその趣旨を了解をいたしておるわけでありますが、具体的に工場誘致が農村に持ち込まれた場合にどこでも起きます問題は、今日問題になっております公害の……
○田中(恒)委員 参考人からたいへん貴重な御意見をお伺いをいたしましたが、汚染土壌に対する調査、測定というものがいかに重要であるかというような点が各参考人に共通のお話であったよよに感じます。私どもも強くその点を感じておるわけでありますが、これに関連いたしまして若干御質問をいたしたいと思います。 弘法先生にお尋ねをいたしますが、これまで日本の土壌学というものに原理を置きまして土壌調査というものが農林省やあるいは団体、試験場等を通じて行なわれておるわけでありますが、今日までなされてまいりました土壌調査というものが、いま問題になっておりますこの汚染土壌の把握というものにどれだけの適格性を持つものな……
○田中(恒)委員 私は、関税定率法等の一部改正の法律案につきまして、主として農畜産物に開校する事項について若干の御質問をいたしたいと思います。
質問に先立ちまして大蔵政務次官にお教えをいただきたいわけですが、関税制度というのは国内産業を保護していく、こういう観点に立って仕組まれておるのかどうか、まず御質問をいたします。
【次の発言】 経済の発展に伴いまして、関税に対する考え方というものが、いま局長おっしゃいましたように多元的に変化をしていくということも、それぞれの産業なり品目によっては考えられる側面もあるかと思いますけれども、まあ今日まで国民が一般的に頭に置いておりますのは、関税でもって、国……
○田中(恒)委員 私は農政の責任者であります倉石農林大臣の所信表明を何回か読ましていただいたわけでありますが、やはり一番強く感じますことは、今日の日本の農業に対する農林大臣の認識の問題であります。いろいろな政策の方向が投げかけられておるわけでありますが、一体いまの日本の農村や農民の実態を農政の責任者としての大臣はどのように御認識をせられておるのか、私はこの点が実は一番強くお聞きをいたしたいわけであります。 先ほど来いろいろ御答弁の中にお話がありましたが、私はいまの日本の農業というのは、農林省やあるいは私ども自体が考えておる以上に深刻な様相を持っておるような気がしてならないわけであります。 ……
○田中(恒)委員 卸売市場法につきまして若干御質問をいたしたいと思います。 従来長く日本の流通のセンターとして機能してまいりました中央卸売市場法にかわって、新しく地方市場法もくるめた、市場法としては相当一歩前へ出た本法の提案があったわけでありますが、この際私は、生鮮食料品を中心とする流通問題につきまして、農林省の今後の取り扱い方等をめぐってまず若干問題と思われる点を御質問しておきたいと思います。 御承知のように、生鮮食料品、肉畜等を中心にして中央卸売市場流通というものが今日まで農畜産物の流通の定型として存在しておったわけでありますが、最近新しく生産者主体における流通体系をつくり上げていくと……
○田中(恒)委員 私は、本年の一月一日から発足いたしております農業者年金法に基づく農民年金の業務の進行をめぐっての二、三の問題について御質問をいたします。
農民年金の業務の進捗状況がどうなっておるか、ひとつこの際お尋ねをしておきます。
【次の発言】 加入対象者は推定どれほどになるか、まだおわかりになりませんか。
【次の発言】 そこで、私はきのう農林省からこの資料をいただいたわけでありますが、農業者年金の加入者をめぐる質疑問答集というものが出ておるわけでありますが、これを見ますと「問三」「問四」「問五」等を見てまいりますと、農地等の所有で登記簿上父がなくなっておる者でも実質的に五十アール以上の……
○田中(恒)委員 水産業協同組合法の一部改正につきましてのみ本日は御質問をいたしたいと思います。
最初にお尋ねをしますが、漁協の合併の問題がやはり日本の漁業をどう進めていくかという一つの重要な主体づくりという観点から多年問題になってまいったわけでありますし、当委員会におきましても、先般この助成法の延長を決定をいたしておるわけでありますけれども、現在、この漁協の合併の状況はどういうふうになっておるのか。特に問題の壁になっておるような事項はどういう点なのか。こういう点をまずお示しをいただきたいと思います。
【次の発言】 やはりこの漁協の問題は、何といいましても漁業を発展さしていく主体をどう形成し……
○田中(恒)委員 海洋水産資源開発促進法案につきまして若干御質問をいたしたいと思います。 最初にお尋ねいたしたいのは、この法律は名称が海洋水産資源の開発ということになっておるわけでありますが、御承知のように河川とか湖におきます水産資源の開発の問題も当面の課題になっておると思うわけでありますが、この内水面漁業の開発についてこの開発法の対象からはずしておることは一体どういう理由なのか、せっかくの資源開発をねらわれた法律でありますので、この際、総合的な水産資源全体の開発をこの法律の中へ含まれることが適当であると思うわけでありますが、この点につきましてまずお尋ねをしておきたいと思うのです。
○田中(恒)委員 私は農林漁業団体職員共済組合法の一部改正に関する法律案につきまして若干の御質問をいたします。 政務次官にまずお尋ねをいたしますが、本法は三十四年一月一日に施行以来すでに二十一回に及ぶ法改正が行なわれておりますし、特に三十九年、四十一年、四十四年、今回の四十六年度改正等は大幅な改正でありまして、その内容も、次第に公的年金制度の一般的な水準とほぼ内容も類似をしてくる状態にまで改善をしてきたわけでありますけれども、なおこの全体的な日本の年金制度の将来の方向をめぐりまして、その中心になっております厚生年金との関係あるいは各種公的年金制度との統一、調整等の問題でいろいろ問題が残ってお……
○田中(恒)委員 私は、いま問題になっておりますグレープフルーツの自由化をめぐる問題につきまして、今日まで国会内外を通して政府が明らかにせられていた問題等、最近の情勢につきましては私どもといたしましても了承しがたい点がございますので、これらの問題の前提となっております諸事項につきまして、この際果樹関係農民はもとよりでございますが、一応この問題について不審を持っております国民に対して政府が問題の所在を明らかにする必要があると思いますので、御質問をいたしたいと思います。 まず、外務省にお尋ねをいたしますが、――それでは外務省が来ていないそうですので、通産省来ておりますか。通産省でもわかるかと思い……
○田中(恒)委員 大臣の時間の関係があるそうでありますので、農林大臣に御質問いたしたい事項を重点的にまずお尋ねをいたしたいと思います。 農村地域に工業を導入するという法案は、私は日本の農政の歴史の中ではある意味ではきわめて画期的な内容を持った立法であると理解をいたします。法案の内容そのものは、各省間の調整その他計画法的なもので、不明確な面もたくさんあるわけでありますけれども、ともかくこれまでタブーだとされておった農政の中に他産業の要素を多分に組み入れてくるということ、このことから起きてくるいろいろな問題をどう処理していくかということは、今後の日本の農政にとってはきわめて重大な問題であると思う……
○田中(恒)委員 三参考人にそれぞれ若干ずつ御質問をいたします。
最初に飯島参考人に御質問いたしますが、これまでの工業立地の実態は大体どのようになっておるのか、団地造成という形で入ったもの、単独で入ったもの、これでけっこうでありますが、その割合をおわかりでございましたら、お知らせをいただきたいと思います。
【次の発言】 私どもも正確な内容、数字を握っていないわけですけれども、大ざっぱに、どうも現在までの状況ではやはり単独で企業が特に農村地域等には入っていくケースが多くて、せっかく団地をつくっても団地に入らないものも相当あるし、団地自体がそのまま荒廃をされておる、こういう話をよく聞くわけであり……
○田中(恒)委員 私は、ただいま農林大臣の所信表明をお伺いをいたしたわけでありますが、農政が当面する課題が各般にわたって述べられたわけでありますけれども、特に赤城農政が今日当面する最大の課題といわれる農産物の自由化の問題につきましては、外部的に自由化の要請がきわめてきびしくなっているという程度の表現にとどまっておるわけでありまして、具体的にどうするのかということが明らかにされておりませんので、貿易の自由化の問題を中心にして若干の御質問を申し上げたいと思います。 特に私は、さきに政府が突如実施したグレープフルーツの自由化についての果樹農民の怒りを新農相に対する質問の最初に申し上げねばならないこ……
○田中(恒)委員 大臣においでをいただいておりますので、問題になっております貿易の自由化の問題で、重ねて二、三大臣の所信をお尋ねをしておきたいと思うのです。 近くアメリカへ行かれて、いま問題になっております主要農産物の自由化の問題について話し合いをせられることになっておるわけですが、私どもは、貿易の自由化というものはアメリカのドル危機、アメリカの貿易収支の赤字、この問題から端を発しておる、こういう理解をいたしておりますが、アメリカの貿易収支の赤字は、いろいろ調べてみると貿易外収支の赤字であって、貿易そのものは必ずしも赤字ではない。ことしは赤字になるんじゃないかといわれておるようでありますが、……
○田中(恒)委員 先ほど来各委員より九月の九日、十日持たれました日米経済会議の問題につきましていろいろ御質問がありましたので、私も重複を避けながら、なお若干の問題について大臣の御所見をお伺いいたしたいと思います。 一つは、今度の日米交渉はアメリカのドル防衛という観点で、日本の経済に対してアメリカの不当な諸要求が大きくかぶさってきておることの中で持たれただけに、従来とは違った特徴を持っておると思うわけでございますが、特に農産物の自由化の問題については会議以前は非常に大きくアメリカの要求という形で持ち上げられてきた感がするのですが、どうもいま大臣の御報告、その後の新聞論調等を見ると、むしろ別の面……
○田中(恒)委員 有島委員に続きまして、牛乳の問題で御質問をいたします。 八月八日の毎日新聞は、朝刊のトップに「まかり通っていたインチキ牛乳、ヤシ油や魚油検出」という見出しで、牛乳に異種脂肪がまじっていたという発表があったわけですが、問題は、毎日国民が飲用しておりますものであるだけに、この報道が与えた衝撃はたいへん大きいと思っております。若干乳業界の実情を承知しておる者の立場から言うと、以前から、こういう問題についてはいろいろうわさがあった点であります。私なんか、出るものが出たという、こういう感じすらするわけであります。 公正取引委員会が昨年九月、都内市販の十一メーカーの普通牛乳と加工乳を……
○田中(恒)委員 時間があまりありませんから、しぼって御質問いたします。質問の焦点は、いま問題になっております貿易の自由化、特にオレンジ、果汁、牛肉の自由化につきましての政府の考え方をこの際お聞きをいたしたいと思います。 その第一点は、ワシントンで開催されました十カ国蔵相会議におきまして、たいへん問題でありました通貨調整が、一六・八八%という円の切り上げが明らかになりまして、政府は一昨日来声明、談話を発表しておるわけでありますが、この円の切り上げの問題がこれからの日本の農業にどういう影響を与えるか、そういう点が明らかにされておりませんので、この際政府当局のほうから、私は中小企業と農業にとって……
○田中(恒)委員 灯油の問題につきまして御質問をいたしたいと思っておりましたが、先ほど来武部委員や有島委員のほうから相当詳しく御質問がありましたので、なお若干関連をいたしましてこの際お尋ねをしておきますが、十月の十二日に通産省が出しました「灯油価格の安定化対策について」という通達ですね。この通達は、元売り仕切り価格についての処置と小売り価格についての処置と、大体二つに分かれておるわけですけれども、これを見ますと、小売り価格についても極力値上げの抑制をはかるために次のような処置をすべきだ、こういうことでありまして、小売りの価格を上げないんだという積極的な意味の通達ではない、こういうことが言えると……
○田中(恒)委員 私は、昭和三十年の夏に西日本二府二十五県にわたりまして発生をいたしました森永ミルク中毒事件について、相当昔にさかのぼるわけでありますけれども、最近森永ミルク中毒事件をめぐって被害者と森永との間にいろいろ話し合いも再発をいたしておりますので、この際、当時の状況とこの問題をめぐっての最近の情勢につきまして、厚生省より概要でけっこうでございますが、まず御報告をいただきたいと思うわけです。
【次の発言】 私はこの間帰省をいたしました際に、私の県にも「森永砒素中毒の子供を守る会」というのができまして、まだ関係者はわずかでありますけれども、非常に強い、まさに嘆願でありますが、涙を流して要……
○田中(恒)委員 私は、同僚松沢委員の米と食管の問題を除きまして、特に農林大臣の所信表明を通して、これからの日本農政の特徴として位置づけられるであろうと考えられます農業団地の問題につきまして、この問題をお考えになっておられます赤城大臣の意図や、この団地構想なるものの輪郭についてお尋ねをいたしておきたいと思うのです。 特に赤城農林大臣はベテランでありますので、長い農林行政の経験を通して、農業団地構想というものを組み立てられようといたしておるわけであります。私どもも、この方向は日本の零細農業を国際競争力に対応させるためにきわめて意味のある考えだ、こういうふうに基本的には思っておるわけでありますが……
○田中(恒)委員 私は、主として豚の問題で御質問をすることになっておりますが、その前に、乳価の問題についても二、三、農林省の御方針をお尋ねしておきたいと思うのです。 先ほど来、各委員の皆さんから御指摘がありましたように、ことしの乳価と豚価の諮問案を見ますると、私どもたいへんちぐはぐな気がしてならないわけであります。農林省は、三月二十八日、第十一回目の農業白書を発表いたしております。この農業白書は、従来農業に対してとかくの批判をしておりました一般マスコミ紙においてすら、日本農業の地盤沈下とたいへんな危機がこの白書の中で示されておるという論調が一般的であります。そういう状態の中で豚と乳の価格が諮……
○田中(恒)委員 昭和二十四年に制定をされた土地改良法の今回の相当大幅な改正にあたりまして、私はまず土地改良法の性格に基本的な変化が起きたかどうか、こういう点に焦点をしぼりながら、若干の御質問をいたしたいと思います。
とりあえず、本法改正に至りました背景、いわゆる最近の農業の情勢変化につきまして、土地改良法改正とどのような関連の中で今日の時代を把握せられてこの改正に取り組まれたのか、その辺をまず最初にお尋ねをしておきたいと思うわけであります。
【次の発言】 いろいろ最近の農業の情勢の変化、それに対応する土地改良事業の内容の変化を必要とする諸事項についての御説明があったわけですが、私は、根本的……
○田中(恒)委員 主として農林大臣に、保留をいたしておりました事項を二、三点お尋ねをいたします。 私ども、土地改良法の改正を審議いたしてまいったわけでありますが、やはり一番心配をいたしてまいったのは、土地改良法の改正内容もさることながら、農業に対する自信や意欲を農民が失っておる、そういう状態の中でわざわざ負担金を出して――土地改良事業というものがいままでも困難であったが、今後さらにむずかしくなるのではないか、こういうことが各委員の質疑なり参考人の意見陣述の中に非常にたくさん出ておったと思うわけであります。したがって、この農業に対する農民の意欲をいかにふやしていくかということは、たいへん大きな……
○田中(恒)委員 きょうは大臣もお見えになっておりますので、漁業問題についての一般的な問題と法律案につきまして御質問をいたします。 まず最初に、昨日も同僚委員のほうから御質問があったわけですが、特にきょうは、この問題にたいへん御苦労をされました農林大臣がお見えになっておりますので、重ねて、二、三日中に妥結をするであろうといわれております日ソ漁業交渉の問題について、大臣の所信をお伺いいたしたいと思います。 新聞報道等によりますと、ことしの日ソ漁業交渉は、従来の難航を続けた百日交渉に対して比較的スムーズに交渉が進んだ、内容についても、きょう仮調印をしたという問題につきましても、まあまあじゃない……
○田中(恒)委員 農林年金の法律案の改正につきましては、三十四年の創設以来、三度にわたる法改正を通しまして、順次内容の改善がなされてきたわけであります。 農林業そのものの特殊性から、内容的に幾つかの改善がなされ、本委員会においても附帯決議等で問題の整理がなされてきたわけであります。今度の改正でそれらの点が、部分的ではありますけれども、ある程度満たされたことは、私どもも認めるわけでありますが、なお、この制度が持っております特質並びに今後の年金制度の方向等を考えますと、いろいろ問題がございますので、この際、財政の問題等を中心にいたしまして御質問をいたしたいと思います。 まず最初に、四十五年度の年……
○田中(恒)委員 昭和四十二年に果樹保険の臨時措置法ができまして、試験実施を経まして、ようやく農災法の一部改正の形で果樹共済が実現をされようとしておるわけであります。 本来、果樹問題は地域的に非常にアンバランスがありますし、市場価格との関係あるいはこれまでの統計資料の取り扱いの問題などでたいへんむずかしい条件がたくさんありますだけに、提示されております諸事項につきましてもいろいろ不明の点もたくさんございますので、それらの点について若干お尋ねをいたしますが、大臣がお見えになっておりませんので、二、三大臣に直接お尋ねをいたしたい事項を留保して、事務当局にお尋ねをいたします。 まず最初に、果樹農業……
○田中(恒)委員 私は、昨年の八月に、異種脂肪混入問題で当委員会で質問をいたしたわけでありますが、その後、先般の武部委員の質問から、業界等ではいろいろ問題が発生いたしたわけでありますので、あらためて、異種脂肪の混入問題をめぐって、行政機関として今後とるべき方策を中心にいたしまして質問を続けてみたいと思うわけでございます。 最初に、この問題は、四十五年の八月の公取の抜き取り調査から問題が起きたわけでありますが、その後、もう一年十カ月、約二年に近い経過がありまして、率直に申し上げまして、なお国民は、この問題がはたして黒であったのか白であったのかさっぱりわからぬような形で、問題が表面的には収束され……
○田中(恒)委員 各委員からそれぞれ御質問がありましたので私もダブる点もあるかと思いますが、それぞれの委員の質問の中で、なお私として詰めておきたい問題について二、三お尋ねをいたしたいと思います。 特に足立新農林大臣の農政に対する基本的な考え方について論議をいたしたいと思いますが、そのことは時間がございません。ただ、米価の問題をめぐって今朝来いろいろ大臣の御意見をお聞きする中で、多少の輪郭的なものを私どもうかがい知るような気がいたします。多少赤城農政が持っておったものとニュアンスが違うような感じを私なりにいたしておりますが、具体的にそれらの問題についてはそれぞれの問題を通して論議をいたしたいと……
○田中(恒)委員 現在問題になっております二、三の問題を中心にいたしまして質疑をいたします。
劈頭、農林大臣にお尋ねをいたしますけれども、八月八日、記者クラブとの会見で大臣は、食管制度の改革を私の任期中にめどをつける、こういう言明をされているわけでありますが、このことについての真意をこの際お伺いをしておきたいと思います。
【次の発言】 私はこの問題の内容についていま議論をするつもりはありませんが、どうも新聞で見る範囲においては、大臣の任期中にこの問題についての決着をつける、少なくともレールを敷く、こういう御発言があるようでありまして、私どもも先般の委員会で大臣のほうから、いまお話しのように、……
○田中(恒)委員 午前中に続いて質問申し上げます。 各委員の出席が非常に悪いようでありますが、特に自民党の皆さんはいつもでありますが与党質問が終わりますと急に少なくなります。大切な点でありますので、ひとつ委員長において今後善処していただきたいと思います。 大臣に御質問いたしますが、今朝来、災害問題につきましての各委員の質疑を通して、一つは冷害の対策につきまして私の率直な感想を申し上げますと、災害対策の一定のレールの上を走っておるにとどまっておる、そういう感じが非常にいたすわけであります。天災法の発動なり、激甚地の指定なり、自作農資金の問題なり、その他もろもろの既存の災害対策のレールの上を今……
○田中(恒)委員 私は、ただいま提案されました農林漁業団体職員共済組合法、通称農林年金の一部改正につきまして若干の御質問を申し上げます。 本法は、すでにさきの九十一国会におきまして与野党一致で本委員会を通過をしたものでございますが、御承知の厚生年金、健康保険法改正と絡み、国会の解散などで再提案をされたのでございまして、私どもも基本的には賛成の立場をとっておるわけでございますが、鈴木内閣が誕生いたし、亀岡農林水産大臣が御就任になりましたので、改めてこの機会に若干の問題、特に年金財政改正点の二、三の問題につきまして、この際御意見を承りたいと思います。 まず農林大臣にお尋ねをいたしますが、最近こ……
○田中(恒)委員 逸見先生にちょっとお尋ねいたします。 私の理解が不十分な面もあろうかと思いますが、六〇年代の農業をめぐる環境、七〇年代の環境、そして八〇年代、それぞれのお話の中に、一つは石油危機をめぐって、工業が円高、インフレの中で相当思い切った合理化をやって成功した、農業は円高で非常にやりやすくなった、こういうお話があったわけです。 この問題でありますが、確かに七〇年代、農家の所得それから生活水準がぐっと上がってきておることは事実であります。ただ、マクロ的なそういう分析と、ミクロで見た場合の農家の実態や現状、これは、農業自体の所得や雇用や生活環境といったようなものは七〇年代非常に急速に……
○田中(恒)委員 私は、先ほども一部御質問がございましたが、二月末の寒気団による中・四国、九州、近畿等西日本を中心に押し寄せました寒波の被害、特にミカンを中心とする果樹の問題に焦点を置きながら、若干の御質問を申し上げたいと思います。
まず、この寒波の被害の現状とその特徴点につきまして、御報告をいただきたいと思います。
【次の発言】 先ほども、農林省の現時点での資料によると千二十一億、樹体と作物被害がほぼ五百億前後で相半ばをしておるわけでありますが、これについては天災融資法並びに激甚災害法の適用はいつごろになるでしょうか。重ねてはっきりした御答弁をいただきたいと思います。
○田中(恒)委員 農林大臣の所信表明を伺いまして、若干の御質問をいたしたいと思います。 実は私は八年目でありまして、まことに長い空白がございまして、久しぶりに大臣の所信表明を期待をしてこの間お聞きをいたしたわけでございます。私も長い間農村運動に携わった者でありますが、今日の農業、農村、農民というものは本当にこれ大変な状態になっておる、こういうように思います。大臣は、立場は違いますが、農村を知る数少ない政治家の一人だと思いますし、特に農民の今日の心を御承知のはずだと私は思うわけであります。大臣の所信表明を聞きながら、やはりこれは昔聞いたのと全く同じ型の流れで、何か亀岡さんらしい、そういう味わい……
○田中(恒)委員 畜産物の問題、飼料問題などについて御質問いたしたいと思います。
まず、統計情報部からお答えをいただきたいと思いますが、昨年対比で、ごく新しいところで賃金、物財費の状況はどうなっておるのか、牛乳など関係畜産物の生産費の調査でまとまっておりますものがございましたら、お知らせをいただきたいと思います。
【次の発言】 それで、賃金と、特に畜産の経営費の半分近く、ところによっては六割を占めておりますえさですね、これの値上がりの状況を……。
【次の発言】 乳価の方は大体わかっているのでしょうが、いずれにせよ、いま御報告ありましたような飼料、特に賃金、生活資材の値上がりはおおよそ予想され……
○田中(恒)委員 私は、引き続き、蚕糸砂糖類価格安定事業団法案につきまして若干の御質問を申し上げます。
まず最初に、蚕糸問題でありますが、先ほど来も各委員の質問を通してお答えをいただいておりますが、改めて、本年三月末の基準糸価の決定が大変長引いて、今日なお検討をしていらっしゃる、その理由につきまして、重ねてひとつ御答弁をいただきたいと思います。
【次の発言】 この養蚕の問題は、いま御指摘になりましたような幾つかの困難な問題を抱えておりますが、しかし落ちつくところは、日本の養蚕農家を安定をさせること、あるいはこれを原料とする製糸業関係者、機屋さんあるいは業界、それぞれ関連をする皆さん方が、とも……
○田中(恒)委員 農業者年金基金法の一部改正について、先ほど来野坂委員の方からも幾つかの問題について御指摘がございましたが、冒頭でありますから、農林大臣に御所信のほどを伺いたいと思います。 いまもお話がありましたが、農業者年金は、私は、いまのいろいろな年金制度の中でもやはり一番厳しい問題を抱えておると理解せざるを得ません。一つは、いまお話のありました、やはり加入者がだんだん少なくなってきておる。特に四十歳以上の高齢者が八八・五%という、圧倒的に高齢者が加入者のほとんどを占めておる。これでは年金制度の構成そのものが、どう考えてもやはり成り立たないというのはきわめて常識論であると思うのです。 ……
○田中(恒)委員 私は、農林年金法の一部改正について質問をいたします。 わが国の高齢化社会への移行は大変急速に進行しておりまして、各種年金制度の情勢は、この数年来将来展望において非常に心配をせられておるわけでありますが、農林年金もまた、当初の発足当時持っておりました債務の問題、発足後の制度改正等による債務などが大変ふえてきておりまして、御承知のように不足財源が次第にふえ、五十四年度末においては一兆五千億に達しておるわけです。 こういう状況の中で、今回の財政再計算によりまして所要財源率が百五十・四七、従来同様の修正率七七・五%で掛金率百九、こういうものが決定をされ、四月一日から新掛金率による……
○田中(恒)委員 ただいま御報告のありました二月末以降の、特に西日本、さらに東北等におきます寒波の災害につきまして、一千二十一億という被害額が現時点で把握をされておるようでありますが、昨年暮れの豪雪、冷害に引き続いて、相重なる異常気象下の災害が見舞っておるわけです。これにつきましてただいま要約御報告を受けましたが、農林省として、この災害の特徴と、特にこれからの対策の大きな柱になるような事項につきまして、重ねて御報告をいただきたいと思います。
【次の発言】 いまお話のありました特に天災融資法の発動が四月十七日に行われまして、今回の寒波の災害の発生時点からいたしますと、大変早い時期に天災法の特に激……
○田中(恒)委員 食管法一部改正について、以下若干の御質問をいたします。
食管法が守られていないという大きな理由の一つは、いわゆる不正規米の流通ということがございますが、農林大臣は、今回の改正法でこれが防げると確信を持っていらっしゃるかどうか、まずお尋ねをいたします。
【次の発言】 食糧庁長官にお尋ねしますが、この不正規米、やみ米の発生源は、食糧庁としてどういうふうに把握をしていらっしゃいますか。
【次の発言】 このやみ米、不正規流通米がどこから起きてきておるか、ここのところをひとつはっきり押さえないと、その対策はなかなか立たないと思うのです。いま長官から、約百万トンの余裕のあるお米が農家の……
○田中(恒)委員 私は、日本社会党を代表して、食糧管理法一部改正案に反対の討論を行います。 食管法は、申すまでもなく日本農政の主柱であります。昭和十七年制定以来、日本経済の混乱、再建、発展、成長期に、その根底としての国民食糧の安定確保に大きな役割りを果たしたことは何人も否定できません。 今回、二十九年ぶりに改正案が提出されていますが、今日の食糧問題は国内外を問わずきわめて憂慮すべき事態にあることは、委員各位が御承知のとおりであります。 われわれは、食糧管理法が今日国民経済の中にもたらすきわめて重要な比重にかんがみ、生産者、消費者並びに各関係団体など、各界各層の英知を集めて国民の合意を形成……
○田中(恒)委員 麦価の問題を中心に据えた委員会でありますが、私は牛乳の問題につきまして、わずかな時間でございますので要点をしぼって御質問をいたしたいと思っております。 先ほど見たわけでありますが、けさの農業新聞にも「泥沼化する牛乳乱売」、これは東京都牛乳商業組合のスーパー調査でありますが、「四五%が一九九円以下(一〇〇〇cc)」こういう大きな見出しの報道がなされております。ともかくいま酪農問題は――米、麦、酪農、果樹、すべてでありますが、非常に深刻な事態に追い込まれております。 御承知のように酪農家が十万五千八百戸、昨年一年間で約一万戸減っておりますね。一日当たり約三十戸近く酪農家が毎日……
○田中(恒)委員 きょうはチチュウカイミバエの問題を中心に御質問させていただきますが、先立ちまして、過般の委員会でも大臣に御要請をいたしておりましたブロック米長官の来日に伴います日米農産物定期協議の様子につきまして、この際、重ねて御報告、お知らせをいただきたいと思います。
【次の発言】 新聞の報道等を見る限りにおいては、今回の交渉を通して日本側は、外務大臣、農林大臣は、一貫していわゆるわが国の食糧の自給拡大の政策路線を貫かれている、こういう評価がなされておるし、私どもも一定の評価をいたしております。ただ、アメリカ側の主張の中には、たとえば日本の小麦の売り渡し価格を上げないでほしいとか、あるいは……
○田中(恒)委員 農林水産大臣の所信表明を中心に、畜産と果樹の問題について御質問いたします。 先ほど来いろいろ自由化の問題について各委員から、特に農林大臣に対する所信のほどをお尋ねがあったわけですが、私ども社会党も、過般の全国大会における特別決議で、この農畜産物の自由化については党としても反対の態度を貫くし、国民の合意と世論を高める諸対策を講ずる、こういう特別な決定をいたしております。 先ほど来、各委員の質疑を通して田澤大臣の御心中のほどはよくお伺いしたわけでありますが、しかし現実に農産物の自由化という問題が、いまに始まったことではありませんが、わが国の農業に今日決定的な打撃を与えておる。……
○田中(恒)委員 昭和五十二年に制定されました松くい虫防除特別措置法、本国会に相当内容の変わった改正案が提出をされておるわけですが、本法制定審議の過程で、一体この形で、これほど侵食をしておる松林をなくし得るのかどうか、こういう議論が当委員会を初め関係者の間でなされてきたわけでありますが、当時政府は、この特別措置法を通して、五十六年度には終息の状態に持ち込み得る、こういう言明をしばしばなされてまいったわけであります。しかし現状は、御承知のように全く拡大の一途をたどってまいったわけでありますが、この問題につきまして、本法の審議に先駆けて、私は、農林大臣がどのようにこの点について反省というか、お考え……
○田中(恒)委員 私は、午前中の日野委員の質問に重ならないように、なお、日野委員の質問の中で若干お尋ねをしなければいけない問題があるように思いましたので、その点からまず入らせていただきます。 先ほど来、漁済団体の百四十八億円の事業不足金、通称赤字と言われるものの原因につきましていろいろな理由を長官は述べられまして、特にこの二百海里の規制の問題で、昭和五十三年の太平洋小型サケ・マスの出漁の問題については複合的な理由があって、二百海里規制がどの部分かというのはなかなかわからないので、共済の対象としてこれを処理した、こういうことでありました。そういう御事情もあったと思いますが、この問題で今後きちん……
○田中(恒)委員 公団法の審議に当たりまして、本来の公団業務の基本であります農地の拡大問題につきまして、まずお尋ねをいたしたいと思います。 わが国は国際的に見ましても大変急峻な地形を持っておりますけれども、農用地に活用されておる国土面積の割合は必ずしも高くございません。特に、昭和三十六年以降日本経済の高度成長の段階で工業化への国土の利用が拡大をいたしまして、農地が多いときには四万ヘクタールから五万ヘクタール近く、今日でも大体二万二、三千ヘクタールずつつぶされておるわけでありまして、農用地の総面積というものが年とともに減ってきておるわけであります。ここが何といったって農政の一番大きなポイントだ……
○田中(恒)委員 いろいろ御質問がたくさんありまして、次から次へと考えておったことがもう質問をしていただいておりますので、簡単に。 高門さんにちょっとお伺いしておきますが、レモンとグレープフルーツの自由化が行われた、そのことの影響がさほどわが国の果樹生産にはなかったという一つの意見が出てきております。現実に、現地で果樹の地帯の真っただ中で具体的にどういう状況が出ておるのかということが一つ。 それから、いま保利先生の方からも御質問がありましたが、私もこの消費者と生産者の問題は非常に重要な問題だと思っておるわけです。全中の山口専務の方から、当面の自由化問題についての消費者団体とのお話し合いのお……
○田中(恒)委員 年前中に引き続いて、農産物の自由化問題を中心にして御質疑をいたしたいと思いますが、政府に対する質疑に先立ちまして、実はけさの毎日新聞を見ますと、総理の指示で市場開放宣言をやる、この中には市場開放の促進、こういうものがまず第一項目に載っておるわけでありまして、私ども実は農産物自由化の問題についていま一番憂慮しておりますのは、先ほど来御質疑の中にもありましたように、最終的にわが国の国政の責任者である総理の決断にかかる、こういうことでありまして、おおよその当委員会におけるこの問題についての意思はほぼまとまりかけておるのではないかと思います。そういう意味で、私どもは最終的に総理大臣の……
○田中(恒)委員 短い時間ですので何を質問しようかと思っておりましたら、大臣からヒントを与えていただきましたので、若干、大臣と協同組合の問題について意見を交換させていただきたいと思います。 先ほど来農林省は、農協の指導に力を入れてやりたい。それは昔の古い経験の上に立って、農民と血の通う人間関係がいまは抜けておるのじゃないかということや、農民に奉仕するために生産営農技術指導といったものをもっと農協はやらなければいけない、これはほかの委員の皆さんもおっしゃったわけですが、私も実は協同組合に長い間お世話になったので、大体似たような気持ちがあるのです。しかし、いま現場で協同組合をやっておる皆さんの中……
○田中(恒)委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党・国民会議、民社党・国民連合、新自由クラブ・民主連合を代表して、農業協同組合法の一部を改正する法律案に対する附帯決議について、その趣旨を御説明申し上げます。 まず、案文を朗読いたします。 農業協同組合法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) わが国農業をめぐる内外の厳しい諸情勢に対処し、農業の新たな展望と、その振興を図るため、農協組織の果たす役割はますます重要となつてきている。 このような重大な使命に応え、その責務を全うするため、農協組織としては、最近における社会経済環境や組織基盤の変化に積極的に対応し、組合員への最……
○田中(恒)委員 私は、いま相当大詰めにきたのではないかと言われております農産物の自由化の問題につきまして、現時点における特に農水大臣の取り組み、御決意のほどを篤とお伺いをしておきたいと思うわけであります。
過般、ジュネーブでの日米政府間の非公式の話し合いも持たれたようでありますが、現段階における対米、対ECのサミットをにらんでの自由化問題についての政府間の話し合いの状況はどういうふうになっておるのか、まず、その状況をお知らせをいただきたいと思うわけであります。
【次の発言】 もう少しお尋ねしておきますが、休戦の前提があればわが国が何かを考えてもよろしいというように承ったわけですが、その休戦……
○田中(恒)委員 大変長い、二百日を上回る特に日米間を中心とした農産物の交渉、サミットで一区切りついたという感なきにしもあらずでありますが、この間、農林省よく根気よく粘った、こういう評価は私ども野党の立場でもいたしておるわけであります。ただ、問題はほとんど解決をされていない、秋に向かっての非常に大きな不安や対応がこれからまた求められる、こういう状況になっておると思いますが、一応これまでの交渉の経過を反省というか見ながら、秋に向かってのわれわれの対応について若干問題になるような点を御質問申してみたいと思うわけです。 まず、昨年末の第一弾の市場開放、さらに本年五月末の第二弾の市場開放などがサミッ……
○田中(恒)委員 私は、当委員会で先般来問題になっておりますブロック書簡の問題について、なお若干の事実関係と、当委員会の議論の中で政府に対して強く指摘をしておきたい二、三の問題を中心に御質問してみたいと思います。
まず第一に、ブロック書簡が当時最大の課題でありました農林水産物を主管する農林水産省の所管大臣に届けられていなかった、このことについて外務省はアメリカ側に照会をし、その理由は何であったのか、時間がありませんから要点で御答弁いただきたいと思います。
【次の発言】 なぜしなかったのですか。
【次の発言】 外務大臣以外の経企、大蔵、通産三大臣に来ていて農林大臣になぜ来なかったのかということ……
○田中(恒)委員 私は、当面緊急の課題になっておりますアメリカとの日米貿易摩擦の問題を中心にいたしまして、特に食糧、農産物の自由化に焦点を置きながら、若干の御質問を申し上げたいと思います。 まず、外務大臣にお尋ねをいたしますが、自民党の江崎調査会がいま訪米中でございますが、伝えられる報道によると、レーガン大統領、副大統領、関係アメリカ各閣僚、関係機関、いずれも日米の貿易摩擦については大変風当たりが強い、こういう報道が伝えられておるわけでありますが、わが国に対するアメリカ側の大変強い対日批判は一体どこに原因があって、アメリカは一体何を日本に求めておるのか、このことをまずお尋ねをいたしたいと思い……
○田中(恒)委員 農林大臣に劈頭お尋ねをいたしたいと思いますが、二十三日に、私どもは新金子農林水産大臣と、わが国の農林水産政策をめぐる幾つかの基本問題について論議を交わしたわけでありますが、その中で大変重要な幾つかの問題を大臣の方から御表明をせられております。たとえば農業基本法の見直しの問題、米の減反の再検討の問題、それと絡んでの二百万トンの備蓄の問題など、きわめて農政上の基本に関する問題が提起をされております。いずれこれらの問題は、当委員会でそれぞれの委員の皆さんからさらに具体的に大臣の所信をお伺いすることになると思いますが、私は、農産物の自由化の問題に焦点をしぼって伺います。 先般の寺前……
○田中(恒)委員 水協法の問題を中心にして、若干御質問をいたしたいと思います。
大臣御出席でございます。大変長い間水産業の問題には精通をされていらっしゃるし、水産関係の諸団体の長い経験もございますが、今日の水産業協同組合、特に漁協でございますが、この漁協についての金子大臣の長い経験の上から、わが国の水産業の進展の上に大臣として今後どういうお考えでさまざまな政策を推進していただけるか、まずこの点を最初にひとつお尋ねしておきたいと思うわけです。
【次の発言】 漁協が漁民、漁業者に焦点を置いて必要な所得向上の諸施策を図っていくというのが協同組合の基本である、こういう大臣の御見解、私も同感であります……
○田中(恒)委員 森林法改正をめぐる今日の山林、林業問題について、幾つかの問題点につきまして質問を申し上げたいと思います。 私ども、絶えず地域を回っておるわけですが、やはり山村というものがいま非常に厳しい、そういうことをひとしお感ずるわけであります。お互いに、農山漁村の関係地域の中でどうも山村に活力が失われ、人がいなく、そして山が荒れ果てようとしておるさまをいつも心に厳しく刻み込まれておるわけでありますが、本法はわが国の森林の六割を占める民有林の今後の管理維持につきまして相当重要な改正内容を持っておるわけでありますが、まず農林水産大臣に、今日の林業、山村の現状をどう認識せられ、これにどのよう……
○田中(恒)委員 私は、自由民主党、日本社会党、公明党・国民会議、民社党・国民連合、日本共産党及び新自由クラブ・民主連合を代表して、森林法及び分収造林特別措置法の一部を改正する法律案に対する附帯決議案の趣旨を御説明申し上げます。案文を朗読いたします。 森林法及び分収造林特別措置法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、最近の森林・林業をめぐる厳しい諸情勢に対処し、森林の整備と森林の公益的機能の確保を図るとともに、林業の振興と山村社会の活性化に資するため、本法の施行に当たっては、左記事項の実現に努めるべきである。 記 一 森林整備計画の樹立に当たっては、市……
○田中(恒)委員 肥料取締法の一部改正の二、三の問題について、この機会に農林当局のお考えをただしておきたいと思います。 いまも竹内委員の方から、最近の肥料の需給状況についての御質問がありまして、生産関係は御承知のように不況業種の指定を受けて昔の姿はどこへ行ったか、こういう状況になっておるわけでありますし、需要の方も一%伸びるのかマイナスになるのか、こういう状況で、肥料業界というのは需給とも大変見通しが厳しい、こういうことだと思うわけです。しかし、化学工業は技術革新で非常に複雑になって高度化をしてまいりまして、これに伴う廃棄物など多岐にわたって、取締法の一部改正の一つの背景になっておるような状……
○田中(恒)委員 私は、不振漁協の問題についてきょうは主として質問をいたしたいと思います。 その前に、先般の日米農産物貿易交渉に佐野局長が行ってこられたわけですが、この委員会でも自由化に臨むわが方の考え方、要求点などについて大変活発な論議がなされて、大臣の御所信のほどを篤と私どもも承っておるわけです。この専門家会議の内容は余り公表しにくい面がたくさんあるようでありますが、当委員会としてはきわめて重大な関心を持っておることでありますので、この際、その状況、アメリカ側の意向などについて受けとめられた事項を改めてお聞かせをいただきたい、こういうふうに思います。
○田中(恒)委員 米価の問題を中心にいろいろたくさんな意見が出てまいっておりますので、重複を避けて二、三御質問をしてみたいと思いますが、一番気にかかりましたことは、米価を通して農業政策というものをどういうふうに位置づけていくかということにつけてであります。 先ほど稲富委員の方から、米価問題は日本の食糧、農業問題という視点で取り扱うべきである、こういう御意見があって、大臣もそのとおりだ、こういうふうに非常にはっきり明言をされたわけでありますが、今日のわが国の農家の経済の実態というものがどういうふうになっておるのか。 先ほど来統計情報部の農家経済調査の速報をいただいたわけでありますが、これを見……
○田中(恒)委員 昭和五十八年七月豪雨災害による被害状況調査のため、七月二十九日、三十日の二日間にわたり、議長の承認を得て、島根県及び山口県に派遣されました派遣委員を代表いたしまして、私から調査の概要を御報告申し上げます。 派遣委員は、上原委員長を団長として、自由民主党の逢沢英雄君及び工藤巖君、公明党・国民会議の柴田弘君、民社党・国民連合の横手文雄君、日本共産党の野間友一君、それに私、日本社会党の田中恒利の七名でありましたが、ほかに、島根県では吉原米治君並びに栂野泰二君、山口県では枝村要作君の地元選出議員の方々の御参加を得まして、現地の実情をつぶさに調査いたしてまいりました。 現地の被害状……
○田中(恒)委員 参考人の先生方、お忙しい中、貴重な御意見をいただきまして大変ありがとうございました。 時間が限られておりますので、要点だけ三人の先生方にそれぞれ御質問申し上げたいと思います。 まず、高橋先生に最初にお尋ねいたしますが、私ども専門家ではありませんので、一応国民の一般的常識で、一体これから気候というものがだんだん暖かくなっていくのか寒くなっていくのか、こういう素朴な質問があると思うのです。最近、気象庁が異常気象白書ともいうようなものを出しまして、国際的な異常気象の現実分析をやっておるわけですが、あれを見ると、どうも炭酸ガス等地球表面のエネルギーの発散が非常に強くなって、炭酸ガ……
○田中(恒)委員 参考人の皆さん、御苦労さんでございます。私どもは、林業三法、それぞれの個別法案の内容もさることながら、今日当面しておる我が国の山村林業問題をいろいろな角度から取り上げて審議をいたしてまいりたいと思っておりますが、きょうはそれぞれ貴重な御意見をいただきましたが、なお二、三追加の意味も込めまして質問をさせていただきたいと思います。 最初に古橋参考人にお尋ねをいたしますが、私の理解がこういう理解でよろしいのかどうか、その辺も含ませてお聞きをいたしたいわけですが、結局、この林業の問題は山づくり、森林づくり、もっと大きく言えば町づくり、地域づくり、そういう視点がなければ今日のこの事態……
○田中(恒)委員 大変長い日米農産物交渉の最終段階の担当大臣として、山村農相大変御苦労でございましたと申し上げたいわけであります。 ただ、私どもは、この交渉の決着を今お聞きをいたしまして、当初から心配をしておりました、実質的に自由化の扉を開くことになりはしないかということが現実の問題になったような気がいたしておりますし、党としては、昨日大臣に正式に抗議の申し入れをいたしましたように、この交渉の結果については私どもは納得できないし、これを認めるわけにはいかない、こういう態度を明らかにいたしておりますので、冒頭、この委員会の中で我が党の態度を大臣にお伝えをしておきたいと思います。 そこで、今大……
○田中(恒)委員 林業三法の問題につきまして大変長い時間をかけて審議をしてまいりましたが、私が最後の質問者になったわけであります。 二十名の委員の先生方がそれぞれの立場で御質問をせられたわけでありますが、私はここでできるだけお聞きをさせていただいたのですけれども、森林あるいは国有林、こういうものをめぐって、一つは資源としての山の持つ今日的重要性、治山治水を初め国民のレクリエーション、大気、さまざまな目に見えざる山の持つ価値、そういうものを大切にしたいという各委員のお気持ちが、いろいろな角度からいろいろな形で展開をされてきた、こういうふうに理解をいたしております。私どもは一口にこれを森林の持つ……
○田中(恒)委員 農林水産業施設災害復旧事業費の国庫負担に関する法律について、若干御質問をいたします。 昨日もいろいろ議論がなされたわけでありますが、最近の政府提案の法律の中には非常に前進的な面もございますし、また、私どもから見ますと足らないところや問題のある点もございます。沿整、沿岸漁業の施設をこの法律の中に入れるといったようなことは、関係団体、関係者も大変喜んでおるわけでありますが、また一方、昨日も議論がありましたが、なぜ三十万に限度額を引き上げたのかという問題は、事が災害でありますだけに、やはり私どもとしてこれは問題だという認識をせざるを得ないわけであります。日本の災害の諸立法、諸対策……
○田中(恒)委員 同僚議員からいろいろ御質問がありましたが、私も関連をいたしまして、一面、本法に対する期待を込めながら、我々が考える土地づくり、地力増強というものにほど遠い内容のような気がしてなりませんので、私は主として現場の土づくりの動きなどの中から出てくる若干の問題を拾い上げて御質問をさせていただきます。 大臣、地力増進法と銘打っておるものですから、ともかく日本農業再生の最大の課題にこの新しい法律でもって対応していく、法案を提示せられたときにこういう期待が我々には正直言ってあったわけであります。しかし、内容を見てみると、なかなかそういうところまではほど遠い。もちろん、地力を高めていくとい……
○田中(恒)委員 串原委員の質問に若干関連もするわけでありますが、一、二、農業振興にちなんで自由化の後始末であります。 今大臣の御答弁をお聞きいたしましても、アメリカへ行く前に中曽根さんから全権を委任されてしまって、後で問題が起きたときにはやるような話もできておるとか、特に不慮の事態が出た場合には山村農相の責任でやるんだ、こういうことをお帰りになっても言われたし、今も同じ趣旨の御答弁があったわけですが、私、そこのところがやはり問題だと思うのです。これだけ大きな問題になって、最も心配をせられた事態が起きたときに手を打つのじゃ遅いので、起きる前に手を打ってもらわなければいけないわけなんですよ。こ……
○田中(恒)委員 実は私の選挙区でもあるわけでありますが、愛媛県北宇和郡津島町の国有林の中で、十三年前の昭和四十六年に、今非常に問題になっておりますダイオキシンを含んだ除草剤ブラシキラー乳剤が埋められておった。これがマスコミを通じて最近表に出たわけでありますが、この問題につきまして林野庁は、どういう経過でこういうことになったのか、現状はどういうふうになっておるのか、とりあえずまず状況を本委員会に御報告をいただきたい、こういうように思います。
【次の発言】 それで、それからどういうふうな現状の把握をしていらっしゃるわけですか。
【次の発言】 長官は、林野庁、営林局、営林署を通してこういう事態が引……
○田中(恒)委員 引き続いて米穀政策について御質問させていただきますが、同僚議員から各方面にわたって質問がなされておりますので、重複をする点が大分あろうかと思いますが、お許しをいただきたいと思います。
私は、まず最初に大臣に、先般六月二十二日、農協中央会におきまして、韓国米の緊急輸入に抗議をして他用途米の契約を行わない、さらに、六十年度の減反政策には協力しない、こういう申し合わせが行われたわけでありますが、大臣はこの農協の申し合わせをどういうふうに受けとめていらっしゃるか、その辺からまずお尋ねをしておきたいと思うのです。
【次の発言】 大臣のお話、非常に多方面にわたって重要な問題を要約せられ……
○田中(恒)委員 農林年金の年金額の改定に関する法律につきまして、若干御質問をいたしたいと思います。
まず最初に、今回の改正内容につきまして二つ三つお尋ねをしておきたいと思いますが、第一は、年金額の改定を三月と四月の二つに分けて行うわけでありますが、その理由は一体どういうことなのか、この点をお尋ねをしておきます。
【次の発言】 この農林年金の場合、旧法と新法の関係がありますので、恩給と共済の二つで従来もやっておるということでありますが、これはやはり根本的にいろいろ問題があると思うのですね。最近、恩給の改正も単なる物価スライドといったようなものだけではなくて、制度そのもののある意味では骨格に触……
○田中(恒)委員 私は、自由民主党・新自由国民連合、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合、日本共産党・革新共同を代表して、昭和四十四年度以後における農林漁業団体職員共済組合からの年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案に対する附帯決議案について、その趣旨を御説明申し上げます。 まず、案文を朗読いたします。 昭和四十四年度以後における農林漁業団体職員共済組合からの年金の額の改定に関する法律等の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、公的年金制度改革をめぐる諸情勢に対処し、本年金制度の改革に当たっては、公的年金制度との整合性を図るとともに制度……
○田中(恒)委員 時間がもうなくなりましたし、私は最後ですから、要点はほぼ出尽くしておるわけでありますが、簡明に質問しますから簡明にお答えいただきたいと思います。
今、他用途米に穴があくという言葉が出ましたが、どのくらい穴があくんですか。
【次の発言】 五十三年古米二十万トン、半分程度、約十万トン、もっと下るかもしらぬけれども、そういうふうになりますね。それは一月までになくなるの。
【次の発言】 他用途米の問題がこれだけやかましくなっておるわけですけれども、あなたのところは、これは私わかると思うんだ。他用途米二十七万トン。毎月の需要も大体二万トンから二万二、三千トンでしょう。はっきりわかって……
○田中(恒)委員 私は、ことしの四月初め、山村農林水産大臣が訪米をされまして一応の決着を見たと言われております日米農産物交渉後の、特に果樹問題を中心にいたしまして、若干の御質問をさせていただきたいと思います。
最初に、オレンジの輸入枠が毎年一万一千トンずつ向こう四年間確定をしたわけでありますが、これに伴って、国内の果樹対策の方向づけをめぐって政府内部も与党初め私どももそれぞれ一定の動きを示したわけであります。政府の方で、あれ以来国内対策としてどのような方策がとられつつあるのか、この点をまずお尋ねをしてみたいと思います。
【次の発言】 この国産果実の需給調整、品質の向上、需要の増大、こういうも……
○田中(恒)委員 私は、日本社会党を代表して、あらかじめ予定をいたしておりました土壌、農薬の問題にしぼっての質問の前に、緊急に、本朝の新聞におきまして発表せられております沖繩の毒ガスの撤去の問題につきまして、山中総理府長官の御答弁をお願いいたしたいと思います。 本日の各社の新聞報道によりますと、沖繩の毒ガス撤去につきましては、七二年返還時までかかるということが一斉に報道せられております。しかもこの問題は、すでに国会におきまして中曾根防衛庁長官、山中総理府長官におきましても、おそくとも来年の一月ころまでには沖繩の全面毒ガス撤去はできるだろうという御答弁をせられているわけでありますが、実に二年後……
○田中(恒)委員 佐藤総理に御質問をいたしますが、午前中来いろいろ同僚委員の質疑を拝聴しておりますと、物価問題については経済政策に根本の理由がある、したがって、総合的、全般的に考えねばならない、こういう企画庁長官の御答弁、総理も肯定せられたわけでありますが、私も実はそうだと思うのです。 そこで、私は主として野菜問題を中心に御質問するわけですけれども、野菜問題を考えてみましても、率直に申し上げまして、生産者はきわめて零細な農家である。そして、野菜流通のネックとされる小売り商は、これまた日本の超零細な企業体である、こういうところに野菜の値段が非常に上がり下がりする一つの理由があるわけです。そうい……
○田中(恒)分科員 保育所と難聴者対策について御質問をいたしたいと思います。
まず保育所でありますが、昭和五十年十一月に幼児の保育及び教育に関する行政監察に基づく勧告が厚生省と文部省になされておるわけでありますが、これに基づいて幼保懇なるものが設置をせられて必要な検討をしていらっしゃるようであります。これがその後どういうふうになっておるのか、いつごろ方向が出てくるのか、まずこの点をお尋ねいたしたいと思います。
【次の発言】 近くというのは本年度中に出るというふうに理解してよろしいですか。
【次の発言】 これは勧告がなされて五年たっておるわけでありますが、その間にやはり保育の問題をめぐって行管……
○田中(恒)分科員 私は、いま農林省でもいろいろと検討をせられておるようでありますが、砂糖の問題につきまして若干御質問をいたしたいと思います。 実は私どもの党では、五十二年に指定糖の売り戻しに関する臨時特例法が制定されましてから、党内に特別な委員会を設置いたしまして、いろいろと検討してまいっております。今月末の特例法の期限切れに当たって、いろいろな角度からわれわれも検討しておるわけでありますが、この分科会はそういう意味で時期的にいろいろ重要な意味を持っておりますので、私ほか若干の関係者が御質問することになっておりますが、全体的な政府の考えにつきまして、この機会にお尋ねをしておきたいと思うわけ……
○田中(恒)分科員 大臣に、学校給食の問題について最初に御所見をお伺いしておきたいと思います。 最近、学校給食についての父兄なり国民の関心が大変高まっておるわけであります。給食法に載せられておりますように、これは明らかに教育の一環として進められておるわけでありますが、最近、給食施設が次第に集中化をし、大変大規模化をしていく、あるいは給食の民間請負、こういう方向も現場というか市町村段階ではあちこちに見られまして、これをめぐって父兄の間でも関係者の間でもいろいろトラブルも起きておるわけであります。特に行政改革という財政上の制約が加わって、臨調などもこういう方向を示唆するような議論がなされておる、……
○田中(恒)分科員 私は、更生保護観察行政の問題について一、二御質問いたします。 いま法務大臣から予算の説明がございましたが、法務省は全体の予算の中のたしか一%に満たないんじゃないかと思います。その中でまた二・八%、三%程度の予算の保護行政でありますが、最近、新聞などで中学生の校内暴力それから非行少年の急増、こういう問題が大変大きな社会問題化しておるわけであります。この犯罪、非行をめぐって、明るい社会をつくる運動といったようなものを法務省は展開しておるわけでありますが、更生保護観察行政を通して最近の動向と特徴点をまずお伺いしておきたいと思います。
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