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諌山博 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

諌山博[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP1000(衆)
622位
委員会発言(非役職)歴代TOP500
440位

33期委員会出席TOP100
77位
33期委員会発言TOP50
26位
33期委員会出席(無役)TOP100
77位
33期委員会発言(非役職)TOP50
19位
33期各種会議出席TOP25
25位
33期各種会議出席(無役)TOP25
18位

このページでは諌山博衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。諌山博衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

33期(1972/12/10〜)

第71回国会 災害対策特別委員会 第2号(1973/02/22、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 下筌ダムに関して質問します。  熊本県と大分県にまたがって下筌ダムというのが十数年前につくられました。このダム建設では、蜂ノ巣城主といわれた室原知幸さんを先頭にして、非常に激しい反対運動が起こったわけですが、現在これが完成して、昨年の夏ごろから下筌ダムの周辺地域に地すべり、地割れが起こっております。地域の人たちは、これはダムによって生じた現象ではないかと非常に心配しているわけですが、下筌ダム周辺に現在地割れとか地すべりに類するようなどういう異常現象が認められているのか、また、この異常現象の中で下筌ダムと直接間接に関係があると政府のほうで認定しているのがどの部分に当たるのか、御説明願……

第71回国会 災害対策特別委員会 第10号(1973/08/30、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 まず、福岡県の水害についてお聞きします。  私は、七月三十日、三十一日の水害について、四日間ばかり被害の現地を調査いたしました。そして、水害の原因がどこにあったのかというような点についても特別の関心を払いながら調べたっもりです。  そこで、私が一番感じたことは、確かに降雨の量も非常に多かったようでありますが、それにしても、私たちがかねてから警告していたような乱開発がなかったとすれば、もっと被害は予防できたのではなかろうかということを痛感いたします。この点は私がそう感じるだけではなくて、たとえば八月一日の西日本新聞は「惨劇―防ぐ手はあった」という見出しで報道しております。この中で九州……

第71回国会 災害対策特別委員会 第11号(1973/09/11、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 鈴木参考人にお聞きします。  地震の予知には、長期的な予知と短期的な予知があり得るのじゃないかと思います。いままでの説明は主として長期的な予知についての説明だったと思いますが、五年後、七年後というような予知じゃなくて、一週間後あるいは一カ月後というような予知は、いまどの段階まで進んでいるのでしょうか。
【次の発言】 私たちは長期的な予想も知りたいわけですが、もっと切実なのは短期的な予想ですね。一時間後に地震が起こるかもわからない、あるいは五時間後には起こるかもわからない、これがなかなか見通しがつかないとすれば、応急の対策は立てにくいように思うのです。いまの水準というのはそういう状況……

第71回国会 災害対策特別委員会 第12号(1973/09/12、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 先日、私は、むすこにすすめられて、小松左京の「日本沈没」という本を読みました。たいへん評判の本だそうでありますが、やはり読んでみるとぞっとするような内容です。フィクションだということですが、フィクションと思わせないところにあの本の魅力があるのだと思います。そして、あの本がこの数カ月来ベストセラーを続けているということは、災害をどのくらい日本国民が心配しているかということのあらわれでもあると思うのです。  そこで、もし関東大震災のような地震が起こったとすればどういう被害が生ずるのだろうかということで、いろいろな数字が発表されているようです。たとえば東京都防災会議としては、江東地区につ……

第71回国会 災害対策特別委員会 第13号(1973/09/19、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 災害と気象がどんなに密接な関係があるかということはいまさら言うまでもありません。そして、災害を防止するためには気象庁の機能も充実する必要があるというようなことが、しばしば当委員会でも論議されています。全気象労働組合の大会ではいつもこの問題が論ぜられていますが、たとえばことしの八月の大会議案書を見ますと、定員削減に反対し、大幅増員をかちとろうという要求が掲げられ、行政反動化に反対し、国民のための気象事業を確立するために戦おうというような要求も掲げられています。これは全気象労働組合の要求であるだけではなくて、たくさんの管区気象台などからも同じような要求が出されています。たとえば昨年七月……

第71回国会 石炭対策特別委員会 第9号(1973/04/18、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は福岡県で生まれ、福岡県で育ちました。二十年近い間、炭労の顧問弁護士をつとめてきたし、全日自労の法律顧問の仕事もしてきました。福岡県の炭鉱地帯については、この二十年間の移り変わりを手にとるように見てきたつもりであります。私は炭鉱に行くたびに、三池争議のころ出版された土門拳氏の「筑豊のこどもたち」という写真集を思い起こします。土門拳氏は、閉山あとの炭鉱労働者の貧しさを冷厳なカメラで写し回ったわけでありますが、その中に「弁当を持ってこない子」というタイトルで、小学生が昼休みの時間友だちは弁当を食べているのに、炭鉱労働者のむすこが弁当を持たないばかりに、漫画の本をにらみながらじっとがま……

第71回国会 大蔵委員会 第13号(1973/03/09、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 共産党・革新共同は、このたびの協同飼料にからむ不正事件をきわめて重大だと考えております。これは大企業の意識的な価格操作によって大衆投資家が被害を受けた事件だからであります。そして私たちは、偶然に起こったのではなくて、起こるべくして起こった事件ではないか、また、一般にいわれているように氷山の一角、同じような事件はたくさんあるが、たまたまこれが表面化した事件だというふうに理解せざるを得ないと思っています。  そこで、協同飼料の事件の内容でありますが、私たちは検察庁の捜査結果を新聞で知る以外に、いまのところ、知る手がかりはありません。しかし、証券取引所などでは、当然独自の調査をしているは……

第71回国会 農林水産委員会 第2号(1973/02/22、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 ミカンについて質問します。  ことしはミカンが大豊作で、本来なら生産農家は、よかった、よかったと喜ぶはずですが、値下がりでたいへんな問題が起こりました。自殺をする生産農民が相次いでいるというようなこともいわれております。こうなった原因について、私は第一は、政府が無計画に生産を奨励した、第二は、外国からどんどん農産物が入ってきて、日本のミカン生産農民を圧迫しているというようなところに原因があると思います。  その第一の、生産を増大したという問題、従来の政府の説明を聞きますと、ことしは非常に時候がよかった、また当たり年だった、だから、こんなにたくさんミカンがとれたのだというふうにいわれ……

第71回国会 農林水産委員会 第5号(1973/03/01、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 林野庁長官にお伺いします。  福岡県遠賀郡岡垣町に黒山浜国有林というのがあります。通称三里松原と呼んでいます。ここが昭和二十二年ころから米軍に射爆場として接収され、昭和四十七年の三月三十一日付で米軍から返還されたと聞いております。ここは森林法に基づく保安林だと思いますが、いつごろから保安林になったのか。また森林法のどの条項が適用されて保安林とされているのか、御説明願いたいと思います。
【次の発言】 森林法のどの条文のどの条項が適用されているのかわかりませんか。
【次の発言】 二十五条の中には保安林として指定する場合の幾つもの要件が規定されているようですが、このどの部分が適用されて保……

第71回国会 農林水産委員会 第8号(1973/03/23、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 漁港整備計画は、第一次から始まって第五次にわたるようですが、第一次計画で採択された漁港の数は三百七十三、そのうち年次内に完成した漁港は四十一、完成した漁港の比率は一一%という数字が出ているようですが、この数字は間違いないでしょうか。
【次の発言】 この採択された漁港の四百五十というのはいつまでに完成する計画だったかという予定は、当時立っていなかったのでしょうか。
【次の発言】 それにしても、せっかく第一次の整備計画に出ておりながら、着工さえされなかった漁港が七十五もある、着工されても完成したのはわずかに十数%、これではあまりにも工事の速度がおそ過ぎると思いますが、この点をどうお考え……

第71回国会 農林水産委員会 第9号(1973/03/27、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 農林大臣に質問します。  漁港整備に要する費用の一部分を漁民団体である漁業組合が負担しているところがたくさんあるようです。この実情がどうなっているのか、また、この状態を農林大臣としては好ましい状態と考えておられるのかどうか、御説明願いたいと思います。
【次の発言】 地元の漁業組合の負担が、漁業組合自体にとって非常に大きな重荷になっているということが、前回の委員会でいろいろ指摘されました。そして、農林大臣のいまの御説明でも、漁業組合が負担しなくても済む状態が望ましいと言われておられますが、だとすれば、この問題を是正するために農林大臣として何らかの行政指導をされるつもりがあるのかどうか……

第71回国会 農林水産委員会 第10号(1973/03/28、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 きのう来の質問で、酪農農家の数が急速に減少したということが明らかになりました。こういう結果が生ずることを農林省としてはもともと予想していたのであるかどうか、それとも予想しない結果が出たのか、御説明願いたいと思います。
【次の発言】 簡単にしていただきたいと思います。予想していたのかいなかったのか。
【次の発言】 予想していない事態が生じたとすれば、その点について農林省はどういう責任を感じているのか。またどういう是正策をとろうとしているのか、御説明いただきたい。
【次の発言】 農林省が予想しないほど酪農農民が減少したという事実が明らかになりましたが、この大きな原因の一つとして、いわゆ……

第71回国会 農林水産委員会 第12号(1973/04/03、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私もこのたびの乳価決定には非常に不満です。日本の酪農農民がどんなに悲惨な生活をしているかということを私もあるいは北海道の多田議員も詳細に指摘しました。またこの点は答申の中でもことさら指摘されております。  しかし、このたび決定された乳価では、この酪農農民の苦しみは解決されないし、日本の酪農自体が崩壊するのではないかという事態もとうてい解決できないと思っております。農林大臣は、過去に例を見ない大幅な引き上げだということを繰り返されていますが、しかし、現在の事態そのものが過去に例を見ないような深刻な状態になっているわけです。たとえば物価の値上がりを見てもあるいはえさ代の暴騰を見ても、い……

第71回国会 農林水産委員会 第14号(1973/04/05、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 きょうは農林大臣がてん菜の最低生産者価格を決定するための審議だと思います。この席に農林大臣がおられないのはどういう事情でしょうか。
【次の発言】 前回、乳価、豚価の審議をしたときにも同じような問題が起こりまして、共産党・革新共同としては、直接責任のある農林大臣に聞きたいということを主張いたしました。きょうは残念ながら農林大臣が来ていないわけですが、私たちは、今後こういう審議のやり方は繰り返さないでもらいたい。またきょうの審議の模様は詳細に時間をかけて農林大臣にお伝えしていただきたいということを最初に要望いたします。  私はまだ議員生活は一年生です。そうしていままで農業に関係のある仕……

第71回国会 農林水産委員会 第15号(1973/04/12、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 福岡県大牟田市に三浦漁業協同組合というのがあります。組合員の数は、正会員が五百六十七名、準会員も含めますと七百十四名です。単位漁協としてはわが国で最大だろうといわれています。この漁業協同組合の内部でいま分裂の動きが表面化し、福岡県がそれを是認するかのような動きを示しています。組合分裂がどんなに悲惨なものであるかということは、幾つもの労働組合の分裂の実例が示しております。このことは漁業組合についてももちろん例外ではありません。この問題をめぐって現に福岡県庁には連日数十名の漁民が押しかけてきて、組合分裂を是認するかのような福岡県の態度に抗議しています。  そこで問題の第一は、新しくつく……

第71回国会 農林水産委員会 第16号(1973/04/17、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は福岡県の出身ですから、南九州の農家が非常に貧しいということを知っておりました。ただ、この機会にいろいろ資料を調べてみまして、あらためて鹿児島県、宮崎県の農民のきびしい実情を知りまして憤りを覚えているものであります。  たとえば「南九州畑作農業の現状と課題」という資料を見ますと、南九州の家計費が全国に比べてどういう割合かという数字が出ております。昭和四十年度は、全国が六十五万五千円、南九州では四十五万九千円、南九州は全国に比べてわずかに七〇%、昭和四十五年を見ますと、全国が百二十二万円、南九州が七十九万円、そして南九州の占める割合は、全国に比べて六五%まで下がった。なぜこういうふ……

第71回国会 農林水産委員会 第18号(1973/04/19、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 林野庁にお伺いします。  福岡県遠賀郡岡垣町で四月の七日に町長選挙がありました。保守対革新統一候補の一騎打ちの選挙でしたが、そこで最大の争点になったのは、芦屋射爆場をどうするかということであります。その投票の直前になって、亀井福岡県知事は、芦屋射爆場を自衛隊に使用させたい、その期間は五年とする、五年したら絶対返してもらう、こういう発言をしました。これを受けて保守系の町長候補も、五年たったら必ず返してもらうから五年間だけ自衛隊に使用させることにしたいと公約しております。選挙の結果は僅少の差で保守系候補が勝利しました。この選挙で亀井知事の発言が大きな役割りを果たしたことは否定できません……

第71回国会 農林水産委員会 第19号(1973/04/24、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は農協で働いている労働者の権利の問題について質問します。  農協で働いている労働者の数はおよそ二十八万五千人です。そのうち労働組合に加入している人の数が約十万人、さらにその中の八万人が全農協労連に加盟しております。この農協労働者こそが農協のあらゆる活動をささえている人的な土台であります。農協労働者の生活と権利が保障されることが、農協が民主的に発展するための基礎だと思います。ほんとうに農協を発展させようとするならば、その活動をささえている農協労働者に労働者としての権利が保障され、健康で文化的な最低限度の生活が保障されることがどうしても必要であります。この農協の民主的な発展と農協労働……

第71回国会 農林水産委員会 第21号(1973/04/26、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 福岡県の大牟田市で問題になっている米のカドミウム汚染について質問します。  カドミウムが人体に入ってどんな悲惨な事態を引き起こすかということは、富山県の神通川流域で発生したイタイイタイ病でよく知られています。冨山地裁イタイイタイ病判決は、カドミウムにおかされた患者の苦しみをなまなましく描き出してございます。このイタイイタイ病が三井金属の土壌汚染に原因している、このことは富山地裁判決がすでに認めてございます。 大企業が排出するカドミウムによって農地がよごされ、そこからとれる米がカドミウムによって汚染され、それを食べる人がイタイイタイ病患者になる、こういうメカニズムが明らかになっている……

第71回国会 農林水産委員会 第23号(1973/05/09、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、農林中央金庫法の一部を改正する法律案に対し、反対の態度を表明し、以下その理由を申し述べたいと思います。最初に私は、農林中金が系統金融の中央機関として今日まで果たしてきた一定の役割りを否定するものではありません。したがって、農林中金の存続には賛成です。しかし、農林中金は、農林漁業を取り巻く今日のきびしい情勢の中でこそ、農漁民に一そう密着した本来の姿に立ち返り、その任務を果たすべきであります。その立場に立てばこそ、私は改正案に反対するものであることを、まず明らかにしておきたいと思います。  反対の第一の理由は、農林中央金庫が、農漁民組織のための金融……

第71回国会 農林水産委員会 第29号(1973/06/07、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 海上保安庁の方にお伺いします。  昨年グランドフェア号事件が起こって、またことし同じような事故が起こるというのは、私たちから見たら重大な問題です。新聞を見ますと、ここは魔の難所だというような表現が使われておるし、また全国で四番目のラッシュ航路だというようなことも指摘されているわけであります。だとすると、昨年の経験から見ても、こういう事故が起こるのじゃないかということは当然予想されたのではないかと思います。この点いかがでしょうか。
【次の発言】 この問題で各新聞が一致して指摘しているのは、大型船の航行を規制すべきだという点です。この点について海上保安庁としては何らかの計画があるのかど……

第71回国会 農林水産委員会 第36号(1973/06/26、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 比嘉参考人にお伺いします。  沖繩ではキビの収穫放棄ということが行なわれているようですが、どのくらいの面積について行なわれたのか、また全体のキビ収穫予定量の何%を占めていたのか、おわかりでしょうか。
【次の発言】 せっかくキビを栽培して収穫できるようになったのに、それを収穫しないというのは、全く異常なできごとのように思われますが、どうしてそういう事態が起こったのか、参考人はどうお考えでしょう。
【次の発言】 ずばりお答え願いたいのですが、遠慮は要らないと思います。収穫してもキビの価格が引き合わないから収穫が放棄されたと言えるんじゃないでしょうか。

第71回国会 農林水産委員会 第37号(1973/06/27、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 きのう私は沖繩のサトウキビの価格のことについて質問しましたが、この点もう少し触れさせてもらいます。  ことしの三月二十八日付で沖繩県議会議長が昨年のサトウキビの最低生産者価格について意見書を出し、これは農林省にも届いていると思いますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 この意見書は、前文で「今期さとうきび価格は、ついに生産費を下回る重大なる事態に立ち至り、さとうきび作農家を危機に陥れている」、こう書きまして、そういう前提に立って県議会議長が次の三つのことを政府に要望しています。  第一は、きのう触れた最低生産者価格のきめ方の問題です。生産費及び所得補償方式できめてもらいたい、これが……

第71回国会 農林水産委員会 第39号(1973/07/03、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 きょう野党四党の代表がそれぞれ大豆の問題を取り上げたというのは、私は非常に重大なことだと思います。現在、大豆に象徴される農業の危機がどのくらい心配されているかということを物語っているからです。六月二十九日の幾つかの新聞を拾い読みしたのですが、たとえば毎日新聞は「大豆、なぜ国産できぬ」、こういう見出しで論評しています。六月二十九日の日本農業新聞は「のんびり生産調整論議している段階ではない。安もの買いのゼニ失い農政の正体みたり。」、六月二十九日の産経新聞は「食糧政策大転換を」、これは一致して自民党政府の農政の失敗だというふうに批判しています。この点で政府としては、いままでの大豆に対する……

第71回国会 農林水産委員会 第40号(1973/07/04、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 厚生省の方に質問します。  二週間前に、社会労働委員会の連合審査で、私は厚生大臣に質問したのですが、そのときの厚生大臣の答弁によりますと、退職年金というのは食える金額でなければならない、また、退職年金というのは、ほかに仕事をしていなくても、あるいは家族の収入がなくても食えるような金額でなければならないという指摘があったのですが、これは厚生省の統一した見解ではないのでしょうか。     〔渡辺(美)委員長代理退席、藤本委員長代理着     席〕
【次の発言】 厚生年金について言いますと、年金だけで食えるようになるのが制度のたてまえだと聞いていいですか。

第71回国会 農林水産委員会 第42号(1973/07/10、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 生産者米価は食糧管理法弟三条二項で決定されることになると思います。これを見ると「生産費及物価其ノ他ノ経済事情ヲ参酌シ米穀ノ再生産ヲ確保スルコトヲ旨トシテ之ヲ定ム」と書かれています。だとすれば、生産費が高くなる、物価が高くなる、そうすると、当然それに従って政府の買い入れ価格は上昇すべしというのが食管法のたてまえだと思いますが、長官、いかがでしょう。
【次の発言】 三年間連続生産者米価が上がらなかったという期間があるわけですが、この間は生産費とか物価は高くならなかったんでしょうか。
【次の発言】 食管法を正確に読む限り、米が多いとか少ないかだけによって生産者米価をきめてはいけないはずで……

第71回国会 農林水産委員会 第43号(1973/07/11、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は短いことばで聞きますから、簡単に答えてください。  主要な農産物を外国に依存することがどんなに間違いであり、危険であるかを端的に示したのが、先月末アメリカが行なった大豆輸出停止の措置であります。きのうNHKのテレビで、とうふ屋さんが訴えていましたが、大豆の価格はすでにアメリカの発表以来五割も高くなったそうです。そこで、現在の大豆の自給率がすでに四%を割るというような異常な状態になっていることは御承知だと思いますが、この大豆の自給率をこの機会に大幅に引き上げる計画はないのかどうか、お聞きします。
【次の発言】 総理にお答え願います。  確かに、農林省は、昭和五十七年までに大豆の自……

第71回国会 農林水産委員会 第53号(1973/09/13、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、本国会中に当委員会で、福岡県の岡垣射爆場のことで二回にわたって質問しました。自衛隊が岡垣の保安林を射爆場に使用するのは、わが国の独立と安全を守るためにも、また保安林を保安林として機能させるためにもきわめてゆゆしい問題だからであります。この点について林野庁長官は、保安林としての機能をそこなわないようにしたい、米軍の射爆で樹木がなくなったところは保安林の状態に戻したい、こういう答弁をしています。一回目も二回目も同じ答弁であります。そして農林大臣もこの趣旨の答弁を繰り返しています。ところが、現在ではこの保安林が自衛隊の射爆場として使用されるようになったのであります。そして林野庁も防……

第71回国会 農林水産委員会 第55号(1973/09/19、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、このたびの森林法改正の審議にあたりまして、民有林の実情あるいは森林組合の実情をつぶさに調査いたしました。静岡県の天竜林業その他の森林なども視察してきたのでありますが、そこでたいへん私が驚いたのは、わが国の林業がいま破滅の危機に瀕しているのではないかということを知った点であります。木を伐採したらそのあとに直ちに植林するというのは常識でありますが、この新しい植林計画が民有林についていま予定どおり、計画どおり進んでいるのかどうか、林野庁のほうから御説明願いたいと思います。
【次の発言】 山や森の緑が人間の生活にとってどんなに大切なものであるかということは、最近の環境破壊の中であらた……

第71回国会 予算委員会 第18号(1973/02/28、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 三木副総理にお聞きします。  今月の上旬アメリカからエバリーという人が日本にやってきて政府首脳と会談をしたそうです。そうしてオレンジ、果汁、牛肉などについて強く自由化を要求したと報道されております。今月の十九日キッシンジャー特別補佐官が日本にやってきて、田中総理と会談をしました。その翌日閣議が開かれて、田中総理がオレンジなどの自由化を強く指示した、こう報道されております。そういう事実があったでしょうか。
【次の発言】 今月二十日の閣議の席上、田中総理大臣から、オレンジなどについての自由化を強く指示されたということはありましたか。すべての新聞に一斉に報道されております。

第72回国会 公害対策並びに環境保全特別委員会 第22号(1974/05/09、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 福岡県粕屋郡新宮町で松尾信之さん一家が、ことしの三月十四日ごろ奇病にとりつかれています。症状は、手足がしびれる、立てなくてはって歩き回る、幻覚にとらわれる、たばこの煙を見て火事だと騒ぎ出す、こういう症状だと報道されています。三月二十二日、九州大学神経内科に入院していろいろ調査したようです。その後福岡県でも科学的な調査をして、これは新宮町で行なわれた下水工事に山田組が日東化学製のSS30Rを地盤凝結剤として使用した。この主剤であるアクリルアマイドが近くの井戸水に浸入して、それを飲んだ家族が奇病になったのだ。これが福岡県の調査結果のようですが、これは厚生省も認めた間違いない事実として議……

第72回国会 災害対策特別委員会 第2号(1973/12/18、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、大洋デパートの火災が起こった当日、現場にかけつけて、死体が続々搬出されている現場も見てまいりました。また、遺族の人たちが死体にすがりついて泣き叫んでいる状態もつぶさに見てきたわけです。そして、その日のうちに、私はまだ煙の上っているデパートの中に入ってみました。そして一番感じたことは、どうしてこういう欠陥が放置されていたのかということです。  あとで調べたのでありますが、熊本市の消防局は、たとえば昭和四十六年七月九日に、全般的な査察を大洋デパートに対して行なった。四十七年十二月十三日には年末特別査察を行なった。四十八年四月十九日には地下店舗の特別査察を行なったというような二とが……

第72回国会 災害対策特別委員会 第5号(1974/02/28、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 災害対策で、災害予防、防災が最も重大であることは言うまでもありません。しかし、私は、きょうはその問題には触れずに、すでに発生した災害の復旧問題について二、三質問をいたします。  昭和四十七年の七月に、熊本県天草で大水害が起こりました。この水害復旧は三カ年計画で進められ、ことしの三月末までにはすべての復旧工事の八割が完成するという計画になっているはずですが、私の調査によりますと、建設省関係では、ことし一月三十一日の進捗率が約六〇%、農林省関係では、たとえば災害が一番ひどかった天草五町といわれているところ、こういうところの工事進捗率というのは、農地について五六%、農業用施設について四七……

第72回国会 災害対策特別委員会 第8号(1974/04/04、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 二月二十八日の本委員会で、私は災害査定申請に要する費用が自治体の負担になっているのは不合理だ、自治体の負担にならないように検討すべきではないかという質問をしたら、小坂国務大臣が、どうしてそんなに経費がかかっているのか理解に苦しむ、よく調べた上で検討し、お答えしたいという答弁をしておられますが、その後総理府としては調査なり検討をされたのかどうか、お聞きします。   〔金丸(徳)委員長代理退席、高鳥委員長代理   着席〕
【次の発言】 私が農林省からいただいた資料を見ますと、たとえば前回私が問題にした福岡県の大野城市、宇美町、須恵町、太宰府町、粕屋町などについて、具体的な数字が示されて……

第72回国会 農林水産委員会 第4号(1973/12/13、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、一点だけ質問したいと思います。  さっきの山原委員の指摘にもありましたように、施設園芸あるいは農林水産業が、非常に深刻な危機に直面しております。私は、きのう、福岡県の浮羽郡で施設園芸の実情を見てまいりましたし、数日前に、大牟田市、柳川市で、ノリ業者が重油に非常に困っている状況を見てまいりました。  そこで、この問題について、石油部長は、農林水産用については融通、あっせんを指導しているというふうに説明されましたが、末端の漁民や農民にどういう方法で重油が手に入るように指導しているのか、どういう方法であっせんをしているのか、また、現場の農民、漁民はどうすれば手に入れることができるの……

第72回国会 農林水産委員会 第9号(1974/02/15、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、きょう、わが国の畜産問題、とりわけえさの問題に限って質問します。  いま、全国の畜産農民が、えさの深刻な値上がりのために重大な危機に直面しているということは大臣も御承知だと思います。ことしの一月二十八日、栃木県で、坂本治一君という青年が養豚場で自殺をしました。この人は二十六歳で、まだ結婚後一年半しかたっていないのですが、真岡農業高等学校を卒業して、アメリカで近代的な畜産経営を学ぶというような、畜産経営に非常に熱意を燃やしていた人です。そして、百頭からの豚を飼育していたわけですが、えさの値上がりのためにとても経営が成り立たないということから、前途を非観して自殺をしたと言われてお……

第72回国会 農林水産委員会 第12号(1974/02/21、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 午前中の審議で、自民党の委員から、いまやまさにわが国の畜産は崩壊の危機に瀕しているという指摘がされました。このままだったら百年の悔いを残すのではないかというような指摘もされました。さらに、二月十五日の当委員会の審議で、私は、飼料穀物について二重価格制度を採用すべきではないかと主張したわけですが、自民党の委員からも同じような指摘がされました。この例を見ましても、いまの畜産問題、飼料問題がどのくらい深刻な危機に直面しているかということが明らかです。二月十五日の審議のときに、私は、共産党の政策を対置しながら、幾つか畜産の基本問題で質問しましたが、きょうはそのとき触れなかった別の問題を少し……

第72回国会 農林水産委員会 第13号(1974/02/26、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 共産党の機関誌である「赤旗」が、昨年ですが、乱開発の実状をいろいろ調査して、福島県西白川郡西郷村の開発の実態を詳細に調査したレポートを発表しています。これを見ると、西郷村では民有林が約七千ヘクタールで、そのうちの三千ヘクタールが十三の観光業者によって買い占められている。十三の観光業者が買い占めた比率は民有林の四十数%であります。 そして、きのう私が調査したところによりますと、十三の業者が買い占めた山林のうちに、すでにゴルフ場として工事が進み、近くオープンするのではないかと言われているのが一カ所、残りの十二の業者が買い占めた分については、県に申請書は出ているけれども、まだ開発は始まっ……

第72回国会 農林水産委員会 第18号(1974/03/07、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 午前中の論議で、農林大臣のきめた低乳価が酪農民をどんなにきびしい状態に追い込んだかということが具体的に分析されました。これはたとえば三日前の日本農業新聞などでは、北海道の例を引きながら、このままでは酪農農民はとうていやっていけない、こういう状態をつくり出したのは農林大臣のきめた乳価が安過ぎるからだと、これを切々と訴えておられます。そして、ある農協の役員のことばとして、北海道は酪農適地だなんというようなことは言うな、と、こういうきびしい指摘までされております。農林大臣のきめた低乳価が酪農民をこんなにきびしい状態に追い込んでいる反面、乳業資本、メーカーに対して膨大な利潤を保証しているの……

第72回国会 農林水産委員会 第24号(1974/03/26、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 この法律に基づいてつくられる団地を畜産農民が利用するかどうかということは、農民にとっては非常に重大な問題です。なぜならば、この団地に入るためには、膨大な資金と膨大な借金が伴うことが避けられないからです。  そこで、私が農林省からいただいた「事業参加者の償還の可能性について」という文書がございますが、これを見ると、根室地域での酪農経営の入植経営状況は、牧草地五十ヘクタール、成牛五十頭、そして、農家負担は三千二百四十万円という規模の農家で、年償還額が二百九十万円、農家所得が六百二十万円、償還差し引き可処分所得が三百三十万円。こういう数字が試算されているわけですが、これは入植後何年ごろの……

第72回国会 農林水産委員会 第27号(1974/04/02、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 漁業災害補償法の改正案では、ノリに対する共済制度の改善が一つの中心的な柱になっています。そこで、最近におけるノリ養殖について二、三質問いたします。  ことしは、ノリは空前の豊作だと聞いているのですが、昭和四十八年度の生産量はどのくらいになる見通しなのか、お聞きいたします。
【次の発言】 これは、平年作に比べてどういう数字でしょうか。
【次の発言】 確かに、平岸作のとり方は困難だと思いますが、ごく大ざっぱに見て五割程度の増産という計算になるようですが、いかがでしょうか。
【次の発言】 ノリの大豊作というのは、自然条件に恵まれたという点もありますが、しかし、その基礎となるのは、何といっ……

第72回国会 農林水産委員会 第30号(1974/04/09、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 保安林の制度が災害防止と不可分の関係にあることは言うまでもないと思います。昭和二十八年に全国的に発生した大水害が保安林制度の契機になったことは明らかなところです。ところが、現在でも依然として山林の乱伐が水害上か土砂くずれの大きな原因になっているということに非常な問題を私は感じています。昨年の七月三十一日に福岡市周辺で集中豪雨が起こって、数十名が死亡するという大きな水害がありました。私は、この水害の翌日に撮影した二枚の写真を用意してきたのですが、これを見ると、山林の伐採が土砂くずれの原因になっている。そして、これが集中豪雨による水害の被害を増加したということが非常に明らかに読みとれま……

第72回国会 農林水産委員会 第31号(1974/04/10、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 福岡県にある岡垣町の保安林を自衛隊が射爆演習に使うのはけしからぬではないかという観点から、昨年数回この委員会で質問いたしました。いま岡垣射爆場で幾つかの新しい問題が発生していますから、その点について質問します。  まず、林野庁長官は、岡垣射爆場をどの部隊が使用してきたか、御存じでしょうか。
【次の発言】 防衛庁に質問します。  いまの林野庁長官の答弁どおり、間違いありませんか。
【次の発言】 第八航空団が主として使用していると言われましたが、それ以外の部隊はどこが使用してきましたか。
【次の発言】 新田原の部隊は使用したことはありませんか。

第72回国会 農林水産委員会 第35号(1974/05/07、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 農林年金の内容が劣悪だということは、当委員会でいろいろな角度から論議をされました。社会保障制度審議会の昨年の答申、あるいはことしの答申でも、この点はきびしく指摘されています。特に、昨年の答申は、厚生年金が今回改正されたので、農林年金受給者が著しく不利になるおそれがある、皆年金下における公平の原則をそこなうので、財政基盤の強化その他、抜本的な検討が必要である、と、こういう指摘までされています。しかし、これが改善されたかというと、残念ながら、そうなっていません。ことしの法律の改正案でも、抜本的な検討とはほど遠いと言わざるを得ないと思います。  一般に、労働者の年金がいかにあるべきか、農……

第72回国会 農林水産委員会 第36号(1974/05/08、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 春日参考人にお聞きします。  農林年金中央共闘会議の「今後の農林年金闘争のすすめ方」という文書に次のようなことが書かれています。「四九年度法改正と四八年度一部法改正によって生ずる不足財源については掛金の大幅引上げで対処しようとしていることが明らかになりました。」こういうことが懸念される根拠が何かあるのでしょうか。
【次の発言】 土岐参考人にお聞きします。  いま農林年金中央共闘会議の側から、掛け金引き上げについての考え方が説明されました。農林年金適用労働者の賃金が非常に低いということがずっと問題になっているわけです。ところが、掛け金がさらに引き上げられるということになれば、これはも……

第72回国会 農林水産委員会 第37号(1974/05/09、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、最近九州で行なわれている三つの大規模農地開発の実情を見てまいりました。私たちは、もともと農地の大規模開発に反対するものではありません。ほうとうに農民の利益を守り、民主的にこれが進められるということであれば、私たちは大賛成です。ところが、私が見てきた熊本県の羊角湾、福岡県の耳納山麓宮崎県の一ツ瀬川では、それぞれ共通した幾つかの問題点に気づきました。私はそのおのおのについて簡単に質問します。  まず、熊本県天草の羊角湾ですが、ここでは昭和四十三年から五十一年度までの計画で、総合農地開発干拓が行なわれています。ところが、事業が非常におくれている。いつ完成するかわからないということが……

第72回国会 農林水産委員会 第40号(1974/05/16、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 きのう私は茨城県霞ケ浦周辺の農地の塩害状況を視察してまいりました。あの地域は日本でも一番水に恵まれた農業に適したところのはずですが、よい水が手に入らなくて、井戸を掘らなければならないという事態が発生しております。田植えをしてもなかなか稲がつかないという事態が起こりました。私は、大企業中心の自民党政府のやり方、重化学工業中心の政治がどのくらい農民を不幸におとしいれているかということをあらためて実地で見てきたわけです。こういう事態が起こった原因について、農林省などは、雨が少ないからだ、異常渇水が主たる原因だと説明しているようですが、この点で気象庁に質問します。  私は、最近の水戸気象台……

第73回国会 災害対策特別委員会 第2号(1974/08/01、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 台風第八号に始まる一連の水害について、共産党としては十数名の国会議員が手分けをして、おもな被災地ほとんど全部に調査に入りました。私もこの調査に参加して、いまさらのごとく災害のおそろしさを再認識したわけです。  きょうの委員派遣報告の中で、たとえば河川改修が行なわれていたところでは災害が避けられたけれども、それがやられていないところでずいぶんたくさん災害が出たということがありました。これは委員会としての結論ですが、建設省としては同様の認識を持っておられるのかどうか、河川関係者にお聞きします。
【次の発言】 国土庁長官にお聞きします。  これから防災対策を立てる責任を負っていただくわけ……

第73回国会 災害対策特別委員会 第3号(1974/09/11、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、共産党の全国遊説計画に従って九月一日から一週間の間鹿児島県に入って桜島をつぶさに調査してまいりました。そして桜島の火山のおそろしさをあらためて再認識したわけであります。  幾つかの問題について質問いたします。  第一は、六月十七日午後四時ごろ、鹿児島市古里町第一古里川で砂防修繕工事をしていた三名の人が土石流にのまれて死亡しました。中村実さん、中村光子さん、山下文子さん。これは明らかに法律的には災害による死亡であります。労働法的に見れば労働災害の適用されるべきケースであります。ところが、この人に対する補償金は、中村実さん、光子さんについてそれぞれ十万円、山下文子さんについて二十……

第73回国会 農林水産委員会 第2号(1974/09/10、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、九月一日から一週間、鹿児島県の農業問題を中心に現地視察をしてきました。そして、自民党政府の農業政策が南九州の農民の生活をどのくらい破壊したかということをまのあたりに見てきたわけであります。  そこで、きょうは数点について質問いたしますが、第一、鹿児島県では現在もカンショが畑作の中心になっています。ところが、カンショの破壊状況というものは惨たんたるものであります。私が調査した鹿児島県出水市で調べてみますと、カンショの作付面積が昭和三十九年は千十ヘクタールで、昭和四十九年は百六ヘクタールで、十年の間に十分の一になっているわけであります。さらに、鹿児島県でカンショの一日当たり家族労……

第73回国会 農林水産委員会 第3号(1974/10/14、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 九月二十七日に、日本共産党国会議員団として、飼料値上げ反対の申し入れを農林大臣あてに行ないました。そのときに渡辺政務次官といろいろ懇談したのですが、全農、商社系メーカーから飼料を一万一千円程度上げてもらいたいという要請が来ている、しかし、政府としては七千五百円ぐらいの値上げではどうかといま折衝中だ、と、こういう話があったのですが、そのとおり間違いないかどうか、確認していただきたいと思います。
【次の発言】 商社系の飼料メーカーでは、すでに十月一日からトン当たり八千五百円程度値上げをしていると聞いたのですが、そのとおり間違いないでしょうか。もっとも、私の聞いたところでは、これは建て値……

第74回国会 農林水産委員会 第1号(1974/12/24、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 部落解放同盟朝田派が、窓口一本化と称して、さまざまな同和対策事業を私物化する、独占化するという事態が起こっていることが今度の臨時国会で非常に大きな問題になりました。解同朝田派に属していない者については同和対策事業の適用からはずされる、これは新しい差別ではないかという観点で、わが党は、民主主義の基本に触れる問題としてこの問題を取り上げております。予算委員会では、東京都の応急生活資金あるいは大阪府の同和住宅、同和奨学金等、さまざまな問題が取り上げられていますが、これが農業分野にも及んでいるということを私たちは無視するわけにはいきません。  十一月二十八日に部落解放同盟正常化連の代表の人……

第75回国会 災害対策特別委員会 第5号(1975/05/22、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 大分県中部地震の問題について質問します。  予知の問題についてはすでに論議されていますから、私はそれを省略しまして、直面している幾つかの課題について政府の答弁を聞きたいと思います。  第一は、建設省です。建築基準法がありまして、それでは、建築物は地震その他の震動に対して完全な構造でなければならないという規定があります。いま関東大地震の例が引かれましたが、実際の運用では、建築基準法第二十条というのは関東大地震程度の地震が起こっても、安全な建物をつくらなければならないというたてまえで建設省は運用しているのでしょうか。
【次の発言】 関東大震災程度の地震に耐えるという基準は、いつごろから……

第75回国会 石炭対策特別委員会 第8号(1975/06/25、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 三池炭鉱の大災害によるCO患者の問題について質問します。  事故が起こったのは昭和三十八年十一月九日、死亡者四百五十八名、CO患者八百三十九名、大変な事故です。私は爆発のニュースを聞いて、当時福岡市にいましたが、三浦久君と一緒に直ちに現場に駆けつけました。私が三池炭鉱三川坑に着いたときは、炭じんで真っ黒になった死体が次々に引き上げられている、半死半生の労働者が担架でかつぎ上げられている、そういう現場に行き会わしたわけです。そして、私はそのときぐらい、政府のエネルギー危機を口実にした炭鉱取りつぶし政策あるいは三井の人命無視の合理化計画に義憤を覚えたことはありません。その後、何回も私、……

第75回国会 農林水産委員会 第5号(1975/02/18、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 農林省の農林経済局長に質問します。  農協を初めとする農業、農民団体は、いろいろ国から補助金とか利子補給を受けていると思います。そこで、私が幾つかの団体名を挙げますから、この団体は国から補助金、負担金、利子補給金その他の給付金を受けているかどうか、さらに、国から資本金、基本金、その他これに準ずるものの全部または一部の出資または拠出を受けているかどうか、この二点について質問します。  まず、全国農業協同組合連合会はいかがでしょうか。
【次の発言】 次々に質問しますから、簡単に結論だけ答えてください。  全国農業協同組合中央会。

第75回国会 農林水産委員会 第12号(1975/03/12、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、飼料価格の問題を質問します。  現在も畜産農家が飼料の価格が高いために大変苦労しているという話をいろいろ聞きます。たとえば農業新聞に出ていたんですが、群馬県では昭和四十八年から農協の未収金がふえた、県内各単位農協の未収金の合計がすでに百五十億円だ、それは大部分飼料高によるものだ、というようなことが報道されております。飼料価格を何とか下げられないものかということが全国民的な課題になっているわけですが、私たちは、こうすれば飼料価格が下げられるんじゃないかということをいろいろ調査してみました。もちろん、現在決められている飼料価格の決め方の資料そのものを私たちは是認するわけではありま……

第75回国会 農林水産委員会 第13号(1975/03/13、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、畜産物の価格安定等に関する法律の一部を改正する法律案に対する修正案の趣旨説明を行います。  修正案の朗読は省略させていただきます。  一昨年来の飼料価格など関係諸資材の高騰と肉牛の生産者価格の下落によって、肉牛生産農家は深刻な経営危機に直面し、昨年秋以降生産者価格が幾分持ち直したとはいえ、事態は依然として解決しておりません。  また、肉牛の生産者価格が子牛代、飼料代にも満たないという状況のもとで、子牛の屠殺が異常に増加し、乳用種の雄子牛の肥育仕向け率が、四十八年の九〇%台から昨四十九年秋には三〇%台に下落しており、このままでは今後牛肉生産が一層……

第75回国会 農林水産委員会 第14号(1975/03/14、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 農振法は日本の農業の根本にかかわるものですから、農振法及びその改正案について三点ばかり質問いたします。  第一は、現行農振法第四条三項の問題ですが、これには、「農業振興地域整備基本方針は、国土総合開発計画、首都圏整備計画、」云々とあり、そして、「その他法律の規定による地域振興に関する計画及び道路、河川、鉄道、港湾、空港等の施設に関する国の計画並びに都市計画との調和が保たれたものでなければならない。」となっております。これを素直に読みますと、政府は長年にわたって重化学工業中心の政策をとり、農業を重化学工業の犠牲にするような政策を進めてきたわけでありますが、それがまさにこの条文としてあ……

第75回国会 農林水産委員会 第15号(1975/03/18、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、農業振興地域の整備に関する法律の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。  歴代自民党政府の農業破壊の経済政策のもとで、農業の基本的生産手段である農地は年ごとに減少を続け、昭和三十五年に比べて五十万ヘクタールも減少し、また、低農産物価格の押しつけによって耕作放棄や裏作の減少が顕著になり、耕地利用率は、昭和三十五年の一三四%から四十八年には一〇〇%にまで落ち込んでいます。  一方、農地価格は大企業の土地投機の影響で大幅に高騰し、経営面積の拡大を望む農民にとって土地取得は全く絶望的な状態となっています。  このような今日の土地問題を解決する……

第75回国会 農林水産委員会 第26号(1975/06/05、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 きわめて限られた時間ですから、二つの問題を質問しますが、簡単に答えてください。  第一は、きのうの午前八時十七分に発生した三光汽船所属の栄光丸の座礁の問題です。  東京湾にいまのようにたくさんの船が集まる、いまのように大型の船が出入りする、このこと自体がこのたびの事故の背景だということがマスコミで一致して指摘されております。その中で「赤旗」が特別に強調しているのが海上交通安全法施行令附則第二項の問題です。もともと、この施行規則によると、長さ五十メートル以上の船は中ノ瀬航路を通過するということになっているわけですが、附則の第二項で、喫水が十六メートル以上の船舶については当分の間これを……

第75回国会 農林水産委員会 第28号(1975/06/18、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 農林年金が他の年金制度に比べて劣悪だし、労働者に不利益だということを私たちはいろいろな角度から今日まで指摘してきました。そうなっている大きな原因の一つは、農林年金適用労働者の賃金が安いということと、同時に、この問題と関連して、労働者に当然保障されていなければならない労働者としての権利がじゅうりんされているという問題を私は過去何回か問題にしてきました。  私の手元に、昭和五十年二月二十日付の農林省農林経済局長の名前で出された「農協における職員の労務管理の適正化について」という文書がありますが、これは農協での労働基準法違反を調査し、その結果を集約して改善を指導した文書のようです。ただ、……

第75回国会 農林水産委員会 第30号(1975/06/24、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 政府は昭和六十年度を目標に麦の増産計画を立てておりますが、四十七年度に比べて六十年度に約一八四%の増産という、この数字自体私たちは低過ぎると思います。それにしても、政府がみずから立てた増産計画を着実に実行していくということは政府にとっては至上命令でなければならないと思います。選挙のときに食糧問題が論ぜられるときに、自民党の人たちはちゃんと計画を立てて増産することにしていますと言っているわけですから、これは国民に対する公約でもあるわけです。そして、この増産計画を本当に達成するためには一年一年目標をつくり、その目標を達成していくということがどうしても必要です。  そこで、昭和五十年産麦……

第75回国会 農林水産委員会 第32号(1975/07/02、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 牛乳について質問をします。  現在牛乳の置かれている状態がきわめて深刻だということは農林省も御承知だと思います、酪農をしている農家を調べてみると、一年間に一万数千戸の農家が酪農をやめる、牛乳の生産自体が減少するというような大変な状態です。それでは牛乳の販売店はどうかというと売れ行き不振で、ここのところかつてない深刻な状態になりました。また、消費者の方は牛乳の価格が高くなって簡単に牛乳を飲めないというような状態です。ところが、一方では、乳業メーカーの利益は依然として増加しているということが数字の上にあらわれています。  畜産局長にまず質問したいのですが、牛乳をめぐる畜産農家、販売店、……

第75回国会 農林水産委員会 第34号(1975/07/10、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 先月の十七日に共産党国会議員団が総理大臣と農林大臣に本年度の米麦価について申し入れをしました。私も直接農林大臣にお会いして口頭でも申し入れましたが、その二、三についてはいま庄司委員が質問をしたとおりです。私は短時間ですから、一点だけ質問したいと思います。  私は、農業白書を論議する本会議の質問の中で、福岡県の農業高校卒業者が昨年二千四百三十五名だったのに、農林漁業に就職した人は二百六名しかいなかった、千名のうちの一人も農業高校卒業者が農業についていない、これは重大問題ではないかという指摘をしました。さらに、最近の資料によりますと、この一年間わが国で七万五千ヘクタールの農地がつぶれた……

第75回国会 法務委員会 第1号(1975/02/12、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 兵庫県養父郡を中心とした、南但馬一帯における部落解放同盟朝田・丸尾派の集団リンチ問題について質問します。  この問題については、本国会でもわが党の議員が本会議、予算委員会等でいろいろの角度から質問しました。それに対して、政府当局は、捜査中だからということで詳細な説明を避けております。しかし、この委員会は、その捜査が適正妥当に行われているかどうか、これを審査する舞台です。また、事件発生以来二カ月あるいは三カ月たっておりますから、法律的に見ても、いわゆる証拠隠滅のおそれあるいは捜査に支障を来すというような状況はほとんどなくなっているのじゃないかと思います。そういう観点で、捜査中だからと……

第75回国会 法務委員会 第4号(1975/02/19、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 最近、最高裁判所の長官のいろいろな発言を聞いておりますと、司法の危機は感じない、わが国には司法の危機などはないのだということが繰り返されております。石田長官のころもそうだし、村上長官のころも同じような言葉が繰り返されているわけです。しかし、幾ら長官がこのことを口で繰り返しても、世間はそうは思っておりません。日本の司法が非常な危機に直面しているというのが一般的な見方ではなかろうかと思います。  そこで、司法の危機というのは何か、それは何にあらわれているかということを私なりに検討してみました。私は、その一番はっきりしたあらわれというのは裁判の内容だろうと思います。  昭和四十八年十二月……

第75回国会 法務委員会 第7号(1975/02/26、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 昨年の三月十三日告示、四月七日投票で京都府知事選挙が行われました。これはいままでの知事選挙の中でも世紀の大決戦と言われる大変な選挙だったわけです。この選挙で、蜷川革新知事に対抗しまして、社会党京都府本部委員長をしており、参議院議員をしていた大橋和孝さんが、自民党、民社党、さらに社会党の一部の人に推されて立候補いたしました。どうしてこういう経過になったのか、当時からいろいろ不思議に思われ、いろいろなささやきも広がっておりました。  ところが、昨年の暮れごろでありますが、滋賀県の上田茂男氏が大橋氏に大金を渡していた、その金の一部が公明党の竹入委員長に渡された、こういうことが大きく報道さ……

第75回国会 法務委員会 第8号(1975/02/28、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 中央更生保護審査会の重要な仕事の一つに恩赦があります。従来の法務委員会の議事録を読んでみますと、恩赦論議の中心になっているのは、恩赦が党利党略的に利用されているのではないか、こういう点だったと思います。特に選挙違反事件のために恩赦が乱用されている。たとえば、恩赦がうわさに上るたびに世間では選挙違反事件がふえている、事前運動が露骨になっている、これは恩赦制度が党利党略的に利用されているからではないかということが、従来の法務委員会の議事録の中に記録として残っております。このことは法務委員会で大問題になっただけではなくて、マスコミでも恩赦が起こるたびに論議を呼んでいるわけです。そして恩赦……

第75回国会 法務委員会 第9号(1975/03/04、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 柳川参考人にお聞きします。  この委員会で、恩赦が党利党略的に利用されているのではないか、特に選挙違反事件の恩赦に問題があるのではないかということが長年にわたって論議されております。そして、いままでのこの委員会の論議を見ると、いわば総論的な論議がずっと続けられたように思うわけです。しかし、個々の事件がどういう経過で恩赦になったのか、どういう実情があったから恩赦になったのか、こういう問題にほとんど触れられておりません。私は総論的な議論も大切だと思ったのですが、同時に、この問題を本当に正しく処理するためには、一つ一つの事件の中身に入って、どういう手順、どういう根拠、どういう判断で恩赦が……

第75回国会 法務委員会 第10号(1975/03/05、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 最高裁判所に質問します。  判事、検事の人事交流が最近非常にふえた。このことが法曹界で新しい重大な問題になっています。そして当委員会でもこのことがいろいろ論議されたわけですが、最高裁当局は、裁判官や検察官がいろいろ経験を積むのは悪いことではない、あるいは法曹一元化の具体化だというような立場を説明してこられました。しかし、これが現実にどのくらい奇妙な事態になっているのかということを、私は一つの事例を引いて指摘してみたいと思います。  東京高等裁判所民事第九部で、控訴人、宮公、被控訴人、国、老齢福祉年金請求控訴事件というのがあります。争点は、老齢福祉年金の受給者が公的年金給付を受けるこ……

第75回国会 法務委員会 第11号(1975/03/12、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 前回、私は、兵庫県南但馬一帯で起こった部落解放同盟朝田派の暴力事件の捜査について質問しました。それから相当期間経過いたしましたから、現在の時点でもう一回質問を繰り返したいと思います。  まず、南但馬一帯でたくさんの告訴、告発事件があったはずですが、何件受理され、被疑者として特定している人は何名いるのか。警察、検察庁でいろいろ説明が違うようですから、警察側から御説明ください。
【次の発言】 検察庁関係ではどうなっていますか。検察庁、だれもいませんか。――ではちょっと待ちましょう。
【次の発言】 警察庁に質問を続けます。  さっき、現在十三件は処理済みで、被疑者は五十三名と言われました……

第75回国会 法務委員会 第15号(1975/03/26、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 警察庁関係に質問します。  私は、この委員会で何回か、警察官の職権乱用、たとえば誤認逮捕とか自白強要あるいは不当勾留というような問題を追及いたしました。しかし、こういう問題が次から次に起こっているというのは、個々の警察官だけの責任ではないと私たちは考えております。この問題が起こってくる背景には、現在の警察機構あるいは劣悪な労働条件、とりわけ警察官に民主主義的な権利が保障されていない、こういう問題と決して無関係ではありません。そういう観点から二、三の問題に触れたいと思います。  初めにはっきりしておきたいのは、私の所属している日本共産党は決して警察官を敵視しているものではないというこ……

第75回国会 法務委員会 第19号(1975/05/14、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 三木総理はしばしば憲法改正をしないということを言明されています。これは三木内閣のいろいろな政策、方針の中で最も基本的な政策、基本的な方針と聞いていいでしょうか。三木総理、いかがですか。
【次の発言】 三木内閣が憲法改正しないというのは、憲法改正の準備もしないことだということをきのう言明されました。これは同時に、憲法改正運動を励ますようなこともしないという意味に聞いていいでしょうか。
【次の発言】 三木内閣の閣僚としては改憲運動を励ますようなこともしてはいけない、こういうことですね。答えてください。
【次の発言】 きのうわが党の橋本委員が参議院で明らかにしたように、自主憲法制定国民会……

第75回国会 法務委員会 第20号(1975/05/16、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 関連。  参議院でも衆議院でもいろいろ紛糾しているわけですが、その最大の原因が稻葉法務大臣の答弁拒否にあるということは明白です。きのう参議院の法務委員会でわが党の橋本委員が、「参議院の決算委員会で、稻葉さんは法務大臣として、現在の憲法には理論的に問題にすべき点があると発言したけれども、どこが問題なのか」ということを質問しました。これは三木総理が誤解しているように法務大臣になる前ではなくて、法務大臣になって参議院の決算委員会においてです。この具体的な内容を説明してくれと言うのになぜ答弁しないのですか。こういうことが続く限りまともな審議はできないじゃありませんか。三木総理、どうですか。

第75回国会 法務委員会 第22号(1975/06/03、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 稻葉法務大臣に質問します。  例の稻葉法務大臣問題、まことに私たちの納得できない結末がついたわけです。私たちはああいう処理の仕方を決して承認しているものではありません。きょうは法案審議の日ですからこの中身に深く入ろうとは思いませんが、結末がついてからの私の最初の法務大臣に対する質問として二、三、稻葉法務大臣の考え方を御説明願いたいと思っています。  第一は、五月三日に自主憲法制定国民会議の総会に稻葉さんが出席された。これが紛糾の発端をなしたわけですが、あのことについて稻葉法務大臣自身はよくなかったと反省しておられるのでしょうか。まずそれをお聞きします。

第75回国会 法務委員会 第23号(1975/06/04、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私たちは一切の暴力に反対です。最近の爆弾事件の横行というのはもってのほかです。私たちはこういう凶悪犯罪の真犯人が迅速に厳正に処罰さるべきは当然だと思っております。しかし、捜査の必要という点から基本的な人権が侵されてならないことも言うまでもありません。  そういう観点から、例の爆弾事件の捜査に私は関心を示し、警察、検察庁に捜査上の問題点をいろいろ聞こうとしたのですが、なかなか説明してもらえません。捜査中の事件だということでほとんど説明が得られないのです。しかし一方では新聞、テレビで捜査内容が詳細にわたって報道されております。私はこういう状況というのは余り正しくはないと思うのです。マス……

第75回国会 法務委員会 第25号(1975/06/10、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 田中参考人に質問します。  新しい法案の第九条以下に「責任制限手続」が規定されています。この法案が成立するとして、海難事故を起こした船舶所有者あるいは船長等は、原則として第九条以下の責任制限手続をとることになるだろうと思います。第十七条に「手続開始の申立て」ということも規定されているわけです。その点、いかがでしょうか。
【次の発言】 この規定というのは、申し立て手続をとらなければならないというのではなくて、とることができるという趣旨だろうと思いますが、この点、谷川参考人いかがでしょう。
【次の発言】 そこで田中参考人にもう一度お聞きします。  責任制限手続をとるかとらないかというの……

第75回国会 法務委員会 第26号(1975/06/13、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 責任制限手続を中心に質問します。論点が多岐にわたりますから、簡明にお答えいただきたいと思います。  この法案の第三章、「責任制限手続」で規定していることは、船舶所有者等または船長等が本来負わなければならない損害賠償義務を制限するための手続だというふうに理解していいのかどうか。そして、被害者が自分のこうむった被害に対する損害賠償請求権を実現するためには、この手続と関係なく、一般の民事訴訟手続を利用せざるを得ない、こういう仕組みになるのかどうか。まず御説明ください。
【次の発言】 前段の部分はいいですね。そうすると、船舶所有者等がこの手続に従って責任制限手続を進めている。しかし同時に、……

第75回国会 法務委員会 第27号(1975/06/18、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 ことしの五月十四日午後零時十五分に金沢大学で内ゲバ事件が起こりました。トロツキスト暴力分子の内ゲバ事件というのはもう余り珍しくなくなりましたが、それでも一つ一つの事件を分析するときわめて重大な内容が含まれています。  この事件の簡単な経過を説明しますと、五月十四日午後零時十五分ごろ、金沢大学教養部校舎南側道路北端付近で、金沢大学の生協に巣くっている革マルの学生約二十名に対して中核派の連中約十名が襲いかかって乱闘状態になりました。襲いかかった中核派の服装は、顔をストッキングで覆面する、白手袋をつける、鉄パイプを手にしている、こういう状態であります。乱闘は数分間で終わりましたが、時間が……

第75回国会 法務委員会 第28号(1975/06/25、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 まず警察庁に質問します。  ことしの六月十一日に沖縄県警の防犯課長が沖縄県環境保健部予防課に、精神障害者に関する一つの文書を持ってきました。これがマスコミに知られまして、六月二十一日付の毎日新聞では「精神障害者の鑑定、入院求める 沖縄県警、海洋博警備で」同じ日の西日本新聞では「精神障害者をリストアップ 強制収容まで要求 沖縄県警」六月二十三日付の赤旗では「精神障害者の“予防拘禁”図る 海洋博控え人権侵害」そのほかほとんどすべての新聞がこのことを報道しています。  そこで、きのう私は警察庁に、沖縄県警が沖縄県の予防課にどういう書類を持ってきたのか、その表題は何と書いてあったのか、内容……

第75回国会 法務委員会 第29号(1975/07/02、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 井戸田参考人にお伺いします。  この制度をつくることによって基本的人権が侵されるようなことがあってはならないという問題が提起されて、私も全く同感です。また、被害者が犯罪捜査に協力する義務を、法律上ではなくても、事実上負わされるようなことになったらいけないという御指摘もあって、私も同感です。ただ、この制度をつくるとそういう結果がどうしても出てくるのかどうか、出てこないような処理の仕方はないのかということを私は考えております。そしてこれは制度の仕組みによってそういう点が左右されるのではなかろうかと思います。  私たちの党のつくった犯罪被害者補償法案大綱では、どういう犯罪に適用するかとい……

第76回国会 外務委員会 第3号(1975/11/19、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 簡単に質問します。  私たちがこの条約で一番問題にしているのは、海難被害者の保護に十分であるかどうかです。現在の商法の委付主義でも、被害者保護では非常に不十分な制度になっていますが、それでも現実に委付が行われているというのはきわめてまれだということが七十五国会で明らかにされております。ところが、新しい制度によりますと、金銭賠償ということで、裁判所が船舶所有者に対して幾ら賠償すれそれでよろしいのだという決定を下すわけです。そうなりますと、いままで実質的に眠っていたような委付制度が金銭的な限界を示される、損害賠償はこの限度でよろしいということを示されることによって、被害者保護として非常……

第76回国会 決算委員会 第6号(1975/12/11、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、あらゆる暴力に反対するという立場から、トロツキスト暴力集団に対する捜査状況を質問します。  十一月の十九日、法務委員会で、ことし発生した十五件、死亡者十九名の内ゲバ事件について捜査状況を質問しました。そのときの説明によれば、十九名も死亡者が出ているのに、完全に解決した事件は一つもない。一番捜査が進んでいるのが岡山大学の事件だ、こういうふうな説明がありました。岡山大学については、二十一名検挙して十一名手配中だ、こういう説明だったのですが、それから二十日以上たった現在、新たにどのくらい捜査が進んでいるのか、警察の方から説明してください。

第76回国会 内閣委員会 第11号(1975/12/18、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 日本共産党は、一九二二年に党が創立された当初から、誤った部落差別に反対し、未解放部落の完全解放のために闘ってまいりました。全国水平社の組織が日本共産党の創立と時を同じくしたというのは決して偶然ではなかったのであります。現在も日本共産党は党綱領の中に部落差別の撤廃を掲げているただ一つの党であります。私たちはそういう立場からこのたびの出来事をきわめて重視しています。私たちは、未解放部落の完全解放、そのために必要な同和行政を進めなければならないと思います。しかし、その同和行政というのは、新しい差別をつくり出したり、逆差別をつくり出すようなものであってはならない、また、部落解放運動というの……

第76回国会 農林水産委員会 第1号(1975/10/30、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 政務次官に質問します。  政務次官は南九州の出身だから、カンショの事情にお詳しいと思います。でん粉工場か鹿児島県に大体八十七ぐらいある。来年の六月から水質汚濁防止法によって規制が厳しくなりますから、このままであればほとんどすべてのでん粉工場がこの規制を受けて操業できなくなるのじゃないかという深刻な状態です。これが操業できなくなると、南九州のカンショというものは壊滅的な打撃を受けざるを得ない。  そこで、ことしの十月七日に私たち共産党国会議員団は、甘味資源の振興についていろいろ申し入れをしたのですが、その中に、でん粉工場の公害防止施設に対して国が助成措置を講ずるべきだ、一工場六千万円……

第76回国会 農林水産委員会 第4号(1975/11/13、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私たちは、農地に対する宅地並み課税には強く反対してきました。しかし、三大都市圏の一部の農地ではすでにこれが強行実施される、こういう事態になったわけですが、この宅地並み課税がどのくらい不合理で非現実的なものであったかということを証明しているのが、大部分の関係自治体で行われている縁地保全の制度だと思います。東京都内を例にとりますと、低いところで町田市、三鷹市などで五〇%、高いところでは八王子市、府中市などで七五%、これはいわゆる宅地並み課税に相当する金額をさまざまな名目で農家に還元するということが行われておるわけです。町田市の場合は生産緑地保全要綱によって、小平市の場合は農業緑地保全要……

第76回国会 農林水産委員会 第6号(1975/12/17、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私たちの党は今月の三日、全国の米穀小売販売店の組織である日米連と救国と革新の国民的な合意を目ざす立場から懇談会を行いました。共産党が日米連と正式に懇談会を行ったのは初めてで、私たちも大変勉強になったわけです。そこで出された幾つかの問題、私たちも共産党としていろいろ討議し、政策として練り上げたわけですが、それに関連して幾つかのことを質問します。  第一は、本来お米は登録された小売店から買うという仕組みになっているはずですが、全国的に登録されてない米穀小売商が非常に多いということが指摘されております。神奈川県の場合は登録された小売店が三千であるのに、登録されてない小売店が約三千。全国的……

第76回国会 法務委員会 第1号(1975/10/31、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 今度の改正案では、裁判官にしても検察官にしても、上級の人とそうでない人とのアップ率が幾らか手直しされたように思うのです。私たちは下級裁判官、下級検察官の給与はもっと上げる必要がある、上級の人は余り上げなくてもいいというふうに考えていたんですが、幾らかこれが採用されたように思うのです。どういう根拠でそういう措置を講ぜられているのか、お聞きしたいと思います。
【次の発言】 そうすると、法務省とか最高裁判所で独自に検討したというより、一般職の傾向にならったというふうに理解されるのですが、私たちはもっとこの傾向は進める必要があると思うのです。同じ公務員ですから、最高裁判所、法務省だけという……

第76回国会 法務委員会 第2号(1975/11/11、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 この法案は、共産党だけの反対で衆議院で可決されております。改めて審議されるに当たりまして、私たちは、出発点に戻ってこの法案の問題点を検討いたしました。法務省の方からは、今度は共産党も賛成されたらどうですかと冗談のような話もあったのです。しかし、検討を深めると、どうしても賛成しかねるという結論に到達するわけです。  そこで、現行商法の委付制度これ自体が非常に不十分なものであるということは、法務大臣の趣旨説明の中でも述べられております。私も制度的にはそうだと思うのです。しかし、実際の運用を見てみると、被害者の損害賠償請求権を大きく抑えるような作用はしていなかったようだということが言える……

第76回国会 法務委員会 第3号(1975/11/12、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 いまの青柳委員の質問に関連して、私も少し補足して質問さしていただきます。  いまの答弁で、取り調べの状況はわかりました。また、告発がなされるまで刑事捜査をしなかったということもわかったわけですが、それにしてもこの事件が発生したのは十数年前です。わが党の議員が一番最初に国会で取り上げたのが一九六六年十月二十日、衆議院の予算委員会です。そして一連の黒い霧の一つの事例として信濃川河川敷問題を論じております。一九七二年十一月七日には、衆議院予算委員会で松本善明議員がやはり同じ問題を取り上げて、この土地は国に寄付してもいいというような田中角榮氏の答弁もなされております。  さらに刑事事件とし……

第76回国会 法務委員会 第4号(1975/11/18、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 四点にわたって質問しますから、簡潔にお答えください。  第一、本年度に死刑執行が何人なされたのか、御説明ください。きのう新聞を見ましたら、従来法務大臣はなかなか死刑執行に判こを押したがらなかった、稻葉法務大臣になって死刑執行にべたべた判こを押すようになったけれども、その実態はなかなかわからないということが書いてあります。私は、いいとか悪いとかいう評価は抜きにして事実を知りたいと思うのですが、ことし町名執行されたのか、お知らせください。
【次の発言】 それはさっき聞きました。
【次の発言】 私は、いいとか悪いとかいう評価は加えなかったのですが、これは後でも個人的にでいいから教えてくだ……

第76回国会 法務委員会 第5号(1975/11/19、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 いま、日本全国でさまざまな暴力が横行しています。私たち共産党は、いかなる暴力であれ、あらゆる暴力を絶滅すべきだというふうに考えております。ことしの一月一日、わが党の宮本委員長は新春インタビューの中で特にこの問題を取り上げ、当面緊急に解決しなければならない四つの暴力を指摘して、その絶滅を訴えております。第一は、部落解放同盟朝田派による暴力です。第二は、大学の内外で革マル、中核などが行っているいわゆる内ゲバ暴力であります。第三は爆弾事件、第四が政党の幹部などに対する右翼テロであります。私たちはこういう四つの暴力に代表されるあらゆる暴力を絶滅したいと考えていますが、そういう観点からきょう……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第25号(1976/08/25、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 刑事局長に質問します。  中曽根氏について捜査の対象になっているという報告は聞いていないという答弁をしたことがありますが、現在はその状態は変わっていますか。
【次の発言】 中曽根氏については、捜査当局が重大な関心を持たざるを得ないと言われたコーチャン回想録で具体的に嫌疑が提起されております。速やかにこれは捜査をすべきだし、いまなお捜査の対象としていないとすれば、きわめて怠慢と言わざるを得ないわけですが、法務大臣、いかがでしょう。
【次の発言】 コーチャン回想によりますと、コーチャンの目の前で児玉が中曽根に電話をした、児玉はしばしば中曽根を通じて調査、措置をとるということをコーチャン……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第30号(1976/09/09、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 刑事局長の冒頭の説明で被疑者二十名という言葉があったのですが、これは、二十名については説明できるけれども、それ以外に被疑者があるかどうかということは触れないという意味でしょうか、それとも現在のところ被疑者は二十名に限られているという趣旨ですか。
【次の発言】 従来の説明では、逮捕された者プラス児玉が被疑者だというふうに言われていたのですが、新たに被疑者が追加されたという趣旨になりますか。
【次の発言】 刑事局長の冒頭の説明の中で、金を受け取っていても、必ずしも被疑者として立件するとは限らない、やはり収賄とか犯罪の嫌疑がないと被疑者にはしないというふうに聞こえたのですが、そういう趣旨……

第77回国会 農林水産委員会 第11号(1976/05/18、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 国土庁に質問します。  昭和四十九年七月三十日に総理府告示で発表された「筑後川水系における水資源開発基本計画」というのがあります。これは筑後川水系の水の多面的な利用という立場から策定された基本計画ですが、その中で水の用途別需要見通しとして上水道用水毎秒九立方メートル、工業用水毎秒七立方メートル、農業用水毎秒七立方メートル、計毎秒二十三立方メートル、こういうことになっています。この目的を達成するため、とりあえず次の施設の建設を行うということで両筑平野用水事業、寺内ダム建設事業、筑後大堰建設事業、福岡導水事業というのが挙げられています。  そこで、この中の筑後大堰建設事業について幾つか……

第77回国会 農林水産委員会 第14号(1976/06/22、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 質問します。  昨年私は、政府の麦の増産計画が予定どおり進んでいないではないかということを質問しました。昭和六十年度の生産目標は四十七年度に比べて一八四%になる、昨年度は二〇%増産したい、これが政府の計画だったわけですが、昨年度は実際は四%の増産にとどまった。これでは、政府が長期の増産計画を立て国民にいろいろ宣伝しているけれども、とうてい目標は達成できないのではなかろうかと質問しました。それに対して安倍農林大臣は、六十年の目標は十分達成できる、ロングランの目標だから長期に検討してもらいたいという趣旨の答弁があったのですが、ことしの増産の計画と実績は、安倍農林大臣が言われたように六十……

第77回国会 法務委員会 第3号(1976/03/03、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、三菱重工長崎造船所及び三菱モンサントで行われている人権侵害、この問題に対する法務省、労働省の対応の仕方について質問いたします。  長崎造船所は従業員の数が約一万七千。十年ほど前、労働組合が分裂しまして、第一組合員が約三百八十名、第二組合員が一万六千名という巨大企業であります。ここで第一組合員に対するさまざまな人権侵害が行われているわけでありますが、その傾向を簡単に指摘しますと、昭和四十八年以前の場合は、たとえば賃金上の差別、進級、昇格の差別、出張や仕事上の差別、こういうことが中心的に行われておりました。四十八年ごろから差別の態様が大分変わりまして、たとえば結婚式などの冠婚葬祭……

第77回国会 法務委員会 第4号(1976/03/05、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 昨年私は、東京地方裁判所で裁判所の職員の仕事の実態、定数の状況を調査いたしました。ことしは福岡地方裁判所で同じような調査をしたのですが、裁判所の職員が大変な重労働をさせられている、そのためにさまざまな問題が起こってきているということがわかりました。  福岡地方裁判所の調査のときに、全司法福岡高裁・地裁分会の発行している「こぶし」という機関紙をいただいたのですが、これは福岡支部が健康に関する調査を行って、その中間報告が発表されております。  昨年の十一月二十六日現在、百六十七名について調査したところが、「非常に忙しい」と回答した人が四十四名、「忙しい」と回答した人が六十九名、回答総数……

第77回国会 法務委員会 第8号(1976/05/11、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私たちの党は、この改正案に賛成です。しかし非常に不十分です。不十分だけではなくて、理論的に誤りを含んでいると思います。そういう立場から二、三質問します。  刑事補償法で、免訴または公訴棄却の裁判を受けて刑事補償を受けたという事例が紹介されましたが、メーデー事件、破防法違反事件、日教組事件、幸浦事件、青梅事件、こういうふうに並べますと、いわゆる公安労働事件あるいは著名な冤罪事件が中心だということがわかります。  そこで日教組事件についてですが、これは地公法違反で起訴され、控訴取り消しに基づいて公訴棄却がなされたと思うのですが、そういう経過になっていますか。

第77回国会 法務委員会 第9号(1976/05/12、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 ロッキード事件に関する幾つかの法律問題について質問します。  第一、児玉唇士夫に関してです。稻葉法務大臣と児玉譽士夫の関係が触れられましたが、これはもっとはっきりした方がいいと思いますから、いつごろからの知り合いで何回ぐらい会ったのか、一番最後に会ったのはいつごろだったか、お知らせください。
【次の発言】 特に稻葉法務大臣に河本さんを紹介してくれと頼みにきたというのは、よほど深いつき合いだと思われますが、当時、稻葉法務大臣は何か役職についておられましたか。
【次の発言】 つい先日、児玉譽士夫が外為法違反で起訴されました。これは新聞報道によれば、現金合計四億四千万円を受け取ったという……

第77回国会 法務委員会 第11号(1976/05/14、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 戸籍法改正について質問します。なるべく私自身の見解を交えずに、この改正案が法律になったらどういう運用がされていくのだろうかということを中心に質問したいと思います。  そこで、政府の提案理由説明の中でこの戸籍法改正は、個人のプライバシーを保護するために必要だということが言われています。一般的にこの改正をしなければどういうプライバシーがどういう方法で侵害されるのか御説明ください。
【次の発言】 私、たくさんのことを聞きますから、簡単にお答え願いたい。  そうすると、第一に嫡出かどうか、認知されたかどうか。そのほかにどういうことがありますか、項目だけ言っていただきたい。

第77回国会 法務委員会 第12号(1976/05/18、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 短時間に数多くのことを質問しますから、簡単に答えてください。  民法における婦人の地位向上、家庭生活における婦人の地位向上というのはもちろん広範な国民の要望です。その立場から提案された民法の改正に私たちは賛成です。ただ、今度の政府の改正案というのは、民法における婦人の地位を向上させるという点から見れば、きわめて不十分で、きわめて部分的だというふうに考えております。私たちはすでに独自の民法改正案を提出いたしましたから、その立場から幾つかの点を質問いたします。  第一は、復氏の問題です。離婚後三カ月以内に届け出るというふうになっているのですが、なぜ、こういう限定をつけなければならないの……

第77回国会 法務委員会 第13号(1976/05/19、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 わが党のスパイ調査問題が最初に国会に持ち出されたのは、ことしの一月二十七日の衆議院本会議です。そこで民社党の春日委員長は、裁判所のあの判決は真実に即した正当なものであるのか、それとも天皇制裁判によるでたらめな判決であったものか、その真相をあいまいにしておくことはできない、事実関係を国民の前に明らかにする必要がある、政府の見解はいかがでありますか、こう言っています。  この質問自体が憲法違反であります。裁判の当否を国会で論議させようとする質問です。犯罪事実の存否を行政機関に不当に介入させようとするものであります。だからこそわが党の不破書記局長が一月三十日の予算委員会質問で、裁判の当否……

第77回国会 法務委員会 第14号(1976/05/21、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山議員 青柳君に答弁いたします。  私たちが本法案を提出した最大の理由は、現に進んでいる最高裁判所の反動化を食いとめなければならない、最高裁判所を民主的にしなければならない、こういう立場からです。  どういう点で最高裁の反動化が進んだと指摘しているかと言いますと、第一は裁判の中身です。最高裁判所が長い間平和と民主主義の立場に立たなかったということを、たとえばレッドパージの有効性に関する判決、安保条約の違憲性に関する判決あるいは公安条例の違憲性に関する判決、こういう中ではっきり示されていると思います。下級裁判所は、こういう問題について憲法の立場に立った判決をした例もあります。ところが、最高裁……

第77回国会 法務委員会 第15号(1976/07/14、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私はロッキード問題と信濃川河川敷の問題について質問します。  最初にロッキード事件です。私たちは、国政調査権に基づいてロッキード事件の真相を究明するためには国会における証人喚問がどうしても必要だと思っております。ところが残念なことにこれがいまストップしたままです。その一番大きな原因は、法務省の方がいま国会で証人喚問をされると捜査に支障があるから遠慮していただきたいという意向を表明しているからだと思います。そこで、捜査に支障があるという法務省の判断は、一般的な問題として言っているのか、それとも、ロッキード事件で、しかもいま喚問されようとしている証人たち、この人たちだから捜査に支障があ……

第77回国会 法務委員会 第16号(1976/08/04、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 いま田中角榮の取り調べをめぐって、首相の職務権限がマスコミでも大きな問題になっております。この問題を判断する一つの根拠になるのが昭電事件の東京高裁の判決ではないかと思います。  これを見ると、内閣の職権に二つの種類がある。一つは、内閣「自ら直接に具体的な行政事務を行う職権」、もう一つは、「行政事務を分掌する行政各部を統轄する職権」、この二つの職権があって、そのおのおのについて本件に当てはめるとすれば贈収賄問題が起こるというふうに解されるわけです。  そこで、総理大臣が、「自ら直接に具体的な行政事務を行う職権」、これに関して金銭を受け取れば当然収賄罪ということになるわけでしょうが、「……

第77回国会 予算委員会 第24号(1976/03/05、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 今度の国会で民社党の議員から提起された共産党のスパイ調査問題に対して、国会がどう対処するかというのは、まさに憲法で保障された基本的人権にかかわる問題であり、憲法の大原則である三権分立のあり方が問われる問題であります。私は議会制民主主義を守る、憲法で保障された三権分立、基本的人権を守らなければならないという立場からこの問題に関して若干の質問をいたします。  この問題が衆議院の本会議で提起されたときに、法務大臣も刑事局長も、過去の刑事裁判の判決の当否について意見を述べる立場にはありません、こう答えています。他のところで三木総理も同じ答弁をしています。そこで法務省の刑事局長にお答え願いた……

第78回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第8号(1976/11/02、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 私は、きょう衆議院の法務委員会で九十ユニットの関係について質問いたしました。この九十ユニットについては中間報告の中で、十三名の国会議員に贈られた、国会議員の職務に関する対価であることは認定できなかった、ロッキード社の航空機売り込みと関連があるとは認められなかった、こういう記載がされています。それでは全日空の権益拡大と全く無関係にこの金が十三名の国会議員に渡されたのかというと、そうではない、こういう答弁がきょう吉田刑事課長からなされたわけです。正確な言葉を引用しますと、「九十ユニット関係の政治献金は、全日空の利益のためになる直接または間接の政治活動を期待してのものも含まれている、九十……

第78回国会 地方行政委員会 第2号(1976/10/15、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 自治大臣に、ごく常識的な点で質問いたします。  それば行政機関と国会議員との関係についてです。私たち国会議員は、議員としての活動のためにいろいろな調査活動を行います。たとえば国会図書館で資料を調べる、国民からいろいろ事情を聞く、あるいは各省、各自治体からそれぞれ説明を求める。さまざまなやり方で事実の調査を行うわけですが、こういう場合に、各省、自治体はできる限り私たち国会議員の調査活動に協力すべきだと思うのですが、自治大臣、いかがでしょう。
【次の発言】 私たちの調査活動は、たとえば安保条約をどうするかとか、日本とアメリカの関係をどうするかというような、非常に大きな問題の場合もありま……

第78回国会 農林水産委員会 第5号(1976/10/20、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 大石農林大臣に初質問をいたします。内容は、鹿児島県、沖繩県のサトウキビです。  閣議決定で「農産物の需要と生産の長期見通し」というのが決められ、発表されております。砂糖を例にとりますと、昭和四十七年度は自給率が約二〇%、昭和六十年度はこれを二八%に引き上げる、こういう計画です。私たちテンポが遅過ぎるなあと思うのですが、それでも自給率を高めようという方向ですから、それ自体には賛成です。ところが昭和四十九年度の自給率の実績を調べてみると一六・七七%、つまり、向上するどころか、急速に低下してきたという数字が出ております。私この問題を過去何回か質問してきたのですが、そのときの歴代農林大臣の……

第78回国会 法務委員会 第1号(1976/10/08、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 共産党の宮本顕治氏にかかわるスパイ調査問題について質問します。  この事件を殺人事件と呼ぶことの不当性が参議院の予算委員会で論議されました。そこで、私たちは持っている限りの資料をこういう観点からも検討したのですが、もともとこの事件は特高警察、検察庁が治安維持法事件のほかに殺人あるいは同未遂事件として追及してきた、検察庁はそういう立場で起訴をし、論告をした、しかし、結局裁判所は殺人、殺人未遂を認定しなかった、こういう経過だったと思いますが、刑事局長わかりますか。
【次の発言】 宮本顕治氏は、逮捕されて釈放されるまで約十二年間、この間殺人、殺人未遂で何とかして罪にしようと警察、検察庁が……

第78回国会 法務委員会 第2号(1976/10/22、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 前国会で、わが党の戦前のスパイ調査問題とロッキード事件がほぼ時を同じくして国会で論議されました。私たちは、この二つは本質においては同じ根から出た同じ問題だと理解しております。戦後三十年続いた自民党の金権、戦犯、売国政治を象徴的にあらわしているのがロッキード事件だ。そして共産党のスパイ調査問題、これは四十三年前に治安維持法をもとに特高警察がでっち三げた暗黒裁判、私たちこう思っておるわけです。この暗黒裁判を絶対的なもののようにして、その判決の当否を国会で論ずる、そして関係者の基本的人権を著しく侵害する、こういう意味で、まさに二つは同じ根から出た本質的に共通の問題であります。私たちは政治……

第78回国会 法務委員会 第3号(1976/10/26、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 最高裁の人事局長に質問します。  鬼頭については何時間くらい調査をされたのか、そして、だれが調査に当たったのか、この点を説明してください。
【次の発言】 裁判所というのは、真実を究明するのが一つの本来の職務みたいなところですが、鬼頭裁判官は正直に真実を述べているという感触ですか、それとも、うそを言ったり知っていることを隠しているという感触ですか。
【次の発言】 にせ電話の問題から質問しますが、にせ電話の関係で、どうも明らかに供述を拒否しているという部分があるように思います。これは違うとか忘れたというのじゃなくして、この点は説明できませんという内容があるように思われるのですが、それは……

第78回国会 法務委員会 第4号(1976/10/27、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 最高裁の人事局長に質問します。  きょうの朝日新聞によれば、鬼頭裁判官と思われる人が電話録音機を購入した。さらに、それを消すための機械も購入した。この非常に有力な疑いが提起されているんですが、購入した時期は、朝日新聞によりますと八月四日の数日前となっております。そうすると、鬼頭の海外旅行との関係が出てくると思うんですが、正確に鬼頭は何月何日から何日まで旅行していたことになるんですか。これは鬼頭の説明だけじゃなくて、最高裁の認識を聞きたいのです。
【次の発言】 きょうの朝日新聞の報道は非常に具体的で迫真性があるわけです。そしてたくさんの人が、あれは鬼頭に間違いなかったと確認する証言を……

第78回国会 法務委員会 第5号(1976/10/29、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 最高裁の人事局長に質問します。  最高裁が鬼頭裁判官にいろいろ事情聴取をしたとき、鬼頭裁判官は、網走刑務所の身分帳などを写し取ってきたことは認めた、しかしそれを外部に漏らしたことはないと説明した、これが前回までの最高裁の説明ですね。この問題について鬼頭裁判官は、外部に漏らした人はほかにいるんだ、これは法務省関係の人だ、こういう説明をしなかったでしょうか。
【次の発言】 網走刑務所の資料を漏らしたのは法務省の高官であるということを鬼頭がしばしば言っているようですが、それに類したことを最高裁判所で話したのじゃないでしょうか。
【次の発言】 いまの説明に納得できません。鬼頭裁判官は、宮本……

第78回国会 法務委員会 第6号(1976/11/02、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 鬼頭裁判官の問題について、法務省と最高裁判所に質問します。  まず法務省ですが、前回網走刑務所の問題について法務省の中間報告的な説明が行われました。その後さらに調査が進んだようですが、その後判明した新しい事実について御説明いただきたいと思います。とりわけ矯正管区の森さんについて事情聴取したということが言われていますから、その問題を中心に新しい事実について御説明ください。
【次の発言】 いまの説明の中で、職務上の研究のためあるいは一般的な研究のためというようなことが言われているようですが、これは法務省の認識した事実に合いますか。鬼頭判事補の説明の内容です。


各種会議発言一覧

33期(1972/12/10〜)

第71回国会 運輸委員会社会労働委員会農林水産委員会物価問題等に関する特別委員会連合審査会 第1号(1973/06/06、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 午前中に国鉄総裁のことばの中に、私たちも商売ですからという表現が使われました。運輸大臣は、このことばを是認されているのかどうか、御説明願いたい。
【次の発言】 私が聞いているのは、総裁のことばとして妥当な表現かどうかを聞いているのです。大臣はどうお考えでしょうか。
【次の発言】 国鉄総裁にお聞きします。私たちは商売ですからというのは、いつも使っている表現ですか。
【次の発言】 運輸大臣の答弁を聞きましても、国鉄総裁の話を聞いていましても、国鉄の公共性という問題に対する認識がきわめて薄いと思います。不用意でもあれ、いかにも株式会社であるかのような、私たちも商売ですからというようなこと……

第71回国会 災害対策特別委員会災害対策の基本問題に関する小委員会 第2号(1973/06/28、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山小委員 私も、先日桜島の火山の状況を見て、火山の被害者に対して何らかの特別な取り扱いをしなければならないという点では、全く同感です。ただ、この法律案を見てみますと、いろいろ疑問が出てきますから、それを二、三質問いたします。  第一は、いまいろいろな法律がすでにあるわけですが、いまの法律ではまかなえない新しい問題の提起というのがあるのかないのか、あるとすれば御指摘願いたいと思います。私が見たところ、ここに書いてある各条項というのは、いまの法律の運用によっても解決できることばかりのように思えるのですが、その点はいかがでしょうか。
【次の発言】 私たちが火山に対する特別立法のことを議論し始めた……

第71回国会 社会労働委員会地方行政委員会大蔵委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1973/06/20、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 先ほど来の厚生大臣の説明で、年金は老後の生活を保障するものだというおことばがありましたが、これは特別収入のある仕事をしなくても、老後の生活が年金で保障されるのがたてまえだというふうに聞いていいでしょうか。
【次の発言】 私は、これから簡単に質問しますから、簡単にお答え願いたいと思います。  そうすると、長年掛け金をかけ、一定の年齢に達した人は年金だけで生活できるのが本来のたてまえだというふうに伺っていいですか。大臣にお答え願います。
【次の発言】 日本の労働者は五十五歳になったら、やめさせられるところがたくさんあります。こういう人たちは長年働いてきたのだから、ことさら収入のある仕事……

第71回国会 農林水産委員会いも、でん粉等価格対策に関する小委員会 第1号(1973/09/25、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山小委員 衆議院農林水産委員会の調査室がつくった「昭和四十七年産甘しよ馬鈴しよ等の価格決定の経過概要」という資料を見ますと、「九州の主産県では、甘しょに代る収益性の高い適当な作物がないためであり、甘しょはいぜんとして基幹的畑作物の地位を占めている。」ということが書かれています。私も九州の農業の実情を見ておりまして、まさにこのとおりだろうと思います。さっきの農林省側の説明では、現在つくっているカンショの面積を減らすつもりはないという御説明のようでありますが、だとすれば、それにふさわしい措置がとられているかどうかということに私は疑問を持ったわけです。同じ資料の中に、カンショの一日当たりの家族労……

第71回国会 農林水産委員会いも、でん粉等価格対策に関する小委員会 第2号(1973/10/12、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山小委員 従来、カンショのでん粉はブドウ糖とか水あめなどの糖化製品に適している、バレイショでん粉はかまぼこなどの水産加工品の原料に向いているということが言われ、そういう立場で多量に消費されてきたわけでありますが、最近、技術開発によって、この分野にもコーンスターチがどんどん進出してきたということを聞いております。そうだとすると、日本のカンショでん粉あるいはバレイショでん粉とコーンスターチとの競争関係というのは、いままで以上に深刻になってくる要素をはらんでいると思いますが、その実情はどうなっているんでしょうか。
【次の発言】 午前中の農林省の答弁を聞いていますと、外国からのコーンスターチという……

第71回国会 物価問題等に関する特別委員会大蔵委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1973/04/23、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 丸紅のモチ米買占めは、この委員会でも大きな問題になりました。北海道、茨城県、福島県などを中心にして、膨大な資金を使った大がかりなモチ米の買占めが行なわれております。そして、食管法に違反するこの行為がモチ米の価格をつり上げたということは、もう現在ではほとんど議論の余地がないと思いますが、農林大臣、この点いかがでしょうか。
【次の発言】 私がここで再びこの問題を取り上げたいのは、この丸紅の買占めにおける食糧庁、警察当局の不可解な動きについてであります。もう一つは、これに符節を合わせたかのような丸紅、日通の許すべからざるもみ消し、擬装行為が行なわれたという問題であります。  そこで、私は……

第71回国会 予算委員会第三分科会 第5号(1973/03/07、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山分科員 ことしの三月二日、最高裁判所の第二小法廷で、年次有給休暇について判決を下ししました。これには幾つかの不十分さが残されておりますが、それにしても従来政府が行なってきた指導と大きく隔たっていると思います。  そこで、まず自治省の責任者にお伺いしたいんですが、今度の最高裁判決が、従来の自治省の指導及び各自治体で行なわれていた実態と違っていることを認めているのかどうか御説明願いたいと思います。
【次の発言】 私の手元に、福岡県で行なわれている「休暇取扱要領」というのがあります。これを見ますと、その第一の4に「休暇は、文書によりあらかじめ所属長に承認を求め、その承認を経なければ与えられない……

第72回国会 外務委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1974/04/26、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 いま日本の農業政策で一番大切なことは、日本人の食べる食糧はできる限り国内で生産するということ、つまり食糧の自給率を高めるということです。食糧の自給率が低いことがどのくらい深刻な事態を引き起こすかということが昨年からの飼料価格の暴騰に象徴的にあらわれています。そこでこの法案は、開発輸入が金融面から援助されて、促進されるという結果になると思うのですが、農林大臣はどう判断をしておられましょうか。
【次の発言】 そうすると、いままで行なわれてきた開発輸入というのは、これでもっと盛んになると聞いていいですか。
【次の発言】 私は、農林大臣が開発輸入ということばを使っていないことを知っています……

第72回国会 建設委員会地方行政委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1974/04/08、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山委員 いわゆる農地に対する宅地並み課税が、都市農業、近郊農業にどんなに壊滅的な打撃を与えるかということは、昨年の地方行政委員会の審議などでつぶさに指摘されています。  私が東京都で調査したのでありますが、東京都の農地の評価額が宅地並み課税でどのくらい急上昇するか。この問題で、たとえばA農地については区部で六百九十六倍になる。これは昭和三十八年から四十八年までです。三多摩地区では六百三十倍になる。B農地については区部で四百倍になる。三多摩でやはり四百倍になる。そのほかC農地についても同じような統計が算出されています。そこで、こうして宅地並み課税が進行するとすれば、どの時点で農業所得が課税額……

第72回国会 農林水産委員会畜産問題に関する小委員会 第3号(1974/03/22、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山小委員 永松参考人にお伺いします。  私たちは、最近の異常な飼料値上がりがやむを得ないものであるかということをいろいろ研究いたしました。 そして二、三気づいた点がありますから、その問題に限って質問したいと思うのです。  第一は、飼料値上げの根拠として為替差損ということが言われております。これは当然のことでありますが、問題は、為替差損の計算のしかたです。大蔵省とか通産省は、たとえば原油値上がりによる製品価格への影響を計算する為替レートの基準として、一ドル二百九十円としています。ところが、全農の場合は、一ドル二百九十円ではなくて、一ドル三百八円で計算されている。これが出発点になって、結局、飼……

第72回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1974/03/07、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山分科員 私は検察官適格審査会の民主的刷新という問題について質問します。  検察官適格審査会の民主化というのは、もちろん第一次的には審査会自体の仕事です。審査会の委員である私は、審査会の中でこの立場でがんばりたいと思います。しかし、検討してみますと、審査会自体では解決できない問題、総理府とか法務省にもっと検討していただきたいという問題が幾つかあります。この点に限って質問します。  私が審査会の委員になって一年ぐらいでありますが、実は私は二十年間弁護士の仕事をしていながら、検察官適格審査会がどういう仕事をしているかということをほとんど知りませんでした。同僚の弁護士に聞いてみましたら、たいてい……

第72回国会 予算委員会第二分科会 第5号(1974/03/09、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山分科員 いま、税務署員の高圧的な態度が各地で問題になっています。とりわけ、民主商工会に対する不当な差別扱いが非常に目立っています。  昨年十月、宮崎県の井上節子さんという人が、税務署員から事後調査を受けている、その目の前で倒れまして、一週間後に死亡しました。地元では、税務署員の不当な取り扱いが井上節子さんを死に至らしめたものだと言って、たいへん問題にしています。限られた時間ですから、私は、この問題に深入りしようとは思いません。私がこの一年間直面した二、三の問題を素材にして、民主商工会に対する大蔵省、国税庁の一般的な取り扱いについて質問します。  私は、ずっと以前から、弁護士として民主商工……

第73回国会 農林水産委員会いも、でん粉及び甘味資源等に関する小委員会 第1号(1974/10/01、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山小委員 私は、今月の初め一週間ばかり鹿児島県に行って、さまざまな農業事情を調査しました。そして、カンショが南九州の風土に合った実に適切な作物だということを痛感したわけです。台風に強い。シラス土壌に耐える。さらに、桜島の降灰の被害にもあまり打撃を受けない。こういうものはどうもカンショだけではなかろうかということを感ずるわけです。  ところが、そのカンショ生産の実情を見てみますと、年々耕作面積は減少する。生産も減っていく。たとえば、昭和二十八年の作付面積が約三十六万ヘクタール、昭和三十八年度が約三十一万ヘクタール、四十八年度が約七万三千六百ヘクタール、そして、四十八年度は前年度に比べて一万八……

第73回国会 農林水産委員会いも、でん粉及び甘味資源等に関する小委員会 第2号(1974/10/28、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山小委員 わが国の砂糖の自給率がきわめて低下しているということが非常に大きな問題になっています。これは、わが国だけを見て自給率が低いというだけではなくて、世界的な比較を見ても、おもな資本主義の国で、日本ほど砂糖の自給率が低い国はないというふうに聞いているんですが、わが国の一番新しい資料による自給率はどうなっているのか。これはおもな資本主義の国と比べたらどういうことになっているのか。まず、この点を御説明ください。
【次の発言】 絶対的な数字を聞いてもあまり意味がないと思います。私は自給率を知りたかったのです。日本の場合にはすでに二〇%を割った。しかし、諸外国でこういうところがあるのかというこ……

第73回国会 農林水産委員会いも、でん粉及び甘味資源等に関する小委員会 第3号(1974/11/18、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山小委員 先日、砂糖の消費者価格が引き上げられたときに、農林省に対して非常に大きな非難が集中しました。砂糖の消費者価格が引き上げられた大きな原因になっているのは、砂糖の自給率が低下したことであります。  おもな資本主義の国で、砂糖の自給率が二〇%を割るというようなところは日本以外には例がないということを、私は、てん菜を審議する小委員会で論議いたしました。政府は、砂糖の自給率をふやしていく、昭和五十七年度にはほぼ三〇%程度の自給を確保したいという方向を打ち出して、その立場からサトウキビについても増産計画を立てているはずですが、この数年間農林省が予想しているような増産が実際に確保されているのか……

第75回国会 農林水産委員会畜産問題に関する小委員会 第1号(1975/03/17、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山小委員 ごく常識的な観点からお聞きしたいと思います。  第十回畜産振興審議会で行われた畜産局長報告によりますと、牛乳の需要が伸び悩んでいる、加工乳が目立って減少しておるという部分があるのですが、これは生牛乳の消費も減っていますか。
【次の発言】 需要が減っておるというのは、理由として、牛乳価格等の値上げの影響となっていますが、それがやはり一番大きな原因と見ていますか。
【次の発言】 現在の畜産を取り巻く諸状況から見ると、この価格が下がる見通しはほとんどないように思うのです。飲用乳にしても、加工乳にしても、当然上がらざるを得ないと思うのですが、そうなれば需要がますます減ってくる。そうすると……

第75回国会 農林水産委員会畜産問題に関する小委員会 第2号(1975/03/28、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山小委員 酪農農民に再生産ができる乳価を保証せよ、具体的には都市勤労者並みの労働報酬が得られるようにせよ、これは私たちの党の一貫した主張です。 同時に、牛乳、乳製品の消費者価格を引き上げてはいけない。消費者価格が引き上げられていることが需要を減少させる大きな原因になっているわけですから、この両面を解決しなければなりません。そのためには政府がもっと支出をふやし、同時に、乳業資本の不当な利益がないように監視し、指導するということが非常に大切だと思っております。  私は、前回の小委員会で、飲用乳について農民の取り分が減ってきた、小売り店の取り分も減ってきた、ところが乳業メーカーの取り分が割合とし……

第75回国会 農林水産委員会畜産問題に関する小委員会 第3号(1975/04/22、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山小委員 私たちは、この制度の出発を歓迎しております。いろいろ不十分な点はありますが、とにかくこういう制度ができたということは支持できるからです。ただ、これが本当に有効に活用されるかどうかということがこれからの課題として残ります。  そこで、同じ法律に基づいて制度化されている豚肉の場合は、ここ数年間この制度が実際に発動されないという状態が続いているわけです。今度の諮問で政府が出している数字で現実にこの制度が発動されていく見通しを立てているのか、それとも、価格は決まったけれども発動はされないだろうという見通しを立てておるのか、どちらでしょうか。

第75回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1975/02/25、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山分科員 私は、法務局の人員不足、とりわけ登記所での人員不足と、それに原因する幾つかの問題について質問します。  登記所をめぐる刑事事件というのが最近続発しています。私が最近調べた幾つかの事例を紹介しますと、昭和四十八年十二月二十七日北海道新聞、「登記簿抜きとり偽造 閲覧装い法務局から  土地所有権を移転、一千万円だまし取る」こういう見出しで、登記所を舞台にした刑事事件が報道されています。これでは、札幌法務局が告発、札幌地検が起訴。そして新聞記事は、「激増する事件に追いつかぬ登記課職員の手不足、その混雑にまぎれた新しい犯行」とある。こういう事実が北海道で起こったのでしょうか、どうですか。

第75回国会 予算委員会第一分科会 第5号(1975/02/28、33期、日本共産党・革新共同)

○諫山分科員 福岡県春日市に十六万五千平万メートルの福岡県有地がありますが、これが昭和二十六年三月から陸上自衛隊によって無償使用されています。この土地は福岡市に近接した土地で、坪十万円を下らない地域です。住宅地に適しているし、学校敷地にも使える、公園にも使える、利用価値の非常に大きなところで、高等学校を建設するとすれば三つの高等学校がつくれる、こういうところです。こういう県有地が、二十四年間にわたって無償で使用されている。全くこれは不当です。  この問題で、福岡県から福岡防衛施設局長あてに、昭和四十五年三月十二日付で、「県有財産の返還について」という申し入れがなされています。文書の一部を読み上……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

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