このページでは中馬弘毅衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。中馬弘毅衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○中馬(弘)委員 まず、運輸大臣の所信表明に対しまして、三つほど御質問させていただきたいと思いますが、その前に、全体の総合的な運輸体系、これが非常にはっきりしてないのが大きな混乱を起こしている原因じゃないかと思うのです。これは、公的な役割り、国鉄だとか自治体、これがどの程度の役割りを受け持つのか、あるいは民間、私鉄とか私バスとかタクシー、こういったものが、交通体系の中でどういう役割りを示すのか、あるいはまた個人的なマイカーにどの程度のあれを期待しているのか、こういった総合的な運輸体系、これについての基本方針が明確でない点が、少しいろいろな面で日本の中での混乱を起こしているように思うのです。それ……
○中馬(弘)委員 昭和三十九年に国鉄経営が赤字に転落して以来、その根本原因については、少なくとも企業経営の何かを知る人あるいは学識経験者から、いろいろな機会を通じてほとんどすべてが指摘されて言い尽くされております。 すなわち、運賃法定主義を初めとする国鉄当局の当事者能力の欠如だとかあるいは硬直化した官僚的な人事制度、相互不信の労使関係、またいまや独占的輸送機関ではないのに顧客に対するサービス精神が欠けていることなど、問題は非常に多いかと思います。にもかかわらず、何ら抜本的なところにメスが入れられずに、赤字が出たら運賃値上げという安易な対応策で過ごしてきたところに大きな問題がありましょうし、そ……
○中馬(弘)委員 どうも参考人の先生方皆さんのお話を聞いておりますと、やはり国鉄の問題といいますのは相当根本的なところから改革していかなければならないということの御認識が皆様方一致しているようでございます。その中にありまして、こういう公共的な立場で、かつ競争にさらされているといった中におきます公共企業体のあり方といったもの、これについての一つの御見解をいただきたい気がするわけでございます。どこまで公権力がタッチすべきなのかあるいは企業としてのことを発揮しようとするならばどこまで自由であるべきなのか、この点について、山内先生ひとつ御見解をお願いいたします。
○中馬(弘)委員 まず、毛利さんにお伺いしたいと思うのでございますが、先ほど永久国債、これもイコール国の出資というようなことかと思いますが、過去の一つの累積赤字に対しましてそういった形で国が全面的にやるべきだという御意見、これは前向きな御意見だと思って私も同感するわけでございますが、それにつきまして、一つの公共企業体というもののあり方、これに問題が及んでくるかと思うのです。あるいはいままでのことはそういう形で政府がいろいろなことを見て、条件さえ整えば今後はやはり独立採算の公共企業体としてやっていくのか、あるいは国が大幅にいろいろなめんどうを見る、あるいは国家経営的なものに持っていった方がいいの……
○中馬(弘)委員 領海十二海里それから漁業専管水域二百海里ということで一つの海洋分割時代に入ってきたかと思うのですが、それだけに今後の海上保安庁の責任と役割りは非常に重大になってくるかと思います。先ほど来漁業専管水域に関します問題についてはいろいろ御答弁がございましたので、私は主として不法侵入といいますか、領海を守るということについての御意見を承りたいと思います。 この間の子算におきまして五十四年度までの整備計画が出ております。これは先ほどもお話がございましたが、範囲が、たとえば領海の場合に三倍ぐらいに広がるといったことにつきまして、保安体制の面それから整備の面が現状に比べてどの程度の割合に……
○中馬(弘)委員 先般の科学技術庁長官の所信表明に対しまして、まず基本的な点について質問さしていただきます。 科学技術に関する諸政策は、長期的視野に立ち、かつ明確なビジョンを持ってこれに当たらなければならないと思量いたしますが、わが国の科学技術政策の基本を規定する科学技術基本法が第五十八回国会に提出されましてその後、審議未了のまま第六十回国会で廃案になっております。科学技術基本法もなきままに科学技術政策並びに行政というものがなされているために、原子力の問題、海洋開発の問題、宇宙開発の問題その他もろもろの問題において、国策上何を目的としてなされているのか、どこに重点が置かれているのか、いつをめ……
○中馬(弘)委員 先日来、こういった予算を含めての原子力問題あるいはいろいろな科学技術の開発の問題等について、この委員会というものを見ておりまして、委員というものが政府あるいはこうしてたくさんお集まりいただいております政府委員の方々にただ口頭試問のようなことばかりしていることに対しまして、何かさびしさと一つのむなしさを覚えるような次第でございます。委員というものが、それぞれの立場でそれぞれの意見を代表して来ているわけでございますから、またそれぞれの見識に基づいて、こういった科学技術の問題でございますから、お互いにフリーなディスカッションをして、そして何か前向きの建設的なものをつくり出していきた……
○中馬(弘)委員 国民が注目しておりました十四日、きょう参ったわけでございますが、何らの手を打たずに、あるいは明らかにならずに日が過ぎようとしております。この点につきましての最終的な責任と申しますか、これはどこにあるとお考えでございましょう。
【次の発言】 だとするならば、きょう国民に向かって何らかの陳謝あるいは釈明を今後の方向につきましても明確にしながらやられるお気持ちがあるのかないのか、その点お伺いいたします。
【次の発言】 やはり政治に信頼を取り戻すならば、それこそ総理大臣が誤ったことは誤ったんだと、あるいは悪かったことは悪かった、このことを明確に、もちろん功績を自慢されることも必要でご……
○中馬(弘)委員 長時間にわたりまして大変貴重な御意見を聞かしていただいております。お疲れでしょうが、私が最後でございますので、もうしばらくお願いいたしたいと思います。先生方のお話、細かいところまで聞かせていただいたわけでございますが、最後でもございますので少し基本的な点を皆さん方にお伺いしたい、かように思う次第でございます。 原子力というのは、非常に科学が進歩いたしまして人間がさわり始めたわけでございますけれども、この科学の進歩と人間が立ち入ったらいけない部分が場合によってはあるかと思うのです。これは私の知人の遺伝学者からちょっと聞いた話でございますが、何か四万人に一人ぐらい生まれた子供が……
○中馬(弘)委員 先ほど来、ロンドン会議でのいろいろな交渉の経過あたりの御報告があっておりますが、これは日本の将来のエネルギー政策にとっても重大な一つの転機に来たかと思いますので、再度、もう少し御質問させていただきます。
アメリカとの交渉以外に、あの席で、カナダとはたとえば天然ウランの問題、あるいはドイツ、フランスとはたとえば技術的な問題についての何か話し合いが行われたのかどうか、これをちょっとお願いしたいと思います。
【次の発言】 もう少し詳しく、局長の方からでも……。
【次の発言】 資源のない日本としまして、多方面からの原料の確保、あるいは場合によっては技術的な意味での国際的ないろいろな……
○中馬(弘)委員 先日、エアバステストの視察に私も参ったわけでございますが、そこで感じました印象といいますのは、住民の行政当局に対する非常に強い不信感、これは、たとえばテストフライトのやり方にしましても、本当にちゃんとした荷物を積んでいるだろうかとか、あるいはきょうは測定器の真上を飛んでいないんじゃないか、こういった不信感でございますね、これを非常に強く感じたわけでございます。 それと、現在の対策のやり方が非常に場当たり的な、あるいは買収の仕方にしましても全くくしの歯を抜いたような形になっておったり、いろいろ問題があろうかと思います。 その前にちょっとお聞きしておきたいのでございますが、伊……
○中馬(弘)委員 国鉄の状態をこのような末期的な症状にまで至らしめた原因、これは種々ありましょうけれども、最終的には法改正を含めて何ら抜本的な対策を打たなかった政府の責任であるということの謙虚な反省が必要だと思います。と同時に、いろいろな場面において余りにも国鉄の経営にまでタッチしてきた政治というものに対する一つの反省もなければならないかと思っております。 私たちが今回の法案に対しまして、値上げ法案という要素を除きまして、今年度じゅうは値上げをしないということを前提に法定制緩和に踏み切りましたのも、国鉄総裁に当事者能力を持っていただきたいということの真なる願いが含まれておるつもりでございます……
○中馬(弘)委員 今度開港されます成田空港、これこそ日本の一つの大きな空の玄関口になるわけでございますが、世界の飛行場を見回してみましたときに、これからつくる飛行場としては必ずしも広くない、千ヘクタール強でございます。ダラス、フォートワースほどの広さは必要でないにしましても、もう少し広い必要があるのじゃないかとすら思っているわけでございますが、計画はもっと広かったわけでございますね。その計画が広かったのが、これだけになったことの問題点もあろうかと思いますが、本法案で言いますところの防止特別地区、ここでは移転補償あるいは土地の買い入れが行われていくわけでありますが、その処置の姿勢、これは住民から……
○中馬(弘)委員 参考人の方々には、お昼の時間もつぶしまして大変御苦労いただいております。 まず、山本参考人にお伺いいたしたいと思いますが、もう皆さん方の御質問で大体わかっておりますので、簡単にお答えいただいて結構でございます。 地元中心に本当にひざを交えてやっていかなければならないということでございましたが、確かに、いまここでいろいろ問題になっておりますのは、法律の問題以前の行政の問題だという気がするわけですね。いかにりっぱな法律をつくりましても、行政の側で住民と非常に離れたことをやっておる、意識も十分にくまないというようなことでのいろいろなトラブルが起こっているようだと思います。そうい……
○中馬(弘)委員 まずは長官にお伺いしたいと思うのでございますけれども、現在の財政状況、御存じのように、三割の国債依存ということで、戦時を除いてはこれほどの高率はないというような状況になってきております。そしてこれもただ単なる一時的なものでないということはほぼ認識が基本的にも統一してきているのではないかと思いますが、国家公務員の数にしましても五十一万人、それから非常勤の者を加えますと七十万人余りの国家公務員になっております。人間の数だけではなくて、仕事のダブリといったようなこと、これは戦後三十年の間にいろいろな仕事がふえるたびに行政機構をふくらませてきた、こういうことで、大変な事態を招来してい……
○中馬(弘)委員 NPT条約批准、それに伴いますIAEAの保障措置協定、これを受け入れるということ、これはわが国が国際協調のもとに原子力の平和利用を図っていくというためには必要の手続と考えるわけでございますが、そのための規制法の改正自体には特に問題を差しはさむものではございませんが、若干の疑義を明らかにしておきたいと思います。 協定の中にもありますように、情報提供が抜けた場合だとかあるいは計量のミスがあった場合、それから核物質を紛失した場合と、いろいろなケースがございましょう。これに関しまして罰則といいますか、これがかなり個人的なものになっているような気がするのですけれども、これでは委託を受……
○中馬(弘)委員 きょうは、少し基本的な問題についてお伺いしたいと思います。 いま世界的に見まして、第三次経済戦争に入っているとも言われております。と同時に、世界の資源戦争がいよいよ始まったという認識に立ってもいいような状況になってきております。これは四十八年の石油ショック後から出発したと考えていいわけですが、あのときには産油国と消費国との間の一つの戦争、そしてそれに引き続くところの原子力の国際的ないろんな絡み合いの一連の動き、それの基礎になっておりますのは、八〇年代に石油が枯渇段階に入るだろうというようなことでございますが、それすらも場合によってはアメリカとメジャーとの一つの謀略かもしれな……
○中馬(弘)委員 原子力基本法の一部改正案についての質問をいたします。
従来の原子力委員会から分かれまして原子力安全委員会をつくるということでございますが、その原子力安全委員会は、原子力の安全の確保のための規制に関する重要事項を所掌するとなっております。しかし、安全という問題は非常に大きな問題ですし、また幅の広い問題ですが、委員五人ぐらいでこれがどのような形で実際できるのかどうか、この辺についての大臣の御所見をまずお伺いいたします。
【次の発言】 その国民の信頼を得る委員会というものは五人でやるわけでございますが、その辺について、果たして幅広いまた重要であるこの安全という問題がどのように所掌……
○中馬(弘)委員 先般の大臣の所信表明に対しまして、本日は運輸行政全般の総括的な問題についての御質問をさせていただきます。 ここでも触れておられますように、国鉄再建の問題が第一番に来ておりますが、昨年末に成立しました国鉄法、国鉄運賃法の改正というのは、国鉄経営にとって画期的なことだと思っております。従来、政党の駆け引き、あるいは当事者能力を欠いていた国鉄当局、その責任者たる国鉄総裁が、まだ完全とは言えないまでも、企業経営者として大きな権限を持って事に処することができるようになったということは、評価できるのではないかと思います。それだけに責任は重いのではないかという気がいたします。 先ほど小……
○中馬(弘)委員 長時間どうもお疲れさまでございます。 最後でございますので、短期的な問題、すなわち、つなぎ需要の問題、あるいは倒産防止の問題、離職者対策等は、御要望も含めまして御意見も聞かしていただきましたので、今後いろいろ日本の造船業の長期的な問題を考えていく上に一つの参考にしたいということで、中長期の問題を御質問させていただきたいと思います。 造船業をそれこそ石炭産業や繊維産業のような形で構造的な不況産業にしたくないと思っております。その意味から、いま船台が空っぽで、いろいろ人的な余力もあるときにこそ、また別の一つの新しい道が開けるのではないか、このように考えている次第です。そういう……
○中馬(弘)委員 造船不況に対する対策でございますが、自由経済を前提とする以上、やはりこの責任といいますか、先ほどから責任論が出ておりますけれども、あくまで企業の自己責任ということに一つの重点を置かなければならない、このように思っております。したがいまして、この対策に対する政府の助成あるいは資金といったものも、これは国民の税金だということの御認識が、経営者も労働者の方々もあるいは関係の方々も必要だという気がするわけでございます。そのときに、あくまでも後ろ向きの対策はごく限られたものでなければならないと思っておりますし、逆に前向きのものに対しては大きな施策を打っていくべきだ、このように感じている……
○中馬(弘)委員 先ほど来、大臣の強い御決意並びに反省等がありまして、それなりに心強くまた評価している次第でございますが、これも将来に向けて生かしていかなければ何にもならないと思っておるのです。ところで、その点について将来どういう形で進められるか、このことについてお伺いしたいと思います。 まず、新東京国際空港の建設候補地に初めは海上案あるいは内陸案といったのがございまして、それが最終的に内陸の三里塚に決定した経緯、これはもろもろの理由があると思います。技術的なことあるいは資金的なことあるいは管制の空域面のこと、それから農民、漁民の反対の問題あるいは政治的な側面といったようなことがあろうかと思……
○中馬(弘)委員 五月二十日の出直し開港、現在までのところ無事運航が続いておりまして、同慶至極に存ずる次第ですが、それまでの大臣の御心労並み大抵ではなかったと拝察申し上げる次第でございます。結果的には適切な対処であったと言えるかと思います。 それで、成田立法なんですが、先ほど河村先生の方からもいろいろな御心配がなされておりましたが、私たちが共同提案に加わりました前提といたしまして、現行法でできるのではないかということを、一つ問題にいたしておりました。しかし、これはいろいろなことでできないということで、政府を督励する意味での行政措置として共同提案に加わったわけです。ということは、あの法律をつく……
○中馬(弘)委員 まず、国鉄の関連事業についてお伺いしたいと思いますが、さきに運賃法定制の緩和がなされまして、そして運賃値上げがある意味では自由化されたわけでございます。国鉄総裁並びに運輸大臣の認可で値上げが行われるという形になってまいりました。これで今回値上がりしたわけでございますが、それで国鉄離れが起ころうがどうしようが、それはそれこそ国鉄当局並びに運輸大臣に挙げて責任がある、それだけの責任を自覚して内部合理化に取り組んでいただきたい、このように願うわけでございます。 同時に、関連事業の拡大について法改正がなされたわけでございまして、それにつきまして資産活用懇談会でも六月二十日に報告書で……
○中馬(弘)委員 先般の大臣の所信表明に対する質疑ということで質問させてもらいたいと思います。 この所信表明を読ませていただきまして、先ほどもちょっと問題になっておりましたが、大臣の科学技術というものに対する取り組み方といいますか、一つの哲学といったようなものが全然入っていないのを非常に残念に思ったわけでございまして、きょうはまずその点から少しお伺いしたい。これは今後いろいろな科学技術の審議をしていく上において基本的なことでございますので、まずここからお願いしたいと思います。 申すまでもないことでございますが、科学技術といいますものは、人類が幸せな生活を享受できる、高度な文明社会を創造する……
○中馬(弘)委員 長時間どうも御苦労さまでございます。大体問題も出尽くしたようでございますが、二、三質問させていただきたいと思います。 地震の予知は、これこそ防災という観点からなされるわけでございますけれども、そういう点からしますと、大きな地震をいかに予知するかということでございます。しかし学問的な点から言いますと、もちろん小さな地震でも予知できなければならないと思うのですが、最近確かに小さい地震は多く起こっております。これの予知はやはりちゃんとできておるのでしょうか。そしてまたできておるのであれば、こういう地震が起こりますよ、しかしこれは軽微ですから別に心配することはないですよということを……
○中馬(弘)委員 本法案の審議は一年近く論議されてまいりました。そこで問題になっておりますのは、日本のいまの経済官庁に原子力の安全という問題を一部渡すことについての危惧が非常に大きかったと思うのです。そのことを十分おくみ取りいただいたことと思います。私は、きょうは特に質問はいたすつもりはございません。その中にあって意図をおくみ取りいただきたい。 私も第八十二国会でも質問しましたように、安全という問題には、いろいろな観点からの安全が考えられる。狭義の技術上の問題から環境上の問題、場合によっては住民に対する心理上の安全の問題もあろうかと思います。広義のテクノロジーの安全といったこともある。業界と……
○中馬(弘)委員 長い間御苦労さまでございます。 私が最後でございますので、ひとつまとめ的にお願いしたいと思うのでございますが、先ほど来の議論を通じまして、安全というものがどういうものかというようなことも、また各委員がどういう点に危惧を持っているかということもおわかりかと思います。 そういうことで、安全の問題でございますが、それぞれ委員の方によって若干ニュアンスが違うような気もいたします。かなり技術的な意味での安全をおっしゃっている場合があったり、あるいは人に対する影響といったようなことをおっしゃっている先生もおられますし、またこれは現実の問題としまして核ジャックだとかそういったことでのこ……
○中馬(弘)委員 この第二処理工場が議題に上るのは、資源も何もない日本にとってむしろ遅きに失したと考えております。少し当初にさかのぼりますけれども、三十二年に核原料、核燃料物質及び原子炉の規制法が成立をした当初、なぜこの再処理事業を民間で行うことを禁じたのか。これは四十四条で禁じておりますが、その経緯あるいは理由といったことをお聞かせいただきたい。
【次の発言】 同じ一つの核燃料サイクルの中で製錬事業、加工事業、発電事業、こういったのは民間で行うことができることになっておって、現実にやっておるわけでございますが、何かそこで問題がありましたか。
○中馬(弘)委員 大分時間も経過し、問題もほぼ出尽くしたと思いますので、私は基本的な点三点ばかりをお伺いして終わりたいと思います。 まず第一点は、さきに総合エネルギー調査会の長期エネルギー需給暫定見通しが去年の六月出されたわけですが、その中でも前の四千九百万キロワットから三千三百万キロワットに落としております。しかし現状で見てみますと、この原子力に限らずほとんどの諸元、数字だけでございまして、具体的な絵がかけていない。原子力にしましても、現在は着工中あるいは電調審の認可のものも含めましてまだ二千万キロワット強でございます。そういったことからして、この三千三百万キロワット実現の可能性がどうなの……
○中馬(弘)委員 中島先生は先ほど自主技術の開発の必要性を強調されましたが、昨日は各電気事業者の責任者の方々から今度の第二再処理工場の諸元、いろいろお聞きいたしました。二百万坪、千五百トン、そして技術はサンゴバンというようなことでございますが、現状でいたしましたならば自主技術で場合によってはできるんだとか、あるいはもう少し資金さえつぎ込めばできるんだとか、六十五年めどでございますが、これを五年くらい延ばせばできるのか、そういったことを学者の立場からひとつお答え願いたいと思います。中島参考人と高島参考人にでもお願いしたいと思います。
【次の発言】 いや、六十五年をめどにしておりますが、たとえば完……
○中馬(弘)委員 まず地震の予知について少し御専門の末広さんあたりからお答え願いたいと思うのですが、本法案の前提になっておりますのは、ある程度予知が可能かもしれないという地震でございますね。活断層型の地震といいますか、そういったことかと思います。しかし、現実にはいろいろな地震があるわけでございまして、内陸性の地震、直下型の地震、こういったものでの被害は歴史を振り返りましても相当大きなものが出ております。ここに対象になっております関東あるいは東海だけでなくて、関西におきましても、たとえば京都の寺社の大半がつぶれたとか、伏見城が全壊したとか、あるいは堺の町で何百人も死んだといったようなこともあるわ……
○中馬(弘)委員 昨年来の総理の強気の発言とはうらはらに、この不況はますます深刻化してきております。企業倒産件数は期末を迎えるに従って増加傾向にございますし、しかも負債額が大型化してきております。また、完全失業者数は月を追って増加し、新卒者の就職決定状況は非常にはかばかしくございません。そしてこれらの青年は、投げやりな気持にすらなり始めております。特にこの新卒者の、大学は出たけれども仕事がないという人たちに対して、政府はどう対処をされていくか。これは社会不安すら起こす一つの問題でございます。この人たちはもちろん勤めていないわけですから、失業保険ももらえないわけでございますが、この点に関しまして……
○中馬(弘)委員 今回のいろいろな対策は、ただ一時的な不況対策というだけではなくて、日本の造船業のあり方、あるいは構造改善を含んだものだと私は理解しております。 造船業といいますか海運業自体、これは非常に特殊な業界でございます。私も四十四、五年当時、ある造船会社におりまして、こういうような状況は長くは続かないともちろん思っておりました。同時に、先行きに対しての危惧も持っておりました。二十年ごとの一つのブームだというように私も理解しておりました。業界の方は御存じのとおりに、大体二十年のサイクルで海運ブーム、造船ブームというものが来ております。それからまた、非常に投機的な要素がございまして、それ……
○中馬(弘)委員 総理は、最近の所信表明演説で、変化する時代に臨んでわれわれ日本民族の新しい活力の源泉を再び教育にこそ求めるべきであると確信すると、格調高くうたい上げられました。われわれ教育立国を主張する者として全く賛同いたす次第であります。 そこで、総理が目指されている教育ないし人づくりについて若干質問を申し上げたいと思います。 戦後三十年、新しい教育制度のもとで高学歴化が進み、いまでは高校進学率九三%、大学進学率は三八%という、世界で最も教育水準の高い国の一つになっております。内容はともかくとしまして、少なくとも国民すべてに高等教育を受けさせるという目的は達成されたと言ってよいかと思い……
○中馬(弘)委員 大分時間もおそくなりましてお疲れでしょうが、最後でございますので、おつき合い願いたいと思います。 先ほどから、先般の運輸大臣の所信表明に対する質疑ということで、ほとんど細かい問題は先に委員の方々が御質問なりましたので、ひとつ大臣としてのビジョンあたりを聞かせていただきたい、このように思っております。 一般に、役所の機構だとかなわ張りとかいったようなことを御存じでない一般の国民は、最近いろいろな交通機関が非常に発達しているけれども、何かお互いばらばらじゃないかということを感じていると思うのです。たとえば飛行機で一時間で東京から大阪に来ても、自分の家に帰るには一時間半も二時間……
○中馬(弘)委員 法案に関連の質問は、先の議員がほとんどお済ましになっておりますので、基本的なことを少しお聞きしたいと思います。(私語する者あり)
【次の発言】 わが国の物流に占める比率で申しますと、内航海運というのは、鉄道やあるいは自動車のような華やかさもなく、新聞に取り上げられることも非常に少ないわけでございますが、しかし、重量あるいは距離といった観点から見ますと、非常に大きな割合を占めているわけでございます。現状だけではなくて、三全総あたりを見ましても、今後の伸びというものを考えたときに、自動車や鉄道よりもむしろ高くなっているわけでございます。こういうわが国の総合的な物流体系に占める内航……
○中馬(弘)委員 お疲れさまでございます。私が最後でございますので、もうほとんど各委員の方々がお聞きになりましたので、全体的なことだけを簡単にお聞きしたいと思います。 私も造船業界に一時身を置いたことのある者として、それぞれの業界の実情あたり非常によく存じております。大変な御苦労だと思っております。 それで、まずひとつ、海運と造船の問題について今後いろいろ考えていく上の参考のためにお聞かせ願っておきたいと思います。 海運業界、これはそれこそ三年が王様で十年間がこじきといったような、非常に国際的な意味での特殊性も持っております。これはただ世界景気の変動だけではなくて、投機性を持ったギリシャ……
○中馬(弘)委員 他の委員の方々からほとんど問題は出し尽くされましたので、少し基本的なことで、御答弁を聞いておりましても、この外航船舶の緊急整備の目的というのが何であるのかがまだ少し明確ではないので、その点について質問をさしていただきます。 二十八年にできました利子補給法制定の趣旨は、これは戦災による日本商船隊の壊滅的な打撃、これを再建するということでございました。そしてこれは、その努力がありまして、便宜置籍国のリベリアを除けば世界一の船舶保有国になっておるわけでございます。したがって、これが五十年三月末で利子補給を打ち切ったということは、その趣旨が達成されたということかと思いますが、今回の……
○中馬(弘)委員 イランの政変あるいはスリーマイル島の原子力の問題等で、またぞろエネルギーの問題が非常に国民の関心を得てきております。四十八年の石油ショックのときには、それこそ深夜テレビを禁止したり、あるいはネオンを制限したりということで相当な対策を打ったかに見えましたが、その後はのど元過ぎればということでほとんど何もなされておりません。そういうことと、交通体系の関係で、その後省エネルギーの観点からどういう施策を打たれたか、これについて少し具体的な例も挙げながら御質問申し上げたいと思います。 まず、マイカーのことでございますが、マイカーの増大あるいはトラックの問題、それから新幹線や交通の問題……
○中馬(弘)委員 最後で、時間も相当経過いたしておりますので、簡単に進めさせていただきたいと思います。 大臣の御発言がいろいろ物議を醸しておりますけれども、しかし私は、逆に非常に評価したいと思っておるのです。いままで、どちらかと言いますと、実際に大臣の就任というのは非常に短うございますから、その内容かおわかりにならないというようなこともあって、大体お役人さんがおつくりになった作文をそのとおりにお読みになる、あるいはそのとおりの指示に従われるというケースが非常に多かったわけでございますが、いろいろな問題、各方面からリアクションが出ておりますけれども、こういった具体的な提言があちこちに出てまいる……
○中馬(弘)委員 まず、大臣にお伺いいたしますが、非常に基本的なことになります。いろんな公団がございますが、公団というものの性格を大臣はどのようにお考えになっておるか。これは単に営利を目的とした企業でないことはもちろんでございますし、また公共企業体ともそういう意味でも若干性格が異なったものだと思っております。したがって、これはある意味では民間ではできないような大きなプロジェクトだとかあるいは採算に当面乗らないといったようなことで役所がお金を出したりするわけでございますが、しかし、公団というものが独自の企業のような形で出資をし、あるいは人を派遣してどんどん企業を支配していくといいますか、民間を支……
○中馬(弘)委員 私が最後でございまして、ほとんどの委員の方が御質問になられましたので、あえて質問という形ではなくて、御見解を承る形をとりたいと思っております。 ずっと議論を聞いておりますと、実際に無資源国日本が中長期にエネルギーをどのように確保し、節約していくかといういわゆる省エネルギーという問題と今回の事態、すなわち末端で燃料が十分に確保されないという問題とが、どうも世間では混同されておるようなんですね。これまでの参考人の御陳述を繰り返すまでもございませんし、また細かい数字を挙げるつもりもございませんが、原油は順調に輸入されておるようでございますし、元売り段階の出荷も前年に比べてかなりふ……
○中馬(弘)委員 予定の時間も大分オーバーしておりますので、簡単に残った問題で御質問さしてもらいます。 まず、鎌田参考人にお願いしたいと思うのですが、先ほど御陳述の中で、今回のこの法案を契機として、日本の省エネルギーの対策が一段と進むということを非常に評価されておりました。これは、特に鎌田さんあたりが出されました省エネルギー部会の答申がそのまま実施された場合の話でございましょうが、ここへ出てきておりますこの法案は、ほんのその一部だけのことでございまして、あと交通の問題あるいは農業の問題、その他先ほど問題になっておりました教育の問題、あるいは倫理の問題といったことはすべて何もなされておらないわ……
○中馬委員 最近、防衛論議が大きく高まっていることは大いに結構なことだと思うのです。ただ、まだその議論が十分でないままに、少し実行面のことが先に走り出しているように思うのですね。五十六年度の予算の防衛庁概算要求もシーリングを九・七%に上げているわけです。しかし、中期業務見積もりの繰り上げ実施をはっきり言明されておりますし、また防衛大綱の見直しということも出てきているわけです。 そうすると、最近そういった日本を取り巻く国際的な情勢が変わってきたのかどうか、そして、それが日本にとって果たして脅威なのかどうかということを具体的に国民の前に明らかにしないと、国民は不安に思うと考えるのですね。そういう……
○中馬委員 日本の大方の国民の感情というのは、憲法九条があろうがなかろうが、ソ連に向かって日本が攻めていきたいだとか、あるいは朝鮮征伐をしたいだとか、大東亜共栄圏の主導権を求めるために日本の自衛隊を出していきたい、こういう方はほとんどいないと思うのですね。その中で、専守防衛ということになってくるのですけれども、自分の国の中で「うちは専守防衛だ、専守防衛だ」と言ってみても、相手がそう認識しなかったらだめなわけでございまして、スウェーデンあたりでも相当の軍備をそろえておりますけれども、少なくともそういう意図はないと大方の周辺の国々も判断している。ということは、相手側としては、その国の外交姿勢だとか……
○中馬委員 時間の割り当てが少のうございますので、答弁は手短かにお願いしたいということを御要請しまして、質問に移ります。 まず第一点、前回この安全保障特別委員会で問題になりました北朝鮮潜在脅威論、これが、議論がちょっとひとり歩きして、それで防衛庁、外務省、官房長官の間で解釈が二転、三転しているようでございます。この委員会の席で、北朝鮮の脅威論に対する最終的な総理の御見解をひとつお願いしておきたいと思います。それが第一点です。 これに関連しまして、朝鮮半島はこれはわが国に一番近い隣国なんですね。不幸にしてその半島が二つの体制の異なる国に分かれております。両者に紛争が起こるというような可能性は……
○中馬委員 きのう新任の大臣が、所信といいますか、あいさつをされたわけですが、その中で、限られた財源での効率的な投資ということをおっしゃったわけで、これは非常に私たち評価をするわけでございますけれども、その効率的なというところに大事な意味があると思うんですね。効率的といった場合に、いままでは往々にすると供給者の論理といいますか、供給者側の立場での効率的ということがどうも優先しておった。やはり必要なことは、需要者側の論理、ユーザーの立場ということでの効率的でなければならないと思うのですね。これを無視しますと、往々にしてユーザーから大きなしっぺ返しを食らうわけでございまして、これは国鉄がいい例であ……
○中馬委員 もう何回かこの国鉄再建計画というのは出されて、その都度目標は達成されていないわけです。またまたこういうことで出てきているわけでございますけれども、それこそオオカミ少年じゃございませんが、また達成は無理だろうというのが大方の見方になっているのです。だから、今度こそはということでこちらもあえて取り組み、質問もしているわけでございますけれども、いままで目標が達成されなかった原因が何にあるのか、大臣はどのように御認識なさっておりますか。
【次の発言】 確かにいままでいろいろな原因は挙げられております。需要の見込みが違っただとかモータリゼーションだとか、原油、資材の高騰だとか、あるいは先ほど……
○中馬委員 いま非常に大きな問題になっております三K赤字の一つが国鉄であるわけでございますけれども、三Kいずれをとりましても、やはり根本的な制度そのものを改革していかなければ解決にならないと思うのですね。少々の手直しでは根本的な解決にならないと思っております。そういう意味で、今回の国鉄法案、これだけですべて解決されるとはもちろん思ってないわけで、しかし、関参考人がおっしゃっておりましたように、一つの突破口となるということで私は賛成している立場なんでございますけれども、国鉄というものが果たしてこういう経営形態でいいのかどうかというのに非常に疑問を感じるわけです。 たとえば、欧米の大きな会社でも……
○中馬委員 このところ交通面の時代的な背景がずっと大きく変わってきているわけです。高度成長時代のように利用者がどんどんふえるわけでもなければ、あるいは道路も山奥まで整備されて、農家の自動車の保有率はほぼ一〇〇%という状況になっています。また、鉄道が通ったら町が、あるいは村が発展するということでもなく、逆にス―パーあたりが一つ店を開いた方が町が発展するというようなことでございます。それから、新幹線が通ったからといって、逆にそれは場合によっては過疎化を促進させているかもしれません。一つのバキューム効果ということで地方からどんどん東京の方に管理機能が移ってしまって、地方は少しさびれるというような状況……
○中馬委員 私は、新自由クラブを代表して、政府提案に係る日本国有鉄道経営再建促進特別措置法案並びに加藤六月君外三名提出の同修正案に賛成、久保三郎君提出の修正案に反対の討論を行います。 わが日本国有鉄道の財政が赤字に転落したのは、GNPに占める道路投資の比率が二%を超えて、地方道に至るまでの整備が進み、自動車普及率が飛躍的に増大して本格的なモータリゼーションを迎えた時期と軌を一にしています。すなわち、昭和三十九年度以降国鉄の赤字は年を追って増大し、いまや年間赤字は一兆円を超え、赤字累積額は約七兆円にまでふくれ上がってしまいました。 戦後三十五年、わが国の経済、社会の各分野ではモータリゼーショ……
○中馬委員 今回の事件は大変遺憾なことでございますし、日本の今後の対応が非常に大事になってこようかと思います。 先ほどからの御答弁によりますと、事実関係については大体、御答弁の趣旨はわかりましたけれども、しかし単純に考えたならば、あそこにたまたまいた自衛艦がそれを救助したということよりも先に何か知らされておったのではなかろうか。そして、近くを通っている民間の船だとかあるいは海上保安庁に救助されることがどうも都合が悪いから、まずは自衛艦が来てくれ、こういうことが行われたんじゃないかというのが一番常識的な判断ではございますけれども、しかし事実は違うようでございます。その関係をもう一度確かめておき……
○中馬委員 外務大臣が途中で退席されるようなので、少し脈絡がおかしくなりますが、外務大臣に先にお尋ねしたいと思います。 今回の原子力潜水艦の衝突事故につきましては、日米安保体制に非常に問題が出てくる、日本人のアメリカへの信頼が崩れてくるということをおそれているわけでございます。やはり自分の利益に不都合な場合には連絡すらしないといったようなことでありますならば、これは果たして本当に日本を守ってくれるのかどうかということを国民が不安に思ってしまいます。 これはそれ以前の世論調査ですが、それですら、いざというときに本気で日本を守ってくれるかという質問に対して、守ってくれると答えたのが二〇%で、守……
○中馬委員 今度の有事法制についてでございますが、自衛隊はその任務を遂行するために、一つのそういう有事の場合の研究をされることはもちろん当然でございますし、これが三年半もかかったということ自体が、遅きに失したような気もいたしております。しかし、出てきたものを見ますと、技術論のみで哲学がないということを非常に残念に思うんですね。 先ほど防衛庁長官は、非常にかたい決意で国と民族とそして体制を守るとおっしゃいましたけれども、こういった技術論であったとしても、その端々にそういったものが見えておれば、その御決意というのが非常に貴重に思えるわけです。 たとえば侵攻してこられた、そしてまずは陣地を構築す……
○中馬委員 防衛庁長官の訪米、訪欧についての御報告を受けましたが、正直申しまして非常に失望したというか、内容にしましても非常に大ざっぱでございますし、数字的な詰めも余りできておりませんし、また同時に、この中身がもう少し、これだけ大きな力を持った日本の立場として、日本の主張すべきところがもっと出ていていいんじゃないかという気がしておったのですが、それがほとんどなくて、ただアメリカの大きな声に対する防戦一方の受け身の会談であったんじゃないかということをつくづく感じている次第でございます。 これだけの力になった日本でございますから、一つの世界平和に寄与する方法としましても、この部分の責任は自分たち……
○中馬委員 日本航空株式会社法の一部を改正する法律案の審議が続いているわけでございますが、この法案が提案されたそもそもの経緯を考えますときに、これは五十五年の十二月二十九日、今後の行政改革の推進についての閣議決定に基づいて、五十六年度予算の財源対策として、政府保有の日本航空株式のうち二百五十万株を売却して、これによって約五十八億円の歳入増を図るための法的措置と私なんか簡単に考えておったわけでございますけれども、提案理由を見ますとなかなかりっぱなことが書いてあるわけでございまして、「近年の変動する国際情勢に対応して、より機動的、弾力的な事業運営」をするだとか、あるいは「民間の活力を十分発揮しつつ……
○中馬委員 公団は十五年間にわたりましてバースの建設に取り組んでこられたわけで、四十六年、四十七年、四十八年くらいを事業費のピークとして現在ずっと少なくなってきております。今後の状況を見たときに、事業費はずっとこのまま漸減するのか、これだけでコンテナなりライナーの貨物量の増大に大体対処できる一つの体制ができたのか、現在のバースで今後の需要に対処できるのかどうか、この点についてまずお答え願いたいと思います。
【次の発言】 若干なりともの増設であれば今度の指定法人の方がやっていかれるのでしょうが、また急激に需要が増大する、あるいは大きな更新が必要だといったときの手当ても、場合によっては考えなければ……
○中馬委員 まず、厚生省にお尋ねをいたします。 生活水準の高度化によって一般家庭の廃棄物は発生量が増大いたしますし、産業廃棄物もGNPの増大につれてふえてくるわけでございまして、その捨て場が問題になっていることはよく認識いたしております。しかし、この大阪湾の中に八百ヘクタールの埋立地をつくるということでございますけれども、この八百ヘクタールというのは非常に大きな地域なんですね。南港が大体九百ヘクタールありますが、これが今後大阪湾の中で単一になるかどうかは別といたしましても、これが三つも四つもどんどんできてしまったら、もうその港湾域全部がふさがってしまうような状況でもございます。 厚生省とし……
○中馬委員 日米関係の緊密さを損なわないためにも、余りアメリカに遠慮する必要はないと思うのですね。だから、軍事機密まで立ち入って調べる必要はないですけれども、しかし海難事故としての徹底した原因の究明はすべきだと思っております。
そこで、お聞きいたしますが、まず最初に自衛艦が見つけたことになっております。そうしますと、この船は神戸から上海に向けて航行中の船ですけれども、この日昇丸は通常の航路からかなり離れておったのですか。ここは普通の、そういう神戸から上海に向かうときの航行の道であるのかどうか。
【次の発言】 そうしますと、二十数時間ですか、ほぼ一昼夜だれも見つけなかったのかどうか。というのは……
○中馬委員 私は、新自由クラブを代表して、このたび加藤六月議員外九名の提出に係る全国新幹線鉄道整備法の一部を改正する法律案に対し、反対の討論をするものであります。 御高承のとおり、現在は財政再建、国鉄再建の途上でもあり、高度成長期に計画された本四架橋、整備新幹線等は事実上凍結し、それらの計画の見直し、再検討が迫られている時期にあります。将来を見通したこれら計画の根本的練り直しなくして、このような法案がこの時期に提出されたことの軽率さとその意図に大きな疑問を持たざるを得ません。 私どもは、国が直営で鉄道事業を営むことの時代的役割りはもう終わったと認識しています。大幅な赤字経営を続ける現在の国……
○中馬委員 まず、今回の補正予算に関連して、総理に一言、確認をとっておきたいと思います。 政府・与党は、財政再建を重要課題として増税と値上げの路線を進んでおられるわけでございますけれども、それにもかかわらず、さきの臨時国会で、いわゆる公務員三法のうちの定年制法案と退職金削減法案、この法案を積み残して、公務員給与引き上げ法案だけを切り離して成立されました。これは財政再建に逆行するばかりではなくて――また、人事院勧告というのが民間ベースに準拠いたしております。そうするならば、定年制やあるいは退職金の問題にしましても民間ベースに合わすのが当然でございまして、さらに、一般の民間の勤労者から見れば、お……
○中馬委員 外務大臣は先月、十月二十二、二十三日、総理とともにメキシコ・カンクンにおける南北サミットに出てこられたわけでありますけれども、この南北関係について少し日本の安全保障の問題からお尋ねをしたいと思います。 南北問題と申しますと、どうしても表面的には南の民生安定だとか経済発展といったようなことで、経済的な観点が表面に出てまいります。事実、日本の置かれた立場からしますと原材料の多くをそこに依存しているわけでございまして、ここに大きな力を注ぐことは当然ではございますけれども、しかしまた、日本の安全保障といった点からいたしましても、これは重大な問題を含んでいると思うのです。東西対立があること……
○中馬委員 まず、外務大臣にお尋ねしたいと思います。 日本の安全保障にかかわる最近の国際情勢についての政府の姿勢を少しお聞きしたいと思うのですが、国際的な経済停滞で、各国とも多くの困難な国内問題を抱えております。不況、失業、また国際収支の赤字といったこと、これは先進国あるいは開発途上国を問わず非常に大きな問題になっております。と同時に、そういうことを原因として局地的な紛争が多発いたしております。この局地的な紛争に対して、わが国の対応と申しますか、これを誤ると、日本の将来にも一つの禍根を残すことになりましょうし、国家安全保障の上からも非常にまずいことも起こってくることが十分予想されます。 従……
○中馬委員 大臣の所信表明に対する質問をさせていただきます。 運輸大臣は、今回の所信表明の重点事項の第一として、国有鉄道の再建の問題を挙げておられます。大臣が、はからずもか、買って出られたか、それはともかくといたしまして、非常に重要な役割りを担う時期の運輸大臣に就任されたわけでございまして、これは国鉄の再建が本当に重大な岐路に立っているさなかでもございます。その中での判断というのが非常に重要なことになってこようかと存じます。 午前中に宮崎委員の質問で高木総裁は、いま臨調で問題になっているいろいろなことについては、一応そのことには気をとられずに、例の国鉄再建、経営再建計画に向かって邁進するん……
○中馬委員 わが国は、御存じのように貿易立国でございます。ほとんどの輸出入品目を海外、そして船に依存しているわけですが、海上運賃に大きく負うことは、日本の国民生活にまでそれが響いてくるわけでございまして、やはりそういった価格の安定、経済の安定の意味からも、特に日本船による長期積み荷契約といったもので安定した輸送が確保されることが必要だと思っております。 また最近、国際的な経済あるいはそれ以外の緊張関係も出てまいりまして、安全保障の意味からも、やはり一つの自国のしっかりした船団を持っていることが必要かと存じます。国際収支の面からももちろん大事なことでございますし、あるいは安全問題からも、ちゃん……
○中馬委員 今回の道路運送車両法の一部を改正する法律案ですが、これは行政改革論議の中から出てきているわけでございます。一昨年、中曽根長官が、国民の要望も受けてこれに取り組むということを表明されて以来ずっと審議が続いてきた結果、この法案となって出てきたわけでございます。ということは、行政改革が本来の目的であり、同時に、その行政改革によって浮いた分といいますか、それによる国民の負担の軽減ということもあわせて目的としたものであったはずなんですね。ところが、この内容を見ますと、どうもそのように見えないわけでございまして、本法実施によってどの点がどの程度行政改革になるのか、ここを少し御説明願いたいと思い……
○中馬委員 午前中からずっと長時間御苦労さまでございます。私が最後でございますので、ほとんどの方が重要なことをお聞きになりましたので、簡単に御質問だけしてみたいと思います。 ずっと聞いておりますと、今回の法改正によりまして、現実に自動車の点検実施率が大幅に上がるというようなことでもないというような御印象でもございますし、またユーザーの代表である方も、ユーザーの方の負担がぐっと軽減されたということでもないというようなことでございまして、何か法を改正する意味自体が余り明確でないというようなことの印象を持ちながらずっと聞いておったようなことでもございます。 そこで、まず堀山さんにお聞きいたします……
○中馬委員 私は、新自由クラブ・民主連合を代表して、政府提案になる道路運送車両法の一部を改正する法律案に対し反対、修正案に賛成の討論を行うものであります。 いわゆる車検延長問題は、行政改革の一環として、自動車の技術進歩に伴う点検、検査事務の簡素化、陸運事務所の地方移管等を検討し、あわせて国民負担の軽減を図るべしとの国民の強い声を受けて、行政管理庁長官が制度改正を打ち出されたことに始まります。 ところが、各界の意見等を聴取して政府が取りまとめた本改正案は、やぶをつついて蛇を出したのたとえどおり、行政改革、国民負担軽減とは似て非なるものとなっております。 すなわち、本法を実効あらしめるために……
○中馬委員 法案の中身に入る前に、基本的なことを少しお伺いさせていただきたいと存じます。 わが国ではいわゆる私学助成が制度化されておりますけれども、私学といいますものは、国の公的な教育のほかに、一つの宗教的な理念に基づいて人格形成をしようとか、あるいは一つの教育の理念に基づいて自分でひとつ子弟の人格涵養をやってみよう、こういった方々がそれぞれの基金で、あるいはまたそれぞれの費用負担を生徒あるいは児童から受けてされるのが私学だと存じておるわけでございますけれども、この私学といわゆる制度化されております私学助成との関係、何といいますか、少しあいまいなような気もするわけでございまして、ここに一つの……
○中馬委員 鈴木総理は、行政改革に政治生命をかけるとおっしゃっております。これは、日本の二十一世紀を目指した経済社会の活力を大きく飛躍させる意味におきましても、私たちはこれを大いにバックアップしたいと思っているのですけれども、最近のいろいろな国会の審議を見ておりますと、行政改革が少しあやふやになって、逆に財政再建の方にウエートがかかってくる、そして財政再建という方にまた政治生命をかける、政治責任をとるというような御発言もされております。 行政改革と財政再建はおのずから性格が違うものであって、財政再建というのは、これは景気の状況あるいはいろいろな推移におきましてかなり変動するものだと思うのです……
○中馬委員 限られた時間でございますので、こちらの要望も含めまして総理に三点ほど基本的な御見解をお伺いしておきます。 ASEANをずっと御歴訪なさいまして御苦労さまです、こう申し上げますが、韓国、米国そして東南アジアと精力的な外交を展開されております。また、ヨーロッパには外相を派遣になり、中国には首相の特使を派遣されております。これは私どもそれなりに評価をいたしておりますが、今後、中国、ソ連を首相みずから訪問していただきまして、そして率直に意見を交換することが相互信頼につながるわけでございますから、そういう意味におきまして早急にひとつ接触していただき相互信頼の実を上げていただきたい。 それ……
○中馬委員 大臣に対する基本的なお考えをお聞きいたしますので、原則として大臣が直接お答えいただきたいと思います。余り細かい問題はここではお尋ねいたしません。むしろ運輸行政を今後進めていかれる、また、政策立案をされていかれる大臣の一つの基本的な考え方あるいは心構えといったようなことをお伺いいたしますので、そのおつもりでお願いしたいと思います。 まず、所信表明に行政改革への取り組みのことが述べておられます。これは「行政の姿をこれからの時代にふさわしいものにつくりかえていく」あるいは「行財政改革を進めていくことが国民的な課題」、こうおっしゃっているわけでございますが、中曽根総理は行政改革を掲げて総……
○中馬委員 遅きに失したとはいいましても国鉄が民営の方向に動き出した、その緒についたということを私たちは評価したいと思っています。私たちは六年前、その前には党はなかったのですが、そのときに私も本会議でやりましたが、国鉄の民営論を政党として公式の場で初めて表明した政党だと思っております。私たちが民営を主張いたしましたのは、これはただ国鉄だけの問題ではなくて、社会主義諸制度というのを見直さなければいけない時代に来ているのじゃなかろうか、こういう観点からこれを主張しているわけでございまして、これは特に民主主義、自由主義を標糖しておられる自民党が、本当はもっともっと早く手をおつけにならなければいけない……
○中馬委員 それぞれの参考人の方々、それぞれのお立場からの御意見ありがとうございました。 まず、雨宮参考人にお伺いいたします。 雨宮さんがおっしゃったこと、私たちがかねてから思っておりますこととほとんど一緒でございまして、臨調答申は分割、民営化をうたっておりますけれども、私ども分割することがいいのかどうか若干疑問に思っております。むしろ、おっしゃるとおりに交通体系、ネットワークが第一義でございますので、やはり管理体制を事業部制でやる、これはもちろん管理体制として必要でございますが、分割することがいいかどうか私たちも疑問に思っております。また、委員会の権限が弱いという御意見でございますが、こ……
○中馬委員 いまからちょうど六年前になります。国鉄の例の運賃法定制を撤廃する法案が出てまいりました。議事録を見ますと五十二年四月十二日ですから、本当にちょうど六年前なんですけれども、このとき私どもが、国鉄はいずれ民営という形態に移行すべきだということを提唱し、運賃法定制その他で当事者能力を持たせることはもちろん必要であるけれども、しかし、もう国鉄はいままでのような政府助成や運賃値上げでは再建できない。そして「国鉄の現状は数年後の日本の姿を想起させるものがあり、身の毛のよだつ思いがいたします。いわば国鉄問題は、行財政全般の行き詰まりの予告編であり、第二、第三の国鉄をつくり出さないためにも、この問……
○中馬委員 わが会派の楢崎委員の質問において、通産省と外務省の見解が違うということで問題になり、きょう政府統一見解が冒頭になされたわけでございます。いわゆる武器輸出の問題でございます。 そこで、山中通産大臣は、本当に政治家山中貞則としての真情を吐露されました。何といいますか、私どももじーんと聞かされたようなことでございまして、なかなか九州男児やるわいなという気持ちで、むしろこの理念というものをしっかりと、場合によっては学校の教科書にでも載せたいという気持ちを持ったようなことでもございます。そのとおりにこの統一見解がなされておったらいいのですけれども、しかし、どうも言葉足らずであったり、あるい……
○中馬委員 行政改革の法案も出てまいっておりまして、それに関連いたしまして運輸省は組織の再編をされます。これも長年私もこの場でも口を酸っばくして言ってきたことでもございますが、運輸省というのは局あって省なしだ、しかも許認可だけに頼っているような役所で、もう少し政策的なことが総合的にできないのかということを言い続けてきたわけでございますが、遅まきながらでもこうした交通機関別の組織を政策項目別にお改めになったことは、私たちは非常に評価をいたしております。しかし、初めから完全をねらうことはなかなかむずかしゅうございましょうけれども、しかし、今回の出てきております改編におきまして、それによって人員が減……
○中馬委員 大分夜も更けてまいりまして、長官も長時間お疲れでしょうから、余り細かい問題ではなくて、資料もなく率直にお答えいただいたらいいような問題を少しお尋ねさせていただこうかと思います。 これも細かい問題が大事ではないということではなくて、やはり自衛隊というのは国民の自衛隊でなければならないことは、もう申すまでもございません。多くの国民というのは、細かい法律論を知っているわけでもなければ、条約を知っているわけでもない。あるいは戦術論に詳しいわけでもないわけです。 したがって、自衛隊は合憲かあるいは違憲かといったようなことだとか、あるいは集団的自衛権の行使が是か非かとか、それから核の傘が有効……
○中馬委員 与えられた時間が十分しかございませんので、基本的なことを二点ほどお伺いを申し上げます。 本日、衆議院を行政改革の法案が通過いたしました。中曽根さんは、それこそ昭和維新を目指して行管庁長官時代からずっと行政改革には非常に真剣に取り組んできておられます。しかし、きょう通りました法案にいたしましても、これは少なくとも防衛庁については何ら触れているところではないわけです。また臨調も、防衛庁のあり方あるいは防衛費については非常に抽象的な文言でしか触れておりません。しかし、やはり防衛というものもそれぞれの時代的な背景があり、それぞれの役割りがまた違ってこようかと思います。そういう中にあって、……
○中馬委員 この内閣は行政改革内閣とも言われておりまして、行政改革に対する取り組みは大きな課題であろうかと思います。この運輸におきましても、行政改革の一番の目玉でもございます国鉄の改革がずっと審議の対象になっているわけでございますけれども、国鉄の改革について少しテンポが遅いのではないかというような世論も上がっています。御存じように、電電公社の民営化も含めて、電電公社の場合なんかの方がむしろ労使ともに先行した形になってきております。 国鉄の経営形態の変更を一つの目的とした国鉄再建監理委員会が昨年六月に発足いたしましたが、現在までに八カ月経過いたしております。その間にどのような活動をしてきたのか……
○中馬委員 昭和三十年代の後半に日本の航空需要が急増し、また一方でその騒音公害の問題も多発してきたような次第でもあります。その中にありまして、関西における公害のない空港という構想が浮かび上がりましてから二十年、ようやくここに一つの具体的な法案という形で実施の運びになったことを私ども喜んでおります。この委員会でも、常々何度か私もいろいろな提言をなし、このあり方についても質問をいたしてまいりました。大体その方向で今回の法案がまとまりましたことをこれまた評価するものでございます。しかし、これが実施に移るに当たりまして、まだまだ詰めておかなければいけない問題がかなりございます。そうしなければ、これを任……
○中馬委員 私は、自由民主党・新自由国民連合を代表し、ただいま議題となっております関西国際空港株式会社法案に対し、賛成の立場から討論いたします。 今日、我が国における運輸行政の課題は、二十一世紀社会を展望し、国土の均衡ある発展を促進する総合交通体系を確立することであります。航空運輸も、このような総合交通体系の中における役割を踏まえ、産業構造の変化や我が国社会経済の一層の国際化に対応した二十一世紀の基幹輸送交通手段として、さらに拡充していくことが求められています。 関西新空港の問題は、大阪伊丹空港の欠陥に端を発してから十八年、泉州沖が最適とされてから十年の歳月を経ております。この間、世界の情……
○中馬委員 このたび私たち新自由クラブは、自由民主党さんと連立いたしまして第二次中曽根内閣を支えていくことになりました。 今まで三十余年間続いてまいりました自民党さんだけの一党単独政権という中で、国民の意識というものが与党と野党に分かれた形になりまして、野党支持者は、ただ多くの方が与党に勇ましく文句を言い、そしてまた、闘っていくその姿に何か拍手を送る、あるいは与党の支持者の方は、要するに野党というのは理想だけ言っておって何もできないといったような、そのような少し分かれた国論になっておる。逆に、それに甘えて与党の方も、少し国民の意識から離れたことをやっても支持されるといったようなことになってきて……
○中馬政府委員 このたび環境政務次官に就任いたしました中馬弘毅でございます。 すばらしい長官のもとで、その補佐役として環境行政に全力を尽くしてまいりたい、このように思う次第でございます。 委員長初め委員各位の御指導を心からお願い申し上げておきます。 以上でございます。(拍手)
○中馬政府委員 お答え申し上げます。 この間、ちょうど予算委員会中でございまして大臣が御出席になれないということで、私がかわって行ってまいりました。二月十一日、十二日が会議でございました。 御存じのように国連の機関としてアジア太平洋経済社会委員会がございます。その中にはいろいろなセクションがございますが、それを環境的に調整する意味でのセクションとして環境ユニットがございます。その環境ユニットが呼びかけた形でのアジアの環境大臣会議でございます。また一方でUNEPというのがあるわけです。その調整の問題も少しありますので、今度の会議はそういう意味でESCAPの環境大臣会議だったということをまず御……
○中馬政府委員 おっしゃるように、NOxとSOxの健康に及ぼす影響というのはまだまだ解明されていないところが非常に多うございます。特に、NOxがどの程度そういった気管支その他の被害に影響があるのかというのはいろいろまだ議論のあるところでございますが、しかしそこは、一つの民事責任として何かの形でそれを補償しないといけないという中にあって、その費用負担のことにつきましての割り切りが半々という形になったのじゃないかと思っております。 詳しいことは事務当局の方から説明させますけれども、そういう中で二対八という、今度発生の方から見たときの総量としての割合として二割を自動車の重量税から、こういう形に現実……
○中馬(弘)委員 まず、山本公述人と福田公述人にお伺いすることになりますが、基本的な問題をお聞きしたいと思います。 先ほどの山本さんあるいは津上さんの賛成の立場からのお話もありましたように、いみじくもおっしゃいましたが、今度の法定制を外してそうして物価上昇分プラス一五%というのは、五十四年度、国鉄年間赤字をとんとんに持っていくという、この点についての、ただ計算上でやればこれは確かにそういうことになるんだ、しかし、現実の問題としてこれがあるいは労使の関係の問題、またその後のいろいろな物価上昇の問題、そういったことも含めてこれはどうも達成不可能だということを何かいみじくもおっしゃったような気がし……
○中馬(弘)委員 先ほど来の議論の中でもありましたが、本法案は一般法の体裁をとりながら成田だけが限定されているというところに何か問題があろうかと思います。このため現行法との矛盾とかあるいはダブリが出ているとともに、本法を実施に移しますと、それぞれの現地でいろいろ手続上、解釈上の問題が出てくるように思います。しかし、ここでは一般法としての質問をさせていただきますが、特定空港指定の条件、先ほどからいろいろな観点からの御質問がありますが、ひとつまとめて指定の条件を具体的にお答え願いたいと思います。
【次の発言】 それはこの法律の文言に書いてあることでございまして、私が言っております具体的というのは、……
○中馬(弘)委員 時間も制限されておりますので、金森公述人に限って三点ほど質問させていただきます。 国家運営の目的は、国民が豊かな生活を享受できる高度文明社会を築くことだ、そして経済はその手段だと思いますが、どうも最近は経済の方が目的のようになっております。来年度の予算にしましても、七%という経済が何か目的化しているようなことでございますが、それに関しまして先行きに一つの目標がない、安心感がないということで貯蓄性向も高まっているような要素があろうかと思います。老後の問題、それから教育の問題、住宅の問題、そういったものが完全に保障されるならば、国民は安心して財布のひもをほどきましょうし、あるい……
○中馬(弘)分科員 来年度予算におきましては政府は七%成長率達成ということで非常に大きな公共投資中心の予算を組んでおられます。
このところをちょっと振り返ってみますと、建築着工あるいは住宅着工、いずれにしましても石油ショック以来ほとんど横ばいの状況が続いているわけです。しかし、ここへ来て特に住宅にあれだけの予算をつけて伸ばすことになってまいりますと、宅地の供給がいままでのようにスムーズな形でいくのか、そのことについてどういうお考えでやられるのか、御答弁をお願いしたいのであります。
【次の発言】 宅地開発をやられる場合にいろいろな、特に住民の反対だとかが起こってくるわけでございますけれども、そう……
○中馬(弘)分科員 きょうは質問の通告では教育費負担の増大ということで申し出ておりましたけれども、その前提としましていま大学問題全般について基本的なことを大臣にお聞きしておきたい、むしろその方に重点を置きたいと思っております。 現在の大学というものなんですけれども、進学率は、御存じのように四〇%近くなっておる、戦前の中学校に行く人よりもむしろいま大学に行く人の方が多いような状況でございます。あるいは進学希望者全部入れたとしたらもっと高い進学率になるのかもしれません。そうすると、本来大学というものはエリート養成、高等専門教育の場ということかもしれませんけれども、現実におきましてはそういう形じゃ……
○中馬委員 どうも御苦労さまでございます。 ずっと貴重な御意見を賜ってきたわけでございますが、小暮公述人もほかの方も御指摘されましたように、何度か再建計画が出てきているわけですが、それはどれ一つとして成果が上がっていないわけですね。また、いろいろな方々から国鉄に対する御不満だとか、あるいはいろいろな提言もございましたけれども、それを実際に国鉄は取り上げてくれないという御不満も述べておられました。 私もずっと運輸の方をタッチしておりまして、幾つかの提言もしてまいりましたけれども、しかし、いつどういう提言をいたしましても、できない理由を説明されるのが国鉄なのですね。お役人はそうかもしれません。……
○中馬委員 ライシャワー発言以来、総理も相当お悩みになったといいますか、いろいろな意味でのお迷いも若干はあったのではないかと拝察はいたしますが、しかし、従来どおり非核三原則の堅持という政府統一見解を出されたこと、これは私もほっとしたような次第でございます。 従来、歴代政府はずっと内外に向かってこのことを宣言してきているわけですね。時間がございませんから全文はもちろん読みませんけれども、七四年の佐藤元総理のノーベル平和賞の受賞記念講演にしましても、要するに非核三原則というものを日本の国是としてやっていくのだ、そしてここで、いかなる政府のもとにおいても継承していくということをはっきりおっしゃって……
○中馬分科員 先日、予算委員会の一般質問で少し質問を申し上げたのですけれども、時間が短うございましたので、再度少し詳しくお聞かせ願いたいと思います。 と申しますのは、これは老齢化社会を迎えるに当たりまして、老人ホームの位置づけというものが、どうも時代の趨勢にそぐわなくなってきているんじゃないか。それに対して、厚生行政は前向きの体制をとってないんじゃなかろうかという一つの心配から質問いたしているわけでございますけれども、まず、老人福祉法にうたわれております老人福祉施設としての養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、経費老人ホーム、そして老人福祉センターもありますけれども、この老人ホームのそれぞれの……
○中馬分科員 自動車保険のことについてお聞きしたいと思います。 いまもう車社会と言われるように、日本の自動車保有台数は三千万台を超えるような状況でございまして、昔のように特権階級だけが持つということではなくて、平均すれば一世帯に一台十分にあるというようなことになっておるわけでございます。したがいまして、この自動車の保険にしましても、ただ単に一部だけではなくて、国民全体にあるいは全世帯に影響を及ぼすようなことでございますから、これに対してはやはりそれなりの行政的な指導なりまたチェックなりも必要かと思っております。 現在、自動車保険は、いわゆる自賠責と言われる強制保険と、それから任意の保険であ……
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