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瀬古由起子 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

瀬古由起子[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP500(衆)
474位
委員会発言(非役職)歴代TOP500
329位

41期委員会発言TOP50
39位
41期委員会出席(無役)TOP100
84位
41期委員会発言(非役職)TOP50
25位
42期委員会発言TOP50
15位
42期委員会出席(無役)TOP100
69位
42期委員会発言(非役職)TOP10
6位

このページでは瀬古由起子衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。瀬古由起子衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

41期(1996/10/20〜)

第139回国会 厚生委員会 第1号(1996/12/17、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、病院のソーシャルワーカーとして働いてまいりまして、この間、百五十を超える医療や福祉の施設を直接訪問させていただき、関係者の御苦労を聞かせていただきました。この事件が発覚してから、福祉施設はどこでも大もうけをしているのじゃないかこういう疑いの目で見られる、私財のすべてをなげうって血を吐くような思いで踏ん張ってきたのに怒りで眠れない、こういうように関係者の方が訴えておられます。今回の汚職事件は、人々の善意と苦労によって支えられてきた福祉にはかり知れない打撃を与えて踏みにじった。その責任は大変重いと思います。  今回の発表された処分から見まし……

第140回国会 厚生委員会 第2号(1997/02/19、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、障害者プランと施策の推進について質問をさせていただきます。  二〇〇二年度までに障害者施策の充実を図る国の障害者プランは、策定から二年目に入りました。このプランは総理府が取りまとめて推進してきたものですけれども、それだけに関係省庁の施策を総合的にまとめたものとして大変期待をされておりました。  ともあれ、一定の数値目標を掲げたのは実は厚生省ぐらいで、他の省庁の所管プランは全く不十分なものでした。障害者プランの作成の不十分なその現状を総理府は今どのようにするつもりなのか。  また、もう一つの点は、障害者プランを作成する上で大変重要なことは……

第140回国会 厚生委員会 第4号(1997/02/28、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  先日の委員会で児玉議員が、特別養護老人ホームについて、日本共産党の独自の調査をもとにしまして、政府の新ゴールドプランどおりに進んだとしても大量の待機者が生まれる、このことを明らかにいたしました。私は、きょうはもう一つの介護サービスの、在宅の柱でありますホームヘルーパーについて質問したいと思います。  厚生省の、要介護者二百八十万人、この見込みですけれども、新ゴールドプランはヘルパー十七万人を目標にしております。この十七万人にはパートの数、非常勤の数が七割含まれていると言われております。非常勤の勤務時間が週十四時間から十五時間ぐらい、大体常勤者……

第140回国会 厚生委員会 第6号(1997/03/19、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  貴重な御意見ありがとうございました。少しずつ順次お聞かせいただきたいというふうに思います。  まず、地方行政の場で大変御苦労されている鈴木さんと千保さんにお聞きしたいと思うのですが、一つは、今地域の老人保健福祉計画、これは一たんつくったけれども現実と合わなくなっているというのはどこの市町村でも言われているわけですね。そこで厚生省は、まずこれを、最終案を見直しなさいということを中間年で指示していたのですが、その方針を変更しまして、ともかく保険をまず実施してから後で考える、こういうふうになったわけです。  しかし、現場では大変お困りだということは……

第140回国会 厚生委員会 第8号(1997/03/25、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、先日放映されました「NHKスペシャル 柳田邦男の生と死を見つめて・低体温療法の衝撃」を見て大変感動いたしました。医療スタッフの、命を救えという死をあきらめない姿勢がどんどん蘇生限界を動かしていく。一人の患者さんをめぐって、家族また商店街の仲間が必死で呼びかける、とうとうすてきな笑顔が戻ってきた。日大の板橋病院では、低体温療法によって、扱ったケース七十五人中五十六名の命が救われたというのですね。アメリカでは、同じ状態の患者さんが脳死と判定されて、臓器が取り出されている姿が生々しく映っておりました。  柳田邦男さん自身は、脳死となった息子さ……

第140回国会 厚生委員会 第11号(1997/04/02、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  憲法の二十五条では、  すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。  国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。 と規定しております。国民の健康で文化的な生活を国が保障するためには、国が民主主義の理念に立つことであって、国家責任は著しく重いと私は考えております。  この憲法の具体的なあらわれとして位置づけられてきたのが措置制度だというふうに思います。この措置制度が実は今、時代おくれだとか今日にはふさわしくないという論が横行しておりますけれども、果たしてそうでしょうか……

第140回国会 厚生委員会 第12号(1997/04/04、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  時間がございませんので、限って質問させていただきます。  上谷さんと森さんに御質問いたします。  一つは、低所得者層への費用負担の問題なんですが、上谷さんが二十四時間ホームヘルプ体制など大変厚い介護の体制を引いてみえるわけですけれども、それによって低所得者層への費用負担がどうなっているのか。これは、介護保険が実施されるとどのようにその点をお考えなのか。  森さんの方には、先ほど痛ましい事例も御報告されて、大変私も胸が痛みました。これも、実際に森さんの病院などで扱っているケースの中で大変そういう低所得者の方々などもおられると思うのですが、具体的……

第140回国会 厚生委員会 第13号(1997/04/08、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。午前中から午後にかけて大変重要な問題提起をしていただきましてありがとうございました。  私、きょう聞かせていただきまして、脳死を人の死とする、人の死としない立場からの臓器移植の問題、またあるいは現段階で法律をつくるべきかどうか、そういう問題も提起されているというふうに思います。  その中で、きょう、私は弁護士の石川さんとそれから柳田さんにお聞きしたいと思うのですが、大変重要な問題提起が出されている段階で、そして専門家の中にも随分意見がまだ分かれている。それから、石川さんが最初に言われたのですが、まだこれが国民の中に十分知らされていないのではないか……

第140回国会 厚生委員会 第15号(1997/04/11、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  保険財政の安定性や健全性の確保のために、国が責任を持って当たることは当然の責務だと思います。また、憲法はもとより、皆保険制度の趣旨に照らしても、すべての国民が健康に生きる権利、ひとしく医療を受ける権利が保障されなければならないというふうに思います。いわば、国民が健康に生きる権利とひとしく医療を受ける権利を保障するために保険財政の安定性や健全性が確保されなければならぬ、こういうふうに思うのですね。  そこで、伺いますけれども、高齢者世帯のうち市町村民税非課税世帯は何世帯で、何%ぐらいになりますか、お願いします。

第140回国会 厚生委員会 第16号(1997/04/15、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、原案、中山案について御質問させていただきます。  先日行われました参考人の質疑の中で、脳死を人の死とすることを法律で定めることへの疑問や慎重論が大変多く出されました。広島大学の魚住名誉教授からは、「移植のために脳死者のすべてを死者とみなすのであるということを法律で決めるということに対して、反対、疑念、ためらい、あるいは嫌悪感、そういうものが非常に深く内在するのではないか。」こういう御意見がございました。また、日本大学の林教授からは、「法によって医学的死の限界を決めることは、我々患者を助ける医療人にとっては、非常になじみにくい、疑問が残る……

第140回国会 厚生委員会 第19号(1997/04/22、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  医療保険制度の安定性を確保するという点では、医療機関が安定して活動するということが大変大事だというふうに思っておりますが、今までのお話の中で、長い間、医療費の抑制といいますか、技術評価が大変低い問題だとか、医療機関が大変困難な状況にもなっているという問題も論議されております。特に、消費税の問題もありますし、そういうきちんとした評価がされてないということで、かなりの赤字を出している医療機関というのが多いということで、開業医さんなんかでも、後継者がなかなかいない問題だとか、深刻な問題があったり、ベッド数が減ってきたり、医療機関そのものが少なくなっ……

第140回国会 厚生委員会 第20号(1997/04/23、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  予防、早期発見・早期治療には、医療機関に気軽にかかれる制度というのが大変必要だというように思います。世界一の医療費抑制政策のもとで世界一の長寿国になったのは、皆保険制度と、諸外国に比べて劣悪な職員の配置基準だとか施設基準など、過酷な条件のもとで働く医療従事者の献身的な努力の結果であると思います。開業医など、身近にある医療機関の果たしてきた役割が大変重要だったというように私は思います。   そこで、厚生省の白書でも、厚生省自身が予防、早期発見・早期治療を国民に呼びかけているのですね。今回の受診抑制による八千五百億円にも上る窓口からの患者の締め出……

第140回国会 厚生委員会 第22号(1997/04/30、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、最初に、薬剤の窓口一部負担について伺います。  今回提案されている薬剤負担については、現場ではその内容をフローチャート化しております。今お配りしている資料の表1でございます。これを見ていただきますと、実に複雑な内容になっております。これを窓口でこなすということになりますけれども、間違いございませんか。
【次の発言】 こんな複雑な内容でこの薬剤負担を実施するとすれば、事務量が増大して、外来の待ち時間も長くなる、そして窓口は混乱するというのはもう明らかだと思うのですね。余りにも現場の実情や事務量を無視したものだと関係者からも声が上がっており……

第140回国会 厚生委員会 第24号(1997/05/07、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、まず修正案について、提案者に質問いたします。  薬剤一部負担についての修正案は、厚生省の、高齢者の平均的な通院の場合で計算いたしますと、平均三・二回の通院でその都度、三・二回の処方がされるということを想定しますと、現行の千二十円から三千八百四十円と実に三・八倍にもなります。政府案は、現行の二・八倍で二千八百八十円、修正案は、さらに九百六十円もの負担増になるわけです。若い人の通院の平均的な場合で計算いたしましても、現行の千四百七十円から三千七百八十円となりまして、当初案の三千六百円よりさらに百八十円の負担増という形になります。さらにこの上……

第140回国会 厚生委員会 第25号(1997/05/14、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私はまず最初に、認定問題について質問いたします。  要介護者として認定されるか否か、また、要介護度の判定がどうなるのか、これは給付を受けられるかどうか、サービスの総額とのかかわりで大変重要な問題を持っていると考えます。当初のモデルケースの介護度の実態に当てはめてみますと現状より後退するものが少なくなかったと、岡山県での公聴会で常久参考人が意見陳述をしております。  厚生省が示している要介護状態の六区分を生活実態に照らしまして、当面の給付額六万円から二十九万円程度で、具体的にどのような介護給付が受けられるのか、家族がある場合、また、ひとり暮らし……

第140回国会 厚生委員会 第27号(1997/05/21、41期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、介護保険法及び同施行法並びにこの二つの法律案にかかわる自民、民主、社民、21世紀提出の修正案に対して反対の討論を行います。  重要法案について、十分な審議を行うことは国会の責務です。まして、新しい制度をつくるこの法案で、中央公聴会や総理質問の機会も設定せず、日本共産党の反対を押し切って審議を打ち切ることは、まことに遺憾と言わなければなりません。  公的介護の著しい欠如や、高齢者に対する差別的医療によって、人間の尊厳が傷つけられ、奪われている事態は許されることではありません。国は憲法二十五条に基づき、国民の生活部面について、社会福祉や社会保障の向上及び増進……

第140回国会 厚生委員会 第28号(1997/05/23、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず第一に、子どもの権利条約に関連して質問させていただきます。  子どもの権利条約は、一九八九年、国連総会で全会一致で採択されて、日本は一九九四年の四月に百五十八番目に批准をいたしました。この第四条では、「締約国は、この条約において認められる権利の実現のため、すべての適当な立法措置、行政措置その他の措置を講ずる。」となっております。  そこで、大臣にお尋ねいたしますが、日本も批准国となって既に三年になっています。この間、政府、厚生省は、立法措置と行政措置をどのように講じてきましたか。

第140回国会 厚生委員会 第29号(1997/05/27、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、二宮さんと片山さんにお聞きしたいと思います。  先ほどお話をしていただきましたが、親の基本的なニーズ、例えば乳児や延長保育の問題などは、措置制度を廃止するのじゃなくて拡充する方向でやればやれるのだというお話でございました。この拡充という方向について、先生の方で、具体的にどのような拡充の仕方というのがあるのか、弾力的な運用の仕方があるのか、その辺、考えてみえる点がありましたら、ぜひお聞かせいただきたいと思います。  それから、厚生省は、これからは親が選ぶことができるので保育所の側が選ばれる、ですから民間活力も導入して競争すればサービスがよ……

第140回国会 厚生委員会 第30号(1997/05/28、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、千葉県船橋市の養護施設、恩寵園問題についてまず御質問をしたいと思います。  恩寵園では、園長によって、長期にわたって児童に対して体罰や虐待が行われてきた疑いが大変強いのです。保母たちのさまざまな申し入れも園長は受け入れずに、たまりかねた保母らが十人、昨年四月一日に辞表を提出いたしました。保母らを守りたいと十三人の児童が園を抜け出し、児童相談所に駆け込みました。一時保護所では子供たちは通学できないために、渋々、園に戻されたと報告されています。  ことしの三月の末ですけれども、園の状況が改善されないことと、そして児童の処遇に疲れ果て、園長の……

第140回国会 厚生委員会 第33号(1997/06/06、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  きょうは短時間の質問でございますので、簡潔にお答えをお願いいたします。  きょうは環境庁においでいただいております。  環境庁は、一九九四年の四月一日付で、産業廃棄物、一般廃棄物を処理するための施設については、国立一国定公園の風致に著しい影響を与えるもので、基本的には設置を認めない、こういう旨の厳しい通知を出しております。環境庁は、この通知どおり、今後とも、国立・国定公園内の廃棄物処理施設の設置は基本的には認めないという立場で臨んでいく、指導していくということでしょうか、お聞きいたします。

第140回国会 内閣委員会 第2号(1997/03/06、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  男女共同参画ビジョンでは、男女共同参画社会について、人権尊重の理念を社会に根づかせ、真の男女平等の社会を目指すものと定義しております。設置法では、「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」このように言っております。  ビジョンと設置法に言う社会というのは同じ社会を目指しているものなのかどうか、簡潔にお答えいただきたいと思います。

第140回国会 内閣委員会 第3号(1997/03/21、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、日本共産党を代表いたしまして、地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律の一部を改正する法律案及び総務庁設置法改正案にそれぞれ反対の立場から討論いたします。  最初に、地域改善対策特定事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律の一部を改正する法律案についてです。  部落問題は、本来、こうした法的措置に基づいた特別な事業を必要としない状況をつくり出すことが根本的な解決の道であり、二十八年間の取り組みによって現在その段階に来ております用地対協報告も、「従来の対策を漫然と継続していたのでは同和問題の早期解決に至ることは困難」で……

第140回国会 内閣委員会 第8号(1997/05/30、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  日本共産党は、この委員会の審議を通じまして、各党の一致点を見出して、全会派の共同によって少しでもいい法律をつくりたい、これが基本的な立場でございます。しかし、昨日、木島議員も指摘しましたように、与党提出の市民活動促進法案には幾つかの重大な問題点がございます。それらについては、何としても考え直してもらいたいと考えています。  そこで私は、きょう、政治活動の自由と政治的な意思表示が制約されるという問題について質問をさせていただきます。  第一点ですけれども、ことしの二月なんですけれども、みのお山自然の会という団体から送られてきた質問状がございます……

第140回国会 内閣委員会 第11号(1997/06/05、41期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、私どもの提出した非営利団体に対する法人格の付与等に関する法律案に賛成の立場から、河村たかしさん外四名提出の市民公益活動を行う団体に対する法人格の付与等に関する法律案及び熊代昭彦さん外四名提出の市民活動促進法案には反対の立場からの討論を行います。  まず、与党三党が提出した市民活動促進法案は、市民法人管理法案と言うべき内容の法案となっております。  具体的には、次のような問題点があると考えます。  第一に、実際に法律の適用を受ける団体の範囲を非常に狭くしていることです。  まず、市民活動を「不特定かつ多数のものの利益の増進に寄与する」ものに限定した上で、別……

第141回国会 決算委員会 第3号(1997/11/05、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  先ほどから問題になっております過剰請求三千二百二十二億円という報道がマスコミなどで幾つかされています。それが本当に不正なものならきちんとそれをただすという立場が必要だというふうに私たちも考えています。しかし、先ほど同僚議員からのお話、質疑の中で明らかになったように、この過剰請求と言われている、報道されている内訳は一体どうなのかと聞いたら、支払基金の方はわからないと、こういうお話でしたね。厚生省は、今まで支払基金に、一体その内訳はどうなっているんだといって聞かれたことはあるのでしょうか。

第141回国会 厚生委員会 第4号(1997/11/21、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  最初に、長崎の被爆者の松谷英子さんが国を相手取り原爆症の認定を求めました、いわゆる長崎原爆松谷訴訟の福岡高裁の判決、これは一審に続きまして松谷さんが勝訴したわけですが、この判決に対して、昨日、国が最高裁に上告いたしました。私は、心から怒りを持って抗議をするものです。松谷さんが原爆症の認定申請を行って、二十年九カ月になります。松谷さんや被爆者の苦しみをさらに続けさせるこの非情な上告は、到底許すことはできません。抗議の意を表明して直ちに上告を取り下げるように要求して、質問に入りたいと思います。  では最初に、精神保健福祉士法案について質問いたしま……

第141回国会 厚生委員会 第5号(1997/11/26、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  昨年の四月一日にらい予防法が廃止されましてからちょうど一年七カ月たちました。この間、私は、全国にあります国立療養所の十五カ所のうち八施設を回らせていただきました。皆さんの実態に触れて、またお話を聞いて、大変大きな衝撃を受けました。この歴史は本当に涙なしには聞けないというお話ばかりでございました。  群馬の栗生楽泉園には、特別病室という患者さんを閉じ込める重監房跡がありました。コンクリートで囲まれた室内は、真冬には零下二十度にも低下して、一日二食、おにぎり一個に水一杯、多くの患者さんが飢えと寒さで凍死する、そういう悲惨さでございました。投獄の理……

第141回国会 厚生委員会 第6号(1997/11/28、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、最初に、言語聴覚士法案について質問させていただきます。関係者にとっては三十数年来の資格制度問題が一定の解決をすることになり、評価をさせていただいております。  言語聴覚士法案では、有資格であれば診療の補助業務を医師または歯科医師の指示のもとに行えるとして、例えば嚥下訓練それから人工内耳の調整、この二点が明記されております。その他は省令で定めるということになっております。  省令の範囲を広げると専門職としての独自性がなくなる。どういう範囲を一体考えているのか。少なくとも省令制定前には関係者の意見を十分聞くべきだと思うのですけれども、いかが……

第141回国会 厚生委員会 第7号(1997/12/05、41期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、介護保険法案及び同施行法案について反対の討論を行います。  年間八万人もの女性が介護のために仕事をやめざるを得ない現実や介護による家庭の崩壊など、介護地獄と言われる事態は切実かつ深刻なものになっています。それだけに、必要なときにだれもが安心して必要な介護が受けられる制度の確立は、緊急の国民の願いと言わなければなりません。しかしながら、本法案は、こうした国民の願いにはほど遠いものです。  法案に反対する第一の理由は、著しくおくれている基盤整備の問題です。  九月の日本経済新聞などの全国自治体調査では、八割を超す自治体が、基盤整備が追いつかないなどを理由に法……

第141回国会 商工委員会 第6号(1997/12/03、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  今問題になっております万博会場の候補地、海上の森は、私が住んでおります瀬戸市の住宅のベランダからすぐ見えるところにございます。朝夕、そして春夏秋冬と、本当にその自然に、その美しさに私自身が育てられ、励まされてきたところでございます。  そこで、きょうは文化庁に来ていただいているので御質問をいたしますが、この万博の候補地内海上の森には、瀬戸市の伝統地場産業であります陶磁器の窯跡など、百五十七カ所もの遺跡が存在します。文化財保存全国協議会がことしの五月十一日に大会を行いまして、このような決議を上げております。愛知県が描く万国博覧会会場としてのこの……

第141回国会 内閣委員会 第3号(1997/11/06、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  今回提案されている法案審議に先立ちまして、人勧問題について、総務庁長官に率直にお尋ねしたいと思います。  八月四日に出された人事院の勧告は、この勧告に対して国会及び内閣がその実現のために速やかに所要の措置をとられるようにと述べております。もう三カ月たちましたよね。担当大臣として、給与改定の完全実施への姿勢は一体どうなっているのでしょうか。まさに、この完全実施、早急に行ってこそ政府の責務を果たすということになりませんか。明確な答弁を求めます。
【次の発言】 この問題は、地方公務員だとか、景気回復の上でも大変大きな影響を持つというように考えられま……

第141回国会 内閣委員会 第4号(1997/11/27、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  人事院の給与勧告の実施についてですけれども、先ほどから指摘がございますように、この実施に向けて大変長い時間がかかっている、そして同時に、今回の給与法の改正案は値切りになっているということが再三指摘されておりました。  こういう事態というのは 私は やはり何といっても人勧制度そのものにかかわってくる。今後人勧制度がどうなっていくのかということも本来なら問われるような内容の重要な事態だというふうに思っているわけですが、その点で、人事院総裁と、そして、官房長官はいらっしゃらないのかな。
【次の発言】 一応官房長官の答弁を求めるように事前に言ってあり……

第141回国会 内閣委員会 第5号(1997/12/04、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  昨夜、行政改革会議の最終報告書を受け取らせていただき、読ませていただきました。  最初に、私自身の率直な思いは、一体この行政改革の問題はどこから出発したのか、国民が求めていた行政改革というのは一体何だったのか、こういう問題です。  超低金利の政策、また住専問題で大銀行の利益優先という大蔵行政のゆがみ、薬害エイズ事件にも見られますように、また高薬価の問題では厚生行政のゆがみ、こういうものが出されておりました。ゼネコン型公共事業に偏った建設行政のゆがみ。こういう行政のゆがみを正す、そして業界との癒着を断ち切って、浪費を削り、また国民奉仕の行政をす……

第142回国会 運輸委員会 第5号(1998/03/18、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  残り時間、質問させていただきます。  騒音問題でも愛知県は、九七年の三月に公表した資料で、うるささ指数が七〇以下におさまることで問題なしとしております。地元の美浜町では、住民の六割を超える一万千六百三十二人の方が、計画の見直しを求める区長会の陳情を受けて、九七年の六月に飛行経路の見直し等を求める要望書を県に提出しています。県は、離陸後の飛行コースの百メートルの沖出し、このように言っていますけれども、百メートルではとても納得できない、このような地元の皆さんの声があります。事業主体として出資金の四割を拠出する国として、この騒音の問題をどう解決して……

第142回国会 決算行政監視委員会 第9号(1998/05/20、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、学生無年金障害者、特に九一年の学生を強制加入とする以前の任意加入時における無年金障害者の問題についてお聞きいたします。  国民年金法は、憲法二十五条二項の規定、このように憲法条項がこの中に書き込まれているという大変珍しいといいますか、法律では大変珍しいと思うのですけれども、つまり、「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」、この憲法二十五条の理念に基づくものであることが明示されております。これはどういうことかということを、まずお聞きしたいと思います。

第142回国会 厚生委員会 第4号(1998/03/13、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  今回の改正は、恩給が総合勘案方式を採用しまして初めて物価上昇率を下回る結果となっております。これは公務員の給与改善率が物価上昇率にも満たないという、実に一九八三年に人勧実施が見送られて以来十五年ぶりの事態、それが原因でございますけれども、本改正案は援護年金等の改善を図るものであり、私たちは賛成するものです。  この際、戦争による被害者を援護するという法の趣旨にかかわって、原爆被害の問題であります長崎の原爆松谷訴訟について質問をいたします。  原告の松谷さんは、三歳五カ月のとき、爆心地から約二・四キロ離れた自宅で被爆、そのときの傷で右半身麻痺と……

第142回国会 厚生委員会 第8号(1998/04/14、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私、最初に、支払基金の末次さんにお聞きしたいと思うのですけれども、今お話がございましたように、レセプトの点検と不正請求、これは全く別の問題で、今の支払基金の審査ではそういう不正請求などは審査できない、あくまでもルールが守られているかどうかなんだというお話だったのですね。  そこで、今厚生省は、医療費を削減するために、ともかくレセプト点検を強化して、例えば政管健保でいいますと一千億円削るのだとかいうように言っているわけです。目標を決めてどんどん削れというように言われると、支払基金としてはどういう点検の仕方になるでしょうか。

第142回国会 厚生委員会 第9号(1998/04/17、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  国保法については、今後の審議といいますか、時間をとった審議を尽くしたいと思っております。  きょうは、財革法の改正に関連をいたしまして質問をいたします。  最善の予算と言い張ってきました九八年度の予算が成立して、一夜明けると十兆円もの財政出動を伴う大型補正を提案する、そのために、内閣の最重要法だと強引に成立させた財政構造改革法も、わずか四カ月後に改正する。追及されると、臨機応変の措置だとか緊急避難と言って責任逃れと居直りをやる。これが我が国の総理大臣かと思うと、本当に怒りを通り越して、何だか情けなくて涙さえ出てきます。  財革法が施行されてか……

第142回国会 厚生委員会 第10号(1998/04/24、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず、私は組合健保の問題についてお聞きいたします。  九六年度の組合健保全体の組合数に占める赤字組合数と割合、赤字額は一体どのようになっているでしょうか。
【次の発言】 この間の収支決算を見てみますと、組合健保の場合に、九四年度が七百七十四億円赤字、九五年度が千二百二十二億円の赤字、九六年度が千九百七十六億円の赤字と、三年連続の赤字というふうになっています。それで、今お話がありましたように、健保組合の七割が赤字組合になっている。実は、これは、五年前には七割以上が黒字という収支決算でございました。  一月二十七日に全国保険・国民年金主管課(部)……

第142回国会 厚生委員会 第11号(1998/04/28、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は財革法の改定問題についてお聞きしますけれども、先ほど総理は、答弁の中で、財政構造改革法の基本は維持する、このように述べておられます。今まででもそういうことを何度も述べておられるのですが、この基本というのはどういう意味なのかということなんですね。今年度以降の予算の中で社会保障を中心とした国民生活の諸領域を引き続き抑制する、こういうことが基本という意味なのか、いかがでしょうか。
【次の発言】 基本というのは、やはり社会保障を初め国民生活にかなり負担をかける、やはりこういう抑制をずっと続けていくということにはなると思うのです。  そういう場合に……

第142回国会 厚生委員会 第12号(1998/05/15、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  本法案は、海外に派遣される労働者の年金の二重加入の問題、受給資格に関する問題が一定解決されるものであり、私どもは賛成するものでもございます。本法案に関連して、幾つかの質問をさせていただきます。  この法案は、日本はまだ批准していませんけれども、ILO百十八号条約、百五十七号条約による社会保障の規定、これは年金だけではございません、医療なども含めた規定なんですけれども、一つは内外人の平等待遇、二つ目は取得した権利及び取得途上の権利の保全、三つ目は国外居住者に対する支払いの確保、この三つの側面について書かれているわけですけれども、その条約の趣旨に……

第142回国会 厚生委員会 第13号(1998/05/22、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。感染症予防法について御質問いたします。  この法案については十分慎重な審議が求められていると思います。きょう私にいただいた時間は短いので、この法案の全体にかかわる基本点だけ質問させていただきたいと思います。  この法案の出発点は、過去の感染症対策に対する国の反省が据えられているかどうか、このように私は考えます。四月の十四日の参議院の審議で我が党の西山議員が、エイズ予防法の制定は適切だったのかと質問をいたしました。これに対して小林保健医療局長は、制定当時は適切であったと答弁されていますけれども、現在も同じ認識でしょうか。

第142回国会 厚生委員会 第15号(1998/05/29、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  先ほど大臣は、問いただしても切りがない、もっと信頼してもらいたいというお話がございましたが、この感染症予防法の問題は、聞けば聞くほど、もっといろいろ聞きたいという内容になってきております。それで、信頼してもらいたいという問題も、やはり感染症の日本の歴史を思えばある意味では信頼できないという思いも、その点もぜひ御理解いただきたいというふうに思うのです。  さらに、きょう私、法案の中身についても幾つか質問しようと思っていたのですが、午前中、参考人質疑を聞かせていただいて、この部分はどうしても問いただしてお聞きしたいという点がございますので、予定し……

第142回国会 行政改革に関する特別委員会 第7号(1998/04/24、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  憲法第十五条は「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない。」国家公務員法第一条は「国民に対し、公務の民主的且つ能率的な運営を保障する」とあります。  この法律案は、行政改革会議の最終報告の趣旨に基づいて提案されたものでございます。国民の求めている行革とは、行政のゆがみをなくす、業界との癒着を断ち切って浪費を削り、国民奉仕の行政をすることだ。そういう立場からして、公務員制度のあり方ということが論議される場合には、憲法と国家公務員法を前提とした国民が求める行政理念を担う制度であるということは当然だと思うのですけれども、いかがでし……

第142回国会 内閣委員会 第2号(1998/03/11、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、国家公務員、特に高級官僚の汚職腐敗の問題について、まず最初に御質問いたします。  先日、二月の二十日ですけれども、衆議院の議運の委員会に、職員の不祥事問題への対応という調査結果が提出されました。ここに不祥事問題と書いてあるのですけれども、実際にはこの内容は不祥事などという言葉で済むものではない、大変重要な問題、汚職腐敗、こういうものがこの中に載っております。  今、公務員倫理というものが大きな焦点になっているわけですけれども、実際に公務員の倫理という場合に何をよりどころにするのか、これが私は重要だというふうに思うのです。憲法十五条に「す……

第142回国会 内閣委員会 第3号(1998/03/12、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  今回の改定は、公務員の給与改善部分は上回るものの、物価上昇分を満たしていないという点では大変不十分ですけれども、私たちとしては、一定の改善措置がとられているというふうに考えております。  さて、今回の恩給の改定率というのは、一九八七年、総合勘案方式と呼ばれる方式を採用して以来、初めて物価上昇率を下回りました。消費税増税の影響をもろに受ける高齢の恩給受給者にとっては大変なことだと思います。なぜこういう事態が起きたのかといいますと、公務員賃金のアップ率が物価上昇を下回る低額だった、これが直接の原因になっていると思います。  総務庁長官には、私ども……

第142回国会 内閣委員会 第4号(1998/03/17、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  NPO法案は、我が党が衆議院に提出いたしました非営利団体に対する法人格の付与に関する法律案、また、参議院に提出した非営利法人特例法案などの諸法案とともに、すべて議員立法として提出されておりまして、衆議院、参議院でそれぞれかなりの時間をかけて、委員の間で真摯で熱心な質疑が行われました。その中で、本法案は衆参それぞれで修正されて、本法案の運用に当たっては可能な限り市民団体が使いやすいものにするのが提案者の立法趣旨であることも繰り返し答弁されてまいりました。  市民団体の希望にこたえ、各党派と各関係議員の方々の共同の努力に対しまして、改めて敬意の気……

第142回国会 内閣委員会 第6号(1998/03/20、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、日本共産党を代表して、内閣法及び国家行政組織法の二法案改正についての反対の討論を行います。  まず最初に、内閣法の一部改正の反対理由についてです。  反対の理由の第一は、一昨日の当委員会で指摘しましたように、内閣官房副長官の増員の必然性 が全くないことです。  政府の提案説明によりますと、社会経済情勢の中での複雑多岐にわたる行政の課題に一層的確に対応できるよう、内閣官房における総合調整機能を強化するためとしております。しかし、複雑多岐にわたる行政の課題とは何を指し、内閣官房における総合調整機能とは何を言うのか、また、現在の二名の体制で職……

第142回国会 内閣委員会 第8号(1998/05/12、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  本日は、情報公開法案の初めての委員会質疑でございます。質疑に先立ちまして、どういう立場でこの情報公開法の審議に臨んでいくかという点について、私どもの考えを述べさせていただきたいと思います。  政府案にはいろいろ弱点はございますけれども、制度の法案が提案されたことは二十年来の世論と運動の成果でもあり、立派なものをつくるために私たちも積極的に法案を提案しているところでございます。したがって、NPO法の審議にもございましたように、各党が知恵を出し合い、よりよい法律に仕上げていくということをぜひ呼びかけたいと思います。  そもそも、行政の情報を公開し……

第142回国会 内閣委員会 第10号(1998/05/27、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。きょうは、参考人の皆さん、大変御苦労さまでございます。  まず、私は、塩野参考人に伺いたいと思います。  先ほど高橋参考人より、閲覧手数料の問題、この徴収は住民の監視活動に対する妨害装置だ、このようなお話がございました。実際に北海道の例を東京に当てはめると八千八百二万円にもなるなどという事例も出されたわけですけれども、その点、要綱案の中の考え方に、「利用しやすい金額とすることに留意すべきである。」このように書かれております。先ほど、留意されたのかどうか、そういう論議がされたのかどうかという話もございましたが、その点どのようにお考えなのかということ……

第142回国会 内閣委員会 第11号(1998/06/04、41期、日本共産党)

○瀬古委員 じゃ、早急に質問させていただきます。  個人情報の不開示について、日本共産党案は、政府案と同じく個人識別型といわれる指摘もありますけれども、その点、いかがでしょうか。
【次の発言】 ありがとうございます。  手数料の高さは情報公開の障害になるということは私も本会議で指摘したところですけれども、共産党案は、この点はどのように考えておりますでしょうか。
【次の発言】 委員長、温かい御配慮、どうもありがとうございました。  終わります。

第142回国会 予算委員会 第26号(1998/03/17、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  昨年九月一日より、医療制度の改悪によりまして二兆円の国民負担が実施されました。この国民負担に伴う影響額を、厚生省は当初八千八百億円と予測していましたが、実質の見込みは幾らになっておりますか。
【次の発言】 制度医療費の総額は、九八年度、九九年度でそれぞれ幾らと見込んでおりますか。
【次の発言】 厚生省が考えていた当初見込みより医療費の削減額は四千二百億円もふえております。また、それに伴う国庫負担の削減も千五十億円になります。しかも、今お話がございましたように、九八年度予算は史上初めて前年度比一・一%、三千三百億円も減額するということになりまし……

第143回国会 厚生委員会 第3号(1998/09/08、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、十月から改定されることになっております診療報酬の問題、特に高齢者の長期入院問題についてお聞きしたいと思います。  改定の主な内容は、一つは、一般病棟において六カ月を超える高齢者の看護料を半額にするという内容、二つ目には、平均在院日数を超えればランクの低い看護料しか認めないというものです。  私は、この間、幾つかの病院や関係団体を訪問させていただきまして、さまざまな意見を聞かせていただきました。昨年九月からの受診の抑制や銀行の貸し渋りなどで病院の倒産、経営環境が著しく悪化している、関係者の苦労は本当に並大抵のものではないという事態になって……

第143回国会 厚生委員会 第5号(1998/09/16、41期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表し、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律案について、反対の討論を行います。  我が国における感染症の予防に関する施策は、これまで感染症患者の隔離を初めとする感染症の蔓延防止を図る施策に重点が置かれ、感染症患者等の人権を尊重するという視点を欠くものでした。らい予防法やエイズ予防法の制定によって、患者、家族が社会的な差別、偏見にさらされ、人間としての尊厳を傷つけられ、言葉に尽くしがたい苦しみを受け続けてきました。  新しい感染症対策を確立しようとする場合、まずこうした事実への深い反省を行い、また、犠牲となった患者、家族の痛恨の歴史から教訓を学び、生……

第143回国会 厚生委員会 第6号(1998/09/29、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、大阪府能勢町のごみ焼却施設、豊能郡美化センターのダイオキシン汚染の問題について質問したいと思います。  私も先日、二十六日ですけれども、現地を訪ねさせていただきました。そして、センターを視察し、関係者の皆さんからさまざまな御意見を聞いてまいりました。きょうは、現地の皆さんが不安にさらされ、切実に要望されている問題を中心にお尋ねしたいと思います。  九月二十一日、厚生省は、同センターの周辺土壌から一グラム当たり五万二千ナノグラムという世界最高の数値のダイオキシンを検出したことを発表いたしました。これは、地元の住民のみならず全国に大きな衝撃……

第143回国会 内閣委員会 第3号(1998/09/09、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず第一点目は、特権官僚の汚職腐敗、不祥事件の原因であり温床になっております天下り問題について質問させていただきます。  大蔵省、防衛庁を初め、特権官僚、幹部公務員の汚職腐敗、不祥事というものが、国民の厳しい官僚批判、公務員批判を呼びまして、国家公務員労働者の賃金改善、労働条件改善の障害、妨害物にもなっていると私は思います。  人事院総裁の談話の中でも、この問題は避けて通れない課題として次のように語られております。  国民に密接に関連する重要な行政課題に対する公務員の取組に関して厳しい批判や指摘がなされる中、他の職員の模範であるべき幹部公務員……

第143回国会 内閣委員会 第4号(1998/10/06、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、提案されている給与法の一部改正案についてなんですけれども、これは史上最低の改善率と言われるベースアップですけれども、国家公務員の労働者を初めとする多くの関係者がその実施を要望しております。しかし、その中に看過することのできない問題が含まれている、この点についてお聞きしたいと思います。  まず、五十五歳の昇給停止問題についてでございます。  この問題はなぜ重要な問題なのかということで、大きく言って三つ問題点がございます。このうち二つの点は、九月九日に私が取り上げました。  第一に、対象となる公務員労働者に対して内容が余りにも大きな不利益を……

第143回国会 内閣委員会 第5号(1998/10/13、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず最初に、手数料問題について質問いたします。  事故や不祥事が相次いでいました動力炉・核燃料開発事業団を改組する法案が成立いたしまして、十月一日から核燃料サイクル開発機構が新たに発足をいたしました。  原子力基本法では、自主、民主、公開がうたわれているにもかかわらず、長い間、研究を請け負っている各企業の知的財産権を保護するという名目で、秘密主義、虚偽体質、こういうものが大きな問題になって、データや事故はできるだけ国民から隠して、そして事実が発覚すると、今度は事実を改ざんして取り繕う、こういう事態が発生をしてまいりました。原子力基本法違反は明……

第145回国会 厚生委員会 第5号(1999/03/12、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  この提案されております法案につきましては、障害年金、遺族年金等が恩給の改善に準じて引き上げられるもので、我が党としては賛成するものです。  この援護法に関連いたしまして、日赤従軍看護婦問題について質問をいたします。  日赤従軍看護婦は、御名御璽、つまり、天皇の命令として日本赤十字社令が発令され、陸海軍大臣の命令により戦地に召集されております。この点でも、また激戦地で衛生兵を使って生死をかけて働いた点でも、青酸カリを常に携帯するように命じられたことも、抑留させられた点でも、全く兵士に変わりはありません。その内容は、陸軍大臣、海軍大臣の定むるとこ……

第145回国会 厚生委員会 第7号(1999/03/19、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  本法案の質問に先立ちまして、昨日厚生省が発表いたしました、九県、十二の国立医療機関に及ぶ新たな統廃合の見直し問題について質問させていただきたいと思います。  今までの地域医療の中核となっている国立医療機関の果たしてきた役割は大変大きいものがございますし、また、今後とも国民の期待はますます高まっております。そのことは、厚生省が一九八六年、十年間で全国にある国立病院七十四施設を廃止するという統廃合、移譲計画を発表いたしましたけれども、地元の自治体、地域住民、患者などの猛反対に遭ってその実行は遅々として進まない、このことにもあらわれております。  ……

第145回国会 厚生委員会 第9号(1999/05/18、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  引き続きまして、介護保険問題について質問させていただきます。  きょう、私、日銀の調査月報四月号を持ってまいりました。この中に、「九〇年代入り後も日本の家計貯蓄率はなぜ高いのか?」こういう論文が出ております。総務庁の家計調査などのデータを分析したこの論文は、欧米に比べて日本の高齢者層の貯蓄率が高いのは、高齢化が急進展する中で、医療、介護費用などの増加に対する不安が大変大きい、このように指摘をしているわけです。そして、介護制度の充実などを通じ、高齢者がお金を安心して使える環境を整備するよう求めております。  日本の高齢者の七六%は、市町村民税非……

第145回国会 厚生委員会 第11号(1999/05/21、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、きょう愛知県から二冊の冊子を持ってまいりました。一つは、愛知県の南区にあります障害者の関係団体の連絡会、ここがつくった「南区障害者・家族の実態調査と障害者プラン」、こういう内容のものでございます。これは「だれもが住みよいまちづくり」という冊子で、大変苦労してつくられております。それからもう一つは、西三河地方にあります精神医療プロジェクトがつくりました、「「これから」――障害者プランに向けて」という冊子で、精神障害者の実態調査でございます。今、この二冊の冊子を持ってまいりました。  この中で、これは二十八歳の精神障害者の男性のお母さんがこ……

第145回国会 内閣委員会 第5号(1999/06/08、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  二十世紀は、人類史の上でも、人権と民主主義が大きく前進した世紀でございます。それと同時に、男女平等と女性の地位向上の課題でも画期的な進歩を遂げた世紀だと思います。日本も戦後、男女平等を掲げた憲法の出発から、一九八五年に批准した女子差別撤廃条約を初め、国際的な動きの影響を受け、女性の地位向上を目指す取り組みも前進してまいりました。  しかし、日本の女性の地位の到達は、世界の水準に照らして極めて深刻なものだと思います。雇用機会均等法の女性差別禁止が企業の努力義務規定になっているために、男女の賃金格差は六三・一%で、法制定後、二・六%縮まっただけで……

第145回国会 内閣委員会 第6号(1999/06/10、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  きょうは、参考人の皆さん、本当に御苦労さまでございます。お越しいただきました四名の参考人の皆さんにはまとめた形で最初に質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。  日本共産党は、私どもは、本法案が本当に今多くの女性の皆さんが願っているもの、その願いを反映したものになるように参議院でも修正案を提案してまいりました。  その主な内容なんですけれども、一点目は、今度の基本法、あらゆる分野への参画の機会の確保という形になっていますが、私たちは、それだけでは不十分だというふうに考えています。それは、現実の差別が大変深刻な状態にある、そういう……

第145回国会 内閣委員会 第7号(1999/06/11、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  本法案第三条、基本理念として男女平等、男女の人権の尊重を掲げ、男女は性別による差別的取り扱いを受けないことと位置づけられて、第八条では国の責任を明らかにしております。そして第二条では、改善のための積極的改善措置を提起しております。この条文は、当然女性国家公務員にも適応されます。  そこで質問をいたしますが、公務員制度調査会がことし三月十六日に公務員制度改革の基本方向に関する答申を出しました。その中で男女共同参画の推進の項に、「特に性別による区別を設けていなくとも、」「結果的に女性にとって不利な扱いとなっている可能性があると考えられるものについ……

第145回国会 内閣委員会 第10号(1999/06/30、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、定年後の再任用と二五%定員削減問題について質問をいたします。  現在働いている国家公務員で、定年後、六十歳後も公務部門で引き続き働きたいという人はどれぐらいいるのでしょうか。調査結果があったら簡潔に説明していただきたいと思います。
【次の発言】 定年退職者の半数以上、今お話がありましたように七五%の方が引き続き公務部門で働くことを希望するという状況です。  それでは、政府の対応はどうかといいますと、一九九四年に公務部門における高齢者雇用についてという閣議決定を行いました。また、その中で「国家公務員の高齢期における雇用に積極的に取り組むも……

第145回国会 内閣委員会 第13号(1999/07/21、41期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、日の丸を国旗に、君が代を国歌に法制化するための国旗及び国歌に関する法律案に反対の討論を行います。  国旗・国歌の問題は国民にとって重大な問題であり、これを決めていく上では、国民的討論が十分に保障されることが何よりも大切です。しかし、提案された法律案は、その内容の点でも決め方の点でも、民主主義の原則に真っ向から反するものであり、強く反対いたします。  以下、具体的に反対理由を述べます。  反対の理由の第一は、今、我が国の歴史上初めて、国旗・国歌をどうするかをめぐって広範な国民的討論が始まっております。ところが、小渕内閣と自民党を初め与党各党などは、国民的討……

第145回国会 予算委員会 第10号(1999/02/04、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、国立病院・療養所の再編成問題について御質問をいたします。  厚生省は、一九八六年一月に、国立病院・療養所の再編成全体計画を発表いたしました。  これは、十年をめどに、ハンセン病療養所十三施設を除く二百三十九施設のうち七十四施設を統合、移譲、再編成するというものです。現在、四十六の施設が残っております。  この再編成に当たりまして、国会の審議の中でも、この再編成についても今後十分地域の医療を確保していくんだ、こういう確認や、また、地元の自治体との十分な話し合い、こういうものを積み重ねて合意が大事なんだ、このような確認が何回もされているわけ……

第146回国会 厚生委員会 第4号(1999/11/16、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、まず保育所の整備問題について質問をいたします。  今日の急激な少子化は、我が国の将来にとって重大な事態をもたらすものとして、その解決は緊急的な課題だというふうに思います。そして、その解決には具体性や実効性が伴うものでなければならないと考えますが、まず最初に大臣の認識をお伺いいたします。
【次の発言】 今大臣が言われたように、子供を産み育てる環境をどうつくっていくのか、そういう点でも待機者の問題というのは、対策を具体的にどうとるかということが大変問われているわけです。  そこで、政府は、少子化対策として保育環境の整備が何としても緊要だとい……

第146回国会 厚生委員会 第5号(1999/11/17、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  今回の法案につきましては、大変重要な点について多岐にわたっておりますので、十分な慎重な審議が求められていると思います。きょうは、その第一弾として、私は具体的な点を一つ一つ詰めていきたいと思っています。  その一つは、無年金障害者の問題でございます。今回、学生である第一号被保険者の特例制度が提案されております。昨年の五月の決算行政監視委員会でも無年金障害者について問題にさせていただきましたけれども、一九五九年、昭和三十四年、第三十一国会では、旧国民年金法第七条三項の規定が盛り込まれました。その内容はどういう内容でしょうか、お聞きいたします。

第146回国会 厚生委員会 第7号(1999/11/24、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず冒頭に、有料老人ホームに関する認識を伺いたいと思います。  有料老人ホームは倒産等の事態が絶対にあってはならず、未然に防ぐことが基本だ、このように一九九一年度版の厚生白書に載っていますけれども、厚生省はこの認識に変わりはありませんか。
【次の発言】 ついの住みかとして全財産を投じている入居者のことを考えますと、それこそ当然のことだと思うんです。しかも、年金積立金から融資を受けているということになりますと、これはその運営には二重にも三重にも慎重性というものが求められると思います。  厚生省は、日本老人福祉財団に対して、九五年に株式等の有価証……

第146回国会 厚生委員会 第9号(1999/12/01、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず私は、この間の年金審議が、極めて民主主義のルールを離れて推移したということを大変残念に思うとともに、国民の世論をバックに、衆議院議長や副議長の努力もあって、引き続き審議が実現したことを喜びたいと思います。今後の審議が一層充実して国民の期待にこたえるように私たちも努力をしたいと思います。  まず最初に、年金の積立金問題について質問をいたします。  年金白書では、アメリカの例が持ち出されております。社会保障年金の積立金を市場運用することの可否が議論されて、政府による政治的圧力の可能性、資本の効率的配分を妨げる可能性等への懸念が、このアメリカの……

第146回国会 行政改革に関する特別委員会 第4号(1999/11/19、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、大変地味ですけれども重要な仕事をやっている国立健康・栄養研究所の法案、その問題についてお聞きしたいと思います。今回、厚生省の附属研究機関として唯一の独立行政法人への移行の対象とされた機関でございます。  この研究所は、一九二〇年の創立以来の、国民の栄養調査など、食生活に関する改善に大きな役割を果たしてまいりました。国民栄養調査や栄養所要量に関する調査研究は、長期間必要としますし、地味な研究ながら、国民の健康づくりのために必要不可欠なものであると考えます。  雑誌の「厚生」二月号のコピーを持ってまいりましたけれども、ここにこの研究所が深く……

第146回国会 内閣委員会 第1号(1999/11/16、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず最初に、給与法に関連して質問をいたします。  今回の提案は、一般職員のベア〇・二八%、これはもう史上最低でございます。さらに、一時金が〇・三カ月引き下げられまして、その結果、今回発足いたしました自自公政権が、人勧始まって以来前年度よりマイナスの賃金水準を提案したことになります。特に一時金の引き下げというものは、高齢者、高い号俸者を直撃いたしまして、十年前の支給水準に逆戻りいたします。また、この提案は、国家公務員のみならず、地方公務員、学校、病院職員など、人事院が指摘しているだけでも七百五十万人の労働者、国民に影響を与え、生活水準を引き下げ……

第146回国会 内閣委員会 第3号(1999/12/07、41期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、国と民間企業との間の人事交流に関する法律案に対し、反対の討論を行います。  本法案は、大蔵省と銀行、証券会社の癒着、また厚生省、年金福祉事業団と銀行との癒着など、監督官庁と関係企業の間の癒着の弊害となっている天上がり、天下りに何らメスを入れないまま、官民交流を進めようというものです。  本法案は、人事交流に当たって、さまざまな制約を設けています。しかし、その制約も、例えば二年を過ぎれば交流派遣した企業と密接な関係にある官職に自由につけるなど、官民癒着を防止することにならない制約です。  また、防衛庁は、本法案の適用に当たって、他省庁の場合のような人事院の……

第147回国会 厚生委員会 第7号(2000/04/14、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  日本共産党は、少子化を克服するためには、だれもが安心して子育てができる総合的な対策が必要だと考えております。  総理府が実施しました出生数の少ない理由に関するアンケート調査を見てみますと、第一に「子どもの教育にお金がかかるから」、二番目には「経済的に余裕がないから」と、経済的な理由が半数を占めております。とりわけ子供を産む二十代、三十代の女性は、「子どもの教育にお金がかかるから」という理由が六一・二%となって、若い女性が子供を産みたくても産めない事情が浮き彫りになっております。  私たちは、子育ての経済的支援としての児童手当の拡充をこれまで要……

第147回国会 厚生委員会 第9号(2000/04/19、41期、日本共産党)

○瀬古委員 瀬古由起子でございます。前回に続く質問をさせていただきます。  昨日の参考人意見陳述でも、諸外国に比べて日本の児童手当制度の貧弱さが指摘されました。児童手当を実施している国は、ほとんどが支給年齢を十六歳ないし十八歳まで支給しており、学生の場合はさらに年齢が引き上げられて支給されております。三歳までしか支給しないで、所得制限までしている国もほとんどありません。  児童手当制度を実施している国で、国内総生産における児童手当給付費の比率は、前回お配りしました資料を見れば一目瞭然なんですけれども、世界でもけた違いに最低クラスだということはお認めになるでしょうか。

第147回国会 厚生委員会 第11号(2000/04/26、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  最初に、憲法二十五条、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」と規定しております。社会福祉事業法の基本理念は、この憲法規定を踏まえて国や自治体が公的に社会事業を実施する責任を明らかにしています。  ところが、今回の提案は、この法律の一番重要な理念を地域住民や営利を目的とする企業も含めた民間事業の実施に置きかえ、公的責任に伴って措置費を負担し福祉の権利を保障してきたものを契約によるサービスに変えて、福祉分野における公的責……

第147回国会 厚生委員会 第12号(2000/04/27、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  きょうは、参考人の皆さん、大変御苦労さまでございます。  私は、まず最初に御三方にお聞きしたいと思います。  今回、社会福祉事業法の改定の大きな理由に、与えられる福祉から選択できる福祉制度に変えるんだという御説明があるわけですね。今まで、今お話ありましたように、選択できる場合でも、その前提である豊かなサービス、施設、こういうものがなければなかなか選択できないという問題があると思うんですね。  その点、今、日本の障害者の施設サービス、地域サービスがどういう状態になっているかというと、なかなか大変な状態もあります。障害者プランそのものでも、先ほど……

第147回国会 厚生委員会 第13号(2000/05/10、41期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、社会福祉事業法等の一部改正案について反対の討論を行います。  本法案の第一の問題は、憲法二十五条に基づき定められている社会福祉事業法の基本理念から実施主体たる国、地方公共団体を削除し、福祉推進の責任を地域住民や福祉事業経営者等に転嫁して、国に課せられた普遍的責務を大幅に後退させていることです。  公的責任と表裏の関係にある措置制度を廃止し、事業経営者と障害者の利用契約によって福祉サービスを提供するという仕組みを導入することで、国や地方公共団体は、直接に福祉の措置に責任を負う立場から、福祉市場の需給調整役ともいうべき立場に変わり、公的社会福祉の根幹を大幅に……

第147回国会 厚生委員会 第14号(2000/05/12、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  諸外国で働く労働者にとって、年金保険料の負担が重い二重払いの解消は切実な問題です。今回の提案はその面では前進です。九八年のドイツとの協定に続いて、今回の日英協定の実現までに長時間を要していますけれども、予備交渉、本交渉を通じまして、難航した問題点は一体何だったのでしょうか。
【次の発言】 期間の通算という問題は年金制度にとって大変重要な問題でございます。  ILO百十八号条約、百五十七号条約は、社会保障全般に及ぶ条約ですけれども、二国間協定との関係では、通算等による受給権の確立などが定められております。条約の遵守が国際間の信頼にもつながってま……

第147回国会 内閣委員会 第3号(2000/04/18、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  改正案にあります総定員は、適正な行政サービスの受け手としての国民の利益にも、それを提供する国家公務員労働者の生活と権利にも重大な影響を与えるものと考えます。  今回の提案は、現在の総定員法の別枠になっております国立学校設置法、沖縄特措法による定員二万八千六百八十六人を加えたにもかかわらず、現行総定員法による定員を年度途中に発生する退職者の調整をしたものを加えただけの大幅削減の上限となっております。  そうだとすると、現在どこにどれだけの人員が本来必要であり、また逆に、ここは縮小、廃止する必要があるということをすべての省庁にわたって総ざらえして……

第147回国会 内閣委員会 第5号(2000/04/26、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  地方分権推進法の一部を改正する法律案の審議に際しまして、我が党の持ち時間の範囲内で、森新内閣についての本会議、委員会審議で明らかになったこの間の内閣の成立過程の問題について、質問をさせていただきます。  小渕前首相が病に倒れる事態が発生して以来、首相臨時代理に官房長官が就任して森新内閣が誕生するまで、小渕首相の病状が、いつ、どういう状態で変化してきたのか、その正確な時間を述べていただきたいと思います。入院の時間、検査の結果脳梗塞と診断された時間、集中治療室に入った時間、昏睡状態になった時間、人工呼吸器をつけた時間を御報告いただきたいと思います……

第147回国会 内閣委員会 第6号(2000/05/17、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  引き続き青木官房長官に質問いたします。法案質問に先立ちまして、小渕前首相が死去された十四日、医師団の記者会見でも明らかになった、青木長官の発言をめぐる疑惑について質問いたします。  青木長官が前首相を見舞ったとき、当初官房長官は、首相代理の任に当たるようにと指示を受けたと明言して、みずから臨時代理になられたわけです。それを後になって、有珠山噴火の心配もあり、何かあれば万事よろしく頼むと訂正されました。ところが、今回の記者会見で担当医は、単語の応答はできても長い文章を話すことは難しいと述べ、有珠山噴火との発言については、あのような文章はちょっと……

第147回国会 予算委員会 第9号(2000/02/18、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。私は、きょうは愛知万博問題について各大臣に伺いたいと思います。  昨年秋に博覧会国際事務局でありますBIEが来日した際に、跡地利用を含め現在の愛知万博計画に厳しい指摘がされていたことが報道されておりました。  指摘の第一は、愛知万博の会場計画が自然破壊の計画であり、観客輸送や資金計画など問題のある不十分な計画であるということです。  私はきょう、BIEが指摘した言葉をパネルにして持ってまいりました。  まず第一の指摘なんですけれども、「われわれは当初、丘陵地帯での博覧会開催計画だと聞かされていた。それが実際にみてみると、山のなかでの開催計画だった……


42期(2000/06/25〜)

第149回国会 厚生委員会 第2号(2000/08/08、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  では、雪印の西社長にお伺いいたします。  厚生省の調査では、雪印の大阪工場だけでない、すべての工場でHACCP認定の際に再利用工程が記載されていないということが明らかになりました。再利用というのは業界としては当たり前だと言われていますけれども、なぜ再利用工程が記載されていなかったのか。全部記載されていなかったんですね。これは偶然とは言えないと思うんですけれども、これはある意味では申請隠しじゃないかという御意見もあります。それとも、これは厚生省に事前に御相談された上で書かなかったのか、いかがでしょうか。

第149回国会 厚生委員会 第4号(2000/09/20、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  厚生省は、今回の調査の中で、「患者がヒト乾燥硬膜の移植を受けた当時においては、ヒト乾燥硬膜によるCJD発症の危険性を予見し、ヒト乾燥硬膜の輸入や禁止を行うべき状況にはなかったものと考えている。」こういう見解を明らかにしております。本当に予見できなかったのかどうか、予見するための努力や検討が厚生省によってどのように行われたのか、この客観的な事実についてお伺いいたします。  まず、承認時の問題なんですけれども、先ほどもお話がありましたように、この承認に当たっては試験検査が国立衛生試験所によって行われております。これを私は持ってまいりましたけれども……

第150回国会 厚生委員会 第6号(2000/10/25、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  最初に、質問に先立ちまして、私は、今回の公職選挙法という選挙制度の根本を変えるような問題を一方的に提出して、ごり押しするために横暴なやり方を強行してきた与党の皆さんに、抗議と強く反省を求めるものでございます。  その上で、まず初めに、きょうは健康保険法等の改正案について質問をいたします。  十月から高齢者の介護保険料の徴収が始まりました。これまで一割負担を払えないために今まで受けていたサービスも断る高齢者が続出するような利用料の負担に加えて、この介護保険料の徴収、さらに医療費負担と、高齢者にトリプルパンチを強いるのが今回の改正案だと思います。……

第150回国会 厚生委員会 第8号(2000/10/31、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。参考人の皆さん、本当に御苦労さまでございます。  私は、まず最初に糸氏参考人にお聞きしたいと思います。  先ほど、医療というものは個別性と地域性が強いものだというお話がございました。今回の医療法の提案なんですけれども、例えば一般病床と療養病床に分ける、患者さんの個別性ということを考えれば、これが実際には明確にこういう形できちっと分けられるものなのかどうかという問題ですね。  それから、例えば地域性という問題でいいますと、今回、一定の必要病床数を基準病床数と改めて全国一律の基準を設けていこう、こういう流れがございます。そういう場合に、地域性という点……

第150回国会 厚生委員会 第9号(2000/11/01、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、医療法の改正案に関連して質問をさせていただきます。  改正案では、医療計画の見直しとして、これまでの必要病床数の名称を基準病床数と改めることになっておりますが、その理由は一体何でしょうか。
【次の発言】 九九年の医療審議会で出された議論のためのたたき台というものがございますけれども、基準病床数への見直しに当たっての算式は、平均在院日数の短縮化に対応できる算式を設定することと述べております。また、全国一律の基準を設けることとしています。  これは、算式の見直しによって全体の必要病床数を引き下げようということではないでしょうか。いかがですか……

第150回国会 法務委員会 第9号(2000/11/15、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、学校現場で人権教育と称してどのような混乱と悲惨な事態が起きているのかということを、三重県の例で質問させていただきます。  昨年十二月十五日、三重県立の松阪商業高校で校長が自殺をいたしました。この校長は、自分の学校のY教員の居住地での言動が差別事件とされて、県の教育委員会が二十回以上も校長から異常な聞き取りや指導を行っていることが明らかになりました。八月九日、二十三日には、部落解放同盟から、差別者とされたY教員とともに、確認会に参加させられております。  校長は、事件が起きてから、体重が半年間で六キロから七キロ減った、このように言われてい……

第151回国会 厚生労働委員会 第15号(2001/05/29、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  原告の皆さんの命がけの闘い、魂の叫びが世論を広げ、とうとう政府を動かしました。ハンセン病の隔離政策が憲法違反という判決が下され、それが確定をいたしました。国が患者を強制的に隔離をし始めてから実に九十四年の歴史の中で、無念の思いで亡くなった患者さんや家族の辛酸な人生を改めて刻み、人間回復を掲げた原告、元患者の皆さんの勇気ある闘いにまず心から敬意を表したいと思います。  そこで、質問をいたします。控訴断念の政府の声明についてでございます。  政府は、二十五日、控訴断念の政府声明を発表いたしました。この内容には、政府の立場として、立法の不作為は問題……

第151回国会 国土交通委員会 第2号(2001/02/23、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  先月二十六日、山手線新大久保駅構内で発生いたしました鉄道事故で亡くなった人々や遺族の無念の思いにこたえる道は何か。二月十九日に、国土交通省が鉄道局長名で、各地方の運輸局長あてに、プラットホームからの転落事故に対する安全対策、この通達を出して、その徹底を図っています。  まず、安全対策の具体策として、非常停止ボタンまたは転落検知マットの整備を鉄道事業者に求めています。  実は、非常停止ボタンと言うのですけれども、この停止ボタンは、自動的に電車がとまるのは、首都圏内では山手線と京浜東北線、そして総武線の一部だけなんですね。ある意味では、警報的とい……

第151回国会 国土交通委員会 第3号(2001/03/09、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  新産業都市建設促進法等を廃止する法律案に対する質問をいたします。きょうの質問は、基本的には大臣にぜひお答えいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  新産・工特法は、地域格差の是正、雇用の安定、工業の発展などを目的としたものでありましたけれども、実際には、大企業のための産業基盤整備であり、真にその地域の経済の発展を図る基盤整備ではなかったと私は考えています。  それは同時に、地域格差の是正どころか、地域で基盤整備をしても企業立地が不十分なまま推移をしていたり、また指定された地域では、逆に産業、地域の空洞化が進行しております。地方……

第151回国会 国土交通委員会 第4号(2001/03/14、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  最初に、住宅金融公庫法等の一部改正案についてお聞きいたします。  今回の改正では、特別割り増し融資制度の適用期限を五年間延長するとしております。従来どおり継続するのではなくて、生活空間倍増の緊急融資を変更して、戸建ての住宅は百二十五平米以下のもの、マンションでは七十五平米以下のものについては割り増し融資を廃止することになっているわけです。  こうしますと、融資対象の大きいものに重点化するということになるわけですが、今後ふえてくると思われる都市部での高齢者用の規模の小さい住宅融資は縮小されるということにならないでしょうか。その点いかがですか。

第151回国会 国土交通委員会 第7号(2001/03/27、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  きょうは、専門の分野から、また現場で御苦労されている分野からお越しいただきまして、ありがとうございます。  では、質問させていただきます。  まず、清水参考人と川本参考人にお伺いしたいと思うんですけれども、先ほど、専門家、専門的な立場からの人の配置、こういうものが大変大事だということもお話しになったわけですけれども、例えば大型機のパイロットがそこに参加していないという問題なども指摘されたのですが、そういう方が実際にいないという場合に、どういう具体的な誤りといいますか、不都合といいますか、そういうものが生じているのかということが、もしわかりまし……

第151回国会 国土交通委員会 第8号(2001/03/28、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず、お伺いいたします。  我が国が批准している国際民間航空条約、ICAOの第十三附属書は、航空機事故及びインシデント調査についてその基準を明らかにしております。また、同調査目的では、事故またはインシデント調査の唯一の目的は、将来の事故またはインシデントの防止である、罪や責任を課するのが調査活動の目的ではないと述べております。  我が国の航空事故調査委員会設置法もこのICAO条約第十三附属書に基づき設置されたものであると考えますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 ICAO条約の第十三附属書に基づき設置されたものですねというふうに聞いているの……

第151回国会 国土交通委員会 第9号(2001/03/30、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。きょうは、時間が少ないので、答弁は簡潔にお願いをいたします。  では、事故調査委員会にお聞きいたします。  日本が第一理事国であります国際民間航空条約、ICAOは、事故調査当局は調査の実施に関し、独立性を有し、かつ、制限されない権限を有すると述べております。警察と旧運輸省との間に交わされた覚書では、「あらかじめ捜査機関の意見をきき、当該処分が犯罪捜査に支障をきたさないようにするものとする。」と、事故調査が刑事捜査を制限しない、障害にならないようにするという、明らかに捜査優位の項目がございます。これは、前回私が質問の中で問題点として指摘をいたしまし……

第151回国会 国土交通委員会 第10号(2001/04/06、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず最初に大臣にお聞きしたいと思うんですけれども、政府として、倉庫業の国民生活に果たしている役割についてお聞きいたします。
【次の発言】 今大臣が御答弁いただきましたように、倉庫業は国民生活にとっても大変重要な役割を果たしているということでございます。  物流事業の場合には、この間、実は需給調整が廃止されて、新規参入が進められてまいりました。現在の倉庫業法は、既に許可事業でありまして、料金は事前届け出制となっております。一連の規制緩和で他の物流業の規制が現在の倉庫業法並みの許可事業になったことで、現在、中小業者の営業と労働者の労働条件の悪化と……

第151回国会 国土交通委員会 第11号(2001/05/16、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  きょうは、公共事業について質問させていただきます。  先ほど質疑がございましたけれども、国債の発行を三十兆円以下に抑える場合に、公共事業の見直し、削減も当然例外ではないということは、総理大臣の答弁の中でも、また扇大臣の先ほどの答弁の中でも明らかになりました。  もう一度正確にお聞きしますけれども、これは、今までの内閣、前の森内閣の、いろいろ見直しをしても総額は減らさないという今までの方向からは変わるということでよろしいでしょうか。
【次の発言】 明確に、公共事業についてもメスを入れるということだと思うんです。  そこでお聞きしたいんですけれど……

第151回国会 国土交通委員会 第12号(2001/05/18、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  農住組合法、緑地保全法の関連で質問させていただきます。  都市の緑は、先ほど議論になりましたように、ヒートアイランドを和らげる点でも、また環境保全ということでも、防災の観点で見ても、震災の際の避難地になるとか、水害の場合にも水を浸透させる機能を持っております。さらに、新鮮な農産物の供給源にもなる。  議題になっている二つの法案は、いずれも都市の緑化という点では共通しております。その立場で質問をさせていただきます。  まず、大臣の認識をお聞きしたいと思うのですけれども、食料・農業・農村基本法の第三十六条二項で「国は、都市及びその周辺における農業……

第151回国会 国土交通委員会 第13号(2001/05/23、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  今回、水防法の一部改正が行われるわけですけれども、正直なところ、この改正は遅きに失するものと言わざるを得ないと思います。昨年の通常国会では、土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律が制定をされました。これは、一九九九年六月の広島土砂災害の教訓から制定されたものです。こうした経過を見ていますと、大規模な災害が発生しないと、なかなか対策が前進しないのではないかというように感じざるを得ません。  最近では、大規模な災害が発生すると、それに対しての制度的な措置の対応が早いとも言えるかもしれませんけれども、いずれにしても、現実に後追……

第151回国会 国土交通委員会 第14号(2001/05/25、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  JR完全民営化法案に関する質問をさせていただきます。  まず、ローカル線廃止の問題についてお聞きします。  最初に、本法案で、JR会社法の適用対象から本州三社を除外しながら、なぜ、国鉄改革の経緯を踏まえた経営を担保する措置として、指針でローカル線の廃止や中小企業への配慮等を定めたのでしょうか。これは鉄道事業としての公共性を確保するためではないのかと思われるわけですけれども、その点、いかがでしょうか。
【次の発言】 明確に公共性を確保するために、この指針が設けられているという御説明でございました。  そうしますと、今言われましたように、この指針……

第151回国会 国土交通委員会 第15号(2001/05/29、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず私は、横浜人材活用センター事件の問題について質問をさせていただきます。  今から十五年前に、国鉄をJRにするための余剰人員対策として、全国各地に人材活用センターが設置されて、熟練した国鉄職員の仕事を奪って人材活用センターに収容するということで、これは人権侵害として社会的な批判を浴びて、国会でも問題になり、廃止になりました。  横浜人活事件とは、国鉄当局が人活センターの周りを有刺鉄線で囲み、コンクリートで囲まれた、北向きの、日の当たらない、底冷えのする部屋に押し込めた事件でございます。五人の国労組合員が、人活センターの責任者に全治四週間の肋……

第151回国会 国土交通委員会 第16号(2001/05/30、42期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表し、旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律の一部を改正する法律案に対する討論を行います。  今、JR各社は、少子高齢化社会が進展し、鉄道収入の飛躍的な伸びが期待できないとして、鉄道の安全輸送を土台から支える施設等の部門の下請、外注の促進を初め、鉄道部門の大幅な人員削減を進めています。  一方、膨大な旧国鉄等の債務は国民に負担させながら、旧国鉄から承継した駅等の一等地を利用した鉄道事業以外の事業は、今後の成長する分野として積極的な投資等を行う経営戦略をJR各社は展開中です。  このような現状のもとで、本法案によるJR本州三社を完全民営化し、経営を営……

第151回国会 国土交通委員会 第17号(2001/06/01、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  今回の改正の中心的な柱であります自賠責保険における政府再保険の廃止は、一九九八年十月の経団連による政府の行革推進本部規制改革委員会に対する政府再保険の廃止要求が背景にございます。これを受け、旧運輸省や金融監督庁などでの見直し作業が始まり、行革推進本部規制改革委員会が、現在では保険会社に十分な担保能力があるため、リスクヘッジの観点からは必要ない、事務の簡素化にも資するなどの理由を挙げ、政府再保険廃止を打ち出したことが今回の改正を方向づけております。  自賠責保険では、保険会社は保険料の六〇%を政府の再保険に付するとともに、保険金の六〇%を政府の……

第151回国会 国土交通委員会 第18号(2001/06/05、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。参考人の皆様、大変きょうは御苦労さまでございます。  最初に、井手参考人にお伺いいたします。  まず、被害者救済に関する情報開示の問題について伺いたいと思うんですけれども、被害者が保険会社から十分な説明もないまま無責事故だと言われたり、過失相殺がされることで、その自賠責保険または任意保険が払われない、その根拠を覆すのが大変だ、立証のための努力は被害者の側から行わなければならない、こういう事態があるというふうに聞いております。  そのために、今問題になっているのは、例えば、警察などの交通事故の処理の際の調査が十分行われていないんじゃないか、こういう……

第151回国会 国土交通委員会 第19号(2001/06/06、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  自賠責法の関連で質問させていただきます。  まず第一に質問いたしますが、過去十年間の交通事故の死傷者の推移はどのようになっているでしょうか。
【次の発言】 死亡者が少なくなるということは好ましいことなんですけれども、しかし、なおかつ九千人の死亡者がいるという点でも大変重要ですし、また、今言われたように、全体では事故が四〇%強ふえている。負傷者でいいましても、かなりふえております。  なぜこういう状態になっているのかということは、警察を初め国土交通省としては、どのような分析、そして被害防止の対策を今まで講じられたんでしょうか、お伺いします。

第151回国会 国土交通委員会 第20号(2001/06/08、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  今回の測量法、水路業務法の改正は、明治初期に採用された日本独自の測量基準を新しい測量基準に変えようというのですから、これ自体は地図にかかわる大変大きな変化だというふうに思います。  まず伺いますけれども、今回の改正に伴う影響、とりわけ国民生活にかかわる影響はどのようにお考えでしょうか。
【次の発言】 例えば、学校などで緯度経度の標識を立てているところがあるのですね。うちの学校は緯度何度、経度何度という標識を立てているところ。これは、教育上の問題で立てている場合があるわけです。  紙に印刷された地図の上では、見かけの上では位置が動くわけではない……

第151回国会 国土交通委員会 第21号(2001/06/12、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  参考人の皆さん、本当に御苦労さまでございます。では、質問させていただきます。  今回の土地収用法の改正は、昭和四十二年の改正以来抜本的な改正がなされない中、そして、今回、想定しなかった状況に直面する状況、それへの対応策として改正されるということになっております。東京・日の出におけるごみ処分場の建設の問題などが背景にあったということは多くの方が指摘されておりますし、認めておられます。私は、このごみ処分場の問題にしても圏央道の問題にしても、やはり、物事の出発点といいますか、ボタンのかけ違いがある。  今回の改正におきましては、先ほどもそれぞれの参……

第151回国会 国土交通委員会 第22号(2001/06/13、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  「財産権は、これを侵してはならない。」とする憲法二十九条第一項がございます。そして、その第三項では、正当な補償のもとに、公共のために用いることができるとしておりまして、その憲法の条項に基づく法律が土地収用法でございます。  正当な補償が求められることは当然ですけれども、さらに、公共のためと認められるものでなければなりません。事業者自身が公共のためのものだと言っただけで、即、公共性があると決定できるわけではないわけですね。  そこで、土地収用法に入る前に、公共事業のあり方について質問いたします。  政府・与党でさえ、不十分ながら、公共事業の中止……

第151回国会 国土交通委員会 第23号(2001/06/15、42期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、内閣提出、土地収用法の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。  第一に、本法案は、むだや自然破壊の公共事業への住民の反対運動を抑え込むことを目的としており、強権的な公共事業の推進を制度的に担保するものであります。  土地・物件調書作成に関する特例、代表当事者制度の導入、補償金払い渡し方法の簡略化、収用手続における主張内容の制限などにより、各地のトラスト運動を初め、むだな公共事業に反対する運動を抑え込もうとしていることは明らかです。  第二に、事業認定手続における中立性、公正性が担保されないことであります。  本法案は、透明性、公正性、合理性を……

第151回国会 国土交通委員会 第24号(2001/06/20、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  第一点について伺いますが、基準より強度の弱いコンクリートパイルの製造、それが十分検査されていないという問題についてお聞きいたします。  最初に、最近、私あてに次のような手紙が参りました。これは今大臣のお手元に同じコピーを置いてありますので、ちょっと見ていただければと思います。これは、ある県のコンクリートパイルを製造している中堅企業に働く、その検査を担当している職員の方からの手紙でございます。  「どこから話そうかと迷っていますが、データからわかることは、規定値より低い値で緊張している。」強度が低いということですね。「蒸気養生時間が短いときがあ……

第151回国会 法務委員会 第5号(2001/03/16、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は最初に、福岡前次席検事及び地裁判事の問題で質問をいたします。  これについては、法務省と最高裁判所の調査結果が出てまいりました。この問題では、後日予定されている集中審議で時間をとって取り上げたいと思っていますが、きょうは、この二つの報告書を読んで一点だけ質問をさせていただきたいと思います。その内容は、証拠隠滅に関して携帯電話廃棄問題についてです。  最高裁にお聞きいたします。  法務省の調査結果では、福岡地検の山下前次席検事は、容疑者の夫が判事なので、可能な限り関係者の名誉等が害されない妥当な事件処理ができると考えたと報告しています。これ……

第151回国会 法務委員会 第6号(2001/03/21、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず第一点は、守秘義務違反についてお聞きいたします。  福岡地検前次席検事・高裁判事問題で、法務省と最高裁判所から、それぞれ調査結果、調査報告書が出されました。また、福岡高裁の長官と事務局長、地裁所長については、分限裁判を経て、戒告処分がなされました。次席検事が、なぜ懲戒免職でなく、しかも嫌疑不十分による不起訴なのだろうか。古川判事についても、証拠隠滅行為はなかったから罷免処分には当たらないというだけでは、国民の納得が得られるものとは到底思えません。  ここに持ってまいりましたが、東京新聞に三月十七日付で「読者百人に聞きました」、こういう記事……

第151回国会 法務委員会 第8号(2001/04/06、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  参議院における発議者の皆さんのこの法案提出に向けての熱い思いをしっかり受けとめて質問させていただきたいと思います。  最初に、発議者の皆さんに御質問いたしますけれども、第三条に、婦人相談所から一時保護を委託されるものが満たすべき、厚生労働大臣が定める基準というのがございます。この基準というのはどのようなものでございますでしょうか。
【次の発言】 そこで、厚生労働省にお聞きしたいと思うのですけれども、現在、全国に約二十数カ所と言われている民間シェルターが被害者保護などに取り組んでいます。大変財政的にも困難なところも多いというように聞いております……

第151回国会 法務委員会 第17号(2001/06/12、42期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、金庫株を解禁する商法等改正等及び関連整備法案に対し、反対討論を行います。  財界の長年の懸案であった金庫株を解禁する商法等改正は、持ち合い株式解消の受け皿や株価対策に活用できるとの理由で、資本充実や債権者・株主保護などを目的とした商法の基本原則を完全に葬り去るものです。また、金庫株解禁は、一定の歯どめ措置や制限を設けるにしても、企業による相場操縦やインサイダー取引に利用されやすくなることは否定できません。  商法は、従来、原則として自己株式の取得、保有を禁止していました。その理由は、資本充実に反し、債権者の利益を害し、株主平等の原則に反すること、また、経……

第151回国会 法務委員会 第19号(2001/06/19、42期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、日本共産党及び社会民主党・市民連合提出の修正案に賛成し、内閣提出、民事訴訟法の一部を改正する法律案並びに与党、民主党、自由党提出の修正案に反対の討論を行います。  本改正法案は、五年前の民訴法全面改正の審議において、公文書の文書提出命令の規定が余りにも制限されているとして、与党提案による全面削除という異例な修正を受け、改めて提出されたものでありますが、相変わらず、公文書は基本的には出したくないという不当な姿勢が示されています。  第一に、刑事訴訟書類、少年保護事件記録をインカメラ手続にゆだねることなく、全面排除している点です。これまで、プライバシー保護の……

第151回国会 法務委員会 第21号(2001/06/22、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  現代社会はカード社会と言われており、決済機能としての各種カードが重要な役割を担っております。カードの偽造、変造による被害額はここ数年特に激増して、昨年は百四十億に達しようとしていると言われております。決済機能としての安全性、社会的信頼性の確保のために、偽造カード防止への対応として、今回の刑法改正は妥当な改正であると思います。  そこで、まず経済産業省にお聞きしたいと思うんですけれども、クレジットカードの犯罪防止、不正利用の防止に関して、新聞報道などを通じてカード利用者への注意喚起もされていると承知はしております。クレジットカードが他人に不正利……

第153回国会 国土交通委員会 第2号(2001/11/09、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、ダム建設の談合問題について伺いたいと思います。  談合問題がマスコミをたびたびにぎわしております。昨夜もテレビで、横須賀市が談合問題に取り組んで、事業費を大幅に見直して、そして財政難を解決したというお話が放映されておりました。古くは一九八二年に我が党が暴露しました三井建設をめぐる談合問題、また九一年には埼玉土曜会談合事件、最近では、赤旗の日刊紙が明るみにいたしましたダム建設談合疑惑などがございます。  談合の態様というのはさまざまですけれども、業者同士があらかじめ会合し、受注予定者のルールや受注予定者をあらかじめ決定しておき、入札の際に……

第153回国会 国土交通委員会 第3号(2001/11/27、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、この後に提案される予定になっています民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律の一部を改正する法律案に関連して、質問をいたします。  まず最初に、PFI法が成立して以来、法の施行状況は国、自治体でどのようになっているでしょうか。
【次の発言】 民間活力導入のかけ声のもとで事業破綻が相次いでおります第三セクター方式では、事業破綻になればどうなるか。民は撤退して負債は官が背負うというパターンが繰り返されてきています。PFI方式が第三セクターの二の舞にならないという保証は一体何だったんでしょうか。

第153回国会 法務委員会 第2号(2001/10/19、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  ハンセン病国賠訴訟の熊本地裁の歴史的な判決が出ましてから早くも五カ月がたちました。控訴断念に至るまで、法務大臣自身も原告に直接会われ、元患者さんたちの一人一人の背負った歴史の悲惨さについて聞いていただきました。控訴断念の日、あすから人間として生きていける、こうして原告たちは高らかに叫びました。しかし、その叫びを打ち消すかのように、政府は、この判決のうち、立法不作為責任を認めた判断、除斥期間に関する判断について、これを否定するような政府声明を出したわけでございます。  まず、最高裁判所にお聞きしたいのですけれども、この政府声明で判決の効力はなく……

第153回国会 法務委員会 第9号(2001/11/07、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  参考人の皆さん、大変御苦労さまでございます。  では最初に、井手参考人にお聞きしたいと思います。今回の改正案提出に当たりまして、交通事故のために愛する家族を失った遺族の皆さんが悲しみや困難を乗り越えて今日まで勇気ある行動や発言をされてきたことに対して、心から敬意を申し上げたいと思います。  そこで、最初にお聞きしたいんですけれども、遺族の皆さんが、この交通事故をなくすという場合には、重罰化することだけがなくせるんだというふうに考えられているわけではないというふうに私は理解をしております。  とりわけ、資料として出していただきましたものや先ほど……

第153回国会 法務委員会 第10号(2001/11/09、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  刑法の一部を改正する法律案について質問させていただきます。  この法律の第一の改正点は、悪質、危険な運転により人を死傷させた者に対する罰則を、現行法による業務上過失致死傷罪から、新設の危険運転致死傷罪を適用することで重罰化しようとするものです。ところが、この危険運転致死傷罪については、危険な自動車運転として挙げられている四項目の犯罪の構成要件が厳し過ぎて、適用できる交通犯罪が余りないのではないかという批判も出されております。厳罰化でありますから、構成要件を厳格にするということは当然の要請であると考えますけれども、余り絞り込んで適用が困難になる……

第153回国会 法務委員会 第11号(2001/11/16、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  法案質疑に先立ちまして、去る十一月十四日、薬害ヤコブ病裁判について大津、東京両地方裁判所から出された和解の所見について、法務大臣に質問いたします。  この所見は、薬害ヤコブ病の患者、家族の深刻な被害の実態を直視し、被告企業と国の法的責任を認めたものでございます。さらに、被害の再発防止に向けて、より積極的な職責の遂行を求めております。  法務大臣、国として、所見を直ちに受け入れて、加害者としての責任を認めて謝罪し、被害者全員の早期全面救済、そして二度とこのような薬害や人権侵害が起きないように、そのための努力をしていただきたいと思うのですけれども……

第153回国会 法務委員会 第14号(2001/11/28、42期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、商法等改正法案外一案及びこれに対する修正案について反対の討論を行います。  反対の第一の理由は、本法案が、株式会社取締役等の法律、定款違反による会社に対する損害賠償責任額について、実際に発生した会社の損害額の大きさに関係なく一律に、代表取締役についてはその報酬の六年分、取締役については四年分、社外取締役については二年分を限度として、それ以下に抑えてしまうことです。  我が国の企業社会においては、バブル期以後、会社経営陣による乱脈・違法行為が相次ぎ、それが会社に莫大な損害を発生させ、会社経営を危機に陥れ、株主、従業員、会社債権者を初め関係者に大きな被害をも……

第153回国会 法務委員会 第15号(2001/12/05、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。私は、人権救済機関のあり方について質問いたします。  人権侵害に対する人権救済制度のあり方を検討してきた法務省の人権擁護推進審議会は、さる五月二十五日、森山法務大臣に最終答申を提出しました。私たち日本共産党は、この答申について、同日、木島法務部会長名でその見解を明らかにしております。その内容は、この答申が、裁判所とは別に、我が国に政府から独立した包括的な人権救済機関を設置する方向を打ち出しており、一定の積極的意義があると考えるものでございます。  しかし、この答申には幾つかの問題点があるとも考えています。その幾つかについて、質問いたします。  ま……

第154回国会 厚生労働委員会 第14号(2002/05/22、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。きょうは、私、診療報酬問題についてお聞きいたします。  三方一両損、医療機関にも痛みをと、政府はこの四月から医療機関に支払われる診療報酬を全体で二・七%のマイナス、本体部分で初めて一・三%のマイナスの改定をいたしました。この診療報酬の引き下げは、医療機関への打撃はもちろんですけれども、治療や入院に必要な医療費を削り、患者にも重大な負担を強いることになりました。  具体的にお聞きいたします。今回、診療報酬を引き下げて医療機関の経営を縛り、病院は堂々と患者を病院から追い出すか、もしくは退院できない患者からは保険外負担を取っていいですよというのが特定療……

第154回国会 厚生労働委員会 第15号(2002/05/29、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、残された時間、人工透析患者の問題に絞って質問いたします。  厚労省は、人工透析にかかわる診療報酬を実施時間による区分をやめて一律といたしました。その結果、厚労省の調査でも、透析一日につき四時間以上五時間未満が八割と言われる患者さんの診療報酬は大幅に引き下げられました。  そこでお聞きしたいと思うんですが、このほど厚労省の研究班が、アンケートによる人工透析の医療事故の内容を明らかにいたしました。この研究の報告書がこれでございます。それで、事故件数は年間二万一千件余で、うち三百七十二件は患者の生命を脅かす重大事故だったと報告しています。  ……

第154回国会 厚生労働委員会 第19号(2002/06/11、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず最初に、青柳参考人にお伺いしたいと思います。  今、青柳参考人から、この法案に対する基本的スタンスは賛成という立場をおっしゃられました。しかし、私も現場で聞かせていただきますと、実際には大変現場の先生たちは危機感を持っておられます。それは、医療機関としてもうこれでやっていけるか、そういう切実な声と同時に、患者さんにとって大変今回ひどい負担を押しつける、こういうものがあるというお声でございます。  それで、私は、今回のこの法案の中身で大変重要だと思っているのは、診療報酬の問題があると思うんですね。これは医療内容を左右するものです。改定の内容……

第154回国会 厚生労働委員会 第21号(2002/06/14、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  きょうは公述人の皆さん、大変御苦労さまでございます。先ほどからお聞きしましても、事前に資料を読む時間もないままおいでいただいたということ、本当に、今後のこうした地方公聴会のあり方そのものについてもよく改善しなきゃならないということをまず私も痛感させていただきました。  そこで、御質問させていただきたいわけなんですけれども、先ほどから出ておりますように、小泉首相の言う、三方一両損とは言いますけれども、この二十年間で国民医療費における国庫負担は三〇・一%から二四・九%に減っております。そういう意味では、国は損どころか負担をどんどん軽減してきた。そ……

第154回国会 厚生労働委員会 第25号(2002/07/17、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  先日、六号台風の災害で、仙台市の広瀬川の中州に取り残された六十五歳の男性と七十歳の女性がヘリコプターで間一髪救出された映像をテレビでごらんになった方も多いかと思います。この二人は野宿者だったそうです。いつも命と向かい合わせに生きている、こんなニュースに本当に胸が熱くなる思いです。  私は、野宿生活を送っておられる方々の基本的な支援法は、まず憲法十一条、二十五条であると思います。また、憲法十一条、二十五条を具現化したものが、生活保護法を初めとしたセーフティーネットだと思います。まずそのことを確認したいと思うんです。そして私は、人間の尊厳の確保と……

第154回国会 国土交通委員会 第2号(2002/02/27、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  二月二十二日、JR九州の鹿児島本線の列車衝突事故について伺います。  この事故で百十四名もの方が負傷されました。一日も早い回復をされるように祈っております。  この事故は、普通電車がイノシシと衝突して停車していたところを、後続の快速電車の運転士が、赤信号で停止した後、徐行運転を開始、これは無閉塞運転と言われているものだそうですけれども、前方に注意しながら時速十五キロで走行しなければならないのに、普通電車の前方の信号を中継する信号ですね、これを快速電車の進めの信号と間違って、加速して追突したというように言われております。JR九州の田中社長は、こ……

第154回国会 国土交通委員会 第3号(2002/03/15、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  法案審議に先立ちまして、北海道開発行政、釧路合同庁舎の工事発注に関連しての鈴木宗男議員の関与について質問いたします。  まず大臣にお聞きしたいと思うんですけれども、去る十二日に、国土交通省は、北海道の野幌東地区の農用地の総合計画調査及び北海道開発行政における鈴木宗男議員とのかかわりに関する調査結果報告書を発表いたしました。衆議院の予算委員会で我が党の児玉健次議員が配付した北海道開発局の内部文書、ファクス連絡文が本物であることを認めたものでございます。  陳情のため上京した竹内正一前南幌町長は、おまえのところは自民党候補を落としたのだから新規事……

第154回国会 国土交通委員会 第4号(2002/03/19、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。三人の参考人の皆さん、御苦労さまです。  最初に、三人の参考人の方にお聞きしたいと思います。  最初に発言されました田中参考人が、この都市再生のプロジェクトは、何といっても国家間の競争、都市間の競争に打ちかつための、人も金も集中してやっていく、スピード感あふれる迅速なプロジェクトを推進するんだということをお話しされました。  実際に私が、幾つか東京の今開発されているビッグプロジェクト、例えば六本木の開発だとか、それから品川駅のところだとかを調査もしてきたんですけれども、実際にお金を集中するという問題でも、かなり大手の不動産がそういう場合にうんと力……

第154回国会 国土交通委員会 第5号(2002/03/29、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は最初に、国土交通省設置法の一部改正案について質問いたします。  今回の法改正では、支局統合によって行政組織のスリム化を強調していますけれども、とりわけ私が心配しています安全面、そして地域への影響について伺いたいと思います。  まず第一に、陸運に関する点ですけれども、安全について私たちは、未然防止の観点から事前チェック体制の強化、そして再発防止の視点から事後チェックの両輪を一貫して要求してまいりました。この間、規制緩和の中で事前チェックが軽視されていることを大変重大な問題だと思っています。  現実に、この間交通事故は増大しております。また、……

第154回国会 国土交通委員会 第6号(2002/04/03、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  プレジャーボートの活動が国民に普及して、その保有隻数も増加している。それに伴って、小型船舶操縦士の免許保有者もふえております。それだけに、プレジャーボートをめぐる社会的課題が顕在化して、プレジャーボートによる海難事故件数の急増、それと放置艇問題、沈廃船問題などが発生しております。  これらの社会問題を解決する上で、今回の改正は、私としても一定の意味があり、賛成できるものだと考えております。しかし、問題点や不十分なところもございますので、若干今までの質問者と重なる部分もありますけれども、質問をさせていただきたいと思います。  まず第一なんですけ……

第154回国会 国土交通委員会 第8号(2002/04/10、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、公共事業費の高どまりについて質問いたします。  昨年十一月に内閣府が出しました地域経済レポート二〇〇一、これは資料一で皆さんにお配りしているものなんですけれども、見ていただきますと、公共建築工事、それから民間建築工事の単価差がぐっと開いております。幾つかの建設材料についてごらんいただいても、公共工事の単価がうんと高くなっているんですね。これはなぜかという問題なんです。公共事業予算を組むときに使われる建設材に関する物価データが、建材メーカーや建設会社のために高く設定されているんじゃないか、こういう疑問が出されております。  政府は、建材の……

第154回国会 国土交通委員会 第9号(2002/04/12、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  マンションを建てかえる場合、建てかえるか改修するかの適切な判断、そして、組合員の十分な合意形成、建てかえの諸準備、建てかえを円滑に進めるための制度など、一定の法整備が必要だと私は考えます。  まず最初に、大臣にお伺いしたいと思うんですが、本法案は、建物の区分所有に関する法律による適法に議決された建てかえ決議を受けての対応を定めるものだと思います。区分所有に関する法律が改正される前に、本法案成立を急がなければならない理由は一体何でしょうか。
【次の発言】 では、法務省に伺います。  現在、法制審議会区分所有法の部会で、区分所有法の見直し作業が行……

第154回国会 国土交通委員会 第10号(2002/04/16、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。参考人の皆さん、御苦労さまです。  では、まず最初に穐山参考人にお伺いしたいと思います。  全国マンション管理組合連合会の提案では、建物の長寿命化を図るための法整備ということをうたっていらっしゃいます。そういう提案をされているんですけれども、私も、例えば、建てかえという問題ももちろんあるんですけれども、環境面から考えて、そして居住者の負担、特に高齢者が多くなってきているという面を考えますと、その負担を考えますと、どう長寿命化するかという点は、私はもっと力を国も入れるべきじゃないかというふうに思うのですね。その点での法整備の内容、長寿命化のための行……

第154回国会 国土交通委員会 第11号(2002/04/17、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  きょうは、大臣にお聞きしたいと思います。  昨年成立して施行されておりますマンション管理適正化法について、これはマンション建替え円滑化法とも大いに関連するので聞きたいと思います。  この適正化法は管理の枠組みの法整備を行ったものなんですが、その論議の過程で、私たちは、管理業者が、本来の管理の主人公である管理組合の業務、これは法的には管理事務なんですが、ここに介入するおそれがある、業者本意に管理が行われることにならないかという問題を指摘させていただきました。  管理業者に登録すると、管理業務主任者を置かなきゃならないなどの登録業者としての資格要……

第154回国会 国土交通委員会 第12号(2002/04/24、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  冒頭に大臣に伺いたいと思います。  今回、廃棄物海面処理延命化施設を特定施設に追加する改正が行われるわけですけれども、そもそも、今回なぜこの施設を民活法の特定施設に加えなければならないのでしょうか。廃棄物最終処分場の残余年数が厳しくなっていることや、内陸部における新設が困難だということはわかります。しかし、廃棄物の発生量をそのままにこうした施設を建設することでごみ問題が解決する保証は一体あるのか、その点、まずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 処分場が大変逼迫した状態だということは先ほどからも指摘されているんですね。しかし、同時に、もちろ……

第154回国会 国土交通委員会 第15号(2002/05/22、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  国土交通省は、一九九七年度より、過去一年間及び過去五年間についてのリコール届け出内容とその傾向を分析し、その結果を公表しております。二〇〇〇年度の分析結果について、昨年十一月に明らかにしております。リコールの届け出件数は百七十六件で、過去最高です。リコール対象台数は二百四十一万一千台で、歴代三番目。ここ三年は国産車の増加が顕著となっていると。この増加の原因は一体何でしょうか。なぜ、国産車で欠陥車が生まれるのか。国交省はこの分析をどのようにされているのでしょうか。まずお聞きいたします。

第154回国会 国土交通委員会 第17号(2002/05/31、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。私は、全国新幹線鉄道整備法の一部を改正する法律案について、まず大臣にお伺いいたします。  この法案は、新幹線の大規模改修のために巨額な引当金を認める形で国が支援をするものですが、これはJRの完全民営化、民間会社になったのに、なおかつ公的支援をするということは、完全民営化の趣旨とは反するんじゃないでしょうか。いかがですか。
【次の発言】 既に、旧国鉄の債務は約二十四兆円を国民が負担させられているわけです。そして、今言われたように、JR東海は、国鉄分割・民営化による発足以来、ドル箱である新幹線を経営して、今、年間四百億円から千三百億円の経常利益がある……

第154回国会 国土交通委員会 第18号(2002/06/05、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  トラック運賃を認可制から届け出制に緩和するなどの改定を行いました一九八九年成立の物流二法の施行と、近年の不況の深刻化のもとで、大企業や荷主による中小運送業者に対する運賃ダンピングの強要、無理な運行時間等の押しつけの結果生じているトラック運転労働者等の労働条件の悪化、そして交通事故の多発。今、中小企業の経営困難が大変進行しております。  社団法人日本物流団体連合会の安全対策専門委員会が一九九九年度の活動としてまとめた、物流業における規制緩和の影響と安全輸送に関する調査報告書がございますけれども、ここで明らかにしています。  これによりますと、ト……

第154回国会 国土交通委員会 第19号(2002/06/07、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。参考人の皆さん御苦労さまです。どうぞよろしくお願いいたします。  まず最初に、伊藤参考人にお伺いしたいと思うんですけれども、貨物輸送は深夜帯の走行が多いということで、とりわけ運転者の健康状態などが大変重要だと思うのです。それによっては安全問題にもかかわってくるような要素が大変多いと思うんですね。随分人を削減したというお話が先ほどございましたけれども、それによってかなり無理な労働実態になっているんじゃないかということもお聞きいたします。  例えば、二日連続の夜の勤務でなかなか家に帰る余裕がなくなって、二日三日駅で泊まらなきゃならない。そうすると、や……

第154回国会 国土交通委員会 第20号(2002/06/12、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  離島問題について、私も質問いたします。  今大臣は、離島がみずからの力で立ち上がる、そういうことが大事だ、このように言われたんですけれども、そのみずからの力で立ち上がる前に、元気をなくしているという問題がありますので、それは国としてどう元気をつけてもらうかということも大変大事だというふうに私は思っております。  そこで、離島振興法という法律の問題なんですが、これは理念や制度を規定しているものでございます。問題は、その精神をどう生かすかということなんです。  離島振興法が制定されて五十年、一九九二年には離島振興法の第四回の延長が行われて、その中……

第154回国会 国土交通委員会 第21号(2002/06/14、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  きょうは参考人の皆さん、御苦労さまでございます。短い時間ですけれども、どうぞよろしくお願いいたします。  まず最初に、松本参考人にお聞きしたいと思うんですが、今回の建築基準法の改正は、用途地域における規制の緩和が進められるものなんですけれども、既にもう規制緩和がどんどん進んでいまして、先ほど参考人が指摘されましたように、例えば、横浜や川崎などでは地下利用マンションなども、私も実際見てまいりましたが、地上三階地下十階などというマンションが続々と建設されているという大変ひどい状況で、周辺の住宅や環境がどんどん破壊されているという状況もございます。……

第154回国会 国土交通委員会 第22号(2002/06/26、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  建築基準法の改正案について質問をさせていただきます。  この間の建築基準法の規制緩和の経緯を見てみますと、ほとんどが容積率の緩和であり、より高く、より大きな建物を都市部に建築できるようにすることを容認した歴史でもあります。これらの高容積率の建築物の大量建設は、今、周辺住民やその建物の居住者にさまざまな被害を与えております。きょうは、その典型を幾つか明らかにしたいと思います。  そこで、まず質問いたしますけれども、一九九四年、そして一九九八年には、住宅の地階における緩和の法改正が行われていますが、このねらいは一体どこにあったんでしょうか。

第154回国会 国土交通委員会 第23号(2002/06/28、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、きょうはハートビル法の改正案についてお聞きしたいと思います。  今回のハートビル法改正案については、一定の前進があり、評価できるものだと考えています。しかし、一九九四年に施行されたハートビル法は、その後七年間に新築された二千平米以上の建築物においても達成率が七割にすぎないという、実効性の乏しい法律になっています。これらへの批判の高まりから、今改正案では、二千平米以上の特定建築物のバリアフリー対応の義務化がされたわけでございます。  我が党は、幾つかの問題点が本法案にあり、したがって修正案を提出する予定です。その項目を中心に質問させていた……

第154回国会 国土交通委員会 第24号(2002/07/12、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、大きく二点について御質問したいと思います。一点目は、道路四公団の民営化推進委員会の人事問題でございます。  道路四公団民営化推進委員会の人事問題をめぐって、道路族と言われる人々の暗躍が世間の耳目を集めました。他方、このいわゆる第三者機関に対抗するかのように、自民党の道路調査会と国土交通部会は、道路調査会の内部に、高速道路のあり方に関する検討委員会の設置を決められたそうです。  私たち日本共産党は、むだな公共事業は削減すべきという立場から、必要のない高速道路はこれ以上建設するべきでないと主張してまいりました。しかし、この委員人選をめぐる動……

第154回国会 国土交通委員会 第25号(2002/07/24、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、横浜人材活用センター事件について質問いたします。  今から十六年前に、国鉄をJRにするための余剰人員対策として、全国各地に人材活用センターが設置されました。この事件は、五人の国労組合員を監視していた助役の責任者に全治四週間の肋骨骨折の傷害と、三人にけがを負わせたとして神奈川県警に逮捕され、マスコミは、人活センターで暴行、国労の五人逮捕と報道いたしました。国鉄改革法が国会を通過したのが五日前です。国鉄分割・民営化や人活センターをめぐって全国初の逮捕者とあって、各紙の反応は大変大きかったわけです。ところが、けがをしたという助役は、会社を休み……

第154回国会 災害対策特別委員会 第9号(2002/07/18、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、六号台風による岐阜県の大垣市等の災害対策について、まず伺います。  今回、五百五十一戸の浸水被害を受けました大垣市荒崎地区の浸水は、先ほど御質問にもありましたように、江戸時代、旧大垣藩の城下町を洪水から守るための堤防より低い洗い堰からの溢水でありまして、ある意味では起こるべくして起きたものでもございます。輪中と言われるような小堤防のようなものに囲まれた昔ながらの住居は、今回でも水害の被害になりませんでした。ところが、昔から遊水地として使われてきたことを十分住民に知らせないまま、地域を市街化区域として県営住宅や市営住宅まで建設して住宅地と……

第154回国会 法務委員会 第16号(2002/06/05、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  このたび、瀋陽の総領事館における事件で日本政府の人権感覚が問われました。また、従来から、入管業務については官僚的であるとか排他的であるといった批判が聞かれることがございます。改めて、出入国管理の基本的な任務について確認したいと思います。
【次の発言】 公正な管理が行われているかどうか。  実は私、ここで、愛知県下で起きたいわゆるインドヤの問題について、入管行政の問題についてお尋ねしたいと思います。  インドヤの問題というのは、バクシーというカースト名を持つ一族と日本人とで成るグループが経営するインドヤという料理店で働いていたインド人コックが、……

第154回国会 予算委員会 第12号(2002/02/18、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、最初に、ハンセン病問題について質問いたします。  ハンセン病の国賠訴訟につきましては、昨年五月に熊本の地方裁判所の判決が確定をいたしまして、総理大臣の謝罪談話、衆参両院の謝罪決議など、九十年にわたる強制隔離の政策に対する法的責任が明らかにされた合意が厚生労働省と原告団協議会との間で交わされました。ところが、この判決による国の法的責任、いわゆる強制隔離による被害への謝罪と補償というべき内容が現場の療養所には的確に明確になっておらず、重大な事態が実は発生しております。  その一つが、菊池恵楓園の由布園長の発言問題です。同園長は、菊池恵楓園の……

第155回国会 国土交通委員会 第1号(2002/11/06、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず最初に、東京大気汚染裁判に関連して伺います。  十月二十九日、東京地方裁判所は、一九九六年五月に提訴した東京大気汚染公害裁判第一次訴訟で、道路公害について国や東京都などの道路設置管理者に責任があるとして総額七千九百二十万円の賠償を命じました。これで、西淀川第二次から第四次の訴訟判決、川崎の二次から四次訴訟判決、尼崎判決、そして私が住んでおります名古屋の南部判決に続き、五たび道路設置管理者の責任が問われたことになります。  そこで、国土交通大臣にお伺いしたいわけですけれども、この判決の最大の特徴は、公害健康被害補償法の未認定患者にも賠償を命……

第155回国会 国土交通委員会 第4号(2002/11/13、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  三人の参考人の先生方、大変御苦労さまでございます。  実はこの区分所有法の審議に当たりまして、私たち日本共産党は、昨日ですが、この法案への見解及び提案を発表させていただきました。審議をより豊かにして、そして私たちが提案させていただいた、マンション居住者の立場に立った、国民の立場に立った法の審議をぜひしたいというふうに私たちも考えています。その点でも、きょうは三人の先生方の御意見を十分聞かせていただきたいというふうに思います。  そこで、まず三人の参考人の方にお伺いしたいと思うんです。今回の区分所有法の改正は、一九八三年の大改正以降の大変長い期……

第155回国会 国土交通委員会 第5号(2002/11/15、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。区分所有法等の改正について、二回目の質問をさせていただきます。  マンションでは、電気、水道のような基本的な公共サービスを受けるにも、変電室、ポンプ、貯水槽などの設備が必要になってまいります。また、団地基地内にはガス管が埋設されております。このような公共的な設備や施設の維持管理は、戸建て住宅との負担の公平性を考えても、安全管理を徹底するためにも、自治体やガス、電気会社などの責任を果たすようにすることが必要だと私は考えております。  例えば、団地内道路下に埋設されているガス管の取り扱いについて、私たち日本共産党はたびたび国会でも取り上げてまいりまし……

第155回国会 国土交通委員会 第7号(2002/12/12、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  政府の道路四公団民営化推進委員会は、委員の意見がまとまらずに紛糾いたしました。今井委員長が辞任した後、松田委員らがまとめた案を意見書として決定するという異例な事態になりました。  このような事態になったことについて、マスコミ報道では、今井委員長らの道路建設推進派と松田氏や猪瀬氏ら慎重派の対立のように描かれております。私は、実はこれは両者とも高速道路を建設継続するということでは同じだと思うんですね。最終報告の松田案でも、採算の合う高速道路は新会社が建設する、不採算の高速道路は国と地方で建設するというものだと。その高速道路の建設量や費用捻出に激し……

第155回国会 法務委員会 第2号(2002/10/30、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  きょう最初に、公費負担による手話通訳制度について御質問いたします。  「何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない。」憲法第三十二条がございます。障害を持つ方々にもこの権利があるのは当然ですし、障害を持つ方々が司法サービスを受ける際に、障害がない人と比較して何らかの負担、金銭的負担などで差別をされてはならないと思うんですね。同時に、裁判、司法にかかわる手続など、固有のあり方による特別な対応が必要になってくると思うんです。  大臣、その何らかの負担、障害となるものを取り除く責任、そして障害者の実態に合った施策が国や裁判所に必要だと考えま……

第156回国会 国土交通委員会 第3号(2003/02/26、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、まず最初に、定期借家制の導入の背景にありました献金攻勢をめぐる問題について質問いたします。  契約期限が来ますと貸し主の都合で借家契約が解消できるという定期借家制度の成立を推進しておりました全国宅地建物取引業協会連合会と、その傘下にあります東京都宅建協会の政治団体が、法案成立の前後に、自民党や公明党の国会議員約百名に二億円余の献金や陣中見舞いをしていたことが明らかになっております。  この定期借家制度の成立は、異常な事態のもとで行われました。そのことは、この法案が審議されたとき、この法案というのは、良質な賃貸住宅等の供給の促進に関する特……

第156回国会 国土交通委員会 第6号(2003/03/11、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  本法案で、私は本会議で、需要予測が過大で事業の根拠がなくなったり、不必要となった事業を抜本的に見直すことができるのかどうか、例えば関西空港の二期事業や中部空港を例に質問いたしました。これに対して総理は、関西国際空港の二期工事も、また中部空港も必要な事業であり、着実に推進していくという答弁でございました。  そこで、改めて具体的にお聞きしたいと思います。きょうは関西空港第二期工事について質問いたします。  まず大臣に伺いますが、関空二期工事につきましては、航空業界、財界、マスコミなどから、二〇〇七年の供用延期や建設中止などの見直しをせよとの声が……

第156回国会 国土交通委員会 第7号(2003/03/12、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず最初に、きょうは、民主党提出の公共事業基本法案について質問をさせていただきます。  第四条には「国と地方公共団体との役割分担」というところがございますが、ここで、国の事業の中に関西国際空港、中部国際空港などの事業が列記されております。  第五条にあります公共事業中期総合計画を作成するに当たって、関西国際空港の二期工事、また中部国際空港など、ゼネコン奉仕型の公共事業の中止を盛り込むことができるかどうか、この点について、これまでのむだな事業をとめる仕組みがあるのかどうかという点をお聞きしたいと思います。

第156回国会 国土交通委員会 第10号(2003/03/19、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず最初に、アメリカのイラクへの武力行使問題について質問いたします。  大臣にお聞きいたします。  アメリカのイラクへの武力行使について、アナン国連事務総長は、安保理の承認なしの武力行使は国際法の侮辱、国連憲章違反だと繰り返し警告しています。  大臣、ぜひあなた自身の言葉で率直に語っていただきたいと思います。  国際法も国連憲章にも違反してまで攻撃する、アメリカの武力行使について、小泉内閣はなぜ反対だと言えないのでしょうか。空や港の安全にもかかわりを持つ扇大臣に、所感を伺いたいと思います。

第156回国会 国土交通委員会 第11号(2003/03/25、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  参考人の皆さん、御苦労さまでございます。よろしくお願いいたします。  まず最初に、織方参考人にお伺いいたします。  本四公団の問題については、先ほど織方参考人は、破綻処理を行うべきだというお話をされました。本四公団については、建設の当初は、これは全会一致で三ルートを建設するという合意があったと思います。しかし、その後、経済情勢の変化で、この本四公団、何回も、このまま三本でいいのかという、見直しをやらなければならないチャンスも幾つかの場面であったと私は思います。  その点で、織方参考人は、この見直しができなかったというものは一体どういう原因があ……

第156回国会 国土交通委員会 第13号(2003/04/02、42期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、本州四国連絡橋公団の債務の負担の軽減を図るために平成十五年度において緊急に講ずべき特別措置に関する法律案及び高速自動車国道法及び沖縄振興特別措置法の一部を改正する法律案に対する反対の討論を行います。  まず、本州四国連絡橋公団の債務の負担の軽減を図るために平成十五年度において緊急に講ずべき特別措置に関する法律案について申し上げます。  反対の第一の理由は、今回の措置が、本州四国連絡橋公団を民営化した新会社の重荷をなくして、その営利を保証するために、国民負担による債務処理を先行的に決めるものです。このような民営化先にありきの債務処理対策では、今日、本四公団……

第156回国会 国土交通委員会 第14号(2003/04/08、42期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、港湾法等の一部を改正する法律案、空港整備法の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。  まず、港湾法等の一部を改正する法律案についてです。  本法案にある都市再生特別措置法改正案は、都市再生に参加するゼネコン、不動産会社、民間ディベロッパーなどの利益を保障するため、開発の障害になる都市計画法等の規制を大幅に緩和し、自由に事業を行えるように特別措置と民間事業者への各種の手厚い資金援助や金融支援、税の軽減を行う大企業優遇の法律です。  本法案は、この都市再生特別措置法の適用を港湾施設にも広げ、臨海部未利用地の開発をやりやすくし、遊休地を抱えた大企業の……

第156回国会 国土交通委員会 第15号(2003/04/15、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  今回の改正案は、二〇〇一年十二月の閣議決定であります特殊法人等整理合理化計画で、住宅金融公庫については、五年以内に廃止、証券化支援業務を行う新たな独立行政法人をつくり、住宅融資業務を段階的に縮小し、利子補給を前提としないことを原則とする、融資業務は、民間金融機関が円滑に業務を実施しているかどうかを勘案して、独立行政法人設置の際に最終決定するという趣旨を受けて行われたものだと思います。  そこで、まず大臣にお聞きしたいんですけれども、本来、住宅金融公庫のあり方をめぐって、廃止法案だとか、それから独立行政法人設置法案、こういうものが出された上で、……

第156回国会 国土交通委員会 第16号(2003/04/16、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  きょうは、参考人の皆さん、御苦労さまでございます。  では、最初に寺西参考人にお伺いしたいと思います。  きょうも最初の冒頭の発言の中で要望が述べられていますし、また、全国の銀行協会で住宅金融市場の改革を発表されたときに、公庫の融資業務の廃止といいますか、融資業務は原則行わないと明確にしてもらいたい、こういう要望をされていると思うんですね。  民間金融機関がこの長期、低利、固定の融資業務に踏み込んだ場合に、なかなかうまくいかないということもあり得るだろうと私は思うわけです。そういう場合には、この法案そのものは私たちは反対なんですが、これを踏み……

第156回国会 国土交通委員会 第18号(2003/05/07、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  質問いたします。  前回の改正で、法律の名称から住宅の文字が削られました。今回の改正では、目的を見ますと、これまで「賃貸住宅の供給及び管理に関する業務」とあったのに、「賃貸住宅の供給の支援に関する業務」、このようになっております。供給が供給支援に変わっております。  これは、新たな法人はみずから賃貸住宅を供給しないということでしょうか、まずお聞きします。
【次の発言】 原則撤退だけれども、どうしても民間が誘導できない場合はみずからやるということもあり得るということですね。  今お話がありましたように、民間でやれることは民間にゆだねるというのが……

第156回国会 国土交通委員会 第20号(2003/05/14、42期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題になりました独立行政法人都市再生機構法案に反対する討論を行います。  反対する理由を申し上げます。  その第一は、本法案によって創設される機構が、都市再生機構という名前にあらわれているように、業務の中心を工場跡地や企業の遊休地の開発に移そうとしているからです。  現に、政府が指定した都市再生緊急整備地域では、民間プロジェクト立ち上げなど、ゼネコン、ディベロッパーを応援する事業を推進しています。そして、民業圧迫を口実に、公共賃貸住宅建設、供給から完全撤退するものであるからです。  政府の統計調査によっても、最低居住水準未満という劣悪な住居に住ん……

第156回国会 国土交通委員会 第23号(2003/05/21、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。ちょっときょうは声が出にくいので、失礼いたします。  この法案は、成田国際空港について、その設置、管理を現在の公団方式から株式会社方式に変更する、要するに民営化するということなんですが、前回の審議でも、民営化によって第一種国際空港における国の責任を大きく後退させることにつながらないかという各委員からの懸念が表明されておりました。  そこで質問いたしますが、国土交通省は、この成田空港の民営化の方針が閣議決定されたときは、民営化について反対する見解を発表しておられました。成田空港整備、運営に関する事業は、公共性の強い事業の性質にかんがみれば、当該事業……

第156回国会 国土交通委員会 第24号(2003/05/23、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  航空機内の安全確保に関して、近年、機内安全阻害行為が急増して、罰則を含めた法改正が求められてまいりました。これは当然のことだと思いますし、私もむしろ遅いくらいだと思っています。  そこで、より実効性が伴うよう、幾つかの問題点に絞ってお聞きいたします。さきの質問とも重なる部分はなるべく省略させていただきたいと思っています。  まず最初に、今回の改正では、安全阻害行為等のうち、乗降口または非常口の扉の開閉装置を正当な理由なく操作する行為、便所において喫煙する行為、その他特に禁止すべきと省令で定める行為をした者に対して、機長はその行為の中止を命令す……

第156回国会 国土交通委員会 第27号(2003/05/30、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、きょうは、特定都市河川浸水被害対策法案に限定して質問させていただきます。  まず最初に、大臣にお聞きしたいんですけれども、質問が重なって恐縮でございますが、とりわけ都市水害に対する対策のおくれの問題について質問いたします。  以前から指摘をされておりましたし、今日まで多くの被害を出してきた都市水害による被害対策、総合的な治水対策が、東海の大水害が起きるまで、今日まで放置されてきた原因は一体何と考えておられるでしょうか、まずお聞きいたします。
【次の発言】 私も、名古屋市は自分の住んでいるところでございますし、この災害が起きて直ちに駆けつ……

第156回国会 国土交通委員会 第28号(2003/06/04、42期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律等の一部を改正する法律案に対して、反対の討論を行います。  密集市街地は、狭い敷地に目いっぱい建てられた住宅が連なり、その多くが老朽化しています。また、居住者の高齢化も際立っています。商店街も、衰退を象徴する店舗の歯抜け現象も見られ、もはや、個々の対応、努力だけではこれらの問題を解消できず、行政が手を差し伸べ、災害に強いまちづくりを進めることは、すぐれて今日的課題であります。私たち日本共産党は、そのために必要な施策、予算措置は、当然必要と考えています。  しかしながら、この法案には……

第156回国会 国土交通委員会 第30号(2003/06/11、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  今回の法案は、公益法人制度の抜本的改革に先立ち、公益法人に対する行政の関与のあり方の見直しとして、国が公益法人に委託している検査、検定等の事務事業に関して、これまでの指定制度を登録制度に改めるというものだと思います。  そこで、そもそも公益法人制度の改革がなぜ必要かという問題です。国民が一番不信を抱いていること、また、改革を求めていることは何かということなんですが、それは、公益性を名目にして、優遇税制や補助金など、国民の税金の使い道が癒着や天下りによってゆがめられること、ここに最大の問題、批判の矛先があると思います。  一昨年の、自民党の参院……

第156回国会 国土交通委員会 第31号(2003/07/15、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  先ほど大臣は、国づくりの原点は安全だというふうに言われました。きょう私は、測候所の問題についてお聞きしたいと思います。  気象庁は、測候所の役割、位置づけをどのように考えておられるでしょうか。まずお聞きいたします。
【次の発言】 国民の命と財産を守る最前線で重要な役割を果たしているというのが測候所だと思うんですね。  今、長官からもお話がありましたように、測候所の廃止、無人化の計画がどんどん進められております。七月一日付で平成十五年度の気象庁の測候所の廃止が公表されまして、五カ所の測候所について無人化を実施するとしております。これまで測候所の……

第156回国会 内閣委員会 第13号(2003/05/28、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず、質問させていただきますが、国連カイロ人口会議で、性と生殖に関する健康と権利、リプロダクティブヘルス・ライツの問題が提唱されました。厚生労働省の厚生白書の二〇〇〇年版におきましても、リプロダクティブヘルス・ライツという概念は、子供を産む、産まない、産むとすれば何人産むか、女性が自己決定をする権利を中心課題とし、広く女性の生涯にわたる健康の確立を目指すものであり、国際的に女性の人権の一つとして認識されてきていると明確に述べられております。  少子化社会対策という場合に、国際的にも大きな流れになっている女性の自己決定権については当然前提になる……

第156回国会 内閣委員会 第14号(2003/06/04、42期、日本共産党)

○瀬古委員 最初に、奥山、米津、そして金澄参考人にお伺いしたいと思います。  少子化社会を考える懇談会の中間まとめの中で、「少子化社会への対応を進める際の留意点」として、「子どもの数だけを問題にするのではなく、子どもが心身ともに健やかに育つための支援という観点で取り組むこと。」「子どもを産むか産まないかは個人の選択にゆだねるべきことであり、子どもを持つ意志のない人、子どもを産みたくても産めない人を心理的に追い詰めることになってはならない」「共働き家庭や片働き家庭、ひとり親家庭など多様な形態の家庭が存在していることや、結婚するしない、子どもを持つ持たないなどといった多様な生き方があり、これらを尊……

第156回国会 内閣委員会 第15号(2003/06/06、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  厚生労働省が昨日五日発表いたしました一人の女性が生涯に産む子供の平均数、合計特殊出生率が一・三二人、二年連続で過去最低を記録いたしました。  ことしの一月に、厚生労働省の委託研究で、子育て支援策等に関する調査研究という大変興味深い結果が出されております。これでございます。  この中で、例えば、「男性を含めた働き方の見直し」という項目で幾つかのアンケートをしているわけですが、この結果、「父親も、家事や育児を、仕事と同等かそれ以上に優先させたいと希望しているが、現実には仕事を優先せざるを得ない状況にある。」というのが結論の一。二つ目は、「子どもが……

第156回国会 法務委員会 第33号(2003/07/18、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  まず、大森参考人と榊原参考人にお聞きしたいと思います。  今議論されました家裁許可制度の問題でございます。例えば祭祀の問題やまた勤務のいろいろな状況の中で、家裁が一定の判断を持つ、意見を持つということも選択の一つとしてあるんじゃないかという御意見が大森参考人からも出されておりましたが、例えば祭祀とか勤務とか関係なしに、やはり名前を変えるということは、女性にとって、自分が否定されることになるんじゃないか、自分のアイデンティティーが阻害されていくんじゃないかと。やはり、その意味でも、祭祀とか勤務とか関係なしに、自分の名前を引き続き続けたいという場……

第157回国会 法務委員会 第2号(2003/10/03、42期、日本共産党)

○瀬古委員 私は、日本共産党を代表して、裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案及び検察官の俸給等に関する法律の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。  反対の第一の理由は、裁判官の報酬を減額することは、憲法で保障された裁判官の身分保障の規定に反するからです。  裁判官の報酬については、憲法第七十九条、第八十条において、「裁判官は、すべて定期に相当額の報酬を受ける。この報酬は、在任中、これを減額することができない。」と規定されています。  これは、就任当時に約束された報酬額を在任中は保障するという趣旨です。裁判官は、その職務の特殊性及び責任の重大性から見て、高い教養と清潔、公……


各種会議発言一覧

41期(1996/10/20〜)

第140回国会 決算委員会第一分科会 第1号(1997/05/26、41期、日本共産党)

○瀬古分科員 日本共産党の瀬古由起子でございます。私は、名古屋港にございます藤前干潟について質問させていただきます。  この藤前干潟は、九五年三月の環境庁委託調査の定点調査報告におきましても、シギ、チドリ類の重要渡来地として、諌早干潟に次ぐ場所として位置づけられております。また、日本は、オーストラリアとともにシギ、チドリ類に関する湿地ネットワークを提案しております。恒久的なシギ、チドリ類及び生息地の保全を図る、このことを進めているわけです。  現在、藤前干潟は、名古屋港に残された唯一の干潟となっております。この干潟は、渡り鳥の飛来地として保全が求められる湿地であると思いますけれども、いかがでし……

第140回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1997/03/03、41期、日本共産党)

○瀬古分科員 日本共産党の瀬古由起子でございます。私は、世界遺産に関連して御質問させていただきます。  まず、白川郷の荻町の問題でございます。岐阜の飛騨白川の荻町集落は、人々がそこに生活することで世界遺産としての価値が認められている重要伝統的建造物群の山村集落でございます。危機に瀕している文化財を何としても守りたいということで、文化庁としては非常に力を入れて、文化財としての自信を持って、白川郷・五箇山の合掌造り集落を推薦したというふうに聞いておりますけれども、いかがですか、文部大臣にまずその経過をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 私は、去る二月二十二日に白川村の役場を初め関係者の皆さんに……

第142回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1998/03/19、41期、日本共産党)

○瀬古分科員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、まず第一点目に、地方債の借りかえと繰り上げ償還について質問いたします。  本来、地方財政は、国民がひとしく受けるべき行政サービスに必要な財源を、地方財源で不足する分は交付税で措置することによって成りております。地方債は、長期の耐用年数の公共施設などに限定的に許可されております。  この地方債の残高が今日百五十兆円を超えて、地方財政難の大きな要因となっており、地方財政規模の一・八倍もの借金、いわゆる地方債の借金返済のために借金する、こういう事態になっております。  国会に提出されました地方財政の状況の報告にはこのように書いています。国の……

第145回国会 予算委員会第六分科会 第1号(1999/02/17、41期、日本共産党)

○瀬古分科員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、愛知万博について質問をいたします。  万博が一つの争点となりました、先日行われました愛知県の知事選挙の結果なんですが、万博見直しを求める候補が八十万近い得票をとることになりました。この大きな批判票をどう受けとめるのか、また、この県民の声にどう対応するのかという点で、最初に通産大臣の認識を伺いたいと思います。
【次の発言】 批判の票というのは、私は半端なものではないのではないかというふうに思うのです。  地元紙の中日新聞の一月五日付の記事でも、有権者のアンケートで、瀬戸市の海上の森での万博開催の見直し、中止を求める声というのが半数以上に……

第146回国会 厚生委員会公聴会 第1号(1999/11/25、41期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  公述人の皆さんには、きょうは大変御苦労さまでございます。きょうの公聴会が、あした採決を前提とした公聴会になるということになれば、皆さんの声がある意味では聞きおくだけになってしまう、こういうことは本当に許されないことだと思います。これから協議をされるようですけれども、私たちとしては、公聴会に御参加いただいた皆さんの声がしっかりとこの法案の審議の中に生かされるように、最後まで努力して頑張っていきたいというふうに思います。その前提に立って質問をさせていただきます。  今回の年金の改定では、大体国民の多くは年金で生活設計、生涯設計を立てているわけです……


42期(2000/06/25〜)

第151回国会 憲法調査会 第2号(2001/02/22、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。どうぞよろしくお願いします。  先生のお話を聞いて、何かどきどきして、何といいますか、ツーアウト満塁というかもう後がないんだというか、そういうせっぱ詰まった状況にあるということを聞いて、そして同時に、その解決の方法は経済の安定が大事なんだというお話をされました。これが本当に決定打になるんだというお話で、私も本当にそうだなということを思いました。  先生は人口問題の専門家でいらっしゃいますが、経済政策をどうとるかというのは私たち政治家がやらなきゃならないことです。しかし、先生の方から、今の日本の政府の経済政策、そういうのを見ていて、この少子化問題で……

第151回国会 予算委員会第五分科会 第1号(2001/03/01、42期、日本共産党)

○瀬古分科員 日本共産党の瀬古由起子でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  全国で、大都市を中心に、三万人を超えると言われております深刻な事態になっている野宿生活者、ホームレスについて質問いたします。  日本共産党は、一月の二十六日ですけれども、この野宿生活者の生命と健康を守り、生活保障と仕事の確保を求める緊急申し入れをいたしました。私も、この冬、地元の名古屋市を中心に、野宿生活者が住んでいるテントを訪ねさせていただいたり、献身的なボランティアによる炊き出し活動を見せていただいたりしてまいりました。長い間、行政の手も差し伸べられることもなく、苦しんでいる野宿者の姿も見せていただきまし……

第154回国会 決算行政監視委員会第一分科会 第4号(2002/07/23、42期、日本共産党)

○瀬古分科員 日本共産党の瀬古由起子でございます。きょうは、大木大臣の地元の愛知の問題をお聞きしたいと思いますので、大臣の率直な御見解を伺いたいと思います。  まず、藤前干潟について伺います。  私たち日本共産党は、藤前干潟の全面保全とごみ問題解決の二つの問題の解決のための提案をしてまいりました。この点では、住民のすばらしい闘いもございまして、両者が一体的に解決したということは大変画期的なことだと思います。この世界的にも貴重な藤前干潟を十一月のラムサール締約国会議で登録できるよう、大臣にはぜひ最善の努力をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。  また、この干潟は、シギ・チドリの……

第154回国会 決算行政監視委員会第二分科会 第1号(2002/04/08、42期、日本共産党)

○瀬古分科員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、昨年十二月の七日に公布、施行されました文化芸術振興基本法に関連して伺いたいと思います。  この法律に基づいてつくられる基本方針、私は、これに多くの意見そして民意が漏れなく反映するようにすることが大変必要だというふうに考えています。  私ども日本共産党の国会議員団としては、二月の二十六日に、芸術文化団体との懇談を国会内で公開で開催をいたしました。日本芸能実演家団体協議会、芸団協、レコード協会、日本音楽著作権協会、日本映画監督協会、常磐津協会など三十七団体、九十人余の出席をいただき、さまざまな御意見をお伺いいたしました。俳優の松山政路さん……

第154回国会 内閣委員会国土交通委員会連合審査会 第1号(2002/04/18、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  最初に、扇大臣にお伺いします。  民営化推進委員会は、個別路線は検討しないとしております。具体的には、与党三党の幹事長の確認事項として、個別路線の整備については、標記委員会、民営化推進委員会の意見を踏まえて、国土交通省において、国土開発幹線自動車道建設会議の議を経て最終的に決定するとされております。ここで言う国土開発幹線自動車道建設会議は、以前は国土開発幹線自動車道審議会が省庁再編に伴って改組されたものでございます。旧国幹審は高速道路計画をどのように決定してきたんだろうか、果たして個別路線の審議ができるようなものだったのかどうかということが問……

第154回国会 法務委員会厚生労働委員会連合審査会 第1号(2002/07/05、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  きょう、私がここに持ってまいりましたパンフレットがございます。これは実は「ビューティフルマインド」という映画がございまして、ことしのアカデミー賞を受賞した映画でございます。  これは、実在の人物を映画化したもので、精神分裂病、統合失調症の患者、ジョン・フォーブス・ナッシュという数学者が、三十年間精神病院の入退院を繰り返しながら、かなり危機的な状況まであったわけですけれども、病気と闘って、とうとうノーベル賞を受賞した物語です。その受賞会場でも幻聴や幻覚があらわれるが、彼はそれが現実でないことを冷静に判断して行動する。すなわち、病気とともに生きて……

第154回国会 法務委員会厚生労働委員会連合審査会 第2号(2002/07/09、42期、日本共産党)

○瀬古委員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  きょうは、参考人の皆さん、大変御苦労さまでございます。  私は、今回提案されている法律で、触法の心神喪失者に対する医療がこの法律によって向上していくのか、そして、どんな医療が行われるのかということが大変大事だというふうに思っております。そこで、山上参考人と伊藤参考人に最初にお伺いしたいと思うんです。  まず最初に、伊藤参考人の方からも御指摘があったわけですけれども、簡易鑑定の問題を含めて、実際には、検察官が不起訴処分などを決定する際の精神鑑定というものが極めて不十分である。逮捕されてから捜査中に治療がほとんど行われていない。留置場や拘置所に閉……

第156回国会 決算行政監視委員会第四分科会 第2号(2003/05/20、42期、日本共産党)

○瀬古分科員 日本共産党の瀬古由起子でございます。  私は、NOx・PM法のディーゼル車対策について質問をいたします。  ディーゼル車では二百九十万台、ガソリン車を含めると三百二十万台、十月一日から自動車NOx・PM法で車種によって使用が禁止されることになります。ことしから年度別に、不適合となる車は総台数でどれだけでしょうか。また、地域指定された八都府県別にはどれだけの台数でしょうか。
【次の発言】 大変な台数の車が不適合になってしまうわけです。  それで、社団法人の東京都トラック協会の環境対策に関する調査結果報告書概要版というのがございまして、これを見てみますと、平成十四年八月二日から二十一……

第156回国会 予算委員会第五分科会 第2号(2003/02/28、42期、日本共産党)

○瀬古分科員 おはようございます。日本共産党の瀬古由起子でございます。  きょうは、ハンセン病問題についてお聞きしたいと思います。  まず、入所歴なき患者・元患者さんの問題です。  らい予防法下で、ハンセン病にかかった人の中には、療養所に隔離収容されなかった人々がいます。入所歴なき者あるいは非入所者と言われている人たちでございます。この人たちも、国のハンセン病隔離政策によって厳しい生活を強いられてまいりました。どのような被害を受けたのか、その一部を御紹介したいと思います。  Bさん、七十歳代で女性ですけれども、この方は、南西諸島の小さな島の出身です。この島では、戦前、患者の大収容が行われました……


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ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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