加藤充 衆議院議員
24期国会発言一覧

加藤充[衆]在籍期 : |24期|
加藤充[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは加藤充衆議院議員の24期(1949/01/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(衆議院24期)

加藤充[衆]本会議発言(全期間)
|24期|
第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 衆議院本会議 第30号(1949/05/16、24期、日本共産党)

○加藤充君 私は、日本共産党を代表いたしまして、ただいま議題となりました決議案に絶対反対の意見を表明するものであります。  大体において、この決議案上程の理由は、なぜ現下の憂うべきところの事態が出て来たかということに対する原因の追究を誤り、責任のたな上げをやつたものである。従つて、根本的にはその対策を誤つておる。これがわれわれが反対いたしまする第一点であります。  くどくどと言うまでもなく、集中生産に要約表現されましたところの、現在の独占資本の手先、吉田民主党内閣の諸策は、ことごとに人民大衆の生活の窮乏と破滅を実現し、労働者、農民ばかりでなく、集中生産の買弁的貿易政策の線からはずされましたとこ……


■ページ上部へ

第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 衆議院本会議 第29号(1950/03/23、24期、日本共産党)

○加藤充君 日本共産党は、ただいま一括上程の三法案に絶対反対の意を表明するものであります。  一家心中、青少年の不良化を初め、近時犯罪統計の累増は、吉田内閣の不景気政策、すなわち中小企業の破壊、首切り、低賃金、低米価供出の結果、あるいはまた恐慌輸入とダンピング輸出を内容とする売国的協定貿易や外資導入政策の当然の結論なのであります。しかをに吉田内閣は、生死をかけての悲痛な人民の抗議に対しましては、じたばたするなと放言し、並びにこれを利用して三鷹、松川事件のごときをでつち上げ、さらに挑発までして彈圧機構を整備強化しようと企てておるものでありまして、この三法案は、その企画の一斑にすぎないものでありま……

第7回国会 衆議院本会議 第40号(1950/04/22、24期、日本共産党)

○加藤充君 私は、日本共産党を代表いたしまして、ただいま上程になつておりまする二法案に対して反対の意見を申し述べるものであります。  まず最高裁判所における民事上告事件の審判の特例に関する法律案に反対の理由を延べまするが、大体人権の保障、私権の保護ということは民主主義の大眼目であります。しかるに、手が足りない、裁判所の事務澁滯がしておるというようなことではこの大眼目を毀損する、この立法の理由にはならないのであります。この澁滯、この手不足自体が人権の蹂躙であるのでありますから、積極的な解決の手を進んで構ずべきものなのであります。これをなさずして、この法律は、たとえてみれば角をためて牛を殺すという……

第7回国会 衆議院本会議 第44号(1950/04/29、24期、日本共産党)

○加藤充君 ただいま上程になりました法案に対しまして、簡単に、日本共産党は絶対反対の意見を申し述べるものであります。第一次世界戦争が済みました直後に、ドイツもいわゆる外資導入、とりわけ米国資本の導入に期待するところが多うございまして、株式会社による資本の調達を容易化するために立法の変更をなすべきやというような問題が業界、学界の問題になつたのでありまするが、一九二四年のドイツ法曹大会における問題は、われわれが米国資本が得られるかいなかではなくて、いかなる条件をもつて得られるかであると述べたフレヒトハイムの言説は、大いにここに傾聴に値いする愛国的な響きを持つておるものと確信いたすのであります。なん……


■ページ上部へ

第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 衆議院本会議 第7号(1950/12/02、24期、日本共産党)

○加藤充君 一般職の職員の給與に関する法律の一部を改正する法律案の上程にあたりまして、日本共産党を代表して絶対反対の見解を表明するものであります。  第一、公務員の給與を改訂するとしまするならば、少くとも現行六千三百円ベースに三千四百円を加えた、いわゆる九千七百円ベースとすべきであります。これは全労働者のせつぱ詰まつた要求であり、民間給與に比しても妥当なる数額である。労働省の毎月の勤労統計、全国工業平均賃金その他によつて算出されました、まことに当然妥当の数字であります。しかるに、これがまつたく無視されてしまつておる。これが反対の第一点であります。人事院の勧告案の基礎計数は、それ自体いわゆる官庁……

第9回国会 衆議院本会議 第9号(1950/12/05、24期、日本共産党)

○加藤充君 私は、ただいま一括上程されました両法案について、日本共産党を代表して反対の意見を開陳するものであります。  まず国家公務員に対する年末手当の支給に関する法律案について申し上げますが、国家公務員の給與の問題は、制度上人事院の専管に属するところであり、年末手当も給與であります。しかるに、この法律案では年末手当を固定化しておりますが、これは人事院の給與体系にももとり、人事院の根本的な権限を不法に侵奪したものだといわなければなりません。かかる態度とやり方は明らかに憲法無視、憲法蹂躙であり、吉田内閣のフアツシヨ的やり方をみずからこの法案に暴露したものでありまして、これがわが党の反対の第一の理……


■ページ上部へ

第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 衆議院本会議 第27号(1951/03/29、24期、日本共産党)

○加藤充君 私は、日本共産党を代表して、議員川上君の除名に反対するものであります。  第一に、川上君の除名は、平和と独立を望む人民の声を封殺し、国民の前に真実をおおい隠さんとする、まさに政治的陰謀であります。(拍手)川上君の演説は、占領政策の基本原則たるポツダム宣言を尊重し、これが厳正実施を要望する立場に立ち、明らかにこの根本原則に逆行する諸政策を、具体的事実に基いて指摘し、これに厳重抗議したものにほかならないのであります。(拍手)しかるに内外の反動勢力は、世界の人民の前に、この明白なるポツダム宣言違反の事実が暴露され、戦争と奴隷化の政策の遂行が不可能になることをおそれたのであります。(拍手)……

第10回国会 衆議院本会議 第39号(1951/05/24、24期、日本共産党)

○加藤充君 日本共産党は、ただいま上程された国家公務員災害補償法案に反対するものであります。  第一、生活保障の最低賃金の制定というものを怠り、欺瞞的なペース給與であるとか、地域給のやりくりなどで糊塗して、賃金問題の本質の解決をそらしておる吉田政府や人事院が、この法案を今ごろ出して来たのが、そもそもそもさいのであります。本法案は、再軍備、単独講和をしやにむに遂行し、━━━━━━━━━━対応した戦時的労働立法の一部であります。すなわち、苛烈なる戦時労働にかり立て、けがをさしても、病気にしでも、不具廃疾にしてしまつても、はなはだしきは殺してしまつても、政府は最高これだけの責任を負えばそれで済むので……


■ページ上部へ

第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 衆議院本会議 第15号(1951/11/13、24期、日本共産党)

○加藤充君 日本共産党は、行政機関職員定員法の一部を改正する法律案並びにその両修正案に断固反対いたしまして、これが撤回を強く求めるものであります。(拍手)  本法案は、屈辱的講和條約と、日本人を再び━━に送り、その国土を━━とする日米安全保障協定の裏づけをなすものであります。日米合同委員会を最高の機関とし、継続される占領管理のもと、日本政府の責任において日本の軍事基地化を推し進め、日米経済協力で日本の産業経済を完全に━━━━━━━━の一環に編入させるとともに、日本軍の中核となる警察予備隊を中心に日本再軍備を行うためのものであります。(拍手)すなわち、占領体制の新しい展開に即応し、警察予備隊、国……


■ページ上部へ

第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 衆議院本会議 第25号(1952/03/27、24期、日本共産党)

○加藤充君 日本共産党は、住民登録法施行法案に対しまして、戦争を憎み、平和を愛する国民とともに絶対反対するばかりでなく、どうしてもこれを粉碎せねばならないという考えを持つものであります。住民登録法は、現行の寄留制度と世帶台帳とを統合して、その欠陷を補足し、徴税、選挙、教育、生活保護、統計、住民の居住関係その他各種行政事務の適正確実な処理を目的にしておる。調査員は、申告が事実に反すると思えば、いくらでも質問を続け、文書その他の提出を命ずることができまするし、これに従わない者は五万円以下の罰金が課せられることになつているのであります。そうして、法務総裁はこの調査に対する勧告助言ができるし、国はまた……

第13回国会 衆議院本会議 第31号(1952/04/15、24期、日本共産党)

○加藤充君 こういう議場で、わが党の反対討論を述べ立てることは、きわめて不本意な気持がいたしまするけれども、日本共産党が本法案に断固反対いたさなければならない理由を簡單に申し述べます。  第二次世界戰争は、西欧においてはドイツ・ファシズム、アジアにおいては日本帝国主義が、それぞれ自国の支配階級のために世界を征服しようとして、歴史に比類なき人類の大量殺戮を行つたものであります。東京裁判の記録に現われただけでも、日本人として目をおおわしめるものがあるのであります。南京事件は、昭和十五年十二月、元大将松井石根の占領下、戰鬪行為の終つたのに、四十日にわたつて、九万五千余名の中国の市民、婦女子、幼児の射……

第13回国会 衆議院本会議 第34号(1952/04/24、24期、日本共産党)

○加藤充君 日本共産党は、本法案の撤回を求めるものであり、この法案に、絶対反対であります。  第一、この法案は日米行政協定に伴うものであるというが、行政協定の内容は、明らかに日本国憲法にいう條約である。米国では国会の承認は必要でないかもしれないが、わが日本においては国会の承認を要すべきものなのであります。このことは、国家の自主権に関する重大問題であり、国会の承認なき行政協定に根拠を持つた本法案の提出自体が不法きわまつているものであります。  第二、米国の対日講和によつて日本は米国のソ同盟封じ込み政策の前進基地となり、中ソ両国に敵対し、戰争状態を続けさせられたのであります。米軍は日本の安全を保障……

第13回国会 衆議院本会議 第42号(1952/05/15、24期、日本共産党)

○加藤充君 日本共産党は、本三法案の撤回を要求します。日本共産党は、本三法案並びに修正両案に絶対反対であります。  政府は、平和條約発効後の治安維持のために本法案を提出したというのであります。しかし、政府の治安維持というものは、一体どんなものであるか。今般の日米両條約及び行政協定は、中ソ両国を敵視し、日本が米国の防衛の強力な一翼となり、米国が共産主義国と戦う場合に、米国の忠実なる肉弾となるべきことを日本に押しつけたものであります。日本は日本民族の手にもどされませんでした。米国軍隊による日本占領は、絶対権力と広汎な治外法権を持つた駐留軍の名のもとに継続されております。占領による財政、金融、貿易、……

第13回国会 衆議院本会議 第51号(1952/06/07、24期、日本共産党)

○加藤充君 日本共産党は、まず裁判所侮辱制裁法案に絶対反対するものであります。  諸君、何人も裁判を受ける権利を奪われないということは、裁判所の権威を規定したものではありません。国民の基本的人権の侵すべからざることを制度的に現わしたものであります。裁判官は断じて一般国民よりも上位の権威を有するものではありません。裁判の対審及び判決は公開法廷で行う、政治犯罪、出版に関する犯罪または国民の権利が問題になつておる事件の対審は常に公開しなければならないということは、裁判は国民に対して責任を持たねばならないことを明確に規定したものであります。  元来、公共の福祉あるいは公共の治安などという空漠、卑劣な言……

加藤充[衆]本会議発言(全期間)
|24期|

■ページ上部へ

委員会発言一覧(衆議院24期)

加藤充[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|24期|
第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 人事委員会 第3号(1949/03/30、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私どものお聞きしたいのは、今お聞きする相手法が適当な相手方じやないということが、今土橋君の質問のときに問題になつたのですが、私どもが縣念いたしますのは、なるほどこの提案の理由の中には、各公團とのつり合い上ということが問題になつて、それについて、これも当然延ばしてもらわにやならぬのだという理由になつています。その趣旨は了承されますが、各公團が三月の三十一日限りにやめられるということになりました問題自体が、三月三十一日までには各公團廃止の、大体切りかえの準備が十分できるという目途、目算のもとにやられた問題だろうと思うのであります。そういうふうな各公團の廃止の問題については、やはり……

第5回国会 人事委員会 第4号(1949/04/01、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 これは前に土橋君から質問をし意見を述べられました点と関連いたすところも、問題が問題だけに多いと思うのでありますが、なるべくその点を省略して質疑を続けさせていただきたいと思うのであります。  まず人事官の方でも御承知だと思うのですが、行政整理の問題が、とりわけて政府職員の間で問題になつておるのであります。先ほどの御説明では、なるほどチープなサービスとか能率とかいうことが言われたのでありまするが、それは現在の官廰の機構なり、官廰で働いている職員の労働量の問題、あるいはさらにそれからさかのぼりますと、結局人員の数の問題、待遇の問題並びに縱と横の制度の問題が問題になると思うのでありま……

第5回国会 人事委員会 第5号(1949/04/02、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 昨日に続いて質疑をいたします。結論から申し上げますと失礼ですが、結局人事院としましては、國家公務員法の十二條の末項の方だと思いますが、人事院の権限なり職責を書いてあります。そういうふうなものと関連して人事院の御答弁を承りたいと存ずるのであります。  まずまつ先に、憲法並びに労働基準法に保障された、健康にして文化的な最低限の生活の保障ということは、労働者としては、やはり賃金でそれを裏づけて來られなければならないのでありまして、結局賃金や給料の質的、量的な基準というものは、まさしくそこになければならないと思うのであります。しかしながらそれがはつきりと保障されるためには、いわゆる合……

第5回国会 人事委員会 第7号(1949/04/08、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 人事官に質問したいのですが、お見えにならないので、その間に時間をむだにしないために参考人の方にお聞きしたいのですが、どなたでもけつこうです。人事院からの指令の第一号でしたか、ああいうようなもので、四十八時間勤務制を実行すると同時に、出退時間などの実態を人事院の方で調査しておるようですが、その結果非常に成績が上つたというようなところがある。非常に出勤率の成績がよくなつたというふうな報告があつたのであります。私どもが聞き知つておる範囲におきましては、その数字自体が、報告数字として信憑することができるかどうか、まことに疑わしいと思う材料を持つておりますが、それはさておき、ああいう勤……

第5回国会 人事委員会 第8号(1949/04/12、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 それに関連いたしまして、これは先般來人事院総裁の方からの御答弁なり、御見解の吐露があつたのでありますが、要するに現在の人事院の方では、いわゆる各省間のアン・バランスというようなことの調整に重点を置かれておるようであります。また調整しなければならない必要も認めるにやぶさかではございませんけれども、いわゆるベースそのものは、昨年七月を基準にしてやられて、そうして慎重に材料、データーをお集めになるということであつた。また六千三百円ベースが十二月ごろから施行され、また今度のいろいろな地域給その他を含めての給與の改訂が八月ごろに相なるというお話でありましたが、結局應急の措置は、いろいろ……

第5回国会 人事委員会 第9号(1949/05/13、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 関連事項ですが、これは將來のために、また現在のためにも聞いておかなければならぬことであると思います。人事院総裁に、非常に会期切迫の折柄、この政令の改廃に関連してお尋ねしたいことは、先般、いつごろだつたか期日は忘れましたが、新聞も今さだかには覚えておりませんけれども、何かいわゆる社会のリング・リーダーだというふうなことをもつて自認しておる新聞記者團と人事院とのいろいろないきさつがニユースになつて新聞紙上に報道されたことを私ども今思い出すのです。それからそれに関係して記者團ばかりでなしに、労働者の方から人事官に対する不信任決議が出されたということを関係組合の新聞などで私どもは承知……

第5回国会 人事委員会 第10号(1949/05/21、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 今までたびたび言われて來たことで、いまさら言う必要はないのですが、こういうふうな寒冷地手当及び石炭手当の支給に関する法律がここで問題になりましたので、あらためてなおここに人事院の方もいらつしやるようですから申し上げておきます。要するに早いこと複雜なる賃金体系を改めまして、いわゆる科学的、合理的な基礎の上に最低賃金制の確立の方向に向かつて努力してしていと思う。同時に最近問題になつておりまする寒冷地手当及び石炭手当のほかに、地域給の問題、それからいわゆる物價の向上その他の経済諸事情の変化に伴つて出て参りまするところの基本ベースの改訂引上げの問題についても、この際第三條の二項にあり……

第5回国会 人事委員会 第11号(1949/05/23、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 簡單にそのことに関連してお尋ねしたいのですが、中郵その他においてもずいぶん問題があるようですが、そのことはおいて、四十八時間の問題についてですが、今の長期健康障害者がたくさん出て來たということについては、例の四十八時間勤務の問題がたいへん深刻な惡影響を與えている。さらきだにそういう傾向のあつた職員を、この四十八時間勤務の問題で、さらに拍車づけておるということが、幾多の実例や統計をもつて私どもに迫つて來るのであります。私どもがそれに基いて調査した結果によつても、そういう傾向が大体鋭く了承できるのでありますけれども、そのことについて相かわらずあの不合理な、そうしてあくまで科学的で……


■ページ上部へ

第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 外務委員会 第6号(1949/11/29、24期、日本共産党)

○加藤充君 簡單に御説明申し上げて、皆様の御協力と絶大なる援助をお願いしたいと思うのであります。  請願の要旨を申しますと、これは労働者から出されたものでありますけれども、日本国民のひとしく持つておる気持を現わしておると思います。講和の日が一日も早いことをわれわれはひとしく要望しているけれども、一、二の特定国との單独講和については問題がある。講和は全世界の国々と結んでこそ、ほんとうの講和が成立つのであつて、特定国とのみ講和を結んで、他の国とは依然交戰状態に置くというようなことになりますと、日本の地位が不安定であるばかりでなく、特定国の保護を受けるようなことにも相なりまして、わが国の自主性がほと……

第6回国会 人事委員会 第2号(1949/11/17、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 委員長の松澤君への答弁について、共産党として一言申し入れをいたします。  委員長は理事会的なものの意向によつて今日まで委員会を開かなかつたと申されましたが、われわれは給與べース等についても委員としてまた共産党として十分役目を果したい意向であつたにもかかわらず、委員長よりわれわれには何らの御相談をも受けていないのであります。さらに委員が委員長の意向を了承したというように言われ、共産党もこれに同調したというようになりますが、われわれ、は一向に関知していない事なのであります。将来、このようなことをおきめになるときには、われわれ、の意向もお聞きくださつてきめていただきたいと思います。

第6回国会 人事委員会 第4号(1949/11/19、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私は主として公務員法の二十八條と百二條について質問したいと思うのですが、まず二十八條について、二十八條の給与改訂に関する規定の精神がスライド制をそのまま持ち込んだことではないけれども、いささかそれに類似した精神を盛り込んだものだということは、今まで人事院なんかの説明の中に見えていることなのであつて、それで問題になるように、スライドをそのままやれば頻々として勧告をやらなければならぬことに相なつてしまうということを総裁がおつしやつております。それまでする必要がないことも條文では了解できるのですが、少くとも年に一回ということと、頻々ということのけじめがどうもぼけて来ております。それ……

第6回国会 人事委員会 第5号(1949/11/21、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 殖田さんが来ておりますから、この機会にぜひお聞きしたいと思います。実は百二條の問題ですが、私は第一項について昨日来浅井総裁は、これは別に選挙権の行使を除くほか、新しい政治的活動の権利あるいは範囲というものを、人事院規則で定めるものではないのであつて、ただ包括的な活動の範囲を制限だけするのが、人事院規則であると、まことに文字通りの表面からの御意見を承つたのですが、その点について殖田さんの御意見を聞きたいと思います。
【次の発言】 そうすると「選挙権の行使を除く外、」というような問題については、選挙権の行使だけはやつてはならない、あとは全部人事院規則で制限ができるという局限まで、……

第6回国会 人事委員会 第6号(1949/11/22、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 きようは浅井総裁が見えませんので、山下人事官にお聞きしたいと思います。まずこれは職階制の問題にも関連いたしますからお聞きするのですが、ごく下世話な問題で新聞に言われている、そして十二日付で淺井さんも談話を発表されているいわゆる高級官吏の試験の問題なのであります。さつそくお聞きいたしますが、談話の中では人物考査というような問題には特にふれておらなかつたのですが、新聞では何か内閣方面の横やり、と言つてはおかしいが、意見があつて人物考査を加味して、試験の運営を妥協的にやることに相なる模様だというような報道が記載されておりまするが、そのことについて人物考査ということは、どういう問題な……

第6回国会 人事委員会 第7号(1949/11/25、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 政府職員の新給與実施に関する法律の一部を改正する法律案について、たまたま御出席いただきました増田さんに質疑をいたします。いろいろ聞きたいことはありますが、ごく簡單に要点だけ述べておきたいと思います。簡単に誠意のある答弁をやつて席を立つていただきたい。  第二條に附加された七号として、「この法律の完全な実施を確保し、その責に任ずること」ということがあります。そのことに関連いたしまして、先ごろ増田さんが赤松君の質疑にお答えになりましたのは公共企業体労働関係法に関連し、あわせて一般政府職員に対する歳末の手当の問題をどうする、金がなければ年が越せないではないかということで、昔からもち……

第6回国会 人事委員会 第8号(1949/11/29、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私は今までのことに関連いたしまして、一点だけお尋ねししたいのですが、それはウエートの問題と人物試験の問題です。現在人事院の見解としましては、いわゆる上級官職にある者について、資格試験をやらなければならないというふうに考えておるのですか、それともただそれは法律にあるから、それだけでやつて行くのだというお考えでしようか。
【次の発言】 それで先ほど人事院総裁談として、発表されたものについて確めるのですが、これは高級官職ですから、誠実勤勉というようなことは比較的問題がないと思うのです。それに続いて、よき助言者であるということが、やはり高級官職を占めるものの内容になつておるが、このあ……

第6回国会 人事委員会 第9号(1949/12/01、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 きのうからお尋ねしていますが、地域給の問題なんかについても、勧告等の内容に加えられるか、あるいはまた地域給について、かねがね約束の人事院の方のお考えがまとまつてるかどうかを、お尋ねしたいと思います。
【次の発言】 この前の話では、国会に対する人事院の勧告が、なぜ遅れているのか、また勧告をすべき時期は、いかなる点で條件が熟していないかというような問題をお尋ねしましたときに、これは速記にも載つておりますが、大体ベースの問題についての勧告の準備はできている。ただ地域給というような問題について、基本ベースとの関連から、それだけの点で遅れているかのような御答弁があつたのでありますが、も……

第6回国会 人事委員会 第10号(1949/12/02、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 本法案にかかげられました特別職の設置並びにその選任の方法、またそれに対する俸給額のきめ方、及びその額については、すでにそれらの基本となつた法案の審議の際に、わが党は反対の態度をとつて参つたものであります。従いましてわが党といたしましては、このまとめられました本法案についても、同じく反対であるという基本的な、根本的な態度をかえるわけには参らないのであります。元来予算の緊縮のために、行政の簡素化であるとか、整理だとかやられました。その政府の方針と、特別高級官吏を増設するということとは、それ自体矛盾することだと信じますし、必ずしもその給與と、その給與を與えられる官職の職員の仕事の内……

第6回国会 人事委員会 第11号(1949/12/03、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 今委員長の御説明のところに了解しにくい点があるのであります。詳しくは申しませんが、一昨日提案趣旨の弁明が、それぞれ提案者からなされまして、その後に続いて例によつて例のごとくごくあつさりではありまするけれども、増田官房長官やあるいは淺井人事院総裁のそれに対する意見が表白されたのであります。いろいろ質疑を重ねて、もつとはつきりさせる余地は客観的にありますけれども、それは政府側の答弁といたしましては、それで問題の生質上それ以上の追究は無用の沙汰であるという程度にまで、はつきりさせられたことは、各委員とも了承のはずだと思うのであります。従いまして政府側の、ないしは人事院側の見解ははつ……


■ページ上部へ

第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 法務委員会 第6号(1950/02/10、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 田嶋委員の質問に関連して一、二点お尋ねしたいのですが、それは田嶋委員が口を大きくして言つた下山、三鷹、松川のいわゆる鉄道事犯という問題なんですが松川事件なり三鷹事件なりが起きましたときに、今のような見地に立たれる運輸大臣並びに政府といたしましては、相当な権威ある技術的な調査をおやりになつて、その事故の原因というものは何だかということを、やはりそれなりに権威ある技術的な調査をお進めになつたものだと思いますが、そういうふうな事実があつたかどうかをまず運輸大臣に確かめたいと思います。
【次の発言】 その詳細がお聞きしたいのです。たとえば調査の日時、それから調査に行つた人間はどういう……

第7回国会 法務委員会 第7号(1950/02/14、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 この前の委員会で私が少数意見について申し述べるという希望を持つておるということになつておりましたが、不幸にして調査に参加できません者として、少数意見ということもどうかと思われる節もありますので、そういうふうな形式を整えないかわりに、私どもの意見を申し述べておきたいと思うのであります。  簡單に要点だけを申し上げてお許しを願いたいと思うのですが、まず第一点は、報告の内容ないし結論に関する部分におきまして、日本共産党に関する文句が出て来ておるのでありまするが、これについては私どもはあからさまな誹謗であり、しがも非常にちよこまかした部分的な、外面的な、形式的な点を取上げて、しかもい……

第7回国会 法務委員会 第9号(1950/02/24、24期、日本共産党)

○加藤充君 特別な発言をお許しになつていただきまして、恐れ入ります。私は今田嶋君の言われたことと同じようなことで、ちよつと違うことをお尋ねしたいのですが、新聞記事になつたり、議会の問題になつてから、大分時はたちますし、問題のなり方もずいぶん深刻をきわめたのが佐藤昇氏に関するこのたびの事件だと思う。それで猪俣君のたまたまの新聞発表の談話というようなものを、積極的にお取上げになる必要が法務府の方に、殖田さんの職責としておありになるというのが田嶋さんの御発言だつたと思うのですが、それよりもまずどろぼうの方、疑いをかけられている方の者を調べる。従いまして今申し上げたような事態になつておるときに、問題に……

第7回国会 法務委員会 第10号(1950/02/28、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 今の処分をした理由は、人事院規則第十四條とかいうのですが、それはさておきまして、結局特定の政党の名前を出したということと、現在の吉田民自党政府を攻撃したというようにとられる点がけしからぬので、これが首切りに値するということが馘首の理由の中心だと思うのですが、残念ながら現在の民自党の吉田内閣がやつている実際の事実が、そこのビラに書かれてあるような戰争への狩り立て、あるいは警察政治の再現、あるいは一部少数の連中のべらぼうなもうけの半面には、多数の人間が非常な生活の破滅と貧困に突き落されておる。失業者はどんどん町にあふれておる。先ほど福田君が質問したように、非常な犯罪が――四つの島……

第7回国会 法務委員会 第11号(1950/03/02、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 角田君も、田嶋君も反対の理由がないと私どもは思う。いろいろな点については、それに対して反駁の意見を申し立てた人たちがおりますから重ねては申し上げません。田嶋君も弁護士をやつておられればわかると思うのですが、やはり捜査機関に問題を持ち出せという意見ですが、捜査機関そのものに疑惑を持たれておる場合に、捜査機関に持ち出す方法がないじやないか。無実の罪で、警察並びに検察庁の圧制のために泣かされておる人たちがたくさんあることは、田嶋君の職業的な経験から見ても明らかなところであります。この佐藤昇事件については、そういう疑いがきわめて濃厚であるといういろいろな事実があげられておるわけであり……

第7回国会 法務委員会 第13号(1950/03/08、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 法務総裁が御出席になるまで、特審局長にお尋ねしたいのですが、わが党の委員の田中君の方から、先般特審局がなされたわが党の細胞並びに市委員会の告発の問題について質問がありましたが、それについてまだ御答弁がありませんので、この際それらの点について御答弁願いたいと思います。  それからあわせてこの際、私の手元にありますただ一片の記録だけについてお尋ねするのですが、これに関連したような書類はまだたくさんあるのでありますから、それらの点については、またの機会に譲りますけれども、昭和二十五年二月十六日付の京都府下の五莊村長甲斐文治郎なる者の通達に関してであります。それは団体等規正令同施行規……

第7回国会 法務委員会 第15号(1950/03/16、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私の方ではこれに反対の意見を持つておるのですが、意見を述べてさしつかえありませんか。
【次の発言】 それでは簡單に反対意見を申し上げておきますが、これは簡單なように見えて、なかなか重大な意味合いを持つた法律であり、従つてその一部を改正する法律案も軽視しちやいけないものだと思う。大体副検事の任命資格の特例に関する法律なるものの中に前にすでに二年以内に限り特例が設けられておるわけでありまするが、その中に私は質問というよりも、ぜひ明確にしておかなければならない点があるのじやないか。すなわち「検察庁法第十八條第二項の規定にかかわらず、」それから「副検事の職務に必要な学識経験のある者」……

第7回国会 法務委員会 第16号(1950/03/18、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 ちよつと速記をとめて……。
【次の発言】 そうすると、これは事実私が体験したことなんでありますが、二十三年だつたか二十二年だつたか記憶がありませんが、最高裁判所や法務府あたりでも御承知と思うのですが、例の教育事件、学校教育問題についてのいわゆる住居侵入騒擾罪というようなものの公判の一部が、大阪地方裁判所の法廷でなされたわけでありますが、その法廷では、公判開廷前から法廷の内部には私服、外部には制服の武装警察官がたくさん配置されておつて、その数は数十名を越しておると思うのですが、公判の冒頭に私どもが、今日の裁判所の構内、法廷の内外の武装警官の配置は、どういう手続においてなしたもの……

第7回国会 法務委員会 第17号(1950/03/22、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 これに関連いたした質問を、前会も引続いてやつておりますが、問題になりまする渉外関係の裁判権について、最高裁判所側の見解は一応明確にされたのでありますが、裁判権の有無にかかわりませず、しからば日本の検察関係は、それを取調べ、あるいは調査にあたる、そうした権限はどうなつておるのかということに、ついては、まだ検察庁方面並びにそれに対する政府側の見解が明確にされておりませんので、前会に引続きその点の答弁を承りたいと思います。
【次の発言】 関連してお尋ねいたしますが、本年の三月五日の毎日新聞には、台湾募兵問題について、募兵問題の真相、本社調査による募兵の真相はこうだといつて、大分責任……

第7回国会 法務委員会 第22号(1950/04/07、24期、日本共産党)

○加藤充委員 私は大体総括的な質問と、それからやや条文についての各論的な質問とにわけて、質問を続けて行きたいと思うのであります。  まず第一番に、商法の一部を改正する法律案提案理由の御説明を承り同時にその文字を見ますと、改正案はよくわが国情に合致するものと存ずるのでありますということが言われております。私はその点について次のような質問をしたいと思います。  まず第一番には、前の本委員会において、実態調査等について欠くるところがあつて、十分な調査はいたしておらないという御答弁がありました。なお法律時報二十二巻の三号に、改正会社法の諸論点という座談会の記事が載つております。それには東大教授の石井照……

第7回国会 法務委員会 第23号(1950/04/08、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 今の総裁の御答弁について一点質疑をしたいのですが、商法の改正が英米法にきわめて類似したものになつて行くので、外資が入りやすいというふうに言われたのでございますが、英米法に近くなると、どういう外資が入りやすくなるのか、その点が外資一般ということで不明瞭であつたと思うのですが、聞かなくてもわかつていそうな問題ですが、これは松本蒸治さんなんかも、その点について発言をやつている文書もありますので、念のためにお聞きしたいと思います。
【次の発言】 外資の導入は私どももそのもの自体としては反対ではございませんが、いかなる條件で、いかなる性格の外資が入つて来るかということは、今われわれが最……

第7回国会 法務委員会 第24号(1950/04/10、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 二、三点質問したいと思います。内乱罪の予備を含めて、従来よりもやや幾らか広いということを言われたのですが、やや幾らか広い分については、これはどういうけじめを、だれがどういう権限でおやりになるのでしようか。
【次の発言】 客観的な事実に基くと言われましても、何回も繰返して言うのですが、台東会館というようなもの接收問題が問題になつたことは、朝鮮人連盟の財産であるとか、いや個人の財産であるとか、少くとも連盟の財産じやないというような事柄でたいへんな問題になつておることは、天下公知の事実なんでありますが、そういうものについても、それを一方的に何ら日本の裁判の明しを立てる余地を残さずに……

第7回国会 法務委員会 第27号(1950/04/13、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 部分的な条文を追うて質問をさしていただきますが「六月をこえない範囲内において」ということは、更新というようなことはないのでしようね。
【次の発言】 第四条の「必要があると認めたときに限り、」というのと、第十三条の保護を受ける資格と言いますか、能力の問題との関係はどうなりましようか。私は今更生緊急保護法案の条文を引いているのですが……。
【次の発言】 その費用を扶養義務者から徴収しなければならないというようなことが書いてあるでしよう。
【次の発言】 必要があるというような認定が先に及んだ場合において、その認定が非常にかつてなことが行われることは、前例に徴して明らかであります。そ……

第7回国会 法務委員会 第33号(1950/04/22、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私は日本共産党を代表いたしまして、本法案に反対いたすものであります。  反対の第一理由は、人権の尊重、主権の保護ということは、今日最も関心を置かれなければならない重大な問題であります。いわゆる手が足りないというようなことは、そういう人権の保障という一大眼目を毀損するようなおそれのある立法の、何ら正当な理由になるものではないことは明らかである。ちようどこれはたとえてみまするならば、角をためて牛を殺す類いである。牛を殺すために角をためる類の立法がまさにこの法案だと確信いたします。この一角から憲法の裁判制度による人権の保障が侵害されるのであります。  大体に言つて第二の理由は、二年……

第7回国会 法務委員会 第37号(1950/04/29、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私は共産党を代表して本法案に反対をいたすものであります。  大体この法案は第二次世界大戦後における国際独占資本、ことにアメリカ資本の優勢確立に伴いまして、英米におけるところの会社、金融制度の世界的普及、その一環として日本も外資導入なんというなまいきなことを言うよりも、そのために受入れ態勢の急速なる整備を要望されるに至つた。こういう客観的な事実のもとに自主性をまつたく喪失してひざまづいた姿そのものが本法案である。参考人その他業界、学界の相当な人たちの権威のある意見が述べられておりますけれども、だれしも現在においてかかる全面的な、しかも急速なる商法、会社法の改正を必要と認めておる……


■ページ上部へ

第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 人事委員会 第2号(1950/07/31、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 それでは、土橋君がやつたあとまわりをやりますので、簡單に一、二点の質疑をさせていただきたいと思うのですが、結局今までの淺井人事院総裁や岡崎官房長官の御答弁で、全面講和をから念仏だと人をばかにしたようなことを言つていた吉田さん自体が、から念仏の大臣頭であるということがわかつた。それは選挙公約の裏切り、第八回臨時国会の冒頭の施政方針もから念仏に終らしてしまつたのであります。それからまた淺井さんは首相の演説があつた直後に、首相の方針はまことに時宜を得たものである、わが意を得たりというような、非常なる決意のほどを表明されたのでありまするけれども、これも巷間伝えるようにその後どうなつた……


■ページ上部へ

第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 人事委員会 第2号(1950/11/27、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 答弁に当られる政府側の出席も不十分なので、従つて質疑も十分にできないような気がするのですが、さしあたり質問を申し上げたいのです。新聞紙の報ずるところによりますと、地財では二十五日に政府並びに国会にあてて、平衡交付金八十三億がどうしても必要だというような内容の意見書を出された、こういうことであります。この意見書をまだ私ども見ておらないのですが、この意見書に対する意見というようなものをまず承りたいと思うのです。
【次の発言】 八十三億の要求がどうもむり過ぎるというふうなことを考えておるのか、例によつて例のごとく、それは当然だが、ない袖は振れないというような見解で、手続その他を苦慮……

第9回国会 人事委員会 第6号(1950/12/01、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 今超勤手当の問題を、直接このたびの給與ベースの提案の中に関係がないけれどもと言われて御意見を述べられましてまことにありがとうごさいました。年末手当の問題ですが、この点についても直接じやないのかもしれませんけれども、実質上の給與の問題として御意見があつたらお聞かせを願いたいと思います。
【次の発言】 どなたでもいいのですが、特に永岡さんが最後に述べられて、しかも家族の意見まで代表するということまで言われたから、永岡さんでもいいのですが、大体十八歳の独身男子の連中が三千五十円ですか、今度それが人事院案では三千三百四十円になつておりますが、いずれにしても大体足りないということは自分……

第9回国会 人事委員会 第7号(1950/12/02、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 議事進行について、ただいまの時刻において地方行政、文部、労働、それから当人事委員会との連合審査が、問題は地方公務員法の案件についてでありますけれども、事の性質は決して簡單な問題の審議ではなしに、年末の差迫つた昨今における年末手当の問題、あるいは焦眉の急になつております給與一般の問題との関連において連合審査がなされておると思うのであります。当委員会におけるいわゆるベース・アツプの案件についての質疑は、大体において一応は終了されたと思うのでありまして、そういう限りにおいては一応質疑を打切るということは、私は妥当ではないと思いましても、しいて反対はいたしませんけれども、少くともこの……

第9回国会 人事委員会 第8号(1950/12/04、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 その点について関連してお尋ねしたいのですが、大体常勤的非常勤という概念、これは給与の支払い形態から来る概念ですが、その本質を承りたいと思います。副長官にまずその点を……。
【次の発言】 言い表わしているから、おかしいのでありまして、そこがおかしいから、承服できないのであります。官房副長官も、大体われわれれと論理の構成なり、扱い方は同じだと思いますが、私どもは常勤、非常勤の区別の本質的な概念的なものは、やはり給與の形態ではなく、むしろ文字通り常勤であるか、非常勤であるかというような、そういう期間的なもの、継続関係があるかどうかというもの、こういうふうなものが、質的なものとして常……

第9回国会 人事委員会 第9号(1950/12/05、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 この前の本委員会で問題になつたことであり、今の岡田君の質疑に関連いたしますから、この際確かめておきたいと思うのでありますが、このたび地域給や調整号俸の引下げなどの行なわれました結果、事実上は給与の引下げの事例が起きて来る場合がある。そのためにとんでもない混乱が起きて来る、こういうことが、先ほど一般職の給与に関する法案審議のときに問題になつたのです。そのときの大蔵給与課長のお話であつたと思うのですが、それはもう昇給の点で勝手にやるのだ、それを調整して行くのだ、法的にあるいは給与政策上いろいろな混乱が、かりに人事院側に起きたとしましても、そういうような意見にこだわらずに――これは……

第9回国会 地方行政委員会 第7号(1950/12/03、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 大橋さんの見解によれば、法律できめればどんなことでもきめられるというようにお聞きしたのですが、憲法九十八条並びに憲法の前文と思い合せて、法律できめられることは形式の上の制約並びに内容の制約があると思うのですが、その点はいかがですか。
【次の発言】 全体の福祉、公共の利益というようなことを強調される点もわかるのですが、それを強調し過ぎて、全体の福祉、公共の安寧とか、利益とかいうようなことのために、個体の主張なり利益が抹殺されてしまえば、それこそフアシズムであり、全体主義だと思います。そういう事柄についていま少し得心の行ける説明を開きたいと思うのですが、先ほど来の御見解を承つてお……

第9回国会 通商産業委員会 第8号(1950/12/05、24期、日本共産党)

○加藤充君 ただいま議題になりました自転車競技法を廃止する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  自転車競技法は、これを制定を希望する輿論に基き、自転車業界の窮状を克服し、窮迫している地方財政の増収に寄与する等の目的をもつて制定され、今日に至つているものであります。  さてわれわれの提案理由の第一は、地方財政の問題であります。地方財政の窮迫は、本国会において、衆院地方行政委員会が満場一致の決議をもつて、平衡交付金の増額を要求したごとく、窮乏はその極に達しております。この原因は、平衡交付金が従来の地方配付税、国庫補助金の半額程度しか交付されず、この交付金さえ返還せねはならぬ事態になつているので……


■ページ上部へ

第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 行政監察特別委員会 第2号(1951/03/05、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 そのことに関連してお尋ねするのですが、前の委員会が理事会で、問題を取上げるべきかどうかの問題が出ましたときに、日本共産党追放幹部未逮捕に対する治安担当機関の責任に関する件というようなものが、自由党の内藤君、島田君の御意見で取上げられたことがあつた。私どもは、ここで取上げられたこと自体についての私どもの意見を重ねて言う必要はないと思うのですが、きよう承りますると、それが多数で無期延期になつたというのですが、このことについては、当委員会の仕事のやりぶり、方針というものが、漠然とした決議のもとに、また具体化して確定しておらぬということが、根本的な理由ではなかろうかと私どもは思う。そ……

第10回国会 行政監察特別委員会 第4号(1951/03/28、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 松野さんは今海上オルグというようなもののうわさを聞いたかと言つたら一、二聞いたことはあるというのですが、あなたが理解した海上オルグというものの理解の仕方並びに一、二聞いたことがあるという内容をお聞かせ願いたい。     〔委員長退席、佐々木(秀)委員長   代理着席〕
【次の発言】 あなたは海上オルグについて一、二うわさを聞いたことがあるというのですが、何を聞いたのかわからないことになりますが、それでいいのですか。また海上オルグというものをあなたはどういうふうに理解して御答弁になつたのですか。海上オルグのうわさについて聞いた内容はと聞いたらそれはわからない。海上オルグは一体何……

第10回国会 行政監察特別委員会 第9号(1951/05/22、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 証人は環境という問題と、個人の責任という問題と二つにわけて、しかも個人の責任を追究されるのが証人の立場上の職務であると、こういうふうに証言されておるのでありますが、それに関連していろいろと質問が出ておるようです。そのことについて一、二お伺いしたいのであります。国鉄交通機関のような仕事場所におきましては、最近能率化並びに速度から言えば高速化ということが、これは歴史的、経済的な要望としてぐんぐんアツプされて来ておるのであります。そういう場合におきまして、ばかだから、箱の中に三十年すわつておつたのだというような発言もあつたようですが、そういうようなことになりますと、人間はほとんど機……

第10回国会 行政監察特別委員会 第10号(1951/05/23、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 三段窓ないしはいわゆる六三型という電車は、全国でどのくらい使用されておるのですか、概略でいいです。
【次の発言】 六三型というのではなくて、三段窓というようなものまで入れて……。何か委員会で配付した資料の一部には、七百台を突破しておるというふうに書いてあるのですが……。
【次の発言】 それでは次の質問をいたします。標準設計と戰時設計というものの差は、構造上あるいは工作費上どのくらい、どこで違いが出て来るのですか。
【次の発言】 あなたは、大体管理局というようなところでは、そのくらいなことを御存じないのですか。
【次の発言】 それでは、おつつけまたえらい人が来たときに……。あな……

第10回国会 行政監察特別委員会 第14号(1951/06/21、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 三点ほど簡単なことを、事実関係をお尋ねしたいのですが、江川君と証人が会つたのは二十二年の春だとおつしやる。労働学校とやらが二十一年の暮れごろから二十二年の春ごろまで開かれていた、こういうのでありますが、そうすると江川君は労働学校には来ておらなかつたのですか。
【次の発言】 江川君の入党の日時は、証人の記憶ではいつになつていますか。
【次の発言】 そうするとお尋ねいたしますが、大体二十二年の春ごろかと記憶されておる、その時期の前に江川君はどんな船に乗つておつたのか。それから入党後だと思われる時期の江川君の勤め先あるいは乗船の模様はどういう状態であつたのですか。

第10回国会 行政監察特別委員会 第15号(1951/08/15、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 山口委員からも、党を代表しての意見の開陳ではありませでしたが、発言がありましたので、私もその意味で一、二私の感じた事柄を、山口君の補足意見として申し述べてみたいと思います。大体国会の当行政監察委員会の仕事の仕方、そしていわゆる行政監察の実を上げて行く諸活動のうちの調査活動、資料の収集等々につきまして、その結論が出て来るまでの間にとられましたこと、それだけを区切つて申し上げましたも、遺憾の点があるのではないか。これは当委員会の権威のためにも考えてみなければならない節々だと私は思うから重し上げます。  大体においていわゆる監察の対象になる行政官庁方面の、言葉は少し直截過ぎるかもし……

第10回国会 人事委員会 第2号(1950/12/11、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 まずまつ先にお尋ねしたいのですが、財源がありさえすれば、人事院勧告に従つて、それの額のようなものを名目いかんにかかわらず出したいというお話だつたのですが、その点は間違いありませんか。
【次の発言】 そうすると、人事院勧告の八千五十何円ですか、それと従来のベースの六千三百幾らと千七百五十円ばかりの差がある。この点は必ずしも明確でありませんが、八月に勧告ができたということになれば、八月から今月の十二月の末までに五箇月であり、その差額一月千七百五十円の五倍、大体八千七百円見当を、財源があればしかるべき何らかの方法で穴埋めをすべきだと、こうお考えになるということになりますか。

第10回国会 人事委員会 第4号(1951/02/21、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私は島根県下市町村の地域給存続の請願についてその理由を簡單に申し述べたいと思います。  先ほど広島県江田島全官公署から、江田島の地域給昇格に関する請願が出されましたが、その中に理由の六のところの占領軍関係特殊事情の二の問題ですが、それと同様に、服裝の面のみについても、雇い主である米軍将兵に不潔感や不快感を持たれることは、特に邸時解職や失職を意味することになる、しかも弁明も嘆願もほとんど無効である。こういうことが出されておるのでりますが、これは非常に重大なことだと思うのです。これらのことを繰返して申し上げるのは、私の請願理由において島根県下の既得地域給を確保し、新しく支給の條件……

第10回国会 人事委員会 第13号(1951/05/31、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 順序が逆になつたので、前提が明らかになりませんから、はなはだ質問が唐突のように響くのは遺憾であります。私はそのことを意識しながらあえてお尋ねするんですが、進駐軍の関係の要員が二十八万有余人、約二十九万人ほどあるがごとく聞いよおるのであります。そのうち家族宿舎要員が約四万人だと聞いております。それで今六月三十日に限り七月一日から大量的に首になるのは、今申し上げた家族宿舎要員四万人についてなのだ、これだけ多数の日本人が日本の国内で、雇主がだれであろうとも、労働に服しながら、自分の生活並びにその実族その他生活につながるものの中心的な給料を得て生活をしているのでありますが、これははな……

第10回国会 地方行政委員会 第7号(1951/02/07、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 ちよつと関連してお許しを願いたいと思います。先ほど大橋法務総裁は理想的計画がどうかと藤田君から質問があつたときに、八分通りの腹案は持つておる、とこう言うのですが、私は言葉のあげつらいをするのではございませんけれども、八分通りの腹案を持つておるならば、十分通りの腹案というものがあるはずだと思います。十分通りの腹案があるから八分通りの腹案というものが概念的に成立つのだろうと思います。それはいずれにいたしましても、十分の理想的計画でもけつこうですし、あるいはその八分通りの腹案でもけつこうでありますが、それを明確にお示し願いたい。私がこういう質問を関連で、あつかましくいたしますのは、……

第10回国会 内閣委員会 第3号(1951/02/17、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 簡單に一点だけお伺いしておきたいと思うのですが、昨年度におきましてのいわゆるお手元金、あるいはただいま問題になつておりまする憲法第八條の規定に基く、あるいは皇室経済法施行法による金の使途内容ですが、見舞金、奨励金というようなことがあるようです。どちらに幾らほどお出しになつたのか、その点を承つておきたいと思います。
【次の発言】 割合に詳細なお話があつたのですが、なお私どもはいま少し具体的にお聞きしたいのであります。下世話な話を申し上げるのですが、こういう問題だから下世話な話も意味があろうと思うのです。何か一人頭になりますと、五円足らずの受取りになるけれども、実際いうとそれに基……

第10回国会 内閣委員会 第5号(1951/03/09、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 国家行政組織法の一部を改正する法律案について、ごく簡単に一点だけお伺いしておきたいと思う。あれほどやかましい、いわゆる行政整理で多数の者が首になつた痛ましい問題であつたのですが、この上の方のいわゆる雁首的なものだけを、こういうふうに一回も二回もその整理を延ばさなければならぬという根本的な理由が、今になつても私どもはわからないのですが、ごく簡単に言つて、きわめてこれは不見識な話だと思うのです。その点についてわれわれに了解できる御説明を、この際願いたいと思うのです。
【次の発言】 行政いじりにならないように、このたびはこれを存続するのだ。しかもまたお話によりますと、これを一年延期……

第10回国会 内閣委員会 第10号(1951/03/30、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 提案理由にありますように、文化資材としてまことに重要な紙類を統制するのは、やはり用紙の供給不足が原因になつておるようでありまするが、ここでお尋ねしたいのは、需要がふえるというだけで不足して来るのか、もちろん需要がふえれば不足するのはあたりまえですが、不足するものが文化資材の不足でありますので、需要がふえたから不足するのだというだけでは、その無為無策をわれわれは見過するわけには行かないのであります。どういう原因で不足しているのか、そうしてそれに対する対策はどうなのか、また対策が、先ほどの質問にもありましたように、長い間とられておつて、なお続けなければならないような、こういう不足……

第10回国会 法務委員会 第2号(1951/02/08、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 押谷委員の今の御答弁の中で確かめたいのですが、神戸の問題で、十一月二十日の問題なんですが、区長の神崎氏が軟禁状態にあつたので、警察が自発的に救難におもむいたというのでしようか。  それから第二点は、区長が、外国人登録証を警察が来てから見せてくれと言つたというのですが、区長が言つたのですか、警察が言つたのですか。あなたはさつき区長が言われたというようなことになつているのですが……。
【次の発言】 関連ですが、平穏に済んだ事件、交渉事件があると言われたのですが、それは何回くらいですか、あなたの調査では……。
【次の発言】 十一月十七日には警察は出て来たんでしようか。

第10回国会 法務委員会 第7号(1951/03/08、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 関連して二点ほどお伺いしたいと思うのでありますが、朝鮮の戦争が起る前後から、憲法で保障されております基本的人権、とりわけ言論や出版、集会、結社、団体行動というようなものの自由が制限されて来ております。ポツダム宣言や極東委員会の諸決定や、あるいは新憲法は、こういう傾向のもとに平然と踏みにじられて、街頭でも、皆さん御承知だと思いますが、職務質問という名前で、カバンの中や服の中まで取調べられ、中にはそのまま警察にひつぱられたりしておる者も出て来ておるし、またいろいろ生活の苦しいことから出て参りますところの人々の抗議や不平のはけ場所が一切押えられて、文句言うなということになつておるの……

第10回国会 法務委員会 第9号(1951/03/14、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 この委員会の運営の問題なのですが、役人どもが出張して来れば、これは公務多忙の折から御苦労であるに違いないのですが、やはり国会は国家の最高の意思機関なのでありまするからして、その委員会が必要であつて、捜査並びに人権擁護の問題、あるいは裏からい言えば蹂躪の問題について、いろいろな国政調査をやるという真剣な方針と態度で、そういう期日を取上げました以上は、やはり期日のきめ方、時間のとり方などにつきましても、真剣にひとつ委員会が中心になつて、そして各人、各委員の発言したいところのもの、国会がどうしても全体としてはつきりさせたいというものを、十分に質疑応答できるような処置をしていただきた……

第10回国会 法務委員会 第11号(1951/03/20、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 先般濠洲連邦の高等法院におきましては、さきに同国会を通過した共産党解散法というようなものの内容が違憲であるという判決があつたようであります。それとまつたく対蹠的に、最近の新聞によりますと、政府が取急ぎ、しかもきわめて近い期間に日本共産党を非合法化する意図を決定し、それぞれ関係当局はその措置を準備完了したというようなことが報道されておるのであります。私はこういうような事柄は、まず第一に終戰以来ポ宣言を嚴重に実行している。従つてその内容とする日本の徹底的民主化と非武装化と平和国家の建設あるいは警察国家組織の徹底的な廃止というようなものに対して、ほんとうに闘つて来ているものは日本共……

第10回国会 法務委員会 第12号(1951/03/22、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 関連して……。あなたの方の資料だと、関係弁護士会の意向がそうだつたというのですが、さすれば、あなたが「こやま」と言つたのは正式な地名は「おやま」だと私どもは理解しております。小山が栃木の管轄だとしますならば、栃木の簡易裁判所には弁護士会があると思うのですが、あそこの弁護士会は小山に持つて行くことに賛成しておりますか。
【次の発言】 小山に弁護士は何人おるのですか。
【次の発言】 小山には、私の知つておる限りでは一人もおらぬか、あるいはおつても一人だというふうに聞いておるのです。そうするとここでは検察庁の意見というのが冒頭に出ておるわけですが、人権保障を要望されておる点からいう……

第10回国会 法務委員会 第13号(1951/03/23、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 今の話で大体わかつたことは、新聞などの報道によりますと、朝鮮人マーケット、朝鮮人マーケツトと言われているのですが、総監が言われたように、俗称は国際マーケツトというところなんです。それからまずお尋ねしたいのは、こういうふうなものの裁判権というようなもの、同時にそれに付属した搜査権というようなものがアメリカ進駐軍の職権管轄に属することはわかるのですが、そういうふうな事件、事案というものが起きますときには、向うさんの職権だということになりますると、日本の警察というようなもの、あるいは犯罪搜査機関というようなものは、自主的な独自の搜査は全然おやりになれないことになるのですか、おやりに……

第10回国会 法務委員会 第15号(1951/03/27、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 今両参考人の言われておる実情は、実は東京都の都民世帯票条例というものの最初に規定されておるようでありまする、都民世帯票は、都民の世帯現況を明らかにし、生活必需物資の配給、その他都民生活の安定確保をはかるための基礎原票とする、こういう明確な目標がうたわれておつて、しかもその都の官庁は、そのために仕事をして来たのである。ところが今度問題になつておる住民登録法案の第一条によれば、その目的が都条例に比べて非常に広汎である。これはもちろん国法できめる場合と市町村条例できめる場合の性格の相違から来、従つて範囲も違うと思うのですが、以上のような点から、あなた方の経験は、第一条にその目的をう……

第10回国会 法務委員会 第18号(1951/03/30、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私は日本共産党を代表して、本法案の原案並びに修正案に反対するものであります。  まず第一番に、原案よりも修正案が、委員諸君の御努力によつて、きわめて良心的に修正を受けたことは、私認むるにやぶざかでありませんけれども、しかし原案に盛られ、そうしてわが党がまさしくその本質をえぐつて、反対しなければならない性格は、修正案によつても遂に抜くことはできなかつたのであります。そのまま残されておるのであります。まず第一番には、本法案は非常に卑屈な法律、日本人の名誉にかかおる法律である。日本人を動物にかえて行く法律ということを申し上げなければならないのは、まことに残念であります。元来外国人登……

第10回国会 法務委員会 第32号(1951/05/26、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 今の点に関連して質問をいたします。言論と出版の自由は、基本的人権として憲法で保障されたものであります。それは同時に一片の行政権によつて断じて制限をしてはならないというのが原則であり、方針であります。さすれば、行政権による言論、出版の制限というものは、占領下において特定の場合に限つてそれが行政権で制限を受けることを、あの書簡によつて権威づけられたものだと一応私どもは解釈するのであります。従つてその行政権による基本人権の制限というものは、きわめて厳重でなければならないのでありまするが、今梨木委員が質問しましたように、まつたくあいまい模糊たるもので、かつてに一方的に、万人知らざる基……

第10回国会 法務委員会 第33号(1951/05/28、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 関連して一言お伺いしたいとと思うのですが、世界人権宣言の十九條には、「何人も、意見及び発表の自由を享有する権利を有する。この権利は、干渉を受けないで自己の意見をいだく自由並びに、あらゆる手段によつて且つ国境にかかわらず、情報及び思想を求め、受け且つ伝える自由を含む。」という規定があるようであります。第二條の第二項には、「なお、個人の属する国又は地域が独立地域であると、信託統治地域であると、非自治地域であると、その他の何らかの主権制限の下にあるとを問わず、その国又は地域の政治上、管轄上又は国際上の地位に基くいかなる差別も設けてはならない。」という規定があるようであります。なお日……


■ページ上部へ

第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 行政監察特別委員会 第2号(1951/10/22、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 あなたがいわゆる天狗橋墜落事件に関与し、関知した事柄について、検察庁で調べられたことがあると言われましたが、大体その点については当委員会であなたが申し述べたようなことを陳弁したのですか。
【次の発言】 あなたは欠勤したと言つているのですが、いつからいつまで欠勤して、その理由は何ですか。
【次の発言】 それでは、だいぶ複雑な御答弁で少し混雑しましたが、墜落事件のあつた四、五日前から水虫で療養しておつた、こういうのですね。
【次の発言】 それで、いつまで欠勤したのですか。
【次の発言】 全然県庁へ行かなかつたのですか。
【次の発言】 どこへ行つたのですか。

第12回国会 行政監察特別委員会 第3号(1951/10/23、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 それではお尋ねいたしますが、検挙の糸口といいますか、発端いかんということは、先ほどあなたの証言の中に簡単に触れられたと思うのですが、大体その点について、これは聞込みか、投書か、あるいはまたそれを取上げた警察はどこなのか、そういうことについて述べていただきたいと思います。
【次の発言】 今鍛冶委員の方からもお尋ねがあつたようですが、被疑取調べの範囲、起訴処分をどこで区別したか、それから起訴された者については、起訴の罪名ならびに起訴の理由、そういうことで御説明があつた点は、程度が低いものはそういうようにした、あるいはそこまでは起訴するには至らないと考えたので、詐欺事犯の罪名は不起……

第12回国会 行政監察特別委員会 第4号(1951/10/25、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 これはこの委員会の事務局で調べた資料によりますと、とにかく詐欺みたいなことをして手に入れた金の中で、残つたものがあるからお返ししたという金があるようになつていますが、そういう金はあるのですか。
【次の発言】 額は幾らですか。
【次の発言】 これはだれがどこにどういう形で持つていた金なんですか。
【次の発言】 そうすると、かからないものを余分に引出しておくという形になるのですか。あなたはさつき立てかえをした立てかえの計算で、その不足分を取出すとかなんとかいう話でしたが、あらかじめかからないものをひつぱり出すわけですか。

第12回国会 行政監察特別委員会 第5号(1951/10/26、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 使用しない材料を買い入れたようにして、金を浮かした事実もあるかのごとく聞いておるのですが、その点はいかがですか。
【次の発言】 そうすると、その反面から言いますと、使うべき見積りになつておる資材を手を落して使わなかつたということになるわけですね。
【次の発言】 そうすると工事自体が見積書に反して不完全なものになつてしまつたということに相なると思うのですが、その点はいかがです。
【次の発言】 やらずに残つておるというのは、警察の手入れがあつたりなんかしてやれなかつたというのでしようか、あとからまたいかなる方法かで、別口の工事費の中からその穴埋めをして一時融通した。使うべき資材を……

第12回国会 行政監察特別委員会 第6号(1951/10/30、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 補助申請について地方から書類が参りますが、地方から中央に参ります補助申請には大体どういう役目の者がどういう順序で幾つくらい判が押されておるのでしようか。
【次の発言】 大体でけつこうです。     〔島田委員長代理退席、内藤(隆)   委員長代理着席〕
【次の発言】 今まで当委員会が調べました数々の問題について、しかも全国で起きておるとうとうたる公共事業関係をめぐる不正事件については、その一班にタツチしただけにすぎないのでありますが、その過程で明らかになりましたことは、少くとも土木部長とか工務部長というあたりまでは、その起案並びに決済について判を押しておる以上は、これが盲判と……

第12回国会 行政監察特別委員会 第10号(1951/11/12、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私、途中から出て来たのでたいへんどうも不見識な質問をするかもしれませんが、事態を明瞭にするためには必要なことだと思いますので、簡単に二、三点お尋ねしますから、簡単にお答え願いたいと思います。  保管証を出した日にちと、それから會川とやらに見せた日時、それから契約した日時、これはいつですか。
【次の発言】 會川さんに見せたというのはいつですか。
【次の発言】 上旬ということでわかりませんが、それは同一の日ですか。二、三日ずつ違つていますか。違つているとすれば、一番先にどれをやつたのか、一番最後はどれなのか、その点を明らかにしていただきたい。

第12回国会 行政監察特別委員会 第12号(1951/11/15、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 簡單に筋だけをお尋ねしたいのですが、証人にまとめて聞いておいた方が都合がいいと思いますのでお尋ねいたします。專売公社、国務庁、会計検査院から調査に来たのはそれぞれ何回であるか、その日時、また何日かかつてどのような調査をやつて帰つたか、それをまず聞きたい。
【次の発言】 先ほど証人は、專売局にはこちらの方から、積極的にかあるいは調査に応じていろいろな利益その他の話をしておつたというのですが、それは間違いないのですか。
【次の発言】 あなたの本日の証言の中に、会計帳簿の未整理などについて、これじやできないのも無理がないからというような気持の言葉があつたというような証言があつたが、……

第12回国会 行政監察特別委員会 第13号(1951/11/19、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 まず本質的な方からやりますが、諸般の事情を考慮してあらゆる角度から検討する必要があつて、そういう立場で国会に対する報告書をまとめ上げたという、ところがそれを具体的に聞いてみますと、まずこの問題は国税当局が手をつけた問題だからということであつて、そのあとは明確じやありませんけれども、手控えをしたとか遠慮すべき仁義になつておるとか、そういう習慣があるというようなことであつたと思うのであります。ところが国税庁が手をつけましたけれども、調整金の返納ということで、だれが見ても明らかに脱税のはずの問題が、脱税ということにならずに、一応チヨンになつてしまつた。大蔵省の予算運営との検査のやり……

第12回国会 内閣委員会 第2号(1951/10/12、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 一、二点お伺いしたいのですが、職業補導所で職業補導をやつた者の九〇%がおちついておるというのですが、その年齢、給與、就職先というようなものをちよつとお伺いしたい。
【次の発言】 収容者の平均年齢と就職者の平均年齢についてはいろいろな点で私どもは知つておくだけの意味があると思うのですが、そんなところについて何か数字がありますか。
【次の発言】 私聞きたいのは、収容者の平均年齢と就職者の平均年齢のずれを見たいのです。あなたが、二十四、五歳というのはどちらの平均年齢かわからないのですが……。

第12回国会 内閣委員会 第8号(1951/11/06、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 まず橋本長官にお尋ねいたしますが、人の首を切るということはだれもやりたがらないことでありますし、得心させて首を切るということもたいへんむずかしいことだと思います。ところがそれをおやりになるのであなたにお尋ねするのでありますが、首切りのやり方によりますとかえつて仕事が渋りますし、またその結果は国民一般にかえつてたいへんな不利益を来すところが多いのであります。それで残された者は首をなぜながらほつといたしますけれども、業務自体がふえて少くなつておりません場合におきましては、当然そこに労働強化が引起ります。御承知のように有名な職階制、あるいは最近では職場々々で勤務評定制度というような……

第12回国会 内閣委員会 第9号(1951/11/07、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 二点ほど井上さんにお聞きしたいのでありますが、このたびの定員法の改正という首切り法では、数字だけが並べられて、はなはだしい部分には、御指摘の通り附則三項というふうなものがつきまして、まつたく仮定的な條件の上に立つた数字でありまして、こういうようなものをわれわれは審議させられておるのですが、あなた方はあなた方の立場からごらんくださつて、数字だけで、いわゆる行政機構の改革というようなものとの関連なしにこの行政整理を十分に批判できるというふうなお考えでしようか。
【次の発言】 第二の点は先ほどの御意見の中にあつたようですが、二十四年度にもいわゆる行政整理というものがやられました。ま……

第12回国会 内閣委員会 第11号(1951/11/10、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 このたびの行政機関職員定員法の一部を改正する法律案の提案理由説明なるプリントを拝見いたしますと、国力にふさわしい行政体制の確立とか、あるいは行政事務の能率化とか、あるいは行政事務の簡素合理化とか、あるいはまた国民負担の軽減とか、不急または不要となつた事務の整理というような理由が、そういう文字で述べられておるのであります。その事柄につきまして、全般的に橋本長官に質問をいたすものであります。大体このたびの補正予算を見ますと、その総額千三百六十二億円とかのうち、私どもの見方に立ちますれば、軍事費及び産業の軍事動員化に要する費用がこの大部分だと思うのであります。拾い上げてその内容を一……

第12回国会 内閣委員会 第12号(1951/11/12、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 日本共産党の定員法の一部改正法案並びにその修正案に対する態度を明確にいたします。  まず第一に、行政機構の改革等の事柄をやるにあたつて、根本的に考えてみる必要がある。国政とはそもそも何ぞやということであり、公務員とはそもそも何たるものであるかといろ本質の問題であります。対日講和、日米安全保障協定の調印と批准によりまして、わが祖国と民族の独立は失われ、国民生活の自由と安定は、今や残酷きおまりなき戦争へのかり立てによつて、破壊されようとしているので踊ります。われわれは日本人としてこれを押し返し、平和と独立と安定とをとりもどさなければならないものであります。同時に、この日本民族の民……

第12回国会 内閣委員会 第13号(1951/11/15、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 順序が前後するかもしれませんが、まずこの法案の第四條に書かれております文に関してお尋ねをいたします。  この法律案は、現在の外務省設置法の第四條とこの一項の部分は、文字通りまつたく同じものなのであります。外務省の権限の行使が規定されておりまして、その権限の行使は厳格でなければならない旨が規定されておると思うのですが、條約というようなもの、それから確立された国際法規というようなもの、並びに法律というようなものは、厳重に解釈されなければならないものである、当然のことでありますが、今般の講和條約締結調印ないしは批准に関連いたしまして、カイロ宣言、ヤルタ協定、ポツダム宣言というような……

第12回国会 内閣委員会 第14号(1951/11/16、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私は一点お伺いしたいのですが、それは第二十四條の問題であります。問題のまず目に浮かぶのは、いわゆる朝鮮と呼ばれている地域並びにその公館の問題であり、もう一つの問題は、中国と呼ばれている地域並びにその公館の問題であります。御承知のようにいろいろいきさつはございますけれども、朝鮮の停戦会談というようなものの結果によりましては、朝鮮の問題に大きな変化が予想されると同時に、ただいまの台湾海峡を中心にいたして、いわゆる中国の海域に派遣されておりまする米国の派遣海軍の撤退の問題も出て参りまして、そのことは同時に、さつき申し上げましたいわゆる中国の問題に大きな影響を持つて来る問題だと私は考……


■ページ上部へ

第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 地方行政委員会 第58号(1952/05/31、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 集団示威運動等の秩序保持に関する法律案を中心にして、二、三の質疑をいたしたいと思います。まず提案理由と称して配付を受けましたプリントに従つて質問をいたします。お尋ねしたい第一点は、「終戦後、集会、多衆運動等は、その正当な範囲を逸脱して犯罪を構成するに至つたときに、初めて刑法その他の法令によつて取締りを受けるほかは、何らこれに対する規制の方法がなかつた」こう書いてあるのでありますが、私は規則の方法がなかつたのは、欠陥というのじやなくて当然なことだと思います。提案理由の説明書はさらに続いて「当初は占領軍の命令により必要な規制がなされ」と書いてあるのでありますが、これは何らこの法律……

第13回国会 地方行政委員会 第59号(1952/06/02、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 日本共産党はこの法案に反対です。簡單にその理由を述べます。  大体財政面からこの法案の必要があるのだ、こういうようなことを言つておりますが、これはごまかしです。地区方自治行政の現状、いわゆる行政事務面においても、財政面においてもまさに崩壊状態になつております。この原因は中央政府、吉田内閣の売国奴政策のための行政面、財政面の地方自治体に対する下請か、あるいはしわ寄せという面から起きて来ているものであります。そしてまたこのことが、地方住民の生活の一切の貧困と破壊の原因になつておるのであります。この根本原因を突きとめないでおいて、そうしてまた突きとめてそれを除去することなしに、地方……

第13回国会 電気通信委員会 第38号(1952/06/17、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 共産党は原案並びにその修正案に反対いたします。以下簡單にその理由を申し述べます。  航空、航海の安全というようなことを目的にしておる、こういうのでありまするが、航空、航海の実態を明らかにしなければ、抽象的にその安全だとか、その能率だとか、その運営だとかいうことを問題にしてみても、それは無意味であるばかりでなく、とんでもない間違いであるということを指摘しなければならないと思います。しかも今申し上げましたように、抽象的に航空、航海の安全というようなことを理由に、本改正案を出しておる意図は、まさしくこれはごまかしであります。わが党はサンフランシスコ両條約並びにそれに基く行政協定とい……

第13回国会 法務委員会 第4号(1952/01/28、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 ちよつと関連して伺います。今の御説明の中に罹災者の物を持ち出したり、あるいは避難をしている間に、多分奪略という言葉が用いられたと思うのですが、これは奪略というとその物がなくなつたということと法律的に言うと大分言葉の内容が違いますので、奪略と説明した以上は、奪略というような事例を一応御報告願いたいと思います。奪という字がある以上は持ち出した物が窃盗にあつたということではないと思います。

第13回国会 法務委員会 第5号(1952/01/31、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 ポ政令の改廃に関連して御質問をするのですが、やはり根本問題は憲法をどう意義づけて行くかという問題であろうと思うのであります。今の鍛冶委員との質疑応答の中にも、憲法論が中心であつたと私は思うのであります。  それでお尋ねいたしますが、サンフランシスコ会議の二條約、これはいずれも私は国と国との契約でありますから、大きな意味では條約だと思うのであります。ところがそこに行政協定というのは、法律上どういう性格のものだろうかという問題が残りますが、前半に申し上げましたように、国と国との話合いであるという限りにおきましては、これは一般的、本質的に條約という限界に入るものだと思うのであります……

第13回国会 法務委員会 第6号(1952/02/01、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私の方でお尋ねしたいのは、内閣提出第四号という名前のつけられている法案ですが、その第二項の問題です。これは先日来――というよりも先般来、ずいぶん各委員によつて問題として取上げられた点であります。第一項の関連からいいますと、繰返しになつて恐縮とは思いますけれども、ポ宣言の受諾に伴い発する命令、いわゆるポ政令というものは全面的になくなるのだ。それを使われた言葉で言えば、殺される手続を経て殺されるか、あるいは当然失効すべきものであるという理論的な立場に立つかは別問題といたしまして、なくなるのだということ、これは第一項にその精神がうたわれていると思うのであります。ところが第二項になり……

第13回国会 法務委員会 第9号(1952/02/06、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 時間がありませんから、遠慮して簡單に二、三点だけの関連質問をいたします。平和を求めて、戰争には反対だというような言動や運動が、すべてあれは赤だ、あれは共産党だと言われて弾圧されている実情でありまするから、お調べは自由でありましようが、何でも共産党だというようなことに押しつけられることは、これは明らかなことで、常識であります。それこそ天下公知の事実である。田嶋君、鍛冶君、押谷君が日共と結びつけて、何らかの結論を結びつけようと努力しておつても、それは特に目新しい事実ではないのである。ですから重々お調べ相なつてしかるべきだと思うのですが、偏見を持ち、しかもその間違つた偏見のもとに捜……

第13回国会 法務委員会 第10号(1952/02/08、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 木村さんはきようまた参りますか。――今のことに関連して木村法務総裁が先ほど説明しました治安機構並びに治安立法についていろいろお尋ねしたいことがあるのでありますが、本人が席をはずしたままなので今田嶋君の質問いたしました範囲に関連して、一、二質問いたします。  先ほど恩赦の対象の問題で、凶悪犯については恩赦しないのが従来の例であつた、先ほど木村法務総裁は破壊的、暴力的行為ということを言つたのですが、あなたの言われた凶悪犯というのは、破壊的、暴力的と木村さんが言われたようなものとの関連は、いかがになりましようか。これは破壊的、暴力的という言葉自体が一般的、抽象的でわからないのですが……

第13回国会 法務委員会 第12号(1952/02/13、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 議事進行について。田嶋副委員長談話ということと、その他のことについての新聞記事を見た。新聞記事には記者の聞き違いもあるから、そのことについて責任をとやかく言うのはおとなげないと思う。しかし今日本法務委員会の調査に対応してわれわれの調査によつて南勢新聞を見た。それは一通じやない。二月の一日、二月十二日の両紙にわたつておる。その記事の一部を読むと、二月一日の記事の中に、去る二十八日、というから一月のことだろう、一月二十八日、名古屋市で衆議院議員法務委員会副委員長田嶋好文氏が記者会談をやつて、その記事の内容が出ておる。こういうことは法務委員会の権威にかけて、この委員会に副委員長とい……

第13回国会 法務委員会 第13号(1952/02/14、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 フイリピンの対日感情の推移の御説明を聞きましたし、また濠州マヌス島関係の残留地の戰犯の方々の嘆願書の一文によりますれば、濠州の輿論が不良のために、戰犯者の内還は不能であるということは、去年ですか十月濠州総督が来た際の言葉であつて、希望は次々に裏切られて、現在においては最後の一縷の望みさえ絶たれんとしております。こういう文書で拝見了察できるのでありますが、この根本原因というものは、一体どういうものか。軍人どもが侵略して行きまして、ずいぶん野蕃なことをやつたことはわかりますが、軍人の單なる戰闘行為から来る目くそ鼻くそ的の恨みというよりも、その後日本における政治の動向というようなも……

第13回国会 法務委員会 第14号(1952/02/15、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 今のに関連して二点だけお尋ねいたします。大体渡航証ですか、旅券の申請をあなたの方に出したろ何日くらいで出て来ますか。
【次の発言】 帆足計といえば大体輪郭のわかつている人ですが、ここに具体的に例を出しますが、帆足君が旅券の下付申請を出せば大体どのくらいでやれるつもりか、問題は差迫つておるのでありまするし、大体のところでけつこうだが、期日に間に合うようにできるかできないか。あなたの目途だけでも聞かしてほしい。
【次の発言】 猪俣君の御発言によりますれば、帆足君は二十回も行つて神経衰弱になつているというが、この間君たちが不都合なことをして、のらりくらりしてやつて、遂に大事な目的を……

第13回国会 法務委員会 第16号(1952/02/20、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 行政協定の中身について、当委員会としてぜひその関連のものとして確かめておかなければならない裁判管轄等に対する治外法権について一、二点関連的にお尋ねいたしたいと思います。政府は予算委員会あたりの答弁によりますと、緊急状態、あるいは超緊急状態、緊急非常状態というような言葉の使いわけをやつているようでありますが、国際用語、あるいはアメリカとの協定等に関しては、アメリカの法律用語が使われていなければならないし、それとの関連においてわれわれは日本政府が使いました言葉を吟味しなければならないと思うのであります。「軍事基地に関するアメリカ合衆国とフイリピン共和国との間の協定」なる文書を読み……

第13回国会 法務委員会 第19号(1952/03/03、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 今時間の制限も受けましたし、それから本問題は、結局サンフランシスコ両條約、行政協定、それに従つた再軍備、それから特別保安法等の治安立法、その立場とその方針が、ここに学問の自由というものすらも抹消しようとするものである。こういうふうな意味合いで、この事件はちようど第二次世界大戰の前夜の昭和八年の京大の滝川事件の再現である、われわれはそのように考えるのでありますが、時間の制限もありますので、簡單に本冨士署長に聞きたいことだけに質疑を要約します。  警察は治安の維持のためだ、こう言われるが、秘密警察、特高思想警察、これは嚴に廃止し、その復帰は許されてはならないという大原理、大前提と……

第13回国会 法務委員会 第20号(1952/03/06、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 時間が制限されておりますから、簡單に要点だけ質疑したいと思います。  先ほど警視総監は矛盾したことを言つている。それは、思想調査をやつている、いろいろやつている、だから思想調査をやるのはあたりまえだと言うが、思想調査をやつているという事実は、やつていることのあたりまえだということを決して正当づけていないという点が一点。それから思想調査をやつておらないと言つたこともあるようでありますが、はからずも明らかにされた警察手帳の記載の内容から見て、思想調査をやつていないということはうそであつて、明らかに思想調査をやつているのであります。今度の事件で手帳がとられた、あるいは手帳の内容が発……

第13回国会 法務委員会 第21号(1952/03/12、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私は特にただいま審議中の法案について法務総裁に質疑をいたすべき点を数点持つのでありますけれども、本日は法務総裁の出席が不可能だということであります。私は不可能だという理由だけでそのまま承服はいたしかねるのでありまするし、このことは單に個人の面子とか何とかいう問題じやなしに、当法務委員会の法案の審議並びに当法務委員会の今後の運営の質の問題として重要なものを含むものだと信じます。しかし本日は御出席ないということについては事実上やむを得ませんから、私の法務総裁に対する質疑は、いたさないことにいたします。
【次の発言】 関連して……。これは今鍛冶委員の質疑、政府委員の応答が期せずして……

第13回国会 法務委員会 第24号(1952/03/25、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 順序が不同になりますが、まつ先にお尋ねいたす点は、二十六条に関連してであります。この一の規定を見ますと、合同委員会の権限といいますか、が書かれておりまして、1の前部の方には一般的に「この協定の実施に関して相互の協議を必要とするすべての事項に関する」両国間の「協議機関」それからそのあとに続きまして「合同委員会は、特に、合衆国が安全保障条約第一条に掲げる目的の遂行に当つて使用するため必要とされる日本国内の施設又は区域を決定する協議機関として、任務を行う。」、こう出ているのであります。これは前文にあります日米安全保障条約の第三条に基いて行政協定をなすものであるという、行政協定とはど……

第13回国会 法務委員会 第25号(1952/03/26、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 この法案の基本法の提案理由の説明の中では、各種行政事務の適正かつ簡易なる処理に資するということになつて通つたのであります。今地方財政の負担の問題で平衡交付金の関連が質疑応答されたのであります。これは選挙や教育、徴税、衛生、統計、生活保護、その他住民の居住関係証明などのために、今までいろいろな制度があつたのを、これ一本にまとめて住民登録に切りかえるというのですが、その際に国家の財政的な見地から、これが節約になるのかならぬのか。私はならぬと思うのですが、その面からの御説明を承りたいと思います。
【次の発言】 私はこの前のときに、多分鍛冶君からだと思うのですが、えらい得になるという……

第13回国会 法務委員会 第30号(1952/04/11、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 今の問題に関連して一、二お尋ねしますが、国連軍とそれから現在の占領軍、そして駐留軍というようなものは区別があるし、また区別されなければならないという趣旨の御答弁がありました。そこでお尋ねいたしますが、現在国連軍の作戰軍というような軍隊は、どういう権限に基いて日本に駐留し駐屯し、あるいは作戰行動を日本においてやることができるのか。その説明をしていただきたいと思います。
【次の発言】 交換公文によるという日米間の條約並びに行政協定に基く、いわゆる駐留軍、これは今は、御意見でもありますから、他の適当な機会に適当な方に聞くことにいたしますが、それでは現在占領軍は、日本の降伏條件に基い……

第13回国会 法務委員会 第31号(1952/04/12、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 所管の大臣が来ないのですから、それに対する質問は留保したします。  一点お尋ねしたいのですが、やはり損害賠償の要件として違法性が問題になつています。それでお尋ねいたすのですが、演習場の設定、これは陸海空軍によつて行われます。特にお尋ねしたいのは、漁場――海の上に演習場が設定される場合のことですけれども、そういう場合には幾多の損害が予想されるのでありまするが、借受け――借受けというか、演習場指定の際にそれらの損害までも実質的に込めた補償額が支拂われるのか、そういう方法で一般的に損害の補償ということがなされるのか。あるいはまた損害が具体的に発生した適当な時期に、発生した分について……

第13回国会 法務委員会 第34号(1952/04/16、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 講和條約で話をつけてしまつて、あとの祭だからしかたがない、こう言われれば、また何をか言わんやであります。全体として実に情ないものだと思いますが、それにしても、この民事、刑事再審に関する規定の具体的な運営によつて、せめてもばかげたことのないように努力すべきことも一つの行き方だと思います。そういう意味合いでお尋ねいたします。  十分な陳述ができなかつた場合、こういうのは、わかつたようなことでありますが、さて具体的にはどういうことをいうのか、必ずしも明確ではございません。逆に言うと、何でもかでも再審して帳消しにしてやる。戰爭中の国家権力のあり方、その作用の仕方、とりわけ裁判所のごと……

第13回国会 法務委員会 第36号(1952/04/18、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 今大西委員の方から質問がありました点に関連して、まずお尋ねいたします。これは第六條の問題にも関連があり、第五條にも関連がありますが、軍需品の発注が直接調達の方式をとる場合と、間接調達の方式をとる場合と、その受注工場の機械、器具、設備あるいはその工場の生産品というようなものについては、いろいろ関係が異なつた点が出て来るのではないかと思います。とりわけ軍の管理工場というようなところの機械、器具、設備並びに製品というようなものと、第五條ないし第六條の軍隊に属する、あるいは軍用に供する物件というような点で法律関係はどうなりますか。

第13回国会 法務委員会 第38号(1952/04/21、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 一点だけ関連上お尋ねいたします。軍人、軍属の私用中の犯罪についてまでアメリカの裁判権を認めるというようなことは、どこの條約にもありません。またそれを認める合理的な、法的な同時に慣行的な手続も絶対にないということができると思うのです。それからおまけにアメリカ軍の軍人や軍属の家族の行つた犯罪についてもアメリカが裁判権を持つというのは、世界にまつたく類例のないものであると、私どもは私どもの調べた資料と知識に基いて断言することができると思うのであります。この点もあわせていいかげんな、でたらめな洋モク放言に近いものをやらないで、責任のある答弁を確答してもらいたい。

第13回国会 法務委員会 第43号(1952/04/26、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私は政府が声を大きくして、握りこぶしを固めて、断固として、命をかけて守らなければならないという基本的秩序というもの、この実体は何かということについて関連質問をいたします。  時間の関係でごく簡單に申し下げます。昨日關次長であつたかと思うのでありますが、南阿連邦では共産党の取締法があり、また南阿共産党を非合法として解散を命令しているというようなことを言われた。私はそのときにたいへん恐縮でしたが、日本人は八千四百万、日本民族は断じてホツテントツトではないぞ、というやじを飛ばしたのであります。このことについてお尋ねいたします。南阿連邦の反共取締法をお手本にしているが、はてさて南阿連……

第13回国会 法務委員会 第47号(1952/05/09、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 委員長は委員会の開会を宣して、私に質疑の通告順に従う発言を許されたのであります。しかし、この法案のような重大な内容を持つた法案の審議にあたつて、出席者與党 四名、野党残念ながら共産党二名という状態であります。こういうふうな体たらくでは十分な審議の実体を整え切れないことは明白であります。にもかかわらず委員会の成立を宣せられたる委員長の処置も、はなはだ不当であり遺憾であると思うのであります。また政府側を見ましても、重要な法案であるにかかわりませず、例によつて例のごとく、あらゆる会合には率先成立以前から押しかけておるという問題の悪名高い行動の特審局のメンバーだけがいち早くそろつて、……

第13回国会 法務委員会 第48号(1952/05/10、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 ちよつと関連して……。総裁がたまに出て来まして雨夜の星のように常にいなくなるので、この際、お尋ねしたいうちの一、二点だけ、簡単にお尋ねしておきたいと思います。  蒋介石も「中国の命運」という著書の中で、中国は、不平等条約の履行の過程において、見るにたえざる、筆に表わすにもたえがたいといわれている実情に落ち込んで行きましたが、その実情を詳細に述べております。飜つて、日本とアメリカとの間に結ばれた両条約、日米行政協定を押しつけられた日本の実情は、これよりひどい実情にあり、また落ち込みつつあることは必然であり、その兆候はすでに顕著に現われていると思うのであります。米国から莫大な資本……

第13回国会 法務委員会 第49号(1952/05/12、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 特別のはからいだそうなので、えらい恩に着て発言を処女のごとくおとなしく簡單にやります。  先般来の審議で、暴力主義的破壊活動は取締られなければならない、こういうことが繰返し言われて参つたのであります。審議が続けられましたけれども、防衛さるべき実体すなわち国家社会の基本的秩序とは何だ、これの憲法的な究明は依然として不十分であります。答弁はこのことの根本問題について少しも触れておりません。政治的活動の自由、こういう点は、新しい憲法のもとにおいて主権在民の原則の中では嚴として貫かれなければならない問題であつて、その考から見れば、内乱罪、政府転覆の罪というようなものは、存続の余地が論……

第13回国会 法務委員会 第56号(1952/05/22、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 堺の支部の事件では、犯罪行為の日時、起訴の日時はどんなものになつておりますか。
【次の発言】 私も実は大阪で新聞を見まして、ちよつと調べてみたことがあるのですが、津田という男は村の青年団か何かの幹部ないし団長をやつておる男だというような事実は、所長何か御存じでしようか。
【次の発言】 先ほど所長の御報告の中にありました大正村の飛行場というのは、ちようど前の戦争時代に、ずいぶんあの辺一体の土地が広範囲に取上げられまして、大正村は、今は八尾市に編入されておるのですが、あるいは柏原に編入されておる東の方の村では、平均三反までも行つていないのじやないかと言われるほど耕作反別がドカ減り……

第13回国会 法務委員会 第59号(1952/05/29、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 簡単に一、二お尋ねしておきたいと思います。刑事訴訟関係で昨年の数字に比べて、この改正法が通過いたしますれば、被告人負担の訴訟費用というようなものは大体どういう変化を受けますか。
【次の発言】 昨年度数字でけつこうですが、被告人の負担すべき訴訟費用というようなもので、いわゆる差押え、競売等の取立てを受けた事例があるかないか、あるとすればその数字はどのくらいで、数額はどのくらいのものであるか。
【次の発言】 私は大した額でもなさそうだとは大体見当もつくのですが、しかし改正前の大した額でない、その数額すらが負担できずに、徹底的に明らかにさるべき人権の保障の方法に遺憾な点が出て来ると……

第13回国会 法務委員会 第60号(1952/05/30、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私は仮釈放すなわち仮退院、仮出獄の本質の問題、それから保護観察の本質の問題、これは実際的な効果の面と関連してお尋ねをいたしたいのであります。収容からいわゆる仮釈放までの平均の期間というようなものがまず計数的にありましたならばお尋ねいたしたいと思うのです。それからなおそれに関連して、その収容から仮釈放の間までに、一時収容された者のこうむつた影響というようなものについて、いずれ考えておられるだろうと思うが、その点を聞いておきたい。
【次の発言】 私は今の言葉の中に重大なものを見出ざるを得ないのです。われわれはここでさきにも申し上げたように、仮釈放並びに保護監察というものが不幸な反……

第13回国会 法務委員会 第61号(1952/06/03、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 いろいろ修正の企てもあるようでありますが、一応原案について、まず字句解釈的なところからお尋ねして行きたい。  原案の第一條ですが、「裁判所の威信を保持し、司法の円滑な運用を図ることを目的とする。」この威信を保持して、司法の円滑な運用をはかるということになりますと、円滑という文字の精神が死んでしまう、こう私は思います。これは「威信を保持し、もつて」ということですか。威信を保持したり、また司法の円滑な運用をはかつたりすることを目的とするというのですか。
【次の発言】 そうすると、司法の円滑な運用をはかることが主たる目的になつて、威信を保持するというのはそのための一つの方法手段にす……

第13回国会 法務委員会 第62号(1952/06/04、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 きのうの逐條的な質疑に引続いて質疑をいたします。  第二條に、「監置」あるいは「監置場」という文字が見えますが、これは一体どういう実質を持つのか、そしてその法制的な裏づけをひとつお聞きしたい。
【次の発言】 この監置場はすぐにできそうもないと思うのでありますが、いつごろ、どのくらいできるのか。それからこの際聞いておきたいと思うのですが、附則の二に「第十八條第一項中「及ビ労役場」を「、労役場及ビ監置場」に改める。」こういうことなのですが、一定の施設を新たに設けることなしに、役労場を監置場と呼びかえるというようなことでは私は監置あるいは監置場拘留というものは実質的な刑罰の執行と同……

第13回国会 法務委員会 第63号(1952/06/05、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 先日来の政府委員の答弁によりますと、法廷の秩序がいろいろなことで乱れる。その実例としましては、一般傍聴への中に退廷を命ぜられたりした者がまぎれ込んで、いすにしがみついてどうにもならぬ、そういうことが言われておりましたが、この法律が出るならば、いすにしがみついたり、傍聽人にまぎれ込んだりしている者は、現実にとまりますか。警察がおつて、廷丁がおつてどうにもならないのを、この法律でどうしていすから離したり、まぎれ込んだりする者をひつぱつて行くのです。
【次の発言】 かきの貝から身を離すのには鉄べらがいるのですが、その鉄べらは廷丁なり警備の警官隊だと思うのです。それらが万般配備されて……

第13回国会 法務委員会 第68号(1952/06/17、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 そのことに関連してちよつと調査の筋のことを私ども希望いたしますので発言したいと思うのです。これは明らかに警視庁公安一課のさしずでやられたことのようであります。五月十四日に古島さんと猪俣さんと私とで、池上署を当日の午後三時半ごろ尋ねて、捜査主任に面会して事情を聴取したのであります。そうしましたところが、先ほど古島さんの方から捜査主任が黙秘権を行使してしまつて、さつぱり要領を得なかつたという実情に相なつたわけなんです。私はあとで調べてみましたが、那須榮こと氏名不詳の者というような、いわゆる選局の書類は見当らないのであります。いろいろ当局の調査を待ちましたところが、野島某というのが……

第13回国会 法務委員会 第74号(1952/07/30、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 今の二委員の質疑に関連して二点ほど質問いたしますが、先ほど裁判管轄の問題については国際慣例がない、もしくは不明確だ、困つておるのだというようなことが言われた。しかもそれには戦時中のヨーロツパ諸国と、それからアメリとのいろいろな軍事協定まがいの條約協定などに基いた事例があるので扱いにくい、こう言われたのですが、私はそれであるならば、国際慣例がない、もしくはあつても日本の具体的な場合に適用するものとして不明確であるということであるならば、どうして先般締結された日米講和條約等に基いた、いわゆる講和條約の規定の通りにやらないのか。困つたということはわかるけれども、それでは條約の明文と……


加藤充[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|24期|

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(衆議院24期)

加藤充[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|24期|
第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 内閣委員会人事委員会連合審査会 第1号(1949/05/14、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私は今の点に関連して簡單に御質疑をしたい。結局訴願権を剥奪してしまうということについて、何か勇ましいとかい勇ましくないとかいうようなお話があつたと思うのですが、去年の十一月に行われた公務員法の改正案審議の間に、淺井さんはたいへん勇ましい発言をおやりになつたことを今覚えていらつしやるかどうか、それをひとつ聞きただしてみたいのであります。二十三年十一月十一日の人事委員会の淺井さんの発言を見ますと、これは拔き出したものですが、人事委員会の組織及び権限の強化、これが公務員法改正の主眼点であるというようなことを言つておりまして、「不偏不党、いかなる勢力の制肘をも受けることなく、嚴正公平……


■ページ上部へ

第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 法務委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1950/04/08、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 議事進行に関連して発言いたしますが、委員長おはからいの通り、しかるべき適格者が現われますことを予測いたしまして、現われなかつた場合は継続的に審議の続行をお願いいたしたい。それで、田代君の方からの発言はそういう意味合いで中断いたしますので、今まで門脇委員並びに田代委員の質疑に岡咲政府委員がお答えしたことに関連的に質問をさせていただきたい。これは場合によつては聞き捨てならぬことだと思う。決しておどかすわけじやありませんが、付属法規の手配ができてないがどうか、一貫して審議さるべきものがあるように思うがという門脇委員の質問でありました。岡咲政府委員はそれに対しまして、修正を多分に予想……


■ページ上部へ

第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 地方行政委員会人事委員会文部委員会労働委員会連合審査会 第1号(1950/12/02、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 「君が代」の問題について、天野さんに関連質問をいたしたいのですが、「君が代」を歌うことは望ましいお気持のようですが、あなたの所管されているところの教職員、公務員の方々が、あなたが望ましいと考えている「君が代」を歌わないとか、あるいは子供にあなたの望ましいと考える通りに、進んで「君が代」齊唱を教え込まないということになれば、これはあなたのお考えでは、あなたの所管の職員としまして、公務員たる適格に欠けるところがあるというようなことで、首でもお切りになる、あるいは懲戒なさるようなお考えがありましようか。
【次の発言】 そのことに関連いたしますから、天野さんや、地方自治庁の方も来てお……

第9回国会 地方行政委員会人事委員会文部委員会労働委員会連合審査会 第2号(1950/12/03、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 ちよつと今のところで関連して……。
【次の発言】 これは前からお断りいたしますが、本連合審査会は地方公務員法の内容について、しかもそれと関連のある事項についてだけの質疑を愼重に重ねるところだとは、発言者もよく心得ているのです。そういう意味の関連において、一点関連質問をいたしたいと思うのであります。  先日来問題になつておりまする地方公務員法案の内容である罰則規定と、重大な関連があるものでありますが、先ほど何か戦争の戦と占領の占との詮議立てが行われていたようでありますが、それについて意図があれば処罰する、こう言われたのですが、意図というものは、ただ心理的な状態だけでこれを意図と……


■ページ上部へ

第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 法務委員会公聴会 第1号(1951/05/24、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 あなたは法学部の助教授でいらつしやるからお聞きするのですが、今の言葉の中に、法律の文字通りの解釈によれば問題はあるかもしれないかということをさしはさまれたのですが、あなたは法学者として法律の文字上の解釈によれば疑義があるというような問題について、結論をくだしてもいい、そういう方法論と立場をもつたのか確かめておきたい。
【次の発言】 憲法の基本的な精神なり態度と立場というものは、基本的人権の保障という精神だと思う。現行犯をいかに解釈するか、それも文字通りの解釈ではなくて、類推解釈もあるというようなところまで拡張されても、それはその人の立場で自由かもしれませんけれども、基本的人権……


■ページ上部へ

第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 外務委員会法務委員会連合審査会 第1号(1952/03/26、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 私は朝鮮人あるいは中国人で日本におる者を、この出入国管理令のこのような内容で措置する対策を持つということは、これは人事ならずと考えるものであります。日米行政協定に基きまして、日本人が日本に居候をするような状態になつて、治外法権を広汎に認めさせられた日本人といたしましては、この日本におる朝鮮人あるいは中国人の問題は、決して他人事ではないのであります。こういう立場とこういう意味合いで以下簡単に――時間を制限されておりますので、質疑をいたしたいと存じます。  一九五一年の十月四日に、日本政府は出入国管理令というものを出しました。そうしてこのたびの改正令によりまして国内法的な体裁を整……

第13回国会 建設委員会法務委員会連合審査会 第1号(1952/04/21、24期、日本共産党)

○加藤(充)委員 まず岡野さんに確かめておきたい。これは行政協定第三条との関連についてでありますが、直接調達の場合はどうなるのか。それはそれなりに当然だから規定がないということに相なるのでは、行政協定第三条に基いて権利、権力、権能を与えられた米軍の直接調達、この場合に対しては本法案の内容とする保護的なせめてもの規定は全部無意味になつてしまうと思うのですが、その点はどういう関係にあるのか、お尋ねしたい。
【次の発言】 権利、権力、権能を全面的に掌握した米軍のことでありまするから、大臣の予想するといなとにかかわらず、そのオールマイテイ的な権能の実行は協定上当然に考えられるわけであります。従いまして……



加藤充[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
|24期|

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

加藤充[衆]在籍期 : |24期|
加藤充[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 24期在籍の他の議員はこちら→24期衆議院議員(五十音順) 24期衆議院議員(選挙区順) 24期衆議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。