犬養健 衆議院議員
25期国会発言一覧

犬養健[衆]在籍期 : 24期-|25期|-26期-27期-28期
犬養健[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは犬養健衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院25期)

犬養健[衆]本会議発言(全期間)
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第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 衆議院本会議 第9号(1952/11/29、25期、自由党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(犬養健君) 河本君にお答え申し上げます。  暴力主義的破壊活動が、世界的な規模をもつて、わが国の方にその重要なほこ先を向けて来ていることは、御承知の通りでございます。これを分析してみますと、日本の国内において革命の中核勢力を確立させる。それをもつと掘り下げて行きますと、武装蜂起というような空気が漂つております。一方には、国家機構に対して一般国民に反感を持たせる。警察とか検事とかいうものはいやなものだ、こういう方の方策も行われているように思いますので、従つて、これらの複雑な暴力主義的破壊活動に対する対策といたしましては、捜査活動を非常に能率化すると同時に、検察とか警察とかいうものを民……

第15回国会 衆議院本会議 第11号(1952/12/09、25期、自由党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(犬養健君) ただいま成立いたしました決議に対して敬意を表し、この際政府の所信を申し上げたいと存じます。  先刻提案者が示されました通り、戦争犯罪に問われて現在巣鴨刑務所に服役中の者は、A級十二名をも含めて八百十名に上つております。また国外において服役中の者は、オーストラリアのマヌス島に百九十九名、フイリピンのモンテンルパに百九名、計三百八名でありますが、これらの人々は、すでに長い年月の間幽閉の生活を続け、その家族の生計もまことに悲惨な状況にありまして、物心両面の痛手は真に想像に余りあるものがあるのでございます。政府におきましても、これら戦犯者本人の心中はもとより、この家族の悲しみに……

第15回国会 衆議院本会議 第21号(1952/12/25、25期、自由党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(犬養健君) お答えをいたします。お話のように、工場で勤労しておりまする工場労働者が安心して働くような装置ができておりませんならば、これはゆゆしいことだと存じております。事件発生後、さつそく電報、長距離電話等で問い合せておりますが、現場から報告を求めております点では、たびたび――四回にわたつてやつておるというので、これは労働基準法を遵法する観念の薄い点があるのじやないか、また近隣に対しても責任感が欠けておるのではないか、また安全装置というものをどのくらいやつていたのであるか、新式の機械であるにかかわらず、用意周到な心やりが欠けていたのではないかというような点で、厳重に問い合せておりま……

第15回国会 衆議院本会議 第23号(1953/01/31、25期、自由党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(犬養健君) お答えいたします。  警察組織を改正して、地方行政が反動化しちやいかぬ、また逆コースをたどつてもいかぬ、警察国家をつくるというようなことになつては非常な不幸だ、こういうお話でございます。その点においては、まつたく同一の意見を持つております。私は、つたない者でございますが、警察組織改正に際しまして一瞬苦心をいたしておりますのは、いわゆる警察国家にならないという点を一番苦心しているのでございます。国の内外の不安状態に対して、今の警察組織で、はたして国民が安心しているかどうかという問題について再検討すべきときが来たという意味で警察法の改正をやつておるのでございますが、そうなり……

第15回国会 衆議院本会議 第33号(1953/02/26、25期、自由党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(犬養健君) 小川君にお答えを申し上げます。お話の通り、憲法二十八条においては、労働者の団結の権利が保障されております。しかし、この権利は、同じ憲法の第十二条、第十三条において一定の制約を受けているのでございます。すなわち、憲法に保障された国民の自由と権利とは、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負うとしるされておりまして、あるいは公共の福祉に反せざる限りというふうにしるされてあるのでございまして、この意味におきまして、労働者の権利と自由も、一定の道徳目的のために制約を受けていると考えているのでございます。もちろん、裁判所も検察官も、この二つの重大な点のいずれにも価値判断を片寄……

第15回国会 衆議院本会議 第34号(1953/02/28、25期、自由党)【政府役職:法務大臣】

○国務大臣(犬養健君) 鈴木さんにお答えをいたします。  まず第一に、今度の改正についてのいろいろの重点については、まことに深い御理解をいただいて、感謝いたさなければなりません。ただ、何ゆえに思い切つて自治体警察としなかつたか、こういう問題でございます。そこで、このたびの改正にあたりましては、国家地方警察の方がまさつていたからとか、自治体警察の方がまさつていたからとかいう、そういう比較関係でやつているのではないのでございまして、一切を白紙に返して新たな構想をもつて府県警察をつくろう、こういう考えであります。  そこで、その府県警察の性格というのは一体どうなんだ、こういう御質問でございましたが、……

犬養健[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院25期)

犬養健[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第6号(1953/02/10、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 多くの海外同胞が、従来も引揚げて来られ、今後もまた引揚げて来られる。できるだけ多く祖国にお帰りを願いたいという念願を持つておるのであります。その際、帰つて来た人一人々々思想調査をやるという考えは持つておりません。ただいまいろいろお話を承りましたが、もしも引揚援護庁の、そういう呼出状ではないが、インヴイテーシヨンみたいなものを警官が持つて来たとなると、まずいことじやないかと思いまして、そういうことは今後ないようにいたしますし、あつたのかどうかも、さつそく調べたいと思います。尾行ということも、すこぶる穏当でない。今までありましたなら、あつた事実を承つて、今後なくしたいと存じます。

第15回国会 外務委員会 第2号(1952/11/25、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えを申し上げます。ある事件につきましては、わが方の裁判管轄権が保持せられたと考えておりますが、根本の解決ということには私どもまだ考えておりません。根本の解決と申しますのは、結局相手方をして裁判管轄権が原則的に常時わが方にあると認めさせて、初めて解決するのでありますが、これは御承知の通り今折衝中でございまして、従つて根本的には解決していない、こういうふうに考えております。
【次の発言】 この事件は、私の就任前でありまして、あまり詳しく存じておりません。就任後報告を受けた程度でございますが、根本は今おつしやる通りであろうと思います。わが方に裁判管轄権を確保した上で、その余のこと……

第15回国会 外務委員会 第13号(1952/12/24、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 まず最初に具体的な問題についてお答えいたしたいと思います。講和発効後は御承知のように、いかなる理由があつても外国側でとめ置いておる日本へがあれば、当然こちらに通告し、また引渡さなければならぬわけです。また占領目的違反で刑の執行をしておる者でも、こちらに引続ぎ、こちらではあらためて再起訴という手続をとらなければなりません。いずれにしても講和発効後日本人をとめ置いて黙つていたということは、原則として不法行為である、こういうふうに考えておるわけであります。ただ御承知のように、あちらでは日本人が危険を感じてとめ置いてくれという事情にあつたというふうに言つておるように聞いております。それ……

第15回国会 地方行政委員会 第4号(1952/11/29、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 警察制度につきましては、委員の皆さん御承知のように現状に適しない点がありますので、これを何とか改正しなければならないという考えを政府は持つておりまして、過般総理大臣の施政方針の演説の中でもこの点を強調していただいたわけでございます。いずれこちらで御審議を願う時期もあると思いますが、要は自治警察というものは、民主主義の思想に基いてできておりまして、その点はたいへんけつこうなんでありまして、言葉をかえて言えば、警察国家にならない一つのくさびとしての役目は、現にもう果しているのでありますが、一方から言いますと、能率の点でどうも感心できないところがありますし、また国家警察と自治体警察と……

第15回国会 地方行政委員会 第10号(1952/12/12、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 平岡さんにお答え申し上げます。私もまつたく御同感でありまして、地方の自治警察が国家警察に移管される、地方からの要望だからしかたがないというような返答で終れりとは思つておりません。さような不誠意な返事は私も恥だと思つております。先般床次委員からいろいろ詳しいお話もあり、ある意味で御警告もありまして、私ももつともだと思いました。私もちよいよい耳にいたすのでありますが、平岡さんの御指摘になつたような露骨な話は初耳であります。もしもそれがほんとうとすれば、明らかに行き過ぎであります。それほどでなくても間接的に、国家地方警察に移管されれば、橋が一つふえるんだがなというような、暗示のような……

第15回国会 地方行政委員会 第21号(1953/03/03、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 今回提出いたしました警察法案につきましてその提案の理由及びその要点を御説明いたします。  現在の警察制度は、占領下の初期におきまして警察民主化の方策として急激に改革が行われた結果生れたものでありまして、確かに従前の警察に見られなかつた民主的な美点を有してはおりますが、他面において現下のわが国の実情に適合しない部分のあるのはいなめない事実であります。すなわち現在の制度は国家地方警察と自治体警察の二本建となつており、その組織はおのおの管轄区域を異にしておりますが、前者は国家的性格に過ぎて自治的要素を欠除し、後者は完全自治に過ぎて国家的性格を欠除し、両者それぞれ長短を兼ね有しているの……

第15回国会 地方行政委員会 第23号(1953/03/05、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えを申し上げます。国際情勢を眺めますと、なるほど戦争の危機は、一時われわれが心配いたしましたほどには急速度に破滅に近づいているという状態からは、やや脱却しておるように思われるのであります。しかるにただいまの国際間の軋轢というものは、表向きの戦争ばかりが主眼でないことは雪澤委員もよく御承知の通りでありまして、いわゆる冷たい戦争を通じての各国内における騒乱状態をかもすという政策がやはり行われていると見なければならないのであります。この観点から私どもは常に表面平静を持しておるその底に流れる底流を、国民に対する義務として絶えず調査監視をいたしておるのでありますが、その点について私ど……

第15回国会 地方行政委員会 第24号(1953/03/07、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えをいたします。雪澤さんう御心配はまことにごもつともでありまして、日常われわれの目に触れる警察事務というものは、あくまでも地方自治体的なものがよろしいと考えているのでございます。それではそういう掛声ばかりで、実際そういうことにならぬとたいへんだという御心配は、まことにごもつともでありまして、その点をどういうことで実現しようかということになりますと、結局これは道府県の公安委員会の地位が問題であると思うのでございます。御承知のように知事が道府県の議会に諮りまして任命した公安委員会の管理のもとに、道府県の警察長は仕事をするのでありまして、その警察長並びに警察官の仕事ぶりが悪ければ……

第15回国会 地方行政委員会 第26号(1953/03/10、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 今般提案いたしました警察法の施行に伴う関係法令の整理に関する法律案の提案の理由を申し上げたいと存じます。  本法律案提案の理由は、さきに提案いたしました警察法案と関連いたしまして、関係法令の規定を整理し、これに伴い所要の経過措置を定める必要があるためでございます。  この整理の方針といたしましては、関係法令中の関係事項について、警察法案の規定上当然に整理改正を要するものだけを改めることといたしました。経過措置につきましては、警察法案の附則中の経過措置に対応して必要な規定を設けることといたした次第でございます。  何卒御審議のほどお願い申し上げます。

第15回国会 地方行政委員会 第27号(1953/03/11、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答え申し上げます。この問題に限らず、財政の問題、公債の問題、あるいは社会福祉の問題について政府ではそれぞれの立場からいろいろの意見を活発に申します。また活発に自己の信ずることを言つてくれなければ政治に活気がつきません。しかしその最終の判断は、国務大臣の責任においてやるのでありまして、それが責任政治のよいところであると考えます。
【次の発言】 青木国家公安委員長の御意見は、平生つぶさに伺つております。古井さんも多分国家公安委員長がここでお述べになつた意見を御聴取なさつた一人であると思いますが、そのうち国家公安委員会に関する意見が私どもと異にしております。地方の警察長の任命はやは……

第15回国会 法務委員会 第2号(1952/11/11、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えいたします。いわゆる巣鴨プリズンに在所しております戦犯者諸君の問題につきましては、私も任官以前からあすこにあがりまして実情を拝見したこともございますし、まことに胸に迫る思いをいたしておるのでございます。御承知のようにあすこに入つておられる人も講和をきつかけとしてもつと釈放問題が促進するのではないかという期待を持つておつたのでありますが、講和以前は御承知のようにGHQの取扱いでありまして、すぐに同じ東京都内で話がつく。講和後はアメリカ政府の大統領直属の委員会に移りまして、自然問合せ等も時間もかかる。また同じ東京都内で話を伺うのとは、多少遠隔地のために、率直に申して、問合せ、……

第15回国会 法務委員会 第4号(1952/11/15、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 法務省といたしましては、昨日午後四時外務省から発表せられまして、本朝の各新聞に出ております日本政府の提案しました日本側の考え方、ことに刑事裁判権に関する日本側の考え方を妥当と考えておるものでございます。またもう一歩進めて出しますならば、いかに日本国民が国連軍というものに親愛感を持ち、その親愛感の基礎に立つて国連軍を支持する、そういう国民的傾向が生ずるような方向へ刑事裁判権の帰趨が行くように努力いたしたいと思つておるもの下あります。詳しいことは、今外務省で折衝中でございますので、あまり具体的な、あるいは断定的な意見を申し上げることは差控えたい過程にあると思いますが、根本的な態度は……

第15回国会 法務委員会 第5号(1952/11/24、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 先刻警視総監から事件の概略について御説明を申し上げたと存じますが、去る二十一日の午後、イギリス兵及び濠洲兵の三名の者が強盗を働きました。一名相手国側によつて逮捕せられました。二名はこちら側において逮捕せられたことは御承知の通りでございます。わが方におきましては、この犯罪は軍人の公務以外の時間に相手国の軍事施設の外において行われたのでございますから、当然わが方に裁判権ありとの解釈のもとにその態度で取調べを行わせている次第でございます。従つて中途におきまして犯人の身柄を引渡してくれ、こういう交渉がありましたが、これに対してはそういうわけには参らぬということで、こちら側で調べている次……

第15回国会 法務委員会 第6号(1952/11/25、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 今朝九時四十五分でございましたか、とりあえず勾留状の請求をいたしました。
【次の発言】 まだ出てはおりません。
【次の発言】 松岡さんにお答えを申し上げます。私も順を追うてお答え申し上げますが、もし落ちた点がありますならば、御注意によりまして、またさらに答弁をいたしたいと思います。  ただいまの御質問一応ごもつともなんでありますが、この吉田書簡というものは外国にあてて出しましたものであつて、清原通達というものは、それを根拠にしまして役所内部に内示したものであります。その両者の書類の種類の違いから、いわゆる文字のニユアンスが違うというようなことから、いろいろ先般来も御質問を受けて……

第15回国会 法務委員会 第7号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 経過のこまかい点は政府委員から御説明をいたさせまして、また御質問に応じるようにさしていただきたいと思います。
【次の発言】 お答えを申し上げます。法務当局といたしましては、御承知のように、しばしば御説明申し上げましたように吉田書簡並びに俗に申します第二清原通達の線に沿つてこの事件を処理いたしたのでありますが、法務当局はただ単に名目上の裁判管轄権を獲得すればよいというだけで満足はいたしておりません態度をとつて参つたのであります。御承知のように、四十八時間たちますとあちらに渡すように努力しようということが、吉田書簡によつて明らかになつておるのでありますが、この努力に値するだけの条件……

第15回国会 法務委員会 第8号(1952/12/08、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 鹿地亘氏の失踪事件のことでございますが、御本人が失踪せられましたのは、たしか昨年の十一月二十五日と存じております。家族から捜査願の出ましたのが本年十一月十二言かと思いますが、誤つておりましたらあとで訂正いたしたいと思います。藤沢市の市警に捜査願が出たわけでありまして、その間約一年経過しておつたわけでございます。さつそく国警並びに藤沢市警におきましては、その捜査願を受けました後いろいろ捜査をしておりまして、手がかりのないまま今日に至りましたところ、数日前さらに新事実が新聞によつて発表せられた、こういうわけでございます。新聞に発表せられまして以後まだ日にちもたつておりませんことで、……

第15回国会 法務委員会 第9号(1952/12/09、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 だんだんの御意見、まことに私も参考になつたのであります。今度の選挙は私の就任前のことではございますけれども、大体公明選挙というのは名前はむずかしいのでありますが、金のかかる選挙はできるだけやめて行きたい。りつぱな人だが、選挙というものは金がかかるそうだからやめる、一方においては大もうけしたので、選挙というのは金だけで済むということを聞いておるから、名譽心の意味から、一ぺんこのもうけた金で代議士になつてみたい、そういう風潮を根本からなくして行きたいというのが、公明選挙というむずかしい名前の趣旨だと思うのであります。中央の役所にいる者は、そういう点について緩急よろしきを得た比較的広……

第15回国会 法務委員会 第12号(1952/12/13、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 この問題につきましては、当初、今日もあるいは秘密会をお願いしようかとも存じましたが、秘密会なんというものは、なるべくしない方が民主主義政治に沿うゆえんであると存じまして、あえて公開の席で御説明をいたしたいと存じます。  昨日この問題につきまして、当委員会が理事会を開いていただきまして、お手数をおかけして、まことに恐縮に存じております。問題は、本年の六月二十三日にいわゆる第二清原通達、刑政長官の清原氏から各検事長あてに発しました通牒の内容でございますが、本文の全文はすでに当委員会の諸君に御配付をいたしたのでございます。問題の前書きの点なのでありますが、その前書きには、この基準は特……

第15回国会 法務委員会 第14号(1952/12/18、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えを申し上げます。ただいまの御質問は、法務省としては非常にありがたい御同情のある御質問でございまして、まさにその通りでございます。仰せのように職務の性質上、精神、肉体ともに非常に過労でありまして、私も就任以来そのことで悩んでおります。私は本日遅れましたのもその問題をやつておつたのであります。職務の性質上、時間が来ても家へ帰ることができない。非常な責任感を持つて調べておる。あるいはその人の一生にさわることでありますので、何時間もかかる。その上こう申すと、ほかの省の官吏の方も御同様であるという御議論が出るかと思いますが、ことに法務関係の官吏は、私生活において毅然とした態度がとり……

第15回国会 法務委員会 第17号(1952/12/24、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 政令の方は御指摘の通りであります。関係のものがありますので、早急には参らないと思いますが、法務省令の方はまつたく御同感でございます。それにつけても、あまりよ過ぎるかつこうだと、かえつて反動が来ると思いまして、蛇足でああいうことを申し上げた次第であります。

第15回国会 法務委員会 第18号(1953/01/26、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 いわゆる三橋事件と鹿地事件に関しまして、昨年来きわめて慎重な態度で取調べをいたし、判断をいたしているのでありますが、詳しくは国警側及び法務省の事務当局より報告をいたさせたいと存じますが、大体におきまして、鹿地氏本人から相当の説明を要すべき段階に来ていると思います。と申しますのは、私自身が関係書類を読みました限りにおきましては、三橋氏はもとより、鹿地氏に関しても相当の疑惑を実は持つに至つていることを率直に申し述べなければならないと存じます。但しこれに対して、鹿地氏がいかなる弁明をするか、何分にも御当人が病気でありまして、喀血をしたというような話も、これは新聞を通じてでありますが承……

第15回国会 法務委員会 第28号(1953/03/12、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 専門的なことは政府委員からお答えをいたしたいと思うのでありますが、松岡委員の御質問で二点申し上げたいと存じます。最初の起訴前の勾留二十日にかてて加えて五日が問題でありますが、これは御承知のように、従来法制審議会で非常な議論のかわされたところであります。検察当局としては、二十日のほかにさらに十日を要する、現在のような多衆犯罪が行われる時代に、どうもあと十日ないと、かえつて取調べがそまつになつて、その意味でかえつて大衆に迷惑をかける、これはかえつて民衆のために無実の起訴なきを保障する手段なんだというような趣旨なんで、一応もつともだと思つたのでありますが、御承知のように一方在野法曹界……

第15回国会 予算委員会 第8号(1952/12/05、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えいたします。高島炭鉱の場合はまだ情報がまちまちでございますから、これは別としまして、一般論として申し上げます。炭鉱労働者が坑内の特に必要な保安設備をかつてにとめたり妨げたりした場合は、鉱山保安法という御承知の通りのものに附随しました政令としての石炭鉱山保安規則というものがあり、これに、坑内で特に必要な保安設備を妨げたりこわしたりしますと、あるいはとめたりしますと処罰せられることになつております。第二の御質問でございますが、いかにもVノート第百十七号というものがございます。これは十一月三日に共産党の中央軍事委員会から軍事ノートが出まして、その中に第十二号というものがある。こ……

第15回国会 予算委員会 第11号(1952/12/09、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 石井さんにお答えをいたします。公明選挙の趣旨、つまりいい人があるけれども、そして立候補したいけれども、金がかかるのでは出られないというような事態があつてはならない、こう考えております。その趣旨に基いて選挙違反を処理しているのでございますが、ただいま特に御指摘になりましたごとく、なるほど選挙事務長や出納責任者で逃亡しておる者がございます。この逃亡の時効は、石井さんのおつしやるのと違つて一箇年でありまして、逃亡者に対しては政府もたびたび会同を開きまして、特に逃亡者に対する処置というものを緻密に打合せております。それから、私が選挙違反を立太子の大赦でなしくずしにすることで策動したとい……

第15回国会 予算委員会 第13号(1952/12/12、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 まことに御趣旨御同感でございますが、いろいろ国内の治安を乱す朝鮮人に対しては、断固とした処置をとりますが、それだけに朝鮮民族としての誤解も起りやすいことでありますので、三十年、長い人は五十年近く日本に住んでおつて、ほんとうに日本の風俗習慣に融和しておる、この人たちに対しては、永遠に朝鮮は隣の国でありますから、その観点から善隣友好の気持でもつてできるだけ協力をする。生活に困つておる朝鮮の人たちに対しては、十分な積極的な手を打つて行きたいと考えております。朝鮮人問題は、ほかのアジア人に対しても一つの参考材料となるのでありましてこの意味でわが国の朝鮮人に対する対策というものは、きわめ……

第15回国会 予算委員会 第17号(1953/02/06、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えをいたします。ソ連の傾向は、先刻井出さんが仰せられました、ソ連の各種の大会におきまして行われた党の決定のうち、著しく感ぜられますのは、今世界は米ソの対立ということが主要な問題ではないのであつて、むしろ資本主義の諸国家の間の矛盾と軋轢ということが当面の重大問題である。ソ連邦は衛星国を取入れて、そのゆたかな経済圏というものの確立はますます強くなつて来たに反しまして、資本主義諸国家は、マーケツトの喪失その他によつて非常に苦しい立場にそれぞれある。従つて資本主義というものが疲れ、資本主義というものが崩壊して行くというところに、非常に重点を置いているように思うのであります。この資本……

第15回国会 予算委員会 第18号(1953/02/07、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えいたします。警察組織の改正をやろうということはお尋ねの通りでございますが、その眼目といたしますところは、ただいまの警察をもう少し能率化したいということと、同時にやはり国民が自分とつながりのある警察にしておきたいという二つの眼目がある。率直に申し上げて、これはよほど注意をいたしませんと、相反する傾向にある二つの重点なんでありまして、この点に苦心しておるわけであります。能率化というのは、別の言葉で言いますと、力が警察に集中せられる傾向を言うのでありまして、それは犯罪、ことに国の内外の不安状態に処して、犯罪に対処するにはよいことになるのでありますが、一方において力を集中せられた……

第15回国会 予算委員会 第20号(1953/02/10、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 順を追うてお答え申し上げます。管轄区域は府県単位がいいであろうという意見が、大体圧倒的でございます。もつともお断りしなければなりませんのは、まだ警察制度の要綱とか最後案ができておりません。今日も閣議がありましたが、閣議にもまだかけずにやつているような段階にございますので、その段階の程度のお答えしかできないことを残念に思います。どこの国でもそうでございますが、ことに日本の官吏の慣習といたしまして、命令が二途に出て、しかも仕事が似通つている仕事を併立的にやるということは、どうもうまく行きませんので、その点をどうしたらいいかということは相当の重点を置いて今研究しております。  もう一……

第15回国会 予算委員会 第24号(1953/02/17、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 石井さんの前の御質問を伺つておりませんので、あるいは食い違いましたら御注意を願いたいと思います。  お話のように、昨年の上半期にいろいろ国内的にもけわしい状態がありましたが、今はそれに比べますと、表面平穏なような形になつております。しかし法務省の関係といたしましては、常時地下に流れております思想動向を調べておりまして、これらの暴力主義的破壊活動をもつて主義としている人人が、やはり軍事方針を捨てておりませんことに多大な関心を持つているわけでございます。お話のありました公安調査庁は、この思想動向について絶えず調査研究をいたしておるわけでございます。ですから私どもの立場からしましては……

第15回国会 予算委員会 第25号(1953/02/19、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 一昨日の本委員会におきまして御質問がありました改正警察法施行の日は、昭和二十八年の十月一日を目途といたす考えでございます。  その前に改正警察法を施行するために必要な命令や規則を制定いたしまして、かつ国家公安監理会、都道府県公安委員会の委員の選任、または人口七十万以上の市の市警察設置の議決などの準備手続は、この改正法施行前においてあらかじめ行う考えでございます。  なお昭和二十八年度に限りまして、都道府県警察に要する経費のうち、従来国が支弁していたものについては国が、都及び市町村が支弁していたものについては都及び市町村が負担することといたします。  また従前の警察用財産及び物品……

第15回国会 予算委員会 第26号(1953/02/20、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えをいたします。ただいま西村委員より御質疑と同時に御意見がありましたが、まことに恐縮の至りで、重々ごもつともと存じます。何ゆえにこういうことが起つたか、将来どうしたらよいかということをあらまし申し上げまして、またこまかい点につきましては、矯正局から説明員が来ておりますので、補足させたいと思います。  冒頭にまず御報告いたしたいのは、本日の午後一時にそれらしい二人が京都市でつかまつて、一人は名前を言つております。二人とも顔つきは似ておるのですが、一人は名前を言つているというので、目下管区本部を中心に無電の通信をし合いまして連絡中でございます。しかしそれだからこの問題は落着とい……

第15回国会 予算委員会 第27号(1953/02/21、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 ただいま政府委員が述べた通りでございます。
【次の発言】 お答えをいたします。国の内外の情勢にかんがみまして、治安の保持ということが非常に急を要するという判断をいたした結果でございます。それと関連いたしまして、やはり組織の一本化――二つの命令から、似たような仕事をするものが、わかれて並立するということが、現実上御経験もあると思いますが、どうもさしさわりがありますので、ここに組織を一本化する。そして命令を明確に貫徹させたい。こういう必要からでございます。但しそうやりますと、とかくいわゆる警察国家になりやすいので、御承知のように警官のやり過ぎに対して各種のそういう制限規定を設けてお……

第15回国会 予算委員会 第28号(1953/02/23、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えをいたします。古井さんのお話の途中からここに参りましたので、あるいは落ちる点があるかと思います。  まず、なぜ自治警を育成しないかという問題でございますが、これは見解の相違になるかもしれませんが、私どもは都道府県警察の本質というものは、自治体なる都道府県の機関であると考えております。しかしそれを責務とする半面において、国家性をどうしても持つておる。従つて都道府県警察に対して国家が関与することは当然である、こういうふうに考えておるのであります。その関与の仕方をどうするかということが非常に大切であり、あるいはここがあなたと意見の違うところではないかというふうに考えております。……

第15回国会 予算委員会 第30号(1953/02/27、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えいたします。私の仕事の範囲は、それが違法行為であるかどうかという範囲でございまして、選挙の事前運動に触れるならば断固として処分をいたします。しかしお話は初耳でございますから、私の職務に関するものかどうか、よく調査をいたしたいと存じます。

第15回国会 予算委員会 第31号(1953/02/28、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えを申し上げます。大体普通の警察の仕事、つまり軽犯罪の犯人をつかまえたり、交通違反を取締つたりする、そういうことは、地方の自治的な警察でいいと考えております。従つて私どもは、いばる警察は、あなたと御同様嫌いでありまして、できるだけ地方の生活に溶け入つた警察でいいと思つております。しかし、これから先が御意見との相違になるだろうと思うのでおりますが、戦争の危機は遠のいておりますが、社会の底に流れているいろいろの底流をながめまして、暴力主義的破壊運動のいろいろの祕密文書を見ましてどうも国家的な性格を、本来地方自治的であるべき警察にやはり含有させなければならないという必要を実は考え……

第15回国会 労働委員会 第19号(1953/03/09、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えをいたします。この事件は、つい先日参議院の社会党の方々から直接お話がありました。この問題の事件の特異性は、ストライキの時期と、逮捕、家宅捜索の時期が離れているという問題でありまして、今お話のありましたように、当該責任検事の上京を促している次第でございます。しかし、本省でわかつている範囲のことを、今刑事局長から説明いたさせますから、それを御承知を願いまして、なお御納得の行かない点で私の補足すべきところがありましたら、補足を申し上げたいと思います。
【次の発言】 今お話のように、当該責任検事の上京を促しておりますので、委細は明日の委員会にでも出席してお答え申し上げたいと思いま……

第15回国会 労働委員会 第20号(1953/03/10、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 お答えをいたします。法務大臣として本法案に関係いたしておりますのは、労働争議における公共の福祉というものの解釈、従つてそれを裏を返して、違法行為の解釈で関係しておるのでありまして、今お尋ねのような法制的な意見というものは、前に法務府に法制意見局がありましたが、これは法制局として内閣に返してしまつたのであります。もう私の方にはないのです。この間憲法についてお答え申し上げましたが、関連事項として多少礼儀の意味で、ほんとうは私の範囲でないのでありますが、一、二回お相伴をしたのであります。今のお尋ねは、こうお答えすると、まことに失礼なようで恐縮でありますが、純然たる法制の意見は、法制局……


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第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 地方行政委員会法務委員会連合審査会 第1号(1953/03/14、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 今回提出いたしました警察法案につきまして、その提案の理由及びその要点を御説明いたします。  現在の警察制度は、占領下の初期におきまして警察民主化の方策として急激に改革が行われた結果生れたものでありまして、確かに従前の警察に見られなかつた民主的な美点を有してはおりますが、他面において現下のわが国の実情に適合しない部分のあるのはいなめない事実であります。すなわち現在の制度は国家地方警察と自治体警察の二本建となつており、その組織はおのおの管轄区域を異にしておりますが、前者は国家的性格に過ぎて自治的要素を欠除し、後者は完全自治に過ぎて国家的性格を欠除し、両者それぞれ長短を兼ね有している……

第15回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1953/02/25、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 私どもの考え方は、まず組織の――これも御意見の違いかと思いますが、組織を改革して十分国内の情勢に備える。しかし本年度は今のままの支出でかわりがないのであるから、根本的なそういう改革は来年度にしよう、こういう考え方で行ける。また大してさしつかえないという考え方でやつておる次第でございます。
【次の発言】 お答えをいたします。同様の考えでございまして、市町村の経費の額に変化のないような方法でやる、こういう考えでいるわけでございます。
【次の発言】 個々の町村はいろいろ財政上の困難もありますので、府県単位に今度改正しよう、こういう考えに立つているのであります。

第15回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1953/02/26、25期、自由党)【政府役職】

○犬養国務大臣 ごく率直にお答え申し上げます。確かにそういう研究もいたしてみたのでございます。ただ公安調査庁の調査官のする仕事は、古井さんよく御存じの通り、現実の犯罪ではございませんで、いわば一般の思潮をまず研究し、その思潮のあるところを掘り下げて行つて、個々の潜在的な暴力主義的破壊行動の可能性というものを調べて行くのでありまして、これはどうも私服の巡査とかいうものでは、たいへん社会に不安を与え、摩擦を起すという結論に達したのでございます。いかにも犯罪の可能性を扱うということでは警察とよく似ておりますので、私も初めは統合した方がいいのじやないかという研究をやつてみたのでありますが、今のような意……



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データ更新日:2023/02/05

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