小笠原三九郎 衆議院議員
25期国会発言一覧

小笠原三九郎[衆]在籍期 : |25期|-26期-27期
小笠原三九郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは小笠原三九郎衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院25期)

小笠原三九郎[衆]本会議発言(全期間)
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第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 衆議院本会議 第3号(1952/11/07、25期、自由党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(小笠原三九郎君) 竹山議員の御質問にお答えをいたします。  米の消費者価格につきましては、まだ決定いたしておりません。さしあたり新米につきましても、政府の負担において従来の価格をすえ置いておることは皆様御承知の通りでございまするが、将来は所得税の軽減、給与ベースの改訂等諸般の事情を考慮のうちに入れ、実質的になるべく消費者の負担にならないよう処置いたしたいと考えております。(拍手)  米の価格は、農業の再生産を旨として、食糧増産に支障を来さないように努めて参りたい所存であります。昭和二十七年産米の価格は、昭和二十五、二十六年を基準とせる新パリテイ指数によつて算出されました価格を基準と……

第15回国会 衆議院本会議 第7号(1952/11/27、25期、自由党)【政府役職:農林大臣】

○国務大臣(小笠原三九郎君) 川崎議員の御質問にお答え申し上げます。  増産高につきましていろいろ御鞭撻をいただきましたが、昭和二十八年度から三十二年度までの第一次五箇年計画で、仰せのごとくに千七百五十万石の米麦を増産しようといたすのでございますが、このうちには農地の拡張三十七万町歩、土地の改良三百七十万町歩及び耕種の改善等が含まれておるのでございまして、この計画は実地に即しまして綿密な調査を遂げた上にできておるものでございまするので、これを五箇年にわけて予算上の措置を講じたいと考えております。相当巨額に上りまするが、御承知のごとくに、これは日本の民生安定上にも、また財政負担軽減のためにも、ま……

第15回国会 衆議院本会議 第9号(1952/11/29、25期、自由党)【政府役職:農林大臣・通商産業大臣・経済審議庁長官】

○国務大臣(小笠原三九郎君) 勝間田土議員の御質問にお答えを申し上げます。  本年度と明年度の経済動向について編成のお話がございましたが、これは、本年度は下期も上半期と大体同様の傾向請で推移し、結局経済規模は昨年度を多少上まわる水準を伴うものと見通しておるのであります。昨年度は朝鮮動乱本で景気が多少何しておりましたが、第三・四半期以後調整期に入つたのでございまして、今年度に入りまして、特に軍拡の引延ばし、各国の輸入制限措置の強化、輸出競争の激化等によりまして輸出の伸び悩みが顕著となり、昨年度十四億ドルの輸出に対しまして、今年は十一億五千万ドル見当ではないかと見込んでおる次第でございます。これに……

第15回国会 衆議院本会議 第10号(1952/12/06、25期、自由党)【政府役職:通商産業大臣・経済審議庁長官】

○国務大臣(小笠原三九郎君) お答え申し上げます。  今回の電産スト及び炭労ストの及ぼす影響のきわめて重大なのにかんがみまして、私どもは、一日も早く経営者、労務者相互の良識ある互譲妥協によつて円満妥結を希望いたしております。  電力事業は、仰せのごとく公益事業でございますから、十分政府といたしては監督をいたしておるのでございます。今回の争議につきましては、経営者側の方ではすでに中労委のあつせんを受諾いたしておることは御承知の通りでございます。さらに電力会社は、従来配当していなかつたが、二十六年度上期は、収益状況がやや配当にたえまするので、初めて一割五分の配当を行うことになつたのでございます。会……

第15回国会 衆議院本会議 第12号(1952/12/11、25期、自由党)【政府役職:通商産業大臣・経済審議庁長官】

○国務大臣(小笠原三九郎君) わが国中小企業の重要なる地位にかんがみまて、その安定と振興とをはかることは、私どもの重大なる責任であると考えます。従いまして、ただいま御決議の趣旨に従つて、私どもはこれが実行方を積極的に、かつ熱意をもつていたす所存でございます。(拍手)

第15回国会 衆議院本会議 第21号(1952/12/25、25期、自由党)【政府役職:通商産業大臣・経済審議庁長官】

○国務大臣(小笠原三九郎君) 栗田君にお答え申し上げます。  只見川の水利権の変更その他電源開発に関しまして政府のとつた措置につきましては、東北電力、東京電力両会社の実情につき慎重に検討を加えた結果、現下の急迫した電力事情を考えると、電源の早期開発は一日もゆるがせにできない事情にあるので、電源の早期かつ経済的開発をはかるため、東北電力をして急速にこの工事に着手せしむることとし、また所要の開発資金の融資をいたした次第であります。通産省といたしましては、本名、上田両地点につき公共事業令に基く許可を行うにあたりまして、工事所要資金調達ができるかいなかを確かめる必要上、大蔵大臣に対して、両地点開発の本……

第15回国会 衆議院本会議 第22号(1953/01/30、25期、自由党)【政府役職:通商産業大臣・経済審議庁長官】

○国務大臣(小笠原三九郎君) 昭和二十年、混乱と欠乏に始まつた日本は、占領下七年の間、国民の努力、耐乏と、米国その他友邦諸国の好意とにより、着実な復興の道を歩み、経済的にも一応の秩序と安定とをもたらすことができました。しかしながら、国際社会に復帰した日本内外の諸情勢を観察いたしますると、わが国が真の独立国家として自立し得るがためには、今後とも並々ならぬ努力が必要と考えられるのであります。よつて、この機会に、世界並びに国内経済に関する最近の諸情勢と、これに対処する政府経済政策の大綱について、所信を明らかにいたしたいと存じます。(拍手)  まず、日本をめぐる世界経済最近の諸情勢について申し述べます……

第15回国会 衆議院本会議 第23号(1953/01/31、25期、自由党)【政府役職:通商産業大臣・経済審議庁長官】

○国務大臣(小笠原三九郎君) お答えいたします。  化学肥料、特に硫安につきましては、昨年夏以来滞貨が累積し、これを放置いたしますと、生産制限等を引起して、ひいて生産の減少を来し、価格の騰貴を来すことにも相なりますので、やむを得ず、昨年末、滞貨分の輸出を強行いたしたのでありまするが、この分に関する損失は、これはたな上げを行うことにより、将来消費者にその負担が転嫁されないように措置するつもりであります。当省といたしましては、将来硫安コストを国際競争にたえ得る線まで引下げることを目標といたしまして、拡大した生産規模における需給の均衡をはかり、恒久的な合理化方策を推進いたしますとともに、コスト高の大……

第15回国会 衆議院本会議 第24号(1953/02/02、25期、自由党)【政府役職:通商産業大臣・経済審議庁長官】

○国務大臣(小笠原三九郎君) 松本さんにお答えします。松本さんのお尋ねのうち、政府は貿易の振興を力説しておるが、その根幹になる経済外交はかつていないではないか、外資導入も掛声だけで、通商航海条約の締結とか、ガット加入もいまだに実現していないじやないか、ココムのとりきめについてもまつたく明らかにされていないが、その内容はどうか、こういうお話であつたのであります。これに対してお答えいたします。  アメリカ、カナダ等少数の国を除いて、いずれもドルの不足に苦しみ、輸入制限その他外貨収支の均衡保持のために行つた自衛策が、今日ではお互いにさらに他の自衛策の強化を招くような状況になつておることは、御承知の通……

第15回国会 衆議院本会議 第25号(1953/02/03、25期、自由党)【政府役職:通商産業大臣・経済審議庁長官】

○国務大臣(小笠原三九郎君) 東南アジア諸国との貿易の増加は、お話のごとく一朝にしてならないことは申すまでもございませんが、しかし、ドル物資の輸入転換市場としての重要性からも、輸出市場、ことにプラント輸出の主力を占める市場としての重要性から見ましても、きわめて重要な市場でありまして、この開拓はわが国にとつて緊要でございます。従いまして、これが市場開拓を促進するために、通商協定の更改ないし適切な運営によりまして、貿易規模の拡大振興をはかり、フランと輸出及びこれを中心とする民間別の経済提携並びに投資を促進するために、本国会に輸出入銀行法及び設備輸出為替損失補償法の改正をお出しいたしまするし、重機械……

第15回国会 衆議院本会議 第28号(1953/02/12、25期、自由党)【政府役職:通商産業大臣・経済審議庁長官】

○国務大臣(小笠原三九郎君) 肥料政策につきましては、その重要性と特殊性とにかんがみ、常に関係各省間に密接なる連絡をとり、遺憾なきを期しておりまするが、その基本を、増産による農民への廉価なる肥料の供給と、肥料工業の輸出産業としての育成確立に努むることとし、他産業に比し特別の配慮をいたしております。今後とも、本院の決議を尊重し、そり御趣旨に沿うよう、肥料対策委員会の意見をも参酌し、機宜を失せず、でき得るだけの措置を講ずる所存でございます。

第15回国会 衆議院本会議 第29号(1953/02/21、25期、自由党)【政府役職:通商産業大臣・経済審議庁長官】

○国務大臣(小笠原三九郎君) 通商産業省といたしましては、二月十二日の本院決議の趣旨に基きまして、二月十六日の肥料対策委員会の勧告をも十分考慮し、とりあえず当面の春肥価格の決定につきまして、再三引下げ方をあつせんいたした次第でございます。なお、農林大臣ともよく連絡をとりまして、三回にわたつて一万田、藤山両氏と会見し、ようやく今朝に至つてその妥結を見るに至つた次第であります。その数字は、ただいま農林大臣より説明があつた通りでございます。  なお、将来の肥料政策に関しましては、肥料対策委員会の意見をも考慮し、でき得るだけ本院決議の趣旨に沿うべく、最善の努力をいたすつもりでございます。  なお、わが……

第15回国会 衆議院本会議 第33号(1953/02/26、25期、自由党)【政府役職:通商産業大臣・経済審議庁長官】

○国務大臣(小笠原三九郎君) お答え申し上げます。  西ドイツのような経営協議会を設けたらどうかというような御意見をお示しのようでございましたが、この制度を設けることによりまして、労使双方の理解が生れまして、争議の防止及び解決に役立つなら、たいへん望ましいことであると存じまするので、至急検計いたしてみます。  それから、公益企業及び基幹産業等に対しまして、政府部内に消費者代表とか労働者代表の参加した審議会をつくつてはどうかとの御意見に対しましては、私ども、まことに御同感に存ずるのでございます。但し、電気及びガス関係法令改正審議会というのが現在開かれておりまするので、この電気及びガス関係法令改正……

第15回国会 衆議院本会議 第38号(1953/03/10、25期、自由党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(小笠原三九郎君) お答えいたします。  本法を出しましたのは、最近の内外の経済情勢にかんがみまして、民間の企業が自主的協力によつて不況に対処する道を開き、進んでは産業合理化のための企業の共同を認めんとするものでございまして、従つて、国民大衆の生活の安定のためにも、輸出増進のためにも心要な措置であると考えておるのでございます。さつき内田さんが言われた通り、日本のごとき、世界で最も行き過ぎた、こういう立法を持つておるところはございません。従いまして、これをまず世界並にする――まだこれでもイギリスあたりよりははるかに進んでおるのでありまするが、そういうことが主眼となつております。もしこれ……

第15回国会 衆議院本会議 第39号(1953/03/12、25期、自由党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(小笠原三九郎君) お答えいたします。業者の代表より、炭鉱界の現状の説明と、税制改正、金融の疏通、金利の引下げ等に対する希望が開陳せられ、右に対し、私より、業者としても炭価引下げのため積極的の措置をとられると思うが、いかなる措置をとられる考えなりやいなやと、業者の協力を要望した次第であります。炭価引下げの問題については、政府において、あとう限りの努力をいたしており、すでに御承知のごとく、炭価はバイヤーズ・マーケツトにかわつており、漸次引下つて行く見込みであります。(拍手)

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第15回国会(1952/10/24〜1953/03/14)

第15回国会 経済安定委員会 第4号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私が小笠原でございますが、ただいま委員長のお話がありました経済政策の基本方針について申し述べます。  わが国経済の現状と問題点となる点を申し上げたいと存じます。最初に国際収支の問題であります。わが国国際収支の状況は、朝鮮動乱以後急速に改善され、現在の保有外貨はドル換算十億ドル余に達しております。しかしながら、輸出の面においては、国際的なドル不足に基く輸入制限、輸出競争の激化によつて、繊維製品を中心として輸出は減少の傾向にあります。これにかわつて将来東南アジア地域の開発、工業化計画の進行に伴う機械等重化学工業品の輸出の増加が期待されますが、機械及びその基礎をなす石炭、鉄鋼その他……

第15回国会 経済安定委員会 第5号(1952/12/06、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 お答え申し上げます。ただいま非常な有意義なお話でございまして、私どもまことに御同感に思います。本会議で経済政策の基本方針について演説がなかつたことは、これは多分私は当時まだ組閣早々でもあり、補正予算の関係等もありまして、そうかと思いますが、今後は御注意のごとく、ぜひこれは日本の産業その他に至る基本政策を述べるのでありますから、今後さようなとりはからいをいたしたいと存じております。  なお今御指摘になりました、産業が財政政策のもとに屈従すべきでない。それは産業経済と財政とは並立すべきものであるという御意見に対しましては、まつたく私は御同感でございまして、これこそ一方に偏すべきで……

第15回国会 経済安定委員会 第6号(1952/12/09、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 福井さんの御質疑にお答え申し上げます。  経済審議庁におきましては、電源開発五箇年計画を実は立てておるのでございます。経済審議庁の今事務当局の素案と申しますかを大体申し上げますと、わが国民所得と生活水準の向上をはかることを目的といたしまして、わが国の生産力をできるだけ増加させますために、その最大のネつクでありまする電力供給量をできるだけ急速に増加させることを考えておるのでございます。これによりますと、電力供給量は現在の年間三百八十八億キロワつト・アワーより三十二年度に五百三十四億キロワつト・アワーに増加することを目標としておるのでありまするが、その概要を簡単に申し上げますと、……

第15回国会 経済安定委員会 第9号(1952/12/16、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 あるいは方法において慎重を欠いた点があつたかもしれませんが、しかし当時の早期開発を必要とする際の決定としては適当であつた、こういうふうに信じます。
【次の発言】 この点につきましては、八月一日以降電力に関する問題が公益事業委員会から通商省に移つたわけであります。従いまして当時今の水利権の問題は全部建設省できめる問題でありますが、これを基礎とする発電の問題については、通産省に一応聞き合せがあるのでありまして、この閣議決定に基いた水利権を持つたものにこれを許すという建前から、当時通産省は同意したものと存じます。従いまして水利権を持つたものでなければ、発電の許可が得られないのであり……

第15回国会 経済安定委員会 第11号(1953/02/05、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 この日本経済をめぐる世界経済最近の情勢と、また日本の経済情勢等につきましては、先般本会議においてこれを申し述べ、さらにそういう情勢下におきまして、日本が今後いかなる政策をとるべきかということについて概略これを申し述べたのであります。従いましてこれに対する重複のことをここで申し上げることを避けまして、予算総会でちよつと話をいたしております昭和二十八年度に対する予想といつたようなものの数字について、事務的にちよつと御説明申し上げておきたいと存じます。  二十八年度経済の見通しにつきましては、お手元にそれぞれ資料を配付申し上げることにいたしましたから、これにて御了承をお願いいたしま……

第15回国会 経済安定委員会 第21号(1953/03/14、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 別に大演説をやつたわけでもなかつたのでありまして、そうならなければならぬということを私は述べただけであつたのであります。御承知のように不況カルテル、合理化カルテルというものは、業界全般に対する不況対策あるいは合理化対策の一部として考えられますので、従つて当該産業を主管しておる主務大臣がこれをやるということが一番実情に適するということは、これは栗田さんもよくおわかりだろうと思う。従つて行政措置に関する責任者である主務大臣が権限を持つのもそういう点からでございますが、しかしこの独禁法というものがあの占領行政の一つの体系下に行われたというような関係上、反カルテル政策の一つとし処理さ……

第15回国会 通商産業委員会 第6号(1952/12/02、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私は数日前通産大臣に兼任を命ぜられました小笠原三九郎でございます。実は御承知のごとく、通産大臣になりましてからまだほんの二、三日しかたつておりませんことでありまして、このごろの複雑な通産行政に対しまして、何かと御質問等にお答え申し上げることは、はなはだ不十分であると存じまして、この点あらかじめ皆様の御了承をお願い申し上げておきたいと存じます。但し今の通産行政はきわめて大切でありまして、一刻もゆるがせにすることはできませんのでございまするから、従つてそれにつきましては、私もたとい兼任でありましても、全力を尽す考えでおりまするが、ただいま申し上げました通り、少し私がその行政になれ……

第15回国会 通商産業委員会 第7号(1952/12/08、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 最近におけるわが国の貿易及び産業経済の情勢並びにこれが対策につきまして、簡単に御説明申し上げます。  まず貿易の動向でありますが、輸出につきましては、年初は主としてポンド地域、オープン・アカウント地域向けに大いに伸張し、著しい輸出超過となり、手持外貨量が累増いたしました結果、ポンド地域向けについては、為替及び数量両面で輸出制限措置を採用するという状況でありましたものが、その後各国の輸入制限措置の強化等によつて、一月から六月までの上半期において七億一千万ドルに達した輸出認証額も、七月以降は月一億ドルを下まわる停滞状況にあります。  また輸入につきましては、一―六月の実績は九億ド……

第15回国会 通商産業委員会 第8号(1952/12/11、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 生糸については、現在第二類として扱つておりますから、一〇%、一割であります。
【次の発言】 ドル圏だけに対して一割ということでございます。
【次の発言】 今外貨が大体ドルに換算して十億ドル以上あることは御承知の通りでありますが、そのうち純粋なドルというものは六億ドルばかりでございまして、それにはそれぞれ予定があるので、従つて全体をよく見合せまして、このドルの割当をいたさなければならぬのであります。しかし長谷川さんが今仰せになつたことは、私どもも今の生糸貿易の重要さから見て、きわめて必要だと考えられますが、仰せの通り五割を向けるということは、実情許されませんので、とりあえず第一……

第15回国会 通商産業委員会 第9号(1952/12/13、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいま不十分というお言葉がございましたが、だれかそう申したのかもしれませんが、多分それはこういう意味ではなかつたかと思います。今お願いしておる法案は一時的なものでありまして、ポツダム政令が現在廃止されておりますので、臨時にこれを出しておるのでありまして、今後審議会等へ諮りまして、恒久的なりつぱなものをつくりたいということで、臨時という意味でそういうことを申し上げたのじやないかと思います。ただいま伊藤さんのお話の点につきましては、公共事業令の最初にありますように、公共の福祉を増進することが目的になつていることはもちろんでございます。私が最初に申し上げた通り、電気事業は国家経済……

第15回国会 通商産業委員会 第10号(1952/12/15、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 今後の日本の輸出産業の重点をどこに置くかという最初のお尋ねに対しまして、軽工業は御承知のごとく日本が国際的競争力を一番持つておるものでありまして、従つて日本の繊維というものは相当多くの世界市場に雄飛することができたのでありますが、今澄さん御承知のごとく、最近は向うが制限するとかいろいろありまして、国際競争力を持ちつつ、だんだん不況にある状況は、御承知の通りであります。今後それではどうかといいますと、やはり東南アジアの方面におきましては、比較的軽工業が起りやすい。こういう事実というか、趨勢等から考えますると、軽工業に重点を置くという貿易政策のみでは足らないと思うのでありまして、……

第15回国会 通商産業委員会 第11号(1952/12/16、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私は農家に対しましてできるだけ安い肥料を供給するとともに、また国内において肥料が自給し得るということでなければならぬと考えるのであります。これが根本であります。従つて日本の現在の状況について見ますると、永井さん御承知のように、本年の七、八月ごろから国際的に相場が下つて参りましたので、以前はさほどではなかつたのでありますが、今日では国内相場、いわゆる安定帯価格の方が、おそらく国際価格より十数ドル上になつておるような状況にあるかと思うのであります。しかし、日本といたしましては、前に申し上げた通り石灰窒素を入れますと、現在窒素肥料は二百十万トンほどの生産設備がありますが、硫安も約二……

第15回国会 通商産業委員会 第12号(1952/12/17、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 武器等製造法案提出の理由を御説明申し上げます。武器の製造につきましては、終戦直後の昭和二十年十月十日より、ポツダム共同省令「兵器、航空機等の生産制限に関する件」によりまして、全面的に禁止されておりましたところ、このポツダム共同省令の改正により本年四月九日から武器の製造は例外的に許可されるようになりました。特に本年五月ごろから駐留軍の武器の発注額が相当額に上りましたため、いわゆる特需としての武器の製造はようやく活発となつて参りました。しかるにさきに述べましたポツダム共同省令は、本年十月二十四日をもつて失効したため、その後の武器の製造については法的規制がなくなり、公共の安全を維持……

第15回国会 通商産業委員会 第16号(1953/02/06、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 わが国経済の現状及び見通し等につきましては、国会再開会の劈頭の経済演説におきまして申し述べた通りでありまして、ここには当面の問題につきまして私の見解を申し上げさしていただきます。  通商産業政策の重点は、第一に貿易量を拡大して生産水準を向上し、国民所得の増大をはかり、第二にこれがため産業基盤を強化いたしまするとともに、産業の合理化、近代化を徹底し、科学技術を振興して、諸外国と同水準に到達させるということによりまして、生産費の切下げ、商品の品質向上をはかり、第三に、戦後の経済民主化の精神は尊重しつつも、その行き過ぎが経済の円滑な発展を阻害している点を是正いたしまするとともに、第……

第15回国会 通商産業委員会 第17号(1953/02/10、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 輸出品取締法の一部改正案の理由を御説明いたします。  現行輸出検査制度の基本法でありますところの輸出品取締法は、昭和二十四年及び昭和二十六年の二回にわたり改正を加え今日に及んでいるのでありますが、その内容といたしますところは、まず主務大臣が輸出品の品目を指定し、そのおのおのにつきまして等級、輸出の最低標準または包装条件を公示いたします。そこで一般の検査品目につきましては、輸出業者または生産業者が表示の責任者となり、公示されました標準または包装条件に基き自家検査を行いまして、適正な等級等を一定の様式に従い輸出品に表示いたしますれば自由に輸出することができるのであります。また双眼……

第15回国会 通商産業委員会 第20号(1953/02/16、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 山口さんの仰せの点はまことにごもつともでございまして、政府といたしましては、形に現れたものといたしましては、御承知のごとくに中小企業協同組合にわずかながら共同施設の補助をいたすとか、あるいは企業の診断をいたし、その診断に基いて指導をいたしまするとか、あるいは今度お出しいたしました中小企業金融公庫によりまして、長期の設備資金も御供給申し上げるとか、そういつたようなことによつて機械設備の近代化をはかつていただく、こういうようなことをやつておりまするが、いずれにいたしましても決して十分とは申されません。けれどもこういつた事柄は今後とももう少しこれを積極的に進めて、仰せになりましたよ……

第15回国会 通商産業委員会 第23号(1953/02/23、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 長谷川さんの御意見まことにごもつともでありまして、これはぜひとも日本の発明をもつと盛んにし、同時にこれを事業化することがきわめて必要であると存じます。二十七年度にようやく二千万円だけの試験費といいますか、そういうものの貸付をでき得るような措置をとつたのでありますが、これをもつと増額いたしまして、できるだけひとつ御期待に沿うように努めたいと存じます。
【次の発言】 武器生産につきましては、過日も申し上げました通り、現在ほとんど九割九分までは外国の注文でありまして、従つて私どもはこれを輸出産業の一つとして扱つておる次第でございまして、また現在の日本の国情におきましては、あくまでそ……

第15回国会 通商産業委員会 第24号(1953/02/25、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 これは高木さんも御承知のごとく、外交上の問題でありまして、ただいまのところ、私の方からどういう影響があるということを申し上げるのは、ちよつとその時期でないように存じます。  なおのりの問題につきましては、実は大体朝鮮にはこちらが輸出超過になつておりまして、向うから来るものとしては、のり等の海産物が主でありましてもつともくず鉄等はございますが、あまり来るものはございませんので、そんなことが問題になつておりますが、ただいまのところまだ減すとか中止するというふうな考えにはなつておりません。
【次の発言】 私が申し述べておりますのは、武器等製造法でいう武器でございまして、ただいまの車……

第15回国会 通商産業委員会 第26号(1953/03/02、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ごくこまかいことは私はよく存じませんが、大体を申し上げますから御了承願いたい。向うの方は実は非常に品質を問題にいたしておるのでありまして、品質の点でどうもまだ日本は空白の期間が長かつたために、非常に及ばぬ点がある。この点を一番問題にしておる。また納期の点も非常にやかましく言つておりますけれども、価格はあまりやかましく言つておりません。例を火薬などについて申しますと、これは日本でやるものが向うの二倍近くになつていますが、それでも注文をしておるのでありまして、むしろ品質、納期等をやかましく言つておるというのが実情でございます。今木下さんの仰せになりました出血という分につきましては……

第15回国会 通商産業委員会 第28号(1953/03/04、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 火薬類取締法の一部を改正する法律案について、提案の理由を御説明申し上げます。  この法律改正の主要な点は、煙火の消費につきまして、都道府県知事の許可を受けなければならないとすることでありまして、この点につきましては、従来銃砲火薬類取締法(明治四十三年四月十三日法律第五十三号)により、また昭和二十一年十月十日ポツダム共同省令「兵器航空機等の生産制限に関する件」が施行になりましてからは、この省令によりまして法的規制を加えて参つたのでありますが、昨年十月二十四日この省令が失効いたしました結果、仕掛煙火、打揚煙火の消費につきましては、何らの法的規制がなくなることになつたのであります。……

第15回国会 通商産業委員会 第33号(1953/03/12、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 今澄議員の言われることはまことにごもつともと存じます。よく私の方も検討いたしまして、大体御趣意に沿いたいと考えております。なお鉱害復旧の問題につきましては、二億数千万円の予算でございましたか、少し遅れておりましたけれども、十一月、九州の分と中国の分とがそれぞれ出発いたすことに相なりました。これは来年度以降もう少し十分の予算をとつて、早くその方面に成績を上げさしたい、かように考えておる次第でございます。
【次の発言】 実はアルコール工場は、御承知のように戦時中燃料等の関係から起つたものでございまするので、二十五年八月でしたか、閣議決定で、漸次これを払い下げるということになつてお……

第15回国会 農林委員会 第3号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 農林漁業に対しまする施策の基本は、日本経済自立の基盤といたしまして総合的な食糧自給度の強化促進と農林漁業経営の安定向上をはかることにあると考えます。この目的を達成するためには、農林漁業の生産力を急速に高めなければならないのでございますが、わが国の農林漁業の現状にかんがみますとき、相当な国の財政投資及び資金の融通を必要とするのであります。私はこれを実現するために全力をあげて邁進いたしたい所存でございまして、その具体的な重要施策はおおむね次の通りであります。  第一に、食糧自給の促進であります。わが国は、現在四億ドル以上の外貨を費して外国食糧を輸入しておることは御承知の通りでござ……

第15回国会 農林委員会 第4号(1952/12/04、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいまお尋ねの点でございますが、一応そういう案を実地に即して立ててあるのでございまするけれども、しかし現実に行います上には、一日も早く食糧増産の実をあげるようなぐあいに参りたいと思いますので、私の言葉で昨日御説明申し上げたうちに、予算を毎年確保する措置をとると一緒に、その効率的運用をはかるということを申し上げたのでありますが、言いかえますと、今お話のように、大体総合的に持つて行きますが、一番効果のあがる分を先にどんどん持つて行きたい。しかし国でございますから、一定の計画は立てなければなりませんので、その計画はここに立てておるのでありますが、多少そのときに応じまして一番効果の……

第15回国会 予算委員会 第5号(1952/12/02、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 北村さんの御質問にお答えいたします。  最初にお許しを願わなければならぬのは、私はほんの数日前に兼任を命ぜられたばかりでありまして、十分なお答えができぬかとも考えますから、ただ私が感じたままを申し上げさせていただきます。(「そんな信念のないことでどうするか」と呼ぶ者あり)私の信念を申し上げる次第であります。  今の輸出の促進につきましては、これは今日のところ非常に重要な問題であります。しかしながらこの輸出の困難な点はどこにあるかということをきわめまして、それでこれに対処して行く以外に道はなかろうと思うのであります。その困難な点はどこにあるかと申しまするならば、第一に、何と申し……

第15回国会 予算委員会 第6号(1952/12/03、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 炭鉱労務者住宅建設の経緯につきまして申し上げます。  終戦後わが国の経済を再建するにあたりまして、まず石炭の増産が強く要請されましたが、当時の石炭鉱業は、戦時中を通じての強行出炭と償却不足によりまして、設備の荒廃が著しく、また一般的な資材の不足がこれに重なりまして、坑内外の設備をまず充実して、合理的な採炭方法により増産を実現することは、まつたく不可能な状態にあつたのであります。しかしてこの矛盾を克服するために、設備面の不備を労働力によつて補い、ともかくも増産の目標を達成するという施策が、総司令部方面より強く要請されまして、政府もこれが実現のために、多数の労務者を炭鉱に集めるこ……

第15回国会 予算委員会 第7号(1952/12/04、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 日本の対中共との輸出関係を西欧諸国と同一の点まで持つて行け、バトル法の線まで引上げろ、こういう成田さんのお話だと承知しております。これは私どももぜひそういたしたいと思つて、アメリカ及び西欧諸国と話合いを進めておるところでございます。その結果かどうかまだわかりませんけれども、日本の現在までの統制が、これが幾らかずつ緩和される方向に向つていることは事実であると思います。私どもは、原則としてはあくまで日本は西欧諸国と対中共貿易に対しては、同様の取扱いを受けたい、こういうふうに今後の外交の展開を切に望んでおる次第でございます。

第15回国会 予算委員会 第8号(1952/12/05、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 私はこの両方の主張に対しましての批判は避けたいと思いますが、その問題の妥当かどうかということにつきましては、これは両方の経済事情による事柄でありまして、一方的にのみこれを妥当だと申し上げることはできぬと存じます。
【次の発言】 私は労使双方が良識ある結論に到達することを希望しておるのでございまして、従つて経営者側でこれを許し得るものかどうかという点が妥当、不妥当を決定する点だと考えております。
【次の発言】 お答えいたします。すべての要求するのは相手方が聞き得るということも必要なのでございまして、自己の生計のみをもつてこれを判断することはできぬと考えます。

第15回国会 予算委員会 第10号(1952/12/08、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 今、参つたばかりで詳しくはわかりませんので、あるいは平野委員の御質問に対するお答えにならないかもわかりませんが、私どももただいまのところ外国の硫安を入れるという考えは持つておりません。これは日本産業の自立のために、ぜひとも必要でございますので、さような考えは持つておりません。(笑声)
【次の発言】 お答えします。九月十七日開催の第二回電源開発調整泉議会に報告了解を得ておると承知いたしております。
【次の発言】 これは東北電力に許可することが、さつきちよつと建設大臣から話もありました通り、早期開発上有利であるという点等もありまするが、大体三つの点からこの許可を与うるに至つたよう……

第15回国会 予算委員会 第11号(1952/12/09、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 石井さんにお答えいたします。今お話のように、日本の硫安価格が西欧のものに比べて高いことは御指摘のごとくでありますが、この価格の開きはどこから起つておるかと申しますと、主として先方は当方の約五割程度くらい割安の石炭を使つておる、こういう点にあるのであります。たとえて言いますと、石炭は日本で七千二百円くらいでありますが、向うでは七、八ドルの石炭を使つておるのであります。それから鉄鋼、セメント等、ほかの産業との有機的な結びつきを持つた企業経営を行つておつて、原料ガス、石膏、硫酸等において低いコストで生産をしておること、また副産の硫安が多いこと、金利が著しく安いこと、これらの点があげ……

第15回国会 予算委員会 第12号(1952/12/10、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ただいまの特定地域計画の予算上の取扱いにつきましては、普通の公共事業費に入れるか、そとも今浅利さんが言われたような別わくにするかということについては、なるべく別わくにいたしたいという考えのもとに、現在事務的に大蔵省と折衝いたしておる次第であります。

第15回国会 予算委員会 第17号(1953/02/06、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 現地の段階におきましては、私どもはなお自由主義経済で可なりと思つております。しかし情勢の変化によつて多少の修正を要することは今後起つて来るかもわかりませんが、(笑声)現在の段階ではさように考えております。

第15回国会 予算委員会 第18号(1953/02/07、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 お話のごとくに、健全なる日本経済の発展をはかるためには、労使双方が緊密に提携し、無用の摩擦を避けて、現在の困難なる事態を克服することがきわめて肝要であると考えております。その意味におきまして、健全な組合の発展と理解ある経営者の態度が望ましいのでございまして、労働者の基本的な権利はあくまで尊重しつつも、その濫用は戒め、また経営者の場合においても、お話のごとくに労働者に対抗するといつたような態度は、これはかえつて事態を混乱せしむるおそれがあるので、この点も十分認識する必要があると考えます。なお公共事業その他の重要産業の争議行為につきましても、それがはなはだしく公共の福祉と相反する……

第15回国会 予算委員会 第19号(1953/02/09、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 お答えいたします。西ヨーロツパ諸国は、東欧とはただいまお話のような条約などが締結されておりますので、そういつた管理会社をつくつていろいろやつておりますが、中共との間におきましては、まだ条約その他が締結されておりません。のみならず、日本は国連協定の線に沿つてやることが必要な条件にも相なつておりますので、お話の点には示唆を受ける点が非常に多いのでございますが、ただいまのところそういう特殊管理機関を設けてやるという段階には、ちよつと参らぬように考えております。
【次の発言】 今お話のごとくに、住宅の点が最も欠け、特に都市の住宅において最も不足しておるのでありまして本年の予算でも住宅……

第15回国会 予算委員会 第20号(1953/02/10、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ちよつと数字を私預つておりますからお答えいたします。外資法が施行されて以来、昭和二十五年六月以降本年一月末現在で、外資が導入された金額累計二千四百万ドル、なお通産省としては、今後電源開発その他に交渉中でありまして現在交渉中の分累計二百十五件ございます。なおガーナー世界銀行副総裁の件について申しますれば、昨秋来朝したガーナー氏は、帰国後報告書を世界銀行あて提出いたしましたが、右の報告書は主としてわが国経済一般につき、現状の報告をしたものでありまして、日本政府の提出した融資要請に対しましては、具体的に言及しておりませんが、ガーナー氏の来朝した目的は、わが国の将来の貿易の見通しと産……

第15回国会 予算委員会 第21号(1953/02/11、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 お答えいたします。私も大蔵大臣との間に意見の相違があるようには考えないのでございます。ただ私が申し上げた趣意は、この日本の国際貸借というものは、現在は特需その他で黒字になつておるけれども、これは正常貿易によつて黒字にするということが本来であるから、そこで当分の間は特需その他があつて黒字になつて行くが、その間に正常貿易によつて黒字等になつて行くように、あらゆる貿易施策を進めて行かなければならぬということを強調した次第でございます。
【次の発言】 櫻内さんにお答えいたしますが、この機会に、誤解があつてはならぬから、少し詳しくお答えを申し上げておきたいと思います。国の産業構造はその……

第15回国会 予算委員会 第22号(1953/02/12、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 絹糸は、日本でできるものの中で最も大きな輸出品でございますので、できるだけその輸出奨励をいたしたい考えであります。さきに、これは容易にできる方法でもございましたから、森さんも御承知のごとくに優先外貨を、従来二類テン・パーセントの割当であつたのを、第一類一五%に引上げたのであります。そのほかに今年七万俵であるのを八万俵の割当にいたしておる。なお宣伝費は、御承知のごとくきわめて僅少でありますが二千万を予算に計上してございます。さらに養蚕方面の方も奨励いたしましてできるだけ輸出をはかりたい、かように考えておる次第でございます。

第15回国会 予算委員会 第23号(1953/02/16、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 具体的に問題が出たときに考えます。
【次の発言】 外貨割当の問題がありまして、すべて各省から出そろつたものについて案を立てますから、まだそれらの資料がそろつておりませんから何とも御返事がいたしかねます。
【次の発言】 相談いたした上できめると私は申し上げているので、私は入れるも入れないも……。
【次の発言】 承知いたしました。
【次の発言】 大体御同意の点が少くなかつたのでありますが、しかし輸出のすべてが出血でも、ございませんので、双方採算のとれた有利な点もあることは、これは松浦さん自身が御承知の通りであります。但しお答えを求めておられました手持外貨の使用の問題についてお答え……

第15回国会 予算委員会 第24号(1953/02/17、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 現在通商協定としまして話が行われておるものは、アメリカとの関係だけでございますが、支払協定その他ができておりますものが、日英支払協定、あるいはイタリアとかフインランドとか、そういうものを合せますと、合計二十二国に達しております。
【次の発言】 ちよつとこまかくここに記憶しておりませんから、あとで何かの機会に数字的に述べさせていただきたいと思います。
【次の発言】 ちよつとむずかしい問題で、はなはだお答えに苦しむのでありますが、スターリングとドルとが両方とも支払いの具に充てられているような地域では、ただいまのところみなドルを選んでおるのでありますが、スターリングでもさしつかえな……

第15回国会 予算委員会 第26号(1953/02/20、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 景気の点につきましては、世界的に今物が過剰の状態にあり、また世界的に軍拡のテンポがゆるまるとか、各種の事柄等で、横ばいというか、あるいは渋滞傾向に向いつつあるということが主たる点と思いますが、日本の場合におきましては、朝鮮事変後におきまする各種の輸出のブームが今調整されて来ておる段階であり、そこで貿易の縮小ということが非常に大きく作用して来ておる、こういうふうに考えます。従つて日本の伸び方としては、とにかく貿易を拡大することと、そうしてそれを前提として各種の施策をやらなければならぬ、こういうふうに考えております。
【次の発言】 ただいまの点は大蔵大臣と同様でありますが、農村の……

第15回国会 予算委員会 第28号(1953/02/23、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 足鹿さんが御心配になつている点は、私どもも同様な憂いを持つものでございます。しかし現在の情勢といたしましては、いわゆる公共事業に関する各種の施設、特に電源開発等を中心といたしまして、多額の財政投資をいたし、これらの方面に相当吸収いたしますほか、何と申しましても根本は、日本の貿易を振興して各種産業を盛んにし、その方面に吸収するということ以外にない、産業の発展をはかるという以外にないと考えている次第であります。
【次の発言】 先ほども申し上げました通り、とりあえずといたしましては、今の電源開発等五箇年計画でやつておるものがありまして、本年度は電源開発にも、たとえば資金の面で申しま……

第15回国会 予算委員会 第29号(1953/02/24、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 ちよつと数字にわたりますから、書類によつて申し上げます。大体昭和二十八年度予算は、国民所得は前年度に比べまして増加いたしまして、五兆六千七百億円余と推定されておるのであります。前年の二十七年度五兆三千八百億円余に比べまして五・四%の増加となつておるのでありますが、これにつきましてはこういうような点から割出しておるのであります。勤労所得のベース・アツプとかいろいろな問題もございましたし、それから米価の値上りの面もありますので、結局におきまして所得を項目別に申し上げますと、勤労所得が四五・四%、個人業主所得が四二・九%になつておりまして、そのほか法人所得、官業所得、あるいは賃貸利……

第15回国会 予算委員会 第31号(1953/02/28、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 通産省といたしましては、事業をたくさんおあずかりしておる関係上、事業の実態を把握しております関係もございますので、あれが不況であるか、あるいは合理化であるか、こういうふうなときには通産省が主管するのが当然だと私は考えますが、しかしこれはまたそれのみに偏しますと、独禁法の精神を没却することになつてもいけませんし、独禁法の趣旨はあくまで尊重すべきございますから、そこに公正取引委員会の認定を経て、両々相まつてあやまちなきを期したい、こういう考え方からああいうふうになつておる。別に妥協といつたような意味合いではございません。

第15回国会 予算委員会 第32号(1953/03/01、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 二十八年度につきましては過日来申し上げましたように、二十七年度に比して六%ばかりの増加に見ておりますが、二十九年度につきましても大体同じような趨勢で行くのではないかと私どもは見ておるのであります。但し工業生産その他は、事情にもよりますが、鉱工業生産の方は電力その他のいろいろな開発に伴いまして、ふえこそすれ、減ることはあるまい、かように私どもは見ておる次第であります。
【次の発言】 電源開発につきましては、二十八年度に財政資金その他で千五百数十億円を投じて、大体百二十万キロワツト分をあげることになつております。これについては御承知のごとく現在非常に入り用な部分にも相当カツトして……

第15回国会 労働委員会 第18号(1953/03/03、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 今回の規制のことは、今労働大臣からお話の通りであります。今までの解釈上多少の疑いがあつたというものについてこれを明文化するというにとどまると考えておるのであります。ただお話の点につきましては、労働組合の健全な発達と、労使の協調がよくとれますことは、これは生産を増加する根本でございますので、私ども衷心からこれをこいねがつておるのであります。従いまして、賃金について申しますならば、ごく合理的な能率的な賃金等が採用され、また従つて事業が繁栄すれば労使その再びをともにする、こういつたようなことをこいねがつて、私ども通産省としては労働行政を主管される労働省と協調して参つておるつもりでご……

第15回国会 労働委員会 第19号(1953/03/09、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 解釈の上でそういうふうにもとれますけれども、その解釈につきまして多少の疑義がありまするので、従つて今後の疑義を一掃するために、この法案立法となつた次第でございます。
【次の発言】 通産省といたしましては、この点については少しも疑いないと思いますけれども、当時その問題について、これは違法ではないということを言われた向きも相当ありますので、従つて私どもは、そういう疑いを一掃するためにこの立法を必要といたした次第でございます。
【次の発言】 政府といたしましては、司法当局ともはかつた上で、疑義なしと思いますが、ただ世間の一部にいろいろ言われておるので、世間で誤解の余地があるならば、……


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第15回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1953/02/26、25期、自由党)【政府役職】

○小笠原国務大臣 電源開発についての補償問題は従来は非常に不十分なので、このごろ一定の基準をつくるべしという要望が高まつて参りまして、目下経済審議庁を中心として、これをいろいろ調整をしておるのであります。通産省の方もまだ事務的に案が出たくらいでありまして、実は私はまだその案を見ておりません。これは率直に申し上げます。農林大臣はごらんになつておるか知りませんが、おそらく事務的にまだ折衝中のところであろうと思われます。それから経審の方につきましても、どういう案が出そろつているか、それをどう調整をつけようかという報告を私は受けておりません。正直に申し上げますが、私も新聞で知つて、これは困つたものだな……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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