このページでは有田八郎衆議院議員の26期(1953/04/19〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は26期国会活動統計で確認できます。
○有田八郎君 私は、吉田総理大臣の施政演説中、日本の防衛問題に対し少しく所見を述べ、これに対する政府の所信をお伺いいたしたいと思うのであります。 国が軍備を持たなければならぬという理由は、言うまでもなく他国の侵略に備えんがためであります。今日の国際情勢において最も警戒を要する相手は、率直に言つてソ連であると思いますが、このソ連に対して日本を防衛するには、まずソ連のいわゆる侵略とはいかなるものであるかを検討してみる必要があるのであります。ダレス氏は、東ヨーロツパの諸国が相次いでソ連の衛星国となつた事実を批評して、これは大戦後各国が用心を怠つて、国際的悪漢の手先に恐るべき活動の機会を与えたからで……
○有田(八)委員 これから会議を開きます。
私が年長者でありますので、委員長が選任されますまで、衆議院規則第百一条第三項によつて、委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいま受田君より提出されました動議に御異議はありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて山下春江君が委員長に当選いたしました。(拍手) 委員長山下春江君に本席を譲ります。
○有田(八)委員 それでは、私からごく簡単に御報告を申し上げます。 私は、七月六日の晩東京を立ちまして、七月七日の朝舞鶴に着いたのであります。その前日に白山、白龍の両船が舞鶴に到着いたしておりましたので、私どもの舞鶴に到着した朝午前からして、これらの二船の帰還者代表が、要求事項があるというので、援護局長に面会を求めて参りました。十時半ごろからその会談があるから、代議士にもそれに参列して話を聞いてもらいたいということがあつたのであります。その前日から来ておられた参議院の数氏の議員もおりましたが、衆議院では臼井代議士、中川代議士、それに私と、三人でありました。そこで、この帰還者の代表はほぼ三十一……
○有田(八)委員 この間の六月十九日の本会議におきます私の質問に対して、総理は、「現在の保安隊にしてもあるいは防衛にしても、でき得べくんば現在の程度でとどめておきたい。これを漸増するということもわれわれは考えております。しかしこれは、国力の充実によつて自然に漸増せらるる線に持つて行つてはどうかと思うのでありますが、」「共産主義がどういう態度に出るか。国際の情勢は日にはかるべからざるものがありますから、いかなる場合においても防衛費はふやさぬとは申しません」、こういうふうに言つておられるのであります。もちろんこれはその通りであると思いますが、最近にMSAの問題が起りましてから、この総理の御答弁に対……
○有田(八)委員 私は、今回提案されております未帰還者留守家族等援護法案について、政府の意見を承りたいと思いますが、大臣並びに政府委員諸君は、非常にお忙しい中でありまするからして、私の質問はきわめて簡単に述べるつもりであります。そのおつもりでお聞きとりを願いたいと思います。 第一は、この未帰還者留守家族等援護法の第一条についてでありまするが、留守家族等援護法と遺族等援護法とは、いろいろな点において同一ではあるのでありまするが、それにもかかわらず、この第一条におきましては遺族等援護法におきましては、「国家補償の精神に基き、」こういう言葉が現われておりますが、留守家族等援護法には、その文字がない……
○有田(八)委員 前会のときに二、三の点について御質問して、なお数点質問の残りがございますから、ごく簡単でありますが、お尋ね申し上げます。 この第十一条に留守家族の手当を打切る終期のことがありますが、第一に、「未帰還者が帰還したとき。」とあります。これは未帰還者が帰還すると同時に、従来留守家族がもらつていた留守’家族手当というものが、一時になくなつてしまうわけであります。帰つて来た者は、まだ就職しないでおるのが相当あると思う。その際に、今までずつと継続して家族がもらつておつた手当がなくなつてしまうことは、家族の生活に非常な脅威を与えるものであるように思われるのであります。先般中共から帰つて来……
○有田(八)委員 援護法案の第十一条についての質問であります。ここに留守家族に対する手当は、未帰還者が帰還したと同時になくなるということになつておるのであります。しかしこれは未帰還者が帰ると同時に留守家族の手当もなくなり、また自分の就職も必ずしも確定していないというふうな場合には、非常に生活の困難を来すのでありますが、これは未帰還者が帰還した後ある期間、未帰還者留守家族に対する手当を継続して支給するというふうなことにはならないものでありましようか。
【次の発言】 未帰還者が帰つた場合に、帰還手当というのを、おとなについては一万円、子供については五千円ということになつておるようであります。これは……
○有田(八)委員 私は未帰還者留守家族等援護法案に、ただいまの修正意見を付する、そういう条件をもちまして賛成の意を表するものであります。 ただこの第十三条に「この法律の施行後三年を経過した日以後においては、過去七年以内に生存していたと認めるに足りる資料がない未帰還者の留守家族には、留守家族手当を支給しない。」こういう条文があるのであります。これは生死不明のままに長い間留守家族に手当を支給しておるということは、国としてとうていこれを認めることができない、こういうふうな趣旨で、過去七年以内に生存していたと認めるに足る資料がない者には、その留守家族の手当を支給しないということを定められたのでありま……
○有田(八)委員 これより会議を開きます。
私が年長者でありますので、委員長が選任されますまで、規則第百一条三項により、委員長の職務を行います。
これより委員長の互選を行います。
【次の発言】 ただいま小平君より提出されまし御動議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつて山下春江君が委員長に当選いたしました。(拍手)
委員長山下春江君に本席を譲ります。
○有田(八)委員 関連して。今厚生大臣から仰せになつた第二の問題でありますが、私は戦争犠牲者の問題については多年非常に関心を持つて来たのであります。従いまして、この在外同胞の帰還促進の問題、また戦犯者の釈放の問題についてもその通りであります。過般政府の意を受けましてジユネーヴに参つた際にも、政府の関係ということでなしに、一国会議員、また一国民の立場として、関係国に対して陳情をして来た次第であります。従いまして、こういうふうな運動はもちろん賛成いたす次第でありますが、ただ、やり方いかんによりましては、かえつて戦犯者釈放というような問題について効果を得るゆえんでないような気がいたすのであります。関……
○有田(八)委員 私から一言つけ加えさせていただきます。それは、この時間を継続してもらいたいというこに対して、長谷川、臼井両委員から今お話があつたことは、私、まつたく同感であります。ただ一言私から申し加えておきたいことは、この時間を今まで長くやつて来たのをこの際やめるということについての世界的影響でして、大きく言えば引揚げ問題の解決に非常に関係のあることと存じております。私は今在外同胞帰還促進全国協議会の会長をしております。前には顧問をしておりましたが、引揚げを開始した当時はみな引揚げの問題について熱意を持つておつたが、それが両三年になつてから、留守家族の団体は非常に維持が困難になつて来た。そ……
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