このページでは唐沢俊樹衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(唐澤俊樹君) 婦人の保護更生につきまして、厚生省との連関におきましてお尋ねがあったようでございます。法務省関係の予算は、いかにも御指摘の通り、必ずしも十分とは考えておりません。しかしながら、私といたしましては、この予算をもちまして、最善の努力をもって、法の施行には支障を来たさないようにいたす確信を持っておりまするから、どうぞ御了承をお願いいたします。(拍手)
○国務大臣(唐澤俊樹君) 刑法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明いたします。 政府におきましては、かねてから汚職と暴力の追放に努力して参ったのでありますが、最近におけるこれら事犯の趨勢にかんがみまして、刑法の一部に改正を加えるの必要を認め、ここにいわゆるあっせん贈収賄罪に関する規定の新設並びに若干の暴力取締りのための規定の新設及び改正を内容とするこの法律案を提出することといたしたのであります。この法律案の骨子は次の通りであります。 まず、あっせん収賄罪に関する規定は、事柄の性質にかんがみ、一挙にそのすべてを処罰するような広範囲なものとすることには、かえって全般の弊害を伴うこと……
○国務大臣(唐澤俊樹君) 選挙の取締り方針についてのお尋ねでございましたが、選挙に当って、検察当局の取締り方針の根本精神は、私が今さら申し上げるまでもなく、公職選挙法の精神に基きまして選挙の公正を確保するということを眼目といたしております。その意味におきまして、いやしくも選挙の公正を害するような違反事件がございましたらば、検察当局といたしましては、厳正公平、また不偏不党の態度をもって厳重に処置いたしたいと考えております。この方針は、事前運動たると事後の運動たると、その間に差別はございません。いやしくも選挙の公正を害するような違反がございましたならば厳重に処置して参りたいと考えております。(拍手……
○唐澤委員 ただいま議題になっております。請願に関する審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 請願に関する小委員会は、昨十五日七名の小委員をもって設置され、本日小委員を開いて審査いたしたのであります。 今国会において委員会に付託された請願は、全部で二十六件でありますが、その内訳は、地方債に関するもの五件、地方交付税に関するもの十二件、地方税に関するもの五件、その他地方財政に関するもの三件、合併市町村育成に関するもの一件となっております。審査の方針といたしましては、請願は申すまでもなく、国会に対する国民の真摯なる要望の声でありますので、その趣旨のとるべきものはできる限り広くこれを採……
○唐澤委員 消防団員等公務災害補償責任共済基金法案に関する小委員会の審議の経過並びに結果について簡単に御報告申し上げます。 本小委員会は去る三月二十六日、二十八日及び三十一日に開会して、鈴木国家消防本部長及び各担当課長より詳細なる説明を聴取して慎重なる審議をいたしました。 最も問題になった点は、この法案に予算措置のないことでありますが、これについて大蔵省の宮川主計局次長を招いてただしたところ、三十一年度予算が成立した後のことであるから今年度予算には計上できなかったが、今後補正予算等で適当な措置をとるつもりであり、今年度も四千万円程度は補助金として支出し得るとの言明がありました。 なお、借……
○唐澤委員 この際私は自由民主党、日本社会党両党を代表いたしまして、ただいま議題となりました基金法案に対しまして附帯決議を付する旨の動議を提出いたしたいと存じます。まず案文を朗読いたします。 附帯決議 政府は左の事項の実現に努力すべきである。 一、本制度の運営については、中央集権的弊害に流れざるよう努めること。 一、共済基金に対する国の補助金については、基金の運用を充分ならしめるようすみやかに予算措置を講ずること。 一、水防団員等に関しても本法と同様の措置をすみやかに講ずること。 右決議する。 第一の「中央集権的弊害」の点でございますが、このたびこの法案が成立いたします……
○唐澤国務大臣 お答え申し上げます。指紋の問題がややもすれば日中の通商の支障になっておりますことはよく承知をいたしております。ただ現在の法規の建前から申しますと、国際慣例で認められております。一括して申しますれば、公用に従事しておるような人以外は、国籍のいかんを問わず滞在日数六十日をこえますれば、一律に指紋をとることになっております。現行法の建前といたしましては、それ以外の例外はできません。そこで日中貿易の重要性等にかんがみまして、それでは法律を改正してはどうか、こういうような意見もありまして、この点につきましてはまだ結論は出ておりませんけれども、今法務省といたしましては、調査をいたしておる次……
○唐澤委員 ただいま議題となりました件について、私から小委員会の審議の経過及び結果をきわめて簡単に御報告申し上げます。 警察及び消防に関する小委員は、去る二月十九日の本委員会の決定に、基き、同月二十八日十一名の小委員指名があり、小委員長には渡海元三郎君が指名されましたが、その後渡海君の委員辞任に伴い、四月二日私が小委員長に選任せられました。 小委員会は四月十二日及び十九日の両日、会議を開き、政府の関係当局の出席を求めまして、本委員会に付託されておりまする消防団員等公務災害補償責任共済基金法の一部を改正する法律案を中心とし、広く現下の消防事情 に対処して、消防力を強化充実する方策、特に火災……
○唐澤国務大臣 私このたび法務大臣を拝命いたしました唐澤俊樹でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ただいま山本委員からの御親切な御希望がございました。全く同感でございます。このたびゴードン中尉の引き起しました事故は、まことに遺憾千万な不祥事でございまして、すでに水戸地検で不起訴の決定はいたしましたけれども、その決定後におきましても、今なおいろいろの疑惑があるということは、これまた山本さんの仰せの通りで、この点も非常に遺憾に存じております。しかしこれは非常に取調べの困難な問題であったようでございまして、地検におきましても、慎重に慎重をきわめて取り調べた結果、さような決定をしたわけでご……
○唐澤国務大臣 唐津俊樹でございます。このたび法務大臣に任命せられました。ふつつかな者でございますから、いろいろと御指導にあずかることと思います。何とぞよろしくお願いを申し上げます。
【次の発言】 ただいま正力国務大臣からお答えのありました通り、私の方におきましても十分に調査をいたしまして、次回にお答えいたします。
ただ、まん中でお話のありました日本火災のいわゆるテーブル・ファイア事件でございますが、これにつきましては、ある新聞紙に報道があったようでございます。(志賀(義)委員「私の方の新聞です」と呼ぶ)それは、法務省で調べてみましたところでは、事実と違っておるという認定を私どもはいたしてお……
○唐澤国務大臣 暴力を一掃すべきことは、これはもう私が申し上げる必要のないことでございまして、ことに岸内閣は三悪追放を大きな政策の一つとして掲げておる次第でございます。これに対しては猪俣委員からも御賛同を得ましてまことにありがたく存じます。ただいまお尋ねの件につきましても、これに関する風聞を耳にいたしましたびら、さっそく警視庁の方にも問い合せてみました。ところが、事実は、先ほど総監から述べておる通りでございまして、警視庁といたしましては本人の中村君に問いただしてみたようでございますが、その結果、警視庁としてさような事実は認められない。また、中村君本人ばかりでなく、ほかの関係者にも尋ねておるよう……
○唐澤国務大臣 ただいま委員長かり、昨夜並びに今朝にかけての新聞に報道されている売春防止法関係のスキャンダルについての御発言がございはした。委員長とされましては非常に御心配を下され、私どもも新聞紙を見て非常に心配をいたしている次第でございます。 先ほど委員長のお話にございました、委員長が理事の資格において当時の検事総長あてにお出しになりました徹底的な捜査をしろという御書簡でございますが、これはちょうだいいたしたと私も承わっております。その後の経過につきましては、時々聞いてみたりでございますが、検察当局として底徹的に捜査をいたしてみましたのでございますけれども、手をつけるようなこれという手がか……
○唐澤国務大臣 ジラード裁判についてのお尋ねでございますが、あの判決につきましては、ただいまお話のありましたように、世上課刑が軽過ぎはしないか、ことに執行猶予を付した点において特に軽過ぎはせぬかという声のあることは仰せの通りでございます。もっともその間あの程度の判決が適当であるという声もございます。ともかくこの判決は世上いろいろ批判をされておるのでございます。これに対して、検察当局はどういうふうに考えて検事控訴を差し控えたかというお尋ねでございますが、この事件は、御承知のように、当初日米間の裁判の管轄権についての争いがございました。検察当局といたしましては、この行為は公務執行中の作為とは認めら……
○唐澤国務大臣 売春防止法関係の汚職事件の捜査状況につきまして、過般の委員会におきましてそのときまでの経過を一応御報告いたしておるのでございまするが、ただいま委員長からりお求めがございますので、さらにそり後の状況等を刑事局長から御報告いたさせたいと存じます。どうぞ御了承を願います。
【次の発言】 ただいまお尋ねの中にもありました通り、新聞、言論の自由はどこまでも尊重しなければならぬと考えます。従いまして、いわゆるニュース・ソースの秘匿性というようなことにつきましても、検察当局として十分これを尊重しなければならぬと考えております。また、これと同時に、ときに新聞記事によりまして個人の名誉あるいは信……
○唐澤国務大臣 ただいま両君からお話がありましたことのうち、検察当局が両君から名誉棄損の告訴を受けておるのでございまして、もし検察当局のだれかがあの記事のもととなるようなことを話しておったといたしますれば、これはゆゆしきことでございます。従いまして、検察当局といたしましては、あの告訴を受けて直後、厳重に部内を取り調べたのでございます。今のところでは、検察当局の中であの記事の原因となったような話をした者はないようでございます。なお、一昨日の委員会でも申し上げましたように、このいわゆる売春汚職関係におきまして、両者は全く容疑がないのでございますから、従いまして、検察当局からさような情報が出るはずは……
○唐澤国務大臣 ただいま委員長から次の通常国会への法務省関係の立法措置についてのお尋ねがございました。大体三件になるかと思いますが、順次お答え申し上げたいと思います。 まず、あっせん収賄罪についての立法措置でございますが、これは、次の通常国会、しかもなるべく早い機会に法律案を具して提案し、御審議を願いたいと思いまして、目下準備を急ぎつつあるところでございます。 暴力追放に関する立法措置につきましても全て同様でございます。 また、売春防止法関係の法律案でございますが、これは、大まかに申しまして、売春防止法そのものの一部改正の法律案と、また、別にかりに今補導員法案という名前で準備をいたしてお……
○唐澤国務大臣 前回この問題についていろいろと御意見がございまして、よく承わりました。前回も最後のときに私が申し上げましたように、公安調査庁といたしましては一応共産党の活動を破壊活動防止法の対象と考えて調査をいたしておる次第でございますが、この党の活動、党の組織が他の団体へ伸びて参りますれば、共産党そのものを調べるというこの必要から、自然他の団体内における共産党の活動、共産党の組織を調べるということにになったようないろいろのことが起るわけでございますが、その目的は共産党そのものの組織活動を調査するという点に重点があるのでございまするから、相当慎重な考慮をもっていたさなければならないということは……
○唐澤国務大臣 ただいま林委員からの御発言でございまして、私も、この新聞の記事につきましては、あるいは世間に疑惑が生まれはしないかということを非常に心配しておる一人でございます。おそらくこの国会の圧力というようなふうに書かれましたその原因は、過般の秘密会で行われました議運の理事会のことかと存ずるのでございますが、この理事会で議論の争点となりましたのは、眞鍋代議士の勾留を期間延長する際に院の許諾を要するかどうかという問題でございまして、この点につきましては、遺憾ながら、議運の理事の多くの方の御発言と私どもの見解とは食い違っておりまして、再度研究を重ねましたが議論の一致を見ませんで、いずれ公開の席……
○唐澤国務大臣 お話の通り、労働争議に官憲が不当に介入することは絶対にいけません。それと同時に、労働争議でありましても、法で定めたらちを逸脱いたしましてここに不法行為がございますれば、やはり警察当局、検察当局といたしましては、法の命ずるところによって検束する等の適当な措置を考えなければならぬ、これも全く同感でございます。さてそこで先ほどお尋ねのありました暴力行為等処罰に関する法律でございますが、これはお言葉にもございました通り、大正十五年の制定にかかる法律でございまして、今日まで三十年余り適用になっておるのでございます。これが労働争議の際に偶発した暴行あるいは脅迫というような犯罪につきましても……
○唐澤国務大臣 お答えを申し上げます。ただいまのお尋ねの、議員その他の公務員が職務執行に関しまして金品を収受いたしますれば、これは収賄罪になると思います。
【次の発言】 どの法律に限らず、議員は公務員でございますから、その権限に属する職務執行に関しまして金品を受け取っておりますれば、それは収賄罪になるということを申し上げておるのであります。
【次の発言】 私は先ほど来、議員も公務員でございまするから、その職務権限に関することで金品を収受すればそれは収賄罪になりますということを申し上げております。さらに進んで、いろいろな場合につきましては、法律の解釈でございますから、刑事局長が参っておりまするの……
○唐澤国務大臣 お答えを申し上げます。お尋ねと順序が少し変るかもしれませんが、後の御質問から申し上げたいと存じます。外国人登録法の改正の問題でございますが、この点につきましては、ただいまだんだんとお尋ねの中にもありましたように、政府といたしましては、各般の状況を考え合せまして、この際、指紋に関する六十日の期間の点を改めた方がよくはないかという考えを持っております。新聞紙等ではっきり伝えられたようでございますが、私は、まだ確定はいたしておりませんし、政府部内におきましても、それぞれ相談をいたすべき筋もございますが、大体において法務省の考え並びに政府の考えは、この六十日の期間延長の方に決定し得ると……
○唐澤俊樹君 過日のこの委員会におきましての横錢委員の御発言につきましては、新聞紙また会議録等で拝見いたしましたが、さような会合は、私は全然存じませんし、もとよりそれに出席したこともございません。私の今日の立場上、さようなことがあってはもとよりならないことでございまして、さような事実は全然ないということをはっきり申し上げます。(拍手)
【次の発言】 お答えを申し上げます。私は、当委員会で横錢委員から発言のありましたときに、新聞をよく見ました。ただ新聞では、あまり具体的のことがないのでございます。また会議録を見ましても、あまり具体的のことはございません。ただその際に人名があげられております。もと……
○唐澤国務大臣 私は前会この席へ参りまして、横錢委員の発言中私に関する部分について事実全く無根であるということの弁明を申し上げました。その後森脇証人の証言のうちに、横錢委員の発言とは少し内容が違っておりますけれども、やはり私の名前が出ておりました。さらに具体的に日にちも場所も御指定になっておるようでございます。この点について私の立場が立場でございますから、事実を申し上げたいと思います。 横錢委員の記載には、ただ会合があったというだけでありましたが、森脇証人は三月の十八日と日を指定された。場所は中洲の喜可久という料亭であるということを言っておられるそうでございます。この点につきまして、昨日古荘……
○唐澤国務大臣 皇太子の御成婚が皇室の私事であるか国事であるかというお尋ねでございました。この点は学者などの間にもいろいろと考え方があるようでございまして、これに対する法律的の御解釈は、いずれ法制局長官が見えましょうから、法制局長官からお答えいたした方が適当かと考えております。いろいろの考え方と申しますのは、皇室の私事といい得る解釈もございますし、また、この御成婚に際して国の国事としていろいろの儀式をやってもやり得る、こういうような見解も立つようでございますが、これはすべて法制局長官の方からお答えを願った方がよかろうと思うのでございます。 それから、後段の、御成婚の際に、これが国家の国事であ……
○唐澤国務大臣 外国人登録法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。 現行外国人登録法は、昭和二十七年四月二十八日対日平和条約の発効と同時に施行され、その後数回にわたる小部分の改正を経て現在に及んでおります。 とりわけ、外国人の指紋押捺の義務を規定した第十四条及びその罰則である第十八条第一項第八号の規定は、他の規定よりおくれて、昭和三十年四月二十七日から施行になったのでありますが、この規定に基く指紋押捺制度は、全般的に申せば、実質的にも形式的にも予期以上の成果をあげていると申すことができると思うのであります。 この度の改正は、最近の諸情勢と右指紋押捺制度実施の経験に……
○唐澤国務大臣 中共の通商代表部に関係する指紋の問題は、ただいまお話のようなことかとも存じまするが、御承知のように、従来の六十日の期間を一年に延長することによりまして、相当実際的の効果はあろうかと考えておりますが、それでも一年をこえて滞在する通商代表部の駐在員があると仮定いたしますれば、この一年ではまかない切れないのでございまして、そういう場合におきましては、適当な行政措置を講じて、そうして結果におきましては指紋をとらないでも済むようにいたしたいと考えて、外務当局とも協議をいたしているような次第でございます。
【次の発言】 その点は今外務省と寄り寄り協議中でございますが、御承知のように、外国人……
○唐澤国務大臣 私も、ただいま局長から経過について御説明申し上げただけの報告を受けておるだけでございますが、まことに遺憾なことができまして……。何分にも大ぜいのことであり、そう普通の犯人護送のようなぎょうぎょうしいこともできかねるような気づかいがあったのかもしれぬと想像いたしますが、いずれにいたしましても、かような事態を引き起しましたことはまことに相すまぬと思います。私どもといたしましては、責任上何とも相すまなく存じておる次第でございます。
【次の発言】 ただいまお尋ねのありました関係の方々に対する指紋の問題でございますが、前回、当委員会におきましても、また参議院の法務委員会におきましても、私……
○唐澤国務大臣 大塚高検部内におきましてかような不始末をしでかしましたことは、まことに法務当局といたしましては申しわけのしようもない事態と思いまして、これは冒頭に深くおわびをいたす次第でございます。 だんだんと御意見がございまして、まず、検察側においては検察事務に熱心な余り行刑等について不熱心ではないかというようなお疑いもおありのようでございますが、決してさようなわけではございませんので、行刑、また行刑後の保護矯正というようなことにつきましても相当の力を入れておりますし、御承知のように、予算面におきましてはこの法務省の仕事は行刑がその大部分を占めているような次第でございます。裁判において刑が……
○唐澤国務大臣 ただいま高橋委員から、売春防止法の実施ということは日本の社会史上あるいは革命とも言えるほどの大変革である、立法の責任を持っておる議員として、この法律が円満に実施に移され得るかどうかについて非常な責任を感じておられるというお言葉がございました。私どもはまた、この法の実施を担当いたしておりまする行政府の一員といたしまして、同様に強い責任を感じておる次第でございます。その意味から、この画期的の変革に関する問題が諸外国の人々にどういうふうに反映しておるかというようなことについてのお尋ねでございますが、特にこの点について法務省として取り調べたことはございませんが、過般この刑事関係に関する……
○唐澤国務大臣 いかにもごもっともな御意見でございまして、根本にさかのぼりますれば、実はこの種の事犯の裁判は家庭裁判所で裁いてもらうのが一番適当かと考えるわけでございますけれども、家庭裁判所の方にはまた家庭裁判所の方のいろいろのお考えがあります。そこで普通裁判所となったということでございますが、そうなった際に、ここに調査官を置くことがいいかどうかということにつきましても、原案者におきましてだんだんと調査をいたしておったのでございますが、今の刑事手続において、刑事訴訟法の建前から言って、調査官を置くことが果して適当であるかどうか、置くべきかどうかということについて多少の疑問を持っておりました。そ……
○唐澤国務大臣 だんだんと御意見がございましたが、この問題は、すでに御承知のように内閣に設けられてありました売春対策審議会で取り上げられまして慎重に研究をいたしたのでございますが、通常裁判所に調査官を置くということが現行のわが国の刑事訴訟の根本構透に一つの変革を来たすものであるという観点からいろいろと研究をいたしまして、とりあえずは現行のままでいったがよろしい、いずれこの問題については根本的に刑事訴訟制度全般にわたって研究しなければならないということで、答申案からもこの問題ははずされておるようでございまして、今御審議中の法律案はこの審議会の答申の通りに立案いたしておるわけでございます。この問題……
○唐澤国務大臣 ただいま吉田委員からの御意見、私も全く同感でございます。一応法律は整備いたしましたけれども、この法が果して円滑に運用されまして、その効果を発揮するかどうかということにつきましては多大の心配を持っておるわけでございます。ことに、ただいま御指摘になりました点などは十分注意いたしまして、将来あやまちのなきを期し、法の運用に当りたいと思っております。
○唐澤国務大臣 ただいま御心配のようなことがあるのではないかというて新聞紙上等にも伝えられております。私どもの方でも、そういうことがあってはまことに遺憾なことであると考えまして、心配をいたしておるのでございますが、一応そういううわさは高いのでございますけれども、それは具体的の事例としてこういうことがあったというような報告にはまだ接しておりません。
【次の発言】 この前のいわゆる国連恩赦は、御承知のように、大赦令、政令をもって定めております。従って、政令でとる順序、手続を経るわけでございます。
【次の発言】 法務省におきましてこれを調査研究いたしまして、法務大臣の責任におきましてこれを立案し、内……
○唐澤国務大臣 刑法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。 この法律案は、あっせん贈収賄に関する部分と暴力取締りに関する部分とからなっておりますので、まず、あっせん贈収賄に関する部分について申し上げます。 事新しく申し上げるまでもなく、刑法の贈収賄罪は、収賄する公務員の職務またはこれと密接に関係する事項についてわいろが授受された場合に、これを処罰するにとどまるものであります。従いまして、たとい公務員が不正な依頼を受けて多額の金品を収受したとしても、それが自己の職務行為の対価ではなく、職務権限を有する他の公務員にあっせんすることの謝礼である場合には、犯罪とならないので……
○唐澤国務大臣 法案中、百九十七条ノ四に掲げましたあっせん収賄罪の根本理念についてのお尋ねでありますが、これは、お言葉の通り、従来の収賄罪をもっては律しられない犯罪でございます。お示しのように、この収賄罪に問われる者が、自分の職務権限に関することでわいろを取ったのではなくて、他の公務員に不正の作為、不作為をさせたというそのあっせんの報酬としてわいろを取った場合の処罰でございまして、これは、従来の贈収賄行為から見ますれば、その観念が少し広くなっておるわけでございます。これによって守られまするところの法益は、私が申し上げまするまでもなく、公務員たる身分を持っておる者か、国民に率先して公務の公正とい……
○唐澤国務大臣 ただいまのお尋ね、私も横井さん以上にしろうとでございまして、はっきり権威あるお答えもできないかと、自信を持ちませんですが、私は、岸総理が汚職追放をあれほど強く主張しておるにかかわらず、逆に汚職がだんだんふえてきているのじゃないかということをよく聞くのでございまして、これにつきまして、私の感想は汚職追放をする、もし汚職の疑いがあれば厳格にこれを訴追する、こういう方針でございまして、将来いろいろの手段もございましょうが、少くとも刑事訴追の点でも汚職の起きないように厳格にこれに臨むということが汚職追放の一つの手段でございますから、今日汚職の数がふえたからというて、それは汚職追放を言わ……
○唐澤国務大臣 ただいまの点は、詳しくは刑事局長から御説明いたしまするが、御設例のような場合は百九十七条の二に該当すると解釈いたしております。
【次の発言】 政治資金規正法に関する問題でございますが、これは一応自治庁で預かっておる法律でございますから、私がお答えいたしますのもどうかと思いますが、このあっせん収賄罪に関連いたしまして、ただいまのようなお尋ねがよそでもございました。その際に、また他の機会におきましても、自治庁の長官から、政治資金規正法につきましてはいろいろの観点から今検討を加えておるというお答えがございましたから、それをお伝えいたします。ただいま御指摘の問題は非常に大きな問題でござ……
○唐澤国務大臣 この刑法並びに刑事訴訟法の改正法律案につきまして、世上ややもすれば、あっせん収賄罪に関する関心が深くて、一方の暴力追放に関する部分に対する関心が薄いのではないか、こういう御指摘でございまして、私も同様な感想を持って、おるものでございます。しかし、お言葉にもありましたように、暴力の追放ということは当面の急務であり、ことに暴力の追放にはただ単なる立法だけでは完全にその目的を達することはできません。どこまでも社会一般の人々の理解と協力に待たなければ完全にその目的を達することができませんから、その意味におきましても、この暴力取締りに関する部分につきまして、世上の関心を深くして参りたいと……
○唐澤国務大臣 いかにもごもっともな御質疑と存じます。御設例のような場合がございますので、私どもも非常にその点は苦心をいたしておるわけでございますが、裁判の判決に対して国民が信を置かなくなるようでは、国の秩序というものは保たれなくなるだろうと思います。ただいま御設例になったような場合におきまして、国民は、おそらく、この判決に政治的の圧力が加わって、そうして判決までが政治力によって歪曲されて、そうしてああいう判決になった、さようには考えておるまいと思うのでございます。そういうことになりますと、そういう事件を引き起した検察当局の責任ということになるのでございまして、これは仰せの通りでございます。た……
○唐澤国務大臣 この緊急逮捕に関する今度の立案につきましてお尋ねございましたが、この問題は、現行法における緊急逮捕の条文につきましても憲法違反なりやいなやの議論が学者間にございますけれども、われわれといたしましては、現行法における緊急逮捕の規定も憲法違反ではないと、解釈いたしておりますし、また最高裁の判例もさように相なっております。今度暴行脅迫等につきまして緊急逮捕ができるような規定を作ったのでありますが、これは、しばしば御説明申し上げました通り、いわゆる暴力団等、ちまたの暴力に対する処置として立案いたしたものでありまして、いろいろ御心配になっております労働運動等の場合におきましては、刑事局長……
○唐澤国務大臣 ただいま青野委員からお尋ねの件は非常に重要な問題でございまして、この秘密とは何ぞや、この秘密であるかないかをどこできめるかということにつきましては、私どもの部内でもだんだん研究をいたしております。これにつきましては一応法制局の方で主として研究を続けておりまするから、法制局の方からとりあえずお答えをお願いしまして、それからさらに私どももお答えを申し上げたいと思います。
【次の発言】 秘密を漏洩したというかどでもって検察あるいは警察当局がみだりに権力を行使するということがあってならないことは、ただいま御指摘の通りでございます。ただ、数多くの中でございますし、また、秘密というものも、……
○唐澤国務大臣 最高検の考え方について法務大臣はどういうふうに考えておるかというお尋ねでございますが、私は直接まだ最高検の意見というものを承わっておりませんけれども、およそ、労働組合の運動、労働争議、こういうものを当初から違法なものである、取締りの対象であるという先入観をもってこれに臨むということはもとよりよろしくないことだと思うのであります。正当なる労働争議は常々と認められておるのでありますから、これに対して初めから介入するような意図をもって臨むというようなことのよろしくないことは申すまでもないことでございます。今のお話のピケのことにつきましても、正当なる目的をもって正当なる方法で行われます……
○唐澤国務大臣 法務省にはまだ何らの報告も届いておりません。さっそく取調べをいたします。
○唐澤国務大臣 ただいまのお尋ねでございますが、三十二年度の予算では、非常に不足を感じまして、調査をいたしたいと思っておりますることにも手が伸びないのでございます。ことしは一億足らずの増額を要求して認められた次第でございます。
【次の発言】 これは御承知の通り、すべて基礎調査をいたしておるのでございまして、破防法関係の事件がないから調査の金が要らないという種類の費用ではございません。
【次の発言】 破防法関係の事件はございません。
【次の発言】 防諜関係におきまして、新たに立法する必要があるかどうかという問題につきましては、法務省におきましても、従来から調査をいたしております。しかし先ほど総理……
○唐澤国務大臣 ただいまの浜松から大村への護送中に十数名の者が逃亡いたしましたことは、当時新聞紙にも出ておった通りでございます。また今お述べの通りでございます。この送還の責任を持っておる私どもといたしましては、まことに遺憾のことと存じておる次第でございます。御承知のようにこれらの人々は密入国でございまして、その意味においては、わが国の国法に触れてはおるのでございますけれども、ただその意味からして、一般の犯罪者扱いにするというようなわけにも参らない事情もございます。多人数でございましたのと、そうして監視するためについて参りました人々も、その多人数に比較すると、それほどの大ぜいではなかったというよ……
○唐澤国務大臣 過般の委員会で私がお答えいたしましたのは、破防法容疑の団体がないとは申しておりません。法律に明らかに定めてありまする通り、公安調査庁といたしましては破防法容疑の団体を常に調査をいたしまして、もしその活動が破防法に禁止しておりますような破壊活動をする疑いが濃厚でございますれば、その際に公安審査委員会にその団体の規制の申請をいたすのでございまして、前回私が申し上げましたのは、破壊活動容疑の団体の行動について昨年じゅう調べたところでは、この審査委員会に対して容疑濃厚として規制を申請する、その事件が一件もなかったということでございまして、これがなかったからといって、破壊活動容疑の団体に……
○唐澤国務大臣 公務員の綱紀はどこまでも厳正でなければなりませんので、公務員の犯罪傾向につきましては法務省としても特に重大な関心を持っておるところでございます。これがふえつつあるか減りつつあるかということにつきましては、これは簡単に計数の上では申し上げかねるのでありまして、一人が行いました犯罪でも非常に影響が大きいこともありまするし、人数等で、あるいは件数等でなかなかこれをはかっていくことはできないのでございまするけれども、いずれにいたしましても、公務員の犯罪は徹底的に検束をし追放したいと考えて、鋭意努力いたしておるところでございます。
○唐澤国務大臣 ただいまのお尋ねでございますが、目を通す場合もございますが、全部残らず目を通しておるということではございません。
【次の発言】 御指摘の通りでございまして、公安調査庁から出されておるものでございますから、私の責任でございます。
【次の発言】 ただいま御指摘の刊行物でございますが、もし公安調査庁が独自の判定を下し、そうしてこれを広く宣伝するというような場合でございますれば、今お尋ねのような議論も出てくるかと思うのでございますが、この刊行物は、庁内におきましてこういうふうに考えておるということを庁内の者に知らせる、それから特に要求がございますれば、法務委員会には配っておりますけれど……
○唐澤国務大臣 松永文部大臣御病気でお引きこもりの間だけ臨時代理を命ぜられました。どうぞよろしくお願いをいたします。先ほど辻原委員からのごあいさつで、十分協力をしていただけるということでございまして、ありがたく感謝をいたします。 さて、ただいまお尋ねのありましたすし詰め教室の問題でございますが、このすし詰め教室の問題を解消して、学級規模の適正化をはかるということは、わが国の教育水準を維持し、向上するためには最も大切なことと考えまして、今日文部省が当面しておりまする教育関係の問題では最大の問題の一つと考えておる次第でございます。御承知のように六・三・三制の急激なる制度変更から、また一面国家財政……
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