一万田尚登 衆議院議員
27期国会発言一覧

一万田尚登[衆]在籍期 : |27期|-28期-29期-30期-31期
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このページでは一万田尚登衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院27期)

一万田尚登[衆]本会議発言(全期間)
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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 衆議院本会議 第5号(1955/03/24、27期、日本民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) ただいまの御質問にお答えを申し上げます。  二十九年度の農業所得に対します所得税が二十八年度に比べて増加いたしておることは間違いないのであります。それは、二十八年度におきまして、御承知のような大へんな風水害がありまして、農業所得が非常に滅っております。これが二十九年度ではそうではないのであります。それからまた、二十九年度の産米につきましては価格を引き上げております。そういう関係からいたしまして農業所得がふえております。従いまして所得税がふえてきておる、こういうふうになっておるのであります。しかし、そういうふうにふえましても、急にふえると、税を納める方からしますと、い……

第22回国会 衆議院本会議 第12号(1955/04/25、27期、日本民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 私は、前国会において、わが民主党内閣が実行すべき財政金融政策の基本方針を明らかにいたしました。ここに提出いたします昭和三十年度予算は、この基本方針に即して編成したものでありまして、その大綱を説明いたしますとともに、この際、私は、わが国経済の実情を顧みまして今後政府のとらんといたします施策について所信を申し述べたいと存じます。  昭和二十九年度の国際収支じりは、三億四千四百万ドルの黒字となりました。これは主として昨年来の財政金融健全化政策の効果の現われでありますことは申すまでもありません。(拍手)しかしながら、昨年度の輸出増加は、海外諸国の好況や輸入制限の緩和等外的要……

第22回国会 衆議院本会議 第13号(1955/04/27、27期、日本民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) お答え申し上げます。  まず第一に、予算の規模についての御質問であったと思うのであります。予算の規模をどういうところに置くかということは、結局そのときにおける国の経済の力並びに国際的な経済の動向、これらを特に見るとともに、さらに、現実的には、一体その国のそのときにおける税の収入はどれくらいだろうか、こういう点を考えなくてはならぬと思うのであります。そういうふうな状況からいたしまして、内外の経済の分析につきましては、私は、先般の財政演説で詳しく申し上げておいたと思いますので、ここに繰り返しませんが、そういう内外の情勢の検討、税の収入の状況等から見て、どうしても三十年度……

第22回国会 衆議院本会議 第14号(1955/04/28、27期、日本民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) お答えを申し上げます。  今度の三十年度の予算が、重点がぼけてきておるではないか、こういう御質疑であったと思うのであります。私といたしましては、三十年度予算について、できるだけ重点を確保したつもりでありまして、例をもって申しますれば、まず減税をいたしまして、そうして住宅、失業対策その他を含む社会保障、さらに輸出振興、こういうふうな方向にできるだけの資金を回していく、さらに財政投融資につきましては約四百二十億くらい増しまして、しかもこれを基礎的な重要産業に重点的に配付する、かようにいたしておるわけでありまして、重点主義がこわれておるというわけでは決してないのであります……

第22回国会 衆議院本会議 第15号(1955/04/30、27期、日本民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) お答え申し上げます。  私の財政演説に農業のことに触れてないという点について御批判がありましたが、実は大いに述べようと思ったのでありますが、ちょうど経審長官が経済演説をなされるので、そちらの方に譲ってあるのでありまして、この演説では、いかに鳩山内閣、日本民主党が食糧増産を中心として農業に留意をしておるかということが十分演説の中に示されております。御了承願います。(拍手)  なお、米麦の問題につきまして新聞にいろいろと出ておりますが、あれは事務的にああいう考えもあるという程度であるのでありまして、何も私の意見というわけではありません。予算には、米についても麦についても……

第22回国会 衆議院本会議 第16号(1955/05/12、27期、日本民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 今回の不幸なできごとに遭遇されました方々に対しまして、心から御同情と哀悼の意を表する次第であります。  今回の事件の処理に必要な入費につきましては、必要に応じまして適切な措置をとる考えで、事を欠かさないようにいたしたいと考えております。

第22回国会 衆議院本会議 第22号(1955/06/02、27期、日本民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 私は、今日、日本におきまして、住宅の建設ということが、すでに戦後における最も緊要であり、かつ重大な事柄であるという認識のもとにおきまして、住宅政策を唱えておるのであります。従いまして、今回の予算編成に当りましても、住宅のために相当多くの予算をさいておることも、これは御承知の通りであります。しかしながら、これによりまして決して予算がアンバランスになっておるとは考えておりません。  なお、今度の公団に対する民間資金の導入につきまして、金利が高いじゃないか。なるほど、九分五厘であります。決して私はこれは安いと言うのではありませんが、今日、長期の資金を民間から導入するといた……

第22回国会 衆議院本会議 第23号(1955/06/04、27期、日本民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 農林大臣は今各般にわたりまして詳しく御答弁なさったのでありますが、私も若干補充をいたします。  御承知のように、この農業資金は長期を必要とし、かつ金利の安いことを必要とすると思います。従いまして、当然これは財政資金から多くを出さなくてはならぬというような条件があるように思うのであります。ところが、今回は、緊縮財政の関係もありまして、そうも行きませんので、二十億程度になりました。それで、この程度の資金の運用は現存の農林漁業金融公庫で十分である。かように考えまして、運用をここにさせることにいたしたのでありまして、私は、将来必要に応じてあるいは独立の銀行にしてもいいだろう……

第22回国会 衆議院本会議 第24号(1955/06/07、27期、日本民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 今回予算の修正がありましたが、これによりまして、三十年度の予算が日本経済に対しまして地固めの予算であり、さらに将来の拡大を約束するその基盤を作る予算であり、なおかつ地ならしの予算である性格に大きな変動がないことを、まず申し上げておきます。その地固めを象徴するのが一兆円という形になっておるのでありますが、これが破れておりません。このことを説明いたしまするには、一番わかりやすく申しますれば、この今回の修正によりまして、百四十二億の金融債、それから四十五億の鉄道債、これが公募に変りました。この公募に変った、これが市場において消化するやいなやが、一兆円が破れたかどうかという……

第22回国会 衆議院本会議 第28号(1955/06/14、27期、日本民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 今度地方の赤字の解消に百五十億の地方債が出るのでありますが、これについてどうするかという御質問でありますが、これは現在すでにもう借入金になっているのです。ですから、これを一応地方債の形に変えまして、そして来年になりまして資金運用部資金で肩がわりする、こういうことでありますから、これはもう消化することは明白であります。もうすでに貸してある金、それが債券になって、来年は肩がわりして現金になる、こういう形でありますから、これは消化することは確実と思います。そして、一方また公募債が二百三十億ございます。これについての消化の問題があります。しかし、今後の金融市場を考えます場合……

第22回国会 衆議院本会議 第34号(1955/06/28、27期、日本民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 三十年度産米の予約買い入れと減税の点でありますが、従来は、供出米につきまして供出奨励金の部分について臨機に所得税を免除いたしておりました。今回は、米穀管理制度の運用の改正によりまして、従来の供出奨励金が廃止されまして米価に織り込まれることになりましたことに伴いまして、予約に応じ政府に対しまして売り渡しをして参つた者につきましては、売り渡し価格の一定部分を非課税といたしまするよう、目下検討を加えております。  なお、今回の米価によりまして食管に生ずる赤字につきましては、輸入食糧の買い入れ値の減少、食管会計諸経費の節約、準内地米の業務用の売却、酒米の売却価格の引き上げ、……

第22回国会 衆議院本会議 第38号(1955/07/07、27期、日本民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 今回の北海道、東北の風水害につきまして、心から御同情を申し上げます。  ただいま御質疑の点は、ただいま程案いたしております災害に関しまする国庫負担法の改正で御希望に沿うことができると考えております。  なお、災害に関しましての融資等につきましては、特に今回迅速に取り運ぶ考えをいたしておることを申し上げておきます。


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 衆議院本会議 第4号(1955/12/05、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) しばしば申し上げましたように、地方財政につきましては、三十一年度に抜本的にこれが対策を講ずる、こういうふうにいたしておるのであります。そういう関係から、この三十年度におきましての措置は、交付税の税率の引き上げによりませんで措置を講じたわけであります。今回のこの措置において、なお財源として公共事業費にこれを求めたのはどういうわけか、こういうような御質問もあったのでありますが、これは、御承知のように、公共事業につきましては年々巨額の繰り越しを生ずるのであります。昨年度等におきましても、節約をした上、さらに年度末には五、六十億程度の繰り越しが出ておる、こういうふうな状況で……

第23回国会 衆議院本会議 第6号(1955/12/08、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) ただいま議題となりました交付税及び譲与税配付金特別会計法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  政府におきましては、今般、地方財政の現状に対処するため、本年度限りの臨時の措置といたしまして、総額百六十億円の臨時地方財政特別交付金を地方団体に交付することとし、今国会に昭和三十年度の地方財政に関する特別措置法案を提案いたしたのであります。  この措置に伴いまして、臨時地方財政特別交付金に関する経理はこれを交付税及び譲与税配付金特別会計において行うこととし、こり交付金に相当する金額につきましては、別途、予算で定めるところにより、一般会計から……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 衆議院本会議 第4号(1956/01/30、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) ここに、昭和三十一年度予算を提出するに当りまして、わが国が当面する内外の経済情勢と、これに対処いたしまする財政、金融政策の基本方針を明らかにいたし、国民各位の御協力を得たいと存じます。  最近におきまするわが国経済の推移を見ますと、いわゆる経済。正常化が進み、安定した基調のもとに経済の拡大、発展が行われつつあります。  すなわち、昭和三十年度は、前年度に比べ、輸出は二八%、鉱工業生産は一〇%、国民所得は九%と、それぞれ大幅な増加を示すものと見られるのでありまして、これは世界にもまれな記録といわなければなりません。また、国際収支は昨年中に五億ドルに近い黒字を示し、外貨……

第24回国会 衆議院本会議 第5号(1956/01/31、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 軍事費、恩給費、賠償費、地方財政等に予算のうち約四〇%を計上しておって、ほかの民生安定の方の支出は少いじゃないか、こういうふうな御質問であったのでありますが、今申し上げました軍事費、恩給費、賠償費、地方財政も、これはみな当面重要な施策であるのでありまして、これに相当な経費を計上することは、私は当然と思っております。同時に、それがゆえに民生安定等の経費が決しておろそかにされておるわけではないのでありまして、私が財政演説で申し上げましたように、社会保障についても百二十二億は増加しております。さらに、また、特に社会党の方々が要望しておりました、月二万円程度の給与所得者には……

第24回国会 衆議院本会議 第15号(1956/02/29、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) お答えします。  今回実施いたします国庫一部負担は、社会保障制度の確立を促進いたしまする見地からいたすのであります。従いまして、赤字補てんを目的といたしておりません。従いまして、また今年限りのものでないのであります。  なお、医療費につきまして、患者に不当の負担にならないよう、十分検討を加えていきたいと考えております。

第24回国会 衆議院本会議 第16号(1956/03/01、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 第一に、結核対策についてお答えをいたします。政府は、国民の福祉を増進いたしますために、結核対策については格段の配慮を加えておるのでありまして、これが強化を常に念願しております。従いまして、結核予防法によります結核予防対策の強化、すなわち、さらに詳しく申し上げますれば、公費によります医療範囲の拡大あるいは対象人員の増加等の改善をはかりまして、健康保険の国庫の給付費の節減をはかっております。しかしながら、今日、この結核の医療費、健康保険の赤字の因となっておることもいなみがたいのであります。従いまして、政府といたしましては、今回特に財政から補助金制度を創設いたしまして、社……

第24回国会 衆議院本会議 第17号(1956/03/02、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 防衛分担金の円資金の使途につきまして、重大な関心を持っておることは申すまでもありません。アメリカ側は、その支出済みの額につきまして、証拠書類を添えて毎月報告して参っております。この報告書を審査いたしまして、必要がありますれば、日米合同委員会の日本国委員をして、アメリカ側の援助を得まして監査するのに、決してちゅうちょするものではないのであります。昭和二十八年に、この監査を一応やっております。

第24回国会 衆議院本会議 第20号(1956/03/09、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 国鉄等に対します調停案につきましては、ただいま公社自体において慎重に御検討中と思われるのであります。なお、他の公共体に対しまする調停案も出そろっておりませんので、その間におきまして私が反対するいわれもありませんし、また、反対もいたしておりません。私も静観すべきだと考えております。

第24回国会 衆議院本会議 第23号(1956/03/16、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 下請代金の支払いは、相当部分手形によりまして、しかも、その手形が相当長期でありましたことは、まことに遺憾に存じております。今後におきましては、この手形の期日の適正化に極力努力いたして参るつもりであります。もしもこれが不当に長い場合は、今回のこの防止法の実施によりまして、これに違反することになる。同時に、また、最近の金利情勢からいたしまして、今後大企業においてはそう金融に困ることはありませんから、両々相待ちまして、中小企業並びにこの下請代金の支払いについて支障ないだろうと考えているわけであります。(拍手)
【次の発言】 下請代金の支払い、総じて中小企業に対しまする支払……

第24回国会 衆議院本会議 第25号(1956/03/22、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 能代市の大火は、まことに同情にたえません。つつしんで御同情を申し上げる次第でありますが、ただいまお尋ねの交付金、補助金につきましては、緊急な事態を考えまして、政府といたしましては、できるだけの措置を講じまして遺憾なきを期したいと考えておる次第でございます。(拍手)

第24回国会 衆議院本会議 第28号(1956/03/29、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 政府管掌健康保険につきましては、被保険者の一部負担が拡大せられまして、また、この保険が主として中小企業をもって構成せられております点等を考えまして、政府といたしましては、社会保障の確立を促進する目的をもちまして、今回財政上の補助制度を新たに設けまして、三十一年度予算におきまして三十億円を補助することにいたしたのであります。この点は、他の保険とのつり合い及び今日なお三千万人に及びます保険の恩恵に浴せない人々もあることを考えまして、財政上の負担を右程度にとどめたのでありますが、しかし、政府といたしましては、申すまでもなく、今後社会保障につきましては財政の許す限り充実して……

第24回国会 衆議院本会議 第30号(1956/04/03、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) アメリカの日本品に対しまする輸入制限に関連して、アメリカから輸入する米国映画の輸入の制限をしたらどうか、こういう御質問であります。これは、こういうことがなくても、私は、日本の映画の生産がよくなってきた、こういうことからも、なるべく外国映画を減していいんじゃないか、かように考えているのでありまして、今後、アメリカ映画は、むろん、ふやすようにはいたしません。(拍手)

第24回国会 衆議院本会議 第45号(1956/05/08、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣・農林大臣臨時代理】

○国務大臣(一萬田尚登君) 四月の二十九日、三十日、五月一日にかけまして、関東、東海及び東北、近畿、中国、九州、四国の一部に霜がおりました。桑、麦、果樹、茶等、農作物に大きな被害のありましたことに、まことに痛心いたしておるわけであります。すでに十数府県から被害の通告があったのでありますが、なお、全体の被害状況を把握するには、ちょっと今明日第一回の報告にかかると思っておるのであります。関係者を督励いたしましてできるだけ早く実情を把握いたしたいと考えております。目下のところは、当面技術指導に万全を期しますとともに、とりあえず、追肥の需要に応じまして、保管硫安の緊急譲渡使用を全購連に対して行なってお……

第24回国会 衆議院本会議 第51号(1956/05/17、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 質問の一つは、対外債務の支払い能力の総額はどのくらいか、こういうようなお尋ねがありますが、このことは、対外債務の条件、内容、また、わが国の経済力の消長、国民生活のあり方等に各般のことが関係いたしますので、これは軽々になかなか申し上げかねるのであります。ただ、賠償等の、いわゆる対外債務で今日までに確定いたしておりますものは、ドルで計算いたしますと、ビルマの賠償総額が二億ドル、年平均で二千万ドル、十年間払うのであります。タイ特別円の総額が千五百万ドル、年三百万ドル、オランダのクレームが総額一千万ドルで、年二百万ドル、これに今回調印を見ました対比賠償総額五億五千万ドル、最……


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第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 衆議院本会議 第4号(1956/11/17、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 災害対策費その他いろいろの出費が新たに考えられるのに、なぜ補正予算を本国会に出さないか、という御質問であったと思うのであります。北海道の災害の対策経費につきましては、救農土木事業費、災害復旧事業費、営農対策費補助、学校給食費補助、国民健康保険組合再建特別会計貸付などに充てるために、予備金から十三億三千七百万円をすでに支出しております。さらに、国有林野事業特別会計予備費からも四億八千万円支出、それから地方単独事業起債の承認も四億五千万円いたすことにいたしております。これらの措置と並びまして、その他の既定予算の活用、営農資金の貸付等も行われますので、当面必要とされます対……

第25回国会 衆議院本会議 第5号(1956/11/20、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 北海道の冷害に伴います救農土木事業の救農計画についてのお尋ねでありますが、被害農家に対しましては、冬季間約三十二億五千万円現金収入を確保するということを目途といたしておりますことは、今お話しの通りであります。今回の被害農家のうち、特に救済を必要とする者が約十万戸と推定されるのであります。これに対しまして日額三百五十円の労務費を延べ八十日差し上げることといたしまして二十八億円、ほかに、今お話がありましたように、国鉄の関係で一億、民間企業からの収入見込みが三億五千万円、加えて三十二億五千万円の収入が確保できる、こういうことになるのでありまして、この全額は、北海道庁におき……

第25回国会 衆議院本会議 第9号(1956/11/30、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 中小企業金融の年末対策につきましては、ただいまの御決議の趣旨を体しまして善処いたしたいと存じます。(拍手)

第25回国会 衆議院本会議 第10号(1956/12/03、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 韓国におる抑留漁民の留守家族に対する対策でありますが、これにつきましては、前回の例にならいまして、本年末におきましても、近く留守家族見舞金及び抑留者に対しまする差し入れに必要な予算措置を講ずる考えでおります。その時期はむろんできるだけ早くしたいと考えておりますし、なお、金額につきましては、目下農林省とも相談をいたしまして積算中でございます。(拍手)

第25回国会 衆議院本会議 第18号(1956/12/13、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 社会保障制度審議会の答申に基きまして、厚生省より具体案の提案がありますれば、大蔵省といたしまして、この社会保障の充実、特に国民皆保険の実現という見地に立ちまして、十分検討いたしたいと考えております。(拍手)


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第27回国会(1957/11/01〜1957/11/14)

第27回国会 衆議院本会議 第1号(1957/11/01、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) わが国当面の経済情勢並びにこれに対処すべき財政金融施策につきまして、所信を申し述べたいと思います。  申すまでもなく、国民経済の運営に大切なことは、安定と成長ということであります。国民生活の向上も、雇用の増大も、経済の成長なしには実現し得ないのであります。しかしながら、経済の安定が失われますと、この成長の基盤そのものがくずれてしまうのであります。政府といたしましては、従来とも、わが国経済安定の端的な表現としての国際収支の動向に常に留意して、この安定と成長との調和をはかりまして、経済の運営を進めて参ったのであります。  しかるところ、輸出の増大を中心といたしまして着実……

第27回国会 衆議院本会議 第2号(1957/11/02、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) お答えを申し上げます。  その一点は、金融機構を改革して資金を計画化する意思はないかという御質問であったようにとるのでありますが、今日この資金の流れをもう少し計画化していくということは、私は異存がありません。問題はどういう方法でやるかということにあると考えるのであります。私は、金融につきましては、どうしても、その性格からいたしまして、法的にこれを規制するということは適当でない、それは金融調整の弾力性を阻害するからであるのでありまして従来の統制等について、それが相当はっきりと証明がされておるように思うのであります。そうして、今回の景気の変動に関連いたしましての金融につ……


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第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 衆議院本会議 第2号(1957/12/23、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) サイドワインダーと予算の関係については、ただいま申し上げるべき何ものもまだありません。この分担金の問題につきましては、ただいま検討中であります。大蔵大臣としては最善を尽すつもりでおります。

第28回国会 衆議院本会議 第4号(1958/01/29、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) ここに、昭和三十三年度予算を提出するに当りまして、わが国が当面いたします内外の経済情勢と、これに対処すべき財政金融政策の大要を申し述べますとともに、予算の概要を説明いたしたいと存じます。  昨年五月以来、国際収支の急激な悪化に伴ういわゆる外貨危機に対処いたしましてとられました緊急対策が、おおむねその所期の効果をおさめて参っておりますことは、ひとえに国民各位の御理解と御努力によるものでありまして、深く感謝の意を表するものであります。(拍手)  最近の経済情勢について見まするに、引き締め政策の浸透に伴い、国内需要は漸次鎮静し、物価、生産、輸入等、各分野における経済の調整……

第28回国会 衆議院本会議 第5号(1958/01/30、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 昨日提案いたしました外国為替資金特別会計予算参照書の昭和三十二年度及び同三十三年度の予定貸借対照表において誤まりをいたしましたことは、まことに遺憾でございます。ここに正誤をいたすことにいたしましたので、何とぞ御了承のほどをお願い申し上げます。

第28回国会 衆議院本会議 第6号(1958/01/31、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) お答えいたします。  予算編成につきまして私の責任をお問いになったのでありまするが、ソーニクロフトをどういう理由でおあげになったか、これは私の関知するところではありません。先ほどから予算編成につきまして総理大臣並びに企画庁長官からもすでに詳しく申し述べましたように、大蔵大臣としても、さきになにされました三十三年度予算編成基本構想、これを実現するのにあらゆる努力を払いまして、できた予算はおおむねその線を守っておると申して差しつかえないと思います。この点は、やはり、先ほど話がありましたように、数字をもってするのがよろしいのですから、予算委員会で十分御討議を願います。  ……

第28回国会 衆議院本会議 第7号(1958/02/01、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 経済基盤強化の資金二百二十一億円につきましてお尋ねがありましたが、これは、この資金を設定した理由が、経済に対して財政から刺激を与えないために特にたな上げをする、こういうことにあるのであります。従いまして、日本の経済が十分健全性を回復する暁におきましては、私は、これは使っていい、かように考えております。ただ、時期的に三十三年度の下期ではないかという端的な御質問でありますが、これは、私、今のところ下期に使えるとは考えておりませんが、私どもといたしましては、できるだけ早くこれが使い得るように日本の経済を持っていきたい、かように考えておる次第であります。  それから、民間資……

第28回国会 衆議院本会議 第11号(1958/02/28、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 今回の軍人恩給増額平年度三百億円が財政上相当の負担になりますことは、これはいなむべくもありません。が、しかしながら、この平年度化は四カ年をもって行うことになっております。また、平年度化後は年々逓減を見る性格を持っております。かつ、その大部分は公務扶助料及び傷病恩給に充てられるのでありまして、下に厚く上に薄い扱いをいたしております。これは社会保障的な経費と申してもよかろうと考えるのであります。かような見地からいたしまして、今回の増額が財政的に見まして恩給亡国というようなことは全く当りません。(拍手)
【次の発言】 私からお答え申し上げることは、国家公務員の新退職金制度……

第28回国会 衆議院本会議 第15号(1958/03/14、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 私に対します御質問は、国民健康保険の財政強化のために今回新たに設けました調整交付金の性格についてであったと思うのであります。この調整交付金は国の義務ではありません。しかしながら、療養給付費の総額の五%に当るものを調整交付金として交付するという方針を明らかにいたしておりますから、もしもこの見込額に相違を生ずるというような場合におきまして、補正等、適当な場合にこれを是正いたしますことは、私は当然であると考えております。(拍手)
【次の発言】 結核の問題ですが、これは私に御質問があったのでありますが、今、総理大臣がこれについては御説明に相なったのであります。何か私が結核医……

第28回国会 衆議院本会議 第20号(1958/03/26、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 原子力の平和利用に伴いまして事故の発生いたしますことは、絶対にこれは避けねばならぬと思います。そこで、政府は、核原料物質核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律に基きまして、原子力平和利用の全般につきまして厳重な規制と監督をいたすことにいたしております。しかしながら、万一事故が発生いたしました場合の諸問題に対しましての措置につきましては、今各国の事例をも参考にいたしまして慎重に検討いたしております。(拍手)

第28回国会 衆議院本会議 第25号(1958/04/04、27期、自由民主党)【政府役職:大蔵大臣】

○国務大臣(一萬田尚登君) 選挙の公明を期するために常時啓発費を増額する意思はないか、こういう御質疑であったと思いまするが、これにつきましては、地方財政計画の歳出面にすでに一億円を織り込んでおりますが、さらに国の予算におきましても、地方公共団体等に対する委託費といたしまして、およそ一億円を計上いたしております。なお、三十三年におきましては、特に総選挙の年でもありますので、五千万円を増額いたしております。かように、そのときの情勢に応じまして遺憾なきを期しておるのでありますが、なお今後においても、こういう客観的な情勢において善処いたしたいと考えております。(拍手)

一万田尚登[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院27期)

一万田尚登[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務委員会 第27号(1955/07/06、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 外資については、元利金の支払いを日本政府で保証をする、こういうことになっております。
【次の発言】 さようでございます。そうしないと外資は入らないです。
【次の発言】 一番おもなのは日本海外協会連合会、村田さんが会長でございましたか、これだと思います。なお詳しいことは政府委員がおりますので答弁させます。
【次の発言】 理論的に言えば意見の違うこともあるのですが、こういうふうな仕事の性質から、意見の違うことも大体折り合っていくと思っております。
【次の発言】 これには協議ということで、協議がととのわぬ場合の規定はないのでありますが、これは海外発展の関係もありますし、ただいま申し……

第22回国会 外務委員会 第33号(1955/07/19、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 今のところこれ以上借りる考えは持っておりません。
【次の発言】 将来も今のところ考えておりません。
【次の発言】 この借入金の点につきましては、今のところ借りられる見込みもなかなかありませんので、借りる考えを持っておりません。これは将来についても今のところそういう考えであります。ただそれについて移民が重要だから財政的な裏づけを考えなければならぬ、この点については私も異論はないのであります。ただ財政全体が御承知のようになかなか苦しいのです。しかし移民の重大性を考えた場合に、できるだけこれを予算的にもふやすような努力をしよう、こういうふうに私今考えております。

第22回国会 決算委員会 第9号(1955/05/24、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 仰せのように繰り越し金が多かった、さように思います。繰り越し金が多かったことは、仰せのように私もこれは注意して、こういう繰り越し金が多くないようにしなくてはならぬという根本考えでおります。が、しかし、繰り越し金の推移は、今お示しもありましたが、たとえば三十七年度の繰り越し金、二十八年度の繰り越し金、これは二千億を越えておりますが、二十九年度は、歳出繰り越しは六百億程度で、だんだんと減ると私は考えております。十分御趣旨にも沿いまして繰り越しを少くするとともに、繰り越し金というようなことによって資金が乱用されるというようなことのないように、厳に慎しんでいこう、注意をしていこうとい……

第22回国会 決算委員会 第17号(1955/06/16、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答え申しますが、私もただいまの御意見の通りだと思っております。憲法並びに財政法に基きまして、すみやかに次の国会に提出いたしまして、御承諾を受くべきもの、かように考えておるわけであります。全く同じ意見であります。
【次の発言】 実は財政法に基きまして、次の国会、言いかえれば前の国会に提出いたしますように督励をいたしておったのでありますが、御承知のように解散が早期にありまして、事務的に間に合わなかった。それは弁解あるいは釈明にならぬとおっしゃるかもわかりませんが、事実そういうふうなことであったのであります。しかし決してこれは適切と私考えているわけでもない。今後におきましては、そ……

第22回国会 建設委員会 第9号(1955/05/17、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 私の考えでは、こういうふうに考えておったのであります。今日住宅が現実にどういうふうに絶対数で不足しているか、それから今後のだんだんとこわれていく状況、それから人口の増加、そういう点を勘案しまして――私自身は何も専門家でもありませんし、主としてそういうことは建設省の計画になると思いますので、そういうことは具体的にわかると思いますが、そういうふうな見地からして、大体この十年の間に全部この住宅問題が解消するという段階にもいかないかもしれないが、ともかく住宅についてそう大きな難儀なくして家に入れるような社会情勢に持っていくのにはどうすればよいだろうか。私はそういうふうな構想で、この構……

第22回国会 建設委員会 第11号(1955/05/23、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 災害予算につきまして、今お話のような減額がありましたことは事実であります。そのように減額いたしたのでありますが、これにつきましては、先ほどお話がありましたように、二十九年度におきまして、二十八年度に比べて災害が少かった面もあり、同時に、実は各省におきまして、災害について実地調査をやりまして、その結果災害の見積りにつきまして相当減額をすることができる結果を見まして、そういうことから、ああいう災害予算を組むことが適当と考えて、減額をいたしたわけであります。
【次の発言】 過年度の災害を決してほうっておいていいとか、こういうふうな考えはいたしておりません。むろんできるだけ早くこれを……

第22回国会 建設委員会 第31号(1955/07/19、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 まずお尋ねの第一点でありますが、政令で緊急と認めたものについては三カ年でやる。この緊急と認められぬものは、従ってなおざりになる。それで少くとも復旧がおくれてきはしないかという御心配、これも財政上の見地からいたしまして、そういう御心配のあるのはごもっともと思いますが、しかし私どもとしては、今回緊急なものは特に早くやる。同時に緊急とされないものについても、財政の許す限り早くやる。これは災害の性質からいたしまして、なるべく急ぎたい、かように考えております。  なお過年度の災害、これは今後におきまして大へんな金額に上るように、私が今ちょっと頭にあるのでも、土木災害については、やはり千……

第22回国会 商工委員会 第10号(1955/05/12、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答え申します。今高碕君が何か判決を下したようなお話で、私は申すことはないかもしれませんが、今度の財政投融資については、電源開発にできるだけ金を回さなければならぬ。それに工事もこの年度に相当集中して来ます。それで開発会社に約三百億計上いたしておる。それにむろん余剰農産物の見返り資金の関係も入って来ますが、これは決して不確定ではありません。経審長官からおそらく話があると思いますが、相当近いうちに私はきまると考えております。そうして従来の計画を遂行する上において、その金ではなお足らぬという御意向もありました。これについては、私は一般金融の上から十分ある程度つけ得る確信を持って、関……

第22回国会 大蔵委員会 第3号(1955/03/29、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 今度私再び大蔵大臣になりました。特に大蔵委員会には何から何までお世話になると思います。どうぞ従来より以上に何かと御指導賜わりたいと思います。なおできるだけ委員会には出席をいたすつもりでございますが、今まで参議院の予算委員会がございましたので参ることがおくれまして、大へん恐縮いたしております。これもこの機会に申し上げて、御了承をいただいておきます。よろしくお願いいたします。
【次の発言】 減税案につきましては、まず低額所得者の負担を軽減したいという意味をもちまして、所得税を軽減いたすことにいたしております。その具体的な点は、基礎排除額を、現行の七万円から八万円に引き上げる。なお……

第22回国会 大蔵委員会 第7号(1955/05/14、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 実は、私早く当委員会にまかり出まして、御意見をお聞きせなくてはならぬと心苦しく思っておったのでありますが、予算委員会の方でなかなかそういう運びにいきません。はなはだ相済まなく思っております。今後はできるだけ出席いたしまして、審議がはかどりますようにいたしたいと思います。どうぞよろしく……。おわびかたがたごあいさつ申し上げます。
【次の発言】 今後の日本の租税政策をどうするか。これは今後の日本の経済、また大きくいえば国力といいますか、そういうものの推移を十分見通した上でなくては、軽々にやっていけないと思います。ただしかし、今日の税負担の現状からしまして、民生の安定という意味から……

第22回国会 大蔵委員会 第9号(1955/05/19、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。大蔵大臣といたしましては、財政の見地から米価はこういうふうにあってほしいという考えはないことはありませんが、しかし米価はいろいろの手を経ていろいろの関係者できまることでもありますので、今私がここでどうという米価を申し上げることはいたしません。
【次の発言】 予算の編成の上から申し上げれば、予算米価は一石当り九千七百三十九円ときめておるわけであります。
【次の発言】 お答え申します。自立経済達成の目標が一面において貿易の伸張であり、他面において国内資源の開発に向けられるべきことは申すまでもありません。そういうような場合において、特に国内資源のうちでも、この食糧ある……

第22回国会 大蔵委員会 第10号(1955/05/20、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答え申し上げます。法人につきましては、これは一般法人と同じでありますが、四二%から四〇%、それから地方税でありますが、個人事業税の基礎控除を引き上げる。それから所得税の減税におきまして、低額所得者というのは別だろうと思いますが、中小企業はこういう面からも恩典を受ける。なおこの中小企業につきましては、単に税ばかりではなく、金融面からも相当処置すべき点があろうと考えております。
【次の発言】 お答え申し上げます。いずれまた詳しい専門的なことは、政府委員から十分補足答弁をさせますが、これは私の考えでありますけれども、むろん規模が小さくあっても、法人に与えてある税法上のいろいろな特……

第22回国会 大蔵委員会 第28号(1955/07/05、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 私は、御質疑は非常にごもっともだと思う。他の面一についても、こういう問題はできるだけ行政指導でやらなくてはならぬと思います。思いますが、無理をやってはいけない、押える場合は押えるべきしっかりした目的があって――特に今度の油については、水産業その他については高く上らないように、関税を上げるがこれが影響を与えないように、これは一つには、それが唯一の目的じゃありませんが、今回は石炭の価格との関係において考えておる点も強いのでありますから、そういう意味において、やはり関税の引き上げの効果を行政的な指導の上において考えていかなければならぬ、かように私は考えております。

第22回国会 大蔵委員会 第30号(1955/07/08、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 変っておりません。
【次の発言】 ただいまのところ、財政の裏づけをもって具体的にやろうとしていることは、御承知のように、石炭合理化ということを法案を出してきております。これでやっていくのでありますが、そのうたっておる基本は、私どもはもう少し根本的に考えておるのでありまして、特に先般からしばしば申し上げましたように、燃料対策というものを確立するということが、私はこの石炭というものについては、特に少くとも国際水準価格で日本産業全部に渡ることができるようにすることだと思います。そうするのには一体財政的に、あるいは経済的にどういうふうな施策を必要とするか、こういうふうな考え方を持って……

第22回国会 大蔵委員会 第41号(1955/07/29、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 今度の新米価は、食管法の全部に基いてきあたわけであります。
【次の発言】 仰せのような御意見はむろんあるのであります。従いまして、予約買付制度におきましても、たとえば予算米価を、産地に行ってよく出来秋を見て米価をきめたらいいじゃないかという御意見も、私はこれも筋の通った一つの考え方だと思います。従いまして、これに私はあえて反対したわけではないのですが、しかし予約買付制度というものが新しく設けられた以上は、どうしても集荷等の関係から、今申されたような点はあるかもしれぬが、ここでどうしても米価をきめなくてはならないというのが、米価審議会を初め多くの人の御意見で、そういう御意見に従……

第22回国会 地方行政委員会 第36号(1955/07/08、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 仰せのように地方財政の赤字の真の原因を明確にいたしまして、そしてこれを個々にメスを入れて健全化をはかっていくということにいたしたいと思います。
【次の発言】 まだ原因につきまして、たとえば給与費なんかこれは大きなものとおもいますが、これらについてただいま実態を調査いたしておりまして、どういうふうになるかその結果も見なくてはなりませんが、大体この三十年度の予算、特に地方財政につきましては、そのよってくるところがすでに長い間累積した結果が多いのでありまして、従いましてこれを一朝一夕に真に健全化に持っていくのには、三十年度の財政、国全体あるいは地方を通じての財政として容易でない、そ……

第22回国会 地方行政委員会 第37号(1955/07/09、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 申請がありますれば、事柄の性質から見まして迅速に処理するがいいということを私指令しております。申請がありましたならばその方針で迅速に査定もし、金も出るようにいたしておると考えております。
【次の発言】 そういう詳しい連絡関係は、政府委員から答弁いたさせます。
【次の発言】 地方団体に対する地方債その他、借入金もありましょうが、そういうものの元利について償還を延ばすとかいうことは、これは簡単に首肯できがたい、またやることが正しいとも思っておりません。これはやはり地方公共団体の財政の再建という全体、あるいはまた地方公共団体をどういうふうにして財政的見地から再建していくか、こういう……

第22回国会 地方行政委員会 第46号(1955/07/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 了承いたしております。了承いたしましたからには忠実に守っていきます。
【次の発言】 各省との間では十分打ち合せができております。ただ、今お尋ねのこの率の点について、その具体的なことについてはまだ十分きまっておりません。
【次の発言】 これは政令できめたいと思っております。
【次の発言】 その点につきましてはいろいろな点もありますしいたします、また事務的にも考えてみなければならぬ点もあります。それで今どういうふうにそれを考えつつあるか、政府委員から一応答弁させます。
【次の発言】 先ほど申しましたようにまだそういう点について具体的にきめておりませんが、御意見もよく拝聴いたしてお……

第22回国会 内閣委員会 第47号(1955/07/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 国防というものは一国の財政と関連なくして行えるものではないという、そこにあると考えております。
【次の発言】 もう少し詳しく申し上げますれば、国防というものと国民生活、国の経済との調和を保つ、こういうところにあると思います。
【次の発言】 それは大蔵省が、御承知のように、総合官庁でありまして、いわゆる財政を通じて一国の、今申し上げましたような経済、国民生活等を大蔵省で総合的にこれに当っておる、そういうふうに考えられるのであります。なおまたそればかりでなくて、直接に国防をやる場合に国防費をどういうふうに持っていくか。ほかの財政費とどう調和するかというようなことも当然問題になりま……

第22回国会 農林水産委員会 第7号(1955/04/05、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 今度の三十年度の予算につきましては、数字的なことにつきましては今一応御内示を申し上げてあるのでありますが、農林大臣等の御意見もありますので、農林大臣と今いろいろと話し合っております。ただ今御質疑の補助金についての考えは、これはこの前の国会でも申し上げましたが、私どもとしては、やはり補助金のほんとうの使命を達しない、あるいは補助金を差し上げても、それほどの効率を発揮していない、こういうふうなことが考えのもとになっているわけであります。なおそれらの点については、今農林大臣とせっかく折衝を重ねております。
【次の発言】 ただいまの御趣旨私は非常にごもっともだと思います。従いましてよ……

第22回国会 農林水産委員会 第15号(1955/05/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 その点につきましては、実は昨日農林大臣とも意見が一致いたしましたので、私ここであまりいろいろと申し上げるのもいかがと思いますが、基本的と申しましても、私の考えはやはり財政当局といたしまして財政――それから今回の減収に関するいろいろな御意見がありましょうが、認識の問題、そういうようないろいろな観点から、ごしんぼうができればというので私は考えて参ったわけであります。先ほど申しましたように出すことにいたしたのでありますから、さよう御了承を得たいと思います。
【次の発言】 私は主として財政経済――それから義務とかいうような点になってきますと、これはまたいろいろ御意見かあるかもしれませ……

第22回国会 農林水産委員会 第26号(1955/06/17、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 会いました。
【次の発言】 廣川さんとは、党の方のお考えを話して下さったので、何にもきまったことはありません。それだけであります。
【次の発言】 私は米価は今後においてきまるのだと思っています。予算米価をしては私はいろいろな点から見て、あれは根拠のある予算米価とは考えておりますが、しかし米価自体は審議会、それからいろいろ閣議でもって政府がきめる、こういうことになると思っております。
【次の発言】 お答えします。いいとは思っておりません。しかしこれはどういうふうな理由がある――かりにあれと違うものがあればどういうふうな理由があるか、それらの点をやはり十分聞くことは必要だと思って……

第22回国会 農林水産委員会 第43号(1955/07/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 各地に風水害がありました。まことに御同情にたえないのでありますが、大蔵省といたしましては、まずとりあえず今お話のありましたつなぎ融資を迅速にして上げたい、かように考えまして、これはすでに実行したものもありますが、従来のように大蔵省が現地で調査いたし、一方また建設省も御調査をする、そういうようなものを寄せ集めて、またいろいろと長い時間を打ち合せるというようなことを今回は取りやめまして、大体建設省一本にしまして、ここから資料並びに写真が来た場合に、それに基いて査定をしまして、とりあえず早く、あとでゆっくりやるものはやってよろしいから、とりあえず概算的に出す、こういうような方針でと……

第22回国会 農林水産委員会 第48号(1955/07/27、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えしますが、今お話になりました二千万ドル、これは愛知用水だけで二千万ドルでは初めの交渉はなかったのであります。食糧増産に二千万ドル、愛知用水では初めから千万ドル、そういうことでいっておるのであります。
【次の発言】 そうでございます。ほかの未開墾地の開墾とか、そういうふうないろいろな用途に使うわけであります。
【次の発言】 この愛知用水の場合におきまして、世銀の借款は三十六億になっております。これに対応して出資金が要ります。これは愛知用水の場合には、必ず余剰農産物がなくても国内円資金で考えていかなければならぬ、こういうふうに考えておったのでありますが、その辺に非常にいろい……

第22回国会 農林水産委員会 第49号(1955/07/28、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 愛知用水公団法案に対する附帯決議案の第一でありますが、大蔵大臣としての御答弁を申し上げます。愛知用水は、政府としてどうしてもやり遂げるという意思であります。従いまして、これに所要いたしまする資金につきましては、むろん多額の金が要ることでありますから、その調達に相当な困難が伴うことはむろんでありますが、しかし財政の許す限り、既定のここにお掲げになっておるいろいろの食糧増産事業に影響を及ぼさないように、努力をいたして参るようにいたします。  それから第四の決議でありますが、これにつきましては、十分検討を加えまして、財政の許す限り善処いたしたいと考えております。

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第3号(1955/05/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 早く委員会にまかり出まして、そして御質問に答え、御意見も拝聴いたさなくてはなりませんのが、大へん遅れまして申しわけありません。なお、今日予算委員会の方もお許しがありませんで、当委員長の要請で皆さん方に十分御了解を受けて帰るようにということで、今委員長のお話がありましたように、相当の時間をとりましてそして御質疑を受けたい、かように考えておるわけであります。どうぞあしからず御了承を得たい、かように考えております。
【次の発言】 予算委員長と相談して、なるべく早い時間に当委員会に参ることにいたしたいと思います。

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第4号(1955/05/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 昨年一ヵ年の期限で特例法が実施されたのでありますが、本年度におきましても、内外の情勢、特に国家財政の規模の圧縮、健全化の要請からいたしまして、昨年度とこの法案の延長の必要は少しも事情を異にしませんばかりでなく、一そうその必要を増したと考えておりますので、御審議を仰いで一年間さらに延長いたしたい、かように考えておるわけであります。
【次の発言】 きょうあたり、政府関係を含めまして、すみやかに提出をいたしたいと考えております。なお、同時に出すという――これは別に他意があるわけではありません。主として手続上の関係でありまして、一方の方は従来のままで内容もみな同じであります。なるべく……

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第6号(1955/05/28、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 その後におきまして、補助金の整理を三十年度を通じて特例を継続する、こう確定いたしましたので、それで一年年度間延長のこの法案を出しているわけです。六月分の暫定は本予算に基いて提出をいたして御審議を願っている。そういう関係もありまして、この一年延長の法律案に基いてこれによっていきたい、かように考えたわけです。
【次の発言】 むろんできるだけ予算と同時に御承認願えればいい、そういうふうに思っております。
【次の発言】 暫定予算はむろん五月中に、本予算は六月中にぜひお願いいたしたい、かように考えます。
【次の発言】 むろん関連がございますので、両方同時に御審議を願えれば幸いであります……

第22回国会 補助金等の整理等に関する特別委員会 第7号(1955/05/30、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答え申し上げます。大蔵大臣といたしまして、提案いたしてあります本予算はそのまま国会を通過することにあらゆる努力を払うべきでありますし、またこれを期待いたしておりますことはもちろん当然の職責だと思っております。しかし、国会やいろいろな関係においていろいろな見解もありましょうし、そういうような場合においては、具体的なことについて大蔵大臣としても十分考慮する、こういうことになろうかと思います。
【次の発言】 お答えいたします。かりにそういう修正がありますれば、そのときに大蔵大臣としてもやはり検討を加えるべきであろうと思います。

第22回国会 予算委員会 第2号(1955/03/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 昭和三十年度の暫定予算につきまして、予算委員会の御審議をお願いいたしますに当りまして、暫定予算の編成方針及び概要を御説明申し上げます。  昭和三十年度本予算案につきましては、現在鋭意検討中でありまして、成案を得次第、すみやかに国会に提出いたします所存でありますが、本予算が成立いたしますまでの間、国及び地方の経常的な事務、事業の運営に支障を来たすことがないよう、今回四、五月分につきまして暫定予算を提出することといたした次第であります。  今回の一般会計暫定予算の歳出総額は千六百八億円、歳入総額は千二百八十三億円でありまして、差引歳入不足は三百二十五億円となるのであります。これは……

第22回国会 予算委員会 第3号(1955/03/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 ただいまの御質問にお答えいたします。砂糖や酒の税で間接税を増収する、その点だけをとりますと、これはもとより考えなくちゃならぬ点がありますことは御説の通りだと思うのであります。ただ今日日本の税制を見ますと、特に戦後におきまして、所得税、直接税中心になっておるのであります。従って特に直接税が非常に重いというふうに私は考えております。そうして今日の日本の国情は、特にすべてこの財産といいますか、資産をいろいろな関係において失っておる。国民すべてがごく大ざっぱに言えば勤労大衆、こういうふうな形に今日日本の国情がなっておるときでありますから、ある程度税を間接税に持っていく方が今日の日本の……

第22回国会 予算委員会 第4号(1955/03/28、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 ただいまの御質問、ごもっともな御心配だと思っておるのでありますが、補助費の事業につきましては繰り越しの多いのがありますし、それから他のたとえば地方交付税、交付金、義務教育費国庫負担金、生活保護費、こういうふうなものについて特に三カ月分計上ということにして、手元を楽にしたつもりでございます。なおしかしそういうことでも至らぬ場合があろうかと思います。それは短期の融資をしていく、こういうふうにして十分心を配っておるわけであります。
【次の発言】 その点につきましては、やはり地方においていろいろと主体になってやる点もあろう、こういうふうに考えたわけであります。

第22回国会 予算委員会 第5号(1955/05/04、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 昭和三十年度の予算につきまして御説明を申し上げます。  昭和三十年度予算の編成方針及びその大要につきましては、過日、本会議において御説明いたしたところでありますが、予算委員会において本日から御審議をお願いするに当りまして、あらためてその概要を御説明申し上げたいと存じます。  昭和三十年度予算につきましては、御承知の通り、さきに四、五月分について暫定予算が成立いたし、現在この暫定予算を執行いたしておるわけでありますが、今回提出しました本予算が成立いたしましたときは、暫定予算は本予算に吸収されることになっております。  まず財政規模について申し上げます。三十年度一般会計予算の総額……

第22回国会 予算委員会 第6号(1955/05/06、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 ビルマの賠償に関して御答弁申し上げます。ビルマの賠償については、ただいま実施の方法について現地で具体的に交渉中であります。これがきまって実行に移っていく、こうなるのでありますが、かりに二千万ドル支払うことになりましても、予算上不都合がないように、予算には計上いたしてあります。御答弁といたします。
【次の発言】 お答えします。賠償のすでにきまったものを払い渋るというような考えは毛頭持っておりません。ただいまのお話の御意見、私も全く同感に考えます。
【次の発言】 お答えを申し上げます。今回の予算は一兆円ではありますが、決してただいま御指摘のように超デフレ予算ではないのであります。……

第22回国会 予算委員会 第7号(1955/05/07、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 私は、先ほどの話でいかにも日本の予算審議権がアメリカで干渉を受けたかのような感じがいたしましたので、そういうことは絶対ないということだけを一応申し上げておくことがいいと思います。それともう一つは、防衛庁費八百億ということがしばしば出ましたが、防衛庁費の査定の上において、事務的にいろいろと数字が出たかは存じませんが、八百億ということを閣議決定をしたとか、そういう事実はないのでありますから、そういう基礎の上においての御議論は私は当らないのじゃないか、そういうふうに補足して申し上げます。
【次の発言】 防衛庁費と分担金を含めました防衛支出金金額については、アメリカとの交渉も、分担金……

第22回国会 予算委員会 第8号(1955/05/09、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 御答弁します。建物が三百四万三千坪あります。それから土地が二十三万。それから機械が一万五千八百九十七個。
【次の発言】 訂正します。土地が二億三千五十六万一千坪です。
【次の発言】 機械が一万五千八百九十七個であります。
【次の発言】 御答弁します。先ほどの土地の二億三千五十六万一千坪、これは価格で六百四十七億二千百八十六万六千五百七十五円、これは詳しい数字であります。それから建物の方が千二百二十四億九千三百九十六万三千四百五十八円、こういうことであります。それから機械が三十億八千三百十七万九千十九円、こういうことになります。

第22回国会 予算委員会 第9号(1955/05/10、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。ただいまの御質疑の、決済方式を両国の中央銀行間でやる。これは今の両国の関係から見て、その時期ではないという考えであります。ただしかし総理が協力すると言われたことは、今後なるべくそういうふうなことができるように、両国の国交も調整して、そしてそういう時期が早く来るように努力される、こういう意味で話されたと私は思います。
【次の発言】 ただいまお答え申し上げましたように、中央銀行間の決済によることは今その段階ではない。そういう決済方式に持っていく前に、外交上、その他いろいろと解決すべき問題がある、私はこう考えております。

第22回国会 予算委員会 第10号(1955/05/11、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 さようでございます。
【次の発言】 お答えします。奨励金の点については、率直に申して私は賛成しかねておることは事実であります。しかしこれにかわる何かの道はないかということについて、なお事務当局で研究しておるというのがほんとうの現状であります。
【次の発言】 お答えします。北海道の総合開発の必要であり、ぜひともこれをやらなくちゃならぬことは、これは申すまでもありません。私ももう数年来、その点については若干の御協力を申してきているわけで、よく承知いたしております。従いまして、今回のこの予算の編成に当りましても、北海道の農業については、私としてはできるだけ考えて、そちらの方に回して……

第22回国会 予算委員会 第12号(1955/05/13、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。大蔵省といたしましては、大体概算で出しておるのであります。調達庁の方でさらに交渉の上で具体的にやることになります。
【次の発言】 お答えします。たとえば飛行場にしても、初めからこの飛行場ときまっているわけでないのでありまして、一応こういうようなところというところでやる。それから調達庁で具体的にきめていく、こういうふうになるわけであります。
【次の発言】 お答えします。これは先ほど長官からお話がありましたように、特殊なものであるのであります。
【次の発言】 お答えします。先ほどから長官からも御説明申し上げますように、これは特別なケースでありまして、ほかの各省にある……

第22回国会 予算委員会 第13号(1955/05/14、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 御承知のように外国銀行に、終戦直後の関係もありまして、大部分が預託されて、徐々に最近これを日本の為林銀行を中心として、日本側の銀行に移しかえをやっておるのが現状であります。今どの銀行にどうという数字は覚えておりませんが、おそらく七、八割くらいになると思っております。
【次の発言】 日本側の銀行に今四割あるようであります。個々の銀行にどうということはもう少し考えてみたいと思います。
【次の発言】 お答え申し上げます。野田君の御意見とは全く同じ考えであります。御承知のように徐々にやっております。  なおつけ加えて申しますが、先ほどの御要望の中で、外銀に預けてあるのを思い切って、踏……

第22回国会 予算委員会 第14号(1955/05/16、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。決して満足しておるというわけではありません。しかし三十年度には、まず従来ほんとうに真剣に取り上げられなかった住宅問題に出発を始めよう、そうして三十年度は、大体一応の計画としては、十年くらいのうちに何とかして住宅問題を全部解消とまではいかぬまでも、まあまあというところまで持っていきたいという一応の考え方から出たわけです。ですから今後の計画において十分お説の点も考えて、三十年度で足りなかったところは後年度で考慮を加える。そうして実際に即してやる。お説のように民間が三十四万五千戸になっておりますが、民間の方に期待いたしております。おそらく初年度はこういう民間の建築が非……

第22回国会 予算委員会 第15号(1955/05/17、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。ただいま御指摘の数字につきましては、後ほど差し上げますことにいたしたいと思います。借金運用部の資金が零細な資金から集まっておるということはその通りであります。従いましてこれが運用につきましても、できるだけそういう預金の集まった方向に運用していくということは、私はやはり考えるべきことだと思っております。
【次の発言】 お答えします。具体的な例として労働金庫の方に運用するか、こういうお話が出ましたが、今それについて、長期的の融資については考えておりませんが、必要があれば短期で融資をするということは考えてもいいと思います。これは要するに必要があればやります。二十九年度……

第22回国会 予算委員会 第16号(1955/05/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 同じ考えで来ております。
【次の発言】 お答えします。なぜ一兆円という予算規模をとつたかという御質問であります。それに対して、特に国際収支の上から二十九年度末においては、三億ドル以上の受け取り超過にもなっておるじゃないか、もうそういうふうな予算のワクに制約されることもなく、必要な拡大生産をやってもいいじゃないかという御質問であったかと思うのであります。従いまして御指摘の一番問題の点は、国際収支において三億四千四百万ドルの受け取り超過でありますが、これが一体どういう内容のものかということが、一番御説明申し上げるポイントかと思うのであります。これをしさいに考えますと、なるほど三億……

第22回国会 予算委員会 第18号(1955/05/24、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 昭和二十九年産米についての減収加算につきましては、ただいま農林大臣から申し上げた通りでありまして、私も同意をしておるわけであります。
【次の発言】 支払い財源を予算の実行上どういうふうにやるか、これは農林大臣が予算の執行の具体的なお考えをもって、その案について十分検討されていく、こういうふうに考えております。
【次の発言】 お答えします。私は操作によってその財源ができる、赤にはならぬという考え方であります。
【次の発言】 先ほども申し上げましたように、この今日の決定にも申し上げましたように、食管のワク内におきまして、予算の実行上において、この財源を調達していくというふうにきめ……

第22回国会 予算委員会 第19号(1955/05/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答え申し上げます。今回の六月暫定予算は今御審議を願っております本予算案、これをもととして編成をいたしております。そして一般補助費につきましては四、五月を含めて大体年度の四分の一、三カ月、それから公共事業費、食糧増産対策費等につきましては、これらの事業の性質にかんがみまして、四、五月を含めて年度の三分の一、四カ月分、それから災害復旧費及び北海道等の寒冷地に関する事業につきましては、特に季節関係を考慮いたしまして、四、五月を含めて二分の一、従って四、五月に計上されなかった補助金は全部計上になっていることを御了承願います。

第22回国会 予算委員会 第21号(1955/05/27、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えをします。各特別会計に一時借入金をなす、その場合に余裕金をもって借り入れをすることができる、こういうふうに考えております。
【次の発言】 お答えをします。それは厚生年金特別会計法の中に規定があるわけであります。
【次の発言】 お答えいたします。この年度末に至りまして借入金に対する考えをいたしておるからであります。
【次の発言】 政府委員から詳しく御説明を申し上げます。
【次の発言】 つきませんでございます。
【次の発言】 つきますでございます。
【次の発言】 五分五厘を予定しております。
【次の発言】 政府委員から答弁いたさせます。

第22回国会 予算委員会 第22号(1955/06/01、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答え申し上げます。それは、今問題になっておりまする関係は、二十九度の繰り越しの艦艇費のうちから出る、かように考えております。なお詳しくは政府委員から申し上げます。
【次の発言】 お答え申し上げます。私が承知しておる限りにおきましては、アメリカからくる船がありまして、もらう船がある。これと、日本の国内で建造するために、それで建造費が出ておりますが、今度の問題になっておるこの船を建造費のうちから購入する、こういうふうに考えておるわけであります。なお詳しいことは政府委員からお答えいたします。
【次の発言】 お答え申し上げます。アメリカから贈与される船があるということが、これがこな……

第22回国会 予算委員会 第23号(1955/06/02、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えを申し上げます。決して地方の財政等に対しまして中央が財源を上げることにおきまして非常に冷淡であるということはございません。先ほど自治庁長官からお話がありましたように、本年度もできるだけの財源を地方に差し上げておるわけでありまして、なお従来の赤字についてもとりあえずこれの処理について中央の援助をもってその処理をはかっておる。こういうようにできるだけのことはいたしておるのであります。これはしかし中央、地方を通じて、私は双方において十分考えて今後のあり方を確立していくということでなくてはなるまいと考えております。
【次の発言】 ただいま地方財政規模につきまして自治庁長官から御……

第22回国会 予算委員会 第25号(1955/06/07、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答え申し上げます。この問題は、三十年度以降において民間資金がいかに蓄積されるかということが基本になるのであります。今回民間資本の蓄積についてはあらゆる手を打っております。たとえば預貯金利子についても税を全免するというような形をもとっております。こういうことによりましても、通常とは違って相当大きな資金の蓄積ができることは、当然予想されることであります。なおまた資金の需給関係から見まして、デフレの一年半経過後の今日におきましては、財政の基盤がよほど固まってきておりまして、たとえて申しますれば、昨年度におきまして銀行の預金の増加が約四千億円ありましたのが、貸し出しは二千億程度にと……

第22回国会 予算委員会 第26号(1955/06/21、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。先ほどから総理大臣が御答弁なさっているように、総理大臣はそういうふうなことがないということをおっしゃっておるわけであります。私は経審長官が、あるいは外務大臣が外務大臣の職権の範囲内におきまして、この賠償問題についていろいろと予備交渉をいたされておったと思うのであります。従いまして事が大蔵大臣の管掌に来れば、むろん大蔵大臣に相談があるべきは当然であります。同時にまた交渉の経過において、大蔵大臣に金額等について相談があったことも事実であります。しかしながら今問題になっておるそのいわゆる八億ドルということは存ぜないのであります。私どもの交渉したのはそのずっと前の経過で……

第22回国会 予算委員会 第28号(1955/06/23、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。米価をどうきめるかということは、いろいろの問題が出てくるのでありますが、私は、特にことしの米価のきめ方は、例年と違いまして重要性を持っておるように考えるのであります。これは日本の経済の今日置かれておる地位から見ても、あるいは新しい制度がここに入れられておるが、この制度が一体どういうふうな発展をするのか、いろいろの問題があります。ですから、今度の米価の決定については慎重に考慮しておるというのが米価に対する考え方の一つであります。その米価がきまりませんから、こういうふうにきまったらどういうふうにするかというお尋ねでありますが、その点は、どういう、ふうにきまるかによっ……

第22回国会 予算委員会 第30号(1955/07/14、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 昭和三十年度特別会計予算補正特第1号を提出いたし、御審議を願うに当りまして、その内容につき御説明いたしたいと存じます。  六月二十四日国会において承認されました農産物に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結に伴いまして、これに基いて借り入れる外貨資金を財源として、電源の開発、農地の開発その他本邦の経済の発展を促進するために行う資金の貸付に関する経理を明確にするため、余剰農産物資金融通特別会計を設置することといたしましたので、このため、ここに昭和三十年度特別会計予算補正(特第1号)を提出いたした次第であります。  この特別会計の歳入は、右のアメリカ合衆国からの借り入れ資……

第22回国会 予算委員会 第31号(1955/07/15、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 ごもっともな御意見であるのでありますが、今度の買い入れはやはり四%の、年四分の利息を払います。三ヵ年だけは据え置きになるのでありますが、これをこちらも四%で貸し付ける、大体金利はそれでとんとんということになっております。据え置き期間の分がありますので、若干そこでの会計に残るのでありますが、この会計も赤字を出さない、大体とんとんでいける、こういうふうな考え方でおりますので、御了承いただきたいと思います。
【次の発言】 大蔵省としましては、予算のうちから五千万円は補助金として出しております。財政としてはこの程度以上に出せない状態になっております。


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第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 地方行政委員会 第1号(1955/11/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 十分検討を加えたいと思います。
【次の発言】 まだ今何も相談をしておるというところにはないのでございます。
【次の発言】 先ほど太田自治庁長官からもお話がありましたように、今これからいろいろと相談をするという段階にあるのでございます。

第23回国会 地方行政委員会 第8号(1955/12/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 御決議は了承いたしました。十分検討の上、御趣旨に沿いますよう努力いたします。(拍手)

第23回国会 予算委員会 第1号(1955/12/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 昭和三十年度特別会計予算補正(特第2号)につき御審議をお願いいたすに当りまして、その概要を申し上げたいと存じます。  今回の特別会計予算の補正は、交付税及び譲与税配付金特別会計についての補正であります。地方財政につきましては、近年赤字の累積によりまことに憂慮すべき状態にありますが、その再建をはかるためには、弥縫的な方策で当面を糊塗することを許さず、この際、国、地方を通じて抜本的な対策を講ずることが必要であることは各界の一致した意見であります。来年度におきましては、国、地方を通ずる財政の健全化をはかる方針のもとに、国において諸制度の改革をはかることはもちろん、地方においても経費……

第23回国会 予算委員会 第2号(1955/12/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 防衛庁費につきましては、今事務当局で具体的に査定をやっておるのでありまして、これは全体の予算額との割合といいますか、全体の予算がこのくらいだから防衛庁費はこのくらい、そういうふうなワクの関係もございます。さらに分担金がどういうふうになるか、これは相当の減額を期待しております。そういうことがすべてまだ確定いたしませんから、どういうふうになりますか、私としては防衛庁費はできるだけ少くということを希望することは申すまでもありません。
【次の発言】 その点につきましては、農林大臣ともよく相談しまして適当な額を考えておるわけであります。

第23回国会 予算委員会 第3号(1955/12/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。年末手当の地方財政に与える影響ですが、今回の年末手当は、御承知のように節約によりましてその財源を見出すということになっておりまして、これは特に地方財政にさらに負担を大きく、いいかえれば赤字を増大するということは考えておりません。なお短期融資がありますが、これは地方団体のうちで特に資金繰りの上で赤字にはならないが、今出すのには現金を持たない、こういう資金繰りの上に必要なところにこの短期融資をする、こういうふうになっております。短期の融資は認める。特にこれは赤字の補填という意味ではありませんから、さように御了承願いたい。  なお一般財界に及ぼす影響ですが、これは人事……

第23回国会 予算委員会 第4号(1955/12/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 六カ年計画と予算の関係でありますが、六カ年計画の答申もごく最近出たわけでありますが、できるだけこれは予算と計画とが一致していくように、ただいま経企長官とも相談をいたしておるわけであります。
【次の発言】 六カ年計画を遂行いたしました結果、民生安定にどういうふうな関係を持っているか。大体今後におきまして、予算の編成――この六カ年計画も同様でありますが、健全な財政を組んでいく、この上から見て、どうしても民生の安定の方向に力を予算の面においても注がねばならぬと思います。こういうふうな見地から、今度の予算の編成の基本方針を決定するに当りまして考慮を加えていこう、かように考えておるわけ……

第23回国会 予算委員会 第5号(1955/12/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。その件については、まだ何も聞いておりませんし、これはよく事情を聞きまして、その上で検討を加えたい、かように考えております。
【次の発言】 お答えします。貿易につきましては、国際関係の許す限りこれが振興をはかりたいということはその通りで、私どももそれを希望するのでありますが、今日、この日中の国交関係において、国と国あるいは中央銀行間の支払い協定を結ぶという段階にありません。そういうものを協定することは適当でないと考えております。ただ、しかし、今後におきまして、ポンド建の為替取引につきまして、日本の免許を持っておる公認の為林銀行と中共の銀行とがコルレス契約を結びまし……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務委員会 第51号(1956/05/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 賠償を考えるに当りましては、今お話のように、すでに相手国との国交を親密にして経済提携をいたし、両国の経済上の繁栄を誓えていくと同時に、賠償を払う国、特に日本の国民負担がそれに耐え得るかどうか、この両方を考えてやって参ったわけでありますが、フィリピンの場合に賠償金額五億五千万ドル、あの支払い条件、でありますれば、私の考えるところによりましては、今申しました二つの条件を満たすのに妥当である、かように考えておるわけであります。すでにきまったビルマ賠償に影響はないか、こういう点につきましても十分考慮いたしまして、あの条件では私の考えでは、ビルマの方が特にまた新しく要求してくることはな……

第24回国会 決算委員会 第8号(1956/02/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 ただいまの御質疑のことはよく調査をいたします。今お話によれば一割以上も配当しておってしかも滞納しておるということであれば、これをよく厳重に調べていきたいと思います。
【次の発言】 国税庁長官を呼びまして、なおよく理由をただしてみよう、こういうことであります。
【次の発言】 そういう点も、私は滞納がいかに考えてもおかしいじゃないかというような意味合いで滞納している場合は、何も発表しても私はいいと思います。ただしかし滞納の理由はいろいろありましょう。またそれを発表した結果がどういうふうになるのか、そういう点経済的にも考慮をめぐらさなくてはなりませんから、そういう点は十分国税庁長官……

第24回国会 国土総合開発特別委員会 第16号(1956/04/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えいたします。北海道の開発が非常に急務であり、日本としてぜひやらなければならぬことは、申すまでもないと思います。また開発は、どういうふうな順序で、どうしてやるか、これはそれぞれの関係者において十分計画されておることと思うのでありますが、私の関係におきましては、そういうことをする場合に、何としても長期の資金が要ることは、いうまでもありません。この長期の資金についても、従来とて、できるだけのことはしておったのであります。しかし今日の北海道の開発という段階におきましては、北海道開発の仕事を専門として、特に資金面から担当するこういう公庫ができることが望ましいというのが、この公庫を……

第24回国会 国土総合開発特別委員会 第17号(1956/04/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 ただいまのところ、まだ事業計画は明確になっておりませんが、今後事業計画もむろん出てこようと思っております。私はそれで十分いいだろうと思います。ただ、今日北海道の開発については、この前も申し上げましたように、長期資金の供給ということが、どうしても、だれが考えても不足である。ですから、まずこういうような公庫ができるということは、少しも早過ぎることはないと私は考えております。
【次の発言】 この開発公庫の性格は、やはりしさいに検討を加えると、相当複雑な性格だと思っております。そう簡単に割り切るわけにも、実際問題としていかぬのではないか、ただ、これが北海道開発ということに、設立もその……

第24回国会 社会労働委員会 第22号(1956/03/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 今回三十億国庫補助をいたしましたのは、社会保障の確立を促進していきたい、そういう意味から出したのでありまして、単に赤字の補填というわけでありません。従いまして本年に限らず後年にわたってこの補助金は出すつもりでおります。
【次の発言】 私は予算委員会において答弁したと同じ意味の答弁をしたつもりでおりますが、金額の点は今後の財政の状況に応じて変化をする、かように御了承を願います。
【次の発言】 ただいま読み上げられたのは私の予算委員会における答弁じゃないと思います。未定稿の参考のものだと思います。このことは予算委員会で御答弁する前に与党、政府できまりまして、私の答弁は食い違ってい……

第24回国会 社会労働委員会 第31号(1956/04/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 私のほんとうの希望といたしましては、財政が許すならば、社会保障というものにできるだけ比重を傾けて予算も編成をしたいのであります。しかし何分御承知のように日本の経済基盤の確立をして、国民生活の安定をそこに求めていかなくてはならぬという関係から、ここ引き続いて三年になりますが、財政の健全性ということをどうしても基調にしなくてはならぬというようなことから思うように伸びませんが、しかし政府としては社会保障にできるだけの配慮を加えて、特に三十一年度におきましては、むろん被保険者の一部負担、患者の一即負担というものが出て参りましたが、今回国としても三十億の補助をするという新しい一つの制度……

第24回国会 社会労働委員会 第33号(1956/04/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 社会保障制度の進歩を念願といたしておりますことに私はだれにも変りはないのです。そういうような社会保障についての考え方は、社会党であろうと保守主義であろうと、これは少しも変らないと思う。みんなが社会保障の拡充をこいねがっておる。ただそのときにおける国の財政事情、言いかえれば国力の関係、それからこの社会保障が長期にわたって健全なる発達をしなくてはならぬというような見地からして、受診率等が下らないように、あるいは正当な受診を妨げないというような限界において、ある時期において、国のある段階において一部負担というようなものはやむを得ない、こういうことも私はやむを得ないのじゃないかと思う……

第24回国会 社会労働委員会 第41号(1956/05/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 仲裁委員会の裁定につきましては従来とても極力尊重して参っておるのであります。今回さらにかような字句が挿入されたのでありますが、これにつきましては、私は紛争当事者の紛争の円満なる解決のために、政府としてはできる限り裁定を尊重するように努力をしたい、かように了解をいたしております。
【次の発言】 裁定が実施されますようにできる限り努力をいたすのでありますが、その場合におきまして、完全に裁定自体が全部そのままで実施ができれば、またそれができるように努力をする。これはこうあるべきことです。しかしまた事情によっては、これは具体的なことになると、いろいろな項目がある。そういうふうな場合に……

第24回国会 大蔵委員会 第4号(1956/02/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 私は、自分の申しましたお約束は、順次果しておると確信いたしておるのでありますが、特に減税につきましては、御承知のように、戦後における財政需要は非常に大きいのであります。しかも日本の経済を拡大していくためには、どうしても財政の健全ということが必要で、御承知のように、すでに二カ年にわたって一兆円の規模の予算を組み、さらに三十一年度も健全な予算を細む、こういうふうな基本的な制約がある結果、あるいは十分なる減税をそう急速にやり得ないということは、これは私はやむを得ないと思います。しかしながら、すでにそういう苦しい財政下におきましても、毎年減税をいたしておると申しても差しつかえないので……

第24回国会 大蔵委員会 第9号(1956/02/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 ただいま政務次官から御答弁申し上げた通りであります。言うまでもなく、法律案を先に出して、それから予算というのが私も順序かと思います。それがあべこべになっておくれましたことは、非常に遺憾に思います。私もよく事情をただしますが、どうぞ御審議を御継続願いまして、通過いたしますように私からもお願いをいたします。
【次の発言】 私も今の井上さんのお考えと同じような考えを持っておりますので、極力事務当局を督励いたします。法制局の関係も、あそこに事務が非常に輻湊している関係もありまして、大蔵省だけというわけにもいかぬと思いますが、極力事務当局を督励いたしまして、貴意に応ずるようにいたします……

第24回国会 大蔵委員会 第10号(1956/02/23、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 御承知のように、年払いの保険料が今まで三十三円八十銭でありますが、これを今回三十円九十銭にいたした。この三十円九十銭にいたしましたにつきましては、むろん保険料を三十円九十銭にする、それから場合によっては配当金をふやす方法で、実際の契約者の負担が三十円九十銭になるということでよかろう、こういうふうに考えております。
【次の発言】 中小企業金融について、具体的には、所要する資金を供給することが一つと、なお御意見のように金利をなるべく安くする。この金利を安くするという点につきましては、私はいろいろな考え方が今の段階にはあると思うのです。それは、ことに中小企業の金融がいかにも名目金利……

第24回国会 大蔵委員会 第20号(1956/03/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 御指摘の点につきましては、まず一つは、人口問題に取り組まなければなりません。他方また、増していく人口に対して、移民等を考えていかなければならぬ、これに適切な施策をしなければならぬことは、これは言うまでもありません。私の直接の関係といたしまして、貿易の点について申し上げれば、私は、どうしても日本は今日の国柄で一と申しますのは、国の諸条件から申しまして貿易に依存していかなくてはならぬ、かように考えておるのであります。そうして世界の大勢を見ますと、どうしても世界平和というものはどこの国もこいねがっており、今日のいろいろな兵器の進歩といいますか、大へんな兵器ができておるというようなこ……

第24回国会 大蔵委員会 第21号(1956/03/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 さようにお考え下さってけっこうであります。むしろ、さらに世界銀行の活動を補完をするというようにお考え下さった方がわかりやすいかと思います。
【次の発言】 仰せのように、資本金はわずか一億ドルでありますが、これは主として民間資金を導入していこう、従って融資形態も民間資金と協調融資といいますか、必ず民間資金と協力関係で融資をやっていく、かようになるわけであります。
【次の発言】 開発銀行、いわゆる世界銀行は、相手国の保証をとる、こういうふうな非常に厳格な方針で融資をいたしておりますが、今回のこの公社の方は、そういうふうな国家保証をなくして、融資形態も、今度の公社の方は直接株主にな……

第24回国会 大蔵委員会 第24号(1956/03/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 銀行を設立するという申請がありますれば、その銀行がどういう銀行であるか、特に今日日本の経済上あるいはまた社会的に必要としておる銀行でありますれば私は免許を与えたい、かように考えております。
【次の発言】 特に中小企業を相手といたしまして不動産担保の金融をするという銀行の設立の申請がありますれば、私これは許してもよかろう、かように考えます。
【次の発言】 不動産を担保にして融資するということになれば、自然長期の金になります。従いまして、長期信用銀行法に基く銀行となるだろうと、かように私は考えております。従いまして、その法律に基いて許可をする、かようになろうと考えております。

第24回国会 大蔵委員会 第27号(1956/04/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 在外資産の評価の問題でありますが、またこの具体的な問題として朝鮮殖産の韓国における資産の評価、この問題につきましては、もしもこれがほんとうに把握ができるなら、そうして同時に自由にこれが清算処分に付せられ得るなら、これはお説の通りだろうと思うのでありますが、何分今実際の問題として、どうにも把握のしようがないのであります。それで、やはりこういうふうな閉鎖機関を清算していくとすれば、先ほどから管財局長が詳しく御説明申し上げたような現状で、この場合におきましては、閉鎖機関令の定めるところによって処理していく、そしてまた株主が最後に残余資産の配当を受ける、これも当然なことになるわけであ……

第24回国会 大蔵委員会 第28号(1956/04/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 むろん、いずれも健全にやっていくように監督をいたすわけでございます。
【次の発言】 そういうふうなことがあつてはならぬと考えております。結果的に見て金融機関で不健全なことがありますれば、それについて適当な処理はやらなくてはならぬ、また金融機関の健全について、一体どうすれば健全になるか、これは政策として考慮していかなければなるまい、かように考えております。
【次の発言】 それぞれの業態、あるいは事情に応じて公平を期しているわけでございます。
【次の発言】 全部同じというか、これはいろいろ御説明を聞かなければわからないのでありますが、いわゆる事情に応じ業態に応じて公平になるように……

第24回国会 大蔵委員会 第29号(1956/04/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 健康保険法の場合におきましては、とりあえずは赤字が出て赤字の対策、さらにまた今後の健康保険の発展のためとありますが、赤字がないのに、患者のあれでは、被保険者の一部負担をするというのは、どういうわけかということでありますが、私は、その点だけお取り上げになると、その点だけからはごもっともではないかと思うのであります。しかし、これはやはり社会保険といいますか、社会保障全体のあり方の問題になるのではないかと考えるのです。そういうような広い社会保険のあり方という点から見た場合に、共済組合においても、赤字がないからあるからということでなくて、一部負担をする、そうしてさらに保険の今後の充実……

第24回国会 大蔵委員会 第31号(1956/04/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 今朝新聞に出ておりますことは、昨日記者諸君に話したのでありますが、これはしかし何も新しいことではないのであります。あれはいずれもすでに予算委員会その他の委員会で御答弁申し上げてあることを質問されましたので、一応さらったということであります。
【次の発言】 決してさようなことではありません。昨日記者諸君が金融の問題についていろいろ質問された。さしあたりやはり質問をするとすれば、ああいう問題に触れるということはやむを得ないだろうと思う。そして、事柄はもうすでに国会の委員会で、みんなあれは私が御答弁を申し上げたことばかりであります。決して大蔵委員会をどうというわけではございません。……

第24回国会 大蔵委員会 第35号(1956/05/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答え申します。今御心配なさった点は、私も全く同感に思います。従いまして、税務職員が税理士になるについては、そういう弊害の起らないような措置が私は必要である、かようには考えているわけ輝あります。どういうふうな措置が必要であるか、私どもの考えでは、いろいろと今日税理士法についても制約があるように思っております。たとえば「在職中自己の関与した事件について税理士業務を行ってはならない。」という規定もあります。こういうところで、御心配の点は一応防げるのではねいかとも考えておるのであります。御心配の点については、私はやはり十分な用意は必要であろうかと考えております。

第24回国会 大蔵委員会 第41号(1956/05/31、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 私の考えは、これは米価決定と関連して考えるべきだと思っております。従いまして、米価決定をやる間において、また昨年のように、政府としてやはり同様な措置をとる、そういう必要もあろうかとも考えております。要するに米価決定と関連して考えていきたいと思っております。
【次の発言】 出すとなれば、さようになろうかと考えております。
【次の発言】 大体増資をいたします場合に、旧株主には額面で新株を渡す、それからああいう場合、外国と資本提携する場合の提携してくるものに株を渡す場合は、株主と同じように、旧株でなく新株を渡す場合は、やはり額面で渡すというのが普通であります。しかしあの当時日軽金の……

第24回国会 大蔵委員会 第45号(1956/07/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 まず税制改革につきまして、政府が原案を持つべきであるという御意見、これも一つのお考えであると思います。私どもとしては、今回の税制改正につきましては、なるべく広く意見を聞きまして、そうして意見を聞きつつ政府の案も作っていきたい、かように考えて今仕事を進めておるわけであります。ただ、税制改正について大蔵大臣はどういうような考えを持っているかというお話でありますが、そういう意見を聞きつつまとめてみたい。もっとも税制改正に関係して検討たしたいというような事項は、非常に多岐であると思います。おそらく事務当局からも、その点については、こういうところに問題があるだろうということは御説明があ……

第24回国会 大蔵委員会 第47号(1956/08/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 新聞にどういうふうに書いてあるか、私読んでおりませんのでわかりませんが、今の御質問についての私の考えは、八郎潟の干拓それ自体は非常にいいだろう、ほかの干拓ということに比べても、いろいろな条件から見てもいいだろう、こういうことは実地を見て感じたので、そういう話をしたのであります。ただこれをやるのには、むろん資金が相当巨額にかかる。今日いろいろと各方面でも着手をしているが、この資金源をどこに求めるか、どういうふうな機関がやるか、いろいろな問題があるから、そういうものを総合的に考えて検討しなければなるまい、こういう気持で話したのであります。要するに、私はそういう程度で話したのであり……

第24回国会 内閣委員会 第40号(1956/04/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。仰せのように昭和二十八年にアメリカの会計法が変りまして、お説のようなことになっております。従いまして、前のように支出負担行為の段階でドルが幾ら、円が幾らというような報告をとることはできなくなりました。しかしこれにかえて、ただいま政府としては適当な把握の新しい手続きを考えたい。同時に行政協定合同委員会の議事録関係部分の改訂を行うように考えておりますが、その間におきましては、駐留軍がここにおる場合に要するであろうところの費用の大体の見込み、これを毎月とるようにいたしまして、十分駐留軍が全体としてどういう費用を使っているかということを把握することに努めておるわけであり……

第24回国会 内閣委員会 第41号(1956/04/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 時間を節約する意味から、経理規程の問題でありますので、合同委員会に委員として出ております鈴木財務参事官に答弁させます。
【次の発言】 監査は一度やったことがあると思います。多分二十八年でございますか、昭和二十八年にやりました。そしてその監査の結果は、行政協定等の使用目的にかなっているという結果が出ておるわけ一。あります。御趣旨の点は私もごもっともと考えております。必要があると考えられますときは、私は所要の手続をとって監査をやることに決してちゅうちょするものはありません。
【次の発言】 監査は米側の支出報告等に不当があると考えられる場合に行うのでありますが、私は監査の結果につい……

第24回国会 内閣委員会 第44号(1956/05/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 それは非常に重大な問題であるのであります。これは私の考えの程度にすぎませんが、私は世界の農業、それから日本の農業、このことに関しては、世界の農業の今日並びに今後の情勢は、やはり日本の農業も十分考慮に入れるべきだというのが一つ、同時にまた農業というものは、これはその国における資源の開発であるのであります。そして食糧ということの特質からして、なるべく自給度を高めていく、まして人口の多い、国土の狭い日本としては、一そうその必要がある。これは国際的な情勢とかあるいはまた社会秩序、いろいろな上からあるいはまた雇用の問題とも関連して、やはり農業政策というものは単なる国際貿易という観点から……

第24回国会 内閣委員会 第45号(1956/05/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 ただいま議題となりました大蔵省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由と内容の概略を御説明いたします。  政府といたしましては、今次の行政制度の改革に当り、予算編成機権及びその運営の改善を重要な項目の一つとして取り上げることといたしました。その改革案として、予算閣僚会議の運営により閣議における予算審議を一そう円滑ならしめることといたしまして、別途財政法の一部を改正する法律案を提出し、御審議を願っているのでありますが、予算作成の過程における行政事務の運営等につきましても、これに即して改善をはかるべきものがあると存じます。すなわち、大蔵省における予算作成の現状を見……

第24回国会 農林水産委員会 第36号(1956/05/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 御承知のように高碕国務大臣がフィリピンに賠償全権として参りました。私ごく短い間と存ずるのでありますが、河野農相の留守中、農林大臣の代理を仰せつかりました。従いましてたとい期間が短くとも、その間は全責任を持って全力をあげて働くつもりでおりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

第24回国会 予算委員会 第1号(1956/02/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 昭和三十一年度予算の編成方針及びその骨子につきましては、過日本会議において御説明いたしたところでありますが、予算委員会において、本日から御審議をお願いするに当りまして、あらためてその概要を御説明申し上げたいと存じます。  まず、財政規模について申し上げます。三十一年度一般会計予算の総額は、歳入歳出とも一兆三百四十九億円でありまして、三十年度の九千九百十四億円に比べまして四百三十五億円の増加となっておりますが、国民所得に対する一般会計予算の規模の割合を見ますと、三十一年度も三十年度と同様一四・八%程度となっております。また財政投融資は、総額二千五百九十二億円でありますが、ほかに……

第24回国会 予算委員会 第2号(1956/02/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 総じて申しまして、経済の拡大は通貨価値の安定の基礎の上に立つことは申すまでもないのですが、特に日本の経済は貿易に依存している。どうしても輸出の振興といろものが先行しなくては経済の拡大を困難ならしめる、こういう制約を基本的に受けておりますから、どうしても通貨価値の安定ということが必要であります。言いかえればインフレなき経済の拡大であります、他の言葉でいえば今日いわれておる数量景気なんでありますが、この形を日本はどうしてもとらなくてはならぬ。その意味におきまして予算も健全性を貫いていっておるわけでありますが、その結果は、今日いわゆる数量景気という形で――これはいろいろな原因があり……

第24回国会 予算委員会 第3号(1956/02/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。私、三十一年度の予算編成につきましては、一兆円のワクには必ずしもこだわらない、こういう表現を用いておったと思います。むろん三十年度において三十一年度の予算の規模が一兆何百億になるか、これはとても予見のできるものではありません。ただ私が当時頭に描いておったことは、普通歳入の範囲内において歳出をまかなう健全たる予算を組もう、しかし普通歳入が相当ふえれば必ずしも一兆にこだわるまい、かように申し上げたわけでありまして、ただいま編成いたしておる三十一年度のこの予算は私の考えと違っておりませんことを申し上げます。
【次の発言】 ただいまの御質疑、いろいろな問題をと含んでおる……

第24回国会 予算委員会 第4号(1956/02/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 党の政策をできるだけ取り入れて私は予算を組んだのであります。若干申し上げますれば、むろん本年の予算は昨年に比べますと、本年は百八億で、去年は百八十億ですから、七十二、三億少くなっております。しかし、同時に、災害なんかの関係から自然減もあります。これが八十億以上あるように思っております。大体、農林省の予算の規模といたしましては、今回の予算の全体の規模から見て、そう少いものではないと考えておるわけであります。特に今回は、やはり党その他の政策を取り入れまして、農山漁村の総合建設事業、こういうものによって総合的に農村の今後の振興をはかる、あるいはまた補助金について、また特に農業改良の……

第24回国会 予算委員会 第5号(1956/02/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 地方財政の立て直しを根本的にやりたい、こういうふうに考えて、あらゆる努力を払ったのでありますが、ただいま仰せのように、必ずしもこれでいいのだ、何も残っていないというところには、私ども遺憾ながらいっていないように思います。これはいろいろ検討した結果、しょせんやはり行政の改革、さらにまた税制の根本改革、ここにどうしても待たなくてはならぬ点が少くないことを発見したわけであります。しかしながらできるだけのことをいたしましたので、一応こういうことをしたということを申し上げておきたいと思います。  それは第一にやはり地方財政を立て直すために、まず地方歳出の節減を――これは地方議会制度ある……

第24回国会 予算委員会 第6号(1956/02/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 従来農業課税につ一きましては、これは供出が行われておりましたので、石当りで計算をいたしておりましたが、それが予約買付制度に変りましたので、反当りに変更いたしました。そこで一体反当りについて農業所得はどのくらいあるか、こういうふうな問題が起るのであります。そのときに税務署だけで考えて、何だか農業について税をたくさん取りばしまいかという心配もあったように思われるのでありますが、そういうことは絶対に念いのであるということを、政府としてはっきりしたわけであります。そしてその具体的な措置といたしましては、そういうふうな場合においては、市町村長あるいはまた農業協同組合の長等と十分相談もし……

第24回国会 予算委員会 第7号(1956/02/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 朝鮮銀行で六十七億、台湾銀行で十八億と考えております。
【次の発言】 御承知のように、これは両方とも発券銀行でありまして、その利益金はその発券機能から生じた部分も少くないのであります。そういうふうな見地から営業利益はむろんのこと、残存の資産もそういうふうな利益金からもきております。そういう見地からある程度納付金を納めるというようなことにいたしたい、その法律案を出したいと考えております。
【次の発言】 閉鎖機関として整理は一応完了しておりまして、これの残余財産の処分はいたしても差しっかえないと思います。
【次の発言】 預金者に対します処理は一応終了いたしておるのでありますが、な……

第24回国会 予算委員会 第8号(1956/02/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。これは特に大きな財源を見込んだというわけではありませんので、高等学校の今日の月謝が月五百円であります。大学も五百円、ほかの私立学校等は二千円あるいは三千円、こういうふうな現状でありまして、五百円ではやはり安過ぎるという考え方で、同時にこの月謝を若干上げて、今度は五割上ったのですが、上げて、そうして学校の施設あるいは研究費等にも回すようにしたら一そういいのではないか、こういうような考え方から今回五割の値上げをすることにいたしたわけであります。
【次の発言】 十三億。
【次の発言】 今私記憶するところでは十三億と思っておりますが、もし間違いがありますればあとで訂正い……

第24回国会 予算委員会 第9号(1956/02/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 川崎線のことでありますが、これは閣議決定はいたしておりません。ただ当時、調査費としては一応出そう、まだこれは結論は出していなかった。私は特に大蔵大臣として、失業対策のために今日鉄道を作るということについては、ちょっと異論があるのでありまして、もう少し弾力性を持った――鉄道というものは今後何十年あるいは何百年にわたる――常にそこに失業者が生ずるとは限らないので、失業対策の事業としては、やはり弾力性を持って仕事ができるところに動いていく行き方がよろしいという考え方から、これはやはり鉄道の新線のうちに入れてやって、そしてそこで失業者をなるべく吸収する、こういう行き方がよかろうという……

第24回国会 予算委員会 第10号(1956/02/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 政府は、昭和三十年度予算補正を行うため、本日、昭和三十年度一般会計予算補正(第1号)、昭和三十年度特別会計予算補正(特第4号)及び昭和三十年度政府関係機関予算補正(機第1号)を国会に提出いたしましたが、ここに予算委員会の御審議をお願いするに当りまして、その概要を御説明申し上げることにいたします。  一般会計予算の補正は、さきに実施した地方財政についての臨時措置に伴う財源の補てん、食糧管理特別会計の赤字補てん、義務教育費国庫負担金、生活保護費等の不足補てんその他必要最小限度の歳出の増加に限って行うことといたし、これに必要な財源は、租税等の増収のほかは、極力歳出の節約、繰り延べ等……

第24回国会 予算委員会 第11号(1956/02/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 これは私運輸大臣と違わないと思うのであります。私どもは三十一年度には運賃を上げない方針をとっておる、言葉は運輸大臣はいろいろ御説明になっておりますが、上げない方針という点においては一致しておるると思っております。
【次の発言】 これは一回限りで済むのであります。
【次の発言】 ビルマ、フィリピンその他日本が賠償しなくてはならぬ国があるのですが、これは相手のあることでありまして、いろいろな事情で、こちらとしてはできるだけ早く賠償を解決いたしたいのでありますが、思うように参っておりません。別に小切り小切り出すというような考えを持っておりません。

第24回国会 予算委員会 第12号(1956/02/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 イギリスの国際収支が悪くなりまして、保有の金ドルの減少に対応しまして、ただいまお話のように財政、金融、経済にわたって引き締めの政策をとっておることは、その通りであるのであります。これがどういう影響をわが国の今後の貿易に与えるかということでありますが、一つは私の考えでは国際貿易、ことにポンド地域1ポンド地域のみではありませんが、ポンド地域を中心にして国際貿易が非常に競争が激しくなるということは当然予想されます。従いまして、これに対応する経済政策を日本がとらなくちゃならぬことは申すまでもありません。これはやはり今日財政面においてもきわめて健全な予算を編成したゆえんも、ここにあるの……

第24回国会 予算委員会 第16号(1956/05/31、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 対外債務の支払い能力でありますが、これは対外債務の態様にもよりますし、また日本の国力の今後の消長にもよることでありまして、的確に将来を見通すわけにいきません。ただ今日言い得ることは、今大体きまっておる対外支払い債務は年に直しまして八千五百万ドル、さらにこまかいものも入れて九千万ドルをちょっとこえておると思いますが、今後予定される賠償としてはインドネシアが一番大きいと思いますが、すでにビルマ及びフィリピンがきまりました。従いましてこういうふうな見地からインドネシアの賠償もやや私は想定ができる。これを加えてみましたときに、金額といたしましては一億ドル、どれほど上回るかということに……


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第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 大蔵委員会 第4号(1956/11/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 それは、利子の減免措置をとることにしておるのでありますが、減免する理由は、要するに被害があったということ、従って私はやはり被害の度合いに応じまして減免を考える、これは実際の状況に応じて考えていけばよかろう、かように考えております。
【次の発言】 ごく基本的線としまして、ただいまお読み上げになったような法律の趣旨は、これは私大いに順奉していいと思うのですが、また具体的な問題になると、やはり実際に即した取扱いも個々の場合にはあり得る。しかし今の問題につきましては、今主計局長がお答え申しましたように、十分検討を加えまして、何もこうするときめておるわけじゃない、実情に即するように結論……

第25回国会 大蔵委員会 第11号(1956/12/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 第一相互銀行の不始末の点につきましては、監督者としてまことに遺憾に存じておるわけであます。今お尋ねの監督行政のことでありますが、銀行の監督につきましては、大蔵省としてできるだけの注意をつておるわけであります。ただ、何にも数も多くある関係もありまして、思うように敏速に、かつ頻繁にでがたい状況にあります。これも、ある意味において実際上やむを得ない状にあります。しかし、大蔵省としては、できる限りの検査もいたし、監督いたしておるわけであります。  第一相互のことにつきましては――第一相互のみではありませんが、まあ相互銀行は、御承知のように無尽から銀行に変って参りました関係もありまして……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第8号(1956/11/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。これはその当時の事情と事柄の関係から、正確なものはないと私は思いますが、終戦直後の二十年、二十一年ごろに、各在外地にあった財産の申告のようなものですが、この集計したものがありますから、今理財局長が見えておりますので、具体的に読ませます。
【次の発言】 この在外財産の調べにつきましては、調査費用も計上して、できるだけ努力をいたしておりますが、ただいま申し上げました表は、今、御説明申し上げましたように、ずっと古いもので、終戦直後であります。これをもとにしまして、そうして審議会の、今後の在外財産をどういうふうにするかということの材料にいたしてあるのであります。なお、今……

第25回国会 予算委員会 第1号(1956/11/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 私から答弁をいたします。北海道の冷害ですが、各地の冷害もありましたが、北海道の冷害は非常に広範囲にわたっておるので、政府としてはすぐに正力国務相が現地に参りましてよく調査いたしました。それに基きましてこういうふうに予算措置をとっております。  北海道の冷害につきましては、一般会計からの予備費が十三億、それから国有林野事業特別会計予備費から約五億の支出を決定いたしております。なおこの起債を四億五千万円認めております。その他既定予算の活用、営農資金の貸付等もあわせて考えますれば、必要最小限度の対策はとれておると考えておる次第であります。なおこの九州等の災害につきましても、一般会計……


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第26回国会(1956/12/20〜1957/05/19)

第26回国会 大蔵委員会 第46号(1957/08/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 一言ごあいさついたします。  私、今回はからずも大蔵大臣に任命されまして、誠心誠意職責を果したいと覚悟いたしております。何分にも、目下経済の情勢も非常に困難に当面いたしております。つきましては、とりわけ皆さん方の御支援と御協力を得たいと思う次第でございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 私から申し上げるまでもなく、今日の金融引き締めは、投資の行き過ぎ、これを是正するということに基本を置いておるのであります。従いましてこの対象になるのは、私は主として大企業にある、かように考えておりまして、この大企業の投資意欲を押え、あるいはまた過当な設備計画等を繰り延……

第26回国会 大蔵委員会 第47号(1957/08/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 今度の金融引き締めは、申すまでもなく、投資を押えていくということにあるのであります。ただいまお話のうちで、銀行勘定等を見た場合に、設備資金よりは運転資金が非常に多いのだというようなお話もあったかと思うのですが、実は運転資金の形で資金が設備に固定しておるところに、今日の金融の困難さがあるのであしまして、日本銀行で今日おそらく五千百億をこえておると思います。そして大銀行が、それならどうして困るかといえば、やはり運転資金の名において各会社が設備をしておるという、ところにあるのでありまして、しかも設備意欲がなかなか旺盛なんです。たとえば大企業等を見ますと、しわを中小企業とか、あるいは……

第26回国会 大蔵委員会 第49号(1957/09/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 昨日の閣議で、三十三年度の予算に関します基本的な考え方が決定いたしました。それにつきまして若干御報告を申し上げます。  今度のこの予算に関する基本構想は、政府といたしましてさきにきめました三十三年度の経済の見通し並びに三十三年度の経済運営に関する基本的な考え方、これに即しまして、三十三年度の予算に関して、基本的にこういう考えを持っていくのだということを明らかにしたわけであります。その骨子は、申すまでもありませんが、ひとり今後の日本の経済の運営に関しまして、予算とか、あるいは財政とかいうものだけではないのでありまして、総合的施策をきわめて合理的に、かつ適切に運営していく、そうい……

第26回国会 大蔵委員会 第52号(1957/10/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 中小企業の金融に特に力を入れますことは、政府としても、わが党としても、これは当初からその方針であるのであります。従いまして、今までにおきましても、中小企業金融につきましては適切な、また緊急に応じてそれぞれ施策をやって、おおむね私はうまく行っておる、かように考えておるのでありますが、しかし、今後なお年末が迫るにつれまして、どういうような施策をいたすべきかにつきまして、大蔵省当局としても、今事務的に検討を加えております。また国会との関係におきましては、党とも相談をしておる、こういう段階にあるのでありまして、私が何か特に意思を決定して反対しておるとかどうとかいうことはありません。私……


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第27回国会(1957/11/01〜1957/11/14)

第27回国会 大蔵委員会 第2号(1957/11/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 後ほど、今度の臨時国会に予算の補正につきまして提案をしておりますので、そのことについて申し上げたいと思いますが、私は、今後の予算を考えていく上におきまして基本的になるだろうと思います日本の経済の現状につきまして、及び今後の推移にもわたるかもしれませんが、そういう点について若干基本的な点を、率直に私の考えを申し上げておきたいと思います。  御承知のように、日本の経済が、いわゆる神武景気とか、こういうふうな言葉で呼ばれておりました。これは、輸出を中心とする経済の好況、これが基本でありまして、いわゆる輸出景気、かように呼ばれておったのであります。こういうふうになりますと、当然、これ……

第27回国会 大蔵委員会 第8号(1957/11/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 私、なおよく事情を聞きまして、そして善処をいたすべきことがあれば善処いたしたい。今お話しの点、最近のところをつまびらかにいたしておりません。銀行側がどういうふうに対処しているか、よく調べました上でお答えいたしたいと思います。
【次の発言】 三十三年度の予算編成の基本構想の一番基本になっております点は、あの前文にもうたってありますが、今後安定した経済のもとに持続的な経済の発展をはかっていきい、その基礎的な諸条件を整備したい、従って大体三十三年度の景気に対してはなるべく据え目にしていきたい、こういうことであります。それを達成するために具体的な一つの措置として、余剰が生じました場合……

第27回国会 大蔵委員会 第9号(1957/12/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 明年度の予算編成につきましての考え方は、先般やはり閣議にかけまして、政府として、三十三年度予算編成の基本構想というものを発表しておりますが、あの線以上に今ここでどうということを申し上げるわけには参りません。あの線に向って私は予算編成をやろうと考えておるわけです。  なお、昨日の党との話、これは何もここでものをきめるわけでも何でもありません。政府のおもな関係者と党との間に、やはりいろいろと話をして調整をなるべくしておこう、こういうのでありまして、これは単に政府と党との内部の話にすぎません。
【次の発言】 政党内閣制でありますから、政党の政策というものが、そのときの政府の施策に織……

第27回国会 予算委員会 第1号(1957/11/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 政府は今回、昭和三十二年度一般会計予算補正第一号、特別会計予算補正第三号及び政府関係機関予算補正第二号を国会に提出いたしましたが、ここに予算委員会の御審議をお願いするに当りまして、その概要を御説明いたしたいと存じます。  今回の予算補正は、中小企業金融対策を中心といたしまして、あわせて時期的な関係でぜひとも今国会において予算措置を講ずることが必要となって参りました事項につきまして編成いたしたものであります。  第一は、一般会計の予算補正でありますが、これは、過般来取り進めておりました国際復興開発銀行との借款交渉がごく最近に至りまして急速に進んで参りまして、その一部につきまして……

第27回国会 予算委員会 第2号(1957/11/05、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 すぐそのお答えになりませんが、社会保障がそれほど進んでいないときにいろいろ社会保障に類する給与関係がたくさんできておる。そういうものを私は一ぺんずっと見直して、そして社会保障制度一本というようなものにまとめ、そしてほんとうに社会的条件で生活が非常に苦しいとか、そういうものに対して国家が手を差し伸べる以外にはありません。それはむろん国家財政や国力に相応しなければなりません。同時にそれなら一方で、まあそういうところはがまんして、やらなくてもいいというところがありますれば、それはやめてもらいたい。そういうことがはっきりすれば大蔵大臣も考えるつもりであります。

第27回国会 予算委員会 第3号(1957/11/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 経済がよくなる時期の見通しですが、これは結局日本の輸出がどういうふうに増大していくか、輸出超過になる、しかもそれは建設的に行くということになると、そのときに日本の経済がよくなってくると考えてよろしい。大体私の考えでは、もう少し具体的に申し上げると、この下期におきまして貿易関係が大体均衡を得ていく。しかし昨日も申し上げましたように、この内外の諸情勢は日本の輸出に必ずしも有利でない。ここで国民みんなが一緒になって国内消費を押えて輸出に振り向けていく、そうして政策的には輸出奨励政策――物価を安定させて国際競争力が充実しなくちゃならないのはむろんである。いわゆる物価が安定することはむ……

第27回国会 予算委員会 第4号(1957/11/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。従来の農林省予算は私は少いとは思っておりません。しかし今日大企業を頂点といたしまする一つの部門、他方中小企業並びに農業部門を一つの産業部門とするこの間の格差を是正していくということは、今後の財政経済政策の大きな一つのポイントであり、ここはっかんでいかなくちゃいけない、私はかように考えておりますので、むしろ予算が少し多いとか少いということよりも、どういう農業政策を今後やっていくか、そういうところにしっかりした政策を確立しまして、大成大臣も農林大臣とともにやっていくという考えであります。
【次の発言】 三十三年度の予算編成の上で、農林省予算をどう組むかということと思……


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第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 外務委員会 第13号(1958/03/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 今回インドネシアに対します貿易上から生じておる債権を棒引きすることにいたしたのでありますが、これは何も賠償と直接に関係する意味においていたしたのではありません。私どもが念願をしておること、また国民があげて念願いたしておりますことは、日本とインドネシアの国交をすみやかに回復して、そうして日本とインドネシアの経済関係もあるいは文化的なことも大いに交流を盛んにして、早く共存共栄というような状態にいきたいのだ、しかしこれを実現するには一体どういうことをしなければならぬのか、ただそう言うたからといってできるものではないので、そういうふうな国家目的を達成するために、具体的にどういうことを……

第28回国会 議院運営委員会 第3号(1958/01/23、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 ただいまお話を十分拝聴いたしまして、ごもっともなお考えと存ずるのでありますが、何分にも今日におきまして、歳出の方ももうぎりぎり一ぱい、歳入も使い切っておるという状況で、このことについてはすでに閣議の決定も経ておる、こういうふうなことにも相なっておりますので、お話の点は、私十分肝に銘じておきますでございますが、ここのところは一つまげて原案の通りに御了承をお願い申し上げたい、かように存ずるわけでございます。
【次の発言】 決してさような考でもありませんし、言葉のうちに、お話は十分肝に銘じておりますと、私は申しておるのでありまして、どうぞおくみ取りを願いたいのであります。

第28回国会 議院運営委員会 第6号(1958/01/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 他に影響するところはございません。

第28回国会 議院運営委員会 第22号(1958/03/31、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 坊政務次官はよんどころない所用がありまして、今議院の外に出ております。
【次の発言】 ただいまの問題でありまするが、大蔵委員会で附帯の決議がありまして、さらにこれが衆議院の決議となっておることは承知いたしております。実は酒類につきましては、一面原料の値上りから価格も上げなくてはならぬ面もありますが、しかし、そういうふうなことから、今までどういうふうにこれを処理するか、苦慮いたしておりまして、一応減税もあることでもあるし、ここでそれらの点も、いわゆる原料の騰貴等も考えて、双方を考えた価格をきめたい、かように考えておったことも事実でありまして、そういう点を政務次官から申し入れもい……

第28回国会 決算委員会 第9号(1958/02/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 昭和三十一年度一般会計歳入歳出決算、同特別会計歳入歳出決算、同国税収納金整理資金受払計算書及び同政府関係機関決算書を会計検査院の検査報告とともに、本国全会に提出いたしましたので、その大要を御説明申し上げます。  昭和三十一年度の予算の執行につきましては、予算の効率的な使用、経理の適正な運営に極力意を用いて参ったのでありますが、なお、会計検査院から不当事項につきましては八百六十五件、是正事項につきましては二百六十三件に上る御指摘を受けましたことは、まことに遺憾にたえないところであります。これにつきましては今後一そう経理の改善に努力を傾注いたしたい所存であります。  以下決算の内……

第28回国会 国土総合開発特別委員会 第9号(1958/04/01、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 大へん一般的な御質問でありますが、私も狭い日本の資源開発については、北海道を特に重要視いたしております。ごく端的に、具体的に話しますが、私は日本銀行の総裁をいたしております場合に、大体日銀の支店というものは相当大きな都市で、すでに取引もこのくらいある、そこには銀行も幾つあるとかどうとかいうような統計に基いて、日本銀行の支店を作るのが常例でありました。しかしながら、私はそういうことばかりではいかぬというので、実は私は在任当時に帯広に日本銀行の支店を考えた。その結果釧路になったのでありますが、特に北海道について、奥地の開発ということを非常に重要視しまして、それには何かそういう開発……

第28回国会 国土総合開発特別委員会 第13号(1958/04/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 ただいまの御質問、非常にごもっともでありますが、これは申すまでもないと思いますが、食糧だけをとりましても輸入がやはり五億ドルくらい、綿花を除いて五億ドルくらいに上っております。綿花も入れると、十億ドルに近いというような農産物の輸入になると思います。しかも国土が非常に狭いのですから、これは私、国内の資源の開発ということがむろん先であると思うのでありますが、同時に、しかし東南アジアの開発というものは、この市場なくしては将来日本の経済が成り立っていかない、しかも自然ほうっておけば他国の経済がここに伸びてくる、将来日本の経済が不利になってくる、また国際的な情勢にも圧せられてくる、日本……

第28回国会 大蔵委員会 第4号(1958/02/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 ただいま議題となりました関税定率法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案、及び経済基盤強化のための資金及び特別の法人の基金に関する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  まず関税定率法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案について申し上げます。この法律案は、最近の経済事情等に顧み、昭和二十九年に制定されました関税定率法の一部を改正する法律の附則を改正し、本年三月三十一日で期限が到来する関税の暫定的減免制度について、その期間をさらに一年間延長しようとするものであります。  以下、改正の内容を簡単に御説明申し上げます。  まず、重要機械類につきましては、わ……

第28回国会 大蔵委員会 第5号(1958/02/14、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 むろんこのおもな目的は、貯蓄の増強にあるのであります。貯蓄の増強については、またこれを可能ならしむるいろいろな施策が必要であることは、申すまでもありません。その直接的な一つと、こういうように考えておるのであります。特に私がこれを考えましたのは、今回はなるべく横すべりなんかないように、新しい所得が生じた場合に、その所得の一部分が貯蓄に回るようにと、そういうふうな仕組みにするのには一体どうすればいいのか。こういうところに基本を置いて、法案の下づもりをいたしております。従いまして、できるだけ大衆の所得のうち、大衆といっても、比較的勤労所得というようなところになるべく中心を置くように……

第28回国会 大蔵委員会 第9号(1958/02/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 関係の住民の意向をできるだけ取り入れたいということは、これはもうその通りであります。さようにいたしたいと考えております。そういうふうな意味からしても、国有財産の処理については、特に地方に地方の処理審議会を設けて、いろいろな人の意見を徴しましてこれを処理するようにしてあるのも、その方針からきているのでございます。ただ、しかしそういうふうな地方の要請はやはり国家的あるいは社会的に見て妥当な要請でなくちやならぬことは、これはもう申すまでもありませんが、妥当な限り、これはやはり尊重すべきものと考えております。
【次の発言】 詳しいことは、時日の点が多いようでありますから、政府委員から……

第28回国会 大蔵委員会 第15号(1958/03/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 これは、国の債務に異同を与えるということでありますから、国会でもって御審議を願って、法律でもってやる、こういうことだと考えております。
【次の発言】 私は、今回の処置によりまして、外為会計のうちにおきまして、その資産の減額をしなければならぬ、こういうことと考えております。それを法律によっていたそう、かように考えております。
【次の発言】 これは私は広く考えなくてはならぬと思います。それは、戦後において、東南アジア諸国と日本の国交が漸次回復いたしております。特にインドネシアとの国交の回復については、この国と日本との経済関係が将来においても大きいというような見地から、朝野の希望は……

第28回国会 大蔵委員会 第17号(1958/03/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 為替専門銀行をどうするか、現状のままでいいか、さらにこれについて何らかの改善を加えるべきか、この点につきまして、日本銀行、東京銀行等と相談しまして、そうして、やはり御承知のように東京銀行は、国内支店を、専門為替銀行たるゆえをもって非常に制限を受けておる、従って円資金が乏しい、従来は、外貨の預託でいっておったのでありますが、この外貨の預託が今後十分にないばかりでなく、また外貨の預託制度自体が、やはり問題になるのであります。これは、為替政策全体の基本問題にも触れるのでありますが、従って将来に属しますが、こういうふうな基本的な点からも考えて、やはりこの際東京銀行、いわゆる為替専門銀……

第28回国会 大蔵委員会 第20号(1958/03/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 今回減税の対象となりまする酒類の小売価格につきましては、今事務当局に慎重に検討さしております、私の考えとしては、今回の減税は、やはりこういう酒類を嗜好する大衆の負担をできるだけ軽くするというのが趣旨でありますから、従いまして、税の負担が軽くなるだけできるだけこの価格を下げるようにという方針を私は授けております。若干の問題があると思いますが、幸いに私の承知している限りでは、しょうちゅう等におきましても、一時澱粉が非常に高くて、製造コストも上っておったのでありますが、その後糖密の輸入等によって澱粉もよほど下ってきましたので、それらの点もよほど緩和しておりますので、御趣旨に沿うこと……

第28回国会 大蔵委員会 第23号(1958/03/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 税制改正についての根本的な態度でありますが、今お話しのような点も、私ごもっともと思います。特に私は、いろいろな方の意見も今後聞くつもりでありますが、ヨーロッパでは共同市場、いわゆる一体になる、従ってヨーロッパの諸国における税制が、いろいろな意味において大きな変化をするであろうということを私は一つ考えております。それからアメリカにおいても税制が相当変化しつつあるように見受けられる。こういうようなことを考えました場合に、内外の情勢からしても、今後日本の税制について一般的といいますか、あるいは根本的に、一つそういうような見地に立って考えてみる必要があるのではないか、こういうふうな考……

第28回国会 大蔵委員会 第26号(1958/04/02、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 この一般公務員の年金制度について、その管掌をどういうふうな形態にするか、言いかえれば、組合によるか国によるかという点につきまして、公務員という性格からいいまして、なかなか意見が分れるところであります。しかも、これはやはり慎重に検討を加える要がある、こういう見地から、今回は、一般公務員の分は除外をいたしまして、その他につきまして、共済組合年金制度をとりましたわけであります。私自身の考えとしましては、すべてを含めて共済年金制度に移行するのがいいという考えを持っておるのでありますが、御承知のように、二十八年に人事院が、公務員については、組合管掌という点に反対な見解をとりました。これ……

第28回国会 大蔵委員会 第31号(1958/04/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 大蔵省としまして、この検査権によりまして銀行を検査いたしております。従いまして、今局長等から御説明がありましたように、この検査によって、相手方のいろいろな秘密ということも承知いたしております。これを一々検査しておるからというゆえをもって発表するということは、これはいたすべきことではないと私は思います。特に今日この千葉銀行は、非常に預金者との関係におきましても、その他においてもデリケートな状態にあります。監督者であり、検査権を持って検査をいたしておるものが、その内容について、通常発表をいたしておる以上のことについてこの際に発表いたすことは、これは適当ではないというふうに私は考え……

第28回国会 大蔵委員会 第35号(1958/04/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 会ったことはあります。
【次の発言】 会ったことはあります。
【次の発言】 私が会いましたのは、ずっと会わなかったのですが、最近としては、今よく覚えておりませんですが、多分一月の末ころじゃなかったか、あるいは二月の初め、そのころ一度会いました。
【次の発言】 今、私ちょっと錯覚いたしておりまして、一月末から二月の初めに会ったのは、実は会った人が違うのです。最近古荘先生に会ったのは、この問題が起った後です。この銀行の問題が起って、あとの後任頭取の問題をするようになってから会いました。
【次の発言】 私は、それでは古荘君と会ったことをずっと前から申し上げます。私が会いましたのは、……

第28回国会 大蔵委員会 第36号(1958/04/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 修正の趣旨は了承いたしました。

第28回国会 地方行政委員会 第25号(1958/04/02、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 消防施設をなるべく完備充実をしたいという点、これは異論がございません。ただどういう方法によってこれをやるかというので、ただいまの御意見では特別に消防施設税でも創設してはどうかということであったようでありますが、これにつきましては特に自治庁あたりとも相談をいたしたこともあるのですが、自治庁の方もなかなか賛成がないようであります。(「反対だよ」と呼ぶ者あり)ただいまのところは保険会社等から相当な寄付もありまして、消防の充実をはかっておりますが、こういうこともある意味においてはこそくかもしれません。まあ私としては消防の充実には異論がないのでありますから、どういうふうにするか、もう少……

第28回国会 地方行政委員会 第26号(1958/04/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 ただいま御質疑の点でありますが、先ほど自治庁長官から御答弁もありましたように、私どもとしては一番重点は、地方の財政がどういうふうに充実強化されていくかという点にあるのでありまして、地方の財政の歳入面におきまして全般的にこれが強化充実していけば、自然歳出面はこれによってまかない得る、かような考え方をいたしておるのであります。公債費につきましても、そういう見地から財政需要計画の中に入って、これが交付税の中に入っておる、こういうふうになっておるのであります。最近の地方財政の状況を見ますと、三十一年度の決算を見ましても、また三十二年度の状況、それから三十三年度の今までの様子を見ても、……

第28回国会 予算委員会 第1号(1958/02/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 昭和三十三年度予算編成の方針及びその骨子につきましては、先日本会議におきまして御説明いたしましたところでございますが、予算委員会におきまして本日から御審議をお願いするに当りまして、あらためて、その概要を御説明申し上げたいと存じます。  まず財政規模について申し上げます。三十三年度一般会計予算の総額は、歳入歳出とも一兆三千百二十一億円でありまして、三十二年度当初予算に比べ一千七百四十六億円の増加でありますが、前年度剰余金のうち法定の使途に充てるものを除く四百三十六億円と、国債費の増加額三百十億円を除き、一般会計歳出は三十二年度に比べ一千億円の増加にとどめております。また財政投融……

第28回国会 予算委員会 第2号(1958/02/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 御答弁します。この財政の規模が経済の成長との関係において大き過ぎるということは、他面申し上げれば、国費というものは急激に非常な削減をしにくいということであります。同時に、しかし経済の成長率が低いから、そのパーセンテージはむろん高いものになる。これはお説の通りであります。しかし、こういうような経済の成長等が考えられます場合は、単に財政の規模だけで考え得るものではありませんで、昨年度におきましては、経済自体が非常に上昇傾向、いわゆる経済自体が拡大傾向をとり、それに対して財政がどういうふうな規模になったかということをかみ合せて考えないといがないのでありまして、今年におきましては、む……

第28回国会 予算委員会 第3号(1958/02/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 御承知のように、この長期計画は、年度の平均になったものが出ております。従いまして、これを具体的に年度に当てはめる場合は、そのときの経済情勢、諸般の情勢を考えてやるのでありますが、しかし計画全体としては、その年度にそれを完遂していく、かように考えておりますので、ある年度で足らぬものは将来これを補っていく、かようになると思います。
【次の発言】 お答えします。この点二つから考えたらいいと思います。一つは、日本の経済が非常に行き過ぎまして、これを是正する施策を今とっておる最中であります。その結果経済もやや均衡を回復しつつあるのでありますが、なお従来の政策を今ここでゆるめるという段階……

第28回国会 予算委員会 第4号(1958/02/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 私もおおむね賛成であります。
【次の発言】 ただいま農林大臣のお答えいたした通りであります。
【次の発言】 私は今回の予算折衝の間のいろいろなやりとりについて何ら人に話したことも何もありません。あなたがどこまでお聞きになったか知りませんが私が言うたといえば、それは間違いであります。われわれはあらゆる立場で国家のためを考えてやっておるわけであります。  それからただいまの国際収支の問題ですが、これも関連して私今お答えいたしますが、お説のように日本の国際収支において、何さま輸入に食糧その他が依存しておることは高いと思います。これは綿花なんかを加えますと、おそらく十億ドルくらいに上……

第28回国会 予算委員会 第5号(1958/02/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 政府管掌の健康保険の財政のことでありますが、御承知のように、いろいろな施策を講じた結果、この財政もよほど健全化の方向に向っております。三十一年度では四十八億、三十二年も相当大きな――これは推算ですが、おそらく六十億に近いものが出ておると考えます。
【次の発言】 大体その金額を出しております。
【次の発言】 これは、政府管掌の健康保険の会計を強化したい、かような考えでございます。
【次の発言】 国庫から三十億を入れました当時の政府管掌の健康保険は、御承知のように赤字になっておったのであります。苦しい状態であったのであります。それで、政府から三十億円を入れるとともに、他の関係の方……

第28回国会 予算委員会 第6号(1958/02/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 小笠原につきましては、すでに三回にわたりまして一億五千万円出しております。沖縄よりもむしろ小笠原の方が先であります。小笠原に先に見舞金を出して、それから今度は沖縄の方、こういうことになっております。
【次の発言】 これは自治庁長官から御答弁すれば詳しいことがわかると思いますが、敗戦後におきまして日本の国情に困難があり、非常に国力が低下している、そういうふうなことから、やはり財政の立て直しにおきまして、中央、地方、特に地方は、先ほど申しましたように、独立性を持っているわけであります。しかし実際いろいろと財政需要の多いのは、あるいは地方もなかなか多かった。ところがそういう際に国の……

第28回国会 予算委員会 第7号(1958/02/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 農林行政、これを裏づける農林予算でありますが、それを特に不当に小さくするという考えは毛頭持っていないのであります。農業の重要なことは申5までもないのであります。ただ、私の当時の考えといたしましては、節約のできるものはできるだけ節約していきたい、出すべきものは出す、こういうふうな方針に基きまして査定をいたしたのであります。私は、必ずしも、前年度額より若干少いからといって、それがすぐに農林に対して特に関心を薄くしておるというようなことではないのであります。その後の折衝によりまして、各方面の意見も入れて、予算が相当に大きくなったことは御承知の通りであります。結局最後に決定しておる予……

第28回国会 予算委員会 第8号(1958/02/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 日本銀行とワシントン輸出入銀行との間に成立いたしました一億一千五百万ドルの借款に関しまする文書をお手元に差し上げてありますが、これによりまして明らかでありますように、この借款は、日本銀行法に基きまして日本銀行がなし得る借款であります。これに対して政府が何らの債務を負っているということはありません。この点はこの文書できわめて明白であると思います。
【次の発言】 お手元に日本文が差し上げてあります。(「これは仮訳ですよ」「原本があるはずだ」「それを出せと言っておるのだ」と呼び、その他発言する者あり)これはこういう意味でございます。この仮訳を書いた意味は、正文はワシントンで調印され……

第28回国会 予算委員会 第10号(1958/02/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 今お話がありましたように、三十三年度に新規に科学技術振興費にそれを計上いたしたことは事実でありますが、こういうような科学技術振興ということを特に取り入れたのは、これらのことを明確にいたしまして、そうして相互の間の関係も緊密にしたい、かような意味においてやっておるのであります。今回のこの科学技術の振興につきまては、予算面におきましても実際に即して必要と考えられる分を特別に重点施策として計上いたしたのであります。御承知のように今回この科学技術振興費としては三十五億、前年に比べて約一九%の増額をいたしておりまして、この三十五億は原子力関係で十八億、一般で十七億、かようになっておりま……

第28回国会 予算委員会 第11号(1958/02/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。この国会に三十二年度の第二次予算補正として提出を予定しておりますのは、義務教育国庫負担の義務費、それと国民健康保険の助成金、これが三十一年度の精算の結果に基きまして計上いたしたい。それから旧軍人恩給の関係、これが従来の三十二年の今までの実績から見まして、計上する必要がある、かように考えておりまして、その他若干ありますが、要するにさしあたり緊急を要する経費だけを計上いたしたい、そして御審議を願いたい。これらは三十三年度予算と切り離して考えられないというような問題は含まれていないと考えております。今日どういうときに提出ができるかという点につきましては、ただいまこれら……

第28回国会 予算委員会 第12号(1958/02/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 防衛費と財政との関係でありますが、これについては今防衛庁長官から大よそのことをすでにお話があったのであります。今お話がありましたように、防衛計画について新しいものはまだありません。三十五年において一応目標を達する防衛計画も別に年度割をしておるわけではありませんで、ただいま防衛庁長官からお話がありましたように、財政の状況をよく勘案して、かつ民生の安定ということと兼ね合って考えるという基本方針であります。従いまして私は防衛庁費が特に財政上たえがたい負担になるとは考えておりませんし、またそうあるべきものでもない。これは必ず民生の安定と均衡を得た姿でなくてはなるまい、かように考えてお……

第28回国会 予算委員会 第13号(1958/02/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 防衛に比べまして決して農業を軽視しておるということはありません。農林省の予算につきましては、最近災害の関係で費用がよほど減っておるということが一番大きな原因になっておりまして、三十三年度の予算につきましても、今度は一千億以内ですべての歳出をまかなうということの関係もありまして、そうどこにも万べんなくやるというわけにもいきませんが、農林予算につきましては、前から農林大臣も主張されておる通りに生産基盤を拡大強化する、農業を多角的に持っていく、あるいはまた自作農の助成にも特に金を回す、あるいは港湾、漁港、こういうものも整備する、大体こういうような方向に資金を特に回しているつもりであ……

第28回国会 予算委員会 第14号(1958/02/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 私は、基本的な考えとしましては、あまりそういう特別な部落というものがあるような解釈を第一持たない、そうしてそういうふうな社会的な情勢もなくなるようにしていくというのが、私の基本的な考えです。
【次の発言】 いろいろお話を承わりまして、感銘もいたしておりますが、政府としましても、この同和の事業につきましては、厚生省に対策協議会を置きまして、各省とも緊密な連絡を取りまして、総合的に施策を進めることにいたしておることは御承知の通りであります。大蔵省としても、予算編成に当りまして、同和の事業につきましては決して粗末に扱っておるわけではございません。できるだけ力をいたしたいと考えておる……

第28回国会 予算委員会 第15号(1958/03/01、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 お答えします。三十三年度の予算を編成するに当りまして、御承知のように予算編成の基本構想を発表しまして、これはむろん言葉は抽象的になっております。それを具体的にした予算の編成の方針としまして、大体三つの柱が立っておるのであります。それは本年度の歳出増は一千億以内にとどめる、それから過年度から来ておる剰余金がありますが、これは法令で使途のきまった分を除いてはたな上げする、そうしてある程度の減税をしよう、こういうふうな柱を具体的に立てておるのであります。この線は予算編成に当りましてその通りに私はやって参っておるつもりであります。ただ問題は、おそらく御質問があるかもしれませんが、財政……

第28回国会 予算委員会 第16号(1958/03/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 いろいろお話を承わりまして、非常にありがたく思っております。しかしながら、一国の大蔵大臣が公けに、かりにも信念がないかのように言われることは、これは影響するところが大きい。そういう意味において、自然ここで私の考えを申し述べる必要があると思います。それはどういうことかといえば、これは具体的な問題でありますが、今度の予算編成につきましては、御承知のように歳入は非常に多い。非常に歳入が多い場合におきまして、しかも日本の経済を考えますときに、できるだけ歳出はやはり押えていく、そうして経済に刺激を与えることを避ける必要がある、これが基本方針であります。ところが、一国の政治をやる以上は、……

第28回国会 予算委員会 第17号(1958/03/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 政府は今回、昭和三十二年度一般会計予算補正(第3号)及び特別会計予算補正(特第5号)を国会に提出いたしました。ここに予算委員会の御審議をお願いするに当りまして、その概要を御説明いたします。  一般会計予算補正(第3号)は、三十二年度の予算作成後に生じました事由により当面必要とされる最小限度の措置を講ずるためのものでありまして、歳入歳出とも約七十七億円の追加を行うこととしております。これにより、さきに成立いたしました予算補正(第2号)による追加分も合せまして、三十二年度一般会計予算総額は一兆一千八百四十六億円となる計画であります。  歳出のうち、義務教育費国庫負担金は、三十一年……

第28回国会 予算委員会 第18号(1958/03/26、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 私の関係で二点御答弁いたします。いずれ農林大臣代理から御答弁があると思いますが、一つは、生糸の買い入れについて見通しを誤まっていなかったか、こういう質問でございますが、これは御承知のように、ことしの二月ごろから急に糸価が下ってきて、そうして買い入れをしなければならなくなりました。こういうことから、借り入れ限度をふやすということで、これは予算編成後において、事情が非常に急変した、こういうことに基くものでありまして、御了承いただきたいと思います。  それからもう一つ、仰せのように予定してあります剰余金の繰り越しでありますが、剰余があるかないかといえば、ないと思います。従いまして、……


一万田尚登[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(衆議院27期)

一万田尚登[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 大蔵委員会地方行政委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第2号(1955/06/03、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 通産の方が二百六十八万キロリッターくらいですが、一方は二百五十万キロリッター、これは、今外貨の割当とかいろいろだ理由があると思いますが、その違いについては、大体結論的に言えば、そういうふうに数字が違っておるが、税の上ではほぼ同じような使用量になるように説明を聞いておりますが、数学的に詳しいことは政府委員から説明をさせます。
【次の発言】 大へんごもっともな御意見のように私は思うのでありますが、今日道路についての要請が非常に強いことは御承知の通りであります。この道を今後よりよくすることによりまして、自動車業者その他における利益が多くなると私は思っております。そういうふうな考えか……

第22回国会 大蔵委員会地方行政委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第3号(1955/06/04、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 簡単にお答え申します。揮発油と軽油の課税均衡の点が一つあるようでございますが、これは、私どももやはり公平な見地から考えて、将来は考えてみる必要があろうかと思っております。ただ軽油は、今は水産、農林、家庭の厨房用などに多く使われておる等のいろいろの点もありますし、その他いろいろあるようです。そういうふうなことから、今回は増税をいたしておりませんが、将来は考えております。  それから目的税のことですが、私は税にあまり詳しくないから、変なことを言ってもいけないですが、多分これについてはいろいろ議論があると思いますが、私はある限定した分野において目的税もいいだろうという意味で、この道……

第22回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1955/06/04、27期、日本民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 自由党と民主党の間で三十年度予算の修正についていろいろと話し合いがあるようには聞いております。
【次の発言】 さようなことはございません。
【次の発言】 お答えします。どういうことが書いてあるかよく承知しませんが、両党の話合いの間に私がおったということはありません。
【次の発言】 ただいま国会と申しますか、自由党とか民主党、こういうような党のところでいろいろお考えになっておることだと承知をいたしておりますが、私はそれに今何も意見を申し上げる段階ではないと思います。
【次の発言】 お答えします。新聞は承知いたしております。そうしていろいろな税についてもしもこれに修正を加えるとす……


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第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1956/02/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 私は、これは経済理念といいますか、あるいはまた政治形態、いろいろありますが、そういう一つの考え方をもとにして考える場合は、一つの御意見である、また資本主義の場合においても、あるいは自由主義経済の場合においても、率直に申しまして考えられない考え方でもないと私は思います。しかし日本の今日の状況に妥当するかどうかという点については、あらゆる方面から考えてみなくてはならないのであって、今の状況ではいろいろありまして、財政投融資として従来やっておった分野が、当然政府の経済計画に基いてやっておったという部面と、そうでなくて、民間に資金がないから、税金でなくて、強制貯蓄という形でもって資金……

第24回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1956/02/23、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 御指摘の点につきましては、私はこういうふうに考えております。韓国と日本との国と国との関係の今後の交渉というものはむろんのこと、ただしかし一つの会社の債権債務の処理というものは、私は法律の示すところによって当然どういう場合でも処理をしなければならぬと思います。法律に基いて処理をして一向差しつかえないと思っております。
【次の発言】 むろん今お話しのような点をできる限りにおいて考慮をいたしたいと考えております。引揚者のいろいろな方の同情すべきことは、やはり考えなければならぬが、それと会社の整理の場合における法律関係とは、これをごちゃごちゃにすると、そこに権利関係についていろいろな……


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第28回国会(1957/12/20〜1958/04/25)

第28回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1958/02/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○一萬田国務大臣 このまま鋳造していく考えであります。
【次の発言】 一月末の推定で大よそ九億六千万ドルと考えております。これから焦げつき債権並びに短期の貸借といいましょうか、債権債務を引きまして実際使用し得る外貨というものは大よそ四億ドル、かように私大つかみに考えております。なおこまかいことの数字は正確に一々申し上げたいと思います。
【次の発言】 IMFから一億二千五百万ドル、それから輸出入銀行から綿花借款を含めて一億七千五百万ドル、綿花借款六千万ドルの計上分をのけますと一億一千五百万ドルであります。
【次の発言】 今のお話のものは世界銀行からの借款になるのでありますが、外貨の関係ではそれだ……



一万田尚登[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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データ更新日:2023/02/05

一万田尚登[衆]在籍期 : |27期|-28期-29期-30期-31期
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菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。