このページでは菅野和太郎衆議院議員の31期(1967/01/29〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は31期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(菅野和太郎君) 中小企業の問題につきまして具体的に答えよとのお話でありましたので、具体的にお答えしたいと思います。 まず第一に、最近倒産者が非常に多いので、その倒産防止の対策を講じておるかどうかというお尋ねがあったのでありますが、それにつきましては、まず第一に、政府機関の金融公庫の融資力を増大することを昨年末に断行いたしまして、それから本年の一月からその利子の引き下げをやったのであります。来年度におきましてもこの三金融公庫の融資力を増大することにいたしております。 次に、無担保保険の限度額を来年度から、二百万から三百万に増額することにしておりますし、それから保険料率の引き下げも……
○国務大臣(菅野和太郎君) 昭和四十一年度中小企業の動向に関する年次報告及び昭和四十二年度において講じようとする中小企業施策並びに特定繊維工業構造改善臨時措置法案、及び中小企業振興事業団法案について、その趣旨を説明いたします。 まず、昭和四十一年度中小企業の動向に関する年次報告及び昭和四十二年度において講じようとする中小企業施策について御説明申し上げます。 わが国経済全般の回復とともに、中小企業の事業活動も活発化してきておりますが、経営面での回復は十分でなく、企業倒産も高水準で推移しております。 経営面での回復が十分でないのは、人件費、資本費が上昇基調で推移しているのに対して、生産性の向……
○国務大臣(菅野和太郎君) 石油開発公団法案について、その趣旨を御説明申し上げます。 エネルギー革命の進展と経済の著しい発展に伴い、石油の重要性が近年とみに高まりつつあることにつきましては、御高承のとおりであります。すなわち、石油は、現在すでに全エネルギー供給の大宗を占めるに至っておりますが、さきの総合エネルギー調査会での検討によりますれば、昭和六十年度には、その比重は七五%程度まで高まることが推定されております。したがいまして、今後この重要な石油の供給をいかに確保していくかは、わが国エネルギー政策の最も重要な課題の一つであると申しても過言ではないと存ずる次第であります。 ひるがえって、わ……
○国務大臣(菅野和太郎君) 中小企業の資金が不用になった金額が多いじゃないかということは、お説のとおりであります。そこで、せっかく皆さん方の御協賛を得て計上した予算がどうしてそれほど多額の不用額を出したかということにつきましては、皆さん御承知のとおり、昭和三十九年から四十年度の上半期にわたっての不景気、経済界の不況ということが原因しておりまして、それによって民間の設備が縮小されたということと、もう一つは、せっかく高度化の計画をいたしておりましたけれども、その不況のためにその計画を繰り延べなければならないということが原因だと思うのであります。それからもう一つは、やはり指導がよろしきを得なかったの……
○国務大臣(菅野和太郎君) 公害の無過失責任についてのお尋ねがありましたが、ただいま厚生大臣がお答えになったと同じ意見を持っております。 それから、救済制度につきましても、厚生大臣から詳細なお話がありましたが、私も同じような救済制度をとりたいと考えております。 それから、公害対策の予算でありますが、通産省といたしましては、公害対策を重点施策の一つとして、従来から措置も積極的に講じてきておりまするが、昭和四十二年度には、公害を未然に防止するための調査の充実、亜硫酸ガス対策としての脱硫技術の開発、自動車排気ガス防止技術等の研究、企業の防止施設設置促進のための助成措置等を中心に、予算は前年度に比……
○国務大臣(菅野和太郎君) 武器の輸出についてお尋ねがありましたが、武器の輸出は、輸出貿易管理令によりまして通産大臣がこれを承認することになっております。したがいまして、日本から輸出される武器が国際間の武力抗争の具に供せられないように配慮して、個々のケースについては慎重に判断いたしますから、大出議員の御心配になるように、日本がアジアの兵器庫になるということはさらさらないということを申し上げておきます。(拍手)
○国務大臣(菅野和太郎君) 今回の災害におきまして商店並びに工場を経営しておる個人の受けた損害が少なくないということは、お説のとおりであります。しこうして、これらの個人が受けた損害に対して政府はどのように対処するかという御質問であったと思うのでありますが、その受けた損害に対しまして直接補償する制度は、現在のところはないのでありますが、しかし、被害者がその災害の打撃から一日も早く立ち直るように政府はできるだけ援助したいと考えておるのであります。その第一の方法といたしましては、政府系の金融機関が特別貸し付けをやるということ、たとえば貸し付け期間なり、あるいは貸し付け金額なり、あるいは利子などについ……
○国務大臣(菅野和太郎君) 私に対すると思われる点について、お答えしたいと思います。 第一にお答えしたいことは、日本の産業観光をもっと盛んにしたらよいではないかということで、これは御説のとおりでありまして、御存じのとおり、いままで日本独特の風物あるいは史跡の観光客が多かったのでありますが、最近におきましては、日本の産業が非常な勢いで発展しましたので、日本の産業を見たいということで来往する外人が決して少なくないのでありまして、今後におきましてもそういう産業観光を奨励したいと考えておる次第であります。 それから日本独特の民芸品などについては、お説のとおりもっと各国に紹介して、より多くこれが売れ……
○国務大臣(菅野和太郎君) 昨年の三月に決定いたしました経済社会発展計画が、その後実績において非常に違うじゃないか、これを廃棄する意思があるかどうかというお尋ねであったように思うのであります。 お話しのとおり、池田内閣のときに高度成長政策をとりましたので、したがいまして、いろいろひずみが起こりましたことは、小林君が指摘されたとおりであります。そこでそのひずみを是正するために、佐藤内閣におきまして経済社会発展計画を立てまして、昨年の三月に決定いたしたのでありましたが、この経済社会発展計画の基礎となったものは、物価の安定、経済の効率化、社会の開発、この三つを目標として計画を立てたのであります。し……
○国務大臣(菅野和太郎君) 私は、当面する経済情勢とこれに対処する所信を明らかにし、国民各位の御理解と御協力を得たいと存じます。 最近のわが国経済は、個人消費、民間設備投資等の根強い増勢と輸出の好調にささえられて堅調な拡大を続けており、また、国際収支は、海外景気の上昇等を背景に急速な改善を見せております。 他方、国際経済の動きを見ますると、一昨年下期以降回復に転じました世界景気は、その後も基調的には上昇過程をたどっており、また、昨年の秋一時動揺を見せた国際通貨情勢も、その後の国際金融協力の進展と関係各国の自国通貨防衛のための各種の施策等により再び落ちつきを取り戻しております。 しかしなが……
○国務大臣(菅野和太郎君) 一昨年の秋以来上昇してまいりました消費者物価の問題につきまして、根本議員より、適切な、各方面から見た対策を示唆されたのでありまして、私は、その点において、深甚な敬意を表したいと思うのであります。 施政演説でも申し上げましたとおり、この物価問題は、現内閣の最重要施策といたしておりますので、現内閣におきましては、全力を注いでこの消費者物価の問題を解決したいと存じておるのであります。 それで、お尋ねがありました第一の問題、国鉄料金以外の公共料金は押えるかどうかというお話がありましたが、これは施政演説でも申し上げましたとおり、極力これを押える方針であるのでありまして、一……
○国務大臣(菅野和太郎君) 国鉄料金の値上げの経緯、並びに国鉄の料金の値上げに便乗して値上げをしようとする交通関係の公共料金は、極力押えるという総理の御意見と同じ意見であります。(拍手)
【次の発言】 公共料金は受益者負担の原則でやることは間違いないかというお話がありましたが、お話しのとおり、公共事業は、これは受益者負担の原則は、私は全部はできないと考えております。これは公共事業であるがゆえに、したがって、国あるいは市町村ができるだけ応援すべきであるということで、今回は、ただいま大蔵大臣が述べられたとおり、政府もまた市町村も、この問題については協力することに相なった次第であります。
なお、公……
○国務大臣(菅野和太郎君) 国土総合開発に関連しての私へのお尋ねは、まず農業用地の問題と、それから農業用水の問題であったと思うのであります。この二つの問題とも、総理から大体お答えになったのでありますが、なお補足する意味でお答えしたいと存じます。 現在経済企画庁で策定作業中の新全国総合開発計画におきましては、土地の利用の面から、農業の展開の条件を備えた農業地域の積極的な保全をはかるとともに、大幅に新技術を導入した生産を展開し得るような土地基盤の整備を行なって、さらに低度利用林野における大幅な草地開発を進めていくつもりでいろいろ策定いたしておるのであります。 なお、現在国会において御審議を願っ……
○国務大臣(菅野和太郎君) いま経済企画庁で策定いたしております経済社会発展計画を補正する場合に、中小企業の位置づけと申しますか、中小企業をどのように取り扱うかということについて御質問であったように思うのでありまするが、この点については、総理から詳細にお話があり、今後の中小企業のビジョンについてもお話がありましたので、私はこれ以上つけ加える必要はないかと思うのでありまするが、なお重複するとは存じますが、多少この問題について触れてみたいと思うのであります。 お話のとおり、最近経済が非常に発展してまいりましたが、中小企業というものが格差があるということは御指摘のとおりであります。この点においては……
○国務大臣(菅野和太郎君) 毒性の重金属の河川放流によって水質が汚濁し、それがひいて人命に影響を及ぼすということについての対策があるかどうかという御質問であったと思います。 御存じのとおり、水質保全法によりまして、水質が汚濁した場合には、それが人命に影響するのを防止するために水質基準というものを定めておるのであります。すでに、メチル水銀につきましては、その水質基準を定めまして、一部は実行し、また、近く全国的に実行する予定であります。 先ほどからお話しのイタイイタイ病の原因であるカドミウムにつきましても、厚生省並びに通産省においていま調査中でありますからして、その結果によって水質基準をきめた……
○国務大臣(菅野和太郎君) 国鉄料金の値上げに関連して、政府の物価対策についていろいろ御批判をこうむったのでありますが、昨年の初めに経済見通しをした場合には、消費者物価は四・八%というように発表いたしたのであります。ところが、その後四十三年度の上半期におきまして五・七%になり、その勢いをもってすれば、あるいは四十三年度全体といたしまして五・七、八%になりはせぬかということを非常に心配いたしまして、極力物価上昇のムードを押えるという方針をとってまいりまして、四十三年度の全体の消費者物価は五・四というように算定いたしまして皆さん方に御披露申し上げたのであります。ところが、幸いなことには、これは天候……
○国務大臣(菅野和太郎君) 経済企画庁長官としての私に対する御質問は、木材価格が上昇しておるが、木材価格をどの程度に押えていくかという御質問であったかと思うのであります。なるほど、この木材価格は、昭和四十一年以降四十三年の春ごろまでは、かなり大きな上昇を示しておりますが、最近は比較的落ちついておるのであります。これは数字的に申し上げれば、たとえば昭和四十四年の一月から三月までというものは、昭和四十年を一〇〇といたしまして一三二、一三三という程度でありまして、大体定着いたしておりますから、この定着しておる木材価格を持続せしめたいと考えております。お話しのとおり、もちろん木材価格の上下というものが……
○国務大臣(菅野和太郎君) 今回のガス事業法の改正によりまして、特に簡易ガス事業については、料金の値上げその他の不利益を来たしはしないかという御指摘があったのでありますが、経済企画庁といたしましてもその点を心配いたしまして、ガス使用者に不利益を来たさないように改正してもらいたいということで所管省と相談いたしまして、地方ガス事業調整協議会というものを設置してもらうことにいたしまして、これは中立的な人によって構成されまして、そこで料金その他の問題について協議し、その決定を通産省が尊重するということになっておりますから、御心配になるようなことは大体起こらないと考えておる次第であります。(拍手)
○国務大臣(菅野和太郎君) 生産者米価が一般消費者物価にどのように影響を及ぼすかという御質問であったと思いますが、この生産者米価が消費者物価に影響を及ぼす筋道が大体三つあると私は考えておるのでありまして、一つは、生産者米価が上がれば、おのずから消費者米価を引き上げる機運が助長されるということ、消費者米価が引き上がれば、したがって物価が上がるということが考えられるということなのでありまして、そういう点から一般物価に影響を与える、こう考えておるのであります。 次の問題は、生産者米価を上げますると、したがいまして、それだけ米作が有利性を帯びまするから、おのずから他の農産物の政策が軽んじられるという……
○国務大臣(菅野和太郎君) 私に対する御質問は、水質汚濁に関する環境基準について、厚生省と権限争いをしておるじゃないかというお尋ねであったと思うのでありますが、これはある新聞紙上に報道されたことでありまして、全然根拠のない記事なのであります。というのは、この公害対策基本法によりまして、環境基準は経済企画庁においてこれを設定することにきまっておるのであります。最近、水質汚濁がますます激化いたしましたので、早くこの環境基準をつくりたいと考えまして、目下私のほうで部会を設けて、この環境基準をつくる委員会を開いておりますが、つきましては、やはり各省でそれぞれ環境基準の方策をきめていただいて、それを私ど……
○菅野国務大臣 原子力発電につきましては、外国の炉をそのまま持ってきてやるということよりも、やがては国産化と申しますか、あるいは新型なり、そういう新しい発電方法ができますれば、そういう方法でやっていきたいという考えでおるのでありまして、決して外国の炉をそのまま日本へ持ってきてやるという考え方で終始するわけではありません。できるだけ早く国産化したいという考えを持っております。
【次の発言】 問題はやはり経済性という問題と思うのです。原子力発電のほうが石油よりも安くつくということであれば、これはおいおい原子力発電になっていくと思います。経済性ということ、それから、御承知のとおり、石油であれば海外か……
○菅野国務大臣 第五十五回特別国会における産業公害対策特別委員会の御審議をいただくに先立ち、通商産業大臣として、所信の一端を申し述べたいと存じます。 公害問題は、現在緊急な解決を必要とする国民的課題であります。この公害を解決するためには、企業も、国も、地方公共団体も、そして住民も一体となって対処することが必要でありますが、この国の基本的姿勢を明らかにするため、現在、政府は、公害対策基本法案の準備を進めているところであります。 通商産業省といたしましては、従来から住民の健康及び生活環境保全への配慮なしには、産業の健全な発展はあり得ないという認識のもとに、積極的に産業公害防止施策を推進してまい……
○菅野国務大臣 お答えします。厚生大臣が答弁されたと同じ意見を持っております。
【次の発言】 まず、公害を発生せしめた産業に対する対策は通産省がするところでありまして、したがいまして、たとえば硫黄分を含む煙がたくさん出るというようなことにつきましては、いま脱硫の研究をやっておりまして、それが完成すれば、将来はもうそういう心配がなくなるというようなことで、そういうことについていま通産省の研究所においていろいろと研究いたしております。そういうように公害を起こさないような設備をするということが通産省の役目でありますからして、そういうことについては今後できるだけその実現に努力するように考えておりますし……
○菅野国務大臣 私は昨年十二月、はからずも通商産業大臣の大役を仰せつかったのでありますが、まことに浅学非才でありまして、はたしてこの大役を果たし得るかどうかということについて非常に反省もいたしておりますが、委員各位の御支援、御協力を特にお願い申し上げたいと思います。 本日のこの委員会に際しまして、今後の通商産業政策の基本的方向と重点施策について御説明申し上げますと同時に、御理解と御協力を要請するものであります。私も着任以来責任の重大さを痛感いたしており、今後とも全力をあげて努力いたしたいと存じますので、何とぞよろしくお願いいたします。 最近のわが国経済の動向を見ますると、景気はきわめて順調……
○菅野国務大臣 政府委員から答弁させます。
【次の発言】 ただいまのお尋ねでありますが、もちろん先進国へも、あるいは共産圏その他東南アジア諸国へもできるだけ多くプラント輸出をしたいというわれわれの希望を持っておりますが、やはりこれは技術の問題が主となると思うのでありまして、先進諸国には技術的な関係上わりあい少ない、こう考えております。
【次の発言】 仰せのとおりです。
【次の発言】 将来においては共産圏全体を含めてやはりプラント輸出というものをふやさなければならぬということは政府の方針ですが、中国については、御承知のとおり吉田書簡に関連して、いまストップしておるという状態でございます。しかし、……
○菅野国務大臣 ただいま議題になりました法案について、提案の理由並びにその要旨を説明申し上げたいと思います。 まず第一に、航空機工業振興法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明いたします。 航空機工業振興法は、航空機の国産化を促進することによりわが国航空機工業の振興をはかることを目的として昭和三十三年に制定された法律であります。この法律に基づきまして、昭和三十四年六月、日本航空機製造株式会社が設立せられ、今日まで中型輸送機YS11の設計試作等の試作事業及び製造、販売等の量産事業が進められてまいりました。 このうち、試作事業は昭和三十九年度をもって完了し、昭和四……
○菅野国務大臣 資本取引の自由化については前向きに進んでいきたいということは、たびたび私申し上げておるのでございます。したがいまして、これはどうしても本年中には解決をしなければならぬということを考えておりますし、まあ私個人としては、九月に日米経済閣僚の懇談会がありますので、それには何ぶんの日本の方針を示さなければならぬのではないかという考えを私はしております。 そこで、事務当局でいまいろいろやっておるのでありますが、事務当局の折衝の詳細なことは私も聞いておりませんけれども、しかし事務当局の側でいろいろ折衝しておりますけれども解決しない問題が、多々出てくるのじゃないか。そこでこの資本取引の自由……
○菅野国務大臣 日中貿易の伸展ということにつきましては、実は私のことを申し上げて何ですが、戦後間もなく、私は大阪の日中貿易促進協会の会長をいたしておりまして、その後ずっと今日まで国際貿促にも関係いたしておりまして、日本と中国というものは、貿易あるいは経済的な関係がだんだんと密にならなければならぬという信念を私自身持っております。したがいまして、日中貿易、LT貿易のことにつきましても、高碕先生とも私じっこんにしておりましたから、いろいろ御相談を受けて、それでLT貿易の協定もでき上がったと思うのですが、そんなことで、日中貿易の伸展ということについては、微力でありますが、今日までいろいろと尽くしてき……
○菅野国務大臣 ただいま御提案になりました中小企業団体の組織に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 わが国の中小企業を取り巻く諸情勢に対処するため、数年来中小企業の協業化の動きが多くの業種において活発に行なわれております。この動きは、個々の中小企業者の努力によっては達成が困難な生産性の向上を複数の事業者によって追求するものでありまして、中小企業の構造改善をはかるためには有効かつ適切なる方策であります。 従来から協業化の促進のため、政府としては金融、税制、指導等の施策を進めてまいりましたが、協業化のための組織のあり方については、過去三年間中……
○菅野国務大臣 私はジェトロというのは民間団体のようにいままで考えておったのですが、いま麻生委員のお話によると、公的の用もだいぶ帯びておるようでありますから、この問題はひとつ私も研究さしてもらいたいと思います。
【次の発言】 御趣旨よくわかりましたので、ひとつ慎重に検討したいと思います。
【次の発言】 事情を聞いてみますると、中部電力からは事情を聞いておるようであります。しかし、こういう問題ですからして、できるだけ地元で解決をするということでこのままにしておりますが、しかしもう相当期間がたっておりますから、お話しのとおり、地元の意見もわれわれとしても聞く機会を得たいし、また中部電力の意見も聞い……
○菅野国務大臣 お話しのとおり、三十八年当時といまとは中小企業の事態が変わっております。それはやはり近代化が漸次実現されてきたとは思っておるのですが、機械にいたしましても、前と違って、だいぶ機械の装置が大きくなったというようなことになってきましたので、したがいまして、いままでは個人企業でやっておったものがやれないというようなことで、どうしても協業的にやる、あるいは共同的にやらなければならぬというような事態になってきておりますから、したがって今度はそういう協業化、共同化をひとつ促進しようというようなことで、今度の中小企業の振興事業団などの法律をつくったような次第でありまして、とにかく三十八年当時……
○菅野国務大臣 私、途中からで、あるいは私の答弁が間違っておるかもしれませんが、環衛金融公庫のみ六分五厘の特利ができた、この近代化のほうはそれだけ利が安くないというお話でありますが、環衛公庫のほうはこの近代化のほうのあとからできたものですから、私から見ると一つの突破口ができたと思っておるので、これを突破口として他の近代化のものもやはり六分五厘というように、来年度はひとつそれで押していきたい、こう考えております。
【次の発言】 いま環境衛生金融公庫のことについて、その特利のいきさつを政府委員から御説明いたさせます。
【次の発言】 いま中村委員からいろいろ御示唆をいただいておりましたのですが、まあ……
○菅野国務大臣 このガス事業法などにつきましては、すでに宇野政務次官からもお答えがあったようでありますが、これはもう事業法自体が古くきめられた法律でありますからして、これは検討すべき時期がきておると思いますから、それは検討するように事務当局のほうではいま研究中であります。それからなおその他の規程についてもあいまいな、解釈上いろいろに解釈できるというような問題につきましては、これはやはり明確にしておく必要があると思いますから、そういう点についてもあわせて研究するようにいたします。
【次の発言】 そのとおり御解釈いただいてけっこうです。
【次の発言】 八十年説をガス会社が言うておるのかどうか、それ……
○菅野国務大臣 ただしまお話しのとおり、助成金が減らされたことはわれわれも非常に遺憾に思っております。がしかし、これは御意見もあるとおり、ぜひひとつ従前どおりに復活して助成金を多くしたいということで今後できるだけ努力したい、こう考えております。
【次の発言】 償還期間の問題につきましては、いま大蔵省と折衝中でありまして、われわれのほうはできるだけ長い期間を希望しておりますが、いまの段階では大体十五年前後で話がきまるのじゃないかと考えております。
【次の発言】 いまの中小企業の団地移転などのあと地をどうするかという問題ですが、できれば資金の融通をしてもらって団地へ行く、そうして適当なときに高く売……
○菅野国務大臣 公社、公団についていろいろ非難もありますけれども、また、公社、公団をつくらなければならないものもあるのでありまして、この中小企業振興事業団は、私はこれはつくらなければならない公社、公団に属するものと、こう考えておるのでありまして、初めから大蔵省なりあるいは総理に対しても、この事業団はぜひつくってもらいたい、ほかの公社、公団についてはいろいろ批評があるかもしれないが、これと石油開発公団だけはぜひつくってもらいたいということで、いろいろ折衝いたしたのであります。この間うちから皆さんからいろいろ御意見がありましたとおり、中小企業の育成あるいは振興については、いままでいろいろやったけれ……
○菅野国務大臣 最初に中東問題について、いろいろ御心配になっておられることについて私からお答えしたいと思います。数量的の問題は政府委員からお答えいたします。 けさの閣議で、外務大臣より各国とも停戦を受諾したということの報告がありましたので、一応この中東紛争は落着したということだと思います。しかしなお具体的にどういうような取りきめができるかということは今後の交渉になると思いますが、とにかく停戦は各国とも受諾したということでありますから、したがって、この中東の紛争の問題についてのいろいろ日本に対する影響等は、これで一応解消したというようにお考えになってよいと思いますが、しかしこれは現在解消はしま……
○菅野国務大臣 いま中村委員の言われたことは、今日までいろいろ問題があったことだと存じますが、問題は、五十万円ということに限定しているのは、そういう人たちは担保もないし保証人もないというのでしたのです。そこで五十万円以上の資金を借りるという場合は、もうその特別小口保険の対象とはなり得ないというのが法律のたてまえだと思うのです。しかし、この特別小口保険を設けてから、その後だんだん利用する人がふえてきたようでありますし、そうしてだんだん取引範囲も、すべての経済単位がだんだんと拡大されてきておりますから、その五十万円増額するということ自体については、これはわれわれも検討しなければならぬ、こう考えてお……
○菅野国務大臣 ただいま吉田委員の言わんとするところは大体想像ができるのでありまして、やはり借り手というものは弱みを持っておる、これは昔からの日本の伝統といってもいいくらいのもので、吉田さん自身はそういう体験があるかないかわかりませんが、われわれ質屋に行く場合やはりこそこそ出入りしておった体験を持っておるのでありますが、そのムードがやはり一般の借り手にあると思います。普通の銀行に借りに行く場合でも、そういう堂々たる事業でありますけれども、銀行に対して事業者が弱いという考え方がある。これは私から言うと、金融機関が主導権を持っておるときには産業というものは発展しないという考え方で、むしろ産業人が金……
○菅野国務大臣 この問題について私からお答えしますが、細谷委員のいろいろ御心配になっておる点は私のほうも十分わかりますが、この第三号は一号、二号の例外規定でございまして、大体中小企業の仕事というものは都道府県でしてもらわなければできない仕事なんです。でありますから、都道府県でやってもらうということが本体であって、いま長官から申し上げましたとおり、二県以上にわたる場合には、それが単一県ではできない場合があるから、その場合には中小企業庁でやるということになっておるのであって、第三号はそれの例外規定なのであります。だから、御心配になるような決して地方自治の侵害ということではなくして、これからの中小企……
○菅野国務大臣 ただいまお尋ねの三点のうちのまず最初の過当競争を排除するということ、これは中小企業振興の一つの目標であります。それについては、今日まで協同組合をつくってやるとかいうような方法をとってきたのでありますが、今回は協業組合をつくって協業化、共同化を今後大いに指導していこうということを考えたわけです。 それから、保護政策から振興政策に移るべきだということ、これはお説のとおりであって、いままではどっちかというと助長とかいうことばを使っておったのでありますが、今後はやはり振興ということを主眼としてやるべきだ、そういう目的でこの中小企業振興事業団を設けようということを考えたわけです。 第……
○菅野国務大臣 飛行機の生産についてのお尋ねでありましたが、月産三機ではまだ量産とまでいかぬと思います。がしかし、いままでゼロであったのがここまできたのですからして、その意味においては私はよくここまできたと思っておるのでありますが、しかし私は、飛行機というものは成長産業だと思うのです。幸いYS11が性能などで各方面から高く評価されておりますから、したがって、この飛行機の生産については政府もできるだけ援助も与え、奨励して、そしてこれを量産し、どんどん海外へも輸出するというようにやっていきたい。問題は、やはり性能が問題です。そこで、エンジンもまだ日本でできてないような状態ですからして、将来はエンジ……
○菅野国務大臣 御存じのとおり、商業用の飛行機をつくったのは戦後日本としては初めての試みであります。そして航空事業というものがますます発展するという見通しもみんなついておることです。したがいまして、日本といたしましては、従来の技術を総動員して、モデル・ケースとしてYS11をつくるということでやってきたわけです。しかし、YS11が幸いにして好評を博しておりますので、将来一会社ばかりでなくして、飛行機をつくる会社が続出するんじゃないか、また、してほしいと思うのです。また、航空機の需要というものが、今後ますます拡大するというように私は考えております。日本にとっては成長産業だと思っておりますから、この……
○菅野国務大臣 先ほど閣議で建設大臣からこの詳細な報告がありまして、いまその報告の中で、局長が述べなかったことが一つあるように思うのです。それは、満水になって、にわかに大雨が降ってなにしたので、流木がずいぶん流れてきた。そこで、第四の水門をあけてその流木を流そう、そこで、第三のほうはいままで水を流しておったのでありますが、第三のほうの水門を閉じた、その閉じた瞬間に第三水門が破壊されたということであって、建設大臣がそういう報告をしておりましたから、それだけちょっとつけ加えておきます。 それから、いまの犠牲者に対する問題については、これは関西電力のほうに昨日すでに私のほうからも、できるだけのこと……
○菅野国務大臣 仕事は、いまおっしゃるとおり、そういう仕事をしますけれども、石油開発公団という名前にしたのは、石油開発ということが日本の今後の産業の伸展の上においては重要なかぎを握るということで、この石油の重要性をわれわれ認識しまして、そこで石油開発公団という名前にしたのでありまして、事業団よりも公団というほうが従来の慣例上重きをなすというと語弊がありますけれども、従来の慣例上そういう見方をしておりますので、したがって単なる事業団じゃない、これは日本の百年の大計を立てる国策だということで石油開発公団という名前にしたのであります。
【次の発言】 お話のとおりでありまして、われわれも同じような解釈……
○菅野国務大臣 石油開発公団並びに石油のエネルギー資源における位置づけについては、いままで私からもまた政府委員からも大体お答えしたつもりでありますが、将来エネルギー資源としては石油が最重要性を帯びておるということはもう皆さん御存じのとおりであります。したがいまして、不幸にして日本国内に石油資源がないために、海外から石油の供給を仰がなければならない。しかも、従来は外国資本によって供給されておるということについて非常な不安定があるということで、総合エネルギー調査会の答申にありますとおり、低廉かつ安定的な供給を仰ぐためには、日本の資本で海外の油田の開発をやるべきであるという答申を得ておりますので、そ……
○菅野国務大臣 この貿易大学校の内容をよく御説明申し上げれば、私は中小貿易業者の人もよく理解してもらえる、こう思うのです。まだこれが一般に公知されていません。したがって、内容も知らないからして賛成や反対の意見を御発表にならない、こう思うのです。私の知った範囲内においては、中小の貿易業者などの人は、こういうものをつくってもらうことは非常にけっこうだということを私は聞いております。でありますからして、内容さえもう少し公知さえすれば、私は皆さんから御賛同を受けることだ、こう確信しております。
【次の発言】 中小企業の共同行為とかいうようなことにつきましては、いろいろの団体もいままでつくっておったので……
○菅野国務大臣 まず、紡績業、繊維産業というものが日本の産業の上において重要な地位を占めておるということについては、すでに政府委員からお答えがあったと思いますが、また今日までの日本の産業は、ことに明治維新以後の日本の産業というものは繊維産業が中心になって発展してきたということも御存じだと思いますが、そこで日本の紡績業というものは純然たる自由主義の立場をとって最近まで発達してきたものでありまして、また彼ら自身も政府にたよらずにやってきたということを誇りとしておったと思うのであります。しかし今日の情勢になってみると、昔のような自由主義的な考え方で産業というものの発展をはかり得ないという情勢に経済全……
○菅野国務大臣 構造改善ということについてはいろいろ解釈できますが、設備の改善あるいは組織の改善とかいうようなことが考えられます。同時にこれは労使ともに頭の切りかえということがやはり基本でありまして、その点においてやはりそれが構造改善ということの基本になっておるのであります。時勢が変わってきたので、したがって労使ともに頭をかえて新しい産業機構に向かって進んでいくという意味で、この構造改善ということをうたっておるわけであります。
【次の発言】 取引所の問題についてお尋ねありましたが、取引所というものが存在しておるのは、そこにやはり必要性があるから存在しておるのでありまして、ただいま局長が申しまし……
○菅野国務大臣 いま永井委員から、こういう災害に対する補償その他のことについて有益な御示唆を得たのであります。なるほどお話しのとおり、実際に世界的に見て、日本ほど天候、地震による災害の多い国はないと私は考えておるのでありますが、その日本よりも災害のない国においていろいろそういう制度ができておるということであれば、これはわれわれ大いに参考としなければならない、また、日本としては外国よりもより多くそういう制度を設けなければならぬということの御示唆を得たのでありますが、そういう点についてはわれわれは検討したいと思っております。なるほどお話しのとおり、いままでの災害は、災害は災難だというような考え方で……
○菅野国務大臣 いまのお尋ねは、日本の商品取引所がほんとうの機能を発揮しておるかどうかという問題が第一点だと思うのでございますが、これはもう私から申し上げるまでもなく、商品取引所というものは公正な価格を形成する場所として活用すべきであるし、一つは保険つなぎの意味において商品取引所の取引を利用するということで、おのずから将来の公正な価格を形成さすというような機能を持っておるわけであります。 そこで、今日までこれが登録制であったために、実力のない人が仲買人になったり、あるいはまた登録制であるために、外務員制度などの規制もないために、おかしな外務員が出てきていろいろ介入したりして、一般の人に迷惑を……
○菅野国務大臣 ただいまおきめになりました附帯決議の趣旨を尊重いたしまして、本研修センターの設立並びに設立後における経営につきましては、御趣旨を実現するように努力したいと存じます。
【次の発言】 この商品取引所法の改正は、お話しのとおり、いままでの商品取引所としての活動に対して反省し、またそれを一歩前進した改正案なのであります。しかし、なおこの商品取引所の今後のあり方については、検討すべきものが多々あると思います。そういう点については、今後われわれのほうも検討いたしまするし、またあらためて御審議をお願いする機会があると思いますから、どうかその節には皆さん方の御意見、御高見を拝聴したい、こう存ず……
○菅野国務大臣 第五十五回特別国会におきまして石炭対策特別委員会の御審議をいただくにあたり、一言ごあいさつ申し上げます。 御承知のとおり、石炭鉱業につきましては、従来から、第一次及び第二次石炭鉱業調査団の答申に基づき諸般にわたる施策を講じてまいったところでありますが、エネルギー革命の進行過程における石炭鉱業の構造的な危機は予想以上に急迫の度を強め、現状のまま放置することを許されない情勢に立ち至っております。 このため、石炭鉱業審議会は、一年有余にわたる慎重な審議を経て、昨年七月、石炭鉱業の抜本的安定対策について答申を行ない、政府といたしましても、同年八月、この答申を尊重し、石炭対策を強力に……
○菅野国務大臣 ただいま議題となりました臨時石炭鉱害復旧法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 臨時石炭鉱害復旧法は、昭和二十七年に制定され、同法に基づき、過去十五年間にわたりまして、鉱害復旧の促進につとめてまいったのであります。しかしながら、現在なお石炭鉱業による累積残存鉱害量は膨大な量に達し、国土の保全、民生の安定の見地から深刻な問題となっております。 かかる事情にかんがみ、政府といたしましては、今後とも鋭意鉱害復旧の促進に努力してまいる所存でありますが、本年度におきましては、七十七億円の復旧事業を実施することとし、石炭対策特別会計予算の要求の……
○伊部政府委員 昨年七月の石炭鉱業審議会の答申及び同八月の閣議決定に基づきまして、厚生省といたしましては本年度中にこの制度を実施するために、石炭鉱業審議会の特別年金小委員会において引き続き関係方面の意見を聴取しつつ、制度の内容につき御審議願っておるところでございますが、近く小委員会としての結論がまとまると考えておりますので、その御意見に沿って法案を作成し、来月上旬を目途として今国会に提案をしたい、かように考えておる次第でございます。
【次の発言】 岡田先生御承知のように、いろいろ問題は煮詰まってきております。その時点でございますが、努力目標といたしましては、来週中に関係方面の意見を取りまとめた……
○菅野国務大臣 ただいま議題になりました石炭鉱業再建整備臨時措置法案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 御承知のとおり、わが国石炭鉱業は、エネルギー革命の潮流の中におきまして急激かつ大規模な閉山を行なうなど各面にわたる合理化を遂行しておりますが、その経営基盤の悪化はきわめて憂慮すべき状況に置かれており、崩壊の危機に直面しております。わが国におけるエネルギーの安定供給、雇用の安定、地域経済の発展などの国民経済的観点から見まして、このまま放置することは許されない情勢に立ち至っているのであります。 このため、石炭鉱業審議会は、一年有余にわたる慎重な審議を経て、昨年七月、石炭……
○菅野国務大臣 ただいま議題になりました石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 御承知のとおり、わが国石炭鉱業は、エネルギー革命の渦中にあって、経営基盤の悪化等きわめて憂慮すべき状況に置かれており、このまま放置することを許されない情勢に立ち至つております。 このため、石炭鉱業審議会は、一年有余にわたる慎重な審議を経て、昨年七月、石炭鉱業の拔本的安定対策について答申を行ない、政府といたしましても、同年八月、この答申を尊重し石炭対策を強力に推進する旨の閣議決定を行ない、今後の石炭対策の基本的方向を確立した次第であります。 この拔……
○菅野国務大臣 実はいまも炭労の人と話し合っておったのでおくれたわけであり貸すが、先般来皆さんからいろいろ御意見がありまして、とにかくほかのほうはみんな相当賃上げをしておりますが、炭労だけが七%ということについてはわれわれも少し酷なような気がするので、何とかできないかということについて、私自身も、炭労側の御意見を経営者側のほうにも通じたらいいじゃないかということで、経営者側のほうにも私のほうから炭労はこう言うておるからひとつ考慮できる余地がないか、問題はやはり労使できめるべき問題でありますから、ひとつあなたのほうで考えられるのであれば考えてもらったらどうかということを、経営者側のほうにもお願い……
○菅野国務大臣 ただいま委員長よりお読みくださった申し合わせ事項につきましては、申し合わせ事項の御趣旨に沿うべく極力努力いたしたいと存じます。
○菅野国務大臣 約五千万トン程度という目標を立てておるのがありますが、これで固定したというわけではありませんが、まあ目標としては五千万トン程度というところでいきたいと考えております。
【次の発言】 政策需要のほうは増加するような計画を立てておりますが、一般炭の需要は漸減するというように考えている次第であります。
【次の発言】 いま木原委員の御質問の御趣旨については、私も実は同じような憂いを持つものでございまして、御承知のとおり石油の産出がだんだんふえてまいっております。したがって世界的に見て石油の価格が下がるというような傾向にあります。そこで電力会社からすれば、重油をたいたほうが安くつくという……
○菅野国務大臣 今後の石炭産業に対する金融のアフターケアのことについて、いろいろ御心配になっておられると思いますが、要は、この石炭産業が安定するということが先決問題なのでございます。その意味において、今度いろいろ石炭対策に対するこういう法律案を提出しておるので、石炭審議会の答申によってこういういろいろな案を出しておるのでありますからして、幸いにこの本国会でこれらの法案の御審議を願い、また御決定願うことができれば、私は金融機関に対しても強くめんどらを見てもらうというような要望ができると思うのでございまして、そういう意味で、ひとつ皆さん方の御審議を十分していただいて、すみやかにこの法案すべてのこと……
○菅野国務大臣 岡田委員のお尋ねは、流通機構の一元化と申しますか、簡素化と申しますか、そういうお尋ねかと思いますが、この石炭の流通機構については、伝統的にいろいろ複雑な系統が今日までに発展してきた、こう思うのでありまして、この流通機構を一元化したほうが、あるいは簡素化したほうが、もちろん石炭を消費する人の側にとってもいいし、また炭鉱経営者にとってもいい点があると思います。しかしまたこの流通機構の中に関係しておる人々も相当少なからずあるのであって、それによって生活しておる人もありますから、したがってこれが整備ということは、言うべくしてなかなか困難なことじゃないかと思うのでありまして、理想としては……
○菅野国務大臣 問題は鉄道事業とそれから石炭企業とが密接離るべからざる関係にあるかどうかという見通しをつけることが大事だと思うのです。したがいまして、石炭のほうが閉山するということであれば、これは密接な関係であればそれに応じて鉄道の関係もまた考えなければならぬ。その関係について詳細にわれわれのほうも調査して、つとめて善処したいということをこの前お答えしたと思うのでありますが、その点でいま石炭鉱業合理化事業団のほうで現に調査をしてもらっておりますので、その調査の結果によってひとつこの問題を解決したい、こう存じておる次第であります。
【次の発言】 今日までの調査の経過については、政府委員からお答え……
○菅野国務大臣 産炭地の振興計画につきましては目下計画中でありますので、いま細谷委員のお話では結核病者で仁丹ぐらいしかやらぬということでありましたが、せめてアリナミンぐらいは出すように計画したい、こう考えております。
【次の発言】 産炭地振興についていろいろ御心配になっておられる点はよくわかりました。そういう点については、通産省といたしましても十分考慮して計画を立てることと存じておりますから、ひとつできるだけ皆さまのほうもまた御協力をお願いしたいと思います。
【次の発言】 土地収用法の内容について、私あまり詳しいことは存じませんが、いまお話の件については十分ひとつ私のほらも研究してみたいと思い……
○菅野通産大臣 ただいまの御決議に対しましては、政府としても、御趣旨を尊重してその実現に努力してまいる所存であります。
○菅野国務大臣 お説のとおり、民間業者のほうのいろいろな計画は、われわれからいくと、少しシェアに対する設備投資のような気がするので、そこであくまでわれわれのほうといたしましては高炉の制限をやりたいというつもりをしております。これはいま民間業者間で話し合いをさせておるわけであります。まあ、いよいよ話がまとまらなければ、われわれのほうもそれに参画して、そして話し合いをしたい、こういう考えであります。
【次の発言】 権限ということになると問題になってきますが、相手方はみな良識のあるメーカーでありますから、そこで、いまお話のとおり、鉄鋼の設備増大ということが過熱をまた引き出す原因になるということをわれ……
○菅野国務大臣 ただいま議題になりました通商産業省設置法の一部を改正する法律案について、その提案の理由及び要旨を御説明申し上げます。 改正の第一点は、企業局の産業立地部を立地公害部に改めることであります。 御承知のとおり、通商産業省におきましては、産業立地部において公害行政を推進してまいりましたが、昨今、公害行政の重要性が急激に増大してまいりまして、産業立地部で所掌している事務のうち、公害行政の比重が著しく増加してきております。この傾向は、今後さらに強くなっていくと考えておりますが、このような行政内容の変化に即応して、実態を反映する名称に改めることとしたいと考える次第であります。 改正の……
○菅野国務大臣 大体御承知のとおり、通産省行政としては、公害の問題については加害者側の立場であると思うのです。公害を発生するほうの立場でございます。厚生省は公害を受ける側の被害者側のほうの立場ということで、公害というものは、どういう公害があるかということは厚生省の所管である。それに対して、しからばその公害をなくするとかあるいは公害の発生を未然に防ぐとかいうような仕事は、通産省の仕事だと思います。また、かりに公害というものが発生していろいろ損害を及ぼした場合には、それに対して責任ということも、これも企業者も責任を負わなければならぬし、あるいは国、自治体あるいは一般の住民もその責任を負わなければな……
○菅野国務大臣 中小企業振興事業団の創立の目的は、従来からありました近代化資金の問題と、それから指導センターの問題、それを設けておったのでありますが、その資金の問題と指導とあわせて一本でやるべきじゃないかということ、また同時に中小企業の協業化、協同化をはかる、そういうことについてむしろ積極的に指導すべきではないかということで、それらの事業を一本にして振興事業団をつくったらいいということで事業団をつくった次第であります。
【次の発言】 中小企業の諸君を集めてじゃない、繊維産業の人と話をした。中小企業じゃありません。
【次の発言】 大出君も御経験があるかどうか知りませんが、私自身の体験から申します……
○菅野国務大臣 公害対策については、これは各省がみな関連しておりますが、しかし、これがばらばらじゃいけない、一つにまとめなければならぬということで公害対策基本法をつくって、そこでまとめていくべきじゃないかということで、前から基本法を制定すべきであるということをわれわれのほうも進んで進言しておったのであります。それが今回ようやく基本法の大体成案ができましたので、御審議をお願いすることになったのであります。あの基本法によって、ばらばらでなくして、大体統一して対策を講ずるということに相なったと存じております。
【次の発言】 厚生省のほうは、どっちかというと被害者の立場であると思うのです。通産省のほう……
○菅野国務大臣 特許制度の改正の問題につきましては、私自身も非常に責任を感じておるのでありまして、この前申し上げましたとおり、自民党の特許制度改正の特別委員会の委員長を私がしておりましたので、それで、あの法案が通過することを私も非常に念願しておったのでありましたが、いろいろの関係で廃案になりました。この特許制度の改正がいかにむずかしいものであるかということ、利害関係が相反するということは、私も十二分に知っております。がしかし、この前六年間せっかくいろいろ苦心されてできた法案でありましたが、それでもいろいろの反対、賛成の議論がふくそうしたのでありますけれども、この前の法律案によって関係業者も大体……
○菅野国務大臣 経済の問題についていろいろお話がありまして、まことに根本委員の述べられたとおりの現状であるということをわれわれも承知いたしております。それに対してどうするかということについては、ただいま経済企画庁長官から詳しい御答弁がありましたので、私たちも同じ意見であります。 結局は、技術の開発、それによる生産性の向上ということが資本取引の自由化に対する対抗策でありまして、その方針に従って今後通産行政を進めていきたいと、こう考えております。
○菅野国務大臣 現在の経済状態についてのお尋ねらしいのでありますが、過熱というところまでいまいっておりません。が、しかし、何もせずにおいて、このままで放任しておけば、過熱になり得る傾向はあると思うのです。現在では過熱という状態まではいっておらぬ、こう考えております。
【次の発言】 産炭地振興の問題についてお尋ねがありましたが、御存じのとおり産炭地振興事業団というものをつくりまして、それぞれの産炭地の事業の振興のことに努力いたしております。何ぶんにも、交通の関係でそこらへ大規模の工場などを持ってくるということが現在では不可能でありますが、交通機関が発達すれば、いろいろ企業がそこへ集まってくると、……
○菅野国務大臣 今後の産業体制についてお尋ねがあったのでありますが、ことに資本取引の自由化に対して備えておるかどうかというお尋ねがあったように思います。 資本の取引の自由化の問題につきましては、大蔵省のほうで外資審議会がございますし、通産省のほうで産業構造審議会がありまして、それぞれ資本取引の自由化に対していかに対処すべきかということを目下審議中であります。なお、大きく今後の産業体制ということについて、単なる企業家ばかりにまかしておいてはいかぬじゃないかというお話がありましたが、それはお説のとおりでありまして、もう今日は自由放任の時代ではありません。すべて今後の産業行政というものは官民一体で……
○菅野国務大臣 ただいまお尋ねの件については、私全然聞いておりません。で、いま方針といたしましては、海外へ出す武器はつくらせないという方針でおります。
○菅野国務大臣 今度の石炭対策についての御質問があったと思いますが、この石炭政策につきましては、消極的と積極的な対策を持っておるのでありまして、お話しのとおり、もちろん消極的な策も立てておりますが、また積極的な面もあるのでありまして、たとえば坑道掘進等についての助成金を出すとか、あるいは石炭の採掘量を五千万トン程度にするとかいうように、ちゃんと一定の方針のもとに積極的な政策を立てておるのであります。いまお話しの鉱区の調整につきましては、これは今日までは不十分であったと思いますが、今後につきましては、この鉱区の調整はぜひ進めていきたい、こう考えております。 販売機構の問題につきましては、これは……
○菅野国務大臣 企業側の責任についてお尋ねがあったと思いますが、いま仰せのとおり、企業が加害者でありますので、したがいまして、公害を起こさないようにするということが第一の要件。それから、もし公審が起こった場合には、その公害をいかにして排除するかということ。この二つの問題があると思うのでありまして、その点におきまして、たとえば公害を未然に防ぐ方法としては、いま私のほうでは、脱硫の研究をやったりなんかいたしておりますが、公害が発生した場合に、その公害の原因が何かわからぬ場合には、一時操業を停止するということもやっております。そういうことで、公害がいかにして発生したかということをまずよくきわめて、そ……
○菅野国務大臣 お説のとおり、いま特別年金小委員会でこの問題を審議しておりまして、四月の中旬までには答申、結論を出したいというようになっておりますが、目下いろいろ問題もありますので、はたして四月中旬までに結論が出るかどうか、私のほうでは結論を早く出してもらいたいということを、念願いたしておるのであります。
【次の発言】 御存じのとおり、この年金の問題は主管は厚生省なのでありまして、私らのほうといたしましてはこの問題を早く解決してもらいたいという念願を持っておりますが、厚生省との関係もいろいろありますので、はたして十日までに結論が出るかどうか、大体が厚生省が主管になっておりますから、したがいまし……
○菅野国務大臣 ただいまのお尋ねの件はだいぶ技術的なようでありますから、政府委員から答弁させます。
【次の発言】 いまお説のようなそういう重要な問題でありますから、その施設に対して各工場がそのとおり実施しない場合には、それに対しては厳重な戒告を発するし、あるいはまたそれぞれ適当な措置をとるべきだ、こう私は思っております。いま私としては初めて承ったので、そういう事情であれば、さっそく調査させたいと思っております。
○菅野国務大臣 ただいま大蔵省から御発表になった数字と同じことであります。
【次の発言】 四十二年度の金の需要量は、大体最近二十トンと推定いたしております。生産、放出分を合わせての供給は、おおむねこれに見合うという大体の見込みをいたしておるのでありますが、もし需要がこれ以上伸びるようであれば、結局地金の輸入を断行せざるを得ないのではないか、そしてまた、放出をもふやしてもらわなければならないのではないか、こう考えておる次第であります。
【次の発言】 いまの金の取引の実態ということは、実際それを知ることはなかなか困難でありまして、確かに密輸入されていると思います。密輸入なるがゆえにその取引状況をつ……
○菅野国務大臣 お話のとおり、同和地区には零細企業者が多いことは私たちも承知いたしております。そこで一昨年来から、この零細企業に対して特別な対策を講じよということで、零細企業金融については特別な無担保、無保証というような金融対策を講じております。したがいまして、同和地区に対しても同じように、やはりそういう金融の道があると思うのでありまして、いま、特に同和地区に対して特別の金融機関を設けるという御要望がありましたが、その点につきましては、これは零細企業金融として一緒に扱ったほうがかえっていいのではないかという意見もあるのでありまして、なお、御趣旨の点はよくひとつ考慮したい、こう考えております。
○菅野国務大臣 現在までといっても、ちょっといま資料が見つかりませんが、四十一年度の分だけはっきりしておりますからお答えします。
タイへ小銃を五千丁送っております。しかし、これは警察用に使うということでタイへ輸出しました。それからアメリカへ拳銃を七千四百六十六丁、これは護身用ということで輸出を許可しました。それからスイスへやはり拳銃を七十四丁送っております。それからカンボジアへ拳銃を二丁、それからノルウェーへ拳銃を一丁、それからイギリスへ二丁、これはいずれも拳銃は護身用で送って、合計で六十六万ドルであります。
【次の発言】 お話しのとおり、沖繩から米国へ輸出する品物については、格別の特典はあ……
○菅野国務大臣 いまお尋ねの件についてお答えいたしますが、先般石橋委員が御質問になったときには、コストダウンのために輸出をやるのではないかというような御質問があって、一体これはだれが答えればいいのかということを石橋委員も言われて、通産大臣じゃないかということで、私自身も実はそのことを聞いておりませんということをお答えしたのであって、したがって私の答弁には少し舌足らずの点があったと思います。そこで、石橋委員の御質問を全部読んでいただいて私の答弁を読んでいただくと、ああなるほど、関連性があるというふうにお考えくださると思うのでありますが、しかしそこでもう少し私がことばをつけ加えれば、淡谷委員のよう……
○菅野国務大臣 分科会におきましては、三省共管がしかるべきではないかと思うので希望しておるという旨を申し上げたのでありますが、きのうの答弁におきましては、厚生大臣、大蔵大臣と共管だということを厚生大臣が言われたので、大体それでよいように思いますというようにお答えをしたような次第であります。
【次の発言】 私どもでは、あくまで三省共管ということを主張したのでありますが、話がまとまらないので、結局、党並びに官房長官に裁決をお願いしたような次第であります。
【次の発言】 いままで業種の近代化などで融資をしたときに、二つ以上の金融公庫から融資した場合があるので、複合の融資はいままでやっておるのでありま……
○菅野国務大臣 OECDの問題につきましては、ただいま経済企画庁長官が答弁したと同じ意見であります。したがいまして、今回の問題につきましても、これは日本の自主的な考え方からしてこの資本の自由化の問題を考えたような次第であります。
【次の発言】 アメリカ資本か西ドイツ並びに英国へ侵入する、と言うと語弊があるかもしれませんが、上陸しておるということにつきましては、いろいろお説のとおりであります。したがいまして、わが日本のこれに対する心がまえということにつきましては、この西ドイツや英国の先例によりまして、われわれとしては非常に注意しなければならぬということについて、それぞれ対策を講じておる次第であり……
○菅野国務大臣 この問題自体を私全然存じておりません。したがいまして、この問題自体についての私の答弁を申し上げることは無理かと存じますが、そのお話のこれを告発するかどうかというような問題は、結局八百長が一般大衆に悪影響を及ぼした場合は、これは犯罪になると思うのです。しかし一般大衆に悪影響を及ぼしたという証拠がなければこれを告発することは困難かと思うのです。その点において論点があるのではないか、こう私は存じておる次第であります。
【次の発言】 その間の事情を私ははっきりいたしませんが、そこで問題は、ほんとうに八百長をやったかということについての確証が握られないがために内部的な処分をとったんじゃな……
○菅野国務大臣 このたび皆さん方に万博の御視察を願ったのは、皆さま方の御観察によって来たるべき日本の万国博覧会についていろいろ御示唆を得たいというようなことで御足労願ったことと存ずるのでありますが、ただいま田中委員の言われたことは私も同じ感想を持っております。要は、日本館がちゃちであるということが私は根本原因であると思います。ことに最近における日本の経済力の発展状態から見て、あまりにも貧弱ではないかという感想は、おそらく日本人のみならず外国人もそういう感想を持ったと思うのでありまして、そこからすべてが出ていくことと私は思っております。しかしいまお話しのとおり、日本での万国博覧会開催が決定される……
○菅野国務大臣 第一の御質問の中国問題でありますが、これはもういままでたびたび申し上げておりますとおり、日中貿易の拡大ということ自体については、われわれその点について大いに政府としても努力したい、こう考えております。しかし、問題は政経分離という立場で日中貿易の増進をはかりたいということでありまして、先般の日米合同委員会におきましても、日中貿易は日本としては大いに拡大したいということも言いまして、向こうでは決してこれに反対をしておりません。でありますからして、日中貿易のことについてはできるだけやりたい、こう考えております。 ただ、問題は吉田書簡のためにプラント輸出ができないというところで、これ……
○菅野国務大臣 このたび三池炭鉱の三川鉱において発生いたしました坑内火災の原因につきましては、ただいま局長からこの災害の模様、また災害後における処置等について詳細な報告があったのでありますが、大体御承知のとおり、死亡者も七人を出したというようなことであるし、多数の罹災者も生じたことでありまして、この点につきましては、私といたしましてはまことに遺憾に存じておるのであります。 政府といたしましては、人命尊重の見地に立って、従来から鉱山の保安確保について監督指導の強化拡充につとめてきたところでありますが、今回の災害に顧みまして、原因の究明は大体出ておるようでありますが、なお一そう原因を詳細に究明を……
○菅野国務大臣 ただいま石炭鉱山の保安確保に関する件について委員会の決議が行なわれましたのでありますが、この決議の御趣旨を尊重し、今後の保安対策に遺漏のないよう、万全を期してまいる所存であります。
【次の発言】 お話しのとおり、二石炭産業につきましては、流通機構ということが重要な問題になっておりますので、ただいまのお話でその流通機構が不十分であるということを初めて承ったのでありますが、今後石炭産業の発展のためには、運輸省、国鉄などと相談しまして、十分流通を円滑にするように努力したいと考えております。
【次の発言】 産炭地の振興の問題につきましては、ことに教育の問題が重要性があると思いますので、……
○菅野国務大臣 決議の趣旨に従って、それぞれ準備しあるいは実施しておることは、ただいま保安局長から申し上げたとおりであります。したがいまして、決議を尊重してやっておる次第であります。
【次の発言】 石炭対策の基本的なことについていろいろ御意見を承ったのですが、前国会において皆さん方の御承認を得ました石炭再建整備計画というものは、大体が抜本的な計画ということで皆さん方にも御承認を得、私たちもそのつもりで提案をいたしたのであります。しかし、お話しのとおり、その基本になるものは二、三年前の状況を基本にして対策を立てたのでありますからして、この二、三年の間の燃料問題、エネルギー問題というものは非常な変……
○菅野国務大臣 私は、今回経済企画庁長官として、二度目の役を仰せつかったのでございます。経済企画庁はやはり公害の一部の仕事を受け持っておりますので、したがいまして、今後皆さん方とは、公害問題については、いろいろ御協力、御指示を、また御教示をお願いしなければならぬかと存じます。その点どうぞよろしくお願い申し上げます。 つきましては、公害の問題につきまして、私の所信を申し上げてみたいと存ずる次第であります。 近年わが国の経済は目ざましい発展を遂げ、国民の生活水準は著しく向上いたしました。 しかしその反面、急激な都市化の進展及び産業の大規模化の過程において、大気汚染、水質汚濁、騒音等の公害が発……
○菅野国務大臣 ただいま委員長より御紹介いただきましたが、今回、再度経済企画庁長官を仰せつかったものでございます。並びに万国博覧会のほうも担当いたすことに相なったのであります。まことに浅学非才なものでありますが、皆さん方の御協力によってこの職責を全うしたいと考えますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 つきましては、今後の経済企画庁長官並びに万博担当大臣としての私の所信について申し上げて、皆さんの御批判を仰ぎ、また御指導をお願い申し上げたいと存ずる次第であります。 まず最初に、最近の経済情勢と今後の見通しについて申し上げたいと思います。 最近の経済の動きを見ますと、鉱工業生産は増勢を……
○菅野国務大臣 見通しですから、それぞれみな大体の数字によって見通しを立てておるのでありますけれども、いま事務当局のほうの見通しは、大体一二%という見通しをしたのでありますが、まだあと三月までありますが、私はこれから三月までそう格別変化はないと思います。そうすると、一二%でいくのではないか、こう考えております。
【次の発言】 宮澤長官がどのように返事したか知りませんが、私のときには途中で改定の見通しをつくった。昭和三十四年も非常に変わったときです。したがいまして、私のときには、私が大臣に就任したときにも、見通しを九月にも出して、また十二月にも出したか、こう思っておるのです。非常に変化するときに……
○菅野国務大臣 今回、はからずも二度目の経済企画庁長官を仰せつかったのでありますが、最初経済企画庁長官をつとめたときと今日とは非常に事情が違い、また、ことに問題は物価という点において重要さを増し、また、物価問題というものが今日の日本経済政策の主軸になっておるように考えるのであります。幸いこの国会で物価対策特別委員会ができておりますので、この物価対策特別委員会で物価の問題について皆さんの御審議をお願いをし、そして物価の安定について皆さんとともに努力をしたい、こう考えておる次第でありますので、この上ともひとつ皆さん方の御支援、御鞭撻を特にお願い申し上げたいと存ずる次第であります。(拍手)
○菅野国務大臣 本年度の消費者物価の上昇率が予定よりも高いのでありまして、これは決して喜ばしい現象だと考えておりません。おそらく五%以上になるのではないか、こう考えておるのでありますが、そこで、私といたしましては、いまのままでいけば来年度五%以上になると思いますので、できれば五%以内に押えたいというのが私の希望であります。(横山委員「名目成長率ですか」と呼ぶ)実質成長率です。五%以内に押えたい、こういう考えでおるのでありまして、具体的にいろいろいま材料を集めて研究いたしておりますから、具体的なことをまだ申し上げることはできません。
【次の発言】 私のは消費者物価のことを申し上げたのであります。……
○菅野国務大臣 国鉄の赤字経営について、その原因の一つとして、通貨が多いために物価が上がり、賃金が上がってきたというようなお話でありましたが、設備投資をもう少し減らしたらどうかというようなお話でありましたが、私はむしろ逆に考えております。決して通貨は多いことはありません。日本の生産に応じて通貨もふえておるのでありまして、通貨がふえたために、生産がふえるのとは違うのです。そこで、日本も設備投資をやったおかげで外国への輸出もふえるし、したがって、国際収支の関係においても、十二億ドルという黒字を出したのであります。設備投資をしていなかったら、輸出はあれだけ盛んにならなかったと思うのです。でありますか……
○菅野国務大臣 いま両大臣が言われたとおりでありまして、私も同じ意見であります。ただ一つ福家委員のおことば、工費だけでこれは決定するわけにはいかない。経済的効果ということや、いろいろ各方面から観察して決定したいと思います。
【次の発言】 この新全総計画を確定するにつきましては、もちろん建設省、運輸省とよく相談した上でつくったものであります。各省と相談の上で決定したというように御了承願いたいと思います。これは閣議決定になりましたからして、政府としてこれを決定したというように御了承願いたいと思います。
それから、いまのことにつきましては、第二の問題としては、ちょっと数字的な問題になりますから、政……
○菅野国務大臣 この沖繩の問題を今後どういうふうにするかということは、その前提条件としていまの施政権が返還される、それが全面返還であるかどうか、基地の問題もいろいろあると思いますが、それらが具体化されなければ具体的な対策は講ぜられないと思います。しかし、われわれのほうでもこれは返還されるものという一応の予定をいたしておりますから、したがって、この全総計画の中にも、そういう沖繩の問題については、今後についてはその対策も考えるということを書いてあるのであります。しかし、具体的なことについてはまだ私のほうも対策を持っておりません。施政権の外交の内容については、われわれ全然まだ関知しないので、外務大臣……
○菅野国務大臣 経済企画庁の昭和四十一年度の決算につきまして、御説明申し上げます。 経済企画庁の歳出予算額は、当初予算額二百六十六億二千九百五十二万四千円でありますが、予算補正修正減少額一千七百八十八万五千円、各省所管の一般会計への移しかえ減少額百十億五千二百六十四万八千円がありますので、百五十五億五千八百九十九万一千円となっております。 歳出予算現額は、歳出予算額百五十五億五千八百九十九万一千円、前年度繰越し額十五億三千六百万円を加え、百七十億九千四百九十九万一千円であります。 この歳出予算現額に対しまして、支出済み歳出額は、百五十七億九千百八十三万六百三十円となっております。この支出……
○菅野国務大臣 この問題は先般私にもうすでにお問いになったことでありますから、そのとき私の意見を申し上げたのでありまして、同じことを申し上げることになると思うのでございます。 御心配になっておられる点は、これは私はあり得ると思うのです。しかし、土地を売ればそれだけまた税金の収入になりますから、土地の売り上げ代金というものが全部総需要に回るとは限らない。それは税金になるし、またその一部が貯金にもなりますし、一部は消費に回りますから需要に回ります。したがって、それは全国の、国全体の総需要を増すことになりますから、お説のとおりそれだけ需要を増すことになりますが、しかしながら、いまの日本の経済状態が……
○菅野国務大臣 新全国総合開発計画は、お話のとおり第四次まで試案ができております。これは第五次――私らももっと練るだけ練って完全なものをつくりたいという考えを実はしておるのでありまして、いよいよ最終案ができ上がりますと、閣議にかけまして閣議決定しまして、そして国会でまた御審議をお願いするということになっておりますが、最終案をつくる前にもちろん国土総合開発審議会にはかけまして、審議会で御審議を願うということになる順序だと思っております。そこで、せっかく皆さん方の英知を集めて、また貴重な時間をさいてつくっていただく新全国総合開発計画でありますから、これが単なる作文であればよしたらいいという私の意見……
○菅野国務大臣 ただいま議題となりました公共用水域の水質の保全に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。 公共用水域の水質の保全に関する法律は、公共用水域の水質の保全をはかるため、指定水域の指定、水質基準の設定等に関する規定を設け、の相互協和と公衆衛生の向上に寄与することを目的として、昭和三十三年に制定されたものであります。経済企画庁といたしましては、制定以来今日に至るまでの間に、五十九水域について水質基準を設定し、公共用水域の水質の保全に万全を期すべく、鋭意努力を重ねてきたところであります。 しかしながら、最近における国民経済の急速な成長に……
○菅野国務大臣 元来この水質保全の問題については、工場の排水がおもな原因になって、それによって水質の汚濁の問題というものがやかましゅうなってきておる。そこで水質保全法という法律を出さざるを得ないというようなことになってきたのですが、御存じのとおり、この水質汚濁の原因が今日では多様化してまいりまして、工場の排水ばかりでなくして、その他いろいろの原因から水質が汚濁してきておりますので、したがって、それだけ、それによっての水質汚濁現象の発生水域が増加してきたということに対して、国民の保健その他の点からして、ぜひひとつその新しい現象に対しての規制を設けなければならぬということから、この問題が起こってき……
○菅野国務大臣 この公害という問題は、御存じのように最近起こってきた問題でありまして、したがいまして、統一した官署がないというところに、島本委員としてはそれを強く言われておることだと思うのであります。水の問題は、水質の関係で経済企画庁がやっており、それから大気汚染の関係についてはこれはまた通産省でやっておるというようなことで、私から公平に見まして、やはり被害者側の立場の役所が、被害者を保護する立場の役所が中心になるべきじゃないかという考えをいたしておるのでありまして、そういう点からいうと、公害対策基本法というものは大体厚生省が主として事務を取り扱っており、審議会も厚生省が事務を取り扱っておるの……
○菅野国務大臣 公害ということは、これはもちろんお話しのとおり国民の健康の保護生活環境の保全というのが主眼でありまして、それで公害ということばが出てきておると思うのです。そこでその「産業の相互協和」ということは、この前島本先生からも御質問があったので、まあ私も検討しますという御返事をしておいたのですが、これは大体は加害者と被害者との問をいかに規律するかということで公害の法律ができておると思います。被害者というのは人間のことでございます。そこで、この「産業の相互協和」というのは、水質汚濁に関しては産業問における争いがあるのですね。鉱山、マイニングの関係と、魚との関係、水産業の関係、その問をやはり……
○菅野国務大臣 ただいまお話しのとおりに、水というものがわれわれの生活には切っても切れない関係を持っておりますから、したがいまして、この水をきれいな水にするということが、やはりわれわれといたしましても重要な政策として取り扱わなければならぬようになってきた。ことに、最近、産業の発達の結果あるいはまた都市化の結果、この水が汚濁してきたということは事実でありまして、それに対して、私から言うと、従来、日本は、これに対する施設がおくれていると思います。全体として上水道の普及、下水道の普及などの率を見ましても、世界的に見て劣っておりますから、そういう問題にも、今後社会資本と申しますか、公共事業にもより多く……
○菅野国務大臣 この問題は、この前島本委員からも御質問があり、それから他の委員からも御質問があって、私は検討しますという御返事をしたわけです。それでいろいろ検討してみたのでありますが、いま島本委員が言われるように、公害対策基本法と背馳するものでは決してないのであって、ほかの大気汚染や騒音等の公害とは、水質汚濁のなには多少性質が違うように思うのです。大気汚染になれば、それが直接人の健康ということに影響を及ぼします。それから騒音であれば、生活環境ということに直接影響を及ぼすのでありますが、この水質汚濁という問題については、それがまた他の産業に、公害というと語弊があるかもしれませんが、公害を及ぼす場……
○菅野国務大臣 この問題については、この前もお尋ねがあって、私の答弁が不十分で、十分御理解を得られなかったかと思うのでございます。やはり公害対策基本法の根本は、健康ということと生活環境ということであることはもちろんです。しかし大気汚染や騒音とは、水質汚濁の点は多少性質を異にしておるものがあるのでありまして、大気汚染とか騒音というのは、加害者と被害者とが直接の関係にありますが、この水質汚濁の点になりますと、産業間においての争いがあるというところから、この一項はやはり置いておく必要があると思うのです。それが、経済企画庁としては、その産業間の争点を解決する上においては、この一項があったほうが非常にや……
○菅野国務大臣 お説のとおり、公害の原因というものが、経済の発展に従いましていろいろと起こってまいっておりますので、したがいまして、水質の基準もおのずからまた変更しなければならぬ場合も起こってくると思います。ただいまお述べになりました微量重金属の公害の問題なども、新しく起こってきた問題でありますので、こういう問題は、水質保全法の運用によって目的を達成することができる、こう思いますので、それぞれの新しい事項に対しては、それぞれ運用をそれに適合するように今後やっていきたい、こう存じております。
【次の発言】 水質汚濁の原因が、先ほど申し上げましたとおり、新しい産業が発展するに従っていろいろと起こっ……
○菅野国務大臣 まず、最近の経済情勢と今後の見通しについて申し上げたいと存じます。 最近の経済の動きを見ますると、個人消費、民間設備投資等の根強い増勢を中心に引き続き堅調な拡大を示し、一方、国際収支は、輸出の増大と長期資本収支の改善にささえられて好調を続けております。 しかしながら、このように好調な経済の動きの中にあって、消費者物価の上昇基調には依然として根強いものが見られるとともに、国際経済面においても、米国等の海外諸国の景気鈍化による世界貿易の伸びの低下が見込まれるほか、国際通貨情勢もなお流動的であるなど、必ずしも楽観を許さないものがあります。 今後の経済運営にあたりましては、まず物……
○菅野国務大臣 お説のとおりであります。
【次の発言】 五年間一〇%ということは、大蔵大臣が最初言われたことであって、大蔵大臣は一二、三%では高過ぎる、七、八%ではちょっと低い、まあ間をとって一〇%ぐらいいくんじゃないかということを言われたので、そう根拠があって言われたのではなくて、そういう勘で言われたわけです。それで、それに対してまた総理に質問があったから、総理はまたそれに応じてそういう返事をされたわけです。私は、いまのような状態がずっと続けば、五年間一〇%ということにいくかもしれぬが、しかし私は一〇%になるという確言はようできません、いま私のほうでいろいろ調査しております、そういう返事をし……
○菅野国務大臣 御存じのとおり、インドネシアの経済援助の問題につきましては、国際会議によりまして援助することが決定いたしたのでありまして、わが国もそれで援助いたしておるのでありますが、その援助の結果どうなったかというお尋ねでありますが、各国が援助したことによって大体インドネシアの物価上昇が緩和したということ、あるいは為替相場が安定した、財政収支の均衡に大いに貢献したということが言えると思うのでございまして、これは数字的にはあとで政府委員から説明させますが、要するにインドネシアの経済の安定と復興に寄与した、こう考えておる次第であります。
○菅野国務大臣 景気の状況につきましては、きょう閣議で報告しました月例の経済報告の中に詳しく出ておりますから、詳しいことは月例報告でごらんを願いたいと思います。 この月例報告は経済企画庁で出しますけれども、通産省、外務省、大蔵省、各省ともよく打ち合わせて出しておるのであります。したがいまして、景気の状況についても通産省、大蔵省と私たちとは違うはずはないと思うのであります。 そこで、大体結論的に申しますと、景気はよい、好況を呈しておるという一語で尽きるかと思うのでありますが、詳しいことを申し上げれば、民間の設備投資なり個人消費支出の動向を見ても顕著な拡大を続けておるというように見られまするし……
○菅野国務大臣 ただいま玉置委員のお尋ねの件でありますが、お話しのとおり、この保険料率の問題も公共料金でありますからして、したがいまして、公共料金の扱いと同じようにこの保険料率の問題をわれわれ考えております。したがいまして、この料率の引き上げによって物価に影響を及ぼすというようなことが考えられますと、それに対してわれわれのほうでは検討するということになっておりますので、いま検討いたしておりますが、事務当局で検討いたしておりますから、なお詳しいことは事務当局からお答えいたさせます。
【次の発言】 ただいま局長からもお答えしましたとおり、事務当局で折衝中でありまして、まだ私のところへ一切何らの相談……
○菅野国務大臣 ちょっと数字的なものですから、局長から答えさせます。
【次の発言】 物価の問題の根本問題はまたあとで御質問があるそうですから、そのときにお答えしますが、五%で本年度の消費者物価を押えようという基本方針はわれわれあくまで堅持したい、こう考えております。しかしながら、六月、七月、八月の季節的商品が予想以上に高くなったために、この五%を堅持することについては非常な困難を覚えております。並みたいていのやり方では五%の堅持は困難だと考えております。しかしながら、まだ半年ありますから――昨年あたりも、御承知のとおり、予想外に年末から暖冬異変のために一月は三%の上昇率になったのでありまして、……
○菅野国務大臣 万国博覧会は見本市とは違いまして、大体商取引の場ではありません。これは各国が、その最新の産業なり、あるいはその国の最高の文化、芸術を展示して、そしてお互いが展示し合うことによってその各国の産業、文化、芸術を高める、そうして人類の平和、世界の平和に貢献するし、またお互いが交流することによって世界の人の親睦を厚うするというような目的を持っておる次第でございます。
【次の発言】 私はこの万国博覧会につきましては、一億の国民がみな参加してほしいということをかねがね申し上げておる。その意味は、知恵ある人はアイデアを出してもらうし、金のある人は金を出してもらうし、力のある人は労力を出しても……
○菅野国務大臣 地方交付税が今度の国税三税によって非常に増加したということで、国と地方との財政調和の意味で国が借りるということにしたと思うのであります。しかし、これは特別の措置でありますからして、今後はこういうことのないように大蔵省としては考えていくべきではないか、こう考えております。
【次の発言】 これは国から見れば交付税の交付金ですから、交付という意味はやはり渡すという意味を持っております。ところが、地方自治体のほうで見ると、当然自分らの権利と考えておるのですから固有の財源だ、こういうふうに考えておるわけであります。ただ、国と地方とは立場が違うからことばが違うと思いますけれども、実質は同じ……
○菅野国務大臣 各省のやっておられる権限を私どものほうでやっておるわけではありません。各省やっておられる権限をいろいろ総合調整することが経済企画庁の仕事でございます。したがいまして、たとえば公共料金の問題、これはもう各省で各省所管の行政機関の長が許認可の権限を持っておるのでありますが、しかしながら、その公共料金が、物価問題については重要な要素を占めておりまするからして、したがって、その公共料金をきめる場合に、やはり経済企画庁と相談の上できめてもらうということ、ついては、その事前には物価対策閣僚協議会にこれを付議して、そうしてきめてもらうということになっておるのでありまして、これは経済企画庁が、……
○菅野国務大臣 先般お尋ねがありまして、その間の事情は全然知らないものだから、事務当局に調べてもらったのでありますが、これは、事務当局のほうも、当時の責任者、関係者はいないので、結局運輸省にお尋ねして聞いたような次第であります。そこで、この前バス料金などを値上げしなかったのは、三十九年の一月二十四日に、政府は本年中公共料金の引き上げを行なわないものとするということを閣議了解しておりますので、それに従って運輸省ではその申請があっても、その料金の値上げを認めなかったものだ、こう私は解釈いたしておるのでありまして、それについて訴訟事件があったそうでありますが、それについての料金の問題については、結局……
○菅野国務大臣 最近のわが国経済は、個人消費、民間設備投資等の増勢と輸出の好調にささえられて順調に推移しておりますが、その中にあって消費者物価の根強い上昇が依然として続いており、本年度の消費者物価は、年度間では昨年度を大幅に上回る五・四%程度の上昇になるものと見込まれます。 来年度につきましては、五%程度の上昇におさめたいと考えておりますが、最近の騰勢を考慮いたしますと、目標を達成することは決して容易ではありません。 このような情勢にかんがみ、政府は、国民生活の安定と経済の持続的発展のため、物価の安定を最重点施策とし、総力をあげてこの問題に取り組んでまいる所存であります。 このため、まず……
○菅野国務大臣 四十四年度は五%ということでしたが、それは昨年の情勢から見ますると、昨年の上半期五・七%、その勢いをもってすれば四十三年度はおそらく五・八%あるいは六%くらいになるんじゃないかということを心配しましたので、そこでどうしても五%に押えなければ――五・五%以上になればこれが他の経済に影響するところ大きいのでありますからして、そこで四十四年度は五%に押えるという目標にしたわけです。五%は永久にいいという考えでは全然ありません。できれば五%以下にしたいという考えをしておるのであります。これは二重構造をなくするためにいろいろ政府は政策をとっておりますが、これはじみちな政策でありますからし……
○菅野国務大臣 四月十六日に、「物価安定対策の実施状況と今後の基本的方向について」ということで、物価安定推進会議で決議されたのでありますが、そこで、本年度の物価上昇率が五%に押えられるかどうかという問題、これはもう私どものほうでは押えなければならぬと考えております。そこで、現に外国の例を見てもそうですが、五%以下の物価上昇率であるアメリカにおいてもその他の国においても相当みな思い切った物価対策を最近講じておりますので、五%というものは、これは私は最上限であると考えておるのであって、それが理想的な数字ということではありません。が、しかし、昨年来の物価上昇の情勢から見れば五%以上になるという予想が……
○菅野国務大臣 牛肉の問題については、私はいま拝聴しておりまして、いろいろ肉の問題について質疑応答があったと思います。それで永末委員もお聞きになって大体御了承されたことと存じますが、問題は、肉が高くなったということはこれは事実でありますし、ことに主婦などから、牛肉が高い高い、それで肉が食べられないということをよく聞かされております。ところが一方では、肉に対する需要というものは非常に増してきております。したがって、やはり安い肉をこの需要のふえた国民に食べてもらうということが、今後の日本人の体格をよくするという上においてもカロリーをよくする点においても当然考えるべき問題だ、こう考えております。 ……
○菅野国務大臣 現在においても変わりはありません。その考え方をあくまでも堅持していきたい、こう考えております。
【次の発言】 私もその新聞記事を読みまして運輸大臣に尋ねたのです。全然運輸大臣はそういうことを言ってないということでありましたので、新聞社もおそらく記事は一新聞社だけだったと思います。であるからして新聞の報道が間違いだ、こういうことをはっきり私は運輸大臣から聞いたのであります。
【次の発言】 そのことはもう私たびたび言明いたしておるのでありまして、物特の委員会のみならず予算委員会でも言明いたしておることでございます。国鉄料金以外の公共料金については極力抑制する方針でいくということで、……
○菅野国務大臣 先ほどから武部委員、また村山委員からいろいろ岩尾官房長の論文について御批判がありましたが、私はこの物価対策については、まず庁内の各職員からいろいろ意見を聞きたいという考えをしております。したがって、庁内の各職員のいろいろの意見を私のほうへ提言してもらって、それによって私が取りまとめたいという考えをしておりますので、岩尾君のこの論文もその一つの意見だと思っておるのであります。でありますから、ほかの課長なんかも私のほうにいろいろ意見を申し出ております。したがいまして、私といたしましては各自が思う存分言ってもらいたいということで、腹蔵なく意見を述べてもらっておるのであります。したがい……
○菅野国務大臣 麦の政府買い入れ価格並びに外国産の麦の売り渡し値段の値上げなどにつきまして、これがパンあるいはめん類の価格に影響をしないかということを私も心配し、お話しのとおり昨年の例もありますので、そこで実は私たちのほうでは、これを認めるについては、そういうパンやめん類の値上げは絶対いたさない方針で農林省が指導するかということを念を押しまして、農林大臣から、上げないようにしますという確約を得ましたので、私のほうでは賛成をしたわけでございます。でありますから、いまお話しのとおり、価格が据え置きになると量を減らすとか形が小さくなるとかいうような心配もありますので、そういう点は今後生活センターなど……
○菅野国務大臣 いまの御質問に対して、権威ある答弁をということでございますが、権威ある答弁というならばむしろ日銀総裁にお尋ねになったほうがいいかと思います。 そこで、公定歩合を上げれば預金の利子を上げるかどうかという問題、これはそのときどきの経済事情によって、やる場合もあるしやらない場合もあると思います。むしろ、預金が減るということを心配するなら物価のほうです。消費者物価が上がれば預金に影響するという心配をわれわれは持っております。公定歩合が上がったから預金が減るということはわりあい関係が薄いのであって、それだから、その人がラジオでどういうことを言われたかしれませんが、それはあまり問題になら……
○菅野国務大臣 先ほど内田委員から消費者物価が四十三年度五・三%というお話がありましたが、これは暦年度で五・三%です。年度ではやはり五・四という予想をわれわれはいたしておるのであります。しかし、五・三%になったということは、私ら自身としては非常に喜んでおる。予想よりも低くなったかと喜んでおる次第でございます。 そこで、四十四年度は五%にするということについては、これはもちろん公共料金を全部抑えるということにすれば五%以内になるということは、われわれも最初考えたのでありますが、しかし、一方では国鉄の料金だけは破産の状態でありますので何とか救ってあげなければならぬということで、国鉄の料金は上げる……
○菅野国務大臣 今日までは経済成長が非常に高度の成長を遂げておったことは事実であります。そこで、今後このような成長が続けられるかどうかという問題でありますが、なるほど先進国と比較いたしますと、先進国のほうが経済成長率は低いです。しかし、いまは先進国はそれ相当のすでに資本の蓄財がありますからして、したがって日本の経済といたしましては、今後ますますまだ伸ばすべき余裕が私はあると思っております。 たとえば労働力について申し上げれば、今日、西ドイツと日本との国民総生産は、日本が今日では西ドイツを追い越しましたけれども、しかし人口数から申しますと、日本の人口数は西ドイツの人口数の倍まではいきませんが、……
○菅野国務大臣 お答えいたします。 なるほどおっしゃとおり、公共料金を全部抑制して、そうして五%程度で消費者物価を押えたいということを昨年私申し上げました。そこで、その後においていろいろ積み上げてまいりますと、なるほど国鉄の料金を値上げしますると、五%では多少無理であるということも私たちも知ったのでありますが、しかし、国鉄料金以外の私鉄料金――便乗値上げをとかく行なわれるのでありますが、便乗値上げはこの際一切やらぬという条件で、そしてその他の点において、たとえば物資、食料品が上がれば海外の安い食料品を輸入するとか、そういういろいろな方法がございますので、そういう方法を講じてどうしても五%で押……
○菅野国務大臣 まず、全国総合開発計画のことについてお答えしたいと思いますが、御承知のとおり、最近の経済の急激な発展に伴いまして、都市化の発展もまた急激になってまいりました。そういうことで、過密、過疎というような問題が一そう深刻化してまいりましたので、そこで、この全国総合開発計画というものを考えてきたのであります。初めは、主として工業というものを中心として考えておったのでありますが、しかし、その後におきましては、自然の環境の保護あるいは生活環境の整備等についても、十分これを検討しなければならぬというようなことでありまして、特に生活圏の広域化及び国民的な標準としての生活環境の確保というような観点……
○菅野国務大臣 ただいま阪上委員から都市、農村の問題、過密、過疎の問題についていろいろ詳しいお話があったのでありますが、お話しのとおり、都市、農村は同時に過密、過疎の問題でありますので、そこで先ほど述べられたとおり産業における格差がありますし、それから地域における格差があります。東京と鹿児島との所得の格差があります。それから一人当たりの生活水準にも格差があります。こういうものをすべてなくするという目標で、この国土開発計画を立てなければならぬという考えをいたしておるのであります。しかし、いままでになっておらぬじゃないかというおしかりをこうむったのでありますが、それは私もいままでのやり方では、今日……
○菅野国務大臣 ただいま大蔵大臣が述べられたとおりでありまして、物価上昇の根本原因としてはやっぱり構造上の問題だと考えております。が、しかし、財政金融上からもこの物価との関係は決して少なくないのでありまして、そういう点においては、財政金融上からもこの物価の問題についてはそれぞれ適当な対策を講じなければならぬという点においては、大蔵大臣も同じ考えでおられると存じておる次第であります。
【次の発言】 そのときの御質問の趣旨に対しては、総需要の問題については私は触れなくてよいと思っておったから触れていませんが、しかし総需要と総供給との間の関係というものは、これは物価の問題においては重要な関係を持って……
○菅野国務大臣 お答えします。
いまの段階では、まだ生産者米価の試算はいたしておりません。
【次の発言】 いままで生産者米価の試算については、もちろん経済企画庁もあずかって相談しておるのでありますが、ただいまのお話の件については、まだそこまでやっておりません。
【次の発言】 自主流通米の価格自体についての御質問については、いま農林大臣からお答えしたとおりだと思います。
ただ、お尋ねの件は、一般物価に影響するかどうかという件かと思いますが、大体自主流通米の価格は、配給米とそれほど相違ないといういま農林大臣のお話もありますし、また、自主流通米の量も、全体から見ればそう多くもないように思いますの……
○菅野国務大臣 先般村山先生の御注意もありましたので、その後大蔵省、関係各省と相談して、そしてその調整したものが、いまお手元に差し上げた表であります。でありますからして、私どももちろんその今度のでき上がったものに対しては賛意を表した次第であります。
【次の発言】 海外経済協力基金の運営の問題につきましては外務大臣、大蔵大臣からすでに詳細なお答えがありましたが、問題は、今後日本といたしましては東南アジアの開発ということに重点を置かなければならぬというように考えますので、その意味において海外経済協力基金の運営というものが一そう重要性を帯びてくる。それで、したがいまして、いままでの考え方と違った新し……
○菅野国務大臣 経済の計画がいつも実勢と違っておるということについての御質問じゃなかったかと思いますが、どうして違っておるかということにつきましては、これは一つは経済というもの、経済そのものが流動的なものであって、予想以上の成長を遂げてきたというところに実勢と計画とが違ってきておるのでありまして、たとえば四十二年から始めました経済社会発展計画におきましても、経済成長率が大体八%というように考えておったのが一〇%以上になっておるというようなことで、すべての経済活動が、経済情勢が変わってきておるのでありまして、要するに経済の成長が予想以上の成長を遂げてきたというところにこの計画が違っておるのであっ……
○菅野国務大臣 ただいま大蔵大臣が御答弁に
なったとおり、答申で大体五年たてば自立ができ
るという見通しをしております。われわれのほう
も、いまそういう見通しでいろいろな案を立てて
おるのでありますが、しかし、いま大蔵大臣が言
われましたとおり、五年先において自立ができぬ
ようであれば、またそのときはそのときで考えて
みたい、こう考えております。
【次の発言】 この答申案が、大体答申案どお
り実施すれば石炭産業が安定するというたてまえ
で答申ができたのでありまして、したがいまし
て、通産省もこの答申案の内容どおりに実施をい
たしておるのであります。
そこで、答申が出たときから見ればいろいろま……
○菅野国務大臣 昭和四十二年度の通商産業省関係予算案及び財政投融資計画について、御説明申し上げます。 まず、昭和四十二年度の通商産業省所管一般会計予定経費の要求額は、産業構造改善の促進、中小企業対策の画期的拡充強化、技術開発の促進、貿易振興と経済協力の推進、万国博覧会の開催準備等、現在特に強く要請されている諸施策を強力に推進していくため、七百四十七億九千万円を計上いたしております。この額は、前年度の当初予算額八百二億五千万円に比較して五十四億六千万円の減少でございますが、これは従来一般会計に計上されておりました石炭対策関係費が本年度から特別会計に移行することになったためでございまして、石炭対……
○菅野国務大臣 この中部圏の開発整備計画については、まだ決定されていないので、したがいまして、私どものほうといたしましては、電力と工業用水の関係、水の関係もありますけれども、もちろん、そういう問題については協議して決定することに相なる、こう思っております。
【次の発言】 中部圏の開発の整備計画自体については、私どもの所管ではありませんが、問題は、私のほうとしては、電力と工業用水ということについては、まだ四十二年度については全然何も予算を計上いたしておりません。
【次の発言】 私のほうの所管の電力の問題については、電力の問題は予算と関係ありませんから、したがいまして、四十二年度予算には何も計上い……
○菅野国務大臣 資本自由化に対しての根本的な考え方についてのお尋ねであったと思いますが、資本自由化については、これは通産省じゃない、政府一体としてこれを前向きに考えようという方針で進めております。ことに私、通産省としてはこの資本自由化については取り組むべき最も直接の官署でありますので、したがってこの資本自由化については積極的な態度で進みたいということで、いまやっております。それから私個人の考え方としても、資本自由化ということについては産業人などにも、決しておびえてはいかぬ、むしろ資本自由化を逆用して、と言うと語弊があるかもしれませんが、活用して、第二の日本の産業の発展にこれを活用すべきだという……
○菅野国務大臣 出席の時間がおくれたことはまことに申しわけありません。きょうの分科会に出るについては閣議で打ち合わせなければならない事項がありましたので、したがいまして実はおくれのであって、ちょっとそのあとで、恒例によって新聞記者会見は必ずやることになっておりますので、新聞記者諸君も待っておりましたから、閣議の結果を一応新聞記者に報告しなければならぬという慣例になっておりますので、それをやったわけであります。そういう関係でおくれましたことはまことに申しわけない、こう存じております。
【次の発言】 数字の問題ですから、政府委員から答弁させます。
○菅野国務大臣 この問題につきましては、この間運輸委員会ではっきり申し上げたことでございます。経済企画庁といたしましては、物価に影響の大きいところの大手私鉄の料金値上げは認めない決意であるということをこの間申し上げたのであります。 それは、私どもでは物価の上昇ということを非常に心配しておるので、国鉄の料金だけは、この前もたびたび申し上げたように、国鉄を救うがためにはこの程度の料金の値上げはやむを得ないが、しかしそれが他に波及してはいかぬということで、便乗的な値上げは認めないという条件で国鉄の料金の値上げを認めたのでありますからして、交通関係の公共料金を極力抑制するということをしばしば総理が発……
○菅野国務大臣 平均というのは、全国の一般消費者物価の値上げ率に対して〇・二%国鉄の運賃の値上げが響く、こういうことなんです。
【次の発言】 私どもではそういう地域を限って計算はしておりません、全国的な数字を集めてやっておりますからして。地域的な関係からいうと、東京都なら東京都だけの消費者物価、これは全国的な物価、こういうように分けて発表いたしております。
【次の発言】 目標を五%ということに消費者物価の上昇を定めましたからして、その五%に定めた場合に、国鉄の料金を値上げした場合には〇・二%影響するという計算ができたわけです
そこで、国鉄のほうは、たびたび申し上げましたとおり、国鉄を再建さす……
○菅野国務大臣 今回、商工委員会の小委員会といたしまして、日本万国博覧会の小委員会が設置されましたことを、私といたしましては心から喜んでおる次第であります。本日は、第一回の会合が開かれますので、担当大臣として一言ごあいさつ申し上げたいと存じます。 日本万国博覧会の開催を十カ月後に控え、諸般の準備もきわめて順調に進捗いたしており、参加国も七十カ国となり、史上最大の万国博が実現することは確実となっております。 アジアで初めて開催され、多数の発展途上国を含む世界各国の参加が予定されているこの日本万国博覧会は、従来の博覧会に比べて画期的な行事であり、まことに意義深いものがあると存じます。国民各位の……
○菅野国務大臣 昭和四十四年度経済企画庁の予算及び財政投融資計画につきまして、その概要を御説明申し上げます。 総理府所管一般会計歳出予算のうち、当庁関係の予算の総額は三百七十九億五千二百七十六万円でありまして、前年度予算額三百三十五億百八十三万円に比較いたしますと、四十四億五千九十三万円の増額となっております。 これを予算の主要経費別に区分いたしますと、公共事業関係費以外の経済企画庁一般の経費では三十四億三千四百六十七万円でございまして、前年度予算額二十九億七千四百七十二万円に比較いたしますと、四億五千九百九十五万円の増額となっております。 これに対しまして、公共事業関係費では三百四十五……
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