このページでは岡沢完治衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○岡沢完治君 私は、民社党を代表いたしまして、昭和四十五年度補正予算三案に対し、反対の意見を申し述べます。 政府は、一昨々年以来強く主張しておられた総合予算主義を完全に撤回され、当然の任務であるかのように、二千六百億円規模の補正予算案を提案されたのでありますが、政府は、財政法に規定する補正予算の編成について、明らかに編成権の乱用におちいっておられるのではないかと私は思います。 本案には、歳出補正に七百三十億円の食管会計繰り入れ、すなわち米の買い入れ増加経費が計上されております。これは、当初の見込み以上に米の増産があったから、食管制度のたてまえとして当然に補正すべきであるというのが政府の意見……
○岡沢完治君 私は、民社党を代表し、ただいま提案されております昭和四十六年度一般会計補正予算、特別会計補正予算並びに政府関係機関補正予算の三案に対し、一括して反対の討論を行ないます。(拍手) 現在のわが国を取り巻く情勢は、内外ともに激しく流動いたしております。戦後二十五年間にわたって続いてまいりました世界の外交並びに国際経済情勢は、中国の国連加盟、ニクソン声明によるIMF体制の崩壊、日米関係の再調整などを契機に、大きな転換期に直面いたしております。この転換期にあたり、そのよって来たる諸因を明らかにし、将来の展望を持つことが、現在のわが国政府並びに立法府に課せられた緊急の課題かと私は存じます。……
○岡沢委員 私は最初に、棄権の問題につきまして若干質問させていただきたいと思います。 昨年暮れに行なわれました第三十二回の総選挙で、御承知のとおり二千万以上の棄権がございました。投票率は六八・五一%というわけでございますから、十人のうちの三人以上が棄権をしておるということであります。ここで初歩的な議論をする気持ちはありませんけれども、国民の最大の権利であり、義務であるといわれている参政権、その棄権の率が三〇%をこえるという問題はやはり等閑に付せられない問題点を含んでおるのではないかと感ずるわけです。この棄権の原因をどういうふうに分析しておられるか、事務当局でもけっこうでございますが、大臣から……
○岡沢委員 「それがどんなにむずかしいことであっても、改正するのが政治家の義務である」というのは、グラッドストンが選挙法と政治資金規正法に関連して言われた有名なことばであります。先ほど来、堀委員からも伏木委員からも御指摘のございました政治資金規正法の問題につきまして、大臣も苦渋の姿を顔にもいまあらわしておられますけれども、大臣自身もまた堀委員もみずからきびしく律するという立場の御発言がございました。もしそれがほんとうであるならば、この改正案を出す手続におきましても秋田自治大臣は所管大臣としてやはり政治的な決断が必要ではないか。またそれが正しい政治資金規正法に対する姿勢でもあるんじゃないか。私は……
○岡沢委員 私は、一年ぶりで大蔵委員会で質問する機会、ことに総理御出席の場で質問する機会を与えていただきましたことを、先輩、同僚の議員に厚くお礼申し上げたいと思います。 実は、きょうはわが党の大会でございまして、春日一幸前書記長、竹本政審会長あるいは先輩の永末さん、いずれも大会に出ておられまして、私がピンチヒッターでいささか心苦しいのでございますけれども、質問をさせていただきたいと思います。主として土地税制を中心にして質問をいたします。 きょうは、総理と大蔵大臣お並びでございますが、私たち野党の一員としての民社党も、率直にいって、自民党政府の政治の成果について、たとえば日韓問題、沖繩問題あ……
○岡沢委員 午前中からずっと質疑が続いておりますので、府政委員のほうで生理的な現象のある方は、どうぞ途中で御遠慮なく行っていただきたいと思いますが、与えられた時間内で二、三点質問さしてもらいたいと思います。
この法案につきましては、すでに首都圏近畿圏の実績があるわけでございますが、その実績に照らして、この法案のメリットあるいはデメリットあるいは改善を要する点、全部あげることはたいへんだと思いますが、特にこの際指摘しておきたいという点がありましたら、お答えいただきたいと思います。
【次の発言】 もう少し突っ込んで聞きたいような気もいたしますが、時間の関係で、法案の中身に入らせていただきまして、……
○岡沢委員 私に与えられました時間は二十分でございますので、その範囲内で数点お尋ねしたいと思います。 この法案の通ることを予定して、おそらく千葉県知事は整備計画の案をおつくりになっていると思いますし、また自治大臣は、その内示を受けておられるあるいは主務大臣等とも協議を進めておられると思うのでございますけれども、この法案が成立、施行された場合、この法の適用期間である十年間に、国が通常の負担割合と比較してどれくらい財政上、金融上負担増になるのか。同じことは、逆に関係市町村からすれば、どれだけ実益を受けるのか、受益割合がどれくらいになるのか。いまの桑名委員の質問にもありましたが、たとえば学校の防音……
○岡沢委員 地方税法の一部改正に関連して、最大の問題の一つと思われます大都市財政の実態に対応した財源確保の問題、いわゆる都市税源の充実の問題でございますが、こういう問題や、住民税の課税最低限の問題、特に所得税のそれとの格差の問題、あるいは道府県民税の所得割りの税率の問題、あるいは徴税経費の節減の問題等につきましては、もう本委員会でもたびたび論議されましたし、税調の第三部会等でも慎重に検討されているようでもございますし、特に本法案の附帯決議としても用意されるようでございますから、あえてちょうちょうすることは避けますけれども、やはりこれらが大きな問題であるということを最初に指摘させていただきまして……
○岡沢委員 最初に、地方公営競技に対する政府の基本方針、大きな問題でございますが、大臣に聞きたいと思いますが、おられませんので、政務次官に、大臣にかわった立場で、根本方針をお伺いいたします。
【次の発言】 このギャンブルに関連いたしまして、政務次官もよく御存じのアレックス・ラブナーが「ギャンブルは適度に楽しむことが望ましく、また適度に楽しむことができるものだ。そして悪を制しても善を生ずるとは限らず、法律によって悪を制すれば、自由社会の人間は別な悪を生み出す。」と言っておりますが、なかなか味のあることばだと思います。大体この考え方が、いま次官の御指摘の、三十六年七月二十五日の公営競技調査会の答申……
○岡沢委員 私が大蔵大臣に質問することは、横綱に対して幕下が質問するようなことでいささか気がひけますが、そこは小さいながらも党の代表ということで、お許しをいただきたいと思います。 先ほど大蔵大臣は、地方財政は非常によくなった、隔世の感があるとおっしゃいました。貸し借りの問題を考えれば、そうお答えにならざるを得ないと思うのですけれども、しかし、それは比較の問題であって、同じ大蔵大臣がいまこの席で、社会資本の蓄積、これは先進諸国に比べて、非常にというところにウエートを置かれて、立ちおくれておるということを御自認なさいました。私は、日本の政治の一番課題というのは、大政治家に説教するわけではありませ……
○岡沢委員 最初に、いまの御報告とも関連してちょっとお聞きしたいと思いますので、消防庁長官、できたらおっていただきたいと思います。 いま御報告のありましたガス爆発事故は、指摘するまでもなしに、大阪市の市営の地下鉄工事に関連して起こったわけでございます。この事故はいわゆる人災だという立場から責任追及が行なわれている向きもございます。私は、必ずしも人災でないとは、もちろん申し上げるわけではございませんけれども、しかし、大きな観点からした場合に、今度のような大事故が大都市においていつでもどこでも起こり得る可能性があるという見方は否定できないのではないか。ある報道は、大都市はガス火山帯の中に存在して……
○岡沢委員 私は、民社党を代表して、本法律案に反対の意見を申し述べたいと思います。 佐藤総理は、一九七〇年代は内政の時代だと強調されております。そして本年度はその一九七〇年代の幕明けの年であることは言うまでもございません。内政の充実を考えますときに、国民生活に直接密接した関係にございます生活環境の整備が、その出発点であることも異論のないところだと思います。わが国が、このような経済成長、経済発展にかかわらず、いわゆる社会資本の蓄積が欧米先進諸国に比して著しく立ちおくれていることも、しばしば指摘したところであります。生活環境の整備と社会資本の充実が不可分の関係にあることも、論ずるまでもございませ……
○岡沢委員 私は約一時間の持ち時間を与えられておりますが、主として自動車運転者教育を中心にして所信をただしたいと思います。 最近の道路交通事情特に交通事故の激増につきましては、ここでちょうちょうする必要はありませんけれども、しかしながら、現在の国内政治問題の最大の課題の一つがやはりこの交通事故問題だと断言しても間違いないと私は思います。昨年は一万六千人の死者を出したといわれますけれども、それは事故後二十四時間以内の死者の数でありまして、実質は約二万人といわれております。また負傷者につきましては九十六万人、合計いたしまして約百万近い死傷者。これは人口一億の国民の中で、百人に一人に近い数字であり……
○岡沢委員 私は、残り時間二十分しか民社党に与えられておりませんので、できるだけ答えを簡単にしていただきたいと思います。 十三日の九時五十二分に加川巡査部長が狙撃をしたねらいの焦点がどこであったかということにつきまして、昨日の広島県議会の警察商工委員会におきまして、広島県警の須藤本部長は、「右腕をねらって撃った」「「犯人は錯乱状態であり、このまま放置すれば一般市民らにさらに被害が拡大する恐れもあり、暴走によって航行中の他の船舶にも危険を及ぼす恐れがある」と判断、そ撃以外に手段なしと考え、ライフル銃撃隊員に、犯人の急所をはずし、右腕をねらって撃ち、犯人が抵抗できないようにせよ、と命じた。」「射……
○岡沢委員 沖繩の本土復帰に伴う一体化あるいは格差是正の問題につきましては、経済上の問題あるいは行財政上の問題ももちろん必要でございますが、われわれ地方行政委員会の守備範囲といたしましては、法令及び制度が全く違う、これについて暫定措置、特別措置あるいは経過措置等が必要なことは言うまでもありませんし、激変緩和の措置につきましても、いろいろ考慮していただいていると思いますけれども、これを運営するのはやはり人であります。そういう関係から、われわれ現地に参りましたときも、市長、村長さんの代表の方から、沖繩に公務員の研修所を設置してほしい、これは復帰に先立ってあらかじめ設置してほしいという要望がございま……
○岡沢委員 私は、当委員会の守備範囲内で、公害対策についてお尋ねをしたかったわけでありますけれども、残念ながら山中長官もお見えにならないようでございます。私のあと林委員も御質問の予定でございますので、時間をしぼらせていただきまして、次回、先ほどの門司委員の御要求で総理大臣が出られるなりあるいは山中長官のおられるところで、きょう質問し残した点はお尋ねすることにして、時間的には二十分くらいで質問を終わりたいと思います。 最初に、公害対策の限界と申しますか、最近のここ数カ月間、新聞、テレビ、マスコミ等を通じましてよくいわれますように、カラスの鳴かない日はあっても公害問題が取り上げられない日はないと……
○岡沢委員 私の党に与えられました範囲内で、あと五分で、せっかく山中長官お見えでございますので、地方自治行政の守備範囲内で、担当大臣としての総務長官にお尋ねしたいと思います。 私は実は山中総務長官に質問するのは初めてでございます。八月までは公害に対する大臣の姿勢、勇気あるいは情熱を非常に高く買っておりました。ところが、先月の九月十一日の当委員会に大臣の御出席をお願いしましたのに、在京しておられながら、産業公害対策委員会なら別として、地方行政に出るということは、時間の関係その他で遠慮したいという御返答があったということが委員長から話がありました。それから、きょうの御答弁でも、公害関係担当大臣の……
○岡沢委員 私は、刑事法廷における原告官を、現在は検事が専任で担当されておりますけれども、弁護士に担当させる制度の採用に関連した質問をいたしたいと思います。 財団法人法曹会が出しております「法曹」という雑誌がございます。その二三三号、ことしの三月号に現職の検事総長であります井本臺吉さんが「検察庁を去るに当って」という一文をものにしておられます。この中で検事総長は「刑事法廷における原告官としての行動等は、在職者の法曹でなくても、在野の弁護士でも十分果し得るのである。刑事訴訟法準起訴手続の原告弁護士の実績が数々存するのである。刑事法廷における原告弁護士の制度の開設は、検事欠員の現状に鑑み目下の喫……
○岡沢委員 最初に最高裁のほうに、この三月十二日、十三日、俗にいわれる公害担当裁判官会同というのがなされたことを新聞等で承知しているわけでございますが、この会同のときに出た意見の中で、特に今後の裁判上あるいは法制上参考になると思われるようなものを、簡単でけっこうですが御報告を願います。
【次の発言】 いまの第一点の問題は、私の解釈が誤りでなければ、挙証責任の転換の問題だと思うのでございますけれども、これはそのときの意見でもけっこうですし、最高裁の御見解でもけっこうなんですが、現行法を変えなくても解釈でまかなえるという御趣旨かどうかということが一点。
それから、第二点の差しとめ請求の問題、これ……
○岡沢委員 最初に、いま林委員のお尋ねでありました公害罪の問題、関連がございますのでお尋ねをいたします。
先ほど刑事局長の御答弁では、公害罪は刑法の全面改正と結びつけて検討しているというお話がございました。それではその刑法の全面改正、いつごろ法案として御提出になる予定か、見通しについてお尋ねいたします。
【次の発言】 いまの局長の御答弁ですと、早くても来年の暮れ。そうすると、提案は一番早い場合でも四十七年度ということになろうかと思います。もちろん法制審議会刑事法特別部会、いろいろな問題を検討しておることはわかりますけれども、それでは、この刑法の全面改正、法制審議会で検討されましてからいままで……
○岡沢委員 関連して。今度の改正、私はしごくごもっともだし、むしろおそきに失したという感じがするわけです。いただきました資料によりましても、昭和四十二年十月、全国連合戸籍事務協議会の要望事項、四十三年にも四十四年にもなされているわけですね。いまの局長さんを責めるわけではございませんけれども、これだけいい改正をなぜいままでほっておかれたかという感じがするので、その辺、理由があれば伺いたい。
○岡沢委員 石田機長との連絡はどの程度に現在とれているのか。最初に連絡がとれたのは板付へつく前かどうか、その辺のところをちょっとお伺いいたします。
【次の発言】 現在も機内と外部とが十分な連絡がとれているのか、これは一番大事なことですから……。
【次の発言】 乗客及び操縦士あるいはスチュワーデス以外の外部の者が機内に入っているのですか、入れないのですか。
【次の発言】 時間の関係があると思いますので、最後に一点だけ、法務省からお答えいただいてもけっこうなんですけれども、この事件の犯罪としての適用法令と申しますか、それは刑法上の脅迫罪とか監禁罪あるいは航空法違反とかいろいろあると思いますけれども……
○岡沢委員 最初に委員長にお願いしておきたいのですが、昨日の話では一時間質問時間を与えられているということでございました。私はほかの質問を一切放棄いたしますので、この問題で若干の、二十分という制限あるいは二十五分という制限にはこだわらないで少し超過することをお許しいただきたい。どんな場合でも一時間オーバーすることはいたしません。
【次の発言】 良識でもちろん判断いたします。
昨日来のこの事件につきましては、いろいろ批判もあろうと思います。警察の手落ちを責めたい気持ちもいたします。しかし、ここは法務委員会でございますので、それ以上に法的な不備がなかったかという点を中心にして私は質問をいたしたい……
○岡沢委員 政府がこの法案をお出しになるまでにいろいろないきさつがあっただろうと思います。 かつては昭和二十一年の法律第十一号によって問題が取り上げられましたように、戦争に負けた結果、朝鮮弁護士令によって弁護士の資格をお持ちであった方の資格をどうするかという措置、あるいは近いところでは奄美群島復帰のときの措置等もありますし、また、本法案に対するいろいろな質問でも出ましたように、沖繩法曹界の希望とかいう問題あるいはまた日弁連の意向、いろいろ利害錯綜する点もありますし、一方で、資格を取得された以後は本土におけると同じ判検事、弁護士の資格をおとりになるということで、水準の問題等、諸般のむずかしい要……
○岡沢委員 最初に、川島警備局長が何か部内のハイジャックの検討会をお持ちだそうですから、川島さんにお尋ねします。 今度の事件で、私は、いろいろ教訓があったと思いますが、将来の対策のために真実を明らかにするということも一つの方法でございます。何と申しましても大切なことは、今後この種の事犯を再発させないというところにあろうかと思います。ハイジャックではございませんけれども、いわゆる外交官の誘拐事件、わが国のブラジル総領事も誘拐されましたし、近いところでは、グアテマラ駐在の西ドイツ大使が殺害されました。ハイジャックも中南米で起こって全世界に波及したわけでありますが、同じく外交官誘拐事件も、日本にお……
○岡沢委員 御承知のとおり、私の党は昨日から定期大会を開催中でありまして、慣例によりまして、定期大会の開催中、委員会への欠席を黙認をしていただいている立場から、本日の理事会に欠席をいたしました。私の発言時間は与えられていなかったわけでございますが、同僚委員の御了解を得まして、畑委員の持ち時間をわずかいただくということで、若干の発言をさしていただきたいと思います。 言論・出版の自由なくして民主主義はないといわれます。この言論・出版の自由問題につきましては、あるいはまた妨害問題につきましては、本国会におきまして、予算委員会等でも取り上げられましたけれども、十分な論議が尽くされてはおりません。そし……
○岡沢委員 私は、昨日まで、属します民社党の大会がありまして、実はこの法案に対する質疑応答をほとんど聞いておりませんので、申しわけないことでございますけれども、同僚議員の質問と重複する場所があるかもしれませんが、お許しをいただきまして、私の党の立場から若干の疑問点をたださしていただきたいと思います。 私自身も実は弁護士でございますし、日弁連の会員でもあり、大阪弁護士会の会員でもございます。この法案の中身と申しますよりも、この法案の成立過程を通じあるいは成立後を通じまして、私個人として一番心配いたしますのは、日本の法曹三者の中で、ことにこの法案を通じまして明らかにされましたように、最高裁判所と……
○岡沢委員 この法案の提出に至るまでの経過と、特に法制審議会の審議との関連性についてお尋ねいたします。
【次の発言】 三月三十一日に「よど号」の乗っ取り事件が起こって、きょうは四月の二十八日であります。法案審議に入って、しかもあと松本委員の質問を含めて午後二時までには終わるようにという与党の理事からの指示がございました。この法案は、私から指摘するまでもなしに、刑事立法の基本に関する法案であります。私も何回か指摘いたしましたように、刑法の改正作業は昭和三十八年から引き続き行なわれておるわけであります。来年の秋に草案ができるという予定だという御答弁をこの席でもいただいております。日航機の「よど号」……
○岡沢委員 この金嬉老の問題につきましては、大臣も矯正局長も非常に恐縮の意を表しておられますし、私たちも必ずしも深入りをするという気持ちはございませんけれども、しかし、どうしても国民の立場から考えまして、二、三の問題について大臣自身の御意見をお聞かせいただきたいやむを得ない感じがございます。 それは、法の番人といわれる法務省の直接の管下で起こった事件である。それから大臣には言いにくいですけれども、大臣の御出身地の静岡県の刑務所で起こった事件であるということも含めまして、法の執行者に、大臣自身の表現をかりましても、考えられないような不正事件が起こった。しかもこの事件が起こっただけではなしに、こ……
○岡沢委員 法務省の刑事局長と、この事件の調査に当たられました平井検事がおられますので、率直にお尋ねをしたいと思うのですが、現時点で、ほうちょう、やすり、粉末の入手経路、だれが、いつ、どういう方法で、どういう目的で持ち込んだかということがわかっておりましたら、明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 いま刑事局長の御答弁がございましたが、先ほど矯正局長から、静岡地検の二人の検事を専任に当てて事件の捜査に当たっているということでございますが、どういう被疑事件で――この捜査は、いま刑事局長は二十三日からとおっしゃいましたが、私がきのう平井検事から聞いた範囲では、五月四日までは矯正局の調査……
○岡沢委員 自席から三点ほど質問したいと思います。 最初に、海上保安庁と警察おそろいでございますので、海上の刑事犯罪についてのいわゆる守備範囲といいますか、法律上の犯罪捜査の責任範囲、あるいはその協力関係、また次長を前にして非常に言いにくいわけですけれども、田村一課長のおられる警察でしたら、凶悪犯人に対する逮捕とか捜査については専門でございますけれども、海上保安庁はそういう点では幾らか不安といいますか、専門的には経験の未熟さというものがあり得るのじゃないか。その辺の問題を今度の犯罪と結びつけまして、法的にどういうふうに守備範囲がなっておるか、それから協力関係が十分にできておるかどうか、あるい……
○岡沢委員 時間がおそくなりましたし、この問題で松本委員の質問もあるようでございますから、簡単に二、三の点、最高裁の御見解をただしたいと思います。 法務大臣の発言につきましては、新聞等でしか承知していないという人事局長の御答弁がございました。法務大臣はけさの御発言で、現在の法曹養成制度がいい姿とは思われないという御発言がありました。法曹一元は理想ではあっても、実現性に乏しいという発言もありました。最高裁の事務総長として、また司法試験管理委員会のメンバーでもあられますし、またこの法曹制度については御見識の深い事務総長自身、この法曹一元の制度についてどういうふうにお考えになっておられるか、お尋ね……
○岡沢委員 法務大臣は十二時に退席されるということで、あと松本委員も質問があるようでございますから、私は約三十分足らず、いま畑委員の御質問になりました分離修習の問題を中心にして、ひとつ大臣にお尋ねしたいと思います。 最初に、六月十日の当委員会における私の質問に対する小林法務大臣の答弁の中で、日弁連の成富会長のおことばに関することで事実に反することがあるということで、成富会長から私のほうに電話がございまして、ぜひ法務委員会でもその点について明らかにしてほしいという希望がございましたので、その点について最初にお尋ねをいたします。 六月十日の法務委員会で小林法務大臣は、「実は最近日弁連の会長が私……
○岡沢委員 人権擁護をたてまえとする法務委員会で、昼めしを抜きにしてがんばっていただくということについては、いささか問題があるような気もいたしますけれども、十分以内ということで……。 ただいままでの同僚議員の質問とは全く違います。FM東海の告訴事件で、法務大臣が郵政大臣当時、みずから告発人となられました、例の電波法四条違反の処分に関連して若干御質問いたしたいと思います。 四十三年七月九日、郵政省がみずから告発人となりまして、電波法四条違反で東京地検に東海大学を被告発人として告発された事件の処理が最近なされたように聞いておりますけれども、その処分がどうなったか、お尋ねいたします。
○岡沢委員 委員長、きょう理事会できょうの時間制限をされた理由は、川島副総裁のお葬式だということですね。ところが、自民党の議員は一人もおりません。差しつかえがあるのは委員長だけです。国会における委員の発言というものは、私は最大限に尊重されるべきだと思います。もちろん川島副総裁に対する冥福の気持ちには変わりありませんけれども、やはりそれと国政審議とは違うと思うのです。われわれの質問に対して一分とか二分とかいう制限をつけられるということについては非常な疑問を感じます。しかし、理事会の約束ですから、できるだけ協力はいたします。
【次の発言】 約束は守るように努力いたします。
私も司法の独立、裁判の……
○岡沢委員 私は、きょう、三つないし四つの課題について質問を申し上げたいと思います。
最初に道州制の問題、そして地価対策、大学問題、行政改革、時間によりまして若干つけ加えさしていただくことを御了解願いまして、最初に地方制度の根幹に触れます道州制の問題からお尋ねをいたしたいと思います。
ただ、冒頭、いささか不満を申し上げたいのは、私はこの道州制の問題を取り上げるにつきまして、過日の予算委員会でも社会党の細谷議員の質問に関連して、総理が、道州制の問題をお取り上げになったときに、
【次の発言】 ここで大蔵大臣にお尋ねをいたしたいと思いますが、私の理解が誤りでなければ、福田大蔵大臣は、かつては道州……
○岡沢委員 私は最初に、宮澤行政局長が二時までしかこっちにおっていただけないということでございますので……。 局長はこの夏たしかヨーロッパにお行きになりまして、それだけが目的ではございませんでしたが、十八歳選挙権の問題等につきましても御調査になり、見聞を広めてこられたというふうに仄聞をいたしております。この十八歳選挙権の問題は、当委員会でも何回か議論の対象になりました。アメリカ、西ドイツ、イギリス等新しくこの制度を採用した国もございます。それぞれ国情の違いもあり、またその採用の理由につきましても個別的な事情があろうかと思いますが、日本におきましても十八歳の諸君の現状を考えました場合、りっぱに……
○岡沢委員 今度の国会はいわゆる公害国会というわけで、はなばなしく公害罪等が脚光を浴びておりますけれども、公害の被害者――私は決して公害問題一般を軽視するわけじゃございませんが、たとえば水俣病にいたしましても死者は四十六名、あるいは三重県の四日市の四日市ぜんそくにいたしましても合計で四十数名の死者にすぎない、ということばを使ったらおこられるかもしれませんが、でございます。しかしながら、交通公害と申しますか、交通事故による死亡者は、御承知のとおり、昨年度だけで一万六千人をこえております。これも十分御承知のとおり、一万六千という数字は、事故後二十四時間以内の死亡者でございますから、実質的には二万人……
○岡沢委員 持ち時間の範囲内で一つの問題だけやらしてもらいたいと思います。 国家のあり方としていわゆる高福祉高負担ということをいわれます。私は、公務員のあり方と申しますか、行政機関のあり方として、いわゆる高給与高能率ということが正しい姿ではないかというふうに感ずるわけでございます。最近、私の選挙区にございます高槻市と茨木市という二つの市が、高槻市のほうは、市長が背任容疑で検察庁の臨床尋問を受けるという事態が発生いたしておりますし、隣接する茨木市では、すでに市長が選挙違反と背任で有罪の判決を受けました。いま控訴中でございますが、市民からリコール運動が行なわれております。これはいずれも二十万都市……
○岡沢委員 最初に、私は、自衛隊あるいは防衛庁内部における安全と秩序の維持、具体的には個人の生命、身体、財産を守る責任は警察がお持ちであるのか、防衛庁自身あるいは自衛隊自身がお持ちであるのか、守備範囲の問題をお尋ねいたします。
【次の発言】 私はその答弁が当然だと思いますけれども、現実には自衛隊の内部、特に方面総監という最高指揮官の一人の部屋で起こった事件に、自衛隊から警察に一一〇番される。私は国民の一人としても納得できない感じがいたします。警察が手に負えない治安の維持等で自衛隊に応援を求められる、これは自衛隊法上も認められておりますし、当然だと思いますけれども、国の安全の責任を負う自衛隊がみ……
○岡沢委員 私は、去る五月の法務大臣の分離修習の発想、発言と結びつけまして、この裁判官、検察官の初任給が妥当であるかということを中心に若干の質問をさせていただきたいと思います。 あの五月の発言がたいへんな波紋を呼んだということは御承知のとおりでございますし、日弁連はじめ単位弁護士会でも分離修習問題が一つの大きな課題としてたいへんな騒ぎを起こしております。この問題の本質をついた質疑は別の機会にさせていただくといたしまして、なぜ裁判官並びに検察官志望者が少ないか。法務大臣の発言の裏にも、せっかく修習を終えた修習生の大半が任官をしないで弁護士のほうに進むということの背景があったことは、御発言でも明……
○岡沢委員 いわゆる無過失損害賠償責任につきまして、私も提案者の一人でございますけれども、ただいまの中谷委員の質問と関連いたしまして、提案理由に明らかにされました具体的内容をさらに詳細に国民に知っていただくという趣旨から、私の所見を述べ、それに対する畑議員の御意見を聞かしていただきたいと思います。 ただいまの中谷委員の指摘にもございましたとおり、イタイイタイ病、水俣病、四日市ぜんそく等、いわゆる四大公害裁判の実態を見ましても、被害者である原告側が、いわゆる過失責任主義の原則に従って、みずから加害者側である会社側の故意、過失を立証するためにたいへんな苦労をなさっておる。現実に長期裁判、そして過……
○岡沢委員 稲川先生に、関田参考人のおっしゃいました行政犯処罰の強化整備のほうが公害犯罪の特殊性からしてより必要ではないかということについての御意見、もう一点は、食品公害及び薬品公害につきまして、先生は食品衛生法あるいは業過でまかなえるのではないかとおっしゃって、政府案のように取り入れないほうに御賛成のような感じがいたしました。そして藤木先生はその反対意見であったと思います。この二つの問題につきまして、特に稲川先生の御意見をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 関田先生がおっしゃいましたように、公害犯罪の特殊性からしてむしろ行政犯処罰の整備強化が必要であろうということ……。
○岡沢委員 昨日の午前中の参考人の意見聴取の際に、法務大臣はお見えになりませんでしたが、立案者の刑事局長はお見えでございました。お聞きになりましたとおり、いわゆる公害罪法案に食品公害、薬品公害を入れるのが是であるか非であるかについては、稲川参考人と藤木参考人の意見はまっこうから対決をいたしました。対立した御意見でございました。法務大臣は、この委員会におきましても、将来食品公害等をこの法案に加味することも前向きで検討するという御趣旨の御答弁がございました。刑事局長からでけっこうでございますけれども、この二つの対立する意見の相違、また法務大臣が当委員会でお述べになりました方向と結びつけて、この食品……
○岡沢委員 私は、法曹養成にからんだ修習分離の問題と、欠陥車捜査に関連する東京地検の態度の問題と、そして福島判事の論文の問題の三点について聞きたいと思いますけれども、前二者の質問が簡単でございますので、先にその二つの質問を終わらしていただいて、最後に福島裁判官の発言の問題についてお伺いいたしたいと思います。 最初に、法務大臣がお見えでございませんので政務次官に。政務次官も弁護士御出身でもございますのでよく御存じのとおり、五月に法務大臣の分離修習に関する発言がございました。それ以後日本弁護士連合会あるいは単位弁護士会あるいは個々の法曹人が――この委員会にきょう提出がございました陳情書等によりま……
○岡沢委員 私は、きょう門司委員がよんどころない用事で欠席されましたので、門司委員にかわって、本法案と沖繩における選挙との関係を中心に二点ほどお尋ねさしていただきたいと思います。
沖繩における選挙の執行費用と本法案との関係、この六月に参議院選挙がございまして、あとでお尋ねいたしますが、当然沖繩におきましても少なくとも地方区の選挙が行なわれるわけでございます。この経費につきましても、やはり国がこの基準に従って負担される御用意があるかどうか、その辺のところをお尋ねいたします。
【次の発言】 そうすると、この法律がストレートには適用されないけれども、実質的には、日本国内における地方自治体に対する執……
○岡沢委員 私は、民社党を代表いたしまして、ただいま議題となっております自動車重量税法案に対して、以下述べます理由から反対の意思を表明いたします。 われわれは、今日の道路をめぐる社会的な諸問題を考えるとき、交通施設の整備をはかり、道路環境の改善を進めることが、国民福祉の増大に不可欠のものであり、行政上緊急を要する課題であることに、あえて異論を差しはさむものではありません。しかしながら、国が課税等国民の負担と犠牲において資金を調達し、それを一定の事業に投入する場合、その規模や内容が国民にとって納得できるものであり、それによって得られる国民の福利が、国民の負担と犠牲を償って余りあるものでなくては……
○岡沢委員 私は、お許しを得まして、きょうは国有農地の売り戻し問題に関連して、この発想の基礎が、今年一月二十日の最高裁判決の趣旨を尊重してということを政府は申しておられますので最高裁にこの判決の趣旨あるいは法意を明かにした上、関連して若干の質問をさしていただきたいと思います。 最初に、最高裁にお尋ねいたしますけれども、昭和四十二年行ツ第五二号、四十六年一月二十日大法廷の判決、特にこの判決が含んでいる法意の中で法律上問題になる点、特に今度の政府の農地法施行令改正措置と結びつけて問題になる点を、この際明らかにしていただきたいと思います。 私は決して裁判の当否をここで問題にしようという気持ちはさ……
○岡沢委員 最初に、昨年の六十三国会で裁判所法の一部改正、事物管轄の簡裁移行の問題がございました。その際、附帯決議をわれわれ当委員会でもつけさしていただきました。御承知のとおり、日弁連の強い反対のままにこの法案が成立したわけでございますし、七月一日から施行されているわけでございますが、その事物管轄改正後の民事事件の一審裁判における地裁、簡裁の状況、対応措置、特に附帯決議はどのように生かされているかということについてお尋ねいたします。
【次の発言】 附帯決議の中で、特に簡裁の質的あるいは人的、物的充実の問題がございました。
それから、時間がありませんので続いて聞きますけれども、たとえば即日和解……
○岡沢委員 もうすでに畑委員のほうからお尋ねしたい大部分をお尋ねになりましたし、詳細なお答えもございましたので、ダブらない範囲で二、三お尋ねいたします。
現在の執行の中身、家の明け渡しとかあるいは不動産の執行とか、その中身は大体どういうふうになっておるか、それだけお知らせいただきたい。
【次の発言】 わかりました。
執行官への不満といいますか苦情というのは、わりと弁護士仲間では常にぶつぶつ言われているわけですが、どういう苦情が一番多いか、監督官庁としてお調べのついている範囲でお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 執行官の汚職がここ二、三年前まではかなり大きく新聞等をにぎわしたわけで……
○岡沢委員 最初に、きわめて小さいことから質問に入らせてもらいたいと思います。
それは、今度の法案の中に「通事」ということばがあります。通訳という意味だと思いますが、一般には「通事」ということばはあまり使わないと思います。あえて「通事」ということばを使われた理由ですね。やはり国民に簡単にすなおに受け入れられるような通訳ということばでいいのではないかと思いますが、通訳と「通事」とではどこか違うところがあるのか、お伺いいたします。
【次の発言】 これも小さい点でございますが、「財産権上の請求でない請求に係る訴えについては、訴訟の目的の価額は、三十五万円とみなす。」これは法第四条でそうなさっておら……
○岡沢委員 私がここで指摘するまでも存しに、司法の適正な運用のためには、法曹三者と申しますか、いわゆる裁判所あるいは法務省、そして在野法曹といわれる日本弁護士連合会、法曹三者の意思疎通と申しますか、相互信頼関係というのはきわめて重要だと思うわけでございます。 私がいまから質問いたしますことにつきましては、すでにさきの委員会で小澤委員からも質問がございました。小澤委員は与党でございますし、私は野党の一人でございますし、また日本弁護士連合会の一員でもございますので、重複することは避けながら、しかし、同じ問題について質問してみたいと思うわけでございます。 この法案の中身そのものは、昨年の通常国会……
○岡沢委員 根抵当につきましては、十分御承知のとおり、実際の商取引においても重要な機能を現に果たしておりますし、明治三十五年の大審院の判例以来、その有効性が認められておりますし、学説も一致してその有効性を肯定しているわけですね。それをこの段階であえて法制化される理由、あるいは逆に明治三十五年の大審院の判例で認められた根抵当が、いままで七十年間も法制化されなかった理由、その両面から考えられると思うのですが、その辺の事情を明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 それはよくわかるのです。が、法律関係の明確化ということは、当然従来からも要請されておったわけです。それが七十年間も放置されて、……
○岡沢委員 最初に、植木法務大臣にお尋ねをいたしますが、先ほど森山委員が青法協をどう評価するかという質問をいたしました場合に、植木法務大臣は、政府委員の答弁のとおりという御答弁がございました。法務大臣は最高裁判所の人事局長を政府委員とお考えでございますか。
【次の発言】 私は、この問題は、この発言は単なる食言では済まないと思うのです。きょうのこの裁判所の司法行政に対する質問の中心も、最高裁判所あるいは一般の裁判所が政治に従属しておるのではないかという国民の疑念を晴らすために、われわれは国会議員として政府並びに最高裁判所に意見を求めておるわけなんです。この場所で法務大臣が裁判所の人事局長をあたか……
○岡沢委員 最初に、下級裁判所の設立及び管轄区域に関する法律、この法律の基礎になっておる下級裁判所の設置基準の時点ですが、法律を見ますとこれは昭和二十二年の法律第六十三号、そうしますとこの法律の成立した二十二年が一応の基準だと思いますが、そう考えてよろしゅうございますか。
【次の発言】 この法案の審議に関連して与党の羽田野委員、ただいま社会党の横路委員から質問がありましたが、そのお二人に共通した点で、下級裁判所の統廃合について非常に重要な指摘がございました。私も何回かこの問題について質問をさせていただきました。今度提案されました法律案の中身も、結局は名称の変更とか区域の変更とか、形だけの変更で……
○岡沢委員 田上先生にお尋ねいたします。 先ほど鍛冶委員の質問にお答えになった点で大体わかったのでございますが、確認の意味で、七十六条三項の職務の中に、いわゆる裁判官の独立が保障された職務の中に、裁判以外に、いわゆる憲法に根拠を有する司法権の行使についてはやはり独立が保障されると解していいのかどうか。そういたしますと、人事権の中でも、たとえば裁判官に対する人事については、司法の、いわゆる具体的には最高裁の独立が厳重に確保される。書記官あるいは事務官、調査官等については若干のニュアンスが違うと解していいのかどうか。いわゆる七十六条三項の職務の範囲についてお尋ねいたしたいと思います。
○岡沢委員 最初に、宮本判事補の再採用と、申しますかについてお尋ねいたします。
前回の四月十三日の法務委員会、昨日の参議院の法務委員会におきまして、罷免された阪口元修習生については、法理論上採来修習生に採用するのについて障害はないという御答弁がございました。宮本裁判官、現在の簡易裁判所判事につきましても、裁判所法第四十二条第一項の資格を備えておられると思いますので、将来判事に採用するということは法律的には当然可能だと思いますが、その辺についての見解を聞きます。
【次の発言】 憲法七十六条三項のいわゆる裁判官の独立に関連いたしまして、前回の法務委員会におきましていわゆる七十六条三項の職権行使と……
○岡沢委員 二十一世紀の共通の戦い、これは日本だけでなしに、人類の共通の戦いというのは、貧困との戦い、あるいは疾病との戦い、無知との戦い、偏見との戦いといわれます。私はその中できょうは三つの戦いを取り上げて、総理を中心にお聞きしたいと思うわけでございますけれども、自由を守り平和に徹するとおっしゃる総理に対してでございますから、もちろん熱い戦争ではございません。佐藤内閣が成立されて以来六年余、おそらく勝利を得られなかった戦争、あるいはまた将来もなかなかむつかしいと思われる戦争を取り上げさしていただきまして、具体的には公害戦争、そして物価の中の地価を中心にした地価征伐といいますか、土地戦争、そして……
○岡沢委員 私は、民社党を代表いたしまして、昭和四十五年度補正予算三案に対し、反対の意見を申し述べます。 政府は、一昨々年以来強く主張しておられました総合予算主義を完全に撤回され、当然の任務であるかのように二千六百億円規模の補正予算案を提案されたのでありますが、政府は、財政法に規定する補正予算の編成について、明らかに編成権の乱用におちいっておられるのではないかと私は思います。本案には、歳出補正に七百三十億円の食管会計繰り入れ、すなわち米の買い入れ増加経費が計上されております。これは、当初の見込み以上に米の増産があったから、食管制度のたてまえとして当然に補正すべきであるというのが政府の意見であ……
○岡沢委員 私は、持ち時間が十五分でございますので、尋ねるほうも簡潔にいたしますから、御答弁も要点だけで簡潔にお答えいただきたいと思います。 最初に、最高裁判所にお尋ねをいたします。問題になっております国有農地の売り戻し問題に関連する判決として、きわめて有名になりました四十六年一月二十日の大法廷の判決の判示内容につきましては、私が先般法務委員会でお尋ねをいたしました場合に、その判示内容は農地法八十条と農地法施行令第十六条四号との関係につき判示しておる、売り戻し価格が幾らであるべきかについては何ら判示するところではないという御答弁がございました。この点につきましては重ねてお尋ねをいたしませんけ……
○岡沢委員 私は、民社党を代表し、政府提案の昭和四十六年度予算案三案に反対し、社会、公明、民社三党のこれに対する撤回のうえ編成替えを求めるの動議に賛成の態度を明らかにしたいと存じます。 すでに、社会党の細谷治嘉委員より、われわれの編成替え動議の趣旨については詳細に説明されておりますので、私はまず政府案の欠陥を概括して申し述べ、次いでわれわれの動議の内容に触れたいと存じます。 本日までの連日の予算委員会審議の最大の特徴は、佐藤総理が逃げの答弁しかされなくなったことであります。慎重に検討します、前向きに善処しますという趣旨の総理の答弁が、本日までに何回繰り返されたことでありましょうか。国民が最……
○岡沢委員 私は、最高裁の事務総長がお見えになりましたら、その問は同僚議員に質問を譲ることにいたしまして、お見えになるまでの間、主として法務大臣に対して所信表明とも結びつけて質問さしていただきたいと思います。 前尾法務大臣はこの五日に御就任になりまして、その直後の記者会見で訴訟遅延にお触れになりました。裁判が十年もかかるということは、その裁判のよしあしにかかわらず問題であるということを御指摘になりました。また、その訴訟遅延の原因が予算の不足にあるのか、あるいは訴訟技術にあるのか、その辺の原因も確かめてみたい、そうして、必要であれば石田最高裁長官とも話し合ってみたいという御発言がございました。……
○岡沢委員 動議を提出いたします。
委員長の互選は、投票によらないで、岡崎英城君を委員長に推薦いたしたいと存じます。
【次の発言】 動議を提出いたします。
理事の員数は八名とし、委員長において指名されんことを望みます。
○岡沢委員 関連して。すでに赤松委員、畑委員から質問がありましたけれども、私はこの件は、政府が国民の基本的人権である表現の自由をどのように評価しているかという問題もう一つは三権分立の立場から、きわめて重要な課題を含んでおると思いますので、重ねて質問をいたします。 憲法の十一条は、「この憲法が國民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の國民に与へられる。」という規定がございます。また、憲法十三条には、この基本的人権に関連いたしまして、「公共の福祉に反しない限り、立法その他の國政の上で、最大の尊重を必要とする。」という規定がございます。さらにこれを受けまして、本……
○岡沢委員 私は、三権の分立あるいは司法権の独立に関連することでございますので、もう一度確認をいたしたいと思いますけれども、川口長官は、古市調査官の今回の行動は、調査官としての権限を逸脱していない、調査の権限を逸脱してない、勇み足でないという解釈を確認されますか。
【次の発言】 川口長官ももちろん法曹界のわれわれの先輩でございますので、ここで論議をちょうちょうすることは避けたいと思いますけれども、司法権の独立が日本国憲法の基本的な精神の一つであること、また憲法七十八条はそれに関連して、裁判官の身分保障を特に規定いたしておりまして、「裁判官は、裁判により、心身の故障のために職務を執ることができな……
○岡沢委員 私は、裁判官の報酬等に関する法律の一部を改正する法律案の審議と関連をいたしまして、この機会に主として家庭裁判所の問題につきまして、制度上あるいは待遇等の問題も含めてお尋ねをいたしたいと思います。 家庭裁判所といいますと、一般の地方裁判所あるいは簡易裁判所、高等裁判所に比べまして、何か裁判所でないような印象を、国民も法曹界一般も持っておるのではないか、ことばに言い過ぎがありましたらおわびをいたしますが、ちょっとそういう感じがいたします。しかし、よく考えてみますと、最近の親子の断絶、あるいは新しい相続制度、あるいは国民全般の権利の主張、特に妻の権利の主張等を考えてみたり、老人問題を考……
○岡沢委員 人の命は地球よりも重いということばがございます。きのうはたまたま殺人鬼大久保清の第一回公判がございました。しかし、今度の事故は、その大久保の犠牲になった人命よりもはるかに多くの人命、そしてまた負傷者を一瞬にして出したわけでございます。私は、なくなられました方々の御冥福を民社党を代表して心からお祈りを申し上げ、そして負傷された方々の一口も早い快癒を祈りながら、この犠牲者に対する報いは、何としてもこういう事故を二度と繰り返さないというところにあるという観点から、二、三の問題につきましてお尋ねいたしたいと思います。 先ほど川崎委員から、この事故の原因は安全問題その他よりも、より大きな背……
○岡沢委員 私は、民社党を代表し、ただいま提案されております昭和四十六年度一般会計補正予算、特別会計補正予算並びに政府関係機関補正予算の三案に対し、一括して反対の討論を行ないます。 現在のわが国を取り巻く情勢は、内外ともに非常に激しく流動いたしております。戦後二十五年間にわたって続いてまいりました世界の外交並びに国際経済情勢は、中国の国連加盟、ニクソン声明によるIMF体制の崩壊、日米関係の再調整などを契機に大きな転換期に直面しております。この転換期にあたり、そのよって来たる諸因を明らかにし、将来の展望を持つことが、現在のわが国政府並びに立法府に課せられた緊急の課題かと存じます。にもかかわらず……
○岡沢委員 私は、この事件につきまして、政治家としてあるいは政治の立場から何を考えるべきか、また何を論ずべきかという観点に立ちますときに、やはり申すまでもなしに、こういう同種の事犯を再び起こさないということが一番の眼目だろうと思います。その再発を防止するためにはいろいろ考えられます。具体的にこの日航機乗っ取り事件の真相を究明するということも一つの方法でありましょう。しかし、私はこういう九名の犯人たちを考えました場合、日航機の石田機長も申しておりますように、いわば気違いであります。こういう気違いを防止する方法として、法律を改正し、厳罰に処するということをもってしても、これがきめ手であるとは思えな……
○岡沢分科員 私は、主として大阪近郊で、福知山線と並んで最も長い間単線で放置された片町線の問題、昨年の分科会でも長浜常務理事から御答弁がありましたが、お尋ねしたいと思う。 片町線につきましては、大臣新しゅうございますので、ぜひ耳に入れていただきたいという意味から、簡単に申し上げますと、明治二十七年に開通しているわけでございます。七十五年の歴史を持っております。大阪では通勤、通学あるいは地域開発、特に住宅対策として取り残された唯一と言ってもよい、先ほど申し上げました福知山線とともに、最も忘れられた路線ではないかと思います。この路線は明治二十七年に開通したということで知っていただけますように、地……
○岡沢委員 時間の制約がないけれども、できるだけ簡単にという委員長の御要望でございますので、質問点を最初に列挙させていただきますので、両方の公述人から簡潔にお答えいただければありがたいと思います。きょうの午後は偶然に、先ほど辻原委員もおっしゃいましたが、消費者運動のリーダーあるいは権威者がお集まりでございますので、私もその点にしぼって質問させてもらいます。 具体的に、不良商品あるいはうそつき商品の追放に効果的な方法につきまして、先ほど岩田公述人のほうから若干お触れになりました。つけ加えることがありましたら、岩田公述人からも中林公述人からもお教えいただければありがたいと思います。特に政治的な立……
○岡沢分科員 ことしの一月二十七日に、御存じのとり、葉山御用邸の火災がございました。これは精神異常者による放火ということで、万やむを得なかった点もあるかと思いますけれども、やはり御用邸の維持管理に欠点がなかったのかどうかという点をわれわれとしても心配するわけです。精神異常者だからといって簡単に中に入って放火ができるという状態については、いささか管理上の不備という点につきまして懸念をするわけです。あわせまして、この火災による被害総額等につきましてもお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 前に、内閣委員会の御答弁で、葉山御用邸の付近は環境がだいぶ悪化して御用邸にはふさわしくないというような御……
○岡沢分科員 私は、新しく法務大臣に御就任になりました植木さんに四、五点の問題について、御就任早々でございますから詳しい御答弁というよりも、新法務大臣の姿勢を中心にした御答弁でけっこうでございますけれども、当面の課題を取り上げさしてもらって質問いたしたいと思います。 最初に、この四月ごろにいわゆる裁判官の新任、再任の問題がございます。元法務大臣としての御経験もございますし、中身についてはすでに御承知だと思いますけれども、いわゆる青年法律家協会に所属する裁判官の中で、司法修習生第十三期出身の方々は、十年目の再任期をこの四月に迎えるわけでございます。また、新しく裁判官に任官する予定の二十三期の司……
○岡沢主査代理 和田春生君。
【次の発言】 本日はこの程度にとどめ、次回は明二十五日午前十時から開会し、裁判所、内閣、防衛庁及び経済企画庁を除く総理府所管を審査することとし、本日はこれにて散会いたします。
午後四時四十五分散会
○岡沢分科員 私は、今度の予算分科会の第一分科会ではラストバッターを仰せつかったわけでございます。お疲れだと思いますけれども約一時間、主として免許行政を中心にお尋ねをいたしたいと思います。 免許行政といいますと、国民にはあまり耳なれないことばかもしれませんけれども、私は、現下における交通事故、特にその死傷者の激増ということを考えました場合、ことに三年間、死者も負傷者も歴史的にその数を更新しているという実態を考えました場合、ことに一年間に二万人の死者、九十六、七万人の負傷者という実数は、総括質問でも指摘いたしましたけれども、公害罪における被害者とは、数においては全く比較にならないほどの国民に対……
○岡沢分科員 郵政大臣には御迷惑かもしれませんが、同じFM東京の問題。私はこの電波行政というのは、私から申し上げるまでもございませんけれども、放送、電波というのは、民主社会において、世論の形成にきわめて大きな影響を持つ部分を持っておりますし、これが不正にあるいは個人の恣意でもてあそばれた場合の影響力というものは、きわめて大きいといえると思いますし、一方でまた放送というのは、電波が割り当てられた限りは、よほどのへまをしない限りはもうかる企業であるというように一般にいわれております。国民の電波という立場からいたしましても、これはきわめて重大な問題であるだけに、本院におきましても、すでに御承知のとお……
○岡沢分科員 お昼抜きでお疲れだと思いますけれども、私の持ち時間の範囲内で、国鉄の片町線を中心にお尋ねをしたいと思います。 私の隣に安井議員がおられますが、北海道に白糠線というのがございます。四十四年の十月に延長工事が完成をし、レールも敷かれておりながら、一年以上も列車が走っていないという路線が現実にある反面、きょう私が取り上げます片町線、これはもし複線化が実現した場合、その日から営業成績は間違いなしに黒字になる。東京と並んで大阪近郊の過密の典型的な地区でございまして、人口は日本全体でも伸び率の最も高い地域であります。そしてまた住宅や工場がすばらしい進出をいたしておりまして、通勤、通学路線と……
○岡沢分科員 時間の制約がありますので、いま問題になっております国有農地の売り戻し問題にしぼってお尋ねをしたいと思います。
国有財産を管理される大蔵省のお立場から、また大臣の立場から、世論の強い要請でありますこの売り戻し農地を時価相当額あるいは時価で売り戻すことができないのかどうか、それは法律的に不可能なのか。もしできないとするとどこに隘路があるのか、お尋ねします。
【次の発言】 私の質問は、時価で売り戻すことができないのか、違法なのか、その点だけ答えてください。
【次の発言】 大蔵大臣の御答弁の御趣旨は、最高裁の判決を根拠にし一般的な法の解釈論から来るのだと思いますけれども、私が二月十六日……
○岡沢委員 佐藤総理に最初にお尋ねいたします。
きょうは十二月十日でございますけれども、どういう日か御存じでございますか。
【次の発言】 このただいまの御答弁で、ぼくは、総理の国連に対する考え方、人権に対する考え方がわかろうかと思うのでございますが、きょうは世界人権デーでございます。二十三年前の国連の第三回総会で世界人権宣言が発せられた記念すべき日でございます。あえて、これで総理に一本取った気持ちはございませんが、西村防衛庁長官は、国連軽視の発言でその職をおやめになりました。人間尊重をおっしゃり、国連中心の外交をおっしゃる佐藤総理が、世界人権デーをお忘れであったということにつきましては、いさ……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。