このページでは安里積千代衆議院議員の32期(1969/12/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は32期国会活動統計で確認できます。
○安里委員 質問に入ります前に、いままで本委員会が沖繩問題についていろいろと御尽力をいただいたこと並びに今回沖繩選出議員として当特別委員会に属せしめていただいたことを感謝申し上げます。 ところで、沖繩選出の議員が、国会におきまして満場一致で議決されました沖繩住民の国政参加特別措置法の目的に沿うて選出されたのでありまするけれども、議会の審議の実態の中におきましてはいろいろと制約を受ける部面があるようでございます。われわれは先例、慣例にもふなれではありまするけれども、少なくとも衆議院規則の四十五条並びに六十八条の精神と、それから今度の沖繩国政参加特別措置法の目的に従いまして、皆さん方がわれわれに……
○安里委員 私は、共同声明と返還協定の問題を中心にいたしまして、本会議におきまする総理並びに外務大臣の御答弁の趣旨と関連づけまして、これに対しまする政府の基本的な態度について質問申し上げたいと思いますが、午前中の御答弁は何となく歯切れが非常に悪かったと思います。私が質問しようと思いますることは、共同声明後何回かの国会におきましても、また時あるごとに政府当局がお答えした問題でございますので、たいへん答えやすいと思いまするし、私の質問もお答えやすいように問いたいと思いますので、歯切れのいいところをお願いしたいと思います。 まず第一に、共同声明におきまして、佐藤総理もまた愛知外務大臣も、平和時にお……
○安里委員 限られた時間でありまするので、あるいは早口になるかもしれませんし、また、わずかな要点しかお聞きできないと思います。 今回の、コザにおいて起こりました事件につきましては、いろいろの立場から外務委員会におきましても大臣に質疑があったようでございまするし、当委員会におきましても、これまで同僚の方々からお話がございました。そこで、私は、基本的に、このような問題が起こりまする原因は、いろいろ見方もありましょうけれども、総括いたしまして見まするならば、施政権をアメリカが持っておるという絶対的な観念、それと、その施政権の内容というものが軍事優先である、こういうところの既成観念というものが、現実……
○安里委員 長時間にわたりまする質、疑でございまして、かつ各委員とも、沖繩問題を中心にいたしまして質疑が行なわれました。私は一言も漏らさずお聞きしたために、私の頭も疲れておりますし、本会議の時間も迫っておりますので、ごく簡単に、基本的な問題だけについてお聞きしたいと思います。 ただいままでの御質疑の中におきまして、具体的な沖繩の教育の施設のおくれ、その他復帰まであるいは復帰に際しての各種の問題につきまして、当局が熱意を込めて財政的な援助その他あらゆる努力を払われるという趣旨に私は御答弁を理解いたしました。もしその理解が誤っておるとしますならば、あとで御訂正いただければけっこうでありますが、そ……
○安里委員 時間がございませんので、まことにもの足りないと思いまするけれども、沖繩の復帰に伴いまする経済開発、これは非常に重要な問題でありますし、それぞれの立場において御熱心に検討されておられるわけでありますので、大事な問題は私は土地の問題だと思います。 そうすると、狭い沖繩におきまして新たな土地を造成するということが一つ。もう一つは、軍事的に使われておりまする膨大な土地の開放、私はこの二つが産業開発のための大きな基本になると思うわけであります。 そこで問題は、総理府の対策庁におきまして沖繩の経済開発に一生懸命取り組んでいらっしゃるといたしますれば、当然その主体をなしますところの土地の利用……
○安里委員 施設庁長官にお伺いいたしたいと思います。
わかりきった質問でありますけれども、現在沖繩の膨大な軍事基地、軍用地はどのような手続でアメリカに使用させているか、それはおわかりでございましょうね。
【次の発言】 私の質問は、現在の沖繩の軍用地はどのようにして提供されておるか、使用させておるかということを御存じですかとお聞きしておるのです。
【次の発言】 その根拠はアメリカの布令に基づく処置であります。またそのほかにアメリカの布告によって強制収用されて提供されておるものもございます。そこで、これまでの御答弁の中からもいろいろお話があったのですけれども、今後の土地の提供については、いま布告……
○安里委員 法案に関連して二、三お聞きいたしたいと思います。 この間御説明があったかもしれないと思いますけれども、まず、今度の改正によりまして沖繩の市町村の事業に対します琉球政府への貸し付け金も新しく加わったわけでありますが、本来沖繩が日本の統治下にありますならば、このような資金は当然これまでも利用されて、いろいろな経済発展あるいは公共的な福祉のためにも役立ったものと思いますが、結局分離されておりますために、今度の改正によりましても、これは本土では市町村でも直接運用できるのじゃないかと思いますが、形を変えまして、琉球政府にだけ貸し付けるというようなことになっておるわけであります。たぶん沖繩の……
○安里委員 最近の報道によりますと、先ほどの御質疑にもありましたように、沖繩返還協定につきましてはアメリカの国会においての承認を要するということが知らされたようでありますけれども、そのことがこれから進めていきます返還協定の内容に何らかの影響を及ぼさないかどうか、まずその点をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 期待するところでありますけれども、どうも観念的に非常に楽観的じゃないかと思う気持ちがするわけです。と申しますのは、アメリカの国会に対しましても、それはどこの国でもそうでありましょうけれども、関係者からの圧力というものは相当強いものだと思います。現に、沖繩におきますアメリカの投資アメリカ……
○安里委員 まず施設庁にちょっとお伺いしたいと思います。
施設庁におかれましては、沖繩返還に伴うてアメリカに提供せらるべき施設その他の調査がなされておると思いまするけれども、その御調査の範囲、御調査の基準、こういったものはどういうふうな範囲内において調査がなされておるかをまずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 返還にあたりまして、私がお聞きしたいのは、軍事基地としてアメリカに提供される地域、施設、あるいはまた返還される地域、施設、こういうことが当然考えられるわけであります。
そこで、返還されるものに対して調査、これはあまり問題ないと思いますけれども、問題は、アメリカに提供せられる施設、……
○安里委員 私は特に第二次要綱の中の精神障害者の扱いの問題についてお聞きしたいと思うのでありますが、その前に第二次要綱からは沖繩の基本的ないろいろな重要な問題は抜かされまして、抜かすというよりは第三次要綱に回されておるようでございます。そこでまずお聞きしたいのは、第三次要綱はいつまでにはできる見通しのもとに作業を進めておられますか。その見通しについてまずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 私が関連してお聞きしたがったのはその点であります。第三次復帰対策要綱というのは事務段階においては五月、六月を見通しの上で作業を進めておられる。問題は、対策要綱の中にはおっしゃるとおり返還協定の相関連するも……
○安里委員 先ほどから返還協定の内容の問題につきましていろいろと御質問がございましたので、先ほどの、もし返還協定ができなかった場合には非常に大きな問題であるということも承知いたしております。そこで明確なお答えはあまり具体的にいただけなかったわけでありまするけれども、こういうふうにお聞きしたいと思います。 新聞報道で伝えられる範囲内におきまして、またいまの御質問にもありましたとおり、返還協定の内容については、アメリカは非常に強硬な態度であるというふうに受け取られる筋があるわけでございますが、現実に交渉に当たっておってアメリカ側の態度というのは、返還の条件に対して非常に強い態度で臨んでおるかどう……
○安里委員 きわめて素杯な質問を申し上げたいと思います。
沖繩返還にあたりましては核抜き本土並みということがずっといわれております。これについてはいろいろと議論もあるようでございますが、防衛庁といたされまして、核抜き本土並み返還ということを防衛庁の立場からどのように解しておられますか。核抜きの問題は先ほどからお話がありましたのでもうよろしゅうございますから、本土並み返還ということにつきまして、防衛庁の立場からのお考えをお聞きしたいと思います。
【次の発言】 日本の安全は、いまの安保条約によりまじて、アメリカ軍に基地を提供するということによってこれまで十分維持されてきたのだ、十分守られてきたの……
○安里委員 私は、沖繩の漁業問題を中心にいたしまして、水産当局にお伺いをいたしますとともに、関連して対策庁にも若干お答えを願いたいと思っております。 沖繩のいまの問題は、よく軍事基地の問題を中心にされまする関係から、軍事基地といいますとどうしても土地を中心に考えられております。しかしながら 沖繩の軍事基地の問題というものは当然海を含めての問題であります。アメリカが沖繩を軍事基地として使用しており、まするために、あるいは演習のために、あるいはまた軍用地先の公有水面はアメリカが管理しておるために、あるいはまた操業のそのためによるところの制限、いろいろな点におきまして大きな損害を受けております。ま……
○安里委員 具体的な質問に入る時間もございませんので……。今度の返還協定は、明文にも示されてありまするとおり、日米共同声明を基礎として行なわれたものでございまして、協定の内容を見ますると、やはり基本的には沖繩は軍事上重要な役割りをしているのだ、日本の安全のためにも極東の安全のためにも重要な地位にあるのだ、こういう基本的な考えのもとに結ばれた内容になっておると思うのでございまするが、そういう観念が基本的に貫いておる、こう解しておりますが、そのとおり見てよろしゅうございましょうか。
【次の発言】 大臣は私の問いに対してお答えになっておらないのですよ。私はいま安保の変質論を論じておるのでなくして、基……
○安里委員 私は、沖繩の施政権返還を来年に控えて、沖繩返還に関連いたしまして沖繩の教育問題について若干所見をお伺いいたしたいと思いますが、院から派遣されました山中委員がこの問題につきましても触れられまして、また御当局からたいへん前向きの御答弁をいただきましたので感謝申し上げます。 ところで、沖繩の復帰問題はもちろん政治問題でありまするけれども、私は、沖繩が今日復帰を迎えまして、その裏には教育並びに教育に携わるところの教育者の方々、並びに本土政府の文教当局の大きな役割りを認めざるを得ないのであります。教育の面ははなやかではございませんけれども、私は最も大きな問題である、こう考えております。沖繩……
○安里議員 二十何年にわたりまするアメリカの統治に終止符を打って復帰するというこの重要汁国会にあたりまして、おそらくその復帰を前提として沖繩からの国政参加も認めていただいたものだ、このように信ずるわけでございまするが、この沖繩に関しまする重要な問題、佐藤総理のおことばを引用しますならば、まさに戦後を終わらしめるという、このような重要な案件を審議する中にありまして、基本になりまする沖繩協定につきましては、御案内のような姿で採決され、あるいはまた議決されてまいりまして、せっかく沖繩から国政参加をいたしましたけれども、十分な発言の機会というものが得られなかったことは、単に私の責任を感ずるばかりでなく……
○安里議員 私は、円の切り上げの問題に関連をいたしまして、沖繩がドル通貨でありまするので、沖繩に対する諸影響、それに対します対策などにつきましてお伺いをいたしたいと思いますが、時間が十分ほどしかございませんので、ごく簡単に御質問申し上げたいと思います。 沖繩の問題は、復帰を前にして、いま軍用地問題、これは本土にない特殊の膨大な基地を持っておるという大きな問題があります。これはよく論じられております。もう一つの特殊な事情というのは、御承知のとおり、ドルを通貨としておる点が大きな変化でありますが、復帰を前にいたしまして、基地問題はそのまま引き継がれる。しかしドルの通貨の問題になりますと、これは切……
○安里委員 三月十五日に批准書が交換になる。そこで冒頭にお伺いいたしたいのは、批准書の交換後におきまする両国間の国際関係と申しますか権限と申しますか、交換前と交換後とにおいては、国際慣例においてもいろいろ相違が出てくるんじゃないか、こう思いますが、交換後と交換前とにおきまして、両国間のそれぞれの立場におきまして変更が生ずる、こう思いますが、それとも交換前と交換後とにおいては何ら変わりないものであるかどうか。
【次の発言】 批准書交換前とあとでは、批准書が効力を生ずるまでは同じだ、こういうのでありますけれども、いよいよ批准書が交換されますというと、もう発効を待つだけであります。したがいまして、そ……
○安里委員 防衛施設庁関係にお伺いしたいと思います。
返還後におきましてアメリカに提供する軍用地については、契約が進められておると思いますけれども、現在の進行状態においてどの程度進行いたしておりますか。
【次の発言】 これは、具体的に申しますと、復帰までの間においては予約の形でなさるのですか、あるいは仮契約というような形でなさるのでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、現在はただ地主との間の説明会をしておる程度であって、具体的に予約の契約をしておるものはまだ一件もない、もしこれが始められるとしても四月からしか始められないという状況である、このように理解してよろしゅうございますか。
○安里委員 沖繩総合事務局の事務所の設置に関し承認を求める件に関連してお聞きをしたいと思いますが、他の法案にも共通する問題だ、こう思っております。これらの法案は、いずれも地方自治法の百五十六条第六項の規定に基づいて国会の承認を求めるものでありますが、自治法の百五十六条第六項の規定によりますというと、行政機関、これと駐在機関を含む、これは国会の承認を受けなければ設けることができないということでありまして、行政機関の設置、そのことが国会の承認事項になっておるようであります。 ところで、この案によりますと、「別紙のとおり」ということで、その別紙によりますならば、設置しますところの行政機関のほかに、……
○安里委員 沖繩返還協定によってアメリカに提供されまする軍用地、これは公用地法の適用の部分を含めまして、二十七日に告示になったわけでありますが、このアメリカに提供します土地につきましては、日米協議委員会というものはいつ開かれて決定したものであるか、また、その正式メンバー及びこの問題に対して現実に出席された委員はどなたなのか、まずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 私が質問しているのは、沖繩の軍事基地につきましては、日米協議委員会が開かれましたかということであります。安保条約の適用に基づきまする日米協議委員会によって、アメリカに提供される基地はということです。
○安里委員 沖繩復帰を前にいたしまして、いま国会でもいわゆる沖繩恩赦ということがいわれておりますので、特に沖繩の場合における問題について当局のお考えをただしたかったのでありますけれども、法務当局が他の委員会へ出られております関係から、これは次回に譲りたいと思っております。 そこで施設庁のほうに、いま行なわれておりまする公用地の取得に関係しまする問題についてだけお聞きしたいと思っております。 問題のありまする公用地法でございまするけれども、現在施設庁におきましては契約を推進をしておるというふうに承っておりまするし、またそのように努力されておるということもうかがえるわけでありますが、現在の段階……
○安里委員 沖繩の復帰にあたりまして一番問題になり、また県民の心配した問題は、軍事基地の問題と、もう一つは経済問題だといわれておりますし、また指摘されたとおりであります。基地問題につきましては、B52の飛来というような問題が起こりまして、そこに県民の大きな復帰に伴う不安というものが現実になってあらわれてきておりますが、この問題はさておきまして、いま物価問題がいろいろと取り上げられたのでありますが、これは直接に庶民生活に影響を及ぼしておるだけに、復帰に対しまするたいへんな問題が現実に起こっているということは、もうすでに御承知のとおりであります。ただ私は、物価問題というものはたいへんむずかしい問題……
○安里議員 委員外発言を許していただきまして、まことにありがとうございます。 沖繩開発庁設置法案、それから防衛庁に関係する問題につきましてお聞きしたいのでありますが、すでにこういった法案につきましては、当委員会において御審議があり、いろいろと疑義の点も解明になったことだと思います。そういう関係で、あるいはすでに解明済みの点もあろうかと思うのでございますけれども、ごく簡単に御説明を願いたいものがございます。 それでは、防衛庁長官からまずお聞きしたいと思います。佐藤総理も長官も、しばしば、今度の自衛隊派遣、あるいはまた土地の契約などにつきましては、沖繩の県民感情というものを配慮してと、こういう……
○安里委員 きょうは三月十五日でありまして、沖繩返還に関しまする日米間協定の批准される日であります。沖繩にとりましては、二十七年にわたりまするアメリカの統治のもとにありまする政治の中から、本土と一体となった姿に戻ることが確定づけられるところの記念すべき日であります。そこで本日は、復帰を前にしまする、あるいは復帰後の沖繩の教育という問題に関連をいたしまして、大臣の所信表明について御意見を承りたい、こう存ずる次第であります。 御承知のとおり、これまで戦後沖繩の教育は、特殊な政治情勢の中にありながら、日本国民としての教育ということを目ざしまして進められてまいったのであります。教育基本法に示されたと……
○安里委員 沖繩復帰対策要綱におきまして、私立大学の統合の方針が進められまして、現地沖繩におきましてもその体制が整えられておる状況にありまするけれども、この私大の統合の方針は、沖繩におきまする私大の基準というものが本土の基準に達しない、それを統合することによって、充実したところの大学教育を進めるという趣旨において統合の線が方針として進められたということは理解できるわけでございまして、また、この方針を否定するものではございません。しかし、それでは沖繩の教育の実情、特に戦後におきまする特殊の事情下におきまする沖繩の教育、その中におきましても私大、特に昭和三十二年に設立認可されました沖繩大学の果たし……
○安里委員 開発庁長官がおいでになりまして、いろいろな経済その他の団体の方々との懇談会にも出席させていただきまして、その際におきまする長官の謙虚な気持ち、それから私も希望申し上げたのでありますが、お帰りになりましてからあとの長官の御発言が問題になりまして大きな誤解を与えておる。これはまあ参議院におきましても釈明があられましたし、また先ほど安井委員の質問の中にもありましたので、あえて繰り返して私は申し上げたくはございません。 沖繩開発について、沖繩の自主性を尊重する、あくまでもやはり主体は沖繩である、こういう立場においてハッパをかけられたといったような趣旨において理解をいたすわけでございますが……
○安里委員 私は、復帰後、特に最近沖繩で行なわれておりまする実戦さながらの演習を主体としまする沖繩の基地の実態、これに関連をいたしまして、外務当局、防衛当局に第一点質問したいと思います。 二番目には、先ほどから問題のありました基地内におけるところの射殺事件、関連いたしまして基地内における轢殺事件の無罪事件、これに対して外務当局、法務当局にお聞きしたい。 三番目には、やはり問題になりました三百三十一号線の問題について、これは主として施設庁及び外務当局にお聞きしたいと思います。この三点にしぼりましてお聞きしたいと思います。 八月の末から九月にずっとかけまして、沖繩の中、北部におきましては、米……
○安里委員 私に与えられた時間は大臣の答弁を加えてたった十分であります。したがいまして、問いも簡単にしますので、お答えもどうぞ結論だけ簡単にお願いをしたいと思います。 まず第一に、せっかく大臣の沖繩返還交渉にかかわりませず、沖繩現地におきましては返還協定粉砕という強いことばさえも使われまして、ゼネストも行なわれるような状況にございます。このことを御存じであられるかどうか。また復帰を要求しながら、協定ができなければ復帰ができないのに、これを粉砕するというそういった反対行動まで行なわれておりまする沖繩の心というものは、どういうところからそうであるかというふうに大臣はお考えでございますか。
○安里委員 山中長官が、内閣改造にあたりまして、沖繩問題担当の大臣とされまして留任をされましたことは、先ほど上原君も申されましたとおり、われわれといたしましても心から喜びますとともに、このことは、沖繩県民の大きく大臣に持っておる期待でありますとともに、また政府とされましても、こと重要な沖繩問題の処理ということに対する一つの決意のあらわれだというふうに私は受け取っているわけであります。大臣とされましては、あるいは個人とされましては、おめでとうと言われることは御迷惑かもしれませんけれども、重大な、沖繩県民にとっても政府にとっても大事な立場であると思いますので、どうぞこの上ともひとつがんばっていただ……
○安里委員 先般沖繩へ帰りまして、毒ガス輸送の現場に、一日三回の輸送に立ち会いました。天候の都合によります若干の予定のずれは別といたしまして、一応スムーズに行なわれておることは非常にラッキーでございます。これまでに至ります間に輸送経路の問題等、たいへんトラブルがございましたが、政府の配慮によりまして、新しい経路を通じて輸送されております。本来、アメリカ自身がかってに沖繩に持ち込んだ毒ガスを持ち去るにあたって、それらの経費などというものを琉球政府あるいは日本政府に負担せしめて、自分のほうとしては何ら顧みないというようなことは、まことに道理に反することで、アメリカは戦争を知って政治を知らぬと、こう……
○安里委員 昨日、閣議決定されました復帰対策要綱の第三次を予想して、この委員会はずっと前から予定されておったものだと思いますが、復帰対策どころじゃなくして、ドル問題が起こりまして、本日の委員会もドル問題を中心にいたしまして、沖繩の現実に迫っておる諸問題が一々質疑されたわけでございます。 すでに言い尽くされたようでありまするけれども、沖繩におきましては、八月の十六日にニクソン声明が出たその反応は敏感にきたのであります。そうして立法院におきましても決議をし、またわれわれ沖繩出身の議員も急遽上京いたしまして、政府各当局にそれぞれ当たっていろいろな御意見も承りました。二十七日に大蔵大臣にお会いしたと……
○安里委員 先ほど中谷委員の御質問に対しまして、アメリカに提供する軍用地に対するお考えを明快にお答えになられました大臣とされましては、軍用地問題については対米交渉の中において全然タッチしていない、またタッチできない立場にあるということを一貫しておっしゃって、まいりました。その立場からいたしまして、本日の御答弁も私は筋の通った明快なる御答弁だと思いますが、問題は、防衛庁関係から、この特別立法をせずに、総理府の措置法とだき合わせでやってもらいたいという要望があったということがずいぶんと報ぜられておりました。しかも、防衛庁関係からは、この問題がスムーズに通らなければ復帰もおくれるのだといったような、……
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