谷本巍 参議院議員
18期国会発言一覧

谷本巍[参]在籍期 : 15期-16期-17期-|18期|
谷本巍[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは谷本巍参議院議員の18期(1998/07/12〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は18期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院18期)

谷本巍[参]本会議発言(全期間)
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第144回国会(1998/11/27〜1998/12/14)

第144回国会 参議院本会議 第4号(1998/12/04、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 社会民主党・護憲連合を代表し、小渕総理並びに関係大臣に質問いたします。  初めに、第三次補正のうち、経済対策の中心である社会資本整備に関してお尋ねいたします。  今回の事業規模は八・一兆円でありますが、実はことしの四月、本年度予算成立直後にも社会資本整備七・七兆円の第一次補正が行われております。しかし、その追加措置があったということが忘れられてしまいそうなほど投資効果がいま一つでありまして、一向に景気浮揚効果が感じられないのであります。政府は、この四月の景気対策が実効性を示さなかったことについて、どのように評価されているのか、総理、大蔵大臣にお伺いいたします。  また、これら社会資……


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第145回国会(1999/01/19〜1999/08/13)

第145回国会 参議院本会議 第10号(1999/03/24、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 社会民主党・護憲連合を代表し、食糧法等の一部改正案について、総理と関係大臣に質問いたします。  私たち社民党は、昨年秋、突然政府が示した米の関税化移行に対し、一年間、国民的論議を行った上、結論を出すよう提案いたしました。  政府はこれまで食糧安全保障にかなう新たな国境措置を強調してまいりました。米関税化移行は、これとは全く異なる自由化への領域に踏み込むわけでありますから、論理的にも実際的にも逆行的矛盾が生じてまいります。  また、政府は高率関税を課すことができると言ってきました。確かに当面はそれで稲作を守ることはできます。しかし、その先は日本政府と米国などの意向次第でありまして、例……

第145回国会 参議院本会議 第25号(1999/06/04、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 社会民主党・護憲連合を代表し、食料・農業・農村基本法案について、総理並びに農林水産大臣に質問します。  高い理念をうたった農業基本法が制定されたのは三十八年前でありましたが、もたらされたものは、食料自給率の著しき低下であり、自然的再生産過程の破壊が進んだことでありました。農村の過疎化も進みました。  しかるに、政府は、このような状態を招いた責任を省みないまま新法案を提案していることは極めて遺憾であります。  私は、まず、現行法のもとで展開してきた政策の総括を総理に求めるものであります。  次に指摘したいのは、現行基本法は、四十年代半ばには自由化の進展と米需給の不均衡等々の諸問題が顕……


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第146回国会(1999/10/29〜1999/12/15)

第146回国会 参議院本会議 第2号(1999/11/04、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 私は、社会民主党・護憲連合を代表し、小渕総理の所信表明に対し、質問いたします。  昨年の参議院選挙が示したものは、与野党接近の中で緊張ある議会政治を求めるというものでありました。巨大なる自自公政権を望むような声は全くなかったと言ってよいのであります。  その三党連立内閣は、これまでの政治、行政のうみが吹き出すがごとき汚職事件などが相次ぐ中で発足いたしました。  総理の所信表明に期待したのは、国民の多くが賛同せぬ三党連立政権について、なぜ今巨大与党が必要なのか、そしてその理念と目指すべき方向が明らかにされることでありました。しかし、総理が述べられたのは、国民の皆様に御納得がいただける……


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第149回国会(2000/07/28〜2000/08/09)

第149回国会 参議院本会議 第2号(2000/08/01、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 私は、社会民主党・護憲連合を代表し、森総理並びに関係大臣に質問をいたします。  まず、沖縄サミット関連について伺います。  今回のサミットで私たちが抱いた率直な感想は、議長としての森総理が、沖縄で開催されるサミットを通じて沖縄県民や国民、さらには世界に向けて何を発信されようとしたのか、さっぱりわからなかったということであります。  私たちは、この二十世紀最後に開かれたサミットに対して、二十一世紀は沖縄サミットから始まったと歴史的にも評価されるような成果を期待しておりました。しかし、期待は裏切られました。発展途上国も含め、全世界が直面しているさまざまな課題に対して解決のための展望を示……


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第151回国会(2001/01/31〜2001/06/29)

第151回国会 参議院本会議 第9号(2001/03/14、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 私は、社会民主党・護憲連合を代表し、ただいま議題となりました内閣総理大臣森喜朗君問責決議案に対し、賛成の立場から討論を行います。  森内閣退陣を求める圧倒的な国民の怒りはもはやとどまりようがなく、密室で始まった森政権は密室で終わろうとしているかのようであります。  森総理は、自民党総裁選の前倒しに言及することによって辞任を示唆したとのことであります。しかし、総理は本院の予算委員会では相も変わらず辞任を否定し続けておられます。ここまで国民を愚弄したダブルスタンダードが許されてよいのでありましょうか。現下の情勢は政治空白そのものなのであります。森総理は即刻退陣すべきであります。  さて……

第151回国会 参議院本会議 第23号(2001/05/11、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、小泉内閣総理大臣の所信に対し、総理並びに関係大臣に質問をいたします。  私がまず第一に総理に申し上げなければならないことは、自由民主党総裁・総理として、今回の政変劇で国会開会中に大幅な政治空白をつくったにもかかわらず、総理は一言も国民に説明もせず、言及していないことであります。  仄聞するところ、党員が夏の参議院選挙に森総理では勝てないという理由から小泉総裁を総理にしたとのこと、それが事実であるならば、自民党を初めとする与党連立政権は、国民不在、国民無視の政権と断ぜざるを得ないのであります。総理は、党利党略による総理交代をどのように弁明されるの……

谷本巍[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院18期)

谷本巍[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第143回国会(1998/07/30〜1998/10/16)

第143回国会 農林水産委員会 第閉会後1号(1998/11/06、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、生産調整問題について伺いたいと存じます。  生産調整の面積が拡大されればされるほど実施をする農家は大変になってくる。これに対して、やらなかった農家が受けるメリットは大きくなってしまうというような矛盾が拡大してまいります。ことしの場合は十六府県も未達成でありました。それで、来年がどうなっていくかということから、関係者の間からは実効確保の措置をしっかりやっていただきたいという声が多くなっております。  そこで、私が初めに伺いたいのは、商系の一次集荷業者の一部に見られることでありますが、生産調整はやるな、全量買ってあげますよというようなことで、集荷のシェアを広げていくという動きが……

第143回国会 農林水産委員会 第3号(1998/09/24、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 大臣、御就任おめでとうございますと申し上げたらいいのか、御苦労さまですと申し上げたらいいのか、ともかくもひとつ頑張っていただきたいと存じます。  大臣とは、かつて連立内閣を組んでいるときにたびたび調整会議で御一緒させていただきました。私どもが強く印象を持っておりますのは、議論が込み入ったときに大臣の発言が一番公正な判断を下される、あるいはすぐれた的確な判断を下されたことがたびたびでありました。農業・農村の将来を決める基本法づくりという大事な仕事を控えておられるわけでありますから、そうした大臣のすぐれた判断をこの際また示していただきたいということをまずお願い申し上げておきたいと存じま……


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第144回国会(1998/11/27〜1998/12/14)

第144回国会 農林水産委員会 第2号(1998/12/03、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 余りにも広過ぎる暫定水域がとられまして、そういうもとで新しい漁業秩序が発足をいたします。でありますから、漁業振興について新たな局面を迎えてどういう対策をしていくかということが迫られております。ことしの補正予算を見てみますというと、日韓新協定関連漁業振興基金を中心といたしまして、若干のものが計上をされております。  そこで、初めに私伺いたいと思いますのは、新協定の具体的な展開というのはこれからであります。しかも相手があります。でありますから、三年間ということで、今度の補正に盛られた新しい対策にいたしましても、これからの事態の進展を見ながら随時見直し等々を行いながら進めていく必要がある……

第144回国会 予算委員会 第3号(1998/12/10、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 次期WTO農業交渉に向けて総理は、各界の議論を見守りながら適切に対応したいと答弁されました。大変結構であります。ところが、論議の最大の焦点である関税化問題の議論はどこへ行っても入り口のところで詰まっちゃっているんです。  その一つの例を申し上げますというと、現在の特例措置は関税化を避けるためのものではなかったのか。なのに今、関税化論議というのはどういうことなのでしょう。これが一つであります。  それからもう一つは、WTOのルールは輸出国本位も同然だ。そこを直して新しいルールをつくろうということではなかったか。ところが、なぜ今、関税化論議なのか。  そして三つ目は、全中や農林水産省の……


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第145回国会(1999/01/19〜1999/08/13)

第145回国会 農林水産委員会 第2号(1999/03/11、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 食料安全保障問題をめぐって若干お伺いしたいと存じます。  大臣が所信表明の中で指摘されました農政改革大綱、これを見てみますというと、国内生産を基本に輸入と備蓄、これをもって食料の安定確保をするんだということだと思います。  まず初めに、国内生産問題について大臣に伺いたいのです。  その一つが自給率にかかわる問題であります。これまで言われてきておりますことは、農家に対してはコスト低減を含む生産努力、それからまた消費者に対しては食生活の見直し、そうしたものを前提としながら、農業政策の展開等々と相まって自給目標を決めていきたいというふうに言ってきております。私たちがこれまで申し上げてきた……

第145回国会 農林水産委員会 第4号(1999/03/15、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、ダイオキシン問題について若干伺いたいと存じます。  大臣、魚介類それから緑黄色野菜、他品目に比べますというと、食品それから母乳中のダイオキシンの含有量、この二品目だけが断トツに高いんですね。これについては、それが安全基準の以内か以外かという議論もあるでありましょう。しかし、国民全体の受けとめというのは、よりゼロに近ければ近いほどいいというのが常識であります。  そういうことからしますと、従来言われてまいりました日本型食生活は理想的ということについて、消費者の受けとめ方が変わっていきはしないかという不安の声も出始めております。時あたかも、世界最大のアグリビジネスのドールが日本……

第145回国会 農林水産委員会 第5号(1999/03/18、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、酪農の現状をどうとらえておるかということについて伺いたいと存じます。  酪農家の戸数は激減状況、そういう状況の中で頭数を見てみますというと、平成五年以降これまた減少傾向。こんな状況の中で一頭当たりの搾乳量をふやすことで生産が横ばい状況ということです。こうした現状をどうとらえておられるでしょうか。危機的状況というふうにとらえておるでしょうか。
【次の発言】 乳量がふえたから頭数がふえなくてもいいような状況になってきたと、私は逆だと思うんです。  それは、今言われているのが自然酪農ということですね。今までのような無理な搾乳のやり方というのはもうやめていこうという話が大方の話だっ……

第145回国会 農林水産委員会 第8号(1999/03/26、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 参考人の皆さん、どうも御苦労さまです。  初めに、服部さんに伺いたいと存じます。  米の国境措置につきましては、政府もそうでありますが、どの政党も、食料安全保障にかなう国境措置づくりをしていかなきゃならぬというようなことでは全体が一致いたしております。その食料安保にかなう国境措置づくりというのは、自由化とは全く逆の管理貿易的性格を置いたものであります。ところが、今、特例措置をやめて関税化へ移るということでありますが、それは自由化の世界に飛び込んでいくということを意味いたします。  そうなりますというと、例えば関税の基準年のとり方がどうだとか、あるいは関税率を下げていくパーセンテージ……

第145回国会 農林水産委員会 第9号(1999/03/30、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 去る三月二十四日に本会議で質問をさせていただきました。その際、いろいろ答弁をいただいておるのでありますが、改めてここで確認をしたい点、それからまた直接お答えをいただくことができなかった部分について質問させていただきたいと存じます。  初めに伺いたいと思いますのは、私は、稲作を守ることの重要さについて、私自身の考え方の一端を示しながら総理の見解を求めました。改めてここでもう一度その文章を読んでおきますというと、  かつて日本列島の平野部の多くは人の住めないところでありました。急峻な山が多く、雨が季節的に集中することから、平場が常襲災害地であったためであります。平野部に多くの人が住める……

第145回国会 農林水産委員会 第11号(1999/04/15、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、環境保全型農業の定義に関して幾つか伺いたいと存じます。  地力増進基本指針は次のように述べております。「農業の持つ物質循環機能を生かし、生産性との調和等に留意しつつ、肥料や農薬の過剰使用等に起因する環境への負荷の軽減に配慮した持続的な農業」と、こう言っております。この定義は、農業生産上の定義として環境保全型ということは言えても、食料政策上の環境保全型というぐあいに果たして言えるのかどうなのか、初めに伺いたいのはその点であります。  肥料や農薬を軽減した物質循環の機能を生かした農業を環境保全型と定義すると。しかし、生産地域の水の汚染問題や大気の汚染、さらにはダイオキシン等々の……

第145回国会 農林水産委員会 第13号(1999/04/27、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、増田参考人に伺います。  先ほどの冒頭のお話の中で、取引というものはアングラでありたいという意識が働くという御指摘がございました。公設市場というのはその点で高い透明性が確保されなきゃならぬ、それで初めて公開、公平、公正というのを貫くことができるだろうということでありました。  ところで、今回の法改正は、競り原則はもうやめましょう、そして市場ごとに取引方法を決めていきましょうということでありますから、相対取引一本でいきますという市場が生まれる可能性だってあり得るという問題点を含んでおります。それだけに、増田さんがおっしゃいました公開、公平、公正、そして透明性を確保するためには……

第145回国会 農林水産委員会 第14号(1999/05/06、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、市場法と食品流通構造改善促進法の関係について伺いたいと存じます。  現行の食品流通構造改善促進法が制定されたのは八年前でありました。私がここへ来たばかりのころでありました。その当時、ここで行われました議論というのは、相対取引が生まれてきている、それから前の晩の市場買い、いわゆる先物取引というのが激増してきている。そういう中で、競りというのをどう維持しようかということについての議論が多かったのであります。八百屋さんにしましても魚屋さんにしましても、公平な荷分けに参入することができるよう保証していくのには競りの制度を維持しなければならないからであります。  そうした論議とともに……

第145回国会 農林水産委員会 第16号(1999/05/13、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、持続的養殖生産確保法案について伺いたいと存じます。  本法案は、大臣が決めた基本方針に基づいて漁協等が持続的養殖生産の確保に向けた漁場改善計画を立て、これを遂行するということに中心が置かれております。  この場合、漁家の自主性を土台とした漁場改善計画をつくるということでなければならぬと私は思います。なぜそうかといいますというと、それぞれの漁場にはそれぞれの特性があります。浄化力一つとってもそれぞれの海でもって大きな違いもある。  それから、もう一つの問題は、どんな計画をつくっても漁家の納得の得られないものは実効性が上がらないという点がございます。そういう意味では、漁家の皆さ……

第145回国会 農林水産委員会 第18号(1999/06/03、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 法案の質問に入ります前に、内閣官房長官発言に端を発します林野庁の環境庁移管論、いまだにくすぶっておるようでありまして、初めに大臣の所見をお願いしたいのであります。  大臣も御存じのように、国有林問題は累積負債整理絡みで再建論議が進められてまいりました。長期にわたる議論を経て今日のような結論が得られておるわけでありますが、仮に環境庁移管ということを前提としているとするならば、あのときの論議はかなり変わったはずであります。農、林、水でいくものだという前提で皆さん御議論されてきておるわけであります。そういう重要な経過があります。  それからもう一つは、これまた大臣も御存じのように、省庁再……

第145回国会 農林水産委員会 第20号(1999/06/08、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 基本法問題については過般の大臣の所信表明の際にも伺っておりますので、できるだけダブらないような形で御質問してまいりたいと存じます。  初めにお尋ねをしたいのは、六月四日の本会議で私は質問をさせていただきました。お答えをいただいておるのでありますが、きょうは、その全部ではありませんが、大体七割方といいましょうか、確かめたい点がございますので、そこから質問させていただきたいと存じます。  初めが農用地の確保問題であります。  本会議で私が申し上げましたのは、国内生産の増大をやっていこうというのであれば、これは農用地を造成しなきゃならぬだろうということを申し上げました。現在の五百万ヘクタ……

第145回国会 農林水産委員会 第21号(1999/06/29、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 伺いたいことたくさんあるんですが、ひとつ簡潔にお答えいただければ幸いです。  初めに、佐藤さんとそれから高橋さんに伺いたいと存じます。  中山間地域の問題、随分議論がありました。今、政府が設けました検討委員会では、生産力格差ということを基本にしたデカップリングをお考えのようであります。  私ども社民党は十年ほど前からこの議論をやってまいりました。生産力格差で言いますと、当時で十アール二万円であります。これでは話にならぬと。それで、減農薬でやった場合に一万円積み上げるとしても三万円、中山間地域は五十アールあるかないかの人が多いですから、十五万やそこらでもって中山間地域の地域社会の解体……

第145回国会 農林水産委員会 第22号(1999/07/01、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 前回の私の質問は国内生産増大問題を中心にして伺いましたので、本日は農村政策などを中心にしながら伺いたいと存じます。  その前に、遺伝子組みかえ作物問題について若干伺いたいと存じます。  去年の八月、イギリスのパズタイ教授がラットを使っての遺伝子組みかえ作物給餌実験の結果を発表されて以来、言うならばイギリスは騒然とした状況になったという話を伺っております。多くの団体がボイコット運動に乗り出す、そしてことしの四月にはネッスル英国を初めとして巨大な商社が遺伝子組みかえ農産物拒否声明をする、続いてスーパーなどもこれに同調していくといったような状況等々が生まれてまいりました。六月二十五日には……

第145回国会 農林水産委員会 第23号(1999/07/06、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 新しい基本法は、農業だけじゃなくて食料と農村という新たな課題も加えてスタートをしようとしております。  総理、それだけに省庁間にまたがる行政努力を必要とするものが多く出てまいります。例えば、自給率引き上げの問題一つとってもそうであります。  この法案では、国内生産の増大ということと、もう一つの柱として食生活の改善向上という課題を掲げております。この食生活問題は、指標をつくってそれでやれば国民の食生活が変わるという単純なものではありません。それは学校給食に始まって、いろいろ検討しなきゃならぬ課題もあるでしょう。  そして、何といっても食と農との乖離の関係が決定的になってしまった、そこ……

第145回国会 農林水産委員会 第24号(1999/07/08、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、基本計画の国会報告のあり方について伺いたいと存じます。  せんだっての村沢、久保両先生からの質問に答弁されておるのは、会計年度の内ということでありました。事務当局の皆さんに伺ってみますと、どうやら会計年度というのは末が三月でありますから、その辺のところを想定しているかのような話が多いのであります。  御存じのように、予算案は通常国会の冒頭に出ます。そしてその時期には、どういう関係法案が出るかという大体の話は出てまいります。ところが、基本計画だけは三月末ということでは、国会審議を十分やろうといったってこれはやれっこないですよ。ですから、国会審議権を保障するというのであれば、予……

第145回国会 農林水産委員会 第26号(1999/07/27、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 これまでの質問とかなり重複する部分がございます。既に、他の委員にお答えになった部分については省略をしながら、簡潔な答弁をちょうだいしたいと存じます。  初めに伺いたいと存じますのは、これまでは農業生産が政策の基本そのものでありましたが、新しい基本法ができたことによって食料と農村政策というのが加わってきたという新しい特徴が出てまいりました。また、農業政策にしても、これまでとは違って国土や環境や景観の維持等、農業の持つ多面的役割を重視しなければならないという時代に入ったということであります。  こうした農政のあり方の基本が変わったということに伴って、今回の農振法改正ではこれをどう反映さ……


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第146回国会(1999/10/29〜1999/12/15)

第146回国会 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第3号(1999/12/03、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、評価委員会がどんな形で運営されるかについて伺いたいと存じます。  各省に評価委員会が置かれることになりました。これは、省庁にとってもそれぞれ違いがあると存じますが、例えば農林水産省で見てみますというと、農業の分野では、耕種部門では水田と畑作がある、そしてまた畜産や花木、果実等々がございます。それにまた、水産の分野があり、林野の分野がある。非常に多岐にわたっております。  それだけに、こうした多岐にわたる専門分野の業績評価をどうやって行うのか。公正な評価と透明度の高い評価を確保する上でも多数の専門家と関係者の参加を必要とすると思います。そういう点では、部会とかあるいはまた分科……

第146回国会 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第7号(1999/12/13、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 社会民主党の谷本巍であります。  主として農林水産省関係について伺いたいのでありますが、その前に、きょうの午前中の質問にもありました独立法人への企業会計導入の問題について若干伺いたいのであります。  この点については、それぞれの独立法人、過去に全く経験がありません。現場の話を聞いてみますというと、ほとんどが戸惑いを感じておる。てんでんばらばらに勉強もしておりますし、中にはやってみたらやり直しということになりはせぬですかといったような声すらあるような状況であります。  こうした状況を見てみますというと、すべて独立法人任せではなくて、例えば行政改革推進本部とかあるいは総務庁あたりが、ひ……

第146回国会 農林水産委員会 第2号(1999/11/11、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 新しい基本法農政の柱である水田営農政策がスタートしようとしております。私の質疑時間は十五分であります。申し上げたいことはたくさんある。質疑ということではその意も尽くせない。したがって、この事業の成功を祈りながら若干の問題提起をさせていただきたいと思っております。  初めに申し上げたいのは、農政通の新大臣が初仕事としてこれを手がけるということは、私は大変光栄なることだと思うのです。  といいますのは、この施策いかんで、一貫して下落してきました自給率を引き上げることが可能となる。それからもう一つは、これまでとかく批判の多かった米の減反政策、食糧法制定以降下落続きの自主流通米価格、これら……

第146回国会 農林水産委員会 第3号(1999/11/18、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 WTO交渉問題について伺います。  シアトルでの閣僚宣言の調整が難航しておるようであります。第一次案が米国の主張を一方的に述べたものでありまして、いかにもこれはひど過ぎました。  次期交渉問題でこれまで合意しているのはWTO農業協定の二十条であります。ということは、非貿易的関心事項が全体のバランスを図る上で重要な意味を持っておるのでありますから、当然のこととして、多面的機能の問題等をベースにした起草が出てきてしかるべきであったと私は思います。それなのに、それとはまるで違ったものが出てきた。  そこで、大臣に伺いたいのは、これまでの姿勢を崩さずに堅持していくのかどうか、これが第一点。……

第146回国会 農林水産委員会 第5号(1999/12/14、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 事前通告をいたしましたものは今まで大体一わたり出ておりますが、十分間だけ伺いたいと存じます。  アメリカのバシェフスキー議長は、農業分野の最終案はほぼ合意に達したものだ、こう言っております。これは新聞記事であります。これを凍結すると述べております。これに対して政府は、農業分野の最終案は論議もしていない、それからまた主要国の溝は埋まらなかったということをおっしゃっておることが新聞に出ております。そしてまた新聞は、したがって日本政府の立場というのは仕切り直しだという表現も使っている新聞がありました。  アメリカが言うように、凍結というのが結論だったとすれば、最終案は継続審議ということに……


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第147回国会(2000/01/20〜2000/06/02)

第147回国会 農林水産委員会 第2号(2000/03/14、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 基本計画づくりの作業が進んでおるようであります。近く国会に報告があると思いますが、本日は細かいことはさておきまして、基本的な姿勢を中心にして伺いたいと存じます。  初めに伺いたいのは、自給率引き上げの責任主体についてであります。  基本計画は、自給率の目標を掲げることの意義について、国民参加型の取り組みの指針として重要な意義を持つと述べております。これはそれなりに私はわかるのでありますが、その達成責任になると政府はまるでらち外にあるかのような表現が随所に出てまいります。例えば、平成二十二年までの期間でいいますと、関係者の努力により自給率低下に歯どめをかけ、着実な向上を図っていく期間……

第147回国会 農林水産委員会 第3号(2000/03/15、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 きのう、基本計画についての基本的姿勢について伺いましたが、引き続ききょうもその点を伺いたいと存じます。  初めに伺いたいのは、基本計画づくりに向けて当初示された自給率目標策定の考え方の一ページには次のようなことが述べられております。自給率低下の要因として米の消費の低下と畜産消費の増大を挙げながら、そして結論として言っていることは、日本は農地が狭く、かつ平たんではない、このハンディキャップが輸入依存となったというぐあいに言っているんです。  農地が狭い、平たんではない、だから輸入依存になる。こういう論理でやられたのでは、これから引き上げようとする自給率引き上げというのは一体どういう取……

第147回国会 農林水産委員会 第4号(2000/03/16、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 質問通告をいたしましたものの八割方はもう終わっておりますので、残り二割のところで質問させていただきたいと存じます。  初めに伺いたいのは、新制度移行で南北戦争を防いでいくことが引き続きできるのかどうなのかということを中心にしながら、大臣に所見を承りたいと思います。  大臣も御存じのように、日本の酪農を守る上で不足払いが果たしてまいりました役割というのは、北海道と都道府県の南北戦争を起きないようにしながらバランスのとれた乳業発展という点では大きな政策効果があったわけであります。  さて、それでは新制度に移ってからどうなるのか、これについてはいろいろな議論があります。加工原料乳が下がり……

第147回国会 農林水産委員会 第5号(2000/03/21、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 新しい基本法は環境保全型農業重視の方向を出しました。その環境とは、日本の場合でいうならば、地域地域で気候も地形も風土も大きく違うという特徴を持っております。持続可能な農業とは、それぞれの地域地域で違う自然の力をどう発揮させるのかというところに焦点があるわけでありますから、したがってそれは画一型ではなくて地域個性型となっていくはずであります。  こうしてみますというと、技術開発についても物別だけではなしに、地域型を重視しなければならない時代に来たと思うのです。技術会議はそれらの点をどう考え、どう対処されようとしていますか。
【次の発言】 次に、民間開発技術との連携についてお尋ねをいた……

第147回国会 農林水産委員会 第6号(2000/03/28、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 大豆の生産が落ち込んでいく中で、最近活力のある大豆生産が一部で始まってきている。例えば、遺伝子組みかえ大豆は要らない、国産大豆をつくりましょうという大豆トラスト運動の例がその一つであります。  例を挙げれば切りがないほどあるのでありますが、私の知り合いがやっております大地を守る会、これはもう既に三十万トンを超える国産大豆を確保することができるような状況になりました。ここの場合の特徴は、新たな産地を探すということじゃなしに米や野菜の産地と組んでいく。つまり、輪作体系の中に大豆作を位置づけていく。これでいきますというと、減農薬の生産、有機農業生産等々がやりやすいからであります。  大臣……

第147回国会 農林水産委員会 第7号(2000/03/30、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 私、農民運動に入りましたのは終戦後間もない時期でありましたが、米の統一国営検査制度については非常に強い思い出がございます。昭和十六年の食管法制定時に米穀管理局長を務めておりました荷見安先生から、後の全中会長でありますが、団体営から県営、そして統一国営検査への発展というのは、これはまさしく公正な制度への発展の歴史そのものだということでありました。  いろんな詳しいことを教わる中で、今思い返してみるならば、民営化というのは率直に申し上げて逆行ではないのかという思いが私には当初強くございました。私と似た世代のある米作県の農協中央会長はこうおっしゃいました。私のところの米を私のところの農協……

第147回国会 農林水産委員会 第8号(2000/04/04、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、大臣に伺います。  今、大臣からお話がありましたように、十八の県では一定期間就農した場合に就農支援資金の償還免除を行っております。約六百の市町村では、役場から農協から農業委員会等々がぐるみになって研修生の受け入れを行う、そして就農のあっせんも行うといったような取り組み等々を進めてきております。新規就農者が六万を超えるという状況まで到達することができたのには、やはりそうした自治体と関係者の努力があってのことでもあったと言ってよろしかろうと思うのです。  大臣、その辺はどのように受けとめておられるでしょうか。
【次の発言】 次に、農産園芸局長に伺います。  就農支援資金のうち、……

第147回国会 農林水産委員会 第9号(2000/04/13、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 基本計画につきましては、私は大臣の所信表明、それから委嘱審査の際にも伺っておりますので、きょうは問題を限定いたしまして、農地問題と都市農業について若干伺いたいと存じます。  初めに、大臣に伺いたいと思います。  基本計画は、農地面積は減っていくであろうが、農地の利用率を高めていく、そうすることによって、実質作付面積でいうならば平成九年現在四百七十二万ヘクタールのものを平成二十二年には四百九十五万ヘクタールにすることができるとしております。  さて、それではこの四百九十五万ヘクタールによって供給可能なカロリーは何ぼかといいますと、基本計画が言うには、平成九年の場合には一千八十キロカロ……

第147回国会 農林水産委員会 第10号(2000/04/18、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 九年前にこの法律がつくられたときに特に注目されましたのは、農林行政のあり方を卸売市場から小売の分野まで拡充していくということでありました。そういう意味合いもありまして、その主柱をなす食品商業集積施設整備事業が八百屋、魚屋などの救世主になれるかどうかということが注目された経過がありました。しかし、結果は、大変残念でありますが、この九年間で認定されたものはわずかに二件であります。  またさらに、大型量販店進出による八百屋、魚屋等の崩壊と商店街崩壊にこの法律がどう有効な決定打を果たすことができたのか。その辺を局長はどうお考えになっておるでしょうか。

第147回国会 農林水産委員会 第11号(2000/04/20、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、大臣に伺います。  これまでの審議の中で、本法案を提起するに当たってどうして環境問題にもっと突っ込んだ問題提起をしてくれなかったかという指摘もありました。さらにはまた、指定権の譲渡も結構だが、もう少し漁港問題、漁政問題、そこのところについて問題提起ができなかったかという御意見等々もございました。私も同感であります。  といいますのは、漁港問題には格別な経過があるからであります。典型例を申し上げますというと、大型漁船を入れる港をつくった、二百海里で使いものにならなくなってしまった港がある、そういう例もあります。ですから、かけた費用は膨大だが、水揚げはその百分の一とか五十分の一……

第147回国会 農林水産委員会 第13号(2000/05/18、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、有機畜産について伺いたいと思いますが、その前に、昨年、JAS法改正の際に本委員会が行いました附帯決議のうちの第四項の有機食品表示問題の具体的実施について伺いたいと存じます。  本委員会があのときに附帯決議を行いましたものは、前文で、「本法の運用に当たっては、次の事項の実現について万全を期すべきである。」と、こう述べておりまして、そしてその第四項では、「有機食品の表示については、有機農家と消費者の間において信頼関係が保持されている有機農産物の流通実態に特に配慮すること。」と、こう述べておるのであります。いわゆる提携関係における有機農業生産というものを指してのことであります。 ……

第147回国会 農林水産委員会 第15号(2000/05/25、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 急用ができまして、先に質問をやらせていただきます。  初めに、大臣に伺いたいのでありますが、基本計画は収穫面積をふやしていく方向を打ち出しております。ところが、現実を見てみますというと、例えばキビの生産にしましても、耕作放棄はふえる、機械化は思うように進まないというような状況等々が見られるわけであります。  そんな状況の中で、農地の貸し出しをしやすくする、あるいはまた機械化を進めやすくするといったようなこと等についてどんな政策をお持ちであるか、お聞きしたいのです。
【次の発言】 今、大臣にお答えいただいたことについては、また先の質問で関連的にもう少し伺いたいと思っておりますが、次に……


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第148回国会(2000/07/04〜2000/07/06)

第148回国会 農林水産委員会 第閉会後1号(2000/07/26、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、厚生省の西本局長に伺います。  十九日の衆議院農水委員会で乳業への立入調査問題の質問を受け、局長はその中で、抜き打ち検査、臨時検査も十分検討し、相当疑ってかかる観点を持たなくてはいけないと答弁した旨新聞で報道されております。まさしくそのとおりであります。  水並みという異常に安い牛乳が出現してきている。メーカーに言わせると牛乳は大赤字。ドル箱のそれじゃ加工乳の方を含めたらどうなるんだ、トータルすれば赤字ですよという返事がはね返ってきます。  乳業工場の現場はどうなのか。私、雪印の場合について労働省に頼んで調べていただきました。返ってきた返事は、一日四から九時間法定外労働が認……


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第149回国会(2000/07/28〜2000/08/09)

第149回国会 農林水産委員会 第1号(2000/08/09、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに大臣に伺いたいと存じます。  ことしの十月を展望してみますというと、米問題が例年になく深刻な事態を迎えるのではないのかというような気がいたします。そのために初めに伺いたいと思いますのは、相次ぐ米価下落の影響をどう受けとめておられるかということについてであります。  九九年産米の十アール所得は三十年前の水準となりました。稲作経営安定対策による補てん額を加えてみましても十アール当たりで五万三千五百八十三円にすぎません。食糧法施行の九四年と比較しますというと三割の下落ということになっております。じゃ、ことしはどうなってくるのかと。超早場米の場合も前年度のやつと比べると下がっておりま……


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第150回国会(2000/09/21〜2000/12/01)

第150回国会 農林水産委員会 第1号(2000/09/29、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 米過剰の状態が続いてきたその背景的事情として見逃してならないのは、私は、一つはミニマムアクセス米の問題であり、もう一つは備蓄のあり方なのではないかと、こう思います。ミニマムアクセス米については、今、須藤議員から質問がありましたので、私の方から繰り返しません。  私の方から申し上げたいのは備蓄のあり方であります。備蓄のあり方は、現行百五十万トンプラスマイナス五十万トンとなっております。この制度をつくるときに、回転備蓄ということで、言うならばせいぜい百二十万トン程度だなというのが大方の見方でありました。それを百五十万トンにしましたのは、不作の年に外米輸入をしないで済むように、それも二年……

第150回国会 農林水産委員会 第2号(2000/11/02、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、WTO問題について伺いたいと存じます。  WTOの次期交渉のあり方について、これまで日本政府はEUなどとともに包括方式を主張してきました。ところが、最近の動きを見てみますというと、途上国の反対で開始のめどがつかず、そこで段階的アプローチ論なるものが浮上したということが伝えられております。  この段階的アプローチ論の方式でやっていこうということになった場合は、農業やサービス先行で協議をしていくということになります。これに加えて、鉱工業や市場アクセス、反ダンピング措置、そして投資、貿易と環境など、特定した上で交渉をしていくということでありますが、今申し上げましたように、農業が先……

第150回国会 農林水産委員会 第3号(2000/11/07、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 家畜伝染病対策は、広く関係団体や民間の協力を得ながらやっていくことがかぎかと存じます。  それと関連し、三、四点伺いたいと存じますが、初めに伺いたいのは、周知期間の問題であります。  本法案は、施行期日は公布の日から起算して十日としております。この種の病気というのはいつ起こるかわからぬ、だから早い方がよいというのはわからぬでもないのでありますが、この改正案は既存の規制をさらに強めるということと、新しい規制も幾つか提起をしております。それだけに新法も同然という性格を持っておるのであります。にもかかわらず、周知期間というのがわずか十日というのはこれはどういうことなんですか。

第150回国会 農林水産委員会 第4号(2000/11/09、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、家畜ふん尿処理問題について伺いたいと存じます。  永村審議官、今度上京されました北海道の皆さんに伺いますというと、畜産環境整備管理基準をクリアしているのが一割強だというんですね。五年間で大体全部行きますかと聞いたら、どこもほとんどの皆さんがノーであります。一番大きな問題は、累積負債を抱えている中でふん尿処理費を出しようがないという話がまず出てまいります。二つ目の問題として出てまいりますのが、事業単価の問題が出てまいります。そこで今、農民団体が出しているのが二つの要求であります。  一つは、共同設置の助成事業であります。全額国、公負担とし、事業費単価の見直しで低コスト化を図っ……

第150回国会 農林水産委員会 第6号(2000/11/21、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 社会民主党の谷本であります。  初めに中村参考人にお伺いいたします。  農業生産法人制度の見直しに伴う懸念払拭のための措置だけを見ただけでも、農地の権利取得段階、農業生産法人の活動段階、要件を欠いた場合のあっせん事業等々、大変な業務量になると思われます。スタートした当初はまだそうふえることはなかろうと思いますが、やがてふえていく可能性が私はかなり強いと見ます。果たして、現在の農業委員会を見て、そういう業務がうまくこなせるのかどうなのか、ここのところは疑問なしといたしません。  今回の法改正に伴い、農業委員会の機能の強化、それから系統組織の今後のあり方についてどうお考えになっておるか……

第150回国会 農林水産委員会 第7号(2000/11/27、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに構造改善局長に伺います。局長よろしいですか。  株式会社参入のメリットについては、規模拡大と農業の活性化、信用力が株式会社で増す、経営の多角化への道も開くことができる等々のことを政府は挙げてこられました。どれを見ても全部が全部経営効率上の話ですね。  そこで私、伺いたいと思いますのは、新しい基本法は古い基本法とどう違うのか。違ってきておりますのは農業の多面的役割を重視していくということであります。農業の多面的役割を重視するということは、国土や環境や地域社会の形成等々、これをやり得るのは土地や労働や経営が地域に根差した家族経営なればこそやれることであります。そうであるにもかかわ……

第150回国会 農林水産委員会 第8号(2000/11/28、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 社会民主党を代表して、農地法一部改正案に反対の意見を述べます。  かつて、バブル経済のもとで金融機関などを先頭に土地投機が行われたとき、私たちが知ったのは、耕作者主義に立つ農地法の存在でありました。この法律がなかったなら、あのときの土地投機はさらにさらに広がり、日本経済が受けた打撃は想像を絶する甚大なものとなったはずであります。  その耕作者主義に立つ農地法が、株式会社の農業への参入の道を開くための改正によって揺さぶられようとしております。確かに、農地法改正案は、株式会社一般の農業参入は認めずに、農業生産法人と農業者などによる株式会社に限定しました。また、それとともに、株式の譲渡制……

第150回国会 農林水産委員会 第9号(2000/11/30、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めにセーフガードの問題について伺います。  きょう、ここでいただきました文書、政府提案の基本的方向のセーフガードの方での政府の「対応方針」は次のように述べております。「農産物の特性に応じ、輸入急増等の事態に機動的、効果的に発動できるよう、運用の透明性を高めたセーフガードの検討。」ということであります。現行のセーフガードは緊急輸入制限措置として体をなしていない、こういうふうな意味合いを持った政府の考え方と私は受け取りました。  初めに伺いたいのは、そういう現行法のもとでセーフガードを今発動するかどうかということが問題になっておるわけです。これを発動していく上には、一つは国内手続の問……


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第151回国会(2001/01/31〜2001/06/29)

第151回国会 農林水産委員会 第6号(2001/03/27、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 米の問題について伺いたいと存じます。  初めに、備蓄のあり方について大臣に伺いたいのであります。  去年、米が過剰になって、その処理をめぐってこの委員会でもいろいろ議論がありました。その際も私申し上げたんですが、備蓄のあり方が全量回転備蓄ということにしておるわけでありますから、それを前提としますと、百五十万トンプラスマイナス五十万トンという備蓄の数量のあり方というのには無理があるのではないかということを申し上げてまいりました。なぜなら、回転可能な数量が百二十万トンでありますから、そこへ基準数量が百五十万トンということになりますというと、計算上は年々三十万トンの繰り越し米が生ずるとい……

第151回国会 農林水産委員会 第12号(2001/05/29、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、中村参考人に伺います。  加入者の確保についてであります。  これまでいろいろ話が出ておりましたけれども、私が申し上げたいのは、当然加入の時代にも入らない人がいた。ところが、今度は任意加入になります。しかも、給付額はマイナス一〇%であります。以前は価格が上昇する時代であった。価格低迷の時代であります。そういう状況の中で、政府自身の見方は、加入者確保については、現在の加入者はほとんど横滑りで入ってくれるのではないかという判断らしきことを言っておられます。これは少々無理なのじゃないのかというぐあいに私は思うのです。  そこで伺いたいのは、農業会議所や農業委員会はこれから先どうい……

第151回国会 農林水産委員会 第14号(2001/06/05、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 私は、ただいま可決されました土地改良法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党、社会民主党・護憲連合及び無所属の会の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     土地改良法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)   政府は、本法の施行に当たっては、次の事項の実現に努め、食料・農業・農村基本法の基本理念の実現に向け、土地改良事業の円滑かつ効果的な実施に遺憾なきを期すべきである。  一 土地改良事業の施行に際し環境との調和を図るに当たっては、極力環境の保全が図られるように配慮する等環境に積極的に適合するよう努め……

第151回国会 農林水産委員会 第15号(2001/06/07、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに大臣に、新規就業者の減少の問題について伺いたいと存じます。  大臣も御存じのように、船員不足で操業ができないという漁船をたびたび見かけるようになっております。そんな状況の中で政府は、例えば遠洋漁業の場合について申し上げますというと、平成十年から外人労働者の活用で、船員の確保と国際競争力にたえ得る経営確立に向けてマルシップ制度を導入されました。平成十二年の三月現在で見てみますというと、この外人労働力は三千三百五十八人に上っていると聞きます。さらにまた、この人数をふやせという声も一部では出ているというぐあいに承っております。  かつての海洋王国日本の漁業がどうしてこうなってしまっ……

第151回国会 農林水産委員会 第18号(2001/06/15、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、加瀬参考人に伺います。  先ほど先生は冒頭で二百海里内の日本の漁業というのは国際競争力は持ち得るというお話がございました。それを具体的に現実のものにしていく上で幾つかの条件があるわけでありますけれども、特に私は流通にかなりの問題があるのではないかという気がいたします。  量販店の出現によって、量販店は工業製品と同じようなものを水産に対しても求めるようになってまいりました。つまり、仕入れ業者に対して、一定の時間に、一定の量を、一定の品質で、一定の価格で、この四条件を求めてくるという状況になってまいりました。  そうなりますと、国産が不利になってくるんですね。輸入の方がどうして……

第151回国会 農林水産委員会 第19号(2001/06/19、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、大臣に漁業と水産の連携とコスト削減問題について伺いたいと存じます。  昨年改正されました食品流通構造改善法は、食品の製造業者などと農林漁業者などの安定取引ができるよう、施設づくり等について支援の措置を講じていくというふうに言っております。その点、現状どんなふうになってきているか承りたいことと、それからもう一つは、輸入物との対抗上からも流通コストの削減が求められております。漁業、水産業、連携を含め、コスト削減にどう取り組んでいくかについての見解を承りたい。
【次の発言】 さて、そこでもう一つ、この際伺っておきたいのは、中間経費削減の具体策としてこれまでも産地統合ということが強……

第151回国会 農林水産委員会 第21号(2001/06/21、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 事前に通告しておきました質問項目、既にもう前の人が質問をやっておられるものが結構ありまして、重複するところが出てまいりますが、その点はお許しをいただきたいと存じます。  初めに大臣に伺いたいのです。自給率問題であります。  森林問題の持つ性格というのは私は変わってきたと思います。昔は、それぞれの地域、それから国単位で考えればよかった。最近は、環境問題との絡みで地球的規模で考えなきゃならぬというような性格が出てまいりました。そういう点で、新しい基本法を見てみますと、これまで議論がありましたように、公益的機能増進への林政の転換ということがうたわれておるんですが、なぜか自給率引き上げとい……

第151回国会 農林水産委員会 第23号(2001/06/26、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 長官に伺います。初めに、伐採跡地対策についてであります。  平成十一年当時の民有林伐採跡地の面積は十万九千ヘクタールでありました。このうち、二万二千ヘクタールの人工林が伐採後三年以上たっても植林はされないという状況にある。農林水産省が実施いたしました林家のアンケート調査によりますというと、全体の八割の林家が伐採跡地へ植林しない、こう答えております。  こうした伐採跡地への政府の対処の方針、どんな方針なのか、伺いたいのです。
【次の発言】 答弁が御丁寧なのは結構ですけれども、私、二十五分しか持ち時間ございませんので、簡潔にひとつお願いいたします。  それで、長官、今の話と関連しますけ……

第151回国会 農林水産委員会 第24号(2001/06/28、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 私の持ち時間は十五分でありますので、簡潔に質問いたしますので、簡潔にお答えいただきたい。なお、国有林問題で質問通告と重複している部分はカットいたします。  初めに大臣に伺いたいのです。国有林の管理体制のことについてであります。  現行の国有林管理体制は平成十年の国有林改革二法に基づくものであります。この法案がつくられる過程の中で、与党内の協議、与野党間の論議、そして労使交渉の中で確認されてまいりましたのは、国の一元管理のもとで伐採や造林等々の事業の民間委託を進めていくんだというようなことで確認をされてまいりました。つまり、枠組みの基本というのは国の一元的管理、ここに置いていきましょ……


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各種会議発言一覧(参議院18期)

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第145回国会(1999/01/19〜1999/08/13)

第145回国会 農林水産委員会公聴会 第1号(1999/07/06、18期、社会民主党・護憲連合)

○谷本巍君 初めに、大内先生に伺いたいと存じます。二点ほどお伺いいたします。  一つは中山間地域のことでありますけれども、このままでいったら、自給率の引き上げはおろか無人化していくであろうと、極めてショッキングなお話がございました。実態的にはまさしく私もそうだろうと思います。そうなってきたら川下の農業がもたない、川下の都市がもたないというようなことになっていくだろうと存じます。  こういう危機的状況を回避していくのには、先生が御指摘になっておりましたような国際化への対応の問題もあるでしょうし、それからまた農政のあり方の問題に基本があるだろうと存じます。そうした問題点があるわけでありますけれども……



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※このページのデータは国会会議録検索システム参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/18

谷本巍[参]在籍期 : 15期-16期-17期-|18期|
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