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羽仁五郎 参議院議員
「本会議発言」(全期間)

羽仁五郎[参]活動記録 : トップ選挙結果 | 本会議発言 | 委員会統計発言一覧質問主意書

羽仁五郎参議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言に関してまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容が掲載されています。
 委員会や各種会議での発言等については委員会統計発言一覧のページを参照してください。
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■発言統計  ■発言時役職  ■発言一覧


本会議発言統計(参議院)

在籍期
発言
文字数
議会役職
政府役職



10回
42351文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

12回
93212文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

12回
48354文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字



参議院在籍時通算
34回
183917文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計しています。


本会議発言時役職(参議院)

 在職時に参議院本会議での議会役職、政府役職の立場からの発言なし。

本会議発言一覧(参議院)

1期(1947/04/20〜)

第1回国会 参議院本会議 第12号(1947/07/05、1期、無所属懇談会)

○羽仁五郎君 現在の日本があらゆる物の欠乏に悩んでおる非常に悲惨の状態にあることは、我々の実に悲しむことでありますが、実際米がない。そのための肥料がない。石炭がない。鉄がない。併し私はその中でも又特にないものは政治上の理論ではないかというふうに考えます。昨日も、現在の経済危機の原因が決して回避することのできないいろいろな原因から來ておるものではないので、回避することのできる問題から経済危機が來ておるという問題について、木村禧八郎君が述べられた点は、私は全く同感であります。而も現在戰災による生産設備の破壊ということはどうすることもできないように言われておるけれども、実は必ずしも木村禧八郎君が言わ……

第1回国会 参議院本会議 第59号(1947/11/29、1期、無所属懇談会)

○羽仁五郎君 本員は、秘密地下政府の眞相を明らかにすることにつきまして、緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 議長並びに議員諸君、尊敬すべき皆様のお許しを頂きまして、私は最近問題になつております秘密地下政府の問題について片山首相の所見を質したいと存ずる次第であります。  國民は暗い気持になつております。國際世界は疑惑を抱いております。この國民の暗い気持及び國際世界の疑惑に対して、日本の政府及びわが國会に持つておる重大な責任を痛感いたしまして、この際私は、現在日本の民主政治を脅しておると指摘なされました秘密政府、秘密支配、秘密政治、秘密経済あらゆる暗黒の勢力を一掃されることを要求する者……

第2回国会 参議院本会議 第11号(1948/02/04、1期、無所属懇談会)

○羽仁五郎君 只今議題となりました國立國会図書館法案並びに國立國会図書館建築委員会法案につき、本院図書館運営委員会の審議の経過及び結果について報告をいたします。  眞理は我らを自由にする。これがこの國立國会図書館法案の全体を貫いておる根本精神であります。今日の我が國民の悲惨の現状は、従來の政治が眞理に基かないで虚偽に基いていたからであります。國民の安全と幸福とを守ることを期待されておりました先の日の議会が、その任務をはたすことができないで、遂に官僚、軍閥の前に屈してしまつたのは、立法の全権及びその立法の基礎となるべき調査資料を議会みずからが全く持つていなかつたからであります。新憲法により國会が……

第3回国会 参議院本会議 第18号(1948/11/30、1期、無所属懇談会)

○羽仁五郎君 本案は重要な問題でありますので、総理大臣の出席を要求いたします。(「その通り」と呼ぶ者あり、拍手)
【次の発言】 吉田首相は、この國会がこの國家公務員法改改正のために召集せられておるということをしばしば言明しておられます。(「そうだ」と呼ぶ者あり)その吉田首相の言明に從つて、私はこの議場に首相が直ちに出席せられることを要求いたします。(「異議なし」「病氣じやしようがない」「病人を引張つて來るということは人権蹂躪だ」「憲法違反だ」「総理の出席を議長に要求して呉れ」「議長に要求しておる」「一旦登壇した以上十分経てば発言の権利を君は失うぞ」と呼ぶ者あり、その他発言する者多し)

第5回国会 参議院本会議 第4号(1949/03/26、1期、無所属懇談会)

○羽仁五郎君 私は内村清次君の只今の動議に賛成いたします。

第5回国会 参議院本会議 第36号(1949/05/27、1期、無所属懇談会)

○羽仁五郎君 私は無所属懇談会を代表いたしまして本法案に反対をいたします。  專制時代の政治はいざ知らず、近代政治においては、目的は決して手段を正当化しないのであります。そうして若しその方法を誤まつておつたならば、その目的も決して到達されないのであります。今も政府から答弁がなされましたように、行政整理をやる、そうして、それによつて國民の負担を軽減し、行政事務の能率化を図るということは、これは目的であります。併しそれをどういう手段によつてやるのか、どういう方法によつてやるのかということは、全然はつきりした御説明がないのです。ですから若し國会がこれを通過せられるとすれば、國会は依然として旧憲法時代……

第5回国会 参議院本会議 第39号(1949/05/31、1期、無所属懇談会)

○羽仁五郎君 私はこの問題が今会期において解決せられることを衷心から希うものであります。二十三日の事件以來、私は実に沈痛の感情に打たれておるものでありますが、この参議院が成立して最初の三年間に、そうして私の平素尊敬している松平議長の存任期間の間に、こういう事件が起つたことを、議長御自身どれ程苦しくお考えになつておるか。私としても皆樣と御同樣考えざるを得ないのであります。(拍手)  私は言論の自由が守られさえすれば歴史は平和に進行するものであるということを、長い間の人類の歴史に顧みて固く信じておるものであります。今回の事件について、私は特に自分がまだ完全に冷静に高所大局から考えることができないこ……

第6回国会 参議院本会議 第18号(1949/11/24、1期、無所属懇談会)

○羽仁五郎君 本員は基本的人権についての緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 御承知のように本月十二日に、オーストラリアの外務大臣エヴアツト氏が公式の声明を以て、日本の吉田首相は明らかに日本が曾て侵略国として国際連合諸国民に言い難き苦痛を與えたことを忘れていると指摘をいたしました。我々は日本からの脅威の恐怖のない将来の保障を要求すると声明いたしております。日本全国民の待望する講和会議を前にして、日本に対して重大な発言権を持つておりますオーストラリアの外務大臣のこの公式声明に対して、それを誤解とするならば、日本の吉田首相兼外相は、公式声明を以てその誤解を解く必要をお認めにならないのかど……

第7回国会 参議院本会議 第12号(1950/01/27、1期、無所属懇談会)

○羽仁五郎君 吉田内閣は、国民の幸福を保障する能力がないのではないか、無能政府ではないかということが最近の内外の印象でありますが、果して如何でありますか。以下七つの点について質疑をいたします。  第一に、主として首相に講和問題についてお尋ねをしたいのですが、現在国民の最大の関心が集中しておる講和問題について、首相の態度の不透明であるということは、首相が国民の要望を代表して献身する能力がないのではないか。(「ノーノー」と呼ぶ者あり)或いはひそかに隠すところがあるのかを思わせて、国民をしていたく失望させております。昨晩の東京新聞のごときは、首相は地獄に落ちるべきだということを書いております。仮定の……

第7回国会 参議院本会議 第40号(1950/04/07、1期、第三クラブ)

○羽仁五郎君 御承知のように、只今議題となつておりまする選挙法は選挙基本法としての性格を持つております。その意義を十分に認識せられて、衆参両院の委員会においては愼重審議を盡され、殊に我が参議院の選挙法改正特別委員会の委員長は非常な努力を拂われて、先程御報告になりました結果に到達せられたのであります。併しながら我々参議院の使命を考え、そうして又今議題となつておりますものが選挙基本法であるだけに、今まで到達せられました結果の中で、どうしてもこれは我々として反対せざるを得ない、従つて修正の必要を感ずるという約六つの点について修正案を提出いたしまして、多数の皆樣の御賛成を得たいと思いますので、その趣旨……


2期(1950/06/04〜)

第8回国会 参議院本会議 第11号(1950/07/30、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私はこの際、言論の自由についての緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 言論の自由について緊急の必要を感じて質問を許可せられましたことを感謝いたします。  問題は、私共が国会において民主主義を建設しているこの我々の日常の活動と、同じく日常我々の活動が深夜に及ぶ時は、同じく深夜まで共に力を合せて活動をされておられるために、特にこの議場とあの傍聴席との間に席を與えられて活動しておられる新聞記者諸君に関することであります。特に総理大臣に向つてお尋ねしたいことが三つ、大きな点だけを捉えて三つございます。  その第一は、この言論の自由に対する圧迫或いは国論統一、殊にそれがこの戦争に……

第10回国会 参議院本会議 第6号(1951/01/29、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 ここは参議院であります。衆議院の重大切実の使命とは又異なつた重大高遠の使命がここにあります。今日の境涯に立つて、我が国民はこの参議院を通じて、如何なる深い、如何なる真率の問題について、我が首相の高邁なる所見を聞きたいと願つているか。ひたすらここに思いをいたして私が只今我が首相に向つて伺いたいことは、端的に、そもそも我が首相は、今日、世界及び我が国の民衆、老若男女、なかんずく直接に青年を脅かしておるところの最大の暗雲、戰争か平和か、この深刻な不安に対して如何なる信念に立つておられるのか。我が首相は内心の信念において戰争に賛成か反対か。ただこの一点であります。(「わかり切つたことでは……

第10回国会 参議院本会議 第26号(1951/03/19、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私はこの際、学問の自由に関して緊急質問することの動議を提出いたします。
【次の発言】 学問の自由は、これによつて我が民主主義が立つか倒れるか、その最高の原則に関係する問題であります。然るに現在政府が我が国会に審議を求めている教育公務員特例法の一部の改訂案に関連して、国立、公立の大学等における学者、教育者を不当の処置から守る事前の公開審理の規定の立法的意義について、政府文相の見解は、学問の自由の保障について重大な疑義を生じているので、これを質す緊急の必要が認められるのであります。問題は次の三点に集中されるのであります。  第一に、文相天野博士は、国立、公立の大学等において、およそ教……

第10回国会 参議院本会議 第51号(1951/06/02、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私は本案に反対するものでございます。  言論の自由を理由として、ここに特に新聞社のために新らしい商法において唯一の除外例を設け、新聞社に限つてその株式の讓渡の制限又は禁止を許そうとする本法案に対する私の反対のすべての理由は、現在我が新聞社が言論の自由を飽くまで守る確証を我が国会及び世論に対して與えていないからであります。本案発議者は、現在日本の新聞において言論の自由が守られていると説明されました。果して然らば私は喜んで本法案に賛成したいのであります。併し、最近イギリスにおいても新聞の自由の危機について世論及び国会に深刻の問題が発生している。かく、新聞の自由において輝ける伝統を有す……

第10回国会 参議院本会議 第52号(1951/06/04、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私は本案に反対し、従つてこれを根本的に修正していない委員会修正議決案に反対し、これを根本的に修正しようとしている社会党修正案に賛成するものであります。その理由は次の三点に要約されます。一、日本の国民が現在その生活の実情よりして、切望しているのは、警察の増強よりも社会保障の充実であります。この社会保障を後廻しにして警察の増強を先にしようとするのは本末の顛倒も甚だしい。(「其の通り」と呼ぶ者あり、拍手)二、現在の日本の警察に対して国民が希望してやまないのは、先ず第一にその素質の改善向上であつて、今日の劣悪厭うべき素質の警察官の数ばかりを増大することは国民の苦痛の増大にほかならない。(……

第12回国会 参議院本会議 第20号(1951/11/18、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 日本と世界との運命を決定しようとしている平和條約並びに日本アメリカ安全保障條約に対して、私は一個独立の参議院議員の責任においてこの両條約に反対するものであります。  この日のために、日本の真実の平和條約のために、ただそのためにのみ私は参議院議員選挙されたのであります。(「やめろやめろ」と呼ぶ者あり)平和條約の名を以て呼ばれるこれらの條約に反対せねばならないのは誠に悲しむべきでありますが、(「賛成しろ」と呼ぶ者あり)それはただ真実の平和條約を得なければならないからであります。(「その段階だ」と呼ぶ者あり)旧日本帝国の議会の最後の大事業は新らしい憲法の制定でありました。この日本国憲法……

第13回国会 参議院本会議 第18号(1952/02/29、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 行政協定を目の前に見て、国民は事態の重大を予感し、今更に驚いております。岡崎国務相は、この條文の発表によつて反対の声は消え去るだろうと述べたけれども、これに対して昨日のラジオ東京のニユース解説者は、「独立後の行政協定にまでアメリカの軍事的見地に盲目的に信頼することしか知らない岡崎国務相並びに首相は占領ぼけしているのではないか」と指摘し、本日の毎日新聞は、「岡崎国務相らの行政協定の読み方は、そうして日本国民の心の読み方は、一般民衆とは大分違うらしい。」(「そうだ」と呼ぶ者あり)「岡崎国務相も国会議員だが、霞ヶ関育ちの系図は争えない。日米安全保障條約が発表されたとき、このような行政協……

第13回国会 参議院本会議 第23号(1952/03/19、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私はこの際、防衛力漸増問題に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 今日、日本の置かれている極めて困難なる状況の下にあつて、政府が当面の問題の解決について苦心している実情に対しては、我々も同情に堪えないけれども、眼前の問題の処理に拘泥して民主主義の原則を破壊することは許されない。憲法には、ああ書いてある、併しそれはこうも考えられるのだというようなことが、世間で通用するようになつてしまうならば、かかる事態を導く首相並びに我々国会議員は重大なる責任を免れ得ない。政治家をして法の前に責任あらしめねばならない。これこそは、第二次世界大戰の悲惨な経験の中から、ニユールンベルグ……

第13回国会 参議院本会議 第31号(1952/04/17、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 最初に、只今上程されました三つの法律案について輿論がどういう態度をとつているかということを、その輿論の指摘している点について政府はどう考えておられるのか、その要点を指摘したいと思うのであります。  これは、本月の六日に、すでに只今上程されたと同じ形をとつている。当時は特別保安法という名前でありましたが、それに対してニツポン・タイムスが社説を以て批判をしております。その中で特に指摘せられているのは、「法は常に明白にして的確であることを要し、広い解釈を許すべきでなく、官吏の判断によつて人民の自由を制限する武器となつてはならない。治安に名をかりていやしくも基本的人権を侵し、政治的活動の……

第13回国会 参議院本会議 第59号(1952/07/01、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 総理大臣の所見を伺いたいと思いますが、本法案に対する世論の反対は我が国会史上空前の様相を現わしております。(「民主的だ」と呼ぶ者あり)日本の労働組合はすでにゼネストの一歩手前に立つて、三たびストライキを行なつて(「誰だ、扇動しているのは」と呼ぶ者あり)本法案の撤回を要求しています。日本学術会議、東京大学矢内原学長、そのほか全国の国立大学、新島裏の伝統に立つ同志社大学の田畑学長、そのほか京都、大阪、神戸、東京の私立諸大学、日本新聞協会、朝日、毎日、読売そのほかの各紙、日本弁護士連合会、日本文芸家協会、日本ペンクラブ、安井曾太郎画伯を会長とする日本美術家連盟、中村歌右衛門、尾上松緑、……

第13回国会 参議院本会議 第61号(1952/07/03、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 今諸君の前に置かれている法案は、いわゆる破壊活動なるものに対する恐怖心を煽つて諸君、議員の判断を誤らしめることによつて、我が憲法を超越する権力を行政権に付與し、即ち我が憲法を覆えしめようとしているものであります。国会が、この国会の前提であり基礎である言論、集会、結社の自由を停止したり、解散したりすることのできるような超憲法的な権力を行政権に委ねるような法案を成立させることは、国会の立法権の逸脱であつて、決して許され得ないことであります。いずれかの集会或いはいずれかの新聞、いずれかの結社を抑圧することのできる権力は、すべての集会、すべての新聞、すべての結社をも抑圧することのできる権……

第13回国会 参議院本会議 第64号(1952/07/07、2期、第一クラブ)

○羽仁五郎君 私は本案に反対をいたすものでございます。  反対の理由を総論的に五点、各論的に五点、立法論的に八点に亘つて述べます。  総論の第一は、最近我々の国内の社会又国際的な問題においてさまざまの社会的な対立が緊張を加えるに連れて、そのことから、ややもすれば我々の政治的自由或いは市民的自由というものに関して危機的な情勢が発生しておることは、実に慎重に考えなければならない点だと思うのであります。而もその状況は今後ますますいわゆる激化をして行く。そうした国内の社会状態又国際的な問題が激化するに連れて、若しその間に我々が判断を誤まりますと、政治的反対の自由という民主主義社会の根本原則そのものが或……


3期(1953/04/24〜)

第17回国会 参議院本会議 第2号(1953/10/30、3期、無所属クラブ)

○羽仁五郎君 本日の質問の最後に、無所属クラブを代表して政府の意見を伺いたいと思うのでありますが、現在災害対策の問題と、そうしてインフレの問題とは、実に深刻なジレンマをなしております。これは一昨日の毎日新聞の社説でそのことを指摘していますが、災害に悩んでおられる民衆の悲惨な状況というものは、一刻も放置することは許されない。それは中には多少の水増しとか、或いは新聞が指摘されるような議員の選挙対策とか、或いはそれぞれの党派の立場というものもありましよう。ありましようが、併し実際住むに家なく、食べるに食なく、明日の生活をどうするかという国民を放つておくということはできない。ですから、本日も各党の代表……

第19回国会 参議院本会議 第18号(1954/03/15、3期、無所属クラブ)

○羽仁五郎君 我が憲法が我が国民に保障している自由と権利とは、「国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。」これは憲法第十二条が我々に命じておるところであります。私はこの趣旨に従つて本法案に反対をするものでございます。  法律を作れば問題が解決するという考え方は、法律に触れなければ何をしてもよいという考え方と表裏をなすところの政治的責任感の欠乏を示している考え方であります。只今委員長からも御報告がございましたように、最近の交通事件の頻発ということは実に非しむべきことであり、我々がこの減小を願うことは国民すべての念願であります。然るにその原因は何であるか。只今も委員長が申されたよう……

第19回国会 参議院本会議 第23号(1954/03/26、3期、無所属クラブ)

○羽仁五郎君 本法案に対し、我が国会及び内外の世論は甚だ深刻の憂慮を示しているのは何故でありましようか。三段九点について、政府に質すことを許されたい。  先ず第一に、本法案がいわゆる日米相互防衛援助協定案と直接に関連している限り、いわゆるMSA案について厳重に政府の認識を質さなければならないことが三つあります。  その一。政府は、アメリカとMSA協定を結んでいる国が世界に五十カ国に及んでいるので、日本がこの列に加わることに何の差支えがあるかと言つているが、これは国民を欺くものではないか。即ち、世界のあらゆる国国、なかんずくいわゆる二つの世界というか、米ソ両方と外交関係を結んでいる国がMSAを結……

第19回国会 参議院本会議 第40号(1954/04/28、3期、無所属クラブ)

○羽仁五郎君 私は無所属クラブを代表しで、我が国会が日米相互防衛援助協定などに承認を与えることに反対するものであります。  その反対の理由の第一は、日本国政府が現在の国際情勢について何らの見通しがなく、我が国民の信頼を裏切り、この協定に一つて我が国家と国民を取返しのつかない関係に引入れようとしているがらであります。我が国の敗戦降伏以来、いわゆるサンフランシスコ平和条約が片面的に、日本とアメリカなどとの間に平和を回復するかのごとく装つて、実はこの条約に結付けられた日米安全保障条約なるものによつて日本にアメリカ軍の駐留を許し、これがために日本が最も善隣の関係を回復すべき中華人民共和国及びインド、そ……

第19回国会 参議院本会議 第46号(1954/05/14、3期、無所属クラブ)

○羽仁五郎君 私はこの際、警察大学における憲法違反の疑いある教育に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 尊厳なる我が国会議員各位の前に、私は最近政府機関たる警察大学がその現実の活動において、憲法を踏みにじつているという疑いを受けている事実につき、その責任につき政府の判断を質すことを許されたいのであります。  今日、いわゆる左右の問題の対立の中に、自由を守り、民主主義を守り、人権を守らんとすることは、政府当局、我々国会お互いに全力を尽しつつあるところであると確信しております。自由に対する鋭敏の感覚が常に目覚められているのでなければ、自由を守ることができません。只今の問題のような問……

第19回国会 参議院本会議 第51号(1954/05/26、3期、無所属クラブ)

○羽仁五郎君 私は、只今議題になつております法律案に反対するものであります。  悲惨な戦争のあとに新らしく生れた日本というものは、日本の歴史にも今までなかつたような、そうして現在の世界にも今までになかつたような美しい日本が生れたのです。民主主義の日本、主権在民の日本、そうして平和主義の日本、この今まで見たことのない新らしく生れた日本というものを日に日に汚し、目に日にそれを破壊しようとしておるものがあります。先日、本法案のもととなつたいわゆるMSA法案が本議場において通過しましたときに、あの傍聴席で傍聴していた一人の国民が、そのあとで私に手紙をよこしました。この方の住所は豊島区西巣鴨、いわゆる巣……

第22回国会 参議院本会議 第5号(1955/03/25、3期、無所属クラブ)

○羽仁五郎君 僕は、当面の外交問題等に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 現在の鳩山内閣は、日本における保守政党内閣の最後のものになるのではないかということを、岩淵辰雄君が十九日の毎日新聞に述べておられます。国民の期待を裏切る政党は必ず滅亡する、これは歴史の示すところであります。現在鳩山首相は公約実現のためにあらゆる手段を尽しておられることと信じます。国民が今、鳩山首相から聞きたいと思っています緊急の問題の七つについて首相に質疑を許されたい。  第一に、鳩山内閣の公約第一号、日ソ国交回復について、鳩山首相は、去る一月二十七日、次のように言っておられる、「近い将来においてソ連及……

第22回国会 参議院本会議 第32号(1955/07/04、3期、無所属クラブ)

○羽仁五郎君 憲法尊重に専心して余念なく、その趣旨の実現に全力をあけることを絶対的の使命とせねばならない政府をして、今、余念を抱いて本法案の意図しているような方向に力をさかせ、国民の重税の一部たりとも、このような余念の方向に費消せしめることは、本質的に憲法違反であり、国民の信託を裏切らしめるものである。かつまた、これは最近の選挙の結果に示されたる国民の意思を軽視するものであり、国会の最高権威にも関する深刻な不安を内外に与えている。本法案の国会上程に際し、首相は国民の前に最も厳粛に首相自身の政治的信念を明らかにすべきだと思います。  第一、そもそも現在のわが憲法の音義はどういうところにあるのか。……

第22回国会 参議院本会議 第39号(1955/07/22、3期、無所属クラブ)

○羽仁五郎君 議長並びに議員諸君、僕は本法案並びにその修正案に反対し、その反対の理由を明らかにすることを許されたいと考えるものであります。  少年が罪を犯したときに罰せらるべきものはだれでありましょうか。それは果して彼ら少年でありましょうか、それとも、われわれ国家社会こそ、彼ら純真なる少年を現在最悪の環境の中に放置し、彼らをして遂に悪の道に走らしめたものとして、その責任を負わねばならないものであり、その意味において最も厳粛に罰せらるべきものではないでありましょうか。少年が罪を犯したとき、罰せらるべきものは少年ではなくして国家であるとされねばならない場合が多いのであります。そしてこれがわが少年法……

第23回国会 参議院本会議 第3号(1955/12/03、3期、無所属クラブ)

○羽仁五郎君 日ソ、日中友好善隣の関係の回復を一日千秋の思いで待っている国民のために、もっぱら首相の政策の根本について質疑を許されたいと思います。  昨日、本議場において、つつしんで重光外相の演説を伺っていますと、次第に、何かきわめて強烈な睡眠剤の注射を受けているかのような作用に襲われまして、生気を取り戻すために食堂でコーヒーをすすりながら、僕は、このコーヒー代の支払いは外相に願うべきものであるかの錯覚に陥ったのです。僕は、これは全く僕の錯覚であると確信していますので、今日これを繰り返すことを避けたいと考えます。問題は外交に関連しますが、もっぱら首相のお答えを伺いたいと存じます。  鳩山首相の……

第24回国会 参議院本会議 第27号(1956/03/28、3期、無所属クラブ)

○羽仁五郎君 この数日来、政府与党に対する国民の世論は全面的に著しく悪化し、内閣の土台がゆらいでいる観があります。昨日の毎日新聞は、鳩山内閣が今や老朽内閣となったと言っております。日本国民及び世界の一致した要求にもかかわらず、鳩山内閣は原水爆禁止の方向にアメリカ政府を動かすことに失敗しました。外相のアメリカ・ノイローゼは今や首相にも伝染して、政府は、日ソ国交回復を公約しながら、ロンドン交渉においていたずらに時間を空費して公約を裏切っている。教育委員会及び教科書に関する政府の陰謀は、日本全国の学界、教育界の代表者によって粉砕されている。健康保険医も政府を信頼することができないと言っている。  な……

第24回国会 参議院本会議 第58号(1956/06/01、3期、無所属クラブ)

○羽仁五郎君 ただいま提案せられました本院事務総長芥川治君に対する不信任の動議というものは、実に重大な問題でございます。しかるに、その提案の理由の説明を十分聞くことができないで時間を制限せられる。そういうことをせられますと、やはりその今、提案者もるる述べられましたように、人の一生に関する判断をしなければならないということでありますから、勢いその質問が多岐にわたらざるを得ないのであります。  私は第一に質問者に向って伺いたいのは、国会とはそもそも何をするところかということであります。(「提案者だ」呼ぶ者あり)提案者に向って伺います。(「羽仁さん、あなた学者だからあわてないでやりなさいよ」と呼ぶ者……


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データ更新日:2022/12/09

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