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戸叶武 参議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

戸叶武[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書

このページでは戸叶武参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。戸叶武参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
 本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

■委員会発言一覧  ■各種会議発言一覧

委員会発言一覧(参議院)

3期(1953/04/24〜)

第16回国会 農林委員会 第2号(1953/05/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私が本会議において緊急質問いたしましたときにも、結局予算の面における大蔵省との折衝が重要な問題であるから、それに対する大体の見通しを示してもらいたいと言つて、又農林大臣の答えというものが非常に曖昧模糊たるものであつて、再質問をやつて、そのとき尋ねたのですが、とにかく一両日待つてくれという形で答弁がなされず、質問が終つてもうすでにこの委員会が開かれておつたので、この委員会へ来ましたところが、この委員会ではすでに大蔵大臣から発表になつたというような形で、今後もあることでありましようが、農林大臣と大蔵大臣の折衝の結果において最終的な結論が出たんでなくて、大蔵大臣の一方的な見解においてその……

第16回国会 農林委員会 閉会後第2号(1953/09/03、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この治山治水の問題は、今度の水害を中心として非常に大きく取扱われるようになり、特に電源開発或いは食糧増産なんかと結び付いて総合開発の方向へ行こうとしておりますが、この治山治水の基本対策というものは、当然そういう面から電源開発なり、或いは食糧増産の方向のいろいろの施設との結び付きというものを考慮することなしには、単独で進められない形が非常に多いのではないかと思いますが、そういう点については何か緊密な連絡をとつているのでしようか。特に電源開発の問題なんだが。
【次の発言】 それではそれに関連してお伺いしますが、予算委員会で四国を見ましたのですが、吉野川なり、或いは那賀川の流域なり、或い……

第16回国会 農林委員会 閉会後第3号(1953/09/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 大体この法案は、極めて杜撰極まる法案であつたので、我々は相当反対をしたのですが、異論は余り強くするのもいけないので御遠慮申上げたのですけれども、今言われたように、作付に対する何らの計画性なしに価格を決定することそれ自身に矛盾があるのですが、とにかく今年は季節もいろいろ、ズレているから、八月になつても大丈夫だ、遅くないからやれるだろうというような非常に政府側の懇願なので、情にほだされて我々も引きずられた形にあるのですけれども、そこで問題になるのは、この「なたね」の買入の問題で、これは農民救済というよりは、実情においては農協救済の政治的な圧力によつて作り上げられたものなのですから、当然……

第16回国会 農林委員会 閉会後第8号(1953/10/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今日は食糧庁長官、畜産局長もおいでになつておるときだから好都合だと思いますが、今度の災害に直面して私たちが考えなければならないのは、日本の食糧政策のマンネリズムに対する再検討だと思うのです。今度私たちは長野や新潟の高冷地を見まして、とにかく標高七百メートル以上の殆んど米作には無理があると思うような所に、日本の食糧増産、供出制度、価格制度が遂に農民をして多収獲主義のほうに無理に引ずり込んでしまつて、而も品種の問題で早生よりも多収獲の中生というようなところまで行つて、今度の被害に打当つておるわけです。これを見ても結局我々が食糧というものに対して、米というものだけにとらわれ過ぎちやつてい……

第16回国会 農林委員会 第9号(1953/07/03、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この問題を中心として、たまたま中金に対していろいろな質問が出て来ておるのは、今の農村金融の中枢機関たるべきところの農林中金のあり方というものは、実にきびしく、単位農協なり、或いは県連段階なりで批判されておると思います。これは日本銀行を初めとして、金融機間の独裁的横暴というものが、これが日本においては官僚機構と結んで非常に甚だしいものがあるので、末端の金を借りるほうにおいては弱者の立場であつて、その注文なり何なりというものが反映されていないから、いよいよ独占的傾向が強いんです。こういう機会に根本的にこの農林中金に対するところの解剖が我々は加えられなければいかんと思います。あらゆる資料……

第16回国会 農林委員会 第10号(1953/07/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この問題もやはり焦点をぼかしてはいけないので今までやはり問題になつているのは、現実的において利子の問題だと思うのです。融資の問題、その問題に対して中金のほうの回答というものは、開拓農民においては危険負担ということを考慮しなければならんので、従つて利子が高かつた、又それに対する質問において、そういう危険があつたか、現実にあつたかというと、そういうことは一般の農家と比較してなかつた。むしろ成績はよかつたというような答弁でありましたが、問題はそういう実体の上に立つているにもかかわらず、この高いと思われるところの利子を今まで継続させるという中金のやり方というものが、農業金融機関として特別の……

第16回国会 農林委員会 閉会後第10号(1953/10/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この問題は、この間長野、新潟あたりを視察したときにおいても至る所で苦情が出たものです。当然中金に対して、そういうことが単位の信連だけで抑えないで入つておると思いますけれども、それに対して何か、そういうことは了承しておるというだけでなく、具体的にどういうふうに改善して行きたい、何とかそういう具体案はまだできておりませんか。
【次の発言】 食糧庁長官が見えたならば、私はこの間から質問したいと思いまして、その機会を持たなかつたのですけれども、今田舎に行つてもどこに行つても非常に食糧不足から問題になつておるのは、合成米の問題なんです。これは新聞でもいろいろな雑誌でも非常に取扱つておりますが……

第16回国会 農林委員会 第13号(1953/07/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 河野委員と森田委員が言われた言葉は、共済組合に対して極めて重要なやはり提言だと思います。私は昨日やはり農村の末端に行つてこの問題を中心として座談会をやつて参りましたけれども、農業災害の問題を中心として、農民が今の共済組合に対する非難というものは実に轟々たるものです。それを運営している責任者から見れば、経費の捻出やらいろいろな不完全なやり方で無理があつたのだと思いますけれども、特に共済会館の問題に対しては到るところにおいて、常識的な観点から見ればその建設費用がその半分なり三分の一で建てられるであろうというにもかかわらず、そういう共済会館がによきよきとできているのは、その間に何らかの無……

第16回国会 農林委員会 第14号(1953/07/14、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 金子代議士に御質問申上げます。農業共済が強制加入の性格を持つている面において、これと監督は不可分の関係にあると思うのですが、今お聞きしたところによると、抜本的な改革案というものは今議会に提出できないというにもかかわらず、監督条項を削除したというのはどういうところに理由があるのか、御説明を願いたいのでありまして、勿論我々が農業共済制度の抜本的改革と言いましても、社会保障制度発展のプロセスといたしまして、一朝一夕に完成されたものは出て来ないと思うのですが、今の農業共済制度の欠陥のみを追及するということは当事者に対して非常に制度上の欠陥があるので、お気の毒な点はあるのでありまするが、私の……

第16回国会 農林委員会 第15号(1953/07/15、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私この再建整備の問題に対しては農林省の考え方は逆じやないかと思うのです。これは頓服を飲ませて、そうしてまあ何とかやつて行こうというのならばよろしいのですが、この再建整備に当つての何が原因として再建が生れたか、経済局長が簡単に一応述べられましたが、やはり農協自体の中から自己批判が生れ、農林省自身もそれに対する分析をして、その実態を追及しなければならない。私は河野氏が言われたように、農協自体のいろいろな欠陥もありまするけれども、終戦、戦時中から戦後にかけての経済的な変動期におけるところの必然的に生れた不可抗力と思われるものもあつたと思うのです。そういうものを全部検討して、そうしてどうい……

第16回国会 農林委員会 第17号(1953/07/17、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 議員立去の場合に、こういう場合は今後も出て来ると思いますが、やはりこうしたときに前例を作つておくことが大切であつて、関係の委員会でこの法案を急ぐというあまりに、拙速主義でこういうことになつたのだと思いますが、その委員会においても、すでにこの通産省所管関係と農林省所管関係のものがあるのであるから、その調節をするようにするという意見が出ておりまして、それに対してとにかくとりあえずこうやるけれども、やがてはそれは趣旨が御尤もであるから変えるというような答弁もなされておるようでありまして、この際議員立法という関係からいたしまして、この農林委員会なり何なりで申込をやりまして、通産委員会の人々……

第16回国会 農林委員会 第19号(1953/07/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 こういうことをなさることは非常に結構ですけれども、実際今の信連なり中金のあり方、それから今の農協の経済連なりその他の団体のあり方というものを根本的に検討して行かないと、日本のドイツ的な信用組合、利用組合、産業組合が発達した時代からいつても信連事業においてはみんなプラスになつているのですから、それが分化されて、信連なり中金なりというものはほくほくしておつて、ほかの農協はみんな萎ましているというような状況において、殆んどこの金融参資本が弱体産業に君臨している以上は、信連と中金、特に中金の横暴というものが甚だしくなつているとき、こういう再建整備の問題でも何でも、結局圧力というものは金融を……

第16回国会 農林委員会 第21号(1953/07/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 参議院の農林委員会が自主的に審議しているのですから、自主的審議が済むまでは余り干渉がましい発言は慎んでもらいたいと思います。私たちはこの問題を慎重に審議しなければならんと思うのは、今すでに予算委員会において海運関係の利子補給金の問題が大きな発火点となつて、官僚統制に対する、金融を通じての官僚統制に対して大きな疑惑が投げ与えられているのです。我々はこの農林委員会を通じて、今まで通産省関係並びに農林省関係から出されているところの諸法案を今まで黙つて審議して参りましたけれども、これはあたかも自由経済に復帰するといつたところの吉田内閣における経済政策が根本的に変更せられて、曾つて戦時中に行……

第16回国会 農林委員会 第22号(1953/07/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 政府が金融的な処置で特に融資で以てコントロールできると思うような考え方は、私はものの性質によつて違うと思うのです。農業生産物を、これが日本の非常に資本主義化されたところの農業生産にすべてが入つているなら別ですが、勿論これは金になるというので農民が農林省の無計画な奨励におだてられて、そうしてまあ増産で苦しんでいるような結果なので、その農林省のやつた尻拭いをこういうことでやろうとしておるのですけれども、事実上やつて行けばというような運営の妙だとか、政府が買つて出るとか、売りに出るとか、相場師の使うような言葉を以てそういう経済の市場というものの操作ができると思つたら大間違いです。この法案……

第16回国会 農林委員会 第24号(1953/07/28、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今日は農林大臣が非常にこの法案に対しては責任を持たれるような誠意を持つての御答弁でありましたが、この問題は我々今まで審議した中においても、日本の農政の転換の中においてかなり重要な法案だと感ずるのであります。それは問題は切干とか、「なたね」とかに言われておりますけれども、日本の農産物の安定価格を作り上げようというのでありまして、或る意味における一つの、この法案そのものは非常に粗雑なものでありまして、批判はありますけれども、農業保護政策の方向に向つたところの計画経済の一つの現われであると思うのであります。政府自身が自主経済への復帰を説き、併しながら現実において計画経済の取入れを行わなけ……

第16回国会 農林委員会 第25号(1953/07/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今度二銭以内ということになつたそうですが、この前の二銭六厘とはひどく差ができたわけですけれども、それに対する質問はすでになされたと思いますが、この前と今度の変化の基礎はどういうところにあるのですか。
【次の発言】 昨日の政府側の説明によると、たしか昨年度においては二銭六厘であるが、本年度から二銭五厘にはなるだろうというようなお話でした。勿論自己資金と今度の政府資金との差異があるのでしようが、この点は河野氏が衝かれてから致府側でも考え方を少し変えたようでありますが、今までの金融機関の操作を通じて一般の人には割合にわからなくなつているので、この間におけるからくりというものが非常に今の政……

第16回国会 農林委員会 第26号(1953/07/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この中金と農協の関係を詳しく話して頂いて、農協が健全にならざる限り、中金がこれとのスムースな協力は困難であることを我々了解することができたのでありますけれども、併し今日の現状を見ておりますと、中金及び信連系統の存在というものは、協同組合運動における王様のような生活をしている。それに反して農業協同組合における事業連というものは、まさに奴隷か、ルンペンのように喘いでいる姿が日本の不健全農協運動の姿だと思うのです。これは明らかに日本の農業協同組合運動の当初から見まして、イギリスや、フランスよりもドイツ流の信用組合運動を中心とした三組運動から、戦時中農業会の運動に至るまで、信連関係のプラス……

第16回国会 予算委員会 第7号(1953/06/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 吉田首相はその施政方針の演説で、日本再建の基盤は経済の自立であり、国内にあつては自給度の向上、外に向つては正常なる貿易の振興に最善の努力を傾けると強調しておりますが、これに対して岡野経審長官は、昭和二十八年度の経済規模は、その貿易規模において、輸出が約十二億ドル、輸入は十八億ドル、前年度の規模と大差ないと語つております。この二つの御意見を拝聴して見ますと、吉田首相は、今日においては貿易が極めて重大であるということを強調して、その希望意見を述べておるのに過ぎず、而も経審長官の説明は、現状はかくのごときものであると言つて、極めて悲観すべき状態を述べておるのでありますが、特に通産省から発……

第16回国会 予算委員会 第12号(1953/07/09、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この食糧輸入の問題に関連しまして、今の政府は自立経済の重点に貿易問題を置かれているのですが、今の御説明を聞くと、何か米から麦への意識的転換を試みているような模様に聞えて来るのでありますけれども、この食糧輸入関係は国内需給とやはり通商関係との睨み合せというものが極めて重要ではないかと思うのです。然るに今回の国際小麦協定の動きを見ましても、とにかくアメリカが小麦を中心とした食糧品が非常に増産せられて、そのはけ道に困つているというようなときに、外貨払いの問題なんかを中心といたしまして、ただ米より麦へ転換しろという形で移行したときに、果してこのビルマなり、タイなり、私もピプンに会い、ウ・ヌ……

第16回国会 予算委員会 第13号(1953/07/10、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 米の増産より麦の増産に重点を置いた場合に、農家の収入の面においてはどういうふうになりますか。
【次の発言】 麦への移行が盛んに説かれておりますが、やはり麦に重点を移すときに、あなたが言われたように副食物というものとの関連性においてこれを見なくちやならんので、そこにおのずから食生活の革命がもたらされなければならないというふうに思います。特に畜産との結付きを考慮せずに麦のほうにだけ移行することは極めて危険で、麦食民族における麦食を中心とした食生活と、東南アジアから日本にかけての米食を中心とした食生活の習慣というものは、長い聞そういう関係で布かれておると思うのですが、そういうふうに麦の増……

第16回国会 予算委員会 第17号(1953/07/18、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 議事進行について。昨日の理事会においてきめられたと申しましても、この問題における中心の問題になつておる動きというものは、昨日の予算委員会なり、或いは本会議なりによつて決定付けられていると思うのです。従つて理事会を何時に開かれたかは別といたしまして、恐らくはその後におけるところの動きが結論的において多くの人に疑念を抱かせて行くのであろうと思うのです。これが将来におけるところの悪例となつた場合においては、やはり取返しのできないことになるのでありまして、この修正案の性格なり、取扱いに関して参議院が慎重に審議して、然る後にとりかかるということが妥当であると信ずるのでありまして、単なる事務上……

第16回国会 予算委員会 第18号(1953/07/20、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 我々が聞いているのはそういうような説明ではなくて、もつと政府、国会をめぐつての根本的な問題だと思うのです。内閣は憲法第七十三条において予算案の提出権を持ち、国会は八十六条において予算案に対し議決権を持つ。但し予算を審議したあとにこれを議決する。従つて新憲法においては国会はこの過程において予算に対して修正権を持つのです。その御説明はその通りだと思いますが問題は政府の予算案の提出権と、国会の予算案修正権をめぐつての解釈の仕方であります。衆議院において予算修正がなされたとき、この予算案を参議院に持ち込む場合に、その予算案に対する責任は政府にありや、修正者にありや、その問題を明確にせずして……

第16回国会 予算委員会 第19号(1953/07/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 緒方副総理の説明によつて、昨日問題になつたところの重点が一つも明確な回答に及んでないと思うのであります。三点に要約して緒方副総理は説明されましたが、第一点においては、政治上の責任を持つ点だけは明らかにして、昨日政府が政治上の責任と法律上の責任というものを二刀使いであいまいにした点を明確にしておらないと思うのであります。  先ずその第一点に対して御質問申上げます。政府は改進党の提唱で保守三派が修正した修正点には政治的責任は持つが、法律上の責任は負えないという態度を今まで持つて来たのでありますが、このことは極めて問題のある点だと思うのであります。内閣は憲法七十三条において、予算を作成し……

第16回国会 予算委員会 第21号(1953/07/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 独立後の日本の外交方針は、独立自主の外交でなければなりません。然るに吉田、岡崎の外交が向米一辺倒と言われておるのは、アメリカ側だけを向いて、ソ連、中共との国大調整を怠つているところにあると思うのであります。今までに吉田さんなり岡崎さんからそれに対する弁解も聞きましたが、インドなり、或いはイギリスなんというものは、積極的に中共との経済的な、文化的な提携交流のために相当な人が中共を訪れて、その国交調整に努めておるのでありまするが、日本においても今後ソ連側との漁業の問題、中共貿易の問題、そういう問題に対して何か積極的な、具体的な手を打つ考えがあるかどうか、それを承わりたいと思います。

第16回国会 予算委員会 第22号(1953/07/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この修正予算案が提出せられて以来、参議院で問題になつたのは、この修正案に対する政治的な、法律上の問題であつたと思うのです。で、政府側においては当初修正予算の修正された部分に対しては責任を負わんと言い、二回目には又変りまして政治的責任は負うが、法律上の責任は負わんと言い、三転いたしまして、政治的責任も法律上の責任も負うということになつたのですが、その三回君子豹変した政府を相手に、我々はこの修正予算案を審議して行かなければならないのでありまして、この修正者の責任ということをここで我々は改めて又問題にしなければならないと思うのであります。政府側においては、発案権と提案権を持つている予算案……

第16回国会 予算委員会 第25号(1953/07/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 外務大臣に御質問申上げます。先ほど外交上の用語の問題が大分問題になりましたが、これは今始まつたことじやなくて、大体、一つの国家が衰運に向い、或いは政治の非常に堕落をいたしたときには外交上における言葉というものが常に問題になりますので、清朝末期における李鴻章の外交が、特にそういう言葉のあやでもつて清国の国民を騙して清国の滅亡を招いたのでありますが、それはロシアにおけるウイッテ伯の記録の中にも指摘されておるのであります。先ほど湯山君が指摘されまた通り、アメリカ側で考えていることと日本側で考えていることと違う、違つていてもそこに何か通じさせようとするような言葉のあやで以つては、真に独立し……

第16回国会 予算委員会 第27号(1953/07/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今小林君の指摘した問題は、今度の予算審議に当つてはこの種の問題が非常に多く出ておるのであります。それはこの予算案を審議する当初における論争が未だに残つておるのでありますが、今日におけるところのこの郵政大臣の言明だけを見ても、そこに政府のあり方と国会のあり方に対して極めてあいまいな態度が現われておるのであります。郵政大臣は予算修正に対して政治的な妥協をしたのだから、その予算修正に応じた、而もその二十五億くらいのことは努力すれば何とかなると言うのですが、この予算を作り上げた当事者として誠に無責任な言動です。而も第三には、できなければ適当の機会に予算を修正する、予算の補正をすると言う。こ……

第17回国会 議院運営委員会 第1号(1953/10/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 同様の意見を打つております。

第17回国会 農林委員会 第3号(1953/11/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私たちの当面している問題で一番重要なのは、やはり災害地に対する政府の金融の措置だと思いますが、先ほどどなたからかも聞かれましたが、農手の借替の要請というものは、被害地における農民の共通の考えであり、これに対応しながら実際各府県とも緊急措置というものを行なつて、その農民の要望に対して対処していると思うのです。そのときに当つて、政府がこの問題は農業共済組合の恒久的な制度であるから、これがためにどうしても救済はして行きたい。そしてこの単協で資金難に陥つたという場合は、これの資金による融通ということを考えてやるがというようなことでありますが、政府及び地方公共団体のこの利子補給、損失補填の条……

第17回国会 農林委員会 閉会後第3号(1953/11/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 土地改良の問題で、今年の冷害というものからいろいろな参考になる問題が上つて来ていると思いますが、それは一つは気温の問題をめぐつての例えば冷水の問題もそうでありますけれども、私のほうの山間部においては、特に低温と共に冷水の問題が非常に大きな打撃を与えているので、今一番問題になつているのは、鬼怒川沿岸序における中部地区の土地改良に関連した灌漑用水の問題と水力発電の結び付きの問題なんです。先ほどもどなたか長野県の例を挙げて問題にいたしましたが、今鬼怒川沿岸における農民がこの問題をめぐつて騒ぎ出しておりますのも、要するに灌漑用水の名の下に、事実上は農林省から予算を引張り出して、水力発電とい……

第17回国会 農林委員会 閉会後第6号(1953/11/28、3期、日本社会党(第二控室・右))【議会役職】

○理事(戸叶武君) 只今から委員会を開きます。  本日は公共企業体等労働関係法第十六条第二項の規定に基き、国会の議決を求めるの件(国有林野事業)を議題といたします。本日は学術経験者の意見を聞くため参考人として国民経済研究協会理事長稲葉秀三君の御出席を煩わしました。先ず稻葉君の御意見を伺うことにいたします。
【次の発言】 それではこれから質疑に入りすす。
【次の発言】 本日はこれにて散会いたします。    午前十一時四十五分散会

第17回国会 予算委員会 第4号(1953/11/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今回の国会は救農国会と呼ばれ、風水害と冷害に打ちひしがれている農民を救うための国民的要望に応えなければならない性質の国会です。ところが政府は今までの答弁において示されているように、インフレの抑制を名といたしまして救農予算をも圧縮して、徒らに財界の申入れに忠実振りを発揮しておるのでありますが、この態度は今の緒方副総理の即ちあらゆる余つているところの金を防衛力の漸層のほうに使いたいから、災害関係や救農関係には使えないのだという率直な表現においてもわかるように、私たちとしては非常に残念だと思つておるのであります。今までも我々、この国会が開かれている裏において、実際アメリカにおける池田・ロ……

第18回国会 農林委員会 第3号(1953/12/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 経営の維持資金の問題ですが、これは風水害と言われておりますけれども、私は実はこの冷害を中心としたところの営農資金の配分の問題に対しても、新聞を見てびつくりしたのですが、被害が相当ひどいと言われる栃木県で二戸平均第一次の割当額は五千百七十円、茨城県が三千二百九十円、群馬県が千八百六十七円というような状態で、農民の人たちが国会の、新聞に出た報告や何か読んでいると、とにかく最高十五万円くらい出してくれると思つていたら、丁度子供のお小遣い程度のものしか出ないで、これで何が営農資金と言えるだろうかというので、これは本当にびつくりしているのですが、この風水害の問題も凍霜害の問題も全部関連がある……

第18回国会 農林委員会 第5号(1953/12/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 先ほど予算委員会を傍聴しておりますると、全般的な間道に関連しておりまするが、大蔵大臣の答弁の中に、業務成績によつては当然考慮されなければならないということが幾たびか述べられております。明日大蔵大臣が来てくれればその点が明らかになると思いますが、今この全林野の要求に対して林野庁の諸君もその立場を了解していながら、結局大蔵省の言い分に抑えられて一つもこちら側の意見というものが通つていないように見られるのです。で、これでは職員全体もその政治力のなさに非常に失望すると思うのですか、この我々の農林委員会においても、前に要請したように今の全林野の職員諸君の非常に低い待遇というものを何とかしなけ……

第18回国会 農林委員会 第6号(1953/12/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この法律によつて公共企業及び国の経営する企業の職員の労働条件に関する苦情又は紛争の平和的調整ということを仲裁裁定によつて果させようとしておるにもかかわらず、事実上において仲裁裁定で作り上げられたことに対して、「公共企業体等の予算上文は資金上、不可能な資金の支出を内容とするいかなる協定も、政府を拘束するものでない。」ということを楯にして踏みにじつて行くというのでは、今後におけるところの労働組合の健全なる発達ということはなかなか期し得られないのではないかと思います。事実上において労働組合のスト権その他に対する制約を加えて平和裡に納得ずくで公平にものを解決しようというので、仲裁裁定のごと……

第19回国会 議院運営委員会 第7号(1954/01/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 議長が、吉田総理に対して釈明を要請したと思うのです。その釈明を要請したのにもかかわらず、その釈明がなつていない、内容的に……。それを認めていながら、そういう答え方もあるから、それも止むを得ないという形で、それは認めざるを得ないというのが議長の一つの見解だと思いますが、事は、私は相当重大だと思うのです。(「その通りだ」と呼ぶ者あり)愛国心の問題に関連して、それを穏当でないと言いますか、一国の首相が、国民を代表するところの代表者から、愛国心の問題に対してまじめな質問がなされたときに、総理大臣がそれに対して、何らの答弁ができないような不まじめな、而も(「不まじめじやない」と呼ぶ者あり)不……

第19回国会 議院運営委員会 第44号(1954/04/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今度の問題は、憲法第五十条に言つてしるところの「両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会の会期中逮捕されず、」という立法府に参画している国会議員の身分保障の問題それから裁判所を通じて捜査上の必要から逮捕許諾請求の問題が出た。この二つの関係の明確化をめぐつて今問題にされているのだと思うのでありますが、この憲法第五十条というものの趣旨を十分尊重した上で求を出していると私たちは認めなければならないと思います。そうして手続的に内閣を通過して国会に来たのでありますが、この立法化の動機からいたしましても、政府の反対党に対する弾圧のための逮捕等を阻止する目的で作られたことは明らかなのであ……

第19回国会 議院運営委員会 第53号(1954/04/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 国策とか大局よりと言いますが、これは、政府の一つの意思によつて表現せられた一つの概念であつて、少くとも国会において審議権が委ねられている以上は、一国の国策は内閣の意思によつてのみ決定されるものではないのであります。先ほどから緒方副総理並びに加藤法務大臣のお話を聞いていると、あたかも国策というものは、内閣の意思のままに通さなければならないかのごとき錯覚を我々に与えんとして努めておるのでありますが、少くとも内閣の在り方、国会の在り方、政党の在り方、政党内閣、議会主義を基礎としたところの責任内閣制のもとにおける内閣のフアンクシヨンとか、国会のフアンクシヨンを、もう少しこのけじめをしつかり……

第19回国会 議院運営委員会 第57号(1954/05/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 いろいろなことを成るたけ手間どらないで、今日の議事を進めて行きたいという気持は皆にありながら、私たちがやはり、極めて原則的な問題に対して、最もけじめをしつかりつけておいてもらいたいということを、この際強く要求しているのは、少くとも参議院はイギリスの上院のように、一つの旧勢力の遺跡的な、盲腸的存在ではなくて、一院制度では行き過ぎがあるから困る。新憲法の下においては、日本の参議院というものは、衆議院同様に選挙制度によつて作られているものであつて、今まで国会を通じて政府並びに与党のかたの出方を見ていると、とにかく参議院には、政府の言いなりに必ずしもいかないいろいろな事情がある。だから衆議……

第19回国会 議院運営委員会 第64号(1954/05/20、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私のほうも、会期の問題に対しては左派と大体同じような見解を持つております。今のような状態では、会期を二週間延ばそうが、一月延ばそうが、なかなか思い通りこれが全部上らないのじやないかというように思われまして、会期を徒らに延ばすということよりも、その前に、もつと根本的にこの議会運営のことに関して、並びに政府の態度に関して考えなければならない点があるので、我々はそういうことを十分考慮の上に入れた上で、この会期延長の問題に対して対処しようという、そういう態度になつておりました。各会派の御意見を承わつてのちにおいて又聞いて頂きたいと思います。

第19回国会 議院運営委員会 第65号(1954/05/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私のほうも、この前から会期延長に反対の原則を堅持しておるのでありまして、この度におきましても、会期延長に対しては原則的に反対です。併しながらこの会期延長となるような場合に、その慎重審議しなければならんということになると、いろいろそこに問題が起きますので、これは今自由党のほうは九日間、それから改進党のほうは二十一日間という具体的な線を出して参りましたので、それにはおのおの信ずるところのやはり根拠があつて、根拠並びに責任感の上に立つて、これは提案して来たものと思いますので、その具体的内容を十分検討した上でもつて、私たちの態度を決定するように任されて来ておりまするから、十分我々を納得させ……

第19回国会 議院運営委員会 第66号(1954/05/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 審議会の委員の構成ですが、今度国会から一名増員されて七人ということになつている。五人までは、大体今までの人のようですけれども、国会関係だけでなく、大体審議会の委員というのは、二十六年に政令で定められた以後、こういうふうな状態ですか。
【次の発言】 それは今まで大体委員になつていた人だから、まあその人たちにやつてもらつて行こうというような、漫然たる基礎の上に立つての留任ですか。
【次の発言】 政党のほうはそうですが、政党外のほうはどうなつておりますか。
【次の発言】 何かそこに、審議会というものが権威があるかのごとく、実際は権威を持つていないのは、何か官庁の従属機関のようなものに堕し……

第19回国会 内閣委員会 第44号(1954/05/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 経済審議庁長官に関連質問いたします。MSA受諾後において、日本の農業構造が兵器産業を中心として急激に変化をやはり作つて来ると思うのですが、今愛知さんは国際収支のバランスということを考えて日本のこの経済体制を、崩さずに行くといつておりますが、イギリスの大蔵大臣のバトラーたちの心配した点は、とにかく再軍備的な体制というものを強めて行くと、どうしても平和産業を圧迫し、特に貿易に頼らなければならない国においては、その面が非常に圧迫されて行くから、その点はよく考慮しなければ、軍事力の急激な増大というものを受入れることはできないという立場で、イギリスの敗戦方針というものを進めておるようでありま……

第19回国会 内閣委員会 第45号(1954/05/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 大蔵大臣に質問いたします。大蔵大臣は、吉田さんもそうですが、国力に応じて自衛力を漸増すると言つておりますが、その趣旨に副うて自衛力のほうだけは漸増したようでありますが、国力のほうはそれほど漸増されておるとは思つていないので、経済力の培養なり、自立経済態勢というものが日本の自衛力を漸増するに足るだけの基盤ができているかどうか。極めて簡単ですが、確信のある御答弁を願いたい。
【次の発言】 国際収支の均衡を保つ、それがためには貿易を振興しなければならない、これは敗戦国における、日本や西ドイツに課せられた課題だつたと思うのです。今日の朝日新聞にも表が出ておりますから、大蔵大臣も見ておられる……

第19回国会 農林委員会 第1号(1953/12/10、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私のほうは大体両毛地帯で、生糸はできるけれども、織物の産地です。特に織物消費税の問題が起きたときに、佐野、足利という地区においては強力にこの反対をしましたが、やつぱり根本的な反対の論拠となつたのは、いずれにしても昭和二十五年一月一日にシヤウプ税制改革に基いて、織物消費税というものは間接税であり、大衆課税であるという形で悪税であるというので廃止されたのを、今の政府は尤もらしくドツジ、シヤウプのラインを守つておりながら、シヤウプ税制改革で改革しなければならんと言つてやられたやつを今改悪するというようなことは理に合わんじやないかということが一つと、もう一つは、この中小工業者の織物業者は庫……

第19回国会 農林委員会 閉会後第2号(1954/06/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 自由党の政調会の意見が、大体外務省の反省を促して閣議決定によつてそういう今説明されたような線になられるだろうという話でありますが、農林省としては、この問題に関して非常に外務省の行き過ぎた立場から受身の態度で、この農林委員会にも持込んで来て、我々が、外務次官が出ましたが、外務省当局の者にも出席してもらつて、相当突込んだいろいろ議論をやつたと思うのです。その後殆んど梨のつぶてで、農林省からも外務省からも現実的に自由党の政調会を介して問題を展開するより仕方がないという形でそれはいたしたのであろうから、その点は多少了承しますが、十分な連絡というものがなかつたと思う。私はあのときも非常に憂え……

第19回国会 農林委員会 閉会後第3号(1954/07/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 病虫害の問題に関しましては去年非常な打撃を受けておるので、その決定に基いてこれに対する対策が進められているのだと思いますが、天候がこういうふうに急激に変化して来たときには、当然「いもち」等の発生は予想されるので、これに対処しての実際の備蓄というものが各地方とも完全になつていないので、一番恐れているのはこの農薬に対してどう対処するかという問題だろうと思うのですか、農林省としては、農林省だけの責任じやありませんか、政府は昨年度において農薬に対する補助をああいうふうにぶつた切つておるのでありますから、農民は非常に戦々兢々としておると思いますけれども、もつと具体的に備蓄なり、又農林省と交渉……

第19回国会 農林委員会 閉会後第4号(1954/07/28、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 非常に私たちの考えと農林大臣なり、それから大蔵当局との考え方の中にはズレがあると思う。それは昨年の例を見ましても、異常災害というものはそんな緩慢な形において対処できるものではなくて、昨年におきましても、「いもち」に対する対策は農薬の備えが前にできておつたたらばもつと被害を少く食いとめることができるのであり、昨年と同じような、昨年以上に不順なこの天候を前にして農民が病虫害の発生というものに対しては異常に神経を尖らかしておいて、一日も早くやはり政府が農民に対して援助の手を差伸べてくれることを待つておると思うのです。それなのに、この病虫害が発生してから、特に「いもち」なんかが発生し出した……

第19回国会 農林委員会 第5号(1954/02/01、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 問題は選定のやはり方式と経過をもう少し詳細に伺いたいと思う。それからやはり資料で的確に知らしてない、今の御答弁のうちにおいても、同じかたからの答弁でありながら、北海道は二十地区の中から選定を北海道庁長官に委託したというし、それから全体として四地区を選んだのに対して、実は五十地区の中にホルスタインが三十地区、ジヤージーのほうは二十地区なんで、その二十地区からこの四十地区を選んだというのは、すでに数字的な根拠においても崩れておりまして、どういうところに実際基準があつたかということがあいまいなのでありますが、この選定せられたところの選定方式と、その経過を詳細にやはり御報告願いたいこと、も……

第19回国会 農林委員会 第7号(1954/02/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 二十九年度の農政は食糧増産というものに重点がおかれなければならないと思うのです。ところが保利さんの農政というものを見ますると、その焦点が極めて羅列的であつて、ぼけておるような感じがしてならないのです。事実上この内閣におけるところの財政方針からいたしましても、国際収支の均衡を図るということに力点を置かれておるようでありますが、そういう点から見てもこの食糧増産の果すべきところの役割というものは多いと思うのです。ただ輸出が十一億五千万ドルに対して輸入が二十一億ドルもあつた、特需が八億ドルあつても国際収支において一億九千万ドルの赤字があつた、こういうものを克服するために先ず槍玉に挙げられた……

第19回国会 農林委員会 第8号(1954/02/18、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 先ほどの人造米の問題ですが、私は食糧庁長官のお話を聞いて非常に無責任と思うのですが、それは少くとも昨年の末におけるこの農林委員会における討議の大体を長官もお聞きでしようけれども、人造米に関しては多くの人が疑惑と疑念とを持つて、積極的な賛意を表している人は一人もなかつたと思うのです。それは保利さんの思い付きと、要するに冷害という場合において何とかしなけりやならないという焦りもあるでしようが、もう一つは農林省手持の澱粉をどうやつて消化しようという、今食糧庁長官も言つたような、そういう思惑もあつてあれに乗り出したのかも知れませんけれども、そのときに問題になつたのは、やはりこれは人造米は我……

第19回国会 農林委員会 第10号(1954/02/23、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 もう質問は今後もいろいろあると思いますけれども、一応みんなの意見というものは出て来ておると思うのです。とにかくこのような砂糖行政をやつておるのでは、これは農林省も通産省も、国民から何のための行政機関か実際疑われて来ると思うのです。確かに我々はガツトに加入しながらも、こういう変則な貿易をやつて行かなればならないといういろいろ苦労の点はわかりますけれども、問題は我々のフアイトが足りない。而も砂糖の輸入というものにいろいろ制約を受けておる。それを理由にやたらに消費者値段が高くなつている。それに対して何らの処置もしないということは、これは全く信を欠くものです。農林委員会としては、この際とに……

第19回国会 農林委員会 第16号(1954/03/16、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 原価計算を出してからの論議でよろしいのですが、事実上原価計算といつても各社別に私は非常に差額があると思う。で、昭和電工をいつか調べた際においても、追及して行くと、我が社は原価計算を出しても差支えがないかというようなことまでは言つておるが、それはもつと私は生産能力、能率が劣つているところもあるので、そういうところで一番悪いところの率で以て安定帯価格というものを作つているのではないか。それで大工場においては幾らでも儲かるが、一番劣等、劣勢なところの工場を基準にして、そうしてものをきめているのではないかと思う。そういうことも数字が明らかになればはつきりわかりますし、それからそういう状態で……

第19回国会 農林委員会 第18号(1954/03/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今の説明を聞いていると、減収加算の問題に対していろいろ悩みがある点はわかります。併しこの減収加算というものが何のためになされているかというのを非常に明確化していないで、まあ豊作農民は益するけれども、凶作農民を助けるところが少いとか何とか言つておられるのも、事実上においてこの減収加算というものの政治的配慮というものが供出と結び付いておると思うのです。河野さんも先ほど質問いたしましたように、最終的な当面の問題としては、政府が求めているところの供出数量をこれによつて可能ならしめるかどうかというところに結論はあるので、その問題に対する答弁がもつと明確に出てよいのにもかかわらず、まあああでも……

第19回国会 農林委員会 第20号(1954/03/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今の話を聞いておると、開発銀行が自主性を持つて金融機関としての役割を果しておるというからには、この融資の場合においては当然開銀には正確な各社から提出されたところのデーターがあると思う。それを政治的配慮の上に立つたところの今の御説明との数字的なギヤツプがあるかどうかということも一つの参考になるから、開銀に入つたところの、開銀でとつたところのデーターと両方出してもらえば余計参考として非常に便利なんですが、今の話を聞くと非常に開発銀行の持つておる役割と政治的配慮というものがごつちやになつて、何かわからなくなつて来るのですが、その点はどうなんです。開発銀行もやはりあなたたちの政治的配慮の上……

第19回国会 農林委員会 閉会後第20号(1954/11/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 農林委員会の大体申入を、全面的に草葉厚生大臣が原則的には受入れられたと思われるような今の御発言で安心したのですがこの前に速記はなかつたからかなり私は乱暴な表現もいたしまして、言葉が行過ぎた点もあるかも知れませんが、環境衛生部長に対していろいろ迫りましたのは、とにかく我々は低温殺菌というものがいけないというのではなくて、低温殺菌が普及しておるのだから、それが維持されるということは好ましいことであるし、世界的な一つの傾向としてもそういう方式はとられているのですが、ただ、今までのような一本化の行過ぎというか、そういうような面がどちらかというならば今までの中小企業を没落さして、四大メーカー……

第19回国会 農林委員会 第25号(1954/04/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この前にもこの問題は大分審議されたのですが、この移民の問題は我が国の人口問題の解決の上において極めて重要な問題でありまして、それは当然この移民外交を担当するところの外務省と、国内から移民を送り出すところのそれまでの斡旋をしなければならない農林省との共管の性格を持つていると思うのであります。ところが最近は外務省出身の吉田さんが総理大臣であり、外務大臣の岡崎さんも大分幅をきかしているのであつて、この吉田内閣においては外務省の比重というものが非常に強くなつておりまして、内政干渉というわけではありませんが、外政だけではとても間に合わないから、手が余つているからどんどん内政のほうにまで食い込……

第19回国会 農林委員会 第26号(1954/04/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 適当な手段によつて発表するというのは秘密会を意味するわけですか。
【次の発言】 今愛知通産大臣からお話を聞いて我々が驚いたことは、とにかく復金の失敗に懲りての結果とは言いながら、開発銀行に与えられている自主性の名によるところの権限というものが非常に強大に過ぎるものだと思うのです。而も我々の立法府に対してこれだけの法案を通過させなければならんというときに、行政府としての政府が立法府に対して立法措置に必要なるところの資料というものを提出することは当然のこれは責務です。その責務を果せないほど開発銀行というものは絶大な権限を握つているのであるか、奇怪至極である。これは我々のこの法案をとにか……

第19回国会 農林委員会 第44号(1954/05/27、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 その合理化には資金関係との密接な結び付きがあるので、それで質問がそういうところに行つておるのだと思いますが、こういうような資金計画で以てそれだけのコスト引下ができるでしようか。
【次の発言】 先ほどの愛知さんの答弁の中に、資金計画で、過剰農産物の受入れに関して開発銀行のほうの金がそちらのほうに廻つておるというお話でしたが、それはどのくらいになつておりますか。
【次の発言】 その政府の考え方としては、硫安の生産者に対して硫安工業の合理化を促進するために、政府資金の融資というような処置を講ずる一方、輸出において赤字になるであろうところのものを、メーカーによつてそれを負担させるという方式……

第19回国会 農林委員会 第48号(1954/05/31、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 余り時間をとらないように三点ばかり、極めて簡単に質問いたします。  この日本中央競馬会のことに関しては、衆議院で相当審議がなされてからのち、こちらに送り込まれたのであり、又衆議院としても、この修正を行なつてここまで来たのでありますが、私はその過程において、当然いろいろな問題が論議せられたと思いますが、その論議の中において、一番本質的な問題として衝かれた点は、先ず第一に一点御質問いたします。法制局長から御答弁を願います。  それは、法制局長が言われたように、この官営か民営かということは、立法政策から出た一つの立場であつて、いずれが是かいずれが非かという議論はあるであろうということであ……

第19回国会 農林委員会 第49号(1954/06/01、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 個人的な人の問題に関してはやつぱりこういう委員会では論争しないほうがいいと思う。国会議員中にはいろいろな立場立場がありますから、それは外でお二人でお話しするのは自由であつて、委員会においてはもつと公の問題を中心として論議が交されるべきであつて、そういうことは委員長としても、どうこうということもできないでしようから、今後お互いに大いに反省して、それは江田君の気持も鈴木君の気持ちもわかりますけれども、もつと円満に議事を進めることが必要と思います。(「異議なし」「賛成」と呼ぶ者あり)
【次の発言】 それに関連して……。そのことは是非必要だと思うのです。いつも議員立法で来たときに、予算の裏……

第19回国会 農林委員会 第51号(1954/06/03、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今清澤君から心配された点は、やはり今までの農業委員会制度が、いつの間にかやはり農村の地主的な、或いはボス的政治家に抑えられて、結局反動の波に乗つて土地制度の改革を行過ぎであるというふうな、引戻しの荒波のほうに大きな役割を果すようになるのじやないかという懸念は私たちも御尤もだと思います。今度の農業団体再編成に立つまでの暫定的措置としての一種の時限立法的性格を持つていると思うのですが、今度の法案で私たちが一番心配する点は、日本農業が保護政策で行かなければならんという点であり、この農業委員会における関係で誰でも反対の人はないと思います。日本農業の持つておる弱体、それから日本農業が農民の自……

第19回国会 補助金等の臨時特例等に関する法律案特別委員会 第11号(1954/03/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この厚生省関係の保健所の問題でも、又児童福祉法の規定中の母子手帳の問題でも、関連がありますが、大体厚生省としては特に母子手帳なんかは廃止して行く方向に向つて行こうとしておるのですか。昨日の発言によるとそうでもないようなことを言つておりますが、事業上において戦時中物資の足りなかつたようなときは別として、もう要らなくなつたのではないかというような考え方が根底に流れておるよりに思いますが、それはどうなんですか。
【次の発言】 財源の面を切換えたということは、いわゆる何らかの根拠があつてやつたことであつて、単なる技術的な処理ではないと思うのですが、その切換えた根拠というものはどういうところ……

第19回国会 補助金等の臨時特例等に関する法律案特別委員会 第19号(1954/04/20、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 それでは長野班の調査報告をいたします。  一、参加者、特別委員秋山俊一郎、同じく寺本広作、同じく戸叶武、参議院主事指宿清秀。  二、日程、昭和二十九年四月十六日、東京発長野着、長野県庁にて調査、十七日上田市小牧にて現地調査、普及事業のうち主として生活改善関係、南安曇郡明盛村にて現地調査、復旧事業のうち主として農業改良関係、十八日帰京。  三、調査の概要。一、県庁における調査。県庁においては林知事は不在でありましたので、中村副知事、西沢総務部長、窪田財政課長、清水農業改良課長のほか依田県会経済委員長、松本県農業委員会長代理、清水農業委員協議会長、(県及び市町村の農業委員協議会の会長等……

第19回国会 補助金等の臨時特例等に関する法律案特別委員会 第22号(1954/05/11、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私のほうの会派では、この補助金等の臨時特例等に関する法律案に関して、今まで農業改良普及事業の補助金の問題或いは教科書の問題、図書館の問題、母子手帳、母子相談、性病、精神衛生その他この政府側の施策によつて地方が非常に圧迫を受けるので、これに対して非常な不満を持つておるものでありますが、この最終的な結論といたしまして、今日緑風会が提出いたしましたところの農業改良普及事業に関するこの修正というものは特に重大であると信じますので、並びに又無所属の千田君から提出せられましたところの附帯決議、これに対しても全面的に賛成をするものであります。政府は抜本的に補助金制度を整備するということを名といた……

第19回国会 予算委員会 第6号(1954/03/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 議事進行。
【次の発言】 今回も又この修正案が提出されたのでありますが、前回のような非常の緊急事態の場合における修正予算ということは考えられるのでありますが、政局の安定ということだけを目指して二三の政党によつて取引されて修正予算案が作成されるというようなことが慣例になりますと、予算案の発案権、提出権を絶対的な意味において持つておるところの政府のあり方というものに極めて疑念が出て参るのであります。この前のときにもこの問題で三日間に亘つて私たちが論争いたしましたのは、責任内閣制の基礎というものはこの予算案の政府が持つておるところの発案権、提出権というものに密接な関連があるのです。而もそ……

第19回国会 予算委員会 第10号(1954/03/11、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 吉田総理大臣に対して御質問を申上げます。  カナダのサン・ローラン首相が親善訪問をなされて来ておられますが、老宰相がわざわざ日本に出向かれた、来られたというのは、やはりカナダにとつても何らかの重要な意義があるのだと思うのです。特にMSAの協定にからまる日本のアメリカからの小麦輸入ということは、カナダを非常に刺激しておりますし、この日加通商協定というものがなされる場合においても、特に、今年は別といたしまして、来年度からどうなることかということも憂慮されていると思いますが、ローラン首相とお会いになつて、何かそういう問題に関してもお話をし、吉田さんの言われるいわゆる日本は……自分は必ずし……

第19回国会 予算委員会 第11号(1954/03/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は昨日予算案の発案権並びに編成権等、この国会の持つているところの審議権による修正権の限界等を、大蔵大臣に質したのでありますが、満足な答弁を得なかつたのは、甚だ残念なのであります。それで今日はこの問題は具体的な事例に基いて、この日本の憲法のあり方を明確化しなければならないと思うので、その順序に従つてお尋ねいたします。  今回の二十九年度予算の衆議院における三党共詞の修正に関するいわゆる三党協定の修正案なんかの了解事項は、これだけであつたかどうか。これを今までも尋ねておりまするが、これだけ以外のものは知らないと大蔵大臣は言つておりますが、具体的に言いますると、この歳出の面における「土……

第19回国会 予算委員会 第23号(1954/03/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 総括質問に入る前に、このことははつきりときりをつけておかなければいけないと思います。
【次の発言】 関連して。吉田内閣が汚職事件で大体倒壊するだろうという公算は世間一般これは見ているところであります。而もこの重大な予算案が通つたら、すぐあべこべにごぼう抜きで、政府の閣僚であつた人、或いは閣僚中からも、国会議員中からも、検察庁の御厄介にならなければならないものがでるだろというこの瀬戸際に来ているのです。このときに当つて司直の手によつて、検察庁の手によらずんば内閣が責任をとらんというような関係においてこの議会政治が運営されるということは、これは極めて私は日本の憲政史上に汚点を残すものだ……

第20回国会 議院運営委員会 第3号(1954/12/02、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今の土田さんの問題は私たち説明を聞いたのですが、やはり資料として頂くだけではなくて、何かこれだと土田さんの役割は戦犯関係に全比重をかけてやつておるようにしか私たちは印象を受けられない。中央更生保護審査会の委員というものの役割がそういうところにばかり重点がおかれるのじや、これは一つ問題じやないかと思われるのです。この前の段階において土田さんに切り換えられた時分には、そういうことが或るところまで必要であつたかも知れませんけれども、今のときにおきましてはそういうことは余ほど薄らいで、又土田さんをおかなければ外務省との連絡なり折衝ができない性質のものか、そういうことも一つの問題になるので、……

第20回国会 農林委員会 第4号(1954/12/04、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 予算を確保できないので、それに代つて議員立法としてこういう法律が出されたという趣旨は誠に結構ですが、こういう問題に対しては前に九州災害等においても苦い経験を持つておるのであつて、予算の裏付けのないところの立法の価値というものが問題になつておると思うのです。農林省当局が大蔵省との折衝の過程においていろいろ御苦心されたことはわかるのですが、当然予算に組入れられなければならない問題が、趣旨において大蔵省との間に異論があつたのでそれを受入れられなかつた、相当これは抵抗したとは思われるのですが、そういうふうに大蔵省に叩き伏せられてしまう、そうして今度は自分の無力さを議員立法という形において槌……

第22回国会 議院運営委員会 閉会後第1号(1955/07/31、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 昨日の事態は、私たちが冷静に見つめて、お互いにとにかく反省しなければならないときだと思います。人をどうさばくとか、どうとかは、そのあとの問題だと思います。  私たちが、何がゆえに昨日の事態が生まれたか、議事運営に対して、われわれが反省すべき点は、どういう点にあるかということを、私たちが今お互いに話合いをしているときに、そういう議事運営のやり方を、伊能君のように強引な出し方をやっていたのでは、話合いに私はならぬと思うのです。そこにまで行く前に、もっと私たちは掘り下げて、お互いに話合わなければならぬのじゃないかと思います。  私は昨日の、多くの人たちは新聞に現われたような一つの、議長も……

第22回国会 議院運営委員会 閉会後第2号(1955/09/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今の問題は、これは実に国の内外にその醜をさらしておるので、これはやはり責任内閣制におけるところのプライム・ミニスターの地位というものはきわめて重要なものである。その精神をスポイルしておるので、空中分解的な現象というものが、アメリカにおける政府与党の幹事長、外務大臣、農林大臣の発言等においてもみられるし、国内においてもそうであるし、そういうことは国民の世論を撹乱するのならば別だけれども、政府みずから国内秩序を紊乱し、ことに国の内外に醜態をさらしておることは、責任内閣制の基礎というものが動揺しておると思う。こういうけじめのわからない内閣に対しては相当きびしくやはり規正する必要があるので……

第22回国会 議院運営委員会 閉会後第4号(1955/09/10、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今の小林さんの話の関連ですが、やはり議運の理事会というものがいろいろなものをかかえ込み過ぎて、それは皆熱心な方々だからよいけれども、一つの議運全体が総合的な運営をしていくという建前からいって、図書館問題の重点がたとえば今予算というものに置かれているようですが、その問題はその問題として、今のようなお話を中心にしてよろしいと思うのです。しかし、図書館の運営というものには、かなり専門的な私は研究というものが必要だと思います。私は朝日新聞でも長い間十年間、楚人冠のあとを継いで、大体、ロンドン・タイムスのシステムで、いろんなことをやった経験を持っておりましたけれども、やはりただ予算だけじゃな……

第22回国会 議院運営委員会 第22号(1955/06/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 これは法制局長官の解釈が、前の佐藤法制局長官の解釈と少し違う点があるのですが、当初はやはり佐藤法制局長官も、そういう解釈を一時したのでありますが、予算委員会における論議の過程において、政治上の責任を持つと同時に、法律上の責任を負う、すなわち予算案に対しての政治上の責任というものは、近代的な責任内閣制確立における一番骨格をなすものであります。従ってイギリス憲法においては増額修正というものは認められておりませんから、美濃部的な憲法の解釈は間違っているにしても、このイギリス憲法においてすら、この修正がなされたときに政府がこれを受諾したときにおける政府責任というものの所在が非常に重視されて……

第22回国会 議院運営委員会 第24号(1955/06/13、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今、主婦連の話が出たのですが、主婦連の代表者を求めたんですか、それとも婦人代表ですか、生活協同組合みたいな消費者の代表としてですか、生産者としての代表ですか。前に、既得権的に、たとえば副会長の船田氏がやめて、やめたから主婦連から船田氏の推す他の副会長を出すということできめたんですか。この点が非常にぼけていると思いますが、婦人団体からの代表か、生産者団体からの代表か、消費者団体からの代表か。その性格をはっきりして下さい。
【次の発言】 主婦連が国税庁の一階に同居しているということでも、だいぶ問題になって、政府の外郭団体か何か、一つの、性格がきわめて不明朗、消費者代表としてなら、生活協……

第22回国会 議院運営委員会 第25号(1955/06/15、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 先ほどの河野農林大臣のお話のなかに、米価審議会をおくらしているのは、自民の話合いが先だから、それがきまってからのちに米価審議会を開くようになるだろうというようなお話で、まさにその通りだと思うのですが、そうだとすれば、非常に米審議会というものが、自民の話合いの何か決定線によって押しつけられているような印象が与えられないですか。それに対する農林大臣の御見解はいかがなのでしょうか。
【次の発言】 今度の米価問題というものは非常に一般からの注目を受けていると思うのです。在来の慣例があるからというお話ですが、農林大臣の御意見としては、在来の慣例の如何を問わず、とにかく自民の話し合いが決定した……

第22回国会 議院運営委員会 第31号(1955/06/29、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 民主党が会期の問題で、一番最初には五月三十日までというような御意見を開陳されて、それもそれではだめだろうからというので六月一ぱいになったことは、すでに御承知のことなんでありますが、しかもこういうように会期が走ったのちにおいても、いろいろな議案が国会を通らないという形で、衆議院の議運において民主党の方の議運の人たちが、十五日説を天体主張して社会党あたりに折衝したはずです。それに対して何らわれわれはいやがらせをするのでなくて、大田さんが言ったように、大体三週間くらいはという、近い考え方でもって、それと協調をとっておったのだが、ひとりこの会期を大幅に延長すべしと主張しておったのは自由党だ……

第22回国会 議院運営委員会 第35号(1955/07/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今の包括的委任の限界に対する認識が一つは明瞭でないという点、それから削除したことによって非常に時日をとったことになりますが、その時日をとったのは、不必要な条文を書いたのを削ったわけであって、それは現在の恩給法を十分熟読すれば、さようなものは書き連ねなくてもよいということははっきりわかるので、これは法文化する上における法律技術上の間違いなんです。そういう点は一にこの法制局の方の失態によるものだと思いますが、これに対する御答弁を願います。
【次の発言】 それでいろいろ繰り返されておりまするから、しいて追及する必要はありませんが、その包折的委任という形で先ほどから弁明されておりますが、少……

第22回国会 議院運営委員会 第37号(1955/07/09、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 山下案が事務局の方に回されたのが十七日で、しかも衆議院の方に配付されたのが二十五日で、この間非常に時間がとられているのですが、事務局の方で印刷の途中でもって、法制局から修正を申し込まれて、そうしてそれを削除したということがありまするけれども、日が非常に長くかかっておるのです。これに反して民、自両党が作り上げた案は、非常に短かく印刷されているという事実もあるのですが、いろいろな交渉があったからといっても、それにしても、あまりに事務がはかどらな過ぎると思うのですけれども、この責任は一体どこで負うつもりでございますか、それを事務局にお尋ねしたいと思います。

第22回国会 議院運営委員会 第49号(1955/07/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 問題は、またさらに転じてむずかしくなって参りましたが、国会の最終段階にこういう問題が起きて、十分な審議がなされないということば残念でありますけれども、ただいまジュネーヴにおける四ヵ国の巨頭会談において、あれだけ平和共存の話し合いによって原水爆戦争を避けようという方向に強く動いてきたのにかかわらず、しかも鳩山さんの悲願であるところのソ連、中共との国交調整というものが本格的な軌道に乗り、アメリカ等の了解や協力を求めようとしておる段階に、もちろんアメリカの軍部の一つの意図というものが動いたのでありましょうけれども、こういうことが起ると、その方向に対する何か逆転したくさびが打ち込まれたとい……

第22回国会 農林水産委員会 閉会後第8号(1955/10/06、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今のタバコの問題ですが、農林大臣は当初はタバコは買わないという方針であったが、アメリカとの交渉の過程において、昨年の半分くらいは買ってもよいだろうということに妥結したようでありますが、タバコはすでにストックが三年分もあるという説がありますが、現在農林大臣も、手持ちは相当あると言っておりますが、どのくらい手持ちはあるのですか。
【次の発言】 長期にわたってといっても、やはりタバコの品質の変化、そういう点も考えて、やはり三年以上ものストックを持っているということは、これはむだなことだと思うのですが、そういうところに少し無理があるのじゃないでしょうか。

第22回国会 農林水産委員会 第11号(1955/05/26、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私はこれに関連して簡単な質問をしますが、食管会計で、すでに百億円の赤字が見積られておる状態で、この減収加算の三十年度における九十三万円というちょっと赤字が出るだろうと言われておる。それを何とか処理して行くということでありますが、いろいろな費用に付してもどういうふうな形においてそれを処理して行くか、具体的な回答というものがないので、ばく然としてこれを持ち越されると、やはり問題じゃないかと思うのですが、農林大臣は何かそれに対する一つの腹案があるのですか。

第22回国会 農林水産委員会 閉会後第11号(1955/10/10、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 大蔵当局の見解の中に硬貨を発行してもミツマタの買い上げについては今後十年間は変化はない、政府需要は変化はないということを強調されましたが、その内容がやはりはっきりしないので納得が行かない点があると思います。その内容は今の百円紙幣のようにミツマタを一割ぐらい入れてあとパルプでやっているような粗末な紙幣を紙質を改善して、千円紙幣が百パーセントミツマタを使っているように、ミツマタを他の紙幣に、五百円紙幣なり、百円紙幣なりにたんと使って紙質をよくする、そういうことによってミツマタの買い上げのこの需要に変化がないということを裏づけようとしているのですか、その点をやはり明らかにしないと非常に不……

第22回国会 農林水産委員会 第15号(1955/06/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 千田君が前に申しましたように、この問題の事実を究明するのに今までのような官庁側のやり方に対してわれわれ不満です。おそらくはもっと範囲を拡大してやってみたらどうか、なんといってもやり方が同じなのだから結局あいまい模糊として結論が出ないのにきまっておる。これはやはりもっと素朴な形においても現地の漁民の声を率直に聞かなければ官庁側のあいまい模糊たる調査報告によって漁民がいつまでたっても納得できない結果を招くと思うのです。これはバス一台でも行けばわかるのだから、やはり率直に沿岸漁民の声を聞いて、そうしてそれによって問題の所在がどこにあるかというのをわれわれが確かめて、またそれによってどうい……

第22回国会 農林水産委員会 第19号(1955/06/16、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 そのやはり冷蔵庫の問題をめぐって、私たちも農林省で考えてもらいたい点は、農民においても、あるいは労働者においても、もっと肉類が食べられるようにするというのは、簡単に言えばもっと安くすることだ、生産者から相当肉牛やなんかは安くなって叩かれて買われていながら、消費者の手に安く渡らぬ。そういう場合にすぐいろいろな政策として打ち出されることは、価格維持の面ばかりである。急激な変化ということはいろいろな打撃を生むでしょうけれども、これは世界的な食糧増産の中においても、畜産関係の値下りというようなものはアメリカあたりでも穀類よりも激しい値下りになっていると思う。それはやはり生産が多くなって消費……

第22回国会 農林水産委員会 第23号(1955/06/30、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 鳥獣愛護の立場から、私は空気銃に対するいろいろな問題は起きたと思うのです、その運動そのものとしては、私たちは運動は意義のある運動だと思いますが、問題はこの法制化の過程において、一番打撃を受けたのは、やはり空気銃そのものに罪もなかったけれども、空気銃によっていろいろ事故が起ったということによって、生産者が大きな打撃を受けたと思うのです、これは政府そのものの責任ではないが、またその運動そのものが責任を分担すべきではないけれども、それによって今まで罪悪視されていなかった生産業者というものが倒産に頻した者も相当あったと思うのです、こういうことはいろいろな問題の変り目のときに起きる現象ですが……

第22回国会 農林水産委員会 第24号(1955/07/07、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この問題が起きました当初において、外務省と農林省の間に若干見解の相違が、縄張り争いというわけではないでしょうが、それに類似したようなトラブルがあって、その調整がなされてこういうことになり、聞くところによると、まだ完全な調整がなされていないような面も残っているようですが、その外務省と農林省の方でもって見解の相違があって、その調整した点は具体的にどういうところに現われているか、それを示していただきたい。
【次の発言】 その大蔵大臣に相談するというのはどこに出ているのですか。
【次の発言】 どらも農林省の方の話を聞いていると、非常に弱腰でありますが、農林省自身が弱腰であるのは勝手ですけれ……

第22回国会 農林水産委員会 第26号(1955/07/12、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この問題は、農林省の経済局長及び水産庁長官の通牒と公取委員会との見解とが非常に意見が相違したところに問題が起きたのだと思いますが、大阪の問題を中心としてこの問題が起きて、大阪の業者や何かは今のような状態ではいけないのだし、農林省の意向のように統合すべき方へ行こうという意向で統合の方に進んで、そうして公取からの警告で暗礁に乗り上げたということになっておるのでありますが、この問題は青山氏が言ったように、単一か複数かだけの問題ではないと言われておりますが、この統合の問題に対しては、農林省の方では最終決定は自主的に協議会で決定したいという見解を述べておりましたけれども、これはこの協議会とい……

第22回国会 農林水産委員会 第33号(1955/07/25、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私は本案及び付帯決議に賛成いたします。  この案を見ますると、価格の安定をねらって輸出生糸を中心として考えておるようでありますが、今この生糸及び繭の運命を考えるときに、やはり内需と輸出との両面から十分な考慮を払わなければならないと思います。これは生糸や繭の問題だけでなく、今これに近いところの性質を帯びている麻産業においても大きな変動が起きておりまして、東洋繊維のごときは六十四億の負債を背負って倒産に瀕しているのでございます。これは輸出において行き詰まり、内需において合成繊維から食われてきているからであります。これは麻だけでなく、生糸の運命においてもこういうことを考えなければならない……

第23回国会 予算委員会 第7号(1955/12/15、3期、日本社会党)

○戸叶武君 外務大臣はどのくらいで参りますか。
【次の発言】 外務大臣に対する質問が主なるのでありますが、外務大臣がアリソンさんと今この国会内で会談しておるそうでありますから、その帰るのを待って質問したいと思いますが、その質問しておる間に時間をとられてしまって質問ができなくなると困るので、なるたけ質問の時間を簡単にして答えの方を長くしてもらうように注文つけてから質問いたします。  石橋通産大臣は、前の内閣の時代から拡大均衡を唱えて積極政策を党内において打ち出しておった方でありますが、通産大臣としての実績においては、まあ貿易が、石橋さんの力ばかりじゃありませんでしょうが、去年の倍もの成績を上げて……

第24回国会 議院運営委員会 閉会後第5号(1956/10/22、3期、日本社会党)

○戸叶武君 北海道における冷害状況について、現地調査の概要を御報告申し上げます。  今回現地に参りましたのは、農林水産委員長のほか、自由民主党から藤野、雨森の両議員、緑風会から森議員、社会党の藤田議員の五名でありまして、地元の西田、東両議員の協力を得ました。  十月十日第一便で羽田を出発、午前十一時三十分札幌に到着、直ちに田中北海道知事や冷害対策委員の各位から、本年度の冷害の特質並びにこれが対策についての説明を聴取いたしました。  御承知のように、もともと自然条件に恵まれない北海道におきましては、通例四年に一回の冷害凶作をこうむっているのでありますが、今年の凶作は、大正二年以来の大凶作と言われ……

第24回国会 議院運営委員会 閉会後第6号(1956/11/10、3期、日本社会党)

○戸叶武君 総理大臣の所信の表明についての原稿はまだできていないと今言っておりますが、とにかく十二日から開こうとして政府が進めておる以上は、基本方針というものは大体私はでき上っておると思うのです。この際、政府の希望で日ソ交渉を中心として臨時国会を開こうとせられておるようでありますが、当面しておる時局は、日ソ交渉だけではないと思います。日本の政府がこの国際的な危局に直面をして、いかなる態度を持っておるかということを表明をする能力がない政府が時局を担当することはできないと思います。これは国民が非常に心配をしておる点で、特に外交、財政の両面にわたっての所信というものが、総理大臣を通じてでもなされなけ……

第24回国会 議院運営委員会 第45号(1956/05/09、3期、日本社会党)

○戸叶武君 私たちは、今国会運営に関して参議院で考えなければならないのは、いろいろな過去の事例は、参考としてこれは私たちは認めるのですけれども、現段階に対する認識だと思いますが、私は先ほどから自民党の人の御意見を伺っていてけげんにたえないのは、実は本国会が開かれるときの鳩山総理大臣の施政方針演説というものが、二大政党による責任政治を持つ段階になったからという現状分析の上に立って施政方針を説かれたのです。また二大政党のもとにおける責任政治のあり方による国会運営というものを、これを起点として考えなければならないのが今の自民党のあり方であって、そうでないとするならば、総理大臣である鳩山さんの現状分析……

第24回国会 議院運営委員会 第53号(1956/05/21、3期、日本社会党)

○戸叶武君 発言がありますけれども、松野議長とは……。(発言する者多し)
【次の発言】 私は非公式に十八日も会っております。で、松野議長の心境は、最後に述べられたように、こういうことにあわてないで、そうして良識をもって問題の解決をはかろうという態度は、さすがに官僚出身者とは違って、党人としての苦労がやはりものをいっておると私は見ておったのです。それで、問題が起きたときに議長として行動する場合におきましても、やはり一応君たちにも話はかけて、そうしてやるからというふうなことまで、私だけでなくて、これは私の方の会長も二度までそういうお言葉をちょうだいしております。私たちは、そういうふうに相談がなかっ……

第24回国会 内閣委員会 第35号(1956/04/30、3期、日本社会党)

○委員外議員(戸叶武君) この臨時教育制度審議会は、内閣の諮問に応じ、教育に関する現行制度に検討を加え、教育制度及びこれに関連する制度に関する緊急な重要政策を総合的に調査審議するということになっておりますが、その調査審議の対象となる政策は、清瀬文部大臣は、自局党の政策に掲げられた、多分御自分が書かれたのでありましょうが、国民道徳の確立と教育の改革の項に、教育制度を国情に即応せしめるよう、教育に関する責任と監督の明確化、二に学制、特に大学制度の再検討、三に教育行政組織の改革をはかるというふうに主張されておりますが、その目的の根幹をなすところの国民道徳の確立並びに教育制度を国情に即応せしめる、この……

第24回国会 農林水産委員会 第9号(1956/02/21、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) 江田君がイギリスに参りますので、江田君にかわって理事を務めさしていただきます。  また、きょう朝、棚橋委員長から病気で上京がおくれるから、委員長を頼むという電報が参りましたが、皆さんによろしくということであります。
【次の発言】 次に参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。農林漁業金融の現況及び今後の見通し等に関する件について、農林金融公庫及び農林中央金庫の関係者を参考人として出席を求め、意見を聞くことに御異議ございませんでしょうか。
【次の発言】 御異議ないと認めて、さよう決定いたします。  なお、参考人の選定及び時日その他の手続等につきましては、委員長に御一……

第24回国会 農林水産委員会 第13号(1956/03/01、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) この法律案の予備審査はこの程度にとどめ、後日本付託になった際、残余の質疑を行い、その結果によって本法律案の取り扱い方についてお打ち合せいたしたいと思います。御異存ございませんか。
【次の発言】 ただいま農林大臣の出席を交渉いたしておったのでありますが、出席されませんので、この委員会はこの程度でしばらく休みたいと思います。午後一時から再開いたします。    午前十一時三十六分休憩

第24回国会 農林水産委員会 第14号(1956/03/06、3期、日本社会党)

○戸叶武君 今の質問に関連しますが、この間やはり予算委員会で農林大臣にその問題を質問いたしましたところが、まだ成案ができないのであるというので、私も質問を用意していたのですが、全部とどめまして、そうして成案ができきてから質問しないと、この問題は政治力のある河野さんのことだから、いろいろアドバルーンを上げて、こうでもない、ああでもないと意見を出してから結論をもっていこう、今まではそういう方向も一つかと思いますが、今日の段階においてはいよいよ混乱を招くだけだと思って質問を差し控えたのです。ところがその後新聞社で、でかでかと農業団体再編成の問題が大体まとまったような報道がなされ、いろいろなことがあり……

第24回国会 農林水産委員会 第15号(1956/03/08、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  まず委員の変更について御報告いたします。高橋進太郎君にかわって横川信夫君が委員になりました。
【次の発言】 中央卸売市場法の一部を改正する法律案を議題にいたします。本法律案は、去る三月六日閣法九十九号をもって内閣から提出せられ、即日当委員会に付託せられたものでありまして、本院先議であります。まず提案理由の説明を聞くことにいたします。
【次の発言】 本法律案の審議は後日に譲ります。
【次の発言】 次に、農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律案を議題にいたします。  去る三月二日に予定されておりました農林漁業金融に関する参考人の意見を聞……

第24回国会 農林水産委員会 第16号(1956/03/09、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  最初御報告を申し上げ、御了承を願います。それはかねて御決議になっております農林漁業金融に関する参考人の意見を聞くのは、来たる三月十三日火曜日午後一時からにいたしますから御了承を願います。  つきましては、農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律案についてお諮りいたします。この法律案は、昨八日衆議院を政府原案の通り通過して本院に送付、同時に当委員会に付託になりました。この法律案は、昨日の委員会において予備審査を終ったのでありますが、お差しつかえなければ、来たる十三日農林漁業金融に関する参考人の意見を聞いた後において残余の質疑を終り、直ち……

第24回国会 農林水産委員会 第17号(1956/03/13、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから委員会を開会いたします。  まず委員の変更について御報告いたします。秋山俊一郎君及び長谷山行毅君が辞任され、井上清一君及び一松政二君が選任されました。
【次の発言】 最初に参考人各位に対して一言おわびを申し上げます。実は本日の議題であります農林漁業金融に関して各位の御意見を伺うことにつきましては、去る三月二日の午後ということに計画して、せっかくお差し繰り願っておったのでありますが、国会の都合によって当日は急に取りやめ、本日あらためて御出席を願うことになったことは、大へん御迷惑をおかけいたしましたこと申しわけなく、おわびを申し上げます。  農林漁業金融に関する件を……

第24回国会 農林水産委員会 第18号(1956/03/15、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) 速記をとめて。    午前十一時六分速記中止
【次の発言】 速記をつけて下さい。

第24回国会 農林水産委員会 第20号(1956/03/20、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  まず、委員の変更について御報告いたします。白井勇君及び藤野繁雄君が辞任され、秋山俊一郎君及び小西英雄君が選任されました。
【次の発言】 一、前回に引き続いて、中央卸売市場法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院先議)を議題にいたします。  中央卸売市場は、生鮮食品の需給調整及び価格形成の中枢的な地位を占めるきわめて重要な機能を持っておるのでありまして、これが組織及び運営いかんは、市場の直接関係者はもとより、生産者に対してもまた消費者に対しても、重大な影響を及ぼし、社会経済上きわめて重要な問題であります。しかるところ、御承知のように……

第24回国会 農林水産委員会 第21号(1956/03/22、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  この際、参考人の件について御報告いたします。去る三月十五日の委員会において御決定になりました、日中両国政府による漁業会談促進の件に関する参考人の意見を聞くことにつきましては、明三月二十三日金曜日午後一時からとし、参考人としては日中漁業協議会代表団副団長藤田巖、同じく山崎喜之助両君を予定してただいま交渉中でありますから、御了承願います。
【次の発言】 急傾科地帯農業振興臨時措置法の一部を改正する法律案(衆議院提出)を議題にいたします。  本法律案は去る三月十五日衆議院において全会一致をもって原案通り可決され、当院に送付、直ちに本……

第24回国会 農林水産委員会 第22号(1956/03/23、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  肥料取締法の一部を改正する法律案(内閣提出、参議院先議)を議題にいたします。本法律案につきましては、昨日の委員会において質疑を終り、その際のお取りきめによって、ただいまから直ちに討論、採決を行いまして、差しつかえありませんか。
【次の発言】 それではこれより討論に入ります。御意見のおありの方は賛否を明らかにしてお述べを願います。なお、修正意見のおありの方は、討論中にお述べを願います。  別に御意見もないようですから、討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないものと認めます。  それではこれより肥料取締……

第24回国会 農林水産委員会 第23号(1956/03/27、3期、日本社会党)

○戸叶武君 この問題は、通産省の方は軽く取り扱ったなんという答弁をしておるが、私は相当計画的な事件だとみなしているわけです。しかもあなたはこの東和商事の実体というものを、ただ皆が紳士的に遠慮しておるのだけれども、実体をあなたたちはどういうふうに見ておるのです。だれが社長なんです。だれが政治的バックをしているのです。だれが働きかけたわけです。単に韓国側だけではないでしょう。この弱い、今までの三十万からの業者いじめにこういうことをやって、監督官庁としての通産省の役割は一体できるのですか。特に倉荷証券さえあずかっておけば御迷惑はかけないではないかなんて、しろうとの言うことです。少くとも今までそういう……

第24回国会 農林水産委員会 第24号(1956/03/29、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  飼料需給安定法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題にいたします。  本法律案は去る三月二十七日衆議院において全会一致で原案の通り可決され、当院に送付、即日当委員会に付託されました。本法律案につきましては、去る三月一日予備審査を終っておりまして、前回の委員会のお取りきめによって本日は残余の質疑を終り、直ちに討論、採決を行うことにいたしたいと存じますから、御了承を願います。御質疑の向きは順次御質疑を願います。――御質疑がなければ、質疑は尽きたものと認めて御異議ございませんか。

第24回国会 農林水産委員会 第25号(1956/03/30、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  まず委員の変更について御報告いたします。三橋八次郎君にかわって江田三郎君。
【次の発言】 前回に引き続き、中央卸売市場法の一部を改正する法律案を議題にいたします。  本法律案につきましては、昨日の委員会のお取りきめによって、これから懇談に入って本法律案の取扱いについて御協議願うことにいたします。速記をとめて下さい。    午前十一時四十六分懇談会に移る
【次の発言】 速記を始めて下さい。  それでは懇談会を閉じます。暫時休憩いたします。    午後一時五分休憩
【次の発言】 では午前に引き続き、委員会を開きます。  速記をとめて下さ……

第24回国会 農林水産委員会 第26号(1956/04/06、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  まず、委員の変更について御報告いたします。小林孝平君にかわって三橋八次郎君。
【次の発言】 まず、北洋漁業の件を議題にいたします。  本件につきましては、過般関係団体から陳情をお聞き取り願ったのでありますが、本件について参考人の意見を聞くことにしたらどうかというお申し出の向きがありますが、そのように参考人の意見を聞くことに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、そのように取り進めますから、御了承願います。  なお、参考人の人選及び日時その他の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。……

第24回国会 農林水産委員会 第27号(1956/04/10、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開きます。  速記をとめて下さい、
【次の発言】 速記をつけて下さい。  中央卸売市場法の一部を改正する法律案(内閣提出)参議院先議を議題にいたします。  本法律案につきましては、四月六日の委員会の御決定によって、お差しつかえなければ、ただいまから直ちに討論採決を行うことにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 それではこれより討論に入ります。御意見のおありの方は賛否を明らかにしてお述べを願います。
【次の発言】 他に御意見ありませんか。
【次の発言】 他に御意見もないようですから、討論は終結したものと認めて御異議ありません……

第24回国会 農林水産委員会 第28号(1956/04/12、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  北洋漁業に関する件を議題にいたします。  御承知のように、去る三月二十一日、ソ連閣僚会議の極東水域におけるサケ、マスの制限措置が発表され、出漁期を目前に控えて関係者に重大な衝撃を与え、わが国としてまことに遺憾とするところであります。その後当委員会は常に事態の推移を注視し、その間関係団体の陳情を聞き、事件のすみやかな解決を推進して参っておったのであります。ところが、一昨日四月十日の報道によりますと、ソ連が漁業交渉に応ずる旨を伝えておりますが、この機会に事件の早期かつ完全な解決に善処しなければならないと存じます。そこで、きょう北洋……

第24回国会 農林水産委員会 第30号(1956/04/17、3期、日本社会党)

○戸叶武君 日ソ交渉は、領土問題からロンドンでデッド・ロックに乗り上げまして、この日ソ交渉の前途が非常に憂慮されている際に、またこの北洋漁業の難問題の解決はきわめて困難と思われている際に、河野農林大臣がこの問題の解決のためにソ連に渡られるということは私は非常に意義があると思うのであります。特に、この問題のたように日ソの現状からいたしまして、なかなかこの問題を解決することが困難でありますることは各位御承知の通りであります。さればと申して、の根本的解決のために十分にお力を尽してもらいたいと思うのであります。これは、日ソ交渉の基本的な問題とは異なるが、このたびの交渉を通じ、先ほど河野農林大臣が言われ……

第24回国会 農林水産委員会 第33号(1956/05/08、3期、日本社会党)

○戸叶武君 農林次官からの報告で、もう今回の被害というものは二十八年度よりもさらに深刻で、広範囲にわたるということが大体大ざっぱながら把握されておりますが、私も三日ほど自分の県だけを回ってみましたが二十八年のときに長野県や新潟、群馬、栃木等を回った経験からすれば、確かに今度の方が被害がひどいようであります。従って私はこの対策は緊急を要するのじゃないかと思いますが、いずれにしても政府におきましては、二十八年の際の経験もありますので、きわめて迅速にこの対策が立つと思うのですが、被害を受けた所の農民が一番欲しているのは、何と言ってもやはりこの融資の問題で、それはこの前のときからで、暫定措置法ができて……

第24回国会 農林水産委員会 第35号(1956/05/15、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開催いたします。  まず、委員の変更について御報告いたします。五月七日一松政二君が辞任され、石川榮一君が選任され、五月十日奥むめお君が辞任され、上林忠次君が選任され、五月十二日上林忠次君が辞任され、奥むめお君が選任され、本日奥むめお君、石川榮一君、秋山俊一郎君及び池田宇右衞門君が辞任され、杉山昌作君、一松政二君、藤野繁雄君及び紅露みつ君が選任されました。
【次の発言】 この際、御報告申し上げて御了解を得たいと存じます。それは去る五月十日の委員会において、凍霜害に関する現地調査のため五月十二日から十四日あるいは十五日までの間に、二班を組織して、福島……

第24回国会 農林水産委員会 第36号(1956/05/17、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  まず委員の変更について御報告いたします。昨日、藤野繁雄君、紅露みつ君、伊能芳雄君、榊原亨君、小沢久太郎君及び杉山昌作君が辞任され、秋山俊一郎君、池田宇右衞門君、小西英雄君、長谷山行毅君、長島銀藏君及び奥むめお君が選任されました。
【次の発言】 凍霜害の件を議題にいたします。  この件につきましては、去る五月八日の委員会の議題になり、これが対策について政府に申し入れ、その善処が求められているのであります。ところが最近報道されるところによりますと、これが対策に関する政府の方針は、今のところきわめて消極的であるように伝えられ、はなは……

第24回国会 農林水産委員会 第37号(1956/05/25、3期、日本社会党)【議会役職】

○理事(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  まず委員の変更について御報告いたします。五月十八日松澤兼人君及び一松政二君が辞任され、東隆君及び横川信夫君が選任され、五月十九日小西英雄君が辞任され、小幡治和君が選任され、五月二十日横川信夫君が辞任され、小西英雄君が選任され、五月二十四日小西英雄君が辞任され、館哲二君が選任され、本日宮本邦彦君、小幡治和君及び池田宇右衞門君が辞任され、瀧井治三郎君、小柳牧衞君及び井上知治君が選任されました。
【次の発言】 農林省設置法の一部を改正する法律案の件を議題にして、本法律案の取扱い方についてお諮りいたします。本法律案は、去る五月十日衆議……

第24回国会 農林水産委員会 第38号(1956/05/28、3期、日本社会党)

○戸叶武君 きょうも被害地から陳情があったのですが、今度の災害では想像以上に麦の被害が大きいので、その麦の被害高は統計調査事務所や何かで調査したあとから被害がわかったので、農民がびっくりして、もう少し正確に再調査してくれといっても、もう調査はできないといってはねつけられておるので、それでは困るというような陳情があったのですが、これはどういうふうに取り計らうのですか。
【次の発言】 これは二十八年のときも若干その傾向はあったのですが、今度私たちは現地を視察してみて、これは麦や果樹の被害が想像以上に大きいだろうというふうにいっておっても、その経験を持たなかった農民の人たちが気づいたのはずっとあとに……

第24回国会 農林水産委員会 第39号(1956/06/03、3期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  まず、委員の変更について御報告いたします。五月二十九日小野義夫君及び小幡治和君が辞任され、小西英雄君及び森田豊壽君が選任され、五月三十一日長島銀藏君が辞任され、井上清一君が選任されました。
【次の発言】 次に理事の補欠互選の件についてお諮りいたします。  私が委員長に就任のため、理事が一名欠員になっておりますから、その補欠互選を行います。互選の方法は、成規の手続を省略して、委員長において便宜指名いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、私から河合義一君を理事に指名いたします。

第24回国会 予算委員会 第4号(1956/02/04、3期、日本社会党)

○戸叶武君 昭和三十年度の特別会計予算補正の審議に当って、大蔵大臣は、豊作と集荷の好調により三十年度産米の政府買上数量が当初の予定二千二百八十六万石を大幅に上回り、三千四百二十万石を見込まれるに至り、食糧買上費、食糧管理費及び予備費の歳出予算を約千二百億円追加する必要を生ずるに至ったと説明しておりますが、政府側でかかる豊作の見通し並びにその対策の必要を感じたのはいつごろでありますか。その点を明らかにしてもらいたいと思います。
【次の発言】 農林大臣は衆議院の予算委員会で、二十九年度のバック・ペイを支払わないのは、三十年度の豊作予想が八月ごろついたからだと述べておりますが、従って買入数量が予定を……

第24回国会 予算委員会 第6号(1956/02/16、3期、日本社会党)

○戸叶武君 それでは外務大臣にお尋ねいたします。ただいま重光さんは、日本は東南アジアより学生等を迎え入れて、そうして技術的に訓練していくというようなやり方をやっていきたいということでありますが、これは日本の東南アジアに対する一つの対策としてまことにけっこうだと思うのであります。しかしそれと同時に、日本の今日の農村における二男、一二男に対する対策というものをもっと私はしっかりやってもらいたいと思うので、青年にはアンビシャスなものを持たせなくちゃならないのに、今日の日本ほど青年が希望をもぎ取られている不幸な目に会っているときはないと思うのです。それでどうやってこの農村にうずくまっている二男、三男た……

第24回国会 予算委員会 第9号(1956/02/29、3期、日本社会党)

○戸叶武君 農林大臣が四時にお出かけになるので、総理大臣及び外務大臣に対する質問の前に、まず農林大臣にお尋ねいたします。  河野農林大臣が今推進している農業団体の再々編成の問題、それから新農村建設計画並びにその運動、それから農協の信用事業に対するお考え等に対して、衆議院の予算委員会及び農林委員会等において数度にわたって述べられておりますが、それを検討してみますると、非常に考え方がいろいろに動揺しておって、真意がどこにあるか把握するのにきわめて困難で、各農業団体及び農協等でもいろいろに取りざたしておるのでありますが、この際に河野農林大臣からあなたのお考えを明確にここで示していただきたいと思うので……

第24回国会 予算委員会 第11号(1956/03/09、3期、日本社会党)

○戸叶武君 これは憲法の問題で、きわめて重要です。憲法は国家の基本法です。一国の総理大臣が、この憲法改正が行われていないのにもかかわらず、前には自衛隊の問題を憲法違反だという自分は解釈を持っており、自衛隊法が国会を通過したならば、今度は憲法に対する考え方を変えた。憲法改正をやらずして憲法に対する解釈を、一国の総理大臣が、前にはそれが憲法違反だと言い、あとにおいては、それは憲法違反でないというような解釈をすることが自由であるならば、憲法解釈というものは、くずれると思うんです。それに対する総理大臣の答弁をお願いします。
【次の発言】 関連して……。今までの質問の人々への総理大臣の回答で、やはり一番……

第24回国会 予算委員会 第12号(1956/03/10、3期、日本社会党)

○戸叶武君 関連質問……。総理大臣は政党責任政治の時代がきたということを、私への答弁についても明確に答えております。この二大政党による責任内閣制の運営の基礎というものは、やはり政権の交替をなすのは、その政策におけるところの対立から生まれてくると思うのです。吉田内閣の打倒の主たる攻撃力は、鳩山さん、あなた自身だったのです。吉田さんがでたらめなやり方でもって、自衛力の漸増の名によって自衛隊を置くというような違憲行為をすることに対して、あなた自身は、自衛隊を置くということには賛成であるけれども、自衛隊を置くことは、それ自体は違憲であるという、違憲論をひっさげて吉田内閣を打倒して、鳩山内閣を成立せしめ……

第24回国会 予算委員会 第13号(1956/03/12、3期、日本社会党)

○戸叶武君 関連して。今の論争で私たちが考えさせられるのは、先ほどの根本官房長官の答弁というものは、鳩山答弁のやはりいつものすりかえ答弁です。鳩山さんは根本さんの言ったような答弁は蔭の声だから聞えなかったでしょうけれども、亀田君に対する答弁は明らかに、鳩山首相が自衛隊が国会を通ったとき自分で自分の違憲を変えた、間違いを直したと言っているのであって、その考えを変えた動機というものは、自衛隊法が国会を通ったこのことによる変更を意味しておるので、あなたのは丁度そのころとかそのときとかそれをぼかしているのですけれども、これは幾たびか鳩山総理大臣が繰り返して述べた言葉でありまして、取り消しはされていない……

第24回国会 予算委員会 第14号(1956/03/13、3期、日本社会党)

○戸叶武君 一番最初に外務大臣にお尋ねいたします。先般のアメリカ大統領とソ連の総理大臣との書簡の交換を見ても、米ソ関係が非常に対立から話し合いの方向へ向いつつあるという傾向を示しておるのでありますが、もちろんどんなに日米関係が融和してきても、軍事的な警戒性を解いてはいけないという観点に立っている今の政府としては、われわれと若干見解が異なるかもしれませんけれども、いずれにしても世界的に大きな転換がなされようとしておるので、原水爆戦争を避けようというこの全人類をあげての努力というものは、私は非常に大きな努力が今動いておると思うのです。ダレスさんがこの十八日には参るのでありますが、ダレスさんが日本を……


4期(1956/07/08〜)

第25回国会 運輸委員会 第1号(1956/11/16、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  今回、私は運輸委員長に就任いたした次第でありますが、交通運輸の問題に関しましては、私は全くのしろうとでございまして、皆さん方の御協力によって初めてこの委員会の運営というものが充実したものになると信じておる次第でございまして、今後ともよろしく御指導のほどをお願いしたいと思います。  私は、最近の交通運輸の発達ということは非常にすばらしいものでございまして、この発達に沿うて、どうやって日本の交通運輸の政策が伸びていくかというところに問題があるのじゃないかとも考えております。で、二十七年ぶりで西欧諸国を先般たずねる機会を得ましたが、学生時……

第25回国会 運輸委員会 第2号(1956/11/22、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  まず、委員の変更について御報告いたします。十一月十六日、川村松助君辞任、植竹春彦君補欠、同月十九日、木島虎藏君辞任、谷口弥三郎君補欠、同月二十二日、谷口弥三郎君辞任、寺本広作君補欠、選任せられました。
【次の発言】 それでは、運輸事情等に関する調査を議題といたします。  本日の予定を、この際申し上げますと、最初に、まず運輸大臣より運輸行政の基本方針を伺い、次に、陸運、航空、観光に関する件について、政府当局より所管事項について説明を聞き、これらの質疑は次回にいたしまして次に、参宮線の事故に対する報告及び国有鉄道の輸送、特に滞貨の問題等……

第25回国会 運輸委員会 第3号(1956/11/27、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  まず、委員の変更について報告いたします。十一月二十四日寺本広作君が辞任せられ、谷口弥三郎君が補欠選任せられました。  次に、理事の補欠互選についてお諮りいたします。理事木島虎藏君が委員を辞任せられましたので、現在理事が一名欠員となりましたが、この互選は、成規の手続を省略して、便宜、委員長に御一任願うことに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。それでは理事に植竹春彦君を指名いたします。
【次の発言】 次に、海運行政に関する件を議題といたします。  まず、所管事項について粟沢海運局長より御説明願います。

第25回国会 運輸委員会 第4号(1956/11/29、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  谷口弥三郎君辞任、郡祐一君補欠選任されました。
【次の発言】 次に、運輸事情に関する調査中海運に関する件を議題といたします。  御質疑のおありの方は御質疑願います。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記をつけて。  今の相澤君の質問に対してでありますが、政府委員を呼ぶことに対しての善後措置に関して事務連絡が不十分であって、少しおくれているそうですから、その点一つ釈明しておきます。
【次の発言】 なるたけ簡単に願います。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。

第25回国会 運輸委員会 第5号(1956/12/04、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について報告いたします。十二月一日後藤義隆君辞任、森田豊壽君補欠、同月三日森田登壽君辞任、後藤義隆君が補欠選任をせられました。
【次の発言】 それでは運輸事情等に関する調査中、自動車行政に関する件を議題といたします。御質疑のおありの方は御質疑を願います。
【次の発言】 速記をとめて下さい。
【次の発言】 速記をつけて下さい。  次に港湾行政に関する件を議題といたします。御質疑のある方は御質疑願います。
【次の発言】 行政協定の第二十六条の二項の中に、「合同委員会は、日本国又は合衆国のいずれか一方の代表者の要請があるときはい……

第25回国会 運輸委員会 第6号(1956/12/06、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について報告いたします。十二月六日石原幹市郎君辞任、三浦義男君補欠、同日郡祐一君辞任、木島虎藏君が補欠選任せられました。
【次の発言】 次に、お諮りいたしますが、運輸事情等に関する調査を、従来も調査して参りましたが、会期も切迫し、今期中に調査を完了することは困難でありますので、本院規則第五十三条によりまして、継続調査要求書を議長に提出したいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり]
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書の内容及び提出の時期等は、委員長に御一任願……

第25回国会 運輸委員会 第7号(1956/12/11、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について御報告いたします。十二月六日江藤智君辞任、市川房枝君補欠、十一月七日松野鶴平君辞任、江藤智君補欠、同日三浦義男君辞任、石原幹市郎君補欠選任せられました。
【次の発言】 次に運輸事情等に関する調査中、日本国有鉄道の輸送に関する件を議題といたします。
【次の発言】 速記をやめて。
【次の発言】 速記をつけて。  それでは暫時休憩いたします。    午後一時二十六分休憩

第25回国会 議院運営委員会 第1号(1956/11/12、4期、日本社会党)

○戸叶武君 議長と副議長がこの参議院の半数改選を機会に辞表を出そうという点では一致し、両方が話し合いをしようとしたときに、議長が先に辞表を出したというところから、副議長は自分の責任感を感じているようでありますが、これは今までにも前例があるので、議長、副議長がこの際辞表を出すということは、議長も副議長も同一の観点に立っており、御趣旨も先ほど議長が出されたところの辞表に書かれた内容と同じだと私たちは思うのですが、副議長どうでございますか。
【次の発言】 議長も副議長も、この際出される辞表の趣旨というものは私は同一だと思うのです。それはやはり半数改選の機会に議長も副議長も辞任すべきであるという前例を……

第25回国会 議院運営委員会 第2号(1956/11/13、4期、日本社会党)

○戸叶武君 私は簡単に三点ほどお伺いします。  その第一点は、この議長と副議長の辞任の理由、辞表に書かれている理由は同一の理由であります。これは選挙によって半数改選が行われた機会に辞任するというのでありまして、この選挙があったという事実に、それを機会にして辞任しなければならぬという理由に基いての私は行動だと思います。これを起点として考えまするならば、その辞表を出す、出さないにかかわらず、少くとも出す動機を作ったときにおいて、すでに道義的に、自分たちはこの新たに作り上げられた、院全体を代表する議長、副議長としての道義的な資格を欠いているというのに基いての私は行動だと思う。従って議長、副議長は同時……

第26回国会 運輸委員会 第1号(1956/12/20、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について報告いたします。十二月二十日、植竹春彦君辞任、川村松助君補欠、高良とみ君辞任、早川愼一君補欠選任せられました。
【次の発言】 調査事件についてこの際お諮りいたします。運輸事情等に関する調査承認要求書を本院規則第七十四条の三により議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書の作成及び手続等は、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。よってさように決定いたしました。

第26回国会 運輸委員会 第2号(1957/01/31、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について報告いたします。十二月二十八日川村松助君辞任、植竹春彦君補欠、一月三十一日早川愼一君辞任、高良とみ君補欠、一月三十日村上義一君辞任、森田義衞君補欠選任せられました。
【次の発言】 次に理事の補欠互選についてお諮りいたします。  理事二名が欠員となっておりますが、この互選は、成規の手続を省略して、便宜、その指名を委員長に御一任願うことに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。それでは理事に木島虎藏君及び江藤智君を指名いたします。  それでは本日はこれにて散会いたします。    午後一時二十八分散会

第26回国会 運輸委員会 第3号(1957/02/19、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。  まず、運輸大臣及び政務次官より就任のごあいさつを述べたいとの申し出がありましたので、これを許可いたします
【次の発言】 次に、捕獲審検所の検定の再審査に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。  宮澤運輸大臣より提案理由の説明を願います。
【次の発言】 本案の質疑は、慣例により次回に譲りたいと存じます。
【次の発言】 松浦委員より、日本船員の遭難に対するデンマーク船員の救助に関する件について、緊急に運輸大臣に対し質疑を行いたいとの申し出がありますので、これを許可いたします。

第26回国会 運輸委員会 第4号(1957/02/21、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  まず、運輸事情等に関する調査中、航空行政に関する件を議題といたします。  御質疑のおありの方は御質疑を願います。
【次の発言】 この問題の解決に当っては、日米合同委員会の運営というものに非常に期待が持たれておったのですが、今日の報告によると非常にスムーズに行っていないので、他の場合もかくのごとき状態であったとするならば、これはゆゆしき重大事で、この問題を中心として、日米合同委員会というものがいかように運営されているかということを、これは当委員会としても、外務当局者から承わらなければならない段階にも来ていると思いますから、次回には運輸……

第26回国会 運輸委員会 第5号(1957/02/26、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  先般当委員会が行いました派遣委員から報告を願います。まず第一班の報告を願います。
【次の発言】 次に第二班の報告を願います。
【次の発言】 次に第三班の報告を願います。
【次の発言】 次に第四班の報告を願います。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記をつけて下さい。  以上をもって委員派遣の報告を終了いたします。  本日は、これにて散会いたします。    午後二時四十一分散会

第26回国会 運輸委員会 第6号(1957/03/07、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  まず、公聴会の開会承認要求に関する件についてお諮りいたします。  日本国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案は、一般的関心及び目的を有する重要案件でありますので、利害関係者及び学識経験者等から意見を聞いて、審査の参考に資するために公聴会を開きたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。公聴会の日時問題並びに公述人の数及び選定その他手続等は、委員長及び理事に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。  [「異議なし」と呼ぶ者あり」
【次の発言】 御異議ないと認めます。よって公聴会開会承認要求書を……

第26回国会 運輸委員会 第7号(1957/03/12、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  運輸事情に関する調査を議題といたします。
【次の発言】 まず、船舶職員法の一部を改正する法律案を議題といたします。  政府より提案理由の説明を願います。
【次の発言】 本案の質疑は、次回に譲ります。  速記をとめて。   速記中止〕
【次の発言】 速記を始めて。
【次の発言】 次は、捕獲審検所の検定の再審査に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。  御質疑のおありの方は質疑を願います。
【次の発言】 ただいまの松浦君の提案について、質疑打ち切りをしたらどうかという御意見でございましたが、いかがでしょう。

第26回国会 運輸委員会 第8号(1957/03/14、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  運輸事情等に関する調査中、港湾行政に関する件を議題といたします。  御質疑の方は順次御発言を願います。
【次の発言】 欧米局長にちょっとお尋ねしますが、やはり知っておりますだけじゃなくて、この横浜港に起きた軍貨に関する紛争の実態並びにその後の推移というものを、私は、欧米局長把握していないように見られるのです。そうしてこの第十二条の二項と四項との解釈の問題は関連性があるのですが、日本政府は日本側の利益擁護の建前から、第二項を中心として確かにこれは日米合同委員会の開催を要望したと思います。それに対してアメリカ側は第四項をたてにして直用を……

第26回国会 運輸委員会 第10号(1957/03/22、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について報告いたします。三月二十二日井野碩哉君辞任、加賀山之雄君補欠選任せられました。
【次の発言】 国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案を議題といたします。  御質疑のおありの方は順次御発言願います。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めて。  これをもって休憩いたします。    午前十一時五十八分休憩
【次の発言】 これより運輸委員会を再開いたします。  国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案を議題といたします。  御質疑のおありの方は順次御発言を願います。

第26回国会 運輸委員会 第11号(1957/03/25、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまより運輸委員会を開会いたします。  国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案を議題といたします。  質疑のおありの方は順次御発言を願います。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて下さい。
【次の発言】 速記をつけて下さい。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて下さい。
【次の発言】 速記をつけて下さい。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記をつけて下さい。
【次の発言】 速記をちょっととめて下さい。
【次の発言】 速記をつけて下さい。
【次の発言】 速記をとめて。
【次の発言】 速記をつけて下さい。

第26回国会 運輸委員会 第12号(1957/03/26、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案を議題といたします。  御質疑のおありの方は順次御発言を願います。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて下さい。
【次の発言】 速記をつけて下さい。
【次の発言】 これをもって休憩いたします。    午後零時四分休憩
【次の発言】 これより運輸委員会を再会いたします。  午前に引き続き国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案を議題といたします。  御質疑のおありの方は順次御発言を願います。
【次の発言】 ただいまの相澤君の質問に対する主計局次長の答えから関連質問がいろいろ伸びておるのですが、何かそのポイ……

第26回国会 運輸委員会 第13号(1957/03/27、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について報告いたします。三月二十七日堀木鎌三君辞任、横川信夫君補欠、石原幹市郎君辞任、最上英子君補欠選任せられました。
【次の発言】 国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案を議題といたします。  御質疑のおありの方は順次発言を願います。
【次の発言】 これをもって休憩といたします。    午後一時三分休憩
【次の発言】 これより運輸委員会を再開いたします。  午前中に引き続き、国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案を議題といたします。御質疑のおありの方は順次御発言を願います。

第26回国会 運輸委員会 第14号(1957/03/28、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について御報告いたします。三月二十七日、中島敏夫君が辞任、田中啓一君が補欠選任せられました。
【次の発言】 国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案を議題といたします。  御質疑のおありの方は御質疑願います。
【次の発言】 今の問題に関連して。当委員会の北陸線の隘路に対する視察においても詳細なる報告は出ているはずです。要員に無理があるということは、それにも報告されているはずですから、当局はそういうことも考慮して――当委員会における報告書というものを読んでないような傾きが今明らかにされておりますけれども、そういうことでは、具体的……

第26回国会 運輸委員会 第15号(1957/03/29、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案を議題といたします。  御質疑のおありの方は御質疑を願います。
【次の発言】 速記とめて。
【次の発言】 速記つけて。
【次の発言】 速記をちょっととめて下さい。
【次の発言】 速記をつけて下さい。  暫時休憩いたします。    午前十一時十八分休憩
【次の発言】 これより運輸委員会を再会いたします。  午前に引き続き国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案を議題といたします。  質疑のおありの方は御質疑を願います。  ちょっと速記をとめて。

第26回国会 運輸委員会 第16号(1957/04/09、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより委員会を開会いたします。  委員の変更について御報告いたします。三月三十日後藤義隆君辞任、酒井利雄君補欠、横川信夫君辞任、堀木鎌三君補欠、最上英子君辞任、石原幹市郎君補欠、森田義衞君辞任、田村文吉君補欠、…月三十一日田村文吉君辞任、森田義衞君補欠、四月一日酒井利雄君辞任、後藤義隆君補欠、四月二日高良とみ君辞任、早川愼一君補欠、四月三日森田義衞君辞任、村上義一君補欠、四月四日柴谷要君辞任、椿繁夫君補欠、大倉精一君辞任、野溝勝君補欠、村上義一君辞任、森田義衞君補欠、早川愼一君辞任、高良とみ君補欠、加賀山之雄君辞任、井野碩哉君補欠、岩間正男君辞任、野坂参三君補欠、市川房……

第26回国会 運輸委員会 第17号(1957/04/12、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開催いたします。  委員の変更について報告いたします。四月十一日木島虎藏君辞任、西田隆男君補欠、大倉精一君辞任、島清君補欠、平島敏夫君辞任、井村徳二君補欠、四月十二日島清君辞任、大倉精一君補欠、西田隆男君辞任、木島虎藏君補欠、井村徳二君辞任、平島敏夫君補欠、中村正雄君辞任、大河原一次君補欠、松浦清一君辞任、占部秀男君補欠選任せられました。
【次の発言】 次に理事の補欠互選についてお諮りいたします。木島委員が運輸委員を辞任し、再び委員に復帰しましたが、現在理事が一名欠員となっております。この互選の方法は、正規の手続きを省略して、その指名を委員長御一任願い……

第26回国会 運輸委員会 第18号(1957/04/16、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について報告いたします。四月十六日大河原一次君が辞任され、中村正雄君が補欠選任、占部秀男君が辞任、松浦清一君が補欠選任せられました。
【次の発言】 理事補欠互選についてお諮りいたします。理事大倉精一君が委員を辞任せられ、現在理事一名が欠員となっておりますが、再び委員に復帰いたしましたので、この互選は、成規の手続を省略して、その指名を委員長に御一任願うことに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。それでは理事に大倉精一君を指名いたします。
【次の発言】 運輸事情等に関する調査中、第五北川丸遭難事故に関する……

第26回国会 運輸委員会 第19号(1957/04/23、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。委員の変更について報告いたします。四月十六日植竹春彦君が辞任、泉山三六君が補欠、四月十八日三木與吉郎君辞任、大野木秀次郎君補欠、木島虎藏君辞任、井村徳二君補欠、成田一郎君辞任、森田豊壽君補欠、四月十九日大野木秀次郎君辞任、三木與吉郎君補欠、四月二十三日平島敏夫君辞任、小滝彬君補欠、森田豊壽君辞任、成田一郎君が補欠選任せられました。
【次の発言】 理事の補欠互選についてお諮りいたします。三木與吉郎君が運輸委員を辞任し、再び委員に復帰いたしましたが、その互選の方法は、成規の手続を省略して、その指名を委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議……

第26回国会 運輸委員会 第20号(1957/04/26、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について報告いたします。四月二十四日江藤智君辞任、前田佳都男君補欠、四月二十五日二木與吉郎君辞任、斎藤昇君補欠、成田一郎君辞任、植竹春彦君補欠、前田佳都男君辞任、江藤智君補欠、四月二十六日植竹春彦君辞任、成田一郎君補欠、斎藤昇君辞任、三木與吉郎君補欠、井村徳二君辞任、木島虎藏君が補欠として選任せられました。
【次の発言】 理事の補欠互選についてお諮りいたします。江藤智君及び三木與吉郎君が委員を辞任し、再び委員に復帰いたしましたので、この互選の方法は、成規の手続を省略して、委員長にその指名を御一任願いたいと存じますが、御異議……

第26回国会 運輸委員会 第21号(1957/05/07、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について報告いたします。四月二十七日柴谷要君辞任、山下義信君補欠、五月六日山下義信君辞任、柴谷要君補欠、後藤義隆君辞任、大谷贇雄君補欠選任せられました。
【次の発言】 理事の補欠互選についてお諮りいたします。木島虎藏君が運輸委員を辞任し、再び委員に復帰いたしましたので、この互選の方法は、成規の手続を省略して、委員長にその指名を御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。それでは私より木島虎藏君を理事に指名いたします。
【次の発言】 小型船海運組合法案を議題にいたします。  発議者……

第26回国会 運輸委員会 第22号(1957/05/13、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について報告いたします。五月十日大谷贇雄君辞任、平島敏夫君補欠、五月十三日成田一郎君辞任、中野文門君補欠、小滝彬君辞任、武藤常介君補欠選任せられました。
【次の発言】 次に、船舶職員法の一部を改正する法律案を議題といたします。  御質疑のおありの方は順次ご発言を願います。
【次の発言】 ただいまの動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それではこれより採決に入ります。船舶職員法の一部を改正する法律案を問題に供します。本案を原案通り可決することに賛成の方の挙手を願います。

第26回国会 運輸委員会 第23号(1957/05/14、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について報告いたします。五月十四日中野文門君が辞任され、成田一郎君が補欠選任せられました。
【次の発言】 運輸事情等に関する調査中、国鉄の春季闘争に対する処分に関する件を議題といたします。  御質問のおありの方は順次御発言を願います。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて下さい。
【次の発言】 速記を続けて下さい。
【次の発言】 ちょっと速記をとめて。
【次の発言】 速記をつけて下さい。
【次の発言】 速記をとめて。
【次の発言】 速記をつけて下さい。  これにて休憩といたします。    午後零時三十一分休憩

第26回国会 運輸委員会 第24号(1957/05/16、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更を報告いたします。五月十六日武藤常介君辞任、小滝彬君補欠、泉山三六君辞任、植竹春彦君補欠に選任せられました。
【次の発言】 小型船海迎組合法案を議題といたします。  まず、衆議院の修正点について、衆議院議員井岡大治君より説明を願います。
【次の発言】 御質疑のおありの方は順次御発言を願います。
【次の発言】 他に御発言もございませんようですから、御質疑は尽きたものと認めて御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それではこれより討論に入ります。御意見のおありの方は賛否を明らかにしてお述べを願います。

第26回国会 運輸委員会 第25号(1957/05/17、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) これより運輸委員会を開会いたします。  委員の変更について報告いたします。五月十七日平島敏夫君が辞任、西田隆男君が補欠選任せられました。
【次の発言】 運輸事情等に関する調査中、自動車行政に関する件を議題といたします。  御質疑のおありの方は順次御発言を願います。
【次の発言】 速記をとめて。
【次の発言】 速記をつけて。  委員派遣承認要求に関する件についてお諮りいたします。  運輸事情等に関する調査のため、閉会中委員派遣を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  つきましては、本院規則第百八十条の二により、委員派遣承認要求書……

第26回国会 外務委員会 閉会後第3号(1957/10/16、4期、日本社会党)

○戸叶武君 日中貿易交渉は、通商代表部員の人数をどうするかで行き悩んで、デッド・ロックに乗り上げております。で、通商代表部の設置は、第三次日中貿易協定以来の懸案で、中共側の強い要望を日本側でも原則的に認めておるのにもかかわらず、この代表部員の人数の極端な制限の問題で、交渉で決裂するというふうなことになるというと非常に残念だと思いますが、日本側の池田君は、五人というようなことを打ち出し、雷任民氏は、五人ではどうにもならない、百人というような多くの人数を必要としないが、五人ではひど過ぎるのではないかというところで、対立したままになっておりますが、昨日藤山外相の答弁を聞いておりますと、少い人数で出発……

第26回国会 農林水産委員会 閉会後第9号(1957/09/11、4期、日本社会党)

○戸叶武君 ちょっとだけ……。
【次の発言】 今のけりがついていないと思うんです。質問の途中です。問題点は、前年産の価格を下回らない価格決定がされなければ、農民としては非常に不安だと思うんです。大臣としては、計算の基礎が固まってからでないと何とも言えないという御答弁ですが、これはお役人答弁としてなら当然でありますが、農政を担当している大臣としては、非常に心もとない答弁だと思います。特に畑作振興ということを、大臣は赤城農政の重点に置いているようでありますが、畑作の振興ということは、やはり農作物の価格安定という裏づけがなければ、畑作の振興ということは、幾ら言っても、振興できるものではないのです。そ……

第26回国会 農林水産委員会 閉会後第10号(1957/10/09、4期、日本社会党)

○戸叶武君 今の短期の農業移民について、私も何らかの機会に質問しようと思って三年前の難民救済、昔の移民の問題からこれが発展して、短期農業移民の問題に入ってきたのですけれども、それに対する政府の移民対策が、外労省と農林省の線とでは非常にギャップがありまして、その当時も問題にしたのですけれども、現地に行ってみましても、その点の欠点というものが、そのままやはり移民の方に反映している、こういう感じが非常に強いのです。簡単にいいますと、外務省の方では移民の選考、並びに向うへやった場合においても、何らこちら側で、政府側で手をほどこさないで、訓練や選考という点においても欠ける。今のままにおいては非常に欠ける……

第26回国会 農林水産委員会 閉会後第12号(1957/10/11、4期、日本社会党)

○戸叶武君 乳製品のストックが多くなり、また生乳の利用ということを考えるという点から、学校給食ということが急速に強化されようとしておりますが、そこで、これについて国家負担がなされるとすると、今まで学校給食その他で恵まれなかった、たとえば山間部におけるところの乳牛を多く飼っているところにおいては、これは急速に発達するのではないかと思います。その一番発達する方法としては、たとえば今の大きな会社における低温殺菌における処理方法より、熱処理による簡単な煮沸でもいなかの学校では事済むということになると、これは非常に簡単にできるのではないか。しかも私の県などでは、栃木県ですが、一合五円十銭のやつが四円九十……

第26回国会 農林水産委員会 閉会後第13号(1957/10/29、4期、日本社会党)

○戸叶武君 簡単に質問します。あとで速記をやめて質問しようと思いますが、最初に、とにかくこの移民問題に対しては、一番最初に選考と訓練の過程が大切だという答弁もありましたけれども、これが一番おろそかにされているのではないかと思うのであります。予算関係だけを文句言うのじゃないのですが、農林省のこのくらいの予算で一体何ができるかということを、農林省自身に問いたいのです。できっこないのです。それは予算的な制約を受けているからというのは、弁解にはなるけれども、これではできないと思う。そういう選考と訓練をしっかりやって、そうして勤労精神に徹した者を派遣するようにするというようなことに関して、農林省としては……

第27回国会 農林水産委員会 第2号(1957/11/07、4期、日本社会党)

○戸叶武君 国連のエカフェは一九五六年の報告書において、日本経済が長期にわたって特に問題にしなければならないことは、第一に食糧と原料の輸入への依存と、第二に間断なく増加する労働人工に職を与える必要があるという点であるということを、指摘しております。こういうような問題を中心といたしまして、私は、この日本農政の転換期において、私たちがお互いに真剣に考えなければならない、問題点の焦点をしぼらなければならないと考えておりましたが、農林省では今年の七月に「戦後農業の成長と構造変化について」、また八月には「農林水産業の現状と問題点」なる、いわゆる農林白書を公表いたしました。これを読んで、国民経済の発展過程……

第28回国会 農林水産委員会 第34号(1958/04/17、4期、日本社会党)

○戸叶武君 衆議院の農林水産委員会における付帯決議を見てもわかりますように、海外農業移住者に対する国の施策は、はなはだ不満足な状態にある。このことは、今大蔵省側の答弁にいても率直に認めて、それで、これを何とかしなければならぬというのが、移住会社を通じての金融の問題なんかにしぼってきたようなんですが、それには、やはり委員長はこの方向を明示してくれればよろしいというようなお話でしたが、方向を明示するのには、政府のやはり基本的態度というものがはっきりしないでは、方向が明示されてこないので、大蔵省の人の答弁も非常に骨を折っている点が非常にわかるのです。しかし、今政府がこの際画期的な移民政策を樹立し、も……

第28回国会 農林水産委員会 第35号(1958/04/18、4期、日本社会党)

○戸叶武君 議事進行について。本日、大蔵委員会におけるところの委員長理事打合会によるところの本委員長に対する申し入れというのは、大蔵委員会の理事打合会として、やはり慎重な態度で申し入れがされたものと思いますが、それによると、経済基盤強化のための資金及び特別の法人の基金に関する法律案(閣法第四五号)に関連のある法律案の中で、社会労働委員会における審議中の日本労働協会法案に対して、合同審査を申し入れたということです。もう一つは、日本貿易振興会法案(閣法第八八号)中小企業信用保公庫法案(閣法第一〇一号)及び農林漁業金融公庫法の一部を改正する法律案(閣法第一〇二号)については、本来合同審査を出し入れる……

第28回国会 農林水産委員会 第36号(1958/04/22、4期、日本社会党)

○戸叶武君 提案者の説明におきましても、鶏卵の需給調整のための助成ということが強調されておりまして、養鶏振興法案要綱の第五にもそれが述べられておりますが、今、養鶏の問題で一番前題になるのは、やはり価格の問題と、もう一つは飼料の価格の問題だと思うんです。今、養蚕の問題でも、それから酪農の問題でも、特に乳価の問題でも、そういう問題が非常に重点的に取り上げられておりますが、特に養鶏をやっている人たちがどこでもこぼすのは、合成飼料が非常に高いということです。まあそういう点において河野君がやっている日本飼料なんかも相当恨まれている方なんで、政府が出せないのはそういうところにひっかかりがあるのじゃないかと……

第28回国会 農林水産委員会 第38号(1958/04/24、4期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。重要な問題だと思います。領土問題に対する討議は、外交委員会なり何なりで十分慎重にやられると思うのですが、社会党においても決して領土権を放棄して講和条約を結べというのじゃなくて、ただ、領土問題に名をかりて、平和条約の促進を阻害することのないように……、政府のやり方とすれば、ややともすれば、それに名をかりて、日ソ平和交渉というものを進めていくのを停帯させようとする傾向に対して、今御質問しているのだと思いますけれども、この問題は非常に重要な問題なんで、党を代表したという形で発言されると、あとでいろんな問題が起きるので、その点、誤解のないように、一つしていただきたい。

第28回国会 農林水産委員会 第39号(1958/04/25、4期、日本社会党)

○戸叶武君 新聞等でも一番問題にしているのは、やはりオホーツク海から締め出されたというところに重点がかかっておるわけです。十一万トンの漁獲量ということよりも、その点だと思うのですが、話を聞いていると、科学的な調査あるいは魚族保護でそういうことで、純漁業の問題から入っているのは事実だと思いますが、何かこうやはり日ソ間に平和条約が結ばれ、腹からの友好関係というものができさない限りにおいては、ソ連側とアメリカ、カナゲから圧迫されて、だんだん軍事的な、事実上において対立の中に漁業問題に名をかりて、私は日本が北洋漁業から締め出されてくる危険をひしひしと何か感じている、そういうところに痛いものに触れるよう……

第28回国会 法務委員会 第28号(1958/04/16、4期、日本社会党)

○戸叶武君 時間がありませんから、きわめて簡潔に質問したいと思いますが、衆議院の法務委員会で付帯決議を行いましたが、あの内容を見ると、この法の欠陥に対しての警告と要望とが盛り上げられております。この改正案の実施に当って、政府は、検察権、警察権の乱用を厳に戒め、政治活動を阻害し、あるいは労働運動を抑圧することのないように留意してもらいたいというようなことは、この法の運用いかんによっては、その危険性があるということを委員会全体の人が認めておるのでありまして、政府側におきましては、そのようなことのないようにという答弁をしておりますが、法律が一たび施行せられると、日本においては法律の形式的な解釈のみに……

第28回国会 予算委員会 第6号(1958/03/06、4期、日本社会党)

○戸叶武君 先ほど委員長の言葉の中に、政府側の答弁は簡単にというような、委員長の発言として許すべからざることであります。この議院内閣制のもとにおけるところの政府と議会との関係というものは、きわめて重要でありまして、われわれの審議権というものはどこまでも侵さるべきではないのであります。与党側のその政府側に対するところの質問というものが、今までおおむね答弁をそれほど必要としたいような形において時間を計っているようでありますが、これは与党の心がけとしてはわれわれが干渉すべきものじゃないと思いますが、岸内閣の唯一の長所は、岸さんを初めとして比較的誠実に答弁をするというところに唯一の特長がある。それが消……

第28回国会 予算委員会 第8号(1958/03/08、4期、日本社会党)

○戸叶武君 私は、議院内閣制としての内閣と国会のあり方について、総理大臣に質問いたします。  議院内閣制のもとにおきましては、内閣の行動ないしその存立は、実際上国会の強いコントロールのもとに置かるべき性質のものであります。憲法の規定によると、政府は下院に対し解散権を持ち、下院は不信任案で政府を倒すことができるのでありますが、この内閣の持っている解散権の問題をめぐって、問題がきわめてあいまいに取り扱われておりますが、解散権は、総理大臣の絶対権でなく、総理大臣の伝家の宝刀のように思われているのが私は間違いではないかと思うのであります。異国の議会政治の長い歴史を経ての築き上げたルールによりますると、……

第28回国会 予算委員会 第9号(1958/03/10、4期、日本社会党)

○戸叶武君 私は日本社会党を代表し、政府提出の昭和三十二年度一般会計予算補正(第2号)並びに昭和三十二年度特別会計予算補正(特第4号)に対して反対の意向を明らかにし、政府に対し本案を撤回せられて、再編成の上再提出されることを要請するものであります。  今回の補正予算案の内容は、一般会計予算において歳入、歳出の規模は三百九十四億二千六百万円であります。歳入の財源は三十二年度の租税収入の増徴を見込んで法人税三百億円、相続税十四億二千六百万円、関税八十億円の自然増収をその財源に見込んでおります。歳出の面においては駐留軍労務者の離職特別給与金に八千八百九十六万円を見込んでおります。それにイルカ漁業に従……

第28回国会 予算委員会 第11号(1958/03/14、4期、日本社会党)

○戸叶武君 今赤城農林大臣の答弁を聞いておりますと、この段階における日ソ間における交渉というのは、非常に楽観して見ておられるようでありますが、今まで平塚さんが帰ってきた経緯を見ても、非常な困難な段階にあるので、そんなのんきなことで行ったのでは、私は成功はおぼつかないと思います。日本側の漁獲量に対する日本の十四万五千トン、ソ連側の八万トンと主張するこの間の問題を、基本的な数字でもって調整するというような段階は、あるところまで、それだけでは片ずかなくなって、デッド・ロックに乗り上げかかってきておるのだろうと思います。その上の政治折衝というものは当然考慮されなければならぬ。それに対しては、総理大臣の……

第28回国会 予算委員会 第12号(1958/03/15、4期、日本社会党)

○戸叶武君 議事進行について。
【次の発言】 今の政府委員の答弁の中に、沖縄の議員に対して密輸業者であるかのような印象を与える、仲間割れなどという暴言を吐いておりますが、通常におけるところの観念が、そういうすべてのものを犯罪人扱いで見る、眼でもって判断されているからこういう失言も起きるのだと思いますから、これは速記録に残っていることであつて、これは政府委員の陳謝なり、あるいは委員長からしかるべき措置をとらなければ、これは将来よそから問題が起ってきたとき、国会としてそのような、国会なるが故にそのような答弁を勝手気ままにやられるというような悪印象を与えると思いますから、適当に処置してもらいたい。

第28回国会 予算委員会 第18号(1958/03/27、4期、日本社会党)

○戸叶武君 予算成立後に直ちに行われるであろうところの解散問題に関して、総理大臣からもっと明確な答弁を求めます。  それは、去る三月八日、この席上で、私と総理大臣で解散問題をめぐっての論議を行いましたが、このことが専門学者の人たちからも非常な注意を寄せられました。それは何かというと、今回行われる解散及び総選挙のあり方を通じて、政権移動の民主的なルールが確立されるのではないかという期待によるものだと思うのであります。解散と総選挙と政権の移動、これは密接な結びつきを持っておるのでありまして、今度の解散は、民主憲法下における二大政党の対立が実現してからの最初の解散であり、総選挙であります。これに対し……

第28回国会 予算委員会 第19号(1958/03/28、4期、日本社会党)

○戸叶武君 総理大臣に関連質問いたします。  曾祢君の不可侵条約に対する建設的な提案に対して、総理大臣は不可侵条約に対しては、これを信頼してよいかどうかについて、日本人の心理から疑問があるとの答弁をなさいました。その不可侵条約に対する国民の不信感とは、具体的に意味するものか、第二次世界大戦末期における日ソ関係を意味するのかどうか、その御答弁を願いたい。
【次の発言】 あの問題における国民の不信感というのは、あのときにソ連がとった態度というものは、米英ソ三国の首脳者であるルーズヴェルト、スターリン、チャーチル間において、ヤルタ秘密協定が結ばれ、その戦時中とった軍事秘密協定に基いてソ連がとった態度……

第28回国会 予算委員会 第20号(1958/03/29、4期、日本社会党)

○戸叶武君 関連です。総理大臣の考え方は、古いドイツ憲法風の考え方であって、慣行を尊重するというが、議会政治におけるところのあり方というものは、新しい慣行をわれわれが作るのです。その能力がなければだめなので、世論を尊重して、世論に聞くのじゃなくて、世論の動向を察して、それをあなたの意思によって決定していくのです。そういう積み重ねによって、民主的ルールというものは確立されるのでありますが、新しい慣行を今作らなければならない段階なんです。二大政党による初めて対決がこの総選挙において行われようとするのです。新しい歴史のページを今あなたが作るべく要請されておるのです。そのときにおける意思決定ができない……

第29回国会 大蔵委員会 第10号(1958/07/08、4期、日本社会党)

○戸叶武君 関連質問。通産大臣に今の問題を予算委員会で質問したときにも不十分な答弁でしたが、昨年の対米貿易はノーマルな状態ではない、一昨年においてもそうです。特需関係及び船の運賃等の貿易外収入等を加えれば大体バランスがとれておる、これはアメリカ側の言い分ですが、私は、昨年におけるところの輸入は十六億一千万ドル、輸出は五億九千万ドルというような非常にアン・バランスな状態になっており、しかもあなたが認めるように、特需関係とか、あるいは船の運賃、その他の貿易外収入を入れても、これはアン・バランスになると思う。しかも、昨年のはノーマルな状態でないという形において逃げ込むのでなくして一昨年も昨年もそうで……

第29回国会 予算委員会 第3号(1958/07/01、4期、日本社会党)

○戸叶武君 委員長は、予算委員会の委員長であるから、予算委員会の運営が円滑にいくように努むべきであるが、取締り当局みたいな言動をしばしば発し、先ほどは非常に私はがまんにならないような発言があったと思うのですが、当委員会においては具体的な問題がされてないと思われるような発言内容をいたしましたけれども、少くとも国会におけるところのわれわれの審議の対象というものは、具体的データをとって、そうして論議しなければならないのです。予算委員会におけるところのわれわれは、ここへ最高裁の長官にしろ、出席を要求しているのは、その具体的な事実を確かめなければならないので、国会における生命というものは審議権なのです。……

第30回国会 建設委員会 第3号(1958/10/07、4期、日本社会党)

○戸叶武君 建設省の三十四年度の概算要求を見たのですが、昨年度の概算要求はどれほどのものであり、予算化されたものはどの程度のものであったか、過去三年くらいのそれを見たいと思うのですが、どうもこのごろ各省思い思いの概算要求で、その概算要求だけは派手に出すが大体半分くらい、ひどいのになると三分の一くらいにぶった切られて平気でいるというような、概算要求というものに対して権威がなくなっている。これは一つは、日本の行政機関の予算の発案権、編成権、提出権に対する混乱からきているのであって、イギリス等では大蔵省が絶大な力を持っておりますが、日本においてはその責任の所在というものが非常にあいまいになっているの……

第30回国会 予算委員会 第2号(1958/11/04、4期、日本社会党)

○戸叶武君 議事進行。委員も定足数を欠いているじゃありませんか。自民党の委員は殆んど出席していない。われわれ重大な災害関係の予算審議のときに忍びがたきを忍んで協力している。それを議事引き延ばしをやり、しかも衆議院においては会期延長をやったというじゃないですか。意味をなさぬですよ。各党としてもこれに対処して議員総会なり緊急に開かなければならない態勢にあって、われわれはつんぼさじきにおかれているんですよ。一体この予算委員会を何と心得ているんですか。委員長は責任をもって……少くとも予算委員会の運営は委員長だけの責任ではなくて、各党の理事の協力を得ているはずです。しかも自民党の理事の公けの席における発……

第31回国会 農林水産委員会 第7号(1959/02/12、4期、日本社会党)

○戸叶武君 大臣のこの間の演説を拝聴しますと、農林関係の予算というのは、当初の要求額から見れば非常に少いことが目立つのでありますが、これは政党政派を離れて、農林関係の予算というものを予算総額の最低一割の線を確保したいというのが、自民党の農林委員の人すら一致した見解であったと思うのですが、それが一千六十一億というような大蔵省で削られたものから見れば、わずかに五十五億の復活程度にすぎなかったというのはどういう経緯によるものか、そのことを大臣から御説明願いたいと思います。
【次の発言】 予算の総額は大体初めからわかっておるし、その上に立って最低一割というのは、この二、三年来の農林関係の議員が国会を通……

第31回国会 農林水産委員会 第9号(1959/02/24、4期、日本社会党)

○戸叶武君 今の質問にも関連がありますけれども、桑園整理という政府の要請があるが、末端の全養連の会合なんかに出ると、実は私、驚いたのですが、やはり逆のことを言っておる。桑園なんか整理すべきではないと言っておるが、そういうことを取り上げることは問題じゃありませんけれども、今の質問にもまだ十分答えがないようですが、そういう整理を形式上やったとしても、お百姓は金がほしいんですから、結局、増産意欲を持っているわけです。そうすると、桑園整理という形によってだけで増産を食いとめることはできないのではないか。それに対してどういう考えを持っておるのかという質問の要旨だと思います。これは私は、繭の関係の桑園ばか……

第31回国会 農林水産委員会 第10号(1959/02/26、4期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいま千田君も指摘しましたけれども、開拓者がやはり一番打撃をこうむっているのは、凍霜害のような場合において、新しい開拓地の人がやはりそういう災害に対する地理的の不利な条件のもとに置かれて抵抗力が弱いことと、もう一つは、新規に生産農民として加わってきた開拓者というものが、政府奨励によるところの酪農というものに非常な比重を置いて飛びついた。ところが、飛びついたとたんに乳価の暴落というようなことによって思いがけない打撃をこうむつた。これに対して政府の処置というものが十分なされていなかった。まあ酪農におきまして、農家収入において一三%ないし一五%と今日ではいわれているのに比較して、養蚕農……

第31回国会 農林水産委員会 第14号(1959/03/06、4期、日本社会党)

○戸叶武君 この畑地改良に関する問題が、農業振興計画に基く実績というのは非常に芳ばしくないというので、その統計がここに二四%ですか、出ておりますが、その理由を今述べましたけれども、非常にあいまいですが、もっと具体的に何がゆえにこういうふうにはかどらないかという点を具体的にあげて下さい。
【次の発言】 反当水田関係の三倍も四倍もかかって、三万円ないし四万円もかかるというような状態であるその畑地改良に対して、振興局長が言ったように、畑作地帯の農民というものは、水田地帯の農民よりも所得が少いので非常に困っているという状況のもとに、わずか補助率を少しぐらい上げた程度でこの事業というものが進捗するかどう……

第31回国会 農林水産委員会 第22号(1959/03/26、4期、日本社会党)

○戸叶武君 本案が通過すれば、四、五月ころに酪農指定地域、それから酪農経営改善指定地域、それから集約酪農地域周辺指定地域、この三つの酪農指定地域が生まれることになりますが、指定地域と周辺の基準というものがあまりはっきりしていないようですが、それはどういうふうに考えておりますか。
【次の発言】 たとえば東京に工場がある場合、長野とか群馬とかという場合においては、それにおいて相当擁護される場合、その中間地域の埼玉とか千葉とか、そういう所が、それによってかえって不利を招く、そういうようなおそれはないですか。
【次の発言】 中心工場の問題ですが、集約酪農地域における乳製品工場、これを擁護して、取引上の……

第31回国会 予算委員会 第7号(1959/03/07、4期、日本社会党)

○戸叶武君 私は社会党を代表し、三十四年度の一般会計予算の総括質問をいたします。しかし、今、鳩山さんがなくなられたとの悲しい知らせが伝っておりますので、皆さんとともに心から哀悼の意を表し、つつしんで黙祷をささげてから質問に入りたいと思います。  私個人としては、かつて鳩山さんと政治的な見解を異にし、国会の議場でもって鳩山首相を非難攻撃したことがありまして、そのときに、余命幾ばくもないという言葉を使いましたところ、ラジオかテレビでこのことを聞かれたお嬢さんの石橋輸出入銀行総裁夫人が、私の友人である相馬雪香さんを通じて、肉身としては体の弱いお父さんのことを余命幾ばくもないというような言葉を使われる……

第31回国会 予算委員会 第15号(1959/03/20、4期、日本社会党)

○戸叶武君 現在の日本の政治は日の当るところと日の当らないところが著しくなり、特に株価は昨年十一月四日から神武以来の暴騰を続けております。ダウ六百円から七百円を突破し、七百二十円にまでなったというような、こういう状況でありますが、私は先般不況下における株価値上り現象の暴発する直前において、当時岸内閣の閣僚であった池田氏の、第三次公定歩合引き下げの当面の責任を追求いたしましたが、この証券投資の、大衆投資の傾向は、大蔵省の単なる規制では、コントロールできない状態にあります。大衆の金は定期預金から貸付信託へ、やがて証券投資へと流れて行くでありましょう。この際における四大証券及び中小九十数社の責任は重……

第31回国会 予算委員会 第19号(1959/03/31、4期、日本社会党)

○戸叶武君 関連質問。
【次の発言】 裁判所のこの判決というものを、新たなる判決が何かゆえに起きたかという事態を見ないで、軽々率々に過去の事例を基礎として弁解しているのでは何もならぬと思います。これは憲法解釈がいろいろな俗論に惑わされて、また政治的な意図によって拡大解釈をされてその基本法の精神というものがゆがめられたときに、しかも国の最高機関としての立法府におきましても多数の力を頼んで、そうして憲法改正せざる今日において、憲法改正をした状態のもとにおけるような言動がなされているときに、これは三権分立の立場から、そうして司法権の立場からこれに対する一つの抵抗を表わしたものだと私は信ずるのでありま……


5期(1959/06/02〜)

第32回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1959/07/06、5期、日本社会党)

○戸叶武君 それに関連してですが、横井時敬さんあたりの大農主義か小農主義かという素朴な農政論議の段階と違って、今西ドイツでもこのような同じような問題に当面しているのは、小規模な農業経営よりも、大規模な農業経営の方が能率が上る、それを通じて近代化をはからなければならないというのが、小農主義的なライン沿岸における農業保護政策と違った形で、新しい農家の所得の増大と生産性の向上というのを目ざして、ハノーバーあたりではそういうモデル農業が随所で行われて、そうしてそこには責任者があって、それがリーダーとなって政府から委任を受けて、公共的な経営の実験をやっておりますが、日本においても当然これは、今のところで……

第32回国会 農林水産委員会 第2号(1959/07/03、5期、日本社会党)

○戸叶武君 ひょう害の問題が当面の緊急なる問題でありますから、農林大臣に御質問申し上げます。  五月二十七日から六月十六日の間に、関東、東北、東山等の各地にひょう害がありまして、特に青森、岩手、山形、福島、茨城、栃木、群馬、長野というようなところの被害は非常に激甚でありまして、これらの各都道府県からの被害のたしか推定は三十億をこえたのではないかと思いますが、農林省の統計によりますと、大体概算推定が二十三億ということになっておりますけれども、それにしても今まで最高といわれた昭和三十年の十四億を上回ること非常に大きいものがあるので、ひょう害としては今までにない被害だと思うのです。ここで一番対策で問……

第32回国会 農林水産委員会 閉会後第2号(1959/08/10、5期、日本社会党)

○戸叶武君 前にも清澤さんから注意がありましたが、私どもは東京湾における外国船の廃棄の場合に、千葉の沿岸漁民が非常に被害を受けておるし、この問題がうやむやにされたのですが、ああいう前例があるから、結局、危険率なり、配慮なり、そういう他の人に被害を与えるようなものを放棄するときに、だんだん下請というか、下請という形で責任を転嫁してやれば問題はうやむやにできるという前例があるから、こういうことが繰り返されたのでございますが、今度は一回じゃなしに二回目のできごとでありますから、また三回くらいあるかもしれない。この間に十分その責任の所在を明らかにしてこういう無責任なやり方がないように今後その責任の主体……

第32回国会 農林水産委員会 閉会後第3号(1959/08/11、5期、日本社会党)

○戸叶武君 今までの議論の中において、運輸政策の原則的な面と当面の対策とがごっちゃに入ってきていると思いますが、特に今、最後に経企長官が発言したことは重大で、物価と運賃との関係のデータが正確に把握できなければ、問題解決は困難だと言った発言は重大発言だと思います。そういう点をおろそかにしているところに、今の官庁なり政府の怠慢があるのですが、特に運賃体系というものを物価にどう影響を及ぼすかによってきめると経企長官は前に断言しておりますが、その通りだと思います。しかしながら今、国鉄の悩みというものは、楢橋運輸大臣が説明したように、要するに公共性と独立採算制との二律背反性による悩みにおいて公共的な奉仕……

第32回国会 農林水産委員会 閉会後第5号(1959/09/10、5期、日本社会党)

○戸叶武君 この自作農維持資金がいろいろの方に使われておりますが、ことに開拓者なんかにおいても自作農創設維持資金に依存する向きが非常に多いようでありますが、これにもいろんな難点があるのですが、聞くところによると、開拓営農振興臨時措置法改正案を用意しているということでありますが、それは通常国会に出しますか。
【次の発言】 日本の国は地理的な関係、気候風土の関係からいって豊作の年には災害が伴わない傾向があるので、一面においては豊作で非常に農家は喜ぶと同時に、局部的であるが災害で非常に犠牲を払わなければならぬところがある、これが毎年のように台風常襲地帯といわれておる日本においては通例になっておるので……

第32回国会 農林水産委員会 閉会後第6号(1959/09/28、5期、日本社会党)

○戸叶武君 イモ類及びイモ類澱粉価格の件に入る前に、来たる十月一日から実施される法律第五十五号の砂糖消費税法の一部を改正する法律の実施により、澱粉と密接な関係がある結晶ブドウ糖の消費拡大を阻害するおそれが若干ありますので、この際期日が切迫しておりますし、緊急性もありますので、農林省の食糧庁及び大蔵省関係から御答弁願いたいのであります。  法律第五十五号の砂糖消費税法の一部を改正する法律により、新たに証紙制度が設けられましたが、この法律の目的は、砂糖類の製造業者を対象として、砂糖類が、成規の手続により製造所から移出されたものであるかどうかを確認するため、証紙及び検印がなされ、それと日時に砂糖製造……

第33回国会 外務委員会 第5号(1959/11/17、5期、日本社会党)

○戸叶武君 関連して。この前イギリスが小麦協定に加入しなかったのは、あの当事カナダや豪州の小麦が安くて、それをイギリスが相当買い入れなければならない立場があったからだと思いますが、今度イギリスが加盟したおもなる動機は、どういうところにありますか。
【次の発言】 やはりイギリスでも、高い値段で売りつけられるということの問題点が前にはあり、それから、今度は値段が下がったということと、イギリス側の受け入れも可能な限界が示されたという点から来ているようであるし、もう一つは、カナダと豪州の小麦価格の安定ということに由来があったように、日本とはだいぶ違いますが、日本では、今手元に数字を持っておりませんが、……

第33回国会 農林水産委員会 第2号(1959/11/05、5期、日本社会党)

○戸叶武君 ちょっと農林水産物の被害の概況の説明ですが、ただいまの説明だと、総領六百四十五億となっておるのですが、八日前の十月二十八日の村上建設大臣の説明だと、農林水産業施設の被害となっておりますが、四百四十九億になり、また十月二十一日の農林省の発表だと、農林水産物の被害というのが千百五十二億で、農林施設が五百七億ということになっておりますが、こういう大きな被害の正確な数字のつかみ方というものはなかなかむずかしいと思いますが、今のところ、この六百四十五億というのが正確な数字ですか。

第33回国会 農林水産委員会 第16号(1959/12/21、5期、日本社会党)

○戸叶武君 安田さんが十八万円堅持が変わってきたという事態を衆議院の付帯決議に関連をして、商売人の勘として認め、そうして、これは十八万円より高くなると認定しているようでありますが、どうも局長の方は提案理由の説明の趣旨と食い違ってはいかぬというところに無理な答弁を続けて、あちら立てればこちらが立たぬというふうな、何か矛盾したような答弁が見えますが、局長の答弁はあとにして、安田さんに質問します。安田さんがこの結論を導き出すまでの今までのお考えは、十二月九日には衆議院の参考人として、生糸の現物相場は二千三百九十円、これを換算いたしますと、約十九万八千円と言われ、そうして、輸出織物につきましては、二十……

第33回国会 農林水産委員会 第17号(1959/12/22、5期、日本社会党)

○戸叶武君 局長の、受け渡し供用品は確保する処置を講ずる、こういう言明に対する業界の人々の受け取り方が、先ほど来いろいろな形において出されておりますが、局長は役人として、やはり言葉としては非常に用意周到な表現方式を使ったと思うのですが、業界の人たちの慣習からして、その受け取り方は、手前勝手といえばそれまでだが、やはり自分たちの要望に応じてそういう答えが出たというふうに受け取ったのじゃないかと思いますが、その中において、小島参考人の衆議院の発言においては、「私は、今申し上げましたように、大体二万俵ということで、その具体的な内容については、はっきりしておりませんけれども、大体、生糸の先物という長い……

第33回国会 農林水産委員会 第19号(1959/12/24、5期、日本社会党)

○戸叶武君 八月二十五日の福田農林大臣の声明から問題は発しておりまして、それに関連しての局長との話し合い、その他きょうの証人の言うところによると、今まで信用できたのは、その声明なり話し合いの約束通り来たから信用してここまで来たのだという話でありますが、その中において、この安定帯維持のため安定法の糸を売り渡す用意があるということを、福田農林大臣が声明したということと、石橋さんはひっかかりを持ちまして、そうして政府は十八万円の糸価堅持のため、一キロ三千円で三万俵売り渡すということまで、きょうは証言しておりますが、その三万俵売り渡すという確認はいつ得たのですか。

第34回国会 農林水産委員会 第4号(1960/02/11、5期、日本社会党)

○戸叶武君 農業災害の関係は、私たちも数年前審議会か何かに顔を出してみたのですが、一番困ることは政府が確たる案を持っていないのです。いつも審議会という機関をなるたけ廃してしまって、国会における委員会なり公聴会を活用してもらいたいと思うのは、予算だけ取っておざなりの会をやって、しかもなんの政府が責任を持たないのです。これは火がついているのです。森さんが言ったのは、森さんが非常に遠慮して言っているが、私たちがずっと農村地帯を歩いてみて、もうこんなものはよしてしまえという声が強くて、もう爆発するところまできているのです。この国会を通らなければ、もうこれは解散運動ですよ。そのくらい深刻になっていること……

第34回国会 農林水産委員会 第8号(1960/02/23、5期、日本社会党)

○戸叶武君 関連ですが、たとえば、ソビエトのような国家貿易の国との貿易の問題において、ソビエトではたしか協同組合貿易というものは独自性を持っているということを農林大臣も御認識の上で、今、東さんの質問に答えられたと思うのですが、協同組合貿易におきましても、それに対して国が積極的にタッチしてそれをコントロールするという意味での今の発言ですか、どういうのですか。
【次の発言】 関与というのは、農林物資を保護するという意味で、貿易に対して政府が保護し便宜をはかるという意味に重点を置いての関与ですか、関与という意味は……。
【次の発言】 今の農業災害補償制度の問題ですが、前に私は審議会の委員にもなって出……

第34回国会 農林水産委員会 第11号(1960/03/03、5期、日本社会党)

○戸叶武君 このビール麦の問題は、昨年の十一月の三十日に全国農民連盟及び茨城県の農政連がビール会社四社と、その四社が構成するビール酒造組合を独占禁止法の違反行為ありとして公正取引委員会に提訴したのをきっかけに爆発したのですが、これは数年来くすぶっていた問題でありまして、私の栃木県はビール麦生産高では日本一でありまして昭和三十五年度の契約栽培の全国買い上げ総数二百二十八万二千俵のうち、五十八万七千俵を産出しておりますから、全国総生産の四分の一を占めておるわけであります。その次が茨城県で、その茨城県におきましてこの問題が起きたというのは、問題はビール麦耕作者としての生産農民の利益を擁護すべきものが……

第35回国会 農林水産委員会 閉会後第3号(1960/09/07、5期、日本社会党)

○戸叶武君 硫安の問題は、肥料二法ができたときにも、生産者の利益を擁護する趣旨からできたものだと思いますが、今日においては逆に業者がこれを防衛のたてとして使っているような傾きがあるのですけれども、あの時分においても、国内においては九百円からの高値で農民に売りつけ、韓国や台湾には七百円以下でこれを流して、しかも国際的に市場を確保するためにはやむを得ないという言い方でしたが、このようにして硫安を政府は育成し、国内の農民の犠牲において硫安会社に繁栄をもたらしてきたのですが、その結果として百十五億からの貿易による赤字が累積されたといって、これを当分の間国内の高値を維持し、農民に転嫁させようというやり方……

第38回国会 大蔵委員会 第24号(1961/05/18、5期、日本社会党)

○戸叶武君 関連質問ですが、今生産部長と長官からの話を聞いて、私の方ではタバコの生産地ですが、腑に落ちない点は、御承知のように、昭和二十八年度にMSA協定と余剰農作物の受け入れをやって以来、小麦の輸入によって小麦は席巻されてきた。次の段階における農業の上における構造変化の著しいものは、やはりタバコの問題でありますが、タバコは生産部長の言ったように、昭和三十年にたしか河野さんがアメリカに行って以来、相当大量に葉タバコを押しつけられてきて以来、農民の受け取り方としては、非常に規格がむずかしくなって、それから耕作を捨てた人はそのままになり、新しい加入を拒むという方式が強化されて、実際上先ほどの報告の……

第38回国会 農林水産委員会 第6号(1961/02/15、5期、日本社会党)

○戸叶武君 農林大臣に質問いたします。今日本の農政をゆすぶっているところの嵐は、私は日本の国民の中に起きてきているところの日常生活の革命から大きな影響を与えられていると思うのです。で、戦後十年間にたとえば日本の婦人ですらも、長い間の慣習であったところの伝統的な理髪を断髪してしまったり、それから大部分のものが着物から洋服に移ったりしておりますので、一見何でもないようですが、そうした身近かな生活の革命というものは、非常に日本の歴史の中においても大きな波でございまして、特に私たちの日常生活の中に食生活の変化というものを導き出しております。そういう点から食生活の革命というものが、日本の農業に徐々ではあ……

第38回国会 農林水産委員会 第42号(1961/05/12、5期、日本社会党)

○戸叶武君 農林大臣に対しまして、所得倍増と農業人口の削減並びに自立経営農家と農業共同化の問題及びこの農業資金としての農林予算と農業投資、この三点にしぼって質問を展開したいと思います。  池田内閣の一枚看板は所得倍増論でありますが、経済成長率を九%と見ての所得倍増といっても、農業は二・八%ないし二・九%で、すなわち三分の一であるから所得も従って倍増でなく、その三分の一であるはずです。ところが池田首相は、本会議における私の質問に対して、他産業のように倍とか倍半にはならないが、五割程度ふえると答えておりますが、この見解は周東農林大臣も同様の御見解だと思いますが、その根拠をお示し願いたいのでです。

第39回国会 大蔵委員会 第6号(1961/10/24、5期、日本社会党)

○戸叶武君 この問題は北方におけるところの生業に携わった人の苦境を救うということが目標なのに、この特殊な今の日本外交の官僚主義的な考え方で、北方地域というのを俗に外務省で南千島といわれているような四つの島に制約して問題を取り扱っているところに、北方におけるところの日本の人々を救うということよりも、何か四つの島ということに、固有の領土だとかなんとかいうものにこだわっているところに問題が紛乱しているところがあるんじゃないかと思いまして――政府は勝手に四つの島というふうに制約しておりますけれども、私が固有の島だというのは千島全体と思っているんで、まだこの問題は一つの、はっきり国際的な会合においても明……

第40回国会 外務委員会 第15号(1962/04/20、5期、日本社会党)

○委員以外の議員(戸叶武君) 野々村さんに質問いたします。  野々村さんが日本の立場の尊厳という意味から、特にこの対日経済援助の内容を分析されたようでありますが、お説のとおりであると思いますし、実際、国際法というものは実際の動きから見ると非常におくれているので、国際的ないろいろな困難な問題の調整というものは、おおむねその場合に必要な経済的調整と並びに政治政策との結びつきにおいて定められていることは、第一次欧州大戦後の戦後処理においてもそうですし、ドーズ案、ヤング案をめぐり、連合国のストレーゼマンを対象としてのドイツとの交渉において見られるような動きというものが、決定的な結論を作り上げたし、また……

第40回国会 外務委員会 第19号(1962/04/27、5期、日本社会党)

○戸叶武君 世界の世論が核実験再開中止をアメリカに対して要望しておったのにもかかわらず、ケネディ大統領は去る二十四日に大気圏内の核実験の開始を許可し、第一回の実験を、日本時間で二十六日早朝、中部太平洋のクリスマス島付近で行ないましたが、わが国は世界ただ一つの核被災国として、朝野をあげて実験中止を米国政府に要望しておったのにもかかわらず、この再三再四の抗議が遂に無視されるに至ったのでありますが、政府としては、これに対していかなる御見解をお持ちですか。
【次の発言】 これをやめてもらうように翻意を促すということでありますが、ジュネーヴで関係国が禁止協定実現のため努力している時期に、一方的に核実験を……

第40回国会 外務委員会 第21号(1962/05/02、5期、日本社会党)

○戸叶武君 アメリカのオドンネル太平洋空軍司令官がキャンベラの記者会見で、米国は核兵器を輸送できる航空機を日本を含む太平洋の基地に保持しているというようなことを述べたのが問題になっており、その後若干の釈明もやっておるが、やはりあとからの釈明よりも、やはり事実上アメリカがそういう軍事体制を作っているんじゃないかという印象が世界各国の危惧となり、特にアジア諸地域に心配の種をまいているようですが、外務大臣はこれに対してどういう御見解をお持ちですか。
【次の発言】 アメリカは、朝鮮事変以後、日本はアメリカにとって太平洋の軍事的防波堤だという考え方を推し進めてきておるようですが、アメリカの安全を保障する……

第40回国会 外務委員会 第22号(1962/05/04、5期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいま議題になりました、日本国に対する戦後の経済援助の処理に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件並びに特別円問題の解決に関する日本国とタイとの間の協定のある規定に代わる協定の締結について承認を求めるの件、以上の二案件について、私は日本社会党を代表し反対討論を行ないます。  この問題は、二つとも今国会における重要な案件であります。ガリオア・エロアの対日援助については、国民の多数は今までこれを贈与であると思い込んでおりました。国会も感謝決議を行なっています。しかるに、政府は、今回、債務であるとの結論を下し、国会に、四億九千万ドル、利子を加えて五億八千……

第40回国会 農林水産委員会 第2号(1962/02/01、5期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいま河野農林大臣の御説明を聞き、特に政府が農業政策に重点を置いて、まず第一に畜産物、園芸作物等の成長農産物を重点として生産の選択的拡大を一そう増進するということに力点を置いて説明されましたが、しかもその具体的な施策としては、畜産について需要の急速な増大に即応しつつ、長期にわたりその生産の拡大を達成するため、家畜の改良増殖と畜産経営の拡充向上に重点を置くということを指摘しておりますが、現実において、この数日来の状態を見ればわかりまするように、農家に大きな打撃を与えているのは、政府のこの選択的拡大という施策に即応して、各都道府県で養豚の奨励をやったところが、豚肉の暴落により、農家の……

第40回国会 農林水産委員会 閉会後第2号(1962/06/01、5期、日本社会党)

○戸叶武君 経済局長にお尋ねしますが、だんだん夏気分が出てくると、またビール会社の圧力で麦芽の輸入ということが季節的に問題になってくるのですが、去年もだいぶこの問題が非常にこじれたりしたんですけれども、ことしはそういうような動きはありませんか。
【次の発言】 覚書はこれから作るわけですか、もうできているのですか。
【次の発言】 この問題、いつもこうやって抜け道から抜けていくのですが、今まで池田内閣が、見通しが狂うことでは天下一なんで、ビールの生産、需要の見通しが狂ったって一向差しつかえないでしょうが、ビールの需要がだんだん仲びてきたということ、それからビールの税金が下がってきた、それからビール……

第40回国会 農林水産委員会 閉会後第3号(1962/07/06、5期、日本社会党)

○戸叶武君 今度は米価決定に対する基本方式を諮問して従来のように金額そのものについて諮問しなかったというが、従来の方式ですると数字的には、参考資料を求めるのだが、数字的には幾らくらいになるのですか。資料は審議会にも提出したようですが。
【次の発言】 どれにあるのですか。
【次の発言】 今までの方式をとらなかったという主たる理由はどういうところにあるのですか。
【次の発言】 今までそういう方式をとってきて、今回急にそういう方式をとらなかったという主たる理由はどういうところにありますか。
【次の発言】 だから、従来の方式をとらなかったというその説明をお聞きしたい。何がゆえにとらなかったのか。

第40回国会 農林水産委員会 第4号(1962/02/06、5期、日本社会党)

○戸叶武君 私はもっと具体的な例で質問しますけれども、去年の豪雨の激甚地帯の指定で、福島県のほうはその指定にあずかったが、行政区画は栃木県であるが、何川県でなくても雨量の多い県においては行政区画にかかわらず、一つの激甚地帯というものが作り上げられるのだが、福島寄りの芦野という、これはへんぴな町ですが、そこは非常に被害を受けたが、その指定にはあずかれなかったというので、町に非常に不満があるのですが、そういうような例は、町村における届出なり何なりのために処置がおくれたのか、それとも県のほうで上手にやらなかったのか、どういうところに問題があるのか、そういう点が非常に私は地方を歩くと所々にあると思うの……

第40回国会 農林水産委員会 第5号(1962/02/08、5期、日本社会党)

○戸叶武君 河野農林大臣は、農業の生産性及び農業従事者の生活水準の向上を目標として、昨年制定実施された農業基本法を機軸として農業施策の基本態度としたといわれておりますが、この政府が国会に提出したグリーン・レポートなどを見ますると、農林大臣が楽観的に語っている内容とは異なった、農業の面におけるしわ寄せといいますか、非常に問題が出てきていると思うのです。  それは、農業基本法のねらいというものは、やはり農業生産性を高め、農作物の生産コストを低めて農業所得を増大していくというところがねらいでしたが、他産業と比較すると、他産業との不均衡というものが是正されておらないのが事実でありますが、この他産業との……

第40回国会 農林水産委員会 第9号(1962/02/22、5期、日本社会党)

○戸叶武君 学校給食に関連して、牛乳の問題でも、需要が盛んな夏のときには、そのほうには回せないからというので、二学期からというのは……。要するに、需要が旺盛でないときを見計らって、それを学校給食のほうに回すという意味でしょうか、具体的には……。
【次の発言】 さっきは一合三円と言いましたが、四円ですか。
【次の発言】 今度の豚もやはり需給調整からくるのでしょうが、豚肉の値下がりに対して、河野農林大臣はそれをある価格をきめて、無制限に買って、事業団のほうで犠牲を払って、安い値段で学校給食のほうに回すというのですが、これは応急処置でしょうが、そういう応急処置によって、どのくらいの事業団のほうでは金……

第40回国会 農林水産委員会 第11号(1962/03/01、5期、日本社会党)

○戸叶武君 これは豚肉の問題だけじゃありませんが、東京都に責任があるにしても、国で十分監督できるのですから、この豚の問題に対して、農家から買い上げたときの値段は幾らだったか、それから出荷者の手に渡ったときは幾らで、今度は卸商へ幾らで渡ったとか、そして小売商には幾らで渡ったとか、その間にいろいろばらして骨を取ったり、それからあぶらを取ったり、いろんな過程があるけれども、そして末端の消費者に行くまでには幾らにしたと、そのデータは私は農林省の畜産局の責任で、農林省なりあるいは東京都に委嘱するなり、いろんな方法でこれはできると思うのです。そのデータをいつも取らないから、これば豚肉だけの問題じゃなくて、……

第40回国会 農林水産委員会 第12号(1962/03/02、5期、日本社会党)

○戸叶武君 この問題は今始まったことでないので、この際、私は今までに――今後もあることですから、こう繰り返し行なわれちゃ困るから、今までにあった一切の事件に関する資料を、それをどういうふうに処理したかということまで書いた資料を請求します。それを出して下さい一それはこれと同じような問題で、本委員会できわめて重大視されて問題になったのは、アメリカのフリゲート艦の廃油の処理の問題で、しかもそのときには下請をやった会社が小さな会社で、非常にあいまいにされたような点があったが、今度は飯野海運できわめて良心的に処理しようというかまえを持っているということでありますが、この一点だけちょっと聞いておきたい。フ……

第40回国会 農林水産委員会 第27号(1962/04/12、5期、日本社会党)

○戸叶武君 関連質問。今の質問に対する答弁というものは、そつのない答弁だが、中身は一つもなかったと思うのです。これはやはり主要農作物の中でも、特に畜産の問題は、政府が米麦本位から畜産、果樹へ転換しなければならない、選択的拡大という形で力説してきた一番責任のあるものだと思うのです。そのしかも、政府があれだけ太鼓をたたいて畜産のほうへ選択的拡大の一つの指導をやりながら、豚肉の値段の暴落を見てもわかりますように、価格の不安定というものが、畜産の健全な発展というものを阻害している一番大きな理由だと思うのです。そこで政府といたしましても、やはり畜産の拡大ということに真剣に取っ組むならば、価格の安定という……

第40回国会 農林水産委員会 第28号(1962/04/13、5期、日本社会党)

○戸叶武君 この資料が出ないうちは、流通機構の矛盾という点に対して具体的なメスが入れられないので、関連のある予算委員会でも、また農林委員会でも、要請してやっとその資料が出たのですが、この資料とともにそのとき言い残したのですが、農林省におきましてこの資料と対比するためには、各国の、各国といっても、主としてイギリス、アメリカ、フランス、ドイツぐらいでけっこうですから、この統計を私ば農林省で出してもらいたいと思います。私は、五年ほど前に要求しましたときに、これは農林省のほうで準備がありましたから、今でもあるのだと思います。この問題は、主要農作物の価格の問題、特に生産者の手取りと、消費者の買い値、その……

第40回国会 農林水産委員会 第31号(1962/04/20、5期、日本社会党)

○戸叶武君 さっきの清澤さんの関連質問ですが、 ユナイテッド・フルーツ・カンパニーの問題がたまたま出ましたが・それだけでなく、今後政府が選択的拡大という形で米麦から酪農、果樹への奨励をやっているときに、問題はこの価格のやはり変動というものが、新しい産業に取り組んだ人たちにとっては一番私は心配の種だと思うのです。で、特にたとえばバナナの問題なんかは、このごろ地方でずっとイチゴ栽培が盛んになっていますけれども、バナナが多量に入ってきた、入ってこないでがっとイチゴの値段が支配されるのです。台湾バナナのいろいろな暗い話も聞いておりますけれども、こういうことも無視できないのでありますが、そのドミニカの問……

第40回国会 予算委員会 第4号(1962/02/14、5期、日本社会党)

○戸叶武君 関連して、「最近の」という農林大臣の答弁ですが、食糧庁は一月二十四日、ごく最近ですが、三十七年の米の需給見通しをまとめた。それによると、同年度中に消費される米の量は五百八十三万トンで、政府が確保する量は九百六十九万トン、翌年度に繰り越す量は三百八十六万トンになり、同庁係員は、この持ち越し量は配給量の九カ月分に当たるので、端境期にも米不足の心配は少しもない、こういうふうに言っております。農林大臣の、ごく「最近の」というごく最近は、この一月二十四日以降におけるところのその御見解ですか。
【次の発言】 関連、これは農林、外務両方に関係があるのですが、外務大臣は、だいぶこの間タイの問題でお……

第40回国会 予算委員会 第5号(1962/03/05、5期、日本社会党)

○戸叶武君 関連質問……。
【次の発言】 先ほどから池田総理の答弁を聞いておりますと、この韓国の軍事政権の問題ばかりでなく、池田総理がビルマにおいて、あるいはタイにおいて、パキスタンにおいて、東南アジア一帯における異常なクーデター及び軍事政権に対して、クーデターというものは排撃するがという前置きをしているが、これはやむを得ないものであるというような形で、目的のためには手段を選ばずというような論理で、これを肯定しているような向きの答弁がありますけれども、これは私はゆゆしき問題だと思うのです。韓国の軍事政権に対しても、韓国のことであるから、われわれは内政には干渉いたしたくはありませんけれども、こう……

第40回国会 予算委員会 第7号(1962/03/07、5期、日本社会党)

○戸叶武君 委員長、議事進行。
【次の発言】 議事進行。議事を進める上において一番重要なことは、今の藤田君の言われた点と、もう一つは、この委員会の権威は委員長にあるのです。内閣総理大臣や自民党の国会対策委員長の指揮下にあるのじゃないのです。予算委員会の委員長に、質疑が継続中において、何らの連絡をしないで、お茶を飲みに行くんだ、飯を食べに行くんだという口実のもとに、他にずらかっていくのでは、先ほど委員長が言われましたところの、この参議院における予算委員会は一切に優先してやるという委員長の声明を与党みずからがないがしろしているんじゃありませんか。委員長みずからの権威を高めるために、行政機関の最高機……

第40回国会 予算委員会 第8号(1962/03/08、5期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。やはり今、池田さんの答弁を聞いて一般が疑問としているところは、三十二年六月に岸さんとアイクの共同声明のときには、施政権の日本への返還についての日本国民の強い希望を強調したと、この施政権の問題を強く打ち出しているのですが、昨年の六月の池田・ケネディ会談では、沖縄施政権の文字が共同声明では消えているというところに、非常な疑惑を持たれているのでありまして、その関係はどうなっているのか、池田さんから直接お聞きしたいと思います。
【次の発言】 施政権の返還ということを強く出さないで、結局沖縄住民の福祉増進というほうにウエートを置いてすりかえられてきているのじゃないか。今度アメリカから何……

第40回国会 予算委員会 第9号(1962/03/09、5期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。今の答えは、亀田君の質問と的がはずれておるのですよ。これは、亀田君がすると時間をとられるから、その点を指摘する必要があると思うのです。内閣でもって憲法調査会というものを作ったが、それから今日において発展して、それを足場として、今度は内閣自身が憲法改正の発案権がありというような断定にまで発展する過程というものは、あとで別な機会にこれは指摘しますけれども、容易ならぬことです。これは、憲法改正という形の言葉に多くの人が目をそらされて、ごまかされておりますが、革命です。日本の今、憲法の基本的な条項に対して切り込んでくる、根本的な改正をやろうというところは、一個の革命行為です。

第40回国会 予算委員会 第10号(1962/03/10、5期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。一九五七年に岸さんが言われた、アメリカに行かれたときも、岸さんは堂々と日中貿易を輸出輸入おのおの一億ドル程度にまで発展したい、そのときの輸出が六千万ドル、輸入が八千万ドル、これをその程度に伸ばしたいということを訴えたのですが、その後、政府は長崎国旗事件を契機といたしまして、中共だけの責任に転嫁して、日中関係を混乱さしておりますけれども、私は一昨年私たちの団体としての正式な代表として北京を訪れましたが、中国の指導者というのは、日本、ソ連並びにアメリカが誤解しているようなものでなくて、ほんとうにこれは友好商社というような変則的な貿易でなくて、政府間協定に持っていこうという悲願を持……

第40回国会 予算委員会 第12号(1962/03/13、5期、日本社会党)

○戸叶武君 総理大臣の池田さんにお尋ねいたします。  今一般で問題になっているのは、物価が値上がりして池田内閣が値下がりしたという問題でありますが、物価の値上がりと池田内閣の値下がりについて最初にお尋ねする次第であります。これは昨日の毎日新聞の世論調査を見てもわかりまするように、池田内閣の値下がりというものは、究極するところ、物価の値上がりに原因があるのではないかという結論が出ておりますが、この物価の値上がりと池田内閣の値下がりについて御所見を承りたいと思います。
【次の発言】 池田内閣の値下がりの説明をお願いします。
【次の発言】 政府においても値下がりという言葉がちょっとかんにさわったよう……

第40回国会 予算委員会 第20号(1962/03/26、5期、日本社会党)

○戸叶武君 関連質問。議院内閣制のもとにおいて、政党内閣であるから、党の意思決定というものを尊重するということは、これは当然なことだと思いますが、問題はそのけじめだと思います。政党内閣のもとにおける議院内閣制であるからといって、内閣自体が、統一された見解を持たないでこの国会の予算委員会に臨んできて、そして予算委員会において質問が行なわれたときに、国務大臣としての答弁の職責を果たし得ずして、党の決定に従わなければならないから、慎重を要するからといって、十分なる答弁ができないという状態では、これは党と党の最高幹部間における話し合いですべて国会が運営されなければならないことになってしまって、この議場……


6期(1962/07/01〜)

第41回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1962/09/10、6期、日本社会党)

○戸叶武君 私は最近臨時行政調査会で諮問されましたときに、この国会と政府のあり方に対する質問がありまして、その一つといたしまして、国会において委員会に政府の部課長級まで引き出されて、いろいろ質問されると、政府機関が麻痺状態になるので、この問題はどういうふうに調整するかというような趣旨の質問があったのですが、問題は、大臣はきょうはかぜだそうですけれども、私は、政府を代表しまして政務次官なり政府委員というものが、この委員会の答弁に当たることになっておりますが、非常に今までの質問応答を見ますると、予算委員会を初めとして非常に質問の的をはずして、はぐらかすことをもって上手な答弁と思われるようなふまじめ……

第41回国会 農林水産委員会 閉会後第2号(1962/10/01、6期、日本社会党)

○戸叶武君 貿易自由化の問題で各国とも一番大きな悩みは、農作物関係の問題だと思います。特に日本におきましてもこの貿易自由化によって日本の立ちおくれておるところの農業面においていろいろな打撃を受けるものがあるので、政府もきわめて慎重な態度をとっておるのだと思うのでありますが、そこで今回自由化された品目の中で、国際的な価格競争によって相当の打撃を受けるであろうというものは、この品目の中からどういうものがその打撃を受けるかを明らかにし、またそれに対していかような処置が政府においてとられるかを具体的に明確化してもらいたいと思います。
【次の発言】 たとえば羊のような問題を一つの例にいたしますと、過去数……

第41回国会 農林水産委員会 第3号(1962/08/23、6期、日本社会党)

○戸叶武君 重政さんのこの間の所信表明をお聞きしましても、全く、今までの河野農政をそのまま踏襲するという印象以外に何も私たちには得られなかったのですが、重政さんは大臣に就任せられたときにも、農林省においてこれから二人大臣がいるつもりでいてもらいたいというあいさつをしたというようなことが、新聞にもひやかしでしょうが出ているほど、おそらくは河野農政の最も忠実なる継承者と思われるのでありますが、この中におきまして、やはり食管制度の問題が、非常に大きな問題になっておりますが、この問題に言及したときに、松村委員会の結論を参考にするというような口吻でありましたが、それは何を意味するのか。松村委員会とは一体……

第41回国会 農林水産委員会 閉会後第4号(1962/12/07、6期、日本社会党)

○戸叶武君 せっかくの委員長への答えにも、農林省のほうでは答弁になっていなかったと思うのですが、やはりこの牛乳の問題は、価格の問題と需給の問題というものが密接な関係にあるので、それを政府が今まで野放しではいかぬからコントロールしようというのが、ここの二、三年来の農林省の動きだったと思うのです。それが全然今までのやり方と同じように、結局夏場は相当需要が多くなるから値が上がっても、秋になると落ちるから、そのときにしぼっちゃえという形の、そういう惰性から一歩も出ていないところに、この本年度の、今までと違った形において積み上げられてきたところの乳価問題に対する国民の期待が裏切られたと思う。国民のほうは……

第42回国会 予算委員会 第2号(1962/12/19、6期、日本社会党)

○戸叶武君 本日は、本来ならば、国会の最終日のはずです。それなのに衆議院段階における国会の大混乱によりまして、国会は三日間ついに延長となり、本日は私が日本社会党を代表し、池田首相に対して質問をいたすことになっておりますが、ただいま国会で当面している最大の問題は、国会の正常化の問題であります。  国会の正常化は、国会だけにおいてはできがたいものでありまして、国会と内閣との協力によってのみ、これはなし得ることであります。今この国会の正常化というものができないのは、政府のやり方、政府与党のやり方に対してわれわれ野党が満足することのできないような状態がかもし出されているからであります。昨日より参議院は……

第42回国会 予算委員会 第4号(1962/12/21、6期、日本社会党)

○戸叶武君 この臨時国会が、衆議院のあらしを持ち込まれまして、国会正常化の問題で終始しなければならないというのは、まことに残念でございます。私たちは、今、日本だけでなく、世界の大きな経済変動の中に、私たちの経済政策なり外交政策というものが、どう持たれなければならないかという重大なときでありますが、その中で特に私は日韓会談にしぼって池田さんに質問をする次第でありますが、池田内閣の外交の中で一番不明朗なのは、日韓会談であります。池田内閣は最近において、何ゆえ日韓会談の早期妥結を急ぐのか、この理由を明らかにしてもらいたいと思います。
【次の発言】 最近におきまして、十二月十七日の深夜のできごとという……

第43回国会 外務委員会 第28号(1963/06/25、6期、日本社会党)

○戸叶武君 私は先般提案趣旨説明のあった海外移住事業団法について、政府に対し若干の質問を行ないます。本法案は、海外移住に対する政府の新しい考え方の上に立って移住行政の刷新を期するため、具体的には従来移住行政というものが各省のなわ張り争い等によってばらばらであったのを、その移住行政を一元化そうとするところがねらいのようでございますが、今までの海外移住の実務機関であった日本海外移住振興株式会社、日本海外協会連合会の業務を統合し、特殊法人海外移住事業団を設立するに至るものと思われますが、これに対する政府の御見解を承りたいと思います。
【次の発言】 大平さんの言われる御趣旨はごもっともと思いますが、特……

第43回国会 大蔵委員会 第20号(1963/03/25、6期、日本社会党)

○戸叶武君 両講師が指摘しているように、資本蓄積というものを中心に、戦後、日本の政府は経済政策を推し進めてきておりますが、資本蓄積という名のもとに、事実上は大企業、独占企業に対する優遇措置が具体的に講じられてきたのですが、資本とは何ぞやという問題にもなりますけれども、もうすでに、西ドイツの経済復興の基本的な考え方でも、エアハルトさんなんかは、やはり大衆購買力というものが国民経済を刺激し、生産を高め、並びに国民経済を拡大していくんだ、それに伴う完全雇用の体制もそれによって確立するのだというふうに、生産に従事する大衆に基盤を置いて問題を処理しているのですが、日本ではそういう国民全体に対する信頼感と……

第43回国会 大蔵委員会 第25号(1963/04/19、6期、日本社会党)

○戸叶武君 柴谷君と野々山君ので大体大筋は尽きておると思いますが、先ほど銀行局長が、独禁法違反の問題において、中部相互が取得したとすると問題だ、しかしこのことは公正取引委員会で目下調査中であるというふうに答えておりましたが、また中部相互銀行の木村氏は、同一県内における相互銀行が株主魔といわれる鈴木一弘氏のような好ましからざる人物の手に再び渡るようなことがあってはたいへんだから、それがため一時的な防衛措置としてやったんだというふうな答えですが、この答えの中から、木村氏の一時的応急措置としてやったんだというようなことであるならば、大体こういうふうに独禁法違反ということはほとんど明瞭になっているんだ……

第43回国会 内閣委員会 第18号(1963/05/16、6期、日本社会党)

○戸叶武君 この村山朝日新聞社長夫人の負傷した事件は、私たちは週刊新潮――これは五月十三日発刊の週刊新潮で初めて知ったのでありますが、事件が起きたのは三月二十二日です。その間に、たしか五十三日ぐらい経過していると思いますが、人のうわさも四十九日と言われていますが、それよりも距離をおいたこういうときに、こういう問題が問題として取り上げられてきたというのは、結局そういうことが日本の新聞に載らなかったからであります。それから、日本の新聞に載らないだけでなく、その週刊新潮の記事というものも、UPI通信の特種として、ホーブライト副社長兼極東総支配人署名入りで発せられたもので、それが英文のザ・マイニチ・デ……

第43回国会 予算委員会 第3号(1963/02/14、6期、日本社会党)

○戸叶武君 私は日本社会党を代表し、池田首相の外交及び経済政策について質問いたします。  池田首相は、ヨーロッパを訪問以来、日本は自由陣営の三本の柱の一つとして強固な協力体制を作るべきだということを強調しております。この三本の柱でありますが、ケネディ大統領も日ごろアメリカ、西欧、日本を三つの柱と同一の意味を説いておりますが、この池田首相の言う三本の柱とケネディ大統領の三本の柱とは同じ意味を持つものかどうか、また、先般訪日したギルパトリック米国国防次官は二月七日、帰国に際して、日本は極東の地域で自由諸国の柱になっておることを確認したと声明しております。その彼が確認した自由諸国の柱、その意味はどう……

第43回国会 予算委員会 第5号(1963/03/04、6期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。外務大臣の答弁によりますと、アメリカ側に寄港の権利があるという答弁でしたが、その寄港の権利があるという答弁の具体的な、理論的な基礎を説明願いたいと思います。

第43回国会 予算委員会 第9号(1963/03/08、6期、日本社会党)

○戸叶武君 池田首相は、ポラリス潜水艦の横須賀寄港を認めないということをこの委員会で言明されましたが、その「認められない」という理由はいかなる理由か、もう少し詳細に承りたいと思います。
【次の発言】 ノーテラス型原子力潜水艦の横須賀、佐世保への寄港の問題が新たに出ておりますが、これに対しては政府はいかなる方針をもって対処しようとしておりますか。
【次の発言】 原子力を推進力としているが、核装備はされてないということでありますが、この潜水艦は核装備をもなし得るようになっておるのでありませんか。
【次の発言】 核装備をしているかいないかということは、向こう側で言うだけであって、こちら側でそれを調べ……

第45回国会 予算委員会 第2号(1963/12/16、6期、日本社会党)

○戸叶武君 関連して……。
【次の発言】 木村さんに対する総理大臣の答弁の中において、大平さんがジロン財務長官と会ったときに、利子平衡税の問題で、これに対して重大な問題が起きたならば相談に応ずるというような話があったということでありましたが、これは総理大臣と大平さんからその内容を聞かなければならぬのでありますが、利子平衡税に対する免税措置というものは、通貨制度の危機以外にはないと思うのでございます。カナダにおいて免税措置を行なったのは、為替管理の統制がないカナダで、一夜で二億ドルかのショックを受けたので、そういう関係から、これは例外、特例としてそういう免税条件が付せられたのでありますが、日本が……

第45回国会 予算委員会 第4号(1963/12/18、6期、日本社会党)

○戸叶武君 議事進行に関し、国会運営、特に予算委員会の運営について、予算委員会の理事として、若干の発言を行ないます。  国会の正常化は、国会が平静なときにこれを確立せねばならないとの信念のもとに、今回は、与野党協力してこの委員会の運営に当たりました。第一に、国会の審議権の尊重としての言論の尊重という建前から、理事会の話し合いにおきまして、自民党の配慮、社会党の譲歩で、制約された時間内にスムーズに審議を行なったことは、今回の私はある意味における成功であると思うのであります。ただ、ここで私たちが遺憾とするのは、問題は、政府と国会、すなわち内閣と国会との関係であります。  終戦後十八年間経過いたしま……

第46回国会 外務委員会 閉会後第3号(1964/09/03、6期、日本社会党)

○戸叶武君 いままで政府の答弁を聞いていると、時間の空費だけで、何らわれわれの質問に対して明晰な答弁がなかったと思います。政府の統一的見解を発表された鈴木官房長官が来られましたから、お聞きいたしますが、あなたは、アメリカの原子力潜水艦に装備するための開発中のサブロックはすべて核兵器であり、これをつけた軍艦の寄港は事前協議の対象となるという統一見解を発表しております。その事前協議の対象の意味がいかなるものであるか、外務大臣の説明においては先ほどからきわめて不明瞭でありますが、鈴木さんからその点を、統一見解の発表者として、もう少し明確にしてもらいたいと思うのです。どういうところを明確にしてもらいた……

第46回国会 農林水産委員会 第19号(1964/03/31、6期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。私は乳価の問題に関連して、予算委員会で実は当初の総括質問のときから、えさの問題一つにしぼって農林大臣に質問しようと思ったのですが、農林大臣が非常にお忙しいというので、日韓会談やその他で、私は人がいいものだから、すっかりだまされてしまって、その機を逸したような形になったのですけれども、私は、やはりこのいま乳価の問題とともに深刻なのは、去年からことしにわたって一割も飼料が値上がりしている。年間二千二百億円の需要があるだろうといわれ、また輸入飼料でも一千百二十七億円からの輸入飼料、ことしはもっと多くなるだろうといわれ、しかも巷間伝えるところによると、いろいろな大手商社でもってたいへ……

第46回国会 農林水産委員会 第22号(1964/04/07、6期、日本社会党)

○戸叶武君 日本は本年四月一日から開放経済体制に入ったのでありまして、開放経済体制下における日本農業、生産、流通、加工の各部面を通じて生産性を向上させ、近代化を促進させることによって、国際競争力を強化しなければならない、こういう政府も考え方を持っているようでありますが、農業が世界的な経済変動のあらしの中にもまれているときに、これに対して革命的な施策が講ぜられなければならないということは、池田総理なり、赤城農林大臣がつとに提唱しているところでありますが、あらわれた結果というものは、必ずしもそれほど思い切った施策というものは、具体的に出ていないと思うのです。しかし、いずれにしても、赤城農相は、今回……

第46回国会 農林水産委員会 第31号(1964/05/07、6期、日本社会党)

○戸叶武君 先月末の二十九日、三十日の両日並びにその前後にわたって東北及び関東地区の山間地帯に霜害が激しかったのでありますが、福島が五十一億、山形が二十億、岩城が十億、秋田が四千万、栃木が八千万、群馬、山梨、長野県等を加えると合計約九十億円の被害に上るということでありますが、政府が現在調べている被害高はどのような状態になっておるでしょうか。
【次の発言】 霜害の種類でございますが、この麦類の被害が、一番何といっても金額的には大きいんじゃないかと思いますが、その次には最近伸びてきた換金作物といいますか、特用作物のやはりタバコとか麻とか、茶とか、なたねとか、そういうもの、それからバレイショ、蔬菜、……

第46回国会 予算委員会 閉会後第1号(1964/10/29、6期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。河野さんの答弁は、いつになくさえておりませんが、それは、自分自身にも関連があるからだと思いますが、今度の問題は、一池田総理、一河野さんの問題ではないのです。国政の空白をどう埋めるかという慣例に関連する問題だと思うのです。池田内閣総理大臣が病気療養長期にわたるという理由のもとに辞意を表明したのですが、それは、その任にたえないことを意味するものです。その任に総理大臣がたえないで辞意を表明したのにもかかわらず、その空白を避けるためというのが、党内事情のまとめ上げのために、事実上の空白を国政の中に置くということは、非常に間違いだと思います。いままでの慣例からしても、総理大臣が海外旅行……

第46回国会 予算委員会 第2号(1964/01/25、6期、日本社会党)

○戸叶武君 第一班の調査視察の経過並びに結果についての御報告を申し上げます。  第一班は、太田委員長、吉江、高山、中尾の各委員及び私(戸叶)の五名でありまして、一月九日から十三日に至る五日間、滋賀、京都、大阪の三府県に派遣され、道路、港湾その他の社会資本整備の状況、地方財政の状況並びに大阪を中心とした関西地方の経済状況等の調査を行なってまいりました。五日間という短い期間において、名神高速道路の視察を皮切りとして、各府県における道路、港湾、水対策の状況、住宅、環境衛生施設の整備状況等の視察、府県及び市町村の財政状況の調査、財務局、通産局、日銀支店等における経済情勢の調査、商工会議所における経済懇……

第46回国会 予算委員会 第3号(1964/02/12、6期、日本社会党)

○戸叶武君 私は日本社会党を代表し、池田内閣の政治、外交及び財政、金融政策について質問をいたします。  最初に、天皇の国事行為の臨時代行に関する法律案を提出するに至った動機について承りたい。新聞では、天皇の海外旅行とか軽微な御病気の際などをおもんぱかっての措置のように伝えておりますが、御説明を願いたい。
【次の発言】 私はその動機をお聞きしたかったのですが、海外旅行のためにというような伝え方を新聞はしておりますが、海外旅行に行かれるとするならば、第一に、いかなる国々を、いかなる目的でいかなる時期に御訪問されようとしているのか、それを承りたいのであります。私が天皇の海外旅行に際して心配な一点は、……

第46回国会 予算委員会 第7号(1964/03/05、6期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。いまの亀田さんの質問に対する池田さんの答弁というものは、きわめて重要な問題をあいまいにしておると思います。一昨年私が高柳憲法調査会長並びに池田さんに質問した点はその点であります。時間が十分ないために、とことんまで究明できませんでしたが、きょうは矢部博士もおいでになっておりますし、この問題を明確にしなければならないと思います。日本の国の憲法は、明治憲法的な解釈でなくて、人民主権の上に立ち、国会は国の最高機関と規定せられ、内閣は行政府の最高機関にすぎないのである。国の基本法としての憲法改正に対する発案権というものは国会以外にないことは、憲法改正は、日本国憲法では、第九章に改正とい……

第46回国会 予算委員会 第10号(1964/03/09、6期、日本社会党)

○戸叶武君 池田内閣は、現在非常に困難な立場に立たされております。これはひとり池田さん個人の問題でなく、開放経済体制に突入する前の日本の置かれている地位の苦悩を象徴するものかもしれません。池田内閣の寿命も、もうよいところ長くても一年というところでしょうか。あるいはもっと短命な場合もあるかと思いますが、池田さんは、この期間に、一国の総理大臣としてぜひともこれだけはやり抜いていかなければならないと心ひそかに念じている面もあると思いますので、この機会に池田さんの悲願を承りたいと思います。
【次の発言】 現在池田内閣が当面している困難というものは、自民党内部からも足を引っぱられて動きがとれない。私は前……

第46回国会 予算委員会 第17号(1964/03/23、6期、日本社会党)

○戸叶武君 関連して。この日韓会談の結果、結局政府の考え方の中には、台湾、膨湖島をコントロールしている国民政府との日華条約的なものをつくり上げようという考え方があるようですが、国籍の問題で、かつて台湾の人々が、日本籍であった人たち、それが日本にずいぶん住んでおったと思いますが、日本籍になっておるか、あるいは国民政府のほうへ登録しているか、また、国民政府には反対だという中国人もあると思いますが、その中国人関係の国籍の所属といいますか、そういうふうなものは、いままでどういうふうな分布なり処理になっているか。法務大臣から一応参考のために承っておきたい。

第46回国会 予算委員会 第18号(1964/03/24、6期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。政府当局の答弁を聞いていると、普通ありふれた犯罪に対する答弁と同じような感覚でものを言っておるのでありますが、藤田さんの質問においても、その大きな含みというのは、今後、このアメリカにおける――アメリカ合衆国を代表するライシャワー氏が日本で傷ついた場合に日本政府がこれにどう対拠したかというこの記録が、今後、日本を代表する大使なりあるいは日本の象徴たるべきお方なんかでも、外国に旅行されたときに、もしもそういう不祥な問題が起きたようなときに、これにならって外国は対拠することになると思うのであります。やはり、ロシアの皇太子がかつて来られたときの大津事件があったとき、それとは今度の場合……

第46回国会 予算委員会 第20号(1964/03/28、6期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。先ほどあげた池田さんの数字というものが、ちょうど下村さんがあげた数字と同じように、賃金と物価の外国の例の数字というものがアメリカの経済学者が指摘している具体的な数字とずいぶん開きがあるのです。これはアメリカの実態に対する木村さんからあとで説明になるかと思いますが、その統計の数字のマジックと私たちは思うのですが、そういうマジックによってされると非常に迷惑するのじゃないかと思うのです。フランスなり、現在のイタリアなりにコスト・インフレのあれが出ているのは事実でありますが、労働者の分配に対する要求というものが諸外国において、いままでの不当な分配をはね返して、伸びてきておるのです。そ……

第46回国会 予算委員会 第21号(1964/03/30、6期、日本社会党)

○戸叶武君 関連して。先ほどの法務大臣の答弁でも釈然としないのでありますが、韓国人で永住権を得たいという手続を、日韓会談によって今度とるようになるということですが、これは韓国側からの要請に基づいてのものと思いますが、中国人に対して、中国は一つだと言いながらも、日本政府が日華条約を通じて一つの条約がつくられているにもかかわらず、実際には中国人に対してそういう処置をしないでおりながら、朝鮮人の人に対して韓国人としての永住権を与えるような取り扱いをするということには、そこに非常に何か取り扱い上差別的なものが感ぜられるのだが、この点はどうかという点が骨子だったと思います。そのときに政府側の答弁といたし……

第47回国会 予算委員会 第2号(1964/12/08、6期、日本社会党)

○戸叶君 私は日本社会党を代表し、佐藤首相の所信表明演説に対して質問を行ないます。思い出せば、きょうは二十数年前に太平洋戦争が開始された日です。日本軍の真珠湾攻撃、アメリカ軍の広島、長崎への原爆投下、一片の悪夢です。戦争は人間を気違いにさせ、地獄への道を歩ませました。いまベトナムの危機を前にして、私たちは人類を破滅から救う努力をしなければなりません。そのかぎはだれが握っているか、私は原爆の被害国である日本がそのかぎを握っているのだと思うのです。佐藤首相は、明春一月十二日にジョンソン大統領と会談を行なう予定とのことです。私たちは、この会談から、キューバ危機の際にケネディ大統領とフルシチョフ首相が……

第47回国会 予算委員会 第3号(1964/12/09、6期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。こういう問答をしていては議事が進まないと思うのです。だれでもアジア、世界の平和に関係のある重要問題だということは認めて、佐藤首相の一つの中国論というのは現実に一つの中国の国土、その上に二つの中国政府があるということも、われわれも認めておるのです。これは法律的に認めるとかなんとかでなく、現実にそうだ。この上にどうやって中国問題を解決するかというところにむずかしいところがある。そのむずかしいという認識の上に立って、政府のやっている態度は軽率なんです。答弁になっていないのです。まあ佐藤さんは、前の椎名さんがどじを踏んだのを弁解することにだけ執心しているけど、椎名問題を切り離して、も……

第47回国会 予算委員会 第4号(1964/12/10、6期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。経済成長下におけるこのひずみの是正から安定成長への道を歩む、その場合に、特に農業の問題でいま首相はことばを触れ、若年労働確保のためにはこの面を配慮しなければならないと言っておりますが、高度経済成長のもとにおける被害者は日本だけでなく、各国が、経済成長率二・八%程度の低いところにある農業、他産業から見れば、三分の一にも足りないというような成長率と所得の低さ、そういうところをどうするかというのが一番大きな問題になって、ソ連圏でも、西欧でも、EECの間でも問題になっているので、それを簡単には、若年労働に対してばかりでなく農業生産に携わっている農民に対しても、賃金面の保障、所得面の保……

第47回国会 予算委員会 第7号(1964/12/14、6期、日本社会党)

○戸叶武君 国連で外務大臣が演説をやったときの態度ときょうの藤田さんに対する答弁とでは、非常に違いがあると思います。外交は内政と違って待ったがきかないのです。したがって外交は慎重を要し、性格的にはコンサルティングであるとまでいわれているほどなのです。しかるにあなたの国連総会における演説においては、国連の平和維持機能をいかに強化するかの重要な問題に対して、ソ連の提案に対してはこれに反対し、カナダ、北欧、オランダ等の国連待機部隊設置の問題に対しては国連平和軍へ進化させようとはかっているものであるという認定のもとに、積極的に賛成しているのです。賛成する前の態度としては、きょう藤田さんへの答弁であなた……

第48回国会 農林水産委員会 第3号(1965/02/16、6期、日本社会党)

○戸叶武君 私は、日本社会党を代表して、先般赤城農林大臣が説明された農林水産業の基本政策に対して質問いたします。  まず、農林予算から質問を申し上げますが、一般会計における農林関係予算の総体、総理府、大蔵省、文部省、労働省及び建設省所管を加えた農林関係予算の合計は、三千六百九十九億九千五百五十四万円、すなわち、約三千七百億円になっております。この四十年度の農林関係予算と、三十九年度補正後の予算三千四百八十五億円とを比較すると、表面的には二百十五億円の増加、また同年度当初予算三千三百六十億円に比較すると三百三十九億円増加しているという説明がありました。このことはそのとおりでありますが、しかし、昭……

第48回国会 予算委員会 第3号(1965/03/04、6期、日本社会党)

○戸叶武君 議事進行。  これは明らかに立法府と内閣との見解の対立でありますが、国の最高機関としての立法府において審議に必要なるところの資料要求をしたのに対して、この委員会の理事会の決定を無視し、内閣の独善的な見解によって資料提出を拒むということはでき得ないと思うのです。もしそれをなし得るとするならば、非常に立法府の権限というものを、行政機関の最高機関にすぎない内閣が侵害することであって、国会の権威というものはこれによって失われていくと思うのです。国会の生命というものはあくまでも審議権であります。この審議権の背景をなすものは、人民主権の圧力があるのです。あくまでも人民を代表するところの国会の意……

第48回国会 予算委員会 第4号(1965/03/05、6期、日本社会党)

○戸叶武君 私は、ことしから二、三年の間が世界的な大変動期だと思います。トィンビーがアメリカで、「世界革命とアメリカ」という講演を通じて、植民地独立を行なって以来二百年の間にその独立の精神を失ったことを非難しておりますが、日本もアジア・アフリカの先駆的な役割りをしながら、明治維新後百年間に、アメリカと同様に、いま世界の諸民族が苦悩している現実というものに対する理解を欠く点が多々あるのではないかと思うのであります。佐藤首相のアメリカのプレス・クラブにおける演説等においては、若干いままでとは違ったような新味も出しておりますけれども、その後のいろいろな見解を通じて、私たちが危惧する点も多々ありますの……

第48回国会 予算委員会 第18号(1965/03/25、6期、日本社会党)

○戸叶武君 アメリカの空軍は北ベトナムを爆撃し、最近は毒ガス弾と大型油脂焼夷ナパーム弾を使い出しました。このことは人道上並びに国際法上許しがたい行為であります。椎名外相は、二十四日の衆議院外務委員会で、国際条約で禁止されている毒ガスとはっきりすれば、条約当事国として抗議すると答弁しておりますが、防衛庁長官は、これに対してどういう見解を持っておりますか。
【次の発言】 隣に火事が起きたときには、消防夫はすぐ出動の態勢に入るのですが、日本の防衛庁は、まあ戦力がない軍隊ですから、そんなのんきなことを言っているのですけれども、少なくとも極東における情勢というものは、非常に緊迫化していると思います。ここ……


9期(1971/06/27〜)

第66回国会 大蔵委員会 第1号(1971/07/23、9期、日本社会党)

○戸叶武君 時間の制約がありますから、緊急を要する問題二点だけお尋ねします。  貿易自由化の速度が非常に速くなっておりまして、九月には四十品目に縮小されるというような大臣のほうのお話もありますが、この問題、貿易自由化そのものは何人といえども認めておりますが、EC諸国におきましても、やはり一番問題になっているのは、これが第一次産業の農業部門におけるところの非常にショックが大きいのじゃないか。こういう点にイギリスの労働党なんかあたりにおいても二つの流れがやはり対立しておるという状態でありまして、日本の農民の正しい声というものは――比較的いままで政府に依存した農協のボスのような者が保守党と癒着してお……

第66回国会 大蔵委員会 閉会後第2号(1971/10/12、9期、日本社会党)

○戸叶武君 関連質問。私はきょうは黙って彼我の問答を聞いておったのですが、国会の審議というものは、具体的データを要求して、それに基づいた論議でなければ価値はないので、そういう意味において委員会の請求というものはなされておるのであって、ガバメントのほうでは官吏としてのいろいろな制約ということを考えるでしょうが、それは小乗的な立場です。そうでないとすると、国会の審議権というものを無視していくのであって、国会の権威というものはなくなるのです。この今回の問題に対しては、諸外国で見ていることであって、白日のもとにおいてこんなばかなできごとが日本にあるということが各国で笑い話になっているのです。国民として……

第66回国会 予算委員会 第1号(1971/07/22、9期、日本社会党)

○戸叶武君 私は、日本社会党を代表し、森君の質問に引き続いて、いま問題になっている点から質問を行ないます。  ただいま、ワシントン二十一日発、毎日特派員から、米国の上院外交委員会は、二十一日、中国封じ込め政策の一つの根拠とされている一九五五年のいわゆる台湾決議を廃棄する上下両院共同決議案を全会一致で採択し、本会議に送った、との電報が入りました。  先ほど佐藤首相は、台湾問題に関して、きわめて慎重過ぎるような慎重な発言でございまして、しかも、その問題にも若干触れたのでありますが、日本は、現在米台との間に結ばれているこの決議というようなものに対してアメリカがこのような態度をとるときに、日華相互防衛……

第67回国会 予算委員会 第2号(1971/11/01、9期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。  先ほどの藤田さんに対する福田外務大臣並びに佐藤首相の答弁というものは、きわめて、ある意味において明快で重大な転機を表明しておると私は思うのです。福田さんが三つに問題を分類しまして、中国は一つだと、はっきり言い切りながら、そのあとで、やはり二つの政府があるという現実の上に踏まえて、しかしながら中国と政府間協定、政府間会談を進めるという点にしぼっていった点は、やはり、台湾と北京という形でなく、この国連で決定したところの線で政府間交渉を進めようという決意を明らかにしたものだと私は思いますが、その点をもっと明快にしてもらいたい点、それから、中国もそうだが、日本は断じて戦争などのこ……

第68回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1972/03/22、9期、日本社会党)

○戸叶武君 福田外相の外交に対する御意見に対して、私は北方領土の問題にしぼって質問をいたします。  佐藤内閣は、沖繩の次は北方領土の返還であるということをスローガンにして国民運動を推し進めておりますが、沖繩返還の期日が本年五月十五日に確定したからには、直ちにこの問題と本格的に取り組まなければならないと思うのであります。いま、戦後二十六年余を経た現在、なお北方領土問題が未解決、また日ソ間に平和条約が締結されないということは、はなはだ遺憾なことであります。本年一月二十七日グロムイコ・ソ連外相と話し合い、日ソ共同コミュニケにおいて、日ソ平和条約締結交渉を本年中に双方の都合のよい時期に行なうとの合意に……

第68回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第5号(1972/04/26、9期、日本社会党)

○戸叶武君 北方領土問題対策協会法の一部を改正する法律案の要綱を、政府は、「北方地域旧漁業権者等に対する貸し付け資金の財源に充てるため、北方領土問題対策協会が長期借入金をすることができることとする」というふうに述べておりますが、いま、この内閣提出案を衆議院にあっては修正採決したのが去る四月三日で、「四月一日から施行する。」という予定がずっとずれてきている模様でありますが、参議院においてきょう審議していくことになっておりますけれども、これを、どういうふうな今後スケジュールでもって審議し、採決に持ち込むような予定でいるか、そのスケジュールを承りたいと思います。

第68回国会 交通安全対策特別委員会 第8号(1972/06/16、9期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) はからずも委員長に御選出をいただきまして、たいへん光栄に存じると同時に、責任を感ずる次第であります。まことに微力でございますが、委員皆さま方の御協力をいただき、全力を尽くしてまいりたいと思いますので、何とぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。  では、前の委員長の藤原委員長のごあいさつをお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 これにて散会いたします。    午後十時五十三分散会

第69回国会 交通安全対策特別委員会 第1号(1972/07/06、9期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) 一言ごあいさつ申し上げます。  ただいま委員長に重ねて選任をいただきまして、たいへん光栄に存じます。  皆さまの御協力を得ましてその重責を全うしたいと存じます。今後ともよろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 それでは、これより理事の選任を行ないます。  本特別委員会の理事の数は五名でございます。  理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは理事に二木謙吾君、岡本悟君、阿具根登君、原田立君及び柴田利右エ門君を指名いたします。  本日はこれにて散会いたしま……

第69回国会 交通安全対策特別委員会 閉会後第1号(1972/09/28、9期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  今泉正二君が委員を辞任され、その補欠として中村登美君が選任されました。
【次の発言】 本名総理府総務長官、小宮山総理府総務副長官から発言を求められております。順次これを許します。  本名総務長官。
【次の発言】 小宮山総務副長官。
【次の発言】 交通安全対策樹立に関する調査を議題といたします。  まず、派遣委員の報告を聴取いたします。  柴田君。
【次の発言】 以上で派遣委員の報告は終わりました。
【次の発言】 次に、昭和四十八年度交通安全対策関係予算要求に関する件について、総……

第69回国会 交通安全対策特別委員会 第2号(1972/07/12、9期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開催いたします。  継続調査要求に関する件についておはかりいたします。  交通安全対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継続することとし、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、委員派遣承認要求に関する件についておはかりいたします。  交通安全対策樹立に関する……

第69回国会 農林水産委員会 閉会後第2号(1972/07/27、9期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。  これは確かにあなた、前のときよりも、その「勘案」としただけ「即応」よりは柔軟な態度をとったのは、それは私、認めます。しかし、前のときからもうすでに――赤城農政を踏襲すると言うけれども、赤城農政のときからすでにゆがんでいるので、原点に戻れと言うのです。この食管法の原点をくずしてしまって、いま経済事情という名のもとに、生産調整というところにウエートを置いて、生産費及び所得補償方式というものにウエートを置かなくなったということをはっきりさせろということを聞いているんだから、足立さんは血のめぐりはいいほうだから明快な回答をここで――残念ながら生産調整というところに重点を置いて、そ……

第69回国会 農林水産委員会 閉会後第3号(1972/08/11、9期、日本社会党)

○戸叶武君 足立農林大臣に対して質問を行ないます。  足立農林大臣は、食管制度の運用を合理化する必要ありとの積極的な考え方をお持ちのようでありますが、大ざっぱな構想というものは、すでに新聞や雑誌その他この前の委員会においても示されておりますが、食管制度は形骸化してしまったから、その実情に即応して改正するという点を強調していることと、もう一つは、長い間の農協マンとしての食管改正を行なう場合でも、農民が安心できるような価格保障は確立する考えだというふうに言い切っておりますが、その辺のところをもっとこの委員会で具体的に示していただきたいと思います。

第70回国会 交通安全対策特別委員会 第1号(1972/10/27、9期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) 一言ごあいさつ申し上げます。ただいま本委員長に重ねて選任をいただきまして、たいへん光栄に存じます。  皆さまの御協力を得ましてその重任を全うしたいと存じますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 それでは、これより理事の選任を行ないます。  本特別委員会の理事の数は五名でございます。  理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは理事に岡本悟君、二木謙吾君、阿具根登君、原田立君、柴田利右ェ門君を指名いたします。  本日はこれにて散会いたしま……

第70回国会 交通安全対策特別委員会 第2号(1972/11/10、9期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  去る八日小笠原貞子君が委員を辞任され、その補欠として星野力君が選任されました。
【次の発言】 交通安全対策樹立に関する調査を議題といたします。  まず、北陸トンネル内における列車火災事故に関する件及び日本航空三五一便乗っ取り事件に関する件について順次報告を求めます。  秋富鉄道監督局長。
【次の発言】 内村航空局長。
【次の発言】 磯崎国鉄総裁から発言を求められておりますので、これを許します。
【次の発言】 それでは、質疑のある方は順次御発言願います。

第71回国会 交通安全対策特別委員会 第1号(1972/12/22、9期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) 一言ごあいさつ申し上げます。  ただいま本委員長に重ねて選任をいただきまして、たいへん光栄に存じます。  皆さまの御協力を得ましてその重責を全うしたいと存じますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
【次の発言】 それでは、これより理事の選任を行ないます。  本特別委員会の理事の数は五名でございます。  理事の選任については、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは理事に岡本悟君、二木謙吾君、阿具根登君、原田立君、柴田利右エ門君を指名いたします。

第71回国会 交通安全対策特別委員会 第2号(1973/01/31、9期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。  まず、委員の異動について御報告いたします。  去る一月二十七日、阿具根登君及び中村波男君が委員を辞任され、その補欠として野々山一三君及び森勝治君が選任されました。
【次の発言】 次に、理事の辞任についておはかりいたします。  原田立君から、文書をもって、都合により理事を辞任したい旨の申し出がございました。  これを許可することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  ただいまの理事辞任による欠員と、すでに委員の異動に伴う欠員と、現在本委員会の理事は二名欠員となりました。この際……

第71回国会 交通安全対策特別委員会 第3号(1973/02/23、9期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。  まず、委員の異動について御報告いたします。  小笠原貞子君が委員を辞任され、その補欠として星野力君が、また、欠員中の一名につきましては田渕哲也君が、それぞれ選任されました。
【次の発言】 次に、理事の辞任についておはかりいたします。  野々山一三君から、文書をもって、都合により理事を辞任したい旨の申し出がございました。  これを許可することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  ただいま本委員会には理事が二名欠員となっておりますので、この際、その補欠選任を行ないたいと思いま……

第71回国会 交通安全対策特別委員会 第4号(1973/03/07、9期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。  交通安全対策樹立に関する調査を議題といたします。  まず、交通安全対策の基本方針について運輸大臣より所信を聴取いたします。  新谷運輸大臣。
【次の発言】 以上をもちまして運輸大臣からの所信聴取を終わります。
【次の発言】 次に、昭和四十八年度における海上交通及び航空交通安全対策関係予算について説明を求めます。  原田審議官。
【次の発言】 以上で説明の聴取は終わりました。  本日の調査はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。    午後二時五十一分散会

第71回国会 交通安全対策特別委員会 第5号(1973/06/15、9期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  星野力君が委員を辞任せられ、その補欠として小笠原貞子君が選任されました。
【次の発言】 交通安全対策樹立に関する調査を議題とし、カーフェリー「せとうち」の火災による沈没事故に関する件について報告を聴取いたします。  新谷運輸大臣。
【次の発言】 それでは、質疑のある方は順次御発言願います。
【次の発言】 他に発言もなければ、本件に対する本日の調査はこの程度といたします。  本日はこれにて散会いたします。    午後二時三十五分散会

第71回国会 交通安全対策特別委員会 第6号(1973/06/20、9期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから交通安全対策特別委員会を開会いたします。  自動車事故対策センター法案を議題とします。  政府から趣旨説明を聴取いたします。  新谷運輸大臣。
【次の発言】 以上で趣旨説明の聴取を終わりました。  これより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言願います。
【次の発言】 他に御発言もなければ、本案に対する本日の審査はこの程度にいたします。  本日はこれにて散会いたします。    午前十一時二十八分散会

第71回国会 交通安全対策特別委員会 第7号(1973/06/22、9期、日本社会党)

○戸叶武君 一年の間、皆さんの御協力を得て、つつがなく特別委員長をつとめさせていただいたことに対して深く感謝申し上げます。  この特別委員会が設置せられたということは、交通安全に対する国民的な要望が非常に大きなものがあることを証拠立てるものでありますが、今後とも皆さん方のお力によって成果をあげていただかれむことを切に期待しまして感謝のことばといたす次第であります。(拍手)

第71回国会 地方行政委員会 第19号(1973/08/28、9期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。
【次の発言】 私は、いまの質疑応答を聞いておって、この問題は緊急突発の事件で、いままで前例のないことだからというので、大臣答弁並びに当局の答弁の苦慮をよく理解できます。しかしながら、緊急事態の発生に間に合うのが治安当局の任務です。その緊急事態に間に合わないような治安体制というものは、あってなきがひとしです。これは私は重大な問題で、午後これに対する質問をしますが、いまのようなコンニャク問答ならば意味がありませんから、途中で打ち切って、あらためて私は質問を展開しますけれども、私も長い間朝日新聞の社会部の第一線で働いて、昭和丘年、浜口雄幸が東京駅頭で暗殺されて以来、昭和一七年二月……

第72回国会 内閣委員会 第6号(1974/02/26、9期、日本社会党)

○戸叶武君 外務省設置法の一部を改正する法律案について、提案理由をすでにお聞きいたしましたが、内容はアジア局の事務量の増大、局内幹部の仕事が多端をきわめているので、アジア局の所管事務の円滑をはかるため、アジア局に局長を補佐する次長一人を置き、そして局務を整理せしめるというような理由でありますが、この提案理由に関連して大平さんに承りたいのは、日本に一番近いアジア諸国との関係というものが日本外交にとってはきわめて重要であるということは、いま始まったことではないと思うのであります。政府といたしましては、日中国交正常化に伴い、対中国関係を安定した基礎の上に発展せしめることが大切であり、その上に立ってア……

第72回国会 内閣委員会 第11号(1974/04/02、9期、日本社会党)

○戸叶武君 皇室経済法施行法の一部を改正する法律案の審議を行なうにあたり、私はまず、小坂総理府総務長官及び瓜生宮内庁次長から、日本国憲法と天皇との関係について政府側の御見解を承りたいと思います。  日本国憲法の第一条には「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」と明記されております。そうして、これを受けて第三条には「天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。」、また第四条には「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。」としるされておりますが、政府は……

第72回国会 内閣委員会 第18号(1974/05/14、9期、日本社会党)

○戸叶武君 中小企業庁設置法の一部改正案では、いままであった計画部、指導部の二部制に新しく小規模企業部を設けることになり、三部制となったのでありますが、この小規模企業部を設置する趣旨並びにこれに至る経過について承りたいと思います。
【次の発言】 いま長官が言われたように、近代的な行政の面においては、いままでのような官僚主義的なミリタリーなシステムよりも、ファンクショナルなシステムに発展し、特に窓口行政を通じて庶民と結びつくということが一番望ましいことであり、そういう意味においては、この小規模企業部の設置というのは、通産行政の中においては画期的なことで、むしろおそきに失していると思うのであります……

第72回国会 内閣委員会 第25号(1974/05/31、9期、日本社会党)

○戸叶武君 国土総合開発庁設置法案に対し、小坂総務長官に質問をいたします。  政府の提案理由の説明によると、近年における経済開発に伴う人口と産業の急激な都市集中の結果、過密過疎の問題が発生し、一に環境の悪化、二に交通難、三に住宅難、四に地価高騰等のひずみが深刻化したのでその対策を樹立し、豊かで住みよい生活を確立する目的を達成したいとのことでありますが、政府のいうきれいな空気、きれいな水、緑に恵まれた生活環境をつくり上げたいという趣旨の環境保全並びに土地対策及び水問題及び住宅問題の対策、そういうそれらの問題に対してもっと具体的な構想を承りたいと思います。

第72回国会 予算委員会 第4号(1973/12/13、9期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。
【次の発言】 いま鈴木さんの最終的な質問において、現実の生活問題と結びついた具体的回答を求めておりますが、それはいわゆるインフレ論と違って、現実のインフレ現象における、所得政策のどうのこうのじゃなくて、たとえばいま、私はタクシーの問題でもガソリンに火がついて発火点にまで来ていると思うんです。タクシーの運転手さんに話を聞くと、いままで水揚げが二万六千円あったのが、いまではその半分になってしまった。自分たちの手に入る金もいままでの半分になってしまった。これでタクシーはどうして暮らしていけるか。そのことに対して運輸大臣は、愛知君の葬式の際に、深刻な顔で、あのタクシーの運転手の自殺……

第72回国会 予算委員会 第8号(1974/03/14、9期、日本社会党)

○戸叶武君 関連。  行政権の限界について、田中首相並びに高橋公取及び吉國法制のそれぞれの担当者の見解が非常に違っております。これは、いまのところ違うのはやむを得ないような面もありますけれども、この弊は、田中さんがるるとして述べた真意はわかりますが、一歩誤ると官僚統制の危険性があるというのが、田中さんも御承知と思いますが、戦時中の官僚統制によってどれだけ民心が荒廃したかわからないんです。そういうことになるとえらいことになると思うので、これは十分に統一的見解を政府は持ってもらいたいと思います。速記録を読んでからあらためて具体的な指摘をいたしますが、このことは心してやらないと、たとえば通産大臣の行……

第72回国会 予算委員会 第14号(1974/03/22、9期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいまから、田中内閣の経済、外交、文化政策に対して御質問をいたします。主として大平外務大臣、倉石農林大臣、中曽根通産大臣並びに文部大臣に質問したいと思いますが、理事から、大臣が出たり入ったりでこま切れ質問になるかもしれないからというので、こま切れ料理をするつもりで、出ている人たちからだんだんに片づけたいと思います。  だれもいないのでは――ああ防衛庁長官が、この人は一番まじめな人ですから、この人からまず質問をいたします。  一番最後の質問を劈頭に持ってくるんですから、羊頭狗肉ということになるかもしれませんが、これは皮肉でも何でもありませんが、日本にとっていま一番大切なのは、私は、……

第72回国会 予算委員会 第15号(1974/03/23、9期、日本社会党)

○戸叶武君 関連質問。  いまの決意表明がきわめて簡単なので不満足ですが、私は、田中内閣において非常にじみな努力をしているのが福田大蔵大臣、倉石農林大臣というふうなところで、ほかに三木さんや保利さんもいますが、特に私は石油ショックの後において日本で重要に考えなけりゃならないのは、エネルギー資源の問題と食糧の問題というものがこれが外交手段に使われたときには非常にこわいという危機感でございます。燃料は節約して対処できる場合もあるが、食べものを一週間なり十日枯らしたら暴動が起きます。世界の革命史を見るならば、すべてそのきっかけは食糧暴動です。寺内内閣が一挙に倒れたのも、滑川の遠洋漁業に行く漁民の奥さ……

第72回国会 予算委員会 第24号(1974/04/09、9期、日本社会党)

○戸叶武君 私は、日本社会党を代表し、内閣総理大臣の田中角榮さんに対し、四十九年度予算案の締めくくりの総括質問を行ないます。  田中さんは静よりも動の政治家で、ポンピドー大統領の葬議に参列したおりにも、パリにおいて六カ国の首相と会談しております。このことはすでに田中首相から報告を受けておりますが、世界は激動変革の時代に突入しておりまして、石油問題も、シベリア開発も、通貨問題も、グローバルなスケールで解決に当たらなければならなくなっております。田中首相は、日中国交正常化を断行した直後に、次は日ソ平和条約の締結と取り組むのだと宣言しております。そのおりに、田中さんは、北方領土の返還なくして日ソ平和……


10期(1974/07/07〜)

第73回国会 外務委員会 閉会後第2号(1974/08/29、10期、日本社会党)

○戸叶武君 私は、木村外務大臣に、日韓関係の外交上における現在の不明朗さを打開することについて質問をいたします。  木村外相は、清潔なお方で、フリーハンドで、むずかしい日韓関係打開のためにこれから取り組むのですから、その態度は非常に慎重だと思いますが、率直な回答を期待いたします。  私は、質問に入る前に、まず朴大統領狙撃事件の犠牲として陸英修大統領夫人がなくなられたことに対しては、つつしんで哀悼の意を表します。  木村外相は、大臣に就任した直後、雑誌エコノミストの記者との対談で、韓国の日本に対しての甘さに問題がある点を指摘しておりますが、その甘さの内容というものは、具体的に何を意味するものか承……

第75回国会 外務委員会 第3号(1975/02/13、10期、日本社会党)

○戸叶武君 宮澤外務大臣に対して、国際情勢並びに外交の基本的方針につき質問いたします。  あなたが、第七十五国会における外交演説で述べられているように、一昨年十月からの石油エネルギー危機以来、物価の暴騰を契機とし、ひとり日本だけでなく、世界各国が食糧、資源、海洋などの諸問題の解決を求めているのが事実です。この線に沿うて、激動変革期におけるグローバルの時代の多極化外交をどう展開するか。しかも日本は、戦後の三十年を経過した一九七五年のこの第三十回国連総会からは、安保理非常任理事国として登場をするのであります。今後日本国代表の言動というものは、世界の注目を浴びると信じます。今後日本はどこに行かんとす……

第75回国会 外務委員会 第4号(1975/02/20、10期、日本社会党)

○戸叶武君 日本国政府とオーストラリア政府との間の文化協定、これは三木内閣、宮澤外務大臣の外交理念というものがこの中に私はにじみ出ているものと推定しますが、そこで宮澤外務大臣に私はこの問題をめぐって具体的に二、三の点を質問いたします。  三木首相は、かつて外務大臣のときから、太平洋時代が来たという観点に立って、アジア・太平洋時代における、特に太平洋地域における平和共存体制の樹立を目指して豪州やニュージーランドにも呼びかけたことがあります。やはり三木さんの、いろいろな点で批判はありまするけれども、理想主義的な理念というものは、どちらかといえば三木さんの外交的な方面に多くのものが力点が置かれておっ……

第75回国会 外務委員会 第5号(1975/02/25、10期、日本社会党)

○戸叶武君 核拡散防止条約の批准問題について、国民が非常な注意を払っておりますが、この問題に対して、三木首相及び宮澤外務大臣の見解というものは、幾たびか国会並びにその他の会合においても明らかにされておりますが、条約の仲間入りをして核軍縮で世界をリードしようという批准推進の見解を明快に示していることは、私たちは歓迎すべきだと思いますが、新聞その他の伝えるところによると、自民党の椎名副総裁なり灘尾総務会長なりの見解は、外務省の説明では、批准をなぜ急がねばならないかわからないというような見解をとっているということでありますが、外務省の見解は国会並びに新聞でも明らかに発表されておりますが、具体的にその……

第75回国会 外務委員会 第11号(1975/05/29、10期、日本社会党)

○戸叶武君 在外公館を、グレナダ、バハマ及びギニア・ビサオに大使館を新設し、欧州共同体日本政府代表部を設置するとともに、上海、アガナ及びマルセイユの三カ所に総領事館を設置するに当たり、私は、この大使館の設置及び総領事館の設置について二、三のまず質問を行います。  第一に、アルバニアとの交渉はその後どうなっているか、これは外務省ではいろいろな関係において交渉を続けているということでありますが、法律上設置したということになっておりますが、大使館設置がおくれているのは、アルバニアが日中国交正常化された以後において中国路線を歩んでいる国柄であるから、その後に設置する方針の模様でありますが、今日に至って……

第75回国会 外務委員会 第13号(1975/06/05、10期、日本社会党)

○戸叶武君 関連質問、一点さしていただきます。  いま田中さんが述べられたように、この国際的な婦人の年の意義というものは、漠然とした婦人の置かれている地位、特に婦人と労働の関係をもっと総合的に検討してもらわなければ実りのあるものにならないということを指摘しているのだと思います。いつも婦人は、いままで社会的に犠牲者の立場に置かれておりまして、特に不況が深まってくると、不況と戦争とは悪循環すると言われるほど婦人に犠牲が強要されて、ナチの台頭期においては婦人は全部家庭に引っ込めというような形まで押しつけられたのです。そういう婦人の置かれている立場において、総合的にこの婦人の地位の向上というものは検討……

第75回国会 外務委員会 第14号(1975/06/17、10期、日本社会党)

○戸叶武君 インドシナからアメリカ軍が撤退してから、アメリカの極東における外交政策及び戦略が大きく変わったのは事実でありますが、アメリカの撤退後、フィリピン、タイ等の中国接近において見られるように、アジア諸国においても新しい動きが目立ってまいったのであります。しかし、その間において、ベトナムの後においては朝鮮に危機が来ているのじゃないかというのが世界の注目の的となっていると思うのであります。宮澤外務大臣が、韓国と北朝鮮との間に不可侵協定を結ばせることが望ましいとか、あるいは南北における両国を同時に国連に加入せしめたらどうかというようなことを国会で答弁しておるように承っておりますが、その御意見は……

第75回国会 外務委員会 第15号(1975/06/19、10期、日本社会党)

○戸叶武君 委員長、議事進行。  少し意見があるんですよ。この委員会における委員長としてのあれはあるが、事務当局で十分これは連絡しているはずですよ。しかも、新聞紙上においてもこの問題は大きく取り扱われて、衆議院においても参議院においてもこれが取り扱われるというのは、日本だけの問題でなく、国際社会においても日本の婦人がどういう意見を持っているか、政府はまたこれに対してどういう態度であるか、これを見れば日本の政治というものはちゃらんぽらんだという印象を与えられると思うんです。きょうはいろんな行き方をずっと見ていようと思ったんですが、これはあと二回、三回あると思いますが、もう少し政府がまじめにこれと……

第75回国会 外務委員会 第17号(1975/07/01、10期、日本社会党)

○戸叶武君 議事進行。  われわれ野党はどちらかというと、野党だけが質問して発言するような国会運営のあり方は必ずしもノーマルだとは思っていなかったのですが、きょうはそういう意味において沈黙を守りまして、あとは共産党、公明党の方のパワーの発揮の方に専念しておりまして、こっちの方では対話を静かに行ったのですが、やはり今回の新しい提案として議員立法として田君が投げた一石というものは、それは法案を押し通すとか何とかというのでなく、この一石を通じて実りあるものをつくり上げたい。特にいまの場合において、日本の議会政治の危機というものは、やはり国の最高機関としての国会の権威というものが、法律上における権威じ……

第76回国会 外務委員会 第2号(1975/10/21、10期、日本社会党)

○戸叶武君 この協定は、イシコフ漁業相が来日の際に、本年六月七日に署名を見るに至り、さきの第七十五回国会に提出され、衆議院先議で、本委員会でも全会一致承認すべきものと決定したのでありますが、ついに審議未了に終わった次第であります。この趣旨は、大体において各党の了解済みの問題でありますが、なおこの際に、最近に起きているいろいろなトラブルもありますので、三点ほどに分けて、その問題点をひとつ簡単に重ねて質問いたします。  第一の問題点は、ソ連は領海十二海里説をとり、わが国は三海里説をとっておりますが、この十二海里説と三海里説との調整は現在いかようになっているか、また、将来どういうふうに決定を見るに至……

第76回国会 外務委員会 第3号(1975/11/13、10期、日本社会党)

○戸叶武君 糸山委員の御高説ごもっともですが、とにかく国会の正常化を目指して、国会の民主酌運営がなされなければならないのにもかかわらず、強行採決というようなことがなされたことによって乱れてしまったので、それが波及したのですから、みずからを顧みて他を言ってもらいたいと、こう考えるのであります。  ところで、私は、この朝鮮の問題は専門家である田君その他の人たちから、さらに経験並びにいろんな接触を通じて掘り下げられると思いますので、とりあえず、今晩パリに三木首相とお立ちになる宮澤外相に御質問したいのでありますが、宮澤さんは三木さんと、この前のアメリカとは違って、十分対話を深めて、一致点を見出してこの……

第76回国会 外務委員会 第4号(1975/11/20、10期、日本社会党)

○戸叶武君 先般行われたランブイエ先進六カ国首脳会議に、宮澤外務大臣は、三木総理並びに大平蔵相と出席しておりますので、この会議のねらいとこの会議の成果について重立った点を承りたいと思います。  まず第一に、ジスカールデスタン仏大統領は、通貨を安定させるために、為替相場の安定についてフルカード仏蔵相とサイモン米財務長官の間にメモランダムの署名が行われたという発表をし、この問題がこの会議における一番大きな成果ではないかと見られておりますが、あなたの受けとめ方はどうなっておるでしょうか。
【次の発言】 将来にわたっての見通しの上に立っていろいろな調整を行ったというのがねらいでしょうけれども、自主的な……

第76回国会 外務委員会 第5号(1975/12/09、10期、日本社会党)

○戸叶武君 この小麦及び食糧に関する協定は、事新しいことではないのですが、問題は、前の時代と今日の時代とでは情勢が食糧問題に関する限り非常に変わってきたと思うのです。これはエネルギー資源の問題が石油ショック以来大きな政治課題になったと同じく、アメリカではすでに一九七一年代からこの食糧問題を戦略物資として取り扱ってきているのでありますが、現実において、石油ショックに次いで今日ではこの食糧の問題というものが重要な政治課題になりつつあると思うんです。  そこでこの協定に際しまして、経済の問題に対して宮澤さんは特に明るい方でありますが、どういう点に問題点があるという受けとめ方を政府側ではしておるのか、……

第76回国会 外務委員会 第6号(1975/12/11、10期、日本社会党)

○戸叶武君 宮澤外務大臣は十二月十六日から十八日まで三日間、フランスで開かれる国際経済協力会議に間もなく出席のために日本を出発するのですが、この問題に関しては先般も政府の御意見を承っておるのでありますが、なお、この際四点ほどの問題点を特に官澤外務大臣にお尋したいと思います。  宮澤さんは、今日の世界は新しい秩序を求めつつ変動の過程にあるという現実の客観的認識については私たちと共通なものを持って降ります。私は、この現実の共通認識の上に立って一九七三年十月の石油ショック後の変化、これに世界各国がそれぞれの立場から対応してまいりましたが、中東石油資源国の石油値上げ攻勢によって、その後二年間に石油の値……

第76回国会 外務委員会 第7号(1975/12/16、10期、日本社会党)

○戸叶武君 日中漁業協定が上がれば、これで大体日中平和友好条約のほとんどすべての条件が具備したと思われるのであります。私は、この問題を最終的に論議するに当たって、いま日中平和友好条約並びに日ソ平和条約の締結というものが非常に予定よりもおくれておりますが、これは非常に政府として慎重な態度で取り組んでいるからだと思うのでありますが、この機会に、三木首相が宮澤外相代理として出席されたのを機会に、当面している外交の重要問題としての日中平和友好条約にかかわる覇権問題と、日ソ平和条約のやはり問題点の北方領土の返還の問題に対して、四、五点この機会に御質問することにいたします。  私は、覇権問題とこの北方領土……

第77回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(1976/01/26、10期、日本社会党)

○戸叶武君 植木長官の所信表明並びに委員長のいまの説明でわれわれは了承しておるのでありますが、沖繩国際海洋博後の問題にしぼって、特に跡地の問題をめぐってきょうは論議をするということでありますが、それに入る前に、このような重大な、政府認識においても、「沖繩を取り巻く情勢には今日なお厳しいものがありますが、政府としては海洋博の終了を新しい出発点と考え、心を新たにして沖繩の振興開発と歴史的沿革から沖繩が抱えている種々の問題解決のため全力を傾け、この上ともに格段の努力を図ってまいりたいと存じます。」と、この御見解はごもっともでありますが、いま政府において、国会から起用しているところの政務次官の言動は、……

第77回国会 外務委員会 閉会後第1号(1976/07/09、10期、日本社会党)

○戸叶武君 日米両国政府は、きのうの午後、外務省で第十六回日米安保協議委員会を開いた。これは日米安保条約が一九六〇年に改定されて以来十六年間問題になっていた、自衛隊誕生以来の懸案であった作戦調整機構としての日米防衛協力小委員会の正式決定と見られるが、緊急時の研究協一議の対象となろうと宮澤外相は答弁しているということでありますが、いまこういう緊急時の研究協議を対象ということにしぼって、このような時期にこのような形で正式決定をしたというのはどういうところにその構えがあるのか。八方破れの構えか、それとも何か意図するところあっての決定か。日中平和条約締結を前にし、中ソ関係の対立というものも覇権問題や北……

第77回国会 外務委員会 閉会後第2号(1976/08/24、10期、日本社会党)

○戸叶武君 宮澤外務大臣に、私はこの機会に国の外交を担当する外務大臣として、日本の外交のあり方について見解を承りたいのであります。  わざわざなぜこういう機会にそれをするかというと、どうも自民党は長い間政権を壟断していた関係上、日本の政治は自民党がやるんだというような思い上がった考え方によって国会の機能を麻痺させている面がありますので、この機会に、私は議会政治を守る意味において、政府と国会との関係、それから議会政治と政党との関係、国とガバメントの関係、そういう問題を、自民党の総理大臣から閣僚もしっかりとした政治姿勢を持ってもらいたいからなんです。  三木さん、福田さん、大平さんあたりの争いは、……

第77回国会 外務委員会 第3号(1976/03/04、10期、日本社会党)

○戸叶武君 各国の特許の文献が一千七百万もあるということでありますが、この特許文献がこのようにたくさんあるのを国際的に統一した特許文献として整理していきたいというのがストラスブール協定を開いた一つの目的であったと思います。ストラスブール協定が一九七一年三月開かれて、三月二十二日に協定が採用されたんでありますが、一九七五年十月七日にこの協定が成立し、この協定に入ることによって日本もこれに対する協力をなすことになっておりますが、この協定に入ることによって日本はどのような利益といいますか、メリットがあるか、そのことについてまず第一に質問いたします。

第77回国会 外務委員会 第4号(1976/05/11、10期、日本社会党)

○戸叶武君 関連発言をいたさせていただきます。  先ほどの片山長官の御答弁の中に、特許は国際的問題であるのに予算上の問題で特許庁の機能が十分に果たせない状態にあるという現状を訴える言葉がありました。私たちもそれを一番心配するのは、特許のことはどちらかと言えば商工委員会で、この問題に関連して昨年衆参両院において附帯決議がつけられたのでありますが、今回もやはりそういうことを含んで、この法案を通すのはよいが、国際化に対応すべき処置であるのにもかかわらず、内外に対しての整備が十分にできていなんじゃないかというのが、いまの質問応答を聞いても十分考えさせられるのであります。  そういう意味において、商工委……

第77回国会 外務委員会 第5号(1976/05/13、10期、日本社会党)

○戸叶武君 UNCTAD、国連貿易開発会議の第四回総会に政府首席代表として出席する木村前外相は、この総会において、一次産品は商品ごとの個別的検討を前提に、途上国の要求する共通基金検討の用意があるという、従来の態度から一歩進んで、最貧国対策として先進国側による十億ドルの緊急商品援助の提案を行うことを明らかにしたというような演説をやるということですが、あらかじめ外務大臣と打ち合わせを行っての見解の披瀝だと思いますが、外務大臣からこのことについて一言承りたいと思います。
【次の発言】 国際収支の大幅な赤字に苦しむ後発開発途上国の石油危機以後の深刻な打撃に対して温かい手を差し伸べたのだと信ずるのであり……

第77回国会 外務委員会 第6号(1976/05/18、10期、日本社会党)

○戸叶武君 この条約は一九五七年十月に発効し、有効期間が本年十月十三日に到来するということでありますが、一九七五年三月及び十二月に条約の改正を検討するための当事国会議が開催され、そこでこの議定書が一九七六年五月七日にワシントンで四カ国で署名されたということでありますが、この議定書を見るのに、いままでの条約の有効期間六カ年となっていたのが四カ年というふうに延長がつぼめられておるのでありますが、この六カ年が四カ年になったというのには、やはりオットセイの保存に関するところの各国間におけるいろいろな論議がなされた結果だと思いますが、この説明には、オットセイ資源の最大の持続的生産性達成のための処置がこれ……

第77回国会 外務委員会 第7号(1976/05/20、10期、日本社会党)

○戸叶武君 議事進行。  議事進行に関して、名をかりて一言委員長に申し入れを行います。  この核拡散防止条約の批准の問題は、今国会において重要法案の一つであります。しかし、この問題はもう数年間にわたって論議され尽くし、特に、去年からことしにかけては活発な論議が各党においてもなされておるのでありまして、この核拡散防止条約に対する賛否の立場はありまするけれども、これが万が一にも通らないようなことになると、国際的な信義にも私は関係があり、日本の軍国主義の復活ということに対して警戒の眼を張っているところの近接諸国においても重要な私は反応が生まれてくると思うのであります。そういう意味において、この参議院……

第77回国会 外務委員会 第8号(1976/05/21、10期、日本社会党)

○戸叶武君 まず、三木総理にお尋ねいたします。  この核防条約というものは、日本の外交防衛政策の中において最も重要な政策でございます。それは、賛成の者も反対の者も、日本の運命の分かれ道と考えて六年間いろいろな論議を続けてまいったのであります。この重要法案が国会に審議される段階において、いま、三木総理を支えているはずの与党である自民党のぶざまな態度は、国の運命とかかわりなく政権争奪に憂き身をやつしている権謀術策は国民ともに怒るところであって、許しがたきものであります。私は、核防条約を批准の前に、このような政治姿勢のもとにおいて、果たしていまの自民党が国の政治の中枢にあって外交防衛において責任を持……

第77回国会 外務委員会 第9号(1976/05/22、10期、日本社会党)

○戸叶武君 理事会で万場一致で決定しなければということになっておりますが、私たちが理事会で要請したのは、こういう請願の国民の願いというものは、できるだけ多くやはり取り上げるというのが憲法の趣旨だと思うんです。これは通らないから、これは実行不可能だからというのは、取り上げた後における一つの行政府なりあるいは国会における論議において決定すべきものであって、請願権というのを非常に制約するということをきわめて非民主的なやり方であって、これは自民党の人たちも、主として党の決定に従っていろいろな御発言をなされたことと思います。したがって、党の決定に対して野党の方からいろいろな強力な反対意見も開陳された、そ……

第78回国会 外務委員会 第1号(1976/10/07、10期、日本社会党)

○戸叶武君 いまの御意見を拝聴しておって、私は別に批判しょうとは思わないんだが、いまのような御議論なら自民党内部で十分やってきてもらいたいと思います。国民の聞かんとするところを国民の代表者であるところのわれわれはやるんであって、人民主権の国において、国民が主権者です、国民に伝えるような外交論議を責任を持って党の代表的な人は党内てまとめてから――雑然とした雑音はここに持ち込まないようにしてもらいたいと、こう思います。  そこで、私は小坂さんには一つの期待を持っております。いっでも、三木さんにも田中さんにも期待してむなしきものを感ぜざるを得ない場合もあると思いますが、しかし、やはりいま、日本の外交……

第78回国会 外務委員会 第2号(1976/10/14、10期、日本社会党)

○戸叶武君 いま前の方から追及がなされたように、隣の国である中国がどういう方向に向かって歩んでいくかという模索、それからその方向キャッチはいまのところ非常に重要なことだと思います。いま外務大臣が答えられましたように、イギリスの外交筋では十日にそれをキャッチし、イギリスのデーリー・テレグラフとフィナンシャル・タイムズでは、江青夫人ら急進派のクーデター未遂事件を十二日には報道しているのであります。こういうところを見ても、遠くの方の国のイギリスの外交官のキャッチが早くて日本の方は非常にのろい。何だか近いものの方が遠いところにあるような感じでありますが、こういう点も、情報化時代に、日本の外交活動という……

第78回国会 外務委員会 第3号(1976/10/19、10期、日本社会党)

○戸叶武君 国際小麦協定は、一九七一年二月の国連小麦会議で採択され、同年七月一日に発効したものですが、この協定作成の当初から、その当時は小麦の生産過剰の傾向にあったので、この方の最低価格をどうするかということを中心に、産出小麦の価格標準に問題の重点があったのですが、いろいろ各国の立場があるので、主要輸出国の意見がまとまらないでいたが、そういう関係でこの国際小麦協定においては、商品協定の根幹となるべき経済条項を欠いていることが問題になっており、その後も、その問題をめぐっていろいろな話し合いが行われたのですけれども、その後ソ連における小麦の大量買い付け、これは異常気象のためであったといいますが、そ……

第78回国会 外務委員会 第7号(1976/11/02、10期、日本社会党)

○戸叶武君 きょうは外務大臣がおかぜを引いているので委員長がいたわってくれと言うので、なるたけ答弁は短くて結構ですから、耳の方は非常に発達しているようですから、どうぞ私たちの考え方をやはり耳に受けとめてもらいたいと思うのです。  私は、文化人類学の立場から人間の顔というものに非常に興味を持っていますが、その中で最近は耳の研究に全力を注いでおります。やはり聖徳太子の像をかくのにしても、耳を非常に美しくふくらみのある形でかくとこれが聖徳太子ということになるのですが、やはり耳が貧弱だと一国の政治を指導するのには物足りない。だから「聡明」の「聡」も「耳」ですが、外務大臣の耳を見ると、なかなかいいかっこ……

第80回国会 外務委員会 第3号(1977/04/07、10期、日本社会党)

○戸叶武君 鳩山外務大臣が負わされている任務というのは、非常に危機に直面して重い任務が課せられておると思うのであります。そこで私は、当面している現象面の問題と同時に、この危機に直面して日本人はその打開策をどういうふうに考えていくか、そのことを外務大臣からお尋ねしたいのであります。  日本の直面している最大の政治課題はエネルギー資源の確保と食糧自給体制の確立であります。福田総理は、ことしは経済の年である、経済のことは私に任せてくれというような形でまかり出てまいりましたが、経済大国であっても資源小国である日本の国策というものは、グローバルな時代にはそれに対応する政治姿勢が必要だと思います。したがっ……

第80回国会 外務委員会 第4号(1977/04/12、10期、日本社会党)

○戸叶武君 七十四国会でベルヌ条約がすでに問題にされてきましたが、この著作権保護の問題は方式主義と無方式とがありますが、どういう関係でアメリカや中南米においては方式主義をとっているのか。また、無方式をとっている日本及びヨーロッパ諸国との違いはどういうところにあるのか。この条約のねらいというものは、このアメリカ、中南米の方式と日本及びヨーロッパの方式のかけ橋となろうとするような試みがあると見られるのですが、その点について外務大臣からお答えを願いたいと思います。
【次の発言】 そのかけ橋としての使命を果たし得る要点はどういうところにありますか。

第80回国会 外務委員会 第5号(1977/04/14、10期、日本社会党)

○戸叶武君 一九七〇年代は激動変革の時代だということをかねがね予想しておりましたが、やはりニクソン・ショックなりあるいはドルショックよりも大きなショックは、一九七三年末の石油ショックが最大のショックであったと思うのであります。この衝撃を受けて一番苦難の道を歩いたのは、石油産出国でない発展途上国の飢餓状態を打開するために必要な外資というものが得られないでどん底に陥ったときだと思います。そのときに、一九七四年十一月にローマで開催された世界食糧会議というものは、この石油ショックの傷、発展途上国の惨めさ、それをどうやって救わなければならないかという一点から問題の転換がなされ、特に発展途上国として苦難の……


11期(1977/07/10〜)

第82回国会 外務委員会 第1号(1977/10/11、11期、日本社会党)

○戸叶武君 本委員会の三善信二委員、阿具根登委員、立木洋委員及び私の四名は、去る九月二十日から二十二日までの三日間にわたって福岡県及び長崎県対馬を訪問し、国際海峡問題、日韓漁業協定の実施状況等を調査してまいりました。  まず、国際海峡問題については、現地で第七管区海上保安本部及び厳原海上保安部より説明を聴取するとともに、海上保安庁のヘリコプターに搭乗して、約一時間半にわたり対馬海峡の東及び西水道を視察いたしました。  第七管区海上保安本部は、海洋二法施行後における警備体制として「領海及び特定海域並びにこれら周辺海域における監視取締実施要領」を定め、外国漁船に対する漁業秩序の維持及び領水侵入船等……

第82回国会 外務委員会 第2号(1977/10/22、11期、日本社会党)

○戸叶武君 まず、一九二九年の世界経済恐慌よりも深刻と思われるこのスタグフレーション時代のあらしの中に突入した際に、鳩山外務大臣が外務大臣の重任を果たさねばならないということは、その御苦労のほどに敬意を表します。  しかし、ここで、私は、鳩山さんに、質問の中から最終的に集約しますけれども、いまの外交というものは非常に重要であるということはあなたも認識と思いますが、ことしの一月元旦に福田総理大臣とお目にかかったときに、福田さんはことしは経済の年だと断定しているが、経済とともに外交を重視しなければならない年だという認識の上に立って経済及び外交の問題と取っ組んでもらいたいと私は注文を出しておきました……

第82回国会 外務委員会 第4号(1977/10/27、11期、日本社会党)

○戸叶武君 五件の審議に入る前に、私は、福田総理大臣が二十六日の午後、官邸で来日中のグジェンコソ連海洋船舶相と会談し、同相に対して、日ソ間には障害は何もなく展望は明るい。しかし、平和条約がないのが問題だ。ソ連がなぜ小さな島にこだわるのか、返せばいいというふうに単刀直入に北方領土四島の返還を強く迫ったとのことです。これに対して同海洋船舶相は、ソ連の立場はかたくなではない、問題になることにこだわるより問題にならないことを片づけたらどうかと、北方領土返還には直接答えなかったということであります。  ここで福田首相が北方領土返還要求の問題をざっくばらんにお話ししたということは、やはり福田さんとしては一……

第82回国会 外務委員会 第5号(1977/11/01、11期、日本社会党)

○戸叶武君 円高をめぐる張本人と見られたブルメンソール米財務長官が、中東、欧州諸国の訪問中であったが、ローマにおいて新聞記者会見を行っております。  その昨日の発言によると、世界の石油価格は安定する可能性が強いとの確信を深めたという発言と、もう一つは、米国はインフレ、失業率も低下し、通貨価値の基本的決定要素であるドルの強さは保証されているという発言を行っておりますが、この発言は、中近東をめぐっての石油価格の安定に対する見通しがついた上での、十二月の産油国の会合をめぐっての発言でもあると思われますし、また、円高その他ドル安、そういう揺すぶりの中においても、ドルの不安定はないという意味を強調した発……

第82回国会 外務委員会 第6号(1977/11/15、11期、日本社会党)

○戸叶武君 きょうの新聞によると、日韓大陸だな特別措置法案は、衆議院商工委員会で審議中であるが、成立の見通しが立たないので、外務省では、十四日夜、国内法が成立しなくても大陸だな協定を批准することがあり得るという注目すべき考えを明らかにしたと報じておりますが、新聞にこのような見解を表明した方は外務省ではどなたでありましょうか。
【次の発言】 問題は、この新聞記者が受けとめたような考え方を外務大臣はお述べになったのでしょうか。
【次の発言】 どうも外務大臣の言い回し方がのみ込めない点があるんですが、従来から日韓大陸だな措置法案をめぐって、日韓大陸だなが公海にあるため、領土領海内に適用される鉱業法に……

第82回国会 外務委員会 第8号(1977/11/22、11期、日本社会党)

○戸叶武君 エジプトのサダト大統領がイスラエルを訪問して、ベギン首相との会談を行ったというこの歴史的な会談に対して、世界各国からの注意の眼が向けられてまいりましたのは、対立から話し合いによる難問題の解決の方向へ、世界で一番難問題を持っているところの中東においてそれが始まったということであります。  私たちが回顧すると、一九一七年十月にバルフォア宣言がなされて、シオニストのパレスチナ入植が国際連盟に承認されるに至ったあの歴史的な事実から六十年を経過して、この間には、第一次中東戦争、第二次中東戦争、第三次中東戦争、第四次中東戦争というような悲劇が繰り返されたのにもかかわらず、それを乗り越えて、今回……

第84回国会 外務委員会 第1号(1977/12/20、11期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいまの外務大臣の御説明によってこの経緯を了解することができるのでありますが、二百海里時代に入ってからのソ連と日本の立場はおのおのそれぞれの立場がありますが、ソ連といたしましては、大西洋地域における各国との調整になかなか骨が折れているようであります。日本といたしましては、いままでの太平洋地域における日ソ間の漁業交渉というものは、いままでもなかなか大変でしたが、二百海里時代を迎えるに当たって、ソ連が大西洋沿岸における締めつけによって漁獲量においても後退しなければならないので、太平洋方面にその活路を見出そうとしている面もあり、わが国はいままでにおいても譲歩に譲歩を重ねてきて、沿岸漁民……

第84回国会 外務委員会 閉会後第1号(1978/08/18、11期、日本社会党)

○戸叶武君 一九七八年八月十二日は、日本にとっても歴史的な条約を締結した日でありまして、この調印の知らせを私は郷里の夏季大学に行って聞きましたときに、思わず涙がこぼれ落ちました。  一九六〇年の安保闘争のときに、私と早稲田大学以来の盟友であった浅沼稲次郎君の、アメリカ帝国主義は日中共同の敵だというあの激しい一九五九年の春の演説を受けて、社会党は共産党か社会党かわからないじゃないかというまでの非難を浴びせられましたが、これに対して浅沼稲次郎君は一言も自己弁解はしなかったのです。私は浅沼君の心情を思うときに、同志からまで浅沼はばかだとまで言われました。近い人からももっとあれを修正するような発言をす……

第84回国会 外務委員会 第2号(1978/02/16、11期、日本社会党)

○戸叶武君 きょうは、園田外務大臣が、あすを控えて、福田首相と安倍官房長官と三者で話し合いをやって日中平和友好条約締結の最後の詰めをやるというので、すでに腹は決まっていると思いますが、新聞記者の諸君が大平幹事長に聞くところによると、大平幹事長も、福田首相が決断を示せば、その段階で党内の意見調整を行うということを言っているので、すべて問題はあすにかかわっていると思います。  あすを前にしての今日でありますから、率直――園田さんは直というので、率直をもって特徴としているようですから、きわめて素直にこの大きな問題に対して、大体三月ごろは行く予定だということまで憶測されているんですが、憶測では物足りま……

第84回国会 外務委員会 第3号(1978/02/21、11期、日本社会党)

○戸叶武君 日中条約の交渉がもう早い時期になされるような発言を福田首相並びに外務大臣の意見の披瀝によって伝えられておるのでありますが、具体的には、いろいろな問題が煮詰まったと言いますけれども、煮詰まった内容はどのようなものでしょうか。
【次の発言】 佐藤・韓念竜会談でいろいろいわゆる煮詰められたと言われておりますが、内容がどうこうではないという意味は、覇権問題なり、その他の問題で重要な問題はやはり外務大臣が北京を訪れて、それから本格的な話し合いになるものと受けとめてよろしゅうございますか。
【次の発言】 すべて出先で煮詰めるということは私らもないと思いますので、もう大体そういう手順は踏まれてき……

第84回国会 外務委員会 第4号(1978/02/28、11期、日本社会党)

○戸叶武君 この世界観光機関憲章は発効して三年、先進国ですでに九十八カ国も調印されているということですが、これまで長い間日本がこれを見守ってきたのは、恐らくはこの国際的な機関に加わるのに日本としてはやはり慎重な態度が必要だという考え方から、これを見守ってきたのだと思いますが、その慎重を要した点はどういう点に問題があるのか、その点をお尋ねいたします。
【次の発言】 国際観光の問題は、今後においてますます活発になると思うのでありますが、各国におけるその状況、主だった国、たとえばスペインとかイタリアとかフランスとかスイスとか、おのおの観光の問題に対しては観光収入ということをも考慮して重視されておりま……

第84回国会 外務委員会 第5号(1978/03/02、11期、日本社会党)

○戸叶武君 外務大臣が大変忙しいので、この問題に対しては担当のエキスパートの方から詳細にいろいろな意見は承りましたが、外務大臣にこの機会に質問したいのは、この世界観光機関に日本が加盟していくのに際しまして、日本の観光対策は、今後、どうあるべきかということは、そのみずからの主体性をつくることが一番大切なことだと思います。  大臣から大体の趣旨は承ったのでありますが、観光という形だけで観光事業を簡単に片づけられないのは、いま国際外交の面を見ればおわかりのように、日本とアメリカ、日本と中国、日本とソ連、日本とECの間のいろいろなギャップというものも、簡単に言うと、相互の理解が足りない点が多々あると思……

第84回国会 外務委員会 第7号(1978/03/23、11期、日本社会党)

○戸叶武君 この許諾を得ないレコードの複製からのレコード製作者の保護に関する条約は一九七〇年におけるユネスコの第十六回総会及びベルヌ同盟によってこの問題が総会で取り上げられ、そして一九七一年に条約がつくられたのでありますが、問題は、この海賊版を取り締まることに重点があるのでしょうが、日本として現在海賊版を取り締まらなけりゃならないレコードにおける必要というのは、東南アジアにおける海賊版の流行に対してアメリカも手を焼いているんでひとつ日本に手をかしてくれぬかというようなことから、これは問題になっているのかと思いますが、その間の事情は、大臣が説明しにくい場合には専門家の人からその間の事情を一応お聞……

第84回国会 外務委員会 第8号(1978/03/28、11期、日本社会党)

○戸叶武君 日中平和友好条約締結の問題は、いよいよ最後に煮詰まってきたと思うのでありますが、先ほどの外務大臣の答弁を聞いていて、やはり園田さんも腹を決めたし、福田さんも腹を決めざるを得ないところへ来たと思いますが、中国という相手があってのことであるし、またソ連がどうしてもこれをぶち壊そうという考え方もいまだに捨ててないようですから、アメリカはそれなりのまた見方をしていると思いますのですが、問題は、中国がどうだ、ソ連がどうだ、アメリカがどうだでなくて、外交権を持つところの政府が、民族の将来をも考えて、責任を持って現時点におけるみずからの主体性を確立することが重要だと思うのであります。  外交の問……

第84回国会 外務委員会 第9号(1978/03/30、11期、日本社会党)

○戸叶武君 外務大臣にお尋ねします。  総理大臣も外務大臣もいろいろ日程が立て込んでいるようでありますが、最近における福田首相なり外務大臣なりの一挙手一投足を新聞は注目しており、日程をめぐって先取り記事というものが大体つくられている模様であります。  きょうの新聞によりますと、稲田首相は日米首脳会議に出席はするが、出たいと思っていたニューヨークで開かれる国連の軍縮会議には日程的に出られないので、園田外務大臣がかわって出るというような報道がなされておりますが、それはそのとおりでございますか。
【次の発言】 いま外務大臣の御答弁のように、今川開かれる国連の軍縮会議はいままでとは違って、この激動、変……

第84回国会 外務委員会 第10号(1978/04/04、11期、日本社会党)

○戸叶武君 日本国とイラク共和国との間の文化協定に関連して御質問をいたします。  この協定は、昭和五十二年一月のマルーフ・イラク共和国副大統領訪日の機会に、福田総理と同副大統領との間で協定交渉を開始することに原則的に意見の一致を見、その後、両政府間で検討が進められた結果、最終的な合意を見るに至ったものでありますが、いままでこの種の文化協定は何カ国と日本では締結されておりますか、それをこの機会に承りたいと思います。
【次の発言】 中近東諸国としては最初の文化協定でしょうか。
【次の発言】 一番最初に協定が結ばれたのはフランスですか。
【次の発言】 日本の国は、明治以後、西洋文化の非常に影響を受け……

第84回国会 外務委員会 第12号(1978/04/11、11期、日本社会党)

○戸叶武君 議題に入る前に、けさのテレビを聞いて驚いたのは、アメリカに駐在するソ連の国連関係の高官が亡命したのではないかというようなテレビの放送がありましたが、その事実は外務省の方には入っておるのでしょうか。
【次の発言】 国連の事務局に送られ、しかも情報関係の重要なポストを占める外交官が、テレビでは亡命説が流されておりますが、いずれにしても職責から外されてしまったというようなことは、普通の亡命と違って、そこにも電報にあるように、意見の相違でというのは、いま国際関係が米ソをめぐって陰湿にして深刻な駆け引きが行われていると思うのであります。そのさなかにおける出来事だけにこの問題は軽視してはならな……

第84回国会 外務委員会 第13号(1978/04/13、11期、日本社会党)

○戸叶武君 法眠総裁も出て来ておりますし、国際協力事業団法に関してはきわめて重要な、法の一部改正とは言いながら今後における具体的な施策の方向づけを行うものでありまして、質問をいたしたいと思いますが、その前に、一夜明くれば年じゅう事件が起きるのが福田内閣の特徴でありますが、きょうは尖閣列島の問題がやはり新聞で伝えられております。きわめて緊急を要するもので、後でじっくりこれは論議されることと思いますが、とりあえず尖閣列島の問題に対して政府は緊急にどう対処するか、それを承りたいのであります。  ソ連からも中国からもアメリカからも、集中豪雨のように、とにかく福田内閣は揺すぶれば揺れて動きがとれなくなっ……

第84回国会 外務委員会 第15号(1978/04/18、11期、日本社会党)

○戸叶武君 私は、現在起きている問題を深刻に考えております。それは日本の外交というものは外交権が政府にある、内閣にあるとされておりますが、議会民主制の国家でありまして、政党によって支えられている福田内閣であります。その母体としての自民党、並びにそこが生み出した福田内閣が外交権を持っているのにもかかわらず、五年間、安閑としてなぜこの重大な日中平和友好条約を怠けていたか、こういう怠け者に果たして外交権を託すに足るその資格があるかどうかというものを国民に聞くために、ひとつ解散をやってみたらいいと思うのです。  憲法が守られているのにもかかわらず、平和憲法から逸脱して、青嵐会一派のごときは、日中平和友……

第84回国会 外務委員会 第16号(1978/04/20、11期、日本社会党)

○戸叶武君 この件に対する質疑に入る前に、当面している一、二の問題についてお尋ねします。  外務大臣は、フレーザー・オーストラリア首相並びに外務大臣のピーコックさんがついてきたので、きょう、あすと重要な懇談があるということでありますから、時間をなるたけ短くしたいと考えております。  そこで、先ほどの西ドイツのシェール大統領とのお話し合いにおいても相当な成果をおさめたと思うのでありますが、その問題はさておいて、このオーストラリアとの関係には、新聞もすでにあらかじめ伝えておりますけれども、かなり重要な話し合いの終結が行われるんではないかと言われておりますが、それは具体的にはいかような状態になってお……

第84回国会 外務委員会 第18号(1978/04/27、11期、日本社会党)

○戸叶武君 私は、次の三点にしぼって、当面の緊急の問題に対して御質問いたします。  韓国の航空機がソ連において問題を起こしたということは非常に不幸なことでありますが、まだ真相はいろいろ究明中の模様でありますけれども、それに対してわれわれが軽率な批判を加えることは慎みますが、何といっても後味の悪い、人間尊重の時代に人間の命を粗末にせざるを得ないような厳しい国際間の形相は私たちとしてもこのままに黙視することはできないというような人道的な義憤を感じざるを得ない面が多々あるのであります。しかし、それと同時に、韓国の問題というふうにこれを区切るのでなくて、日本の国民は非常にいまの福田内閣の外交方針に対し……

第84回国会 外務委員会 第20号(1978/05/09、11期、日本社会党)

○戸叶武君 千九百七十七年の国際砂糖協定の締結について承認を求めるの件の質問に先んじて、今回の日米首脳会談における成果について若干承りたいと思います。  この問題に対する本格的質問は後日に譲ることにしまして、世界の中の日本、世界の中のアメリカという認識のもとに、自国本位のみで物を考えず、特に発展途上国、日本においてはアジア太平洋の近接地域に対して具体的な責任をどういうふうに持つかということで日米間にあるところまで合意ができたということですか、その内容はどのようなものでございますか。
【次の発言】 ボンで開かれる先進国首脳会議の地固めを日米でやったというふうに多くの人は見ておりますが、それは一つ……

第84回国会 外務委員会 第22号(1978/05/25、11期、日本社会党)

○戸叶武君 二十三日から国連史上初めての国連軍縮特別総会が開かれるのでありますが、この総会には、日本では総理大臣が出席して日本の立場を全世界に訴え、理解せしめる絶好のチャンスと思い、国会の私たちもこれを要請し、外務大臣からもわれわれの意向を伝えて総理大臣に要請が行われたはずでありますが、いろいろな関係で総理大臣の出席を見られないというのはまことに遺憾であります。  その経緯を、簡単でよろしゅうございますが、外務大臣が代表として出席する関係から、明確に国民に知らせていただきたいのであります。
【次の発言】 この国連の会議に国民が無関心であるかのような取りざたをしておりますが、国民は非常な関心を持……

第84回国会 外務委員会 第23号(1978/05/30、11期、日本社会党)

○戸叶武君 この協定に関しては、衆議院で非常に慎重審議されたので、参議院ではそれに従って簡略にという意見本ありましたが、何しろあのように成田空港における異常な出来事もありますし、成田空港が開かれたらばすぐにというようなお話もあって、この協定は幾つかの国からの要請かあったか、イの一番にイラクということになったんだということですか、えらく骨が折れた事件でしたけれども、これから安全かどうかということも心配なので、その点を含めていままでの経緯において各国とのそれとそれほど違わないものとは思いますが、イラクを特に早く選んだ根拠はどこにあるのですか、承りたいと思います。

第84回国会 外務委員会 第24号(1978/06/02、11期、日本社会党)

○戸叶武君 本論に入る前に、いま世界が大きく変わりつつあるので、この潮流の流れにさお差して日本の国の対処する姿勢というものを明確に打ち出さないと、日本は世界の大勢から置き去りを食ら危険性があるので、いままでの日本の置かれている立場からして、今回の国連における軍縮の会議には当然総理大臣がみずから乗り込んで、日本の外交に関する基本的姿勢を述べることを私たちは期待しておりましたが、福田さんは二枚腰というか三枚腰というか、自足党の中の人でも福田さんの腰の置きどころがわからなくなってしまっているとぎだから、この点はあるところまで問題を明快に割り切れる勇気と決断がある園田外務大臣にでもというので、恐らく全……

第84回国会 外務委員会 第26号(1978/06/15、11期、日本社会党)

○戸叶武君 外務大臣には、十六日に、等なんアジアの方へ、ASEANの総会に福田さんが出席してから十カ月ぶりですか、訪問の予定とのことですが、福田さんはいろんな約束をしたようですが、十カ月間にどれだけ成果を得たかということに関しては相当疑念があります。しかしながら、東南アジアの大勢はこの十カ月間に急激に変わっていると思います。フィリピンでもインドネシアでも曲がりなりながら一応選挙が行われ、不安定の中に一つの安定に近い政権が維持されていると思いますが、それらの国々に対してどういうふうに対処するか。もう一つは、中国の影とソ連の影が軍事的に東南アジアの中に一つの影を差しておりまして、アフリカや中近東と……

第85回国会 外務委員会 第2号(1978/10/12、11期、日本社会党)

○戸叶武君 千九百七十一年の国際小麦協定を構成する小麦貿易規約及び食糧援助規約の有効期間の第四次延長に関する千九百七十八年の議定書の締結について承認を求めるの件につき、園田外相の提案理由の説明をただいまお聞きいたしましたが、これは本協定の有効期間第四次延長、すなわち同協定の六月三十日までの有効期間、これをさらに一年間延長するという、本年三月ジュネーブで開催された関係国政府間会議において採択された議定書の承認の件についてでありますが、私は、本日、これを承認するに当たって、一応政府に問題点について御説明を承りたいと思います。  ただいまの説明において、この議定書を締結することは、小麦貿易に関する国……

第85回国会 外務委員会 第3号(1978/10/16、11期、日本社会党)

○戸叶武君 日中平和友好条約の承認を前にし、この条約の締結を心から祝福いたします。  福田首相は、この国会の劈頭において、日中関係は幾多の変遷を経てきたが、このたび、互恵平等の精神に基づいた両国間の長期的な友好親善関係の基礎固めができたことはきわめて意義深い、日中両国が高い立場に立って双方の満足がいく結論を得たことは御同慶にたえないとの所信表明を行い、また、園田外相も、この成果を得たのは与野党の方々を初め、各界各層の先輩、友人の御苦労の賜りものだと謙虚に感謝の意を表しておりますが、この調印に至るまでの当事者としての園田さんがこのためには命をなげうってもというほど思い詰めて責任をとった御苦労に対……

第85回国会 外務委員会 第5号(1978/10/18、11期、日本社会党)

○戸叶武君 日中平和友好条約の締結を心から祝福いたします。  福田首相は、このたび、互恵平等の長期的な友好親善関係の基礎固めができたことはきわめて意義深い、日中両国が高い立場に立って双方の満足がいく結論を得たことは御同慶にたえないと感激に浸り、園田外相は、これひとえに与野党の人々を初め各界各層の先輩、友人の御苦労の賜りでありますと感謝しています。この二人の謙虚な態度には奥ゆかしさすら感ぜられるのであります。どうぞ今日抱いたその心を永久に忘れないで維持していただきたいと思うのであります。このことをお願いいたします。
【次の発言】 福田首相は、ただいま、今後が大切だ、問題は今後の実行にあるというこ……

第87回国会 外務委員会 第1号(1978/12/23、11期、日本社会党)

○戸叶武君 私は、園田外務大臣の重任を心から祝福いたします。それは世界の中の日本の外交のあり方を決定づける上において、外交方針には高い見識とその一貫性が重要であると確信するからであります。  現在、日本における外交において最も必要なのはみずからの主体性を確立することであります。それとともに、相手あっての外交ですから、相手国の立場を深く理解し、寛容の精神をもってお互いの調整を図らなければならない、こう考えております。  そこで、きょうは、第一に、けさの新聞で報ぜられた隣国韓国における受難の政治家金大中氏の釈放に関していかなる御見解を持たれるか、外務大臣から御答弁を願います。

第87回国会 外務委員会 第3号(1979/02/20、11期、日本社会党)

○戸叶武君 このたびの中国とベトナムとの国境における戦争に等しい紛争というものはきわめて重大であり、この問題を円満に話し合いで解決つけないと、今後に私は尾を引くのではないかと思うのであります。  今回、大平内閣における大平首相なり園田外相はきわめて敏速にこれに対応して、中国、ベトナム両国に対しても紛争を拡大しないように協力してもらうことを努力し、また、十九日朝には、ポリャンスキーソ連の駐日大使とも会談して、平和的解決の合意を得たということでありますが、問題は、その合意の内容ですけれども、武力行使の即時停止、他国からの軍隊の撤退の要求、そういうものをポリャンスキー大使は十分にのみ込んで合意を与え……

第87回国会 外務委員会 第4号(1979/02/22、11期、日本社会党)

○戸叶武君 日本国とポーランド人民共和国との間の通商及び航海に関する条約について御質問いたします。  この条約の第一条に「両国間の貿易を発展させ及び経済関係を強化することを目的として相互の利益のため協力するよう並びに、この目的の達成のための発意及び措置を奨励するよう、それぞれの国の法令に従い、努力するものとする。」と書いてありますが、「発意及び措置を奨励する」という意味は何か、具体的な事例を示して御説明願います。
【次の発言】 「発意及び措置を奨励する」というような表現はいままで余り使われていなかったんじゃないでしょうか。こういうふうな形において開発なり協力というものを具体的に進めていこうとい……

第87回国会 外務委員会 第6号(1979/03/01、11期、日本社会党)

○戸叶武君 時間十五分ほどの間に短くひとつ。  この日本国政府とフィンランド共和国政府との間の文化協定の締結について承認を求めるの件の御質問をいたします。  わが国とフィンランド共和国との間の文化交流を促進するためのフィンランド共和国との間の文化協定は、両国間の相互理解を深め、友好関係を強化することに貢献があるという考え方から始められたものと思います。一九七七年の二月に、ここに出席している鳩山さんが外務大臣の時分、コルホネン・フィンランド共和国外務大臣の訪日を機会に締結交渉を開始して今日に至ったのでありますが、わが国としては、この種の文化協定は、一九五三年といいますから、いまから二十六年ほど前……

第87回国会 外務委員会 第7号(1979/03/20、11期、日本社会党)

○戸叶武君 園田外務大臣は四月五日から十一日まで訪米の予定とのことですが、新聞では大平首相訪米の露払いというふうに書いていますが、露払いというよりはもっと重大な問題に荒削りな形で体当たりしていかなきゃならない今回の役割りではないかと思いますが、訪米中にあなたがいままで会見を約束している方は、一にカーター大統領への表敬訪問、二にバンス国務長官との会談、三にブルメンソール財務長官、四にブラウン国防長官、五にブレジンスキー大統領特別補佐官、六にストラウス大統領通商交渉特別代表というような顔ぶれと思いますが、その他、どういう方々にお目にかかるつもりでおりますか。

第87回国会 外務委員会 第8号(1979/04/24、11期、日本社会党)

○戸叶武君 私は、現在の政府の基本政策、外交が乱れに乱れて、何か中心がない、主体性が確立してない状態を見ると、ちょうど満州事変、シナ事変、太平洋戦争へ突入する前の一九二九年から三〇年にかけての混迷期と同じような非常な危険をはらんでいることを感ずるのであります。  きょうも元号の問題が衆議院を通過するということでありますが、多数によって、数の力で押し切ることができる、これは民主主義の一つのルールみたいになっておりますが、民主政治の基本的な哲学というものは、やはり主権者が人民である、国民が納得できるような明るい開かれた対話を通じて、そうして結論を導くということが基本理念であり、また民主政治の核をな……

第87回国会 外務委員会 第9号(1979/04/26、11期、日本社会党)

○戸叶武君 私は、まず農林大臣にお尋ねします。  詳細なことは川村君から質問が出されましたけれども、私の問わんとするところは、やはり食糧問題とエネルギーの問題並びに平和条約をめぐっての領土の問題、これをごっちゃにして変な小商人的駆け引きをされては困るということであります。  日本自身の長い間の習慣から、小商人的にこれをやればギブ・アンド・テークという形で何か得られるんじゃないかと思うのは、そういう時代は過ぎ去ったのであります。やはり平和条約の前提条件というものは、領土問題という形だけにしぼるわけではありませんけれども、領土は民族にとって血肉と同じであります。これを譲歩して何かプラスになるという……

第87回国会 外務委員会 第10号(1979/05/08、11期、日本社会党)

○戸叶武君 私は一問にしぼって質問をしたいと思います。  六月の東京サミットへの道は想像以上に険しいものになっているのは事実でありますが、この具体的な打開に関して世界は同情の眼をもって東西南北の対立の中における十字路に立った日本が東西問題より南北問題に対して具体的な回答を明快に出すことを期待していると思います。その一つは、やはりイラン革命後におけるエネルギー資源としての石油の問題にしぼられていることと、もう一つは、やはり発展途上国の中で一番期待されている太平洋地域に対して、日本がアメリカ一辺倒だけではいけない、中近東の問題それから近隣諸国、特に太平洋の問題に対して責任を持たなければならないとい……

第87回国会 外務委員会 第11号(1979/05/22、11期、日本社会党)

○戸叶武君 田中さんに引き続いて、所得に対する租税及びある種の他の租税に関する二重課税の回避のための日本国とドイツ連邦共和国との間の協定を修正補足する議定書の締結について承認を求めるの件の提案理由は政府側からすでに承っておりますので、単刀直入にこの修正補足をするに至った問題点についてお尋ねします。  これはすでにいまから十三年前の、これらがやっぱり田中さんが言うようにめんどうくさいというのですが、一九六六年、日本のいま外務省がとっている昭和四十一年四月二十二日、ここで署名された所得に対する租税及びある種の他の租税に関する二重課税の回避のための協定、これを五年前の一九七四年(昭和四十九年)に行っ……

第87回国会 外務委員会 第13号(1979/05/28、11期、日本社会党)

○戸叶武君 いま田中さんと政府側との応答を聞いていると、国会の論議というものが非常にむなしいものであるということをしみじみと感ぜざるを得ないのであります。  そこで問題点の、政府の考える政治的決着というのは、一言に表現すれば、どういう内容を意味するのか承りたいと思います。具体的な事例でお答え願います。
【次の発言】 頭のいいところで、なるたけ簡単に要約してください。
【次の発言】 韓国の歴史を見ると、政治的な変動期における暗殺行為というものが、政治的変化を求める手段として、民主的基盤がないから、その方法がいつも慣用とされておったのであります。  しかし、この問題は、韓国内の出来事と違って、金大……

第87回国会 外務委員会 第14号(1979/05/31、11期、日本社会党)

○戸叶武君 いま久保田さんがおっしゃいましたように、グローバルな時代にはそれにふさわしい世界の中の日本のあり方というものが明確にされなければ、そこに古い形の狭量なナショナリズムと抽象的なインターナショナリズムとの現実的な混乱が生まれるのであって、うちからの人権擁護の動きと国際的なスケールによってのヒューマニズムの発揚としての基本的人権の発展、これとをどうやって結びつけるかといういまターニングポイントに立っていると思います。この問題は、お二人とも、久保田さんも宮崎さんも、承認すべきである、批准すべきであるという見解点においては一致しておりますが、しかし、このことが現実的に成熟するまでには幾多のプ……

第87回国会 外務委員会 第15号(1979/06/05、11期、日本社会党)

○戸叶武君 金大中事件に対して大平首相はきわめて慎重な発言を行っておりますが、その発言の内容を分析してみると、いままで政治的決着がついたという形において結論を出している大平さんが、新事実が出てきた場合においては、これに対応せざるを得ないというような柔軟な変化がその中にはうかがい取れる向きもあるのでありますが、そういう意味において政治的決着がついたという二回にわたってのいままでの発言と、金大中自身から日本政府と接触したいという申し出に対する受けとめ方の中にはニュアンスの異なる面が出てまいったのであります。そこに柔軟路線を行こうとする大平さんの悩みと配慮がひそんでいるように見えますが、いずれにウエ……

第87回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第2号(1979/01/25、11期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) この際、一言ごあいさつを申し上げます。  ただいま委員各位の御推挙によりまして私が委員長の重責を担うことになりました。  申すまでもなく、公害の防止並びに国民の健康を守り自然環境を確保する諸施策を樹立する上で当委員会に課せられた任務はまことに重大であります。戦争と公害をなくすることが人類の最上の任務だと考えております。  委員各位の御協力をいただきまして、この至上命令を達成すべくその任務を遂行したいと存じます。何とぞよろしくお願いいたします。(拍手)  本日はこれにて散会いたします。    午後四時四十二分散会

第87回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第3号(1979/02/14、11期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  去る七日、田中寿美子君が委員を辞任され、その補欠として赤桐操君が選任されました。
【次の発言】 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。  本日の委員会に、参考人として公害防止事業団理事長城戸謙次君の出席を求め、同事業団の事業及び予算について説明を聴取したいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 公害及び環境保全対策樹立に関する調査を議題といたします。  上村環境庁長官から所信を聴取いたしま……

第87回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第4号(1979/03/16、11期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。  議事に先立ちまして一言申し上げます。  皆様すでに御承知のとおり、本委員会委員でありました三善信二君は、去る七日、病気のため逝去されました。まことに哀悼痛惜にたえません。  ここに、委員各位とともに謹んで黙祷をささげ、御冥福をお祈り申し上げたいと存じます。  御起立をお願いいたします。黙祷を願います。
【次の発言】 黙祷を終わります。御着席を願います。
【次の発言】 次に、委員の異動について御報告いたします。  ただいま申し上げましたとおり、三善信二君が逝去されましたのに伴い、委員一名が欠員となっておりました……

第87回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第5号(1979/05/30、11期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  去る五月十日、長田裕二君が委員を辞任され、その補欠として三浦八水君が選任されました。
【次の発言】 公害及び環境保全対策樹立に関する調査を議題といたします。  この際、上村環境庁長官から、パリで開催された経済協力開発機構閣僚レベル環境委員会に関する件及びアセスメント法案の環境影響評価法案の取り扱いについて報告を聴取いたします。上村環境庁長官。
【次の発言】 以上で報告の聴取を終わります。  これより質疑を行います。質疑のある方は順次御発言を願います。

第87回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第6号(1979/06/14、11期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。  委員の異動について御報告いたします。  昨十三日、赤桐操君が委員を辞任され、その補欠として小山一平君が選任されました。
【次の発言】 次に、請願の審査を行います。  第五一号二酸化窒素(NO2)に係る新環境基準の撤回等に関する請願外四十件を一括して議題といたします。  今国会中本委員会に付託されました請願は、お手元に配付の付託請願一覧表のとおりでございます。  理事会で協議の結果、第五一号二酸化窒素(NO2)に係る新環境基準の撤回等に関する請願外四十件は保留とすることになりました。  以上のとおり決定すること……

第87回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第1号(1978/12/22、11期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいまから公職選挙法改正に関する特別委員会を開会いたします。  本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして、私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。  これより委員長の選任を行います。  つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの多田君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは、委員長に原文兵衛君を指名いたします。

第88回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第1号(1979/08/30、11期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。  本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。  これより委員長の選任を行います。  つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの久次米君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは、委員長に小山一平君を指名いたします。(拍手)

第89回国会 外務委員会 第1号(1979/11/13、11期、日本社会党)

○戸叶武君 新しい外務大臣が生まれて、国際的なエコノミストをもって任じている大来さんからグローバルな時代における外交のあり方をまず第一に承りたかったんですが、今日では内閣が国会を軽視しまして、ほとんど外務大臣が国会との対話をおろそかにして自民党内部の紛争に翻弄されている状態で、政治の空白をつくらないという名のもとにとんでもない空白をつくってしまった大平内閣の、外交、経済、特にエネルギー政策に対する緊急を要する対策というものがゼロになっているのじゃないかということを私は心配しているんです。空白どころか、選挙も白けてしまい、そうしていま間が抜けた政治がむなしさを国民に与えているんですが、これは大臣……

第89回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第1号(1979/10/30、11期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。  本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。  これより委員長の選任を行います。  つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの秦野君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは、委員長に小山一平君を指名いたします。(拍手)

第90回国会 外務委員会 第1号(1979/12/06、11期、日本社会党)

○戸叶武君 いま非常に激動、変革の時代で、イランの問題を見ましても、アメリカ情報だと強硬な手段に出るという、いまにも戦争にでもなるかのような宣伝がなされておりますが、日本の外務省の情報というものはさっぱりわれわれには伝えられないし、不正確だと思われる点が多々あり、新聞等においても、たとえばベトナムの難民問題でも難民問題がどうして起きたか、アメリカがあれほどの爆撃をやって、負けるや、自分だけは撤退して協力者は残していくというようなやり方のところに――禍難の根源は、アメリカにおけるアジア政策の失敗、それは朝鮮において、あるいはベトナムにおいてそうですが、こういうことをイランにおいても繰り返すような……

第90回国会 外務委員会 閉会後第1号(1979/12/18、11期、日本社会党)

○戸叶武君 大来外務大臣は、「フォーリンアフェアーズ」において、選択を迫られた日本外交について、という論文できわめて明快な態度で、大転換のときが到来した、と断言しております。この信念にはお変わりはないと思いますが、それはアジアにおける、特に西アジアにおける日本の責任の重いこと、東南アジアに対して責任を持たなければならないこと、あるいは中東に対してやはり調整の積極的態度を示さなければならないことをも含んでの発言と思いますが、その中で、日本が中心的役割りを果たすべきだと特に力説しておりますが、中心的役割りを外務大臣になってからどのように果たしておるか、それを承りたいと思います。

第90回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第1号(1979/11/26、11期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。  本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。  これより委員長の選任を行います。  つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの福島君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは、委員長に小山一平君を指名いたします。(拍手)

第90回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第2号(1979/12/05、11期、日本社会党)

○戸叶武君 環境庁長官土屋さんに御質問をいたします。  土屋さんは人柄のよい人で好評のあるばかりでなく、この公害対策及び環境整備には真っ正面で情熱を傾けて取り組んでおられるということなので、今度は政治家土屋さんとしての見識と実行力ということが評価される段階になっておりますが、幸いに環境庁は各省の優秀な人たちがおのおのプライドを持って取り組んでいる省であり、本委員会も、各党の人たちが、この問題は未来に対して光を与える、希望を与える問題だというので、真剣に取り組んでおりますから、そういう意味においていままでのアセスメント法案を三度もつん流してしまったということに対するいやみなどは言わないことにして……

第91回国会 外務委員会 第1号(1979/12/21、11期、日本社会党)

○戸叶武君 来年の漁業割り当て問題が日本とソ連とにおいて決まったということでありますが、この日本とソ連との間に問題になっている最大の課題は、北方領土の返還、漁業問題の調整及びシベリア開発への協力等の問題がありますけれども、いま日ソ間で窓が開かれているのは漁業問題だけになっているのではないかと思いますが、それは日中平和友好条約を日本が締結したことに対してソ連側では非常な警戒心を持って、日本に対して不信感を抱き、すべての問題に対してソ連側の要求は出すが日本側の要望に対しては耳を傾けないという傾向になっておりますが、この漁業関係の交渉においてもそういう問題が節々にあらわれたと思いますが、一番そこで問……

第91回国会 外務委員会 第2号(1980/03/04、11期、日本社会党)

○戸叶武君 いま大臣から当面の重要問題に対する所信のほどを承りましたが、大来外務大臣の発言の中において、アメリカとのパートナーシップをさらに揺るぎなきものにするためには国会の協力を得なければならない、そうして当面している貿易その他若干の緊張面があるが、それを打開したいというお話を承り、国民から選ばれた国会の重要性を認識した上で、内閣だけの独走によらず国民の意向をくみ取って、日米関係を新たな角度で強めていかなければならないという見解には、やはりフレッシュなものを感ずるのであります。いままでややもすれば、外交権は政府にあり内閣にあるというような見解で独走に傾き、自民党の内部的な関係だけを固めれば強……

第91回国会 外務委員会 第3号(1980/03/27、11期、日本社会党)

○戸叶武君 情報化時代と言われているのは、日本の外交も世界の動きを正確にキャッチして、それに対応し得るだけの姿勢を持たなければ外交ができないことを意味するんだと思います。そういう意味において、いままで外交陣の充実というものが欠けていた日本において、外務省では長い間その充実を図ってきたのですが、今度出したような予算要求は当然なことであるし、まだ非常に長い間の習性から遠慮している向きもあると思いますが、軍備の充実ということにのみ夢中にならないで、戦争への道は絶望への道である、平和共存のデタントヘの道を崩しちゃならないというだけの日本の外交の、また国是の基本方針に沿うて、外交陣の整備ということは日本……

第91回国会 外務委員会 第4号(1980/04/01、11期、日本社会党)

○戸叶武君 グローバルな時代に、それにふさわしいような貿易関係の協定等も推進されてきておりますが、一番おくれているのは、今日においては各国間における総合的な理解が深められておらず、外交、防衛等の問題においてきわめてちぐはぐな動きがなされている点であります。こういう問題に関連して大来さんは先般アメリカ訪問もなされたのでありまして、この問題に関してはまだ多くの人からいろいろな質問がなされることと信じますが、私は、現在世界の有力な国々及び発展途上国等において、経済的利害や宗教やイデオロギーの違いにおいていろんな理解を欠いた行き過ぎが行われていると思うのであります。これでは平和共存への道というものが険……

第91回国会 外務委員会 第5号(1980/04/08、11期、日本社会党)

○戸叶武君 いま、外務大臣は一番忙しい人になっておるので、ここで今後においてもなかなかちょいちょいお目にかかれないようなことがあるのではないかと思いますが、六月のベネチア・サミットへの道は、この前私が言いましたように、予測できないような険しい道であって、一歩一歩の道行きが大切だと思うのであります。  で、道の話から入りますが、別に道草食うつもりじゃありませんけれども、やはり道というのは人間の生活が営まれて、人間がそこを歩むことによって道はおのずからつくられるものであります。そういう意味において、古代の行政の単位も、道という形において、道という名称において呼ばれた時代もあります。しかし、そういう……

第91回国会 外務委員会 第6号(1980/04/10、11期、日本社会党)

○戸叶武君 この間の質問に続いて、目下険悪な状態を醸し出している中東問題の成り行きについて、政府の見通し並びに見解を求めます。  政府は、米国がイランと断絶して以来、特に経済断交に協力を正式に求めてきておりますが、その内容は報道によってまちまちな憶測がなされておりますし、いままでの答弁を見てもはっきりしない点があるのでありますが、政府としてはこれに対してどのような決断を下すつもりでおりますか。
【次の発言】 政府では第一に、新たな信用供与はしない。第二に、イランの原油輸入は昨年十一月の事件が発生した時点から上回らないというようなかなり具体的な回答もなしているかのように報ぜられている向きもありま……

第91回国会 外務委員会 第7号(1980/04/24、11期、日本社会党)

○戸叶武君 今回の日ソ間における漁業の問題に対する解決というものは、いままでにない成果を私は上げていると思うのであります。何か日ソ間のことというと権謀術策がつきまとうような印象があって後味がいつも悪かったんですが、いまイラン及びアフガンの問題をめぐって世界じゅうが米ソ対立を背景として不明朗と思われるような暗い政治、暗い外交に終始しているときに、日ソ間における険悪な空気をも漂っているときに、この漁業協定がいままでにないような成果を上げたということは、まともに話し合っていくならば、事務的処理の段階においてそのことがスムーズにいくということを物語るものであって、外交は権謀術策よりも具体的な事実を基礎……

第91回国会 外務委員会 第8号(1980/05/13、11期、日本社会党)

○戸叶武君 大平首相と大来外相とはアメリカの方に飛び、さらにヨーロッパにも行かれたのですが、いま私たちは、中立路線を推進してきたチトー大統領が亡くなってから後の国際情勢の変化に対応しながら、日本の自主外交をどういうふうに進めていかなければならないかということに対して、大平さんなり、大来さんなりが苦悩、模索してしている姿はよくわかるのですが、いま日本の国民と大平さんあるいは大来外相との考え方との間には大きなギャップが生まれつつあると思うのであります。それは、日米首脳会談において、問題の中心課題として防衛の問題なり石油の問題が出たことはわかるのでありますが、その後の新聞報道やテレビの報道を見ても、……

第91回国会 公害及び交通安全対策特別委員会 第1号(1979/12/21、11期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいまから公害及び交通安全対策特別委員会を開会いたします。  本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。  これより委員長の選任を行います。  つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの福島君の動議に御異議ごございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは、委員長に小山一平君を指名いたします。(拍手)

第91回国会 公害及び交通安全対策特別委員会 第3号(1980/03/19、11期、日本社会党)

○戸叶武君 いまの議会政治の荒廃に失望した市民が、各国において、特に知識人、学生、婦人という層が自分たちの生活を守り、平和を守る運動に真剣に取り組もうとしている中で、特に西ドイツでいま起きてきた緑の党の運動というものは西ドイツの既成三党にも大きな揺すぶりをかけているのが世界の目を引いております。これはやはり自分たちの生活する環境をもっとよいものにしなけりゃならないというような趣旨のもとに、政治を自分たちの生活と結びつけて国民が政治に積極的な参加を求めている運動だと思いますが、アセスメント法案に対して財界の圧力によって党がしびれてしまって環境庁でも動きがとれないような状態が日本の現実ですが、どう……


12期(1980/06/22〜)

第92回国会 公害及び交通安全対策特別委員会 第1号(1980/07/17、12期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいまから公害及び交通安全対策特別委員会を開会いたします。  本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。  これより委員長の選任を行います。  つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの山東君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは、委員長に山崎昇君を指名いたします。(拍手)

第93回国会 外務委員会 第1号(1980/10/16、12期、日本社会党)

○戸叶武君 伊東外務大臣に対しては、参議院としてはきょうが最初の質問であります。衆議院の外務委員会ではこの間数回質問があったということでありますが、私たちは、この激動する世界の波濤の中における外交の道の模索ということはきわめて慎重を要することだし、外務大臣みずからが世界の要所を尋ねて要人と会談し、そうして、構想が固まってから御質問したいと思いましていままでお待ちしておったのであります。  そこで、最初の質問は、いま、御承知のとおり、激動、変化の背景には、石油ショック以来グローバルな時代が到来しておって、世界の中における日本というものの認識なしに、日本の外交がひとりよがりに動くことのできないよう……

第93回国会 外務委員会 第4号(1980/11/13、12期、日本社会党)

○戸叶武君 伊東外相から今後の日程を最初に承りたいと思います。来月に入ってから中国をお訪ねし、それからECの国々を訪問し、エジプト等も訪ねてまいるということですが、とりあえず年内の予定はどのような日程になっておるか、それからどういう目的でこれらの国々の代表的な人物とお目にかかろうとしているか、そのことをまず第一に承りたいと思います。
【次の発言】 園田外務大臣のころから、やはり教養と見識とを持った人が実際問題とぶつかって触れ合っていくと、そのたびごとに外交に対する感度が発達することを目の当たり私たちも見、特に大来さん及び伊東外務大臣には期待するところが大きいのでありますが、一国の外交、防衛、国……

第93回国会 公害及び交通安全対策特別委員会 第1号(1980/10/03、12期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいまから公害及び交通安全対策特別委員会を開会いたします。  本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。  これより委員長の選任を行います。  つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの増岡君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは、委員長に山崎昇君を指名いたします。(拍手)

第94回国会 外務委員会 第1号(1980/12/22、12期、日本社会党)

○戸叶武君 この両議定書の取り決めに当たっての期間の延期は、昨年と同様の趣旨と内容をもって行われた模様でありますが、違う点があるとするならば、大臣でなくてもよろしいですが、水産庁の方でも、どういうところに前とは少しく違うところがあったか、その御説明をお願いしたいと思います。
【次の発言】 ソ連はスケトウダラに関しては昨年も一昨年もこだわっておるようですが、そのソ連側のこだわっている面はどういうところにあるんでしょうか。
【次の発言】 昨年も私はこの問題について質問いたしましたので、それを重複することは避けたいと思うのですが、いま、ヨーロッパにおいての一番の問題は、石油資源の問題以上に食糧の問題……

第94回国会 外務委員会 閉会後第1号(1981/09/08、12期、日本社会党)

○戸叶武君 サンフランシスコ講和会議において対日、平和条約と日米安保条約が調印されてから、きょうはちょうど三十年目に当たります。あの当時、全面平和か部分平和かの問題について国論が分裂しておりました。私の家庭においても、私とワイフが意見の分裂を見たのはあのときだけでありますが、半年ぐらい本当に苦しみました。  しかし、いずれにもそれなりの、独立をまず急いで、その上で、占領されたままにおいて何もできないから、その後でという考え方にも一理があるし、特に野党においては、ここで全面平和を貫徹しないで屈服すると、占領下における条約締結が奇形的なものであるから、もっと正しい意味における条約をつくり上げるきっ……

第94回国会 外務委員会 第2号(1981/03/31、12期、日本社会党)

○戸叶武君 グローバルな時代がすでに到来したので、それに対応すべきところの国際政策が各国においても確立しなければならないときに、日本で確たる一つの自主的な外交、防衛政策というものが確立しているのかどうかというのに対して、国民不在の現実においては外交、防衛政策が空転しておるのでありますが、日本の外務省は少なくとも日本の運命に対して、外交、防衛に対して責任感を一番持たなけりゃならない、そして唯一の平和維持機関としての機能も果たすべき一つのポジションを持っているのでありますが、いままで大平さんとでも、あるいは園田さんとでも、大来さんでも、伊東さんでも、いままでの自民党の人たちとは違った、自民党から遊……

第94回国会 外務委員会 第5号(1981/04/23、12期、日本社会党)

○戸叶武君 私は、この十日から一週間ほど突然日中友好議員連盟の代表として北京を訪れ、北京飯店にだけ私はとどまって、趙総理、ケ小平氏及び一九六〇年私が安保反対闘争のカンパニアの総団長として行ったときに、調印した外交部会や文化交流の長老である雲南の楚図南氏、若手の孫平化君や肖向前君も出て、いま中国に何か私は、われわれが想像するのと違う変化が起きているのじゃないか、ただ製鉄所のプラント契約を破棄するというような形のショック現象よりももっと根の深い問題が起きてくるのじゃないか、その真相を本当に腹を割って知りたいというので、だれにも、新聞記者諸君にも私だけは会わないようにして、そして帰ってきましたが、先……

第94回国会 外務委員会 第7号(1981/05/12、12期、日本社会党)

○戸叶武君 外務大臣の予定は、今後も国際会議にはいろいろ出席しなけりゃならないのでさぞかしお忙しいと思います。そこで、今後この間々をとって内閣の持っている外交方針を聞かなけりゃならないという変則のような状態に国会が振り回されていますが、私たちはいまのような激動変革の時代、それもやむを得ないと思います。したがって、最も効果ある形において時間を割いてもらって、やはり外交権は内閣にあるといいますけれども、主権者である国民の合意を得ないで条約の締結その他もできないということは、よく内閣も知っていると思います。そこで、私たちは主権者としての国民を代表して、国会の権威というものが内閣のみに振り回される、内……

第94回国会 外務委員会 第8号(1981/05/14、12期、日本社会党)

○戸叶武君 きょうは、ローマ法王のヨハネ・パウロ二世が狙撃されたので、重傷という報道はなされておりますが、どの程度の重傷か、アメリカのレーガン大統領程度のものか、もっと重体か。また犯人は外国人二人というふうに新聞には伝えられておりますが、それはキリスト教とアラブとの対立が原因になっているかどうか、その点はまだ定かではありませんが、その経過と真相について伊東外相から承りたいと思います。
【次の発言】 まあトルコ人ではないかというのが大体わかったようでありますが、私は今回の事件というのは、突発的なことでなく、このキリスト教世界とアラブ世界との対立の根というものは非常に深いのでありまして、そのことを……

第94回国会 外務委員会 第9号(1981/05/21、12期、日本社会党)

○戸叶武君 今度のような問題が起きたのは、日米だけでなくソ連も含めて、私は大きな自己批判もやってもらいたいと思うのです。それは、お互いに自分の主張のみを強調しないで、相手にも相手の立場立場があってのことでありますから、核戦争はできないということは、ソ連でもアメリカでも、一九六二年の十月の二十三日でしたか、あのキューバ事件のとき以来、わかって、最高首脳者の中においては正面衝突をしないような、奇襲作戦はやらないような、特殊なパイプが通じてあるはずです。にもかかわらず、このようなことが危機の背景には米ソの対立から生じておるのでありますが、お互いに戦争はできないが、やはり自分たちの有利な立場を軍事的、……

第94回国会 外務委員会 第10号(1981/05/26、12期、日本社会党)

○戸叶武君 この前の委員会において、すでにわが党の松前理事から、日米同盟のアライアンスと核持ち込みに対する政府見解との解釈の相違、受けとめ方の相違に対して、具体的な事例を挙げて質問をしておりましたが、それに対する明快な統一的見解が示されなかったのではないかと思います。それで、この問題はただ字句の問題だけでなく、アライアンスとイントロダクションの問題の解釈について日米間で、アメリカ側の受けとめ方と日本側の受けとめ方と相違があったということは、各新聞なりあるいは国会の論議においても事例を挙げて論議されておりますが、今日においてはこの問題が日本の自主外交を確立する上においてきわめて重大なポイントだと……

第94回国会 外務委員会 第11号(1981/06/02、12期、日本社会党)

○戸叶武君 第二次大戦の前後から、難民問題に対して人道的な見地からこれを救わなければならないということが国連で取り上げられ、そして、すでにこの条約は加盟国が八十一ヵ国になり、また、この足らざるところを補った一九六七年の議定書が七十九ヵ国の承認を得たということですが、日本はこの線に沿うて政府も善処はいままでにしてまいったのですが、ベトナム難民の問題は想像以上にこれは大変な難民でございまして、これをやはりどうやってわれわれがこれに積極的に協力するかということは、人道的な見地から言っても、その国に戻すということも非常な不安があるので、政治的な難民としてやっぱり救わなければならない、そういう点では一貫……

第94回国会 公害及び交通安全対策特別委員会 第1号(1981/01/30、12期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいまから公害及び交通安全対策特別委員会を開会いたします。  本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。  これより委員長の選任を行います。  つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの増岡君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは、委員長に山崎昇君を指名いたします。(拍手)

第94回国会 公害及び交通安全対策特別委員会 閉会後第1号(1981/09/17、12期、日本社会党)

○戸叶武君 鯨岡長官が環境庁長官に就任されてから後は、前に大石武一さんが環境庁長官として思い切った実践を行いましたが、それ以後において、言葉だけでなく体で受けとめてこの公害対策、環境整備の問題等に取り組んでいる態度というものは、アセスメント法案が三回も流されて財界に弱い日本の政府という一つの印象を与えている際に、環境整備の問題がグローバルな時代において明日への大きな政治課題であるということの認識の上に立っての行動として、私は称賛に値する面があると思うのであります。実行でいろいろ空きかん問題なり何なりとも取り組んでおりますが、長官が張り切れば環境庁に集まった優秀な人材も、このときやはり環境整備の……

第95回国会 外務委員会 第2号(1981/10/15、12期、日本社会党)

○戸叶武君 いま松前さんが言われたように、中東問題に対して日本政府はきわめて慎重な配慮を持って臨んできた模様でありますが、エジプトのサダト大統領が殺された後における情勢というものは、アラブだけでなく、世界各国に非常に深刻なやはり危機感をたたきつけていると思うのであります。  この問題に対しては、私は去年の二月に、十分お話し合いを自由な形でできたところの、エジプトの国会の議長であり、前のカイロ大学の学長であった方と見解の一致すも点が非常にありまして、あの前にやはり、名前は遠慮しますが、エジプトの国会で将来を期待されているパリ大学を出た外交委員長が、お使いのような形で私の意見を聞きに参りましたけれ……

第95回国会 外務委員会 第3号(1981/11/12、12期、日本社会党)

○戸叶武君 私は、きょうは中東和平をめぐる問題を中心に、アメリカの出方、アラブの出方及びイスラエルやPLOの動き、サウジやエジプトの動き、そういうものが非常にデリケートな形において動いておりますが、それについて園田外相はどう受けとめているか。特に中東和平が世界的危機の頂点として注目を浴びている際に、サウジアラビアのファハド皇太子の去る八月に提案した中東和平に関する八項目案、これをどのように園田外相は受けとめておられますか。
【次の発言】 私も、将来の和平交渉の基準になっていくのではないかというふうに受けとめておりますが、先ほど松前理事から質問がありましたように、アメリカの世界戦略というものは非……

第95回国会 公害及び交通安全対策特別委員会 第1号(1981/10/07、12期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいまから公害及び交通安全対策特別委員会を開会いたします。  本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。  これより委員長の選任を行います。  つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの増岡君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは、委員長に坂倉藤吾君を指名いたします。

第96回国会 外務委員会 第1号(1981/12/22、12期、日本社会党)

○戸叶武君 今度のポーランドの軍の軍事的制圧に関しては、ポーランドだけではなく世界各国に大きな反響を呼んでいると思います。その中でもポーランド外交界のベテランと言われたポーランド駐米大使がアメリカに亡命したというようなことは、このポーランド問題が非常に長引くのではないか、絶望的な状態にまで導かれる危険性があるというような見通しの上に立ってなされたのかと思いますが、外務省の方ではこの反響をどのように受けとめておりますか。
【次の発言】 軍政府による制圧が成功しているかあるいは逆作用な結果を生むかは今後にかかると思いますが、外務省当局では、見通しとしてどのような見通しを持っておりますか。

第96回国会 外務委員会 第2号(1982/03/30、12期、日本社会党)

○戸叶武君 きょうは、桜がいつもの年よりも早く咲いたので日米ともに大分あわてているようでありますが、結構なことと思います。  櫻内外務大臣は、姓が桜にゆかりのある櫻内で、アメリカの日米協会の席上においても、私の姓は櫻内で桜に囲まれているという意味を述べておられます。桜の花も花ですが、桜の心をどういうふうに櫻内さんは受けとめておるか、やはりその辺から私はお伺いしたいと思います。  私は、日本の桜の名歌としては本居宣長先生の「敷島の大和心を人間はば 朝日に匂ふ山桜花」、これが一番桜の心を歌った名歌と思います。また、いまのようなあらしの時代に日本のデモクラシーの父、尾崎行雄さんは「花の下手綱緩めてめ……

第96回国会 外務委員会 第3号(1982/04/01、12期、日本社会党)

○戸叶武君 きょうはエープリルフールの日で、冗談に人をだましても四月ばかと言って問題が済む日ですが、私はその迷信を破って、きょうは本当のことを言いたいと思いますから、ばかなことを言うなとは言わないでください。  それは、私は六回ほど世界を駆けずり回って、五十何年かの間に、考古学や政治学を研究するだけでなく、自分の趣味として馬とシカの食べ物を研究してまいりました。それは道のあるところに文化の流れが流れていくのでありまして、古代における馬の東西文化の交流における役割りは非常に大きかったと思います。そういう意味において、きょうは私は本当のことを苦労人である櫻内外務大臣に訴えたいと思うんです。それは、……

第96回国会 外務委員会 第4号(1982/04/08、12期、日本社会党)

○戸叶武君 きょうはアジア=太平洋郵便条約の締結について審議をする日でありますが、私は原始的な時代における民族と民族の結びつきのいろいろな変遷を経て、今日情報化時代に郵便条約が結ばれるということは非常に意味のあることであり、情報化時代における技術協力においては、日本は決してアメリカにひけをとらないだけの私は実績を上げつつあると思うのであります。  そこで、アメリカはアルゼンチンにおける、ひとつの軍部を中心とした革命も軍部支配、あるいは情報関係の発達に伴ってアルゼンチンの情報関係、特にこの郵政関係の部門を独占すべく軍部を使ってのクーデターの断行だとも言われておりますが、そういうことを中南米及び中……

第96回国会 外務委員会 第5号(1982/04/13、12期、日本社会党)

○戸叶武君 あしたはミッテランさんがおいでになるということで、いまミッテランさんの言動というものは端倪すべからざるものがあって、世界じゅうが特に核燃料の問題あるいは核兵器の廃絶の問題、もろもろの問題において西ドイツの動きよりもさらにフランスのミッテランの動きを、ミッテランどころか手のうちが見たいという一つの興味が持たれておると思います。ミッテランもあした乗り込んでくるのには、やはり日本人というのはなかなか感覚が鋭敏で、テンション民族においては危機に対する直観力はフランスか日本かと言われて、日本の方がこのごろは大分評価されてきているから、やはり打ては響くというのが日本とフランスの大統領ミッテラン……

第96回国会 外務委員会 第7号(1982/04/20、12期、日本社会党)

○戸叶武君 いま秦野さんが言われた今後における海洋法の問題に関しては、日本がもっとやはり積極的に意欲を見せないと、太平洋時代が到来したのにもかかわらず、この太平洋を名実ともにパシフィックオーシャンとしての平和な海にするのには、アメリカからもソ連からもいろいろなところからとげとげしい一つの要請も起きているので無理からぬ面もありますけれども、公海の問題、海底資源の問題、いままであった海洋法の新しい方向づけの問題、この問題はこの模索時代に方向づけだけはやはり行わなければならないと思っております。  私は青島の大学教授から頼まれて、香港の大学から国際法の勉強に来た蕭慶成博士を学生時代からめんどうを見ま……

第96回国会 外務委員会 第8号(1982/04/22、12期、日本社会党)

○戸叶武君 きょうは伸びたり縮んだり、結局は五十分の質問ということになっております。きょうの午後には日ソ関係のミーティングに出て、外交、防衛の問題に対して一言だけソ連側にも言いたいと思いまして、改めてそれは文書にして政府にも質問したいと思います。  すでに松前さんが先ほど質問の中に率直に述べましたとおり、この日ソ並びに日米関係というのはきわめて微妙な三角関係みたいなものになって、まともな人には表づらから見たのでは見られない不可思議な現象を呈している。領土問題においてもしかり、それから国際連合とヤルタ体制との矛盾の問題。そういうものが戦後約三十七年たちまして外交文書等において問題点がだんだんアメ……

第96回国会 外務委員会 第10号(1982/05/11、12期、日本社会党)

○戸叶武君 スリランカとの協定は、いままでスリランカの公使なり何なりは非常に熱心に日本に近づいてきたが、日本人はあそこにおける水力電気の問題でもあるいは水源開発の問題でも、余り耳を傾けるゆとりがなかったようです。  それは、一つはフランスに留学した優秀なインテリがトロツキストで、夫婦ともあそこの政権を握っていた時代がありましたのでその関係かとも思いますが、私は一九二九年、船でコロンボを訪ねたことがあります。そのときに宝石屋の主人に非常に好かれて、どういう関係か自分は人相を見るんだが、自分のところに戴冠式に来た東郷さんと乃木さんというのはまことに人格、人相のいい人だった。それで、サインしたサイン……

第96回国会 外務委員会 第11号(1982/06/03、12期、日本社会党)

○戸叶武君 大体この条約に対する質問の問題点は松前君から詳細に質問がなされたので、私はダブることも必要といたさないと思いますので違う角度から若干の質問をいたします。  今度のサミットの会はいろんな意味において世界の注目を浴びておりますが、米ソの核兵器制限に対する具体的な成果をどのように上げるかということはまだ今後にかかわっていると思います。しかしそれと同時に、いまヨーロッパで問題になっているのはエネルギーの問題よりもむしろ環境整備の問題であるので、それがためにいままで環境庁は各省の優秀な人が集まって、それぞれの熱心な努力によって成果が上げられておるにもかかわらず、国際社会に打って出て、そして意……

第96回国会 外務委員会 第12号(1982/07/01、12期、日本社会党)

○戸叶武君 なかなか外務大臣にもお目にかかれないので、総理大臣の鈴木さんや外務大臣の櫻内さんは、現場に触れて、体で物を確かめようという非常に精神の旺盛な方で、そういう意味においては、観念的な実証主義学者よりも体でぶつかって受けとめて、そして問題の中から直観と決断においてタイミングを逸しない一つの政治的な配慮をしようという新しいタイプの政治家として、人物私見においては非常に日本の政治史の中で興味ある人物だと私は思っておるのです。実証主義的な政治学の学究として、大学の教授という観念論のマンネリズムの中からは政治は生まれない。政治はやはり文明史観と哲学を持つその英知の中から特に体当たりで、体でぶつか……

第96回国会 外務委員会 第14号(1982/08/19、12期、日本社会党)

○戸叶武君 このたびの教科書問題が政治問題化したことは、問題が中国側にあるのでなくて、日本側における少なくともいまの鈴木内閣における閣内不統一と言ってもよろしいような、文部省は文部省のメンツにとらわれ過ぎ、外務省の意見というものにほとんど取り入れられないで、文教族と言われる人たちのウルトラ右翼的な考え方が外国を刺激すること非常に大きなものがあったと思うのです。このたびアメリカの「タイム」でも、やはり日本のいままでの残虐行為というようなことを南京事件その他を写真入りで引用して、日本がこの機会にアジア諸国から遊離するのをねらったような節まで感ぜられるようなすでにPRが行われておりますが、長引けば長……

第96回国会 公害及び交通安全対策特別委員会 第1号(1981/12/21、12期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいまから公害及び交通安全対策特別委員会を開会いたします。  本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。  これより委員長の選任を行います。  つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの山東君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは、委員長に坂倉藤吾君を指名いたします。(拍手)

第96回国会 公害及び交通安全対策特別委員会 第3号(1982/04/02、12期、日本社会党)

○戸叶武君 午前中からの質疑応答がなされているのを見て、私はいま環境庁が将来への展望の点において明確な指導方針というものがいまだ確立しないからアセスメント法案の法制化ができないのか。それとも、法制化という形式よりも、いままで強調しているところを見れば、大阪の空港の問題なり水俣病なりあるいは琵琶湖の問題なり、そういう具体的な問題を処理して、それとの関連において将来どういうふうに環境庁における公害対策というものが行われていかなければならないかということを現実的に模索している最中ではないかと思われるのです。  きょうは実は西ドイツの議員の人たちとの話し合いの場があったので、その方と時間がかち合ってよ……

第97回国会 外務委員会 第1号(1982/12/23、12期、日本社会党)

○戸叶武君 いま松前君によっておおむね問題点は三条約とも質問されましたが、この中で私は、外務省なり農林省なりの当事者の人たちが非常な苦心を重ねてその積み重ねの上に新しい外交の方向を、国際的な潮流の変化にもよりますけれども、具体的に成果を挙げたということは私は大変なこれは記録だと思うのであります。少なくとも外交の問題、防衛、経済というようなものを含んでこういうふうにきわめて具体的に現実的に相互の理解を求めながら話し合いを重ねるならば、困難な事柄であってもその難局を打開するという実例を示した点において、国際外交の中で非常に苦労している日本の外交史上において、私は特筆すべきものだと思うのであります。……

第97回国会 公害及び交通安全対策特別委員会 第1号(1982/12/01、12期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいまから公害及び交通安全対策特別委員会を開会いたします。  本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。  これより委員長の選任を行います。  つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの福島君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。  それでは、委員長に宮之原貞光君を指名いたします。



各種会議発言一覧(参議院)

3期(1953/04/24〜)

第16回国会 外務・農林連合委員会 第1号(1953/07/08、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この国際小麦協定は食糧自給と通商の二つの面から観察されなければならないと思いますが、それに関してはイギリスが今回の国際小麦協定に参加しなかつたということは非常に大きな意義があるのじやないかと思います。この外務省と農林省から発表したところの資料によりますると、協定の定める最高価格が高過ぎるというのでイギリスは署名しなかつたというふうに簡単に結論付けておりますが、これは表面の理由がそうであつても、それならばイギリスがこの国際小麦協定に参加せずして、これよりも安い値段で小麦を買入れるというイギリス側に何らかの確信があるのか。又それとは違つた立場から、イギリスは通商関係の打開に対する材料と……

第16回国会 農業災害補償法の一部を改正する法律案両院協議委員正副議長互選会 第1号(1953/07/22、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 両院協議会委員正副議長の互選は成規の手続を省略しまして、選挙管理者にその指名を一任することの動議を提出いたします。

第16回国会 農林委員会農業災害補償制度に関する小委員会 閉会後第4号(1953/10/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 今度の今年のような凶年になると、今河野さんが憂えたように、今の農業災害補償制度の弱点というものを遺憾なく私は暴露していると思うのです。で、とにかくこの中において今まで強制加入的性格を持つていて、強制加入に値するだけの内容を伴わなかつたこの制度的欠陥というものが農民をして今の共済組合を呪詛の対象にした。今年は災害に遭つたから、これによつて幾らか恩恵に浴するからというので、その火の手はとどまつておりますけれども、大部分の農民はこれは任意加入になればみんな脱退して行こうという、この共済組合というものを売り物にして農村のボスに食われているような、こんなものにとにかく加入して行くならば、自分……

第19回国会 外務・農林連合委員会 第1号(1954/04/20、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 この「MSAの第五百五十条の規定に基く米国の余剰農産物の販売及び日本国によるその購入から生ずる相互の利益を考慮して」という段でありますが、この具体的内容について今まで衆議院等における各大臣の御答弁がまちまちになつておるようですが、改めて岡崎さんからそれを具体的に列挙して頂きたいと思います。
【次の発言】 その一千万ドルの贈与は、日本の防衛産業、兵器工場の育成に使われるということでありますが、今までの日本が食糧不足に悩んでいるからこそ、こういう小麦の輸入ということをアメリカに懇願したのだと思いますけれども、日本の農業の育成なり食糧増産の面において、何もこれによつて利益を受ける部分はな……

第19回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1954/03/24、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 日本の物価水準が国際的に非常に割高である、これを是正して行こうというところに、政府の貿易政策の重点があるようですが、まあその問題では、第一に私は為替レートの再検討をしなければならない、やらなければならないと思いますが、政府はこれを研究して行くという建前をとつておりますし、こういう行き方もあると思いますが、次にこの原料輸入先の不合理の調整ということをやはりやらなければならない。例えば今起きている生糸の問題でも、アメリカ市場だけに依存しておつて、若しこれがまずくいつた場合なんかというものは、日本の貿易が致命的な打撃を受ける、そういうところがありますので、やはりまあ政府は東南アジアに力を……

第22回国会 外務・農林水産委員会連合審査会 第2号(1955/07/21、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 私はこの移民国策の具体化の出発に際して、やはり政府がもっと基本方針をはっきりさせてもらいたい。われわれは国策審議の場にあるのでありまして、行政補助機関の役割ではないので、外務省と農林省との所管争いの事務的調整の報告を聞くというような程度でものを言っているのではないのです。園田君の御苦労のほどはわかるのでありますが、われわれの求めているのは、外務省と農林省のセクショナリズムの角突き合いに対する監視ではない。問題は移民に対する日本の国策というものが基本的にどう立てられているか、それがはっきりもしていないで、こういう日本海外移住振興株式会社というものがでっち上げられたり、また外務省の外郭……

第22回国会 農林水産・商工委員会連合審査会 第1号(1955/07/19、3期、日本社会党(第二控室・右))

○戸叶武君 前に吉野さんから意見か展開せられ、さらに河野君から具体的な提議もされましたが、私はこの砂糖問題は枝葉末節の議論でなくて、砂糖行政をいかにやるかという根本的な論議から始まらなければ話にならぬと思うのです。それは学問的とか何とかいう意味でなくて、吉野さんが言われたように、需要と供給との関係と価格との結びつきの問題、それをにらみ合せながら、たとえば外貨においても、外貨によって制約されておるからというのが唯一の理由で、今までの砂糖の暴騰なんかに対しては政府は手が施せなかった。あるいはそれは口実であったかもしれない。それで今度河野農林大臣が就任したときの第一声というものは、米の問題、砂糖の問……

第24回国会 外務・農林水産委員会連合審査会 第1号(1956/03/08、3期、日本社会党)

○戸叶武君 開会に当りまして農林水産委員会を代表して一言お礼の言葉を申し上げます。  水爆実験のことは世紀最大の不幸でありまして、かねてわが参議院におきましては院議の決定によって関係国の猛省を促しておるのであります。しかるに最近アメリカ原子力委員会によって、近くエニウェトク実験場における水爆実験の報が伝わり、私どもをしてがく然たらしめておるのであります。水爆の実験は人類のすべてに対して重大な影響を及ぼすものでありますが、すでに御承知の通り前回の実験によって最も悲惨な被害を受けたのは、わが国水産業及び水産業者でありますので、私たち水産業に関係いたす者はこの問題に対して特に重大な関心を払っておるの……

第24回国会 外務・農林水産委員会連合審査会 第2号(1956/05/17、3期、日本社会党)

○戸叶武君 開会に当り一言お礼を申し上げます。ただいま議題になりました協定承認の件について、連合審査会をお願いいたしましたところ、外務委員会におかれましては、議案が輻湊して格別御多忙のところを御快諾いただき、本日その機会を与えられましたことを委員長並びに委員各位に対して厚くお礼申し上げます。  外国食糧に対する依存から脱却して、国民食糧の独立安定を期して、国内食糧の需給向上をはかるという意味合いにおいて、また零細脆弱なわが国農業を国際競争から擁護して、その育成発展をはかるという見解から、農業関係からはかねてこの協定に関して重大な関心が払われておりまして、農林水産委員会においては、この承認案件の……

第24回国会 予算委員会公聴会 第1号(1956/03/06、3期、日本社会党)

○戸叶武君 歳入の面で武田さんは特に法人税の問題に対していろいろ触れられましたが、その中で法人税のいろいろな複雑化、これにはもちろん私はごまかしを伴っていると思いますが、これを整備すれば、もっと引き上げる可能性があるというような点は、私はあるところまで暗示していると思います。これはドッジ、特にシャープの税制勧告以来勤労者の方に税の負担が重くなって、資本蓄積ということを打ち出しながら、法人税のいろいろな操作によって資本家並びに財界の人たちの資本蓄積に、非常に都合のいいような税制のからくりというものが、現在においては非常に伸びてきていると思うのです。で、ここでこの法人税の複雑化されている点を、どう……

第24回国会 予算委員会公聴会 第2号(1956/03/07、3期、日本社会党)

○戸叶武君 農業改良資金の問題ですが、今までの補助金が不正に乱雑に使われて効果がなかったということを理由に、政府の方でこの無利子の貸付金の方向へ転換を試みようとしておるようでありますが、今までの補助金のやつももっと徹底した補助金があれば別ですが、実際問題といたしましては土地改良、それから農業改良全体に対してそれほど役に立たないような不徹底なやり方が、かえって中間における農民ボス等の食いものになるような傾きがあったので、その点からするならば、政府の方ではこの方法がいいではないかと言っておりますが、御指摘のように事実上において中以上の者はそれによって利益をこうむるかもしれなけれども、中以下の連中は……


4期(1956/07/08〜)

第26回国会 運輸委員会公聴会 第1号(1957/03/19、4期、日本社会党)【議会役職】

○委員長(戸叶武君) ただいまより運輸委員会公聴会を開会いたします。  開会に当りまして、公述人の方々に一言ごあいさつ申し上げます。  本日は、国有鉄道運賃法の一部を改正する法律案について公述のため、御多忙中のところ御出席下さいましたことを厚く御礼申し上げます。それではこれより公述人の御意見をお述べ願うのでありますが、公述人の一人の公述願う発言時間は約二十分以内とし、全部の公述人の公述を終った後、各委員の質疑に入りたいと存じますから、この点あらかじめ御了承願います。ただ、三井銀行社長佐藤喜一郎君は十一時に所用の約束がおありのようでございますので、公述の後直ちに各委員の御質疑を願いたいと存じます……

第26回国会 建設・運輸委員会連合審査会 第1号(1957/04/16、4期、日本社会党)

○戸叶武君 高速自動車国道が国土開発縦貫自動車道の予定の線のうちから取り上げられているようですが、この名古屋―神戸間に関する限りは、スピード・アツプを中心として、国土開発というよりは、むしろ速度に重点を置いた自動車道路の建設と思いますが、これはどういうところに目標を置いておりますか。
【次の発言】 結局最初に取り上げたところにおいては、国土開発というよりは自動車道路による速度という点に重点が置いてあるようですが、今後においても国土開発というものとそれから速度のための自動車道路という二木建でいくように見えても、事実上においては重点はそういうふうに速度を早めるというところに重点を置いてやはり進めら……

第26回国会 建設・運輸委員会連合審査会 第2号(1957/05/07、4期、日本社会党)

○戸叶武君 料金の決定は、一律的なものですか。
【次の発言】 資料によると、ロンドンでは一時間六ペンス―二十五円、二時間で一シリング、ホノルルでは一時間で五セント―十八円、アメリカ国内においてもさように安いのに対して、五十円以下というと、ほかより倍以上も高い料金をきめるというのは、根拠はどういうところにありますか。
【次の発言】 その問題だと、議論にわたるかもしれませんが、路外の駐車場を作るのには外国よりも金がかかるから、従って路上のやつを高くするというような論理は、公共に対するサービスとしては、理論的な根拠にはならぬと思うんです。で、路外が金がかかるんだとすれば、国家なり公共団体が補助してで……

第26回国会 大蔵・運輸委員会連合審査会 第1号(1957/04/03、4期、日本社会党)

○戸叶武君 政府にお尋ねいたしますが、参議院における運輸委員会は、昨年末の十二月四日にこの問題に関しては決議案を作っております。その内容は政府においても御承知と思いますが、「最近わが国の産業、経済は発展の一途を辿り、一方輸送力は限度に達し、その発展に支障を与えている現状である。政府においては、これが対策の一環として、道路の整備強化を図るため、その財源を揮発油税の大幅増徴に求めんとしているやに聞くが、揮発油の大口需要者たる自動車運送事業は既に税負担能力の限度に達しておると認められるので、揮発油税の大幅な増徴は自動車運送事業の健全な発達を阻害し輸送力の増強に支障を及ぼす虞がある。よって道路の整備強……

第28回国会 予算委員会公聴会 第2号(1958/03/12、4期、日本社会党)

○戸叶武君 今、日本の農業で当面している問題は、やはり食糧が二〇%足りなくて、米麦四百六十万トン、金額にして二千億円からの輸入食糧を仰がなければならない、これにどうこたえるかという重点政策が日本の農政でとられていない、余剰農作物に依存して日本の食糧自給体制というものを本格的に確立していないところにあると思います。農林大臣は畜産と畑地振興ということに重点を置くと言っておりますが、それは、あなたの指摘しているように、それほど重点も置かれているようにも見えないのですが、あなたが問題にしているところの問題は、これはやはり流通の面に非常に欠陥が暴露しておるのでありまして、畜産を奨励して牛乳が多くなっても……

第28回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1958/03/20、4期、日本社会党)

○戸叶武君 この防衛庁を主とした防衛関係の予算というものはだんだんふえて参りまして、三十三年度の防衛費、それから分担金等を合せると、特に防衛庁関係の費用は二十八年度の二倍にもなっておる。去年と比べても百五十億五千百万円の増加だということになっておりますが、こういうふうに膨大な予算を獲得しながらも、防衛庁長官が与党の議員を御招待したときにも、予想以上の予算を獲得してなんという失言か何か、招待状を出して、だいぶいじめ抜かれたということがありますが、とにかくこれは問題は、その予算の多寡よりも、消化の面における問題において、国民から非常に疑惑を受けていると思うのです。前にもくつの問題だとか、パッカード……

第28回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1958/03/24、4期、日本社会党)

○戸叶武君 きょうはアメリカ側からも政府関係の有力者がきておって、通産大臣は午後においてお目にかかるということでありますが、今、鶴見さんの言いましたように、日米関係の貿易上における調整というものは、きわめて重要だと思うのです。昨年岸総理大臣がワシントンをたずねましたときの演説内容も、ワシントンにおけるナショナル・プレスクラブの演説なんかは主として重点をそこにおいたようであります。日本関係の、アメリカに対する輸出の倍アメリカから日本が輸入しているのにもかかわらず、アメリカは日本に対して公正な市場を与えてくれていないということを非常に力説しておりました。そういうものの反響はどうかということを、私は……

第28回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1958/03/25、4期、日本社会党)

○戸叶武君 この問題に関連しまして……。今、松本次官が農林省の方に当ると言われておりましたが、農林省に当る前に外務省の体勢を整えなければ、当っても効果がないと思うのです。今の外務省のやっているところの移民政策は、率直に言って、戦前の移民屋さん、と言っちゃいかぬが、移民関係の残党を組合した形であって、新しい形における移民体制というものが、失礼だが、確立されていないと思うのです。私は三年間続けてアメリカを尋ねるたびに、サンフランシスコからロスアンズエルスに至る一帯を、自動車旅行その他をしまして、この移民関係も調べて参りましたが、一番最初に、前に曾祢さんが言ったような、ウォーレン加州知事が問題にして……


5期(1959/06/02〜)

第40回国会 予算委員会公聴会 第1号(1962/03/15、5期、日本社会党)

○戸叶武君 時間がないので一点だけお伺いします。それは時子山先生が言われましたように、財政政策の方向というものは、長期的な見通しと計画性を持つことだということに集約されておると思うんです。その財政政策の基調となるべきところの見通しの問題に関しまして、少なくとも池田内閣は大きなあやまちをこの一年間においても行なっておりまして、下村さんの言うような楽観論とはだいぶ違うと思うんです、現実において。それは、長期に見ればと言いますが、今の現段階の分析において、ニュー・ブロンティアのかけ声で立ち上がったケネディの経済ブレーンの見通しも、一九二九年の世界経済恐慌に次ぐ不況がアメリカを襲うているという認定のも……

第40回国会 予算委員会公聴会 第2号(1962/03/16、5期、日本社会党)

○戸叶武君 今の豚の問題を出したのは、豚だけの問題じゃないと思うんですが、やはり私たちの日常生活の中において、物価の値上がりが池田内閣の値下がりになったというので、きげんをこの間損じましたけれども、これは毎日新聞の統計でも明らかなので、この問題は、やっぱり一応豚の問題は、そういう卑近な問題から、運賃の問題やそういう問題から掘り下げていけばいいんだと思いますが、やはり物価の問題で私は運賃の問題が非常に関係があると思うのですが、数年前やはり運輸委員長をやっておりましたときのこの運賃値上げに対する当局の主張というものは、とにかく政府のほうから、この公共投資がそういうふうに簡単にできないから、今まで国……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1962/03/27、5期、日本社会党)

○戸叶武君 最近の物価の値上がりは、池田内閣の高度成長政策の結果だと一般が認めておりますが、この物価の値上がりと外貨不足というものが、次の危機を招こうとしておりますけれども、特に物価の問題と密接な関係があるのは鉄道運賃の問題だと思うのであります。最近物価問題と関連して一般が非常に心配している点は、私鉄運賃の値上げが近く行なわれるんではないかという警戒でありますが、政府としてはどういう態度になっているのか。それからその今後の見通し等について承りたいと思います。
【次の発言】 先般行なわれた日米貿易経済懇談会といいますか、箱根会談においても、アメリカ側の代表から指摘せられた点は、民間の設備投資とい……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1962/03/28、5期、日本社会党)

○戸叶武君 これは公社に切りかわってから相当の成績を上げているとの説明を受けましたが、まだほかの進んだ国々から比べれば、電話というものがまだ一般化されていないので、そこを加賀山さんもついているのだと思いますが、やはりこれから特に中小企業、零細企業なんかは労賃が上がってきて、人手が足らなくて人を使わないようになってくるのです。今一番電話架設で困っているのは、そういう零細企業や中小企業の人たちが優先的に電話を求めようと思っているのですが、それが一番あと回しになっているのですが、やはり交通の混雑とそれから人手の不足というものを補う一つの大きな問題は、私は電話の問題だと思うのです。交通というとばかの一……


6期(1962/07/01〜)

第43回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1963/03/26、6期、日本社会党)

○戸叶武君 重政農林大臣は、農政の基本方針は、先年制定された農業基本法に従って年産性の向上と農家所得の増大をはかり、他産業との格差をできるだけ縮少し、農家生活水準の向上をはかることにしたと述べておりますが、三十八年度の農林予算を検討してみるのに、農林省所管合計が二千二百五十七億円、他省所管分を含めて二千五百三十一億円というので、国の総予算に占める比率はわずか八・九%というふうに落ち込んでおるのでありまして、このような貧しい農林予算によっては、その農業基本法に盛られている大目的を達成することはきわめて困難だと思いますが、農林大臣は、これでも目的達成はできるとお考えですか。

第46回国会 予算委員会公聴会 第1号(1964/03/12、6期、日本社会党)

○戸叶武君 ここ数年来の酪農の伸び、その中において乳牛、豚、養鶏、そういうようなものは三倍以上にもなっているような状態でありますが、あなたが力説した酪農重点といわれましても、乳牛の問題でも、去年がたしか二・八頭、ことしが三頭をこえたというような、まだ発展段階でありまして、農家経営の実態からして、乳牛は四頭以上にならないと経営としてマイナスの面が多いのでございます。そういう点を伸ばしていくのにも、やはり資金の面において農民が詰まっている。それに対しての処置をみなければならない点が一点。  もう一つは、政府の草地改良とか、いろいろな国有林払い下げとか、思い思いの施策は述べておりますが、実質において……

第46回国会 予算委員会公聴会 第2号(1964/03/13、6期、日本社会党)

○戸叶武君 お二人からかなり政治に対するきつい要望がありましたが、そのとおりのようで、この二、三年来物価の値上がりの現象面だけを追及しておりますが、いま上枝さんが言われたように、貯蓄の問題あるいは借金の問題にいたしましても、物価が七・二%あるいは七・八%という値上がりをするようなときに、貯金をするのがばかで、結局、銀行に預金を送ることよりも、そんなことでは間に合わない一つの流れがある。また、事業をやる者が銀行から比較的安い利子で金を借りて事業をやれば、物が上がっていくのだから、これは一番能力のある手腕家がそういうことをやっていくのが一番事業のためになるという、一つの政治の流れ、風潮に対するはね……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1964/03/25、6期、日本社会党)

○戸叶武君 関連して質問いたします。  アメリカのドル防衛政策から軍事援助の削減というのは必至になってきておりまして、したがって、いままで貸与せられた武器が更新されなければならない、戦車その他を国産によってあがなう方向に来ているということは、すでに御説明のとおりでありますが、軍事専門家その他の指摘によりますと、アメリカの軍需工場におけるマスプロダクションによるコストと、少量しかつくらない日本の軍需生産工場とにおいては、コストにおいて非常に違いがあって、三倍もかかっているということが具体的に指摘されておりますが、いま日本で国産を使っているおもな軍需品はどんなものですか。その値段が、アメリカと日本……

第46回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1964/03/26、6期、日本社会党)

○戸叶武君 昨日、予算委員会の本分科会におきましては、大蔵大臣出席のもとに審議が続けられる予定でございましたが、大蔵大臣が無断欠席のため、われわれの審議というものがストップになって、結局何ら審議を行なうことができなくなってしまったのであります。参議院のいままでの予算審議の運営の中において、このような不祥事ともいうべきことはないと思うのです。これは両院制度を肯定する上におきまして、予算委員会というものを政府がもっと重視してもらいたいと思うのです。いかなる理由によって大蔵大臣が昨日本委員会に出席しなかったか、その理由を明らかにし、また、この予算委員会の分科会運営にあたって、主査がこれにどら対処した……


9期(1971/06/27〜)

第72回国会 予算委員会公聴会 第1号(1974/03/29、9期、日本社会党)

○戸叶武君 下村さんの高度成長政策は、池田内閣以来、自民党の理論的な根拠というか、指導を与えてきた人でありますが、急にゼロ成長を打ち出したので一般も奇異な感じに打たれましたが、いまの質問応答を見ると、予測としてのゼロ成長でなく、ゼロ成長をしなければいわゆるインフレはとまらないんじゃないかというようにも受け取れるんですが、この高度経済政策のチャンピオンは西ドイツにおいてはエアハルトであり、日本においては池田さん、その先生が下村さんということになっておりましたが、西ドイツにおいても、エアハルトのあの奇跡ということが問題になったとき、アデナウアーは、エアハルトは哲学を持たない、総合的な施策に欠けてい……

第72回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1974/04/04、9期、日本社会党)

○戸叶武君 倉石農林大臣に対して、食糧自給の確立と農政の転換について御質問いたします。  私は、日本の国は豊葦原瑞穂の国と昔からたたえられているだけに、食糧自給は可能な国だと確信しております。それがなし得られないのは、現段階における農政の貧困に原因があると思うのでございます。古来から経世の学は西洋においてもフィジオクラットの重農主義から出発し、マーカンティリズムによる重商主義から近代経済並びに政治への発展があるのであります。日本の農業社会を基盤としての政治というものは、古代において農をもって本となすという農本主義から出発しておりますし、中国の古代の堯舜のころの民の歌も、日出ずれば起き、田を耕し……

第72回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1974/04/05、9期、日本社会党)

○戸叶武君 ただいま田君から、ミクロネシアの問題で私のワイフのことまで引用されましたが、たしかあれは愛知君が外務大臣のときだったと思いますが、ミクロネシアの問題については、アメリカ側も、どちらかといえば、やはり日本に担当してもらったほうがいいのじゃないかというふうな考え方があるのも事実で、きわめてソフトな形でしたが、国務省関係の委嘱を受けていると思われるアメリカの大学の婦人の教授が来て、私にもワイフにも別々に意見を開陳したことがあります。あのときに、結局、アメリカと日本が十八億円ですか、あの折半した援助というふうな形にしましたが、なったようですが、あそこの人たちが、青年たちが日本に留学したい要……


11期(1977/07/10〜)

第82回国会 法務委員会、地方行政委員会、外務委員会連合審査会 第1号(1977/11/21、11期、日本社会党)

○戸叶武君 この問題をめぐっては、すでに衆議院、参議院を通じていろいろな角度から審議がなされておりますが、二十分の短い時間で二、三問題点を質問いたします。  いま世界は激動変革の時代に当たっておりまして、ことしはちょうどバルフォア宣言がなされてから六十年、ロシア革命をしてから六十年、大きな変革が世界の各地において行われなけりゃならない転換の年だと思うのです。だれも急にエジプトのサダト大統領がイスラエルを訪問しペギン首相との会談に入るということは予測できなかったほどでありますが、やはり現在置かれている厳しい現実の流れの中において、立ち往生するよりは、一国の指導者が自分を捨てて民族のために世界のた……

第84回国会 商工委員会、外務委員会、農林水産委員会、公害対策及び環境保全特別委員会連合審査会 第1号(1978/06/07、11期、日本社会党)

○戸叶武君 この連合審査会に外務を担当する園田さん、通産の河本さん、農林の中川さんが出席し、いずれも福田内閣の中においては筋を通そうとする意欲を持っている大臣と私は認めておりますから、今回問題になっているところの日韓大陸だなの共同開発に対する特別措置法に関し質疑をするに当たって、どこに問題点があるかということを明確に見定めて今後善処されんことをお願いする次第であります。  第一に園田外務大臣にお願いいたします。  世界じゅうがいま激動変革の時代であります。海洋法一つを見ても、この十年足らずの間に世界の物の考え方がずいぶん変化しております。特に日中平和友好条約の締結というのは、日本の今後の外交路……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/09

戸叶武[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書



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