このページでは愛知揆一参議院議員の3期(1953/04/24〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は3期国会活動統計で確認できます。
○政府委員(愛知揆一君) 今回の凍霜害は、六十数年に一回というような誠に異例な現象でございましたので、大蔵当局といたしましても、災害の勃発当初から現地の調査その他に鋭意努力をいたして参りました。その結果、只今農林大臣からもお答えがございましたように、大体本日中に全部の結論をまとめまして政府の措置を決定することにいたしております。その考え方は、私ども財政当局の考え方としては、六億とか五億とかいうような枠で縛るという考え方ではございませんで、具体的に検討いたしまして、これを積み上げて筋を通して参りたいということで、鋭意研究して参つたわけでございます。従つて、その成案を得る過程におきましたはいろいろ……
○政府委員(愛知揆一君) すでに答弁がございましたところで十分カバーされておると思うのでありますが、只今のお尋ねの中で、援助資金の経理はどうするのであるか。例えば特別見返資金を作らなければならないことになるのではなかろうか。或いは又、援助額の全部と管理費を総括する場合と、管理費のみを別にする場合があると思われるが、そういつたようないろいろの場合における予算上の措置はどうするつもりであるか。こういうお尋ねでございますが、これにつきましては、只今も答弁がございましたように、今後の交渉と、こちらの研究に待つところでございまするので、未だ我々としてこれが結構であるという確定的な意見を申上げる段階に至つ……
○政府委員(愛知揆一君) 先ず特需と輸出の関係でございますが、国際収支上の問題といたしましては特需も輸出と相違はないという点につきましては、私どもも御指摘の通りと考えます。ただ併しながら、輸出取引法の目的といたしておりまするところは、同法の第一条にありまするごとく、正常な輸出の場合における取引の秩序を確立いたしまして、これを通じて安定した海外市場の確保と発展とを図ることを目標といたしているのであります。これに反して、特需の場合におきましては、日本に駐留いたしまする米国軍という極めて限られた特需の発注者を相手方とする取引でございまするし、多くの場合その受渡しは日本の国内で完了し、輸出取引法の目的……
○政府委員(愛知揆一君) 災害の政令につきましては、その主なるものは御承知の通り公共土木及び農林水産関係でございますが、これはすでにお話がありましたように、十一月の二十八日に公布施行せられました。これに基きます告示につきましては、県のほうにつきましては具体的な数字も大部分は固まりましたので、一両日中にその指定が完全にできると思つております。市町村の指定につきましては、これより多少遅れることは止むを得ないかと思うのでありますが、目下鋭意数字を当つておりますので、できるだけ速やかに指定できるように、この上とも努力いたしたいと存じます。 次に大蔵省関係の災害の立法は三件でございますが、その政令は、……
○国務大臣(愛知揆一君) 今日の我が国経済を概観いたしまするに、経済規模ば拡大し、国民生活も著しく向上して参つたのでありまするが、当面最も重要な問題は、輸出の伸び悩み、輸入の膨張、その結果としての国際収支の逆調であります。而して、このまま推移いたしました場合には、我が国の手持外貨は次第に減少し、経済の自立を達成し得ないばかりでなく、国民経済の安定が害される虞れも生ずるのではないかと考えるのであります。よつて、私は、この機会に、世界並びに我が国経済に関する最近の諸情勢を申述べまして、これに対処する政府の経済政策の大綱について所信を明らかにいたしたいと存ずるのであります。 先ず、我が国をめぐる世……
○国務大臣(愛知揆一君) 貿易に関しますお尋ねにつきましては、只今外務大臣、大蔵大臣からお答えいたしました通りで、附け加えることは何もございません。ただこの機会に、いわゆる中共貿易について御質疑がありました点に触れまして数字的に申上げますならば、昨年の夏、国会で日中貿易促進の御決議がなされまして以来、政府としても一段とその趣旨に副つて極力輸出制限の緩和に努力いたしましたことは御承知の通りでございますが、累次の品目の解除を行いました結果、彼我の貿易量は大いに拡大いたしました。昭和二十七年と昨年の昭和二十八年の一月から十月までの実績の数字がございますが、輸出につきましては、船積の実績は、昭和二十七……
○国務大臣(愛知揆一君) 物価の引下げの見通しのお尋ねでございまするが、昨日も申上げましたごとく、私どもの考え方は、基本的に、財政の緊縮、金融の引締めということで基本的な線を打出したいと考えておるのであります。それはなぜかと申しますると、要するに、有効需要が過剰である限りにおいては物価の引下げということは的確に行えないという考え方に立脚しておるわけでございます。従つて、具体的には不要の投資の削減ということをやりますることが必要であると思います。その結果、生産財が低落をするということが一つ、いま一つは農林産物の平常化ということが本年度は期待できると思います。従つて、他方において重要な基幹物資への……
○国務大臣(愛知揆一君) お答えいたします。 御承知のごとく、例えば五年前に比べまするならば、日本の産業活動は二倍半乃至三倍になつておりまするし、又国民の消費生活から申しましても、都市農村を通じて見れば、戦前の一〇〇に対して一〇五というところまで回復しておるのであります。これは先日も指摘いたしましたごとく、かくのごとく生産も消費も増加わした。ただ輸出の伸張が伴わなかつた。総理の言われるアンバランスをここに生じた。そこで輸出の努力をここで大いにやりたい。それには物価を下げることは勿論でありますが、内需を抑える、いわゆる過剰な有効需要を抑えるということが、私は基本的に最も必要なことだと思うのであ……
○国務大臣(愛知揆一君) お答えいたします。 繊維産業が、重要産業でありまして、而も輸出に占める比重が極めて多大であるということにつきましては御指摘の通りと考えます。ところで今回の法案におきましては、生産品の数量からいえば七彩程度の、いわゆる一部の高級品のみを対象といたしておるものでありまして、これによりまして繊維産業全体に負担をかけるということは殆んどないと考えるのでありますが、特に輸出につきましては、免税措置をとることにいたしておりまするし、又高級品の消費が抑制されまして、むしろその面からも輸出の伸張になるかと考える次第でございます。 次に、「課税の場所が殆んど中小企業になつておる関係……
○国務大臣(愛知揆一君) お答えいたします。 佐久間の水利権につきましては、昭和二十八年一月の七日に水利の使用許可申請書を静岡、愛知、長野三県の知事に提出いたしたのでありますが、未だに正式の許可は、ございません。併しながら水利権の許可前の準備工事の着工等につきましては、関係の地元知事及び主務当局の十分なる了解の下に、これを施工しているわけでございます。 なお電源開発会社の工事自体につきましては、電源開発審議会の審議を経る等、適正にして十分なる手続を経て施工いたしておるのでございます。 なお又電源開発の緊急性に鑑みまして工事を急速に進める必要がありまするので、河川敷占用並びに土木工事の施工……
○国務大臣(愛知揆一君) 日本の石油の需給状況は、御承知のように楽観を許さない状況でございますので、イランの石油の輸入につきまして、私どもといたしましても重大な関心を持つておりますることは今更申上げるまでもございません。昭和二十八年度におきましては、約十二万キロ・リツターの揮発油と軽油を輸入いたしたのでございす。ところで只今外務大臣から御説明いたしましたような事情にございまするので、現在のところは止むを得ず輸入の禁止をいたしておるのでありまするが、外交関係の問題が解決いたしましたならば、直ちに輸入の禁止を解除するということは当然の措置と考えておるわけでございます。私どもといたしましては、イラン……
○国務大臣(愛知揆一君) 一般会計で三割、特別会計で二割の人員を整理をして、これを生産の方面に転換させるつもりはないか。特にこれを国土総合開発計画のほうに関連させて考えることはできないかというような御趣旨が私に対する御質疑と思いますが、かくのごとく積極的な明るい御提案に対しましては、非常に敬意を表するのでございますが、先ほど労働大臣からもお答えいたしましたように、現在の計画でやつて参りますると、この今回の整理される人員を、こういう方面だけに積極的に用いるという観点から計画をいたしました場合におきましても、相当大規模な公共事業なり、或いは民間の事業というような点について、相当多額の費用もかかるわ……
○国務大臣(愛知揆一君) 貿易の統制の問題についてのお尋ねにつきましては、只今外務大臣からお答えがありました通りでございまして、今回の協定附属書Dの規定は、貿易の制限につきましての国連協力の現状を成文化したに過ぎないのでありまして、従つて日本側としては何ら新らしい義務を負うものではないと解しておるのでございます。私はむしろ他の平和愛好諸国とへの協力ということを謳うりことによりまして、日本が西欧諸国、他の平和愛好国と同等の立場に立ちました輸出統制を行うことを意味するものであると、かように解すべきものと考えるのでありまして我が国が現在実施いたしておりまする対共産圏等の貿易制限につきましては、これが……
○国務大臣(愛知揆一君) お答え申上げます。昨年の六月の三十日、米国の第八十三議会で成立いたしました法律第八十八号によりまして、只今御指摘の可燃性の織物の製造販売又は米国内への輸入を含む一切の取引を禁止することに相成つておるわけでございますが、我我の調査いたしましたところで申しますると、この禁止に該当いたしますものを具体的に申しますると、幅二インチ、長さ六インチ大の生地につきまして、引火テストを行い、その大きさのものを四秒未満の速度で全部焔が伝播し尽す場合には、かかる生地を以て作られた衣料と衣料用の織物は禁止品目となると、かくのごとくなるのでございますが、但し、一定の帽子、手袋、靴下、糸、芯地……
○国務大臣(愛知揆一君) お答えいたします。 硫安の生産原価につきましては、通産省におきまして、生産の数量、現在量、価格等、或いは一応現状を前提といたしまして、各種の資料を参考として平均的原価を推算することは可能でもございまするし、これを事務上の参考資料として持ち合せております。従いまして、この分につきましては、懇談会、委員会等におきまして、然るべく篤と御説明をこの上ともいたしたいと存じております。 それから各社別、或いは特に工場別等の具体的な原価の資料は、政府といたしましても、公式に調査したものを持ち合せていないのでございます。従いましてこれを提出するに由なしというわけでございます。この……
○国務大臣(愛知揆一君) 政府は、先ほど御指摘の通り、旧軍港都市を平和産業港湾都市に転換する目的のために制定されました旧軍港市転換法に基きまして、各種施設の平和的な活用を図つておるわけでございます。呉市におきましては、御承知の通り日亜製鋼、尼崎製鉄、淀川製鋼、それからアメリカ系の造船会社NBC、東洋パルプほか数会社をして所定の手続によりまして活用をせしめておるわけでございます。そこで今後におきましても、これらのすでに使用者が決定して活用せられておりまする分につきましては、国家的な立場から、一層円滑に活用ができ、事業の継続発展を図らせて行きたいというふうに考えておるわけでございます。それから未だ……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今御採択に相成りました中小企業対策に関する御決議につきましては、政府といたしましては、御趣旨の存するところを体しまして、更に一段の努力をいたす覚悟でございます。 具体的に簡単に申述べまするが、先ず中小産業政策といたしましては、御指摘のございました加工貿易の推進によつて、原料高に悩む中小企業の苦難を打開いたしたい。又大企業の下請企業への不当なる支払の遅延その他、大企業の中小企業に対する不当なる圧迫を排除いたしまするためには、諸般の措置を講じておりまするが、今後一層強力に且つ具体的に推進をいたしたいと考えております。 次に金融、税制等の問題につきましては、差当り政府……
○国務大臣(愛知揆一君) 一般的な中小金融問題につきましては、只今大蔵大臣から詳細に答弁がございましたから省略いたしますが、なお、ほかに、例えば商工中金の手形の割引、手形担保貸付の期間を約一カ月延長するというような措置を併せ講じております。
次に、風水害によりまする被害小企業者に対する措置でございますが、これは前例等も篤と勘考いたしまして、今国会に昭和二十九年八月及び九月の風水害による被害小企業者に対する資金の融通に関する特別措置法というものを提案いたしまして、十分に御審議を願いたいと考えております。(拍手)
【次の発言】 原子力の問題についてお答えいたします。
原子力の研究、利用に関しま……
○国務大臣(愛知揆一君) 石炭の対策につきましては、政府におきましても非常に頭を悩ましている問題でございますが、これを要約いたしますと、二つに分けまして、緊急の対策と恒久の対策を樹立いたしているわけであります。 緊急対策といたしましては、おおむね四つに分けて実施をいたしておりまするが、一つは過剰貯炭の処理の問題、これに関連いたしまして十月末四百二十万トンに達する貯炭を擁しているわけでありますが、これらの貯炭に対しまして、大口需要者等の協力によりまして、又金融関係の協力を求めまして、これが処理についてでき得る限りの方策を講じております。次に適当な生産の制限も併せ行わなければならないと考えまして……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今農林大臣から、非常に詳細に砂糖の問題につきましての我々の考え方を御説明いたしたわけでございます。私も全く同様に考えておるのであります。只今もお話がありました通り、本年度の砂糖の輸入についての外貨の割当をいたしておりまするものは八十万トンでございますから、この点だけを取上げて御覧になれば、需要供給の関係から、供給力がかなり不足であるようにも見られるのであります。併しながら、在庫の持越しと国産の砂糖及び黒糖を合せますると百万トンを若干超えるのでありまして、この程度の砂糖がございますれば、先ず先ず年間を通じて見ますれば需要供給上の大きな不安はないと、私はかく確信いたして……
○愛知揆一君 私は自由党を代表いたしまして、政府の施政方針のうち、主として経済政策の問題につきまして質疑をいたしたいと思います。 顧みまするに、私は昨年の一月第十九国会におきまして、当時の政府としての経済政策の大綱を述べたのでありまするが、当時私は国際収支の均衡を回復すること、正常な均斉のある経済を確立するということが最大の急務であることを強調いたしたのであります。しこうして昭和二十九年度の経済政策の基調を、第一にわが国経済の正常化、特にわが国物価を国際水準へさや寄せをするということを通じて、国際収支の回復に置くということの決意を表明いたしまして、この決意に基くところの一連の施策を発表いたし……
○政府委員(愛知揆一君) 昭和二十六年度一般会計歳入歳出決算、同特別会計歳入歳出決算及び同政府関係機関決算報告書を会計検査院の検査報告と共に第十五回特別国会に提出いたしましたが、未だ御審議を了しておりませんので、その大要を御説明申上げます。 昭和二十六年度予算は、昭和二十六年三月二十八日に成立いたしました本予算と同年三月三十一日及び十一月三十日に成立いたしました補正予算とからなるものであります。昭和二十六年度の本予算は、我が国経済の自主自立態勢の確立強化のため、従来の財政政策を原則的に踏襲すると共に、内外諸情勢の推移に対処しつつ極力インフレーシヨンの回避に努め、以て健全な経済基盤の育成と公正……
○政府委員(愛知揆一君) 只今議題となりました昭和二十六年度一般会計予備費使用の件ほか五件の事後承諾を求める件につきまして御説明申上げます。 昭和二十六年度一般会計予備費予算額は十億円でありまして、このうち、財政法第三十五条の規定により、昭和二十六年五月一日から同年十二月七日までの間において使用いたしました八億一千五百九十余万円につきましては、第十三回国会にその事後承諾を求める件として提出いたしましたが、その後昭和二十七年一月十六日から同年三月二十五日までの間におきまして、八千五百七十余万円を使用いたしました。その主な事項は、恩赦実施準備事務に必要な経費、公立学校建物風水害復旧費補助に必要な……
○政府委員(愛知揆一君) 昭和二十七年度一般会計国庫債務負担行為に関しましては、只今委員長からお話のごとく政府から報告が出ておるのでございますが、その報告につきまして御説明を申上げます。 昭和二十七年度におきましては、財政法第十五条第二項の規定によりまして、災害復旧その他緊急の必要がある場合に、国庫債務負担行為をすることができる金額が三十億円でありまして、そのうち昭和二十七年十二月七日の火災によりまして焼失いたしました北海道大学工学部の建物の火災復旧に対しまして、昭和二十八年二月十七日閣議の決定を経まして、四百四十四万七千円の範囲内で債務負担行為をすることといたしたわけでございます。 以上……
○政府委員(愛知揆一君) 只今議題となりました「国家公務員等に対する退職手当の臨時措置に関する法律の一部を改正する法律案」につきまして、その提案の理由を御説明申上げます。 現行の国家公務員等に対する退職手当の臨時措置に関する法律は、昭和二十八年七月三十一日限りその効力を失いますので、八月一日以降におきましてもその効力を持たせると共に、退職手当の支給額、勤続期間の計算等について所要の改正をいたすこととし、この法律案を提出いたした次第であります。 次に、その改正の要点を申上げます。 第一に、退職手当の計算に当り、恩給又は共済給付相当額を控除する従来の方法は、事務上の手続も煩雑でありますので、……
○政府委員(愛知揆一君) 只今議題となりました「大蔵省関係法律のうち期限等の定のあるものにつき当該期限等を変更するための法律案」ほか二法律案につきまして提案の理由を説明申上げます。 有効期限、免税期限等の定のある大蔵省関係の法律につきましては、先に参議院緊急隻会において、暫定的に期限等を二カ月間延長する措置が講ぜられたのでありますが、これらにつきましては、諸般の状況から見て、この際なおしばらく現状を存続し、別途本国会に提出を予定しております本格的な改正法案の審議を待つごとといたしたいのであります。 本法律案は、右の趣旨に基き、関税定率法ほか六件の法律につきその定める期限等を更に二カ月間延長……
○政府委員(愛知揆一君) それでは私からお答えいたします。只今藤野さんのおつしやることは誠に御尤で、外貨の予算の割当につきましては、今さような方針で進みつつあるわけでございます。従つて、将来飼料としての免税の必要があるということであれば、そのことを明記して定率法を改正することにいたしたい、こういうふうに考えております。
【次の発言】 先ず予算のほうからお答えいたしますが、政府の基本的な考え方としては、できるだけ速かに二十八年度の本予算案を編成し、且つこの御審議を頂きたい、で更に願わくはできるだけ国会の審議も速かにして頂きたい、そうして国民の要望に応えたいということを基本的な考え方にしております……
○政府委員(愛知揆一君) 只今議題となりました小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律案について、その提案の理由を御説明いたします。 本法律案は去る第十五回通常国会に提出し審議未了となりましたので、今回小額通貨の通用期限等に所要の調整を加えて改めて提出いたした次第であります。 最近における取引の実情に鑑みますに、一円未満の補助貨幣、小額紙幣及び日本銀行券は、取引上殆んど利用されていない状態でありますので、これらの小額通貨を整理すると共に、今後一円未満の通貨の発行を停止することとし、更にこれに伴い現金支払の場合における端数金額の計算の基準を定めて取引の円滑化を図る必要があると考えられる……
○政府委員(愛知揆一君) 御説明に先立ちまして、ちよつと念のために申上げておきますが、本日議題となりました七つの法律案は、いずれも第十五回国会におきまして相当御審議も進んでおり、或る分につきましては委員会或いは本会議でも議了せられたのでありますが、その後解散の結果流れましたものを改めて提案いたすものでございまして、内容は前回の分と殆んど同様のものが多いのでございますが、念のため全部につきまして詳細に御説明させて頂きます。 先ず第一が国有財産法等の一部を改正する法律案でございます。 国有財産の管理及び処分に関する事務は、主として国有財産法及び国有財産特別措置法に基きまして運営せられているので……
○政府委員(愛知揆一君) 只今議題となりました税法関係十件の提案の理由を御説明申上げます。 第一が所得税法の一部を改正する法律案でございます。 政府は、昭和二十八年度において税制の一般的改正を予定し、すでに酒税の税率引下げ物品税の負担調整の措置を講じたのでありますが、その他のものについては、前国会へ提出した税制改正案を原則として踏襲する所存であります。即ち、目下暫定措置として実施している所得税の軽減措置を平常化するほか、更に所得税、法人税、相続税等につき一層負担の軽減合理化を図り、国民生活の安定、資本の蓄積に資するとともに課税の簡素化に努めることとしているのであり、差当りここに関係十法律案……
○政府委員(愛知揆一君) 只今議題となりました保険業法等の一部を改正する法律案ほか八法律案につきまして提案の理由を御説明申上げます。 先ず第一に、保険業法等の一部を改正する法律案でございますが、これは前国会に提案いたしました保険業法の一部改正に併せて、外国保険事業者に関する法律の一部改正をも同時に行うこととし、これを一括して御提案申上げたわけでございます。 改正の内容でございますが、第一点は、航空保険事業につきましても、海上保険事業と同じく、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律並びに事業者団体法の適用を除外することとしたことでございます。 航空保険事業は、海上保険事業と同じく、国……
○政府委員(愛知揆一君) 電源開発促進法が審議されました時に、いろいろの議論が討わせられましたことは今御指摘の通りでありますが、当時の私どもの意見といたしましても、電源開発促進法が外資導入の唯一の途で、それ以外は絶対にできない見込みだということを申上げたつもりはないのでございまして、これは当時の速記録においても明らかかと思うのでありますが、そのときの議論を蒸し返す必要もなかろうかと思いますが、電源開発会社を作る、その作る場合において、これが外資導入についても、相当円滑な外資の導入に貢献するところはあることは期待いたしておつたわけでございますが、同時にあの当時電源開発の資金計画等でも申上げました……
○政府委員(愛知揆一君) 只今議題となりました特別減税国債法案ほか六法律案につきまして、提案の理由を説明いたします。 先ず特別減税国債法案でございますが、政府は、前国会に本案とほぼ同様の案を提出し、御審議を願つたのでありますが、審議未了となりましたので、今回施行期日の遅延に伴う必要な調整を加え、改めて本案を提出した次第であります。 その内容について申し上げますと、今回設置を予定しております産業投資特別会計の財源に充てるため、昭和二十八年度において、二百億円を限つて特別減税国債を発行することとし、その利率は年四分、償還期限は五年以内といたしております。 而して、特別減税国債の消化を促進する……
○政府委員(愛知揆一君) 只今の資料の問題につきましては、理事会からのお話はまだございませんが、我々としては昨日懇談会の席上でも申上げました通り、何か平林委員のお話を聞いておりますと、誤解がおありのようでございますが、私どもとしては、できるだけのものを提出するということ以外に全く何も言つておるわけではないのでありまして、只今の理事会からの御要請をまだ受けておりませんけれども、昨日から早速用意をいたしておりますから、その用意をいたしておりまするものが、果して理事会の御要請と合うかどうかはわかりませんけれども、本年の三月末現在で大口のものの貸出の残高に対しまして用意をいたしまして、只今印刷をいたし……
○政府委員(愛知揆一君) 只今議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案外五法律案につきまして提案の理由を御説明いたします。 政府は、昭和二十八年度予算に関連して税制の一般的改正を行うことといたしましてすでに所得税法の一部を改正する法律案等を提出し、御審議を願つているのでありますが、更に今次税制改正の一環として、ここに三法律案を提出することとした次第であります。 先ず、租税特別措置法の一部を改正する法律案について申上げます。 本改正案におきましては、資本蓄積の促進に資するため、預金利子等に対する所得税の源泉選択税率を五〇%から四〇%に引下げますとともに、同族会社の積立金に対する……
○政府委員(愛知揆一君) 只今議題となりました旧令による共済組合等からの年金受給者のための特別措置法及び国家公務員共済組合法の一部を改正する法律案ほか二法律案につきまして提案の理由を御説明申上げます。 第一に、「旧令による共済組合等からの年金受給者のための特別措置法及び国家公務員共済組合法の一部を改正する法律案」につて御説明申上げます。 先ず、特別措置法の改正でありますが、現在旧陸海軍の共済組合及び外地関係共済組合等の組合員であつた者で、年金受給権を有しておりました者に対して年金を支給することとなつているのでありますが、これらの組合の共済組合規則が各組合まちまちでありましたので、年金受給権……
○政府委員(愛知揆一君) この問題は特に只今御発言がありましたように、大蔵大臣に特に聞きたいというお話でございましたので、私といたしましては自分の考えを交えずに、大蔵大臣の代りに、大蔵大臣が申上げると思われますることを申上げることにいたしたいと思いますが、四日市燃料廠の問題に限らず、国有財産の処理につきましては、とかく世上においていろいろの疑惑があるように聞いております点は、極めて遺憾に思うのであります。併し大蔵大臣の見ておりまするところでは、従来大蔵省の事務当局が検討をし処理し、或いはかく処分せんとして考えました案については、絶対に世上の疑惑を招くようなことはないと確信しております。併し小笠……
○政府委員(愛知揆一君) なかなか微妙なお尋ねでございますが、私は率直に申しますが、結果においてさような御批判を頂いても止むを得ないと思います。
【次の発言】 平林委員から只今御意見がございまして、成るほど総裁という名称が適当であるかどうかということについては、これは御意見としてはいろいろ私はあり得ることだと思います。又何時に行長、副行長というような名称が果して普通我々に耳慣れた名前であるかどうかということも、又同時にいろいろの意見があることかと思いますが、私どもといたしましては、いわゆる政府資金を使うところの公庫といつたような性格を持つている特殊法に基く金融機関については、従前といいますか、……
○政府委員(愛知揆一君) これは先ほど大蔵大臣からもお答えいたしたと思うのでありますが、二十八年度において特殊の措置としてこういうことを考えたのでありまして、恒久的に特別減税国債というものを将来にも発行するということは只今考えておらないわけであります。 それから、その次に申上げたいと思いますのは、でき得るならば公債の発行などというようなことは成るべく考えたくない。それから若しこれを考えるということになりますると、普通公債或いはその他の公債ということでありますると、その利率のきめ方等は将来の金利体系の上において非常に重要な地位を占める。これを一つこの二十八年度においてそういつたような将来に相当……
○政府委員(愛知揆一君) 昨日もお答えいたしましたように、只今のところでは二十八年度における特殊の措置として法案を出したものでございます。
【次の発言】 これは誠に御尤もなお尋ねでありまして、産業投資特別会計は、我々の気持としては恒久的な制度として考えておるわけでございます。ところで特別減税国債が二十九年度以降は考えないということにするならば、その間矛盾があるのではないかというお尋ねで、これは誠に御尤もだと思います。併し産業投資特別会計は我々の気持では、いわゆる税の負担によつてかくのごとく長期に亘り産業投資をやるということに充てるのは、将来に亘つて不適当であろう、何らかほかの財源により産業投資……
○政府委員(愛知揆一君) その御議論は前々からよく伺つておつたところでありますが、先般大蔵大臣からも申上げたと思いますが、この一、二年来、特に今回の税制改正案につきましては、例えば納税者の人員の点から申しましても、今回の税制改正案によつて一番多いときの千九百万が大体千万人程度までに減少するというようなことからも立証できますように、私は必ずしも今森下さんのおつしやつたことが全部が全部我々として、何と申しますか、問題になる点とは考えないわけでございますが、ただ料金の引上げであるとか或いは物価の値上りであるとかいうような事態が、今から一年前よりも以前におきましては、物価の値上りもひどいということで、……
○政府委員(愛知揆一君) 只今の新谷委員からのお尋ねは、誠に御尤もなことだと思うのであります。私どもは数日前に衆議院の電通委員会におきまして、衆議院において加えられました修正の問題が討議されておりまするその段階から以降におきまして、私どもとしても、実は財政当局としては原案のほうがよろしいと思いまして、原案をずつと考えておつたのでありますが、衆議院の御意図によつて、修正を加えられるということになりました以上は、やはりこれは五カ年計画なり、更にその底にある十カ年計画なりという電電公社の御計画というものを基礎にして、それが今度の修正が法律に加えられても実施ができまするように、我我としても責任をとらな……
○政府委員(愛知揆一君) 只今御決議になりました決議につきましては、大蔵当局といたしましても、必要な資金の確保について万全の措置を講ずる覚悟でございます。
○政府委員(愛知揆一君) 只今三浦さんのお尋ねは御尤もでございます。私どももできるだけ科学技術の振興につきましては、意を用いて予算を編成いたしたいとかねがね考えているのでございますが、今回提出いたしました予算案のほうでは、昨年度に比べて十二億円の増額になつております。勿論これは只今御指摘のごとく、とても十分なものとは思いませんのでありますが、全体の財政の規模や、或いは他の事業に比べまして、総体約に見て、できるだけの骨を折つたつもりでございます。なお今後におきましても十分考えたいと思いまするほか、なお国立学校の運営費等につきましては、その内容が科学技術の振興に充てられている分も相当多いと考えてお……
○説明員(愛知揆一君) これはお答え申上げるまでもございませんが、国会の御意向は十分に尊重してやつているつもりでございます。ただ主計局長から縷々申上げましたように、私もそう考えるのでありますが、千葉さんの御意見でございますと、これが全体として今具体的に最終の結論を政府側としても持つておるわけではございませんが、伝えられるような政府の考え方であると、公務員全体について非常に不利である、それから国会の意思を完全に蹂躪していると、こういうような御意見があつたのでありますが、その点は私どもとしては財政上の関係も考え、又国会の御意向を尊重し、且つ全体として現在のところ我々の見解を以てすれば、公務員全体に……
○説明員(愛知揆一君) 先ず第一点の建設勘定のその他財源二十八億六千万円につきましては、これは誠に止むを得ないことであると思いますけれども、予算上の基礎に私どもとしては考えておるわけでございます。 なお第二のお尋ねの点は、誠に御尤もでございまして、前々国会の際にも非常な問題になり、私どもといたしましても、十分のいろいろの財源を考慮いたしまして、五カ年計画に支障のないようにいたすということを、政府側の所信としても申上げました通りでございます。ただその後の経過を簡単に申上げますると、値上率が二〇%になりましたために、そのままその当時の見込を放置して参りますと、四百六十一億円の建設工程が約二十五億……
○政府委員(愛知揆一君) ちよつと私からお答えいたします前に私としての希望を申上げたいと思うのでありますが、実は先般衆議院の外務委員会におきましては、私は他の委員会の都合でとうとう間に合わなかつたわけでありますが、池田氏のほうはたまたま池田氏が外務委員であるということで懇談的に報告を聞いて頂き、又先方とのいろいろの審議上の問題もございますので、速記に残すことはものによつては勘弁して頂きたい、こういう御了解の下に恰好は懇談ということで速記なしでおやり頂いたのであります。その後衆参両院の予算委員会で私も御答弁をいたしましたが、昨日なども率直に申しますともう少し申上げたほうがいいのじやないかと思う点……
○政府委員(愛知揆一君) 只今議題となりました特別職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法立案につきまして、提案の理由を御説明申上げます。 特別職の職員の給与は、従来一般職の職員の給与との権衡を考慮して、その職務と責任に応じて定められておつたのでありますが、今般一般職の職員の給与の改訂等がなされることとなりましたので、特別職の職員につきましても一般職の職員の例にならつて一部給与の改訂等を行うこととし、特別職の職員の給与に関する法律に所要の改正を加えようとするものでございます。 改正の要点を簡単に御説明申上げます。 第一に、内閣総理大臣等のうち俸給月額七万二千円以上の者及び日本学術会議……
○政府委員(愛知揆一君) 只今議題となりました、食糧管理特別会計の昭和二十八年産米穀に係る供出完遂奨励金の支払財源の一部に充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案外二法律案につきましてその提案の理由を御説明申上げます。 食糧管理特別会計におきましては、米穀の生産者が食糧管理法の規定に基き、その生産した米穀で義務供出に係るものを政府に売り渡したときは、昭和二十八年産米穀については、その供出の促進と確保を図るため、供出完遂奨励金を石当り八百円交付することになつているのでありますが、右の予算措置に伴い必要とする供出完遂奨励金の支払財源につきまして、今回その半額に相当する五十六億四千万円を限……
○政府委員(愛知揆一君) ガリオア、イロアの問題につきましては、よくこの経緯を御承知のことと存じまするので詳しく申上げるのも如何かと思いますが、一応御記憶を新たにして頂きますために簡単に経過を申上げます。 只今政治的な問題かどうかというお話がありましたが、政治的な観点につきましては、附加えて申上げることにいたしまして、最初に経過だけ簡単に申上げます。終戦後昭和二十四年四月まではガリオア、イロア資金によりまする援助物資に関する経理は、その当時の貿易資金及び貿易資金特別会計において他の一般の政府の輸入物資同様に扱つて参つたわけでございます。その後昭和二十四年九月に貿易特別会計に援助物資勘定という……
○政府委員(愛知揆一君) お答えいたします。誠に御尤もでございまして、私は本質論としては今成瀬君のおつしやる通りだと思うのです。私どもといたしましても、各企業別に給与の体系がきまつており、又それぞれの理由があり、又調停なり仲裁なりは各個別々にするということは、まさに御指摘の通りでございます。で、私どもといたしましては、成るべくその線を遵法して参りたいということでかねがね努力して参つたのでありますが、一方におきまして、仲裁裁定それ自体の御趣旨とされておりますところの実施の期限については足並みを揃えたい。で、この裁定自体が例えば八月に一斉に実施をしたいという気持は、これは強いて我我がその議論をテイ……
○政府委員(愛知揆一君) 年末の特に中小金融の問題については各方面のかたがたから詳細な御説明と御意見がありましたので、私から簡単に御説明を申上げたいと存じます。先ず第一に全体としての年末に差しかかりましての金融情勢の見通しを総括的に申上げたいと思います。大体最近の金融情勢は農林中央金庫の余裕金の放出が相当多額でありまするので、例えばコール資金なども豊富となつております。それから市中銀行の日銀の借入も相当減少しておりまするので、金融全体といたしましては順調に推移しておるものと見ておるのでございます。いま少し数字的に申上げますならば、十月から十二月までの第三四半期の政府の関係におきまするいわゆる財……
○政府委員(愛知揆一君) 一昨日の衆議院の労働委員会の経緯につきましては、私は所管が遣いますので私から御報告いたすことは如何かと思いますが、労働省或いは内閣のほうからの出席がないようでございますから便宜上私の知れるところを御報告いたしまして、追つて間違いがございましたら訂正して頂くことにいたしたいと思います。 只心委員長からのお話の通り、一昨日の衆議院の労働委員会におきましては、政府からの原案が承認を与えれることに決議せられました。なおそれに関連いたしまして労働委員会としては決議をせられたように承わつております。その決議は、年末の給与につきましてそれぞれの公社なり現業の間におきまして団体交渉……
○政府委員(愛知揆一君) 只今総理からお話がございましたごとく、又先般私が衆議院の予算委員会におきましても申しました通り、私は九月十一日でしたかの閣議の決定によりまして、アメリカ初め欧州諸国の財政経済その他の実情を視察すること、並びにそれらの国々と日本との関係のある問題につきまして、できるだけ各方面のかたがたと非公式に意見を交換する、かような命令を頂きまして出張して参つたわけであります。この私に与えられました使命を達成いたしまするためには、吉田総理の個人的な特使として派遣された池田氏と緊密な連絡をとりまして、相互に助け合つて参ることが最も適当と思いましたので、例えばいわゆる池田・ロバートソン会……
○政府委員(愛知揆一君) お答いたします。私が今回アメリカ或いは欧州に出張いたして参りました、そのことにつきましては、昨日の当委員会におきましても申上げた通りでございまして、例えばいわゆる池田・ロバートソン会談につきましても、これは十月三十日に双方合意いたしまして、新聞に発表いたしたものに、我々の話合というものは尽きておるわけでございまして、それによつて御承知を願いたいと思います。従いまして只今いろいろお話がございましたが、そういう点については、私どもといたしましては申上げることができないわけでございます。
【次の発言】 去る三日の衆議院の外務委員会で如何なる応答がございましたか、実はつまびら……
○国務大臣(愛知揆一君) この硫安の「各会社別製造能力の現況、最近三カ年間の各年別製造実績及び製造原価に関する資料」、このお尋ねでございますが、これは法理的に明確に申しますと、多少文意のはつきりしない点があるかと思いますが、大体通産省の所管のものが大部・分だと思います。
【次の発言】 どうして求めると言いますと……。
【次の発言】 政府委員からお答えいたします。
【次の発言】 この点は、実は先ほどもちよつと話が出ておりましたが、公式に調査したものは持合せてない。公式とは何ぞやというのは別問題といたしまして、そこまでが、正式には分離的には回答になつておると思います。「ただ」以下は、私どもの希望で……
○国務大臣(愛知揆一君) 御説明いたします前に御挨拶を申上げたいと思います。先般は図らずも経済審議庁長官の大役を命ぜられまして誠に責任の重大さを痛感いたしております。御承知のように全く経験も浅い未熟者でございますので、当委員会の先輩各位の御指導と御鞭撻によりまして何とか一つこの大役を金うさせて頂きたいと思います。何とぞ従来の御厚誼に増しまして、改めて先輩皆様方の御協力をお願い申上げる次第でございます。 只今委員長からお話がございましたので、先般本会議で申上げました二十九年度の経済政策につきまして更に細かくその背景或いはその基礎として考えておりましたようなことを敷衍して御説明申上げることにいた……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今委員長からのお話に対しまして、概略最近までの状況を御報告いたしたいと思います。 先ず第一に非常に率直に申上げたいんでありますが、デフレ政策の手直しという言葉が非常に誤り伝えられましたことは、私といたしましては非常に遺憾なのでありまして、デフレ政策、現在やつておりまするものを変更する意思は全然ないわけでございます。ただ私かそういう表現をしましたその中味は、その当時において是非私どもがやりたいと考えておりました例えば輸出金融の改善の措置でありますとか、或いは中小企業に対して貸倒準備金の税法上の優遇措置を早くきめることとか、或いは国庫預託金の引揚を暫時延期することとか……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今委員長からお話のございました二十九年度の外貨予算につきまして概略御説明申し上げます。 お手許に二十八年度及び二十九年度上半期輸入外貨予算、それから二十八年度及び二十九年度の国際収支比較表、この二つの表がお配りしてございまして、大体この表に集約せられましたところが先般決定いたしました二十九年度の上半期の輸入外貨予算の姿になつておるわけでございますが、この表の御説明に入ります前に全体の基本的な考え方並びにこれに関連いたしますいろいろの問題についての政府の考え方を先ず御披露させて頂きたいと存じます。 御承知のように国際収支の状況は二十八年度中に非常に悪化いたしました……
○国務大臣(愛知揆一君) それでは只今委員長からのお指図のありました点につきまして、私から概略先ず御説明をいたしまして、御質問にお答えすることにいたしたいと思います。 昨年幕以来御承知の通り実施して参りましたいわゆる緊縮政策でありますが、それは漸く私はその効果を現わしつつあると考えております。例えば物価について見れば、卸売物価において大体今年の初め以来、約九%強下落いたしましたし、国際収支も、四月以来漸次好転を示し、六月以降におきましては若干の黒字を引続き現わしておるのであります。勿論それらの点について細かく分析すれば、いろいろの問題はまだまだございますけれども、漸次効果は現わして来ておると……
○国務大臣(愛知揆一君) 電気料金につきましては、突然というお話がございましたが、私どもといたしましては、本来ならば電力会社から申請が出ましたものに対して通産省限りでこれに対する措置ができるのでございますが、現在の諸情勢からいつて、取扱をできるだけ慎重にいたしたいと思いまして、先月の初めに大体の基本的なこの問題に対する処理の方針を政府としてはきめたわけでございます。それに某いて具体的な料率表をはじき出して今月の六日に発表をいたしたわけでございます。従いまして六日からこちら極く僅かの日にちしかまだたつておりませんから、その間において、この料率表がどういうふうな構成になつておるかということについて……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今のお尋ねに対しましては大体こういうふうに考えております。 第一の国土総合開発計画と外国からの融資の問題につきましては、只今御指摘もございましたが、一番の中心といたしましてはやはり農地の関係、即ち食糧の自給度向上に資し得るようなものを選びたい。その経済効果ができるだけ早く現われるようなものを選びたいということで考えておりますが、これは大蔵大臣から御説明願うほうがよろしいかと思いますが、外資を借入れます場合でも、これはその額はおのずから相当の制約をしなければならないと思います。それからいわゆるインパクト・ローンというものには相当問題がございまするから、日本全土に亙り……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今お話の通り昭和三十八年度の予算編成のときには、特に当時の向井大蔵大臣がこの住宅問題というものを非常に熱心に取上げられたわけであります。又自由党といたしましても、政策の大きな一つとして掲げておりますことは今お話の通りでございます。ところがその次も又お話の通りでございまして、二十九年度の予算の上におきましては、金額においては住宅対策関係の経費は大体二十八年度と同額でありますが、即ち三百十九億余りに対して三百十四億ということで、金額の上においてはさしたる開きはないのでありますが、戸数として一応考えまするところは、十三万四千七百六十戸に対して十一万五千百八士戸という計算に……
○国務大臣(愛知揆一君) 帝国石油の問題につきましては、只今縷々お話がございました通り、私もかねがね非常に真剣に心配をしておる問題でございます。特に従来と違いまして、政府が国策として五カ年百万キロリツターの計画をいたして、先ほども御指摘の通りでございまして、乏しい中からもいよましたからには、この会社の建直しをやらなければならない。で、従来はただ単に政府が或る程度の株を持つておるという立場からだけの関係であつたのでありますが、今度はいよいよ補助金の対象として国策的に働いてもらわなければならないということになりましたので、いろいろ私としても考えました。で、その結果、先ほど御指摘の通り、私どもといた……
○国務大臣(愛知揆一君) 最近における我が国の経済の動向というようなものにつきましては、その概略を本会議でも、経済審議庁長官として申上げてあるわけでございまするが、一口に申しますると、昭和二十八年の我が国の経済の動向というものは、最近も大体の指標その他が取りまとめができたのでありまするが、要するに生産の増加も、消費水準の向上にいたしましても、前年の二十七年からは一廻り拡大されておるということが一応はつきり指摘されるわけでございます。併し同時にその半面におきましても、物価はおおむね横這い乃至強含みの推移を辿つておりまして、国際経済の基本的な動向が、どちらかと言えば物価も引下げになつておりまする状……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今御質疑がございましたような、何と申しますか、経過を辿つて来ておるのでありますが、私といたしましては電力料金というものが現在の制度の下において考えた場合においては、或る程度の値上げということは止むを得ないという結論になりしますことは明瞭であると考えるのであります。で、現行制度の下において先ず国家的な要請に応じて電源の開発をやつて参りました場合に、資本費が増嵩する、その資本費の増嵩をどうやつて賄つて行くかということは、これは現在の制度においてはその相当の部分を料金に織込むということになつておりますから、従つてそういう観点から会社側から申請して来た案を各方面から慎重に検……
○国務大臣(愛知揆一君) 統制経済の問題でございますが、これは吉田総理が本会議でも申しておりました通りでございますが、ただその言い方が多少言葉が足りなかつたような点もあるようでありまして、実は一両日前衆議院の予算委員会でも更に補足して総理からも申上げたわけでございますが、まあ統制経済と申しますと、何か一つの既成概念があるかのような感じがいたしまして、例えばソ連流のノルマ式な一つの計画をがつちり作つて、これができなかつた場合には、国家として措置をするというようなことが一つの既成概念として考えられるとすれば、そういう意味の統制経済というものは我々としてはやりたくない、こういう趣旨を申上げたはずでご……
○国務大臣(愛知揆一君) 昨日でありますか、中小企業対策全般につきまして中小企業庁長官から、現状において政府として考えておりまする対策については詳細に御説明いたしたと思いますので、或いは重複するかと思いますが、特に只今御指摘がございましように、我々の考え方、対策というものが現地においてその気持がすつかり当局側にも、或いは金融機関側にも滲透して、親切に業者のほうを指導するといいますか、相談相手になるということが私は何より必要だと考えておるのであります。で例えば、先般通産省で非常に大きな人事異動をいたしましたが、これも根本的にはその配慮を考えたのでありまして、中共においていろいろの企画立案に当つた……
○国務大臣(愛知揆一君) お答え申上げます。第一点の展示会のものにつきましては、私といたしましてはできるだけの御協力を申したいと考えております。ただ予算等の関係が申すまでもございませんが、非常に窮屈でありまする現状におきまして、金のほうで補助をするというようなものにつきましては、止むを得ず全国的なもので且つ常時相当の効果を挙げておるというものに優先的に補助、助成等をするということにならざるを得ない。併しあらゆる意味におきまして展示会につきましては御協力を惜しまないつもりでございます。 それから第二の石油の問題でございますが、私どもが百万キロリツターの五カ年計画というものを立てておりますことは……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今誠に御尤もな御質疑と思うのでありまして、通産省としては管下の各試験、研究所等につきましては、従来も只今御指摘のように乏しい予算で非常に熱心に研究を続けておるわけでございますが、今後特に中心としてやりたいと考えておりますことは、一つは新規の技術を何とかして工業化する方向に向けるのが通産省としての技術研究の一つの中心課題であろうかと思うのでありまして、この点は大学その他の研究所との或いは私は相違点ではなかろうかと思います。その点について特に重点を置いて参りたいと思つております。 それからいま一つは、新規の国内資源の開発、例えば探鉱というようなところがやはり通産省とし……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今委員長からお話がございました電気料金の扱い方につきまして前回当委員会におきまして中間的に御報告をし、又質疑にお答えいたしましたその後の経過を御報告を申し上げたいと存じます。 その後政府といたしましては経済関係の閣僚の間に懇談会を開き、或いは閣議におきましても意見を交換いたしましたし、同時に政府といたしましては与党方面においてのいろいろの意見をも十分徴しまして大体次に申上げますような結論に到達いたしたわけでございます。 その第一点は明年三月末日までは全国平均収入の単価は現行の料金ベースに据措くということが第一点でございます。それから第二点は来年四月以降の料金につ……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今委員長のお話のございました主として貿易関係の計画の大要につきまして取りまとめましたことをこれから御説明いたしたいと思います。 先ず只今委員長も御指摘になりましたように最近の我が国の経済情勢を広く概観いたしまするに、昨年末以来実施して参りました緊縮政策は漸くその効果を現わしておると存ずるのであります。例えば卸売物価は年初来最近では大体九%強の下落を示しておりまするし、国際収支の面におきましても四月以来漸時好転いたしておりますが、時に六、七、八月と相次いで若干の受取超過を見るようになつております。併しながら一面最近に至りまして、緊縮政策の好ましからざる影響の半面とい……
○国務大臣(愛知揆一君) お答えいたします。先ず最初の為替相場の問題でございますが、御案内の通り、昨年の暮からできるだけ国際価格に日本の物価を鞘寄せをしようとして努力をして参つておりますのは、現行為替相場を堅持いたしたいという範囲でやつておることでございます。幸いにいたしまして、これも御案内の通りでありますが、この六月以降国際収支のバランスの上におきましても、千万ドル余りではございますが、久しぶりに受取超過が現われて参つております。それから物価のほうも卸売物価は九・二%ぐらい下つております。で、これは両者相関してかような現状になつていると思いますので、私はこの分で参りますればこの面においての我……
○国務大臣(愛知揆一君) 私どもの従来御説明申上げておりまする点及び物価について差出しております資料には現在の条件の下においての想定でございますから値上げは織込んでございません。
【次の発言】 各物資別につきまして全部の見通しを実は作つておりませんのでありますが、大体生産財等につきまして大きく分けて電解、電炉というようなものを中心にいたしておりますものの大体のコストは三割前後、それに対しまして、その三割のコストに対して平均値上げ一割四分四厘の値上げということが一つと、それからその他の産業について、これはまあ産業別に非常に違いがございますが、それ以外のものにつきましては大体三%乃至四%のコストで……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今森崎委員から御指摘のありました通り、第十九国会当時において、水産委員会におかれて韓国のりの輸入については相当慎重にやるようにという、或いは慎重にというよりももう少し程度が禁止というほうに傾いているような御趣旨の決議がありましたことは、当時からよく存じております。併しながらその後政府といたしましては、この御決議の趣旨にもよく照らしまして、のりの輸入業者、生産業者、消費者それぞれの立場を代表するような協議機関を設けまして、非常な時間と努力を傾けて協議をいたしまして、結果において百万ドル相当の約一億万枚はこの際輸入を許可することが適当であるというようなことになりましたの……
○国務大臣(愛知揆一君) 科学技術の研究について一つの政府部内に総合的科学技術庁でございますか、そういうものを作つて、専任の国務大臣をその長官にするというような考え方が一部において考えられておることは私も仄聞いたしております。これはその趣旨とするところは、御指摘のような科学技術の振興ということに効果を挙げたいというそういう目的から考えられておる案であるというように承知いたしておるのでありますが、私どもの政府部内の意見もそれに対する考え方というものは、まだきまつてはおりませんので、只今どういうふうにしたらばいいかということについて、慎重に研究をいたしておるようなわけでございます。強いて私見を申上……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今の御意見は誠に御尤もでございます。不良品の輸出の問題については、これをよほど厳重にやりませんと、弥縫策として却つて面白からざる結果を招来するということは、御指摘の通りだと考えるのでありまして、それらの点については、御承知のように、輸出取締法の関係、輸出検査については最近強制検査、これを非常に幅を広くして、現在でも任意検査の制度がまだ残つておる品目もございますが、できるだけ強制検査ということを法に基いて行いまして、これと税関の仕事との間の関連をよくとることにするというというようなことにいたしまして、さような欠陥が生じないように、この上とも十全な措置を図りたいと考えて……
○国務大臣(愛知揆一君) 中小企業の問題につきましては、前々から申上げておりますように、二十九年度の予算案並びにこれに伴いまする経済政策の転換が一番この中小企業に早い時期に、且つ深刻な打撃を与えるのではなかろうか。で、これをできるだけ早く回避することが成功するかどうかがこの政策転換の私は成功の鍵であるというふうに考えておるわけでございます。若し中小企業対策がうまく行かなければ全体として非常に面白くないことになるということを、この政策の転換の当初から私といたしましても心配し、又情勢の推移を見ておつたわけでございますが、只今御指摘のように当初から恐れておりましたような傾向が相当出て来ておることは、……
○国務大臣(愛知揆一君) 外貨予算の問題につきましては、当委員会におきましても折にふれて申上げておつたのでありますが、去る三月三十一日に第二百回の閣僚審議会におきまして昭和二十九年度上期外国為替予算を決定いたしたわけでございます。その内容につきましては、同日取りあえず当委員会に対しましてもその概要をお届け申上げておきましたので概要につきましては御承知と存ずるのでございますが、その内容なり、或いは決定いたしました方針、考え方というようなことにつきましては、今日説明をさせて頂きたいと思うのでございます。 先ず第一に当委員会にもかねて申上げておつたと思いますが、二十九年度の外貨予算の輸入貨物に対す……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今議題と相成りました二法律案ほか一件を御説明申上げます。 先ず航空機製造法の一部を改正する法律案でございます。現行航空機製造法が施行せられましてから約二年を経過いたしたのでありますが、この間、航空機工業は、修理事業から再開されまして、最近に至りまして生産需要も漸く見られるに至つたのでございます。併しながら、この半面新規企業の設立が相当多くもくろまれておりますが、需要の僅少な現状におきまして企業の濫立を来たすことは、単に航空機工業の健全な発達を阻害するばかりでなく、過剰投資の弊を生み、国民経済の健全な運行を妨げる虞れがあるのであります。 然るに現行法は、検査に主眼……
○国務大臣(愛知揆一君) 原則的には国内で増産しただけ輸入を切りたいというふうに考えております。
【次の発言】 私が前に申述べましたのは、二十九年度の適正出炭規模について、でき得れば四千八百万トンということを基礎といたしまして総合燃料対策を立てたいということを申上げました点に関連しての重ねての御質疑と存じます。その間資料等につきまして提出が遅れておりましたものが相当ございまして、この点は誠に遺憾でございますが、今明日中に御要望の資料を御提出できると考えております。
二月の当時に私が考えましたのは、でき得れば四千八百万トンというものを適正出炭規模として、それに対して、それから逆算してその合理的……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今議題となりました通商産業省関係法令の整理に関する法律案の提案理由について御説明申上げます。 法令の整備改廃につきましては、行政事務の簡素化の一環として、かねて検討中でございましたが、結論を得たものから逐次整理改廃を行うこととし、本法律案におきましては、先ず通商産業省関係の法令のうち、すでに実効性を喪失しているもの十三件について、廃止の措置を講ずると共に、現在有効に施行されているもののうち、輸出品取締法、外国為替及び外国貿易管理法、火薬類取締法及び計量法の四法律につきまして、一部の整理又は簡素化を行うことにいたしました。 廃止法令十三件につきましては、これらの法……
○国務大臣(愛知揆一君) ソ連との貿易につきましては、現在ココムという機構が御承知のようにございますが、これを通じて西欧諸国と同一の国際的な線に沿つて戦略物資の輸出統制が行われておるわけでございます。その統制の範囲は現在のところでは中共に対する場合よりも却つて範囲は低いと申しますか狭まつておるような状態でございます。政府といたしましては今後とも西欧諸国の動きに対応いたしまして国際的な線に沿つた措置をとつて行きたいという考えでおりますが、只今も御指摘がございましたが、例えばソ連の材木、木材の輸入というようなものは日本といたしましても非常に望ましいことでもございまするので、最近におきましても、例え……
○国務大臣(愛知揆一君) これはもう前回、前々回からしばしば西田さんの御指摘になつておる通り、私ども決して小さな問題とも思つておりませんし、それから不誠意にやつておるわけでもございません。全くお怒りになるのも、私はその気持はよくわかると思いますが、政府側の立場におきましても、いろいろの観点か手を打ちつつある、それについては打開しなければならないいろいろ難点もあるのでありますから、お怒りになるのも当然ではございましようが、私どもの説明なり、或いは問題としておりまするところについての御理解をこの上とも頂きたいと考えます。細かい数字的な点はすでに御説明申上げたことと思いますが、これは只今お話の通り、……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今提案者の代表である始関衆議院議員から懇談会で詳細に御報告がありました通りでございますが、通産省といたしましてもやはり建設省その他関係方面、地方公共団体等たくさんございまするので、それらの方面と十分通産省の立場におきまして連繋をとりまして、各省事務当局閥におきましても全く意見の一致を見まして、意見の相違するところはないということに結論として相成つておるわけでございまして、政府側といたしましても、この法案に対しましては速かに御審議頂きたいと考えておる次第でございます。
【次の発言】 先ず第一にこういつた硫安についての輸出機構につきましても輸出入取引法によつて解決し得る……
○国務大臣(愛知揆一君) この臨時硫安需給安定法につきましては、御承知のように数回に亙りまして両院を通じて非常に御熱心に御審議を頂きまして、漸く大詰めになつて参つておるわけでございますが、その最後の段階におきまして御承知のように衆議院においても修正をされ、更に参議院の農林委員会におきまして只今委員長のお言葉のような修正が加えられておるわけでございます。私はこの政府側でございますからその最近の修正に至りました経緯なり或いはその修正されました個所なりについて意見を申上げることは差控えたいと思うのでありますが、先ず第一にそれとは別個にこの法律案の現在の段階を批評するといいますか、意見を申上げますこと……
○国務大臣(愛知揆一君) お答えいたします。只今御指摘の第四十二条にかような文言が出ております関係で、将来の経済計画或いはこれに関連する防衛計画というものが、この法律案が成立した後にどういうふうになるであろうかと、こういう御趣旨の御質問でありますが、私の考え方はそもそも防衛計画というもの自体が日本の経済力に応じたものでなければならないということは言うまでもございませんから、防衛計画というものは、例えば国民所得の充実でありますとか、国際収支の動向でありますとかいうような、我が国経済力の充実のテンポとも合せて行かなければならないものである、こういうふうに考えます。でありますから、政府としては、現在……
○国務大臣(愛知揆一君) 硫安の製造原価の問題につきまして、過日参議院議長より当農林委員会からの御依頼として資料の御要求がございました。これに対しましては、すでに御承知の通り四月六日付を以て御回答を申上げた次第でございますが、その回答のみでは、私どもの意のありまするところを十分お汲み取り願えておらない虞れもありまするし、且つ又本会議におきまして江田委員より本件につきまして緊急質問があり、更に議院運営委員会におきましても、本件につきましての御質疑を受け、お答えをいたしたような次第でございますが、これらを通じまして、私どもの申し足りない点もあるように思いまするので、本日特に発言の機会をお与え下さる……
○国務大臣(愛知揆一君) 硫安の生産原価というものにつきまして、いろいろ御説明を申上げました。過去の説明につきましても只今御指摘がございましたが、いろいろその当時の資料或いは説明刷り等につきましては、私どもとしても、率直に申上げておりまする通り、なかなか的確につかめない点もございますので、そういう点から申しましても、只今御審議を頂いておりまする法律案が成立することが望ましいというふうに考えるわけでございますが、さて只今の適正利潤のお尋ねでありますが、私が原価と適正利潤を以て生産費とするのが普通の考え方であると申しましたのは、一般的に企業が再生産を続け得る程度のものという意味を申上げたつもりでご……
○国務大臣(愛知揆一君) 御質問の中途でございましたから、或いは私が十分理解せずにお答えするといけないのでありますが、只今のお尋ねは、硫安等につきまして輸出について輸出会社を作る、そうして合理化をするということについて、自由主義経済や独禁法の関係或いは他産業についての関連においてどういうふうに考えるか、こういう御趣旨だろうと思うのでありますが、これは前にも申上げましたように、硫安というような特殊なものにつきまして、農家の経済にとつては誠に重大なものでありますが、同時に硫安としては輸出産業といたしましても一〇〇%外貨の取得ができるようなものであり、且つ輸出市場も非常に広く持つておる、こういうふう……
○国務大臣(愛知揆一君) お答えいたします。総理大臣から御答弁いたしました通りでございます。
○国務大臣(愛知揆一君) 只今お尋ねの原子核の問題、原子力の平和的な利用、工業化は従来からも政府部内におきましてもいろいろ研究はいたして参つておつたのであります。先ほど御指摘のように昭和二十九年度の予算の編成に当りましても、当時政府部内におきましても相当慎重にこの問題を取上げまして、御承知のように一億三千万円を東大に附置される原子核の研究所を作ることに対する補助として予算に計上いたしました。これは御承知のように従来サイクロトロン、シンクロトロンというようなものが極めて小規模ではございますけれども各大学等におきましても或る程度のものはできております。これを東大に一つまとめてその施設を各大学或いは……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今のお尋ねは御指摘の通り、政府原案におきまする科学技術研究助成費ということは工業技術院の所管で、予算各目明細書によりますと工業化試験費補助金及び鉱工業技術研究補助金の二つの目に分れております。これは従来からかくのごとき性質の費目の助成費、補助金等は、この実施の細目は通産大臣に政府部内としては一任されておりまして、そういうような経費の支出は、従来とも民間企業等からの補助金の交付申請に基きまして、通産省内におきましては工業技術院、管下の各試験所、省内の各局、外局の特許庁等の職員によりまして合同審査会というものを構成いたしております。この合同審査会におきまして技術的見地か……
○国務大臣(愛知揆一君) それでは私からお答えいたします。 実は只今大蔵大臣から御説明いたしましたように、特需の見込といたしましては、一応七億六千万ドルという百標は、現在でも政府として持つているわけでございまして、輸入の計画をいたします場合には、できるだけこれを手堅くやりたいということで、一応七億ドルから七億一千万ドルぐらいと見ているわけであります。従つて七億六千万ドルの内訳を一応申上げることにいたしたいと思います。 七億六千万ドルといたします場合の内訳は、先ず大分けに、米軍機関関係の消費とその他軍機関関係以外の関係の消費と二つに大きく分けまして、第一に軍機関関係の消費の中が大よそ三つに分……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今のお話は実は大蔵大臣の財政演説の冒頭にもございますように、率直に、むしろ過去の間違いを反省しておりまして、街にネオンサインが輝いているというような中学生の作文だという御批評を頂いたようでありますが、その気持は現われているわけでありまして、高級自動車等につきましても全く私は只今のお話の通りに考えております。 大体従来は外貨の割当も完成の一新車に対しまして相当やつておりましたが、更に無為林の輸入も相半多かつたのでありまして、例えば外国人が日本に自家用車というものを持つて参りましたものは、こちらでは殆んど日本人に売渡す場合におきまして制限が考えられないという関係もあつ……
○国務大臣(愛知揆一君) 誠に御尤もな御懸念でございまして、先ほどお挙げになりましたように、いわゆる私ども技術外資の導入といつて外資の面からはこの問題をとり上げておりますが、昨年の九月までにこの技術外資の対価として支払いました額は昭和三十五年以来千八百六十万ドル程度になつております。それからこれを契約として認可いたしました件数は三百三十一件ということに相成つておるわけでございまして、その中では機械の関係が五割四分ほどを占めておるわけでございます。で二十九年度にかくのごとき外資によつてどのくらいの枠を作るかということにつきましては、他の外貨予算の問題もまだ未決定でございますので、数字としてはまだ……
○国務大臣(愛知揆一君) いわゆる外貨予算の編成の問題は例年そうでありますように、三月一ぱいに四月以降の大体の見通しをつけるということで、現在鋭意作業を続けておるような状態でございます。
【次の発言】 大体の考え方を申上げますると、この前当委員会でも申上げたと思いますが、我々の見通しておりまする日本経済の規模を達成すると申しますか、生産を維持し且つ輸出の努力を続けるために必要な原材料の輸入を確保する、それから国民生活に絶対必要なもの、これを確保するということを主軸にして編成いたしたいと考えておるのであります。それをもう少し掘下げて考えて参りますと、大体輸入が激増いたしましたのは、昭和二十八年に……
○国務大臣(愛知揆一君) 中小企業金融公庫におきましては、御承知のように当初の設立のときの考え方が、できるだけ直接貸を避けまして代理貸を中心にして参りたいということから、開業後現在に至りますまで大体四百余りの代理店を指定しておるわけでございます。同時に先般武藤委員から通産委員会でも御指摘になられたように、それだけでは十分な効果が挙げにくい場合もあるように考えられまするので、実は計画といたしましても、大阪等におきましては特に配意をいたしまして、直接貸の範囲を広くするように考えておるのでありまするが、その他の地域におきましても実情をとくと調べまして御趣旨に副い得るように一つ考えて見たいと思つており……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今の御意見は御尤だと思うのでありまして、私は一兆円予算が先頭になつてそれから更に金融の引締めが現在その効果を現わしておるわけでございますが、その上にと申しますか、今度は外貨の予算の問題が当面しているわけであります。昨日も申上げましたように、この外貨の割当につきましては、現在細かく各物資に亘つて検討いたしておりますが、大体の傾向はこういうふうな状態にあると思います。二十八年度の十月から十三月頃にかけまして各物資とも相当輸入が激増しておりますから、この期間等と比べてみますと例えば綿花にしても原料等にしましても、或る程度の削減になることは当然であると思うのでありますが、併……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今のお尋ねでございますが、鉱工業生産について一五二の年度を通じての規模と申しておりまするのは、大体二十九年度を分折して考えますると、最初は二十八年度の第三四半期程度のところで二十九年度の第一四半期にスタートするものと予想しております。即ち二十八年度の第三四半期であれば一六〇を相当上廻る程度の鉱工業生産でございますが、二十九年に入つて一月から、三月までの状態はこれは毎年もそうでありますように、季節的な要因がございますから、一応別に除いて考えまして、先ほど申しましたように、昨年の十月から十二月頃のところの水準が今年の四月の当初の水準と大体考えております。それからあと下半……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今御指摘の点は私は非常に御尤もだと思うのでありまして、実は先般他の委員会におきまして、私が丁度角を矯めんとして牛を殺すようなことはやりたくないというようなことから、いろいろな点について申上げましたところが、そんな弱いことじやいかんじやないかというようなお叱りも受けたような次第でございますが、これははつきりデフレ的な政策をやろうというこの基本線は何としても一つ大きく打出して行かなければならないと思うのでありますが、特に中小金融等に関する限りにおきましては、やはりその措置か緩厳よろしきを得るということが、全体の政策をして効果あらしめる私は要諦ではなかろうかと考えておりま……
○国務大臣(愛知揆一君) お答え申上げます。日英の貿易に関連いたしまして、スターリング地域向けの輸出につきましては一月の当初に見込みましたところの輸出計画としては、ドルにいたしまして五億一千百万ドル、これは只今御指摘の通りでございまして、念のために申上げておきたいと思います場が、この輸出計画それ自体には別個に、輸入為替の割当の基本になりますものはこれよりも更に内輪に見ておるということを一つ念のために申上げておきます。それからこの五億一千百万ドルは、その前年に比べますと一億七十百万、ドルの増加ということになるのでありますが、日英会談の結果でありますところの二十九年における我が国のスターリング地域……
○国務大臣(愛知揆一君) 財政政策、それから金融政策というようなものが只御指摘のように相当具体的に進行いたしておりますが、更にそれに引続くものといたしまして、極めて近い機会にいわゆる外貨予算を二十九年度上半期につきまして決定をいたしたいと考えております。それからそれとは又別の問題でございますが、先般も当委員会で御質疑があり、お答えもいたしました通り、例えば合成繊維の問題というような国内資源の開発についての積極的な問題、その他鉄鋼、石炭等々、いろいろございますが、それぞれ三年なり五年なりの先を見通しての計画を持つております。これに対する例えば財政資金等の具体的な配分というようなものにつきましても……
○国務大臣(愛知揆一君) 私が総理大臣に代つてお答えいたします。(木村村禧八郎君「御答弁要りません、要りません」と呼ぶ)いつまでも特需に頼つておつてもいられないということで、経済自立の達成を図つておりますことは御承知の通りであります。
○国務大臣(愛知揆一君) この三十六億円の使途につきましては、先般来大蔵大臣からたびたび御説明申しておる通りに、政府部内におきましてもまだ確たる具体的な計画はできておりません。従いましてこれから申上げることも、政府全体のきまつた考え方と申上げるのはいささか言い過ぎかと思いますが、大体通産省の立場におきましてお答え申上げたいと思います。 先ず第一は、この三十六億円というものは申すまでもなくMSAの一環として考えられておるものでございますから、防衛産業の整備に必要な設備資金というものが自然その中で相当の部分を占めることになるのではなかろうかというふうに考えております。それでその際の考え方でありま……
○国務大臣(愛知揆一君) 昨日もちよつとその点に触れたのでありますが、例えばジエツト・エンジンの関係などが政府部内で未決定になつておる一番大きな問題の一つでございます。現在全然決定しておりません。
【次の発言】 御承知のように民間の関係の四社で共同出資いたしまして、資本金八千万円のジェット・エンジン会社があるわけであります。
【次の発言】 只今役員の名簿は持つておりませんが、ございましたらあとでお答えいたします。その四社と言いますのは新三菱重工業、富士精密工業、石川島重工業及び富士重工業の四社でありまして日本ジェット・エンジン株式会社という共同出資による会社を作つております。その目的はジェット……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今のお話に対しまして私からざつと御説明申上げたいと思います。 先ずこのデフレの問題でございますが、第一に政府といたしましては一月来実行いたしておりまするデフレ政策についてこれを変更するということは全然考えておりません。と申しまするのは御承知のようにこの政策の終極の目標といたしておりますところは国際収支の改善ということに大きな重点をおいておるのでありますが、御承知のごとく六月、七月と相次いで久しぶりに日本の国際収支が黒字になつて参りましたし、その方面においてその後顕著な成果を挙げておるというように考えるわけでございます。いま一息の努力と存じまするので、今後根本的な考……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今いろいろお話がございまして、その中には御尤もと思う点もございまするが、私どもの考え方、特に物価につきましての大体の見方を御説明いたしたいと思います。 で、只今も今回の財政というものがデフレ的なものであるかどうかということについてはいろいろ論議もあろうがというお話でございましたが、私どもとしてはいろいろの過去における傾向或いは今回の予算の編成にとりました方針から申しまして、それはデフレ的な予算である、又そうしなければならないというふうに考えておるのでありますが、特にそのうちで私は物価に最も影響があると思われます点は、一つはいわゆる財政投資の面と考えておるのでありま……
○国務大臣(愛知揆一君) それでは私から只今委員長からのお求めのございました点を概略御説明申上げまして、なお御質問にお答えするようにいたしたいと思います。 只今も御指摘がございましたように、石炭の問題は私どもの理解しておりますところは、総合的な燃料対策というところから出発しなければならない。又対策もそこに一番の根本対策がある。こういうように理解いたしております。併しながらそれと同時に現在の石炭の不況対策につきましては、特に九州方面等においては非常に焦眉の急を要するものがございますから、平行的に対症療法としての対策を具体的に進めなければならない、こういうように考えましていろいろの手を打つておる……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今お尋ねの通りでございましてこの点につきましては十一月の十三日附で日米両方からの共同の新聞発表をいたしておりますが、それに書いてございますところのものが、両方の代表者間の一致した意見でありまして、その発表文にもございますように、綱目につきましてほ引続いて東京及びワシントンにおいて協議をしよう、こういうことに相成つております。
【次の発言】 大体その内容として予想されておりますものは、小麦と棉花がそその大宗になつております。これは学童給食計画、或いは学童に対する給衣計画とでも申しますか、これに用いられることに考えられております。
○国務大臣(愛知揆一君) 自動車につきましては、先ず第一に外貨の割当の問題がございますが、これは特に二十九年度の外貨予算の編成に際しましては非常に意を用いた点でございまして、結論から申しますと、上半期におきましては殆んど外国車の完成車は入れずに推移いたしております。で、下半期を通じて見ましても、極く僅かの特殊の用途に向けるものだけが許可の対象になるはずでございます。 それから国内産の問題でございますが、経過的には純粋の国産車の奨励は勿論でありますが、外国会社と提携いたしまして、常識的に申しますと、只今、例えば、ルノーその他のものがございますが、大体外国会社と提携して三割程度のところまでは日本……
○国務大臣(愛知揆一君) 三十六億円の問題と財政資金の計画の問題でありますが……、
【次の発言】 今私が申上げようと思いましたのは、その先ず第一段でございます。第一に、三十六億円の使途の問題と、それから先般成立いたしました予算に関連する財政投融資計画とは、全然別個と申しますか、三十六億円の問題の決定如何によつて、財政資金計画を変更する必要は私はないと思つております。そのくらいでございまするから、大体その他のMSA関係の問題と睨を合せて、財政投融資計画や財政計画を変える必要はないと、こういうふうに考えております。
【次の発言】 財政資金の計画につきましては、大体大枠を今日の閣議できめたのでござい……
○国務大臣(愛知揆一君) 只今議題と相成つております通商産業省所管予算各案について御説明を申上げます。 先ず二十九年度通商産業省所管一般会計の予定経費要求額は六十六億八千三百十八万三千円でございまして、之を二十八年度総額五十八億一千八百三十万二千円に比較いたしますと八億六千四百八十八万一千円の増額となつておりますが、給与改訂の平年度化等、人件費の増額分三億七千九百七十一万七千円を控除いたしますると、差引き四億八千五百十六万四千円の増額となるわけでございます。 なお本件につきましては、御承知の通り先般衆議院において修正が行われたのでございますが、これに関しましては、後刻一括御説明申上げること……
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